◆−人魚姫になりたくて最終話−エイス(11/28-21:48)No.8240
 ┗良かったですぅっ!!−ユノア(12/1-00:14)No.8251
  ┗ありがとうございます〜♪−エイス(12/3-18:02)No.8264


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8240人魚姫になりたくて最終話エイス E-mail URL11/28-21:48



 こんばんは。エイスです。
「人魚姫になりたくて」の最終話です。
 …長く……したかったなぁ……。



   人魚姫になりたくて 最終話

「・・・・・・リナさん・・・」
アメリアの悲し気な声が響く。
 リナは虚ろな瞳で、泣いたままその名を繰り返すだけだった。
 その行為が、どんなにみんなを悲しませ、苦しませることになるのも知らず。
「ゼロス・・・ゼロス・・・」
ぼそぼそと、無意識に求め続けるその名の持ち主。
 手を伸ばしても掴めない願い。
炎の中、4人は逃げることなく、立ち尽くしていた。

 だがその部屋に煙が充満し始め、リナを除く三人が、驚いたと同時に慌て始める。
他の人達を助けようかとも思ったが、不思議なことに発火地帯のこの部屋が一番炎がまわっていなかったらしく、もう生きてはいないだろう。
悔し気な顔をしながらも、必死にカオス・ワーズを唱える。
 そして、まだゼロスの名を呼んでいるリナを連れ、三人は宿を脱出した。



