◆−上海より愛を込めて(ガウリナ)−雫石 彼方 (2002/4/21 01:49:52) No.8340 ┣それいけ裏社会♪(激しく待て)−白河綜 (2002/4/24 19:39:47) No.8374 ┃┗それいけ○コロジー♪(違う)−雫石 彼方 (2002/4/24 23:56:00) No.8376 ┗初めましてv−蒼杜 (2002/4/29 00:47:10) No.8414 ┗初めまして!!−雫石 彼方 (2002/5/2 12:18:22) NEW No.8451
8340 | 上海より愛を込めて(ガウリナ) | 雫石 彼方 E-mail URL | 2002/4/21 01:49:52 |
まだ前のツリーが沈みきっていないうちに新しいツリー、失礼します; 今回はなんと!!ガウリナです!!・・・・ガウリナっつーよりは、むしろリナガウっぽいんですが。 普段ゼルアメばかり書いてる奴が何故急にガウリナかというとですね。白鳥由里さんの同タイトルの曲を元に書いたこの話、最初はゼルアメで書く予定でした。でも考えていくうちに、この話はアメリアじゃないだろ、と。で、久しぶりにガウリナを書いてみることにしたわけです(^^) かっこいいリナを目指して書きました。 楽しんでいただければ幸いです。 ************************** 太陽が、照りつける。 暑いアツイ、真昼。 原色の、まるでガラクタみたいなビルディングが立ち並ぶメインストリートを、足早に歩く。 頬を伝い落ちる汗を手の平でぐいと拭って。 白い帽子のつばを少し、上げた。 上海より愛を込めて あたしの父親は、かなり名の知れた実力者だ。 ――――ただし、裏の世界で。 飛び交う駆引き、渦巻く欲望。 少しでも付け入る隙を見つけようものなら上の者をも引き摺り下ろして伸し上がろうと、誰もが虎視眈々と上への階段を狙っている。 そこは、そんな世界。 だから当然、娘であるあたしを利用しようとする者も吐いて捨てるほどいるわけで。 だけど、あたしを甘く見てもらっちゃ困る。あたしを利用しようだなんて馬鹿な奴らは、二度とこの世界で生きていけないくらい、地位も名誉も、ついでに体もぼこぼこにして返り討ちにしてやった。 誰にも騙されたりしない。 誰にも屈したりしない。 自信が、あった。 ――――なのに。 ひょっこりと現れた、アイツ。 人懐っこい笑顔で、トボけた表情で、危なっかしい行動で、あっという間にあたしの心の壁をぶち壊して入ってきた、アイツ。 ――――これは、罠だ。甘い、罠。 必死で自分に言い聞かせて、振り切ろうとして、それでも振り切れなくて。 いつしか、アイツといることに喜びを覚えていた。 けれどこのまま流されたのでは、あたしのプライドが赦さないから。 父親のことだけは、決して話さなかった。 二人の間にあるのは、あたしとアイツ、それだけ。”他には誰もいないんだから”、そう知らしめてやりたかった。それがあたしに残された、最後のプライド。 アイツが欲しいのは、あたしの父親の情報。 あたしが欲しいのは、アイツ。 二人はとても奇妙で、不自然で、でも最高の、恋人(パートナー)。 それは今にも崩れそうな脆い関係だったけれど、あたしはこれがいつまでも続けばいいのにと、願っていた。 そんなアイツが忽然と姿を消したのは、半年前。 いつまで経っても父親の情報を漏らそうとしないあたしに見切りをつけたのか、それとも他に何らかの思惑があったのか、あたしには知る由もないけれど。 このままじゃ、終わらないんだから。 あたしの性格は、あんたがよーくわかってるはずよ。脆さも、強さも。あたしのすべてを、見せてやったんだからね。 このままじゃ終わらない、終わらせない。 数少ない手掛かりを頼りにあらゆる情報網とコネを使って、アイツのことを調べに調べ上げ――――漸く、突き止めた。 アイツは今、上海(ここ)にいる。 忙しなく車が行き交うメインストリートを、途中で右に曲がる。 白いワンピースの裾を翻らせ、暗く、狭く、薄汚い路地を迷いのない足取りで進む。 自然と、口元には笑みが浮かんでいた。穏やかな笑みなんかじゃない、不敵な笑みが。 もうすぐ。 アイツはもう、すぐそこに。 十字に交差した道の角、飲み屋か何かだろうか、古びた店が寂しげに佇んでいた。申し訳程度に掛かっている看板の名前を確認して、頭に叩き込んでいた名前と間違いのないことを確信する。 準備中の札が掛かった色褪せた赤いドアに突き進み、あたしは派手に音を立ててそれを蹴り開けた。 