◆−きゃっつ 出会いと『光』という意味の名−のこもこ (2008/5/1 23:56:17) No.33566
 ┣(恐らく)初めまして!−紗希 (2008/5/11 21:17:26) No.33571
 ┃┗Re:(恐らく)初めまして!ですよ!!!!!−のこもこ (2008/5/16 23:30:24) No.33572
 ┣きゃっつ 戦慄!?謎の](エックス)−のこもこ (2008/5/17 02:28:44) No.33573
 ┣きゃっつ トモダチと赤い王とのたたかい(前編)−のこもこ (2008/5/19 17:09:08) No.33574
 ┃┗むが。−紗希 (2008/5/25 21:53:16) No.33580
 ┃ ┗Re:むが。−のこもこ (2008/6/4 01:43:13) No.33585
 ┣きゃっつ トモダチと赤い王との戦い(後編)−のこもこ (2008/6/6 04:45:35) No.33586
 ┗きゃっつ 言い訳にしかきこえないようなあとがき−のこもこ (2008/6/11 04:04:36) No.33587


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33566きゃっつ 出会いと『光』という意味の名のこもこ 2008/5/1 23:56:17


始めましての人は始めまして!!!!!!
久しぶりの方はお久しぶり!!!!!!(なんじゃそらという突っ込みは割愛)
のこもこで〜す!!!!!!!
時間が出来ましたので、なにかお話でも作ろうと思いました!!!!
題名どおり、ねこちゃんのおはなしですがスレイヤーズと微妙にリンクしてるとおもってください!!!!!
おはなしは3話の予定です!!!!!!!!!





きゃっつ 出会いと『光』という意味の名



さあさあざあざあ
ぽつぽつあたしに落ちていくおと
ぶおおおおん ぱあぱあぱあ
つめたいはこが、こわいおとをあげてすぎていく
ぽたぽたぽた
つめたいみずが、あたしのねつをうばっていく

みぃ

あたしとおなじちがうなかまがあたしのこえをきき、ちかづいてくる

にぃ

においをかいであたしをまぢかでみた

ぱし!

いたみをかんじてからりかいした
つめではたかれ あたしはよろけた

ばしゃあ!

みずのふかいところでたおれる

ふうう!!

いかくのこえとともにそいつはあたしにいった

(あかいめのあくまめ!)

いいすてていなくなる
あたし あくまなんかじゃない
あたしのおかあさんはあたしのことをかわいいといってくれた
あたしのきょうだいたちは あたしのめをきれいだといってくれたんだよ
おひさまみたいだって
だけどおひさまがあたたかいあおぞらのした
あたしとおかあさんときょうだいたちは おさんぽしているときおおきなおとをたてたつめたいはこにひかれて あたしをのこしてしんでしまった

(あかいあくまにかかわるとのろわれるぞ!)

だれかがいっていらい あたしはひとりになった
だけどあたしをかこむようにとおくからわるいことばをいわれつづける
あたし あくまなんかじゃ ないよ

つめたいみずはだんだんつよくなっていく
どこかへみずからかくれなくちゃ
でも どこへいけばいいの?









「う〜ん、随分と降るわね〜これじゃあ洗濯物が乾かないじゃないのよ!」
「まあまあ。仕方ないじゃないか、雨なんだから」
「そんなことは見ればわかるって!!」
ぢだんだしながら憤然として彼女、リナはいった。
「あ〜!!もう!!!!こんなんじゃストレスがたまるっつ〜の!」
「いつにもまして怒りっぽいな〜。さては、おまえさん」
「・・・・・・・・・・なによ」
「さてはおまえさん、『あの日』だな!!!!!?」
「ちがうわあ〜〜!!!!!!!」

どぐしゃあ!!!!!!!!!!

「ぐへえ!!!!!?」
妙な声を上げて男は吹っ飛んだ。
「あんたうら若き乙女の面前で、よくもそんなデリカシーのないこといえるわね!!!!」
赤面しつつ、リナは叫んだ。
「乙女じゃないだろリナは」
「ほほう?それはどういう意味かしらねガウリイ君!!!?」
吹っ飛ばされたのにもかかわらず、平然とした調子で男、ガウリイはいった。
「だっておまえさんのしょ」
「それ以上いうな〜!!!!!!!」

ごす!!!!!!

「ぐっ!!!!!?」

蹴り上げられ、ガウリイは前かがみになる。
「お・・・・・・・・・おま!!!そこ、おもいっきり男の急所っ」
涙目になりつつ抗議の声を上げるガウリイに、リナは熟れたトマトみたいな真っ赤な顔で
「あんたがいらん一言を言うのが悪い!!!!!!!!!」
と一喝した。
「だからって・・・・・・・・・・・ん?」
ガウリイは、視界の隅で動くものを見つけた。
「おいリナ」
「なによ!!!!」
降りしきる雨の中、ガウリイは一点を指差し言った。
「あそこになんかいるぞ?」
「へ?いるって、どこに?」
さっきまでの怒りはどこへやら、好奇心が勝りとことことガウリイのほうへ寄る。
「ほら、あそこ」
窓ガラスから見える外の景色は、いまだやまない雨と、雨でぬれた庭。
リナは注意深く観察する。
「あれ?」
よくみると、茂みの隅でちいさな塊がもぞもぞと動いている。
「なにかしら・・・・・・・・・ん?」
腰の辺りに違和感を感じ、そちらに視線を向ける。
「だあああああ!!!!!なにやってんのよ、あんたわ!!!!」
「え?なにってナニを」
「あ、こら!!!ややこしいところを!!!!!!!」
じたばたして、ガウリイの接近を阻止しようとする。
しかし、ガウリイはそれをものともせずにリナを抱き寄せる。
「・・・・・・・・・リナ」
「あ・・・・・・・ちょっ・・・・・・・・・・やめ
・・・・・・・・・・・・・・・って、やめんか〜い!!!!!!!!」

どぐしゃああああああ!!!!!!!

本日二度目・・・・・・・・・・いや、三度目の鉄拳がガウリイをとらえた。









さあさあざあざあ
つめたいみずがあたしにおちる
かくれていてもあたしからねつをうばっていく
あたし ここで しんじゃうのかな?
しんだら おかあさんたちに あえる かなあ?










