◆−おざなりスレイヤーズ 第三話 大波乱?問題発生だらけのギルドシティ第ゼロ幕−kou (2009/5/17 13:20:47) No.34037
 ┣おざなりスレイヤーズ 第三話 大波乱?問題発生だらけのギルドシティ第一幕−kou (2009/5/17 16:13:07) No.34038
 ┣おざなりスレイヤーズ 第三話 大波乱?問題発生だらけのギルドシティ第二幕−kou (2009/5/17 20:09:20) No.34041
 ┣おざなりスレイヤーズ 第三話 大波乱?問題発生だらけのギルドシティ第ゼロ幕−kou (2009/5/17 22:30:43) No.34043
 ┃┗おざなりスレイヤーズ 第三話 大波乱?問題発生だらけのギルドシティ第三幕番外編−kou (2009/5/17 22:55:01) No.34044
 ┣おざなりスレイヤーズ 第三話 大波乱?問題発生だらけのギルドシティ第四幕−kou (2009/5/19 21:26:39) No.34048
 ┣おざなりスレイヤーズ 第三話 大波乱?問題発生だらけのギルドシティ第五幕−kou (2009/5/20 20:33:57) No.34049
 ┗おざなりスレイヤーズ 第三話 大波乱?問題発生だらけのギルドシティ第六幕−kou (2009/5/21 14:59:32) No.34050


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34037おざなりスレイヤーズ 第三話 大波乱?問題発生だらけのギルドシティ第ゼロ幕kou 2009/5/17 13:20:47


 設定としては、スレイヤーズ世界ではおざなりダンジョン風の題名で、おざなりダンジョンの世界ではスレイヤーズ風の題名で行こうと思っています。
 ギルドシティはゴンドワナ大陸では珍しく王のいない国です。
 いろんな国に傭兵を貸し出しているギルドが作り上げた特殊な国家で、どの国家とも太いパイプを持っています。
 あえて言うなら、死の商人ともいえますね。
 正確には、王のない国を求めてギルドを作り上げていったらなぜかギルドが最高権力を握る国ができてしまった。
 ギルドマスターはそれが悩みでもあるんですよ。
 リナ達には全くの新感覚風の国です。
 ほかにも、この大陸の魔力=マナを管理する存在マジックアカデミーも現れます。精神だけとなった存在が集まり、魔力を管理している魔法使いがすごいと、口をそろえて言う場所。
 エスプリはその場所に選ばれた存在なのです。
 ………ゼロスが興味の引きそうなアカデミー。
 うーみゅ。登場人物は多いし、事件はたっぷり起こりそうです。
 あと、第一話から第三話まではあえて言うならプロローグみたいな物です。(めちゃくちゃ長いプロローグだな。おい。)
 今回は、説明だけでこれだけ長くなっちゃいました。てへてへ(苦笑)

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34038おざなりスレイヤーズ 第三話 大波乱?問題発生だらけのギルドシティ第一幕kou 2009/5/17 16:13:07
記事番号34037へのコメント

 ギルドシティの中央にあるひときわ高い建物。
「ええー。
 エルザさんもキートンさんもモローさんもファルコさんもカインもいないのぉ。」
 入り口の扉でブルマンは思わず叫んでしまっていた。
「いないと言ったらいないわ。
 だいたいDランクの貴様らが、この方々を呼ぼうなど百年早いわ。」
 と、見張りの兵士に追い返させられブルマンと、キリマンは肩を落として代える。
「まったく。ヨナさんに直接会うのはこの人達を呼ぶしかないのに……。
 モカを連れて行けば多少力尽くであえるかもしれないけれど、そしたらレイもついてくるから、それはそれでとんでもないことになりそうだし。」
 と、ブルマンがぶつぶつとつぶやく。
【子供発覚】
 と、キリマンが看板を出す。
「そうなんだよなぁ。
 モカをママと呼ぶ子供が現れた日には、パニックになるよ。」
 とくに、カインなんかと、頭の中で付け加える。
 そうして歩いていると、
「おい。ジェフの店でケンカだってよ。」
「なにぃ。この町でケンカとは度胸あるな。」
 その言葉にデジャブを覚えながらブルマンはつぶやく。
「……おとなしくしとけって、リナさん達に口が酸っぱくなるほど言い聞かせたのに……。」
 と、ため息をついた。

