◆−風の記憶、竜の邂逅 ― Prologue・・・ ―−夜宵 吹雪 (2003/3/5 13:42:53) No.25015
 ┣はじめまして☆レスをありがとう★−ユア・ファンティン (2003/3/5 23:07:06) No.25021
 ┃┗Re:はじめまして☆レスをありがとう★−夜宵 吹雪 (2003/3/6 10:14:27) No.25023
 ┣風の記憶、竜の邂逅 ―Who is you謎の少女(?)ケレル―−夜宵 吹雪 (2003/3/6 12:14:07) No.25024
 ┃┗はじめましてだね☆★☆★−風柴流 (2003/3/7 01:04:39) No.25042
 ┃ ┗はいは〜い、はじめまして♪−夜宵 吹雪 (2003/3/7 10:48:09) No.25047
 ┣風の記憶、竜の邂逅 ―Friend or Companion なつかしの再会―−夜宵 吹雪 (2003/3/9 16:48:46) No.25092
 ┃┗Re:風の記憶、竜の邂逅 ―Friend or Companion なつかしの再会―−ユア・ファンティン (2003/3/9 17:39:24) No.25093
 ┃ ┗お返事〜−夜宵 吹雪 (2003/3/9 20:00:10) No.25101
 ┣風の記憶、竜の邂逅 ―Episode one―−夜宵 吹雪 (2003/3/10 13:22:26) No.25112
 ┣風の記憶、竜の邂逅 ―Basement Labyrinth!遺跡の記憶―−夜宵 吹雪 (2003/3/11 13:47:01) No.25131
 ┃┗Re:風の記憶、竜の邂逅 ―Basement Labyrinth!遺跡の記憶―−ユア・ファンティン (2003/3/11 21:59:54) No.25139
 ┃ ┗惜しいけど違いますね・・・。−夜宵 吹雪 (2003/3/12 20:39:03) No.25152
 ┣風の記憶、竜の邂逅 ―Episode two―−夜宵 吹雪 (2003/3/13 13:27:28) No.25157
 ┣風の記憶、竜の邂逅 ―Lost part 失われた欠片―−夜宵 吹雪 (2003/3/14 23:20:20) No.25178
 ┗風の記憶、竜の邂逅 ― Epilouge・・・ ―−夜宵 吹雪 (2003/3/15 12:37:19) No.25189
  ┗Re:風の記憶、竜の邂逅 ― Epilouge・・・ ―−渚 (2003/3/15 16:44:20) No.25192
   ┗Re:風の記憶、竜の邂逅 ― Epilouge・・・ ―−夜宵 吹雪 (2003/3/15 17:40:24) No.25193


トップに戻る
25015風の記憶、竜の邂逅 ― Prologue・・・ ―夜宵 吹雪 E-mail 2003/3/5 13:42:53




ざしゅっ!!
銀光が弧を描く。
とさっ
薙ぎ払われた『それ』は大きく宙を舞うと軽い音を立て砂の上に落ちる。
ちゃき・・・
金髪のまだ二十代の男が剣を構える。この剣で、今、対峙している『彼』の体を斬り落としたのだ。
「・・・・・・・・・」
『彼』は眉間にシワをよせた。『彼』は自分の体が傷つけられたにも拘らず苦痛のあまり叫ぶのでもなく、憎悪の念を込めた言葉を吐くのでもなく、ただ顔を歪ませた。
サク・・・サク・・・
『彼』はゆっくりと砂の大地を踏みしめ男に近付く。
「呆れるしつこさだね、ここまでくると感心するよ。・・・ついでに軽蔑もするけど。」
『彼』は溜め息混じりにどこか疲れた口調で言う。
「貴様が我らをどう思おうと関係無い。我はただ使命を遂行するのみ。」
『彼』の言葉に機械的とも言える声で返す。
「あー、はいはい。それも何度も聞いた。危険な芽は早めに摘み取る、、だよね?」
『彼』は聞き飽きたと言いたげに、肩をすくめる。
「その通りだ。」
男は剣を構えた状態で言う。
「貴様に殺された同朋の仇・・・、討たせてもらう!!」
『彼』は男の言葉にふと視線を外す。
辺りはどこまでも続く黄金色の砂漠と蒼穹と――

―――すでにこと切れたいくつもの、物言わぬ屍と血溜り。

「じごーじとくって言葉と身の程知らずって知ってる?」
おどけたような口調でそう言われ、男はかき消すかのように言う。
「っ!!黙れっ!!」
男はわかっていた。何をしようが『彼』には勝てない。先程、斬りつけられたのも運とタイミングが良かった、それだけ――

力の桁が、違いすぎる
しかし引くわけには行かない、それは仲間を裏切り、自らの存在理由をも、否定することになる。
男は柄を持った手が、じっとり汗ばむのがわかった。
「しっかし・・・、僕の口からいうのもアレだけどあんなコトをするのが神の思し召しなのかな?」
『あんなコト』と『神の思し召し』を強調し『彼』はからかうように言った。
「・・・そうだ、あれは我らの意志であり、神が出した結論でもある。」
『彼』は目を丸くした。てっきり怒って反論してくると思ったのだ。
「・・・はぁ、もう呆れて口論する気も起きないよ。」
やれやれと『彼』は肩をすくめた。
「・・・そうだねぇ、そのあまりにも自惚れ過ぎた神らしからぬその傲慢な態度に敬意を表して『それ』は君に預ける。
「なっ・・・!?」
思わぬ『彼』の行動に思わずたじろく。
「ふふふっ・・・、それとこの世界からは・・・手を引いてやるよ・・・今だけだけどね・・・。」
うっすらと、少しずつではあるが『彼』の姿がゆっくりと確実に消えていく。
「運が良ければ・・・また相まみえることもあるだろう・・・、中々楽しかったよ・・・、・・・またね?」
・・・フッ
そしてそこにはかつての同朋に亡骸と―――
広大な砂漠と、耳が痛くなるほどの静寂が残った。

そして時は流れる――


群狼の島―――
金髪の、絶世が付くほど美しい女、基いゼラス・メタリオムはぴくりと異変を感じた。
ほんのわずかだが、世界が――否、この世界の魔力が震えた。その震えはしばらく続くと徐々に収まりあるべき姿に戻ろうとする。
何だ、この感覚は・・・?
ゼラスの胸がざわめく。人間の言葉で言うのならこれが胸騒ぎというヤツなのであろう。
「ゼロス!いるか!?」
「お呼びですか?獣王様。」
スッ・・・
ゼラスの声に姿を現す一人の男。
年の頃なら二十代前後。にこやかな笑みを絶やさないのが特徴の黒い法衣を着た神官で一見、人畜無害に見える。・・・が実際にもちろん違う。
こう見えてこの神官ゼロスは魔王シャブラニグドゥが復活した降魔戦争で数多の竜を葬った竜を滅せし者【ドラゴン・スレイヤー】の通り名を持つ(・・・もっとも彼は気に入ってないようだが)魔族であり、獣王の直属の部下でもある。
そんな彼はつい先日、起きた異界の魔族、闇を撒くもの【ダークスター】と異界の神々を含む争いに巻き込まれ(?)無事、生還したばかりなのだ。
「ゼロス、今妙な感覚がしたのだがお前は感じなかったか?」
「はぁ、感じたですか。ほののわずかですが・・・。」
「強い力を持った何かがこの世界に介入した・・・。」
ゼロスの言葉の続きをゼラスが代わりに紡いだ。ゼラスは自分の言葉に眉をひそめた。
「・・・そういえばゼロス。お前、あもゲートは壊したのか?」
ゼラスはただでさえ鋭い目をさらに鋭くしゼロスを睨む。
ゲートとは異界の魔族・神々がこちらに来るために作った橋のようなもので、ゼラスなどの高位魔族の議論の結果、ゼロスが跡形も無く破壊することになったのだ。
「こ、壊しましたよ!きちんと!!」
「ほほぉう?ならばなぜ目をそらす必要がある?」
「ギクッ!」
ゼラスは心の中で溜め息をついた。
・・・我が部下ながら素直なヤツ・・・
「言え。己のしたことを有りのままに、正直に。怒りはせん、だから言え。」
淡々とした口調だったがどこか底冷えする何かがあった。
「ええっと・・・僕はですね・・・、闇を撒くもの【ダークスター】が倒された後に、ゲートに向かったんですけど・・・」
ここでゼロスは視線をゼラスに向けつつぽりぽりと頬をかき
「アメリアさんとガウリイさんとゼルガディスさんの精神攻撃とヴァルガーヴにやられた精神攻撃のダメージが残って疲れてたので暴爆呪【ブラスト・ボム】を二、三発放って、壊れたか確認せず帰っちゃいました。えへっ(はぁと)」
「そうか、疲れていたのか。」
「・・・へ?」
意外な上司の言葉に目を丸くするゼロス。
「ならば仕方ないな。」
「そ、そうです!あんな攻撃、くらって滅んでない方がおかしいですよ、獣王様!」
ゼロスはゼラスの気が変わらないうちにと、必死に自分は悪くない!とはやしたてる。
「・・・と言って欲しかったのか?ゼロス。」
「・・・・・・・・・は?」
ゼラスの顔から笑みが消え、ゼロスの法衣を引っつかむ。
「そこになおれ!この魔族の面汚しがぁ!!」
「わぁ――っ!!じゅ、獣王様のウソつきぃぃっ!!」
「貴様っ!誰がウソつきだっ、誰がっ!?」
「さっき怒らないって言ってたじゃないですかぁっ!!」
「私は怒ってなどいない!腑抜けの部下の上司として叱責しているだけだっ!来るんだ、ゼロス!北の魔王様,直々に叱責してもらう!有難く思えっ!!」
「いやぁっ!!そーゆーのを有難迷惑って言うんです!離して獣王様ぁ―!」
「ええい、往生際の悪い・・・。」
「ああ・・・、リナさんへるぷみみぃ――っ!!!」
群狼の島で一人の神官の悲鳴が、いつまでも響き渡った。

あとがき
吹雪:初投稿なのです、しかも長編。
L:初っ端からそれ?もっと慣れてからやりゃあいいのに・・・。
吹雪:L様、そのようなことは経験すればいつかきっと・・・!
L:・・・機械に嫌われたあんたが?技術の成績、十段階評価で三をとったあんたが?
吹雪:くっ!美術の成績は九だからいいんです!!
L:ったく、こんなヤツが書く小説なんてたかが知れてるわね。
吹雪:あうぅ・・・、み、未熟だけれど向上心さえあれば、完結できます!多分!!
L:多分じゃだめでしょーが、多分じゃ!!
吹雪:まあ、それはともかく序章です。
L:・・・てゆうかこれ、本来なら第一話と一緒になってた話よね?
吹雪:はい、下書き(レポートに書いた)は全部で九枚。んでもってPrologueは三枚とちょびっと。だからこのあとがきは下書き用には存在しないんです。
L:んっふっふっ〜、まー、あたしがいなくちゃあとがきも話も始まらないのよね〜、ああっ、あたしって罪な女・・・。
吹雪:・・・えー、L様、自己陶酔の世界にイっちゃてるんで、私がちょっとご説明させていただきます。このお話はスレイヤーズTRYその後。そして長編小説第二部に入ってます。覇王様をなんとか倒し、斬妖剣【ブラスト・ソード】を手に入れぶらぶらしている状況です。
んでもって次回予告!!
次回はPrologueには全く出なかったけど、主人公、リナ・インバースとガウリイ・ガブリエフの名(迷?)コンビ。一人の少女(?)を助け、そして・・・!
次回、風に記憶、竜の邂逅―Who is you?謎の少女(?)ケレル―
どうぞお楽しみに!!
それではまた会えることを祈って。
See you again!!
L:ってこらぁ―っ!!あたしを無視するなぁ!!

おあとがよろしいようで・・・。(ちゃんちゃん♪)



トップに戻る
25021はじめまして☆レスをありがとう★ユア・ファンティン 2003/3/5 23:07:06
記事番号25015へのコメント


>
>
>ざしゅっ!!
>銀光が弧を描く。
>とさっ
>薙ぎ払われた『それ』は大きく宙を舞うと軽い音を立て砂の上に落ちる。
>ちゃき・・・
>金髪のまだ二十代の男が剣を構える。この剣で、今、対峙している『彼』の体を斬り落としたのだ。

ユ:緊迫してますねえ
瀬:全然そう聞こえませんが?

>「・・・・・・・・・」
>『彼』は眉間にシワをよせた。『彼』は自分の体が傷つけられたにも拘らず苦痛のあまり叫ぶのでもなく、憎悪の念を込めた言葉を吐くのでもなく、ただ顔を歪ませた。
>サク・・・サク・・・
>『彼』はゆっくりと砂の大地を踏みしめ男に近付く。
>「呆れるしつこさだね、ここまでくると感心するよ。・・・ついでに軽蔑もするけど。」
>『彼』は溜め息混じりにどこか疲れた口調で言う。
>「貴様が我らをどう思おうと関係無い。我はただ使命を遂行するのみ。」
>『彼』の言葉に機械的とも言える声で返す。
>「あー、はいはい。それも何度も聞いた。危険な芽は早めに摘み取る、、だよね?」

ユ:火竜王の神殿の人たちみたいな考えですね。

>『彼』は聞き飽きたと言いたげに、肩をすくめる。
>「その通りだ。」
>男は剣を構えた状態で言う。
>「貴様に殺された同朋の仇・・・、討たせてもらう!!」
>『彼』は男の言葉にふと視線を外す。
>辺りはどこまでも続く黄金色の砂漠と蒼穹と――
>
>―――すでにこと切れたいくつもの、物言わぬ屍と血溜り。
>
>「じごーじとくって言葉と身の程知らずって知ってる?」
>おどけたような口調でそう言われ、男はかき消すかのように言う。
>「っ!!黙れっ!!」
>男はわかっていた。何をしようが『彼』には勝てない。先程、斬りつけられたのも運とタイミングが良かった、それだけ――
>
>力の桁が、違いすぎる

ユ:レベル的には。・・・・
瀬:私と貴女ぐらいですね
ユ:メス出さないでくれる?
  負ける気しないけど・・・仮にもタロット・マスタ―だしね?
風:話づれてるよ。
ユ&瀬:はいはい。

>しかし引くわけには行かない、それは仲間を裏切り、自らの存在理由をも、否定することになる。
>男は柄を持った手が、じっとり汗ばむのがわかった。
>「しっかし・・・、僕の口からいうのもアレだけどあんなコトをするのが神の思し召しなのかな?」
>『あんなコト』と『神の思し召し』を強調し『彼』はからかうように言った。
>「・・・そうだ、あれは我らの意志であり、神が出した結論でもある。」
>『彼』は目を丸くした。てっきり怒って反論してくると思ったのだ。
>「・・・はぁ、もう呆れて口論する気も起きないよ。」
>やれやれと『彼』は肩をすくめた。
>「・・・そうだねぇ、そのあまりにも自惚れ過ぎた神らしからぬその傲慢な態度に敬意を表して『それ』は君に預ける。
>「なっ・・・!?」
>思わぬ『彼』の行動に思わずたじろく。
>「ふふふっ・・・、それとこの世界からは・・・手を引いてやるよ・・・今だけだけどね・・・。」
>うっすらと、少しずつではあるが『彼』の姿がゆっくりと確実に消えていく。
>「運が良ければ・・・また相まみえることもあるだろう・・・、中々楽しかったよ・・・、・・・またね?」
>・・・フッ
>そしてそこにはかつての同朋に亡骸と―――
>広大な砂漠と、耳が痛くなるほどの静寂が残った。
>
>そして時は流れる――

ユ:・・・う―ん気になりますねえ

>
>
>群狼の島―――
>金髪の、絶世が付くほど美しい女、基いゼラス・メタリオムはぴくりと異変を感じた。
>ほんのわずかだが、世界が――否、この世界の魔力が震えた。その震えはしばらく続くと徐々に収まりあるべき姿に戻ろうとする。
>何だ、この感覚は・・・?
>ゼラスの胸がざわめく。人間の言葉で言うのならこれが胸騒ぎというヤツなのであろう。

ユ:もしくは、虫の知らせ?

>「ゼロス!いるか!?」
>「お呼びですか?獣王様。」
>スッ・・・
>ゼラスの声に姿を現す一人の男。
>年の頃なら二十代前後。にこやかな笑みを絶やさないのが特徴の黒い法衣を着た神官で一見、人畜無害に見える。・・・が実際にもちろん違う。
>こう見えてこの神官ゼロスは魔王シャブラニグドゥが復活した降魔戦争で数多の竜を葬った竜を滅せし者【ドラゴン・スレイヤー】の通り名を持つ(・・・もっとも彼は気に入ってないようだが)魔族であり、獣王の直属の部下でもある。
>そんな彼はつい先日、起きた異界の魔族、闇を撒くもの【ダークスター】と異界の神々を含む争いに巻き込まれ(?)無事、生還したばかりなのだ。

ユ:巻き困れって言うよりは、巻き起こした張本人?
瀬:楽しそうですねえ。

>「ゼロス、今妙な感覚がしたのだがお前は感じなかったか?」
>「はぁ、感じたですか。ほののわずかですが・・・。」
>「強い力を持った何かがこの世界に介入した・・・。」
>ゼロスの言葉の続きをゼラスが代わりに紡いだ。ゼラスは自分の言葉に眉をひそめた。
>「・・・そういえばゼロス。お前、あもゲートは壊したのか?」
>ゼラスはただでさえ鋭い目をさらに鋭くしゼロスを睨む。
>ゲートとは異界の魔族・神々がこちらに来るために作った橋のようなもので、ゼラスなどの高位魔族の議論の結果、ゼロスが跡形も無く破壊することになったのだ。
>「こ、壊しましたよ!きちんと!!」
>「ほほぉう?ならばなぜ目をそらす必要がある?」
>「ギクッ!」
>ゼラスは心の中で溜め息をついた。
>・・・我が部下ながら素直なヤツ・・・
>「言え。己のしたことを有りのままに、正直に。怒りはせん、だから言え。」
>淡々とした口調だったがどこか底冷えする何かがあった。
>「ええっと・・・僕はですね・・・、闇を撒くもの【ダークスター】が倒された後に、ゲートに向かったんですけど・・・」
>ここでゼロスは視線をゼラスに向けつつぽりぽりと頬をかき
>「アメリアさんとガウリイさんとゼルガディスさんの精神攻撃とヴァルガーヴにやられた精神攻撃のダメージが残って疲れてたので暴爆呪【ブラスト・ボム】を二、三発放って、壊れたか確認せず帰っちゃいました。えへっ(はぁと)」
>「そうか、疲れていたのか。」
>「・・・へ?」
>意外な上司の言葉に目を丸くするゼロス。
>「ならば仕方ないな。」
>「そ、そうです!あんな攻撃、くらって滅んでない方がおかしいですよ、獣王様!」
>ゼロスはゼラスの気が変わらないうちにと、必死に自分は悪くない!とはやしたてる。
>「・・・と言って欲しかったのか?ゼロス。」
>「・・・・・・・・・は?」
>ゼラスの顔から笑みが消え、ゼロスの法衣を引っつかむ。
>「そこになおれ!この魔族の面汚しがぁ!!」
>「わぁ――っ!!じゅ、獣王様のウソつきぃぃっ!!」
>「貴様っ!誰がウソつきだっ、誰がっ!?」
>「さっき怒らないって言ってたじゃないですかぁっ!!」
>「私は怒ってなどいない!腑抜けの部下の上司として叱責しているだけだっ!来るんだ、ゼロス!北の魔王様,直々に叱責してもらう!有難く思えっ!!」
>「いやぁっ!!そーゆーのを有難迷惑って言うんです!離して獣王様ぁ―!」
>「ええい、往生際の悪い・・・。」
>「ああ・・・、リナさんへるぷみみぃ――っ!!!」
>群狼の島で一人の神官の悲鳴が、いつまでも響き渡った。

ユ:南無

>
>あとがき
>吹雪:初投稿なのです、しかも長編。
>L:初っ端からそれ?もっと慣れてからやりゃあいいのに・・・。

ユ:私も似たような物でしたし。

>吹雪:L様、そのようなことは経験すればいつかきっと・・・!
>L:・・・機械に嫌われたあんたが?技術の成績、十段階評価で三をとったあんたが?

ユ:私の中学のころだと・・・・・見なかった事にしよう
瀬&風;・・・・2
    評価。興味のあること以外にもチャレンジしてみましょう
ユ:よ、読まないで

>吹雪:くっ!美術の成績は九だからいいんです!!

ユ:いいなあ

>L:ったく、こんなヤツが書く小説なんてたかが知れてるわね。

ユ:それを言うなら私は、平均4・5ですよ?

>吹雪:あうぅ・・・、み、未熟だけれど向上心さえあれば、完結できます!多分!!

ユ:人間その心が大切です。

>L:多分じゃだめでしょーが、多分じゃ!!
>吹雪:まあ、それはともかく序章です。
>L:・・・てゆうかこれ、本来なら第一話と一緒になってた話よね?
>吹雪:はい、下書き(レポートに書いた)は全部で九枚。んでもってPrologueは三枚とちょびっと。だからこのあとがきは下書き用には存在しないんです。
>L:んっふっふっ〜、まー、あたしがいなくちゃあとがきも話も始まらないのよね〜、ああっ、あたしって罪な女・・・。
>吹雪:・・・えー、L様、自己陶酔の世界にイっちゃてるんで、私がちょっとご説明させていただきます。このお話はスレイヤーズTRYその後。そして長編小説第二部に入ってます。覇王様をなんとか倒し、斬妖剣【ブラスト・ソード】を手に入れぶらぶらしている状況です。
>んでもって次回予告!!
>次回はPrologueには全く出なかったけど、主人公、リナ・インバースとガウリイ・ガブリエフの名(迷?)コンビ。一人の少女(?)を助け、そして・・・!
>次回、風に記憶、竜の邂逅―Who is you?謎の少女(?)ケレル―
>どうぞお楽しみに!!
>それではまた会えることを祈って。
>See you again!!
>L:ってこらぁ―っ!!あたしを無視するなぁ!!
>
>おあとがよろしいようで・・・。(ちゃんちゃん♪)
>
>
>

ユ:さっきはレスありがとうです。
  ある意味で正答を指摘されてびっくりしました。
  あれはデモンストレ−ション・・・・・宣伝ですから。
  反応がよければ、本編も入れます。
  これからもがんばって下さい
  それでは・・・



トップに戻る
25023Re:はじめまして☆レスをありがとう★夜宵 吹雪 E-mail 2003/3/6 10:14:27
記事番号25021へのコメント


>
>>
>>
>>ざしゅっ!!
>>銀光が弧を描く。
>>とさっ
>>薙ぎ払われた『それ』は大きく宙を舞うと軽い音を立て砂の上に落ちる。
>>ちゃき・・・
>>金髪のまだ二十代の男が剣を構える。この剣で、今、対峙している『彼』の体を斬り落としたのだ。
>
>ユ:緊迫してますねえ
>瀬:全然そう聞こえませんが?
 
