◆−復活記念(笑)−もおきん (2007/4/2 22:12:25) No.33071
 ┣Re:早速こンちィーッスv−。。。 (2007/4/3 13:49:20) No.33072
 ┃┗Re:早速こンちィーッスv−もおきん (2007/4/3 20:29:15) No.33075
 ┗Re:復活記念(笑)−もおきん (2007/4/3 20:18:58) No.33074
  ┗Re:復活記念(笑)−もおきん (2007/4/4 20:46:23) No.33076
   ┣Re:復活記念(笑)−。。。 (2007/4/6 14:54:36) No.33077
   ┗Re:おかえりなさ〜い−無記名て事で☆ (2007/4/15 09:48:39) No.33088
    ┗ごめりんこ−無記名て事で☆ (2007/4/30 23:45:42) No.33099
     ┗Re:ごめりんこ−たま (2007/5/4 02:28:18) No.33100


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33071復活記念(笑)もおきん URL2007/4/2 22:12:25


数年放っておいたけど、この度完結させる為に復活。
もう、古い方はいないだろ〜な(笑)。

てなわけで、地味な内容で1つ。

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++


るなちっく・るなてぃっく



「で、帰るのか。実家に」
「実家じゃ無いって!母国よ!」
てれてれ歩きで行く気ゼロの、いつもは元気な魔導士。
「あの日かぁ?」
と、相棒はいつもの『せくはらじょ〜く』を言うが、スリッパ攻撃も無い。
「実家ってねぇ、結婚先から帰るお嫁さんじゃ無いっつーの」
「うーん、むつかしいな!言葉って」
背が高いからおつむへの血の巡りが悪いんだろう、などとひどい事を
思っていたりする。
「でも、この調子じゃあ、いつ着くやら。また野宿かぁ?」
この1週間、ずっと野宿だ。
川に入るにはまだ寒い季節だし、野宿も辛い。
恋人同志なら身体を寄せ合って暖めたりとかするのだろう。
ところが、長く一緒に旅をしているにも関わらず、愛だの恋だの
ちっとも発展しなかったりする。

「もう2時間、頑張って歩けば村に着くぞ」
金髪の相棒が言う。
「あんたねぇ、あんたはぷっちょかもしれないけど」
「まっちょだ、あ。なに言わせるんだ」
「あたしは、体力無いんだからね?あんたほどには」
「がりがりのごぼうだもんな」
「言ったなこの・・・」
その後が続かない。悪口を言おうと考えたが、頭悪い以外に無い!!
顔良し、性格よし、剣の腕最強。
「んがあああ〜!バカバカ脳みそ〜!」
じたばた殴り掛かろうとしたリナの頭を鷲掴み、そこで止められ手だけが
空しくくるくる回って殴る相手を探しさまよう。
「ほのぼのさせてやろうという気配りと何故気付かん、ばかはそっちだ」
と、早口で呟いた相棒にびっくり。
「が、ガウリイが、なんか長い台詞言ったぁ!」
「おい。それほどおれは、ばかか」
「ばかだぁあ〜!ばかだったはずだぁ〜!」
「ばかは、お前さんだ。ったく」

と、最近はこんな調子だ。
甘えたいけど甘えられない。
その反動か?
リナの阿呆度が増えてきている。
甘えるイコール子供という公式がどこかにあるのだろうか?
対してガウリイは、なんとかリナに告白しよう!と無い知恵を
しぼる。で、頭をフル稼動。
そしたら脳トレになったのか、最近はクールなツッコミが言えるように
なってきた、らしい。

「やれやれ、宿屋は久しぶりだ!」
「本当!じゃあ、また明日、カウンターでね」
「・・おう」
そして各自の部屋に引っ込んだ。

「一緒に、寝ないか?」って言えたらなぁ。
でも、きっと竜斬波だ、きっと。
と、思っているガウリイ。

「一緒にいたい」っていえないんだよな・・・
鼻で笑われる、きっと。
と、悄気るリナ。


もうすぐ目的地ゼフィーリアに着く。


(男連れで帰ると、とーちゃんはなんて言うかしら?
おかあちゃんは?そして、ねーちゃんは?)
悪い事は何もしていない、っつーか、してもらっていない。安心無害の
ふたり旅だから胸を張って帰ればいいのだ。