 ギルドマスターに会うのに大変だから。と、ブルマンとキリマンだけがまずギルドタワーへと向かった。
 そして、リナ達は酒場で飯を食べているのだ。
 そこに、
「やぁ。お嬢さん。この町は初めてかな。」
 と、真っ赤な鎧を着込んだハンサムだろうがガウリィに比べると三枚目と言う印象が受けられる。
「僕は、ギルドのBランクの男でね。
 もうすぐAランクになるのに内定をもらっているんだ。」
 と、リナの尻をさわる。
 バキャァァ
 尻を触って数秒もせずにリナの蹴りを食らわす。
 それが、きっかけだった。
 尻を触る=セクハラ=悪という論理でアメリアも参戦し、ケンカ好きのモカも当然のように参戦し、(フィアル達は安全なところで待っているように言い聞かせておいた。)
 なりゆきで、ゼルやガウリィも参戦しその男の仲間も集まって大騒動となっていた。
 しかし、リナ達を相手にするにはその男達は実力不足だった。
 リナ達は呪文も剣も使っていないのに、もはや勝敗は決したような物だった。
 そこに、やってきたのは兵士の団体衛兵だった。
 そして、
「なんで、ケンカから決闘にまで発展させなきゃいけないのよ。」
 と、リナが無表情に言う。
「なら、町の治安を乱した罰として双方罰さなければいけないが、……」
 その言葉に眉をひそめるリナ達。
 そこに、
「やはりおまえか、モカ。」
 と、声をかけられモカが振り向くとそこには黒い髪の毛を方まで伸ばしたイケメンと呼んでも言い純白の鎧を着込んだ青年が、やってきた。
「ファ、ファルコ殿」
 と、衛兵の隊長らしき人がそのファルコと呼ばれた青年を見て驚く。
「この者達は、私が預かろう。
 この私に免じてこれで勘弁してはくれないか。」
 そう言われて、衛兵達は
「ファルコ殿が言うなら、」
 と、去っていった。
 去っていったのを見送ると
「しかし、モカ。久しぶりだというのに、またケンカか。
 …………それと、一緒にいる方々は、それとブルマン達はどうした。」
 と、言っていると
「あー。ファルコさん。丁度よかった。
 探していたんだよ。」
 と、ブルマン達がやってきた。

 ファルコ達はモカ達が町にやってきたと聞いて迎えに行こうとしていたのだ。
「なるほど、リナにアメリアにガウリィにゼルディガスどのか。」
「……ゼルガディスだ。」
 ブルマンの紹介に、ファルコはそう聞いてゼルの名前を間違え訂正される。
 意外と茶目っ気のある騎士だ。
「それより、モカとリナのそばにいる子供はどうしたのだ。」
 と、ファルコが聞くと
「ママ。」
 と、レイがモカに抱きついた。
「………」
 絶句するファルコの近くでバタンと言う音が聞こえた。
 音のする方を見ると白いウエーブのかかった柔らかいと表現する雰囲気を持った二枚目だが人の良さそうな青年が腰に剣を差しており、その青年がバタリと倒れていた。
「わーぁー。
 カイン!!」
 と、ブルマンが起こしに行く中でファルコは石像のように固まっていた。
 カインを起こしながらブルマンはこれが予想されていたから説明してから紹介したかったんだと思った。
 それは、後の祭りでもあったが………。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 カイン君とファルコの登場です。
 二人はギルド三銃士(三馬鹿)です。
 カイン君は天然ボケでファルコは突っ込みです。
 次回はもう一人の三銃士が登場します。
 大ボケの変態です。
 ある人に言わせると変態で変態で変態だそうです。

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34041おざなりスレイヤーズ 第三話 大波乱?問題発生だらけのギルドシティ第二幕kou 2009/5/17 20:09:20
記事番号34037へのコメント

