◆−輝き−三剣 綾香(8/19-11:48)No.7538
 ┣−三剣 綾香(8/19-11:50)No.7539
 ┃┣両方まとめて感想です。−ねこにゃ(8/19-14:11)No.7541
 ┃┃┗Re:両方まとめて感想です。−三剣 綾香(8/20-00:43)No.7553
 ┃┗二つもある〜♪−P.I(8/20-01:23)No.7555
 ┃ ┗おひさしぶりですぅ−三剣 綾香(8/22-23:47)No.7580
 ┣Re:輝き−じぇりいふぃっしゅ(8/19-19:24)No.7546
 ┃┗感想ありがとでし!!−三剣 綾香(8/20-00:51)No.7554
 ┗とってもよかったです!!−庵 瑠嬌(8/27-15:34)No.7639
  ┗お返事遅れました!!−三剣 綾香(9/6-16:25)No.7731


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7538輝き三剣 綾香 8/19-11:48


こんにちは(こんばんわ?)綾香です。
今回の挑戦はガウリナです。
ラブラブガウリナを目指して書き始めた迄は良かったんですけど、書きながら砂糖吐きそうになって何度も推敲を繰り返しちゃいました。
らぶらぶなんだからも少し色気が出ると良かったんですけどねぇ……。
ふっ。道は遠いいと言う事を実感してしまいましたさ。
大体未経験者が書いても想像図でしかないからリアルさにかけるんだよなあ……。
きっと文才ある方々は描写力と想像力でカヴァーなさるんだろう。もっと描写が上手くなりたいなあ……。
と、言うわけで。私の足りない描写部分は皆様の非凡な頭で補っていただくと言う事で
……よろしくぅっ!!
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇輝き

目を覚ますと隣に眠っていた筈の少女の姿が見えなかった。
隣にあるのは冷え冷えとしたシーツと枕の上の手紙。
「ごめんなさい」
そんな書き出しの数枚の便箋だった。
それを読んで彼は知る。彼女が全てを知っていたと言う事を
全てを知ったうえで自分に身を任せた夕べのリナの姿を思うと、愛しさがいや増した。
このままじゃきっと絶対迷惑がかかる。
彼女の手紙は語る。
「身勝手なあたしを許して、そしてどうか探さないで。」
自分は一人でもやっていける、だってそういう風に育った。
「あたしの為に要らぬ苦労をさせてしまったあの方にも、どうか心からのお詫びを伝えてください。」
そうしてあなたの夢をかなえて。
この便箋はこの宿に備え付けの物では無かった。
「いつから…」
いつから気付いていたと言うのだ?
いつこの手紙を書いたのだ?
いつから自分と別れるつもりだったのか?
最後の思い出に、想いを残す為に自分に抱かれたというのだろうか……?
「なぜなんだ。」

彼は彼女を探す。辛くとも自ら死を選ぶような浅はかな娘ではない。それを知っているから……信じているからもう一度会えると確信していた。宿の窓からまだ春浅い畑を見下ろしつつ、彼はそう誓ったのだった。

