◆−罪の浄化  〜プロローグ〜  &質問。−桜井  ゆかり(9/21-21:44)No.4381
 ┣答えのようで答えじゃない−ねんねこ(9/22-15:27)No.4396
 ┃┗Re:答えのようで答えじゃない−桜井  ゆかり(9/22-20:09)No.4401
 ┗罪の浄化  1−桜井  ゆかり(9/22-20:12)No.4402
  ┗罪の浄化  2−桜井  ゆかり(9/23-15:45)No.4414
   ┗罪の浄化  3−桜井  ゆかり(9/24-12:11)No.4424
    ┗罪の浄化  4−桜井  ゆかり(9/24-12:13)No.4425
     ┗罪の浄化  5−桜井  ゆかり(9/27-16:39)No.4461
      ┗罪の浄化  6−桜井  ゆかり(9/27-16:41)No.4462


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4381罪の浄化 〜プロローグ〜 &質問。桜井 ゆかり 9/21-21:44



あ〜。こんばんわ。ゆかりです。
今、ケータイの着メロ入れました。らいおんハートを・・・・・
って、私の事を話をしていないで、
新しくはじめます罪の浄化です。
なにが、罪だって?もちろん、秘密です。
あ、あと最初に注意しておきます。これは、マリーさん主役の物語です。前の赤の竜神で説明仕切れてなかったので・・・・・
作ってみました。(ついさっきだし・・・)


_________________________________________



「ルー。もうすぐ冬。あたし達旅が出来るのよね?」
「ああ。もうすぐだな・・・」
「早く行きたいね。旅。」



「出でよ!
魔王竜(デイモス・ドラゴン)!!!
そして、我が意に従え!」



「疫病神め・・・・
その鉢に刻まれた疫め。」
「ちょっと!誰が疫病神よ!あたしはただ、町を助けただけでしょ!」
「誰が頼んだ?誰がそんなことを頼んだ?
頼まれもしないことをやってどうなる。わたしは、分からないな・・・」



「マリー・・・・」
赤い血だまり・・・・
それは、あたしの周りで池と化す。
「正気に・・・・戻れ・・・・」
「ル・・・ー・・・助けて・・・・
体が勝手に・・・動くの・・・・」
あたし自分を止めようとするが体はルーを攻撃する。

ザシュ

肉が切れる嫌な音・・・・
「ル−−−−−−−!!!!!」
そして、あたしは叫び声を上げた。無論、正気に戻ったから。あたしは、ルーの命と引き換えに元に戻ったのだ。
「誰か!!ルーを、ルーを助けてーーーー!!!
お願い!誰かーーー!!」
あたしの声は町にこだまするが誰一人としてこない。
だって、あたしが・・・・殺したから・・・・・
だから、誰も来ない・・・・あたしのもとには・・・
それが分かっていてあたしは声を張り上げた。分かっているけど。頭の中では分かりたくなかったのだろう・・・・
ルーが死ぬなんて・・・
そして、町が死んだなんて・・・・・



「おはよ・・・」
こんな夢を見た日は気分が優れない・・・・
これが、あたしの過去だと考えるとおかしくなりそうだった。体が心が・・・・
「どうしたんです?顔色が優れませんが」
「なんでもないわ。気にしないで・・・・」
ゼロスの問いにあたしはなにげなく答えて椅子に座ってテーブルにあったメニューを手に取る。が、食欲がない・・・・とりあえず何も頼まないのもアメりんを怒らせるからてきとーにレモンティーを頼んだ。
「で?何があったんだ?ここら辺ろくに食事を取ってないじゃないか。」
「そうですよ。何か食べないと体に毒です。」
「食欲がない・・・・・」
「毎日そればっかりじゃないですか!
一体どうしたんですか!?」
あたしが言っている最中にアメりんがあたしの言葉を遮った。少し怒りの感情を出しながら・・・・・
普通なら心配してくれるのは嬉しいのだが、今日は何故だかうざったかった・・・・・
でも、なんとか言葉を口から出す。
「なんだか夢見が悪いの。ただ、それだけ。」
あたしはそれだけ言って運ばれてきたレモンティーを口に含んだ。紅茶の香りを嗅げば少しはこんな気分が解消されるかと思ったが間違いだったようだ。
なんだか、吐きけがしてきた・・・・
助けて・・ルー・・・・
ルー・・?そういえば、ルーって誰だろう・・・
夢の中でも仲よさそうだったけど・・・・・。顔は思い出せない・・・・。でも、助けて・・・・・・
なんだか苦しい・・・。気が遠のく・・・・

バタン・・・・・

あたしはテーブルにうつ伏した・・・・
その後の記憶はない・・・・・・
ただ、記憶を失っただけだったらいいんだけど・・・・・・。どうか、他の事をやってませんように・・・・・