 モカが生んだんじゃない。
 このことを何度も言い聞かせつっこみ、モカがキレる。
「と、言うことはモカさんのお子さんじゃないんですね。」
 と、カインと名乗った青年は言う。
「あたりまえや。
 こんな大きな子供なんぞ、生んでたまるか」
 と、モカが不機嫌に言う。
「まぁ。モカも落ち着けよ。
 か、……。すまん。名前なんだっけ?」
 と、ガウリィが間を取ろうとしてカインの名前を覚えていないことを発覚させる。
「カインと言います。ガウリィさん。」
 と、カインが苦笑気味に言い
「気にしないでね。これ、三文字以上の名前はなかなか覚えないのよ。
 あって、二日たっているのに、まだブルマン達の名前を覚えていないのよ。」
 と、リナが言う。
「なんだよ。リナ。人を馬鹿みたいに言って」
「………じゃぁ、これの名前を言ってみなさい。」
 と、リナはキリマンをこれ呼ばわりしながら指さす。
「………エ、エートエート。ふぁりまん!」
『誰だそれは、?』
 と、全員の突っ込みは見事に唱和した。
「いやー。相変わらずですねぇ。
 何処に行ってもリナさん達はリナさん達ですね。」
 と、声をかけられ振り向くとそこにはゼロスがいた。
 その横には筋肉質だが無駄に筋肉をつけた感じはしない薄着の禿頭のおじさんがいた。
『ゼロス。』
『キートン(さん)?』
 モカ達とリナ達の声が今度は不協和音みたいな音を立てる。
 そんな中ガウリィが
「誰だ。」
 と、言ってリナゼルアメゼロモカブルキリは全員こけたのは無理はないだろう。
「こんの、クラゲー」
 スッパーン
 と、リナのスリッパ突っ込みがガウリィの頭に炸裂する。
「さっき言ったでしょうが、ゼロスよ。ゼロス。
 あんたクラゲ頭で脳みその代わりに、ゼリーが入っていると思ったけれど、昨日あったばっかりのゼロスを忘れるとは、思わなかったわよ。」
 と、リナが叫ぶと
「リナァ。俺を馬鹿にしてないか。おれが誰だって聞いたのはゼロスの横にいるやつだよ。」
 と、ガウリィが怒ったように言う。
「あ、ああ。
 そっち。
 そう言えば、ゼロスあんたそのおっちゃんどうしたのよ。
 ………あと、なんでここにいるのよ。」
 と、リナが言う。
 ガウリィならもしかしたらゼロスを忘れているかもしれない。
 短いつきあいのモカ達すら思わす記憶力の男だから間違えたのだ。
 さすがに、いろいろ疲れたらしいゼロスは
「いやー。リナさん達のそばにいるフィアルさんとレイさんでしたっけ。
 彼らをアストラルサイドから監視のためについて行っていたらこんなところに出ちゃいまして。
 困っているところで、このキートンさんとであったんですよ。」
「………おっちゃんは、どうしてこの兄ちゃんとあったん。」
 と、ゼロスの説明を聞きながらモカが聞くと
「モカさん達を探して下水道を歩いていたら、この方にあったんです。」
 ………ゼロスよ何故下水道でキートンと出会った。
 と、リナが聞こうとしたとき
「おっさん。おっさん。すると何か、話手が下水道にいると思ったんか。」
 と、ジドメで聞くと
「………私が普段何を考えているか、知りたいですか。」
 と、キートンが聞く
 しばらく全員が黙り
『嫌、結構。』
 と、答えたのは全員だった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ゼロス一体何故、下水道にいたんでしょうか。
 キートンは自称下水道の主ネズミ仮面でもあるんです。
 ………考えない方が良いでしょう。
 いろんな人が現れますが彼ほどの変人は早々いません。
 でもものすごく腕の良い剣士なんですよ。
 ………最強の剣士は別の人ですけれどね。この人は、名前だけはよく出ます。
 この後ブルマンのことを気に入っている科学者と、ギルドマスターとその側近がでます。
 それと、ゼロスが何を企んでいるかわかりますよ。

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34043おざなりスレイヤーズ 第三話 大波乱?問題発生だらけのギルドシティ第ゼロ幕kou 2009/5/17 22:30:43
記事番号34037へのコメント

エルザさんやDrモローを探しながらゼロスの話を聞く。
「いやぁ。赤眼の魔王様から珍しく命令がありましてね。」
『魔王?』
 眉をひそめるモカ達を無視しながらリナは
「いいから、話を進めて」
「あ、はい。
 巨大な力を持つ子供が、……と言うところで連絡がぷつりと途切れてしまったんですよ。
 その子供がリナさんとモカさんでしたっけ、彼女らになついている子供だと言うことは間違いなんですけれど、その子供をどうしろと言うのが五人の腹心の方々、と、言っても三人しかいないんですけれどね。
 彼らは、意見が三つに分かれましてね。
 獣王様は、監視を命令して僕を放ったんですよ。」
 と、にこやかに言い。
「ところで、ここは何処ですか。
 キートンさんと話していると、どーも疲れるんですよ。」
 それにうなずくモカ達。
「ここは、ギルドシティだ。
 ゴンドワナ大陸でも有数の商業国家だな。」
 と、ファルコがここについて説明をするが、
「………ゴンドワナって何処ですか。」
 と、ゼロスの言葉に眉をひそめるファルコとカイン。
「………実は、ゼロスさんにリナさん達は、異世界から来たんだよね。」
 と、ブルマンが言う。
「その言葉どういう意味だ。」
 と、話しかけてきたのは二色の髪をした怒り肩の目つきの鋭い女性で、片眼鏡をかけたどこか危ない感じのする老人だった。
「あ。エルザさん」
「やぁ。おじいさん」
 現れた来客にキートンとブルマンがそれぞれ女性=エルザと老人=モローのを呼んだ。

