◆−光について1 ―別離―−雫石彼方(10/31-03:47)No.4824
 ┣光について2 ―暗闇―−雫石彼方(10/31-03:53)No.4825
 ┃┗出ましたね出ましたねっ!−ゆっちぃ(11/1-23:49)No.4834
 ┃ ┗出ましたよ出ましたよっ!(笑)−雫石彼方(11/2-02:58)No.4835
 ┣光について3 ―旅立ち―−雫石彼方(11/4-03:42)No.4836
 ┣光について4 ―喧騒―−雫石彼方(11/5-04:39)No.4839
 ┃┗はじめまして−桐生あきや(11/5-23:04)No.4841
 ┃ ┗ありがとうございます!!−雫石彼方(11/6-21:00)No.4848
 ┃  ┗読んでてくれてたなんて!(感激)−桐生あきや(11/7-00:45)No.4853
 ┃   ┗遅くなりました;−雫石彼方(11/10-01:19)No.4878
 ┣光について5 ―依頼―−雫石彼方(11/9-20:55)No.4875
 ┗光について6 ―誤算―−雫石彼方(11/15-01:57)NEWNo.4886
  ┣続きが待ち遠しいです−桐生あきや(11/15-02:47)NEWNo.4887
  ┃┗もう少々お待ちを〜〜。−雫石彼方(11/15-22:25)NEWNo.4894
  ┗急展開ですね。−水晶さな(11/16-01:00)NEWNo.4902
   ┗アメリア大ピンチです。−雫石彼方(11/16-03:22)NEWNo.4907


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4824光について1 ―別離―雫石彼方 E-mail 10/31-03:47



こんにちは。雫石彼方です。
久しぶりに連載をさせていただこうとやってきました。
やってきたのですが・・・・・・・・すみません。やっちまいました。何をやっちまったかは、読んでいただければ分かると思います・・・。とりあえずお付き合いいただければ幸いです;ではでは。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

光について

 資料に目を通して、はんこを押して、拝謁者の相手をして。時々窓の外を見上げては、かつての旅の仲間達に想いを馳せる―――そんないつもと変わらない時間が過ぎていくはずだった。はずだったのに・・・・・


―別離―


 ダークスターとの戦いが終わり、ゼルガディスがアメリアと共にセイルーンまで来てしばらく滞在し、再び旅立っていってから3年が過ぎた。
 3年―――それは少女が大人へと変化するには十分な時間。
 髪は腰の辺りまで伸び、手足はよりしなやかに、顔つきも多少あどけなさは残るものの、子供子供していた以前より随分と大人っぽい表情を見せるようになった。
 けれど正義を信じる強い信念も、澄んだ蒼い瞳も、そして遥か遠くの地にいる彼への想いも、彼女の中では何一つ、変わってはいなかった。
 そんな彼女には、最近心配していることがあった。毎年誕生日には『誕生日おめでとう』とシンプル極まりないながらも、絵葉書を送ってきてくれていたゼルガディスだったが、3ヶ月前に行われたアメリアの19歳の誕生日には、何も届かなかったのである。そして何より、アメリアが持っていたアミュレットに突然ひびが入ったことが、彼女の不安を増大させた。もう片方は別れる時に、ゼルガディスに渡してあったのだ。

 ―――ゼルガディスさんの身に何かあったのでは?

 心配になったアメリアは、ゼルガディスを探すよう各地に捜索隊を派遣していた。
 そしてその中の一派が戻ってきたのは、アメリアが謁見の間にて拝謁者と話をしている時だった。
「姫様!お取り込み中申し訳ありませんが、例の者の件で、ご報告がございます」
「!!わかりました。――すみませんが、今日はこれで・・・・」
 アメリアは頷くと、後半のセリフはフィリオネルと拝謁者へ向け、軽く会釈をすると足早に場所を移動した。

「それで、見つかったのですか?」
「はい」
「そうですか!!」
 見つかったと聞いて、アメリアの顔がぱっと輝く。
「それで、今はどこに?」
「―――は、ビスカリアにて・・・」
「ビスカリア!随分遠いところにいるんですね。でも無事でよかった・・・」
 ほっと安堵のため息をつくアメリアに、だが遣いの者は言葉を詰まらせた。
「あ、あの、姫様・・・・」
「?どうしたのです?」
 しばらくためらった後、切れ切れに言葉を紡ぐ。
「ビスカリア、にて・・・ゼルガディス=グレイワーズの・・・・・・死体が、発見されました・・・・」
「・・・え・・・・?」

 ・・・イマ、ナンテ言ッタノ?

 シタイ?死体?ゼルガディスサンノ?

 ・・・ゼルガディスサンガ・・・・死ンダ・・・・?

 ウソ、ウソ、ウソ、ウソ、ウソ・・・・!!

「そんな!そんなわけない!!ゼルガディスさんが死んだなんて・・・!!そうよ!人違いかもしれないじゃない!!もう一度よく確認し・・・」
「細い針金のような金属質の髪、青黒い肌、白尽くめの服装・・・間違いありません・・・・」
 絞り出すような遣いの者の声を、アメリアは呆然と聞いた。
 そこまでゼルガディスの特徴と一致する者など、他にいるはずもない。
 遣いの者はその後、ゼルガディスが海岸に打ち上げられていたこと、外傷もなく、溺死でもないことから死因は不明だということ等を報告していったが、もはやアメリアの耳には何も聞こえてはいなかった。
 ゼルガディスがもうこの世にはいない―――ただその事実だけが、アメリアの心に重くのしかかっていた。
 やがてふらふらと立ち上がると、アメリアは扉の方へ向かい・・・
「姫様!!」
 遣いの者の声をやたらと遠くに感じながら、アメリアの意識は闇に沈んでいった。




 セイルーン・シティの外れ、ライゼールの方へと向かう森の入口で、二人は向き合っていた。
『どうしても、行っちゃうんですか?』
『ああ』
 短く返される答えに悲しくなって、顔を俯ける。
『私は、一緒にいたいです・・・』
『それは俺だって同じだ。――だが、俺はあらゆるものからお前を守ってやりたい。身体的にも、そして精神的にも。その為には、この姿では駄目なんだ。もしこのままセイルーンに留まれば、人間の姿でないが故に様々な中傷を受けることになるだろう。そしてそれは、少なからずお前をも傷つけてしまう』
『私は傷つくことなんて・・・!!』
『駄目だ。それでは俺が俺自身を許せないから・・・。お前から見たら勝手なことかもしれんが、これは俺の心の問題なんだ』
『・・・・“男のロマン”ってやつですか・・・・』
『――まあ、当たらずも遠からずってところか』
『男の人って・・・・馬鹿ですよね・・・・』
 アメリアは怒られるかな、とも思ったけれど、ゼルガディスは少し笑ってアメリアの頭に手を載せただけだった。
『そうだな・・・男は皆馬鹿だ。だが、馬鹿だからこそ、命懸けで女を愛する。俺の場合、それがお前なわけだ』
『・・・・・』
『アメリア』
 ゼルガディスがアメリアを引き寄せる。
『愛してる・・・。だから、セイルーンで待っててくれないか・・・。人間の姿に戻って、必ず迎えに来るから・・・・』
 その言葉に、アメリアは俯いたままキュッとゼルガディスの服を握りしめた。
『ったい・・・・』
『ん?』
『絶対・・・迎えに来てくださいね・・・・』
『・・・ああ・・・・・』
 
 ―――泣いちゃ駄目・・・!笑って送り出してあげなきゃ・・・・!!

『行ってらっしゃい』
 やっとアメリアは顔を上げて微笑った。
 泣き笑いだったかもしれない。
『―――ああ』
 アメリアと似たような笑顔を返して、ゼルガディスはアメリアの頬にそっと触れた。そして徐々に二人の距離は縮まり―――

 アメリアにとって初めてのキスは、甘く、切ないものだった。
 ゼルガディスがアメリアの耳元で何かを囁く。
 ふと、周りが白いフィルターがかかったようにぼやけた。

『きっと迎えに来る・・・俺の故郷(帰るべき場所)は、お前なのだから・・・・』

 ゼルガディスの声が頭の中でやけに響いたと思った次の瞬間、彼の姿が霞み、遠ざかっていった。
 必死に追いかける。けれど、その手が彼に届くことはなかった。

 待って、待って下さい・・・・!!

