◆−腹心達の騒動―ダルフィンのお月見―最終話−由季まる (2002/11/22 20:24:46) No.11591
 ┣腹心達の騒動―ダルフィンのお月見―最終話:前編−由季まる (2002/11/22 20:30:39) No.11593
 ┃┣Re:腹心達の騒動―ダルフィンのお月見―最終話:前編−渚 (2002/11/23 09:16:49) No.11608
 ┃┃┗Re:腹心達の騒動―ダルフィンのお月見―最終話:前編−由季まる (2002/11/24 23:54:55) No.11671
 ┃┗Re:腹心達の騒動―ダルフィンのお月見―最終話:前編−D・S・ハイドラント (2002/11/23 10:47:28) No.11616
 ┃ ┗Re:腹心達の騒動―ダルフィンのお月見―最終話:前編−由季まる (2002/11/25 00:13:21) No.11672
 ┣腹心達の騒動―ダルフィンのお月見―最終話:中編−由季まる (2002/11/22 20:44:50) No.11595
 ┃┣Re:腹心達の騒動―ダルフィンのお月見―最終話:中編−渚 (2002/11/23 09:35:15) No.11610
 ┃┃┗Re:腹心達の騒動―ダルフィンのお月見―最終話:中編−由季まる (2002/11/25 15:14:16) No.11681
 ┃┗Re:腹心達の騒動―ダルフィンのお月見―最終話:中編−D・S・ハイドラント (2002/11/23 10:55:38) No.11617
 ┃ ┗Re:腹心達の騒動―ダルフィンのお月見―最終話:中編−由季まる (2002/11/25 15:38:13) No.11682
 ┣腹心達の騒動―ダルフィンのお月見―最終話:後編−由季まる (2002/11/22 21:01:42) No.11598
 ┃┣Re:腹心達の騒動―ダルフィンのお月見―最終話:後編−渚 (2002/11/23 09:43:31) No.11611
 ┃┃┗Re:腹心達の騒動―ダルフィンのお月見―最終話:後編−由季まる (2002/11/25 15:46:20) No.11683
 ┃┗Re:腹心達の騒動―ダルフィンのお月見―最終話:後編−D・S・ハイドラント (2002/11/23 10:59:16) No.11618
 ┃ ┗Re:腹心達の騒動―ダルフィンのお月見―最終話:後編−由季まる (2002/11/25 16:02:23) No.11684
 ┣腹心達の騒動―ダルフィンのお月見―最終話:エピローグ〜そして、はじまりは…−由季まる (2002/11/22 21:10:12) No.11599
 ┃┣ダル最高−渚 (2002/11/23 09:53:41) No.11612
 ┃┃┗有難うございます〜!−由季まる (2002/11/25 16:19:46) No.11685
 ┃┗Re:腹心達の騒動―ダルフィンのお月見―最終話:エピローグ〜そして、はじまりは…−D・S・ハイドラント (2002/11/23 11:01:20) No.11619
 ┃ ┗Re:腹心達の騒動―ダルフィンのお月見―最終話:エピローグ〜そして、はじまりは…−由季まる (2002/11/25 16:40:02) No.11687
 ┗あとがき(すいません、遅くなりました。)―何故かノリが神坂先生入ってます−由季まる (2002/11/30 02:14:05) No.11788


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11591腹心達の騒動―ダルフィンのお月見―最終話由季まる 2002/11/22 20:24:46


初めまして&こんばんは
「腹心達の騒動―ダルフィンのお月見―最終話」をお届けにあがりました

 こんばんはのかた、お久しぶりです。遅くなってすいません
 待っていて下さり、有難うございました
 最終話、長くなることは私も予想していたのですが、作者の実力不足で予想を上回り長くなってしまいました(汗)読みにくいかも知れませんがごめんなさい
 ご期待にそえれる終わりであればよいのですが。

 はじめましてのかた、これはダルフィン中心の腹心達のギャグです、作者は、ほのぼのだとも思っています
 おばかな作者が書いて投稿している途中で原作との矛盾に気づいたため次の点だけは注意して読んで下さい
  ・降魔戦後なのに、ガーヴが生きている
  ・あとは、原作と一緒
 …わかってます(汗)書く前にきづけ!ですね。すいません(汗)
 ことの経緯が知りたい方は、一番初めのツリーに入っているので見てみて下さい。
 また、ギャグなのでキャラが私的にアレンジされていたりします、キャラのイメージが壊れるのが嫌な方は見ない方がいいかと思います
 
 今回はいつもよりかなり長いです、その辺、気をつけてください
 最終話なので、いつもと少し違う雰囲気も混じったりしていたりしますが
 さて、何はともあれ楽しんで頂けたら、嬉しいです
 では、あとがきで会いましょう

 あとがき何書こうかな…(ヲイ)


 *著作別、カテゴリー別に前回までの話を入れておきました。ところで前話の時『過去ログ』とか言ってましたが、アレは『カテゴリー別』の事です、私ってば何いってんだか(苦笑)

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11593腹心達の騒動―ダルフィンのお月見―最終話:前編由季まる 2002/11/22 20:30:39
記事番号11591へのコメント

 見上げれば空には満点の星
 満月も見える

 「いい、天気」
 海王ダルフィンは満足そうに頷くと目の前を見た
 「お久しぶりですわ。魔王様v」
 そこには、巨大な氷の塊があった、中には人影が見える、どうやらそれが『魔王様』のようだった
 「今日は御前でお月見をさせて頂きますわね」
 しかし、返事のあるようすはない
 というより、返事などできない状態のように見えた、封じ込められてるとでも言おうか―
 ダルフィンはそれを気にしたふうもなく―当たり前の事だから―、また満足そうに頷くと、振り返り笑顔で言った

 「みんな。今日はダルフィンのお月見へようこそv」


 腹心達の騒動―ダルフィンのお月見―最終話:前編

 「では。みんな、まず準備を手伝ってね」
 ダルフィンの前で、ちょうど半円の形に立つ4人にまずこう言った
 「なんだとッ?ダルフ貴様、部下抜きですると言っておいて、準備もしてなかったと言うのかッ!」
 まず、口を開いたのは、覇王グラウシェラーだった。今日もぴしっと貴族的な装飾の鎧―簡易なものだが―を着ていた。まず労働向きとは思えない
 「もう、これだからシェラーは。こうゆう事は皆でする事に意義があるんですのよ」全然わかってない、と頭をふった。
 ちなみに、ダルフィンもドレスを着て、動く気はまったくないように見えた。まあ魔族に服装は関係ないのかもしれないが
 一体どんな意義があると言うのだ―と、突っ込もうかと獣王ゼラス=メタリオムは思ったが、しょうもない答えが返ってきそうだと、考えを改め、言葉を変えた
 「…でもな、今からゆっくり準備などやっていたら月見ができなくなるんじゃないか?」
 彼女は今日は動きやすい旅装束に短い金髪の姿だった、服装と一緒に姿まで変えている。その時に応じた姿をとるのがゼラスは好きだった。ちなみに今日そんな姿で来たのは、ろくなことが起こりそうもないので念の為に動きやすい服装にしたのだとか
 「あ。それなら大丈夫ですわ、ほとんどの準備はもうしてきましたから、後は飾るだけですもの」
 「な、なんだ。そうなのかよ」ずっこける仕草をした
 魔竜王ガ―ヴである。彼は赤のロングコートに身を包んでいた。はじめの二人と違い力仕事が得意そうだ、もしかしたらやる気満々だったのかもしれない。片手には酒瓶を持っていて、その姿によくあっていた
 「じゃあさもう、ぱっぱ〜とやっちゃおうよ。準備なんてまどろっこしい事はさ〜」
 いかにも子供らしい言葉で冥王フィブリゾは言った。しかし子供の姿をしてるとはいえ、彼はこの中で最強の力と頭脳を持った魔族だった。魔族一と言い変えてもいい、魔王をのぞけば、その力には誰もかなわないのだから。でも彼はこの子供姿が好きだった。だって皆おもしろいように油断してくれるし、と彼は言っていたが
 これが今日、ここで、月見をするメンバーである
 (やっぱり、ろくな事がおきない気がする…。)ゼラスは、心の中で呟き、ため息をついた

 
 「まあ。フィブ何を聞いていましたの!準備だって大事ですのよ、みんなとのコミュニケーションに、ね。」
 ダルフィンが、フィブリゾの言葉に反応して言った。少し怒っているようだ
 な、何だダルフ何を言ってるんだ?今度は何に影響されてるんだ?
 この中で一番ダルフィンの事を知っているゼラスはじと汗たらしながらそう思った。あんな魔族にない事を言う時は決まって何かに影響されているからである
 月見をしようと言い出したのもおそらくは、何らかの本なりを、見たせいだろう
 「こみゅにゅけーしょんンン???なんだいそれ、ぼく達にべったりと仲良しこよしになってほしいっていう事かい?」
 そんなわけないよね?というフィブリゾのニュアンスに反してダルフィンは答えた
 「そーですわっ!この前読んだ本に書いてありましたの、
 『勝利に大切なのは努力と友情だっ!』て。ワタクシ達に、今、足りないのは、それだとは思わない!?」

 しーん

 一瞬沈黙が流れ
 なんの本を読んだのだろう…もうおもいっきり脱力してしまうゼラスだった
 そして他の3人は、というと
 「…はッ、はーッはッはッはッはッはッはッはッはッはッはッはッはッはッはッ!」
 「がぁはははははははははははははははははははははははははははっ!」
 「あはっ…ぷっ…くすくす…それはおもしろい考えだね…くすくす」
 上からグラウシェラー、ガ―ヴ、フィブリゾと高笑いを上げながら、指差しながら、一応こらえるそぶりをしてみたりと三者三様に笑っていた
 「もう!なんで笑うのよ!」頬を紅潮させ怒鳴り抗議するダルフィン
 「はッはッ!そんなこともわからんかッダルフッ!
  努力は…まぁいいとしてもッ!我々魔族が友情とやらを手に入れた程度で?勝利など!片腹痛いぞッ!はッはッはあッ!」
 「ひーっひ―っ…冗談にしてもすげえ冗談言ってくれるぜっ!まったくよっ!」
 フィブリゾがはっとしてゼラスの隣へと無言でずれた事に気づかず二人は続ける
 「は―ッはッはッ!わかったぞッ!…そのジョークを言う為に我々に集まるように言ったのだな?ダルフッ!」
 「おおっ、なるほどーっ!ダルフーっ!そうかそうか、なかなか集まりがいのある冗談だったぜ!」
 「ははッそれでは、帰るとするかなッ!なかなかよかったぞ今日のジョークッ!」
 「俺は、ラーシャート達にでも酒のつまみとして聞かせてやるかなーギャグとして一級品だぜ、絶対うけるぜっ!」
 「……………………………………………………………………………………何がギャグだと………?」
 ダルフィンが呟く
 あたりにもうゼラスとフィブリゾの姿はない。
 「ん?」
 「なんか言ったか?ダルフ?」
 「……………………ワタクシ……………………………………………本気、出しちゃおうかしら…………………?」
 ダルフの目が暗く光った
 その後はもう、阿鼻叫喚の地獄絵図だったという
 
