◆−セイルーン姉妹珍道中 40−神高 紅 (2005/3/15 16:51:56) No.31269
 ┣次は・・・−夢月なつか (2005/3/17 10:51:48) No.31273
 ┃┗Re:次は・・・−神高 紅 (2005/3/19 15:17:10) No.31278
 ┗セイルーン姉妹珍道中 41−神高 紅 (2005/3/31 17:21:21) No.31331
  ┗おくれましたぁ−夢月なつか (2005/4/6 17:09:47) No.31356
   ┗こちらも遅れました・・・−神高 紅 (2005/4/10 17:43:45) No.31360


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31269セイルーン姉妹珍道中 40神高 紅 2005/3/15 16:51:56


紅:どーも皆様こんばんちは。いいかげん三月なのに寒くていらいらが募りっぱなしの神高紅です。
ク:こんにちは・・クロスです・・
コ:よう。コウだ。
紅:にしてもとうとう40話目ですよお二方。
コ:・・・って、また露骨な話題変換すんじゃねーよ。
紅:じゃあやめます。
ク:やめるんだ・・
紅:では他に書くことも無いので第40話始めましょうか。
コ:つーかこれほんとに前書きなのか?
ク:ぐだぐだですね・・

<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<
【あらすじ】
フォースで感じるんだ!(無理


「・・・妙だぴょん・・・」

屋敷から出るなりブラックバニーはそう呟いた。

「いくらなんでも手ごたえなさすぎ・・・一人の護衛もいないなんてぴょん」

呟きながらも後ろからの追っ手に捕まるわけにはいかないので走る速度は緩めていないが、

「まあそんなことどうでもいい――

ザン!!!

その台詞を言い終える暇すら与えず彼女の首と胴体とは永遠のお別れをした――

「ぴゃー!危なかったぴょん」

かに見えた。

どささっ!
真っ二つになって地に落ちたのはポーズを決めた等身大のブラックバニー人形。
どこに隠しもってたんだろうか・・・

「・・・変わり身?」

やや抑揚の無い声をあげながら、人形を切り裂いた剣士レミーはゆっくりと立ち上がる。
そして自分の剣と人形そしてブラックバニーを順にしげしげと眺める。

「あれを・・・かわしたか・・なるほどなかなかやるわね」

「へへーん!それほどでもあるぴょん!・・・にしても問答無用で首を落とそうとするとはなんちゅう危険なやつぴょん」

「最高の誉め言葉ね」

やや抗議じみたブラバ(めんどいので略した)の台詞にむしろ嬉々として答えるレミー。

「あんたみたいなヤツがいるならそりゃ他に護衛を置かないのも頷けるぴょん」

とゆーか必要ないし。

「そうゆうこと・・・ね!!」

言うが早いかレミーは人形の首をブラバのほうへ蹴り飛ばす。
これにより一瞬ブラバの視界がふさがれる。

「ちぃっ!」

それを慌てて手で払うがレミーの剣は目の前に迫っている。
もらった!
レミーがそう思った瞬間、ブラバはわずかに口の端をあげる。

ぴこん!

「んな!?」

思わずレミーの口からかなり間抜けな声が出た。
それもそのはずレミーの剣を受け止めたのはあろうことか特大の――

「ぴこぴこはんまぁ!?」

だったからだ。

「はいそのとおりだぴょん♪」

レミーは自分が脱力していくのを感じた。

「あんたふざけてんの?」

「ふざけてなんかないぴょん!おおまじめだぴょん!」

それもそれでどーかと思うけど。

「なんでそんなもんで私の剣が受け止められてんのよ!!」

「ふっ!このぴこぴこはんまぁは私の魔道技術の粋を集めて作った特注品ぴょん」

そんなもんに魔道技術の粋を詰め込まんでも・・・

「くらうぴょん!」

今度はブラバがレミーに襲い掛かる。がレミーもこれをかわす。

ぴこーん!
やたらコミカルな音とともにかわした先にあった木が一撃で粉砕される。

「いやちょっと・・・え?」

「見た目と音はコミカルでもレッサーデーモンでも殴り倒せる威力があるんだぴょん」

どんなぴこはんだよ!

