◆−ヨロコビのうた−イヌひこ (2003/5/3 21:03:15) No.25842
 ┣ヨロコビのうた 2−イヌひこ (2003/5/3 21:15:44) No.25843
 ┃┣お初です☆−羅琴みつき (2003/5/3 22:26:11) No.25848
 ┃┃┗はじめまして(^▽^)!!−イヌひこ (2003/5/5 04:05:31) No.25868
 ┃┗なんか静かな怖さが…。−にゅーよーく (2003/5/3 22:45:14) No.25850
 ┃ ┗う〜ん、怖いのかなあ・・・。−イヌひこ (2003/5/5 04:13:51) No.25869
 ┣ヨロコビのうた 3−イヌひこ (2003/5/5 15:06:39) No.25875
 ┣ヨロコビのうた 4−イヌひこ (2003/5/5 15:51:43) No.25876
 ┃┗悲しい…。−にゅーよーく (2003/5/5 19:07:36) No.25877
 ┃ ┗悲劇にならないようにしたいです。−イヌひこ (2003/5/7 21:36:15) No.25895
 ┣ヨロコビのうた 5−イヌひこ (2003/5/11 12:39:17) No.25934
 ┣ヨロコビのうた 6−イヌひこ (2003/5/11 17:38:11) No.25936
 ┃┗やっぱり私的には怖いかも。−にゅーよーく (2003/5/11 20:05:06) No.25937
 ┃ ┗こわいっすか・・・。−イヌひこ (2003/5/11 21:17:59) No.25939
 ┣ヨロコビのうた  7−イヌひこ (2003/5/12 20:31:30) No.25945
 ┃┣甲斐性なしっ!−にゅーよーく (2003/5/13 00:49:04) No.25948
 ┃┃┗うわああ、すいません〜。−イヌひこ (2003/5/15 18:58:24) No.25969
 ┃┣ゼル編は長い……−Eしゃん (2003/5/14 12:05:12) No.25957
 ┃┃┗やっぱし身のほど知らずだったかも。−イヌひこ (2003/5/15 19:02:33) No.25970
 ┃┗うふふ−じょぜ (2003/5/14 22:28:28) No.25961
 ┃ ┗はじめまして!−イヌひこ (2003/5/15 19:07:49) No.25971
 ┣ヨロコビのうた 8−イヌひこ (2003/5/18 04:44:06) No.25988
 ┣ヨロコビのうた 9−イヌひこ (2003/5/18 05:17:12) No.25989
 ┃┣ハッピーエンド…?−にゅーよーく (2003/5/18 14:57:16) No.25993
 ┃┃┗と思って欲しい・・・。−イヌひこ (2003/5/18 19:17:58) No.25994
 ┃┗Re:ヨロコビのうた 9−じょぜ (2003/5/18 21:05:44) No.25995
 ┃ ┗ありがとうございますっ。−イヌひこ (2003/5/19 23:52:48) No.26001
 ┗ヨロコビのうた −番外−−イヌひこ (2003/5/22 22:58:56) No.26041
  ┣てーすーとー。−にゅーよーく (2003/5/23 23:55:39) No.26055
  ┃┗うっひゃあv−イヌひこ (2003/5/24 15:38:36) No.26068
  ┗がんばりますね(^ワ^)−Eしゃん (2003/5/26 10:45:39) No.26084
   ┗どうもですー(><)!−イヌひこ (2003/5/26 20:04:05) No.26088


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25842ヨロコビのうたイヌひこ 2003/5/3 21:03:15


初めに−この話はゼルガディス×アメリアです。
別にラブラブではないかもですが、苦手な方は注意してください。では、どうぞ。


************



「大好きです、ゼルガディスさん!!」
「………」
「ずーーっと、傍にいさせててください!!」
「……無理だ」
「どうしてですか!?」
「………」
「私は、ゼルガディスさんが大好きなんです!!」
「……それは、思い込みだ」


 アメリアがもう一度言うと、ゼルガディスはそう言って、目を伏せてそっぽを向いてしまった。


 …何が思いこみ?




「…で、攻撃呪文ぶちかまして喧嘩別れしたと…」
「だって酷いと思いません?」

 セイルーン王宮内にある日当たりの良いテラス。今、アメリアとリナの二人はお茶を飲みつつ、世間話などしている。
「…ゼルはね、以外に寂しがり屋なのよ」
 少しして、リナが言った。
「だったら尚更わかんないです。どうして傍にいちゃ駄目なんですか?」
「その上、臆病なのよ。…困った事にね」


 答えになっていない言葉を呟き、リナは少し辛そうに、悲しそうに笑ってアメリアを見た。


 どうして辛いんですか?




「私、ゼルガディスさんの事、ずーーっと待ってます!!」
「……迷惑だ」
「何年たっても、おばあちゃんになっても、待ってます!!いつかきっと、戻って来てください!!」
「…無理だ、…俺は…お前のところには戻らん」


 彼はまた同じことを呟いて、今度は少し怒ったような顔でアメリアから目を逸らした。
 アメリアにはその顔が少し辛そうに見えた。


 どうして無理?




「…ゼルガディスさんは、私のこと嫌いなんでしょうか…?」
「そんなこと無いと思うけどなあ」


 ゼフィーリアのリナの実家。アメリアはテーブルの隣に座ったガウリイに話しかけている。
 リナは今留守だった。
「だってゼルはアメリアの事いつも見てたもんな、心配そうに」
 ガウリイは優しい目でアメリアを見て言った。
「ならどうして、待ってちゃ駄目なんでしょう?」
「待たせてるのって、なんだか気が重いんじゃないかなぁ…?」
「ついて行くのも駄目だって言われました。…私は、傍に居たいのに…」
「アメリアはゼルと一緒ににいたいのか?」
「…当たり前じゃないですか」
「ずっと、か?」
「…もちろん、ずっと、ですよ」



 …ずっと一緒に…?




「もし、探しているものが見つからなかったら、どうするんですか?」
「…見つかるまで探す」
「何処にも、無かったら?」
「それでも、探す」
「旅を止めることは、無いんですか?」
「無い」


 はっきりと答える彼の声に、迷いは無かった。


 ……いつまでも?




「ゼロスさんには、寂しいとか、そういう感情は無いんですか?」
「…なんですか、いきなり」

 セイルーン郊外、王宮を見下ろせる見晴らしの良い丘の上、一人と魔族は並んで座っていた。
「ただ、なんとなくです。魔族って、長い長い時をずーっと生きて行かなくちゃならないんですよね。それが辛くなることとか無いのかと思って」
「…わかってると思いますけど、僕達魔族にあなた方人間がお持ちの感情みたいなものは一切ありません。…だからこそ、僕達は永遠に存在し、永遠に滅びを求め続けることができるんですよ。…あなた方人間が感情を持ち、限り在る命を持ち、生を求め続けるのと同じようなもんですね」
 淡々とした口調で言うゼロスに、アメリアはまた少し考えて、聞いた。
「…じゃあもし感情があったら?」
「…さあ?持った事が無いですからね。…もしかすると、永遠に在ることが寂しいと感じる事も在るのかもしれませんね」
 ゼロスは興味無さげにそれだけ言った。


 ……寂しい……。




「それを聞くために、わざわざ呼び出したんですか?」
 問うゼロスに、アメリアは笑顔を向けた。
 魔族に向けるにしては珍しい、穏やかな笑みだった。
「…いいえ、実はお願いがあるんです。ゼロスさんに」



************



シリアスギャグにしようとしたのに、なんか暗くなっちゃいました…。
続きも読んでもらえたら嬉しいです。

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25843ヨロコビのうた 2イヌひこ 2003/5/3 21:15:44
記事番号25842へのコメント



「…またお前か」
 呆れ顔のゼルガディスが、目の前にいた。
「また私です」
「…巫女ってのは暇なのか?ひょっとして」
「まあ、好きな人の追っかけくらいはできますけど」
「…何度も言ったが、俺はお前をつれて行く気は無い」
「…わかってます。それはもう諦めました」
「じゃあ、一体何しに…」


 アメリアはゼルガディスに向かって歩いていき、彼のすぐ近くまで来て、止まった。
 ゼルガディスを見上げて、少しだけ睨んでいるような笑顔を向ける。
「私だって、いつまでも子供じゃないんですよ?」
「………」
 アメリアの真意を量り兼ねて、ゼルガディスはただ立ち尽くしていた。
 アメリアはさらに身体を彼の方に寄せ、ゆっくりと腕を彼の背中に回した。
 ゼルガディスの岩の肌が白いローブ越しに彼女の頬に当たる。
 寄りかかるように彼の背中を抱きしめて、アメリアは、言った。
 目を閉じて、彼の胴体に身体を預ける格好でいるせいで、彼女にゼルガディスの表情は見えない。


「……アミュレット、返してもらいに来たんです」
 彼の固い肌は、泣きそうになるほど心地よかった。




 私、わかっちゃったんです。

 私がゼルガディスさんの傍にいたいんじゃない。
 ゼルガディスさんに私の傍にいてほしかったんです。

 でも、それも、もう…。




「じゃあ、私帰りますね」
「……ああ」
 ゼルガディスの顔は、そんなにショックを受けているようでもなかった。やせ我慢かはわからない。アメリアには、そんな彼の様子が少しだけ不満だった。
「最後に、一つだけ」
 アメリアはゼルガディスを真っ直ぐに見て言った。
「私はずっと、ゼルガディスさんを待ってるんですよ。…セイルーンで。何年たっても、おばあちゃんになっても、……その後も。ゼルガディスさんが嫌だって言っても、もう二度と私に会いに来てくれなくても、それだけは変わりません。…私がゼルガディスさんを好きでいる限り。」
「………」
 ゼルガディスは黙ったままだったが、アメリアはかまわずに続ける。
「信じてなくても良いですから、それだけは覚えていてくださいね」