けはいが あたしに ちかづいてくる
また たたかれるのかなあ

ひょい

からだがかるくなった
「おお、随分軽いなお前さん」
あたしのちかくで こえがきこえた
だれ だれなの
あたしはゆっくりとめをあけた

そらと おなじ いろだ

そらとおなじめをしたなにか
たしか にんげんだって おかあさんがいってた
「あいつと似てるな、お前さん。綺麗な色だ」
きれい?あたしのめをみて きれいだっていったの?

にぃ

「こんな雨の中うたれて寒かっただろう?お前さんミルクいるか?」
みるく?みるくってなに?
おいしいの?みずよりあまい?

にゃうにゃう

すりすり

「おお!?随分と甘えん坊だな〜」










あいつもこういうふうにあまえてくれたら嬉しいんだけどな
ごろごろとのどを鳴らし、リナと同じ目をしたその子猫は目を閉じた。
「おかえり、ガウリイ」
「ただいま、リナ。おかえりのちゅうは?」
「ばか!!!冗談言ってないでそのこをこっちに渡して!!!洗うから」
冗談のつもりはないんだが、それをいったらまた暴れそうなので一応黙っておく。
「洗う前にミルク飲ませてやったほうがいいんじゃないか?そいつ腹空かしてる」
「それじゃあガウリイはミルク人肌ぐらいの温度に温めて持ってきて!あたしはタオルでこの子の水気を拭いておく」
「わかった!」










しっかしビックリした。
あたしはミルクを飲んでるその子猫をしげしげとみつめる。
よほどお腹がすいていたのか、一心不乱にミルクを飲んでいる。
「お前さんと同じ眼をしてるんだぜ」
ガウリイのいうとおり、その子猫はあたしとおなじ赤い眼をしていた。
「・・・・・・・・・ってことはこの子将来絶対美少女になるわね」
きっぱりと言い切る。
「・・・・・・・・・・・・・普通美少女って、自分で言うか?」
ガウリイの呟きは無視!!!
「おすかもしれないじゃないか」
「メスよ、このこ」
「そうなのか、女の子か」
そうこういっている間に、その子猫はミルクを飲み終わった。
「さてと。
それじゃあ、あたしはこの猫ちゃん洗いに行くけど、ガウリイは入ってきちゃ駄目だからね」
「なんでだ?」
いまいちわかっていないガウリイに、あたしは宣告した。
「女同士ではいるから、男のあんたははいってきちゃ駄目だっていってんのよ!!!!!!!」
「えええええ〜〜!!!!!!!!!!?
くううう!!!!!猫がうらやましい!!!!!!!!!!!」
なにやら妙なことをほざいているガウリイを置き去りにして、あたしは、その子猫と一緒に脱衣所に向かった。










「別嬪さんじゃないか」
「まね」
あたしとおなじめをしている りなというにんげんはとくいそうにいった
「それにしても、あんた本当にあたしにそっくりね。毛の色までおなじ」
「だからって、性格まで似せる必要はないからな」
「ちょっと!!!!!それどういう意味よ!!!!!!!!?」
「わあ〜!!!?ちょっとした冗談だって!!!!!」
りなとがうりいはなかよしなんだな
あたしはすこしうらやましくなった
「さてと、それじゃあ本題に入るわよ」
ほんだい?
なに?

にゃおお

「あたしもガウリイも、あんたをみつけ家にまねきいれた以上、飼い主がいるっていうのなら話は別なんだろうけど、あんたをうちの家族の一員として迎えたいと思っているのよ」
『かぞく』?
かぞくって あたしのおかあさんやきょうだいたちのようにあたしといっしょにいてくれるの?
どう しよう
どうしよう!
うれ しい
うれしい!
あたしひとりぽっちじゃない
こどくじゃなくなるの?

みゃおおん にゃおおん

「どう?ガウリイ・・・・・・・・・・って、きくまでもないか」
「ああ、こう嬉しそうに鳴かれたらな」
がうりいは ぽんっと おおきなてで あたしのあたまをなでてくれた
「よっしゃ!きまりね!・・・・・・・・と、そうだ」
「どうしたんだ?」
「このこの名前、つけてあげなくちゃ!いくらなんでも名無しだなんてしめしがつかないじゃない」
なまえってなに?
ななしって?

みぃ

「おいリナ、こいつ名前ってなんだって」
「へ?・・・・・・・・・う〜ん、そうねえ」
りなはやさしく あたしのからだをだきあげた
「たとえば、あたしは人間だけどリナって呼ばれてるわよね?」
うん
りなは にんげんだけどりなってよばれてる
「それでガウリイも人間だけど、ガウリイっていう別の呼ばれ方をしているよね」
うん
「あたしとガウリイ以外でも、人間って多いのよ。それでたくさんいる人の中で混乱しないようにそれぞれ別の親が自分の子供に、その子供だと認識、つまり確認するために名前をつけるの」
なんとなく わかる きがする
あたしのおかあさんはあたしがうまれたときからおかあさんだった
りなはやさしい
がうりいはあたたかい

みいぃ

ぺろぺろと りなをなめる
「ふふ。くすぐったい。
どうやら分かってくれたみたいね」
「おれ、こいつの名前考えたぞ!」
「をを!?あんたまともに見えるわよ!・・・・・・・・・明日は吹雪かしら?」
「おい」
「まあ、それは半分冗談だけど」
「・・・・・・・・半分は本気なわけか」
「ちゃはは。細かいのはなしよ。それでなに?」
「おう!りなだ!!!!!」
「・・・・・・・・・・・あ、アホか〜!!!!!!!!?あたしと容姿が似てるといっても、この子はあたしじゃないのよ!」
うん あたしもりなとおなじはうれしいけど べつのなまえがいいな
「そういうお前さんは、考えたんだろうな?」
「う〜ん。二つ候補にあがっているんだけど」
え?なに?
「なんて名前だ?」
「・・・・・・・・・ひとつめは、サン。『太陽』っていう意味よ」
たいよう?おひさまのことだ!
「もうひとつは?」
「もうひとつは、レイ。『光』っていう意味」
さん と れい?
おひさま と ひかり
どっちもすてきななまえ!
「どっちもこの子のイメージにあった名前で、正直ちょっと迷っているの」
あたしのいめーじ?
「お前さんはどっちがいいと思うんだ?」
がうりいはあたしののどをなでながらいった
あたし?
・・・・・・・・・・・・・・・・あたしは










「レイ」
「おいで、レイ」

みゃおおん

あたしは れい
ひかり といういみのなまえ
おひさまは すきだ
だけど
おひさまなら あたしのうえでかがやいている
おかあさんたちをうしなった あのひのことはわすれることはできないだろう
だけど あたしは かなしいおもいでを いつまでもかなしいきおくとしてのこすのではなく
おかあさんたちが あたしをあいしてくれたこともわすれずに とうといおもいでとして だいじにのこしていきたい


















にゃあ

みゃおおん

あたしは いま しあわせだよ

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33571(恐らく)初めまして!紗希 2008/5/11 21:17:26
記事番号33566へのコメント

>始めましての人は始めまして!!!!!!
>久しぶりの方はお久しぶり!!!!!!(なんじゃそらという突っ込みは割愛)
>のこもこで〜す!!!!!!!
多分、初めましてだと思います!
違っていたら申し訳ないです( ̄▽ ̄;
紗希という、平凡以下の物体もどきです、宜しくお願いします!!