「どうやらまじみたいね・・・」

砕かれた木とぴこはんを交互に眺めながらレミーは冷や汗を一筋ながす。

「じゃあ行くぴょん・・・」

その言葉とともに剣とぴこはんという異色の戦いが始まった。




「いたぞ!あそこだ!」

それからしばらくしてナーガ・アメリア・ブランボーの三人が駆けつけた。
ちなみにナーガとアメリアはこの光景に一瞬固まったが・・・

「おや、ついつい遊びすぎたみたいだぴょん」

「どーする?もう諦めたほうがいいんじゃない?」

すさまじい攻防を繰り広げながらもどこか余裕のある二人。

「冗談!じゃあねぴょん」

いきなりブラバを中心に白い煙が広がる。

「く!何度も同じ手を・・・」

「何度も引っかかるほうが悪いんだぴょ――

がん!

何かの鈍い音と急に途切れる声。

「・・・・・・・・・・・・」

そして沈黙。
煙が晴れたあとそこにあったのはでっけえたんこぶを造って目を回しているブラバの姿と純金の竜の像。

「どーやら躓いて頭をぶつけたようね・・・」

「みたいですね・・・」

全員の間をやたらと冷たい風が流れた。




「まあとにかく捕まったんならいいじゃないですか」

「しかしだなあ」

「過程はどーでもいいのよ結果さえ良ければ」

その後四人はロープでぐるぐる巻きにしたブラバをつれてメイソンの屋敷まで戻ってきていた。

「なんか釈然とせんものがあるんだが」

「いつまでもうじうじいってないで、メイソンさんに早くその像を返すべきなんじゃない?」

「まあそうだが・・・」

「メイソンさーん!」

「なんだどうした!?まさかこれは!」

「ほーっほっほっほっほっほ!このとおりちゃんととり返したわ!」

あんたはなにもやってないだろうが・・・

「そしてブラックバニーも捕まえました!」

「なんと!一体どうやって」

「いやそれは・・・そのー・・・」

思わず口篭もるブランボー。
するとレミーが一歩前に出て、

「ところでメイソンさん今回の報酬の件ですが・・・」

いきなりそう切り出した。

「報酬は――

そこで言葉を切り、メイソンの横を通り過ぎしばらく歩いた後壁際に飾ってあった銅製の竜の像を手にとりこちらを振り向き、

「この本物の純金製の竜の像でいい・・・ぴょん♪」

『ぴょん!?』

全員の驚きの声が見事に唱和した瞬間、レミーは顔に右手を持ってきてべりべりと音を立てながらマスクをはずす。
その下にあった顔は紛れも無くブラックバニーである。
つまりぐるぐる巻きのブラバは・・・

「あー!!!これレミーさんですよ!」

「あの煙の時にすり替わったのね」

「そーゆーことぴょん」

いつの間にやらレミーの格好から元の格好に戻っているブラバ。

「それに本物の竜の像とはどーゆーことだ!」

「それはぴょん。この像を布でこするとアーラ不思議」

ブラバが竜の像を布でこすると茶色い竜の像がたちまち金色に輝きだした。

「んでもってその像はただの金メッキだぴょん」

メイソンの持っている像をびしっと指差す。

「なにい!!?」

「なぜ!きさまなぜわかった!」

「これでも天下無敵の大怪盗だぴょん。そんなもの持った瞬間気付いたぴょん」

「ちょっと待ってくださいよメイソンさん!これはどーゆーことですか!」

「いや、これはその・・・」

「ま、多分その像に保険金でも掛けてたんだぴょん。そんで私が盗んだ後その像を売ればなんとラッキー大もうけ。私に盗みを依頼したのも多分あんたでしょぴょん?」

「あ、いや・・・それはその・・・」

図星を付かれたか完全にうろたえまくるメイソン。

「メイソンさん悪いですが逮捕させていただきますぞ」

メイソンは完全に沈黙する。

「んじゃ私はこれで、また会いましょうぴょん」

「おっとこのまま逃がすと思ってるのかしら?」

「そうしてくれるとうれしいぴょん」

「残念ですけど逃がしませんよ」

『氷の矢!』

かきこきいん!
二人から放たれた氷の矢はブラバを凍りつかせた。がしかし、

『残念だったぴょんね。また機会があればその時会うぴょん』

「これは・・・人形にレグレス盤!?」

「やってくれるわね」

何時の間にかブラバは人形と入れ替わっていたのだった。
もしかして彼女いくつも人形持ちあるいてるんだろうか?


