◆−ある愛の光景〜Valentaine’day Wars Return〜−棒太郎 (2005/2/14 22:09:06) No.31180
 ┣Bud-dham Sa-ra-nam gac-cha-mi〜♪−エモーション (2005/2/15 21:47:42) No.31182
 ┃┗悟りを開きたくもなります(笑)−棒太郎 (2005/2/16 21:49:31) No.31185
 ┣なぜ・・・私は・・・−Laytear (2005/2/16 22:44:37) No.31186
 ┃┗別名:はっちゃけ暴走シリーズです−棒太郎 (2005/2/17 23:09:19) No.31189
 ┗ある愛の光景〜♪灯りを点けましょ、爆弾に〜〜♪〜−棒太郎 (2005/3/1 22:37:25) No.31202
  ┗♪あ〜いが〜、苦しみ〜なら〜、い〜つまでも、苦しも〜う♪−エモーション (2005/3/2 21:54:24) No.31210
   ┗ある意味茨道−棒太郎 (2005/3/4 12:13:56) No.31212


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31180ある愛の光景〜Valentaine’day Wars Return〜棒太郎 2005/2/14 22:09:06


こんばんは、棒太郎です。
今日はバレンタイン。とくればこのシリーズの出番です。
それではどうぞ。


*************************************

 『ある愛の光景』 〜Valentaine’day Wars Return〜


「ふ、ふふふふ・・・・・ふはははははははははははっ!!!!」
突如、魔海に謎の笑い声が響き渡った。
その発生源である魔海の城の一室。
その城の主の部屋で、一人の女性が拳を天に突き上げ笑っていた。
「できた・・・・・・できたわ!!これぞまさに至高の一品!!!」
蒼髪の女性―――ダルフィンは、グッと勝ち誇ったような爽やかな笑みを浮かべ、叫んだ。
「すべて最高級の素材を使って作ったこのチョコレート!例え、味○や海○雄山であろうとも満足させられる至極のチョコレートよ!!」
そう言ってダルフィンが掲げるチョコは、こう言っては失礼だが物凄く普通のチョコレートだった。
「あとはこれをデイルが食べたら・・・・・・・食べたら・・・・・・・・・・」
何やら思考がトリップしだした。
「・・・・・・・・・いやん♪デイルったら♪そんなに激しいの・・・・・・・・・・・私・・・壊れちゃう♪」
ナニを想像したのか皆目見当がつかないが、頬に両手をあててクネクネと身体をくねらせる様は、海王の威厳株価大暴落真っ最中であった。
そのダルフィンの傍らには”民○書房刊 『驚異の中国医薬大全』”なる本が置かれていた。

その頃――――

「観自在菩薩行深般若波羅密多時照見五――――――――」
「なにをやってるんだ?」

デイルの診療所にやって来たヴェルミスは、何故か悟りきった表情で般若心経を唱えるデイルに思わず訊ねた。
「あ、こんにちは、ヴェルミスさん。いえ、なんというかですね、こう何かが解ったような感じなんですよ。在るがままをすべて受け入れ、御仏の心のままに歩み、浄土へと向かう、と」
いつから仏教徒になりましたか。
そんなデイルに、ヴェルミスは明日という日のイベントを思い出し、小さく頷いた。
(そうか、そうか。明日だったな、例のイベントは。それに先立って悟りを開いたか)
ある意味世をはかなんだ姿にも見えなくはない彼の姿は見ながら、ヴェルミスは納得の笑みを浮かべた。



翌日―――――

全身勝負服でばっちり決めたダルフィンは、打ち出されたミサイルの如く城を飛び出し、一目散に目的地に向かった。
彼女の進路を塞ぐものは爆砕の運命あるのみ。
「デイル〜〜〜〜♪待っててね〜〜〜〜♪―――――ん?」
そのとき、彼女の視界にあるものが認められた。その瞬間、
「!?チィッ!」
バンと横へ跳ね飛ぶや、先程までいた場所が大きく吹き飛んだ。
「これはとんだご挨拶ですわねぇ・・・・・・地竜王ランゴートさん?」
ニヤリと修羅の笑みを浮かべながら、目の前の女性―――地竜王ランゴートを見据えた。
「あらぁ、これでも貴女にぴったりの挨拶だと思いますけど?」
ダルフィンに負けず、修羅の笑みを浮かべて見据えている。
「何の用――――――とは、聞くだけ野暮ってものね」
「よくお分かりだこと」
「目的はコレね?」
「ふふ、そうですわ。あの方へのチョコはただ一つで十分。天にふたつのチョコはいりませんわ!」
そうこの二人、ある男性を巡って、プチ神魔戦争を繰り広げている仲であった。
「貴女に私を殺れると思って?」
「特攻なんて私の趣味じゃありませんわ。勝ち目のない戦いはしませんわよ!」
そう言うや、カミソリのような刃を持つ戦輪がいくつもダルフィンに向かって襲い掛かった。
「ふん、甘い!」
ダルフィンの右腕のブレスレットから、長さ50センチくらいの2枚の鉤爪が飛び出し、次々と戦輪を叩き落した。
某プレデ○ーの武器のような戦いだ。これは作者が最近、例の映画を見た影響に間違いない!(長居風)
「やりますわね!」
もう一度、ランゴートが攻撃しようとした時、ダルフィンの左のブレスレットからワイヤーネットが飛び出した。
「きゃあっ!?」
それに絡めとられ、動きを封じられるランゴート。
「ほ〜〜〜ほほほ!!そこで1日中大人しくしてなさい!」
勝利の高笑いをあげながら、ダルフィンが走り去ってゆく。だが、ランゴートはニヤリと笑みを浮かべると、懐からあるスイッチを取り出した。
「あ、ポチッとな♪」

 チュドーーーーーーーン!!!!
「きゃあーーーーーーーーーーっ!!??」

ダルフィンの走り去った先で爆音が起こり、濛々と砂煙が立ち込めた。
見ると、地面はクレーター状に陥没し、一種のアリ地獄の巣のようになっていた。
細かな砂となった土が中央部に吸い込まれ、埋もれてゆく。どうやらダルフィンはその奥底に埋もれたようだ。
「ほ〜〜ほっほっほ。切り札は最後に秘めておくものですわ。そこでゆっくりお眠りなさい」
勝利の笑みを浮かべ、ランゴートはデイルの元へと向かっていった。
「せぇ〜んせ〜〜〜♪バレンタインのチョコレートです。私の愛をた〜〜ぷり味わって下さい♪」
診療所の中に飛び込むや、机に向かっていたデイルへとアメフトのタックルばりに飛びついた。
と、そのとき、
「へっ?」
カタンと首を後へ垂れたソレはデイルを模した人形であった。
ご丁寧に顔の部分に「ハ・ズ・レ♪ 地獄で会おうぜ、ベイビー」と書かれていた。
その瞬間、真っ白い閃光が迸った。


