◆−セイルーン姉妹珍道中 42−神高 紅 (2005/5/8 15:59:47) No.31429
 ┣ネコ耳ナーガ・・・・(笑)−パッチー (2005/5/8 19:37:03) No.31433
 ┃┗Re:ネコ耳ナーガ・・・・(笑)−神高 紅 (2005/5/10 23:35:39) No.31440
 ┣ひさしぶりっす。−夢月なつか (2005/5/11 18:45:59) No.31443
 ┃┗こちらこそ−神高 紅 (2005/5/12 23:40:42) No.31445
 ┗セイルーン姉妹珍道中 43−神高 紅 (2005/5/24 19:07:24) No.31464
  ┗Re:セイルーン姉妹珍道中 43−夢月なつか (2005/5/29 15:11:08) No.31472
   ┗ちっとばかし遅れましたが−神高 紅 (2005/6/2 00:20:48) No.31488


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31429セイルーン姉妹珍道中 42神高 紅 2005/5/8 15:59:47


紅:いやどうもこんにちは。神高紅です。誰も覚えてないと思いますが。
コ:いやまあ・・・ほぼ一月ぶりだしな。
ク:覚えてたら・・よっぽど記憶力がいいか・・暇な人ですよ・・
紅:別に否定しようとも思わん。しかしこれだけはわかってくれ。
コ:何をだ?
紅:僕の近況がまじでリアルにしゃれにならん状況だって事を。
ク:ああ・・それはほんとにそうだったみたいですね・・
紅:わかってもらえたところで第42話行ってみようか。

<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<

【ちょっと間が空いたのでよくわかる?あらすじ】
ナーガがネコ耳少女になってその原因の狂科学者を追い詰めたらなんか変な集団が現れて、『そこから先は我々が答えよう』とか言った。


第42話『ナーガのネコネコ事件簿!! 後編』


「な、なによあんたらは!」

思わずナーガは叫んだ、彼女らの背後に現れた集団に、目の部分だけを空けた怪しげなフードで全身を覆った禍禍しい者達に。

『ふふ、愚問だな。我らの姿をみてわからぬか?』

二十人ほどの口から全く同じ語が、少しの狂いも無く滑り出る。

「まさか・・・!?」

『そう・・・そのまさかよ!』

ナーガは思わずごくりとつばを飲む。

「わかったんですか姉さん!」

「・・・全然」

ずこぉお!!

全員(ナーガ除く)盛大にずっこける。
あっ!アイリスだけめっちゃ爆笑してるし。

「どうしたのよ皆急に寝転がって、お昼寝?」

頭を抱えながら、ゆっくりとアメリアが起き上がり。

「なんですか姉さん思わせぶりな台詞をはいて!!」

「いや、だってなんかここはその場の空気に身を任せた方がいいかなって」

「しなくていいわよそんなことは・・・」

剣を杖代わりにレミーもなんとか身を起こす。

『く・・・精神攻撃とはやってくれる・・・さすがに白蛇のナーガといったところか・・・』

変な集団も起き上がりながらてんで的外れな意見を述べる。

「私のことを知ってるって訳ね。あなたたち何者よ」

『忘れたか?貴様のわれらにおこなった数々の仕打ちも!よかろうならば教えてやる。我らこそは!!ランドパーク動物愛護推進委員会だ!!』

長いなんかひたすら長い・・・沈黙が場を支配した。







「はい?」

いまだ頭の回転は鈍いながらもなんとかその沈黙を破ったのはナーガだった。

『いや『はい?』じゃなくてだなあ・・・』

こんな時でもきっちり全員同時に喋っている。

「それ以外どう言えってのよ!なによ動物愛撫推進の会って!私そんなよくわからないところに喧嘩売った覚えはないわよ!」

『動物愛護推進委員会だ!それに貴様になくとも我らにはある!』

「ちょっとなにやらかしたんですか姉さん」

「知らないわよあんな危なそうな会。いくらなんでも私からは関わりたくはないわね」

恐るべし動物愛護推進委員会!あのナーガをもってして関わりたくないと言わしめるとは。
いやまあなんか色んな意味で嫌なすごさですけどね・・・
そんなこっちの会話は無視して彼らの口上はなお続く。

『白蛇のナーガよ!かつて貴様はかの人間大天災リナ=インバースとともに我らが組織を壊滅状態にした』

「なんかきっちり恨みかってるじゃないですか・・・てゆーかリナさんも一枚かんでるんですか・・・」

「そんなことあったかしら?」

「をい・・・」

『我らがちょっと動物たちをいじめる人間どもを皆殺しにしようとしただけで』

凄いことをさらりと言ってのける動(以下長いので略)

『ちょっと待てええええぇぇええ!!!!』

『む?なんだいきなり?』

「なんだじゃないですよなんだじゃ!そんなの壊滅させられてあたりまえじゃないですか!!逆恨みもいいとこです」

『ふっわかっておらんな小娘。犠牲というのは何事にも必要なものだ』

どうやらねじがニ、三十本飛んでいるお方たちのようです。
動物何とかってのはこんなのしかないのか?

『だがしかし我らもあの後考えた。血を流すばかりが動物愛護ではないと』

まずそこに気付けよ。

『ならばどうするか?簡単なことだ動物をいじめるものは自ら動物になればよい!いままで自分がどんなに愚かしいことをしていたか理解させればよい。そうすれば血も流れない愛くるしい動物も増える!まさしく一石二鳥だ!』

