◆−短文:君を想う−由季まる (2002/10/19 18:33:42) No.10748
 ┣というわけで短文でした。−由季まる (2002/10/19 18:50:20) No.10750
 ┣ルゥゥゥゥクゥゥゥゥゥ〜〜〜!!!!−リナ&キャナ (2002/10/19 18:53:54) No.10751
 ┃┗Re:ルゥゥゥゥクゥゥゥゥゥ〜〜〜!!!!−由季まる (2002/10/19 22:57:33) No.10763
 ┣あぅぅぅぅうぅうう(涙)−むくぅ (2002/10/20 15:32:47) No.10771
 ┃┗Re:あぅぅぅぅうぅうう(涙)−由季まる (2002/10/21 01:33:51) No.10784
 ┣君を想う:あなたを想う『あの人』−由季まる (2002/10/26 15:55:55) No.10873
 ┃┗痛い〜〜〜!!−リナ&キャナ (2002/10/26 16:31:51) No.10874
 ┃ ┗Re:痛い〜〜〜!!−由季まる (2002/10/26 17:16:27) No.10880
 ┗君を想う:あなたを想う『彼』−由季まる (2002/10/26 16:38:03) No.10876
  ┗ミリーナ・・・(涙)−リナ&キャナ (2002/10/26 19:38:55) No.10887
   ┗Re:ミリーナ・・・(涙)−由季まる (2002/10/27 17:42:00) No.10902


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10748短文:君を想う由季まる 2002/10/19 18:33:42




 
ここは魔の空間。
人間の世界とも魔族の世界とも少しづつずれている。
何故ざらば造られし世界だから。
この世界の魔族を統べる王 赤眼の魔王シャブラニグドゥが。








 「何故だ……………?」





『我』がそうつぶやくと、目の前の人間が、栗色の女魔導士が静かに口を開いた。
 ささやくように…その声は震え…しかし……はっきりと聞こえた…
 …否。
 震えたように聞こえたのは…『我』の滅びが近づいているせいやもしれぬ。
 …『俺』の 死が。
 
 


 …そーか、俺は……

 


 
 

 髪とマントとを風に流したまま答えたそいつは、その姿はなんとなく呆然としているように見えた。
 ただ瞳だけは決然としていて強い。
 その瞳の端に浮かぶのは涙だろうか?
 悲しみもたたえた瞳…。
 「…………すまねえ……な……」
 目の前の仲間達にか、
 それともあいつに、か、
 
 まぁ……どっちでもいーわなぁー……。

 

 
 







 あいつは、俺をむかえてくれるだろうか…。

 














 
 それとも怒って顔もみしてくんないんかな…。

 














 俺、そんなのやだぜぇー「……ー…ぁ。」

 













 
 白濁していく意識の中でそれは誰が言ったものだったんだろうか…。

 








             「…ー…。」

 


 


 何故か。
 

 
 何故だったんだろうか。
  


 何故あんなにも俺はあいつの事が……


 
















 消え逝く俺の中で………………………………………

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10750というわけで短文でした。由季まる 2002/10/19 18:50:20
記事番号10748へのコメント

どもです。由季まる です。
いままで 由季 と名乗っていたんですが…
その、気分転換をと思って変えてみました。
あんま変わってません…。
たいして変わってないのに変えるなって?
うう…すいません(汗)
でも変えます(をい)
今後もよろしくお願いしまーす。

内容は見てのとうりのルクミリ風味、小説15巻最後です。
15巻片手に読めば面白いかもしれません。
ネタバレ確実なのでまだの方は見ないほうがよいですよー。

実はここからルクミリの過去の話へつなげる話を考えていたのですが、
頭の中でまとまってないので単発で書いてみました、いかがなもんでしょうか。
この2人結構好きなカップルなんだなーとか思いました。
いずれその話も機会があれば書いてみたいと思っていますが……どうでしょう…(汗)

では、また縁がありましたら!