 宿から抜け出すと、不思議なことに炎は消え去った。生きていないだろうと思われた人々の、ざわめきも聞こえる。
摩訶不思議な現象に戸惑いながらも、アメリアはリナに振り向いた。
リナはアメリアの腕の中で、必死にゼロスの名を呼んでいる。
そして、宿の方角をぼんやりと見ていた。
 先程の炎は、幻だったのかもしれない。
リナの感情が激しく揺れたことで産み出された幻覚。
熱く感じたり煙がでてきたのは、炎を産み出したリナの感情が、それほど高ぶっていたということになる。
 そこまで考えると、アメリアはやりきれない気持ちになり、思わずリナの名を呼んだ。
「リナさん・・・」
リナの動きが止まった。
アメリアはその反応を見て、正気に戻ってくれるかも、とそう思い、もう一度リナの名を呼ぶ。
「リナさん」
はっきりとした反応があった。
 アメリアの顔が喜びの表情へとかわる。
もしかしたらリナが元に戻るかもしれない。それを教えようとして、ゼルとガウリイを呼ぼうとするが、服のすそを誰かに掴まれる。
振り返るとそれはリナで、アメリアはどうしようか悩みながらも、リナをなんとか引き剥がした。
「待って!ゼロス!」
アメリアが止まった。
 リナは引き剥がされた姿のままで、必死にアメリアを見つめている。
「ゼロス!行かないでよ!!もう私をおいて行かないで!!」
リナのただならぬ様子に気付いたのか、離れていたガウリイとゼルも側によってくる。
「やだ!!私を王子様にしないで!!人魚姫においていかれる王子様にしないで!!」
リナがアメリアの服を掴み、膝立ちになって懇願する。
 アメリアは、無表情のまま呆然としているしかなかった。
だがゆっくりと頭の中で考えを張り巡らせていくうち、ぴんとくるものがあった。
ゼロスと自分の、リナの名の呼び方が一緒なのだ。
そのせいで、錯乱したのかもしれない。
「リナさん」
また名前を呼ぶ。はっきりと、自分はゼロスではないという意志をこめて。
 すると、リナの叫びが止まった。
 アメリアのやりとりを見ていて状況を把握したのか、ゼルガディスがそれに追い討ちをかける。
「ゼロスはもういない」
すると、アメリアの服を掴んでいた腕の力が、途端に抜けて行く。
そして、放心したまま地面に座りこんだ。
 ガウリイはリナに駆け寄ろうとするが、ゼルに止められた。
「・・・・・・・・・ゼロスが・・・・・・・・・いない・・・・・・・・・?」
アメリアが辛そうに頷いた。
 リナの瞳が、狂気の色を帯びる。
「馬鹿なこと言わないで!!」
「・・・嘘じゃない。本当のことなんだ。リナ」
「っ!!」
リナがガウリイを睨む。
 そして頭を項垂れたかと思うと、拳を震わせながら言った。
「・・・貴方達なの?・・・・・・・・・私を、この世界に残したのは・・・」
「え?」
リナの口調が違う。そう言おうとしたが、言葉にはならなかった。
「私も・・・あの人と一緒にいきたかったのに!!」
リナが激情のもとに立ち上がると、足元にリナを囲むような丸い光の線が現れ、光が螺旋状に吹き上がり、リナを囲んだ。
「私が人魚姫になりたかったのに!!」
リナがそう叫びながら顔をあげると、線から光がより一層吹き上がる。それによって産まれた突風にリナの髪がまい上がり、服がはためいた。
 吹くというより吹き荒れるといったその凄まじい風に、三人はリナに近づけないどころか服の端々を裂かれる。
「あははははははっっ」
リナの狂った笑い声が響く。
 アメリアがなんとか前を見るが、そのあまりの恐ろしさに言葉がでなかった。
瞳。リナの紅い瞳が、光に当てられ血の色になっていた。
どすぐろい血の色に。
 そして先程から黙ってリナの様子を見ていたゼルガディスが、風が吹き荒れる中リナに近づいて行った。
「リナ・・・・・・やめろ・・・・・・っ!」
自分に近づいてくるゼルガディスを、リナは敵と感じたのか、ぱっと警戒の色を見せた。
 ゼルガディスは必死の思いで、リナに言葉を伝える。
「ゼロスは・・・・・・っっ・・・なんで死んで行ったんだ・・・・・・!?」
リナの顔が歪む。
「ゼロスが本気をだせば・・・リナだって死にかねない。なのになぜ、リナはけが一つなしにゼロスを倒せたんだ!?」
リナが、とうとう悲壮な表情になる。
 その表情を見て、ゼルが次の言葉を紡ごうと口を開いた。
が、
「嫌!!」
リナが耳を塞ぎ、叫んだと同時に、ゼルに風が襲い掛かってきた。
 避けられないと思ったそれは、ぎりぎり間に合ったアメリアの結界によって、難なく防げた。
 ガウリイはそれを見ると、ゼルのかわりに言った。
「おまえに生きててほしかったからじゃないのか!?リナ!!」
「っ!?」
風が、止まった。
 リナは膝をつき、がたがたを振るえ始める。
光もだんだんと薄らいで行き、少しの間見守る間に消え去った。
 アメリアはガウリイとゼルと顔をあわせ、微笑んだ。
二人がそれに微笑み返すと、リナのほうにゆっくりと歩いて行く。
先程は近づいただけで警戒していたリナが、アメリアが目の前にきても何の反応もない。それを確認すると、アメリアはリナに向かって、すっと手を伸ばした。
「!?」
リナが驚愕に包まれる。
アメリアに抱かれ、そのことに対する疑惑感がでたのだろう。
「リナさん。人魚姫になんか、ならないでください・・・」
アメリアが、大人びた顔で、優しく微笑む。
「!?」
リナが再び驚いた。
 目の前で微笑むアメリアと、記憶の中だけで笑っているゼロスとが、だぶってみえた。
途端、リナの目から滝のように涙が溢れてくる。
「ごめん・・・・・・みんな・・・・・・ゼロス・・・・・・・・・ごめんなさい・・・・・・」
瞳は、鮮やかな色を放っていた。
 感情を抑え切れないように、自分のやったことを恥じるように、そして、ゼロスを失ったことを深く理解したかのように、泣き崩れる。
「人魚姫になんかならない・・・・・・なってやんないんだから・・・・・・」
自分がするべきことを理解したかのように、気丈にしてみせる。
 それを見ていつものリナに戻ったことを認めたゼルとガウリイが、安心した様子で近寄ってきた。
    アメリアは、涙が止まらないリナを、愛しそうに抱きしめている。
    リナはアメリアに抱き着いて、ゼロスを失った涙を、今やっと流していた・・・。



