◆−薔薇の棘の歌姫・1−ザズルア=ジャズルフィードゥ (2002/1/10 18:39:54) No.7954
 ┗薔薇の棘の歌姫・2−ザズルア=ジャズルフィードゥ (2002/1/12 14:49:28) No.7960
  ┗薔薇の棘の歌姫・3−ザズルア=ジャズルフィードゥ (2002/1/17 18:44:23) No.7968
   ┗薔薇の棘の歌姫・4−ザズルア=ジャズルフィードゥ (2002/1/22 17:54:11) No.7979
    ┗薔薇の棘の歌姫・5−ザズルア=ジャズルフィードゥ (2002/1/23 17:49:39) No.7981


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7954薔薇の棘の歌姫・1ザズルア=ジャズルフィードゥ 2002/1/10 18:39:54

年中雪が降る町・スノーラント。
五人は「ただなんとなく、観光気分で」この町にやってきた。
「ゼルガディスさん!雪ですよ!!」
雪に大はしゃぎのアメリア。
「すごいはしゃぎ様ですわね、アメリア様。」
「まったく・・・。」
口調は呆れているが彼の口元に笑みがこぼれる。
自分がこんな風に笑う事ができるのはひとえにアメリアやリナ達のおかげなんだろうな、とゼルガディスは思う。
「あの・・・。」
アメリアが声をかけられたのはちょうどそのときだった。
声をかけてきたのは見たところ30代位の黒髪に黒い瞳のきれいな女の人であった。
「あなたは巫女様のようですね。
 私はこの町で商人をやっているノルフェイル=ターンというものですが、依頼したい事があるのですが・・・。」



「で、依頼したいことって何なのですか?」
とりあえず外は寒いのでという事で自分の家へ、とノルフェイルさんは自分の屋敷に五人を招待した。
「実は・・・、私の家で起こる謎の現象の原因を解き明かして欲しいのです。」
「謎の現象?」
セイドが顔をしかめる。
「えぇ。このターン家は数年前まではこのスノーラントで一番の商家だったのですが、急に商売がうまくいかなくなったのです。
 それだけではなく、――この屋敷、新築なのお分かりかしら?」
いわれて周りを見渡せば、家全体埃も傷もほとんどない。
「半年前に火事にあったのです。それも二度も。」
五人の顔がこわばる。
「それ以外にも色々と妙な事が続いているのです。
 ですからお願いです!この状況をどうにかできないでしょうか!?」
頭を下げて必死で頼むノルフェイルさん。
「わかりました!」
声を上げたのはアメリアだった。
「困っている人を頬って置くのは正義ではありません!
 ノルフェイルさんの周りで起きる謎の現象、必ずしもこのアメリアが原因を突き止めましょう!!」
「ありがとうございます!
 ――とりあえず今夜はみなさん私の屋敷でお泊りになってください。」
「母さん?」
扉の方から声が聞こえた。
その方に向いてみれば、そこには20歳に手が届くか届かないか位の年の女性がいた。
ノルフェイルさんと同じ黒髪、黒い瞳、それに容姿も似ているが、ノルフェイルさんの子供にしては大きいような・・・。
五人がそう思っていると、ノルフェイルさんが五人にその女性を紹介した。
「その子は私の娘のハール。
 ハール、ご挨拶をしなさい。」
「はい。」
言って女性――ハールは五人に向かっておじぎをする。
「はじめまして。
 わたしはこの家の長女、ハール=ターンと申します。よろしくお願いします。」
「娘・・・さん?」
ゼロスがノルフェイルさんに問う。
「えぇ。
 私って若く見られることが多いのだけれど、こう見えてももうすぐ50歳なのよ。」
「ごじゅ・・・!」
ノルフェイルさんの言葉に驚くゼロス。そー言うお前ももとは魔族なんだから1000年くらい存在してるだろ―が。




夜、セイドは夜空を眺めていた。
セイドはこう見えても星が好きで、昔はゼルガディスと一緒に星を見ていたものだった。
レイナードでスプルを見つけたときも眠れなかっただけでなく、星を見たかったからという理由もある。
すると、かすかに人の声が聞こえてきた。それも話し声などではなく、歌声が。
よくは聞こえないのだが、その歌声が美しい事はわかる。
その歌声にセイドは興味を持った。
――この歌声は誰のものだろう?
それを確かめるために、セイドは部屋を出て行った。