結局この後ブラバを取り逃がしたため報酬は出ず、メイスンが捕まったためボーナスもパーというわけで報酬はゼロ。
それからしばらく腹いせにこの町の近くの盗賊団が潰されまくったのだった。

おしまい

<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<

あとがき

紅:えー今気付いたことが1つあります。
コ:なんだあとがきそうそう。
紅:この話の題名『天下御免の大怪盗マジカルバニー参上!?』だったんだよね。
コ:えーと・・・・・・キャラの名前まちがっとる!!!?
紅:ごめん。まじまちがいしました。皆様の心の中でタイトル名ブラックバニーにしといてください。
コ:久々に逝っとくか?
紅:いやちょっと待ってください!まだ言わないといけないことがあるんで!
コ:じゃあちょっとだけ待ってやる。早くやれ。
紅:ふう・・・では今回記念すべき40話目ということでまたリクエストをとりたいと思います。
ク:またですか・・芸の無い・・
紅:話の腰を折らない。でなにかリクエストして下さればそれを血反吐吐いてでも書きます。多分!
コ:言い切れよ!そこは!
紅:番外編も可。つーかなんでもいいですんで、しゃーねーなーって思った方リクどうぞ。
ク:ようするに・・ネタがないってことでしょ・・?
紅:否定はしない!なかったらなかったらで別にいいです!
コ:もう言う事はないな?
紅:はい。・・・ってその剣は何?
コ:ちょっと待つっていったろ?ちょっと待ったからな。
紅:できれば延長をおねが・・・
ざしゅん!
ク:はいでは・・変な肉槐ができたところで・・
コ:じゃあまたな。ったく・・・
ク:ばいばい・・

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31273次は・・・夢月なつか URL2005/3/17 10:51:48
記事番号31269へのコメント


 マジカルバ二ーテーマソングは「魔法使い○リー」(伏字の意味なし
 ブラックバ二ーのテーマソング「秘密の○ッコちゃん」(かわんねぇ
 
 などと冗談はおいとき・・・
 

>今度はブラバがレミーに襲い掛かる。がレミーもこれをかわす。
>
>ぴこーん!
>やたらコミカルな音とともにかわした先にあった木が一撃で粉砕される。


 そうです! ピコハンの威力は最低これくらいないと!

スティ:・・最低でこれくらいなんだ。(最高でどれくらいがいいのか・・

 
>そして沈黙。
>煙が晴れたあとそこにあったのはでっけえたんこぶを造って目を回しているブラバの姿と純金の竜の像。


 あぁぁ!! ピコハンがぁぁ!

ティック:心配するとこ、そこなんですね・・・

 ピコハンに罪はないんですぅ〜〜!

スティ:・・わけがわからないですよ・・・


>『残念だったぴょんね。また機会があればその時会うぴょん』


 ピコハンは無敵なのだぁー!

スティ:・・この場合、ブラバさんが無敵なんじゃぁ?

ティック:えっとですね・・・ブラバ=ピコハン っていうふうに考えてるみたいです。

スティ:・・・ある一種の病気・・?

ティック:ピコハン依存症?

 (沈黙)

二人:うわぁ・・・

 なんだその嫌そうな声は・・・ピコハン好きでなにが悪い・・ぴょん!!

二人:(またか!)


>何時の間にかブラバは人形と入れ替わっていたのだった。
>もしかして彼女いくつも人形持ちあるいてるんだろうか?