――あれから4年。
彼が求める少女はいまだ見つかっていなかった。天才を自称する彼女がそう簡単に自らの痕跡を残す筈が無い。
彼はまたあの町に戻ってきていた。
毎年この日には、彼女と別れたこの日にはこの町に戻ってくる。この習いはここ数年続いているものだった。
路地の向こうにあの宿屋が見える。立ち止まって宿屋を軽く見上げ、溜息を付くと振り切るように歩き出した。
と、路地の向こうから小さな影が走ってきて思い切りよくぶつかった。
普段の彼なら意識せずともよけられるタイミングだった筈だが物思いにふけっていた彼は小さな足音に気付くのが遅れたのだ。
びたん!!
痛そうな音を立てて影が転ぶ。
影は小さな男の子だった。彼は違和感を覚える、どこかであったような……?
金の髪の子供は泣きもせずにさっさと立ち上がるとストレートの髪をさらりとなびかせてこちらに頭を下げた。
「ごめんなさい。ぼくがよそみしてたから。」
どう見ても3才前後にしか見えないその子はしかし、年齢に見合わないしっかりとした言葉遣いをしていた。
そこで彼はもう一つ違和感を感じる。この子は誰かに似ている。……だれに?――リナに。
空の蒼を宿した瞳の輝きは、もうずっと探しに探している愛しい娘のそれを思わせた。…まさか、まさかこの子は…。
「ロキー?どこなのロキー?」
女の声。子供は澄んだ蒼の瞳を嬉げに輝かせて声のほうに走っていく。
彼は反応できなかった。衝撃を受けていたのだ。
「あの声……?」
路地の向こうから小柄な影が出てきて子供を抱き止め、驚いたような顔を彼に向けてきた。
「ガウ…リイ?」
「じゃ、じゃあやっぱりリナ…なのか?」
互いにおそるおそる名を呼び合う。
その様子を彼女の腕の中から子供がうかがう。
「ははさま。ははさまのおしりあい?」
彼はまた衝撃を受けた。あの子がリナの子供?!
衝撃の裏に「やっぱり」という声もあったが。
じゃあ…まさか父親は……
「あんたの父様よ」
「ちちさまー?」
「そう」
親子の会話は続く。
「俺の……子……?」
リナは思いっきり不満そうにした。
「あんた以外の誰の子だって言うの。」
そう言って哀しげに笑う。
彼はその表情に引かれるように歩み寄り、彼女を実に4年ぶりに抱きしめた。
彼女は逃げない。息を潜めるように抱きしめられている。
やがて溜息を吐くようにつぶやく。
「……みつかっちゃった」
「どれだけ探したと思う」
言うつもりの無かった責める言葉が浮かぶ。
そっと身体を離しながらリナは笑う。
「ごめんね。あたし行くから。」
迷惑、かけないから。
そういってにっこりする。
明るく笑っているのに、彼にはひどく哀しい笑顔にみえていた。
有無を言わさずもう一度抱き寄せて口付ける。
「もういいんだ。いいんだよ、リナ。」
もう逃げなくても。
未だに少女のような彼女は目を見開く。
「……なんで?」
「家は弟が継いだ。」
「なんで?!あたしが……どういう気持ちであんたから離れたと思うの?!どんな…きもちでっ……!!」
涙をこぼす少女に彼はやさしく微笑みかける。
「最初からそうするつもりだったんだ、俺は。大体俺が跡目ってのも、光の剣使えるのが俺だけだったからなんだ」
その光の剣が無い今となっては自分一人にこだわる事も無いと説得した。
軽く言い放つ彼を少女はやや呆然とした表情で見つめる。
あの親戚達を説得するのは並大抵の努力ではだめだったろうに。家を継ぐのが夢だったとその口で語っていたのに。
「お前らしくないなぁ、言った筈だぜ、”夢だった”って。つまり過去形なの。お前にあって、お前と行くのが俺のただ一つにして絶対の夢になったんだよ。」
なのに置いて行くなんて。
くすっとわらって額を小突く。
リナは呆然としている。
「それが…夢…?」
「そ。”あなたの夢をかなえて”お前が手紙で言ってた事だ」
だからずっと探してた。そういって笑ってみせる。
「…………」
無反応な少女をうっちゃって、彼はしゃがみこみ子供の頭に手を置く。
「名前は?」
「ろき。みっつ」
「そうか。」
くしゃくしゃ。
かつて子供の母親に良くやっていた仕種で頭を撫でる。
きゃらきゃらと嬉しそうに声を上げる子供――ロキ。
「おじちゃんぼくのちちさまなの?」
あどけない笑みのむこうの深淵な瞳。……リナの目だ。
「そうだよ。俺がお前の父様だ。」
彼は微笑む。ついでひょいっと抱き上げて肩車する。
「わぁ。たかーい」
ロキは空よりも尚蒼い瞳で笑う。ひとしきり歓声を上げた後、父親の頭をそっと抱きしめてほおを摺り寄せる。
「ぼくね。ははさまからちちさまのこといーっぱいきいたんだよ。」
会った事はなかったけれどその話にも母親の幸せそうに語る様子からも、凄い人なんだと思った。
「だからね。ぼくちちさまのことならなーんでもしってるよ。ちちさまだーいすき。」
言ってにこにこと笑い、ふと不安そうにする。
「ちちさまずっといる?それともどっかいっちゃう?ちちさまどっかいっちゃう?」
後ろから頬に触れてくる小さな手をそっと握って首を振る。
「いいや。ずっといるよ。お前とお前の母様の側に。」
その為に来たんだから、そう言って輝く笑みを浮かべてみせる。
「……いいの?本当に。それであんた、良かったの?」
くいっ。
腕が引かれる。うつむいた少女がひじの辺りを引っ張っていた。変らないその仕種に彼は微笑む。
本当に何年ぶりかに心から笑ったような気がしていた。
「会いたかった、リナ。」
顔を上げた彼女は泣きそうな笑みを浮かべていたが、さっきの様な哀しげな様子は微塵も無く、心底幸せそうにみえた。
肩車をしたままの彼の腕にそっと腕を巻きつけて身体を寄せた。
「うん……あたしもね、会いたかったよ――ガウリイ。」
両親のその様子にはしゃいだ笑みを浮かべてロキが言う。
「うわぁーいそれじゃいっつもいっしょだね?」
「そうよ。ずっと、ずーっと父様と一緒。もう離れなくてもいいんだって。よかったね、ロキ」
ロキが見ていた母親はいつも笑っていたけれどいつもどこか悲しそうだった。でも今は違う。
ははさまほんとにわらってるんだ。
幸せそうな母親の様子にロキは嬉しくてたまらないように父親の頭に抱き付く。
「そうと決まればまずは結婚式だな!!」
片手でロキの足を掴んだままもう片方の手で少女を引き寄せる。
「な、何言って……」
「子供もいるんだし、当然だろ?」
とたんに赤くなるリナ。
「い、いいよ今更。」
「けっこん?」
頭上から声が割り込む。
「おう。お前に母様のヴェール持たせてやるぞぉ」
「うわぁーいやったぁ」
「ちょ、ちょっとあんたたち…」
「けっこん♪」「けっこん♪」
「結婚♪」「結婚♪」
「あんた達…親子だわ。」
彼女の意見に耳を貸さず、あっという間に結託して歩き出す二人に呆れた顔をしつつもリナは幸せそうな笑みを浮かべた。
おしまい。

