◆−炎の瞳風の歌〈ぷろろーぐ〉−奈月るり (2002/4/3 13:42:08) No.8250 ┣炎の瞳風の歌〈1〉−奈月るり (2002/4/3 16:24:31) No.8253 ┣炎の瞳風の歌〈2〉−奈月るり (2002/4/4 12:11:42) No.8257 ┣炎の瞳風の歌〈3〉−奈月るり (2002/4/4 19:59:47) No.8258 ┃┣はじめまして。ふふふ(はあと)−かお (2002/4/7 09:55:07) No.8260 ┃┃┗はじめまして、かおさん−奈月るり (2002/4/8 14:21:25) No.8268 ┃┃ ┗始めまして。質問に答えていただきどうもです(ぺこり)−かお (2002/4/8 22:39:12) No.8271 ┃┃ ┗いいえ〜−奈月るり (2002/4/10 08:38:29) No.8279 ┃┗面白いですねv−深剣李杏 (2002/4/7 17:45:59) No.8261 ┃ ┗はじめましてです−奈月るり (2002/4/8 14:40:51) No.8269 ┣炎の瞳風の歌〈4〉−奈月るり (2002/4/9 16:37:07) No.8273 ┣炎の瞳風の歌〈5〉−奈月るり (2002/4/10 10:09:52) No.8280 ┣炎の瞳風の歌〈6〉−奈月るり (2002/4/10 16:29:09) No.8281 ┃┗イラストの宛先−一坪 (2002/4/12 16:37:35) No.8287 ┃ ┗と思ったら−一坪 (2002/4/12 16:40:25) No.8288 ┣炎の瞳風の歌〈7〉−奈月るり (2002/4/13 14:01:16) No.8295 ┃┗レプリカvvレプリカvvイプシュリン♪←こら(笑)−かお (2002/4/13 19:14:41) No.8299 ┃ ┗いつもありがとうございます!−奈月るり (2002/4/15 08:00:59) No.8310 ┃ ┗いいのですか??←まて(笑)−かお (2002/4/15 11:48:42) No.8311 ┗炎の瞳風の歌〈8〉−奈月るり (2002/4/16 16:44:52) No.8316
8250 | 炎の瞳風の歌〈ぷろろーぐ〉 | 奈月るり | 2002/4/3 13:42:08 |
はじめに警告!! このお話(駄文以下の代物)は、リナを中心に構成されてはいますが、ほぼオ リキャラオンリーといっても、過言ではありません。 よって、それ系のお話がダメな人は、読まない方がいいかもしれません。 こんな自分勝手な内容のお話ではありますが、もしそれでよければ、おつき合 いお願いいたします。 ∫∬∫∬∫∬∫∬∫∬∫∬∫∬∫∬∫∬∫∬∫∬∫∬∫∬∫∬∫∬∫∬∫∬∫ ここは水竜王の、魔封じの結界の中。 あたしは今、ここに封じられている北の魔王…もとい、部下Sのところに来ていた。 「あの、L様…?」 訝しげな声をあげる部下S。 このあたしの登場に、最初こそあたふためいていた部下Sだが、もうすでに(あたしの鉄腕によって)落ち着きを取り戻している。 これも、日頃のあたしの教育方針のたまものよね!(えばり) あたしは部下Sを、びしっと指差すと。 「単刀直入に聞くわよ、部下S!」 「はいっ!なんでしょう、L様っ!!」 「リナ=インバースって、以前あたしとの関わりを何かもってなかった?」 ぴぎっ! あ…完全無比に凍りついた… おもしろいかもしんない、これ。 「で、何かしってるワケ?」 「L様、本気でおっしゃってるんでしょうか…?」 「本気に決まってるじゃないの。 でも、なんかすっごいむかつく言い方よね、それ。 まるで、このあたしが…」 「あぁあぁぁあぁっ!!ですから―…」 むっ! たかが部下Sの存在で、このあたしの言葉をさえぎろうとは―…なんて生意気なのっ!!お母さんは悲しいわよっ! …スペシャルお仕置きものね、これは♪ と、言うわけで(どういうわけ?)、あたしが部下Sへの愛のお仕置きを決定して、まさに実行しようとしたそのとき。あたしは、不覚にも我を失い固まった。 部下Sの口から出た、その言葉に―… 「ですから、リナ=インバースは―…!!」 ∫∬∫∬∫∬∫∬∫∬∫∬∫∬∫∬∫∬∫∬∫∬∫∬∫∬∫∬∫∬∫∬∫∬∫ 奈月:はじめまして。初投稿の奈月です。 そこにいきなり続き物(しかもプロローグ)を持ってきてしまって、申し訳ないとは思ってはいるのですが・・・ L:あんた、短くまとめるの本当に下手だもんね。 というか、成功例がないでしょ。 奈月:そうなんですよ、Lさん。 S:?????????????????????!!! (いつになくしおらしいLに、大混乱のS。 Lは、何故かしきりに背後を気にして気づかない) 奈月:読んで下さった方々。本当にありがとうございました。 L:あたしからも一言。 このパソコン初級者にレス返しなんて期待しないこと。 奈月:できますよお、レス返し。 L:ひとりで? 奈月:できないかもしれません… |
8253 | 炎の瞳風の歌〈1〉 | 奈月るり | 2002/4/3 16:24:31 |
記事番号8250へのコメント 〈1〉 宿を取った村からかなり離れた崖の上で、あたしは独り満月を眺めていた。 一緒に旅をしているあたしとガウリイの二人は、偶然にも宿をとった村で、かつての旅の仲間、ゼルガディスと再開した。 共に旅をした仲間との再開というものも、なかなか悪くはない。 まあ、ゼルの名前を忘れていたガウリイを、あたしとゼルが同時にひっぱたく、なんて微笑ましいエピソードもあったりしたのだが… それにしても―…その再会の日が、あたしの十八の誕生日の前日で、おまけに月食の日とは… もし、運命なんてものがあるならば、これほど皮肉なものはないだろう。 なぜなら、今日は―… 「仲間のお二方に、お別れをお言いにならないんですか?」 星の輝く夜空の森に、よく響いて通る声は、あたしの後方から突如聞こえた。 「いったいなにを言えってゆーのよ?言ったところで『はいそーですか』って納得してくれるような奴らじゃないもの」 慌てることなくあたしは答えると、立ち上がってゆっくりと振り向く。 同時に、どこまでも清浄で心地よい夜風が、あたしの栗色のロングヘアを宙にたゆたわせた。 あたしに声をかけたのは、透けるような空色の髪をなびかせ、深い蒼水晶の双眸であたしを見つめる、十二歳程度の少女だった。 「いえ…心残りがないのならいいんです」 「心残りって…そんなこと言い出せば、それこそきりがないじゃない。手紙を置いてこれただけでもじゅーぶんよ」 「そう…ですか―… …お久しぶりです、リナさん。えっと…九年ぶりですよね、確か」 「私は十二歳の時に、身体の成長・老化ともに止まってしまってますから。 リナさんは随分とお変わりになりましたね。背も伸びられましたし、経験も豊富になられたでしょう?」 「まあね、ありがと」 あの時からちっとも変わらない、十二歳の少女にそぐわない言葉遣いに、あたしは苦笑いしながら答えた。悲しい光を宿した瞳に、やけに大人びた優しい笑顔が交錯して、セイラの現実味のない美しさを、さらに不安定なものとしていた。 少しでも触れたら壊してしまいそうなその笑顔に、あたしは苦笑いをしながら、無難な返事を返すにとどまった。 どうも弱いのだ。あの瞳には。 「月食の時間まで、まだ少しありますし、以前に詳しく説明出来なかったこと、お話ししませんか」 言って、ニコリと笑うセイラに、あたしはうなずき返した。 「どこから説明しましょうか?やっぱり、あのことからですよね。 私やリナさんの行使する混沌の術は、普通ならば何者にも触れることはかないません。魔力による制御も、またしかりです。 これは、例外なくすべての世界に共通する決まりです。世界の時間軸に囚われている限り、これが覆されることはない。 でも、本当に極まれに、そんな世界の戒めから解き放たれる者が出てきます。 それが―…」 「あたし達ってワケよね」 「はい、そうです。 “金色の魔王(ロード・オブ・ナイトメア)”…というか、Lお姉様も、もとは私達みたいな存在だったんですよ」 「え゛っ!?」 セイラの口からサラリと出た言葉に、あたしは固まった。 「そういえば、言ってなかったですね。 ほら、ありますよね。【神滅斬(ラグナ・ブレード)】の呪文のなかで、【世界のいましめ解き放たれし】って。 Lお姉様も、世界の軸から解き放たれた存在なんですよ。 ただ、主に世界を創造したりする仕事をやっていて、その存在が私達よりも知られやすいだけですから」 さ、さいですか… 「混沌に区別なんてものはありません。でも、その力を行使する者によって、微妙に形状が変わってくるんですよね。 リナさんの世界でもLお姉様さまの海の力が知られているのみですよね。 海の力は創造の力を司ってますからね」 「まあ、あたしがそーゆーことに関するきおくを封じていた九年間の間に、偶然手に入れちゃったやつも、それだったもんね」 「けっこう無茶苦茶な使い方をしてらっしゃいましたけどね」 「う゛っ…そ、っそれは……っ!!」 痛いところをつかれ、あたしは言葉につまった。 そんなあたしの様子を見て、クスクス笑っていたセイラが、不意に夜空を見上げた。あたしもつられて空を仰ぐ。 「他に聞きたいことがあれば、いつでもかまいませんので聞きに来てください」 「わかった。もう時間もきちゃったしね」 視線を合わせることなく交わされる会話。 あたし達二人の視線は、夜空に浮かぶ満月にのみ、注がれていた。 きたのだ。月食のときが―― 月食の時というものは、太古から封印などの類が解けやすい時とされている。 記憶こそ戻っているものの、まったく本来の力を解放仕切れていないあたしには、今夜の月食は、力を取り戻すためには、まさにジャストタイミングだったのだ。 それは、ほとんど同時だった。 「私は見届け人ですから、手はだしません。というか、出せません。 がんばってくださいね」 そんな、のーてんきとも取れるセイラの言葉がおわるのと―― ぶぁっ! 見る間に欠けはじめた月に呼応するように、あたしの中から力がふきだしたのは―… 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 L:で? 奈月ちゃん、何か一言。 奈月:申し訳ありません〜 予定してたものより、さらに訳が分からなくなってます。 しかも、〈ぷろろーぐ〉を投稿した日のうちにこのようなことになってしまうなんて… L:ま、あたしには分かってた展開だけどね。 奈月:わかってたなら、忠告してくださればよかったのにぃ。 L:ふっ 世の中を、そんなに甘く見んじゃないわよ! ちゃんと、投稿したものは終わらせなさいよね〜 奈月:わかってますよ〜 かなり長くなりそうですけどね。 L:この話。あたしがいっぱいでるんでしょ。なんかあたしが弱っちくみえるのがなんだけど。 奈月:だって、そうしないと力のバランスがくずれて話があっさり崩壊するうえに、どシリアスになっちゃうんです。 L:あそこまで書いといて、ギャグで通す気なわけ? 奈月:まあ、多少はシリアスの要素もはいってますけど。 あ、そうだ。 前半は、Sさんがけっこうでますよ。たしか。 L&S:ぬわにいぃいぃぃいぃっ!! 奈月:でも、変わる可能性、大きいですし… S:本当ですかっ!? L:部下Sのくせに、生意気よっ! 奈月:聞いてませんね… では、友人の指示により、なんとかここまでやってきた私ですが… 次回もよろしくお願いします。 |