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10751ルゥゥゥゥクゥゥゥゥゥ〜〜〜!!!!リナ&キャナ E-mail 2002/10/19 18:53:54
記事番号10748へのコメント

はじめまして。
ルーク狂い(苦笑)のリナ&キャナと申します。



>『我』がそうつぶやくと、目の前の人間が、栗色の女魔導士が静かに口を開いた。
> ささやくように…その声は震え…しかし……はっきりと聞こえた…
> …否。
> 震えたように聞こえたのは…『我』の滅びが近づいているせいやもしれぬ。
> …『俺』の 死が。
『魔王』のつぶやきと『ルーク』の呟きが混沌としていて・・・かっこいいです・・・


> 「…………すまねえ……な……」
> 目の前の仲間達にか、
> それともあいつに、か、
> 
> まぁ……どっちでもいーわなぁー……。
本当・・・どちらでしょう・・・
ミリーナにか・・・あるいは・・・


> あいつは、俺をむかえてくれるだろうか…。

> それとも怒って顔もみしてくんないんかな…。

> 俺、そんなのやだぜぇー「……ー…ぁ。」

> 白濁していく意識の中でそれは誰が言ったものだったんだろうか…。

>             「…ー…。」

> 何故か。
> 
>
> 
> 何故だったんだろうか。
>  
>
>
> 何故あんなにも俺はあいつの事が……
ルーク・・・
本当にミリーナを思っているからこそ・・・の・・・


すみません。なんか壊れてしまいました。
では。短いレスですがこれで。

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10763Re:ルゥゥゥゥクゥゥゥゥゥ〜〜〜!!!!由季まる 2002/10/19 22:57:33
記事番号10751へのコメント


>はじめまして。
>ルーク狂い(苦笑)のリナ&キャナと申します。
どーもはじめまして。さっそくのレスを有難うございます、嬉しいです(頬染)


>>『我』がそうつぶやくと、目の前の人間が、栗色の女魔導士が静かに口を開いた。
>> ささやくように…その声は震え…しかし……はっきりと聞こえた…
>> …否。
>> 震えたように聞こえたのは…『我』の滅びが近づいているせいやもしれぬ。
>> …『俺』の 死が。
>『魔王』のつぶやきと『ルーク』の呟きが混沌としていて・・・かっこいいです・・・
かっこいい!…ありがとうございます。
>
>> 「…………すまねえ……な……」
>> 目の前の仲間達にか、
>> それともあいつに、か、
>> 
>> まぁ……どっちでもいーわなぁー……。
>本当・・・どちらでしょう・・・
>ミリーナにか・・・あるいは・・・
はい、どっちにもとれるし、あるいは両方にもとれるなーとか思いながら読んでました。

>> あいつは、俺をむかえてくれるだろうか…。
>
>> それとも怒って顔もみしてくんないんかな…。
>
>> 俺、そんなのやだぜぇー「……ー…ぁ。」
>
>> 白濁していく意識の中でそれは誰が言ったものだったんだろうか…。
>
>>             「…ー…。」
>
>> 何故か。
>> 
>>
>> 
>> 何故だったんだろうか。
>>  
>>
>>
>> 何故あんなにも俺はあいつの事が……
>ルーク・・・
>本当にミリーナを思っているからこそ・・・の・・・
>すみません。なんか壊れてしまいました。
>では。短いレスですがこれで。
有難うございます。嬉しかったですよ。二人の事は難しいですけど私はミリーナがいてこそのルークだったと思うので、ね。
では。

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10771あぅぅぅぅうぅうう(涙)むくぅ E-mail URL2002/10/20 15:32:47
記事番号10748へのコメント

 こんにちは、小説2に投稿するのは(コメントも)久しぶりだなあ。それはともかくむくぅなのです(礼)


 ……いきなりですがゴメンナサイ由季さんもとい由季まるさん。


 由季まる『様』と読んでいいですか?(爆)