 アメリアは最後まで、ゼルガディスに笑顔を向けていた。
 そしてこのときが、彼女がゼルガディスの前に現れた、最後だった。
 


 覚えていてください。

 私はあなたを、待っているんです。


 思いこみでもいい。

 私はあなたを、独りにしたくないんです。




***********



ここまで読んでくださってありがとうございました。
とりあえずアメリア編終了です。
ゼル編は、治めてあるフロッピーディスクが見つかったら・・・。
いや、なるべく急ぎますね(例え誰も待っていなくても!!)。

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25848お初です☆羅琴みつき 2003/5/3 22:26:11
記事番号25843へのコメント

初めまして、イヌひこさん♪
みつきです。よろしくお願いします。


最初は軽い感じで読んでたんですけど、アメさんの健気さは切ない域ですね。。
でも後編の『返してもらいにきた』っ』てのは、彼女がゼルに依存してないって感じでカッコ良かったですvv
好きだ好きだってただ自分の気持ちを押しつけてるわけじゃないんですよね。短い中で成長や、ちょっと大人なアメさんが見れました☆☆
でも結局ゼロスに何を頼んだんでしょうか。これからかな?……はっ!!もしかして私の読解力がないだけですか!?だったらごめんなさいエンドレス

ゼル編もあるんですねー。楽しみですv頑張ってくださいvv
では、感想下手なので短いうえに意味不でごめんなさい。。
これにてっ。


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25868はじめまして(^▽^)!!イヌひこ 2003/5/5 04:05:31
記事番号25848へのコメント


>初めまして、イヌひこさん♪
>みつきです。よろしくお願いします。
こちらこそはじめまして!!イヌひこです。
>
>
>最初は軽い感じで読んでたんですけど、アメさんの健気さは切ない域ですね。。
これからさらにけなげっぽくなるかも知れません・・・。

>でも後編の『返してもらいにきた』っ』てのは、彼女がゼルに依存してないって感じでカッコ良かったですvv
私の中のアメリアは、結構強いみたいです。小説版のアメリアなんか、かっこよくて好きだし・・・。

>でも結局ゼロスに何を頼んだんでしょうか。これからかな?……はっ!!もしかして私の読解力がないだけですか!?だったらごめんなさいエンドレス
これからです。でも、なんじゃそりゃって感じかもです。
>
>ゼル編もあるんですねー。楽しみですv頑張ってくださいvv
うっ。が、がんばります・・・。
実はアメリアの話は前置きみたいなもんなんですよ。
だからゼル編は結構長くなるかもしれないです。
結構意外な展開・・・かもしれないけど、最後まで付き合っていただけたら幸いです。

>では、感想下手なので短いうえに意味不でごめんなさい。。
そんなこと無いですよー(><)。書いてもらえただけでも幸せなのに・・・。
>これにてっ。
感想ありがとうでした。むっちゃ嬉しかったです(シリアス初挑戦だったし)。
では失礼します〜。
>

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25850なんか静かな怖さが…。にゅーよーく E-mail 2003/5/3 22:45:14
記事番号25843へのコメント

こんばんわ。
今日友達とバドミントンやって遊んだんですけど…。
なぜか途中から暴露大会みたいになっちゃって。
…女って好きですよね。
なんか好きな人教えたりするのとか、人のうわさできゃーきゃー言ったりとか。
なんでだろなにゅーよーくです☆

このお話ってなんか私的になんか怖いです。
なんていうかある一線越えちゃうと狂気になっちゃう感じがして…。
> 覚えていてください。
>
> 私はあなたを、待っているんです。
>
>
> 思いこみでもいい。
>
> 私はあなたを、独りにしたくないんです。

このセリフ(?)もどこかこう…。
悲しげっていうのとは違うんですけど、どっか危なっかしいものを感じてしまって。(ーー;)
深読みしすぎでしょうか?

では。
塾の宿題終わらない気がしてきたにゅーよーくでした☆

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25869う〜ん、怖いのかなあ・・・。イヌひこ 2003/5/5 04:13:51
記事番号25850へのコメント


>こんばんわ。
>今日友達とバドミントンやって遊んだんですけど…。
>なぜか途中から暴露大会みたいになっちゃって。
>…女って好きですよね。
>なんか好きな人教えたりするのとか、人のうわさできゃーきゃー言ったりとか。
>なんでだろなにゅーよーくです☆
ああ、若い、若いですねえ・・・。過ぎし日が懐かしくなっちゃいました(いやだから何歳だよあたし)。
イヌひこです。
>
>このお話ってなんか私的になんか怖いです。
>なんていうかある一線越えちゃうと狂気になっちゃう感じがして…。
そーですか・・・。
暗くするつもりは無かったんですけど・・。
実はこれ、何回か書き直したんです。
ラストのセリフも最初は無かったし。
でも改めてみると、たしかにちょっと怖いかもしんないですね。

>このセリフ(?)もどこかこう…。
>悲しげっていうのとは違うんですけど、どっか危なっかしいものを感じてしまって。(ーー;)
>深読みしすぎでしょうか?
うーん・・・(ー_ー)でもこれからの展開は・・・考えようによっては当たってるかも・・・。
ごにょごにょ。
>
>では。
>塾の宿題終わらない気がしてきたにゅーよーくでした☆
にゅーよーくさんがこの話を最後まで見て、どう感じてくださるのか、すっごく楽しみです。
というわけで、最後まで見捨てないでもらえると嬉しいです(うわ)。
失礼しましたー!!

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25875ヨロコビのうた 3イヌひこ 2003/5/5 15:06:39
記事番号25842へのコメント

注意−−この話はゼルガディス×アメリアです。苦手な方は注意してください。
では、ゼル編、スタートです。


************



「大好きです、ゼルガディスさん!!」
 …俺は、お前のことを大好きなわけじゃない。
「ずーーっと、傍にいさせてください!!」
「…無理だ」
「どうしてですか!?」
「………」
 どうして?
 そんな事もわからないほどお子様か?お前は。
「私は、ゼルガディスさんが大好きなんです!!」
「……それは、思い込みだ」


 ……思い込みだ。




 目の前の薄暗い闇が、ほの暗い明かりを作り出しているのが見えた。

「…夢か…」


 ………日付のわからない朝が来て、ゼルガディスは目を覚ました。


 酷く、懐かしかった。
 顔も覚えていない少女の夢。
 だが何故か、ゼルガディスの頭には残っていた。ピントのずれた写真のように、輪郭のぼやけた少女のイメージが。
 そしてイメージの中の彼女は、いつも笑顔で、彼を見ていた。


 あの時からもう、何百年もの時が過ぎていた。



「私、ゼルガディスさんの事、ずーーっと待ってます!!」
「……迷惑だ」
「何年たっても、おばあちゃんになっても、待ってます!!いつかきっと、戻って来てください!!」
 …やめろ。
 いい加減にわかってくれ。
 
「…無理だ、…俺は…お前のところには戻らん」

 そうだ、何度も言っている。
 無理なんだ。
 俺は、もう、戻らないんだ…。




「おめでとうございます。ゼルガディスさん」
「…何の用だ、ゼロス」

 誰もいない宿屋の酒場。カウンターに座ったゼルガディスは背後に立った男を振り返りもせず、鬱陶しげに言った。
「だから、お祝いを言いに来たんですよ。やっと念願が叶ってゼルガディスさんが人間になれたんですからね。ほんと、よくもまあこんなに長い時をたった一人で生き続けたもんです」
「…お前ら魔族に言われてもうれしかないがな」
「そりゃあ仕方ないですよ。普通の人間にゼルガディスさんの時を追う事はできないんですから」
「………」
 ゼルガディスは沈黙した。
 少ししてゼロスがまた、ゆっくりと口を開いた。
「ところでゼルガディスさん。一つ聞いても良いですか?」
「…なんだ」
「寂しかったことはありますか?この何百年かの間」
 ゼルガディスは振り返って背後を見た。
 数百年の昔から、全く変わらないままの魔族がいた。


 ………寂しい?




「もし、探しているものが見つからなかったらどうするんですか?」
「…見つかるまで、探す」
 当たり前だろ。
「何処にも、無かったら?」
「それでも、探す」
 探すのを止めたら、俺はお終いなんだ。
「旅を止めることは、無いんですか?」
「無い」
 この身体を戻すまで、止めない。


 いつまでも。




「……で、これからどうなさるんですか?」

 人のいない街。
 ゼルガディスと、人の姿で彼の後を追うゼロスだけがいた。
「…さあな。お前が消えたら考えるさ」
 彼は歩みを止めず、はき捨てるように答える。
「最近良い夢を見ていますか?」
「………!?」
 突然の問いに、彼は振りかえってゼロスを見た。
 こいつの仕業か、あの夢は。
「言っときますけど、僕はゼルガディスさんの夢に干渉したりはしてませんよ?」
 ゼルガディスの心中を読み取ったかのように、ゼロスがにこやかに笑って、付け加えた。
「……ただちょっと覗かせてもらいましたけど。暇つぶしに」
「………」
 ゼルガディスは探るようにゼロスを見た。
 ただの暇つぶしにしては、やけに突っ込みやがる。
「……ただの暇つぶしなんですよ。ほんとに」
 ゼルガディスの警戒した目付きに、ゼロスは困ったような笑みを向ける。
「人間の事情には興味はないつもりですが、ここまで来てなんにも変化がない、っていうのもつまん無いですからね…」
 ゼロスはわけのわからないことを呟いた後、またゼルガディスにいつものスマイルを向け、人差し指を立てた。
「まあ、思い出を尋ねるっていうのも良いんじゃないですか?あなた方人間はそういうのがお好きなんでしょう?どっちにしろ…」


 …どっちにしろ?