おまけ

――深夜。
リナとロキが二人で住んでいる家。

隣のリナの髪を弄びながらガウリイは聞く。
「お前もしかしてずっとこの町に居たのか?」
「そう。さすがのあんたでもあたしがさっさと町から出てったと思ったでしょ?」
くすぐったげな顔をしながら悪戯っぽい目を投げかける。
「ホントは暫くしたらどっか遠くに行くつもりだったんだけどさ」
ガウリイが遠くに行くまではと留まっていたこの町で妊娠している事に気が付いた。
「嬉しかったわ、わかった時。……一人じゃないんだって実感して。あんたにはもう会わない、会えないっておもってたしさ。」
「そっか」
「うん」
金の髪、蒼の瞳。愛しい人と同じ目で自分を見つめる幼子は何よりの宝、何よりの慰めだったとリナは語る。
彼女はひじを突いてうつ伏せていた身体をおこすと、ガウリイの顔を覗き込む。
「あんたは?」
「なにが?」
「あの子よ」
「ロキか?」
「どう思ったの?上手くやれそう?」
どこか心配そうに見上げてくる紅い瞳にそっと口付けを送る。
「そうだなぁ…まず驚いたな。」
髪を撫でる。
「でも嬉しかったよ、実際。」
「本当?」
「ああ。」
子供を一人で育てるのは並大抵の苦労ではない筈だ。
なのにそれをやろうとしたリナの決意が嬉しくもあったし、
なによりこの世に自分の血を引く者が存在していると言う事実は、不思議な感動をガウリイにもたらしていた。
「それに」
うなじにキス。
くすくすくす。
陰りの無いリナの笑い。
愛おしげに見やって続ける。
「お前が来る前からなんとなくわかってたぞ、俺」
この子はリナの子だって。
「うそ……」
目を見開いて自分を見つめる少女に彼は微笑みかける。
「うそじゃないさ。この」
言ってぐいっと抱き寄せる。
「きゃあ」
精気に満ちて深淵な輝きを放つ瞳を覗き込む。
「瞳が同じだった。お前と、あの子と。」
色は違っても、同じ輝きを秘めた瞳。
親子だとすぐにわかった。自分と彼女の子供だと直感した。
「そう…そうなんだ。」
ふふ。
ガウリイの胸の上に付いていたひじをどけて身を寄せると笑いをこぼす。
「野生の勘は健在なのね?」
「そうとも言うかもな」
くすくすくすくす。
丸い月に見守られた恋人達はいつまでも語り合っていた。
おしまい。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
うううーあまいいぃぃっ!!かゆいいぃぃぃっ!!
……失礼しました。綾香ですぅ。
あ゛あ゛あ゛む゛づがじい゛。
自分の文才の無さを思い知った所で、私は退散いたします。ごきげんようですぅ。
……ああ恥かしっ。

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7539三剣 綾香 8/19-11:50
記事番号7538へのコメント

こんにちこんばんわ。綾香です。
PCの具合がどうもよろしくないです。
なのにしこしこ書きなぐってる私って一体……。
今回は前回の「輝き」の続編にしようかと……つまりガウリナファミリー編なんですけど。
うまく行けばゼルアメも入れられるかなぁともくろんではいます。
てなわけで――どうぞっ。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

「もり」

静かに息づく森に透明な歌声。
高く、低く。
やさしく、時に切なげに。
木々に、大地に、大気に。
染み透るようなやさしく清らかな――まさに天使の歌声。
その天上の音を奏でるのは深い森色の瞳をした一人の少女だった。


「魔物退治をお願いできますまいか」
その森のほとりにある小さな村に立ち寄ったリナ達三人はそう声をかけられた。
「森から魔物が出てくるようになったの?」
村にただ一件の宿屋兼食堂。
お茶を口に運びながら、良くある事だとリナは思う。
最近では珍しい事ではない。それは白魔術大国セイルーンにおいても例外ではないらしい。
しかしその老人は首を振って彼女の言葉を打ち消す。
「森から来る魔物を退治するのではなく、森に入ろうとする魔物を退治していただきたいのです」
「どういうことだ?」
ランチセットをもぐもぐやりながらガウリイが老人をみる。
「実は……」
ばたん!!
老人の言葉をかき消す勢いで食堂の扉が開かれる。
「すごいよ!!ははさま!!」
三〜四才の男の子が頬を紅潮させて母親――リナに抱き着く。
「ロキ、いままでどこ行ってたの?」
ちょこちょこどこにでも行っちゃうんだから。
父親譲りの金の髪を軽く小突かれ、嬉しそうに蒼い瞳を輝かせる。
「で?何が凄いって?」
父親の――ガウリイの言葉に走り込んできたわけを思い出したのか、今度は父親に駆け寄る。
「あのね、あのねあのもりいきてるの!!」
「「は?」」
ガウリイは自分のひざによじ登る息子をさりげなく支えつつリナに疑問符を投げる。
「どういうことだ?」
答えたのは彼の伴侶ではなく老人だった。
「あの森は生きておるのです」
「そりゃ森だって生きてるってのは知ってるけど」
お茶を一口。
「いいえあの森は文字どおり生きている――意志を持っているのです」
古来より森と村人は守り守られて繁栄を続けてきた。
あの森はこの村の命でもある。
「本来ならば森の巫女と呼ばれる方が森の意志を村に伝えてくださるのですが、今はその位置が空位になっているのです」
その為に精気あふれるこの森を狙って魔物達がやってくるのだと老人は語る。
「どうか次の巫女様がお決まりになるまで森の守りをお願いできませんか」
リナは考え込むように一点を見つめて黙り込む。
気がかりな事が一つあるのだ。
「引き受けてやれば良いじゃないか」
ひざのロキにチキンピラフを食べさせながらのほほんとした口調で彼女の連れ合いは口を挟む。
「おお!!引き受けて下るか!!」
「ちょ、ちょっとまだそんな事……」
「そうと決まればみなに知らせてこよう!!」
リナの言葉に耳を貸さず軽快な足取りで老人は去っていった。

