◆−罪の浄化  7−桜井  ゆかり(9/30-13:11)No.4478
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4478罪の浄化 7桜井 ゆかり 9/30-13:11



あう〜(うめき声)
とりあえず、ツリーが危ないところにあるので新規投稿しました。

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「マリー(さん)!!」
私達はマリーさんの所まで駆けつけていった。そして、私は回復魔法を唱える。が、マリーさんによって制される。
「アメりん。あたしに復活(リザレクション)をかけてももう無駄だから、魔力は使わないで・・・・」
「何言ってるんですか!
まだ、回復魔法をかければ間に合いますよ!」
「あたしは、人魔よ・・・・
人間の部分には効くけど魔族が悲鳴を上げてあたしの生命力を奪うのよ。だから、今回復の魔法なんかかけたら魔族は封印から解かれてあたしは死んでしまうから・・・
だから、魔力を無駄にしないで・・・」
さすがに人魔の力だろうか心臓を刺されているのにまだ生きていた。
そして、言われた言葉に対して唇を噛み締めて感情を押さえつけていた。
「それより、ずいぶんと度がすぎるんじゃない?ダルフィンさん。」
マリーさんは空に向かって叫び出す。
『あら?そうかしら。
わたくしはそんなに度は過ぎてないと思うけど。
それより、マリーちゃん。そんなに大口を叩いてる暇なんてないはずよ。』
空から聞こえる声に私もゼルガディスさんもゼロスさんもその場を動くことができなかった。
そんな私達を置いてマリーさんは話し続ける。本当にこのままじゃあ死んでしまうのに・・・・・
「確かに大口を叩いてる暇はなさそうね。でも、あなたと戦うつもりもないわよ。」
『わたくしも戦うつもりなどはないわよ。
あなたをわたくしの部下にしてあげようと思ってここまで来たの。』
「断ったら殺すつもり?」
『そのままにして帰るわ。どーせ、そのままほっておいたっていつかは死ぬのだから。』
「あっそう?じゃあ、断るからとっとと帰って。」
マリーさんはあっけなくそう言うとバタリとその場に倒れた。
『そのまま死んでしまえばいいわ。じゃあね、マリーちゃん。2度と会わないでしょうけどね。』
「マリーさん・・・大丈夫ですか?」
「なんとかね・・・・・
それよりお願いがあるの・・・ルーの所に連れていってくれない?どーも一人じゃあ立てないみたい・・・・」
マリーさんはそう言うと微笑んだ。
「ゼロスさん!アストラルを通りましょう。
私達のパーティーなら誰一人としてアストラルの毒にやられませんから!」
「そうですね。じゃあ、掴まって下さい!行きますよ」
ゼロスさんがそう叫ぶと私達の姿はそこから掻き消えた。