「後数週間で終わりですからね。この世界は」


 ゼルガディスの視線の先には、数百年の昔から見知った魔族がいた。
 そしてその魔族の背後には、暗く荒廃した台地があった。


***********


ゼルガディスが人とは寿命が違うって設定、公式なんでしょうか?
なんかそれを使ったゼルアメ小説よく見るんですが、はじめて見たときはショックだったなー。大体悲劇だったし・・・。
では、続きも近いうちに・・・(?)。

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25876ヨロコビのうた 4イヌひこ 2003/5/5 15:51:43
記事番号25842へのコメント



 彼女は、少しだけ睨むように、彼に向かって微笑んでいた。
「私だって、いつまでも子供じゃないんですよ?」
 …どうだか。
 大人ならいい加減理解してもらいたいもんだがな。

「アミュレット、返してもらいに来たんです」
 …ああ、なるほどね。
 やっとお終いにする気になったってわけか。
 少し急だったな。だがわかってたことだ。いつかは気づかなけりゃならかった。
 最初から無理だったんだと。
 ずっと一緒にいることなんて、できやしないんだと。

 彼の体に遮られて、少女の顔は見えなかった。



 これで、終わりだ。




「そっちに行っちゃ駄目だよ」

 よく通る子供の声に、ゼルガディスは歩みを止めて振りかえった。
 彼を真っ直ぐに見詰める5〜6歳の少年がいた。
「…まだ人がいたのか」
「…あっちの宿屋に母さんがいる」
 宿屋か。
 人は来ないだろうな。
「どうしてこっちは駄目なんだ?」
「そっちは…幽霊が出るんだ」
 幽霊……。
 ゼルガディスは振り向いて視線の先を見据えた。
 王都セイルーン――――かつてその墓地が在った場所だった。
「そりゃぁ元墓地だからな。幽霊くらい出るだろうさ」
 気のない相槌を打って先に進もうとすると、また少年の声が彼を止めた。
「墓地じゃないよ。洞窟に出るんだ」


 ゼルガディスが再び振り向いた少年の背後には、黒くにごった空が在った。



「ここか…」
 ゼルガディスは薄暗い洞窟の前でしばらく立ち止まった後、足を踏み出した。

 洞窟を抜けた向こうは見通しの良い丘になってるんだ。
 そこに出るんだ…。女の子の幽霊が。

 少年の言葉を思い出し、ゼルガディスは苦笑しながら先へと進んだ。
 ちょっと墓参りでもしようかと思っていただけなのに、こんなところまで来ちまった。
 まあ、どうせ幻覚の類だろうが…。
 普通、そう言うものは見通しの良い丘などより、薄暗く、明かりが揺らめくような場所で見えるものだ。
 なのに少年がわざわざ洞窟の外と言ったことが気になった。


 洞窟の中には、暗くにごった闇だけがあった。




 ……最後にあいつは、なんて言っていただろう?
 歩きながら、ふと考えていた。
 最近よく夢に出てくるせいか、あの頃の記憶が、最後に少女を見た時ののイメージが彼の中で半ば輪郭を取り戻してくるような感覚があった。
 よく笑う奴だった。いっつも付いて来た。だが、別にそれが嫌だったわけじゃない。
 ただ俺は…受け入れられなかった。
 あいつを突き放した。
 後悔はしていない。
 あいつに別れを告げられた時も、その後も、俺は平気だった。
 それこそ、自分でも不思議なくらいに。
 まとわりついていた奴が前ぶれもなくいきなり離れて行ったんだから、少しは驚いたかもしれない。
 だが別に恨んだりはしなかった。恨む筋合いも無かった。


 悲しいとも、辛いとも思わなかった。


 …寂しいとも。



 洞窟は、さらに真っ黒な闇に飲みこまれていくようだった。



 ……もし、俺が今みたいに普通の人間だったらどうなっていただろう?
 しばらく進んで、また考えた。
 それでもあいつは俺について来ようとしたのか?
 俺を好きだと言ってくれたんだろうか?
 もしそうなら、その時俺はどうしただろう?



 そこでゼルガディスは自分で自分の思考を打ち切った。


 ばかばかしい。
 無意味だ。今更。
 あれから何百年経ったと思っているんだ?
 あいつの顔さえも、覚えていないくせに。

 ゼルガディスは、最後に彼に残された言葉を思い出そうとした。
 なんて言ったんだ?あいつは?
 確かあの時もずっと笑っていたな。
 笑って、俺の手を取って、そして…。



 洞窟を抜けた向こうに…出るんだ、女の子の霊が…。


 突然少年のセリフが蘇った。そして同時に、はるか昔に別れた少女のイメージがはっきりとした輪郭を伴い、ゼルガディスの頭の中に現れた。


 彼は立ち止まった。


 今日はどうかしている。
 魔族に乗せられてこんなところまで来たせいだろうか。
 セイルーンの皇女が早死にしたなんて話しはあれからしばらく聞いたことが無い。
 そしてそれ以前に、あいつが霊として現れる理由も無い。
 我ながらおかしなことを考えたもんだ。
 自分の中に生まれた根拠の無い予感を砕くように、小さくため息をついた後、再び歩を進めた。
 細かく砕かれた予感は小さなかけらになって、早足になる彼の跡を付いてきた。


 視線の先には、光が在った。



「……ここか…」

 ゼルガディスは洞窟の外に出た。
 確かに、見晴らしの良いところだ。
 今、この世界に荒廃していない大地はほとんど無い。
 しかしこの場所は見晴らしが良いと言うだけではなく、まだ昔の、恐らくセイルーンと呼ばれた国が在った時の名残を残しているかのような、活きている大地を彼に覗かせてくれた。
 そしてそのかすかに息づく大地は、彼にまた、数百年も昔の思い出を想起させた。
 後ろから、少女の息遣いが聞こえてくる。
 彼女は彼を見ている。そんな気がした。
 彼は、無意識に、少女の名を、呼んだ。


「……アメリア」


 今は在ない、少女の名だった。
 そして彼女は、答えた。




「……ゼルガディスさん?」




 見下ろした大地は、彼に日の光を与えたまま静止した。




**********



・・・すいません。続き、結構間が空くと思います。

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25877悲しい…。にゅーよーく E-mail 2003/5/5 19:07:36
記事番号25876へのコメント

こんばんわ。
塾の宿題やらないでなにやらだらだらしています。(まて。)
なんかもうやけくそなにゅーよーくです☆

3,4と読んでゼルの性格が悲しいなと思いました。
あったかい感情がなかなか受け入れられないってのはきっとゼルの育ってきた環境が環境だからなんだろうな、と。
ゼルの過去に関する記述ってほとんどないですけど、きっと普通の子供が与えられるような「愛」なんて与えられてなかったんじゃないかなあって私は思います。
だから心の底では「愛されたい」って思ってても、拒絶しちゃうんじゃないかなって。
…なんか語ってますね、私。

アメリアがゼロスに頼んだことっていったい何なんでしょう?
次回でわかりそうなんで楽しみにしてますv

では。
にゅーよーくでした☆

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25895悲劇にならないようにしたいです。イヌひこ 2003/5/7 21:36:15
記事番号25877へのコメント


>こんばんわ。
>塾の宿題やらないでなにやらだらだらしています。(まて。)
>なんかもうやけくそなにゅーよーくです☆
どうもです!!イヌひこです。
私も、課題を溜めて溜めてためまくってます。
あー、後が怖いです(ならやれよ・・・)。
>
>3,4と読んでゼルの性格が悲しいなと思いました。
>あったかい感情がなかなか受け入れられないってのはきっとゼルの育ってきた環境が環境だからなんだろうな、と。
>ゼルの過去に関する記述ってほとんどないですけど、きっと普通の子供が与えられるような「愛」なんて与えられてなかったんじゃないかなあって私は思います。
>だから心の底では「愛されたい」って思ってても、拒絶しちゃうんじゃないかなって。
>…なんか語ってますね、私。
私の書くゼルは、正にそんな感じかもしれません。
つまりちょっとぐれてるってことかな・・・?
ゼルについては、私も最後にちょっと語るかもです。

>
>アメリアがゼロスに頼んだことっていったい何なんでしょう?
>次回でわかりそうなんで楽しみにしてますv
・・・もしかしたら、何それって感じかもしれません・・・(汗)。
つーか、まだほとんど書けてない・・・。
あ〜、学校があああ!!!(言い訳ですね)
>
>では。
>にゅーよーくでした☆
レスありがとうです。
続き頑張りますっ><!!
では!!