吹雪:シリアスなのです。
>
>>「・・・・・・・・・」
>>『彼』は眉間にシワをよせた。『彼』は自分の体が傷つけられたにも拘らず苦痛のあまり叫ぶのでもなく、憎悪の念を込めた言葉を吐くのでもなく、ただ顔を歪ませた。
>>サク・・・サク・・・
>>『彼』はゆっくりと砂の大地を踏みしめ男に近付く。
>>「呆れるしつこさだね、ここまでくると感心するよ。・・・ついでに軽蔑もするけど。」
>>『彼』は溜め息混じりにどこか疲れた口調で言う。
>>「貴様が我らをどう思おうと関係無い。我はただ使命を遂行するのみ。」
>>『彼』の言葉に機械的とも言える声で返す。
>>「あー、はいはい。それも何度も聞いた。危険な芽は早めに摘み取る、、だよね?」
>
>ユ:火竜王の神殿の人たちみたいな考えですね。
>
吹雪:伏線ですから(おい)
>
>>『彼』は聞き飽きたと言いたげに、肩をすくめる。
>>「その通りだ。」
>>男は剣を構えた状態で言う。
>>「貴様に殺された同朋の仇・・・、討たせてもらう!!」
>>『彼』は男の言葉にふと視線を外す。
>>辺りはどこまでも続く黄金色の砂漠と蒼穹と――
>>
>>―――すでにこと切れたいくつもの、物言わぬ屍と血溜り。
>>
>>「じごーじとくって言葉と身の程知らずって知ってる?」
>>おどけたような口調でそう言われ、男はかき消すかのように言う。
>>「っ!!黙れっ!!」
>>男はわかっていた。何をしようが『彼』には勝てない。先程、斬りつけられたのも運とタイミングが良かった、それだけ――
>>
>>力の桁が、違いすぎる
>
>ユ:レベル的には。・・・・
>瀬:私と貴女ぐらいですね
>ユ:メス出さないでくれる?
>  負ける気しないけど・・・仮にもタロット・マスタ―だしね?
>風:話づれてるよ。
>ユ&瀬:はいはい。
>
吹雪:まあ、それなりに強いですね。
>
>>しかし引くわけには行かない、それは仲間を裏切り、自らの存在理由をも、否定することになる。
>>男は柄を持った手が、じっとり汗ばむのがわかった。
>>「しっかし・・・、僕の口からいうのもアレだけどあんなコトをするのが神の思し召しなのかな?」
>>『あんなコト』と『神の思し召し』を強調し『彼』はからかうように言った。
>>「・・・そうだ、あれは我らの意志であり、神が出した結論でもある。」
>>『彼』は目を丸くした。てっきり怒って反論してくると思ったのだ。
>>「・・・はぁ、もう呆れて口論する気も起きないよ。」
>>やれやれと『彼』は肩をすくめた。
>>「・・・そうだねぇ、そのあまりにも自惚れ過ぎた神らしからぬその傲慢な態度に敬意を表して『それ』は君に預ける。
>>「なっ・・・!?」
>>思わぬ『彼』の行動に思わずたじろく。
>>「ふふふっ・・・、それとこの世界からは・・・手を引いてやるよ・・・今だけだけどね・・・。」
>>うっすらと、少しずつではあるが『彼』の姿がゆっくりと確実に消えていく。
>>「運が良ければ・・・また相まみえることもあるだろう・・・、中々楽しかったよ・・・、・・・またね?」
>>・・・フッ
>>そしてそこにはかつての同朋に亡骸と―――
>>広大な砂漠と、耳が痛くなるほどの静寂が残った。
>>
>>そして時は流れる――
>
>ユ:・・・う―ん気になりますねえ
>
吹雪:気になりますか?(嬉しそう)
>
>>
>>
>>群狼の島―――
>>金髪の、絶世が付くほど美しい女、基いゼラス・メタリオムはぴくりと異変を感じた。
>>ほんのわずかだが、世界が――否、この世界の魔力が震えた。その震えはしばらく続くと徐々に収まりあるべき姿に戻ろうとする。
>>何だ、この感覚は・・・?
>>ゼラスの胸がざわめく。人間の言葉で言うのならこれが胸騒ぎというヤツなのであろう。
>
>ユ:もしくは、虫の知らせ?
>
吹雪:どっちでもオッケエです。
>
>>「ゼロス!いるか!?」
>>「お呼びですか?獣王様。」
>>スッ・・・
>>ゼラスの声に姿を現す一人の男。
>>年の頃なら二十代前後。にこやかな笑みを絶やさないのが特徴の黒い法衣を着た神官で一見、人畜無害に見える。・・・が実際にもちろん違う。
>>こう見えてこの神官ゼロスは魔王シャブラニグドゥが復活した降魔戦争で数多の竜を葬った竜を滅せし者【ドラゴン・スレイヤー】の通り名を持つ(・・・もっとも彼は気に入ってないようだが)魔族であり、獣王の直属の部下でもある。
>>そんな彼はつい先日、起きた異界の魔族、闇を撒くもの【ダークスター】と異界の神々を含む争いに巻き込まれ(?)無事、生還したばかりなのだ。
>
>ユ:巻き困れって言うよりは、巻き起こした張本人?
>瀬:楽しそうですねえ。
>
吹雪:巻き込まれたと言うより、いろんな人を巻き込みまくった張本人。
>
>>「ゼロス、今妙な感覚がしたのだがお前は感じなかったか?」
>>「はぁ、感じたですか。ほののわずかですが・・・。」
>>「強い力を持った何かがこの世界に介入した・・・。」
>>ゼロスの言葉の続きをゼラスが代わりに紡いだ。ゼラスは自分の言葉に眉をひそめた。
>>「・・・そういえばゼロス。お前、あもゲートは壊したのか?」
>>ゼラスはただでさえ鋭い目をさらに鋭くしゼロスを睨む。
>>ゲートとは異界の魔族・神々がこちらに来るために作った橋のようなもので、ゼラスなどの高位魔族の議論の結果、ゼロスが跡形も無く破壊することになったのだ。
>>「こ、壊しましたよ!きちんと!!」
>>「ほほぉう?ならばなぜ目をそらす必要がある?」
>>「ギクッ!」
>>ゼラスは心の中で溜め息をついた。
>>・・・我が部下ながら素直なヤツ・・・
>>「言え。己のしたことを有りのままに、正直に。怒りはせん、だから言え。」
>>淡々とした口調だったがどこか底冷えする何かがあった。
>>「ええっと・・・僕はですね・・・、闇を撒くもの【ダークスター】が倒された後に、ゲートに向かったんですけど・・・」
>>ここでゼロスは視線をゼラスに向けつつぽりぽりと頬をかき
>>「アメリアさんとガウリイさんとゼルガディスさんの精神攻撃とヴァルガーヴにやられた精神攻撃のダメージが残って疲れてたので暴爆呪【ブラスト・ボム】を二、三発放って、壊れたか確認せず帰っちゃいました。えへっ(はぁと)」
>>「そうか、疲れていたのか。」
>>「・・・へ?」
>>意外な上司の言葉に目を丸くするゼロス。
>>「ならば仕方ないな。」
>>「そ、そうです!あんな攻撃、くらって滅んでない方がおかしいですよ、獣王様!」
>>ゼロスはゼラスの気が変わらないうちにと、必死に自分は悪くない!とはやしたてる。
>>「・・・と言って欲しかったのか?ゼロス。」
>>「・・・・・・・・・は?」
>>ゼラスの顔から笑みが消え、ゼロスの法衣を引っつかむ。
>>「そこになおれ!この魔族の面汚しがぁ!!」
>>「わぁ――っ!!じゅ、獣王様のウソつきぃぃっ!!」
>>「貴様っ!誰がウソつきだっ、誰がっ!?」
>>「さっき怒らないって言ってたじゃないですかぁっ!!」
>>「私は怒ってなどいない!腑抜けの部下の上司として叱責しているだけだっ!来るんだ、ゼロス!北の魔王様,直々に叱責してもらう!有難く思えっ!!」
>>「いやぁっ!!そーゆーのを有難迷惑って言うんです!離して獣王様ぁ―!」
>>「ええい、往生際の悪い・・・。」
>>「ああ・・・、リナさんへるぷみみぃ――っ!!!」
>>群狼の島で一人の神官の悲鳴が、いつまでも響き渡った。
>
>ユ:南無
>
吹雪:この後のお話、おまけで書きます。
>
>>
>>あとがき
>>吹雪:初投稿なのです、しかも長編。
>>L:初っ端からそれ?もっと慣れてからやりゃあいいのに・・・。
>
>ユ:私も似たような物でしたし。
>
吹雪:わ〜いvお仲間発見v
>
>>吹雪:L様、そのようなことは経験すればいつかきっと・・・!
>>L:・・・機械に嫌われたあんたが?技術の成績、十段階評価で三をとったあんたが?
>
>ユ:私の中学のころだと・・・・・見なかった事にしよう
>瀬&風;・・・・2
>    評価。興味のあること以外にもチャレンジしてみましょう
>ユ:よ、読まないで
>
吹雪:誰にだって得意、不得意の一つや二つ!!
L:アンタの場合、一つや二つじゃないでしょーが!
吹雪:・・・(英語のテストの点が悲しいまでに悪い、けど成績は普通)
>
>>吹雪:くっ!美術の成績は九だからいいんです!!
>
>ユ:いいなあ
>
吹雪:嬉しかったです。
>
>>L:ったく、こんなヤツが書く小説なんてたかが知れてるわね。
>
>ユ:それを言うなら私は、平均4・5ですよ?
>
吹雪:そんなこと無いですよ。
>
>>吹雪:あうぅ・・・、み、未熟だけれど向上心さえあれば、完結できます!多分!!
>
>ユ:人間その心が大切です。
>
吹雪:自分、前向きな性格ですから。
>
>>L:多分じゃだめでしょーが、多分じゃ!!
>>吹雪:まあ、それはともかく序章です。
>>L:・・・てゆうかこれ、本来なら第一話と一緒になってた話よね?
>>吹雪:はい、下書き(レポートに書いた)は全部で九枚。んでもってPrologueは三枚とちょびっと。だからこのあとがきは下書き用には存在しないんです。
>>L:んっふっふっ〜、まー、あたしがいなくちゃあとがきも話も始まらないのよね〜、ああっ、あたしって罪な女・・・。
>>吹雪:・・・えー、L様、自己陶酔の世界にイっちゃてるんで、私がちょっとご説明させていただきます。このお話はスレイヤーズTRYその後。そして長編小説第二部に入ってます。覇王様をなんとか倒し、斬妖剣【ブラスト・ソード】を手に入れぶらぶらしている状況です。
>>んでもって次回予告!!
>>次回はPrologueには全く出なかったけど、主人公、リナ・インバースとガウリイ・ガブリエフの名(迷?)コンビ。一人の少女(?)を助け、そして・・・!
>>次回、風に記憶、竜の邂逅―Who is you?謎の少女(?)ケレル―
>>どうぞお楽しみに!!
>>それではまた会えることを祈って。
>>See you again!!
>>L:ってこらぁ―っ!!あたしを無視するなぁ!!
>>
>>おあとがよろしいようで・・・。(ちゃんちゃん♪)
>>
>>
>>
>
>ユ:さっきはレスありがとうです。
>  ある意味で正答を指摘されてびっくりしました。
>  あれはデモンストレ−ション・・・・・宣伝ですから。
>  反応がよければ、本編も入れます。
>  これからもがんばって下さい
>  それでは・・・
>
吹雪:え!?あれで宣伝ですか!?てっきり本編かと・・・。とっても面白
かったです!お互いにがんばりましょう!
>

トップに戻る
25024風の記憶、竜の邂逅 ―Who is you謎の少女(?)ケレル―夜宵 吹雪 E-mail 2003/3/6 12:14:07
記事番号25015へのコメント

「いやっ!放してください!」
「へっへっへっ、お嬢ちゃん、逃げ場はねえぜ。」
薄暗い裏通りで一人の少女がごろつきにちょっかい出されていた。
「ヒトのシュミをとやかく言うつもりはありませんが・・・、こっちにだって選ぶ権利くらいあるはずでしょ!?」
「ふっ、何を言ってるのかわかんねぇが・・・、こっちに来てもらうぜ!」
「は、放してください!」
その刹那――――――――
「破弾撃っ!【ボム・スプリッドっ!】」
ちゅど―――んっ!!
「どわああああっ!!?」
あたしの呪文がごろつきどもに当たる!
「な、何だ!?」
ごろつきどもの視線が一斉にこちらに集まる。
「女の子に大勢でかかるなんて・・・、ちょっと卑怯じゃないの?」
「あ、あの―・・・。」
「こっちに下がってな、お嬢ちゃん。」
そう言ってガウリイがごろつきどもにからまれていた少女をこちらへ流す。
「・・・テメェ、何者だ!?」
「ただの通りすがりの天才魔道師よ。」
「オレはこいつの保護者だ。」
「けっ、邪魔をするってんなら・・・、やっちまうぞ!野郎共!!」
かくしてお約束どおり戦いは始まった・・・。


「・・・さてっと!」
パンパンと手をはたき、あたしはごろつきにからまれていた少女に向き直る。
「ケガはない?大丈夫だった?」
「えっ!?あっ、はい。大丈夫です。あの・・・危ないところをどうもありがとうございました。」
「あっ、いいのいいの、お礼なんて。」
「・・・オイッ!リナっ、熱でもあるのか!?それとも病気か!?」
ガウリイがあたしのおでこに手をあてる。
「ふんっ!」
どむっ!
あたしの拳がガウリイのミゾオチに見事きまる!!
「あ、あの―・・・。」
はっ!しまった!
くっ・・・、このままでは「お礼はいらない?ならばせめて食事だけでも・・・」とかナントか言わせてこの人のオゴリでご飯を食べるとゆー作戦が・・・!
「な、何?」
「い、いえ、本当に助かりました。あの人達、ぼくにそーゆーシュミはないって言ってるのにしつこくって・・・。」
・・・ボク?そーゆシュミ?
・・・あたしは改めて少女を見た。

まあ、あたしより少し背が高い。容姿は、肩に少しかかるくらいで切りそろえた、濃い茶色の髪。大きくもなく小さくもなくちょうど良い大きさのつぶらな茶金の瞳。
繊細かつ華奢な身体つき。服装は皮で出来た胸当てといった簡単な装備品。左腕をケガしているのか手袋をはめ、包帯で肩の付け根までぐるぐる巻きになっている。ぱっと見ると旅人のようではある。
そして声。さほど低くもなく高くもない声だ。
・・・そう、例えるならまだ声変わりのしていない少年の声・・・。
ま、まさか・・・
「あ、あの・・・つかぬことを聞くんだけど・・・。」
「はい、何ですか?」
少女(?)はニコニコと笑みを浮かべる。
「もしかして・・・性別は・・・男?」
あたしがそう言うと少女(?)は笑みを崩さずさらりと答える。
「あははー、もしかしなくても男ですよ。なんなら確かめてみますか?」
「・・・・・・・・・いえ、遠慮・・・シマス・・・。」
ぎぎぃっと首をぎこちなく横へ動かし、あたしはその恐ろしい申し出を断った。



「リナさんは魔道師なんですよね?」
助けてもらったお礼にと、あたし達は食堂でやや遅めのランチタイムを楽しんだ。彼の名はケレル。ふらふら歩いていたところをからまれ困っていたらしい。
「ん?まあね。」
「あの、だったら仕事を依頼したいんですけど。」
あたしはしばし考え
「イヤ」
「だああっ!」
ケレルはテーブルにつっぷした。
「は、話もマトモに聞くことすらしないんですか!?」
「だって、なあ〜んかイヤな予感するし・・・。」
「お願いしますぅ〜!話を聞くだけでも・・・。」
ケレルはだらだらと涙を流す。
・・・泣くなよ、男の子なんだから・・・
「はいはい、で何?」
「はぁ・・・、えっとですね、ボクは考古学者なんです。」
「こーこがくしゃ?」
ガウリイの言葉に頷くケレル。
説明せねばなるまい。
考古学とは、早い話が古代の文明について勉学する学問である。まあ、魔道師協会で認められた宝探し屋【トレジャー・ハンター】と思ってもらうと少しはわかりやすいかと。中には学者タイプのレポートなんかをひたすら書きなぐっているヤツもいるが、ケレルはおそらく前者。
・・・ここまで来ると大体、目的が見えてくる。


「ねぇ、もしかして・・・。」
「大体、わかりますよね?ボクの依頼はここから少しいった所にある遺跡内の護衛。危険なのでもちろん報酬ははずみますよ。」
うーみゅ、やっぱりそう来たか・・・。
「引き受けてくれますか?」
あたしは、しばし考え
「いいわよ、ただし条件があるわ。」
「・・・なんですか?」
「遺跡にあるお宝の所有権は半分ずつで。どう?」
欲張りと言うなかれ、色々必要なのよ、色々ね。
「ああ、なーんだ。それが条件なんですか。」
「・・・へ?」
「半分なんてセコいことはいいません。ボクの目的のもの以外は全て差し上げますよ。」
おお!!なんて太っ腹なヤツ!!
・・・それはともかく。
「・・・目的のもの?」
「はい、ボクの目的の魔法道具【マジック・アイテム】はただ一つ・・・。」
ごくり、とあたしののどがなる。ケレルの目に真剣な光が宿る。
・・・言うまでもないがガウリイは興味なさそうに、モクモクとご飯に熱中している。
「名は『神を死せる魔手』、一説には強い力を持った魔族の腕と伝えられています・・・、触れたものを呪い、死に至らせるという呪われた腕です・・・。」
「・・・で?それを手に入れてどうするつもり?」
「そぉんなの決まってるじゃないですか!」
ケレルはあたしの方に身をよりだし力説する。
「ボクはこう考古学者です!!そんな歴史の因縁がぷんぷん漂ってそーなシロモノ!!ほっとくわけありません!!」
ケレルは一通り言いたいことを言い終わると席に戻る。
「・・・失礼しました。・・・えっと、引き受けてくれますか?」
・・・うーん、確かにオイシイ話ではある。
「あ、もちろん、報酬と魔法道具【マジック・アイテム】の件は別ですよ。」
「やる」
ケレルの一言であたしはあっさり依頼を引き受けた。
・・・さて、どうなることやら・・・。


おまけ
そのころのゼロスくん
「・・・と言うわけで北の魔王様。このバカに何か言ってもらいたいのですが・・・。」
ロープでぐるぐる巻きになったゼロスを、ちらりと横目で見つつゼラスは北の魔王・・・通称Sに頭をたれる。
『そうですか・・・、しかしそこまでせずとも・・・。』
Sは苦笑しつつ、器用に氷に入ったままぽりぽりと頬をかく。
「いーえ!これはしつけなのです!こーでもしないと逃げますゆえ・・・、赤眼の魔王【ルビー・アイ】様、ここは魔王らしくビシッと言ってやってください。」
『魔王らしく・・・ですか』
「はい、魔王らしく、です」
Sはしばし考え
『わかりました、ゼラス。縄を解きなさい。この状態では言葉を聞くことすら、ままならないですからね。』
「わかりました。」
ゼラスはパチンッ!と指をならす。するとゼロスを縛っていた縄が消える。
『・・・ではゼラス、ゼロスと二人っきりでみっちり話し合いますから。』
「わかりました。」
フッ
ゼラスの姿が消える。
『・・・さて・・・、生きてますか、ゼロス』
「は、はぃぃ・・・。」
『あなたも大変ですねぇ・・・。』
どこか遠い目のS
「あの赤眼の魔王【ルビー・アイ】様?」
『何ですか?ゼロス。』
「・・・僕を叱るのではないんですか?」
『反省しているものを叱っても意味は無いでしょう。』
「る、るびぃあい様ぁ・・・」
感激のあまり目がうるむ。良い上司を持った、とゼロスは思った。
『・・・それに』
「?」
『ゼロス、お前は私に似ているのです・・・』
「・・・え?」
『上司にいぢめられる所なんかそっくりです、これも血なんですかねぇ・・・。』
魔族に血は存在しないのでは?とゼロスはつっこみたかったが上司につっこむほどお茶目な性格ではない。しかいそれより気になるのは・・・。
「も、もしかして、上司の方って・・・。」
ひくひくと顔がゆがむ。
『サイラーグに存在した・・・、まあ、混沌が存在したと言うのも妙な例えですが・・・、ゼロス、あなたは混沌の中で姿は違えど見たことがあるはずです・・・。』
再び遠い目をするS。ゼロスは魔王様も魔王様で大変だなぁ・・・とシミジミ思った。
『・・・ゼロス、ゼラスには私の方から言っておきますから早く帰りなさい』
「・・・赤眼の魔王【ルビー・アイ】様・・・ありがとうがざいます、ではこれで。」
フッ
ゼロスの姿がかき消えると同時に、
「んっんっんっ、中々の部下思いっぷりね〜、Sぅ〜?」
『ひぃぎゃああぁぁぁっ!!?』
「やかましい」
ざくっ!どぴゅー・・・
『え、L様・・・』
「んん?だぁ〜れぇ〜が部下をいぢめるのがシュミなのかなぁ、S?」
『い、いえ!そこまでは言っておりません!!』
「う・る・さ・い(はぁと)」
『あ、あの・・・その手にある筒のよーなものは・・・』
選択肢はつぎのうちから選んでください。
くえすちょん。
L様の手の持っているのは何?
1 ぴこぴこはんまぁ
2 死の大鎌
3 マシンガン
4 槍
さあ、どれだ!?
正解は・・・
「季節外れ(三月)の花火大会、連続500発、いってみよう!!」
ずごおおおぉぉぉぉんんっ!!!
正解は打ち上げ花火でした〜。(わかるか、ンなもん!!)


・・・カタート山脈で一人の魔王が燃えつきかけた・・・。
そんな哀れな彼に愛の手を!!

あとがき
吹雪:ぬぅおおおっ!!え、S様ぁ、生きてますかあっ!?
トランシーバーから発せられる声:ちょっ、え、L様、打ち上げとロケットはカンベンして・・・ブツッ!
吹雪:・・・・・・・・・。・・・合唱(チーン)、S様、カタート山脈にあなたの銅像作りますね。英雄として・・・。
K:どんな英雄だよ、それは。
吹雪:そんな英雄。
K:アホか、・・・あー、一応言っておくけど、S様は生きてるよ。虫の息だけど。滅んではいない。魔王だからね。
吹雪:ゴキ○リのよーな方だな、おい。
K:・・・お前、本当に魔族の中でイチバン、S様が好きなのか?
吹雪:やだなぁ、好きな子ほどいぢめたくなるのが人間のサガってもんだよ。
K:・・・サ○女・・・。
吹雪:人聞きの悪いことを言うな!!
K:事実だろ。心理テストでも精神的○ドと出た貴様が。
吹雪:やかましい!とにかくS様ぁ〜、あとでお見舞いに行きますからねー!!
K:(有難迷惑・・・)
吹雪:さて!K,次回予告、頼むわ。
K:りょーかい。
次回はTRYのフィリアとヴァルガーヴが出てくる。んでもってゼロスと合流。吹雪はヴァルフィリ、ゼロリナ好きだから、ちらほらそれらしきシーンが出てくるだろーね。
吹雪:次回、風の記憶、竜の邂逅―Friend or Companion?なつかしの再会―
ちょっと遅くなると思います。
K:テスト、近いからな。勉強しろよ。
吹雪:はぁい、それでは!!

