◆−おざなりスレイヤーズ 第十話 危険なキャッスル 切り札は諸刃の剣−kou (2009/7/5 09:01:23) No.34164
 ┣おざなりスレイヤーズ 第十話 危険なキャッスル 切り札は諸刃の剣−kou (2009/7/6 16:01:15) No.34170
 ┣Re:おざなりスレイヤーズ 第十話 危険なキャッスル 切り札は諸刃の剣−北 南 (2009/7/8 09:31:46) No.34179
 ┣おざなりスレイヤーズ 第十話 危険なキャッスル 切り札は諸刃の剣−kou (2009/7/9 20:37:33) No.34185
 ┣おざなりスレイヤーズ 第十話 危険なキャッスル 切り札は諸刃の剣−kou (2009/7/11 12:38:13) No.34191
 ┣おざなりスレイヤーズ 第十話 危険なキャッスル 切り札は諸刃の剣−kou (2009/7/12 13:54:00) No.34195
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34164おざなりスレイヤーズ 第十話 危険なキャッスル 切り札は諸刃の剣kou 2009/7/5 09:01:23


k 第十話です。
L様 魔族が出るけど………、出番が少ないって本当?
k ところで、部下Sさんの人間だった頃の正体がついに公式になりましたね。
部下S そうですね。まぁ、ファンの方々はすでに知っていましたけれど公式文章になったのはりーてぃんぐが初めてなんですよね。
助っ人G そうなんですか。
k あたしが知っているのはこの時かな。
L様 魔族の出番………。
k では、本編スタートです。
L様 まぁぁぞぉぉくぅぅのぉぉでぇぇばぁぁぁん
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 そこにあったのは空飛ぶお城だった。
「天○の城ラ○ュタじゃないんだから………。」
 と、リナが半眼でうめくと
「それは、禁句だよ。」
 と、フィブリゾに突っ込まれた。
「天虹の城じゃないんだから………。」
 と、ブルマンが言う。
「アカデミーの力で虹の上にある天空の城だ。」
「そう、それなら良いんだ。」
 と、ヴァヴァラウドが言う言葉に肯定するフェブリゾ。
 と、言う一悶着はおいといて………。

 リナとモカとフィアルとレイは、ある一室にガウリィにゼルガディスとアメリアにブルマンとキリマンは、牢屋にゼロスと剣は特別室と言う特殊な牢屋に入れられた。
「どうやら、でれないように細工をして居るみたいですねぇ。」
 と、ゼロスはうめく。
「貴様でもどうにもならないのか。」
 と、剣の状態から元の状態にもどったエスプリが言うと
「たぶん、冥王様と魔竜王様の力が働いていますから………。僕より強いんですよお二方とも………。
 単純に言えば僕を創ったゼラス様とほかの五人の腹心の内一人いれば何とかなる可能性ができますけれど………。
 冥王様は正直な話、五人の腹心の中で一番強いんですよ。」
 と、珍しく饒舌に喋るゼロス。
「では、冥王と魔竜王というやつの弱点は?」
「………冥王様は陰気で魔竜王様は短気で二人とも仲が悪い。と、言ったところでしょうか?」
 それじゃあ、どうしろと言うのだ。と、エスプリは無い口でため息をついた。

「困ったな。」
 と、ガウリィがうめく。
 牢屋に閉じ込められる際に魔法が使えるやつ言うなればゼルガディスにアメリアとキリマンに口枷をつかられほか三人はしゃべれないのだ。
 ………キリマンはなくてもしゃべらないという説があるのだが………。
【大丈夫】
 と、キリマンが壁に字を書く。
 その後ろではブルマンが口枷の鍵穴になにかしている。

 リナ達がいるのは豪華な部屋だった。
 とはいえ、リナ達が喜んでなんぞ居なかったが………。
 そこに、
「お待たせしましたね。」
 と、扉のない壁から突如それはあらわれた。

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34170おざなりスレイヤーズ 第十話 危険なキャッスル 切り札は諸刃の剣kou 2009/7/6 16:01:15
記事番号34164へのコメント