 どうして私を置いていってしまったんですか?

 絶対迎えに来るって約束したのに。

 愛してるって、言ってくれたのに。

 あなたがいないと、私は・・・・・!

 あなたの笑顔が見たいです。私だけにくれる、優しい笑顔が・・・・

 あなたの声が聞きたいです。心地良く響く、涼やかな声が・・・・

 笑って・・・・そして、声を聞かせて下さい・・・・・

 ねぇ、ゼルガディスさん・・・・・・



 

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4825光について2 ―暗闇―雫石彼方 E-mail 10/31-03:53
記事番号4824へのコメント


―暗闇―



『・・ア・・・リ・・・・』

 誰・・・・・?

『・・・メ・・・リア・・・・』

 私を・・・呼んでる・・・・?


「アメリア!!」
「・・・え・・・・?」
 はっと目を覚ますと、辺りは真っ暗だった。
 ――と、突然強い力で抱きしめられる。
「よかった、アメリア・・・!!一週間も目を覚まさんから、わしは心配で心配で・・・・!!」
「――父さん・・・・?あの、私・・・・?」
「お前は、その・・・・ゼルガディス殿の捜索隊からの報告を聞いて、倒れたんじゃ」
 彼の名を聞いた途端、胸がズキン、と痛んだ。

 ―――ああ、やっぱりあれは夢じゃなかったんだ・・・・・

 震えながら自分の体を抱きしめるアメリアを心配そうに覗き込むフィリオネル。
「そうじゃな、この話はもう少し落ち着いてからにし」
「・・らだは?」
「ん、なんじゃ?」
「ゼルガディスさん、の、体は?」
「ああ、明日にはセイルーンに着くそうじゃ」
「・・・・そう、ですか・・・・・」
 抱えた体を更にきつく抱きしめる。
 震えが止まらなかった。
 寒くて寒くて、凍えてしまいそうだった。
 息が苦しい。
 空気を吸い込もうと顔を上げて―――気が付いた。
「父さん・・・今、夜なんですか?」
「ああ、そうじゃよ」
「じゃあ、なんで明かりをつけないんですか?」
「・・・何を言っておるのじゃ、こんなに煌々と灯っているではないか」
「え・・・・?」
 目覚めた時から、真っ暗だった。
 何も見えないのは、目が暗闇に慣れていないせいだと思った。けれど、起きてからしばらく経った今でも、近くにいるはずのフィリオネルの顔すら見えてこない。
「アメリア・・・・おぬし、目が・・・・・!?」
 フィリオネルの呟きが、広い部屋で妙に大きく聞こえた。




 翌日、フィリオネルからゼフィーリアに、一通の手紙が出された。
 宛て名はリナ=インバース―――いや、今はリナ=ガブリエフか―――とガウリイ=ガブリエフ。内容はゼルガディスのこと、そのせいでアメリアがショックを受けていること、そして失明のことなどを知らせるもの。
 その手紙を受けて、二人は一歳の娘、サラをリナの両親に預け、セイルーンへと発った。 
 そして二人がセイルーンに着いたのは、アメリアが光を失ってから2週間ほど経った昼下がり。フィリオネルへの挨拶もそこそこに、二人はアメリアの部屋へと向かった。

 コンコン、とドアがノックされる。
 ベッドの上で上半身を起こしてぼーっと窓の外を眺めていた(実際には何も見えてはいなかったが)アメリアは、ドアの方を見向きもせずに答えた。
「――はい」
「アメリア、あたし。リナよ」
「リナ・・・さん・・・・?」
「そ。ガウリイもいるわ。入るわよ」
 そう言ってリナが入ってきた。後ろにガウリイも続く。
「久しぶりね、アメリア」
「ほんとだな。ゼフィーリアで会って以来だから・・・2年ぶりか?」
 ゼフィーリアで・・・それはリナとガウリイの結婚式の時のことを言っているのだが、あえてそれを口にしないのは、最愛の人を失ったばかりのアメリアに気を遣っているのだろう。
「・・・・・・」
「アメリア?」
「あ・・・・はい、そうですね・・・」
 思い出したように言って力なく笑うアメリア。そこにかつての元気な姿はどこにもなかった。その姿があまりに痛々しくて―――リナはアメリアをギュッと抱きしめた。
「リナさん・・・?」
「フィルさんから聞いたわ、ゼルのこと・・・」
「!」
「つらかったよね、アメリア・・・・」
「・・・・・・」
「何にも力になれなくて、ごめんね・・・」
「そん・・な・・・こと・・・・」
「我慢、しなくていいんだからね・・・・」
「・・・・・・リ・・・さ・・私・・・・っ!」
 苦楽を共にし、姉や兄のように慕っていた仲間達。
彼らを前にして、今まで張り詰めていたものが緩んだのか。それとも、ここに彼だけがいない現実に耐え切れなくなったのか。
 何も映してはいないアメリアの瞳から涙が零れた。
 そのままリナにしがみつき、堰を切ったように思いきり泣いた。
泣き疲れて眠ってしまうまで―――




 眠ったアメリアをベッドに寝かせ、リナとガウリイはフィリオネルの私室で今までの詳しい経緯を聞いていた。
「ええと、何か一度にいろんなことがありすぎて・・・じゃあ、まずはゼルのことから。ビスカリアで?」
「うむ。海岸に打ち上げられとったそうじゃ。その・・・原因は、不明じゃ。溺れたわけでもないし、外傷もない。毒とか、そういうのでもないらしい」
「変ね・・・。まさか寿命なんてことはないだろうし」
 そう。ゼルガディスは合成獣にされてから、人よりも年を取るのが遅くなった。 普通より長生きこそすれ、こんなに早く寿命がくるわけがないのである。
「ゼルガディスの体はどうしたんだ?」
「ずっとそのままにしているわけにもいかんからな。おぬし達には悪いが、一足先に埋葬させてもらった」
「そっか・・・」
 一瞬、場がしんとなる。
 誰もが気が重かった。しかし、ここで話を終えるわけにはいかない。まだ肝心な話が残っているのだから。
「で、アメリアのことなんだけど・・・。目は、いつから?」
「うむ・・・それなんじゃが、ゼルガディス殿のことを聞いて、倒れてな。一週間ほど目を覚まさんかった。そして、目を覚ました時にはもう・・・・」
「倒れた時に頭を強く打ったとか?」
「いや、近くにいた者の話では、そういう感じではなかったらしい」
「そう・・・」
「医者には見せたのか?」
「無論じゃ。宮廷医から町医者、かつてリナ殿も厄介になった魔法医ルナンを始めセイルーン中の医者に見せたが、外的なものではなく精神的なものからきているらしく、どうにもならんかった」
「・・・・・・」
 そこまで言うと、再び沈黙したリナとガウリイ二人に向かって、フィリオネルは土下座をした。
「頼むっ!娘を、アメリアを助けてやってくれ!!あの子を助けてやれるのは、リナ殿達しかおらんのじゃ!!」
「ちょ、ちょっとフィルさんっ!」
「この通りじゃ!!」
 依然として頭を上げる気配のないフィリオネルに、リナは内心驚いた。確かに飾ることのない気さくな人だが、これでも一国の王なのだ。一国の王が頭を下げることは大きな意味を持つ。ましてやこのように床に頭をこすりつけることなど・・・。
 すべては愛する娘の為に。同じ、娘を持つ者として、彼の気持ちは痛いほどよく分かった。
 リナは慌てて頭を上げるように言った。
「あのコはあたし達の大事な仲間なんだから、そんなことしなくたって力になるわよ!その為にここに来たんだから!だからフィルさん、頭・・・」
「本当か!?」
「ええ!ね、ガウリイ!」
「おう!」
「そうか・・・ありがとう・・・・」
 ほっとしたように呟くフィリオネル。
 かつてのあの豪快な彼からは信じられないほど、その姿はとても小さく見えた。

