◆−闇黒の断章 〜第2章〜 「アルゼンスタンを覆う影」 3−棒太郎 (2005/1/17 00:22:35) No.31090
 ┣ジゴマさんの贈り物(笑)−エモーション (2005/1/18 22:20:26) No.31099
 ┃┗感謝より危険物扱いされます(笑)−棒太郎 (2005/1/19 19:39:03) No.31103
 ┣闇黒の断章 〜第2章〜 「アルゼンスタンを覆う影」 4−棒太郎 (2005/1/22 16:11:28) No.31113
 ┃┗舞台荒らしな役者さん−エモーション (2005/1/24 21:45:25) No.31122
 ┃ ┗脚本・監督・演出家泣かせ−棒太郎 (2005/1/25 20:50:21) No.31125
 ┣闇黒の断章 〜第3章〜 「狂気の砂漠にて」 1−棒太郎 (2005/1/26 21:17:02) No.31128
 ┃┗Re:闇黒の断章 〜第3章〜 「狂気の砂漠にて」 1−エモーション (2005/1/27 23:31:52) No.31134
 ┃ ┗敵地に近づくにつれヤバサも比例してきます−棒太郎 (2005/1/28 12:38:01) No.31136
 ┣闇黒の断章 〜第3章〜 「狂気の砂漠にて」 2−棒太郎 (2005/1/28 15:20:58) No.31137
 ┃┣いつでもどこでもアメリアはアメリア−エモーション (2005/1/28 21:48:46) No.31140
 ┃┃┗それが彼女の生きる道(笑)−棒太郎 (2005/1/29 09:00:19) No.31141
 ┃┗最強(最凶?)のジョーカーさまとも合流なさったのですね(汗)−猫楽者 (2005/2/3 12:06:35) No.31148
 ┃ ┗まずは大物のご到着−棒太郎 (2005/2/4 10:01:58) No.31152
 ┣闇黒の断章 〜第3章〜 「狂気の砂漠にて」 3−棒太郎 (2005/2/4 21:54:46) No.31153
 ┃┗名前だけで充分心強い味方に思えますね。−エモーション (2005/2/5 22:48:53) No.31155
 ┃ ┗最強ネームバリューのお人ですからね−棒太郎 (2005/2/6 20:47:17) No.31157
 ┣闇黒の断章 〜第3章〜 「狂気の砂漠にて」 4−棒太郎 (2005/2/8 23:41:22) No.31164
 ┃┗騎士はお姫さまの危機に駆けつけるものですよね−エモーション (2005/2/10 23:24:00) No.31166
 ┃ ┣それが騎士の務め−棒太郎 (2005/2/11 22:15:01) No.31169
 ┃ ┗それが騎士の務め−棒太郎 (2005/2/11 22:15:04) No.31170
 ┗闇黒の断章 〜第3章〜 「狂気の砂漠にて」 5−棒太郎 (2005/2/19 23:01:14) No.31191
  ┗オロ◯ミンC!(笑)♪−エモーション (2005/2/21 00:33:45) No.31192
   ┗何奴? 元気ハツラツゥ!−棒太郎 (2005/2/21 21:47:41) No.31193


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31090闇黒の断章 〜第2章〜 「アルゼンスタンを覆う影」 3棒太郎 2005/1/17 00:22:35


こんばんは。お久しぶりの棒太郎です。
ひと月ほど間が空いてしまいましたが、続きをお送りします。
それではどうぞ。


*************************************

『闇黒の断章』 〜第2章〜

 「アルゼンスタンを覆う影」 3




  ―――This is not dead which can eternal lie,

  ―――And with strange aeons even death may die.


闇に震えるように、音が唸り声をあげ、祝詞のように句を紡ぎあげてゆく。
「Ph'nglui mglw'nafh―――――」
闇に響き渡るその詠唱の中心に立つ影は、闇黒の空を振り仰ぎ、両手を掲げる。
「星々は再び巡り来た。今一度星辰が整いしこの時、ついに目覚め来たらん!」
影の叫びは闇へと溶け込み、その濃度を更に増すかのようであった。


  ―――そはとこしえによこたわる死者にはあらねど

  ―――測り知れざる永劫のもとに死を越ゆるもの




「さてと、ここを過ぎればいよいよアルゼンスタンとの国境に出るわね」
街道を行く二人の旅人―――リナとガウリイが国境近くの街にたどり着いたのは、アスガルドを出て、8日目のことであった。
この街を過ぎれば、アルゼンスタンへは一本道といってもいい。
ある意味敵地ともいえる地を目の前にして、二人は万全の準備を整えるために街の中心へと向かった。



「エズダゴル、首尾はどうだ?」
「はい、陛下。ほとんど完了いたしました。いつでも動く事ができます」
アルゼンスタンの王宮では、秘密裏に今回の計画の部隊がまとめられていた。
とはいっても、大規模なものではなくごくごく小さなものであるが、そのほとんどが魔道士団の者から構成されていた。
「そうか、ならばいい。行動のタイミングはお前に任せる」
「は、承知いたしました」
そのとき、そっと物陰からイルファンをみつめる影に、エズダゴルは気が付いた。
「それでは、陛下。私は一旦失礼致します」
「どうした?」
「いえ・・・・・・・・・・私もそれほど野暮ではないということですよ」
そう微笑むエズダゴルの目線に気が付いたイルファンは、わざとらしく咳払いをすると「ご苦労だった」とエズダゴルを退室させた。
エズダゴルが退室すると、入れ替わりに一人の女性が入ってきた。
「陛下・・・・・・・お邪魔をしてしまいました。申し訳ございません・・・・・・・・・」
すまなそうに目を伏せる女性に、イルファンはそっと傍に抱き寄せた。
「なに、気にすることはない、アルウェン。エズダゴルも気を利かせただけだ」
そう言い、イルファンはアルウェンと呼んだ女性の髪を優しく撫でた。
彼女はイルファンの妻であり、この国の王妃である。
アルゼンスタンよりさらに小国の姫であった彼女は、政略結婚によりアルゼンスタンへと嫁いできた。
小国同士、互いが独立を護り国を保つための苦肉の策であった。
唯一ましなことは、イルファンとアルウェン――――二人がひと目逢ったときから、互いを想いあっていることであろう。
「陛下・・・・・・・私はなんだか不安です・・・・・・・」
「アルウェン・・・・・何も心配することはない・・・・・この国とお前の国、どちらもがこれからも存続していくためだ・・・・・・・」
「陛下・・・・・・・・」
じっとお互いを見つめ合い、やがて二つの影はひとつに重なっていった。

二人のいる部屋を向かいの塔から眺めながら、エズダゴルはひとつ笑みを浮かべていた。
そして彼の許へ一羽の鳥が舞い降りてきた。蜥蜴の尾と薄黒い羽を持つ始祖鳥のような怪鳥であった。
ラフトンティスという彼の使い魔である。
エズダゴルから何かを告げられると、ラフトンティスは南の方角に向かって飛び立った。


「ふ〜〜〜、食べた、食べた。ここの料理もなかなかいけたわね」
「ああ、結構ボリュームがあったな」
満腹で満足気な表情を浮かべながら、リナとガウリイが店先から出てきた。
「よ〜〜し、これで準備万端。早速行くとしましょーか」
「待て、リナ」
ッシャアと気合を入れるリナに、ガウリイが声をかけた。
「この本にあるこのデザート、まだ食ってないぞ」
「あ、ほんとだ。見落としてた」
何の目的でアルゼンスタンへ行くのか―――まったく緊張感を感じさせない二人であった。と、そのとき――――

「ふふ、お気楽なものだな。肝が太いのか、単なる馬鹿なのか」

背後から声がした。
「!?お前は!?」
振り返ったガウリイが、その声の主を見た途端、剣に手を掛けた。
「久しぶりだな」
ニヤリと笑みを浮かべるのは、黒のロングコートを纏った男であった。禍々しい雰囲気がその身を包んでいた。
「そう慌てるな。今日は別にお前達と遣り合いに来たわけじゃない。ただのお使いだ」
「お使い?」
訝しげに問うリナに向かって、男は懐から取り出したアミュレットを投げ渡した。
「なによ、これ?」
「御守りだ。死にたくなければそれを持っておくんだな。別に俺はお前達がどうなろうが知ったことではないが―――――」
そう言うとくるりと背を向けた。
「どういうつもりだ?」
「別段お前達に教える義理も義務もないな。だが、お前達をどうしようという気もない」
そのまま男の姿は雑踏の中へと消えて行った。
「あやしいわね〜〜〜、これ」
「けど、あいつからは特に何の害意も感じなかったぞ」
「まあ、しばらく様子を見てみるか・・・・・・」
そう言い、アミュレットを懐へとしまった。



アスガルドの街中―――
その中を、フードを目深に被った一人の男があっちへこっちへと走り回っていた。
丸一日、街中を駆け巡り、それでも望むものを得られなかったのか、男は広場の噴水の縁に腰を下ろし、いらだたしげに手を打った。
男が何を捜しているのか、何故見つからないのか―――その理由を知っている者ならば、男のこの光景は滑稽なものであろう。
心に拡がる焦燥を落ち着けるように、男が思考をめぐらしていると、それを認めた者たちがいた。

「やれやれ、どうやら一足違いだったみてぇだな」
「ええ・・・・・・そうね。・・・もうあっちに向かわれてしまったみたいね」
「・・・・・・・・・・・・」
奥の通りから歩いてきた3人の男女がそう言葉を交わしていた。
「ま、俺達ならすぐに追いつけるわな―――――ん?」
そのうちのひとりが、噴水のほうを見て目を留めた。
「おい、あそこに座ってるヤツ・・・・・・・・確か、前に大将が――――」
「そういえばそうかしら・・・・・・・」
「・・・・恐らくな」
そう言うと、3人は男―――ゼルガディスへと向かっていった。


*************************************

久しぶりの続きでした。
ようやくリナたちのほうにも絡んできたかな――という感じです。
でも目的地に着くまでまだまだかかりそうです。
それではまた次回。

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31099ジゴマさんの贈り物(笑)エモーション E-mail 2005/1/18 22:20:26
記事番号31090へのコメント

棒太郎様、こんばんは。

どんな時でも観光モードを忘れないリナとガウリイに、自分がDQ8でトロデに言われた
「のんびり冒険者大賞受賞決定じゃな」というお言葉が脳裏を走っていきました……(^_^;)
今回出てきたラフトンティス。この鳥は結構好きなので、前回同様喜んでしまいました。


>  ―――そはとこしえによこたわる死者にはあらねど
>
>  ―――測り知れざる永劫のもとに死を越ゆるもの

すでに怪しい儀式が行われているのですね……。

>「さてと、ここを過ぎればいよいよアルゼンスタンとの国境に出るわね」
>街道を行く二人の旅人―――リナとガウリイが国境近くの街にたどり着いたのは、アスガルドを出て、8日目のことであった。
>この街を過ぎれば、アルゼンスタンへは一本道といってもいい。

とりあえず「仲良し4人組(笑)」の中では、先行してアルゼンスタンへ
向かっているリナ達。
ここまでは順調のようですが、この先からは妨害なども入るのでしょうか。

>アルゼンスタンよりさらに小国の姫であった彼女は、政略結婚によりアルゼンスタンへと嫁いできた。
>小国同士、互いが独立を護り国を保つための苦肉の策であった。
>唯一ましなことは、イルファンとアルウェン――――二人がひと目逢ったときから、互いを想いあっていることであろう。

イルファンさんは自分の国、そして愛する妻の国のために必死なのですね。
アルウェンさんもそのことをとても良く分かっているけれど、でも今回のことには
不安を感じているのですね。

>そして彼の許へ一羽の鳥が舞い降りてきた。蜥蜴の尾と薄黒い羽を持つ始祖鳥のような怪鳥であった。
>ラフトンティスという彼の使い魔である。
>エズダゴルから何かを告げられると、ラフトンティスは南の方角に向かって飛び立った。

ラフトンティス……。飼ってみたいとは思いませんが、見てみたい鳥ではあります。

>「ふ〜〜〜、食べた、食べた。ここの料理もなかなかいけたわね」
>「ああ、結構ボリュームがあったな」
>満腹で満足気な表情を浮かべながら、リナとガウリイが店先から出てきた。
>「よ〜〜し、これで準備万端。早速行くとしましょーか」

準備って、これかい(笑)
でもそれでこそリナとガウリイですよね。

>「お使い?」
>訝しげに問うリナに向かって、男は懐から取り出したアミュレットを投げ渡した。
>「なによ、これ?」
>「御守りだ。死にたくなければそれを持っておくんだな。別に俺はお前達がどうなろうが知ったことではないが―――――」
>そう言うとくるりと背を向けた。
>「どういうつもりだ?」
>「別段お前達に教える義理も義務もないな。だが、お前達をどうしようという気もない」
>そのまま男の姿は雑踏の中へと消えて行った。

ジゴマさんの贈り物……。アメリアに渡したのと同じものですね。
リナ達もジゴマさんにとってはごひいきキャラなのでしょうか。

>アスガルドの街中―――
>その中を、フードを目深に被った一人の男があっちへこっちへと走り回っていた。
>丸一日、街中を駆け巡り、それでも望むものを得られなかったのか、男は広場の噴水の縁に腰を下ろし、いらだたしげに手を打った。

今回はアメリアと物理的にすれ違いをしているゼル。
……そういえばゼルは、アメリアが何故ここへ来たのか、知っているのでしょうか。

>「やれやれ、どうやら一足違いだったみてぇだな」
>「ええ・・・・・・そうね。・・・もうあっちに向かわれてしまったみたいね」
>「・・・・・・・・・・・・」
>奥の通りから歩いてきた3人の男女がそう言葉を交わしていた。
>「ま、俺達ならすぐに追いつけるわな―――――ん?」
>そのうちのひとりが、噴水のほうを見て目を留めた。
>「おい、あそこに座ってるヤツ・・・・・・・・確か、前に大将が――――」
>「そういえばそうかしら・・・・・・・」
>「・・・・恐らくな」
>そう言うと、3人は男―――ゼルガディスへと向かっていった。

受難の男、ゼルに救いの手が♪ 
この方々がタイタスさんからの救援ですね。
これで一気にアメリアに追いつけるのでしょうか。

>久しぶりの続きでした。
>ようやくリナたちのほうにも絡んできたかな――という感じです。
>でも目的地に着くまでまだまだかかりそうです。
>それではまた次回。

どうやらそれぞれが、順調に目的地に向かっていけるようですね。(とくにゼル)
同時にアルゼンスタンの方でも、着々と準備が整いつつあるのですね。
また、リナ達にも当然妨害が入るでしょうし、どうなるのか楽しみです。

それでは、今日はこの辺で失礼します。続きを楽しみにしています。

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31103感謝より危険物扱いされます(笑)棒太郎 2005/1/19 19:39:03
記事番号31099へのコメント


>棒太郎様、こんばんは。
>
>どんな時でも観光モードを忘れないリナとガウリイに、自分がDQ8でトロデに言われた
>「のんびり冒険者大賞受賞決定じゃな」というお言葉が脳裏を走っていきました……(^_^;)
>今回出てきたラフトンティス。この鳥は結構好きなので、前回同様喜んでしまいました。

こんばんは、エモーションさん。
どんなにシリアスな危機が迫っててもこんな呑気さを忘れないのが彼女らでしょう。
使い魔系は他にも2,3出る予定です。(ブ○ウ○・ジェ○キ○とかシャ○タ○鳥とか)

>>  ―――そはとこしえによこたわる死者にはあらねど
>>
>>  ―――測り知れざる永劫のもとに死を越ゆるもの
>
>すでに怪しい儀式が行われているのですね……。

事はもう動き出しています。

>>「さてと、ここを過ぎればいよいよアルゼンスタンとの国境に出るわね」
>>街道を行く二人の旅人―――リナとガウリイが国境近くの街にたどり着いたのは、アスガルドを出て、8日目のことであった。
>>この街を過ぎれば、アルゼンスタンへは一本道といってもいい。
>
>とりあえず「仲良し4人組(笑)」の中では、先行してアルゼンスタンへ
>向かっているリナ達。
>ここまでは順調のようですが、この先からは妨害なども入るのでしょうか。

そうですね。この先からいよいよバトルが始まると思います。

>>唯一ましなことは、イルファンとアルウェン――――二人がひと目逢ったときから、互いを想いあっていることであろう。
>
>イルファンさんは自分の国、そして愛する妻の国のために必死なのですね。
>アルウェンさんもそのことをとても良く分かっているけれど、でも今回のことには
>不安を感じているのですね。

二つの国のため、イルファンはなんとしても力を手に入れたいと思っていますが。
アルウェンも不安ですが、夫を立てて見守っています。

>>そして彼の許へ一羽の鳥が舞い降りてきた。蜥蜴の尾と薄黒い羽を持つ始祖鳥のような怪鳥であった。
>>ラフトンティスという彼の使い魔である。
>>エズダゴルから何かを告げられると、ラフトンティスは南の方角に向かって飛び立った。
>
>ラフトンティス……。飼ってみたいとは思いませんが、見てみたい鳥ではあります。

容貌は他の旧支配者関係に比べたら、まだマシでしょうしね。

>>「ふ〜〜〜、食べた、食べた。ここの料理もなかなかいけたわね」
>>「ああ、結構ボリュームがあったな」
>>満腹で満足気な表情を浮かべながら、リナとガウリイが店先から出てきた。
>>「よ〜〜し、これで準備万端。早速行くとしましょーか」
>
>準備って、これかい(笑)
>でもそれでこそリナとガウリイですよね。

はい(笑)
これが準備です。

>>「御守りだ。死にたくなければそれを持っておくんだな。別に俺はお前達がどうなろうが知ったことではないが―――――」
>>そう言うとくるりと背を向けた。
>>「どういうつもりだ?」
>>「別段お前達に教える義理も義務もないな。だが、お前達をどうしようという気もない」
>>そのまま男の姿は雑踏の中へと消えて行った。
>
>ジゴマさんの贈り物……。アメリアに渡したのと同じものですね。
>リナ達もジゴマさんにとってはごひいきキャラなのでしょうか。

アメリアに渡したものと同じです。
何故リナたちにも渡したのかは、次辺りで明らかになります。

>>丸一日、街中を駆け巡り、それでも望むものを得られなかったのか、男は広場の噴水の縁に腰を下ろし、いらだたしげに手を打った。
>
>今回はアメリアと物理的にすれ違いをしているゼル。
>……そういえばゼルは、アメリアが何故ここへ来たのか、知っているのでしょうか。

ゼルはアメリアがここへ来る訳は知ってないです。
城を出た、というので全速力でやってきました。

>>「ま、俺達ならすぐに追いつけるわな―――――ん?」
>>そのうちのひとりが、噴水のほうを見て目を留めた。
>>「おい、あそこに座ってるヤツ・・・・・・・・確か、前に大将が――――」
>>「そういえばそうかしら・・・・・・・」
>>「・・・・恐らくな」
>>そう言うと、3人は男―――ゼルガディスへと向かっていった。
>
>受難の男、ゼルに救いの手が♪ 
>この方々がタイタスさんからの救援ですね。
>これで一気にアメリアに追いつけるのでしょうか。

はい。この3人が、タイタスが出した増援です。
けど、この3人はリナたちが目的なので、ゼルはアメリアに会えるかはまだ確実じゃないですね。

>>久しぶりの続きでした。
>>ようやくリナたちのほうにも絡んできたかな――という感じです。
>>でも目的地に着くまでまだまだかかりそうです。
>>それではまた次回。
>
>どうやらそれぞれが、順調に目的地に向かっていけるようですね。(とくにゼル)
>同時にアルゼンスタンの方でも、着々と準備が整いつつあるのですね。
>また、リナ達にも当然妨害が入るでしょうし、どうなるのか楽しみです。
>
>それでは、今日はこの辺で失礼します。続きを楽しみにしています。

ゼルも次の目的地は分かったので、その辺はよかったところですね。
ただ、まだまだ受難は続きそうですが。
そろそろ戦端が開かれてくると思いますので、お楽しみに。
それではどうもありがとうございました。

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31113闇黒の断章 〜第2章〜 「アルゼンスタンを覆う影」 4棒太郎 2005/1/22 16:11:28
記事番号31090へのコメント

こんにちは、棒太郎です。
ますます寒くなってきた今日この頃、いい天気でも寒いので外に出る気が起こりません。
コタツに住み着いています。
それでは、つづきをどうぞ。


*************************************


 『闇黒の断章』 〜第2章〜

  「アルゼンスタンを覆う影」 4



アルゼンスタンの宮殿の離れ。
もともとあまり人の出入りの少なかったところであるが、今は城の住人ですらほとんど近づかなくなってしまった処だ。
今、そこにいるのはハオン=ドルら、あの魔道士たちであった。
それ以外の者は、離れを覆う何ともいえぬ気配に本能的に畏れているのか、自らやってくる者はいない。
「あら・・・・・・・」
その中で、戯れにタロットをめくっていたキザイアが、面白そうに声を上げた。
「如何した?キザイア師?」
訊ねるハオン=ドルに、キザイアは面白そうな笑みを深める。
「ふふふ・・・・・先ほどから何度やってみてもね、この位置に必ずコレが出るのよ」
そう言ってめくったカードには、落雷を受ける塔の図柄が描かれていた。
「崩壊・災難を暗示する『塔』のカード・・・・・・・何者かが妨害にやってくるというのか?」
「さぁて・・・・でも、そうトントン拍子に事は進みそうにないようね」
「そのほうが面白い―――――ではないのかな?キザイア師」
「ふふ、どうかしらね。ただ私は事なかれよりは多少ハプニングがあるほうがいい主義なの」
ふふふ、と笑みを浮かべながら、キザイアの姿が消えた。
「あまりお遊びが過ぎないように――――ナハブの魔女殿」



「リナ、そのなんとか砂漠ってのは結構あるのか?」
「ん?そうね。今のコースだとアルゼンスタンの都を通っていかないといけないわね。この道が一番近い道なんだけどね」
それを聞いてガウリイが真剣な顔でふむと頷いた。
「そうか・・・・・・・・・アルゼンスタンってなんか美味いもんあったっけか?」
「どうだったかな〜〜〜?あたしとしたことがそこはチェックしてなかったのよね〜〜〜」
「珍しいな」
「あんまし目立たない小国だからね〜〜」
この二人が何故アルゼンスタンへ向かっているのか、知っている者が聞いたら頭痛がしそうな会話だった。
もっとも約二名ほどはかんらかんらと笑っていそうだが。
そんな能天気な会話を繰り広げる二人の遥か後方で――――――

「ま、今んところは順調な旅路だな」

黒塗りの櫃を背負った黒装束の男がその姿を覗いていた。
「マスター、戻りました」
「おう。アレは受け取ったか?」
「はい。取り敢えずは」
男の後方に現われた黒いコートの男が応える。
「さて、当座のところはこれでよしとするか。舞台はこれからだしな」
そう言い、少し前の出来事を思い出した。


「さてさて、魔剣士殿もお姫様のところへ向かったか」
愉しそうに呟く男の後ろに、煙管を咥えた貴婦人と黒コートの男が控えていた。
「これであとは、傍から見物させてもらうとするか」
そう言ったとき――――――

「それは困りますねぇ。一度、舞台を演出したのなら、最後まで付き合ってもらわないと」

突然背後からそう声がした。
「!?」
「お前は!?」
そこにはあの褐色の男が立っていた。
寸前まで何の気配も一切感じなかった。瞬時に女の手には鋭い刃が光る扇が、男の両掌は剣となっていた。
それを見て、目の前の褐色の男はニィッと笑みを浮かべた。
「「!?」」
男はただ笑みを浮かべただだけであったが、二人は愕然とした。
我知らず身体が後ずさっていたのだ。
今まで、いかなる相手にもそのような事はなかった二人である。
「お前達、下がりな。こいつぁ、お前達が相手してもらえるような御人じゃないやな」
黒装束の男がそう言った。
「な―――――!?」
「し、しかしマスター―――――!?」