 
 あ、替え玉も欲しいぴょん・・v

スティ:・・あってどうするんですか?(語尾無視

 1人ノリ突っ込みするみゃ

ティック:・・・可哀想ななつ姉さん・・(語尾無視

 
>ク:またですか・・芸の無い・・
>紅:話の腰を折らない。でなにかリクエストして下さればそれを血反吐吐いてでも書きます。多分!
>コ:言い切れよ!そこは!
>紅:番外編も可。つーかなんでもいいですんで、しゃーねーなーって思った方リクどうぞ。
>ク:ようするに・・ネタがないってことでしょ・・?


 あぁうん。ネタないのは困りますみゃ
 
スティ:・・・あれ、もしかしてリクエス・・・

 今度は肉球で!!

ティック:・・・漠然としすぎなんじゃないでしょうか・・?
     
 にくきゅう好きで何が悪いみゃ

スティ:・・・・実はレミーが肉球マニアなことが発覚するとか?

ティック:・・・姉さんまで・・(あぁもう

 ・・・すぐに終わりそうみゃ

二人:かなり失礼じゃないですか、紅さんに対して・・・

 ・・・・・・・・・・・じゅわっち! さらばみゃ!

スティ:逃げやがった!

ティック:・・・・にゃぁ〜〜

スティ:!?


 追伸

 その調子でめざせ50話(プレッシャーかけるな


 
 
 

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31278Re:次は・・・神高 紅 2005/3/19 15:17:10
記事番号31273へのコメント

紅:どーもー毎度毎度あざーす!紅です。
コ:いい加減レス返しおそいっつーの。
ク:せめて次の日くらいには・・何とかしましょうよ・・
紅:何とかできるんなら何とかするさ。
コ:・・てゆーか出来るじゃねえか時間は無意味に余ってんだろーが!
紅:さてなんのことやら。ではレス返し行きます。
ク:すいませんなつかさん・・こんなのでもレスは喜んでますから・・
> そうです! ピコハンの威力は最低これくらいないと!
>
>スティ:・・最低でこれくらいなんだ。(最高でどれくらいがいいのか・・
紅:理解して貰えて嬉しいです。
ク:うーんと・・最高で魔王をどつけるくらい・・
コ:それってL様のやつじゃ・・・
> ピコハンは無敵なのだぁー!
>
>スティ:・・この場合、ブラバさんが無敵なんじゃぁ?
>
>ティック:えっとですね・・・ブラバ=ピコハン っていうふうに考えてるみたいです。
>
>スティ:・・・ある一種の病気・・?
>
>ティック:ピコハン依存症?
>
> (沈黙)
>
>二人:うわぁ・・・
>
> なんだその嫌そうな声は・・・ピコハン好きでなにが悪い・・ぴょん!!
>
>二人:(またか!)
紅:その式はあながち間違っても無い!あとまた変な語尾ですよ!
コ:間違ってないのかよ!あと語尾はそっとしといてやれ!
ク:ピコハン好きって病気だったのか・・
> あ、替え玉も欲しいぴょん・・v
>
>スティ:・・あってどうするんですか?(語尾無視
>
> 1人ノリ突っ込みするみゃ
>
>ティック:・・・可哀想ななつ姉さん・・(語尾無視
紅:放置プレイですか!?
コ:プレイって言うななんかいかがわしい。
> あぁうん。ネタないのは困りますみゃ
> 
>スティ:・・・あれ、もしかしてリクエス・・・
>
> 今度は肉球で!!
>
>ティック:・・・漠然としすぎなんじゃないでしょうか・・?
>     
> にくきゅう好きで何が悪いみゃ
>
>スティ:・・・・実はレミーが肉球マニアなことが発覚するとか?
>
>ティック:・・・姉さんまで・・(あぁもう
>
> ・・・すぐに終わりそうみゃ
紅:はい次回テーマはにくきゅうに決定!次回をお楽しみに。
コ&ク:決まっちゃったー!?
> ・・・・・・・・・・・じゅわっち! さらばみゃ!
>
>スティ:逃げやがった!
>
>ティック:・・・・にゃぁ〜〜
>
>スティ:!?
>
>
> 追伸
>
> その調子でめざせ50話(プレッシャーかけるな
紅:何とか努力します・・・
コ:実は最終回の話だけはうっすらと出来てるんだよな?
紅:そのとうりです。いつになるかはわかりませんが。
ク:まあ死なない程度に・・頑張ってください・・
紅:人事だと思いよって・・・
コ:人事だしー。ではこの辺でな。また今度。
ク:ばいばい・・
紅:さよーなりー。