なんだよその理論展開・・・

「なるほど一理あるわね!」

『ないわよ(です)!!』

アメリアとレミーの突っ込みが見事に唱和する。

『よって、今回復讐ついでに貴様に実験台になってもらったというわけだ』

「ま、まさか・・・姉さんのこの姿は・・・」

「そのとおりよ」

そこで再びアイリスが声をあげる。
その手には何時の間にか何かの液体が入ったビンが握られていた。

「私が彼らに頼まれて造ったのよ。この秘薬『ネコメタモル』をね」

そういいながらナーガたちの横を通り過ぎ覆面集団の前に出てそれを投げ渡す。
彼らはそれをキャッチして、

『おおついに完成したのか!』

「ええ、試験もすんだわ。問題ないと思うわよ」

親指を立てて、後ろにいるナーガを指差す。

『ならば、もはやここに用はない。報酬の残りは例の場所に置いておく・・・』

「はいはーい。わかったわ」

薬を受け取るやいなや覆面集団は宙に浮きあがりかっ跳んでいく。
おそらくレイウイングあたりの応用呪文か何かだろう。

「あ!ちょっと待ちなさいよ!」

慌てて三人も追おうとするが・・・

「はいちょっと待ちなさいよ」

アイリスが三人の前に立ちはだかる。

「邪魔しないでください!」

「一応これも仕事内だしねぇ。報酬入んなくなっても困るし」

それに、と一言付け足して。

「そのまま後丸一日もたったら、ナーガとか言ったっけ?あんた完全にネコになるわよ」

煙草を吹かしながらさらりと言い放つ。

「そうなったら魔法も使えないし、思考も衰えてほんとにただのネコになる。我ながら恐ろしい薬を作ったもんだ」

天を仰ぎかんらかんらと笑い声を上げる。

「なぜ・・・それを私たちに教えるのよ?」

「さあねぇ?私は気まぐれでね。心配しなくても解毒剤はちゃんとあるわよ。まあもっともそれを教えたところで―――

しばらくの間。四人は動かず動けずにらみ合っていた。

「・・・・・・ここでやられるから関係ない、か?」

「ご名答・・・」

その答えを聞く前にレミーは地をけっていた。
常人では気付くことすら叶わぬ一閃がアイリスの斜め上から振り下ろされる。
途端にアイリスの影が盛り上がりレミーの剣を受け止める。

めぎいん・・・

響くのは金属がこすれあうような嫌な音。

「合成獣『レキオン』・・・私の専門はむしろこれでねぇ・・・」

レキオンと呼ばれたその合成獣は金属のような光沢をもった真っ黒いモノだった。
容姿こそは人を模していたがその顔には口も鼻も無く、あるのは赤い色をした一つの目のみだった。

「ちぃっ・・・!」

レミーは即座にバックステップで間合いを取り、さらに横薙ぎに一閃する。
レキオンはいともたやすく上下に両断される。

「お見事!なんだけどさ・・・」

切れた断面から黒い触手が伸びあっという間にくっついてしまう。

「何!?」

「レキオンは流体金属みたいなもんなのよ。そんでもって柔らかくも硬くもなれるし容姿も自由自在。案外に便利でしょ」

解説を入れながらも自身に隙はつくっていない。
こいつはどうもかなり場慣れしてるようだ。
この間もレミーはレキオンに切りかかっているのだがまったく効いている様子は無い。

『シャゲエエェエ!』

レミーの攻撃の一瞬の隙をつきレキオンも反撃に出る。
全身から黒い触手がうねりながらレミーに向かい伸びる。

「レミーさんふせて!」

そこに響くはアメリアの叫び声。
それを聞くやいなやレミーは後ろに倒れこむようにその場にしゃがみこむ。

「氷の槍!」

かきききぃん!

アメリアから放たれた青き槍はレキオンに突き刺さる。
そのまま触手ごとレキオンは氷のオブジェとなる。

「今です!」

「わかったわ!」

そこに間髪入れずにレミーの一撃。
これにはさしものレキオンも耐え切れず砕け散る。

「うげー。やっぱり対魔防御と物理防御を両立させんのは難しいわー」

「ほーっほっほっほっほ!やはり私たちの敵じゃないわね!」

「姉さんは何もしてないじゃないですか!」

「なにもしてないんじゃなくて出来ないだけよ!なんか呪文が弱くなってきてるみたいで」

なら偉そうに言うなや。

「症状が進行してきてるみたいだねぇ。早くしないとやばいんじゃないの?」

「言われなくてもわかってるわよ。あなたこそもう1対3じゃ勝ち目は無いわよ」

「実質1対2でしょ?あなた戦えないし」

痛いところを突かれ思わず言葉に詰まるナーガ。

「それにこれから1対1になるし、ね?っといきなり魔風!」

アイリスの不意打ちで放った魔風でレミーとアメリアはバランスを崩す。
そこに袖の下に隠してあったのだろうなにかを投げつける。

「なめるな!」

普通なら絶対回避不可能。だがなんとレミーはそこから上体を立て直し即座に剣でなにかを叩き落した。

ぱしゃあ!

その叩き落された何かから液体が四散する。
レミーはそれを全身に浴びる格好となる。

「なん・・・目潰しか?」

レミーの視界が一瞬揺らぐ。
手にもっていた剣も落としてしまう。

「!?レ、レミーさん・・・その頭・・・」

「え?頭?・・・・・・ふぎゃー!!なんじゃこりゃー!!」

なんとレミーの頭にナーガのものと同じくネコ耳が生えていたのだ。
もちろん肉球付きで背まで縮んでいる・・・

「まさかあの体勢から叩き落すとは思わなかったけど、私の方が一枚上手だったようだねぇ」

「く・・・貴様・・・・・・ってああ!?肉球では剣が上手く持てないー!!」

必死で剣を握ろうとするがネコの手では上手くもつことが出来ない。
しかも背も縮んでいて、剣に押しつぶされてたりする。
あっじたばたもがいてる姿がなんかぷりてぃ。

「これで1対1ですか・・・」

「そ・の・と・お・り。あっと・・・心配しなくてもそっちの剣士の娘にかけたのは試作品で即効性は有るけど一日で元に戻るから心配しなくてもいいわよ」

「なにもかも計算づくですか・・・しかし私は絶対に負けるわけにはいきません!」

まるで背景に雷鳴でも轟いているかのような雰囲気の中二人は対峙する。

どっがああん!!

