◆−色褪せた夢−惣流 まい (2004/4/17 15:30:00) No.29838


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29838色褪せた夢惣流 まい E-mail 2004/4/17 15:30:00



 ところで一体私は何故この話を打ち込まなければならないんだろう。
 さあ、二文字で答えよ。



              脅   迫  vvv



 ごめんなさい。変なこともう打たないから、首絞めないで・・・ぐえぇぇえ・・・



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 また、この夢だ。

 俺は何時からこの夢を見るようになったのだろう。

 思い出せないくらい、昔からだ。

 小さい頃は、夢と現実との区別が出来なくて、よく母さんや父さんの部屋に入っていた。

 最近は、いや、一人旅をするようになってからこの夢を一度も見ていなかった。

 半分、安心したからかもしれない。

 俺と一緒にいるから、母さんと父さんは自分の思うような生活が出来なくて、

 俺は家族を傷つけてしまうことをいつも恐れていたから。


 では何故、俺はまたこの夢を見るんだ?

 今も、俺は一人だ。









 それは、赤に近い、セピア色の風景。









 俺はいつも、今は滅んだでかい国の将軍になっている。
 その国は戦争が耐えない軍事国で俺はそこの将軍だ。
 だが、戦いのさなかに現れた、一人のエルフに心を奪われた。
 艶やかなたっぷりとした黒髪をなびかせ、馬に乗って戦場を走る。
 エルフのくせして魔法を使おうとせず、真っ向から剣で勝負を挑んだ、あの女。
 赤いエルフ独特の瞳がチラリとこちらを向くだけで、俺の心臓は早鐘をうち、俺はそれを隠そうとして敵の兵を一人、また一人と切り倒してゆく。
 永遠に終わらない戦争だった。
 だが、日に日に俺の軍は人数を減らしていく。
 今日もまた、30人が戦の犠牲となった。
 だが、敵の―――あのエルフがいる国の軍は減った気配が全くない。
 偵察にやらせた奴の報告を聞けば、あの女が負傷した兵を全て蘇生させているらしい。

 俺は、驚愕し、残酷な女だと思った。

 一度死に掛けたものまで治しているのだ。確かにその力は軍としてはなんとしても欲しくなる、理想の力だ。宮廷魔導師たちが知ったら、女を攫い、研究し、自らの力にしようとするくらいだ。
 しかし。
 一度死に掛けたもの―――つまり、死の恐怖を味わったものが再び戦へ借り出されるのだ。
 いったい、向こうの軍に何人二度死んだものがいるのだろう。
 一度死に、そしてもう一度死に、逝こうとした瞬間にこちらの世界に戻され、再び死ぬこととなる。

 なんて残酷なんだ。

 そして、俺に国からの命令がきた。






              『敵軍の将軍となっているエルフを捕らえよ』







 やっぱりな、と思った。
 おそらくは、あの女が敵兵を復活させていることを密告した奴がいるのだ。
 戦の中では最も正しい選択なのかもしれない。
 自分を売り込もうとする野心のある奴にはありがたいチャンスだったのかもしれない。
 だが、俺は納得いかなかった。

 惚れているからかも知れない。いや、それが半分以上を占めているのかもしれない。だが、俺はそれよりも、実験と称してヒトを苦しめ、死にいたらすあの魔導師たちが許せなかったのかもしれない。



 俺はあの女に一騎打ちを仕掛けた。

 命令がきた次の日のことだった。


 高らかに自分の名前を叫び、そして女の名を呼んだ。


 女はこちらを向き、その赤い唇が弧を描いた。


 俺は馬を走らせ、激戦場より少し離れた草原へ向かった。
 俺の横をエルフが近すぎず、離れすぎず走っている。
 こんな時でも俺の心臓は早鐘を打つ。
 もしかしたら、この動悸は緊張からくるものなのかもしれない。
 だが、俺はこの心臓の音が女に聞こえないか心配していた。
 こんな時なのに、と思う心と、これが最後だ、と思う心があった。
 俺は他の誰にも殺されたくはない。
 だが、女も殺したくはない。
 この勝負がどうなるかは天のみぞが知る。
 ただ、どちらが死んでも、俺は彼女をもう二度と見れなくなる。
 国の命令には『捕らえてこい』、とかいてあったが、それには続きがあった。









    『敵軍の将軍となっているエルフを捕らえよ。  だが、捕獲が無理ならば殺せ』











 そして俺は腰の剣を抜く。

 正面へ構え、俺にしか聞こえない程度の小さな声で呟いた。







             これが、戦の終わりにならんことを、切に願う。











 俺は目覚めた。
 ちゃんと目の前には色があり、俺の手は血に汚れてはいない。
 俺自身、傷を負っていない。
 この夢はなんなのか、俺は知らない。
 なんとかならないのか、と思うが、こればかりはしょうがない。
 一生これと付き合っていくのか、と思うとげっそりするが、致し方ない。
 それよりも、俺はあの瞳が気になる。
 どこかで見たことのあるような、あの赤い瞳。
 あの女はエルフだ。
 もしかしたら、今も生きているのかもしれない。
 夢だが、俺はあれが夢ではないことを知っている。
 歴史書には書いてあった。

 一騎打ちで負けたのは、双方だった。

 この言葉が何を意味するのかは、わからない。
 だが、俺の夢は何時もあそこで途切れるし、あれ以上進まない。
 ただ、俺は思う。



               あの男も女も生き残ったのではないか、と。




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 はーいvどもども。惣流ですv
 一体なんなんでしょうか、コレ。
 さて、解説の燕濡さん?

 :誰があたしの名前書いていいっつったよ。

 ぎゃー!ごめんなさいーー!でもさ、ノリで・・・

 :まあ、いいけど。この話はまいが最近打ち込み始めたお話の番外編となってますv

 世界はスレの世界で、オリジナルに限りなく近い版権物の、あれですね?

 :そうですね。詳細はひみつvですが、かなりの長編になることはわかっていますね。

 だってーー・・・あれは・・・

 :まあ、それは放っておいて。んで、コレの一人称となっている彼が主人公?

 多分。

 :まあ、根暗な話ですが、こういう過去もあったりなかったり・・・という感じですね。

 ですね。時間的には主人公がある特殊なエルフに出会った直後辺りですかね。

 :その辺なんだ。

 ということで、本日はこれにてお開きとさせていただきます。

 :それでは皆さん。

 ここまで意味不明な話を読んでいただき、ありがとうございましたvv



























 

 :ところで、こっちに投稿するの?ソレ



 しないと思うな・・・・












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