◆− おざなりスレイヤーズ第二話 わいるどプリンス・ふうらいソード・あやしげプリースト第一幕−kou (2009/5/10 21:27:18) No.34011
 ┣ おざなりスレイヤーズ第二話 わいるどプリンス・ふうらいソード・あやしげプリースト第二幕−kou (2009/5/11 21:13:35) No.34013
 ┃┣ おざなりスレイヤーズ第二話 わいるどプリンス・ふうらいソード・あやしげプリースト第三幕−kou (2009/5/12 18:18:32) No.34015
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34011 おざなりスレイヤーズ第二話 わいるどプリンス・ふうらいソード・あやしげプリースト第一幕kou 2009/5/10 21:27:18


 来月の六月に、スレイヤーズのせれくと3と、スレイヤーズりーてぃんぐ魔道大全集が発売されます。やったー。
 待ちわびたこと長かったですねー。
 りーてぃんぐなんかどれだけ待たされた事やら。
 ……これで、さらに延期になったら暴れちゃうぞ!ですまないでしょうね。
 さて、第二話のタイトルは、おざなりダンジョン風にやってみました。
 誰が出るのかわかりまくりのタイトルですねぇ。
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 おざなりスレイヤーズ第二話 ワイルドプリンス・ふうらいソード・あやしげプリースト 第一幕

「おお。」
 遺跡から抜けるとそこは、セイルーンが目の前だったと言うことに驚きの声を上げるリナ一行と、目の前の白と都市の大きさに驚くモカ一行。
「白魔道都市、聖都市とかよばれているこの世界でも有数の大国。セイルーン。
 と、言ってもお家騒動がここ最近二回あったりしたりとしたけれど今は、平和な国よ。
 特色は、都市の形が六芒星になっている事ね。
 それの影響で、この都市の中心に行けば行くほど攻撃魔法の威力が下がって、逆に回復や防御魔法があがるのよ。
 あと、ここのソフトクリームはおいしいわよ。(ハート)」
 と、リナがうんちくを語る。
「へぇー。うまいんか。」
 と、モカが問うと
「まーねー。」
 と、リナが答える。
「リナさん。モカさん。
 遊びに来たんじゃないんですよ。
 とりあえず父さんのところへ行く前にモカさん達の見た目をどうにかしないといけませんね。」
 と、アメリアがモカ達を見て言う。
「え、服装なんか変だった?」
 と、ブルマンが服を見て言うと
「あ、いえ。
 服装は問題ないんですけれど、ブルマンさんもキリマンさんも獣人と言うことで、町に入るのに問題があるかもしれないんです。
 まぁ。あたしの口利きで大丈夫だと思いますけれど、」
「ここでは、獣人は余りいないからな。」
 と、フードとマスクをしたゼルガディスが言う。
 ブルマン達にはこの容貌は目立つからだと、すでに言っていた。
「うーん。そうかー。」
 と、ブルマンは割と気にしていない風に言う。
「でも、モカは?
 ぱっと身はそう変わらないと思うけれど」
 と、ブルマンが言うとおうりモカはリナ達の中にいても変わらない姿だ。
「ええ。でも、モカさんの耳が長いですよね。
 あれ、私たちの世界ではエルフの特徴なんです。」
 と、アメリアが言うと
「モカが、エルフー?
 僕たちの世界じゃあエルフには羽が生えていたよ。
 僕たちの世界じゃああの耳は蛮族の証でもあるね。」
 と、ブルマンが言うと
「でも、私たちの世界じゃあそうじゃないんです。
 もしかしたら、人さらいに誘拐されるかもしれませんし、」
「誘拐?」
 物騒な言葉に思わず眉をひそめるブルマン。
 モカは誘拐したりなんかしたら、おそらく無事では済まないだろう。誘拐した方が。
「私たちの世界では、エルフの心臓だがどこかが寿命を延ばす効果があるため、長生きのために大枚をはたく人間や大枚のために犯罪に手に染める人間もいるんです。」
 お恥ずかしい話ですが、とアメリアが言う。
「まぁ。大丈夫です。」
 と、アメリアが言うと近くの衛兵の元へと駆けだしたのだった。
 それを見たモカが
「あいつ何処いくん?」
 と、言うと
「ああ、アメリアはここの王女様なのよ。
 ……正確に言うとここの王位第一継承者の第二息女なんだけどね。」
 と、リナがフィアルに高い高いをしながら言い。
 レイを頭の上にのっけていたモカとブルマンと相変わらず仲良くなろうとして、怯えられているキリマンがしばし動きを止める。
 そして、
『えぇーーーーーーーーーー』
【びっくり!!】
 と、モカとブルマンの驚愕の声とキリマンの看板が響いたのだった。