L様 魔族の扱いが悪いんだけど………。
k ゼロスの扱いは良いと思うけど………。
部下S それに、フィブリゾの扱いが良かったら、それで怒るんじゃないんですか。
助っ人G 自分に攻撃する馬鹿の扱いなんか良くするな。って言ってですか?
k そう、そう。
L様 あら、密室空間で小麦粉などの燃えやすい粉類を空気中に充満させて火をつけてみたくなったわ。
部下S そ、それは、粉塵爆発!?
 ものすごい爆発音と共に沈黙が落ちる。
 しばらくすると、
L様 偶然常に持ち歩いていた簡易携帯防弾室(一人用)に入っていたらなんで、みんな倒れているのかしら?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 現れたのは、一人の男だった。漆黒の髪の毛を伸ばして漆黒の瞳をした漆黒の服をきた男だ。
 二枚目と言えるかもしれないが、どこか達観したようなあきらめたようなそれでいて執念にとりつかれたような異様な雰囲気をもった青年だった。
 右手には、かけた水晶の欠片が幾つも入っているでっかいボールがついた杖を持っている。
「わたしは、ゆがみに魅入られた者です。
 名前は、………もはや意味のない者ですが………、パラドックスとでも名乗っときましょう。
 そして、この杖の中には欠片が入っています。」
 と、ゆがみは言う。
「そーかい。ちゅーこちゃぁ、にーちゃん倒せばそれで終わりか。」
 と、モカが立ち上がるがその前にガーウとフェブリゾが立ちふさがる。
「まぁ、今回は話しに来ただけですし、もし戦う気なら別室にいるあなた方のお友達の安全を保証しませんよ。
 たとえば、………ラウグヌト・ルシャヴナをかけさせるように命令したり……不死の研究の実験材料にしたり………中には人を食べるのを望む者も居ますよ。」
「らうぐぬと・るしゃう゛な?」
 と、モカが聞き返す。
「………純魔族しか使えない呪法よ。かなりえぐい魔法で、無限に回復する肉塊に変えられ正面から生まれる肉の蛇に永遠に食われ続ける激痛を味わうわ。」
 その言葉を聞いてモカはこぶしをしまう。
「で、パラドックスさんは、一体何のようですか。
 あたし達だけ別室に呼んで」
 と、リナが険悪な目とは裏腹の丁寧なそれでいてトゲと敵意をこめた言葉で聞くと、
「あなた方は、この世界は間違っていると思ったことはありませんか?」
 と、切り出した。
「は?」
 リナとモカは間抜けな返答をした。

 カシャンと音が牢屋で小さく響いた。
 カランと音を立てないように空中で口枷を受け止める。
 ブルマンの職業は盗賊である。ちなみに今まで言わなかったのは、捜査の時リナさんが盗賊によって両親を殺されたという噂を聞いたからだと言った。
「それは、デマだぞ。リナの家族は元気だってリナ当人が言ってたんだ。」
 と、ガウリィは言った。
「だが、英断だな。リナは盗賊は悪人で悪人は人権がないと言っているからな。」
「と、言うか盗賊なんてヤクザな仕事やめなさい。」
 と、ゼルガディスとアメリアの言葉にブルマンは苦笑を浮かべた。
「とにかく気を見て脱出しよう。」
 その言葉に五人は頷いた。

「リナさんの世界は混沌の魔王によって創られた四つの世界の内の一つ。
 魔王と神が終わらぬ戦いを繰り返し続ける存在する限り続く神と魔の戦いの世界。
 モカさんの世界はマナと言う謎の多い物質にしか頼ることのできない文明しかない世界で、永久に国と国が戦い続ける世界。
 どちらも、争いしかありません。
 もしも、争いのない競い合うことのない世界があるとしたら………。
 それを、作れるとしたら………。
 世界をリセットしたいと思いませんか。
 2人の子供を使えばそんな理想郷が作れるのです。」
「ほー。」
「それで、」
 と、モカとリナが言う。
「悲しみも憎しみも争いもなく死も別れもない世界。理想郷………ユートピア。
 あなた方ならそこの女神にだってなれますよ。」
 そう言ってパラドックスは左手を差し出す。
「夢のような………理想的な……悪くない話だと思いますよ。」
 その言葉にリナとモカは、笑みを浮かべた。

 どっかぁぁぁぁぁん
 と、牢屋での爆音と共に壁一枚向こうの別室へ移動して脱兎のごとく逃げ出した5人。
 運良くそこに、ガウリィの剣があった。
「どこら辺が………冷静に行こうだ。
 ただの向こう見ずに突っ走っているだけじゃないか。」
 と、ゼルガディスが吠えると
「大丈夫だよ。モカなら何とかするよ。」
 と、ブルマンが言う。信頼しているのか心配していないのか難しいところである。
 そこに、魔族(下級魔族ばかり純魔族も居るがやっぱり下級に下級魔獣)が板が、爆音轟音と共に滅び去った。

