◆−フォーエバーの続きです。(まて!)−かお (2003/4/27 21:27:02) No.25735
 ┣スレイヤーズフォーエバーinNEXT・第3話−かお (2003/4/27 21:29:05) No.25736
 ┣スレイヤーズフォーエバーinNEXT・第4話−かお (2003/4/27 21:31:26) No.25737
 ┗スレイヤーズフォーエバーinNEXT・第5話−かお (2003/4/27 21:33:33) No.25738
  ┣コメントもお久しぶりです−エモーション (2003/4/27 23:02:07) No.25741
  ┃┗私も読み逃げしてました・・・・。−かお (2003/4/28 08:38:03) No.25745
  ┗三話一気に読みましたv−にゅーよーく (2003/5/5 19:28:26) No.25878
   ┗お忙しい中どうもなのですv−かお (2003/5/7 23:47:33) No.25897


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25735フォーエバーの続きです。(まて!)かお E-mail URL2003/4/27 21:27:02


こんにちわ。
・・前回投稿したのが、三月の初め・・。
リレー小説もどきにいたっては。
・・・・去年の九月が最後になってる、
無精者のかおです・・・(お゛い゛!)
この、フォーエバー。
この私が書いてる、もし、リナ=インバースが。
金色の母(ロードオブナイトメア)だったら?
というエル様漫遊記ののりです。
というか、リナとして人間やってるエル様(金色の王)が。
別の世界・・つまりは、アニメの世界(?)に入り込んでいる話となっております。
今回のは、アニメのNEXT版。
・・・ちなみに、前回の無印版のフォーエバー・・。
見てないと意味がわからないかも・・・。
前回までの話しは全て、著者別に登録してありますので。
おそれいりますが。
読んで見ようかな?という人はそちらからご確認ください(かなり無責任)
というわけで(何が?)
かなり間があきまくりましたが。
小説の続きです。
ちなみに、ガウリナ&ゼルアメ&ルクミリです(まて!)
オリキャラ・・・出ております。
それをご了解の人はどうぞなのですv
それではv


(・・・・さて、二度目のコメント打ち込みだ・・←一度目・・エラーが出で・・削除されました・・しくしくしく・・・)

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25736スレイヤーズフォーエバーinNEXT・第3話かお E-mail URL2003/4/27 21:29:05
記事番号25735へのコメント



  こんにちわ♪
 エル:・・・で?
    何またこれ・・打ち込んでいるの?
  薫:・・・ひぎゃ!?(汗)
 エル:それより早く! 
    いい加減にリレー!もう七ヶ月過ぎるわよ!?
  薫:あ゛あ゛あ゛!
    (多分)お休みの日には打ち込めるかと!(かなり不安定)
    ・・・バトンタッチする場所が・・なかなか決まらなくて・・(お゛い゛・)
 エル:とりあえず、あたしが活躍するのは絶対条件ねv
  薫:え゛・あ・・あのそれは・・(汗)
 エル:んっ?(はあと)
  薫:・・ぜ・・善処します・・(汗)
 エル:まあ、何はともあれv
    NEXT編のパロディv
    第三話v薫は今からいくそーですv
    でも、時間的には・・あと五分しかないわよねぇv
    今(本日24日)から仕事に行くまでにはv
  薫:ああああああああ!!!!
    ・・・・戻ってから(夜の十一時過ぎてから)
    打ち込めたら打ち込みますから・・。
    ・・・・あ、でも25日も五時おきだな・・できるかな?(汗)
 エル:根性いれなさい!
  薫:・・・はひ(汗)
     何はともあれ・・・いくのです・・・・。

  ・・本気で何処にしまったんだ・・(汗)
  フィルムブックの一巻・・(滝汗)
  そんなことを言ってたら・・・・今日はもう・・31日・・(お゛い゛!)

################################


       スレイヤーズフォーエバーinNEXT
         ☆アトラスの陰謀☆




   「何だ?何だ?」
   あっという間に人だかり。
   その中心では。
   「どうして、そうあんたは聞き分けのないことばかりいってるのよ!」
   わめくリナ。
   「リナさんが勝っ手過ぎるんです!」
   わなわなと震えているアメリア。
   ここ、アトラスシティ。
   その町並みの一角で。
   二人が言い争いをしているもので。
   人は面白いことに野次馬根性をだして。
   そんな二人を何ごとかと。
   あたし達の周りに輪を作り。
   この言い争いを遠巻きに見物していたりする。
   「少しは私達の意見を聞いてください!」
   そういって、リナに詰め寄っているアメリア。
   「くすくすくす。」
   くすくすそんな二人をみて笑っている黒い髪の少女。
   「ここのリナ達も面白いわよねぇ(はあと)」
   くすくす笑っているあたしの前で。
   「分からないことをいっているのは、あんた達でしょうがぁ!
     こっちはちゃんと事前調査してるんだからね!」
   「俺としては、リナの意見が正しいと思うぞ?」
   のほほんといっているガウリイ。
   「ガウリイはいつもそうだろうが。
    それに、調査ならこっちも済んでいる。」
   淡々と腕を組みいっている鋼の髪を持っている男性。
   「そんなことはないわよ!
     この、アトラスシティの名物料理といえば!」
   そういいつつ、手を振りかざし。
   びしっとある一点を指差して。
   「ニョヘロンの焼肉よ!」
   「ニャラニャラの鍋です!」
   同時に言い放つ栗色の髪の女性に短い黒い髪の少女。
   『・・・・・・・・・。』
   周りにいる人だかりが。
   そんな二人の会話を聞いて。
   ・・・・・なんだ。
   そう心で心底残念そうに全員がつぶやき。
   あっという間に、あたし達の周りを囲んでいた、
   人だかりという名前の野次馬たちは。
   すぐさまに解散してゆく。
   「エルはどっちにする?」
   くすくすと笑っていってくる少女。
   その愛らしい笑顔に、通行人などが数名見とれていたりするけど。
   「そうねぇ。あたしはリナと一緒で焼肉かしらv」
   「じゃ、私はアメリアさん達と一緒でニョヘロンの鍋ねv」
   くすくすと互いに笑いつつ。
   未だに言い争っている二人を。
   建物の片隅と、その天窓の上から眺めている。
   人影二人を認めて。
   そんな会話をしているあたしと彼女・・ユニット。
   「あ・・・・あいかわらずですねぇ・・。
     こちらのリナさんも・・・。」
   そういいつつ、にこにこと笑っている黒い服を着ている神官。
   「だから面白いのよv」
   「ですねv」
   どうせ、すぐには戻れないでしょうし・・。
   ここはヤッパリ楽しまないと損ですよね(はあと)
   などとそう割り切って楽しんでいるのは。
   上の命令から、このあたしに付き従っている、
   獣神官ゼロス。
   ちなみに。
   この世界は、今まであたしがいた世界・・つまりは。
   遊んでいた世界とは違い。
   平行世界の一つ。
   つまりは、ここの世界は。
   殆ど一緒なんだけど。
   リナ達などは同じように存在している。
   ちょっとしたことで、この世界に入り込んだあたし達。
   とりあえず、元の世界に戻るために、
   ここの世界のリナ達と一緒に行動しているんだけど。
   嘘じゃないしね(はあと)
   事実全てでもないけど(はあと)
   「・・・というか、おい・・。
     そういう問題じゃないだろうが・・・。」
   そんなリナとガウリイ。
   アメリアとゼルガディスの会話をききつつ。
   こめかみを押さえてつぶやいている黒髪の男性―『ルーク』。
   「・・・・一刻も早く、元の世界に戻る方法を、
     捜さないといけないのでは・・。」
   そういいつつ、淡々といいつつも、額に汗を一筋流している、
   銀髪をポニーテールにしている女性―『ミリーナ』。
   あたしとユニットと一緒に。
   ここに巻き込まれてやってきている人間達。
   「まあまあ、いいじゃないですか。
     ルークさん、ミリーナさん。
      面白ければそれで(はあと)」
   にこにこという黒い神官ゼロスの言葉に。
   「ゼロスさんは、どっちがいいですか!?」
   平行線の言い争いに。
   ふと、ゼロスの意見を求めているアメリア。
   「ニョヘロンよね!」
   「ニャラニャラですよね!」
   「あ・・・あの・・。」
   たじっ。
   アメリアとリナ。
   二人に言い寄られて、少し引いているゼロス。
   「・・・・とゆーか、どっちでもいいだろうが・・。」
   そういいつつ、溜息一つついているルーク。
   「いや、ルーク、やっばりここは、鍋がいいぞ?」
   そんなルークにいっているゼルガディス。
   「ルーク、何をいっても無駄ですよ。多分。
     それより、私達は、ここの魔道士協会で。
     例の遺跡のことが何かわからないか調べて見ましょう。」
   軽く溜息つきつつそういうミリーナの言葉に。
   「お!さすが俺のミリーナ!食べ物なんかで言い争っている、
     こいつらとは天と地ほどの差があるな!」
   『どういう意味よ(ですか)!!』
   どがっ!
   叫ぶと同時に。
   アメリアの拳と。
   リナの足蹴りが。
   ものの見事にルークの顔とみぞおちをヒットしていたりする。
   「・・・はぁ。えっと。リナさん、私達は、
    魔道士協会で調べ物をしてますので。また宿屋ででも、
    合流しましょう。」
   そういってあたしに言ってくるミリーナ。
   「えええ!?ミリーナさんは一緒に食事しないんですか!?」
   そんなミリーナにうるうるとした瞳で懇願しているアメリアの言葉に。
   「私は別に焼肉も鍋も食べたくありません。」
   きっぱり言い切り。
   「さ、いきましょ。ルーク。」
   そういいつつ。
   ずるずると先ほどのリナとアメリアの些細なじゃれあいを受けて。
   未だにうめいているルークをひきずり。
   そのまま、その場から立ち去るミリーナとルーク。

   「エル達はどうするの?」
   あたしに聞いてるリナの言葉に。
   「あらvあたしは焼肉にするわv」
   「あ、私は、鍋v」
   交互に答えるあたしとユニット。
   「これ以上話し合っても、解決しそうにないな。」
   軽く溜息つくゼルに。
   「そうね。じゃあ、別々に食事しましょ。
     この、わからずや!」
   「リナさんこそ!頑固者!」
   そういいつつ。
   リナとガウリイは、焼肉屋。
   そして、アメリアとゼルは鍋料理屋にと。
   逆方向にと進んでゆく。

   そんな、リナ達と、アメリア達を見つめている二つの影。
   うーんv
   楽しくなりそうよねv


   看板にとある世界の牛に似た、ニョヘロンの動物が描かれている食堂。
   周りには、他にはあまり客がいなくて、殆どあたし達の貸しきり状態。
   「うまぁぃ!」
   「おいしい!まったく、ゼルもアメリアもしょうがないわよね!
    こんなおいしいものを食べないなんて!」
   そういいつつ、両手に肉をしっかり掴み。
   目の前に運ばれてきている焼肉料理を食べているリナ。
   「おれもそう思う。」
   そういいつつも、リナの食事している姿もかわいいなv
   などと心で思っていたりするガウリイ。
   ちなみに、ここのニョヘロンの肉は。
   臭みを省いているので、新鮮なまま、生でも結構いける口。
   「あ、エル?食べないの?じゃ、あたし、貰い!」
   のんびりとワインを片手に飲んでいるあたしの前の料理を。
   手を伸ばして食べているリナ。
   「ああ!リナ、それ俺のだぞ!?」
   もう片方の手で、ガウリイの前の料理を手にしているリナに。
   抗議の声を上げているガウリイ。
   そういいつつも、目が優しく笑っていたりするけども。
   「五月蝿いわねぇ!あんたのものはあたしのもの!」
   ぱくぱくと。
   「あああ!俺の蛸ウィンナーがぁ!」
   そういう前で、ガウリイの前のお皿から、
   蛸ウインナーを取っているリナに。
   「じゃ、俺も!」
   リナの前のお皿から代わりにウィンナーを取り返しているガウリイ。
   「ああ!ガウリイ!」
   ぱくり。
   ガウリイがフォークにはさみ、ウィンナーをもっていこうとするのを。
   見てとり。
   その手が移動する前に、ばくりとそのガウリイのフォークを。
   口にくわえて、取られないようにしているリナ。
   ・・お、ラッキーv
   ガウリイがそんなことを思っているのを。
   リナは気づいてないし。
   リナ・・今自分が何したのか気づいてないわねぇ。
   ふふ。
   そのフォーク、ガウリイが使っているものなんだからv
   間接キッスになるということにv
   そんなじゃれあいをしつつ。
   食事をしているリナとガウリイ。
   あたしは、そんな二人をのんびりとみつつ。
   優雅に食事をしているけど。
   この二人の食事の風景に、店の他の客などから。
   少し面白い感情が湧き出ているのも結構いけるしv
   カタン。
   そんな食事をしている最中。
   店の入り口から。
   一人の男性が、あたし達の方にと歩いてき。
   ガウリイの後ろにゆっくりと立つ。
   「旅の傭兵と魔道士達と見受けるが。
     仕事を引き受ける気はないか?」
   そういっているのは。
   軽い鎧を身にまとった茶色い髪を少しばかり伸ばし。
   その先が少しばかりはねている男性。
   「・・誰?」
   肉を片手に聞き返すリナ。
   「このアトラスシティの魔道士協会の理事。
     ミスター・タリムの用心棒だ。悪い話ではないぞ?」
   そう説明する間にも。
   「食べ終わるまで待ってくれない?ああ!ガウリイ!
     だから、それはあたしが狙ってた肉ぅ!」
   「・・・・あ・・あの・・。」
   完全に彼を目に入れてなくて。
   肉の争奪戦に夢中になっているリナとガウリイ。
   くすくすくす。
   「この二人は、食事が済むまで、何を言っても聞いてないわよv」
   くすりと笑って。
   軽くワインを飲み干すあたし。
   うーん。
   やっぱり、ゼフィーリア産のロマネコンチは結構いけるわよねv
   

   看板に生き物のような、ニャラニャラの茸。
   その模様が描かれているニャラニャラの専門店。
   その店の中の一角で。
   ぐつぐつぐつ。
   テーブルの中心に。
   ぐつぐつと煮えている土鍋が一つ。
   「おいしぃ!リナさんもガウリイさんもしょうがないですよね。
     こんなおいしいものを食べようとしないんですから。」
   「まったくだ。」
   いって、汁をひとすすり。
   そういいつつ、鍋をつついているアメリアとゼル。
   「このニャラニャラって、とある世界のニョロニ○ロに似ているのよねv」
   そういいつつ、くすくすと笑いつつ。
   ピギャっっ!
   小さく声を上げているニャラニャラを口に含んでいるユニット。
   「旅の傭兵と魔道士とみたが、仕事を引き受ける気はないか?」
   そんなユニットたちの席の横に。
   一人の人物が横に立つ。
   「だひぇですか?(誰ですか?)」
   ニャラニャラを口に含みつつ、聞き返しているアメリア。
   「この町の魔道士協会理事。ミスターデイミアの用心棒だ。
    悪い話ではないと思うが?」
   そういっている、肩に二匹の竜を背負っているマントを着ている、
   暗い表情の男性。
   「食べてからお話を伺いますわ。
    あ、ゼルガディスさん、こっち煮えてますよ。」
   「こっちの魚もそろそろよさそうだぞ?」
   「こっちもよさそうですよ?」
   完全に無視して。
   食事に専念しているアメリアとゼル。
   「まあまあ、食べるまでちょっと待つくらいいいでしょ?
     ねvカルアスv」
   「・・・・・・・は?」
   私は名前・・名乗ってないが?
   ユニットにいきなり名前を言われて。
   目を点にしているデイミアの用心棒カルアス。
   

   あたし達とユニット達。
   同じように、タリムとデイミアの用心棒が。
   互いに接触してきていたりするし。
   ふふ。
   これから楽しくなりそうよねv

   「うーん、何かここ・・・セイグラムさんの気配がしているんですけど・・。」
   とてとてと。
   ここに知っている気配を感じるので。
   少しばかり調査をしているゼロス。
   ちなみに。
   あたしはゼロスは気づいてないけどv
   あいつにゼロスの姿が見えないようにちょっと細工していたりする。
   だって、気付かれたら面白くないしね(はあと)
   