>時間が出来ましたので、なにかお話でも作ろうと思いました!!!!
>題名どおり、ねこちゃんのおはなしですがスレイヤーズと微妙にリンクしてるとおもってください!!!!!
>おはなしは3話の予定です!!!!!!!!!
時間が出来たときに、なおかつ無理矢理でない時に!
サササッ、とね?(何が?)
私、連載には向いていないので、長編書ける方に憧れ。

>(あかいめのあくまめ!)
>
>いいすてていなくなる
>あたし あくまなんかじゃない
人間にでも、当てはまりますよね…
ちょっとでも大勢の人と違う所を見つけると、からかったり、怖がったりしますから。

>あたしのおかあさんはあたしのことをかわいいといってくれた
>あたしのきょうだいたちは あたしのめをきれいだといってくれたんだよ
>おひさまみたいだって
>だけどおひさまがあたたかいあおぞらのした
>あたしとおかあさんときょうだいたちは 
>おさんぽしているときおおきなおとをたてたつめたいはこにひかれて 
>あたしをのこしてしんでしまった
そうそう、優しい人(?)に限って、いなくなってしまったり、死んでしまったりするんですよ…

>「う〜ん、随分と降るわね〜これじゃあ洗濯物が乾かないじゃないのよ!」
>「まあまあ。仕方ないじゃないか、雨なんだから」
>「そんなことは見ればわかるって!!」
おや?
もしかして、2人は一緒に暮らしている…?

>「おかえり、ガウリイ」
>「ただいま、リナ。おかえりのちゅうは?」
>「ばか!!!冗談言ってないでそのこをこっちに渡して!!!洗うから」
>冗談のつもりはないんだが、それをいったらまた暴れそうなので一応黙っておく
は、さては結婚してる!?
甘いのか!?(注目するのはそこか?)

>なまえってなに?
>ななしって?
>
>みぃ
>
>「おいリナ、こいつ名前ってなんだって」
んな!?
ガウリイ、いつから動物と喋れる様になった!?

>にゃあ
>
>みゃおおん
>
>あたしは いま しあわせだよ
うんうん、いいねぇ。
いつまでも、続くといいねぇ…


って、ろくな感想でもレスでもないですが。
末永くお願いします〜!!

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33572Re:(恐らく)初めまして!ですよ!!!!!のこもこ 2008/5/16 23:30:24
記事番号33571へのコメント


>多分、初めましてだと思います!
>違っていたら申し訳ないです( ̄▽ ̄;
>紗希という、平凡以下の物体もどきです、宜しくお願いします!!
>
うわうわうお〜〜ん!!!!!!?(遠吠え)
あああああああっ!!?(錯乱中)
い・・・・・・・いつのまにこんな素敵なお返事が返ってきたんだ〜!!!!?

ぜえは〜ぜえはあ・・・・・・・・・・

こほん(咳払い)
はじめまして、ですね。紗希さん!!!!!!

>私、連載には向いていないので、長編書ける方に憧れ。
い・・・・・・いえいえ!!!!!?
自分なんかとてもとても!?
長編なんて、だいそれたものはそうそうかけませんって!!!!
>人間にでも、当てはまりますよね…
>ちょっとでも大勢の人と違う所を見つけると、からかったり、怖がったりしますから。
そうなんですよね。
このこ(レイちゃん)も、瞳が赤いということで他の猫からいじめをうけています。
・・・・・・・・・・いや、でもレイちゃんはリナとガウリイと出会って幸せを得ることができたんだ。

>>「う〜ん、随分と降るわね〜これじゃあ洗濯物が乾かないじゃないのよ!」
>>「まあまあ。仕方ないじゃないか、雨なんだから」
>>「そんなことは見ればわかるって!!」
>おや?
>もしかして、2人は一緒に暮らしている…?
>
>>「おかえり、ガウリイ」
>>「ただいま、リナ。おかえりのちゅうは?」
>>「ばか!!!冗談言ってないでそのこをこっちに渡して!!!洗うから」
>>冗談のつもりはないんだが、それをいったらまた暴れそうなので一応黙っておく
>は、さては結婚してる!?
>甘いのか!?(注目するのはそこか?)
>
あはははははははは!!!!!!!!!
は〜い!!!!!
このふたりは新婚さんで〜す!!!!!!
ちなみに、一戸立て(うらやましい!!)
>>なまえってなに?
>>ななしって?
>>
>>みぃ
>>
>>「おいリナ、こいつ名前ってなんだって」
>んな!?
>ガウリイ、いつから動物と喋れる様になった!?
まあ、ここでもガウリイの野生の勘は健在です!!!!!!!!
>って、ろくな感想でもレスでもないですが。
>末永くお願いします〜!!
紗希さん!!!!!
遅くなりましたが、感想ありがとうございました!!!!!!!!!!!!!!!

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33573きゃっつ 戦慄!?謎の](エックス)のこもこ 2008/5/17 02:28:44
記事番号33566へのコメント

み〜んみんみんみん!!!!!
くそやかましいせみの声
あつぃ!!!!!!
じりじりと照りつけるような強い日差しから逃れるため、日陰に移動するあたし。
真昼の暑さは、日陰が少ししかなく、家の窓から庭を見てみると、アスファルトの照り返しで陽炎のように大気が歪んで見える。

「ふい〜・・・・・・・・あっつ〜〜い!!!!!!!!!」
「夏だからな〜」
団扇ではたはたと扇ぎつついうあたしにたいし、ガウリイは、いつもとかわらぬのほほ〜んとした口調でいった。
それが、あたしの怒りに火をつけた。
「だいたいなんで、こんなくそ暑い日に限ってクーラーが壊れんのよ!!!!!」
完全に八つ当たりなのだが、なにかに当たらないとあたしの気がすまない!!!
ならば、もっともでかく身近で手軽なガウリイが、その対象になる。
「そういったって、壊れちまった以上どうしようもないぞ?」
「わかってる!!」
だからといって、このままクーラーなしの熱地獄のなか耐えられるほど、あたしはこらえ性がないのだ!!!!!!!

