◆−王女様と私 11話−エモーション (2003/12/2 23:33:09) No.15614
 ┣あ、復活してた(^^;)−けーこ (2003/12/5 10:02:08) No.15639
 ┃┗本当に……(ほろり)−エモーション (2003/12/5 22:16:43) No.15642
 ┣Re:王女様と私 11話−棒太郎 (2003/12/7 00:07:06) No.15655
 ┃┗ありがとうございます−エモーション (2003/12/7 21:54:39) No.15666
 ┗王女様と私 12話−エモーション (2003/12/17 21:02:20) No.15713
  ┣Re:王女様と私 12話−R.オーナーシェフ (2003/12/17 23:02:24) No.15714
  ┃┗ありがとうございます−エモーション (2003/12/18 22:25:08) No.15718
  ┣Re:王女様と私 12話−棒太郎 (2003/12/19 09:58:42) No.15719
  ┃┗さりげなく押しは強いです(笑)−エモーション (2003/12/20 00:41:46) No.15727
  ┣Re:王女様と私 12話−けーこ (2003/12/19 21:53:58) No.15723
  ┃┗微妙に不幸体質かも−エモーション (2003/12/20 21:21:16) No.15733
  ┗Re:王女様と私 12話−オロシ・ハイドラント (2003/12/19 23:18:02) No.15726
   ┗ありがとうございます−エモーション (2003/12/20 21:32:54) No.15734


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15614王女様と私 11話エモーション E-mail 2003/12/2 23:33:09


こんばんは。
今回の不幸な事故で消失いたしました、「王女様と私」11話、再投稿いたします。
どうやら10話以降は、やたらと長文で続くお話ですが、お付き合いして
読んでいただければ、幸いです。

∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵

 「王女様と私」 11話

 予想していたとはいえ、さすがに驚いたゼルガディスは、真紅に変化したまま、
光を放っている石を手にしたエヴァンジェリンが、真摯でまっすぐな眼差しと、
どこか緊張した面持ちで、自分を見ていることに気づいた。少々戸惑っていると、
不意に声が上がる。
「それを私に寄こせ!!」
 隙をついたかのようにランドルフの手が伸びた、その時──

  バッシャーンッ!!

 激しい水音と同時に、エヴァンジェリンに掴みかかろうとしたランドルフの身体は、
大量の水の固まりに打ち付けられ、背後へと弾き飛ばされた。
 反射的に石を握りしめ、守るように胸に押し抱きながら、エヴァンジェリンは
何が起きたのか分からないという面持ちで、背中を地面にしたたかに打ち付けた
ランドルフを見ている。その背後で、川の水は、まるで自らの意思を持っているかのように、
うねりを上げていた。
「……今のは一体……」
「……分かりません。ですが……もしかしたら、この『石』の力かもしれませんわ」
 次第にうねりが収まり、元のように自然の流れに戻った川の水を見やりながら、
ぼそりと呟くゼルガディスに、エヴァンジェリンは呆然としたような口調で返す。
どうしたのかと思い、そちらを向くと、エヴァンジェリンは、少し驚いたような表情で、
手の中の『石』を見ていた。何故か、声がかけづらい。

「……どうやら、女王や王太女が持つ『石』は、わたくしやアンジェリカたちが
持っている『石』とは、少し違う力を持っているようですわね……」
 しばらくの間、そうして『石』を見つめていたエヴァンジェリンは、どこか
納得したような声音でそう言うと、微笑した。
 何となく、ゼルガディスには、エヴァンジェリンのサファイア・ブルーの瞳が、
一瞬光ったと同時に起きた現象に見えたのだが、それは単純に光の加減の
せいかもしれないし、どう見ても誤魔化しているようには思えないので、
多分、そうなのだろう。
 どうにも腑に落ちない部分はあるが、そう頭の中で結論づけていると、
今度はこちらへ近づいてくる地響きと、特徴ありすぎな笑い……いや、鳴き声(?)が
聞こえてきた。

  ほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほ

 すっかり忘れていた生き物の存在を思いだし、ゼルガディスが顔を引きつらせた途端、
茂みから茶色でニコ目の変な恐竜モドキが2〜3頭、笑いながら飛び出してきた。
「……ぞ、増殖しとる…………」
 引きつりつつ、ぼそりと呟くゼルガディスの目前で、いきなり笑いながら
飛び出してきた二足歩行の恐竜モドキは、ばたばたと足踏みしながら、勢いを
殺して止まった。
 ……何故、止まるーーーーーっ?!!!
 そのまま走り去っていく、とばかり思っていただけに、ゼルガディスは心の中で
絶叫する。「一難去って、また一難」とは、こういう事をいうのかもしれないと、
頭の片隅にある、どこか客観的な部分が、冷静にそう呟いていた。

「クアアアアアアアッ!」
 そのうちの一頭が、こちらを見て一声、違う鳴き方をしたと思うと、とてとてと、
飛び跳ねるような足取りで、こちらへ近づいて来た。
「マリアンヌ! まあ、メリーベルにフランソワーズも!!」
「……………………ま、まりあんぬ……………………?」
 咄嗟にエヴァンジェリンを庇おうとしたゼルガディスは、恐竜モドキたちを
やたらと可愛らしい名前で呼び、駆けよって抱きつくエヴァンジェリンの姿を見て、
目が点になった。
「この子の名前ですわ♪ お話いたしましたでしょう? わたくしの騎獣です。
 後にいるのは、メリーベルとフランソワーズですわ」
 ゼルガディスの声が聞こえたのか、マリアンヌに抱きついていたエヴァンジェリンは、
振り向いてそう答える。どちらがどちらか見分けはつかないが、そのメリーベルと
フランソワーズは、倒れているランドルフを興味深げに覗き込み、鼻先でつついていた。
 確かによく見ると、恐竜モドキたちには、馬につけるようなおもがいと手綱がついているし、
王女のエヴァンジェリンが騎獣にしているくらいだから、凶暴性がないのは分かる。
だが、硬直して動けなくなっているランドルフに、ゼルガディスは少々同情した。
「良かった……。ケガはしていないのね」
「クアッ♪」
 顔をすり寄せてくるマリアンヌを撫でながら、ほっとしたようにエヴァンジェリンが言う。
事情を聞いたとき、エヴァンジェリンは騎獣が傷つけられていないか、とても
気にしていた。さすがに騎獣が恐竜モドキの事だとは思わなかったが、本当に
大切にしているのだと、その様子からも十分に分かる。と、再び、地響きと
笑い声がして、二十歳前後の黒髪の青年を乗せた恐竜モドキが、茂みから飛び出してきた。
「姫っ!! ご無事ですか?!」
「……オーソン?!」
 そう言って、オーソンと呼ばれた黒髪の青年は、深いが暖かみのあるブラウンの瞳に、
安堵の色を浮かべて、まだ足踏みをしている恐竜モドキから、危なげなく降りる。
しかし、ゼルガディスに気づいた途端、瞬時に安堵の色が、驚きと警戒の色に変わり、
剣に手をかけた。
「──?!」
 ゼルガディスを庇い、さっと前に立ちはだかったエヴァンジェリンの行動に、
咄嗟のことでもすぐに気づいたのだろう。オーソンは抜きかけた剣もそのままに、
動きを止める。だが、さすがに怪訝そうな表情だ。
「この方は、わたくしを助けてくださった方です。無礼は許しません」
 まあ、無理もないなと思っているゼルガディスと、静かな口調でそう言う
エヴァンジェリンを、オーソンは交互に見て、やがて一息つくと剣をおさめた。
「……知らずに、大変、失礼を致しました。
 私は姫──エヴァンジェリン=ユーディット様付きの執務官で、
オーソン=ウィル=コーディと申します。この度は姫をお助けいただきまして、
ありがとうございました。
 また、失礼を致しましたこと、重ねてお詫び致します」

 ……この主人にして、この部下あり……か。
 非の打ち所がないほどきちんと、そして真摯な態度で謝罪と礼を言うオーソンに、
ゼルガディスはふとそんなことを思った。邪妖精(ブロウ・デーモン)と
岩人形(ロック・ゴーレム)と合成された、合成獣(キメラ)であるゼルガディスの外見が、
気にならないはずはないだろう。それはもう、仕方のないことだと、ゼルガディスも
割り切っている。
 だが、エヴァンジェリンがそうだったように、初見で驚きはしていても、
オーソンからは自分への嫌悪や拒絶、そして侮蔑も、まるで感じない。
つくづく変わった主従だとそう思う。

「……俺は、このお姫さまに護衛として雇われた。単に請け負った仕事を
しただけの事だし、俺みたいなのが一緒にいたら、警戒するのは当然だ。
礼も謝罪も必要ない」
 だが、そうは思っても、ぷい、と目を逸らし、愛想も何もない、素っ気なさ過ぎる
物言いと態度を、つい、してしまうゼルガディスに、オーソンは怒りもせず、微笑した。
「例えそうだとしましても、その事と感謝や謝罪の気持ちを持つことは、
別の問題ですから。何より、私がそうせずにはいられませんので。
 本当に……。ただご一緒に行動するだけでも、姫はあなたに多大なご迷惑を、
充分すぎるくらい、おかけしたでしょうから。……現にそのようなケガを
負っておられますし」
「……オーソン……。それはどういう意味ですの?」
 少々拗ねたような口調で、エヴァンジェリンが問いかけると、オーソンは
すっ、と目を細め、少し厳しい面持ちで、エヴァンジェリンに向き直った。
「姫……。自覚がないんですか……? いいから、そこへお座りなさい!」
 口調は静かで抑えているが、ひしひしと伝わってくる怒りに、さすがの
エヴァンジェリンも反射的に小さくなって、黙るしかないらしい。俯き、
言われたとおりに座り込む。
「いつもいつも気ままに外を出歩いて、その度に騒ぎを起こして、周りに
おられる方々に散々ご迷惑をおかけしているでしょう。まさか忘れたとは
言わせませんよ。 
 今回もそうです! いくら護衛として雇われたとは言え、人様にこんな
大ケガを負わせて。失礼ながら、姫のケガがその程度ですんでいるのは、
それだけこの方がしっかり護ってくださったからでしょう! 違いますか?!」
「……違いません……」
「それに陛下を始め、城の者たちやシェーラー伯爵家の方々も、その度に
どれほどご心配なさっているのか、分かっているんですか? 少しは自覚をして
反省なさい!!」
 対する形で座り、オーソンはエヴァンジェリンに懇々とお説教をする。
何となく一人、話題から取り残された気分のゼルガディスは、今はそんなことを
している場合ではないような、と思ったが、何故か口が挟めなかった。
「でも、ご無事でなによりでした。
 姫。お願いですから、お一人だけで行動なさるのはもうやめてください。
マリアンヌだけが戻ってきたのを見たときは、生きた心地がしませんでしたよ」
「……ごめん……な……さい……」
 表情を和らげて言われたこの言葉が、一番応えたのか、エヴァンジェリンは
しゅんとなり、絞り出すような声で言う。その様子に、オーソンは穏やかに言う。
「これからは私か、私ではなくても、せめて誰か一人でも、必ずお連れするように
して下さい。約束ですよ」
「できるだけ善処します……」
「…………まったく……困ったお姫さまだ」
 思わず天を仰いで苦笑し、ため息をつきながらオーソンは呟く。だが、困ったと言い、
苦笑していても、その目は不思議と優しい色をしていることに、ゼルガディスは気づいた。