「はぁ〜なるほど。確かに”生きてる森”だわこりゃ」
感心したように森を見つめる紅い瞳にガウリイは戸惑う。
「そうかぁ?普通の森に見えるけど」
”瘴気の森”のように妙な気配がするわけでもないし鳥や虫達の声だってちゃんとする。
ごく普通の森だ。
だから隣に立つ少女の言葉が理解できなかった。
「ガウリイにはわかんないかもね。」
言いながらとことこと森に踏み込む。
ざわっ
彼女が一歩森に入ったとたん、風も無いのに木々がざわめき木の葉が舞った。
ガウリイは慌てて駆け寄ると少女の顔を覗き込む。
「リナ、大丈夫か?」
なんだったんだ、いまのは。
一瞬だけ気配がした。いやな感じではなく辺りを包むようなやさしい気配だった。
「わかった?今のが”森の意志”よ。きっと」
ガウリイを見上げてリナは微笑む。
「意志?」
「この森は大きな魔力の”場”なんだと思う。長い間強い魔力に晒され続けた結果」
「意志を持った、と?」
「その通り」
「さいきんかしこいねえ、ちちさま」
「ロキ……お前なあ。」
母子はそうだよねーへんだよねーなどと言いあってはくすくすと笑い声を立てている。
脱力してしゃがみこんだまま二人を見つめていたガウリイも何時しか微笑んでいた。
なんだかひどく優しい気持ちになる所だ、ここは。
――!!
「わかったか?」
「うん」
気配がした、森の外で。
森の気配ではない、邪なもの。
漂う瘴気は森の入り口で断ち切られ森の中までは入ってこない様だが、時間の問題だろう。
「行くぞ!」
「行かない。」
べしゃっ!
駆け出そうとした掛け声に妙な合いの手を入れられてガウリイはその場に転ぶ。
「なんで〜。依頼受けただろ?」
「やんないとは言ってないでしょ。こっちまで引き寄せてから呪文でいっきにふっとばす!!」
なにしろこの森の中では森の魔力の後ろ盾があるのだ。ある問題に直面中のリナにしてみれば対策は万全にしておくにこした事はないと言う所か。
「一気にふっ飛ばしたら森ごと無くなるんじゃないかぁ?」
相棒の忠告にぎくっと立ち止まる。
森を守る筈が森ごとふっ飛ばしたのでは本末転倒、言語道断である。
躊躇したその時、リナの手を小さな息子が引っ張った。
「ははさまははさま」
「危ないから木の陰にでも行って隠れてなさい」
母親に頭を撫でられてロキは首を振る。
「どうした?」
「よんでるの。あっちからこえ、するの。」
声?
ガウリイは訝しげな顔をしたが、リナにはわかったようだ。
「…ホントだ。声がするよガウリイ」
ほら。言って彼の手をそっと握る。
とたんに彼の中に響く声。
たくさんの声が同時に聞こえているように何を言っているのかは良く分からないが、確かにそれは“呼んで”いた。
「きこえた?」
リナの手が離れても一度聞こえた声は彼にも聞こえるようになっていた。
「ああ、時間が無い。行こう!!」
服のすそを掴んでいた子供をひょいっと抱き上げながらリナを促す。
今度は彼女も反対せずに三人は声に向かって走り出した。