8257 | 炎の瞳風の歌〈2〉 | 奈月るり | 2002/4/4 12:11:42 |
記事番号8250へのコメント 〈2〉 †‡†‡†‡†‡†‡†‡†‡†‡†‡†‡†‡†‡†‡†‡†‡†‡† fromアメリア アメリア、元気でやってる? あたしは元気でやてるわ。 この手紙があんたの手に届いた頃には、あたしは行方不明だとか何とか 大げさな言われようになってるんじゃないかなーって思ったりしてるんだ けど、んなたいそーなもんじゃないから、心配なんかして大規模な捜索隊 の編成なんかしないよーに。 分かったわね。 ひょっとしたら、偶然どっかの街角で出くわすこともあるかもしれない けど、まあ、それはあくまで偶然だから。 こっちから会いに行くこともできないだろーし、期待はしないほうがい いかもね。 あたしがあたしらしく生きてきたように、あんたもあんたらしく生きな さいよ、アメリア。 byリナ=インバース †‡†‡†‡†‡†‡†‡†‡†‡†‡†‡†‡†‡†‡†‡†‡†‡† そんな、手紙一枚足らずの短い文章が、リナからわたしへのお別れの言葉としてつづられたものでした。 かちゃ 部屋の扉が開く音に、手紙をしまって顔を上げれば、ちょうどゼルガディスさんが入ってきたところでした。 「読んだか?」 「はい…読みました…… …あの……シルフィールさん宛の手紙は…」 「旦那が持っていった」 「そう…ですか……」 わたしの呟くようなその言葉を最後に、何か気まずい沈黙が漂って、声をかけづらくなってしまいました。 こうなっては、沈黙を貫くほかありません。 リナが忽然と姿を消してしまってから、もう一週間が経過していました。 リナが消える前、最後に泊まったはずの部屋には、そこの宿代と、以前共に旅をしたわたし達それぞれへ宛てられた手紙が残されているのみだったと、ゼルガディスさんは、さっきわたしに手紙を渡したときに、教えてくれました。 「くそっ!」 いきなり怒鳴り声を上げたゼルガディスさんに驚いて、わたしはびくりと身体を震わせました。 「――っ! リナのヤツ、いったい何を考えているんだっ! 前の晩まで顔を合わせていた俺や、三年間も一緒に旅をした旦那にすら何も言わずに、手紙だけ残して消えるなんてっ!! これじゃあ、何かありましたと言ってるようなものじゃないか……」 頭をかきむしってのゼルガディスさんの声は、最初こそ怒鳴り調子だったものの、終わりの方には消え入るような小さなものになっていました。 「すまん…… いきなり大声なんか出して―…」 ゼルガディスさんは、ハッと、我に返ったようにわたしの方を見ると、暗い声でばつが悪そうに謝罪を述べました。 その三日後。 『手掛かりを探す』 そう言ってセイルーンを出ていってしまったゼルガディスさん。 わたしは、彼に何もしてあげられませんでした。応援の言葉さえ、何かむしが良すぎるんじゃないかと思われて…… その後を追うように、ガウリイさんと付き添いを申し出たシルフィールさんも、旅にでてしまいました。 王族という立場が、わたしの行動範囲を極端に狭いものとして、唯一の利点である権力は、リナのような、人知を越えた高みへ軽々と舞い上がる人たちには、全くなんの役にもたたない。 わたしには、ただ、祈ることしか出来なかった。 たとえ、その『祈り』というものが、人のつくり出した、単なる気休めに過ぎないものであると、自覚出来ていたとしても―… †‡†‡†‡†‡†‡†‡†‡†‡†‡†‡†‡†‡†‡†‡†‡†‡† fromゼルガディス ゼル。あんたにまで何も言わずにこんなことになってゴメンね。 驚かないで、ちゃんと最後まで読んで欲しいんだけど、あたしの知り合 いに、あんたの身体を治せる人がいるかもしれない人がいるのよ。 あの子のいる場所、けっこうわかりにくい場所でね。行く行かないはあ んたの自由なんだけど、行っても必ず逢えるって保証はないから。 場所は、“竜たちの峰(ドラゴンズ・ピーク)”と“カタート山脈”の 丁度狭間に当たる場所。 もし、そこでなにかに遭っても、同封したピンバッチを着けてれば何と かなるはずだから。 それじゃあ、あんたの見当を祈って―… byリナ=インバース †‡†‡†‡†‡†‡†‡†‡†‡†‡†‡†‡†‡†‡†‡†‡†‡† それが、俺宛の手紙に書かれてあったことだった。 俺は、ここに書かれてある人物が、リナの失踪に何らかの形で関わっているのではと、考えている。 じゃなければ、手紙なんかで教える必要もないだろう。 問題は、あのリナが、手掛かりになるような情報を、わざわざ残していくだろうか?と、いうことだった。 それと、手紙のなかの『あの子』という文字から察するに、その人物は、少なくともリナよりは年下の、子供である可能性が高いということだ。もしくは、子供の姿をした、他の何か―… 取りあえず、行って確かめるしかない。 アメリア達にこのことを伝えなかったのは、手紙に追伸で、ピンバッチを着けてない人がいると危険だと書かれていたからだ。 手紙に同封されていたピンバッチは一つ。 言えば、あいつらは必ず着いてくる。なら、伝えないのが一番だろう。 すまんな、みんな―― 心の中で謝罪を述べている自分に気づき、俺は苦笑いを浮かべる。 いつの間にか、こんな所にまで気を回すようになっていたんだな…… 俺は今、“竜たちの峰(ドラゴンズ・ピーク)”のふもとにたどり着いていた。 〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜 L:…〈2〉…ね…… 奈月:はい。〈2〉です。 L:あたしは裏話知ってるからともかく、読み手にとっちゃあ、たまったもん じゃないわよ、これ。 まさかとは思うけどひょっとして、これ、ゼルリナ? 奈月:いえ。別にこじつけでガウリイさんでもよかったんですが、一人称で書く ことを考えると、ゼルガディスさんの方が書きやすいかなぁって。 L:確かに、何考えてるか掴みにくいキャラではあるわよね。 頭良いんだか悪いんだかわかんないし。本性不明ってヤツ? その点、オリキャラは本性自分で決めれるから楽よねぇ。 奈月:だからオリキャラ出すの好きなんですよ。 L:オリキャラ出さないと行き詰まるって、素直に言えっ! ぐごんっ! L:でぇっ! S:あぁ!L様っ!! 奈月:オイルストーブ…ですねぇ…… なんか壊れてるみたいです。粗大ゴミの金券貼ってありますし。 S:オイルストーブ? 随分と季節はずれですねえ。 奈月:知ってるんですか? S:一応ですけど。 L:部下Sの分際でこのあたしを差し置いて、しゃり出てんじゃないわよっ! ごすっ! 奈月:あ、Lさん。 ケガはなかったですか? L:まあね。 ……あの子の存在を忘れるとは、あたしとしたことが…… 奈月:? どうかしましたか? L:なーんでもないのよ、るり。気にしないで。 奈月:はぁ…… あ、そうです。 もし、詳しい裏設定とか知りたい方がいらっしゃったら、遠慮せずに知ら せて下さい。 できる範囲でお答えいたします。 L:んで、教えるつもりがなかったことを、あっさり教えちゃうわけね。 奈月:おしえちゃっても、たいした支障はでなさそうですよ。 私自身、どう転ぶか分からないですし。今はまだ、変更はないですけど。 ちなみに、リナさんを誰かとくっつける予定はありませんが、くっつける ならオリキャラの可能性が大です。 言って下されば、ご希望にお答えすることもかんがえますが…… L:ふーん。 じゃあ、それ。あたしが返事書いちゃダメ? 奈月:真面目にやってくださるなら。 L:おっしゃー!出番が増えるわっ! これ読んだ人。気になることがなくても、何か適当に聞くのよっ! 奈月:それはダメだと思うのですが……(汗) じゃあ、Lさんもやる気まんまんのようですし―― 何かあったら聞いてくださいね。 それでは、読んで下さった方、本当にありがとうございました。 |
8258 | 炎の瞳風の歌〈3〉 | 奈月るり | 2002/4/4 19:59:47 |
記事番号8250へのコメント 〈3〉 「それにしても、すごい霧だな……」 黙々と歩みを進めていた俺は、独り呟いた。 リナからの手紙に書かれてあった人を訪ねるために、俺は手紙に書かれてあった場所――“竜たちの峰(ドラゴンズ・ピーク)”と“カタート山脈”の狭間とやらへ向かっているところだ。 しかし―― 見渡す限りの霧、霧、霧。 それも、ちょっとやそっとでは晴れそうにない、とてつもない濃霧だ。 「“竜たちの峰(ドラゴンズ・ピーク)”を故意に避けて通ったせいで、少し遠回りになったが、この辺りでいいはずなんだがな…… この霧じゃあ、自分の位置を確認することすら――」 そこで、俺の言葉は途切れた。 微かにだが、何かの音を、俺の耳がとらえたのだ。 ――いや――音と言うよりは、何かの振動と言った方がいいかもしれない。実際に音は鳴っているかも知れないが、俺の耳がとらえることができる限界を超えた高さの音階で鳴っているのだ。 振動は、俺のすぐ傍からのものだ。 「ひょっとして――ピンバッチかっ!?」 その可能性を思い出し、ピンバッチを取り付けた服の内ポケットを見れば―… 「やっぱりこれか……」 真鍮のようなもので縁取られた、淡い朱色を帯びた真珠のような球は、触れると確かに音を出しているような振動を起こしていた。真珠と同じ淡い朱色の光が、わずかに放たれている。 「でも、これがいったい…… なっ!!」 『いったい何なんだ?』と続けようとした俺だが、言うことができなかった。唐突に開いた視界に驚いて―― 「いったいどうなってるんだ……」 やっと絞り出した声は、驚愕でかすれていた。 一メートル先すら見えなかった濃霧の中だったとはいえ、あそこが草一本苔一欠片見あたらない荒野だったのは、間違いない。それが―… 「森―…?」 そう。そこは森だった。 木々が生い茂り、少し離れた所には、太陽の光を浴びて輝く清い湖。小鳥のさえずりが水面の音と共にしずかに耳に響き、足下には若々しい新芽が吹き出していた。所々にある、緑の空間を彩る花の色が、目に鮮やかで眩しい。 「ここが、手紙に書いてあった、“竜たちの峰(ドラゴンズ・ピーク)”と“カタート山脈”の狭間なのか……?」 「ビンゴ☆」 声は、俺の背後から聞こえた。 ばかなっ!気配なんか少しも感じなかったぞっ!! すぐに振り向きざま声の場所から距離を取って、声の主のいるはずの場所を見れば、そこにいたのは年の頃十四、五歳、長いエメラルドの髪を一つに束ね、同色の瞳で俺を面白そうに眺めている、一人の少年だった。 「何者だ、お前」 警戒心をあらわにして、俺は尋ねながら剣のつかに手をかける。 すると、その少年は肩をすくめ。 「ひどいなあ。そんなに警戒しなくても良いじゃないか。 こっちからすれば、君の方が不法侵入者って言う悪者なんだよ」 「そんなこと知るか。何者かと聞いている」 「クールだねえ。僕が何者かって?ここの住人に決まってるじゃないか。 そういうわけで、僕は君を拘束しなきゃいけない。話は後でゆっくりと聞かせてもらうよ。合成獣ではあるようだけど、しょせんは軸に囚われた存在でしかない君が、どうやってここに侵入できたか気になるしね。 やっぱり整備の不良かなぁ? 点検って面倒くさいんだよねぇ」 そいつがそう言い終わった瞬間。俺は半ば反射的に、剣を鞘から引き抜いて、その場を飛び離れた。 ずぐっ! なんの音かはよくわからんが、俺がたった今までいた場所で、鈍い音が鳴る。 