◆−ぱられるわーるどPART2−山塚ユリ(4/30-01:20)No.1624
 ┣『縁結びの迷宮』−山塚ユリ(4/30-01:22)No.1625
 ┣『むかしの女』−山塚ユリ(5/2-00:43)No.1630
 ┃┣Re:『むかしの女』−丸丸(5/2-03:37)No.1631
 ┃┗Re:『むかしの女』−M(5/4-03:18)No.1635
 ┗『Chimera――問わず語りの物語』−山塚ユリ(5/16-01:46)No.1692
  ┗いつも読ませていただいています−むつみ(5/17-14:08)No.1704


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1624ぱられるわーるどPART2山塚ユリ 4/30-01:20


性懲りもなくツリー作ってみました。
なんとなくガウリナ。

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1625『縁結びの迷宮』山塚ユリ 4/30-01:22
記事番号1624へのコメント

『縁結びの迷宮』

「いいえ、縁切りの迷宮になったのかもしれません」
神官は言った。
ここ、シンシア・タウンの神殿は、その地下にある迷宮で名が知られている。岩盤を掘って作られた迷路状の洞窟、その暗闇の奥にちいさな祠があり、そこへ男女そろってお参りすると二人は結ばれるとゆーのだ。
「ま、暗い中、互いに憎からず思っている男女が行動を共にしていたら、そーゆー気になっても不思議はないってもので。霊験あらたかかどうかはわかりませんがね」
言っちゃうかな、神殿のエライさんがそーいうこと。
「とは言え、迷宮めあてのカップルのおかげでこの辺の土産物屋も盛っていたのですか、最近おかしいんです。
二人で入ったはずのカップルが、一人で出て来たりするんです」
「中ではぐれただけじゃないのか?」
ガウリイがもっともなことを言う。
「土産物屋の人の話だと、出て来た片方は、怒りまくってたり、泣きわめいていたりするらしいんです。
中で仲たがいでもして別れたとしか思えません」
それで縁切りの迷宮ってか。
「それだけならまだいいんですが」
まだなにかあるのか?
「カップルのうち、男だけが、血刀ぶら下げて出てきたんです。慌てて呼び止めたのですが、どこかへ逃げてしまいました」
おいおい、それって…
「ただのけんか別れならともかく、中で相手を殺してしまったのではないかと…」
「ちょっと待ってよ、今まで一人で出てきたカップルの片方って、ちゃんと出てきたんでしょうねえ」
いや〜な気がして尋ねるあたし。
「なにぶん、四六時中見張っているわけじゃないんで…」
おい…
「私も不安になったんで、土産物屋の人たちと一緒に迷宮内を調べてみたんです。
別に異常はありませんでした。カップルの片方の死体がごろごろしていたわけでも、祠が逆さまになっていたわけでも」
逆さまにすると縁切りになるのか?おい。
「だけど」
不意に神官の表情が変わった。
「あそこにはなにかいます。目には見えないけど、他の人には感じられないけど、なにかいるんです」
神に仕える神官には、見えない何かを敏感に感じる人がいる。このおっさんもそのクチなのだろう。
「迷宮内を調べてください。中で何が起きているのか」

迷宮にいる「なにか」に怪しまれないよう、あたしは町娘に扮することにした。ガウリイはこのまんまである。
傭兵とその恋人の町娘、という役どころで迷宮に入るあたしたち。
しかし…あたしとガウリイって、恋人同士に見えたりするんだろうか?
そりゃ、「好きだ」って言われたし(「あたしも」って言っちゃったけど)
何回かキスされたし(いやじゃなかったけど)
でもガウリイは相変わらずあたしを子供扱いしている。やっぱ保護者の立場を崩していない。どうも恋人って感じじゃないよな〜そういうの。
「別に異常はなさそうだけど」
ガウリイの声であたしは我に返った。いかんいかん、迷宮の調査に専念しなきゃ。
ライティングの光に、なんのへんてつもない岩肌が浮かび上がる。町娘がライティングを使うのも変だが、ランタンの灯かりじゃ満足に調査できないから仕方ない。
「ただの洞窟よね…ねえ、なにか気配とか感じない?」
ガウリイの野生の勘も、神官の「なにかを感じる力」に負けずとも劣らないのだが。
「怪しい気配はしないな…」
周囲に気を配りながら歩くガウリイ。あたしも後に続いた。迷うと困るので、こっそり岩壁に印をつけながら。
どのくらい進んだろうか。
「前に誰かいるぞ」
ガウリイがささやいた。
誰かってことは人間なのだろう。そりゃどこかのカップルが歩いていても不思議はない。あたしたちはなおも進んで行った
やがて光に照らされて、二十歳くらいの女性が姿をあらわした。
しとやかな感じのする、かなりの美人。ライトアーマーが全っ然似合っていない。深窓のお嬢さまが無理矢理旅支度をした、って感じだ。
「ガウリイさま…」
その人がつぶやいた。え?ガウリイの知り合い?
「デリラ…」
言葉を返すガウリイは、今まで見たことの無いようなまじめな表情をしていた。
「君は…死んだのかと思っていた…」
「通りかかった人に助けられましたの。でも、怪我が治った時にはあなたはもう…」
「ねえ、ガウリイ、知ってる人なの?」
ガウリイは、あたしの方なんか見もせずに答えた。
「故郷に置いてきた…オレの恋人だ」
どしぇええええっ!?!?
「会いたかったわ」
デリラとかいう人は、亜麻色の長い髪をなびかせ、ガウリイの胸に飛び込んだ。ええっ!?ちょ、ちょっとおおお!
「デリラ…」
彼女を抱きしめるガウリイ。やだ、こんなの見たくないよおおっ!!
「ガウリイさま…帰りましょう、あの町へ」
「ああ」
彼女の肩を抱いて歩き出すガウリイ。
「ちょっとガウリイ、あたしをおいてどこ行こうってのよ」
「もうお前みたいなわがままな女のことは知らん」
冷たい目があたしを射る。うそでしょ?!
「オレは今日からデリラと一緒に生きるんだ。じゃあな」
「出口はこっちよ」
肩を並べて去って行くガウリイとデリラ。冗談でしょ、こんなのってあるわけがない。
夢…?それとも幻覚…?ガウリイがあたしから離れて行く…
「いやああああっっっ」
そのとたん。
目の前の光景がかき消えた。

