◆−花護−雫石彼方(1/29-10:21)No.2682
 ┣よかったです。−たきざわ(1/30-01:12)No.2683
 ┃┗Re:よかったです。−雫石彼方(2/2-03:25)No.2691
 ┣Re:花護−UMI(2/3-14:59)No.2696
 ┃┗おおっ!?−雫石彼方(2/6-17:22)No.2702
 ┣Go!(2)−わかば(2/7-23:39)No.2707
 ┃┗幸せ者です−雫石彼方(2/8-02:55)No.2709
 ┗Sunset−雫石彼方(2/8-04:30)No.2711
  ┗ファックス遅れてて、ごめんなさい−さいとうぐみ(2/10-22:26)No.2719
   ┗とんでもないです−雫石彼方(2/16-03:28)No.2731


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2682花護雫石彼方 1/29-10:21


こんにちは。またまたゼルアメです。
私なりに頑張って書いてみたんですが、短い上に、何だかネタ的にUMIさんの「BLUE」とかぶってしまった気がします・・・お気を悪くされたらすみません・・・
と、とりあえず、読んでいただけたら嬉しいです。





 ゼルガディスは歩いていた。
 そこは真っ白な世界。
 雪が積もっているわけではない。
 そこには何もなかった。色も音も時間もない。
 ただ、真っ白な世界がどこまでも果てしなく続いているだけ。
 そこをただ一人で、ひたすら歩いているのだった。
 気の遠くなりそうなほど歩いても、何も変わらない。
 ふと頭によぎる不安。
 ―俺はこの何もない空間で、一人永遠に彷徨い続けなければならないのだろうか・・・
 そう思った途端、狂いそうなほどの恐怖が押し寄せてくる。
 思わずその場にしゃがみ込んで、足元にあったものに気が付いた。
 それは、真っ白な花。
 気を付けて見なければ、周りの白い世界に溶け込んできっと見落としてしまいそうな、真っ白な花だった。
 自分以外の生き物の存在に強い安堵感を覚え、そっと手を伸ばす。それに触れた瞬間、周りの景色ががらりと変わった。
 生い茂る木々、さえずる鳥達、遠くからは小川のせせらぎが聞こえてくる。
 あまりの変化についていけず、しばらく呆然と立ち尽くしていた。
 そして何気なく足元を見やると、そこには先ほどの花。――但し白ではなく、まるでサファイアのような深い蒼色をしていた。
 その色が何かに似ているような気がして、思い返す。そしてあるものを思い出し、微笑んだ。
―ああ、なんだ・・・あいつの瞳の色と同じなんだ・・・・
 それは、柔らかでとても優しい色だった。


          *


 目を開けると、夕焼け色に染まった空が見えた。
 そっと体を起こす。
 どうやら、木陰で本を読んでいるうちに眠ってしまったらしい。
 ふと横を見て、驚いた。
「いつの間に来たんだ・・・?」
 アメリアがゼルガディスに寄り添うようにして、眠っていた。その手は、ゼルガディスのマントをしっかりと握っている。
 すやすやと眠るアメリアを見て、ゼルガディスは思う。夢の中で自分を導いてくれたあの花・・・あれは、アメリアだったのではないか、と。
「――俺はいつもお前に護られてばかりだな・・・」
 そう言って、彼女を起こすべく手を伸ばした。
 きらきら輝く、あの花のような蒼い瞳を早く見たくて―――
                                    END





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2683よかったです。たきざわ 1/30-01:12
記事番号2682へのコメント

こんにちは、はじめまして。

タイトルのとおりです(笑)。
ゼルが花を手にした後の劇的な風景の変化が見えるようでした。

うーん、そのうちほんものの姫もぎゅぎゅーっと抱きしめてやってね、と
祈りつつ、本日はこれにて。
ステキな短編を読ませていただいてしあわせでした。それでは〜。

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2691Re:よかったです。雫石彼方 2/2-03:25
記事番号2683へのコメント

たきざわさん、はじめまして、こんにちは。
感想、どうもありがとうございました。
気に入っていただけたようで、ほっとしました。

”姫をぎゅぎゅ〜っと”ですか、いいですね(はあと)
今回のはアメリアの出番が全然なかったので、今度はちゃんと出番があって、ぎゅぎゅ〜っというようなものを書いてみたいです。

