◆−THE DAY OF JUDGMENT 16−ねんねこ(3/16-11:52)No.6067
 ┣みんな大変っ!(><)−雫石彼方(3/16-19:40)No.6075
 ┃┗みんな頑張れっ!(ってわたしが言うな)−ねんねこ(3/19-09:45)No.6114
 ┣内緒のお届け物v−あごん(3/16-22:59)No.6080
 ┃┗強奪しました♪−ねんねこ(3/19-09:46)No.6115
 ┣クラヴィスくんが・・・・・・−九条みすず(3/17-03:30)No.6084
 ┃┗盆踊りしている(深い意味なし)−ねんねこ(3/19-09:48)No.6116
 ┣白馬の王子様は何処へ?−せりあ(3/17-23:59)No.6093
 ┃┗きっと彼は夢の中。−ねんねこ(3/19-09:49)No.6117
 ┣【祝】大賞受賞♪−ゆえ(3/18-03:10)No.6096
 ┃┗あ、ありがとうございまふ……(汗)−ねんねこ(3/19-09:51)No.6118
 ┣THE DAY OF JUDGMENT 17−ねんねこ(3/22-12:11)No.6130
 ┃┣私のことですか?(笑)−雫石彼方(3/22-21:38)No.6135
 ┃┃┗貴女のことだったり(笑)−ねんねこ(3/23-14:03)No.6149
 ┃┣軍手♪−桐生あきや(3/22-21:55)No.6136
 ┃┃┗十束で1500円になります♪(安売り)−ねんねこ(3/23-14:12)No.6150
 ┃┣ハリセン復活♪(ちがう)−ゆえ(3/23-08:51)No.6142
 ┃┃┗ハリセンにはゼルがおまけでついてきます(さらに違うから)−ねんねこ(3/23-14:29)No.6151
 ┃┗はじめまして−どみこ(3/23-09:54)No.6144
 ┃ ┗こにゃにゃちは♪−ねんねこ(3/23-14:35)No.6152
 ┗THE DAY OF JUDGMENT 18−ねんねこ(3/25-03:02)No.6165
  ┣すみません。−九条みすず(3/25-17:27)No.6173
  ┃┗謝らないでください(><)−ねんねこ(3/26-09:59)No.6184
  ┗感染者X−ゆえ(3/29-08:31)No.6209
   ┗パズぅぅぅぅぅぅぅっ!(><)−ねんねこ(3/29-17:54)No.6212


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6067THE DAY OF JUDGMENT 16ねんねこ E-mail URL3/16-11:52


なんだか落ちそうな気配びんびんなので、上に避難。
というわけでくそ長いです(爆)
前置きなし。と言いたい所ですが、スレとオーフェンの合作読んでとりあえずのたうち回りました。ゼルがアメリアを……vv(嬉)

=====================================

 森に隠れた小さな古城。
 その城の一室でチェリルは負傷した右手に包帯を巻いていた。
「…………」
 先程から何度を手を止め、唇を噛みしめるのは先程の撤退を余儀なくされた自分が憎らしいほど悔しいから。
「……その様子じゃあ失敗したようだなぁ? チェリルの姐さん?」
 今一番聞きたくない声が部屋に響いて、チェリルは顔をしかめた。
 扉のところに立ってにやにやした嫌らしい笑みを浮かべている男を睨みつける。
「何の用よ? アスクス」
「いやぁね、姐さんが聖石狩りに行って帰ってきたって聞いたからその成果を聞こうと思ったんだが……収穫なしだったみたいだなぁ?」
 嫌味しか込められていないアスクスの台詞にチェリルは涼しい顔で返してくる。
「あんただって似たようなもんでしょ? 聖石二つの前にしてまんまと逃げられたくせに。アズが頭を抱えていたわよ?」
「あいつの名前をおれの前で出すな。あの水瓶野郎」
「あなたよりは全然まともな人間だと思うけれどね。もっとも―――」
 チェリルは妖艶な笑みを浮かべた。
「ラグさまよりは劣るけれど、ね」



「――――まったく、雑魚どもが……」
 聖石≪リーブラ≫と≪ジェミニ≫を片手で弄びながら、ダークブラウンの髪と瞳を持つ男は言葉を吐き捨てた。
 二十代半ばというところか。黒いコートを身にまとい、その凍てついた瞳は鋭く光っていた。小さくため息を吐きながら弄んでいた二つの聖石を見つめた。
 自らの手の内にある聖石は全部で7つ。
 集めるべき聖石はまだ後5つも残っている。しかも、一番手に入れなくてはならない聖石はまだ自分の手に入っていない。
 しばらく窓の向こうを見ていたが、不意に踵を返して扉に向かう。扉を開けたところで声をかけられる。
「御大自ら後出馬か―――ラグさんよ?」
 その言葉を無視したのか、聞こえなかったのか―――いや、間違いなく無視を決め込んだのだろうが―――歩みを進める男ラグの後ろをついていきながらアズはにやりと笑った。
「俺も連れていってはくれないかな?」
 その言葉に一瞬だけラグは肩越しに振り返ってアズを見たが、彼の顔を一瞥して、そのまま視線を前に戻す。
「―――≪ヴァルゴ≫を返してもらう」
 ただ一言ラグは言った。アズはその言葉を自分の申し出に対する許可の言葉であると判断し、少しだけ満足そうな笑みを浮かべると、そのまま無言でラグの後をついていった。
 ラグにとってはアズがついてこようがついてこまいがどうでも良かった―――いや、全てがどうでも良かった。
 アスクスがなにを考えていようと。
 チェリルが自分に対してどういう感情を抱いていようと。
 アズが、そして他の二人の人間が何のために自分のところにいるかということすらも。
 そんなことはどうでも良かった。
 ただ、あの石だけは――――聖石≪処女宮(ヴァルゴ)≫だけは――――
「…………リリス…………」
 ラグの呟きは風に流れて、消えた。



   THE DAY OF JUDGMENT   SENTENCE 16



 気がつけば―――世界はセピア色だった。
「……もぉやだ……」
 うずくまりながらゼルがうめく。
「なんなんだよ一体……これって一種の嫌がらせか?
 俺は誰かに恨みを持たれるようなことしてな―――」
 言いかけて、自分の過去を振り返ってみる。
 ……これ以上ないというほど恨みを持たれるようなことをしていたような気がしなかったわけでもない。
 慌てて台詞の最後を少しばかり変更する。
「―――いぞ。とりあえず“最近”は」
 最後に付け加える言葉がなんとも悲しげだったが。自分以外の誰も聞いていないのなら別に構わないだろう。独り言をぶつぶつ言う自分にさらに悲しみを覚えたが。
 広がる風景は城ではなかった。
 建物の中ということは変わりはなかったが、周りにはめ込まれたステンドグラスと自分が立っている道を軸として左右に設置されている長椅子から彼はここが教会だと判断した。
『ご婚約おめでとうございます、エイドリックさま』
 やはり唐突に聞こえてきた声と共に自分の視界に突然人が現れる。神官服を身にまとった男とこの間のダークブラウンの髪と瞳を持つ青年。そして、あの紳士風の男もいる。そんな男どもはどうでも良かった。ゼルガディスがまじまじと見ていたのは、最後の一人。控えめに微笑む女の姿だった。
 黒い髪、蒼い瞳。髪はクラヴィスと同じ位の長さだが、それ以外は彼がよく知る少女そっくりだった。雰囲気は―――敢えて考えないと。
「……どういうことだ?」
 ぽつりと呟くと、ダークブラウンの青年―――エイドリックというのだろう―――がはにかみながら微笑んだ。
『ありがとうヴァレンタイン司教』
「……ヴァレンタイン……?」
 聞き慣れた名前に眉をひそめる。ヴァレンタインといったら―――やっぱり思い浮かぶのはあのみょーな親子。
 訳も分からず困惑した表情をしていると、エイドリックは後ろにいたアメリアそっくりの女の方に向く。
『挙式はここで行うんだよ、リリス』
『……楽しみですわね』
『―――まったくだ―――』
 呟く女に首を縦に振って言ってきたのは例の紳士。彼はもう一度だけ繰り返した。
『まったくだ――――楽しみだよ』
 その言葉にゼルガディスはぞくりと身を震わせた。凍てついた声。どこかで感じた言葉に出来ない恐怖。
 その恐怖がなんなのか胸に手を当て考えを巡らし、やがて一つの結論に辿り着く。
 少し前に見たビジョン。玉座に座るエイドリックのあの凍てついた瞳を見た時にも同じ恐怖を感じた。
「……どういうことだ?」
 先ほど口に出した言葉をもう一度繰り返す。
 忘れようとも忘れられない大事な人たちの名前を持つ男。
 この間とは打って変わったような態度を見せるエイドリックと紳士。
 アメリアそっくりの女。
 そして、ここがどこなのか―――
 ばたんっ!
 扉が勢いよく開いた。慌てて振り返ると、そこにいたのは銀髪の男。
『ファウストさま!』
 荒い息を整えながら魔道士風のその男は名前を呼んだ。反応したのは紳士風の男。どうやらファウストという名前らしい。
 ファウストは銀髪の魔道士に向かって怪訝な顔をしてみせた。
『どうしたのだ? クローデル』
「クローデル?」
 聞き覚えのある名前その二にゼルガディスはさらに眉をひそめた。
 クローデルといったら―――シモンの家名ではないか。
「……全然まったく意味不明。早く帰りたい……」
 もう考えることを放棄してゼルガディスはため息を吐いた。
『旅の者が“不死”に関わるものを遺跡から発見したと―――』
 その言葉に諦めきった表情をしていたゼルガディスの顔が変わる。
(不死?)
 声に出さず、心中で呟いた瞬間。
 クローデルという名の銀髪魔道士とすれ違った瞬間、ゼルガディスの意識は再びダーク・アウトした。



 ゼルガディスの胸に頭を乗せて、ウィルフレッドは目を閉じた。
 微かに―――だが、しっかりと脈を打っている彼の心臓の鼓動に小さく微笑んで、頭を離す。
「―――≪パイシーズ≫」
 ぽつりと呟く。
 その声に反応して≪パイシーズ≫は声を発した。
『お前にとって大切なものなのだろう?』
「……うん」
『なら迷うな。今の自分に自信を持て』
「……うん」
『お前と出会ってから27年―――いや、生まれた時からか。
 変わったよ。お前は。変われたと思うぞ』
「…………ありがとう…………」
『泣くな』
「……泣いてないにょ……」
 ウィルフレッドのその言葉に部屋に沈黙が降りる。聞こえるのはすすり泣く声だけ。
 やがてぽつりと≪パイシーズ≫が言ってくる。
『……そろそろ始めよう』
「…………うん」
 その言葉にウィルフレッドは小さく頷いた。



「あーもーいったいどーなってんだよ!?」
 さらに再び―――気がつけばそこはセピア色に染められていた。
 ついにかんしゃくを起こしたゼルガディスが片足をだんだんと地面に叩き付けながら青筋を立てて言ってくる。
「温和な俺でもこー何度もわけわかんねぇ所に飛ばされると暴れ出したくなるぞっ!?」
 彼が温和かどうかは敢えて議論しないでおくことにして、周りに広がる風景は城でも教会でもなかった。
 庭―――だろう。かなり広いところを見れば、王宮かどこかだとは思うが。おそらく以前“飛ばされた”城の中庭か何かだろう。
 視線を動かせば花壇に咲いていたバラが目に入った。“咲いていた”と過去形にしたのはバラの花がすべてどす黒い色になって枯れていたから。
 バラだけではない。他の植物が、木が、全てがどす黒く変色して枯れ果てていた。
 同時に嫌悪感が胸を支配する。何度も感じたことのある嫌悪感。
 人はこれを瘴気と呼ぶ。
『悪魔め!』
 エイドリックの叫び声が響いて、ゼルガディスはそちらに視線を向けた。
 慣れというのは恐ろしいもので、もう突然人が現れても別段驚きもしなかった。
 既に状況については理解不能だし、考えてもなにも思いつけない事態は腹を立てるだけなのでそのまま何も考えずに目の前で起こることを傍観することに徹した。
 庭の中央に立つエイドリック。その手には見覚えのある長剣が握りしめられていて、対峙するようにいたのは佇んでいる闇。
『父さんを―――父さんを弄びやがって!』
 人の姿を形どっている闇はただそこに佇んでいた。
 エイドリックが走る。剣を振りかざして、そのまま闇を真っ二つに両断し―――
 “なにか”が切り裂かれるような音を立てて、闇は赤い液体を吹き出した。
 エイドリックが持っていた剣が真っ赤に染まる。さすがに闇が血を吹き出すなどとは予想だにしていなかったらしく―――ゼルガディスも予想しなかったが―――エイドリックは呆然とその場に佇んだ。勢いよく吹き出した赤い血が止まると―――両断したところから光があふれる。
『―――!?』
 驚愕の表情を浮かべながら彼は眩き光から自分を護るように顔を隠した。光はそのまま闇を飲み込んでいった。
 眩しさもだいぶ収まりゆっくりと目を開けると光も闇もそこには存在していなかった。全てが幻かと疑ったエイドリックの瞳に映るのは枯れたままのバラの花。
 そのバラの花が唯一今まで起こっていたことが現実のことだと教えてくれた。エイドリックは血に濡れた剣を掴んだまま、慌てて駆け出す。
 向かうは父親のところ。
 勝ったのだ。父親を蝕んでいた憎むべき存在に。
 勝てたのだ。自らの力で。
 廊下を走り、階段を駆け上がり―――
 ほんの少しばかり遅れてゼルガディスもエイドリックに追いつく。
 謁見の間の扉に手をかけていたエイドリックが目を見開いているのが視界に入る。微かに身体を震わせている彼に怪訝な顔をしながらゼルガディスは近づいていった。
 自分の姿は誰にも見えない。自分が横に来てもエイドリックは気づきもしなかった。彼の隣に立って扉の中をひょいとのぞいて―――
 自分の目に映ったものにゼルガディスは怪訝な顔をした。
 そして再び意識はダーク・アウトした。