その空気を全てぶち壊すかのように響く爆発音。
無論これはどちらかが放った呪文などではない。
思わず二人はそちらを仰ぎ見る。
もうもうとあがる白い煙。

「え・・・なんですか一体?」

「あっちは確か動物愛護推進委員会の組織の本部・・・・・・あ・・・」

「『あ』ってなんですか・・・『あ』っていうのは」

アイリスは答えず白衣の中をなにかを探すように探る。
そして一本のビンを取り出し。

「・・・さっきのやつらに薬と間違えて爆薬渡しちゃった。いやーアイリスちゃんうっかりうっかり」

舌を出して、てへっと自分の頭を軽く小突くアイリス。

『うっかりですむかいいいぃぃぃいい!!!』

そこにツッコミ代わりのアメリアのキック+ナーガ・レミーのダブルネコパンチが炸裂したのだった。
かくてこの世紀のくだらない戦いの幕は閉じたのだった。
一応念のため動物愛護推進委員会のアジトに行ってみるときれーに全部吹っ飛んでいた。
この後アイリスから報酬をがめてさらに彼女をふんじばって役所につきだしたのは言うまでもなかった。



ちなみに、



「んー・・・ネコがー肉球がー・・・アメリア、レミーもう勘弁してー・・・」

解毒剤を飲んでからもしばらく元に戻らなかったナーガが元に戻ってからも3日ほどうなされてたとかいないとか。


おしまい

<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<

あとがき

紅:はい毎度おなじみなワンパターンな落ちでした。
コ:自分で言い切るんじゃねえよ!
ク:これ以上突っ込めませんよねえ・・
紅:おしむらくはアイリスの戦闘を天才っぽくできなかったことだ。キャラがいかしきれんかった。
コ:まあお前天才じゃねえしな。だいたいそれ毎度のことだし。
紅:うっさい。あとそれに今回はおまけがあるんだぞ。↓にスクロールすべし。
コ:なんだそりゃ?
紅:伏線みたいなもんだ。いつ書くかは未定だけどな!
ク:うわあ・・だめだめです・・
紅:うるさーいまあとりあえず今日のところはこれで、さよーなりー。
コ:じゃあまたな。
ク:ばいばい・・








エピローグ

きぃ・・・

役所に設けられた地下牢。
日の光さえも届かぬ暗闇の中、ランプの光が頼りなげに光っていた。

かっかっかっかっか・・・

そこに響く足音。その足音の主は・・・およそこの地下牢にはふさわしくなかった。

かっかっかっか・・・ぴた!

そして足音はある牢の前で止まる。
その中には白衣を着た紅い髪の女がいた。女は煙草を吹かしながら鼻歌を謳っている。

「・・・出てください。アイリスさん。許可は取りました。帰りますよ」

×××は簡潔に要点だけを伝える。
女は鼻歌をやめ、いったん煙草を吸ってから立ち上がり、答える。

「ああそうしようか・・・もうしばらくここの生活を満喫するのもよかったけどねぇ」

紅い女は白衣のすそをはたいたあと、やれやれと伸びをする。

「いいから行きますよ。そうそう彼女らと会ってみてどうでしたか?」

「なかなかおもしろかったわね?結構よかったんじゃないのかしら?」

「それはそうでしょう。なにせ私の○○○なんですから彼女は。では、行きますか」

「そうね。×××殿」

頷き煙草をおもむろに左手の黒い手袋で握りつぶす。
そして×××についてアイリスは牢を出る。
倒れ伏している警備兵たちを背にして・・・

おわり

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31433ネコ耳ナーガ・・・・(笑)パッチー 2005/5/8 19:37:03
記事番号31429へのコメント

神高さん、お久しぶりです。パッチーです

セイルーン姉妹珍道中42話、読ませていただきました!
いやぁ・・・面白かったです。
ネコ耳が生えても、ナーガのぼけっぷりはかわらない・・・むしろ、冴え渡っていますね(笑)
しかし、動物愛護の会は狂った人が多いんだな・・・(違)

本当に面白いお話でした。また読ませてくださいね(笑)
それでは。次の話も楽しみにしています!

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31440Re:ネコ耳ナーガ・・・・(笑)神高 紅 2005/5/10 23:35:39
記事番号31433へのコメント

紅:どうもお久しぶりですパッチーさん。そんでもってレスどーもありがとーございました。
コ:紅も狂ったように喜んでるぜ。
ク:はい・・そのようですね・・
紅:ではでは感謝観劇のレス返し〜。
>セイルーン姉妹珍道中42話、読ませていただきました!
>いやぁ・・・面白かったです。
紅:あらためてありがとっす!励みになります。
コ:はっはっはっは。珍しい人もいたもんだな。
>ネコ耳が生えても、ナーガのぼけっぷりはかわらない・・・むしろ、冴え渡っていますね(笑)
>しかし、動物愛護の会は狂った人が多いんだな・・・(違)
紅:ネコ耳が生えよーが、背が縮もーが、目からビームが出るよーになろうがナーガは変りませんきっと!
コ:最後の1つはなんだよ・・・
>本当に面白いお話でした。また読ませてくださいね(笑)
>それでは。次の話も楽しみにしています!
紅:がんばりますとも。次回も見てください。
コ:でも期待はしすぎない方がいい。つーかしないほうがいいぜ?紅だし。
紅:うが・・・当たってるだけに言い返せねえ・・・
ク:まあそんなこんなですが・・今日のところはこの辺で・・さよなら・・
コ:じゃあまたな。
紅:さよーならー。

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31443ひさしぶりっす。夢月なつか URL2005/5/11 18:45:59
記事番号31429へのコメント


 お久しぶりです。そうですか、もう一ヶ月になりますか・・・
 お元気そうでなによりです(元気なのか?)
 なにはともあれ続きが見れてよかったです。
 ・・・・って、

>ク:覚えてたら・・よっぽど記憶力がいいか・・暇な人ですよ・・

 しっかり覚えてる私は暇人・・? 記憶力はぶっちゃけありません
 あったら、医学一般とか家政学概論とかまだまだ先のテスト心配する必要ないですよね。
 ・・・。暇なような暇でないような・・・実習が始まれば暇じゃなくなるか
 
 などといってみたところでどうしようもないのでいきます。


>思わずナーガは叫んだ、彼女らの背後に現れた集団に、目の部分だけを空けた怪しげなフードで全身を覆った禍禍しい者達に。
>
>『ふふ、愚問だな。我らの姿をみてわからぬか?』


 わかるもなにもフード被った=姿が見えない=正体がわかんない
 ナーガじゃなくてもわからんよ。などと思うのは私だけでしょうか?
 でも目だけを空けたフードって・・・

スティ:口と目の部分を空けたストッキング被った強盗?