__________________________________________


こんなプロローグなんですが、読んでる皆様に質問をさせていただきます。
この物語の主人公のマリーさんに関する質問です。
1、マリーさんのことが好きですか?
2、これの話には結末が2つ用意されています。どちらがいいですか?
A,マリーさんと4人でまた旅路に付く。
B,マリーさんが死んでしまう。
この2つです。
できればお答え下さい。実は、マリーさん赤の竜神あたりで死ぬ予定で作ったはずなんですが生きてます。
ですので、絶対に何処かで死ぬ予定です。ここで死ななくてもこの次の話で死んでしまう予定です。(たぶん)
ただ、死期がちょっとばかし伸びるだけです。でも、死なない確率30%。
これは、1の質問で変わります。
死んでほしくない方が多い場合はマリーさんを連れ歩きます。どこまでも(笑)



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4396答えのようで答えじゃないねんねこ E-mail 9/22-15:27
記事番号4381へのコメント

ねんねこです。
マリーさんについての質問ですが……
うーん……ねんねこ的にはマリーさん好きです。
マリーさんの生死については……やっぱりゆかりにょんの判断と言うことでしてみたらどうでしょうか。
ねんねこはゼルアメ(もしくはゼロアメ)があれば、どんな話でもオーケイな奴なので……ゆかりにょんがマリーさん好きならいつまでもつれていけばいいと思うんですけどね……
オリキャラについてはうちもクラヴィスがいるので結構気になる話題ではあるのですが……結局は自分の判断だとねんねこは思っていまふ。
でも、ねんねこはマリーさんには生きてて欲しいですね。なんか話の続きも気になるし……
うーん……結局何の役にも立たないよーな答えだなぁ。
ごめんなさひ。
というわけでねんねこでした。

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4401Re:答えのようで答えじゃない桜井 ゆかり 9/22-20:09
記事番号4396へのコメント


>ねんねこです。
>マリーさんについての質問ですが……
>うーん……ねんねこ的にはマリーさん好きです。
好きって言ってくれてありがとう。ねんねこさん。

>マリーさんの生死については……やっぱりゆかりにょんの判断と言うことでしてみたらどうでしょうか。
ゆかりにょん・・・?
じゃあ、ねんねこさんは、ねんねこにょん・・・?

>ねんねこはゼルアメ(もしくはゼロアメ)があれば、どんな話でもオーケイな奴なので……ゆかりにょんがマリーさん好きならいつまでもつれていけばいいと思うんですけどね……
そうですねぇ〜・・・・・


>オリキャラについてはうちもクラヴィスがいるので結構気になる話題ではあるのですが……結局は自分の判断だとねんねこは思っていまふ。
まぁ、そうだと思います。普通は・・・・・
でも、皆さんの反応がよかったら殺すの勿体無いような気がして・・・・

>でも、ねんねこはマリーさんには生きてて欲しいですね。なんか話の続きも気になるし……
死期伸びるの方ですね。
今、マリーさん死なない度40%かな・・・?


>うーん……結局何の役にも立たないよーな答えだなぁ。
>ごめんなさひ。
大丈夫ですよ。
役に立ちますから。

>というわけでねんねこでした。
ゆかりにょんでした。(早速使ってみた奴)

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4402罪の浄化 1桜井 ゆかり 9/22-20:12
記事番号4381へのコメント



あの後、マリーさん、アメちゃん、ゼルガディスさん、ゼロスさん。この4人はどんな冒険を楽しんでいるんでしょうか。
では、罪の意識を消し去る為、罪の浄化スタート。


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「今日もいいお天気ですね。」
一番先頭を歩くアメりんが空を見て呟いた。
確かに青空が広がっており、雲一つも無い完璧な青空だった。
あたし達4人はゼフィーリアを出て沿岸諸国連合国に向かっていた。何故かというと、沿岸諸国連合国のある山に封印の祠があるらしくゼルが「怪しいな」と、言って行くこととなった。
封印の祠に行くっていいだしてからあたしは食欲がなくなってきている。あたしの過去となにか関係のあるところなんだろう・・・・
目的地の無い旅だったものに目的地が付いただけでアメりんは騒いでいたが・・・・
だが、唯一人行きたくなさそうな人がいた。それは、あたし。その話が出るたびに「本当に行くの?本当に行くの?」と何度も聞いてきた。
なにか、嫌な思い出でもあるのだろうと、3人は思っていたに違いない。でも、自分でも分からなかった・・・・



そして、何時間後封印の祠に一番近い街に着いた。のだが、あたし達達が街に入ったら雰囲気が楽しさから絶叫に変わっていた。
一体なにが在ったのだろうか。何も知らないあたし達は首を傾げるしかなかった。
「あの、あたし・・・なんだかこの街には来たらいけなような気がする・・・。
今日は違うところに泊まってるから、明日また来るからこの街に絶対にいてね。」
そう言い終わるとあたしは慌てて街の向こうにそびえ立つ大きな大木の方を目指して走っていった。目に涙を溜めながら・・・・
「どうしたんでしょうね。マリーさん。」
「さぁな・・・
だが、この街に何かあるんだろう」
「マリーさんは、明日また来るでしょう。今日のところは宿屋に入ってすぐに寝ましょう。」
3人は宿屋に入りちょっと遅めの夕食を取って眠りについた・・・



