◆−ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):42章:闇の覚醒−D・S・ハイドラント (2003/1/29 18:49:24) No.24548
 ┗ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):43章:闇の呪縛−D・S・ハイドラント (2003/1/29 19:30:46) No.24549
  ┣ミス発見!−D・S・ハイドラント (2003/1/29 21:37:25) No.24551
  ┗ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):44章:激闘 毒の2番勝負−D・S・ハイドラント (2003/1/29 22:51:42) No.24554
   ┣Re:ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):44章:激闘 毒の2番勝負−gure-to masa (2003/1/29 23:12:42) No.24555
   ┃┗Re:ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):44章:激闘 毒の2番勝負−D・S・ハイドラント (2003/1/30 13:41:05) No.24559
   ┗ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):45章:堕ちし神々の宴−D・S・ハイドラント (2003/1/30 13:32:14) No.24558
    ┣Re:ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):45章:堕ちし神々の宴−gure-to masa (2003/1/30 16:20:54) No.24560
    ┃┗Re:ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):45章:堕ちし神々の宴−D・S・ハイドラント (2003/1/30 16:33:26) No.24561
    ┗ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):46章:ゲームの超人−D・S・ハイドラント (2003/1/30 19:50:26) No.24562
     ┗ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):47章:暗冥冷徹鉄仮面姉妹大数百時次究極的最終灼熱大戦只今勃発−D・S・ハイドラント (2003/1/31 19:38:24) No.24570
      ┣Re:ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):47章:暗冥冷徹鉄仮面姉妹大数百時次究極的最終灼熱大戦只今勃発−ユア・ファンティン (2003/1/31 22:56:27) No.24571
      ┃┗Re:ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):47章:暗冥冷徹鉄仮面姉妹大数百時次究極的最終灼熱大戦只今勃発−D・S・ハイドラント (2003/2/1 11:09:54) No.24577
      ┗ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):48章:隕石墜落(メテオ・パニック)−D・S・ハイドラント (2003/2/1 12:30:08) No.24578
       ┗ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):49章:冥王帰還?(シェイナ・ショック)−D・S・ハイドラント (2003/2/1 12:52:37) No.24580
        ┗ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):50章:静夜落涙(リアル・ナイトメア)−D・S・ハイドラント (2003/2/1 15:22:54) No.24583
         ┣あれ滅茶苦茶勘違いしてたよーな−D・S・ハイドラント (2003/2/1 19:08:50) No.24587
         ┃┗この今の気持ちを詩にしちゃえ−D・S・ハイドラント (2003/2/1 19:46:04) No.24590
         ┣Re:ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):50章:静夜落涙(リアル・ナイトメア)−ユア・ファンティン (2003/2/1 21:29:36) No.24591
         ┃┗Re:ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):50章:静夜落涙(リアル・ナイトメア)−D・S・ハイドラント (2003/2/2 11:29:06) No.24600
         ┗ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):51章:哀歌愛歌(ラブリー・キーニング)−D・S・ハイドラント (2003/2/2 13:01:09) No.24603
          ┗ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):52章:紅玉窮地(ブルー・モンスター)−D・S・ハイドラント (2003/2/2 20:29:09) No.24607
           ┣Re:ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):52章:紅玉窮地(ブルー・モンスター)−gure-to masa (2003/2/2 21:11:33) No.24610
           ┃┗Re:ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):52章:紅玉窮地(ブルー・モンスター)−D・S・ハイドラント (2003/2/2 21:20:30) No.24611
           ┗ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):53章:絶宴急転(バスタード・ヴォイス)−D・S・ハイドラント (2003/2/4 21:11:48) No.24630
            ┣Re:ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):53章:絶宴急転(バスタード・ヴォイス)−gure-to masa (2003/2/4 21:58:45) No.24631
            ┃┗Re:ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):53章:絶宴急転(バスタード・ヴォイス)−D・S・ハイドラント (2003/2/4 22:16:48) No.24632
            ┗ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):54章:宝石兄妹(ルビー・バーサス・ガーネット)−D・S・ハイドラント (2003/2/5 15:46:50) No.24636
             ┗ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):55章:混沌騎士(ジェリー・ナイト)−D・S・ハイドラント (2003/2/5 17:31:05) No.24638
              ┗ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):56章:迷宮終了(ライバル・リヴァース)−D・S・ハイドラント (2003/2/7 17:08:40) No.24670
               ┣しくしく・・・・(滝涙)−ユア・ファンティン (2003/2/7 17:28:59) No.24672
               ┃┗Re:しくしく・・・・(滝涙)−D・S・ハイドラント (2003/2/7 21:47:49) No.24677
               ┗ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):57章:不正発覚(クライム・アンド・ペナルティ)−D・S・ハイドラント (2003/2/8 18:57:54) No.24687
                ┗ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):58章:冥王激突(シールド・ブレイク)−D・S・ハイドラント (2003/2/10 16:45:20) No.24716
                 ┣Re:ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):58章:冥王激突(シールド・ブレイク)−ユア・ファンティン (2003/2/10 22:20:08) No.24726
                 ┃┗Re:ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):58章:冥王激突(シールド・ブレイク)−D・S・ハイドラント (2003/2/10 22:38:15) No.24728
                 ┃ ┗Re:ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):58章:冥王激突(シールド・ブレイク)・補足−ユア・ファンティン (2003/2/11 00:10:17) No.24730
                 ┗ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):59章:天魔決戦(グランド・バトル)−D・S・ハイドラント (2003/2/11 10:50:52) No.24733
                  ┗ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):60章:双魔対談(アフタヌーン・ラビリンス)−D・S・ハイドラント (2003/2/11 12:55:02) No.24734
                   ┗ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):61章:運命始動(グランド・プロローグ)−D・S・ハイドラント (2003/2/14 20:16:34) No.24766
                    ┗ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):62章:馬鹿増殖(デンジャラス・ラヴ)−D・S・ハイドラント (2003/2/15 16:28:17) No.24786
                     ┗ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):63章:決闘終了(ブラック・オア・ホワイト)−D・S・ハイドラント (2003/2/15 18:32:21) No.24791
                      ┗ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):64章:神魔戦争(バトル・オブ・ハルマゲドン)−D・S・ハイドラント (2003/2/15 20:02:12) No.24792
                       ┣このネタ使っちゃ駄目??−ユア・ファンティン (2003/2/15 20:22:21) No.24793
                       ┃┗Re:問題ないです。−D・S・ハイドラント (2003/2/15 20:46:36) No.24794
                       ┗ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):65章:蒼色神魔(マジック・バトル)−D・S・ハイドラント (2003/2/16 13:06:03) No.24805
                        ┗ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):66章:力量均衡(メガ・バトル)−D・S・ハイドラント (2003/2/17 19:43:20) NEW No.24820


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24548ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):42章:闇の覚醒D・S・ハイドラント 2003/1/29 18:49:24


 「ドルノース様!」
 静寂が急遽に消え去る。
 「何だ・・・。」
 だが動ずることもなく焔の王者はただ見据えていた。突如現れしその男を・・・。
 「ヴェザルド、報告しろ。」
 「はっはい。」
 跪き、赤毛の神を見やりて、
 「竜です。それもかなりデカい。」
 ドルノースは表情に微かなる焔灯して、
 「それで・・・逃げて来たのか・・・。」
 「当たり前です。野蛮な竜なんぞと争うなど・・・。」
 恐怖に包まれている。戦慄しきり、凍り付かんほどに震える全身。
 「敵前逃亡・・・それに今の発言はわしの部下の兵達に対しても同じことが言える。軍人失格だな。」
 「すっすみません!」
 ドルノースは太き右腕を前方へ伸ばす。手の平に焔生まれ・・・。
 「おっお許しを・・・。」
 だがその声聞く耳なきように、
 「消えろ!」
 放たれし火球。
 「うわあああああああああ」
 絶叫そして―――。
 「・・・・あれ?」
 焔に包まれつつもヴェザルドは熱1つ感じずにいた。
 「1度やって見たかった・・・。冗談はここまでだ。減棒と3週間の謹慎、それにその期間中の強制労働だ。・・・分かった。」
 声は返らず・・・。

    ◇◆◇◆

 輝く爪はそして今振り下ろされん。
 ずがががががががが
 速き風引き裂くとともに・・・。
 ずしゃ、ぶすっ
 「ぐわあああっ!」
 少年は巨竜の爪受け吹き飛ばされる。鮮血、天地に舞い、その余波もまた凄まじきものであった。
 「この野郎!」
 ごおおおおおおおおおおおおおお
 明らかに虚勢である声とともにいかなる火竜を越えし灼熱の焔。受けし巨竜・・・しかしそれは掻き消され。
 (大丈夫か。)
 (うん。)
 倒れしフィブリゾにガーヴは声伝える。
 「くくく弱いなあ。俺様を楽しめるのにも値しない。」
 竜は笑うのみ・・・。怒りがそしてなお越した恐怖が襲う。
 「手加減の必要もない相手だったのかも知れんな。・・・滅びろ〜!!!」
 ぐおおおおおおおおおおおおおおおお
 轟き、空間に鳴動、咆哮、絶叫、慟哭。凄まじき音とともに竜に力が溢れる。
 「滅びるが良いわ!」
 強き力――その奔流は今にも起こらんとしている。傷ついたフィブリゾ、無力すぎたガーヴ。1つの強大なるはずの大いなる闇が消えんとする瞬間。
 「3番目・・・だね。」
 突然に響きし声。ガーヴはふと振り向く。しかしそこに求めし姿なき・・・。
 どごごごごごおーん
 そして大爆発が起こる。
 「なっ何だ・・・。」
 竜に初めて浮かびし動揺。
 「だから3番目だよ・・・。僕が今まで見た力の中で3番・・・。」
 冥王フィブリゾ・・・しかしその姿は闇に包まれている。そして表情は冷たく、まさしくその姿は――冥王アプロス。
 「くくく・・・。」
 驚愕の竜――やがて笑う。
 「何がおかしいの?」
 冷たくガーヴでさえも悪寒感じる。
 「目醒めたか・・・それでこそ冥王と言えよう。・・・しかしこれではどうかな。」
 邪竜エルダー、その黒き太腕に握られしは――覇王将軍シェーラ。
 「これでどうだ。・・・手出しが出来るかフィブリゾよ!」
 その腕に力込められる。
 「冥王・・・様。」
 儚げなるシェーラの声。
 「そんなもんに冥王サマが屈するかよ。おいフィブリゾ・・・とっとと、とどめさせ。」
 ガーヴの勝利確信せし声・・・。
 だが――。
 「で・・・出来ない。」
 闇が弱まりゆく。
 「何言ってやがる。おい!」
 ガーヴの叫び・・・しかし。
 「出来ないんだ・・・。」
 闇が晴れ、フィブリゾは倒れゆく。
 (出来ない・・・んだ。)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今回駄文です。すみません。
一応言い訳させていただきます、と
手が冷たくてまともに打てないから面倒で、いい加減になってしまいました。
屑ですね私。

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24549ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):43章:闇の呪縛D・S・ハイドラント 2003/1/29 19:30:46
記事番号24548へのコメント

 ――出来ない――

 ――出来ないんだ――

 「何・・・ですか?冥王様・・・。」

 「上がグラウシェラーで大変だろうけどさあ」

 「えっ?」

 ――そして呪縛の時――

 「君は滅ぼさせないよ。・・・僕が絶対に護る。」

 ――絶対に――

 ――そう自らに烙印した――

 「それで・・・取り逃がしたのか。」
 冷たく優しき声、怒り哀れむ顔。
 「はっ・・・はい。」
 暗く翳りきった表情にて魔王シャブラニグドゥ、絶対の覇者の前にフィブリゾへ跪いた。隣にはガーヴが嘲りと怒りに満ちた視線にて眺めている。
 「フィブリゾ・・・そなたがそのようなことでしくじるとは思いもしなかった。この魔族の恥さらしが!」
 叫び散らす。心にて涙流しつつ・・・。
 「もう良い・・・そなたの冥王位を剥奪する。・・・空いた位にはディスティア辺りが相応しいな。」