   紫のタリムと呼ばれている男性は。
   少しばかり、体格のいい男性。
   「いやぁ、正直なことを言ってしまえば・・。
     魔道士協会の理事長を決める選挙が近いうちにあるんじゃよ。」
   そういいつつ、葉巻をふかす。
   紫のマントとローブがはっきりいって似合ってない。
   「はあ。」
   軽く相槌をうつリナ。
   「ちょっとしたことで、前の理事長、ハルシフォムが。
    いなくなってねv近々、ここ、アトラスで、
     代わりの評議長の選出があるみたいよvリナ(はあと)」
   あたしの言葉に。
   「・・・何か聞いたことがあるような・・。」 
   そんなことをいいつつ、つぶやいているガウリイ。 
   ・・あら。
   今ネタを先に言われた、面白くないからv
   「・・・・??!」
   その先を言おうと口を開こうとしたガウリイは。
   いきなり、なぜか口が開けなくなって、
   口を押さえてもがいていたりするけど。
   あらv
   どうしたのかしらね(はあと)
   「まあ、相手のデイミアが、傭兵や刺客などを雇って。
     この儂に差し向けてくるからな。
      だか、あくまで儂は、自衛というわけで。」
   そういいつつ、ぶかぷかと葉巻をふかす。
   「今回の選出は、どうやら、タリムとデイミアの一騎打ちだからね。」
   そう説明するあたしの言葉に。
   「よく知ってるわね。エル。」
   あたしを見てくるリナ。
   「ほう、ご存知か?いやぁ、デイミアのやつが、
     評議長になることはまず性格が問題あいつはあるから。
     いくらあやつが貴族の次男坊だといっても。
     なることはないであろうし。
     とりあえず、デイミアが雇っている用心棒を。
     蹴散らしてくれさえすればいい。
     やる気が起こらなくなる程度に。
     派手に行わない程度に。」
   そういうタリムの言葉に。
   「ミスタータリムはあくまで護衛のために、
    用心棒を必用としているのだ。」
   淡々とタリムの横で語っている男性。
   「ま、そんなことはどうでもいいんですけど?
     それで、報酬は?」
   リナの言葉に。
   「ああ、それは、成功報酬で。金貨千枚。」
   「やります!」
   二つ返事で。
   リナはタリムの申し出を受け入れているし。
   
   
   「タリム、タリム、タリムぅぅぅぅ!!!」
   そう叫んでいる尖った耳に、ぎょろりとした大きな目。
   始終落ち着きなく、部屋をぐるぐると回っている。
   「あいつにあいつに、評議長なんて務まるわけなんてない!」
   そういいつつ、うろうろしている彼―デイミアに変わって。
   「ミスターデイミアは魔道士協会のために。
     ミスタータリムをどうにかしないとと。お考えなのだ。」
   淡々と表情一つ変えずにいっているカルアス。
   「どっちもどっちよね(はあと)」
   くすくすと笑っていっているユニット。
   ちなみに。
   同じ黒髪なので、ユニットは。
   アメリアの関係者と見られていたりする。
   そんな部屋をうろうろしているデイミアを唖然としてみつつ。
   「次の魔道士協会の評議長は、私私、私ぃぃ!」
   それだけいって。
   息を切らせていたりするデイミアに。 
   思わず目を点にしているアメリア、ゼル、カルアスの三人。
   「タリムにまともに選挙をする気はない。
     傭兵を雇い、この儂を力で脅し選挙に出させないように、
     仕向けている。」
   そういいつつ、爪を噛んでいるデイミア。
   「ミスターデイミアはあくまで自衛のために、
    用心棒を必用としているのだ。
    タリムにつく用心棒たちにいかに損なことか思い知らせてやってくれ。」
   「・・・で?報酬は?」
   どうでもいいように言い切るゼルの言葉に。
   「それは、金貨千枚で。」
   「・・・わかった。」
   そういいつつ、カタンと席を立つゼル。
   
   どちらが評議長になっても関係ないが。
   などと思っているゼルに。
   それぞれに、互いの用心棒を懲らしめてくれと依頼をうけて。
   あたし達はデイミアの屋敷。
   ユニット達は、タリムの屋敷にと。
   同時に屋敷を出るあたし達。
 

   
   「・・・・・・・ここの魔道士協会・・。
      ・・いい人材いないんですの?」
   あきれたようにつぶやくミリーナに。
   「・・・・・他にはいい人材がいませんで・・。」
   そういいつつ、ハンカチで汗をぬぐっている、
   選抜委員の協会員。
   「まったく、権力争いか・・。」
   そういいつつ、眉をひそめるルーク。
   以前のセレンティアでの一件を少し思い出しているようだけど。
   「・・・何処の世界でも一緒なのですね。」
   あのときは。
   すでに死人が出ていましたけど。
   そんなことを思っているミリーナ。
   ミリーナとルーク。
   この二人、魔道士協会で、調べ物をするのに。
   旅のトレジャーハンターというのを。
   名簿に記載したところ。
   それぞれにこの世界でも多少は名前が知られているこの二人。
   まあ、知られているのは、ここの世界のミリーナとルークなんだけど。
   その名前から、今回行われる魔道士協会評議長の選抜による。
   権力争いの解決を依頼されていたりするこの二人。
   「とりあえず、どっちもどっちのようですし。
     互いを失脚させたほうが、世のためじゃないですか?」
   一番正論なことを言っているミリーナに。
   「それも考えたんですけど・・・何せ。
     一応、あの二人は、ここの魔道士協会の理事なのもので・・。」
   「・・つまり、理事二人を理由もなしに更迭はできない。
     ということですのね?」
   「は・・はぁ。」
   的確な意見を言っているミリーナに。
   ただただ、汗を流すだけの協会員。

   
   「まったく、許せません!タリムというひとは。
     暴力によって選挙を無効とさせようとしているなんて!」
   そう言い放っているアメリア。
   「あらvアメリアさん、それはちょっと違うわよ(はあと)
     デイミアの方も、タリムに先に刺客などを差し向けてるしv
     まあ、彼曰く、刺客とはいわないんでしょうけどね(はあと)
     何しろ彼が創りあげた戦闘用の人造人間を。
     刺客に差し向けたりしてるからね(はあと)」
   そんなユニットの言葉に。
   「・・どうしてミリーさんはそんなことを知っているんですか?」
   首をかしげるアメリアに。
   「ほらv面白いから、成長途中のをもってきちゃったv」
   ごそごそごそ。
   袋から、成長途中の、人間もどきと。
   狼もどきを取り出すユニット。
   バキン。
   済んだ音が響き。
   ユニットが閉じ込めていた水晶がはぜ割れる。
   次の瞬間には。
   その水晶の中から。
   上腕が、普通の数倍以上ある腕をしている筋肉質の、
   表情のない男性に。
   紫の毛に覆われた狼のような生物が。
   水晶の中から出現し。
   「面白いから、もってきちゃった(はあと)」
   『・・・・・・・・・』
   デイミアの屋敷の中にあった、研究所から。
   数個のそれらを持ち出しているユニット。
   「ちょっとまてぃ!」
   「かなりまってください!」
   「あ、暴走してるv」
   キシャァァァ!!
   『うわぁぁぁぁぁ!?』
   まだ成長途中で制御不能な存在を選んで連れて出ているユニット。
   当然のことながら。
   そのまま、辺り構わずにそれらは暴れ始め。
   なぜか、アメリアとゼルの叫びが通路にこだまする。


   「何か騒がしいわねぇ。」
   叫びを遠くにききつつ、つぶやくリナ。
   目の前には、すでにデイミアの屋敷。
   「あらvデイミアの作ったキメラが。
    暴走してるのよv」
   「いやその・・・暴走って・・。」
   あたしの言葉に。
   なぜか突っ込みを入れてくるリナ。
   「・・・・・・・・・・ま・・まあ。
     ユニットちゃんもいるから・・大丈夫だろうが。
     それより、リナ?」
   「わかってる。」
   ぼりぼりと頭をかきつつ。
   ふと、真剣な表情で上空を見つめているガウリイ。
   そこに浮かぶは、一人の魔道士。
   「なあリナ?何であいつ、肩に生き物乗せてるんだ?」
   「・・・・へ?」
   ガウリイの言葉に目を点にするリナに。
   「タリムに雇われた傭兵か?
     そちらからやってくるとは計算が違ったが。まあよい。
     デイミア様にたてつくものはこの魔道士カルアスが、
     片付けてくれるわ。」
   そういって、ガウリイの台詞を無視しているカルアス。
   「あvリナvカルアスが肩に乗せてるあれv
     デイミアが作った、邪妖精(ブロウデーモン)の合成獣(キメラ)
     だからv一つだけそれぞれ呪文使えるわよv」
   にっこりと説明するあたしの言葉に。
   「な゛!?どうしてそれを!?
     ふっ。まあ、そういうことだ!
     これを身に着けている私は、三つの呪文を同時に操れるというわけだ!
     ははは!恐れ入ったか!」
   完全に自分の実力と勘違いして、勝利を確信して叫んでいるカルアス。
   「・・・・実力で出来なさいよ・・それくらい・・。」
   あきれてつぶやいているリナ。
   「普通、十個くらいなら。赤ん坊でも同時にできるわよねv」
   あたしの言葉に。
   「・・いや。エル、流石にそれは無理でしょう・・。
     このあたしは・・まあ、五つまでだけど。」
   ・・・・姉ちゃんに、ものすっごぉく、
   鍛えられたからねぇ。
   そう思いつつ、遠い目をしているリナ。
   「とりあえず、同士に呪文を放つというのは。
     こういうとこをいうのよv」
   「あ、リナ、これ使うか?」
   そういいつつ。 
   キン。
   軽く柄を叩き。
   腰に刺した剣の柄と刀身を外しているガウリイ。
   「あ、そうね。サンキュv」
   光の剣で呪文を増幅させてつかおうっと(はあと)
   そう思い立ち、ガウリイの好意を受けているリナ。
   「あ、リナvこの辺りに結界張っとくからv
    思う存分やりなさいv」
   あたしの台詞に
   「きゃぁv話しがわかるわvエル(はあと)」
   そういいつつ、にっこりと笑うリナ。
   


   「デイミアに雇われた傭兵か。
    そちらからやってくるとは計算が違ったが。まあいい。
     タリムさまにたてつくとはこの私が成敗してくれるわ。」
   タリム邸の前で。
   アメリアとゼル、ユニットと対面しているタリムの用心棒。
   「あ、アメリアさん、ゼルガディスさんv
     彼がもっているあの剣。
     タリムが作った暗黒魔法剣だから。気をつけてねぇ(はあと)」
   完全に傍観を決め込んでいるユニット。
   ま、あたしもそうなんだけど。
   だって、視ているほうが面白そうだしね。
   少しは面白くなったら干渉するけど。
   「・・つまり、このひと、弱いというわけですか?」
   ずばりと本当のことを言い当てているアメリアに。
   「う・・うるさぃぃぃ!」
   そう顔を真っ赤にして、アメリア達にと向かってくる。
   「・・・ふぅ。とりあえず、とっとと片をつけさせてもらおう。」
   そんな彼を軽くあしらい。
   剣を構えているゼル。

   

   ドッゴォォォン!!!!



   町の二箇所で。
   同時に爆音が。
   鳴り響いてゆく。


   なぜか、周りを闇の空間にしただけで。
   少しばかり混乱しているカルアスに。
   虹色のブーメランに直撃を受けて。
   なぜか傷だらけになっているタリムの用心棒、ハラン。
   
  
   ちょっとあたしとユニットが。
   少しばかり手を出しただけで。
   なぜか、戦闘不能にと成り果てていたりするし。
   まったく・・情けない・・・・。


   「え・・・えっと。とりあえず、戻って、
    報酬を受け取りましょ。傭兵も懲りたでしょうし・・。」
   きずだらけのハランをみてあさってをみつつ。
   つぶやいているアメリアに。
   「・・・・というか。一体このミリーちゃんって・・。」
   つぶやいているゼル。
   

   「さって。戻って報酬を貰いましょ。」
   そこに転がっているなぜか意識のないカルアスを前に。
   それを無視していっているリナ。
   「ま・・まあ、死んではないようだから。まっいっか。」
   それで済ませているガウリイ。
   

   それぞれ、タリムとデイミア。
   互いの屋敷にと向かってゆく。


   『馬鹿ものがぁ!何が用心棒を倒しただぁ!』
   同時にタリム邸と、デイミア邸で。
   タリムとデイミアの叫びが同時にこだまする。
   意識を失いつつ、
   「うう・・・・姉妹のとんでもない魔道士と
     よくわからない剣士が・・。」
   「うう・・残酷な魔法剣士といかれた小娘と・・。
     見た目と違ってとんでもない女の子がぁ・。」
   同時に。
   全身を包帯でぐるぐる巻きにしている二人の傭兵、
   カルアスとハランが。
   それぞれ、デイミア邸とタリム邸でうめくように、
   うわごとをいっていたりする。
   

   『・・・・姉妹の魔道士?』
   『・・・見た目とは違う女の子?』
   その言葉に。
   顔を見合わせているアメリアとゼルに。
   リナとガウリイ。
   『・・・えっと』
   そういいつつ、リナとガウリイはあたしをみて。
   アメリアとゼルはユニットを見てくる。


   「ああ、タリムが雇ったのは、リナさんとガウリイさん。
     それとエルだからv」
   「ああ、デイミアが雇ったのは、アメリアとゼルv
     それにユニットよ(はあと)」

   同時に違う館にて。
   あたしの声とユニットの声が同時刻に重なる。


   『え・・・・・えええええええええ!?』
   『な・・・何ぃい!?』
   「・・・・やっぱり・・。」

   あ、面白い。
   その言葉に。
   なぜか叫びを上げている、
   アメリアとリナ。
   そしてゼル。
   ガウリイに関しては、さすがにあたしと数年旅をしていだけのことはあり。
   何となく予感していたようだけど。
   


   『とにかく!タリム(デイミア)の用心棒を何とかしろぉ!
     でなければ報酬はなしだ!』
   驚愕の声をなぜか上げているリナ達やアメリア達を前に。
   同時刻に異なる屋敷の内部にて。
   タリムとデイミアの声が重なる。



   「やっほーvエルv」
   「はぁぃvユニットv」
   にこやかに手を振るあたし達に。
   「・・・・エルさん、知ってましたね・・始めから・・。」
   唸るようにいってくるアメリア。
   「というか、ミリーちゃんも知ってたようだぞ?」
   憮然と言い放つゼル。
   「まあ、エルにユニットちゃんだしなぁ。
    何かあるとは思ったぞ?互いに別に行動するといった時点で。俺は。」
   のんびりといっているガウリイに。
   「・・ガウリイ、わかってたんなら。
     早く言え・・・。」
   疲れたようにつぶやいているゼル。
   「とりあえず、あたしの報酬のために。
    あんた達、やられた振りしてくれない?(はあと)」
   「ふざけるな!」
   「そうです!悪いタリムの悪の手先となったもの、それ即ちあく!
     ゆえに正義は我にあり!天に代わって成敗するのが私の使命です!」
   叫ぶゼルに。
   木の上に上ってポーズを決めているアメリア。
   「んふふ。そういうつもりなら!
     やってやるわよ!闇よりも暗きもの・・」
   そんなアメリアの台詞に。
   呪文を唱え始めるリナ。
   「ちょっとまてぃ!リナ!それは、ギガスレイブだろうがぁ!
     いくら、エルがここにいるとはいえ!」
   「・・・ちょっとまて。ガウリイ。
     何だ?その『ここにいる』という台詞は?」
   ・・・・まずい・・。
   ・・・いらないことを・・。
   ガウリイの言葉の端を捉えて。 
   首をかしげているゼルガディス。
   「・・・余計なことを。」
   小さくつぶやき。
   『ガウリイ。
    いらないこといったら。
    無理やりに連れて戻るわよv』
   ガウリイの精神に直接語りかけるあたし。
   ―・・・げっ!それは困る!
   気をつける、つけるから!
   リナの側から放さないでくれぇ!
   思いっきり心で叫んでいるガウリイだし。
   面白い(はあと)
   「・・そーよ?何でエルがここにいるという表現になるのよ?
     まあ、何かこのエル、金色の王に関りがあるんだろうけど。」
   さらりと的確なことをいっているリナ。
   関りというか、そのものなんだけどね。
   それは、教えたら面白くないからねv
   町から少し離れた廃墟と化した、かつての協会。
   そこに互いに呼び出され。
   集まっているあたし達。
   そんな会話をしていると。

   ドォォォン・・・・。


   町の方から、小刻みに響く爆音が響いてくる。



   『何?!』
   『何だ!?』
   「何ですか!?」
   同時に叫ぶリナ、ゼル。
   ガウリイに、アメリア。
   
   「あらv町に魔獣が召喚されたみたいよv」
   「あら、本当(はあと)町が、
     魔獣で覆われているわねv」
   町の方をみつつ。
   くすくす笑うあたしとユニット。
   『・・・・・・・・・・・・・・・・・。』
   なぜか、あたしとユニットの言葉に。
   しばらく黙り込むリナ達とアメリア達。