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25934ヨロコビのうた 5イヌひこ 2003/5/11 12:39:17
記事番号25842へのコメント




「私はずっと、ゼルガディスさんのことを待ってるんですよ」
 嘘だ。
 ずっとは、無い。
 いつか、俺を置いて行く。
 そう思っていた。

「……信じなくても良いですから、それだけは覚えていてくださいね」
 …あいつは、俺が信じてないとわかってたんだろうな。
 俺は、信じなかった。
 今の今まで、思い出す事すらできなかった。
 だが、そうだ、俺は――――


 ――――俺は、覚えていたんだ。



 振り返って、空を仰いだ。


 彼女はそこに、居た。




「ゼルガディスさん……?」

 彼女はもう一度、今度は少しかがみ込んでゼルガディスの名を呼んだ。
 彼がたった今通ってき洞窟の入り口。
 土が風化してできたものだろうか。崩れやすそうな乾いた岩が周りを覆ってい た。そして、入り口のちょうど真上―――、
 少し岩がでっぱってできた平らな平面があった。
 そこに一人の少女が座っている。
 彼の脳裏に残っていて、ここ数日形を取り戻しかけていた少女のイメージは、今や完全な輪郭を持ち、目の前に存在していた。


「ゼルガディスさんなんですか?」


 見開いた目で彼を見つめ、また呼ぶ。
 ゼルガディスは答えなかった。
 答えられなかった。
 だが何故か、無言の彼に対して、何らかの確信に近いものを持ったように、彼女はその場に立ち上がった。
 一歩宙へと足を踏み出し、およそ普通の人間には考えられないくらいわずかな空気抵抗の中で、ゆっくりと彼が立っている地面に両足を落とした。


「戻ったんですね。…人間に」

 直線上に立って彼を見つめたままで呟き、ゆっくりと歩いて近づいてくる。
ゼルガディスは、動かなかった。
 歩みが、駆け足になった。


 あの頃と同じ、変わらぬ姿で彼に駆け寄って、すぐ傍まで来て、まだ近づいて―――


 ―――――消えた。




 ゼルガディスは、自分が彼女を抱きとめるかもしれない、と思ったとき、少しだけ上げかけた両腕を見た。彼の手は、空を握った。



「……幻…か…」



「違いますよおっ」


 ………!??


 ゼルガディスは、振りかえった。
 目の前に、少しだけばつの悪そうな顔をした、少女がいた。
 彼女はそれでも嬉しそうに、ゼルガディスに向かって話しかける。その様子は不思議なほど、あの頃と変わらなかった。
 過去が過去だとわからなくなってしまうほどに。
「…えへへ。ゼルガディスさん、見掛けが変わってるからわかりませんでした。やっぱり若いままなんですね」
 まるでしばらく、ほんのしばらく会っていなかった相手に話しかけるかのように、絵顔 を向けて話しかける。
 彼女の方こそ、全く変わっていない、昔のままの姿で。


「お前は…誰だ?」
 それだけ、しぼりだすように、言った。
 この言葉に、彼女は少しだけ怒っているような様子を見せ、だがすぐに、穏やかな優しい笑みを彼に向ける。
 その表情を、何処かで見たような気がする、ゼルガディスはそう思った。

 そして浮かんだ笑みを崩さぬまま、彼女は、言った。


「…忘れちゃったんですか?…私、アメリアですよ?」



 彼女の背後に広がる台地が、何故かさっき見たよりも、少しだけ広くなったような気がした。




*********

なーんか無意味に長くなってるかもしんない・・・。
…すいません。つっこみとかあるかもですが、とりあえず、最後まで待ってくださると嬉しいです。
ちなみにこの話、もとネタありです。もうほとんど違う話になってますので、もし気付いた方、気付かなかったふりっつーことで・・・。ごめんなさい〜。

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25936ヨロコビのうた 6イヌひこ 2003/5/11 17:38:11
記事番号25842へのコメント

この話は、あんましラブじゃないけど、一応ゼルガディス×アメリアです。


***********



 アメリアが、いる。
 目の前に。
 その姿は、思い出が、忘れるほど昔である事を思い出させるかのように、希薄で。
 その表情は、忘れていた昔をはっきりと思い出させるほど、鮮明だった。


 ……これは、幻?


「…ゼルガディスさん、まだ、これは幻、とか思ってません?」

 ………。

 我に返ったゼルガディスは、ジト目で問いかけてくるアメリアを見た。
「…違うのか?」
 なんと言って良いかわからず、かなりくだらない返答をしてしまう。するとアメリアは少しショックを受けたような表情になり、非難めいた口調で言った。
「そんなあっ!酷いですっ。久々に会いに来てくれたと思ったのに…。私の何処が幻に見えるんですかあっ」
「…いや、なんか薄いし…通りぬけたし」
 アメリアの抗議にも、冷静に間の抜けた言葉を返していた。非現実な状態に思考がついていっていないらしい。
「それはゼルガディスさんが私のことをちゃんと意識してくれてないからです!…何なんですか、もう!!ちょっと数百年会わなかったくらいで、幻扱いしないでください!!」
 …ちょっとじゃないだろ。
 思ったけど、なんとなく言えなかった。
「…スマン」
 それだけ、呟くように言った。そんな彼の反応に、アメリアは少し拍子抜けしたようだった。
「…そう簡単に誤られても困っちゃいますけど…、…ゼルガディスさん、なんか前よりさらに暗くなりました?」

 …さらに…。

「なーんか無表情って言うか、無愛想と言うか…。あんまり長く一人で旅してたから、そういうのに磨きがかかっちゃったんじゃないですか?駄目ですよ、気をつけないと。ただでさえゼルガディスさんの暗さには問題あるんですから」
 結構ずけずけと失礼な言葉を並べ立てるアメリア。
 お前が変わって無さすぎなんだろうが。
 アメリアの言葉に何故だかそう憤慨した。
 その時、ゼルガディスは見た。嬉しそうに自分を見つめるアメリアを。
「…でも、やっぱり嬉しいです。ゼルガディスさんが会いに来てくれて」

 どうして?


「また、ゼルガディスさんに会えて」

 どうしてお前は、何も変わっていないんだ?




「…私、契約したんです。ゼロスさんと」
「………何を」

 ゼルガディスとアメリアは、並んで地面に腰をおろしていた。目の前には、先ほどアメリアの後ろに広がっていた風景があった。
 彼女を見ずに、ぶっきらぼうに言い放つゼルガディスにアメリアは、彼女もまた前を向いたままで呟いた。
「…不死の契約」
「………」
 ゼルガディスは無言のままだった。
 アメリアはさらに続ける。
「でも、普通の人がよくやってるみたいに、永遠に死なない肉体を、と言うわけじゃないんです。私の場合は意識だけをを残してもらいましたから」
「……何で?」
 アメリアは前を向いたままで呟くゼルガディスを見た。
「…何でって、何がですか?」
 ゼルガディスはまだ前だけを見ている。
「何で、そんな契約をしたのか、と聞いている」
 アメリアは不機嫌そうな彼をじっと見つめた後、目の前の風景に視線を戻した。
「いつか、私が最後に言った言葉、覚えてますか?」
「…ああ」
「…私、あれからもずっと、ゼルガディスさんの事、好きでした。だから、ゼルガディスさんが生きている限り、待っていようと思ったんです」
「…だから?」
「だから、契約しました。ゼロスさんと。ゼルガディスさんの時間を追いかけるには、それしかないと思ったんです」
 アメリアの言葉は簡潔で、裏も表も無かった。昔と全く変わっていない、強い調子だった。ゼルガディスには、それが苛立たしかった。
 彼女はもう一度ゼルガディスを見て、少し笑って言った。
「私、待ってたんですよ、ずーっと」




*************



すいません。こんなに長くするつもりはなかったんですけど〜><。
特に見せ場も無いのに、こんなにだらだらやってちゃだめですよね・・・。
でも、もうここまできちゃったし・・・。
やるしかない、と思っとります。
しかも、この後さらに間が空くと思います。
もう、つまんないと思ったら、すぐさま見捨ててやってください(TOT)。
では読んでくださってありがとうございました〜。

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25937やっぱり私的には怖いかも。にゅーよーく E-mail 2003/5/11 20:05:06
記事番号25936へのコメント

こんばんわ。
感想メール遅れてしまってすみません。(><)
今日塾のテストで地理に危機感を覚えましたv
地理、歴史、公民イヌひこさんはどれが一番ましですか?
私は歴史ですなにゅーよーくです☆

アメリアがゼロスと契約したんじゃないかとは思ってましたけど、まさか意識だけとは…。
やっぱちょっと怖かったです今回も。
アメリアが純粋っていうか一途過ぎかなあって。
何かこれ言うとたたかれそうです…。
でも私はちょっとやだなあこんな恋愛。

では。
明日生徒朝会なにゅ−よーくでした☆



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25939こわいっすか・・・。イヌひこ 2003/5/11 21:17:59
記事番号25937へのコメント


>こんばんわ。
こんばんは、イヌひこです。

>感想メール遅れてしまってすみません。(><)
そんなー><、すんごい嬉しかったです。

>今日塾のテストで地理に危機感を覚えましたv
>地理、歴史、公民イヌひこさんはどれが一番ましですか?
>私は歴史ですなにゅーよーくです☆
私も歴史ですかね。でもセンターは地理が点取り易いらしいですよ。
私はかなり早い段階であきらめて国数英に絞りましたけどv(おい)
(あれ?にゅーよーくさんって高校生ですか?)
>
>アメリアがゼロスと契約したんじゃないかとは思ってましたけど、まさか意識だけとは…。
>やっぱちょっと怖かったです今回も。
うひゃあv。別に狙ったわけでもないのに何故か嬉しいです。やっぱ狂気っぽくなっちゃうみたいですね。
>アメリアが純粋っていうか一途過ぎかなあって。
>何かこれ言うとたたかれそうです…。
>でも私はちょっとやだなあこんな恋愛。
あいたっ(>▽<)
や、でも予想はしてたんで。むしろストレートに言ってもらえて嬉しいです。
ゼルガディス年取らない説(?)を知った時、これしかないと思ったんですよね。
てゆーかあんまし恋愛のつもりは無いんです。この話。
だってゼルがあれじゃねえ・・・。
>
>では。
>明日生徒朝会なにゅ−よーくでした☆
ありがとうございました。
暗記系科目が大嫌いなイヌひこでしたv