「リナ、お前さんすっげー不細工な顔になってるぞ」
「どやかましい」
「そんなに帰るのが嫌なのか?それとも、おれを連れて行くのがいや
なのか?そんなにいやなら、おれは此処で別れるが」
「え」
リナはびっくり、マンガだったらキョトンという文字が横に張り付いているだろう。
「ど、どーしてそうなるのかな?せめて、『此処で待ってる』って
言うもんでしょが?なにその『別れる』って」
「リナの家族に嫌われてまで旅は出来んからなぁ。祝ってもらいたいし」
「祝ってって?なにを?」
「おれたちの結婚」
「ぎゃー!」
「なんだそのぎゃーって」
リナの顔は赤くなったり蒼くなったりと忙しい。
かなり動揺している様子だ。
「あ、あ、あんたとあたし!つ、つきあってないじゃん!恋人でも無いし!
ぷ、ぷろぽ、ぽ〜」
「ああ、リナが壊れた」
ガウリイが笑う。
なんとか復活したリナも、まだ動揺覚めやらない。
「うっさいよ!プロポーズもしていないのに!」
「だから、家族に会ってからにしようと」
「普通、まずは告白、そして恋人同志で暫く付き合い、お互い良しと
思って初めて両親に紹介でしょが〜!」
ガウリイ、ぽん、と手を叩く。
「おおっ!そうだなぁ!普通、そうするもんだな!こういう手順って
旅していると忘れるよな!」
「忘れんでしょがー!ぼけなすー!」

怒濤の言い合いで、なんだか適当なプロポーズも飛び出したが
ガウリイがあまりにさらっと言ったので信憑性が無い。

そうこうするうちに、リナの生家が見えてきた。


続くよん。




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33072Re:早速こンちィーッスv。。。 2007/4/3 13:49:20
記事番号33071へのコメント



初めまして、今日は

此度は、この様な楽しい小説を読ませて頂き、

厚かましいながらもコメントさせて頂きます。

>数年放っておいたけど、この度完結させる為に復活。
>もう、古い方はいないだろ〜な(笑)。

お帰りなさいっ!です!よく戻って来てくれましたッ(誰

流ッ石古株デスょねっ、書く内容が何だか新鮮な風です〜

自分もあのように賑やかな二人を書きたいもんですよ

>てなわけで、地味な内容で1つ。
何言ってるんですかっ 全然地味くないですよ!

決して

呪文ブッ放していない=派手じゃない

なんてコトは無いですから!無いと信じてマス!

>「で、帰るのか。実家に」
>「実家じゃ無いって!母国よ!」
>てれてれ歩きで行く気ゼロの、いつもは元気な魔導士。
>「あの日かぁ?」
>と、相棒はいつもの『せくはらじょ〜く』を言うが、スリッパ攻撃も無い。
いつもの二人ですよね、まさに基本形態。

>「うーん、むつかしいな!言葉って」
>背が高いからおつむへの血の巡りが悪いんだろう、などとひどい事を
>思っていたりする。
しかも心の中だけで、しみじみと思っている所が尚酷いです

>「でも、この調子じゃあ、いつ着くやら。また野宿かぁ?」
>この1週間、ずっと野宿だ。
>川に入るにはまだ寒い季節だし、野宿も辛い。
>恋人同志なら身体を寄せ合って暖めたりとかするのだろう。
>ところが、長く一緒に旅をしているにも関わらず、愛だの恋だの
>ちっとも発展しなかったりする。
まぁ・・・スタートが保護者ですもんねぇ

恋とは違う方向での、信頼関係はあるんでしょうけど・・;

>「もう2時間、頑張って歩けば村に着くぞ」
>金髪の相棒が言う。
>「あんたねぇ、あんたはぷっちょかもしれないけど」
>「まっちょだ、あ。なに言わせるんだ」
母がこのCMツボでした(笑

さらりと夫婦漫才デス。息ピッタリすぎ

>「言ったなこの・・・」
>その後が続かない。悪口を言おうと考えたが、頭悪い以外に無い!!
酷ーー!!でも気持ちは分かるッ・・!痛いほど分かる・・っ

>「ほのぼのさせてやろうという気配りと何故気付かん、ばかはそっちだ」
>と、早口で呟いた相棒にびっくり。
>「が、ガウリイが、なんか長い台詞言ったぁ!」
>「おい。それほどおれは、ばかか」
>「ばかだぁあ〜!ばかだったはずだぁ〜!」
>「ばかは、お前さんだ。ったく」
凄い!二人が立場逆転してる所なんて、初めて見ましたっ

新鮮で良いですね、たまにはこんなのも。微笑ましい限りです

ただ、ガウリイが馬鹿馬鹿言われて可哀想ですが

>と、最近はこんな調子だ。
>甘えたいけど甘えられない。
>その反動か?
>リナの阿呆度が増えてきている。
>甘えるイコール子供という公式がどこかにあるのだろうか?
>対してガウリイは、なんとかリナに告白しよう!と無い知恵を
>しぼる。で、頭をフル稼動。
>そしたら脳トレになったのか、最近はクールなツッコミが言えるように
>なってきた、らしい。
やっぱりリナも甘えたいんですよー!甘えたい盛りなんです!甘えたがり屋さんなんです!