 「あはははは、だめだよねー二人ともダルフ本気で怒らせちゃさー」
 近くの茂みに隠れてそれを面白そうに眺めていたフィブリゾは言った。隣でゼラスは
 ―準備からこんなんで大丈夫なんだろうか―
 と、呆然と考えながら
 さらなるろくでもない予感を―感じなくていいのに―感じていた。

 
 それから
 ダルフィンの怒りにより、グラウシェラーとガーヴの身体に穴が開いたりだとか―まあ、魔族なのですぐ修復できたし、全然問題はないが
 この辺一体の地形が、少し、魔王を中心としてすり鉢状態に変わったとか―魔王様には傷一つなかったし―当たり前だが―問題ない
 山の形がちょっと変わったりとか―今日び魔法世界においてよくある事だから―問題ないだろう、多分
 ダルフィンが魔王様のまん前に、座るためのシートを敷こうとして、ゼラスに止められたりだとか―結局、そこから少し離れた、小高い場所でやる事になった。
 ダルフィンがススキを飾ろうとして、グラウシェラーがどうせ飾るなら薔薇がよい、と反論し喧嘩になったりだとか
 ダルフィンに負けたことをフィブリゾにからかわれ、グラウシェラーが憤慨しちゃったりだとか
 それをを落ち着かせようとしたガーヴが、酒を持ち出し、逆に二人で喧嘩になったりと
 少々のトラブルはありつつも、後はダルフィンが用意している団子を飾るだけとなった


 「ん?…」
 ―団子?ダルフィンが、持ってきた…
 何となくゼラスは嫌な予感がした―先ほどからの、ろくでもない予感は、これの事だろうか?―根拠はないが
 その団子は一見、草団子にも見えたが、おかしい、それにしては妙に鮮やかな青っぽい緑色をしている団子だった
 ―ダルフィンが持ってきた妙な団子…、―そして最近ダルフィンの回りであった、あの事件…
 「…まさか」
 嫌な予感が当たったような気がして、狼狽し、目を宙に彷徨わせていると
 ふとフィブリゾと目があう、そして一瞬ののち
 その顔がいたずらっぽくにやーっとなった
 「あ…ゼラスもわかった?」
 ばびゅん!と音を立てそうな勢いでフィブリゾの側による、ゼラス
 「ちょっ…ちょっと待てっフィブ!
  わ、わかったっ?てな………おまえはわかっているのか?わかってたとして、なんでそんなに余裕があるんだ?!」
 ゼラスは迫るように顔を近づけ小声で囁く、その彼女の顔には余裕がない
 「あはは、やだなぁ、そんなに顔近づけなくても聞こえてるって
  大丈夫さ大丈夫。…ね、シェラー」
 最後の部分だけ大声で言った
 「む。貴様今呼んだかッ」そう言い振り向くグラウシェラー
 「ううん、別にー。シェラーは、今日もかっこよくきまってるねーって、言ったただけだよ」
 相変わらず可愛くにこにこしているフィブリゾを見て、ふに落ちなかったのか一瞬渋い顔をした。が、気を取り直し、フィブリゾに囁くグラウシェラー
 「………フィブリゾッ。アレはまだやらぬのか?」
 (私の特訓の成果を見せつけて、早くフィブリゾに勝利したいものだ)とグラウシェラーが考えているのを知ってか知らずか
 「まだだよ、そういうのは、とりにやるに決まってるじゃないか♪」弾むように答える
 「うむ…それならいいが、な」頷くグラウシェラーの横で、フィブリゾは夜空を見上げ
 「今夜はいい月だねー♪」
 と先ほどと変わらぬ笑顔で、にこにこしていた
 

 「………ほんとにわかっているのか?危険なんだぞ?」
 さらにその隣にいたゼラスは、ろくでもない、嫌な予感がまったくなくならず、それどころか不安は膨れるばかりな気がして
 一人、また、ため息をついていた


 とはいえ、はじめは警戒気味だったゼラスだが、だんだんだらけてきた、第一こんな月見の場では緊張しろと言う方が無理だった。それになによりこの連中と一緒では―

 「…あら?シェラー。大丈夫?そんなにお酒飲んで、倒れない?」
 「………ダルフッ!貴様私をなんだと思っているんだッ!?」
 「世話のかかる甘えんぼ」
 「殺すッ!」
 青筋立ててダルフィンと言い合っているグラウシェラー、そんな二人をはやし立てるガーヴとフィブリゾ
 「………あほらし」
 なんか、真面目に考えている自分があほらしく思えた
 団子に警戒しておけば、大丈夫だろう、多分。よく考えれば大げさに思う事のほどでもない気がする、それにいざとなったら逃げればいいし。

 とにもかくにも酒は進み5人とも高揚してきた。
 話にも花が咲き、夜は深まっていく―


 「…でよ!そいつ、何を間違えたのか情けない顔して俺にこう言ったんだぜ!『私には何の関係もないことです魔王様ぁっ〜』」
 「まぁ。本当ですの?フフフフっそれは傑作ですわ…フフフフフっ!」 
 「あははははははははははは!おっもしろいねっ!そいつ!」
 「…ふっ、ふふふふっ」
 ゼラスまで肩ふるわせて笑っている中でただ一人グラウシェラーが面白くない顔で離れて座っていた
 「ねっ!もっと面白い話なんかないの?」
 「あるぜー…さらにそいつ傑作なことに…」
 「いい加減にしろっ!!!」
 もう我慢できん!というかんじに顔を真っ赤かにして勢いよく立ちあがり怒鳴った

 しーん

 「ガーヴッ!そんなくだらん話はもうやめにしろッ!フィブリゾッ!貴様ッ!勝負のことはどうなったんだッ!まさか忘れたなどとはいわせんぞッ!さあ!やるののだッ今すぐやるのだッ!」
 まるでだだっこののように地団太踏んで言うグラウシェラー、しかし、気にせずダルフィンは聞いた
 「まあ。何をそんなに怒ってますの?それに勝負って…?」
 「ねぇねぇ、それよりぼくガ―ヴの話が聞きたいんだけどなぁ〜」とフィブリゾ
 「…なッ…!だッ…!ばッ…!」口をぱくぱくさせるグラウシェラー
 「そうだぜグラウ、今は俺の話の途中だろう?」
 その態度が頭にきたのだろうか、さらに大きな声で
 「だーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!
  貴様ッガ―ヴッ!そんなひとの弱みなどを、ばらして何が楽しいかッ!
  貴様恥ずかしくないのかッ!匿名だからいいとでも思ったのかッ!ばらさないと、約束しただろうがッ!プライドはないのかーーーッ!!!」
 
 再びしーん

 態度だけで怒ったわけではなかったようだ
 ぜーはーぜーはー荒い息をついているグラウシェラーに
 ガ―ヴは、ボリボリ頭を、かきつつ
 「あ、わりぃわりぃ。忘れてたわ。」
 あまり悪気はないらしく―たちが悪い―、そういえばそうだった、と言ってのけた。
 「あほかーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!
  忘れてたじゃないだろッ!!この、馬鹿者ォッ!」
 「んだとっ!」
 「あら。」
 「あはははははは」
 「………おまえだったのか」
 ゼラスが呟くと、グラウシェラーは3人を見渡し、言った
 「はっ!何故ばれてしまったのだっ!」
 「………をい」
 「あははっあはははははははははははははははははははっ!」
 ゼラスがつっこみフィブリゾが腹抱えて笑う
 ガ―ヴとグラウシェラーは喧嘩腰に言い合っていた
 「ははん!おまえこそ、馬鹿じゃねえかっ!」
 「なにぃーッ!!貴様よくそんな事が私に言えたなッ!脳みそ空っぽのくせにッ!」
 「あーン?!なんだぁっ!やるってのかぁっ!!」
 「ふんッいいだろう!貴様に私の相手はもったいないが受けて立ってやろうではないかッ!」
 「はんっ!いいやがったなっ!!ンな事二度と言えねえようにぎったんぎったんにしてやるぜっ!」
 「ふんッ!」
 「あァ〜ン!」
 横でダルフィンが、勝ち誇ったように言っていた
 「ほら。やっぱり世話がかかるじゃないの」
 

 「はいは〜い。ぼく勝負の方法に提案がありま〜す」
 突然二人の間にさえぎって入り、手を上げて言った
 「なんだフィブリゾッ…貴様との勝負は後回しだ、この馬鹿者にッ!きっちり約束という言葉をわからせてやってからだぞッ!」
 「そうだぜフィブ。このあほときっちりおとしまえつけるんだっ!」
 『腕ずくでな!わかったらさがっていろ!』
 二人にステレオで言われても別に気にしたふうもなくフィブリゾは言った
 「いやー。でも、一応ここ魔王様の御前だしさ、またさっきみたいに、この地を荒らすって言うの抵抗ない?」
 『う"』
 思わずまたステレオでうなる二人
 さっきこの辺一体の地形が変わった事を思い出し―直接暴れていたのはダルフとはいえ―さすがに気がひけ、つい顔を見合わせて、しまう
 フィブリゾは、笑顔で提案した。その顔は、月あかりに反射して、影になり、笑顔ながら、目が、冷たく光ったようにも見えた
 「だからさ、ぼくに穏便な勝負方法の提案があるんだけど…」


                 ・・・・・

現在でない時

 それはまだ、魔王が封印され間もない頃

 カタート山脈の奥地へとよく通う少年がいた

 少年の名はフィブリゾ、少年の姿をしているがれっきとした、魔族の中の魔族、魔王の腹心の一人冥王フィブリゾである
 巨大な氷の塊を見上げて彼は一人呟いていた
 「………魔王様」
 その顔には悔恨がにじみ出ていた
 普段の彼からは考えられない苦渋の顔
 普段は陽気で明るくいるのが好きだ、でもたまに、こうして悔しさを、切なさを、発散させに来ていた。

 (次こそ、必ず)

 そうして、今日もまた
 「………」
 魔王を封じ込めている氷の塊を憎そうに見つめている


 何故彼は苦しいのか…










(中編へつづく)

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11608Re:腹心達の騒動―ダルフィンのお月見―最終話:前編2002/11/23 09:16:49
記事番号11593へのコメント

> 彼女は今日は動きやすい旅装束に短い金髪の姿だった、服装と一緒に姿まで変えている。その時に応じた姿をとるのがゼラスは好きだった。ちなみに今日そんな姿で来たのは、ろくなことが起こりそうもないので念の為に動きやすい服装にしたのだとか

きっと。そのゼラスの判断は正しいよ。

> 「まあ。フィブ何を聞いていましたの!準備だって大事ですのよ、みんなとのコミュニケーションに、ね。」
> ダルフィンが、フィブリゾの言葉に反応して言った。少し怒っているようだ

魔族がコミュニケーション・・・・。グラウとフィブは絶対無理だろう。

> な、何だダルフ何を言ってるんだ?今度は何に影響されてるんだ?