   

   しばらくの沈黙の後に。
   『何ですってぇぇぇえ(何だとぉ)』
   なぜか、同時に叫んでいるゼルにアメリアにリナの三人。
   そのまま、叫びつつ。
   町の方にと走ってゆく彼らの姿。
   



   「・・・・・・・・・・・。」
   書類を片手に顔色の悪いミリーナ。
   「ミリーナ?大丈夫か?」
   「・・・・ルーク・・・これ・・。」
   この町での行方不明者リスト。
   それと。
   姿を消したという、前評議長。
   ふと、遺跡を調べるまえに。
   それらを調べていたこの二人。
   「・・・・まさか・・・。」
   「・・・・・・まさかとは私も思います・・。」
   二人の脳裏に浮かんでいるのは、禁呪。
   つまりは。
   死者をよみがえらせる術。
   丁度、時期が一致しているのだ。
   行方不明者が発生し始めたのと。
   前評議長の家で事故があった時期とが。
   「・・・・詳しく調べてみるか?ミリーナ?」
   「そうですわね・・・・。
     放っておくのは出来ませんしね・・。」
   そういいつつ、なぜか顔色の悪いミリーナ。


   「どうやら、ここでは。
     今権力争いと、セイグラムさん達が、暗躍しているようですねぇ。
     さて・・どうしますか・・。」
   一応調べて。
   今ここで何が行われているのか確証しているゼロス。
   「・・・ま、僕としては。
     下手に動いて、あの御方の怒りを買うわけにはいきませんしねぇ。
     かといって・・もし、この世界のセイグラムさんが、
     あの御方にちょっかいかけられたらと思うと・・・はぁ・・。」
   なぜかそんなことをつぶやいて、
   焼きイカを片手にもちつつ道を歩いているゼロス。
   そして。
   「・・おや。」
   ふと、空を見上げるのと同時に。


   ドォォン・・・。

   町に轟音が響き行く。


   「どうやら、セイグラムさんが、魔獣を召喚したようですねぇ。
     しかもかなり下級の(はあと)」
   そういいつつ。
   ばくり。
   手にしたイカをかじっているゼロスの姿。


   「だぁぁあ!これは、何処からわいて出てきているのよぉ!?」
   叫んでいるリナに。
   「かなり低級の部類ですが、魔獣ですね・・。本当に・・。」
   「しかし、この数は問題だぞ!?」
   そういいつつ、剣を片手にしているゼルガディス。
   町の至るところから。
   紫のスライムもどきが。
   うぞうぞと町の道を塞ぎ。
   人々を飲み込んでいたりする。
   匂いは、夏場のどぶのような匂い。
   まあ、かなりの低級魔獣なので。
   普通の剣の一撃で倒されるような代物だけど。
   どうせだったら。
   剣できりつけられたら、分裂する奴等を呼び出しなさいよね・・。
   こんなに弱いものを呼び出さないで。
   
   「あああああ!」
   ふと見れば。
   アメリアがスライムもどきに掴まって叫んでいたりするけど。
   「・・・・ふぅ。」
   その姿をみて、腰から剣を抜き。
   ずばっときっているリナ。
   「ああもう!アメリア!何処からかか突き止めるわよ!
    大元を叩かないと無限にわいて出てくるし!」
   叫ぶリナに。
   「あらvデイミアとタリムの屋敷からよv」
   「これは、かなり弱いのを召喚してるわねぇ。
     たかが剣の一撃で倒される魔獣なんて。」
   のんびりと歩いてリナ達と合流しているあたしとユニット。
   


   「大変です!デイミア邸とタリム邸から!
     低級魔獣が出現して!
     町を覆いつくしてますぅ!」
   爆音と共に。
   魔道士協会に伝わってくる報告。
   「・・・・え?」
   ふと、窓を見れば。
   その窓が、完全にスライムの状態の物体で。
   紫色に成り果てていたりする。
   「・・・・・ちっ。何だっていうんだよ!」
   「ルーク!文句をいっている暇があったら!
     とりあえず、これを先に片付けてください!」
   窓から協会に入り込もうとしているそれらを。
   倒しているミリーナ。


   「おやおや。とりあえず・・。
     エル様の意見を聞いて動くとしますかね。僕は(はあと)」
   うーん。
   でも、町から、かなりの負の感情が。
   このために撒き散らされてますねぇ。
   結構おいしいですねvこれは(はあと)
   などと思いつつ。 
   その場から、掻き消えているゼロス。
   周りでは、魔獣の出現で。
   ゼロスがいきなり姿をかき消したのに気付いている人間はいなかったりする。
   まったく。
   この程度で混乱しないのよ。
   このアトラスの人々ってば・・。
   精神力が弱いわねぇ。

   「ああもう!あたしは、タリムの屋敷をいくから!
     アメリアはデイミアの屋敷にエルメキアランスを!」
   放っておいたら、どんどん二つの屋敷から。
   湧き出てくるスライム状の魔獣。
   すでにこの町全体の道という道や。
   家の中などにまで入り込んでいたりする。 
   この程度のことで混乱を極めているこの町、アトラスシティ。
   「分かりました!」
   「行くわよ!」
   そういいつつ。
   互いに同時に飛び立ち。
   リナがタリムの屋敷に、精霊呪文の一つ、エルメキア・ランスを叩き込み。
   アメリアが、リナと同じく上空から、デイミアの屋敷に、
   エルメキア・ランスを叩き込む。
   

   「・・・・リナが見てないうちに。やっとくか。」
   道を塞ぐアメーバ状のスライムもどきの魔獣をみて。
   すっと。
   「・・・さて。ゴルンノヴァ?
     本気ださないと、後でエルに引き渡すぞ?」
   ・・ひくり。
   ガウリイの言葉に。
   ガウリイが手にした剣が、一瞬なぜか震えているし。 
   その様子を満足そうに眺めて。
   「行くぞ。はぁぁぁあ!」
   ザン!!!!

   気合を込めて。
   辺りの魔力を剣に乗せ。
   そのまま、剣圧を一気に押し出してゆくガウリイ。
   その一撃で。

   一瞬のうちに、消滅してゆく辺りの魔獣たち。
   「・・・・・あいかわらずというか。
     すごい腕をしているよな。旦那は・・。」
   そんなガウリイをあきれてみているゼルガディスに。
   「でもエルとかユニットちゃんとかには、
     まだまだかなわないぞ?」
   さらりといっているガウリイ。
   ま、あたし達に勝てる剣士というか、・・いないわよねぇ。
   情けないことに。
   


   「・・・き・・・きゃぁぁぁぁ!」
   叫びつつ、きゃあきゃあと逃げ回っているユニット。
   思いっきり楽しんでるし。
   
   「ああもう!烈閃牙条(ディスラッシュ)!!!」
   ボシュ!
   数十本の光の槍が。
   辺りに拡散してゆく。
   ザン!
   「・・やっぱり、お前ら・・関ってるのか・・。」
   あきれた声を出しているルーク。
   「あらvミリーナv戻ったのねv」
   今呪文を放った女性に話しかけるあたし。
   「・・・というか、リナさん、これは一体何なんですかぁ!?」
   なぜか叫んでいるミリーナ。
   「あら、面白いでしょ(はあと)」
   あたしのしごくもっともな意見に。
   『何処がだ(ですか)!?』
   なぜか、ルークとミリーナ、そしてゼルガディスの声が重なる。

   「・・・・ああもう!とりあえず、一気にいくわよ!
     アメリアは、フロウブレイクを!」
    リナの言葉に。
   「ええ!あれ、疲れるんですよぉ!」
   「ごたごたいわない!」
   アメリアを説得し。
   リナもまた呪文を唱え始めているけど。
   「暁の光より彼方に望むべし歪みの果てに夢おいし
     暁の保護のあらざらんことを!
      聖光暁魔(セルナ・ラグナレス)!」
   「・・・え・・リナさん?その呪文って!?」
   思わず叫んでいるアメリア。
   リナが今唱えたのは。
   赤の竜神の力を借りた、神聖魔法の一つ。
   この世界。
   あまり知られてないけど。
   竜神の呪文、使えるのよね。
   ただ、その魔力の容量に関係して。
   それが発動しないというだけ。
   
   カッ!!!


   リナの言葉に応じて。
   町全体を暁の光が覆いつくしてゆき。


   次の瞬間には。
   その光にかき消されるように。
   町を覆いつくしている魔獣が。
   一瞬のうちにその光の中で消滅していっていたりするけど。
   いくら弱い魔獣だとはいえ!
   少しは根性みせなさいよ!
   まったく・・。
   
   「い・・・今の光・・まさか・・・・。」
   「・・神聖・・・魔法・・・(汗)」
   リナの放った術をみて。
   なぜか脂汗流しているミリーナとルーク。
   
   

   「儂がやったんじゃなぁぃ!儂は魔獣なんかしらん!」
   「私ではなぁぃ!やったのはあいつだぁ!」
   がらがらがら・・・・。
   オリに入れられて。
   連行されてゆくタリムとデイミア。
   
   「自分の敷地から、魔獣がでてきたら。
    普通は犯人扱いされるわな。」
   連行されてゆく、タリムとデイミアをみつつ。
   つぶやくルーク。
   「普通はな。だが・・」
   そんなルークに答えているゼル。
   「ええ、でも二人が同じ魔獣を同時に呼び出したりするかしら?」
   そういいつつ、手を顎に持っていって考え込んでいるミリーナ。
   「二人は魔道士協会に監禁されるそうです。」
   兵士に連行されている二人をみてつぶやくアメリアに。
   「ねえ?それはそうと、報酬はどうなるの?(はあと)」
   わざと気付かせるようにいっているユニット。
   「・・・・・・ああああ!あたしまだ報酬もらってないぃ!」
   その言葉に、はたと気付き。
   絶叫を上げているリナに。
   「ああああ!私達もまだ貰ってません!」
   同じように叫んでいるアメリア。
   「だが、雇い主は二人とも、あの中だぞ?」
   淡々といっているゼル。
   「ああ!タリムだけでもだしてぇ!」
   「ああ!デイミアさんだけでも!」
   そう叫びつつ、連行されてゆく二人を追いかけてゆく、
   リナとアメリア。
   「あ!リナ!まて!お前まで犯人とみなされるぞ!?」
   そんなリナをあわてて追いかけるガウリイ。
   「こらまて!そーいう問題でもないだろうが!」
   「・・・・ルーク、放っておくわけにもいきませんわ・・。」
   そういいつつ、溜息ついて。
   そんなリナ達を追いかけているミリーナ。
   「ああ!ミリーナ!まってくれ!」
   そんなミリーナの後ろをあわててついてゆくルーク。
   「・・・やれやれ・・・。」
   そう首を横に振りつつ。
   手にした錫杖を持ち直して。
   「それで?エル様?ユニット様?どうなされるのですか?」
   あたしの顔をみて、軽く会釈をして聞いてくるゼロス。
   「ゼロス、干渉不能ねv」
   「そうそう。今、ここでは、面白いことが始まっているからね(はあと)」
   そんなゼロスに答えるあたし達。
   「はあ。分かりました。じゃあ、僕はともかく。
    傍観者ということでいいですか?
    面白くなるように引っ掻き回す程度で(はあと)」
   あらv
   よくわかってるじゃないv
   「とりあえず、セイグラムに気付かれないようにねv
    気付かれたら面白くないからねv」
   あたしの言葉に。 
   「分かりました。まあ、ここは、僕がいた世界ではないですから。
     ここのことは、ここの僕が何とかしますよ。はっはっはっ(はあと)」
   だって、ここで何が起ころうが。
   僕には関係ないですしね(はあと)
   そう思っているゼロス。
   この辺り、さすがは、お役所仕事のゼロスだけはあるわよねv
   「とりあえず。リナ達に追いつきましょ。」
   「分かりました。」
   そんな会話をしつつ。
   タリムたちを追いかけていったリナ達を。
   少し遅れて追いかけるあたし達。
 
   さって。
   楽しくなってきたわねv


                         −続くー

##################################

  あとがきもどき:
      薫:・・・・うーん。
        やっぱ、DVDみつつ、打ち込んでたら。
        時間がかかりますねぇ(笑)
        というか、DVDに見入ってしまうからでしょうけど(笑)
      姫:・・・私が活躍してない・・。
     エル:・・・・あたしも・・・・。
      薫:・・・ぎくっ!
        だって、二人が本気になったら!?
        星どころか、銀河そのものまでもが!
        一瞬で消滅するじゃないですか!?(汗)
      姫:ま、とりあえず。
        次回でここのゼロス登場ねv
     エル:あとは、ハルシフォムとセイグラムv
      姫:でも、ここのゼラスもゼロスから報告受けてないからねぇ。
      薫:・・・口止めしてるのは・何処の誰?(汗)
        しかし・・ルークとミリーナも。
        違う世界に来てまで・・魔族の攻防に巻き込まれるのね・・。
      姫:そういえば、ルークとミリーナはv
        ここで初めてフィブリゾとガーヴに会うんじゃない?(はあと)
      薫:・・・・まあ、普通に生活してたら会いませんって・・。
        まあ、何はともあれ。
        アニメのルビア・・何となく、リナに雰囲気が似てますよね(まて!)
        リナが大人の女性になったら、
        あんなに綺麗になるんでしょうね(かなりまて!)
     エル:それはそうと。あんた。
        あれはどっちにするつもり?
        最後の方、二つ作ってるじゃない?これ(はあと)
      薫:・・・・う・・(汗)
        その辺りになったら考えようかなぁ・・と(お゛い゛!)
        どっちを打ち込むか・・・。
        (クライマックス部分近くに関して)
     エル:・・・早くねv
      薫:・・・・はひ(-_-;)
      姫:何はともあれv
     エル:また次回でv
 エル&姫&薫:それでは、また(はあと)


     巨大ナメクジ・・・どう表現するかな(笑)
   
  
   

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25737スレイヤーズフォーエバーinNEXT・第4話かお E-mail URL2003/4/27 21:31:26
記事番号25735へのコメント


   こんにちわ♪
   さあってv
   今回は、あの、ハルシフォムと彼登場v
   ついでにいえば。
   ゼロスの登場も(まて!)
   ちなみに。
   ゼロスサイドもちらっと触れますです。
   はいvv
   さあって、ちゃんと人数動かせてる表現できる・・かな?
   一気にしばらく打ち込んでから書き殴りさんには投稿しますねv
   んではではvv

   ・・・・・前回打ち込んだの・・・3月31日で・・・。
   今が4月20日の私って・・(汗)

   ・・・・リレー・・すいません。かなりまってください。
   (とゆーか、読み返さないと忘れかけてる・・・←かなりまて!)