トップに戻る
25042はじめましてだね☆★☆★風柴流 2003/3/7 01:04:39
記事番号25024へのコメント

はじめましてっ★
風柴流と申しますゥ。

>「いやっ!放してください!」
>「へっへっへっ、お嬢ちゃん、逃げ場はねえぜ。」
俗に言う、よくあるシーンだね☆

>「破弾撃っ!【ボム・スプリッドっ!】」
>ちゅど―――んっ!!
わぁ! これは『やはり』な展開!?

>「・・・テメェ、何者だ!?」
>「ただの通りすがりの天才魔道師よ。」
>「オレはこいつの保護者だ。」
>「けっ、邪魔をするってんなら・・・、やっちまうぞ!野郎共!!」
やっぱり、こーゆー展開に・・・っていうか『ただの通りすがりの天才魔術師』ってとこに何で反応しないの!? このごろつきども!

>「あっ、いいのいいの、お礼なんて。」
>「・・・オイッ!リナっ、熱でもあるのか!?それとも病気か!?」
ホント、次の日槍が降ってくるんじゃ・・・・・。

>くっ・・・、このままでは「お礼はいらない?ならばせめて食事だけでも・・・」とかナントか言わせてこの人のオゴリでご飯を食べるとゆー作戦が・・・!
け、計画的だね・・・・・。

>「あ、あの・・・つかぬことを聞くんだけど・・・。」
>「はい、何ですか?」
>少女(?)はニコニコと笑みを浮かべる。
ニコニコって、どこぞの生ゴミみたいだよ。

>「あははー、もしかしなくても男ですよ。なんなら確かめてみますか?」
>「・・・・・・・・・いえ、遠慮・・・シマス・・・。」
そーいえば、私の知り合いもゼロスをマンガで見たとき女だと思ってたらしくて、アニメを見たとき「声が低いぃぃぃぃ! 気持ち悪いぃぃぃぃ! 可愛くないぃぃぃぃぃぃ!」って騒いでたなぁ。

>「リナさんは魔道師なんですよね?」
>助けてもらったお礼にと、あたし達は食堂でやや遅めのランチタイムを楽しんだ。
結局、奢ってもらったんだ・・・。

>あたしはしばし考え
>「イヤ」
>「だああっ!」
>ケレルはテーブルにつっぷした。
直ぐに即答しないとこが何気にフェイント!?

>「は、話もマトモに聞くことすらしないんですか!?」
>「だって、なあ〜んかイヤな予感するし・・・。」
こーゆー時のリナの勘って、なぜだか当たるんだよね★

>「お願いしますぅ〜!話を聞くだけでも・・・。」
>ケレルはだらだらと涙を流す。
>・・・泣くなよ、男の子なんだから・・・
やっぱり、どことなーくゼロスと似てるよ―な・・・・。

>「ああ、なーんだ。それが条件なんですか。」
>「・・・へ?」
>「半分なんてセコいことはいいません。ボクの目的のもの以外は全て差し上げますよ。」
本気で似てる・・・・・・・・・・・まさかゼロスの変装(?)なんてオチじゃないよね?

>「あ、もちろん、報酬と魔法道具【マジック・アイテム】の件は別ですよ。」
>「やる」
>ケレルの一言であたしはあっさり依頼を引き受けた。
即答だね☆

>「いーえ!これはしつけなのです!こーでもしないと逃げますゆえ・・・、赤眼の魔王【ルビー・アイ】様、ここは魔王らしくビシッと言ってやってください。」
う〜ん・・・ゼロス、ホントに逃げるのかなぁ? ちょっと実験してみたいかも★

>『反省しているものを叱っても意味は無いでしょう。』
>「る、るびぃあい様ぁ・・・」
>感激のあまり目がうるむ。良い上司を持った、とゼロスは思った。
Sが良い上司ってことはゼラスは悪い上司?

>『・・・それに』
>「?」
>『ゼロス、お前は私に似ているのです・・・』
>「・・・え?」
>『上司にいぢめられる所なんかそっくりです、これも血なんですかねぇ・・・。』
>魔族に血は存在しないのでは?とゼロスはつっこみたかったが上司につっこむほどお茶目な性格ではない。しかいそれより気になるのは・・・。
ゼロスなら意外と本気でツッコミそうな気もするけどね★

>『サイラーグに存在した・・・、まあ、混沌が存在したと言うのも妙な例えですが・・・、ゼロス、あなたは混沌の中で姿は違えど見たことがあるはずです・・・。』
>再び遠い目をするS。ゼロスは魔王様も魔王様で大変だなぁ・・・とシミジミ思った。
何か魔王軍ってフィブリンとガーブがいなくなって、うじうじした男ばっか残った気がするなぁ。

>「んっんっんっ、中々の部下思いっぷりね〜、Sぅ〜?」
>『ひぃぎゃああぁぁぁっ!!?』
>「やかましい」
>ざくっ!どぴゅー・・・
い、いたんだね。L様。

>『あ、あの・・・その手にある筒のよーなものは・・・』
>選択肢はつぎのうちから選んでください。
>くえすちょん。
>L様の手の持っているのは何?
>1 ぴこぴこはんまぁ
>2 死の大鎌
>3 マシンガン
>4 槍
>さあ、どれだ!?
はいはーい☆ 全部ぅぅぅぅv

>正解は・・・
>「季節外れ(三月)の花火大会、連続500発、いってみよう!!」
>ずごおおおぉぉぉぉんんっ!!!
>正解は打ち上げ花火でした〜。(わかるか、ンなもん!!)
ちぇー、はずれちゃったぁ。

>・・・カタート山脈で一人の魔王が燃えつきかけた・・・。
>そんな哀れな彼に愛の手を!!
差し出す人はダレもいないと思うよ☆

えーと、次回、楽しみにしてるね★
何となくフィブリン口調の風柴流でしたぁ☆

トップに戻る
25047はいは〜い、はじめまして♪夜宵 吹雪 E-mail 2003/3/7 10:48:09
記事番号25042へのコメント


>はじめましてっ★
>風柴流と申しますゥ。
>
吹雪:はぁい、初めまして!読んでくれて感謝感激、雨嵐です!!

>>「いやっ!放してください!」
>>「へっへっへっ、お嬢ちゃん、逃げ場はねえぜ。」
>俗に言う、よくあるシーンだね☆
>
吹雪:お約束ですから

>>「破弾撃っ!【ボム・スプリッドっ!】」
>>ちゅど―――んっ!!
>わぁ! これは『やはり』な展開!?
>
吹雪:お約束(笑)ですから

>>「・・・テメェ、何者だ!?」
>>「ただの通りすがりの天才魔道師よ。」
>>「オレはこいつの保護者だ。」
>>「けっ、邪魔をするってんなら・・・、やっちまうぞ!野郎共!!」
>やっぱり、こーゆー展開に・・・っていうか『ただの通りすがりの天才魔術師』ってとこに何で反応しないの!? このごろつきども!
>
吹雪:バカだから(きっぱし)

>>「あっ、いいのいいの、お礼なんて。」
>>「・・・オイッ!リナっ、熱でもあるのか!?それとも病気か!?」
>ホント、次の日槍が降ってくるんじゃ・・・・・。
>
吹雪:いえいえ、違うのですよ。

>>くっ・・・、このままでは「お礼はいらない?ならばせめて食事だけでも・・・」とかナントか言わせてこの人のオゴリでご飯を食べるとゆー作戦が・・・!
>け、計画的だね・・・・・。
>
吹雪:確信犯(笑)

>>「あ、あの・・・つかぬことを聞くんだけど・・・。」
>>「はい、何ですか?」
>>少女(?)はニコニコと笑みを浮かべる。
>ニコニコって、どこぞの生ゴミみたいだよ。
>
吹雪:ん〜、笑顔の質はちょっと違います。邪気のない笑顔とゆーか・・・なんとゆーか・・・・

>>「あははー、もしかしなくても男ですよ。なんなら確かめてみますか?」
>>「・・・・・・・・・いえ、遠慮・・・シマス・・・。」
>そーいえば、私の知り合いもゼロスをマンガで見たとき女だと思ってたらしくて、アニメを見たとき「声が低いぃぃぃぃ! 気持ち悪いぃぃぃぃ! 可愛くないぃぃぃぃぃぃ!」って騒いでたなぁ。

吹雪:そうかなぁ?私は、イメージぴったりでしたよ?あのなに考えてんのかわかんない飄々とした、なんとも言えない石田さんボイスが・・・。
>
>>「リナさんは魔道師なんですよね?」
>>助けてもらったお礼にと、あたし達は食堂でやや遅めのランチタイムを楽しんだ。
>結局、奢ってもらったんだ・・・。
>
吹雪:まあ、リナですから。

>>あたしはしばし考え
>>「イヤ」
>>「だああっ!」
>>ケレルはテーブルにつっぷした。
>直ぐに即答しないとこが何気にフェイント!?
>
吹雪:はいv

>>「は、話もマトモに聞くことすらしないんですか!?」
>>「だって、なあ〜んかイヤな予感するし・・・。」
>こーゆー時のリナの勘って、なぜだか当たるんだよね★
>
吹雪:女のカンをなめたら、あきません(何語だ)
私もイヤな予感だけはあたります。何かイヤな予感するなぁ・・・と学校へ行き友達に「おはよう!いい天気だね!」とボケをかまし「今は雨降ってんだろーが!!」とつっこみのエルボーを受けました。
彼女は寸止めするつもらだったそーですが・・・
・・・あごは痛いよ、あごは。

>>「お願いしますぅ〜!話を聞くだけでも・・・。」
>>ケレルはだらだらと涙を流す。
>>・・・泣くなよ、男の子なんだから・・・
>やっぱり、どことなーくゼロスと似てるよ―な・・・・。
>
吹雪:結構、お茶目な性格です。ま、似てるといえば似てますね。

>>「ああ、なーんだ。それが条件なんですか。」
>>「・・・へ?」
>>「半分なんてセコいことはいいません。ボクの目的のもの以外は全て差し上げますよ。」
>本気で似てる・・・・・・・・・・・まさかゼロスの変装(?)なんてオチじゃないよね?

吹雪:いやぁ、違いますよ☆
>
>>「あ、もちろん、報酬と魔法道具【マジック・アイテム】の件は別ですよ。」
>>「やる」
>>ケレルの一言であたしはあっさり依頼を引き受けた。
>即答だね☆
>
吹雪:リナだし(笑)

>>「いーえ!これはしつけなのです!こーでもしないと逃げますゆえ・・・、赤眼の魔王【ルビー・アイ】様、ここは魔王らしくビシッと言ってやってください。」
>う〜ん・・・ゼロス、ホントに逃げるのかなぁ? ちょっと実験してみたいかも★
>
吹雪:逃げんだろーなぁ・・・、ゼラスのお仕置きは恐そうだし。

>>『反省しているものを叱っても意味は無いでしょう。』
>>「る、るびぃあい様ぁ・・・」
>>感激のあまり目がうるむ。良い上司を持った、とゼロスは思った。
>Sが良い上司ってことはゼラスは悪い上司?
>
吹雪:ゼラスは優しくて厳しい上司ですね、ゼロスから見て。Sは優しい、ゼラスは優しいけど、厳しい。ついでに恐い。

>>『・・・それに』
>>「?」
>>『ゼロス、お前は私に似ているのです・・・』
>>「・・・え?」
>>『上司にいぢめられる所なんかそっくりです、これも血なんですかねぇ・・・。』
>>魔族に血は存在しないのでは?とゼロスはつっこみたかったが上司につっこむほどお茶目な性格ではない。しかいそれより気になるのは・・・。
>ゼロスなら意外と本気でツッコミそうな気もするけどね★
>
吹雪:いやあ、さすがに命が惜しいのでつっこめないんですよ。

>>『サイラーグに存在した・・・、まあ、混沌が存在したと言うのも妙な例えですが・・・、ゼロス、あなたは混沌の中で姿は違えど見たことがあるはずです・・・。』
>>再び遠い目をするS。ゼロスは魔王様も魔王様で大変だなぁ・・・とシミジミ思った。
>何か魔王軍ってフィブリンとガーブがいなくなって、うじうじした男ばっか残った気がするなぁ。
>
吹雪:熱血バカと陰険野郎がいなくなっちゃいましたもんねぇ・・・。

>>「んっんっんっ、中々の部下思いっぷりね〜、Sぅ〜?」
>>『ひぃぎゃああぁぁぁっ!!?』
>>「やかましい」
>>ざくっ!どぴゅー・・・
>い、いたんだね。L様。
>
吹雪:いました、最初っから。

>>『あ、あの・・・その手にある筒のよーなものは・・・』
>>選択肢はつぎのうちから選んでください。
>>くえすちょん。
>>L様の手の持っているのは何?
>>1 ぴこぴこはんまぁ
>>2 死の大鎌
>>3 マシンガン
>>4 槍
>>さあ、どれだ!?
>はいはーい☆ 全部ぅぅぅぅv
>
吹雪:ファイナルアンサー?(笑)

>>正解は・・・
>>「季節外れ(三月)の花火大会、連続500発、いってみよう!!」
>>ずごおおおぉぉぉぉんんっ!!!
>>正解は打ち上げ花火でした〜。(わかるか、ンなもん!!)
>ちぇー、はずれちゃったぁ。
>
吹雪:・・・残念!!(爆)

>>・・・カタート山脈で一人の魔王が燃えつきかけた・・・。
>>そんな哀れな彼に愛の手を!!
>差し出す人はダレもいないと思うよ☆
>
吹雪:私が差し伸べます(S様ファン)

>えーと、次回、楽しみにしてるね★
>何となくフィブリン口調の風柴流でしたぁ☆

吹雪:はいは〜い☆なるべく早く打ち込みますねぇ!
K:・・・テスト近いんだから、終わってからやれよ。
吹雪:では次回お楽しみに〜
K:・・・無視か、お前。

トップに戻る
25092風の記憶、竜の邂逅 ―Friend or Companion なつかしの再会―夜宵 吹雪 E-mail 2003/3/9 16:48:46
記事番号25015へのコメント

「ちょっと寄りたいところがあるんですけど、付き合ってくれませんか?」
遺跡に向かい二日の時が流れた。あたしはケレルの言葉に逆らわず、彼の寄りたい場所とやらに向かう。
「ねぇ、どこに行くのよ?」
「う〜ん・・・、その前にボクらが行く遺跡について、少し話していいですか?」
「何?」
「では。ボクらの向かう遺跡は、はるか昔の降魔戦争より前、神魔戦争の時代に造られた古代の遺産・・・。ボクが向かっているのは、その遺跡を管理してる方たちのところへ向かってるんですよ。」
「・・・ふーん。」
「あ、着きましたよ。」
ケレルが指をさす。遺跡の管理、とゆーからにはそれなりに由緒正しいでっかいお屋敷に住む神官、と思いきや
「・・・ふつーの家ね。」
そう、木材で出来た三階建てのふつーの造りの、ふつーの家。・・・なんか想像してたのと違うなぁ・・・。
「なんでも趣味で、ツボとかを売って骨董屋さんを開いてるそうです。1ヶ月くらい前ですかねぇ、他に管理している人を探したんですけど、ある日を境に全員、行方不明なんです。」
物騒な世の中ですね、と笑いながらケレルは言う。
・・・笑い事じゃねえだろ、おい・・・。
しかし・・・。
「・・・趣味・・・骨董屋・・・行方不明・・・。」
「どうした、リナ?腹でも痛いのか?」
「・・・違うわよ。ちょっとケレルの言葉にピッタリ当てはまる人がいるのよ。」
「誰だ、それ?」
「それは・・・」
「こんにちわー!!」
こんこんっ!
あたしの言葉をかき消してケレルが扉を叩く。扉にはCLOSEの札がかかっている。
「・・・留守かな?」
ケレルがそう呟くと、後ろから声を掛けられた。
「・・・おい、何か用か?今日は店は開いてない・・・ってお前はリナ・インバース!?」
「ああっ!?アンタわ!!」
「オレもいるんだけど・・・。」
ガウリイの言葉を無視し、意外な人物に乱入に思わずのけぞる。
「あ、お知り合いですか?リナさん、ガウリイさん。」
「ケ、ケレル!もしかして遺跡を管理してるのって・・・。」
「ああ、言ってませんでしたよね。火竜王につかえる聖位第一位の巫女、フィリア・ウル・コプトさんですけど。もしかしてお知り合いですか?」
「な、なるほど、だからこのひねくれ竜のヴァルガーヴが・・・。」
「えーと・・・、もしかしてそちらの方が、フィリアさんですか?てっきり名前からして女性だと思ったんですけど・・・、いやー、世界は広いですね、ウン。」
『ンなわけあるかああぁぁぁっ!!!』
すぱあぁぁんっ!!
ヴァルガーヴとあたしのツッコミが見事ハモる。もっともあたしのツッコミはスリッパ付きだが。
「うぅ・・・じゃあどなたですかぁ・・・?」
よろよろと復活しながらも立ち上がるケレル。
・・・しゃーない、説明してやるか。
「あのねぇ、ケレル、こいつは・・・。」
「・・・はっ!も、もしかしてお兄さん・・・。」
「な、何だ?」
ケレルの引き気味の逃げ腰に気付いたのか、汗ジトでたずねるヴァルガーヴ。
「フィリアさんの同棲相手ですか!?」
ちゅどおおぉぉんっ!!
・・・あ、吹っ飛んだ。
「だ、誰がだ!!?」
顔を真っ赤にしつつ抗議する。
・・・なんか、あんまし説得力無い気がする。
「違うんですか?」
「違う!」
力一杯、否定するヴァルガーヴ。
「じゃあ、あなたが週刊誌とかで話題になっている、寄生虫のような生活を送っているヒモ男ですか?」
ばごおおぉぉぉんっ!!!
再び、派手に吹っ飛ぶ。
・・・・リアクションの大きいヤツ・・・。
「何でそうなんだ!!?」
「一緒に住んでるよーな口振りでしたから。」
「い、いや、まあ、そーなんだが・・・。」
ヴァルガーヴが事実を指摘され口ごもった、その刹那―――――
この、どーしよーもない状況を、どーにか出来る唯一の存在、フィリアが驚いたように日用品、片手に登場した。



「・・・とゆーわけなんです。許可してくれますか?」
店でフィリアの入れた紅茶を飲みながら、やぁっと本題に入る。
「まあ、構いませんが・・・、・・・リナさんも一緒に行くんですか?」
「ええ、ボクの護衛ですし。」
ケレルの言葉にフィリアはぎぎぃっと、ややぎこちなく首をあたしの方に向け、ぐわしとあたしの肩をつかむ。
こ、こわひぞ、これは・・・。
「リナさぁ〜ん?この遺跡は神魔戦争時に建てられた非常に神聖な場所なんです。竜破斬【ドラグ・スレイブ】なんか唱えて壊したら・・・」
ぎりぎりぎり・・・!
フィリアのあたしの肩をつかんだ手に力がこもる。
「フィ、フィリア・・・?」
「・・・弁償なんて、生易しい事は言いません。建て直してもらいますよ、壊される前とまったく同じに・・・。」

「だったら、フィリアさんも一緒に来ます?」
さらっととんでもないないことを言うケレル。
「あっ、そうですね。」
ぽんっと軽く手を叩く。
「ヴァルさんも一緒に行きませんか?」
ヴァルに愛想良く聞くケレル。
余談ではあるがヴァルガーヴはもう魔族ではないので、ガーヴの名はなくヴァルと名乗っている。
「ああ?」
「ねっ?行きましょう、人数は多い方が楽しいですよ。」
オイオイオイッ!いいのかっ!?
「そうですよ、ヴァル、一緒に行きましょう。」
「ほら、恋人のフィリアさんもこういってますし。」
ぶぼっ!ずごっ!!
あたしとフィリアがほぼ同時に、紅茶を吹き出す。ヴァルも似たよーな状況でイスからひっくりかえっている。
・・・しかし、この二人の場合、恋人じゃなくて恋竜じゃないのかな、どーでもいいけど。
「ケ、ケケケ、ケレルさん!別に私とヴァルはそんな関係じゃ・・・。」
顔を赤くして言っても、説得力ないわよ、フィリア。ヴァルはヴァルで、ひっくりかえしたイスを直し、憮然とした表情で顔を赤くし、どかっとイスに座る。
「・・・そうなんですか、・・・じゃ、ボクにもチャンスはあるってことですね。」
小さく、挑戦的にケレルは言う。にっこりとケレルは笑みを浮かべる。
・・・ヴァルがわずかに反応したのは気のせいではないだろう。
しばし、ヴァルは黙った。
「・・・行く、行けばいいんだろ、行けば!!」
この返答にケレルは満面の笑みを浮かべた。