にぃ

可愛い鳴き声に振り向くと、いつのまにリビングに寄ってきたのか。
すりすりと、身体を摺り寄せて甘えてくるレイ。
生後半年ほどの子猫で、雨に打たれうちにさまよってきたのをあたしたちがみつけ、そしてひきとった。
レイと名づけたこの子猫の容姿は、驚くなかれ。
あたしとおなじ、茶色の毛並みに赤い瞳の女の子なのである!

光という意味の名前をつけてから、獣医のフィリアのところにつれていった。
あたしが通っていた高校の先輩で、一見清楚な女性なのだが、キレると見境なく暴れるため、一部の者からは恐れられるか、姐御とよんで慕われるかのどちらかだった。
予防接種が終わったあとは、レイのためのご飯と首輪を買うために、ペットショップに向かった。
あたしの見立てで、レイの首輪は、金色の鈴がついた銀の首輪にした。

ちりり〜ん!

にゃおおおお

軽やかな鈴の音が余程気に入ったのか、飽きもせずに走り回る。
ガウリイは、それだけではなんだからと、猫じゃらしなどの遊び道具を籠に入り切らないほど大量に持ってきて、あたしを困らした。
ちっちゃい子供か!あんたは!!!!?
その後、ごねるガウリイをしばき倒し、水飲みがついたエサの器と寝床になるおりを買って、ガウリイにうちまで運んでもらうようにした。
こ〜ゆう力仕事のときは、体力自慢バカの本領発揮である。










あれから数ヶ月、梅雨から真夏日に季節は移り変わっていく。
それはいい。
・・・・・・・・・・いいのだが・・・・・・・・・・
やっぱし暑いモンは暑い!!!!!!!!!
「うううううううう!」
「こらこら、おまえさん一応女の子なんだから、もうちょっと身だしなみに気をつけたらどうだ?」
「そんなこといったって暑いんだもん!」
あたしの返答に、ガウリイはヤな笑みを浮かべた・・・・・・ようなきがした。
「それじゃ、風呂行って綺麗に洗ってやろうか?」
「・・・・・・・・・へ?」
硬直したのち、ぎぎぎぃっとぎこちない音を立て、首をそちらに向ける。
満面の笑みを浮かべているガウリイ。
・・・・・・・・・・・えっと・・・・・・・ましゃか・・・・・・・・
先ほどまでの暑さはどこへやら、全身を突き抜けるようなひんやりとした悪寒が、あたしを支配した。
がっしと囚われる感覚と浮遊感。
「え〜い!は〜な〜せ〜!!!!」
「遠慮するなって。冷たいシャワーも一緒に浴びような♪」
必死の抵抗もむなしく、あたしは連行されていった。










りなとがうりい いっちゃった

ちりり〜ん

すずのおとが ひとりになったおへやにひびく
・・・・・・・・ひとりでいたら つまんないや
とっておきのかくればしょにいってみよう
そこは りなとがうりいがごはんをたべるばしょ
あたしといっしょにごはんをたべるばしょ
はこがあるばしょは くらくてひんやりしててきもちいい

かささささっさあささ


いまのおと なあに?
あたしのちかく?

がささささ!

なに?
なんのおとなの?










(以下、人間語に翻訳)

だれ!?
あたしのこえに そいつはすがたをあらわした
***はじめまして おじょうさん***
かさかさおとをたてながら あらわれたのはまっくろなむしさんだった
あなた だれ?
***ぼくは ごらんのとおりのなぞのむしです***










しょーもないところで次回へ続く!!!!!!


あとがき

あっはっはっはっは!!!!!!!
この最後のほうに出てきたのはご存知の『あいつ』です!!!!!
しかも馴染み深いゴ○○リ
「しくしくしく(泣)なんだって僕が○キ○○なんですか〜!?」
だって似合うし(即答)
「・・・・・・・・しくしくしく。いいんですよ、どうせぼくなんか原作でもアニメでも上に逆らえない中間管理職なんですから」
自覚しているなら別にいいんじゃない?
あと補足として]はゼロスの]と、未知の物を示す記号である]をかけてみました。
・・・・・・っと、そうだ!
「なんです?」
アニメの話で思い出した。
スレR(レボリューションの頭文字)関連で、『エイジ』だったと思うけどワイザーのおっちゃんがでてた!
「げんさく読んでない方はわからないと思うんですが」
原作読んでない人も、原作読んでルークとミリーナ知った人も、満足するような意表をついた展開になってほしいな。
(勿論原作どおりではなく、それをベースにしたオリジナル要素の高いもの)
「それは見る人によって意見は違いますからね。それぞれの価値観は違って当然ですし、そういう違いがあるからこそ面白いんですから」
・・・・・・・・・あんた、つくづく人間くさいね
なにはともあれ、この話し。次回はいよいよ最終話!!!!
「あくまで予定なんですよね?」
うぐはっ!!!!?
長引く可能性は、非常に高いがそこはそれ!!!!!
ではでは!!!

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33574きゃっつ トモダチと赤い王とのたたかい(前編)のこもこ 2008/5/19 17:09:08
記事番号33566へのコメント

ゼロスファンの方々に、後ろから刺されないかと心配しているのこもこで〜す!!!!!!!
(ならやめろや)
もしかしたらこのはなし、前後とわかれてかくかもしれん
紗希さん素敵な感想ありがとうございました!!!!!!