##################################


      スレイヤーズフォーエバーinNEXT
        ☆不死を望みし人の欲望☆


   タリムとデイミアが。
   町を騒がした魔獣を呼び出した罪をうけて。
   魔道士協会に拘束&換金され。
   その二人に、互いに。
   用心棒として雇われていた、リナ達とアメリア達。
   それぞれ、その報酬を貰っていないこともあり。
   誰が今回の面白いこと・・もとい。
   事件を引き起こしたのか。
   二人に聞き出すために。
   魔道士協会、その地下に位置する、牢屋にと。
   足を進めてゆく、リナ、ガウリイ、ゼルガディス、アメリアと。
   そして、あたしとユニットと。
   ミリーナとルークにおまけにゼロス。
   「しっかし。どこの場所でも。
     権力争いは醜いな・・。」
   そういいつつ、吐き捨てるようにいうルーク。
   「それは、ルーク、私も同感です。
     ま、以前、私達が関った、セレンティアのあの一件は。
     リナさんの活躍で、すんなりと解決しましたけど・・。」
   そういいつつ、なぜか顔色の悪いミリーナ。
   あら。
   別に死亡したとされる、彼を生き返らせて。
   ついでに。
   彼を殺したあれを町の人々に見えるようにした程度のことで。
   別におびえる必用もないと思うけどv
   「?ミリーナさん?セレンティア・シティで。
     何か以前あったんですか?」
   そんなミリーナとルークの会話に。 
   首をかしげて歩きながら聞き返すアメリアに。
   そんなアメリアの言葉に。
   「あら、たいしたことじゃないわよ。
     ちょっとね。セメンティアの町でね。
     以前権力争いがあってねv
     そこで数個の協会のメンバーが面白いことに。
     暗殺者なんかを雇って覇権を争ったりしてねぇ(はあと)
     ま、あれは、雑魚が種を撒いた布石だったけどねv」
   あたしの言葉に。
   「そうそう。あれは、一個の雑魚魔族が。
    人間を面白半分で殺したことから、
    始まった出来事だったのよねぇ(はあと)」
   あたしの言葉に同意を示しているユニット。
   本来というか、そのあたしがいない世界。
   つまり、あたしがリナでなく。
   リナ自身がいる世界では。 
   そこが原因で、ミリーナが命を落として。
   ついでにそれが原因で、ルークが中に封印されている、
   Sのやつと同化して・・というのが流れなんだけど。
   あたしが、『リナ』やってる場所には。
   リナはリナでもあたしだしv
   ちなみに。
   ここでの『リナ』は。
   ルナの影響というか、その特訓で。
   浄化呪文はかなり使えるがために。
   あの程度の毒ならば。
   簡単に浄化できる実力をここのリナは持っている。
   まあ、そんなどうでもいいことはおいとくとして。
   「とりあえず、今は、ディミアとタリムの話を聞いて。
     誰があの魔獣を召喚したのかを問いただすのが先よ!
     あと、報酬を貰っていいように許可とらないと、
     ただ働きになるし!」
   そういいつつ、拳を握り締めているリナの言葉に。
   「そうですね!私も報酬もらってませんし!」
   リナの言葉に同意を示しているアメリア。
   「・・・・俺としては、別にどうでもいいから・・・。
     何となくいやぁな予感がするんだが・・なあ?
     ミリーナ?どう思う?」
   少しばかり、額に汗を流しつつ。
   横にいる、銀の髪の女性、ミリーナに話しかけている男性―ルークの言葉に。
   「とりあえず、確かに。でもルーク。
     私達はここでは異邦者なんですから。
     確実にはいえませんわ。
     それに・・もし、自由行動して、この世界の、
     私とルークに出会ったら、どうしますの?」
   冷静に、そんなルークにいっているミリーナ。
   面白いから、この二人には。
   ここでの二人に出会ったときに起きるはずの現象の。
   それを防ぐ結界。
   つけてないのよね。
   あたしは。
   以前、あたしが遊んでいる世界のアメリア達とここに来たときには。 
   アメリア達には、彼女達に気付かれないように。
   結界張っておいたんだけど。
   だって、やっぱり、違う次元の同じ人間同士が、
   一緒に行動するほうが、面白いしねv
   



    「もう少しだ・・もう少しでお前を取り戻せる・・。
      待っててくれ・・・ルビア・・・。」
    町のはずれにあるとある屋敷の地下の一室で。
    水晶のケースに入っている女性に語りかけている、
    一人の男性。
    「やっとここまでこれたんだ・・。」
    そういいつつ、ケースをなでていたりする。
    というか、人間って本当に面白いわよねぇ。
    他人のために命を投げ出したり。
    あるいは世界よりも一人の人間を選んだり。
    挙句は人でなくなってまで、死んだものを生き返らせようとしたり。
    そのために、他の命を犠牲にしたりとか。
    ま、今回もそんな一件の一つ。
    今回の事件の大元。
    彼が目指しているのは、かつて、
    彼と共に実験を手伝っていたとある女性を生き返らせること。
    というか、彼女・・。
    私のところには戻って着てないんだけどねぇ。
    自分が死んだことにより、とある契約を交わした、
    こいつを心配して。
    ま、別にいいけどね。



    彼が地下室で水晶ケースに語りかけているそれと同時刻。

    バン。
    腰から取り出した印籠を兵士たちにみせているアメリア。
    その羽が両脇に生え、その中心に刻まれた文様は。
    まず知らないものがいないほど。
    この辺りでは一応有名である聖王国セイルーンのその紋章。
    それを目にして、魔道士協会の地下室にある、牢屋の兵士達が。
    あわててその場にひれ伏していたりする。
    面白いことに、タリムとデイミアの話しを聞こう。
    というリナ達の意見を元に。
    魔道士協会に拘束された、二人の意見を聞いてみようと。
    アメリアがもつ印籠の力で。
    忍び込むのではなく、生気のルート牢屋にと向かうあたし達。
    一応、聖王国として名高い王国の紋章は。
    あたし達一行の身分を調べるまでもなく。
    そのまま、牢屋の中にと招き入れるほどの威力をもつ。
    
    牢屋の中では。
    「この、うそつきが!魔獣のことなんて知らん!」
    「何を!?貴様こそ!魔獣のことなんて本当にしらん!」
    などといいながら。
    低レベルな争い。
    牢屋の中にあるマクラや、出された食事の食器などを。
    向かい合わせにある牢屋の間で。
    飛び交わせて喧嘩していたりするタリムとデイミア、この二人。
    

    「・・・・・あの魔獣の正体か、事件に関する情報を。
      この二人に求めようとしたのは・・間違いだったようですね・・。」
    そんな二人の様子をみつつ、溜息ついている、
    銀髪をポニーテールにしている女性、ミリーナに。
    「まあ、召喚魔術は一応高度な魔術だしなぁ。」
    さすがのルークも二人をみつつそんなことをつぶやいていたりする。
    「確かにな。少なくとも、この二人に、
      あの魔獣を召喚できたとは思えないしな。」
     そんな二人の言葉にうなづいているゼルガディス。
     ふと、そして、ようやく何かに気付いたように。
    「そーいや、エル?何か知らない?
     いや、エルよくいろいろ知ってるし。」
     そういって、ふと思いつきあたしに聞いてくるリナ。
     「あら、知ってるわよ(はあと)
       元魔道士協会評議長、ハルシフォムよ。」
    ズベッ!
    あたしの言葉に。
    その場に思いっきり滑ってこけているリナ達と。
    牢屋の中にいるタリムとデイミアの二人の姿。
    「数年前、ルビアが死亡したことで。
      不死の研究をし始めているのよ(はあと)」
    「ついでにいえば、彼はこの町の人達や旅人を。
      拘束、監禁して、その研究にあてがっていたようだしね。」
    交互に説明する黒い髪をポニーテールにしている少女。
    歳のころならば十歳前後というかそれより少し下。
    そんな紅いレース状の喋々結びをしてるいリボンで、
    そのポニーテールを結んでいる、あたしの親友であり。
    別のところのこのあたしと同じ存在でもあるユニット。
    そんなあたしとユニットの交互の説明に。
    起き上がりつつなぜか冷や汗書いていたりするリナ達の姿。
    「・・・不死の研究って・・・・。
      確か魔道士の中でもトップクラスの禁止事項のはずじゃ・・。」
    そういいつつ、いつも冷静なミリーナの表情は。
    その額に一筋汗が流れていたりする。
    「というか、還魂の術くらい、簡単に使えなさいよね。」
    「そうよねぇ。それが別に命と引き換えだとしても、
      普通できるのにねぇ。」
    しみじみと会話するあたしとユニットの会話に。
    「・・・・えと・・あの?命と引きかえって・・。」
    なぜか声を震わせているアメリア。
    「え?ああ、一応の見返り。」
    ・・・・み・・・見返りって・・・。
    「・・・・とゆーか・・・どーしていつも思うが・・。
      お前らはそんなに物事にくわしーんだよ・・。」
    などといいつつ、なぜか声を震わせていたりするルーク。
    『あら、誰でもわかるって(わかるでしょ)v』
    同時に言い切るあたし達の言葉に。
    「・・・・えと・・・ま・・まあ、エルだし・・。」
    何しろ、姉ちゃんが恐れていたエルだからねぇ。
    そういってある意味納得していたりするこの世界のリナに。
    「まあ、エルとユニットちゃんだからなぁ。」
    何しろ、とことんの人だし。
    二人とも。
    などと思っていたりするガウリイ。
    「・・・・おい、それは本当なのか・・(汗)」
    なぜか声を震わせているゼルガディス。
    「・・・というか、どうして、この町でもない、
      エルさんが、そんなことを知っているんですか・・。」
    あたしをさんづけで呼んでいるタリム。
    「あら、結構有名よvこの話し(はあと)」
    「そうそう。」
    まあ、あたしが遊んでいた場所では。
    面白いから、ハルシフォムを子供にして。
    この世界にはいないけど、ホルムンクスのルビアに。
    任せたりしたけど。
    ここは、ホムルンクス、彼・・作ってないしねv
    「・・た・・確かに。
      元評議長のハルシフォムなら・・あの魔獣を召喚することは。
       たやすい・・・。」
    「あ・・・・あいつか・・・・(汗)」
    などと、牢屋の中で、あたし達の言葉に冷や汗を流して。
    そんなことをつぶやいているタリムとデイミア。
    数年前。
    とある魔道の実験において。
    その助手を失った彼、ここ、アトラス・シティの魔道士協会。
    評議長、『白のハルシフォム』
    彼は、その命を落としかけた一件の後。
    ちょうど話しを持ちかけてきたあれと契約を交わして。
    それより後、生きている生き物を利用して。
    死んだものを生き返らせる実験にとのめりこんでいたがために。
    表立てにならないうちに、魔道士協会から、追放された人物。
    面白いことに、不死の研究という実験で。
    今までに滅んだ国が数千以上に及んでいたりするけど。
    昔から、何処の世界においても、軽く見積もっただけで。
    面白いことに、不死となったのか確認するために。
    その不死と為ったはずのその生命を殺して確認したり。
    とかいった行動をとっていたりしていたりする人間達だし。
    
    
    そんな会話をしている最中。
    コツコツコツ。
    水晶ケースから離れて。
    生体エネルギーを得るために、次の獲物を目指して。
    そこから放れて外でようとする彼・・ハルシフォム。
    そんな彼の後ろから。
    ゆらりとその何もない空間が揺らぎ。
    そこに出現する黒い何か。
    「・・・・何処に行く気だ?主よ?」
    そういいつつ、闇から出てくる黒いマントというか服を纏っている、
    その顔に白い仮面をつけているとある一応、これでも純魔族である、
    魔族セイグラム。
    「なに、ちょっと野暮用でね。」
    掴まったのなら好都合。
    彼等も私のルビアの命のために・・。
    そう思いつつ、タリムとハルシフォムが捉えられている牢屋に向かっている、
    ここで今面白いことを行っているこの男性。
    ハルシフォムの姿が。
    町のはずれに位置しているながらも。
    一応は街中に辺る位置にあるそこ。
    そんな彼のすでに魔道士協会に没収されているはずのその屋敷の中で。
    見受けられていたりする。
    

    「まあ、エルさんがそういうんだったら、そうなんでしょうね。
      なるほど、これですっきりきっぱり筋が通り。
       つじつまが合いますね。」
    とりあえず、簡単なタリムとデイミアの説明を聞き。
    それで納得しているアメリア。
    「・・・・なあ、ミリーナ、不死の研究って・・。
      こいつら絡みということは・・もしかして・・。」
    ある意味すでに悟っているルーク。
    「あらvさすがねv」
    そんなルークの言葉ににっこり微笑むユニット。
    『・・・・・・・・・・・。』
    そんなユニットの言葉に、しばし沈黙し。
    「ちょっとまってください!?
      まさか、そのハルシフォムって、すでに契約を交わしているとか!?」
    「ちょっとまて!?まさか、もう契約を交わしている人間というわけじゃないだろうな!?」
    なぜか、同時に驚愕の声を上げているミリーナとルークの二人。
    「いやぁ、さすがですねぇ。ルークさんもミリーナさんも(はあと)」
    にこにこと。
    そんな二人の台詞に答えているゼロスの言葉に。
    
    ・・・・・・・・・・・
    ・・・・・・・・
    ・・・・・

    なぜか、一瞬、その場に沈黙が訪れる。
    「あらv大丈夫よvあれと契約してるの、下級に過ぎないあれだから。」
    「そうそう、かなりの下っ端というか雑魚だしねぇ。」
    にっこりと答えるあたしとユニットの言葉に。
    「・・・ま・・・まあ、魔王とかと比べたら・・・。
      確かに雑魚だろーけど・・。」
    以前の魔王復活を目の辺りにしていたリナは。
    そんなことをいいつつ、どこか遠くを見ていたりする。
    そんなあたし達の会話になぜか頭を抱えて。
    「・・・・・また魔族絡みか・・・。」
    「リナさん達と行動を共にしてたら、飽きませんね、本当に。」
    どうしてこいつらと共に行動しているだけで。
    周りからそう、滅多と出会うはずもない、
    事件などに巻き込まれるんだ?
    などと思っているゼルガディスに。
    リナさん達というか、エルさんも共に加わったら。
    正義がかなり世の中に広められる事件が起こるので、
    やっぱり、リナさん達は天が使わした正義の使者です!
    などと一人心のうちで炎を燃え滾らせているアメリア。
    「ま、話しは分かったし、とりあえず。」
    スクッとリナが立ち上がるのを見てとり。
    「リナさん、今から正義の殴りこみですね!
     お供します!」
    元気よく答えているアメリアに。
    キョトンとした視線を向けて。
    「え?何いってるのよ?アメリア。
      ここは、やっぱり。」
    そういって、にっこり笑い。
    懐から、何かを取り出すリナ。
    それをみて。
    「・・・・・・あ・・・・ああああ!!!!
      いつのまにぃぃぃぃぃ!?」
    あわてて、袋の中を確認しているアメリア。
    リナの手の中には、アメリアの、
    セイルーンの印籠が握られていたりする。
    「んっふふふふ!
      このセイルーン王家の威光で!
       とりあえず腹ごしらえよ!」
    「かえしてくださいよぉぉぉぉ!」
    涙をためて訴えるアメリアに。
    「だぁめvそれに、アメリアちゃあん、腹ごしらえは大切よ。」
    「そうそう、リナのいうとおりだな。」
    そんなリナに同意しているガウリイに。
    ごげっ!
    そんな会話に思いっきりこけているルーク。
    「ま・・まあ、確かに・・そうかもしれませんが・・。」
    そんなリナの台詞に、つぅ。
    額から一筋の汗を流しているミリーナ。
    「まあ、確かに、人間、腹が減っては戦はできぬ。
      といいますからねぇ(はあと)」
    にこにこといっているゼロスの言葉に。
    「・・魔族のお前がゆーなよ・・。」
    頭を軽く抑えて突っ込むゼル。
    『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ま!?』
    いきなりのゼルの言葉に、しばらく絶句している、
    タリムとデイミア。
    「とりあえず、用件も済んだことだし。
     外にでない?ここ、薄暗いし。」
    にっこりと微笑むユニットの言葉に。
    「そうね。外の空気がすいたいわ(はあと)」
    私が同意すると。
    「なら、ここの壁外とつなげますか?エル様?」
    いいつつ、にこにこと、壁にと錫杖を向けているゼロスに。
    スッパァァン!
    リナのスリッパが炸裂し
    「あのねぇ!ここでそんなことしたら!
     あたし達がお尋ね物になる可能性があるでしょうがぁ!」
    リナの怒号が。
    魔道士協会が保有している、とある建物の地下にある、
    牢獄に。
    しばし響き渡ってゆく。


    「・・・・ふむ、報告ご苦労であった。」
    何か、ゼロスは隠している。
    そう気がつくものの。
    だが、どうしても口を割らないゼロスに。
    まあ、いつものことだし。
    などとそれで済ませている、ゼロスより報告書を受けて、
    椅子に座りそれに目を通している、ゼロスの上司。
    獣王(グレータービースト)ゼラス=メタリオム。
    そして。
    「そうそう、そういえば、フィブから、
     お前を貸して欲しいと要請があった。
      どうやら、あのリナ=インバースを。
       ガーヴをおびき出す餌にする気のようだが。」
    そういいつつ。
    手にして扇をバチンと閉じる。
    「え・・・・えええええええええ!?
      冥王様・・・本気ですかぁぁぁあ!?」
    その言葉に。
    ずざざざっっ。
    音を立てて、思いっきり、後ろに引き下がっているゼロスに。
    「・・・?どうかしたのか?」
    こんなに狼狽するゼロスを見るのは。
    久しぶりのような気がする。
    そう疑問を抱きつつ、問い返す。
    「あ・・あの・・・ゼラス様・・・詳しくは口止めされてるから・。
     いえませんけど・・魔族の安泰のために・・。
      リナさんだけには関らないほうが懸命かと・・(汗)」
    まさか、口止めされているから。
    いえるはずもなく。
    かといって、何かいわずもおられない。
    震える声で本気でいっているそのゼロスのその台詞に。
    「??ゼロス、お前からかなりの負の感情がでているが?
      何かあるのか?リナ=インバースとかいう人間には?」
    首をかしげる上司たるゼラスの言葉に。
    「・・・・すいません。口止めされてますので・・いえません・・・。」
    わなわなと震えつつ、そういっているゼロスの言葉に。
    「・・口止め?この私にもいえないことか?
      言わないと、殺すといってもか?」
    そう、声を低くして言い放つゼラスの言葉に。
    「はい、あの御方の不快を買うよりは・・いいです・・・。」  
    「・・・・・『あの御方』?」
    思わず本音が漏れたゼロスの言葉を反復する。
    思わず口走ってしまった台詞にはっと口を押さえつつ。
    「わ・・分かりました。つまり、
     冥王様に形だけでも協力する姿勢をみせればいいんですね。
     それでは、失礼します!ゼラス様!」
    あわてて、その場から逃げるように掻き消えてゆく、
    ゼロスの姿をみつめ。
    「・・・・・・・・・・『あの御方』
      ・・・・・・・・・・・・・・・まさか!?」
    しばらく考え込み。
    あたしが関っているのでは。
    そう漠然とその答えに行き着いているこの世界のゼラス。
    ま、半分正解v

