◆−伝説のおっとりさん−神高 紅 (2003/9/29 18:07:24) No.27173
 ┗Re:伝説のおっとりさん−かぼちゃ (2003/9/29 20:48:18) No.27181
  ┗Re:ありがとうございます−神高 紅 (2003/9/30 17:35:36) No.27190


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27173伝説のおっとりさん神高 紅 2003/9/29 18:07:24


お初にお目にかかります神高です
気が向いたら読んでください(できれば気が向いて下さい)

伝説のおっとりさん

それはある晴れた日、あたしがこの町名物のきのこと鶏肉の料理を10人前たい
らげ食後のデザートを食べている時、
「あのーすいませんがー旅のー魔導師ーさんですかー」
とやったらのんびりした口調でひとりの女性が話しかけてきた。
見れば、青い髪を三つあみにしたかなり美人の女性が笑顔で立っていた。
「は、はい、そうですけど」
と口のまわりのクリームをぬぐいながら言うと、
「あーよかったーあわたしーはフルートって言うんーですけどー実はーあなたにー
たのみたいことがーあるんですー」
おまりにのんびりした口調にあたしは思わずとあいずちをうってしまい
「ま、まあ、立ち話もなんだからすわって、で、わたしにたのみたいことって?」
「はーいー依頼とーいうのはー・・・・・・・あまりにゆっくりなのでカット
簡単に説明するとどうしてもはずせない用事がある彼女のかわりに彼女の息子を歩いて2日程の村にある魔導師協会へ迎えにいってほしいというものだった。
「それで、報酬のほうは・・」
と聞くと、彼女はポンと手をたたき、
「言ー言ー忘れてーましたーそれとは・・・・・・しつこいようだが省略すると
息子を迎えに行った帰りに息子の修行もかねてある盗賊団をぶっつぶしてほしい
らしい、報酬はその盗賊団からと言うはなしだそうだ。
あたしは文句のひとつも言おうとしたが、その笑顔にただならぬ殺気を感じ仕方
なく交通費がわりに渡された前金をもってその村へと旅立った。
行きは順調過ぎるほどに進んだ。まあ、途中襲ってきた野盗を魔法でふっとばし
たくらいはあったが・・・。

「あなたがエリス君?」
色白で青のショートで年は10くらいのかわいらしい子である
「そうだけどお姉ちゃんは?」
「あたしはリナ、リナ=インバースよあなたのお母さんにたのまれてあなたを迎
えにきたの」
「えええっリナってあのリナ=インバース!」
その言い方が少々ひっかかったもののフルートさんからの手紙をその子に渡した。
手紙を読み終え、
「つまり・・この後・・盗賊退治をしなくちゃならないってこと・・」
「ええ、あたしの報酬もそこからだしね」
ポンとエリスの肩をたたくあたし。