・・・カランカランッ
扉にある鈴がかわいらしい音を立てる。
「見つけましたよ。リナさん、ガウリイさん。」
こ、この声は・・・!
無視よ!無視するのよ!!みんな!!
「おお、ゼロスじゃないか、久しぶりだな、元気だったか?」
こらこら!ノンキに世間話をするんぢゃない!!
「まあ、元気ですよ。獣王様に怒られた事を除けばですけど。」
「そーか、大変だな。」
「ガウリイさん!やめてください、そんな生ゴミと話すのは!性格に悪さがうつります!!」
ゼロスは一瞬、ひくっと反応すると
「これはこれはフィリアさん、相も変わらず口の悪い方ですねぇ。」
「なんですってっ!?」
「あー、もうやめなさいよ、二人とも・・・。」
「・・・どなたですか?」
ケレルの質問に、あたしはため息をつきつつ答える。
「ゼロス、自称、謎の神官よ。」
「生ゴミともいうがな。」
ヴァルがゼロスに皮肉な視線を送る。
「・・・ヴァルさん、その呼び方はやめてください・・・。」
「・・・じゃあ、オレにさん付けするのはやめろ。キショイ。」
ばりばりとヴァルは鳥肌のたった場所をかく。
「で何の用?」
ギロッとゼロスに睨みをきかせる。
「いや、最近変わった事があるか、聞かせてもらいたいんですけど。」
「変わった事?・・・特にないけど・・・。」
あたしはフィリアとヴァルに視線を向ける。二人の表情から察するに、あたしと同じく変わった事はないらしい。
「う〜ん・・・、そういや一週間くらい前に変なカンジしたなぁ。」
思い出したかのようにガウリイが呟く。
「本当ですか!?」
ゼロスがいつの間にかイスに座り、身を寄りだす。
「ちなみにどんなカンジでした?」
「う〜ん・・・説明しにくいんだが・・・、空気?って言うのか?それがぶるっと震えて、どっか別のとこに行くような・・・。」
んー?イマイチ、わかんない例え・・・。ガウリイの頭じゃこれが限度か・・・。
「・・・なるほど。」
一人、納得するゼロス。
「となるとやっぱり・・・。」
ぶつぶつ独り言を言い始める。・・・怪しい。
「・・・僕の責任なんですかねぇ・・・カンベンして欲しいですよ・・・。」
おーい、もしもーし?
「あの・・・。」
「うわあっ!!な、何ですか?」
「・・・ボク、お邪魔みたいなので、席を外しますね。」
がたっとイスから立ち上がる。
「どこ行くんだ?」
「その辺うろついてるので、用件が終わったら呼んでください。」
そう言うとケレルは、外に出て行ってしまった。
「・・・では本題に入りましょう。」
ケレルが外に出るのを確認すると、ゼロスにしては珍しく真面目な顔になり、静かに話し始めた。
「単刀直入に言いますね。・・・リナさんは闇を撒くもの【ダーク・スター】を召喚したゲートの事、覚えてます?」
「そりゃ、まあ覚えてるけど・・。」
「ですよねぇ・・・。」
何が言いたいんだ、こひつは・・・。
「だああぁぁっ!!まどろっこしいわね!ハッきり言いなさいよ!!」
あたしはゼロスの胸倉を引っつかみ、がっくんがっくん揺らしてやった。
「リ、リナざ・・・。苦じ・・・しま・・・。」
「リ、リナ、それじゃあ、ゼロスは話せんだろ・・・。」
ガウリイの言葉に、あたしは渋々、手を離す。
「はあ・・・はあ・・・、どこまで話しましたっけ?」
「ゲートがどーのこーのって所からよ。」
「ゲートですね、あの戦いの後、僕が魔族代表で壊す事になったんですけど・・・。」
ゼロスはここで一旦、言葉を区切る。
「疲れたので遠くから呪文唱えて、壊れたのちゃんと確認せず、帰っちゃたんですよね、これがまた、はっはっはっ。」
・・・をひ。
「それってメチャクチャやばいでしょ!」
「そうですねぇ。」
「そうですねぇぢゃな――いっ!!」
こ、このスットコ神官・・・、どこまでお役所仕事を・・・!
「ゼロス、いくらなんでもそりゃあ良くないぞ。」
「・・・ふんっ、無責任なヤツだな。」
ガウリイとヴァルが口々に言う。
「・・・お二人にだけは言われたくないんですけど・・・。」
「何でだ?」
「・・・ガウリイさん、あなたは忘れてるかもしれないですけどねぇ・・・、僕が疲れてたのはあなたと、アメリアさんと、ゼルガディスさんの三人にやられた生の賛歌が原因なんですよ!・・・本当に・・・本当に滅ぶかと思いましたよ・・・。最近では夢にも出てきます・・・。」
魔族は夢は見んだろ。
「そしてヴァル!あなたはヴォルフィードとディグラディグドゥと合体してた時!僕に精神攻撃したでしょう!あれが決定打でした・・・。あなたに責任があるとしたら、今!ここで責任を取ってください!!」
・・・なんか、結婚願望の強い女性が顔を傷つけられて、責任を取って結婚して!って迫ってるみたいだぞ、ゼロス。こんなこと言いたくないけど。
「はいはい、でどーなったのよ?」
「はい、今から一週間前に・・・、ゲートに強い力を持ったなにかが存在してたそうです。」
「なにかって何よ?」
「わかりません、わからないからなにかと例えてるんです。」
おいおい。
「少なくとも、強い力を持っていたのは確かです。」
むー、なるほどなるほど。
「・・・でアンタは自分のポカミスを上司から指摘され残業を言い渡されたわけね。」
「うっ・・・、例えはともかく、そんなところです。」
「けど、あたしは何にも知らないわよ?」
「ですね、では僕はこれで・・・。」
おや?
「帰るのか?」
「ええ、調べる事が山のようにありますから、なにかわかったら呼んでください、では・・・。」
・・・フッ
ゼロスの姿が掻き消える。
「・・・まぁたイヤナ予感がするわね・・・。」
あたしはため息をつきつつ完全に冷え切った紅茶を飲んだ。


あとがき
吹雪:さあさあ、快調に第三段!!
K:・・・テスト前日でよくもまあ・・・。
吹雪:私のモットーは太く長く、自分に正直にだ!!もしくは我が人生、娯楽に勝るものなしでも可!!
K:・・・ま、いいけどね、後悔するのは僕じゃないし。
  それはいいけど、このあとがきには僕みたいなゲストキャラが回を増すごとに増えるんだよね。
吹雪:おう!つーわけでカモン、D!
D:・・・どうも。
吹雪:ディグラディグドゥじゃないです!カン違いしないでね。
D:・・・次回について説明してくれ、K(真面目な性格)
K:はい、わかりました。
次回、風の記憶、竜の邂逅―Basement Labyrinth!遺跡の記憶―
・・・と言ってもこの間にEpisode oneって話がはいるんだけど。
吹雪:余計な事は言わない。
K:はいはい。じゃ、続けるよ。
やぁっと、遺跡に突入、『神を死せる魔手』とは?ゲートで何が起こった?フィリアとヴァルの仲はどうなる?ゼロスの出番は?そーいやS様、どーなった?
吹雪:見舞い行ったけど、元気だったよ。
K:結局、行ったのか。
吹雪:もう、この話では出番ないですよって伝えておいた。
K:鬼か、お前。
D:・・・ふふふっ、私なんかな、出番どころか名前すら出ていない・・・。
K:・・・話の都合上、仕方ないでしょ。
吹雪:そうそう、一応、第四話で・・・。
K:・・・最終話だな、この話は逸話抜きにしたら、四部構成だし。D様出たら話の展開、無茶苦茶になるから・・・。
D:・・・名前だけか?
吹雪:うー、まあ、これ終わったら番外編でも・・・。
D:まあ、いい。まったく出番が無いよりマシだ。
K:では次回で。


吹雪:あ、あとKとDの正体わかったひとはいるでしょーか?
K:・・・わかってもなんにもならないけど。
D:まあ、吹雪から褒められるだけだな。
吹雪:あうう・・・、なんにもありませんがわかった人はレスぷりーず!!答えは最終話のあとがきで!
K:暇ならちょうせんしてやってよ。それじゃあね。

トップに戻る
25093Re:風の記憶、竜の邂逅 ―Friend or Companion なつかしの再会―ユア・ファンティン 2003/3/9 17:39:24
記事番号25092へのコメント


>「ちょっと寄りたいところがあるんですけど、付き合ってくれませんか?」
>遺跡に向かい二日の時が流れた。あたしはケレルの言葉に逆らわず、彼の寄りたい場所とやらに向かう。
>「ねぇ、どこに行くのよ?」
>「う〜ん・・・、その前にボクらが行く遺跡について、少し話していいですか?」
>「何?」
>「では。ボクらの向かう遺跡は、はるか昔の降魔戦争より前、神魔戦争の時代に造られた古代の遺産・・・。ボクが向かっているのは、その遺跡を管理してる方たちのところへ向かってるんですよ。」

ユ:古いんですね、

>「・・・ふーん。」
>「あ、着きましたよ。」
>ケレルが指をさす。遺跡の管理、とゆーからにはそれなりに由緒正しいでっかいお屋敷に住む神官、と思いきや
>「・・・ふつーの家ね。」
>そう、木材で出来た三階建てのふつーの造りの、ふつーの家。・・・なんか想像してたのと違うなぁ・・・。
>「なんでも趣味で、ツボとかを売って骨董屋さんを開いてるそうです。1ヶ月くらい前ですかねぇ、他に管理している人を探したんですけど、ある日を境に全員、行方不明なんです。」
>物騒な世の中ですね、と笑いながらケレルは言う。
>・・・笑い事じゃねえだろ、おい・・・。
>しかし・・・。
>「・・・趣味・・・骨董屋・・・行方不明・・・。」

ユ:もひかして・・・・

>「どうした、リナ?腹でも痛いのか?」
>「・・・違うわよ。ちょっとケレルの言葉にピッタリ当てはまる人がいるのよ。」
>「誰だ、それ?」
>「それは・・・」
>「こんにちわー!!」
>こんこんっ!
>あたしの言葉をかき消してケレルが扉を叩く。扉にはCLOSEの札がかかっている。
>「・・・留守かな?」
>ケレルがそう呟くと、後ろから声を掛けられた。
>「・・・おい、何か用か?今日は店は開いてない・・・ってお前はリナ・インバース!?」
>「ああっ!?アンタわ!!」
>「オレもいるんだけど・・・。」
>ガウリイの言葉を無視し、意外な人物に乱入に思わずのけぞる。
>「あ、お知り合いですか?リナさん、ガウリイさん。」
>「ケ、ケレル!もしかして遺跡を管理してるのって・・・。」
>「ああ、言ってませんでしたよね。火竜王につかえる聖位第一位の巫女、フィリア・ウル・コプトさんですけど。もしかしてお知り合いですか?」

ユ:やっぱり・・・・(頭を抱えている。)

>「な、なるほど、だからこのひねくれ竜のヴァルガーヴが・・・。」
>「えーと・・・、もしかしてそちらの方が、フィリアさんですか?てっきり名前からして女性だと思ったんですけど・・・、いやー、世界は広いですね、ウン。」
>『ンなわけあるかああぁぁぁっ!!!』
>すぱあぁぁんっ!!
>ヴァルガーヴとあたしのツッコミが見事ハモる。もっともあたしのツッコミはスリッパ付きだが。

ユ:ナイスコンビ&ツッコミ


>「うぅ・・・じゃあどなたですかぁ・・・?」
>よろよろと復活しながらも立ち上がるケレル。
>・・・しゃーない、説明してやるか。
>「あのねぇ、ケレル、こいつは・・・。」
>「・・・はっ!も、もしかしてお兄さん・・・。」
>「な、何だ?」
>ケレルの引き気味の逃げ腰に気付いたのか、汗ジトでたずねるヴァルガーヴ。
>「フィリアさんの同棲相手ですか!?」
>ちゅどおおぉぉんっ!!
>・・・あ、吹っ飛んだ。
>「だ、誰がだ!!?」
>顔を真っ赤にしつつ抗議する。
>・・・なんか、あんまし説得力無い気がする。

ユ:同棲相手というよりは、親子?

>「違うんですか?」
>「違う!」
>力一杯、否定するヴァルガーヴ。
>「じゃあ、あなたが週刊誌とかで話題になっている、寄生虫のような生活を送っているヒモ男ですか?」
>ばごおおぉぉぉんっ!!!
>再び、派手に吹っ飛ぶ。
>・・・・リアクションの大きいヤツ・・・。
>「何でそうなんだ!!?」
>「一緒に住んでるよーな口振りでしたから。」
>「い、いや、まあ、そーなんだが・・・。」
>ヴァルガーヴが事実を指摘され口ごもった、その刹那―――――
>この、どーしよーもない状況を、どーにか出来る唯一の存在、フィリアが驚いたように日用品、片手に登場した。

ユ:なんかほのぼの

>
>
>
>「・・・とゆーわけなんです。許可してくれますか?」
>店でフィリアの入れた紅茶を飲みながら、やぁっと本題に入る。
>「まあ、構いませんが・・・、・・・リナさんも一緒に行くんですか?」
>「ええ、ボクの護衛ですし。」
>ケレルの言葉にフィリアはぎぎぃっと、ややぎこちなく首をあたしの方に向け、ぐわしとあたしの肩をつかむ。
>こ、こわひぞ、これは・・・。
>「リナさぁ〜ん?この遺跡は神魔戦争時に建てられた非常に神聖な場所なんです。竜破斬【ドラグ・スレイブ】なんか唱えて壊したら・・・」

ユ:有りそうですね。

>ぎりぎりぎり・・・!
>フィリアのあたしの肩をつかんだ手に力がこもる。
>「フィ、フィリア・・・?」
>「・・・弁償なんて、生易しい事は言いません。建て直してもらいますよ、壊される前とまったく同じに・・・。」
>げ
>「だったら、フィリアさんも一緒に来ます?」
>さらっととんでもないないことを言うケレル。
>「あっ、そうですね。」
>ぽんっと軽く手を叩く。
>「ヴァルさんも一緒に行きませんか?」
>ヴァルに愛想良く聞くケレル。
>余談ではあるがヴァルガーヴはもう魔族ではないので、ガーヴの名はなくヴァルと名乗っている。
>「ああ?」
>「ねっ?行きましょう、人数は多い方が楽しいですよ。」
>オイオイオイッ!いいのかっ!?
>「そうですよ、ヴァル、一緒に行きましょう。」
>「ほら、恋人のフィリアさんもこういってますし。」
>ぶぼっ!ずごっ!!
>あたしとフィリアがほぼ同時に、紅茶を吹き出す。ヴァルも似たよーな状況でイスからひっくりかえっている。
>・・・しかし、この二人の場合、恋人じゃなくて恋竜じゃないのかな、どーでもいいけど。

ユ:あはははははははははっははははは(乾いた笑い)

>「ケ、ケケケ、ケレルさん!別に私とヴァルはそんな関係じゃ・・・。」
>顔を赤くして言っても、説得力ないわよ、フィリア。ヴァルはヴァルで、ひっくりかえしたイスを直し、憮然とした表情で顔を赤くし、どかっとイスに座る。
>「・・・そうなんですか、・・・じゃ、ボクにもチャンスはあるってことですね。」
>小さく、挑戦的にケレルは言う。にっこりとケレルは笑みを浮かべる。
>・・・ヴァルがわずかに反応したのは気のせいではないだろう。
>しばし、ヴァルは黙った。
>「・・・行く、行けばいいんだろ、行けば!!」
>この返答にケレルは満面の笑みを浮かべた。

ユ:あ、ある意味ゼロスみたいな子だね


>
>
>
>・・・カランカランッ
>扉にある鈴がかわいらしい音を立てる。
>「見つけましたよ。リナさん、ガウリイさん。」
>こ、この声は・・・!
>無視よ!無視するのよ!!みんな!!
>「おお、ゼロスじゃないか、久しぶりだな、元気だったか?」
>こらこら!ノンキに世間話をするんぢゃない!!
>「まあ、元気ですよ。獣王様に怒られた事を除けばですけど。」
>「そーか、大変だな。」
>「ガウリイさん!やめてください、そんな生ゴミと話すのは!性格に悪さがうつります!!」
>ゼロスは一瞬、ひくっと反応すると
>「これはこれはフィリアさん、相も変わらず口の悪い方ですねぇ。」
>「なんですってっ!?」
>「あー、もうやめなさいよ、二人とも・・・。」
>「・・・どなたですか?」
>ケレルの質問に、あたしはため息をつきつつ答える。
>「ゼロス、自称、謎の神官よ。」
>「生ゴミともいうがな。」
>ヴァルがゼロスに皮肉な視線を送る。
>「・・・ヴァルさん、その呼び方はやめてください・・・。」
>「・・・じゃあ、オレにさん付けするのはやめろ。キショイ。」
>ばりばりとヴァルは鳥肌のたった場所をかく。

ユ:当然でしょう。

>「で何の用?」
>ギロッとゼロスに睨みをきかせる。
>「いや、最近変わった事があるか、聞かせてもらいたいんですけど。」
>「変わった事?・・・特にないけど・・・。」
>あたしはフィリアとヴァルに視線を向ける。二人の表情から察するに、あたしと同じく変わった事はないらしい。
>「う〜ん・・・、そういや一週間くらい前に変なカンジしたなぁ。」
>思い出したかのようにガウリイが呟く。
>「本当ですか!?」
>ゼロスがいつの間にかイスに座り、身を寄りだす。
>「ちなみにどんなカンジでした?」
>「う〜ん・・・説明しにくいんだが・・・、空気?って言うのか?それがぶるっと震えて、どっか別のとこに行くような・・・。」
>んー?イマイチ、わかんない例え・・・。ガウリイの頭じゃこれが限度か・・・。
>「・・・なるほど。」
>一人、納得するゼロス。

ユ:あれでわかったんかい

>「となるとやっぱり・・・。」
>ぶつぶつ独り言を言い始める。・・・怪しい。
>「・・・僕の責任なんですかねぇ・・・カンベンして欲しいですよ・・・。」
>おーい、もしもーし?
>「あの・・・。」
>「うわあっ!!な、何ですか?」
>「・・・ボク、お邪魔みたいなので、席を外しますね。」
>がたっとイスから立ち上がる。
>「どこ行くんだ?」
>「その辺うろついてるので、用件が終わったら呼んでください。」
>そう言うとケレルは、外に出て行ってしまった。
>「・・・では本題に入りましょう。」
>ケレルが外に出るのを確認すると、ゼロスにしては珍しく真面目な顔になり、静かに話し始めた。
>「単刀直入に言いますね。・・・リナさんは闇を撒くもの【ダーク・スター】を召喚したゲートの事、覚えてます?」
>「そりゃ、まあ覚えてるけど・・。」
>「ですよねぇ・・・。」
>何が言いたいんだ、こひつは・・・。
>「だああぁぁっ!!まどろっこしいわね!ハッきり言いなさいよ!!」
>あたしはゼロスの胸倉を引っつかみ、がっくんがっくん揺らしてやった。
>「リ、リナざ・・・。苦じ・・・しま・・・。」
>「リ、リナ、それじゃあ、ゼロスは話せんだろ・・・。」
>ガウリイの言葉に、あたしは渋々、手を離す。
>「はあ・・・はあ・・・、どこまで話しましたっけ?」
>「ゲートがどーのこーのって所からよ。」
>「ゲートですね、あの戦いの後、僕が魔族代表で壊す事になったんですけど・・・。」
>ゼロスはここで一旦、言葉を区切る。
>「疲れたので遠くから呪文唱えて、壊れたのちゃんと確認せず、帰っちゃたんですよね、これがまた、はっはっはっ。」
>・・・をひ。
>「それってメチャクチャやばいでしょ!」
>「そうですねぇ。」
>「そうですねぇぢゃな――いっ!!」
>こ、このスットコ神官・・・、どこまでお役所仕事を・・・!
>「ゼロス、いくらなんでもそりゃあ良くないぞ。」

ユ:それがゼロスでしょう

>「・・・ふんっ、無責任なヤツだな。」
>ガウリイとヴァルが口々に言う。
>「・・・お二人にだけは言われたくないんですけど・・・。」
>「何でだ?」
>「・・・ガウリイさん、あなたは忘れてるかもしれないですけどねぇ・・・、僕が疲れてたのはあなたと、アメリアさんと、ゼルガディスさんの三人にやられた生の賛歌が原因なんですよ!・・・本当に・・・本当に滅ぶかと思いましたよ・・・。最近では夢にも出てきます・・・。」
>魔族は夢は見んだろ。

ユ:見るらしいですよ。(タロット・スピリッツより)

>「そしてヴァル!あなたはヴォルフィードとディグラディグドゥと合体してた時!僕に精神攻撃したでしょう!あれが決定打でした・・・。あなたに責任があるとしたら、今!ここで責任を取ってください!!」
>・・・なんか、結婚願望の強い女性が顔を傷つけられて、責任を取って結婚して!って迫ってるみたいだぞ、ゼロス。こんなこと言いたくないけど。
>「はいはい、でどーなったのよ?」
>「はい、今から一週間前に・・・、ゲートに強い力を持ったなにかが存在してたそうです。」
>「なにかって何よ?」
>「わかりません、わからないからなにかと例えてるんです。」
>おいおい。
>「少なくとも、強い力を持っていたのは確かです。」
>むー、なるほどなるほど。
>「・・・でアンタは自分のポカミスを上司から指摘され残業を言い渡されたわけね。」
>「うっ・・・、例えはともかく、そんなところです。」
>「けど、あたしは何にも知らないわよ?」
>「ですね、では僕はこれで・・・。」
>おや?
>「帰るのか?」
>「ええ、調べる事が山のようにありますから、なにかわかったら呼んでください、では・・・。」
>・・・フッ
>ゼロスの姿が掻き消える。
>「・・・まぁたイヤナ予感がするわね・・・。」
>あたしはため息をつきつつ完全に冷え切った紅茶を飲んだ。

ユ:当たると良いですねえ
  そのほうが私たちには、楽しいですから。


>
>
>あとがき
>吹雪:さあさあ、快調に第三段!!
>K:・・・テスト前日でよくもまあ・・・。
>吹雪:私のモットーは太く長く、自分に正直にだ!!もしくは我が人生、娯楽に勝るものなしでも可!!
>K:・・・ま、いいけどね、後悔するのは僕じゃないし。
>  それはいいけど、このあとがきには僕みたいなゲストキャラが回を増すごとに増えるんだよね。

ユ:多くしすぎると大変ですよ?

>吹雪:おう!つーわけでカモン、D!
>D:・・・どうも。
>吹雪:ディグラディグドゥじゃないです!カン違いしないでね。
>D:・・・次回について説明してくれ、K(真面目な性格)
>K:はい、わかりました。
>次回、風の記憶、竜の邂逅―Basement Labyrinth!遺跡の記憶―
>・・・と言ってもこの間にEpisode oneって話がはいるんだけど。
>吹雪:余計な事は言わない。
>K:はいはい。じゃ、続けるよ。
>やぁっと、遺跡に突入、『神を死せる魔手』とは?ゲートで何が起こった?フィリアとヴァルの仲はどうなる?ゼロスの出番は?そーいやS様、どーなった?

ユ:『神の死せる魔手』・・サモン・ナイトかなんかであったような。

>吹雪:見舞い行ったけど、元気だったよ。
>K:結局、行ったのか。
>吹雪:もう、この話では出番ないですよって伝えておいた。
>K:鬼か、お前。
>D:・・・ふふふっ、私なんかな、出番どころか名前すら出ていない・・・。
>K:・・・話の都合上、仕方ないでしょ。
>吹雪:そうそう、一応、第四話で・・・。
>K:・・・最終話だな、この話は逸話抜きにしたら、四部構成だし。D様出たら話の展開、無茶苦茶になるから・・・。
>D:・・・名前だけか?
>吹雪:うー、まあ、これ終わったら番外編でも・・・。
>D:まあ、いい。まったく出番が無いよりマシだ。
>K:では次回で。
>
>
>吹雪:あ、あとKとDの正体わかったひとはいるでしょーか?
>K:・・・わかってもなんにもならないけど。
>D:まあ、吹雪から褒められるだけだな。
>吹雪:あうう・・・、なんにもありませんがわかった人はレスぷりーず!!答えは最終話のあとがきで!