 リナとガウリイ、二人に当てられた客室で。
 ベッドに仰向けに寝転んで、リナはぽつりと話を切り出した。
「ああは言ったものの・・・あたし達にアメリアを救うことなんてできるのかな・・・・」
「なんだ、珍しく弱気だな」
「だってさ、あいつがいないんだよ・・・?アメリアにとって、あいつの存在がどんなに大きかったか一番よく知ってるのは、あたし達じゃない・・・・」
「じゃあ、諦めて帰るか?」
「・・・・・」
「あんな状態のアメリアをこのまま放って置くのか?」
「・・・・・」
 知らず、唇を噛み締めるリナ。そんなリナを見て、ガウリイはにかっと笑った。
「できるはずないよな。なら、アメリアを救うことに全力を尽くせばいい。結果はそれからだ。やってみる前から悩むなんて、リナらしくないぞ」
 この、普段すっとぼけた青年は。リナが迷った時、いつも背中を押してくれる。迷いを断ち切ってくれる。そのことに感謝しつつ、リナも最高の笑みを見せた。
「そうね!まずは実践あるのみ!やってみるか!!」
「おう!それでこそリナだ!」
 それぞれの右手をばしっと打ち合わせ、決意を表す。
 その後、目が見えなくては楽しいものも楽しくならない、というわけで、アメリアを救う為にはまず目を何とかしよう、というところまで話し合った時に、夕食の用意ができたことをメイドが知らせに来たので、二人は我先にと部屋を飛び出していった。



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4834出ましたね出ましたねっ!ゆっちぃ E-mail 11/1-23:49
記事番号4825へのコメント


雫石さん今晩わー、ゆっちぃです♪
つ・い・に、投稿なされましたねっ!いやもう、嬉しいです〜vvvv
メールでは失礼な事ゆってすみません(><ι)
確かにゆっちぃは死にネタ系苦手ですが(爆)、嫌いではないのです。
悲しくっても素敵な作品はありますし、そう言うのはやはり読みたいですから。
まぁ、私の場合感情移入しすぎなんですけどね(汗)
涙腺よわすぎι


『光について』では、今一番気になってるのはゼルの死因(泣)ですね………はぅ
どうしてアメリアを置いて言っちゃったんだ馬鹿ゼルぅ…………(号泣)

とと、いけないιまたもや涙腺が………(汗)


感想短くってすみませんι(感想になってるか?)
さらにごめんなさいな事にメールの返事も遅れそうですιι
学生にはつき物のテストがあるんですよ…しかも立て続けに(遠い目)
最近サボリ気味で本当、すみませんです(土下座)

ではでは、続き楽しみにしてますね♪
ゆっちぃでした〜

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4835出ましたよ出ましたよっ!(笑)雫石彼方 E-mail 11/2-02:58
記事番号4834へのコメント

ゆっちぃさん今晩はっ!
感想ありがとうございますーーー!!(><)

>つ・い・に、投稿なされましたねっ!いやもう、嬉しいです〜vvvv
>メールでは失礼な事ゆってすみません(><ι)
>確かにゆっちぃは死にネタ系苦手ですが(爆)、嫌いではないのです。
>悲しくっても素敵な作品はありますし、そう言うのはやはり読みたいですから。
>まぁ、私の場合感情移入しすぎなんですけどね(汗)
>涙腺よわすぎι

いえいえ、全然失礼なんかじゃないですよ;気にしないで下さい!
私なんぞの駄文で泣いてくださるなんて、ゆっちぃさんてばいい人過ぎですっ!!(><)ほんと、ありがたいですよ〜。

>『光について』では、今一番気になってるのはゼルの死因(泣)ですね………はぅ
>どうしてアメリアを置いて言っちゃったんだ馬鹿ゼルぅ…………(号泣)
>
>とと、いけないιまたもや涙腺が………(汗)

ゼルの死因が明らかになるのは、ほんとに最後の最後の方だと思います。申し訳ないですが、もうちょっと待ってくださいね;

>感想短くってすみませんι(感想になってるか?)
>さらにごめんなさいな事にメールの返事も遅れそうですιι
>学生にはつき物のテストがあるんですよ…しかも立て続けに(遠い目)
>最近サボリ気味で本当、すみませんです(土下座)

こちらの方に感想書いてくださっただけでも本当に嬉しいです!
テスト、3つもあるんですよね。メールの方はいつでもいいですので、テスト頑張ってくださいね。あとロードレースも(^^)

>ではでは、続き楽しみにしてますね♪

はい、頑張ります!ありがとうございましたー!!

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4836光について3 ―旅立ち―雫石彼方 E-mail 11/4-03:42
記事番号4824へのコメント


―旅立ち―



 あれから一年が過ぎた。
 各地の名医と言われる者達を招いたり、盲目の賢者、レゾの研究文献を探したりと、リナもガウリイも駆け回ったが、未だにアメリアの目は治らなかった。
 変わったことといえば、リナとガウリイの娘のサラも城に住むようになったことくらい。いつまでもリナの両親に預けたまま放っておくわけにもいかないので、一ヶ月ほど経った時に一旦ゼフィーリアに帰って、連れてきたのである。
 サラはアメリアによくなついていた。アメリアも目は見えなくとも、一緒に人形遊びをしたりして、頻繁に笑顔を見せるようになった。けれど、その笑顔が今にも消えてしまいそうな儚げなものだったことは、誰の目にも明らかだった。

 そんなある日、シルフィールから連絡が入った。
 ビスカリア王国と海を挟んで向かい合う、ここからかなり離れた農業の盛んな国、ミルトニア。その片隅の辺鄙な村に、ヤトロファという腕のいい魔法医がいるというのだ。カウンセリングなど、精神的な治療もやっているらしい。
 精神的な要因で目が見えなくなったアメリアにはもってこいの話である。
 そこで、早速セイルーンから正式な依頼の書状が出された。そして折り返し届けられた手紙には、依頼を受けるということ、但し高齢でセイルーンまでの長旅は無理な為、できればそちらから出向いて欲しいということ等が書かれていた。
 こうして、アメリア達はミルトニアへ向けて旅立つことになったのであった。




『ゼルガディスさんの人間の時の姿って、どんなだったんですか?』
『・・・・なんだ、藪から棒に』
『えー、だって気になるじゃないですか。―――それに、好きな人のことは何でも知りたいですし・・・・・』
 後半のセリフは、やや俯き、頬を染めて消え入りそうな声で呟いた。それを聞いてゼルガディスも赤くなり、こほん、と一つ咳をする。
『どんなって言われてもな・・・・』
『ほら、髪や瞳の色とか、肌はどんなだった、とか・・・・』
『あー・・・・髪は、お前と一緒・・・黒髪だった』
『ほんとですか!?』
 自分と同じ黒髪と聞いて喜ぶアメリア。他にも同じところはないか知りたくて、“それで?”と先を促す。
『瞳は鳶色で、肌は・・・・そうだな、あまり日焼けはしない方だった』
『じゃあ、色白だったんですね。日に当たっても吸収しないで赤くなって終わりとか?』
『ああ』
『私もそうなんです!一緒ですね!』
 またまた嬉しそうににこにこと笑う。
『・・・・んなことでそんなに嬉しいか?』
 呆れたように言うゼルガディスに、しかしアメリアは満面の笑みを浮かべて頷いた。
『嬉しいですよ!ゼルガディスさんと一緒なら何だって!!』
『・・・・・・』
『おかしいですか?』
 少し不安げな表情で自分を見上げてくるアメリアの頭にぽんと手を置いて、ゼルガディスは微笑んだ。
『・・・・いや』
 感触を確かめるように撫でられる。
 頭上に置かれた大きな手がとても暖かくて、気持ち良くて。
 アメリアは照れたようにエヘへ、と笑った。




 ゆっくりと目を開く。

 ―――まただ・・・・・・・

 アメリアは半身を起こして、深い溜息をついた。
 毎日夢に見るのは、ゼルガディスと共にあった、楽しかった日々のことばかり。
 寝ている間は至福の時、夢から覚めれば切なさと痛みだけが残る。
 そんな日が続いている。
 あの日から一年間、ずっと―――――