 ああ何かもうなんと言うかなんと言うかなんと言うのか!?(何) せつな過ぎますルークさんッ!
 ミリーナさんへの思いが凄く伝わってきて、鳥肌が立ちました。
 最期のセリフもカッコいいし、とにかく表現しようがないんですが『思い』です。とにかく『思い』なんですね。
 ルークのせつなさ、つらさ、哀しさ……それは一端の喜びだったんでしょうか? 魔王と交じり合っている自我とあいまって、むくぅの心臓にずきゅーんって感じですッ!(何を言っているのやら)
 コレが彼にとっての『死に際』であるのが本当に哀しくてしょうがないです。十五巻を走って取ってくる寸前です(涙々)



 ………それでは、混乱しまくったままむくぅなのでしたっ。こんなぐちゃぐちゃな感想で申し訳ないですッ!
 逃走ッ!

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10784Re:あぅぅぅぅうぅうう(涙)由季まる 2002/10/21 01:33:51
記事番号10771へのコメント


> こんにちは、小説2に投稿するのは(コメントも)久しぶりだなあ。それはともかくむくぅなのです(礼)
はい。こちらこそ、お久しぶりです(礼)

> ……いきなりですがゴメンナサイ由季さんもとい由季まるさん。
はい?
> 由季まる『様』と読んでいいですか?(爆)
はいいい?!『様』…いい響き…じゃなかった(汗)
普通でいいですって、普通で。

> ああ何かもうなんと言うかなんと言うかなんと言うのか!?(何) せつな過ぎますルークさんッ!
> ミリーナさんへの思いが凄く伝わってきて、鳥肌が立ちました。
あ、有難うございます。私はルークはやはりそこが大事だと思うので。

> 最期のセリフもカッコいいし、とにかく表現しようがないんですが『思い』です。とにかく『思い』なんですね。
> ルークのせつなさ、つらさ、哀しさ……それは一端の喜びだったんでしょうか? 魔王と交じり合っている自我とあいまって、むくぅの心臓にずきゅーんって感じですッ!(何を言っているのやら)
ルークはどこか、ミリーナのみで生きているというところがあったのでしょうね…。それはとてもせつなくて、でも幸福…とも呼べた時間だったのでしょう。…ああ、せつない〜ですね!
ちなみに、自我が交じっているって言うのはどういうのかわからなくて悩みました。

> コレが彼にとっての『死に際』であるのが本当に哀しくてしょうがないです。十五巻を走って取ってくる寸前です(涙々)
そうですね…。

> ………それでは、混乱しまくったままむくぅなのでしたっ。こんなぐちゃぐちゃな感想で申し訳ないですッ!
> 逃走ッ!
ああっ待って!
うれしかったですよ〜!
有難うございました!

では。縁がありましたら、また。

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10873君を想う:あなたを想う『あの人』由季まる 2002/10/26 15:55:55
記事番号10748へのコメント

 
 人は死ぬ間際に夢を見ると言う

 それは瞬きの夢―




 …私が『あの人』の事で覚えているのは
『赤毛』だったと言う事と
「じゃあな。」といつもどうりに家を出た時の背中と言葉、だけ。

それ以来私と母の前から忽然と姿を消した『あの人』。
母と …幼かった私も捨てて。

 
 あんなにやさしい母を、幼かった私を
 何故『あの人』は捨てたの
 『あの人』さえいれば、母は死なずにすんだかもしれない
 『あの人』さえいれば… 
 『あの人』が、いなかったせいで…
 『あの人』の、せいで…
 『あの人』、…
 ―それは呪いのように私を縛った


 それから時が流れて母が死に。
しばらくは村の他人の家でやっかいになったのだけれど
…結局、村を出た。
母がいない事がいたたまれなくなったからだけでなく…。

 私はあてのない旅に出た。

 『冒険者』という名の荒くれ者達にもまれ、私は自然『あの人』の影を追うようになり―『あの人』は昔『冒険者』だったと聞いていた―
『赤毛』の人の話を聞いては危ない橋をいくつも渡り、
いつしか私も『冒険者』のはしくれになっていた。