ユ:楽しみにしてます。

>K:暇ならちょうせんしてやってよ。それじゃあね。


ユ:それと、GBもどきの本編 『風華』入りました。
  『ふうか』と読みます。 
  よろしければ、レスどうぞ

  それでは・・・・・・



トップに戻る
25101お返事〜夜宵 吹雪 E-mail 2003/3/9 20:00:10
記事番号25093へのコメント


>>「では。ボクらの向かう遺跡は、はるか昔の降魔戦争より前、神魔戦争の時代に造られた古代の遺産・・・。ボクが向かっているのは、その遺跡を管理してる方たちのところへ向かってるんですよ。」
>
>ユ:古いんですね、

吹雪:それなりには。

>>「なんでも趣味で、ツボとかを売って骨董屋さんを開いてるそうです。1ヶ月くらい前ですかねぇ、他に管理している人を探したんですけど、ある日を境に全員、行方不明なんです。」
>>物騒な世の中ですね、と笑いながらケレルは言う。
>>・・・笑い事じゃねえだろ、おい・・・。
>>しかし・・・。
>>「・・・趣味・・・骨董屋・・・行方不明・・・。」
>
>ユ:もひかして・・・・

吹雪:そのまさか(はぁと)

>>「こんにちわー!!」
>>こんこんっ!
>>あたしの言葉をかき消してケレルが扉を叩く。扉にはCLOSEの札がかかっている。
>>「・・・留守かな?」
>>ケレルがそう呟くと、後ろから声を掛けられた。
>>「・・・おい、何か用か?今日は店は開いてない・・・ってお前はリナ・インバース!?」
>>「ああっ!?アンタわ!!」
>>「オレもいるんだけど・・・。」
>>ガウリイの言葉を無視し、意外な人物に乱入に思わずのけぞる。
>>「あ、お知り合いですか?リナさん、ガウリイさん。」
>>「ケ、ケレル!もしかして遺跡を管理してるのって・・・。」
>>「ああ、言ってませんでしたよね。火竜王につかえる聖位第一位の巫女、フィリア・ウル・コプトさんですけど。もしかしてお知り合いですか?」
>
>ユ:やっぱり・・・・(頭を抱えている。)

吹雪:ふふふふふふ・・・
K:その笑い方、やめろよ。怪しいぞ、かなり。

>>「な、なるほど、だからこのひねくれ竜のヴァルガーヴが・・・。」
>>「えーと・・・、もしかしてそちらの方が、フィリアさんですか?てっきり名前からして女性だと思ったんですけど・・・、いやー、世界は広いですね、ウン。」
>>『ンなわけあるかああぁぁぁっ!!!』
>>すぱあぁぁんっ!!
>>ヴァルガーヴとあたしのツッコミが見事ハモる。もっともあたしのツッコミはスリッパ付きだが。
>
>ユ:ナイスコンビ&ツッコミ

吹雪:いいコンビだと思うんですけどねー

>>「・・・はっ!も、もしかしてお兄さん・・・。」
>>「な、何だ?」
>>ケレルの引き気味の逃げ腰に気付いたのか、汗ジトでたずねるヴァルガーヴ。
>>「フィリアさんの同棲相手ですか!?」
>>ちゅどおおぉぉんっ!!
>>・・・あ、吹っ飛んだ。
>>「だ、誰がだ!!?」
>>顔を真っ赤にしつつ抗議する。
>>・・・なんか、あんまし説得力無い気がする。
>
>ユ:同棲相手というよりは、親子?

吹雪:カン違いしてますから。

>>「違うんですか?」
>>「違う!」
>>力一杯、否定するヴァルガーヴ。
>>「じゃあ、あなたが週刊誌とかで話題になっている、寄生虫のような生活を送っているヒモ男ですか?」
>>ばごおおぉぉぉんっ!!!
>>再び、派手に吹っ飛ぶ。
>>・・・・リアクションの大きいヤツ・・・。
>>「何でそうなんだ!!?」
>>「一緒に住んでるよーな口振りでしたから。」
>>「い、いや、まあ、そーなんだが・・・。」
>>ヴァルガーヴが事実を指摘され口ごもった、その刹那―――――
>>この、どーしよーもない状況を、どーにか出来る唯一の存在、フィリアが驚いたように日用品、片手に登場した。
>
>ユ:なんかほのぼの

吹雪:ほのぼの系?

>>「・・・とゆーわけなんです。許可してくれますか?」
>>店でフィリアの入れた紅茶を飲みながら、やぁっと本題に入る。
>>「まあ、構いませんが・・・、・・・リナさんも一緒に行くんですか?」
>>「ええ、ボクの護衛ですし。」
>>ケレルの言葉にフィリアはぎぎぃっと、ややぎこちなく首をあたしの方に向け、ぐわしとあたしの肩をつかむ。
>>こ、こわひぞ、これは・・・。
>>「リナさぁ〜ん?この遺跡は神魔戦争時に建てられた非常に神聖な場所なんです。竜破斬【ドラグ・スレイブ】なんか唱えて壊したら・・・」
>
>ユ:有りそうですね。

吹雪:やったら殺されます、まぢで。

>>・・・しかし、この二人の場合、恋人じゃなくて恋竜じゃないのかな、どーでもいいけど。
>
>ユ:あはははははははははっははははは(乾いた笑い)

吹雪:いや、まぢでそこんとこ、どーなんでしょ?あ、好きなカップリグを教えてくださいね。良かったら。

>>「ケ、ケケケ、ケレルさん!別に私とヴァルはそんな関係じゃ・・・。」
>>顔を赤くして言っても、説得力ないわよ、フィリア。ヴァルはヴァルで、ひっくりかえしたイスを直し、憮然とした表情で顔を赤くし、どかっとイスに座る。
>>「・・・そうなんですか、・・・じゃ、ボクにもチャンスはあるってことですね。」
>>小さく、挑戦的にケレルは言う。にっこりとケレルは笑みを浮かべる。
>>・・・ヴァルがわずかに反応したのは気のせいではないだろう。
>>しばし、ヴァルは黙った。
>>「・・・行く、行けばいいんだろ、行けば!!」
>>この返答にケレルは満面の笑みを浮かべた。
>
>ユ:あ、ある意味ゼロスみたいな子だね

吹雪:いい性格してるから(笑)

>>「ゼロス、自称、謎の神官よ。」
>>「生ゴミともいうがな。」
>>ヴァルがゼロスに皮肉な視線を送る。
>>「・・・ヴァルさん、その呼び方はやめてください・・・。」
>>「・・・じゃあ、オレにさん付けするのはやめろ。キショイ。」
>>ばりばりとヴァルは鳥肌のたった場所をかく。
>
>ユ:当然でしょう。

吹雪:うちのヴァルはゼロスがなんか、好きになれません。

>>「う〜ん・・・説明しにくいんだが・・・、空気?って言うのか?それがぶるっと震えて、どっか別のとこに行くような・・・。」
>>んー?イマイチ、わかんない例え・・・。ガウリイの頭じゃこれが限度か・・・。
>>「・・・なるほど。」
>>一人、納得するゼロス。
>
>ユ:あれでわかったんかい

吹雪:ゼロスだから。
K:そーゆーもんか?

>>「疲れたので遠くから呪文唱えて、壊れたのちゃんと確認せず、帰っちゃたんですよね、これがまた、はっはっはっ。」
>>・・・をひ。
>>「それってメチャクチャやばいでしょ!」
>>「そうですねぇ。」
>>「そうですねぇぢゃな――いっ!!」
>>こ、このスットコ神官・・・、どこまでお役所仕事を・・・!
>>「ゼロス、いくらなんでもそりゃあ良くないぞ。」
>
>ユ:それがゼロスでしょう

吹雪:まあ、そーですね。

>>「・・・ふんっ、無責任なヤツだな。」
>>ガウリイとヴァルが口々に言う。
>>「・・・お二人にだけは言われたくないんですけど・・・。」
>>「何でだ?」
>>「・・・ガウリイさん、あなたは忘れてるかもしれないですけどねぇ・・・、僕が疲れてたのはあなたと、アメリアさんと、ゼルガディスさんの三人にやられた生の賛歌が原因なんですよ!・・・本当に・・・本当に滅ぶかと思いましたよ・・・。最近では夢にも出てきます・・・。」
>>魔族は夢は見んだろ。
>
>ユ:見るらしいですよ。(タロット・スピリッツより)

吹雪:何いいぃぃ!?本当ですか、それは!?
K:ウソついてもしょうがないだろ。良かったな、一つ賢くなって。

>>「・・・まぁたイヤナ予感がするわね・・・。」
>>あたしはため息をつきつつ完全に冷え切った紅茶を飲んだ。
>
>ユ:当たると良いですねえ
>  そのほうが私たちには、楽しいですから。

吹雪:そーでもしないと話、進みませんから。

>>K:・・・ま、いいけどね、後悔するのは僕じゃないし。
>>  それはいいけど、このあとがきには僕みたいなゲストキャラが回を増すごとに増えるんだよね。
>
>ユ:多くしすぎると大変ですよ?

吹雪:根性でどうにかします。

>>K:はいはい。じゃ、続けるよ。
>>やぁっと、遺跡に突入、『神を死せる魔手』とは?ゲートで何が起こった?フィリアとヴァルの仲はどうなる?ゼロスの出番は?そーいやS様、どーなった?
>
>ユ:『神の死せる魔手』・・サモン・ナイトかなんかであったような。

吹雪:おおっ!よくわかりましたねー。その通りです。

>>吹雪:あ、あとKとDの正体わかったひとはいるでしょーか?
>>K:・・・わかってもなんにもならないけど。
>>D:まあ、吹雪から褒められるだけだな。
>>吹雪:あうう・・・、なんにもありませんがわかった人はレスぷりーず!!答えは最終話のあとがきで!
>
>ユ:楽しみにしてます。

吹雪:はい!がんばります!!

>>K:暇ならちょうせんしてやってよ。それじゃあね。
>
>
>ユ:それと、GBもどきの本編 『風華』入りました。
>  『ふうか』と読みます。 
>  よろしければ、レスどうぞ
>
>  それでは・・・・・・

吹雪:おお!それではさっそく見に行きます!読んでくださってありがとうございました。


トップに戻る
25112風の記憶、竜の邂逅 ―Episode one―夜宵 吹雪 E-mail 2003/3/10 13:22:26
記事番号25015へのコメント

風が強く吹きつける。宙に砂が舞い光を反射する。
広大な砂漠―――そこに一人の少年がいた。
「はぁ・・・はぁ・・・。」
少年は走っていた。追っ手から逃れるため、もう何年も。
「・・・くっ、はぁ、はぁ・・・。」
一度、足を止め、呼吸を整える。周りには自分を追うものはいない。
少年は安心し、油断していた。
その刹那―――――
ばさぁっ!!
翼の羽ばたく音、少年はびくりと音の聞こえた空を見上げる。
―――見間違えるはずも無い。追手の者だ。
「くそぉっ!!」
ここまでなのか?このまま、何もできず、死んでしまうのか・・・?
空を舞う追手の姿を見ると、彼は死の恐怖を感じると共に、自問する。
―――答えはすでに出ている。
最後の最後まであがいてやる、それが自分の出来る唯一の事だから。
ぎり、と唇を噛み締め、空を見る。
追手から白い光が放たれる。
魔力の光だ。
「!!」
まずい、避けれない・・・!!
もう完全に足掻くのをやめ、少年はゆっくり目を閉じ、死を覚悟した。せめて、静かに死にたかった。

ばしゅっ、とさっ・・・

そんな音が、耳に入った。
「・・・・・・・・・?」
おそるおそる、目を開ける。自分の体に外傷は無い。ふと、視線を砂漠へ向ける。
「な・・・・・・!?」
絶句した。
そこには無造作に、追手の胴体と首が落ちていた。そしておびただしいまでの量の血が首だった『それ』から溢れ砂漠の大地に染み込む。
「うっ・・・!!」
こみ上げてくる不快感。死体は、何度も見た事がある。しかし、どうしてもこの血の臭いには慣れない。
ゆっくりと、少年は何が起こったか、確認するため空を見上げた。

――――そこには『彼』がいた。
『彼』は地に降りると、悠然と少年を見下ろす。
ぞくっ
身体に悪寒がはしった。喋りたくても喋れない、動きたくても動けない。この感覚には覚えがあった。
恐怖――――
喉の奥が渇く。静寂が重圧を自分にかける。
しかし、逃げる事は許されない。少年は『彼』を精一杯の虚勢のつもりで睨んだ。

そして―――



あとがき
吹雪:中々、意味深なEpisodeです、我ながら。
L:・・・嬉そーね。
吹雪:私はこーゆー意味深な話を書いたりするのが大好きです!!
L:・・・しっかしEpisode oneって、スター・○ォーズじゃあるまいし・・・。
吹雪:そうなんですよ!!そんなつもりじゃなかったんです!
   ・・・友達に「・・・ねえ、このタイトルどっかで聞いた事ない?」って聞いてやっと気付いたんですよ!
L:ちなみに、このEpisodeシリーズのあとがきはみーんな、あたしがゲストなのよね(はぁと)
吹雪:・・・いや、最初はゼラスとかが良かったんですけど、やっぱ、トップバッターはL様だよなーって思って・・・・・・。
L:うふふふ、よくわかってんじゃない。
吹雪:・・・いや、だから今回のゲストはL様じゃ・・・。
L:・・・・・・何か逝った?
吹雪:い、言ったの漢字が、死ぬ逝くになってますぅぅぅ!!
L:で?何て言ったのかな?吹雪?
吹雪:・・・何デモナイデス(泣)
L:よろしい。では次のEpisodeでお会いしましょう♪
吹雪:さよーならー!

トップに戻る
25131風の記憶、竜の邂逅 ―Basement Labyrinth!遺跡の記憶―夜宵 吹雪 E-mail 2003/3/11 13:47:01
記事番号25015へのコメント

薄暗い、石造りの遺跡。ケレルとフィリア曰く、ここが神魔戦争時に建てられた、火竜王【フレア・ロード】の遺跡である。
中は大体、普通の遺跡にありがちな大理石のような材質で造られている。壁の所々には何匹もの竜―おそらくは火竜王などの神々―のレリーフが彫られている。
「ねぇ、フィリア。ここって神魔戦争の時に建てられたのよね?」
神魔戦争――――
魔王シャブラニグドゥが七つに分けられ、『眠る竜』と呼ばれた大陸の半分以上が、蒸発したと言われる、神と魔の全面戦争・・・。
「はい、そうですけど・・・。」
「じゃ、何が目的で建てられたの?」
「それは・・・。」
フィリアが言葉を濁す。
「ボクが説明しますよ。」
ケレルが横から割って入る。
「この遺跡自体、知ってる方はごく一部なんです。ボクも偶然知りましたからね。おそらく、ここを知っている方は火竜王に仕える者でも高位の方しかご存じないと思います。
・・・ボクが調べた伝承にはこうあります。
――忌むべき欠片の一部をここに封ず。
彼の者が二度と我が世界に、現れんことを・・・、ってね。」
「・・・何でンなこと知ってんのよ、あんたは。」
あたしはジト目でケレルを睨む。
「いやぁ、調べまくりましたから。それにこーゆー伝承歌【ヒロイック・サーガ】なノリって、ボク、大好きなんです。」
テレながらぽりぽりと頬をかく。
・・・アメリアと気が合いそうね。ある意味、恐いかも・・・。
「オイ、リナ・インバース。連れのヤツがいねぇぞ?」
「あのねぇ、いいかげん、フルネームで呼ぶのは・・・ってガウリイ?」
ありゃ?本当にいない・・・?
「が、ガウリイさん、あなたって人は・・・。」
ケレルが近くにあった柱に向かって喋る。
ハタから見たら非常に怪しい。・・・・・・もしかして。
あたしは柱へ向かって1歩、歩く。
するとそこには予想通り・・・。
「起きんか、このクラゲ―――ッ!!」
柱に寄りかかり、眠りこけているガウリイがいた。


・・・さて、遺跡には言って一時間。そろそろ、なんか起こってもいいんだけど・・・。
かちっ
ん?かち?
あたしは音のした後ろへ振り返る。するとそこには・・・。
「だあああぁぁぁっ!!このエロ腰ヒモ男ぉっ!なに踏んでるのよぉぉぉっ!?」
おもいっくそ怪しいスイッチを踏んだヴァルがいた。
「誰がヒモだぁぁぁっ!!」
「ヴァルさん!本当のこと、言われて怒っている場合じゃありませんよ!」
「違うっつてんだろ!何度、言えばわかるんだ、このチビ!!」
「チ、チビ・・・!ひ、ひどいです!リナさんよりは背が高いんですよ、ボク!!」
「どーゆー意味よ、ケレル!?」
「そのまんまです!!」
「・・・ケンカしている場合じゃありませんよ!!!」
・・・・・・し―――――ん。
フィリアの一喝でピタリとその場は静かになる。
「なあ、フィリア・・・。」
「いいですか、たしかにヴァルは見るからに怪しいスイッチを踏んで押してしまいました。」
ガウリイの言葉を完全に無視し、フィリアは淡々と語り始めた。
「・・・リナ、あのさぁ・・・。」
「はいはい、後でね。」
ガウリイの言葉を、再び無視する。
「しかし、大切なのは私たちがどう行動するかです。冷静になりましょう。」
「・・・ケレル。」
「何ですか?ガウリイさん。」
ガウリイの言葉を唯一、聞いたのはケレルだった。
・・・どーせ、しょうもないことだろーけど・・・。
「あのさぁ、実はさっきから水の音が聞こえるんですよ。」
「・・・水ですか?」
「おう。」
ガウリイが答えたとほぼ同時に、
どばしゃああぁぁぁっ!!
水がこちらに向かって流れてきた。足元を緩やかに、などと言うレベルではない、下手をしたら溺れ死ぬほどの量である。
・・・って冷静になってるバアイではない!!
「どわああっ!!」
どぴゅんっ!
あたし達は走った。あたしは走りながら、呪文を唱える!
「よっしゃあ!いくわよ、氷結弾!【フリーズ・ブリッド!】」
がきぃぃぃんっ!!
あたしが呪文を唱えると、一瞬にして水がただの氷の壁となる。
「ふっ、ざっとこんなモンよ。」
「・・・けっ」
ぴくぅ!
「んん?何か文句あるのかな、全ての原因クン?」
「ああ!?」
「ちょっ!ヴァル、リナさん!やめてください!!」
「そうだぞ、ケンカは良くないって。」
「・・・そんな事、言ってる場合じゃないみたいですよ。」
「へ?」
ぴしぃっ
どばどばどばどばどばどば・・・。
「くぅ!もう一回、氷結弾!【フリーズ・ブリッド!】」
ぴきぃぃん!!
「あんまし、長くはムリね、先へ急ぐわよ!!」
「・・・何でお前がしきるんだ?」
ヴァルがなんか呟いたが、あたしはあえて聞かないことにした。


ばちぃっ!!
「っ!!」
ケレルが足、一歩踏み出した途端、火花が散った。
「結界か・・・。」
ケレルは忌々しそうに眉間のシワをよせ、床を見た。
さっ
床の積もったホコリを掃うと、そこには何やら、奇怪な文字が彫ってあった。
・・・はっきり言ってあたしの知識じゃ全然わからん。
「何が書いてあるの?」
「・・・・・・どうやら、この結界は・・・・・・」
「結界は・・・。」
ごくり、とあたしの喉がなる。
「女性しか入れないみたいですね。」
『はあぁぁ?』
あたしとフィリアとヴァルの声がハモる。
ンなどこぞの女だらけの国じゃあるまいし・・・。(作者注:アニメスレイヤーズNEXTの第17話、うわさの彼女はゼルガディス?で出てきたフェミール王国の事です)
「本当なのか?」
ガウリイの言葉にケレルはこくりと頷き、
「へえ、どれどれ?」
ガウリイが手を入れてみると、
ばちぃっ!!
「痛ぇ!!」
「・・・だから、言ったのに・・・。」
ケレルは苦笑を浮かべる。
「じゃ、リナさんとフィリアさんは、先に言ってこの結界を解除するのを、手伝ってくださいね。ボクはこの文字を解読しますから・・・。」
「読めるの?」
「はい、大まかな部分だけなら。」
あたしはちらりと、床に視線を向けた。もう何百年とほおって床に刻まれた文字。残念ながらあたしの専門分野ではない。
「わかったわ、それじゃあね。」


「さてっ・・・・・・。」
ケレルは真剣な目で文字を解読した。
「この結界は大したものですね、何千年もこの場所を護っています、かなり高位の魔族でも単なる力ずくで、解くのは難しいでしょうね・・・。」
ケレルはぽつりと、独りごちる。
「・・・・・・オイ。」
背後から怒気のこもった声がした。
「おお、珍しいですね、あなたがボクに話しかけるなんて・・・。」
からかうような口調で言う。
「・・・話がある。」
ヴァルの目は真剣そのものである、その様子をチラリと見てケレルは薄く笑みを浮かべる。
「ガウリイさん、申し訳ありませんが席を外してもらえますか?」
ガウリイは苦笑を浮かべた。
「・・・・・・・・・。」
ガウリイはなにも言わず、この場から離れた。
「で?何ですか、話って?」
大体、予想はついているが、あえて聞いた。
「・・・フィリアのことだ。」
「フィリアさん、ですか?」
ケレルはまだ、ヴァルに背を向けたまま答える。
「とぼけんな!ここに来る前に言ってただろ、チャンスはあるって・・・。」
ケレルはなんとなくヴァルがどんな表情をしているのかわかった。
若いなぁ、と聞こえないよう小さく呟く。
「あはは、そーいえばそんなこともありましたねぇ。」
「ごまかすな!」
ケレルは笑うのをやめ、立ち上がり振り返る。
「うーん、なにかカン違いをしてますね、ボクが狙ってるのは・・・。」
腕組をして、ヴァルをじぃぃっと見る。
「狙ってるのは・・・?」
オウム返しに聞くヴァル。そして、ある事に気付く。
「・・・まさか・・・、お前・・・!?」
だらだらとヴァルの背に冷たい汗が流れる。
「・・・だったらどうします?」
いたずらっぽく言うケレル。
ざざざざざっ!
その言葉にヴァルは大いに引いた。ヴァルはまるで化け物を見るような、恐怖に満ちた目でケレルを見ながら、すばらしい速さであとずさる。その反応に満足したのか、ケレルは楽しそうにクスクス笑う。
「冗談ですよ、冗談。まあ、あなたに興味があるのは事実ですけどね。」
「冗談でもンなこと言うンじゃねぇ・・・、性格悪いな、アンタ・・・。」
ヴァルは呆れたように、ため息をついた。
「ひっどいですね――、ボクはとある方に『いい性格してる』って言われたんですよー?」
ヴァルは『賭けてもいいが、それは褒め言葉じゃねぇ』とツッコミたかったがメンドくさいのでやめた。
「さて!解読終了です!ちゃっちゃっと、この結界、解除します!」


「リナさーん!聞こえますかー!?」
「聞こえるわよー!!」
ケレルの声に大声で返す。
「近くにレバーみたいなものがあるでしょう?上にあげて、スイッチを押してくださーい!!」
「ああ、これね・・・。」
近くに、箱のようなものがあり、確かにそこにはレバーとスイッチが存在する。
がちょん、かちっ
「やったわよ――!!」
「じゃあ、そこで待っててくださーい!!」
あたしとフィリアは、ケレルの言葉どおり、しばらく待った。しかしこの装置になんの変化もない。
「・・・ケレルのやつ・・・、もしかして、間違えたの・・・?」
ブツブツと呟く。すると
うう゛んっ!!!
空間が一瞬、歪んだ気がした。
ばりばりばりぃぃ!!
雷が装置から放たれ、収縮、拡散していく!
・・・・・・・・・。
一瞬の出来事だったので、何が起きたのかよくわからなかった。
あたしはおそるおそる、装置をつついた。
つんつん
・・・・・・し――ーん
何の反応も無い。
「あ、いたいた。」
ノンキなガウリイの声が聞こえた。
「じゃ、奥へ行きますか。」
後ろでケレルがにこにこ笑いながら言った。



あとがき
吹雪:今回のゲストは、カタート山脈で氷づけになっている苦労人と名高いS様です!ちなみに移動できないにで、幽霊状態でのご登場です。はい、拍手〜!
K:・・・明らかにボクとの扱いが違う・・・。
吹雪:気にするな、ではどうぞ、S様。
S:ど、どうも(びくびく)
D:L様にやられた時の傷がまだ癒えてないな。
K:けど、L様より先にこの本編のあとがきに出たってことは・・・。
吹雪:あ・・・。
D:・・・撲滅決定だな。
S:いやだああああぁぁぁぁぁ!!!(どばどばと涙が滝のよーに流れる)
吹雪:ああ!泣かないでください、S様!床が汚れます!
D:・・・・・・お前、本当にSのファンか?
吹雪:一応は。
D:一応なのか・・・。
吹雪:そ、それはともかく、落ち着いてください、あとで私がL様を説得してみますから・・・。
K:出来るのか、そんな事が?
吹雪:・・・聞かないで。と、とにかくS様、次回予告を・・・。
S:あ、はい。では・・・
次回、いよいよ最終回(・・・と言ってもまたEpisodeが入るんですけどね)Episodeに出てくる『彼』と少年・・・。彼らは一体、何者なのか、今回結局わからなかった『神を死せる魔手』の力、全てがわかる最終回です!KとDの正体もわかります!
吹雪:がぐはぁっ!!い、今のは効きましたよ・・・(特に『神を死せる魔手』のあたり)さすが魔王・・・。
S:いや、それはあまり関係ないのでは?
K:・・・しかし次回予告が上手ですが、何故ですか?
S:L様に鍛えられましたから・・・。
K:・・・そーですか。
D:情けないものが漂ってるな。
吹雪:そんなわけで、次回、感動(?)と驚愕の最終回!KとDの正体がわかります!!わかった人は今すぐレスを!!切実です!!
K:・・・ツッコミの無いギャグと、答える人のいないクイズほどつまらんモノはない。
吹雪:(ぐさっ!)・・・ぜぇぜぇ・・・、そ、そんなわけで、切実に回答募集です!!それでは!!