目の前に、ガウリイの後ろ姿。彼が握っている剣の下に、どう見ても人間とは思えない奴の死体が転がっている。
やがてその死体は、溶けるように消えて行った。
「やはり魔族だったか…」
剣を収めるガウリイ。…今までのはなんだったの…?やっぱ幻覚?
「リナ、無事か」
「う、うん」
ガウリイが振り向いたので、あたしはとっさに下を向いてしまった。なんか現実と幻覚がごっちゃになって、ガウリイの顔が見られないよ…
うつむいているあたしの様子を変に思ったのか、ガウリイが近づいて来た。
「…お前も、何か見たのか?」
おまえも?
「ガウリイも、なんか見たの?!」
見上げたガウリイの額から、盛大に血が流れていた。
「!!魔族にやられたの?!」
そのとたん、あたしの脳裏からデリラのことはかき消えた。
「あ、だいじょぶだ」
「いいから!そこ座って」
ガウリイを座らせると、あたしは彼の頭に手をかざして、リカバリィの呪文を唱え始めた。
「幻覚…だよな、あれ」
ガウリイが何を見た…いや、見せられたのかは知らないが、とりあえずあたしはうなずく。
「…リナと同じくらいの歳ごろの男が倒れていたんだ。助け起こしたらこれがガキのくせにむちゃくちゃハンサムなんだ。
お前、そいつにまいっちまってな。オレのことなんかそっちのけで、『一緒に魔族を倒そう』なんて…」
「あたしの方も同じようなもんだわ」
とりあえず傷がふさがったんで、あたしは呪文をやめて言った。
「ガウリイの、恋人だって美人が出てきて…そんで…幻覚だってのは意識のどこかにあったんだけど、でも」
幻覚を操って嫉妬心を起こさせ、醜い感情を煽り立て、それを食らう。それが魔族の目的だったのだろう。
「妬いたのか?」
ガウリイが真顔で見つめる。
「だっ、誰が」
「オレは妬いたぜ」
う…そういうことをあっさり言うかこの男は。
「オレからリナを奪って行こうとしてるあいつが憎くて…いっそ後ろからばっさり、とか考えちまって…」
おそらく、ガウリイが剣を振るっていたら、死体になっていたのはその男ではなく、あたしだっただろう。
今までのカップルのように。
「でも、そのうち、情けなくなったんだ。
いつか、リナは保護者であるオレの手を離れて、広い世界に飛び立って行く、その時は笑って送り出してやろう、
そう思っていた。
そう思ってたのにさ、リナが誰かと一緒にオレから離れて行く光景を見せられたら、なんかすんげえくやしくてさ。
そんな自分自身に腹が立って、嫉妬している自分が情けなくてさ、
オレの馬鹿野郎、ってんで、思わず岩壁に頭をがつん、と」
ずり。
こ…この馬鹿くらげは…
ガウリイが「馬鹿馬鹿」とか叫びながら岩壁に頭突きしている光景を想像して、あたしは脱力した…。
「その痛みで幻覚が解けてさ、気がつくと魔族がいる。てわけで一刀両断したと、こういうわけ」
魔族が滅びたんで、あたしの幻覚も解けたってわけか。
「ねえガウリイ。故郷に置いてきた恋人、ホントにいない?」
ガウリイの過去をあたしは知らない。いつか、その過去から誰かが現れて、ガウリイを連れてってしまう。そんな不安があの幻覚に、嫉妬につながっている。
「オレの恋人ならここにいる」
「ば…馬鹿」
「リナこそ、通りすがりの奴にひとめぼれして、一緒にどっか行ったりしないよな」
ガウリイがあたしを見上げる。そんなにあたし、ふわふわどっか飛んで行きそうに見えるのかな。
「あたしがどこ行くって言うのよ」
ガウリイのそば以外に。
だから捨てられた子犬みたいな眼であたしを見ないでよ。
あたしはガウリイの頬を両手でそっとはさみこんだ。
「おい…」
「たまにはいいでしょ、こういうのも」
魔族に付け入られるような心の隙は、この際埋めてしまおう。
あたしはガウリイの顔に、自分の顔を近づけていった……