少年の方を見れば、右手を俺に向かってかざしたまま、『ざんねん』と呟いている。 「避けられちゃった。なかなかやるね、君。 腕、鈍っちゃったのかなあ?」 「どういうつもりだっ!」 【魔皇霊斬(アストラル・ヴァイン)】をかけた剣を構えて、俺はそいつに怒鳴りかける。 「言っただろ。だから、不法侵入の容疑で拘束」 舌をぺろっと出して、あっけからんと言うそいつ。 ――やるしかないか―― 心の中で呟いて、剣を握り直したその時。俺の脳裏に、あることがひらめいた。 急いで内ポケットからあるもの――ピンバッチを取り出して、そいつに見えるように、手に持つ。 これで何とかなればいいんだがな…… こんな正体不明のやつとは、戦わないですむなら、それにこしたことはない。 そいつはしばらくの間、不思議そうな表情でそれを見ていたが、不意に俺へと視線を移すと。 「どうしたの、それ?」 そう、問いかけてきた。 どうやら、このピンバッチについて、何か知っているらしい。 「この場所を教えてくれた知り合いから、手紙を通じて渡された。 これが何か、俺は知らん。知っているなら、どんなことでもいい。教えてくれ」 剣は鞘に収めず、取りあえず警戒は解かずに問いかけてみる。 「僕もよくは知んないけど…… その友人の名前は?」 「どうしても知る必要が?」 「まあね。僕たちの間では、名前っていうのは、けっこう大切なものなんだ。 で、教えてくれるの?それともくれないの?」 どうするか…… 俺は少し考え、教えることにした。 「リナ=インバースだ。知ってるか?」 リナの知名度から(良い意味でも悪い意味でも)考えて、知らないことはまずないだろうが、一応聞いておく。 「リナ=インバース…… ああ、なーるほど。そう言うワケね」 「何か知ってるのかっ!」 「この間、名前だけ聞いた」 「どこでだっ!どういう理由できいたっ!」 この瞬間。俺はリナの知名度のことも忘れ、思わずくってかかった。 「落ち着きなよ。僕に聞くよりも、確実に答えてくれる人がいるから」 「誰だ、それは」 「後ろ」 そいつに言われて後ろを振り向いた俺の目に映ったものは―― ―+―+―+―+―+―+―+―+―+―+―+―+―+―+―+―+―+― 奈月:〈3〉!やっと書き上げました。 L:諸事情を知るあたしたちに取っちゃあ、長いみちのりがったわねえ。 (どこか遠くを見つめるような視線) 奈月:はい。 この、あとがき部分以外全部書き上げたのはよかったんですけど、なんか 電源おとしちゃって、データーはさよーならだし。両親姉共に私置いて実 家に行っちゃって、家事全般やんなきゃいけなくなっちゃうし…… L:おー。髪の毛ぼっさぼさ。 そーとーすごい目にあってたのね。 奈月:そのことについては、ノーコメントでお願いします。 L:別に深くは追求しないけど…… そう言えばこの話。部下Sどころか、魔族すら欠片も出てないんだけど。 奈月:うーん。私の力不足…ですね…… すみませーん。 L:まあ、しょせんは部下Sのことだし、別にいいんだけど。 そういえば、この話って、読んでみるとけっこう謎よね。あの少年にし ろ、あの“狭間”の空間にしろ。 奈月:大丈夫。〈4〉で出てくる御方が、全部説明してくれますから。 L:あの御方って……あたしじゃないんでしょ。 奈月:Lさんもよくご存じの方ですよ。 L:えぇ? うーみゅ。誰だろ? 奈月:それじゃあ、Lさんが悩んでいる内に。 読んで下さった方、本当にありがとうございました。 ちなみに、質問のほうはいつでもレスして下さってけっこうですので。 一週間に一度は必ず見に来るので、その時にお返事差し上げます。 それじゃあ、〈4〉でまたお会いしましょう。 |
8260 | はじめまして。ふふふ(はあと) | かお E-mail URL | 2002/4/7 09:55:07 |
記事番号8258へのコメント こんにちわ。始めまして。奈月るりさん。 一の方で意味もなく駄文長編なんかを投稿させていだいてるかおといーます(汗) プロローグから読んでるくせしていまごろレスしてる愚か者の私なのです・・(汗) 設定がすっごく気になるのです(はあと) エル様が世界の戒め解き放たれた存在というのも楽しかったですし(はあと) (エル様は全ての混沌の源・・だからなぁ・・・笑) リナまでもが人ではなかったという設定(はあと) あ、あと次回ででてくるのってセイラちゃんですか・・・??←違っ!!(笑) リナとセイラのほかにもいっぱいいるのですね(はあと) とういう存在の人(?)達(はあと) ふと、気になったこと・・・・ルナ姉ちゃんはそのこと・・知ってたのだろーか?? それとリナの父親というか両親(爆!) リナの父ちゃん・・・なんかリナをむちゃくちゃかわいがっているような 口ぶりだったからなぁ・・・・(笑)←刃の先に見えるものにて(爆!) それでは、続きを楽しみにしてるのです(はあと) 追伸:エル様がでてるのであれば、ねじばな会長の『エル様を活躍させる会』に、 入りませんか??←だから勧誘すなってば!!!(笑) では、エル様が大好きなかおでした(笑) ああ・・・感想になってないぃ・・・(滝あ背) |
8268 | はじめまして、かおさん | 奈月るり | 2002/4/8 14:21:25 |
記事番号8260へのコメント 奈月:こんにちは、はじめまして。 かおさんとお呼びしてよろしいのでしょうか?私のことは、奈月なりる りなりなーちゃんなり、好きなように呼んで下さい。 レスして下さって、本当にありがとうございます。 小説読みました。全然駄文なんかじゃなくて、素晴らしかったです。 L:レスしてあるの見てあんた、ほんっとーにうるさかったもんね。 セイラ:奈月さんは、本当にとても喜んでらっしゃいましたよ。かおさん♪ 奈月:それで、きゃーきゃー騒いでいたら、姉から怒られました。(汗) セイラ:大丈夫でしたか? 奈月:死んじゃあいません。 L:るりが無事なのはわかっから、かおからの質問に答える、【L様のA &Q】をはじめるわよ! 奈月:最初はLさんだけの予定だったけど、それじゃあ不安なので、セイラ ちゃんにも参加してもらうことにしました。 セイラ:かおさん、よろしくお願いします。 L:それじゃあ一つ目。 >設定がすっごく気になるのです(はあと) L:これね! セイラ:奈月さん、説明しますか? 奈月:ううん。二人でやっちゃって。 L:おっけー。これについては、セイラよろしく。 セイラ:はい、わかりました。 ちょっと長くなりますが、簡単に説明させていただきます。 〈説明開始〉 それぞれの世界は、例えるなら時間という一本の糸です。そして、その 世界に住まう者たち……魔族・神族・人間・竜族etc...は、その糸に通 された輪たちです。どうして輪かというと、死んでもまた生まれ変わると いう、輪廻を表しているからです。 話を糸に戻して。その糸の端は、(創造された)はじまりも(滅びる) 終わりも、混沌の中へと通じているので、輪が糸――つまり、世界の時間 から抜け出せるのは、滅びるときだけと言うことです。 〈1〉でも少しお話しましたが、この時間軸から解き放たれて、時間や 世界の理に囚われないようになってしまったのが、私セイラ=ミルラート やLお姉様やリナさん。それに他の方たちということです。 〈説明終了〉 少しわかりにくかったですか? L:いーんじゃないの? それ以上話すと、この続きを読んでるときにネタバレになるし。 奈月:そういうこと。 セイラさん、全然オッケーです。 セイラ:ありがとうございます。 L:じゃあ、次ね。 >リナまでもが人ではなかったという設定(はあと) セイラ:これ、質問ですか? 奈月:違うと思うけど、少しだけ訂正しますね。 一応リナさんは人間です。セイラさんと同じで。 L:あたしの場合は、未練も残らず身体も捨てて好きにやってるけど、セイ ラもリナも、ちゃんと自分の身体使ってるもんね。 セイラ:時間軸から離れちゃったんで、髪や身長が伸びたりすることは、ないん ですけど、やっぱり気分の問題ですから。 ケガをしたときも、ちゃんと血が出ますよ。 奈月:セイラさんがケガするときっていったい……(汗) L:セイラ、あたしたちの中で一番強いっていうか最強だもんね。(汗) セイラ:そうなんですか?(自覚無し) (首を縦に振りまくるL&奈月) L:ま、まあ、気を取り直して次ね。 >あ、あと次回ででてくるのってセイラちゃんですか・・・??←違っ!!(笑) 奈月:違くなんてありませんよ。 セイラ:ビンゴですね。 L:あの御方っていう言葉が出たら、ギャグじゃ無い限りはあたしかセイラ かリナか……あのくそバカよね。(どきっパリ) セイラ:それってナ…… L:ぎゃーーーーーーっ!!!! あたしの前であのくそバカの名前をいうなあっ!! 奈月:いくら仲が悪いからって……(汗) 先に次行きましょう。 >リナとセイラのほかにもいっぱいいるのですね(はあと) セイラ:そうですよ♪ すごいですかおさん。当たってます。 奈月:頂点に立って指揮をとるのは、さっき言った(一人言い損ね)四人の方 たちですけど、同じような存在の人たちは、まだまだいます。 もしも出してほしいキャラがあって、知らせてくだされば、時と場合の タイミングによれば、レギュラーで出しますよ♪ 今のところ決まっているのは、7人くらいですね。 L:じゃあ次。 >ふと、気になったこと・・・・ルナ姉ちゃんはそのこと・・知ってたのだろーか?? >それとリナの父親というか両親(爆!) >リナの父ちゃん・・・なんかリナをむちゃくちゃかわいがっているような >口ぶりだったからなぁ・・・・(笑)←刃の先に見えるものにて(爆!) 奈月:これは私からお答えします。 知りませんね。(キッパリ) まあ、リナさんが人間であるのに変わりはないし、いくら“あの”ルナ さんでも、自分が囚われている世界の外でのことについては、知る術は ありませんからね。 L:そういうこと。 セイラ:生まれてくる前のことまでは無理でしょうしね。(ちょびネタバレ) 奈月:あ、それから。 私、刃の先に見えるもの、読み損ねちゃったんです。 もし、よろしければ、内容を教えて頂けると嬉しいです。 L:嬉しいですって、あんた…… 奈月:もう一つ。 >追伸:エル様がでてるのであれば、ねじばな会長の『エル様を活躍させる会』に、 > 入りませんか??←だから勧誘すなってば!!!(笑) 奈月:ぜひ入ってみたいです。どうすればいいですか? (誘ってくださって、とっても嬉しいです) L:それじゃ、そろそろ終わろうかしらね。 セイラ:それではかおさん。感想、どうもありがとうございました。 奈月:こんなお目汚しでよければ、どんどん書かせて頂きますよ。 では、さようなら〜 |
8271 | 始めまして。質問に答えていただきどうもです(ぺこり) | かお E-mail URL | 2002/4/8 22:39:12 |
