◆−白と茶と緑の来訪者シリーズ 前書き−kou (2009/8/25 21:17:10) No.34353
 ┣白と茶と緑の来訪者と朱と金の魔を滅ぼす者 前編−kou (2009/8/26 09:34:30) No.34355
 ┣白と茶と緑の来訪者と朱と金の魔を滅ぼす者 −kou (2009/8/26 10:08:29) No.34356
 ┣白と茶と緑の来訪者と朱と金の魔を滅ぼす者 後編−kou (2009/8/26 10:20:37) No.34357
 ┃┗Re:白と茶と緑の来訪者と朱と金の魔を滅ぼす者 後編−ミオナ (2009/8/27 09:48:04) No.34359
 ┃ ┗Re:白と茶と緑の来訪者と朱と金の魔を滅ぼす者 後編−kou (2009/8/27 17:58:19) No.34360
 ┣白と茶と緑の来訪者と甘く赤い幻想の花 @−kou (2009/8/28 11:41:40) No.34364
 ┃┗Re:白と茶と緑の来訪者と甘く赤い幻想の花 @−フィーナ (2009/8/29 11:40:57) No.34367
 ┃ ┗Re:白と茶と緑の来訪者と甘く赤い幻想の花 @−kou (2009/8/29 15:54:14) No.34368
 ┣白と茶と緑の来訪者と甘く赤い幻想の花 A−kou (2009/8/29 21:08:39) No.34372
 ┣白と茶と緑の来訪者と甘く赤い幻想の花 B−kou (2009/8/30 14:46:32) No.34375
 ┃┣Re:白と茶と緑の来訪者と甘く赤い幻想の花 B−フィーナ (2009/8/30 16:14:38) No.34378
 ┃┃┗Re:白と茶と緑の来訪者と甘く赤い幻想の花 B−kou (2009/8/30 21:38:03) No.34381
 ┃┗Re:白と茶と緑の来訪者と甘く赤い幻想の花 B−セス (2009/8/30 22:00:01) No.34382
 ┃ ┗Re:白と茶と緑の来訪者と甘く赤い幻想の花 B−kou (2009/8/30 22:11:22) No.34384
 ┣白と茶と緑の来訪者シリーズと甘く赤い幻想の花 C−kou (2009/8/31 09:49:41) No.34387
 ┣白と茶と緑の来訪者と甘く赤い幻想の花 D−kou (2009/8/31 20:39:07) No.34388
 ┃┗Re:白と茶と緑の来訪者と甘く赤い幻想の花 D−フィーナ (2009/9/1 23:50:06) No.34389
 ┃ ┗Re:白と茶と緑の来訪者と甘く赤い幻想の花 D−kou (2009/9/2 18:51:46) No.34391
 ┣白と茶と緑の来訪者と甘く赤い幻想の花 E−kou (2009/9/2 21:19:24) No.34393
 ┃┣Re:白と茶と緑の来訪者と甘く赤い幻想の花 E−フィーナ (2009/9/3 23:41:46) No.34396
 ┃┃┗Re:白と茶と緑の来訪者と甘く赤い幻想の花 E−kou (2009/9/4 17:18:49) No.34400
 ┃┗Re:白と茶と緑の来訪者と甘く赤い幻想の花 E−ミオナ (2009/9/4 08:02:15) No.34399
 ┃ ┗Re:白と茶と緑の来訪者と甘く赤い幻想の花 E−kou (2009/9/4 17:19:53) No.34401
 ┣白と茶と緑の来訪者と甘く赤い幻想の花 F−kou (2009/9/4 18:30:00) No.34403
 ┣白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 @−kou (2009/9/6 20:50:43) No.34411
 ┃┗Re:白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 @−ミオナ (2009/9/7 15:50:16) No.34415
 ┃ ┗Re:白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 @−kou (2009/9/7 20:51:16) No.34416
 ┣白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 A−kou (2009/9/7 21:34:02) No.34418
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 ┃ ┗Re:白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 F−kou (2009/9/17 19:36:18) No.34472
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 ┃ ┗Re:白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 H−kou (2009/9/20 08:05:55) No.34486
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 ┃┗Re:白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 K−フィーナ (2009/9/23 14:31:44) No.34511
 ┃ ┗Re:白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 K−kou (2009/9/23 19:51:05) No.34514
 ┣白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 K−kou (2009/9/23 21:01:24) No.34515
 ┃┣Re:白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 K−水野 (2009/9/23 21:58:32) No.34517
 ┃┃┗Re:白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 K−kou (2009/9/24 17:05:04) No.34520
 ┃┣Re:ゼル〜!うしろ!後ろー!(ドリ○の志村 ○ん風に)−フィーナ (2009/9/24 00:08:14) No.34518
 ┃┃┗Re:ゼル〜!うしろ!後ろー!(ドリ○の志村 ○ん風に)−kou (2009/9/24 17:11:25) No.34521
 ┃┗Re:白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 K−ホリ (2009/9/24 13:20:02) No.34519
 ┃ ┗Re:白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 K−kou (2009/9/24 17:33:51) No.34522
 ┣白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 L−kou (2009/9/24 20:57:41) No.34527
 ┣白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 M−kou (2009/9/25 21:48:33) No.34529
 ┣白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 N−kou (2009/9/26 19:54:36) No.34533
 ┃┗Re:白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 N−セス (2009/9/26 21:41:43) No.34534
 ┃ ┗Re:白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 N−kou (2009/9/27 09:03:00) No.34538
 ┣白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 O−kou (2009/9/27 21:09:00) No.34541
 ┃┗Re:白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 O−ミオナ (2009/9/28 08:13:06) No.34544
 ┃ ┗Re:白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 O−kou (2009/9/28 18:35:36) No.34548
 ┣白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 P−kou (2009/9/28 21:32:48) No.34552
 ┣白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 Q−kou (2009/9/28 21:54:08) No.34554
 ┃┗Re:白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 Q−フィーナ (2009/9/28 22:15:57) No.34555
 ┃ ┗Re:白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 Q−kou (2009/9/29 20:36:18) No.34564
 ┣白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 R−kou (2009/9/29 21:10:53) No.34565
 ┃┗Re:白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 R−セス (2009/9/30 20:10:32) No.34570
 ┃ ┗Re:白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 R−kou (2009/9/30 20:53:45) No.34571
 ┣白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 S−kou (2009/9/30 21:34:00) No.34572
 ┣白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 21−kou (2009/10/2 19:23:54) No.34588
 ┃┗Re:白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 21−セス (2009/10/2 20:27:48) No.34593
 ┃ ┗Re:白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 21−kou (2009/10/3 08:43:29) No.34598
 ┣白と茶と緑の来訪者と操られし赤い闇のしもべ達 @−kou (2009/10/3 21:40:41) No.34602
 ┃┣Re:白と茶と緑の来訪者と操られし赤い闇のしもべ達 @−フィーナ (2009/10/4 22:08:57) No.34606
 ┃┃┗Re:白と茶と緑の来訪者と操られし赤い闇のしもべ達 @−kou (2009/10/5 20:08:45) No.34611
 ┃┗Re:白と茶と緑の来訪者と操られし赤い闇のしもべ達 @−ホリ (2009/10/5 12:33:12) No.34609
 ┃ ┗Re:白と茶と緑の来訪者と操られし赤い闇のしもべ達 @−kou (2009/10/5 20:20:11) No.34612
 ┗白と茶と緑の来訪者と操られし赤い闇のしもべ達 A−kou (2009/10/6 20:24:50) NEW No.34618
  ┗Re:白と茶と緑の来訪者と操られし赤い闇のしもべ達 A−セス (2009/10/6 21:09:38) NEW No.34619
   ┗Re:白と茶と緑の来訪者と操られし赤い闇のしもべ達 A−kou (2009/10/7 20:25:51) NEW No.34627


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34353白と茶と緑の来訪者シリーズ 前書きkou 2009/8/25 21:17:10


 どうも、kouです。
 今度は、考えてみれば投稿小説1では初めてのコラボでは無い小説です。
 オリジナルで小説を書いて賞に応募していたりするんですけれどその作品のキャラクターを出して見ようと思います。
 リナとガウリィはリナはしばらく里帰りしていましたが、故郷でやりたかった実験もほとんど終わったりして、また旅にでた頃です。
 そんな中、リナ達に話しかけてきたのは不思議な少年です。
 では、ここでちょっとオリジナル主要キャラの簡単な説明を書いとこうと思います。
 オリジナルキャラbP
 クウ
 植物のようなきれいな緑色の髪の毛の少年。
 そこそこ整った顔立ちだが、灰色の瞳には感情らしい感情が滅多に出ない。
 自称、真に歴史を探究する考古学者のトレジャー・ハンター。
 考古学などの歴史的貴重な物件には目に色を変える。当人曰く、遺跡ドロボウでは無いらしい。
 幼い頃栄養が足りない生活を送ったせいか、人より小柄でやせ気味でその割にはよく食べる。低血圧の万年空腹状態。
 リナとガウリィをガキと言う

 オリジナルキャラbQ
 レビ
 純白の毛と青い瞳をもったクッションのような兎のぬいぐるみみたいな存在。
 変身能力があり、性別もないらしく老若男女種族生き物物体問わず変身できるが基本的にフリルやスカートを着たがり女の子に化ける。
 口癖はルーで一人称はレビ。
 クウの自称友人だがクウは相棒と呼んでいる。
 リナのことをちゃん付けしてガウリィをガウくんと呼ぶ。ルーちゃんと言う友人が居るらしい

 オリジナルキャラbR
 マント
 クウの身につけている茶色い布地に緑色の石の留め具がついたマント
 自我があり、ある程度自由に動くことができる。知識、情報量はかなり野茂のだが、それを鼻にかけている様子でやや人を小馬鹿にした笑いをする。
 研究や開発が好きで武器や道具や薬の開発、研究をしている。
 あやしい実験を好む、マッドサイエンシストの面もある。
 クウを観察対象と言っているが実は信頼していている。
 リナとガウリィを興味深いと言っている

 と、まぁとりあえずこのくらいで、簡単な説明なのでそれぞれの秘密とかありますがそれは小説の中で書こうと思ってます。
 まぁ初のコラボじゃない作品です。どうぞ見てくれるとうれしいです。

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34355白と茶と緑の来訪者と朱と金の魔を滅ぼす者 前編kou 2009/8/26 09:34:30
記事番号34353へのコメント

k どうも、コラボじゃない作品を書き始めたkouです。
L あんた、本当にコラボじゃなくて大丈夫なの?
k ん〜、自分が書いていたりする小説のキャラが出ているからコラボじゃないとは一概に言えない気が……
L 帰れ
k ええ、そんな何もしていないのに
L いや、コラボばっかかいていると何となく帰れと叫びたくなって
k いいじゃん。自分のオリジナルキャラなんだから
L まぁ、良いけれど………
¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥
「あんたら、リナ=インバースとガウリィ=ガブリエフだろ」
 ごく普通の小さな町の小さな食堂で、唐突に声をかけた少年が居た。
 少年の目の前には、二人組が席に座りテーブルの上に所狭しと乗っている料理の数々を親の敵でも討つかのように真剣な目つきで取り合いをしながら食べていた。
 一人は、栗毛色の長髪の魔道士姿の女性。もう一人は、金髪のこれまた長髪の青い軽鎧を着た細身の剣を腰に差した青年。
 リナ=インバースという言葉が食堂に響いたとたん、びくりと反応した客が居たのを声をかけられた二人も、かけた少年の方も気づいていただろう。
 リナ=インバース。良くも悪くも名高い魔道士である。旅すがら盗賊を芝木倒し金品強奪を繰り返し、数々の事件に関わっている超有名魔道士。
 最近では、相棒のガウリィ=ガブリエフと共に魔を滅ぼす者………デモン・スレイヤーズとすら呼ばれていたりする。
「そうだけど………あんただれよ」
 と、リナはスモーク・サーモンを一口食べた後そう聞いた。
 緑色がきれいな髪の毛を長いこと切っていないのだろう長い髪をまとめもせずにしている後ろ姿なら少年ではなく少女と間違われそうな少年。
 顔立ちは女々しくなくそこそこ整っている顔立ちだが、その灰色の瞳は感情があまり写っていないように見える。
 頭の上に白い毛皮のクッションに兎の耳と小さな団子みたいな手足をつけたようなぬいぐるみのような物体を乗っけて、緑色の宝石のような石を留め具につけた茶色い布地のマントを着込んでいる旅慣れた感じのする少年だった。
 年の頃は、十五、六か………と、リナは検討をつけた。
「名前は、クウだ。
 あんたら二人に依頼を頼みたいんだが……」
 と、クウと名乗った少年は仏頂面でそう言った。リナははぁとため息をつくと手作りソーセージをぱくりと食べて
「あのねぇ。このあたしをリナ=インバースと見破ったのはほめるけれど………。あたしの名前を知っているならそうそう安い値段で依頼を受けると思っているの。あたしは、別に慈善行為をするのが修皆分けないんだからね。」
 と、言った。クウは、別に気にしていない様子で
「安くは無いと思うし、あんたが善人と考えるほど俺はめでたい頭をしていない。
 とりあえず、依頼内容はこうも人が多い所でははなせないが、………あんたらの実力なら大丈夫と考えた。
 失礼かと思ったが、あんたらの事を詳しく調べさせてもらったんでね」
 と、肩をすくめて言う。
「依頼内容を言えないなんて信用できないわね」
「別に言えないとは言わないさ。ただ、こうも人が多いところは勘弁してほしいという意味だ。
 ちなみに、」
「ちなみに、なによ」
 と、リナが言うとクウは
「依頼料は、前金で金貨百枚。必要経費はこちら持ち、さらに後払いで金貨九百枚………合計金貨千枚でどうだ」
『ッブフ』
 リナとガウリィは思わず飲んでいた水を拭きこぼした。
『き、金貨、千枚ぃぃぃぃ』
 思わず声をそろえて叫ぶ二人にクウは、
「話を聞く気になったか?」
 と、訪ねると
「ま、まぁ、確かに人気の多いところで依頼内容を言うわけにも行かないと言う依頼は無いこと話無いけれど………。一つ聞くけど、依頼内容を知ったからには受けるか死んでもらうと言うようなオチじゃないでしょうね」
「安心しろ。それなら、もうちょっと実力の低いやつやそう言う依頼を受けそうな馬鹿を選ぶ」
 その言葉にリナはしばし考える。
「なぁ、リナ。どうするんだ」
 と、ガウリィに聞かれリナは
「ま、良いわよ。話を聞くわ。ただし、」
「ただし?」
「まだ、ご飯の途中だから少し待ってね。あと、依頼の話を聞くからと言っても依頼を受けると思わないでね」
 と、リナは言った。

 ひとしきり食べ終えたリナとガウリィが案内されたのは、小さな町にある小さな宿屋だった。リナ達も今夜ここに泊まるつもりだった。
 これは、偶然ではなく、小さな町に宿が一つしかなかっただけである。
 クウが招待したのはその一室だった。

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34356白と茶と緑の来訪者と朱と金の魔を滅ぼす者 kou 2009/8/26 10:08:29
記事番号34353へのコメント

「なぁ、リナ。どうして話を聞く気になったんだ。お前、しばらくはのんびりとした旅をしようと言っていたじゃないか」
 と、ガウリィに言われリナは
「まぁ、のんびりした旅でも少しは依頼を受けないといけないし………」
「し、………なんだよ」
「まぁ、金貨千枚もこんな子供が出すと言っている以上なにかありそうでちょっと興味を引かない?」
 その言葉にガウリィはやれやれとため息をついた。
「まぁ、その辺にかけろよ」
 と、クウはそう言うと椅子に座る。
 リナとガウリィも座ると
「まぁ、まずは詳しい自己紹介だな。俺の名前はクウという。
 職業は、トレジャーハンターだ」
「リナよ。旅の魔道士よ」
「ガウリィだ。リナの保護者だ」
「知っている。んで、こいつがレビだ」
 と、クウが頭の上にいる白い兎のぬいぐるみを指さす。リナはそんなもんの名前はどうでも良いと言おうとしたが
「レビで〜す。よろしく☆
 リナちゃんにガウくんて呼んで良い?」
 と、そのぬいぐるみはぴょこんと動くと青い瞳をきらきら光らせて言った。
 絶句しているリナ達を無視してクウは
「んで、こいつがマント」
 と、自分の来ていたマントをとるとそれはふわりと宙に浮き
「初めまして。リナさん。ガウリィさん。マントと申します」
 と、ぺこりとお辞儀をして言った。
『のどわぁぁぁ』
 リナとガウリィは思わず声を上げて叫んだ。

 リナとガウリィは出されたお茶を一杯飲むと一息つく。
「まぁ、人気が多いところで言えない理由その一がこいつらだ。
 いくらなんでも、人気が多いところで紹介するとパニックが起きる」
「そりゃ、そうでしょうね」
 と、リナはため息をついた。
「こいつらは、魔道で作りだした生命体じゃないぞ。
 リナ。お前も魔道士なら杖と混沌の概念は知っているよな」
「魔道士じゃ常識よ」
「だろうな。それに、あんたらは実際その話を信じる事件に関わっているしな」
 と、クウが苦笑混じりに言うとリナは眉をしかめた。
「悪いが調べさせてもらったといったろ。魔王と過去二回戦い、五人の腹心と全員で会い、戦った回数三回中三回とも生き残った。また、魔王の亡霊とも言える存在を滅ぼした。
 異世界の魔王とまで戦うとは、あんたらはよっぽど厄介事に巻き込まれやすいらしいな」
 と、クウが言うとリナは
「どうやってそこまで調べたのよ」
 と、警戒心丸出しで言う。ガウリィも剣を手につけている。
 クウはぱたぱたと手を振ると
「安心しろ。俺は魔族じゃない。証拠は………ロード・オブ・ナイトメアの根性悪」
「なるほど」
 思わず納得したリナだった。納得する理由がばかばかしいと感じるが、リナの知っている高位魔族すらそれを恐れていた。魔族………ならそれの悪口を言う根性はないとリナは考えたのだ。
「まぁ、そのロード・オブ・ナイトメア………金色の魔王が作り出した四つの世界。
 その世界は混沌の海の上にあるがその混沌の海は空間という………まぁ、箱みたいなモノの中にあるんだ。あとは、マントが説明してくれ」
 と、クウは言うと紅茶と一緒に出したクッキーを食べ始める。
「では、僭越ながらこの私が………。
 空間というモノの中に世界はあります。そしてその空間の隣にはまた別の空間がありましてその空間の中にも世界が複数あります。
 まぁ、かといってリナさん達のように魔王がいる世界とは限らなく、魔王は居るが神は居ない世界とか、神も魔王も居ない世界とか魔王がいなく神しか居ない世界もあります。まぁ、魔道技術のない世界だってありますし、………人間が存在しない世界もあります」
 と、マントは説明する。
「空間はそれこそたくさんあり、その中の世界もたくさんあります。
 その世界のバランスを保つための場所があります。そこに、巨大な力を持つ管理者………時空間の守護神獣が居ます」
「それで、」
 と、リナはため息をついて言う。どうやら本当だろう。
 と、リナは考える。異世界云々とか異空間とか言われてすぐに信じられるかと言いたいが、マントもレビもあまりにも非常識すぎた。
「まぁ、それは今は子供………と言うか赤ん坊の状態でして、……力の固まりの時空間の宝珠はある世界の遺跡に封印していたんですけれど………」
「俺がうっかり解いてしまったんだ」
「おい、それってやばいのか」
 と、ガウリィが聞くとマントはうなずき
「時空間の宝珠はあまりにも純粋で強力な力の固まりです。持つモノ近くにいるモノすべてに強大な力を与え続けます。世界のバランスはくずれ………滅びることすらできなくなった世界は………消滅します」
 と、マントは言った。
「消滅って………滅びとどう違うのよ」
 リナの言葉にマントは
「滅びはいつかありますし、滅びたとしてもいつかまた新たに創造されます。
 しかし、消滅はなにも残しません。あらたな創造もない全く完全な無です。
 混沌に変えるんでもありません。混沌の海にも戻らず無………それにすらなれません。無くなるのです」
 リナはその言葉を聞いてある可能性に気づいた。
「しょっとして、………その宝珠がこの世界にあるなんて言うんじゃないでしょうね」
『ピンポーン』
 リナの言葉にクウトレビとマントは声をそろえていった。
「時空間の宝珠はあらゆる空間と時間と世界をあっちこっちと言っています。
 クウは解放してしまった責任をとるためにあらゆる世界や空間や時間を渡っています。その補佐としてあらゆる世界と空間の情報と知識を司る者の欠片のわたしと時空間の主語神獣の赤子………レビです。
 クウは時空間の宝珠が引き起こした事件を解決してさらに時空間の宝珠を確保する役目のために………年をとらない体になりました」
「へ?」
 リナはクウに文句を言おうとした矢先にマントの言葉が入り声を上げた。
「年を……とらないってどういうことだ」
 と、ガウリィが訪ねた。

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34357白と茶と緑の来訪者と朱と金の魔を滅ぼす者 後編kou 2009/8/26 10:20:37
記事番号34353へのコメント

「文字通りの意味です。クウはどれだけの年月がたとうと成長しないんです。不老の呪いです。あらゆる世界をわたり時空間の宝珠を探している間に老衰で死ぬことが無いようにそういう体になったんです。たとえ百年、千年たとうとクウは成長しません」
 と、マントがきっぱりとしていった。
 リナは文句を言うのをやめた。永遠とも言っていい年月をただ一つの物を追いかけていく旅を続けているという罰を受けている少年に、文句を言う気が消えたのだ。クウは、
「と、言うわけで俺は十八歳のままだが、あんたらより年上だから」
「って、あんた十八歳なの。てっきり、十六だと思ってたけど」
「うるさいな。五歳くらいまで満足に飯を食った記憶が無いんだよ」
 と、会話する。
「………話の論点がずれていますが………」
 と、マントに言われリナとクウは黙る。ガウリィとレビはなにやらきゃきゃと遊んでいる。馬鹿同士会話について行けないと判断したらしい。
「まぁ、とにかくこの世界のどこかに宝珠をもった存在が居るんですが………なにぶん、しっぽをつかませない奴でしてとりあえず辺り一面の異常事件を調べ続ける必要があるんです。それの手伝いを頼みたいんですが……」
 リナはしばらく黙ったあと、
「依頼料は危険手当として+金貨五百でやっぱり必要経費込み。
 言っとくけれどたとえあんたが死んだとしてもこっちは責任とれないから」
「それは、こっちも実は同じでね。あんたらどちらかもしくは両方死んだとしても責任をとることはできない」
 そう言うと二人はにやりと笑った。そして、リナは
「じゃ、金貨百枚の前金もらうわよ。あと、今夜はここに泊まるんでしょ。あたし達の宿代よろしくね」
 と、言った。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
k と、言うわけで最初の出会い編でした。
L しっかし、金貨千五百枚もあるの。
k ああ、クウ達は異世界の技術を伝えたりマントは知識を大量に持っているのでクレアバイブルの写本を書いたりして売ったりしてますから
L ………それって良いの
k まぁ、簡単な物でほっといても発展する可能性のある物しか売ってませんから

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34359Re:白と茶と緑の来訪者と朱と金の魔を滅ぼす者 後編ミオナ 2009/8/27 09:48:04
記事番号34357へのコメント

 どうも、kouさん。ミオナです。久方ぶりに書きました。
>「文字通りの意味です。クウはどれだけの年月がたとうと成長しないんです。不老の呪いです。あらゆる世界をわたり時空間の宝珠を探している間に老衰で死ぬことが無いようにそういう体になったんです。たとえ百年、千年たとうとクウは成長しません」
 不老だけで不死ではないんでしょうか?
> と、マントがきっぱりとしていった。
> リナは文句を言うのをやめた。永遠とも言っていい年月をただ一つの物を追いかけていく旅を続けているという罰を受けている少年に、文句を言う気が消えたのだ。クウは、
>「と、言うわけで俺は十八歳のままだが、あんたらより年上だから」
>「って、あんた十八歳なの。てっきり、十六だと思ってたけど」
>「うるさいな。五歳くらいまで満足に飯を食った記憶が無いんだよ」
> と、会話する。
 会話の内容で気になったんですけれど、五歳まで満足に飯を食べた記憶が無いってどんな環境で育ったんですか?
>「………話の論点がずれていますが………」
>「まぁ、とにかくこの世界のどこかに宝珠をもった存在が居るんですが………なにぶん、しっぽをつかませない奴でしてとりあえず辺り一面の異常事件を調べ続ける必要があるんです。それの手伝いを頼みたいんですが……」
> リナはしばらく黙ったあと、
>「依頼料は危険手当として+金貨五百でやっぱり必要経費込み。
 って、事は金貨千五百ですか。………金貨二十枚で普通の人にとっては大金だからとんでもない金額では………
> 言っとくけれどたとえあんたが死んだとしてもこっちは責任とれないから」
 はくじょーもん
>「それは、こっちも実は同じでね。あんたらどちらかもしくは両方死んだとしても責任をとることはできない」
 どっちもどっちか
>L しっかし、金貨千五百枚もあるの。
 たしかに、この世界のお金を持っているんでしょうか
>k ああ、クウ達は異世界の技術を伝えたりマントは知識を大量に持っているのでクレアバイブルの写本を書いたりして売ったりしてますから
 クレアバイブル?!ゼロスが出そうですね
 それでは、kouさん。続き楽しみにしてます。

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34360Re:白と茶と緑の来訪者と朱と金の魔を滅ぼす者 後編kou 2009/8/27 17:58:19
記事番号34359へのコメント

> どうも、kouさん。ミオナです。久方ぶりに書きました。
どうも、ミオナさん。kouです。お久しぶりですかな?(すみません。よく覚えてません)
>>「文字通りの意味です。クウはどれだけの年月がたとうと成長しないんです。不老の呪いです。あらゆる世界をわたり時空間の宝珠を探している間に老衰で死ぬことが無いようにそういう体になったんです。たとえ百年、千年たとうとクウは成長しません」
> 不老だけで不死ではないんでしょうか?
 はい。その通りです。不死はちょっと難しいんです
>> 言っとくけれどたとえあんたが死んだとしてもこっちは責任とれないから」
> はくじょーもん
 まぁ、依頼内容が依頼内容なので………
>>「それは、こっちも実は同じでね。あんたらどちらかもしくは両方死んだとしても責任をとることはできない」
> どっちもどっちか
 まぁ、そう言うことで(苦笑)
>>L しっかし、金貨千五百枚もあるの。
> たしかに、この世界のお金を持っているんでしょうか
>>k ああ、クウ達は異世界の技術を伝えたりマントは知識を大量に持っているのでクレアバイブルの写本を書いたりして売ったりしてますから
> クレアバイブル?!ゼロスが出そうですね
 まぁ、あまり危険性のない無い様子しか乗せてません。不完全の物じゃないしね
> それでは、kouさん。続き楽しみにしてます。
 ありがとうございます。ミオナさん。ちょっと重い内容かもしれませんがどうぞよろしく。

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34364白と茶と緑の来訪者と甘く赤い幻想の花 @kou 2009/8/28 11:41:40
記事番号34353へのコメント

k 白と茶と緑の来訪者シリーズいよいよ本格的に始まりです。
L あっそ。ところで、前回までが出会い編なら今回は何編なの?
k あえて言うなら出会いから次の編へいく中間の接着剤とでも考えてみてください。
L ふ〜ん。なるほどね。それでは
k どうぞ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「まぁ、俺の外見じゃリナの依頼人名乗るにはちょっと無理があるから………弟子とでも名乗っとくわ」
「はぁ。あたしは弟子をとる気は無いわよ」
「本当に弟子にしてくれとは言わねぇよ。表向きだ」
「まぁ、リナも良いじゃねえか」
「じゃ、レビはクウの友達〜」
「相棒だ」
 と、道すがらそう会話をしながら彼らは森の中の街道を歩いていた。
 レビは変身能力を使い人間の少女の姿に化けている。真っ白い白髪に青い瞳のあどけないという言葉が似合う印象の少女だ。
 このメンツを他者はどう見るかというと、見るからに傭兵姿のガウリィと魔道士然としたリナに腰に短刀をさした旅慣れたクウの中で、ほわほわした雰囲気のレビは身なりは動きやすいが旅慣れたと言うよりも世間知らずといった言葉が似合う。
 あえて言うなら、普通の服に着替えているが実はご令嬢(レビ)とその護衛の三人と言った所だろうか。
 ぴたりとリナとガウリィそしてクウが立ち止まったのは街道をしばらく歩いた時だった。
「とっとと出てきたら。ばれていないと思うんならじっとしときなさい。攻撃呪文でぶっ飛ばしてあげるから」
 と、リナが周りをみてそう言った。
 そのとたん周りの木々や茂みの奥から現れたのは盗賊だった。ひげ面に顔に刀傷に禿頭というわかりやすい盗賊達の顔ぶれ。
 まぁ、顔に傷が無かろうと髪の毛があろうと髭を剃っていたところで女にもてそうにない面だとクウはなにげに失礼な事を考えていた。
 口には出さなかったが……。
「ほぉ。よく、わかったな」
 と、盗賊の親玉なのだろうひときわでっかくシミターを抜き身でこちらに向ける。
「っへ。気配やら殺気やらを殺せずに言う台詞か」
 と、クウがリナがたった今言おうとした言葉をとって言う。
「ほざけ。ガキが。てめぇらやってしまえ」
 と、親玉はそう言うと子分達をけしかける。
「フレア・アロー」
 リナの呪文がとたんに炸裂する。ガウリィは剣を抜かずさやに刺したまま盗賊達をしばき倒す。
 盗賊相手にブラスト・ソードはあんまりだと考えたのだ。
「なにぃ、魔道士だと」
 と、親玉がおどろくとそこに、
「見てわからんか〜」
 と、クウの跳び蹴りが顔面に命中した。
「ちょっと、それはあたしの台詞よ」
 と、リナが文句を言いながら盗賊を蹴たぐり倒した。
 クウは盗賊の親玉の顔面を踏みつけたまま周りの盗賊達に回し蹴りをお見舞いする。そして短刀を抜くと迫りかかってきた剣をぬいた盗賊の剣を受け止めそして足蹴りで体のバランスをくずさせ、腹に腰のはいったこぶしを喰らわした。
 リナは軽く口笛を吹いた。むろん、リナやガウリィにしてみれば盗賊なんぞ敵ではなくそこら辺の雑魚と言っても過言ではない。
 とはいえ、盗賊は一人一人はたいしたことないとはいえ集団で群れているから厄介きわまりない。その集団の盗賊はさして苦もなく倒すクウの実力はある方だろう。
 数名の盗賊はレビを人質にしようとしているが、レビはピョッコピョッコと飛び跳ねながらよける。のほほんとした雰囲気とは裏腹にかなり身体能力は高いようだ。
 しばらくして、盗賊達は全滅したのだった。
「相手の実力もわからねぇ奴が盗賊なんてしてんじゃねえよ」
 と、クウは吐き捨てた。

 盗賊達をとっつかまえ、アジトのお宝をクウと山分けした後、クウは盗賊に話しかけた。
「おい、お前らこの近くの村で様子のおかしい村とか無いか」
 盗賊の親玉はっへと笑うと
「そう言われておとなしく言うと思ったのか」
「あの魔道士、リナ=インバースと言うんだが」
「近くのファリアド村が様子が変です」
 リナの名前を出したとたんに顔色を変えて素直に言い始める盗賊。リナはややおもしろくなさそうな顔をしたがクウは無視して
「どう様子が変なんだ。詳しく言え。さもないとマントが作ったあやしい拷問器具のモルモットにする」
 と、どこからか取り出したのかなにやら禍々しい感じのする道具を取り出す。
「リナも同情する可能性有りの恐ろしい奴だ」
「わ、わかった。言う、言うから………。
 俺たちだってたまには身なりを整えて村で酒飲んだり女をあさったりする。
 二、三ヶ月前からか、……ファリアド村へ行った奴らはちっとも帰ってこないんだ。迎えに行かせた奴も帰ってこない。
 様子を見に行ったら花が咲いていたんだ」
「花ぐらい珍しくないでしょうが」
 と、リナが言うと首を振って
「お、俺たちだってただ花が咲いていたらおどろいたりしない。だが、村中が真っ赤な花に埋め尽くされるようになっていたんだ………。
 俺たちだって長いこと盗賊家業をやっている。あれはヤバイそんな気がした」
「………その村で、花が咲く頃前後で変化は」
「村に住んでいる訳じゃないから詳しいことはしらねえ。ただ、花が咲いた頃よりもかなり前だが………デーモンの大量発生事件は知ってるだろ」
 その言葉にリナとガウリィはぴくりと肩をふるわせた。
 デーモン大量発生事件、その事件の真実は三番目の魔王の復活だった。
 リナ達にとってそれは、哀しくつらいそして厳しい戦いだった。忘れようにも忘れられなく、また忘れるわけにはいかない事件だった。
「あの時、デーモンに襲われた村で、魔道士協会はあるがあれだけの数のデーモンだ。かなりの被害だったらしいし村も半壊状態だ。
 実際、村を修復する際に変わったところもいくつかあるだろうが」
 と、盗賊は言った。

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34367Re:白と茶と緑の来訪者と甘く赤い幻想の花 @フィーナ 2009/8/29 11:40:57
記事番号34364へのコメント

kouさんこんにちは。フィーナです。
いつものコラボ作品とは少し作風が違いますね。
シリアスなものかと興味を惹かれました。
クウのほか、レビやマントといったkouさんのオリキャラたちが、このさきどんな活躍をしてくれるのか楽しみにしています。

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34368Re:白と茶と緑の来訪者と甘く赤い幻想の花 @kou 2009/8/29 15:54:14
記事番号34367へのコメント

>kouさんこんにちは。フィーナです。
こんにちわ。koudです。
>いつものコラボ作品とは少し作風が違いますね。
 まぁ、コラボばっかかいている気がして少しコラボじゃないのを書こうと考えまして。
>シリアスなものかと興味を惹かれました。
 たしかに、シリアスかもしれません。今回の甘く赤い幻想の花もけっこうシリアスちょっと悲劇名感じですから
>クウのほか、レビやマントといったkouさんのオリキャラたちが、このさきどんな活躍をしてくれるのか楽しみにしています。
 レビは意外とすっごい設定です。
 レビ自身の性格からは思えないぐらいすごい設定なんですよ。(笑い)
 クウはわりとさばさばした感じで、めちゃくちゃ長生きしているため(ゼロス以上かもしれませんから)どこか達観した人生観を持ってます。
 マントは機械的だったんですけど、クウ達と共に冒険していって感情が表れてきたんですけど、拷問器具や毒薬やあやしい道具を開発してあやしい実験を繰り返している問題児です。
 わりと長編になりそうなので、飽きずに見ていただけるとうれしいです。

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34372白と茶と緑の来訪者と甘く赤い幻想の花 Akou 2009/8/29 21:08:39
記事番号34353へのコメント

L しっかし、今までとちょっと作風が違うと思うけど………
k 今までは、何というかギャグ系というか笑って楽しめよよいのよい☆と言った雰囲気でしたから
L よよいのよい☆って、………
k まぁ、とにかく
L どうぞ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 盗賊達に聞いた村はたしかに、真っ赤な花に埋もれていた。盗賊はそのまま森に縛りあげたままほっといたがそれについて、リナもクウもガウリィそしてレビやマントも気にしていなかった。
 村は真っ赤な花とその花の香りの花につくような甘い香りで充満していて、頭がぼんやりとしそうですらあった。
 リナ達は近くの宿屋に部屋をとり、宿の店主のおばちゃんに花のことを訪ね始めた。
「ああ、この花かい。きれいだろ」
「ええ、まぁきれいですけど………なんて花ですか」
「この香りもすてきだろ。心が和むというか」
「まぁ、たしかにすてきですけど………ところでどうして村中に咲いているんですか」
「天気も良いから花も元気が良いんだよ」
「それは、良かったですね。ところで、宿の部屋にまで鉢に入れていいますけど、どういう名前なんですか」
「真っ赤ですてきだろ」
『………』
 リナとクウの交互の質問に宿のおばちゃんはにこにこ顔で、花についてほめ続けている。
「………今日の夕食は何でしょうか」
「ん〜、そうだね。牛肉の塩焼きだよ」
 クウが最後に言った全く花に関係のない質問にようやっとおばちゃんはまともな返事をくれたのだった。