#############################################










(前回から引き続き、人間語に翻訳)

なぞのむしさん?
***はい そうです***
まっくろいすがたのむしさんは まえのあしをていねいにおじぎのかたちにもっていった
なぞのむしさんって かわったおなまえね
あたしのことばに なぜか なぞのむしさんはまえあしのばらんすをくずした
***あの・・・・・・・・・ですね***
なに? なぞのむしさん
***そのなぞのむしさんって もしかしてぼくのことですか?***
え?なぞのむしさんってなぞのむしさんっておなまえなんでしょ?
***いえ ちがいませんけどちがいます***
??? どういういみ?
***えっとですね ぼくがじぶんのことをなぞのむしだといったのは にんげんのことばで『自称』とよばれているものなんです***
きょとんとするあたしに なぞのむしさんはそうせつめいした
***つまりですね あなたのおなまえは?ときかれたら「○○です」とこたえるように じぶんのほんみょうをなのるまえに「かわいい」とか「かっこいい」とじぶんでなのるときにいうのが『自称』なんです***
それじゃあ あなたのなまえは「なぞのむし」さんじゃないの?
***ええ まあぼくのことは「えっくす」とよんでください***
えっくす?すてきなおなまえね!
***・・・・・・・・ありがとうございます***
えっくす もしかしててれてる?
***いえ そういうふうにいわれたのははじめてだなって かんがいにふけっていたところです***
えっくすってむずかしいことたくさんしっているのね
***こうえいです ところであなたのなまえをまだうかがっていませんでしたね***
あたし?あたしはれい!!りながつけてくれたなまえで ひかり っていういみなんだって!!
***れいさんですか かわいいなまえですね***
あ・・・・・・ありがとう!!
うれしいうれしい!えっくすにもかわいいっていってもらえて!
***それに ほうせきのるびーのようにきれいなあかいひとみですね***
・・・・・・・・・・・・・・・・・
えっくすのいったことばが すぐにはしんじられなくて
***れいさん?***
よびかけられて あたしはしらずにないていた
***どうかしたんですか?どこかいたいんですか?***
あたしをしんぱいして えっくすはあたしのからだをよじのぼってきた
ち ちがうの こういうふうにあたしのめを きれいだっていってくれて すごい うれしいの
***れいさん かなしいめにあったんですね ぼくはここにいますから もっとないてもいいんですよ***
ううん でもえっくすのきもとはうれしいの
***れいさん ぼくといっしょにあそびましょう***
えっくすは あたしをみあげていった
あそび?
***ええ さいわいここにはにんげんはいないみたいですし ぼくとあなたはもうともだちなんですよ えがおがかわいいれいさんといっしょにあそびたいんです***
ともだち?あたしとえっくすがともだち
いいの?
***ええ あそびましょうれいさん***
・・・・・・・・・うん!!!











あたしとえっくすは いっぱいあそんだ
おにごっこであたしはおにでえっくすをおいかけた
うずうずうず
うごきまわるえっくすはすごくはやくて あたしはむちゅうになってえっくすをおいかけた
せまいばしょにおいつめたとおもったのに あっというまににげられる
たのしい!

ぱしん!

つかまえた!
***つかまっちゃいましたね***
くろいすがたのえっくすを あたしのまえあしがとらえた
こんどはなにしてあそぶ?
***そうですね それではほんもののぼくをれいさんがあててください***
かくれんぼ?
***いえいえ ぼくはかくれませんよ たくさんいるぼくのなかまのなかからぼくをさがしあててください***
おもしろそう!
***みなさん きてください***

ぞろぞろぞろ
かささささ
がさささがさがさ

わあ すご〜い!!!
えっくすとおなじくろくひかるむしさんが あたしのめのまえにいっぱいいっぱいやってきた!!!
***それがしはえーすともうす あさしんのAとおぼえていただけたらそれさいわい
***おいらはびー!びーるのBだ〜い***
***わたくしはしー くらしっくのCです いごおみしりおきを***
おれはおれはと みんなにもみくちゃにされながらなまえをしょうかいされた









あなたがえっくすね!!
***ぴんぽ〜ん せいかいです***
やった〜!やっとみつけた

にいぃ

「レイ〜!どこにいるの?」
あ!りなだ!!

みぃ

***まずい ひとがくるでござる!***
***まずいよまずいよ!***
***えっくす!はやくもどりましょう***
どうしたの?みんななにをあわてているの?
***れいさん しばしのおわかれです***
なんで?
***ぼくたちとにんげんは しょせんあいいれないそんざいなんです***
ちょっとまって!いみがわからないよ!?
***にんげんにとって ぼくらはがいをなすそんざいにしかなりえないんです***
そんなことない!りなもがうりいのやさしいのになんでそんなこというの!?

にぃぃ

「レイ、そこね?」
***あなたにも いずれわかります ではまたおあいいたしましょう?***
また あえるよね?
***おあいできます やくそくです***
そういいのこし えっくすはあたしのまえからすがたをけした



















あとがき

あ〜あ、結局前編と後編で分けちゃった。
・・・・・・・・・・ま、別にいっか。
それにしても、]とレイちゃんのおいかけっこは
「まてよ こ〜いつ〜」
「あはは〜 つかまえてごらんなさ〜い」
の雰囲気だったようなきが(しかも男女逆だし)
次回は本当に最終話!!!
題名みたらわかるとおもいますが、予想通りの展開にもっていけるかこうご期待!!!!!!!!

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33580むが。紗希 2008/5/25 21:53:16
記事番号33574へのコメント

こん○○わ、のこもこさん。

>なぞのむしさん?
>***はい そうです***
…もしかして、ゼロスの事だからゴキ…

>***それに ほうせきのるびーのようにきれいなあかいひとみですね***
もしかして、『赤い瞳だから?』
青や緑、黒だったら誉めなかっただろうか?
…考えすぎかも(汗)

>せまいばしょにおいつめたとおもったのに あっというまににげられる
>たのしい!
>
>ぱしん!
>
>つかまえた!
…ばしん?
潰れてないですか?それ( ̄▽ ̄;
ああ、魔族だし大丈夫か…

>***みなさん きてください***
>
>ぞろぞろぞろ
>かささささ
>がさささがさがさ
ぎゃ!
ゴ○がいっぱい〜〜!!??
うげっ!