「下がれ――――――――――と言ったが?」

先ほどまでとは打って変わって低い響くような声で呟く。
「「!?」」
そのプレッシャーに二人は得物を納め、黒装束の男の後方へと下がった。
「いやはやこいつぁとんだところをお見せいたしました」
「いえいえ」
そんなやりとりが、どうにも狐と狸の化かしあいに思えてしまう。最も格の差は月とすっぽんなんて遥かに超えているが。
「して、やつがれに何の御用でございましょうか?」
「いえなに、貴方に少しお願いしたい事がありましてね」
「お願い―――でございますか?」
いぶかしむ様な声を上げる。目の前のこの男は自分がどう転んでも絶対に太刀打ちできないものだ。言うなればゴジラに向かっていく自衛隊ぐらい明白なものだ。
それが自分に一体何をお願いするというのか――――――
「簡単なことですよ。貴方が目をかけているあの少女の他にも『御守り』して欲しいのですよ」
「他の者―――と言いますと」
そう言うと、褐色の男の口が二人の人物の名前を告げた。
「ははあ、なるほど。確かにそのお二人もお姫様と縁浅はかならざる御人たちでございますが――――――」
しかし――――と男が言葉を続けた。
「こう言ってはなんですが、やつがれなどに頼まなくても貴方様ほどの御方なら――――――」
「いえいえ、私はちょっと前科がありましてね。そのおかげで目が厳しくなっているのですよ。今回のことは私は目的のもの以外余計なことはできませんのでね。アレに関わっている者には迂闊に手出しができないのですよ」
その言葉に、男はしばらく考えていたが、
「お分かりいたしました。どの道、お引き受けするしか道はありませんでしょうしねぇ――――」
ある種諦めともいえる笑いを浮かべながら、男は肩を竦めた。
「クカカカカカカ、物分りがよくて助かりますよ。それでは」
瘴気を帯びた風が吹き荒れるや、褐色の男の存在はどこにもいなくなった。
「やれやれ――――」
ふぅっと男が息をついた。
「ったく、とんでもねぇ野郎だな。脳天からツララぶっ刺された気分だぜ」
ツゥーと頬を流れ落ちる汗を拭いながら、そう呟いた。
「しかし――――これで俺も最後まで裏方をしなきゃならねぇか。ま、仕方がねえやな。あの役者は俺でも扱いきれねぇ」
やれやれと息をつくと男はアルゼンスタンへ向けて歩き出した。



「さて、これで大方の用意は整ったか」
準備の済んだ部隊を見渡しながら、エズダゴルは満足そうに呟いた。と、そこへ―――
「なにか御用ですかな?」
エズダゴルが振り返ると、そこにひとりの黒騎士が立っていた。
ネフレンカ直属の騎士、ボルボックであった。
「・・・・・ネフレンカ殿よりご伝言が・・・・・・」
「ほほう、それは」
ボルボックの硬質的な声が響く。
「・・・・・この先に凶の兆しが現われている、とのことです・・・・・・・」
「凶の兆し・・・・・・ふむ。キザイアやハオン=ドルらもそう言っているな。今回のこと、嗅ぎつけた者がいるのか・・・・・・」
「・・・・・お望みと在りましたら、探り出し排除いたしますが・・・・・・」
「いや・・・・・そう焦ることはない。南の砂漠に向かう者などそうはおらん。おのずとわかることだろう」
ニヤリと笑みを浮かべて、エズダゴルは笑った。
「それはそうと、ボルボック殿。もうすぐ出発しようと思っているので、このまま隊のほうについてもらえまいか?」
「・・・・・承知仕りました・・・・・・」
遥か南の方角に目を向けると、濛々たる砂塵が舞い上がっている。
そして、なにかこれからのことを暗示するように、夜鷹がけたたましく鳴き声を上げていた。


   ―――This is not dead which can eternal lie,

   ―――And with strange aeons even death may die.









その頃、アルゼンスタンへ向かう街道の途中では―――――

「ひとーつ、人世の生血を啜り―――
 ふたーつ、不埒な悪行三昧――――
 みーっつ、醜い浮世の悪を――――

 退治てくれましょう!!アメリア=ウィル=テスラ=セイルーンッ!!!とうっ!!!」

ひゅるるるるるるるる〜〜〜〜〜       ごすっ!!!!!!

「あべし!!」
いつもどおり豪快に地面とキスしていた。

「あんまりのんびりしてる間もないんですがねぇ」
クカカカと声を上げ、チャンドラプトラはその光景を見ながら笑っていた。

「とりあえず、次回へ続きます」


*************************************

続きでした。
あんまり進んでませんね。すいません。
前回、リナたちに御守りを渡したのはこれが理由でした。
余計なことすると我が身に返ってくるものなのですよ。
次辺りからガチンコバトルに行きたいと思います。
それではまた次回。

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31122舞台荒らしな役者さんエモーション E-mail 2005/1/24 21:45:25
記事番号31113へのコメント

棒太郎様、こんばんは。

暖冬とはいっても、やはり寒いですよね。
おまけに去年の冬と違って、雪がまとめてどっさり降るので、
天気予報の雪だるまマークに一喜一憂しています。

さて、今回は前回の舞台裏と、相手側の動向編ですね。
ナイの方とジゴマさん。普通に対話しているように見えても、ナイの方が相手では、
さすがのジゴマさんも素直に降伏してしまいますね。
気分は「マ○! 恐ろしい子!!(白目)」というところでしょうか。


>今、そこにいるのはハオン=ドルら、あの魔道士たちであった。
>それ以外の者は、離れを覆う何ともいえぬ気配に本能的に畏れているのか、自らやってくる者はいない。

通常の人間には、まず耐えられないような気配が、すでに漂っているのでしょうね。

>「ふふふ・・・・・先ほどから何度やってみてもね、この位置に必ずコレが出るのよ」
>そう言ってめくったカードには、落雷を受ける塔の図柄が描かれていた。
>「崩壊・災難を暗示する『塔』のカード・・・・・・・何者かが妨害にやってくるというのか?」
>「さぁて・・・・でも、そうトントン拍子に事は進みそうにないようね」
>「そのほうが面白い―――――ではないのかな?キザイア師」
>「ふふ、どうかしらね。ただ私は事なかれよりは多少ハプニングがあるほうがいい主義なの」
>ふふふ、と笑みを浮かべながら、キザイアの姿が消えた。
>「あまりお遊びが過ぎないように――――ナハブの魔女殿」

……そのカードが示しているのが、リナたちなのか、それともナイの方なのか……。
何にせよ、ギザイアさんが動き出したのですね。

>「そうか・・・・・・・・・アルゼンスタンってなんか美味いもんあったっけか?」
>「どうだったかな〜〜〜?あたしとしたことがそこはチェックしてなかったのよね〜〜〜」
>「珍しいな」
>「あんまし目立たない小国だからね〜〜」
>この二人が何故アルゼンスタンへ向かっているのか、知っている者が聞いたら頭痛がしそうな会話だった。

いつでもどこでも、美味しいものの事は忘れない……。さすがです。リナ、ガウリイ。
確かにゼル辺りが聞いたら、頭痛起こしそうですね。

>「ま、今んところは順調な旅路だな」
>
>黒塗りの櫃を背負った黒装束の男がその姿を覗いていた。

そしてしっかりウォッチングしているジゴマさん。
細かいチェックも怠らないのですね。

>「これであとは、傍から見物させてもらうとするか」
>そう言ったとき――――――
>
>「それは困りますねぇ。一度、舞台を演出したのなら、最後まで付き合ってもらわないと」
>
>突然背後からそう声がした。
>「!?」
>「お前は!?」
>そこにはあの褐色の男が立っていた。

出た……ラスボス(違う)
さすがのジゴマさんも、この御方の目を誤魔化すことはできませんね。
そしてさすがと言いますか……ナイの方にはジゴマさんがどんな人物で、
何をしているのか、あさっり分かっちゃうのですね。

>「お前達、下がりな。こいつぁ、お前達が相手してもらえるような御人じゃないやな」
>黒装束の男がそう言った。

まさに「役者の格が違う」と(汗)

>「いえなに、貴方に少しお願いしたい事がありましてね」
>「お願い―――でございますか?」
>いぶかしむ様な声を上げる。目の前のこの男は自分がどう転んでも絶対に太刀打ちできないものだ。言うなればゴジラに向かっていく自衛隊ぐらい明白なものだ。

ナイの方がゴジラで、ジゴマさんが自衛隊……。
ということは、L様は皇居ですね♪(皇居の前で謎の反転をするのは、怪獣映画の伝統♪)

>「ったく、とんでもねぇ野郎だな。脳天からツララぶっ刺された気分だぜ」
>ツゥーと頬を流れ落ちる汗を拭いながら、そう呟いた。
>「しかし――――これで俺も最後まで裏方をしなきゃならねぇか。ま、仕方がねえやな。あの役者は俺でも扱いきれねぇ」
>やれやれと息をつくと男はアルゼンスタンへ向けて歩き出した。

相手がナイの方では、ジゴマさんでも断るなんて真似はできませんね(汗)
リナ達へ渡した「御守り」は、こういう理由でしたか。
もうジゴマさんは、ナイの方に演出家として雇われてしまった状態ですね。
L様もこのくらいは許容範囲として黙認するでしょうし。

>「・・・・・この先に凶の兆しが現われている、とのことです・・・・・・・」
>「凶の兆し・・・・・・ふむ。キザイアやハオン=ドルらもそう言っているな。今回のこと、嗅ぎつけた者がいるのか・・・・・・」

確かに単純な妨害者になるだけのリナ達以上の、未曾有の凶がいますしねぇ……(遠い目)
はっ! もしかして、ナイの方にとってリナ達って、とっても良い隠れ蓑?!

>遥か南の方角に目を向けると、濛々たる砂塵が舞い上がっている。
>そして、なにかこれからのことを暗示するように、夜鷹がけたたましく鳴き声を上げていた。
>
>
>   ―――This is not dead which can eternal lie,
>
>   ―――And with strange aeons even death may die.
>

夜鷹が鳴いている……(滝汗)
「あの」鳴き声を夜中されたら、まともな神経の人は耐えられないですよね。

>「ひとーつ、人世の生血を啜り―――
> ふたーつ、不埒な悪行三昧――――
> みーっつ、醜い浮世の悪を――――
>
> 退治てくれましょう!!アメリア=ウィル=テスラ=セイルーンッ!!!とうっ!!!」
>
>ひゅるるるるるるるる〜〜〜〜〜       ごすっ!!!!!!
>
>「あべし!!」
>いつもどおり豪快に地面とキスしていた。
>
>「あんまりのんびりしてる間もないんですがねぇ」
>クカカカと声を上げ、チャンドラプトラはその光景を見ながら笑っていた。
>
楽しんでますね、ナイの方。
そしていつものように、楽しく悪人退治をしているのでしょうか、アメリア。
ゼルが見たら、いろんな意味でへたり込みそうな光景ですね。
まさに「ゼルの心 アメリア知らず」(笑)

>続きでした。
>あんまり進んでませんね。すいません。
>前回、リナたちに御守りを渡したのはこれが理由でした。
>余計なことすると我が身に返ってくるものなのですよ。
>次辺りからガチンコバトルに行きたいと思います。
>それではまた次回。

上手く客席に紛れてウォッチングするつもりだったのでしょうけれど、
しっかり雇われ演出家にされてしまったジゴマさん。
これに懲りる……ことはないのでしょうけれど(笑)、何分にも客演の役者は
「舞台荒らし(笑)」。演出家として苦労することになりそうですね。
これからどうなっていくのでしょうか。
続きを楽しみにしつつ、今日はこの辺で失礼します。


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31125脚本・監督・演出家泣かせ棒太郎 2005/1/25 20:50:21
記事番号31122へのコメント


>棒太郎様、こんばんは。
>
>暖冬とはいっても、やはり寒いですよね。
>おまけに去年の冬と違って、雪がまとめてどっさり降るので、
>天気予報の雪だるまマークに一喜一憂しています。
>
>さて、今回は前回の舞台裏と、相手側の動向編ですね。
>ナイの方とジゴマさん。普通に対話しているように見えても、ナイの方が相手では、
>さすがのジゴマさんも素直に降伏してしまいますね。
>気分は「マ○! 恐ろしい子!!(白目)」というところでしょうか。

こんばんは、エモーションさん。
やっぱり冬は寒いものだと改めて思い知らされました。
こちらは雪はあんまり降りませんが、やはり積雪は大変そうですね。

ジゴマと暗黒の人はもう、格が断然に違いますからね。
流石のジゴマもどうしようもありませんね。


>>今、そこにいるのはハオン=ドルら、あの魔道士たちであった。
>>それ以外の者は、離れを覆う何ともいえぬ気配に本能的に畏れているのか、自らやってくる者はいない。
>
>通常の人間には、まず耐えられないような気配が、すでに漂っているのでしょうね。

かなりイヤ〜〜んな空気が漂っています。

>>「ふふ、どうかしらね。ただ私は事なかれよりは多少ハプニングがあるほうがいい主義なの」
>>ふふふ、と笑みを浮かべながら、キザイアの姿が消えた。
>>「あまりお遊びが過ぎないように――――ナハブの魔女殿」
>
>……そのカードが示しているのが、リナたちなのか、それともナイの方なのか……。
>何にせよ、ギザイアさんが動き出したのですね。

彼らにしてみればどちらも妨害者ですが・・・・・・・
片方は素で勘弁してくださいって存在ですからね。

>>「珍しいな」
>>「あんまし目立たない小国だからね〜〜」
>>この二人が何故アルゼンスタンへ向かっているのか、知っている者が聞いたら頭痛がしそうな会話だった。
>
>いつでもどこでも、美味しいものの事は忘れない……。さすがです。リナ、ガウリイ。
>確かにゼル辺りが聞いたら、頭痛起こしそうですね。

まあ、食欲は人間の三大欲求のひとつですから。
どんなときでもある意味マイペースを通すのがこの二人だと思います。

>>「ま、今んところは順調な旅路だな」
>>
>>黒塗りの櫃を背負った黒装束の男がその姿を覗いていた。
>
>そしてしっかりウォッチングしているジゴマさん。
>細かいチェックも怠らないのですね。

今回ばかりは事情が事情ですからね。

>>「それは困りますねぇ。一度、舞台を演出したのなら、最後まで付き合ってもらわないと」
>>
>>突然背後からそう声がした。
>>「!?」
>>「お前は!?」
>>そこにはあの褐色の男が立っていた。
>
>出た……ラスボス(違う)
>さすがのジゴマさんも、この御方の目を誤魔化すことはできませんね。
>そしてさすがと言いますか……ナイの方にはジゴマさんがどんな人物で、
>何をしているのか、あさっり分かっちゃうのですね。

実力が桁外れですからね・・・・・・この御方は。
ダルフィンら五大魔族はおろか、魔王・竜王もあっさりと一蹴してしまいそうですし。
ジゴマでも相手が無茶苦茶に悪すぎます。
愉快犯・確信犯としてのレベルも上ですから。

>>「お前達、下がりな。こいつぁ、お前達が相手してもらえるような御人じゃないやな」
>>黒装束の男がそう言った。
>
>まさに「役者の格が違う」と(汗)

アカデミー賞を何度でも貰えるような超実力派と駆け出しの新人みたいなもんですからね。

>>いぶかしむ様な声を上げる。目の前のこの男は自分がどう転んでも絶対に太刀打ちできないものだ。言うなればゴジラに向かっていく自衛隊ぐらい明白なものだ。
>
>ナイの方がゴジラで、ジゴマさんが自衛隊……。
>ということは、L様は皇居ですね♪(皇居の前で謎の反転をするのは、怪獣映画の伝統♪)

そういえば、東京タワーも破壊されたけど、皇居は今まで無傷ですね。

>>「しかし――――これで俺も最後まで裏方をしなきゃならねぇか。ま、仕方がねえやな。あの役者は俺でも扱いきれねぇ」
>>やれやれと息をつくと男はアルゼンスタンへ向けて歩き出した。
>
>相手がナイの方では、ジゴマさんでも断るなんて真似はできませんね(汗)
>リナ達へ渡した「御守り」は、こういう理由でしたか。
>もうジゴマさんは、ナイの方に演出家として雇われてしまった状態ですね。
>L様もこのくらいは許容範囲として黙認するでしょうし。

選択肢はひとつしかない状態でしたし。
理論的には、直接手出ししてませんしね。

>>「・・・・・この先に凶の兆しが現われている、とのことです・・・・・・・」
>>「凶の兆し・・・・・・ふむ。キザイアやハオン=ドルらもそう言っているな。今回のこと、嗅ぎつけた者がいるのか・・・・・・」
>
>確かに単純な妨害者になるだけのリナ達以上の、未曾有の凶がいますしねぇ……(遠い目)
>はっ! もしかして、ナイの方にとってリナ達って、とっても良い隠れ蓑?!

言われてみれば、いい隠れ蓑ですね(笑)

>>遥か南の方角に目を向けると、濛々たる砂塵が舞い上がっている。
>>そして、なにかこれからのことを暗示するように、夜鷹がけたたましく鳴き声を上げていた。

>夜鷹が鳴いている……(滝汗)
>「あの」鳴き声を夜中されたら、まともな神経の人は耐えられないですよね。

「魂を奪い去るため」と言われてますからね。
絶対神経を病んでしまいます。

>>「ひとーつ、人世の生血を啜り―――
>> ふたーつ、不埒な悪行三昧――――
>> みーっつ、醜い浮世の悪を――――
>>
>> 退治てくれましょう!!アメリア=ウィル=テスラ=セイルーンッ!!!とうっ!!!」
>>
>>ひゅるるるるるるるる〜〜〜〜〜       ごすっ!!!!!!
>>
>>「あべし!!」
>>いつもどおり豪快に地面とキスしていた。
>>
>>「あんまりのんびりしてる間もないんですがねぇ」
>>クカカカと声を上げ、チャンドラプトラはその光景を見ながら笑っていた。
>>
>楽しんでますね、ナイの方。
>そしていつものように、楽しく悪人退治をしているのでしょうか、アメリア。
>ゼルが見たら、いろんな意味でへたり込みそうな光景ですね。
>まさに「ゼルの心 アメリア知らず」(笑)

正義の味方としては悪は放っておけないでしょうから(笑)
ゼルの苦労がひとり、空回りしてますね。

>>続きでした。
>>あんまり進んでませんね。すいません。
>>前回、リナたちに御守りを渡したのはこれが理由でした。
>>余計なことすると我が身に返ってくるものなのですよ。
>>次辺りからガチンコバトルに行きたいと思います。
>>それではまた次回。
>
>上手く客席に紛れてウォッチングするつもりだったのでしょうけれど、
>しっかり雇われ演出家にされてしまったジゴマさん。
>これに懲りる……ことはないのでしょうけれど(笑)、何分にも客演の役者は
>「舞台荒らし(笑)」。演出家として苦労することになりそうですね。
>これからどうなっていくのでしょうか。
>続きを楽しみにしつつ、今日はこの辺で失礼します。

自分の思惑を超えた舞台になってしまいましたからね。
でも仰るとおり、懲りることはないでしょう。ジゴマですし(笑)
今回、キザイアが動き出しましたが、先に遭遇するのはあとの一人、ティリンギャストになると思います。
まあなんにせよ、いよいよバトル開始です。
それではどうもありがとうございました。

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31128闇黒の断章 〜第3章〜 「狂気の砂漠にて」 1棒太郎 2005/1/26 21:17:02
記事番号31090へのコメント

こんばんは。
先週にひきかけた風邪を引きずってか、咳がなかなか止まらない棒太郎です。
親から、パソコンずっとやってて冷えたんだと、チクチクと言われます。
それでは続きをどうぞ。


*************************************

 『闇黒の断章』 〜第3章〜

  「狂気の砂漠にて」 1


血生臭い臭いが部屋の中に充満していた。
祭壇を祀ったその部屋も一面には鮮血が飛び散り、どす黒く変色している。
その惨劇の中心に、一人の男がにこやかな表情を浮かべて立っていた。
上品なスーツに身を包み、その上に黒の外套を纏った紳士であった。
右目にかけている片眼鏡と、手にしたか細いステッキが紳士らしさを強調しているが、およそこの場に似つかわしくない人物であった。
「さてさて。私としてもできれば穏やかに事を運びたいと思っているのだがね。もう少し穏便に話をしようじゃないか」
そう言って彼―――ティリンギャストは目の前に立つ女性ににこやかに話しかけた。
「話も聞かずに君達がいきなり襲ってくるから、私も自分の身を護らざるを得なかったが―――――――」
「だ、黙れ!き、貴様、何が目的で―――」
「目的?目的かね?それは、とてもとても単純だよ。君達が秘蔵している書を少し貸してもらいたいのだよ」
「な!?ど、どうしてそれを?」
「はっはっは、それもとてもとても単純なことだよ。我々が信じる神もまた、君達が信じる神と同じだ。同じなのだよ」
ティリンギャストはにこやかに、諭すような口調で語りかける。
「どうだね?君達にとっても悲願達成のいい機会だと思うがね。大丈夫。大丈夫だとも。期待は裏切らんよ」
「ふ、ふざけるな!よそ者ごときの力など借りるものか!」
「ふぅむ。それは残念。残念だよ。では仕方がない――――――」
ティリンギャストはそう言うと、手にしたステッキをひとつ、くるりと回した。


「ふむ、これだな」
祭壇の置くから取り出した一冊の書物。その黄色い表紙の上の埃を払いながら、ティリンギャストは笑みを浮かべた。
「ただならぬ魔性の神気――――流石、流石は忌まわれし書、『黄衣の王』。」
手にした『黄衣の王』を見ていると、どこからか忍び笑いのような声が聞こえてきた。
「ふむ。何用かな?ナハブの魔女殿」
ティリンギャストが声をかけた方向には、大型の鼠ほどの大きさの不気味な生き物がいた。
毛むくじゃらな鼠の形をしているが、鋭い黄色の牙と髭の生えた顔は人間、前脚は小さな人間の手を思わせるものだった。
『凶の兆しが現われたさ。それは近づいてきてるさ』
その生き物はそう言った。
「凶の兆し、かね。なるほど、なるほど。ならば急いで帰るとしよう」
毒々しく映える黄色い表紙のその書を懐にしまい込み、外套が翻るや、ティリンギャストの姿はどこにもなかった。
後には激しくぶちまけられた鮮血と、無数の肉片だけが残っていた。