 ・・・・アメリアは、疲れていた。




「アメリア、起きてるー?」
 ドアがノックされ、同時にリナが入ってくる。
 これではあまりノックの意味がない。
 以前のアメリアなら、“お行儀が悪いですよっ!”とお説教をしていただろう。しかし今は、何も言わない。だがそんなことをいちいち気にしていたらきりがないので、リナは構わず話し掛けた。
「今日は天気がいいわよー!」
「そうですか・・・」
 リナが窓を開けると、心地良い風が入ってきた。
「ほら、気持ちいいでしょう?絶好の旅日和ってやつね!このまま順調にいけば、予定より早く到着するかも!」
 明るく言うリナとは対照的に、アメリアは少し眉を顰め、俯いた。
「・・・・・リナさん・・・・」
「ん?」
「私・・・・ミルトニアには、行きたくないです・・・・・」
「なっ、何言ってるのよ!目を治すチャンスかもしれないのよ!?―――そりゃ、ミルトニアに行くにはビスカリアを通らなきゃならないし、アメリアが辛いってのも分かるけど・・・・」
「違います。少しはそれもありますけど、でも、そうじゃないんです・・・」
「・・・・アメリア?」
「リナさんやガウリイさんには、私の為にいろいろとして下さって、本当に感謝してます。だからそれに応えなきゃ、とも思いました。・・・・でも・・・・
やっぱり、駄目です・・・・・」
「駄目って、どういうこと・・・・?」
 ぽたり、と布団の上に涙が落ちた。
 アメリアが両手で顔を覆い、首を横に振る。
「・・・もう、見たくないんです・・・・私・・・・ゼルガディスさんがいない世界なんて、見たくないっ・・・・・!!」
 それを聞いて、リナはやっと分かった気がした。
 今まで、アメリアの目はゼルガディスが死んだことがショックのあまり、見えなくなったのだと思っていた。
 もちろん、それがきっかけになったことには違いないが、アメリア自身がゼルガディスのいない世界を見ることを拒絶していた――――だから、どんなに治療をしても、彼女の目は治らなかったのだ。
 しかし、このまま引き下がるわけにはいかない。フィリオネルとも約束したし、何よりアメリアの為、そしてゼルガディスの為。彼はアメリアのこんな姿を望みはしないだろう。
 だからリナは、何とかアメリアを説得しようとした。
「ね、アメリア。あんたの気持ちも充分分かってるつもりよ。でも」
 リナが言いかけた時、アメリアが突然叫んだ。
「リナさんに分かるはずない!だってガウリイさんは、リナさんの大事な人は生きてるじゃないですか!!そんな人に私の気持ちなんて・・・・」
 パン、と音が響いた。
 アメリアが呆然とリナを見上げる。
 叩かれた頬が、熱かった。
「いい加減にしなさいよ!いつまでもぐじぐじぐじぐじ塞ぎ込んで!世界中で自分が一番不幸みたいな顔して!結局甘えてるだけじゃない!!あんたそんなんじゃなかったでしょ!?目ぇ覚ましなさいよ!!」
「・・・・・・」
 何も言えなかった。
 頭の中が真っ白で、自分が責められている、ということは分かったけれど、ただ首を横に振ることしかできなかった。
「――もう、知らない」
 そう言い残して、リナは部屋を出て行った。
 アメリアはベッドの上で泣き崩れた。




 結局その日は出発しないことになったのであろう。誰も自分を呼びには来なかったから。
 アメリアは何をするでもなく、ベッドに仰向けに寝転がっていた。
 何かを考えていたわけではない。
 人形のように、ただそこに存在しているだけだった。
 どれくらい時間が経っただろうか。不意にドアが叩かれた。
「アメリア、オレだ。入っていいか?」
「――どうぞ・・・・」
 ガウリイが入ってくる。と同時に食べ物の匂いがした。
「ちょっと遅くなっちまったけど、昼飯持って来たぞ。飯はちゃんと食わないと元気が出ないからな」
 そう言って備え付けのテーブルにトレーを置く。
「食欲がないんです・・・」
「んー、でも何も食わないのは体に悪いぞ。朝も食ってないんだろう?ちょっと口にするだけでも大分違うからさ」
 スープの入ったマグカップをアメリアに押し付けるように持たせる。少し躊躇ってから、アメリアは一口、流し込んだ。
「それでいい」
 満足そうに笑うと、ガウリイは椅子をベッドの方に引き寄せて座った。
「――リナと」
 その名前を聞いてアメリアがびくっと反応する。それを見て苦笑しながらガウリイは続けた。
「派手にやったんだってな」
「・・・・リナさんは?」
「あのリナが飯も食わんで落ち込んでるよ。“なんてこと言っちゃったんだろう”って」
「・・・・ごめんなさい・・・・」
 力なく呟くアメリア。

 ―――こりゃ大変そうだ。さて、どうしたもんか・・・・

 一つ、溜息をついて、ガウリイは切り出した。
「なぁ、アメリア。アメリアは、どうしたいんだ?」
「?」
「―――死にたいのか?」
「・・・・別に死にたいわけじゃないんです。ただ、ゼルガディスさんのところに行きたいだけ・・・。それがたまたま、“死ぬ”ということと同じなだけです・・・・」
「・・・・ゼルは怒るぜ、きっと」
「ゼルガディスさんだって、必ず迎えに来るって約束、破りました。おあいこです」
「ゼルは約束は守るよ。そういう奴だ。それはアメリアが一番良く分かってるだろう?」
「でも」
「その時が来たら、あいつは迎えに来る。絶対だ。だから、それまでは自殺なんかしちゃ駄目なんだ。そんなことしたらお前さん、向こうに行ってからゼルに一言も口利いてもらえなくなるぞ」
「でも・・・・」
「あいつの笑顔、見たいだろう?」
「!!」

 今、アメリアが切望して止まないもの。
 ゼルガディスの笑顔。
 ゼルガディスの声。
 ゼルガディスのぬくもり。
 ゼルガディスのすべて・・・・・

 部屋が沈黙に包まれる。
 アメリアが何かを言おうとしていた。耳が痛くなるような沈黙の中、ガウリイはそれを辛抱強く待った。
 ―――そして。
「・・・ガウリイさん・・・死なないで、頑張ったら。ゼルガディスさん、笑ってくれるでしょうか・・・・?」
「ああ。アメリアだけに見せる、最高の笑顔で笑ってくれるさ」
 それを聞いてアメリアはゆっくりと瞳を閉じ、しばらくして―――微笑った。
 ゼルガディスが死んで以来、アメリアが初めて見せた、心からの笑顔だった。


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4839光について4 ―喧騒―雫石彼方 E-mail 11/5-04:39
記事番号4824へのコメント


―喧騒―



 鳥達がさえずり、時折心地良い風が通り過ぎていく。
 そんな穏やかな村に似合わぬ、騒がしい声が響き渡った。
「こんの鼻垂れ小僧が!あれほど間違えるなと言ったろうが!!」
「やっかましいクソじじい!てめぇが言い間違えたんだろ!人のせいにすんな!!」
「アスター、貴様!それが師匠に対する態度か!誰のおかげでこの短期間の間にこれだけの技術を会得できたと思っとる!!」
「俺の努力の賜物だ!!それと天性の素質」
「かーーーっ!自惚れるのもいい加減にせい!!」

 どったん ばったん ぱりーん

 外からでも家の中で物が飛び交い、壊れるのが容易に分かる。
「先生のところ、また喧嘩してるわね」
「ある意味、この村の毎日の恒例行事みたいなものだからねぇ」
「それにしても、毎日毎日喧嘩のネタがよく続くわよね」
「喧嘩するほど仲がいいって言うしね」
などと近所の奥さん達が噂をしている。
 先生というのは、この村に住む名医、ヤトロファのことである。ここ一年ほど、彼とその助手であるアスターの喧嘩は日常茶飯事であった。だから誰も騒がないし、止めようともしない。最も、あまりの凄まじさに誰も止められないのだ、というのが本当のところなのかもしれないが。
『今日も平和ねぇ』
 奥さん達が声を揃えて呟く。
 どこかでカラスがカァ、と鳴いた。