つづく

§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§
どぉもみなさんお久しぶりです!ザズルア=ジャズルフィードゥです!!
しばらく小説書かずになにやってたんだ!と、言いたくなる人もいるかもしれません。
実は・・・、某RPGのサイトのチャットをしていた事から始まります。
自分「そーいえばこのキャラ、昔書いた小説の主人公に似てるなー。」
チャットの相手「へー、それ見せて。」
自分「うん、いいよ。(即答)」
現在、その小説を書き直しています。
・・・ごめんなさい。
でも、これからはうまいこと(その小説と)両立して連載していくつもりなので、これからもよろしくお願いします!!

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7960薔薇の棘の歌姫・2ザズルア=ジャズルフィードゥ 2002/1/12 14:49:28
記事番号7954へのコメント

セイドが歌声を辿っていくと、テラスで歌う漆黒の髪の女性がいた。
一瞬スプルを連想したが、それなら声を聞いたときに分かるし、この女性と体格が少し違う。
恋心はそこまで見抜くことができるようだ。
それはいいとして、その女性はセイドに気付いて振り向いた。
「あ・・・!」
その女性はこの家の長女、ハールだった。
「ハールさん・・・?」
「あたしの歌・・・、聞いてしまいました・・・?」



それから数分前、ゼルガディスの部屋では――
コンコンッ
「ゼルガディスさん、まだ起きてますか?」
ゼルガディスの部屋の戸をアメリアがノックした。
「あぁ・・・。」
「部屋に入ってもいいですか?」
「いいが・・・。」
ゼルガディスの返事にアメリアが部屋に入ってきた。
寝巻きに枕を抱いていると言う姿に、ゼルガディスは冷や汗を一筋流した。
「ゼルガディスさぁん・・・。」
「な・・・、何だ?」
「今夜、いっしょに寝ていいですか?」
ずざざざざざがあっ!
ゼルガディスは寝床から落っこちた。
「あー!ゼルガディスさん、今やらしいこと考えたでしょー!」
「ち・・・、違う!!」
ゼルガディスが言い訳するが、もろに動揺しているので意味は無い。アメリアは言い訳を無視して続ける。
「そー言う意味じゃなくて、その・・・。」
アメリアがしばしうつむいてから言った。
「いやな夢を見ちゃったから・・・。」
「ならなんでスプルの方にしない?はっきり言って女のスプルの方が安全に思えるが?」
「ゼルガディスさんがよかったから・・・。」
アメリアがまた落ち込み顔になる。
アメリアはゼルガディスに抱きつく。
「ゼルガディスさん!襲ってもいいですから一緒に寝かせてください!!」
「一国の王女の言うセリフかそれは!!」
ゼルガディスがツッコむ。無論、動揺しまくりで。
と、その時だった。
「「!?」」
二人は魔力の気配を感じた。慌てて部屋を出るとスプルが駆け寄ってきた。
「ア・・・、アメリア様・・・。なぜゼルガディス殿の部屋に・・・。」
「そんなことより、今の魔力の気配は!?」
二人が同じ部屋から寝巻き姿で出てきたことに動揺するスプルに、さらりと誤魔化すかのようにアメリアが問う。
「あっ、そうでしたわ!なにやら向こうから誰かが強力な術を使っているようで・・・。」
「ゼルガディスさん!?」
魔力の気配とは反対側の曲がり角からゼロスが現れた。一瞬、感覚が雷に似た魔力がその周辺を走った。
ゼルガディスとゼロスが互いに近寄っていく。しかし、二人の目はなんかいつもとは違う。
「ゼロス・・・。」
「ゼルガディスさん・・・。」
二人はうっとりと互いを見つめ合っている。その光景にアメリアとスプルは悪寒を感じた。
「ゼ・・・、ゼルガディスさん?」
冷や汗流してアメリアがゼルガディスに声をかける。
「アメリア、悪い。俺はゼロスのことを・・・。」
互いに手を取り独特の雰囲気を放ちまくる二人。
「そ・・・、そんな・・・。あの夢が予知夢だったなんて・・・。」
アメリアが見た嫌な夢とはこのことだったようだ。
「最低ですわ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
どがべしずがごがっ!
怒りと嫌気が頂点に達したスプルはフライパンでゼルガディスとゼロスに往復攻撃をする。
「はっ!俺は一体・・・?」
「僕は・・・。」
二人はスプルにどつかれる前のことを思い出し、顔を青ざめて双方思いっきり離れる。
「お二人とも、元に戻ったのですね!」
「なぜこんなことに・・・?」
「ひょっとして、さっきの魔力が・・・?」
四人は先ほど魔力の気配がしたほうに向かう。
そこは、セイドとハールがいるテラスだった。