「おっはよーっっ!!」
リナが騒々しく階段を降りてくる。
「リナさん、遅いですよ」
「そうだぞ、リナ。どれだけ待ったと思ってるんだ?」
「まったくだ」
「うるさいわね。病み上がりなんだからしょうがないでしょ」
ぶつぶつ言いながら席に座るリナ。
「おばちゃん!メニュー、上から10皿ずつね!!」
「はいはい」
リナが大声で注文をすると、宿屋のおばちゃんが困ったように、そして嬉しそうに返事をした。
 その声を聞いて満足げに笑うと、水の入ったグラスに手を伸ばす。
「・・・それよりもリナさん。本っっ当に大丈夫なんですか?」
「へ?」
アメリアの質問の意図がわからないとでも言うように、首を傾げてみせる。
「ゼロスと・・・あとお前の狂っていた頭だ」
「・・・なーんかひっかかる言い方ね」
こめかみをぴくぴくさせながら、水を豪快に飲む。
「大丈夫だって言って・・・わ〜、おいしそ〜」
リナの言葉は、その言葉の途中で来た料理によって、問答無用に中止された。
 ゼルとアメリアは顔を見合わせると、盛大に溜め息を吐く。
 ガウリイは、もう既にテーブルにつっぷして眠っていた。
「いっただっきまーす」
語尾にハートマークがつきそうな声でそういうと、久しく食べていない肉料理にかじりつく。
・・・・・・だが左手は、眠っているガウリイの頭を、ぽかり(本当はごがっ)と殴っていた。
「っ痛ぅ・・・リぃナぁ。なにすんだよ」
「うっさいわね。人がこれから話する時に、眠ってんじゃないわよ」
そう言って大きな肉の欠片を飲み下すと、少しだけ残っていた水を飲み干した。
そして一呼吸おいた後、ゆっくりと話し出す。
「・・・あたしが・・・意識のない間、迷惑かけたわね。本当、いくら謝っても足りないくらい」
「・・・」
珍しく、といってもいいほど重々しい雰囲気と真剣な顔付きに、三人が一様に押し黙った。
「私は・・・もう大丈夫。中に閉じこもってしまってた心も、ちゃんと戻ってきてくれた。
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ゼロスのことも、平気・・・じゃないけど、ちゃんと・・・理解できたから・・・」
リナは自分が作り上げてしまった重々しい空気を振り払うように、肉にざくっとフォークを突き刺した。
「大丈夫。もう人魚姫になりたいなんて思わない。
 もしなるとしても、童話だもの。人間の王子様のように、幸せになってみせる」
肉を突き刺したまま、フォークを顔の高さまでもってくると、ウィンクしてみせる。
 三人が、それを見て微笑んだ。
「決められたストーリーなんて大嫌い。悲しい話ならなおさら嫌い。だから人魚姫も、私が幸せなストーリーに作り上げてみせる」
リナはそこまで言うと少しの間目を瞑り、そしてゆっくり目を開いた。
そして、もう水の入っていないグラスを、高く掲げる。
あとの三人も、ゆっくりとグラスをあげた。
「乾杯」





    ・・・・・・・・・・
    私が、少しでも童話のことなんかを気にするなんて、不思議に思った?
    もしそこにいるなら、笑わないで聞いてね。

    私、あの時後悔したわ。貴方に人魚姫の役を譲った時。
    貴方のためを思って譲った人魚姫だったけど
    ……貴方が倒れるのを見て、頭が真っ白になった。
    私は強くなんかないって、意識の底で思った。
    でも・・・貴方が私に王子様の役を押し付けてくれたその意味が
    やっと分かったの。