驚いて振り返る、数人の男達。 その中に混じって、薄暗い店内の中でも目に付く、金色の長い髪。 ――――ミツケタ。 目を見開き、驚いた表情のままこちらを凝視しているアイツにつかつかと近寄り、金色の髪を左手で一房掴まえてぐいと引っ張り―――― あたしはアイツに、キスをくれてやった。そして懐から、家を出る時にこっそり拝借してきたモノを取り出す。 それはオモチャなんかじゃない、黒光りする本物の、短銃。 口の端を上げて、アイツの胸に、突きつけた。 「今度はあたしが追いかける番ね。逆さまの立場はいかが?」 あたしがあんたを振り切れなかったように。 あんたもあたしを、振り切れないのよ。 甘い関係なんかいらない。 安寧な生活なんてクソ喰らえ、だわ。 行けるところまで行こう。 あたしと、あんたと。 二人はとても奇妙で、不自然で、でも最高の、恋人(パートナー)。 |
8374 | それいけ裏社会♪(激しく待て) | 白河綜 E-mail | 2002/4/24 19:39:47 |
記事番号8340へのコメント 雫石 彼方さんは No.8340「上海より愛を込めて(ガウリナ)」で書きました。 > まだ前のツリーが沈みきっていないうちに新しいツリー、失礼します; こんにちは雫石さん。ひさしぶりに「2」に来てみたら雫石さんのツリーが二つあってどっちにレス付けようか迷った挙げ句、こっちにつけよう!と決めた瞬間にパソがフリーズした白河綜なのです!!(嘘のような本当の話・笑) ああああああああっvv 雫石さんのガウリナだわっvv(暴走) ガウリナ……好きなんですけど書けません、白河(待て)。あの微妙な関係を素敵に作品にできるなんて尊敬なのです!! > 普段ゼルアメばかり書いてる奴が何故急にガウリナかというとですね。白鳥由里さんの同タイトルの曲を元に書いたこの話、最初はゼルアメで書く予定でした。でも考えていくうちに、この話はアメリアじゃないだろ、と。で、久しぶりにガウリナを書いてみることにしたわけです(^^) そーですね。 ゼルやんはともかくアメリアさんは……ってかんじですね。アメリアさんだと、銃を突きつけるなんで事はしないような気がします。 あああああっvv(再び暴走) それにしてもそこはかとなくイイカンジにラヴラヴなのですね♪(待てない) > 太陽が、照りつける。 > 暑いアツイ、真昼。 > 原色の、まるでガラクタみたいなビルディングが立ち並ぶメインストリートを、足早に歩く。 > 頬を伝い落ちる汗を手の平でぐいと拭って。 > 白い帽子のつばを少し、上げた。 リナさんが白い帽子…………乙女チック(どこがしゃべきっ!!) …………はっ!? いっ、今虚空から扇風機がとんできたよーな(何故扇風機)。 それにしても、頬に汗が伝っているということは夏なのでしょうか? 向こうの風土を考えると、梅雨どきというふうにも考えられますね。 …………なんでも、向こうは日本の梅雨なんかよりよっぽどじめじめしてるとか。あと、空気が臭くてたまらないらしいですね。…………全て他人からの情報なのですが(^^;←海外でたことナッシング) > だけど、あたしを甘く見てもらっちゃ困る。あたしを利用しようだなんて馬鹿な奴らは、二度とこの世界で生きていけないくらい、地位も名誉も、ついでに体もぼこぼこにして返り討ちにしてやった。 > 誰にも騙されたりしない。 > 誰にも屈したりしない。 リナさんらしいです。どんな世界で生きていても、リナさんだけは自分を保つ事ができるのでしょうね(^^) > 自信が、あった。 > ――――なのに。 > ひょっこりと現れた、アイツ。 > 人懐っこい笑顔で、トボけた表情で、危なっかしい行動で、あっという間にあたしの心の壁をぶち壊して入ってきた、アイツ。 > > ――――これは、罠だ。甘い、罠。 > > 必死で自分に言い聞かせて、振り切ろうとして、それでも振り切れなくて。 > いつしか、アイツといることに喜びを覚えていた。 たった一人で虚勢を張っていた中に、上手く入り込んできたのですね。 誰だって、今までと違うタイプの人間を相手にするときにはスキというか……油断がでますからね。 > このままじゃ終わらない、終わらせない。 それでこそリナさんなのです!(^^) やっぱりゴキブリ並みにしつこ……(めぎっ!!) >「今度はあたしが追いかける番ね。逆さまの立場はいかが?」 > > あたしがあんたを振り切れなかったように。 > あんたもあたしを、振り切れないのよ。 > 甘い関係なんかいらない。 > 安寧な生活なんてクソ喰らえ、だわ。 > 行けるところまで行こう。 > あたしと、あんたと。 > > 二人はとても奇妙で、不自然で、でも最高の、恋人(パートナー)。 …………なんだか深いですよっ!(何が) 甘い生活なんて望んでいないんですね。リナさんらしいのです。 …………とりあえず、ガウリイさんはリナさんにホレてたんですよね?(待て) うぬぬぬ。なんだか難しい……リナさんとガウリイさんの関係が、スリリングでデンジャラスなのです!! ああ、でもこういうガウリナも面白かったのです♪ 自分では絶対に書けないしvv(爆) ああ、感想下手な自分が(笑) ソレでは。 白河綜でした♪ |
8376 | それいけ○コロジー♪(違う) | 雫石 彼方 E-mail URL | 2002/4/24 23:56:00 |
記事番号8374へのコメント 白河さん、こんにちは!! ああっ、嬉しいっvv慣れないガウリナでの投稿だったので、感想いただけるかどうかドキドキだったのです(^^) > こんにちは雫石さん。ひさしぶりに「2」に来てみたら雫石さんのツリーが二つあってどっちにレス付けようか迷った挙げ句、こっちにつけよう!と決めた瞬間にパソがフリーズした白河綜なのです!!(嘘のような本当の話・笑) がが〜ん!!パソがレスつけるの嫌がっていたんでしょうか(笑) 何はともあれ、パソの氾濫にもめげずにレスしてくださって嬉しかったです♪ >> 最初はゼルアメで書く予定でした。でも考えていくうちに、この話はアメリアじゃないだろ、と。で、久しぶりにガウリナを書いてみることにしたわけです(^^) > そーですね。 > ゼルやんはともかくアメリアさんは……ってかんじですね。アメリアさんだと、銃を突きつけるなんで事はしないような気がします。 > あああああっvv(再び暴走) > それにしてもそこはかとなくイイカンジにラヴラヴなのですね♪(待てない) そうなんですよぅ、原作アメリアならそれもありかなって感じですが、うちのアメリアは完璧アニメ版ですので・・・。 ガウリナは、あまり甘いものではなく「そこはかとなく」ラブなのが好みです。なんつーか、あくまで二人は対等で、ともかくかっこいいイメージ。 > リナさんが白い帽子…………乙女チック(どこがしゃべきっ!!) はうあっ!?大丈夫ですかっ!? 空から扇風機が降ってくるとは・・・・う〜ん、世の中物騒になったもんだわ・・・(違) 白い帽子に白いワンピース、確かに乙女チックです(笑) ぱっと見大人しそうな格好でドア蹴り開けたり、男の髪引っ掴んでキスしたり、拳銃突きつけたりっていう行動がギャップがあってかっこいいかしら、と思ったんですが・・・・。 それらしく黒い服とかにした方が良かったですかね・・・。ドクロとかとげとげのアクセサリーとかもオプションでつけたりして(笑)←それじゃナーガだ > それにしても、頬に汗が伝っているということは夏なのでしょうか? 向こうの風土を考えると、梅雨どきというふうにも考えられますね。 > …………なんでも、向こうは日本の梅雨なんかよりよっぽどじめじめしてるとか。あと、空気が臭くてたまらないらしいですね。…………全て他人からの情報なのですが(^^;←海外でたことナッシング) 一応、夏のつもりで書いてました。季節を外すのがとことん好きな女。(単にひねくれているだけとも言う) それにしても、空気が臭いんですかー・・・。それじゃあ、鼻をかむと○水が黒かったりするのかしら・・・(お下品) >> 誰にも騙されたりしない。 >> 誰にも屈したりしない。 > リナさんらしいです。どんな世界で生きていても、リナさんだけは自分を保つ事ができるのでしょうね(^^) この部分が特に、アメリアじゃ書けない、と思った部分でもあります。 こんな風に、近付いてくる者すべてを疑って自分を保とうとするような面は、アメリアには絶対ないなー、と。なんたってバカがつくほどの素直なお姫様ですから、簡単に騙されそうだ(笑) でも、騙されたってわかった途端、容赦なく正義の鉄槌下しそう・・・。そこらへんの切り替えは、きっとめちゃめちゃ早いと思います(^^) >> このままじゃ終わらない、終わらせない。 > それでこそリナさんなのです!(^^) > やっぱりゴキブリ並みにしつこ……(めぎっ!!) そうそう、最後まで諦めない不屈の精神を持つ女、正にゴキ・・・・(めきょっ!!) > …………とりあえず、ガウリイさんはリナさんにホレてたんですよね?