影響されやすいんですか。

> 「そーですわっ!この前読んだ本に書いてありましたの、
> 『勝利に大切なのは努力と友情だっ!』て。ワタクシ達に、今、足りないのは、それだとは思わない!?」
>
> しーん

努力と友情・・・・一体どんな本を読んだんだ・・・・。
っていうか魔族がそんな本をよく読むなー・・・・。

> 「……………………………………………………………………………………何がギャグだと………?」
> ダルフィンが呟く

あっ・・・・きれるかも。

> あたりにもうゼラスとフィブリゾの姿はない。

ちゃっかり逃げてるねー。

> ダルフィンがススキを飾ろうとして、グラウシェラーがどうせ飾るなら薔薇がよい、と反論し喧嘩になったりだとか
> ダルフィンに負けたことをフィブリゾにからかわれ、グラウシェラーが憤慨しちゃったりだとか

グラウ、負けたんだ。

> その団子は一見、草団子にも見えたが、おかしい、それにしては妙に鮮やかな青っぽい緑色をしている団子だった

もしかしてー、もしかする?

> 「世話のかかる甘えんぼ」

いいたとえかも(笑)
> 「…でよ!そいつ、何を間違えたのか情けない顔して俺にこう言ったんだぜ!『私には何の関係もないことです魔王様ぁっ〜』」
> 「まぁ。本当ですの?フフフフっそれは傑作ですわ…フフフフフっ!」 
> 「あははははははははははは!おっもしろいねっ!そいつ!」
> 「…ふっ、ふふふふっ」

もう、宴会だな。

> 態度だけで怒ったわけではなかったようだ
> ぜーはーぜーはー荒い息をついているグラウシェラーに
> ガ―ヴは、ボリボリ頭を、かきつつ
> 「あ、わりぃわりぃ。忘れてたわ。」
> あまり悪気はないらしく―たちが悪い―、そういえばそうだった、と言ってのけた。

ガーヴらしい・・・・。

> 「はっ!何故ばれてしまったのだっ!」

・・・・・・・。グラウってギャグキャラだだー。面白い。
フィブにからかわれるのが少しわかる。

> 『う"』
> 思わずまたステレオでうなる二人

気が合うねー。


> (次こそ、必ず)

必ずって・・・・?

> そうして、今日もまた
> 「………」
> 魔王を封じ込めている氷の塊を憎そうに見つめている
>
>
> 何故彼は苦しいのか…

おおう!最後はシリアスです。
では、早速続きを読んで気まーす。

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11671Re:腹心達の騒動―ダルフィンのお月見―最終話:前編由季まる 2002/11/24 23:54:55
記事番号11608へのコメント

こんばんは

>> 彼女は今日は動きやすい旅装束に短い金髪の姿だった、服装と一緒に姿まで変えている。その時に応じた姿をとるのがゼラスは好きだった。ちなみに今日そんな姿で来たのは、ろくなことが起こりそうもないので念の為に動きやすい服装にしたのだとか
>
>きっと。そのゼラスの判断は正しいよ。
でしょうねー(笑)

>> 「まあ。フィブ何を聞いていましたの!準備だって大事ですのよ、みんなとのコミュニケーションに、ね。」
>> ダルフィンが、フィブリゾの言葉に反応して言った。少し怒っているようだ
>
>魔族がコミュニケーション・・・・。グラウとフィブは絶対無理だろう。
…フィブは持ち前の器用さでなんとかなるでしょうが…
グラウは…ねえ(笑)

>> な、何だダルフ何を言ってるんだ?今度は何に影響されてるんだ?
>
>影響されやすいんですか。
です。
しかも風の向くまま気の向くままな性格で、あきっぽく
ゼラスも困っているようです(笑)

>> 「そーですわっ!この前読んだ本に書いてありましたの、
>> 『勝利に大切なのは努力と友情だっ!』て。ワタクシ達に、今、足りないのは、それだとは思わない!?」
>>
>> しーん
>
>努力と友情・・・・一体どんな本を読んだんだ・・・・。
>っていうか魔族がそんな本をよく読むなー・・・・。
おそらく『勝利・友情・努力』ですからジャ〇プかと私は睨んでます(違うて)
多分読むのはダルフくらいでしょう、多分(笑)


>> 「……………………………………………………………………………………何がギャグだと………?」
>> ダルフィンが呟く
>
>あっ・・・・きれるかも。
調子にのってましたからね二人とも(笑)

>> あたりにもうゼラスとフィブリゾの姿はない。
>
>ちゃっかり逃げてるねー。
被害こうむりたくないでしょうからねぇ

>> ダルフィンがススキを飾ろうとして、グラウシェラーがどうせ飾るなら薔薇がよい、と反論し喧嘩になったりだとか
>> ダルフィンに負けたことをフィブリゾにからかわれ、グラウシェラーが憤慨しちゃったりだとか
>
>グラウ、負けたんだ。
そーです、ここでグラウが勝っちゃいけません(笑)

>> その団子は一見、草団子にも見えたが、おかしい、それにしては妙に鮮やかな青っぽい緑色をしている団子だった
>
>もしかしてー、もしかする?
もしかしますね〜(笑)

>> 「世話のかかる甘えんぼ」
>
>いいたとえかも(笑)
そうですか(笑)
じゃあ、その呼び名で決定!(え)

>> 「…でよ!そいつ、何を間違えたのか情けない顔して俺にこう言ったんだぜ!『私には何の関係もないことです魔王様ぁっ〜』」
>> 「まぁ。本当ですの?フフフフっそれは傑作ですわ…フフフフフっ!」 
>> 「あははははははははははは!おっもしろいねっ!そいつ!」
>> 「…ふっ、ふふふふっ」
>
>もう、宴会だな。
ですね〜以外にノリノリな五腹心達(笑)

>> 態度だけで怒ったわけではなかったようだ
>> ぜーはーぜーはー荒い息をついているグラウシェラーに
>> ガ―ヴは、ボリボリ頭を、かきつつ
>> 「あ、わりぃわりぃ。忘れてたわ。」
>> あまり悪気はないらしく―たちが悪い―、そういえばそうだった、と言ってのけた。
>
>ガーヴらしい・・・・。
あははははは…(汗)

>> 「はっ!何故ばれてしまったのだっ!」
>
>・・・・・・・。グラウってギャグキャラだだー。面白い。
>フィブにからかわれるのが少しわかる。
フィブ:でしょ、でしょv
何故か、こう育ってしまいましたねえ(笑)

>> 『う"』
>> 思わずまたステレオでうなる二人
>
>気が合うねー。
実は合うらしいです

>> (次こそ、必ず)
>
>必ずって・・・・?
う。またしても、説明不足でしたか!すいません
正しくは「次こそ必ず魔王様を取り戻すゾ!」って意味です

>> そうして、今日もまた
>> 「………」
>> 魔王を封じ込めている氷の塊を憎そうに見つめている
>>
>>
>> 何故彼は苦しいのか…
>
>おおう!最後はシリアスです。
>では、早速続きを読んで気まーす。
です(汗)
上手くシリアスを混ぜられたか不安ですが…
わざわざ、前編もレスして頂いて、有難うございます

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11616Re:腹心達の騒動―ダルフィンのお月見―最終話:前編D・S・ハイドラント 2002/11/23 10:47:28
記事番号11593へのコメント

> しかし、返事のあるようすはない
> というより、返事などできない状態のように見えた、封じ込められてるとでも言おうか―
魔王様可哀想。

> 「そーですわっ!この前読んだ本に書いてありましたの、
> 『勝利に大切なのは努力と友情だっ!』て。ワタクシ達に、今、足りないのは、それだとは思わない!?」
アメリアが書いた本とか・・・。

> ダルフィンの怒りにより、グラウシェラーとガーヴの身体に穴が開いたりだとか―まあ、魔族なのですぐ修復できたし、全然問題はないが
ダルフィン恐ろしい

> 「…でよ!そいつ、何を間違えたのか情けない顔して俺にこう言ったんだぜ!『私には何の関係もないことです魔王様ぁっ〜』」
・・・・。

それでは次行きます。

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11672Re:腹心達の騒動―ダルフィンのお月見―最終話:前編由季まる 2002/11/25 00:13:21
記事番号11616へのコメント

こんばんは〜。
チャットでは、どうもでした

>> しかし、返事のあるようすはない
>> というより、返事などできない状態のように見えた、封じ込められてるとでも言おうか―
>魔王様可哀想。
ですねー。しょうがないですけどねー(笑)
S:おまえがいうな!おまえが!