    

    びしっ!
    「人間の風上にもおけない悪行の数々!
     全てが明るみにでた今、早速極悪魔道士の退治です!
     正義があなたをまっている!いざ戦いの場へ!」
    ざわざわざわ。
    広場の中央にあるポールの上で。
    空を指差し何か叫んでいるアメリアを認め。
    ポールの下では町の人々の人だかりができていたりする。
    「あ・・・あの、いつもあのアメリアさん・・・。
      あの調子なんですか?」
    おずおずと、紅茶を口に含みつつ言っているミリーナの言葉に。
    「・・・・まあな。」
    かなり目立っているので頭を抱えているゼル。
    「ま、アメリアさんだしね。」
    「そうね、アメリアだしv」
    そういいつつ、互いにユニットはホットミルク。
    あたしは、ホットレモンティーを口にと含む。
    かちゃかちゃと絶え間なく、片付けられてゆくお皿の山。
    「おじさーん、ディナーセット、十人前追加!
     お勘定はあの子の方でよろしくぅ!」
    ずるっ!
    リナが、ポールの上に立ち、演説をしているアメリアの方を指差して。
    追加注文をかけていたりするけども。
    その言葉に思わずポールから落ちそうになっているアメリア。
    ズルズル・・・。
    汗を流しつつ。
    「リナさん、もうおしまいにしません?」
    淡い期待を込めてリナに懇願しているアメリア。
    「いーえ!セイルーン王家の威光が通じる間は!
      徹底的に理由させてもらいましょう!」
    いいつつ、高々とアメリアから借りている印籠を掲げているリナ。
    「・・・・あ〜・・・父さんに殺されるぅ・・。」
    そういいつつ、ずるずるとポールからずり落ちているアメリア。
    「・・・・というか、よく入るな・・オマエラは・・。」
    溜息交じりに目の前にあるお皿の山を見ていっているルーク。
    あたし達が座っている席の前には。
    山と積まれているお皿の山。
    まあ、リナとガウリイもよく食べるけど。
    あたしとユニットもそこそこ気持ちほどは食べている。
    ちなみに。
    ゼロスはといえば、あたし達やリナ達の食事の量をみて。
    驚愕している人間達の感情なんかをおやつ代わりに、
    食べていたりするけども。
    ま、確かに、そこそこの味は味なのよね。
    それもまた。
    「・・・ルーク、リナさんとガウリイさんだけでも。
      かなり食べてたじゃない?今さらよ・・今更・・。」
    そういいつつ、なぜかあさってをみているミリーナ。
    まあ、確かに。
    ミリーナたちと知り合った当時。
    あたしとガウリイ、ユニット。
    この三人と一緒に行動しているときも。
    あたし達、そこそこ普通くらいは食べていたからね。
    
    もぐもぐ。
    追加したメニューを平らげつつ。
    「ところで?エル?そのハルシフォムがいるという、
     場所、知ってるんでしょ?」
    軽く平らげてリナがあたしにと聞いてくる。
    ちなみに。
    周りの人間達は。
    あたしとリナは姉妹と思っているらしい。
    ま、見た目の年齢が違うだけでまったく殆ど同じ容姿だからね。
    あたしとリナは。
    「ああ、没収されたはずの屋敷にまだいるわよ。」
    こくん。
    最後の一口を飲み干してあたしがいうと。
    「・・いや、だからどうしていつも思いますけど・・。
      リナさんはそんなに詳しいんですか?(汗)」
    なぜか、声を震わせてあたしに言ってくるミリーナ。
    「あら、誰でもわかるでしょ?ミリーナさん。
      ねvエル(はあと)」
    「そうそう、誰でもわかるわよ。」
    『・・いや、分からないと思いますが(汗)』
    『・・・・分からないと思うぞ・・普通は・・(汗)』
    なぜかユニットとあたしの言葉に。
    同時に突っ込みをいれている、ミリーナ、アメリア、リナの三人に。
    ゼルガディスとルーク。
    「・・・ま、エルとユニットちゃんだからなぁ。」
    それで済ませているガウリイ。
    「とりあえず、その黒幕と一戦を交えるということで。
     依存がある人(はあと)」
    にっこりと微笑んで確認の意を取るユニットの言葉に。
    しばしの沈黙のうち。
    
    『依存なし!』
    「・・・ま、仕方ない・・か。」
    「・・・とりあえず、契約の石が先決ですね・・。」
    すかさず同意しているアメリアに。
    冷静に分析しているミリーナに。
    なぜか溜息つきつつ、仕方ないといっているルーク。
    
    「そうと決まれば、おじさーん。
      スペシャルオードブル、五十人前追加ね!」
    リナが追加注文をかけ。

    ズルっ! 
    どでっ!
    ルークとアメリアが。
    そのまま、椅子から転げ落ちていたりする。

    
    あたし達が夕飯を食べているその同時刻。
    「・・・・やれやれ・・。」
    「・・・・ひどい一日だったわい・・。」
    牢屋の中で、なぜか衰弱しきっている二人の男性。
    タリムとデイミア。
    コツコツコツ。
    不死の契約。
    その台詞をあたし達から聞いていた彼等は。
    しばらくかなり悩んでいたりあれからずっとしていたりするのだけど。
    そんな彼等の耳に聞こえてくる一つの足音。
    「ん?夜食の差し入れか?」
    のん気なことを言っているタリム。
    やがて、闇の中に見えてくる、白い影を認め。
    「お・・・お前は!!?」
    その叫びにデイミアも気付き。
    「き・・・貴様は!?」
    思わず叫ぶ。
    同時に。
   
    『うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!』

    タリムとデイミアの悲鳴が。
    魔道士協会にと響き渡って行く。




    次の朝。
    チチチチ。
    小鳥のさえずりが聞こえてくるほどの朝も早い時間。
    とりあえず、昨夜互いに食事を済ませて。
    未だに魔獣の影響で混乱しているアトラス・シティの宿屋にて。
    一晩休んで、次の日の朝。
    つまりは今。
    少しばかり町から離れている魔道士協会と、国に没収された、
    ハルシフォムの屋敷の前にやってきているあたし達。
    「・・・しっかし、わかりやすすぎるな・・。」
    周りを見回してルークが苦笑する。
    「そうね。ルーク、いかにも、
      ここが怪しいです。といわないばかりだからね。」
    魔獣の被害の真っ只中にあり。
    この屋敷を含んだ一角だけ、まったくの無傷。
    これではここが怪しいです。
    といっている以外の何者でもないというもの。
    「とりあえず、僕はあくまでも傍観主義でいますからね。
     ここは、リナさん達の世界なんですから(はあと)」
    にこにこと楽しむようにいっているゼロスの言葉に。
    「あー、はいはい。あんたはいつもそーよ。」
    それですませているリナ。
    「とりあえず、中にいるのは、たったの一匹の魔族のようだしな。」
    のほほーんと、屋敷を見ただけでさらりといっているガウリイの台詞に。
    「・・・・・あいかわらずだな・・このガウリイは・・。」
    溜息ついているルーク。
    「・・よく、わかるわよね・・。」
    そんなルークと同じく溜息交じりにいっているミリーナ。
    ま、ガウリイだしね。
    「さあ、リナさん!今こそ、正義の仲良し組で!
     悪を懲らしめましょう!」
    元気よく言い放ち。
    つかつかと扉の方にと歩みよ・・るのではなくて。
    いきなり。
    「ダム・ブラス!」
    どごぉん!
    アメリアの放った術により。
    粉々に砕け散る屋敷の扉。
    「・・・お・・・おい、アメリア、 無茶をするな!」
    あわてて、そんなアメリアを止めているゼル。
    
    壊れた扉をくぐり。
    その先に。
    広いホールの中ほどにある、上階にと続く螺旋階段のその下で。
    うめいている物体が二つ。

    玄関より入ったあたし達の目に飛び込んできたのは。
    下半身と上半身、互いに異なる部分を石化されて。
    うめいている、二人の男性・・タリムとデイミアの姿。
    「・・・・・な!?あなたたち!?いったい!?」
    ミリーナが思わず声を漏らすと。
    カツン。
    階段を下る音と共に。
    白いローブとマントで全身を統一している一人の男性が。
    階段の手すりをもちつつ、ゆっくりと降りてくる。
    「この私を身の程知らずに追放などするからですよ。」
    そういいつつ、階段を下ってくる一人の男性。
    「・・・ちっ。ファイアー・ボール!」
    ルークの放った術が。
    その男性に直撃するものの。
    パキン。
    いともあっさりと無効化される。
    「さすが私の邪魔をしてくださっただけのことはありますね。
     腕は確かですね。」
    そう言っているのは、白い髪に紅い瞳をしている男性。
    「あいつだ!あいつがハルシフォムだ!」
    下半身を石化されているタリムがわめいていたりするけど。
    「悪趣味ねぇ。」
    「どうせだったら、水晶とか綺麗なものに変えればいいのにv」
    ユニットとあたしの台詞に。
    「・・・・エルさん、ユニットちゃん・・。
      それはどっちも正義じゃないです・・。」
    なぜか突っ込みを入れてくるアメリア。
    「あら、石より水晶のほうが透明で綺麗よ。
     それに、あんなごつごつした岩に変えるんだったら。
      もっと石でも考えて変えなきゃ。」
    『・・・・・・・・・・・』
    あたしの至極最もな意見に。
    黙りこんでいるリナ達。
    「ま・・・・とりあえず。あたしの依頼料を貰うためには。
     あんたを倒してあげるわ。ハルシフォム。」
    ひたりと。
    目の前にいる男性・・ハルシフォムを見据えてぴしっと。
    指を突きつけて言い放つリナ。
    しばらくしみじみとハルシフォムを眺めていたアメリア。
    「ちょぉぉとまったぁ!リナさん達、この人、
      偽者かもしれませんよ!」
    そんなリナ達を制して一歩前にでるアメリアに。
    「何ですって!?」
    その言葉に思わず身構えているミリーナ。
    ぐっと拳を握り締め。
    「天の道理に背き、世を騒がす悪人は・・・。
      大抵黒い服を着ているものです!!!」
    びしっ!
    白のハルシフォム。
    魔道士協会から与えられている色の称号。
    その色の服を身に着けているハルシフォムを指差して。
    高々と宣言しているアメリア。

    ・・・・・ずるっ!
    その言葉に思わずこけそうになっているルーク。
    あ、面白い。
    
   
    はぁ。
    軽く溜息一つ。

    ゴン!

    鈍い音が鳴り響く。
    
    「いったぁぁぃ。」
    頭を叩かれてうづくまるアメリアに。
    「悪かったな・・・先を続けてくれ・・。」
    少し恥ずかしさから頬を染めて。
    右手を握りこぶしと化して、その手を握ったままの姿勢で、
    先を促しているゼルガディス。
    あまりの展開に少し目を点にしていたハルシフォムだけど。
    コホンと、軽く咳払いをし。
    「別にこれ以上話すことはありませんが。
     とりあえず、この先も私の邪魔をし続けるのであれば。
      あなたたちには消えていただく・・。
      ですが、私は魔力をもつあなたたちの体に魅力を感じていましてね。」
    そういいつつ、こちらをみていってくるハルシフォムの台詞に。
    「リナは俺のだからな!」
    「こらまて!ガウリイ、何よ、その俺のというのは!?
     というか、ガウリイ、そういう趣味得意よね!」
    まったくガウリイの台詞を理解せずに。
    リナをぐいっと抱き寄せているガウリイの手を。
    振りのけて、ガウリイの後ろに隠れて、ガウリイを前にと、
    突き出していたりするリナ。
    ちなみに。
    アメリアはその台詞にゼルガディスの後ろに隠れ。
    「・・・・こいつ、ロリコンか?」
    あきれてつぶやいているルークに。
    「ルーク、こういう場合は意味が違うと思いますが?」
    冷静に分析しているミリーナ。
    「というか、生体エネルギーを集めたところで。
     どうにもなるわけでもないのに。」
    「まあ、ルビア自身がいきかえる気がないからねぇ。」
    のんびりとそんな会話をしているあたしとユニット。
    「どうせなら、そのまま人でなくしちゃって。
     いき返せたらいいんですよ。」
    にこにこといっていたりするゼロス。
    「・・ゼロスさん、それでは何の解決にもなりません・・。」
    そんなゼロスの言葉に突っ込みを入れているアメリア。
    「というか、魔獣を召喚するだけあって。
     こいつ・・デキルようだな。」
    そんなハルシフォムの言葉に。
    身構えているルークに。
    「おや、残念ながら、私は召喚魔術は使えないんですよ。」
    そんなルークの言葉に。
    さりげなく訂正を入れているハルシフォム。
    「あら、いってなかったっけ?」
    「ほら、そこの闇にいるけど?例の話してたやつv」
    にっこりと微笑んで部屋の奥の一角を視線で指し示すユニットに。
    すっと指をそこにむけて突き刺すあたし。
    その言葉と同時に。
    部屋の奥の一角に、黒い服を羽織っている一つの人影が出現する。
    そのマントの顔の部分に白い仮面が見え隠れしているけど。
    「ふ。なるほど、あれが、こいつと不死の契約を交わしている相手ね。」
    あたしの言葉にそちらに視線を向けるリナ。
    『・・・・ナ゛!?』
    なぜか驚きの声を上げているミリーナとルーク。
    「あら、ミリーナさんもルークさんも。
      以前シェーラさんやグラウシェラーさんに出会ってるのに?
      何を今更驚いているの?(はあと)」
    にっこりとそんな二人に微笑みかけているユニットの言葉に。
    「・・・・一つ聞いていいか?
     何でお前らと一緒にいたら・・問答無用で魔族がらみの事件に、
     巻き込まれるんだ・・・。」
    「・・・というより、私は、リナさん達が、引き寄せているように、
     思えますが?」
    なぜか頭を抱えて唸っているルークに。
    冷静にさらりと言い放っていたりするミリーナ。
    そんなあたし達の言葉に。
    「おや、ご存知ですか。あの契約のことを。
     まあ、知っているならば話しは早いですね。
     ちょうど、タリムとデイミアでは、
     生体エネルギーが足りないところだったんですよ。
     なぁに、楽に死ねますよ。」
    そんなあたし達の方に一歩前に出てくるハルシフォム。
    「私たちはあなたのお遊びに付き合っている暇はありません。
     申し訳ないですが、早いところ私達は契約の石を見つけて、
     壊さしてもらいます。」
    丁寧にハルシフォムに断りを入れているミリーナ。
    

    ゆらり。
    あたし達がそんな会話をしている最中。
    ここ、アトラスの町に一つの黒い影が出現する。
    「ええ・・と・・・あああああ!!
     やっぱり、関り合いになっておられますぅぅぅぅぅぅぅう!?」
    気配を探り。
    といっても、このあたしの気配は完全に隠してあるので。
    リナの気配というか、アメリア達の気配を探っている黒い神官。
    「い・・いそがないと!?」
    あわてて。
    周りに人目があるというのにも関らずに。
    そのまま。
    ふい。
    その場から掻き消えてゆく黒い神官服を纏った男性。
    しばし。
    呆然とそれを目撃した人間はしていたものの。
    「・・・魔術って、便利なものもあるんだねぇ。」
    それで済ませている、とある道具屋の女主人。
    