「使用人が平気で主家の者に、偉そうな説教をするとはな。そんな無礼者、
私の家には一人もいないぞ。
 確かお前は、シェーラー家からエヴァンジェリンに付いて、城へ上がった奴だったな。
どうやらシェーラー家は、使用人の躾がまるでなっていないらしい」
 嘲りを含んだ声音で、口を挟んできたのは、ランドルフだった。メリーベルと
フランソワーズ、ついでにオーソンが乗ってきた恐竜モドキに、着ている服を
くわえられ、引っ張られて、顔は引きつっていたが、それでも何とか起き上がり、
嫌味を言う元気はあるらしい。
「結果として迷惑を掛けたり、悪いことをしたら、叱られるのは当たり前ですわ。
 ……確かに、オーソンは一番平気でぽんぽん怒りますけど」
「……怒らせるような事をしているのは、誰ですか」
「まあ、確かにやんちゃが過ぎて、庭の植え込みを滅茶苦茶にした貴族のお子様を、
庭師が叱ることの出来る家なんて、そうそうないでしょうから、シェーラー伯爵家は
その点、貴族階級としては珍しい方だと、私も思いますがね」
 ムッとしてランドルフに言い返したエヴァンジェリンと、その言葉の後半部分に
ジト目でツッコミを入れたオーソンの言葉に続いて、不意に別の第三者の声が加わった。
「ですが、失礼ながらクリフォード侯爵家は逆に、仕えている者の使用人根性と、
主家の者の特権意識の度が過ぎるようですね。いくら貴族の家でも、叱るなり
窘めるなりする者はいるものなのに、ランドルフ様にはそのご経験がろくに
ないようですから。
 それならせめて親が叱るべきなのに、クリフォード侯爵がそうなさらなかった
のだとしたら……つくづく、ミランダ王女の早世が惜しまれますよ」
 いつの間に現れたのか、淡々とした口調でそう語りながら、ランドルフの後に、
数人の騎士や騎士見習いと思われる者たちを従えて、小麦色の髪とライトブルーの瞳をした、
三十歳ほどと思われる騎士が立っていた。
「……いつ、そんな事をしたんですか。姫……」
「齢が一桁の頃の話ですっ。その後、お父様にも叱られましたし、以来、
二度としてません!
 ユストゥス! そんな子供の頃の話を、引っ張り出さないでください!」
 子供時代の話はさすがに恥ずかしいのか、顔を赤くしているエヴァンジェリンに、
ユストゥスはくすくすと笑いながら、しかし、しっかりとランドルフの腕を掴み、答える。
「すみません、姫。なにぶん、目の当たりに見てしまうと、印象強いもので。
まあ、こういうのは、誰でも一生言われるものですよ。諦めてください(笑)」
 不意に現れ、飄々とした様子でそう答える、ユストゥスというその騎士に、
ゼルガディスは軽い既視感を覚えた。顔立ちではなく、イメージが、どことなく
誰かと重なるのだ。
「ところで、オーソンのお説教タイムも終わったことですし、私どもは首謀者の方々と、
穴に落ちてる者たちを確保しますので、姫様たちには、移動していただきたいのですが。
おケガをしていることもありますしね」
 ランドルフの服をくわえているメリーベルたちを離しながら、他の騎士達に
指示を与えてそう言うユストゥスをじっと見て、やはり誰かに似ていると、
ゼルガディスが思っていると、
「そうでしたわ。ゼルガディスさんのケガを、早く治さなければいけませんわね」
 そう言って、エヴァンジェリンが立ち上がり、ゼルガディスの左腕にそっと
右手の掌をかざし……聞いたことのない発音の言葉を口にした。

「……Feri lanomhoth Samith a kiteri chicar gairi……」

 通常の言葉どころか、カオス・ワーズ等ともまるで違う発音で、エヴァンジェリンは
呪文を紡ぐ。ゼルガディスが目を見張っていると、かざされた右手の掌に
暖かな白い光が生じた。
 潮が引くように痛みが消えていき、傷が癒されていくのが分かる。
「……治っている……」
 腕に巻かれた布や包帯をはずし、傷の痕跡すら残さず、完全に治癒しているのを
確認して、ゼルガディスはさらに目を見張った。
 レゾも様々なオリジナルの治療呪文を使うが、それでも基本は通常のものだ。
だが、今の呪文は、治療呪文は専門外のゼルガディスでも、基本の部分から
全く違うものだと分かる。しかも光の色と呪文詠唱の時間は、治癒(リカバリィ)と
同じでも、回復力は、復活(リザレクション)と同じか、少し上の呪文らしい。

「……姫。確か姫の使える治療呪文は、治癒(リカバリィ)と麗和浄(ディクリアリィ)
くらいだと、以前伺いましたが……」
「……今の呪文は、先程教えていただいたものです。他の方には無理ですが、
わたくし……いえ、女王家の者なら、使えるものだそうですわ」
「……先程教わったって……すまんが、誰からだ?」
 オーソンの問いに答えたエヴァンジェリンの言葉を聞いて、ゼルガディスが
怪訝そうな表情で訊ねると、エヴァンジェリンは不思議そうな表情で言った。
「誰って……嫌ですわ、この『石』からじゃないですか。
 先程、ランドルフに水がぶつけられた後に、この『石』から不思議な声が聞こえて、
この呪文を教えてくださったのを、ゼルガディスさんもお聞きになっていたでしょう?」
「…………すまんが、俺は何も聞いていないし、聞こえなかった」
 たっぷり一呼吸分、絶句し、困惑した表情のゼルガディスにそう返され、
エヴァンジェリンは目を見開いて、言葉を詰まらせた。少しの沈黙の後、
左手に持つ『石』を、少し伏し目がちに見つめて言う。
「……わたくしにしか、聞こえなかったのですね……」
「姫、何ですか。その『石』は……?」
 エヴァンジェリンの左の掌に乗っている、不思議な色合いをした深く青い石を見て、
そう訊ねるオーソンに、エヴァンジェリンは静かな口調で言葉を返した。
「〃ソフィアのブローチ〃です。正真正銘の。確かめましたから、間違いありません」
 城勤め、しかも女王候補付きだけあって、さすがに現物を知らなくても、
その名称は知っていたのだろう。その言葉にオーソンは絶句し、側に来ていた
ユストゥスも驚きで目を見開き、息を呑む。
「話は後に。とにかく、移動しましょう」
 エヴァンジェリンは穏やかにそう言って、にっこりと、上品に微笑んだ。

∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴

……それでは12話へ続きます。
一気にキャラが増えました。シメに向かうこともあり、12話は説明の多い話に
なります。とにかくユストゥスが良く喋りますので(汗)
そーいえば、エヴァもランドルフも結構喋っているような……。
リナも良く喋る方でしたよね……。……ゼフィーリアの国民性でしょうか(笑)

猫楽者さん、オロシハイドラント様。返信投稿時には、データ消失が起きていたため、
返信をつけることができませんでしたが、お二人からいただきました感想は、
データ消失前に読ませていただきました。ありがとうございます。
また、この場での、簡単な返信になってしまうことをお許し下さいませ。m(__)m

猫楽者さん
 荻原規子さんの作品は、本当に面白くて好きです。この話は思いっきり
グラール女王家入ってしまいましたし。おかげで入っているハズの「星界」の
アブリアル王家が霞んでます(汗)
 また、『石』の予想はほぼビンゴです。(^.^) 問題はそれが「何か」なんです。

オロシハイドラント様
 度が過ぎても問題ですが、叱るべき時に叱ってくれる人がいる、というのは
本当に大切なのでしょうね。自分の言動の「基準」が、ひたすら自分勝手なだけの
ものになってしまうのですから……。そう言う意味では、エヴァは本当に、人に
恵まれているのだと思います。

また、もしタッチの差で私が読んでいなかっただけで、消失前に感想をつけて
くださった方がおられましたら、御礼申し上げます。

それでは、11話を読んでいただきまして、ありがとうございました。
12話でもお会いできることを祈りつつ、これで失礼いたします。

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15639あ、復活してた(^^;)けーこ 2003/12/5 10:02:08
記事番号15614へのコメント

どうもおはようございます〜(現在、朝の9時過ぎ。爆)
お待ちしてました、11話♪
実は11/30頃、一回読んでいて後で感想書こう、と思っていたら・・・(汗)
良かったです、復活できて。(^^)

冒頭から『石』の不思議な力が出ていますね。それともゼルが?と思った事象を
エヴァ姫が『石』を持つ事によって特殊な力を出せているのか・・。
>「……どうやら、女王や王太女が持つ『石』は、わたくしやアンジェリカたちが
>持っている『石』とは、少し違う力を持っているようですわね……」
この違いもどういうものなのか気になります。

と、シリアスなシーンを打ち破る「ほほほほほほほほ」な笑い声に笑(^^;)
まぁ、あの恐竜モドキさんに愛らしい名前をつけてるのにゼルが目が点になるのも仕方ありませんね。
と、オーソンさん、お久しぶり〜♪な登場ですな!彼は・・・若かったんですね(--;)
私、脳内で勝手に年取らせていました(滝汗)って彼も恐竜モドキを騎獣にしていたんですかっ?!侮れない方ですね(笑)
ゼルの姿を見て驚きつつも、エヴァ姫同様彼の内面を見抜いているのでしょうね、
謝罪と感謝の意を示すとは・・・・一瞬で惚れてしまいました(違)
そして姫にご説教。使用人、というより指導係、姫の手綱をひいている、
という感じですね(^^;)それにちゃんと反省する姫もさすが。
それを判っていない甘ちゃんな「ぼんぼん」は恐竜モドキに蹴られていなさい!
で、初登場のユストゥス氏、姫の痛いところを突いてくるとは(^^;)
ゼルが既視感を覚えた人物って・・・誰でしょう(赤法師?--;)
ゼルの傷を治した呪文、ゼルも(レゾも、でしょうね)知らない上級治癒魔法で、
それを『石』が教えてくれたとは・・・。うーむ・・(何
その「ソフィアのブローチ」などの話を次話でユストゥスさんが
「お喋り」してくださるんですね♪楽しみです♪

ゼフィーリアの人々がお喋りなのはその国の国民性だったのですね(笑)納得(違)
感想が遅くなって申し訳ありませんでしたm(_ _)m
また楽しみにお待ちしてます〜♪

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15642本当に……(ほろり)エモーション E-mail 2003/12/5 22:16:43
記事番号15639へのコメント

こんばんは。

>どうもおはようございます〜(現在、朝の9時過ぎ。爆)
>お待ちしてました、11話♪
>実は11/30頃、一回読んでいて後で感想書こう、と思っていたら・・・(汗)
>良かったです、復活できて。(^^)

ありがとうございます♪
そして、データ消失騒動……本当にびっくりしました。
何せ、猫楽者さんへの返信を投稿して画面が切り替わったら……ツリーが
綺麗に消えていましたから(汗)
本当に、無事に修復して良かったです。復活できなかった記事は残念でしたが。

>冒頭から『石』の不思議な力が出ていますね。それともゼルが?と思った事象を
>エヴァ姫が『石』を持つ事によって特殊な力を出せているのか・・。

冒頭から出ている『石』の力は、エヴァが反応させたから、発揮されたものです。
また、後半は大当たりです(^.^)
エヴァの中の人(今生では爆睡中(笑))の力を、『石』が増幅させたものなので、
エヴァが『石(ただし、王太女&女王の)』を持っていなければ、起きない現象です。
無意識でも呼応しやすかったんですね。

>>「……どうやら、女王や王太女が持つ『石』は、わたくしやアンジェリカたちが
>>持っている『石』とは、少し違う力を持っているようですわね……」
>この違いもどういうものなのか気になります。