 ギルドタワーの最上階のヨナの部屋にリナ達とゼロスがいた。
「………だいたいの話は、わかったが………。
 信じろと言うのかそんな滑稽な話を、」
 と、エルザが言う。
「おまえらが紹介しなければ嘘だと判断していたところだぞ。」
 Dランクだが信頼の高い三人なのだ。
 何よりこの三人売名行為には全くの無頓着なのだ。
「いやー。知らないうちに異世界に行くなんて、驚きましたねぇ。」
 と、表情を変えずににこやかに言うゼロスを横目で見ながら
「ついでに言っときますけれど、これとあたし達は友達なんて言う物じゃありませんから。
 つーか、こいつを連れてくる気は無かったし、………。
 こいつ危険期ですよ。」
 と、ゼロスを指さして言うリナ
 余りに言い方に背を向けていじけるゼロス。
 愛嬌たっぷりの危険人物だなぁとゼロスを見ながらブルマンが思う。
 とうとう窓から飛び出て行く。
 すると、モカの腰の剣が輝き、
 バッシューーーーーーー
 と、音を立ててとんでいった。
「…………………。
 あたし達の世界には空飛ぶ剣なんて無かったけれど、」
「ほほほほ。
 こちらの世界にもないわ。」
 と、部屋の中央にいる老婆が笑いながら言う。
 老婆の名前はヨナ。ギルドマスターというギルド内の最高権力者である。
 老獪な政治能力と体中の傷が物語るどれほどの修羅場をくぐり抜けたがわかる老婆は笑いながら言う。
「では、どうだ。
 モカ達の話では異世界では見たことない魔法があるという。
 その魔法を見せ合いこちらの魔術師と戦ってみせるというのはどうだ。」
「………ヨナ様」
 ヨナの提案に、眉をひそめるエルザ
「そう言うな。エルザ。
 長年生きていけば多少なりとも嘘を見抜けることができる。
 それに何よりあの男は信用ができんがほかの物は信用できる。」
 と、ヨナの言葉に
「そこの男はとても人には見えませんが……。」
 と、エルザはゼルガディスを指さす。
「あー。キメラってわかりますか。
 合成獣とはたとえば猫と鳥を合成させて空飛ぶ猫を作り上げたりすることです。
 ゼルは、ある男にだまされてキメラにされたんですよ。」
 と、リナが説明をする。
 ゼルは不機嫌そうにそっぽを向いていた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ギルドシティではわりと決闘が起きてます。
 有名なのは白騎士と黒騎士の決闘ですね。
 ゼロスを追いかけたエスプリですけれど彼は監視のために追いかけたんです。
 ゼロスは危険な存在ですからねぇ。
 アストラルとして見逃せないんでしょう。
 さぁ、リナ達ご一行と戦う『不幸な実験動物』もとい、『勇敢な挑戦者』は、一体誰でしょうか。

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34044おざなりスレイヤーズ 第三話 大波乱?問題発生だらけのギルドシティ第三幕番外編kou 2009/5/17 22:55:01
記事番号34043へのコメント

 すみませんゼロじゃなく三でした。
 これは、番外編です。舞台はスレイヤーズの世界のカサート山脈です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 氷の中に封印されている魔王。
 普段は命令も滅多にだせない状態の魔王が珍しく命令を出したのだ。
『………巨大な力を持つ子供が現れる。その子供……。』
 そして、途切れる。
「………魔王様続きは何なんでしょうか、」
「その子供の続きがわからなくては、どうしようもないが」
「全くだ。それでなくてもフェブリゾとガーウのあほが滅んでしまって大変だというのに、」
 と、声が口々に言う。
 最初から海王に覇王に獣王である。
 彼らは魔王が作り出した五人の腹心である。
 五人なのに三人なのはのこり二人の魔竜王と冥王はとある魔道士と関わって滅んでしまったのだ。
「きっと、その子供を利用しろと言っているんですわ。
 金色のお母様の覚えも悪くなっている今急いで世界を滅ぼさなくてわ。」
 と、やんわりとえぐい意見を言う海王に
「いや。きっと危険だから滅ぼせと言っているんだろう。
 もしかしたら、子供の姿をした神族かもしれん。」
 と、覇王が乱暴な意見を言い
「どちらとも言えないな。
 なにしろ連絡が途中で止まったのだ。
 なにがどうなのかわからん。不確定な情報で動くと冥王の二の舞になる。
 ………あの事件の二の舞はごめんだ。」
 と、獣王が楽観的な意見を言う。
 ……………沈黙があたりを支配する。
 その後、おのおのそれぞれ行動すると言うことで話がおわった。
 獣王は腹心の一人(と言っても獣王の腹心は一人しかいない)にその子供の監視を命令した。
 その後しばらくして覇王側からとんでもない情報が飛んだ。
 冥王と魔竜王が滅びる一因となった魔道士=リナインバースが関わっているのだ。
 獣王は安堵する。
 あの魔道士の扱いは魔族の中でゼロスが一番信用できる。
 と、