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34013 おざなりスレイヤーズ第二話 わいるどプリンス・ふうらいソード・あやしげプリースト第二幕kou 2009/5/11 21:13:35
記事番号34011へのコメント

 さて、プリンスとは英語で王子の事だと言うことは知っていますよね。
 なら、ワイルド王子の事は一体誰なのかは、バレバレですねぇ。
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 白い巨大なお城の閲覧室にモカとリナ達はいた。モカは何処にいようと気にはしていないし、リナ達はよく言っているためになれている。
 アメリアに至っては、自分の家で緊張する理由など無いだろう。
 しかし、ブルマンは緊張していた。(キリマンは相も変わらずボートしていたが、)
 これから王族と会うのだ。
 まぁ。アメリアも王族なのだったのだが王族と言えば雲の上の住人と言っても良いだろう。
 この異世界云々という話を信じてくれるだろうか、とかモカが変なことをしないだろうかと胃が痛くなるんじゃないだろうかと言うぐらいに、悩んでいた。
「おお、アメリア。」
 と、扉を開けてやってきたのはあえて言うなら盗賊の親玉みたいな人だった。
 モカはいすから落ちかけブルマンは完全にいすから落ち、キリマンは帽子を落とした。
 無理もないとリナは思う。
 出てきた人はアメリアの父親でありセイルーンの王位第一継承者フェリオネル殿下である。
 とても、むごくて王子様とは呼べない。
 知り合いの巫女のシルフィーユなんぞ、そのあまりのギャップに二,三日寝込んだほどだ。
 下手に仕立ての良い上品な服を着ているのがギャップのひどさに拍車を掛けている。
「うむ。貴殿達がアメリアが言って異世界の者達だな。」
 と、フェリオネル殿下通称フェルさんは、そう言って豪快に笑った。

「まぁ。信じてくれてよかったね。
 器は、王の器だね。」
 と、ブルマンがよければ泊まっていけと言われて食事を待っている最中に言った。
「まーなー。あのおっちゃんええ人やな。」
 と、大国の王子をおっちゃん呼ばわりするモカにリナは苦笑混じりに
「まぁ、フェルさんは話がわかる人だしね。信用がおける人よ。」
 と、言う。
「それよりモカだっけ、気になっていたんだけれど。
 その剣見せてくれないか。」
 と、ガウリィに言われモカは剣を渡す。
 リナとゼルガディスもアメリアも剣を見てみる。
 白銀の細身の剣で装飾は無くシンプルな剣という言葉が似合う。
 柄の先に赤い宝玉のような物がついておりその周りに黒い線があり中央を途中まで線が引かれている。
 ガウリィはじっとその剣を見て
「なんか。変な剣だな。
 名刀って感じで鋭いけれどなんか生きている剣て感じがするな。」
 と、ガウリィが感想を漏らす。
「そう言う兄ちゃんの剣はなんかやばい気がするで。」
 と、モカは剣を勝手に持ちながら言う。
「刃は、ふつーやけれど柄がなんかやばい気がするで、」
 と、モカは言って剣を交換する。
 そのそばでは、相も変わらずそばにひっついたまんまのレイとが
「ママー。おなか減った。」
 と、フィアルが言い。
「ご飯は?」
 とレイが聞く。
「せやから、ママや無い。
 ゆーとろうが、まぁ後で食事の用意ができ取るらしいから安心せい。」
 と、なんだかんだと面倒見よくモカが言う。
「もうちょっと我慢しなさいよ。
 その代わり王室の料理なんて上質の料理ばかりよ。」
 と、リナも言う。
 そこに、タイミングよく料理が運ばれてきたのだった。