>> 「そーですわっ!この前読んだ本に書いてありましたの、
>> 『勝利に大切なのは努力と友情だっ!』て。ワタクシ達に、今、足りないのは、それだとは思わない!?」
>アメリアが書いた本とか・・・。
それも、いいですね…題名は『正義の方程式』、とか(笑)
…なんでそんな本読んだんだか(笑)

>> ダルフィンの怒りにより、グラウシェラーとガーヴの身体に穴が開いたりだとか―まあ、魔族なのですぐ修復できたし、全然問題はないが
>ダルフィン恐ろしい
女性が怒ると怖いのは、魔族の世界も同じ、かもです(笑)

>> 「…でよ!そいつ、何を間違えたのか情けない顔して俺にこう言ったんだぜ!『私には何の関係もないことです魔王様ぁっ〜』」
>・・・・。
えーと(汗)
ガーヴが誇張してますが、まぎれもない真実です
どんな話かといいますと、ガーヴが面白がって魔王様の振りをして、と言う話…というのはいかがでしょう?(待て)

>それでは次行きます。
わざわざ前編から、レスしていただいて有難うございます

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11595腹心達の騒動―ダルフィンのお月見―最終話:中編由季まる 2002/11/22 20:44:50
記事番号11591へのコメント

 『団子大食い勝負?』
フィブリゾの言葉に、フィブリゾ以外の全員が重なって言った
 ゼラスはその言葉を聞き、戦慄を覚え、何考えているんだと思い
 「…まて、フィブリゾそれは、やめた方が…」
 止めに入ったゼラスをさえぎり
 「そうだ!フィブリゾッ!それは私とするはずの勝負だろうッ!」
  そう言ったグラウシェラー
 「は?」ゼラスはぽかんとした
 「ええ?そんなことするの、シェラー?」
 するとダルフィンも驚いたようでグラウシェラーに問うていた
 「なんだ、知らぬのか?月見とくればそれをするものだと言っていたぞフィ」
 「まあ、まあ。シェラーぼくとの勝負は後でいいじゃないかっ♪団子はまだまだあるんだし♪」と、これはフィブリゾ
 (ぼくとの勝負だって?)何かを考えるゼラス
 「はは〜ん何だ?グラウてめえは自信がねえってか?俺はいけるぜいくらでもな!」
 挑発してる、全然わかってない、ガーヴ
 「はッ!誰がッ!私はここ最近フィブリゾとの勝負の為に全てをつぎ込み訓練をしていたのだぞッ!誰が貴様などに遅れなどとるかッ!」
 「………」
 …ばかばっかかここは…
 と、考えが一瞬にして崩壊し、ぼーぜんとしてしまうゼラスだった


腹心達の騒動―ダルフィンのお月見―最終話:中編

 …そんなことに覇王が全てをついやしていたと知ったら覇王軍の魔族はなんと思うのだろう…
 …ってゆーか、その団子…
 …もおやだ、ここは、ばかばっかだ…
 …せめて魔王様が元気(?)であられたらな…
 …ああ、魔王様今行きます〜…
 ゼラスは現実逃避を起こし一人どこぞへ―精神が―行きかけていた。無理もない
 …ダルフィンは、ただひたすらわが道を行って、周りを見ないし…
 …グラウシェラーとガーヴは、喧嘩腰で人の言う事きかないし…
 …フィブリゾは、全部わかっていて、二人に団子を…
 …ん?団子?
 「ふーん?色が変わってるけど、これ草団子か?」
 「ふむ?草団子というのか…しかし匂うなこの団子」
 ガ―ヴとグラウシェラーが鮮やかすぎる青緑色の団子を手に取り顔をしかめて―どうやら匂いがきつかったらしい―言ったのが聞こえた
 「…って、はっ!ちょっとまってぇその団子はっ…」
 いつのまにか自分は数十秒立ちくらみをおこしていたらしい
 ゼラスはいっきに現実へと戻って二人の間にかけ込み勝負に待ったをかけようとしたフィブリゾに腕をつかまれた
 「あ。大丈夫だよゼラス、二人とも丈夫だし」
 「いや、しかしあれはダルが…!」
 ダルフィンの言葉が聞こえた
 「ウフフv楽しみだわvワタクシの、精魂込めて作った、お団子を、たくさん食べてもらえるなんてv」
 その言葉に一気に血の気が引く音がする気が―実際はしない―した。(やっぱりか!)
 しかも、誰も―本人も―その危険性がわかってない!
 「………やっぱり、止めないとっ!」
 「だーからっ。大丈夫だって二人とも丈夫なんだしさ、絶対死なないからさ、ここで見学してようよ。
 …それとも、ゼラスが変わりにあれ食べたいの?」
 妙に青緑色の団子を見る。やだ、絶対あんなの口にいれたくない、ダルが作っていたと思えばなおさらだ…。ゼラスは必然的にこの前ダルフィンの作った料理で死にそうになった魔族を思い出した
 「…一つ聞こうフィブ」
 「なに?」
 「本当に二人に害はないのか?」
 「だから〜、死なない程度にはね、そりゃ腹痛くらいは起こすかもね、でも大丈夫だって二人なら。」あははといつもの可愛い笑顔で言った
 「…見守ろう。」
 ゼラスは―まあ、死なないのなら、大丈夫だろうと―承諾したのだった


 二人は巨大な氷の塊を背景に、にらみ合う。二人の前には青緑色の団子のてかてか光った山があった
 「へっ!謝るなら今のうちだぜグラウ?今ならまだ俺が許すかもしれねえな」
 「はッ!それはこちらのセリフだなッ!後で泣きを見ても知らんぞッ!ガ―ヴッ!」

 ヒュウウウウ〜ッ

 風のきれる音がし、とおりすぎていく
 「勝負は無制限一本勝負。目の前の団子がなくなるまで、先に食べ終わった方の勝ち。団子をアストラルサイドに放り込むのは禁止。あくまでも、手を使い口に放り込み身体に入れる事。負けた方は勝った方に謝り、勝った方の言う事を一つだけ聞く。二人ともいい?」
 「ああ。」
 「ふんッいいだろうッ!」
 二人とも頷く
 「がんばって。二人とも〜v」
 「………………死ぬな」
 ダルフィンが気楽そうに応援する横で深刻そのものの顔で祈っているゼラス

 ヒュウウウウウウンッ

 また風がきり
 フィブリゾは満足そうにうなずき鐘―どこから持ってきたのか―を持ち上げた
 「じゃ、いっくよ〜。
  はじめっ!」

 カァ〜〜ン

 「おりゃおりゃおりゃああああああああああああああああああああああああああああああああっ!」
 「ふんッふんッふんッふんッうおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!」
 二人は勢いよく団子をかっこんだっ!!


 十分後
 二人は、予想どおりひっくり返り気絶していた

 ―なんとか五分はもったようである二人とも喉にかまずに流し込み、どかどか団子を入れっていったのだが
 五分たち六分たち七分たち、とうとうお腹が苦しくなってきたのかガ―ヴが団子を噛んだのである、すると
 
 ばふっ

 という音がして、緑色の煙が噴いた。ガ―ヴもだが、グラウシェラーもその煙を吸い苦しそうにしていた。―ちなみに見学していた三人はとっとと遠くへ避難した
 それでも三分もったのは奇跡だったのかもしれない、ガ―ヴも一度噛むともう噛まずにはいられなかったし、グラウシェラーもまた煙を吸ったさい団子を噛んでしまったからである
 そして、十分後。二人は同時にゆっくりと倒れていった
 さすが、さすがだねっ!魔族の中の魔族だっ!魔王様も喜ぶよっ二人ともっ!―いや、喜ばんと思うぞ(つっこみ)
 ―以上フィブリゾの実況より抜粋
 
 
 「あはははははははっ!意外にがんばったよねぇ、二人とも。」
 手にマイク―だから、どこから持ってきたんだ―を持ち、おおはしゃぎのフィブリゾ
 「あらら。また料理失敗だったのかしら?」
 あまり悪びれたようすもなく、かといって気分を害した様子もなく気絶した二人を見ているダルフィン。それから気を失いひっくり返っているガ―ヴとグラウシェラーを見て
 「………………………………………………そだな。」
 ゼラスは―他にどうしろというのだ?―うなずき
 本日三度目になるふか〜〜〜〜い、ため息をついた


 さらに十分後
 ゼラスはダルフィンが二人を介抱しているのを―責任を感じてか、それとも、ただ介抱をしてみたかっただけかもしれないが、定かではない―眺めていた
 これでこのダルの月見―バカ騒ぎ―騒動も終わりだろう、という安堵感があった。さすがに―二人が倒れたのに―まだやろうと、言うほどダルフィンはバカではない
 しかし、月見も団子も台無しになったのに機嫌が悪くなっていないのが不思議だった、案外自分のせいだと反省しているのかもしれない
 ―そうだ。不思議なことは、まだあったな


 「…それで、いつ気づいた?ダルフが自作の団子を作っていると
  ―フィブリゾ」
 そう言い横を向いたゼラスの隣には、フィブリゾが頭の後ろで両手をつなぎ、笑っていた
 「さっすが、ゼラス。締めも忘れないんだね」
 「わからないままだと気持ち悪いだけだ、答えたくなければ答えなくていい」
 フィブリゾはいたずらっぽく笑い、肩をすくめ言う
 「別に、答えるのは、かまわないよ
  簡単なことさ
  ぼくは噂を聞いた、ダルフが料理に凝っている―それを食べた魔族が倒れたことも―で、面白そうだと思ってその噂を調べていたら、ダルフがお月見するっていうのを聞いたんだ
  一見、つながりがないように見えたけどね
  ダルフの部下、月見のこと露骨に隠してたんだよね
  それで、ピーンときたね
  隠すって事は、つまりは―ビックリさせようとか喜ばせようとか―それだけ、月見に気合いを入れているってことじゃないかって、ね
  それで、今、凝っている料理を使うんじゃないかなって、思ったんだよ
  でも、噂では、ダルフィンの料理は魔族には、有害だったみたいだったからさ、ああ、これはなんとかしないとなって思って」
 「…それで、自分が団子を食べたくないからシェラーをたきつけたんだな?」
 ゼラスの言葉に、にやっとフィブリゾが笑った
 「まーね。だってさ、ぼく絶対ダルフの団子なんか食べたくなかったしね。だから、誰かが先に食べてくれて、犠牲者が出ればさ、ダルフだって考えなおすと思ったんだもん。」
 実際その通りだったでしょ、と言うフィブリゾを見て、言うゼラス
 「犠牲者か、選ばれたシェラーも災難だな。シェラーはおまえと勝負するためなら大抵のことはのってくるから、おまえにとって、騙しやすかったんだろうな?」
 「騙す?ああ、でも、言っておくけどぼく、嘘なんかついてないよ。
  ただ『月見がある』ってことと『月見では団子食べる』ってことを教えてあげただけ。
  まあ、『団子を食べる競争しない?』って言っても、渋ってるからさ『ぼくも出る』って言ったけど、でもぼくが競争するなんて一言も言ってないよ?ぼくは『月見に出る』って意味で言った、だけでさ」
 くすくす笑うフィブリゾ、それを聞いて眉をひそめたゼラス
 「よく言うな、お得意の嘘ではないが、本当のことも言ってないだろうが、まったく。
  それにシェラーがおまえが言った事を言いそうになると、必ず邪魔をしにきただろうが、徹底して。思いこんだ事がばれないように。」
 ゼラスの言葉に、フィブリゾは、感心したように言った
 「やっぱり、ばれてたんだ。さすがゼラスだね。酒場に顔出した時から?」
 「出た時に不自然に会話が切れたからな、怪しいと思っていたんだ。何故かまではわからなかった。…その時に何故わたしに話てくれなかったんだ?」
 そうすれば、まだもう少しましな結果になったかもしれないのに、と渋い顔をする
 「ゼラスらしい考え方だね。でも、さっきも言ったけど、ぼくダルフの団子食べて気絶なんて絶対嫌だからね。君のことだから話したら、みんなに話してしまったかもしれないだろう?…それにさ、結果的に君の為になったんだからいいじゃないかvゼラス」
 ますます渋い顔になりながらも、「…まあ、確かにな」とゼラスは答え
 「…では、さっき何故、二人が死ぬまで到らないとわかったんだ?まさか嘘…」
 「ちっちっち。違うよ、これでもぼく調たんだ、ダルフの事。ほんとにダルフが団子作っている確信がなかったからね。
  そしたら、監視させてたデーモンが、ダルフが作ってる最中の煙吸っただけで、死んじゃってさー。さすがに、あんまりな破壊力だったから笑っちゃたよ、ぼく。
  でも、ちゃんと手伝ってたダルフの将軍と神官はなんとか無事だったみたいだしね、ま、ぼくらが食べても滅んだりはしないだろうと思ったのさ。」
 「…………………それはまた、壮絶な話だな………………」
 「あははははは、まあ、ぼくらにしてみたら、いい迷惑だったよねー、でも面白かったけどv」
 「………………………あのな」
 「あ、二人が目を覚ましたみたいだよ。さあ、話はお終い。それとも犠牲者二人に真相を話してみる?実はフィブリゾ君が企んでたんだって、さv」
 そうフィブリゾが言った。みると確かに二人が身を起こしていた
 「…いや。今更そんな事を言っても、無用な騒ぎがおきるだけだからな、言わない。
  でもな、フィブ、あまり、こうして問題を一人でいじくりまわすな、今回はダルフィンの遊びだったからいいにしても
  毎回、そんなふうに、味方まで騙し、自分しか信じないやり方は、わたしは関心せん。
  いつか、身を滅ぼすぞ」
 静かに、しかし鋭く刺すようにして言う、ゼラスの言葉にフィブリゾは肩をすくめ、笑い
 「きおつけるさ」
 とだけ言った
 ゼラスは少し難しい顔をしていたが、ため息をつく―今日四度目だ―と
 「二人の様子を見てくる」とだけ言い、歩いていった