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31331セイルーン姉妹珍道中 41神高 紅 2005/3/31 17:21:21
記事番号31269へのコメント

紅:皆様こんばんっはー!やっと免許とれましたー紅でーす。
コ:どーもだな。コウだ。
ク:こんばんは・・クロスです・・
紅:はいじゃあ時間もないのでとっとと始めましょうか。
コ:時間がないのは誰のせいだろうな?
紅:強いて言うならパワ○ロ(TVゲーム)のせい。
コ:お前のせいだろーがああ!ダメ人間が!
紅:2:8くらいか?僕の責任。
コ:10:0でお前だよ!
ク:いいから始めましょうよ・・終わりませんよ・・
コ:ちぃ・・・それもそうだな。
紅:ふいーでは始めませうか。今回のテーマはなつかさんにリクされたように肉球です。
ク:嫌な予感しかしません・・
コ:俺もだ・・・
紅:んじゃースタートです。

<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<

「ん、んー・・・」

その日、何の変哲もない宿屋での朝。ナーガの目覚めは最悪だった。
まあそれ自体はそれほどおかしいことではなかったのだが。

「うわあ!」

どたん!
宿が揺れたか?と思わせるほどの盛大な音を立ててベッドから転落する。

「いたた・・・おかしいわね?」

痛む顔を押さえつつ、周りを見渡す。
おや?
何かがおかしい・・・よくわからないが何かが・・・
そこでナーガははっと気付く。

「なんか部屋が広くなってる」

いや部屋だけではない自分が寝ていたベッドも最初は自分の膝ほどの高さだったはず。
それが今や目線の少し下あたりまできている。
周りが大きくなった?いや・・・これは自分が縮んでしまっている。

「なんで・・・?」

思わず頭を抱えたナーガの手になにやらふさっとした感触。
まさか・・・
自分の疑念を振り払うかのように背伸びして化粧台の鏡を覗き込む。

「・・・ッ!!!?」

声にならない叫びが宿屋中に響いた。


第41話『ナーガのネコネコ事件簿!! 前編』


「アメリア!ちょっといる!」

ばんばんとアメリアのいる部屋の戸を叩くナーガ。

「はいなんですか姉さん?」

まだ眠いのか目をこすりつつ戸を開け辺りを見回す。
いない・・・いたずらか空耳か?まだぼうっとした頭で考える。

「ちょっとここよアメリア!」

その時唐突に声は自分の足元から聞こえた。

「へ?」

そのままアメリアは下を向いて・・・・・・
姉さんだ。でもなんか小さい・・・それに頭にあるのはねこみ・・・
そこでアメリアの脳は完全に目覚める。

「ええええ!!!なんで姉さん縮んでるんですか!!てゆーかほんとに姉さんですか!!?それにそのネコ耳に肉球まで!!」

そうナーガは体が小学生サイズになりあろうことかネコ耳、肉球ハンド付きになっていたのだ。
ちなみに今来ている服はさすがにいつものやつではなくだぼだぼのパジャマだが。