『汝の見ていたものは全て真実だ』
 真っ暗闇の中、淡い光を照らし出す“それ”に語り掛けられて、ゼルガディスはゆっくりと顔を上げた。
「……どういうことだ?」
 何度も繰り返した言葉をもう一度だけ繰り返す。
 光はまるで嘆息したようだった。頭の中に響いてくる息を吐く音を聞きながらゼルガディスは自分の問いに対する答えを待った。
『あれはお前の身体に入りこんだ悪魔の記憶。失われた過去の断片に触れていたのだ』
「失われた過去の断片?」
『闇に葬られた全ての真実―――愚かな私の過去の過ちだ』
「誰だ? あんた」
『私は―――聖石≪パイシーズ≫』
 その言葉にゼルガディスは怪訝な顔をした。
 聖石≪パイシーズ≫―――確かウィルフレッドが持っていた石のはずである。だいたい聖石が意志など持つはずがないとシモンから聞いている。
『全ての真実を知るものはもう2人しかいない』
 頭の中に直接響いてくる声。
『私は全て彼に託すつもりだ』
「彼?」
 ゼルガディスの問いに、だが≪パイシーズ≫はそれを無視して先を続けた。
『彼の手助けをしてやってくれ』
 淡い光が段々弱まっていく。まるで消えてしまうように。
「ちょっと?」
 その様子にゼルガディスは声をかけた。
 返事は返ってはこなかった。
 だが、光は吸い寄せられるようにゼルガディスに近づいてくる。いったい何が起こるのか怪訝な顔でそれを見つめ―――
「――――っ!?」
 声にならない悲鳴をあげる。
 光は自分の身体にいともたやすく入りこむ。
 身体の中が熱くなっていくのを感じながらゼルガディスはゆっくりと目を閉じた。



 ふと。
 クラヴィスとアメリアは同時に足を止めた。
 別に誰かの声が聞こえたわけではない。
 だが、止まらなければならないような気がした。
「……さっそく敵さんのお出ましか?」
「みたいですね」
 クラヴィスの言葉に苦々しくアメリアは答えた。
 なにしろ相手は聖石を持っている。聖石の力はとてつもない力であることは先の情けない敗退で重々理解した。
 ―――その聖石の力に対抗しうる技を自分たちが持っていないことも理解している。
 立ち止まったまま油断なく気配を探っていると前方から男が出てくる。
 中肉中背。赤髪に髪と似たような瞳の色を持つ男。
 男はにやりと笑って口を開く。
「≪ヴァルゴ≫の持ち主はあんただな」
「違うと言ったら?」
 こういう状況での堂々とした態度は王族だからか親の遺伝か。
 物怖じせずに言ってくるアメリアに赤髪の男―――アズは喉を鳴らした。
「なかなか気の強いお嬢だ。だがいつまでそれが持つかな?」
「ちょっと無視されてクラヴィスくんったらご機嫌斜め」
 一歩前に進み、片手を広げてまるでアズからアメリアをかばうような態勢のクラヴィスが無表情で呟いた。
 その言葉にアズが嘲り笑う。
「聖石も持たん貴様になにが出来ると言う? アスクスに負けたのだろう?」
「あんた……ヤギ野郎の仲間か」
 クラヴィスは呟いて、小さく呪文を唱える。あの男の仲間だったら容赦は無用―――別に仲間じゃなくても自分に刃向かう奴は徹底的に叩きのめすのみだが。
 クラヴィスの様子に気づいたアメリアが声を大きくしてびし、とアズを指差す。
「私たちが前と同じようにやられると思ったら大間違いですっ!
 一度撤退して次に容赦なく悪をねじ伏せるのが正義の味方の王道ですよっ!」
 言ってアメリアは口元に笑みを浮かべる。
「わたしたち、聖石の弱点は掴みましたから」
(はったりかまし過ぎぃぃぃぃぃっ!?)
 心中でクラヴィスが絶叫する。表情に出さなかった自分に少しばかり誉めてやりたい気持ちになる。
 聖石の弱点なんぞ掴んじゃいない。全然まったくこれっぽっちもありったけの強調言葉をつけても良いくらいに何にもわかってはいない。
 だいたいわかっていたらこんな不意打ちをつくような真似はしない。
 アメリアの言葉にアズが笑った。
 嘲る――ーと言うより可笑しそうに。
「弱点、だと?」
 ひとしきり笑った後にアズは冷たい表情を浮かべた。
「聖石に弱点などないっ!」
 叫んだアズの周りに魔力の渦がいくつも出来る。悪化する状況に泣きたい気持ちになりながらクラヴィスは唱え終わっていた呪文を放つ。
「エルメキア・ランス!」
 ばづっ。
 放った術はアズに当たる手前で―――クラヴィスが予想した通り―――あっさりと何かに弾かれた。
「ああああああああああああっ!」
 とりあえずやることがなくて絶叫しながらクラヴィスはアメリアの腕を引っつかむ。さっさと回れ右をしてもと来た道をひたすら突っ走る。
「なんで逃げるんですかっ!?」
 声をあげるアメリアにクラヴィスが叫び返した。
「聖石に対する有効な手段がないからに決まってんだろ!」
「ないんですかっ!?」
「あったらとっくに使ってるわ!」
 この世界に完璧などという言葉が存在するのか疑わしいが、聖石には弱点がないように思われた。攻撃力は―――魔術が効かない程度に強力なものだし、防御力もまた然り。
 聖石の力さえなんとかしてしまえばこちらのものなのだが―――
(聖石さえなんとかすれば良いのか?)
 ふと頭の中でそんなことがよぎる。
 だがそれは一瞬だった。次の瞬間には後ろから風にあおられてクラヴィスは地面を転がった。慌てて身を起こしてみればアメリアも似たような感じで転がっていた。
 かなり遠くでアズが笑みを浮かべているのがはっきりと見える。どうやら自分たちを逃がすつもりはないらしい。
「大丈夫かい? アメリアちゃん」
「……痛いです……」
 素直に答えてくるアメリアにクラヴィスはアズから目を離さないまま呟くように言ってくる。
「ちょっと離れてて」
「どうするんですか?」
 アメリアの問いにクラヴィスは口を開く。
「聖石に対しての有効な手段が見つからない。うかつに近づけない。
 だが、人間に対してはどうだ? 聖石みたいに不死身ってわけじゃあないんだ。大型呪文で骨も残さないように焼き払う」
 その言葉にアメリアはこくんと頷いた。
 そのまま一歩下がり、二歩下がり。
 近くの木に身を潜めて、様子をうかがう。
 アメリアが視界から消えたことを確認して、クラヴィスは手を掲げて精神集中した。
 なにしろ数年ぶりに使う呪文である。力を借りるものの一部が自分のくそじじいの中にいると知った時点で使わなくなった呪文である。

 ―――黄昏よりも昏きもの 血の流れより紅きもの

 クラヴィスの口から紡ぎ出される混沌の言葉(カオス・ワーズ)にアメリアが目を見開いた。聞き覚えのある―――ある意味懐かしい―――詠唱。
 以前旅した女魔道士のことを思い出しながら無意識に口からその呪文の正体が出てくる。
「ドラグ・スレイブ……」

 ―――時の流れに埋れし 偉大な汝の名において

 少しばかり離れ過ぎていたアズにはクラヴィスの呪文詠唱は届かなかった。
 ただ呪文を唱えていることだけはわかる。
(馬鹿め)
 にやりと笑う。
 聖石に適うはずなどないのだ。
 あの世界を恐怖のどん底に叩き落とした悪魔を倒した聖石の力には。

 ―――我と汝が力もて

 ―――等しく滅びを与えんことを!

 唐突に。
 アメリアは後ろを振り返った。驚き開き掛けた口にハンカチのようなものを当てられる。声をあげようとした矢先に当てられたため、彼女は思いきりハンカチに湿らせてあった“何か”を吸い込む。
「……ん……」
 小さなうめき声をあげて、そのままくてりと力なく倒れ込む。彼女の身体を受けとめながらダークブラウンの髪の男―――ラグは彼女が背負ったうさぎのリュックサックの中から赤い聖石を取り出した。目的のものをやっと見つけてラグはにやりと笑みを浮かべた。
 一言だけ呟く。
「≪ヴァルゴ≫」
 ただその一言だけだった。
 だがその言葉に反応して聖石は眩い光を放つ。
 同時にクラヴィスの力ある言葉が響く。
「ドラグ・スレイブっ!」
 赤い火線が延びる。
 ≪ヴァルゴ≫から放たれていた光が薄らいでいく。
 アズが小さく呪文を唱えると聖石が淡く輝き、彼の周りに薄い魔力の壁が現れる。誰にも破られたことのない鉄壁の防御魔法。
 赤い光がアズに接触したその瞬間。
「―――リリス!?」
 ラグの驚愕の声がした。完全に光を失った≪ヴァルゴ≫をもったままアメリアの顔を見てラグは目を見開いていた。
 だがその表情はすぐに笑みに変わる。
「ここにいたのか。リリス」
 ただ一言そう呟くと、ラグは彼女を抱きかかえた。
 爆発音が響き渡ったのもほぼ同時のことだった。



「……やったか……?」
 額に浮かんだ汗を拭いつつ、クラヴィスはぽつりと呟いた。
 思い出したように振り返る。彼女の名前を呼びながら。
「アメリアちゃん、もう良いよ―――て」
 ついさっきまで歩いていた街道。道の周りには別に珍しくもない林が広がっていて、彼女は近くの木に隠れたはずだった。
 というより、隠れたと思っていた。思っていたのだが―――彼女の返事はなかった。
「誰が逃げろって言った!?」
 辺りを見回しても姿が見えないアメリアにクラヴィスは本気で泣きたい気分になりながら絶叫した。
 意識不明の弟から預かった大切な娘。しかも、父親にまで釘を刺されたのだ。これであっさりはぐれましたなどと言った日にはまず間違いなく殺される。
 逃げたとしてもそんなに遠くには行っていないはずである。今すぐ探せば見つかるかもしれない。
 踵を返したその瞬間。
 クラヴィスは何も考えずに横に飛び退いた。
 ぎゅいんっ!
 そんな風を切るような音が耳元で聞こえ、通り過ぎていく。
「…………冗談」
 真っ青になりながらクラヴィスはうめいた。
 もし避けなかったら確実に自分の頭は砕かれていただろう。
「なかなか大したもんじゃあないか」
 未だはれない土煙の中から声が聞こえる。中から姿を現した赤髪の男にクラヴィスは顔を引きつらせた。
「……人間が使える黒魔術の最高魔法だぞ?」
 クラヴィスの言葉にアズは息を吐いた。ぼろぼろになって、あちこち黒くなっていたりもするが、歩ける程度には元気なようだった。
「聖石の力で創った結界を破るなんざ大したもんだ。別に結界をはっておいて正解だった。
 だが―――」
 アズがにやりと笑った。
「さすがに気づかなかったようだな。俺が“おとり”だったことに」
「――――っ!?」
「≪ヴァルゴ≫の気配が消えたよ。聖石を奪われたか―――あるいは殺されたか」
「……てめえ……」
「ついでに言うなら≪パイシーズ≫の気配もついさっき消えた。あれの持ち主もお前の仲間だろう?」
 アズの言葉にクラヴィスは硬直した。
 ≪パイシーズ≫の気配が消えた。
 消えた?
 聖石が奪われた?
 ―――殺された? あの親父が?
 自分の頭の中が混乱しているのはクラヴィス自身理解していた。
 意識が戻らないゼルガディス。
 いなくなったアメリア。
 どうなったかわからない父親。
 みんなみんな消えていく。自分の前から。突然みんな消えていく。
 ―――ノエルのように。
「……あ……」
 半開きにしていた口から漏れた自分の声にはっと我に返る。
 胸が痛い。
 もう二度とこんな思いはしたくないと思っていたのに。
「……人の古傷えぐるような真似しやがって……」
 うめくように言葉を吐き捨てる。
 立ち上がり、クラヴィスは真っ直ぐアズを睨みつけた。
「……お前も殺してやろうか?」
 言いながらにやりと笑う。
「ノエルを殺した奴らみたいに身体切り刻んでやってもいいんだぜ?」
 クラヴィスからにじみ出る異様な殺気と威圧感にアズは額に脂汗を滲ませながら数歩、後退した。
 その様子にクラヴィスは鼻で笑った。
 口の右端が小さく上がる。
 嘲りの笑み。
 嘲笑は普段から浮かべることがある。だが、それとはまったく雰囲気が異なっていた。今の笑みは―――暗殺者クラヴィス=ヴァレンタインとして行動する時に浮かべる笑みそのものだった。