 ――魔族の恥さらし――

 ――そうなのかも知れない――

 ――僕は駄目な魔族だ――

 ――護る?――

 ――魔族にそんな言葉は必要ないんだ――

 ――僕は魔族として失格だ――

 ――アプロスには勝てそうもないよ――

 ――力だけじゃないんだ――

 ――僕には冥王の名は相応しくないよ――

 ――もうこのまま眠ってしまおう――

 ――僕が滅んだってだれも哀しまない――

 ――いや哀しむのも魔族として間違っているんだ――

 ――そんなの耐えられない――

 ――アプロス――

 ――君と同じところへいきたいよ――

 ――滅びてしまいたい――

 ――そう滅ぶんだ――

 ――消えてしまえ!――

 ――僕なんて誰もいらないんだから――

 










   だがその瞳には涙。



 ――魔族も泣くんだね――

 ――馬鹿だったよ――

 ――僕は――

 ――まだ滅べない――

 ――まだやることがあるんだ――

 ――眠るのはそれからだ――

   『覇王将軍シェーラは預かっている。返して欲しくば闇のクリスタルを持って氷帝山へ1人で来い。』

 ――待っててねシェーラ――

   その手には闇の輝き。

   「フィブリゾ様・・・。」
   ふと背後から声掛かる。
  
   「ライエル・・・僕を許して・・・。」
   自らよりも幼き宰相に向けて、そう言った。

   (フィブリゾ様・・・元気出して♪)
   沈黙の中、2人の間に流れる声。

   「ありがとう・・・シェイナ。」
   声失いし王妃に向けて、そう言った。

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24551ミス発見!D・S・ハイドラント 2003/1/29 21:37:25
記事番号24549へのコメント

シェーラのフィブリゾへの呼称、冥王様になってる・・・。
過去の状態では冥王じゃないし、しかも現在でも伝わってないはず・・・。

まあ他にもミスいろいろしているような気もしますけど・・・。

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24554ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):44章:激闘 毒の2番勝負D・S・ハイドラント 2003/1/29 22:51:42
記事番号24549へのコメント

 (ふふふ、ついに見つけたわよ。)
 虚空――ただ求めしものだけがある。
 (赤の御神サマも甘いもんね。)
 微笑み、それも艶やかで美しき白の容貌にそれが走る。その黒髪に等しく、蛇の如き妄執の果ての極悦を、内に隠せしそれ――。
 ≪汝に力と英知を与えよう≫
 それ――卓に置かれし黒き本に手出すと、響き渡りし声。
 「あら、あたしを認めてくれるわけね。」
 妖艶なりし笑み浮かべ、生まれゆく光に身任せる。
 「これよ・・・欲しかったこれ・・・。この力よ・・・。」
 (ノーストに感謝しなくちゃね。)
 脳裏に浮かびしは若き虚の御神・・・そしてその御神の闇で微笑みし白面の悪魔、覇王将軍ノースト。
 「これが目的とはね。」
 唐突なる声・・・。
 光包まれゆく中にも鮮明であったそれ・・・。
 黒き法服に黄金なりし十字架の首飾り、新緑の長髪、水晶の如き肌の美女。金の御神シルバースはそこにいた。
 「う〜んやっぱり、あのお馬鹿で間抜けで落ちこぼれで神族の恥たるドルちゃんには言うだけ無駄よね。・・・さてあなたそれに手を出すってことは殺されちゃっても文句言えないのよ。・・・分かる?」
 シルバースは笑みを湛えつつも睨みつける。・・・反逆者たる美女、大蛇の魔女(ウィッチ・ヒドラ)ラフェータを――。
 「あら、勝機の方はあたしの方に分があるみたいだけど・・・。」
 ラフェータはだが余裕めいた笑み。
 「そう・・・でも、御神を舐めないでよ。」
 その口調に激しさはあるも、シルバースは確かなる不動である。嵐の如くであり、そして真空で激情は轟かず・・・。
 だがラフェータはその殺気も受け流して、値踏みの視線にて見回す。
 「へえ、赤の御神サマよりはマシなようね・・・あなたのオツム。」
 先制はラフェータ。斬りかかるは鋭き刃、虚ろなりて速き。
 「あんな力馬鹿と比べないでよ。私の天才的頭脳とあの脳味噌煩悩と筋肉だけの屑とを・・・。」
 しかしそれに動じはせずに、虚無なりし盾にて弾き消す。
 「ごめんなさい、あまりに実力伯仲してると思ったわ。彼とあなたの脳味噌・・・。」
 「あら、そーいうあなたはどうなのかしら。・・・御神に脳味噌なんてないのよ。」
 なおも攻め来るラフェータの刃を弾き、切り返すはシルバースの虚無なりし刃。
 「あら、脳味噌って先に言ったのはあなたの方よ。本当にドルノースサマと同格ね。」
 だがそれも弾かれる。
 戦いは続く――ただしこれらはすべて言葉の暴力のみである。虚ろな刃とは相手の心を抉る強烈な一言に相違ない。
 
 「はあはあ・・・やるわね。」
 「はあはあ・・・あなたこそ。」
 舌の激戦は終わりを告げんとしていた。
 「こうなれば・・・堕神の力見せるしかないわね。」
 「あっそれやめて」
 そこでラフェータの表情は変化を遂げる。
 「ふふふ・・・嫌。」
 突如に溢れ出すはまさに力・・・。
 「ふふふふふ、初めの贄はあなたで決まりね・・・。」
 そして歪みし姿――魔女は禍々しき、紫紺なる輝きの毒蛇へと変貌。首は恐ろしく太く、そして数え切れるほど多き。天を突き破りし大蛇の姿は嫌悪と恐怖の源流。
 シルバースは震えていた。堕神の秘法の力――御神すら凌ぐほどのその力に・・・。
 「・・・終わりね。」
 あらねばけして、その怪物から想像も出来ぬ美しき声。
 そして力が流れ出す。
 「でもやっぱり充分に遊んであげるわ。」
 と、歯噛みせし御神に伸びし触手。それは彼女の左足へ巻きついて絡め捕る。――宙へ踊り出た。
 「きゃああああ」
 毒々しき大蛇を眼前に見据え、その恐怖と吐気は強まりゆく。その不気味なる舌は、彼女を舐め回す。あまりに気持ち悪き・・・。
 沈黙のまま胸中にて絶叫。
 「ほらほら早く悲鳴上げなさい。ふふふふふふふふふ・・・。」
 蛇は酔い痴れ邪悪なりし笑み放ち続ける。
 「ふはははははっはははははは」
 哄笑・・・嫌悪の中のシルバースを見つめ・・・。
 だが瞬間に気配生まれる。
 そして走るは風・・・。
 「わっ何!?」
 毒蛇は首の1つ掻き切られて、シルバース振り落とす。自由落下の中で見るは・・・。
 「ハクア君に・・・馬鹿ドルノース。」
 後の方はむしろ嫌悪・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 シルバースさん、こんなキャラになっちゃいました。
 言葉でドルノースさん怒らせるようなキャラだと思いましたし・・・。
 とにかく悪口言いまくってます。これで本当によろしいでしたかgure−to masaさん?

 それでは逃げますさようなら〜

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24555Re:ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):44章:激闘 毒の2番勝負gure-to masa 2003/1/29 23:12:42
記事番号24554へのコメント

問題はありません。
元々、シルバースとドルノースは対なすように出来ているのです。
(属性的にそうなった)
シルバースも完全に怒ったドルノースと真正面から戦うつもりは全く有りませんし、ドルノースとて彼女を殺す事などするはずがありません。
(一回キレ、シルバースを半殺しにして赤の竜神に怒られたので)
実際2人には先代の虚の御神からプロテクトがかけられていますが、
それもいつまで持つやら……
この2人が暴走すれば、世界滅ぼせるでしょうに。
では、さいなら。

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24559Re:ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):44章:激闘 毒の2番勝負D・S・ハイドラント 2003/1/30 13:41:05
記事番号24555へのコメント


>問題はありません。
>元々、シルバースとドルノースは対なすように出来ているのです。
なるほど・・・。
>(属性的にそうなった)
>シルバースも完全に怒ったドルノースと真正面から戦うつもりは全く有りませんし、ドルノースとて彼女を殺す事などするはずがありません。
>(一回キレ、シルバースを半殺しにして赤の竜神に怒られたので)
まあそりゃあ怒りますよ
>実際2人には先代の虚の御神からプロテクトがかけられていますが、
>それもいつまで持つやら……
>この2人が暴走すれば、世界滅ぼせるでしょうに。
いや破壊神になっちゃいかんですって・・・。
>では、さいなら。
ではどうもありがとうございます

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24558ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):45章:堕ちし神々の宴D・S・ハイドラント 2003/1/30 13:32:14
記事番号24554へのコメント

 「やはりここを狙うものがいたか!」
 憤怒のドルノースに握られし黄金と白銀に彩られし長槍――神槍ファンブル。
 「当然よ。あたしほどのものがあなたみたいな馬鹿の下におとなしく付くわけないじゃない。」
 大蛇の声は張り詰め、むしろ冷気を醸し出す。
 「それにしてもなぜ鍵の在りかを知っておいるのだ!」
 その熱と冷気の激突は一時止みて、
 「あら、簡単よ・・・あなたの馬鹿息子、よおく利用させていただいたわ。」
 歯噛みしドルノースは、
 「ハクア、シルバース。こいつを始末するぞ!」
 「あら、私があなたの言いなりになるいわれもないわね。」
 「あほか!こんな時はわしの言う通りにしろ!」
 噴煙が心に上がりゆく。
 「ほら、そういつもすぐ怒るんだから・・・」
 それを冷ややかに見て、溜息。
 「んぬぬぬぬぬぬ。」
 「はあ・・・そんな唸り声上げる化け物に指揮されたくないわ。」
 「貴様〜!」
 ドルノースの豪腕、冷淡なる美女へと掴みかからんとする瞬間。風が走りゆく。
 「いい加減にしてください!」
 ハクアの一撃は、2人の合間に強烈なる刃生み出し、その余波にて2人吹き飛ばす。
 「ドルノース殿にシルバース殿、あなた方2人には任せられません。この俺が指揮とりますから、あなた方は俺に従ってください。」
 そのハクアさえも憤怒に飲まれている。
 「若造がわしに意見する気か。」
 「そうよ新入りは黙ってなさい。」
 そうハクアは御神の中では若き――すでに滅びし先代白の御神であるレティシャの後を継いだのはアルティアが虚の御神となる3年ほど前か――。そのためにそれなりに優しきフィーンはともかくこの2人からはいつまでも新人扱いされているのだ。
 「うるさい、この無能老人どもが!俺はもう半人前じゃないんだ。黙って俺の言うとおりに動いてろ!!どうせ椅子を必死に護ることだけ考えてるよーな名ばかりのお前らに何が出来る。」
 戦慄させんが如きの声。
 「分かったか!」
 無言で1人は頷く。
 「さて、御神3人相手に勝機があるとでも言えるか。」
 ハクアの勇ましき叫びの向こう――虚空でありて何もなし・・・。
 「あれ?」
 疑問浮かべると、
 「あら、あの蛇なら逃げたわよ。」
 「何が無能老人だ。お前の方が無能だろうが・・・。」
 ハクアは震え、涙の兆し感ずると必死にて消し去らんとした。それが続き時は停滞。

     ◇◆◇◆

 混沌渦巻きて数多なる世界現われ消えゆく。
 そんなまどろみはやがて張り詰めて、切り裂く苦痛に眼を翳した。
 「っ・・・。」
 開けた世界を理解するには時の流れ必要とした・・・。
 透明な1つの世界――その向こうには透明な宇宙――そのさらなる果てには白亜。そして垣間見えしは黒き邪竜とそして――。
 「まさか!」

     ◇◆◇◆

 ――で、何をすれば良いの?

 ――何、簡単なことですよ。

 ――簡単?あたしに力仕事やらすわけ

 ――すみませんがその通りだ。ですがあなたにしか任せられない。

 ――へえじゃあ良いわ。どうせ力手に入れたんだし・・・。
 
 ――ではお話致しましょう。

 ――あっ待って・・・。

 ――何か?
 