さきほどのクレーター地点。
その向こうに、大きなキノコ雲が立ち上がるのが見受けられた。

 く  くくく  くっくっくっくっくっく

突然謎の笑い声が辺りに響いたかと思いきや、ドゴォッと地面の中から拳が突き上がった。
その手が地面を掴むや、ボコリとゾンビの如くダルフィンの姿が現れた。
「くっくっく。目標寸前が一番油断が生じやすい・・・・・・・・・・それに、わざと隙を作っておいてそこに罠を仕掛ける・・・・・・・ゲリラ戦の基本よ。切り札を先に見せるなら、奥の手も持っておかないとね」
くっくっくと笑みを浮かべ、キノコ雲を見つめるダルフィン。そこへ、
「これはこれは、見事上手くいったようでございますねぇ」
黒塗りの櫃を担いだ、黒子装束の男が後ろに現れた。
「ふふふ、そうね。これは残りの半金よ」
そう言って、男に包みを渡す。
「おや?こいつぁ倍ほどはあるんでございますが?」
「残りは私からのほんの志よ」
「こいつぁどうも。それじゃ遠慮なく」
男は軽く頭を下げると、包みを懐へしまい込んだ。
「それでは失礼致します。またの御贔屓、お待ちいたしております」
そう言うと、男の姿はいつの間にかいなくなっていた。
それを一瞥したダルフィンは、別の服へと瞬時に着替えるや矢のように駆けちった。





「デイル〜〜〜〜〜♪ハッピーバレンタイ〜〜〜ン♪さあこれを食べてめくるめく愛の園へ行きましょ〜〜〜〜〜♪」
「観自在菩薩行深般若波羅密多時照見五――――――――」


*************************************

恒例の『ある愛の光景』でした。
まあ、今回の長編では彼女はちょっと散々な目に遭ってますから、コレくらいの愛情表現は仕方ないでしょう(笑)
あと、書けたらレッドフィアー家編も書いてみたいですね。
それでは。

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31182Bud-dham Sa-ra-nam gac-cha-mi〜♪エモーション E-mail 2005/2/15 21:47:42
記事番号31180へのコメント

Dham-mam Sa-ra-nam gac-cha-mi〜♪
Sam-gham Sa-ra-nam gac-cha-mi〜♪

……はっ! つい三帰依文(パーリ語版)をっ!!(←仏教系短大出身)

棒太郎様、こんばんは。
バレンタイン♪となれば確かにこのシリーズ。そして御方ですね。
ライバルのご登場で今回はどうなるかと思っていましたが、さすがです。ダルフィン様。
そして……すっかり悟りを開いてしまったデイルさんがツボでした。
さあ、ご一緒に ブッタン サラナン ガッチャ〜ミ〜♪(笑)


>その城の主の部屋で、一人の女性が拳を天に突き上げ笑っていた。
>「できた・・・・・・できたわ!!これぞまさに至高の一品!!!」
>蒼髪の女性―――ダルフィンは、グッと勝ち誇ったような爽やかな笑みを浮かべ、叫んだ。
>「すべて最高級の素材を使って作ったこのチョコレート!例え、味○や海○雄山であろうとも満足させられる至極のチョコレートよ!!」

今年も愛するデイルさんのため、手作りチョコを作られたダルフィン様。
味◯だろうが海◯雄山だろうが山◯士郎だろうが、ケチを付ける権利はありませんよね♪
でも試食して「うーまーいーぞーーー!!」と巨大化して叫ぶ味◯様は見てみたいです。

>「あとはこれをデイルが食べたら・・・・・・・食べたら・・・・・・・・・・」
>何やら思考がトリップしだした。
>「・・・・・・・・・いやん♪デイルったら♪そんなに激しいの・・・・・・・・・・・私・・・壊れちゃう♪」
>ナニを想像したのか皆目見当がつかないが、頬に両手をあててクネクネと身体をくねらせる様は、海王の威厳株価大暴落真っ最中であった。
>そのダルフィンの傍らには”民○書房刊 『驚異の中国医薬大全』”なる本が置かれていた。

……だ、ダルフィン様(汗)
さすがに異物混入はちょっと……(汗)何を入れたんですか、何を(汗)

>「あ、こんにちは、ヴェルミスさん。いえ、なんというかですね、こう何かが解ったような感じなんですよ。在るがままをすべて受け入れ、御仏の心のままに歩み、浄土へと向かう、と」
>いつから仏教徒になりましたか。

もうすっかり己の運命を悟っています、デイルさん。
神も魔もあてにならないので、仏に心の平安を求めましたか。

>そのとき、彼女の視界にあるものが認められた。その瞬間、
>「!?チィッ!」
>バンと横へ跳ね飛ぶや、先程までいた場所が大きく吹き飛んだ。
>「これはとんだご挨拶ですわねぇ・・・・・・地竜王ランゴートさん?」
>ニヤリと修羅の笑みを浮かべながら、目の前の女性―――地竜王ランゴートを見据えた。
>「あらぁ、これでも貴女にぴったりの挨拶だと思いますけど?」
>ダルフィンに負けず、修羅の笑みを浮かべて見据えている。

やはり現れましたか、地竜王さま。
ダルフィン様も予測済みだったのでしょうけれど、互いに愛の手作りチョコ片手に、
違う意味でのバレンタイン戦線の勃発ですね。

>もう一度、ランゴートが攻撃しようとした時、ダルフィンの左のブレスレットからワイヤーネットが飛び出した。
>「きゃあっ!?」
>それに絡めとられ、動きを封じられるランゴート。
>「ほ〜〜〜ほほほ!!そこで1日中大人しくしてなさい!」
>勝利の高笑いをあげながら、ダルフィンが走り去ってゆく。だが、ランゴートはニヤリと笑みを浮かべると、懐からあるスイッチを取り出した。
>「あ、ポチッとな♪」
>
> チュドーーーーーーーン!!!!