森の最深部。
外から見ると小高い丘に見えたのは大きな一本の木だった。
呼吸を乱さずたどり着いたガウリイは息を切らせているリナを訝しそうに振り返る。
「この位で息切れるか?」
何とか呼吸を収めた妻は恨めしそうに彼をねめつける。
「体力馬鹿のあんたと一緒にしないでよ」
そんなもんかなぁ。
いまいち納得がいかなかったが(今までこんな事はなかったので)とりあえずそんな場合ではない事を思い出して大樹を振り返った。
「この木…だよなぁ。呼んでたのって。」
「だね。」
隣に立つリナは肯いて木に近づく。
「おい!大丈夫なのか?近づいたりして。」
片手にロキを抱いたままガウリイが声を上げる。
返すリナは平然としたものだ。
「大丈夫大丈夫。変な気配しないし。」
大きな幹に寄りかかるように身体を預ける。ふと幸せそうに微笑んだ。
いつのまにか近くに大きな鹿がやってきていた。小動物達が大樹を囲んでいるのが見える。
「ははさま、きとおはなししてる」
「話し?」
「ん」
父親の腕から滑り降りながら子供は笑う。足元にウサギが居るのに気が付いたからだ。
小さな手でそっと抱き上げる。
「ちっちゃいねーふあふあ」
「母様はあのままにしといて大丈夫なのか?」
剣を収めつつの問いに肯定が返る。
「うん。え〜と、”まものからこのもりをまもるそうだんをしているところなのってちちさまにつたえて”ってははさまがゆってる」
ガウリイはにこにことウサギを撫でる子供の姿に苦笑して、足元の草地に座り込んだ。
座ったとたんに小動物達が寄ってくる。
肩に乗ったりひざで遊んだり。
笑みを浮かべてそれらを見つめつつそっとリナを伺う。
その時、ふと歌声が聞こえた。
静かに息づく森にながれる透明な歌声。
ガウリイの知らない言葉で。
高く、低く。
やさしく、時に切なげに。
木々に、大地に、大気に。
染み透るようなやさしく清らかな――まさに天使の歌声。
その天上の音を奏でるのは一人の少女――リナだった。
リナ…?
片手を木に触れたまま歌い続ける彼女の瞳はいつも違っていた。
透き通る紅から森の色を移したような深い深い碧へと。
慌てて立ち上がろうとするガウリイを声なき声がとどめる。
”大丈夫。見ていて”
リナが微笑む。それに合わせるように木々がざわめき、動物たちが空を見上げた。
ガウリイもロキもつられるように空を見上げる。大樹の真上に円を描くように丸い虹が現れていた。
状況を忘れて見とれる。言葉を無くすような神秘に満ちた光景だった。
彼らは後で知ったのだが、この時森を取り囲んでいた魔物達は恐れをなしたかのように散り散りに逃げていったらしい。
「――リイっ!ガウリイってば!!」
「え?」
ふと気が付くと歌声は止み、あの虹も動物達もどこかへ消えていた。
「大丈夫?」
何時の間にかぼんやりしていたらしい。自分を呼ぶ妻の声で彼は我に返った。
返ると同時に彼女の二の腕を掴んで瞳を覗く。
「な、なによ」
「………目が紅い。」
「はぁ?あたしの目は元々紅いんですけど」
「さっきは碧色してた。この森みたいな。」
「ああ。」
妙に真剣に瞳を見詰められて、リナは一瞬戸惑いの表情を浮かべかけたが続く彼の言葉に納得する。
「それはあの木の所為よ」
何時の間にか眠ってしまったロキにマントをかけながら微笑む。
「なんだったんだ?さっきのは」
愛しげな瞳で眠る子供を見つめる少女を同様の視線で見つめて思わず微笑みを浮かべた。
「どうやらあたし、あの木に気に入られちゃったみたい。森の巫女になっちゃった」
「”もりのみこ”ってなんだっけ?」
「ぶっ、さっきはちょっと賢そうだったのになぁ。すーぐこれなんだから。」
しょうがないわねぇなどといいつつ子供の側からガウリイの隣に移動してくる。
「依頼人が言ってたでしょうが。”森の巫女が森の意志を村に伝える”って。」
そして今はその位置が空位になっているとも。
ガウリイは考えながら口を開く。
「つまりお前さんが新しい森の巫女って事か?」
そういうこと。やわらかな瞳で自分を見上げてくる少女の肩をそっと引き寄せる。
「しかし……」
「なによ。」
「巫女って乙女じゃなきゃいけないんじゃないのか?」
「むう。あたしが乙女じゃないってかい。」
「子供までいる女は乙女とは言わんだろう」
そう、いかに少女のようでも彼女は子供もいる大人の女性なのである。
純潔か基本の巫女になれるのものなのだろうか?
「それどころかお前、今身篭ってるじゃないか。」
驚いたように見開かれる瞳。
「知ってたの?!」
「当然だろ」
さも当り前のように肯く。彼が愛妻の体調の変化に気が付かないわけが無いのである。
あまりにあっさりとそう言われて暫しぼんやりとした後、彼女は至極幸せそうな微笑みをひろげた。
「知ってたのかぁ……」
こてん。
抱き寄せられた腕に身体を預けて額をガウリイの胸に当てる。
「で?」
「で?」
「だから。なんで妊婦のお前さんがだ、森の巫女とやらになれるんだ?」
「う〜ん」
リナは軽く考えるように目を伏せる。
「よくわかんないんだけど、純潔だの乙女だのってのは人間が後付けで考えた仕来りなんじゃいかな。」
彼女の瞳と同じ色に染まった空を見上げて呟くように続ける。
「ホントはそんなの関係ないんじゃない?……これは予想なんだけど、波長が合ったのね、きっと。」
自分の胸に懐いてくる少女の髪を弄ぶ。
「はちょう〜?……気があったってことか?」
「ま、そんなとこね。」
苦笑して身をおこす彼女をもう一度抱き寄せつつ気になっていた事を口に乗せる。
「で?どうするんだこの後。ここが俺達の旅の終着点か?」
「あたしはまだまだ世界を見終わってないもの。……まあ、子供が産まれるくらいまではここに留まろうかなぁとは思ってますけどね。」
だめ?
上目遣いに彼を見上げてくるその様子は、とても二人目を身篭ったようには思えないほどにあどけないものだった。
「俺はかまわんが。」
大樹を見上げる。
「こいつは良いって言ってるのか?巫女って森の意志を村人に伝えなきゃならないんだろ?」
夫の言葉に彼女も木を見上げた。
「…うん。いいんだって。動けない自分の代わりにどうか外を見てきてって言われちゃった。」
そして時々自分の為に歌って欲しい。森を見守るやさしい老木は囁いた。
その声が風に乗ってガウリイにも聞こえたような気がしていた。