アルゼンスタンの国境付近の森――――
そこを走る細い道を、都に向かって二人の旅人が歩いていた。
「この道を真っ直ぐ行けばいいのか?」
「地図だとそうなってるわ」
ご存知、リナとガウリイである。
「今んところはな〜〜んもなく進んでるけどねぇ・・・・・・」
リナがひとりごちた。
「こう順調に行き過ぎると逆にイヤなもんよね〜〜〜」
「まあな。今までもいろいろとあったもんな〜〜〜」
ガウリイの言葉にしみじみと過去が思い出される。
魔竜王や冥王や覇王の計略にいろいろと絡まれたり、別世界の存在に呑まれかけたり、黒笠の剣士に挑まれたり、etc、etc・・・・・・・
つくづく溜息が出てしまう。
「はぁ〜〜〜〜・・・・・あたしってば不幸の星の下に生まれてきたのかしら?これも美少女の宿命かしらね」
「そだな」
「あっさり言うなっちゅーの!!」
スッパーン!と小気味よい音を立てて、スリッパストラッシュがガウリイの頭に炸裂した。
そんな漫才道中が続いていたが、
「!?」
突然ガウリイが腰の斬妖剣を抜き放った。
シュッと銀光が空を閃き、続いてナニかがボタリと地面に落ちた。
「な、なによこれ!?」
胴体を二つに斬られ、ウゾウゾと蠢くソレは奇怪な蟲に似た生き物だった。
「気をつけろ、リナ。まだ何匹か気配がある」
正眼に構え、ガウリイが辺りの気配に目を配る。
目には見えないが、感覚の目は何かがいることを捉えていた。
「いちいちまどろっこしいわ!一気にいくわよ!」
リナはそう叫ぶや、印を結んで呪文を唱えた。高密度な魔力が収束するし、
「レイブリットレイン!!」
カッと眩い光が炸裂するや、幾つもの光弾が驟雨のように降り注ぎ、まるで吸い寄せられるかのように次々と奇怪な蟲怪を貫いていった。
「どーよ、大叔母さん直伝の魔法の味は」
得意満面にリナが決める。
セリシアがリナに伝授した魔法のひとつで、広範囲の攻撃を主としたものである。
「しかし・・・・・・見たことない生き物だな?」
残骸を見つめながらガウリイが呟く。
「これはひょっとしなくてもドンピシャリってヤツかしら?」
「ドンピシャリ?そーゆーのかこれ?」
「違うわい!このクラゲ!」
スパコーン!とまた小気味よくスリッパが炸裂する。
「あたしが言いたいのは、今まで順調すぎた分、そのツケが来たかってことよ!」
「あ〜〜〜、そうか」
「ったく、ほんとーにこのクラゲは―――――っ!?」
そのとき、リナの全身にゾクリとした感触が走った。
「ガウリイ!どいて!フリーズアロー!!」
放たれた氷の矢が、突如として襲い掛かってきた炎の矢を相殺する。
「素晴らしい!流石、流石はあれだけの使い魔を瞬時にして斃すだけのことはある」
手を叩く音が聞こえ、ひとりの紳士が姿を現した。
黒の外套を纏い、片眼鏡をかけた男。
彼の発するプレッシャーに、リナとガウリイは油断なく身構えた。
「ふむふむ。どうやら当たりくじを引いたのは私のようだ。いや結構、結構」
「あんた・・・・・・一体誰よ?」
「ああ、これはすまない。自己紹介がまだだった。私はティリンギャスト。君と同じ魔道士だ。よろしくお願いするよ」
ティリンギャストは優雅に一礼すると、にこやかに笑った。
「それにしても・・・・・・君達が兆しに現われたものとみて間違いないかな?確か、ミスカトニック大図書館で一度君達を見た事があるが――――」
その言葉に、リナの目がスッと細まった。
「アレもあんたの仕業ね。これは大当たりってとこね。一体何をしようっていうの!?」
「ちょっとした実験、と言ったところかな?しかし、ウィルバーがあっさりやられていささか落胆したが、君達ほどの腕前ならそれも納得できる」
うむうむと頷くティリンギャストだったが、その瞬間銀光が薙いでいった。
「っ!」
「ほほう、なんとも凄まじい剣閃だ。これほどの使い手はなかなかそうはいない。いや素晴らしい。まったく素晴らしい」
ガウリイの剣がティリンギャストを薙いだ、と思った瞬間、彼の身体は姿勢はそのままに、飛び滑るように後方へ移動した。
「シッ!」
鋭い呼気とともに再びガウリイの剣が一閃するが、またもやティリンギャストの身体はジグザグの軌跡を描きながら、滑るように高速移動した。
「おかしな奴だな」
ティリンギャストを見据えながらガウリイは呟くが、
「あれはレイ・ウィングの応用よ。極僅かに宙に浮いて翔んでいるに過ぎないわ」
リナがそのタネを説明した。
「あんた、そんなチャチな手品、今どき流行んないわよ」
小馬鹿にしたような声を上げる。実際高速移動と言うならば、彼女の義兄となるかも知れない人物の方が遥かに上である。
「いやはや、なかなか手厳しいな。しかし、そう甘く見てもらっては困るな」
そう言うと、外套を翻し、ステッキを構える。
「リナ!」
ガウリイがリナの名を呼んで、ティリンギャストに向かっていった。
斬妖剣の一撃が襲い掛かるが、寸前でティリンギャストはそれを避ける。
しかし、ガウリイも二撃、三撃と繰り出す。
ティリンギャストが笑みを浮かべながら、それらを躱していくが、
「はっはっは。無駄だ、無駄だよ」
「そいつはどうかな?」

「ゼラスブリット!!」

ティリンギャストが移動した地点に間髪いれずに、リナの魔法が襲い掛かった。
「なに!?」
バッチリのタイミングで移動してきたティリンギャストと光弾はぶつかった。
「わざと避けさせて、あんたを追い詰めていたに決まってんでしょうが」
フフンとリナが笑みを浮かべた。だが、
「ははは。はははははは。素晴らしい!なんとも、ああ、なんとも素晴らしい!」
感嘆たる響きの声がするや、外套を翻してティリンギャストの姿が現われた。
「そんなっ!?確かに直撃したのに!?」
「そう、確かに。確かに直撃だったさ。これがなければいかに私とて只ではすまなかったろうさ」
そう言うと、懐から一冊の本が取り出された。
「それは――――――!?」
その本から漂うプレッシャーは、あの秘密図書室で見た『屍食教典儀』を上回る不気味さであった。
「ふふ。君も聞いた事があるだろう?これが禁断の稀覯書とも言われる魔道書、『暗黒の大巻』だよ」


*************************************

続きでした。
久方振りにバトルが始まっていきます。
まずはお互い、顔合わせで。
リナたちが斃した使い魔は、ティリンギャストのではなくハオン=ドルのものです。
見張りにあちこちに飛ばしていました。
『暗黒の大巻』は前回の『竜剣抄』でサラッと書いたので、『黄衣の王』の元ネタについて―――

 ・『黄衣の王』
  読む者に災厄をもたらすと伝えられる毒々しい黄色い表紙の書物。
  特にその第二部を目にした者には、恐るべき運命が待ち受けているといわれている。

それではまた次回。

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31134Re:闇黒の断章 〜第3章〜 「狂気の砂漠にて」 1エモーション E-mail 2005/1/27 23:31:52
記事番号31128へのコメント

棒太郎様、こんばんは。

>先週にひきかけた風邪を引きずってか、咳がなかなか止まらない棒太郎です。

大丈夫ですか? 無理をせず、暖かくしてお身体を労ってくださいませ。

さて、今回はとうとうリナとガウリイがティリンギャストさんとエンカウントですね。
大概の相手なら「向かうところ敵なし」なリナとガウリイのコンビでも、
こういった代物と関わっている者が相手では、さすがに苦戦しそうですね。
最強(最凶?)のジョーカー付き(汗)のアメリア。
心強い救援付き(になっているだろう)のゼル。
この2人(+α)との再会が、待ち遠しいですね。


>血生臭い臭いが部屋の中に充満していた。
>祭壇を祀ったその部屋も一面には鮮血が飛び散り、どす黒く変色している。
>その惨劇の中心に、一人の男がにこやかな表情を浮かべて立っていた。
>上品なスーツに身を包み、その上に黒の外套を纏った紳士であった。

ここだけ見ていると、何気に魔族みたいですね。
ゼロスあたりなら似たような事をしたことがあるだろうと、何となく思いました。

>「はっはっは、それもとてもとても単純なことだよ。我々が信じる神もまた、君達が信じる神と同じだ。同じなのだよ」
>ティリンギャストはにこやかに、諭すような口調で語りかける。
>「どうだね?君達にとっても悲願達成のいい機会だと思うがね。大丈夫。大丈夫だとも。期待は裏切らんよ」

最初はどこの犠牲者さんたちかと思いましたら、同じ穴の狢さんたちでしたか。
こちらはそれほど大がかりでもなければ、大した力を持たない方々だったのでしょうか。
何にせよ、規模に関係なく、このような怪しげな本を所持していて、
尚かつ信仰なんてしていたら、ナイの方から抹消対象リストに載せられてそうですが。

>毛むくじゃらな鼠の形をしているが、鋭い黄色の牙と髭の生えた顔は人間、前脚は小さな人間の手を思わせるものだった。

これはギザイアさんの使い魔でしょうか。
とりあえず妨害者の存在を知らせに来たのですね。

>「今んところはな〜〜んもなく進んでるけどねぇ・・・・・・」
>リナがひとりごちた。
>「こう順調に行き過ぎると逆にイヤなもんよね〜〜〜」
>「まあな。今までもいろいろとあったもんな〜〜〜」
>ガウリイの言葉にしみじみと過去が思い出される。
>魔竜王や冥王や覇王の計略にいろいろと絡まれたり、別世界の存在に呑まれかけたり、黒笠の剣士に挑まれたり、etc、etc・・・・・・・

並の人間ならまず遭遇しない。運悪く遭遇しても、一度で充分です。
……というようなレベルの事件に、次々と遭遇していますよね。
でも、そう言う会話をしていると、呼んでしまうんですよね……(^_^;)

>胴体を二つに斬られ、ウゾウゾと蠢くソレは奇怪な蟲に似た生き物だった。
>「気をつけろ、リナ。まだ何匹か気配がある」
>正眼に構え、ガウリイが辺りの気配に目を配る。
>目には見えないが、感覚の目は何かがいることを捉えていた。

さすがガウリイですね。それにしても、こんなのが何匹もいるなんて、嫌だなあ……。
一気に片づけられるのなら、そうするのが正解でしょうね。気分的にも。

>「しかし・・・・・・見たことない生き物だな?」
>残骸を見つめながらガウリイが呟く。
>「これはひょっとしなくてもドンピシャリってヤツかしら?」
>「ドンピシャリ?そーゆーのかこれ?」
>「違うわい!このクラゲ!」
>スパコーン!とまた小気味よくスリッパが炸裂する。

こういう会話が、リナとガウリイですよね。
何故かカンガルーが、カンガルーと名付けられた理由を思い出しました。

>「それにしても・・・・・・君達が兆しに現われたものとみて間違いないかな?確か、ミスカトニック大図書館で一度君達を見た事があるが――――」
>その言葉に、リナの目がスッと細まった。
>「アレもあんたの仕業ね。これは大当たりってとこね。一体何をしようっていうの!?」
>「ちょっとした実験、と言ったところかな?しかし、ウィルバーがあっさりやられていささか落胆したが、君達ほどの腕前ならそれも納得できる」

双方供に「大当たり」というところでしょうか。
リナとガウリイの腕前を見て、感心しているティリンギャストさん。
どこか楽しそうにも見えますね。

>ガウリイの剣がティリンギャストを薙いだ、と思った瞬間、彼の身体は姿勢はそのままに、飛び滑るように後方へ移動した。
>「シッ!」
>鋭い呼気とともに再びガウリイの剣が一閃するが、またもやティリンギャストの身体はジグザグの軌跡を描きながら、滑るように高速移動した。

ガウリイの腕は、それこそ素人が見ても「凄い」と分かるレベルだと思いますが、
魔道を使っているとはいえ、そのガウリイの剣をあっさり避けるティリンギャストさんも
かなり凄いですね。……それよりも上な高速移動をする義兄候補(でもほとんど確定状態)……。
さすがです、タイタスさん。

>「はっはっは。無駄だ、無駄だよ」
>「そいつはどうかな?」
>
>「ゼラスブリット!!」
>
>ティリンギャストが移動した地点に間髪いれずに、リナの魔法が襲い掛かった。
>「なに!?」
>バッチリのタイミングで移動してきたティリンギャストと光弾はぶつかった。
>「わざと避けさせて、あんたを追い詰めていたに決まってんでしょうが」

咄嗟のことなのに、すぐにこんな連携が取れてしまえるリナとガウリイ。
本当に、良いコンビです。

>「そう、確かに。確かに直撃だったさ。これがなければいかに私とて只ではすまなかったろうさ」
>そう言うと、懐から一冊の本が取り出された。
>「それは――――――!?」
>その本から漂うプレッシャーは、あの秘密図書室で見た『屍食教典儀』を上回る不気味さであった。
>「ふふ。君も聞いた事があるだろう?これが禁断の稀覯書とも言われる魔道書、『暗黒の大巻』だよ」

さすがに本拠地に近づけば近づくほど、ヤバイ書物がぞくぞく出てきますね(汗)
こんなものを持っている、しかも当人もかなりの凄腕な人物を相手に、リナとガウリイは
どう対応するのでしょうか。


>続きでした。
>久方振りにバトルが始まっていきます。
>まずはお互い、顔合わせで。
>リナたちが斃した使い魔は、ティリンギャストのではなくハオン=ドルのものです。
>見張りにあちこちに飛ばしていました。

わくわくしながらバトルシーンを読んでいました。
あの使い魔があちこちに……。今、何故か脳裏に、あの使い魔をぶつぶつ文句を言いながら
倒しているゼルが浮かびました……。

>『暗黒の大巻』は前回の『竜剣抄』でサラッと書いたので、『黄衣の王』の元ネタについて―――
>
> ・『黄衣の王』
>  読む者に災厄をもたらすと伝えられる毒々しい黄色い表紙の書物。
>  特にその第二部を目にした者には、恐るべき運命が待ち受けているといわれている。
>
>それではまた次回。

続々出てくるヤバさ全開の書物の数々……。彼らは一体、何を呼び出す気なのでしょうか。
そしてリナとガウリイはティリンギャストさんにどう対抗するのか。
続きを楽しみにしています。
それでは今日はこの辺で失礼します。

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31136敵地に近づくにつれヤバサも比例してきます棒太郎 2005/1/28 12:38:01
記事番号31134へのコメント


>棒太郎様、こんばんは。
>
>>先週にひきかけた風邪を引きずってか、咳がなかなか止まらない棒太郎です。
>
>大丈夫ですか? 無理をせず、暖かくしてお身体を労ってくださいませ。
>
>さて、今回はとうとうリナとガウリイがティリンギャストさんとエンカウントですね。
>大概の相手なら「向かうところ敵なし」なリナとガウリイのコンビでも、
>こういった代物と関わっている者が相手では、さすがに苦戦しそうですね。
>最強(最凶?)のジョーカー付き(汗)のアメリア。
>心強い救援付き(になっているだろう)のゼル。
>この2人(+α)との再会が、待ち遠しいですね。

こんにちは、エモーションさん。
余りに長引くので医者にいったら、立派な気管支炎ですといわれました。
いよいよ今回の戦端が切って落とされました。
2人(+α)との再会もそう遠くないと思います。


>>その惨劇の中心に、一人の男がにこやかな表情を浮かべて立っていた。
>>上品なスーツに身を包み、その上に黒の外套を纏った紳士であった。
>
>ここだけ見ていると、何気に魔族みたいですね。
>ゼロスあたりなら似たような事をしたことがあるだろうと、何となく思いました。

ゼロスならやったことあるでしょう。
あちら側の魔道士たちは、人間として斜め上にイッちゃった人たちですから。

>>「どうだね?君達にとっても悲願達成のいい機会だと思うがね。大丈夫。大丈夫だとも。期待は裏切らんよ」
>
>最初はどこの犠牲者さんたちかと思いましたら、同じ穴の狢さんたちでしたか。
>こちらはそれほど大がかりでもなければ、大した力を持たない方々だったのでしょうか。
>何にせよ、規模に関係なく、このような怪しげな本を所持していて、
>尚かつ信仰なんてしていたら、ナイの方から抹消対象リストに載せられてそうですが。

はい、同じような邪神崇拝の集団です。
最も彼らのような力があるわけでもなく、ただの宗教集団みたいなもんです。

>>毛むくじゃらな鼠の形をしているが、鋭い黄色の牙と髭の生えた顔は人間、前脚は小さな人間の手を思わせるものだった。
>
>これはギザイアさんの使い魔でしょうか。
>とりあえず妨害者の存在を知らせに来たのですね。

はい。キザイアの使い魔です。名前はブラウン・ジェンキンです。

>>ガウリイの言葉にしみじみと過去が思い出される。
>>魔竜王や冥王や覇王の計略にいろいろと絡まれたり、別世界の存在に呑まれかけたり、黒笠の剣士に挑まれたり、etc、etc・・・・・・・
>
>並の人間ならまず遭遇しない。運悪く遭遇しても、一度で充分です。
>……というようなレベルの事件に、次々と遭遇していますよね。
>でも、そう言う会話をしていると、呼んでしまうんですよね……(^_^;)

一般人がそうそう体験しないようなことを、幾つもしてますからねぇ。
怪談話してると霊を呼ぶと言われるように、関連した話をしてると結構来ますしね。

>>正眼に構え、ガウリイが辺りの気配に目を配る。
>>目には見えないが、感覚の目は何かがいることを捉えていた。
>
>さすがガウリイですね。それにしても、こんなのが何匹もいるなんて、嫌だなあ……。
>一気に片づけられるのなら、そうするのが正解でしょうね。気分的にも。

ちまちまやるよりも一気にいったほうが手間も掛かりませんし。

>>「ドンピシャリ?そーゆーのかこれ?」
>>「違うわい!このクラゲ!」
>>スパコーン!とまた小気味よくスリッパが炸裂する。
>
>こういう会話が、リナとガウリイですよね。
>何故かカンガルーが、カンガルーと名付けられた理由を思い出しました。

カンガルーって現地の言葉で「わからない」って意味ですしね。
そう考えると正式名称ってなんだろう?って一時期悩んだ事があります。

>>「アレもあんたの仕業ね。これは大当たりってとこね。一体何をしようっていうの!?」
>>「ちょっとした実験、と言ったところかな?しかし、ウィルバーがあっさりやられていささか落胆したが、君達ほどの腕前ならそれも納得できる」
>
>双方供に「大当たり」というところでしょうか。
>リナとガウリイの腕前を見て、感心しているティリンギャストさん。
>どこか楽しそうにも見えますね。

どんな時でも優雅に、余裕を持って、という感じのキャラですので。
楽しんでいるのも事実です。

>>鋭い呼気とともに再びガウリイの剣が一閃するが、またもやティリンギャストの身体はジグザグの軌跡を描きながら、滑るように高速移動した。
>
>ガウリイの腕は、それこそ素人が見ても「凄い」と分かるレベルだと思いますが、
>魔道を使っているとはいえ、そのガウリイの剣をあっさり避けるティリンギャストさんも
>かなり凄いですね。……それよりも上な高速移動をする義兄候補(でもほとんど確定状態)……。
>さすがです、タイタスさん。

タイタスの場合は「目にも映らぬ速さ」ですからね。
ソレと比べると、ティリンギャストのはまだまだスローですよ。

>>ティリンギャストが移動した地点に間髪いれずに、リナの魔法が襲い掛かった。
>>「なに!?」
>>バッチリのタイミングで移動してきたティリンギャストと光弾はぶつかった。
>>「わざと避けさせて、あんたを追い詰めていたに決まってんでしょうが」
>
>咄嗟のことなのに、すぐにこんな連携が取れてしまえるリナとガウリイ。
>本当に、良いコンビです。

この二人ですから、こういったコンビネーションはバッチリでしょう。

>>その本から漂うプレッシャーは、あの秘密図書室で見た『屍食教典儀』を上回る不気味さであった。
>>「ふふ。君も聞いた事があるだろう?これが禁断の稀覯書とも言われる魔道書、『暗黒の大巻』だよ」
>
>さすがに本拠地に近づけば近づくほど、ヤバイ書物がぞくぞく出てきますね(汗)
>こんなものを持っている、しかも当人もかなりの凄腕な人物を相手に、リナとガウリイは
>どう対応するのでしょうか。

これからもいろいろとヤバさ全開のものが出てきます。
ありがたくない鬼に金棒です。

>>続きでした。
>>久方振りにバトルが始まっていきます。
>>まずはお互い、顔合わせで。
>>リナたちが斃した使い魔は、ティリンギャストのではなくハオン=ドルのものです。
>>見張りにあちこちに飛ばしていました。
>
>わくわくしながらバトルシーンを読んでいました。
>あの使い魔があちこちに……。今、何故か脳裏に、あの使い魔をぶつぶつ文句を言いながら
>倒しているゼルが浮かびました……。

確かに、真っ先に絡まれてそうですね、ゼルは(笑)
とりあえず、ゼルより先にアメリアが合流すると思います。

>> ・『黄衣の王』
>>  読む者に災厄をもたらすと伝えられる毒々しい黄色い表紙の書物。
>>  特にその第二部を目にした者には、恐るべき運命が待ち受けているといわれている。
>>
>>それではまた次回。
>
>続々出てくるヤバさ全開の書物の数々……。彼らは一体、何を呼び出す気なのでしょうか。
>そしてリナとガウリイはティリンギャストさんにどう対抗するのか。
>続きを楽しみにしています。
>それでは今日はこの辺で失礼します。

まだまだあと3〜4冊は出てきますよ。
舞台ももうすぐ呪われた廃都に移りますし。
それではどうもありがとうございました。

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31137闇黒の断章 〜第3章〜 「狂気の砂漠にて」 2棒太郎 2005/1/28 15:20:58
記事番号31090へのコメント

こんにちは、棒太郎です。
病院に行ってきたら、気管支炎だといわれました。
しかし、そんなに病状は苦しくないです。苦しくないのに病気だっていうのが一番たちが悪いですね。
それでは続きをどうぞ。


*************************************

 『闇黒の断章』 〜第3章〜

  「狂気の砂漠にて」 2



「ふふ。君も聞いた事があるだろう?これが禁断の稀覯書とも言われる魔道書、『暗黒の大巻』だよ」

ティリンギャストの懐から取り出された一冊の魔道書。
ただならぬプレッシャーを発するその本が、あの伝説の魔道書というのだ。
「うそ!?まさか――――――」
さすがのリナも絶句の声を上げる。
「本当だ。本当だとも。これは本当にあの『暗黒の大巻』なのだよ」
「くっ、ファイヤーボール!!」
リナの手から放たれた火炎の球が、ティリンギャストに襲い掛かるが、

 バンッ!!

