◆−ゼフィール奇譚シリーズ・序章・投稿に際して…−RIN (2005/1/11 18:31:53) No.31071
 ┣ゼフィール奇譚シリーズ・序章『神話の始まり』序−RIN (2005/1/11 18:33:30) No.31072
 ┣ゼフィール奇譚シリーズ・序章『神話の始まり』1−RIN (2005/1/11 18:34:33) No.31073
 ┣ゼフィール奇譚シリーズ・序章『神話の始まり』2−RIN (2005/1/11 18:35:28) No.31074
 ┣ゼフィール奇譚シリーズ・序章『神話の始まり』3−RIN (2005/1/11 18:36:18) No.31075
 ┗ゼフィール奇譚シリーズ・序章『神話の始まり』4−RIN (2005/1/11 18:38:09) No.31076
  ┗お久しぶりのはるかです。−はるか (2005/2/6 18:18:42) No.31156
   ┗Re:お久しぶりのはるかです。−RIN (2005/2/7 00:07:05) No.31159


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31071ゼフィール奇譚シリーズ・序章・投稿に際して…RIN URL2005/1/11 18:31:53



 どうも皆様、こんにちは、お久し振りです、随分とご無沙汰してしまいました、申し訳ありませんでしたRINです<(_ _)>
 
 えーとこの度ようやく『ゼフィール奇譚』シリーズの序章・最終話が書き上がり完成致しました…
 『ゼフィール奇譚』シリーズとはRINが、過去『書き殴り』様に投稿させて頂いた小説のシリーズであり、その設定であり、本編エピソードであるモノのコトです。
 その本編の序章はこれまで少しずつ、とある場所(大したことない処です)でUPしておりましたが…
 …ようやくその最終話が完成致しましたので、これを機に、序章を投稿させて頂こうと思いまして、投稿させて頂きました。
 
 …これまで外伝・番外編等エピソードを投稿させて頂いておりましたが…話を書き進める内に…やはり本編も投稿させて頂いた方が良いかと思ってのことでした…

                  ―それではまたの機会に―RIN―

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31072ゼフィール奇譚シリーズ・序章『神話の始まり』序RIN URL2005/1/11 18:33:30
記事番号31071へのコメント



 「…決着を着けましょう…シャブラニグドゥ…」
 赤いローブを纏った…目の前のその男に女は言った…
 「…決着…か…そうだな…スーフィード…着けねばならぬな…決着は…」
 男も言った…目の前の…赤い鎧を纏った…その女に…


 神話の始まり―序―


 …二柱の…人外の存在の戦いは…長きに渡った…

 …始めの内は…4次元以上の…高次で行われていたその戦いは…
 …それがより進み、苛烈になる内に3次元にまでその力の余波が及ぶ様になっていた…

 …光と闇…竜神と魔王の戦いが苛烈になり…
 …振るわれる力が大きくなればなるほど…
 
 …他へと及ぶ影響もより大きなものへと変わっていった…
 
 …人外の存在達の世界では人外の存在達の戦いが苛烈さを増し…

 …人界では多くの生を望む存在達が…
 …滅びを望む存在達により苦しい戦いを強いられていた…

                             ―続く―

 ―あとがき―
 皆様お久し振りです、RINです。
 お待たせしてしまいました、ようやく『ゼフィール奇譚・序章』を書き始めました…と言っても…まだ序章の序なんですけど…申し訳ありませんでした<(_ _)>
 えーもうお解りだと思いますが…この『神話の始まり』は神魔戦争時のエピソードになります…と言うわけで、リナを始めとした原作スレイヤーズ本編のキャラは誰も出てきません(…魔族なんかは別ですが…)悪しからず、ご了承下さい<(_ _)>

 ―それではまたの機会に―RIN―
 

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31073ゼフィール奇譚シリーズ・序章『神話の始まり』1RIN URL2005/1/11 18:34:33
記事番号31071へのコメント



 …
 …よく…聞いて…アン…
 …わたしは…

 「…シャブラニグドゥ…わたしはあなたを封じるわ…」
 「…スィーフィード………は…どうしている…」
 「…あの子は…どちらにもつかないし、運命も知らないと言ったわ…」
 「…そうか…」
 「…あの子の想いは痛いほどよく解るわ…だから…」
 「…私を封じる…か…」
 「…そうよ…現在のままではわたし達…どちらも互いに相手を滅ぼせない…そうでしょう…」
 「……確かに…そうだな…」
 「…だから…わたしはあなたを封じて、あの子に未来を託すわ!!」