…文句ばっかりですいません( ̄▽ ̄;

>***ぼくたちとにんげんは しょせんあいいれないそんざいなんです***
>ちょっとまって!いみがわからないよ!?
>***にんげんにとって ぼくらはがいをなすそんざいにしかなりえないんです***
>そんなことない!りなもがうりいのやさしいのになんでそんなこというの!?
確かに、相容れない存在ですね。
…色んな意味で(笑)

>次回は本当に最終話!!!
>題名みたらわかるとおもいますが、予想通りの展開にもっていけるかこうご期待!!!!!!!!
ああ、最終回ですか…
う〜ん…
さては、ゴ○が戦うんですか!?
赤法○なのか王なのかはわかりませんが、ドキドキしながら待っています♪
それでは♪

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33585Re:むが。のこもこ 2008/6/4 01:43:13
記事番号33580へのコメント


>こん○○わ、のこもこさん。
>
お久しぶりっす!!!!!!!!
>>なぞのむしさん?
>>***はい そうです***
>…もしかして、ゼロスの事だからゴキ…
>
あははははは(乾いた笑い)
・・・・・・・・・・ご明察のとおり
>>***それに ほうせきのるびーのようにきれいなあかいひとみですね***
>もしかして、『赤い瞳だから?』
>青や緑、黒だったら誉めなかっただろうか?
>…考えすぎかも(汗)
>
考えすぎですよ!!!!?
深い意味はありませんって、ほんとに
>>ぱしん!
>>
>>つかまえた!
>…ばしん?
>潰れてないですか?それ( ̄▽ ̄;
・・・・・・・・はっ!!!?
そういえばそうかも!!!!!
でもゴ○○リだから、打たれ強い(笑)
>
>>***みなさん きてください***
>>
>>ぞろぞろぞろ
>>かささささ
>>がさささがさがさ
>ぎゃ!
>ゴ○がいっぱい〜〜!!??
>うげっ!
>
ゴ○を一匹見つけたら、三十匹いるものとおもえ!!!!!!!
っていうか、リアルに想像しちゃ駄目ですわ・・・・・・・・・・これは
>
>>***ぼくたちとにんげんは しょせんあいいれないそんざいなんです***
>確かに、相容れない存在ですね。
>…色んな意味で(笑)
>
夏場は特にね〜
>ああ、最終回ですか…
>赤法○なのか王なのかはわかりませんが、ドキドキしながら待っています♪
>それでは♪
どもども感想ありがたう!!!!!
もすこし待っておくんなまし♪

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33586きゃっつ トモダチと赤い王との戦い(後編)のこもこ 2008/6/6 04:45:35
記事番号33566へのコメント

ぴんぽ〜ん

インターホーンの呼び鈴が鳴って、あたしは玄関に向かった。
いま家にいるにはあたしだけ。
ガウリイは、保育士として家を留守にしている。
あたしも朝食を食べ終えて、これから仕事に向かおうとした矢先のことだった。
「はいはい、どなたでしょうかっと」
季節は冬にかわっていた。
吐く息すら白み始め、本格的な寒さが襲いかかろうとしている。
そんな一日である。
あたしはガウンをはおり、みだしなみをととのえてから、かちゃりとドアノブをあける。
「あれ?ミリーナ?」
その姿を認め、あたしは間の抜けた声を出した。
なんで彼女がここに?
あたしの疑問もなんのその、ミリーナは変わらぬクールビューティな表情で言った。
「おはようございます、リナさん」
「へ?え・・・ええ、おはようミリーナ。どったの?」

みぃ

おきてきたレイが、あたしにからだを摺り寄せて甘えてくる。
「おはよう、レイ」

にぃ

ひとしきり甘えてきた後、レイはミリーナのほうにも身体を摺り寄せてくる。
「あの・・・リナさん」
珍しく困惑した表情で、あたしとレイをみるミリーナ。
「ここの喉の所を撫でてあげて、すごく喜ぶから」
あたしはお手本を見せるように、レイの喉を撫でてやる。

ごろごろごろ

レイは、気持ちよさそうに目を細め、のどを鳴らしている。
ミリーナは意を決したように、恐る恐るレイの喉を撫でる。

ごろごろごろ

ちらりとミリーナをみると、優しい目でレイをみつめている。
・・・・・・・・・・珍しいもんみた。
写メでとって、ルークあたりにみせたら高値で売れるな。
勿論んなことして、本人にばれたら怖いんでやんないけど。
しばらくしたら、ミリーナはいつもの無表情に戻っていた。
「今日の会議のことで、少々うかがいたい事がありまして」
顔を引き締め、彼女が持っている資料に目を通す。

断ち切れない思い抱いて
人はさまよい続ける♪

「っと、少し待ってね」
ミリーナの了承を経て、携帯に手を伸ばす。










携帯からかかってきた相手は、あたしの知っている相手からだった。
『リナさ〜ん!久しぶりで〜す!!!!!!』
「久しぶりって・・・・・・・・・・あんたアメリア!?あんたいつこっちに帰ってきたのよ!」
『ついさっきに戻ってきたんです!!!!今は空港で姉さんととおさんが迎えにきてくれるのを待っているんです!!!!!!!』
電話の相手、アメリアは、あたしのひとつしたの後輩にあたる。
あたしは法学部を選択し、アメリアは大学を卒業後、海外にホームステイしにでかけていた。
「そうなのっ・・・・・・・・・・て、フィルさんはともかく、あんたさっき『姉さん』っていわなかった?」
『大丈夫ですって。いくら姉さんでも父さんがついている以上、迷子になんかなりませんって・・・・・・・・・・・・・・多分』
・・・・・・・・・・多分って・・・・・・・・・・うっわあ・・・・・・・・・・・・・・それって、めちゃくちゃ不安なんですけど
「それはそうと、あんた今あたし仕事中なんだけど」
嘘ではない台詞に、アメリアは大声を出した。
『え〜!!!!?そうなんですか!?』
電話越しに、空港のアナウンスの音もひびく。
「罰として今夜あんたん家で、鍋パーティやろうと思うんだけどいいわよね?」
『・・・・・・・・・・え?でも今日はわたしゆっくりとしたい』
なにやら歯切れ悪くもごもごといっているが、とりあうつもりは無論ない。
「い・い・わ・よ・ね?」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はい』
素直でよろしい。
「そんじゃ肉は多めに用意しといてね、会わせたいこもいるから」
『会わせたいって、誰ですか?』
「それまでは、内緒よ。それじゃあ、くれぐれもお肉多めにお願いね」
念を押し、電話を切る。
そしてマナーモードにきりかえておく。










「悪かったわね、ミリーナ」
「それはかまいませんけど」
ざっと資料に目を通し、気になる場所の要点を伝える。
「そこは確かに盲点でした。幹事にそう伝えておきます、社長」
「助かるわ」
デスクワークに関しては、ミリーナの右に出るものはいないのではないだろうか。
彼女のおかげで助かっている部分も多い。
姉ちゃんに脅さ・・・・・・・・・・もとい、推薦されて社長に就任したのはそう遠くない昔の話である。
「そうだ、ミリーナ」
「なんですか」
電車を乗り継ぎ、徒歩で数分。
あたしたちのまえに、高層ビルがたちはだかる。
「会社が終わったら、あんたも鍋パーティに出席する?」
あたしの提案が意外だったのか、彼女は押し黙る。
「都合があいていたらの話しだし、別に無理してこなくてもいいんだけどさ」
「けど・・・迷惑じゃないですか?」
「へ〜きへ〜き!ひとり増えたって問題ないし、大人数のほうが食事もおいしくなるわ。
・・・・・・・・・・なんだったらルークも誘おうか?」
「けっこうです」
そこはすかさず即答され、あたしはルークにちょびっとだけ同情した。










「ただいま」
あ! いまのこえ りなだ!
おかえりなさい!