 ――あなたは仕事しないつもり?いつまでも隠れてる気じゃないでしょうね。

 ――当然これから向かいますよ。むしろ趣味な面が大きいかも知れませんけど・・・。

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24560Re:ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):45章:堕ちし神々の宴gure-to masa 2003/1/30 16:20:54
記事番号24558へのコメント


> 「やはりここを狙うものがいたか!」
> 憤怒のドルノースに握られし黄金と白銀に彩られし長槍――神槍ファンブル。
ついに出ました、ドルノースの武器!!
ダイヤモンド・ナルシスはどうした!?
> 「当然よ。あたしほどのものがあなたみたいな馬鹿の下におとなしく付くわけないじゃない。」
そこまで、馬鹿じゃないんですけど……
> 大蛇の声は張り詰め、むしろ冷気を醸し出す。
> 「それにしてもなぜ鍵の在りかを知っておいるのだ!」
> その熱と冷気の激突は一時止みて、
> 「あら、簡単よ・・・あなたの馬鹿息子、よおく利用させていただいたわ。」
馬鹿なんだ、息子も。
> 歯噛みしドルノースは、
> 「ハクア、シルバース。こいつを始末するぞ!」
> 「あら、私があなたの言いなりになるいわれもないわね。」
> 「あほか!こんな時はわしの言う通りにしろ!」
喧嘩、しまくってますね。
> 噴煙が心に上がりゆく。
> 「ほら、そういつもすぐ怒るんだから・・・」
> それを冷ややかに見て、溜息。
> 「んぬぬぬぬぬぬ。」
> 「はあ・・・そんな唸り声上げる化け物に指揮されたくないわ。」
> 「貴様〜!」
> ドルノースの豪腕、冷淡なる美女へと掴みかからんとする瞬間。風が走りゆく。
> 「いい加減にしてください!」
> ハクアの一撃は、2人の合間に強烈なる刃生み出し、その余波にて2人吹き飛ばす。
よく吹き飛ばせたな、この2人。
> 「ドルノース殿にシルバース殿、あなた方2人には任せられません。この俺が指揮とりますから、あなた方は俺に従ってください。」
> そのハクアさえも憤怒に飲まれている。
> 「若造がわしに意見する気か。」
> 「そうよ新入りは黙ってなさい。」
> そうハクアは御神の中では若き――すでに滅びし先代白の御神であるレティシャの後を継いだのはアルティアが虚の御神となる3年ほど前か――。そのためにそれなりに優しきフィーンはともかくこの2人からはいつまでも新人扱いされているのだ。
> 「うるさい、この無能老人どもが!俺はもう半人前じゃないんだ。黙って俺の言うとおりに動いてろ!!どうせ椅子を必死に護ることだけ考えてるよーな名ばかりのお前らに何が出来る。」
> 戦慄させんが如きの声。
確かに赤の竜神にずっと(創られてから)従ってきましたし……
老人って言われるのも分かります。(神族でも一番の古参者です、この2人)
> 「分かったか!」
> 無言で1人は頷く。
どっちがですか?
> 「さて、御神3人相手に勝機があるとでも言えるか。」
> ハクアの勇ましき叫びの向こう――虚空でありて何もなし・・・。
> 「あれ?」
> 疑問浮かべると、
> 「あら、あの蛇なら逃げたわよ。」
> 「何が無能老人だ。お前の方が無能だろうが・・・。」
> ハクアは震え、涙の兆し感ずると必死にて消し去らんとした。それが続き時は停滞。
>
ハクアの方が馬鹿みたいだな…

かなり凄い事になってますね。
シルバースが何言っても、無視しながら戦うドルノースだと思ってましたけど…
これはこれで面白いです。
では、さいなら。

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24561Re:ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):45章:堕ちし神々の宴D・S・ハイドラント 2003/1/30 16:33:26
記事番号24560へのコメント


>
>> 「やはりここを狙うものがいたか!」
>> 憤怒のドルノースに握られし黄金と白銀に彩られし長槍――神槍ファンブル。
>ついに出ました、ドルノースの武器!!
>ダイヤモンド・ナルシスはどうした!?
自由にどこからでも取り出せる技能があるので、戦闘時には出すでしょう。(尖塔ないけど・・・)
>> 「当然よ。あたしほどのものがあなたみたいな馬鹿の下におとなしく付くわけないじゃない。」
>そこまで、馬鹿じゃないんですけど……
そりゃあ本当に馬鹿だったら人(じゃないけど)の上に立てるはずがないので、当然悪口混じりでしょう。
>> 大蛇の声は張り詰め、むしろ冷気を醸し出す。
>> 「それにしてもなぜ鍵の在りかを知っておいるのだ!」
>> その熱と冷気の激突は一時止みて、
>> 「あら、簡単よ・・・あなたの馬鹿息子、よおく利用させていただいたわ。」
>馬鹿なんだ、息子も。
でも息子は完全無欠な馬鹿野郎です。
>> 歯噛みしドルノースは、
>> 「ハクア、シルバース。こいつを始末するぞ!」
>> 「あら、私があなたの言いなりになるいわれもないわね。」
>> 「あほか!こんな時はわしの言う通りにしろ!」
>喧嘩、しまくってますね。
まあこの2人が出会えば喧嘩に発展するのは世の常でしょう(待て)
>> 噴煙が心に上がりゆく。
>> 「ほら、そういつもすぐ怒るんだから・・・」
>> それを冷ややかに見て、溜息。
>> 「んぬぬぬぬぬぬ。」
>> 「はあ・・・そんな唸り声上げる化け物に指揮されたくないわ。」
>> 「貴様〜!」
>> ドルノースの豪腕、冷淡なる美女へと掴みかからんとする瞬間。風が走りゆく。
>> 「いい加減にしてください!」
>> ハクアの一撃は、2人の合間に強烈なる刃生み出し、その余波にて2人吹き飛ばす。
>よく吹き飛ばせたな、この2人。
まあ真の実力で言えばあまり変わりないでしょうし本気になれば・・・。
>> 「ドルノース殿にシルバース殿、あなた方2人には任せられません。この俺が指揮とりますから、あなた方は俺に従ってください。」
>> そのハクアさえも憤怒に飲まれている。
>> 「若造がわしに意見する気か。」
>> 「そうよ新入りは黙ってなさい。」
>> そうハクアは御神の中では若き――すでに滅びし先代白の御神であるレティシャの後を継いだのはアルティアが虚の御神となる3年ほど前か――。そのためにそれなりに優しきフィーンはともかくこの2人からはいつまでも新人扱いされているのだ。
>> 「うるさい、この無能老人どもが!俺はもう半人前じゃないんだ。黙って俺の言うとおりに動いてろ!!どうせ椅子を必死に護ることだけ考えてるよーな名ばかりのお前らに何が出来る。」
>> 戦慄させんが如きの声。
>確かに赤の竜神にずっと(創られてから)従ってきましたし……
>老人って言われるのも分かります。(神族でも一番の古参者です、この2人)
見かけはともかくハクアさんより随分長生きでしょうし・・・。
>> 「分かったか!」
>> 無言で1人は頷く。
>どっちがですか?
ああ誤字です。2人って打とうとしたのに・・・(この間違い2度目)
>> 「さて、御神3人相手に勝機があるとでも言えるか。」
>> ハクアの勇ましき叫びの向こう――虚空でありて何もなし・・・。
>> 「あれ?」
>> 疑問浮かべると、
>> 「あら、あの蛇なら逃げたわよ。」
>> 「何が無能老人だ。お前の方が無能だろうが・・・。」
>> ハクアは震え、涙の兆し感ずると必死にて消し去らんとした。それが続き時は停滞。
>>
>ハクアの方が馬鹿みたいだな…
こんなキャラになったちゃいました・・・翠紅さんすみません。(ってここで言っても届かんか)
>
>かなり凄い事になってますね。
・・・まあ。
>シルバースが何言っても、無視しながら戦うドルノースだと思ってましたけど…
戦闘シーンが面倒だったんです。(爆)
>これはこれで面白いです。
>では、さいなら。

どうもありがとうございます。

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24562ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):46章:ゲームの超人D・S・ハイドラント 2003/1/30 19:50:26
記事番号24558へのコメント

 世界はただ白、雪の梢にはなお白き――ただ白銀に覆われしのみ。
 「シェーラ〜!!」
 声も掻き消され・・・。
 「シェーラ〜!!!」
 それでも終わらぬ愚かなる叫び。
 「シェーラ〜!!!!」
 届くことけしてなきというのに・・・。
 「シェーラ〜!!!!!」
 吹雪は無情に掻き消しゆく。声出すもすでに愚か・・・。
 「シェーラ〜!!!!!!」
 あまりに愚か過ぎる・・・。無駄だというのに・・・。
 「フィブリゾ様〜」
 と思いや・・・声届いたようだ。
 「シェーラぁああああああああああああああああああああ〜!!!!!!!」
 「フィブリゾ様ぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」

 やがて声追いて、辿り着きしは、雪霧晴れし山頂らしき一角。
 そして視界に飛び来るもの――それこそまさに・・・。
 (・・・クレーンキャッチャー!?)
 それはまさに言葉通りの形容。長方形の箱の上半身は透明でありて、壁面に2つのスイッチ、そして水晶の型に合わされた溝などあ取り付けられている。また――内部には虚ろなりし楕円描く球体。そしてその中に1つ・・・球の1つに押し込められしはまさしく覇王将軍シェーラ。
 「・・・フィブリゾ様!」
 だが声だけは障害気にすることなしに届く。まあ魔族なのだから・・・。
 「で、僕にこのゲームをやれって?」
 視線の先には・・・腕組む黒き邪竜。
 「そうだ。・・・ちなみにコインの代わりに闇のクリスタルをそこへはめてもらおう。」
 竜に攻撃的なる兆しはなかったが、警戒は消えぬ。
 「分かったけどさ。君邪魔だよ正直。・・・ゲームに集中出来ないじゃないか。」
 さすれば竜、笑み上げて、
 「がはははは、そのためにいるのだよ俺様は・・・ははははははは。」
 嫌悪を誘いし哄笑。フィブリゾは顔しかめ、
 「嫌がらせ・・・ならまた戦うのも良いんだけど・・・。」
 表情が闇、帯ゆく。フィブリゾは悪魔のそれへと変わらんとしていた。
 「ほう・・・貴様如きが俺に勝てるとでも言うのか・・・だが俺達の目的はそのクリスタルの回収のみだ。今回は見逃してやる。」
 言葉の瞬間に竜は掻き消える。
 (俺達?・・・仲間がいるんだね。)
 フィブリゾに一分の聞き落としもなし。邪悪に微笑み、そして闇振り払いて、
 「結構頑丈そうだね・・・壊すのは無理、と」
 シェーラはその発言に溜息、白く昇ることなしに、入れられた球濡らすのみ。だが心配げなる表情には変化なき。
 「大丈夫だよシェーラ――君は僕が護る。」
 そう――焼き付けた。・・・再び。
 「本当・・・ですか?」
 声のみは障害感じさせずにただ届く――。
 「僕はジョークは言っても嘘はあんまり付かないよ。」
 優しき言葉――魔族の言葉。
 「あんまり・・・って?」
 シェーラに光灯りゆくも、その淵で暗き声――。
 「やだなあジョークに決まってるだろ♪」
 そう微笑んだ。
 「じゃあ・・・そんなわけで助けるよ。」
 シェーラに笑顔戻らん。
 「こーいうゲーム得意なんだ・・・。」
 そしてクリスタル溝にはめた。突然にクリスタルは消え去り、
 「制限回数・・・無限。」
 機械音鳴響く。
 フィブリゾはスイッチをそっと押した。クレーンが動き出しゆく。
 そして・・・。
 「えい」
 だがあらぬ方向へ――。
 「ごめん失敗。」
 そしてさらに・・・。
 「それ。」
 「うおっ。」
 「はっ。」
 「しゃっ。」
 「いけっ。」
 
 ――5時間後。

 「ごめん・・・無理。」
 シェーラが深く溜息付いた時。
 奇跡は起こる。
 それこそまさに―――。
 (隕石!)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あれ?クレーンゲームかな正式名称・・・。
まあそれにしてもいい加減です。すみません。

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24570ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):47章:暗冥冷徹鉄仮面姉妹大数百時次究極的最終灼熱大戦只今勃発D・S・ハイドラント 2003/1/31 19:38:24
記事番号24562へのコメント