 リナとモカは懐の瓶から欠片を一つ取り出して手に握りしめて言う。
『断る』
 そして、それを12の3とあわせたように同時に飲み込んだ。

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34179Re:おざなりスレイヤーズ 第十話 危険なキャッスル 切り札は諸刃の剣北 南 2009/7/8 09:31:46
記事番号34164へのコメント

k テストが終わったぁぁぁぁ。後は、夏休みだぁ。
L様 だけど、あんたの学校全員参加の補習があるのよね。
k 夏休みの意味がないと思う。………せっかくの夏休みだよ。ゲームしたり八月末に締め切りの応募用小説を書いたりするつもりなのに………。
部下S まぁ、午前中で終わるしたった一週間じゃないですか。
k でも、祖母の家ではインターネットができないし、小説かけないんだよ。昔は、長く長くいたかったんだけど今じゃせいぜい2泊ぐらいかな。
助っ人G でも、あなたの実家よりも涼しいんですよね。
k 田舎だからね。それに、夏の恒例家族旅行に夏の体験学習にも行きたいし………。
L様 一応受験生だもんね。あんた
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 城が揺れた。
 空間を世界を揺る和すような巨大な力によって揺れる。
「……な、……なんだ。」
 と、エスプリはおどろく。
「この、気配は………。まさか………。」
 と、ゼロスが目を見開く。
 金色の力と赤い力に慈悲の魔力が混ざり合った巨大な力が渦をまいていた。

 金色の髪の毛が風もないのになびいていた。そして右目は血のように赤く染まり、左目は透明に近い白い瞳だった。
「な、なにを」
 と、フェブリゾがうめく。
「なにをしたんだ。」
 と、叫び声が響いた。
「ドラグ・スレイブ」
 呪文を唱えていない力ある言葉を発した瞬間赤い閃光がきらめいた。

 爆音と共に、城は崩れかかる。
「どわっぁぁぁぁぁ」
 絶叫が響いた。床が崩れ落ちると
「あー。ゼロスさん。」
 と、ゼロスとエスプリ(剣バージョン)が落ちたところはガウリィ達の真上だった。
「おい。ゼロス。一体何が起きているんだ。」
 と、ガウリィがゼロスに詰め寄ると
「さ、さぁ。僕だってわかりませんよ。」
 と、ゼロスも困った口調で言い。
 さらに爆音と共に城は大地へと向かっていった。

 そして、地響きを立てて城は大地に落ちたのだった。

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34185おざなりスレイヤーズ 第十話 危険なキャッスル 切り札は諸刃の剣kou 2009/7/9 20:37:33
記事番号34164へのコメント

L様 ものすごい勢いでストーリーが動いていない。
k そうでうかぁ。ところで、ようやっとスレイヤーズEVOLUTION-Rを購入しました。かって家に帰ってすぐに見ましたよ。話はだいたい知っていたんですけれど………、でもやっぱり何というか前作の第一期から第三期までの設定と微妙にずれが出てますね。
部下S たしかに、……。レゾ自信もキメラになろうとするならエリスがそばに居てもおかしく無いですものね。ほかにもありますけれど………AT-X加入していない方のためにこれ以上は言えませんね。
助っ人G なんだか、よくわかりませんが………。
k あと、おざなりダンジョン9、10そしてなおざりダンジョン7を注文しました。なおざり六巻は微妙なところで続くですから購入が楽しみです。
 ですから、気分爽快で続きをどうぞ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「な、……なにを………なにを、……なにをしたんだ。
 お前達は!」
 と、フェブリゾの言葉にリナとモカはただ静かに見ていた。
 本当はフェブリゾはわかっていた。だが、それを理解するのを恐れたのだ。
「金色の力………赤き魔の力………慈悲の魔力をその身に宿してまで戦うことを選んだんですか。」
 と、パラドックスが言う。
 モカの口から声とも呼べない音が響いた。
 ものすごい勢いで走り去りそしてパラドックスへと向かう。
 モカの手のひらからできた漆黒と赤いの刃が真っ二つに切り裂いた。
 だが、
「コピーホムンクルスを作り出して操っていたんだ。
 それは、偽者だぜ。あいつが操っていただよ。」
 と、ガーウが長剣を打ち付けてそう言った。
「ついでに言うと、………その力は……長続き出来ないだろ。」
 と、ガーウが剣を打ち付けながら言う。
 リナはフェブリゾと戦っていた。
「ゼラス・ブリット」
 力ある言葉だけで魔法を放つリナと戦う冥王も苦戦を強いられていたが、時はたしかに流れていた。
 そこに、
「リナァァァ」
 と、ガウリィの声が響きモカの手に白く輝く剣が振ってきたのはその時だった。
 モカは剣をとる。一瞬悲鳴が響いた用に聞こえ剣は漆黒と赤が混じり合った大きな鎌となった。
「こりゃ、やべえな。」
 と、ガーウが言ってそして2人が消えたのはそのすぐ後だった。