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25945ヨロコビのうた 7イヌひこ 2003/5/12 20:31:30
記事番号25842へのコメント



「馬鹿か、お前は」


 それが、しばらく沈黙が落ちた後の、ゼルガディスの第一声だった。
「へっ?は、墓?」
 一瞬なんといわれたかわからずに、いつかの仲間のような返答をしてしまった。
「……馬鹿だ、馬鹿。なんなんだお前は?馬鹿なのか?本当に」
 …ひ、酷いっ。そりゃあ怒られるかもしれない、とは思ってたけど。よりによって、馬鹿って…。しかもそんなに何回も言わなくても・・・。
 ちょっとだけ半泣き状態のアメリアに、ゼルガディスはさらに言い募る。
「契約だと?そこまでしてこんなところで俺を待って、なんになる?俺が感謝するとでも思ったのか?」
 その言葉に、アメリアは思わず叫んでいた。
「そういうんじゃありません!!私はただ、ゼルガディスさんのこと、待っていたかっただけです!!別にゼルガディスさんのためとか、関係無いですよ!!」
「あほか、お前は!!」
 あほ!!
 馬鹿の上に、あほ!?
 お互い、自然と声が大きくなっていった。
「どーして、あほなんですか!?そんな風に言われたら、何百年もここにいた私が、馬鹿みたいじゃないですかぁ!!」
「だから馬鹿だと言ってるだろうが!!どういうつもりなんだ、一体!?もし俺がここに来なかったらどうするつもりだったんだ!?馬鹿というより、異常だ!!」
 異常!?
 ……酷い!
「だから言ったじゃないですか!ずーっと待ってますって!!ゼルガディスさんが来ても来なくても関係ないんです!!」
 ゼルガディスは一瞬絶句し、だがすぐ、さらに声を荒げて叫んだ。
「ずっと、だと!?良くそんな無意味なことができるな!?なんでだ!?どうしてそこまでして俺を待つ?」
「…余計なお世話です!!私が待ちたくて待ってるんだから、ゼルガディスさんには関係無いじゃないですか!!」
「……!!関係無いわけあるか!!大体今更なんだ!!待ってるなら待ってると何故一言言わなかった!?」
「言いましたよ!!はっきりと!!ゼルガディスさんが忘れてたんじゃないですか!?」
「…うるさい!!このどあほ!!」
 どあほ!!
 なんなの!?この人!?
 アメリアは信じられないものを見るかのように、目の前の青年を見た。
 仮にも自分を待ってた相手に対して、普通そこまで言う?
 別に、感謝されたかったわけじゃない。優しくされたかったわけでもない。
 でも、でも・・・。
 アメリアはぶるぶると声を振るわせ、叫ぶように言った。
「ゼルガディスさんって、ほんっとデリカシーの欠片も無い人ですね!!」
「悪かったな!!…大体、誰がそんなもん持ってると言った!?いまさら気付いたのかお前は!?」
「いーえ!!知ってましたよ、出会ったときから!!ゼルガディスさんはそう言う人でした!!今だって、まだ幻だとでも思ってるんじゃないですか!?」
「!!……」
 一瞬ゼルガディスは言葉に詰まり、やがて吐き出すように言った。
「・・・ああ、そうだ、・・・いっそ、幻なら良かったんだ」
「!!!」
 アメリアの平手打ちが、宙を舞い、ゼルガディスの頬を通り抜けた。
 ゼルガディスはその瞬間、涙を溜めた彼女の瞳が、更に悲しそうに歪むのを見た。
 そして次の瞬間、ゼルガディスはアメリアに背中を向け、洞窟に向かって歩き始めていた。
 こらえている涙のせいかはわからない。彼を呼びとめることは、できなかった。



 全部、幻だって言うんですか?
 あなたが見たもの、全部?




「あーあ、言っちゃいましたね、ゼルガディスさん」
「・・・何か用ですか?ゼロスさん」
 のんきな魔族の声とは対照的に、不機嫌に呟くアメリア。
「いやあ、アメリアさんが珍しく暗いエネルギーを発散させてるんで・・・」
「とぼけないでください!!・・・もしかして、ゼロスさんなんじゃないですか?ゼルガディスさんを連れてきたの」
「…どうして、そう思うんです?」
「…だって…おかしいです。ゼルガディスさんが今更、私に会いに来てくれるなんて…」
 そこでアメリアは黙ってしまった。そんな彼女をゼロスは興味無さげに見ていたが、やがて言った。
「彼は、覚えていましたよ」
 アメリアはゼロスを見た。ゼロスは表情を変えずに言った。
「僕が覗いた時、彼の夢の中にはあなたが居ました、アメリアさん」
「………」


 涙が、溢れた。



 もう二度と、会いにきてくれなくてもいい。
 覚えていてほしかった。
 私がいるんだってことを。
 独りじゃないんだって、信じてほしかった。
 なのに、なのに・・・。


「・・・ゼルガディスさんの、ばかぁっ!!」
 

 黒く濁った空は、彼女の涙を止めてくれそうも無かった。




**********



そういえば、最初はシリアスギャグにしようと思ってたんですよね。
ツリー落ちだけは免れるといいなあ・・・(いい加減)。
では、ちまちましててすいません。

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25948甲斐性なしっ!にゅーよーく E-mail 2003/5/13 00:49:04
記事番号25945へのコメント

こんばんわ。
イヌひこさん、私は中学生ですよ。
中三です、中三。
早く寝ろよと自分に突っ込みを入れているにゅーよーくです☆

ゼルの甲斐性なし度がよーくわかりました。
まあ、怒る気もわからんではないですが…。
やっぱり女の子としては、もっと気の利いたセリフ欲しいですよねー。
アメリアはやっぱどこかおかしい気がしますね。
なんていうか、自己満足の愛?(うああ!すみません!)

>「・・・ああ、そうだ、・・・いっそ、幻なら良かったんだ」

このセリフはひどいだろ、と思いました。
精神体(?)になってるアメリアが平手打ちできないってとこがなんとも悲しくって…。(うう…。)

でも思ったのはゼルは無意識に照れ隠ししてるんじゃないかなーってことです。
だってアメリアのこと覚えてたんだし。
ひねくれてるー!

では。
なんかまたいろいろ言いまくってます。(−−;)
いつもすみませんっ。
にゅーよーくでした☆

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25969うわああ、すいません〜。イヌひこ 2003/5/15 18:58:24
記事番号25948へのコメント

こんばんわっ!!イヌひこです。
>こんばんわ。
>イヌひこさん、私は中学生ですよ。
>中三です、中三。
うきゃああああ!!ごめんなさい勘違いっ!!ちゅ、中学生でいらしたんですかーー!!お若くていらっしゃるんですねっ(←慌てているらしい)。
ほんとにすみませんでした〜。
>
>ゼルの甲斐性なし度がよーくわかりました。
>まあ、怒る気もわからんではないですが…。
>やっぱり女の子としては、もっと気の利いたセリフ欲しいですよねー。
>アメリアはやっぱどこかおかしい気がしますね。
>なんていうか、自己満足の愛?(うああ!すみません!)
にゅーよーくさんの感想を読むと、自分でもそうなんかなーとか考えてしまいます。その結果、もうアメリアサイドは書かないつもりだったのに、むしろそっちで書きたくなっちゃいました(マジいい加減ですね)。既にちょっと書きましたし。
>
>でも思ったのはゼルは無意識に照れ隠ししてるんじゃないかなーってことです。
>だってアメリアのこと覚えてたんだし。
>ひねくれてるー!
もうしわけ無いです。こんなゼルしか書けなくって・・・。
>
>では。
>なんかまたいろいろ言いまくってます。(−−;)
私がいかにあんまし考えずに書いてるのか思い知らされちゃいます(ダメじゃん!!)。内容も最初の予定とはずいぶん変わってますし。

>いつもすみませんっ。
>にゅーよーくでした☆

いつもありがとうございます!!失礼しましたー!!

PS/私今中3の子の家庭教師やってるんですけど、因数分解なんてならってませんでしたよーー><!!・・・ま、普通地域によって違いますよね・・・。
ごめんなさいでした(ペこり)。
>

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25957ゼル編は長い……Eしゃん 2003/5/14 12:05:12
記事番号25945へのコメント


 だいぶお久しぶりです。いろいろあって今の今までろくに書けませんでした(悲しい)
 嗚呼、シリアスなゼルアメ……面白いですねいろんな意味で♪

>「馬鹿か、お前は」
>
>「あほか、お前は!!」
> あほ!!
>「だから馬鹿だと言ってるだろうが!!どういうつもりなんだ、一体!?もし俺がここに来なかったらどうするつもりだったんだ!?馬鹿というより、異常だ!!」
> 異常!?