にゃお〜ん

「ただいま、レイ。ちゃんといいこにしてた?」
うん!だいじょうぶ!
きょうもいいこだったよ!

ごろごろごろ

「いくつになっても、レイは甘えん坊さんねえ」
あたしののどをなでつつ りなはわらった
りなのわらったかおがうれしくて あたしもうれしくなった
りながうれしいと あたしもうれしい
「おかえり、リナ」
おくのほうから がうりいがかおをだした
「ただいま、ガウリイ。もういく準備できてる?」
「・・・・・・・・・・準備ってなにがだ?」

すぱこ〜ん!!!!!

りなのはいていた すりっぱが がうりいにあたった
きょうもいいおと
「いって〜・・・なにするんだリナ!?」
「だあ〜〜!!!!!『何するんだ』ぢゃないわよ!!
あんた今日はアメリアんちで鍋パーティするって、メールでいっといたでしょうが!!!!!?」
「・・・・・・・・・・そうだったっけ?」
「そうなの!!!!!ともかくはやくアメリアんところへいきましょう。レイも一緒にいきましょうね?」
おそと・・・・・・・・・・いくの?
「レイ?どうしたの?元気ないみたいだけど・・・」
りなをしんぱいさせたくない
だけど そとは こわい
あたしのまえで おかあさんたちが つめたいはこにはねられたあのひのことが どうしてもわすれられない
おそとで おさんぽにいって もしりなたちがおかあさんたちとおなじように
あたしのまえで つめたいはこにはねられたら どうしよう
こわい

にいぃぃ

「レイ?」
いかないで あたしをおいていかないで










「レイ、なにも怖くないぞ」
レイがなにかに怯えていることは、なんとなくわかった。
「ガウリイ?」
いつもリナがレイにするように、俺はレイを優しく抱きしめる。
リナに対する想いとは違うが、俺もレイのことは娘のように大事に思っている。
「レイ、お前さんは今は一人ではない。そうだろう?」
まだ俺とリナには子供は出来ていない。
だけどいつだったか忘れたが、雨にぬれていたお前さんを見つけたときにおもった。
子供が独りぼっちになって、途方にくれて泣いている印象を受けたんだ。
「ここは確かに安全な場所だ。俺もいてリナもいる。だけどここにいるだけじゃ体験できない素敵なことがレイ、きっとお前さんを待ち受けているはずさ」
最初の一歩を踏み出すのは誰だって怖い。
それが正しいことなのか、間違っていることなのか、それさえも定かではない。
「行動するだけで、たくさんの勇気が必要だけど、それによって得られることは絶対にあるんだ」
俺を見上げる赤い瞳。
俺はその目を見返す。
求めてやまない、強い意志を宿したひかり。
レイは、リナではない。
だけど、俺はどちらのひかりにも強く魅せられているのだ。
レイが宿した光の正体は、決意の輝きに満ちていた。










がうりい りな
あたしいくよ
あたしは りながもってきたげーじにはいった










ぐつぐつぐつぐつぐつ

「こんばんは〜、アメリア!久しぶり!」
あたしたちのすがたをみとめて、アメリアはぶんぶか手を振った。
「やっほ〜久しぶり〜!!!リナさん、ついでにガウリイさん」
「おいおい、俺はついでかよ」
苦笑するガウリイに、アメリアはいたずらっぽくわらった。
「じょうだんですよ!!!」
「ところでゼルは?」
「おれならここにいるぜ」
あたしの問いに、返答はキッチンから聞こえた。
「久しぶりねゼル・・・・・・・・・・って」
どうリアクションをしたらいいのか迷い、言葉を失う。
アメリアと一緒に海外に出ていたゼルガディスは、以前よりはだがこんがりと焼けていた。
ゼルは料理の道を究めるというか、まあ、そんな感じの目的だったような気がするが。
白いエプロン姿は、それなりに似合ってはいるのだが、カラーイラストが・・・・・・・・・・黄色いひよこちゃんというのは、いかがなものかと思うのだが。
あたしのいいたいことを理解したのか、憮然とした顔で言った。
「・・・・・・・・・・とりあえず鍋はもう少しでできるから、それまでまってろ」










うわ〜
あっちのほうから なんだかいいにおいがする

りなとがうりいのともだちのあめりあは あたしをみて
「リナさんにそっくり・・・でも性格だけは真似しないでね」
っていって りなとなかよくあそんでいた
「おいリナ!アメリア首がしまってる!!!」
「ぎぶぎぶギブ〜!!!」
ばしばしと あめりあはりなのうでをたたいているけど りなはわらいながらぎゅうぎゅうしめつづけていた。
「ぎぶ〜〜!!・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「おいアメリア!?・・・まずい!息してない!!!」
「ちょっと張り切りすぎちゃったかな〜?」
「ゼル!ちょっときてくれ!!」
「アメリア!!!!!!」

みんななかよしなんだな
あたしは いいにおいがするばしょにちかづいていった

ぐつぐつぐつぐっつぐつ

おさかなのにおいがする
どこから?
のぼれそうなはしらをみつけ おおきくじゃんぷ!!
くんくん
あそこだ!
しろいはこのなかから いいにおいがする
えい!
あれ?あかない
よ〜し!もういちど!!
え〜い!!

がたん!

やった〜!