ティック:あれ怖いんですよぉ・・・

 ・・・・だまっとれ


>「わかったんですか姉さん!」
>
>「・・・全然」


三人:さすがナーガ


>『く・・・精神攻撃とはやってくれる・・・さすがに白蛇のナーガといったところか・・・』
>
>変な集団も起き上がりながらてんで的外れな意見を述べる。
>

 的外れもなにも・・あきらかに精神攻撃違うし。あほやんこいつら

ティック:・・あれ、なんか・・なつ姉さんが・・黒い?(ボソ

スティ:黒いっていうかなんていうか・・・


>『忘れたか?貴様のわれらにおこなった数々の仕打ちも!よかろうならば教えてやる。我らこそは!!ランドパーク動物愛護推進委員会だ!!』
>
>長いなんかひたすら長い・・・沈黙が場を支配した。
>
>
>
>
>
>
>
>「はい?」


二人:はい?

 はい? っていうかさ。ラ○ドマーク・・・
 動物愛護推進委員会か・・・


>『だがしかし我らもあの後考えた。血を流すばかりが動物愛護ではないと』
>
>まずそこに気付けよ。
>
>『ならばどうするか?簡単なことだ動物をいじめるものは自ら動物になればよい!いままで自分がどんなに愚かしいことをしていたか理解させればよい。そうすれば血も流れない愛くるしい動物も増える!まさしく一石二鳥だ!』
>
>なんだよその理論展開・・・


 ・・いっそのこと人類皆殺しのほうがいi(強制終了)

スティ:・・・・・

ティック:ごめんなさい紅さん。なんかなつ姉さんの様子がおかしいです・・・


>「レキオンは流体金属みたいなもんなのよ。そんでもって柔らかくも硬くもなれるし容姿も自由自在。案外に便利でしょ」


 是非一匹!(目をきらきら

二人:うぉぉい!!


>「それはそうでしょう。なにせ私の○○○なんですから彼女は。では、行きますか」
>
>「そうね。×××殿」
>
>頷き煙草をおもむろに左手の黒い手袋で握りつぶす。
>そして×××についてアイリスは牢を出る。
>倒れ伏している警備兵たちを背にして・・・


 だめですよ。傷害罪で逮捕されちゃいますよ。
 ヘタしたら身体障害者更正施設行きになっちゃいますよ。

スティ:ありえないから

ティック:・・身体障害者施設は・・障害者の更正にとって必要とされる医療・訓練及び生活の困難な重度の障害者に生活の場を与える・・

 攻撃されたくらいで身体障害(略)行きにはならないと思いますので気にしないで下さい。
 あ、でも・・・頭部外傷とかあれなら切断とかあったら・・・(ぼそぼそ
 
ティック:その種類はコレのほかに身体障害者養護施設、身体障害者福祉ホーム、身体障害授産・・・

スティ:わかったからもういいから


>紅:伏線みたいなもんだ。いつ書くかは未定だけどな!


 なんだか、奥深そうな感じがしていいですねぇ〜
 謎の女性にアイリス・・・アイリス? ・・・目薬で(略)


>紅:うるさーいまあとりあえず今日のところはこれで、さよーなりー。
>コ:じゃあまたな。
>ク:ばいばい・・


 なんだか、ちょっと酷い突っ込みも入ってしまった気がしないでもないですけど
 全然悪気はないので・・面白いから突っ込みましたv
 では、次回もがんばってください。

スティ:ファイトです。

ティック:・・・施設の種類は七種・・・

スティ&なつか:・・・・・・・・・・・。

 



 途中の施設説明は教科書からの引用?です。
 ・・・あ、レポート書くの忘れてた。




 

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31445こちらこそ神高 紅 2005/5/12 23:40:42
記事番号31443へのコメント