ダルフィン様の楽勝かと思いきや……地竜王さまもなかなかやりますね。
「あ、ポチッっとな♪」に吹き出しました。地竜王さまも御覧になっていたのですね。
懐かしのあのアニメを(笑)

>「せぇ〜んせ〜〜〜♪バレンタインのチョコレートです。私の愛をた〜〜ぷり味わって下さい♪」
>診療所の中に飛び込むや、机に向かっていたデイルへとアメフトのタックルばりに飛びついた。
>と、そのとき、
>「へっ?」
>カタンと首を後へ垂れたソレはデイルを模した人形であった。
>ご丁寧に顔の部分に「ハ・ズ・レ♪ 地獄で会おうぜ、ベイビー」と書かれていた。
>その瞬間、真っ白い閃光が迸った。

勝利に酔いながら、喜び勇んで飛び込んでタックル……した相手は人形。
顔に書かれた文字が最高です。

>「くっくっく。目標寸前が一番油断が生じやすい・・・・・・・・・・それに、わざと隙を作っておいてそこに罠を仕掛ける・・・・・・・ゲリラ戦の基本よ。切り札を先に見せるなら、奥の手も持っておかないとね」
>くっくっくと笑みを浮かべ、キノコ雲を見つめるダルフィン。そこへ、
>「これはこれは、見事上手くいったようでございますねぇ」
>黒塗りの櫃を担いだ、黒子装束の男が後ろに現れた。

……さ、さすがダルフィン様。予測してきちんと罠を仕掛けていたのですね。
それにしても、ジゴマさんが出てくるとは思いませんでした。デイルさんが絡むと、
ジゴマさん個人に対する好悪の感情はもう関係なく、ビジネスライクに
割り切ってますね、ダルフィン様。
それにしても仮も神である地竜王様すら騙すジゴマさんのからくり……。
神と魔ですら手玉に取れるとは、さすがナイの方に雇われ監督にご指名されるだけのことはありますね。

>「デイル〜〜〜〜〜♪ハッピーバレンタイ〜〜〜ン♪さあこれを食べてめくるめく愛の園へ行きましょ〜〜〜〜〜♪」
>「観自在菩薩行深般若波羅密多時照見五――――――――」

愛の争奪戦に勝利したダルフィン様。幸せなバレンタインデーをお過ごし下さいませ。
でもこの場面で「耳なし方一」を連想してしまったのは何故でしょう……(汗)
デイルさんも最愛の恋人と過ごすバレンタインなので幸せなはずなのですが……はて?

>恒例の『ある愛の光景』でした。
>まあ、今回の長編では彼女はちょっと散々な目に遭ってますから、コレくらいの愛情表現は仕方ないでしょう(笑)
>あと、書けたらレッドフィアー家編も書いてみたいですね。
>それでは。

楽しませていただきました♪
本編でのうっぷんを晴らすかのように、デイルさんへ愛の超特急なダルフィン様。
ノリは違ってもデイルさんへの愛は同じだけに、ギャップがやはり面白いです。
レッドフィアー家編……。一体どんなものになるのでしょうか。
ついに両親へ紹介でしょうか。でも地竜王様も黙ってなさそうですね。

それでは今日はこの辺で失礼します。
こちらのシリーズも次作を楽しみにお待ちいたしています。

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31185悟りを開きたくもなります(笑)棒太郎 2005/2/16 21:49:31
記事番号31182へのコメント


>Dham-mam Sa-ra-nam gac-cha-mi〜♪
>Sam-gham Sa-ra-nam gac-cha-mi〜♪
>
>……はっ! つい三帰依文(パーリ語版)をっ!!(←仏教系短大出身)
>
>棒太郎様、こんばんは。
>バレンタイン♪となれば確かにこのシリーズ。そして御方ですね。
>ライバルのご登場で今回はどうなるかと思っていましたが、さすがです。ダルフィン様。
>そして……すっかり悟りを開いてしまったデイルさんがツボでした。
>さあ、ご一緒に ブッタン サラナン ガッチャ〜ミ〜♪(笑)

こんばんは、エモーションさん。
やってきました恒例のこのシリーズ。
せっかくライバルも登場したんだし、やっぱり一発いっておかないといけませんね。
そういえば、御経ってどうして中国の文のまんまなんでしょ。日本語訳にすれば、もっと身近になると思うのに―――と思うのは私だけですか?


>>「すべて最高級の素材を使って作ったこのチョコレート!例え、味○や海○雄山であろうとも満足させられる至極のチョコレートよ!!」
>
>今年も愛するデイルさんのため、手作りチョコを作られたダルフィン様。
>味◯だろうが海◯雄山だろうが山◯士郎だろうが、ケチを付ける権利はありませんよね♪
>でも試食して「うーまーいーぞーーー!!」と巨大化して叫ぶ味◯様は見てみたいです。

今のテンションの彼女にケチつけたら百万回地獄を見せられますよ。
味○・・・・・大阪城のように、巨大化してダルフィンの城を壊してしまうでしょうね。

>>そのダルフィンの傍らには”民○書房刊 『驚異の中国医薬大全』”なる本が置かれていた。
>
>……だ、ダルフィン様(汗)
>さすがに異物混入はちょっと……(汗)何を入れたんですか、何を(汗)

いや、それはもう、18歳未満激しくお断りな感じのブツですよ(笑)

>>「あ、こんにちは、ヴェルミスさん。いえ、なんというかですね、こう何かが解ったような感じなんですよ。在るがままをすべて受け入れ、御仏の心のままに歩み、浄土へと向かう、と」
>>いつから仏教徒になりましたか。
>
>もうすっかり己の運命を悟っています、デイルさん。
>神も魔もあてにならないので、仏に心の平安を求めましたか。

神や魔のエージェントみたいなのがあんな感じですからね。そりゃ、仏に走りますわ。

>>「これはとんだご挨拶ですわねぇ・・・・・・地竜王ランゴートさん?」
>>ニヤリと修羅の笑みを浮かべながら、目の前の女性―――地竜王ランゴートを見据えた。
>>「あらぁ、これでも貴女にぴったりの挨拶だと思いますけど?」
>>ダルフィンに負けず、修羅の笑みを浮かべて見据えている。
>
>やはり現れましたか、地竜王さま。
>ダルフィン様も予測済みだったのでしょうけれど、互いに愛の手作りチョコ片手に、
>違う意味でのバレンタイン戦線の勃発ですね。

今回のメーンイベントですから。
もう、仁義なき戦いですよ。

>>勝利の高笑いをあげながら、ダルフィンが走り去ってゆく。だが、ランゴートはニヤリと笑みを浮かべると、懐からあるスイッチを取り出した。
>>「あ、ポチッとな♪」
>>
>> チュドーーーーーーーン!!!!
>
>ダルフィン様の楽勝かと思いきや……地竜王さまもなかなかやりますね。
>「あ、ポチッっとな♪」に吹き出しました。地竜王さまも御覧になっていたのですね。
>懐かしのあのアニメを(笑)

小さい子にはわからないでしょうが、やっぱりボタンを押す掛け声といったらコレですね。
お約束です(笑)

>>カタンと首を後へ垂れたソレはデイルを模した人形であった。
>>ご丁寧に顔の部分に「ハ・ズ・レ♪ 地獄で会おうぜ、ベイビー」と書かれていた。
>>その瞬間、真っ白い閃光が迸った。
>
>勝利に酔いながら、喜び勇んで飛び込んでタックル……した相手は人形。
>顔に書かれた文字が最高です。