つづく

▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽
何だ〜これは〜。(あいさつもなく混乱)
ヤなシーン多すぎやしませんかぁ?(自分で書いたんだろーが)
次回、ゼルとゼロスを狂わせた魔力の原因が明らかに!

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7968薔薇の棘の歌姫・3ザズルア=ジャズルフィードゥ 2002/1/17 18:44:23
記事番号7960へのコメント

――ゼルガディスあんどゼロスのホモ騒動が起きる少し前。テラスでは。
「どうしたんですか?ハールさん。こんな夜中に。」
「歌・・・。」
「え?」
「あたしの歌・・・、聞いてしまいました・・・?」
「歌なら聞こえましたけど、あれ、ハールさんが歌っていたんですか?すごく綺麗ですねー。」
「きいて・・・、しまったんですか・・・!」
すると急にハールは顔を覆って泣き出した。
「ど・・・、どうしたんですか!?」
「ごめんなさい!ごめんなさい!!」
「何を謝っているんですか?ちゃんと教えて下さい。」
「実は・・・、あたしの歌を聞いた人は必ず不幸になるんです。」
「不幸にぃ?」
ハールの言葉にセイドは信じられないと言うようなあきれた声を出す。
「嘘じゃないです!
 セイドさん、あたし、いくつに見えます?」
「えっ?んーっと・・・、23歳くらい?」
「あたし、実はまだ15歳なんです。」
「えぇっ!?」
衝撃の告白にセイドは驚きの声を発する。
「嘘っ!どう見たって20歳は越えているように・・・。」
「あたしの歌の力です。
 あたしは「早く大人になりたい!」って思いながら毎日歌っていたらこんな風に成長してしまったんです。
 最初はただ、歌に不思議な力があるだけだったんです。
 それが面白くって、友達に歌を聞かせたら・・・。なんと、その子のお兄さんとお兄さんのご友人が・・・なんと男の道に走ってしまったのです!!」
ずべべべべべべっ!
ハールの言葉にセイドはその場に突っ伏した。
「信じていないんですか!?本当にあったんですよ!!」
「いや・・・、そうじゃなくて・・・。
 ひょっとして、その友達ってレナって名前じゃない?」
「そうですよ。」
「そのお兄さんってゼルガディスの兄貴に似てなかった?」
「はい。初めてお会いしたときによく似てるなー、と。」
「そのお兄さんの友達って、ゼロスに似てなかった?」
「そっくりでした。」
「やっぱりぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」
セイドは頭を抱えてうずくまる。
もちろん、以前かかわった少女レナのことである。
よく考えたら悩むことでもないけど。
「・・・ってそれってただの偶然じゃないのか?」
「ぐ・・・、偶然じゃありません!他にも色々あるんですよ!!」
「じゃあさ、試しに歌ってみてよ。そしたら分かるだろ?」
にっこり笑ってセイドが言う。
「そ・・・、それは駄目です。
 そんなことしたらセイドさんが不幸に・・・。」
「大丈夫だって。
 もし仮にオレが不幸になったとしても、頼んだのはオレなんだから責任はハールさんにじゃなく、オレにあることになるんだから。
「でも・・・、本当にいいんですね。」
「あぁ。」
「それじゃあ・・・。」
ハールはしぶしぶと歌い出した。