「どうして、あたしはこの街にいるんでしょうか・・・
昔、人魔になったころに破壊し尽くした街に・・・・」
ここに来て少しだけ記憶が戻ってきた。昔、ここに住んでいてこの街の人になにをしたか・・・・
あたしはあちこち壊れた屋敷の2階にいた。
昔・・・、遠い昔。あたしはこの街を全壊させ尽くした。あたしの意志でなく魔族の・・・もしかしたらあたしかもしれないけど・・・
そして、あたしの住んでいた街をあたしの大切な親を、そして友人を壊し尽くした・・・・
そして、我に帰った時はもう遅かった・・・・周りには残骸が残るのみだった・・・
もう、それから14、5年も経っている。忘れた人も多いだろうがあたしのの体は時間が止まっていて動き出す事はない・・・だから、かえって人の目に付きやすい。それも、この街では特に・・・
「これ・・・」
あたしはあるものが目に付いた・・・
それは、小さな墓標。
刻み込まれた名前はマリー・・・・
「どうして戻ってきたの・・?この街に、悲しい想いでの街に・・・」
あたしはゆっくりと自分に問うように言った。が、何一つ言わないで小さな墓標を見つめ続ける。そう、『マリー』の墓標を・・・・

これは、人魔になった日この街を壊した日に自分は死んだ事になって新しく生まれ変わる証拠だった・・・
そして、街から外に出たが、破壊し尽くした後で気分は暗く、ふらふらと歩き何処かの街について倒れてしまい、その街にあったスターウォン家のに引き取られた・・・
が、そこで待っていたものは苦痛。人魔のお陰で体術、魔力共に人間の限界を超えていて棒術の天才達もあたしには敵わなかった。そして、跡継ぎに選ばれ本当の跡継ぎ達にその家を追い出されアメりんとゼルの二人に出会った・・・


ぴちゅぴちゅ

「う・・・う〜ん・・・
あ、朝・・?」
あたしはいつのまに兼寝むってしまったのだろう・・・すずめの声で目が覚めた。そして、昨日アメりん達に言った言葉を思い出す。
「早く行かないと!」
外に出ようとしてはっとなる。
あたしの顔と姿は街の人達には知られている。このままの姿で行けば上がるのは悲鳴と絶叫の2つだけ。
思い出すたびに声が頭のなかにこびりつく。外にでていかない。そしてまた、思い出しその場に蹲ってしまった・・・・
この前の紅茶の時と同じような吐き気まででてきた・・・
あたしはそれほどこの町を嫌っているのだろうか・・・・


________________________________________________



罪の浄化の1でした。
マリーさんの記憶がない謎を徹底的に解剖します。
どんなお話が出来上がるのやら・・・・



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4414罪の浄化 2桜井 ゆかり E-mail 9/23-15:45
記事番号4402へのコメント




「ねぇ、どうしてあたしはここからでてはいけないの・・?」
どうして・・・?

「貴方は悪い子だから・・・」
悪い子・・?あたしが・・・?

「何もしてない!あたしは何もしてない!」
そう、あたしは何も・・・・・!

「してない訳ないよね・・・」
もう一人のあたしが現れてくにぃっと顔の表情が歪んであたしを嘲笑っていた・・・・



「お、おはよう・・・皆さん・・・」
あたしはぎこちなくアメりん達に挨拶をした。が、
「ま、マリーさんですよね・・・」
ゼロスがそう聞いてきた。
何故かというと、いつもの服装と全然違ったからである。
軽い武胴着に似た服装と切れ目の入ったマントではなく、青い神官服とマント。ご丁寧な事に髪の色まで変えてみた。いつもは赤の短い髪だが、今日は黒髪。染めたの。
「そうよ。
昨日のような事が起こらないように服装とかを変えてきたの。
ここは、昔住んでた街みたいだからね。」
そう言うとみんなが何かを言おうとする前に歩き出した。
「マリーさん、何か隠してますね・・・・
私達の知らない何かを・・・」
「そうだな。
だが、マリーの事だ。誰にも話さないだろう。」
「そうですね。マリーさんは少し強情な方ですもんね」
歩き出したあたしの後ろでひそひそと話をする3人。だが、そんな3人に気付きあたしは声をかける。いつもと同じ声、同じ表情で。
「ほら、早く来ないと置いてくよ」