 …そう…あなたに託すわ…人間としての…あなたに…
 …………アン…わたしの…いえ…わたし達の…大切な…い…も…う…と…


 神話の始まり―1―


 「…ねえちゃん…いや!しっかりして!」
 突如目の前に現れ倒れ伏す黒い髪の女性を、銀色の髪の少女がしっかりと抱き抱えて揺すり叫ぶ…
 「…よく…聞いて…シャブラニグドゥを…封じた…わ…」
 少女の叫び声に…うっすらと瞳を開け、途切れ途切れに女性は云う…
 「…ねえちゃん!…それっ!!」
 女性の言葉に少女は一瞬その瞳を見開いて…そして呼び掛ける…
 「…あなたに…託すわ…わたしの最後の…を…だから…」
 女性は少女に構わず言葉を続ける…
 「…ね…ねえちゃん……」
 女性のその弱り切った様子に…少女は悟る…
 「…ごめんなさい…どっちにもつかないって…あ…た…言って…のに…」
 …もう彼女が長くはないのだという事を…
 「もういい!!もういいから!分かったから!…黙ってよー!ねえちゃん!」
 …分かって…しまった…彼女が…何を言おうとしているのかを…
 「…せめて…少し…だけでも……い…から…人間としてでいいから…お願い…神につかなくてもいいから…」
 「ねえちゃん!もう分かったから!これは…あたしが確かに預かったからっ!」
 少女は手元に光り輝く何かを…幾つか抱えて…そう言った…
 「…お願い…モ……ア…ン…」
 そうして女性はそれだけ云って力尽き…淡い光となって消えて逝った… 

                             ―続く― 

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31074ゼフィール奇譚シリーズ・序章『神話の始まり』2RIN URL2005/1/11 18:35:28
記事番号31071へのコメント



 …あなたに…託すわ…わたしの最後の…

 …ねえちゃん…
 …確かに預かったよ…
 …ねえちゃんの…最期の…力…

 …光と闇の均衡が崩れかけている現在(いま)だけだけど…

 …それでも…

 …確かに預かるからね…
 …ねえちゃんの…
 …未来への希望…


 神話の始まり―2―


 淡い光となって消えてしまったねえちゃん…

 …でも…
 そのすぐ後に…そいつはやって来た…

 「ねぇ…そこのお姉ちゃん…そんな所で何やってるの?」
 丘の上で…ねえちゃんから預かったモノを両腕に抱いて…蹲り声を殺して泣いているあたしに、そいつはそう話し掛けて来た…
 …何も知らない様子で…
 「ねぇ、お姉ちゃんこのあたりで何か変なモノ見なかった?」 
 …罪の無い…無邪気な子供を装って…
 「…そう…例えば…赤い…何かを?」
 …恐らくは…あたしの事を、何も知らないただの人間だと思って…
 「…それ…赤い竜の事?」
 あたしは小さな…微かな声でそう言った…人間には聞こえない位小さな声で…
 …背後にいる存在が人間であれば、確実に聞こえない…その距離で…
 「…知ってるの?」
 …心なしか…僅かに…でも確かにそいつの声に子供らしくない凄みが宿る。

 …あたしは確信する…そいつが何者で、一体何をしに来たのかを。

                                  ―続く―   

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31075ゼフィール奇譚シリーズ・序章『神話の始まり』3RIN URL2005/1/11 18:36:18
記事番号31071へのコメント


 「ねぇ、お姉ちゃんこのあたりで何か変なモノ見なかった?」 
 …ねえちゃんの遺した最後の希望…
 それを抱いて踞るあたしにそう背後から声を掛けて来たのは、黒い短髪の可愛らしい少年(こども)の姿をした魔性の存在だった…


 神話の始まり―3―


 …そいつが一体何者なのか…
 …何が目的で此処に在るのか…

 大凡の所は見当がついていた…

 …でも確信があったわけでは無かった…
 …もしかしたら違う目的で来て偶々現在この時この場所に来てしまったのかもしれないとも思った…

 …もしもその場合は悟られてはいけないと思った…
 …あたしが何者なのかを…
 …あたしがねえちゃん…
 …否スーフィードから預かった存在の事を…
 …けして気付かれてはならないと…

 …でもこいつの様子から十中八九こいつの狙いは『魔王』との戦いで弱った『竜神』…
 …つまりはまだ気付かれてはいないのだ…
 …あの事には…
 …だがそれでもまだ確証がない…
 
 …だからあたしはカマを掛けてみる…

 …それはあたしにとっても危険な賭… 

 …でも…
 
 …こいつがあたしの思っている通りの相手なら…
 …これしか方法がないから…
 …あの事を悟られない様にこの場を切り抜ける手段が現在はこれしかないから…
 …だから…

                                  ―続く― 


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31076ゼフィール奇譚シリーズ・序章『神話の始まり』4RIN URL2005/1/11 18:38:09
記事番号31071へのコメント