――光あっての闇 闇あっての光 互いに逆なれど惹かれあう 
  決して交わること無き存在なれど その想い 断ち切れず
  たとえ全てを捨てても 光は闇を 闇は光を求めるだろう――

ハールの歌はこの上なく綺麗だった。
歌が終わるとセイドはハールに拍手を送った。
「やっぱり上手だね、ハールさんの歌。」
「ありがとうございます。・・・大丈夫ですか?セイドさん。」
「あぁ。な、だから言っただろ?ただの偶然・・・。」
「セイド・・・さん?」
横から声が聞こえた。
そちらを向いてみれば、アメリア達四人がいた。
その中でスプルが青筋ピクピクさせている。
「スプルさん・・・?」
「あなた・・・、何依頼人の娘さんをたぶらかしているのかしら?」
「え゛っ?」
「ハールさんは嫌そうな顔をしてるのに、何親しげに話していたのかしら?」
どーやらスプルはセイドがハールを無理に口説こうとしているものだと勘違いしてしまったようだ。
「ちょ・・・、ちょっと待ってください!スプルさん誤解で・・・。」
「お黙りなさい!!!」
スプルのストレートパンチはセイドの顔面に直撃した。
結果、ハールが言ったように歌を聴いたセイドは不幸になった。
そして、四人が真実を知るのはしばらくたってからになる。

つづく

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7979薔薇の棘の歌姫・4ザズルア=ジャズルフィードゥ 2002/1/22 17:54:11
記事番号7968へのコメント

「――と、言う事は原因はあなただということですね。」
「恐らく・・・。」
セイドがぶん殴られたあと、アメリアたち四人はハールから事情を説明されていた。
「だから・・・、あたしはもう歌を歌わない事にします。
 歌は大好きだけど、人を不幸にしてしまうのは嫌だから・・・。」
「そうですか・・・。
 でも、これで事件解決ですね!」
「はい。皆様ご迷惑をおかけしました。
 明日の朝までごゆっくりお休みください。」
これで事件は終わった。六人はそう思っていた。
しかし、
びゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!
「!?」
異常なまでに強い熱風が屋敷の中で荒れ狂う。
無論、ハールの歌のせいではない。
「さっきと同じ魔力の気配・・・!」
アメリア達五人はその魔力の気配がした方に駆けて行く。
「あっ!待ってくれ!!」
唯一魔法が使えないセイドはその後を追う。
夜中に迷惑なくらいに六人はバタバタと走り回る。
そして、その魔力の源のところにたどり着いた。
「!?」
『何しに来たの・・・?』
そこには黒い髪を不思議な形に結った異国風の服の一人の少女がいた。
「お前は何者だ?
 お前が色々と面倒事を起こした犯人か?」
ゼルガディスがその少女に問い掛ける。
『はい。
 私は火輪(かりん)・・・。1000年程前に遠い東の国から来た精霊。』
「東の国の精霊!?」
『はい。
 私は雪が見たくて旅をして、それでこの町に来たの。
 でも、帰ろうと思ったら降魔戦争に巻きこまれて、結界の中から出られなくなった・・・。』
「それで、この家で悪さをしていたわけですの?
 関係の無い人に迷惑をかけていたというわけですか!?」
スプルが言う。
『・・・・・・。
 関係が無いのに迷惑をかけられたのは私も同じ・・・。
 水竜王と赤眼の魔王が戦争なんてしたから関係の無い私はこの結界の中から出られなくなった・・・。』
「関係の無いのはこの家の人たちだって同じだ!!」
セイドが火輪にどなりつける。
「この家の人たちだって降魔戦争とは関係が無いじゃないか!
 それなのにお前は悪さをしてこの家の人達に迷惑をかけていたんだ!!
 ハールはなぁ、そうとは知らずに自分の歌が原因だと思って一生歌わないでおこうとしていたんだぞ!関係の無い人を不幸にしたくないと思って!!
 それなのにお前は・・・!」
「それくらいでいいです。」
セイドの怒りがこもった言葉をハールは止める。
ハールは火輪に近寄る。
「もう十分反省、してるよね。」
子供をなだめるような口調でハールが言う。
『・・・うん。』
「なら、いいよ。もう。
 それにね、もう結界は壊れたんだよ。」
『え・・・?』
「だから、もう郷里に帰れるんだよ。」
『本当!?』
「そう、本当。
 だから関係の無い人に迷惑をかけちゃ駄目だよ。」
『うん!』
嬉しそうにうなずくと、火輪は窓から出て行こうとする。
『ありがとうハール!!』
「あたしはなにもしてないよ。」
『でも、ありがとう!
 あ、それからお礼に一ついいこと教えてあげる!
 ハールの歌は本当に力があるんだよ!!』
「本当に力が・・・!?」
『うん!ありがとうね、ハール!!』
そう言って火輪は窓から外へ出て行った。