    「とりあえず、姉ちゃん直伝の結界、この屋敷に張って。
      いきなりドラグスレイブか、もしくは、ギガスレイブってのは、
      駄目?(はあと)」
    にっこりと微笑んで、アメリア達に意見を求めているリナ。
    「あら、リナ、それだと、簡単すぎるから。
     ギガスレイブの力は今は使えないわよv今はv」
    にっこり微笑んでいうあたしの言葉に。
    「??何よ?その『今は使えない』というのは?」
    首をかしげて聞いてくるリナ。
    「あら、だって、簡単すぎるじゃないv
     ここは、頑張って契約の石を探してねv
     ヒントは無謀のセイグラムv」
    くすくすと笑うあたしの言葉に。
    ・・・・・あの人間達・・何者だ?
    などと思いつつ、あたし達の方をみているセイグラム。
    ハルシフォムが契約を交わしている相手。
    ちなみに。
    「・・・ええと、どうやら、どうもセイグラムさんには・・。
     ・・・僕の姿が見えてないような気がするのは・・。
      ・・・気のせいでしょうか・・・。」
    まったく自分に気付く様子がないセイグラムに。
    ぽりぽりと鼻をかきつついっているゼロス。
    「あら、当然でしょvだって、あたし達と一緒に、
      いるの分かったら、彼、引くしね。」
    あたしの言葉に。
    「まあ、そんなこともこれまでだけどね。
      あ、ほら、来たきたv」
    にっこり笑って、後ろを振り向くユニット。
    その言葉に、リナ達もまた一瞬振り向く。
    ユラ。
    そこの何もないはずの空間が一瞬揺らめき。
    ストン。
    そこに一つの人影が出現する。
    「ああああああ!
       やっぱり、関りあいになっておられますぅぅぅう!!」
    いきなり、出現したと同時に。
    その場にうづくまっていたりする、黒い神官服の男性が一人。
    「・・・何かゴキブリが増えたが。
     とりあえず、契約の石が先だな。」
    「そうですわね。」
    そんな後ろにやってきたこの世界のゼロスを完全に無視して。
    会話をしているルークとミリーナ。
    「!!!!!!!?」
    こちらの世界のゼロスの姿は。
    別に見えないようにしているわけでもなく。
    そんな出現したゼロスの姿を見てとり。
    精神世界にと溶けいるように消えてゆくセイグラム。
    「まあ、増えたゴキブリ魔族は放っておいて。
      とりあえず、魔族との不死の契約を交わしたものを倒す方法。
      手っ取り早いのは、やっぱり、ドラグスレイブか、
      ギガスレイブなんだけどなぁ。」
    「・・・・こんな街中で使うなよ・・リナ・・お前は・・。」
    そんなリナの言葉に溜息ついているゼルガディス。
    「??どうしてセイグラムが消えたのか・・分かりませんが。
      とりあえず、この私を無視しないでほしいものですね・・。」
    そういいつつ、前にと出てくるハルシフォムに。
    「ああもう!とりあえず、こいつの動きを止めちゃる!」
    この屋敷の中のどこかに、契約の石はあるはずだし。
    とりあえず、魔力の波動で捜してみたら。
    ・・・確かにこの屋敷の中にあるのがわかるし。
    などと思っているリナ。
    完全に忘れ去っていたハルシフォムの言葉を聞いて。
    「闇と光のその狭間 狭間を光に照らしめしものよ
     我が意に答えて 今ここに 一時の安らぎの束縛を与えたまわん。」
    「????あの?一体??」
    聞いたことのないカオスワーズに。
    首をかしげているミリーナ。
    「・・リナさん、それってもしかして。」
    「もしかしなくても・・だな。」
    アメリアが何かに気付き。
    ゼルガディスも深く溜息をついていたりする。
    「曉光封呪!」
    この世界では、一般に知られてない術。
    まあ、一応、赤の竜神の力を使った、神聖魔法の一種の一つ。
    その竜神の光の力にて、一時束縛を与える術。
    ちなみに。
    アレンジ方法によって、たとえば、数時間とか、一億年でも、
    数百億年でも、継続は可能。
    「とりあえず、二時間、これでこいつは動けないから。
      今のうちに捜すわよ!・・と、その前に。」
    そういいつつ、つかつかとゼロスに歩み寄り。
    「さって、ゼロスちゃん(はあと)
      何処に契約の石があるのか、協力してくれるわ・よ・ね?(はあと)」
    にっこりと微笑みつつ。
    その手に黒い刃を出現させて。
    ひたりとゼロスに突きつけているリナ。
    「まあまあ、のんびりと捜すほうが面白いわよ。リナさん(はあと)」
    そういいつつ。
    がさごそと。
    腰にかけている鞄から。
    「はい、この屋敷の見取り図v」
    にっこりと笑い。
    この屋敷の見取り図を手渡しているユニット。
    「よくこんなのもってたわねぇ。」
    感心しているリナに。
    「今調べたからv」
    『・・・・いや、今って・・・。』
    その言葉になぜか突っ込みを入れているリナ達メンバー。
    「・・・なあ、リナ・・。」
    とりあえず、いったほうがいいのかなぁ?
    そう思いつつ、リナに声をかけているガウリイ。
    「とりあえず、手分けして、契約の石を探すわよ!
     二時間以内に見つからなかったら。
      この屋敷全体を結界で覆って、ドラグスレイブ、
       依存がある人!」
    「ちょっとまて!それは、かなり問題だろうが!」
    リナの言葉に。
    なぜか、思いっきり抗議の声を上げているルーク。
    「・・・・ルーク、きっとイっても無駄ですわ。
     それより、早く契約の石を探し出しましょう。」
    そんなルークをビシャリと押し留め。
    先を促しているミリーナ。
    「そうです!悪をのさばらしておくこと、それ即ちあく!
     契約の石を破壊して、正義の道を説くのです!」
    そういいつつ、拳を握り締めて力説しているアメリア。
    「・・と・・・・とりあえず、契約の石を探すぞ。」
    「じゃ、あたし達は外に召喚されてる、
      あれらの始末v」
     外には、ここに他に人々が近づかないように、ハルシフォムが、
     依頼した。
     食肉獣がこの町を闊歩していたりする。
     といってもこの屋敷の周りだけだけど。
     それに食べられている人間もどうやらいるみたいだけど。
     ま、死んではいないようだから問題ないし。
     「外は任せたわよ!エル、ユニットちゃん!」
     そういって、あたしとユニットにいってくるリナ。
     リナも一応、外の気配には気付いているのよね。
     アメリアとゼルガディスはあまり詳しく気付いてないようだけど。
     「とりあえず、ゼロスはこっちの手伝いねv
       それでもって、そっちは、この町に結界ねv」
     「は・・・・はい・・。」
     なぜか、二人のゼロスは震えているけど。
     さって。
     ゼラスにそれとなく、いらないことをほのめかしていた、
     この世界のゼロスには、それなりのお仕置きをしておきますかv

     リナたちは、見つかるはずのない契約の石を探し。
     屋敷の中を探索し始めているし。
     さて。
     少しばかり、遊びますかね(はあと)


                       −続くー


##################################

  あとがきもどき:
      薫:よーやく発見v
        NEXTのフィルムコミック第1巻v
        ・・・・ベットの下に落ちてました・・あはは(汗)
        そーいや・・・以前寝る前に・・読んだ記憶が・・・。
        あるような・・(まて!)
        ちなみに。
        アニメでは、ハルシフォム・・・。
        ヴァン・レイルで氷付けになりましたけどね(まて!)
        さてさて、巨大ナメクジ・・・どう表現しようかなぁ?
        (だからまてってば!)
        ではでは・・・。


    

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25738スレイヤーズフォーエバーinNEXT・第5話かお E-mail URL2003/4/27 21:33:33
記事番号25735へのコメント



  そーいえば・・・。
  執念のマルチナ・・・どーしよか(まてぃ!)
  ・・・リナ、一応。
  ルナ姉ちゃんの関係で・・。
  ここでは、神聖魔法が使えるからなぁ(まてまてまて!)
  ま、いっか。
  別に訂正せずとも、以前思いついている通りで(だからまて!)
  ちなみに。
  ・・・・台詞の確認・・・DVDですべきか。
  またはフィルムコミックでするべきか・・。
  でもフィルムコミック・・・かなりはしょってやっぱ、
  掲載されているんですよねぇ(だからまてってば!)
  まあ、何か関係ないことをぼやきましたが。
  こんにちわ。
  ・・・何と!
  以前に打ち込んだのは・・。
  三月の終わり!
  そーして今は四月の終わり!(待て自分!)
  と一人突っ込みをいれつつ。
  それはそーと、リレーの続きをいい加減に打ち込めよ!
  とかなりいく度も自分に言い聞かせてはいるものの。
  ・・・・他の小説(マイホムペ)の一日、
  目指せ一本更新をやっていると・・。
  時間がなくなってずるずると日付が経過してしまっている私です・・。
  何はともあれ。
  いくのですv
  NEXT5話。事実は残されし愛ゆえに。
  のフォーエバー版をお送りしますv(いらないってば!)
  ではでは、いくのですv

##################################


     スレイヤーズフォーエバーinNEXT

          ☆望みの果てに・・☆



   
    「でも、何回見ても、やぱっり。
      ゼロスはゼロスよねぇ。」
    しみじみいいつつ、部屋をあさっているリナに。
    「うーん。私はやっぱり、別次元の世界のリナさん・・。
     つまりエルさんの正体がかなり気になりますけど・・。」
    そんなリナにしみじみいいつつ、そんな場所にあるはずもないのに。
    戸棚の中にある本をバサバサと開いているアメリア。
    「うーん、ま、何しろ、あたしの姉ちゃんが。
     あんなに怖れてたエルだからねぇ。」
    というか。
    一緒にいる、あのユニットちゃんという子も。
    姉ちゃん・・・怯えてたわよね・・・。
    そんなことを思いつつ、
    ハルシフォムの私室を調べている、リナ、アメリア、ゼルガディス。
    「なあ、リナ、こんな場所探しても絶対にないぞ?」
    とりあえず、リナに言われるままに。
    契約の石を探しているガウリイ。
    「うーん。さっきまで、ここに気配があったのに・・・。」
    だが今は。
    その気配は微塵もない。
    何かの封印をかけた可能性もあるので。
    部屋をしらみつぶしに探しているリナ。
    「リ・・リナさん!これ!」
    天井裏を調べていたアメリアから。
    リナ達に問いかけられるその言葉。
    「え?何何?」
    「何だ?」
    アメリアの言葉に。
    全員が部屋を探す手をやめて。
    天井裏にと移動する。

    「・・・・・あらぁ。」
    「・・・確かに怪しいな・・・。」
    天井裏にずらりと並ぶ。
    面白いことに、紅い球を手にもって、座っている、
    二本の角を生やして、翼を生やしている。
    いかにも絵本の中にでてくる魔物といった感じの、銅像たち。
    「ね、すっごく怪しそうでしょ。」
    アメリアがそれをみつつ、そんなことをいっていたりする。
    「この中に契約の石があるのでしょうか?」
    アメリアのその言葉に。
    「いや、そうともかぎらん。全部がただの
     石像なのかもしれん。」
    銅像をみつつ。
    そんなことをつぶやいているゼルガディス。
    「うーん。ということで。
      永遠を吹き行き過ぎゆく風よ我が手に集いて力となれ。」
    そういいつつ、横にすいと手をかざしているリナ。
    そのリナの言葉に目を丸くして。
    少し震えつつ。
    「ふ・・・ふせろぉぉお!」
    アメリアを抱きかかえて、床に伏せているゼルガディス。
    そんなゼルガディス達の前では。
    リナが呪文を完成させ。
    「ブラム・ガッシュ!」
    リナの言葉と共に、風の帯が、そのまま一直線に伸びてゆく。
    「ブレイク!」
    そして、その言葉とともに。
    辺りに無数のカマイタチが発生し。
    一撃によっ屋根裏に続く銅像は。
    一気に瓦解されてゆく。
    「うーん、すっきり。
      最近はあまりあばれてないからねぇ。
      ああいう趣味の悪いものは一気に壊すに限るわ(はあと)」
    腰に手をあてて、すがすがしく言い放っているリナに。
    「・・無茶するな。契約の石どころか。
     何かの罠だったらどうする。」
    疲れたように言っているゼル。
    「というか、罠そのものだけど?」
    「何だ?ゼル、気づいてなかったのか?」
    『・・・・・・・・え?』
    キョトンとして言っているリナに。
    こちらもまたそのことに気付いていたガウリイ。
    そんなリナとガウリイの台詞に。
    思わず目を点にしているアメリアとゼル。
    そんな彼等の視界の先に。
    

    ごがぁ・・・。
    辺りの瓦礫が人形となって、屋根裏部屋を多い尽くすその姿が。


    「分かっているならやるなぁぁ!」
    「分かっているならやらないでくださいぃい!」
    同時に。
    アメリアとゼルの叫びが。
    リナにと向けられているけども。
    「まあまあ、細かいことは気にしない(はあと)」
    『全然細かくない(ありません)!』
    そんなリナに突っ込みを入れているアメリアとゼルガディス。

    
    そんな会話をしているリナ達とは別行動をしている一方こちらは・・っと。


    
    「うーん、かなり趣味悪いな・・・。」
    ベフィスブリングの術で、地下にと一気に移動して。
    そんなことをつぶやいていたりするのは。
    黒いかみの目つきの鋭い男性。
    「確かに。それは同意見ですわ。」
    周りにあるのは、以前ハルシフォムが集めた。
    かつての人間もどき。
    生体エネルギーを吸い尽くしたそんな彼等は。
    その後の肉体をハルシフォムの実験材料として。
    合成獣などの材料にと使われていたりする。
    周りにあるのは、そんな人間達の変化した姿の水晶の筒。
    「魔道士協会で調べたところ。
      間違いなく、あのハルシフォムさんは。
        かつての恋人のルビアさんとか言う人を。
        生き返らせようとしているはずです。」
    いつものように淡々と話しているのは。
    銀色の髪をポニーテールにしている女性。
    「ということは、どこかに生体エネルギーを集める、
      何かがあるはずだな。」
     その意見の元に。
    地下を探索してるこの二人、ルークとミリーナ。
    「・・・・ルーク!ここ!」
    そういいつつ。
    たどり着いたその先に。
    広いとある部屋が視界に映り込む。



   「・・・・・・で?あたしはゼロス(はあと)
      秘密だっていったわよねぇ?(はあと)」
    にっこりと微笑むあたしの言葉に。
    「ああああ!申し訳ありません!つい、口が滑りましてぇ!」
    なぜか、かなり狼狽しつつ、恐怖の感情を振りまきながら。
    わめき散らしているこちらの世界の獣神官ゼロス。
    「・・・・もしかして・・。
      こちらの世界でも・・リナさんを利用して・・。
      冥王様・・あれをたくらんでいるんじゃ・・(汗)」
    思わずなぜか声が震えていたりする、
    あたしのお供を命じられているもう一人のゼロス。
    「・・・・・もしかして、そっちの世界でも・・ありました?(汗)」
    「え・・・・ええ・・・。」
    「・・・・・・・・・そ・・・そうなんですか・・・・。」
    なぜか。
    二人して、意気投合していたりする二人だけど。
    あのね。
    あたし達の周りには。
    一瞬のうちに無の闇にと飲み込まれていった。
    生き物たちの姿が。
    辺りにその痕跡すら残さずに。
    消え去っていたりするけど。
    ちなみに。
    面白いので、建物などだけを消滅させて。
    辺りに転がっているのは、人間などの気絶しているその姿のみ。
    「とりあえず、こっちも終ったことだしv
      リナさん達に合流しましょうよ(はあと)」
    そういって。
    にっこりと。
    その手に出現させていたロッドをかき消している、
    黒い髪をポニーテールに結んでいる女の子。
    ユニットのその言葉に。
    「そーね。ルークとミリーナがあの部屋にたどり着いたし。」
    「それはともかく、両方とも名前がゼロスさんじゃ。
     面倒だし。」
    そういうユニットの言葉に。
    「それか、リナの意見を元にして、ゼロス一号と二号でいいんじゃない?」
    あたしの言葉に。
    「あ、それいいわねv」
    『あ・・・あの・・・(汗)』
    そういいつつ。
    『うう・・・どうせ、どうせ僕達なんて・・』
    などといいつつ、いじけだしている二人のゼロス。
    そのまま。
    周りに呆然としている人間達の目があるものの。
    「じゃ、いきますか(はあと)」
    「そうねv」
    『いくわよ(行きましょう)vv』
    互いに声を交わし。
    二人のゼロスにと語りかけ。
    ふぃ。
    その場から姿をかき消すあたしとユニット、そして、
    二人のゼロス。


    「ついでだしvエル、これ開放、数分後にしておくわね(はあと)」
    玄関のその先にある、曉光封呪の術で封じられている、
    ハルシフォム。
    それを指差し言っているユニット。
    「それもそーね。そうでないと面白くないしv」
    ・・・・いや、面白くないって・・・。
    なぜかもっともなあたしの言葉に。
    二人して心で突っ込みをいれているゼロス達。
    


    戦うのも面倒。
    という理由で。
    その床に穴を掘り。
    そのまま地下にと移動している、リナ、ガウリイ、アメリア、
    ゼルガディス。
    その四人。
    「おっかしいわねぇ。気配・・あ、またしてる。」
    契約の石・・つまり、ハルシフォムの魂が封じられている。
    その石の気配の波動を捉えて。
    つぶやいているリナ。
    「リナさん、本当に契約の石を壊さないと駄目なんですか?」
    アメリアがそんなリナに質問していたりするけど。
    「まあね。契約を交わした相手というのは。
     その魔族の力によって、精神というか魂そのものを。
      精神世界でシールドされているから。」
    そういいつつ、アメリアに説明しているリナ。
    「ラティルトでも駄目なんでしょうか・・。」
    そうつぶやきつつ。
    リナ達がたどり着いたその先。
    つまりは、地下にある、ちょっとした場所。
    辺りに水が満ち溢れていたりする。
    「・・・つまり、どうやっても契約の石を探さないと。
      駄目というわけか。」
    しみじみつぶやいているゼルガディス。
    「それはそうと。リナ、何かいるぞ?ここ?」
    そういいつつ、別に何の警戒もなく。
    周りの水面を見渡しているガウリイ。

    『・・・・・・・え?』
    ガウリイの言葉に。
    リナ達が視線を向けると。


    ばざぁぁ!