 
 …まるで、『あの人』のように。
 …母を捨てた、『あの人』のように…。
 …憎い、『あの人』…。


 ―縛られたまま、それでも私は『あの人』の影を追い回す。
 いつからか私は他人と話さない事が多くなっていった。
 人に興味をもてず、無口になり、無表情になり、
自然独りになっていた。
 

 そんなある雨の日に『彼』と出会った。
 印象は最悪。
 何故って『彼』は

『赤毛』の『暗殺者』だったんだから…。

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10874痛い〜〜〜!!リナ&キャナ E-mail 2002/10/26 16:31:51
記事番号10873へのコメント

こんにちはです。


> …私が『あの人』の事で覚えているのは
>『赤毛』だったと言う事と
>「じゃあな。」といつもどうりに家を出た時の背中と言葉、だけ。
『あの人』・・・
ガーヴ・・・ですか?
親子説ってありましたからねぇ・・・



> あんなにやさしい母を、幼かった私を
> 何故『あの人』は捨てたの
> 『あの人』さえいれば、母は死なずにすんだかもしれない
> 『あの人』さえいれば… 
> 『あの人』が、いなかったせいで…
> 『あの人』の、せいで…
> 『あの人』、…
> ―それは呪いのように私を縛った
ミリーナ・・・・
辛すぎます・・・(涙)


> …まるで、『あの人』のように。
> …母を捨てた、『あの人』のように…。
> …憎い、『あの人』…。
憎しみ・・・憎悪・・・
だからこそ、14巻でルークに・・・


> そんなある雨の日に『彼』と出会った。
> 印象は最悪。
> 何故って『彼』は
>
>『赤毛』の『暗殺者』だったんだから…。
う・・・・・・・
うぁぁぁぁぁぁああああ!!!!!!!!!!!
ミリーナァァァァァ!!!!!!!!!!
悲しすぎます・・・悲しすぎます・・・悲しすぎです・・・
ルクミリ大ファンなんです・・・あたし・・・


すみません・・・錯乱しています・・・
では、レスになっていないレスですが、この辺で失礼いたします。

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10880Re:痛い〜〜〜!!由季まる 2002/10/26 17:16:27
記事番号10874へのコメント


>こんにちはです。
どうも、こんにちは。

>> …私が『あの人』の事で覚えているのは
>>『赤毛』だったと言う事と
>>「じゃあな。」といつもどうりに家を出た時の背中と言葉、だけ。
>『あの人』・・・
>ガーヴ・・・ですか?
>親子説ってありましたからねぇ・・・
一応意識しましたが、どーやら噂事態は嘘もんのようなので
ま、(人間とも)どっちにでもとれるようにしました。

>> ―それは呪いのように私を縛った
>ミリーナ・・・・
>辛すぎます・・・(涙)
う、すいません。
でもでも、ここからですよ。


>> …まるで、『あの人』のように。
>> …母を捨てた、『あの人』のように…。
>> …憎い、『あの人』…。
>憎しみ・・・憎悪・・・
>だからこそ、14巻でルークに・・・
をや?

>> そんなある雨の日に『彼』と出会った。
>> 印象は最悪。
>> 何故って『彼』は
>>
>>『赤毛』の『暗殺者』だったんだから…。
>う・・・・・・・
>うぁぁぁぁぁぁああああ!!!!!!!!!!!
>ミリーナァァァァァ!!!!!!!!!!
>悲しすぎます・・・悲しすぎます・・・悲しすぎです・・・
>ルクミリ大ファンなんです・・・あたし・・・
をを!?
ええっと、ここからですよ、ここから〜(汗)
ルクミリ私も好きですよう〜(汗)

>すみません・・・錯乱しています・・・
こちらこそすいませんっ(汗)
後編があるんです(汗)
打つのが遅くなっていました(汗)

>では、レスになっていないレスですが、この辺で失礼いたします。
いえいえ、有難うございました。
是非後編も読んでみてください〜。

では!縁がありましたらまた…。

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10876君を想う:あなたを想う『彼』由季まる 2002/10/26 16:38:03
記事番号10748へのコメント