「だぁぁぁ。もう、至るどころに花、花、花、花。
 しっかも、村中の人間にまともな会話ができないなんて」
 と、リナは吠える。
 場所は、町の裏街道。とはいえ、ここも花畑で裏街道という印象があまりないが………。
「落ち着けよ。リナ」
「んな、こと言ったってガウリィ。この状況を我慢できるの」
「まぁ、でもこの村の住人なんか変な感じだな」
「そうでしょうね。村の外にも屋根にも咲いている花を鉢に植えてまで室内に持ち込んでいるのよ。
 しっかも、そのくせ切り花や引っこ抜いて花瓶に入れたりはしていない。異様と言うよりは、なにかたちの悪い宗教に感じるわね」
 と、リナとガウリィが会話をする。
「へぇ。よくそんなとこ気づいたな。
 俺は、この村の人達ってなんか人間って感じがしないなと思ったんだけど」
 と、ガウリィがあっけらかんと言った。
『………ちょっとまてい』
 と、リナとクウは同時に突っ込んだ。
「人間って感じがしないってどういうことだ」
 と、クウが聞くと
「ん?何というか………。ほら、一度戦ったことのある………ほら、恩人って言うガラス張りの」
「ガラス張りの恩人ってどんな恩人だ」
 と、クウが突っ込みをあげ、リナはしばらく考えた後
「それって、温室のこと?」
「おお、それだ。
 その温室ってところであらわれた魔族みたいにみんな似たようなと言うかたくさんで一つといった感じなんだ」
「恩人、温室、音実、音心。きゃっきゃっきゃ」
 と、言葉遊びをし始めたレビを無視してマントは冷製に
「つまり、群衆個体といった感じなんですね。
 個体という物が存在しなく他者ではなくすべて同一の存在が分裂して行動をしている………。
 他者、個体が存在しない。単細胞生物の分裂や一つの竹の繁殖行動に似た感じだと………。ある世界での惑星での生命体と似たような感じといった方が、この場合は近いかもしれませんが………。しかし、この世界は他者と他者とのつきあいの結果世界を発展させ………」
 と、なにやら考え始める。
「ガウリィの直感は信用できるか」
 と、クウが聞くとリナは
「大丈夫よ。知識と記憶力と違って直感と視力と身体能力は信用できるから」
 と、笑って言った。

 宿に戻り始めたとき、
「失礼ですが、旅のお方ですか」
 と、声をかけられ振り向くと、そこには一人の魔道士が居た。
 漆黒のマントを着ている魔道士然とした男だ。年は、三十代前半だろうか……。金色の髪の毛に真っ赤な瞳の特徴的な魔道士でやせすぎの長身といった感じだ。どこか神経質な印象を与える目つきをしていた。
「そうですけど………なにか」
 と、リナが聞くと
「いえ、わたしはこの村に住んでいる魔道士のヴァリア=コーラッドと申します。この村には魔道士協会もなくて、旅の人達からいろいろ情報を聞いているんですよ。
 見たところ、お嬢さんも魔道士のようですが………できればお話を聞かせてくれませんか。夕食でもご一緒に」
 と、ヴァリアと名乗った男はそう言った。
 リナはしばし、考える。魔道士が情報を要求するのはけして珍しいことではない。魔道士としてはたしかに話を聞いてみたいと想うが………。
 どこか、危険な感じのするこの村で簡単にその誘いを受けるのは良いのだろうか。そして、自分たちが適当にぶらついていた村の中で、本当に偶然ヴァリアと出会ったのだろうか。
 小さな村とはいえ、一人の男と自分たちが出会う確率は低いはずなのに………。
 しばし、考えリナはクウを見た。クウはかるくうなずいた。
 リナは、
「ええ。喜んで」
 と、その誘いに乗ったのだった。

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34375白と茶と緑の来訪者と甘く赤い幻想の花 Bkou 2009/8/30 14:46:32
記事番号34353へのコメント

k おっし、賞に投稿した。
L これで受験生だから小説を書くの押さえるんでしょ
k 一応ね
L 一応か………。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 村の中心部のちょっとした屋敷。リナ達が招待されたヴァリアの家は豪邸とは言えないが屋敷と呼んでも言い広さだった。
 その正面には広場みたいになっており、緑色の高い建物のような物がたっていた。
 無論、周りには花だらけだった。
 リナ達は、宿から荷物をもって来ていた。………念のためにだ。ヴァリアには、場所を聞いてしばらくしたら行きますと適当に答えておいた。
 本当は、作戦会議をしたかったのだ。
「全く持ってあやしい村だな。こりゃ、盗賊からの情報だからと言ってむげにできないの生きた見本だな」
 と、クウは言う。
「同感ね。しっかし、あの花は一体何なのかしら」
 と、リナが言うとクウは
「さぁな。マント。お前の知識の中にもないのか」
「ええ、こりゃ、新種の花かもしくは」
「宝珠の力で生まれた花と言うことだな」
 と、マントの言葉をとってクウはつぶやく。
「とにかく、招待された食卓が本当に飯を食べて魔道の研究などの会話をして、はい。終わりとは限らないから」
「気をつけろって事だろ」
 と、ガウリィは笑って言った。
 そして、向かったのだ。
 リナ達は目の前の屋敷のドアをならした。
 出迎えたのは一人の女性だった。茶色い髪の毛に茶色い瞳の三十代前後だろうかやや老けていると言われそうだが化粧気のない割にそこそこの美人である。
 視線を下に向ければ茶色い瞳だが金色の髪の毛の五、六歳ぐらいの女の子が居た。
「いらっしゃいませ。主人から話は聞いていますわ」
 と、その女性は笑顔でそう言った。
「結構広い家ですね」
 と、クウが言うと
「いえ、魔道の研究を考えると広い方が便利なんですよ。本当なら、村の外れでも良いんですけれど娘や妻が居ますから………。
 そう言えば、お名前はなんと言うんですか」
 と、ヴァリアは机に座って言う。
「リナ。リナ=インバースと申します」
「ほう、あなたがあの………ドラ……いえ、まぁこんな小さな村で貴女のようなご高名な魔道士に出会えるとは、うれしい限りですな。
 ところで、お連れさんのお名前は」
「リナの保護者のガウリィ=ガブリエフだ」
「リナさんの弟子のクウと言います。こちらは、親戚のレビです」
 と、自己紹介をする。
「ほう、あのリナさんにお弟子さんがいるとは初耳ですな」
 そりゃそうだ。始めていったんだから
 と、リナとクウは内心思っていたがただ笑みを浮かべた。
 招待された食卓は、わりと大きめのテーブルに牛肉のバター醤油焼きに木の実をあえたサラダ。ハーブを使ったパスタにオニオンスープだった。
「ほぉ。なるほど、確かに理屈ではそうですけど、本当に自分のこぶしに魔力をこめる人間が居るんですか」
「ええ、まぁ。変わった子ですけど………なかなかの使い手でしたよ」
 と、旅の途中わかったり最近判明した技術などを話しながら食事をしている。
 リナ達にヴァリアにその子供のリーシアに奥さんのマーリアさんだった。
 しかし、一見和やかな食卓の風景のようでリナはじっくり料理を味わいながら食事にヘンな薬が混ざっていないが細心の注意をしていた。
 レビはなにも考えずに食べているようだが、クウは前もって行く途中にリナとガウリィにどくやら薬が効かない体質だと言うことを言っといた。
 そして、会話が一段落したとき
「ところで、一つ聞いて良いでしょうか」
 と、リナは聞いた。
「何ですか」
 と、ヴァリアはにこやかな笑みを浮かべて言うと
「あの、村中に生えているあの花は何ですか」
 と、部屋の日当たりの良い場所に生えている真っ赤な花を指さした。
「あの、花は奇跡の花です」
 と、ヴァリアは言った。
「奇跡?」
 クウがオニオンスープを飲み終えて聞き返す。
「ええ、この村が存在しているのもこの花のおかげです」
 と、ヴァリアが言うそこに、
「どうぞ、デザートのゼリーです。一番の自信作ですのよ」
 と、真っ赤なゼリーを奥さんのマーリアさんが差し出した。
「へぇ、きれいなゼリーですね。なにを使っているんですか」
 と、クウが聞くと
「いえ、そんなたいした物じゃ………」
 と、奥さんが言う。リナとクウにガウリィはしばし視線を合わせて
「せっかくですけれど、もうおなかいっぱいなんですの。
 すみませんがデザートはご遠慮させていただきます。お気を悪くなさらないでくださいね」
 と、断ったときだった。
 シュバッ
 と、音がした。
 ガウリィが剣を抜いてリナの前に立っていた。剣の前には緑色のツルのような物がマーリアさんの腕とつながっていた。
「そう言わないでくださいな。せっかくのデザートなんですのよ」
 と、マーリアさんは無機質な声だが笑みを浮かべたままでそう言った。
「どおりゃぁぁぁ」
 と、クウはテーブルを蹴り上げるとリナ達と共に外へ出ようとしたが
 がっくんと視界が一瞬で暗くなる。上を見ると、四角い穴から光がこぼれていた。
『あ』
 リナ達の声がハモったが時すでに遅く穴はキーと、間延びした音をたてて閉じられリナ達は地面に落ちていった。

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34378Re:白と茶と緑の来訪者と甘く赤い幻想の花 Bフィーナ 2009/8/30 16:14:38
記事番号34375へのコメント

こんにちは。フィーナです
>k おっし、賞に投稿した。
>L これで受験生だから小説を書くの押さえるんでしょ
疑問に思ったんですが、kouさんはその賞に本名で投稿しているんですか?
>「全く持ってあやしい村だな。こりゃ、盗賊からの情報だからと言ってむげにできないの生きた見本だな」
盗賊の顔は覚えていなくても、情報は覚えているんですよね。
>「さぁな。マント。お前の知識の中にもないのか」
>「ええ、こりゃ、新種の花かもしくは」
>「宝珠の力で生まれた花と言うことだな」
> と、マントの言葉をとってクウはつぶやく。
やはり、その線が強いですね
> リナ達は目の前の屋敷のドアをならした。
> 出迎えたのは一人の女性だった。茶色い髪の毛に茶色い瞳の三十代前後だろうかやや老けていると言われそうだが化粧気のない割にそこそこの美人である。
> 視線を下に向ければ茶色い瞳だが金色の髪の毛の五、六歳ぐらいの女の子が居た。
うーん。この二人も、この赤い花に魅せられているのか。
> 招待された食卓は、わりと大きめのテーブルに牛肉のバター醤油焼きに木の実をあえたサラダ。ハーブを使ったパスタにオニオンスープだった。
>「ほぉ。なるほど、確かに理屈ではそうですけど、本当に自分のこぶしに魔力をこめる人間が居るんですか」
>「ええ、まぁ。変わった子ですけど………なかなかの使い手でしたよ」
変わった子って……リナさんも人の事は……いえ…なんでもないです
>「あの、村中に生えているあの花は何ですか」
> と、部屋の日当たりの良い場所に生えている真っ赤な花を指さした。
>「あの、花は奇跡の花です」
> と、ヴァリアは言った。
>「奇跡?」
奇跡といって思い浮かべるのは、死者の蘇生ですが
> クウがオニオンスープを飲み終えて聞き返す。
>「ええ、この村が存在しているのもこの花のおかげです」
この村が存在……ということは、何らかの理由で一度滅びた?
> ガウリィが剣を抜いてリナの前に立っていた。剣の前には緑色のツルのような物がマーリアさんの腕とつながっていた。
花と同化しているのでしょうか
> がっくんと視界が一瞬で暗くなる。上を見ると、四角い穴から光がこぼれていた。
>『あ』
> リナ達の声がハモったが時すでに遅く穴はキーと、間延びした音をたてて閉じられリナ達は地面に落ちていった。
定番の落とし穴。
魔道士のいえですから、防犯用にあってもおかしくないですが。
リナたちのことだから、とっさに浮遊の術をかけて地面に落下って事態にならず、事なきを得るとはおもいますけど、この先の展開を楽しみにしています。

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34381Re:白と茶と緑の来訪者と甘く赤い幻想の花 Bkou 2009/8/30 21:38:03
記事番号34378へのコメント

>こんにちは。フィーナです
 どうも、フィーナさん。kousです
>>k おっし、賞に投稿した。
>>L これで受験生だから小説を書くの押さえるんでしょ
>疑問に思ったんですが、kouさんはその賞に本名で投稿しているんですか?
 いえ、まぁここでの名前でもない本当の意味でのペンネームを使ってます。
 まぁ、kouはペンネームの名前の方をローマ字入力しただけなんですけれど………。
 ただ、人からはくれないと呼ばれやすい漢字をなんだよな……。
>>「さぁな。マント。お前の知識の中にもないのか」
>>「ええ、こりゃ、新種の花かもしくは」
>>「宝珠の力で生まれた花と言うことだな」
>> と、マントの言葉をとってクウはつぶやく。
>やはり、その線が強いですね
 一応マントは、欠片でして本体は今も生まれている新しい情報や知識を吸収し続けているんですけど、端末と言ってもこちらも情報量はすごいんですけどマントの方にその情報が届くのに多少のタイムラグがあるんです。
>> リナ達は目の前の屋敷のドアをならした。
>> 出迎えたのは一人の女性だった。茶色い髪の毛に茶色い瞳の三十代前後だろうかやや老けていると言われそうだが化粧気のない割にそこそこの美人である。
>> 視線を下に向ければ茶色い瞳だが金色の髪の毛の五、六歳ぐらいの女の子が居た。
>うーん。この二人も、この赤い花に魅せられているのか。
 いえ、魅せられていると言うよりも………。彼女たち自身が………。これ以上はひ・み・つです。
>> 招待された食卓は、わりと大きめのテーブルに牛肉のバター醤油焼きに木の実をあえたサラダ。ハーブを使ったパスタにオニオンスープだった。
>>「ほぉ。なるほど、確かに理屈ではそうですけど、本当に自分のこぶしに魔力をこめる人間が居るんですか」
>>「ええ、まぁ。変わった子ですけど………なかなかの使い手でしたよ」
>変わった子って……リナさんも人の事は……いえ…なんでもないです
 ほかにも、空間を壊すために召還魔法を使ったとかという話もしました。
>>「あの、村中に生えているあの花は何ですか」
>> と、部屋の日当たりの良い場所に生えている真っ赤な花を指さした。
>>「あの、花は奇跡の花です」
>> と、ヴァリアは言った。
>>「奇跡?」
>奇跡といって思い浮かべるのは、死者の蘇生ですが
 まぁ、ただ難病を癒す効果があるとかそう言う奇跡もあり得ますけれど………。ただそう言うのじゃないんですよ。
>> クウがオニオンスープを飲み終えて聞き返す。
>>「ええ、この村が存在しているのもこの花のおかげです」
>この村が存在……ということは、何らかの理由で一度滅びた?
 前に盗賊が言ったと思いますが、デーモンの大量発生事件で村は半壊しています。
>> がっくんと視界が一瞬で暗くなる。上を見ると、四角い穴から光がこぼれていた。
>>『あ』
>> リナ達の声がハモったが時すでに遅く穴はキーと、間延びした音をたてて閉じられリナ達は地面に落ちていった。
>定番の落とし穴。
>魔道士のいえですから、防犯用にあってもおかしくないですが。
>リナたちのことだから、とっさに浮遊の術をかけて地面に落下って事態にならず、事なきを得るとはおもいますけど、この先の展開を楽しみにしています。
 一応、ドアは閉められたからねぇ。すぐに飛んで浮上はできませんしね。
 次回はさらに登場人物が増える予定です。以上、kouでした。

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34382Re:白と茶と緑の来訪者と甘く赤い幻想の花 Bセス 2009/8/30 22:00:01
記事番号34375へのコメント

こんばんは、kouさん

シリアスだけど、ところどころのリナやガウリイの相変わらずのどたばたとした感じに和みます。

> ガウリィが剣を抜いてリナの前に立っていた。剣の前には緑色のツルのような物がマーリアさんの腕とつながっていた。
>「そう言わないでくださいな。せっかくのデザートなんですのよ」
> と、マーリアさんは無機質な声だが笑みを浮かべたままでそう言った。
こ、怖ひ・・・(汗

>『あ』
> リナ達の声がハモったが時すでに遅く穴はキーと、間延びした音をたてて閉じられリナ達は地面に落ちていった。
パターンどおり、落っこちてしまいましたか・・・(笑

続きを楽しみにしています。


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34384Re:白と茶と緑の来訪者と甘く赤い幻想の花 Bkou 2009/8/30 22:11:22
記事番号34382へのコメント

>こんばんは、kouさん
 こちらこそ、こんばんわ。セスさん。
>シリアスだけど、ところどころのリナやガウリイの相変わらずのどたばたとした感じに和みます。
 まぁ、彼女たちはずっと、どたばたと事件に巻き込まれたり巻き込んだりとするんでしょうね。
>> ガウリィが剣を抜いてリナの前に立っていた。剣の前には緑色のツルのような物がマーリアさんの腕とつながっていた。
>>「そう言わないでくださいな。せっかくのデザートなんですのよ」
>> と、マーリアさんは無機質な声だが笑みを浮かべたままでそう言った。
>こ、怖ひ・・・(汗
 怖いですよねぇ。笑顔って状況によると怒った顔をしてくれていた方がまだ怖くないと斬ってあるんですよね。
>>『あ』
>> リナ達の声がハモったが時すでに遅く穴はキーと、間延びした音をたてて閉じられリナ達は地面に落ちていった。
>パターンどおり、落っこちてしまいましたか・・・(笑
 まぁ、パターンと言われるとその通りなんですけれど………。
>続きを楽しみにしています。
 ありがとうございます。甘く赤い幻想の花は、あえて言うなら原作の世界観を持ってくるための話でもあるんです。
 近いうちにまた続きを書きます。楽しみにしてください。

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34387白と茶と緑の来訪者シリーズと甘く赤い幻想の花 Ckou 2009/8/31 09:49:41
記事番号34353へのコメント

k 八月三十一日と言うことは、
L 夏休み最終日ね。
k 今年の夏は、図書館や本屋や古本屋に行きまくったな
L 旅行は?
k では、本編どうぞ
L ……わかった。聞かないでおくわ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 魔道士の屋敷に罠があるのはそう珍しくないし、地下室があるのなんて常識に近い。
 とはいえ、珍しくないと罠にかからないというのは別問題なので………
 と、リナは現実逃避をしながらも呪文を早口で唱える。
「レビテーション」
 力ある言葉を発すると同時にガウリィの手をつかむ。リナは飛行魔法を二種類知っているが、とっさに使える魔法はこちらの方だ。
「クウ!」
 リナがクウを探すと
「よっ」
 と、隣で声をかけられ下を見ていたリナは声のする方向……すなわち横を見た。
 緑色の長い髪の毛に灰色の瞳のクウは宙に浮いていた。
 よく見ると、マントが茶色いつばさのような形に変わっていた。
「それ、………着ていると飛べるの」
 リナが聞くと
「言っていなかったか」
「いや、聞いていないし、………。あと、レビは?」
 リナの言葉にクウは上を指さすと、人間の姿から普段の兎のぬいぐるみのような姿になったレビは羽も生えていないのにぷっきょぷっきょと宙に浮いていた。
「………まぁ、良いけれど」
 と、リナはため息をつく。そこに、
「で、どうするんだ」
 と、ガウリィが聞く。
「いいかげん、この体制もきついんだけど」
 と、リナにぶら下がった状態という情けない姿のガウリィに、
「まぁ、とにかくゆっくり下に降りていくしかないな」
 と、クウは言った。

 下からかすかに風が吹いてきていた。
「ひどい臭いね」
 と、リナが眉をしかめていった。村に入ってから花の甘ったるい臭い以外の臭いをかいだのがひどく久しぶりだった。
 それは、甘いにおいとはほど遠い臭いだった。
 何かが腐っていく臭いだった。
 地面が見え始めたとき
「ライティング」
 リナは、呪文を唱え明かりをともすと
 そこは、地中の中そのものだった。
 地面からは所々植物の根っこがあった。だが、地面から見えているのは植物の根っこだけではなかった。
 明かりに照らされて見えるのは、無数の人の死体だった。ひからびて腐りかけた人の死体が地面の中に埋められそれを根が包み込んでいた。
「なるほど。あらだけの花がずっと咲き続けるには養分は大量に必要です。
 腐葉土を作っていたんですね。………まぁ、腐葉土と言っていいのかどうかはやや疑問ですけれど」
 と、マントは言った。
 リナ達は地面に降りずに周りを見回していると
「だ………だれか………だれか居るのか」
 と、声が聞こえた。明かりをそちらに向けると縄に縛られた一人の男が居た。
 茶色い髪の毛に茶色い瞳の男で、粗野というか何処にでもありそうな特徴のない顔をしていてほお傷以外顔に目立った特徴はない。
 黒い皮鎧を着ている傭兵だが剣を持っていなく縄で縛られている様子からあまり腕に立ちそうにない。
「あんた、なにやってんだ」
「良いから助けてくれ」
「こんなところで、見ず知らずの相手を助けるほど俺は浅はかじゃないんだ」
 と、クウが言うと
「そりゃ、薄情者の間違いだろうが。俺様の名前はアッシュだ。アッシュ=ジェイラと、言うんだ。天才傭兵だ」
「上に自称をつけるのを忘れてるわよ」
 と、リナが言う。クウはしょうがなさそうに縄を腰の剣で切り地面から引っ張り上げ持ち上げる。
 わりと、華奢な腕と言われそうな細腕だがわりと力があるらしい。と、リナは思った。
「なんだと、てめぇら人に名乗らせといて自分たちはなのらねえのか」
「俺の名前はクウだ。トレジャーハンターだ」
「なんだ。遺跡ドロボウか」
 げっし
 地面に落として踏みつけた後もう一度持ち上げる。
「もう一度、ドロボウと言ったら最後今度は本気で見捨てる」
「わ、わかったよ。で、お二人さんは」
 と、アッシュはリナとガウリィに聞く
「リナよ。んで、こっちがガウリィ」
「そうか」
 と、アッシュは言う。おそらくリナとガウリィのことを語りか偶然同じ名前の別人と考えたのだろう
「で〜、レビだよ」
 と、レビが話しかけて
「どわぁぁぁぁ」
「うるせぇ。で、どうしてあんたはこんなところで情けなく剣を取り上げられグルグル巻きになっていたんだ」
 と、クウは怒鳴った。

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34388白と茶と緑の来訪者と甘く赤い幻想の花 Dkou 2009/8/31 20:39:07
記事番号34353へのコメント

 わりと短気なクウに蹴っ飛ばされ、アッシュはしぶしぶといった感じで言う。
「宿に泊まって、明日の朝目的の場所へ行こうと思ったんだ。んで、宿の女将さんがサービスだって言って真っ赤なゼリーを差し出して喜んで食ったら………急に、眠くなって気がついたらここにいたんだ」
「やっぱあれ、なんか入っていたみたいね」
 と、リナが言う。
「あたし達は、この村の魔道士の………ヴァリア=コーラッドの家に食事に招待されて、奥さんとお子さんと一緒に食事をしていて」
「ちょっとまて」
 アッシュは急に声を上げた。あげたと同時に身を乗り出してクウはバランスを崩しかげるかそれも気にせず、アッシュは叫んだ。
「まさか、妻の名前は………マーリアで子供の名前はリーシアか」
「?………そうだけど、………それがどうかしたの」
「そんなはずはない」
 アッシュは叫んでしばし黙った後彼はつぶやいた。
 タンタンと、真っ青な顔をして
「――――ヴァリア=コーラッドの家族………妻と子供は、………デーモン大量発生事件の時、………死んだはずだぞ………。」
『――――な――――』
 リナとガウリィそしてクウにレビそしてマントの声が重なった。

 デーモン大量発生事件それを正しく言うならそれは、魔王復活事件と言うべきだと言うことを知る存在は数少ない。
 知るのは魔王が復活したのをすぐさまわかる魔族か………その事件に深く関わった者だけだった。
 リナもガウリィは後者……深く関わった者だった。
「度重なる異常な気象現象と大量のデーモン………場所によると純魔族まで出たらしい。
 小さな村だ。警備兵だってなく魔道士協会もない小さな村………。
 半壊で住んだことすら奇跡と言っても良いだろう。
 ヴァリア………彼は俺の兄だ。………と、言っても義理のが頭につくがな。
 マーリアは俺の姉貴だ。ヴァリアお兄さんは、魔道の必要な薬を買うために別の町に行っていたらしい、帰っていたら町は火の海だった……。
 俺は、墓参りにこの村に来たんだ」
 と、アッシュは言う。その顔色はうつむいて見えない。
「なるほどな」
 と、クウがつぶやくと横穴を見つけそこに着地する。
 いい加減つかれたのだろう。リナもガウリィを地面におろすと地面に座る。
「奇跡、簡単に考えてもいくつかの種類がある。
 金銀財宝を生み出す富を生む奇跡に、延命長寿、不老不死の奇跡やどんな病も癒す奇跡………そして、」
「死者蘇生」
 クウの言葉をマントがとった。
 マントがしゃべり出したのにアッシュはおどろいても良いのだが、あまりの状況にもはや感覚は麻痺したのかもしれない。ただ、呆然と座り込んでいる。
「だが、死者をよみがえらせるのにはそれなりの対価が必要だったみたいだな。」
 と、クウは横穴から見える白骨と化している死者の群れを見て言った。
「しかし、これはあくまで幻想でしかありません」
 マントは冷淡に言った。
「おそらく、村の住んでいる人もすべて『食われた』んでしょう。
 しかし、少し筒村の人が消えていけば騒ぎになると考えたのか、それとも『妻』と『子供』が村の中で歩き回れるようにするためにか………。
 村人を殺し『妻』と『子供』と同じにした。
 そして村に訪れる旅人を招待したり宿の中で薬入りのゼリーか料理を食べさせて『食わせて』いた」
「よく、わかりましたね」
 と、声がした。声のする方を見るとヴァリアが居た。
 彼の体からも、『マーリア』と同じように緑色のツルのような物が生えていた。
「しかし、アッシュくんが来ていたなんてね。来るなら前もって連絡してくれていたって良いじゃないか」
 と、彼は笑って言う。
「あんた、自分が何やっているのかわかっているのか」
 と、ガウリィが吠えた。が、
「やかましぃ」
 と、アッシュの声が洞窟を響かせた。
「貴様ら、若造に何がわかるか!!
 愛する者をいっぺんに失った苦しみを、時が癒すなど嘘だ。なぜ、リーシアとマーリアがあんな死に方をしなければならなかったんだ。
 わたしは、神を恨んだ。魔を恨んだ。世界を恨んだ。
 しかし、2人は帰ってこない。帰ってこないんだ。
 その時、あいつはわたしの元に来た」
「あいつ?」
 クウが眉をひそめた。
「名前も名乗らなかったがね。銀髪の青年だ。彼こそ救いの神だ。
 赤い龍神なんぞしょせん偽りの神だったのだ。彼はこの奇跡の花を授けてくださった。
 わたしは、この花を栽培し続ける。そうすれば」
「ずっとリーシアとマーリアは一緒だとでも言うの」
 と、リナが言った。
「ふざけているんじゃないわよ。大切な人が死んだのが自分だけだと思っているの。
 別にあんたが世界を恨むことに対しては文句を言わないけれど………こんなやり方を見過ごすわけにはいかないわね。
 世の中の世界には、自分で大切な人を失わなきゃいけなかった人やあんたのように大切な人をくだらない理由で失った人がいるのよ。
 あんただけ悲劇ぶっているんじゃないわよ」
 と、リナが吠えた。
「やかましぃぃぃぃ」
 ヴァリアは吠えると同時に地面から花の根が襲いかかってきた。
「食われるが良いわ」
 ヴァリアはそう吠えた。

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34389Re:白と茶と緑の来訪者と甘く赤い幻想の花 Dフィーナ 2009/9/1 23:50:06
記事番号34388へのコメント

kouさんこんばんは。
夏休みもとうとうおわってしまい、kouさんはこちらのほうに書き込む時間も少なくなるかと思いますが、感想を書かせていただきます。

>「まさか、妻の名前は………マーリアで子供の名前はリーシアか」
>「?………そうだけど、………それがどうかしたの」
>「そんなはずはない」
> アッシュは叫んでしばし黙った後彼はつぶやいた。
> タンタンと、真っ青な顔をして
>「――――ヴァリア=コーラッドの家族………妻と子供は、………デーモン大量発生事件の時、………死んだはずだぞ………。」
>『――――な――――』
> リナとガウリィそしてクウにレビそしてマントの声が重なった。
亡くなられていたんですね。二人とも。
>「奇跡、簡単に考えてもいくつかの種類がある。
> 金銀財宝を生み出す富を生む奇跡に、延命長寿、不老不死の奇跡やどんな病も癒す奇跡………そして、」
>「死者蘇生」
> クウの言葉をマントがとった。
やはり死者の蘇生でしたか。
しかし、神や魔ならとにかく、人が死んでしまえば二度と同じ風に戻れないはずです。
輪廻のながれによって、転生することはあってもまっさらな状態で生を受けるはずですから。
>「だが、死者をよみがえらせるのにはそれなりの対価が必要だったみたいだな。」
それなりの対価……他者の命、大量の人の屍。
どんなものがあるにしろ、それは仮初めのものにしか過ぎないのでは…
>「おそらく、村の住んでいる人もすべて『食われた』んでしょう。
> しかし、少し筒村の人が消えていけば騒ぎになると考えたのか、それとも『妻』と『子供』が村の中で歩き回れるようにするためにか………。
おそらくは両者でしょう。
ヴァリア氏の気持ちも分からなくもありませんが、勝手な理由で消された人から見れば、彼の行動はあまりにも…
>「名前も名乗らなかったがね。銀髪の青年だ。彼こそ救いの神だ。
> 赤い龍神なんぞしょせん偽りの神だったのだ。彼はこの奇跡の花を授けてくださった。
この青年が元凶ですね。
花を与え、何もせず狂気の種が膨らんでいくのをみていたんでしょうね。笑いながら。
ヴァリアさんは、ひと時の幻想に踊らされてるにせよ、哀れな人ですよね。
kouさんは、学校があって大変でしょうけど、季節の変わり目による昼と夜の温暖の差に、体調を崩さないよう気をつけてください。

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34391Re:白と茶と緑の来訪者と甘く赤い幻想の花 Dkou 2009/9/2 18:51:46
記事番号34389へのコメント

>kouさんこんばんは。
>夏休みもとうとうおわってしまい、kouさんはこちらのほうに書き込む時間も少なくなるかと思いますが、感想を書かせていただきます。
どうも、こちらこそこんばんわ。kouです。
 いえ、まぁ確かに学業も忙しくって一気に書く機会は減りますが読むきかいはあります。
>>「まさか、妻の名前は………マーリアで子供の名前はリーシアか」
>>「?………そうだけど、………それがどうかしたの」
>>「そんなはずはない」
>> アッシュは叫んでしばし黙った後彼はつぶやいた。
>> タンタンと、真っ青な顔をして
>>「――――ヴァリア=コーラッドの家族………妻と子供は、………デーモン大量発生事件の時、………死んだはずだぞ………。」
>>『――――な――――』
>> リナとガウリィそしてクウにレビそしてマントの声が重なった。
>亡くなられていたんですね。二人とも。
 まぁ、本文に書いていますが警備兵の詰め所も魔道士協会もないよく言えば平和だったからこそ武力を持つ者が居なかったんですね。
>>「奇跡、簡単に考えてもいくつかの種類がある。
>> 金銀財宝を生み出す富を生む奇跡に、延命長寿、不老不死の奇跡やどんな病も癒す奇跡………そして、」
>>「死者蘇生」
>> クウの言葉をマントがとった。
>やはり死者の蘇生でしたか。
>しかし、神や魔ならとにかく、人が死んでしまえば二度と同じ風に戻れないはずです。
 あ、魔族は死者蘇生ができるはずです。と、言っても死体はたぶんできるだけ傷が無くまたかなり高位魔族でないといけないでしょうけれど………。
 それに、魔族がボランティア精神を持っているわけ無いので
>輪廻のながれによって、転生することはあってもまっさらな状態で生を受けるはずですから。
 その通りです。正しく言うならよみがえっているのかどうかもあやしいんですけれどね。実は………。
>>「だが、死者をよみがえらせるのにはそれなりの対価が必要だったみたいだな。」
>それなりの対価……他者の命、大量の人の屍。
>どんなものがあるにしろ、それは仮初めのものにしか過ぎないのでは…
 その通りです。かりそめというか偽りだったんです。すべて幻想でしかない。と言うわけです
>>「おそらく、村の住んでいる人もすべて『食われた』んでしょう。
>> しかし、少し筒村の人が消えていけば騒ぎになると考えたのか、それとも『妻』と『子供』が村の中で歩き回れるようにするためにか………。
>おそらくは両者でしょう。
>ヴァリア氏の気持ちも分からなくもありませんが、勝手な理由で消された人から見れば、彼の行動はあまりにも…
 ヴァリアがここまで狂気に走ったのにもちゃんとと言って良いのか疑問ですが、理由があります。
>>「名前も名乗らなかったがね。銀髪の青年だ。彼こそ救いの神だ。
>> 赤い龍神なんぞしょせん偽りの神だったのだ。彼はこの奇跡の花を授けてくださった。
>この青年が元凶ですね。
>花を与え、何もせず狂気の種が膨らんでいくのをみていたんでしょうね。笑いながら。
 その通りです。とはいえ、もうすでにこの村には彼は居ませんが
>ヴァリアさんは、ひと時の幻想に踊らされてるにせよ、哀れな人ですよね。
 イメージとしてはルークとかぶらせてみました。あと、アトラスの魔道士の議長さんとか………。
>kouさんは、学校があって大変でしょうけど、季節の変わり目による昼と夜の温暖の差に、体調を崩さないよう気をつけてください。
 ありがとうございます。フィーナさんもお体に気をつけてください。
 なにしろ、今新型インフルエンザが話題になってますから……。
 今年はインフルエンザが大人気?ですね。
(リナ代弁 そう言うのを人気と言っていいのか?)
 以上、kouでした。