              ・・・・・

 再び現在でない時

 魔王を封印している氷の像を憎しみを込めて見つめてから

 一刻程が過ぎて
 
 もう、憎しみの顔は消えていた
 いつもどうりのいたずらっぽい笑みをして
 まるで、さっきまでの顔は、仮の姿だと言わんばかりに
 さっきまでの顔は、ここに置いていく、その、決意のように

 誰が強いというのだろう、ぼく以外に
 誰が賢いというのだろう、ぼく以外に
 誰を頼りにしろというのだろう、ぼく以外に

 ただ一人、お強い方は、今は動けずにいる
 魔王様を助けられるのは…?
 魔族の意思をなしとげられるのは…?

 誰がやるというんだ、ぼく、以外に…

 そして、フィブリゾは軽やかに闇へと消えていく

 迷いは、ここに置いて

 共に残るは、
 静かなる暗闇と氷の光の鈍さだけに見えた


 しかし…










(後編へ続く)

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11610Re:腹心達の騒動―ダルフィンのお月見―最終話:中編2002/11/23 09:35:15
記事番号11595へのコメント

> 『団子大食い勝負?』

団子って、あの団子?

> 「…まて、フィブリゾそれは、やめた方が…」
> 止めに入ったゼラスをさえぎり
> 「そうだ!フィブリゾッ!それは私とするはずの勝負だろうッ!」
>  そう言ったグラウシェラー

はい?ということは特訓て、団子をただただ食べてただけ・・・・?

> …ばかばっかかここは…
> と、考えが一瞬にして崩壊し、ぼーぜんとしてしまうゼラスだった

腹心達がそろって、そう思うなんて・・・・。

> …ああ、魔王様今行きます〜…
> ゼラスは現実逃避を起こし一人どこぞへ―精神が―行きかけていた。無理もない

ああっ、正常なゼラスが行ったら、突っ込みやくがいなくなるー。

> しかも、誰も―本人も―その危険性がわかってない!
> 「………やっぱり、止めないとっ!」
> 「だーからっ。大丈夫だって二人とも丈夫なんだしさ、絶対死なないからさ、ここで見学してようよ。

もし、腹心のグラウとガーヴ、団子を食べて消滅したらすごく間抜けだねー。

> 「………………死ぬな」
> ダルフィンが気楽そうに応援する横で深刻そのものの顔で祈っているゼラス

いや。団子の早食いの応援で、ゼラスのその一言。わらけるー(笑)

> しかし…

しかし・・・・?続きが気になるー。

面白かったですー。もう、何回もわらかせてもらえて。

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11681Re:腹心達の騒動―ダルフィンのお月見―最終話:中編由季まる 2002/11/25 15:14:16
記事番号11610へのコメント

こんにちは

>> 『団子大食い勝負?』
>
>団子って、あの団子?
さっきダルフが飾っていた団子ですね
…青緑色の…

>> 「…まて、フィブリゾそれは、やめた方が…」
>> 止めに入ったゼラスをさえぎり
>> 「そうだ!フィブリゾッ!それは私とするはずの勝負だろうッ!」
>>  そう言ったグラウシェラー
>
>はい?ということは特訓て、団子をただただ食べてただけ・・・・?
ですねー(笑)
シェーラちゃんの苦労が想像できますでしょ(笑)

>> …ばかばっかかここは…
>> と、考えが一瞬にして崩壊し、ぼーぜんとしてしまうゼラスだった
>
>腹心達がそろって、そう思うなんて・・・・。
あ〜っと。すみません
ここは、私としては、ゼラスが思った事として書いたつもりだったんです
一人つっこみの苦労からきたセリフですね(笑)

>> …ああ、魔王様今行きます〜…
>> ゼラスは現実逃避を起こし一人どこぞへ―精神が―行きかけていた。無理もない
>
>ああっ、正常なゼラスが行ったら、突っ込みやくがいなくなるー。
つっこみがいないと私も困ります(笑)
だから戻ってきて〜ゼラス〜

>> しかも、誰も―本人も―その危険性がわかってない!
>> 「………やっぱり、止めないとっ!」
>> 「だーからっ。大丈夫だって二人とも丈夫なんだしさ、絶対死なないからさ、ここで見学してようよ。
>
>もし、腹心のグラウとガーヴ、団子を食べて消滅したらすごく間抜けだねー。
やですねー、そんな結末(笑)

>> 「………………死ぬな」
>> ダルフィンが気楽そうに応援する横で深刻そのものの顔で祈っているゼラス
>
>いや。団子の早食いの応援で、ゼラスのその一言。わらけるー(笑)
真剣なんですえどねえ本人は(笑)
状況が、状況ですからねえ。わらけるという
不幸なゼラス(笑)

>> しかし…
>
>しかし・・・・?続きが気になるー。
>
>面白かったですー。もう、何回もわらかせてもらえて。
>
はい。続きをどうぞ〜
わらけましたか、それは良かったです〜

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11617Re:腹心達の騒動―ダルフィンのお月見―最終話:中編D・S・ハイドラント 2002/11/23 10:55:38
記事番号11595へのコメント

> 「ふーん?色が変わってるけど、これ草団子か?」
> 「ふむ?草団子というのか…しかし匂うなこの団子」
大丈夫なのか・・・。

> 「ウフフv楽しみだわvワタクシの、精魂込めて作った、お団子を、たくさん食べてもらえるなんてv」
> その言葉に一気に血の気が引く音がする気が―実際はしない―した。(やっぱりか!)
何っ!

> 二人は、予想どおりひっくり返り気絶していた
凄い破壊力

> 「別に、答えるのは、かまわないよ
>  簡単なことさ
>  ぼくは噂を聞いた、ダルフが料理に凝っている―それを食べた魔族が倒れたことも―で、面白そうだと思ってその噂を調べていたら、ダルフがお月見するっていうのを聞いたんだ
>  一見、つながりがないように見えたけどね
>  ダルフの部下、月見のこと露骨に隠してたんだよね
>  それで、ピーンときたね
>  隠すって事は、つまりは―ビックリさせようとか喜ばせようとか―それだけ、月見に気合いを入れているってことじゃないかって、ね
>  それで、今、凝っている料理を使うんじゃないかなって、思ったんだよ
>  でも、噂では、ダルフィンの料理は魔族には、有害だったみたいだったからさ、ああ、これはなんとかしないとなって思って」
> 「…それで、自分が団子を食べたくないからシェラーをたきつけたんだな?」
> ゼラスの言葉に、にやっとフィブリゾが笑った
> 「まーね。だってさ、ぼく絶対ダルフの団子なんか食べたくなかったしね。だから、誰かが先に食べてくれて、犠牲者が出ればさ、ダルフだって考えなおすと思ったんだもん。」
> 実際その通りだったでしょ、と言うフィブリゾを見て、言うゼラス
> 「犠牲者か、選ばれたシェラーも災難だな。シェラーはおまえと勝負するためなら大抵のことはのってくるから、おまえにとって、騙しやすかったんだろうな?」
> 「騙す?ああ、でも、言っておくけどぼく、嘘なんかついてないよ。
>  ただ『月見がある』ってことと『月見では団子食べる』ってことを教えてあげただけ。
>  まあ、『団子を食べる競争しない?』って言っても、渋ってるからさ『ぼくも出る』って言ったけど、でもぼくが競争するなんて一言も言ってないよ?ぼくは『月見に出る』って意味で言った、だけでさ」
> くすくす笑うフィブリゾ、それを聞いて眉をひそめたゼラス
> 「よく言うな、お得意の嘘ではないが、本当のことも言ってないだろうが、まったく。
>  それにシェラーがおまえが言った事を言いそうになると、必ず邪魔をしにきただろうが、徹底して。思いこんだ事がばれないように。」
> ゼラスの言葉に、フィブリゾは、感心したように言った
> 「やっぱり、ばれてたんだ。さすがゼラスだね。酒場に顔出した時から?」
> 「出た時に不自然に会話が切れたからな、怪しいと思っていたんだ。何故かまではわからなかった。…その時に何故わたしに話てくれなかったんだ?」
> そうすれば、まだもう少しましな結果になったかもしれないのに、と渋い顔をする
> 「ゼラスらしい考え方だね。でも、さっきも言ったけど、ぼくダルフの団子食べて気絶なんて絶対嫌だからね。君のことだから話したら、みんなに話してしまったかもしれないだろう?…それにさ、結果的に君の為になったんだからいいじゃないかvゼラス」
> ますます渋い顔になりながらも、「…まあ、確かにな」とゼラスは答え
> 「…では、さっき何故、二人が死ぬまで到らないとわかったんだ?まさか嘘…」
> 「ちっちっち。違うよ、これでもぼく調たんだ、ダルフの事。ほんとにダルフが団子作っている確信がなかったからね。
>  そしたら、監視させてたデーモンが、ダルフが作ってる最中の煙吸っただけで、死んじゃってさー。さすがに、あんまりな破壊力だったから笑っちゃたよ、ぼく。
>  でも、ちゃんと手伝ってたダルフの将軍と神官はなんとか無事だったみたいだしね、ま、ぼくらが食べても滅んだりはしないだろうと思ったのさ。」
なるほどなるほど

> 誰が強いというのだろう、ぼく以外に
> 誰が賢いというのだろう、ぼく以外に
> 誰を頼りにしろというのだろう、ぼく以外に
>
> ただ一人、お強い方は、今は動けずにいる
> 魔王様を助けられるのは…?
> 魔族の意思をなしとげられるのは…?
>
> 誰がやるというんだ、ぼく、以外に…
フィブがああなった理由なのかな・・・?