「神官長様・・・・
そこを退いて。でないと、こんどこそ殺すけど?」
あたしは、ゼラスさんとの戦いで闇の部分がグラウに食われたようであたしは暴れたくなった。
「魔族に滅ぼされないで人間に滅ぼされるのか・・・
いいだろう、行け。もう、私には関係のない事だ・・・」
「そ。
じゃあ、殺さないでおいてあげる。感謝しなさい。」
そして、あたしはアストラルを通って町に姿を現わした・・・
そして、狂気に満ちた顔で魔法を投げはじめる。
「ふっふっふっふっ、あっはっはっは!!
滅べすべての住人よ!
あたしを閉じ込めたからこうなるのよ!!」
あたしはなんだか幸福に浸っていたような気がする・・・・
破壊という幸福に・・・・・魔族の幸福に・・・
「神官長様だって関係ないと言った。
あたしは何をしてもいいの!!だから、すべてを焼き尽くしすべてを滅ぼし尽くせ!!
くふふ・・・」
あたしは、人間にかまわず生き物や建物にまで攻撃をしかける。
もう、ここは、見たくない!あたしが閉じ込められると知ってあたしを助けなかったルーが憎い!心の奥ですべてを憎めと叫んでくる。
破壊の狂気。
だが、あたしは恐いなんて感じない。すべては怒りで我を忘れているだけの人間にすぎない・・・・こころの隙間に囚われた人間にしかすぎない・・・
「こ、この疫病め!!
長老に拾われて育てられた者の分際で!」
まだ、あたしに言い向かってくるものがいた。すぐに殺したいが、それを抑えてもう少し聞くことにした。
「やっぱりお前は人間の子ではない!!」
「人間の子でない?あたしが人間以外の何だっていうの?
魔族でなくて悪魔だって言いたいの?この口は。
それとも、考えている脳?
脊髄かもしれないわね・・・・ふふふ。そうね。脊髄のせいにでもしておきましょうか?」
あたしはそういってこいつの背中から脊髄を取り出す。あっけない・・・・
あたしの頭はどんどんおかしくなってきていた・・・・
何を考えたらいいかわからない・・・
そして、あたしは一件の家に視線を移した。みるとそこだけは被害を受けていない・・・・
「お爺様。お父様。あたしを拾って育てていたことは忘れない。
でも、屋敷は壊させてもらう。あたしの思い出を消させてもらう!」
あたしはそういって屋敷に魔法を放つがどうやら外れたようでちょっと壁に穴が開いた程度ですんだ・・・
あたしは軽く舌打ちをして
「外れたみたいね・・・・
まぁ、いいか。
ここだけは残してあげる。」
そして、あたしはその屋敷から離れていった・・・
が、代わりに一番憎き者にあった。
「あら、まだ生きていたのね。ルー。」
「どういうつもりだ!?」
「どういうつもり?それは、あたしの台詞。
ルーはあたしが捕まっているって知っていたのに助けにすら来なかった。そんな、あんたがあたしのことを何でもかんでも言える立場じゃないはず。一番よく分かってるでしょ?」
「そうだな。だが、お前はこの町になにをした!?」
「何って?お仕置きだよ。あたしを閉じ込めたお礼って奴かもしれないけどね。」
「それだけじゃないか!それ以外に何をしたって言うんだ!?」
「じゃあ、言ったあげる。あたしはあんたが町にいない時魔族を吸収した。
が、それがもとであたしは牢に閉じ込められた。そして、人を厄みたいに言ったのよ!そして、人間じゃないとも言われた。」
「マリー・・・・
お前は一体どうしたんだよ・・・・」
ルーがそう聞いてくるがあたしは自分がその答えを聞きたかった・・・・だけど、応えてくれる者なんか誰一人としていない・・・
「あたしは、あたし。いつものあたし。それ以外に何があるの?」
この時考えた。いまのあたしは魔族に乗っ取られたあたしだって・・・・・正気とか考えられない。これが自分だと思い込んでただただ、魔族グラウの言うことに反応する鉢。
「いや、お前はいつものマリーじゃない。
マリー!正気に戻るんだ!!」
ルーの言葉にあたしは、いや、あたしのからだすべてが反応した。
「ルー・・・
助けて・・・体がゆうこと聞かないの・・・・」
あたしは、何かの圧迫感から一瞬逃れてルーに言葉を言ったが次の瞬間

ザシュ

ルーが目の前でいや、このあたしに切り裂かれて・・・・
肉が切れる嫌な音・・・・
それが耳から離れない・・・・
「ル−−−−−−−!!!!!」
そして、あたしは叫び声を上げた。無論、正気に戻ったから。あたしは、ルーの命と引き換えに元に戻ったのだ。
「誰か!!ルーを、ルーを助けてーーーー!!!
お願い!誰かーーー!!」
あたしの声は町にこだまするが誰一人としてこない。
だって、あたしが・・・・殺したから・・・・・
だから、誰も来ない・・・・あたしのもとには・・・
それが分かっていてあたしは声を張り上げた。分かっているけど。頭の中では分かりたくなかったのだろう・・・・
ルーが死ぬなんて・・・






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4479罪の浄化 最終桜井 ゆかり 9/30-13:18
記事番号4478へのコメント