 冥将軍ルビー、冥神官ガーネット、元冥王(ヘルマスター)アプロスの直属配下であり、冷静沈着、明鏡止水、質実剛健、実力本位、絶対服従、高級優遇――そんな言葉の似合う2人の静かなる美少女。特に最後の1つは確かにその通りだろうけど・・・。

 「おいガーネット。」
 男性じみし強さ、女性でありし美しさ、ともに備えしその声放つは。赤き髪の女。
 「何ですかルビーお姉様♪」
 無表情なその美貌に、明るし微笑み返すのは幸運ばんが声。それ持ちし、黄金の髪の女。
 前者は後で纏めており、後者は左右へ広がりて、それら髪型違えども、容貌まさしく完璧に、映し合い同調。
 「お前は普段と仕事の時でギャップがありすぎる。いい加減にそれがしを見習え!」
 勇ましき将軍の声雄々しくて、そして猛々しき。それでいて静寂なりて美しき。
 「私はちゃんと公私の区別付けられるんですわよ。見習うのは私じゃなくてお姉様のほうじゃないかしら♪」
 燦々たる声優しき刃、だがけして刃でしかなき、
 「お前!その声を今すぐやめろ!」
 思う以上に強すぎし風。加速しすぎし棘の一触。
 「ああ、怒ったお姉様って素敵♪・・・でも所詮は旧型なのですわよ。あなたは・・・。」
 酔い痴れた如くの声が突如に変化。暗くも邪悪でまた美しき。
 「それは姉であるそれがしに言う言葉か!」
 掴み掛からんとし、軽くかわせし妹に、憤怒散らした表情見せる。
 「あら・・・魔族は竜族と違って後生まれの方が偉いんですよ。初めて創る時より2回目に創る方がより上手に創れるのは当たり前じゃないかしら。これはあんまり言っちゃいけないことですけど、魔王様が始めてお創りになった冥王様・・・魔王様の精神集中不足で、2つに分かれておしまいになったでしょう。削った力こそ多いから他の腹心よりは良い方になられましたけど、もし冥王様を最後にお創りになられていたら、絶対もっと素敵な方になられていましたわ。それも双子じゃなくて完璧な・・・。これで分かったでしょう。・・・あっごめんなさい。あなたの仕事馬鹿な脳味噌じゃあ無理かもね・・・。」
 と、早口に言い終え、そして息吐く。波紋は細くも騒がしき。
 「・・・お前!もう許さんぞ。」
 怒り湛え、まさにルビーの如くに紅蓮なる焔灯しつつに、
 だがガーネットの言葉まさに正しき――。
 「あら私は本当のことを言ったまでですわよ♪現にあなたは失敗作の男女なのですし・・・。」
 「だれが男女だ!それがしをこれ以上愚弄すると、ただではおかんぞ。」
 怒り今にも弾けんほどに膨れ上がりて、かくも熱き。
 「現に男性よりも女性を惹き付ける能力の方が強いじゃありませんの。それにあなたのような失敗作が怒っても全然怖くありませんわよ。あなたみたいな男女。」
 「うぬぬぬぬぬぬぬ貴様!」
 「ほら、簡単に怒るところも男女の特徴ですわよ。」
 「いい加減になさい!!」
 声は2人のものではなき――なお美しく強き。
 「「ディスティア様!」」
 2つの震えは不思議に同調し、同じくして届かん。口調すらもかくも同じく。
 「全く・・・アプロス様直属のエリートが普段はこんな低レベルなケンカ・・・はあ、あたし死にたいわ。」
 両者一瞥し、冷たき溜息。
 沈黙走り、時だけ流れる。
 「まあ、とにかくあたしの冥王就任も迫ってるんだし、ルビーの言うことがただしいとあたしは思うわよ。」
 それに微かに笑み思いつつに、
 「本当ですかディスティア様。」
 隠れつつも勝利噛み締めた。
 「まあ・・・でもあなたは短気すぎ。まあ戦場でそうならないのは知ってるし・・・まあ良いんだけど・・・」
 そして悔やみ密かに覚えし、妹見やりて、
 「あなたも仕事の時は良いんだけど・・・」
 値踏みの視線、嘆息し、
 「でも、お姉ちゃんいじめちゃだめよ。ただでさえ失敗作で、旧型で、お年寄りで、男女で、短気で、仕事馬鹿で、男に全くもてなくて、意外に頭悪くて・・・まあその他諸々でとにかく劣等感の塊なんだからあんまり刺激しないでね。キレると怖いわよ。無気味に笑いながらこの世で考えられる苦痛全部一気に味わさせてから、八つ裂きにされて無惨に捨てられちゃうわよ。嫌でしょそうなったら・・・。」
 「ディスティア様!」
 一応に最後まで聞き終えしルビー声放たん。だがディスティア、ガーネットとともに笑いつつに、
 「「ああ怖い。」」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
タイトル長すぎ・・・しかも漢字おんりぃ
まあカタカナよりは幾分マシかと・・・。

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24571Re:ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):47章:暗冥冷徹鉄仮面姉妹大数百時次究極的最終灼熱大戦只今勃発ユア・ファンティン 2003/1/31 22:56:27
記事番号24570へのコメント


> 冥将軍ルビー、冥神官ガーネット、元冥王(ヘルマスター)アプロスの直属配下であり、冷静沈着、明鏡止水、質実剛健、実力本位、絶対服従、高級優遇――そんな言葉の似合う2人の静かなる美少女。特に最後の1つは確かにその通りだろうけど・・・。

元ってよりは、”故”冥王ってな感じですね・・・・・。

>
> 「おいガーネット。」
> 男性じみし強さ、女性でありし美しさ、ともに備えしその声放つは。赤き髪の女。

カンナ見たいな人ですね。(サクラ大戦参照)

> 「何ですかルビーお姉様♪」
> 無表情なその美貌に、明るし微笑み返すのは幸運ばんが声。それ持ちし、黄金の髪の女。

・・・・・。ランシアかライアナみたいな雰囲気ですね・・・・。

> 前者は後で纏めており、後者は左右へ広がりて、それら髪型違えども、容貌まさしく完璧に、映し合い同調。

オルエンさんとリノアンみたいな仲の良さそうな感じですね。

> 「お前は普段と仕事の時でギャップがありすぎる。いい加減にそれがしを見習え!」
> 勇ましき将軍の声雄々しくて、そして猛々しき。それでいて静寂なりて美しき。

ライオンの鳴き声?

> 「私はちゃんと公私の区別付けられるんですわよ。見習うのは私じゃなくてお姉様のほうじゃないかしら♪」
> 燦々たる声優しき刃、だがけして刃でしかなき、
> 「お前!その声を今すぐやめろ!」
> 思う以上に強すぎし風。加速しすぎし棘の一触。
> 「ああ、怒ったお姉様って素敵♪・・・でも所詮は旧型なのですわよ。あなたは・・・。」

ディ:死にたいのだろうか?

> 酔い痴れた如くの声が突如に変化。暗くも邪悪でまた美しき。
> 「それは姉であるそれがしに言う言葉か!」
> 掴み掛からんとし、軽くかわせし妹に、憤怒散らした表情見せる。
> 「あら・・・魔族は竜族と違って後生まれの方が偉いんですよ。初めて創る時より2回目に創る方がより上手に創れるのは当たり前じゃないかしら。これはあんまり言っちゃいけないことですけど、魔王様が始めてお創りになった冥王様・・・魔王様の精神集中不足で、2つに分かれておしまいになったでしょう。削った力こそ多いから他の腹心よりは良い方になられましたけど、もし冥王様を最後にお創りになられていたら、絶対もっと素敵な方になられていましたわ。それも双子じゃなくて完璧な・・・。これで分かったでしょう。・・・あっごめんなさい。あなたの仕事馬鹿な脳味噌じゃあ無理かもね・・・。」

前言撤回、ガ―ネットはリノより口悪すぎ

> と、早口に言い終え、そして息吐く。波紋は細くも騒がしき。
> 「・・・お前!もう許さんぞ。」
> 怒り湛え、まさにルビーの如くに紅蓮なる焔灯しつつに、
> だがガーネットの言葉まさに正しき――。
> 「あら私は本当のことを言ったまでですわよ♪現にあなたは失敗作の男女なのですし・・・。」
> 「だれが男女だ!それがしをこれ以上愚弄すると、ただではおかんぞ。」
> 怒り今にも弾けんほどに膨れ上がりて、かくも熱き。
> 「現に男性よりも女性を惹き付ける能力の方が強いじゃありませんの。それにあなたのような失敗作が怒っても全然怖くありませんわよ。あなたみたいな男女。」

ユ:こういう人のほうが怒ったら怖いです。(断言)(経験則より)

> 「うぬぬぬぬぬぬぬ貴様!」
> 「ほら、簡単に怒るところも男女の特徴ですわよ。」
> 「いい加減になさい!!」
> 声は2人のものではなき――なお美しく強き。
> 「「ディスティア様!」」
> 2つの震えは不思議に同調し、同じくして届かん。口調すらもかくも同じく。
> 「全く・・・アプロス様直属のエリートが普段はこんな低レベルなケンカ・・・はあ、あたし死にたいわ。」
> 両者一瞥し、冷たき溜息。
> 沈黙走り、時だけ流れる。
> 「まあ、とにかくあたしの冥王就任も迫ってるんだし、ルビーの言うことがただしいとあたしは思うわよ。」

ディスちゃんだ・・・・(^V^)

> それに微かに笑み思いつつに、
> 「本当ですかディスティア様。」
> 隠れつつも勝利噛み締めた。
> 「まあ・・・でもあなたは短気すぎ。まあ戦場でそうならないのは知ってるし・・・まあ良いんだけど・・・」
> そして悔やみ密かに覚えし、妹見やりて、
> 「あなたも仕事の時は良いんだけど・・・」
> 値踏みの視線、嘆息し、
> 「でも、お姉ちゃんいじめちゃだめよ。ただでさえ失敗作で、旧型で、お年寄りで、男女で、短気で、仕事馬鹿で、男に全くもてなくて、意外に頭悪くて・・・まあその他諸々でとにかく劣等感の塊なんだからあんまり刺激しないでね。キレると怖いわよ。無気味に笑いながらこの世で考えられる苦痛全部一気に味わさせてから、八つ裂きにされて無惨に捨てられちゃうわよ。嫌でしょそうなったら・・・。」
> 「ディスティア様!」
> 一応に最後まで聞き終えしルビー声放たん。だがディスティア、ガーネットとともに笑いつつに、
> 「「ああ怖い。」」

兄弟は似ますねえ。

>
>・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
>タイトル長すぎ・・・しかも漢字おんりぃ
>まあカタカナよりは幾分マシかと・・・。

たしかに。


渡すべきもの等さっさと行きます。

まず、ディスの武具の第五段階のシャドウ・フィルメラ君の渡し忘れ、

シャドウ君の片割れに、シャウレイナ・カンドラがいます。
早い話が、恋人達の人格を一緒の剣に封じて第五段階にしてあるということです。


ここにして良いのか解りませんが、
メッキ−のクイズのリクエストは、作品違いますけど
・・・・アプディスのをお願いできません?
この子ここでも、こっちでも、薄幸ですし・・・・・。


あと詩のリクはどうすれば良いのか、というのは・・・、例を書きます。

≪例≫

ガウリナのダ―クシリアスめのをお願いします。

という風にカップリングもしくは、キャラ指定して、
内容の傾向をレスしてくださればOKです。


それでは・・・・・・



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24577Re:ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):47章:暗冥冷徹鉄仮面姉妹大数百時次究極的最終灼熱大戦只今勃発D・S・ハイドラント 2003/2/1 11:09:54
記事番号24571へのコメント