それでは〜

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11682Re:腹心達の騒動―ダルフィンのお月見―最終話:中編由季まる 2002/11/25 15:38:13
記事番号11617へのコメント

こんにちは〜

>> 「ふーん?色が変わってるけど、これ草団子か?」
>> 「ふむ?草団子というのか…しかし匂うなこの団子」
>大丈夫なのか・・・。
心配ですよねえ…
色々な部分で

>> 「ウフフv楽しみだわvワタクシの、精魂込めて作った、お団子を、たくさん食べてもらえるなんてv」
>> その言葉に一気に血の気が引く音がする気が―実際はしない―した。(やっぱりか!)
>何っ!
ダルフめちゃ嬉しそうですけどねー(笑)
でもダルフが作った団子では…ですねえ

>> 二人は、予想どおりひっくり返り気絶していた
>凄い破壊力
ダルフィンの武器ですからねー(笑)
ダルフィンの料理は(笑)

>> 「別に、答えるのは、かまわないよ
>>  簡単なことさ
>>  ぼくは噂を聞いた、ダルフが料理に凝っている―それを食べた魔族が倒れたことも―で、面白そうだと思ってその噂を調べていたら、ダルフがお月見するっていうのを聞いたんだ
>>  一見、つながりがないように見えたけどね
>>  ダルフの部下、月見のこと露骨に隠してたんだよね
>>  それで、ピーンときたね
>>  隠すって事は、つまりは―ビックリさせようとか喜ばせようとか―それだけ、月見に気合いを入れているってことじゃないかって、ね
>>  それで、今、凝っている料理を使うんじゃないかなって、思ったんだよ
>>  でも、噂では、ダルフィンの料理は魔族には、有害だったみたいだったからさ、ああ、これはなんとかしないとなって思って」
>> 「…それで、自分が団子を食べたくないからシェラーをたきつけたんだな?」
>> ゼラスの言葉に、にやっとフィブリゾが笑った
>> 「まーね。だってさ、ぼく絶対ダルフの団子なんか食べたくなかったしね。だから、誰かが先に食べてくれて、犠牲者が出ればさ、ダルフだって考えなおすと思ったんだもん。」
>> 実際その通りだったでしょ、と言うフィブリゾを見て、言うゼラス
>> 「犠牲者か、選ばれたシェラーも災難だな。シェラーはおまえと勝負するためなら大抵のことはのってくるから、おまえにとって、騙しやすかったんだろうな?」
>> 「騙す?ああ、でも、言っておくけどぼく、嘘なんかついてないよ。
>>  ただ『月見がある』ってことと『月見では団子食べる』ってことを教えてあげただけ。
>>  まあ、『団子を食べる競争しない?』って言っても、渋ってるからさ『ぼくも出る』って言ったけど、でもぼくが競争するなんて一言も言ってないよ?ぼくは『月見に出る』って意味で言った、だけでさ」
>> くすくす笑うフィブリゾ、それを聞いて眉をひそめたゼラス
>> 「よく言うな、お得意の嘘ではないが、本当のことも言ってないだろうが、まったく。
>>  それにシェラーがおまえが言った事を言いそうになると、必ず邪魔をしにきただろうが、徹底して。思いこんだ事がばれないように。」
>> ゼラスの言葉に、フィブリゾは、感心したように言った
>> 「やっぱり、ばれてたんだ。さすがゼラスだね。酒場に顔出した時から?」
>> 「出た時に不自然に会話が切れたからな、怪しいと思っていたんだ。何故かまではわからなかった。…その時に何故わたしに話てくれなかったんだ?」
>> そうすれば、まだもう少しましな結果になったかもしれないのに、と渋い顔をする
>> 「ゼラスらしい考え方だね。でも、さっきも言ったけど、ぼくダルフの団子食べて気絶なんて絶対嫌だからね。君のことだから話したら、みんなに話してしまったかもしれないだろう?…それにさ、結果的に君の為になったんだからいいじゃないかvゼラス」
>> ますます渋い顔になりながらも、「…まあ、確かにな」とゼラスは答え
>> 「…では、さっき何故、二人が死ぬまで到らないとわかったんだ?まさか嘘…」
>> 「ちっちっち。違うよ、これでもぼく調たんだ、ダルフの事。ほんとにダルフが団子作っている確信がなかったからね。
>>  そしたら、監視させてたデーモンが、ダルフが作ってる最中の煙吸っただけで、死んじゃってさー。さすがに、あんまりな破壊力だったから笑っちゃたよ、ぼく。
>>  でも、ちゃんと手伝ってたダルフの将軍と神官はなんとか無事だったみたいだしね、ま、ぼくらが食べても滅んだりはしないだろうと思ったのさ。」
>なるほどなるほど
はい。わかりましたでしょうか?
わかんない部分があったらどんどん聞いて下さい〜
ちなみに、第9話のフィブのあの一言「ゆっくり寝てていいよ〜」は
永遠に…
という彼流のジョークだったようです…
怖いですねー。恐ろしいですねー(まてや)

>> 誰が強いというのだろう、ぼく以外に
>> 誰が賢いというのだろう、ぼく以外に
>> 誰を頼りにしろというのだろう、ぼく以外に
>>
>> ただ一人、お強い方は、今は動けずにいる
>> 魔王様を助けられるのは…?
>> 魔族の意思をなしとげられるのは…?
>>
>> 誰がやるというんだ、ぼく、以外に…
>フィブがああなった理由なのかな・・・?
「ああなった」…というのはどれを示しているか、にもよりますけども
自分に自信があって、小説でもああゆう失敗してましたしね…(L様むちゃ怒るし)
ああゆう性格だから、こんな事考えていたのかな、と
私なりに彼のシリアス面を想像してみました

>それでは〜
はい〜

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11598腹心達の騒動―ダルフィンのお月見―最終話:後編由季まる 2002/11/22 21:01:42
記事番号11591へのコメント


「フィブ」
 ゼラスが二人の方に行ったのと、入れ替わりに、ダルフィンがやってきて声をかけてきた
 「今日は、どう?楽しんでもらえたかしら」
 ダルフィンが聞いてきた、静かに、しかしまっすぐな瞳で
 フィブリゾは、なんでそんなに真剣な顔をして聞くのだろう?と思った。何か重大な事なのか?
 ぼくが、楽しかったか、どうかがダルフィンにとって
 よくわからないので、聞いてみる
 「なんで、そんな事を聞くの?」
 「ウフフ。なんだって、いいじゃない、ふぃぶ。ねえ、怒らないから、正直に答えてほしいの」
 なんだかわからないが、その言葉は別に嘘ではないようだし、たいしたことでもないので、答える
 ぼくは、今日はそう…
 「うん、楽しかった。面白かったね」
 ニコッと笑うフィブリゾ
 ダルフィンがじっとフィブリゾの顔を見る、嘘でないか確かめてるようだった、そして頷くと
 「そう、良かった」と微笑んだ
 とても嬉しそうに
 「…?…」何が?とフィブリゾが問おうとしたら、ダルフィンはさえぎり、ずばり言った
 「フィブ、あなた、魔王様が封印されてからずっと元気なかったでしょう?」
 ざあざあと、穏やかに風は流れる―


腹心達の騒動―ダルフィンのお月見―最終話:後編

 「え?………」
 フィブリゾは、何故かダルフィンの言葉にニの句がつげず黙ってしまった
 「………」ダルフィンも黙る
 「………」

 風が穏やかに流れた、満月は明るく照っていて、夜風が気持ちい。フィブリゾは、こんな気持ちは久しぶりな気がして
 そんなはずはないのに、と戸惑った

 そんなはずはない?何故だろう?今日は楽しかったから?
 何で?今日、楽しいと、戸惑うんだ?
 何で?

 ダルフィンがふいに話だした
 「ねえ、これは、ワタクシのたんなる考えなんだけど、だから気にしなくてもいいのだけど
  どんなに強くても、誰も、何も、一人で、抱えこまなくていいと思うの」
 「ダルフ………」
 違う、ぼくは、別に、そんなことで…
 フィブリゾの顔を見て、ダルフィンは微笑んだ
 「フフ。そんな顔しないで、フィブ、ワタクシはただ、もし、あなたに辛いことがあったら、いつでも言ってほしいだけ、でないとワタクシ心配してお月見を開いたりして、あなたを励ましてみたくなっちゃうもの、ね」
 ダルフィンの長い指がフィブリゾの頭をそっとなでた、
 フィブリゾは、少し驚き
 

 (心配……………?)