 深夜のセイルーン城の一室で一つの白い影が動く。
 それは、モカの剣だった。食事を終え一緒に寝るとだだをこねたレイと共に眠るモカの傍らにかけられていたのだ。
 剣はしばし陽炎のように揺らぐと一つの人型となる。
 頭の部分にこぶしほどの大きさの水晶玉のような物が浮かんでおり、その周りに人の形をかたどるような衣とも鎧ともとれる物が浮かんでいる。
「やでやで、人の気も知らずによく寝て……。」
 と、モカを見て苦笑混じりに言う。
 そう言うとレイの頭上に手をかざす。
 しばらくそのままでいると
「これは、」
 と、それはつぶやいた。
 彼の名はエスプリル。
 モカの世界では、魔術に炊けた物が数十年あるいは数百年に一度起きる皆既日食の後に起きる昇華の儀式を受けれる者が永遠の命と強大な魔力を持つアストラルになるのだ。
 エスプリルは地上の敗退による粛正をするか否かを判断するためにモカと共に旅をしているのだ。
 モカにはないしょでモカの剣に化けている。
 悩みと言えば扱いが悪くまた人使いが荒いと言うところだろうか。
 ただし、エスプリル曰く友のような者らしい。
 モカ達には秘密にしているのだがモカはうすうす普通の剣じゃないと気づいている。
 エスプリルは驚愕していた。
 小さな子供と呼ばれるそれの中に眠る強大な魔力の量にだ。
 彼をアストラルへと昇華させた強大な魔力の固まりともいえる偉大な魂グレート・ソウル以上の力を秘めているかもしれないほどだったのだ。
 エスプリルはフィアルの元へとも行きその魔力の大きさを確認する。
 リナが目覚めそうになるのを眠りの呪文で眠らせる。
 そして、城の外へと向かった。
 その頃、セイルーン上空に一人の青年が浮かんでいた。
 そのお人好しそうな笑みを浮かべた青年はこうつぶやいた。
「やれやれ、セイルーンは動きにくいんですけれどねぇ。」
 と、
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 長文になりました。
 もうすぐスレイヤーズライトマジックが発売されますね。
 あれのその後の話とかを書いてみたいと思う今日この頃ですね。
 ほかにもゼロスがあの世界に言ったときの時とかいろいろかけそうですね。

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34015 おざなりスレイヤーズ第二話 わいるどプリンス・ふうらいソード・あやしげプリースト第三幕kou 2009/5/12 18:18:32
記事番号34013へのコメント

 しばらく書けなくなります。中間間近だからですねー。
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 六芒星の巨大な魔方陣の形をした都市上空に浮かぶエスプリルは、周りを見渡して思う。
 本当に、異世界らしいな。
 見たこともない都市に星の一や大気に満ちている魔力も質が大きく違う。
 そろそろ元の場所へと戻ろうかと思ったときだった。
「いやー。夜の散歩とは風流ですねぇ。」
 声がした方を振り向くと一人の青年がいた。
 黒いマントに錫杖ともとれる杖をもった神官風の青年が、宙に浮かんでいる。
 その笑みは、さわやかな笑顔と言う言葉が似合うだろうが、エスプリルガ驚愕したのは宙に浮いていることではなくその存在の持つ強大な魔力と邪悪な思念だった。
 とても人、否生き物とは思えないほど邪悪な思念の固まりともとれる存在だった。
 警戒するエスプリルに青年は、
「ところであなたは、何者ですか?」
 と、どこか寒気の覚える笑みでそう聞いた。
 エスプリルは答えず魔力を手のひらに集める。
「答えてくれないなら、力尽くで聞かせてもらいましょうか。」
 そう言うとエスプリルのは以後に突如漆黒のトゲのような物が現れる。
 手のひらの魔力をとっさにガードに使う。
「なかなか、やりますねぇ。
 そう言えば、名乗ってませんでしたね。僕は、………そうですね。
 謎のプリーストとでも思っといてください。」
 と、青年はにこやかに言うと普通の人間なら三度は死ぬだろう攻撃を繰り出し、エスプリルも無言で反撃を繰り出すのだった。