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6075みんな大変っ!(><)雫石彼方 E-mail 3/16-19:40
記事番号6067へのコメント


ちわー。雫石だすー。

何だか登場人物が一気に増えてきて、私の足りないオツムでは徐々に認識できなくなりつつある今日この頃。(←やばいって)事態が複雑になってきて、みんなてんてこまいですな。
ゼル未だ復活ならずだし。(・・・いや、光が体に入り込んできた時点で復活なのか?)
パパりんどうなったのかわかんないし。
でも、それより何よりアメリアがさらわれちゃったわ〜♪(←なぜか嬉しそう)うふー、だってアメリアがピーンチになる展開って凄く好きなんだものv
それにしてもリリスって誰や〜!?アメリアのご先祖様でしょうか。
・・・・・・そういや全然関係ないけど、昔「ゼルとアメリアの子供〜♪」とか言って、アメリアそっくしの女の子描いて『リリス』って名前付けたことあったなー・・・・。

・・・・ところでさ。

>前置きなし。と言いたい所ですが、スレとオーフェンの合作読んでとりあえずのたうち回りました。ゼルがアメリアを……vv(嬉)

↑これ、すっごく気になるんですけど・・・・・(><)私まだ読んでないの〜!!そんな嬉しいお話だったの!?(どきどき)ああ、明日は本屋に走らねばっ!!

あと、も一つおまけにどうでもいい話なんだけど。

> 意識不明の弟から預かった大切な娘。

↑ここ読んだ時、何を思ったのか『意味不明の弟』と読んで、「意味不明!?」と一人ウケてしまったよ(^^)

ではでは、また来ます〜。

ぴーえす:ねんジーは何日が都合よろし?

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6114みんな頑張れっ!(ってわたしが言うな)ねんねこ E-mail URL3/19-09:45
記事番号6075へのコメント

雫石彼方さんは No.6075「みんな大変っ!(><)」で書きました。

>ちわー。雫石だすー。
>何だか登場人物が一気に増えてきて、私の足りないオツムでは徐々に認識できなくなりつつある今日この頃。(←やばいって)事態が複雑になってきて、みんなてんてこまいですな。

が……頑張れ!(笑)
というか、最後まで残るのはだいたい6,7人程度(ゼル、アメリア含む)なので、あんまり大したことないと思う……
いやぁ、どこまでいっても行き当たりばったりvv

>ゼル未だ復活ならずだし。(・・・いや、光が体に入り込んできた時点で復活なのか?)
>パパりんどうなったのかわかんないし。

ゼル……とりあえず何事もなかったように起きてくれるといいんだけどねー(笑)
ちなみに第一声は『アメリアどこだ?』がいと嬉。妄想大爆発だな自分(爆)

>でも、それより何よりアメリアがさらわれちゃったわ〜♪(←なぜか嬉しそう)うふー、だってアメリアがピーンチになる展開って凄く好きなんだものv

それでゼルが助けに来るんね(笑)
でも姫さまはこう叫ぶ。
「わたしはっ! 囚われの姫君じゃなくてっ! ヒーローがやりたいのにぃぃぃぃっ!」
「のわっ!? 首を絞めるなアメリアっ!」
との魔剣士殿の声も聞こえてきそうですが。きっと魔剣士殿は誰にも助けてもらえないんでしょう。ああ、薄情だぞ。家族。

>それにしてもリリスって誰や〜!?アメリアのご先祖様でしょうか。
>・・・・・・そういや全然関係ないけど、昔「ゼルとアメリアの子供〜♪」とか言って、アメリアそっくしの女の子描いて『リリス』って名前付けたことあったなー・・・・。

…………し、姉妹(笑)
どうしてこーまでも一致するんでしゃうか(笑)
きっとやっぱりどこかで生き別れになった姉妹で……(しつこいから止めろ自分)

>・・・・ところでさ。
>>前置きなし。と言いたい所ですが、スレとオーフェンの合作読んでとりあえずのたうち回りました。ゼルがアメリアを……vv(嬉)
>↑これ、すっごく気になるんですけど・・・・・(><)私まだ読んでないの〜!!そんな嬉しいお話だったの!?(どきどき)ああ、明日は本屋に走らねばっ!!

読んだ?読んだ?
とりあえず、ゼルとアメリアの再会後のゼルの態度でわたしはゼル抹殺を決意したねVv(をい)
なんて言うか……クラヴィス氏のお仕置き決定♪(こう書くといろんな意味にとられそうで嫌)
でもさりげなく一緒に行動してるから許すの(笑)

>あと、も一つおまけにどうでもいい話なんだけど。
>> 意識不明の弟から預かった大切な娘。
>↑ここ読んだ時、何を思ったのか『意味不明の弟』と読んで、「意味不明!?」と一人ウケてしまったよ(^^)

す、素敵すぎ(爆笑)
まあある意味『意味不明』だにょ。
そのうちあの家族全体『意味不明』になっていくから(言葉遣いからしてもう既に意味不明だし)きっと『意味不明』でもおっけ♪

>ではでは、また来ます〜。
>ぴーえす:ねんジーは何日が都合よろし?

……ありがとう。時間と場所を決めさせてくれて……ねんねこさんかなりレアなところ選んじゃうぞ(爆)
というか、何時がいいよ?それが一番の問題なんだが。
ていうかもう勝手に決めさせていただきました。メール、後で送ります。
嫌だったら電話してください。パソコン同士じゃもう間にあわねぇ(汗)
電番は……FAX番号と一緒なので。12時から5時まではいないけど、その後はいつかけてもオッケーよV
んではではVv


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6080内緒のお届け物vあごん E-mail 3/16-22:59
記事番号6067へのコメント

こんばんは!あごんです!
あわわわわわっ緊迫ムード満点じゃあないですか!!

ゼルも気になるけど!
アメリアも勿論だけど!
クーちゃんも大変だけど!
あえてここは。

パパりんんんんんんんんん!!?
どーして気配は消えてるんですか!?
どどどどどどどどどーして泣いてるんですか!?

ああああ、クーも追い込まれてますし!
ヴァレンタイン家ピーンチ!ですね!
こうなったら!
エドを引っ張ってきて解決してもらいましょー(笑)!

冗談はともかく、続きをお待ちしております!

P.S 没話(笑)のあるお部屋に、ヴァレンタイン親子を置いてきました!
  よろしかったらどーぞv

 あごんでした! 

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6115強奪しました♪ねんねこ E-mail URL3/19-09:46
記事番号6080へのコメント

あごんさんは No.6080「内緒のお届け物v」で書きました。

>こんばんは!あごんです!
>あわわわわわっ緊迫ムード満点じゃあないですか!!

やっぱり長編はスリルとサスペンス。
恋はスリルとショックとサスペンス(爆)
だらだら書くのが嫌いなのでさくさくいきます。というかもう既にだらけてるしっ!(ダメダメ)
頭の中は【異次元しりぃず】でいっぱい(爆)

>ゼルも気になるけど!
>アメリアも勿論だけど!
>クーちゃんも大変だけど!
>あえてここは。

ここは!?

>パパりんんんんんんんんん!!?
>どーして気配は消えてるんですか!?
>どどどどどどどどどーして泣いてるんですか!?

来たかぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!(笑)
いやパパりん……ある意味大変なことになっております。次回でその全貌が明らかにっ!

>ああああ、クーも追い込まれてますし!
>ヴァレンタイン家ピーンチ!ですね!
>こうなったら!
>エドを引っ張ってきて解決してもらいましょー(笑)!

セイルーン・シティ。ヴァレンタイン邸にて。
『クラヴィスと父上がピンチ? ほーそりゃあ大変だ。
 あ? 手伝い? はっはっはっはっ。面白いことを言う。
 なぁぁぁぁぁぁぁぁんで仕事ほっぽりだして遊びに行っちまった野郎どもの尻拭いなどせにゃならねーんだよっ! おとといきやがれってんだっ!』
 どげしっ!(←蹴り出された音)
 ばだんっ!(←玄関の扉が閉められた音)
…………助っ人調達失敗しました。
ウィルフレッドさん、クラヴィスさん、自力で頑張ってください。

>冗談はともかく、続きをお待ちしております!

はっ……じょーだんだったんですか!?
本気でセイルーン・シティまで行ってみました(笑)


>P.S 没話(笑)のあるお部屋に、ヴァレンタイン親子を置いてきました!
>  よろしかったらどーぞv

きゃvv
パパりんに冷たいクーちゃんがなんともいい感じ♪(こう書くとパパりんがかわいそうな気が)
もう強奪します。強奪させてください。ああ……うっとり……
きっとクーちゃん専用武器は弟専用武器ハリセンと同じように名称未定のまま行くんでしょうね(笑)
本当にありがとうございましたvv


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6084クラヴィスくんが・・・・・・九条みすず 3/17-03:30
記事番号6067へのコメント

九条です。

クラヴィスくんがぁぁぁぁぁっ!
もう彼に惚れ直しました。
パパりんごめんなさい。やっぱりクーちゃんが一番です(笑)

もういったいどうなるのか目が離せません。
頑張ってくださいね!

ではでは。



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6116盆踊りしている(深い意味なし)ねんねこ E-mail URL3/19-09:48
記事番号6084へのコメント

九条みすずさんは No.6084「クラヴィスくんが・・・・・・」で書きました。

>九条です。
>クラヴィスくんがぁぁぁぁぁっ!
>もう彼に惚れ直しました。
>パパりんごめんなさい。やっぱりクーちゃんが一番です(笑)

「ふっ、やっぱり親父よかオレの方が若くて知的で運動神経もいいからな」
「……俺には双子のよーに顔がそっくりに見えるんだが……」
「……ゼルガディスくん。もう少しおねんねしてるかな?」
「うをっ!? なんなんだその伸ばし棒はっ!?」
 ごす。
「ねえねえクラヴィスくん。なんでゼルガディスくんは流血して倒れてるのかな?」
「さあ? 血を流したい年頃なんじゃないか?」

―――などという会話があったとかなかったとか。

>もういったいどうなるのか目が離せません。
>頑張ってくださいね!

頑張りますです。


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6093白馬の王子様は何処へ?せりあ E-mail URL3/17-23:59
記事番号6067へのコメント

ばんわ!
すっかり夜行性になったせりあです。
就寝時間午前4時。


ゼルやん☆は一体どこに?
そしてパパりん何を?!
アメリアどうしたの?!
クー大丈夫?

・・・またおばさんかしましたとも、ええ。
皆が心配でたまらないのよぉぉ(><)
とにかく皆無事で居てね・・・。
クーが痛々しい(涙)


しかもこんな大変なときにまた誰か拉致りました(爆)
これで2人拉致ったことになるのか・・・?
あと1週間ちょっとしたらお返ししますのでv

でわでわ。
今日も寝られそうに無いせりあでした。



追伸:うにゅる〜ん
訳 :子供達は元気です


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6117きっと彼は夢の中。ねんねこ E-mail URL3/19-09:49
記事番号6093へのコメント

せりあさんは No.6093「白馬の王子様は何処へ?」で書きました。

>ばんわ!
>すっかり夜行性になったせりあです。
>就寝時間午前4時。

素敵vv
とか言いつつ、自分ヒトのこといえません(汗)
なんていうか……朝の7時就寝、朝の8時起床って感じ?
……ダメダメな生活送りまくりぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!
いやもう寝不足とかそーいう域、越えてるんで大丈夫です。ていうか、休日に寝る寝る(笑)

>ゼルやん☆は一体どこに?
>そしてパパりん何を?!
>アメリアどうしたの?!
>クー大丈夫?