「で、どういうことだ。」
 と、ゼルガディスに聞かれ水晶の効果が消えて元の髪の毛の色と瞳の色にもどったリナは言う。
「黒幕の名前はパラドックスと言うんですって」
「それは、聞いていないよ。名前がわかったって意味がないし……。それに逆説(パラドックス)なんて、思いっきり偽名じゃないか。」
 と、ブルマンに言われモカは
「敵は結構強いようやで……。」
「そう言う問題じゃないんですよ。リナさんとモカさんから感じた力は……魔王様の力でしたよ。」
 と、ゼロスが言うと
「ところで、腹が減ったな。」
「そういや、そうね。ブルマン、今日のご飯は何?
 フィアルもレイもおなか減ったでしょ。」
 と、2人は目を合わせずに言う。
「それだけじゃなくて、………混沌の………あのお方……の力すら感じましたよ。」
「豚骨がどうしたんだ。」
『豚骨じゃなくて混沌だ。』
 と、全員に言われて黙るガウリィだった。

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34191おざなりスレイヤーズ 第十話 危険なキャッスル 切り札は諸刃の剣kou 2009/7/11 12:38:13
記事番号34164へのコメント

k 第十話からは、物語がものすごくストーリーが重いですね。
L様 書いているのは、あんたでしょうが!
部下S しっかし、これ第2部に影響が出るんじゃないんですか?
k ふ、ご都合主義という言葉を知らないのですか?
助っ人G なにを考えているんですか………?
k ひょほっほっほっほ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ギルドシティに着いたのだが、すでに夜が遅く近くの捨てられている小屋に寝泊まりすることになった。
「考えていますねぇ」
 と、夜の闇の中でエスプリに話しかけたのはゼロスだった。
「………お前は、知っていたのか。」
 エスプリの言葉にゼロスは
「それは、……秘密です。………と、言いたいんですけれど………。
 さすがに、この状況でそう言えないんですよ。
 先ほど、ゼラス様達に正確な命令が届いているですよ。
『ゆがみをほっとくのは魔族としても神としても望まないこと』
 こちらとしても、無視するわけにもいかないようになったんですよ。」
 と、ゼロスが言う。
「こちらとしても、グレート・ソウル自身が動き出したのなら無視するわけにもいかない。
 だが、マジック・アカデミーを留守にするわけにも行かないからこそ、ほかのアストラルが来ることは無いだろう。」
 それを聞いてゼロスはため息をついた。

「リナ。」
 ガウリィに名前を呼ばれリナは振り向いた。
「……一つ聞きたいんだけれど、………もしも、こんこんに飲み込まれたらどうするんだ。」
「………こんこんじゃ無くて、混沌よ。
 たぶん、あたしはあたしじゃなくなるでしょうね。」
 と、リナの言葉にガウリィは、
「安心しろ。リナ。俺は、お前が守る。
 ………だから、リナはリナのままでいてくれよ。」
 最後の方は、言っているガウリィ自身も聞こえないほどの小さな声だった。
 それ故に、リナ自身も聞こえなかったが
「あったり前でしょ。あたしの自称保護者ならあたしがあたしで居られるように努力してね。」
 と、笑っていった。
 その向こうの部屋で
「もぉ〜。ここで『リナ。お前は俺が守る。』とか、そう言うかっこいい台詞を言ってついでに押し倒したりしたらいいのに」
 と、ガラスコップを使った古典的な聞き耳を立てているアメリアがうめく。
「って、そう言う問題か。と、言うかリナを押し倒したら最後ガウリィの旦那が殺されるだろう。」
 と、同室にいるゼルガディス(聞き耳は立てていない。)が、突っ込む。
「………ですけれど、もしもリナさんが混沌に飲み込まれたら………。
 冥王との戦いの時と同じように………、混沌に飲み込まれて………今度こそ帰ってこないかもしれないんですよ。」
 と、アメリアの言葉にゼルガディスもうなずく。
 リナが混沌に飲み込まれた事件。それは、冥王フェブリゾとの戦いだった。
 そのとき、ゼルガディスもそしてアメリアも(そのときおまけにシルフィーユにマルチなとザングルス)なんの役にも立たなかった。
 そして、混沌に飲み込まれたリナを救い出したのはほかの誰でもないガウリィ自身だった。
 そのとき、ゼルガディスもアメリアも………死んだのだった。
 冥王の力が発揮されれば、おそらくまた間違いなく死ぬだろう。
 沈黙が落ちていた。