 ダルフィンの手を見て、ダルフィンの顔を見て
 それから、くすぐったいかのように、はにかみ、微笑んで

 フィブリゾは言った






 「ありがとう」






 微かにしかし、嬉しそうに…










 「その為に、月見などしようと思ったのか?ダル」
 「あら。ウフフ、いけないかしら。」
 ダルフィンはゼラスにだけ、事のはじまりを教えていた
 ちなみに今話題のフィブリゾは、先ほどまで寝こんでいたガ―ヴとグラウシェラーに文句を言われていたが、二人とも―病み上がりのせいか、もともとか―フィブリゾにはかなわず、結局フィブリゾにからかわれ放題になっていた
 とても生き生きしながら、からっかっているフィブリゾを見て、ゼラス
 「…とても、一人で抱えこんでいたようには見えんのだが…」呟いた
 「あら。ゼラス、あなたは知らないんでしょうけど、あの子あれでナイーヴなのよ、とっても。ただ、頭も力も良すぎて、あまり他人を信頼しないから、そう、見えないだけで
  魔王様の一件以来ずっと、悩んでいたんだから
  きっと、あの子のリーダーとしての責任や自負心がが許せなかったんでしょうね
  魔王様を、取り戻せなかった事が」
 「………まったく、おまえらしい、変わった理由だな。全てはフィブリゾを励ますため、か…」
 しかし、そんな気持ちでダルフィンがつくったから、あの団子、我々魔族には毒だったのかもしれないな。何故なら、それには極上の愛情が入っていたのだから…
 「何を、わたしは…」そう考えたが、すぐバカな事をと、ゼラスは苦笑し訂正した
 「?どうか、しました?ゼラス」
 「何でもない、それより、ダル。励ませたんだからしばらく、こうゆう、お祭り事は、なしにしてくれよ。でないとわたしの精神が持たんから…」そう言って笑いかけた
 ゼラスの笑みが凍りつく
 ダルフィンがいない
 「え?え?」あせり、あたりを見まわすと、ダルフィンが魔王様の―巨大な氷の塊の―前で何かをしようとしていた
 嫌な予感―本日何度目かの―がして、駆けつけてみた
 「………何してる?ダル」なんだ、なんだと他三人もやってきた
 「ワタクシ、魔王様の話をしていて、思い出したんですけど、魔王様へのお土産、出すの忘れてましたの」
 がさごそ、がさごそ、荷物をあさり。そして取り出されたものは…
 「これ、人間の街で買ったんですのvなかなか風流でしょう?なんでも敬う時に使うんですってv」

 「!!!」

 ゼラスが、言葉にもならないようすで、愕然としている。
 「あら?大丈夫?ゼラス?」あまりのショックで呆然としているゼラスを、心配して声をかけるダルフィン
 「………それ…」ダルフィンが今出したものを指差すゼラス。かすかに指が震えている
 「これ?街の郊外で見つけたのよ。『オハカ』というものに飾ってあったの。そこにいたお爺さんに、この地方の風習で敬うものだって聞いて、魔王様にピッタリvだと思って、買ってきたんだけど…ゼラス本当に大丈夫?あなた、顔が固まっているわよ?」
 「………それは……」呟くゼラスをさえぎって、声を出すガ―ヴ達
 「?なんだあ、そりゃあ…………」
 「ふんッ!なんだか知らぬがそんな地味で陳腐なものを魔王様の土産に買ってきてどうするというのだッ!ダルッ!」
 「あははははははははっあはははははははははははははははははは!ダルフらしいね!もうっ、さいこうっダルフ!」
 「それは…?なに?」ダルフィンが問うた

 「………それは………それはなぁぁ、それわあぁぁぁ…………………
  人間が………死者を………敬う時につかうものだああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!」

 ダルフィンの手にあったのは…線香セットと、ろうそくと、そして花―しかも菊―だった
 
 まだまだ、騒動は終わりそうもない
 そんな核心がゼラスの心をよぎった
 それに、激しく抵抗するように、絶叫したゼラスの言葉は、しかしむなしくカタートの山々に反響していた










(おわり、もしくはそして、はじまりは…へ) 

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11611Re:腹心達の騒動―ダルフィンのお月見―最終話:後編2002/11/23 09:43:31
記事番号11598へのコメント

> 「フフ。そんな顔しないで、フィブ、ワタクシはただ、もし、あなたに辛いことがあったら、いつでも言ってほしいだけ、でないとワタクシ心配してお月見を開いたりして、あなたを励ましてみたくなっちゃうもの、ね」

では、今までの全部フィブのため・・・・?

> 「ありがとう」

うんうん。友情が生まれたよーなきがする。

> しかし、そんな気持ちでダルフィンがつくったから、あの団子、我々魔族には毒だったのかもしれないな。何故なら、それには極上の愛情が入っていたのだから…

なるほど。そうだったんだ。

> 「………それは……」呟くゼラスをさえぎって、声を出すガ―ヴ達
> 「?なんだあ、そりゃあ…………」
> 「ふんッ!なんだか知らぬがそんな地味で陳腐なものを魔王様の土産に買ってきてどうするというのだッ!ダルッ!」
> 「あははははははははっあはははははははははははははははははは!ダルフらしいね!もうっ、さいこうっダルフ!」
> 「それは…?なに?」ダルフィンが問うた

一体、何を土産にしたんだ?

> 「………それは………それはなぁぁ、それわあぁぁぁ…………………
>  人間が………死者を………敬う時につかうものだああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!」
>
> ダルフィンの手にあったのは…線香セットと、ろうそくと、そして花―しかも菊―だった

(ノーコメント)ただ、わらかせてもらいました。
 

さいこーですね、ダル。面白かったし。
仲間のことを思う気持ちがあって、すごく好きになりましたー。

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11683Re:腹心達の騒動―ダルフィンのお月見―最終話:後編由季まる 2002/11/25 15:46:20
記事番号11611へのコメント

こんにちわわ(え)

>> 「フフ。そんな顔しないで、フィブ、ワタクシはただ、もし、あなたに辛いことがあったら、いつでも言ってほしいだけ、でないとワタクシ心配してお月見を開いたりして、あなたを励ましてみたくなっちゃうもの、ね」
>
>では、今までの全部フィブのため・・・・?
らしいです。
ためだか、趣味だかって部分もたくさんありましたけど、ね(笑)

>> 「ありがとう」
>
>うんうん。友情が生まれたよーなきがする。
ですね。

>> しかし、そんな気持ちでダルフィンがつくったから、あの団子、我々魔族には毒だったのかもしれないな。何故なら、それには極上の愛情が入っていたのだから…
>
>なるほど。そうだったんだ。
どうなんでしょうね〜(をい)
真実はわかりません

>> 「………それは……」呟くゼラスをさえぎって、声を出すガ―ヴ達
>> 「?なんだあ、そりゃあ…………」
>> 「ふんッ!なんだか知らぬがそんな地味で陳腐なものを魔王様の土産に買ってきてどうするというのだッ!ダルッ!」
>> 「あははははははははっあはははははははははははははははははは!ダルフらしいね!もうっ、さいこうっダルフ!」
>> 「それは…?なに?」ダルフィンが問うた
>
>一体、何を土産にしたんだ?
あはは(汗)

>> 「………それは………それはなぁぁ、それわあぁぁぁ…………………
>>  人間が………死者を………敬う時につかうものだああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!」
>>
>> ダルフィンの手にあったのは…線香セットと、ろうそくと、そして花―しかも菊―だった
>
>(ノーコメント)ただ、わらかせてもらいました。
やはり、最後はちゃんとオチを…とか
思ったわけではないのでしょうけどね
やっぱりダルフだったという(笑)

>
>さいこーですね、ダル。面白かったし。
>仲間のことを思う気持ちがあって、すごく好きになりましたー。
有難うございますー!
ダルの性格は魔族の中では、異端なんでしょうけどね
そんな性格もまた良しですね〜

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11618Re:腹心達の騒動―ダルフィンのお月見―最終話:後編D・S・ハイドラント 2002/11/23 10:59:16
記事番号11598へのコメント

> 「フィブ、あなた、魔王様が封印されてからずっと元気なかったでしょう?」
そうなんだ。

> 「ありがとう」
おおっ

> 「これ、人間の街で買ったんですのvなかなか風流でしょう?なんでも敬う時に使うんですってv」
なんでしょう

> 「これ?街の郊外で見つけたのよ。『オハカ』というものに飾ってあったの。そこにいたお爺さんに、この地方の風習で敬うものだって聞いて、魔王様にピッタリvだと思って、買ってきたんだけど…ゼラス本当に大丈夫?あなた、顔が固まっているわよ?」
おいおい・・・。
魔王様に失礼ですぞ

シリアスと思ったいきなりお墓とは・・・。

それでは〜

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11684Re:腹心達の騒動―ダルフィンのお月見―最終話:後編由季まる 2002/11/25 16:02:23
記事番号11618へのコメント

こんにちはです〜

>> 「フィブ、あなた、魔王様が封印されてからずっと元気なかったでしょう?」
>そうなんだ。
フィブも自分でそうとは思ってなかったらしいです。
自分に、悔しいという気持ちはあるとは知ってても…
元気がないとは考えてもいなかったようです
ダルフだけが感じていたというわけですね

>> 「ありがとう」
>おおっ
めずらしく素直なフィブです

>> 「これ、人間の街で買ったんですのvなかなか風流でしょう?なんでも敬う時に使うんですってv」
>なんでしょう
あっははは(汗)

>> 「これ?街の郊外で見つけたのよ。『オハカ』というものに飾ってあったの。そこにいたお爺さんに、この地方の風習で敬うものだって聞いて、魔王様にピッタリvだと思って、買ってきたんだけど…ゼラス本当に大丈夫?あなた、顔が固まっているわよ?」
>おいおい・・・。
>魔王様に失礼ですぞ
ですよね…(汗)
ただ、ダルフはあまり人間の『死』の概念がわかんなかったんではないかな、と思います
魔族は『死』ではなく『滅びる』ですからね
いくら、ダルフにお墓について、聞かれたおじいさんが「死者を敬いじゃな…」って説明しても
「…まぁvでしたら、ピッタリv」って…
…こ、こじつけですかね?(をいって)

>シリアスと思ったいきなりお墓とは・・・。
あはははははははは(汗)
どうでしょ…
ちょっとシリアスとギャグごっちゃりして、イマイチでしたかね〜

>それでは〜
はいです〜

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11599腹心達の騒動―ダルフィンのお月見―最終話:エピローグ〜そして、はじまりは…由季まる 2002/11/22 21:10:12
記事番号11591へのコメント

 
              ・・・・・

 三度現在でない時

 少年は去り

 後には、静かなる闇と、月に反射する巨大な氷の塊の鈍い光とが残された

 しかし


 ガサッ

 草が揺れて
 ひょっこりと氷の後ろから女性が現れた
 片手には本を抱えている
 静かなこの辺で、さっきまでこの本を読んでいた
 「フィブ………?」

 (………強がっていた………?)