紅:どもーなつかさん。お久しぶりの神高紅です。
コ:コウだ。久しぶりだ。
ク:こんばんは・・クロスです・・
紅:毎度毎度レスありがとーございます。
コ:もはやこの台詞何度聞いた事か。
紅:まったく。では早速レス返しー。
> しっかり覚えてる私は暇人・・? 記憶力はぶっちゃけありません
> あったら、医学一般とか家政学概論とかまだまだ先のテスト心配する必要ないですよね。
> ・・・。暇なような暇でないような・・・実習が始まれば暇じゃなくなるか
> 
> などといってみたところでどうしようもないのでいきます。
紅:ぐあーテストかー、嫌な響きだ・・・
コ:せいぜい単位を落とさねえようにしとけや。
>三人:さすがナーガ
紅:さすがというかなんというか・・・
ク:ある意味すごいって人ですよね・・
> 的外れもなにも・・あきらかに精神攻撃違うし。あほやんこいつら
>
>ティック:・・あれ、なんか・・なつ姉さんが・・黒い?(ボソ
>
>スティ:黒いっていうかなんていうか・・・
紅:え?関西弁?なつかさん関西圏ですかね。
コ:紅も一応関西圏だしな。ど田舎にもほどがあるが。
紅:友達が昔ここら辺の特産物は麻雀牌とヤクザだと言っとったよ(これはマジで
>二人:はい?
>
> はい? っていうかさ。ラ○ドマーク・・・
> 動物愛護推進委員会か・・・
紅:てゆーかぶっちゃけ完全に名称は勘です。よってなんかと被っている可能性も。
コ:せめて調べてから書けよ。この阿呆が。
> ・・いっそのこと人類皆殺しのほうがいi(強制終了)
>
>スティ:・・・・・
>
>ティック:ごめんなさい紅さん。なんかなつ姉さんの様子がおかしいです・・・
ク:大丈夫ですよ・・紅は年がら年中変ですから・・
紅:うおおおーいい!なにそのフォローは。
コ:事実を述べたまでだろ。
> 是非一匹!(目をきらきら
>
>二人:うぉぉい!!
ア:ごめんねぇ。あれ一匹しかなかったのよ。かわりにこの嫌な紫色をしたでっかい虫風合成獣を・・・
コ:やめい!!
> だめですよ。傷害罪で逮捕されちゃいますよ。
> ヘタしたら身体障害者更正施設行きになっちゃいますよ。
>
>スティ:ありえないから
>
>ティック:・・身体障害者施設は・・障害者の更正にとって必要とされる医療・訓練及び生活の困難な重度の障害者に生活の場を与える・・
>
> 攻撃されたくらいで身体障害(略)行きにはならないと思いますので気にしないで下さい。
> あ、でも・・・頭部外傷とかあれなら切断とかあったら・・・(ぼそぼそ
> 
>ティック:その種類はコレのほかに身体障害者養護施設、身体障害者福祉ホーム、身体障害授産・・・
>
>スティ:わかったからもういいから
ア:大丈夫よ気絶してるだけだから。それにやったのは×××殿だしさ。
コ:てゆーかそれ以前に・・・そんなもんこの世界にねえよ!!
ク:ティックさんは・・博識ですね・・
> なんだか、奥深そうな感じがしていいですねぇ〜
> 謎の女性にアイリス・・・アイリス? ・・・目薬で(略)
ア:目薬ってのはこれまた微妙なとこをついてくるわ。
紅:奥深くなるといいですねえ・・・
コ:希望的観測かよ!!
> なんだか、ちょっと酷い突っ込みも入ってしまった気がしないでもないですけど
> 全然悪気はないので・・面白いから突っ込みましたv
> では、次回もがんばってください。
>
>スティ:ファイトです。
>
>ティック:・・・施設の種類は七種・・・
>
>スティ&なつか:・・・・・・・・・・・。
紅:昔別の人に言った気がしないでもないですが、僕は突っ込んでもらうために書いてるんです。だから全然おっけぃ!
コ:どんな動機だよ・・・
ク:理解に苦しみます・・
紅:好きなだけ苦しんでください。では次回すぐさまとは行きませんがかなり自分にしては速い方で書きますので気長に待っててくだされば。んじゃまた。
コ:じゃあまたな。
ク:さよなら・・

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31464セイルーン姉妹珍道中 43神高 紅 2005/5/24 19:07:24
記事番号31429へのコメント

コ:どうもだ。紅が課題でいっぱいいっぱいなので代わりに進行役を務めるコウだ。
ク:こんばんは・・同じく進行役を務めます・・クロスです・・
コ:しかし、前書きが俺らだけってのは初めてじゃねえか?
ク:ええそうですね・・なんか変な感じですね・・
コ:まあ話はここに書き置いてあるから何の問題もねえしな。
ク:そうゆうことですね・・特に話すことも無いですしでは第43話始めましょうか・・?
コ:ああそうするか。

<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<

ごろごろごろごろ・・・

「死ぬー死んじゃうー!」

「お約束すぎますよこれはー!」

「ほーっほっほっほっほっほ!!」

「ひあぁぁああ!!!」

ごろごろごろごろ・・・
大岩に追いかけながら、いつもの三人+赤い髪の少女は叫んでいた。
これより話は少しさかのぼる。


第43話『カタストロフは突然に?』


事の始まりは・・・この町、レジャーダ・シティ魔道師協会に三人が顔見世代わりに立ち寄ったことからだった。
協会につくやいなや評議長室に案内され、中に入るとそこには赤い髪をした魔道師姿の少女がいた。
身長はアメリアより低いだろうか、可愛いが顔立ちも幼く美人というよりかは美少女といった感じ。だが色濃く現れている疲労の色が少し不健康なイメージをかもし出している。
なんだなんだと三人が思っているのも気にせず彼女は自己紹介を始めた。

「どうもこんにちは。レジャーダシティ魔道師協会へようこそ。私がここの協会の評議長代理をしていますリンダ=ランドランです」

・・・・・・はい?
三人の頭に当然のことながらはてなマークが浮かんだ。
そりゃそうである。目の前にいる少女はどう見ても十代かそこら、いくらなんでもそんな年で評議長代理になどなれようはずも無い。
おや?代理?なら評議長はどうしたんだ?
そのような様々な思いから浮かんだいぶかしげな表情を察知したか、少女・・・もといリンダ評議長代理は苦笑交じりに話し始める。

「ははは・・・皆さんの仰りたい事はわかりますよ。なんでこんな幼い娘が評議長代理を?でしょ」

「ええ・・・まあそうね・・・」

リンダはさらに苦笑を深めて、

「これでも私、今年で27歳なんですよ。周囲からは全然見えないってよく言われますが」

『ええぇ!!』

三人の驚愕の声。そりゃまあ普通の人の反応はそうだわな。
はっきり言って実は12歳とか言われても信じられるぞこれは・・・

「へぇ・・・まあそれなら別に・・・でもやっぱり信じられないわね・・・」

「私と初めてあった人は大抵そう言いますよ」

言って27という年には不相応な笑みを浮かべる。
それにしてもこりは・・・実は魔族とかいうオチじゃないよね?

「まあ私の事はこの辺で―――

そこで言葉を切りすぅっと目を細める。同時に顔つきが少女の顔から評議長代理の顔に変わる。
おおう!結構りりしいぞ!でもやっぱり27には全然見えないぞ!