なのにアホ度て・・・酷いナァ、ガウリイの責任も少なからず有ると思いますよ?

まぁガウリイも、頭良くなる程頑張ってるワケですがね

>「やれやれ、宿屋は久しぶりだ!」
>「本当!じゃあ、また明日、カウンターでね」
>「・・おう」
>そして各自の部屋に引っ込んだ。
>
>「一緒に、寝ないか?」って言えたらなぁ。
>でも、きっと竜斬波だ、きっと。
>と、思っているガウリイ。
>
>「一緒にいたい」っていえないんだよな・・・
>鼻で笑われる、きっと。
>と、悄気るリナ。
いやあ、切ないですねー。まさに青春!ラヴコメ!昼ドラです!(?

男の子なんだからガウリイ頑張れ!って思いたいですけど

流石に竜斬波は、照れ隠しでもキツイです。振られでもしたら生き返れません。

>「リナの家族に嫌われてまで旅は出来んからなぁ。祝ってもらいたいし」
>「祝ってって?なにを?」
>「おれたちの結婚」
>「ぎゃー!」
>「なんだそのぎゃーって」
>リナの顔は赤くなったり蒼くなったりと忙しい。
>かなり動揺している様子だ。
>「あ、あ、あんたとあたし!つ、つきあってないじゃん!恋人でも無いし!
>ぷ、ぷろぽ、ぽ〜」
>「ああ、リナが壊れた」
>ガウリイが笑う。
あ。ガウリイはマトモならやっぱり王子様ですね(笑

超淡白なぷろぽデス

>なんとか復活したリナも、まだ動揺覚めやらない。
>「うっさいよ!プロポーズもしていないのに!」
>「だから、家族に会ってからにしようと」
>「普通、まずは告白、そして恋人同志で暫く付き合い、お互い良しと
>思って初めて両親に紹介でしょが〜!」
>ガウリイ、ぽん、と手を叩く。
>「おおっ!そうだなぁ!普通、そうするもんだな!こういう手順って
>旅していると忘れるよな!」
>「忘れんでしょがー!ぼけなすー!」
はい、いつもの二人に戻りましたネ

やっぱり落ち着きますね。最早安心します(ェ

>怒濤の言い合いで、なんだか適当なプロポーズも飛び出したが
>ガウリイがあまりにさらっと言ったので信憑性が無い。
>
>そうこうするうちに、リナの生家が見えてきた。
>
>
>続くよん。
あぁ・・最後はガウリイ、落ちにされて・・・不憫な・・(涙

さて、とても面白かったです。

是非とも続いていって欲しいですね

これからも頑張って下さい。

応援してます!

それでは。




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33075Re:早速こンちィーッスvもおきん URL2007/4/3 20:29:15
記事番号33072へのコメント

どうも、もおきんです。
感想ありがとうございます。
某HPの話も5月中までには終了するので、
根性があったら読んでね!

ここの話はあと2回程度で終わらせます。
ではでは〜

もおきん

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33074Re:復活記念(笑)もおきん URL2007/4/3 20:18:58
記事番号33071へのコメント


その2(どのくらい続ける気だ)