トップに戻る
25139Re:風の記憶、竜の邂逅 ―Basement Labyrinth!遺跡の記憶―ユア・ファンティン 2003/3/11 21:59:54
記事番号25131へのコメント


>薄暗い、石造りの遺跡。ケレルとフィリア曰く、ここが神魔戦争時に建てられた、火竜王【フレア・ロード】の遺跡である。

ユ:ほう(無表情ながら、楽しげに)

>中は大体、普通の遺跡にありがちな大理石のような材質で造られている。壁の所々には何匹もの竜―おそらくは火竜王などの神々―のレリーフが彫られている。
>「ねぇ、フィリア。ここって神魔戦争の時に建てられたのよね?」
>神魔戦争――――
>魔王シャブラニグドゥが七つに分けられ、『眠る竜』と呼ばれた大陸の半分以上が、蒸発したと言われる、神と魔の全面戦争・・・。

ユ:は−い、それの話かいてま−す。
  (過去ログに沈んでいます。)

>「はい、そうですけど・・・。」
>「じゃ、何が目的で建てられたの?」
>「それは・・・。」
>フィリアが言葉を濁す。
>「ボクが説明しますよ。」
>ケレルが横から割って入る。
>「この遺跡自体、知ってる方はごく一部なんです。ボクも偶然知りましたからね。おそらく、ここを知っている方は火竜王に仕える者でも高位の方しかご存じないと思います。
>・・・ボクが調べた伝承にはこうあります。
>――忌むべき欠片の一部をここに封ず。
>彼の者が二度と我が世界に、現れんことを・・・、ってね。」

ユ:意味深だなあ。

>「・・・何でンなこと知ってんのよ、あんたは。」
>あたしはジト目でケレルを睨む。
>「いやぁ、調べまくりましたから。それにこーゆー伝承歌【ヒロイック・サーガ】なノリって、ボク、大好きなんです。」
>テレながらぽりぽりと頬をかく。
>・・・アメリアと気が合いそうね。ある意味、恐いかも・・・。

ユ:うんうん

>「オイ、リナ・インバース。連れのヤツがいねぇぞ?」
>「あのねぇ、いいかげん、フルネームで呼ぶのは・・・ってガウリイ?」
>ありゃ?本当にいない・・・?
>「が、ガウリイさん、あなたって人は・・・。」
>ケレルが近くにあった柱に向かって喋る。
>ハタから見たら非常に怪しい。・・・・・・もしかして。
>あたしは柱へ向かって1歩、歩く。
>するとそこには予想通り・・・。
>「起きんか、このクラゲ―――ッ!!」
>柱に寄りかかり、眠りこけているガウリイがいた。

ユ:ガウリィはどこまで行ってもガウリィね、
>
>
>・・・さて、遺跡には言って一時間。そろそろ、なんか起こってもいいんだけど・・・。
>かちっ
>ん?かち?
>あたしは音のした後ろへ振り返る。するとそこには・・・。
>「だあああぁぁぁっ!!このエロ腰ヒモ男ぉっ!なに踏んでるのよぉぉぉっ!?」
>おもいっくそ怪しいスイッチを踏んだヴァルがいた。
>「誰がヒモだぁぁぁっ!!」
>「ヴァルさん!本当のこと、言われて怒っている場合じゃありませんよ!」
>「違うっつてんだろ!何度、言えばわかるんだ、このチビ!!」
>「チ、チビ・・・!ひ、ひどいです!リナさんよりは背が高いんですよ、ボク!!」
>「どーゆー意味よ、ケレル!?」
>「そのまんまです!!」
>「・・・ケンカしている場合じゃありませんよ!!!」
>・・・・・・し―――――ん。
>フィリアの一喝でピタリとその場は静かになる。
>「なあ、フィリア・・・。」
>「いいですか、たしかにヴァルは見るからに怪しいスイッチを踏んで押してしまいました。」
>ガウリイの言葉を完全に無視し、フィリアは淡々と語り始めた。
>「・・・リナ、あのさぁ・・・。」
>「はいはい、後でね。」
>ガウリイの言葉を、再び無視する。
>「しかし、大切なのは私たちがどう行動するかです。冷静になりましょう。」
>「・・・ケレル。」
>「何ですか?ガウリイさん。」
>ガウリイの言葉を唯一、聞いたのはケレルだった。
>・・・どーせ、しょうもないことだろーけど・・・。
>「あのさぁ、実はさっきから水の音が聞こえるんですよ。」
>「・・・水ですか?」
>「おう。」
>ガウリイが答えたとほぼ同時に、
>どばしゃああぁぁぁっ!!
>水がこちらに向かって流れてきた。足元を緩やかに、などと言うレベルではない、下手をしたら溺れ死ぬほどの量である。
>・・・って冷静になってるバアイではない!!

ユ:おお、ダンジョンのお約束

>「どわああっ!!」
>どぴゅんっ!
>あたし達は走った。あたしは走りながら、呪文を唱える!
>「よっしゃあ!いくわよ、氷結弾!【フリーズ・ブリッド!】」
>がきぃぃぃんっ!!
>あたしが呪文を唱えると、一瞬にして水がただの氷の壁となる。
>「ふっ、ざっとこんなモンよ。」
>「・・・けっ」
>ぴくぅ!
>「んん?何か文句あるのかな、全ての原因クン?」
>「ああ!?」
>「ちょっ!ヴァル、リナさん!やめてください!!」
>「そうだぞ、ケンカは良くないって。」
>「・・・そんな事、言ってる場合じゃないみたいですよ。」
>「へ?」
>ぴしぃっ
>どばどばどばどばどばどば・・・。
>「くぅ!もう一回、氷結弾!【フリーズ・ブリッド!】」
>ぴきぃぃん!!
>「あんまし、長くはムリね、先へ急ぐわよ!!」
>「・・・何でお前がしきるんだ?」
>ヴァルがなんか呟いたが、あたしはあえて聞かないことにした。
>
>
>ばちぃっ!!
>「っ!!」
>ケレルが足、一歩踏み出した途端、火花が散った。
>「結界か・・・。」
>ケレルは忌々しそうに眉間のシワをよせ、床を見た。
>さっ
>床の積もったホコリを掃うと、そこには何やら、奇怪な文字が彫ってあった。
>・・・はっきり言ってあたしの知識じゃ全然わからん。
>「何が書いてあるの?」
>「・・・・・・どうやら、この結界は・・・・・・」
>「結界は・・・。」
>ごくり、とあたしの喉がなる。
>「女性しか入れないみたいですね。」
>『はあぁぁ?』
>あたしとフィリアとヴァルの声がハモる。
>ンなどこぞの女だらけの国じゃあるまいし・・・。(作者注:アニメスレイヤーズNEXTの第17話、うわさの彼女はゼルガディス?で出てきたフェミール王国の事です)

ユ:ルルさんの話ね

>「本当なのか?」
>ガウリイの言葉にケレルはこくりと頷き、
>「へえ、どれどれ?」
>ガウリイが手を入れてみると、
>ばちぃっ!!
>「痛ぇ!!」
>「・・・だから、言ったのに・・・。」
>ケレルは苦笑を浮かべる。
>「じゃ、リナさんとフィリアさんは、先に言ってこの結界を解除するのを、手伝ってくださいね。ボクはこの文字を解読しますから・・・。」
>「読めるの?」
>「はい、大まかな部分だけなら。」
>あたしはちらりと、床に視線を向けた。もう何百年とほおって床に刻まれた文字。残念ながらあたしの専門分野ではない。
>「わかったわ、それじゃあね。」
>
>
>「さてっ・・・・・・。」
>ケレルは真剣な目で文字を解読した。
>「この結界は大したものですね、何千年もこの場所を護っています、かなり高位の魔族でも単なる力ずくで、解くのは難しいでしょうね・・・。」
>ケレルはぽつりと、独りごちる。
>「・・・・・・オイ。」
>背後から怒気のこもった声がした。
>「おお、珍しいですね、あなたがボクに話しかけるなんて・・・。」
>からかうような口調で言う。
>「・・・話がある。」
>ヴァルの目は真剣そのものである、その様子をチラリと見てケレルは薄く笑みを浮かべる。
>「ガウリイさん、申し訳ありませんが席を外してもらえますか?」
>ガウリイは苦笑を浮かべた。
>「・・・・・・・・・。」
>ガウリイはなにも言わず、この場から離れた。
>「で?何ですか、話って?」
>大体、予想はついているが、あえて聞いた。
>「・・・フィリアのことだ。」
>「フィリアさん、ですか?」
>ケレルはまだ、ヴァルに背を向けたまま答える。
>「とぼけんな!ここに来る前に言ってただろ、チャンスはあるって・・・。」
>ケレルはなんとなくヴァルがどんな表情をしているのかわかった。
>若いなぁ、と聞こえないよう小さく呟く。
>「あはは、そーいえばそんなこともありましたねぇ。」
>「ごまかすな!」
>ケレルは笑うのをやめ、立ち上がり振り返る。
>「うーん、なにかカン違いをしてますね、ボクが狙ってるのは・・・。」
>腕組をして、ヴァルをじぃぃっと見る。
>「狙ってるのは・・・?」
>オウム返しに聞くヴァル。そして、ある事に気付く。
>「・・・まさか・・・、お前・・・!?」
>だらだらとヴァルの背に冷たい汗が流れる。
>「・・・だったらどうします?」
>いたずらっぽく言うケレル。
>ざざざざざっ!
>その言葉にヴァルは大いに引いた。ヴァルはまるで化け物を見るような、恐怖に満ちた目でケレルを見ながら、すばらしい速さであとずさる。その反応に満足したのか、ケレルは楽しそうにクスクス笑う。
>「冗談ですよ、冗談。まあ、あなたに興味があるのは事実ですけどね。」

ユ:ある意味。
  この後出てくる『炎帝』よりも性格悪いぞ。(風華にです。)

>「冗談でもンなこと言うンじゃねぇ・・・、性格悪いな、アンタ・・・。」
>ヴァルは呆れたように、ため息をついた。
>「ひっどいですね――、ボクはとある方に『いい性格してる』って言われたんですよー?」
>ヴァルは『賭けてもいいが、それは褒め言葉じゃねぇ』とツッコミたかったがメンドくさいのでやめた。
>「さて!解読終了です!ちゃっちゃっと、この結界、解除します!」
>
>
>「リナさーん!聞こえますかー!?」
>「聞こえるわよー!!」
>ケレルの声に大声で返す。
>「近くにレバーみたいなものがあるでしょう?上にあげて、スイッチを押してくださーい!!」
>「ああ、これね・・・。」
>近くに、箱のようなものがあり、確かにそこにはレバーとスイッチが存在する。
>がちょん、かちっ
>「やったわよ――!!」
>「じゃあ、そこで待っててくださーい!!」
>あたしとフィリアは、ケレルの言葉どおり、しばらく待った。しかしこの装置になんの変化もない。
>「・・・ケレルのやつ・・・、もしかして、間違えたの・・・?」
>ブツブツと呟く。すると
>うう゛んっ!!!
>空間が一瞬、歪んだ気がした。
>ばりばりばりぃぃ!!
>雷が装置から放たれ、収縮、拡散していく!
>・・・・・・・・・。
>一瞬の出来事だったので、何が起きたのかよくわからなかった。
>あたしはおそるおそる、装置をつついた。
>つんつん
>・・・・・・し――ーん
>何の反応も無い。
>「あ、いたいた。」
>ノンキなガウリイの声が聞こえた。
>「じゃ、奥へ行きますか。」
>後ろでケレルがにこにこ笑いながら言った。
>
>
>
>あとがき
>吹雪:今回のゲストは、カタート山脈で氷づけになっている苦労人と名高いS様です!ちなみに移動できないにで、幽霊状態でのご登場です。はい、拍手〜!
>K:・・・明らかにボクとの扱いが違う・・・。
>吹雪:気にするな、ではどうぞ、S様。
>S:ど、どうも(びくびく)
>D:L様にやられた時の傷がまだ癒えてないな。
>K:けど、L様より先にこの本編のあとがきに出たってことは・・・。
>吹雪:あ・・・。
>D:・・・撲滅決定だな。
>S:いやだああああぁぁぁぁぁ!!!(どばどばと涙が滝のよーに流れる)

ユ:ご愁傷様

>吹雪:ああ!泣かないでください、S様!床が汚れます!
>D:・・・・・・お前、本当にSのファンか?
>吹雪:一応は。
>D:一応なのか・・・。
>吹雪:そ、それはともかく、落ち着いてください、あとで私がL様を説得してみますから・・・。
>K:出来るのか、そんな事が?
>吹雪:・・・聞かないで。と、とにかくS様、次回予告を・・・。
>S:あ、はい。では・・・
>次回、いよいよ最終回(・・・と言ってもまたEpisodeが入るんですけどね)Episodeに出てくる『彼』と少年・・・。彼らは一体、何者なのか、今回結局わからなかった『神を死せる魔手』の力、全てがわかる最終回です!KとDの正体もわかります!

ユ:楽しみです。

>吹雪:がぐはぁっ!!い、今のは効きましたよ・・・(特に『神を死せる魔手』のあたり)さすが魔王・・・。
>S:いや、それはあまり関係ないのでは?
>K:・・・しかし次回予告が上手ですが、何故ですか?
>S:L様に鍛えられましたから・・・。
>K:・・・そーですか。
>D:情けないものが漂ってるな。
>吹雪:そんなわけで、次回、感動(?)と驚愕の最終回!KとDの正体がわかります!!わかった人は今すぐレスを!!切実です!!
>K:・・・ツッコミの無いギャグと、答える人のいないクイズほどつまらんモノはない。
>吹雪:(ぐさっ!)・・・ぜぇぜぇ・・・、そ、そんなわけで、切実に回答募集です!!それでは!!

ユ:神の死せる魔手の持ち主さん?


ユ:あと、風華入れました
  それでは・・・・・・・

>
>
>
>
>

トップに戻る
25152惜しいけど違いますね・・・。夜宵 吹雪 E-mail 2003/3/12 20:39:03
記事番号25139へのコメント


>>薄暗い、石造りの遺跡。ケレルとフィリア曰く、ここが神魔戦争時に建てられた、火竜王【フレア・ロード】の遺跡である。
>ユ:ほう(無表情ながら、楽しげに)

>>神魔戦争――――
>>魔王シャブラニグドゥが七つに分けられ、『眠る竜』と呼ばれた大陸の半分以上が、蒸発したと言われる、神と魔の全面戦争・・・。
>
>ユ:は−い、それの話かいてま−す。
>  (過去ログに沈んでいます。)

吹雪:では今度、ヒマがあったら探して見ますね。

>>「この遺跡自体、知ってる方はごく一部なんです。ボクも偶然知りましたからね。おそらく、ここを知っている方は火竜王に仕える者でも高位の方しかご存じないと思います。
>>・・・ボクが調べた伝承にはこうあります。
>>――忌むべき欠片の一部をここに封ず。
>>彼の者が二度と我が世界に、現れんことを・・・、ってね。」
>
>ユ:意味深だなあ。

吹雪:そうですねぇ。
K:お前がかいたんだろ。

>>「いやぁ、調べまくりましたから。それにこーゆー伝承歌【ヒロイック・サーガ】なノリって、ボク、大好きなんです。」
>>テレながらぽりぽりと頬をかく。
>>・・・アメリアと気が合いそうね。ある意味、恐いかも・・・。
>
>ユ:うんうん

吹雪:本当にこわいかも。コンビを組んだら。
K:この話の番外編で、アメリアを出すんだろ?
吹雪:・・・最強かも。

>>「起きんか、このクラゲ―――ッ!!」
>>柱に寄りかかり、眠りこけているガウリイがいた。
>
>ユ:ガウリィはどこまで行ってもガウリィね、

吹雪:ガウリイ曰く、なんか難しい話してたから寝た。そしたらリナに怒られた、だそーです(笑)

>>「あのさぁ、実はさっきから水の音が聞こえるんですよ。」
>>「・・・水ですか?」
>>「おう。」
>>ガウリイが答えたとほぼ同時に、
>>どばしゃああぁぁぁっ!!
>>水がこちらに向かって流れてきた。足元を緩やかに、などと言うレベルではない、下手をしたら溺れ死ぬほどの量である。
>>・・・って冷静になってるバアイではない!!
>
>ユ:おお、ダンジョンのお約束

吹雪:他に落とし穴と岩が追いかけてくるのがあったんですけど。
K:くじで選んで水攻めになったんだよな。

>>ンなどこぞの女だらけの国じゃあるまいし・・・。(作者注:アニメスレイヤーズNEXTの第17話、うわさの彼女はゼルガディス?で出てきたフェミール王国の事です)
>
>ユ:ルルさんの話ね

吹雪:はい。ちなみに私はアニメコミックで見ました。
K:結構、前に放送されてたからな。
吹雪:現在、無印とNEXTとTRYが私の地域で放送されてるんですv
K:まあ、TRYは全部見たけどNEXTは途中、無印なんか皆無だったからなー。

>>その反応に満足したのか、ケレルは楽しそうにクスクス笑う。
>>「冗談ですよ、冗談。まあ、あなたに興味があるのは事実ですけどね。」
>
>ユ:ある意味。
>  この後出てくる『炎帝』よりも性格悪いぞ。(風華にです。)

吹雪:根性悪だから(笑)冗談を真顔で言うタイプです、彼は。

>>K:けど、L様より先にこの本編のあとがきに出たってことは・・・。
>>吹雪:あ・・・。
>>D:・・・撲滅決定だな。
>>S:いやだああああぁぁぁぁぁ!!!(どばどばと涙が滝のよーに流れる)
>
>ユ:ご愁傷様

吹雪:ご冥福を共に祈りましょう。
S:吹雪さぁぁあん・・・、あなたって人は・・・(泣)
吹雪:や、やだなあ、冗談ですよ、さっきL様にご機嫌とりのために、も○じまんじゅう、15個セット入りの箱をあげましたから・・・。
S:あなたの住んでる所が一発でわかりそーですね、それ。
吹雪:ほっといてください。しくしく・・・今日のオヤツにとっといたのに・・・楽しみにしてたのに〜!

>>S:あ、はい。では・・・
>>次回、いよいよ最終回(・・・と言ってもまたEpisodeが入るんですけどね)Episodeに出てくる『彼』と少年・・・。彼らは一体、何者なのか、今回結局わからなかった『神を死せる魔手』の力、全てがわかる最終回です!KとDの正体もわかります!
>
>ユ:楽しみです。

吹雪:嬉しい限りです!

>>吹雪:そんなわけで、次回、感動(?)と驚愕の最終回!KとDの正体がわかります!!わかった人は今すぐレスを!!切実です!!
>>K:・・・ツッコミの無いギャグと、答える人のいないクイズほどつまらんモノはない。
>>吹雪:(ぐさっ!)・・・ぜぇぜぇ・・・、そ、そんなわけで、切実に回答募集です!!それでは!!
>
>ユ:神の死せる魔手の持ち主さん?

吹雪:惜しい!ちょっと違います。
K:ちなみにD様は本編で2回登場してるよ。
吹雪:・・・あれで登場なの?
K:名前だけ。ないよりマシだろ。

>ユ:あと、風華入れました
>  それでは・・・・・・・

吹雪:はい!見に行きますね。テストも残りわずか・・・、がんばるぞ〜!