ではでは。ホントに、ありがとうございました。

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2696Re:花護UMI 2/3-14:59
記事番号2682へのコメント

はじめましてUMIです。
「花護」 うう〜〜なんて素敵なタイトルでしょう。
アメリアには澄んだ深い青のイメージがありますよね。
瞳の色から来ていると思うのですが。
素敵なお話をありがとうございました。

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2702おおっ!?雫石彼方 2/6-17:22
記事番号2696へのコメント

はじめまして、こんにちは。
「花護」の最初にも書きましたが、ネタ的にUMIさんの作品とかぶってしまったかな〜と、ドキドキしていたんですが、まさかご本人から感想をいただけるとは思いませんでした!すごくうれしかったです。 
やっぱりアメリアって、深い青って感じですよね。それか、白とかピンクとか・・・これは、服装からでしょうかね・・・とにかく、清らかで柔らかな色が合ってると思います!そしてゼルを優しく包み込んで〜、みたいな・・・(笑)

「嵐が過ぎるまで」、良かったですよ!!わかばさんも書かれてましたが、二人の微妙な雰囲気が何とも良かったです。
・・・なんか、ここに感想書くなって感じですね・・・すみません・・・

ええと、では、この辺で。感想ありがとうございました。

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2707Go!(2)わかば E-mail URL2/7-23:39
記事番号2682へのコメント

こんばんは、雫石さん。
UMIさんの書かれたものとダブってしまったかもと言うことで、
気にしてらっしゃたようなので、ちょっと様子を見てたんですが、
UMIさんもコメントを書かれているようですし、私も、えいっと書かせて頂きました(実はこの前にGo!と言う題でコメントを入れてますが、書く前に送った失敗です。削除をお願いしています。ごめんなさい)
優しい雰囲気ですね。蒼と書かれている所が、姫さまの瞳をとても想像できました。
長くなってしまいごめんなさい。でも、素敵なお話を読ませて頂きありがとうございました。

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2709幸せ者です雫石彼方 2/8-02:55
記事番号2707へのコメント

わかばさん、こんばんは。
ああ、いろんな方から感想を頂けて、私は幸せ者です・・・!

わかばさんのホームページは、いつも拝見させていただいてます。この前は、リクエストに答えてくださってありがとうございました。また素敵なお話を期待しています。

では、感想どうもありがとうございました。

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2711Sunset雫石彼方 2/8-04:30
記事番号2682へのコメント

今回は、いきなり現代版です。しかもアメリアの一人称で、おとめちっくぱわー炸裂しております(笑)「花護」とはずいぶん雰囲気違うので、かる〜く読み流しちゃってください。






「あー、ゼルガディスさん、海見えてきましたよ!」
 まだ遠くにある海をもっと良く見たくて、ついつい車の窓から身を乗り出してしまう。
「アメリア、危ないからあまり身を乗り出すな」
「はーい♪」
 今日は日曜日。
 最近仕事で忙しかったゼルガディスさんと久しぶりのデートなのです!今まで会えなかった分、今日はいっぱい遊ばなきゃ!!


              *


 車を邪魔にならないように道の端に止めて降りると、心地いい風が吹いてくる。
 う〜ん、気持ちいい!
「ゼルガディスさん、早く行きましょう!」
 海に向かってダッシュ!――と、後ろからゼルガディスさんの声。
「おい、急ぐと転ぶぞ!」
 もおっ、ゼルガディスさんってばいつも子ども扱いするんだもん!そんなにころころ転ぶわけ・・・
 こけっ べしゃっ
 〜〜〜あう・・・(泣)
「ほら、言わんこっちゃない・・・」
 呆れた声で助け起こしてくれる。
 私ってそんなにお子様かなあ・・・
「大丈夫か?」
 私を覗き込んだゼルガディスさんの顔が優しげに笑ってる。
 ああっ、やっぱりかっこいい・・・(はあと)
 ――はっ、そうじゃなくて!!
「あ、はい、ありがとうございます!」
 二人でゆっくりと歩き出す。今度は転ばないように、手をつないでくれた。