記事番号8268へのコメント 奈月るりさんは No.8268「はじめまして、かおさん」で書きました。 > > > 奈月:こんにちは、はじめまして。 こちらこそ、始めましてです。 > かおさんとお呼びしてよろしいのでしょうか?私のことは、奈月なりる > りなりなーちゃんなり、好きなように呼んで下さい。 はいです。では、奈月さんでいきますのです。(それかるりさんで・笑) > レスして下さって、本当にありがとうございます。 > 小説読みました。全然駄文なんかじゃなくて、素晴らしかったです。 しくしく・・すでに長編が一ヶ月たつ・・(汗)←お゛い゛・・(汗) > L:レスしてあるの見てあんた、ほんっとーにうるさかったもんね。 > セイラ:奈月さんは、本当にとても喜んでらっしゃいましたよ。かおさん♪ > 奈月:それで、きゃーきゃー騒いでいたら、姉から怒られました。(汗) > セイラ:大丈夫でしたか? > 奈月:死んじゃあいません。 ほどぼとにしましょう(爆!) 私もよく親から五月蝿いと言われます(笑) 笑ったりしてるとき(笑) > L:るりが無事なのはわかっから、かおからの質問に答える、【L様のA > &Q】をはじめるわよ! > 奈月:最初はLさんだけの予定だったけど、それじゃあ不安なので、セイラ > ちゃんにも参加してもらうことにしました。 > セイラ:かおさん、よろしくお願いします。 > L:それじゃあ一つ目。 どうもですぅ(はあと)わくわくvv > >>設定がすっごく気になるのです(はあと) > > L:これね! > セイラ:奈月さん、説明しますか? > 奈月:ううん。二人でやっちゃって。 > L:おっけー。これについては、セイラよろしく。 > セイラ:はい、わかりました。 > ちょっと長くなりますが、簡単に説明させていただきます。 > 〈説明開始〉 > それぞれの世界は、例えるなら時間という一本の糸です。そして、その > 世界に住まう者たち……魔族・神族・人間・竜族etc...は、その糸に通 > された輪たちです。どうして輪かというと、死んでもまた生まれ変わると > いう、輪廻を表しているからです。 > 話を糸に戻して。その糸の端は、(創造された)はじまりも(滅びる) > 終わりも、混沌の中へと通じているので、輪が糸――つまり、世界の時間 > から抜け出せるのは、滅びるときだけと言うことです。 > 〈1〉でも少しお話しましたが、この時間軸から解き放たれて、時間や > 世界の理に囚われないようになってしまったのが、私セイラ=ミルラート > やLお姉様やリナさん。それに他の方たちということです。 > 〈説明終了〉 > 少しわかりにくかったですか? > L:いーんじゃないの? > それ以上話すと、この続きを読んでるときにネタバレになるし。 > 奈月:そういうこと。 > セイラさん、全然オッケーです。 > セイラ:ありがとうございます。 > L:じゃあ、次ね。 ってことは、この糸を作った存在・・エル様ではないとういうことなんですよね?? 誰かエル様以上の存在が!?(怖っ!!!!滝汗) (じゃあ、全ての混沌の源の存在は・・誰なんだろ???) > >>リナまでもが人ではなかったという設定(はあと) > > セイラ:これ、質問ですか? > 奈月:違うと思うけど、少しだけ訂正しますね。 > 一応リナさんは人間です。セイラさんと同じで。 ということは、暇つぶし(違うってば・・汗)に人間になったということでしょうか?? (だから違うって!!・笑) > L:あたしの場合は、未練も残らず身体も捨てて好きにやってるけど、セイ > ラもリナも、ちゃんと自分の身体使ってるもんね。 > セイラ:時間軸から離れちゃったんで、髪や身長が伸びたりすることは、ないん > ですけど、やっぱり気分の問題ですから。 > ケガをしたときも、ちゃんと血が出ますよ。 > 奈月:セイラさんがケガするときっていったい……(汗) > L:セイラ、あたしたちの中で一番強いっていうか最強だもんね。(汗) > セイラ:そうなんですか?(自覚無し) > (首を縦に振りまくるL&奈月) > L:ま、まあ、気を取り直して次ね。 せ・・・セイラって・・・(汗) エル様より強いって・・・(滝汗) > >>あ、あと次回ででてくるのってセイラちゃんですか・・・??←違っ!!(笑) > > 奈月:違くなんてありませんよ。 > セイラ:ビンゴですね。 > L:あの御方っていう言葉が出たら、ギャグじゃ無い限りはあたしかセイラ > かリナか……あのくそバカよね。(どきっパリ) > セイラ:それってナ…… > L:ぎゃーーーーーーっ!!!! > あたしの前であのくそバカの名前をいうなあっ!! > 奈月:いくら仲が悪いからって……(汗) > 先に次行きましょう。 ナー・・って・・ナーガ??? あのグレイシアなのでしょぅか???(爆!) > >>リナとセイラのほかにもいっぱいいるのですね(はあと) > > セイラ:そうですよ♪ > すごいですかおさん。当たってます。 > 奈月:頂点に立って指揮をとるのは、さっき言った(一人言い損ね)四人の方 > たちですけど、同じような存在の人たちは、まだまだいます。 > もしも出してほしいキャラがあって、知らせてくだされば、時と場合の > タイミングによれば、レギュラーで出しますよ♪ > 今のところ決まっているのは、7人くらいですね。 > L:じゃあ次。 はいはい♪エル様の上司♪←だからまてぃぃ!!!(汗) > >>ふと、気になったこと・・・・ルナ姉ちゃんはそのこと・・知ってたのだろーか?? >>それとリナの父親というか両親(爆!) >>リナの父ちゃん・・・なんかリナをむちゃくちゃかわいがっているような >>口ぶりだったからなぁ・・・・(笑)←刃の先に見えるものにて(爆!) > > 奈月:これは私からお答えします。 > 知りませんね。(キッパリ) > まあ、リナさんが人間であるのに変わりはないし、いくら“あの”ルナ > さんでも、自分が囚われている世界の外でのことについては、知る術は > ありませんからね。 > L:そういうこと。 > セイラ:生まれてくる前のことまでは無理でしょうしね。(ちょびネタバレ) > 奈月:あ、それから。 > 私、刃の先に見えるもの、読み損ねちゃったんです。 > もし、よろしければ、内容を教えて頂けると嬉しいです。 > L:嬉しいですって、あんた…… > 奈月:もう一つ。 刃の先に見えるものは・・私も資金というか財布の中の都合で立ち読みだったんです・・しくしくしく・・・・。 かなり無理してでも買えばよかったと後悔してるんですけどるねぇ・・(涙) お金をおろして買いに行ったら・・なかった・・しくしく・・・。 (予約というのが完璧に頭から外れてた人・・涙←バトルロワイヤル・・涙) (気づいたときにはすでに予約してもない状態に・・涙) > >>追伸:エル様がでてるのであれば、ねじばな会長の『エル様を活躍させる会』に、 >> 入りませんか??←だから勧誘すなってば!!!(笑) > > 奈月:ぜひ入ってみたいです。どうすればいいですか? > (誘ってくださって、とっても嬉しいです) 投稿小説一の方でねじばな会長の『分かりやすい四王』がありますから、 そちらの、レスでオッケーなのです(はあと) それか、会長のメールででも(はあと)←多分(こらまてぃ!!・笑) > L:それじゃ、そろそろ終わろうかしらね。 > セイラ:それではかおさん。感想、どうもありがとうございました こちらこそ、設定教えていただきありがとうなのです(はあと) > 奈月:こんなお目汚しでよければ、どんどん書かせて頂きますよ。 > では、さようなら〜 楽しみなのです(はあと) では♪ > |
8279 | いいえ〜 | 奈月るり | 2002/4/10 08:38:29 |
記事番号8271へのコメント >はいです。では、奈月さんでいきますのです。(それかるりさんで・笑) その場その場の状況で使い分けるといいでしょう。(例えば、カタカナの名前が沢山出ているときは、ルリにしたり、漢字のときは奈月や瑠璃とか……)(←友人よりのアドバイス) >ってことは、この糸を作った存在・・エル様ではないとういうことなんですよね?? L:リナたちとかのいる世界のは、あたしが創ったのよ。 あたしがいた世界(もう滅びてるけど)のを創ったあいつは……あたしがい るから別にいいやー。とかいって、とっとと輪廻の輪に戻ってちゃった。 ご希望ならば、引きずり出してくるわよ。 >誰かエル様以上の存在が!?(怖っ!!!!滝汗) >(じゃあ、全ての混沌の源の存在は・・誰なんだろ???) 混沌は決して同じもの(形)に執着せず、常に変化し続けるものと、私はこのお話のなかで設定しています。 なので、源らしい源は……っあ(汗)(←思い当たることがあるらしい) >せ・・・セイラって・・・(汗) >エル様より強いって・・・(滝汗) 実力は大体いっしょぐらいですけど、やっぱり普段から切れまくっている人と我慢している人は、切れたときの反動が違うかと思いまして。 無言で怒るんですよ、セイラさん。 あのLさんをも黙らせる、恐るべき怒りの波動は、人として受けたくはありませんよねえ。 >ナー・・って・・ナーガ??? >あのグレイシアなのでしょぅか???(爆!) これを見たとき、パソコンの前で。『あ、これいい』っていったら、いっしょにパソコンを覗いていた友人三名から殴られました。(後の一名は転けた) Lさんとご本人が暴れて、力いっぱい拒絶したので、やめておきましょう。 一応オリキャラです。(期待を裏切ってすみません) 名前はナスィアさんといって、虚無(ナスィング)から取りました。 行使する力の形状大地の力。虚無の力によって消滅したものを再生できるのは、この力だけです。(←個人的設定) >はいはい♪エル様の上司♪←だからまてぃぃ!!!(汗) かおさん鶴の一声!決定です。 実はその存在、出そうかどうか迷ってたんですよね。 書いている方にはやりやすいキャラなんですが、読んでいる方には、ちょっときついかな?と思って。 仮の名前はもうつけているんですけど、その名前の意味が、その人の存在まんまで、もう少しいい名前ないかな?って思ってるんです。 何かありませんか?(←人にばっか頼るんじゃないっ!!) >投稿小説一の方でねじばな会長の『分かりやすい四王』がありますから、 >そちらの、レスでオッケーなのです(はあと) >それか、会長のメールででも(はあと)←多分(こらまてぃ!!・笑) 親切にどうも、ありがとうございます。 >楽しみなのです(はあと) こればっかりですが、本当にありがとうございます。 >では♪ はい。さようなら。 |
8261 | 面白いですねv | 深剣李杏 E-mail URL | 2002/4/7 17:45:59 |
記事番号8258へのコメント 初めまして、深剣李杏というものです。 プロローグからなんか面白そうと思ってましたが… 続き、すごく気になります。 L様の解釈がなんか独創的でとても良いし、セイラさんとか 少年も眼が離せなくなりそうです。 私のなんかより数段面白いです。 短い感想でしたがこれにて。 続き、がんばってくださいね。また、感想書きに来ますです。 |
8269 | はじめましてです | 奈月るり | 2002/4/8 14:40:51 |
記事番号8261へのコメント 今回はLさんはおやすみです。理由は……聞かない方がいいと思います。 >初めまして、深剣李杏というものです。 はじめまして。深剣李杏さん。 私のことは、好きなように呼んで下さってけっこうです。 >プロローグからなんか面白そうと思ってましたが… >続き、すごく気になります。 >L様の解釈がなんか独創的でとても良いし、セイラさんとか >少年も眼が離せなくなりそうです。 本当にありがとうございます。 続き、急いで書きたいと思うので、よろしくお願いしますね。 >私のなんかより数段面白いです。 私も深剣李杏の小説を読ませて頂きましたが、そんなこと全然ありません。 ちゃんと話の軸も通っているし、とても分かりやすい柔軟な表現に憧れます。 >続き、がんばってくださいね。また、感想書きに来ますです。 感想を下さって、本当にありがとうございました。 もし、なにか取り入れて欲しいアイディアとかがあれば、遠慮せずにぜひ教えて下さい。使わせて頂きます。 それでは、短いお返事になってしまいましたが…… 続きをどうぞよろしくお願いします。 |
