◆−召喚―前書き―−RIN (2005/12/30 20:16:44) No.32173
 ┣召喚―第2章・序文―−RIN (2005/12/30 20:18:13) No.32174
 ┣召喚―7―−RIN (2006/1/1 00:57:46) No.32177
 ┣召喚―8―−RIN (2006/1/4 17:27:41) No.32188
 ┣召喚―9―−RIN (2006/1/10 22:14:52) No.32201
 ┗召喚―10―−RIN (2006/2/14 17:22:39) No.32271


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32173召喚―前書き―RIN URL2005/12/30 20:16:44



 ―前書き―
 RIN:皆様、お久し振りです、こんばんは、RINです。
     今年も残すところ後僅かとなりましたので、
     『年末年始企画』として、『召喚』の第2章を、
     投稿させて頂こうと思っております。
  L様:…でもRIN、あんた確か『召喚』の第2章は、
     もっと早くUPするって言ってなかった?
 RIN:!エ…L様…そ…それはその…こ…今年は色々大変な事がありまして…
     …その…ネット落ちを結構…アウアウ…
  L様:…まっ…それについては…その都度『お知らせ』していたみたいだけど…
     …でもあんた『何か』言うことがあるんじゃないの?
     『読者』の皆様に(…そして『当然!』このあたしにもv)
 RIN:も…申し訳ありませんでした!
  L様:…まあ…RINもこう言ってるし、懲りないヤツではあるけど…
     …取り敢えず許してやって『駄文』だけど読んでやってねv
 RIN:…エ…L様…(感動ー)
  L様:RINには後であたしが『ようく』言い聞かせておくからv
 RIN:え゛!?(…い…いまなんて…)
  L様:そ・れ・に!RINが言うにはあたしも出るそうだし?

     …そー(RIN=ゆっくりとその場から立ち去ろうとする…)
     !ガッシッ!(それを後ろ手に捕まえるL様…)

  L様:あら?どこに行くの?RIN?
 RIN:ーあーあのー(そうだ!)お…お茶ッ葉が切れていた様な気がして…
  L様:あら?なにを言ってるの?ここにちゃんとあるじゃないv
 RIN:そっ!そうでしたっけ?あれー?おかしいな?
     き・きっと疲れてるんですね私…あっ!じゃあ!休んだ方がいいかな〜?
     と言うわけで、そろそろ終わらせようと思います。
     皆様、それでは拙き駄文ですが、どうぞ読んでやって下さい。
     それでは。

     ―一礼して、即座にリモコンを押す。
     …幕がウインウインと音を立てながらゆっくりと降りてくる…
 
     ………

 部下S:…あれ?L様?
     …いつの間にかL様はおられなくなっていた様です…
     …どうやらRINが喋っていた間に『先回り』をされた様ですね…
     あっ!ここにメモが落ちてますね…なになに… 
     …えーと…『皆様ここまでお読み下さり有り難うございました、
     それでは引き続き本文をお読み下さい ―RIN― 』
     …あっ!幕がだいぶ降りて来ましたね、それでは私も…

     ―一礼して部下S消える…

     ―どこからともなくL様登場…

  L様:ウフフ…でしゃばった部下Sは後で『おしおき』決定ねv
     …それではまたねv

     ―にこやかに手を振りながらL様消える…

     …そして…完全に…幕が降りる…

                        ―幕― 

                        ―それではまたの機会に―RIN―




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32174召喚―第2章・序文―RIN URL2005/12/30 20:18:13
記事番号32173へのコメント



 ―ゼフィール奇譚
        『召喚』
           第2章・序文―



 …『ゼフィール』は『永遠の聖地』…

 …『ゼフィール』は『神の眷属』…

 …『ゼフィール』は………


 召喚―6―


 ―…帰還の勅命が下り…

 …思い出した…

 ―…『第1の封印』は解かれた…

 …思い出して…しまった…

 ―…帰らなければならない…

 …目の前の…竜神の眷属と共に…

 ―…『ゼフィール』に…

 …本音を云うと…まだ…帰りたくはなかった…

 …でも…

 …責任は果たさなければならない…

 ―…『ゼフィール』の民として…

 …そして…

 ―…『巫女』として…

                                  ―続く―


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32177召喚―7―RIN URL2006/1/1 00:57:46
記事番号32173へのコメント



 「……久し振りね…にしても…なんであんたが、こんな使いっ走りみたいなことしてんのよ…『水竜神官・ラグ=セレイス』」
 …宿屋を出たあたしは後ろを振り向きながらそう言った…背後には、長めの黒髪の神官が立っていた…
 …先程…宿で会った時と姿が異なるが…あたしにはもう解っていた…
 …『そいつ』が『誰』なのか…
 …そう『そいつ』は…先程、宿の食堂で会った『使者』だった…
 …宿の食堂で会った時は…極普通のどこにでもいるような旅姿の青年だったが…
 …『それ』は人間の姿を装った、ただの偽装だった…
 …あたしは『そいつ』…『ラグ=セレイス』の事が解らなかった…
 …否…正確には…思い出すことが出来なかった…
 …『封印』されていたから…

 …でも…
 …その『封印』も解けた…
 …手紙の封を開けた時に…



 召喚―7―


 「思い出して頂けて嬉しいですよ、『イシュタル=リナ=インバース』様」
 …にこやかな笑みを浮かべセレイスは言った…
 「セレイス!『あたし』はまだその『名』を『継承』してはいないわっ!」
 …あたしは…セレイスをきつく窘める…
 …セレイスが口にしたその『名』は…『特別』なモノで…あまり『外』で軽はずみに口にして良い『名』ではなかったし…
 …何より…『現在(いま)』は…その『名』で呼ばれたくなかったから…
 …少しでも…『ただの…リナ=インバース』で…いたかったから…