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34393白と茶と緑の来訪者と甘く赤い幻想の花 Ekou 2009/9/2 21:19:24
記事番号34353へのコメント

k さて、甘く赤い幻想の花もいよいよ大詰めにやって参りました。
L でも、甘く赤い幻想の花が終わっても続きがあるんでしょ
k その通りです。L様。リナ達ご一行とクウご一行の旅はまだ始まったばかり何です。
 なにより、リナ達ご一行と言ったら
L リナにガウリィだけじゃ……ね。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 いつの間にか地面の中から進入していた花の根はリナ達に巻き付こうと現れた。
「フレア・アロー」
 リナの呪文で燃え上がるが焼け石に水ならず大量の根にマッチ棒と言った所だろうか。
 ガウリィもすぐさま剣で切り裂くが、切ったはしから新しいのが生えてくるため、意味がない。
 アッシュは剣がないため必死扱いて逃げているが洞窟の左右上下から生えてくる根に四苦八苦である。
 その時、紅蓮の炎があたりに輝いた。
 クウの着ていたマントが紅蓮に燃え上がる。だが、着ているクウは熱そうでもなくただそこに立っていた。
 燃え上がる炎のマントに触れた根はすぐさま燃え上がる。
「マント。リナ達を守るように囲んでくれ」
「了解しました」
 クウの言葉に紅蓮の炎とかしているマントが広がりリナ達の周りを囲む。
 不思議と熱くなく赤々と洞窟を照らしている。
「わりいが、あんたを止めさせてもらう」
 クウはヴァリアを真正面から見据えそう言った。
「自分の体の大半まで、花に食わせてまで守ろうとした者なんだろうがな」
 と、つぶやいた声は消え去れそうな小さな声だったが……。
 そして
「リナ。ガウリィ。おまけ一名出口を作れ」
 クウの言葉にリナはうなずくと唱えていた呪文を解放する。
「ジペス・リング」
 地面に穴が開きそこから迫り来る根も炎に阻まれて止まる。
 リナ達は地面の外へと駆け出しながらクウは真っ赤な液体を自分の短剣にかけると
「おい、これを使いな。」
 と、アッシュに放り投げる。
 そして、ガウリィに液体の入った瓶を放り投げた。
「剣の刃にかけろ。安心しろ文様は消えたりはしない」
 そう言われガウリィはその真っ赤な液体を自分の剣。ブラスト・ソードにかける。
「その、水。どういう水なの」
 と、リナが走りながら聞くと
「烈火の水っていうんだ。マントが作った魔法薬みたいで………炎が液体状になった物と考えてくれ。その液体をかけた物は炎のようなものになるんだ。
 別にさわってやけどしないが、たとえば剣の刃にかけてるとその剣で切ったら焼き切ったと言うことになる。植物相手ならそうした武器の方が良いだろう。
 ちなみに、今のマントは能力の一つで紅蓮の衣という奴で着ている者は熱くないが敵から炎の衣で身を守ってくれるんだ」
 と、クウが言う。そして、外が見えた。
 すでに、夜の闇に染め上げられた町だった。月明かりとマントの炎があたりを照らしていた。
 村の家々から、手や足やら首やらを緑色のツルとかしてずりずりとうつろな眼差しで村人だった者達がせまりくる。
「どうしました。おきゃくさん」
「あまり、乱暴しないでください」
「私たちは平和に暮らしているんです」
 と、笑顔で彼らは言うがそのツルはリナ達にめがけていた。
「ファイヤー・ボール」
 リナの呪文で業火が燃え上がるがリナ達の開けた穴から根がにょろにょろとわいてくる。
 クウはしばし、悩んだ後マントの中からどう考えてもどっから出したのかわからない黒い大きい棒状の者を取り出す。
 それを穴の中に十数個放り投げる。
「なんだ。それ」
 と、アッシュが聞くとクウは最後の一個を先っぽについているわっかを時計回りに回して振り向いた。
 かすかに、異臭がした。
「メタンガスvv」
 と、クウはにやりと笑った。
 メタンガスがどういう物なのか聞く前にクウは最後の一個を穴に中に入れると懐から出した長方形の手のひらサイズの小さな物を取り出すとそれから小さな指の先ほどの火が灯る。
 にやりとクウが笑った。
「ガス爆発までカウントダウン開始〜」
 と、レビが言った。ガス爆発と言うのがどういう物か知らないが爆発と聞いてリナとガウリィにアッシュは顔を見合わせた。
「三」
 クウが火のついたある物を放りなげた。
「二」
 そして近くにあったその家の者だろうドアを引っぺがした。
「一」
 小さな火が穴に入ったのを見て取ると同時にドアで穴にふたをした。
「ゼロ!!」
 と、レビが吠えたと同時にドアの隙間からまばゆい輝きが見えた。
 そして、地面が揺れてそして爆音が深夜の花に支配された村に響き渡ったのだった。

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34396Re:白と茶と緑の来訪者と甘く赤い幻想の花 Eフィーナ 2009/9/3 23:41:46
記事番号34393へのコメント

こんばんは。フィーナです。
>k さて、甘く赤い幻想の花もいよいよ大詰めにやって参りました。
いよいよといったところですけど、まだ次のシリーズがあるんですよね。
まだ顔出しをしていない人も出てくるんでしょうか。
>「自分の体の大半まで、花に食わせてまで守ろうとした者なんだろうがな」
守るべきものがいると、人は強い。
例えそれが、他人からみて『悪』と区分されるものだとしても。
>「メタンガスvv」
> と、クウはにやりと笑った。
クウさん…メタンガスって。
にやりと笑いながらいわないでください。
>「ガス爆発までカウントダウン開始〜」
> と、レビが言った。ガス爆発と言うのがどういう物か知らないが爆発と聞いてリナとガウリィにアッシュは顔を見合わせた。
リナたちのいる世界でのガスで確認できるのは、火山とかのガスかな。食材を調理する際は、火の魔法か薪にくべるのが主流みたいだし。
> と、レビが吠えたと同時にドアの隙間からまばゆい輝きが見えた。
> そして、地面が揺れてそして爆音が深夜の花に支配された村に響き渡ったのだった。
威力のほうは推して知るべし。下手すりゃファイアー・ボール以上の火力。
次回で幻想の花のほうはクライマックスになるんでしょうか。つづきを楽しみにしています。

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34400Re:白と茶と緑の来訪者と甘く赤い幻想の花 Ekou 2009/9/4 17:18:49
記事番号34396へのコメント

>こんばんは。フィーナです。
 こちらこそ、kouです。
>>k さて、甘く赤い幻想の花もいよいよ大詰めにやって参りました。
>いよいよといったところですけど、まだ次のシリーズがあるんですよね。
>まだ顔出しをしていない人も出てくるんでしょうか。
 はい。次回はリナの愉快な仲間達をちょっと大量に出そうと思ってます。
 そのうち、2人をレギュラーにしようと思ってます。
>>「自分の体の大半まで、花に食わせてまで守ろうとした者なんだろうがな」
>守るべきものがいると、人は強い。
>例えそれが、他人からみて『悪』と区分されるものだとしても。
 スレイヤーズERの漫画版の台詞も思い出しますね。
>>「メタンガスvv」
>> と、クウはにやりと笑った。
>クウさん…メタンガスって。
>にやりと笑いながらいわないでください。
 クウは、
>>「ガス爆発までカウントダウン開始〜」
>> と、レビが言った。ガス爆発と言うのがどういう物か知らないが爆発と聞いてリナとガウリィにアッシュは顔を見合わせた。
>リナたちのいる世界でのガスで確認できるのは、火山とかのガスかな。食材を調理する際は、火の魔法か薪にくべるのが主流みたいだし。
 ほかにも、自然発生した毒ガスとかもありますけれどそれを使った文明というのはたぶん結界の外にはあるかもしれないけれど、リナ達の周りでは無いんだろうな。と、思います。
 クウ達が異世界から来ているというのを象徴する行動のつもりです。
>> と、レビが吠えたと同時にドアの隙間からまばゆい輝きが見えた。
>> そして、地面が揺れてそして爆音が深夜の花に支配された村に響き渡ったのだった。
>威力のほうは推して知るべし。下手すりゃファイアー・ボール以上の火力。
 ガスボンベは軽く十数個入れているのでとんでもない威力です。
>次回で幻想の花のほうはクライマックスになるんでしょうか。つづきを楽しみにしています。
 ありがとうございます。
 クライマックス間近です。刮目してお待ちください。

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34399Re:白と茶と緑の来訪者と甘く赤い幻想の花 Eミオナ 2009/9/4 08:02:15
記事番号34393へのコメント

どうもkouさん。お久しぶりですね。
ガス爆発ですか!!
スレイヤーズの小説で爆発は珍しくありませんが、ガス爆発は初めてですね。

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34401Re:白と茶と緑の来訪者と甘く赤い幻想の花 Ekou 2009/9/4 17:19:53
記事番号34399へのコメント

>どうもkouさん。お久しぶりですね。
 そういえば、お久しぶりですね。ミオナさん。
> ガス爆発ですか!!
 はい、ガス爆発です。
> スレイヤーズの小説で爆発は珍しくありませんが、ガス爆発は初めてですね。
 その通りです。何というか、目新しくしてみようと考えて見たんです。

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34403白と茶と緑の来訪者と甘く赤い幻想の花 Fkou 2009/9/4 18:30:00
記事番号34353へのコメント

k さていよいよ。甘く赤い幻想の花もクライマックス!?
L なによはてなって
k いえ、まだ少しあるかもしれなくて
L ふざけてんじゃないぃぃぃぃ
どがしゃぁぁぁぁぁぁ
L ったく、ふざけたkouはほっといてさてどうぞ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「ちょっとクウ!!爆発って何考えているのよ」
 と、リナは叫んだがリナには自分の声がエコーがかかり良く聞こえなかったりする。
 周りは火の海となりおそらく地盤が沈下したのだろう、村がかるいクレータのようになっている。家々は燃え上がり植物のような村人達は次々に燃え上がる。
 クウは
「村中に火を放つ方法で一番簡単な方法だったんだ」
 と、悪びれずに言う。その声にはやり過ぎてしまったかもしれないと言う意識は全くない。
 ガウリィはアッシュをぺしぺしと叩く。
 爆発と聞いてとっさに耳をふさいだから良かった物のしていなかったら鼓膜が破れていたかもしれない。
「レビ。炎の魔人の杖」
 と、クウが言うとレビの姿が変わる。真っ赤なクウよりも頭二つ分ぐらい高い細い杖で、上にルビーかと思うほどの真っ赤な宝石のような物が浮いていて、その上に真っ赤な火が灯っている。
「まだ、終わってないぞ」
「………みたいね」
 と、クウの言葉にリナがうなずいた。ガウリィも剣をもちアッシュも剣を構える。
「あと、あの薬。しばらくすると効果が消えるからな」
「わかった。覚えとく」
 クウの言葉にガウリィが応えるが、本当にわかっているのかあやしい物だとリナは思った。

 がらりとがれきから燃えながらも村人達が襲いかかってくる。
 クウは杖を一降りすると、火はまるで意志があるかのように村人達に躍りかかる。
 リナの呪文が火を呼び、ガウリィの刃が焼き切る。
「つ、………つえぇ」
 アッシュが思わずつぶやいた。彼は自分のみを守ることで精一杯だがリナ達の強さは桁違いだった。
 村人が確実に減っていく中
「………の権利があるのか」
 と、ヴァリアが現れた。爆発によって生身の部分から血が出ていた。
 爪は割れてそこから血が噴き出し、体の至る所から血や樹液のような物が流れていた。
「貴様らにわたしの幸せを壊す権利があるのか!!」
 ヴァリアの言葉にクウは杖を振り下ろしながら叫んだ。
「権利なんかねえよ。誰かの幸せをこわす権利なんかこの世界………どの世界の何者にもない。
 だが、誰かの幸せは誰かの不幸せに直接なり間接的になりつながっているんだ。
 お前の幸せは間違いなくたくさんの奴らを不幸せにする幻想の幸せだ。
 俺は、その幻想を終わらせる義務があるだけだ」
 クウの振りかざした火は大きくなり炎の鳥とかしてヴァリアを包み込む。
 燃えさかる中、クウはヴァリアの元へ行く。
「一つ聞かせてくれ………。あんたに花をわたした奴はどこから来てどこへ行ったんだ」
 その言葉に、燃えさかる炎の中にいるヴァリアは答えた。
「………東南に行った。どこから来たのまでは知らないがな………。
 ここで、初めて商売をすると行っていたな」
「そうか………。すまなかったな」
 そう言うとクウは後ろを向いた。
 炎の衣をまとって炎の杖をもったクウはさながら灼熱の炎の中にすむ悪魔に見えたが、その瞳に悲しみの色が写っていた。

 燃えさかった火も収まった頃には朝日がすでに昇っていた。
「なんにもなくなっちまったな」
 と、アッシュが寂しげに行った。
「わるかったな。こんな事に巻き込んじまって」
 クウの言葉にアッシュは
「いや、血のつながりはねえけど、身内がしたことだ。むしろ、こっちがあやまるべきだな」
 と、短刀を返してアッシュは言う。
「そうはいっても商売道具をなくしちまったんだろ。どうするんだ」
 と、朝食の用意をしているガウリィが聞く。リナの実家にいた頃、リナの姉に料理をしごかれたのだ。
「………まぁ、ここにまた村を作ろうと思っているんだ」
 その言葉にリナは、前に出会ったある巫女を思い出した。
 その時、クウがアッシュに何かを渡した。
「なんかの花の種だったと思う。白い花が咲いて柑橘系………酸っぱい臭いがするんだ。名前は忘れたが花言葉は忘れず共に歩くだったと思う」
 アッシュはそれを手にとって
「ありがと。じゃ、俺はこの辺で………。金を稼いで村を作るわ」
 と、クレーターとかしたためにできた坂道を歩いて去っていった。
 クウは振り返ると、焼きハムにかぶりついてリナとガウリィに聞いた。
「正直な話、こんな事件だってきっとあると思う。
 まぁ、中には同情する価値もない外道野郎も居ると思うけれどな……。
 それでも、依頼を続けるか」
 その言葉にリナは嘆息して
「はっきり言って今回の事件はあたし達だって間接的とはいえ、関係あったわ。それに、商人のやり口は気に入らないわ。
 気に入らないってだけでケンカを売る気は無いけれど、ぶっ飛ばしてやりたいわね」
 と、リナは笑みを浮かべて
「ま、リナはこういう奴だからなぁ」
 と、ガウリィが同じく笑みを浮かべて言った。

 後に、この地に一つの村ができる。純白の柑橘系の香りのする花畑に囲まれた村だ。
 その花の名前は、コーラッドと言う。花言葉は忘れずに共に歩く。この村で死者が出るとこの花を死者に捧げると言う風習がある。
 村の名前は、………ご想像にご期待しよう。

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34411白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 @kou 2009/9/6 20:50:43
記事番号34353へのコメント

k さて白と茶と緑の来訪者の続きです。
L たしか、リナの愉快な仲間達が出るんでしょ。
k はい。この話は何というか恋愛も入れてみようと思います。
L たしか、あんたって妹もそうだけど恋バナを聞くと全身をかきむしりたくなったり、純愛物語は大の苦手だったと思うけど……。
k 自慢じゃないですけど、恋愛ゲームも一度もプレーしたことないし恋の話なんて一度もしてことありませんよ。まぁ、一時期小中学生の頃少女漫画読んでいたけど………。どっちかというと、はらはらドキドキスル方がすきだったな。
L 大丈夫。
k まぁ、クウの性格を入れると大丈夫なんです。
L クウの性格って?
k それは、見てのお楽しみで………。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 じゅわじゅわと音を立てるそれに銀色のそれは刺さろうとした。だが、しかし横手から現れた銀色の刃に狭まれる。そこに、別方向からの銀色がそれを突き刺した。
 しかし、二人は慌てなかった。まだつけいる隙はあると……。
 だが、しかし、彼はあろうことかそれを斬りもせず大口をあけて口の中に押し込んだ。
『のどわぁっぁぁぁぁぁ』
 リナとガウリィの絶叫がけして広いとは言えない食堂に響き渡ったのはその時だった。
 ほかの客やウエイトレスに店主からの迷惑そうな視線を気にせずに、リナはハムスターのように頬をふくらませて食べているクウの襟首をひっつかんで叫ぶ。その大きな瞳には涙すら見えた。
「あんた。それはいくら何でもマナー違反でしょうが」
「ふっ。一つのステーキ肉を取り合う時点でマナーなど気にするなど愚の骨頂。第一、この世は弱肉強食切り分けるという隙を作ると思ったのか」
 と、はふもふ言うクウだが、それを同時にマントが律儀にクウの声で言う。
「そうは言うけど、………第一、あんたどれだけ食べるのよ。あんたと旅してそう長くはないけど、あんたあたしやガウリィの二倍は食べていると思うけど………」
 と、リナが言うとマントが
「クウは、わたしやレビを使うときに使う体力や精神力の回復のため常人よりも桁違いの栄養を必要としているのです。
 第一、クウの半分の食事量もたいした物ですが………」
 と、言った。リナ達の周りには空の皿が山ずみになっている。その隅の方で食べ終えたレビがにっこにっこと見ている。
「でも、あの牛肉のサーロン・ステーキは最後だったんだよな」
 と、ガウリィがつぶやく。
 そこに、桃の砂糖シロップ漬けの生ハム巻きが届く。
 桃を砂糖で甘く煮込んだだけと言うシンプルな物だがそれに生ハムを巻くと味わいが変わる。甘い桃に甘い砂糖でシロップ付けにすることも甘く美味しくなるのだが、それに塩っ気のある生ハムを巻くと味わいがさらに芳醇になる。
 あえて言うなら生ハムメロンの安上がり版だが、味わいはけして劣るというわけではない。
 再度、美味しい料理の取り合いが始まった。

 リナ達がクウ達と旅をし始めて数日たった。とりあえず宝珠を持っていると思われる商人を追いかけて南東に向かっているのだが、ちっとも情報がつかめなかった。
 桃が最後の一切れとなったときまたもや冷戦状態になる。桃は一口サイズに切られており、先ほどクウが使った技はつかえない。
 汗を一滴ながすことすら隙を見せるにつながりそうな状態になったときだった。
「しっかし、アメリア姫もついにご結婚か」
「まぁ、グレイシア姫も何処にいるかわからないもんな。王族としては遅い方だろ」
「だよな。相手はたしかラディック伯爵だろ」
「まぁ、セイルーンもこれで安泰だな」
 と、言う会話が聞こえてきたのは
 アメリア姫のご結婚という言葉を聞いてリナとガウリィは思わず声がした方を見た。
 そして桃はクウの口の中に入ったのだった。
 だが、リナとガウリィの頭にはその美味な桃のことなどもはや吹っ飛んでいた。
『ぬわにぃぃぃぃ』
 リナとガウリィの叫びが再度食堂にこだました。
 そして、店主についに注意される羽目になったのだった。

「アメリア=ウィル=テスラ=セイルーン。白魔術都市もしくは聖王国と呼ばれこの世界の結界内の国の中でも沿岸諸国を省けば、七つある大国の内一つセイルーンの第二王女です。。
 セイルーンとは、領土も広く特に首都は巨大な六芒星陣となっているのが特徴的で、白魔術に対する研究施設や神殿などが数多く存在します。魔法陣の影響で攻撃魔法の効果を弱小化させ回復浄化魔法を強化させます。
 現在の国王は病気で実質退位したような者ですが、王位継承権を持つ王族の一人グレイシア嬢が、修行の旅と言うことで現在行方不明のため退位ができていない状態。
 また病気のため過去二回、お家騒動がおき王位第二継承者と第三継承者に第二継承者の息子の王位第六継承者が王位を事態もしくは死亡している。
 現在の王位第一継承者フィリオネル=エル=ディ=セイルーン殿が国務を行っています。
 アメリア嬢はその人の第二ご息女。現在王位第三継承者。彼女の父親が王になれば王位第二継承者となりますね」
 と、すらすらと宿屋の部屋でマントは一息に言った。
 食堂を追い出されたリナ達はとっていた宿屋の部屋に居た。
 マントの説明に異世界から来たクウはほうほうと聞いてレビは最初っから聞くのを放棄して、クウから作ってもらったリナ人形とガウリィ人形を見ている。(クウは意外と手先が器用だったりする。レビは旅で出会った友達の人形を作ってもらうのが趣味とのことだった)
  リナとガウリィは何か悩んでいる様子だった。

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34415Re:白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 @ミオナ 2009/9/7 15:50:16
記事番号34411へのコメント

どうもkouさん。ミオナです。
クウて、リナやガウリィよりも食べるんですか!
なんか読んでいて生ハム桃が食べたくなりました。(苦笑)
アメリアの結婚ですか・・・。
ゼルガディスとの関係はどうなるんですか?
楽しみに待ってます

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34416Re:白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 @kou 2009/9/7 20:51:16
記事番号34415へのコメント


>どうもkouさん。ミオナです。
kouです。こんばんわです
>クウて、リナやガウリィよりも食べるんですか!
 マントも言ってましたがレビやマントを使うのは体力や精神力をかなり消費します。リナが大技と言い切る呪文レベルの力を常に必要としますから。
>なんか読んでいて生ハム桃が食べたくなりました。(苦笑)
 とはいえ、桃の生ハム巻きは実は食べたこと無いんですけれどね。kouは……。
>アメリアの結婚ですか・・・。
 白いウエディングドレスにチャペルでの結婚式?
>ゼルガディスとの関係はどうなるんですか?
 一応この話はゼルアメ+ガウリナのつもりです
>楽しみに待ってます
 ありがとうございます。

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34418白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 Akou 2009/9/7 21:34:02
記事番号34353へのコメント

L 一つ聞くけどこれってゼルアメなの?
k 一応ゼルアメでガウリナのつもりですが………。
L どれだけキャラを出すつもりなの。ゼルにアメリアは登場決定みたいだけど……。
k りなの仲間はほとんどだそうと思ってますよ。………魔族以外………
L 最後になんかぼっそって言ったでしょ
k ではどうぞ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「ま、王族の結婚なんぞどうでもいいじゃねえか」
 と、クウは言った。
「クウはどうでも良いかもしれませんが、リナさんにガウリィさんはアメリア嬢と親しい仲だと言う情報があります」
「まぁね」
 マントの言葉にリナはうなずいた
「それに、気になるのよね。アメリアは………ゼルのことが好きなんだと思ってたのに」
 リナの言葉にレビは
「魚の美味しいの」
「それは鱸」
「冬のスポーツ」
「それはスキー」
「ピーターパンのライバルのフック船長の子分」
「それはスミーだ。と、言うかこの世界ではわからんネタを言うな」
 と、漫才を始めるレビとクウにリナはこめかみを押さえながら
「ゼルのことは知っているでしょ。ゼルガディス=グレイワーズよ」
 リナの言葉にマントはしばらく沈黙した後、
「ゼルガディス=グレイワーズ。通称狂戦士ゼルガディス魔剣士ゼルガディス。
 非常に言いにくい名前の方ですね。過去の犯罪歴はいちいちあげているときりがないですが、恨みを持っている方もいますね。
 ロック・ゴーレムにブロウ・デーモンと人間の合成獣。血族であり現代の五大賢者の内一人、赤法師レゾの数少ない血族の一人で彼のほかには余り残ってませんね。そのレゾに力を与えると騙されて、キメラにされて言いように使われていた。
 現在、元の人間の姿に戻る方法を探して結界の外を探索している
 現在地不明。その所在は魔族が第三回人気投票の際にインタビューを断念するほど」
「最後の人気投票ってなんだ?」
 ガウリィの質問に
「いえ、舞台裏のネタですよ。ちなみにリナさんは二位だったんですよね」
「やかましぃ」
「だけど、聞いている限りじゃ好きあっているだけで結婚なんてむりじゃねえか」
 クウが冷たくそう言った。
 その言葉にリナは反論しようとしたが………。
「第一、そんな大国の姫君。しかも、聞くところによると男子がいないんだろ。グレイシアという奴が死んだらアメリアと言う奴が女王だ。
 結婚相手には家柄に知性に能力が問われるな
 過去に犯罪歴があって平民でしかもキメラ……。たとえ、お互いが好きあっていろうが結婚ができるなんてほぼ無謀と言っても良いじゃねえか」
 リナは反論しようとしてしばらく口を開けていたが黙る。
 実際に、アメリアが本当にゼルのことが好きなのかも知らないし………クウが言っていることは真実だ。
 リナは気づいて黙ったのだ。
「まぁ、このまま行けばセイルーンに行くから結婚祝いでも持って行けばいいだろ」
 と、クウは素っ気なく言った。
「それもそうね」
 リナはそう言うと部屋を出てガウリィがそれを追いかける。
 リナ達が居なくなった部屋でレビが言う。
「相変わらずクウはひねくれてるね」
 その顔は全くしょうがないなと描いてある
「お前ら曰く俺はひねくれすぎてまっすぐひねくれちまったんでね」
 と、クウが言うと
「そうですね。まったく環境が悪かったのかそれともクウが生来ねじ曲がった性格なのやら」
「ねー。マント。セイルーンに行くから確認してみろって言いたいならそう言えばいいのに」
 と、言う二人にクウは
「別に……。ただ単に、うじうじ旅の途中で悩まれても困るしな」
 その言葉にレビは笑みを浮かべたがマントはしばらく黙った後
「クウ。先日つぶした盗賊団のことを覚えていますか」
「いや、昨日百年前のサイラーグの魔道士協会の場所の地図を手にしたことしか覚えてない」
 自慢げに言うクウに肩をすくめるマント
「ほんっっとうに、考古学関係の記憶力だけは良いですね。………盗賊団そのものに情報があったわけではありませんが盗賊団の持ち物の中におそらく取引として相手に渡す用の者があったんですけれど………」
「さっさと言え」
「では言いますが、その取引相手はセイルーン王家でした」
 その言葉にクウは
「………まぁ、普通におめでとーですみそうにないな」
 と、言ったのだった。

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34425白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 Bkou 2009/9/8 21:45:12
記事番号34353へのコメント

k さて、夏休みボケもなくなって学校で体力を消費しにくくなったおかげが書くきかいが戻ってきたkouです。
L あんた、部活もやっていないしね。でも、受験は?
k 書類審査だけですからわりと余裕があるんですよ
L でも、勉強も大切よ。
k わかったますよvv
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
月が夜の闇を柔らかく照らしていた。虫の音色しか聞こえない森で
「ファイヤー・ボール!!」
 リナの呪文と殿に爆音と紅蓮の炎が輝いた。
「のどわぁぁぁぁぁ」
 盗賊の絶叫がぴたりと止まった虫の音の代わりに響き渡る。
「ディル・ブランド!!」
 さらに、呪文が響き渡る。
 リナはクウに言われた後、もやもやした気分を吹き飛ばすために
「やっぱむかつく事があったら、盗賊いじめよねv」
 と、リナが言うと
「まぁ、今回は止めはしねえけれどなぁ………」
 と、ガウリィがあきれた声で言う。
 止めろよ!!  と、盗賊の一部がそう思うが声は出ない。
「まぁ、クウが言うのも一理あるけれどなぁ。けれど、あうチャンスがあるだろ。その時聞けばいいだろ」
 ガウリィの言葉にリナはため息をついて
「だからむかつくのよ。あんなガキがあんなひねくれてしかも、あたしよりも強いのよ」
「怒っているのはそれなのか?」
「あたりまえでしょ」
 リナの言葉にガウリィはため息をついた。そんなガウリィを無視してリナはお宝を品定めする。
 そして、見つけた。
「―――これって―― どういうこと………」
 リナの言葉にガウリィがリナが見ているそれを見た
 非合法の薬物の山。おそらく盗賊が盗んだ物なのだろうが………。箱が問題だった。
「なぁ、………リナ」
 ガウリィが言う。
「このもようどっかで見たこと無いか?」
 すっぱぁぁぁぁぁぁん
 すんだ小粋な音が夜の森に響いた。
「あんたねぇ。今日日五歳児だってわかるわよ。セイルーンの紋章よ。しかも、国家直属の意味の持つ………」
「えぇ、でもこれヴァイデスの木の実を乾燥させた奴だぞ。飲み続けると廃人になるんだぜ」
「そうなのよ……。これって………。どうやらセイルーンには絶対に行かなきゃいけないわね」
 リナはそう言ってセイルーンがある方をにらんでいった。

 ラディック伯爵。フルネームはラディック=シェル=ガリアと言う。
 年齢は十九才と若いが、魔道に武芸に学問などをどれもかなりの知識を持っている。
 三年前、別荘で火事が起きて当時伯爵だった父親と伯爵夫人の母親を亡くす。当時から天才と呼ばれていた彼は、問題なく伯爵の爵位を継ぐ。
 セイルーン王家とは五代前からのつきあいで、この上ない良縁と言いうのが、周りの意見だった。
「まぁ、それはあくまで表向きですけれどね」
 と、セイルーンまであと三日という日に、ラディック伯爵の話を聞いて部屋に戻ったマントは言った。
「どういうことだ?」
 ガウリィの質問に、マントは
「裏では割と噂があるんですよ。わたしが持っているのは情報で真実と言う確証はありませんが………」
 と、前もってマントが言う
「噂ですが、ラディック伯爵が別荘で自分の両親を殺して爵位を奪った。と、言うのがあります。
 当時、無能だった先代伯爵では自分が爵位を受け取る前に財政が破産すると考えた彼が、事故に見せかけじゃまな両親を殺した。
 実際に、先代は無能でした。商売の失敗に財政の失敗投資の失敗と失敗続きで爵位を継いだときの財産の三分の二を失っていました。
 ラディック伯爵が継がなければ今頃名だけの伯爵の称号となっていたと言うのは間違いありません。
 また、たった三年で失った財産どころかその数倍の財をなしたのは、裏であくどい商売をしているからだという噂もあります」
 と、マントが言う。
「王家が別に裏であくどいことをやるのはそう珍しい事じゃないけれど………、少なくともあのフィルさんやアメリアがそれを許可するとは思えないわ」
 リナが言う言葉にガウリィは黙ってうなずいた。
 クウからは、盗賊の話を聞きまたリナも盗賊の話をしていたのだ。
「る〜。わかった。イメチェンしたんだ!!」
 と、レビが言うが全員に
『んな、わけあるか!』
 と、そう突っ込みをうけたレビだった。
「まぁ、気になることはそれだけじゃないんだろ。マント」
 と、クウが言うとマントはうなずいて一枚の地図を壁に映し出した。

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34431白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 Bkou 2009/9/9 20:30:51
記事番号34353へのコメント

L あんた小説書くの押さえると言っていなかった。
k ………てっへv
L なにが、てっへv よ。ふざけてんじゃないわよ
k 気にしないでください。………そーいや、スレイヤーズせれくと4はまだでしょうかね。いい加減発売しても良いと思いませんか
L 話をそらすな!!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 マントの緑色の石から出た光は壁に当たると映像を壁に映した。リナやガウリィには見たことのない技術だがおそらく異世界の技術という物なのだろうと、リナは検討をつけた。
「首都セイルーンを中心とした地図です」
 と、マントが言うとおりに地図が写っている。その地図に赤いマークが引かれた。
 セイルーンの地図では少しだが実際はかなり離れているだろう場所にそれぞれ五つ
「これって………」
 リナが眉をひそめた
「わかりましたか」
「逆五芒星」
 リナの言葉にマントはそのマークに線を引いた。それは北を中心として逆五芒星となった。
 逆五芒星魔を示す物であり、その魔法陣は攻撃魔法の強化だけではなく呪術などに使われたりする。六芒星とは真逆の働きをする
「実は判明されていませんが、セイルーンの魔法陣が強力なのは魔法陣の大きさだけではありません」
 と、マントが言った。
「どういうことだ」
「まぁ、だまって聞いていろ。………黙って聞いていたって理解するかどうかはわからんが………」
 と、ガウリィの疑問にクウがそう言った。
 なにげにひどいことを言っているのはリナは気づいたが同感だった。
「では、………セイルーンの近くに地脈が流れていましてその地脈の力を魔法陣は吸収していて効果を上げているのです。
 セイルーンの破邪の力が強いのはそれもあります。しかし、作られている刀は地脈の真上に位置するようにたてられています。
 これでは五芒星の効果が強化され六芒星の力を打ち消して五芒星の力が発揮されます。………とはいえ、タダの偶然という説もありますが………」
「ちなみに、」
 マントの言葉をとってクウが言う
「建物を建ててるのは全部ラディック伯爵だ」
 その言葉を聞いてリナは言う。
「その建物でここから近いのは」
「この町にあります。すでに、進入用の道具はリナさん達の文も作っておきました」
 と、マントが言いクウとレビがなにやら闇色の服と覆面そして、見たこともない道具がいくつかもって笑っていた。
 リナはふと、この計算高さにデジャブを覚えた。

 夜の闇が支配する世界。クウは世界によっては星が見えない世界もあると言った。
 異世界はすごいとリナは聞いて想う。なにしろ、星がないのだから………。
 微妙に、勘違いをしているのだがクウもリナも気づいていなかったりする。
 月は細くあって無いような物だった。リナ達の服は漆黒の闇色で髪の毛もクウが用意した黒い帽子に入れて隠している。
 黒い暗殺者服に黒い覆面そして背中には同じく闇色のリュックを背負っている。マントは色を黒く変色させて着られている。
 なんでも、変色ができるらしく赤と青のまだら模様という悪趣味な色になってみせたりもした。
 レビはリュックの中にいる。
 三人は夜の空を飛び上がる。
 屋上に上がるとクウは何かを屋上においた。
「なにやっているのよ」
 と、声を抑えてリナが言うと
「まぁ、非常時用にな」
 と、クウが言った。
 鍵はかかっていたがリナの呪文で意図もたやすく扉が開く。
 クウはもっていた赤い眼鏡のような物をつける。
「なんだ?それ」
 ガウリィの質問にクウは
「暗視スコープ改良版」
 と、答えたがガウリィもリナもわからなかった。
 クウは赤外線で見える光景をみる。建物の中には誰もいないことを確認して、進入をする。
 どれだけ進んだんだろうか
「なにもあやしいのはないわね」
「つーか、なにもなさすぎだろ」
 リナの言葉にクウはそう言った。
「何のために作ったのかもわからないぜ。まるでここに建物を建てることだけが目的みたいでね」
 その言葉にリナも黙る。
 やがて一階に到着する。その中の一部屋でクウは止まった。
「気づいたか」
「ええ、足音が違うわ」
「ああ、音が軽い」
 クウの言葉にうなずくリナとガウリィ
 ガウリィが刃を下に振り下ろし、引っ張ると
 そこには、隠し階段があった。
『ビンゴ』
 リナとクウは口をそろえてそう言った。

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34444白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 Dkou 2009/9/12 08:23:09
記事番号34353へのコメント

k すみません。前回CをBと詳記していました
L あやまりゃ、警察はいらないのよ。警察は、一日八時間以上働いているんだからね。
k ………それを言うならL様の部下なんて年中無休というか一生働きづめで一日中働いてさらに、どぎついお仕置きがあるじゃねえか。
L なんか言った?(ぎょろり)
k あ、そうそう。今回の話には設定に書いといたレビの友達のルーちゃんが出るんですよ。ちなみにルーちゃんと言うのはあだ名です。
 その正体はリナ達にも関係がある方です。
 では、スタート
L まぁ、部下Sの事なんてどうでも良いか……。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 穴の奥には階段とわずかな人の気配がした。
「さてと、ここからが正念場よ」
 と、リナが言うと
「え〜と、たしかここに、あった。あった」
 と、クウがリュックから何かを取り出した。
 リナが目をこらしてみると………人間の手のような物だった。
「なにそれ?」
「栄光の手」
 リナの質問にクウは簡潔に答える。
「昔、ある世界である人から命を助けたお礼にもらったんですよ。
 作り方は言えませんけれどこれさえあれば何処にだって盗みに入れる便利アイテムですよ」
 と、マントの説明を聞いてリナは、なんちゅ〜もんを持っているんだとあきれかえった。
 クウは手に火をつけると指の先に青白い炎が灯る。
「これでよし」
 クウがそう言うとリナ達は、静かに降りていった。

「本当に寝てるし………」
 最初の見張りを見つけたときリナはそうつぶやいた。壁に背を預けるようにいかにも悪党ずらした男三人がグースカピーピーと眠っている。
「栄光の手が燃えている間は何があろうと起きないぞ。
 栄光の手を消すにはミルクじゃないとだめ出しな」
 と、クウが説明をしながら見張りがいるトビラの鍵を開けようとしていてリナは
「まかせなさい」
 と、前に立つ。かなり複雑な鍵でリナの鍵開けテクニックでも開かないが、
「アン・ロック」
 ある場所に進入するために覚えた鍵開けの呪文を唱えてリナは中へと入った。
 そこには、芸術品の盗難品に薬物に密輸品がたくさんという光景をリナは予想していたのだが………。
 何もなかった。
 だが、壁という壁に刻まれた文字がその部屋を不気味に染め上げていた。
「マント。この壁の文字は心当たり無いか」
 クウが聞くとマントは
「………降魔戦争よりも遙か昔の神魔戦争以前の文字も知っていますが、
この文字は該当しませんね」
 それを聞いて、リナは今度マントからなんかすごい技術を聞かせてもらおうと決心していた。
「それって、赤い人と赤い人がケンカしたときのこと」
『………』
 レビの言葉にあきれて黙るクウにマントにリナ。まぁ、確かに神も魔王も赤いが……。
「そうか、ケンカなんだな」
 ガウリィがうなずいていたりしてさらに頭痛を感じたリナだった。
「で、どういう事が書いてあるかどうかぐらいわからないのか」
 クウの質問に、マントは
「………解読は知識に無ければ情報で判断するしかありませんが、わたしにはその能力はありません。クウなどの人間の力でないと無理です」
「なら、ここの文字全部を記憶は」
「すでに完了してます」
「るー。よ〜し、野郎ども撤退だ」
 マントの最後の言葉にレビはそう反応して言った。
 そこに、
「おい―何―寝ている。」
「トビラ―開いて―いるぞ」
 と、声が聞こえた。
 そして、
「誰―ダ」
 と、二人の人影が現れた。
『んげ』
 リナにガウリィそしてクウは思わずうめいた。無論、見つかったと言うことにおどろいたわけではない。
 現れたその二人は人間ではなかったからだ。
 ………正確に言うなら元は人間だったのだろう。その両目はあり得ないほど大きく見開きどこか濁って見えた。
 足にアンクレットをつけているがけしておしゃれとは言えないのは、彼らの肌が岩石のように茶色く染まっているからだ。
 腕は胴体と同じくらいの大きさで足はそれに反して細く短い。そのため、両手で歩いている。
「ちょっと、それがあればずっと眠っているんじゃないの」
 リナがショート・ソードを抜いてクウに怒鳴ると
「ああ、人間はね」
 と、答えながらクウも短刀を抜きさしてレビになにか命令をした。
 ガウリィもブラスト・ソードを抜き話す。
「死―ね」
 一人がそう言うと手を振り下ろす。ただそれだけだというのに爆発的な風圧が起き、リナは壁にたたきつけられた。
「がっは」
 口から血が流れる。
「―――、――」
 のどを痛めたのか声が出ない。
 気づいたガウリィがリナを守るように立つ。その時
「空間転移、入れ替えの法」
 レビの声が響き渡りリナ達は白い光に包まれた。