 広い書庫。その中に、所狭しと並べられたたくさんの医学書。だが、書庫だというのに本の他にも様々な物が無造作に置かれている。そんな中で埃にまみれて医学書を読み漁っている一人の老人―――ヤトロファである。
「う〜む、これでもない・・・何処だったかのぅ・・・・」
 どうやら何かを探しているらしい。只でさえ散らかった書庫内を更に散らかしながら、次々と本を手に取っては戻す作業を繰り返している。
 と、そこへガタガタと音を立てて戸が開けられる。入ってきたのは、浅黒い肌、アメジストのような紫色の瞳、短髪と言うには少し長めの銀髪を後ろで無造作に結んでいる、美青年。
「おお、アスターか、いいところに来た。ちょっと手伝ってくれ」
「何をだ?」
「ほれ、この前セイルーンから書状が来たじゃろう。お姫さんの目を治して欲しいとかなんとか。それの準備に必要なものと、昔治した患者のカルテをじゃな・・・・って、どうしたんじゃ?」
 見ると、アスターがその場に座り込んでいる。
「・・・ん、ああ、何でもない・・・・ちょっと立ちくらみがしただけだ」
「ほ、立ちくらみとはまた随分とひ弱君じゃな。医者の助手の不養生とはよく言ったもんじゃ」
「それを言うなら“医者の不養生”だろ!大体俺はひ弱なんかじゃない!ま、敢えて言うなら誰かさんがろくなもん食わせてくれないからだろうな」
「わしのせいだって言うのか!?路頭に迷っとった乞食同然のお前を拾ってやった恩を忘れたとは言わせんぞ!!」
「誰が乞食だ!!人聞きの悪いこと言うな、もうろくハゲジジィ!!」
「わしゃもうろくなんぞしてないし、白髪なだけでハゲとりゃせんわ!!お前こそ若いくせに白髪じゃろうが!!」
「アホか!俺のは白髪じゃなくて銀髪だ!人の目治してる暇があるなら自分の目治した方がいいんじゃないのか!?」
「何じゃと!?」
「何だよ!!」
 聞くに堪えない低レベルな言い争いは、この後数十分続いた。

『ぜーはーぜーはー』
 叫びすぎで息も絶え絶えな二人。
「・・・・やめよう。埒が明かん」
「そうだな・・・・」
 改めて周りを見てみると、目も当てられないほどに散らかっている。二人は深ーーーい溜息をついて、のろのろと片づけを始めた。
 主にヤトロファが本を、アスターがそれ以外のものを片付ける。―――と、アスターが床に落ちていた小さな袋のような物を拾い上げた時、底の方を持ってしまったらしく、中身が落ちた。
「あっ・・・と――――何だ、ビー玉か?」
 床をころころと転がっていく丸いものは、確かにビー玉のようである。赤、青、黄色と色とりどり、大小も様々である。そのうちの一つ、直径2,3センチほどの比較的大きい、くすんだ青いビー玉を何となく手に取ってみる。

『私の・・に・・つ・・・・・・い・・・・・』

「!?」
 突然、何かが頭の中に流れ込んできた。慌ててビー玉を放し、思わずその場にへたり込んだ。
「何なんだよ、一体・・・・?」
 呆然と呟くアスターに、ヤトロファが声を掛けた。
「こら、何さぼっとるか。休んでないで、ちゃっちゃと働かんかい」
「あ、ああ・・・・」
 ヤトロファの軽口にも言い返さず、頷くだけ。いつもと違う反応が気になったのか、ヤトロファが近くにやって来た。
「なんじゃ、どうかしたのか?」
「あ、いや・・・・。なあ、このビー玉―――」
「おお、懐かしいのう・・・。こりゃ、昔診た小さな女の子をあやすのに使ったもんじゃよ。こんなところにあったのか・・・・」
「女の子・・・・」
 さっき頭に流れ込んできた声も女の子のものだった。ヤトロファが昔診たという女の子と何か関係があるんだろうか?
「その女の子、何の病気だったんだ?」
「んん?何じゃったかのう・・・・うーむ・・・・・・・・・・・忘れた」
 ぴし(怒)
「肝心なところでこれだからな・・・・このもうろくジジィが」
 ぴし(怒)
「はん、自分はちょーっと片付けしたくらいでへばって座り込んどったくせによく言うわ、このひ弱小僧が」
『・・・・・・・・(怒)』
「何言ってやがる、てめぇだってセイルーンから依頼が来た時、“わしゃぁ年寄りじゃて、長旅は無理じゃ・・・”なんてよたよたしながらぬかしやがったくせに!」
「あれは芝居じゃ!セイルーンまで行くのは面倒じゃからそう言ったまでであって・・・・」
「人の命を救う医者がそんなんでいいのかね!まったく、医者の風上にも置けんやつだ!」
「半人前のお前にだけは言われとーないわ、ボケ!!」
 こうして、今日も日が暮れていく。
 どこかでカラスがアホー、と鳴いた。


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4841はじめまして桐生あきや 11/5-23:04
記事番号4839へのコメント


 はじめまして、桐生あきやともうします。4まで出ている、いまごろになってようやっとレスをする私をゆるしてください。あううう。

 このお話、ものすごく感動しました! 続きが待ち遠しくてたまらないです。3読んでて、泣いちゃったんですよ。アメリアがあまりに切なくて。本気で泣けてきちゃって。アメリア早く幸せになってー!
 私も最近投稿しはじめたんですけど、雫石さんみたいな、こんなしっとりした話を書けるようになりたいって、ほんとに思います。
 何やらめちゃくちゃな感想ですけれど、それでは。

 桐生あきや 拝


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4848ありがとうございます!!雫石彼方 E-mail 11/6-21:00
記事番号4841へのコメント

こちらこそはじめまして、雫石彼方です。

> 4まで出ている、いまごろになってようやっとレスをする私をゆるしてください。あううう。

いえいえ、遅かろうが早かろうが、レスしてくださっただけで嬉しいです!

> このお話、ものすごく感動しました! 続きが待ち遠しくてたまらないです。3読んでて、泣いちゃったんですよ。アメリアがあまりに切なくて。本気で泣けてきちゃって。アメリア早く幸せになってー!

そう言っていただけると嬉しいです!!(><)ありがとうございます〜〜!
私なんぞの駄文で泣いていただけるとは!!アメリア、早く幸せにしてあげたいですねー。

> 私も最近投稿しはじめたんですけど、雫石さんみたいな、こんなしっとりした話を書けるようになりたいって、ほんとに思います。
> 何やらめちゃくちゃな感想ですけれど、それでは。

実は桐生さんのお話、密かに読ませていただいてました(笑)なんてしっかりした話を書く方だろうと思ってたんですよ。特にガウリイ&アメリア、リナ&ゼルのそれぞれのお話が凄く好きでしたv(こんなところで感想書くなって感じですね;)

ではでは、感想ありがとうございました!そのうちまた続きを投稿すると思うので、よろしかったら見てやって下さいね。

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4853読んでてくれてたなんて!(感激)桐生あきや 11/7-00:45
記事番号4848へのコメント

 レス返しをしてくださって、どうもありがとうございます。
 さらにレス返し返し(?)をしてしまう、桐生なのでした(^^;)。

>いえいえ、遅かろうが早かろうが、レスしてくださっただけで嬉しいです!
 そう言っていただけると嬉しいです。

>そう言っていただけると嬉しいです!!(><)ありがとうございます〜〜!
>私なんぞの駄文で泣いていただけるとは!!アメリア、早く幸せにしてあげたいですねー。
 駄文なんかじゃないですよ〜。ホントに泣いちゃったんですから。

>実は桐生さんのお話、密かに読ませていただいてました(笑)なんてしっかりした話を書く方だろうと思ってたんですよ。特にガウリイ&アメリア、リナ&ゼルのそれぞれのお話が凄く好きでしたv(こんなところで感想書くなって感じですね;)
 ありがとうございます〜〜!! 読んでてくれたなんて、感激です。ほんとにうれしいです! しかもしっかりしてるなんて言ってくださって………(感涙)。

