◆−スレイヤーズのドキドキ!バレンタイン!前書き9−RIN (2009/2/14 02:02:53) No.33937
 ┣スレイヤーズのドキドキ!バレンタイン!=その3―5−RIN (2009/2/14 02:11:44) No.33938
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 ┗スレイヤーズのドキドキ!バレンタイン!=その3―7−RIN (2009/3/2 01:02:23) No.33947


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33937スレイヤーズのドキドキ!バレンタイン!前書き9RIN 2009/2/14 02:02:53



 スレイヤーズのドキドキ!バレンタイン!―前書き―

 ハッピーバレンタインv
 皆様お久し振りです、RINです。
 …去年に引き続き…『また』ギリギリになってしまいました…
 おまけに今回は…前回録に話が進まなかった上に…約1年ぶりと言うとんでもない事態…

 うう…本当に申し訳ありません…不義理を致しました…ご無沙汰してしまい本当に申し訳ありませんでした<(_ _)>

 …原因はスランプと体調不良なんですが…言い訳以外の何物でもないですね…
 今後は本当に気を付けたいと思います。


                                        ―それではまたの機会に―RIN―


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33938スレイヤーズのドキドキ!バレンタイン!=その3―5RIN 2009/2/14 02:11:44
記事番号33937へのコメント



 『…ラ…ララララ…ラグ・セレイス水竜神官様ー!!?』

 突如聞こえた、耳を劈くようなその叫び声に驚いて、危うくボウルを取り落とし掛けバレンは眉を顰める… 
 「…ラグ・セレイス…様…?…」
 聞こえた声は…立場の上では部下でもある…幼馴染みであり、親友でもある二人の友人の声…
 その二人の声…それも『叫び声』が『呼んだ名』…その『名前』に…バレンはひくりと口を引きつらせた…
 
 
 スレイヤーズのドキドキ!バレンタイン!=その3


 ―水竜神官ラグ・セレイス…
 …彼は非常に厄介な性格をしている…
 …一言で言うと…『碌でもない』
 
 …そして一番『質が悪い』ところは…その『碌でもない性格』を…なかなか他人に『気付かせない』所だ…

 …しかも…『被害を被った本人に』…

 …その為…ラグ・セレイスを善人(人じゃないけど…)だと思っている人物は結構多い…

 …そして…先程の『叫び声』を上げた自分の友人達も…実はその中に入っていて…彼らはラグ・セレイスと深く関わる立場にいないが故にまだ被害は少ない方だが…それでもこれまでに何度もラグ・セレイスに『遊ばれて』いるのだ…
 …『そのこと』を思い…バレンは…ギリッと僅かに歯噛みした後に…そして嘆息を吐き…
 「……仕方ないか…」
 そう呟いて…ボウルをテーブルの上に置いた。

                                            ―続く―

 ―あとがき―
 お久し振りです、前書きでも書きましたが、ご無沙汰しておりました、RINです。
 実は現在スランプ中な上に、久し振りに書いたので、本調子ではないのですが…その割には…結構書けた方だと思っております…

 …まあ…文体が前回までと違うような気がしますが…どうかご容赦下さい…(そんなことまで言ってたら、本当に続きが書けなくなってしまうので…)


                             ―それではまたの機会に―RIN―  
  

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33941スレイヤーズのドキドキ!バレンタイン!=その3―6RIN 2009/2/21 00:09:37
記事番号33937へのコメント


 「どうかしたのかい?」
 …『マズイ』そう言った彼らのその言葉…
 「…何か困っているようですが…宜しかったら相談に乗りますよ?」
 …どうやら…なかなか楽しめそうですね…

 にっこりと穏やかな人好きのする笑みを浮かべて、ラグ・セレイスは目の前の神官達に問い掛けた…
 
 
 スレイヤーズのドキドキ!バレンタイン!=その3


 「…どっ…どうする…?…」
 「…どうするって…今回はちょっと…やっぱりマズイだろう…?…いくらお優しいあの方が相手でも……」
 「…そうだよなぁ……」
 …できるだけ小声で二人は相談する。
 目の前の竜神族の神官の申し出を、普段であれば、大喜びで受け相談に乗って貰うのであるが、今回は状況が違った…
 いま自分達が捜しているのは、今日の祝典の儀式で重要な役割を担っている『神官(バレン)』なのだ。
 そして『今回』の『儀式』は自分達のような下っ端には詳しい所は解らないが…『神族』にとって『非常に重要』な『意味』があるという…
 …つまり『今回』は絶対に『儀式』に『不備』などあってはならないのだ…
 …なのに…そんな時に…寄りにも因って『儀式』の『要』の役を努める『神官』が…直前になって『行方不明』…
 …そんなこと本来なら絶対に有ってはならないし…ましてや…『神族』には『絶対』に知られちゃいけない…
 …知られちゃいけないのに…なのに…目の前にいるのは…『竜神族』の『神官』…

 …いくらこの方がお優しくても…『神族』の大事な『儀式』を蔑ろにされたとなっては…ああ…

 二人の脳内は面白いくらいに同一の事を考えていた…
 …但し…その認識は現実とは一部ずれていたのだが…

 蒼白になり、慌てふためき、必死で動揺を隠そうとする目の前の神官二人の様子に、ラグ・セレイスはくすりと彼らに気付かれぬようにひっそりと笑った…
                                            ―続く―

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33947スレイヤーズのドキドキ!バレンタイン!=その3―7RIN 2009/3/2 01:02:23
記事番号33937へのコメント


 かき混ぜていたクリームをボウルから掬い取り、ビンに移して蓋をする。
 そして後片づけをし…
 「…ハア…」と深々と嘆息を吐き…
 「…あーもう…ホントに嫌だなー…」
 そう言って…
 …でも…あいつら見捨てるわけにもいかないし…
 「…気は進まないけど…仕方ないか…」
 そう呟いてもう一度小さく溜め息を吐き…

 「…行くか…」
 そう言ってバレンは扉を開けた…
 
 
 スレイヤーズのドキドキ!バレンタイン!=その3


 友人二人の声が聞こえた方向へと向かう…それは先程聞いた自分を捜す彼らの足音が、去っていった方向でもあり…まず間違いないだろうと考えてのことであり…そしてその考えが正解だったということは…割とすぐにはっきりした…
 
 何故なら…聞こえてきたからである…

 「…おや?そう言えばバレン殿はどこですか?」
 ラグ・セレイスの心底不思議そうな声…
 …でも…
 「…確かお二方はバレン殿とご一緒だと伺っていたのですが…?…」
 …これは…
 「…私の記憶違いでしたでしょうか…?…」
 …間違いない…絶対解っていて言ってるんだっ!…
 …『『儀式の神官(僕)』がいなくなった』なんて神族に知られるわけにいかない彼らの動揺を気付かない振りして楽しんでいるんだっ!…
 …あー!もう!ホンットに根性が悪いっ…アレが神族だなんて信じたくないよっ!…
 そんなことを考えながら僕は廊下の角を曲がる…
 …ここを曲がればたぶんすぐそこにいる…
 …そうしたら…
 …もう…逃げられないだろうなー…
 そう思いつつ…僕は曲がる…

                                            ―続く―

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