「しー!ちょっと大きな声出しすぎよ」

「あすいません。でもそれは・・・」

そう言ってナーガの頭にちょこんとくっついているネコ耳を触る。
本物っぽい・・・

「なんか知んないけど朝起きたらこうなってたのよ」

そう言ってすねるナーガ。うあ、ちょっとかわういし。

「はあ・・・もしかして姉さん。なんか変なものを拾い食いしたとか?」

「馬鹿にしないでよ!最近はそんなことしてないわ」

じゃあ前はしたことあるんだ・・・

「まあとりあえずレミーさんにも相談を・・・ってレミーさんいたんですか」

何時の間にか現れたレミーはなぜか下を向いて震えていた。

「どーしたのよ?」

「いやさすがに驚かないほうがおかしいわけで・・・」

「可愛いー!!!」

『うわああぁぁあ!!』

いきなり顔を上げたかと思うとナーガに向かって突進してくるレミー。
そしてそのまま高校球児よろしくなヘッドスライディングをかましナーガに抱きつきほお擦りをする。

「うわ。なにこれ可愛い!一体どうしたのよ」

にこにこしながらナーガの肉球をぷにぷにする。

「ちょっとやめなさいよ!こらアメリア黙って見てないで何とかしなさいよ!」

「レミーさんって意外と可愛いものが好きだったんですね」

「ぷにぷにするー」

「どーでもいいから放しなさいよー!!」

そしてナーガの今日二回目の絶叫が宿屋に響いた。



「で?ほんとーになにも心当たりないんですね?」

「しつこいわねーないって言ったらないのよ」

やっとこさレミーから解放された後三人はとりあえずナーガの部屋にきていた。

「でもさーそのままでもいいんじゃない?かわういし」

「よくないわよこれっぽっちも!」

「まあ世間様にかかる迷惑はかなり軽減されますけど」

「アメリア!あんたまで何言ってんのよ!」

「じょ、冗談ですよ冗談」

「目が本気だったわよ・・・」

じと目でアメリアを睨むナーガ。

「まあまあ・・・でも実際な話、それは呪いとかそーゆーのじゃないみたいなんですよねえ」

「そうみたいね・・・白魔法をかけてみたけど一向に効く気配がないもの」

呪いとかなら少しは症状の軽減ぐらいあるはずだもの、と付け足して。

「姉さん。魔法とかは使えるんですか?」

「ええ。でも多少は弱くなってるかしら」

こんな感じにと言いながら、『明り』を手のひら・・・もといに肉球の上に発動させる。
強い光が部屋に広がる。

「そもそもこんなことする意味がよくわからないんですよね」

「ただの嫌がらせにしては手が込みすぎてるものね」

そう言いつつむーんと考え込む。それにつれて耳もまたピコピコ動く。あー撫でてー・・・

「昨日あったことといえば白衣で赤い髪をした人からお酒を貰ったことくらいだもの」

「ふーんそうですか・・・って」

はい?
アメリアとレミーは同時に声を失う。

「?どーしたのよ。急に黙り込んで」

『それですよ(だー)!』

「え?なにがなにが?」

二人の迫力に驚くナーガ。あ、しっぽ膨らんでる。

「だから姉さんがそーなった原因ですよ!」

「なんでそんな怪しい人から貰ったものを何の躊躇もなく飲めるのよ!」

「だって人間相手を信用できなくなったら終わりじゃない」

それとたぶんお酒だったからです。

「それとこれとは話が別です!あーもーとにかく原因はわかったんですから早速行きましょう」

「ちょっと待って」

「なんです姉さん?」

「わたし今着れる服ないんだけど・・・」

実はナーガは今だにぶかぶかのパジャマを着ている。
それはそれでかわいいがそれで出かけるのはちょっと嫌らしい。
いつものあの格好のほうが出かけるには勇気がいる格好なのだが・・・
もちろん悪の魔道師ルックは今の姿で着るのは論外である。