この時点で、エヴァは『石』の声を聞いています。簡単に言いますと、エヴァや
アンジェリカが持っている石は、血筋の判定とマスターキー程度の力しか
持っていないんです。

>と、シリアスなシーンを打ち破る「ほほほほほほほほ」な笑い声に笑(^^;)
>まぁ、あの恐竜モドキさんに愛らしい名前をつけてるのにゼルが目が点になるのも仕方ありませんね。

これはもう……(笑)王家にいる8頭は全部、エヴァの趣味で「マリアンヌ、
メリーベル、フランソワーズ、ヴィルヘルミーナ、エドガー、アラン、
トリスタン、バーツィバル」と名付けられてます。
ちなみにオーソンが乗ってきたのは、バーツィバルです。

>と、オーソンさん、お久しぶり〜♪な登場ですな!彼は・・・若かったんですね(--;)
>私、脳内で勝手に年取らせていました(滝汗)って彼も恐竜モドキを騎獣にしていたんですかっ?!侮れない方ですね(笑)

必死で乗りこなしたと思われます(笑)オーソンも大変です(^_^;)
オーソンは若いですよ〜。エヴァより5〜6歳年上にしてます。
元ネタも微妙な関係ですが、こちらは関係的には、初期のリナとガウリイに
近いものが、頭にあります。

>ゼルの姿を見て驚きつつも、エヴァ姫同様彼の内面を見抜いているのでしょうね、
>謝罪と感謝の意を示すとは・・・・一瞬で惚れてしまいました(違)
>そして姫にご説教。使用人、というより指導係、姫の手綱をひいている、
>という感じですね(^^;)それにちゃんと反省する姫もさすが。
>それを判っていない甘ちゃんな「ぼんぼん」は恐竜モドキに蹴られていなさい!

人を見る目はあるのでしょうね。普通のご家庭で育ったけれど、大家族でしたし、
エヴァと会うまでは、あちこち旅してましたから、それなりの苦労はしてますから。
また、確かに使用人というよりも、お目付役の方が近いです。(笑)

>で、初登場のユストゥス氏、姫の痛いところを突いてくるとは(^^;)
>ゼルが既視感を覚えた人物って・・・誰でしょう(赤法師?--;)

子供の頃の悪戯等を言われるのって、本当に恥ずかしいですからね(汗)
ユストゥスは特に食えないタイプですし。
既視感を覚えた相手は、既に出ています。レゾではないですよ。
でも、パッと見て、そっくりなのではないです。

>ゼルの傷を治した呪文、ゼルも(レゾも、でしょうね)知らない上級治癒魔法で、
>それを『石』が教えてくれたとは・・・。うーむ・・(何

レゾは知識だけなら、もしかしたらあるかもしれませんが、使うのは無理です。
ぶっちゃけていいますと、女王家の者は「エーフィドーシュ」を持っていて、
呪文を知っていれば使えますが、エヴァやルナのような者に限れば、『石』を
持っていなくても、呪文さえ知っていれば使える呪文です。

>その「ソフィアのブローチ」などの話を次話でユストゥスさんが
>「お喋り」してくださるんですね♪楽しみです♪
>ゼフィーリアの人々がお喋りなのはその国の国民性だったのですね(笑)納得(違)

彼が知らない部分はともかく、だいたいのところは喋ってくれます(汗)
気が付いたらこんなキャラに……(遠い目)
国民性だ、そう国民性……ということにします(笑)

>感想が遅くなって申し訳ありませんでしたm(_ _)m
>また楽しみにお待ちしてます〜♪

毎度のようにラスト間際でばたばたしてますが、がんばってUPします。
感想をありがとうございました。

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15655Re:王女様と私 11話棒太郎 2003/12/7 00:07:06
記事番号15614へのコメント


>こんばんは。
>今回の不幸な事故で消失いたしました、「王女様と私」11話、再投稿いたします。
>どうやら10話以降は、やたらと長文で続くお話ですが、お付き合いして
>読んでいただければ、幸いです。

こんばんは、エモーションさん。
本当に、不幸な事故でしたね。
わたしの場合、データとってないからあんなのが起こっちゃったら、しばらくフリーズしてますね。



>  バッシャーンッ!!
>
> 激しい水音と同時に、エヴァンジェリンに掴みかかろうとしたランドルフの身体は、
>大量の水の固まりに打ち付けられ、背後へと弾き飛ばされた。

これは『石』の力ですかね?
なんにせよ、ナイスなことをしてくれました。

>「……どうやら、女王や王太女が持つ『石』は、わたくしやアンジェリカたちが
>持っている『石』とは、少し違う力を持っているようですわね……」
> しばらくの間、そうして『石』を見つめていたエヴァンジェリンは、どこか
>納得したような声音でそう言うと、微笑した。

『石』にもピンからキリまであるわけですね。
どういったものなんでしょうか?

>  ほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほ
>
> すっかり忘れていた生き物の存在を思いだし、ゼルガディスが顔を引きつらせた途端、
>茂みから茶色でニコ目の変な恐竜モドキが2〜3頭、笑いながら飛び出してきた。

あはは、本当にすかり忘れてましたよ、彼の存在を。
しかも仲間を引き連れてきているし。

>エヴァンジェリンを、オーソンは交互に見て、やがて一息つくと剣をおさめた。
>「……知らずに、大変、失礼を致しました。
> 私は姫──エヴァンジェリン=ユーディット様付きの執務官で、
>オーソン=ウィル=コーディと申します。この度は姫をお助けいただきまして、
>ありがとうございました。
> また、失礼を致しましたこと、重ねてお詫び致します」
>
> ……この主人にして、この部下あり……か。
> 非の打ち所がないほどきちんと、そして真摯な態度で謝罪と礼を言うオーソンに、
>ゼルガディスはふとそんなことを思った。

やはり、姫様の家来(?)だけあって、人間がしっかり出来てますね。

>「これからは私か、私ではなくても、せめて誰か一人でも、必ずお連れするように
>して下さい。約束ですよ」
>「できるだけ善処します……」

姫様・・・・・・そんな政治家の模範解答をせんでも・・・・・(笑)

> 嘲りを含んだ声音で、口を挟んできたのは、ランドルフだった。メリーベルと
>フランソワーズ、ついでにオーソンが乗ってきた恐竜モドキに、着ている服を
>くわえられ、引っ張られて、顔は引きつっていたが、それでも何とか起き上がり、
>嫌味を言う元気はあるらしい。

いいから、あなたはメリーベルたちに遊ばれてなさい。

>
>「……Feri lanomhoth Samith a kiteri chicar gairi……」
>
> 通常の言葉どころか、カオス・ワーズ等ともまるで違う発音で、エヴァンジェリンは
>呪文を紡ぐ。ゼルガディスが目を見張っていると、かざされた右手の掌に
>暖かな白い光が生じた。

一般の魔法とは異なるものようですね。
これも力の一端でしょうか?

>「〃ソフィアのブローチ〃です。正真正銘の。確かめましたから、間違いありません」
> 城勤め、しかも女王候補付きだけあって、さすがに現物を知らなくても、
>その名称は知っていたのだろう。その言葉にオーソンは絶句し、側に来ていた
>ユストゥスも驚きで目を見開き、息を呑む。
>「話は後に。とにかく、移動しましょう」
> エヴァンジェリンは穏やかにそう言って、にっこりと、上品に微笑んだ。

なんだか凄そうなものなんですね。
一体どういうものなのか、気になります。


>また、もしタッチの差で私が読んでいなかっただけで、消失前に感想をつけて
>くださった方がおられましたら、御礼申し上げます。

感想書かせていただきましたが、直後に消失事故が起こったようです。

>それでは、11話を読んでいただきまして、ありがとうございました。
>12話でもお会いできることを祈りつつ、これで失礼いたします。

う〜〜む、相変わらず、気を持たせて次回へと続きますね。なかなか憎い演出です。
12話、楽しみにしております。
そrでは、このへんで失礼します。

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15666ありがとうございますエモーション E-mail 2003/12/7 21:54:39
記事番号15655へのコメント

棒太郎様、こんばんは。

>こんばんは、エモーションさん。
>本当に、不幸な事故でしたね。
>わたしの場合、データとってないからあんなのが起こっちゃったら、しばらくフリーズしてますね。

そ……それは確かにフリーズしてしまうかも……(汗)←中学の時、苦心惨憺して
入力したデータが、突然の停電で全部パーになった経験有り。
うーん、うちのMacちゃん。どうして細かい記事だけは、オフラインだと
キャッシュ表示してくれないのかしら。(全ツリーはしてくれるのに)

>> 激しい水音と同時に、エヴァンジェリンに掴みかかろうとしたランドルフの身体は、
>>大量の水の固まりに打ち付けられ、背後へと弾き飛ばされた。
>
>これは『石』の力ですかね?
>なんにせよ、ナイスなことをしてくれました。

『石』+エヴァの中の人(今生では爆睡中(笑))の力です。
爆睡中で無意識とはいえ、『石』が呼応したようです(^_^;)

>>「……どうやら、女王や王太女が持つ『石』は、わたくしやアンジェリカたちが
>>持っている『石』とは、少し違う力を持っているようですわね……」
>> しばらくの間、そうして『石』を見つめていたエヴァンジェリンは、どこか
>>納得したような声音でそう言うと、微笑した。
>
>『石』にもピンからキリまであるわけですね。
>どういったものなんでしょうか?

エヴァやアンジェリカたちが、現在持っている『石』は、基本的に「受動型」で、
こちらから働きかけることはできません。出来ても、せいぜい血筋の判定と
マスターキー程度です。
王太女や女王の『石』は「能動型」です。こちらから働きかけることができます。
ただ、王太女の『石』は、女王の『石』よりも制限がかかってしまうのです。

>>  ほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほ
>>
>> すっかり忘れていた生き物の存在を思いだし、ゼルガディスが顔を引きつらせた途端、
>>茂みから茶色でニコ目の変な恐竜モドキが2〜3頭、笑いながら飛び出してきた。
>
>あはは、本当にすかり忘れてましたよ、彼の存在を。
>しかも仲間を引き連れてきているし。

基本的に群れで走りたがりますから(笑)
きっとメリーベルとフランソワーズは、誰かが乗ろうとする前に、
走り出したのでしょう(笑)

>>エヴァンジェリンを、オーソンは交互に見て、やがて一息つくと剣をおさめた。
>>「……知らずに、大変、失礼を致しました。
>> 私は姫──エヴァンジェリン=ユーディット様付きの執務官で、
>>オーソン=ウィル=コーディと申します。この度は姫をお助けいただきまして、
>>ありがとうございました。
>> また、失礼を致しましたこと、重ねてお詫び致します」
>>
>> ……この主人にして、この部下あり……か。
>> 非の打ち所がないほどきちんと、そして真摯な態度で謝罪と礼を言うオーソンに、
>>ゼルガディスはふとそんなことを思った。
>
>やはり、姫様の家来(?)だけあって、人間がしっかり出来てますね。

オーソンもエヴァに会うまでは、あちこち旅をしていたので、それなりに
苦労してますし、見る目はあると思います。
家来というよりは、ほとんどお目付役になってます。

>>「これからは私か、私ではなくても、せめて誰か一人でも、必ずお連れするように
>>して下さい。約束ですよ」
>>「できるだけ善処します……」
>
>姫様・・・・・・そんな政治家の模範解答をせんでも・・・・・(笑)

とりあえず、前向きに検討するのでしょう(笑)

>> 嘲りを含んだ声音で、口を挟んできたのは、ランドルフだった。メリーベルと
>>フランソワーズ、ついでにオーソンが乗ってきた恐竜モドキに、着ている服を
>>くわえられ、引っ張られて、顔は引きつっていたが、それでも何とか起き上がり、
>>嫌味を言う元気はあるらしい。
>
>いいから、あなたはメリーベルたちに遊ばれてなさい。

当初は飛び出してきたメリーベルたちに踏まれる予定でした。
……そっちの方が良かったかなあ……。

>>「……Feri lanomhoth Samith a kiteri chicar gairi……」
>>
>> 通常の言葉どころか、カオス・ワーズ等ともまるで違う発音で、エヴァンジェリンは
>>呪文を紡ぐ。ゼルガディスが目を見張っていると、かざされた右手の掌に
>>暖かな白い光が生じた。
>
>一般の魔法とは異なるものようですね。
>これも力の一端でしょうか?