「いきなりですが・・・あなたたちを呼んだ理由を話しましょう」

ここでリンダは声をひそめて、

「簡潔に言うならばある物の奪還の依頼・・・です」

「奪還ですか?しかしそれならばわざわざ・・・

「あなたたちに頼む必要は無い・・・ですか?」

「ええそのとおりです」

「確かにそのとおりです。しかし、こちらにもやむにやまれぬ事情というものがあるのです」

「その事情ってのはなんなわけ?」

それは・・・と少しためらった後。
リンダは答える。

「最初に言いましたよね、私は評議長代理だと、・・・実は評議長・・・私の父でもあったのですが・・・その評議長が先日亡くなったのです」

なるほど、だからとりあえず次の評議長が決まるまではその娘である彼女が代理というわけか。

「なにぶん急なことでしたから・・・おかげで協会は最近までだいぶごたごたしていたんですよ」

彼女に見える疲労の色はそのごたごたのせいなのだろう。

「すいません。なんか変なこと聞いちゃって」

「ああ気にしないで下さい。とにかく話はその後なんですよ」

「一体なにがあったんですか?」

「実は・・・そのごたごたに乗じて父の保管していたある資料が盗まれたんです」

「聞いてもいいかしら?それは何の資料なのかしら」

「もともとは四代前の評議長が、ああ・・・ちなみにここの魔道師協会は代々うちの家系がおこなってるんですけどね。とにかくそのご先祖がみつけたものらしいんですよ。それにはなんでも降魔戦争以前に作られた兵器の保管場所について記されているんだそうです」

「降魔戦争以前の・・・兵器!?」

「一度その資料を見たとき最後にこう書かれていました『これは・・・人が持つべき物ではない。人が持つには過ぎたるものだ。もしこれが悪の手に渡れば国が滅ぶ』と」

「なっ・・・!?」

これにはさすがにナーガもアメリアも言葉を失った。

「でも・・・その兵器とやらが本物の保証は無いんじゃない」

ナーガの疑問も当然である。
そんなスゴイ兵器がぽこぽこあっちこっちにあろうもんならそれこそ世界の破滅である。

「どのような兵器なのかはわかりませんが。昔、ご先祖様が試しにそれを使用したら・・・町中の人が苦しみうめき倒れたそうです。幸いその時はすぐさま使用を中止したので大事には至りませんでしたが・・・この町の記録にも残っていますよ。精神崩壊した人もいたそうです」

それに一言、祖父がどのようなものかと尋ねたところ、顔を真っ青にして誰も教えてくれなかったということらしいと、付け加える。
その台詞に・・・今度こそ、場に重苦しい沈黙がのしかかった。

「それで・・・誰が盗んだか・・・見当はついているのね?」

「ええ・・・おそらく、いえ確実に副評議長であるマイドン=デイブン。彼が犯人です」

「根拠は?」

「その資料の存在を知っているのは私を除けば彼だけです。それにあの資料にかかれている古代文字を読めるのも私と彼しかいません」

言って深いため息をひとつつく。

「おそらく彼はその兵器を復活させ、なにかしらに悪用するつもりです。一刻も早く彼を止めねばなりません。しかし・・・

「協会の魔道師では彼を止められないと?」

「ええ、それもあります。彼はこの協会でも随一に攻撃魔法に長けている魔道師ですから」

「それともう一つ・・・このことを出来るだけ秘密裏に解決したい、でしょう」

「・・・はい」

そう、わざわざリンダが旅の魔道師にんな危ない兵器の資料の奪還なんつー依頼を頼んだのはその資料の、ひいては兵器の存在を公にしたくなかったからだろう。
人間なんだかんだいって利己的ないきもんである。そんなものの存在が誰かの、例えば反乱狙いのロードの耳なんかに入ったりした日にゃあどーなるかは言うまでもない。
しかしそれにしても初対面の旅人にそれを頼むのだからよほど切迫しているのだろう。

「でもそんなに危険な資料なら処分しちゃえばよかったのに」

「そこはそれ、保身というやつですかね。人間常に切り札は持っておきたいものなんですよ」

リンダはどこか遠いところを見つめながら乾いた笑いを浮かべる。
まあ・・・気持ちはわからんでもないが。

「では、あらためてお願いします。この依頼を受けてはもらえませんでしょうか。もちろん謝礼は出来うる限りお渡しします」

「当然お受けいたします!そんな危険なものこの愛溢れる世界に野放しには出来ません」

「まあ、ここで断ってもし国一つが滅んだとか聞かされちゃ、あとあと寝覚めも悪いことだしね」

「ふっこの白蛇のナーガに全て任せることね!大船に乗ったつもりでいるといいわ!」

「ありがとう・・・ございます!」




それから、その兵器が隠されているという場所にやってきた三人とリンダ。
そこは古びた遺跡のような場所だった。地味な印象だったがなにか神聖な、そんな空気が漂っていた。
その遺跡の入り口にはいくつもの足跡があった。

「どうやらすでにここに入っていったみたいよ」

「急いで追いかけましょう!」

「・・・でも間に合うの?マイドンはだいぶ先に行っているかもしれないんでしょ?」

「それは大丈夫なはずです。彼も古代文字が読めるといっても解読には時間が掛かるでしょうし、何よりご先祖様がここに兵器を戻した時様々な罠や結界を張っていますから。それについてはあの資料にも書かれていません」