    水面を持ち上げて。
    出現する、とある生き物。

   
    そのぬめぬめした体が特徴的。
    水面から始めに覗く二本の目。


    「い・・・・いゃぁぁぁぁぁぁ!!!」
    ごばぁ!
    数的にはそんなに多くなく。
    せいぜい五十程度のそれら。
    ちょっとしたトロル程度の大きさのナメクジが。
    水面を埋め尽くすようにと出現し。
    それを目の当たりにして、パニックになっていたりするリナ。

    「・・・・・リナさんがパニクってます・・・。」
    「うーん、リナの以外な一面(はあと)かわいいな(はあと)」
    などと、唖然としているアメリアに。
    そんなリナもかわいいなv
    などと思っていたりするガウリイ。
    リナはというと。
    巨大なナメクジを目の当たりにして。
    パニックになって、回りをしばらく走り回ったあと。
    ガウリイに抱きついて、
    「ナメクジ、ナメクジ・・あわわぁああぁぁん。
     塩まいておくれぇ。お父ちゃん、お母ちゃん、姉ちゃん。
      うぇぇぇぇん、ナメクジが・・ナメクジがぁ・・。」
    などと泣きごとをいいつつ。
    しっかりと自分からガウリイに抱きついていたりするリナ。
    面白い(はあと)

    ごがっ。
    そんな横では。
    何かが水面に引き込まれている音がしていたりするけど。
    アメリア達は気づいてないし。
    ブクブクブク・・・・。
    パニックになっているリナとは別に。
    部屋の中、つまりは水面下にある穴に。
    数匹のナメクジに足などを捕まえられて。 
    面白いことにおぼれていたりするゼルガディス。


    周りにナメクジが出現しているそんな中。
    ゆらり。
    そんなパニックになり、ガウリイに抱きついているリナ達の前に。
    出現するあたしたち。
    「あらあら、そういえば、リナ、ナメクジが苦手だったわねぇ(はあと)」
    「これは・・・リナさんの負の感情は・・すごいですが・・。
     が・・・ガウリイさんの生の感情のほうが・・・。(汗)」
    パニックになっているリナの感情はかなりおいしいものの。
    それ以上に。
    パニックになっているリナに抱きつかれているガウリイから。
    発せられる生の感情の方が遥かに強い。
    少しばかりこの程度で顔を青くしているこちの世界のゼロスに。
    呆然としていたりするこっちのゼロス。
    ちなみに。
    面倒だし、元々あたしと共に行動しているゼロスを一号として、
    こっちの世界のゼロスを二号と呼んでいたりするあたし達。
    以前、リナがそう呼んでいたからね(はあと)

    「そ・・・そうなんですか・・。」
    あたし達がいきなり出現したことよりも。
    リナがパニックになっているほうが、かなりインパクトが強いらしく。
    突っ込みを入れてこないアメリア。
   

    
    「・・・・・・どっちがリナ=インバースだ?」
    とある場所であたしとリナを見比べて。
    「・・まあいい、分からないものは・・。」
    そういいつつ、手をかざす。
    面白いから、のるとしますかね(はあと)



    あたし達・・つまり、あたしとユニット。
    そしてリナとガウリイの周りを包み込む、黒い光。
    その光に包まれて。
    そこから掻き消えるあたし達四人。


    「え・・・ええ!?どうしていつのまにか私一人なんですか!?
      そういえばいつのまにかゼルガディスさんもいないし!?
     リナさぁん!?ガウリイさぁん!?
      エルさん、ユニットちゃん!?」
    そういいつつ、あたし達を呼んでいるアメリア。
    ・・・・。
    『・・・・・・あ゛あ゛あ゛!
      セイグラムさんは何を考えているんですかぁぁあ!!!?』
    その力が何なのか。
    感じ取り。
    思いっきり面白いことに同時に叫んでいる二人のゼロス達。
    目の前から消えたあたし達に驚き。
    そんなことを言っていたりするアメリア。
    そのアメリアの一歩進んだその先には。
    床が少し陥没しており、そこに捉えられて、
    息が続かずにおぼれていたりするゼルガディスの姿が。
    水の下にあるのだけれど。

    
    「リナ、リナ(はあと)面白いやつがいるわよv」
    「リナ、しっかり掴まってろよ。」
    そういって声を低くしていっているガウリイ。
    「い・・いない?いない?ナメクジいない?」
    怯えて泣きながらガウリイに未だにしがみついていたりするリナ。
    「ナメクジはいないけど。セイグラムさんがいるわよv」
    ユニットの言葉に。
    「・・・・・え?」
    ガウリイから恐る恐る離れ。
    視線をあたし達が向けている方向に向けるリナ。

    あたし達が移動されたのは。
    セイグラムの魔力で。
    それなりの空間に見せかけられているそこ。

    あたし達をみつつ。
    テーブルを囲んで席について。
    あたし達にあいている席に座るようにと促していたりする。

    「ちょうどいいから、食事にしましょ。」
    あたしの言葉に。
    「まあ、その意見には賛成だけど。
      このあたしとお食事するのは高くつくわよ!」
    そういいつつ、立ち直っていたりするリナ。
    うーん、抱きついてきたリナ・・・やわらかかったなぁ(はあと)
    などと、かなりニコニコしていたりするガウリイ。
    その感情を思いっきり周りに振りまいていたりするので。
    面白いことに、内心、こ・・・この男は・・。
    などと思っている目の前にいる、セイグラム。
    「ま、折角だし。食べるのはただよね。」
    そういいつつ。
    進められるままに席につくあたし達。
   

     
    「ファイアー・ボール!」
    アメリアに詰め寄られ。
    行方不明になっているゼルガディスが何処にいるのか。
    ゼロスに捜させ。
    「ごふごふごっ!」
    未だにむせこんでいたりするゼル。
    ゼルガディス、合成獣にされているがために。
    体が重くなって、泳げないのよね(はあと)

    「やりぃ!全滅!
      ねえねえ、ゼルガディスさん。
       ナメクジって、黒コゲにすると、
        香ばしい香りがするとおもいません?」
    そういいつつ、そこにいたナメクジを全滅させていたりするアメリア。
    「・・エスカルゴか・・そりゃ・・・。
     ぐずぐずしている暇はないぞ。それより、契約の石を・・。」
    そういいつつ。
    アメリアの前にいるそれに気付いているゼル。
    「あああああああああ!
      あの人は一体何を考えているんですかぁ!?」
    「というか、近寄れないようにあの御方が何かされてますし!?
      どうにもできませんよ!?あちらの世界の僕!?」
    なぜか、未だにパニックになっていたりする二人のゼロスだし。
    そんなパニックになっている二人に。
    実力すらも測れないそれは。
    先にゼロス達を捕らえようと。
    近づいていたりするけど。
    その気配に気付き。
    『・・・・・邪魔ですよ。』
    互いに低く言い放ち。
    すっとその紫の目を見開くダブルゼロス。
    その言葉と同時に。

    ドススススッ!
    ズシャ!

     ビシャリ!


    「う・・・・うぇぇぇえ!?
      気持ちわるいですぅぅぅ!!」
     飛び散る、肉片と、生暖かいもの。
     手をぷらぷらさせて、そういいつつ。
     足元にある水でぱしゃぱしゃと。
     洗えばいいものを。
     「アクア・クリエイト!」
     バシャリ!
     術を唱えて、自らの頭の上から、水を作り出し。
     かぶって自分を洗っていたりするアメリア。
     「・・・・馬鹿なやつだ。
      ゼロスに勝てるわけもないだろうに・・。」  
     あれでも、あの別世界のリナに頭が上がらないとはいえ。
     一応、ゼロスは魔族だしな。
     しかも、かなり高位の。
     などとつぶやいていたりするゼルガディス。
     未だに残っている蜘蛛もどきには。
     アメリアが召喚したクラゲが。
     その足で絡めて行動を束縛していたりするけども。
     ちなみに。
     この、ゼラス・ゴート。
     アメリアが姉から教わっている術である。

     なぜか。
     その感情の発散の方向を。
     別のところに向けているし。
     別にそんなに神経質にならなくてもいいでしょうにね(はあと)



     
    「我が目的は力あるものを集めること。
     たとえそれが魔族にあらずとも。
      それで、アトラスの魔道士協会と、
       ハルシフォムに目をつけたというわけだが。
        お前が来たからにはそちらに乗り換えたほうが、
        得策というもの。何しろリナ=インバースの名前は。
        魔族の間でも有名だからな。」
    そういいつつ、あたし達の前で淡々と話しているセイグラム。
    「そりゃどうも。」  
    「あたしとしてはリナよりルナの方が有名と思うけどね(はあと)」
    「あら、というか、エルの方が有名なんじゃv
      殆ど知られてないけどね(はあと)」
    リナ、あたし、ユニットが交互にいうと。
    少し声を低くして。
    「まさか、あのリナ=インバースが二人いる。
     とは分からなかったが。双子とは。」
     ・・・・・・わかってないし。
     こいつは。
     「お前が望めば。
      ハルシフォム同様、不死の契約を取り交わそうではないか。
      愚かな人間どもが抱きつづける死という、
       ばかばかしい運命から解き放たれるのだ。」
     そういって、完全に理解してないし。
     あのねぇ。
     「・・・あのね。あんた、本質理解してないわね・・。」
     「・・・・さすが下っ端・・・・。」
     少しばかり溜息をつくあたしとユニット。
     「どっちにしても、誕生があれば滅びはある。
      それは基本よ。そーいうように創ってるし。
       何においても。
        それは、あんた達魔族にも同じことよ。」
     「そもそも、ここは、金色の王が。
      そういうように創りだしている世界だしね(はあと)」
     「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ぐぁ!!?」
     何の前ぶれもなく、いきなりいったユニットのその台詞に。
     面白いことに身もだえし始めているセイグラムだし。
     「終わりのないゲームにあたしは興味ないし。
      それに、金色の王の部下である赤瞳の魔王の下に、
       その下にさらに仕えているそのサラにかなり下っ端。
        あんた達のようなやつの仲間になるわけないじゃない?」
     そういいつつ。
     グラスを傾けているリナ。
     「とゆーか、あたしもユニットも、『死』なんて関係ないしねぇ。」
     「それに、こいつ、エルのこと、未だに気づいてないわよ?」
     ほのぼのとそんな会話をしているあたし達の横で。
     「ま、ついでだし。ガウリイ、こいつの仮面、わっちゃっておいてよv
      どうやら気配からして、こいつの仮面が契約の石みたいだし(はあと)」
     その気配を感じ取り。
     さらりと言い放っていたりするリナ。
     「あら、よくわかったわねぇ。リナ(はあと)」
     「・・・・なるほど、無謀のセイグラム・・・・ね。
      変わってるわねぇ。契約の石を顔にかける趣味なんて。」
     あたしの言葉に。
     しみじみうなづいていたりするリナ。
     「・・・・・くっ!お・・・おぼえておれ!」
     なぜか、ユニットがいった。
     金色の王・・つまり、あたしの呼び名の一つ。
     それと。
     ガウリイから発せられている、リナに対する、
     恋愛感情。
     それを同時にうけて、物質化を保てなくなってきていたりする、
     セイグラム。
     そのまま。
     そこから姿をかき消していたりする。

     「・・・あ、逃げた。まっいっか。」
     

     パキィン!

     どこかで何かが割れる音。


     「ふん、このあたしを舐めるからよ(はあと)」
     リナがそういいつつ。指を軽く振っていたりするけど。
     そういや、リナ。
     力を精神世界そのものに飛ばす訓練も。
     ルナに特訓されて。
     一応、精神世界に直接に攻撃仕掛けることができるのよね。
     


     「・・・・ぐ・・・・ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

     その部屋に。
     人の気配を感じて。
     ルークとミリーナと対峙していたハルシフォム。


     「・・・何だ?」
     いきなり、攻撃を仕掛けていた相手が。
     身もだえしつつ、苦しみだしたのをみて。
     呆然といっていたりするルーク。
     みれば。
     どんどんとその肉がそがれて行き。
     骨にと姿を変えてゆく。

     「・・・・どうやら、リナさん達が。
       契約の石を壊したようですわね。」
     冷静に分析しているミリーナ。


     「さって、とりあえず。
      ルーク達と合流しましょvアメリア達ともv」
     「それもそーね。」
     あたしの言葉にリナがうなづき。
     「じゃ、いきましょ(はあと)」
     にっこり笑って。
     ユニットが軽く指を鳴らす。
     その刹那。


     ユラリ。
     あたし達四人と。
     そして。

     体についた、肉の破片などを洗い落としていた、
     ゼルガディスのアメリアの姿も。
     彼等がいた部屋から掻き消えてゆく。


     「・・・こ・・・・これは!?」
     「エル様達の空間干渉!?(汗)」
     なぜか、その程度のことで。
     驚愕の声を上げているゼロス達だし。



      ぽう。
     「・・・うどわっ!いきなり現われるなぁぁぁ!」
     目の前に出現したあたし達に。
     抗議の声を上げてくるルーク。
     「・・・・・・・・リナさん。
       いつもいいますけど・・。
       お願いですからいきなり目の前に出現するのは・・・。
        心臓に悪いですからやめてください・・。」
     いいつつ、なぜか溜息ついているミリーナ。
     「ま、気にしない、気にしない。」
     そんなミリーナの言葉を軽く受け流すあたし。
     「・・・・おい、ハルシフォムはどうした!?」
     ゼルガディスの叫びに。
     「あ・・ゼルガディスさん!あれ!」
     そういいつつ、指で指し示したアメリアの指の先に。
     ずるずると。
     部屋の中央にある水晶の棺に向かって歩いているハルシフォム。
     「ま、少しは楽しましてくれたから。
      一時ほどよみがえらせてあげましょうかv」
     『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はい?』
     くすりと笑っていうあたしの言葉に。

     なぜか入るリナ、アメリア、ゼルガディス、ルークの突っ込み。

     パチン。
     そのまま、軽く指を鳴らす。


     ゆっくりと、持ち上がる水晶の棺。
     「お・・・・おおおおおおおおお!」
     目の前で、ずりよってゆく棺の中から。
     立ち上がるその女性の姿をみとめ。
     歓喜の声を上げているハルシフォム。
     

     「・・・・ちょっとエル!?
       できるの!?そんなこと!?」
     「あら、生き返らせるのなんて簡単よ。
       ゼロスでもできるわよね。」
     そういいつつ。
     なぜか、頭を抱えているゼロスにと視線を向ける。
     ちなみに。
     ここにいるのは一人のみ。
     この世界のゼロスはというと。
     精神世界に逃げたセイグラムに少しばかり。
     追いかけていってストレス発散していたりするけど。
     「・・・・はあ。まあ。」
     そんなあたしの言葉にうなづくゼロスに。
     「まあ、元々、ルビアの魂は成仏してなかったからね。
      でも本当にいきかえらせてないわよvエルは(はあと)」
     一時期体をその意志のまま、動かせるようにしだたけのこと。
     
     「おお・・ルビア・・お帰り・・ルビア・・・。」
     立ち上がった水晶の中にいた女性。
     ルビアを抱きしめているハルシフォム。
     その手がゆっくりと彼の腰にと伸びているのに。
     彼は気づいてないし。
     「・・・・・・ハルシフォム・・・さ・・・ま・・・。」
     白いドレスに身を包んだ女性が軽く、
     ハルシフォムの腰に触れる。
     そして。
     すらりと。
     そこから何かを引き抜き。
     
     ・・・・・・・・ドシュ。


      鈍い音が当たりに響き渡る。
      
      ・・・・・・・・

      ・・・・
      ・・


      「・・・・な・・・・ぜ・・・。」
      手にされているのは、ハルシフォムの血で濡れた、
      短剣が一つ。
      ハルシフォムが腰にさしていた。
      そんな彼を静かにみつめて。
      「・・・・・・一緒に・・・・。」
      まるでスローモーションのように。
      そのまま。
      どすりと。
      自らの胸にと短剣を突きつけてゆく今一時、
      生き返ったばかりのルビア。

      「・・・これ以上・・私のせいで・・罪を・・・・。
        重ねないでください・・・・ハルシフォム様・・。
         私は・・・ずっと・・あなたとともに・・。」
      そういいつつ、カランと。
      胸に刺した短剣を床に落とし。
      呆然としているハルシフォムに手を差し伸べているルビア。
     
      そのまま。
      しばらくルビアを見つめているハルシフォム。
      ルビアが何を言わないと察したのか。
      「・・・・・すまなかった・・ルビア・・。」
      ルビアが生きることでなく。
      眠りを望み・・そして。
      自分に罪をこれ以上重ねさせたくない。
      という思いが直接ハルシフォムの心に響く。


      「・・・・・な゛!?」
      何が起こったのか。
      理解ができないアメリア達の目の前で。
      生き返ったルビアがハルシフォムを短剣で刺し。
      そして、自分もまた、胸にと短剣をつきたてて。
      自ら死を望んでいる姿を目の当たりにし。
      言葉を失っている、アメリア、ゼルガディス、ルークにミリーナ。
      
      そんなルビアを抱きしめて。
      「全ての力の源よ輝き燃える赤き炎よ
        我が手に集いて煉獄となれ・・。」
      その言葉にいち早くリナが正気に戻り。
      「間に合わない!?
        赤聖光防壁(レッド・ライトシールド)!!!!」
      ルナの・・赤の竜神の力を使った。
      防壁呪文を唱えているリナ。

     その瞬間。
      ハルシフォムの術が炸裂する。


      「・・・・バースト・フレア。」
    
      ごがぁぁぁぁぁん!!!