「お前は街の疫病神だ。
魔族を取り込んだ疫病神。」
ぞっとするほど冷たい声でこの街の神官長はあたしに言った。
「なんで!?あたしは、この街を護っただけじゃない!!それなのに、どうしてこんな所に押し込まれなくちゃならないの!?」
あたしは大声を出し叫んで反論するが
「誰がそんな事を頼んだ・・」
きっぱりと返された。
「頼まれてない・・・・頼まれてないけど・・・
この街を、あたしの住む街をなくすのは嫌だからあたしの能力を使っただけでしょ!
それなのに・・・・
神官長様は何が不服なの!?」
「不服?そうだな・・・
わたしは、街は燃えて人々が殺された方がよかったな」
「なんで!?あたしは、そんなの見たくない!!」
そう強く言って呪文を唱えずに魔法を生み出す。そして、扉に向かって解き放つ。
すると、何処からか美女が出てきた。あたしは、そいつを睨んで
「何者?」
と、低く威圧感たっぷりな声で言った。
「そんな恐い顔しないでよ。
それより、人間の中に魔族ねぇ・・・面白いわね。今度組み合わせてみましょう。名前はそのまま人魔、かしら・・」
「あたしは、何者って聞いたの。そんなこと聞いてないわ!」
「ゼラスよ。ゼラス=メタリオム。貴方も聞いた事があるでしょ。」
ゼラス=メタリオム。高位魔族の5人のうちの一人。ドラゴン殺し(ドラゴン・スレイヤー)の生みの親。そんな人がどうして、あたしのところに!?
内心ではビックリしてるが、顔は平然を装い
「ふ〜ん、ゼラスさん、か・・・・
あたしはマリー。マリー・シャイエ。で?あたしに何のよう?もしかして魔族に入れとか?」
と、ゼラスさんの目を見てしっかりと言った。
「違うわ。只、貴方の出していた負の感情に寄ってきてみただけ。
どう?なっとく出来た?」
「あんまり・・・
ま、魔族の言うことは信用しない方だから。」
それが、あたしとゼラスさんの出会い。この後延々と戦ったけど・・・・



あたしは考え事をしながら歩いていた。
ひたすら昔の事を思いださないように。だが、なにを考えてもどう頑張っても考えが封印の祠、そこに考えが集中してしまう。
なぜだか分からないけど・・・・
「あ・・・・」
あたしの意識がこっちの世界に戻ってきたのは、夕日が山に差し掛かる頃だった。あたしは後ろを向きアメりん達に
「この辺で休む・・?」
そう言った。が、後ろには誰もいない・・・
「あ、あれ・・・3人は・・?
もしかして、あたしが道を外れていったの・・?」
と言って辺りを見渡す。が、やはり誰もいない。
「どうしよう・・・」
あたしは、必死にアメりん達を探したが見つからず途中で疲れて眠ってしまった。


______________________________________________



マリーさんってば実は、本名がマリー・シャイエって言うんです。
じゃあ、マリホンゴット・スターウォンは?となりますがご安心を。そこまで書きますから。






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4424罪の浄化 3桜井 ゆかり 9/24-12:11
記事番号4414へのコメント



あたしは、遠い昔の夢を見ていた・・・・
記憶の底に封じ込められた・・・・嫌な、そして苦い記憶・・・・



その時あたしは一時的な記憶喪失になっていた・・・・
なにをさっきまでやっていたか、何処にいたか、何処の生まれか、自分は誰だか分からなくなっていた。
でも、罪悪感だけがあった。なんで罪悪感があるのすらも分からない。何日歩いたかもわからなく時間の感覚もなくなっていた・・・・・

バタン・・・

あたしはそこに倒れてしまった。もう、歩けない。
あたしはどこかに逃げようとしていた。何処だか分からない。でも逃げないと殺されてしまうと思ったから。でも、もう逃げられない。あたしはここで殺される。そう思って目を閉じた。


「あれ・・・?ここは何処・・・?」
あたしは目を開けた。さっきまでいた道が広がっている訳でもなく天井が広がっていた。
きっと誰かがあたしのことを行き倒れだと思って助けたんだろう。
「・・・・・あたしって一体誰なんだろう・・・」
あたしはそう口にする。まだ、記憶はなかった。
「おや、目が覚めましたか?」
「え・・あ、はい・・・
助けてくれたの・・・?」
「なにを言うのです。貴方は私の一番の娘のマリホンゴットじゃないか」
「え・・・
そうなの・・?ごめんなさい・・・。混乱してるみたい・・・」
あたしはあいまいな答えを返して黙り込む。よく分からなかった。心の中では違うと言っているが、何故かあたしはここの長女になった。でも、自分でもよく分からなかった・・・。なぜここの長女になったのかも・・・
この時からあたしは、マリホンゴット・スターウォン。マリー・シャイエの名前を捨て去りスターウォン家の跡取り娘となった。
あたしの能力、棒術の強さ。すべてが役に立った。
だが、すべて記憶が戻る前までのこと。記憶が戻った後は前より強くなり誰もあたしに勝てなくなった。
そして、魔族の力も加わり時々本物の魔族すら呼ぶこともあった。あと、時に魔族の力の源の瘴気を外に出すことがあってみんなに恐れられるようになっていった。
そして、何時の間にかあたしの感情は消え去っていた。
閉め切られた空間にあたしは耐えられなかったのだ。みんなの冷たい目が耐えられなかった。その街にいるのが苦痛となった。
そして、逃げ出した。そこから自由を求め。苦痛を取り去る為に・・・
そして、出会った。あたしと同じような境遇の人間に・・・・ゼルに。そして、癒すアメりんに・・・


でも、まだ何か思い出せない何かがある・・・
一番大切な何かが・・・・


「お前に大切なんかあんのか・・?」
誰・・・?あなたは誰・・・?
「まさか、お前俺のことまで忘れたとか言うのかよ!」
だから、誰!?あなたは一体誰なのよ!!
答えなさいよ!!