「えーとじゃあ私たちが買ってきますから姉さんは部屋でおとなしくしててください」

「なるべく早くね」

なんか緊張感と言うものがいちぢるしく欠如している気がするのは気のせいではないだろう。




「でなんなのよこれは・・・」

「可愛くないですか?」

「いや、可愛いとかそれ以前の問題な気がするのは気のせいかしら・・・」

ちなみにいわゆるゴスロリちっくな格好と思ってもらえればよいです。

「絶対こっちのほうがいいって!」

そういってレミーが差し出したのはふりふり付きのエプロンドレス。

「どこで見つけてきたのよそんなもん・・・」

「そんなことよりどうしますか?」

二人とも目がきらきらしていたりする。

「絶対あんたたち楽しんでるでしょ・・・」

この後しばらく(強制イベント)ナーガ着せ替えごっこでお昼まで時間がつぶれたのは言うまでもない。




それから昼ご飯を食べてやっと出発した一行だったが、

「赤い髪で白衣?ああそれは最近村はずれに住みついた変人のことじゃろ?」

聞き込み一人目にしてあっという間に犯人の居場所がわかった。
展開早いなおい。


「ここがそうみたいね・・・」

シリアスちっくな顔をしているがレミーに抱きかかえられているのでイマイチ迫力に欠ける。

「でもいるんでしょうか?」

まるで生活感が感じられない家を見渡してアメリアは呟く。

「いるわ。間違いなく気配がするもの」

そう言ったのはレミー。まるでその言葉を待っていたかのように戸が開く。

「誰だい?人の研究所の前で殺気をふりまいているのは?」

現れたのはよれよれの白衣に身を包み煙草をくわえた赤い髪の女性だった。
その瞳は眠そうでまったく覇気がない。

「あの時の・・・」

「あなたですか?姉さんにおかしな物を与えたのは?」

なんかちょっとナーガがペット見たいなようにも聞こえる。今は完全にそうだが。

「んー?ああその顔は、昨日の」

死んだ魚のような瞳をナーガにむけ少し驚いたかのようなポーズをとってみせる。

「あの薬は効いたみたいだね。やっぱり私は天才だねぇ」

うんうんと頷いた後カカカカカと笑い声を上げる。

「やはりあなたが・・・一体何の目的でこんなことを!」

「まあ待ちなさいよ、自己紹介くらいさせなさい。あたしの名前はアインリッシュ=ウィンバー。まあ自称だけど世界一の大天才、ちまたじゃ『紅髪の狂科学者』なんて呼ばれてるわね」

それに一言ウインクしながら、アイリスって呼んでねと付け足す。
ぶりっ子ポーズが案外にあっているが年齢がイマイチ掴めない。実は十代といわれても三十代といわれても納得できる気がする。

「それで今回の目的は―――

『そこから先は我々が答えよう』

それは何の前触れもなく唐突に・・・彼女らの背後に・・・謎の集団は現れた。


つづく

<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<

あとがき

紅:はい今日はここまで次回に乞うご期待!
コ:今回の話・・・いろいろツッコミどころは多いが、てめー大分楽しんでたろ?
紅:ええ大分楽しんで書けました。
ク:てゆーかネコ耳ちびナーガですか・・
コ:犯罪一歩手前だろ。
紅:しつれーなこと言うな!肉球とそれが好きなレミーという二つの条件をものの見事にクリアーしている!
コ:クリアすればいいってもんじゃねえだろーが。ったく、なつかさん、すまんなこんな作者で。
ク:後今回の話の最後に出てきたアイリスさんは・・もともとシリアス長編を書こうと思って流れたキャラですしね・・
紅:その通りだ。埋もれさすにはもったいなかったんで引っ張り出してきた。ちょいやくっぽいが。
コ:なんかどーでもいいが今回あとがきがあとがきっぽいぞ。
ク:本来そうあるべきなんですけどね・・
紅:まあいいじゃないですか。んじゃまた次回で会いましょー。
コ:やれやれ、じゃあまたな。
ク:ばいばい・・

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31356おくれましたぁ夢月なつか URL2005/4/6 17:09:47
記事番号31331へのコメント



 うわぃ肉球〜。

ニセス:・・言葉より表現。花を撒き散らしています。
    どうやらなつかは気に入ったようです。以上、ニセスでした。






ニセック:こんにちわ。猫耳肉球ナーガを想像して笑いながら突っ伏したなつ姉さんは再起不能なので(いろいろと)
     かわりに僕が・・・



>「ええええ!!!なんで姉さん縮んでるんですか!!てゆーかほんとに姉さんですか!!?それにそのネコ耳に肉球まで!!」
>
>そうナーガは体が小学生サイズになりあろうことかネコ耳、肉球ハンド付きになっていたのだ。



ニセック:・・ええっとぉ・・・どうコメントすればいいんですかぁ!