 また混沌の海の城で、その城の女王であり魔族の王魔王すらも従える、滅びと創造をもつ金色の魔王通称L様は、赤眼の魔王通称部下Sを殴り続けていた。
「部下S!
 よくもあたしが、部下Dに無理矢理かわせた高級食器セットをわってくれたわね。
 どうなるかわかってるでしょうね。
 まずは、腐りかけた生ゴミの臭いがする化学廃棄物いりの沼に沈めて、その後吸血ヒルの中に体中に穴を開けて放り込んで、そのあと十年冷蔵庫に、ほおっておいた食材でつくったジュースを飲んでもらうわよぉぉぉ。」
 その言葉にドアの外でがたがた震えながらつぶやく異界の魔王達
「あいつも気の毒に、たしか部下がまちがって攻撃したんだろう。」
「ああ、だから、ただでさえ滅びが進んでいないのも相まってこの前ひどいお仕置きをうけたんだよな。」
「そのせいで体が上手にうごかず食器セットをかち割ったんだよな。」
「つーか、俺の金で買わせたんだからそこまで怒らなくてもなぁ。」
「たしか、あの世界でゆがみができたことを警告していた最中だったんだよな。」
「もしも、部下が『子供』を殺したりした日には」
『世界がゆがんで滅ぼせなくなるんだよな。』
「………言い終えてから怒ればいいのに、………。
 L様も短気だな。」
「おまえ、それL様に言ってみろよ。」
「絶対に嫌だ。」
 と、異界の魔王達は部下Sに同情しながらも助けは一切与えなかった。
 薄情なことだが友情に厚い魔王というのも変な話である。
 緑色を通り越してなぜか輝く紫色の液体に、簀巻きで岩をくくりつけれれおぼれながら部下Sは、腹心達が子供を襲ってしまったらそばにいる『親』が強いことを願っていた。
 ………リナインバースはごめんだがと思ったけれども………。
 部下S四つの世界の魔王の中でもっとも不幸な魔王と言われている。

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34048おざなりスレイヤーズ 第三話 大波乱?問題発生だらけのギルドシティ第四幕kou 2009/5/19 21:26:39
記事番号34037へのコメント

 ギルドシティの周りは問題発生の予感ですね。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ギルドシティが遠くになりやがて雲の海の上へとゼロスは浮かんでいた。
「ここなら、話をしてくれますか?」
 と、ゼロスはやさしげな笑みを浮かべながら追いかけてきた剣=エスプリに聞いた。
「異界の邪悪な存在である魔族。
 ゼロスとやら、この世界でなにを企む。」
「………質問しているのは、僕なんですよ。
 答えてくれないなら、こちらも手段を選びませんよ。
 ………答えてくれないなら、町の人を十人ずつ殺すとか。
 その気になれば、死よりも苦しい思いをさせることができるんですよ。」
 と、ゼロスはやさしげな笑みを浮かべたまま言う。
「…………エスプリ。アストラルだ。」
「いやー。おとなしく言ってくれてうれしいですよ。
 どうやら、あなたは精神体のようですけれど、ずいぶんお優しい方のようで。」
 そう言ってゼロスが、動こうとした瞬間
 ゼロスの周りに光り輝く球体がゼロスを閉じ込める。
「!?」
 突如とした変化にゼロスが滅多に見せない驚愕を見せる。
「動きを封じさせてもらった。
 貴様は何を企む。」
 エスプリの言葉にゼロスは
「いやー。ただの好奇心ですよ。
 僕たち魔族は自分たちの管理する世界以外をどうのこうのするのは、マナー違反ですからね。
 ただ、異界の技術に対しての単なる好奇心という物ですよ。」
 と、ゼロスはにこやかに言う。
 エスプリはリナの言った言葉を思い出し、
「貴様は信用ができん。
 しばらくつきあってもらおう。」
 そう言うと、ゼロスをつれてマジックアカデミーへと向かった。
 マジックアカデミーとは、アストラルの総本山みたいな物だ。
 そこにコンタクトを持つには理力の塔と呼ばれる大陸有数のダンジョンしかないとも言われている。
 エスプリが向かった理由は、子供のことと異界のことをグレートソウルへと伝えるためだ。