「やっぱりそうだな」
ガウリイが照れたように笑った。
「なによ」
「やっぱりここは縁結びの迷宮だなってこと」
あうぅ…
「どうせだから、祠探してお参りして行こうか」
「なにのんきなこと言ってんの。さっさと帰って神官に報告!」
照れ隠しに口調が乱暴になる。
「はいはい。で?出口はどっちだ?」
…………
幻覚に惑わされてやたら歩き回ったあたしたちは、しっかり迷っていたのであった。


終り


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1630『むかしの女』山塚ユリ 5/2-00:43
記事番号1624へのコメント

タイトルはマジっぽいけど、中身はコメディー。

=========================

あたしとガウリイは、街の食堂で静かにお昼ごはんを食べていた。
「ちょっと、一人で包み揚げ食べないでよ」
「そういうリナこそ、鶏の蒸し焼き一人占めにしてるじゃないか」
「おばさーん。Bランチ五人前追加ねー」
食事をしながら、あたしは隣のテーブルの会話に耳を傾けていた。街の有力者らしい人が、流れ者の冒険者になにか相談を持ち掛けているらしい。
「相手はネクロマンサーだと?聞いてないぞそんな話」
「なんとかお願いします。依頼料は金貨五十枚で」
「盗賊団をなんとかしろって話だったろうが」
「だから盗賊団の首領がネクロマンサーなんですよ。
夜毎スケルトンやゾンビを山ほど率いて、近隣の村々を襲っているんです。自警団レベルじゃ相手になりません。
お願いします。盗賊団を退治してください」
「や、山ほどだとぉ…」
声が上ずってるぞ、おい。
「…まさか、怖いわけでは」
「ば、馬鹿言うな、俺様がゾンビやスケルトンなんかにひびるわけねーだろ」
しっかりびびってるじゃないか。
その依頼、あたしたちが横取りしちゃおうか。あたしはガウリイを見る。
どうやらあたしと同じく、話を聞いていたらしい。ガウリイはあたしと目があうと、肩をすくめてみせた。
うん、これは『はいはい、好きにしてください』という意味だな。
あたしは椅子を蹴って立ち上がる。と、同時に、
「ほーっほほほほ。たかがネクロマンサーごとき、怖れるに足りないわね。
相手にとって不足だらけだけど、いいわ、その依頼、このサーペントのナーガが引き受けるわ。おーっほほほ」
聞き覚えのある声が脳天を直撃した。

「こんなところでリナに会うとは思ってなかったわね。あいかわらず小さいむギュ!」
つまらんこと言おうとしたナーガを、あたしは蹴り入れて黙らせる。
結局、盗賊退治は三人で引き受けることになり、あたしたちは奴等のアジト目指して歩いていたりするのだ。
「うわさは聞いてるわよ。すご腕の剣士と組んで、上級魔族を何人か滅ぼしているとか。
こっちがその剣士ってわけ?」
ナーガがしげしげとガウリイを見る。
「ま…ね。紹介しとくわ。こっちが昔あたしにつきまとってご飯たかってたナーガ。
こっちが今の旅の連れ、くらげ頭のガウリイ」
「リナの宿命のライバル、サーペントのナーガよ。ほーっほっほ」
「ガウリイ・ガブリエフだ。リナの保護者やってる。よろしくな」
くらげ頭どうし、いつまで相手を覚えていられるか、疑わしいものだが。
「ところで報酬は等分だかんね」
あたしは念を押す。ゾンビ相手となると、ナーガは確かに役に立つが、だからといって取り分を多くするわけには断じていかない。
「ほーっほほほ。七:三と言いたいところだけど、金貨二十五枚で我慢してあげるわ」
「ちょっと待てい。こっちは二2人なのよ。三等分ってのが筋でしょうが」
「甘いわね、リナ。金貨五十枚は三等分できないのよ。二等分なら簡単でいいじゃない」
「どういう理屈だああそれはあああ!!!」
「どうでもいいがお二人さん、アジトの近くであんまり騒ぐと、相手が逃げちまうぞ」
めずらしくガウリイがまともな意見を言う。
「わかったわ。二十五枚ずつでいいわよ」
「へ?」
あっさり引きさがったあたしを、ナーガが信じられない、といった顔で見る。
「あたしはナーガといたころのあたしとは違うのよ。もう金貨数枚のことでみにくい言い争いをするほど子供じゃないわ」
「ほほう」
ナーガの表情が変わった。う、やな予感。
「読めたわよリナ。さては盗賊のお宝が目当てね」
ぎくううううっっ。
「盗賊と言ったらお宝。お宝と言ったら盗賊。じゃお宝も二等分ということで」
そんなの許せるかあああ!!!