トップに戻る
25157風の記憶、竜の邂逅 ―Episode two―夜宵 吹雪 E-mail 2003/3/13 13:27:28
記事番号25015へのコメント

少年は戦慄をしていた。いつまでも続く緊張感と静寂。それを打ち破ったのは『彼』だった。
「・・・・・・ふぅん。」
興味深そうにじろじろと少年を眺める。敵意は無く、好奇心だけが感じられた。
「・・・君さあ、人間じゃないよね。」
「!?」
『彼』がそう言うと少年は、びくりと反応し『彼』を見上げた。
心臓が跳ね上がるような感覚になる。
「・・・フフッ、怯えなくてもいい。僕も似たようなモンだ。」
クスクスと楽しそうに笑う。その様子は新しい玩具を見つけた子供のようだった。
「コレに追われててたみたいだけど、なにかワケありみたいだね。」
そう言って『彼』は、無造作に地面に落ちていた、首をつかみ持ち上げる。おもわず顔をそむけた。
「・・・へぇ。」
『彼』は空を見上げた。
「団体さんのご到着・・・か。」
まるで人事のように言う。『彼』の言葉に反応し、少年は空を見上げた。
「さっき逃げたヤツが知らせたってワケか。」
『彼』の言葉どおり空には数え切れないほどの追手の姿。その中で一際、眼をひくリ−ダー格の男が、少年と『彼』に対し口を開く。
「・・・運が悪かったな。」
「・・・それは関ってしまった僕に言ってるのか?それとも彼に言ったのか?」
『彼』がそう言うと、男は再び口を開く。
「無論、その両方だ。無駄な抵抗はやめろ、大人しく消え果るがいい。」
『彼』や少年が何か言うより早く―――――

白光が砂漠を、蒼穹を貫いた――――


砂埃が宙を舞う、そこには何も残らず、ただ砂漠がある。

――――はずであった。
「ククク・・・、ははは・・・!」
狂ったような笑い声。聞き間違えるはずも無い。
「あーっはっはっはっはっはっ!!!」
それは『彼』の声――――
「馬鹿な・・・!?」
追手の一人が呆然と呟く。
そんなはずは無い、そんなはずはないのだ!!
決して有得ない事を否定したくて、目の前で起きた事実を認めたくなくて
「おおおぉぉぉっ!!」
絶叫しながら『彼』の元へ突っ込む。
「やめろぉっ!!」
追手の一人が叫ぶが、もはや手遅れ。
『彼』は一瞬ではあるが、笑みを浮かべた。
――――嘲笑の笑みを。
『彼』は手を前に突き出し、力を解き放つ。
かっ!!
光が放たれる。一瞬で、『彼』の元へ突っ込んできた者は、塵になるどころか骨も残さず、溶けて消えた。
「嘘だろ・・・?」
先程の衝撃で砂に埋もれ、やっとの思いで這い出した少年は『彼』のした行動に絶句する。
追手達、複数の呪文攻撃をまったく受けず、さらに骨をも残さず追手の一人を溶かす。
骨をも溶かし空気になるほどの熱量。一体、どれほどのものか、想像を絶する威力である。
「ふふ・・・。」
「何がおかしい!?」
なおも薄ら笑うを浮かべる『彼』の態度に気分を害したのか、男は叫ぶ。
「そんなの・・・決まってるだろ?」
『彼』は一旦、言葉を区切る。
「己の力量と僕の力量の差を認めず、玉砕覚悟で僕に向かってきた愚かさ・・・。これが笑わずにいられるか?」
『彼』は笑う、実に楽しそうに。
「フフッ、本当に馬鹿だね・・・、ここまでくると尊敬に値する・・・。」
『彼』は笑いながら、追手達を見据えた。
「僕を消すんだろ?・・・やってみろよ、なぁ・・・。」
『彼』はそう言いながら追手の一人の首をつかんだ。
「・・・なぁ。」
しかし、追手は答えなかった。いや、答えられない、と言った方が正しいだろう。
なぜなら、もう言葉を紡ぐための口が、頭が存在しなかった。『彼』の手によって首が切断されている。
「き、貴様ぁ!!」
怒り狂い、『彼』の元へまた一人、襲い掛かる。
どしゅっ
そんな音を立て、倒れた。『彼』は軽蔑するように言葉を漏らした。
「・・・・・・脆い。」
「貴様・・・一体・・・!?」
『彼』はフッと自嘲するように顔を上げた。
「お前達に追われる物・・・、と言ったらわかってくれるのかな?」
「では・・・!?」
男の眉が、ぴくりと動く。
「僕が何者か知ってるようだな、くだらないお喋りはここまでだ、この世界に別れを告げたかい?」
『彼』は不敵に笑う。
「・・・それは、こちらのセリフだ。」
そう言った男の背筋に、汗が流れた。



戦いの結果は見ての通りだった。
『彼』のその圧倒的な力で『彼』は見事に勝利した。
・・・もっとも、その戦力の差から見れば、ただの嬲り殺しかもしれない。
『彼』はゆっくりと少年に向き直る。
「・・・憎いか?」
「・・・・・・ああ。」
屍をじっと見ている少年に話しかける。
「・・・・・・・・・悪くないな・・・。」
『彼』はぽつりと呟いた。
「何か言ったか?」
「いいや、・・・で?弱い君は・・・何も出来なかった君はどうするんだ?」
少年は『彼』を睨んだ。
「ふふっ、僕と来るか?」
少年は顔をしかめた。
「嫌われたもんだね、僕も。」
『彼』は肩をすくめた。
「でもさぁ・・・・・・。」
『彼』は乱暴に少年の顎を取り、無理矢理こちらへ向けた。
少年はやや顔をしかめたが『彼』は気にしない。
「君は僕に助けられたんじゃない・・・、勘違いをするな、僕に生かされたんだ・・・・・・。」
「・・・離せっ。」
少年は抵抗したが『彼』の手は、恐ろしいほどに力が強かった。
「嫌だよ、・・・憎しみを糧に、君がどこまでいけるか・・・見物だね。」
『彼』は嘲笑うかのように言う。
「その先にあるのは絶望か・・・それとも・・・。」
『彼』は言葉を区切った。
「退屈はさせるなよ・・・。」
『彼』はそう言うと少年の顎から手を離し、姿を消した。
「見せてもらおうか、君の憎悪を・・・。」
『彼』の声は虚空に消えた。



あとがき
吹雪:暗っ!暗いぞ!おい!!
L:・・・あんたが書いたんでしょーが。
吹雪:お、おかしい・・・、下書き用と何かが違う・・・。
L:色々、付け足したからでしょ。
吹雪:・・・ま、いいんですけどね。Episodeシリーズはシリアスって決まってるし。
L:誰が決めた。
吹雪:私。
L:・・・・・・・・・。とにかく次回で最終回ね。
吹雪:はい、テストも終わりましたし。ラストスパートですね!L様!!
L:そうよ!そしてあたしが主役の話を書くのよ!!
吹雪:ムリです!!
L:そうそう、ムリに決まって・・・ってオイ!ちょっと!こーゆー時は「がんばります!」とか「なるべく早く・・・」とか言うのがお約束でしょーが!?
吹雪:いや、だって次回書くのは、この「風の邂逅、竜の記憶」の番外編って決めてますし。とりあえず、今のところ、三つ。短編と長編二つ。ギャグとシリアスです。
L:・・・ほほぅ・・・。
吹雪:(ハッ!殺気!?)えー、わたくし夜宵 吹雪、生命の危機を感じましたので逃走します。それでは。
L:逃がすかぁ!!!


トップに戻る
25178風の記憶、竜の邂逅 ―Lost part 失われた欠片―夜宵 吹雪 E-mail 2003/3/14 23:20:20
記事番号25015へのコメント

ひゅおおぉぉ・・・
風が吹きつける、まるでどこかに集まるかのように・・・。
結界を解き、奥へ行くと、そこには大きな広間があった。その中央にそびえるが如く、台座が佇んでいた。
「ふむ、なるほど・・・・・・。」
ケレルが台座を調べる。
「・・・フィリアさん、ちょっとここに立ってくれませんか?」
「?はい・・・。」
フィリアは言われるままに台座の前に立った。
ぱああぁぁぁっ
うっすらと台座が光り
ごぉんっ、ごごごごごっ・・・!
「!」
廊下の方を見ると、廊下が上にせり上がっていた。・・・いや、違う。この部屋自体が下へ移動してる!?
ごお・・おぉん
震動がおさまる。すると、なにか形容しがたい空気が流れ込んだ。
「これは・・・!?」
「・・・瘴気、ですね。」
そう、この世に存在する負の気を、かき集めブレンドしたもの、それが瘴気である。並みの人間がこれに触れれば、身体の中から腐って死に至る。
主に魔族などが発しているのだが・・・。
「・・・・・・・・・。」
ケレルは走った。
「あ!待ちなさい!!」
ケレルは奥にある部屋に向かった。こちらを振り向かず、怯む様子も見せずに。
「リナさん・・・。」
「・・・行くわよ、フィリア、結界を・・・。」
フィリアはこくりと頷き、結界を張った。



『クククッ、人間か・・・。』
ケレルに追いつき、あたし達はそれなりに広い大広間に出た。あちこちに人間や竜と思われる骨があった。多少の攻撃呪文を使っても、平気そうな頑丈な部屋である。
だが問題はそこではない。
地の底から這って来るような声である。
「・・・あんた、魔族ね。」
『その通りだ。』
そう言って姿を見せる。
そいつは・・・、なんとも形容しがたい姿をしたヤツであった。黒い何かがあって、その中心にギョロリとでっかい血走った眼球がある。
・・・まあ、黒いスライムに目ができた、と思ってくれれば少しはわかりやすいだろう。
『人間が何のようだ?この腕が目的か・・・?』
「・・・だったら何よ?」
『クククッ、お前ら、人間にはわからないだろうがこの腕はな、ひっきりなしに瘴気を出している。こんな良いもの、人間風情に渡せるものか。』
「じゃあ、その人間風情の力・・・、見せてあげましょうか?」
『命知らずが・・・!そんなに死にたければ望み通り殺してくれる!!』
そいつは、あろうことか、一番近くにいたケレルに襲い掛かった!!
『まずは貴様からだ・・・、死ねぃ!!』
そいつは、黒い身体でケレルを包むが如く襲い掛かる!
「ケレル!!」
あたしは叫んだ。ケレルに戦闘能力は無い。まずい!


    どしゅっ


『か・・・?』
黒いスライム魔族は、何が起こったかわからず、自分の身体を押さえた。
「・・・キミ、五月蠅い。」
ざくっ!
『ぎょおおおぉぉぉぉ!!』
眼球が見えない『何か』で切り裂かれる。
「人のモン、勝手に使って・・・、なに考えてるのかな?」
『ぎ、ぎざま・・・!?』
ほんのわずかに、一瞬だけ淋しそうな笑みを浮かべ

「バイバイ。」

どっぱあああぁぁぁん!!!

魔族を、滅ぼした。
「なるほど、コイツは結界の穴から入ったのか、ボクとした事が見落としていたとは・・・。」
「・・・何を・・・したの・・・?」
ゆっくりと、言葉を紡ぐ。何が起こったのか、よく自分自身にもわからなかった。
「?見ての通りですが・・・。」
「あんた・・・、一体・・・!」
ケレルは、考古学者であたし達と共に行動してきたケレルは、ニッコリと微笑む。
「あー、その前に用事を済ませますから、ちょっと待ってください。」
そう言って台座の上にある『神を死せる魔手』を手に取る。ケレルが『腕』に触れると、瘴気が掻き消えた。
『腕』は明らかに人間のものでなかった。
手の甲に鈍い輝きを放つドス黒い宝石がはめられ、指などの関節が妙な方向に曲がっている。肌の色は、海の底の様に青白い。
ケレルは満足そうに『腕』を眺めると、ゆっくりと左手の手袋をはずし包帯を取る。
「なっ!?」
「ウソだろ・・・?」
後ろでヴァルとガウリイが呆然と呟く。
当然と言えば当然だろう。そこには何も無かったのだから。
そう―――――ケレルには腕が、手が存在していなかった。肩の付け根から、全てが消失している。
あたし達に気付いたのか、ケレルは「ああ」とこちらへ向かって思い出したかのように、笑みを浮かべて説明した。
「そー言えば・・・、この腕のこと、言ってませんでしたよね。」
いけしゃーしゃーと言う。
「これはかつて、この遺跡が建てられるより前に斬り落とされ、ボクが預けたんです。」
ケレルは笑みを崩さず、さらに続ける。
「・・・ねぇ、フィリア・ウル・コプトさん?いえ・・・。」
ケレルは一旦、言葉を区切り言い放つ。
「バザード・ウル・コプトの血を引く者よ!!」
「!!」
ケレルの言葉にフィリアはショックを受けた。
バザード・ウル・コプト・・・?
「なぜ・・・その名をあなたが・・・。」
フィリアは振り払うかのように続ける。
「なぜ父の名を!?」
「!!」
そう・・・か・・・、バザードというのはフィリアの・・・。
「さぁてね、そこにいる古代竜【エンシェント・ドラゴン】に聞いてはどうですか?」
「アンタ・・・一体・・・!?」
古代竜【エンシェント・ドラゴン】――――――
神魔戦争時、火竜王一派に虐殺された竜・・・。
この事を知っているのは、あたしとかつて旅をした仲間と一部の魔族しか知らない。
全てを知っている火竜王に仕える者は、フィリア以外、全て殺された。
知る方法は二つ――――
全てを知っているあたし達に直接聞く。だが、そんな重大な事を簡単に話すほど、口は軽くない。
そして、あと一つ。
実際に見ること、しかし、それは決して人間に出来る事ではない。つまり・・・。
「お前っ、まさかあの時のっ!?」
「そう、思い出してくれたんだ、嬉しいなぁ。」
ケレルは満足そうにクスクス笑う。
「・・・ケレル、質問に答えて、アンタ、一体何者?何を企んでるの?」
ケレルはしばらく黙り
「・・・それは、この場にいる謎の神官さんに聞いてみれば?」
「・・・なるほど、バレてましたか。」
・・・この声は・・・。


「ゼロス!!」
「いやはや、すいませんねぇ。ケレルさんったらなかなか尻尾を見せてくれないんですもん。」
ん?とゆーことは・・・。
「こぉのスットコ神官!!まぁたあたしを利用したわね!!」
ぎりぎりとゼロスの首を絞める。
「リ、リナさん、ロープ、ロープ・・・。」
「あはは、それは違うよ、彼がボクに気付いたのは、どうやら遺跡に入ってからみたいだし。」
「本当なの?ゼロス」
「ええ、まあ。タイミングよく席を外したのでもしかしてーと。」
・・・ん?待てよ、とゆーことは、やっぱ・・・。
「じゃ、やっぱりあたしを利用したんじゃない!!」
「ははっ、そうなりますねぇ。」
「笑ってごまかすなああぁぁっ!!・・・ったく、じゃ、責任取ってコイツ、どーにかしなさいよ。」
「・・・それは不可能です。」
いきなりマジメな表情になってゼロスは呟いた。
「・・・ふーん、ゼロス、とか言ったね。気付いてたんですね。」
「・・・はい。」
「ゼ、ゼロス・・・、どーゆーこと・・・?」
あたしの背にたらりと汗が流れる。
「そっか、まだ正式に言ってなかったですね。」
とんっ
ケレルは台座から降りると、バカ丁寧にお辞儀をした。
「ボクの名は、ケレル・コアトル。もう、わかってると思いますが魔族です。それも異世界のね・・・。ゲートを使ってこの世界に参上しました。」
「・・・異界の・・・魔族・・・?」
フィリアの言葉をさえぎり、あたしは口を開く。
「で何の用?まさか自分達の世界を滅ぼすのを手伝ってくれ、なんて言わないわよね?」
イヤミを込めて言う。しかしケレルは楽しそうに笑う。
「あははっ、違う違う。ボク達にだってプライドはありますからね、正直言ってボクがこの世界に来たのは退屈だったから。」
「退屈?」
「そう、ボクらの世界は現在睨み合いが続いてて身動きが双方取れないんです、他の世界に興味あったし。で、この世界に来た途端、火竜王さんに目をつけられたんです。その理由が力を持っているから、ですよ?騒ぎは起こしたくなかったけど、降りかかる火の粉は振り払わなければなりませんし。」
はぁ、とここでケレルはため息をつく。
「それで、その時にヴァル、キミに会ったんだよ。」
再会を喜ぶかのように、ケレルは微笑む。
「そして、ボクが追われてる際に、一人の黄金竜【ゴールデン・ドラゴン】・・・いやバザード・ウル・コプトに会って腕を斬り落とされた・・・。」
ケレルは唇をつり上げ、フィリアを見た。
「そうそう、それと古代竜【エンシェント・ドラゴン】の虐殺もしていたね。」
「・・・・・・・・・。」
フィリアは今にも倒れそうだった。
「非常に、・・・非常に愚かとしか言いようがない、ボクの腕を斬り落とし封印した。・・・この程度で。まぁ、結界は魔族だけ通さないように出来ていたし、最後の台座は黄金竜【ゴールデン・ドラゴン】にしか反応するように作られてましたが・・・、まあ、まさか自分の娘がボクに協力するとは思わなかったようですね。」
「じゃあ、何でガウリイは結界を通れなかったのよ?」
「上からボクが結界を這ったからですよ。」
なるほど・・・、だからガウリイは通れなかったというわけか。
「・・・それが目的なのか?」
今まで、沈黙を守っていたガウリイが口を開く。
「それもあります。でもボクはそれ以上に・・・。」
ケレルは『腕』をゆっくりと持ち上げる。
「力を解き放つ事を望んでいるんですよ・・・。」
肩の付け根にやる。
ごおおおおおっ!!
風が、哭く。
元の姿に戻ろうとする彼の『腕』に吸い込まれるように。
ずおおぉぉぉ・・・
風がやむ。そして、そこには・・・。
「ふふふ・・・はははっ・・・あーっはっはっはっはっ!!」
喚起に満ち溢れた一人の魔族がいた。



「・・・さて。」
ケレルはこちらへ向き直り、言葉を紡ぐ。
「あなた達にはボクの元の力を試させてもらいますね。」
「・・・冗談じゃないわよ!ンな無茶苦茶な要求、誰が聞くか!!」
正直言って、こーゆータイプと戦いたくない。目的のために手段を選ばず、邪魔なモノは全て排除する。しかも魔族。ぜってーヤダ。
「んー、ならこうしましょうか。」
ぱちん、とケレルが指をならした。
・・・なんかすっごくイヤな予感・・・。
ぶわあぁっ
「きゃあっ!」
風がフィリアの身体に纏わりつく。
「フィリア!!」
彼女に向かって手を伸ばす。
しかし――――
「おっと。」
どさっ
瞬時にケレルの頭上に移動する。ケレルはフィリアを抱きかかえ、左手の爪を喉元に押しつける。ケレルの爪は変形し、鋭い刃物と化して、おそらくこれで斬られたらただでは済まない。
「じゃ、彼女を人質にしたらどうする?」
フィリアは、ケレルに抱きかかえられ、ぐったりとしていた。
「テメェ・・・!!」
ヴァルは烈火の如くケレルを睨む。しかしケレルは動じた様子を見せず、何度も見せた笑みを浮かべる。
「ふふっ、ボクはですねぇ、リナさん。こういった絶体絶命の状況を、創って見るのが好きなんです。言ったでしょう?英雄伝承歌【ヒロイック・サーガ】が好きだって。この場合、フィリアさんがお姫様、そしてボクがお姫様を攫った大悪党。さしずめ、リナさん達はお姫様を助けに来た騎士と魔道師ですかね、なかなか燃えるシュチュエーションでしょう?」
「・・・じゃ、悪役らしくとっとと退散してもらうわね。」
ケレルはやれやれと言いたげに肩をすくめた。
「さあ、どうでしょう。それはリナさん自身の実力次第です。」
ケレルはちらりとゼロスを見た。
「・・・でキミは戦わないの?」
「遠慮します。勝算のない戦いはしないタチなので。今回は傍観の立場に徹底しますよ。」
おやおや、やけに消極的ねぇ、ゼロスのヤツ・・・。
「では始めましょう。・・・おっと失礼。まだ正式な自己紹介してませんでしたね。
もう一度言いましょう。ボクの名はケレル・コアトル。
白の地、白霧【デス・フォッグ】様、直属の部下。
立場上、この世界の高位魔族の方々、基い五人の腹心と同じぐらいの力を持っています。」
ご、五人の腹心レベルゥッ!!?
「なぁ、リナ。五人の腹心ってお前の命を狙ってたガーヴっていう・・・。」
「ををっ、珍しいじゃない!アンタが人名・・・いや人じゃないけど・・・。とにかく名前覚えてるなんて!!」
「いやぁ。」
ぽりぽりと照れて頬をかく。
「・・・おい、そんな事を話してる場合か?」
はっ、そうだった!
ヴァルのツッコミで我に返る。
「で、では始めましょう。」
さすがにケレルの声が脱力しているように感じたのは気のせいではないだろう。


ケレル・コアトル。異界の魔族。彼の話が事実とすれば実力は五人の腹心と同等。相手の使う技はまったくわからないが、それはあちらも同じ。
しかし、問題はそこではない。使う呪文である。
・・・かつてあたし達は、一時期、異界の神族と敵対した。彼らに精神系の魔術がまったく通じなかった。理由は簡単かつシンプル。彼らには精神【アストラル】が存在しない、つまりこの世界の魔族や神族とはまったく別の方法で存在しているからである。物質を媒介に自分の意識を移す。この方法では精神系【アストラル】の呪文は一切通じないが、逆に物質を媒介にしている精霊魔術は効く。
けれどケレルが同じ方法で存在しているとは限らない。やはりここは・・・・・・。
「烈閃槍っ!【エルメキア・ランスッ!】」
光が、ケレルに向かって突き進む。確認のために放ったものである。
きゅごぉ!
直撃した!
「・・・・・・今、何かした?」
余裕の表情を浮かべるケレル。
うわあ、腹立つ。
「るらあああっ!!」
ヴァルが咆哮しながら爪を振り上げる!
ぃぃん!!
「次はキミか・・・、いいよ、どれだけ強くなったか見てあげるよ!!」
ケレルの爪が、いや指そのものが伸びて、短剣ほどの大きさになった。
ぃぃんっ!!
その細い指にどれほどの力があるのかヴァルを押し返す。
・・・・・・ふっ
ヴァルは身体を沈め、地面に手をついた。
がすぅっ!!
手を軸にして、身体を回転させ勢いをつけたまま、ケレルの顔面を蹴り入れる。
「・・・・・・っ!」
しかしケレルはその踏み止り、ヴァルの足をつかむ。
ぎゅりいぃぃぃっ!!
「っ!!」
ヴァルの顔が一瞬、苦痛で歪む。しかしもう片方の足でケレルの足を蹴る。
「炎の矢!【フレオ・アロー!】」
あたしが放った数本の炎の矢がケレルに襲い掛かる!
「!?」
ぼおぉぉうっ!
着弾した!ケレルの身体を炎が包む!
ぶわあああ!
ケレルが手を振り払うようにやると、風と共に炎が消える。
っが!
ガウリイの斬妖剣【ブラスト・ソード】がケレルのいた地面をぱっくりと斬り裂く。背後にいたガウリイの剣を、瞬時に横に飛んで避けたのだ。しかしガウリイの斬撃は止まらない。
ぎぃぃんっ!ぃぃん!!
ケタ外れなまでのガウリイの剣さばきを、ケレルは全て受け平然としている。その二人の攻防に気をとられている隙を狙って、ヴァルがケレルの後頭部に殴りかかる!
ふっ
ケレルは身体を沈め、前の方に手をつく。
一体何を・・・?
ケレルは前に飛び出る。
ごっ!
ヴァルの顎に、ケレルの足が見事ヒット!前転の応用で、前に倒れる勢いでヴァルを蹴り上げたのだ。しかし痛いぞ、あれは・・・。
ケレルは回転を止めず距離をとる。
「・・・やりますか。」
ぽつりとケレルが呟くと同時に
ごおおぉぉぉうううっ!!
風が唸り、ケレルの左腕に集まる!
「・・・よっ!」
ケレルは音もなく『それ』を斬り裂いた。
――――空間を
「てい。」
破れた空間の裂け目に手を突っ込む。
「がっ!?」
ヴァルが肩を押さえた。肩には傷口から血が溢れている。
・・・ってヴァルの肩にあるのはケレルの左腕!?空間を操れるのか!?
「・・・おやおや、戦況はあまりかんばしくないようですねぇ。」
唐突に響くその声は・・・。
「ゼロス!あの歩く非常識、なんとかしなさいよ!」
「あ、歩く非常識・・・。」
姿の見えないゼロスに叫ぶ。あたしの言葉にケレルがなにやらショックをうけているが・・・、とりあえず無視!
「ムリですよ。」
「この根性なしぃぃぃ!!」
「・・・ま、でもどうすれば傷つけれるのかだけ、教えます。」
「・・・へぇ、ただ怪しいだけじゃないんだ。見直しましたよ。」
ケレルは誉めてるんだか、貶してるんだかよくわからんことを、ゼロスに言った。
「お褒めにいたただき光栄です。」
・・・光栄なのか?あのセリフで・・・。
「いいですか、リナさん。彼は物質を媒介にして、ここの存在しています。つまり平たく言えば精霊魔術は効きます。ここまではいいですか?」
「・・・まあね。」
「かつてヴァルに力に与えた神族・・・。彼らが媒介にしていたのは鉱物です。ポイントはここです。媒介とした物質・・・、これが何かわかれば・・・。」
「!!」
「以上です。あとはご自分で考えてください。」
ゼロスはそれだけを言うと、もう喋らなくなった。
・・・・・・いいけどね、別に。
ケレルに火は効かなかった、となれば残るのは・・・。
「氷の矢!【フリーズ・アロー!】」
ケレルは・・・避けようともしない!?
すっ・・・
・・・って素通りした!?ンなアホな!?
「・・・その程度?」
・・・・・・カチンッ
・・・言いやがったな、この野郎・・・。
しかし・・・、炎はちゃんと当たったのに、なんで氷は・・・。
・・・・・・ん?ちょっと待てよ、もしかして・・・!
「次は何をするつもりですか?リナさん。」
ケレルのセリフから余裕は消えない。あたしは呪文の詠唱に入る。
「――――四界の闇を統べる王
      汝の欠片の縁に従い
      汝らすべての力もて
      我にさらなる魔力【ちから】を与えよ――――」
魔血玉【デモン・ブラッド】が鈍い輝きを放つ。唱える呪文は・・・!
「魔血玉【デモン・ブラッド】の呪符【タリスマン】か・・・?」