 …それなのに…

 …セレイスはその『名』で呼んだ…
 …恐らく…総て解っていて…

 …だから…
 
 …あたしは…こいつが気に入らないのだ… 
 …こいつのこの根性が…

 …そして…思い出して気付いたが…そう言えば…初対面当時のゼロスの印象は…『こいつ』と少し似ている…まあ…実際他にも似ている部分はあるのだが…
 …ゼロスの事が…初対面から妙に気に入らなかったのも…
 …その所為だったのだと…

 …神族と魔族…なのに…

 …似ているなんて…なんて皮肉…

 …そう思うと…少しだけ可笑しくて…笑いそうになるのを…あたしは懸命に堪えた…

                                  ―続く―

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32188召喚―8―RIN URL2006/1/4 17:27:41
記事番号32173へのコメント


 …リナが…いない…
 …行っちまった…
 …急に…一人で…

 …帰っちまった…


 召喚―8―


 「…そうでしたね…リナ様…ですがリナ様…貴女が『継承者』であると言うことは、どうぞお忘れなく…」
 …念を押す様にセレイスが言う…
 …その言葉に…本当に嫌なヤツだと…内心で思いながら…
 「……解っているわ…」
 …そう憮然と返し…
 …そして言った…
 「…帰りましょう…『ゼフィール』へ…」
 …そう…
 …少しだけ…宿の方を見て…
 …小さく口の中で呟いた…
 「……ガウリイ……また……」
 ……できるなら…また…

 「…リナ様?」
 セレイスが歩きかけて…立ち止まったあたしに、不思議そうな声で問い掛けてくる…
 「…解ってる…」
 …小さく…そう言って…
 「…いま行くわ…」
 …そう言って…少し先に行っていたセレイスの所まで歩いていった…

                                  ―続く― 

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32201召喚―9―RIN URL2006/1/10 22:14:52
記事番号32173へのコメント



 …食堂にはもう客はいなかった…
 …否…一人だけいた…
 …二階の宿に泊まっている…金髪の旅の剣士…
 …昨日宿に来た時には、女魔道士と連れだってだったが、その女魔道士は、何か急用が出来たらしく、今朝の食事を終えると、幾分か余分の金額をおいて、慌ただしく旅立って行った…
 ―…連れが迷惑を掛けるかも知れないから…とそう言って…

 …恐らく…あの女魔道士は…ある程度は予想していたのだろう…
 …件の剣士とは、かなり親しい様だったから…


 召喚―9―


 …オレは…ボーっとしていた…たぶん…
 「………………」
 …どれくらい経ったのか…それはわからない…
 「……お客さん…もう食わないんですか?」
 …ただ…誰かに肩を揺すられて…そう問い掛けられた…
 「………………」
 …食う?…なんの事だ?…
 「さげてもいいですか?」
 …そう言って…その声の主は目の前の皿に手を伸ばす…
 「…………まってくれ……」
 …それは…リナが注文した…若鶏の香草焼き…
 「……そうですか……」
 …声の主は…なんだか少しこちらを見て…それからそう言って、皿から手を離し去って行った…
 「……リナ……」
 …サクリ…とフォークを突き刺す…
 「…オレが全部食っちまうぞ…」
 …フォークに突き刺した鶏肉を食べるでもなく暫く見て…
 「……」
 …おもむろにパクリと口にする…
 「……………………マズい……」
 …口にした『それ』は何故かマズかった…
 「…………」
 …………確か…さっき…食った時は…
 「…あんなに美味かったのに…」
 ……リナと取り合いしたくらい…
 「…………ああ……」
 …そうか…
 「……リナが……」
 
 「……リナがいなかったんだ……」

                                  ―続く―
  


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32271召喚―10―RIN URL2006/2/14 17:22:39
記事番号32173へのコメント



 …遙かな彼方…

 …悠久の…

 …それは…

 …忘れられた…

 …物語…


 召喚―10―


 『…もうすぐね…』
 …脳裏を過ぎった『その言葉』に…
 …無言で微かに頷いた…

 …帰ってくる……『あの子』が…

 …嬉しくないとは言わない…

 …久し振りの『妹』との再会…

 …だけど…この『帰郷』が…

 …『彼女』自身が望んだモノでは無いと…

 …『彼女』は知っていた…
 
 …恐らくは…その『望み』も…

 …そして…

 …『それ』が決して…

 …叶うモノでは無い…

 …と云う事も…

 …そして…だからこそ…

 …『彼女』は…

 …解っていて…
 …それでも…
 …恐らくは…
 …だからこそ…
 
 …抗うのだろう…

 …『私たち』は…

 …ただ…ただ…

 …愛する『モノ』の『幸福(しあわせ)』を『望んで』…

                                          ―召喚―
                                              ―第2章―
                                                   ―完―

 ―あとがき―
 皆様お久し振りです、RINです。
 随分お待たせしてしまい、申し訳なく思っております。
 色々あってなかなか書けませんでしたが、取り敢えず『召喚』の第2章はこれで終わりです。
 次は出来れば本日中にUPしたいと思っております。
 既に予想されている方もおられるでしょうが、『次』というのは、既に毎年の恒例企画となっております、『バレンタイン&ホワイトデー企画』の企画駄文『スレイヤーズのドキドキ!バレンタイン!』のその、『エピソードその2』のことです。
 …それではなんとか今日中にUP開始出来るよう、これから頑張って書きたいと思っております。

                                        ―それではまたの機会に―RIN―


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