なんとか言ってるうち、あたしたちは盗賊のアジトに着いた。掘っ建て小屋の周囲に塀をめぐらし、いっちょまえに見張りのゾンビまでおいている。
「まずはどうする?リナ」
「派手にいきましょ」
ガウリイに答え、あたしは呪文を唱える。
「火炎球(フレア・アロー)!」
一気に燃え上がる掘っ建て小屋。大慌てで飛び出してくる人間数人とスケルトンの群れ。
「ほほう。人間もいたのね」
「そりゃ、部下全員アンデットだったら、精神衛生上よくないもんね」
「よーっし。行くかあ!」
あたしとナーガののんきな会話を尻目に、ガウリイがスケルトンの群れに飛び込んだ。
一閃!!
スケルトンがただの白骨と化して地に落ちる。
「へえ、やるじゃない」
「感心してないで、行くわよ」
あたしたちも後に続いた。
「氷の矢(フリーズ・アロー)!!」
ナーガの放つ矢が、盗賊団の一人を氷付けにする。
「振動弾(ダム・ブラス)!!」
あたしの攻撃が盗賊団をまとめてぶっとばす。
「ふふん、あたしの勝ちね」
「そんなこと言ってる場合かおい。ゾンビが集団で出てきたぞ」
ガウリイの声に振り返ると。
どうやらアジトの周りは昔お墓だったらしく、出てくるは出てくるは、ゾンビの大安売り。
うげげげっっ
「よくも部下たちをやってくれたな。
だが今度はどうだ。言っとくがアンデットはまだまだ出てくるぞ」
えらそうにわめくおっさんが一人。こいつが首領ってわけか。
「ほーっほっほっ。要はあんたを倒せば済む話じゃない」
ナーガが鼻で笑う。
「そういうことはこいつらを片づけてから言うことだ。行け。わし以外の人間をすべて殺せ!!!」
ゾンビが一斉に動き出す。うぎょぐぎょずべぐにょ、と。
あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っっ!!!!気持ち悪いいいっっ。
「ナーガ!!やっちゃって!!」
「はいはい。まったく、人使い荒いんだから」
ナーガが呪文を唱える。
「浄化結界(ホーリィ・ブレス)!」
光の波があたり一面に広がった。
ゾンビが次々に塵となり、風に飛ばされて行く。光が消えた時、そこには一体のゾンビも残ってはいなかった。
「片づけたわよ」
ナーガが髪をかきあげる。
「な…」
あまりのことに、次のゾンビを呼び出すことも忘れ、ぼうぜんとする首領。
そりゃま、悪の女魔道士としか見えない奴が、いきなし浄化魔法の大技使ったらびっくりするわな普通。
「烈閃咆(エルメキア・フレイム)!」
硬直している首領を、あたしの攻撃魔法が直撃した。

「終わったわね、リナ」
近づいてくるナーガに沈痛な表情を向け、あたしはかぶりを振る。
「?」
けげんそうなナーガに向かって、
「覇王氷河烈(ダイナスト・ブレス)!」
カキコキイイイン!!!!
「ふう。恐ろしい敵だったわ」
「って、こらああああっリナああ!味方凍らせてどうするんだよおお!」
ガウリイがわめく。ふ、まだまだナーガの恐ろしさをわかってないな。
「どうせナーガはすぐ復活するわっ!今のうちにお宝かっさらってトンズラするのよっ!
元手がかからないゾンビを使っている以上、貯め込んでいるお宝も普通以上!金貨五十枚なんてメじゃないわっ!!」
「……」
あ、ガウリイ硬直してる。