私の中で、一度は言ってみたい決め台詞のひとつです。
実際使ったら逆にいてこまされそうですが。

>>くっくっくと笑みを浮かべ、キノコ雲を見つめるダルフィン。そこへ、
>>「これはこれは、見事上手くいったようでございますねぇ」
>>黒塗りの櫃を担いだ、黒子装束の男が後ろに現れた。
>
>……さ、さすがダルフィン様。予測してきちんと罠を仕掛けていたのですね。
>それにしても、ジゴマさんが出てくるとは思いませんでした。デイルさんが絡むと、
>ジゴマさん個人に対する好悪の感情はもう関係なく、ビジネスライクに
>割り切ってますね、ダルフィン様。
>それにしても仮も神である地竜王様すら騙すジゴマさんのからくり……。
>神と魔ですら手玉に取れるとは、さすがナイの方に雇われ監督にご指名されるだけのことはありますね。

役者はダルフィンのほうが上でした。
デイルへの愛の前には、すべては二の次なのですよ。
例え、それが”這い寄る混沌”であろうとも利用するでしょうね。
ジゴマのからくり・・・・・まあ、ランゴートも勝利に酔いしれて目が曇ってしまっていたのもあるでしょうね。

>>「デイル〜〜〜〜〜♪ハッピーバレンタイ〜〜〜ン♪さあこれを食べてめくるめく愛の園へ行きましょ〜〜〜〜〜♪」
>>「観自在菩薩行深般若波羅密多時照見五――――――――」
>
>愛の争奪戦に勝利したダルフィン様。幸せなバレンタインデーをお過ごし下さいませ。
>でもこの場面で「耳なし方一」を連想してしまったのは何故でしょう……(汗)
>デイルさんも最愛の恋人と過ごすバレンタインなので幸せなはずなのですが……はて?

この後は誰にも邪魔することのできない二人だけの世界です。
きっと彼は美味しくいただかれたことでしょう・・・・・・・

>>恒例の『ある愛の光景』でした。
>>まあ、今回の長編では彼女はちょっと散々な目に遭ってますから、コレくらいの愛情表現は仕方ないでしょう(笑)
>>あと、書けたらレッドフィアー家編も書いてみたいですね。
>>それでは。
>
>楽しませていただきました♪
>本編でのうっぷんを晴らすかのように、デイルさんへ愛の超特急なダルフィン様。
>ノリは違ってもデイルさんへの愛は同じだけに、ギャップがやはり面白いです。
>レッドフィアー家編……。一体どんなものになるのでしょうか。
>ついに両親へ紹介でしょうか。でも地竜王様も黙ってなさそうですね。
>
>それでは今日はこの辺で失礼します。
>こちらのシリーズも次作を楽しみにお待ちいたしています。

いや〜、このシリーズになると、ダルフィンに限らず、ほんと面白いくらいキャラが暴走してくれます。
ダルフィンの恋愛は、本編ではしんみり、切ない話になりますが、ここでは正反対になりますね。キャラも変わりまくりです。
レッドフィアー家編・・・・・・まあ、言うなればダルフィン一家物語です。
なんせ可愛い娘に悪い虫がつこうとしてますし(笑)
それでは、どうもありがとうございました。

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31186なぜ・・・私は・・・Laytear 2005/2/16 22:44:37
記事番号31180へのコメント

棒太郎さん。お久しぶりです。
「ある愛の光景」シリーズ、楽しみにしています。
本編よりすきなのですよ。
バレンタイン・・・またやってくれましたVという感じです、ダルフィン様。
このシリーズのダルフィン様の爆走様が第3者として大好きです。
(間違っても当事者にはなりたくありませんが)
ランゴートさん・・・まずは0勝1敗1引き分け(デイルさんの説教でドローになるのかな)ですね。
私もデイルさんに(生)暖かく見守って(念仏を唱えながら)います。

それにしても今年のチョコまでヘヴンエクスプレスなもののうえ、もう一人の暴走者までこられた日には・・・
ある意味道中でぷち神魔戦争(・・・配下はあきれて参加する気無し?)を行った選択は3人全員にとって良かったのかもしれませんね。

では、しつれいします。

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31189別名:はっちゃけ暴走シリーズです棒太郎 2005/2/17 23:09:19
記事番号31186へのコメント


>棒太郎さん。お久しぶりです。
>「ある愛の光景」シリーズ、楽しみにしています。
>本編よりすきなのですよ。

こんばんは、Laytearさん。
かなり暴走しているシリーズですが、笑っていただけるのはなによりです。
本編がシリアスであればあるほど、このシリーズの暴走度もあがります。

>バレンタイン・・・またやってくれましたVという感じです、ダルフィン様。
>このシリーズのダルフィン様の爆走様が第3者として大好きです。
>(間違っても当事者にはなりたくありませんが)
>ランゴートさん・・・まずは0勝1敗1引き分け(デイルさんの説教でドローになるのかな)ですね。
>私もデイルさんに(生)暖かく見守って(念仏を唱えながら)います。

やっぱり愛の一大イベントのひとつですから。
それにランゴートとの対決は書かないと、と思ってましたし。
ランゴートは横恋慕ですからね。少々戦況は不利かも・・・・・
まあどっちにしても割を食うのは彼ですが(笑)

>それにしても今年のチョコまでヘヴンエクスプレスなもののうえ、もう一人の暴走者までこられた日には・・・
>ある意味道中でぷち神魔戦争(・・・配下はあきれて参加する気無し?)を行った選択は3人全員にとって良かったのかもしれませんね。
>
>では、しつれいします。

去年のは去年ので、違う意味でヤバいチョコでしたが・・・・・・
どっちにしてもデイルは悟りを開いてますし、それに配下のみなさんは少しでも何か言おうものならぶちのめされてます。
書けるならその哀れな部下も書いてみたいですね。
それでは、どうもありがとうございました。

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31202ある愛の光景〜♪灯りを点けましょ、爆弾に〜〜♪〜棒太郎 2005/3/1 22:37:25
記事番号31180へのコメント

こんばんは、棒太郎です。
本編書かずにまたこのシリーズ書いてます(切腹)
この前言ってたダルフィンファミリー編です。
それではどうぞ。


*************************************

 『ある愛の光景』 〜激闘・桃の節句編〜



 春うらら

 

 山本リンダ うらうらら


「死ね」 バキッ!! ゲボァ!!!