おしまい。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ふう。終った終った……って、あれ?ゼルアメどころか髪一筋ほども出てきませんでしたねぇ。
おかしいですねえ。いけませんこれは。
番外編かいてみましょうかねえ、アメリア視点かなにかで。……はっ!!なに予告ってるんでしょう!!
いけませんこれは!!アメリア視点のゼルアメなんて難し過ぎます。
さ、三人称くらいにしておこう……。
リナとガウリイの二人目の子はどっちが良いですかねぇ〜
やっぱ妹かしらん?
と言う所で、御静読ありがとうございました。綾香でした。

そういえば……
今回はラブシーンが無かったなあ……

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7541両方まとめて感想です。ねこにゃ E-mail 8/19-14:11
記事番号7539へのコメント

え〜と、はじめまして。ねこにゃと申します。(ぺこり)
ここに感想書くの初めてなので、とっても緊張してます。

(「輝き」と「森」両方の感想をまとめて書く、横着者な私をお許し下さい。)

「輝き」
感動しました。(泣)
リナがいじらしくて、可愛くて・・・
あの方とかガウリイの家のこととか、リナが消えた理由がちょっと気になりました。
全体的にしっとりした感じですごく素敵でした。
最後、2人がらぶらぶでよかったです。
リナがガウリイに甘えてるって感じで♪

「森」
ファミリー編いいですねぇ。
ロキ君が「ちちさま」、「ははさま」って言うのが、なんとも可愛いですぅ。
ロキ君は、外見ガウリイ似で、中身リナ似ということですね。
私も2人の子供はそういう感じだろうなと想像していました。(笑)
この話、続いたりしないんですか?
2人目の子供が生まれた後の話とか、
生まれるまでの、お腹の大きいときの話とか、
ゼルアメ&ガウリナファミリーの話とか見たいです。
なんか、ずうずうしくも次を催促していますね・・・すみません。

三剣さんの書くガウリナまた見たいです。
頑張って下さい。
では。

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7553Re:両方まとめて感想です。三剣 綾香 8/20-00:43
記事番号7541へのコメント

ねこにゃさんは No.7541「両方まとめて感想です。」で書きました。
>
>え〜と、はじめまして。ねこにゃと申します。(ぺこり)
>ここに感想書くの初めてなので、とっても緊張してます。
はじめまして綾香と申します。
時々思い出したようにしか投稿してない不良綾香です。
はじめてのコメントが私宛だなんて何と言うめぐり合わせでしょう。
うれしいです!!
ありがとうございます!!

>(「輝き」と「森」両方の感想をまとめて書く、横着者な私をお許し下さい。)
いえいえ感想をいただけるとそれだけでありがたひ事でございますぅ

>「輝き」
>感動しました。(泣)
>リナがいじらしくて、可愛くて・・・
>あの方とかガウリイの家のこととか、リナが消えた理由がちょっと気になりました。
>全体的にしっとりした感じですごく素敵でした。
>最後、2人がらぶらぶでよかったです。
>リナがガウリイに甘えてるって感じで♪
感動……うれしいです、ホントに。
ご指摘どおり、お話のバックが書ききれなかったかなー
とかちょっと悔しかったところもあったものなので誉めていただけるとすっごくうれしいです!!


>「森」
>ファミリー編いいですねぇ。
実は前からやってみたかったんですよねぇ、ファミリー編て。
シリアスモードから抜けきれてなかったんで居間までお蔵入りだったんですけど今回ようやく書くことが出来てよかったかなーえへへ。

>ロキ君が「ちちさま」、「ははさま」って言うのが、なんとも可愛いですぅ。
ありがとうございます!実はこの呼び方、私も気に入ってるんですよー♪

>ロキ君は、外見ガウリイ似で、中身リナ似ということですね。
ぴーんぽーん正解です。この子は両親の良いところを貰ってるって設定にしました。
>私も2人の子供はそういう感じだろうなと想像していました。(笑)
顔がよくて才能豊か。長生きできなそうな子になっちゃいましたけどねー
>この話、続いたりしないんですか?
>2人目の子供が生まれた後の話とか、
>生まれるまでの、お腹の大きいときの話とか、
>ゼルアメ&ガウリナファミリーの話とか見たいです。
>なんか、ずうずうしくも次を催促していますね・・・すみません。
いえいえ。書こうかな―とは思ってますよ、“ゼルアメ&ガウリナファミリーの話”あたりはね。2人目の子供が生まれた後の話にするかは未定ですけど、せっかく森をセイルーンに作った(笑)んだし、やっぱゼルアメやりたいですよ―。あの二人はいまいち掴みきれてないもんで…ま、準備中と言うことで。
……って、おおっ!こんなところで予告やっちゃってるよ、参ったね。

>三剣さんの書くガウリナまた見たいです。
>頑張って下さい。
>では。
ありがとうございます。つたない文章を読んでいただいた上に感想までいただけて、また読みたいとまで言ってくださって。残暑はまだまだ厳しいですけど、体調崩さないように気を付けてくださいね。