(待て)> うぬぬぬ。なんだか難しい……リナさんとガウリイさんの関係が、スリリングでデンジャラスなのです!! はい、ばっちりホレてます♪ ガウリイの心理としてはですね。最初は確かにリナの父親の情報目当てで近付いてきたんだけど、次第にリナ自身に惹かれていって、これ以上リナを騙し続けることに耐えられなくなった。傍にいたいんだけど、今のこの気持ちに偽りなんかないんだけど、情報目当てで近付いたっていう罪悪感もあって、リナの前から姿を消した。・・・・・とまあ、こんなところです。 ちなみに、ガウリイはリナが騙されていたと思い込んでますが、リナはガウリイが純粋に近付いてきたわけではないことを全部承知の上で、ガウリイの人柄に惹かれているのです。 ここらへんの微妙な関係がスリリングでデンジャラスなのかなー、と思ってみたり。 う〜ん、つい語ってしまいました; ではでは、私なんぞの拙い文章にお付き合いいただき、ありがとうございました!! |
8414 | 初めましてv | 蒼杜 E-mail | 2002/4/29 00:47:10 |
記事番号8340へのコメント 初めまして、こんにちわ。 蒼杜というものです。 実は前から密かに拝見させて頂いていたのですが、今回カッコイイリナガウという事で、レスさせていただきますvv ガウリナ好きーで、リナガウも大好きな私なんですが、この作品、かなり格好良すぎで、雰囲気も良くて、好きです♪ もう、全てがリナらしくて幸せでした。 > あたしはアイツに、キスをくれてやった。そして懐から、家を出る時にこっそり拝借してきたモノを取り出す。 > それはオモチャなんかじゃない、黒光りする本物の、短銃。 > 口の端を上げて、アイツの胸に、突きつけた。 > > > > >「今度はあたしが追いかける番ね。逆さまの立場はいかが?」 ここが一番好きですv 甘くはないけど、だけど、とても愛してるって言う感じが特に!! にやりと笑うリナと、驚くガウを頭の中で勝手にイメージしてしまいました。そして、何故かここのリナが可愛いと思った辺り、私は変だなーと。笑。 逃げリナ追いガウはかなり見た事あるのですが、格好いい追いリナ。本当に良かったです。 では。短いレスの上、何喋ってるのかよく分からないモノになってしまいましたが、これからも頑張って下さいv 蒼杜でした。 |
8451 | 初めまして!! | 雫石 彼方 | 2002/5/2 12:18:22 |
記事番号8414へのコメント ぎゃ〜〜っ、すみませんすみませんんん!! 随分お返事遅くなってしまいました・・・。 ツリー沈みそう・・・・; では改めまして、はじめまして!! 読んでくださってどうもありがとうございました。 >実は前から密かに拝見させて頂いていたのですが、今回カッコイイリナガウという事で、レスさせていただきますvv >ガウリナ好きーで、リナガウも大好きな私なんですが、この作品、かなり格好良すぎで、雰囲気も良くて、好きです♪ >もう、全てがリナらしくて幸せでした。 ありがとうございます!! リナらしいと言っていただけると、本当に嬉しいです。 リナらしく格好よく、でも愛情は深く、を目標に今回この話を書きました(^^) >> あたしはアイツに、キスをくれてやった。そして懐から、家を出る時にこっそり拝借してきたモノを取り出す。 >> それはオモチャなんかじゃない、黒光りする本物の、短銃。 >> 口の端を上げて、アイツの胸に、突きつけた。 >> >> >> >> >>「今度はあたしが追いかける番ね。逆さまの立場はいかが?」 > >ここが一番好きですv 甘くはないけど、だけど、とても愛してるって言う感じが特に!! にやりと笑うリナと、驚くガウを頭の中で勝手にイメージしてしまいました。そして、何故かここのリナが可愛いと思った辺り、私は変だなーと。笑。 かなり過激な愛情表現ではありますが、恋する乙女はみな可愛いってことで(笑) >逃げリナ追いガウはかなり見た事あるのですが、格好いい追いリナ。本当に良かったです。 ガウリナサイトさんでは、よく『逃げリナ追いガウ』って目にしますよね。私はリナには何に対しても逃げずに立ち向かって 欲しいので(笑)、こんな感じにしてみました。 本命ガウリナじゃない奴だから書けた話なのかもしれませんね(^^) では、レスどうもありがとうございました!! |