 丁度その頃リナ達は町をぶらついていた。
 すぐにではなく明日に開催すると言うことで結論が出ておりリナ達はそれまで町を見物することになった。
 町中にビラがまかれ、勝てば一ランクアップ負ければ一ランクダウンと書かれている。
「わりと、おもしろい物があるわね。」
 と、リナは商品を見ながら言う。
「そういや、ガウリィさん達は何処に行ったんですか。」
「ああ、キートンのおっさんところにいったで。
 剣の道場があるんや。」
 と、レイがほしがっていた綿飴をかってやり与えるモカが言う。
「キリマンもだよ。
 キートンさんと波長が合うみたいで、……。」
 と、ブルマンが言う。
「波長ですか……。
 あ、ところでモカさんはカインさんのことをどう思っているんですか。」
 その一言にモカは屋台で買ったジュースを盛大に吹きこぼした。
「ぶっ。な、何でそうなるんや。」
 と、こぼれたジュースをぬぐいながらモカが言うと
「えー。カインさん絶対に、モカさんのことが好きなんですよぉ。
 だって、モカさんの子供と聞かされただけで、失神するくらい何ですよ。
 モカさん愛されてますね。何処まで行ったんですか(ハート)」
 モカは言葉の代わりにアメリアの熱い言葉よりも熱いこぶしで答えたのだった。
「………あえて言うなら、カインの片思いかな。」
 ぽつりと、ブルマンが言った。
 ………モカもまんざらではないみたいだけれど……。
 とは、言わないでいたが。
 言ったら最後今度は自分がアメリアのように宙に舞うことはわかっていたからだ。

「とりゃぁぁぁぁぁ」
 雄叫びを上げながら、一人の剣士に斬りかかるカイン。
 念のために言っとくが、模造刀である。
 カッシンカッシンと音を立てながら打ち合う二人を見ながら
「うーん。あんまり上手じゃないなぁ。」
 と、ガウリィが言う。
「しかし、前に比べれば格段に腕が上がったんだぞ。」
 と、ファルコが言う。
「ほぉ。つまりは前は今よりも格段に腕が悪かったと言うことか。」
 と、ゼルが言う。
「……彼の父親アサシン公爵は腕の良い騎士で、わたしも負けたことがある。
 ……しかし、彼は才能を受け継がなかった上に向上心もなかった上に、闘争心もなかったからな。」
 と、ファルコが言う。
「ところで、あいつの剣。
 微妙にモカの太刀筋に似ているんだけど、気のせいか。」
 と、ガウリィが茶菓子をかじりながら言う。
 ちなみに、茶菓子を用意したのはキートンで横ではキリマンがお茶を入れている。
 お茶を受け取るガウリィを見ながらファルコは
「ああ、剣の基本を教えたのはモカだ。
 そのときカインは、なにをどう思ったのか謎なのだが、」
「どうかしたのか。」
 と、ゼルがお茶を断りながら聞く。
「………今の彼の向上心と闘争心の発生源は、とある女性に対する濃い小頃のなせる技なんだが、………」
「へー。あれほどいい男なら、強くなくても大丈夫だと思うけどな。」
 と、ガウリィがお茶のおかわりを要求しながら言うと
「……その女性曰く、弱い男はすかないらしい。」
 ファルコの言葉にゼルは
「その女の名前は?」
 と、聞いた。
 ファルコは苦虫をかみつぶしたような顔で言った
「………モカだ。」
『………………。正気かあいつ。』
 ゼルとガウリィの言葉は唱和した。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 カイン君はモカに惚れ込んでいるんですよね。
 理由は死んだ母親に似ているというマザコン気味の理由なんですよね。
 ブルマン曰くそれは、言わない方が良い。とのことです。
 ちなみにそんな彼の必殺技はモカさんが好きだー。と言う訳のわからん技名です。
 技を言うとき心に浮かんだ言葉を言えと言われてつけた技名です。
 ………これで負けた相手に同情します。(苦笑) 