(ここから先 人間語に翻訳)




---わがねむりをさまたげるのは だれだ---
なに?いまのこえ
---わがねむりをさまたげるのは なんじか?---
そいつと めがあった
くらやみにうかぶ そのいろは あか
あたしの め と おなじ いろ
あなた だれ?
しらずにあとずさる
---わが ふういんを ときはなった なんじにはおしえよう---
そいつは しろい なにかをひきちぎって あたしにいった
---われのなは しゃぶしゃぶがに にんげんたちは われらを おう ともよんでいる
しゃぶしゃぶ がに?
おう?
---かにの おう ともよばれているがな---
かにの おう?
あたしは じぶんがしでかしたことに せんりつした
かにの おう となのるものを あたしがふういんをといてしまったのだ
---えらばしてやろう すきなみちを---
ゆうぜんとした こえで しゃぶしゃぶがにはいった
---われにしたがい かくちにてんざいしているわれらをときはなち てんじゅをまっとうするか 
それとも われとたいりつし ほろびをむかえるか えらぶがいい---
じょうだんではない
すでにあたしのこたえは きまっている
ここで あんたをたおす!
あたしのせんげんに しゃぶしゃぶがには こうしょうをあげた
---はははははは!おもしろい!
おもしろいぞこむすめ!!よくぞそこまでほえた!!!ならばわれも しゃぶしゃぶがにのなにかけて ほんきをだしてなんじをむかえうとうぞ!!!!!---
そして たたかいのひぶたは きっておろされた


くつくつぐつぐつ


すぴーどは あたしのほうがうえ だけどやつのこうらはちょっとのだげきでは まるではがたたない
いっぽう あいてのこうげきは おおきなはさみ
あたしがはさみのこうげきをよけたとおもったのに もうひとつのはさみで はんげきさせるきかいをあたえないのだ
じょうきょうはあたしにややふり
だけどけっちゃくはおもいかけないかたちでついた
「こんなところにいたのか、リナとガウリイが心配していたぞ」
くびねっこをつかまれる
たしかりながぜるってよんでた
ぜるはしゃぶしゃぶがにをみつけちいさくためいきをついた
「洗えば何とかなるか」
ぜるはしゃぶしゃぶがにをていねいにあらうと
ぐつぐついっているきんいろのうみのなかにしゃぶしゃぶがにをいれた


ぐつぐつぐつくつくつくつぐつ!


---ああ!?えるさまなぜあなたがこんなところにって・・・・・・・・・・ぎゃあああああああああああ!!!!!!!!!!!?---









「・・・ふむ、こんなものか。まあ、いいダシもできたしそろそろいくぞ」










お・ま・け



ぴんぽ〜ん
「・・・・・・・・・・はい」
「ミリーナ〜〜〜〜〜!!!!!おれのきもちをうけ」
がらがらがらぴしゃああああああん!!!
「うおおおおお!ミリーナ〜〜〜!!!」
奥のほうからリナが顔を出した。
「誰か知り合いがきたの?」
「しらないひとです」
「そう、でも一応たちの悪いストーカーだったら困るから塩でもまいておけば?」
「わかりました、そうしておきます」









            完

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33587きゃっつ 言い訳にしかきこえないようなあとがきのこもこ 2008/6/11 04:04:36
記事番号33566へのコメント

こんばんわこんばんわ!お久しぶりののこもこで〜す!!!!!!
紗希さん折角二度目の感想をいただいたのにごめんなさい!!!!!!!
(紗希さんのおはなし、詩みたいなところがあってなんか素敵です←さりげに感想くっつけている、わたしという奴)
頑張ってみたものの、見事に玉砕しちゃいました!!!!!!!!(爆)
わたしってやつは肝心なときに、支離滅裂な内容挟んで自滅するアホなんです!!!!
投稿した後読み返して、「・・・・・・・・・・・駄目じゃん」
夜遅くまでPcうってその出来の悪さ、打ち込みの遅さに激しく脱力!!!!!
レイちゃんやX、あとSカニなどの設定も、設定だけ前に出して詳しい描写をうまく表現できませんでした・・・・・・・・・・
初投稿なのに・・・・・・・・・・この悔しさをバネにして、日々精進したいと思います!オス!!!!!!!!!

さてさて、レイちゃんの設定はけっこう楽にかくことができました。
レイちゃんの前半の設定は、一部うちの愛猫(♂)がモデルとなっています。
名前は虎之助(通称トラ)、亨年十六才のおじいちゃんでした。
うちのねこは、波乱万丈な人生を歩んでいて、わたしがまだ小学生のときに友達と下校しているときに、事故でおなかをひかれており、出血が酷い状態で出会いました。まだこねこで、親兄弟はみつからなかったけど見捨てるのは目覚めが悪く、友達がわたしのランドセルにトラを放り込んだのが始まりでした。

次に人物ですがね、カニの王様といえばやっぱりSはタラバガニだというのは決まっていたけどLさまは予想外でした。ただ「ぐつぐつ」とやたら存在感ある音が気に入り、台詞なしでレイちゃんの「きんいろのうみ」で急遽出演決定(笑)
どのみちSは、鍋の中に入れられて食べられるまさに『おいしい役』でした!!!!!
四人組の就職先は、わたしの独断で決めさせていただきました!
ガウリイは、剣道の師範のような体育系のあんちゃんにしようか迷いましたが、「レボリューション」で相変わらずのくらげぶりを拝みたいし、園児に注意される間抜けな姿が脳裏をよぎったので保育士にしました。
保育士の資格は、奇跡的な偶然に恵まれ合格したということにしておきましょう!!!!!
リナは姉ちゃんいれれば、拒否権発動できないんであっさり決定。社長になったのは姉御肌(親分肌か)と、適切な対応を瞬時に計算して出来ることを踏まえて!
ゼルは異界黙示録にちなんで、知識を多く求めるため海外に向かってもらいました!!!!!
・・・・・・・・・・このへんでも苦労性の彼らしい行動が表現できませんでした!残念!!!!!
アメリアは単純、猪突猛進でタフがうりだけど、リナにはよわいアニメのイメージを余計な一言言って、リナにつっこみくらって自分の首を絞めることで見事果たしました!
最後ルークとミリーナだけど、ミリーナのクールな対応にルークがあまりにも不憫で、思わず泣いちゃいました!!!!!!(自分でやっといて)

つらつらと言い訳じみたものをかいてしまったが、いかがでしたでしょうか!!!!!!?当分きませんが、機会があればいつかまたなんか書いてみようかと思いまする!!!!!!
(今現在、朝の四時・・・・・・・・・・すっごい眠い)

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