アジトの裏の洞窟に、絵に描いたような宝箱っつー奴があった。鍵がかかっているが、そんなもの。
あたしは針金を取り出して、子供一人楽に入れそうな大きな箱の前にひざまずく。
「んふふ。おったからさん♪おったからさん♪」
後ろでガウリイが、昔の様子が想像できるのどうのとぼやいているが、無視。
ナーガが復活してくる前に、お宝もって逃げないと。
指先に伝わる、鍵がはずれる手応え。同時に、なにか別の物がはずれる手応え。
いやな予感を感じるより早く、あたしは倒れるように横へ飛んだ。首筋に鋭い痛み。
「リナ!」
「大丈夫よ。かすっただけ。
鍵を開けると吹き矢が飛び出してくる仕掛けになっていたんだわ」
落ちていた矢を拾い上げ、黒光りしているその先を見つめているガウリイ。
あたしは箱のふたを開けようと手をかけたが、なんか腕に力が入らない。それに首筋の傷が妙に熱いし。
まさか…毒!?
「リナ!!!」
ガウリイの声と、遠くから聞こえるナーガの高笑いを聞きながら、あたしは意識を失った。

体を包んでいる、おふとんの感触。話し声が聞こえる。
ここどこ?あたしどうしたんだっけ…
重たいまぶたを開けて周りを見た。どうやらあたしは宿の一室に寝かされているらしい。
部屋の片隅のテーブルで、あたしに背を向けて、ガウリイとナーガが話し込んでいる。
酒を酌み交わしながら、楽しそーに。
あたしが毒でまいってるっつーに、なんつー冷たい奴等だ。
起きて文句を言いたいが、毒のせいか、体が動かない。あたしはまた目を閉じた。
黙って座っていれば美男美女。知らない人が見れば、お似合いのカップルに見えることだろう。何話しているんだろう。あたしは寝たふりをして、聞き耳を立てた。
「昔のリナって、かなり乱暴だったらしいな。ずっといっしょに旅をしていたのか?」
ガウリイの声が耳に入る。
「リナが男と旅をしているって聞いたときには、自分の耳を疑ったわよまったく」
ナーガがグラスの酒を飲み干す。
「リナの旅の連れが務まる人間が、わたし以外にいるとは思わなかったわ」
「どうも仲良く旅をしていたって感じじゃないんだが」
「リナはわたしの宿命のライバルなのよ。リナを倒したかったら、まずわたしを倒すことね」
「いやあ、オレはリナの保護者だし」
「リナにとって他人ってのは、依頼人か、敵か、どっちかでしかなかったのに」
「まあ、あのリナと付き合えるんだから君もたいしたもんだよ。で、昔のリナってどうだったんだ?」
「ほっほっほ。そんなに食事をおごりたいのなら、おごってもらおうかしら」
「今と同じで、がめつくて大食らいだったんだろうな」
「魔道を極めようと志したら、周囲を全部敵に回しても一人で強く生きていく覚悟が必要なのよ。天才を理解する人はいないものなのよね」
「あんまり変わっていないだろ」
「男に守ってもらっているとは情けないわね。ま、わたしほどの実力があればともかく、リナ程度じゃしょうがないかしら。ほほほほ」
…会話がかみ合ってないぞ。酔ってるのか?二人とも。
「ま、もう一杯」
ガウリイがナーガのグラスに酒を注ぐ。
「ま、ああ見えてもリナにだっていいところもあるんだぜ」
「ほっほっほっ。後ろからいきなりリナに攻撃されないように気をつけることね」
人を肴にわけわからんことを…
「ううん…」
あたしは、さも今目が覚めたように身動きをしてみる。
「リナ、気がついたか」
さっそくベッドの横に駆けつけるガウリイ。
「ん?ガウリイにナーガ?あたし…あ、毒矢で…」
「何言ってんの。ぐうぐう寝てたくせに」
寝てたって…あたしは毒のせいで…
「いや、毒は…」
ガウリイがちらっとナーガを見る。そうか、こいつってば解毒の術が使えたんだ。
ってことはあの睡魔は?
「あんた、夕べちゃんと寝てなかったでしょ。熟睡してたわよ」
「あ…そういえば夕べはちょっと盗賊いじめに…そーか、毒にやられたついでに寝てたのかあたし。そーかそーか」
ガウリイがじと目になった。あははははのは。
「それはそーと、お宝は?」
ガウリイが部屋の隅を指差す。そこには例の宝箱が置いてあった。
「中身はこれよ」
ナーガが持っていた酒瓶を持ち上げる。って、酒ぇ?
「なんで酒なんかを後生大事に鍵をかけた宝箱にしまっておくのよおおおっ」
「なんか、って言うけど、これけっこういい酒だぞ」
「ベルラ地方の五十年物にハーマインの一級酒。ゼフィーリアの極上葡萄酒もあるわよ」
あいかわらず変なことに詳しいなこいつは。
「めったに飲めない酒ばっかり。んじゃ飲もう、ってことになって酒盛りしてたわけ。リナ、あんたも飲む?」
「飲むなああ。そんな高価な酒だったら、街の酒屋に持って行けば高く売れるってことじゃない。
何飲んでも酔わないような奴が飲むなんてもったいないわあああっっ」
あたしの叫びに
「なるほど」
二人そろってぽんっと手を打つ。双子かあんたらは。
「じゃ残りの酒は明日にでも売りに行くということで。じゃわたしは退散するわ」
ひらひらと手を振って、ナーガは部屋を出ていった。
「腹減ったろ。下へなんか食いに行くか。
彼女、酒だけ飲んでれば何もいらないらしくて、オレも何も食ってないし」
ガウリイが言った。
「ナーガと酒盛りしてて、何話してたのよ」
興味持たないのも不自然な気がして、あたしは聞いてみた。もちろん、まともな答えは期待しちゃいない。
「あ…話か」
ガウリイがぽりぽり頭をかく。
「昔のリナって、どうだったかな…とか思って。今と違うのかなって、ちょっと興味があって、それで聞いてみた」
「それでなんだって?ナーガ」
「…昔は一人でつっぱって生きていたけど、今は他人に−オレのことだけど−頼って生きている。
それもかわいくていいんじゃないかって…
リナはあんた−オレのことだぜ―を信頼しているみたいだし、リナのことよろしく頼むわ…って」
ちょっと待ていいいっっ!!どうしたらさっきの会話から、そういう意味がくみ取れるんだあああ!?!?!

