◆−『麗しき人』(20話イリス・ルナ・ゼロス登場、ルナ様対セリー決着!)−和泉 (2007/9/24 21:34:22) No.33395
 ┣。。。さん、感想ありがとうです♪−和泉 (2007/9/24 21:53:05) No.33396
 ┗『麗しき人』(21話イリス・ルナ・ゼロス登場、ルナ様対セリー決着!)−和泉 (2007/10/16 21:05:13) No.33429


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33395『麗しき人』(20話イリス・ルナ・ゼロス登場、ルナ様対セリー決着!)和泉 2007/9/24 21:34:22


(イリスの一人称です)

最強ルナ様になすすべもないセリー。攻撃はことごとく跳ね返され、投げ飛ばされ。

さすがに負けん気の強いセリーも、あまりに分が悪すぎる。

そしてセリーは勝負根性がなえてしまったように、ゆっくりと立ち上がりルナ様の方に歩き始めたのであった。



あれ・・・セリー、降参ですか?・・・・・でも、それでいいです・・・・

無理してセリーに何かあれば、ナーガ様が悲しんじゃうです・・・・

セリーはルナ様の前までくるとそっと右手を差し出した。

ルナ:「おりこうさんね、セリー・・・別に恥ずかしがることないわよ・・・・・
あんた凄く強かったから・・・」

言ってルナ様も、右手を差し出した・・・・瞬間。

どぅおぅっ☆!!・・・・



不用意に放たれたセリーの不意打ち攻撃。

ゼロ距離から放たれたセリーの技で、弾き飛ばされたルナ様は呼吸がふさがれたのか。

ルナ:「ぐっ・・・・うぐふっ・・・・・・・ごふっ・・・」

と、口を抑えて苦悶の色を見せる。

倒れたルナ様にアイリスとソーニアが駆け寄り、ルナ様の背中をさすりさすりしたがルナ様はその手を払いのけて、さらにごほごほとむせる。

ルナ様がこんな顔見せたのは、初めてです・・・・思いもよらぬセリーの不意打ち。

これはさすがに効いたです。

でも。

イリス:『セリー、それはやりすぎです・・・いくら相手がルナ様でも、不意打ちはダメです・・・・』

ルナ:「・・・うぐ・・・・・セリー・・・あんた、何を・・・・・」

お腹を押さえてむせ返りながら、よろよろと身を起すルナ様。

セリー:『・・・ナーガ様は・・・・19歳だから、あなたより年上ですにゃ・・・
いくらルナ様でも、ナーガ様にタメグチは許しませんにゃ・・・・』

目を吊り上げて怒ってるのはルナ様ではなく、セリーの方だった。

ルナ様は怒ってるというより、面食らっている様子。

ずっと一緒にいるセリーの性格はわかっている。素直で真っ向勝負が好きで挑発なんかも全くやらない。

そんなセリーも、ナーガ様のことになるとマジギレする。

ルナ:「・・・そう・・・・」

口の中が切れたのかルナ様は血の混じったツバをぺっと吐きすて、すっくと立ち上がった

その顔は、表情が消えうせてむしろ怖い顔に。

ルナ:「ごめんね、セリー・・・あなたのご主人様をバカにして・・・・
あとで、おやつとかごちそうしてあげるから、許してね・・・・・
でも・・・理由はどうあれ今の不意打ちはいけないわ、セリー・・・・」

イリス:『何を言ってるですか、ルナ様!・・・
ルナ様だって最初に不意打ちしたし、リナ様に日常的に不意打ちしてたくせに!・・・・』

ルナ:「リナはいいのよリナはっ!・・・あたしは鍛錬の一環で鍛えていただけっ!・・・・
天井裏から襲ったり、床下から襲ったり、トイレに潜んでいたり・・・その程度だから!・・・・」