>ではでは、感想ありがとうございました!そのうちまた続きを投稿すると思うので、よろしかったら見てやって下さいね。
 もちろんです! 続き楽しみにしてますね。
 それでは。

 桐生あきや 拝

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4878遅くなりました;雫石彼方 E-mail 11/10-01:19
記事番号4853へのコメント

お返事遅くなってしまってすみません;

> レス返しをしてくださって、どうもありがとうございます。
> さらにレス返し返し(?)をしてしまう、桐生なのでした(^^;)。

っつーわけで、レス返し返し返しにやって来ました(笑)
・・・なんか落語みたいになってきた・・・・(笑)

>>そう言っていただけると嬉しいです!!(><)ありがとうございます〜〜!
>>私なんぞの駄文で泣いていただけるとは!!アメリア、早く幸せにしてあげたいですねー。
> 駄文なんかじゃないですよ〜。ホントに泣いちゃったんですから。

重ね重ねありがとうございます;

>>実は桐生さんのお話、密かに読ませていただいてました(笑)なんてしっかりした話を書く方だろうと思ってたんですよ。特にガウリイ&アメリア、リナ&ゼルのそれぞれのお話が凄く好きでしたv(こんなところで感想書くなって感じですね;)
> ありがとうございます〜〜!! 読んでてくれたなんて、感激です。ほんとにうれしいです! しかもしっかりしてるなんて言ってくださって………(感涙)。

ほんと、桐生さんのお話上手いと思いますよ。またお話書いてくださいねv

>>ではでは、感想ありがとうございました!そのうちまた続きを投稿すると思うので、よろしかったら見てやって下さいね。
> もちろんです! 続き楽しみにしてますね。

5話目を投稿しましたので、読んでやってください;
では〜。・・・ああ、眠い・・・・・・

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4875光について5 ―依頼―雫石彼方 E-mail 11/9-20:55
記事番号4824へのコメント


 
―依頼―



 一夜明けて、朝が来た。
 控えめにドアがノックされる。
「はい、どうぞ」
 アメリアが返事をすると、おずおずと入ってきたのは、リナ。
「お、おはよ・・・」
「おはようございます」
「・・・・・・あ、あのさ、アメリア・・・・・・昨日は、ごめん。言い過ぎた」
 普段の強気なリナとは打って変わって、殊勝な態度。昨日のガウリイの言葉が思い出された。

『あのリナが、飯も食わんで落ち込んでるよ』

 大好きなご飯を食べもしないで、自分のことで悩んでくれた。そして、アメリアには見えないが、リナの目が赤い。きっとあまり寝ていないのだろう。

 ―――それだけ自分は大切に思われている―――

 そう思ったら、何だか胸がとても熱くなった。こんな気持ちは本当に久しぶりだった。今までは、まるで死んでいるようだったから。
「私こそ、すみませんでした。あんなこと言って・・・・。でも、もう大丈夫です」
「アメリア・・・・・」
「リナさん、また、力になってもらえますか?」
「あ・・・・あは、当ったり前でしょ!?バカね!!」
 最後の方は涙声だった。
「リナさん、泣いてるんですか?」
「泣いてないわよ!泣くわけないじゃない!」
 ごまかすように、アメリアの髪をくしゃくしゃに撫でまわす。
「や、やめてくださいよ!」
「やかましい!こうしてくれる!」
 二人でじゃれあい、笑い合う。

 ―――また、こんな日が来るなんて・・・・・

 リナは、この時ばかりはアメリアの目が見えないことに感謝した。
 泣き顔を、見られずに済んだから。




 ガタゴト、と馬車が揺れる。ガウリイが御者を務め、アメリア、リナ、それにアメリアの身の回りの世話をするメイドが一人、中に乗っている。必要最低限の人数での旅だった。
 セイルーンを発ってから1ヶ月をかけ、一行はようやくミルトニア王国に差し掛かっていた。辺りにはのどかな田園風景が広がっている。
 旅は、ここまでは比較的順調に進んでいた―――が、突然急ブレーキがかかり、中に乗っていたリナ達はしたたかに頭を打ち付けた。ちなみに、アメリアはとっさにリナがかばったので無事である。
「ちょっとガウリイ!危ないじゃないのよ!!」
 文句を言いながら顔を出すと、馬車の前に14,5歳ほどの女の子が倒れているのが見えた。慌てて飛び降りる。
「どうしたの!?」
「この子が急に飛び出してきたんで止めたんだが・・・・」
「轢い・・・ちゃった?」
「いや、轢いちゃいない。でも、随分と衰弱してるみたいだな・・・・おい、しっかりしろ」
 ぺちぺちと頬を軽く叩いて反応を見る。すると、薄く目を開いて呟いた。
「お願い・・・・助けて・・・・・・」
 それだけ言うと、彼女はまた、気を失った。

 気を失った少女をそのまま放って置くわけにもいかず、とりあえず近くに宿をとって、少女の回復を待つことにした。
 アメリアは精神的ショックからか、一年前から魔法がまったく使えなくなっていたので、ベッドに寝かせた少女にリナが治療(リカバリィ)をかける。少女はほどなくして目を覚ました。
「私、シレネといいます・・・・ご迷惑をおかけしました・・・・・」
 ここに運び込むまでの経緯を簡単に説明すると、彼女はそう言って深々と頭を下げた。
「じゃあ、お礼を―――」
「リナ」
「う・・・・分かってるわよ、ちょっとしたお茶目でしょうが」
「どうだかなー・・・」
 ガウリイにつっこまれて、半笑いを浮かべながらリナはシレネと名乗る少女に向き直った。
「で、さっき“助けて”って言ってたけど、何かあったの?」
「・・・・・・・・・・・」
「とりあえず、聞くだけならタダよ」
「・・・・・あ、あの・・・・私の村の人達を、助けて欲しいんです・・・・・・」
「村の人達?」
「はい・・・二日前、私の住んでいる村に突然盗賊がやって来て、村が占拠されてしまったんです・・・・・。私は奴らの目を盗んで抜け出してきて、二日間ずっと走り詰めだったもので、疲れて・・・・・」
「それで馬車の前で力尽きたってわけか」
「はい・・・・」
 膝に置かれた手が、震えていた。それを見て、ガウリイがリナに問い掛ける。
「どうする?」
「どうするって言ってもねぇ・・・・」
 今、リナ達がやるべきことは、アメリアをヤトロファという医者のところまで連れて行き、彼女の目を治すこと。それを放っぽって、別のことに首を突っ込んでいいものかどうか・・・・。
「お願いします!お礼は必ずしますから!だから、皆を助けてくださ    い・・・・!!」
 必死にシレネが頭を下げて懇願する。
 ―――と、それまで静かに話を聞いていたアメリアが口を開いた。
「リナさん、行ってあげてください。私はこんなですからお力にはなれませんが、ここで待ってることはできますから」
「いいの?」
「はい」
 にっこりと微笑むアメリア。それを見て、リナはシレネに向かって頷いた。
「わかった。協力するわ」
「あ、ありがとうございます!!」
 そしてまた、深々と頭を下げる。だから彼女の表情がほっとしたような、けれど同時に泣きそうなものだったことに、誰も気が付かなかった。




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4886光について6 ―誤算―雫石彼方 E-mail 11/15-01:57
記事番号4824へのコメント


こんにちは、雫石彼方です。
最近前書きというものを全く書いていなかったので、今回はちょこっとコメント入れてみました。
ちなみに今回、アメリア出てきません(汗)ゼルアメだというのに、ゼルはおろかアメリアすら出てこないなんて・・・・(‐‐;)こんなんですが、どうか見捨てないでやってください・・・・(切実)