8273 | 炎の瞳風の歌〈4〉 | 奈月るり | 2002/4/9 16:37:07 |
記事番号8250へのコメント 〈4〉 少年の言葉に振り向いた俺の目に映ったのは、一人の少女だった。 ミッド・ブルーの瞳やわらかく俺を見つめ、空色のセミ・ロング程度の長さの髪が、風に吹かれて静かに揺れる。 さっきまでより、少し強めの風が吹いて、少女の身にまとっている、薄い青の貫頭衣と、その上から羽織った白いマントが、森の緑の中、鮮やかになびいた。 「あっ」 我に返って振り向いた俺だが、もうそこに、少年の姿はなかった。 「こんにちは」 少女の声に、俺はそっちの方に向き直ると、おろしていた剣を持ち上げる。 「そんなに警戒なさらないでください。 私は、ここの空間の所有者の、セイラ=ミルラートと申します」 少女――セイラはそう言うと、にっこり笑って。 「あなたのお名前を、おうかがいしてもよろしいでしょうか?」 そう言った。 いくら相手が子供でも、さっきの少年の例もある。この程度のことで、油断するほど、俺は馬鹿じゃない。しかし――この少女は、決して嘘をつかない。そんな確信に近い何かが、俺の中にあった。 「ゼルガディス=グレイワーズだ」 俺は早口にそう言うと、剣を鞘に収めた。 「ゼルガディスさんですね」 そんな俺の行動に、嬉しそうな表情でセイラは俺の名前を確かめる。 「ここにいらっしゃったということは、何か私に用件がお有りなんでしょう」 「なぜ、そう思う。 偶然立ち寄っただけかもしれん」 「そういう人は、ここに入るなんてことは不可能ですから。 真にこの場所を求める者だけが、入れる場所なんです。ここは」 「結界か何かを張っているのか?あんな魔族の本拠地と竜たちの住処の近くに」 「似たようなものですね」 俺の言葉に、躊躇することなくあっさりそう答えると、セイラは周りを少し見回し。 「立ち話もなんですし、家がすぐ近くなので、いらっしゃいませんか?」 そう尋ねてきた。 別に、断る理由も見あたらなかったので、俺は頷いて、ついていった。 俺は今、リビングのソファーに座り、お茶を注いでいるセイラをまっていた。 ここまでの道すがら、セイラが話したことをまとめると、俺の前にさっき現れた少年はフェイシゥといい、滅多なことでは、ここにはこないらしいのだが、そんなそいつが来たのを知って、用件を聞きに迎えに来たところで、俺を見つけたらしい。 「はい、ゼルガディスさん。 お茶ですよ、どうぞ」 「すまん」 俺は差し出されたお茶を受け取ると、ここに来た目的――リナの失踪に関する質問をはじめることにした。 「セイラ。質問しても良いか?」 「はい、かまいませんよ。 私にお答えできることなら、何でも」 「じゃあ――リナを知っているか?リナ=インバースだ」 「ゼルガディスさん、リナさんのお友達なんですか? リナさん、ついさっきまで、ここにいらっしゃったんですよ」 えっと…… 多分、リナさんなら、本家の方にいらっしゃるかと……」 「どこなんだ、その本家というのは!」 「えっ?えぇっ?」 問いつめる俺に、あたふためくセイラ。 「ちょっと、お教えするわけには……」 「なんでだ?」 「本家は、お姉様たちの家というか本拠地というか…… ここは私個人の家なので、お教えするのはかまわないんですけど、そちらの方をお教えすることは、ちょっと…… 自力で見つけるしかありませんよね…でも、ゼルガディスさんには無理かもしれません。あそこは特別な空間ですから……」 「どういうことだ? ここの空間のことといい、あんたは何者なんだ?」 「? 人間ですよ、私は。十二歳です」 きょとんとした表情で、セイラは答える。 セイラの表情から察するに、本人にそのつもりはないのだろうが、はぐらかされているようで、俺の質問は、一向に要領を得ない。 俺は、下を向いてため息を吐くと、冷めてしまったお茶を飲み干した。 「あら、アクトさん?」 そんな中、不意にセイラが声をあげ、立ち上がる。 窓に駆け寄ったセイラの視線の先にいたのは、一羽の小鳥だった。 雪のように清潔で白い羽毛に映える、サファイア・ブルーの瞳に、同色の特別に長い一本の尾羽。その足には、一枚の皮洋紙がしっかりとくくりつけてあった。 セイラは、窓を開けてその小鳥を招き入れると、その皮洋紙を広げて見た。 途端に、セイラの表情が険しいものへと変わる。 「どうしたんだ?」 「ゼルガディスさん、すみません…ちょっと用事が出来てしまいました。出かけないといけなくなったので、今日はもう、お帰り願いたいのですが……」 「…用事……?」 「本当にすみません」 悲しげな瞳で、重ねて俺に謝罪を述べるセイラ。 「あの、ゼルガディスさん。 本家の場所のことをお話しすることは出来ませんが……一つだけ、言わせて欲しいことがあるんです。リナさんのことで……」 「リナのことで?なんなんだ」 おれがオウム返しに問うと、セイラは扇を取り出して広げる。 「私たちにとって、最も辛いことって、何かわかりますか?」 「最も辛いこと…?」 「はい。これは、あくまで私の推測の域をでないんですけど……私は、そのことが今回、リナさんが貴方たちの前から姿を消してしまったことに、関係あるんじゃないかと思っているんです」 「どういうことだ?」 「私に言えるのは、ここまでです。 …ごめんなさい……」 俺がその言葉を理解するより早く、セイラが手にした銀細工の扇を振るう。 声一つ、なんの抵抗も起こせぬまま、俺の意識は、闇へと沈んでいった。 ∧∨∧∨∧∨∧∨∧∨∧∨∧∨∧∨∧∨∧∨∧∨∧∨∧∨∧∨∧∨∧∨∧∨∧ 奈月:〈4〉をやっと書き終わりましたぁ。 しかもなんか、全然ワケのわかんない展開……(涙) L:まあ、日頃の行いが悪かったと思って諦めなさい。 奈月:私がいったい、何をしたっていうんですか。 L:いろいろ。 奈月:いろいろ…っていったい…… L:まあ、気にしなーい。 次回は、いよいよセイラの一人称ね♪ 奈月:はい。Lさん、セイラさんのこと可愛がってらっしゃいますもんね。 L:まーね(はあと) ……に、しても。何?あの最も辛いことって。 奈月:ネタバレになるからダメです。 第一部は、そのことをテーマにやって行くんですから。 L:第一部?ってことは、第二部も出すわけ? 奈月:今のところはまだ、そこまで考えてませんけど…… 第一部の題名(仮)は、覚醒編です。 L:まんまね…… 奈月:Lさんひどい…… L:泣くなぁっ!! あんたが泣くと、あたしがセイラから冷たい目で見られるのよっ!! 奈月:そんなにセイラさんが、怖いんですか? L:あの子が泣いたときの被害のすごさを、あんたは知らないから、そんな 風に言えるのよ…(遠い目) 奈月:分かりました。もう、言及はしません。 えっと、それじゃあ…… こんな、なんの脈絡もない駄文に、お目を通して下さった方。本当にあ りがとうございます。 それでは〈5〉で、またお会いしましょう。 L:ちなみに。質問とかは、特に期限を決めて受けてるわけじゃないから、 いつでもオッケーよ。 じゃあね。 奈月:さようなら。 |
8280 | 炎の瞳風の歌〈5〉 | 奈月るり | 2002/4/10 10:09:52 |
記事番号8250へのコメント 〈5〉 ――ふぅ―― 私、セイラ=ミルラートは力を行使し終わると、扇をしまう。 私は今、ゼルガディスさんという人を、もとの世界に送り返したところです。 アクトさんの運んできたお手紙に書いてあったのは、本当なら私のような立場の者が、していいことではありませんでした。それでも、賭けてみたい。そう思ってしまう私は、きっと統率者としては、失格なんでしょうね。 例えこれが、最初で最後の私のわがままであったとしても、許されることはない。決して。それだけの大きなものを、私は握っている。 「だめですね、私は。 人にばかり偉そうなことをいって、自分では結局なにもできない。 一番卑怯なことかもしれません。 自分は汚れない清潔な者のふりをして、下で自分のために戦う、尊敬するべき人たちを、哀れそうに眺めている。 道理に合った、いい加減なことばかり言って、自分は何もせずに、見守っていると言えば、聞こえはいいかもしれないけど、ただ単にくり返すのを恐れているだけ。 変ですね。あの時に全てを失ってしまってから、私はまだ、何も手に入れてないのに…失うことを恐れている……」 窓から外を眺め、私は一人呟いた。 そう。恐れることは何もないはず。もう、全てを私は失ったから。失ってしまったから、くり返したくはないんです。そのためには、私が動かなきゃいけないってことは、分かっているのに…… なんで、こんなに胸が痛むんでしょうね。人間と呼べるかどうかもわからないほど、沢山の人たちを手に掛けてきてしまったのに…… 「セイラ様。いーい?」 よく見知った声。 「フェイシゥさん」 振り向いた私の前にいたのは、予想どおりの人でした。 「どうなさったんですか? フェイシゥさんがここまでくるなんて、珍しいですよね」 「うん、ちょっとね。 実はさあ。俺の妹とウェインが大喧嘩してしてて、手がつけられないんだよね。 何とかしてくれると助かるかなぁって。 あの二人がケンカしたら、止められるのセイラ様ぐらいじゃん」 「フィルクさんとウェインさんが? またですか。大変ですねえ。 わかりました。今から行かせて頂きます」 「まじ?やったね」 フィルクさんとウェインさんは、何故か会ったときから仲が悪くて、しょっちゅうケンカばかりなさっています。 何ででしょう? ケンカするほど仲がいいとはいいますけど、あの調子でケンカを続けられると、冗談抜きでどちらかが死んでしまうどころか、滅んでしまいます。 私は、再び扇を取り出して広げると、力を振るいます。 行き先は本家の談話室。 そして、私は空間を渡りました。 あたしは、テーブルの影に隠れるように、その二人の攻防を見ていた。 そのテーブルの影一帯には、同じく非難している人(?)たちの結界が張ってあり、かろうじてケンカの余波を受けずにすんでいる。 「よく、あきないわよねえ。あの二人」 「お、リナ。やっぱりお前もそう思うか」 ケンカをすさまじい力の応酬で続けているウェインとフィルクの二人を後目に呟いたあたしに、見知った人物の声が同意した。 ひょいと見上げて見れば、淡い紫に染まった銀髪に、薄い透き通ったすみれ色の瞳をもつ青年――シオンがあたしのそばにたっていた。 「ほい、紅茶」 「ありがと」 差し出されお茶を受け取るあたし。 「何でまた、ここまですさまじいケンカに?」 あたしは疑問の声をシオンにかける。 ケンカとは言っているが、そこで行われている攻防戦は、全て虚無や混沌の力を放出しまくっているのだ。 これがただのケンカと言われた日には、神族魔族ともに真っ青である。 もう、慣れたけど。 「いつものこと」 「なるほど……」 その一言で、あたしはあっさり納得する。 つまりは、フィルクの気に障るようなことを、ウェインが言うかするかして、フィルクを怒らせたのだ。 毎度毎度……いい加減にしろよな、あんたら。 