こうして、この事件は本当に終わった。

つづく

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どぉもっ!ザズルア=ジャズルフィードゥです!!
なんか気がついたら火輪とか言う東方の精霊とか出ちゃってあたし自身びっくりです。(爆)
それと、セイド君浮気気味!?とか書いてて見えるけど、あれは友達的、兄貴的なものだったりするんだよねー。セイド君は何があってもスプル一筋の純情君ですから。
それではまたっ!!

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7981薔薇の棘の歌姫・5ザズルア=ジャズルフィードゥ 2002/1/23 17:49:39
記事番号7979へのコメント

「本当にお世話になりました。」
翌日、出発するアメリアたちにノルフェイルさんがお礼の言葉を言う。
「こちらこそ、一晩泊めてもらった上にこんなに報酬をもらっちゃって・・・。」
「いいんですよ。気持ちです。」
「それじゃあ、さようなら。」
「いってきます、母さん。」
『はい?』
五人が驚いてその声のほうを見てみれば、そこには旅支度を済ませたハールの姿があった。
長い髪は一つにくくり、昨日はしていなかった眼鏡をかけている。
「ハールさん・・・、どうしてそんな格好をしているんですか?」
「あ、これ?
 実はあたし、旅の吟遊詩人になるのが夢でね、その夢をかなえようと今旅立とうとしてるの!
 あ、そうだ。よかったら旅を同行させてもらえません?あたし、旅なんてした事がないし、なれている人がいると色々と助かりますから。」
ハールが冗談半分でぶりっこぶって頼む。
一行は互いに顔を見合わせる。
「アメリア、お前はどう思う?」
「わたしは構いませんけど・・・、スプルさんはどうですか?」
「私も構いませんが・・・、セイドさんはいかがなさいます?」
「オレも別に嫌じゃないぜ。ゼロスは?」
「僕もいいですよ。」
「それじゃあ、決まりだな。」
五人の視線がハールに向く。
「よろしくな、ハール。」
ハールの顔が満点の笑顔になる。
「はい!!」
こうして、旅の仲間がまた一人増えたのであった。
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あとがき
                            作者代理 ハール・ターン
 まったくもう、あいつは新人オリキャラのあたしに代理を頼むなんて・・・。
 ・・・と、ご挨拶が遅れました。作者代理で今回のあとがきの進行を勤めます、ハールです!
 まったくうちの作者は嘘つきで、あたしの見た目の年齢も最初は「20歳に手が届くか届かないか」ぐらいだったのに、途中で「確実に20歳は超えている」にかわってたりするのよねー。そんなに即には成長しないわよあたし。
 あー、それと前回のあとがきで「セイドは浮気してない」って書いていたけどそしたらじゃああたしはセイドのことどう思ってるの?って疑問が出てくるよね。答えはどうとも思ってません。ただのいい人。
確かに顔は可愛くって真っ直ぐな気性で人としては魅力的だと思うけど、あたしの好みではないのよねー。あたしはねぇ、オトナの男が好きなのv
 と、まぁ作者が伝えたいのはそれだけのようだし、次回は時期ネタでバレンタインの話らしく、学校の連絡帳にある日記に下書き書いてしばらく先生に提出してない状態らしいからね。
 それじゃあ、こんな作者(うみのおや)ですがこれからも仲良くしてやってください。

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