                       私、生きてく。

    苦しいことがあっても、悲しいことがあっても、辛いことがあっても。
    貴方が、私の笑顔を望んでくれたから。


    私、今は一緒になれないけど、貴方のために笑ってく。
    だから、私がそっちにいくまで、ちゃんと待っててね。


    私、人魚姫に憧れてた。
    苦しい思いをしなくて済む、人魚姫になりたかった。
    でも、今は違う。


    笑ってく。幸せになってみせる。
    幸せな、幸せな人魚姫になりたくて。

    ね?旧人魚姫の、私の好きな王子様。

                      私 人魚姫になりたい


                        人魚姫になりたくて END



 と、いうわけで終わりました。
暗かった…。自分で書いてても思うもの…。
 でも評判は良かったです(多分)。自分でも、結構気に入ってます。

 それでは。こんなやつの小説を読んでくださって、本当にありがとうございました。

   エイス

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8251良かったですぅっ!!ユノア E-mail 12/1-00:14
記事番号8240へのコメント

> こんばんは。エイスです。
>「人魚姫になりたくて」の最終話です。
> …長く……したかったなぁ……。

こんばんは、ユノアです。
とうとう、最終話ですね!!こころして読まさせて頂きます!!

>「ゼロス・・・ゼロス・・・」
>ぼそぼそと、無意識に求め続けるその名の持ち主。
> 手を伸ばしても掴めない願い。

ああ、リナちゃん可哀想!!!
愛する人がいないこと程、悲しいことはないですよねぇ。

> 先程の炎は、幻だったのかもしれない。
>リナの感情が激しく揺れたことで産み出された幻覚。
>熱く感じたり煙がでてきたのは、炎を産み出したリナの感情が、それほど高ぶっていたということになる。

想いがうんだ炎ですねぇ。
それ程、リナちゃんがゼロスさんを想ってたってことですよね。
リナちゃんがどれ程、ゼロスさんのことを想ってたかってことが分かると同時に、
やりきれない、切ない思いも味わえちゃいます。

>だがゆっくりと頭の中で考えを張り巡らせていくうち、ぴんとくるものがあった。
>ゼロスと自分の、リナの名の呼び方が一緒なのだ。

ここ好きなんですよねぇ。
うまく言えないのですが、呼び方が一緒ってところ、もう、なにもかも、ゼロスさんに関してのことには、敏感なのねって思えてきましたから。
・・・・・・・・・やっぱり、言葉足らずで、すみません!!

>「・・・貴方達なの?・・・・・・・・・私を、この世界に残したのは・・・」
>「え?」
>リナの口調が違う。そう言おうとしたが、言葉にはならなかった。
>「私も・・・あの人と一緒にいきたかったのに!!」

ゼロスさんを好きで、好きで、どうしようもないから、出てしまう、心の底からの叫び。
それが、本人にとって、良いのか悪いのかとなると、どうなんでしょうかねぇ。
う〜ん。自分で言っていて、何か意味不明・・・・って思っちゃいました。
あ、いや、実際意味不明なんですが・・・・・

>リナがそう叫びながら顔をあげると、線から光がより一層吹き上がる。それによって産まれた突風にリナの髪がまい上がり、服がはためいた。
> 吹くというより吹き荒れるといったその凄まじい風に、三人はリナに近づけないどころか服の端々を裂かれる。
>「あははははははっっ」
>リナの狂った笑い声が響く。