 気がつくとそこは最初に進入した屋上だった。
「マント、大人数を運べる飛行モードになってくれ」
「了解しました」
 クウはマントに命令を下すとリュックの中の両手につけるやたらごつごつした飾りがあるロンググローブを身につける。
「さすがに、二人はな」
 と、クウがつぶやきそしてリナとガウリィを片手で、つかむ。
 マントのつばさが大きくなり天を待ったてもクウはリナとガウリィをつかんでいた。
「とにかく、一つ確かなのは」
「ラディ―ック伯爵―は」
「リナ無理して喋るな。」
 クウの言葉に応えようとしたリナにガウリィが戒める。
「おそらく悪人と言うことですね」
 と、マントは静かに閉めたのだった。

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34446白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 Ekou 2009/9/12 16:26:21
記事番号34353へのコメント

 宿屋を逃げるように引き払ったリナ達はセイルーンへ向かった。
 セイルーンへ向かう旅はクウ曰く、リナとガウリィに引き面れる用に戸のことだった。
 そして、セイルーンへついたのだった。
 国は賑やかにざわめいていた。あたりにはアメリア姫ご結婚という文字が躍っていた。
「るー。賑やかだね」
「騒がしいだけだろ」
 レビの声にクウはそう言う。
「とにかく、あたしとガウリィはアメリアの所行くけど」
「俺らも行くぞ。うまくいけばこの町での宿代を払わなくてすむ」
 リナの言葉にクウは真顔で言う。
 そして、

「入れないってどういうことよ」

 大声で叫ぶリナに兵士は
「残念ですが、面会はできません」
 と、言って聞かない。
 しばらく、話し合いが続く。クウは行く途中に買った塩キャラメルポップコーンを黙って食べていた。
 超特大ポップコーンがカラになった頃
「もう良い」
 リナはそう言うとくるりと百八十度向きを変えるとどすどすと歩きながら町へと向かっていった。
 クウはカラの箱を兵士に渡した。
 兵士は迷惑そうな顔をしたがクウは無視していた。そして、上を見る。
 先ほどからにら感じている視線の方向を見るがたくさんの窓と行き交う人々の中で動きもせずこちらを見ている一人の青年がいた。
 年の頃は二十前後、金色の髪の毛。かなり離れた場所だったためそれしかわからなかった。
 クウはそのまま、リナとリナを追いかけているガウリィを追いかけていった。
 セイルーンは夜も賑やかだった。
 まぁ、結婚式が起きるというお祭り騒ぎだからかもしれないが……。
「進入するとは気が短いな」
 リナが進入すると言ったときクウはそう肩をすくめていった。
「やかましわね。アメリアはあたしに絶対の服従を誓ったのよ」
「いつ、誓ったんだよ」
 リナの言葉にガウリィは突っ込む。
「それに、セイルーンには恩を売っといたはずよ」
「厄介事に巻き込んだと言うべきだと思いますが………」
 リナの言葉に今度はマントが言う。
 セイルーンの第一回お家騒動。これはリナは原因ではない。
 第二回お家騒動では、魔族も交えた大きな物だったがリナが来たことでさらに状況が加熱したという見方もある。
 まぁ、リナが居なかったらさらに厄介なことになっていたかもしれないが……。
 続いて、結界の外への派遣船を沈没させた。これはリナが原因である。
 そして、タフォーラシアの事件。これは、むしろセイルーンは巻き込まれたという見方が強い。
「ケンカ売っているなら安値で買うわよ」
「そんな商売はしてません。拷問道具や毒薬なんかは売ってますけれど………。
 あ、そうそう。クウ。ラディック伯爵は金髪です」
「そうか……」
 マントの言葉にクウはそう言う。
 ラディック伯爵が金髪だろうと銀髪だろうとどうでも良いじゃないの。と、リナが言おうとしたときだった。
「誰だ!!」
 ガウリィが吠えてトビラをあけるとそこには黒尽くめの男が居た。
 男は瓶を放り投げる。
 瓶は床にたたきつけられると紫色の液体が飛び散り、気化してあたりに赤紫色の煙が立ちこめた。
 ――いけない――
 マントはこれが肺やのどを痛める毒薬だと判断した。すでに、リナ達は吸い込んでおり、むせかえっている。
 ひとたび気化した薬を吸えば、のどに焼けるような痛みを覚え、さらにしばらく吸っていると呼吸困難になる。
「レビ」
 毒薬の効かないレビにマントは声をかける
「なに、まだ居たのか」
 マントの声におどろいた声を上げる黒尽くめだがマントはかまっていられない。
「窓をぶっ壊してください」
 その声に応じて
「ルー」
 レビの蹴りが窓をたたき割る。マントはクウにリナをつかんで飛び降りる。レビはガウリィを引っ張って飛び降りる。
 飛び降りたレビは人間の姿になっていた。マントは自分の体を変化させ、ロング・ローブで体を隠している人間のように魅せる。
 実際には中身は無いのだが。
 リナ達を連れて裏街道を走るが、
「追いかけろ。やつらは、結婚式を妨害しようとするテロリストだ」
 テロリスト………?
 それは一体どういうことだ。
 良く確認すると、追っ手はセイルーン王家の紋章を持っていた。
 ヘンだとマントは思う。
 リナさん達はセイルーンないでの評判は、国家的な珍事を起こしかねない存在。だが、テロリストと呼ばれる事は無いはずだった。
 三人を連れて走るが、兵士までも追いかけてきている。
 クウという使用者が居なければ飛ぶこともできないマントはただ地面を浮かんで滑るように移動することしかできない。
 そこに、手が伸びてきてマントとレビ。そしてリナ達三人を捕まえた。

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34464白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 Fkou 2009/9/15 21:53:01
記事番号34353へのコメント

 リナが目を覚ますとそこは、小さな小屋のような場所だった。のどにかすかな痛みがあったが身体に異常はない。
 周りを見ると、丁度起きたらしいガウリィがのどをさすっている。そこに、部屋の扉が開くと
「よぉ。ひさしぶりだな」
 と、声がした。
「ポコタ!!」
「誰だ?」
 ずがしゃぁぁぁぁぁぁ
 現れたそれの名前を呼ぶリナは、ガウリィの思いっきり間の抜けた言葉を聞いて派手にベットから転げ落ちた。
 ポコタと呼ばれた彼も思いっきりずっこけている。
 それはまるで人形のような物体だった。ロップイヤーという兎を彷彿させる長い垂れ耳で、先が人間の手のような形をしている。
 リナの頭ぐらいの大きさのそれは、謎の小動物かぬいぐるみのような物体に見えるがその正体はタフォーラシアの王子。
 ポセル=オルバ=タフォーラシアである。ポコタとはあだ名であるがリナ達とはあだ名で呼び合う中である。
「………、あ………相変わらずだな……」
 と、言うポコタと説教をするリナ
 そしてなにやら淡いレモン色の液体を持ってきた青年が居た。
 茶色い髪の毛にダーク・ブルーの瞳の青年だ。
「?」
 リナは後ろの見たこともない青年を見て眉をひそめた。なにより、気になるのはマントを着ていると言うことだった。
「リナさん達も気づいたようですね。クウも気がついて食事をしていますよ。でも、食事の前にのどシロップを飲んでくださいね。
 ポセル殿、お手数かと思われますがマルチナ嬢にザングルス殿にレビとクウに教えてくれませんか」
「ああ、良いぜ」
 ポコタはそう言うとその青年を残して部屋を出た。
「あんた誰」
「わかりませんか。この着ている物を見ても」
 リナの言葉に青年は笑顔で聞いた。
「マントか?」
 ガウリィの答えに笑顔でうなずいたマントは
「わたしの人型代用ボディーです。リナさん達の世界で言うとコピーホムンクルスに近いですね。
 いろんな世界で人造人間が作られている技術などを利用しています。あくまでわたしが動きやすくする道具にしか過ぎず、自我はありませんが……。
 あ、そうそう。リナさん達を連れて逃げているとき彼らが助けてくれたんですよ。
 あとで、リナさん達からもお礼を言っといてください。
 あと、レビとわたしの正体は言ってません。そして、クウはやはりリナさんの弟子と言うことにしています」
「助けてもらったって言うのに、正体を言わないの」
「追っ手はセイルーンの手の物でした。
 彼らはセイルーンの援助で成り立っている王国の王族です。
 裏切る可能性は高いですから……」
 その言葉にリナは眉をひそめた。ポコタもマルチナもそしてザングルスもそういう奴らじゃないと言うことをリナは知っている。
 共に、死闘をくぐり抜けた仲間だ。そりゃ、ポコタはリナのことを凹むねと言うしマルチナは何かにつけてリナを敵視して、ザングルスはガウリィとの勝負にうっとしいほど執着している。
 だが、信頼できる。その彼らをこういわれリナは怒鳴ろうとした。
「あくまで、これは推測です。
 私は彼らの情報しか知りません。人柄というのはしりませんから
 彼らを悪く言ったような形にはなりますが………、わたしはそう言う判断しかできない存在なんです」
 と、マントがどこか寂しそうな風に言った。

 マントが持ってきたのどシロップを飲むとのどの痛みは消えた。
 マントに案内され部屋に行くと
「よほ」
 と、クウが口いっぱいに食べ物を放り込みながら返事らしき物をした。
 そして、
「おーほっほっほっほ。久しぶりね。リナ。
 ふっふっふ。ついに完成したゾアメルグスター様の呪いを受ける前に死のうとするなんて罰が当たるわよ」
 と、マルチナが言う。マルチナ………どっかのリナの自称ライバルと負けず劣らずの露出の高い服装のくるくるたてロールヘアーの女性。
 一応ゾアナ王国の女王だったりする。彼女の国は世界征服を企んでリナにすぺぺぺのぺと倒され壊滅したのだが最近復興を始めている。
 リナはふと、前王………つまりはマルチナの父親が世界征服を企んだのは、地位を向上していかにも嫁のもらい手に苦労しそうな娘………マルチナの結婚話ができあがるように考えたのではと考えたりしている。
 そして、
「てめぇ。ガウリィ!!
 俺との決着もついてないというのに死にかけるとはなにごとだ!!」
 と、ガウリィに吠えかかる。三角帽子をかぶった男。名をザングルスと言う。
 ガウリィをライバル視した剣士でたしかに、凄腕の剣士だったりする。
 どういう経緯で知り合ったかはわかるが何がどういう経緯でかはわからないがマルチナと結婚してゾアナ王国の王となった男だが、復興のために未だ傭兵家業を続けていたりする。
 この二人の組み合わせは『われなべにどじぶた』と言った所か………。
「………っぐ。
 え〜と、俺らは顔写真つきでセイルーンの結婚式を妨害しようとしている他国からのテロリストとなっている。
 フィリオネル王子も認めて居るぞ」
「やめてぇぇぇぇぇぇぇ」
 クウの言葉に、リナが耳を押さえてうずくまる。
「る〜。わかるよ。お友達に裏切られるのは哀しいもんね」
 とレビが言うと
「………いや、………。フィルさんを『おうぢ』だなんて呼んでほしくないだけ………」
『………』
 しばし周りにしらけた空気が支配した。

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34468Re:白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 Fフィーナ 2009/9/16 20:34:55
記事番号34464へのコメント


こんばんは。kouさん。
>「ポコタ!!」
>「誰だ?」
> ずがしゃぁぁぁぁぁぁ
> 現れたそれの名前を呼ぶリナは、ガウリィの思いっきり間の抜けた言葉を聞いて派手にベットから転げ落ちた。
> ポコタと呼ばれた彼も思いっきりずっこけている。
ナイスボケだ。
それとも本当に覚えていないのか。
> ポセル=オルバ=タフォーラシアである。ポコタとはあだ名であるがリナ達とはあだ名で呼び合う中である。
『ポセル=コルバ=タフォーラシア』だったような…
>「助けてもらったって言うのに、正体を言わないの」
>「追っ手はセイルーンの手の物でした。
> 彼らはセイルーンの援助で成り立っている王国の王族です。
> 裏切る可能性は高いですから……」
リナの視点から見ると、彼らとは敵として知り合った後、共にたたかったこともあるし、主観的にみてしまう部分もあるとおもいます。
マントの客観的な知識(情報)は、事実の断片からなるもので、そういう風にマントが感じるのは無理ないと思います。
> リナはふと、前王………つまりはマルチナの父親が世界征服を企んだのは、地位を向上していかにも嫁のもらい手に苦労しそうな娘………マルチナの結婚話ができあがるように考えたのではと考えたりしている。
マルチナのお父さんも苦労してたんだね。
>「る〜。わかるよ。お友達に裏切られるのは哀しいもんね」
レビのこのセリフ。なんとなくひっかかりました。
最近忙しくて、感想とかは出せるけど物語とか書く気力が低迷気味です。
話の構成をどう料理しようかとか、考えるのは楽しいですけど。
考えてたやつとどうつなげようとか、話の分岐点とか最後思い浮かべて書いていくのは根気がいります。
kouさんも多忙を極めているかと思いますが、秋になりましたので身体に気をつけてお過ごしください。

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34472Re:白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 Fkou 2009/9/17 19:36:18
記事番号34468へのコメント

>こんばんは。kouさん。
 こんばんわ。フィーナさん
>>「ポコタ!!」
>>「誰だ?」
>> ずがしゃぁぁぁぁぁぁ
>> 現れたそれの名前を呼ぶリナは、ガウリィの思いっきり間の抜けた言葉を聞いて派手にベットから転げ落ちた。
>> ポコタと呼ばれた彼も思いっきりずっこけている。
>ナイスボケだ。
>それとも本当に覚えていないのか。
 まぁ、ガウリィですからねぇ………。
>> ポセル=オルバ=タフォーラシアである。ポコタとはあだ名であるがリナ達とはあだ名で呼び合う中である。
>『ポセル=コルバ=タフォーラシア』だったような…
 えっ!! あぁ、しまたぁぁ。だって、みんなフルネームで言わないし………。
>>「助けてもらったって言うのに、正体を言わないの」
>>「追っ手はセイルーンの手の物でした。
>> 彼らはセイルーンの援助で成り立っている王国の王族です。
>> 裏切る可能性は高いですから……」
>リナの視点から見ると、彼らとは敵として知り合った後、共にたたかったこともあるし、主観的にみてしまう部分もあるとおもいます。
>マントの客観的な知識(情報)は、事実の断片からなるもので、そういう風にマントが感じるのは無理ないと思います。
 元々、マントは情報の固まりに的確な判断をできる自我を与えられた物ですから感情を交えた可能性を考えると言うのは性質的にできないんです。
>> リナはふと、前王………つまりはマルチナの父親が世界征服を企んだのは、地位を向上していかにも嫁のもらい手に苦労しそうな娘………マルチナの結婚話ができあがるように考えたのではと考えたりしている。
>マルチナのお父さんも苦労してたんだね。
 ちなみにkouは、妹にこの説を言ったら納得してくれました。
 ネクストでマジで号泣していたもんな。
>>「る〜。わかるよ。お友達に裏切られるのは哀しいもんね」
>レビのこのセリフ。なんとなくひっかかりました。
 レビはあえて言うなら無邪気の固まりですから………。
 多少会話したらみんな友達になるんです。クウ曰くレビの思考回路は単純なように見えて人間の理解の範疇を超えた部分にあると言ってます。
 ただ、超えすぎていて単純に見えるんですよね。
>kouさんも多忙を極めているかと思いますが、秋になりましたので身体に気をつけてお過ごしください。
 ありがとうございます。
 と、言うか夏ばてかなにかで腹調子を崩していて最近かけなかったんですよね。
 直った以上ばんばん書くつもりです。
 フィーナさんの方もお体にお気をつけてください。

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34473白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 Gkou 2009/9/17 21:01:15
記事番号34353へのコメント

k 秋ですね。運動の秋に食欲の秋そしてなにより、読書の秋
L ようやくすれば?
k いいかげんに、スレイヤーズせれくと発売しやがればっきゃやろぉ
L よくわかったからおちつけ
k でも、ポ○モンのゲームとソードワ○ルド2.0のゲームが楽しみなんですよね。
L あんたの九月は読書じゃなくてゲームの季節ね。
k それはともかくさて、どうぞ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「―――と、言う訳なのよ」
 と、リナはポコタ達に今までの事を説明した。
「まぁ、だいたいわかったけれど」
「これで、一つ説明ができるな」
 マルチナの言葉をポコタがとる。
「なにが?」
「いや………。このところ、近隣の国々でもセイルーンの様子がおかしいという意見が出ているんだ。
 異常な軍事力強化に………。魔道戦車について詳しく聞き始めているし………」
「下手すると、ジョコンダのおばちゃんの二の舞を踏む羽目になるかもしれないわよ」
「ああ。」
 リナの言葉にポコタはうなずく。
「とにかく、アメリアにフィルさんの様子を見たいわね。
 アメリアやフィルさんが脅迫されているとか考えられるからね」
 リナの言葉にザングルスは
「しかし、どうやって侵入するつもりだ。
 セイルーンの様子がおかしいし、警備も異常だぞ」
 と言う。
「まぁ、確かにそれが問題よね」
 リナも肩をすくめると
「それなら、良い方法があるぞ」
 と、クウが言った。


「いやだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。なんでだぁぁぁぁぁぁぁ」
 ガウリィが吠える。だが、そのガウリィはよく見ると様子が違う。
 流れる金色の長い髪にその顔立ちはガウリィに間違いないのだが………。
 気のせいか瞳は潤んでいるように見え、大きい。ぱっちり二重の瞳に、唇は心なしかつんととがってすら見える。
 頬にもやや赤みが刺さっているように見える。
 肩もなで肩になり身長というか身からだが二回りほど小柄になったように見える。
 そして、なによりも胸のふくらみははっきり言ってリナよりも大きなふくらみ
 身につけている服装も白いふりるのついた髪の毛を束ねるバンダナをして髪の毛をアップにしている。
 黒と白のおとなしめだがそれが着ている物の美しさを引き立てるエプロンドレス………。
 そう、ガウリィは女性の姿だった。
「それはこっちの台詞よ!!」
 と、リナが吠える。
 そのリナは栗毛色の髪の毛を後ろに一つに縛っている。目つきはドングリ眼と言われる大きな目が気のせいかきりりと細くなっているように見える。
 顔つきもりりしいという雰囲気になり肩もやや上がっており、一回りからだが大きくなったようになっている。
 胸はあまり変化がないように見えるが………わずかに、………本当にわずかにあった胸のふくらみが消えている。………ようするに、男になっていた。
 服装も、黒地に白のアクセントが聞いている執事服だったりする。
「なんで、ガウリィの方が胸が大きいのよ!!」
「って、そこかよ」
「うるさいわね。ポコタ!!
 あたしには重大な問題よ」
「元から胸が無いだけじゃないの」
「だな」
「どういう意味よ。マルチナ! ポコタ!」
「まぁ、おちついてねぇ。ルーだな。」
 と、暴れわめいている彼らを落ち着けさせているのは、クウでありレビである。
 緑色の髪の毛が一房混ざっているが基本的に白髪の女性。ショートヘアーのきりりとした知的美人といった雰囲気か………。
 ちなみに、リナより胸はあった。
「どうですか。この性転換薬は?
 ちゃんと中和剤がありますからご安心ください。」
「なにを混ぜてこんな物を作ったのよ」
 と、リナが怒鳴るがその声も何時ものきゃぴきゃぴした女声ではなく、やや高めだが男の声だった。
「うぅ〜。進入のために変装をするのはわかるけどよぉ〜。女になるのはいやだぁぁぁ」
 と言うガウリィの声もハスキーだが女性の声だった。
「まぁまぁ。気にするなだよ」
 と、クウレビ略してレクはレビのような笑顔で言った。
 身につけるマントは茶色いリボンにと姿を変えた。
 そして、
「さぁ行くぞ。
 リナにガウリィ!
 もとい………リタさんにリィさん」
 と、言って彼らは正々堂々セイルーンへと向かったのだった。

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34481白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 Hkou 2009/9/19 21:56:00
記事番号34353へのコメント

k さて、始まりました。九月のシルバーウィークv
  大阪への旅行が決まってうれしいkouです。
L また、体験学習?
k いえ、純粋な家族旅行ですよ。
L あら、おめでとう。
k とまぁ、関係ない話はそれとして
L 第九話をお楽しみください
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 ボディーチェックを何度も受けてようやっと城の中へと入る。今回は純粋に進入のため武器は持っていない。
 ガウリィもザングルスも剣を持っていない。
 リナとガウリィはボディー・チェックの際に本当に完全に性別が反転していると言うことを実感して、気のせいか足取りが重い。
 どれだけ歩いただろうか、高い場所にある一部屋。
 そこに、アメリアはいた。

 正直な話、リナは最初彼女がアメリアだとわからなかった。
 リナが最後にあったときの生き生きと生命力あふれ燃え上がる正義感で悪どころか近くにいる一般市民まで燃やし尽くしかねない元気娘。
 一度思い込んだら何処までも突っ走る正義と言う線路を走る暴走列車と言うのがアメリアの印象だ。
 だが、今目の前にいるアメリアは違った。

 最後にあってかなりの年月がたってためか多少大人びて見える。リナは気のせいか昔知り合った、ある魔道士を彷彿する美人だと感じた。
 だが、その瞳には生き生きとした光もなくまるで漆黒のガラス玉をはめ込んだような瞳。
 心なしかやせたように見え、アメリアそっくりの人形というのがリナの印象だった。
 アメリアはこちらをみて丁寧なお辞儀をして、言った。
「はじめまして」
 と、………。

 無論、現在リナとガウリィはリタにリィと、名乗っている。
 だが、今回の客はリナ達ではなくマルチナ達でアメリアは面識がある。
 友人と言っても過言ではない間柄だ。
 そのはずだ。
 リナ達の脳内ではマルチナ達を見て
「お久しぶりです!! マルチナさん。ポコタさん。ザングルスさん」
 と、空元気なりなんなりして挨拶をするアメリアを想像していた。
 その最低限の想像すらも打ち砕いた光景だった。
「このたびは、来ていただきありがとうございます。貴国とは、これからもよりよいおつきあいをお願いします」
 型どおりの王族の来客の挨拶。
 言いようのない不安感と居心地の悪さを感じた。
 そんな中で、クウはアメリアをゆっくりと観察していた。
 豪華なドレスに豪華なアクセサリー。どれも超がつくほどの一級品だ。とはいえ、このドレスもアクセサリーも、アメリアという少女のためではなくセイルーンのお姫様のためのオーダーメイドだろうとクウは見当をつけて居た。
 そんな中、異色を放っていたのは足首についているアンクレットだった。
 アンクレットとは足につける腕輪のような物と考えてくれると良い。
 白銀の金細工で、中心に漆黒の石がついている。それは、すべてが統一された作り物めいたドレスとアクセサリーの統一感を崩していてよく見ると目立っていた。
 そこに、
「初めまして。ラディックと申します」
 と、金髪の青年が現れた。金色の整った髪型に上品そうな顔立ちの青年。
 だが、金持ち貴族にありがちな他者を見下した感じがした。
「はじめまして」
 と、マルチナも返す。
 ちなみに、言い忘れていたがマルチナにザングルスも上品な服を着ている。
 こうしてみると、なるほど王族にも見えなくもない。
 (ちなみに、リナはこの服装をみてしこたま指さして笑ったりもしたが………。)
 しばしの談笑をした後の帰り道だった。そこに、
 ――侵入者だ〜
 と、言う声が聞こえたのは、
 リタとリィにレク達はびくりと肩をふるわせた。
 だが、リタ達では無かった。
 リタ達は城を出た。レクはレビとクウに別れ普段の形に戻ったマントとなり、
「少し、様子を見てくる。先に帰ってくれ。
 下手に俺たちが侵入していたのを気づかれると俺らの隠れ家がばれる」
 と、クウが言った。
 実のところ、ばれたら隠れ家がばれるという問題もあるが隠れ家は新しく見つけることは簡単だったりする。
 だが、今回の作戦が失敗した場合、マルチナやポコタの国に迷惑がかかるという理由もあったりする。
 そして、クウはマントで空を飛んだ。
 リナ達は後ろ髪を引かれる思いだったが、隠れ家へと戻っていったのだった。

 セイルーンの侵入者は白い男だった。
 ゼルガディスだった。

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34483Re:白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 Hフィーナ 2009/9/19 23:32:57
記事番号34481へのコメント


どうもkouさん。こんばんは。
> リナとガウリィはボディー・チェックの際に本当に完全に性別が反転していると言うことを実感して、気のせいか足取りが重い。
性別が反転しているということは…着替えのときに色々見えちゃったとか?
> リナが最後にあったときの生き生きと生命力あふれ燃え上がる正義感で悪どころか近くにいる一般市民まで燃やし尽くしかねない元気娘。
> 一度思い込んだら何処までも突っ走る正義と言う線路を走る暴走列車と言うのがアメリアの印象だ。
酷いいわれようですね。
的確にあらわしてはいますが。
> だが、今目の前にいるアメリアは違った。
> 最後にあってかなりの年月がたってためか多少大人びて見える。リナは気のせいか昔知り合った、ある魔道士を彷彿する美人だと感じた。
そのある魔道士さんとアメリアは赤の他人というわけでは…
> 心なしかやせたように見え、アメリアそっくりの人形というのがリナの印象だった。
操られているのか。それとも。
> そこに、
>「初めまして。ラディックと申します」
> と、金髪の青年が現れた。金色の整った髪型に上品そうな顔立ちの青年。
> だが、金持ち貴族にありがちな他者を見下した感じがした。
噂の黒い婚約者殿か。
操られている説がこの場合高いような。
> セイルーンの侵入者は白い男だった。
> ゼルガディスだった。
とうとう現れたゼルガディス。
無事にとらわれのお姫様(?)を救い出せるのか。
それとも、影が薄いままへたれ街道つきすすみ、いいとこなしで終わってしまうのか。(さすがにそれは)

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34486Re:白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 Hkou 2009/9/20 08:05:55
記事番号34483へのコメント


>どうもkouさん。こんばんは。
 こちらこそ、どうも。フィーナさん
>> リナとガウリィはボディー・チェックの際に本当に完全に性別が反転していると言うことを実感して、気のせいか足取りが重い。
>性別が反転しているということは…着替えのときに色々見えちゃったとか?
 目をかたーくつぶっていましたから………。
 ちなみに、レクはレビの意識を強めてクウの意識をもうろうとさせてました。
 まぁ、レクになると言うのは実はわりとなれているのでクウは兵器でしたが………。
 不老の力で下手するとゼロス以上の年を生きているので………。
 クウ曰く、女には興味ないとのことです。※男にも興味はないそうです。
>> リナが最後にあったときの生き生きと生命力あふれ燃え上がる正義感で悪どころか近くにいる一般市民まで燃やし尽くしかねない元気娘。
>> 一度思い込んだら何処までも突っ走る正義と言う線路を走る暴走列車と言うのがアメリアの印象だ。
>酷いいわれようですね。
 どうも、kouは説明が辛口らしいんです。(苦笑)
>的確にあらわしてはいますが。
 たまぁに、線路は脱線しているという気もしますけれどね。
>> だが、今目の前にいるアメリアは違った。
>> 最後にあってかなりの年月がたってためか多少大人びて見える。リナは気のせいか昔知り合った、ある魔道士を彷彿する美人だと感じた。
>そのある魔道士さんとアメリアは赤の他人というわけでは…
 リナは知らないからねぇ。まぁ、フィルさんに似ていないというのは幸運だな。アメリアが結婚して子供が生まれたら隔世遺伝でフィルさんに外見が似ること無いことを願おうと思ってます。
>> 心なしかやせたように見え、アメリアそっくりの人形というのがリナの印象だった。
>操られているのか。それとも。
 それは、ふっふっふ。
>> セイルーンの侵入者は白い男だった。
>> ゼルガディスだった。
>とうとう現れたゼルガディス。
>無事にとらわれのお姫様(?)を救い出せるのか。
>それとも、影が薄いままへたれ街道つきすすみ、いいとこなしで終わってしまうのか。(さすがにそれは)
 いえ、さすがにそうはしません。ご安心を、
 この後、さらに登場人物が増えるんだよなぁ。人物と書きながらも人じゃ無いんだけれど………。
 どうも、レスありがとうございます。kouでした。

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34487白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 Ikou 2009/9/20 13:28:48
記事番号34353へのコメント

L さて、ゼルガディスの登場です。今回は、ゼルアメと言っておきながらゼルもアメリアもなかなか出てこないのはkouが悪いのよね。
k ………
L まったく。そういや、登場人物がさらに増えると聞いたけどちゃんとかけるの?
k ………
L ………ちょっと、なんとか言いなさいよ。
k 今日、ドラゴンマガジンを買った。
L ふんふん。
k スレイヤーズせれくと………まだ
L あ〜、まだせれくと4が発売されないと
k いい加減にうれぇぇえぇ。
L まぁ、とにかく本編どうぞ!!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「なぁ、マント。ありゃなんだ」
 クウの言葉にマントは
「合成獣………キメラですね。おそらく、ブロウデーモンの魔力容量にロック・ゴーレムの腕力と丈夫さ。そして、人間の知能と技術を掛け合わせる。
 基本的な合成技術ではなくかなり制作者オリジナルの技法が使われているようですね。
 前にも言いましたが、間違いなくゼルガディスさんですね」
「………」
「クウ。覚えていますか?」
「………あ〜、そういやそんな名前聞いたな」
「クウ〜。ちゃんと覚えとかないといけないよ」
「え〜と、そうだ。レディギガズだ」
『ゼルガディス』
「言いにくい名前なんだろ」
「たしかに、そうですけれど………。レディギガズの方が言いにくいと思いますが………」
 と、言う会話をしながらクウ達は上空から双眼鏡で眺めながらゼルガディスを見る。
 呪文を目くらましに使い空を浮かびながら警備をかいくぐる。
「お、明かりの呪文をああいう風に使うか。なかなか、だな。
 旨く逃げれると思うか?レビ、マント
 俺は、衛兵では捕まえられないに今日の夕飯を一品かける」
「賭をしている場合ではないですよ」
 やがて、アメリアのいる部屋へと着地するゼルガディス。
 そして、爆発音が響いた。
 爆発音によって吹き飛ばされるゼルガディス。そこに、ラディック伯爵の呪文が続けざまに当たる。
「マント。助けるぞ」
「おや、ボランティア精神ですか」
「いんや。見捨てたらリナ達に殺されそうだ」
「る〜。リナちゃん達の友達だもんね」
 クウは天から飛行して行く。

 なんとか、飛行呪文を制御して城の外へと着地するが出血は止まらない。
 レゾによって改造されたキメラの体ではなければとっくの昔に死んでいただろう。
 魔力によって強化されていた弓矢を抜く。
 ただの衛兵にこんな武器まで持たせているとは………。
 と、ゼルガディスは痛みでもうろうとする中で思う。
 しかし、忌まわしい体だがこの体のおかげで幾度となく助かっているとはな………。
 と、ゼルガディスは皮肉げに笑う。
 そこに、
「………お前は、」
 と、声をかけられゼルガディスは振り向いた。
 一人は、中年男性。皮鎧を着込んでいる。
「たしか………ミルガズィアだったか」
 と、ゼルガディスは話しかけてその男にそう言った。
 ミルガズィア。魔法で人間の姿に化けているがその正体はゴールデン・ドラゴンである。
「久しいな。しかし、どうしたんだ」
 と、聞く後ろには、長く伸ばした金色の髪に突き出たとがった耳。エルフ族の女性で変わった鎧を着込んでいる。
「関係は………ない」
 と、ゼルガディスは言うがその足取りはおぼつかない。
「あ〜。無茶しない方が良いと思うけれどな」
 と、クウが話しかけたのはその時だった。
 ゼルガディスは剣を握りしめ、にらみつけながら言う
「誰だ」
「あんたとは、初対面の人間だよ。そちらの、エルフのねーちゃんに竜のおっちゃんともな。
 まぁ、知り合いの知り合いという関係だし、人では多いほうが今回は助かるから言うが、ちょっと手を貸さないか。
 ついでに、言っとくけれどその弓矢には毒が塗ってあるぞ」
 灰色の瞳になんの感情を浮かべずに言うクウ。
「貴様、何者だ」
 ミルガズィアの言葉にクウは
「………リナ=インバースの弟子………。とでも、名乗っている」
 と、答えた。
 そこに、
――こっちに落ちたぞ―
 と、声が響いた。
「ったく、これだけの大人数だろ飛ぶのは無理だな。しゃーね」
 と、クウは自分の長い髪の毛を切る。そしてレビが大きな鏡となるとクウ達を映し出す。
 髪の毛が光り出して鏡から姿が浮き上がり、もう一人の彼らが現れる。
「んじゃ、なるだけ目立って逃げてくれ」
 と、鏡から抜け出た虚像にクウはタンタンと言うとマントからお香のような物を取り出す。
 それからわき出る光る粒子のまじった煙。
 駆け出す虚像を追いかける衛兵だが、けして濃いとは言えない煙の中にいるクウ達には気づかない。
「直接精神に働きかけ煙の中にいる物を認知できないようにする………。
 貴様、何者だ」
「トレジャーハンター・クウだ」
 ミルガズィアの言葉にクウはそう答えただけだった。

「拾った」
「犬猫見たくいうんじゃない」
 ゼルガディスにミルガズィアそしてエルフの女性メフィスを指さして帰ってきてそう言ったクウにリナはスリッパではたく。
 まるで、学校の帰り道で野良猫か野良犬を見つけて連れて帰ってきた子供のような台詞にリナはあきれる。
 ちっこい頃、ねーちゃんがわりと拾ったと言って犬猫を連れて来ていたなぁと、関係のないことを思い出し
 ついでに、今現在も姉の実家でペットをやっているだろうスポットを思い出して笑おうとするが
「あ、それから言いにくい名前の奴、毒を喰らっているから解毒薬作るまでベットで絶対安静な」
「それを早く言えー」
 と、リナの跳び蹴りが炸裂した。

 クウがマントと共に作った解毒薬を飲ませてゼルガディスの意識が回復してリナはこれまでのことを話す。
「なるほど、それならあの少年のもっている力も理解できる
 異世界の技術か………」
「正確には、異空間の技術と言うべき何ですけどね」
 と、マントが言う。なにやら、黒い革製の手袋を縫っている。
「で、問題はアメリアね」
「ああ、彼女操られていますよ」
 リナの言葉にまるで、今日の天気を答えるかのような軽いのりでマントがそう言った。