こんばんは・・・寒すぎです。
>
>> 冥将軍ルビー、冥神官ガーネット、元冥王(ヘルマスター)アプロスの直属配下であり、冷静沈着、明鏡止水、質実剛健、実力本位、絶対服従、高級優遇――そんな言葉の似合う2人の静かなる美少女。特に最後の1つは確かにその通りだろうけど・・・。
>
>元ってよりは、”故”冥王ってな感じですね・・・・・。
そうですね。
>
>>
>> 「おいガーネット。」
>> 男性じみし強さ、女性でありし美しさ、ともに備えしその声放つは。赤き髪の女。
>
>カンナ見たいな人ですね。(サクラ大戦参照)
分かんないですけど多分そうでしょう。
>
>> 「何ですかルビーお姉様♪」
>> 無表情なその美貌に、明るし微笑み返すのは幸運ばんが声。それ持ちし、黄金の髪の女。
>
>・・・・・。ランシアかライアナみたいな雰囲気ですね・・・・。
そうも見えるかも・・・。
>
>> 前者は後で纏めており、後者は左右へ広がりて、それら髪型違えども、容貌まさしく完璧に、映し合い同調。
>
>オルエンさんとリノアンみたいな仲の良さそうな感じですね。
・・・どうですかね
>
>> 「お前は普段と仕事の時でギャップがありすぎる。いい加減にそれがしを見習え!」
>> 勇ましき将軍の声雄々しくて、そして猛々しき。それでいて静寂なりて美しき。
>
>ライオンの鳴き声?
いや大げさに書いてあるのでライオンじゃないです。
>
>> 「私はちゃんと公私の区別付けられるんですわよ。見習うのは私じゃなくてお姉様のほうじゃないかしら♪」
>> 燦々たる声優しき刃、だがけして刃でしかなき、
>> 「お前!その声を今すぐやめろ!」
>> 思う以上に強すぎし風。加速しすぎし棘の一触。
>> 「ああ、怒ったお姉様って素敵♪・・・でも所詮は旧型なのですわよ。あなたは・・・。」
>
>ディ:死にたいのだろうか?
自殺志願者・・・?
>
>> 酔い痴れた如くの声が突如に変化。暗くも邪悪でまた美しき。
>> 「それは姉であるそれがしに言う言葉か!」
>> 掴み掛からんとし、軽くかわせし妹に、憤怒散らした表情見せる。
>> 「あら・・・魔族は竜族と違って後生まれの方が偉いんですよ。初めて創る時より2回目に創る方がより上手に創れるのは当たり前じゃないかしら。これはあんまり言っちゃいけないことですけど、魔王様が始めてお創りになった冥王様・・・魔王様の精神集中不足で、2つに分かれておしまいになったでしょう。削った力こそ多いから他の腹心よりは良い方になられましたけど、もし冥王様を最後にお創りになられていたら、絶対もっと素敵な方になられていましたわ。それも双子じゃなくて完璧な・・・。これで分かったでしょう。・・・あっごめんなさい。あなたの仕事馬鹿な脳味噌じゃあ無理かもね・・・。」
>
>前言撤回、ガ―ネットはリノより口悪すぎ
最近こーいうキャラ増えてきました。
>
>> と、早口に言い終え、そして息吐く。波紋は細くも騒がしき。
>> 「・・・お前!もう許さんぞ。」
>> 怒り湛え、まさにルビーの如くに紅蓮なる焔灯しつつに、
>> だがガーネットの言葉まさに正しき――。
>> 「あら私は本当のことを言ったまでですわよ♪現にあなたは失敗作の男女なのですし・・・。」
>> 「だれが男女だ!それがしをこれ以上愚弄すると、ただではおかんぞ。」
>> 怒り今にも弾けんほどに膨れ上がりて、かくも熱き。
>> 「現に男性よりも女性を惹き付ける能力の方が強いじゃありませんの。それにあなたのような失敗作が怒っても全然怖くありませんわよ。あなたみたいな男女。」
>
>ユ:こういう人のほうが怒ったら怖いです。(断言)(経験則より)
そりゃあ怖いでしょう。
>
>> 「うぬぬぬぬぬぬぬ貴様!」
>> 「ほら、簡単に怒るところも男女の特徴ですわよ。」
>> 「いい加減になさい!!」
>> 声は2人のものではなき――なお美しく強き。
>> 「「ディスティア様!」」
>> 2つの震えは不思議に同調し、同じくして届かん。口調すらもかくも同じく。
>> 「全く・・・アプロス様直属のエリートが普段はこんな低レベルなケンカ・・・はあ、あたし死にたいわ。」
>> 両者一瞥し、冷たき溜息。
>> 沈黙走り、時だけ流れる。
>> 「まあ、とにかくあたしの冥王就任も迫ってるんだし、ルビーの言うことがただしいとあたしは思うわよ。」
>
>ディスちゃんだ・・・・(^V^)
登場・・・次期冥王様(?)な彼女
>
>> それに微かに笑み思いつつに、
>> 「本当ですかディスティア様。」
>> 隠れつつも勝利噛み締めた。
>> 「まあ・・・でもあなたは短気すぎ。まあ戦場でそうならないのは知ってるし・・・まあ良いんだけど・・・」
>> そして悔やみ密かに覚えし、妹見やりて、
>> 「あなたも仕事の時は良いんだけど・・・」
>> 値踏みの視線、嘆息し、
>> 「でも、お姉ちゃんいじめちゃだめよ。ただでさえ失敗作で、旧型で、お年寄りで、男女で、短気で、仕事馬鹿で、男に全くもてなくて、意外に頭悪くて・・・まあその他諸々でとにかく劣等感の塊なんだからあんまり刺激しないでね。キレると怖いわよ。無気味に笑いながらこの世で考えられる苦痛全部一気に味わさせてから、八つ裂きにされて無惨に捨てられちゃうわよ。嫌でしょそうなったら・・・。」
>> 「ディスティア様!」
>> 一応に最後まで聞き終えしルビー声放たん。だがディスティア、ガーネットとともに笑いつつに、
>> 「「ああ怖い。」」
>
>兄弟は似ますねえ。
まあ似るでしょう。
>
>>
>>・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
>>タイトル長すぎ・・・しかも漢字おんりぃ
>>まあカタカナよりは幾分マシかと・・・。
>
>たしかに。
調子乗りすぎました・・・。
ちなみにカタカナだと、アンミョウレイテツテツカメンシマイダイスウヒャクジキュウキョクテキサイシュウシャクネツタイセンタダイマボッパツ・・・読みにくすぎる。
>
>
>渡すべきもの等さっさと行きます。
>
>まず、ディスの武具の第五段階のシャドウ・フィルメラ君の渡し忘れ、
>
>シャドウ君の片割れに、シャウレイナ・カンドラがいます。
>早い話が、恋人達の人格を一緒の剣に封じて第五段階にしてあるということです。
・・・ううむ分かったような微妙なようなです。
機会があれば使ってみます。
>
>
>ここにして良いのか解りませんが、
>メッキ−のクイズのリクエストは、作品違いますけど
>・・・・アプディスのをお願いできません?
>この子ここでも、こっちでも、薄幸ですし・・・・・。
全然大丈夫ですよ。
私が書ければなんでもありなので・・・。
>
>
>あと詩のリクはどうすれば良いのか、というのは・・・、例を書きます。
>
>≪例≫
>
>ガウリナのダ―クシリアスめのをお願いします。
>
>という風にカップリングもしくは、キャラ指定して、
>内容の傾向をレスしてくださればOKです。
なるほど・・・。
>
>
>それでは・・・・・・
それではどうもありがとうございます。

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24578ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):48章:隕石墜落(メテオ・パニック)D・S・ハイドラント 2003/2/1 12:30:08
記事番号24570へのコメント

轟音なりて落ちし剣思わす巌は巨大なりて、彼なる世界包まんほどに、暗黒帯びて、戦慄走る。風かくも安らかなる。
「ぎゃああああああああああああああああ」
絶叫上げんも世界変わらぬ。ただ秒刻刻むのみでありては、逃げゆくことすら欠片も浮かばぬ。
「うわああああああああああああああああ」
惑うも、変わることなどけしてなくして、終わりの正確確定しゆかん。
響きし音は絶望の暇すら、与えずにいて、恐怖へは効果覿面。
「うぎゃああああああああああああああ」
だから何も変わらぬと、我が何度言おうとも、声に叫びの他けしてなし・・・。
「えっフィブリゾ様・・・何かあったんですか・・・。」
唯一呑気は覇王将軍(ジェネラル)シェーラ。天見ずにいてさほどに幸せ。脅えし身、脅えぬ身、比べ自ら不幸と罵り、悔い残していざ滅びん・・・。むしろ溜息まで出でた。
「だから何があったんですか・・・」
かくも期待に満ちし顔、囚われしもの――ただクレーンゲームでありて、ちと滑稽――笑えば、愛らし、憂えば、美し。
「だっだっだっから・・・」
慌てに拍車なお掛かりて、声すら不自由。
「だっだっだっから・・・何なんですか!」
焦りのみが伝わりて、天見ぬ少女は惑うのみ。だが実知らぬだけむしろ幸い。
「だから!・・・隕、隕、隕・・・」
声は紡げず、言葉の構成軽くに霧散。
「そうですね・・・インドは1回言ってみたいですよね。」
その輝き、当事者であり天遥かに突いて、さらなる時空に希望の華咲かさん。けして巨大なる死神見ることなく・・・。
「だあかあらあ・・・違うって隕石、隕石!」
焦り強まりついに出し声。
「インドで・・・アフリカゾウに乗って・・・フィブリゾ様と・・・ピラミッドで・・・黄金のマスク・・・きゃ♪」
きゃ♪の意味けして美しきものでなく、煌びやかで美しき黄金――だがそれ以上に間違いしアフリカゾウにピラミッド――。
「だ〜か〜ら〜・・・って完全に酔ってるよ。」
「売り飛ばして・・・フィブリゾ様と・・・大きな家建てて・・・そして・・・ゴールイン・・・きゃああああああああ♪」
叫びは絶頂へ・・・だがしかしフィブリゾけして気付かぬもののシェーラのその言、逃避でなきか・・・。
「ゴールインって・・・僕にはシェイナがいるし・・・しかも家建てなくても・・・」
呟きとなりすでに焦り忘れ・・・
「てたまるか〜!!」
大きく見えし隕石近くに見て・・そして墜落の瞬間もまた鮮明。
「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
「きゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
シェーラの方、遥かに叫び長く強き。
「ぎゃああああああああああああああ」
「きゃああああああああああああああ」
繰り返されるはこの音のみで、轟音すらも掻き消さんほど・・・。
やがて光満ちて・・・超絶爆発、氷期到来、魔族滅びて、残る名は恐竜・・・いやいや違う。むしろ光は輝かくしてやがて晴れたここは天国?しかし魔族けして救われぬはず。
「・・・?」
見える世界は同じくすぎてむしろ不思議で疑問に黙る。
「フィブリゾ様〜」
だが見えし実像。絶対なリアル。
崩れしゲーム機、跡だけ残りてシェーラ飛びつく。ただし巌だけどこにもなきだ。
「あああああ怖かったあ〜!」
泣く将軍、脅える将軍、震える将軍、情けなくもやはり女。
「うん、分かったよ、だから、離して・・・」
重く圧し掛かる少年の腕に、彼はただ顔引き攣らすのみ。感情は停滞。そっと安堵。
だがそこで気付く気配。増えたそれ1つだろうか・・・ただの動物じゃないこと確か。弱き同族凌ぐほどの強烈なる気配、けして平ではなし。
「そこに・・・いるようだけど・・・君達誰?」
映るはまず1人、白き髭の、その老人、そう呼ぶにはちと若くも、厳しきその面、白き鎧帯びて、まさに姿、歴代の将軍。
「わしはブリガミア・・・分けあって異世界から来たんだがな。・・・神族の領域というのはどちらにある?」
「あっち・・・だけど・・・もしかして敵?」
言う間に・・・。
「感謝する・・・ではな!」
消える老人。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
文体が確実におかしくなってる。

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24580ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):49章:冥王帰還?(シェイナ・ショック)D・S・ハイドラント 2003/2/1 12:52:37
記事番号24578へのコメント