イリス:『いや、その程度って・・・そりはすでに虐待・・・・トイレに潜むって・・・
ってか、どれだけヒマだったんですか、あなたは』

ルナ:「とにかぁぁぁああああああくっ!!(ごまかしっ)・・・・
真剣勝負でさっきみたいな不意打ちはダメ!・・・お仕置きしてあげるから、セリー・・・・
勝負は続いてるんだからね!・・・・」

とあたしの文句も寄せ付けない勢いで宣言し、ノーモーションからすっとその場から消え去った。

いや・・・・消え去ったのではなく、とんでもないスピードで移動したという方が正確。

すぐに状況をつかめたのか、セリーの方も手に持ったスリッパを放り投げてルナ様の攻撃に備える。

セリー:「うにゃっ!・・・・」

がしいっ!・・・・

声とともに、セリーはルナ様の高速上段蹴りを両手で受け止めていた。



そしてそのまま、この超ハイレベルな肉弾戦は再開したのである。



蹴り足をあげたルナ様は、軸足がガラ空き。

セリー:『スキありですにゃ!・・・・』

そのスキをついてセリーはルナ様のその軸足を力一杯蹴り払う。

思いっきりバランスを崩したルナ様にさらにセリーが襲い掛かかる。

仰向けに倒れたルナ様のおなかに向かい、高い位置からの蹴り下ろしを浴びせるが。

ルナ:「ふんぐっ!・・・・」

どぶふっ☆!・・・・・

ルナ様は、力を込めた腹筋だけで耐えた。

セリー:『にゃっ!・・・しまったにゃっ!・・・・』

セリーが気付いた時にはすでにルナ様はセリーの蹴り足を捕まえていた・・・まずい、です!・・・・・

イリス:『セリー、早く逃げるです!・・・・』

セリー:『にゃあっ!・・・・』

ルナ:「ふんがっ!・・・・」

がっ!・・・・・

逃げようとして繰り出した蹴りをまたもや腹筋で耐え、今度は左足を捕まえた。

セリー:『にゃ〜!(じたばた!)・・・困りましたにゃ〜!!・・・・』

ルナ:「勝ったわっ!・・・さあセリー、覚悟しなさい!・・・・」

イリス:『ルナ様、早まっちゃダメです〜!・・・・・』



もはや勝負は決した。

セリーの繰り出した攻撃はいずれもクリティカルヒット・・・普通の相手なら致命傷を免れないものだった。

そんな攻撃もルナ様には一切通じない・・・セリーの攻撃では、ルナ様は倒せない。

最初から勝負にはならなかったのである。

捕まえられてしまうと、体重の軽いセリーは抵抗することができない。

セリー:『ごめんなさいですにゃ〜!・・・やっぱしルナ様にはかないませんですにゃ〜!・・・・』

ルナ:「ほーっほっほっほっほ!・・・あたしに逆らったらどうなるか思い知るのよ、セリー!・・・・」

抵抗できなくなったセリーにルナ様の恐怖のお仕置きが始まった。

(つづく、ですっ!・・・・)

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33396。。。さん、感想ありがとうです♪和泉 2007/9/24 21:53:05
記事番号33395へのコメント

>お久しぶりッでェーーす!(無駄に明るく 
>かなり遅れてしまいました。申し訳ありません。
>それでは早速コメントですッ!
いえいえ、私も2週間ぶりです。

>正にアストラルサイドへの攻撃に特化した武器ですねッ!
>ゼロスがハタかれたら、ひとたまりもなさそうです!
>叩かれるコトでまず精神的大ダメージ → ついでに読者への人気投票にも大打>撃 → その事実により追い討ちの様な更なる精神的ダメージ
>と、言うことにもなりかねませんね! ああ何て恐ろしい武器なんでしょうか!
そういうもんなんですか(汗)・・・・

>『怖い』の意味がもぉ違ってます!
>色んな怖さを併せ持つルナ様は・・
>・・・・やはり怖いですね。
う〜ん、ちょっと怖くしすぎたような。色んな意味で。恐怖の変態少女でいいのか。