そんなこと言おうもんなら、即、巻き添え決定である。 まあ、あたしぐらいの実力があれば、この二人を一瞬でねじ伏せることも可能だが、そうすると、共犯と見られて、一緒に後かたづけをさせられることとなる。そんなのは、絶対ごめんである。 「…………………………」 「…………………………」 あたしとシオンの間に、しばらく沈黙が流れる。(ケンカの音がすさまじいので、静かではないのだが) 先に妥協したのは、あたしだった。 「……で、何?」 「いや。ちょっと…… お前、仲間になんにも言わずに来たんだろ」 「だめだった?」 「いや、そんなことはないけどよ。なんか……それで、お前はよかったのか?って思ってさ」 「そうしてるってことは、そういうことでしょ。 あたしが、わざわざ他人のために、自分の意見を変えるようなお人好しに見える?」 「そうじゃなくてさ…… お前は、やさしすぎるから……」 ……え………? 一瞬、何を言われたのか、理解が出来なかった。 「やさしい……私が………?」 「お前はいつも、事件の中心、きっかけとなったやつにやさしすぎるから。全部自分のせいにして、背負い込んじまうから。心配なんだ。 そいつを責めることができない、悪く言えば甘さ、よく言えば優しさを持ってるから。そして、他のヤツに、それを押しつけるなんてことは、絶対にできない。 それが、俺の前で見せた、お前の姿だから……」 「そんなことないってば」 あたしの口から出た、否定の言葉は、とても弱々しかった。 「あ、そうそう。 次の仕事のペアなんだけど、くじ引きで俺とお前は組むことに決定。 よろしくな」 「あんた、あたしの足、引っぱるんじゃないわよ」 「そっちこそ」 いつのまにか、いつものあたしたちに戻っていた。 結界の中に非難していた、他の人たちも集まって、ちょっとした会話で盛り上がる。 そう。これが、あるべきあたしの姿。 九年前に、始まっていたはずの、あたしの日常。 ちょっとしたトラブルで、はじまりが遅れただけの……日常…であるべきもの… 「おい、リナ」 「なに?シオン」 「ケンカ。終わったっぽいぜ」 シオンの言葉に視線を移せば、そこには、セイラに必死で謝るウェインとフィルクの姿があった。 やがて、二人は後かたづけを開始する、 「リナさん」 あたしの名前を呼びつつ、セイラが駆け寄ってきた。 「セイラ、どうしたの?」 「ケンカをとめてくれって、フェイシゥさんから呼ばれたんです」 「なるほどね。 に、しても。どうしてあの二人は……」 「はい。フィルクさんのお兄様のフェイシゥさんと、ウェインさんの双子の妹のセシルさんは、仲がよろしいのに。 不思議ですね……」 はあ。と、ため息をつくセイラ。 その疲れた表情から察するに、そうとう参っているようだ。 「あ、これ。あしたの分の仕事の内容です。どうぞ」 「ありがと」 「それから―…」 セイラは、少しためらうような仕草をすると、あたしに耳打ちをした。 「ゼルガディスさんって方、ご存じですか?」 「知ってるけど……それがどうかしたの? あ。身体直してあげてくれた」 「……え? そのことは言われなかったんですけど」 ……へ? あのゼルが? それって、いったい…… 「それじゃあ、私、今からいくところがあるので」 「あ、ちょっと。セイラ」 あたしが言い終わるより早く、セイラの姿は、虚空に溶け込み、消えた。 「どうなってんのよ、いったい」 あたしの疑問に答える声は、なかった。 ⊥T⊥T⊥T⊥T⊥T⊥T⊥T⊥T⊥T⊥T⊥T⊥T⊥T⊥T⊥T⊥T⊥T⊥ 奈月:こんにちは。 どうもどうも奈月るりです。 L:おなじくLよ。 奈月:なんかシリアス・イン・シリアスになってしまいました……(滝汗) L:というか、なにこれ。 前から思ってたけど、あたしが全然出ないじゃない。 奈月:予定では、次で出すつもりですけど。 L:まじ、やったわね! 奈月:でも、その話。ストーリー的にはなくてもいい話なんですよね。 それで、書こうかどうか迷ってるんですけど…… L:なにそれっ! あんたそれでも、『エル様を活躍させる会』のメンバーなの。 奈月:ちゃんとあとがきもどきで、出してあげてるじゃないですかあ。 L:この程度で満足するほど、あたしの理想は低くはないわっ!! 奈月:そんなこといっていると、また、オイル・ストーブが落ちてきますよ。 L:ぐはっ!! そ、そのことはいうなあぁあぁぁあぁっ!!! ったく……なんで、このあたしが、たかが人間の小娘に振り回されな きゃなんないのよ…… 奈月:悪気はないんですけどね…… なんか、最初に出した謎が解決しきらない内に、次から次へと新しい謎 がポコポコ…… ちゃんと解決しきれない謎があったら、どうしよう…… L:大丈夫! あたしを出してさえくれれば、三行で終わらせてあげるわよっ! 奈月:ノゥサンきうでおねがいします。 L:ちっ…… 奈月:そろそろ、キャラもいろいろ出てきたし、いっきに主題の方に入ろうか な?とか思っている、今日この頃です。 L:そこでは、あたしがいっぱいでるんでしょ。 奈月:はい、そうですよ。 L:がんばんなさいよ、るーり。 |
8281 | 炎の瞳風の歌〈6〉 | 奈月るり | 2002/4/10 16:29:09 |
記事番号8250へのコメント 〈6〉 こんこん あたしの部屋の扉が、控えめにノックされた。 だれだろ? セキリュティーに引っかからずにあたしの部屋までこれるやつなんで、数が限られてるけど……この控えめなノックから察するに…… 「Lお姉様、いらっしゃいますか?」 やっぱりセイラか…… 「開いてるわよ。勝手に入っちゃって」 「はい。失礼します」 あたしの部屋に入ってきたセイラは、いつもの見慣れた蒼の貫頭衣と白いマントではなく、淡い瑠璃色を基準とした、あたしたちの正式な式服を身にまとっていた。 「どうしたの? また、そんな服着ちゃって」 「いえ。今から“あの方”……って言うと、怒られちゃうんでしたね。“あの人”の所に出かけようと思いまして、許可を頂くために参りました」 「別にいーのに、許可なんて。 あんただって、外出の許可資格はもってるんだから」 「あ、でも。私が勝手に出かけたことで、整備に異常をきたしたり、みなさんに心配をかけるのは、よくないと思いまして」 「ま、いーけどね」 あたしは、ため息を一つ吐き。 「何でまた“あの人”のところに行こーなんて思ったわけ? ただ、何となくってワケじゃないんでしょ」 「えぇ。 少しだけ、気になることがありまして。 そのことの確認のため、参ろうかと」 いつも通りのセイラの笑顔。しかし、いつもとは決定的に何かが違う。 あたしは、じっとセイラの眼を見つめた。 「? 私の顔に、何かついていますか?」 幼い子供の、不思議そうな表情。今のセイラの顔は、まさにそれだった。 でも―…やっぱり違う。 「ぞれでは、私はもう行きますね」 大きなリボンでセイラの頭にくくりつけられた鈴が、シャランと鳴って白い布地がひるがえったとき。 ――あぁ――そうか――… あたしは顔にかかる長い金髪をかき上げながら、妙に冷静なまま納得していた。 すっと立ち上がると、あたしが身にまとった黒いローブが揺れ、その上にかかる金髪が映える。 「セイラ」 あたしは、先程までの変わりばえしない声で、退室しようとしていたセイラを呼び止めた。 「何でしょうか、Lお姉様」 振り向くセイラに、あたしは無言で呼び寄せたあたしの武器――大鎌を振り下ろした。避けれる間合いでもタイミングでもない。その大鎌は、相手の身体を音もなく切り裂き、滅びの運命を与える――はずであった。そのあいてが、セイラでなければ。 キンっ! かわいた金属音が響いた。 あたしの鎌がはじき飛ばされ、床に触れる前に混沌へと還り、消滅する。 まあ、いくつでも生み出せるから、別にいいんだけどね…… 「Lお姉様?」 おそらくは予想していたのだろう。驚愕の声をあげることなく、きょとんとした顔で、あたしに疑問の声をかけるセイラ。 手には、先程のあたしの一撃を防いだ、銀細工の扇が握られている。 「あたしは、何があろうとあんたの味方でいるつもりだけど……他のみんなは違うわ。いつこうなるか、全然わかんないのよ? それを理解できないようなことのないあんただから、全部覚悟の上ってヤツなんだろうけど……ね…… まあ、がんばりなさい」 「……………………………… はい、わかりました。ありがとうございます」 あたしの言葉に、一瞬躊躇するようなそぶりを見せたセイラだったが、いつもの笑顔を再び浮かべ、元気いっぱいにあたしの部屋を飛び出していった。 「もう、誰にも止められないわね、あの子を…… あの時と同じように……」 あたしは一人呟いた。 「ぶぅ〜 一人きりなんてつまんなーい」 わたしは真っ暗闇の空間で、一人ぶつぶつ叫んでいた。 久しぶりに、人間の女の子の姿、してるんだけどなぁ…… 後ろに流された、絹のような闇に溶け込む黒の髪。顔にかかる分は、前髪以外編み込んで、頭の上のおっきなリボンで縛っている。そして、闇に包まれた空間を見つめる、髪と同じく漆黒の瞳。最後の決めては、華奢な四肢と、愛らしい十歳程度の幼い少女の笑み。 これを美少女言わずとして、なんというっ! それほどまでに、完璧な容姿である。 やっぱり、せっかく好きなかっこうできるんだから、可愛くなくっちゃね。 「うにゅっ!?」 わたしは思わず声をあげた。 この空間に誰か来たらしく、私の感覚が反応したのだ。 「誰か来たぁ〜♪ 遊べる遊べる☆」 考えるより即行動がモットーのわたしは、その“誰か”の気配の元へと移動した。 「セイラちゃんだ〜♪ 会いに来てくれたの?うれしい〜♪」 その“誰か”の姿を認めるや否や、わたしは勢いよく飛びついた。 「レプリカさん、こんにちわ」 「やっほー」 にっこり笑顔でわたしの名前を呼んでくれるセイラ。 Lもといルシファといい、ナスィアといい……あたしを見ると恐縮しまくって、まともに相手してくんないんだもん。 いくらわたしが、混沌そのものでも……正確にはコピーだけど、あそこまで脅えることはないと思うんだよねぇ。仕事なんにもしない、ただの道楽小娘なのに。 でも、セイラちゃんは、わたしのことちゃんと相手にしてくれるからだーいすき(はあと)リナちゃんもだけど。 「セイラちゃんからこっちに来てくれるなんて珍しー どうしたの?」 「ちょっと、お話しすることががありまして」 「ほんと!嬉しすぎるー! ルシファもナスィアも、全然わたしのこと対等に見てくれないんだもん。 確かにわたしは混沌そのもののコピーで源だけど、本物の混沌に性格もくそもないってこと、セイラちゃんとリナちゃんの他に、だぁれも理解してくんないんだもん。寂しぃわぁ。 で、話ってなぁに?」 「実は……」 「ふーん。 こうゆーことでは弱気なセイラちゃんも、とうとうやる気になったとゆーわけね。 わたしでよければ、いくらでも応援したげるわよ☆ がんばってね♪」 「…反対…されないんですか……?」 どこまでもハイテンションなわたしに、セイラちゃんは少し戸惑い気味で言った。 「だって、セイラちゃんはわたしの大切なお友達なんだから、お友達のことを応援してあげるのはあたりまえでしょ。 もっちろん、リナちゃんのこともだよ。ね♪」 「……はい……そうですね。 レプリカさん。ありがとうございます」 「計画実行するときは、わたしも誘ってくれなきゃひどいからねぇっ!」 「はい。もちろんです。 “みんなで”がんばりましょう」 そう言って、セイラちゃんはこの空間から出ていった。 