「さぁ、着きましたよマリーさん。」
私はそういってマリーさんを近くの岩の上に置く。だんだんと体温が低下していく体を気にしながら・・・・
「ルーシャ!いるんだろ!?早く出てこい!!」
「マリー・・・・大丈夫か・・?」
ゼルガディスさんの言葉に反応して出てきたルーシャさんはマリーさんに向かって手を伸ばした。
「大丈夫なんて言えないみたい・・・
それより、ごめんね。ルー・・・
14年前のこと。だから、貴方はここにいるんでしょ?」
「思い出したのか・・・
たく、こんな時に思い出さなくてもいいだろうが!馬鹿マリー・・」
「そうですね・・・。
それより、アメりん。あたしが助かる方法、一つだけ見つけた・・・・」
「え!?本当ですか!!?」
私は期待に胸を躍らせてマリーさんに聞いた。
だが、マリーさんは下を向いて
「ただ、成功するかどうか・・・・」
と、呟くように言った。
そんなマリーさんの肩に手を置いて
「成功する確率があるならそれにかけましょ。
絶対に成功すると思えば大丈夫です!」
そう言いながらマリーさんの乗せられている岩に足を乗っけて立ち上がった。誰か、雷鳴のセットをくれると嬉しいですけどこんな事を言ってる場合じゃありませんね。私はマリーさんの顔をみて返事を待った。
「俺も手伝うからな。マリーのことはリナ達と同じくらいの扱いだ。な、仲間として扱ってるからな。」
「僕もお手伝いさせてもらいますよ。大事なアメリアさんの仲間ですからね。」
マリーさんの周りに私達は集まった。そして、マリーさんは口を開いた。
「ありがとう・・・
こんなに優しくしてもらったのお爺様とお父様以来・・・
もう、死んでもいいかもしれない・・・・」
マリーさんは涙を流しながら私達に言ってきた。
「今、死んじゃうことは私が許しませんよ。
だって、まだ、知り合ったばっかりで聞きたいことはまだまだ沢山あるから。」
「そうね。じゃあ、やり方を教えるね。」
マリーさんは涙を拭き取って私が見た中で一番の笑顔を向けた。

やり方はいたって簡単でした・・・
でも、すぐに実行しないとマリーさんが死んでしまう危険性があったんです。
マリーさんは私達にこう言いました。
「あたしがグラウの封印を解くからゼロスとゼルはそいつを倒して。
そして、アメりんはあたしを回復する。」
と______

魔族を開放すれば回復魔法はかかる。でも、魔族を失ったことは人間に戻ると言う意味で今まで動いて話をしていたのだからすぐにでも死んでもおかしくはない・・・・
でも、マリーさんの笑顔がまた会おうね、って言っているみたいだった。だから、絶対に成功させる!
「聖なる癒しのその御力(みて)よ・・・

母なる大地のその息吹・・・

我が前に横たわる傷つき倒れしかの者に

我等すべての力もて

再び力を与えんことを・・・」
私は呪文をすべて唱え終るとマリーさんに合図をする。
そして、マリーさんは一つ頷き呪文を唱えはじめる・・・・
「我の中に吸収されし魔族グラウよ、
今、ここから解き放たんことを」

ブシュ

その呪文が終ると同時に血が吹き出してくる。
私は、すぐに呪文を解き放つ。
「復活(リザレクション)」
淡い光がマリーさんと私を飲み込みマリーさんの傷を癒していく。



『解き放った・・?
まぁ、よい。あの憎き小娘に我が裁きを!』
マリーより解き放たれたグラウは空にいた・・・
そして、魔力を集め放とうとすると空間を渡ってゼロスが現れた。
『おや、獣神官ゼロスよ。この私になに用かな?』
「貴方を倒させてもらいます。」
ゼロスはそういって薄らといつも閉じている目を開く。それだけなのにゼロスの瘴気がいつもの何倍以上になる。
その後すぐに2人の姿は消えアストラル・サイドで戦いはじめる。
ゼルガディスには見てる以外何も出来ない戦いだった・・・・



「うっ・・・!」
だんだんと復活をかけるのに疲れてきた・・・・
マリーさんの傷が相当深いから復活でもそう簡単には治らない。でも、今復活を止めればマリーさんに待っているのは死_______
「マリーさん!頑張って下さい!
もう少しですから!お願いですから死なないで下さい!!」
もう少し・・・
あと、もう少しで回復する・・・・
そして、すべての傷を塞いだ後私はその場で気を失った・・・・
「アメリア!!」
うっすらとある意識の中でゼルガディスさんの声を聞きながら・・・・・


「おい!大丈夫か!?」
ゼルガディスはそういってアメリアを抱きしめ脈を取ってみると、脈は正常に働いている。ゼルガディスは安堵の息をついてマリーの隣に寝かせる。そして、アメリア達を護るべく前に一歩足を踏み出す。
「俺も手伝いしてやるよ。」
「悪いな。」
ゼルガディスとルーシャは全力で結界を張って魔族の魔法攻撃から2人を護るように努力する。
が、ちょっとづつ押され出す。
「くっ、やばいな・・・」
「いや、大丈夫だ。空を見てみろよ」
ルーシャに言われゼルガディスは空を見上げる。するとさっきまで青空だった空がどんよりと曇っている。そして、ドラゴンが顔を出す。

