◆−砂漠の花−ゆみ (2007/8/6 14:35:52) No.33306
 ┗お久しぶりです。。−直子 (2007/8/7 12:13:38) No.33312
  ┗遅くなりました−ゆみ (2007/9/11 13:30:29) No.33353


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33306砂漠の花ゆみ URL2007/8/6 14:35:52


不思議な夢をよくみる。

ここではない世界。
ここではない時。

そんなところにもう一人の自分がいた。
もう一人の自分の名前はゼルガディス。
曾祖父に合成獣に変えられた魔剣士だった。


孤独なはずの自分には、奇妙な縁で出会った仲間がいた。
一人は栗色の少女魔道士。
無茶苦茶な奴だが、芯のしっかりした、根は面倒見の良い少女。
もう一人は、その魔道士の保護者の剣士。
頭の中はくらげだが、剣と心の広さは天下一品。


そして最後の一人は・・。


「ゼルガディスさん」
彼女は自分の名前を呼び可憐に微笑んだ。
太陽のような笑顔をもつ大国の姫にして巫女。

まっすくな青い瞳。
穢れないどこまでも純粋な魂。
彼女は間違いなく彼の太陽だった。

彼女は彼に言う。
大好きだと。
その瞬間は、この世のものとは思えない喜びと暖かさが心の中を占めた。
異形の姿でも好きと言ってくれる少女
「例え生まれ変わってもゼルガディスさんのことを好きになります」

幼い頃から何度も何度もみる夢の中の少女。
彼はこの現実にはいない夢の中の少女に恋をしていたのだ。








古代エジプトのような時代
古代エジプトのような場所
古代エジプトのような文化をもつ国に、一人の優秀な若き王がいた。
政治のバランスに長け、武術・戦術にも優れ、その上容姿端麗な、名君と名の知れた王だった。
完璧な王だが、一つだけ家臣を悩ますことがあった。
それは女性に興味が無いことだ。
世継ぎを残すことは王にとって最も大事なことの一つであるため、形式的には複数の妃を娶ったが、王には関心のないことだった。
それ故、どんな美女も王の心を射止めることは不可能だと誰しもが思っていた。
王に興味があるのは、夢の中の少女だけだったのだから。

そんな折、隣国の中で最も力のあるヒッタイトの皇女との結婚が決まった。
国と国との政略結婚だった。
王にとっては特に興味のない話だが、国のためには仕方の無いことだった。

「王よ、皇女は稀な美しい姫であるといいます」
側近の一人は言った。
「そうか。」
短く王は答える。
いくら美しくても駄目なのだ。
あの少女ではなければ意味がないと思うのだ。



婚礼の儀は盛大に行われた。
大国の王と皇女の結婚式だ。
国中から人が集まった。

王は初めて皇女を見る。
そして驚いた。
美しい容姿はあの少女に似ていた。
そして純粋な魂は、夢の中の少女にそのものだったからだ。



夢が現実に変わる日。
そこからまた新しい物語が始まる。

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33312お久しぶりです。。直子 2007/8/7 12:13:38
記事番号33306へのコメント

お久しぶりです、直子です。
覚えていらっしゃいますでしょうか…?
私、こういう歴史もの、大好きです^^
ヒッタイトとかみると、
『天は赤い○のほとり』という、マンガを思い出します…!
いずれにしてもゼルアメ、頑張ってください!!
応援してます^^

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33353遅くなりましたゆみ 2007/9/11 13:30:29
記事番号33312へのコメント

遅くなりましたが、感想ありがとうございました。
まさか感想いただけるとは思ってなかったんで。
私も歴史大好きで特に紀元前とかはロマンを感じます。
天は赤い河ももちろん大好物です★
王家の紋章も好きですよ。
では失礼します

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