 丁度その頃、城の一室でむくりとモカは起き上がり言う。
「誰や。」
 その言葉に
「ほぉ。気づいたか。」
 と、声と共に一つの影が闇より浮かび上がる。
 それは、漆黒の闇を凝縮したかのような衣でくるんだ巨大な目玉と表現すべき存在だった。
 紫色の瞳のそれは言う。
「我が名は、ギェリャ。
 覇王様の命令により貴様のそばにいるその子供を殺させてもらおう。」
「どーでもええけど、なして口がないのにしゃべれんや」
 と、モカはどーでも良いことを言いながら剣を取ろうとして気づく。
「………」(げ、無い。)
 むなしく宙を舞う手のひらをしばしふり、しょうがなくレイをつかむ。
 そして、突如突進し蹴りかかる。
 モカは剣士だがそれであり体術もかなりの腕前だ。二流あたりの魔術師や三流の剣士あたりなら、素手で勝てるだろう。
 しかし、モカの蹴りを食らってもギェリャは気にもしない。
「愚かな。
 魔族に素手が聞くはず無かろう。」
 そう言うと目玉が光り輝き始める。
「やばっ」
 そう言うとモカはとっさに窓から部屋の外へと飛び出した。
「なにぃ」
 驚愕するギェリャ。ちなみにここは五階である。

「レディーの部屋にノックも無しでやってくるなんてずいぶん下品な魔族さんね。」
 と、リナはフィアルを守るように達ながら言う。
 目の前の灰色の瞳が白い布を気根だような魔族=ギュリェをにらみつけながら言う。
「ほほほ。
 人間相手に礼儀なんぞ必要もないだろう。」
 と、ギュリェは何処にあるかわからない口で言う。
「ちなみに助けは期待しない方がよいぞ。
 我らのかわいい下部の魔獣が大暴れしとるからな。」
 その言葉を肯定するかのように爆発が起きる。
 これが、
 と、リナは一筋の汗を流すがこれはギェリャが起こした爆発だったりする。
 リナはフィアルをつかむと窓へと飛ぶ。
「レビテーション」
 力ある言葉を解放し失速しながら大地へと向かうと
 レイをつかんだまま自由落下しながら大地に見事着地し、微妙に震えているモカがいたのだった。
 さらに、ほかの者達も大変だった。
 突如現れた魔獣にセイルーン城内は大騒動だった。
 しかも、モカ達にも連絡を取ろうとしてもなぜかとれないのだ。
「時間稼ぎか。」
 と、ゼルガディスが召還を続けている魔方陣の媒体である石像を破壊して言う。
「でも、一体何でリナ達を別々にするんだ。」
 と、ガウリィが魔獣の一体を光の剣で切り裂きながら言う。
 この魔獣紫色と灰色のまだら模様のキノコに手足が生えたような魔獣で一体一体は弱いがその出す胞子のような物が毒らしく倒れる物も続出する。
 一応覆面でマスクをしているのだが、いつまで持つかもあやしい。
 セイルーン上空も、セイルーン城内も大騒動の戦闘が始まっていた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ゼロス君登場です。
 あと、ガウリィが光の剣を持っているのは一応アニメのNEXTでTRYがまだ始まっていない状態のつもりです。
 第一そうでもしないと、ガウリィ君魔族と戦えませんからねぇ。
 REVOLUTIONなんかじゃぁ、魔族はゼロスしか出てませんしね。
 ブラストソードはあんま好きじゃないと言うわがままもありますけどね。
 ガウリィ君はなんだかんだと言っても光の剣が似合うと思います。(力説)
 魔族の説明がありませんが、一応設定としてリナに言わせるつもりです。
 モカ達はあまり、エスプリルの都合は知りませんしね。
 と言うか、考えてもいない。なぜなら、考えてもわからないと開き直っているんですよ。(苦笑)

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34021Re: おざなりスレイヤーズ第二話 わいるどプリンス・ふうらいソード・あやしげプリースト第二幕kou 2009/5/15 17:24:13
記事番号34013へのコメント

訂正 すみません。エスプリルじゃなくてエスプリでした。
 

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34017 おざなりスレイヤーズ第二話 わいるどプリンス・ふうらいソード・あやしげプリースト第四幕kou 2009/5/12 22:41:28
記事番号34011へのコメント