「ここがやつらのアジトなの」
となかなか大きな塔の前で聞くと、
「うん、ここがやつらダークスターのアジトなんだ」
なんて月並みな名前だまったくなんだって盗賊てのはダークなんたらなんかが好
きなんだろうかなどと考えていると
バタンとドアが開き中から魔導師風の男が出てきて、
「貴様らがここに来ると言う情報はす・・」
「火炎球!」
ちゅどーん!
あっ吹っ飛んだ今の火炎球はなったのはあたしではない、なんとエリスである
エリスは事もなく
「先手必勝、殺られる前に殺れ、と言うのがうちの家訓ですから」
をいをい、にしても将来が楽しみな子である。
「炎の矢!」
「振動弾!」
ちゅどおーん!ずどがーん!
あたしとエリスふたりの前にはその後出てきた敵ははっきりいってただのやら
れキャラでしかなかった。
そしてあっというまに最上階、ボスの部屋の前、その時突然、
「ほーほっほっほっほっほっほっほ!」
「こ、この高笑いはま、まさか」
あたしはこの頭がきんきんして魔族ですら滅ぼしかねない高笑いをあげている
女の正体を知っている、というか他にこんな奴は絶対にいない。
こいつの名前は白蛇のナーガ、自称あたしのライバルだがはっきり言ってただ
の金魚のうんちである、いそぎ部屋に入ると案の上そこにはおそらく親分とお
もわれる男の横にバカ笑いをするナーガの姿が、
「なにやってんだーおまえはー」
と言う問いに無意味に胸をそらせ、
「ほーほっほっほ!愚問ねリナ!お金が無くなってここに忍びこんだはいいけ
ど迷って捕まってここの用心棒を金貨20枚でやらされてるに決まっているじゃ
ない」
「なにがどう決まっているんだなにがー!」
と言うあたしの叫びを無視し、
「とにかく!そういう訳だ!野郎ども!」
合図と共に盗賊どもが突っ込んでくる。
ここでエリスがはっと正気に戻り、
「知り合いなんですか」
「・・言わないで・・」
「と、とにかく魔風!」
と叫びつつエリスは盗賊どもに剣で切りかかり、あっというまに倒していく。
「おおっおみごと」
と言うまに突っ込んできていた盗賊どもを倒していた。剣の腕はあたしより上か
も、あれっナーガがいないと思ったその時、
「眠り!」
なんとナーガがいつのまにかエリスに近づきエリスに眠りをくらわせたのだ。
「甘いわねリナ!わたしの動きに気がつかないなんてね」
「くう、まさかナーガが頭を使った戦いをするんなんて!」
「・・・それってほめてるのリナちゃん・・・」
「最大級の賛辞じゃない」
などとやりあっていると唐突に後から、
「あーのーお、リナーさーん」
「どうしたのフルートさんこんなところまで」
「帰りーがー遅いーからー心配ーになってー」
じゃあ息子を盗賊団退治によこすなよ
「リナ、だれよ、このおっとりした人は」
というナーガの問いに答える前にフルートさんが
「エーリース!あーれ程ー油断ーはーだめーって言ったのにーしょうがーなーい
子ねー」
とどこに持っていたのかバスターソードを取りだしひゅっと風が吹いたと思った
瞬間エリスのまわりにいた盗賊数人がたおれていた。
「「えええーーーっ」」
あたしとナーガの声がはもる。
「やっやろう、かかれっ!」
と言ってかかっていくはいいが一瞬のうちにフルートさんにのされていく。
しかし、まったく太刀筋が見えない光の帯がはしった瞬間ひとりまたひとりと倒
れていく。それお見て完璧に動揺しまくったナーガは、
「霊王崩爆旋!」
んなっ大技使ったら・・・やっぱし盗賊全員ふっ飛ばした・・・
しかし、これはフルートさんにも向かっている、まずいこれは剣じゃどうしよう
もない!何を思ったかその瞬間剣を鞘におさめ、そして、
どこおっ!
なっなんとフルートさん爆風が来る瞬間剣を抜刀そしてその風圧で爆風をかき消
したのである。ただただ呆然と見つめるあたしと顔色が明らかに悪くなるナーガ。
めきい!
「あっいたそー」
即座に間合いをつめたフルートさんの剣の柄がまともにナーガの顔にめり込んだ。

そして、あたしは今次の町へ通じる街道を歩いている。
あの後知ったことだが、フルートさんは昔「音速の死神」の異名を持つ賞金稼ぎ
であの時言っていた用事とはとなりの村に悪さをする黒竜の群を退治しにいって
いたらしいことといつか息子を自分を超える賞金稼ぎにしたいらしい。
しかし、それよりなによりもあの盗賊団のお宝はナーガの魔法のせいで全て消し
飛んでしまい、結局儲けは、最初に貰った交通費のみ、フルートさんに文句も言
えず、
「神様、今度はもっとましな依頼をー」
おしまい

あとがき
つかれました。楽しんでいただけたらいいんですけど・・・
これは、僕がフルートって言うキャラを書きたくてかんがえました。
・・・石とか苦情はできるだけやめてくれたほうがうれしいです。
あまりシリアスや恋愛とかは苦手なのでギャグばっかりになるかも。
長々と付き合ってくれたかたありがとうございます。ではまた。






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27181Re:伝説のおっとりさんかぼちゃ 2003/9/29 20:48:18
記事番号27173へのコメント

初めまして。
かぼちゃと申すものです。
さっそく読みまして、腹抱えて笑いました。
現在もまだひくついている次第です。
フルートさん、最高です。
おっとりしているにも拘らず、音速技を炸裂させてる辺りのギャップがたまりません。
かなりツボですね。
私、ギャグ書くの苦手なんで書ける人羨ましいです・・・。
では、これからも面白い作品待ってます。
応援してますので頑張って下さい!

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27190Re:ありがとうございます神高 紅 2003/9/30 17:35:36
記事番号27181へのコメント

レスありがとーございますかぼちゃさん感涙です。
これもらった瞬間おもわずガッツポーズしてしまいました
僕は打つのがめっちゃ遅いのでなかなか投稿できないとおもいますが
がんばるのでおーえんしてください(礼)
あと・・どうでもいいけどテスト発表・・・憂鬱・・・

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