「ごっ飯が来ない、ごっ飯が来ない」
「子供かおまえは。おとなしく待っていられないのか」
宿の食堂はやたら混んでいて、注文した朝ご飯がちっとも来ない。ぶちぶち言いながらテーブルを叩いていると、ふとガウリイが顔を上げた。
「あれ、きのうの、えーと、ナーガっていったっけ」
見るとナーガが、なにやら馬鹿でかい袋をかついで、宿を出て行くところだった。
「おーーーい。こっち来て一緒に食わねーか」
ガウリイの声に、びくっとして振り向くナーガ。
「あ、あら奇遇ね。ほほほほ」
「ちょっと、わざわざ呼びとめなくたって」
「食事おごる約束してたしな。そこ、座れよ」
複雑な表情を浮かべて、それでもナーガはあたしたちのテーブルについた。重そうな袋を足元に置いて。
「えーと、何にする?」
「同じ物でいいわよ」
ガウリイに答えるナーガ。
「えーと、Aランチだっけ」
「自分の注文した物忘れるなよ。C定食だってば」
「C定食六人前…って、注文取りに来ないな」
ガウリイは席を立つと、厨房に向った。
「お邪魔だったかしら」
ナーガが言う。なにそわそわしてるんだか。
「別にいいわよ。それにまだお礼言ってなかったし」
「お礼?」
ナーガが、きょとんとした顔をする。
「きのう、毒にやられてたあたしに、解毒の魔法かけてくれたでしょ。一応お礼言っておかなくちゃって」
「ああ、そんなことなら、わたし、リナの首筋の傷見て貧血起こして倒れていたに決まっているじゃない。ほーっほっほっほっ」
「ちょっと、じゃ、解毒してないの?」
「わたしが気づいた時には、あのガウリイって人が必死で毒吸い取ってたし、今生きてんだから大丈夫でしょ」
こともなげに言うナーガ。ガウリイが毒吸い取ってたって、え?ええ!?えええええええ!?
「でもその後リカバリイかけてあげたんだから感謝することね。ほほほほほ」
「ちょちょ、それってつまり…」
顔が上気するのが自分でもわかる。
「へえ、あんたでもそんな顔することがあるのね」ナーガが妙に優しげな笑みを浮かべる。
「あたしがどーゆー顔してるって言うのよっっ!!」
「だからそーゆー顔よ」
我ながら不毛な会話だ…
「なに赤くなってんだ?リナ」
ガウリイがのんきに声をかけてきた。
「なんでもないわよっっ」
「えーと、Bセット、注文してきたから。あ、そうそうリナ、酒売った分け前はもう渡したのか?」
「酒売った分け前ぇ〜?!」
ナーガの声が低くなる。ちいぃっ、ガウリイてば余計なことを。
ナーガが足元に置いた袋を開けた。中に入っていたのは宝箱。よくそんなモノ背負って歩いていたなこいつ。
ナーガが宝箱を開けると、中につまっているのは、ゆうべあたしが入れといた石。
「リィーーナァーーー、これはどーゆーことかしらあ」
「あはは、わざわざ街の酒屋まで持って行くより、ここの酒場のおっさんに売りつけた方が早いじゃん」
「ほうう、そしてわたしには石ころを押し付けたわけね」
「ふふん。酒一人占めしようと、こっそり持ち出してる人に文句言われる筋合いはないわよ」
「あらあ、いつわたしがお酒なんか持ち出したかしらあ。わたしは石を運んでいただけなんだけどぉ?」
このー。ああ言えばこう言う。
「やっぱし別れる前にきっちし決着をつけておくべきよね」
あたしは席を立つ。
「望むところよ」
ナーガがえらそうに胸をそらす。
「朝メシが来るまでに戻って来いよ」
のほほんと言うガウリイ。
そして。宿の裏庭で攻撃魔法が炸裂する。