「ふう。 やっぱり混沌の源とか、お偉い存在やってると疲れるわぁ」 冗談交じりにわたしは言う。 でも、そのことで傷ついた者がいるのは、確かな事実であり、決してひっくり返すことなんてできないものだから。だからわたしは笑う。もう、泣かせたくないから、誰も。 「違うわね」 心の中の言葉を、口で否定する。 「泣いて欲しかったのよ。本当は。 どんなときだって笑ってる子だったから、いつだって泣きたいときに泣けるように、護ってきのよ。お友達として、仲間として」 そのことを確かめるように、言葉を口にして、しっかり噛み締める。 もう二度と、本当の想いが示す道を、踏み間違えないように―… \▼/△\▼/△\▼/△\▼/△\▼/△\▼/△\▼/△\▼/△\▼/ 奈月:こんにちは。新人の奈月です。 L:そんな言葉で、自分の考えた文章のつたなさをカバーできるなんて思わ ないよーに。 奈月:はぅうぅぅ(涙) L:ったく…… やっとのことで、あたしを出したと思ったら、キャラがなんか崩壊して るし、相変わらずドシリアスだし。 おまけに、レプリカ様まで…… 奈月:ダメでしたか? L:別にもう、どーでもいいけどね。 奈月:Lさん、なんかとても暗いんですけど…… レプリカ:それなら、わたしが代わりに景気づけしてあげよっか? L:レプリカ様っ!なんでこんなところにっ!! レプリカ:だって暇だったしぃ。 L:暇……(くらり) 奈月:Lさん大丈夫ですか? L:あー、もうっ! どーにでもなれっ! 奈月:開き直りましたね…… レプリカ:じゃあ、こんどからわたしもあとがき参加決定ね♪ 奈月:はい。かまいませんよ。 L:じゃあ、そっちの話しもまとまったし。 レプリカ:次は、やっとあの四人が集合ね。 奈月:懐かしい(?)あのお二方と、プラス一名(?)も登場予定です。 それでは。 ここまで読んで下さった方。本当にありがとうございました。 奈月&L&レプリカ:次の〈7〉で会いましょう! |
8287 | イラストの宛先 | 一坪 E-mail | 2002/4/12 16:37:35 |
記事番号8281へのコメント こんにちは一坪です。 メールありがとうございます。 イラストを送っていただけるそうで楽しみです。(^▽^) で、イラストの宛先を連絡しようと思うのですが、 奈月さんはメールアドレスをお持ちでしょうか? もしお持ちならそちらにメールを出そうと思うのでお教えください。 メールアドレスをお持ちでないなら『私書箱』に奈月さんの私書箱を作ってください。 そちらに連絡するので。 私書箱のアドレスは↓ http://www.slayersnet.nu/~fltearth/post/list.cgi です。私書箱の作り方が分からなかったら聞いて下さいね。 では、よろしくお願いします。 |
8288 | と思ったら | 一坪 E-mail | 2002/4/12 16:40:25 |
記事番号8287へのコメント あ、もう私書箱作って下さってたんですね。 というわけで宛先を書き込んでおきました。 ご確認ください。 |
8295 | 炎の瞳風の歌〈7〉 | 奈月るり | 2002/4/13 14:01:16 |
記事番号8250へのコメント 〈7〉 ――……さん……ゼ…ガディ…さ…―― ――…ゼル…ディ……―― 俺の名前を呼ぶ声が、微かにだが、俺の耳に届いた。 しだいにその声は、大きくハッキリ聞こえるようになり、その声の主が複数であることもわかってきた。 そのことを理解した途端、深い闇のそこで微睡んでいた俺の意識は急激に浮上していく。 「ゼルガディスさん!」 「ゼル!」 「大丈夫ですか?」 聞き憶えのある、三つの声。 まだ、重いまぶたを開いてみれば、見覚えのある三つの顔が、そこにあった。 「…う……俺…は……?」 「ゼルガディスさん!」 「目ぇ覚めたか、ゼル」 「本当によかった……」 目を開いて起きあがった俺に、口々に声をかける三人。 「アメリア、ガウリイの旦那、シルフィール…… 何でお前たちがここに……」 言いかけて、俺は自分が暗い洞窟に寝かせられていることに、気づいた。 「…ここは……?」 「わかりません…」 俺の疑問の一言に答えたのは、シルフィールだった。 「どういうことだ、シルフィール?」 俺が首をかしげて聞くと、シルフィールは。 「私とガウリイ様は、リナさんの故郷の方をお訪ねしようと思いまして、ゼフィーリアに向かっているところだったのですが…… その途中の街道で、突然蒼い光に包まれて、気がついたらここにいたんです」 「わたしも何です、ゼルガディスさん。 あの時は残ると言いましたが、リナのことを考えると、いてもたってもいられなくて…… そんな時、父さんが、仲間のことを思い、自分の意志を貫くのも、また正義と言って下さったんです! そして、わたしはリナの行方探しの旅に出ました。 後は、ガウリイさんとシルフィールさんと同じです」 「そうか……」 「ゼルガディスさんの方もですか?」 「あ、あぁ。まあ、そんな感じだ」 まさk、本当のことを言うわけにも行かず、(特にアメリアは、そんなの正義じゃないと言って、暴れ出す可能性が高かったから)アメリアの言葉に頷く俺。 彼女の話の中で、妙に『父さん』と『正義』の単語に力が入っていたのは、まあ、致し方ないことだろう。 「それで、気がついたらここに倒れてて、その中で、一番目が覚めるのが遅かったのが、ゼルってわけだ」 ふむ、なるほど。 俺はその言葉に納得して……………………… ……………………………………………………………… 『どしえぇえぇぇえぇえぇぇっ!!!???』 ガウリイの旦那を除く全員の、よく、ワケのわからん叫び声が、洞窟中に木霊した。 その後、俺たちの口からは、次々と旦那への誉め言葉が飛び出し、何故か、誉められた当の本人は、顔をかなり引きつらせていた。 「それにしても、いったい誰が、こんなことを……?」 俺のもっともな意見に、三人は首を縦に振る。 そんな時だった。 「私ですよ」 なんの気配もなく、俺とガウリイの旦那の背後から、そいつがいきなり声をかけてきたのは。 『なっ!?』 俺とゼルは、同時に驚愕の声をあげながら、振り向いた。もちろん、剣を鞘から抜き、構えることも忘れない。 俺とゼルが驚いた理由――そいつは、何の気配も感じさせずに、俺たちの背後にまわっていたことだ。 俺は元から気配などの類には、敏感な方だし、それはゼルも一緒だ。 それに、巫女であるアメリアとシルフィールすら、なにも予感できなかったということも、驚きである。 そいつは、切り揃えられた、長く黒い髪を背中に流していたが、“みたところ”男の容姿をしていた。 ローブをまとっているから、おそらく魔術師などの類だろうが、その口振りからして、ただの魔術師などではないのは、一目瞭然だし、そのローブのは真紅。いやな想い出のいくつかを、連想させた。 登場から少しの間をおき、その男が口を開く。 「そんなに警戒しないで下さい。 私は、あなた方の手助けのために、来たんですよ」 それが、その男のセリフだった。 こいついったい……? 俺は、警戒を緩めることなく、汗ばんだ手で、剣のつかを握り直した。 <><><><><><><><><><><><><><><><><><> 奈月:本当にごめんなさい。申し訳ないですっ!! L:うどわっ!? どうしたのよ、いきなり土下座なんかして。 奈月:だって、久しぶりに書いたのに、なんか短いんですよ〜(泣) L:う〜みゅ。 ま、仕方ないんじゃないの? あたしの出番を、あんなに短くした天罰と思っといてあげるわ。 奈月:思わないで下さい〜 レプリカ:まあ、その話はおいといて。 L:そうそう、レプリカ様の言うとおり。(←やけくそ) レプリカ:ねえねえ、奈月ちゃん。 あの、紅いローブの人って、やっぱり部下S……もとい、レイのこと? 奈月:はい、そうですよ。(←話題が変わってホッとしている) L:くぅ〜! 部下のくせして生意気よ!! レプリカ:いいんじゃない、別に。 私の登場で、予定表よりも、レイちゃん(はあと)の出番、半分以下に 減ってるんだから。(←笑顔でかなり鬼畜) L:それはそうなんだけど〜 奈月:それ以上、裏設定をばらさないで下さい〜(涙) レプリカ:わかったわかった♪ L:それじゃあ、今回はこれくらいにしときましょうか。 レプリカ&L:じゃあね♪ 奈月:また〈8〉でお会いしましょう。 〈8〉長くなる(あくまで)予定です。 それでは…… |
8299 | レプリカvvレプリカvvイプシュリン♪←こら(笑) | かお E-mail URL | 2002/4/13 19:14:41 |
記事番号8295へのコメント こんにちわぁ♪奈月さん♪ ふふふ♪エル様の上司がレプリカさんなのですね(はあと) レプリカと読んで、すぐにイプシュリンを思い浮かべた私です(爆!) エル:・・・ガオガイガーのOAV知らないとなんのことか判らないって・・(笑) かお:しくしくしく・・(涙) (そっくりさんの偽者のこと・・・笑←少し違う・・??笑)←イプシュリン(笑) なんとなぁぁく(爆!) この世界では、エル様がわざとそうしたような気がひしひしと・・・(爆!) 多次元宇宙の中では、そんな風に設定してることがあってもおかしくない・・(汗) 何せ、あのエル様だからなぁ・・・・(爆!!)←こらこら(笑) 私の中では、この世界では、一応、エル様が自分の力を封じていて、 んでもって、レプリカを創ったといった風にどうしても感じてしまいます・・・(笑) そして、自分のことは、全員この世界の人には封印かけておいて、 でもってエル様自信も封印してる・・と(笑) ・・・・駄目???(爆笑) 部下Sがでてきましたね♪ やっぱり、エル様とレプリカさん(様の方がいいかなぁ・・汗) に苛められたりして(笑) ではでは、続き、まってまぁす♪ |
8310 | いつもありがとうございます! | 奈月るり | 2002/4/15 08:00:59 |
記事番号8299へのコメント >こんにちわぁ♪奈月さん♪ 奈月:こんにちわです。 L:あたしもいるわよお レプリカ:私も私も♪ >ふふふ♪エル様の上司がレプリカさんなのですね(はあと) 奈月&レプリカ:そのとおり!! L:なんであたしに上司が……(涙) >レプリカと読んで、すぐにイプシュリンを思い浮かべた私です(爆!) >エル:・・・ガオガイガーのOAV知らないとなんのことか判らないって・・(笑) >かお:しくしくしく・・(涙) >(そっくりさんの偽者のこと・・・笑←少し違う・・??笑)←イプシュリン(笑) 奈月:本当ですか? アイディアありがとうございます♪ >なんとなぁぁく(爆!) >この世界では、エル様がわざとそうしたような気がひしひしと・・・(爆!) >多次元宇宙の中では、そんな風に設定してることがあってもおかしくない・・(汗) >何せ、あのエル様だからなぁ・・・・(爆!!)←こらこら(笑) >私の中では、この世界では、一応、エル様が自分の力を封じていて、 >んでもって、レプリカを創ったといった風にどうしても感じてしまいます・・・(笑) >そして、自分のことは、全員この世界の人には封印かけておいて、 >でもってエル様自信も封印してる・・と(笑) >・・・・駄目???(爆笑) 奈月:いいですねぇ、それ。 このお話しも、もう、半分以上いちゃったハズなので、外伝とか番外編 で、その設定、使わせてもらってもいいですか? レプリカ:ちょぉおぉぉっと待ちなさい!!! そんな設定だったら、ルシファたちで遊べなくなっちゃうでしょう!! 奈月:もう、決定しちゃいました。 L:あんたねぇ……(←かなり嬉しい) かおからちゃんと、許可もらってからにしなさいよ。 奈月:そうでした! かおさん、いいでしょうかぁ? それでは、登校時間も迫っているので、このへんで。 さようなら♪ |