――――――――――――――――――――――――――――――――――――


―誤算―



「ねえ、まだ着かないの?」
「はい、まったく休まずに走りつづけて二日ですから。歩きだと三日か四日はかかります」
「・・・・最悪・・・・・」
「すみません・・・・・・」
 ぼそっと呟いた声が聞こえたのか、申し訳なさそうにシレネが謝る。リナは慌てて取り繕うように笑った。
「あ、やだ、別にいいのよ、あはは、あは・・・・」
 少々さむい雰囲気を感じながら、リナはとりあえず乾いた笑いを続けた。

 アメリアを宿に残し、出発してから二日。そろそろ着くだろうと思い、“もうすぐです”という答えを期待して聞いたのだが、帰ってきた答えが先ほどのもの。メイドと二人きりで待っているアメリアのことが心配で、早く戻らなければ、という意識がある分、落胆の色は隠せなかった。
 そんな場の雰囲気を変えようとしたのか、シレネが口を開いた。
「あの、リナさん達はどういう目的で旅をしているんですか?」
「あー、アメリアが目が見えないの、気付いてるわよね?で、良い医者がミルトニアにいるってんで、治してもらいにここまでやって来たってわけ」
「そうですか・・・・。セイルーンからでしょう?大変ですね」
「ほんと、遠かったよなー・・・・なあ、リナ?」
「・・・・・なんで?」
「あ?何がだ?」
「セイルーンから来たって、なんで知ってるの!?」
 リナが真剣な面持ちで、シレネに詰め寄る。
 自分はそんなことを話した覚えはない。与えてもいない情報を知っている人物を、みすみす見逃すリナではなかった。
「え?え?・・・・あ、あの、出発する前の日の夜、洗面所でガウリイさんと一緒になって、少しお話した時にそう聞いたので・・・・・あの、何かいけなかったでしょうか・・・・・?」
「え。・・・・そうなの?」
「んー?・・・・・おー、そう言えば、“ガウリイさん達はどこからいらっしゃったんですか?”って聞かれたから、“セイルーンから”って答えたな」
「・・・・あ、あは、あはは、やーね、あたしったら。何かちょーっと勘繰りすぎちゃったかなーーー?なんて・・・・あはははは・・・・・・」
 せっかく格好よく問い詰めたのに、全くの見当違いだと分かり、リナの頬につーーっと冷や汗が流れた。

 ―――き、気まずい・・・・・(汗)

 再び乾いた笑いを上げながら、リナはすたすたと歩いていってしまった。ガウリイとシレネは顔を見合わせて苦笑すると、急いでリナを追いかけた。




 出発して三日目の夜。宿屋の食堂で、リナとガウリイのいつもの食事争奪バトルが繰り広げられていた。シレネはというと、そんな二人を恐ろしげに見ている。あまり食事が進んでいないようだった。
「どしたの、シレネ?ちゃんと食べないと、旅の途中でへばっちゃうわよ」
 食事の途中に、珍しくリナが話し掛けてくる。―――と思いきや、いつの間にか食事は終了し、食後の紅茶をすすっていた。
「え、ええ。あまり食欲が湧かなくて・・・・・」
「リナの食いっぷり見てるだけで腹いっぱいだってよ」
「ガウリイだって同じ位食べてるでしょうが!!」
「いや、さっきリナがオレの肉食っちまったから、その分リナの方が多い!」
「あんただってあたしのお魚さん盗ったじゃないのよ!」
「その前にリナがオレのオムレツ盗ったからだろ!」
「何よ!じゃあ言わせてもらうけど、今日の昼ご飯の時、あんたがあたしの焼き鳥を食べちゃったこと、忘れたとは言わせないわよ!!」
「だってあれはリナが・・・・!!」
「ガウリイが・・・・!!」
「・・・・・・・・」
「今日の朝食の時・・・・!!」
「昨日の晩御飯だって・・・・!!」
「・・・あの・・・・・」
「大体あんたは・・・・・!!!」
「それは関係ない・・・・!!!」
「あの!!」
 不毛な争いと化しつつあった会話を、シレネの強い口調が遮った。
 それまでおどおどした感じのあったシレネがそういう言い方をしたのに驚いて、二人がいっせいにこちらを向く。だが、途端に彼女は下を向いて蚊の鳴くような声で呟いた。
「あの・・・・やめませんか・・・・・恥ずかしいので・・・・・・・」
 気付けば、回りに人だかりができている。
 14,5歳の少女に“恥ずかしい”と言われてまで喧嘩を続けるわけにもいかず、二人は静かに腰を下ろした。
「ご、ごめんね、あたし達いつもこんな感じなんだけど、慣れてない人にはちょっときつかったかな・・・・・?」
「あ、いえ、私の方こそすみません・・・・・あの、アメリアさんは、こういうの慣れてたんですか?」
「アメリア?そうねー、昔はよく一緒になって騒いでたしね」
「そうそう、肉団子を三人で取り合ったりしたもんなー」
「え、あのアメリアさんが?」
 驚いたように訊ねるシレネ。無理もないだろう。アメリアは元々、黙っていれば美少女なのだ。昔は正義だ愛だと叫び、高いところになりふり構わず登っては地面に激突するような変な娘だったが、今は髪を伸ばし、あのことがあってからはすっかり物静かになった。この二人の凄まじい食事争奪バトルに参加するようにはとても見えないだろう。
「ちょっといろいろあって今は随分大人しくなっちゃったんだけど、前はもっとよく笑う、元気な娘だったのよ」
「そうなんですか・・・・・・」
「だから何とかして元の明るいアメリアに戻したいって思うんだけど、なかなかね・・・・・」
「・・・・目は、生まれつきじゃないんですよね・・・・・?」
「うん、1年くらい前にね・・・・・。やっぱり目が見えないと、気持ちも塞ぎがちになっちゃうと思うのよね。で、まずは目を何とかしようって、頑張ってるとこなの」
「・・・・アメリアさんとは、長いお付き合いなんですか・・・・・・?」
「そうねー、もう6年くらいかな?ぶっちゃけた話、あたしあんまり友達いないんだけど、アメリアは“親友”って、胸張って言えるわね」
「張るほど胸はないけどな」
 余計な茶々を入れてスリッパで殴られるガウリイ。だが、シレネは全く目に入らない様子で、硬い表情をしていた。
「・・・・・大切な人、なんですね・・・・・・・」
「え?――うん、そうね・・・・・」
 リナは呆気に取られながら頷いた。なぜなら、シレネは真っ青になり、震える手を握り締め、とても尋常ではない様子だったのだ。
「ちょ、ちょっとシレネ、大丈夫?」
「あ・・・・あの、私・・・・・・」
「な、なに?」
「私・・・・さ、先に休ませてもらいます!おやすみなさい・・・・・!」
 そう言うと、あっという間に食堂を出て行ってしまった。
「・・・・何、あれ?」
「さあ・・・・・・・」
 後には、ぽかんと口を開けたリナとガウリイが残された。




 コンコン
 小さな小さな音で、リナとガウリイの部屋のドアが叩かれる。
 それは夜も更け、明日に備えてそろそろ寝ようかという頃だった。警戒しつつ声を掛ける。
「――誰?」
「あの、リナさん・・・・私、シレネです・・・・・ちょっとお話、いいでしょうか・・・・?」
「シレネ?―――待って、今開けるわ」
 ドアを開けると、まだ普段着のままのシレネが立っていた。やはりまだ顔色が悪いように見える。
「大丈夫?なんか具合悪そうだけど」
「・・・・・・・」
「シレネ?」
 リナに呼び掛けられると、シレネは突然頭を下げた。
「ごめんなさいっ!!」
「え、何?どうしたのよ?」
「私・・・・・私、リナさん達を騙してました・・・・・!いえ、あの、大方嘘はついていないんですけど、でも・・・・・」
 錯乱するシレネを落ち着かせるように、リナがシレネの肩をがしっと掴んだ。
「どういうことか、ちゃんと説明してくれるわね?」
 有無を言わせぬリナの強い眼差しに呑まれながらも、シレネは無言で頷いた。