また、いっちゃってますねぇ、リナちゃん。
こ、恐いけど、やっぱり?まぁ、それ程、ゼロスさんを・・・・なんですよね。

> ガウリイはそれを見ると、ゼルのかわりに言った。
>「おまえに生きててほしかったからじゃないのか!?リナ!!」

ガウリイさん、良いこといいます。
彼にしては、珍しい・・・・あ、いえ、すみません!!(汗)
そうです!!ゼロスさんは愛するリナちゃんに生きて欲しいんですよね。

>「人魚姫になんかならない・・・・・・なってやんないんだから・・・・・・」
>自分がするべきことを理解したかのように、気丈にしてみせる。

うん。もう大丈夫ですよね(にっこり)。
良かったですぅ。

>「私は・・・もう大丈夫。中に閉じこもってしまってた心も、ちゃんと戻ってきてくれた。
> ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ゼロスのことも、平気・・・じゃないけど、ちゃんと・・・理解できたから・・・」

やっぱり、リナちゃんは強いですねぇ。
まぁ、そこが彼女の良いところって感じがしないでもないのですが。

>「決められたストーリーなんて大嫌い。悲しい話ならなおさら嫌い。だから人魚姫も、私が幸せなストーリーに作り上げてみせる」

いいこと言うじゃないですか、リナちゃん。
型にはまらない、とらわれないリナちゃんらしい言葉ですねぇ。
って、また、勝手に違うように解釈してるような気がする・・・・・

>    ・・・・・・・・・・
>    私が、少しでも童話のことなんかを気にするなんて、不思議に思った?
>    もしそこにいるなら、笑わないで聞いてね。
>
>    私、あの時後悔したわ。貴方に人魚姫の役を譲った時。
>    貴方のためを思って譲った人魚姫だったけど
>    ……貴方が倒れるのを見て、頭が真っ白になった。
>    私は強くなんかないって、意識の底で思った。
>    でも・・・貴方が私に王子様の役を押し付けてくれたその意味が
>    やっと分かったの。
>
>                       私、生きてく。
>
>    苦しいことがあっても、悲しいことがあっても、辛いことがあっても。
>    貴方が、私の笑顔を望んでくれたから。
>
>
>    私、今は一緒になれないけど、貴方のために笑ってく。
>    だから、私がそっちにいくまで、ちゃんと待っててね。
>
>
>    私、人魚姫に憧れてた。
>    苦しい思いをしなくて済む、人魚姫になりたかった。
>    でも、今は違う。
>
>
>    笑ってく。幸せになってみせる。
>    幸せな、幸せな人魚姫になりたくて。
>
>    ね?旧人魚姫の、私の好きな王子様。
>
>                      私 人魚姫になりたい

きゃ―――――――――――!!!
エイスさんの、これ?大好きだわぁぁぁぁ!!
いつ読んでも、うっとりしちゃいます。
今回も、これまた最高でしたぁ。

> と、いうわけで終わりました。

ご苦労様です!お疲れさまでしたぁ!!!

>暗かった…。自分で書いてても思うもの…。
> でも評判は良かったです(多分)。自分でも、結構気に入ってます。

はい!とっても、良かったですっ!!
リナちゃんが、どれ程、ゼロスさんのことを愛してたかって、ひしひしと伝わってきましたから。ちょっと、悲しいお話ですけどねぇ。
まぁ、最後は、リナちゃん、立ち直ってましたし、良かったですよ。

> それでは。こんなやつの小説を読んでくださって、本当にありがとうございました。
>
>   エイス

いえ、いえ。読ませて頂けて、こちらこそ、お礼を言いたいですぅ。
いきなし、気が早いですが、次の作品も楽しみに、心待ちにしてます。
って、思いっきり、迷惑でしたら、すみません!!
それでは、これにて失礼させて頂きます。

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8264ありがとうございます〜♪エイス E-mail URL12/3-18:02
記事番号8251へのコメント

>こんばんは、ユノアです。
>とうとう、最終話ですね!!こころして読まさせて頂きます!!