力の一端ではあります。この呪文は、結界内では基本的に使えないはずのものなので。
でも女王家の者は、『石』を持っていて、呪文を知っていれば使えます。
エヴァやルナのような「中の人(笑)」がいる人間は、呪文を知っていれば
『石』がなくても使えます。

>>「〃ソフィアのブローチ〃です。正真正銘の。確かめましたから、間違いありません」
>> 城勤め、しかも女王候補付きだけあって、さすがに現物を知らなくても、
>>その名称は知っていたのだろう。その言葉にオーソンは絶句し、側に来ていた
>>ユストゥスも驚きで目を見開き、息を呑む。
>>「話は後に。とにかく、移動しましょう」
>> エヴァンジェリンは穏やかにそう言って、にっこりと、上品に微笑んだ。
>
>なんだか凄そうなものなんですね。
>一体どういうものなのか、気になります。

オーソンとユストゥスが驚いているのは、ずっと行方不明になっていた
女王家の至宝だからですが、確かに別の意味でも、とんでもないものかもしれません。
ただ、ゼルたちには、正確な『石』の正体(?)は、分からないままになります。

>>また、もしタッチの差で私が読んでいなかっただけで、消失前に感想をつけて
>>くださった方がおられましたら、御礼申し上げます。
>
>感想書かせていただきましたが、直後に消失事故が起こったようです。

そうでしたか。ありがとうございます。m(__)m

>う〜〜む、相変わらず、気を持たせて次回へと続きますね。なかなか憎い演出です。
>12話、楽しみにしております。
>そrでは、このへんで失礼します。

次回は……ユストゥスが喋りまくり、持っている力とは関係なく、『石』に
関しての話題になります。
なるべく早めにUPするようにがんばります。
それでは、重ねて、感想をありがとうございました。

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15713王女様と私 12話エモーション E-mail 2003/12/17 21:02:20
記事番号15614へのコメント

こんばんは。
やっと終わりが見えてきた──はずなのに、何故かゴールが遠いです。
気分はラストスパートが傾斜40度から50度はある坂道だった、高校の時の
1.5キロマラソン……。傾斜のキツイ、山あり谷ありの、あのコース……。(遠い目)
何とか登坂しているこのお話。お付き合いして読んでいただければ幸いです。

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

 「王女様と私」 12話

 森の外では、十数人の騎士達と、馬の他にやはり恐竜モドキが2匹いた。
騎士達の他には、ゼルガディスが倒し、転がして置いた連中が、改めてきっちりと
縄を掛けられ、捕らえられている。おそらく全員揃ったら、城へ連行する
つもりなのだろう。その様子を見て、自分に治癒(リカバリィ)をかけ終えた
エヴァンジェリンがぽつりと言う。
「……今回、騎士団は随分、楽な仕事をしたようですわね……」
「ええ、それはもう♪ そちらの──ゼルガディス殿が、こちらが思った以上に
強かったですからね。ですから、彼が倒した者たちが、ランドルフ様ご一行に
助けられる前に、回収する方を専念しました。戦力をリサイクルされたら、
いくら強くても大変ですからね」
 左右をそれぞれ騎士に押さえられているのに、まだ往生際悪く、文句を
言い続けているランドルフをあしらいながらも、貴族的な整った顔をにこにこさせて
そう答えるユストゥスに、エヴァンジェリンは頬を膨らませた。
「……ユストゥス、ひとつ訊きますけれど……あなた、今回ずーっと、
監視していたわね?」
「ええ。良く分かりましたね。さすがに他の者たちと連絡を取ったり、
あの者たちを、さらに目の届かない場所へ、移動したりしていましたから、
ずっと、ではありませんけれど」
「他の騎士の方達はともかく、どうしてあなたがここで指揮を執っているのか、
さっきから疑問でしたもの。王族が絡んでいれば、確かに騎士団の中でも、
近衛騎士隊が出てくるでしょうけれど、それでも陛下直属のあなたが出てくるのは、
とても不自然でしょう?」
 ジト目で訊ねるエヴァンジェリンに、ユストゥスはしれっとした面持ちで言う。
「おさすがです。私は姫がマリアンヌに乗って飛び出して行かれた後、すぐに
部下達と後を追いかけていました。……万が一の護衛と、軽率すぎな行動に
お灸を据えるために」
 さすがに言葉に詰まっているエヴァンジェリンに、ユストゥスは楽しそうに、
にっこりと人の悪い笑みを見せた。
「このところ、姫はスケジュールが詰まっていましたし、堅苦しいだけの
行事が続きましたからね。休みになったら、ストレス解消も兼ねて外に
飛び出すくらいはするだろうと、陛下が仰いまして。まさかと思いましたが、
一応警戒していたらこれですからねぇ……。
 本当に……陛下には感心しますよ。アンジェリカ姫についてもそうですが、
姫の行動をしっかり、読んでおられるのですから」
 ひとつ息をついたユストゥスは、感心したような表情のゼルガディスに
気づき、小さく笑むと言葉を続けた。
「まあ、それはともかく、私たちがお灸を据えるより先に、姫にちょっかいを
出している方々がおられましたからね。姫の護りと事態の把握を優先する
ことにしました。
 そう言うことですので、ランドルフ様。生憎ですが、こちらは今回の件について、
事実関係を争う余地がないほど、正確に把握しております。これ以上、無駄な事は
なさらないように」
 エヴァンジェリンへの説明ついでに、ユストゥスはそうさっくりと宣言して、
あれだけ煩かったランドルフを、あっさりと黙らせる。風格の差というのだろうか。
何だかそれだけでも凄いとしか言い様がない。実際、飄々としていてもまるで
隙がないし、穏やかそうに見えて、妙な迫力がある。腕も相当立つ、と言うより、
技量は確実に自分より上だろう。敵に回したら、かなり厄介な相手だと、
ゼルガディスは内心、冷や汗をかく。
「……では、どうして最初から出てこなかったのです? あなたか他の騎士の者でも、
誰か一人でも加わっていれば、ゼルガディスさんはもっと楽でしたのに」
 ランドルフが向こうへ連れて行かれるのを見送りながら、ゼルガディスの
ような気分とは、まるっきり無縁なエヴァンジェリンが、少なくとも、ケガを
させずにすんだはず、とジト目で問うと、ユストゥスは額に手を当てつつ、
どこか沈痛な面持ちで言う。
「……お言葉ですが姫。護衛のために近づいた私の部下達を、全員、石を
ぶつけて気絶させたのは、一体どこのどなたで……」
「まあ、見て! とっても綺麗な夕日v」
「まだ昼ですよ。爽やかに誤魔化さないでください、姫」
 頬にたらりと汗を流しつつ、一瞬にして明後日の方向を向き、誤魔化す
エヴァンジェリンに、平然とした面持ちのオーソンがすかさずツッコミを入れる。
やたらと息が合っていると感じるのは、気のせいではあるまい。
「だって……ちゃんと騎士の正装していれば、いくら何でも分かりましたのに……」
「正装って……普段からサー・コートやフルプレートなわけないじゃないですか。(汗)
 第一、フルプレートで隠密行動なんてできませんよ。
……ユストゥス様ならともかく」
「その辺りは仕方がないとしますけどね。でも、やっと見つけたと思うと、
矢を射かけられておられるし……。それには、さすがに私も血の気が引きましたよ。
 その後は、先程言ったとおりです。どうやら強力な護衛を得たようでしたので──」
 エヴァンジェリンとオーソンのやりとりに、苦笑しつつ続けるユストゥスに、
ゼルガディスは言葉を引き継ぐと同時に訊く。
「──陰からのサポートと、事態の把握と〃証拠〃の確保に努めた、ってわけか。
その割に、結構ギリギリ、最後になるまで、手出ししてこなかったようにも見えるが」
「何分、ずーっと、見ていたわけではありませんので、その辺りはご容赦下さい。
それに、さすがにシャレにならない状況になったら、いくら何でもご助力しましたよ。
単に私が見ているときは、その必要が無かっただけです。ここまでかな、と思っても、
切り抜けていましたし。
 ……失礼ながら、私は貴殿がここまでなさるとは、正直思いませんでした」
 にっこりと笑んで、ユストゥスは言う。だが全く笑っていない目が、
ゼルガディスの〃素姓〃に気づいていて、あえてそれを言わずにいる事を
告げていた。

 ……この男……。俺がエヴァンジェリンにとって、害にしかならない真似をしたら、
遠慮なく〃排除〃する気だったな。間違いなく。
 その〃目〃の意味を静かに受け止めながら、ゼルガディスはそう推測した。
ユストゥスはゼルガディスが自分の身の安全のために、エヴァンジェリンを
ランドルフに引き渡したり、危害を加えたりする可能性を、切実に危惧していたに
違いない。少なくとも、ケガを負ってまで護るとは、思っていなかったのだろう。
 さらに言えば、エヴァンジェリンを護りきった事で、ある程度の評価は
してくれたものの、おそらくこの推測は、現在進行形で適用されているはずだ。
 だが、腹立たしいとは思えなかった。
 ユストゥスの立場としては無理もないことだし、そして、正直ゼルガディスには、
エヴァンジェリンのような思考よりも、ずっと馴染んでいて、理解しやすいのだ。
 ふと、ゼルガディスはある事に思い当たった。
「……もしかして、あの時、俺にやたらと強烈な視線と殺気を向けたのは……」
 気の緩みを突いたように向けられ、そして一瞬で消えた、あの視線と殺気。
敵だとばかり思っていたが、よく考えてみれば、あれだけ綺麗に気配を消せる相手なら、
わざわざ自分の存在を悟らせたりせず、さっさと奇襲をかけていたはずだ。
 だが、あの視線と殺気の目的が、ゼルガディスに「気づかせる事」だったとしたら──?
「ええ。私ですよ。気を引き締めていただくのに、一番手っ取り早い手段を、
取らせていただきました。あの状態のままでは気づくはずのものも、気づけなく
なりますからね。
 もっとも、あの手の免疫はないようですから、仕方がなかったのでしょうけれど」
 悪戯を指摘された子供のような笑みを浮かべながら、ユストゥスはやたらと
清々しくゼルガディスの問いに答える。が、ゼルガディスは直感的に省略
された部分を、正確に読みとった。即ち──「うちの姫にろくでもない
ちょっかいだすんじゃねーぞ」という、牽制があったことを。むしろ殺気を
飛ばしたのは、そーゆー意味の方が大きいかもしれない。しかし──
 意味が伝わったことが分かったのか、にんまりと──今度はちゃんと目も──
笑んでいるユストゥスを見て、ゼルガディスは生暖かい気分が心の中に広がった。
 ……何故か……いいようにからかわれている気がする……。

