◆−夜空の星は☆(微妙にゼルアメ・・・?)−フィム (2004/8/25 20:17:33) No.30638


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30638夜空の星は☆(微妙にゼルアメ・・・?)フィム 2004/8/25 20:17:33


初めまして。フィムと申します。
ここに投稿させていただくの初めてなのでごあいさつを・・・ステキな作品はいっぱい読ましてもらってましたが。
微妙なゼルアメ・・・というか2人旅中の出来事です。
意味不明なあいさつになってしまいましたが、本編へ・・・期待せず読んでやってください。

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夜空の星は☆

優しい夜風が吹き、黒と銀がゆれる。
とある街道沿いの丘で。
2人の旅人が、佇んでいた・・・。


することもなく、俺は空を見上げた。
月が、星が、柔らかな光を放っている。
首をめぐらす。が、目に付くのは星ばかりで、雲など1つもない。
と、視界の隅で動く影が1つ。
「うわぁ。きれいですねぇ。」
見開かれた大きな青い瞳は、いくつもの星を映し、輝いている。
それが、もう1つの夜空のように見えて、返事もせずじっと見つめていると、その瞳が動き・・・今度は俺が映っていた。
「返事くらいしてくださいよ、ゼルガディスさん。」
青い瞳の持ち主―アメリアは、ほおを膨らませた。しょっちゅう見せるその表情。いくら見ても見飽きないのは、何故だろう。
「悪かったな。」
行ってから、なんとなく微笑んでいた。アメリアは一瞬キョトン、としていたが、すぐに満面の笑みを浮かべる。見飽きないのは、表情の良く動くせいだろう。
「星って、きれいですよね。1つ1つの輝きが、同じようで全く違って・・・。何度見ても、きれいだと思うんです。近くで見てみたいです。あ、でも、手が届きそうで届かないから、きれいに見えるのかもしれませんけど。」
アメリアはそういって、ほぅっとため息をついた。
「確かにな・・・。」
言って、ふと思いついたことを付け足す。
「星は、人に似ているのかもな・・・。」
たくさんの表情を見せてくれる、一人の少女。いつも後ろからついてくるけど、とても遠い存在・・・。
俺にとっての星は、アメリアなんだ。
と、アメリアが不安げな顔をする。どうした?と問う前に、アメリアが口を開く。
「あの・・・ゼルガディスさんにとっての星って、誰ですか?」
ためらうように聞いてきた。
そう聞かれることなど考えてなかった。
俺はつと視線をあらぬほうにそらし、手をアメリアの頭の上に置く。
「ほぇ?」
奇妙な声をあげるアメリア。視線を戻してみると、問い掛けるかのように首をかしげていた。目が合うと、俺の手に自分の手を重ねる。
「これ、答えだと思っていいですか?」
一瞬、どう答えたらいいか分からなかった。が、
「・・・あぁ。」
肯定する。
アメリアはぱっと明るい笑顔になった。
「良かったです。私が星で。」
でも、と続けるアメリア。
「何で届かないんです?」
・・・王女だって自覚ないのか?
そう思ったが、嬉しそうにいわれ口にする気もなくなった。
頭にのせたままの手でなでると、
「もう寝るぞ。」
一声かけて、立ち上がる。
「はい。」
ついてくるアメリア。ふっと息を吐き、俺はまた空を見上げた。
星が、笑っているように見えた・・・。

ここにあるきらきら輝く星。
その輝きは表情で。瞳にともる意志の光で。
夜空の星より明るい、小さな星・・・。

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再びフィムです。どうでしたか?このお話・・・。
最初はもっと違う話でしたが、いつの間にやらこうなってました。いじりすぎてこんな駄文に・・・泣きたいです、作者。あぁ、メチャクチャ・・・。
こんな話、読んでくださった方いるのかわかりませんが。
―ありがとうございました―

(また無謀なことするかもしれないです、作者・・・。)

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