ゼルひどいぞ。嬉しいのはわかるが………

続き待ってます。頑張ってください。

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25970やっぱし身のほど知らずだったかも。イヌひこ 2003/5/15 19:02:33
記事番号25957へのコメント

こんばんわー!イヌひこです。
>
> だいぶお久しぶりです。いろいろあって今の今までろくに書けませんでした(悲しい)
> 嗚呼、シリアスなゼルアメ……面白いですねいろんな意味で♪
しりあす・・・ですよねやっぱし。暗くするつもりは無かったんですけど・・。
>
>ゼルひどいぞ。嬉しいのはわかるが………
ぜる、評判悪っ。ちょっと明るい雰囲気にしたかったのもあるんですけど・・・。
やりすぎました。
>
>続き待ってます。頑張ってください。
読んでくださってありがとうございました。
失礼しましたあ!!
>

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25961うふふじょぜ 2003/5/14 22:28:28
記事番号25945へのコメント

イヌひこさま,初めまして。
イヌひこさんの書かれるゼルアメ大好きです!
NGシーンも面白かったし,またああいうの書いてください。
今回のお話はちょっとダークっぽいですか?
せつない感じの話にもなりそうですね。

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25971はじめまして!イヌひこ 2003/5/15 19:07:49
記事番号25961へのコメント


>イヌひこさま,初めまして。
初めまして!じょぜさん!!イヌひこです。
>イヌひこさんの書かれるゼルアメ大好きです!
>NGシーンも面白かったし,またああいうの書いてください。
うわあ、NG見てくださってたんですね!!嬉しいです〜。

>今回のお話はちょっとダークっぽいですか?
>せつない感じの話にもなりそうですね。
切ないかはわかんないですけど、ダークにはしません。元々それがいやで書いた話ですし。でも見てくださった方がどう思ってくださるのか・・・。

ではでは!!読んでくださってありがとうございました〜。


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25988ヨロコビのうた 8イヌひこ 2003/5/18 04:44:06
記事番号25842へのコメント



 洞窟の中を、明かりも灯さずに歩きつづけるゼルガディスがいた。
 やがて、彼は背後に嫌な気配を感じる。
 そしてその気配が、音を発した。
「おもしろい人たちですね、あなた方も」
「・・・失せろ」
 振りかえりもせずに吐き捨てるゼルガディス。
「何百年ぶりの再会がどうなるのかと思いましたけど、いやあまさか、あんな小学生なみの喧嘩が見られるとは思いませんでしたよ」
「・・・・・・・・・」
 ゼルガディスが呪文の詠唱に入ろうかと思っていると、ゼロスが思い出したように付け加えた。

「あ、そうそう、アメリアさんが言ってましたよ、『ゼルガディスさんのばか』だそうです」
 ゼルガディスは黙ってゼロスを見た。
 ・・・別に伝えてくれと言われたわけじゃないですけどね。
 それだけ言って、ゼロスはまた、虚空へと消えた。


 …バカはお前だろうが。
 …俺は、寂しくなんか無かったんだ。
 お前がいなくても、独りでも。
 なのにお前は、俺を待って何百年?
 …そこまでされて、誰が素直に喜べるんだ?
 どっちがバカだ。




 ゼルガディスは暗闇を闇雲に歩きつづけた。



「待ってるなら待ってると、一言言ったらどうなんだ!?」
「言いましたよ!!はっきりと!!」


 ……確かに言った。
 俺は、覚えていた。だが…、
 信じられるか?あの状況で……。
 大体待ってるなら、どうしてアミュレットを返せなんて…。

 ………?
 そうだ。
 どうしてあいつは、アミュレットを返せと言ったんだ?





「…いた?幽霊」
 少年が、洞窟の出口で彼を見ていた。
「……ああ、確かに幽霊かもな」
「……お兄さんが、彼女が待ってた人?」
「……話したことがあるのか?」
「たまに。…だって独りじゃ寂しいだろ?」
「………」
 ゼルガディスは黙って歩き始めた。少年は彼の跡をついてくる。
「どうして一緒じゃないの?」
「………」
「がっかりしたんだ?生きてるのかと思って」
 ゼルガディスは少年を見た。
 生きている?
 そんなことは思わなかった。
 アメリアを見たとき、幻とは思えても、生身のまま生きてるとは一瞬も思わなかった。
「…どうしてそう思う?」
 ゼルガディスの言葉に、少年は不思議そうに彼を見た。
「………だって、……触れたから」




 ゼルガディスはまた、暗い洞窟を歩いていた。


 幽霊だって思ったのは、あの子と同じ名前のお墓があったからで、一番最初は、幻だと思ったんだ。



 存在感の無い身体。
 重力を感じない身体。
 ともすれば消えてしまいそうな、その姿。


 でも、あんまり普通に話せるもんだから、本当に生きてる人間が居るんじゃないかって思って、触れようとしてみたんだ。そしたら…。


 そしたら?



 ゼルガディスは、最初にアメリアが自分に飛びついてきた時、綺麗にすり抜けて行ったのを思い出していた。


 それは、ゼルガディスさんが私のことをちゃんと意識してくれてないからです!!
 声が、返ってきた。


 次に、彼女が自分に平手打ちをしようとしたときも、全く無感覚だったことを思い出した。
 あの時あいつは、泣きそうな顔をしてたっけ。
 …俺が幻なら良かった、と言ったからか?
 それともあいつの手が、俺に触れることができなかったから?
 …俺があのときまだ、あいつを幻だと思っていたから?



 洞窟を抜けると、すでに夜だった。
 今度はすぐに振り返ったが、さっきいた場所にアメリアは居なかった。
 暗闇の中を歩き回って、彼女を探した。
 もう、予感も不安もなかった。
 アメリアはここに、いる。



「こんなとこで寝てるのか…」
 思わず呆れ声で呟いてしまう。

 洞窟の出口から全く反対側の、突き出た岩があった。そしてアメリアはその端の、少しだけくぼんだ部分に身体を横たえ、静かな寝息を立てていた。
 風邪を引くぞ、と言いかけて、引くわけがないことに気づいた。
 起こさないように、静かに隣に腰掛ける。
 横を向いて、静かに彼女を見た。
 まぶたの下が、少し赤くはれている様に見える。
 …多分、俺のせいなんだろうな。
 そうとしか思えなくて、彼は小さくため息を付いた。
 …こいつは、まだ俺を好きなのかな…。
 俺は、何もしてやらなかったのに。
 信じてやらなかったのに。
 彼女の自分への思いが重荷だとすら、思っていたのに。
 どうして、俺なんかをそこまでして待とうとしたんだろう?
 どうしても、わからなかった。


 ゆっくり手を伸ばして、アメリアの少しはれた頬に触れようとした。
 今なら、触れることができるかもしれない。そう思った。
 だが、後少しで指先が触れると思ったそのとき―――――

「――――さん」

「―――!?」

 ゼルガディスの動きが止まった。
 次の瞬間、目を閉じたままのアメリアの唇から呟くような言葉が漏れる。

「…ゼルガディスさん……ごめんな さ い…」


「………」
 何を誤ろうとしているのかわからない。
 どうしてか、情けなさが胸のそこから湧き上がってくるのを感じた。
 そのまま体の向きを戻して、アメリアと同じように背後の岩に寝そべり、目を閉じた。


 目を覚ましたらこいつは、アメリアはまた笑ってくれるだろうか。
 俺をまだ、好きでいてくれているだろうか。



 その時、俺はあいつに触れることができるんだろうか?




***********




次でとりあえず終わり、かな?

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25989ヨロコビのうた 9イヌひこ 2003/5/18 05:17:12
記事番号25842へのコメント



 目を開けた時、曇った空から、薄暗い光が差していた。
 ……いつのまにか、眠っていたらしい。


 寝そべったままで横を見やり、傍にあるものをみとめた。
 彼の視界には、きちんと足を揃えてしゃがみこんでいるアメリアがいた。
 彼女はゼルガディスをじっと見つめたままで、唇の端を少しだけ曲げて、言った。


「…風邪、引きますよ」

 それは多分、笑顔だったと、思う。


「……どうしてだ?」
 ゼルガディスは俯いてうめくように言った。
「……何がですか?」
 ゼルがディスの顔を覗きこもうとするアメリア。
「どうしてお前は、そうやって全てを犠牲にして、まだ笑っていられるんだ?」

 さっきの言い合いも。
 独りで過ごしてきた永い時間も。
 それまでに失ってきたものも。
 何も無かったかのように。

 その時アメリアは何を言われたかわかっていないような、不思議そうな顔で彼を見た。
 そしてすぐまた笑顔になって話し始めた。
「ゼルガディスさん、私、こう見えてももう、おばあちゃんなんですよ」
「………は?」
 間の抜けた返事を返した。アメリアは笑って続ける。
「セイルーンの第二皇女が、若くして死んだなんて話、聞いたことありますか?…私、お ばあちゃんになるまでこの国でこの国の皇女として生きました。それから最後の時に、ゼロスさんにこの姿にしてもらったんです」
「………」
「だから私、何も犠牲にしてないんですよ。私は、選んだだけです」
 人間として死ぬか。
 流れに逆らい、この世界に在り続けるか。
 ゼルガディスはまた俯き、小さく呟いた。
「…ウソだ。…お前は、犠牲にした」
 人間としての、死を。