「わたしたちは大丈夫なんでしょうねその罠は・・・」

「大丈夫です。ちゃあんと私が父からその場所からなにから全部教えてもらって暗記してますから」

誇らしげに瞳を閉じてえっへんと平たい胸をはる姿はやっぱり27には見えない。
・・・あーかわいいなあもう・・・

で、結局どうなったかと言うと・・・
注意されたにもかかわらずナーガが見事にけつまずいて罠を作動させました。
冒頭に戻る。


「ぜはぁ・・・ぜはぁ・・・なん、とか・・・着きましたね・・・」

息も絶え絶えなアメリア。

「まったく・・・なんで・・・ある罠ある罠全部・・・作動させんのよ・・・あんたは・・・」

こちらも息絶え絶えなレミー。あんたとはもちろん、

「ふっ世の中って不思議なものね・・・」

ナーガである。なぜか一番罠の被害をこうむっていたはずが一番ぴんぴんしてたりする。

「あなたの責任を世の不条理に置き換えないでください!!!」

こちらはぼろべろになったリンダ。ちなみに途中足をくじいてレミーに背負われてたりする。

「まあいいじゃない。ここまでこれたんだから」

と言って目で彼女らの前にあるものものしい扉を指す。
まあ、ダンジョンにありがちな開けたら『ふはははは!よくここまでたどり着けたな勇者よ』とか言うボスがいそうな扉である。
なぜ財宝だかなんだかはこんな部屋においてあるんだろうか。
まあ『宝の部屋』とか書かれたベニヤ板一枚の扉っつうのもそれはそれで悲しいものがあるが。

「それにここまで罠が一つも作動していなかったと言うことはすなわち!マイドンはまだここに到達していないことの証!きっとどっかで追い抜いたのよ」

びっしい!と誰に向かって言っているのか明後日の方を指差すナーガ。

「で、そのためにわざと罠に掛かったって言うんでしたらエルメキアまで行って死の砂漠に置いてけぼりにしますよ」

リンダの視線はかなり冷ややかなものだった。
うあー・・・そうとう怒ってるなこりゃ。

「うぐ・・・」

図星を突かれたかナーガが口をパクパクさせてうめく。

「と、とにかくとっとと入ってみるわよ!」

露骨な話題変換を試みるナーガ。でも皆の視線は冷たいままだぞ。どーするナーガ!

ぎぎぃい・・・
巨大な扉が軋む重い音。しかし扉は思ったよりすんなり開いていく。
唐突に中から注いだ光に四人は一瞬目をくらませる。
そこにはいた・・・いや待っていた・・・と、言うべきか。
咆哮をあげるレッサーデーモンを両脇に従えて。
黒きローブをその身に纏い、モノクルを着けその奥に覗くは切れ長の鋭い眼。背も高く美形な方だろう、が間違っても近寄りたくないような瘴気にすらにた殺気を纏っていた。
四人を・・・いや、リンダを視線の端に捉え、口の両端をわずかに笑みの形に歪める。

「これはこれは、リンダ評議長代理殿。お待ちしておりました。しかし遅刻とは感心しませんな。もっと速めに来るのがマナーでしょう」

形だけの笑みを浮かべたまま、マイドンはまるでデートの誘いに遅れた相手をたしなめるように言い放つ。

「なん・・・で?一体・・・途中の罠は?」

リンダの表情に浮かぶのは焦りと驚愕の色。

「罠?ああ」

マイドンはごそごそと資料を取り出すと、

「僕は関係者用入り口から入りましたから」

とか何とか言って資料の隅っこの方を指差す。
そこには普通の言葉で関係者用入り口とでかでかと書かれていた。
たぶんリンダの四代前の人が作って書き足したんだろう。

「忘れてたー!!!!」

『ちょっと待てい!!!』

思わず突っ込みを入れる三人。

「ちょっとどーゆーことよ!なんなのよ関係者用入り口って!!」

「ちょっ・・・待っ・・・首が・・・絞まって・・・」

つーか律儀になに作ってんだよ・・・シリアスな空気ぶち壊しだし。

「ちょっとやりすぎですよ姉さん!リンダちゃ・・・さん顔が紫色になってますよ!」

我に返ったナーガはそこでようやく手を放し、ごとん!と言う音を出してリンダが頭を地面に打ち付ける。

「ふえー・・・」

「もういいかね?」

そこに申し訳なさそうにマイドンが話し掛けてくる。
結構律儀なヤツだ。

「ああいいわよ」

「では・・・」

コホンと一つ咳払いをしてから、

「私なりの歓迎です。受け取ってください」

ぱちんと彼が指を鳴らすと両脇にいたレッサーデーモンが同時に咆哮をあげその目の前に数十本の炎の矢が生まれ出でる。

『崩霊裂!』

だがそれを放つ暇すら与えずアメリア・ナーガの放った蒼き一撃によってレッサーデーモンは身もふたも無く滅び去る。

「ほう・・・やるものだ」

しかしマイドンの口調にはいまだ余裕すら含んでいる。

「もうあきらめてください。いくらあなたが強くともこの人数相手では敵いはしませんよ」

「敵うさ!それに意味は無いのだよ。ただの雑魚では!これの実験台としてはな!」

「まさか!」

「そう!そのまさかだ!すでにこの兵器、『魔竜の哄笑』はいつでも発動できる!」

マイドンは一歩横に体をずらす。
彼の向こうに、銀色をした箱状の物体が悠然とたたずんでいた。
それには空洞のある円錐状の筒がいくつも突き刺さっていた。
四人は本能的に、それがとてつもなく危険なものだと察知していた。

「止めて下さい!!」

「もう遅い!さあどのような兵器なのか、僕に見せてみろ!」

マイドンは聞いたことも無い呪を唱え始める。
そして、一瞬世界全てが揺れたような気さえした。
円錐状の筒からある・・・『音』が紡がれる。

音波兵器!

とっさに四人は耳をふさぐがそれは何の意味もなさなかった。
その音は魔力を含み、脳を直接揺さぶる。






『・・・隣の家に囲いがで・・・・・・・・・・・・・






・・・・・・これ以上は・・・・・・・・・・・勘弁してください。

ようするにこれは、兵器などではなく竜族の笑い話集を記録したものだった。
まあある意味世界を滅ぼしかねん兵器といえばそうなのだが・・・
これを魔力が切れるまで延々三時間聞かされ続けた全員が泡吹いてぶっ倒れていた。
無論マイドンもである。一番近距離だったせいで多分廃人になったんじゃなかろうか。
その後ナーガ以外病院直行。三日三晩生死の境をさまよったらしい。
協会の魔道師がリンダに何を尋ねても青くなってぶるぶる震えるだけだったとか何とか。

かくしてこのくだらなくもおぞましい事件は、アメリア・レミー・リンダの胸の内に永遠にしまいこまれることとなったのだった。


ちなみにナーガは全然平気で大爆笑してました。ナーガ恐るべし(ある意味)


おしまい

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あとがき?