バッ

「はぁ、はぁ、はぁ・・・・」
マリーはいきなり目が覚めた。体に汗をだくだくと流して・・・・
「何なのよ・・・
一体誰なのよ・・・あいつは・・・
ん?あいつ・・?あいつって誰?」
マリーは頭をひねらせて考え込むが思い出せなかった。いや、いま見た夢すべてを忘れてしまったと言った方がいいだろう。
「変なの。どうしたんだろう・・?あたし・・・
ま、いっか。とりあえず封印の祠でも行ってみよっと。もしかしたら、アメりん達いるかもしれないから。」



「とりあえず、封印の祠に来てみましたけど、いませんね。マリーさん・・・」
「見当違いだったのではないですか?ゼルガディスさん」
ここに来ればどうだろうと提案したゼルガディスの方にゼロスはいやみたっぷりな言葉と顔をむけた。
だが、ゼルガディスはにやりと不敵な笑いを浮かべ
「どこが見当違いなんだ?」
と、視線をあるところにむけて言った。ゼルガディスの視線の向こうから魔族の気と人間の気が混ざり合ったなんとも言えない気配がこっちに向かって来ていた。身近に考え付くとしたらマリー以外いないだろう。
そして、思ったとおりの人物、マリーが姿を現わす。ゴーレムに乗って・・・・
「あ、遅くなちゃったみたいだね。」
気軽に話し掛けあたしゴーレムから降りてゴーレムを土に還す。
「さ、じゃあ行こうか。」
「あ!マリーさんちょっと止まって下さい!」
「ん?なに・・・?」
歩きながら顔だけ後ろに向ける。だが、祠のところに行くと弾き返された。
「い、いたた・・・
な、なに・?この結界みたいなの・・・」
「さあな・・・
俺達もこの結界に足止めされているのさ。」
ゼルの言葉にあたしはぴくりと反応して
「じゃあなに?あたしのこと待ってた訳じゃないの?」
と、聞き返した。ゼルは「うぐっ」っとなり黙り込む。
ほ〜。置いていくつもりだったのね。よーく覚えておくわ。
「ちゃんと待ってるってまとまったはずなんですけどゼルガディスさんとゼロスさんは先に行こうって行っていたんですよ。」
「ほ〜〜。あたしのこと置いていくつもりだったの。」
あたしはゼルとゼロスを睨みながらそう言った。
「ま、いっか。置いていかれたって・・・・・・
ん・・?置いていく、置いてかれる・・・」
その言葉にあたしの頭の中にあることがフラッシュ・バックする・・・


「・・・・・置いていけ・・・・
俺は重たいだろ?ここに置いてけ・・・・・・・」


あたしは一瞬頭がぼーっとして前に倒れる。それを、ぱっと支えるゼロス。
「大丈夫ですか?マリーさん。」
ゼロスが声をかけると我に返ったようにはっとなる。
「あ、ごめん。ゼロス・・・」
そういって立ち上がり封印の祠を見上げた。
「誰か、いるんでしょ!?出てきて。ねぇ、お願い出てきて!!」
そして、あたしは叫ぶようにそう言った。
すると、あたしの声に反応したように白い陰が何個か浮かび上がる。
「・・・神・・・・言った・・・」
「・・魔め・・・・えろ・・・」
何かを言っているようだがよく聞こえない。
「な、なんだ?これは・・」
「霊でしょうかね・・・」
「霊?
浄化出来ない魂のことですか?」
ゼロスが言ったことに疑問を覚え質問するアメりん。だが、その答えはゼロスではなくあたしが答えた。
「憎しみを持った魂のこと。
あの人達は、心から憎しみが消えないみたいね・・・」
−あたしへの憎しみが・・・−
あたしは心の中でそう言葉を継ぎ足した。
アメりんは悲しそうな目をむけて
「誰がこんな憎しみを植え付けたんでしょうか・・・」
と言った。誰も憎しみを植え込んだ人物が近くにいるなど思わないのだろう。だが、
『そこにいる。マリー・シャイエだよ』
そのことをきっぱりと言ったのはあたし達ではなく結界の中から出てきた一人の男性。
アメりん、ゼロス、ゼルは戦闘態勢を取るがあたしはいつもの元気さがなくなり顔面蒼白になり後ろに下がっていった。
「ルー・・・・」
あたしはぼそっと消え入りそうな声で呟いた・・・
何故だかは分からないけど・・・