              *


 裸足になって波打ち際を歩く。
 夏の終わりの海水は、少し冷たかった。
 はしゃぐ私とは対照的に、ゼルガディスさんは海には入らず、黙って私を見守っている。別に泳ぐわけじゃないんだから、足を浸けるぐらいすればいいのに・・・
「ゼルガディスさんもこっちに来て遊びましょうよ〜!」
「いや、俺はいい」
 ぶうっ!相変わらず付き合いが悪いです!!・・・でも、ここで一緒になってはしゃいだら、ゼルガディスさんじゃないかも・・・・(汗)
 しばらくして波との鬼ごっこにも飽きてきたので、二人で砂浜を歩いていると、犬を連れたおじさんがやって来た。
「仲が良さそうだね、デートかい?」
「はい!」
「ここの言い伝えを聞いてきたんだろ?なかなかの通だね」
「言い伝え?ゼルガディスさん、知ってますか?」
「いや、聞いたことないな」
「なんだ、知らないで来たのかい?」
「はい、どんな言い伝えなんですか?」
「ここは太陽が海に沈むんだがね、その沈む瞬間に、水平線上にすっと緑の光が走るんだ。それを見た恋人は末永く幸せに暮らせると言われてるんだよ」
「へえ〜〜っ、素敵ですねー!」
「今日みたいに天気のいい日は良く見えるだろうから、あんたたちも見ていくといいよ」
 そう言って、おじさんは帰っていった。
「ねえゼルガディスさん、見ていきま・・・」
「駄目だ」
「ええーーーーっ!何でですかーーー!?」
「日が暮れてから帰ったんじゃ、遅くなっちまうだろうが」
「でも・・・!」
「駄目だ」
 むう〜〜〜、ゼルガディスさんの意地悪〜〜!でも、ゼルガディスさん頑固だから、いくら言っても駄目だろうなあ・・・・
 ――よし!!
「わかりました・・・あ、ゼルガディスさん、ちょっと車に忘れ物してきちゃったんで、キー貸してもらえますか?」
「?ああ・・・」
 キーを受け取って、私は車のほうに駆けていった。
 2,3分ほどして戻ってくると、ゼルガディスさんが開口一番に聞いてくる。
「何を取ってきたんだ?」
「いえ、大した物じゃないんです。それより、あっちの岩場の方に行ってみましょうよ!」
「お、おい・・・」
 何とか話題をそらし、ゼルガディスさんをぐいぐい引っ張って場所を移動した。


             *


「ずいぶん日が傾いてきたな。そろそろ帰るか」
「ええーっ、まだいいじゃないですか!」
「さっき”わかった”って言ったろ」
 一応言ってはみたものの、虚しく却下されてしまった・・・
「ほら、行くぞ。キーをよこせ」
「・・・・」
「アメリア」
「・・・ないです」
「は?」
「さっき、埋めてきちゃいました」
「な・・・何ーーーー!?」
 思いっきり驚くゼルガディスさん。まあ、当たり前だろうけど・・・
「おま・・・っ、埋めたって・・・!!」
「だってだって!ゼルガディスさんがいけないんですもん!!」
「・・・一体どこに埋めたんだ・・・?」
 疲れたようにがっくりと肩を落として言う。
「――内緒です」
 ゼルガディスさんがはあっとため息をついた。
 怒っちゃったかな・・・?
「確かさっきいたのはあっちの方だったな・・・」
 そう言って、元来た方へと歩き出す。
 ちょっと心配になって、隣に並んで聞いてみた。
「ゼルガディスさん、やっぱり怒ってますか・・・?」
「怒るを通り越して呆れてる。・・・ったく、ろくなことしないな、お前
は・・・」
「だって・・・」
 俯いていたら、ぽんと頭を叩かれた。
「まあいい。とにかく、これで俺が探し出せば大人しく帰るな」
「――はい」
 そして、ゼルガディスさんは車のキーを捜し始めた。
 しゃがみ込んで一生懸命捜している姿を見ていると、申し訳ない気持ちになってくる。でも同時に、なんだかすごく悲しかった。
 どうしてゼルガディスさんはあんなに帰りたがるんだろう・・・私は一分でも一秒でも長く一緒にいたいと思うのに・・・
 一度考え出したら、不安で堪らなくなった。
「――ゼルガディスさん・・・」
「ん?」
「ゼルガディスさんは、私と一緒にいてもつまらないですか?」
「ああ?」
「私と一緒にいるの・・・嫌ですか?」
 答えが怖くて俯いていると、ゼルガディスさんがこっちに近づいてきた。
 そして気が付くと――私は優しく抱きしめられていた。
「ばーか・・・そんなわけないだろ」
「――じゃあ、なんで・・・」
「いいか?今朝出るとき、お前の親父さんに”ちゃんと門限までに送り届けるから”って言って、遠出を許してもらったんだぞ。なのに、これで門限過ぎて帰ってみろ、一気に信用はがた落ちで、外出はおろか、会うことすらさせてもらえなくなるだろうが。俺はそんなのは嫌だからな。だから、だ」
 あ・・・そっか・・・・!
 そんなこと全然考えてなかったけど、父さんなら”もう会うことは許さん!!”ってなる可能性は十分ある・・・
 ゼルガディスさん、いろいろ考えてくれてるんだ・・・!
 ――でも・・・・
「でもでも!道路が込んでて間に合わなかった、とか言えば大丈夫ですよ!!」
「正義の味方が嘘をつくのか?」
「うっ・・・!〜〜〜せ、背に腹は代えられません!」
「はあ・・・結局、ふりだしか」
 諦めたようにそう言うと、ゼルガディスさんはまた、車のキーを捜し始めた。
 ごめんなさい、ゼルガディスさん・・・
 ――でもね。
 あなたが私と会えなくなるのは嫌だって思ってくれるように、私もあなたと一緒にいたいんです。できることなら、ずっと。
 おじさんがしてくれた、恋人が見たら末永く幸せに暮らせるという太陽の緑色の光の話。
 全部が全部信じるわけじゃないけど、可能性があるなら少しくらい試してみたい。
 だってこれは、私が一番叶えたい望みだから。
 だから太陽さん、お願いです。早く、早く沈んでください。
 緑色の光を見る前に、ゼルガディスさんが車のキーを見つけてしまわないように。
 そして、私達がずうっと一緒にいられるように――