ティリンギャストの目前で、ファイヤーボールは壁にぶつかったように弾け散った。
「はっはっは。そう簡単に破れはせんよ」
笑うティリンギャストの前に、魔力の障壁が展開されていた。
「それもその本の力、って訳?」
「そうだ。そうだとも。一般の魔道書とは違い、このような力ある魔道書はそれ自体がひとつの魔術を顕現する力なのだよ。その気になれば『神』をも召喚できるだろうさ」
「あんた達のようなやつが信じる『神』ってのはロクでもなさそうね・・・・・・」
「そうかね?所詮『神』の定義など、信じる者達の利害によって立場は変わるものだ。己に都合のいいものを『神』と崇め、都合の悪いものを『悪魔』と呼び、忌み嫌う。光と闇、どれが正しいのか絶対的なものなどないのだよ」
はっはっはと笑って講釈するティリンギャストに、リナもまたひとつ笑みを浮かべた。
「それはそうかもしんないけどね・・・・・・・けど、これだけはわかるわ」
「ほう、なにかね?」
「あんた達の崇める『神』は、大多数の人間にとっちゃ、迷惑極まりないってことよ!!」
ガッと印を結んだ手に魔力が集まる。
「エクスプロージョン!!」
凄まじい火炎の爆発が巻き起こり、ティリンギャストに覆いかぶさる。
「はっはっは、無駄だ。無駄だよ。大した力だが、それでもこの『暗黒の大巻』の力は破れんよ!」
「一発で終わらすなんて誰も言ってないわよ!!」
続いてリナが呪文を唱える。ティリンギャストもステッキを構え、魔力を集中する。
「では、こちらからいこうじゃないか。躍れ―――――」
そのとき――――――

 『お待ちなさい!!!!!!』

「!?」
「なっ!?」
突如、大音声が響き渡った。

 『神を信じて生きている人々を欺き、真実を虚偽に塗り替える悪魔達・・・・・例え神が現れずとも、いつか必ず心ある者が神に代わって悪を裁く―――――』

謎の声に、ティリンギャストは視線だけを辺りへと飛ばす。
対するリナも同じく視線を飛ばしているが、どうにもイヤ〜〜〜〜〜な予感が内心に漂っていた。

 『人それを、天誅と言う!!!!!』

一番高い樹のてっぺんに、ビシッと腕組みをしてピンと立つ少女。
「ほほう、何者かな、君は?」
「あなた達に名乗る名前はありません!!!!」
そう言うや、少女はトゥッ!と樹のてっぺんから飛び降りた。
くるくるくると優雅に回転、きりもみしながら地面へ―――――――――――激突しなかった。
「あれ?」
予想していたのと異なる展開に思わずリナは間抜けな声を上げた。
少女が地面に激突する寸前、ビンヨヨヨ〜〜〜〜〜ンと上に跳ね上がっていった。
よく見るとその足首に太いゴムひもが結び付けられていた。
「あ、なるほどね」
そう声を上げた瞬間、ビターーーンといういい音がした。
見ると、ヨーヨーの如くピョンピョン上下していた少女は、勢い余って隣の樹に思いっきり顔からぶつかっていた。
プラーン、プラーンと宙吊りになった体が揺れている。ある意味スプラッターである。
「ふぅむ、なんだったのかね?あれは」
さすがのティリンギャストも呆気にとられたような声を上げた時、
「いやはや、これは思わぬ失敗でしたね」
クカカカと笑いながら一人の男が姿を現した。
「生きてますか、ミス・アメリア?」
男の声に、「大丈夫です、チャンドラプトラさん」と声が返ってきた。
「どうやら追いついたようですね。しかもお取り込み中であったとは」
褐色の男―――チャンドラプトラが笑って言った。その笑みを見たリナは、背筋にゾクリとした感触が走ったような気がした。
「君達も彼女達の知り合いかな?」
「私はそうではありませんが、こちらの方がそのようでしてね」
チャンドラプトラに訊ねるティリンギャスト。顔は笑っているが、油断なく身構えている。
「しかしこちらに構っていてよろしいのですかな?まだ勝負の途中だったのでは?」
と言ったチャンドラプトラの言葉に間髪いれず、
「――――――等しく滅びを与えんことを  ドラグスレイブ!!」
赤い光弾が一直線にティリンギャストに襲い掛かった。
「む!?しまっ――――」
その声とともに、ドラグスレイブはティリンギャストの全身を呑み込んだ。
「ああ!リナさん!それは酷すぎます!非道です!外道です!!」
「ああーーー、やかましいわ!!この正義オタクッ!!」
少女――アメリアの非難の声に、思わず叫び声を上げる。
「いえいえ、そうでもなさそうですよ」
それを仲裁するように、チャンドラプトラの声が飛び込んできた。
「「えっ?」」
「はっはっは。まさか。まさか、『暗黒の大巻』の魔力障壁を打ち破るとは。素晴らしい、なんとも素晴らしい!」
見ると、空中高くティリンギャストが逆さまに浮遊していた。
「これがただの『暗黒の大巻』ならば危なかったろうが――――」
その手には無傷の『暗黒の大巻』が握られていた。
「ただの――――?」
「そうとも。『暗黒の大巻』はかの大妖術師アルソフォカスが著した伝説の写本――――」
「写本――――――まさか!?」
リナの頭にある考えが浮かび上がった。
「あんたの持ってるのは―――――――原典!?」
「さすが!さすがだ!そうだ、そうとも。これは原典。原典なのだよ!」
ティリンギャストは手を叩きながら、大喜びする。
「なれば、その力は格段に違うというものさ」
「なら、今度はフルパワーでお見舞いしてやるわよ!!」
そう言うと、再びドラグスレイブの呪文を唱え始める。
「いやいや。思いのほか君達はやるようだし、それに兆しは君達と見て間違いなかろう。ここは失礼させてもらうよ」
「逃がすと思ってんの!」
リナの手からドラグスレイブが放たれるが、そのときすでにティリンギャストの姿は消え失せていた。
「ではまたお目にかかろう!諸君!」
後にはティリンギャストの哄笑だけが残されていた。



「―――で、どーゆーことなのよ、アメリア?」
リナが呆れ声とともにアメリアに訊ねた。
「あんた、エルマさんからも止められてたじゃない。なのに城を抜け出してきて・・・・・・今度はうめぼしじゃすまないわよ」
「大丈夫です!エルマさんが今回だけって認めてくれましたから!」
「え〜〜?そうなの?」
アメリアの言葉に、リナは首をかしげる。
あのときだけの印象だけだが、あのエルマがそれを認めるとは思えない。
しかし、アメリアの目もまた、嘘を言ってるようには思えない。
「ま、これであとはゼルが揃えば仲良し4人組再結成だな」
「そうですね」
呑気にそう言うガウリイに、3度スリッパ・ストラッシュが炸裂した。
「ところでアメリア。そちらの人は?」
リナがチャンドラプトラのほうを見た。
「あ、この方は途中で一緒になったチャンドラプトラさんです」
「チャンドラプトラと申します、よろしく。人からは”尊者(スワーミー)”と呼ばれています」
「”尊者”?随分とご大層な二つ名ね」
「はっはっは。それくらいハッタリかましていたほうが、なにかとやりやすいんですよ」
大きく笑うチャンドラプトラに、胡散臭そうな目を向けるリナ。
「私はビブリオ・ディテクティブを生業としておりましてね。丁度依頼を受けたものがアルゼンスタンのほうにあるようだと伺ったものでして。ミス・アメリアとはその道中でご一緒になったんですよ」
「ビブリオ・ディテクティブ、ねぇ。じゃあ、さっきみたいな本もあんたにしてみたら黄金みたいなもんじゃない」
「確かに。ルートによってはそれこそ一国並みの価値があるでしょう。しかし、私は目当てのもの以外は極力手を出さないようにしています。どの業界も欲を出せば、思わぬ足を掬われてしまいますからね」
クカカカと笑ってそう言うチャンドラプトラ。
結局、アメリアとチャンドラプトラを加えて、リナたちは再びアルゼンスタンの都へ向けて歩き出した。
(ガウリイ・・・・・・どう思う?)
(どうって・・・・・・なにがだ?)
リナが小声でガウリイに問いかけた。
(あのチャンドラプトラって奴よ・・・)
(ああ、あのオッサンか・・・・・・何者か分からないが・・・得体が知れないな)
(そーなのよ・・・・・・どうもあのクセ者そうな笑いが、ゼロスを彷彿とさせるのよねぇ)
(どうするんだ?)
(こーなったらしゃーないでしょうが。アメリアは信用しちゃってるみたいだし。無下にしたら、あの子がやかましいわ)
(そうか・・・・・・まあ、特に害意は感じられないからな・・・様子を見るか)
そんな二人の背を見ながら、チャンドラプトラは亀裂が走ったような笑みを浮かべた。





「いやはや、中った魚は思った以上に大きかった、というところだな」
感嘆の声を上げながらティリンギャストは呟いた。
ドラグスレイブの影響か、彼の片方の手袋には大きく焦げ目がついている。
「ふふふ・・・・・・・、ティリンギャスト殿ともあろうお人が、あそこで得物を始末しないなんてね・・・・・・・・・」
そう声が聞こえた。
彼の横手の樹にもたれかかるように、魔女キザイアが立っていた。
「これはこれは、ナハブの魔女殿。盗み見とはお人が悪い」
ティリンギャストが笑って言った。
「まあ、確かにあそこでやろうと思えばやれたわけなのだが―――――」
ふむ、と神妙な顔つきで顎に手をやった。
「しかし、なにかしら得体の知れない妙なプレッシャーを感じてね。それで様子見で引き上げたのだよ」
「へぇ・・・・・妙なプレッシャー・・・・・・・」
キザイアの瞳が、玩具を見つけた子どものような輝きを見せた。
「ふふ・・・ちょっと大きなアクシデントになりそうね」
「それはないに越したことはないがね」
「ブラウン・ジェンキンにそいつらをつけさせてるわ・・・・・どのみち、『凶』の兆しっていうのはそいつらでしょうね」
ニヤリと笑みを浮かべ、愉しげに笑うキザイア。
「まあ、なんにせよ、あちらの準備も整ったことだろう。一旦戻ろうではないか」
そう言うと、キザイアの姿もティリンギャストの姿もいつの間にか消えていた。
どこからか夜鷹の声が小さく聞こえてきた。


*************************************

続きでした。
まずはアメリア(ジョーカー付き)が合流です。
ゼルはもうちょい後になりますね。
砂漠に舞台が移る前後になるかも。ま、題名に砂漠ってあるからこの章中には合流できると思います。
それではまた次回。

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31140いつでもどこでもアメリアはアメリアエモーション E-mail 2005/1/28 21:48:46
記事番号31137へのコメント

棒太郎様、こんばんは。

>こんにちは、棒太郎です。
>病院に行ってきたら、気管支炎だといわれました。

風邪ではなく、気管支炎ですか。単にまだ初期症状なのかもしれませんが、
たいして自覚症状がなかったのでは、気づくのも遅れますよね。
お身体ご自愛下さいませ。

アメリア(とナイの方)合流の回ですね。
アメリアの、いつもどおりの登場シーンが場を和ませますね。


>「あんた達の崇める『神』は、大多数の人間にとっちゃ、迷惑極まりないってことよ!!」

これは確かな意見ですよね。

> 『お待ちなさい!!!!!!』
>
>「!?」
>「なっ!?」
>突如、大音声が響き渡った。
>
> 『神を信じて生きている人々を欺き、真実を虚偽に塗り替える悪魔達・・・・・例え神が現れずとも、いつか必ず心ある者が神に代わって悪を裁く―――――』
>
>謎の声に、ティリンギャストは視線だけを辺りへと飛ばす。
>対するリナも同じく視線を飛ばしているが、どうにもイヤ〜〜〜〜〜な予感が内心に漂っていた。
>
> 『人それを、天誅と言う!!!!!』
>
>一番高い樹のてっぺんに、ビシッと腕組みをしてピンと立つ少女。

うんうん、やはりアメリアはこうでなくては(笑)
リナ達とティリンギャストさんが戦っているのを見た途端、一番高い木を探し、
必死に上ったのですね。それでこそアメリア♪

>「あなた達に名乗る名前はありません!!!!」
>そう言うや、少女はトゥッ!と樹のてっぺんから飛び降りた。
>くるくるくると優雅に回転、きりもみしながら地面へ―――――――――――激突しなかった。
>「あれ?」
>予想していたのと異なる展開に思わずリナは間抜けな声を上げた。
>少女が地面に激突する寸前、ビンヨヨヨ〜〜〜〜〜ンと上に跳ね上がっていった。
>よく見るとその足首に太いゴムひもが結び付けられていた。

いつも激突するので、命綱(?)をつけてみたのですね。ほとんどバンジージャンプですね。
でも結果は……やはりアメリア(笑)

>「どうやら追いついたようですね。しかもお取り込み中であったとは」
>褐色の男―――チャンドラプトラが笑って言った。その笑みを見たリナは、背筋にゾクリとした感触が走ったような気がした。
>「君達も彼女達の知り合いかな?」
>「私はそうではありませんが、こちらの方がそのようでしてね」
>チャンドラプトラに訊ねるティリンギャスト。顔は笑っているが、油断なく身構えている。

さすがにリナもティリンギャストさんも、何やら嫌なものを感じとっていますね。
そしてティリンギャストさんの気がそれたのを見逃さないリナ。
この辺りの切り替えの早さはさすがですね。……アメリアのこの手の言動に
慣れているせいもあるのでしょうけれど。

>その手には無傷の『暗黒の大巻』が握られていた。
>「ただの――――?」
>「そうとも。『暗黒の大巻』はかの大妖術師アルソフォカスが著した伝説の写本――――」
>「写本――――――まさか!?」
>リナの頭にある考えが浮かび上がった。
>「あんたの持ってるのは―――――――原典!?」
>「さすが!さすがだ!そうだ、そうとも。これは原典。原典なのだよ!」
>ティリンギャストは手を叩きながら、大喜びする。

写本だけでも頭が痛いのに、原典……。
オリジナル以外は所詮単なる書物でしかない異界黙示録は、マシな方なのかも。

>「逃がすと思ってんの!」
>リナの手からドラグスレイブが放たれるが、そのときすでにティリンギャストの姿は消え失せていた。
>「ではまたお目にかかろう!諸君!」
>後にはティリンギャストの哄笑だけが残されていた。

さすがにこれ以上は止めた方がいいと判断したのか、すぐに退場するティリンギャストさん。
今回は双方にとって顔見せと力試し、というところでしょうか。

>「大丈夫です!エルマさんが今回だけって認めてくれましたから!」
>「え〜〜?そうなの?」
>アメリアの言葉に、リナは首をかしげる。
>あのときだけの印象だけだが、あのエルマがそれを認めるとは思えない。
>しかし、アメリアの目もまた、嘘を言ってるようには思えない。

リナとしては本当に「どうなっているの?」ですね。
アメリアは政治的な部分や、公的に王女としての態度が要求される場や相手ならともかく、
親しい相手に嘘をついて誤魔化しきれるようなタイプじゃないですしね。

>(ガウリイ・・・・・・どう思う?)
>(どうって・・・・・・なにがだ?)
>リナが小声でガウリイに問いかけた。
>(あのチャンドラプトラって奴よ・・・)
>(ああ、あのオッサンか・・・・・・何者か分からないが・・・得体が知れないな)

野生のカンが働くガウリイに、ナイの方の事をどう思うか訪ねるリナ。
自分でも理由は分からないけれど、ゼロスの時と違い、かなりいや〜なものを
感じているのでしょうね。

>(そーなのよ・・・・・・どうもあのクセ者そうな笑いが、ゼロスを彷彿とさせるのよねぇ)

ゼロスが聞いたら、「僕ごときと比べるのは、あの方にもの凄く失礼なので
止めてください」と泣きながら訴えそうですね。

>「いやはや、中った魚は思った以上に大きかった、というところだな」
>感嘆の声を上げながらティリンギャストは呟いた。
>ドラグスレイブの影響か、彼の片方の手袋には大きく焦げ目がついている。

さすがに、ティリンギャストさんでもリナやガウリイのようなレベルの相手には、
そうそう会ったことがないのですね。

>「まあ、確かにあそこでやろうと思えばやれたわけなのだが―――――」
>ふむ、と神妙な顔つきで顎に手をやった。
>「しかし、なにかしら得体の知れない妙なプレッシャーを感じてね。それで様子見で引き上げたのだよ」
>「へぇ・・・・・妙なプレッシャー・・・・・・・」

……ナイの方、さりげなくプレッシャーをかけてたのでしょうか。

>「ブラウン・ジェンキンにそいつらをつけさせてるわ・・・・・どのみち、『凶』の兆しっていうのはそいつらでしょうね」
>ニヤリと笑みを浮かべ、愉しげに笑うキザイア。

あの鼠はブラウン・ジェンキンでしたか。
「確かこういうの、いた」とは思ったのですが、名前などが出てこず、
頭の中で仮名:「悪のミ○キー」とか「悪の○俊(by「十二○記」)」などと
ラベリングしていました。ああ、名前が分かって良かった(笑)
それにしても「凶」の兆し……。やはりいい隠れ蓑にされてますね、リナ達……。

>続きでした。
>まずはアメリア(ジョーカー付き)が合流です。
>ゼルはもうちょい後になりますね。
>砂漠に舞台が移る前後になるかも。ま、題名に砂漠ってあるからこの章中には合流できると思います。
>それではまた次回。

ゼルはもう少し後ですか。何故かゼルは仕掛けられた罠、全部にご丁寧に
引っかかるようなイメージがありますよね。
多分援軍の三人に、楽しくいじられているんだろうなあ……(勝手に想像)
それでは今日はこの辺で失礼します。
続きを楽しみにしていますね。

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31141それが彼女の生きる道(笑)棒太郎 2005/1/29 09:00:19
記事番号31140へのコメント


>棒太郎様、こんばんは。
>
>風邪ではなく、気管支炎ですか。単にまだ初期症状なのかもしれませんが、
>たいして自覚症状がなかったのでは、気づくのも遅れますよね。
>お身体ご自愛下さいませ。
>
>アメリア(とナイの方)合流の回ですね。
>アメリアの、いつもどおりの登場シーンが場を和ませますね。

こんにちは、エモーションさん。
熱も出てないし、身体のだるさもないので余計に分かりにくいです。
アメリアの登場は狙ってやってますからね。今回はロ○・ス○ールの台詞を引用しました。


>>「あんた達の崇める『神』は、大多数の人間にとっちゃ、迷惑極まりないってことよ!!」
>
>これは確かな意見ですよね。

確かにそうです。ご利益というものが一切在りませんからね。

>> 『人それを、天誅と言う!!!!!』
>>
>>一番高い樹のてっぺんに、ビシッと腕組みをしてピンと立つ少女。
>
>うんうん、やはりアメリアはこうでなくては(笑)
>リナ達とティリンギャストさんが戦っているのを見た途端、一番高い木を探し、
>必死に上ったのですね。それでこそアメリア♪

これでこそアメリアでしょう(笑)
登場のタイミングも狙ってやったでしょう。

>>予想していたのと異なる展開に思わずリナは間抜けな声を上げた。
>>少女が地面に激突する寸前、ビンヨヨヨ〜〜〜〜〜ンと上に跳ね上がっていった。
>>よく見るとその足首に太いゴムひもが結び付けられていた。
>
>いつも激突するので、命綱(?)をつけてみたのですね。ほとんどバンジージャンプですね。
>でも結果は……やはりアメリア(笑)

もうまんまバンジーです。
でもやっぱりアメリアはアメリアでした(笑)

>>「君達も彼女達の知り合いかな?」
>>「私はそうではありませんが、こちらの方がそのようでしてね」
>>チャンドラプトラに訊ねるティリンギャスト。顔は笑っているが、油断なく身構えている。
>
>さすがにリナもティリンギャストさんも、何やら嫌なものを感じとっていますね。
>そしてティリンギャストさんの気がそれたのを見逃さないリナ。
>この辺りの切り替えの早さはさすがですね。……アメリアのこの手の言動に
>慣れているせいもあるのでしょうけれど。

何度も死線を潜り抜けてますからね。
アメリアの行動にも慣れてますから、気を取られなかったのもありますが。

>>「あんたの持ってるのは―――――――原典!?」
>>「さすが!さすがだ!そうだ、そうとも。これは原典。原典なのだよ!」
>>ティリンギャストは手を叩きながら、大喜びする。
>
>写本だけでも頭が痛いのに、原典……。
>オリジナル以外は所詮単なる書物でしかない異界黙示録は、マシな方なのかも。

『暗黒の大巻』の解説を見て、「写本だったらそれの元になったのがあるはずだな」と思って、創ってみました。
どっちも凶悪さには変わりないですが。

>>「ではまたお目にかかろう!諸君!」
>>後にはティリンギャストの哄笑だけが残されていた。
>
>さすがにこれ以上は止めた方がいいと判断したのか、すぐに退場するティリンギャストさん。
>今回は双方にとって顔見せと力試し、というところでしょうか。

後にも言ってますが、やれないことはなかったけど気になることがあったので、取り合えず引き上げました。

>>アメリアの言葉に、リナは首をかしげる。
>>あのときだけの印象だけだが、あのエルマがそれを認めるとは思えない。
>>しかし、アメリアの目もまた、嘘を言ってるようには思えない。
>
>リナとしては本当に「どうなっているの?」ですね。
>アメリアは政治的な部分や、公的に王女としての態度が要求される場や相手ならともかく、
>親しい相手に嘘をついて誤魔化しきれるようなタイプじゃないですしね。

事情を知らない者には謎ですね。
まさかジゴマが関係してるとは夢にも思わないでしょうし。

>>(あのチャンドラプトラって奴よ・・・)
>>(ああ、あのオッサンか・・・・・・何者か分からないが・・・得体が知れないな)
>
>野生のカンが働くガウリイに、ナイの方の事をどう思うか訪ねるリナ。
>自分でも理由は分からないけれど、ゼロスの時と違い、かなりいや〜なものを
>感じているのでしょうね。

これまでの経験で磨かれてきたカンが何かを感じているようです。

>>(そーなのよ・・・・・・どうもあのクセ者そうな笑いが、ゼロスを彷彿とさせるのよねぇ)
>
>ゼロスが聞いたら、「僕ごときと比べるのは、あの方にもの凄く失礼なので
>止めてください」と泣きながら訴えそうですね。

同じく愉快犯ですが・・・・・格が天と地ほど違いますからね。

>「いやはや、中った魚は思った以上に大きかった、というところだな」
>>感嘆の声を上げながらティリンギャストは呟いた。
>>ドラグスレイブの影響か、彼の片方の手袋には大きく焦げ目がついている。
>
>さすがに、ティリンギャストさんでもリナやガウリイのようなレベルの相手には、
>そうそう会ったことがないのですね。

あれほどのレベルのものは、なかなかお目にかかれないようです。

>>「しかし、なにかしら得体の知れない妙なプレッシャーを感じてね。それで様子見で引き上げたのだよ」
>>「へぇ・・・・・妙なプレッシャー・・・・・・・」
>
>……ナイの方、さりげなくプレッシャーをかけてたのでしょうか。

というか、存在そのものにプレッシャーを感じたようです。

>>「ブラウン・ジェンキンにそいつらをつけさせてるわ・・・・・どのみち、『凶』の兆しっていうのはそいつらでしょうね」
>>ニヤリと笑みを浮かべ、愉しげに笑うキザイア。
>
>あの鼠はブラウン・ジェンキンでしたか。
>「確かこういうの、いた」とは思ったのですが、名前などが出てこず、
>頭の中で仮名:「悪のミ○キー」とか「悪の○俊(by「十二○記」)」などと
>ラベリングしていました。ああ、名前が分かって良かった(笑)
>それにしても「凶」の兆し……。やはりいい隠れ蓑にされてますね、リナ達……。

はい、ブラウン・ジェンキンです。
こいつは様々な言語を喋れるとのことです。
まあ、思いっきり「凶」を体現している御方がいますしねぇ・・・・・

>>続きでした。
>>まずはアメリア(ジョーカー付き)が合流です。
>>ゼルはもうちょい後になりますね。
>>砂漠に舞台が移る前後になるかも。ま、題名に砂漠ってあるからこの章中には合流できると思います。
>>それではまた次回。
>
>ゼルはもう少し後ですか。何故かゼルは仕掛けられた罠、全部にご丁寧に
>引っかかるようなイメージがありますよね。
>多分援軍の三人に、楽しくいじられているんだろうなあ……(勝手に想像)
>それでは今日はこの辺で失礼します。
>続きを楽しみにしていますね。

苦労性の星の下に生まれてきた男ですからねぇ。
道中からかわれているでしょう。
アメリアと出会えてもまだまだ苦労は続きますしね。
それではどうもありがとうございました。

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31148最強(最凶?)のジョーカーさまとも合流なさったのですね(汗)猫楽者 E-mail 2005/2/3 12:06:35
記事番号31137へのコメント


>こんにちは、棒太郎です。
>病院に行ってきたら、気管支炎だといわれました。
>しかし、そんなに病状は苦しくないです。苦しくないのに病気だっていうのが一番たちが悪いですね。

こんにちは、棒太郎さん。
お久しぶりです。お体の具合はいかがですか、猫楽者です。
気管支炎(汗)、大丈夫ですか。どうかお大事に。

舞台の出演者の方々が、どう動くのか。傍観者として観戦なさるつもりだった黒子さん。
その黒子さんに、サービスとして“おまもり”をリナさん達に届けるように『お願い』なさった(汗)
超大物の異世界からの特別ゲストさま(滝汗)
その超大物ゲストたるお方とご一緒に、ごく普通に旅している(汗)アメリアさん。
心強い援軍の3名の方と共に旅をすることとなったであろう、アメリアさんを求めて3千里のゼルガディスさん。
義理の妹さんとなるまでカウントダウン状態のリナさんとガウリイさんの、いつもどおりの旅のシーン。
邪神崇拝の集団をあっさり壊滅させて、『あの書』を手にしたティリンギャストさんとリナさんたちの息詰まる戦い。
みなさん、『あの都』を目指して・・・・・。ぞくぞくと集まりつつあるのですね。