 ―あの雨の日あなたは泣いていたの?―
 


 






 ―寝台の上で、かすかな息とも声ともつかぬ囁きが聞こえる。
その息は微弱で今にも消えそうな程か弱い。
 その横に立ち、囁き全てを聞き逃すまいとする影があった。
 涙を堪えている―『自分の命が消えてしまう』とでも、いやそれ以上の事と言わんばかりの―必死の形相で
頬に触れている相手の手を『ぐっ』と―離してしまえば全てが終わるとでも言うように―握りしめている。

 まるで自分の『命』の全てを与えるかのように
 まるで相手の『死』を全部引き受けるかのように
 それでも、それでも、それでも、それでも、それでも!!!!!
 足りないと―

 囁きが最後の力を振り絞るかのようにはっきりとした言葉を紡ぐ
 ―『死神』の足音はすぐそばまで忍び寄っていた。




瞬きの夢の続き―…




 「俺が存在する意味なんてあるのかよ?―。」
ああ、そう、たしか最初の頃『彼』は泣きそうな顔でそんなことを言っていた。




 『彼』は全然暗殺者らしくなかった。


 「俺ってモテモテじゃん?」
知らないから「知らない。」っていった時の『彼』の、顔。


 「俺ってかっこいいじゃん?」
「悪いけど私、赤毛の人って嫌いなの」って言ったら、次の日髪が黒くなっていたっけ。


 「俺のこと好きなくせにー。」
「別に。」…何を聞くんだろうと思ったわ。


 「俺はあんたにらぶらぶだぜっ!」
「馬鹿。」…何、考えているのか今でもよくわからないけど。


 …それなりに楽しい事もそれから色々―悲劇も―あって
事の終わりに『彼』は自分の暗殺者としての『過去』と決別したようだった。
 私は―寂しかったけれど―いつもと同じようにまた旅をするため出て行こうとしたら―


 「ついて行く。」


 「何故?」
 と聞いたら


 「俺とおまえはらぶらぶだからさっ!」
「…………………………ばか、ね。」そして私、あの時あなたに―




 「あ、今!初めて笑ったろ!」
―あの時初めて私も『過去』から解放される事ができたの―




 …それから―…
 …それから旅をして―…










 ―『俺が存在する意味なんてあるのかよ』―
 ―?―
 ―『彼』が泣いてる―
 ―あの頃と同じように―
 ―どうして―










 …―瞬きの夢から覚める


ずきりと重い衝撃がはしり、思考がはっきりとする


 …あ…ああ…ああ……そうか…………いま…『現在』。
ばらばらばらばら―視界がぼやけ全てがまた、…ぼやけそうになる。

 わたしは………
ばらばらばらばらばらばらばら―ぼやけ、壊れていく感覚をどうにか停めようとするが決定的な場所はもう壊れきっているかのように停まらない

 …『彼』に…
ばらばらばらばらばらばらばらばらばら―停まらない


 ―そうか…もう………。
最後につなぎ停めている感覚ももうすぐにでも千切れようとしていると知る
 ―なかないで…
最後の感覚を頼りに視界をひろげようと、『彼』の感触を確かめるようと、する
 ―わたしは…
そして―最後の力を振り絞るかのように言葉を紡いでいった 




 「―………ね
  ……………………ひとを………………せかいを………
  …き…きらい…に………………ならないで…ね………―。

  ―わ……たしは……―わたしは―」



 
 …なかないで………

 …うまくいえないけれど…




 「―あ…………―ありがとう―………―。」




 ……わたし…ね………
 









 「―………………………
  ―……―あなたに―………
  ―………………………
  ―…―あなたに―…………
  ―あえて―………………
  ―…―よかった―……―。」