END






いかがでしたでしょうか・・・・一応、”きゅーとなアメちゃん”を目指してみたんですが・・・・いまいちだったかも(汗)
余談ですが、”太陽が沈む瞬間に緑色の光が走る”というのは、ある旅館のCMでやってたものです。私が地元にいた頃にやってたローカルなCMなので、ほとんどの方は知らないと思いますが・・・・。ちなみに、”恋人が見ると〜”という内容ではなく、単に見た人は幸せになれる、というものだったと思います。でも、本当にそんな光が見えるのかどうかは私も知りません(殴)興味のある方は、ぜひ試してみましょう(無責任)



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2719ファックス遅れてて、ごめんなさいさいとうぐみ 2/10-22:26
記事番号2711へのコメント

お久しぶりの、さいとうぐみです…
お忘れになられましたか?こんな奴のこと・…(泣)←自分が悪いんだろーがっ!!
言い訳になりますが、今月、大会近くて・…(理由になってねぇ!!)
ううっ!ごめんなさい!!
デモでも、例のもの(本のお礼)は、ファックスで、少しづつ、お送りします。
(いい迷惑?!!)

もう少しも何も無いんですが、いろんなネタを書こうと思っています。
で、こーゆうのは、ファックスではなくメールからのほうがいいんじゃないのかと思って、私のメールアドレスを教えます。(ファックスで送ります)
ので、彼方さんの、メールアドレスを教えていただくと…(死)
迷惑なら、「あんたのこと信用できないから、教えないよ!ベーだ」
と、ファックスで、お送り下さい。
…あきらめます。
その代わり、ネタは、本にして、できたら、一冊ずつお送りします。
(全部、多分ゼルアメ)
では、これからも、いっしょに壊れて、いきましょぉぉ…

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2731とんでもないです雫石彼方 2/16-03:28
記事番号2719へのコメント

実家に帰っていたもので、お返事遅くなっちゃいました、すみません。

忘れるなんて、とんでもないです!!忙しいみたいですね。
私も練習のきっつい部活をやっているのでお気持ちはよお〜くわかります!
がんばってくださいねー。

メールアドレスですが、喜んで教えさせていただきます。そのうちファックスで送ると思うので、ぐみさんも教えてくださいね。

ええと、では短いですがこの辺で・・・。
これからもよろしくで〜す。

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