「お?」
「あ!」
リナ父とガウリイが対峙する。
「ど、どーしたの?ガウリイ?おとうちゃん?」
「恐妻家のおやぢが、リナのおやじだったとは」
「へえ。お前、リナと旅してたのか。こうなると、因縁を感じるねぇ」
相変わらずの飄々とした男で、ガウリイは苦々しい顔をした。
「あんたが身内になるのか」
「ぬぅわにっ!?どういう意味だ!」
ぼそりと呟いた言葉で聞き取りにくいはずの呟きは、しっかりリナ父に
聞こえていたらしい。
「さぁあ〜?どーゆー意味だろうなぁ〜」
首根っこを揺さぶられてもガウリイはへらへらかわしている。
「ガウリイ、おとうちゃんをからかうのやめなよ。
おとうちゃんも、ガウリイの言ってる事なんか、無視していいからね!」
そんな事を言うわりに、リナの顏は真っ赤っかだ。
そんな娘の様子を見て、父は絶叫して動揺しまくる。
「り、リナ!まさか、もうこいつの毒牙に」
「毒ってなんだ毒って!」
リナ父の一文句言うとガウリイはじと目をリナに向ける。
「リナ、お前からもなんか言ってやれ!
あたしの未来のだんなさまです〜って!」
「え」
リナ、顔が真っ赤を通り越して・・・ばたっ。
「脳溢血?!」
リナ父、呆然。
「うわああ!リナ!」
真っ赤になって倒れたリナを抱え、真っ青なガウリイは
目の前の家に駆け込んだ。
「あなた〜っ!また釣りに」
どうやらリナ父が帰ってきたと勘違いしたようだ。
この台詞からすると、リナ母だろう。
「すみません!リナが倒れたんです!」
ガウリイを見て、リナ母一瞬呆然。
愛娘がお姫さまだっこで家に帰ってきたのだ。
しかも抱える男が超美男ときて、母は感激した。
「リナ!まあまあ!お婿さん連れて帰ってきたの?
やっとご近所の奥さん達にぎゃふんと言わせられるわ!
ルナもあんな子だから、彼氏とか連れて来ないし。
もう、『インバースさん家のお嬢さん達は行き遅れ』なんて
言わせません!ああ、リナ!あんたは親孝行な娘よぉ!」
ガウリイはリナを抱えたままきょとんとしている。
「あの。リナが倒れたんですが」
「え!まあ!まさか!リナったら、妊娠?」
母、早合点。
この夫婦は・・・ガウリイはあぜんとする。
「え、いやその、まだ、ぐええ?!」
説明しようとしているところで、後ろから首を羽交い締め!
「おーんおぉれぇえ〜、よくもリナに手をだしやがったなあ!
殺してやる〜!娘を離せ離せ〜!」
「ぢ、ぢが、ぐ(違う)」
今度はガウリイが真っ赤になるが、リナを決して離さない。
「あなたっ!だまんなさい!」
ばきゃ!
リナ母はほうきで夫の頭を殴った。
「やめなさい!さあさ、リナはこっちに連れてきて」
床でのびる夫を無視してリナ母はベッドに案内する。


「ただいま。?どうしたの、おとうさん」
バイトから戻った姉が、部屋の隅でぐすぐす言わせてる父に気付く。
「るなぁ〜。リナが、子供作って帰ってきたァ」
鼻水垂らし、涙目で父が泣き言を言う。
「おとうさん、いつかは子供も一人立ちするものよ」
「あなたも一人立ちしなさい、ルナ」
母がじろりと夫を睨む。
「娘のおめでたにケチをつけないの!」
まだ勘違いしている・・・
ガウリイの言い訳を聞こうとしないのだ、この夫婦は。


「リナ」
部屋に入ると、リナはまだ寝込んでいる。
ベッドの傍らに、長い金髪の美男子が付き添っているので
これがリナの婿さんだと見当がついた。
「ああ、はじめまして。おれはガウリイ・ガブリエフ」
ガウリイもルナを見る。

『これが、リナがこの世で最も恐れる姉か。
リナは胸ぺちゃなのに、ルナはグラマー。
養分全部持っていかれたか(笑)。
水竜王の騎士だったっけ?
お手合わせしてもらいたいが、光の剣くらい持って無いと無理だな』
などと考えていた。

「初めまして。わたしは、ルナ。リナの姉です」
「いつも話で聞いているよ」
「そう」
この『そう』の一言には、
『どうせろくな事を言っていないんでしょうね、この子ったら。
後で起きたら問いつめてやろう』
という意味がにじみ出ていた。
「えー、あの。リナを、あんましいぢめないでくれるか?
あんたの事、更に怖がっちゃうだろう?姉妹なんだから仲良くしないと」
そして、満面の笑顔。
数々の美男子を見てきたルナだったが、彼は別格だった。

「あ、あれ?ガウリイ」
ようやく目が覚めたリナは、目の前の男を見て、その後ろに立っている
人物に視線を移したとたんに、きゅるん!という造語が聞こえたような。
一瞬にしてリナの表情が恐怖に変化した。
「わあああねぇえちゃん〜!」
「どうしてそんなに怖がるかな・・」
リナはふとんから飛び起き、ガウリイの首根っこにしがみついた。
「おい?リナ」
こんな事は、巨大なめくじ以来だ。姉をなめくじ並みに嫌がるとは。
恐るべし、リナ姉。
「まあ、リナったら」
このルナの言葉には、
『なにをいちゃついてんのよ、あとでふんじばってやるからね』
という意味が隠っている。