 天空で常人には理解できない戦いを繰り広げ続けていたエスプリルと自称謎の神官は、爆発音に気づき下を見た。
 そこには、子供を連れて走りまくる二人の少女の姿が、
「モカ!」
「リナさん!?」
 エスプリルと自称謎の神官の声がダブる。
 エスプリルは謎の神官を無視し、一息にモカの元へと向かう。
 それを黙ってみる神官は、
「全く。どうやら、リナさん達が関わっているみたいですね。
 リナさんを追いかけているのは覇王様の命令で動いている物みたいですけれど、……。
 それに、あの方は一体何者なんでしょうか。
 ………魔族ではないようですけれど、間違いなく精神体でしたしねぇ。」
 と、つぶやいて夜の闇に消えた。
 にこやかな笑みを浮かべたままで………。

 子供を抱えた状態で、走りながら呪文を唱えるのは無理なためリナはモカにフィアルを預けて呪文を唱える。
「エルメキアランス」
 光の槍はあっさりとギュリャによって防がれる。
「なんなんや。こいつら」
 と、モカの叫びにリナは
「魔族よ。
 普通の剣じゃダメージは全然与えられないからね。
 もちろんこぶしもけりも無意味だからね。魔法でもある特定の魔法しか無理だし……。
 つーか、あんた剣どうしたのよ。」
 と、リナの言葉に
「あー。どっか行った。」
 と、モカが答えると
「剣がどっか行くわけ無いでしょうが。
 ガウリィだって、そう簡単に剣を無くしたりしないわよ。
 ………まぁ、剣持っていたって無意味かもしれないけれど………。」
 と、リナが言うと突如天空から白い光が一筋降ってわいてきた。
 丁度その頃、セイルーンでは
「殿下。
 リナ殿とモカ殿は今魔族と戦闘中なのですが、走りながら戦っているのと、魔獣の妨害ため増援を送ることができません。」
 と、兵士の一人が叫ぶ。
 そんな中、フェルさんは
「行くぞ!アメリア。」
「はい!父さん」
 と、娘と力を合わせ
「平和主義者クラッシュ」
 と、魔獣をいっぺんに六体ぶっ飛ばした後、
「ひるむな。とにかく国民を避難させろ。
 リナ殿なら大丈夫だ。」
「モカも大丈夫だと思いますよ。」
 と、ブルマンが叫びながら考える。
 彼は戦闘は不得意だと自覚しているため、考えているのだ。
 ………とにかく魔獣は、そう厄介じゃないんだけれど何しろ数が数だ。
 そう考えているとき、広間の真ん中にキリマンが立ち上がり突如として、手を広げる。
「何だ?」
 ゼルガディスが振り向くとその後光を見たような気が一瞬した。
 魔獣もしばし、キリマンを見つめるとやおらその中の一匹がキリマンの元へと歩み寄る。
 そして、がっしと手と手を握りあう。
『………』
 あまりともいえる光景にガウリィにゼルガディスにアメリアにフェルさんに兵士もボーゼンと立ち尽くす。
「でたー。
 キリマンの得意技。
 秘技『誰とでも』仲良くなれる」
 よかったよかったと涙しながら、解説するブルマン。
 そのそばであまりともいえる光景に脳が、機能停止しているゼルガディス。
 そんな中、いち早く反応したのは、フェルさんだった。
「すばらしぃぃ。」
 号泣しながら、フェルさんはキリマンと魔獣の手を握る。
「言葉を使わずとも、すべてに友情をはぐくむおぬしの力。
 ワシは感動したぞ。やはりワシの目に狂いはなかった。
 この力を使えば魔族とも共存ができるかもしれん。」
 なにげに、無茶を言うフェルさんだが当人は至って大まじめだ。
 そんな中ガウリィは急いでリナの元へと走った。
 それに気づかずゼルガディスは
「おい。」
 と、ブルマンに話しかける。
「あ、ゼルガディスさん。」
「おまえらの世界の魔法使いは、みんなああいうことができるのか。」
「嫌。キリマンだけの得意技だよ。
 ………怪奇現象みたいな物だね。」
 と、ブルマンが冷めた目線で言う。
 ブルマンとゼルガディスのさめた目線の先には、アメリアとキリマンとフェルさんと魔獣が手と手を取って友情に感動しているという見ようによったら、感動的な光景であった。
 そんな光景を城のてっぺんで見ている謎の神官はつぶやく。
「いやー。こちらもおもしろい方達がいますねー。
 ………でも、向こうの方もおもしろそうですね。」
 そう言うと、姿がまたもや闇に消えた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 キリマンが活躍した話でした。
 キリマンは割と小説では動かしにくいキャラなんですよねぇ。(私の文章力がないだけかもしれませんが)
 何しろ一切しゃべらないですもんね。しかも、存在感がものすごく薄いんですよ。………ブルマンもそうなんですけれどね。
 モカが目立ちすぎるというのもあるんでしょうね。
 つーか、戦闘ではモカしか目立たないんですよ。
 キリマンもリナ並みの魔法の腕を持つんですけれど、人を傷つけるのを何より嫌う性格なんですよ。
 ………足して二で割れば丁度良い性格なんでしょうね。