「ふふ。あたしの魔法が無いとよわちぃわね。
ゼル、ルー。」

向かない2人に声だけかけてドラゴンに命令を下す。
「雷竜!魔族を叩き伏せなさい!!」
マリーが召喚したのは水の中にしか生息しない雷竜。どうやらアドリブで水の中ではなく空に召喚したようだ。
「そして、あたしの得意中の技!
出でよ!魔王竜(ディモス・ドラゴン)!!!」
短い印を結び周りに魔方陣を書き上げる。そして、雷竜と同じような一匹のドラゴンが姿をあらす。
「魔王竜!雷竜の援護ならびに魔族討伐を実行しなさい!!」
魔王竜はマリーの言葉に従い雷竜の援護に当たっている。そんな2匹の影響でゼルガディス達の攻撃が弱くなってきた。そのお陰で結界を解いても大丈夫なようになる。
「大丈夫なんだろーな?竜を2匹も召喚して・・・・。暴走とかしないだろうな・・・・」
「あ、するかもしれない・・・・」
「あほぉぉおおおお!!」
「いつもなら 暴走なんてしないけど・・・・
なんだかグラウに魔力を持っていかれたみたいだから・・・・・」
ぽりぽりとやたらと呑気に話すマリー。
「それ、本当ですか?」
「うん・・・
あたしの魔力の手応えが少ないから・・・」
「どのくらいですか!?」
ゼロスはグラウとの戦いを抜けてマリーにそのことを聞く為だけにやってきた。
「えっと、今までの自分の魔力が10だとするとグラウに取られたのは4ぐらいかな・・・・多分・・・・」
慌てた素振りはなくいつものような口調で言う。が、大体の半分を取られたということはマリーの体は相当衰弱しているはずだった。が、そんな素振りは全くなかった。
ゼルガディスは少し疑問に思うがすぐにそれを払いのけた。悠長に考えている場合じゃなかったからだ。
「来るから戦闘態勢をしろよ!!お前ら!!」
「あ、ごめん、ルー。
竜は暴走しないで。」
「ここは、任せましたよ!マリーさん」
「OK!任せておいて。」
ゼロスは一回アメリアに微笑みグラウとの戦いに戻っていった。だが、雑魚が何匹か戦闘がはじまってから寄り付いて来たから結構キツイ。マリーの竜でなんとか抑えているがそれもいつまでもつかも分からない。

『キシャァァァァァアア!!』

2匹の竜が突然声を上げた。
「あ・・・・
暴走した・・・・・」
そして、マリーはそう呟いた。誰かに聞こえないように心の中で言った言葉はみんなに丸聞こえだった。
「をぃ、暴走させてどーする。」
「マリー。なんとかしやがれ!!」
「え〜と、え〜と・・・・あ、魔方陣消しちゃえ。」
そういって足元にある魔方陣を急いで消しはじめる。のだが、
「アホかお前は!!
魔方陣を消したらもっと暴走するだろーが!!!」
「え、そうなの・・・・
知らなかった・・・」
「お前、本当に召喚術者か・・・?」
「うん。でも、魔方陣使ったのはじめてだったから。」
「呑気に会話なんてすんじゃねーよ・・・・」
2人はうっと声を漏らしすかさず戦闘態勢を取った。そして、ゼルガディスは呪文を唱えはじめる。
「あったしも!」
そして、ゼルガディスの呪文を唱えるのを聞いてマリーも唱えはじめる。
「封気結界呪(ウインディ・シールド)!」
ゼルガディスとマリーより早くルーシャは呪文を解き放った。
「攻撃の防御は任せておけ」
ルーシャはそう言い、術に専念しはじめた。そして、その時ゼルガディスの術が完成する。
「呪霊四王縛(アストラル・ブレイク)!!」
手に魔力が集まり敵に向かってそれを放つ。が、すぐに防がれる。
「いちかばちか、海王槍破撃(ダルフ・ストラッシュ)!!
出でよ!水の竜よ!!」
マリーはすぐ下にあった水溜まりに手を置いてそう言ったが無反応。
「駄目みたい・・・・」
そう聞こえるか聞こえないかぐらいの声で呟き違う呪文を唱えはじめる。
「覇王雷撃陣(ダイナスト・ブラス)!!」
覇王の力を借りた攻撃魔法を放つゼルガディス。それくらいの術なら通じるようで何匹かの魔族が砕け散る。
「これならどうだ!!
魔皇霊斬(アストラル・ヴァイン)!!」
棒に毎度お馴染みの魔皇霊斬をかけて違う呪文を唱えだした。
「力押しか?だが、それも一つの手になるだろう。」
そう呟いて魔皇霊斬の詠唱に取り掛かった。が、マリーの詠唱の終わりの方が早い。棒を高らかに振り上げ