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4425罪の浄化 4桜井 ゆかり E-mail 9/24-12:13
記事番号4424へのコメント




「ルー・・・」
あたしは消え入りそうな声で呟きそこに座り込んでしまった。ただ、一つ疑問があった。それは、自分でも誰の名前を呼んだのか分からなかった・・・・・
そして、短い静寂の後・・・あたしは口を開いた。
「あなた・・・・誰?」

ズゴガン

あたしが呟いた一言でみんなは一斉にひっくり返った。それも、引き付けていた状況だった為起き上がる気力も無くなったようだ。
「し、知り合いじゃないんですか・・・?」
なんとか気力を振り絞り声をあげるアメりん。が、その言葉がひっくり返っているみんなにトドメのダメージを与えた。
「わかんない。だから、誰って聞いたの」

カクン

あたし以外が起き上がる気力もすべてなくなったようだ。
「でも、どこかで会ったことがあるような気がするんだよね。ねぇ、教えてくれない?」
あたしは地面に伸びてる男性の側に腰を下ろしてそう聞く。
「お、俺のことまで覚えてないのか・・?」
「までって、なんか関係が在ったの?あたしとあなた。」
「そこまで忘れるなよ・・・
俺はお前の時間が止まったことが嫌で自分の時間を止めたんだよ。昔と変わらないのに思い出せないのかよ!」
その言葉が何故か心に響き渡り真剣に考え込む。他の皆さんはもう喋る気力もないようにぐったりと伸びて話だけを聞いていた。
「う〜んと、え〜っと、ルー・・・
ルー・・・・。あ!カレーのルー!」
「違うつーの!!それギャグを入れただろ!?」
「いや、あの・・何と言うかこれしか思い付かなかったから・・・」
「あのなぁ・・・
俺の存在ってそんなちっぽけだったのかよ・・・。俺だよ、ルーシャ・カウンリード。思いだせ!マリー・シャイエ。」
「あたしは、マリホンゴット・スターウォン。あなたの言うマリー・シャイエじゃないわよ。と、いうか捨て去ったのよ。そんな名前は、ね。でも、マリーは変わらないわ。」
冷静な口調で言うとルーシャはなんとか立ち上がりあたしの正面に座り込む。
「思い出せないのか?」
「正確に言えば昔街であったことすべてが思い出せない・・・。霧がかかっているみたいでもやもやしていて、なんにも思い出せない。破壊したと言う言葉以外思い付かないのよ!」
あたしが強く言うと後ろでやっと起き上がれたアメりんが、
「”破壊”って、マリーさんって、悪だったんですか・・・?」
「あのねぇ・・・
いい?あたしは自分の中に魔族を吸収したのよ。それが、高位の魔族となればあたしの体が持たないの。だから、負の感情が増幅するとあたしは魔族になちゃうの。だから、正確に言ったらあたしじゃなくて魔族が破壊したの!
わかった?」
あたしは自分の顔をアメリアの顔ぎりぎりまで近ずけて真剣な顔で話をした。いや、脅したと言った方が効果的かもしれないけど・・・
「わ、わかりました・・・」
「それで、ルーシャとやら何が目的なんだ?こんなところに結界を張って人払いまでするなど・・」
「ここは、誰も近ずけてはいけないところ。只それだけだが・・・」
「ルーシャ。隠し事は止めよ。ここは、あたしが昔閉じ込められたところでしょ。」
あたしが真剣に聞くとルーシャは頷いた。
「そこだけはハッキリと覚えてるから・・・
そして、ここであたしはゼラスさんと出会った。どーも、吸収した魔族が覇王の部下の者だったらしく驚異になるって言ってたの。」
「なるほど・・それで、ゼロス様のことを知っていたのですね。」
「そ。
まぁ、戦って苦戦してたのは最初のうちだけ。後になるほど魔族の力も操れるようになったから。」
「中に入るか・・?」
ルーシャがそう聞くともちろん自称作戦会議が発足された。
「どうします?」
「マリーさんの意見を聞いて決めましょう。」
「あたしは・・・記憶を戻す手がかりになるかもしれないから・・・・」
「なら、行くか?」
「そうね。入ろ。中に」
あたしがが決断をくだすと5人は封印の祠に入っていった。