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34024 おざなりスレイヤーズ第二話 わいるどプリンス・ふうらいソード・あやしげプリースト第五幕kou 2009/5/15 21:18:10
記事番号34011へのコメント

 やぁぁと、最終話です。
 それと、やっとゼロスをも形に紹介できます。ゼロスファンの方々お待たせしました。あやしげプリースト=ゼロスの紹介をします。
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 キリマンが怪奇現象を起こした後、ガウリィは走っていた。
 突如天空より飛来した光の先にリナがいるような気がしたからだ。
 これをロマンチックに言えば、二人の絆といえるがリナはもしかしたら、獣の感と言うかもしれない。
 そして、リナは驚いていた。
 モカの手に空からなぜかモカが腰にかけていた剣がふってきたのだ。
「ちょっと、モカ。あんたその剣どう言う剣なのよ。」
 思わず叫ぶリナの言葉に応えたのは、ギェリャだった。
「死に逝く者が、そんなことを疑問に思ってどうするのだ。」
 そう言うと、モカに光線を撃つ。
 しかし、モカがその手にある剣で防ぐ。
 透明な壁が現れもかとフィアル達を守るかのように結界を張る。
「なにぃ。」
 魔族は目の前で起きた光景に驚く。
 その隙を見てリナの呪文が炸裂する。
「ダイナスト・ブレス」
 その呪文で重傷を負い慌てて逃げようとするギュリェとギェリャをモカが斬りつける。
 精神体とも呼べるエスプリの剣は魔族にダメージを与えた。
 しかし、まだかすかに存在している。
 しかし、
「ガウリィ。今よ。」
 その言葉に、魔族が振り向いたときに見たのは、
 伝説の光の剣を振り下ろす金髪の剣士ガウリィの姿だった。
ギィィィィィィィ
 耳障りな音があたりに響く。
 そして、砂とすらかさず消え去った。
「リナ!」
 と、ガウリィは着地してリナに走り寄る。
 リナは、
「モカァ。その剣ちょうだい(ハート)」
 づっこけるモカとガウリィ。
 べっちと音と共に、ゼロスが落下する。
『!?』
 突如として現れた青年にモカは警戒し、リナとガウリィは口をそろえていった。
『ゼロス!?』
 そう。
 先ほどから現れる黒い髪をおかっぱの人良さそうな青年=ゼロスはリナ達の知り合いだった。
「知り合いなん?」
 と、モカが聞いたとき
「おーい。モカァ」
「リナさーん。ガウリィさーん。」
「おーい。無事かー」
 と、ブルマンにアメリア、ゼルガディスにキリマンがやってくる。
 そして、そばにいるゼロスに気づいたアメリアとゼルガディスは急ブレーキをかけてゼルガディスは剣を手にかけアメリアはこぶしを握りしめる。
「いやー。
 皆さんおそろいで。
 あ、初めての方もいますね。
 はじめまして、謎のプリーストゼロスと申します。」
 と、にこやかに言うゼロスは握手をしようと手を伸ばし、モカも握手をしようと手をさしかけてやめる。
「おや。
 どうしましたか」
 と、ゼロスが笑顔で問うと
「………なんや。ごっつやばい気がした。」
 と、いつでも斬りつけれるように剣を構えたモカが言うと
「そのカンあたりよ。モカ。
 こいつ、さっき戦ったやつと同類。
 しかも、さっきのやつに比べてめちゃくちゃ強いわ。
 魔族って言って滅びのために滅びをまき恐怖を求めて恐怖をまくのよ。
 ………そんかでも、特に強いやつの………そうね。
 ……魔族全員を入れて魔王を入れても十本の指に入るでしょうね。」
 と、言う。
「あははは。
 よしてくださいよリナさん。恥ずかしいじゃないですか。
 安心してください。僕は戦うつもりはありませんよ。」
 そう言うと、夜の闇に消えた。