>「そうだ。そうだとも。一般の魔道書とは違い、このような力ある魔道書はそれ自体がひとつの魔術を顕現する力なのだよ。その気になれば『神』をも召喚できるだろうさ」
>「あんた達のようなやつが信じる『神』ってのはロクでもなさそうね・・・・・・」
>「そうかね?所詮『神』の定義など、信じる者達の利害によって立場は変わるものだ。己に都合のいいものを『神』と崇め、都合の悪いものを『悪魔』と呼び、忌み嫌う。光と闇、どれが正しいのか絶対的なものなどないのだよ」

その土地で元々信仰されていた『神々』が、別の土地から来た侵略者たちに『鬼や妖怪、悪魔』とされてしまったりしたようなこともあったそうですから。
『神』と『悪魔』の定義については、ティリンギャストさんのご意見とおりだと思います。

>はっはっはと笑って講釈するティリンギャストに、リナもまたひとつ笑みを浮かべた。
>「それはそうかもしんないけどね・・・・・・・けど、これだけはわかるわ」
>「ほう、なにかね?」
>「あんた達の崇める『神』は、大多数の人間にとっちゃ、迷惑極まりないってことよ!!」

確かに、ティリンギャストさんたちのような人たちが崇める『神』は、普通の『良き神様』では無いでしょうね(汗)



>ガッと印を結んだ手に魔力が集まる。
>「エクスプロージョン!!」
>凄まじい火炎の爆発が巻き起こり、ティリンギャストに覆いかぶさる。

セリシアさん直伝の攻撃魔法!? 炸裂ですね(喜び)

> 『お待ちなさい!!!!!!』
>
>「!?」
>「なっ!?」
>突如、大音声が響き渡った。
>
> 『神を信じて生きている人々を欺き、真実を虚偽に塗り替える悪魔達・・・・・例え神が現れずとも、いつか必ず心ある者が神に代わって悪を裁く―――――』
>
>謎の声に、ティリンギャストは視線だけを辺りへと飛ばす。
>対するリナも同じく視線を飛ばしているが、どうにもイヤ〜〜〜〜〜な予感が内心に漂っていた。
>
> 『人それを、天誅と言う!!!!!』
>
>一番高い樹のてっぺんに、ビシッと腕組みをしてピンと立つ少女。

アメリアさん、楽しそうに正義の口上を述べてますね〜(笑)。
決め台詞の後に、背後に爆発が起こって七色の煙が上がればカンペキですね(笑)

>「ほほう、何者かな、君は?」
>「あなた達に名乗る名前はありません!!!!」
>そう言うや、少女はトゥッ!と樹のてっぺんから飛び降りた。
>くるくるくると優雅に回転、きりもみしながら地面へ―――――――――――激突しなかった。
>「あれ?」
>予想していたのと異なる展開に思わずリナは間抜けな声を上げた。
>少女が地面に激突する寸前、ビンヨヨヨ〜〜〜〜〜ンと上に跳ね上がっていった。
>よく見るとその足首に太いゴムひもが結び付けられていた。
>「あ、なるほどね」
>そう声を上げた瞬間、ビターーーンといういい音がした。
>見ると、ヨーヨーの如くピョンピョン上下していた少女は、勢い余って隣の樹に思いっきり顔からぶつかっていた。
>プラーン、プラーンと宙吊りになった体が揺れている。ある意味スプラッターである。

救出役の魔剣士さまがいないので、アメリアさんが地面へと激突してしまう。
そう思っていたのですが、意外な展開とアメリアさんのお姿に笑ってしまいました(笑)

>「――――――等しく滅びを与えんことを  ドラグスレイブ!!」
>赤い光弾が一直線にティリンギャストに襲い掛かった。
>「む!?しまっ――――」
>その声とともに、ドラグスレイブはティリンギャストの全身を呑み込んだ。
>「ああ!リナさん!それは酷すぎます!非道です!外道です!!」
>「ああーーー、やかましいわ!!この正義オタクッ!!」
>少女――アメリアの非難の声に、思わず叫び声を上げる。

一撃でティリンギャストを倒せるような大技を、すかさず放つリナさん。
そのリナさんに“プラーン、プラーンの宙吊り状態”で突っ込むアメリアさん(笑)
流石は『セイルーンの超合金娘さん』ですね。

>「これがただの『暗黒の大巻』ならば危なかったろうが――――」
>その手には無傷の『暗黒の大巻』が握られていた。
>「ただの――――?」
>「そうとも。『暗黒の大巻』はかの大妖術師アルソフォカスが著した伝説の写本――――」
>「写本――――――まさか!?」
>リナの頭にある考えが浮かび上がった。
>「あんたの持ってるのは―――――――原典!?」
>「さすが!さすがだ!そうだ、そうとも。これは原典。原典なのだよ!」
>ティリンギャストは手を叩きながら、大喜びする。

妖書。魔書。様々な危ない書を集めているのですね(汗)
ティリンギャストさん達が、あの砂漠の都市で、集めた書物を使って何をしようとしているのか。
とても気になります。

>「いやいや。思いのほか君達はやるようだし、それに兆しは君達と見て間違いなかろう。ここは失礼させてもらうよ」
>「逃がすと思ってんの!」
>リナの手からドラグスレイブが放たれるが、そのときすでにティリンギャストの姿は消え失せていた。
>「ではまたお目にかかろう!諸君!」
>後にはティリンギャストの哄笑だけが残されていた。

リナさんとガウリイさんのお2人でも手強い相手なのに。
免疫の無いティリンギャストさんにとって、謎の行動をなさるアメリアさんと。
得体の知れないチャンドラプトラ様(汗)の乱入で、ティリンギャストさんは今回は撤退なさったのですね。
次に戦うときには、ティリンギャストさん達も全力で戦われるのでしょうね、激しい戦いになりそうですね(汗)

>「―――で、どーゆーことなのよ、アメリア?」
>リナが呆れ声とともにアメリアに訊ねた。
>「あんた、エルマさんからも止められてたじゃない。なのに城を抜け出してきて・・・・・・今度はうめぼしじゃすまないわよ」
>「大丈夫です!エルマさんが今回だけって認めてくれましたから!」
>「え〜〜?そうなの?」
>アメリアの言葉に、リナは首をかしげる。
>あのときだけの印象だけだが、あのエルマがそれを認めるとは思えない。
>しかし、アメリアの目もまた、嘘を言ってるようには思えない。
>「ま、これであとはゼルが揃えば仲良し4人組再結成だな」
>「そうですね」
>呑気にそう言うガウリイに、3度スリッパ・ストラッシュが炸裂した。

アメリアさんのお城脱出の影に、黒子さんが暗躍(笑)しているとは。
今の時点では、リナさんは知らないのですね。
それにしても、ガウリイさんが“仲良し4人組”の名称を覚えていたのですね(驚き&笑)

>「ところでアメリア。そちらの人は?」
>リナがチャンドラプトラのほうを見た。
>「あ、この方は途中で一緒になったチャンドラプトラさんです」
>「チャンドラプトラと申します、よろしく。人からは”尊者(スワーミー)”と呼ばれています」
>「”尊者”?随分とご大層な二つ名ね」
>「はっはっは。それくらいハッタリかましていたほうが、なにかとやりやすいんですよ」
>大きく笑うチャンドラプトラに、胡散臭そうな目を向けるリナ。

”尊者(スワーミー)”・・・・・(汗)・・・・別の二つのお名前を名乗られたら・・・・・。
リナさんは、“這い寄る・・・”などの御名称は御存知かも知れないですね。

>「確かに。ルートによってはそれこそ一国並みの価値があるでしょう。しかし、私は目当てのもの以外は極力手を出さないようにしています。どの業界も欲を出せば、思わぬ足を掬われてしまいますからね」
>クカカカと笑ってそう言うチャンドラプトラ。
>結局、アメリアとチャンドラプトラを加えて、リナたちは再びアルゼンスタンの都へ向けて歩き出した。

“目的のもの以外は手を出さないようにしている”。と、“欲を出せば、足を掬われてしまう”。の部分は。
このお方と、金色の魔王さまとの御約束のことを、さりげな〜く遠まわしにお話しているのでしょうか。

>(ガウリイ・・・・・・どう思う?)
>(どうって・・・・・・なにがだ?)
>リナが小声でガウリイに問いかけた。
>(あのチャンドラプトラって奴よ・・・)
>(ああ、あのオッサンか・・・・・・何者か分からないが・・・得体が知れないな)
>(そーなのよ・・・・・・どうもあのクセ者そうな笑いが、ゼロスを彷彿とさせるのよねぇ)
>(どうするんだ?)
>(こーなったらしゃーないでしょうが。アメリアは信用しちゃってるみたいだし。無下にしたら、あの子がやかましいわ)
>(そうか・・・・・・まあ、特に害意は感じられないからな・・・様子を見るか)
>そんな二人の背を見ながら、チャンドラプトラは亀裂が走ったような笑みを浮かべた。

流石にチャンドラプトラ様のご正体までは、わからないまでも。
なにやら不気味な雰囲気を感じ取るリナさんとガウリイさん。
チャンドラプトラ様は、今回、リナさんたちの心強い味方となってくださると良いのですが(汗)

>「いやはや、中った魚は思った以上に大きかった、というところだな」
>感嘆の声を上げながらティリンギャストは呟いた。
>ドラグスレイブの影響か、彼の片方の手袋には大きく焦げ目がついている。

大きすぎです(汗)
下手に手を出したりしたら(滝汗)
まだそうやって呟いていられるのは、奇跡のようなものですね。

>続きでした。
>まずはアメリア(ジョーカー付き)が合流です。
>ゼルはもうちょい後になりますね。
>砂漠に舞台が移る前後になるかも。ま、題名に砂漠ってあるからこの章中には合流できると思います。
>それではまた次回。

無事にアメリアさんと最強(最凶?)のジョーカーさまと合流なさったリナさんたち。
ゼルガディスさんと愉快な3人の仲間さん(違)との合流もひと波乱ありそうですね(笑)
再会なさったゼルガディスさんが、アメリアさんが最強(最凶?)のジョーカーさまと平然と旅していた。と知って。
頭を抱えそうですね(笑)

続々と、あの都市へと向かわれる皆さんがどんな冒険をなさるのか。
とても楽しみにしております。

寒くなってまいりましたね。
お体にお気をつけて、お元気で。
では、失礼します。

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31152まずは大物のご到着棒太郎 2005/2/4 10:01:58
記事番号31148へのコメント


>こんにちは、棒太郎さん。
>お久しぶりです。お体の具合はいかがですか、猫楽者です。
>気管支炎(汗)、大丈夫ですか。どうかお大事に。
>
>舞台の出演者の方々が、どう動くのか。傍観者として観戦なさるつもりだった黒子さん。
>その黒子さんに、サービスとして“おまもり”をリナさん達に届けるように『お願い』なさった(汗)
>超大物の異世界からの特別ゲストさま(滝汗)
>その超大物ゲストたるお方とご一緒に、ごく普通に旅している(汗)アメリアさん。
>心強い援軍の3名の方と共に旅をすることとなったであろう、アメリアさんを求めて3千里のゼルガディスさん。
>義理の妹さんとなるまでカウントダウン状態のリナさんとガウリイさんの、いつもどおりの旅のシーン。
>邪神崇拝の集団をあっさり壊滅させて、『あの書』を手にしたティリンギャストさんとリナさんたちの息詰まる戦い。
>みなさん、『あの都』を目指して・・・・・。ぞくぞくと集まりつつあるのですね。

こんにちは、猫楽者さん。
気管支炎のほうは、咳が少ししつこく続きましたが、どうにか治りました。
この時期はインフルエンザもありますから、油断はできませんね。
今回からそろそろ皆が集まってきます。
バトルのほうも盛り込んでいきたいと思っていますので、どうぞお楽しみに。


>>「そうかね?所詮『神』の定義など、信じる者達の利害によって立場は変わるものだ。己に都合のいいものを『神』と崇め、都合の悪いものを『悪魔』と呼び、忌み嫌う。光と闇、どれが正しいのか絶対的なものなどないのだよ」
>
>その土地で元々信仰されていた『神々』が、別の土地から来た侵略者たちに『鬼や妖怪、悪魔』とされてしまったりしたようなこともあったそうですから。
>『神』と『悪魔』の定義については、ティリンギャストさんのご意見とおりだと思います。

キリスト教の悪魔がいい例ですからね。
例えば、悪魔アスタロトはオリエント神話の女神イシュタルですし。

>>「ほう、なにかね?」
>>「あんた達の崇める『神』は、大多数の人間にとっちゃ、迷惑極まりないってことよ!!」
>
>確かに、ティリンギャストさんたちのような人たちが崇める『神』は、普通の『良き神様』では無いでしょうね(汗)

どう転んで見ても、ヤバイ以外の何者でもありませんからね。

>>ガッと印を結んだ手に魔力が集まる。
>>「エクスプロージョン!!」
>>凄まじい火炎の爆発が巻き起こり、ティリンギャストに覆いかぶさる。
>
>セリシアさん直伝の攻撃魔法!? 炸裂ですね(喜び)

はい、セリシア直伝です。

>> 『神を信じて生きている人々を欺き、真実を虚偽に塗り替える悪魔達・・・・・例え神が現れずとも、いつか必ず心ある者が神に代わって悪を裁く―――――』
>>
>>謎の声に、ティリンギャストは視線だけを辺りへと飛ばす。
>>対するリナも同じく視線を飛ばしているが、どうにもイヤ〜〜〜〜〜な予感が内心に漂っていた。
>>
>> 『人それを、天誅と言う!!!!!』
>>
>>一番高い樹のてっぺんに、ビシッと腕組みをしてピンと立つ少女。
>
>アメリアさん、楽しそうに正義の口上を述べてますね〜(笑)。
>決め台詞の後に、背後に爆発が起こって七色の煙が上がればカンペキですね(笑)

今回は『マシンロボ』のロム=ストールの口上を。
桃太郎侍はもうやっちゃったので、この後もコレで行くかも知れません。

>>見ると、ヨーヨーの如くピョンピョン上下していた少女は、勢い余って隣の樹に思いっきり顔からぶつかっていた。
>>プラーン、プラーンと宙吊りになった体が揺れている。ある意味スプラッターである。
>
>救出役の魔剣士さまがいないので、アメリアさんが地面へと激突してしまう。
>そう思っていたのですが、意外な展開とアメリアさんのお姿に笑ってしまいました(笑)

事前に用意をしておいたのですが・・・・・・・結果はやっぱりアメリアでした(笑)

>>「ああ!リナさん!それは酷すぎます!非道です!外道です!!」
>>「ああーーー、やかましいわ!!この正義オタクッ!!」
>>少女――アメリアの非難の声に、思わず叫び声を上げる。
>
>一撃でティリンギャストを倒せるような大技を、すかさず放つリナさん。
>そのリナさんに“プラーン、プラーンの宙吊り状態”で突っ込むアメリアさん(笑)
>流石は『セイルーンの超合金娘さん』ですね。

「あの姉にして、この妹あり」ですから(笑)

>>「あんたの持ってるのは―――――――原典!?」
>>「さすが!さすがだ!そうだ、そうとも。これは原典。原典なのだよ!」
>>ティリンギャストは手を叩きながら、大喜びする。
>
>妖書。魔書。様々な危ない書を集めているのですね(汗)
>ティリンギャストさん達が、あの砂漠の都市で、集めた書物を使って何をしようとしているのか。
>とても気になります。

第一級の危険魔道書が彼らの下に、ぞくぞくと集まっています。
ティリンギャストも言っていましたが、「神」を降ろす気です。

>>「ではまたお目にかかろう!諸君!」
>>後にはティリンギャストの哄笑だけが残されていた。
>
>リナさんとガウリイさんのお2人でも手強い相手なのに。
>免疫の無いティリンギャストさんにとって、謎の行動をなさるアメリアさんと。
>得体の知れないチャンドラプトラ様(汗)の乱入で、ティリンギャストさんは今回は撤退なさったのですね。
>次に戦うときには、ティリンギャストさん達も全力で戦われるのでしょうね、激しい戦いになりそうですね(汗)

何かしら、得体の知れないプレッシャーを感じ、サッと撤退していきました。
次からは双方全力戦になりますね。

>>あのときだけの印象だけだが、あのエルマがそれを認めるとは思えない。
>>しかし、アメリアの目もまた、嘘を言ってるようには思えない。
>>「ま、これであとはゼルが揃えば仲良し4人組再結成だな」
>>「そうですね」
>>呑気にそう言うガウリイに、3度スリッパ・ストラッシュが炸裂した。
>
>アメリアさんのお城脱出の影に、黒子さんが暗躍(笑)しているとは。
>今の時点では、リナさんは知らないのですね。
>それにしても、ガウリイさんが“仲良し4人組”の名称を覚えていたのですね(驚き&笑)

アメリアのところにまで関わっているとは、流石のリナでもそこまで洞察できないですね。

>>「”尊者”?随分とご大層な二つ名ね」
>>「はっはっは。それくらいハッタリかましていたほうが、なにかとやりやすいんですよ」
>>大きく笑うチャンドラプトラに、胡散臭そうな目を向けるリナ。
>
>”尊者(スワーミー)”・・・・・(汗)・・・・別の二つのお名前を名乗られたら・・・・・。
>リナさんは、“這い寄る・・・”などの御名称は御存知かも知れないですね。

千の異形を持っていますからね。名前も二つ名もそれだけいろいろあります。

>>「確かに。ルートによってはそれこそ一国並みの価値があるでしょう。しかし、私は目当てのもの以外は極力手を出さないようにしています。どの業界も欲を出せば、思わぬ足を掬われてしまいますからね」
>>クカカカと笑ってそう言うチャンドラプトラ。
>>結局、アメリアとチャンドラプトラを加えて、リナたちは再びアルゼンスタンの都へ向けて歩き出した。
>
>“目的のもの以外は手を出さないようにしている”。と、“欲を出せば、足を掬われてしまう”。の部分は。
>このお方と、金色の魔王さまとの御約束のことを、さりげな〜く遠まわしにお話しているのでしょうか。

そうですね。彼のこの台詞は遠まわしにその事を指してます。

>>(こーなったらしゃーないでしょうが。アメリアは信用しちゃってるみたいだし。無下にしたら、あの子がやかましいわ)
>>(そうか・・・・・・まあ、特に害意は感じられないからな・・・様子を見るか)
>>そんな二人の背を見ながら、チャンドラプトラは亀裂が走ったような笑みを浮かべた。
>
>流石にチャンドラプトラ様のご正体までは、わからないまでも。
>なにやら不気味な雰囲気を感じ取るリナさんとガウリイさん。
>チャンドラプトラ様は、今回、リナさんたちの心強い味方となってくださると良いのですが(汗)

これまで数々の戦いを切り抜けてきたカンが只者でないと告げてます。
今回彼は余計なことは出来ませんからね。
他の揉め事は黒子のほうに任せてます。

>>「いやはや、中った魚は思った以上に大きかった、というところだな」
>>感嘆の声を上げながらティリンギャストは呟いた。
>>ドラグスレイブの影響か、彼の片方の手袋には大きく焦げ目がついている。
>
>大きすぎです(汗)
>下手に手を出したりしたら(滝汗)
>まだそうやって呟いていられるのは、奇跡のようなものですね。

彼の性格もありますし、まだ全力を出していないということもあって余裕を感じさせる態度です。

>>続きでした。
>>まずはアメリア(ジョーカー付き)が合流です。
>>ゼルはもうちょい後になりますね。
>>砂漠に舞台が移る前後になるかも。ま、題名に砂漠ってあるからこの章中には合流できると思います。
>>それではまた次回。
>
>無事にアメリアさんと最強(最凶?)のジョーカーさまと合流なさったリナさんたち。
>ゼルガディスさんと愉快な3人の仲間さん(違)との合流もひと波乱ありそうですね(笑)
>再会なさったゼルガディスさんが、アメリアさんが最強(最凶?)のジョーカーさまと平然と旅していた。と知って。
>頭を抱えそうですね(笑)
>
>続々と、あの都市へと向かわれる皆さんがどんな冒険をなさるのか。
>とても楽しみにしております。
>
>寒くなってまいりましたね。
>お体にお気をつけて、お元気で。
>では、失礼します。

ゼルガディスの旅路もすんなりとは行かなさそうですが・・・・・・
なんせ苦労の星の下に生まれてきた男だから(笑)
ゼルの合流もそう遠くないと思います。
合流してからが本番ですから。
それではどうもありがとうございました。

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31153闇黒の断章 〜第3章〜 「狂気の砂漠にて」 3棒太郎 2005/2/4 21:54:46
記事番号31090へのコメント

こんばんは、棒太郎です。
なんとか気管支炎も治り、ようやく普通の生活を送っております。
いよいよ舞台も本番に入っていきます。
それでは続きをどうぞ。


*************************************

 『闇黒の断章』 〜第3章〜

  「狂気の砂漠にて」 3



「ほう。それほどの実力をもつのか」
やや意外だというような声が響く。
「いやいや、近頃の中ではなかなかの当たりでは、と思いますな。エズダゴル殿」
焦げた自らの手袋を見せながら、ティリンギャストが愉しげに口にした。
「ふふ・・・・・当たり、か。書物集めが少し派手だったかな?」
「如何しますかね、エズダゴル殿。今一度出向いてもよろしいですが――――」
「いや、どのみちこちらにやって来る。そのときに盛大に歓迎するとしよう」
ニヤリと笑みを浮かべると、ティリンギャストも心得たとばかりに大きく頷いた。




ティリンギャストの来襲以降、特にこれといったアクシデントもなく、リナたち一向はアルゼンスタンの首都にやって来た。
首都と言ってもこじんまりとしたような感じの街であり、どことなく質素な感じも漂っている。
「リナさん、これからどうするんですか?」
街中を見渡しながら、アメリアが訊ねた。
「まずはこの街の魔道士協会に行きましょ。大叔父さんがそこの知り合いに連絡してくれてるんだって」
その言葉に、一行は街の中央からやや外れたところにある魔道士協会の支部に向かった。
ほどなくリナたちは協会に着いたが、そこは本当に小さな事務所だった。
話しに聞いていたが、やはりここは魔道士協会の勢力外のようだった。
「すいませ〜〜ん」
キィッと扉を開けると、部屋中所狭しと本棚が並んでいるのが飛び込んできた。
その本棚には隙間のないくらいぎっしりと本が詰まっている。
シンとした静けさの中、ギッ、ギッと床を踏み歩く音だけが響く。
「あれ?誰もいないのかな?」
リナが首をかしげた時、

「ここに客とは珍しい。何用かね?」

そう声がし、一人の男が現れた。
ランファードと同じぐらいの歳の、黒眼鏡をかけた男だった。
「あ、どうも。あたしはリナ=インバースと言います」
「ほう、すると君がランファードの言ってた親戚かね」
「はい」
「なるほど、なかなか可愛らしい別嬪さんだな。さすがセリシアさんの血筋だ」
ははは、と笑うランファードの褒め言葉に、リナは顔を赤らめる。
普段から美少女、美少女といっている割に、”可愛い”とは言われ慣れていないようだ。
「挨拶が送れてすまない。私はジョゼフ=シュリュズベリイ。君の大叔父さんとは学生の頃からの腐れ縁だ」
にこやかに笑って、リナと握手を交すシュリュズベリイ。
そしてガウリイたちを紹介した後、客室へと通された。
「ランファードからおおよそのことは知らされているが・・・・・・詳しく教えてもらって構わんかね?」
「はい、実は―――――――」
そう言い、リナはゼフィーリア王宮で聞いた神託のこと、そして秘密図書室での出来事を語った。