 こんばんは。いつもいつも読んでくださってありがとういございます♪

>>「ゼロス・・・ゼロス・・・」
>>ぼそぼそと、無意識に求め続けるその名の持ち主。
>> 手を伸ばしても掴めない願い。
>
>ああ、リナちゃん可哀想!!!
>愛する人がいないこと程、悲しいことはないですよねぇ。

 そうですねぇ。発狂しちゃうくらいですし…。
よっぽど辛かったんでしょうね。愛する人を自分の手で殺すというのは。

>> 先程の炎は、幻だったのかもしれない。
>>リナの感情が激しく揺れたことで産み出された幻覚。
>>熱く感じたり煙がでてきたのは、炎を産み出したリナの感情が、それほど高ぶっていたということになる。
>
>想いがうんだ炎ですねぇ。
>それ程、リナちゃんがゼロスさんを想ってたってことですよね。
>リナちゃんがどれ程、ゼロスさんのことを想ってたかってことが分かると同時に、
>やりきれない、切ない思いも味わえちゃいます。

 ありがとうございます〜。私、それを伝えたかったんです。
解ってくださって本当嬉しいです。

>>だがゆっくりと頭の中で考えを張り巡らせていくうち、ぴんとくるものがあった。
>>ゼロスと自分の、リナの名の呼び方が一緒なのだ。
>
>ここ好きなんですよねぇ。
>うまく言えないのですが、呼び方が一緒ってところ、もう、なにもかも、ゼロスさんに関してのことには、敏感なのねって思えてきましたから。
>・・・・・・・・・やっぱり、言葉足らずで、すみません!!

 いえ。言葉足らずなんて…。充分なお言葉ですわ。

 関係ないかもしれませんが、呼び方が一緒なのは、私がアニメ育ちだからなんです。一応小説のほうも読んだことは読んだんですが、知り合いの人にかしてもらって読んだので「早く返さなきゃ」という思いが強く(笑)ゆっくり読めなかったんですよね。

>>「・・・貴方達なの?・・・・・・・・・私を、この世界に残したのは・・・」
>>「え?」
>>リナの口調が違う。そう言おうとしたが、言葉にはならなかった。
>>「私も・・・あの人と一緒にいきたかったのに!!」
>
>ゼロスさんを好きで、好きで、どうしようもないから、出てしまう、心の底からの叫び。
>それが、本人にとって、良いのか悪いのかとなると、どうなんでしょうかねぇ。
>う〜ん。自分で言っていて、何か意味不明・・・・って思っちゃいました。
>あ、いや、実際意味不明なんですが・・・・・

 辛すぎて前向きになれないというか、後悔とか、感情がそういうのでうめつくされてるんでしょうね。
 本人にとっていいのか悪いのかは、多分本人にもわかんないんだと思います…。

>>リナがそう叫びながら顔をあげると、線から光がより一層吹き上がる。それによって産まれた突風にリナの髪がまい上がり、服がはためいた。
>> 吹くというより吹き荒れるといったその凄まじい風に、三人はリナに近づけないどころか服の端々を裂かれる。
>>「あははははははっっ」
>>リナの狂った笑い声が響く。
>
>また、いっちゃってますねぇ、リナちゃん。
>こ、恐いけど、やっぱり?まぁ、それ程、ゼロスさんを・・・・なんですよね。

 そうそう。狂気とゼロス君を思う心が正比例してるんです。

>> ガウリイはそれを見ると、ゼルのかわりに言った。
>>「おまえに生きててほしかったからじゃないのか!?リナ!!」
>
>ガウリイさん、良いこといいます。
>彼にしては、珍しい・・・・あ、いえ、すみません!!(汗)
>そうです!!ゼロスさんは愛するリナちゃんに生きて欲しいんですよね。

 ええ。だから人魚姫になったんですもの。

>>「人魚姫になんかならない・・・・・・なってやんないんだから・・・・・・」
>>自分がするべきことを理解したかのように、気丈にしてみせる。
>
>うん。もう大丈夫ですよね(にっこり)。
>良かったですぅ。