……ぜるやん☆の☆はやっぱり必須か(笑)
てかうちのゼルだけだろうな(爆)
ゼルガディス=グレイワーズの人格壊しまくり(はぁと)
でも止めない。もっと壊してやる(ひど)
クーちゃんが今のところ一番ヤバイです。状況がというか精神的に。

>・・・またおばさんかしましたとも、ええ。
>皆が心配でたまらないのよぉぉ(><)
>とにかく皆無事で居てね・・・。
>クーが痛々しい(涙)

大丈夫。精神年齢すでに30なねんねこさんにとってはまだまだ序の口でんがな(意味不明な方言発動中)
クーちゃん……また一歩成長の時に差し掛かっているので、温かい目で見てやってください。

>しかもこんな大変なときにまた誰か拉致りました(爆)
>これで2人拉致ったことになるのか・・・?
>あと1週間ちょっとしたらお返ししますのでv

やっぱり、≪パイシーズ≫の気配が消えてパパりんがどーなったか不明なのは拉致られたからっ!?(違うから)
ていうか、ねんねこさんのところから逃げたのねっ!
ちちぃっ!ちょっと精神的に追い詰められてるからって軟弱なっ!
というわけでそのうち首輪もって迎えに行きますんで、それまで預かっててくださいv
あ、夜中は女の子の部屋に入っていく恐れがあるから気をつけておくんなまし(爆)

>でわでわ。
>今日も寝られそうに無いせりあでした。

右に同じく。
寝れなさそうです。
というかはしゃいでる時点でちょっちりヤバイですねんねこさん……

>追伸:うにゅる〜ん
>訳 :子供達は元気です

にょろにょろんぱ♪(訳:それは良かった)


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6096【祝】大賞受賞♪ゆえ E-mail 3/18-03:10
記事番号6067へのコメント

こんにちは、ゆえです♪

まずはさておき。

栄えある【書き殴り】流行語大賞『うにょろ〜ん』の大賞受賞おめでとうございますっ!!!
『うにょーん』も『うにょろ〜ん』も既に古代エルフ語の代名詞になりましたし♪
何はともあれめでたいです♪

・・・・・・・けど、本編はぜんっぜんめでたい雰囲気では無い状況ですよね・・・・・・

うう。ゼルは妙な夢みてるし、アメリアは連れ去られ、そしてパパりんの安否まで。。。
クーちゃんのドラスレも効かないなんてっ!

大変です。えらいこっちゃ。
しまいにゃ完全に切れたクラヴィス君が・・・・・・
バソの前であたふた慌ててますっ!

ううう。こうなるとますますクーちゃんを併せづらいかも・・・・
うちは呑気なもんですからねぇ・・・・・・
でも某氏から予告状か゛っ?!
うにゅゅゅ〜。取り合えず、受け取りのはんこ。押しときました(違う)

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6118あ、ありがとうございまふ……(汗)ねんねこ E-mail URL3/19-09:51
記事番号6096へのコメント

ゆえさんは No.6096「【祝】大賞受賞♪」で書きました。

>こんにちは、ゆえです♪
>まずはさておき。
>栄えある【書き殴り】流行語大賞『うにょろ〜ん』の大賞受賞おめでとうございますっ!!!
>『うにょーん』も『うにょろ〜ん』も既に古代エルフ語の代名詞になりましたし♪
>何はともあれめでたいです♪

ありがとうございます(汗)
本当に一坪さまにはご迷惑かけて……
ていうか、なぜかわたしのところに抗議メールが殺到した時には驚いた上に立腹しました。いいやん別にどっちがはやかろーがおそかろーが、と。
……本当に一坪さまにはご迷惑おかけしました(汗)
何はともあれ古代エルフ語。原型はすごく素敵なものばかりだったのに、いつのまにか笑える言葉が増えていく……
ああ、いつか作りたい古代エルフ語意味不明ばーじょん辞典。
【異次元しりぃず】のページ開設と同時に作ろうかな(笑)

>・・・・・・・けど、本編はぜんっぜんめでたい雰囲気では無い状況ですよね・・・・・・
>うう。ゼルは妙な夢みてるし、アメリアは連れ去られ、そしてパパりんの安否まで。。。
>クーちゃんのドラスレも効かないなんてっ!
>大変です。えらいこっちゃ。
>しまいにゃ完全に切れたクラヴィス君が・・・・・・
>バソの前であたふた慌ててますっ!

クーちゃん、今回はまぢギレて奴ですね。
なんとなく恐いクーちゃんも好きなんですがv(親バカ)
とりあえず次回は誰かさんも復活しますし、とりあえず状況は少し良くなるかな、と。

>ううう。こうなるとますますクーちゃんを併せづらいかも・・・・
>うちは呑気なもんですからねぇ・・・・・・

あの……ええっとね……(汗)
わたしが考えている【異次元しりぃず】のクーちゃんとパパりん、この時代から5年後のことを想定して書いてるんです。というか、あんたら旅してるのになしてセイルーンの屋敷にいるわけさ……てなことになりまして。
かってに4年後にしちゃった。てへ。
いや全然設定的には変わりません。4年くらい歳とろーが彼らそのまま(いやパパりんはまた若々しくなる可能性大ですが)なので、気にせず書いちゃってください。あ、ユズハとセフィルは全然そのままの時代です。
ちなみにゼルガディスさん人間に戻ってます。どこにいるかは想像通りです(笑)
なにより新しいオリキャラを出してみようかな、と(にたり)
その辺りはまたメールで詳しくお知らせいたしますです。

>でも某氏から予告状か゛っ?!
>うにゅゅゅ〜。取り合えず、受け取りのはんこ。押しときました(違う)

よし。はんこ、確かに受け取りました。
て、ちがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!(笑)
誘拐予告状にはんこ押してどーするんですかっ!?(笑)
というか、きっとそのまま返しませんよ、パパりんのことだからっ!(そして彼は誘拐犯)
いやまあ……時が来たらお返します。それがいつになるかは……
…………………………………
「ひーみーつー、だにょ♪」
ごす。

……すみません。今どっかの親父が出て来て、息子が伸ばし棒片手にひきずって行きましたので……にょは。
それではねんねこでした。
ていうか……こんなんレスちゃうでねんねこさん……ごめんなさい(汗)

ていうか『パイする』〜♪
またクーちゃんの名台詞誕生☆てな感じですねっ!(><)
密かにあのぺぇじで楽しんでます(笑)


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6130THE DAY OF JUDGMENT 17ねんねこ E-mail URL3/22-12:11
記事番号6067へのコメント


 彼が“そのこと”を知らされたのは―――17歳の時だった。


「……は?」
 何を言われたのかわからなくて、クラヴィスは呆然とした声をあげた。目の前に佇む赤い法衣を来た男をじっと見つめながらもう一度わかるように説明するように視線を向けて、無言で促す。
 その男―――レゾは小さく嘆息しながらついさっき彼に言った言葉をもう一度だけ繰り返した。
「今すぐここから出ていきなさい、と言いました。まさか言葉がわからないわけではないでしょう?」
「いや……そうじゃなくて……」
 戸惑いの言葉をあげるのは当然のことだった。
 自分たちが今いる場所―――迷いの森の中に構えるこの屋敷は、賢者と呼ばれ、一般庶民に崇められている赤法師レゾの本来あってはならない裏の世界の拠点である―――つまり、人には知られてはいけないのだ。何があっても。
 この屋敷のことを秘密にするために用済みになった人間たちを外へ出さず監禁して、人体実験を行っていたのは、クラヴィスも知っていた。良いか悪いかの議論は敢えて避けるとして、現実にそういうことが行われているのは彼自身わかっていた。だから、ゼルガディスの両親のことで仲間数人を張り倒したのがレゾにバレて呼び出された時、自分もその人体実験の被験者(モルモット)にされることは覚悟していたし、そうされざるを得ないほどのことをしたと自覚はした。
 死ぬ覚悟で出向いて開口一番にあっさりと『出て行け』と言われれば、それは呆然となる。
 ―――クラヴィスのその様子にレゾも彼の心中を悟ったようだった。小さく笑みを浮かべて、付け加えてくる。
「あなたには別の仕事があるんですよ」
「……仕事?」
 怪訝な顔で尋ね返すと、レゾは小さく頷いた。
「……ゼルガディスのことです」
「ゼル?」
 突然出てきた親友の名前にぽかんとした表情を浮かべてクラヴィスはおうむ返しに尋ねた。それからのレゾの言葉は―――
 クラヴィスに一大決心をさせるのには十分すぎる言葉だった。



「―――っ!」
 言葉にならない声をあげてゼルガディスは飛び起きた。
「…………………」
 気が動転しているのか、何が起こったのかわかっていないのか、荒くなった息を整えながら彼は自分の状況を確認した。
 世界は―――セピア色などではなかった。
 いつもの見慣れた宿屋の風景。少なくともまた妙な光景を見ないで済むらしい。
 胸の痛みはなかった。まったく。
 どうやら治ってくれたらしい。熱は―――ない。咳も、でない。
 服は―――少し大きめなシャツを着ていた。自分のものではない―――だが、見たことのあるものだった。自分の記憶に間違いがなかったならば、クラヴィスのお気に入りの一つである。貸してくれたのだろう―――後でお礼と言うものをしつこくねだってくることは目に見えていたが。
 そこまで来て初めてゼルガディスは言葉らしい言葉を口に出した。
「……アメリア? クー?」
 彼らはどこにもいなかった。
(なんでこんなに不安になってんだ?)
 自分の無意識の心の動揺に少しばかり戸惑いながらゼルガディスは部屋を見回した。
 そして―――気づく。
 床にうつ伏せに転がっているウィルフレッドの姿に。
「ウィル……?」
 声をかけてもまるで死んだようにぴくりとも動かないウィルフレッドに彼は真っ青になってベッドから這いずり出ると近くに駆け寄った。
「おい、ウィル―――ウィル!?」
 揺さぶっても彼はなんの反応も示さなかった。



   THE DAY OF JUDGMENT   SENTENCE 17



 暗殺者としてのクラヴィス=ヴァレンタインの名前はあまり知られてはいない。
 それは―――腕が立たない、という意味では決してなかった。
 理由はたくさんある。
 クラヴィスがあまり依頼を受けたがらないというのも1つの理由だったし、レゾが手元においておいたからと言うのも立派な理由である。
 だが最大の理由は、彼の暗殺術の意外性と―――彼が暗殺すべき人間はたった一人だったことにある。


 クラヴィスは、自分の首筋に手をやると、いつも肌身離さずつけていた小さな鎖を外した。それには、亡き妻との結婚指輪が一緒に通されており、外してそのまま大事そうに懐にしまう。
 まさにこれは彼の“鎖”だった。自らの感情に暴走しないための。
 誰に似たのか、しばしば自分の感情をコントロールしきれなくて気がつけばとり返しのつかないことをしていた、などということはあった。
 自分の形だけの祖父を殺したこと。
 最愛の人を殺した人間たちをなぶり殺してしまったこと。
 そんなことをしても彼女が喜ぶはずはない―――理性ではそうわかっていたのに、自分の感情を止めることは出来なかった。それから彼は“鎖”をつけた。自分自身に。
 外してしまったのは―――彼女に見られたくない、という意味からではない。本気で今、自分の目の前にいる人間を殺してやりたいと思ったから。
「俺を殺す、だと?」
 アズが鼻で笑う。
「黒魔術最強呪文ドラグ・スレイブすら防ぎきった俺を?」
「……防いだのはお前じゃないだろ」
 右手を掲げながらクラヴィスが呟く。アズに向けた視線は嘲る―――というよりなんの感情も持たない冷酷な光があった。
「ガキじゃねぇんだ。自分の力のみで戦ったらどうだ?」
 くすり、と小さな笑みを浮かべる。
「―――もっともこっちは正攻法じゃねぇがな」
 そこで言葉を切ると、クラヴィスは後ろに飛んだ。掲げた右手をアズに真っ直ぐ向けながら、素早く呪文を唱える。
「ヴァイス・フレア!」
 力ある言葉によって生み出された炎は一気に収束して、一条の矢のようになる。巨大な炎に包まれた矢は、そのままアズへと突き進み。
「あまいわぁぁぁぁぁっ!」
 叫びながらアズも聖石を掲げる。淡い光がアズを包み込み、炎は光にはばまれて、彼に当たることなく炸裂する。広範囲に渡って炎が拡がり、一瞬だけ、アズの視界は炎で埋め尽くされた。
 魔術で生み出された炎が辺り一面を焼いて消え失せた後、彼の目の前にクラヴィスの姿はなかった。
「逃げたか?」
 誰にともなく呟いて―――彼の背筋を凍らせた。
 言いようのない殺気。
 慌てて振り返れば、そこにはクラヴィスが立っていた。彼はおかしそうに笑いながら言ってくる。
「誰が逃げるんだ?」
「……いつの間に……」
 うめくように言葉を吐き出すアズにクラヴィスは真っ直ぐと右手の人差し指をアズの方に向けて―――心臓があるであろう部分にその指を押さえつけた。
「暗殺の訓練を受けているんだ―――少しばかり特殊な奴だったがな。試してみたいか?
 ああ、オレが試してみたいな。本当にこんなことで人が殺せるのか」
 冗談には聞こえないクラヴィスの口振りにアズは慌てて後ろに飛んで間合いを取った。
「逃げるのか? 聖石が守ってくれるんだろ? 逃げる必要がどこにある?」
 クラヴィスは肩をすくめた。
「悪いが、逃げても無駄だぞ。体の内部で魔術を炸裂させて、臓器を破壊するのがオレが得意な暗殺術だから」
 言って自嘲気味に笑う。
「実に便利な方法だと思わないか? 外見を選ばないんだ―――そう……たとえ相手が剣が通じない岩男だったとしてもね」