「さて、姫。〃ソフィアのブローチ〃のことですが……。いったい、どこで
手にお入れになったんです? 女王家にとっては、喜ばしいことですが」
 どこか生暖かい気分になっているゼルガディスを余所に、煮ても焼いても
食えそうにない騎士が言う。わざわざ訊くところを見ると、「ずっと見ていた
わけではない」という言葉は事実で、確かにその時、その場にいなかったのだろう。
「手に入れてなどおりません。〃ソフィアのブローチ〃の、現在の所有者は
ゼルガディスさんです。それはランドルフも見ていましたから、知っています。
わたくしは確かめるために、一時的にお借りしただけ。ですからこれは、
現在の正当な所有者に、お返ししなくてはなりませんわ」
 は? と目を点にしているユストゥスやオーソンに、エヴァンジェリンは
上品に微笑んで、言葉を続けた。
「これは確かに本物の〃ソフィアのブローチ〃ですけれど、〃現在の正当な所有者〃は
ゼルガディスさんですから、お返しするのは当然のことだと言っていますの。
 まさかとは思いますけれど、無理に取り上げるような真似をするつもりでは、
ありませんわよね?」
 にっこりとした笑みで、おそらくユストゥスに釘を刺しながら、エヴァンジェリンは
ゼルガディスの右手を取ると、掌に『石』を乗せた。
「ちょ、ちょっと待ってください、姫! ご自分のなさっていることが、
分かっておられるのですか? きちんと筋を通したいという姫のお気持ちは
分かりますが、こればかりはさすがに『はい、そうですか』というわけには
いきませんよ!」
 困惑しているゼルガディスを余所に、さすがに、釘を刺されようがそういうわけには
いかないと、半ば焦った様子でユストゥスが言う。
「〃ソフィアのブローチ〃は200年の間、ずっと女王家が探し続けた
女王家の至宝です。失礼ながら、王家と何一つ関わりのない、一個人が所有して
良いものではありません!
 ゼルガディス殿。このような事情ですので、申し訳ありませんが、その『石』は、
こちらへお渡ししていただけないでしょうか。当然ながら、姫を護って
いただいた事とは別に、『国』として、出来る限り謝礼をいたします」
 はっきり言えば、ゼルガディスから見てもユストゥスの言い分は当然だ。
普通なら命令形な口調で、居丈高に「返還要求」されてもおかしくない代物だし、
まして、ゼルガディスのような「叩けばほこりが出る」素姓の者が相手なら、
あっさり捕縛し、『石』を押収しても不思議はない。この場合、せいぜい恩赦が
つけば良い方、というところだろうか。
 それを思うと、いくらエヴァンジェリンが釘を刺したと言っても、単なる平民
──それも怪しさ大爆発の流れ者──相手なのに、まともに交渉しているのだから、
むしろ、かなり下手に出ている。もちろん、こちらがあくまで渋り続けたり、
調子にのりすぎた態度をとれば、〃普通の〃パターンになるだけが。

「……もし、関わりがありましたら?」
 さすがに一国を敵に回す気はなく、レゾにはどう言い訳をしたらよいかと
考えながら、ゼルガディスが返事をするより先に、不意にエヴァンジェリンが
静かな口調でそう言った。
「……姫? それは、どのような意味です?」
 ゼルガディスの返答を待っているユストゥスが、その言葉に怪訝な表情で
訊ね返した。
「言葉どおりの意味ですわ。ゼルガディスさんは、これが何かはご存じでは
ありませんでしたけれど、『なくしたら大変なもの』と仰っていました。
綺麗だけれど、宝石としての価値はそれほどないと、誰が見ても分かる『石』を、
それでも大切になさる理由は……かなり限定されるのではありませんか?」
 正直、ゼルガディスには、エヴァンジェリンが何を言いたいのか、分からなかった。
「ゼルガディスさんは男性ですから〃血筋の証明〃はできませんし、もし女性に
生まれていたとしても、途中で男性が介在した可能性がありますから、〃証明〃
できたどうかは五分五分だったでしょう。
 そうなると、他に立証する術がない以上、根拠になるのは〃本物のソフィアの
ブローチ〃を所有し、それにどのような認識を持ち、扱いをしているのか。
そのくらいでしょう?
 ゼルガディスさんは〃本物のソフィアのブローチ〃を所有する、最もその可能性が
高い方です。さすがに王族として扱うのは無理でしょうけれど、関わりが
ないとは言えません」

「ちょっと待てーーっ! 何でそーなるっ?! いくら何でもそれは飛躍しすぎだーっ!」
「そうですよ、姫。失礼ながら、その根拠による推測は、正しいとは言えません。
穴がありすぎです。
 例えゼルガディスさんの家で代々伝わっていたとしても、王太女ソフィアとは
全く関係がなく、何かの理由で所有することになった可能性もあるでしょう?」
 一瞬の沈黙の後、エヴァンジェリンの、思いっきりな大勘違いに絶叫した
ゼルガディスに続いて、やはり困惑しつつ、オーソンがそう控え目に反論する。
ゼルガディスとしては、オーソンの反論は、事実と違っていても有り難い。
さすがに「叩けばほこりが出る」身で、〃胡散臭くて滅茶苦茶怪しいが、姫を
護った者だから〃と、とりあえず黙認状態の騎士達と、素姓に気づいている
タヌキな騎士がいる状況で、「実は盗賊から分捕り(ほとんど犯罪行為で手に入れ)
ました」と続けるわけにいかなかったからだ。
 だいたい、あれをどこからか盗ってきた盗賊たちですら、「使い方が素人には
詳しく分からないだけで、〃賢者の石〃と呼ばれるような不思議な力を持つ
マジックアイテム」という程度の認識はしていたのだ。その点だけでも、
エヴァンジェリンの〃根拠〃は穴がある。

「……確かに、姫の根拠を穴だらけと言ったところで、実際のところ〃直系〃で
なければ〃証明〃しようがないのは事実ですし、これまでに『ソフィアの末裔』と
称した者に対して、最初の判断基準にしていたのは、彼らが〃証拠〃として
持ってきた『石』が、〃本物〃かどうかでした。まあ、ほとんど最初の判断基準で、
偽者と判明していますし、本人に〃証明〃をしていただくのは、念のため程度だったと
記録にもあります。
 ですが、ゼルガディス殿が言われたとおり、〃飛躍しすぎ〃と私も思いますよ」
「そうでしょうね。でも、わたくし、実は結構本気でそう思っていますわ」
 頬に汗を一筋流しつつ、どこか生暖かい空気を漂わせているユストゥスに、
さらりとそう返すと、エヴァンジェリンは『石』を乗せたゼルガディスの手を、
両手で包むように握り、そのままじっとゼルガディスを見つめて、言う。
「ゼルガディスさん。わたくしが言っていることは、単にわたくしが勝手に
そう信じて、そう思いこんでいるに過ぎないのかもしれません。もちろん、あなたや
オーソンたちの言うことも分かりますし、それがごく普通の考え方だとも思います。
 でも、わたくしは、もうあなたをそうだと認めてしまいましたから。とても勝手で、
ゼルガディスさんにとっては、ご迷惑でしかないでしょうけれど。
 何にせよ、この『石』は、このままゼルガディスさんがお持ち下さい。
女王家に戻すとしても、それはこのような形ではなく、ゼルガディスさんの手で、
正式に戻すべきです」

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

……ということで、13話に続きます。
今回のエヴァの発想……4話以降、ゼルに時々やたらと真面目な目で見ていた
理由でもあります。さすがに最初は半信半疑でいましたが。
また、ここで口にしたのは、多少なりともゼルの立場を有利にしたかったからです。
……迷惑にしかなってない気もしますが(笑)

この話もあとちょっと。(それが妙に長いよーな……。目標・年内完結)
14話とエピローグで終了になります。最後までお付き合いいただけたら、幸いです。
それでは、12話、お読みいただきまして、ありがとうございました。
13話でもお会いできることを祈りつつ、失礼いたします。

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15714Re:王女様と私 12話R.オーナーシェフ 2003/12/17 23:02:24
記事番号15713へのコメント

>「……お言葉ですが姫。護衛のために近づいた私の部下達を、全員、石を
>ぶつけて気絶させたのは、一体どこのどなたで……」
>「まあ、見て! とっても綺麗な夕日v」
>「まだ昼ですよ。爽やかに誤魔化さないでください、姫」
> 頬にたらりと汗を流しつつ、一瞬にして明後日の方向を向き、誤魔化す
>エヴァンジェリンに、平然とした面持ちのオーソンがすかさずツッコミを入れる。
この辺がちゃんとスレイヤーズになってますね♪いいキャラしてます。

挨拶遅れましたが、どうも、姉ちゃんの話のほうではありがとうございます。過去の探してSo Whatから見させてもらいました。ちょっと時間かかっててまどっててコメントが遅くなりました。
エヴァンジェリン気に入りました。お嬢様だわ、笑う恐竜モドキにマリアンヌなんて名前付けてるわ、“ああいう小説”書いてるわ(“男男”と気づかずにたまに本屋で間違って手に取るとびっくりするよ。結構富士見のちかくにあったりするんだ。これが。)、初歩的なワナつくってるわ。お、おもしれぇ・・。
なんか、モデルがあるんですね。俺は知らないのですが。でも、こういうのってマネして書きゃあできるってものでもないと思うんです。同じ二次創作のリナでも皆少しずつ違いますし。オリジナルは知りませんが、エモーションさんのキャラになってるなと思いました。なぜなら、面白かったからね。

また、ランドルフ。とことん三流悪役に徹してますね。もしもインバース姉妹だったら、どちらが出てきてもあっというまにちゅどーんって消されてたでしょう。ゼルで良かった・・。4巻・NEXTのアルフレッドを思い出します。でもアルフレッドは父親はまともだった。彼は・・・、家が根本的にまともじゃなさそうですね。
俺、悪役を書くときに苦労するんです。月並みじゃいけない。かっこよくなきゃいけない。そう意識して、時間がかかって、書いたあとでもこれでよかったんかいなと思ったり。あえてとことん典型的なワルに徹するのもアリなんですね。今回読んでそう思いました。

ソフィアのブローチを血で確かめるシーンが気に入ってます。謎の石を登場させて、後までひっぱって、そして明かすシーンが、をう!ファンタジーやってる!っておもいました。

ユストゥスさん、大物ですね。ゼフィーリアの人間ってこんなかんじかもしんないですね。

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15718ありがとうございますエモーション E-mail 2003/12/18 22:25:08
記事番号15714へのコメント

R・オーナーシェフ様、こんばんは。

感想をありがとうございます♪

>>「……お言葉ですが姫。護衛のために近づいた私の部下達を、全員、石を
>>ぶつけて気絶させたのは、一体どこのどなたで……」
>>「まあ、見て! とっても綺麗な夕日v」
>>「まだ昼ですよ。爽やかに誤魔化さないでください、姫」
>> 頬にたらりと汗を流しつつ、一瞬にして明後日の方向を向き、誤魔化す
>>エヴァンジェリンに、平然とした面持ちのオーソンがすかさずツッコミを入れる。
>この辺がちゃんとスレイヤーズになってますね♪いいキャラしてます。

何とも、有り難いお言葉です。オリキャラが多い話の場合、スレイヤーズっぽさが
薄くなる事があるので、そう言っていただけるのは本当に嬉しいです。

>挨拶遅れましたが、どうも、姉ちゃんの話のほうではありがとうございます。過去の探してSo Whatから見させてもらいました。ちょっと時間かかっててまどっててコメントが遅くなりました。