「魔族って言うのは、滅びを望む存在よ。
 しかも、世界事滅びることを望んでいるわ。」
 と、リナが魔族について説明をする。
 ちなみにいる場所はセイルーン城内である。
 レイとフィアルはどうやら助けてくれたことがわかるらしくガウリィに慣れモカの剣にもなれたらしくモカの剣がある方にはよらなかったのに剣があるところにもよるようになった。
 ………アメリア達には相変わらず警戒していたが………。
 魔族。リナ達の世界での人間と言うよりも生きとし生けるものすべての天敵とも呼べる存在。
 千年前に復活した魔王云々なども説明して最後にリナがまとめた言葉がそれだった。
「………よーするに、世界事自殺望んでいる種族ちゅーことか。」
 身も蓋もないことを言うモカ。
「………だけど、リナさんの言うことを聞くなら普通純魔族は、早々お現れないんでしょ。
 一体何で、」
 その言葉にリナは肩をすくめ
「さぁね。
 ゼロスは戦うつもりはないって言っていたけれど、魔族は嘘を言わない代わりに誤解されやすい言い方を好むからね。
 戦うつもりはないけれど、敵に回るかもしれないわね。
 ………少なくとも、信用できないやつよ。
 ついでに言うとおっかないやつね。あいつならこの町をものの一晩で火の海に変えることも可能ね。
 なにより、怖いのがあいつは談笑している相手の首を笑いながら切り裂くようなやつよ。」
 リナの言葉にモカ達の背中に寒い物が走った。
「それよりも、モカの剣。魔族にも聞いていたけれどそれ、何処で手に入れたのよ。」
 と、リナが聞くと
「拾った。」
 身も蓋もないモカの言葉に、リナは苦笑を浮かべながら
「まぁいいけれど、今度貸してね。」
 と、言った。
 貸したら最後かえってこんような気がするな。
 と、モカは思ったが言わないでおいた。
 むろん貸す気はさらさら無かった。

 そして翌日、城の突貫修理を見ながら
「じゃぁ。そのギルドの本部があるギルドシティに行くと言うことで良いわね。」
 と、リナ達は旅路支度をしていった。
 なにより、これ以上ここにいるとまた魔族が現れるかもしれないという理由があった。
 異世界にまで魔族は来ないだろうと考えたのだ。
「ああ、ギルドはゴンドワナ大陸全土に影響力のある組織だよ。
 僕たちもギルドの傭兵でまあ、普通ならトップのギルドマスターに会えないんだけれどちょっと特例でいろいろあえてわりと顔見知りなんだ。」
 と、ブルマンが言う。
 その横では涙を流しながら魔獣と別れているキリマンがいた。
 そう言って現れた遺跡の入り口の中へ入る。
 それをこっそりついてくる物がいた。
「……おもしろいことに巻き込まれているようですね。リナさん」
 そう言いながらアストラルサイドからついてきているゼロスが同じように遺跡をくぐったことに誰も気づいていなかった。
 あやしいプリーストのゼロス。
 とんでも魔道士のリナにぼうそうプリンセスのアメリア
 わけありキメラのゼルガディスにすちゃらかソードマンのガウリィ
 彼らを引き連れてモカ達ご一行はギルドシティへと向かうのだった。 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 はい。第二話終了しました。
 あと、余談ですけれどゼロスはモカの剣がさっき戦ったなぞの精神体=エスプリだと気づいています。
 さて、次回ですけれどモカの婚約者?が出ます。
 モカは否定するでしょうけれどね。(笑い)
 ほかにも不気味で変なガウリィよりも強い剣士や堅物のイケメン騎士やマッドな科学者が現れます。
 もちろんギルドマスターもね。
 災厄の代名詞魔族と騒動の渦の中にすむと言っても過言じゃないリナの異世界ご一行に、厄介事に必ず関わるモカまで現れてギルドシティは一体大丈夫なのでしょうか。
 答えは、『それは、秘密です』ってね。

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