「魔風っ!【ディム・ウィンッ!】」

呪符【タリスマン】で強めた風が、ケレルに当たる!!
「なぁっ!?があっ・・・!!」
効いている!!
「・・・ふ・・・・・・・ふふっ、・・・その様子だと・・・ボクの身体を形成している媒介が、わかったようですね・・・。」
今まで、何をされても平然としていたケレルの顔が、初めて苦渋でにじむ。あたしの放った魔風【ディム・ウィン】の当たった部分がごっそりと消失している。
「これでハッキリしたわね、ケレル。」
あたしは腕を組み、ケレルを見据えた。
「あんたの身体は風で構築されていた。違う?」
ケレルは苦笑を浮かべた。
「・・・・・・正解。」
「なぁ、どうゆうことなんだ?」
ガウリイがクエスチョンマークを浮かべる。
「つまり、ケレルの身体は文字通り、風で出来てたのよ。だから火は燃え移って、氷は素通りした。思えば風を集めたり、思い当たるフシがあったしね。だから同じ風でしか壊せないのよ。」
「風・・・って、で、でもオレ、ケレルの手に触ったぞ!」
「そんなの風でそれらしくすればいいのよ。もしくは媒介を変えたとか。」
ぱちぱちぱち・・・
「すごいすごい、その通りだよ。」
ケレルは拍手した。
「でも、この程度の風じゃ・・・・。」
風がケレルの身体に集まり、消失した部分を一瞬で治す。
・・・さすがに一筋縄ではいかない・・・か。
「でも・・・。」
ケレルが背を向ける。
「でも、もういいです。充分、楽しめましたから!」
振り返ってニッコリ笑う。
「・・・・・・へ?」
何を言ったか、あたしには理解できなかった。
「・・・・・・あ、決着つけたいのなら、続けます?」
ぶんぶんぶんっ!
あたしとガウリイとヴァルはそろって首を横に振った。
「ではまたご縁があれば・・・。」
そう言ってケレルの姿が消える。
「・・・なんだったんだ。」
「・・・さあ?」
なにがしたかったんだ、本当・・・。
・・・・・・・・・ずぅ・・・ん・・・・・・・・
「ん?地震?」
『あ、言い忘れてましたけど・・・。』
どこからかケレルの声が聞こえる。
『この遺跡、ボクの腕の魔力で建ってるようなものですから・・・、まあ、大黒柱みたいな役割なんですけど・・・、どうやら腕を持ち出さないようにするためのバザード・ウル・コプトの仕掛けのようですね。その柱となってる腕がなくなったので、この遺跡はあと数分で崩れますよー。』
・・・・・・・・・。
「何いいいぃぃぃ!!?」×3
『ではお達者で〜♪』
「こらああっ!!逃げるなあぁぁ!!!」
「うわああっ!!く、崩れてきたぞ!!」
「・・・ってフィリアはどこだああああ!!?」
あたし達、三人の絶叫が崩れゆく遺跡にこだました・・・。



あとがき
吹雪:関係ないけど、私は今日(3月14日)ホワイトデーが誕生日です。
L:・・・本当に関係ないわねー、さ!KとDの正体言って、説明するのよ!んでもって解説!番外編とか、裏設定とか!!
S:ノリノリですねー、L様。
L:当然でしょ、最後はあたしが飾るのよ!!
K:・・・それについてなんですが。
L:ん?なに、K、D。
K:・・・これで終わりじゃないんです。
D:これ、Epilougeに続くんです。
L:・・・・・・・・・・。
  何ですってええ―――ー!!?
S:どれどれ・・・(下書きを見てる)あ、ホントですね。この話とひとまとめになってますよ。
L:か、貸しなさい!!(Sからぶんどる)・・・本当だ・・・。吹雪!あんた、これが最終回って言ったはずでしょーが!!
吹雪:ふふふー、L様、何か言いましたー?
L:・・・・・・吹雪?
S:打ち込んだ時に出た肩の痛みのせいで、壊れてますね。あとテスト疲れで。
吹雪:そーゆーわけでお願いしますー。口調が変わるくらい痛いですー。
S:マッサージが効くんですよね。あとでやってあげます。
吹雪:うう、ありがとうがざいますー。
K:・・・そんなわけで次回、本当の最終回。
D:ここまで付き合ってくれて本当に済まない。壊れかけた吹雪に変わって礼を言う。
L:じゃあ、今度こそ・・・!!
D:本当の最終回です、L様。ケレルは結局どうなったか、わかります。
L:くぅ・・・、じゃあ次回のEpilougeで・・・。
K:またお会いしましょう。

トップに戻る
25189風の記憶、竜の邂逅 ― Epilouge・・・ ―夜宵 吹雪 E-mail 2003/3/15 12:37:19
記事番号25015へのコメント

ケレルとの激闘から数週間の時が流れた・・・。
あたしとガウリイは、フィリアを助けヴァルと別れ、あてもなくふらふらとしている。
あたし達はフィリアのところに行くことにした。
フィリアが前にあった闇を撒くもの【ダーク・スター】との戦いのショックがぶり返してないのか、少し心配だったからだ。
そして、フィリアの店の扉を開ける。
そして、そこには・・・・・・。
「いらっしゃい!あ、リナさんじゃないですか、お久しぶりです。」
ずべし

・・・あたしは派手にすっ転んだ。かつて死闘を繰り広げたヤツが、こんな所にいればひっくり返りたくなるのが人情である。
「あ・ん・た・わ〜〜〜〜!!なんでフィリアの店の店番してるのよ!?」
・・・そう、五人の腹心と同レベルのケレルが、異界の魔族が!なぜかにこにこ笑いながら店のカウンターの向こうに座っているのである!!
「いやあ、せっかくこの世界に来たんだし、魔王様にお土産を買って帰ろうかと・・・。」
み、土産・・・、魔王に・・・。
「フィリアさんは優しいですねぇ、ボクが泣いて頼んだらあっさり雇ってくれましたよ。・・・もっともヴァルはボクのことが気に食わないみたいですけど。」
泣いて頼んだかい、おのれは。プライドはどーした、プライドは。
「・・・ち、ちなみにいくらもらってるのよ?」
おそるおそる、聞いてみた。
「月給で銀貨五枚です。」
ずごんっ!
・・・あたしはカウンターに思いっきり額をぶつけた。
ぎ、銀貨五枚・・・、子供のおこずかいか・・・、値切りに値切ったわね、ギリア・・・、しかし・・・、この給料ではたらくケレルもケレルだわ・・・。
「あまり儲かってないんですよねー、嫌ですよね、不景気って。」
魔族が経済を語るなよ・・・、しかも関係ないし・・・。
「はい、で何か買いますか?」
営業スマイルを浮かべるケレル。
・・・・・・後に、彼が他にバイトをする姿を見るのは、そんなに遠い未来ではない・・・・・・。



あとがき
吹雪:さて、長らく・・・・・・長らくお待たせしました!!『風の記憶、竜の邂逅』とうとう、完結です!!
S:長かったですねぇ・・・。
L:そうねぇ、KとDは誰だ!?とゆー疑問がやっとわかるのよねー。
吹雪:はい!L様の言うとおりです!ではK&Dカモン!!
K:ん?読んだ?
D:・・・・・・・・・・・・・。
吹雪:では、まずK。事故紹介・・・じゃなかった、自己紹介してくれ。
K:りょーかい。じゃ、あらためて・・・。コホン。
  僕はこの話で出てきたケレル・コアトル。性格と口調は神魔戦争時だったからわかりにくかったかな?
吹雪:Episodeで出てくる『彼』=ケレルだからね。ちなみに私の友人は『彼』をローマ字にしてKARE・・・、このKから取ったって言ってたけど、実は名前から取ってるんだよね。
K:僕の名前の由来は、アステカ神話の創造神から名付けられたんだ。
吹雪:他には太陽神とかもあったけど、私は風神をイメージとしています。
S:微妙に名前は違いますけどね。
L:暇なら探す人もいるんでしょーね。じゃ次、D。
D:はい。
  白の地の魔王、白霧【デス・フォッグ】だ。Dはデス・フォッグをローマ字、もしくは英語にして、その頭文字から取ったものだ。
吹雪:KがDを様付けしてたのは、このためなんですよねぇ。
L:わかりにくいわねぇ・・・。
S:そー言えば、K。なんでこの世界に来たんですか?
L:そーよね。Kぐらいの力を持ってるヤツが、退屈の理由でどっか行くなんて、許されるはずないし。
K:さすがです。よく気付きましたね。
L:当然でしょ?あたしを誰だと思ってるのよ。
吹雪:(ぼそっ)・・・傍若無人な魔族の王・・・、へぶぅ!!
L:ん?何か言ったのかな?吹雪?
吹雪:ほ、誉めたのに(?)・・・(がくっ)
L:・・・で?なんでSの世界に言ったの?
K:ゼロスにそんな質問をされた話を吹雪が書くので、詳しい事はそちらで。
L:あっそ。そういや、土産って何を買うの?
K:ゼフィール・シティのワインです。値段は金貨五十枚。
S:日本円にすると・・・・・・、十万円・・・・・・・・・・・。Kの給料、銀貨五枚は百円・・・。
L:しょ、小学生でもそれ以上はもらうわよ・・・。
S:単純計算で十万、貯めるのに八十三年と四ヶ月・・・。
D:K・・・、お前・・・・・・。
K:ご安心を、他にも仕事を探しますから。・・・・・水商売とか結構、時給いいんだよな・・・。
D:やめろ!そんなことをしてまで土産は欲しくない!!
K:・・・となると、地道にこつこつ、貯めるしかないのか・・・。ま、郵便配達に酒場のウェイター、あと工事現場で寝ないで働けば・・・。
L:魔族じゃなかったら死んでるわよ・・・。ここは手軽に強盗とか・・・。
K:・・・ゼフィール・シティに赤の竜神の騎士【スィーフィード・ナイト】がいるかもしれないのにですか?
L:あ・・・・・・。
S:死にに行くようなモンですね。まあKほどの力なら大丈夫でしょうが・・・。生の賛歌はつらいでしょうね・・・(苦笑)
K:あ、僕に生の賛歌は聞きません。音は振動、つまり風に近いものですから、音を聞かないようにするのは、僕にとって造作もないことです。・・・さすがに不意打ちされれば、ダメージを受けますが。
S:なるほど・・・。便利ですねぇ・・・。
D:・・・長くなったしここで切るか。
L:・・・・・このあとがき、ハッキリ言って本編より長いわね。
D:仕方ありません、最終話ですから。
L:・・・いいけどね、じゃ解散!!

・・・むくり(血塗れになった吹雪が立ち上がる)
吹雪:さて、お読みになった皆様。本当にありがとうございました。
   この場を借りて、ユア・ファンティン様、風柴流様。レスをどうもありがとうございました。
   この話の次回作も書くので、お暇ならどうぞ見てやってください!
   それでは!!




トップに戻る
25192Re:風の記憶、竜の邂逅 ― Epilouge・・・ ―2003/3/15 16:44:20
記事番号25189へのコメント

>そして、そこには・・・・・・。
>「いらっしゃい!あ、リナさんじゃないですか、お久しぶりです。」
>「あ・ん・た・わ〜〜〜〜!!なんでフィリアの店の店番してるのよ!?」
>・・・そう、五人の腹心と同レベルのケレルが、異界の魔族が!なぜかにこにこ笑いながら店のカウンターの向こうに座っているのである!!
 *何をやってるんだぁぁぁぁぁ!!ケレルぅぅぅぅぅ!!
 ケレル:見てわかりませんか?それにしてもリアクションが大きいですね。
 *まあ、愛想がいいから店員には向いてるかも。少なくともヴァルよりは。
 ヴァル:ほっとけ。
>「いやあ、せっかくこの世界に来たんだし、魔王様にお土産を買って帰ろうかと・・・。」
>み、土産・・・、魔王に・・・。
 *一体何をあげるつもりなんだろ。魔王に・・・・・。
>「フィリアさんは優しいですねぇ、ボクが泣いて頼んだらあっさり雇ってくれましたよ。・・・もっともヴァルはボクのことが気に食わないみたいですけど。」
>泣いて頼んだかい、おのれは。プライドはどーした、プライドは。
 *ごもっとも。どう泣いて頼んだのやら。
>「月給で銀貨五枚です。」
 *・・・・・・・。ケレル、この世界のお金の単位とか分かってる?
 こんな給料でよく働くなー。
 魔族は食費とか要らないから、それでいいんだろうけど。
>「あまり儲かってないんですよねー、嫌ですよね、不景気って。」
>魔族が経済を語るなよ・・・、しかも関係ないし・・・。
 
>「はい、で何か買いますか?」
>営業スマイルを浮かべるケレル。
>・・・・・・後に、彼が他にバイトをする姿を見るのは、そんなに遠い未来ではない・・・・・・。
 *そんなにバイトするんすか・・・・・。
 お金がほしいなら、魔族的やり方で人から盗っちゃえばいいのに。
 リナ:社会勉強みたく、この世界を知るためにいろいろ仕事したいんじゃない?
 *なら、リナん家行ったらいいのに。いろいろ勉強できそう・・・・。
 リナ:それはどーゆー意味かしらー?
 *・・・・・別に何でもありませんです、はい。
>
>あとがき
>吹雪:さて、長らく・・・・・・長らくお待たせしました!!『風の記憶、竜の邂逅』とうとう、完結です!!
 おめでとうございますー!面白かったです(^〇^)
>吹雪:では、まずK。事故紹介・・・じゃなかった、自己紹介してくれ。
>K:りょーかい。じゃ、あらためて・・・。コホン。
 *わくわく、わくわく。
 リナ:子供かお前は。
 *子供だもん。まだ1・・・・・って何を言わすかなー。
 アメリア:あなたが勝手に言ってるだけですよ。
>  僕はこの話で出てきたケレル・コアトル。性格と口調は神魔戦争時だったからわかりにくかったかな?
 *おお!ケレルだったのか。
>D:はい。
>  白の地の魔王、白霧【デス・フォッグ】だ。Dはデス・フォッグをローマ字、もしくは英語にして、その頭文字から取ったものだ。
 *なるほど〜。
 リナ:あんたの悪い頭じゃ全然思いつかなかったわね。
 *どーせ、頭悪いもん・・・・・。
>L:あっそ。そういや、土産って何を買うの?
>K:ゼフィール・シティのワインです。値段は金貨五十枚。
 *ふにゅ―――!!??
 ゼルガディス:額の大きさに驚いて変な悲鳴を出すな。
 *Dサマはワイン好きなんだ。
 リナ:そこかい!驚いたとこは。
>   この話の次回作も書くので、お暇ならどうぞ見てやってください!
>   それでは!!
 *次回作!!楽しみにしてますー!!

トップに戻る
25193Re:風の記憶、竜の邂逅 ― Epilouge・・・ ―夜宵 吹雪 E-mail 2003/3/15 17:40:24
記事番号25192へのコメント

>>そして、そこには・・・・・・。
>>「いらっしゃい!あ、リナさんじゃないですか、お久しぶりです。」
>>「あ・ん・た・わ〜〜〜〜!!なんでフィリアの店の店番してるのよ!?」
>>・・・そう、五人の腹心と同レベルのケレルが、異界の魔族が!なぜかにこにこ笑いながら店のカウンターの向こうに座っているのである!!
> *何をやってるんだぁぁぁぁぁ!!ケレルぅぅぅぅぅ!!
> ケレル:見てわかりませんか?それにしてもリアクションが大きいですね。
> *まあ、愛想がいいから店員には向いてるかも。少なくともヴァルよりは。
> ヴァル:ほっとけ。

吹雪:リアクションの大きさなら負けません!!
K:張り合うな。
吹雪:しかしヴァルの笑顔・・・、ちょっと恐いかも。ふっ、とか、はっ、ってな笑い方はしそうですけど。

>>「いやあ、せっかくこの世界に来たんだし、魔王様にお土産を買って帰ろうかと・・・。」
>>み、土産・・・、魔王に・・・。
> *一体何をあげるつもりなんだろ。魔王に・・・・・。

K:ワインだ。結構、年代物。
吹雪:私らの世界で言うロマ○・コ○ティです。
K:そういやお前、昔、泡のないビールを麦茶と勘違いして、吹き出したよな。
吹雪:あと炭酸の梅酒と赤ワインを飲みました。
K:・・・未成年だろ。

>>「フィリアさんは優しいですねぇ、ボクが泣いて頼んだらあっさり雇ってくれましたよ。・・・もっともヴァルはボクのことが気に食わないみたいですけど。」
>>泣いて頼んだかい、おのれは。プライドはどーした、プライドは。
> *ごもっとも。どう泣いて頼んだのやら。

吹雪:・・・K、どうやって頼んだのさ?
K:どうって・・・「フィリアさん〜、どうかボクを雇ってください!ううっ、ボクの帰りを待っている同僚が・・・上司がぁ〜。」ってな風に。
吹雪:・・・なんだ、その昼メロっぽいノリは。

>>「月給で銀貨五枚です。」
> *・・・・・・・。ケレル、この世界のお金の単位とか分かってる?
> こんな給料でよく働くなー。
> 魔族は食費とか要らないから、それでいいんだろうけど。

K:わからん(きっぱり)もらえればそれでいい。
吹雪:威張って言うなあああぁぁぁ!!

>>「あまり儲かってないんですよねー、嫌ですよね、不景気って。」
>>魔族が経済を語るなよ・・・、しかも関係ないし・・・。
> 
>>「はい、で何か買いますか?」
>>営業スマイルを浮かべるケレル。
>>・・・・・・後に、彼が他にバイトをする姿を見るのは、そんなに遠い未来ではない・・・・・・。
> *そんなにバイトするんすか・・・・・。
> お金がほしいなら、魔族的やり方で人から盗っちゃえばいいのに。
> リナ:社会勉強みたく、この世界を知るためにいろいろ仕事したいんじゃない?
> *なら、リナん家行ったらいいのに。いろいろ勉強できそう・・・・。
> リナ:それはどーゆー意味かしらー?
> *・・・・・別に何でもありませんです、はい。

K:問題は起こさないって決めたからな。
吹雪:この世界との干渉は、必要最低限にするって決めたんだよね。
K:ああ、一度決めたら最後までやり通す。それが僕の信条だ。

>>あとがき
>>吹雪:さて、長らく・・・・・・長らくお待たせしました!!『風の記憶、竜の邂逅』とうとう、完結です!!
> おめでとうございますー!面白かったです(^〇^)

吹雪:ありがとうございますぅ!!

>>吹雪:では、まずK。事故紹介・・・じゃなかった、自己紹介してくれ。
>>K:りょーかい。じゃ、あらためて・・・。コホン。
> *わくわく、わくわく。
> リナ:子供かお前は。
> *子供だもん。まだ1・・・・・って何を言わすかなー。
> アメリア:あなたが勝手に言ってるだけですよ。

吹雪:身体は子供、心も子供。
K:・・・どっかで聞いたことのあるフレーズだな。

>>  僕はこの話で出てきたケレル・コアトル。性格と口調は神魔戦争時だったからわかりにくかったかな?
> *おお!ケレルだったのか。

K:まあ、ヒントとして一人称もEpisodeと同じなんだよな。
吹雪:現在はボク。過去は僕の違いです。あと微妙に言葉遣いが違います。
K:昔は・・・なんて言うか、フィブリゾと似てるな。今は、ですます口調だ。
吹雪:ちなみにレスでは魔族モード。クールな言い回しになります。

>>D:はい。
>>  白の地の魔王、白霧【デス・フォッグ】だ。Dはデス・フォッグをローマ字、もしくは英語にして、その頭文字から取ったものだ。
> *なるほど〜。
> リナ:あんたの悪い頭じゃ全然思いつかなかったわね。
> *どーせ、頭悪いもん・・・・・。

吹雪:本編で2回、登場ってのは長編小説のことです。
D:初出は5巻、あとは15巻だ。

>>L:あっそ。そういや、土産って何を買うの?
>>K:ゼフィール・シティのワインです。値段は金貨五十枚。
> *ふにゅ―――!!??
> ゼルガディス:額の大きさに驚いて変な悲鳴を出すな。
> *Dサマはワイン好きなんだ。
> リナ:そこかい!驚いたとこは。

D:酒はたしなむ程度に飲む。無論、酔わん。

>>   この話の次回作も書くので、お暇ならどうぞ見てやってください!
>>   それでは!!
> *次回作!!楽しみにしてますー!!

吹雪:ありがとうございます!!今度の話の主人公はケレルで神魔戦争の時のお話(シリアス)とこの「風の記憶、竜の邂逅」の続きのお話(ギャグ)になります。あと短編一つと・・・。
L:ちょっと、書けるの?
吹雪:・・・黙秘します。それでは、次回作で!!


inserted by FC2 system