◆−夢の中 闇の中 光の影−フィム (2004/9/19 13:04:26) No.30710


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30710夢の中 闇の中 光の影フィム 2004/9/19 13:04:26


こりずにまたものを書こうとしているフィムです。

一応主はアメリアですが、ボロボロです…(汗

読んでやってもいいというすごい(どうすごい?)方はお読みください。

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誰かがいて 何かをして 生きてゆく そんなあたりまえのことが

誰もいなくて 何もなくて 動かないまま そうなってしまったら


――ありえないです、そんなこと。


一人の人が 希望に輝き 立ち上がる そんな普通のことが

全ての人が 絶望に泣き くず折れる そうなってしまったら


――そんなの、正義じゃないです。


この世界があって この国があって 人々が暮らしてゆく そんな自然なことが

この世界が消えて この国も消えて 人々がいなくなる そうなってしまったら


――なにも、なくなったりしません!


神がいて 父親がいて 母親がいて そんな空間が

魔が広がり 父が消え 母も消える そうなってしまったら


――私がさせません!


光が満ち溢れ 笑い声が響き 星々が瞬く そんな人の世が

闇に飲まれ 音などなく 星々が死に絶えてゆく そうなってしまったら


――嫌です…。絶対に嫌です!


全てがなくなり 動かなくなる 闇が広がり 光が消える

完全なる秩序 それこそが虚無 滅びのとき 破滅の導き


――でも、それが全てじゃない…!違います!


瞳の奥に眠る 暗闇 心の奥に潜む 暗黒

全てをつなぐ 漆黒の糸 全てを統べる 虚無の意図


――何を言ってるんですか?あなたはなんなんですか?


夜の闇にまぎれ 翼を広げ 蒼穹(そら)を覆い 飛ぶ者

それが 我らだ


「魔族っ!?」

自分の声で、目がさめる。

「ゆ…め…?」

ホッとして、ため息をつく。

「真っ暗闇…くらい世界…。」

無意識につぶやいて、口元を抑える。

「そんなこと、させません…!」

目を閉じて、たくさんの人々を思い浮かべる。

笑い、泣き、走り、座り、一生懸命生きる人々。

「私がこの国を守ります。」

やっといつもの笑みを浮かべ、ぐっと拳を握り締める。なんだか安心できた。

「おやすみなさい。」

誰にともなくつぶやいて、アメリアはまた眠りに落ちた。闇を打ち払い、光を掲げる夢をみながら…。

【E N D】

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なんかよく分からないんですが、彼女の正義とは何かをふと考えて書いてみました。

あのささやきは魔族のもので、アメリアは必死に闇に抵抗する…という構図になってます。

おめけがしをしてしまいました。読んでくださった方いましたら、ありがとうございました。

【終わり】

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