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34509白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 Kkou 2009/9/23 09:04:42
記事番号34353へのコメント

k 昨日、大阪旅行から帰宅したkouです。
L で、観光はどうだった?
k ん〜。ご飯が美味しかった。やっぱたこ焼きも美味しかったし
L 聞いたあたしが馬鹿だったわ。
k ?
L ばかなkouは、おいといてさて漆黒の影ある結婚式 Kどうぞ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 沈黙はしばらくの間のことだった。
『ぬわにぃぃぃぃぃぃぃ』
 沈黙を打ち破ったのは、クウ達以外の声だった。
「ですから、アメリア嬢………と、言うか城の重臣達の大半は、操られていますね。
 まぁ、中には操られていない人達も居ましたけれど………お金とかで解決できそうな欲の皮がとくに突っ張った方々でしたし………」
 と、世間話をするようなマントの声に
「貴様は、それに気づいていてなぜ何もしなかった」
 と、ゼルがまだふらついている体でクウを締め上げる。
「俺は、言ってねえよ」
 と、締め上げられながらクウは迷惑そうに言う。
「ついでに言っとくと、今回は調査だけだ。
 あの時、どうのこうのできるわけ無いだろ。文字通り、あそこはもはやラディック伯爵の家となっている。
 あそこで、どんぱちやってどうにかなるとは思えないしな。
 それに、城にいる重臣や兵士がみんな心から城や国のために働く愛国精神あふれる奴らばっかだと思っているのか。
 今日日、この聖都市とか言われているこの国だって国があれば人がいる。
 人の中には、自分さえ良ければそれで良いという人間なんて、掃いて捨てるほどいるぜ」
 と、クウは言う。
 そして、ゼルから体を引き離すと服を整える。
「まぁ、クウの言う通りね」
 と、リナは肩をすくめて言った。
「問題はどうやって操っているかね」
 と、言うリナの言葉にマントは
「それは、あのアンクレットを媒介にして居るみたいですね」
「アンクレットってアメリアの足についていたあれか」
「はい」
 ポコタの疑問にマントは答える。
「アンクレットから微弱ですが力が見えました。……たぶん、操る術を確かにするための物でしょう。
 城にいたときに大半の人達がアンクレットをしていたのを見ましたし……」
「と、言うことはアンクレットを破壊すればみんな正気に戻るのか」
 と、ガウリィが言う。
「おお、ガウリィ。まともな事言えるじゃないの」
「そうすれば、あとはラディック伯爵の悪事を暴いてしまえば良いだけだけだしな」
 と、リナとゼルが喜ぶが、
「水を差すようで申し訳ありませんが、……。
 アンクレットを破壊したとしても操られることは無くなりますが………、正気に戻るとは言えませんよ」
 と、マントが言った。
「そーだねー」
 と、レビもうなずく。
「どういうことですの」
 と、メフィが聞くと
「あの力だけなら操るのは強い拒絶があれば多少は正気で居られます。
 おそらく、宝珠の力でしょうね。
 城の人達の精神はかなり疲労させられています。
 まぁ、回復は不可能とはなんとか言えませんけれど………。
 ですが、アメリア嬢の精神はほとんど崩壊していますね。
 アンクレットを破壊したところで、それはただの廃人ですね」
 と、マントは淡々と冷淡にすら聞こえるほど冷たい声で言った。

 セイルーンの城
 その一部屋でラディック伯爵は、かなり高級なワインを飲んでいた。
 とはいえ、価値があるから高いワインというわけではなく、高いから価値があるような本当のワイン好きならあまり飲まないようなワインだったが……。
「まったく。ここまで、計画通りに事が進んでいたのに、………。
 第三の塔に侵入者が出たときから、へんな狂いが生まれているな。
 まぁ、良い。いざとなったら『あれ』を発動させれば良いだけだからな」
 と、ワインを飲む。
 そのそばにはなんの感情も抱かずにただ椅子に座っているアメリアが居た。
「本当なら、グレイシアでも良かったんだけどな。
 まぁ、フィリオネルでも使ってどっかに嫁でもやるか。
 リナ=インバースが表れたときには肝を冷やしたが、もはやこの国はわたしの物だ。
 まだ、捕まっていないがなに『あれ』は、たとえ魔王でも魔族でも止められないのだからな」
 と、笑みを浮かべながらラディック伯爵は言う。
 そして、彼の笑い声が城の一角に響き渡ったのだった。

「……治す事は………できないのか」
 ゼルガディスの声はひどくかすれていた。
「それは、無理だろう」
 と、答えたのはクウではなくミルガズィアさんだった。
「我々、竜族やエルフ族の技術や魔力を持ってしても、精神………心が完全に破壊されてしまったのを元通りにする事はできん」
「異世界………異世界の技術はどうだ」
 と、ゼルガディスはクウに詰め寄る。
 クウは感情をめったに出さない灰色の瞳を向けて、
「………心は、どんな世界でも完全に理解できる物じゃないな。
 すくなくとも、剣やこぶしなんかの力で癒せる物じゃないな」

 沈黙が痛いほどこの場を支配した。
「ま、奇跡でも起きない限り不可能というやつだな」
 と、クウは言った。

 ゆらりと、ゼルガディスが立ち上がるとトビラをあける。
「る〜。どこいくの」
 と、レビが聞くと
「世話になったな」
「………何処行く気だ」
 ガウリィの言葉にゼルガディスは、
「悪いが、俺は俺なりのやり方をやらせてもらう」
 そして、クウを目で指すと
「それに、………正直に言わせてもらうと、そこの奴と組む気にはなれん」
 そう言うとトビラをしめる。
「………ま、気持ちはわかるわね」
 と、リナが言う。その目はクウを非難するように見つめていた。
「なんだよ」
 と、どこから持ってきたのか焼き魚をかじりながらクウが聞く。
「どうしようもない状況というのは、わかったけれど、………。
 なにが、『奇跡でも起きない限り不可能』よ。
 この状況で、神にでも祈れっていうの」
「俺は無神論者だ」
「なお、悪いだろ!」
 クウの言葉にポコタが突っ込む。
「たしかに、あの男が別れたのも理解できるな」
「ですね」
 と、ミルガズィアにメフィがうなずく。
 クウはため息をつくと
「おまえら、神様が奇跡と起こすと思っているのか。
 俺は、奇跡を起こすのは神でも魔王でも悪魔でもついでに、魔族でもないと思っている」
「なら、起こすのは何だとでもいうんだ」
 と、ガウリィの声にクウは不敵な笑みを浮かべて言った。
「奇跡を起こすのは自由な奴らだよ。
 たとえば、神にも魔にもぞくさないもっとも自由な人間とかな」
 と、言った。そして、
「それに、俺は剣やこぶしで何とかはできないと言っただけだぜ。
 レビとマントがいるトレジャーハンター・クウに不可能は無い。
 実際に、―――――」
 と、クウが言った言葉を聞いてリナはこういった。
「あんたって、あいつに似ているわ」
「あいつって?」
 レビの質問にリナはこう答えた。
「あの、ゴキブリ魔族よ」
 と、

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34511Re:白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 Kフィーナ 2009/9/23 14:31:44
記事番号34509へのコメント


>k 昨日、大阪旅行から帰宅したkouです。
こんにちはkouさん。
大阪旅行はいかがでしたか?
>「あの力だけなら操るのは強い拒絶があれば多少は正気で居られます。
> おそらく、宝珠の力でしょうね。
> 城の人達の精神はかなり疲労させられています。
> まぁ、回復は不可能とはなんとか言えませんけれど………。
> ですが、アメリア嬢の精神はほとんど崩壊していますね。
> アンクレットを破壊したところで、それはただの廃人ですね」
> と、マントは淡々と冷淡にすら聞こえるほど冷たい声で言った。
どうしましょう。こちらと微妙にかぶっているよーな…
>「まったく。ここまで、計画通りに事が進んでいたのに、………。
> 第三の塔に侵入者が出たときから、へんな狂いが生まれているな。
> まぁ、良い。いざとなったら『あれ』を発動させれば良いだけだからな」
それがラディック伯爵の奥の手ですか。
> そのそばにはなんの感情も抱かずにただ椅子に座っているアメリアが居た。
アメリアの精神は、崩壊寸前だとマントはいっていましたが…いたましいことです。
>「奇跡を起こすのは自由な奴らだよ。
> たとえば、神にも魔にもぞくさないもっとも自由な人間とかな」
私も神は奇跡は起こさないと思っています。
一応仏教には入っていますが。妄信的に祈るだけでは、どうにもならないことも分かっているので。
>「あんたって、あいつに似ているわ」
>「あいつって?」
> レビの質問にリナはこう答えた。
>「あの、ゴキブリ魔族よ」
ゴキブリ魔族さ〜ん。
聞こえていますか。リナさんがあなたを褒めて(笑)いますよー。

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34514Re:白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 Kkou 2009/9/23 19:51:05
記事番号34511へのコメント

>>k 昨日、大阪旅行から帰宅したkouです。
>こんにちはkouさん。
>大阪旅行はいかがでしたか?
 有名なレジャー施設に行ったのですが期待はずれでしたね
>> アンクレットを破壊したところで、それはただの廃人ですね」
>> と、マントは淡々と冷淡にすら聞こえるほど冷たい声で言った。
>どうしましょう。こちらと微妙にかぶっているよーな…
 あ、………本当だ。でも、こっちは魔族が混じっていませんし………。
 あくまで、疲労と破壊ですから………。
>>「まったく。ここまで、計画通りに事が進んでいたのに、………。
>> 第三の塔に侵入者が出たときから、へんな狂いが生まれているな。
>> まぁ、良い。いざとなったら『あれ』を発動させれば良いだけだからな」
>それがラディック伯爵の奥の手ですか。
 奥の手です。かなりえぎついものです。
 ラディック伯爵は、前回の話のラスボスとは違ってかなりあくどい人のつもりです。
>>「奇跡を起こすのは自由な奴らだよ。
>> たとえば、神にも魔にもぞくさないもっとも自由な人間とかな」
>私も神は奇跡は起こさないと思っています。
>一応仏教には入っていますが。妄信的に祈るだけでは、どうにもならないことも分かっているので。
 と、言うかリナ達の世界の神様なんぞ所詮L様の奴隷だと思ってたり………。(罰当たりそうな台詞)
>>「あんたって、あいつに似ているわ」
>>「あいつって?」
>> レビの質問にリナはこう答えた。
>>「あの、ゴキブリ魔族よ」
>ゴキブリ魔族さ〜ん。
>聞こえていますか。リナさんがあなたを褒めて(笑)いますよー。
 その頃、その当のゴキブリ魔族とは言うと、実はくしゃみする余裕もないぐらいヤバイ状況と言う設定です。
 詳しくは、漆黒の影ある結婚式の次の話でわかる予定です。
 以上、kouでした。

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34515白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 Kkou 2009/9/23 21:01:24
記事番号34353へのコメント

k 前回はKじゃなくてJだった。
L あほ
k う〜。気にしないでください。
L まぁ、良いけれど………。
k それでは、
k どうぞ!!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「つーわけでして、手を貸してください」
「ください」
 クウとレビそしてマントはとある場所にいた。
 クウ達はいろんな世界を旅して回っている。
 その際に必要と感じて道具をかったりクウが趣味でかったりレビが気に入って持ち帰ったりして荷物は雪だるま式と言っても良いほど増えていた。
 そのために、マントの中にある特殊な空間………もはや小さな世界と言っても良いほどの広がりを見せていたそこで、荷物に食料に薬の材料となる薬草などを保管していた。
 もはや、クウ達の家となっている世界でクウとレビは彼女にそう頼んだ。
 いろいろあってこの世界を旅している間、手を貸すという彼女に………。
 ふだん、この空間にいるのは彼女の存在があまりにも異質だからだ。
「………レビ様にまで頼まれると断れないから良いけれど……」
 と、彼女はめんどくさそうに言った。
 もしも、レビが彼女のことを誰だと聞かれたらこう答えるだろう。
 ルーちゃんだよ。と、………。
 無論、なんの説明にもなっていないのだが………。
 ちなみに、マントに説明させればおそらく三十五回はそこで年越しをしてしまうだろう。
 そしてクウは、彼女のことを金髪の傲慢な女王様みたいなやつと答えるだろう。
「……まったく。めんどくさいわね」
 と、彼女は言うとその姿はかき消えかわりに金色の宝玉が表れる。
「感謝しますよ」
 と、やや棒読み口調の丁寧語でクウは言った。

 お祭り騒ぎのセイルーン。
 とくに、式の当日に挙式のあげられる教会の前は賑やかだった。
 色とりどりの花々が咲き誇り、赤い絨毯が敷かれて豪華な飾りがされている。
 とはいえ、やや成金趣味と言った雰囲気が出ていたりしたが………。
 観光客がそのできあがっている光景をみていて、中には白髪の老婆が赤毛の小さな男の子が走り回る姿をにこにこと眺めていたりする。
 そんな光景を、親の敵でも見るかのような目で見ている男が居た。
 ゼルガディスである。
 挙式まであと三日という日になった。
 壁には指名手配、生死問わずと言う言葉と一緒にリナにガウリィさらにクウそして、ゼルガディスの顔写真が載っていて、隅の方にミルガズィアにメフィまで載っていた。
 ただでさえ、目立つ風貌をしているゼルガディスはおもしろくなかった。
 さらに、言うなら挙式そのものも気に入らないのだが………。
 ラディック伯爵がほしいのはアメリアではなくセイルーンの姫だ。
 アメリアと言う少女ではない。
 そのことが、いっそう胸の中にある怒りをかき乱した。
「………いざと………なったら………」
 と、ゼルガディスがつぶやくと
「いざとなったら………、どうするんだ」
 と、いつの間に表れたのかクウが言った。
 めずらしく、マントもレビも連れていないラフな服装で指名手配対策なのだろう眼鏡をかけている。
「………貴様には関係ない」
「おんや。嫌われたね」
 と、良いながらクウはすっと近づくぞ顔をさらに近づけて言う。
「念のために言っとくけれどよ。
 まさか、あの姫さんのためにラディック伯爵を差し違えても………。
 なんて、三流シナリオを考えているんじゃないんだろうな」
 と、にやりと不敵に笑う。
 カッと血が上ったゼルガディスはクウがこっそりと金色の宝珠を入れた事に気がつかなかった。
 ばっん
 と、壁に手を打ち付ける。
「………貴様には関係ない」
 それだけ言うと、町中に去っていった。
 その光景を見送りながらクウは、
「………ま、死に神の一撃には気をつけろよ」
 と、言ったのだった。

「で、集まったの」
 と、式までのこり二日の日にリナはクウに言った。
「………ずいぶん機嫌悪そうだな」
 と、マントを着込んでいるクウが言った。
 だが、そのマントはクウの年よりもあどけなく見せている小柄な体格と言うよりも、成長が遅い体をさらに小さく見せているぐらい大きくなっている。
 さらに、マントからは赤青黄色と三原色の糸が伸びておりうねうねとうめいている。
「あたりまえよ。あたしは主役よ。
 なのに、今回あたしが出るのが遅いのよ」
「文句なら、kouにいえ」
 そう言うとクウはごそりと、分厚い本三冊分の書類を差し出す。
「マントの力をフルに使えば、この程度簡単さ」
 と、クウは言うが目の下にクマができている。
 リナは、そんなクウには目もくれず書類を一別する。
「ま、たしかにこれだけあれば大丈夫ね。
 でも、あんた大丈夫」
「これからさらに情報を集めるさ。あいつの生まれてからこれからまでのすべての醜聞と悪事をえんま帳よろしく書き留めてみせるさ。
 なぁ、マント」
「おまかせください。情報収集に関してはわたしは向かうところ敵なしです」
 と、クウの口からはクウとマントの言葉が同時に出たのだった。

 さらに、その翌日だった。
 クウは一部屋の半分が埋め尽くされるほどの書類を書き上げて寝ていた。
 その横には『我を起こす物あらゆる希望を捨てろ』と、書き殴ったような字で書かれていた。
 その別の部屋ではリナ達がこれまたくったくったになっていた。
「あんのやろう。ラディック伯爵の本宅に忍び込めと簡単に言ってくれたけれどよ………」
 と、ザングルスがうめく
「ありゃ、なんだ。あんの化け物が」
 と、ポコタが怒鳴ると
「たぶん……キメラね」
 と、リナが言う
「……ま、とにかくやるだけやったと言う奴だな」
 と、ガウリィが言いそして、全員が倒れこむ。
「そーいや、ミルガズィアさんに、メフィなんでセイルーンにいるのよ」
 と、リナが今更な疑問を唱えた。
「いえ、デーモン大量発生事件も完全と言っても良いほど平穏になりました。
 そろそろ、故郷に帰ろうかと思っていたやさきに、あの方に再会したんですの」
「あの方?」
 と、リナ達の戦利品を調べていたマントが聞く。
 レビはみんなにお手製のたこ焼きを配っている。
 本来なら、オレンジとパイナップルにアップルと使ったジュースを配るつもりだったのだが、切り傷をつくってできたのがなぜかたこ焼きだったのだ。
 ちなみに、材料はとてもジュースの材料ではなくさらにたこ焼きの材料でもなかった。
 それを知らないリナ達ははふはふと、たこ焼きを食べる。
「ええ、立派な方ですわ。リナさん達もぜひ見習うべきですよ」
 と、メフィは言う。
「うん。わかった」
 と、馬鹿正直にレビはうなずく。
「いやそのメフィの尊敬する女魔道士のことは、おいといてほしいんだけど………」
 と、リナが言うとメフィは
「いえ、その方に再会したときあの方は、
『おぉ〜ほっほっほっほ。奇遇ね。メフィ。
 ところで、セイルーンに行きたくないかしら。よかったら、案内させてあげても良いわよ』
 と、おっしゃったので光栄にも案内させてもらったんですの」
「………そりゃ、案内してあげたんじゃないのか」
 ポコタの声はメフィには聞こえなかったようだ。
「そして、あの方はまたどこかに行ってしまったようですわ」
 と、うっとりと言うメフィにリナはこめかみをひくつかせていた。
 丁度その頃………。
 ゼルガディスは裏路地で突っ立っていた。
 ゼルガディスの目の前には、一匹の野良犬。赤茶色の毛並みの犬でやせ細って、牙が生えていてよだれが出ている。
 ぐるぐると、警戒するようににらんでいる。
 その目線の先にあるのは、腐りかけの肉。
 さらにその先には、一人の女だった。
 自分でも、あやしい風貌だと自覚しているゼルガディスだがそのゼルガディスから見てもその女は異様だった。
 漆黒の長い髪の毛に知的美人と言ってもいいだろう顔立ち。
 あのとき、あったアメリアをどこか彷彿させる。
 リナとは対照的に出るところは出ていて引っ込むところは引っ込んでいる男の理想の体格と言った所か………。
 ただし、全身派手とな服を着ているが………。
 漆黒の黒一色だが無意味に露出の高い服。
 トゲつきショルダーガードという魔道を使う上では邪魔にしかならない物を身につけてさらに、どくろのネックレスをしている。
 その女は、野良犬と腐った肉を取り合っていた。
「………おい」
 ゼルガディスが話しかけると女は気をとられたらしく振り向いた。
 その隙に野良犬は腐った肉を加えると脱兎のごとく逃げ出した。
「ああっ」
 と、女が吠えた。 

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34517Re:白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 K水野 2009/9/23 21:58:32
記事番号34515へのコメント

>「つーわけでして、手を貸してください」
>「ください」
> クウとレビそしてマントはとある場所にいた。
> クウ達はいろんな世界を旅して回っている。

異空間とか色々なんでしょうかね?

> その際に必要と感じて道具をかったりクウが趣味でかったりレビが気に入って持ち帰ったりして荷物は雪だるま式と言っても良いほど増えていた。

雪だるまと言うよりピラミッド?

> そのために、マントの中にある特殊な空間………もはや小さな世界と言っても良いほどの広がりを見せていたそこで、荷物に食料に薬の材料となる薬草などを保管していた。

色んな物を保管していたんですね

> もはや、クウ達の家となっている世界でクウとレビは彼女にそう頼んだ。
> いろいろあってこの世界を旅している間、手を貸すという彼女に………。
> ふだん、この空間にいるのは彼女の存在があまりにも異質だからだ。

そうですか……誰なんでしょうかね?

>「………レビ様にまで頼まれると断れないから良いけれど……」
> と、彼女はめんどくさそうに言った。
> もしも、レビが彼女のことを誰だと聞かれたらこう答えるだろう。
> ルーちゃんだよ。と、………。

説明になってねぇぇぇ

> 無論、なんの説明にもなっていないのだが………。
> ちなみに、マントに説明させればおそらく三十五回はそこで年越しをしてしまうだろう。

つまり35年経ってしまう事か

> そしてクウは、彼女のことを金髪の傲慢な女王様みたいなやつと答えるだろう。

つまり、聞いていないと……

>「……まったく。めんどくさいわね」
> と、彼女は言うとその姿はかき消えかわりに金色の宝玉が表れる。
>「感謝しますよ」
> と、やや棒読み口調の丁寧語でクウは言った。

棒読み……;

> お祭り騒ぎのセイルーン。

どんちゃかどんちゃかと騒いでいるんですか?

> とくに、式の当日に挙式のあげられる教会の前は賑やかだった。
> 色とりどりの花々が咲き誇り、赤い絨毯が敷かれて豪華な飾りがされている。

赤い絨毯つまりレッドカーペットですか……。

> とはいえ、やや成金趣味と言った雰囲気が出ていたりしたが………。

純金で出来た銅像ならず金像とか?

> 観光客がそのできあがっている光景をみていて、中には白髪の老婆が赤毛の小さな男の子が走り回る姿をにこにこと眺めていたりする。
> そんな光景を、親の敵でも見るかのような目で見ている男が居た。

好きな人を取られたあげく最低な理由ですからね

> ゼルガディスである。
> 挙式まであと三日という日になった。
> 壁には指名手配、生死問わずと言う言葉と一緒にリナにガウリィさらにクウそして、ゼルガディスの顔写真が載っていて、隅の方にミルガズィアにメフィまで載っていた。

ミルガズィアさんとメフィは巻き添えでしょうね

> ただでさえ、目立つ風貌をしているゼルガディスはおもしろくなかった。
> さらに、言うなら挙式そのものも気に入らないのだが………。
> ラディック伯爵がほしいのはアメリアではなくセイルーンの姫だ。
> アメリアと言う少女ではない。

つまり、アメリア自身という存在ではなくセイルーンの姫という存在だと言う事ですか

> そのことが、いっそう胸の中にある怒りをかき乱した。
>「………いざと………なったら………」
> と、ゼルガディスがつぶやくと
>「いざとなったら………、どうするんだ」
> と、いつの間に表れたのかクウが言った。
> めずらしく、マントもレビも連れていないラフな服装で指名手配対策なのだろう眼鏡をかけている。
>「………貴様には関係ない」
>「おんや。嫌われたね」

そら嫌われますね

> と、良いながらクウはすっと近づくぞ顔をさらに近づけて言う。
>「念のために言っとくけれどよ。
> まさか、あの姫さんのためにラディック伯爵を差し違えても………。
> なんて、三流シナリオを考えているんじゃないんだろうな」

やーい、三流ー

> と、にやりと不敵に笑う。
> カッと血が上ったゼルガディスはクウがこっそりと金色の宝珠を入れた事に気がつかなかった。
> ばっん
> と、壁に手を打ち付ける。
>「………貴様には関係ない」
> それだけ言うと、町中に去っていった。
> その光景を見送りながらクウは、
>「………ま、死に神の一撃には気をつけろよ」
> と、言ったのだった。
>
>「で、集まったの」
> と、式までのこり二日の日にリナはクウに言った。
>「………ずいぶん機嫌悪そうだな」
> と、マントを着込んでいるクウが言った。
> だが、そのマントはクウの年よりもあどけなく見せている小柄な体格と言うよりも、成長が遅い体をさらに小さく見せているぐらい大きくなっている。
> さらに、マントからは赤青黄色と三原色の糸が伸びておりうねうねとうめいている。

ちょっと気味が悪いですね

>「あたりまえよ。あたしは主役よ。
> なのに、今回あたしが出るのが遅いのよ」
>「文句なら、kouにいえ」

作者に文句言うなんて・・・・・・

> そう言うとクウはごそりと、分厚い本三冊分の書類を差し出す。
>「マントの力をフルに使えば、この程度簡単さ」
> と、クウは言うが目の下にクマができている。
> リナは、そんなクウには目もくれず書類を一別する。
>「ま、たしかにこれだけあれば大丈夫ね。
> でも、あんた大丈夫」
>「これからさらに情報を集めるさ。あいつの生まれてからこれからまでのすべての醜聞と悪事をえんま帳よろしく書き留めてみせるさ。
> なぁ、マント」
>「おまかせください。情報収集に関してはわたしは向かうところ敵なしです」
> と、クウの口からはクウとマントの言葉が同時に出たのだった。
>
> さらに、その翌日だった。
> クウは一部屋の半分が埋め尽くされるほどの書類を書き上げて寝ていた。
> その横には『我を起こす物あらゆる希望を捨てろ』と、書き殴ったような字で書かれていた。

つまり起こす奴は殺すと言う事でしょうか?

> その別の部屋ではリナ達がこれまたくったくったになっていた。
>「あんのやろう。ラディック伯爵の本宅に忍び込めと簡単に言ってくれたけれどよ………」
> と、ザングルスがうめく
>「ありゃ、なんだ。あんの化け物が」
> と、ポコタが怒鳴ると
>「たぶん……キメラね」
> と、リナが言う
>「……ま、とにかくやるだけやったと言う奴だな」
> と、ガウリィが言いそして、全員が倒れこむ。
>「そーいや、ミルガズィアさんに、メフィなんでセイルーンにいるのよ」
> と、リナが今更な疑問を唱えた。
>「いえ、デーモン大量発生事件も完全と言っても良いほど平穏になりました。
> そろそろ、故郷に帰ろうかと思っていたやさきに、あの方に再会したんですの」
>「あの方?」

あいつでしょうか……?

> と、リナ達の戦利品を調べていたマントが聞く。
> レビはみんなにお手製のたこ焼きを配っている。
> 本来なら、オレンジとパイナップルにアップルと使ったジュースを配るつもりだったのだが、切り傷をつくってできたのがなぜかたこ焼きだったのだ。

普通ジュースを作るのには焼き、切るはあまりないような……

> ちなみに、材料はとてもジュースの材料ではなくさらにたこ焼きの材料でもなかった。

ちょっとまてぇぇぇぇぇ

> それを知らないリナ達ははふはふと、たこ焼きを食べる。

無知は時には恐ろしい物なんですね……

>「ええ、立派な方ですわ。リナさん達もぜひ見習うべきですよ」
> と、メフィは言う。

そうなの……か……?

>「うん。わかった」
> と、馬鹿正直にレビはうなずく。

そう、なんでも正直な人は馬鹿正直という称号がもれなく付いてくる
といえどもレビは人ではないんですがね

>「いやそのメフィの尊敬する女魔道士のことは、おいといてほしいんだけど………」
> と、リナが言うとメフィは
>「いえ、その方に再会したときあの方は、
>『おぉ〜ほっほっほっほ。奇遇ね。メフィ。
> ところで、セイルーンに行きたくないかしら。よかったら、案内させてあげても良いわよ』

誰かというのが確定しちゃいました

> と、おっしゃったので光栄にも案内させてもらったんですの」
>「………そりゃ、案内してあげたんじゃないのか」
> ポコタの声はメフィには聞こえなかったようだ。
>「そして、あの方はまたどこかに行ってしまったようですわ」
> と、うっとりと言うメフィにリナはこめかみをひくつかせていた。
> 丁度その頃………。
> ゼルガディスは裏路地で突っ立っていた。
> ゼルガディスの目の前には、一匹の野良犬。赤茶色の毛並みの犬でやせ細って、牙が生えていてよだれが出ている。
> ぐるぐると、警戒するようににらんでいる。
> その目線の先にあるのは、腐りかけの肉。
> さらにその先には、一人の女だった。
> 自分でも、あやしい風貌だと自覚しているゼルガディスだがそのゼルガディスから見てもその女は異様だった。
> 漆黒の長い髪の毛に知的美人と言ってもいいだろう顔立ち。
> あのとき、あったアメリアをどこか彷彿させる。
> リナとは対照的に出るところは出ていて引っ込むところは引っ込んでいる男の理想の体格と言った所か………。
> ただし、全身派手とな服を着ているが………。
> 漆黒の黒一色だが無意味に露出の高い服。
> トゲつきショルダーガードという魔道を使う上では邪魔にしかならない物を身につけてさらに、どくろのネックレスをしている。
> その女は、野良犬と腐った肉を取り合っていた。
>「………おい」
> ゼルガディスが話しかけると女は気をとられたらしく振り向いた。
> その隙に野良犬は腐った肉を加えると脱兎のごとく逃げ出した。
>「ああっ」
> と、女が吠えた。 

…………………何も見なかった事にしよう


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34520Re:白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 Kkou 2009/9/24 17:05:04
記事番号34517へのコメント

 こんにちわ。水野さん。kouです。
>>「つーわけでして、手を貸してください」
>>「ください」
>> クウとレビそしてマントはとある場所にいた。
>> クウ達はいろんな世界を旅して回っている。
>
>異空間とか色々なんでしょうかね?
 まぁ、そんなんで
>そうですか……誰なんでしょうかね?
 たぶん、水野さんも知っていると思います
>> そしてクウは、彼女のことを金髪の傲慢な女王様みたいなやつと答えるだろう。
>
>つまり、聞いていないと……
 いえ、知っています。ただ、めんどくさいだけです
>> お祭り騒ぎのセイルーン。
>
>どんちゃかどんちゃかと騒いでいるんですか?
 ………本気で聞いているんですか?
>>「おんや。嫌われたね」
>
>そら嫌われますね
 まぁ、クウですから………。
>> さらに、マントからは赤青黄色と三原色の糸が伸びておりうねうねとうめいている。
>
>ちょっと気味が悪いですね
 そうかなぁ?
>> そろそろ、故郷に帰ろうかと思っていたやさきに、あの方に再会したんですの」
>>「あの方?」
>
>あいつでしょうか……?
 まぁ、この後も登場します。
>> と、リナ達の戦利品を調べていたマントが聞く。
>> レビはみんなにお手製のたこ焼きを配っている。
>> 本来なら、オレンジとパイナップルにアップルと使ったジュースを配るつもりだったのだが、切り傷をつくってできたのがなぜかたこ焼きだったのだ。
>
>普通ジュースを作るのには焼き、切るはあまりないような……
>
>> ちなみに、材料はとてもジュースの材料ではなくさらにたこ焼きの材料でもなかった。
>
>ちょっとまてぇぇぇぇぇ
 安心してください。美味ですし、安全です。
>> それを知らないリナ達ははふはふと、たこ焼きを食べる。
>
>無知は時には恐ろしい物なんですね……
>
>>「ええ、立派な方ですわ。リナさん達もぜひ見習うべきですよ」
>> と、メフィは言う。
>
>そうなの……か……?
 まぁ、人の価値観はそれぞれですし……。
>>『おぉ〜ほっほっほっほ。奇遇ね。メフィ。
>> ところで、セイルーンに行きたくないかしら。よかったら、案内させてあげても良いわよ』
>
>誰かというのが確定しちゃいました
 あははははは。
 以上、kouでした。

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34518Re:ゼル〜!うしろ!後ろー!(ドリ○の志村 ○ん風に)フィーナ 2009/9/24 00:08:14
記事番号34515へのコメント


こんばんは。kouさん。
>「………レビ様にまで頼まれると断れないから良いけれど……」
> と、彼女はめんどくさそうに言った。
> もしも、レビが彼女のことを誰だと聞かれたらこう答えるだろう。
> ルーちゃんだよ。と、………。
レビって何者なんでしょうか。
ルー様にここまでいわせるなんて。
ABCからかぞえると、十二番目の頭文字のお方でしょうから。(違ってたら聞き流してください)
>「………ま、死に神の一撃には気をつけろよ」
> と、言ったのだった。
死神といったら大がま。
大がまといったら…やっぱりルーというのは、ルシ――
いいません!いいませんから許しがぐぎゃ……!
> クウは一部屋の半分が埋め尽くされるほどの書類を書き上げて寝ていた。
> その横には『我を起こす物あらゆる希望を捨てろ』と、書き殴ったような字で書かれていた。
> その別の部屋ではリナ達がこれまたくったくったになっていた。
……はっ!?(復活)
死地から生還してきました。
それはとにかく、この場面で編集室みたいな修羅場がなんとなく脳裏をよぎりました。
編集作業は作家さんとか印刷所とか駆けずり回るわ、徹夜なんて当たり前みたいな、ハードなものだというイメージが…
> そろそろ、故郷に帰ろうかと思っていたやさきに、あの方に再会したんですの」
>「あの方?」
> と、リナ達の戦利品を調べていたマントが聞く。
あの魔道士さんですね。方向音痴な。
> レビはみんなにお手製のたこ焼きを配っている。
> 本来なら、オレンジとパイナップルにアップルと使ったジュースを配るつもりだったのだが、切り傷をつくってできたのがなぜかたこ焼きだったのだ。
> ちなみに、材料はとてもジュースの材料ではなくさらにたこ焼きの材料でもなかった。
> それを知らないリナ達ははふはふと、たこ焼きを食べる。
徹夜作業で神経の感覚が麻痺して…編集者も大変ですね(違)
> ゼルガディスは裏路地で突っ立っていた。
何でそんなところに。
> 漆黒の黒一色だが無意味に露出の高い服。
> トゲつきショルダーガードという魔道を使う上では邪魔にしかならない物を身につけてさらに、どくろのネックレスをしている。
ゼル〜!そんなんと関わらずに逃げてー!
> その女は、野良犬と腐った肉を取り合っていた。
ドリ○のコントっぽい。
腐った肉って…せめて腐り『かけた』肉を選べ!
かろうじて(情けで)人間だってカテゴリーになってるんだからさぁ…その女魔道士は。
ゼルが遭遇してしまったこの女の正体は!?(バレバレ)

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34521Re:ゼル〜!うしろ!後ろー!(ドリ○の志村 ○ん風に)kou 2009/9/24 17:11:25
記事番号34518へのコメント


>こんばんは。kouさん。
 こちらこそ、こんばんわ。フィーナさん
>>「………レビ様にまで頼まれると断れないから良いけれど……」
>> と、彼女はめんどくさそうに言った。
>> もしも、レビが彼女のことを誰だと聞かれたらこう答えるだろう。
>> ルーちゃんだよ。と、………。
>レビって何者なんでしょうか。
>ルー様にここまでいわせるなんて。
 ちゃんと、最初に書いていましたよ。守護神獣とね。
>ABCからかぞえると、十二番目の頭文字のお方でしょうから。(違ってたら聞き流してください)
 さて、どうでしょうか?
>>「………ま、死に神の一撃には気をつけろよ」
>> と、言ったのだった。
>死神といったら大がま。
>大がまといったら…やっぱりルーというのは、ルシ――
>いいません!いいませんから許しがぐぎゃ……!
 フィーナさん。フィーナさん。応答お願いします!!
>> クウは一部屋の半分が埋め尽くされるほどの書類を書き上げて寝ていた。
>> その横には『我を起こす物あらゆる希望を捨てろ』と、書き殴ったような字で書かれていた。
>> その別の部屋ではリナ達がこれまたくったくったになっていた。
>……はっ!?(復活)
>死地から生還してきました。
>それはとにかく、この場面で編集室みたいな修羅場がなんとなく脳裏をよぎりました。
 まぁ、クウは低血圧ですから。
 リナ達はラディック伯爵の本宅に侵入して守護者との戦いでぐってぐってです。
>編集作業は作家さんとか印刷所とか駆けずり回るわ、徹夜なんて当たり前みたいな、ハードなものだというイメージが…
 ま、どんな仕事も大変だと思います
>> そろそろ、故郷に帰ろうかと思っていたやさきに、あの方に再会したんですの」
>>「あの方?」
>> と、リナ達の戦利品を調べていたマントが聞く。
>あの魔道士さんですね。方向音痴な。
 セイルーンはどこぉぉぉと叫ぶ姿が目に浮かびますね
>> レビはみんなにお手製のたこ焼きを配っている。
>> 本来なら、オレンジとパイナップルにアップルと使ったジュースを配るつもりだったのだが、切り傷をつくってできたのがなぜかたこ焼きだったのだ。
>> ちなみに、材料はとてもジュースの材料ではなくさらにたこ焼きの材料でもなかった。
>> それを知らないリナ達ははふはふと、たこ焼きを食べる。
>徹夜作業で神経の感覚が麻痺して…編集者も大変ですね(違)
 いえ、普通に美味しいんです。毒でもないし………。
 材料はどうしてたこ焼きになったのか謎ですけれど………
>> ゼルガディスは裏路地で突っ立っていた。
>何でそんなところに。
>> 漆黒の黒一色だが無意味に露出の高い服。
>> トゲつきショルダーガードという魔道を使う上では邪魔にしかならない物を身につけてさらに、どくろのネックレスをしている。
>ゼル〜!そんなんと関わらずに逃げてー!
 まぁ、いろいろやけくその気分ですし
>> その女は、野良犬と腐った肉を取り合っていた。
>ドリ○のコントっぽい。
>腐った肉って…せめて腐り『かけた』肉を選べ!
 腐りかけた肉はすでに大半が無くなっています。
>かろうじて(情けで)人間だってカテゴリーになってるんだからさぁ…その女魔道士は。
 ん〜、でも魔族だって人間かどうか怪しむと思ふ
>ゼルが遭遇してしまったこの女の正体は!?(バレバレ)
 バレバレですね。あはははは。
 さて、これからどうなるのか楽しみにしてください。

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34519Re:白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 Kホリ 2009/9/24 13:20:02
記事番号34515へのコメント

 初めまして、kouさん。ホリって言います。
以後お見知りおきをお願いします。
 
> もはや、クウ達の家となっている世界でクウとレビは彼女にそう頼んだ。
> いろいろあってこの世界を旅している間、手を貸すという彼女に………。
> ふだん、この空間にいるのは彼女の存在があまりにも異質だからだ。
>「………レビ様にまで頼まれると断れないから良いけれど……」
> と、彼女はめんどくさそうに言った。
 この御方、番外編とかの話を見ていると・・・、えっと、原作の後書きで大暴れされている方ではないでしょうか・・・。
 その御方が『様』付けをなさるなんて・・・。
> もしも、レビが彼女のことを誰だと聞かれたらこう答えるだろう。
> ルーちゃんだよ。と、………。
 あだ名で呼ばれても怒らないようですね・・・。
> 無論、なんの説明にもなっていないのだが………。
> ちなみに、マントに説明させればおそらく三十五回はそこで年越しをしてしまうだろう。
 そんなに長く話を聞く気力はないです。・・・気力以上の問題ですね。
> そしてクウは、彼女のことを金髪の傲慢な女王様みたいなやつと答えるだろう。
>「……まったく。めんどくさいわね」
> と、彼女は言うとその姿はかき消えかわりに金色の宝玉が表れる。
 宝玉に姿を変えたという事でしょうか?
>「感謝しますよ」
> と、やや棒読み口調の丁寧語でクウは言った。
 レビが居なかったら、ボコられているのでは?