「……は?」
 その部屋に入って二度目の間の抜けた声。
 これまた唐突に―――しかもさらりと言い放ってきたレゾにクラヴィスは呆然とした顔をした。
「……ちょっと待てよ。どういう意味だ? 『ゼルガディスをよろしく頼みます』? オレにあいつの保護者やれって言うのか?」
「その解釈は―――半分あってて、半分間違っていますよ」
「じゃあどういう意味だ?」
 クラヴィスの問いにレゾは小さく息を吐いた。
「この歳にもなると少しばかり未来が見えるようになりましてね」
 ぽつりと言ってくる。
「ゼルガディスは―――自分の弱さを呪って強くなりたがるでしょう。
 私がその願いに答えるには……彼から大事なものを奪わなくてはならない」
 いつからだったか。自分の中で別の“何か”がいると感じ始めたのは―――ただ、それが魔王であったことはレゾ自身は気づいていないようであったが。それでも彼は自分の中に別の人格があると言うことは薄々気づいていたようだった。
 自分の中でその人格が何を考えているのかもほんの少しだがわかっていた。
 力を求めるゼルガディスに自分は―――――
「事後処理のようで申し訳ないんですけどね」
「…………」
「もし、ゼルガディスの心が癒しきれないほどまでに壊れてしまったら―――」
「……なんだよ……」
 レゾの言いたいことはなんとなく察しがついた。
 クラヴィスが震える声で呟いた。
 今更ながらにわかったこと。
 なぜ自分がゼルガディスとは違う訓練を受けていたか。
 なぜ自分が特殊な暗殺術まで身につけねばならなかったか。
「―――あの子を―――」
 全ての答えはレゾのたった一言で見つかった。
「―――あなたの手で……殺してください―――」


 今から思えば―――
 それが自分にとってレゾの最期の言葉だった。



 近くに転がっていたのは、間違いなく聖石≪パイシーズ≫。肌身離さずもっていた石を床に転がして倒れていたウィルフレッドを抱えあげる。
「ウィル!」
 真っ青になりながらゼルガディスは彼の体を揺さ振った。
 ―――と。
 唐突に部屋にウィルの呟きが響いた。
「……クラヴィスくん、パパりんもう一個ケーキ食べたいぃぃぃ……」
「…………………………………はい?」
 涙目になりつつ、ゼルガディスはウィルフレッドの顔をのぞきこむ。
 死んでなどいなかった。
 ただ死んだように爆睡していただけで。
 ほとんど寝息も立てずに寝ていたらしい。その顔は死んだ人間の青白い顔ではなく、なんの夢を見ているんだか妙ににやけまくった表情だった。
「たんにゃぱぁ……♪」
「……………」
 心配した自分がすごく馬鹿臭く見えてきて、別の意味で泣きたい気分になる。
 抱えていたウィルフレッドをそのまま床に転がすと、近くにあった荷物から愛用のハリセン(しつこいくらいに未だ正式名称未定)を取り出して、大きく振りかぶった。
「……なにが……」
 そのまま一気にウィルフレッドの顔めがけてそのハリセンを振り下ろす。
「『たんにゃぱ』だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
 ばしこっ!
「ぶっ!?」
 渾身の力を込めて振り下ろされたハリセンは無防備な父親の顔にクリーンヒットし、さすがのウィルフレッドも目を覚ましたらしい。
 もともと色白な顔にハリセンが直撃した部分だけが赤くなっているため、笑えるほど顔がストライプ状態になってたりもするが―――はっきりきっぱり起き上がって元気にハリセン振り回しているゼルガディスの姿を目に入れた瞬間、ウィルフレッドは勢い良く彼にしがみついた。
「にょわぁぁぁぁぁっ! ゼルガディスくん起きたぁぁぁぁぁぁっ!」
「頼むから懐くなぁぁぁぁぁぁっ!」
 こちらもつられてとりあえず絶叫する。
「心配だったにょっ! 心配だったんだにょっ! みんな心配してたんだから―――」
 どす。
 ウィルフレッドの言葉が終わらないうちに部屋に妙な音が響いた。そっと父親がゼルガディスから離れると、彼は声にならない悲鳴をあげながらうずくまった。
「……な、何しやがる……」
 唐突に自分の鳩尾に拳を入れたウィルフレッドにうめくように声をあげる。病み上がりとはいえ、自分にこれだけダメージを与えたところを見ると、手に魔力を込めていたのだろう。
 ゼルガディスの言葉にウィルフレッドはいけしゃあしゃあと言ってくる。
「うん。みんなを心配させてくれたお礼だにょ」
「……それでずいぶん恨みが込められていたわけだな……」
「とーくーに、女の子を泣かせた罪は重いらしいにょ。とりあえず渾身の力を込めて殴っとけとの伝言をクラヴィスくんからもらってたからね」
 相変わらずなフェミニストにゼルガディスが嘆息する。
「ちなみにアメリアちゃんは死なない程度に半殺しにしちゃってください、てリクエストだったんだけど……どうする?」
「いや……『どうする?』とか平然と聞かれても……」
 当然だがかなり困ったような表情でうめいてくるゼルガディスにウィルフレッドがにっこり微笑む。
 ゼルガディスの手に頭を伸ばそうとすると、何をされるか素早く察知したゼルガディスがすぐさま身をひいた。
 とりあえず何をするつもりなのか尋ねてみる。
「……なんだよ?」
「なでっこなでっこ♪」
(うあやっぱし)
 想像通りの行動に心中で呟く。どうにかして自分の頭を撫でようとするウィルフレッドの手を払いながら忠告する。
「俺の髪、針金だから触ると刺さるぞ」
 実に言ってて悲しい言葉だったが。
 彼の言葉にしばしウィルフレッドは沈黙し、首を少しだけ横に傾けた。
「……軍手とかすれば平気かにゃ?」
「そこまでして頭撫でられたくないんだが……」
「うにゅう……」
 寂しそうに声をあげながらウィルフレッドは何かを思い出し、ぽん、と手を打った。
「あ、ゼルガディスくん、お腹すいてるでしょ」
 突然の話題転換にきょとんとした顔をしながらゼルガディスはゆっくりと頷いた。
「……まあ、すいていないって言うのは嘘になるが……」
「じゃあちょっと待っててにょ」
 すっくと立ち上がって、部屋を出て行き、すごい勢いで廊下を走る音が聞こえ―――
 どん。ごろどこどすばたんっ!
 奇怪な悲鳴と共に聞こえてくるものすごい音にゼルガディスは頭を抱えた。
「……階段からすっころびやがった……」
 とはいえ、慣れた。こういうことに慣れて良いのかわからないが。
 静かになった部屋。ゼルガディスは窓の方に移動して、外を見た。
 真っ青な空。
(……ウィルの話からすると、二人ともここにはいないみたいだな……)
 まあ妥当な決断だろう。
 ウィルフレッドとアメリアが狙われている以上、クラヴィスがここに残って狙われている人間を固めるより、狙われている人間を別行動させた方が、相手の戦力の分散にも繋がる。アメリアがここに残って―――と言うのは無論論外だろう。彼女一人でベッドに眠りこけていた自分をかばいつつ、襲ってきた敵を迎撃するのは無理である。
 やがて扉が開いて、ウィルフレッドが両手にいろいろ抱えて戻った来た。お皿にフォークにナイフにポットに―――そして、誰が作ったか一目瞭然なイチゴのタルト。
「これね、クラヴィスくんとアメリアちゃんが作ったんだよ」
 階段から転げ落ちたわりには無傷なウィルフレッドがにっこりと笑いながら、持ってきたものをテーブルに置く。さっそくナイフを手に持って、タルトを綺麗に切り分けると、その一つをお皿に乗せてフォークをつけてゼルガディスに手渡す。
「本当にすごく心配してたんだ。あの子たち」
「……わかってる」
 目を細めてイチゴタルトを見つめながら、一口サイズにフォークで切り分けて口の中に入れる。
 いつか食べた時と変わらない味のタルトにゼルガディスは小さく微笑んだ。
「……やっぱおいしいや……」



 街道に広がった森を駆け抜ける。
 後ろから追撃しているであろうクラヴィスへの牽制に何度か魔術を放つ。
 森に響くいくつもの爆音。
 息を切らして、走り続けると、唐突に森が開けた。
「――――!?」
 視界に広がる壮大な風景。だが、自分の足元に広がる光景にアズは絶望感を覚えた。
「ここは死に至る崖」
 淡々とした声が響き、アズは後ろを振り返った。
 少し離れたところでクラヴィスが佇んでいた。
 数日前に来た場所。
 あの時はまだ二人の少女と一緒だった。
「この間、そこで一人の女の子が身を投げたんだ。全ては聖石のせいで」
 その言葉にアズは思いついたことが1つだけあった。
 聖石≪ジェミニ≫の契約者たち。
 確か、一人は殺され、一人は自殺したと仲間から聞いた。
「……死ぬ前に教えてもらおうか? あんたら聖石集めてなに企んでやがる?」
「聖石が願いを1つだけ叶えてくれることを知らんのか?」
「それだけのために聖石を集めているのか? たったそれだけのために?」
 頭に浮かぶ幾つかの疑問。
「1人1つ、聖石と契約することが出来る―――オレはそう聞いた。
 じゃあなんでいくつも聖石を集める必要がある? すでに聖石を持っているのなら、どうあがいても別の聖石と契約は結べないのに?」
「そこら辺のことは俺も知らねぇよ。ただ俺はラグの旦那に言われているだけだ」
「ラグ?」
「…………」
 無言になったアズにクラヴィスは嘆息した。
「だんまりか。まあ良いけどな、別に」
 ズボンのポケットに突っ込んでいた手を出して、再び右手を掲げる。
「たしか聖石の契約を解除する方法は二つあったな―――正式な手順に従って新しい契約者に継承するか、または―――契約者を殺して、契約自体を無効にするか」
 クラヴィスの攻撃に対抗するべく、アズは再び聖石≪アクエリアス≫を掲げる。
「地神烈震!」
 アズが叫ぶ。呪文だったのだろう。立っていられないほどに地面が揺れる。舌打ちしながらもクラヴィスは呪文を唱えて空中に浮かぶ。
「させるかっ!」
 再び吠えて、アズはクラヴィスに手のひらを向けた。生まれ出るいくつもの光球。地面は揺らぎ、空は光に包まれて―――
 さすがのクラヴィスもこの状況で自分を殺すことは不可能だろう。にやりと笑みを浮かべて。
「後ろががら空きだよ、おっさん」
 耳元で囁かれたその声が彼の最期にきいた言葉になった。
 背中に指を当てられた後。
 アズは血を吐いて倒れた。


 レビテーションを制御しながら空中でクラヴィスはこと切れたアズを眺めた。
 苦しまないように心臓をエアロ・ボムで破裂させてやったのだが―――
 小さく嘆息して、クラヴィスは転がった聖石を手に入れるためにそのまま地面に足をつく―――とその瞬間。
 ぐらっ!
 音を立てて、自分が立っているところが崩れる。
「―――へ?」
 クラヴィスもまた自分の体が傾いていることを自覚しながらなんとも間の抜けた声をあげ―――
 彼は崖の下に放り出された。


 呪文は―――間に合いそうにもなかった。



=====================================

気がつけば〜。
今回、アメリアさん出てこないです(大汗)
はにゃ……ごめんよう(−−;)
姫が出てこないと読む気になってくれないあなたへ(笑)
次回は出ます……たぶん……(爆)

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6135私のことですか?(笑)雫石彼方 E-mail 3/22-21:38
記事番号6130へのコメント


やっほう、ゼル完全復活っ!!(><)
パパりんも爆睡してるだけだったし(笑)
クーちゃんも前の戦闘で逃げてきちゃった汚名見事返上したし!
よかったよかった(^^)
でもクーちゃん、落ちてっちゃったね・・・・・(汗)呪文間に合わなくても、根性で舞い上がれっ!!君ならできるっ!!(無茶言うな)

それにしてもクーちゃん、エグい技をお持ちですね・・・・(^^;)しかもいざって時にゼル殺す為の技だなんて・・・・・うう、心が痛みますねぇ。

>気がつけば〜。
>今回、アメリアさん出てこないです(大汗)
>はにゃ……ごめんよう(−−;)
>姫が出てこないと読む気になってくれないあなたへ(笑)
>次回は出ます……たぶん……(爆)

・・・・・・・・私のことですか?(笑)
でも大丈夫、話全体通してアメリアがいないと読む気が起きないだけだから。小分けにした1回や2回や3回いないくらいなら全然平気っすよ!