 冥宰相ライエル、まだ10少しの外見持ちているも、優秀なる男である。
 普段はただの召使いであるが、その頭脳は力に反して凄まじく、冥王フィブリゾすら凌がんほど、魔族全体のコンピューターネットワークを管理せし獣王ゼラス。だが事実、ゼラスは名のみでありて、このライエル、真に管理していると言えよう。策略面にも優れ、また信頼も高き。
 まさに冥王代理すら務まらんほどの高等魔族。そんな彼、今コンピューターに向かいて、何やら行わんとしている。
 冥王次宮、沈黙漂う。急なる立ち代りにて、ライエル、シェイナともに当然の住居入れ替わりである。明日にはディスティア冥王となろう。夜間の風は冷たくも、すでに慣れしためか手狂わせるにも値せず。
 淡々と響くその音のみが静寂打ち消して、新たなる静寂の上塗りなされてる。
 ――クリスタル紛失事件について
 そんな内容でありた。キーボードを打つ手はなお拍車掛からん。疲れ微かにも見せずに止まりも知れぬ。永遠に続くでなかろうか。
 だがやがて止まるはかくも早く、天昇る溜息すらもこの世でなきに思えんほど。破れし幻想とは違えど、明らかに形成した世界に破綻生まれしこと確か。
 「ふう・・・こんなところですねえ。」
 声昇りて崩れし静寂に微かなりても安堵。時流れるを待ち、天仰いだ。
 「にしてもフィブリゾ様遅いな。」
 流れるのみの時、我慢ならずに上げし声。
 ――ぴろり〜ん♪
 暗き世界に不釣合いなる音流れ、ライエル、天より眼降ろした。
 ――メールが届きました。
 表示されんは美しき獣王の姿。そして微かに小さきゼロス見えん。
 だが絵など気にすることなしにキー叩けば、文へと目通し掛からん。
 微動ながらも変化もよおしつつに、時流れゆかん。
 ただ不動の時間はふと終わり告げる。扉ふと開きて、冷たき風流れん。
 恐る恐るに振り向けば、見えしはまさしく冥王フィブリゾ。
 「ただいま〜。」
 静寂の空気吹き飛ばさんほどに明るさ持ちていた。だがそれも彼の知るほどではけしてなき・・・。
 「フィブリゾ様・・・ですか?」
 そう答えれば、
 「決まってるだろ。この姿見て分からないの?」
 明らかにフィブリゾでしかなき。だがどことなしに薫る違和感。
 「あっはい・・・そうですね。・・・すみません。」
 だが疑い終わらずに・・・。
 「ねえライエル・・・今何していたの?」
 少年の声もまたフィブリゾ。やはり声に違いなし。
 「あっはい・・・クリスタルのことについて少々。」
 慌て浮かべつつに答える。静かな威圧密かに感じていた。
 「そう・・・。」
 声沈みて・・・。
 「それは・・・いけないね♪」
 そして笑う。フィブリゾ笑いた。

     ◇◆◇◆

 天蓋尽付きた寝台。静寂また滞りて、時のみ流れる。そこに少女1人いた。
 (フィブリゾ・・・様?)
 視線に声まじえて送らん。
 「もちろん・・・僕はフィブリゾさ。」
 微笑みつつに近寄る。シェイナ、冥王妃であり、生まれついての失語症。
 (本当?)
 少女は脅えと喜び同時に持ちて、フィブリゾ眺めん。
 「本当だとも・・・この姿見て分からないの?」
 姿まさしくフィブリゾであれど、シェイナ実にフィブリゾ最も想いしもの。
 王妃でありし彼女には声なくともすべて見える。
 (違う・・・フィブリゾ様じゃない。)
 沈黙はかくも雄弁でありた。フィブリゾならばすべて理解し、語り合いも出来る。そのような能力ありて眼前のフィブリゾにもその脅えと疑問はすぐに見とれた。
 「だから・・・僕はフィブリゾだってば・・・泣いちゃうよ。本当に泣いちゃうよ。」
 (違う・・・フィブリゾ様はこんな人じゃない。)
 だが拒絶強まるばかり。
 「だから・・・フィブリゾだって言ってるだろ。」
 (違う・・・絶対違う。)
 「全く・・・悪い子だね♪」
 笑み、世にも邪悪でありた。

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24583ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):50章:静夜落涙(リアル・ナイトメア)D・S・ハイドラント 2003/2/1 15:22:54
記事番号24580へのコメント

 「ただいま〜♪」
 だが返り来る声はなきて、静寂こだませし冥王次宮。
 (引越しまだだったのかな?)
 暗き宮殿――いつもと同じ、むしろ慣れた次宮・・・把握も不完全であった本宮に比べかなり歩くも容易し。
 「ライエル〜シェイナ〜返ったよ〜♪」
 夜風は冷たくて、閉ざされた地にも響かん。むしろ風は雰囲気表わすためにわざわざ吹かしたものであるが・・・。
 「もう寝ちゃったのかな?」
 極寒なる氷帝山降りて、救われしシェーラ覇王へ返すと、すでに夜。時間などなき世界であるが、またもや雰囲気のため、擬似的昼夜造られている。
 「まっシェイナはもう寝る時間だしね。」
 ただ歩かん。・・・親愛なる部下達のもとへ。彼の部下が部下であるのかは疑問ではあるが・・・。
 
 「ライエル〜ただいま。」
 向かいしは冥宰相、毎日向かわんコンピュータールーム。
 空いた扉の隙間、漏れるは無機質なる光。
 そっと覗き込んだ・・・だがその光景。心臓抉りしそれに全身に震え――悪寒。
 惨劇の跡・・・かくも無惨。
 「ライエル!」
 血塗られし部屋――かくも赤し。
 「どうしたの・・・大丈夫?」
 少年は地に伏して自らの血にたゆたう。だが動くことはなし・・・。
 その横たわりしその胸部に銀の煌き――その凶刃が彼を射止めていた。死神とならんとしていた。
 「・・・フィブ・・・リゾ・・・様?」
 微かに紡がれし声――かくも希薄。
 「そうだよ・・・僕はフィブリゾだ。どうしたんだライエル!」
 軽く揺さぶらん、だが伝わるは冷気。
 竜に同じく、魔族も血を流し熱失いて滅びゆく。
 「・・・・・・。」
 そして事切れん。
 「ライエ〜ル!!」

 ――無情にも・・・骸など残らずにライエルは消え去った。
 
 「・・・シェイナ!」
 涙を拒みて、フィブリゾ走る。その傷がいくら痛もうとも、すでに罪悪などには慣れた。ライエルを弔らうことなく、シェイナ想う罪などよりも今は王妃想う方強き。
 冥王次宮ならばけして迷わず。正確なる道分かるだろう。
 過ぎし時に負けぬよう、ただ走る。疾駆はかくも遅き。
 拍車掛けゆく身体、蝕みに負けなどけしてせぬ。時に負けると同じであるなら。せめて己は己が倒す。 
 
 「シェイナ〜!」
 やがて降りた幕。出来れば見ずにいれたら良い。出来れば滅びてしまえれば良い。
 そう思いつつに闇身やりた。震え強まり、やがて悔い。
 「・・・シェイナ。」
 同じく・・・血海に溺れるシェイナそこに・・・。それこそライエル越えてさらなる無惨。切り裂かれ、突き刺され、黒き赤絨毯敷きていた。
 (・・・フィ・・・ブリゾ様。)
 希薄に残る意識、しかし痛々しさはライエルの比でなき。
 ただ歓び少なくともありた、希望ありた。
 「シェイナ!」
 その命の鼓動――錯覚でありたかも知れぬ藻、確かに命は蝕まれていた。
 (最期・・・に・・・会えて・・・良かっ・・・た。)
 笑顔――だがそれがなお切り刻む。
 「シェイナ・・・・」
 (さよなら・・・フィブリゾ様・・・)
 「そんな・・こと・・・言うなよ。」
 涙・・・堪えしそれが今溢れ出さん。奔流はかくも哀しきその時に・・・。
 (また・・・会えますよ。・・・いつかきっと・・・。)
 「約束・・・だよ。」
 (はい。・・・約束します。)
 シェイナは笑い、心で泣いていた。だがなお滅びぬ強き魔族。
 最も弱くて最も強き高位魔族・・・冥王妃シェイナの最期はそして訪れん。
 消え去りた後にはフィブリゾの涙それだけが残る。

 ――魔族は泣いてはいけない。
 いつの時か・・・魔王のその台詞など忘れてただ泣いた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ペースに拍車掛かってる神弁。
そろそろ終わらないかなあ・・・。
やはりふぃぶりんにしてみれば、ライエルの数百倍はシェイナが大事(多分)

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24587あれ滅茶苦茶勘違いしてたよーなD・S・ハイドラント 2003/2/1 19:08:50
記事番号24583へのコメント

ライエルって20代?
でも初めの方のどこかに10代の初め頃って書いてあったよーな。
混乱してきました。

ううむ・・・まあ滅んじゃったし気にしないでください(この話いい加減すぎる)

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24590この今の気持ちを詩にしちゃえD・S・ハイドラント 2003/2/1 19:46:04
記事番号24587へのコメント

その刃虚ろにして

身を突き刺すよ

僕のこの身

砕けた欠片

心の破片

そこへ落涙

もう還らない

この傷は虚ろにして

身を焼き尽くす

僕のこの身

壊れた心

そこへ血涙

もう戻せない

そんな烙印

せめて忘れたい

だけど願うなら

忘れさせないで

消さないで

このままに終わって欲しくはないから

いつか忘れるは輝かしき日に

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24591Re:ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):50章:静夜落涙(リアル・ナイトメア)ユア・ファンティン 2003/2/1 21:29:36
記事番号24583へのコメント


> 「ただいま〜♪」
> だが返り来る声はなきて、静寂こだませし冥王次宮。
> (引越しまだだったのかな?)
> 暗き宮殿――いつもと同じ、むしろ慣れた次宮・・・把握も不完全であった本宮に比べかなり歩くも容易し。
> 「ライエル〜シェイナ〜返ったよ〜♪」
> 夜風は冷たくて、閉ざされた地にも響かん。むしろ風は雰囲気表わすためにわざわざ吹かしたものであるが・・・。
> 「もう寝ちゃったのかな?」
> 極寒なる氷帝山降りて、救われしシェーラ覇王へ返すと、すでに夜。時間などなき世界であるが、またもや雰囲気のため、擬似的昼夜造られている。
> 「まっシェイナはもう寝る時間だしね。」
> ただ歩かん。・・・親愛なる部下達のもとへ。彼の部下が部下であるのかは疑問ではあるが・・・。
家族みたいな物かな・・・・・・・?

> 
> 「ライエル〜ただいま。」
> 向かいしは冥宰相、毎日向かわんコンピュータールーム。
> 空いた扉の隙間、漏れるは無機質なる光。
> そっと覗き込んだ・・・だがその光景。心臓抉りしそれに全身に震え――悪寒。
> 惨劇の跡・・・かくも無惨。

・・・・・・(無機質ながら、悲哀の表情)

> 「ライエル!」
> 血塗られし部屋――かくも赤し。
> 「どうしたの・・・大丈夫?」
> 少年は地に伏して自らの血にたゆたう。だが動くことはなし・・・。
> その横たわりしその胸部に銀の煌き――その凶刃が彼を射止めていた。死神とならんとしていた。
> 「・・・フィブ・・・リゾ・・・様?」
> 微かに紡がれし声――かくも希薄。
> 「そうだよ・・・僕はフィブリゾだ。どうしたんだライエル!」
> 軽く揺さぶらん、だが伝わるは冷気。
> 竜に同じく、魔族も血を流し熱失いて滅びゆく。

・・・・・・。(涙が流れ始める)

> 「・・・・・・。」
> そして事切れん。
> 「ライエ〜ル!!」
>
> ――無情にも・・・骸など残らずにライエルは消え去った。

合掌(滝涙のまま)

> 
> 「・・・シェイナ!」
> 涙を拒みて、フィブリゾ走る。その傷がいくら痛もうとも、すでに罪悪などには慣れた。ライエルを弔らうことなく、シェイナ想う罪などよりも今は王妃想う方強き。
> 冥王次宮ならばけして迷わず。正確なる道分かるだろう。
> 過ぎし時に負けぬよう、ただ走る。疾駆はかくも遅き。
> 拍車掛けゆく身体、蝕みに負けなどけしてせぬ。時に負けると同じであるなら。せめて己は己が倒す。 

いてえな・・・(涙のまま)

> 
> 「シェイナ〜!」
> やがて降りた幕。出来れば見ずにいれたら良い。出来れば滅びてしまえれば良い。
> そう思いつつに闇身やりた。震え強まり、やがて悔い。
> 「・・・シェイナ。」
> 同じく・・・血海に溺れるシェイナそこに・・・。それこそライエル越えてさらなる無惨。切り裂かれ、突き刺され、黒き赤絨毯敷きていた。