「ふぅむ」
リナの話しを聞き、そしてアメリアのセイルーン王宮での出来事を聞いたシュリュズベリイは顎に手をあて、考え込んだ。
「”ナハブの魔女”キザイアに、”シャッド=メル秘密教団”・・・・・・・」
口にする単語の一つ一つに、思考を深くする。
「そして”無名都市”、か・・・・・・・・・確かにセリシアさんの推理はもっともだな・・・・・」
「シュリュズベリイ博士・・・・・やっぱり一連の出来事はひとつにつながっているんですか?」
「うむ・・・・・単なる偶然、ということもいえるかも知れんが・・・・・・・それにしては出てくる手がかりのどれもが物騒なものであるしな・・・・・」
それに――――とシュリュズベリイは言葉を続けた。
「実はこの国の王宮でも気になる事があるのだよ」
「気になる事・・・・・・ですか?」
「うむ・・・・・近頃、王宮に妙な妖気が覆っているように思えてな」
「妖気!?それじゃ魔族が―――――!?」
ガタッと勢いよく立ち上がったアメリアを、リナが頭を押さえ込んで再び座らせた。
それにシュリュズベリイが笑みを浮かべながら、
「いや、恐らく魔族ではないでしょうな、アメリア姫様。魔族とはまた別な気配です。ただ、それははっきりと見えるものではありませんで、私も幾度か自分の思い違いかと思ったものです」
と言った。
「しかし話を聞くと、それは力ある魔道書によるものかも知れんな。それともうひとつ気になるのは、城でなにやら部隊が整えられているみたいなのだ」
「部隊・・・・・・ですか?」
「うむ、軍事用ではないし、かと言って何かの調査隊にしてはいやに隠密裏に進められているみたいなのだ」
眉間のしわを強くして、シュリュズベリイは呟いた。
「もしかするとこの国も何かしら関わっているかもしれない―――――ということですかねぇ」
皆の沈黙を破るように、チャンドラプトラがそう言った。
「可能性は・・・・・・・・ない、とは言い切れないな・・・・・」
「そんな・・・・・そんなの絶対ダメです!」
ゴットフリードのときを思い出したのか、アメリアが叫んだ。
「なんにせよ・・・・・・その砂漠に行って見なきゃならないかもね」
「ルブ・アル・ハリ砂漠へか・・・・・・・・あそこは地元の者もあまり近づかないところだ。十分気をつけたまえ」
「禁断の廃都・・・・・・・本当にそんなものあるんですか?」
「さあね。でも火のないところに煙は立たないって言うし、何かがあるのは確かなんじゃないかしら?」
アメリアの疑問の声に、リナが笑って言った。
「それに―――あのゴーメンガーストだって実際にあったじゃない」
リナの言葉にアメリアは確かに、といった顔つきで頷いた。
「砂漠へ渡る準備はこちらで整えよう。しばらく休んで鋭気を養うといい。それと街中はあまりうろつかないほうがいいかも知れんな。一応警戒しておいたほうがいい」
そのとき、ガウリイが部屋の隅に目を向けた。
「ガウリイ、どしたのよ?」
「いや―――――」
そこを中心に辺りの気配に目を配るが、
「――――なんでもない」
特に何も彼の気配の目にかかるものはなかった。




「ふふ・・・・ずいぶんと勘の鋭い坊やだこと」
街外れの鐘楼に、見下ろすように腰をかけたキザイアがくすりと笑っていた。
その肩にはあの鼠に似た奇怪な生物―――ブラウン・ジェンキンがいた。
「ブラウン・ジェンキンの気配に感ずくなんてね・・・・・・確かにティリンギャストの言ってたように、なかなかの当たりかも・・・・・・」
顔中に愉しげな笑みが広かる。
「それにしても・・・・・・魔道士協会もうすうす感ずいてるなんてね・・・・・
結構侮れない男ね・・・・・・・・」
そして記憶にある男の姿が浮かんでいた。
「流石はあのラバン=シュリュズベリイの子孫――――といったところかしら・・・・・・・」
かつて幾度となく自分の企みの邪魔をした男のことを、愉しげに思い出していた。




「陛下・・・・・・・いよいよ出発です」

あくる日の明け方前―――
イルファンに向かって、エズダゴルが部隊の出発を告げた。
「わかった・・・・・・・では往こう」
裏手の門から密かに、ルブ・アル・ハリ砂漠へ向かって隊は行進して行った。
中央にイルファン、エズダゴルのほかに、ネフレンカとボルボックの姿も見えた。
他の魔道士の姿は見当たらない。
城の窓から、その部隊を心配そうに見つめながら、アルウェンは夫を見送った。
その上空で、ラフトンティスがひとつ鳴き声をあげて砂漠に向かって飛び立った。








「ほほう、動き出しましたか」
どこからか異形の声が聞こえた。
「クカカカカカ――――――さて、いよいよこれからが本番かな。クカカカカカ――――――」
世界を侵すかのように、嘲笑が響いた。
そしてラフトンティスの遥か上空を、馬のような顔を持つ、鱗に覆われた巨鳥が睥睨するように飛んでいた。



*************************************

続きでした。
今回出てきたシュリュズベリイ博士。本当はプロットにはなかったのですが、話の筋道上出てきました。
彼の先祖の名前(というか彼の名前)のモデルは、もちろんあの人です。
もうすぐゼルガディスも合流です。
それではまた次回。

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31155名前だけで充分心強い味方に思えますね。エモーション E-mail 2005/2/5 22:48:53
記事番号31153へのコメント

棒太郎様、こんばんは。

気管支炎が治られたようで良かったです。とはいえ、まだまだインフルエンザなども
流行っているようですので、お身体、ご自愛下さいませ。
さて、とうとうアルゼンスタンに到着したリナ達。
出迎えてくださったシュリュズベリィ博士のお名前だけで、魔道士協会が勢力外で
規模は小さいとはいえ、妙に心強く思えました。


>「いやいや、近頃の中ではなかなかの当たりでは、と思いますな。エズダゴル殿」
>焦げた自らの手袋を見せながら、ティリンギャストが愉しげに口にした。
>「ふふ・・・・・当たり、か。書物集めが少し派手だったかな?」

確かに派手に動くとその分、対抗する相手も相応に強い者が出てきますからね。
……とはいえ、今回はそんなの関係なしに、とんでもない御方も動いてますけれど(汗)

>その言葉に、一行は街の中央からやや外れたところにある魔道士協会の支部に向かった。
>ほどなくリナたちは協会に着いたが、そこは本当に小さな事務所だった。
>話しに聞いていたが、やはりここは魔道士協会の勢力外のようだった。

なんとなく、プレハブの平屋一階建て(よくて二階がある程度)のような建物を
想像してしまいました。
魔道士協会として建てたというより、使われなくなった民家か商店を買い取って、
改装して利用している感じでしょうか。

>「挨拶が送れてすまない。私はジョゼフ=シュリュズベリイ。君の大叔父さんとは学生の頃からの腐れ縁だ」
>にこやかに笑って、リナと握手を交すシュリュズベリイ。

シュリュズベリィ博士♪
容姿は本家シュリュズベリィ博士と同じような姿を想像してよろしいでしょうか。(^.^)

>「”ナハブの魔女”キザイアに、”シャッド=メル秘密教団”・・・・・・・」
>口にする単語の一つ一つに、思考を深くする。
>「そして”無名都市”、か・・・・・・・・・確かにセリシアさんの推理はもっともだな・・・・・」
>「シュリュズベリイ博士・・・・・やっぱり一連の出来事はひとつにつながっているんですか?」
>「うむ・・・・・単なる偶然、ということもいえるかも知れんが・・・・・・・それにしては出てくる手がかりのどれもが物騒なものであるしな・・・・・」

「偶然も、3度続けば必然」と言いますしね。

>「実はこの国の王宮でも気になる事があるのだよ」
>「気になる事・・・・・・ですか?」
>「うむ・・・・・近頃、王宮に妙な妖気が覆っているように思えてな」

やはり気づく人には気づくのですね。一般人でも感の強い方は気づいているでしょうし。
まあ、あんな代物が集まってきているのでは、無理もないですが。(汗)
今のアルゼンスタンの王宮は、ミスカトニック図書館の秘密図書室と同じくらい
異様な空気を漂わせているのでは(汗)

>「砂漠へ渡る準備はこちらで整えよう。しばらく休んで鋭気を養うといい。それと街中はあまりうろつかないほうがいいかも知れんな。一応警戒しておいたほうがいい」
>そのとき、ガウリイが部屋の隅に目を向けた。
>「ガウリイ、どしたのよ?」
>「いや―――――」
>そこを中心に辺りの気配に目を配るが、
>「――――なんでもない」
>特に何も彼の気配の目にかかるものはなかった。

その正体を掴むことはできなくても、「何か」を察知できてしまうのですから、
ガウリイの勘は本当に凄いですね。
魔族とも人間とも違う気配に、気のせいかそうでないのか判別できないと
いうところでしょうか。

>「流石はあのラバン=シュリュズベリイの子孫――――といったところかしら・・・・・・・」
>かつて幾度となく自分の企みの邪魔をした男のことを、愉しげに思い出していた。

シュリュズベリィ博士の御先祖はこの御方ですか。
そして名に恥じないと言うべきか、ギザイアさんとはきっちり因縁があるのですね。
さすがです。

>裏手の門から密かに、ルブ・アル・ハリ砂漠へ向かって隊は行進して行った。
>中央にイルファン、エズダゴルのほかに、ネフレンカとボルボックの姿も見えた。
>他の魔道士の姿は見当たらない。
>城の窓から、その部隊を心配そうに見つめながら、アルウェンは夫を見送った。
>その上空で、ラフトンティスがひとつ鳴き声をあげて砂漠に向かって飛び立った。

とうとうその時が来たのですね。

>「クカカカカカ――――――さて、いよいよこれからが本番かな。クカカカカカ――――――」
>世界を侵すかのように、嘲笑が響いた。
>そしてラフトンティスの遥か上空を、馬のような顔を持つ、鱗に覆われた巨鳥が睥睨するように飛んでいた。

そして、この御方もリナ達と一緒ではあっても、本格的に動き出すのですね。
……いったいどうなるのでしょう……(ガクガクブルブル)

>続きでした。
>今回出てきたシュリュズベリイ博士。本当はプロットにはなかったのですが、話の筋道上出てきました。
>彼の先祖の名前(というか彼の名前)のモデルは、もちろんあの人です。
>もうすぐゼルガディスも合流です。
>それではまた次回。

シュリュズベリィ博士がこの先の展開に絡むことはないのでしょうけれど、
後方支援の拠点にいる味方がこのお名前というだけで、不思議と安心感がありますね。
そして現在必死で追いかけてきているだろうゼル。合流が待ち遠しいです。

それでは続きを楽しみにしつつ、今日はこの辺で失礼します。

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31157最強ネームバリューのお人ですからね棒太郎 2005/2/6 20:47:17
記事番号31155へのコメント


>棒太郎様、こんばんは。
>
>気管支炎が治られたようで良かったです。とはいえ、まだまだインフルエンザなども
>流行っているようですので、お身体、ご自愛下さいませ。
>さて、とうとうアルゼンスタンに到着したリナ達。
>出迎えてくださったシュリュズベリィ博士のお名前だけで、魔道士協会が勢力外で
>規模は小さいとはいえ、妙に心強く思えました。

こんばんは、エモーションさん。
無事治りました。まったくえらい目にあいました。
シュリュズベリイ博士。”邪神ハンター”の威名は伊達ではありませんね。
タイタス=クロウの名も出そうかと思ったんですが、タイタス=グローンと被るのでやめました。


>>「ふふ・・・・・当たり、か。書物集めが少し派手だったかな?」
>
>確かに派手に動くとその分、対抗する相手も相応に強い者が出てきますからね。
>……とはいえ、今回はそんなの関係なしに、とんでもない御方も動いてますけれど(汗)

確かに今回は規格外の存在が動き回ってますしね。

>>ほどなくリナたちは協会に着いたが、そこは本当に小さな事務所だった。
>>話しに聞いていたが、やはりここは魔道士協会の勢力外のようだった。
>
>なんとなく、プレハブの平屋一階建て(よくて二階がある程度)のような建物を
>想像してしまいました。
>魔道士協会として建てたというより、使われなくなった民家か商店を買い取って、
>改装して利用している感じでしょうか。

そんな感じですね。雑居ビルの一室とかそういうちょっと寂れたイメージの。

>>「挨拶が送れてすまない。私はジョゼフ=シュリュズベリイ。君の大叔父さんとは学生の頃からの腐れ縁だ」
>>にこやかに笑って、リナと握手を交すシュリュズベリイ。
>
>シュリュズベリィ博士♪
>容姿は本家シュリュズベリィ博士と同じような姿を想像してよろしいでしょうか。(^.^)

容姿はもうその通りで。ただこちらは盲目じゃないですが。

>>「シュリュズベリイ博士・・・・・やっぱり一連の出来事はひとつにつながっているんですか?」
>>「うむ・・・・・単なる偶然、ということもいえるかも知れんが・・・・・・・それにしては出てくる手がかりのどれもが物騒なものであるしな・・・・・」
>
>「偶然も、3度続けば必然」と言いますしね。

偶然に偶然が重なり合うなんてことはホントに奇跡的な確立ですからね。

>>「実はこの国の王宮でも気になる事があるのだよ」
>>「気になる事・・・・・・ですか?」
>>「うむ・・・・・近頃、王宮に妙な妖気が覆っているように思えてな」
>
>やはり気づく人には気づくのですね。一般人でも感の強い方は気づいているでしょうし。
>まあ、あんな代物が集まってきているのでは、無理もないですが。(汗)
>今のアルゼンスタンの王宮は、ミスカトニック図書館の秘密図書室と同じくらい
>異様な空気を漂わせているのでは(汗)

集まってる物が物ですからね。
感受性の強い人ならば、理解できなくても感じ取っているでしょうね。

>>「いや―――――」
>>そこを中心に辺りの気配に目を配るが、
>>「――――なんでもない」
>>特に何も彼の気配の目にかかるものはなかった。
>
>その正体を掴むことはできなくても、「何か」を察知できてしまうのですから、
>ガウリイの勘は本当に凄いですね。
>魔族とも人間とも違う気配に、気のせいかそうでないのか判別できないと
>いうところでしょうか。

すぐにブラウン・ジェンキンが立ち去ったというのもあって、確実な判断まではできませんでした。「ん?」といった感じです。

>>「流石はあのラバン=シュリュズベリイの子孫――――といったところかしら・・・・・・・」
>>かつて幾度となく自分の企みの邪魔をした男のことを、愉しげに思い出していた。
>
>シュリュズベリィ博士の御先祖はこの御方ですか。
>そして名に恥じないと言うべきか、ギザイアさんとはきっちり因縁があるのですね。
>さすがです。

過去、悪名を轟かせた魔女ですから、”ハンター”の初代シュリュズベリイも関わったことでしょう。

>>裏手の門から密かに、ルブ・アル・ハリ砂漠へ向かって隊は行進して行った。
>>中央にイルファン、エズダゴルのほかに、ネフレンカとボルボックの姿も見えた。
>>他の魔道士の姿は見当たらない。
>>城の窓から、その部隊を心配そうに見つめながら、アルウェンは夫を見送った。
>>その上空で、ラフトンティスがひとつ鳴き声をあげて砂漠に向かって飛び立った。
>
>とうとうその時が来たのですね。

いよいよ舞台はあの都市へと移ります。

>>「クカカカカカ――――――さて、いよいよこれからが本番かな。クカカカカカ――――――」
>>世界を侵すかのように、嘲笑が響いた。
>>そしてラフトンティスの遥か上空を、馬のような顔を持つ、鱗に覆われた巨鳥が睥睨するように飛んでいた。
>
>そして、この御方もリナ達と一緒ではあっても、本格的に動き出すのですね。
>……いったいどうなるのでしょう……(ガクガクブルブル)

彼も目的のものに向かって暗躍していくでしょう。
とはいえ、リナたちの戦いには直接関わりませんが。

>>続きでした。
>>今回出てきたシュリュズベリイ博士。本当はプロットにはなかったのですが、話の筋道上出てきました。
>>彼の先祖の名前(というか彼の名前)のモデルは、もちろんあの人です。
>>もうすぐゼルガディスも合流です。
>>それではまた次回。
>
>シュリュズベリィ博士がこの先の展開に絡むことはないのでしょうけれど、
>後方支援の拠点にいる味方がこのお名前というだけで、不思議と安心感がありますね。
>そして現在必死で追いかけてきているだろうゼル。合流が待ち遠しいです。
>
>それでは続きを楽しみにしつつ、今日はこの辺で失礼します。

図書館館長と並んで有名人ですからね。
しかもあの邪神たちと日々戦い続けている人ですから、頼もしさはひとしおです。
ゼルも次辺りで合流すると思います。お楽しみに。
それではどうもありがとうございました。

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31164闇黒の断章 〜第3章〜 「狂気の砂漠にて」 4棒太郎 2005/2/8 23:41:22
記事番号31090へのコメント

こんばんは、棒太郎です。
8割がたまで書いていた今回の話。途中で全部消えてしまうという事故が起こり、もうなんじゃそら!という気分です。
あ〜〜〜、やるせない怒りがふつふつと・・・・・・・
もっかい、書き直します。
それではどうぞ。


*************************************

 『闇黒の断章』 〜第3章〜

  「狂気の砂漠にて」 4


アルゼンガルト途方の南部に広がる大砂漠。
まるで海原を思わせるような砂丘の連なりは、あらゆる者を矮小に感じさせてしまう。
そのリウブ・アル・ハリ砂漠は、地元の者もあまり近づかないところであった。
通商のルートとなっているわけではないし、なにより古くから伝わる古代遺跡の伝説が人を寄せ付けないものとなっていた。
この砂漠のいずこかに眠るといわれる幻の古代都市。
”カラ=シェール(暗黒の都市)”、”ベレド=エル=ジン(魔物の都市)”などとも呼ばれるソレは、幾星霜の歳月を経てなお、人々の心を畏怖の念で握り締めていた。
そうであるので、なにやら物々しい一隊が砂漠へと入って行ったのを、人々は半ば夢か幻であろうとも思っていた。
そんな酔狂な者がいるはずがないのだ。
だから、しばらくしてまた4人ほどのキャラバンが砂漠に入って行ったのも、すぐには信じられなかった。



広大な砂漠の中を、小さなキャラバンは一直線といっていい進路で進んでいた。

「ふ〜〜、それにしても気の重い空模様ね〜〜」
溜息交じりの声を上げて、リナが呟いた。
リナの言うとおり、空には厚い雲が覆い、遠景の砂丘もともに鉛色にかすみ、暗鬱な眺望であった。
「行けども行けども砂丘ばっかりですね・・・・・・ほんとにこの方角でいいんですか?」
「さあ?」
「さあ?って・・・・・・リナさん」
リナの返事にアメリアは呆れたような声を上げた。
「アタシに聞かれたってわかんないわよ。『グ=ハーン断章』の記述を信用するなら、この方角でしょうけど」
やれやれと言った風な口調で、リナは答えた。
「まあまあ、ここで議論していても何も変わりは致しませんよ。取り合えず行けるところまで行ってみては如何です?」
「そうね。シュリュズベリイ博士が用意してくれた水と食糧は往復で10日分。それで見つからなければ、一旦出直しましょ」
博士も残って調べてくれるって言ってたし――――リナの言葉に一堂は頷いて、再び歩き出した。







「ほう、この砂漠にまでやってきたか・・・・・・・・・」
腕に止まらせたラフトンティスに、エズダゴルは唇の端を吊り上げて笑みを浮かべた。
「ならば、恨みはないが、我らの障害となるというのなら消えてもらうとしよう」
ニィッと笑ってそう言うと、ラフトンティスが鉛色の空に向かって翔び上がった。








砂漠に入って3日目。
景色は相変わらず砂丘が彼方まで続いている。
空も相変わらず雲が垂れ込め、暗鬱な色合いを見せていた。
朝早くに出発して3時間ほどが過ぎた頃、
「むっ」
突然、先頭を歩いていたガウリイが足を止めた。
それを認めたリナたちも足を止める。
どうしたのか―――訊ねようとして、ガウリイが静かに腰を落としているのに気が付いた。
右手を剣の柄に添え、辺りに眼を配っていた。
リナもすぐに魔力を収束できるよう、構えたそのとき、
ヒュッと銀閃が宙を走り、続いて何かがぼたりと砂の上に落ちた。
ソレを確認する間もなく、周りのあちこちから飛翔する影が現われ、リナたちの周りを旋回した。
一見蟲の形をしているが、全身を甲殻に覆われ、背中には背びれのような羽がついていた。
肉団子のような頭部には、いくつもの小さな赤い眼と、短い触角が突き出ていた。
「リナさん!これはっ!?」
「どうやら団体さんで御歓迎のようね」
そうこうするうちにソレらが、リナたちに向かってきた。
「エルメキアランス!」
アメリアの声とともに放たれた光が、ソレを迎え撃った。
シュッと空を切り、ガウリイの剣が続けざまに銀光を閃らせ、見事な斬り口を見せて、蟲たちを斬り落としてゆく。
「いちいちめんどくさいったら、ありゃしないわ!レイブリットレイン!!」
リナがセリシア直伝の魔法を唱え、次々と迎撃してゆく。
しかし、向こうも数はアホみたいに居り、なかなか一気には減らせられない。
「ん・・・・・おやおや、これは」
そんな中、何かに気が付いたのか、チャンドラプトラがほほうと声を上げた。
直後、砂柱がいくつも立ち上がり、そこから異形の影が飛び出した。
それは人間とハイエナの中間のような生物だった。
「ほほう、食屍鬼ですか」
チャンドラプトラが愉しげともみえる声を上げた。
食屍鬼は獣の咆哮をあげると、リナたちに襲い掛かってきた。
新たな敵に、リナたちも迎え撃つが、
「しまっ―――――」
撃ち漏らした一匹が、ちょうど前にいたアメリアに、その爪牙を向けて襲い掛かった。
「アメリア!?」
躱そうにも、迎え撃とうにも、どちらにしてもこのタイミングでは食屍鬼のほうが速い。
その爪牙がアメリアの身体に食い込み、その身を引き裂いたと思った。だが――――――

 ドガッ!!!!!