では。


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7555二つもある〜♪P.I E-mail 8/20-01:23
記事番号7539へのコメント

三剣綾香様
「輝き」「森」両方読ませていただきました。
近頃絶好調ですね♪
「輝き」のガウリイ、笑ってますけど、なんかもう故郷とは永遠に
決別してきたみたいな感じですね。再会までの道のりは、どちらに
とっても決して楽なものではなかったはず。会えて本当に良かった
ですね♪
「森」・・前から気になっていたんですが、どうして巫女って女性
しかだめなんでしょうね?ロキくんだって十分務まりそうな気がす
るんですけど・・・。
第二子はやっぱり女の子がいいです。リナにそっくりだったら、将来
嫁にやる時ガウリイが大騒ぎしたりして・・・くすっ
よろしければまたガウリナファミリーで書いてください。
まだまだ彼らの先行きが気になります。
それでは!


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7580おひさしぶりですぅ三剣 綾香 8/22-23:47
記事番号7555へのコメント

P.Iさんは No.7555「二つもある〜♪」で書きました。
>
>三剣綾香様
>「輝き」「森」両方読ませていただきました。
>近頃絶好調ですね♪
ありがとうございます!!
最近みょ〜に創作意欲に目覚めちゃって…
楽しんでいただければ幸いです♪

>「輝き」のガウリイ、笑ってますけど、なんかもう故郷とは永遠に
>決別してきたみたいな感じですね。再会までの道のりは、どちらに
>とっても決して楽なものではなかったはず。会えて本当に良かった
>ですね♪
>「森」・・前から気になっていたんですが、どうして巫女って女性
>しかだめなんでしょうね?ロキくんだって十分務まりそうな気がす
>るんですけど・・・。
するどい……

>第二子はやっぱり女の子がいいです。リナにそっくりだったら、将来
>嫁にやる時ガウリイが大騒ぎしたりして・・・くすっ
>よろしければまたガウリナファミリーで書いてください。
>まだまだ彼らの先行きが気になります。
>それでは!
ガウリナファミリー人気ですねえ…調子に乗ってもう少し続き書いてみようかなぁ……なんて
皆なんて乗せるのがうまいんでしょう!!
調子に乗っちゃいますよ私!!

ファミリー編てなんだかんだでほのぼの何ですよねえ
難しい…ほのぼの…。
実は「森」は結構なシリアスに仕上げる予定だったんですけど、途中で軽めの話に代えたんです。
シリアスのまま突っ走ってたらゼルアメも入れられたんですがやっぱり暖かめの話にしたかったんでやめちゃったんですよ。ちょっと残念かなぁなんて思ってたんですけど、予想外の反響で綾香さん大満足です!!

ありがとうでした!!
次作執筆中!!

綾香でした!!

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7546Re:輝きじぇりいふぃっしゅ 8/19-19:24
記事番号7538へのコメント

 はじめまして。じぇりいふぃっしゅです。
 えっと、砂糖を吐かずに涙しちゃいました。
 あ、ちなみにわたしはそんなに涙もろい方じゃないです。
 本気で感動しました。
 すごく好きです。こういう話。

 短くてすみません。   それでは。

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7554感想ありがとでし!!三剣 綾香 8/20-00:51
記事番号7546へのコメント

じぇりいふぃっしゅさんは No.7546「Re:輝き」で書きました。
>
> はじめまして。じぇりいふぃっしゅです。
はじめまして綾香です。コメントありがとうございます!!

> えっと、砂糖を吐かずに涙しちゃいました。
> あ、ちなみにわたしはそんなに涙もろい方じゃないです。
> 本気で感動しました。
> すごく好きです。こういう話。
ホントですか?!うれしいです!!やさしい雰囲気のお話を目指して書き始めたのに、
うまく雰囲気が出せないなぁ、なんて自分の力不足を痛感していたところなんですだからこういう感想は本当にうれしいです。ありがとう!!
“すごく好きです”って言ってもらえて私のほうこそ泣きそうになりました。
がんばろうって思いました。ありがとうございます!!

> 短くてすみません。   それでは。
いいえ、また読んでいただけるようなものが書けると良いのですが。
まだまだ暑いですが体調など崩されませんように。  
                         かしこ
                           綾香

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7639とってもよかったです!!庵 瑠嬌 8/27-15:34
記事番号7538へのコメント


 こんにちは、庵 瑠嬌でございます。

 下の方の話ではガウリイさんの出番が少なかったようですが……ここでは、たくさん出番があって、うれしかったですわ。(^^)

 リナさんは自立心が強い分、人に頼っちゃいけないとか、自分が人に寄りかかることで、相手に迷惑をかけてはいけない、みたいな信念があるかもしれませんわね。
 自分のせいで、ガウリイさんの夢が叶えられなかったりするのは……つらいでしょうし、リナさん自体、ガウリイさんが夢をかなえるのを望んでいたんでしょうね。