> とくに、式の当日に挙式のあげられる教会の前は賑やかだった。
> 色とりどりの花々が咲き誇り、赤い絨毯が敷かれて豪華な飾りがされている。
> とはいえ、やや成金趣味と言った雰囲気が出ていたりしたが………。
 ラディック伯爵はかなり趣味は良くないようですね。・・・物欲が人の何倍も表に出ている感じでしょうかね?

> さらに、言うなら挙式そのものも気に入らないのだが………。
> ラディック伯爵がほしいのはアメリアではなくセイルーンの姫だ。
> アメリアと言う少女ではない。
 悪役の性格ってこういうのが多いですよね。宝とか世界とかが欲しいからって。
> そのことが、いっそう胸の中にある怒りをかき乱した。
 まあ、当然の心情でしょうね。
>「………いざと………なったら………」
> と、ゼルガディスがつぶやくと
>「いざとなったら………、どうするんだ」
> と、いつの間に表れたのかクウが言った。
> めずらしく、マントもレビも連れていないラフな服装で指名手配対策なのだろう眼鏡をかけている。
 でも、髪の毛がバッサリと切っているから他の人よりはばれにくいんでしょうね。・・・髪の毛の色が緑ってところがネックですが。
>「………貴様には関係ない」
>「おんや。嫌われたね」
> と、良いながらクウはすっと近づくぞ顔をさらに近づけて言う。
>「念のために言っとくけれどよ。
> まさか、あの姫さんのためにラディック伯爵を差し違えても………。
> なんて、三流シナリオを考えているんじゃないんだろうな」
 こういう考え方はゼルガディスぽく無いですね。・・・恋は盲目・・・違うかな。
> と、にやりと不敵に笑う。
> カッと血が上ったゼルガディスはクウがこっそりと金色の宝珠を入れた事に気がつかなかった。
 あの御方が変身したと思われる宝珠を・・・。
> ばっん
> と、壁に手を打ち付ける。
>「………貴様には関係ない」
> それだけ言うと、町中に去っていった。
> その光景を見送りながらクウは、
>「………ま、死に神の一撃には気をつけろよ」
 やはり、部下や原作者さんをスコップ等でいぢめているわがままな‥きゃ〜!!〈輪と羽があるものが浮く。・・・その下では真っ赤な液体が〉

>「あたりまえよ。あたしは主役よ。
> なのに、今回あたしが出るのが遅いのよ」
>「文句なら、kouにいえ」
 こういう所ってあの御方に似ていますね、リナもクウも。〈何とか復活しましました。〉

> そう言うとクウはごそりと、分厚い本三冊分の書類を差し出す。
>「マントの力をフルに使えば、この程度簡単さ」
> と、クウは言うが目の下にクマができている。
 マントの力をフルに使うっていう事は非常に疲れるのでしょうね。
> リナは、そんなクウには目もくれず書類を一別する。
>「ま、たしかにこれだけあれば大丈夫ね。
> でも、あんた大丈夫」
>「これからさらに情報を集めるさ。あいつの生まれてからこれからまでのすべての醜聞と悪事をえんま帳よろしく書き留めてみせるさ。
> なぁ、マント」
 マントには嘘はつけないって事ですね。・・・こわ〜。

>「いえ、デーモン大量発生事件も完全と言っても良いほど平穏になりました。
> そろそろ、故郷に帰ろうかと思っていたやさきに、あの方に再会したんですの」
>「あの方?」
 あの高笑いをあげている、クラゲなどに人望?が在る方ですね。

>「ええ、立派な方ですわ。リナさん達もぜひ見習うべきですよ」
> と、メフィは言う。
>「うん。わかった」
> と、馬鹿正直にレビはうなずく。
 レビ〜、見習わない方が良いと思うよ。
>「いやそのメフィの尊敬する女魔道士のことは、おいといてほしいんだけど………」
 リナは誰なのかがだいたい予想できていますからね。・・・忘れていたいんでしょうね。
> と、リナが言うとメフィは
>「いえ、その方に再会したときあの方は、
>『おぉ〜ほっほっほっほ。奇遇ね。メフィ。
> ところで、セイルーンに行きたくないかしら。よかったら、案内させてあげても良いわよ』
> と、おっしゃったので光栄にも案内させてもらったんですの」
 まあ、そんな感じでしょうね・・・・。
>「………そりゃ、案内してあげたんじゃないのか」
> ポコタの声はメフィには聞こえなかったようだ。
>「そして、あの方はまたどこかに行ってしまったようですわ」
 セイルーンがこんな感じだからか、それともただ単に迷子になっているのか・・・。
> 丁度その頃………。
> ゼルガディスは裏路地で突っ立っていた。
> ゼルガディスの目の前には、一匹の野良犬。赤茶色の毛並みの犬でやせ細って、牙が生えていてよだれが出ている。
> ぐるぐると、警戒するようににらんでいる。
> その目線の先にあるのは、腐りかけの肉。
> さらにその先には、一人の女だった。
 ・・・・・。
> 自分でも、あやしい風貌だと自覚しているゼルガディスだがそのゼルガディスから見てもその女は異様だった。
> 漆黒の長い髪の毛に知的美人と言ってもいいだろう顔立ち。
> あのとき、あったアメリアをどこか彷彿させる。
 それはそうでしょうね。・・・服装はおいといて。
> リナとは対照的に出るところは出ていて引っ込むところは引っ込んでいる男の理想の体格と言った所か………。
 人にもよりますが。
> ただし、全身派手とな服を着ているが………。
> 漆黒の黒一色だが無意味に露出の高い服。
> トゲつきショルダーガードという魔道を使う上では邪魔にしかならない物を身につけてさらに、どくろのネックレスをしている。
 それは母親の形見であるって聞いたら、ゼルガディスはどう思うんでしょうかね。
> その女は、野良犬と腐った肉を取り合っていた。
 生きる為とはいえ虚しい行為。働こうよ・・・。
>「………おい」
> ゼルガディスが話しかけると女は気をとられたらしく振り向いた。
> その隙に野良犬は腐った肉を加えると脱兎のごとく逃げ出した。
>「ああっ」
> と、女が吠えた。 
 腐ったってところが悲しいね。

 続きを楽しみにしています。
 ところで、レビやマントの名前が安直すぎるのは何故でしょうか?
 あと、騒動が起きているのに魔族の方々はちっとも出てきていませんね。kouさん、そろそろあの御方が暴れてしまうのでは?
  

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34522Re:白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 Kkou 2009/9/24 17:33:51
記事番号34519へのコメント


> 初めまして、kouさん。ホリって言います。
>以後お見知りおきをお願いします。
 こちらこそ、初めまして。kouと申します。ホリさん。
 下手な文章ですが飽きずに読んでくださることを願います。 
>> いろいろあってこの世界を旅している間、手を貸すという彼女に………。
>> ふだん、この空間にいるのは彼女の存在があまりにも異質だからだ。
>>「………レビ様にまで頼まれると断れないから良いけれど……」
>> と、彼女はめんどくさそうに言った。
> この御方、番外編とかの話を見ていると・・・、えっと、原作の後書きで大暴れされている方ではないでしょうか・・・。
 ええ、某司会をやっているときが一番輝いていそうな中間管理職曰く、わがまま不敵な後書き女です。
 けして、kouが言ったんじゃないんですからね。ね、ね、ねv
> その御方が『様』付けをなさるなんて・・・。
 ふっふっふ。まぁ、レビは天真爛漫無邪気な子ですから………。
>> もしも、レビが彼女のことを誰だと聞かれたらこう答えるだろう。
>> ルーちゃんだよ。と、………。
> あだ名で呼ばれても怒らないようですね・・・。
 ま、それに本名で呼ぶのはへたすると通りすがりの魔族とかが滅びますし………。
>> 無論、なんの説明にもなっていないのだが………。
>> ちなみに、マントに説明させればおそらく三十五回はそこで年越しをしてしまうだろう。
> そんなに長く話を聞く気力はないです。・・・気力以上の問題ですね。
 マントは、へたにうんちくを語って無駄に長く話すんです。
 ま、理解できるようにわかりやすく説明するのも理由の一つなんですけれどね。
>> そしてクウは、彼女のことを金髪の傲慢な女王様みたいなやつと答えるだろう。
>>「感謝しますよ」
>> と、やや棒読み口調の丁寧語でクウは言った。
> レビが居なかったら、ボコられているのでは?
 それは、………ひみつです。ただ、クウは丁寧語を話したりするのは苦手なんですよ。
>> とくに、式の当日に挙式のあげられる教会の前は賑やかだった。
>> 色とりどりの花々が咲き誇り、赤い絨毯が敷かれて豪華な飾りがされている。
>> とはいえ、やや成金趣味と言った雰囲気が出ていたりしたが………。
> ラディック伯爵はかなり趣味は良くないようですね。・・・物欲が人の何倍も表に出ている感じでしょうかね?
 物欲と言うよりも、支配欲といった方が正しいんだけどね
>> さらに、言うなら挙式そのものも気に入らないのだが………。
>> ラディック伯爵がほしいのはアメリアではなくセイルーンの姫だ。
>> アメリアと言う少女ではない。
> 悪役の性格ってこういうのが多いですよね。宝とか世界とかが欲しいからって。
 ま、今回はコーラッドよりも、わかりやすい悪役をイメージしました。
>> そのことが、いっそう胸の中にある怒りをかき乱した。
> まあ、当然の心情でしょうね。
 ふっふっふ。ゼルアメゼルアメ、ラブコメは苦手なんですけどかけているでしょうか?
>>「………いざと………なったら………」
>> と、ゼルガディスがつぶやくと
>>「いざとなったら………、どうするんだ」
>> と、いつの間に表れたのかクウが言った。
>> めずらしく、マントもレビも連れていないラフな服装で指名手配対策なのだろう眼鏡をかけている。
> でも、髪の毛がバッサリと切っているから他の人よりはばれにくいんでしょうね。・・・髪の毛の色が緑ってところがネックですが。
 クウが本来居た世界では、緑の髪の毛なんて珍しくなかったんですけれどね。
>>「………貴様には関係ない」
>>「おんや。嫌われたね」
>> と、良いながらクウはすっと近づくぞ顔をさらに近づけて言う。
>>「念のために言っとくけれどよ。
>> まさか、あの姫さんのためにラディック伯爵を差し違えても………。
>> なんて、三流シナリオを考えているんじゃないんだろうな」
> こういう考え方はゼルガディスぽく無いですね。・・・恋は盲目・・・違うかな。
 ま、かなりやけになっているといった感じで
>> と、にやりと不敵に笑う。
>> カッと血が上ったゼルガディスはクウがこっそりと金色の宝珠を入れた事に気がつかなかった。
> あの御方が変身したと思われる宝珠を・・・。
 クウは何を企んでいるのやら………。へたすると某謎の神官以上の食わせ物ですから………
>> その光景を見送りながらクウは、
>>「………ま、死に神の一撃には気をつけろよ」
> やはり、部下や原作者さんをスコップ等でいぢめているわがままな‥きゃ〜!!〈輪と羽があるものが浮く。・・・その下では真っ赤な液体が〉
 ………もしも〜し、生きてますか〜!
>>「あたりまえよ。あたしは主役よ。
>> なのに、今回あたしが出るのが遅いのよ」
>>「文句なら、kouにいえ」
> こういう所ってあの御方に似ていますね、リナもクウも。〈何とか復活しましました。〉
 よかった。生きてた。
 まぁ、なんとなくリナならこういうだろうし、クウもこういうだろうなと思いまして………。
 まったく、わがままな子に育って!!
 リナはともかくクウ!! そんな子に育てた覚えありません!!
(クウ 育てられたおぼえねえな)
>> そう言うとクウはごそりと、分厚い本三冊分の書類を差し出す。
>>「マントの力をフルに使えば、この程度簡単さ」
>> と、クウは言うが目の下にクマができている。
> マントの力をフルに使うっていう事は非常に疲れるのでしょうね。
 人知を超えた存在ですから………。かといって誰かが使用しないで力をフルに使うと、暴走してしまいますから………。
 あえて言うなら、クウはストッパーというかろ過器みたいなものです。
>> リナは、そんなクウには目もくれず書類を一別する。
>>「ま、たしかにこれだけあれば大丈夫ね。
>> でも、あんた大丈夫」
>>「これからさらに情報を集めるさ。あいつの生まれてからこれからまでのすべての醜聞と悪事をえんま帳よろしく書き留めてみせるさ。
>> なぁ、マント」
> マントには嘘はつけないって事ですね。・・・こわ〜。
 まぁ、フル状態でないとここまでできませんが………。
>> そろそろ、故郷に帰ろうかと思っていたやさきに、あの方に再会したんですの」
>>「あの方?」
> あの高笑いをあげている、クラゲなどに人望?が在る方ですね。
 まぁ、人望と書きながら人じゃないけれどね。
>>「ええ、立派な方ですわ。リナさん達もぜひ見習うべきですよ」
>> と、メフィは言う。
>>「うん。わかった」
>> と、馬鹿正直にレビはうなずく。
> レビ〜、見習わない方が良いと思うよ。
 ま、レビは素直ですから………。
>>「いやそのメフィの尊敬する女魔道士のことは、おいといてほしいんだけど………」
> リナは誰なのかがだいたい予想できていますからね。・・・忘れていたいんでしょうね。
 はい。聞きたいけれど、予想通りなら絶対に後悔するから聞かないんですよね。
>> と、リナが言うとメフィは
>>「いえ、その方に再会したときあの方は、
>>『おぉ〜ほっほっほっほ。奇遇ね。メフィ。
>> ところで、セイルーンに行きたくないかしら。よかったら、案内させてあげても良いわよ』
>> と、おっしゃったので光栄にも案内させてもらったんですの」
> まあ、そんな感じでしょうね・・・・。
 リナなら、別にいい。と、言って泣かせるんでしょうな。
> セイルーンがこんな感じだからか、それともただ単に迷子になっているのか・・・。
 両方です。
>> 漆黒の長い髪の毛に知的美人と言ってもいいだろう顔立ち。
>> あのとき、あったアメリアをどこか彷彿させる。
> それはそうでしょうね。・・・服装はおいといて。
 服装はね。アメリアの趣味じゃないだろうし………。
>> リナとは対照的に出るところは出ていて引っ込むところは引っ込んでいる男の理想の体格と言った所か………。
> 人にもよりますが。
 ああ、ロリコンとかそういう生命体も居るから……。
>> ただし、全身派手とな服を着ているが………。
>> 漆黒の黒一色だが無意味に露出の高い服。
>> トゲつきショルダーガードという魔道を使う上では邪魔にしかならない物を身につけてさらに、どくろのネックレスをしている。
> それは母親の形見であるって聞いたら、ゼルガディスはどう思うんでしょうかね。
 旦那さんはろくな奴じゃないと思うでしょうな。(苦笑)
>> その女は、野良犬と腐った肉を取り合っていた。
> 生きる為とはいえ虚しい行為。働こうよ・・・。
 つか、家に帰れという説も………。(今は、無理だけど………)
>>「………おい」
>> ゼルガディスが話しかけると女は気をとられたらしく振り向いた。
>> その隙に野良犬は腐った肉を加えると脱兎のごとく逃げ出した。
>>「ああっ」
>> と、女が吠えた。 
> 腐ったってところが悲しいね。
 かなしぃねぇ。よっぽど腹減っていたんでしょう。
> 続きを楽しみにしています。
 ありがとうございます。
> ところで、レビやマントの名前が安直すぎるのは何故でしょうか?
 え〜と、レビの名前を思いついたのは中学三年生の頃でして………。
 なんかの移動手段の生きた装置というのが原型でした。(どこを、どうしたらあの人すらも様付けするようなのになったんだが………)
 で、レビテーションという呪文かなんかを思い出してそこからレビ。
 マントは、書いている途中レビとクウだけじゃ話が進まなくって、とっさのキャラでマントとまんまな名前をつけて………。
 設定としては、クウが名付けた名前です。
 とっさに決めたという理由ですが、二人とも気に入ってます。(クウはネーミングセンスがヘンなのでまともな方ですし………)
> あと、騒動が起きているのに魔族の方々はちっとも出てきていませんね。kouさん、そろそろあの御方が暴れてしまうのでは?
 理由は、ちゃんとあります。
 実は、魔族はそれどころではない状態なんです。
 以上、kouでした。

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34527白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 Lkou 2009/9/24 20:57:41
記事番号34353へのコメント

k ハッピー・バースデー、トゥーユー〜♪
L 楽しい?自分の誕生日に誕生日おめでとうの歌を歌って?
k 良いんだ。誕生日プレゼントにゲームソフトを買ってもらうんだ。
L はいはい。おめでとー
k おざなりだ!?
L と、言うわけで話の内容的にも不吉な予感しまくりの第十三話
k 原因はルーちゃん(わりと正体に感づく人多い)かそれとも謎の女か
L 謎の女よ!!
k ………開幕です
L さっきの間はなんだぁぁ!!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「………」
 目の前で腐った肉を野良犬にとられて涙する女に話しかけてのは、ただたんにやけくそ気味だっただけだった。
「ほら」
 と、非常食をほとんど投げると喜びいさんで飛びつくと思いきや、
「………あんた、あの狂戦士ゼルガディスでしょ」
 と、女は言った。
 ………言いながら非常食を拾っているのが情けないが………。
「衛兵でも呼ぶか?」
「………やめとくわ。食事をもらったしそれに、ちょっと今のセイルーンはヘンだからね」
 と、女は答えた。
「わたしは、白蛇のナーガ。あのリナ=インバースの最大にして最後のライバルよ」
 ゼルはそれを聞いて今度もしリナにあったら知り合いは選べと言っとこうと思ってそしてその考えを打ち消す。
 ………こんな事考えて………馬鹿じゃないか………。
 と、打ち消して
「そうか。リナにあったら知り合いは選べと伝えといてくれ」
 と、言って立ち去った。
 二度と会うことは無いだろうと思いながら………。

 そして、結婚式前夜――――
 その日は月のない星のきれいな夜だった。
 とある空き家に音が響いた。
 ヴァイオリンの音色。音楽に詳しくない物でも、その曲がひどく難しいと言うことがわかる。
 そして音色がすばらしいと言うことも………。
 音がやむ。
「ま、こんなもんか」
 と、ヴァイオリンを弾き終えたクウが言う。
「………すばらしいですわね。」
 と、メフィが言う。
「なんて言う曲かしら」
 と、メフィと意気投合したマルチナが言う。
 メフィ言いわく尊敬する人間に似ているらしい………。
「悪魔のトリルと言う曲です。
 この世界でなら魔族のトリルと呼んでも良いかもしれませんね」
 メフィとマルチナの頭に魔族がはちまきして必死な顔で問題集を片付けている光景が浮かぶ。
「ま、これで準備は万端だな」
 と、クウが言った。
 リナは静かに考え込みながら外を見て、ガウリィはリナに話しかけた。
「どうしたんだ?リナ」
「いや、少し気になることがあるのよ」
「なんだ」
「前の事件………あの村での事件。
 村そのものの規模が小さかったから気づかなかったのかもしれないけれど………。セイルーンは魔族だって知っている巨大な国家よ」
「ああ。そうだな」
「マントの言っていたセイルーンの結界を中和………むしろ打ち消してしまうほどの技術。
 魔族だって興味を抱くと思うのに、ちっとも出てこないわ」
「ただ、俺たちが気づいていないだけじゃないのか」
「何言っているのよ。
 名乗った覚えはないけれど………デモン・スレイヤーなんて呼ばれている人間が二人もいるのよ。
 魔王を二回も倒した人間。
 魔族が無視するとは思えないわ」
「ただたんに避けられているとか………。ほら、お前さんが近づくと逃げる盗賊団とか居るだろうし………」
「………盗賊と魔族を同一視するあんたに敬服したわ」
 と、リナはため息をついて
「ああ。もうやめやめ。これから大ばくちをするのに、余計な事を考えてもしょうがないわ。
 こっちには、異世界人のクウに竜族のミルガズィアさんにザナッファー・アーマーを着込んだエルフのメフィも居るんだから大丈夫ね。
 それこそ、神官、将軍クラスや腹心が来ない限りね」
 と、リナは言うと眠りについた。
 ミルガズィアは静かに瞑想しザングルスも剣の素振りをしていた。
 ポコタは考え込むように部屋にこもっていた。
 ゼルガディスは鋭く研ぎ澄まされた刃をじっと見ていた。
 そして、ある女は………落とした財布をみつけとろうとして頭をぶつけ海に流れていた。
 ラディック伯爵は不敵な笑みを浮かべていた。
 そして、夜が明けた。
 セイルーンの長い一日が始まろうとしていた。

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34529白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 Mkou 2009/9/25 21:48:33
記事番号34353へのコメント

k なんか、書き込みのスピードが速いと感じる今日この頃………
L あ、自覚あったんだ。
k まぁ、とにかくMを
L お楽しみください。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 その日は、あきれたほど晴天だった。何の問題もないほどの晴天と言っても良いほどの青空。
 雲一つ無い空だが、セイルーンはその空模様とは裏腹にいろいろな思惑が覆い被さっていた。
 まるで、この日空にかかるはずだった雲を代わりに吸収して不安というものに変えてしまったのではないのかと思うほどだ。
 辺り一面の色とりどりの花々。
 国旗がかぜにはためいている。
 たくさんの観光客が遠くから見ていて、式典が行われる教会と言うか大聖堂の近くにはたくさんのVIPがいる。
 まともな服を着ているマルチナとザングルスの夫婦は、本性を知っている物から見ると下手な仮装に見えてしまう。
 と、クウは遠目でそう思う。
 双眼鏡で見ながら、主役………良くも悪くもこのたわけた舞台の重要な役になるだろう存在をまつ。
「………しかし、なんだな」
 と、クウがつぶやく。
「ん?」
 隣にいたリナが聞き返すと
「あの二人………まともな服着ているとまともな人間みたいだな」
「……いや……それは……、否定しないけれど………。
 それより、不安なのはゼルよ。あいつ、………クールを気取っているくせにいざとなると頭に血が上って何しでかすかわからないんだから………。
 冥王の壺の時だって………」
「ああ、三日前だったか………?
 あったときに、忠告しといた」
「忠告?」
「まさか、ラディック伯爵と差し違えても……なんて三流シナリオを考えているんじゃないだろうな………と、………言った」
「そりゃ、たきつけているだけでしょうが!!」
 と、リナはクウを蹴り飛ばす。
 クウは危うく『転落』しかけるがなんとか踏みとどまる。
「あぶねえじゃねえか」
「んなことより!!」
「んなことよりではないと思いますが………」
 と、言うマントの声も無視してリナは
「もしも、ゼルがあんたの言う三流シナリオを実行したらどうするのよ」
「まぁ、大丈夫だろ。俺、料理得意だし」
「どこを、どうとってあんたが料理上手かどうかになるのよ!!」
 それにたいして答えようとしたときに、ファンファーレが鳴った。

 派手な音。
 豪華なオーケストラの音楽の中で、白い花吹雪のなか赤い絨毯を歩く二人。
 一人は、金髪のラディック伯爵。
 黒地に金の刺繍がしてある服で、特別にあつらえたらしいがやや成金趣味といった雰囲気だ。
 そして隣を歩くアメリア。
 精気のない瞳は相変わらずだった。白銀のティアラに純白のウエディングドレス。
 一目でわかるシルク製に金の刺繍に宝石の飾り。
 アメリアの趣味じゃないわねとリナは思う。
 アメリア……花嫁の父親のフィリオネル王子もそこにいた。
 彼も精気のない目をしておりどこかうつろとした印象を与える。
「………王子ってルックスじゃねえな」
「でしょ」
 フィリオネル王子をみてクウはそう言った。

 しずしずと歩く中、時を待つ。
 その時、白い影が人混みをぬけて表れた。
 白い影は白銀の刃をもってラディック伯爵に斬りかかった。
 それは、ゼルガディスだった。
「三流シナリオライターかお前は」
 クウがそうつぶやき、リナに蹴られまたもや転落しかけた。
 そして、

 ―――バッシュゥゥゥ―――

 音としてはいささか間の抜けた音だった。
 ゼルガディスの岩の体を突き抜けた白い閃光が消え代わりに真っ赤に流れる血があたりを染め上げた音としては………。
 ごろりとゼルガディスが音も立てずに倒れた。
 音は止まり、沈黙が支配した。
 そんな中で、アメリアの瞳が揺れた。
 動揺するかのように心がざわめいた。
「………ゼ……ル……ガ…ディ………ス……さ…ん………」
 アメリアがおのれの意志で声を発した。
 だが、その声は小さな物でラディック伯爵は、
『ゼル』
 と、言うほかの声によってかき消され気づかなかった。
 それが、彼の敗因になるとは知らずに………

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34533白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 Nkou 2009/9/26 19:54:36
記事番号34353へのコメント

k さて、漆黒の影ある結婚式の話も大詰めになってきました。
L さて、じゃなくてゼル死んじゃったわよ………。
k まだ死んでません。
L まだ?
k さて、スタート
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 沈黙は、しばらくの間だった。
 リナ達の声が響いたのがきっかけだった。
 悲鳴と怒号があたりに響いた。
 リナが駆け寄ろうとするが、リナのマントを踏むクウによって阻まれる。
「まだ、死んでいない」
「そう言う問題じゃないでしょうが!
 急がないとまだじゃなくてもう死んだになるわよ」
「おちつけ。大丈夫だ」
「どこに保証があるのよ」
「………いいから安心しろ。
 お前らも聞こえたか」
 と、クウは通信機に話す。
「……!………」
 怒号が響く中でクウはスピーカから耳を話して、
「安心しろ。俺はろくな死に方をしないという自覚はあるが………馬に蹴られて死ぬつもりだけはない」
 と、言った。

 怒号と悲鳴の嵐の中に聞こえたのは音だった。
 涼やかなそれでいて目の覚めるような音。
 すんだ静かなそれでいてはっきりと聞こえる音色だった。
 ヴァイオリンの音色が聞こえた。
 そして、一陣の風が吹いた。
 そして

 ちりぃぃぃぃぃぃん

 と、音が響いた。
 それは、ラディック伯爵が操るためにセイルーンの上層部につけたアンクレットがすべて二つに切られ大地に落ちた音だった。

「………うまく………いったのか」
「わからん。あの異界の少年を信じるしかないな」
 ガウリィの疑問にミルガズィアはそう言った。
 ガウリィの周りには魔法陣が書かれているがその文字の意味は魔道の知識(彼の場合は一般常識もだが……)の無いガウリィどころか人間よりも魔道に長けた黄金竜の一族の長老のミルガズィアですら意味不明な文字や術式が掻き込まれていた。
 そしてガウリィの目の前にはガウリィの手によって二つに切られたアンクレットがあった。
 ラディック伯爵の本宅に侵入して入手した戦利品である。
 クウ……と言うよりもマントだが、なんでもこの魔法陣の中でこわれた魔力のある道具の波動を魔法陣は覚えこの近くの半径三十キロメートルにある同じ物を同じように破壊してしまうという効果があるという。
 それを見ながらガウリィは遠くから見える倒れたゼルを不安げに見ていた。

 突如壊れたアンクレットに聞こえ始めたヴァイオリンの音色がラディック伯爵を焦らせた。
「だれだ」
 叫ぶと
「ここよ」
 と、リナが吠えた。
 声のする方を見ると、大聖堂の正面の高い塔にリナとそしてなぜかザングルスの帽子をかぶったクウが居た。
 クウは純白の白いヴァイオリンを弾いている。
「……おい。なんでお前の帽子なんてかぶっているんだ」
 と、ポコタがザングルスに聞くと
「いや………なんでもどっかの世界の勇者にあやかるとか言ってたな」
「なんだそりゃ」
 と、言う会話があったのだがそれはどうでも良いことである。
「き、貴様らなにものだ」
「っふ。問われて名乗るもおごがましぃが、問われて名乗らないのも失礼ね。
 このあたしこそ! 天才美少女魔道士! 戦士にして魔道士そんでもって美少女」
 このあたりでクウが肩をふるわせているのを気づいたのは、ヴァイオリンとなっているレビとクウに着られているマントだけだった。
「そして、アメリアの仲間の!!」
 ざわりと人混みが揺れる。
 ………たしか、前にアメリアはあたしに絶対の服従を誓ったと言っていなかったか? と、クウはふと思った。
「天才魔道士!! リナ=インバース! ここに参上」
 ざわめきが大きくなる
「なに!」
「あの、リナ=インバースだと」
「あの通った後にはぺんぺん草も生えないという大災害魔道士」
「いや……私の聞いた話では、正体は魔竜王だとか」
「嘘だ。我が国の調査ではリナ=インバースは月のない夜にしか表れず二メートルの大きさの灰色の肌をもち角の生えた生肉を喰らう男だと聞いたぞ」
「俺はピンクのリナと聞いたけどなぁ」
「わたしは、赤い糸切りのリナと言って縁切り業界でbPの地位を守り抜いていると聞きましたが……」
「わたしは、常に高笑いをあげてヒモのような服を着ているマスコットペットを連れていると………」
「表れると、その地には大災害が起きると………」
「赤子のドラゴンなら一口で食べるという」

「ぶっぶ………ぶっふ………」
「おい………ポコタ。わら………わら………わらふな………」
「くっっくっっくっく」
 と、一部ざわめく人混みの中、腹を抱えて笑いをこらえている物が居たが………。
 リナのこめかみがひくつくのを隣にいるクウは気づいた。
「………あたしゃどう思われているのよ!!
 ………まぁ、今はそれどころじゃないけれど………。
 とにかく、」
 なにがとにかくなのかはおいといてリナはラディック伯爵を指さす
「ラディック伯爵!! あやしげな証人との取引で人の心を弱らせ操る術を手にしてセイルーンを乗っ取ろうとした悪事!
 すでに明白! 大人しく成敗されなさい!」
 その言葉に先ほどは違うざわめきが響いた。
 そして、紙吹雪がまき散らされた。

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34534Re:白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 Nセス 2009/9/26 21:41:43
記事番号34533へのコメント

こんばんは、kouさん。


>「き、貴様らなにものだ」
>「っふ。問われて名乗るもおごがましぃが、問われて名乗らないのも失礼ね。
結局問われて名乗るんですか・・・
>「なに!」
>「あの、リナ=インバースだと」
>「あの通った後にはぺんぺん草も生えないという大災害魔道士」
>「いや……私の聞いた話では、正体は魔竜王だとか」
>「嘘だ。我が国の調査ではリナ=インバースは月のない夜にしか表れず二メートルの大きさの灰色の肌をもち角の生えた生肉を喰らう男だと聞いたぞ」
>「俺はピンクのリナと聞いたけどなぁ」
>「わたしは、赤い糸切りのリナと言って縁切り業界でbPの地位を守り抜いていると聞きましたが……」
>「わたしは、常に高笑いをあげてヒモのような服を着ているマスコットペットを連れていると………」
>「表れると、その地には大災害が起きると………」
>「赤子のドラゴンなら一口で食べるという」
・・・既に人間扱いされてない、というか思いっきり化け物扱いですねリナさん・・・
> そして、紙吹雪がまき散らされた。
い、いったいどこから!?(笑

ストーリーがテンポよく進んでますね。
続きを楽しみにしております。

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34538Re:白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 Nkou 2009/9/27 09:03:00
記事番号34534へのコメント


>こんばんは、kouさん。
 こちらこそ、セスさん。
 レスありがとうございます。
>>「き、貴様らなにものだ」
>>「っふ。問われて名乗るもおごがましぃが、問われて名乗らないのも失礼ね。
>結局問われて名乗るんですか・・・
 まぁ、名乗らないのも困りますし………。クウはヴァイオリンを弾いているので………(ハーメ○ンのバイオリン弾きのように………)
>>「なに!」
>>「あの、リナ=インバースだと」
>>「あの通った後にはぺんぺん草も生えないという大災害魔道士」
>>「いや……私の聞いた話では、正体は魔竜王だとか」
>>「嘘だ。我が国の調査ではリナ=インバースは月のない夜にしか表れず二メートルの大きさの灰色の肌をもち角の生えた生肉を喰らう男だと聞いたぞ」
>>「俺はピンクのリナと聞いたけどなぁ」
>>「わたしは、赤い糸切りのリナと言って縁切り業界でbPの地位を守り抜いていると聞きましたが……」
>>「わたしは、常に高笑いをあげてヒモのような服を着ているマスコットペットを連れていると………」
>>「表れると、その地には大災害が起きると………」
>>「赤子のドラゴンなら一口で食べるという」
>・・・既に人間扱いされてない、というか思いっきり化け物扱いですねリナさん・・・
 まぁ、リナの噂をしこたま書いてみましたというのりで………。
 それらを聞いてリナの仲間や実際にあったことある人達は必死に笑いをこらえています。(それどころじゃないゼルとアメリアをのぞいて……)
>> そして、紙吹雪がまき散らされた。
>い、いったいどこから!?(笑
 空からです。だれがは、続きをご覧ください
>ストーリーがテンポよく進んでますね。
 ありがとうございます。
>続きを楽しみにしております。
 はい。そろそろ、最終決戦です。

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34541白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 Okou 2009/9/27 21:09:00
記事番号34353へのコメント