8311 | いいのですか??←まて(笑) | かお E-mail URL | 2002/4/15 11:48:42 |
記事番号8310へのコメント 奈月るりさんは No.8310「いつもありがとうございます!」で書きました。 > > こんにちわ♪ >>こんにちわぁ♪奈月さん♪ > > 奈月:こんにちわです。 > L:あたしもいるわよお >レプリカ:私も私も♪ うあ、エル様とレプリカさんです♪ > >>ふふふ♪エル様の上司がレプリカさんなのですね(はあと) > >奈月&レプリカ:そのとおり!! > L:なんであたしに上司が……(涙) 面白いかも・・・←まて(笑) > >>レプリカと読んで、すぐにイプシュリンを思い浮かべた私です(爆!) >>エル:・・・ガオガイガーのOAV知らないとなんのことか判らないって・・(笑) >>かお:しくしくしく・・(涙) >>(そっくりさんの偽者のこと・・・笑←少し違う・・??笑)←イプシュリン(笑) > > 奈月:本当ですか? > アイディアありがとうございます♪ やっぱ、もってない(見てない)ですよねぇ・・・・。 何せ、一年に一回のペースの発売・・(汗) ガオガイガーのOAV(涙) > >>なんとなぁぁく(爆!) >>この世界では、エル様がわざとそうしたような気がひしひしと・・・(爆!) >>多次元宇宙の中では、そんな風に設定してることがあってもおかしくない・・(汗) >>何せ、あのエル様だからなぁ・・・・(爆!!)←こらこら(笑) >>私の中では、この世界では、一応、エル様が自分の力を封じていて、 >>んでもって、レプリカを創ったといった風にどうしても感じてしまいます・・・(笑) >>そして、自分のことは、全員この世界の人には封印かけておいて、 >>でもってエル様自信も封印してる・・と(笑) >>・・・・駄目???(爆笑) > > 奈月:いいですねぇ、それ。 > このお話しも、もう、半分以上いちゃったハズなので、外伝とか番外編 > で、その設定、使わせてもらってもいいですか? え!? いいんですか!?←こらまて(笑) >レプリカ:ちょぉおぉぉっと待ちなさい!!! > そんな設定だったら、ルシファたちで遊べなくなっちゃうでしょう!! でも、四王はエル様の娘と妹&弟それに義弟ですが?(笑) > 奈月:もう、決定しちゃいました。 ってことは♪ねじばな会長のシルファも出てくるのですね♪ > L:あんたねぇ……(←かなり嬉しい) > かおからちゃんと、許可もらってからにしなさいよ。 > 奈月:そうでした! > かおさん、いいでしょうかぁ? > それでは、登校時間も迫っているので、このへんで。 > さようなら♪ 奈月さんがよければ使ってやってくださいな♪←だからまて(!!) 半分以上・・続きが楽しみなのです♪ それでは♪ よかったら、使ってやってくださいな♪←だからまてって(笑) なんなら、すみれちゃんもお貸ししますが?(爆!) (私の持ちキャラ・・・エル様の所とはまったく違う異なった場所(?)の混沌そのもの・・笑) では♪ > |
8316 | 炎の瞳風の歌〈8〉 | 奈月るり | 2002/4/16 16:44:52 |
記事番号8250へのコメント 〈8〉 「警戒なんか、しなくてもけっこうですよ」 そいつはそう言ったが、俺たち四人が警戒を解いたりすることは、なかった。 そんな俺たちの様子を見て、そいつは。 「やっぱり、言っても無駄ですか……困りましたね……」 などと、一人呟いている。 「あんたは何者だ?」 低く押し殺したような声が、俺の口から発せられる。 今のところ、こいつから敵意や殺気のようなものは感じられないが、いつかの神官……ぜ…ぜ…なんだったっけ?ま、いいか……の魔族の例もある。あいつは、何の殺気も感じさせずに、俺の目の前で、同族をあっさり滅ぼした。もし、こいつがあいつと同じ、または、それ以上の力の持ち主ならば…… そいつは、しばらく考え込むように、俺たちの方を見つめていたが、不意に。 「別に、教える必要はないとは思うんですけどね…… まあ、取りあえず名乗っておきましょうか」 そいつのその言葉と同時に、辺りの空気がざわき、身の毛がよだつような悪寒が、俺の身体を駆け巡る。 『――――――っ!』 どうやられは、となりで剣を構えるゼルも、後ろにいるアメリアとシルフィールも同じだったらしく、声にこそ出さないものの、気の動揺が感じられた。 「私は、“北の魔王”と呼ばれしもの……」 『なっ!!』 そいつのその言葉に、思わず驚愕の声をあげる、俺たち四人。 「そんな……まさかっ!!」 そう叫んだのは、いったい誰であったのか? しかし、そいつはかまわず言葉を続ける。 「我が名はレイ=シャブラニグドゥ。“赤眼の魔王(ルビー・アイ)”の称号を持つものだ」 凍りついたような時の中、俺たちは、立っているその場から、一歩も動くことができなかった。 胸の内にあるのは、おそらくは、【恐怖】―― 俺とゼルのなかには、かつて相まみえた絶対に敵うはずのない、強大な力をもつ敵への恐怖の再現。あの時は、リナがいたからこそ、勇気を奮い起こし、絶対に勝つという信念の下で戦えた。しかし今は、俺たちの要となるリナがいないのだ。 アメリアとシルフィールは、こいつと戦ったことはないが、巫女としての直感が、危険を告げている。その証拠に、いつもは誰が相手であろうと、正義の文句を投げつけるアメリアが、何も言わずに驚愕のあまり、動けないでいる。 そのとき。 そいつがまた、口を開く。 一瞬の緊張に、俺は身を強張らせた。 「警戒などされなくてもけっこうですよ。私は、この場所から動くことは、決して出来ませんし、今の状態では、世界に干渉することもままならない。 できるのは、貴方たちに“伝えること”のみです」 「どういう意味だ?」 俺は、緊張で今にも震えそうな身体を叱咤し、なんとかそれだけ言い終える。 「本来なら、私は水竜王(アクアロード)の滅び際にかけられた封印のせいで、カタート山脈で動けない状態であるべきなのですが、今回は特別に、意識だけですが、結界の外に出していただきました。 その制約というものが、かなり面倒な代物で、禁句などの拘束が無限に近い数でで張り巡らされていて、必要事項以外のことを、貴方たちにお教えすることが出来ません。なので、取りあえず私の話を聞いてください」 あまりのことに、しばし呆然とする俺たち。 一番最初に動いたのは、ゼルだった。 「それでは、話しとやらを、聞かせてもらおうか?」 「ゼルっ!!」 「ゼルガディスさんっ!?」 剣を鞘に収め、そいつの方に一歩踏み出すゼルに、俺たちの叫び声がかかる。 しかし、ゼルは。 「しかたあるまい。 悔しい話だが、今の俺たちには、こいつに対応しうるだけの力も術もありはしない。 それならば、ここはひとまず話を聞いて、情報を充実させるべきだ」 全くその通りだった。 勇気だの何だの言っても、結局俺たちは、ただの人間にしか過ぎないのだ。むしろ、あれだけの大事件に巻き込まれ、未だ生き延びていることこそ、奇跡――もしくは、それ以上のものなのかもしれない。 目を閉じて一つ息をはくと、俺も剣をしまった。 「そのとおりだな……」 「それで、話とは?」 俺が頷いたのを見て、なんたらシャブなんたらとかいう、やたらと長くて憶えにくい名前のそいつに、話を促すゼル。 こういう仕事は、俺よりもゼルの方が向いているだろう。 「あなた達に、お願い……のようなものでしょうか? それがあるのですが……」 「魔王とあろうものが、人間にか?」 ゼルの鋭い切り込み。 そいつは苦笑いを浮かべると。 「えぇ、お恥ずかしい話ですが、そうです。 ……私の存在では、あの人の心には届きませんから……」 そう言ったが、後半は、消え入るような声で、聞き取ることは出来なかった。 「このまま、洞窟の中を真っ直ぐに進んでいけば、その先に、必ずリナさ……リナ=インバースがいます」 『!!?』 その言葉に、俺たちは過敏に反応したが、そいつはかまわず続ける。 「会うことが出来れば……あとは、どうしようがあなたたちの自由です」 「つまり、お前の願いとは、俺たちがリナに会うということか?」 「一応は、そういうことです」 四人の中で、唯一冷静さを保っていたゼルの問いに、そいつは淀みなく答えた。 「なぜ……」 その言葉は、シルフィールのものだった。 「なぜ、魔族のあなたが、私たちにそのようなことを頼むのですか……?」 かすれた声で紡がれたその疑問は、まさしくその通りのものだった。 「…………………… 一つ言っておきましょう。 私が今、ここにいるのは、魔王としてではなく、その依代である人間、レイ=マグナスの意志です。魔王としてでは、あまりにも恐れ多く、手出しのできない高みの世界のことですから」 「高みの世界……? どういうことだ」 「私程度の存在では、本来ならば、知ることすら適わなかったはずの世界。口にすることなど、もっての他ですよ」 それでは……そう呟いたそいつが、何か小さな声で唱える。 ばちばしばしいぃっ! 「くっ!」 すさまじい雷撃が、俺の視界を埋め尽くし、音が止んだとき、すでに、紅いローブの男の姿はなかった。 「で、どうする?」 何事もなかったかのように、ゼルが振り返って、俺たちに問う。 「そんなの……」 「決まってますわ」 言いかけた俺の言葉を、シルフィールが継いだ。 「もう少しで、謎が解けようとしているのよ! もちろん、先に進むに決まってます!」 いつもに増して、力強い口調で明後日の方向を指差すアメリア。その瞳は、やはり同じく、明後日の方向を見つめている。 「それじゃあ、行くとするか」 そう言って、一歩踏み出したそのとき。 すどごがごぉおぉぉおぉんっっ!!! 鼓膜を突き破るかと思ったほどの、すさまじい轟音が、洞窟内に響き渡った。 *+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+* 奈月:こんにちわ〜 駄文とあとがきとを区切っているマークの組み合わせを、毎回変えよう と考え込んでいたら、頭がパンクした奈月るりです。 L:んなことでパンクすなぁあぁぁっ!! レプリカ:そうよね。もうちょっと、まし使い方ってないのかな? お話しをもうちょいハイスピードで進めるとか、私の外伝書くとか。 奈月:そんなこと言われましても…… それに、ハイスピードはともかく、外伝の方は、このお話しが完結した あかつきには、内容を募集(だれもしないって)してその中からいくつか を選んで書こうと思ってるので、まだ、先のことになりそうですよ。 レプリカ&L:えぇ!これ、完結できるの!!? 奈月:……………………………… Lさんとレプリカさんの出番、三話分削除、と……(←ダークるり) レプリカ&L:ひぃいえぇえぇぇっ!! ちょっと待ったぁあぁぁあぁっ!!! 奈月:そろそろ終わりにしましょうか。(←いつになく強引) 読んで下さった方、本当にありがとうございます。心からお詫びいたし ます。 それでは、また〈9〉で。 さようなら♪ レプリカ&L:鬼いぃいぃぃいぃっ!!!!!! |