「ここ・・
あたしが閉じ込められてたところ・・・」
あたしは歩き出しある檻のところで足が止まった。
その檻は扉が焼き焦げていて溶けた鉄が下で固まっていた・・・。そう、昔あたしが魔法を放ったところの証拠だった。
「閉じ込められた?どういう意味ですか?」
あたしの言葉に反応したのは正義がモットーのアメりん。
「そのまんま。ここに、街の人に閉じ込められた・・・
お前は疫病神だ、と言われて・・・・」
そして、あたしは黙り込んだ。
結局何も思い出せずゼルの元に戻す方法も存在しなかった・・・
なにも収穫がなくて今日、という日が終ると言う頃街に戻っていったのだが
なにやら様子がおかしい。
『ぐぅぅうぅうう』
街の方から獣の叫び声が聞こえあたし達は駆け出した。
そして、衝撃的なものを見ることとなった。それは、あたしの一番よく知っている人。
「し・・・神官長様・・・・?」
そう。昔あたしを閉じ込めた神官長様。ただし、姿が魔族そのものと合成したような不完全な人魔の姿と似ていた。
「おや、疫病神君ちょうどいい時に来たなぁ。
私は、今魔族が為し得なかったことをしてるんだよ。君もやってみるかい?」
「神官長様・・・
その姿は一体・・・」
あたしは恐る恐る聞いた。多分答えは自分の中でも分かっている。でも、どこかに見とめたくない心があるようで、なんとか聞くことができたのだろう・・・
「私は、ダルフィン様に人魔にしてもらったのさ。
君のようにね。」
「あたしは好きで人魔になった訳じゃない!!
前にも言ったでしょ。街を護る為に、人を護る為に魔族を吸収した、と」
「誰が、そんな事を頼んだのだい?死んでもそれは運命だったんだ。だが、その運命を君が壊したのさ。
でも、その後君に殺されただろ?それが運命だったのさ。この街の人の。」
「違う・・・
そんなの運命じゃない。運命は自分の力で切り開くもの。誰かに決められるものではないわ!」
あたしはなんとか神官長様を睨み戦闘態勢を取った。3人も戦闘態勢を取った。








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4461罪の浄化 5桜井 ゆかり 9/27-16:39
記事番号4425へのコメント




「街の人とザコをお願いね。
あたしは、神官長様と戦うから。」
「大丈夫なのか?相手も人魔だぞ。」
ゼルが声をかけてくるがあたしは不敵に笑い
「あたしは、覇王の部下を吸収した完全な人魔よ。普通の未完成の人魔なんかに負けないわよ。」
神官長様に突っ込んでいく。魔法を溜めながら。
「マリー。君は私には勝てないよ。」
神官長様はそういって手を一振りする。すると、あたしと神官長様の間にレッサー・デーモンが現れる。それも、20匹やそこらの話ではない。60〜100ぐらいはいるだろう。
な、なんつー技を・・・・ι
と、とにかく神官長様は後回しにしてこいつらを。
「烈閃咆(エルメキア・フレイム)!!」
閃光を前にむけて放つ。貫通性があるから10匹ぐらいは倒せるだろう。
そして、あたしは次の呪文を唱えだす。
「雷花滅撃吼(ラザ・クロウヴァ)!」
この術は威力は少ないが少しはダメージがあるだろう。上から投下爆弾のようにあたしの術が投下されて魔法の花が咲く。
が、あたしの横に一匹のレッサー・デーモン。
な!?一匹残した!?
あたしは考えをまとめていくが遅かった。レッサー・デーモンは炎の矢を出そうとして、消滅した。
「え・・・?」
「油断したら駄目ですよ。マリーさん。」
「そうね。ありがとアメりん。助かったわ。」
助けてくれたアメりんにそういってまた、呪文を唱えはじめる。
「呪霊四王縛(アストラル・ブレイク)!!」
これも貫通性があり何匹も(数は分からない)倒していってちょうどよく神官長様にぶち当たった。ラッキー。
だが、あっさりと四散す。何処かで見た光景・・・
今は、そんな事を考えている場合じゃなくて。
「うそぉ!?なんで?
並みの人魔ならあんなので軽く倒せるはずなのに・・・・」
「じゃあ、並みではないと言うことだね。」
並みではない・・?もしかして!
あたしははっとして呪文の詠唱なしに魔族の力を解き放つ。
「海王槍破撃(ダルフ・ストラッシュ)!!」
だが、あたしの手からは魔力の波動無し。これは、自分の意志で操れる魔法。だが、一つだけ欠点がある。それは、水がないと発動しないことである。
じゃあ、何故使った、て?こうするのよ。
「竜よ!我が意思に従いたまえ」
井戸から竜のように水が吹き出す。
これが、あたしが使った魔法の効果。ちょっと遠くに水があれば発動するの。
普通は魔族が高位の力を使うと滅んじゃうけどあたしはきっちし人間が入っているから大丈夫みたいなの。
そして、あたしは水の竜を自在に操ってレッサー・デーモンを倒しはじめる。そして、すべてをかたずけ終って神官長様の方をむく。
牙をむけ神官長様に突っ込んでいく。あたしは空中に飛び上がり
「魔皇霊斬(アストラル・ヴァイン)!!」
棒に魔力を込める。
神官長様は水の竜をいともたやすく払いのけた。だが、それは予想済み。だって、海王のことを様付けで呼んでいたから。
「飛魔叩(デストロイヤ・ストライク)!!」
あたしはめいっぱいの力を込めて棒を垂直に神官長様に叩き付ける。
その一撃で終った。
ついでに言うとアメりん達も街の人達を非難させてザコを一掃していた・・・
神官長様は海王の力の一部を貰っていたのだろう・・・・
あたしは、それを利用したに過ぎない。
でも、なんだか思い出した。戦いを______
そして、一息ついた後、
「ねぇ、あたし思い出したみたいなの」
「なにをですか?」
「魔族を吸収したところまで。」
「ほんとですか!?」
ゼロスがアメりんとゼルより大声を上げた。何故だかは知らないけど・・・
「とりあえず、みんなには聞いて欲しいの・・・
なんでか分からないけど・・・・」
3人は頷いて聞く体制に入っていた。そして、あたしは話しはじめた・・・