ブゥンと何かが飛来し、食屍鬼をブチ当て、吹き飛ばした。
「え?」
一瞬何が起こったのか分からずポカンとしていると、
「お〜お〜、間一髪だったな」
そう、声が聞こえてきた。
「アメリアッ!!」
続けて聞こえてきた声に振り返ると、ゼルガディスが真剣な表情で駆け寄ってきた。
「え、ゼルガディスさん!?」
「ゼルッ!?なんであんたがここに!?」
リナも驚きの声を上げた。そこに、
「ようやく追いついたぜ、お嬢様。取り合えず、掃除してからゆっくりと話といこうや」
ゼルの後からやって来た3人組の男女のひとりがそう言った。
すると、もうひとりの黒の丸帽子を被った宣教師風の男が、肩に担ぐようにかけていた黒のベルトを前に出した。
そのベルトの先には、がんがら締めにベルトに巻かれた黒塗りの立派な柩があった。
「ちょいと危ないんで下がっててもらえるかい」
先程の男がそう言うと、宣教師風の男がスナップを効かせる様に手首を捻った。
すると、ベルトは音を立てて外れた。と、同時に男が静かに呟いた。
「・・・・聖櫃(アーク)」
その瞬間、棺の蓋が開き、凄まじい超エネルギーの奔流が飛び出し、蟲や食屍鬼を呑み込んだ。
再び蓋が閉じられると、砂丘に先程のエネルギーの跡を残して、蟲や食屍鬼の姿は跡形もなくなっていた。
「あ、あんたたちは・・・・・・?」
驚きの色を浮かべつつ、リナは3人の男女に訊ねた。
「おっと、挨拶が遅れたな。初めまして、お嬢様。俺はミカズチ。”雷帝”ミカズチだ。こっちの柩を担いでんのが、”葬送人”ラ・モルテ。こっちの女が”四重奏団(カルテット)”シキブだ。よろしくな」
「名前は分かったけど・・・・・・・・誰なのよ?あんたたち、全然知らないんだけど」
「っと、こりゃ悪い。肝心なことを言ってなかったな」
ミカズチは笑って言った。

「俺たちゃ、大将の命令でやって来たゴーメンガーストの住人さ」


*************************************

続きでした。
ようやくゼルたちも合流しました。
これから舞台も本番に移っていきます。
今回登場した3人。取り合えず、どんな力の持ち主かはそちらに移ってからになると思います。(と言ってもひとりは大体明かされましたが)
それではまた次回。

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31166騎士はお姫さまの危機に駆けつけるものですよねエモーション E-mail 2005/2/10 23:24:00
記事番号31164へのコメント

棒太郎様、こんばんは。

>8割がたまで書いていた今回の話。途中で全部消えてしまうという事故が起こり、もうなんじゃそら!という気分です。

うわぁ……(滝汗)
もの凄く嫌な事故ですね。もうため息しか出ないという……。

さて、思わずタイトルのようなことを口走った後、ずずずず〜〜〜〜〜〜(お茶をすする音)
……としたくなりました。ゼルの登場♪
シュリュズベリィ博士から情報を得たのか、それともゼル専用姫様センサーが
正常に働いたのか。
何にせよ、危機一髪な所で合流。これで全員集合なのですね。


>この砂漠のいずこかに眠るといわれる幻の古代都市。
>”カラ=シェール(暗黒の都市)”、”ベレド=エル=ジン(魔物の都市)”などとも呼ばれるソレは、幾星霜の歳月を経てなお、人々の心を畏怖の念で握り締めていた。
>そうであるので、なにやら物々しい一隊が砂漠へと入って行ったのを、人々は半ば夢か幻であろうとも思っていた。
>そんな酔狂な者がいるはずがないのだ。
>だから、しばらくしてまた4人ほどのキャラバンが砂漠に入って行ったのも、すぐには信じられなかった。

どれほど長い年月が経っていても、その土地に住む者に畏怖を与え続ける……。
それだけで、ちょっとやそっとどころじゃない何かがあった場所だと分かりますよね。
しかも関わっているのはあっちの世界なものでは……(汗)

>リナの言うとおり、空には厚い雲が覆い、遠景の砂丘もともに鉛色にかすみ、暗鬱な眺望であった。

すでに空模様まで、いかにもな感じになってきているのでしょうか。

>「ならば、恨みはないが、我らの障害となるというのなら消えてもらうとしよう」
>ニィッと笑ってそう言うと、ラフトンティスが鉛色の空に向かって翔び上がった。

こちらも、しっかりリナ達をチェックしているのですね。

>ヒュッと銀閃が宙を走り、続いて何かがぼたりと砂の上に落ちた。
>ソレを確認する間もなく、周りのあちこちから飛翔する影が現われ、リナたちの周りを旋回した。
>一見蟲の形をしているが、全身を甲殻に覆われ、背中には背びれのような羽がついていた。
>肉団子のような頭部には、いくつもの小さな赤い眼と、短い触角が突き出ていた。

相手が相手だけに仕方ないのでしょうけれど……やっぱりビジュアル的にも
嫌な感じの生き物ですね。

>直後、砂柱がいくつも立ち上がり、そこから異形の影が飛び出した。
>それは人間とハイエナの中間のような生物だった。
>「ほほう、食屍鬼ですか」
>チャンドラプトラが愉しげともみえる声を上げた。

食屍鬼まで出てきますか(汗)
そしてそれを楽しそうに言うナイの方。
何気にナイの方に対しては、肉団子羽虫も食屍鬼もスルーしているように見えますね。
正体が分からなくても、本能で手出しする気が起きないのでしょうか。

>躱そうにも、迎え撃とうにも、どちらにしてもこのタイミングでは食屍鬼のほうが速い。
>その爪牙がアメリアの身体に食い込み、その身を引き裂いたと思った。だが――――――
>
> ドガッ!!!!!
>
>ブゥンと何かが飛来し、食屍鬼をブチ当て、吹き飛ばした。
>「え?」
>一瞬何が起こったのか分からずポカンとしていると、
>「お〜お〜、間一髪だったな」
>そう、声が聞こえてきた。
>「アメリアッ!!」
>続けて聞こえてきた声に振り返ると、ゼルガディスが真剣な表情で駆け寄ってきた。

普段全然親しくしてない神様に、思わず祈ってしまうような、そんな状況で間に合ったゼル。
思いきりヒロインを守るヒーロー状態。愛のなせる技ですね。

>「ようやく追いついたぜ、お嬢様。取り合えず、掃除してからゆっくりと話といこうや」
>ゼルの後からやって来た3人組の男女のひとりがそう言った。

主であるタイタスさんの、義理の妹になるから「お嬢様」になるのですね。
でもこの時点では、リナは「お嬢様」が自分のことだとは思わなかったでしょうね。

>「・・・・聖櫃(アーク)」
>その瞬間、棺の蓋が開き、凄まじい超エネルギーの奔流が飛び出し、蟲や食屍鬼を呑み込んだ。
>再び蓋が閉じられると、砂丘に先程のエネルギーの跡を残して、蟲や食屍鬼の姿は跡形もなくなっていた。

簡易ブラックホール……のようなものですね。

>「おっと、挨拶が遅れたな。初めまして、お嬢様。俺はミカズチ。”雷帝”ミカズチだ。こっちの柩を担いでんのが、”葬送人”ラ・モルテ。こっちの女が”四重奏団(カルテット)”シキブだ。よろしくな」
>「名前は分かったけど・・・・・・・・誰なのよ?あんたたち、全然知らないんだけど」
>「っと、こりゃ悪い。肝心なことを言ってなかったな」
>ミカズチは笑って言った。
>
>「俺たちゃ、大将の命令でやって来たゴーメンガーストの住人さ」

リナとしてはゼルと一緒なのが二重に驚きですね。
とっても有り難いゴーメンガーストからの援軍とゼルの合流。
油断は絶対にしないでしょうけれど、かなり精神的に余裕ができたのではないでしょうか。

>続きでした。
>ようやくゼルたちも合流しました。
>これから舞台も本番に移っていきます。
>今回登場した3人。取り合えず、どんな力の持ち主かはそちらに移ってからになると思います。(と言ってもひとりは大体明かされましたが)
>それではまた次回。

戦力がかなりアップして、進路妨害の魔物(……といっていいのかな)には
それほど手こずらずにすむようですね。
ゴーメンガーストの三人衆。今回のラ・モルテさんの力から、彼らは呼び名(?)と
関連した感じの力を持つのかなと予測しました。
さて、ほとんど最強に近いメンバーと化したリナ達。本番となる暗黒の都市では
どんな状況が待っているのでしょうか。続きを楽しみにお待ちしています。
それでは、今日はこの辺で失礼します。

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31169それが騎士の務め棒太郎 2005/2/11 22:15:01
記事番号31166へのコメント


>棒太郎様、こんばんは。
>
>>8割がたまで書いていた今回の話。途中で全部消えてしまうという事故が起こり、もうなんじゃそら!という気分です。
>
>うわぁ……(滝汗)
>もの凄く嫌な事故ですね。もうため息しか出ないという……。
>
>さて、思わずタイトルのようなことを口走った後、ずずずず〜〜〜〜〜〜(お茶をすする音)
>……としたくなりました。ゼルの登場♪
>シュリュズベリィ博士から情報を得たのか、それともゼル専用姫様センサーが
>正常に働いたのか。
>何にせよ、危機一髪な所で合流。これで全員集合なのですね。

こんばんは、エモーションさん。
いや〜、もう何と言うか、怒りと落胆と悲哀が一挙に押し寄せてきましたよ。
今回で、全員集合となりました。
アメリアの許へやって来れたのは、3人組のおかげ、といったところですかね。


>>この砂漠のいずこかに眠るといわれる幻の古代都市。
>>”カラ=シェール(暗黒の都市)”、”ベレド=エル=ジン(魔物の都市)”などとも呼ばれるソレは、幾星霜の歳月を経てなお、人々の心を畏怖の念で握り締めていた。
>
>どれほど長い年月が経っていても、その土地に住む者に畏怖を与え続ける……。
>それだけで、ちょっとやそっとどころじゃない何かがあった場所だと分かりますよね。
>しかも関わっているのはあっちの世界なものでは……(汗)

そういったものは年月が経つにつれ、風格というかそういうものが積み重なって、余計にオーラを発しますからね。

>>リナの言うとおり、空には厚い雲が覆い、遠景の砂丘もともに鉛色にかすみ、暗鬱な眺望であった。
>
>すでに空模様まで、いかにもな感じになってきているのでしょうか。

あの遺跡があるところなので、周りもそういった空気、雰囲気になってきています。

>>「ならば、恨みはないが、我らの障害となるというのなら消えてもらうとしよう」
>>ニィッと笑ってそう言うと、ラフトンティスが鉛色の空に向かって翔び上がった。
>
>こちらも、しっかりリナ達をチェックしているのですね。

出る杭は早めに打つ、ということです。

>>一見蟲の形をしているが、全身を甲殻に覆われ、背中には背びれのような羽がついていた。
>>肉団子のような頭部には、いくつもの小さな赤い眼と、短い触角が突き出ていた。
>
>相手が相手だけに仕方ないのでしょうけれど……やっぱりビジュアル的にも
>嫌な感じの生き物ですね。

やはり、なるべくクトゥルー神話に出てきそうな造型を心がけています。
これとか森での蟲も、ハオン=ドルの使いまです。(元ネタでも千匹の使い魔を使役していますし)

>>直後、砂柱がいくつも立ち上がり、そこから異形の影が飛び出した。
>>それは人間とハイエナの中間のような生物だった。
>>「ほほう、食屍鬼ですか」
>>チャンドラプトラが愉しげともみえる声を上げた。
>
>食屍鬼まで出てきますか(汗)
>そしてそれを楽しそうに言うナイの方。
>何気にナイの方に対しては、肉団子羽虫も食屍鬼もスルーしているように見えますね。
>正体が分からなくても、本能で手出しする気が起きないのでしょうか。

手を出したところでどうにかなる存在でもないですが・・・・・・
お察しの通り、スルーしてます。

>>「お〜お〜、間一髪だったな」
>>そう、声が聞こえてきた。
>>「アメリアッ!!」
>>続けて聞こえてきた声に振り返ると、ゼルガディスが真剣な表情で駆け寄ってきた。
>
>普段全然親しくしてない神様に、思わず祈ってしまうような、そんな状況で間に合ったゼル。
>思いきりヒロインを守るヒーロー状態。愛のなせる技ですね。

描写してないのでわかりにくいですが、食屍鬼を吹き飛ばしたのはラ・モルテの柩です。そのあとにゼルが駆け寄ってきました。

>>「ようやく追いついたぜ、お嬢様。取り合えず、掃除してからゆっくりと話といこうや」
>>ゼルの後からやって来た3人組の男女のひとりがそう言った。
>
>主であるタイタスさんの、義理の妹になるから「お嬢様」になるのですね。
>でもこの時点では、リナは「お嬢様」が自分のことだとは思わなかったでしょうね。

彼らにとっては主の奥さん(予定)の親族ですから。無礼をしたらお仕置きものですし。

>>「・・・・聖櫃(アーク)」
>>その瞬間、棺の蓋が開き、凄まじい超エネルギーの奔流が飛び出し、蟲や食屍鬼を呑み込んだ。
>>再び蓋が閉じられると、砂丘に先程のエネルギーの跡を残して、蟲や食屍鬼の姿は跡形もなくなっていた。
>
>簡易ブラックホール……のようなものですね。

映画『レイダース』の聖櫃のシーンを、ビジュアルイメージとして思い浮べてもらったら。

>>「俺たちゃ、大将の命令でやって来たゴーメンガーストの住人さ」
>
>リナとしてはゼルと一緒なのが二重に驚きですね。
>とっても有り難いゴーメンガーストからの援軍とゼルの合流。
>油断は絶対にしないでしょうけれど、かなり精神的に余裕ができたのではないでしょうか。

目的地目前で全員合流完了です。
戦力的にもかなりのプラスになりましたし、まあ彼ら3人もかなりの遣い手ですし。

>>続きでした。
>>ようやくゼルたちも合流しました。
>>これから舞台も本番に移っていきます。
>>今回登場した3人。取り合えず、どんな力の持ち主かはそちらに移ってからになると思います。(と言ってもひとりは大体明かされましたが)
>>それではまた次回。
>
>戦力がかなりアップして、進路妨害の魔物(……といっていいのかな)には
>それほど手こずらずにすむようですね。
>ゴーメンガーストの三人衆。今回のラ・モルテさんの力から、彼らは呼び名(?)と
>関連した感じの力を持つのかなと予測しました。
>さて、ほとんど最強に近いメンバーと化したリナ達。本番となる暗黒の都市では
>どんな状況が待っているのでしょうか。続きを楽しみにお待ちしています。
>それでは、今日はこの辺で失礼します。

そうですね。ゴーメンガースト3人衆の力は、だいたい二つ名に添ったものです。名は体を表す。
砂漠の都市では更なる激戦が待っています。
また、スペシャルゲストの登場も予定しております。(過去に拙作に登場した人物。おそらくまるわかりでしょうが・・・・・)
それではまた次回。

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31170それが騎士の務め棒太郎 2005/2/11 22:15:04
記事番号31166へのコメント


>棒太郎様、こんばんは。
>
>>8割がたまで書いていた今回の話。途中で全部消えてしまうという事故が起こり、もうなんじゃそら!という気分です。
>
>うわぁ……(滝汗)
>もの凄く嫌な事故ですね。もうため息しか出ないという……。
>
>さて、思わずタイトルのようなことを口走った後、ずずずず〜〜〜〜〜〜(お茶をすする音)
>……としたくなりました。ゼルの登場♪
>シュリュズベリィ博士から情報を得たのか、それともゼル専用姫様センサーが
>正常に働いたのか。
>何にせよ、危機一髪な所で合流。これで全員集合なのですね。

こんばんは、エモーションさん。
いや〜、もう何と言うか、怒りと落胆と悲哀が一挙に押し寄せてきましたよ。
今回で、全員集合となりました。
アメリアの許へやって来れたのは、3人組のおかげ、といったところですかね。


>>この砂漠のいずこかに眠るといわれる幻の古代都市。
>>”カラ=シェール(暗黒の都市)”、”ベレド=エル=ジン(魔物の都市)”などとも呼ばれるソレは、幾星霜の歳月を経てなお、人々の心を畏怖の念で握り締めていた。
>
>どれほど長い年月が経っていても、その土地に住む者に畏怖を与え続ける……。
>それだけで、ちょっとやそっとどころじゃない何かがあった場所だと分かりますよね。
>しかも関わっているのはあっちの世界なものでは……(汗)

そういったものは年月が経つにつれ、風格というかそういうものが積み重なって、余計にオーラを発しますからね。

>>リナの言うとおり、空には厚い雲が覆い、遠景の砂丘もともに鉛色にかすみ、暗鬱な眺望であった。
>
>すでに空模様まで、いかにもな感じになってきているのでしょうか。

あの遺跡があるところなので、周りもそういった空気、雰囲気になってきています。

>>「ならば、恨みはないが、我らの障害となるというのなら消えてもらうとしよう」
>>ニィッと笑ってそう言うと、ラフトンティスが鉛色の空に向かって翔び上がった。
>
>こちらも、しっかりリナ達をチェックしているのですね。

出る杭は早めに打つ、ということです。

>>一見蟲の形をしているが、全身を甲殻に覆われ、背中には背びれのような羽がついていた。
>>肉団子のような頭部には、いくつもの小さな赤い眼と、短い触角が突き出ていた。
>
>相手が相手だけに仕方ないのでしょうけれど……やっぱりビジュアル的にも
>嫌な感じの生き物ですね。

やはり、なるべくクトゥルー神話に出てきそうな造型を心がけています。
これとか森での蟲も、ハオン=ドルの使いまです。(元ネタでも千匹の使い魔を使役していますし)

>>直後、砂柱がいくつも立ち上がり、そこから異形の影が飛び出した。
>>それは人間とハイエナの中間のような生物だった。
>>「ほほう、食屍鬼ですか」
>>チャンドラプトラが愉しげともみえる声を上げた。
>
>食屍鬼まで出てきますか(汗)
>そしてそれを楽しそうに言うナイの方。
>何気にナイの方に対しては、肉団子羽虫も食屍鬼もスルーしているように見えますね。
>正体が分からなくても、本能で手出しする気が起きないのでしょうか。

手を出したところでどうにかなる存在でもないですが・・・・・・
お察しの通り、スルーしてます。

>>「お〜お〜、間一髪だったな」
>>そう、声が聞こえてきた。
>>「アメリアッ!!」
>>続けて聞こえてきた声に振り返ると、ゼルガディスが真剣な表情で駆け寄ってきた。
>
>普段全然親しくしてない神様に、思わず祈ってしまうような、そんな状況で間に合ったゼル。
>思いきりヒロインを守るヒーロー状態。愛のなせる技ですね。

描写してないのでわかりにくいですが、食屍鬼を吹き飛ばしたのはラ・モルテの柩です。そのあとにゼルが駆け寄ってきました。

>>「ようやく追いついたぜ、お嬢様。取り合えず、掃除してからゆっくりと話といこうや」
>>ゼルの後からやって来た3人組の男女のひとりがそう言った。
>
>主であるタイタスさんの、義理の妹になるから「お嬢様」になるのですね。
>でもこの時点では、リナは「お嬢様」が自分のことだとは思わなかったでしょうね。

彼らにとっては主の奥さん(予定)の親族ですから。無礼をしたらお仕置きものですし。

>>「・・・・聖櫃(アーク)」
>>その瞬間、棺の蓋が開き、凄まじい超エネルギーの奔流が飛び出し、蟲や食屍鬼を呑み込んだ。
>>再び蓋が閉じられると、砂丘に先程のエネルギーの跡を残して、蟲や食屍鬼の姿は跡形もなくなっていた。
>
>簡易ブラックホール……のようなものですね。

映画『レイダース』の聖櫃のシーンを、ビジュアルイメージとして思い浮べてもらったら。

>>「俺たちゃ、大将の命令でやって来たゴーメンガーストの住人さ」
>
>リナとしてはゼルと一緒なのが二重に驚きですね。
>とっても有り難いゴーメンガーストからの援軍とゼルの合流。
>油断は絶対にしないでしょうけれど、かなり精神的に余裕ができたのではないでしょうか。

目的地目前で全員合流完了です。
戦力的にもかなりのプラスになりましたし、まあ彼ら3人もかなりの遣い手ですし。

>>続きでした。
>>ようやくゼルたちも合流しました。
>>これから舞台も本番に移っていきます。
>>今回登場した3人。取り合えず、どんな力の持ち主かはそちらに移ってからになると思います。(と言ってもひとりは大体明かされましたが)
>>それではまた次回。
>
>戦力がかなりアップして、進路妨害の魔物(……といっていいのかな)には
>それほど手こずらずにすむようですね。
>ゴーメンガーストの三人衆。今回のラ・モルテさんの力から、彼らは呼び名(?)と
>関連した感じの力を持つのかなと予測しました。
>さて、ほとんど最強に近いメンバーと化したリナ達。本番となる暗黒の都市では
>どんな状況が待っているのでしょうか。続きを楽しみにお待ちしています。
>それでは、今日はこの辺で失礼します。

そうですね。ゴーメンガースト3人衆の力は、だいたい二つ名に添ったものです。名は体を表す。
砂漠の都市では更なる激戦が待っています。
また、スペシャルゲストの登場も予定しております。(過去に拙作に登場した人物。おそらくまるわかりでしょうが・・・・・)
それではまた次回。

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31191闇黒の断章 〜第3章〜 「狂気の砂漠にて」 5棒太郎 2005/2/19 23:01:14
記事番号31090へのコメント

こんばんは、棒太郎です。
インフルエンザが猛威を振るっているようで、油断が出来ない今日この頃です。
また寒くなるみたいですし、早く春になって欲しいです。
それでは続きをどうぞ。


*************************************


 『闇黒の断章』 〜第3章〜

  「狂気の砂漠にて」 5



  「俺たちゃ、大将の命令でやって来たゴーメンガーストの住人さ」


”雷帝”ミカズチの言葉にリナは一瞬ポカンとした表情を浮かべたが、すぐに元の表情に戻った。
「ゴーメンガースト・・・・・・・えと、タイタスさんが?」
リナの問い掛けに「オフコースなり!」と言った笑みを浮かべるミカズチ、シキブ、ラ・モルテ。
「あ、あの・・・・・リナさん・・・・?」
「リナ・・・・・・ゴーメンガーストを知っているのか?」
リナとは別に驚きの表情を浮かべ、訊ねるアメリアとゼルガディス。
あのクセ者揃いのゴーメンガーストの住人がなにやらリナの事を知っているのも驚きだが、リナもまたあの城を知っているのが驚きであり、不思議であった。
「え・・・・・あ、ああ、ええと、それはね―――――」
二人の問い掛けに珍しくリナは口篭る。
知ってるも何も、そこの当主とは今や家族ぐるみのお付き合いである。
どういう風に差し障りなく説明しようかと、逡巡していると、
「なぁに、簡単なことさ」
ミカズチが笑って言った。
「うちの大将が、お嬢様の姉君と御付き合いしててな、近々妃に迎えようとしてんだ」
「あ、そうなんですか――――――って、ええええええええええ!!!????」
「なっ!!??ほ、ほんとなのか!リナッ!!??」
「え・・・・ええ、まぁ・・・ほんとっちゃほんとなんだけど・・・・・・」
「「なななななな〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!??」」
アメリアとゼルガディスの絶叫が砂漠に大きくこだました。



「全体とまれっ!!!ここで一旦小休止をとる!!!」
中央隊の伝令を受け、各隊は行進を止め、各々休息を取りだした。
「さて、残りの行程は1/4ほどか・・・・・・」
色褪せた古文書を広げながらエズダゴルは呟いた。
「いやはや、今のところはなんとか順調ですな」
そこへ、ネフレンカがボルボックを引き連れてやって来た。
「なにやら凶の兆しが出ていたので、少々警戒していたが」
「今のところはまだ何もありませんが・・・・・・さて、この先は果たしてどうなのか、わかりませんな」
「やはり、魔道士協会あたりが何か気付いた――――と見るほうが妥当ですかな?」
「断定はできませんが・・・・・・・・ただ、あの男―――ジョゼフ=シュリュズベリイはなかなかのキレ者ですからね」
「ふむ・・・・・確かに。あの男は油断ならんからな・・・・・・なにか手を打っているのやも知れませんな」
取り合えず、引き続き周囲を警戒しておきますぞ――――そう言って、ネフレンカは立ち去った。
その後姿を、侮るような笑みで見送っていたエズダゴルだが、
「首尾はどうだった?」
振り返らず背後に問い掛けた。
「彼奴ら、予想以上にできる連中です。放った使い魔はすべてやられました」
エズダゴルの影が別の人型を取ってそう言った。
「それに、もう3人ほど彼奴らの下にやって来ました。こやつらもかなりの手練れの様子にございます」
「そうか、少々目障りになったな。・・・・・・・ハオン=ドル、他の者達にも伝えよ。まずは目的地まで行くことを優先する。そ奴らもそこで始末する、とな」
「よろしいのですか?」
「万が一ここで、お前達のうち一人でも失っては支障をきたすからな」
エズダゴルの言葉に、影――ハオン=ドルは笑い声を上げた。
「これはこれは。我々が奴らに後れを取るとでも?」
「そうは思っておらん。だが、今回は我らにとって最も重要なことは陛下をあそこへお連れあそばすことだ。それはわかっているだろう?」
「御意」
「では頼んだぞ。それにあそこには”番人”どもがいる。それに任せればよかろう」
そう言うと、影の気配は消え、ただの影が短く伸びているだけだった。