>物ッ凄い攻防ですね!
>なんだかルナ様が、ドラゴ○ボールの人に見えます!
セリーのケリは岩も砕くから、ルナ様のおでこって・・・・

>余裕はあるけど、格好良いとは言えないぞルナ様!
カッコいいんです!・・・ルナ様はカッコいい女の子のはずなんです!・・・・
ただ、時々すべるんです!・・・・

>ええ! もうセリーの活躍は見れないのか?!
>ていうかルナ様の超人ぶりはもう見れないのか?!
>続きがとても気になりますねっ!
>これからも頑張って是非とも、続きを早く見せて下さいッ!(コラ
>楽しみにしております
続きも投稿しておきました。おヒマな時にでも読んでください。
それでは。

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33429『麗しき人』(21話イリス・ルナ・ゼロス登場、ルナ様対セリー決着!)和泉 2007/10/16 21:05:13
記事番号33395へのコメント

(イリスの一人称です)


もはや勝負は決した。

セリーの繰り出した攻撃はいずれもクリティカルヒット・・・普通の相手なら致命傷を免れないものだった。

そんな攻撃もルナ様には一切通じない・・・セリーの攻撃では、ルナ様は倒せない。

最初から勝負にはならなかったのである。

捕まえられてしまうと、体重の軽いセリーは抵抗することができない。

抵抗できなくなったセリーにルナ様の恐怖のお仕置きが始まった。



ルナ:「いくわよ、セリー!・・・リナも泣きを入れた、このあたしのお仕置き術!・・・・」

言って手の平を掲げ、その手を後ろ向きで抱えられたセリーのお尻に。

ぺんぺんぺんぺんぺんぺんぺんぺん☆!・・・・

セリー:「にゃんにゃんにゃうにゃうにゃうにゃうにゃんにゃん!!・・・・
にゃ〜!・・・ごめんなさいですにゃ〜!・・・・・」

イリス:『お尻ぺんぺんですっ!・・・伝説のお仕置き術、お尻ぺんぺんですっ!・・・・
ルナ様、なんて厳しいおヒトです!・・・・』

ネイル・ルシフェリア・サシスセソ:『いやあの(汗)・・・・・』

もはやツッコみ無用の完全敗北であった。



ぺんぺんぺんぺん!!・・・・

セリー:『にゃうにゃうにゃんにゃん!!・・・・
にゃ〜にゃ〜(泣き)・・・』

イリス:『痛そうです・・・ゼロス助けてやれ、です!・・・・』

ゼロス:『黙って!・・・・』



イリス:『・・・・あの・・・ゼロス、何をしてるですか?・・・』

おそるおそるゼロスの顔をのぞきこむと、ゼロスは真剣な顔で何かの魔力を放出していた。

そして、自分のロッドをルナ様とセリーの方に向けて・・・いや、2人の頭上に向けている。

その先にあったのは・・・・

ゼロス:『よし!・・・いただきました!・・・・』

ぱふっ・・・・・・・ぱさり(落)・・・・



一同の視線が一点に集まる・・・・・みんなの魔力でそれが燃え尽きてしまいそうなほど、熱い視線が。

その視線の先にあるそれとは、つま先だけが赤いデザインの片方のスリッパ。

それが、お尻ぺんぺんに夢中になっているルナ様の頭にぱふっと当たり、ぱさりと地面の上に落ちたのである。

スリッパが、ルナ様の頭に当たって・・・・・はっ、です(気付きっ)・・・・・・



イリス:『・・・ゼロス・・・・・まさか、お前があれを?・・・・』

放り投げられたセリーのスリッパを、ゆっくりとそしてルナ様の頭に当たるように魔力で操っていたのはゼロスであった。

問われてゼロスは何も言わずにやりと口元に笑みを浮かべ、ぐっと親指を立てた。

得意満面の笑顔から白い歯がきらりん♪とこぼれる。

ちょっとムカついたあたしはゼロスをスリッパでしばき倒し、くるりとルナ様に向き直る。

イリス:『ルナ様、ルールには忠実にお願いしますです!・・・・』