 一件落着…ですね。

>>「私は・・・もう大丈夫。中に閉じこもってしまってた心も、ちゃんと戻ってきてくれた。
>> ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ゼロスのことも、平気・・・じゃないけど、ちゃんと・・・理解できたから・・・」
>
>やっぱり、リナちゃんは強いですねぇ。
>まぁ、そこが彼女の良いところって感じがしないでもないのですが。

 リナちゃんのいいところは、他にもあるけどやっぱり心が強いところですもの。
すぐ立ち直れますよ。

>>「決められたストーリーなんて大嫌い。悲しい話ならなおさら嫌い。だから人魚姫も、私が幸せなストーリーに作り上げてみせる」
>
>いいこと言うじゃないですか、リナちゃん。
>型にはまらない、とらわれないリナちゃんらしい言葉ですねぇ。
>って、また、勝手に違うように解釈してるような気がする・・・・・

 そんなことないですよ。解釈ばっちりです。

>>    ・・・・・・・・・・
>>    私が、少しでも童話のことなんかを気にするなんて、不思議に思った?
>>    もしそこにいるなら、笑わないで聞いてね。
>>
>>    私、あの時後悔したわ。貴方に人魚姫の役を譲った時。
>>    貴方のためを思って譲った人魚姫だったけど
>>    ……貴方が倒れるのを見て、頭が真っ白になった。
>>    私は強くなんかないって、意識の底で思った。
>>    でも・・・貴方が私に王子様の役を押し付けてくれたその意味が
>>    やっと分かったの。
>>
>>                       私、生きてく。
>>
>>    苦しいことがあっても、悲しいことがあっても、辛いことがあっても。
>>    貴方が、私の笑顔を望んでくれたから。
>>
>>
>>    私、今は一緒になれないけど、貴方のために笑ってく。
>>    だから、私がそっちにいくまで、ちゃんと待っててね。
>>
>>
>>    私、人魚姫に憧れてた。
>>    苦しい思いをしなくて済む、人魚姫になりたかった。
>>    でも、今は違う。
>>
>>
>>    笑ってく。幸せになってみせる。
>>    幸せな、幸せな人魚姫になりたくて。
>>
>>    ね?旧人魚姫の、私の好きな王子様。
>>
>>                      私 人魚姫になりたい
>
>きゃ―――――――――――!!!
>エイスさんの、これ?大好きだわぁぁぁぁ!!
>いつ読んでも、うっとりしちゃいます。
>今回も、これまた最高でしたぁ。

 きゃ〜〜〜〜〜〜!!ありがとうございます〜〜〜〜!!

>ご苦労様です!お疲れさまでしたぁ!!!

 ありがとうございます。難しかったのは、3、4話が全体的に辛かったかな。

>はい!とっても、良かったですっ!!
>リナちゃんが、どれ程、ゼロスさんのことを愛してたかって、ひしひしと伝わってきましたから。ちょっと、悲しいお話ですけどねぇ。
>まぁ、最後は、リナちゃん、立ち直ってましたし、良かったですよ。

 悲しい話って結構好きですけど、終わり方はハッピーエンドが好きなので。

 リナちゃんの想いの強さが伝わっていてくれたら、嬉しいです。

>> それでは。こんなやつの小説を読んでくださって、本当にありがとうございました。
>>
>>   エイス
>
>いえ、いえ。読ませて頂けて、こちらこそ、お礼を言いたいですぅ。
>いきなし、気が早いですが、次の作品も楽しみに、心待ちにしてます。
>って、思いっきり、迷惑でしたら、すみません!!
>それでは、これにて失礼させて頂きます。

 ありがとうございます。読んでいただいただけでも嬉しいのにそんなお言葉まで頂いて…。
 よろしければ、次に作品を書いたときにも、目を通していただければ幸いです。

 それでは。
    エイス



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