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すべてをちゃちゃと話してもらいましょう。






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4462罪の浄化 6桜井 ゆかり 9/27-16:41
記事番号4461へのコメント




もう、14、5年前のこと・・・・
それが、あたしがこの街に住んでいたころ。あたしは、この街の領主の家の者だったの。名前はマリー・シャイエ。そして、あたしの幼なじみがあのルー。
あの時は毎日が楽しかった。けど、ある日大変なことが起こったの。



「魔族だぁああ!!」
誰だか分からないけど声を上げた。あたしはその言葉に反応して棒を取って街に駆け出していった・・・・
そして、魔族の前までやってきた。
「もう、止めたらどう?」
「お前も殺されたいのか?」
「殺される気なんかないわ。あなたを倒しに来ただけ。」
「ほぅ、この私覇王神官グラウに逆らうのか?」
「覇王神官?で、グラウ・・・?
ねぇ、ちょっと聞いていい?あなたの上司名前のセンスないでしょ。」
「センスがない?まさか、グラウ様が付けてくれたのだ。意味があるのだ。」
「ま、名前なんてどうでもいいから。でも、覇王神官だってなんだってあたしは負けないから。」
だって、あたしには吸収する能力があるから。
と、心の中で付け足した。そして、あたしは駆け出す。魔法を唱えながら。
だが、グラウから強力な魔法が放たれた。あたしは魔法を放つ。
「魔竜吠(グ・ル・ドゥーガ)!
出でよ!魔王竜(ディモス・ドラゴン)よ!!
そして、我が意思に従え!!」
あたしは出てきた魔王竜の背中にのりそこから退避する。
「ほぉ、魔王竜か・・・・魔方陣も書かずに呼び出すとはたいした魔力だな・・・」
グラウは感心したような声を上げた。あたしはものすごく胸を張って

「すごいでしょ!
でも、魔族にいわれるなんてすご・・・・いって、あぁぁぁああああ!!」

途中でずるっと足を滑らせて魔王竜の背中から落ちていった。な、情けなひ・・・・ιι
そんな事を考えてないであたしは棒を付いてなんとか着地をする。
「魔王竜!その魔族を倒しなさい!」
あたしは簡単に命令をしてちょこんと座って観戦をする。
グラウも竜族で一番力の強い魔王竜には苦戦を強いられていた。そして、10分ぐらい経ってグラウは動きが鈍ってきていた。
あたしは起き上がり呪文を唱えはじめた。そして、動きが止まった時に解き放つ。
「崩霊裂(ラ・ティルト)!」
精霊系の最強の技。これなら魔族でもノーダメージとは言えない。が、

パリーン

砕け散るような音がして魔法は消え去った。
「うそぉ・・・」
あたしは魔族を見上げてそう呟いた。が、次の瞬間魔族の流れだまがこっちに落ちてくる。あたしはすかさず避けて転がる。
「あ〜!!もう、こうなったら最終手段発動よ!
我は、古より封として恐れられる太古の民のまつえなり・・・
我がその力今こそここに解き放たんことを・・・・・
封印(シード)!!」
あたしは呪文を唱えて誰も知らないあたしの民の魔法を解き放った。そしてその力を魔族にむける。
「なに!?」
あたしが何かを唱えてることにきずかなかったのだろう。魔族は驚愕の声を上げてあたしの方を見た。だが、この効果は相手があたしを見たら発動する魔法。
「来い!負の感情を司る魔族よ!!」
あたしの声とともに姿が消えた。これは、魔族の肉体が滅んだだけで力はあたしの中に入った。
そして、あたしはその場に倒れてしまった・・・・・



「で、目覚めたらあの牢屋の中だった訳。
でも、今思えばあたしは街を滅ぼした人魔にならなきゃいけない運命だったのかもね。まぁ、いやだけどさ。」
『じゃあ、その人魔から開放してあげようかしら。』
あたしがいった後すぐに声がして、それと同時にあたしは倒れていた・・・・
左胸に突き刺さった水の槍を見ながら・・・・

ドン・・・

『マリー(さん)!!』
あたしが倒れてと同時に3人はあたしの元に駆けつけてきた。


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あらら〜・・・
マリーさんが刺されましたわ〜(呑気)
どうなるんでしょうか。
では、次の方で。







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