「五日前に突然盗賊たちが現れ、村が占拠されたことは前にお話した通りです。私達村人は全員広場に集めらました。その時前の方にいた私は、やつらのお頭らしき人と目が合ってしまい、選ばれたんです」
「何にだ?」
「・・・・・盗賊たちは、どこから情報を仕入れたのか、近いうちにセイルーンの姫がミルトニアへやって来ることを知っていたんです。そしてやつはこう言いました。“セイルーンの姫を誘拐する。しかしあのリナ=インバースとガウリイ=ガブリエフが近くにいて、迂闊に手を出せない。だからまず、姫君とその二人を分断する必要がある”と・・・・・」
「な・・・・・!!」
 思わずリナが立ち上がる。その勢いで椅子が大きな音を立てて転がった。
「ごめんなさい・・・・!!やらなきゃ村の人たちを殺すって脅されて・・・・でも、リナさん達にとってアメリアさんもとても大切な人なんだって、思って・・・私、どうしたらいいのか・・・・・・!!」
 泣きじゃくりながら何度も謝るシレネ。だがそれを悠長に見ている暇はなかった。
「ガウリイ、支度して!あんたはシレネと一緒に行って、村の人たちを解放!あたしはアメリアのところに戻る!!」
「わかった!」

 速攻で身支度を済ませると、それぞれは慌ただしく出発した。
「翔封界(レイ・ウィング)!!」
 一刻も早くアメリアの元に辿り着く為に、増幅版の翔封界(レイ・ウィング)で飛びながら、リナは内心歯噛みする思いだった。
 
 ―――迂闊だった・・・・!!最初にシレネを疑った時、なまじ誤解があっさり解けてしまったばっかりに、かえって安心しきってしまった・・・・!!

 アメリアは魔法が使えなくなっている。目も見えない。普段ベッドにいることが多く、あまり動かない為に筋肉も弱っていて、ろくに動くことさえままならない。今襲われたら、彼女に抵抗する手段はなかった。しかも、傍にいるのはメイド一人。アメリアが気を使わないように、そして動きやすいようにと必要最低限の人数しか連れてこなかったのが仇になった。

 ―――お願い、何とか間に合って・・・・・!!!

 必死に祈りつつ、リナは更にスピードを上げた。



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4887続きが待ち遠しいです桐生あきや 11/15-02:47
記事番号4886へのコメント


 どうも桐生です。事態が急展開ですね、アメリアは無事なのかしらドキドキ(笑)
 ともかく続きが気になります(^−^)

>ちなみに今回、アメリア出てきません(汗)ゼルアメだというのに、ゼルはおろかアメリアすら出てこないなんて・・・・(‐‐;)こんなんですが、どうか見捨てないでやってください・・・・(切実)
 見捨てるなんてとんでもないです。かくいう私も今現在ゼルがまったくでてこないゼルアメを書いていて、かなり自分でも冷や汗ものです。

>「ちょっといろいろあって今は随分大人しくなっちゃったんだけど、前はもっとよく笑う、元気な娘だったのよ」
>「そうなんですか・・・・・・」
>「だから何とかして元の明るいアメリアに戻したいって思うんだけど、なかなかね・・・・・」
>「・・・・目は、生まれつきじゃないんですよね・・・・・?」
>「うん、1年くらい前にね・・・・・。やっぱり目が見えないと、気持ちも塞ぎがちになっちゃうと思うのよね。で、まずは目を何とかしようって、頑張ってるとこなの」
>「・・・・アメリアさんとは、長いお付き合いなんですか・・・・・・?」
>「そうねー、もう6年くらいかな?ぶっちゃけた話、あたしあんまり友達いないんだけど、アメリアは“親友”って、胸張って言えるわね」
 このリナの一連のセリフ、すごく好きです。アメリア愛されてるんですよね〜、みんなから。

> コンコン
> 小さな小さな音で、リナとガウリイの部屋のドアが叩かれる。
 やっぱり結婚してると同室なのかしら??(笑)

 アメリアの無事をリナと一緒に祈りつつ、今回はこのへんで(笑)。
 それでは、またです。

 桐生あきや 拝

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4894もう少々お待ちを〜〜。雫石彼方 E-mail 11/15-22:25
記事番号4887へのコメント

こんにちは、雫石です。
感想ありがとうございましたv

> どうも桐生です。事態が急展開ですね、アメリアは無事なのかしらドキドキ(笑)
> ともかく続きが気になります(^−^)

そうですねー、けっこう急展開です。そうじゃないと何時までたってもアメリア出てこなくなっちゃうんで・・・・(^^;)

>>ちなみに今回、アメリア出てきません(汗)ゼルアメだというのに、ゼルはおろかアメリアすら出てこないなんて・・・・(‐‐;)こんなんですが、どうか見捨てないでやってください・・・・(切実)
> 見捨てるなんてとんでもないです。かくいう私も今現在ゼルがまったくでてこないゼルアメを書いていて、かなり自分でも冷や汗ものです。

なんですと!?ゼルアメですか!!ゼルアメですね!?桐生さんのゼルアメ!!楽しみにしてますーーーvvvゼル出てなくても大丈夫!アメリアさえ出てれば!(ひでぇ)

>>「ちょっといろいろあって今は随分大人しくなっちゃったんだけど、前はもっとよく笑う、元気な娘だったのよ」
>>「そうなんですか・・・・・・」
>>「だから何とかして元の明るいアメリアに戻したいって思うんだけど、なかなかね・・・・・」
>>「・・・・目は、生まれつきじゃないんですよね・・・・・?」
>>「うん、1年くらい前にね・・・・・。やっぱり目が見えないと、気持ちも塞ぎがちになっちゃうと思うのよね。で、まずは目を何とかしようって、頑張ってるとこなの」
>>「・・・・アメリアさんとは、長いお付き合いなんですか・・・・・・?」
>>「そうねー、もう6年くらいかな?ぶっちゃけた話、あたしあんまり友達いないんだけど、アメリアは“親友”って、胸張って言えるわね」
> このリナの一連のセリフ、すごく好きです。アメリア愛されてるんですよね〜、みんなから。

そうなんです、愛されてるんです〜vアメリアらぶらぶ〜〜vv(←それはおまえだ)

>> コンコン
>> 小さな小さな音で、リナとガウリイの部屋のドアが叩かれる。
> やっぱり結婚してると同室なのかしら??(笑)

最初は別々の部屋だったんですけど、結婚して子供までいるのに別部屋は何か悲しい夫婦だな、と思いまして(笑)それに、別々だとシレネがリナに事情を説明した後、またガウリイの部屋に行って説明し直さなきゃならないのでそれは面倒だなー、と・・・(汗)

> アメリアの無事をリナと一緒に祈りつつ、今回はこのへんで(笑)。
> それでは、またです。

アメリアの安否は、次々回に!!(次回はどうした)
では〜。

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4902急展開ですね。水晶さな E-mail 11/16-01:00
記事番号4886へのコメント


 コメント遅くなりましたが、水晶さなです。
 アメリア元気出たばかりだというのに、災難ですね・・・。
 アメリアの事を本気で心配して思っているリナがお姉さんですごく素敵です。どうもアメリアと並べるとあれこれ世話焼きするリナっていうイメージが強いらしくて・・・。
 短くてすみません、続き楽しみにしてますので頑張って下さい(^_^)
 

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4907アメリア大ピンチです。雫石彼方 E-mail 11/16-03:22
記事番号4902へのコメント


感想ありがとうございました!!
ただ今さなさんからのレスに浮かれております(笑)

> アメリア元気出たばかりだというのに、災難ですね・・・。

ほんとにこのお話のアメリアは災難続きで、書いてる私自身”こんなにイジメていいのだろうか・・・?”と思ってしまうくらいです(^^;)だがしかし!!これも愛ゆえ!!アメリア、頑張って耐えてくれ!!(爆)

> アメリアの事を本気で心配して思っているリナがお姉さんですごく素敵です。どうもアメリアと並べるとあれこれ世話焼きするリナっていうイメージが強いらしくて・・・。

お姉さんなリナが大好きなのですよ、私・・・。リナって、何だかんだ言ってけっこう面倒見のいい娘だと思いますし。――まあ結局は、皆にアメリアが愛されてるのが好きってだけなんですけどね(笑)

では。


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