・・・・・・・・・。(怖いほどに張り詰めた顔)

> (・・・フィ・・・ブリゾ様。)
> 希薄に残る意識、しかし痛々しさはライエルの比でなき。
> ただ歓び少なくともありた、希望ありた。
> 「シェイナ!」
> その命の鼓動――錯覚でありたかも知れぬ藻、確かに命は蝕まれていた。
> (最期・・・に・・・会えて・・・良かっ・・・た。)
> 笑顔――だがそれがなお切り刻む。
> 「シェイナ・・・・」
> (さよなら・・・フィブリゾ様・・・)
> 「そんな・・こと・・・言うなよ。」
> 涙・・・堪えしそれが今溢れ出さん。奔流はかくも哀しきその時に・・・。
> (また・・・会えますよ。・・・いつかきっと・・・。)
> 「約束・・・だよ。」
> (はい。・・・約束します。)
> シェイナは笑い、心で泣いていた。だがなお滅びぬ強き魔族。
> 最も弱くて最も強き高位魔族・・・冥王妃シェイナの最期はそして訪れん。
> 消え去りた後にはフィブリゾの涙それだけが残る。

・・・・・・・・・御冥福を・・・・・

>
> ――魔族は泣いてはいけない。
> いつの時か・・・魔王のその台詞など忘れてただ泣いた。

悲しい時は泣いてもいい・・・・・・・・。
その方が楽になれるから…
(遺体も無くさずして消えた友のことを思っている)

>
>・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
>ペースに拍車掛かってる神弁。
>そろそろ終わらないかなあ・・・。
>やはりふぃぶりんにしてみれば、ライエルの数百倍はシェイナが大事(多分)

かも知れませんね。
ライ君のデ−タもプリ−ズ
それと、問題の章、今日中・・・11時ぐらいまでに入れますので

それでは・・・・・・・・・・

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24600Re:ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):50章:静夜落涙(リアル・ナイトメア)D・S・ハイドラント 2003/2/2 11:29:06
記事番号24591へのコメント


>
>> 「ただいま〜♪」
>> だが返り来る声はなきて、静寂こだませし冥王次宮。
>> (引越しまだだったのかな?)
>> 暗き宮殿――いつもと同じ、むしろ慣れた次宮・・・把握も不完全であった本宮に比べかなり歩くも容易し。
>> 「ライエル〜シェイナ〜返ったよ〜♪」
>> 夜風は冷たくて、閉ざされた地にも響かん。むしろ風は雰囲気表わすためにわざわざ吹かしたものであるが・・・。
>> 「もう寝ちゃったのかな?」
>> 極寒なる氷帝山降りて、救われしシェーラ覇王へ返すと、すでに夜。時間などなき世界であるが、またもや雰囲気のため、擬似的昼夜造られている。
>> 「まっシェイナはもう寝る時間だしね。」
>> ただ歩かん。・・・親愛なる部下達のもとへ。彼の部下が部下であるのかは疑問ではあるが・・・。
>家族みたいな物かな・・・・・・・?
まあライエルは使用人みたいな感じでしょうけど
>
>> 
>> 「ライエル〜ただいま。」
>> 向かいしは冥宰相、毎日向かわんコンピュータールーム。
>> 空いた扉の隙間、漏れるは無機質なる光。
>> そっと覗き込んだ・・・だがその光景。心臓抉りしそれに全身に震え――悪寒。
>> 惨劇の跡・・・かくも無惨。
>
>・・・・・・(無機質ながら、悲哀の表情)
来ました運命の瞬間(かなり待て)
>
>> 「ライエル!」
>> 血塗られし部屋――かくも赤し。
>> 「どうしたの・・・大丈夫?」
>> 少年は地に伏して自らの血にたゆたう。だが動くことはなし・・・。
>> その横たわりしその胸部に銀の煌き――その凶刃が彼を射止めていた。死神とならんとしていた。
>> 「・・・フィブ・・・リゾ・・・様?」
>> 微かに紡がれし声――かくも希薄。
>> 「そうだよ・・・僕はフィブリゾだ。どうしたんだライエル!」
>> 軽く揺さぶらん、だが伝わるは冷気。
>> 竜に同じく、魔族も血を流し熱失いて滅びゆく。
>
>・・・・・・。(涙が流れ始める)
だっ大丈夫ですか。
>
>> 「・・・・・・。」
>> そして事切れん。
>> 「ライエ〜ル!!」
>>
>> ――無情にも・・・骸など残らずにライエルは消え去った。
>
>合掌(滝涙のまま)
わっ私が悪うございました。
>
>> 
>> 「・・・シェイナ!」
>> 涙を拒みて、フィブリゾ走る。その傷がいくら痛もうとも、すでに罪悪などには慣れた。ライエルを弔らうことなく、シェイナ想う罪などよりも今は王妃想う方強き。
>> 冥王次宮ならばけして迷わず。正確なる道分かるだろう。
>> 過ぎし時に負けぬよう、ただ走る。疾駆はかくも遅き。
>> 拍車掛けゆく身体、蝕みに負けなどけしてせぬ。時に負けると同じであるなら。せめて己は己が倒す。 
>
>いてえな・・・(涙のまま)
じゃっ邪魔だから消したんじゃないからねライエル君。
>
>> 
>> 「シェイナ〜!」
>> やがて降りた幕。出来れば見ずにいれたら良い。出来れば滅びてしまえれば良い。
>> そう思いつつに闇身やりた。震え強まり、やがて悔い。
>> 「・・・シェイナ。」
>> 同じく・・・血海に溺れるシェイナそこに・・・。それこそライエル越えてさらなる無惨。切り裂かれ、突き刺され、黒き赤絨毯敷きていた。
>
>・・・・・・・・・。(怖いほどに張り詰めた顔)
本当に許してライエル&シェイナ。
>
>> (・・・フィ・・・ブリゾ様。)
>> 希薄に残る意識、しかし痛々しさはライエルの比でなき。
>> ただ歓び少なくともありた、希望ありた。
>> 「シェイナ!」
>> その命の鼓動――錯覚でありたかも知れぬ藻、確かに命は蝕まれていた。
>> (最期・・・に・・・会えて・・・良かっ・・・た。)
>> 笑顔――だがそれがなお切り刻む。
>> 「シェイナ・・・・」
>> (さよなら・・・フィブリゾ様・・・)
>> 「そんな・・こと・・・言うなよ。」
>> 涙・・・堪えしそれが今溢れ出さん。奔流はかくも哀しきその時に・・・。
>> (また・・・会えますよ。・・・いつかきっと・・・。)
>> 「約束・・・だよ。」
>> (はい。・・・約束します。)
>> シェイナは笑い、心で泣いていた。だがなお滅びぬ強き魔族。
>> 最も弱くて最も強き高位魔族・・・冥王妃シェイナの最期はそして訪れん。
>> 消え去りた後にはフィブリゾの涙それだけが残る。
>
>・・・・・・・・・御冥福を・・・・・
にしてもこんなひどいことを誰が・・・(・・・俺?)
>
>>
>> ――魔族は泣いてはいけない。
>> いつの時か・・・魔王のその台詞など忘れてただ泣いた。
>
>悲しい時は泣いてもいい・・・・・・・・。
>その方が楽になれるから…
>(遺体も無くさずして消えた友のことを思っている)
こーいうこと言う、るびぃあい様ってやっぱり世間のイメージとはかけ離れてるかも・・・。
>
>>
>>・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
>>ペースに拍車掛かってる神弁。
>>そろそろ終わらないかなあ・・・。
>>やはりふぃぶりんにしてみれば、ライエルの数百倍はシェイナが大事(多分)
>
>かも知れませんね。
王妃付けられるほどだし・・・。
>ライ君のデ−タもプリ−ズ
了解いたしました。
>それと、問題の章、今日中・・・11時ぐらいまでに入れますので
>
>それでは・・・・・・・・・・
どうもレスありがとうございます

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24603ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):51章:哀歌愛歌(ラブリー・キーニング)D・S・ハイドラント 2003/2/2 13:01:09
記事番号24583へのコメント

こんばんは(昼)D・S・ハイドラントでございます。

ライ君の間違いについて:この際ライ君はいろんな姿になれるということで(かなり無茶)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
 過ぎし時還るのならば

 光砕けることなかっただろうか

 消えし命蘇るのならば

 輝き今もあっただろうか
 
 歌う
 
 僕は歌うよ

 君に捧げる唯一の哀歌

 あの日奏でたメロディ

 追憶は皆哀しくて

 君の笑顔が突き刺さる


 去りし日もし還るなら

 僕は君絶対護るよ

 死せし君もし戻るなら

 僕の魂捨ててもいいよ

 笑う

 僕は笑うよ
 
 君に供える1つのプレゼント

 あの日に輝く笑顔

 君は皆美しくて

 僕は今でも愛してる




 (いい歌ですね・・・フィブリゾ様。)
 「君もそう思う?・・・僕のお気に入りなんだ。」



 
 ――蘇るあの日




 「これはね。・・・戦争で好きな人を亡くした竜人が歌った歌なんだ。」
 (戦争・・・)




 ――シェイナの表情は暗くて、世を儚んでいた。弱く脆くて・・・でも綺麗だった。




 (戦争なんて・・・なくなれば良いのに)
 「大丈夫さ・・・僕が君に戦争のない平和な世界を見せてあげるよ。」




 ――そう誓った。




 (本当ですか・・・)
 「もちろん約束するよ。絶対に戦争をなくして見せる。」



 
 ――だけど・・・




 ――シェイナはいなくなった。




 (シェイナ・・・ごめん。)




 ――烙印がうずく。




 (フィブリゾ・・・様?)
 「そうだよ・・・だから怖がらなくて良い。」
 (初めまして・・・フィブリゾ様。)
 「初めまして・・・っていつも会ってるじゃないか・・・。」
 (・・・そうですね。)




 ――浮かび上がったのは初めての日。




 ――初めてシェイナが言葉を話した日




 ――そして今日が・・・




 ――最後に言葉を話した日。




 「今までありがとう・・・シェイナ。」




 ――眠る




 ――永遠に夢を見る。




 「夢に・・・飽きたらいつでもおいで」




 ――待ってるから




 ――ずっと待っているから




 ――愛しのシェイナ




 ――偶然だろうか・・・。




 ――それが歌の・・・




 ――曲名。


















 ――そして歌は今止まる。








・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
フィブシェナな今回
初めの歌、即興で作ったけど大丈夫かな。
今回はそれなりに哀しく出来た・・・かな?
にしても今回の最不幸キャラ・・・紛れもなくライ君でしょう。
同じく滅んだのにフィブ様から一言もなし・・・。

それではこの辺りでさようなら〜

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24607ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):52章:紅玉窮地(ブルー・モンスター)D・S・ハイドラント 2003/2/2 20:29:09
記事番号24603へのコメント