ルナ:「・・・くっ・・・・仕方ないわね、あたしの負けよ・・・・・」

ぱたし(倒)・・・・・

少しくやしさを浮かべると、そのままルナ様は後向きに倒れ伏し・・・・ぴくぴく・・・

スリッパに当たったルナ様は、ルールに忠実に倒れてぴくぴくしたのであった。

そう・・・・このルナ様対セリーの対決は、スリッパぴくぴく対決である。

お互いの頭をスリッパでしばけば勝ち・・・負けた方はぴくぴくしなきゃいけない。

そんな演出付きの勝負である。

ぱふっと落ちただけとはいえ、スリッパはルナ様の頭の上に落ちた。

よって、ルナ様の負け・・・セリーの勝ちです。



イリス:『セリー、逆転勝ちです〜♪!!・・・・』

セリー:『にゃ〜、師匠やりましたにゃ〜♪!!・・・・』

抱ききっ・・・・・

大金星の英雄をあたしが抱きしめると、それを囲むように他の連中もわらわらと集まり。

イリス・ネイル・ルシフェリア・サシスセソ:『わ〜っしょい♪・・わ〜っしょい♪(胴上げ)・・・』

セリー:『わ〜い♪・・・ありがとうございますにゃ〜♪・・・・』

ぴくぴくするルナ様とゼロスを足元に、あたし達のセリー胴上げが始まった。

これで、先鋒ゼロス、副将セリーとあたし達イリス組が二連勝!・・・大将戦を前に勝利確定です♪・・・・

イリス:『勝ちです〜♪・・・・』

喜ぶあたし達に、ルナ様もむっくりと立ち上がり

ルナ:「・・・仕方ないわ・・・・イリス、あんた達の勝ち・・・
イリス対アイリスの戦いも、イリスの勝利ってことで・・・・いいわね、アイリス!?・・・」

アイリス:『いいことあるかぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああ!!!!!!!・・・・』



うにゅ?・・・・・

アイリスの力の限りの絶叫に、あたし達は一斉に思わず振り向く。

ぼてっ(落ちっ)・・・・

セリー:『にゃうっ!・・・・』

あ・・・胴上げセリー、落としちゃったです(お約束♪)・・・・



ぜはぜはと息を切らしたアイリスは、すでに怒りの形相を浮かべていた。

うわ怖っ、です!・・・・我ながら怒ったら怖い顔、です・・・・・

アイリス:『イリスの勝ちって何よ、イリスの勝ちって!・・・・
あたし何もしてないのに、何で負けたことになってるのよ!!・・・・』

イリス:『だってそういうルールだし、です・・・・』

ルナ:「そうよ・・・あんただって納得したんだから仕方ないでしょ、アイリス・・・・」

アイリス:『納得できるかぁぁぁぁああああああ!!!!!!・・・・・
うにょれ、こうなったら!・・・・・』

息も絶え絶えのアイリスだが、その口元は規則正しく微動していた。

呪文?・・・・・

アイリス:『ぶつぶつ・・・・』

よく聞こえないけど・・・・どこかで、聞いたことある・・・



ネイル:『これは・・・ゼラスブリット!・・・・・
アイリス、あんたルナ様達の勝負をなかったことにする気!?・・・・』

イリス:『なにっ、です!・・・・・』

アイリス:『・・・その通り・・・・こんな勝負なんてやってられるかっ!・・・・
終わりだ、イリス・・・・・ゼラスブリッド!・・・』

ばばっと手を大きく掲げて呪文を発動するアイリス。

あたしは思わず目を伏せる。

ルシフェリア:『イリス様!・・・・』

あたしをかばおうと、ルシフェリアがあたしの前に出る。

やばい、です!・・・よけられないです!・・・・・


(イリスとルシフェリア・・・えんがちょカップル、思いがけず大ピンチ!・・・・
ってことで、つづくです・・・・)

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