ニセス:泣くな、わかったから。

 何かへんなものでも口にしたんですかね?
 でも、まさかナーガに肉球・・とは・・・ふふふ

二人:・・・・



>「可愛いー!!!」
>
>『うわああぁぁあ!!』
>
>いきなり顔を上げたかと思うとナーガに向かって突進してくるレミー。
>そしてそのまま高校球児よろしくなヘッドスライディングをかましナーガに抱きつきほお擦りをする。
>
>「うわ。なにこれ可愛い!一体どうしたのよ」
>
>にこにこしながらナーガの肉球をぷにぷにする。


 そうこれ、これです!!
 肉球があればプニプニしたくなるんです!!で、大当たりだと至福の時が・・・


ニセス:・・・大丈夫ですか・・?

ニセック:肉球マニア・・・ですね


>「まあ待ちなさいよ、自己紹介くらいさせなさい。あたしの名前はアインリッシュ=ウィンバー。まあ自称だけど世界一の大天才、ちまたじゃ『紅髪の狂科学者』なんて呼ばれてるわね」
>
>それに一言ウインクしながら、アイリスって呼んでねと付け足す。
>ぶりっ子ポーズが案外にあっているが年齢がイマイチ掴めない。実は十代といわれても三十代といわれても納得できる気がする


 グッジョブ! アイリスさん!!


二人:ええぇーー


>コ:クリアすればいいってもんじゃねえだろーが。ったく、なつかさん、すまんなこんな作者で。


 いいえいいえ、とんでもございません。
 むしろ、ちゃんとリクエストどおりに書いてもらえたのはうれしいです。
 ナイス! 紅さん!!


 で、免許って、車の免許のことですか?
 
ニセス:ついでになつかは・・

ニセック:軽は、ハンドルが軽すぎる・・と悪戦苦闘してます・・。はい。

 
 では、続きを楽しみにしてます♪


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31360こちらも遅れました・・・神高 紅 2005/4/10 17:43:45
記事番号31356へのコメント

紅:すみませんなつかさん。あまりこのような場で言うべきことではないのですが・・・色々と身内の不幸がありまして・・・よって今回のレス返しはローテンションになる可能性が高いですのでなにとぞ勘弁してください・・・
>うわぃ肉球〜。
>
>ニセス:・・言葉より表現。花を撒き散らしています。
>    どうやらなつかは気に入ったようです。以上、ニセスでした。
>
>
>
>
>
>
>ニセック:こんにちわ。猫耳肉球ナーガを想像して笑いながら突っ伏したなつ姉さんは再起不能なので(いろいろと)
>     かわりに僕が・・・
紅:どうもありがとうございますこのレスで結構元気が出ました。
>ニセック:・・ええっとぉ・・・どうコメントすればいいんですかぁ!
>
>ニセス:泣くな、わかったから。
>
> 何かへんなものでも口にしたんですかね?
> でも、まさかナーガに肉球・・とは・・・ふふふ
>
>二人:・・・・
紅:喜んで貰えて嬉しいです。
コ:どんなマニア層に受けるんだよ・・・
> そうこれ、これです!!
> 肉球があればプニプニしたくなるんです!!で、大当たりだと至福の時が・・・
>
>
>ニセス:・・・大丈夫ですか・・?
>
>ニセック:肉球マニア・・・ですね
紅:うちにも猫が一匹いますが暇さえあればさわってよくひっかかれます。
ク:いじりすぎなんですよ・・
>グッジョブ! アイリスさん!!
ア:いやーそう言ってもらえると嬉しいねー。
> いいえいいえ、とんでもございません。
> むしろ、ちゃんとリクエストどおりに書いてもらえたのはうれしいです。
> ナイス! 紅さん!!
>
>
> で、免許って、車の免許のことですか?
> 
>ニセス:ついでになつかは・・
>
>ニセック:軽は、ハンドルが軽すぎる・・と悪戦苦闘してます・・。はい。
>
> 
> では、続きを楽しみにしてます♪
紅:次回は元気が出た頃に書かせていただきます。
コ:案外すぐに元気になると思うぞ。
紅:意地でも一週間ほどで何とかしたいと思いますのでしばらくお待ちください。
ク:では今日はこの辺で・・

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