 セイルーンに降り注ぐ紙吹雪―――否、それは書類だった。
 ミルガズィアとメフィが空から振りまいた物である。
 その書類を手に取る人々は書類を読んで顔色を変えた。
「こ、――これは、」
「……なんと……」
 ラディック伯爵のあらゆる犯罪の経緯と証拠が詳細にかつ正確に書かれていた。
「アトラス・シティの犯罪組織との癒着……違法薬品の取引、売春に人身売買……、暗殺組織を育てて暗殺の請負……。
 ほかにも大量にあるわね……」
 と、リナが一枚の紙切れを拾ってぴらぴらとゆらす。
「っふ。………だが、わたしがアメリア様達を操ったという証拠にはならないだろう」
「あら、それはどうかしら?
 ねぇ。フィリオネル殿下……あなたは、アメリア姫のご結婚をお認めになりましたか?
 自分の意志で」
 リナの言葉にラディック伯爵……否、ラディックは内心小馬鹿にした。
 愚かな、操る媒介が無くなったとはいえ心はほとんど死んでいるような物……。
 と、………だが、
「………いや………してはおらん」
 と、フィリオネル殿下はそう多少ふらつきながらしかし、はっきりとそう答えた。
 ざわめく人の声がさらに大きくなった。
「あら、聞きましたか」
 と、マルチナが言った。
「すなわちそれは、あのリナ=インバースの言ったことが事実と言うことだな」
 と、ポコタが続ける。
「ば………ばかな!
 ほとんど精神を破壊していたはず……」
 その言葉によって人混みは彼を非難する視線を向ける。
「語るに落ちたな。この外道」
 と、ザングルスが言う。
「……このヴァイオリンの音色とこの曲には人の精神を回復させる力があるだよ。
 剣やこぶしには人を癒す力は無いが、音楽には心も体も癒す力があるんだよ」
 と、クウが笑みを浮かべて言う。
 ………似合わないことを……
 と、リナはあきれていたりしたが………。
「あなたは、………」
 アメリアがゼルガディスに駆け寄り言う。
「あなたは、何という悪ですか!!
 あなたのような人を人とも思わず、おのれの私利私欲のために人の心をもてあそぶような外道!
 あなたのような方にセイルーンの王の座はわたせません!!
 あなたは人の上に立つ資格なんてありません!!」
 あふれんばかりの拍手がわき起こる。
「このアマ」
 と、ラディックは飛びかかる。その手にはどこに隠していたのか銀色に光る短刀。
 よけようとするが、完全に治っていないだろうふらつくアメリア。
 そして、―――

 キッン

 と、刃と刃がぶつかる音がした。
「ふっ、正体をあらわしたか……ええ、ラディックよ」
 と、ゼルガディスが言った。
「ゼルガディスさん!!」
 アメリアがおもわず抱きつく。
 その攻撃をうけたはずの体には服が多少破れているが、体には怪我一つ無い。
 彼の岩の肌が彼を守ったのか、それともクウがなにかしたのか………。
 それは、リナにはわからなかった。
「馬に蹴られて死ぬつもりはないと言ったろ」
 と、クウは笑みを浮かべて言った。
 そして、駆けつけるガウリィとミルガズィアにメフィ。
「さぁ、ラディック伯爵………いえ、ラディック!!
 もう逃げ場は無いわ。大人しく観念しなさい」
「商人についてもおしえてもらうぜ」
 リナとクウの言葉にラディックはしばし黙る。
 衛兵があつまり彼を包囲する。

 ――なに――
 リナは眉をひそめた。ラディックはもはや捕まるのは時間の問題。
 アメリアにフィルさん達は助けた。
 ゼルはどういうわけか怪我一つ無い。
 なのに、胸のざわめきが収まらない。………むしろ、ひどくなる一方。
 そしてラディックは顔を上げる。
 その瞳は狂気の目だった。だが、それはまだ切り札をもった者の目
「まだだ。まだだ」
 そう言うと彼は胸元からなにか銀色の筒を取り出すとそれに向かって吠えた。
「すべてを破壊しろ!! この結界の中にあるものすべて!!
 わたし以外!! フルパワーで!!」
 その声に呼応するかのように五つの塔………セイルーンの結界を無効化していた五芒星の形にたてられた塔が光り輝き始めた。
「なにをした!!」 
 フィルさんが吠える。
「ふっふっふ。セイルーンの大地には大きな地脈がある。
 その地脈の力を五つの塔に蓄えさせた。すでにこのセイルーンをかたどる巨大な六芒星の力を無効化してなおさらに巨大な力を発揮している五芒星となた。
 そしてわたしが命令を一つすれば目標をどの威力で破壊できるかが決まる。
 わたしが王になったとき、その力を使いセイルーンを足がかりにすべての王国………世界を手にするはずだった。
 まぁ、いい。わたし以外すべて破壊される。
 わたしを認めないお前達がわるい!!
 わたしは、支配するべき存在なのだ!!
 わたしが支配者だ。そのために無能な父と愚かな母を殺して……。
 ―――げっぶ――」
「聞いている暇はない」
 と、クウがみぞおちよりもした………同じ男なのにどうしてそこに顔色変えず攻撃できたのか………。
 その場にいた男すべてわからなく。思わずラディックに同情した場所に蹴りをくらわした。
 倒れ込むラディックにげしげしと蹴りと言うが踏み続けた後、クウは
「やばいな」
 と、顔色変えずいった。

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34544Re:白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 Oミオナ 2009/9/28 08:13:06
記事番号34541へのコメント

どうも。ミオナです。
なんか、セイルーン大ピンチですよ!
……ゼルが怪我してなかったのは、『ルーちゃん』がなにかしたんでしょうか。
続きがまちどうしいです

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34548Re:白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 Okou 2009/9/28 18:35:36
記事番号34544へのコメント


>どうも。ミオナです。
 どうも。kouです。
>なんか、セイルーン大ピンチですよ!
 大ピンチです。このままでは大変なことになります(きっぱり)
>……ゼルが怪我してなかったのは、『ルーちゃん』がなにかしたんでしょうか。
 それは、………ふっふっふ。
>続きがまちどうしいです
 楽しみにしていただいてうれしい限りです。

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34552白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 Pkou 2009/9/28 21:32:48
記事番号34353へのコメント

「やばいな……。じゃ、なぁぁぁい」
 と、リナが吠えかかる。
「あんたどうにかできないの!」
「無茶言うな!
 人間できないこととできることがある」
「どうどうと威張って言うな!
 あの塔の威力はどのくらいなのよ」
「そうですね………。
 測量と計算の結果、北の魔王にかけられている水竜王の封印を破壊し、なおかつ魔王を滅ぼすことも可能ですね。
 ……調整すれば、水竜王の封印だけを破壊することもできますね」
「セイルーンの最後か」
 マントの言葉にあっさりと言うクウにリナは思わずスリッパではたく。
「あんた空間移動できたでしょ。
 この場にいる全員を安全な場所に移動することは」
「これだけの人数を移動させるなんて無理だ。せいぜい一センチ程度だな」
「意味ねー」
 リナが頭を抱え込む。
「な、なぁ………なんかやばいのか」
「ええ、やばいわよ。ガウリィ。
 このままじゃ、全員間違いなくおだぶつよ」
「そうでもないぞ」
 リナの言葉にクウはそう言った。
「ようは、あの塔を全部完全に破壊すればいいんだ」
『それを、先にいえ』
 全員の突っ込みにマントは、
「ただし魔術障壁によってドラグ・スレイブでも破壊できない障壁ができてますが………」
「それじゃ、ミルガズィアさんにメフィしか破壊できないじゃないの」
「これをやろう」
 リナの言葉にクウは一組の手袋をわたした。
 白地の布でなんの布かはわからないが、通気性も良く柔軟性もあり丈夫そうな布でできている。
 手の甲の所に赤・青・白・黒の四色の石と中央にほかの石よりも一回り大きな金色の石が十時についている。
「なにこれ?」
「魔力増幅器」
『なっ』
 絶句する全員を見ずに
「魔力増幅の呪文はいらない。ただ必要だと念じれば良い。
 じゃ、空間移動でそれぞれメンツにわけて塔に配るからそれぞれせめて最低でも一つ破壊する事!
 のこったフィリオネル殿下とマルチナは念のため、民間人などの避難をお願いします」
 そう言うと同時にリナ達の周りが光る。
「あ、そうそう。ゼルにアメリア。お前らは寝てろ」
 と、クウが言うと同時に彼らの姿はかき消えた。

「どうわぁぁ」
 ガウリィが思わず驚愕の声を上げる。
 目の前にはものすごい魔力を放出しているどでかい塔。
 石を投げてみると、魔力の余波であっというまに砂と化した。
「り………リナ……。大丈夫なのか」
「こうなったら、クウを信用するしかないでしょうが」
 と、リナは言うと呪文を唱え始める。
 ドラグ・スレイブよりも高位の呪文。
 すべての魔王の上位に立つ存在………否、正確に言うならばあらゆる者を生み出せしすべて者母――ロード・オブ・ナイトメアの力を借りた呪文を、
「これで、なにも起きなかったら許さないからね! クウ!」
 リナがそう吠えた。

―――うるおぉぉぉぉぉぉんんん―――
 人にはとても発音できない音があたりを響かせる。
 そして結界が破壊される。
「破壊したぞ」
 と、言うミルガズィアだが、その顔にも焦りの色が見えている
「おっしゃ! 本領発揮だ!」
 と、ザングルスが刃を抜いた。(つねに持ち歩いているのだ。傭兵の癖らしい)

「はっ」
 アストラル・サイドの干渉力をあるていどコントロールできるザナッファー・アーマーの力をつかい結界を破壊したメフィ。
 とはいえ、疲労しているのは間違いないが………。
「いくぜ!! ドラグ・スレイブ!!」
 ポコタの呪文が塔を破壊していく

「………おい、マント大変だ」
「どうしました」
「つかれた」
「そんな子供みたいな理屈を言わないでください!!
 と、言うか……あなたは二つ破壊するつもりなんでしょ」
「あ〜。ちょっと無理かも」
「じゃ、セイルーンはどうなるの」
 クウの言葉にレビが聞く
「そうですね………。威力を軽減を考えても………ま、中心部となるセイルーンは崩壊しますね」
「怒られそうだな……」
 クウがそう言うとレビを刃に変える。
「天魔の剣」
 あふれんばかりの光の固まりと化したレビを片手にクウは言う。
「ま、根性入れるか」
 と、

「――今ここに、神々の魂すらも打ち砕き――」
 リナが呪文を唱えると同時にクウから渡された手袋の石が光り始める。
「悪しき塔の結界をきりさけ!! ラグナ・ブレェェェェド」
 振り下ろそうとする同時に表れる漆黒の刃。
「!?」
 リナは驚愕する。
 過去、別の魔力増幅器を使いラグナ・ブレードを使ったことがある。
 だが、過去に比べると格段に疲労度が違う。
 今の方が疲労が、――少ない――
 結界が切り裂かれる。間髪入れずリナは唱える
「ドラグ・スレイブ」
 塔が崩壊していく

 四つの塔が破壊され残り一つ
 しかし、
「無理だ!! 間に合わん」
 ミルガズィアが吠える。
 そして最後の日と輝きと言うかのように塔が輝きをました。
 地響きが聞こえる。
 そして、――――

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34554白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 Qkou 2009/9/28 21:54:08
記事番号34353へのコメント

 その日のセイルーンも晴れていた。
 そりゃもう、晴天快晴と言う言葉は今日のこの日のためにあるのではないのかと言うほどの良い天気だった。
 リナ達の心も同じように雲一つ無いすんだものだった。
「しっかし、世の中わからないものだな」
 と、セイルーンの城の中庭でポコタが言った。
「突如、塔の周りにあれが表れたときはおどろいたぜ」

 あの時、地響きと同時に地中からとつじょ現れた謎の物体は結界を者ともせず塔に絡みつき塔を完全に破壊してしまったのだ。

「いったい、あれなんだったんだろうな……。
 真っ黒でわりと近くから見たんだけどなんか蛇みたいだったな」
「………俺はなんか、先端に人間の顔みたいなのがついているように見えたぞ」
 ――ぶっしゅ――
 黒くて長くって先端に人の顔のような者がついた物………
 リナの脳裏に忘れたい、忌まわしく恐ろしい記憶がよみがえる。
 ま、………ましゃかね……。
 脳裏に浮かんだある可能性を忘れようと頭を振っているとマントが
「さっきまで分析していたんですけど……あれは、どうやらクラゲをベースににたキメラのようですね」
「へぇ〜。いいクラゲもいたもんだな。
 ん? どうした? リナ? 椅子ごと倒れ込んで」
 マントの言葉を聞いてリナは椅子ごと倒れていた。
 顔色は今日の空のように青い。
「あははははは。なんでもないわよ」
 と、言うリナだがその目は泳いでいる。
「でも、ゼルガディスさんもリナさんもガウリィさんも、…………。
 ポコタさんもマルチナさんもザングルスさんもミルガズィアさんもメフィさんも、………。
 そしてクウさんもマントさんもレビさんもありがとうございます。」
 と、アメリアが深々とお辞儀をする。
「や〜ね。アメリアかしこまっちゃって」
 と、リナがぴらぴらと手を振る。
「ま、この事件の根本の元凶は俺でもあるからな」
 と、クウはものすごい勢いでクッキーを食べながら言う。
 山盛りだったクッキーがわずか数秒で消える。
「よしてくれアメリア。俺は、なにもできなかった」
 と、ゼルガディスが憮然とした口調で言う。
「そうだな」
 と、クウがサンドイッチをぱくつきながら言う。
 あっという間にサンドイッチが消える。
「………」
 しばらくにらむようにクウを見るゼルガディス。
「姉さんも帰ってきてくれてうれしいです」
「ああ、さっきあったな」
 と、ザングルスが言う。
「ふ〜ん。どんな人だったのグレイシアさん」
 と、リナが聞くと
「ん? フィリオネル殿下殿には似ていないな」
『そりゃ、良かった』
 全員が口をそろえて言う。
「ところで、クウ。この手袋くれるの」
 と、リナがクウがわたした魔力増幅器のグローブを見せると
「ああ、やる」
「本当! よっしゃ!
 ところで、これなにでできているの」
 前の魔力増幅器はデモンブラッド………完全なる賢者の石が使われていたけれど………。
 と、リナが考えると
「賢者の石をさらに結晶化させた完璧なる賢者の石とでも言えばいいでしょうか………。
 左の分の赤青白黒は四つの世界の魔王の欠片で、右の分はそれと対なる神の欠片でして金色のは左右両方とも金色の魔王の欠片です」
 ぶぴゅる
 リナが紅茶を吹き出し、ミルガズィアさんが椅子から落ちて、メフィがテーブルに頭をぶつけたのは同時だった。

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34555Re:白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 Qフィーナ 2009/9/28 22:15:57
記事番号34554へのコメント


こんばんはkouさん。
昨日は自分のしか打ち込めなかったけれど、今日こそは。
>「………俺はなんか、先端に人間の顔みたいなのがついているように見えたぞ」
> ――ぶっしゅ――
> 黒くて長くって先端に人の顔のような者がついた物………
> リナの脳裏に忘れたい、忌まわしく恐ろしい記憶がよみがえる。
魔の海で、ある女魔道士さんが…ねぇ。
> 顔色は今日の空のように青い。
そんなに青ざめて…
>「よしてくれアメリア。俺は、なにもできなかった」
> と、ゼルガディスが憮然とした口調で言う。
彼がしたことといえば、ル○ンがクラ○スにかけられた暗示をとくためにやったことと同じようなものですからねー(伏字の意味なし)
>「ふ〜ん。どんな人だったのグレイシアさん」
> と、リナが聞くと
>「ん? フィリオネル殿下殿には似ていないな」
>『そりゃ、良かった』
> 全員が口をそろえて言う。
もしそのグレイシアさんとやらが、フィルさんそっくしだったなら……(震)
>「賢者の石をさらに結晶化させた完璧なる賢者の石とでも言えばいいでしょうか………。
> 左の分の赤青白黒は四つの世界の魔王の欠片で、右の分はそれと対なる神の欠片でして金色のは左右両方とも金色の魔王の欠片です」
> ぶぴゅる
> リナが紅茶を吹き出し、ミルガズィアさんが椅子から落ちて、メフィがテーブルに頭をぶつけたのは同時だった。
マントの発言にこういう反応するのは当然のような。
ピンチだ魔族!リナに触るな関わるな!滅びるぞ(笑)

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34564Re:白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 Qkou 2009/9/29 20:36:18
記事番号34555へのコメント

>
>こんばんはkouさん。
 こちらこそ、こんばんわ。
>>「………俺はなんか、先端に人間の顔みたいなのがついているように見えたぞ」
>> ――ぶっしゅ――
>> 黒くて長くって先端に人の顔のような者がついた物………
>> リナの脳裏に忘れたい、忌まわしく恐ろしい記憶がよみがえる。
>魔の海で、ある女魔道士さんが…ねぇ。
 アニメ版と原作混合の成果微妙に矛盾があります。
 一応、あれのすんでいる海と海路となっている海の場所が違うと言うことで………。(わからない人はわからないままで良いです)
>> 顔色は今日の空のように青い。
>そんなに青ざめて…
 まぁ、あの頃は当初ゆめにまで見たそうですから………
>>「よしてくれアメリア。俺は、なにもできなかった」
>> と、ゼルガディスが憮然とした口調で言う。
>彼がしたことといえば、ル○ンがクラ○スにかけられた暗示をとくためにやったことと同じようなものですからねー(伏字の意味なし)
 あの話はお気に入りの一つなんですよね。五、六回は見たな
>>「ふ〜ん。どんな人だったのグレイシアさん」
>> と、リナが聞くと
>>「ん? フィリオネル殿下殿には似ていないな」
>>『そりゃ、良かった』
>> 全員が口をそろえて言う。
>もしそのグレイシアさんとやらが、フィルさんそっくしだったなら……(震)
 こわいなそれは………。
>>「賢者の石をさらに結晶化させた完璧なる賢者の石とでも言えばいいでしょうか………。
>> 左の分の赤青白黒は四つの世界の魔王の欠片で、右の分はそれと対なる神の欠片でして金色のは左右両方とも金色の魔王の欠片です」
>> ぶぴゅる
>> リナが紅茶を吹き出し、ミルガズィアさんが椅子から落ちて、メフィがテーブルに頭をぶつけたのは同時だった。
>マントの発言にこういう反応するのは当然のような。
>ピンチだ魔族!リナに触るな関わるな!滅びるぞ(笑)
 あははははは。まぁ、リナの気合いに比例して魔力の増幅度が上がりますから………。
 ま、大災害のような物として耐えていただこう。
 とはいってもこの後すぐとは言わないけれどそのうち魔族は出るんですが………。

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34565白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 Rkou 2009/9/29 21:10:53
記事番号34353へのコメント

「んなもん何処で手に入れたのよ」
 リナが噛みつかんばかりの勢いで聞くと
「ルーちゃんにもらったんだよ」
 とレビがマフィンにたっぷりとイチゴジャムをつけながら何時も通りの天真爛漫な笑顔で言う。
『ルーちゃん?』
 全員がオウム返しに聞き返すと
「レビのお友達」
 と、マフィンを食べながらレビが言う。
「レビより下位の存在だ」
 と、クウが紅茶を飲みながら言う。
 リナはレビを見る。
 ゼロスから手に入れた(だまし取ったとは言わない方向で)タリスマン以上の魔力増幅器の核となる物を渡したルーと言う存在………。
 レビはマフィンをのどに詰まらせて目を白黒させている。
「………」
 リナは疑問が渦巻くだけだった。
「ああ、そうそう。ルーちゃんで思い出した」
 と、クウが言うと
「ゼル。お前の懐に金色の小さな宝石みたいな物があるだろ」
「……? ああ、あるな」
「それ借り物なんだ。返してくれ」
「別に良いが……」
 そう言うとゼルガディスは金色の小さな宝石をクウに渡す。
 クウはそれをマントの中にしまう。
 そこに、
「リナ様、クウ様。ラディック元伯爵との面会の時間になりました」
 と、使用人が話しかけてきた。
「あ、はい」
 と、リナが言う。
 クウはレビを引き連れて使用人の後をついて言った。

 その後、ミルガズィアさんとメフィがなぜかグレイシアに呼ばれた。

「そういやよく生きてたな」
 と、ポコタが言った。
「俺はてっきり死んだとおもったぞ」
「……ま、たしかにね」
 と、ポコタの言葉にマルチナもうなずく。
「………そうですよ。
 ゼルガディスさん。あの時てっきり…………すっごく………怖かったんですからね」
 と、アメリアが上目遣いで涙で瞳を潤ませながら言う。
 その様子にゼルガディスは頬をやや赤らませたが、
「しっかし、どうやったんだ。
 長年傭兵やっていたがありゃ死んでいてもおかしく無かったのに怪我一つしていないなんて」
 と、言うザングルスの言葉にゼルは、
「………正直な話、俺もわからん」
『?』
「実は、―――」

 ラディックからの一撃を食らって感じたのは痛みでは無かった。
 はたかれたようななにかが貫通したような感覚だけだった。
 そして視界がたしかに闇に落ちていく。
 そんな中、本当に走馬燈すらも見たのだ。
 そんな中で、闇を見た。
 いや………それは闇という表現ですら片付かない何かだった。
 水平線すらもない何処までも続く無と言った印象だった。
 ゼルガディスはそこに落ちていくのを確かに感じた。
 力を振り絞ってもただ落ちていくだけ………
 ―――死ぬ―――
 ゼルガディスはその時、たしかにそう確信した。
 そして確信したときだった。
 手を引っ張られたのは

「は?」
 黙って聞いていたポコタが怪訝な声で聞き返した。
「引っ張られたってだれにだよ」
「わからん」
 ゼルガディスは頭を横にふって言う。
「そして、――――」

 引っ張ったのは一人の女だった。
 流れるような闇色の無の中でその輝くばかりの金色の髪の毛がひどく印象に残っている。
 流れる金色の長い髪の毛をもった女。
 漆黒の闇色の服を着て身の丈ほどもあるかと言うほどの武器としては不便な大鎌をもっていた。
 その女のひどく形の整った赤い唇が笑みの形になったのはわかった。
 そして
「どりゃぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁ」
 と、雄叫びのような声でいきなり放り投げられ気がついたらラディックにリナ達が詰め寄っていた………。

『うそつけぇぇぇぇぇぇぇ』
 ポコタとマルチナそしてザングルスが思わずそう吠えた。
「途中からマジで臨死体験をしたとしか思えない話だと思ったらなんだよ。
 金髪の美女におたけびとともに放り投げられて生き返っただ。
 どうせなら死んだじいさんやばあさんなんかんが帰れと怒鳴るとかそう言うのにしろ」
 ポコタの言葉にゼルガディス怒鳴り返す
「そうは言っても本当にそう言う体験をしたんだから仕方ないだろうが」
「じゃぁ、幻覚じゃないのか」
 と、ガウリィが言った。
「………ま、たしかにそうとしか思えないな」
 と、ゼルガディスもうなずいた。

 丁度その頃、
「ああ。つかれた。
 まぁ。あたしだって人の恋路を邪魔して馬に蹴られて死ぬ趣味はないんだけどね」
 と、彼女は言った。
 ぼふりとソファーに座ると大画面映像を見る。
 満月の月夜をばっくに塔に上っているル○ン三世。
「しっかし、タイムリーにみたもんだわ」
 と、ポップコーン(カレー味)に氷を小さく砕いて泡だらけにならないように注意して入れたコーラを目の前の机に置く。
「さて、クウの奴。
 ちゃんと約束通りの美味しい料理を作ってくれるんでしょうね。
 異空間の料理なんて楽しみね」
 と、良いながら彼女は、ポップコーンを食べながらルパ○が塔に進入したシーンを見ていた。

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34570Re:白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 Rセス 2009/9/30 20:10:32
記事番号34565へのコメント

こんばんは、kouさん。
>『ルーちゃん?』
> 全員がオウム返しに聞き返すと
>「レビのお友達」
> と、マフィンを食べながらレビが言う。
お・・・お友達ですか、あの方が・・・
>
>「そういやよく生きてたな」
> と、ポコタが言った。
>「俺はてっきり死んだとおもったぞ」
>「……ま、たしかにね」
> と、ポコタの言葉にマルチナもうなずく。
>「………そうですよ。
> ゼルガディスさん。あの時てっきり…………すっごく………怖かったんですからね」
> と、アメリアが上目遣いで涙で瞳を潤ませながら言う。
アメリア、可愛いなあ・・・



> 引っ張ったのは一人の女だった。
> 流れるような闇色の無の中でその輝くばかりの金色の髪の毛がひどく印象に残っている。
> 流れる金色の長い髪の毛をもった女。
> 漆黒の闇色の服を着て身の丈ほどもあるかと言うほどの武器としては不便な大鎌をもっていた。
> その女のひどく形の整った赤い唇が笑みの形になったのはわかった。
> そして
>「どりゃぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁ」
> と、雄叫びのような声でいきなり放り投げられ気がついたらラディックにリナ達が詰め寄っていた………。
L様・・・なんつー乱暴な助け方を・・・
>
>
> 丁度その頃、
>「ああ。つかれた。
> まぁ。あたしだって人の恋路を邪魔して馬に蹴られて死ぬ趣味はないんだけどね」
> と、彼女は言った。
> ぼふりとソファーに座ると大画面映像を見る。
> 満月の月夜をばっくに塔に上っているル○ン三世。
>「しっかし、タイムリーにみたもんだわ」
> と、ポップコーン(カレー味)に氷を小さく砕いて泡だらけにならないように注意して入れたコーラを目の前の机に置く。
>「さて、クウの奴。
> ちゃんと約束通りの美味しい料理を作ってくれるんでしょうね。
> 異空間の料理なんて楽しみね」
> と、良いながら彼女は、ポップコーンを食べながらルパ○が塔に進入したシーンを見ていた。
わがままで強暴だけど、時々太っ腹な一面を見せるお方ですね(笑

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34571Re:白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 Rkou 2009/9/30 20:53:45
記事番号34570へのコメント


>こんばんは、kouさん。
 こちらこそ、こんばんは、セスさん。
>>『ルーちゃん?』
>> 全員がオウム返しに聞き返すと
>>「レビのお友達」
>> と、マフィンを食べながらレビが言う。
>お・・・お友達ですか、あの方が・・・
 まぁ、レビはどんな人と言うか存在もたいていは友達と考えています。
>>
>>「そういやよく生きてたな」
>> と、ポコタが言った。
>>「俺はてっきり死んだとおもったぞ」
>>「……ま、たしかにね」
>> と、ポコタの言葉にマルチナもうなずく。
>>「………そうですよ。
>> ゼルガディスさん。あの時てっきり…………すっごく………怖かったんですからね」
>> と、アメリアが上目遣いで涙で瞳を潤ませながら言う。
>アメリア、可愛いなあ・・・
 かわいいですか。kouは書いていてかゆくなりました。(苦笑)
>
>
>
>> 引っ張ったのは一人の女だった。
>> 流れるような闇色の無の中でその輝くばかりの金色の髪の毛がひどく印象に残っている。
>> 流れる金色の長い髪の毛をもった女。
>> 漆黒の闇色の服を着て身の丈ほどもあるかと言うほどの武器としては不便な大鎌をもっていた。
>> その女のひどく形の整った赤い唇が笑みの形になったのはわかった。
>> そして
>>「どりゃぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁ」
>> と、雄叫びのような声でいきなり放り投げられ気がついたらラディックにリナ達が詰め寄っていた………。
>L様・・・なんつー乱暴な助け方を・・・
 ま、助けてくれたこと自体奇跡と考えるべき方ですから………
>>
>> 丁度その頃、
>>「ああ。つかれた。
>> まぁ。あたしだって人の恋路を邪魔して馬に蹴られて死ぬ趣味はないんだけどね」
>> と、彼女は言った。
>> ぼふりとソファーに座ると大画面映像を見る。
>> 満月の月夜をばっくに塔に上っているル○ン三世。
>>「しっかし、タイムリーにみたもんだわ」
>> と、ポップコーン(カレー味)に氷を小さく砕いて泡だらけにならないように注意して入れたコーラを目の前の机に置く。
>>「さて、クウの奴。
>> ちゃんと約束通りの美味しい料理を作ってくれるんでしょうね。
>> 異空間の料理なんて楽しみね」
>> と、良いながら彼女は、ポップコーンを食べながらルパ○が塔に進入したシーンを見ていた。
>わがままで強暴だけど、時々太っ腹な一面を見せるお方ですね(笑
 ま、基本的に気まぐれな方というイメージが強いので………。

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34572白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 Skou 2009/9/30 21:34:00
記事番号34353へのコメント

 薄暗いあまり日の当たらない場所だった。
 何処の世界でも牢屋という場所は、こういう場所だな。と、クウは冷静な眼差しで思う。
 牢屋の一番奥深くに彼はいた。
「これはこれは、世界を支配すべき方。ずいぶんすてきな場所に居られますね」
 と、クウはラディックに笑みを浮かべて言ったがその目はけして笑ってなかった。
 ラディックの調査の際にわかったことだが、ラディックは元々支配欲の強い人間だった。
 富と名声そして支配
 これらを望んでいた。
 人の言い父親では自分が爵位を継承するまでに富をすべて食いつぶすと判断した彼は眠りの呪文を使い父と母を殺した。
 最初の頃は、アメリアではなくグレイシアに言い寄っていたそうだが相手にされていなかったという。
 やがてグレイシアが旅立ってしばらくは言い寄っていなかったそうだ。
 しかし、商人に出会いグレイシアでもなくて良いとアメリアを操りセイルーンの王位を手にしようと企んだ。
 最初は、操り人形とかしたフィリオネル殿下を使い侵略行為をさせ、いずれセイルーンに対する不満が集まった時点でフィリオネル殿下の暴走という形で英雄的にフィリオネル殿下を殺す。
 とまで計画をしていたらしい。
 現在療養中の現王も薬を少しずつ減らして衰弱死させようと企んでいたと言うことだ。
 とはいえ、すでにすんだ事というか泡と化した計画なのだが……。
 クウは牢の前に立つ。
 気がついたらしいラディックはクウに吠えかかる
「貴、………貴様………。なんの用だ!!」
「商人は何処へ行った」
「貴様なんぞに教えると思ったのか!!」
「もう一度聞く、商人は何処へ行った」
「はっ、わかったぞ。貴様も商人と取引を望んでいるのだな。
 無駄だ。貴様のような愚か者にあいつが耳を貸す者か」
「………」
「……ちょっと、クウ。こいつとまともな会話は無理じゃない」
 リナが肩をすくめて言う。
「マント」
「はい」
 クウの呼び声に応じるマント。
「確か、開発中の拷問道具の実験体がほしいと言ってただろ。
 殺さない程度にやれ」
「あv 良いんですかv
 うわぁぁい☆ うれしいなv こんどあの方に売ろうと思っていたんですけど………。
 売るからには完璧じゃないといけませんしね☆」
 そう言うと鼻歌なんぞ歌いながらマントがラディックに近づいていった。
 そして、
 セイルーンの城の牢の中でこの世の者とは思えない絶叫が響き渡ったのだった。

「あいつ丁寧な口調でマッドな学者だからな」
「………冷静な口調で言う台詞じゃないと思ふ」
 クウの言葉に顔色を青くしたリナが言った。

 数時間後、身の毛もよだつ………と言うよりも吐き気のする拷問が行われた後のラディックは髪の毛は白髪に変わって、一気に十年は老け込んだようにすら見えた。
 なにがあったのかは、知らない方が良いと言うことだけしか詳記できない。
「もう一度聞く。これが最後のチャンスだ。
 まだしらをきるきなら、さらにえぐい目に遭ってもらうことになる」
 クウの言葉にラディックは
「わか、わかった。言う、言う。言います。
 ああいつは、男でした。突然現れて力がほしくないかと言ったんです。
 はい。最初はうさんくさいと追っ払ったんですけれどほんの一瞬で雇っていたボディーガードを跡形も残さず消し去って………。
 あいつは俺を気に入ったと言ってました。
 銀髪の奴でした。フードを目深くかぶっていて顔とかはわかりませんでしたけれど………。
 で、さらに南に行きました」
 と、素直に答えるラディック。
「そうか」
 そう言うとクウは立ち去る。それを追いかけるリナ。
「………クウ。その商人の正体とかわからないの」
「わからん」
 リナの言葉に間髪入れず応えるクウ。
「ま、そもそも目的もわからねえな。
 金がほしいならそれこそラディックの野郎にわたした技術で世界を脅迫でもすれば簡単だというのに………」
 と、クウが考え込むかのように言った。

「あ、リナさん。遅かったですわね」
 と、メフィに言われリナは、
「そう言うメフィこそどこかに行ってたみたいだけれど」
「ええ。ちょっと」
 と、メフィは紅茶を飲みながら言う。
 険悪な二人の様子をやれやれと肩をすくめながら椅子に座ろうとしたクウに突如アメリアが手を取った。
「んあ」
 クウが怪訝な声を出すと
「クウさん。わたし、感動しました」
「ふは?」
「世界の危機を救うために、西へ東へ北へ南へと旅を続ける道を選ぶとは!!
 このアメリア感動しました」
 そう言うアメリアのバックには炎が燃え上がりアメリアの瞳にも同じように炎が見えた。
「人の心の弱いところをつき、人を惑わす悪しき商人!!
 けして許せる行為ではありません!! 今こそ正義の鉄槌を与えるときです」
「……どんな時だよ……」
 クウが突っ込むが正義に燃え上がるアメリアには聞こえない
「と、言うわけでわたしも旅に同行することにしましたから」
『っな』
 リナとクウの声がハモる。
「いや〜、あの後フィルさんとグレイシアさんが来てな。
 そう言うことになっちまった」
 と、ガウリィが言う。
「ちなみに、俺はアメリアの護衛としてついて行くことになった」
 と、ゼルガディスが言う。
 心なしか、顔色が悪い。
「………ま、アメリアの性格を考えれば予想できた結果だけれど……。
 ゼル。なんであんた顔色悪いの?」
「………リナ。ナーガという魔道士を知っているか」
「……え〜?りなちゃんしらにゃ〜いにゃ〜☆」
 口元にこぶしをつけて怪しい言語を使うリナ
「・・・なら、いい」
 と、ゼルガディスは遠いまなざしでいった。

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34588白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 21kou 2009/10/2 19:23:54
記事番号34353へのコメント

k ああ、二十一が○で表示できない!?
L ああ、大変ね。
k とまぁ、問題もありますが漆黒の影ある結婚式ついに終幕です。
L 次回は魔族が出るんでしょ。
k はい。つーか、先に番外編を書いてしまったんですけれど………。
 それに、もうすぐ中間試験があるのであまり書き込めなくなるる:
L それはともかく
k 白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式
L どうぞ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 セイルーンはわりと静かになっていた。
 結婚式騒動が落ち着いて三日後にリナとクウ達はまた旅に出ることになった。
 とはいえ、そのメンツの中にアメリアとゼルガディスが加わっているのだが……。
 とりあえず向かう先は南だ。
 ポコタ達もついて行きたそうだったがいろいろ忙しいとのことだ。
 セイルーンは宮殿内を大掃除するという。
 姉のグレイシアが帰ってきたのもアメリアが旅立てる理由の一つとのことだ。
「そういえば、姉さんがリナさんによろしくっていってましたよ」
「ん、そう。ま、またあってみたいわね」
 リナの言葉にゼルガディスはヘンな顔をした。
 ミルガズィアとメフィはなんでもしばらくセイルーンで現王の療養を手伝うことになったらしい。
 ミルガズィアさんはともかくメフィがよくやる気になったとリナはおどろいたが、実際はメフィの方がミルガズィアを引っ張り込んだような者らしい。
 
「さて、行くわよ」
 リナの声にアメリアが元気よく頷きガウリィが笑みを浮かべゼルガディスが肩をすくめる。
 リナ達は懐かしくすら感じるちょっと前の用に感じられるがかなり前には当たり前の光景。
 その光景の中で、茶色いマントを風にはためかせて白い兎のようなレビを頭に乗っけたクウが前を黙って歩いている。
「この四人で旅をするのも久しぶりですね」
「俺らは無視するのか」
「あ、すみません」
「まぁ、親しい仲の人と共に旅するのは楽しいんでしょう」
「マントもわりとわかっているじゃない」
 と、言う会話の中リナは考えていた。

 セイルーンの騒動
 これは終わった。
 だけれども、これは本当の意味での終幕というわけではない。
 まだ謎が残っている。
 商人の目的、ラディックはコーラッドにあやしげな品物や術を与えて商人は何を得するのだろうか。
 そして、―――
 リナは目の前を歩く自分よりやや背の低いクウをみる。
 途中で買ったらしいスライスポテトをはふりと食べている。
 人の壊れた精神を癒し、そしてドラゴン族すらもおどろく技術をかるがると使う少年。
 異世界の技術だけなのだろうかとリナは少し疑問に思う。
 そして、一番の疑問。
 それは、商人にもクウにも関係のないことだった。
 すなわち、魔族のこと

 マントは言った。
「調整さえすれば水竜王の封印だけを破壊することも可能」と、―――
 水竜王の封印を解き北の魔王を解放する。
 それは、すべての魔族にとっての望み。
 なにしろ、ここ数年で二回も魔王が復活し解いて二回ともたかが人間に滅ぼされているのだから………。
 と、リナは考える。
 と、まぁそのたかが人間がリナの事を指すのだが………。
 そしてセイルーンは巨大な都市。
 しかも、六芒星の結界が無効化になって五芒星の力が強まるほどの事があれば、魔力に一番敏感な魔族が気がつかないはずない。
 リナも三日間のあいだその事を懸念してデーモンなどの出没情報を調べていたのだが………
 なぜかそう言う事件の話が無かったのだ。そりゃもうまったく。
 むしろ、結界が正常に機能していた時の方があった方である。
 ちなみに、その間クウはなぜか大量の食材を城からもらい料理を作っていたのだがちっともくれなかったと言うことは未だリナの不満となっている。
 空を見る。
 いつの間にか夕暮れ時になっていて空は赤く染まっていた。
 そのはしからは紫色の色合いとその下から夜の闇が表れていた。
 紫色の光を見ていて、リナはふととある魔族を思い出した。
 ただなんとなくである。ふだん、こんな空模様をみてもその魔族のことは思い出さないだろう。
 思い出したとしても不快なだけである。
 では、なぜ思い出したのか。
 この四人が一緒にいるとあいつもよく表れたからだろうかとリナはその時考えた。

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34593Re:白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 21セス 2009/10/2 20:27:48
記事番号34588へのコメント

こんばんは、kouさん。
> セイルーンはわりと静かになっていた。
> 結婚式騒動が落ち着いて三日後にリナとクウ達はまた旅に出ることになった。
意外と早く落ち着きましたね。
>
> マントは言った。
>「調整さえすれば水竜王の封印だけを破壊することも可能」と、―――
> 水竜王の封印を解き北の魔王を解放する。
> それは、すべての魔族にとっての望み。
> なにしろ、ここ数年で二回も魔王が復活し解いて二回ともたかが人間に滅ぼされているのだから………。
> と、リナは考える。
> と、まぁそのたかが人間がリナの事を指すのだが………。
これだけ魔族がらみの事件に巻き込まれて生きているリナってもう既に『たかが人間』って侮れないような気が・・・
> いつの間にか夕暮れ時になっていて空は赤く染まっていた。
> そのはしからは紫色の色合いとその下から夜の闇が表れていた。
> 紫色の光を見ていて、リナはふととある魔族を思い出した。
> ただなんとなくである。ふだん、こんな空模様をみてもその魔族のことは思い出さないだろう。
> 思い出したとしても不快なだけである。
> では、なぜ思い出したのか。
> この四人が一緒にいるとあいつもよく表れたからだろうかとリナはその時考えた。
それってパシリ魔・・・もとい、謎の神官さんのことでしょうか?