わざわざ読んでくださったのですか。ありがとうございます。やたら文章量が多いので、
大変だったと思います。
私の書くルナさんは、主にキッチンを縄張り(笑)にしていて、あんまり外にでないので、
R・オーナーシェフ様のルナさんには、いつもほれぼれしています。
エリザベート様とのコンビも最高ですし。

>エヴァンジェリン気に入りました。お嬢様だわ、笑う恐竜モドキにマリアンヌなんて名前付けてるわ、“ああいう小説”書いてるわ(“男男”と気づかずにたまに本屋で間違って手に取るとびっくりするよ。結構富士見のちかくにあったりするんだ。これが。)、初歩的なワナつくってるわ。お、おもしれぇ・・。
>なんか、モデルがあるんですね。俺は知らないのですが。でも、こういうのってマネして書きゃあできるってものでもないと思うんです。同じ二次創作のリナでも皆少しずつ違いますし。オリジナルは知りませんが、エモーションさんのキャラになってるなと思いました。なぜなら、面白かったからね。

ああ、また有り難いお言葉を(うるうる)エヴァを気にいっていただけて、
ありがとうございます。こちらのゼフィーリアの姫はこうなりました。
モデルはアウトドアなエヴァンジェリン姫とインドアなアデイル・ロウランド嬢という
正反対のキャラ二人なので、どうなるかなと(待てこら)自分でも思ってました。(汗)
時折片方が強く出てますが、なんとかバランスがとれたようで、ほっとしてます。

>また、ランドルフ。とことん三流悪役に徹してますね。もしもインバース姉妹だったら、どちらが出てきてもあっというまにちゅどーんって消されてたでしょう。ゼルで良かった・・。4巻・NEXTのアルフレッドを思い出します。でもアルフレッドは父親はまともだった。彼は・・・、家が根本的にまともじゃなさそうですね。
>俺、悪役を書くときに苦労するんです。月並みじゃいけない。かっこよくなきゃいけない。そう意識して、時間がかかって、書いたあとでもこれでよかったんかいなと思ったり。あえてとことん典型的なワルに徹するのもアリなんですね。今回読んでそう思いました。

悪役は……本当に苦労しますね。ただ、ランドルフとその親のような方々は、
大なり小なり、案外いるんですよ(汗)実際に……(滝汗)
後で最近の学校の生徒指導の先生が、一番苦労するのは「親の指導」だと
聞いたとき、「ああ、分かるなあ」と思いっきり納得しましたから……。
そのせいか、「お約束」な悪役を出すときは徹底しようと、開き直った面もあります(^_^;)
でも、格好いい悪役も、そのうち書きたいです。
このところ、電波とオレ様万歳系ばかりなので。(苦笑)

>ソフィアのブローチを血で確かめるシーンが気に入ってます。謎の石を登場させて、後までひっぱって、そして明かすシーンが、をう!ファンタジーやってる!っておもいました。

元ネタが「西の善き魔女」の「女王試金石」なんですよ。元ネタは序盤で
石の正体を明かして、そこからすべての謎を追いかけていく形なので、
こちらは謎を石の正体に限定して、引っ張るだけ引っ張りました。

>ユストゥスさん、大物ですね。ゼフィーリアの人間ってこんなかんじかもしんないですね。

そうですね。ゼフィーリアは、こういう方が多いのかもしれません。
作中に少し名前が出たリディア女王の政策のおかげで、識字率と庶民の
知的教育レベルが異様に高い国になっていますので。

早いもので、もう半月もすれば新年なんですね。
今年は比較的暖かいようですが、その割に気温差が激しいですし、
インフルエンザも流行りだしていますので、お身体には十分お気を付け下さい。
それでは、丁寧な感想を、ありがとうございました。

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15719Re:王女様と私 12話棒太郎 2003/12/19 09:58:42
記事番号15713へのコメント


>こんばんは。
>やっと終わりが見えてきた──はずなのに、何故かゴールが遠いです。
>気分はラストスパートが傾斜40度から50度はある坂道だった、高校の時の
>1.5キロマラソン……。傾斜のキツイ、山あり谷ありの、あのコース……。(遠い目)
>何とか登坂しているこのお話。お付き合いして読んでいただければ幸いです。

こんにちは、棒太郎です。
終わりが見えてきているのに、なかなか到達できないってこと、結構ありますよね。
わたしも『彼方の血脈』がそうでした。
しかし、そのマラソンもきついですね。
わたしは、平地で10キロマラソンでした・・・・・・制限時間付きで・・・・
制限時間内に完走できなかったら、後日また10キロ走らされました・・・・・・



> 左右をそれぞれ騎士に押さえられているのに、まだ往生際悪く、文句を
>言い続けているランドルフをあしらいながらも、貴族的な整った顔をにこにこさせて
>そう答えるユストゥスに、エヴァンジェリンは頬を膨らませた。

ランドルフ・・・・・往生際が悪すぎますね。
まあ、こういった人種は諦めのよさというのを知らないのが当たり前ですかね。

>「……ユストゥス、ひとつ訊きますけれど……あなた、今回ずーっと、
>監視していたわね?」
>「ええ。良く分かりましたね。さすがに他の者たちと連絡を取ったり、
>あの者たちを、さらに目の届かない場所へ、移動したりしていましたから、
>ずっと、ではありませんけれど」
>「他の騎士の方達はともかく、どうしてあなたがここで指揮を執っているのか、
>さっきから疑問でしたもの。王族が絡んでいれば、確かに騎士団の中でも、
>近衛騎士隊が出てくるでしょうけれど、それでも陛下直属のあなたが出てくるのは、
>とても不自然でしょう?」

さすが、姫様。のほほんとしてるだけの人じゃないですね。
なかなか洞察力の優れた人です。

> ジト目で訊ねるエヴァンジェリンに、ユストゥスはしれっとした面持ちで言う。
>「おさすがです。私は姫がマリアンヌに乗って飛び出して行かれた後、すぐに
>部下達と後を追いかけていました。……万が一の護衛と、軽率すぎな行動に
>お灸を据えるために」
> さすがに言葉に詰まっているエヴァンジェリンに、ユストゥスは楽しそうに、
>にっこりと人の悪い笑みを見せた。

やっぱりゼフィーリアの人間って只者じゃない人ばかりですね。
この人も結構イイ性格のようですね。

>「まあ、それはともかく、私たちがお灸を据えるより先に、姫にちょっかいを
>出している方々がおられましたからね。姫の護りと事態の把握を優先する
>ことにしました。
> そう言うことですので、ランドルフ様。生憎ですが、こちらは今回の件について、
>事実関係を争う余地がないほど、正確に把握しております。これ以上、無駄な事は
>なさらないように」

ランドルフ、完全にトドメさされましたね。

>何だかそれだけでも凄いとしか言い様がない。実際、飄々としていてもまるで
>隙がないし、穏やかそうに見えて、妙な迫力がある。腕も相当立つ、と言うより、
>技量は確実に自分より上だろう。敵に回したら、かなり厄介な相手だと、
>ゼルガディスは内心、冷や汗をかく。

「恐ろしい人だぜ」「ああ、味方であることに感謝するぜ」みたいな感じですね。
やっぱり、クセモノぞろいの国ですね。

>「……お言葉ですが姫。護衛のために近づいた私の部下達を、全員、石を
>ぶつけて気絶させたのは、一体どこのどなたで……」
>「まあ、見て! とっても綺麗な夕日v」
>「まだ昼ですよ。爽やかに誤魔化さないでください、姫」

人間、自分の都合の悪いことはどんなに苦しくても誤魔化そうとするものですが・・・・・
やっぱり苦しいですね(笑)

> エヴァンジェリンとオーソンのやりとりに、苦笑しつつ続けるユストゥスに、
>ゼルガディスは言葉を引き継ぐと同時に訊く。
>「──陰からのサポートと、事態の把握と〃証拠〃の確保に努めた、ってわけか。
>その割に、結構ギリギリ、最後になるまで、手出ししてこなかったようにも見えるが」
>「何分、ずーっと、見ていたわけではありませんので、その辺りはご容赦下さい。
>それに、さすがにシャレにならない状況になったら、いくら何でもご助力しましたよ。
>単に私が見ているときは、その必要が無かっただけです。ここまでかな、と思っても、
>切り抜けていましたし。
> ……失礼ながら、私は貴殿がここまでなさるとは、正直思いませんでした」

>「ええ。私ですよ。気を引き締めていただくのに、一番手っ取り早い手段を、
>取らせていただきました。あの状態のままでは気づくはずのものも、気づけなく
>なりますからね。
> もっとも、あの手の免疫はないようですから、仕方がなかったのでしょうけれど」

腕前のほうも侮れない人です。
本気を出せばどうなるのやら。

>「これは確かに本物の〃ソフィアのブローチ〃ですけれど、〃現在の正当な所有者〃は
>ゼルガディスさんですから、お返しするのは当然のことだと言っていますの。
> まさかとは思いますけれど、無理に取り上げるような真似をするつもりでは、
>ありませんわよね?」

姫様、きちんと筋を通す方なんですね。
ゼフィーリア王家にとっておそらく至宝みたいなものを、あっさりと・・・・・

>「ゼルガディスさんは男性ですから〃血筋の証明〃はできませんし、もし女性に
>生まれていたとしても、途中で男性が介在した可能性がありますから、〃証明〃
>できたどうかは五分五分だったでしょう。
> そうなると、他に立証する術がない以上、根拠になるのは〃本物のソフィアの
>ブローチ〃を所有し、それにどのような認識を持ち、扱いをしているのか。
>そのくらいでしょう?
> ゼルガディスさんは〃本物のソフィアのブローチ〃を所有する、最もその可能性が
>高い方です。さすがに王族として扱うのは無理でしょうけれど、関わりが
>ないとは言えません」
>
>「ちょっと待てーーっ! 何でそーなるっ?! いくら何でもそれは飛躍しすぎだーっ!」

ははは、流石のゼルガディスもこれには焦りますね。

>「ゼルガディスさん。わたくしが言っていることは、単にわたくしが勝手に
>そう信じて、そう思いこんでいるに過ぎないのかもしれません。もちろん、あなたや
>オーソンたちの言うことも分かりますし、それがごく普通の考え方だとも思います。
> でも、わたくしは、もうあなたをそうだと認めてしまいましたから。とても勝手で、
>ゼルガディスさんにとっては、ご迷惑でしかないでしょうけれど。
> 何にせよ、この『石』は、このままゼルガディスさんがお持ち下さい。
>女王家に戻すとしても、それはこのような形ではなく、ゼルガディスさんの手で、
>正式に戻すべきです」

こういっては失礼ですが、結構押しの強い人ですね、姫様。
周りに有無を言わせぬ、物言い。
しかもやんわりと攻めてくるので、防ぎにくそうです。


>……ということで、13話に続きます。
>今回のエヴァの発想……4話以降、ゼルに時々やたらと真面目な目で見ていた
>理由でもあります。さすがに最初は半信半疑でいましたが。
>また、ここで口にしたのは、多少なりともゼルの立場を有利にしたかったからです。
>……迷惑にしかなってない気もしますが(笑)
>
>この話もあとちょっと。(それが妙に長いよーな……。目標・年内完結)
>14話とエピローグで終了になります。最後までお付き合いいただけたら、幸いです。
>それでは、12話、お読みいただきまして、ありがとうございました。
>13話でもお会いできることを祈りつつ、失礼いたします。