ばらばらばらばらばらばらばらばらばらばら―まるでその一言が合図だったかのように




  ―だっ……から…………だ…か…ら…―  

  ……― る    ―    く …―

  ……………………ね…え…




ばらばらばらばらばらばらばらばらばらばらばら―最後の欠片も全て千切れていく。



  
  ひと…き…い…な…な……ね




ばらばらばらばらばらばらばらばらばらばらばらばらばらばらばらばら


ばらばらばらばらばらばらばらばらばらばらばらばらばらばらばらばらばらばら


  …………………………………
  

  ……………………

  
  …………


  ………

 
  …















 …寝台がある部屋で


 扉が開く、
 そこににはもう誰もいない、
 寝台の上に寝ているのはもう『誰か』ではなくなった身体。

 しかし『誰か』がいた事の証であるかのように、

 その顔は幸せそうに静かに微笑んでいるように見えた。

 それは錯覚なのだろうか、
 
 真実を知るものは―…。  







・・・・・・・・・・・・・・・・・
<あとがき>
どうも、ここのところめっきり寒くなって家で丸くなってばかりいる
由季まるです。
ふいに続き(?)のようなもののアイデアが出てきたので書いてみました。
どうでしょうか…やたら長くて中途になってしまいましたがこの続きというものは全然アイデアなしです、またアイデアが出たら書いてみたいとかおもっているのですが…(それってダメっぽくないか?)
ミリーナさん編のようなものですが彼女の事はなかなか書きにくかったです。
皆様わかりにくい文章をここまで読んでくださってありがとうございました。

それでは、また縁がありましたら!

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10887ミリーナ・・・(涙)リナ&キャナ E-mail 2002/10/26 19:38:55
記事番号10876へのコメント

こんばんはです。

> ―寝台の上で、かすかな息とも声ともつかぬ囁きが聞こえる。
>その息は微弱で今にも消えそうな程か弱い。
> その横に立ち、囁き全てを聞き逃すまいとする影があった。
> 涙を堪えている―『自分の命が消えてしまう』とでも、いやそれ以上の事と言わんばかりの―必死の形相で
>頬に触れている相手の手を『ぐっ』と―離してしまえば全てが終わるとでも言うように―握りしめている。
ルーク・・・
彼の思いが強いからこそ、悲しすぎです・・・


> まるで自分の『命』の全てを与えるかのように
> まるで相手の『死』を全部引き受けるかのように
> それでも、それでも、それでも、それでも、それでも!!!!!
> 足りないと―
もし、自分が変わりに死んでしまったら、それで相手が傷付く、とまでは考えれない・・・(涙)



> 「俺が存在する意味なんてあるのかよ?―。」
>ああ、そう、たしか最初の頃『彼』は泣きそうな顔でそんなことを言っていた。
あった!!
意味はあったんだよ!!
だから・・・だから・・・!!!





> 「俺ってモテモテじゃん?」
>知らないから「知らない。」っていった時の『彼』の、顔。
思いっきり、情けなそうな顔だったんでしょうね・・・(苦笑)


> 「俺ってかっこいいじゃん?」
>「悪いけど私、赤毛の人って嫌いなの」って言ったら、次の日髪が黒くなっていたっけ。
ミリーナの言う事なら、どんなことでも従う彼・・・


> 「俺のこと好きなくせにー。」
>「別に。」…何を聞くんだろうと思ったわ。
さすが。
さすが・・・(涙)


> 「俺はあんたにらぶらぶだぜっ!」
>「馬鹿。」…何、考えているのか今でもよくわからないけど。
でも、でも・・・
ルークが本当にミリーナのことを想っていた事は本当・・・



> 「ついて行く。」
>
>
> 「何故?」
> と聞いたら
>
>
> 「俺とおまえはらぶらぶだからさっ!」
>「…………………………ばか、ね。」そして私、あの時あなたに―
さすが・・・ルーク・・・
と・・・ミリーナ。