      その言葉と同時に。
      ハルシフォムの屋敷は。
      跡形もなく壊滅してゆく。




      「・・・・あの人本当に不死の契約なんて望んだのでしょうか・・。」
      呆然とそんな二人を目の当たりにして。
      そんなことを言っているアメリアに。
      「・・・・きっと・・・・。
        愛する人を失って。
         周りが見えなくなっていたんですわ。」
      そういいつつ、つぶやいているミリーナ。
      「俺もミリーナを失ったら。
        狂うのは間違いないな。」
      「あ、それは俺もリナを失ったら間違いないな。」
      ルークの言葉に同意しているガウリイ。
      「はいはい。寝言は寝て言いなさいね。ルーク。
       狂われてはこまります。」
      「ミリーナぁ・・・。」
      さらりと交わしているミリーナに。
      「??何でガウリイが狂うのよ?
        というか、何でこのあたしが誰かに殺されたり、
         死んだりしなければいけないのよぉ!!
         おのれ!ガウリイ!そこになおれぃ!」
      「だぁ!まてリナ!それは、ラグナブレード!」
      叫びつつ。
      その手に黒い剣を生み出して。
      ガウリイを追い掛け回しているリナ。
      「・・・・・リナさん、あそこまで言われて・・・。
        ・・・まぁだ気づいてないようですね・・。
         ・・・・ガウリイさんの気持ち・・。」
      「・・・・・だな・・。」     
      そんな二人をみつつ。
      溜息ついているアメリアとゼルガディス。
      リナの張った防壁呪文によって。
      瓦解する屋敷の中で。
      完全に無傷なリナ達一行。
      ま、あたしとユニットにはどんな攻撃なども関係ないけど。

      「元に戻る方法を見つけ出す前に
        燃やしてしまうとは、まったく役にたたないやつらだ!」
       そういいつつ、未だに下半身を石にしたまま。
       わめいていたりするタリム。
      「・・・・・誰のおかげで助かったとおもっているんですかねぇ。
      「そうそう、ほうっておいても別段構わなかったんですよ。」
      そんな二人にニコニコと言っている二人のゼロス。
      「で?肝心の報酬は?」
      にっこりとそんな二人に問いかけているリナに。
      「あらvリナ、こういう場合は。
       元に戻す代わりに、契約していた依頼料の、
        千倍を貰うのが常識よv」
      「あ、なるほど!」
      ずるっ!
      あ、面白い。
      その言葉になぜかずりこけているミリーナとルーク。
      思わずこけそうになっているアメリアはといえば。
      「そ・・・それはちょっと・・。」
      「・・・・・・・・それの何処が常識だ・・。」
      なぜか倒れかけてつぶやいていたりするアメリアとゼルのこの二人。
      「あら、かなり常識的じゃないのよ(はあと)」
      「これでも少ないほうよねぇ。
        あ、数百億倍がまあ相場だけど。」
      ごげっ!  
      なぜか、最もなユニットの言葉に、
      そのまま、下半身を石にしたままのタリムが。
      地面に横に倒れていたりするけども。
      「まあ、千倍というのはかわいそうだから。
        十倍の金額でいいわvそーしたら、
         元にもどしたげる(はあと)」
       にっこりと微笑むリナの天使の微笑みに。

      「わ・・・・わかった!払うから!
         元にもどしてくれぇぇぇぃ!」
      なぜか、だくだくと涙を流しつつ。
      あたし達に懇願してくるタリム。
      ちなみに。
      デイミアの方も、その顔が石になっているから、
      声にはだらせないが。
      同じようにうなづいていたりする。


      リナの一瞬の術によって。
      タリムとデイミアの体が元に戻り。
      とりあえず。
      一人当たり、金貨二万枚を報酬に受け取り。

      アトラス・シティを後にするあたし達。
      ちなみに。
      余談だけど、あたし達に支払った報酬が元で。
      破産した二人がいたらしいけど。
      まったく。
      あの程度の金額で・・ねぇ?(はあと)


      
      「・・・・んっふふ。これでしばらくは、
        お金に困らなくてもよさそうね(はあと)」
      そういいつつ。
      どごがぁん!
      いつものように盗賊いじめをしているリナの台詞に。
      「・・・・・・・・・何処の世界のリナさんも・・・。」
      なぜか溜息ついていたりするミリーナ。
      「いいじゃないですか。
        リナさんの行動は、正義を広める正義の行動です!」
      そういいつつ、一緒になって盗賊を退治しているアメリア。
      「・・・ここの盗賊団にもクレアバイブルはなかったか・・。」
      少しまえ、盗賊が写本をもっていたことから。
      もしかして。
      という期待を込めて行動していたりするゼル。
      「とりあえず、セイルーンに向かっていきましょうか。」
      ほくほくと盗賊から奪った品物を換金し。
      そういうリナの言葉に。
      「・・・・・ようやくかい!」
      思わずなぜか突っ込みをいれているルーク。
      「・・・・ルーク、おそらくイっても無駄ですわ。」
      完全に悟っているミリーナ。
      「それはそうと、もう一人のゼロスはどうした?」
      この世界のゼロスがいないのに気付いて。
      ゼロス一号に言っているゼルの言葉に。
      「はあ、ゼラス様・・つまりは、ここの世界の獣王様に。
        とりあえず、報告にいったようです。」
      ま・・まあ。
      かなり口止め・・されてましたから・・。
      エル様達のことは・・・・絶対に口を滑らせないでしょうけどね・・。
      などとこの世界の自分に対してなぜか同情していたりするゼロス。
      「ま、僕には関係ないですけどねv」
      そういってにっこり笑うゼロスのその言葉に。
      「そういえば、ゼロス。
        言っとくけど・・・エルのときはともかく。
         リナに本気でチョッカイかけようとしたら・・。
           どっちも許さないぞ?俺は?」
      そんなゼロスに向かってかなり声を低くしていっていたりするガウリイ。
      「うーん。エル様がたがいるかぎり。
        その心配は無用かと・・。」
      ほぉぉぅ。
      「ふぅん、ゼロス、今のはどういう意味かしらねぇ?(はあと)」
      「ああああ!すいません!深い意味はありません!」
      「・・・・あいつはあいかわらず一言多いな・・・。」
      「・・・・ですね。」
      そのまま、地面にひれふして謝っているゼロスをみつつ。
      つぶやきをいれているルークとミリーナ。
      あたしとしばらく一緒しているからか。
      かなり度胸が据わってきているのよねぇ。
      このゼロスってば。
      ま、面白いから認めているけどね(はあと)

      とりあえず。
      アトラス・シティを後にして。
      あたし達が次ぎに向かうは。
      セイルーン・シティ。

      さって。
      面白くなってきたわよね(はあと)


                           −続くー
##################################


  あとがきもどき:
       姫:・・・・かなりNEXTと変わってきてない?
      エル:原作が少しばかり含まれているわよね。
         特にルビアがハルシフォムを刺すところとかv
       薫:・・・・・・・・ノーコメント(涙)
      エル:それはそうと(はあと)
       姫:どうして私達が活躍してないのかしらねぇ?(はあと)
       薫:ああ!すいません、すいませぇぇん!
         とりあえず。
         ・・・・次回の入浴シーン。
         エル様とリナとスミレちゃんと、アメリア・・・。
         その表現をどう表すか・・・(まてぃ!)
         結構、あのゼルの枝毛といってペンチで。
         きっているシーンが笑いましたけどね(まて!)
      エル:・・・・こいつ、現実逃避してない?
       姫:みたいね?
         でも、マルチナがガウリイに惚れるシーン・・。
          あれはかなり違っているわよね・・・。
      エル:というか。
         後から出てくるゼロスに先に惚れさせていたりするわよね・・。
       薫:・・・・ぎくくっ!(汗)
         ・・・何はともあれ、また次回で!(汗9
       姫:あ、逃げないの!
      エル:待ちなさい!
       薫:そ・・・それでは!

     エル&姫:まったねv


     (二人の足元に何か物言わない物体が一つ・・・・)


        
       
    

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25741コメントもお久しぶりですエモーション E-mail 2003/4/27 23:02:07
記事番号25738へのコメント

お久しぶりです、こんばんは。
さらにNEXT編はコメント書かずに読み逃げしていました。すみません。

HPの方で……ま、毎日一本更新……ですか……?
凄いです。
ネタが蠢いていても、形にならないと書けない私には真似できません(汗)
そんな中での投稿、本当に凄いです……。

ハルシフォム編、一気に掲載ですね。エル様やユニットさんが関わっている上に、
あれだけの大所帯。キャラの役割などはどうなるのだろうと、いつも思うのですが、
綺麗に割り振られて、しかもちゃんとキャラのイメージを壊さずに絡み合って
くるので凄いです。
それにしても……エル様達がいらっしゃると、魔族側は本当に気苦労が
耐えないですね。(笑)
誰が見てもベスト1は、ちまちました不幸がよく似合うゼロスですが。
ガウリイも相変わらずですね♪報われる日は来るのでしょうか。

ラスト、原作とアニメを絡めたあの場面。ルビアとハルシフォムが本当に
切ないですね。ルビア本人は、本当はハルシフォムに生きていてほしかったのかも
しれない、けれどハルシフォムが行ったことを考えると、どうしてもこんな
心中のような形にしかなれないのだと思うと哀れです。

いつものエル様、ユニットさん、ゼロスにルークとミリーナが加わったNEXT編、
続きを楽しみにしています。
それでは、短いですがこの辺で失礼いたします。

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25745私も読み逃げしてました・・・・。かお E-mail URL2003/4/28 08:38:03
記事番号25741へのコメント

こんにちわ。エモーションさん。(に・・二回目・・汗)
(どこかのボードを押したがためにき・・きえた(涙))
>お久しぶりです、こんばんは。
こちらこそ。おひさしぶりです。
>さらにNEXT編はコメント書かずに読み逃げしていました。すみません。
う・・・私のーこそ、冴えたやり方とか・・・読み逃げしてました・・。
すいません(滝汗)
>HPの方で……ま、毎日一本更新……ですか……?
>凄いです。
なるべく一日一本を目指しているのです!
・・・・二本は・・時間的にできれば(まて!)
>ネタが蠢いていても、形にならないと書けない私には真似できません(汗)
昔に考えてたやつを先に打ち込んでいるだけですし・・・。
最近のといえば・・・『狭間』くらいなもんです!(まて!)
>そんな中での投稿、本当に凄いです……。
一応、すでにパソには編集してあるやつなので。
(一気に投稿しよーと思って・・・日付をみてもよくわかる・・まて!)
>ハルシフォム編、一気に掲載ですね。エル様やユニットさんが関わっている上に、
>あれだけの大所帯。キャラの役割などはどうなるのだろうと、いつも思うのですが、
>綺麗に割り振られて、しかもちゃんとキャラのイメージを壊さずに絡み合って
>くるので凄いです。
・・・・なかなか大人数だとキャラ・・動かしにくいですねぇ。
特にダブルゼロスは(笑)
>それにしても……エル様達がいらっしゃると、魔族側は本当に気苦労が
>耐えないですね。(笑)
>誰が見てもベスト1は、ちまちました不幸がよく似合うゼロスですが。
もう、ゼロスは不幸の代名詞vあとSとか(だからまて!)
>ガウリイも相変わらずですね♪報われる日は来るのでしょうか。
なかなかですねぇ?ふふふふふふ(笑)
ま、一応は家族認定の婚約者扱いになってますし。
(リナはまったくそれにも気づいてないけどね・・・笑)
(フォーエバーにて)
>ラスト、原作とアニメを絡めたあの場面。ルビアとハルシフォムが本当に
>切ないですね。ルビア本人は、本当はハルシフォムに生きていてほしかったのかも
>しれない、けれどハルシフォムが行ったことを考えると、どうしてもこんな
>心中のような形にしかなれないのだと思うと哀れです。
>
私もその気持ちでかきました。
とゆーか、ハルシフォム、もう長くないので。
だったら今後こそ一緒に・・という思いです。
はい(はあと)
>いつものエル様、ユニットさん、ゼロスにルークとミリーナが加わったNEXT編、
>続きを楽しみにしています。
あはは・・・。
わざわざご丁寧にありがとうございますのです。
>それでは、短いですがこの辺で失礼いたします。
それでは、こちらこそ、わざわざありがとうございます。
それでは、失礼いたしますのです。


・・・・・あ!仕事いく時間だ!
それでは!!!

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25878三話一気に読みましたvにゅーよーく E-mail 2003/5/5 19:28:26
記事番号25738へのコメント

こんばんわ。
宿題終わりそうにないとか言いつつ、レスをしていますv
深く追求しないでくださーい!
もうやけくそなんでーす!
明日は学校だー!なにゅーよーくです☆

三話の感想。
あのアホな口論結構好きです。
いや、なんつーかあのパーティの本質がずばり出ている感じがv(まて!)
でもL様&ユニット様がいるんでいささか低レベルな嫌がらせ合戦が見られなくて残念ですー。(TT)

四話の感想。
人がいかに権力に弱いかわかるお話でした。(違うから。)
でもアメリア、印籠どっかに落としたりとかしないんだろうか?
うーん心配。

五話の感想。
リナが幼児退行して、ガウリイに抱きついてv
これぞ役得ってやつですねv(ふふvよかったねガウリイ。)
にしても。
デイミアにしろタリムにしろどっちも評議長の器じゃなーい!

では。
短いですがこの辺で。
次回はちゃんとレスします!
にゅーよーくでした☆

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25897お忙しい中どうもなのですvかお E-mail URL2003/5/7 23:47:33
記事番号25878へのコメント

こんにちわ。にゅーよーくさん。
お忙しい中のメールに書き込み、ありがとうございますv
ふふふふふv
今日ゲットしてきましたよv水竜王の騎士とドラマガv
ふふふふふふふふふふv
ちなみに、TOD2の小説もゲットして、今まで読みふけっていたりして・・・。
(まて!ページの更新は!?←撲殺!)
>食べ物の争い。
あれはやっぱりお約束でしたもんねv
まあ、これはエル様とスミレちゃんがいるからなぁ・・・・。
さて・・次の呪い(笑)の話しはどーなるかとか(かなりまて!)
・・・・マルチナの暴走・・表現できるかなぁ・・。
(何しろ・・・相手は・・リナだけで・・は・・あ・・あはは・・・汗)
>タリム&ディミア。
まあ、この二人はアニメではらっきーでしたね。
原作では、ディミア・・肉塊と化して、タリムは頭だけになってるし・・・。
>ナメクジシーン。
あれはヤッパリお約束ですよ!
きっぱりはっきり!(こらこらこら!)

ふふ。
宿題などに追われて忙しい中のレス、どうもなのですv
それではv

・・・・あ゛・・・十二時まであと15分・・き・・・今日の更新・・あはは・・。
ではではvv

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