「お母さん、どうかしたの?」
「なんでもないわよ、ニーヤ。ちょっと素振りをしたくなっただけだから」
愛娘にそう言うと、ダルフィンは手にしていた血に濡れたハンマーを棚の上に置いた。

「とりあえず、進行のために”棒太郎Mk−U”を置いときましょ♪」

 ***閑話休題***

早いもので2月も終わり、春も間近な3月である。
そして、ここレッドフィアー家では、3月初めの女の子の祭り”桃の節句・ひな祭り”の準備を、女性陣が和気藹々と行っていた。
「母様〜〜、これでいいの?」
次女のミヤリちゃんが丸めた団子をダルフィンに見せる。
「うんうん、上手よ〜〜。流石、私の娘」
頭をなでなでするダルフィンに、ミヤリもえへへと笑みをほころばせる。
「友達も呼ぶんでしょ?いっぱい作って損はないからね」
「うん、お母さん」
ニーヤは応えると、薄っすらと頬を染めて、
「フィブリゾ君も食べてくれるかな・・・・・」
ポツリと呟いた瞬間、
  ベキリ! 「?何の音〜〜?」
ミヤリが不思議そうに周りを見渡す。
その横のダルフィンの手には、圧縮・縮潰されたあんこの缶が握られていた。
(おのれ、あのゴミ蟲が――――)
心の中で無数の#マークを浮かばせていると、

 ピンポ〜〜ン   ピンポ〜〜〜〜ン

「はいは〜〜〜い、今行きますよ〜〜〜」(はぁ・・・・・私の娘なんだから、男を見る眼はあるはずなんだけど)
そう心の内で呟きながら、玄関のドアを開けると、
「こんにちは、おかあさ――「帰れ」
相手の顔を見るや、光の速さでドアを閉めた。
「ちょ、ちょっと!?あの―――」
いきなり入室拒否を喰らったフィブリゾは、慌ててチャイムを押し、ダンダンとドアを叩いた。
するとまたドアがガチャリと開いた。
「あ、あの、今日はニーヤさんに招かれ―――え?」  ガチャリ
鈍い光を放ちながら、ガトリング砲の銃口が、フィブリゾの目の前にあった。

 ドドドドドドドドドドドドドドドドドドッッッ!!!!!!!!!

「わーーーーーーーーーっっっ!!!!!!」
幾つもの咆哮を上げながら、ガトリング砲が得物を仕留めんと火を噴いた。
そしてその銃弾がすべて撃ち出されるや、間髪いれず幾つもの手榴弾が地面に転がった。
「Hastala vista Baby――」
 ドゴーーーーーーンンンン!!!!
「殲滅完了」
バックにターミネーターのテーマを背負いながら、ダルフィンは台所へと戻った。
「お母さん、何か大きな音がしたけど何かあったの?」
「ううん、何にもないわよ。心配しないで」
一仕事終えた爽やかな笑顔の母の言葉に、一片の疑いも入れることなく信じるニーヤ。
素直な子に育ってくれたわ―――と、うんうんとダルフィンが感心していると、

 ピンポ〜〜ン   ピンポ〜〜〜〜ン

またチャイムが鳴った。

「ま〜〜〜だ生きてやがったかーーーーーーっっ!!!!」
叫ぶや否や、ダルフィンは愛剣ならぬ愛包丁を手に取り、韋駄天の如く駆け出した。
「死にさらせーーーーーっっっっ!!!!」
左手に持った包丁を水平に構え、ドアの向こうの標的に向かって左片手一本刺突『牙突』炸裂!!
だが―――――

 ガキィィン

包丁に手応えを感じた瞬間、吸い付くような柔らかさで脇へと受け流された。
「なっ!?」
驚きにダルフィンが振り返ると、
「これは―――――どうかしましたか、義母上様?」
黒笠を被った少年がそこに立っていた。
「あ、あらリュウゼンくんじゃない。こんにちは。いえね、ちょっと害獣が家の周りをうろついてるものだからつい―――――」
手にした包丁を後ろに隠しながら、オホホホと笑うダルフィン。
リュウゼンは少しもいぶかしむことなく、刀を鞘に納め、「そうですか、大変ですね」と言った。
「それはそうと、リュウゼンくんもミヤリに呼ばれたの?」
「はい。それと父と母より、これを義母上様にお渡しするようにと」
そう言って手に持っていた荷物を開いた。
そこには煌びやかな着物が、ダルフィン・ニーヤ・ミヤリ用にと3着揃っていた。
「桃の節句に是非にと」
「まあ、そんなお気遣いは結構ですと言ったのに」
「我が一族のささやかな慣わし、とお思いください」
「それじゃあ、遠慮なく」
先程の言葉はなんだったのかと言いたくなるほど、あっさりとそれを引き取った。
「ミヤリもあなたのために頑張っておもてなしの用意をしてるから」
うふふと微笑んで言うダルフィンの言葉に、リュウゼンも心なしか頬が色づいたようだった。
先程のフィブリゾとは異なり、リュウゼンの方はダルフィンにえらく気に入られていた。
やや堅苦しい感じはするが、礼儀正しいし、また剣の腕も、デイルが手放しで誉めるほどだというのもなかなかの高ポイントとなっていた。
レッドフィアー家の教育方針は――特にダルフィンの意向で――、”男子は文武両道たれ”というのがある。
旦那のデイルは仕込み杖の名手であるし、長男のゲルヴァは父譲りの居合いの技の他に、鎖分銅を操る鉄鎖術も修めている。
女ではあるが、ニーヤもミヤリも杖術を習っている。
そんなわけだから、剣術やその他――槍術・弓術・馬術・組討術等の総合的な武芸を修め、書画・茶道にも通じているリュウゼンは、文だけのフィブリゾと比べても婿として申し分ない逸材である。
だもんだから、入園式で運命の赤い糸を確信したミヤリを後押しして、向こうの家と婚約を結んだのであった。しかもどういう話し合いをしたのか、リュウゼンをこちらに婿入りさせることまで了承を得ているのだった。
「さ、入って、入って」
未来の義息子を家へ招き入れるダルフィン。
「では、失礼致します――――」
そう言ってリュウゼンは後ろを振り返り、ここまで引っ張ってきたモノも一緒に玄関に入れた。
「さ、行きましょうか。フィブリゾ殿」
「なんですとーーーーっっ!!??」
思わずダルフィンは絶叫した。
「いえ、表でなにやら倒れておりまして。フィブリゾ殿もこちらに来ると伺っておりましたので、ここまで引っ張ってきました」
純粋に、善意の表情でそう言われ、ダルフィンはうっと二の句が告げなかった。
未来の義息子の前で、下手な醜態は晒したくないという見栄も働き、ほんと〜〜〜〜〜〜〜にしぶしぶフィブリゾも中に入れるのであった。