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6149貴女のことだったり(笑)ねんねこ E-mail URL3/23-14:03
記事番号6135へのコメント

雫石彼方さんは No.6135「私のことですか?(笑)」で書きました。

>やっほう、ゼル完全復活っ!!(><)
>パパりんも爆睡してるだけだったし(笑)

パパりん……せめてゼルが起きるまで寝てやるなよ(笑)
しかも床で丸まって寝てるし。ねこか。あんたは。などと自分から突っ込みいれそうです。

>クーちゃんも前の戦闘で逃げてきちゃった汚名見事返上したし!
>よかったよかった(^^)
>でもクーちゃん、落ちてっちゃったね・・・・・(汗)呪文間に合わなくても、根性で舞い上がれっ!!君ならできるっ!!(無茶言うな)

努力とか根性とかが嫌いな彼にそれはちょっと(笑)
とはいえ、あのパパりんの子供というだけで問答無用で這い上がってきそうな感じがするのは、ちょっと悲しいかも。
しかも『君ならできる』とか言われてるし(爆笑)
おめでとうクラヴィスくん。どうやら超人さんの仲間入りらしいぞ♪

>それにしてもクーちゃん、エグい技をお持ちですね・・・・(^^;)しかもいざって時にゼル殺す為の技だなんて・・・・・うう、心が痛みますねぇ。

いつか出したいと思っていた裏設定その壱。
エグ過ぎですねんねこさん。そんなこと思いつかないで下さい。とはいえ、教えたのが“あの”レゾですから……といえばなんぼか納得できる気が。

>>気がつけば〜。
>>今回、アメリアさん出てこないです(大汗)
>>はにゃ……ごめんよう(−−;)
>>姫が出てこないと読む気になってくれないあなたへ(笑)
>>次回は出ます……たぶん……(爆)
>・・・・・・・・私のことですか?(笑)
>でも大丈夫、話全体通してアメリアがいないと読む気が起きないだけだから。小分けにした1回や2回や3回いないくらいなら全然平気っすよ!

貴女のことだったり(笑)
いや、でもさすがに2回か3回はないから(笑)
出ても……今生ひねくれ曲がっていない可愛い姫でいてくれますよーに!(切実)
それでは〜♪


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6136軍手♪桐生あきや 3/22-21:55
記事番号6130へのコメント


 うにゅう。あのあとコンタクトを片っぽ排水溝に流してしまっただすよ(泣笑)
 しかも排水溝流しこれが初めてじゃないし(爆)
 眼鏡屋さん行きながら、何となくゼルには眼鏡も似合うかもなどと考えていた私……もはやダメダメっす。

 というわけで(なにがだ?)祝・復活っ!
 ウィルパパもただ寝てただけで何よりでした。寝ると気配が消えるのねぇ(笑)
 マジ切れしたクーちゃんが聞いたら、製菓用のばし棒を振り上げそうな顛末だわ。クーちゃんは、感情が暴走し出すとホントにどこまでも止まらなさそうだね。

 とりあえず、ウィルパパには軍手してゼルの頭を撫でてほしい桐生でした(笑)

 

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6150十束で1500円になります♪(安売り)ねんねこ E-mail URL3/23-14:12
記事番号6136へのコメント

桐生あきやさんは No.6136「軍手♪」で書きました。

> うにゅう。あのあとコンタクトを片っぽ排水溝に流してしまっただすよ(泣笑)

まじっ!?
というかコンタクトしてたの……?き、気づかなかった……(汗)
実はあの後、帰ったら誰もいなくて夕食抜きだった。と、言うわけで、あのひのねんねこさんの食事、サンドイッチのみ(笑)
いやぁ、なんていうか……不摂生な生活してるなぁ(爆)
というかわたしたち水分取りすぎ……(笑)

> しかも排水溝流しこれが初めてじゃないし(爆)
> 眼鏡屋さん行きながら、何となくゼルには眼鏡も似合うかもなどと考えていた私……もはやダメダメっす。

ゼルは眼鏡に合うでしょ♪
読書の最中には眼鏡かけていて欲しい気が。
それで姫に呼ばれた時に眼鏡をはずす仕草をしながら小さく微笑む姿が拝めたら……とりあえずねんねこさんは死んでもいいです。ええ、もう絶対ありえないような夢物語ですから(泣)

> というわけで(なにがだ?)祝・復活っ!
> ウィルパパもただ寝てただけで何よりでした。寝ると気配が消えるのねぇ(笑)
> マジ切れしたクーちゃんが聞いたら、製菓用のばし棒を振り上げそうな顛末だわ。クーちゃんは、感情が暴走し出すとホントにどこまでも止まらなさそうだね。

んふふふふふふふふふふふふふふふ(含み笑い・しかも意味ありげ)
とりあえずクーちゃんが聞いたら伸ばし棒振り上げどころの話ではないかと。とりあえず、三途の川の招待券を手渡されると思われます。
受け取るか受け取らないかは別として。とりあえず、そのときにさらに怒らせるようなまねをすると、問答無用に受け取らざるを得ないことになるでしょう。

> とりあえず、ウィルパパには軍手してゼルの頭を撫でてほしい桐生でした(笑)

撫でっこ撫でっこ♪
されてるところを見たい気がする(笑)
きっとパパりん、にこにこにこにこにこにこに笑いながら撫でてるんだろうね(爆笑)
それを見たクーちゃんとアメリアが爆笑して、ゼルが顔を真っ赤にして怒り出す、と。お約束ですね(笑)



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6142ハリセン復活♪(ちがう)ゆえ E-mail 3/23-08:51
記事番号6130へのコメント

こんにちは、ゆえです〜〜♪

クーちゃん、まぢぎれです。
うう、そんな貴方も素敵♪と想ってしまう私は、やっぱり煩悩大魔王です・・・・・

ゼルがようやく復活です〜。
パパりんが気配まで消して爆睡してるのが、とてもらしいですが(笑)
あの寝言からすると、どうやら例のつまみ食いの夢を見ていたようですなぁ。
夢では製菓用伸ばし棒でしばきたおされ、目覚めではハリセンを浴びて、いや、パパりん打たれ強いです(なんかずれてる気が・・・・・)

けど針金の髪をなでるのに軍手でこと足りるのだろうか・・・・と、いらぬ心配をしていたバカがここに(爆)

暗殺者クラヴィスは本当に強い。
体内で魔力を炸裂させるですか・・・・・かなりエグイ技がゼルの為に教え込まれたというのが、なんとも哀しいですが・・・・・
でも最後に落ちていく時には、あ、いつものクーちゃん♪っとちょっと安心してたりして。
いや、状況はそんな悠長なこといってられないのですが(苦笑)

アメリア、本当に行方不明になってます。
次回にはきっと消息がつかめることでしょう。うんうん。

話は変わって、例の古代エルフ語ですが、私なりのコメントで登録させて戴きました。
あれで良かったでしょーか?
他の方のもありますが、そちらはご本人さんにお任せします。
さて、私は作業の続きに取りかかります。
え、何って?別名「首吊り自殺」の制作に・・・・・本編はどこの棚にしまったかなぁ・・・

それではっ。クーちゃんの無事をお祈りしつつ(絶対無事でしょーが)次回楽しみにしてます♪

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6151ハリセンにはゼルがおまけでついてきます(さらに違うから)ねんねこ E-mail URL3/23-14:29
記事番号6142へのコメント

ゆえさんは No.6142「ハリセン復活♪(ちがう)」で書きました。

>クーちゃん、まぢぎれです。
>うう、そんな貴方も素敵♪と想ってしまう私は、やっぱり煩悩大魔王です・・・・・

まぢぎれ……v
とは言いながら書いてるときのBGM、野猿の『Fish Fight』だったりするので始末におえません。もう少しマシなの聞こうよねんねこさん……
フナは生じゃ食えないはずさ〜♪(歌うな)

>ゼルがようやく復活です〜。
>パパりんが気配まで消して爆睡してるのが、とてもらしいですが(笑)
>あの寝言からすると、どうやら例のつまみ食いの夢を見ていたようですなぁ。
>夢では製菓用伸ばし棒でしばきたおされ、目覚めではハリセンを浴びて、いや、パパりん打たれ強いです(なんかずれてる気が・・・・・)

パパりん……なんだか最近息子どもにどつかれた生活送っている気がするのですが。きっと気のせいですね。気のせいだと願いたいです。あごんさんの練習ページでも彼は殴られていた気がします。というわけで、パパりんの別名が決定しました。
『息子専用うさ晴らし装置』
一家に一人、どうですか?今なら高枝切りバサミをお付けしてなんとなんとの壱円っ!お買い得ですねー(ダメダメ)

>けど針金の髪をなでるのに軍手でこと足りるのだろうか・・・・と、いらぬ心配をしていたバカがここに(爆)

軍手のほかに何が必要か……なんだろう……フライパンか何かを媒介にして撫でるとか。というか、それはもう撫でるというか殴りつけるの方が正しいかも(笑)

>暗殺者クラヴィスは本当に強い。
>体内で魔力を炸裂させるですか・・・・・かなりエグイ技がゼルの為に教え込まれたというのが、なんとも哀しいですが・・・・・
>でも最後に落ちていく時には、あ、いつものクーちゃん♪っとちょっと安心してたりして。
>いや、状況はそんな悠長なこといってられないのですが(苦笑)

なんだか落ちる時に『あら〜ん?』とか言ってそうですクラヴィスくん!
ゼルのためのとはいってもあくまで最終手段ですから。簡単に言えば必殺技。うるさい弟を黙らせるには最適な技です。
深く考えずにつけた裏設定だったりするんですが。

>アメリア、本当に行方不明になってます。
>次回にはきっと消息がつかめることでしょう。うんうん。

とりあえず、次回は出てくるはずです。
……た、多分……

>話は変わって、例の古代エルフ語ですが、私なりのコメントで登録させて戴きました。
>あれで良かったでしょーか?
>他の方のもありますが、そちらはご本人さんにお任せします。

ありがとうございます♪
なんだか素敵な説明文ですねっ!
とりあえず読みながら小躍りしてみました。

>さて、私は作業の続きに取りかかります。
>え、何って?別名「首吊り自殺」の制作に・・・・・本編はどこの棚にしまったかなぁ・・・

私もちゃんと書かねばなぁ……(遠い目)
ああ、エミィにシャル……(どうやらシャルは出演決定らしいです・笑)
とりあえず、オルハに黒いインクを塗りたくらねば……

>それではっ。クーちゃんの無事をお祈りしつつ(絶対無事でしょーが)次回楽しみにしてます♪

『僕が出てきたからクラヴィスくんはお役ごめんになったにょ』
『をい』
『と、言うわけだから迷わず成仏してにゃv』
『誰が死ぬかぁぁぁぁぁぁっ!』

―――以上、とある朝の親子の会話より抜粋。
その後、家から爆音が鳴り響いたらしい。被害は不明。重体の人間が一人いる模様。
詳しいことがわかり次第追って報告いたします。それではスタジオさんにお返しします。

それでは♪





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6144はじめましてどみこ 3/23-09:54
記事番号6130へのコメント

ねんねこ様はじめまして。どみこといいます。
今まで読むだけで感想書かなかったのですが、どうしても書きたくなりました。
もう本当に切ないです。クラヴィスがいざというとき、ゼルを殺すために訓練を受けていたんですね・・・・。
クラヴィスがゼルのことを大切にしている(?)のはきっとここから来ているのだと思いました。
そして・・・・クラヴィス、すごいです。こんなことが思いつくねんねこ様もすごいですが。魔術で心臓を破裂させるという方法・・・・確かにそれだとゼルも死にますね(汗)
いったいクラヴィスがどうなるのか、アメリアがどうなってしまうのか。ついでに(笑)ゼルとパパりんはいったいどうするのか。楽しみにしております。
それでは。

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6152こにゃにゃちは♪ねんねこ E-mail URL3/23-14:35
記事番号6144へのコメント

どみこさんは No.6144「はじめまして」で書きました。

>ねんねこ様はじめまして。どみこといいます。
>今まで読むだけで感想書かなかったのですが、どうしても書きたくなりました。

はじめまして〜Vv
ねんねこごときに『様』などつけずによろしいですよ(^^
今まで読んでくださってありがとうございます♪

>もう本当に切ないです。クラヴィスがいざというとき、ゼルを殺すために訓練を受けていたんですね・・・・。
>クラヴィスがゼルのことを大切にしている(?)のはきっとここから来ているのだと思いました。