「………と、言う奴らしいんやけど………。」
 と、モカがロード・オブ・ナイトメアの知識を言う。
 むりやり頭にたたき込まれた知識なのだが、…………モカ自身は、ひたすら強い存在で勝てない。と、しかわからなかったのだが………。
「も、………モカ、………それがどんなのか………わかったのか?」
 と、ブルマンが真っ青な顔で聞くと
「ひたすら強くってかてへん存在」
 と、モカが真顔で答えてブルマンがため息をついた。
「………モカ。力が強くなるからってそれを何度の飲むなよ。
 飲み込まれたりしたら………知らないからな。」
 と、言う。
「わーとるわい。ドーピングで力が強くなったとしても、うれしゅうあらへんわ。」
 と、モカが憮然とした口調で言うが
【そう言う問題じゃない。】
 と、キリマンが言う。(正確には書いただが………。)
【飲み込まれたらモカがモカじゃなくなる。】
 と、言う言葉にモカは不機嫌にわかっとると、言ったのだった。

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34195おざなりスレイヤーズ 第十話 危険なキャッスル 切り札は諸刃の剣kou 2009/7/12 13:54:00
記事番号34164へのコメント

k 夏だ。……暑い………。インターネットにつなげられるパソコンはクーラーがない部屋にあるからなおさら暑い。
L様 そんなの知らないわよ。と、言うかせっかくの夏なんだからやりたいことをやりなさいよ。
部下S そう言う問題なんですか?
助っ人G しかし、本編は激しく展開していますよ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 次の日、フィディアートの神殿でフィディアートが言った。
「パラドックスの居場所がわかりました。
 そして、相手の過去も………。」
「過去は動でもええ。」
 と、モカが仏頂面で言うが聞いていないようでフィディアートが言う。
「彼の本当の名前は、エレックと言う青年です。
 モカさん達の世界で生きていた魔術師です。彼には、一人助手がいました。」
「人の話聞いていないわね。」
 と、リナがモカに言うとモカも黙ってうなずく。
「助手の名前は、ミーナと言います。しかし、とある大国どうしの戦争で彼女は、命を落としました。」
 その言葉に全員黙る。
 むろん、リナの世界でもモカの世界でも戦争はけして珍しいことではない。
 けして珍しい話ではないが、珍しくないからと言ってちゃかしていい話でもない。
「そのとき、彼は戦争を恨み………すべてを恨むようになりました。」
「戦争だけを恨むのならわかるがすべてを恨むのは見当違いだろう。」
 と、ゼルガディスが言う。
「その強い恨みが世界すべてを対象にしたときでした。ゆがみの欠片を彼が手にした時は、………。
 その結果、彼はゆがみの欠片をすべて集めてそして、その力を使って世界を変えるつもりなのです。」
「変えるって、どうするんだ。」
 と、ガウリィが聞くと
「わかりません。………しかし、それは………正しくない世界だと思われます。」
 その言葉に
「正しい正しくないは、どうでも良いのよ。」
 と、リナが言った。
「だけど、魔族の力まで借りて………、やっていることはむかつくのよ。
 ついでに言うと、あたしはそりゃ、この世界すべてが正しいなんて思っていないわよ。
 むかつくやつは居るし、ぶっ殺してやりたい外道だっているし、そりゃ悲劇やむなくそ悪くなるような犯罪者なんて、探せばそこら中にいるわよ。
 だけど、………。あたしは、この世界で生きていたいのよ。
 間違っているとかそんなのはどうでも良いのよ。
 おいしい者があっておもしろい人がいて楽しい事がたくさんあるこの世界をまだまだ楽しみたいのよ。」
 と、リナの言葉に
「そうだな。それに、もしも世界が変わったらリナのことを忘れちゃうかもしれないしな。
 リナの存在すら消えてしまうかもしれないしな。俺は一応リナの保護者だからな。
 そんな危険は見過ごせないな。」
「世界を変えるのは、今までの思い出を捨ててしまうことです。
 そんなの、正義じゃありません。」
「………まぁ、正義の味方をなのるつもりはないが、………。
 世界をどうのこうの変える理由としては自分勝手だな。
 なら、………俺はまだこの世界で生きてみたいと思う自分勝手な理由で妨害させてもらうさ。」
 と、ガウリィ、アメリア、ゼルガディスが言う。
 そこに、
「………ま、世界云々はどうでもええ。
 わててきには、ただ根性がきにくわんだけや。誰かが死んだんならそれを文句言うのはええけど無関係な所まで恨んで行動するな。……ちゅーこっちゃ。」
 と、モカの言葉に
「………ま、それがだとうかな。」
【で、パラドックスの居場所は?】
 と、ブルマンとキリマンが言う。
「………場所は………、ここです。」
 と、地図にある一点が写った。