「あ、リュウゼン!いらっしゃい♪」
「わっ、ミ、ミヤリ、そんなに抱きつくな」
「え?だって母様がこうしてハグすればリュウゼンが喜ぶって」
「は、義母上さま・・・・・いや・・・・だからと言ってだな――――(む、胸が・・・・・・ま、まだまだ修行が足りん!喝!)」
と、そんなストロベリーな光景。
「ど、どうしたの!?フィブリゾ君!?」
「ニ、ニーヤ・・・・・・・」
ボロボロになったフィブリゾに駆け寄り、上半身を抱きしめる。
「き・・・君の、胸の中で眠れるなんて・・・・僕ぁ幸せだな――――」
「ほらよ、粗茶よ」
ある意味天国への道という体勢に浸っているフィブリゾの脳天に、ぐらぐらと煮立ったお茶が入った鋼鉄の湯呑みが叩きつけられた。
「あじゃーーーーーっ!!!痛ーーーーーーっっ!!」
「フィ、フィブリゾ君!?」
熱さと痛さでゴロゴロと転げまわるフィブリゾを一瞥すると、ダルフィンはソファーに腰掛けるデイルの横に座った。
「彼には厳しいなぁ。少しは認めてあげたらどうだい?」
「ふん、ああいうのはね、下手に認めたら調子に乗るの。雑草並みの扱いで十分よ」
キッパリ言い放つ妻に、デイルは苦笑を浮かべる。
「まぁ、にぎやかなのはいいけどね。そうだ――――」
ふと思い出し、デイルはダルフィンに訊ねた。
「ホワイトデーももうすぐだけど、何かリクエストはあるかい?」
「もう、あなたったら。そういうのは当日まで秘密にしておくものじゃないの?」
「いいじゃないか。やっぱり一番欲しいものを贈りたいし」
ニッコリ笑ってそう言うと、
「そう・・・?おねだりなんて恥ずかしいけど―――――それじゃあ」
両手を頬にあてながら、

「もう1人2人、子どもが欲しいなぁ、って――――」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・鋭意努力させていただきます・・・・・・・・・・・」

明後日の方向を向きながら、はははと渇いた笑みを漏らした。
まあ、つまり今日から毎晩頑張れ、ということだ。
デイルの明日はどっちだ。



その後、ダルフィンはゲルヴァ以下、4男5女の子宝に恵まれたという。

「デイル〜〜〜〜、もうちょっと頑張って家族でサッカーチームつくりましょ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
「え、いや、ちょっと待っ――――――あれ〜〜〜〜〜〜〜〜〜」


*************************************

レッドフィアー家編でした。
ダルフィンファミリーの設定はこんな感じです。
長男ゲルヴァ、長女ニーヤ、次女ミヤリ、以下末妹までの計9人兄妹。
それにそれぞれの子どもの配偶者も、レッドフィアー家に嫁入り・婿入りさせてます。
まあ、幸せな大家族がこのダルフィンの夢ですかね。(前世(?)のこともあって)
それでは、次は本編で。

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31210♪あ〜いが〜、苦しみ〜なら〜、い〜つまでも、苦しも〜う♪エモーション E-mail 2005/3/2 21:54:24
記事番号31202へのコメント

♪それが〜君の〜ここ〜ろに〜、いつか〜届く〜ま〜で〜♪byベルばら
……結構フィブリゾ様にはまりますね、この歌。

棒太郎様、こんばんはです。

次はホワイトデーかと思いきや、ひな祭りできましたか。
幸せそうなミヤリさんとリュウゼンさんにニコニコしつつ、不幸なフィブリゾ様に合掌……。


>「お母さん、どうかしたの?」
>「なんでもないわよ、ニーヤ。ちょっと素振りをしたくなっただけだから」
>愛娘にそう言うと、ダルフィンは手にしていた血に濡れたハンマーを棚の上に置いた。
>
>「とりあえず、進行のために”棒太郎Mk−U”を置いときましょ♪」

ぼ、棒太郎さまが……(汗)
ダルフィン様、このシリーズでは向かうところ敵なしですね……(滝汗)

>「母様〜〜、これでいいの?」
>次女のミヤリちゃんが丸めた団子をダルフィンに見せる。
>「うんうん、上手よ〜〜。流石、私の娘」
>頭をなでなでするダルフィンに、ミヤリもえへへと笑みをほころばせる。

母娘で一緒にひな祭りのお料理作り。ほのぼのとした光景ですね。

>ニーヤは応えると、薄っすらと頬を染めて、
>「フィブリゾ君も食べてくれるかな・・・・・」

ニーヤちゃんもフィブリゾ様が好きなようですね。

>その横のダルフィンの手には、圧縮・縮潰されたあんこの缶が握られていた。
>(おのれ、あのゴミ蟲が――――)
>心の中で無数の#マークを浮かばせていると、

あんこの缶を圧縮って……前世同様、ダルフィン様にとってフィブリゾ様は
愛娘に寄りつく悪い虫以外の何者でもないのですね……(汗)

>幾つもの咆哮を上げながら、ガトリング砲が得物を仕留めんと火を噴いた。
>そしてその銃弾がすべて撃ち出されるや、間髪いれず幾つもの手榴弾が地面に転がった。
>「Hastala vista Baby――」
> ドゴーーーーーーンンンン!!!!
>「殲滅完了」
>バックにターミネーターのテーマを背負いながら、ダルフィンは台所へと戻った。

……ダルフィン様……そこまで……(汗)
後世でまで徹底的に嫌われているフィブリゾ様。後世でも何かやらかしたのでしょうか。

>左手に持った包丁を水平に構え、ドアの向こうの標的に向かって左片手一本刺突『牙突』炸裂!!
>だが―――――
>
> ガキィィン
>
>包丁に手応えを感じた瞬間、吸い付くような柔らかさで脇へと受け流された。
>「なっ!?」
>驚きにダルフィンが振り返ると、
>「これは―――――どうかしましたか、義母上様?」
>黒笠を被った少年がそこに立っていた。

すんなりダルフィン様の攻撃を受け流すとは、さすがリュウゼンさん。
そして相変わらず黒笠は愛用の品なのですね。

>「ミヤリもあなたのために頑張っておもてなしの用意をしてるから」
>うふふと微笑んで言うダルフィンの言葉に、リュウゼンも心なしか頬が色づいたようだった。
>先程のフィブリゾとは異なり、リュウゼンの方はダルフィンにえらく気に入られていた。