夕食の時間、リナの家族と一緒に食事をするが、各自が個性的で
ガウリイも困惑する。
『リナが一番まともだ・・』

お風呂から出ると、勧められた部屋に行く。
そこには、身支度をしているリナがいた。



続く
えろくしませんので御安心を(笑)







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33076Re:復活記念(笑)もおきん URL2007/4/4 20:46:23
記事番号33074へのコメント


その3(さいご〜)


「リナ、なんでここに」
「今日は、此処で寝る」
「へ」
パジャマに着替えたリナは、ベッドに潜り込んだ。
「おい!おれはどこで寝ればいいんだ!」
「と、となり」
「ぁ?」
「あ、あたしのと、隣に寝ればいいじゃん!」
真っ赤な顔で叫ぶ。

しばし考え込むガウリイ・・・

「ああ、なるほど。おれの傍にいれば、ねえさん攻撃を
避けられるからだな?」
「わあ、ガウリイ、大ピンポン」
「わからいでか。お前さんと何年旅してると思ってるんだ」
「ってことで、あんたも一緒に寝なさい」
「ふむ。夜中、見に来て別々に寝ているの発見されたら
ばれるからな。んじゃ、よっこらしょ」
シングルベッドに2人はせまい。
必然的に、リナがガウリイの身体に半分のっかるような格好になる。
超密着!またリナは脳溢血状態になりそうだ。
ガウリイの方は思いがけず『らっき〜♪』な状態に、顔も綻ぶ。
しかしリナの家で事に及ぶと家族にひんしゅくを買うこと間違い無し。
「でも、キスくらい良いよな♪」
「え!ちょっとぉ!」
とか抵抗するリナだが、抵抗する力加減がいつもより弱い。
いつもを10とすると、3程度だ!(当社比)
お互いの唇がそっと触れた瞬間、
どがああん!
轟音を立ててドアが開いた。
そこには仁王立ちのリナ父が号涙で喚き出した。
「リナァ〜!とーさんはゆるさんぞ!結婚なんて!」
「ドアも役に立たないのか、ここの家では」
ガウリイは無視してリナにキスをして見せつける。
「うわぁ〜!はなれろぉ〜!この」
どげし!
殴る音と共にリナ父の声が消えた。
「あんまし、激しくすると流産するから適度にね〜、おやすみ〜」
リナ母はリナ父を引きずって退場、ドアもそっとしまった。

『するかい、こんな状況で』
リナとガウリイはハモってツッコミを入れる。


「というわけで!リナの家族の了承を得たので」
「得たのか?あれ、得た事になるの?」
「結婚しような!」
盛大な式もなんだから、教会で地味婚。
指輪を交換だけ。
「りなぁ〜!」
リナ父にリナ母、姉の3人に見守られ、誓いのキス。
にっこり笑顔の相方の行動力に、ちょっとリナも見直した、ような。

「リナァ〜!飽きたら帰ってきてい、げふぅ!」
「次帰ってくる時は、人数増やして無かったら家に入れないからね!」
まだうじうじ泣いている夫の後頭部をげんこつで叩き、母が見送る。

「指輪しか変わった所が無いわね」
「いやいや、変わった所はあるぞ!これからは宿は一緒の部屋だ!」
「あ!宿代もかなり浮くわね!」
「金か、きさま」
などといつもと変わらない会話。
これからも変わらない二人旅。


数日後。
「やっぱし、かわんないね」
「まあまあ。そのうちそのうち」
そのうち2人が3人、3人が・・・
きっとお騒がせ家族として世界中に知れ渡るのだ。




「うい?」
リナは目を醒ました。
まだ夜中、空には満月。

「ゆ、夢ぇ?」

月はルナともいう。
気狂い月夜で変な夢を見たようだ。

「お。起きたか?・・おーい、ルナさん。リナ起きたぜ」
ガウリイの横に、最強姉がひょいと顔を覗かせた。
「元気そうね、安心したわ。急に倒れたって聞いたから」

はて?
どのへんからが事実で、どのへんからが夢なんだろ?
彼女も記憶がごっちゃで分からない。

「さあ、みんなで夕食を頂きましょう」
リナ母が呼んでいる。
「はーい、今行く!」

リナの右のくすり指にはゆびわがきらり。



とりあえず、おしまい。(ちょっと強引)