> 「あ、今!初めて笑ったろ!」
>―あの時初めて私も『過去』から解放される事ができたの―
ルークだけじゃなくて、ミリーナにとっても『解放』『安らぎ』・・・



> …あ…ああ…ああ……そうか…………いま…『現在』。
>ばらばらばらばら―視界がぼやけ全てがまた、…ぼやけそうになる。
>
> わたしは………
>ばらばらばらばらばらばらばら―ぼやけ、壊れていく感覚をどうにか停めようとするが決定的な場所はもう壊れきっているかのように停まらない
>
> …『彼』に…
>ばらばらばらばらばらばらばらばらばら―停まらない
>
>
> ―そうか…もう………。
>最後につなぎ停めている感覚ももうすぐにでも千切れようとしていると知る
> ―なかないで…
>最後の感覚を頼りに視界をひろげようと、『彼』の感触を確かめるようと、する
> ―わたしは…
>そして―最後の力を振り絞るかのように言葉を紡いでいった 
ああ・・・
壊れていかないで・・・
まだ、その意識を保っていて・・・
ルークが・・・悲しむから・・・



> 「―………ね
>  ……………………ひとを………………せかいを………
>  …き…きらい…に………………ならないで…ね………―。
>
>  ―わ……たしは……―わたしは―」
>
>
>
> 
> …なかないで………
>
> …うまくいえないけれど…
>
>
>
>
> 「―あ…………―ありがとう―………―。」
>
>
>
>
> ……わたし…ね………
> 
>
>
>
>
>
>
>
>
>
> 「―………………………
>  ―……―あなたに―………
>  ―………………………
>  ―…―あなたに―…………
>  ―あえて―………………
>  ―…―よかった―……―。」
それが、彼女にとっての精一杯・・・
ミリーナは、『好き』とは言わなかったと思うんです。
言ってしまったら・・・ルークはそこで『止まって』しまうかもしれないから・・・



>ばらばらばらばらばらばらばらばらばらばら―まるでその一言が合図だったかのように
>
>
>
>
>  ―だっ……から…………だ…か…ら…―  
>
>  ……― る    ―    く …―
>
>  ……………………ね…え…
>
>
>
>
>ばらばらばらばらばらばらばらばらばらばらばら―最後の欠片も全て千切れていく。
>
>
>
>  
>  ひと…き…い…な…な……ね
>
>
>
>
>ばらばらばらばらばらばらばらばらばらばらばらばらばらばらばらばら
>
>
>ばらばらばらばらばらばらばらばらばらばらばらばらばらばらばらばらばらばら
>
>
>  …………………………………
>  
>
>  ……………………
>
>  
>  …………
>
>
>  ………
>
> 
>  …
『ミリーナ』が崩れていくところが、とても悲しいです・・・
あたしには、とてもまねできません・・・




前回に続き、今回も錯乱レスになってしまいました・・・
では、この辺で失礼いたします。

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10902Re:ミリーナ・・・(涙)由季まる 2002/10/27 17:42:00
記事番号10887へのコメント


>こんばんはです。
はい。こんばんは。
毎回毎回のレス有難うございます。

>> 涙を堪えている―『自分の命が消えてしまう』とでも、いやそれ以上の事と言わんばかりの―必死の形相で
>>頬に触れている相手の手を『ぐっ』と―離してしまえば全てが終わるとでも言うように―握りしめている。
>ルーク・・・
>彼の思いが強いからこそ、悲しすぎです・・・
ミリーナへのルークの想いはただただひたすらに、そんなかんじがします。

>> まるで自分の『命』の全てを与えるかのように
>> まるで相手の『死』を全部引き受けるかのように
>> それでも、それでも、それでも、それでも、それでも!!!!!
>> 足りないと―
>もし、自分が変わりに死んでしまったら、それで相手が傷付く、とまでは考えれない・・・(涙)
考えて…いない、いる余裕もないのでしょうね。
熱い人ですよねルークは、…悲しいくらい。

>> 「俺が存在する意味なんてあるのかよ?―。」
>>ああ、そう、たしか最初の頃『彼』は泣きそうな顔でそんなことを言っていた。
>あった!!
>意味はあったんだよ!!
>だから・・・だから・・・!!!
私は、ルークはそんなふうに自分を考えていたんではないかな、と。
…すいません中途半端なセリフで。