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34200おざなりスレイヤーズ 第十話 危険なキャッスル 切り札は諸刃の剣kou 2009/7/14 10:15:29
記事番号34164へのコメント

k さて、決戦の場所はスレイヤーズ世界のあの町。
L様 ………あの町って………あ、もしかしてあの世界一不吉な町でスレイヤーズ第四期第五期のキー都市と深く関わっている町?
部下S そして、L様が降臨してしまったあの場所すか?
助っ人G どこですかそこ。不吉なことしか聞かないんですけど………。
k リナ曰く世界一不吉な都市で燃やせ埋めろそんな都市だとの事です。
 と、言うわけで開幕です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「サイラーグ……とはね。」
 と、リナが地図で記された場所を見て言う。
「さいらーぐ?」
 と、モカが聞き返すと
「ライゼール帝国の有数都市だった場所よ。。
 元々、二百年前に魔獣ザナッファーが生み出されそれが光の剣士………ガウリィのご先祖様ね。
 彼によって倒されたんだけど死してなお、魔獣の死骸が出す邪気が生きとし生けるものを殺してしまう……光の剣士はドラゴンからもらった神聖樹ラグナグーンで浄化をしていき、その神聖樹を中心に新しく創られた都市。
 その魔獣と光の剣士の伝説で死霊都市なんて呼ばれていたんだけど………、ちょっと前にぐれたコピー賢者に壊滅させられて神聖樹以外跡形もなく壊滅したのよ。
 んでもって、さらに最近に冥王フェブリゾの拠点となって………文字通り死霊都市となって………されに、………その………ギガ・スレイブって、言うロードオブナイトメアの力を借りた魔法の制御を失敗してあたしの体を媒介に………ロードオブナイトメアが降臨して冥王がぶちのめされて………今や、神聖樹すらも残っていない文字通り廃墟と化した町よ。」
 と、リナが説明する。
「へー。そうなのか。」
 と、言ったのはガウリィだった。
 ………
「あほっか〜。あんたは思いっきり関係者でしょうが!
 コピー賢者に冥王事件もしくは金色の魔王降臨事件………それらは、ゼルもアメリアもあたしも関わっているけど………、魔獣事件はあんたのご先祖様が思いっきり関係者でしょうが!
 それだけは、この中ではあんただけが関係者でしょうが。」
 と、リナが言う。
 その向こうでは
「………おい、あの娘はあんな存在を呼び寄せたのか!」
「いやぁ〜はっはっは。………いやぁ〜、」
 と、エスプリの言葉にゼロスは明明後日の方向をみて珍しく脂汗を流していた。
「よーするに、ろくでもない事件が連発した不吉な廃墟と言うわけやな。」
 と、モカがまとめる。
「おー。なるほど」
 と、ようやっと理解するガウリィ。
「………とにかく!」
 と、リナは気を取り直して言う。
「向かうは、因縁のありまくる都市。死霊都市サイラーグへ
 パラドックス一味をぶちのめしてこのたわけた事件を終わらせるわよ。」
 と、リナの言葉に全員がうなずいた。

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