あと3話ほどで完結ですか。頑張ってください。
話がある程度固まっていると、筋を迷わなくていいですね。
わたしはプロットが半固まりの状態で、書き出すことが多いですから。
途中でよく「どうすべぇ」って事態に陥ります。
次の話はあまりそういうことがないようにしたいです。
それではこのへんで失礼します。

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15727さりげなく押しは強いです(笑)エモーション E-mail 2003/12/20 00:41:46
記事番号15719へのコメント

棒太郎様、こんばんは。
いつも丁寧な感想をありがとうございます。

>しかし、そのマラソンもきついですね。
>わたしは、平地で10キロマラソンでした・・・・・・制限時間付きで・・・・
>制限時間内に完走できなかったら、後日また10キロ走らされました・・・・・・

平地で10キロもキツイですね……。母校はほとんど山にありましたので……(^_^;)
本当は女子3.5キロ、男子5キロにしたかったそうですが、さすがに
山あり谷ありでキツイと言うことで、それぞれ1.5キロずつ減らしたそうです。
制限時間……ありました(汗)1時間以内に学校へ戻ってこいと。
正当な理由もなく欠席すると、問答無用で後期の体育の単位が落とされるため、
みんな必死で走りました。

>> 左右をそれぞれ騎士に押さえられているのに、まだ往生際悪く、文句を
>>言い続けているランドルフ

>ランドルフ・・・・・往生際が悪すぎますね。
>まあ、こういった人種は諦めのよさというのを知らないのが当たり前ですかね。

文句を言い続ければ、そのうち「無かったこと」になるとでも、思っているのでしょう。
メンタリティはだだをこねて、物を欲しがるお子様と同じですね。(^_^;)

>>「他の騎士の方達はともかく、どうしてあなたがここで指揮を執っているのか、
>>さっきから疑問でしたもの。王族が絡んでいれば、確かに騎士団の中でも、
>>近衛騎士隊が出てくるでしょうけれど、それでも陛下直属のあなたが出てくるのは、
>>とても不自然でしょう?」
>
>さすが、姫様。のほほんとしてるだけの人じゃないですね。
>なかなか洞察力の優れた人です。

この辺りはさすがに。エヴァは鋭い面が、あまり表に出ないタイプなのでしょう。

>>「おさすがです。私は姫がマリアンヌに乗って飛び出して行かれた後、すぐに
>>部下達と後を追いかけていました。……万が一の護衛と、軽率すぎな行動に
>>お灸を据えるために」
>> さすがに言葉に詰まっているエヴァンジェリンに、ユストゥスは楽しそうに、
>>にっこりと人の悪い笑みを見せた。
>
>やっぱりゼフィーリアの人間って只者じゃない人ばかりですね。
>この人も結構イイ性格のようですね。

そうですね。ゼフィーリアですし(笑)
また、陛下直属ということもありますから、単純に強いばかりではないでしょうし。

>>「まあ、それはともかく、私たちがお灸を据えるより先に、姫にちょっかいを
>>出している方々がおられましたからね。姫の護りと事態の把握を優先する
>>ことにしました。
>> そう言うことですので、ランドルフ様。生憎ですが、こちらは今回の件について、
>>事実関係を争う余地がないほど、正確に把握しております。これ以上、無駄な事は
>>なさらないように」
>
>ランドルフ、完全にトドメさされましたね。

とどめさしました。それでもまだまだ、クリフォード家とは色々、表と裏で
権力バトルが繰り広げられるのでしょう。そう言う意味では、ユストゥスたちも大変です。

>>何だかそれだけでも凄いとしか言い様がない。実際、飄々としていてもまるで
>>隙がないし、穏やかそうに見えて、妙な迫力がある。腕も相当立つ、と言うより、
>>技量は確実に自分より上だろう。敵に回したら、かなり厄介な相手だと、
>>ゼルガディスは内心、冷や汗をかく。
>
>「恐ろしい人だぜ」「ああ、味方であることに感謝するぜ」みたいな感じですね。
>やっぱり、クセモノぞろいの国ですね。

そうですね(笑)まるで「魁!○塾」のような会話が、部下達の間でも
交わされているかもしれません(爆笑)
……って、それじゃあ、違う意味でくせ者揃いの濃い騎士団だなあ……。(汗)

>>「……お言葉ですが姫。護衛のために近づいた私の部下達を、全員、石を
>>ぶつけて気絶させたのは、一体どこのどなたで……」
>>「まあ、見て! とっても綺麗な夕日v」
>>「まだ昼ですよ。爽やかに誤魔化さないでください、姫」
>
>人間、自分の都合の悪いことはどんなに苦しくても誤魔化そうとするものですが・・・・・
>やっぱり苦しいですね(笑)

苦し紛れの逃避行動ですね(笑)でも、しっかり突っ込まれる。
それがスレイヤーズのお約束v

>>「ええ。私ですよ。気を引き締めていただくのに、一番手っ取り早い手段を、
>>取らせていただきました。あの状態のままでは気づくはずのものも、気づけなく
>>なりますからね。
>> もっとも、あの手の免疫はないようですから、仕方がなかったのでしょうけれど」
>
>腕前のほうも侮れない人です。
>本気を出せばどうなるのやら。

ゼフィーリアの王宮は基本的に実力主義ですから。特に騎士団は実力がなきゃ
まるで意味ないので、地位が高い人はかなりの腕前を持つ、侮れない人ばかりです。
本気を出したら……相手がガウリイでも「どーれ、ちょっと揉んでやろう」
かもしれません。さすがにベルベインさんには勝てないでしょうけれど。

>>「これは確かに本物の〃ソフィアのブローチ〃ですけれど、〃現在の正当な所有者〃は
>>ゼルガディスさんですから、お返しするのは当然のことだと言っていますの。
>> まさかとは思いますけれど、無理に取り上げるような真似をするつもりでは、
>>ありませんわよね?」
>
>姫様、きちんと筋を通す方なんですね。
>ゼフィーリア王家にとっておそらく至宝みたいなものを、あっさりと・・・・・

筋は通しますね。また、後の展開のとおり、直系ではないにせよ、王家の血を
引く者だと思ってますから、「先祖から受け継いだものを、子孫が持っていて
何が悪いの? それにゼルガディスさんに対して、不当な扱いはさせないわよ」
と言う気分が強かったんです。
この辺りはほとんど、彼女の感情からきている部分が強いので、そう言う意味では、
わがままとも言えます。

>>「ゼルガディスさんは男性ですから〃血筋の証明〃はできませんし、もし女性に
>>生まれていたとしても、途中で男性が介在した可能性がありますから、〃証明〃
>>できたどうかは五分五分だったでしょう。
>> そうなると、他に立証する術がない以上、根拠になるのは〃本物のソフィアの
>>ブローチ〃を所有し、それにどのような認識を持ち、扱いをしているのか。
>>そのくらいでしょう?
>> ゼルガディスさんは〃本物のソフィアのブローチ〃を所有する、最もその可能性が
>>高い方です。さすがに王族として扱うのは無理でしょうけれど、関わりが
>>ないとは言えません」
>>
>>「ちょっと待てーーっ! 何でそーなるっ?! いくら何でもそれは飛躍しすぎだーっ!」
>
>ははは、流石のゼルガディスもこれには焦りますね。

それはもう。普通は焦ります(笑)

>>「ゼルガディスさん。わたくしが言っていることは、単にわたくしが勝手に
>>そう信じて、そう思いこんでいるに過ぎないのかもしれません。もちろん、あなたや
>>オーソンたちの言うことも分かりますし、それがごく普通の考え方だとも思います。
>> でも、わたくしは、もうあなたをそうだと認めてしまいましたから。とても勝手で、
>>ゼルガディスさんにとっては、ご迷惑でしかないでしょうけれど。
>> 何にせよ、この『石』は、このままゼルガディスさんがお持ち下さい。
>>女王家に戻すとしても、それはこのような形ではなく、ゼルガディスさんの手で、
>>正式に戻すべきです」
>
>こういっては失礼ですが、結構押しの強い人ですね、姫様。
>周りに有無を言わせぬ、物言い。
>しかもやんわりと攻めてくるので、防ぎにくそうです。

実は押しは強い方です。一見そうは見えないのと、強固でストレートじゃない分、
相手をそれほど身構えさせないのが、エヴァの〃武器〃と言えますね。

>>この話もあとちょっと。(それが妙に長いよーな……。目標・年内完結)
>>14話とエピローグで終了になります。最後までお付き合いいただけたら、幸いです。
>
>あと3話ほどで完結ですか。頑張ってください。
>話がある程度固まっていると、筋を迷わなくていいですね。
>わたしはプロットが半固まりの状態で、書き出すことが多いですから。
>途中でよく「どうすべぇ」って事態に陥ります。
>次の話はあまりそういうことがないようにしたいです。
>それではこのへんで失礼します。

ありがとうございます。とにかく早く仕上げようと思います(汗)
私はとにかくラストを最初に考えます。後は思いついた場面や書きたい部分を
入れて組み立てるのですが……その割に後から見直すと変だったりします。(汗)
本当に、話を作るのは大変ですね。(汗)
棒太郎様の次のお話、楽しみにしています。
それでは、感想をありがとうございました。

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15723Re:王女様と私 12話けーこ 2003/12/19 21:53:58
記事番号15713へのコメント

寒いですね〜・・こちらでも本日雪がちらつきましたよ。明日の朝は一体どうなっている事やら(汗)
待ってました〜、12話♪

ユストゥス様、本当に喋ってらっしゃいますね(^^;)
しかしながら・・・・騎士団の方達、見守っていながらも動きを取れなかったのが
エヴァ姫の投げた石が原因だったとは・・・・(滝汗)
そしてそれを言及しようとした時のエヴァ姫の見事なまでの気逸らし作戦♪(笑)
ゼフィーリアの国民性はここにも出ているのですね(絶対違)

ユストゥス様、なかなかの狸ですね(^^;)騎士たる者、ある意味そうでなきゃいけないとは思いますけど、ゼルに生温かい思いをさせるとは・・・ツワモノ(-ヮ-)

で、ソフィアのブローチの「所有者」について、「?」だったので思わず最初から読み返してしまいました(汗)確かに、今現在はゼルが所有者ですね(^^;)
盗賊のところから奪ってきた、という経緯を知られては・・・ゼルやんピーンチ!
エヴァ姫の言動はゼルを窮地に立たせるのか救ってくれるのか・・・。
ゼルの手によって返す、となると盗賊さんを絞めに行かなきゃ行けないのかしら・・なんてアブナイ思考をしております(絶対違うな、これも)

さて、前回の11話でエヴァの中の人(?)の事、すっかり失念しておりました。でしたね、あの方だったんですよね。「たった一つの・・」の中で見せたあの方は確かにすっかり爆睡中ですね(^^;)いや、もともとは天然な性格だったとか・・・(蹴)

あと13.14.エピローグですか・・・。終わってしまうのが寂しいような、ゼルを解放してあげたいような(爆笑)やはり彼には生暖かい不幸体質が似合っているんですね(遠い目・・)
次回を楽しみに待っています〜♪拙い感想でごめんなさいm(_ _)m

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15733微妙に不幸体質かもエモーション E-mail 2003/12/20 21:21:16
記事番号15723へのコメント

けーこ様、こんばんは。
感想をありがとうございます。

>寒いですね〜・・こちらでも本日雪がちらつきましたよ。明日の朝は一体どうなっている事やら(汗)
>待ってました〜、12話♪

本当に寒くなりました。こちらは昼頃から雪が降り、7〜8cmほど積もりました。
それでも今年は暖冬で、去年、一昨年よりは、降ってない方なんですよね……。(^_^;)