「リ、リナさん!どういうことなんですか、妃って!?ガ、ガウリイさんという人がありながら!?」
「ちょっと!なに混乱してんのよ!?それはあたしじゃなくてあたしの姉ちゃん!!」
「まさか・・・・・・・いや、リナの家族ならそれも考えられるか・・・・・・」
「ちょっと、ゼル!なんか今さり気にヘンなこと言ったでしょ!!」
「い、いや、言ってない。言ってないぞ」
「嘘おっしゃい!目が泳いでるわよ!!」
ウガァーーーッ!!とゼルガディスに掴みかかろうとするリナをアメリアが必死で抑える。
「あれま、えらい騒ぎになっちまったな」
人事のようにミカズチが呟いた。
「ミカズチ・・・・・あなた、本当に場の空気を読んで発言しないわね・・・・・」
「・・・・・・・まったくだ」
「ちょいまて!俺か?俺が悪いのか!?」
「他に誰もいないでしょ・・・・・?」
「・・・・当たり前だろう」
シキブとラ・モルテは二人して小馬鹿にしたような声を上げる。「ちくしょー」とミカズチはむくれる。
しばらく喧々囂々と騒ぎは続いたが、やがてようやく沈静し始めた。
「はい〜、どうどう、リナ。落ち着いて〜〜。はい、深呼吸〜〜」
「す〜〜は〜〜、す〜〜は〜―――って、なにやらすかこのクラゲ!」
バコッとゲンコツがガウリイの頭にヒット。
「まあ、あたしん家のことはとりあえず置いといて・・・・・・・・・あのさ、ミカズチさん。それじゃタイタスさんがあたし達のために?」
「おう、そうさ。お嬢さん。今、大将は動けねえし、御老はお嬢様のお父上を連れてどっかに行ってるしでな。んなもんだから、御老の次に手練れの、精鋭中の精鋭の俺達がご指名されたって訳だ」
ハハンと胸を張ってそう言うミカズチだったが、
「ふふふ・・・・・精鋭中の精鋭、ねぇ」
「・・・・・この間も御老にボロボロにされていたくせにな」
「うるせえ!黙れっ!」
二人のちゃちゃにウガーッと咆えるミカズチ。
本当に大丈夫か、という疑念が浮かばないでもないが、先程のラ・モルテの力を見たとおり、実力は確かである。まして、あのタイタスが推薦したのだ。間違いはなかろう。
また、アメリアとゼルガディスは、3人の言葉に出てくる”御老”―――フー・マンチューの実力はその目でしかと見ている。どのくらいの差があるのかはわからないが、あの老人に次ぐ実力と言うなら信用してもいいだろうと思った。最も二人ともフー・マンチューの真の実力は計り知れていないが。
「ところで、ゼル。あんたはなんでミカズチさんたちと一緒にいたのよ?」
唐突に振られたリナの質問に、咄嗟に言葉が出ないゼルガディス。
「う・・・・、そ、それは――――――」
と、そこへ、
「いやまあ、出会ったのは偶然なんだけどよ――――」
3人衆が言葉を挟んできた。
「ふふ・・・・・・剣士殿はそこのお姫様を必死で探しておられたのですよ、リナ様」
シキブの言葉に、ゼルガディスは苦虫を潰したような表情を、アメリアは真っ赤な顔色を、リナはチェシャ猫のような笑みを浮かべた。
「おんや〜〜〜〜?ゼ〜〜〜〜〜ルちゃ〜〜〜〜〜ん?」
「う、な、なんだ!?」
半ば自棄になって叫ぶゼルガディス。
「もう〜〜〜〜〜あんたってば・・・・・・・・・いや、これ以上は野暮ってもんよね〜〜〜〜〜〜、ウクク・・・・・・・・」
質の悪すぎる悪魔に知られてしまった――――ゼルガディスが怒りと恨みの視線をシキブに向けると、
「”瀬をはやみ岩にせかるる滝川の われても末にあはむとぞ思う”」
にっこり笑って詩を詠みあげた。
「なにそれ?」
「”川の瀬の流れが早いので、岩にせき止められた水が一度は二筋に分かれても、また一つになるように、私達も一度は別れても必ずまた一緒になろうと心にかけている”・・・・・・恋人たちの離れざる想いを詠った詩にございます」
それを聞いて、ゼルガディスは「なっ!?」と顔を赤くし、アメリアにいたってはお湯が沸かせそうなほどの顔色で、うりうりと人さし指同士を回していた。
「ま、お姫様の事を心配して捜してたらしいんだがよ。アスガルドだったか・・・・・?そこにいるはずのお姫様がいなくて右往左往してたんだとよ」
寸前でアルゼンスタンへと方向転換したので、仕方がないといえば仕方がない。アメリアは申し訳なさそうな目で、ゼルガディスを見つめる。
瞳がうるうると涙ぐみ、捨てられた仔犬のような眼差しのように見えたのはゼルガディスの思い過ごしだろうか。
「・・・・・我らもお嬢様を追ってその国へと来たのですが、生憎とお嬢様もこちらに向かわれた後でございました。ただ、お嬢様がアスガルドへ向かう前にセイルーンへ寄られていたということをタイタス様より伺っておりましたので、もしかするとアメリア王女もお嬢様の後を追っているのでは、と思いまして―――――」
ラ・モルテが言葉を継いで説明する。
「・・・・・・なれば、もしやということもありますし、なにも手がかりはないよりはましであろうということもありまして、我らと道行きを共にしていた次第にございます」
「結果は大当たりだったな」
ミカズチがカラカラと笑う。
「ふ〜〜〜ん、そっかぁ〜〜。あ、じゃあこれからあたしたちが向かうところもどういうとこか知ってるわけ?」
「はい・・・・・・大まかには聞かされておりますが」
「・・・・・・・・ただ、我らもあちら側のことは話しに聞くだけでございます」
「あちら側?」
「ま、そこらはおいおい話しますよ。いきなり言ったところで万分も理解できんでしょうし。しかし、あの滅多に物事に動じねえ大将があそこまでマジな顔をするんだ、かなり心身引き締めといてくださいよ」
「・・・・・・我らの命に換えまして、お嬢様や皆様を御護りいたします」














「おやおや、また役者が集まってきたかい」
リナたちを観察するひとつの影。
「この飛び入りもあの御人の考えのうちかねぇ」
やれやれと息をつく音が聞こえる。
「ま、こっちは雇われの身だ。上の意向一つで右、左。仕様がないやね」
声とは裏腹に、唯一覆面の外に晒している唇がニヤリと笑みの形を浮かべる。
「さてさて、いよいよ舞台は天王山か。どうなっていくかねぇ」
そう呟くと、影の姿は消え、笑い声だけが後に残っていた。


*************************************

続きでした。
ラストの台詞じゃないですが、いよいよ舞台は一番の舞台に移ります。
本格的にリナたちと、エズダゴルたちがぶつかってゆくと思います。
それではまた次回。

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31192オロ◯ミンC!(笑)♪エモーション E-mail 2005/2/21 00:33:45
記事番号31191へのコメント

棒太郎様、こんばんは。

インフルエンザ……本当に油断出来ないですよね。もう周囲がバタバタと
インフルエンザで休んでいますので、個人的な病気警戒期間(バイオリズムの関係なのか
分かりませんが、何故か免疫や抵抗力が普段より極端に落ちる時期があるんです)は
何とか過ぎましたが、いつかかってもおかしくないと警戒してます。
また今年は雪が去年より多く降っている状況になりました。(汗)
何せ、雪が溶けた頃にどさりどさりと大雪が降るため、去年より多めにした
市の除雪費用があっさり予算オーバーしたそうですから……。
雪の方もそろそろ治まってほしいです。本当。


>「ゴーメンガースト・・・・・・・えと、タイタスさんが?」
>リナの問い掛けに「オフコースなり!」と言った笑みを浮かべるミカズチ、シキブ、ラ・モルテ。

「オフコースなり」って(笑)
頭に♪あなた〜に 訊きたきことがある♪ という歌と牛若タッキーの笑顔×3が浮かびました。

>「え・・・・・あ、ああ、ええと、それはね―――――」
>二人の問い掛けに珍しくリナは口篭る。
>知ってるも何も、そこの当主とは今や家族ぐるみのお付き合いである。
>どういう風に差し障りなく説明しようかと、逡巡していると、

確かに、一言で説明すれば簡単だけれど、ほとんど知る人ぞ知るな伝説になっている
異世界の方々との関わりを、あたりさわりなく説明しようとするのは難しいですよね。
珍しく逡巡するリナをよそに、あっさりと明確に答えるミカズチさんは良いキャラだしてますね。

>「やはり、魔道士協会あたりが何か気付いた――――と見るほうが妥当ですかな?」
>「断定はできませんが・・・・・・・・ただ、あの男―――ジョゼフ=シュリュズベリイはなかなかのキレ者ですからね」
>「ふむ・・・・・確かに。あの男は油断ならんからな・・・・・・なにか手を打っているのやも知れませんな」

アルゼンスタンでは規模が小さいとはいえ、ほぼ大手全国チェーンな魔道士協会には、
さすがにそれなりの警戒をしているのですね。
また、そういう場に送り込まれてくる人材が(特に開設初期メンバーなら尚更)
無能な訳ないと思うのですが、先祖絡みだけでなくシュリュズベリィ博士個人も
警戒の対象……。博士個人もかなりの武勇伝がありそうですね♪

>「では頼んだぞ。それにあそこには”番人”どもがいる。それに任せればよかろう」
>そう言うと、影の気配は消え、ただの影が短く伸びているだけだった。

監視をしつつ、目的地で待ち受ける(もしくは罠にかける)という作戦ですか。
確かに、無意味に戦力を低下させる可能性を選ぶよりはいいですよね。
第一、普通に砂漠を旅するだけでも大変なのですし。

>「まさか・・・・・・・いや、リナの家族ならそれも考えられるか・・・・・・」

ゼル……。もうすっかり「リナ関係なら何でもあり」と思ってますね(笑)

>「おう、そうさ。お嬢さん。今、大将は動けねえし、御老はお嬢様のお父上を連れてどっかに行ってるしでな。んなもんだから、御老の次に手練れの、精鋭中の精鋭の俺達がご指名されたって訳だ」
>ハハンと胸を張ってそう言うミカズチだったが、
>「ふふふ・・・・・精鋭中の精鋭、ねぇ」
>「・・・・・この間も御老にボロボロにされていたくせにな」
>「うるせえ!黙れっ!」
>二人のちゃちゃにウガーッと咆えるミカズチ。

フー・マンチューさんに鍛えられた方々なら、確かに強力な援軍ですよね。
それにしても……ミカズチさんはシキブさんとラ・モルテさんから、楽しくいじられてますね。

>また、アメリアとゼルガディスは、3人の言葉に出てくる”御老”―――フー・マンチューの実力はその目でしかと見ている。どのくらいの差があるのかはわからないが、あの老人に次ぐ実力と言うなら信用してもいいだろうと思った。最も二人ともフー・マンチューの真の実力は計り知れていないが。

フー・マンチューさんの真の実力……。一体どんな方々を持ってすれば計れるのかと、
ふと考えてしまいますね。

>「いやまあ、出会ったのは偶然なんだけどよ――――」
>3人衆が言葉を挟んできた。
>「ふふ・・・・・・剣士殿はそこのお姫様を必死で探しておられたのですよ、リナ様」
>シキブの言葉に、ゼルガディスは苦虫を潰したような表情を、アメリアは真っ赤な顔色を、リナはチェシャ猫のような笑みを浮かべた。

シキブさんじゃなくても、ゼルの行動を見たら少しからかいたくなりますよ。
何だかんだ言っても行動が可愛いですから。

>質の悪すぎる悪魔に知られてしまった――――ゼルガディスが怒りと恨みの視線をシキブに向けると、
>「”瀬をはやみ岩にせかるる滝川の われても末にあはむとぞ思う”」
>にっこり笑って詩を詠みあげた。
>「なにそれ?」
>「”川の瀬の流れが早いので、岩にせき止められた水が一度は二筋に分かれても、また一つになるように、私達も一度は別れても必ずまた一緒になろうと心にかけている”・・・・・・恋人たちの離れざる想いを詠った詩にございます」
>それを聞いて、ゼルガディスは「なっ!?」と顔を赤くし、アメリアにいたってはお湯が沸かせそうなほどの顔色で、うりうりと人さし指同士を回していた。

さらにとどめをさしてますね、シキブさん。最高です(笑)
これはゼル、勝てませんね。相手が一回りも二回りも上ですから。
「瀬をはやみ〜」の歌。実は私、百人一首の中でこの歌が一番好きなんですよ。
何せ、「せ」で始まる歌はこの歌しかないですから、授業での百人一首大会
(順位が平常点に加算される)では確実にゲット出来る一枚でしたので。

>寸前でアルゼンスタンへと方向転換したので、仕方がないといえば仕方がない。アメリアは申し訳なさそうな目で、ゼルガディスを見つめる。
>瞳がうるうると涙ぐみ、捨てられた仔犬のような眼差しのように見えたのはゼルガディスの思い過ごしだろうか。

そして、ゼルはこの目に弱いのですね(笑)やっぱり可愛いです、ゼルとアメリア。

>「ふ〜〜〜ん、そっかぁ〜〜。あ、じゃあこれからあたしたちが向かうところもどういうとこか知ってるわけ?」
>「はい・・・・・・大まかには聞かされておりますが」
>「・・・・・・・・ただ、我らもあちら側のことは話しに聞くだけでございます」
>「あちら側?」
>「ま、そこらはおいおい話しますよ。いきなり言ったところで万分も理解できんでしょうし。しかし、あの滅多に物事に動じねえ大将があそこまでマジな顔をするんだ、かなり心身引き締めといてくださいよ」
>「・・・・・・我らの命に換えまして、お嬢様や皆様を御護りいたします」

さすがに話に聞くだけと言っても、ゴーメンガーストの住人なら普通に
知識として知っている、という感じでしょうか。
私たちにとってのギリシア神話や聖書物語みたいに。
戦力としても知識の方でも、かなり心強い援軍になるようですね。

>「この飛び入りもあの御人の考えのうちかねぇ」
>やれやれと息をつく音が聞こえる。
>「ま、こっちは雇われの身だ。上の意向一つで右、左。仕様がないやね」
>声とは裏腹に、唯一覆面の外に晒している唇がニヤリと笑みの形を浮かべる。
>「さてさて、いよいよ舞台は天王山か。どうなっていくかねぇ」
>そう呟くと、影の姿は消え、笑い声だけが後に残っていた。

そして、超VIPゲストのご意向に沿いつつ、アドリブ劇の舞台を整え、
どう演出するか考えているようなジゴマさん。
それでもやはり楽しそうなのは、ジゴマさんのジゴマさんたる由縁でしょうね。

>続きでした。
>ラストの台詞じゃないですが、いよいよ舞台は一番の舞台に移ります。
>本格的にリナたちと、エズダゴルたちがぶつかってゆくと思います。
>それではまた次回。

次回からエズダゴルさん達と本格的に絡んでいくのですね。
心強い援軍とギリギリまであてにはできないとはいえ、凶悪なジョーカー付きでも、
かなりの困難が待ち受けていそうですね。どんな展開になるのか楽しみです。
それでは、今日はこの辺で失礼します。
続きを楽しみにお待ちしていますね。

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31193何奴? 元気ハツラツゥ!棒太郎 2005/2/21 21:47:41
記事番号31192へのコメント


>棒太郎様、こんばんは。
>
>インフルエンザ……本当に油断出来ないですよね。もう周囲がバタバタと
>インフルエンザで休んでいますので、個人的な病気警戒期間(バイオリズムの関係なのか
>分かりませんが、何故か免疫や抵抗力が普段より極端に落ちる時期があるんです)は
>何とか過ぎましたが、いつかかってもおかしくないと警戒してます。
>また今年は雪が去年より多く降っている状況になりました。(汗)
>何せ、雪が溶けた頃にどさりどさりと大雪が降るため、去年より多めにした
>市の除雪費用があっさり予算オーバーしたそうですから……。
>雪の方もそろそろ治まってほしいです。本当。

こんばんは、エモーションさん。
私の周りではインフルエンザはまだ流行してないようですが、やはり気をつけるに越したことはありませんね。これが過ぎれば次は花粉症が待ち受けていますが・・・・・・
私のところは雪はそれほど降らないし、降っても積もることがないので、積雪の苦労を身を持って体験した事がないですが、想像以上に大変でしょうね。


>>リナの問い掛けに「オフコースなり!」と言った笑みを浮かべるミカズチ、シキブ、ラ・モルテ。
>
>「オフコースなり」って(笑)
>頭に♪あなた〜に 訊きたきことがある♪ という歌と牛若タッキーの笑顔×3が浮かびました。

これを書く直前にCMを見たので、ついやってしまいました。

>>知ってるも何も、そこの当主とは今や家族ぐるみのお付き合いである。
>>どういう風に差し障りなく説明しようかと、逡巡していると、
>
>確かに、一言で説明すれば簡単だけれど、ほとんど知る人ぞ知るな伝説になっている
>異世界の方々との関わりを、あたりさわりなく説明しようとするのは難しいですよね。
>珍しく逡巡するリナをよそに、あっさりと明確に答えるミカズチさんは良いキャラだしてますね。

あまり大騒ぎさせずに説明しようと思ってますから余計にですね。
そんな気苦労を余所にあっさり言っちゃうミカズチですが、リナにとってみれば勘弁して欲しいところでしょうね。

>>「断定はできませんが・・・・・・・・ただ、あの男―――ジョゼフ=シュリュズベリイはなかなかのキレ者ですからね」
>>「ふむ・・・・・確かに。あの男は油断ならんからな・・・・・・なにか手を打っているのやも知れませんな」
>
>アルゼンスタンでは規模が小さいとはいえ、ほぼ大手全国チェーンな魔道士協会には、
>さすがにそれなりの警戒をしているのですね。
>また、そういう場に送り込まれてくる人材が(特に開設初期メンバーなら尚更)
>無能な訳ないと思うのですが、先祖絡みだけでなくシュリュズベリィ博士個人も
>警戒の対象……。博士個人もかなりの武勇伝がありそうですね♪

そこを任されている人物が人物ですからね。
ジョゼフ自身もここでは”邪神ハンター”ならぬ”外法ハンター”として名を知られています。

>>「では頼んだぞ。それにあそこには”番人”どもがいる。それに任せればよかろう」
>>そう言うと、影の気配は消え、ただの影が短く伸びているだけだった。
>
>監視をしつつ、目的地で待ち受ける(もしくは罠にかける)という作戦ですか。
>確かに、無意味に戦力を低下させる可能性を選ぶよりはいいですよね。
>第一、普通に砂漠を旅するだけでも大変なのですし。

砂漠の旅は本当に命懸けですね。
砂嵐に遭遇したりなど、人間の手には負えないアクシデントがありますし。

>>「まさか・・・・・・・いや、リナの家族ならそれも考えられるか・・・・・・」
>
>ゼル……。もうすっかり「リナ関係なら何でもあり」と思ってますね(笑)

今までのことも考えると、やはりそう思ってしまうようになるでしょう(笑)

>>「ふふふ・・・・・精鋭中の精鋭、ねぇ」
>>「・・・・・この間も御老にボロボロにされていたくせにな」
>>「うるせえ!黙れっ!」
>>二人のちゃちゃにウガーッと咆えるミカズチ。
>
>フー・マンチューさんに鍛えられた方々なら、確かに強力な援軍ですよね。
>それにしても……ミカズチさんはシキブさんとラ・モルテさんから、楽しくいじられてますね。

ミカズチは3人の中で二枚目半的な感じですね。
血気盛んですが、2人のツッコマれ役です。

>>また、アメリアとゼルガディスは、3人の言葉に出てくる”御老”―――フー・マンチューの実力はその目でしかと見ている。どのくらいの差があるのかはわからないが、あの老人に次ぐ実力と言うなら信用してもいいだろうと思った。最も二人ともフー・マンチューの真の実力は計り知れていないが。
>
>フー・マンチューさんの真の実力……。一体どんな方々を持ってすれば計れるのかと、
>ふと考えてしまいますね。

こちらのメディアで例えると、”拳を極めし者”とか”世紀末覇王”とか”オーガ”とか”キ○グオブハート”とか”男○塾長”とかetc,etc―――――

>>「ふふ・・・・・・剣士殿はそこのお姫様を必死で探しておられたのですよ、リナ様」
>>シキブの言葉に、ゼルガディスは苦虫を潰したような表情を、アメリアは真っ赤な顔色を、リナはチェシャ猫のような笑みを浮かべた。
>
>シキブさんじゃなくても、ゼルの行動を見たら少しからかいたくなりますよ。
>何だかんだ言っても行動が可愛いですから。

確かにゼルの行動は、純というか、青春一直線というかそんな感じですしね。

>>「”瀬をはやみ岩にせかるる滝川の われても末にあはむとぞ思う”」
>>にっこり笑って詩を詠みあげた。
>>「なにそれ?」
>>「”川の瀬の流れが早いので、岩にせき止められた水が一度は二筋に分かれても、また一つになるように、私達も一度は別れても必ずまた一緒になろうと心にかけている”・・・・・・恋人たちの離れざる想いを詠った詩にございます」
>>それを聞いて、ゼルガディスは「なっ!?」と顔を赤くし、アメリアにいたってはお湯が沸かせそうなほどの顔色で、うりうりと人さし指同士を回していた。
>
>さらにとどめをさしてますね、シキブさん。最高です(笑)
>これはゼル、勝てませんね。相手が一回りも二回りも上ですから。
>「瀬をはやみ〜」の歌。実は私、百人一首の中でこの歌が一番好きなんですよ。
>何せ、「せ」で始まる歌はこの歌しかないですから、授業での百人一首大会
>(順位が平常点に加算される)では確実にゲット出来る一枚でしたので。

この和歌は出してやろうと思ってました(笑)
そういえば「せ」で始まるのはこれだけでしたね。
私も中学時代、百人一首学年8位という微妙に半端な順位を取った事があります。

>>瞳がうるうると涙ぐみ、捨てられた仔犬のような眼差しのように見えたのはゼルガディスの思い過ごしだろうか。
>
>そして、ゼルはこの目に弱いのですね(笑)やっぱり可愛いです、ゼルとアメリア。

ゼルみたいな奴ほど、こういう瞳の輝きには弱いものですよね。

>>「ま、そこらはおいおい話しますよ。いきなり言ったところで万分も理解できんでしょうし。しかし、あの滅多に物事に動じねえ大将があそこまでマジな顔をするんだ、かなり心身引き締めといてくださいよ」
>>「・・・・・・我らの命に換えまして、お嬢様や皆様を御護りいたします」
>
>さすがに話に聞くだけと言っても、ゴーメンガーストの住人なら普通に
>知識として知っている、という感じでしょうか。
>私たちにとってのギリシア神話や聖書物語みたいに。
>戦力としても知識の方でも、かなり心強い援軍になるようですね。

我々がクトゥルー神話を知ってるような感じです。
とはいえ、ヤバさ加減は私達以上にわかっています。

>>「ま、こっちは雇われの身だ。上の意向一つで右、左。仕様がないやね」
>>声とは裏腹に、唯一覆面の外に晒している唇がニヤリと笑みの形を浮かべる。
>>「さてさて、いよいよ舞台は天王山か。どうなっていくかねぇ」
>>そう呟くと、影の姿は消え、笑い声だけが後に残っていた。
>
>そして、超VIPゲストのご意向に沿いつつ、アドリブ劇の舞台を整え、
>どう演出するか考えているようなジゴマさん。
>それでもやはり楽しそうなのは、ジゴマさんのジゴマさんたる由縁でしょうね。

そうですね。この男は火薬庫のすぐ傍で、進んで火遊びをしたがるような奴です。
やっぱり愉快犯ですから。


>>続きでした。
>>ラストの台詞じゃないですが、いよいよ舞台は一番の舞台に移ります。
>>本格的にリナたちと、エズダゴルたちがぶつかってゆくと思います。
>>それではまた次回。
>
>次回からエズダゴルさん達と本格的に絡んでいくのですね。
>心強い援軍とギリギリまであてにはできないとはいえ、凶悪なジョーカー付きでも、
>かなりの困難が待ち受けていそうですね。どんな展開になるのか楽しみです。
>それでは、今日はこの辺で失礼します。
>続きを楽しみにお待ちしていますね。

援軍の3人がリナたちの力となってくれます。
ジョーカーさんのほうは、目的の者以外は傍観するでしょうから。
代理にからくり師を立ててますが。
それではどうもありがとうございました。

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