>> 「俺ってモテモテじゃん?」
>>知らないから「知らない。」っていった時の『彼』の、顔。
>思いっきり、情けなそうな顔だったんでしょうね・・・(苦笑)
ええ、きっと。(苦笑)

>> 「俺ってかっこいいじゃん?」
>>「悪いけど私、赤毛の人って嫌いなの」って言ったら、次の日髪が黒くなっていたっけ。
>ミリーナの言う事なら、どんなことでも従う彼・・・
「これならどうだ!」と言わんばかりに軽く変えてきたんではないかと(笑)

>> 「俺のこと好きなくせにー。」
>>「別に。」…何を聞くんだろうと思ったわ。
>さすが。
>さすが・・・(涙)
ストレートに言うルークに、さらりと流すミリーナ。

>> 「俺はあんたにらぶらぶだぜっ!」
>>「馬鹿。」…何、考えているのか今でもよくわからないけど。
>でも、でも・・・
>ルークが本当にミリーナのことを想っていた事は本当・・・
そうだ、と思います。

>> 「ついて行く。」
>>
>>
>> 「何故?」
>> と聞いたら
>>
>>
>> 「俺とおまえはらぶらぶだからさっ!」
>>「…………………………ばか、ね。」そして私、あの時あなたに―
>さすが・・・ルーク・・・
>と・・・ミリーナ。
ここは速くに思いついていたところなんです。

>> 「あ、今!初めて笑ったろ!」
>>―あの時初めて私も『過去』から解放される事ができたの―
>ルークだけじゃなくて、ミリーナにとっても『解放』『安らぎ』・・・
ミリーナ、にとっての幸せも、きっと…

>>
>> …『彼』に…
>>ばらばらばらばらばらばらばらばらばら―停まらない
>
>> ―わたしは…
>>そして―最後の力を振り絞るかのように言葉を紡いでいった 
>ああ・・・
>壊れていかないで・・・
>まだ、その意識を保っていて・・・
>ルークが・・・悲しむから・・・
さけられない別れ…死…。

>>
>> 「―あ…………―ありがとう―………―。」
>>
>>
>>
>>
>> ……わたし…ね………
>> 
>>
>>
>>
>> 「―………………………
>>  ―……―あなたに―………
>>  ―………………………
>>  ―…―あなたに―…………
>>  ―あえて―………………
>>  ―…―よかった―……―。」
>それが、彼女にとっての精一杯・・・
>ミリーナは、『好き』とは言わなかったと思うんです。
>言ってしまったら・・・ルークはそこで『止まって』しまうかもしれないから・・・
私も好き、は伝えなかった気がします。

>
>>ばらばらばらばらばらばらばらばらばらばら―まるでその一言が合図だったかのように
>>
>>
>>
>>
>>  ―だっ……から…………だ…か…ら…―  
>>
>>  ……― る    ―    く …―
>>
>>  ……………………ね…え…
>>
>>
>>
>>
>>ばらばらばらばらばらばらばらばらばらばらばら―最後の欠片も全て千切れていく。
>>
>>
>>
>>  
>>  ひと…き…い…な…な……ね
>>
>>
>>
>>
>>ばらばらばらばらばらばらばらばらばらばらばらばらばらばらばらばら
>>
>>
>>ばらばらばらばらばらばらばらばらばらばらばらばらばらばらばらばらばらばら
>>
>『ミリーナ』が崩れていくところが、とても悲しいです・・・
>あたしには、とてもまねできません・・・
結果的に悲恋っぽく見えてしまったみたいですね…。
実は本人はもう少し違う視点を書いてみたつもりだったのですが。
『死』という題材は難しい…。
まだまだ未熟者です…(苦笑)
>
>
>前回に続き、今回も錯乱レスになってしまいました・・・
>では、この辺で失礼いたします。
中途半端な話ですみませんでした。
足りない部分はまた、いつか書けたらいいなー、と思っています。
いつになるかはわかりませんが。(苦笑)
レスを有難うございました。
では。また縁がありましたら!

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