 沈黙の後、アメリアはまた話し始めた。
「ゼルガディスさんは言いましたよね、私がゼルガディスさんを好きなのは、思い込みだって。だから私、思ったんです。おばあちゃんになっても、まだ好きっていう気持があったら、ゼルガディスさんに次会ったとき、言えるって。私の気持は、思い込みじゃなかったです、って」
「…そうなってから、俺の所に来ようと思わなかったのか」
 単純な疑問だった。だがその時初めて、アメリアは見たことも無いような残念そうな、申し訳なさそうな顔でゼルガディスを見つめて言った。
「私にはもう、何もできないですから」
 ゼルガディスが顔を上げると、それでも笑おうとしているアメリアが彼の目に写った。
「ゼルガディスさんが人間に戻っても、私にはもう一緒に生きることも、触れることもできないんです。私はもう、待つことしかできなかったんです」
 すみません、と呟いて、アメリアは俯いた。
 ……どうして、お前が誤るんだ。
 ゼルガディスはまた、どうして、と呟きかけて、自分は彼女にそればっかり言ってることに気づいて、止めた。
 しばらくして、思い出したようにアメリアが叫んだ。
「あっ、でもですね!!触ることくらいなら、少しは何とかなるかもしれないんですよ!!ゼルガディスさんが…」
「……知ってる」
「…え?」
 ゼルガディスは横を向いて両手を伸ばした。
 アメリアの頬を、その手の中に包み込むように、そっと、触れる。
 その感触は、生身の人間のものとは少し違っているような気がした。だがそこには確かに、アメリアが在た。
「ぜ、ゼルガディスさん?」
 アメリアが、驚いて顔を赤くしているのにかまわず、確かめるように頬をなでる。そしてそっと左右に離し―――


「!!痛い!!」

 彼は突然、離したその手をアメリアの頬にもう一度戻した。今度は思いっきり、大きな音を立てて。
「な、何するんですか!?痛いじゃないですか!?」
 驚きながらも抗議の声を上げるアメリア。だがゼルガディスはしれっとして呟いた。
「……いいだろ、生身じゃないんだから、痛みなんて無いだろうし」
「!!ひどーい!!痛みくらいありますよ!!私が痛いと感じたら、それが痛みです!!」
「…わがままな奴だな」
「……どっちがですか!!」
「ごちゃごちゃ言ってないで、行くぞ」
「え?…行くって、どこにですか?」
 アメリアが言い終えるのも待たずに、ゼルガディスは立ちあがった。
「何処でも、だ。いつまでもここに居たってしょうがないだろう。とにかく、外に出るんだ」
「……ゼルガディスさん、ゼロスさんから聞いてませんか?…この世界は、もう…」
 ……終わりだって。
 もう何処にいても、同じなのだ。だが彼は前を見たまま、はっきりと言った。
「聞いた。それがどうした。まだそうだと決まったわけじゃない。最後なんて、本当にその時になってわかるもんだろうが」
 ゼルガディスの言葉にアメリアは目を丸くし、彼を見つめた。
「……なんだ」
「…いや、ゼルガディスさんが自分から前向きなことを言うなんて、ちょっと信じられなくて」
「……悪かったな。お前はどうするんだ。いっしょに行くのか、行かないのか」
 アメリアは彼の言葉にいつかの自分の言葉を思い出して、くすくすと笑ってしまった。
 ゼルガディスは憮然として彼女を見る。
「何笑ってるんだ」
「……いいえ。行きますよ。当たり前じゃないですか!ゼルガディスさんの方から言ってもらえて、嬉しかっただけです」
 そう言って立ちあがり、彼の隣に寄り添う。
 ゼルガディスはその時何故か、寂しくはなかった自分の旅を思った。
 そして本当に直感的に、それはアメリアが居たからかもしれない、と思った。
 彼女はずっと、自分のそばに居たのかもしれない。居ることにも気付かなくなってしまうほど、近くに。
 矛盾している。
 ゼルガディスはそう思って、考えるのを止めた。

 二人は、歩き出した。

 
 ゼルガディスはアミュレットのことを聞こうとして、止めた。
 アメリアについて、自分はわからないことだらけだ。
 だから少しは、考えてみようと思ったのだ。自分で。



 少し歩いてから、アメリアが彼の名を呼んだ。
「ゼルガディスさん」
「……なんだ」
「聞きたいことがあるんですけど」
「……だから、なんだ」
「ゼルガディスさんて結局、私のこと好きだったんじゃないですか?」
「………そうだな、好きだったかもな」
「!!本当ですか!?どんなところが?」
「…しつこいところ」
「………」


 洞窟の前まで来て、ゼルガディスは明りを灯した。
 二人はまた、進んだ。


「ゼルガディスさん」
「なんだ」
「…気になりませんか?私が結婚したかどうかとか」
「………別に」
「今、間がありました」
「…実質何百歳の年より相手に、そんなこと気にしてもな」
「ひ、ひどおい!!…やっぱり言うんじゃ無かったです…。でも、この姿になったら、年齢とかそう言うのは関係無くなるんですよ?」
「…つまり、お前は全く成長してないってことだな」
「…もういいです。……ほんっとにデリカシーの無い人ですね…」
「……悪かったな」


 会話はしばらく、終わりそうに無かった。

 彼らの目の前に灯る明りが、目の前の暗闇を照らし続けるように。








************


とりあえず、終了です。
まずはお詫びを。
わかりにくい話ですいませんでした〜〜><!
良くこんな話を最後まで…(涙)。

しかも切れの悪いことに、後一話、投稿するんです。
多分番外という形で。でもこれは見なくてもいいような話なんで、まあ、よかったら読んでもらえたら嬉しいです…。
というわけで(何が)、とりあえずはお終いです。
ここまで読んでくださった方(少ないだろうな)、本当に感謝の言葉もありません。
ありがとうございました。

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25993ハッピーエンド…?にゅーよーく E-mail 2003/5/18 14:57:16
記事番号25989へのコメント

こんばんわ。
昨日は体育祭でした。
最後だって言うのに負けました。(TT)
学年では二位でしたけど…。
応援のせいで筋肉痛のにゅーよーくです☆

これってハッピーエンドなんですかね?
二人は幸せそう(?)ですけど。
部外者からみれば悲劇?
やっと出会えたけどアメリアはもう人間じゃなくて。
世界は終わりかけてて。
…これだけだと本当に悲劇っぽいですねv(まて)

この話は始めからなんとなく怖かったですけど、最終的には二人にとってはハッピーエンドっぽいのでよかったです。
結局は当人同士が幸せだったらいいのかなあ。
周りの人間が他人の恋愛に文句言えませんし。

では。
なんだかまたまとまりのない文章にっ!
あ、因数分解は塾でやったのです。
学校ではやっと入ったって感じですから。(すみませんっ)
メールができなくて不便な思いをしているにゅーよーくでした☆

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25994と思って欲しい・・・。イヌひこ 2003/5/18 19:17:58
記事番号25993へのコメント

こんばんわ。イヌひこです。
>こんばんわ。
>昨日は体育祭でした。
>最後だって言うのに負けました。(TT)
>学年では二位でしたけど…。
>応援のせいで筋肉痛のにゅーよーくです☆
体育祭って、秋にあるもんだとばかり思ってました(またなんか勘違いしてるのかもしれません)。もしかしてクラスマッチみたいなもんですか?
>
>これってハッピーエンドなんですかね?
私なりにせーいっぱいのハッピーエンドのつもりでした。ゼルが長生きで、人間に戻る方法が見つからないって設定だと、どうしてもアメリアとはお別れになっちゃう。それがいやで書いた話なんです(わがままですけど)。だって、アメリアとゼルはずっと一緒でなくちゃ!!とか何とか。
まー、ハッピーエンドって言っても微妙なのがありますからね。そこは私の文章能力(かなり問題あり)と読んでくださる方の判断ってことで。

>では。
>なんだかまたまとまりのない文章にっ!
>あ、因数分解は塾でやったのです。
>学校ではやっと入ったって感じですから。(すみませんっ)
>メールができなくて不便な思いをしているにゅーよーくでした
私は近い内にパソコンできなくなりそうです。
今回も最後まで読んでもらって、ありがとうございました。
(こんな暗くてわけわからん話なのに・・・)
では、失礼いたします。
>

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25995Re:ヨロコビのうた 9じょぜ 2003/5/18 21:05:44
記事番号25989へのコメント

すてきなお話でした。乾いてるというか不思議な終わり方ですね。
次のゼルアメ(と勝手に決めてますすいません)も楽しみにしてます。
できればNG集を……うふ。ヽ(^o^)〃

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26001ありがとうございますっ。イヌひこ 2003/5/19 23:52:48
記事番号25995へのコメント


>すてきなお話でした。乾いてるというか不思議な終わり方ですね。
もー、ほんっと身のほど知らずって感じでした。じょぜさんのお話はとっても綺麗で優しい感じでステキですよね。私も見習いたいです。(・・・すいません読み逃げしてました〜><。しかもこんなところで感想書くなよ・・・)

>次のゼルアメ(と勝手に決めてますすいません)も楽しみにしてます。
>できればNG集を……うふ。ヽ(^o^)〃
NG集・・・とりあえずNEXTの1話と2話で最後のつもりだったんですけど・・・。せっかくそう言ってもらえたし、また頑張って考えてみようかな・・・。
では!!感想ありがとうございました〜。


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26041ヨロコビのうた −番外−イヌひこ 2003/5/22 22:58:56
記事番号25842へのコメント

この話は『ヨロコビのうた』の8話のころのアメリアの話です。
最期ですので、今まで読んでくださったレアな方、ついでにどうぞです(うわ)。


************


「…ゼルガディスさん、もう戻ってこないのかな…?」
 彼が現れ、そして去って行った洞窟の反対側にある、巨大な岩のくぼんだ部分に腰掛け、アメリアは呟いていた。
 …なんか怒ってたもんね。
 …でもやっぱり、ゼルガディスさん酷いです。
 いっつも自分のことばっかりで、人のことなんて何にも考えないんだから。
 さっきだってせっかくの再開だったのに、人のことを馬鹿だのアホだの異常だの…。
 ほんっと、どうしてああなんでしょう。
「ほんっと信じられないです。待ってた私が、馬鹿みたいじゃないですか」
 知らず知らずのうちに、彼女の口からは不機嫌なつぶやきが漏れていた。