……クーちゃんがゼルを大切にしているかはともかくとして、色々気にかけるのは多分これが原因でしょうね。
殺されるなら、赤の他人より同じ家族に殺された方がいいということでしょうか。
どちらにしてもクラヴィスくんには辛い選択でしょうね。

>そして・・・・クラヴィス、すごいです。こんなことが思いつくねんねこ様もすごいですが。魔術で心臓を破裂させるという方法・・・・確かにそれだとゼルも死にますね(汗)

外見気にしませんから(笑)
もぉ、心臓まで岩で出来てるなら話は別ですが(爆)
ねんねこさん、エグ過ぎです。

>いったいクラヴィスがどうなるのか、アメリアがどうなってしまうのか。ついでに(笑)ゼルとパパりんはいったいどうするのか。楽しみにしております。
>それでは。

ついで……(笑)
とりあえず、次回はオールキャスト……だといいなぁ(汗)
なんとなく次回はサイド・ストーリーになりそうですが。

それでは今後ともよろしくお願いいたします♪


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6165THE DAY OF JUDGMENT 18ねんねこ E-mail URL3/25-03:02
記事番号6067へのコメント


私事ですが。
ついに、語尾に『にょ』がうちの父親に感染しました。『うにょろ〜ん』はもう既に感染済みだったんですが(←この時点でマズイから)
部屋にこもっていたわたしを呼びに来た父親の一言。
『ご飯で来たって。おいでにょ』
いや『にょ』ってあんた……(汗)
聞き間違いであることを願うばかりです。
それではどうぞ〜♪

======================================


「うそにょーん……」
 呆然と呟きながら、クラヴィスは上を見上げた。
 まさに崖っぷち、というのはこういう事を言うのだろう。
 とはいえ、我ながら自分の反射神経に感嘆の声をあげざるを得ないだろう。なんとかかろうじてだが、崖に手をかけることは出来た。とはいえ―――自分の全体重を右手一本で支えられるはずはない。はっきり言って落ちるのは時間の問題である。
 なんとか手をかけたところのすぐ近くから細かい石ころが崖の下に落ちていく。思わずつられて下を見て―――彼は目眩を覚えた。
 高いところは嫌いではない―――むしろ、アメリアほどではないが高いところは比較的好きな方である。厳密に言えば、高いところから眺める景色が好きなのだが。この際どちらでも構わない気がするが。
 ただ、何事にも限度がある。明らかに自分の身長の数倍以上はあるはずの木々が子供のおもちゃのように見えるほどの高さから決めポーズを考えながら『とうっ♪』などと言って飛び降りるほどの度胸はない。度胸はあってもやろうなどとは死んでも思わないが。
(よくもまあこんな所から飛び降りたもんだよ)
 なんとなく思い出したのは、同じ場所から身を投げた一人の少女。
 怖かっただろうに。足が震えただろうに。こんな高さから落ちるなんて。
(君は―――弱くなんかなかったんだ。すごく強かったよ、カストル)
 人は大切な人のためになら強くなれる。
 自分も誰かのために強くなれるのだろうか―――



   THE DAY OF JUDGEMENT   SENTENCE 18



 気がつけば、知らない服を着ていた。
 純白のワンピース。長袖でハイネックで、肌の露出はほとんどない。ただ、膝下程度の丈なので、動きづらいということはないが。
 アメリアは嘆息しながら自分に当てられた部屋の窓枠に手を掛けた。部屋は―――立派なものだった。どういうつもりで自分がここに連れてこられたのかはわからなかったが、それでも人質などという類に当てられるべき部屋ではない。どちらかといえば―――そう、屋敷の当主などに当てられるべき部屋。
 窓の外に広がる風景を見ながらアメリアはぽつりと呟く。
「……ゼルガディスさん……」
 大丈夫だろうか。
 そんな不安が胸を締めつける。
 今すぐ彼の元に行きたくて、脱出を試みたのだが、なんの手立てもなかった。なにしろ、ここがどこだかさっぱりなのだ。
 眼前に広がるのは、森。少し高いところに作られた古城か何かであることは雰囲気で分かった。この辺りに古城があったかどうかはわかりかねたが。
 そしてさらなる問題は自分の荷物が1つもないのだ。お気に入りだったうさぎのリュックサックが見当たらない。あれにはいろいろ大切なものが入っているのに。
 いろいろ思案していると、閉まっていた扉がノックされた。だが、こちらの返事も待たずに扉は開かれる。入ってきたのは―――一組の男女だった。
 女の顔は見覚えはないが、男の顔は見覚えがある。確かクラヴィスはこう呼んでいた。
「ヤギさん……」
 アメリアの言葉が届いたのか、女の方―――チェリルは無表情のまま吹き出した。そんな彼女を横目で睨みつけながら、ヤギさん―――もとい、アスクスが顔を引きつらせたまま訂正してくる。
「おれは『ヤギ』じゃない。『アスクス』だ。お姫さんよ」
 言いながら、手に持っていたトレイを近くのテーブルに置く。おいしそうな香りを漂わせたスープとサラダ、パンやその他にもいろいろのっていたりする。
「食事だ。腹が減っているだろう?」
「ラグ様があんたを丁重にもてなすように言われたのよ。感謝なさいな」
 アスクスに続けて、チェリルが面白くなさそうに吐き捨てる。普段は仲間がどうなろうと自分は関係ないというかをしていたラグが連れ帰ってきた見知らぬ女に気をかけているのが相当悔しいらしい。
 そんな二人の様子にアメリアは小さく鼻を鳴らした。
『いつでも堂々とした態度を取れ』
 ―――いつだったか―――確か数年前、ゾアナで人質になった時だったか。自分にゼルガディスがぽつりと言った言葉を思い出す。
 自分の不利に気弱な顔をすれば、相手は更につけ上がる。どんなに最悪な状況でも、弱みは見せるな、そういう意味らしい。
「そんな食事よりも外に出してもらいたいですね?」
 アメリアは彼らを馬鹿にしたような笑みを口元に浮かべながら、言う。
「わたし、あなたたちに付き合っていられるほど暇ではないんですよ」
「なんですって?」
 アメリアの言葉にチェリルが険悪な表情をする。その表情をアメリアは鼻で笑って、両腰に手を当てた。
「あなたがた、そのラグって人の指示に従ってるんでしょう? 要するに指示を守ることで彼のご機嫌伺してるってわけですね。
 実に情けないですね! 自分で考えて行動するくらいの頭も持たないんですか」
「あんた……黙って聞いてれば図に乗って……!」
 青筋を立てながら―――あれだけけなされたら普通は腹が立つが―――つかつかと自分に近寄ってくるチェリルにアメリアは内心にやりとした。
「丁重にもてなすようにとは言われたけれど、殴るなとは言われてないのよ、こっちは!」
 チェリルは言いながら、アメリアに向かっててを振り上げ―――
 彼女の手がアメリアの頬を捉える一瞬前に、アメリアはすっと態勢を低くした。
(―――え?)
 ほとんど一瞬の出来事だった。視界に入る思いきりからぶる自分の手とアメリアの意地の悪い小さな微笑み。次に感じたのは腹部の堪えきれない痛み。
 アメリアは態勢を低くしてチェリルの張り手を難なくかわすと、そのままの勢いで彼女の腹に膝蹴りを叩きこんだのだ。完全に不意をつかれた攻撃に声もあげずに数メートル吹っ飛ばされて床に転がる。
 そのままアメリアは部屋の扉へ駆け出す。
 アスクスが呆然としていたが、はっと我に返って応戦しようと構えているのが見えた。が、アメリアはそのまま突っ込んだ―――彼が聖石を使わないと踏んで。
 自分を丁重にもてなせ、ということは自分を殺すな、という命令も含まれているだろう。更に言うなら、傷をつけるなというものも。
 そんな相手に聖石の力を使わないだろう。敢えて言うなら普通の魔術も。傷をつけずに痛めつける方法はほぼ一つに限定されてくる―――素手での応戦。
 アメリアは一気に間合いをつけると、拳を握りしめてアスクスに殴り掛かる。それを右にずれることで簡単に避けるアスクス。だがそれは彼女の予想通りだった。
(そのまま間合いを取って鳩尾を狙う―――)
 心中でアメリアが呟いていると、アスクスは慌てて後ろに跳んだ。彼女との間を充分に取って、そのまま床を蹴る。狙うのは―――彼女の鳩尾!
(―――ビンゴっ!)
 アメリアは内心小躍りをしながらアスクスが繰り出してきた右腕を少しずれることでかわした。そのまま目標を外した彼の腕を掴み、少しばかり捻る。彼の注意がそちらに向けられたところで、無防備な足を引っかけて、彼女はそのまま自分の背中にアスクスを乗せるように担ぎ上げ、そのまま一気に床に彼の身体を叩きつける。仰向けになった彼の鳩尾に全体重をかけたひじを叩き込むと、アスクスは悲鳴をあげた。
 アメリアは、ゆっくり立ち上がりながらにっこりと言ってくる。
「以前共に旅をしていたリナさんに教えられたんですよ。『女の子は可愛いだけじゃ生きていけないのよ』って」
 ぱんぱんと服の埃を払う。
「すみませんがわたしは失礼しますね。大事な人が意識不明なので」
 それだけ言うと、アメリアはくるりと身を翻す。
 廊下に出て、左右をきょろきょろと見回す。比較的広い廊下。
 部屋を出た次の目標はやはり荷物だろう。あれがなければ、旅は続けられない。いろいろと大事なものが入っているのだ。聖石も含めて。
 彼女は右の方に進むことにしたらしい。とてとてと少しばかり駆け足で廊下を進んでいくと曲がり角が見えてきて―――
 どちらに曲がろうか思案しているところでばったり出くわした一人の男にアメリアは声にならない悲鳴をあげながら目を白黒させた。
 ダークブラウンの髪に同色の瞳。普段は冷たい視線しか向けないその瞳も、今は少しばかり驚いた目を彼女に向けていた。
「……リリス?」
「は? いやわたし、リリスって方じゃないですけど……?」
 自分に向かっていってきた男に思わずアメリアが声をあげる。が、男はその言葉を無視したらしい。彼女に近づいて、頭を撫でながら優しく囁く。
「こんなところでどうしたのだ? アスクスとチェリルがお前の部屋に行ったはずだか……?」
 その言葉にアメリアはこの男がラグだと確信した。
 だが―――なんでだろう。誰かに似ている気がする。
 誰だったか―――身近にいた気がする。
 記憶の糸を手繰るようにアメリアがゆっくり目を閉じると、後ろからアスクスの声が響いた。
「ラグの旦那……!」
 その声にアメリアは目を開けて、振り返る。ダメージがひどかったのか、壁に手をつきながらアスクスが歩いてくる。その後ろにはふらふらしながら歩いてくるチェリルの姿もある。
 一人の少女にやられた二人の大人にラグは凍てつく視線を向けた。
「……無様だな……」
「す、すみません。ラグ様……」
 頭をぺこぺこ下げてくるチェリルに鼻を鳴らして、ラグはアメリアの手を取った。
 つい一瞬前までの冷酷な光はどこへ行ったのか、優しいとも思える輝きに満ちた瞳がアメリアの蒼い瞳を真っ直ぐ捉える。
「さあ、こちらにおいで、リリス。庭で食事を取ろう」
「え、あ、いやわたし……」
 言いたいことがいろいろあって困惑した表情をしながら、アメリアはなんとなく誰に似ているのかわかった気がした。
(ゼルガディスさんに似てるんだ、すごく……)