終り

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1631Re:『むかしの女』丸丸 5/2-03:37
記事番号1630へのコメント

はじめまして、丸丸と申します。「むかしの女」読ませていただきました。

昔の女っててっきりガウリイの…とか思ったら、ナーガだったんですね。
やられた……。

お話も面白かったです♪ガウリイとナーガの会話がすごくおかしくって。
あれで会話が成り立っちゃう彼らってすごい。一般人の次元を超えてますわ。

 「…昔は一人でつっぱって生きていたけど、今は他人に−オレのことだけど−頼って生きている。
 それもかわいくていいんじゃないかって…
 リナはあんた−オレのことだぜ―を信頼しているみたいだし、リナのことよろしく頼むわ…って」

ってこれ、ナーガの真意を読みとってる気がしますし。
さすがに底の知れない者同士、何か通じるものがあるのかも。

毒を吸い取るガウリイが密かにツボです♪
血を見て気絶するナーガは更にツボ(笑)

ではでは失礼します。
どんどんガウリナツリーを増殖させて下さい。応援してます。

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1635Re:『むかしの女』E-mail URL5/4-03:18
記事番号1630へのコメント

こんばんわ、お久しぶりです。
夏に向けて体を壊している・・・じゃない。
GWなのに家でごろごろしてます。Mです。
珍しく書き込みします<原稿は?ってツッコミは却下(^^;

ポイントは、みっつ!!

1,ガウリイとナーガの翻訳機能って、企画外品なのね。
  でも、なんとなく判るかも?
2,毒っ!? 吸い取るっ!?
  うっきゃぁぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!<狂ってます
  ぜいぜい・・・嬉しくて、東京都23区ラリーしてきちゃいました(嘘
3,血を見て倒れた
  これって・・・実は、もしピンチの時だったらどーするんでしょう?
  なんて事を考える僕って・・・(^^;;;<余裕あるな

毎度、山塚ユリさんの書くお話は大好きで。
よくHDDに落としてしまうくらいなんですが。
「青い瞳・・・」の頃から真面目に大好きです。
これから熱くなると共に多方面でお忙しいかと思いますが。
どうか、ご健勝でお願い致します(ぺこり)

謎感想で、すみません(^^;

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1692『Chimera――問わず語りの物語』山塚ユリ 5/16-01:46
記事番号1624へのコメント

小説の感想書いてくださった方へのお礼は、新しい小説を書くことだ――
と、妹に言われたんで、書きます。
でもこれ、ガウリナじゃないんだよなあ。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――

『Chimera――問わず語りの物語』

そいつはキメラだった。
大きさはオオカミくらい。ずんぐりした体型はイノシシのようだったが、体はワニのようなうろこでおおわれ、シカのような足が六本生えていた。
俺はたき火の中から燃えているたきぎを拾ってそいつに投げつけた。相手が肉食か草食か、獰猛か従順かわからなかったからな。とりあえず追い払おうと思ったんだ。だがそいつは火を怖れなかった。たき火のそばまでやってくると、俺の顔をじっと見ていた。
敵意はないと判断したが、俺は不愉快だった。なんだかそいつが俺を仲間だと思っているような気がしてな。
そいつも魔道士の実験のせいで、望みもしないのにキメラにされたのかもしれない。だからといって一緒にされるのはまっぴらだった。
火のそばで座り込んでるそいつをほっといて、俺は眠りについた。

次の日。次の町に向って歩く俺の後を、そいつはついてきた。

俺はそのころ、人間に戻る方法を探していた。キメラの研究者や名の知れた魔道士を訪ねてはキメラを元に戻す方法を聞いた。神殿に伝わる伝説や風聞にも耳を傾けた。そんな旅に、なにがおもしろいのか、そのキメラはついてきた。
キメラがキメラを連れて旅をしている…そんな馬鹿げた話があるか?俺は腹立ち紛れになんどかそいつを魔法で追い払った。…かわいそう?別に命中させたわけじゃない。それにその時は逃げ出すが、しばらくたつとけろっとしてついて来るんだ、そいつは。
もしかしたらそいつも人間に迫害されていたのかもしれない。俺と一緒にいると俺の持ち物だと思われてとりあえずいじめられずに済むからついてきたのかもしれない。
とにかく俺はそいつに関わる気はなかった。もちろん餌なんかやったこともない。ついてきたけりゃ勝手についてこい。そんな感じだったな。
そうして旅を続けていたんだが、人間に戻る方法は見つからなかった。
そんなある日のことだった。
ある研究者に言われたんだ。キメラを元に戻すのは、交じり合った酒とジュースを分けるようなものだってな。
その男がそう言いながらジュースを注ぎ入れた酒は妙な色に濁っていた。俺はそのグラスの中身を地面にぶちまけたい衝動に駆られたよ…
その夜、俺は酒を浴びるように飲んだ。誰にも会いたくなかったから野宿だった。
「お前も聞いていたろう。もう俺たちは元には戻れない。一生このままだ」
同病相憐れむ、なんて俺の性に合わんことを、キメラに向って怒鳴っていたような気もするが、酔ってたんでよく覚えていない。たき火の火も消えていて、へたをすりゃ森のオオカミや熊に襲われる危険性もあったが、もうその時はどうでもよくなっていた。自暴自棄になっていたんだ…
目が覚めると俺はちゃんと生きていた。
二日酔いで頭ががんがんして、こういうとこだけは人間なんだな、と思いながら川辺に降りてみると、河原であのキメラが死んでいた。