本当にお気に入りなのですね。先程とは思いっきり態度が違いますし。(^_^;)
頬を色づかせるリュウゼンさん……可愛いかも。

>レッドフィアー家の教育方針は――特にダルフィンの意向で――、”男子は文武両道たれ”というのがある。
>旦那のデイルは仕込み杖の名手であるし、長男のゲルヴァは父譲りの居合いの技の他に、鎖分銅を操る鉄鎖術も修めている。
>女ではあるが、ニーヤもミヤリも杖術を習っている。
>そんなわけだから、剣術やその他――槍術・弓術・馬術・組討術等の総合的な武芸を修め、書画・茶道にも通じているリュウゼンは、文だけのフィブリゾと比べても婿として申し分ない逸材である。
>だもんだから、入園式で運命の赤い糸を確信したミヤリを後押しして、向こうの家と婚約を結んだのであった。しかもどういう話し合いをしたのか、リュウゼンをこちらに婿入りさせることまで了承を得ているのだった。

リュウゼンさんの「義母上様」という単語に、おや?と思っていましたら……。
さすがといいますか、ダルフィン様。行動が早いですね。
そしてミヤリさんとリュウゼンさん。幼稚園で運命の再会を果たしたのですね。

>「いえ、表でなにやら倒れておりまして。フィブリゾ殿もこちらに来ると伺っておりましたので、ここまで引っ張ってきました」
>純粋に、善意の表情でそう言われ、ダルフィンはうっと二の句が告げなかった。
>未来の義息子の前で、下手な醜態は晒したくないという見栄も働き、ほんと〜〜〜〜〜〜〜にしぶしぶフィブリゾも中に入れるのであった。

ラッキーといえばラッキーでしたね、フィブリゾ様。
今後はレッドフィアー家を訪れるときは、リュウゼンさんと一緒に来るのが一番なのかも……。

>「え?だって母様がこうしてハグすればリュウゼンが喜ぶって」
>「は、義母上さま・・・・・いや・・・・だからと言ってだな――――(む、胸が・・・・・・ま、まだまだ修行が足りん!喝!)」

ダルフィン様、しっかり手ほどきしてますね(笑)
おたおたするリュウゼンさんも可愛いです。ああ、らぶらぶv

>ボロボロになったフィブリゾに駆け寄り、上半身を抱きしめる。
>「き・・・君の、胸の中で眠れるなんて・・・・僕ぁ幸せだな――――」
>「ほらよ、粗茶よ」
>ある意味天国への道という体勢に浸っているフィブリゾの脳天に、ぐらぐらと煮立ったお茶が入った鋼鉄の湯呑みが叩きつけられた。
>「あじゃーーーーーっ!!!痛ーーーーーーっっ!!」

……いろんな意味で天国への道を駆け上ってますね、フィブリゾ様……。

>「彼には厳しいなぁ。少しは認めてあげたらどうだい?」
>「ふん、ああいうのはね、下手に認めたら調子に乗るの。雑草並みの扱いで十分よ」
>キッパリ言い放つ妻に、デイルは苦笑を浮かべる。

デイルさん、デイルさん。あれは「厳しい」というレベルではないですが……(汗)
でもダルフィン様の言い分も最もだと思ってしまうのは何故でしょうか(笑)

>「そう・・・?おねだりなんて恥ずかしいけど―――――それじゃあ」
>両手を頬にあてながら、
>
>「もう1人2人、子どもが欲しいなぁ、って――――」
>「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・鋭意努力させていただきます・・・・・・・・・・・」
>
>明後日の方向を向きながら、はははと渇いた笑みを漏らした。
>まあ、つまり今日から毎晩頑張れ、ということだ。
>デイルの明日はどっちだ。
>
>その後、ダルフィンはゲルヴァ以下、4男5女の子宝に恵まれたという。

……まあ、みんな幸せなのですべて良し!ということで。
それにしても大家族ですね。
また、何となくコタロウ君も後から生まれたのかなと思いました。
(リュウゼンさんの弟として生まれている可能性もありますが)

>「デイル〜〜〜〜、もうちょっと頑張って家族でサッカーチームつくりましょ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
>「え、いや、ちょっと待っ――――――あれ〜〜〜〜〜〜〜〜〜」

最後の最後でこれですか(笑)
「何か構図が違う〜?!」と定型のツッコミをしつつ、お幸せに。(^.^)


>レッドフィアー家編でした。
>ダルフィンファミリーの設定はこんな感じです。
>長男ゲルヴァ、長女ニーヤ、次女ミヤリ、以下末妹までの計9人兄妹。
>それにそれぞれの子どもの配偶者も、レッドフィアー家に嫁入り・婿入りさせてます。
>まあ、幸せな大家族がこのダルフィンの夢ですかね。(前世(?)のこともあって)
>それでは、次は本編で。

レッドフィアー家編、楽しませていただきました。
一部大変な目にあっている方がいますが(笑)、やはりダルフィン様ご一家は
幸せに暮らしてほしいですよね。
それにしても……結局無事にニーヤちゃんと結婚までこぎ着けたのでしょうか、フィブリゾ様……。

3月とはいえ、去年と比べるとまだまだ冬という感じで寒さが続いていますが、
風邪などご注意くださいませ。
それでは今日はこの辺で失礼します。
本編もこのシリーズも楽しみにお待ちしていますね。



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31212ある意味茨道棒太郎 2005/3/4 12:13:56
記事番号31210へのコメント


>♪それが〜君の〜ここ〜ろに〜、いつか〜届く〜ま〜で〜♪byベルばら
>……結構フィブリゾ様にはまりますね、この歌。
>
>棒太郎様、こんばんはです。
>
>次はホワイトデーかと思いきや、ひな祭りできましたか。
>幸せそうなミヤリさんとリュウゼンさんにニコニコしつつ、不幸なフィブリゾ様に合掌……。

こんにちは、エモーションさん。
ホワイトデーまで待てない、というので、ひな祭りを持ってきました。
ホワイトデーはホワイトデーでまた何か考えると思いますが。


>>愛娘にそう言うと、ダルフィンは手にしていた血に濡れたハンマーを棚の上に置いた。
>>
>>「とりあえず、進行のために”棒太郎Mk−U”を置いときましょ♪」
>
>ぼ、棒太郎さまが……(汗)
>ダルフィン様、このシリーズでは向かうところ敵なしですね……(滝汗)

恐らく止められるのは”母”以外いないでしょうね。

>>「うんうん、上手よ〜〜。流石、私の娘」
>>頭をなでなでするダルフィンに、ミヤリもえへへと笑みをほころばせる。
>
>母娘で一緒にひな祭りのお料理作り。ほのぼのとした光景ですね。

母娘の団欒。ダルフィン一家はほのぼのを基本に、と思ってます。

>>ニーヤは応えると、薄っすらと頬を染めて、
>>「フィブリゾ君も食べてくれるかな・・・・・」
>
>ニーヤちゃんもフィブリゾ様が好きなようですね。

本人は好印象のようですが、親のほうは――――

>>(おのれ、あのゴミ蟲が――――)
>>心の中で無数の#マークを浮かばせていると、
>
>あんこの缶を圧縮って……前世同様、ダルフィン様にとってフィブリゾ様は
>愛娘に寄りつく悪い虫以外の何者でもないのですね……(汗)