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34598Re:白と茶と緑の来訪者と漆黒の影ある結婚式 21kou 2009/10/3 08:43:29
記事番号34593へのコメント


>こんばんは、kouさん。
 おはようございます。(今、朝なんです)セスさん
>> セイルーンはわりと静かになっていた。
>> 結婚式騒動が落ち着いて三日後にリナとクウ達はまた旅に出ることになった。
>意外と早く落ち着きましたね。
 もちろん。その三日の間に事後処理が山のようにあったんですけれどマントが手伝ったんです。(代用体を使用して)
>> マントは言った。
>>「調整さえすれば水竜王の封印だけを破壊することも可能」と、―――
>> 水竜王の封印を解き北の魔王を解放する。
>> それは、すべての魔族にとっての望み。
>> なにしろ、ここ数年で二回も魔王が復活し解いて二回ともたかが人間に滅ぼされているのだから………。
>> と、リナは考える。
>> と、まぁそのたかが人間がリナの事を指すのだが………。
>これだけ魔族がらみの事件に巻き込まれて生きているリナってもう既に『たかが人間』って侮れないような気が・・・
 あくまで、魔族的にはプライドも加えて人間は基本的にたかが人間と思っているという考えがあるとおもいます。
 ま、冷静というかちゃんと状況分析ができる魔族はやっかいな人間と認知しているかもしれませんが………
>> いつの間にか夕暮れ時になっていて空は赤く染まっていた。
>> そのはしからは紫色の色合いとその下から夜の闇が表れていた。
>> 紫色の光を見ていて、リナはふととある魔族を思い出した。
>> ただなんとなくである。ふだん、こんな空模様をみてもその魔族のことは思い出さないだろう。
>> 思い出したとしても不快なだけである。
>> では、なぜ思い出したのか。
>> この四人が一緒にいるとあいつもよく表れたからだろうかとリナはその時考えた。
>それってパシリ魔・・・もとい、謎の神官さんのことでしょうか?
 さ〜て、それはどうでしょう。
 次回からそのパシリ魔………もとい謎の神官さんらその同族達が大量に出ます
 レス、ありがとうございます。以上、kouでした。

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34602白と茶と緑の来訪者と操られし赤い闇のしもべ達 @kou 2009/10/3 21:40:41
記事番号34353へのコメント

k 魔族登場編もとい、白と茶と緑の来訪者シリーズの第三弾です。
L ようやっと出したわね。
k まぁ、まぁ。ルーちゃんを最初に出したんですよ。レディー・ファーストですね。
L だから特別にゆるす。
k ちなみにクウは魔族はレッサー・デーモンやブラス・デーモンは別として魔族にあったことはありません。
L ルーちゃんは厳密に言えば魔族じゃ無いしね。
k あと、クウはなにげに魔族と魔王に対してひどい印象を持ってます。
 妹はクウの印象を聞いて爆笑しました。
L それでは、
k どうぞ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 この世界には、魔族という存在が居る。
 自分たちを含めて世界すべてを滅ぼすことを目的とした存在。
 赤眼の魔王、シャブラニグドゥによって生み出された存在。
 恐怖、苦しみ、憎しみ、悲しみ、怒り。それら負の感情を食す、滅びのために滅びをまき、破壊のために破壊をおこなう種族。
 生きとし生きる者すべての敵。それが、魔族である。
 簡単に分けるならそれらは二つに分けられる。精神体の魔族が現実に干渉できるほどの力が無く、自我の低い生物に憑依して具現化する低レベルというか魔族としては涙が出るほど弱いブラス・デーモンにレッサー・デーモン等の亜魔族。
 とはいえ、それらも並みの魔道士や戦士では間違いなく殺されるのだが……。
 そしてそれよりワンランク上の純魔族。
 むりやり現実の世界に具現化した純魔族。
 その実力は、一夜にして小さな村を廃墟にすることなど簡単。
 無論、純魔族にもピンからキリまである。
 簡単な実力の見分け方は、人間に近い姿をとれいれば高位魔族。人間からかけ離れていれば離れているほど低級。
 とはいえ、例外があったりする。なにかの補佐専用などで武器等の道具の形をとっている魔族。
 良い例がこの世界ではないが、別世界の闇をまくものの部下はすべて武器の形をしている。

 クウはマントからこの世界についてそうそうに聞いた話を聞いた。
 この世界で宝珠がらみの事件に高確率で関わると思われるからと、三日間覚えるまで延々と聞かされた結果である。
 とはいえ、たぶんこの世界かた別の世界へ移動するときに忘れるだろうが………。
 その記憶を冷静に分析してクウは言った。
「なぁ、あれが純魔族か?」
 クウの指さす方向には、ひとつの奇っ怪なものがあった。
 別にマントだけに聞いたわけではない。純魔族を見たことのあるリナ達にも聞いたつもりなのだがだれも答えようとはしなかった。
 リナは頭を抱え込み、アメリアは困ったような顔をしてガウリィはぼけーと空を眺めて、ゼルガディスはこめかみを押さえている。
 ただレビだけがにこにこと眺めている。
「えっとね。うん。魔族の人だよ」
 と、レビが無邪気に言う。
「そうか」
 そして、クウは首元の留め具をとり
「どこら辺に恐怖しろと言うんだぁぁぁぁぁっぁ」
 バッシィィィィィン
 マントの端の方をもって地面にたたきつけた。

 クウ達の目の前にいる魔族。それは異様の一言に尽きる。
 肌は腐った沼のような色。背中には居たコウモリを彷彿させる形の羽に、四本能で頭からは角が生えている。
 と、まぁそれなら恐怖する気持ちがわいたとしても不思議ではないのだが………。それが、―――。
 ピンク色のワンピースに黒いロングヘアーのカツラをつけていた。
 たったこの二つがつくだけで恐怖と言うよりも戸惑いか苦笑がわき起こる。
「で、どーすんだ」
 と、マントについた砂を落としながらクウが聞くとリナは、なんというか予防接種の注射を一番最初に受けることになった子供のような顔をして、それに近寄る。
 それは、
「う〜ん、う〜ん」
 と、うめいている。
 ………もしかしたら鳴いているのかもしれないと魔族に対して通りいっぺんの知識しかないクウは思った。
 クウにしてみれば魔族なんぞようは女王様の犬(魔王)の部下と言う印象だったりする。
 動物のように鳴いても別に不思議じゃないと考えていた。
 リナは、それに近づいて
「………なにしているのよ。ラギアゾーン」
 と、注射を打ってもらうために腕を差し出した子供のような声と顔で言った。
『ふは』
 リナ以外全員がすっとんきょんな声をあげた。

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34606Re:白と茶と緑の来訪者と操られし赤い闇のしもべ達 @フィーナ 2009/10/4 22:08:57
記事番号34602へのコメント


こんばんは。フィーナです。
>「なぁ、あれが純魔族か?」
> クウの指さす方向には、ひとつの奇っ怪なものがあった。
> 別にマントだけに聞いたわけではない。純魔族を見たことのあるリナ達にも聞いたつもりなのだがだれも答えようとはしなかった。
> リナは頭を抱え込み、アメリアは困ったような顔をしてガウリィはぼけーと空を眺めて、ゼルガディスはこめかみを押さえている。
リアクションに困ったというよりも、すべりまくった芸人の間に漂うしらけた空気みたいなものでしょうか。
> クウ達の目の前にいる魔族。それは異様の一言に尽きる。
> 肌は腐った沼のような色。背中には居たコウモリを彷彿させる形の羽に、四本能で頭からは角が生えている。
> と、まぁそれなら恐怖する気持ちがわいたとしても不思議ではないのだが………。それが、―――。
> ピンク色のワンピースに黒いロングヘアーのカツラをつけていた。
> たったこの二つがつくだけで恐怖と言うよりも戸惑いか苦笑がわき起こる。
……別の意味でコワいんですけど…
>「で、どーすんだ」
> と、マントについた砂を落としながらクウが聞くとリナは、なんというか予防接種の注射を一番最初に受けることになった子供のような顔をして、それに近寄る。
> それは、
>「う〜ん、う〜ん」
> と、うめいている。
> ………もしかしたら鳴いているのかもしれないと魔族に対して通りいっぺんの知識しかないクウは思った。
持病か!? 以前と同じように……持病を演じているのかっ!?
> リナは、それに近づいて
>「………なにしているのよ。ラギアゾーン」
> と、注射を打ってもらうために腕を差し出した子供のような声と顔で言った。
>『ふは』
> リナ以外全員がすっとんきょんな声をあげた。
期せずに再会してしまったリナとラギアソーン。
…他のメンバーの反応はいかに……?

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34611Re:白と茶と緑の来訪者と操られし赤い闇のしもべ達 @kou 2009/10/5 20:08:45
記事番号34606へのコメント


>こんばんは。フィーナです。
 こちらこそ、こんばんわ。kouです。
>>「なぁ、あれが純魔族か?」
>> クウの指さす方向には、ひとつの奇っ怪なものがあった。
>> 別にマントだけに聞いたわけではない。純魔族を見たことのあるリナ達にも聞いたつもりなのだがだれも答えようとはしなかった。
>> リナは頭を抱え込み、アメリアは困ったような顔をしてガウリィはぼけーと空を眺めて、ゼルガディスはこめかみを押さえている。
>リアクションに困ったというよりも、すべりまくった芸人の間に漂うしらけた空気みたいなものでしょうか。
 まぁ、魔族をよく知っている彼らでもちょっと対応に困る様子を書いてみたかったんです。
>> クウ達の目の前にいる魔族。それは異様の一言に尽きる。
>> 肌は腐った沼のような色。背中には居たコウモリを彷彿させる形の羽に、四本能で頭からは角が生えている。
>> と、まぁそれなら恐怖する気持ちがわいたとしても不思議ではないのだが………。それが、―――。
>> ピンク色のワンピースに黒いロングヘアーのカツラをつけていた。
>> たったこの二つがつくだけで恐怖と言うよりも戸惑いか苦笑がわき起こる。
>……別の意味でコワいんですけど…
 ……っは!! そう言えばそうだ。(今頃気づいた)
>>「で、どーすんだ」
>> と、マントについた砂を落としながらクウが聞くとリナは、なんというか予防接種の注射を一番最初に受けることになった子供のような顔をして、それに近寄る。
>> それは、
>>「う〜ん、う〜ん」
>> と、うめいている。
>> ………もしかしたら鳴いているのかもしれないと魔族に対して通りいっぺんの知識しかないクウは思った。
>持病か!? 以前と同じように……持病を演じているのかっ!?
 念のために書いときますがジョンは行方不明になってません!! そこんとこよろしく!!
>> リナは、それに近づいて
>>「………なにしているのよ。ラギアゾーン」
>> と、注射を打ってもらうために腕を差し出した子供のような声と顔で言った。
>>『ふは』
>> リナ以外全員がすっとんきょんな声をあげた。
>期せずに再会してしまったリナとラギアソーン。
>…他のメンバーの反応はいかに……?
 まぁ、魔族の知り合いがいると言うことに対してどうのこうの言われるんじゃないんでしょうか。
 ラギアゾーン。書きやすいなぁ。微妙にへたれでボケキャラとして書きやすい。
 シリアスばっかしているキャラクターって書くの難しいんですよね。
 以上、kouでした。

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34609Re:白と茶と緑の来訪者と操られし赤い闇のしもべ達 @ホリ 2009/10/5 12:33:12
記事番号34602へのコメント


 お久しぶりです、kouさん。

> この世界には、魔族という存在が居る。
> 自分たちを含めて世界すべてを滅ぼすことを目的とした存在。
> 赤眼の魔王、シャブラニグドゥによって生み出された存在。
> 恐怖、苦しみ、憎しみ、悲しみ、怒り。それら負の感情を食す、滅びのために滅びをまき、破壊のために破壊をおこなう種族。
> 生きとし生きる者すべての敵。それが、魔族である。
> 簡単に分けるならそれらは二つに分けられる。精神体の魔族が現実に干渉できるほどの力が無く、自我の低い生物に憑依して具現化する低レベルというか魔族としては涙が出るほど弱いブラス・デーモンにレッサー・デーモン等の亜魔族。
> とはいえ、それらも並みの魔道士や戦士では間違いなく殺されるのだが……。
> そしてそれよりワンランク上の純魔族。
> むりやり現実の世界に具現化した純魔族。
> その実力は、一夜にして小さな村を廃墟にすることなど簡単。
> 無論、純魔族にもピンからキリまである。
> 簡単な実力の見分け方は、人間に近い姿をとれいれば高位魔族。人間からかけ離れていれば離れているほど低級。
> とはいえ、例外があったりする。なにかの補佐専用などで武器等の道具の形をとっている魔族。
> 良い例がこの世界ではないが、別世界の闇をまくものの部下はすべて武器の形をしている。
>
> クウはマントからこの世界についてそうそうに聞いた話を聞いた。
> この世界で宝珠がらみの事件に高確率で関わると思われるからと、三日間覚えるまで延々と聞かされた結果である。
 3日間、覚えるまで聞かせるマントも凄いですが、三日間もの間、延々と聞かせれて平気なクウもすごいです。
> とはいえ、たぶんこの世界かた別の世界へ移動するときに忘れるだろうが………。
 まあ、次の世界へ行けば不必要な知識ですからね。
> その記憶を冷静に分析してクウは言った。
>「なぁ、あれが純魔族か?」
> クウの指さす方向には、ひとつの奇っ怪なものがあった。
> 別にマントだけに聞いたわけではない。純魔族を見たことのあるリナ達にも聞いたつもりなのだがだれも答えようとはしなかった。
> リナは頭を抱え込み、アメリアは困ったような顔をしてガウリィはぼけーと空を眺めて、ゼルガディスはこめかみを押さえている。
 ガウリイ・・・・・・
> ただレビだけがにこにこと眺めている。
>「えっとね。うん。魔族の人だよ」
> と、レビが無邪気に言う。
 そう言えば、前に読み返した時にレビがどういう存在か分かりました。
 ・・・・・・凄いね、レビ
>「そうか」
> そして、クウは首元の留め具をとり
>「どこら辺に恐怖しろと言うんだぁぁぁぁぁっぁ」
> バッシィィィィィン
> マントの端の方をもって地面にたたきつけた。
 マントは痛いと感じたのでしょうかね?
 まあ、クウがマントをたたきつける気持ちは分からなくはないですが。
> クウ達の目の前にいる魔族。それは異様の一言に尽きる。
> 肌は腐った沼のような色。背中には居たコウモリを彷彿させる形の羽に、四本能で頭からは角が生えている。
> と、まぁそれなら恐怖する気持ちがわいたとしても不思議ではないのだが………。それが、―――。
> ピンク色のワンピースに黒いロングヘアーのカツラをつけていた。
> たったこの二つがつくだけで恐怖と言うよりも戸惑いか苦笑がわき起こる。
 あはは、あの魔族さんですか。
>「で、どーすんだ」
> と、マントについた砂を落としながらクウが聞くとリナは、なんというか予防接種の注射を一番最初に受けることになった子供のような顔をして、それに近寄る。
 注射なんかしたくないよって気分ですね。
> それは、
>「う〜ん、う〜ん」
> と、うめいている。
> ………もしかしたら鳴いているのかもしれないと魔族に対して通りいっぺんの知識しかないクウは思った。
> クウにしてみれば魔族なんぞようは女王様の犬(魔王)の部下と言う印象だったりする。
 まあ、あっているのはあっているんですが。
> 動物のように鳴いても別に不思議じゃないと考えていた。
> リナは、それに近づいて
>「………なにしているのよ。ラギアゾーン」
> と、注射を打ってもらうために腕を差し出した子供のような声と顔で言った。
 涙ながらにって気持ちかな?

 以上ホリでした。
 ホリは最近風邪を引いてしまったので、kouさんは風邪を引かないよう、お体を大切にしてください。

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34612Re:白と茶と緑の来訪者と操られし赤い闇のしもべ達 @kou 2009/10/5 20:20:11
記事番号34609へのコメント

>
> お久しぶりです、kouさん。
 おひさしぶりです。ホリさん。

>> クウはマントからこの世界についてそうそうに聞いた話を聞いた。
>> この世界で宝珠がらみの事件に高確率で関わると思われるからと、三日間覚えるまで延々と聞かされた結果である。
> 3日間、覚えるまで聞かせるマントも凄いですが、三日間もの間、延々と聞かせれて平気なクウもすごいです。
 クウは興味ないことはあまり覚えない人ですし、少なくとも千年以上は生きているので記憶するのは苦手なんです。
>> とはいえ、たぶんこの世界かた別の世界へ移動するときに忘れるだろうが………。
> まあ、次の世界へ行けば不必要な知識ですからね。
 でも、しっかり手帳に記しています。
 クウは手帳というか日記と言うか記録帳をとっていていろんな世界での冒険を記録しています。
 すでに量は一万冊を突破して数えるのをやめてます。
>> その記憶を冷静に分析してクウは言った。
>>「なぁ、あれが純魔族か?」
>> クウの指さす方向には、ひとつの奇っ怪なものがあった。
>> 別にマントだけに聞いたわけではない。純魔族を見たことのあるリナ達にも聞いたつもりなのだがだれも答えようとはしなかった。
>> リナは頭を抱え込み、アメリアは困ったような顔をしてガウリィはぼけーと空を眺めて、ゼルガディスはこめかみを押さえている。
> ガウリイ・・・・・・
 まぁ、ガウリィだから……。(ひでぇ)
>> ただレビだけがにこにこと眺めている。
>>「えっとね。うん。魔族の人だよ」
>> と、レビが無邪気に言う。
> そう言えば、前に読み返した時にレビがどういう存在か分かりました。
 わかりましたか。
> ・・・・・・凄いね、レビ
 とはいえ、まだ子供というか赤子。自分の力をうまくつけこないんです。
>>「そうか」
>> そして、クウは首元の留め具をとり
>>「どこら辺に恐怖しろと言うんだぁぁぁぁぁっぁ」
>> バッシィィィィィン
>> マントの端の方をもって地面にたたきつけた。
> マントは痛いと感じたのでしょうかね?
 気分の問題です。まぁ、汚れるのを嫌いますから
> まあ、クウがマントをたたきつける気持ちは分からなくはないですが。
 だよなぁ。初対面がヘンな格好をした魔族……。責任者ででこーいと怒鳴りたい気分ですね。(って、責任者って作者のkouですけれど……)
>> クウ達の目の前にいる魔族。それは異様の一言に尽きる。
>> 肌は腐った沼のような色。背中には居たコウモリを彷彿させる形の羽に、四本能で頭からは角が生えている。
>> と、まぁそれなら恐怖する気持ちがわいたとしても不思議ではないのだが………。それが、―――。
>> ピンク色のワンピースに黒いロングヘアーのカツラをつけていた。
>> たったこの二つがつくだけで恐怖と言うよりも戸惑いか苦笑がわき起こる。
> あはは、あの魔族さんですか。
 あの魔族です。せれくとに登録されている話に出ている数少ない魔族で、おもしろ愉快魔族部門第1位(勝手に決めた)のラギアゾーンです。
>>「で、どーすんだ」
>> と、マントについた砂を落としながらクウが聞くとリナは、なんというか予防接種の注射を一番最初に受けることになった子供のような顔をして、それに近寄る。
> 注射なんかしたくないよって気分ですね。
 ちなみに、kouは注射が苦手です。特に輸血なんかで血を採られるのが嫌いです。
 想像するだけで腕が痛くなります。
>> それは、
>>「う〜ん、う〜ん」
>> と、うめいている。
>> ………もしかしたら鳴いているのかもしれないと魔族に対して通りいっぺんの知識しかないクウは思った。
>> クウにしてみれば魔族なんぞようは女王様の犬(魔王)の部下と言う印象だったりする。
> まあ、あっているのはあっているんですが。
 妹は聞いて「ひでぇ」と言って笑いました。
>> 動物のように鳴いても別に不思議じゃないと考えていた。
>> リナは、それに近づいて
>>「………なにしているのよ。ラギアゾーン」
>> と、注射を打ってもらうために腕を差し出した子供のような声と顔で言った。
> 涙ながらにって気持ちかな?
 ああ、もう逃げれないという気持ちですね。
> 以上ホリでした。
> ホリは最近風邪を引いてしまったので、kouさんは風邪を引かないよう、お体を大切にしてください。
 ありがとうございます。ホリさん。
 季節の変わり目で涼しくなっている時期なので暖かくして水分補給と栄養補給をしっかりとしてください。
 以上、kouでした。

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34618白と茶と緑の来訪者と操られし赤い闇のしもべ達 Akou 2009/10/6 20:24:50
記事番号34353へのコメント

「……リナさん。その魔族? の方とお知り合いでしょうか……?」
 アメリアが聞くのと
「リナさん! どうしてわかったんですか」
 と、ラギアゾーンが訪ねる。
「え〜と、まずラギアゾーン。あんたばれないと思ったの」
 リナがとりあえずラギアゾーンに聞くと
「えぇ。ちゃんと前回の反省をいかしてカツラもつけたんですよ」
「カツラ云々の問題じゃねえよ……」
 クウがつぶやくとラギアゾーンは虚空に一枚の鏡を出現させて自分の姿をしげしげと眺める。
 そこに、
「女の人はお化粧をするんだよ」
「そうか化粧か!!」
 レビの言葉を聞いて納得するラギアゾーン。
「あ〜、化粧しようが胸パットつけようが隙にすれば良いけれど………。
 あ、そうそう。アメリア。こいつ昔知り合った純魔族。
 念のために言っておくけどお友達なんて言うのじゃないから」
 と、リナがどこかつかれたように言った。

 
 ラギアゾーンに案内されて一行は昼なおくらい森の奥へと向かった。
 最初は街道で話そうという意見もあったのだが人通りも多いところで妙な仮装をしたラギアゾーンと話すという行動をとるのはいやだという意見によって移動することになったのだ。
 ラギアゾーンがたてたという建物は木製のちょっとした山小屋でその中には犬ぐらいの大きさの子供の落書きのようなものがいた。
「ただいまぁ〜vジョンvv」
 と、ラギアゾーンはそのジョンという物体を抱きしめる。
 ゼルガディスが目でリナに訪ねると
「ラギアゾーンのペットの魔王竜よ。空間操作であんな姿になっているけれど」
 と、リナが答えた。
「ああ、思い出しました。ラギアゾーンさん。
 たしか獣王ゼラス=メタリオムの一派の下っ端魔族。
 約五十年前にカサート山脈で禁止されていたペットを飼っていたことで問題になったことがあるとして記録に残ってますよ」
「…………そんなマンションかアパートの契約かよ」
 クウがあきれた様子でつぶやいた。
「へぇ〜、じゃ。ゼロスもペットとか飼えないんだな」
「でしょうね」
 ガウリィの言葉にリナがうなずく。
 ゼロスの飼うペットって一体……?
 と、言う疑問が一瞬脳内に浮かんだのだが……。
「あれ? ルーちゃんはペット飼っているってクウが言ってなかったけ?」
「あー、ペットはペットでも女王様のペットと言う意味だから」
 レビの疑問にぱたぱたと手を振ってクウが言う。
「で、どうしたって言うのよ。ジョンがまた行方不明になったみたいでもないようだし」
 と、リナが機嫌わるげに言うと
「いえ、実は……リナさん達もご存じでしょうがゼロス様にその同僚……と、言えば良いんでしょうか?
 海神官様に海将軍様に覇将軍様に覇神官様達が行方不明になったんです。
 わたしには、どうして行方不明になったのかと言うこととリナさん達のお連れの方々が回れ右して立ち去ろうとする理由がわかりません」
 と、ラギアゾーンが言う。
 リナは後ろをみると開いたままだった扉から立ち去ろうとするガウリィ達に向かって
「たぶんこのまま逃げると道行く先々でさっきのラギアゾーンがたぶん次は化粧までして持病のしゃくで苦しみ続けるというのをくりかえすわよ」
『う゛』
 うめいて立ち止まる彼らにクウは
「それに俺のカンだが宝珠もしくは商人が関わっていると思うぞ」
 その言葉を聞いて振り向く彼ら。
 三人とも青汁を飲んだような顔をしている。
「まぁ、しょうがない。……またあいつと会うのかと思うとため息がでるがな……」
「まぁしょうがないよな」
「ううぅ……。正義のためとはいえまたゼロスさんと関わるなんて……」
 と、口々にうめいている。
「ところでだ――――」
 クウが真剣な眼差しで聞く
「ゼロスって誰だ」
 沈黙があたりを支配する。
 そして、
「あと、腹減ったから飯にしよう」
 リナはいっそのこと世界を滅ぼしてしまえば良いじゃないかと考えてしまった自分にすこし怖くなった。
 
 とある町。
 ちょっとした城とも言える領主の城がある。
 そこそこに賑わっているのだが緊張した雰囲気があることに気づく者はいるだろうか……。
 そこに走る金色の豪華な馬車。
 白い毛並みの良い馬が引く二頭引きの馬車。
 御者を務めるのはやや目つきのおっとりとした青年。
 その馬車が表れると同時に緊張した雰囲気がはげしくなる。
 馬車はふととある土産物屋に立ち止まる。
 店番をしていた青年はびくりと身を震わした。
 中から表れた青年。
 もしも、その場にリナ達が居たら目を見開いておどろくだろう。
 紫色に近い黒い髪の毛をおかっぱ頭の柔和な笑みを浮かべた青年。
 着ている服は執事服だが、それは間違いなく――
 ゼロスだった。

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34619Re:白と茶と緑の来訪者と操られし赤い闇のしもべ達 Aセス 2009/10/6 21:09:38
記事番号34618へのコメント

こんばんは、kouさん。

>「リナさん! どうしてわかったんですか」
> と、ラギアゾーンが訪ねる。
・・・本気で疑問に思ってるのか、君は・・・
>「え〜と、まずラギアゾーン。あんたばれないと思ったの」
> リナがとりあえずラギアゾーンに聞くと
>「えぇ。ちゃんと前回の反省をいかしてカツラもつけたんですよ」
>「カツラ云々の問題じゃねえよ……」
> クウがつぶやくとラギアゾーンは虚空に一枚の鏡を出現させて自分の姿をしげしげと眺める。
> そこに、
>「女の人はお化粧をするんだよ」
>「そうか化粧か!!」
> レビの言葉を聞いて納得するラギアゾーン。
いやあの・・・お願いだからそれだけはやめて(笑

>「いえ、実は……リナさん達もご存じでしょうがゼロス様にその同僚……と、言えば良いんでしょうか?
> 海神官様に海将軍様に覇将軍様に覇神官様達が行方不明になったんです。
> わたしには、どうして行方不明になったのかと言うこととリナさん達のお連れの方々が回れ右して立ち去ろうとする理由がわかりません」
> と、ラギアゾーンが言う。
> リナは後ろをみると開いたままだった扉から立ち去ろうとするガウリィ達に向かって
>「たぶんこのまま逃げると道行く先々でさっきのラギアゾーンがたぶん次は化粧までして持病のしゃくで苦しみ続けるというのをくりかえすわよ」
>『う゛』
・・・それは確かにあらゆる意味でイヤですね(汗

>「まぁ、しょうがない。……またあいつと会うのかと思うとため息がでるがな……」
>「まぁしょうがないよな」
>「ううぅ……。正義のためとはいえまたゼロスさんと関わるなんて……」
> と、口々にうめいている。
>「ところでだ――――」
> クウが真剣な眼差しで聞く
>「ゼロスって誰だ」
> 沈黙があたりを支配する。
そういえば説明してなかったんですね。
> そして、
>「あと、腹減ったから飯にしよう」
> リナはいっそのこと世界を滅ぼしてしまえば良いじゃないかと考えてしまった自分にすこし怖くなった。
> 
> とある町。
> ちょっとした城とも言える領主の城がある。
> そこそこに賑わっているのだが緊張した雰囲気があることに気づく者はいるだろうか……。
> そこに走る金色の豪華な馬車。
> 白い毛並みの良い馬が引く二頭引きの馬車。
> 御者を務めるのはやや目つきのおっとりとした青年。
> その馬車が表れると同時に緊張した雰囲気がはげしくなる。
> 馬車はふととある土産物屋に立ち止まる。
> 店番をしていた青年はびくりと身を震わした。
> 中から表れた青年。
> もしも、その場にリナ達が居たら目を見開いておどろくだろう。
> 紫色に近い黒い髪の毛をおかっぱ頭の柔和な笑みを浮かべた青年。
> 着ている服は執事服だが、それは間違いなく――
> ゼロスだった。
そういえば彼、執事の格好も似合いそうですね。

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34627Re:白と茶と緑の来訪者と操られし赤い闇のしもべ達 Akou 2009/10/7 20:25:51
記事番号34619へのコメント


>こんばんは、kouさん。
 こちらこそ、こんばんわ。セスさん。
 台風が上陸して学校が休みになるかもしれない状況です。
>>「リナさん! どうしてわかったんですか」
>> と、ラギアゾーンが訪ねる。
>・・・本気で疑問に思ってるのか、君は・・・
>>「え〜と、まずラギアゾーン。あんたばれないと思ったの」
>> リナがとりあえずラギアゾーンに聞くと
>>「えぇ。ちゃんと前回の反省をいかしてカツラもつけたんですよ」
>>「カツラ云々の問題じゃねえよ……」
>> クウがつぶやくとラギアゾーンは虚空に一枚の鏡を出現させて自分の姿をしげしげと眺める。
>> そこに、
>>「女の人はお化粧をするんだよ」
>>「そうか化粧か!!」
>> レビの言葉を聞いて納得するラギアゾーン。
>いやあの・・・お願いだからそれだけはやめて(笑
 レビは善意で言ってます。悪気はありません。
 すごい事になりそうですが……(苦笑)
>>「いえ、実は……リナさん達もご存じでしょうがゼロス様にその同僚……と、言えば良いんでしょうか?
>> 海神官様に海将軍様に覇将軍様に覇神官様達が行方不明になったんです。
>> わたしには、どうして行方不明になったのかと言うこととリナさん達のお連れの方々が回れ右して立ち去ろうとする理由がわかりません」
>> と、ラギアゾーンが言う。
>> リナは後ろをみると開いたままだった扉から立ち去ろうとするガウリィ達に向かって
>>「たぶんこのまま逃げると道行く先々でさっきのラギアゾーンがたぶん次は化粧までして持病のしゃくで苦しみ続けるというのをくりかえすわよ」
>>『う゛』
>・・・それは確かにあらゆる意味でイヤですね(汗
 いっそ、殺せ。だな。
 数々の死闘を切り抜けていた強者でも女装した純魔族化粧つきが延々と目の前でうめく。
 ……魔王がダース単位で来た方がまだましかもしれません。
>>「まぁ、しょうがない。……またあいつと会うのかと思うとため息がでるがな……」
>>「まぁしょうがないよな」
>>「ううぅ……。正義のためとはいえまたゼロスさんと関わるなんて……」
>> と、口々にうめいている。
>>「ところでだ――――」
>> クウが真剣な眼差しで聞く
>>「ゼロスって誰だ」
>> 沈黙があたりを支配する。
>そういえば説明してなかったんですね。
 マントが説明したのは簡単な説明ですから。あとは、五人の腹心程度です。
>> そして、
>>「あと、腹減ったから飯にしよう」
>> リナはいっそのこと世界を滅ぼしてしまえば良いじゃないかと考えてしまった自分にすこし怖くなった。
>> 
>> とある町。
>> ちょっとした城とも言える領主の城がある。
>> そこそこに賑わっているのだが緊張した雰囲気があることに気づく者はいるだろうか……。
>> そこに走る金色の豪華な馬車。
>> 白い毛並みの良い馬が引く二頭引きの馬車。
>> 御者を務めるのはやや目つきのおっとりとした青年。
>> その馬車が表れると同時に緊張した雰囲気がはげしくなる。
>> 馬車はふととある土産物屋に立ち止まる。
>> 店番をしていた青年はびくりと身を震わした。
>> 中から表れた青年。
>> もしも、その場にリナ達が居たら目を見開いておどろくだろう。
>> 紫色に近い黒い髪の毛をおかっぱ頭の柔和な笑みを浮かべた青年。
>> 着ている服は執事服だが、それは間違いなく――
>> ゼロスだった。
>そういえば彼、執事の格好も似合いそうですね。
 似合うだろうなぁ。そういや黒○事と言う奴とか執事ものが人気らしいですね。
 同じドラゴンマガジン連載の執事○ルクのなんたらとか……。
 以上、kouでした。
 今回の話と言うかシリーズではゼロスというか魔族全般ちょっと不幸な目に遭わせようと計画中です。きゃは☆(魔族 きゃは☆じゃねえよ)

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