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33077Re:復活記念(笑)。。。 2007/4/6 14:54:36
記事番号33076へのコメント



遂に完結ですね

どうもお疲れ様ですv


>「リナ、なんでここに」
>「今日は、此処で寝る」
>「へ」
>パジャマに着替えたリナは、ベッドに潜り込んだ。
>「おい!おれはどこで寝ればいいんだ!」
>「と、となり」
>「ぁ?」
>「あ、あたしのと、隣に寝ればいいじゃん!」
>真っ赤な顔で叫ぶ。
>
>しばし考え込むガウリイ・・・
>
>「ああ、なるほど。おれの傍にいれば、ねえさん攻撃を
>避けられるからだな?」
>「わあ、ガウリイ、大ピンポン」
>「わからいでか。お前さんと何年旅してると思ってるんだ」
ぅあ甘酸っぱい雰囲気台無し

ガウリイは馬鹿だけど、リナの事なら全て解ります(ヮラ

ルナさんは夜襲までするのか;;

>「ってことで、あんたも一緒に寝なさい」
>「ふむ。夜中、見に来て別々に寝ているの発見されたら
>ばれるからな。んじゃ、よっこらしょ」
>シングルベッドに2人はせまい。
>必然的に、リナがガウリイの身体に半分のっかるような格好になる。
>超密着!またリナは脳溢血状態になりそうだ。
>ガウリイの方は思いがけず『らっき〜♪』な状態に、顔も綻ぶ。
前みたいにガウリイを下で寝かせれば良いのに(酷い

>どがああん!
>轟音を立ててドアが開いた。
>そこには仁王立ちのリナ父が号涙で喚き出した。
>「リナァ〜!とーさんはゆるさんぞ!結婚なんて!」
>「ドアも役に立たないのか、ここの家では」
流石お父さん!ドアの開け方も常人とは逸しています

>「というわけで!リナの家族の了承を得たので」
>「得たのか?あれ、得た事になるの?」
正論。

>「指輪しか変わった所が無いわね」
>「いやいや、変わった所はあるぞ!これからは宿は一緒の部屋だ!」
>「あ!宿代もかなり浮くわね!」
>「金か、きさま」
>などといつもと変わらない会話。
>これからも変わらない二人旅。
一石二鳥ですねw

ガウリイはコレがやりたいが為に、結婚申し込みに行った様に思えます

>数日後。
>「やっぱし、かわんないね」
>「まあまあ。そのうちそのうち」
>そのうち2人が3人、3人が・・・
>きっとお騒がせ家族として世界中に知れ渡るのだ。
本当凄い家族になりそうですねv

子供達の将来が有望です



とても楽しい小説でした

次も期待していますっ!

それでは

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33088Re:おかえりなさ〜い無記名て事で☆ 2007/4/15 09:48:39
記事番号33076へのコメント

パンパカパ〜ン<〜:∵
もおきん様のお帰りじゃ〜?!
過去の小説読んでファンになりここの小説は全てチェックしました。
最近、投稿されていなかったので、寂しかったのですよ!
もお、プンプンρ(`ε´)α
すんません、嬉し過ぎて浮かれトンキチな書き込みを・・・
HPにも行ってまいりました。
「欠片」・・・タイトルが付けられて、完成されていたので、嬉しかったです。
好きなんですよね、あの話。
にしても、ガウリイさん・・・やっぱり分かって言ってましたねえ、確信犯じゃないですか、ブドウだなんてとぼけておいて。
リナちゃん、くやしいでしょうね、気付いたらクラゲさんに、上手い事乗せられたんだから・・・
そんな策士なガウリイさんに乾杯V
おっと、遅れまして、おはーΘ、初めまして☆
私生活の方、お忙しいでしょうけど、次の投稿楽しみにしてます。
では、アデュー

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33099ごめりんこ無記名て事で☆ 2007/4/30 23:45:42
記事番号33088へのコメント

ぬおおぉ〜?!
すんません!
『欠片』じゃなくて、『破片』でした。
HPに再びおじゃましたら、タイトルが違ったので、びつくりです。
何かの一部には違いない(自己弁護)だろうけど、失礼極まり無いですね。
すみませんでした。
コミケが終ったら、戻って来てください。
本家にメッセージを残せたい小心者より(*^o^*)/~

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33100Re:ごめりんこたま 2007/5/4 02:28:18
記事番号33099へのコメント

わーいもおきんさんふっかーつ!
サイトの方も復帰してましたね。
またどんどん新作をお願いしますっっ!

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