 二人のお子さんのロキー君よかったです。

>「ぼくね。ははさまからちちさまのこといーっぱいきいたんだよ。」
>会った事はなかったけれどその話にも母親の幸せそうに語る様子からも、凄い人なんだと思った。

 ここなんて、やっぱり、離れて暮らしていても、リナさんはずっとガウリイさんのこと愛していたんだなぁ、と……。
 しかし、ロキー君……リナさんから、ガウリイさんの頭脳についても、聞かされていたんでしょうかねぇ……。(論点が違う論点が)
 二人で、けっこんけっこん♪とはしゃいでいるところでは、会ったばかりでも、さすがは親子……と笑ってしまいました。いーい育て方してらっしゃいますわね、リナさん。
 
 前後しますがわたくし、

>「お前らしくないなぁ、言った筈だぜ、”夢だった”って。つまり過去形なの。お前にあって、お前と行くのが俺のただ一つにして絶対の夢になったんだよ。」

 ここも好きです。凄い口説き文句ですよね、これ……。
 まぁ、リナさんの杞憂を晴らすためにも、こういうのが一番だったでしょうね。
 リナさんがいなくなってしまう前までも、ずっとガウリイさんそう思っていただろうに、リナさん気づいてなかったのだろうなあ……ちょっと鈍いところも可愛いですね☆

 おまけ、もとっても甘くて読んでてにまにましてしまいました。
 また、新作楽しみにしております。
 それでは失礼をば……


 

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7731お返事遅れました!!三剣 綾香 9/6-16:25
記事番号7639へのコメント

> こんにちは、庵 瑠嬌でございます。
今日は綾香です!!
読んでくださってありがとうございます。
ここの所忙しくてなかなかこられなかったもんで
お返事できなくてすみません。感想いただいてうれしいです!!


> 下の方の話ではガウリイさんの出番が少なかったようですが……ここでは、たくさん出番があって、うれしかったですわ。(^^)
私が書くとリナが主人公になるのですよやっぱり。ふふふ。
ガウリイ…彼は読めない男です、何を考えているのやら。


> リナさんは自立心が強い分、人に頼っちゃいけないとか、自分が人に寄りかかることで、相手に迷惑をかけてはいけない、みたいな信念があるかもしれませんわね。
> 自分のせいで、ガウリイさんの夢が叶えられなかったりするのは……つらいでしょうし、リナさん自体、ガウリイさんが夢をかなえるのを望んでいたんでしょうね。
恋人に甘えるお子ちゃまなリナも好きなんですけど、私の想像するリナは「支えられる側」にはなかなか回ってくれないんです。頭が良い分余計なことまで気をまわして先走っちゃったりとか。思い宿命をしょってる分人の生き死にには敏感なのではないかとおもうんです。
そんで先走る彼女を「いつもの彼女に戻す」役をがうりんに振ってるんですけど、彼はなかなか思い通りに動いてくれないんですよねえ……しくしく。


> 二人のお子さんのロキー君よかったです。
おありがとうございますぅ!!
なんだかあの子は評判が良いみたいで私もうれしいです。
あの二人の子ならこんな感じかなあとか思いながら楽しく出演させました。
しかし…三つの子にしてはちょいと異常なほどに賢いかも知れない…
ま、まあリナの子だし…。


>>「ぼくね。ははさまからちちさまのこといーっぱいきいたんだよ。」
>>会った事はなかったけれどその話にも母親の幸せそうに語る様子からも、凄い人なんだと思った。
>
> ここなんて、やっぱり、離れて暮らしていても、リナさんはずっとガウリイさんのこと愛していたんだなぁ、と……。
> しかし、ロキー君……リナさんから、ガウリイさんの頭脳についても、聞かされていたんでしょうかねぇ……。(論点が違う論点が)
> 二人で、けっこんけっこん♪とはしゃいでいるところでは、会ったばかりでも、さすがは親子……と笑ってしまいました。いーい育て方してらっしゃいますわね、リナさん。
ホントはどうしようか迷ったんです。だっていきなり子供見せられて「あなたの子よ」って言われるわけだし、すんなり受け入れられるものかなぁ、なんて思ってしまったもんですから。まあ親子と言うのは人知れない、目に見えない絆があるんだろうということで。ご勘弁願いましょう、がうりんもなんとなく察知してた見たいだし。

 
> 前後しますがわたくし、
>
>>「お前らしくないなぁ、言った筈だぜ、”夢だった”って。つまり過去形なの。お前にあって、お前と行くのが俺のただ一つにして絶対の夢になったんだよ。」
>
> ここも好きです。凄い口説き文句ですよね、これ……。
> まぁ、リナさんの杞憂を晴らすためにも、こういうのが一番だったでしょうね。
> リナさんがいなくなってしまう前までも、ずっとガウリイさんそう思っていただろうに、リナさん気づいてなかったのだろうなあ……ちょっと鈍いところも可愛いですね☆
>
ふ……。
一回言わせてみたいセリフだったんだぁ――!!!
……と失礼。
ガウリイ君は割と本心を語らないので、この手の一言に重みがありますよねえ…
ふふふふふふふふふふふ。
>
> おまけ、もとっても甘くて読んでてにまにましてしまいました。
> また、新作楽しみにしております。
> それでは失礼をば……
>
新作……ひききっ。
ふふふふふふふ
鋭意努力中です。そう言う方向で前向きに善処したいと…ってこれじゃ国会弁論ですねぇ…牛歩にならないようにがんばりますぅ。

それでは。
綾香でした。 

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