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34049おざなりスレイヤーズ 第三話 大波乱?問題発生だらけのギルドシティ第五幕kou 2009/5/20 20:33:57
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 天空の通常ならば見ることどころか行き来するのは不可能の場所。
 マジックアカデミー
 ゼロスをつれてエスプリはその地へと戻った。
 すでに空は漆黒の闇に包まれ始めている。
「ご無沙汰していました。グレートソウル」
 膝をつきお辞儀をするエスプリの横で球形の結界の中珍しそうにその場所を観察するゼロス。
 現れたのは巨大な女性の顔だけと、とれる存在だった。
 しかし、その物の持つ巨大な力にゼロスは気づいていた。
 おそらく自分たちの主である北の魔王以上の力だろう。
 とはいえ、赤い龍神によって七分割されている魔王だ。
 もしも、完全な状態だったら勝っているだろう。
「………」
 きょろきょろと周りを見るのをやめてグレートソウルを見つめるゼロス。
「その者は、どうしたんですか。エスプリ」
「いえ、実は話すと長いんですけれど______。」
 そう言うと、エスプリは話し始めた。
「____と、言うわけですけれど……。」
「わかりました。」
 と、グレートソウルは答えた。
「エスプリあなたに子供達の監視およびそのゼロスという存在の監視を命じます。
 やってくれますね。」
「了解しました。グレートソウル」
 そう言うと、エスプリはゼロスつれギルドへと戻った。
 戻ろうとしたさなかカテキンスとラプラスに話しかけられた。
「エスプリ。
 ロゴスのほかにも悩みが増えたのか。」
「………この先の未来を完全に予測することは不可能です。
 なにより異界のことまで混ざっていると未来は複雑となってしまっています。」
 二人のアストラルに言われエスプリはだまって頷くと、ゼロスをつれて飛び去った。
「いやー。
 なかなかおもしろい場所ですね。
 ところで、ロゴスと言う悩みって何ですか。」
 と、ゼロスが聞いたが
「それは、貴様に関係ない。」
 と、答えた。

 青い空に花火が上がる。
 ギルドシティーの闘技場にリナ達は立っていた。
「ゼロスさん。解説をやるんだ。」
 明け方モカの剣を持って帰ってきたゼロスは参加ではなく解説という立場を要求した。
 なぜかリナ達もそれを認め、ガウリィは魔法が使えないが参加を要求した。
「ええ。まぁ、僕は派手に戦うのは好きじゃないですから。」 
 と、ゼロスは言う。
「あ、始まりましたよ。」
 そう言うと実況の声が響き始めた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 リナの出番が少ないですね。
 ところで、L様を出したんですけれどどうやら満足しなかったらしく後書きに参上するそうです。
L 感謝しなさい。あたしが出た以上、一億三千万のファンが喜ぶわよ。
 前回出たから良いじゃないですか。
L 何言うのよ。あれじゃあたしがわがままで、欲深な高飛車女王みたいじゃ無いのよ。
 ………実際そうなんじゃないんですか。ゴッス
L あら、大変。なぜかなおざりダンジョンのコミックを頭からさして倒れているわ。じぁね。金髪の心優しく繊細な超絶美少女のL様でした。

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34050おざなりスレイヤーズ 第三話 大波乱?問題発生だらけのギルドシティ第六幕kou 2009/5/21 14:59:32
記事番号34037へのコメント

L様 で、いつになったらこの馬鹿に長いプロローグが終わるのよ。
k 一応ここで終わらせるつもりです。
  リナ達の戦いは興味ないんですか。
L様 リナ達よ。勝利に決まっているじゃない。
   それに、あんたバトル風景を書くの下手じゃない。
k 安心してください。これでも努力をしているんですからね。
  さて、始まりますよ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『皆さん。お待たせしました。
 異国からの冒険者という挑戦者がギルドの戦士達と何処まで戦えるのでしょうか。
 なお、異国の技術故わからないことがあるかもしれないと、ギルドマスターの心遣いで異国の青年を解説者としてお呼びしています。
 と、言うわけで異国の青年ゼロスさんです。』
『どうも、ゼロスです。
 さて、リナさん達と戦う勇気あふれる人はどんな方なんでしょうね。』
 と、ゼロスの声が響く。
「……あいつノリノリね。」
 と、リナがつぶやく。
 リナ達の目の前にいるのは真っ赤な鎧を着込んだ騎士と騎士よりも薄めの赤い軽い鎧を来た剣士と鎧の騎士よりも濃い赤色のローブを着込んだ魔法使いがいた。
『さあ、対するのは灼熱の冒険者。と言われその実力はBランクでトップクラスで最近Aランクに進出を保証された実力端です。』
 そして、試合開始のホイッスルがなった。
 身のこなしの早い剣士が斬りかかるが、ガウリィが素早く刃を受け止める。
『おお、挑戦者の剣士さん。
 見事、烈火の剣士の異名を取るヴォラードの剣を受け止めました。
 彼の剣には炎の力が宿っており普通なら剣は溶けてしまうのですが、……。』
『ガウリィさんの剣も、特殊な剣ですからね。
 ほら、剣の刃が光っているでしょ。』
 と、ゼロスが解説をする。
「確かに、リナが普通の剣じゃ切れんいってた魔族をきっとたからな。」
 と、モカがつぶやいた。
 その後を斬りかかる騎士をゼルの魔法で足止めをする。
『おお。業火の騎士ザイダルの剣をあの、細身の腕でよく受け止めましたね。』
『ゼルガディスさんは、丈夫ですからねぇ。
 魔法も使えますから、剣に魔力を込めているんですよ。』
 と、ゼロスが言う。
『ゼルガディスですか、言いにくそうな名前ですね。』
『そうですねー。』
「それは、かんけいないんじゃぁ。」
 聞いていたブルマンはそうつぶやいた。
 そこに、魔法使いの魔法による炎の竜が向かいくる。
『おお。出たー。
 灼熱の冒険者のナンバーワンである猛火のグラヒの炎の竜。
 さしも、これでは勝つことは不可能か。』
 と、盛り上がる実況にゼロスは
『どうでしょうかね。
 何しろ、最初っから炎の力を使いますと宣言していましたしね。』
 と、ゼロスがつぶやいたのと同時に、
「バルス・ウォール」
 と、アメリアの手に平をさしだし力ある言葉をつぶやくと同時にまるでアメリアの目の前に壁があるかのように、炎が別れる。
『イヤー。
 やっぱり使いましたね。さっきのは耐火呪文で巫女であるアメリアさんがつかいましたけれど、たぶんリナさんもゼルガディスさんも使えているでしょうね。』
 と、ゼロスが言う。
 そして、ガウリィ達がさっと別れリナの呪文が、三人の冒険者に解放される。
「グレイボム」
 術者の足下が一瞬だけ光そして、爆発が飛び散り冒険者はものの数分で倒された。
『イヤー。やっぱりリナさん達の勝ちのようですね。
 ちなみにさっきのは、対象の足下を爆発させる呪文でわりと故郷ではポピュラーな魔法なんですよ。』
 と、ゼロスがつぶやいたが
 すでにリナ達以外立っている者は闘技場の上にはいなかった。