河原の向こうが切り立った崖で、そいつはそこから落ちたらしい。ワニみたいなうろこも、あの高さから落ちたんじゃ身を守る役には立たなかったわけだ。俺はそいつの、なんの動物かわからなくなった死骸を、火炎球で火葬にしてやった。
その火を見ているうちに、酔いの残った頭に変な考えが浮かんだんだ。こいつはただのキメラだったのか?もしかして人間のキメラじゃなかったのか?ってな。
そんなに驚くことはないだろう。どっかのいかれた魔道士が、人間とイノシシとシカとワニを混ぜ合わせてキメラを作ったってことも考えられる。だとしたらそいつが俺の後をついてきたのは俺がキメラを元に戻す方法を探していたからかも知れない。こいつが死んだのも、元に戻る方法はないと聞かされたからかも知れない…

ああ、その通りだ。今となってはそいつがただの動物のキメラだったのか人間の心を持っていたのか、確認する術はない。
そいつが死んだのも、絶望して自殺したのか、単に崖の上で餌でも捜していて足を滑らせたのか、誰にもわからない。
とにかく俺は、それから前よりも熱心に人間に戻る方法を探した。いや、ムキになっていたと言ったほうがいいか。
俺はあのキメラとは違う、俺は人間だ、人に聞くことも、書物を読むこともできる、あんな死に方をしたりしない、俺はあきらめない…
ってな。
かくして異界黙示録を探す、今の俺がいるっていうわけだ…

つまらない話、聞かせちまったな…あのうるさいのに飲ませられた酒のせいかもしれんな…
さあ、テントに戻って寝てくれ。俺も旦那と交代したら寝るから。

え?大丈夫だ。もう絶望したりしないから。
…ああ、おやすみ。


Fin


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1704いつも読ませていただいていますむつみ E-mail 5/17-14:08
記事番号1692へのコメント

山塚ユリさんこんにちわ。
いつもだまーってあなたを見つめている(気持ちの悪いヤツ)むつみです。

>小説の感想書いてくださった方へのお礼は、新しい小説を書くことだ――
・・・。妹さん、なんて良いアドバイスを!!
嬉しさのあまりついコメントを書いてしまいました。

>『Chimera――問わず語りの物語』
ゼルが自分の過去を語っている〜〜〜。と、一人で盛り上がってしまいました。(いまちょっと、過去の設定で色々考えているので)

>大きさはオオカミくらい。ずんぐりした体型はイノシシのようだったが、体はワニのようなうろこでおおわれ、シカのような足が六本生えていた。
・・・一体、どういうメリットを追及して作られたキメラなんだろう?

>…かわいそう?別に命中させたわけじゃない。
 横で話を聞いているのはもしかして・・・(わくわく)。

>とにかく俺はそいつに関わる気はなかった。もちろん餌なんかやったこともない。ついてきたけりゃ勝手についてこい。そんな感じだったな。
 何だかほほえましいとか思ったら、ゼルに悪いかな?
(第一、狼大でうろこ憑きの動物を連れての旅なんて、野宿が主のゼルじゃなきゃできないわね)

>かくして異界黙示録を探す、今の俺がいるっていうわけだ…
 現在のゼルに至る、小さなエピソード。う〜む。なるほど。
 キメラを直す方法を求めてあてのない旅を続ける自分に絶望を感じたことがきっとあると思うんです。
 そして、そこからさらに先を見つめるに至った「何か」が・・・あるんじゃないかと。

>つまらない話、聞かせちまったな…あのうるさいのに飲ませられた酒のせいかもしれんな…
つまらなく、ないです!!(アメリア口調)

滅多に感想つけませんが、いつもいつも楽しく読ませていただいています。
どうか、これからもがんばってください!! 

(山塚さん、HP持たないんですか?わたしNNをIEに変えたので、過去にストックしてあった膨大な作品が読めなくなってしまったんです。
 すぐにワープロソフトで保存しておけば良かったのに・・・。
 あのツリーやあのツリーの作品が、幻になってしまいました。しくしくしく)

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