「ああ……もうパパりん幸せ絶頂かも……」
 感涙の涙すら流して、ウィルフレッドがぽつりと呟いた。
 たった一切れイチゴタルトをわけてやっただけでこんなに喜ぶとは思いもしなかった。
 ゼルガディスの呆然とした視線を向けられながらウィルフレッドは、はう、とため息を吐いた。
「おいしかったにょ〜。クラヴィスくんとアメリアちゃんが作ったお菓子」
「……確かにおいしかったけど……泣くか? 普通」
「だってだって夢にまで見たんだにょ。
 夢の中ですらクラヴィスくん僕にクッキーくれなかったし。しかも突然なくなったお菓子、僕が食べたと思い込まれて伸ばし棒でこてんぱんに殴りつけられた夢だったにょ」
「……ろくな夢見ないんだな」
 疲れたように呟いて、嘆息すると、ゼルガディスは腰にブロード・ソードと混沌の剣(カオス・ブレイド)とか言う名前のついた剣をつけた。
 ウィルフレッドからだいたいのことは聞いた。
 なぜ自分が倒れたか。
 カオス・ブレイドとはなんなのか。
 聖石のことはウィルフレッドもよく知らないと言うのであまり聞いてはいない。
 ついでに言うならどういう起こし方をしたのかも。
 とりあえず聞いたことは聞いたのだが、にっこり微笑まれて『パパりんの愛の力で(はぁと)』と言われたので、それ以上は何も聞かないことにした。きっと何も聞かないで知らないでおいた方が人生幸せということもあるのだろう―――昔の人も言っていた。『知らぬが仏』と。
 着々と旅の準備を整えるゼルガディスを見ながらウィルフレッドが尋ねる。
「そろそろ行くかにゃ?」
 ゼルガディスが肩をすくめた。
「ああ」
「じゃ、行くにょ」
 ウィルフレッドも席を立つ。二人分の香茶代をテーブルにおいて、ゼルガディスの後に続いて宿屋を出た。
「それで―――あいつらはどっちの方に行ったんだ?」
「へ?」
 ゼルガディスの言葉にウィルフレッドが間の抜けた声をあげる。父親のその態度に彼は怪訝な顔をした。
「いや……聖石持ってる奴の居場所は分かるんだろ? アメリアの≪ヴァルゴ≫はどっちに反応があるのか聞いてるんだが……」
「あ、ああ。そうだね……」
 曖昧な笑みを浮かべながらウィルフレッドはポケットに入れた≪パイシーズ≫を握りしめた。すぐさまにっこり笑いながら言う。
「ゼルガディスくんはどっちだと思うにょ? 愛の力でアメリアちゃんを探し出すにょ♪」
「……愛の力って……」
 心なしか顔を赤くして、呟いてくるゼルガディスにウィルフレッドは口元に手を当てながら言ってくる。
「んもう、ゼルガディスくんってば照れちゃって。
 クラヴィスくんが再婚しないって言い張る今、ゼルガディスくんとアメリアちゃんには頑張ってもらわなくちゃならないんだから♪
 ハパりん、女の子がいいなぁ。アメリアちゃんみたいに可愛い子がいいよね♪」
「……も、勝手にしてくれ……」
 なにも反論する気が起きず、脱力しながらゼルガディスは呟いた。
 どうやら≪ヴァルゴ≫の反応を探す気がないらしいウィルフレッドに見切りをつけて、ゼルガディスは静かに目を閉じた。胸に手を当てると、なぜか彼女が今どこにいるのか頭に浮かんでくる。
 黙り込んで、全神経をそちらに集中させるゼルガディスから視線を少し外して、ウィルフレッドは小さく嘆息した。
(なんとか誤魔化せたか……?)
 妙なところで勘の良いゼルガディスのこと。いつどこで“この事”がバレるか分かりゃしない。彼といる時は気が抜けないということか。
 ゼルガディスがゆっくりと目を開ける。
 同時にウィルフレッドの顔がいつも息子たちに見せる満面の笑みに豹変する。
「どうだったにょ?」
 父親の問いにゼルガディスはしばし沈黙した後、ぽつりと言ってきた。
「……なんとなく……」
 言いながら、森が広がる方を指差す。
「向こうの方にいる気がいる……」
「じゃ急がないとね。クラヴィスくん、アメリアちゃんに手を出しちゃうかもしれないから」
 どうやらクラヴィスは女性関係になると父親にまで信用されなくなるらしい。
「あーそれなら心配ないって。あいつ、土壇場で怖じ気つくから、結局ノエルにすら手ぇ出せなかったみたいなんだよ」
 ウィルフレッドの言葉にゼルガディスはぱたぱた手を振りながら言ってきた。



 がくんっ!
「―――っ!」
 自分の体重が支えきれなくなって来ているのか、伸び切った右腕が悲鳴をあげる。自分の身体がまた少しずり落ち、自分の命を繋ぐ手が、崖から離れようとするのを何とか堪えて、クラヴィスは顔を歪めた。
 こんな状態じゃ、精神を集中させて呪文を唱えるなど不可能。自力で這い上がるのも―――ほとんど無理だった。
(くそったれ!)
 自分一人の命も守れない自分に悪態を吐く。それでなんとか這い上がろうと、体重を少しずらした瞬間。
 ずっ!
「―――――っ!?」
 右手が崖から離れて、クラヴィスは声にならない悲鳴をあげた。



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6173すみません。九条みすず 3/25-17:27
記事番号6165へのコメント

ねんねこさんのお父上も最近ぱぱリン化している今日この頃。
いかがお過ごしでしょうか。九条です。

クラヴィスくん……最大のピンチという奴ではないですか!
パパりんもいろいろ隠し事しているみたいだし……
ゼルもしっかり復活したし☆(遅すぎですね)
アメリアもかっこよかったです。
戦闘シーンが書けるねんねこさんが羨ましいです。私は全然書けません(汗)
クラヴィスくんがどうなってしまうのか。
最近でていない気がするアリータくんとシモンくんがどうなっているのか(笑)
楽しみにしております。

それで……すみません。ねんねこさんのHPで8000とってしまいました。
こんな所で報告ごめんなさい……ねんねこさんのHPのBBSにカキコできないんです、なぜか。
それでは続き、頑張ってください。



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6184謝らないでください(><)ねんねこ E-mail URL3/26-09:59
記事番号6173へのコメント

九条みすずさんは No.6173「すみません。」で書きました。

>ねんねこさんのお父上も最近ぱぱリン化している今日この頃。
>いかがお過ごしでしょうか。九条です。

ううう、やだなァ。あの親父を『パパりん』と呼ぶのは(笑)
というわけでねんねこです。

>クラヴィスくん……最大のピンチという奴ではないですか!
>パパりんもいろいろ隠し事しているみたいだし……
>ゼルもしっかり復活したし☆(遅すぎですね)
>アメリアもかっこよかったです。

あんまり話が進展していないということもあるのですがー(のーん)
まあいろいろひょっこりひょっこり秘密が見え隠れしてると良いなぁ・・・・・・なんて思う今日この頃。

>戦闘シーンが書けるねんねこさんが羨ましいです。私は全然書けません(汗)
>クラヴィスくんがどうなってしまうのか。
>最近でていない気がするアリータくんとシモンくんがどうなっているのか(笑)
>楽しみにしております。

ぐがふっ!?(吐血)
そ、そー言えば最近影も形も出ていないですね……いやまあ、次回辺りに出るはずです。出るといいな……(遠い目)
戦闘シーンは……うまく書けません。書ける人が羨ましいです。


>それで……すみません。ねんねこさんのHPで8000とってしまいました。
>こんな所で報告ごめんなさい……ねんねこさんのHPのBBSにカキコできないんです、なぜか。

前にも誰かに言われた気が。
ううみゅ……新しくした方が良いのか(悩)
いやそれよりも……おめでとうございます(というべきなのか)
とりあえず詳しいことはメールにでもということで。
ねんねこでした。



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6209感染者Xゆえ E-mail URL3/29-08:31
記事番号6165へのコメント

こんにちは、ゆえです。

最近なかなかレスをつけられなくって・・・・・・ちくしょう。自主的春休みにしちゃろーか・・・・・とよもや社会人とは思えない考えが沸々と湧いている今日この頃です。(いつもだろ)

『にょ』付け症候群。しっかり感染しりとます。ああ、会社でいってる私に明日はあるのでしょーか。


>気がつけば、知らない服を着ていた。
>純白のワンピース。長袖でハイネックで、肌の露出はほとんどない。ただ、膝下程度の丈なので、動きづらいということはないが。

ちゃんと膝下って書いてあるのに、部屋だってあるのに。読んだ瞬間に思い描いた画像は『ラ○ュタ』で軍につかまったときシータが来ていた白いドレス?姿。
これでゼルが飛びながらつれさりにきたら−−−−おばさんは誰がする−−−−すれ違いざまに飛び込むのではなく、きっと一発お見舞いするんだろうなぁ・・・・とかぱかな事ばかり考えてました。


>「だってだって夢にまで見たんだにょ。
 夢の中ですらクラヴィスくん僕にクッキーくれなかったし。しかも突然なくなったお菓子、僕が食べたと思い込まれて伸ばし棒でこてんぱんに殴りつけられた夢だったにょ」
>「……ろくな夢見ないんだな」

パパりんすっかり息子達にはり倒されるのが定番といいますか、お約束になっちゃなましたね(笑)
私の夢にで出来た時には(こればまぢで驚いた)かなーりかっこいい役だったんですけどねぇ。

ゼルは本当に愛の力でアメリアの居場所を探せるのかっ?!も、気になるんですが、やはり一番の気がかりは前回より崖にぶら下がりっぱなしのクラヴィス君。
なんかかなりの高さの在る崖というより絶壁みたいですねぇ・・・・・・ぶら下がってるとこ。
最後にはやはり引力には勝てずに落下してしまってるしっ?!
にょょょょょょょょょょっ!パパりんっ!タルトもらって喜んでるばぁいじゃないぞぉぉっ!

待てっ次号っ!

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6212パズぅぅぅぅぅぅぅっ!(><)ねんねこ E-mail URL3/29-17:54
記事番号6209へのコメント

ゆえさんは No.6209「感染者X」で書きました。

>最近なかなかレスをつけられなくって・・・・・・ちくしょう。自主的春休みにしちゃろーか・・・・・とよもや社会人とは思えない考えが沸々と湧いている今日この頃です。(いつもだろ)

わたしも最近いろいろありまして……全然何にも出来ない状態で、もうすべてを無視してパソコンの前から離れんとこうかなどと思っている今日この頃(笑)
でもやっぱりそれはいつものことだったりする(爆)

>『にょ』付け症候群。しっかり感染しりとます。ああ、会社でいってる私に明日はあるのでしょーか。

明日はあるはずっ!(笑)
きっとそのうち電話がきて、『パーパりんだにょ♪』とどこぞの人から激励がくるかもしれません。とはいえ、その時は『次元を越えるなぁぁぁぁぁぁっ!』という絶叫と電話口で誰かに殴り倒されるような音もついでに聞こえてくるかもしれませんが。

>>気がつけば、知らない服を着ていた。
>>純白のワンピース。長袖でハイネックで、肌の露出はほとんどない。ただ、膝下程度の丈なので、動きづらいということはないが。
>ちゃんと膝下って書いてあるのに、部屋だってあるのに。読んだ瞬間に思い描いた画像は『ラ○ュタ』で軍につかまったときシータが来ていた白いドレス?姿。
>これでゼルが飛びながらつれさりにきたら−−−−おばさんは誰がする−−−−すれ違いざまに飛び込むのではなく、きっと一発お見舞いするんだろうなぁ・・・・とかぱかな事ばかり考えてました。

おばさん……誰だろ……大穴でフィルさんが女装するとか(爆)
実はラピュタを意識していたことは事実です(笑)
まあ、シータほど大人しくありませんでしたが(苦笑)
とはいえ……きっとゼル、すれ違いざまに『心配させてっ!』とか言われて鳩尾一発ヴィスファランク付きで殴られるのが容易に想像つくのが悲しいところですね。

>>「だってだって夢にまで見たんだにょ。
> 夢の中ですらクラヴィスくん僕にクッキーくれなかったし。しかも突然なくなったお菓子、僕が食べたと思い込まれて伸ばし棒でこてんぱんに殴りつけられた夢だったにょ」
>>「……ろくな夢見ないんだな」
>パパりんすっかり息子達にはり倒されるのが定番といいますか、お約束になっちゃなましたね(笑)
>私の夢にで出来た時には(こればまぢで驚いた)かなーりかっこいい役だったんですけどねぇ。

元はかっこいい人なんだけど……いつの間にか鬱憤晴らし器に(笑)
でもそんな彼も好きVv(←馬鹿)
夢……最近良く見るな……クーちゃんとパパりんがどつき漫才している夢を(やばすぎです自分)

>ゼルは本当に愛の力でアメリアの居場所を探せるのかっ?!も、気になるんですが、やはり一番の気がかりは前回より崖にぶら下がりっぱなしのクラヴィス君。
>なんかかなりの高さの在る崖というより絶壁みたいですねぇ・・・・・・ぶら下がってるとこ。
>最後にはやはり引力には勝てずに落下してしまってるしっ?!
>にょょょょょょょょょょっ!パパりんっ!タルトもらって喜んでるばぁいじゃないぞぉぉっ!

タルトを嬉しそうに食べてる時にクラヴィスくん崖っぷち。
所詮親子ってそんなもんかとか思えちゃいますね(笑)
落ちた時になんかの直感があって『クラヴィスくんがあぶないにょ!?』とか言ってそう……遅いから親父殿。
とりあえず馬車に轢かれてもしななそーですから(をひ)とりあえず頑張って着地してください、と願うばかりです。

>待てっ次号っ!

いつ出るのか!?(待て)
……いえ、頑張ってだしまふ……(汗)
……出せるといいよなぁ……(大汗)

ではでは、ねんねこでした♪



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