 わずかな魔法しか見せていないが、マナという大気に満ちている魔法の元が変動していないので、未知の魔法と信じたらしいギルドは各地の異変調査隊と言う肩書きをモカ達と一緒に与えた。
 ちなみにリナ達もギルドの傭兵と言うことになった。
 ブルマン曰く、身分証明にもなるから便利だと言った。
 ちなみにゼロスの分はない。
 リナがこいつはいりませんと、力一杯主張したのだ。
 そして、リナ達は透明な宝珠の前にいる。
 遺跡=フィディアートとの連絡用に渡された宝珠だ。
 ちなみに同じく地図がそれぞれの世界に一枚用意されている。
 その宝珠で遺跡が現れるようにするのだ。
「まずは、この地点に行ってください。」
 と、フィディアートはリナ達の世界のある一点を光らせる。
「………ここなら、いったことがあるぞ。」
 と、ゼルが言い。
 翌日、向かうこととなった。

 こうして、リナとガウリィそしてアメリアにゼルガディスおまけにゼロス。そして、モカにブルマンにキリマンそしてエスプリを加えた七人+二名と二つの世界のゆがみを直すための子供達との冒険が始まる。
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k エピローグ編終わりました。
L様 長かったわね。えーとエピローグ編は番外編も入れて一体幾つあるのよ。
k 数えてません。きっぱり
 げしぃぃぃぃ
L様 いい加減にしないと怒るわよ。………もう倒れているわ。なら。
 いでよ。部下S 助っ人G
部下S あの、わたしまだ体調完治していないんですけれど………。
助っ人G 忙しいのですが、………。
L様 やかましい。
k あああ、死ぬかと思った。死んだ爺ちゃんが見えた。
助っ人G 生きてましたね。
部下S 丈夫な方ですね。………臨死体験したみたいですけど
k あ、次回予告をやりますね。
 次回予告! リナとモカが気がつくとそこは塔の前だった。
 モチーフとしてはギャグでどれだけキャラクターを出せるかを考えてます。
L様 と言うと、あたしも出るという訳ね。
k はい。ほかにもリナに昔悪口を言われた見た目は子供だが中身は陰険なあの方や、設定としてはスレイヤーズの世界での未来で大きく関係している赤毛の方。
 おざなりダンジョンの過去に出てきたギルドの特務捜査官や出番があまりないくの一が出る予定です。
 テーマはコスプレとRPGです。
部下S と、言うとラスボスは私でしょうか。なにしろ魔王ですし
助っ人G 慈母神は私でしょうか。
L様 じゃあ、お姫様は私ね。
k 甘いですね。魔王が魔王を演じたってつまんないじゃないですか。
 ふふふ。
部下S なんか、やなよかんがするなぁ。
k お楽しみに。クスクス。

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