>ユストゥス様、本当に喋ってらっしゃいますね(^^;)

喋ってます(汗)ああ、本当に……こーゆーキャラじゃなかったはずなのにぃ。

>しかしながら・・・・騎士団の方達、見守っていながらも動きを取れなかったのが
>エヴァ姫の投げた石が原因だったとは・・・・(滝汗)
>そしてそれを言及しようとした時のエヴァ姫の見事なまでの気逸らし作戦♪(笑)
>ゼフィーリアの国民性はここにも出ているのですね(絶対違)

敵だと思われてるから、迂闊に近づけない、と(笑)ユストゥスはどうしたらいいのか、
頭を抱えた事でしょう(笑)
どんなに苦しくても思わず誤魔化すのは、多分ゼフィーリアというより、
スレイヤーズ世界の住人の特徴かと。そして、すかさずツッコミを入れるのも。
きっとDNAレベルでボケとツッコミが刻み込まれているのでしょう!(笑)

>ユストゥス様、なかなかの狸ですね(^^;)騎士たる者、ある意味そうでなきゃいけないとは思いますけど、ゼルに生温かい思いをさせるとは・・・ツワモノ(-ヮ-)

タヌキです。騎士団は基本的に剣の腕が優れていないと困りますが、
陛下直属ともなればそれだけでは駄目ですし。後はもう人生経験値の差だと思います。
ゼルに対しては「騎士団の新人だったら、思いっきり鍛えて、育てるのに」
と思ってます。ユストゥスは。(^_^;)

>で、ソフィアのブローチの「所有者」について、「?」だったので思わず最初から読み返してしまいました(汗)確かに、今現在はゼルが所有者ですね(^^;)
>盗賊のところから奪ってきた、という経緯を知られては・・・ゼルやんピーンチ!
>エヴァ姫の言動はゼルを窮地に立たせるのか救ってくれるのか・・・。
>ゼルの手によって返す、となると盗賊さんを絞めに行かなきゃ行けないのかしら・・なんてアブナイ思考をしております(絶対違うな、これも)

エヴァはゼルが「『石』を盗賊から奪ってきた」と知っても、気にしないかも
しれません。……親友とその妹がよく「盗賊イジメ」やってますから(笑)
気にするのは騎士団の方。(笑)
ゼルとしては複雑でしょうね(汗)エヴァがどこまで通用するかはともかく、
一応予防線を張ったと分かっても、逆に煩わしい事になりかねませんので。
盗賊さんは……そのうち親友の妹が壊滅させてるかも(笑)

>さて、前回の11話でエヴァの中の人(?)の事、すっかり失念しておりました。でしたね、あの方だったんですよね。「たった一つの・・」の中で見せたあの方は確かにすっかり爆睡中ですね(^^;)いや、もともとは天然な性格だったとか・・・(蹴)

あの方はもう爆睡中ですから。(笑)11話のあれはさしずめ「寝ぼけた」
ようなものでしょう。『石』とはどうしても感応しやすいですから。
エヴァに限らずルナにしても、欠片を持ってる個人個人で、性格は多少
影響する程度で違うでしょうが、確かにあの方は天然ではあるのかも……(苦笑)

>あと13.14.エピローグですか・・・。終わってしまうのが寂しいような、ゼルを解放してあげたいような(爆笑)やはり彼には生暖かい不幸体質が似合っているんですね(遠い目・・)
>次回を楽しみに待っています〜♪拙い感想でごめんなさいm(_ _)m

そう言っていただけて嬉しいです。ゼルは確かに、微妙に不幸体質かも(汗)
それでは、がんばって続きを早めにUPしたいと思います。
感想ありがとうございました。m(__)m

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15726Re:王女様と私 12話オロシ・ハイドラント URL2003/12/19 23:18:02
記事番号15713へのコメント

>やっと終わりが見えてきた──はずなのに、何故かゴールが遠いです。
>気分はラストスパートが傾斜40度から50度はある坂道だった、高校の時の
>1.5キロマラソン……。傾斜のキツイ、山あり谷ありの、あのコース……。(遠い目)
 確かにクライマックス付近は終わりそうで終わらないことがよくあるかも。
 すぐ終わるはずなのに書いた文量ほど話が進んでなかったり……。
 でも終わりのない道などないはずですから、がんばってください。


 というわけでこんばんは。
 めっきり寒くなってしまって、自室で読書することさえ辛くなって来たハイドラントです。
 クライマックス寸前ということで、後片付け的な印象を受けます。
 そんな今回、最も注目すべき点は(ユストゥスさんのこともありますけど)ゼルの〃ソフィアのブローチ〃の所有権を尊重しようとするエヴァ姫様に関してでしょう。


 自分のことしか考えない人間には絶対に出来ないことですよね。
 本文に書かれていることと同意かと思いますが、ゼルの石の所有権を無理矢理放棄させること(金銭や他の物品などと強制的、もしくは半強制的に交換させることも含む)は可能でしょうし、この状況ではそうしようとする人間は多いと思います。ましてや強い立場にいるものなら……。
 このような時、姫様の立場にいるものが、ランドルフみたいな性格の人間だったら(ありえないことかも知れませんが)、当然のように返還を要求されていたでしょう。その場合、ゼルは仕方がないとは思いつつも、多少の憤りを感じたかも知れません。
 でも姫様はそのようなことをしようとはしない。
 これは強い権力のない者にも個人としての権利は当然のようにあると考えている証拠にはなりはしないでしょうか。
 そのような考えは、良き専制君主となる上で非常に大切なことだと思います。ゼルが王太女と関わりがあるのではないかと考えたように、あらゆる可能性を検討するということも同じだと思います。もっとも姫様が王族に相応しい人間になろうと考えているかどうかは分かりませんが。
 
 
>「……お言葉ですが姫。護衛のために近づいた私の部下達を、全員、石を
>ぶつけて気絶させたのは、一体どこのどなたで……」
>「まあ、見て! とっても綺麗な夕日v」
>「まだ昼ですよ。爽やかに誤魔化さないでください、姫」
 この辺りは爆笑でした。
 毎回笑える場面があるというのも、この作品の魅力ですね。


 もしや今回の文章、レスの返し辛いものになったいるかも知れませんし、文章が分かり辛かったり、意味がおかしかったりするかも知れません(日本語って難しいなと思いました)。もしそうであったなら、大変申し訳ございません。
 最後までがんばってください。
 それでは、これで失礼致します。

トップに戻る
15734ありがとうございますエモーション E-mail 2003/12/20 21:32:54
記事番号15726へのコメント

ハイドラント様、こんばんは。

>>やっと終わりが見えてきた──はずなのに、何故かゴールが遠いです。
> 確かにクライマックス付近は終わりそうで終わらないことがよくあるかも。
> すぐ終わるはずなのに書いた文量ほど話が進んでなかったり……。
> でも終わりのない道などないはずですから、がんばってください。

ありがとうございます。本当に、まさにそのとおりと言いますか、書いた文ほど、
話がすすまないんですよ(汗)無くても話が通じる部分はカットしているのですが。
がんばって、何とか登坂していきます。

> というわけでこんばんは。
> めっきり寒くなってしまって、自室で読書することさえ辛くなって来たハイドラントです。
> クライマックス寸前ということで、後片付け的な印象を受けます。

暖冬ではありますが、それでもさすがに寒さはキツくなってきましたね。
風邪などひかないようにご注意下さい。
12話以降は、本当に後片づけですね。後片づけに何故か手間取っている感じです(汗)
13話も、話よりエヴァの感情面の片を付けているような部分がありますので。

> そんな今回、最も注目すべき点は(ユストゥスさんのこともありますけど)ゼルの〃ソフィアのブローチ〃の所有権を尊重しようとするエヴァ姫様に関してでしょう。

> 自分のことしか考えない人間には絶対に出来ないことですよね。
> 本文に書かれていることと同意かと思いますが、ゼルの石の所有権を無理矢理放棄させること(金銭や他の物品などと強制的、もしくは半強制的に交換させることも含む)は可能でしょうし、この状況ではそうしようとする人間は多いと思います。ましてや強い立場にいるものなら……。
> このような時、姫様の立場にいるものが、ランドルフみたいな性格の人間だったら(ありえないことかも知れませんが)、当然のように返還を要求されていたでしょう。その場合、ゼルは仕方がないとは思いつつも、多少の憤りを感じたかも知れません。
> でも姫様はそのようなことをしようとはしない。
> これは強い権力のない者にも個人としての権利は当然のようにあると考えている証拠にはなりはしないでしょうか。
> そのような考えは、良き専制君主となる上で非常に大切なことだと思います。ゼルが王太女と関わりがあるのではないかと考えたように、あらゆる可能性を検討するということも同じだと思います。もっとも姫様が王族に相応しい人間になろうと考えているかどうかは分かりませんが。

とても凄い感想をいただいたと思います。
この辺りのエヴァの行動は、彼女ならこうする、と自然に動いた部分です。
お気づきの通り、エヴァは「身分や権力関係なしに、個人の権利は当然のようにある」
という感覚を、ごく自然に認識し、身に付けています。おそらく本人にとっては、
呼吸するのと同じくらい、当たり前の事だと思っているでしょう。この辺りは
養父母の教育の成果です。幼い頃から自然に、ほんの些細な事柄から
学ばされてましたから。
ですが、「身分や権力によって、不当な扱いを受けることがある」という事にも、
当然気づいています。真っ先に釘をさしたのはそのためです。
また11話でカットした部分ですが、庭の植え込みを滅茶苦茶にして養父に
叱られたとき、「誰にでも誇りがあり、それはけして軽いものではない」と
教えられたことも、こういったときの行動に影響を与えています。
エヴァ自身は、おそらく王族に相応しい人間になろうと思っていないですね。
最低限の、ごく当たり前のルールを守っているだけの感覚です。もっとも、
それが王族としては、一番重要な事なのかもしれませんが。
考えて認識しているのは、貴族や王族だから人より得してる面がある以上、
当然その分、否応なしに果たさなきゃいけない責任がある、という事でしょうね。 
 
>>「……お言葉ですが姫。護衛のために近づいた私の部下達を、全員、石を
>>ぶつけて気絶させたのは、一体どこのどなたで……」
>>「まあ、見て! とっても綺麗な夕日v」
>>「まだ昼ですよ。爽やかに誤魔化さないでください、姫」
> この辺りは爆笑でした。
> 毎回笑える場面があるというのも、この作品の魅力ですね。


ありがとうございます。この「都合が悪くなると、苦しくても誤魔化す」は、
もうスレイヤーズ世界のお約束v そしてツッコミが入るのも。(笑)

> もしや今回の文章、レスの返し辛いものになったいるかも知れませんし、文章が分かり辛かったり、意味がおかしかったりするかも知れません(日本語って難しいなと思いました)。もしそうであったなら、大変申し訳ございません。
> 最後までがんばってください。
> それでは、これで失礼致します。

先程も書きましたが、今回本当に凄い感想をいただいたと思います。
行動のちょっとした部分から、色々と読みとっていただきましたし。
『石』に関しては、どうがんばっても最終的には「返還」することになると、
ゼルもエヴァも分かっていますけれど。また、ある意味感情を優先させた
行動でもあるので、一つ間違えると、ただのわがままになりかねない面はあります。
それでは、がんばって続きを早めにUPしようと思います。
感想をありがとうございました。m(__)m

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