……そうだ、いっそ、幻なら良かったんだ。


 不意にさっきの彼の言葉が蘇ってきて、アメリアはまた、泣きそうになった。
 確かに、異常かもしれない。
 …触ることもできないんだから、幻だと思われても仕方ないですよね…。
 俯いて、小さく呟いた。
「……戻ってきてほしいなんて、思う資格、無いですね」

「どうしてですか」
 声が唐突に生まれた。驚いて顔を上げると、見知った顔が現れる。
「!…またですか、ゼロスさん…」
「あなたはゼルガディスさんをずっと待っていたんでしょう?そのために魔族の僕と契約までした。そして彼はあなたの前に現れました。人間に戻って。どうしてあなたはまだ、彼を引き止めることもできないんですか?」
 ゼロスの言葉にアメリアは沈黙し、ぐっと彼を睨んだ。
「…ほっといてください。ゼロスさんに、人間の気持ちなんてわかるわけないんです!」
「わからないといえばもう一つ。アメリアさんは知ってますか?僕があなたと契約した理由」
「……?」
「魔族が希望に満ち溢れた人間と契約してもしょうがないでしょう?あなたが僕に契約を持ちかけたとき、感じた感情があるんです。それは純粋なものでしたが、どちらかと言うと負のものに近いように感じられたんですよね。そこに興味を持って、あなたと契約したわけですが…」
「………」
「その様子ではご自分でもわかってらっしゃらないようですね。…多分これで最後ですし、教えていただけたら、と思ったんですが」
 では、僕もそんなに暇じゃあありませんから。そう言った後、ゼロスはアメリアの前から消えた。
 ゼロスが消えてからも、アメリアはしばらく魔族の居た空間を見つめていた。






 夢を見た。懐かしい夢だった。

「ゼルはさあ、以外に寂しがり屋なのよ。その上、臆病なの。…困ったことにね」

 あの時、リナさんはどうして辛そうだったんだろ。
 ……そう言えば聞いたんだっけ。

「…リナさん、どうして辛そうなんですか?」
 私の問いに、リナさんはちょっと考え込むようになっ。
「ゼルはね、あんたの気持ちがずーーっと変わらないと思うと怖いんじゃないかな。…もし、ゼルが元に戻る方法があんたが生きている内に見つからなかったら、その時は…」
 いつか必ず、別れが来る。
「…私はいつか、ゼルガディスさんにおいて行かれるって事ですか?私がそのことをわかってないから、ゼルガディスさんは私のために…」
 私が言うと、リナさんは違う違う、と手を振った。
「あんたの為じゃなくて、自分のためよ。…多分ね。あんたにそれをわからせることも、自分がそれを受け入れることも、辛すぎたんじゃない?あいつには」
 
 リナさんはそれから、何かを思い出すような顔をして、言った。
「あいつだけじゃない。結局、みんな自分の為にしか生きられないのよ」
 私は、その時、納得できなかった。
「…リナさん、前に、ガウリイさんの為に戦ったことがあるじゃないですか。ガウリイさんを助けるためだけに」
 リナさんは少し驚いたような顔をして私を見て、苦笑した。
「変なこと言わないでよ。…あれだって、自分のためよ。私があいつを失いたくなかったから」
 そのためだけに、世界を滅ぼそうとしたのよ、あたしは。リナさんはそう言った後、少し顔を赤くしてまた遠くを向いてしまった。


 あの時の、リナさんの言葉。
 私はよくわからなかった。
 人は、自分のためにしか生きられない。
 ゼルガディスさんも、リナさんも。


 なら、私は…?


 ゼルガディスさんを、独りにしたくないと思った。
 でも、結局、困らせてばかりだった。私がついて行くことも、待っていることも、あなたにはきっと苦痛だった。私の気持ちが、あなたを苦しめた。
 なのに、私は嫌だった。絶えられなかった。



 私のいない世界で、あなたが、私のいない刻を、生きることが。



 ごめんなさい。
 苦しめてごめんなさい。



 もう二度と、会いに来てくれなくても良いと思った。
 私にはそんな資格無かったから。
 もしまた出会えても、私にはもう何もできない。それがわかってたから。
 触れることもできないのに。いっしょに生きていくこともできないのに。
 そんな私に出会って、待っていたと言われて、あなたはなんて言えばいい?
 きっとあなたは苦しんでくれる。自分が過ごした時間よりも、私が過ごした時間を思って。だから、会いに来てくれなくても良かった。
 会いに来てほしくなかった。
 でも、あなたは来てしまった。



 ごめんなさい。
 私はまた、あなたをを苦しめた。



 アミュレットを返してもらったのは、あなたに傍にいてもらうのはもう、お終いにしようと思ったから。
 でも、多分それだけじゃなかった。
 あなたが私を思い出にしてしまうのが怖かった。
 あなたにとって、私が過去になってしまうのが怖かった。


 自分のためにしか生きられなかったのは、私。


 ごめんなさい。
 苦しめてばかりで、ごめんなさい。



――――――――――


「……ん…」
 目が、覚めた。
 まだ、空は暗い。
 身を起こそうとして、隣に気配を感じた。
 アメリアは自分の横に視線を走らせ、そこに在るものを、見た。




 …ああ、私はこんなにも、あなたを苦しめるのに。
 自分のためにしか生きられない、わがままな私なのに。
 それでも、あなたは……、



 隣で静かに寝息を立てているのは、彼女が苦しめたと思った人間。
 彼女の一度は乾いた頬が、また、濡れた。





 それでもあなたはまだ、私を幸せにしてくれる。






***************

終了です。結構だらだら続けてしまった上、読みづらい文章で申し訳なかったです。でも、書きたいことを書ききることができて(うまく表現できていないにせよ)よかったです。ここまで読んでくださってありがとうございました。
失礼しましたっ。

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26055てーすーとー。にゅーよーく E-mail 2003/5/23 23:55:39
記事番号26041へのコメント

こんばんわ。
中間テストが迫っています。
五月病のせいかヤル気ありません。(まて)
どうしたらいいでしょうなにゅーよーくです☆

自分のためにしか生きられないってのは共感できました。
やっぱりリナはカッコいいっすv
アメリアはアメリアで自分の気持ちに決着(?)つけられたみたいなんでよかったです。
ゼロスってなんか自分でも気づいてない本当の気持ちとかをずばりと言いますよねー…。
ホントのことだから否定できないしー。
現実にもいますよね、こういう人。

では。
なんだか感想になってない気がしますが…。(−−;)
眠気に悩む中学生のにゅーよーくでした☆

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26068うっひゃあvイヌひこ 2003/5/24 15:38:36
記事番号26055へのコメント

こんばんわ〜。イヌひこですv。

>こんばんわ。
>中間テストが迫っています。
>五月病のせいかヤル気ありません。(まて)
>どうしたらいいでしょうなにゅーよーくです☆
テストか〜。私、塾でしか勉強した覚えないです。社会と理科は少しやったけど、国語、数学は完全にフィーリングだったし(それでどれだけ取れたかは秘密ですv)。なのでアドバイスできませんが(うわ)、にゅーよーくさんはこんなぐーたら女にならないようにがんばってくださいv。

>自分のためにしか生きられないってのは共感できました。
>やっぱりリナはカッコいいっすv
>アメリアはアメリアで自分の気持ちに決着(?)つけられたみたいなんでよかったです。
話の展開上、リナが語ってます・・・。このアメリアの話は初めは考えてなかったんですけどね・・・。なんか皆さんにいただいた感想とか読んでてアメリアが膨らんでった感じで・・・(いい加減だなー)。

>では。
>なんだか感想になってない気がしますが…。(−−;)
>眠気に悩む中学生のにゅーよーくでした☆
本当に眠いときは無理せず寝たほうがいいかもですよ。
では、ありがとうございましたv

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26084がんばりますね(^ワ^)Eしゃん 2003/5/26 10:45:39
記事番号26041へのコメント


今日は、現在学校のパソコンからです!最近ここしか使えない(T_T)
いやー、長かったですね♪待ちくたびれたりもしましたけど!終わってみるといい話ですね。
特に、こんなに長々と書けません、時間的にも、精神的にも。
最近イヌひこさんのを、読むのが楽しみです。
これからも、頑張ってください!

追記:テストの結果は早めに投稿します、ごめんなさい。


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26088どうもですー(><)!イヌひこ 2003/5/26 20:04:05
記事番号26084へのコメント

こんばんはー!!イヌひこです!
>いやー、長かったですね♪待ちくたびれたりもしましたけど!終わってみるといい話ですね。
うう、ああありがとうございますっ!あんなにだらだら書いてたのに、最後までお付き合いくださって・・・(涙)。

>特に、こんなに長々と書けません、時間的にも、精神的にも。
なんかはっきりまとまってないうちに投稿しちゃったんで、まとまりのない話になっちゃった気がします・・・。

>最近イヌひこさんのを、読むのが楽しみです。
>これからも、頑張ってください!
うああああ〜嬉しいですっ><。がんばらしていただきますうっ!!
>
>追記:テストの結果は早めに投稿します、ごめんなさい。
いろいろ忙しいみたいですが、がんばってくださいね。
小説のほうもつづき楽しみにしてます(^−^)。
では!!

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