コ:(ぴくぴく・・・)(倒れ伏してる)
ク:(あううう・・・・・)(同じく)
コ:あのやろう・・・だから課題とか何とかかこつけてとんずらしやがったのか・・・
ク:死んじゃいますよ・・まじで・・
コ:絶対今度会ったらぶん殴ってやる・・・
ク:神滅斬で・・切り裂いてやります・・
コ:じゃあな・・また次回で・・・紅のやろうぜってえ殺す・・・
ク:さよなら・・ふふふふふ・・

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31472Re:セイルーン姉妹珍道中 43夢月なつか URL2005/5/29 15:11:08
記事番号31464へのコメント


 ワードってやってみるとけっこうたのしい。
 老化と遺伝のことをまとめてみました。ほんと課題っていやですよね。
 めんどいし・・などと愚痴行ったとこでどうしようもありませんね。

 あ、ついでに私は関東人です。関西じゃなかったりします。



>「これでも私、今年で27歳なんですよ。周囲からは全然見えないってよく言われますが」
>
>『ええぇ!!』
>
>三人の驚愕の声。そりゃまあ普通の人の反応はそうだわな。
>はっきり言って実は12歳とか言われても信じられるぞこれは・・・


 電車、遊園地入場チケット代とか浮かせそうでいいですよね。
 子供料金って安いですから。


>「降魔戦争以前の・・・兵器!?」
>
>「一度その資料を見たとき最後にこう書かれていました『これは・・・人が持つべき物ではない。人が持つには過ぎたるものだ。もしこれが悪の手に渡れば国が滅ぶ』と」


 一体どんな兵器?


>「どのような兵器なのかはわかりませんが。昔、ご先祖様が試しにそれを使用したら・・・町中の人が苦しみうめき倒れたそうです。幸いその時はすぐさま使用を中止したので大事には至りませんでしたが・・・この町の記録にも残っていますよ。精神崩壊した人もいたそうです」

 
 一体どんな兵器??(二回目


>「ふっこの白蛇のナーガに全て任せることね!大船に乗ったつもりでいるといいわ!」


 ・・・・彼女の場合『泥舟』ですよね
 乗ったらすぐに沈むカチカチのたぬきさんで出てきた・・あれ、カチカチ山でしたっけ?


>「まったく・・・なんで・・・ある罠ある罠全部・・・作動させんのよ・・・あんたは・・・」
>
>こちらも息絶え絶えなレミー。あんたとはもちろん、
>
>「ふっ世の中って不思議なものね・・・」
>
>ナーガである。なぜか一番罠の被害をこうむっていたはずが一番ぴんぴんしてたりする。
>


 さすがといっていいのか悪いのか・・やっぱりナーガですね。(なんじゃそりゃ


>『・・・隣の家に囲いがで・・・・・・・・・・・・・


 ・・・これだけでそういうものかすぐにわかりました。
 たしか、リナ達もこれ聞いて凍り付いてましたよね。原作で。


>ちなみにナーガは全然平気で大爆笑してました。ナーガ恐るべし(ある意味)


 あぁうん。もう彼女は人間の域越えているのではないかと思いました。
 



 それでは。あのお二人(コウ君とクロスちゃん)に気をつけてください。
 ついでにうちの双子ちゃんは蟻を殲滅していますのでこちらにはいません。
 この季節って虫がいやですよね。


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31488ちっとばかし遅れましたが神高 紅 2005/6/2 00:20:48
記事番号31472へのコメント

紅:どーもレスありがとーです。神高ですよ。毎度毎度ありがたいの一言ですではレス返しをば。
> ワードってやってみるとけっこうたのしい。
> 老化と遺伝のことをまとめてみました。ほんと課題っていやですよね。
> めんどいし・・などと愚痴行ったとこでどうしようもありませんね。
>
> あ、ついでに私は関東人です。関西じゃなかったりします。
紅:それは僕もちょっと思うかも。あとちなみに僕は本州最南端の県に住んどります。
> 電車、遊園地入場チケット代とか浮かせそうでいいですよね。
> 子供料金って安いですから。
紅:うむ。だいたい半額近く安くなる。
リンダ:スレの世界ではありませんよそんなもの。
> ・・・・彼女の場合『泥舟』ですよね
> 乗ったらすぐに沈むカチカチのたぬきさんで出てきた・・あれ、カチカチ山でしたっけ?
紅:泥舟どころか、紙で出来てるかも。後童話は多分カチカチ山の方だと。
> ・・・これだけでそういうものかすぐにわかりました。
> たしか、リナ達もこれ聞いて凍り付いてましたよね。原作で。
紅:絶対零度すら下回るとも。
リンダ:・・・・・・・・・(思い出し気絶)
> あぁうん。もう彼女は人間の域越えているのではないかと思いました。
紅:嫌な意味ですが。ええかなり。
> それでは。あのお二人(コウ君とクロスちゃん)に気をつけてください。
> ついでにうちの双子ちゃんは蟻を殲滅していますのでこちらにはいません。
> この季節って虫がいやですよね。
コ:見ーつけた・・・(ものすごく禍々しい笑みを浮かべつつ紅の肩に手を置く)
紅:・・・!?
ク:あれぇ・・なんで逃げようとしてるんです・・?(こちらもかなり怖い笑み)
紅:ごめ・・・ちょ・・・

画面暗転

コ:では!お部屋にはびこる害虫も叩き潰したことだし。
ク:文字通りこなごなに叩き潰されました・・
コ:じゃあな。また見てくれたら紅も草葉の陰で喜ぶよきっと。
ク:そうですね・・スティちゃんもティック君も害虫退治がんばってください・・さよならです・・

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