 女性は月を見上げ、目をつぶり、しばらく考えていた
 


 「ワタクシにできること………」



 (…………………………)
 やがて、彼女は持っていた『月にのぼった黒兎』という題名の本を見つめた
 (まだ、なにも、思い浮かばないけど…)
 いいことを思いついたかのように嬉しそうに、頷いた







 (きっと、なにかが、できるはず)







 それ一つを、心にきめ、彼女は去っていった
 

 まだ、形にもならないその思いが
 やがて、ダルフィンのお月見へと形を変えていくのは、まだ先の話










(おわり)

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11612ダル最高2002/11/23 09:53:41
記事番号11599へのコメント

ことの始まりはこうだったんですね。
それで、結末があれ・・・・。
でも、結果がどうあれ・・・・良かったです。
すいません、なんか気のきいた言葉が見つからない・・・・。

由季まるさまのこの作品、もう面白かったし、ギャグだけでなく、
シリアスも入っててすばらしかったです。
最後も、フィブを思ってダルが月見をしたっていう、
綺麗におわっていてかんどーでした。
それでは、ご縁がありましたら。

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11685有難うございます〜!由季まる 2002/11/25 16:19:46
記事番号11612へのコメント


>ことの始まりはこうだったんですね。
>それで、結末があれ・・・・。
>でも、結果がどうあれ・・・・良かったです。
>すいません、なんか気のきいた言葉が見つからない・・・・。
>
>由季まるさまのこの作品、もう面白かったし、ギャグだけでなく、
>シリアスも入っててすばらしかったです。
>最後も、フィブを思ってダルが月見をしたっていう、
>綺麗におわっていてかんどーでした。
>それでは、ご縁がありましたら。
>
結末は、どうしようか結構悩みました、大体おおまかなところは、決まっていたんですが。順番とかに
良かったですか。よかったー(^−^#
すばらしいとは!有難うございます〜(嬉)
色々と心配でしたが、良かったと言ってもらえてよかったですv

渚さん、最後までレスを有難うございました!
はい。また縁がありましたら〜、です

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11619Re:腹心達の騒動―ダルフィンのお月見―最終話:エピローグ〜そして、はじまりは…D・S・ハイドラント 2002/11/23 11:01:20
記事番号11599へのコメント

> やがて、彼女は持っていた『月にのぼった黒兎』という題名の本を見つめた
へえそんな本が・・・。

> まだ、形にもならないその思いが
> やがて、ダルフィンのお月見へと形を変えていくのは、まだ先の話
なるほどなるほど・・・。

素晴らしいです。
いい作品でした本当に・・・。
私も見習わなくては・・・。

それでは〜

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11687Re:腹心達の騒動―ダルフィンのお月見―最終話:エピローグ〜そして、はじまりは…由季まる 2002/11/25 16:40:02
記事番号11619へのコメント

またまた、こんにちは〜

>> やがて、彼女は持っていた『月にのぼった黒兎』という題名の本を見つめた
>へえそんな本が・・・。
ダルフはそれに影響されて月見をしたのかもしれません(笑)
実際、私の手元にあった本に書いてあったインドの神話なんですが…
内容は
兎と狐と猿が、行き倒れていた老人のために自分のできることをしました
けれど何もできなかった兎は、自ら火に飛び込み、それを食べてもらおうと思ったんです
それに感動した老人が(実は帝釈天だった)「おまえの姿を月に置くとしよう。そうすれば、人々もおまえを思い出すから…」
と、そおんな話でした
魔族と対極にあるような話ですね(笑)
ダルフが何故そんな本を読んでいたのかは、謎です(え)

>> まだ、形にもならないその思いが
>> やがて、ダルフィンのお月見へと形を変えていくのは、まだ先の話
>なるほどなるほど・・・。
はい。そーだったのです

>素晴らしいです。
>いい作品でした本当に・・・。
>私も見習わなくては・・・。
有難うございます!
素晴らしいですか…(照)
そう、言って頂けると、嬉しいです
D・S・ハイドラントさんの作品も、楽しみにしてます〜

>それでは〜
はい、最後までレス有難うございました!
ではまた、縁がありましたら、です。

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11788あとがき(すいません、遅くなりました。)―何故かノリが神坂先生入ってます由季まる E-mail 2002/11/30 02:14:05
記事番号11591へのコメント

@ダルフィンのお月見―番外編―フィブリゾの考え方をカテゴリー別と著作別にいれておきました


あとがき

あとがきです。
遅くなってすみませんでした。忘れていたワケではないのですが、
なかなか内容を思いつかなくって、それなら、書きながら考えようと…
L:…考えてそれなの?あんた…(呆)
反省点はたくさんあるけれど、読んでくださって皆様有難うございました…って
…え?…げっ!L様ぁっ!(汗)にげっ…
L:なくていいわよ、あたしは、あんた、しばいたりしないから。
………え?本当に?
L:ほんとよ、ほんと。出番をなかったからってあたしが、そんなこと
  ………あたしはね
え?

ごきんっ!ぐりぐりぃっ!

S:くううっ!よくも!よくもぉ!私の出番をけずったなあっ!カタート原産私の氷をくらえ! 

ごりごりっ!

L:あらら。人間てひ弱よね。…ってそれにしても、S、出番けずられたって…?
S:前回のあらすじを私が語るはずだったのですが…
  唯一の話せる場面をこいつが…こおいつがあ!(泣)
L:…でも、あんたには出番あったじゃないの…
  あたしなんて…あたしなんて…あれだけ脅しといたのに通り名さえなしだったのよ!
S:………(…それがまずかったんじゃあ…)
由:…だって、L様出ると一瞬で話が終わっちゃうじゃないですか…
L:はっ!由季まるっ!生きてたの!
由:人間なめたらあかん。結構タフなのよ、人間も。
S:………(でも後ろ頭に氷がささって血が流れてる…)…では、もう一度黙らせて…
由:はっ!…ええっと、ダメよ!二人とも!私がいなかったらあとがきをどう進めるつもり!?
L:どうって…次回やるあたしの旅情サスペンスの予告…
由:誰が見るねんな!ってか誰が書くねんなっ!それっ!
  第一ここはあとがきよ!あとがきじゃないしそれっ!
S:いえ。大丈夫です私がさくさく進めておきますから
由:だっ、駄目よ!こっ、ここは私のあとがきなんだから!私がいないとっ!ねえっ!?
L:…なんか必死ねえ…
  だけど、それもそうね、S、しばき倒すのはやめ!次回予告あとまわしよ!
S:…くっ、くちおしい…わかりました。しょうがないですね…
由:後でやるのか、予告。
L:当然でしょ。…で?話はあたしの出番について、だっけ?
由:…なんでそうなるの…
S:私の前回のあらすじについて、ではなかったですか?
由:…それも違うって
  …大体にしてあれは雰囲気にあいそうもなかったから、とりやめただけで…
L:そういえば、
  前回のあらすじって、その前に、あとがきにでてた魔族がやってたみたいだけど
  あれって…
由:うん。ちょっとした小細工が私は好きだから、ちょっと、遊んでみた
L:………くだらないわねえ…一体誰がそれに気づいてくれたんだか…
由:いやああっ!くだらん言わんといてっ!ちょっとした小細工って言って!
S:小細工って…似たようなもんじゃあ…
由:いいの〜。それより、このままじゃ、あとがきらしくならなくて
  これ没になると思うんだけど…
L:はっ!…それはマズイわ!…ええっと、こほん!
  この話を思いついたのはなんでかしら?
由:………(突然態度が変わるし…)
  この話はねえ、某HPさんがやってた、腹心達の性格についてのリポートを読んで「なるほどお面白いなあ」
  って思って腹心達について書いてみたい、と思いついたの
L:……………つまり、パクリ?
由:違ぁぁぁう!
  ちゃんと、自分なりに性格にアレンジ加えたわい!話もオリジナルだし!
  誤解まねく言い方しないで〜っっ!(叫び)
S:まあまあ。それじゃあ、書いていて思ったことは?
由:…思ったこと…。やはり書くことは大変なことだな
  あと、なかなか話を思うとおりに書くのが難しかったかな
  キャラをその話どおりに誘導するのも…
L:…普通の感想ねぇ…
由:何期待してたんですか!
  …あとは、書いていて、思わぬほうに話が変更したのが面白かったかな、
  …変更して良かったかどうかは読んでくれた方まかせにしても
L:変更、ってのは何よ
由:フィブのシリアス、あれはじめはなかった話だったんですけどねー…
L:ふーん。ギャグオンリーだったのね
由:そう、途中で思いついたんです
S:ふ…その変更さえならなければ、私の出番も増えたのに…
L:(無視)それで…次回作の予定は…もちろんあたしの旅情サスペンス…
由:(一緒に無視)いや、なんでそうなるのって
S:………しくしく………
L:…じゃあどうするの?
由:いや、しばらくアイデアもないし、見学…
L:な、何ですってー!!!話が違うじゃないのー!!!
  このさいなんでもいいから書きなさい!そしてあとがきにあたしを出しなさいーっ!
由:…ええ?話が違うって(困惑)
  …なんでも…アイデアないわけじゃないけどちょっとあとがきには…
L:なんですってー!!!!(怒)
  S、この恐いもの知らずをやっちゃいなさい
S:はっ!喜んでっ!
由:ええっ!?喜んでって………うっ……

ぱたっ

S:おやぁ?まだ何もしてないのに、倒れましたよ?
  …あ、どうやら、さっき突き刺した氷の、傷が今ごろ効いたみたいですね
L:ふ、やっぱり人間てひ弱ね。何もしてないのに倒れるなんて
  まあいいわ、それでは皆さん
S:また
L&S:縁があったら会いましょう〜〜〜
二人がにこやかに笑っている隣で、頭に刺さった氷から血がどくどく流れている由季まる
と、由季まるが突然顔を上げる
由:では〜。って…な、なんで、私が倒れておわるねん!…ぐふっ

ぱたり

L&S:……………
LとSが、今度こそ動かなくなった由季まるを見ながら

―了





追記
L:あら?由季まるメモを握っているわ
S:なんですか?
L:どれどれ…『次回作は何がいいかな。他の腹心主人公にって手もあるし〜。将軍神官クラスが主人公って手もあるなあ〜。後は、前々から考えていた、ヴァルガ―ヴとか〜ルークとか〜。まあ、なんにしろ、L様の出番はなさそうだし…あ〜どうしようかな。しばらく見学してようかな…』………。

ビリっ!

L:………えぇすうぅぅっ…
S:は、はいいいっ!!
L:今日は、朝まで飲みあかしよぉっ!(絶叫)
S:は、はいいいいいいいいいっ!(汗)
Lが足音荒く、出ていき
あわてて、Sがついていき
由季まるが一人、倒れたまま残され
…今度こそ

あとがき、了―

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