 …それはあたしにとっても危険な賭…

 …でも…現在(いま)はこれしか方法が無い…

 …だから… 


 神話の始まり―4―


 「…なッ!…なにをしたっ!!いま!!…」
 …目の前の『そいつ』の表情(かお)が…驚愕に染まる…
 「…おっ!…おまえは…いったい…」
 …答えてやる義理は無い…
 ………
 …けれど…
 ………
 「…あたしの名は……ナ…インバース…」
 …吹き荒ぶ風が強い…
 …あたしの名を…『そいつ』が正確に聞き取れたかは解らない…
 …そこまでは責任は持てない…
 「…今回は大目に見るわ…でも…今後この地への一切の干渉は許さない…」
 …厳かに言う…強い決意を込めて…
 「…何を…」
 …人間如き…『そいつ』の目はそう言っていた…
 …でもあたしは『それ』には構わず…
 「…まさかまだあたしをただの人間だと思っているの?」
 …あたしは挑戦的な視線を向ける…
 「…この地には光と闇と混沌の王との契約がある…あたしはその護りの巫女…手出し無用よ…尤も…『ロード=オブ=ナイトメア』の意に逆らうと言うのなら別だけどね…」
 …そして…魔族にとっては致命的なトドメの一言を言ってやる…
 …正直…ここまで言うこともないかも知れないとも思ったが…
 「!!!」
 …しかし…『ロード=オブ=ナイトメア』…その名が出ただけで顔色を変えた…
 「…疑うのは自由…でも…この『力』の説明にはなるでしょ?」
 …そう言って手元に『混沌』の力を凝縮したオーブの様なモノを作り出してみせる…
 「…クッ!」
 …それを見て舌打ちをついて『そいつ』はこの場から姿を消した…

 ………
 …あたしは…暫く…ぐるりと辺りを見回し…
 ………

 …フウ…
 …小さく嘆息を吐いて…
 「…どうやら…行ったみたいね……」
 …そう呟いて…
 ………
 「…………………ねえちゃん…………………にいちゃん………」
 …そうして…僅かに俯いて…微かに呟かれたのは…

 …別離を告げた筈の…いまはもう…遠い日への…想いだった…


                   ―ゼフィール奇譚・序章―神話の始まり―
                                     …了…
                          
 

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31156お久しぶりのはるかです。はるか E-mail 2005/2/6 18:18:42
記事番号31076へのコメント

かなりお久しぶりに出現するはるかです。
えっと・・・・・初めまして、でしたっけ?(滝汗)
あう。すみません、RINさんの小説は読ませていただいていたのですが、
はたしてレスしたかどうかは記憶が定かではありません・・・・。
ということで、『初めまして』にしときます。(オイ)
先ほども書きましたが、
ゼフィールシリーズは読ませていただいていました。
ただ、あまりに高度な内容に、頭がついていかなくなり・・・・・・
・・・・・・・・・・・本編を最初から連載して下さることに、
ひたすら感謝している次第です。
で。
やっぱり最後の巫女さんはリナなのでしょうか?
それとも、ルナ?またはマナとかミナとか?(誰だそれ)
とにかく気になります。続きが楽しみです。
HPの方もちょくちょく覗かせていただいているので、
またそちらの方もよろしくお願いいたします♪(他力本願)
それではっ。

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31159Re:お久しぶりのはるかです。RIN URL2005/2/7 00:07:05
記事番号31156へのコメント

 こんばんは、初めましてはるか様、RINと申します。

>えっと・・・・・初めまして、でしたっけ?(滝汗)
>あう。すみません、RINさんの小説は読ませていただいていたのですが、
>はたしてレスしたかどうかは記憶が定かではありません・・・・。
>ということで、『初めまして』にしときます。(オイ)
   ↑
 ―はい、はじめてだと思います。
 ―私なども偶にありますのでお気になさらないで下さい。
 ―…と言うより…私もちょっとだけ迷いました…(汗)
 ―…と言うわけで、ここはおあいこと言うことで、どうでしょうか?

 そして『ゼフィール奇譚』お読み頂けているとのこと、どうも有り難うございます。
 HPにもお越し頂けているとのこと、とても嬉しく思っております。
 …それと最近更新が滞っていること、申し訳なく思っております。
 そして、過分なお言葉どうも有り難うございます。
 
>やっぱり最後の巫女さんはリナなのでしょうか?
>それとも、ルナ?またはマナとかミナとか?(誰だそれ)
   ↑
 ―『彼女』に関しては詳細はまだちょっと…ネタバレになりますので…
 ―…済みません…
 ―…但し『彼女』の『名前』は上記のどれでもないです…
 ―…思わせ振りな書き方して済みません…
 ―…でも折角色々と伏線を張ったものですから、やはり作中で解消したく思っておりますので…
 ―…力量不足で出来なかった場合は…別ですけど…
 ―…ですので、いま暫し…出来れば気長に…お待ち頂ければ幸いです。 

>とにかく気になります。続きが楽しみです。
>HPの方もちょくちょく覗かせていただいているので、
>またそちらの方もよろしくお願いいたします♪(他力本願)
   ↑
 ―それではお言葉を励みにさせて頂き、これからも頑張らせて頂きたく思います。


                                   ―それではまたの機会に―RIN―

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