「貴様なんぞに娘は渡さん!!」状態です。
親の印象は最悪のようです。

>>「殲滅完了」
>>バックにターミネーターのテーマを背負いながら、ダルフィンは台所へと戻った。
>
>……ダルフィン様……そこまで……(汗)
>後世でまで徹底的に嫌われているフィブリゾ様。後世でも何かやらかしたのでしょうか。

前世の因果が後世の報い、でしょうかね。何かやらかしたというわけでもないのですが、とことん嫌われてます。

>>包丁に手応えを感じた瞬間、吸い付くような柔らかさで脇へと受け流された。
>>「なっ!?」
>>驚きにダルフィンが振り返ると、
>>「これは―――――どうかしましたか、義母上様?」
>>黒笠を被った少年がそこに立っていた。
>
>すんなりダルフィン様の攻撃を受け流すとは、さすがリュウゼンさん。
>そして相変わらず黒笠は愛用の品なのですね。

黒笠は彼のアイデンティティのひとつですから(笑)

>>「ミヤリもあなたのために頑張っておもてなしの用意をしてるから」
>>うふふと微笑んで言うダルフィンの言葉に、リュウゼンも心なしか頬が色づいたようだった。
>>先程のフィブリゾとは異なり、リュウゼンの方はダルフィンにえらく気に入られていた。
>
>本当にお気に入りなのですね。先程とは思いっきり態度が違いますし。(^_^;)
>頬を色づかせるリュウゼンさん……可愛いかも。

こちらのリュウゼンは、本編ほど冷静沈着・超越的ではなく、俗世てきなところもあります。

>>だもんだから、入園式で運命の赤い糸を確信したミヤリを後押しして、向こうの家と婚約を結んだのであった。しかもどういう話し合いをしたのか、リュウゼンをこちらに婿入りさせることまで了承を得ているのだった。
>
>リュウゼンさんの「義母上様」という単語に、おや?と思っていましたら……。
>さすがといいますか、ダルフィン様。行動が早いですね。
>そしてミヤリさんとリュウゼンさん。幼稚園で運命の再会を果たしたのですね。

もうすでに行動済みです。
こちらにゲット予定です。

>>純粋に、善意の表情でそう言われ、ダルフィンはうっと二の句が告げなかった。
>>未来の義息子の前で、下手な醜態は晒したくないという見栄も働き、ほんと〜〜〜〜〜〜〜にしぶしぶフィブリゾも中に入れるのであった。
>
>ラッキーといえばラッキーでしたね、フィブリゾ様。
>今後はレッドフィアー家を訪れるときは、リュウゼンさんと一緒に来るのが一番なのかも……。

フィブリゾとリュウゼンは何故か大親友―――という設定も考えました・・・・・
なのでダルフィンもなかなか完全排除できないので、やきもきしtます。

>>「え?だって母様がこうしてハグすればリュウゼンが喜ぶって」
>>「は、義母上さま・・・・・いや・・・・だからと言ってだな――――(む、胸が・・・・・・ま、まだまだ修行が足りん!喝!)」
>
>ダルフィン様、しっかり手ほどきしてますね(笑)
>おたおたするリュウゼンさんも可愛いです。ああ、らぶらぶv

母直伝です(笑)
胸をきゅっと密着させるのがポイント。
ミヤリも少し天然入ってるので、まったく裏なしでやってます。

>>ある意味天国への道という体勢に浸っているフィブリゾの脳天に、ぐらぐらと煮立ったお茶が入った鋼鉄の湯呑みが叩きつけられた。
>>「あじゃーーーーーっ!!!痛ーーーーーーっっ!!」
>
>……いろんな意味で天国への道を駆け上ってますね、フィブリゾ様……。

いろんなヘブンロードを味わってます。

>>「彼には厳しいなぁ。少しは認めてあげたらどうだい?」
>>「ふん、ああいうのはね、下手に認めたら調子に乗るの。雑草並みの扱いで十分よ」
>>キッパリ言い放つ妻に、デイルは苦笑を浮かべる。
>
>デイルさん、デイルさん。あれは「厳しい」というレベルではないですが……(汗)
>でもダルフィン様の言い分も最もだと思ってしまうのは何故でしょうか(笑)

これが彼の生きる道・・・・・ということでしょうね(笑)

>>明後日の方向を向きながら、はははと渇いた笑みを漏らした。
>>まあ、つまり今日から毎晩頑張れ、ということだ。
>>デイルの明日はどっちだ。
>>
>>その後、ダルフィンはゲルヴァ以下、4男5女の子宝に恵まれたという。
>
>……まあ、みんな幸せなのですべて良し!ということで。
>それにしても大家族ですね。
>また、何となくコタロウ君も後から生まれたのかなと思いました。
>(リュウゼンさんの弟として生まれている可能性もありますが)

そうですね。幸せならばすべて良し、です。
コタロウは考えてなかったですが、そう考えると次男あたりで生まれてそうです。

>>「デイル〜〜〜〜、もうちょっと頑張って家族でサッカーチームつくりましょ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
>>「え、いや、ちょっと待っ――――――あれ〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
>
>最後の最後でこれですか(笑)
>「何か構図が違う〜?!」と定型のツッコミをしつつ、お幸せに。(^.^)

いろいろと舞台が変わっても、やっぱりこのスタンスは変わらないのでした(笑)

>>レッドフィアー家編でした。
>>ダルフィンファミリーの設定はこんな感じです。
>>長男ゲルヴァ、長女ニーヤ、次女ミヤリ、以下末妹までの計9人兄妹。
>>それにそれぞれの子どもの配偶者も、レッドフィアー家に嫁入り・婿入りさせてます。
>>まあ、幸せな大家族がこのダルフィンの夢ですかね。(前世(?)のこともあって)
>>それでは、次は本編で。
>
>レッドフィアー家編、楽しませていただきました。
>一部大変な目にあっている方がいますが(笑)、やはりダルフィン様ご一家は
>幸せに暮らしてほしいですよね。
>それにしても……結局無事にニーヤちゃんと結婚までこぎ着けたのでしょうか、フィブリゾ様……。

ダルフィン一家は笑い(と一部絶叫)が絶えない家族でしょうね。
フィブリゾの件は、神のみぞ知る、ということで。

>3月とはいえ、去年と比べるとまだまだ冬という感じで寒さが続いていますが、
>風邪などご注意くださいませ。
>それでは今日はこの辺で失礼します。
>本編もこのシリーズも楽しみにお待ちしていますね。

三寒四温が続いてますね。
この変化に、身体の調子が狂うと体調を崩してしまうので注意ですね。
それでは、どうもありがとうございました。

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