「魔王破斬撃(ルビーアイ・ストラッシュ)!!!」

そういって振り下ろす。すると、魔族が使う衝撃波と同じ衝撃波が生まれ出て魔族(と、竜2匹)に向かって空を切りながら走っていく。
ゼルガディスは驚いて呪文を中断し、ルーシャも唖然としてその光景を見あげていた。
衝撃波は魔族の所まで来ると拡散をはじめ雑魚をアストラル体を残さないぐらいまで切り刻んだ。
「どーだ、あたしの作った魔法の威力は・・・・」
弱々しく声を上げてその場に座り込んだ・・・
「大丈夫か!?マリー!!」
ルーシャが慌てて見てみると気絶していた・・・・ι
「気絶してやがるよ・・・ιι」
「どうやら、片付いたようですね。」
と、言葉が聞こえてくる。声の方を振り向くとへーぜんと立って手を上げて「やっ」と言っているみたいだった。
「それにしても、先に人間に戻りましたねぇ。マリーさん。」
「あいつは吸収しただけだ。吸収したやつをを解けばすぐに戻る。」
そして、何時間か経って2人は目を覚ました。



「ごめんなさい。
皆さん。謝って済む問題じゃないことは分かっています。
あたしは、2度と魔族を吸収しない事にします。
そして、あたしはあなた方のすべての怒り、悲しみをしまい込んで旅に出ようと思いません。だから、ここに残りたいそう思っています。ルーの代わりに・・・・」
「いや、その必要はないぜ。俺達はお前を怨んではいない。むしろ謝りたかったのさ。
だが、街の人間は信用しようとしなかった。だから、辛いめにあったのさ。すまない。マリー。」
「ルー・・・・・
でも、あたしはここに残る。自分の為にもそうした方がいいと思うの。だから・・・・」
「いや、果たせなかった約束。それが心残りだ。お前は旅をして生きろ。俺の分までな。」
ルーシャさんはそれだけ言うと体が透けはじめる。
「ルー!
逝かないで!あたしを一人にしないで!!」
「間違ってるぞ。マリー。後ろを見てみろ。
お前には仲間がいる。付いていって世界を見てまわれ。それが、俺からの最後の願いだ。」
「分かった。それなら、あたしは旅に出る。ルーの分まで生きる。
そして、みんなの役に立ってくる!それが、あたしの罪の浄化になるなら。」
マリーさんは飛び切りの笑顔をルーシャさんに見せて私の方を見た。
「アメりん。生の法円(ホーリー・レザスト)を唱えてくれない?
ここにいるみんなの為に。」
「え、で、でも・・・ルーシャさんまで巻き込みますよ。」
「いーから。唱えて。」
私はマリーさんにそう言われ呪文を紡ぎだした。それは、失われし古代の魔法。神聖呪文。
「生の法円・・・」
祠を白い光が飲み込み魂達が天へと昇っていくのがハッキリととらえられた。その中にルーシャさんもいた。
彼は実体を持たない魂の塊だったのだろう。そして、自分の魔力で体を作り出した鉢だったのだろう。それを分かっていてマリーさんは呪文を唱えるように言ったのだろう。
白い光が消え去り後味の悪い静寂に包まれた・・・そして、その静寂を打ち破ったのは、
「さ、行きましょうか?新しい旅に。あたしの罪を浄化する為にも、ね。」
一番辛そうなマリーさん。そういって明るく振る舞い歩き出した。
「明るいですね。マリーさん。」
「でも、本人の中では気持ちの整理が付いたんだろう。」
「じゃあ、僕たちも行きますか。新しい旅に」

「ほ〜ら!!早く来てよ!!こんなに綺麗な空が見えるよ!!」

がけの方からマリーさんは私達を呼び寄せる。私達はそこまで駆け寄って見るとものすごく澄んだ青空を見上げた。
いつか、マリーさんの心も闇が晴れてこんな青空のようになると思います。
これは、私の予知。絶対にマリーさんは闇をなくせるでしょう。


だから、それまでは私達も一緒に、仲間と一緒にいましょうね。マリーさん。


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ふう。終った終った。
でも、まだ続きあり・・・・・まだ、途中だけど・・・・・
って、こんなこと言ってどうするんだろう・・・・・・
まぁ、次があったら読んで下さい。

う〜・・・・・・
動くんじゃなかった・・・・・・
投稿するんじゃなかった・・・・・・ι
熱上がっただろうなぁ〜(風邪ひいてる人)



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