 黄昏のその輝き放ちし昏き太陽昇る地、今喧騒に溢れつつあらん。
 静寂など掻き消され、絶え間なく飛び交わん声々。だが消すものなどおらずにすべて賑わいに拍車掛けん。
 冥王就任式、フィブリゾのものとは比べられぬ数集まりていた。
 「喧しいですわね。」
 言えば、
 「黙れ!」
 囁かん少女に至るは拳。衝撃走るも音消え去りて、うめくそれも聞こえやしまい。俯きたその頭上げて、睨み付けん如くに黄金の2線飛ばさん。
 「痛いですわね。いきなり何なさるの?」
 憤慨せし不快なりし声。それ伝わりて、
 「何を言っている。ディスティア様の冥王就任式であるぞ。せっかく集まっていただいた方々に失礼ではないか。」
 冷たき視線。それでありて美しくありし少女。
 「まあそれは・・・」
 言葉に詰まらん。だが動揺けして多からず。
 喧騒の輪の外れ目立たぬもけして気づくものおらぬわけでなし。
 「あら、こんにちは。」
 突如に掛かりし声。反応はけして遅からずに、顔上げて、光浮かべつつに
 「海王様、ご機嫌麗しきようで何よりです。」
 表情にさほどの変化なき、向かう美女は微笑み上げて、
 「きゃああああああああ素的ぃ〜♪」
 そのまま抱きつかん。
 「海王様!」
 だが声など届かぬ。
 「ねえ、うち来ない?ディスちゃんよりも私の方があなたを幸せに出来ると思うわ。」
 恍惚とせした海王ダルフィン、すでに世界は眼前の美少女のみ。
 抱きしめ、頬擦り。まさに耳なし、目なしの海王ダルフィン。
 「ガーネット・・・助けてくれ。」
 途切れし言葉ようやく紡ぎて放たんその声。だがしかし・・・。
 「がんばってくださいませお姉さま。」
 鎧身に着け戦いし将軍ルビー、しかし今真なる強敵。見守る神官ガーネットはかくも無情。
 「・・・・・。」
 沈黙保ちて猛攻に耐えん。伝わるは不快感のみ。男にもてず女に好かれるルビー、だがけして彼女自身、女好きでなし。
 「きゃあああああ我慢強いところもまた素的ぃもおおおおおおお結婚してぇええ〜♪」
 反面騒がしはきダルフィンのその声すら今は消されん。
 だが少なからずに観るもの多し。
 「海王様!」
 だが声は唐突に救いのその天使――魔族間では金色の魔王に弓引きたものとして忌み嫌われし名であるが――は現れん。
 「あっディスちゃん。」
 抱擁解きて向かい視線のディスティア。
 「ちょうど良かったわ。ねえ、あなたのルビーちゃん私にちょうだい♪」
 「・・・?」
 自体つかめず困惑に、ルビー訴えん視線与える。だが全体として冷徹なるままに、
 「良いわ。じゃあうちのウシャナちゃんと交換でも良いわ。・・・何ならオリオンちゃんも付けるけど・・・」
 「あの・・・」
 惑うディスティア。選択肢にではなき。
 「オリオンちゃんは今休養中だけどウシャナちゃんならそこにいるわ。」
 そして視線移さんと、
 「ウシャナちゃ〜ん。ちょっと来て〜」
 すぐさま呼びかけん。
 「ではウシャナ嬢・・・今日はこれくらいで・・・。」
 「は〜い♪またねえラルタークさん。」
 愛らしき声上げ、海王神官ウシャナ、心弾ませ会話交わしつつありた老人と別れ、主の元へ・・・。
 「何ですか?海王様♪」
 訊けば海王張り切り歓びて、
 「ねえディスちゃん・・・」
 視線移さんば・・・。
 「あれ?」
 見えしは虚空。姿などなき。
 「ど〜したんですか♪」
 ウシャナ表情変えずに・・・。
 「あっちょっと待ってて・・・」
 ウシャナ制止し海王駆けん。
 「ディスちゃ〜ん、ルビーちゃん。」
 ガーネットなど眼中になき。
 だが叫びて走りているその間。
 「静粛に!」
 突然に響かん声、冷たすぎて凍らんほどに、生まれんは静寂。
 「ただいまより式を始める。」
 それこそ魔族の王の声。赤眼の魔王(ルビーアイ)シャブラニグドゥの――。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
海王様崩壊話(?)
大丈夫か本当に・・・。
旧型で失敗作で男女(ガーネット談)のルビーちゃん不幸か?(何か魔王様のことにも思える)
まあライ君&シェイちゃんに比べりゃマシでしょうけど・・・。
ウシャナちゃん+ラルタークは御爺さんと孫娘って感じでしょうか(違うけど)
とにかくそれでは〜

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24610Re:ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):52章:紅玉窮地(ブルー・モンスター)gure-to masa 2003/2/2 21:11:33
記事番号24607へのコメント

海王様……部下をそんな簡単に交換していいんでしょうか?
ラルタークさんがいい味出してたと思います。
では、さいなら。

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24611Re:ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):52章:紅玉窮地(ブルー・モンスター)D・S・ハイドラント 2003/2/2 21:20:30
記事番号24610へのコメント


>海王様……部下をそんな簡単に交換していいんでしょうか?
良いんじゃないですか海王様だし(待て)
>ラルタークさんがいい味出してたと思います。
そうでしたか・・・
でもこれ以上出番あるか疑問です。
>では、さいなら。
どうもありがとうございます。

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24630ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):53章:絶宴急転(バスタード・ヴォイス)D・S・ハイドラント 2003/2/4 21:11:48
記事番号24607へのコメント

 「ディスティア前へ・・・。」
 冷たく優しき声響くと、混沌やがて秩序となりて、道開かれん。その果てにはまさしく赤眼の魔王(ルビーアイ)。そして相対せしはディスティアなり・・・。
 「はっ!」
 現状見やるは一瞬。それにて彼女歩み出さん。その一歩、重くして軽やかなる。
 踏み締め歩かん。視線の鋭き柔らかき、すべて捉え、感じ、流しつつ。
 短くもあまりに長く、最果てへの道標目に見ん。
 それ近づくこと恐ろしきでそれでも無情に一歩を刻まん。
 「ただいまより、ディスティア。そなたを新冥王に任命する。」
 言葉はすでに知りしことでありたも、動揺隠せぬ。
 「・・・大変光栄です。」
 さすれば魔王の視線向き改められ、
 「魔竜王ガーヴ!」
 雑踏への声その響きが人込み掻き分け映し出さん姿。コートに身包みて大剣掲げし赤髪の大男、魔竜王ガーヴなり。
 「はっ何の御用でしょう。」
 不似合いなる声上げ、ガーヴ惑わん。
 「魔竜王ガーヴ。そなたを仮腹心長に任命したい。前に出よ。」
 声唐突なりて動揺深まるも、高揚陰に潜めつつに重き歩進めゆかん。
 辿り着きては、
 「ガーヴよ。これを受け取るが良い。」
 生まれし黒――やがて形なし、
 「これは!?」
 黒く輝けし端正なる細工によりて光帯し闇なる剣――。
 「ナイトローズ。アプロスの使用していたものだ。これをそなたに使わそう。」
 虚空渡りて、それガーヴへと・・・。
 「ははっ光栄でございます。」
 美しきに瞳奪われん。その闇の薔薇(ナイトローズ)に・・・。
 「続いては、我々魔族と神々との情勢だが・・・。」
 不意に、薄陰帯びん魔王。あるのは果たして絶望か・・・。
 だがその言葉開かれんより早くして・・・。
 「魔王様!」
 響かん声、天を突かんがほど・・・。
 「どうしたのだ・・・ゼラスよ。」
 正面より隠り世に入り来んは獣王ゼラス。
 「大変です魔王様。・・・クリスタルが賊に奪われました!」
 焦り・・・そして創痍感じさせん容貌。その美貌は普段の落ち着き持ちていない。
 「そなたの神殿の魔力包囲網がそう破られるほどの相手だったのか!」
 強き口調、いくらかの冷静持つも、やはり魔王も焦りなり。動揺はこの地全土へ伝わらん。
 「そっそれが・・・」
 途切れ、荒れし息整えん、と
 「直接浸入して来たのですが・・・」
 なお荒れん。
 「一体どうしたのだ・・・。」
 澱みし声にて訊かんば、間置きて・・・。
 「それが・・・私とゼロスで討伐に当たったのですが・・・」
 戦慄感じん。・・・赤眼の魔王五腹心の1人でありし獣王(グレータービースト)とこの世界の魔族では魔王と腹心の他、力けして及ばぬ高位魔族、獣神官(プリースト。)
 ゼラスの声震え・・・それ全身へ伝わらん。
 「ったのですが・・・」
 なお拍車掛かりゆき見えんは蝕み。
 「良い。よく分かった。・・・相手の素性は分かったか。」
 優しき強き、まさしく父なる声。
 数千年の果てのその運命思わせぬ、強き魔王。
 魔族達に士気戻りつつあらん。
 「竜人・・・そのように取れましたが、力は一介の竜人が持つものではありません。」
 すなわちは――。
 「秘法か・・・。分かった。」
 そして表情に凄み浮かべ・・・。
 「竜神らとの会議開く。・・・場合によっては即殲滅。そうでなくとも隙あらば結果は同じだ。後日少数精鋭にて竜神側と中央神殿にて会合する。願わくば黄昏を・・・分かったな。」
 歓声――魔なりしもの達胸躍らせ祈らん。世界の黄昏。原初へ還らんこと・・・。
 「喰らえ、喰らえ、竜ども、喰らえ!殲滅、殲滅、神々、殲滅!滅ぼせ、滅ぼせ、竜神、滅ぼせ!世界に黄昏、世界の破滅を、我等願え、ルビーアイへと〜♪」
 そして歌わん。滅びの歌。
 「野郎どもいくぞ!」
 魔王――その背には冥き翼。
 「ぐおおおおおおおおおおおおおおお」
 その咆哮、天地揺るがし、壮絶なる花火放ち上げん。

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24631Re:ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):53章:絶宴急転(バスタード・ヴォイス)gure-to masa 2003/2/4 21:58:45
記事番号24630へのコメント


> 「ただいまより、ディスティア。そなたを新冥王に任命する。」
> 言葉はすでに知りしことでありたも、動揺隠せぬ。
三代目冥王の誕生ですか……
> 「魔竜王ガーヴ!」
> 雑踏への声その響きが人込み掻き分け映し出さん姿。コートに身包みて大剣掲げし赤髪の大男、魔竜王ガーヴなり。
> 「はっ何の御用でしょう。」
> 不似合いなる声上げ、ガーヴ惑わん。
> 「魔竜王ガーヴ。そなたを仮腹心長に任命したい。前に出よ。」
仮?では、新しい人までの代理か。
> 「ガーヴよ。これを受け取るが良い。」
> 生まれし黒――やがて形なし、
> 「これは!?」
> 黒く輝けし端正なる細工によりて光帯し闇なる剣――。
> 「ナイトローズ。アプロスの使用していたものだ。これをそなたに使わそう。」
ダイヤモンド・ナルシスの魔族版か。
> 虚空渡りて、それガーヴへと・・・。
> 「ははっ光栄でございます。」
> 美しきに瞳奪われん。その闇の薔薇(ナイトローズ)に・・・。
> 「竜人・・・そのように取れましたが、力は一介の竜人が持つものではありません。」
> すなわちは――。
あの魔女か……
> 「秘法か・・・。分かった。」
> そして表情に凄み浮かべ・・・。
> 「竜神らとの会議開く。・・・場合によっては即殲滅。そうでなくとも隙あらば結果は同じだ。後日少数精鋭にて竜神側と中央神殿にて会合する。願わくば黄昏を・・・分かったな。」
戦争する気だな。
> 歓声――魔なりしもの達胸躍らせ祈らん。世界の黄昏。原初へ還らんこと・・・。
> 「喰らえ、喰らえ、竜ども、喰らえ!殲滅、殲滅、神々、殲滅!滅ぼせ、滅ぼせ、竜神、滅ぼせ!世界に黄昏、世界の破滅を、我等願え、ルビーアイへと〜♪」
> そして歌わん。滅びの歌。
最後の所が……L様にでは?
> 「野郎どもいくぞ!」
> 魔王――その背には冥き翼。
> 「ぐおおおおおおおおおおおおおおお」
> その咆哮、天地揺るがし、壮絶なる花火放ち上げん。

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24632Re:ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):53章:絶宴急転(バスタード・ヴォイス)D・S・ハイドラント 2003/2/4 22:16:48
記事番号24631へのコメント


>
>> 「ただいまより、ディスティア。そなたを新冥王に任命する。」
>> 言葉はすでに知りしことでありたも、動揺隠せぬ。
>三代目冥王の誕生ですか……
そうなりますね。
>> 「魔竜王ガーヴ!」
>> 雑踏への声その響きが人込み掻き分け映し出さん姿。コートに身包みて大剣掲げし赤髪の大男、魔竜王ガーヴなり。
>> 「はっ何の御用でしょう。」
>> 不似合いなる声上げ、ガーヴ惑わん。
>> 「魔竜王ガーヴ。そなたを仮腹心長に任命したい。前に出よ。」
>仮?では、新しい人までの代理か。
ディスさん未熟ですから腹心束ねるものにはなれないようです。(フィブは前冥王の弟だったし大丈夫だったらしい)
>> 「ガーヴよ。これを受け取るが良い。」
>> 生まれし黒――やがて形なし、
>> 「これは!?」
>> 黒く輝けし端正なる細工によりて光帯し闇なる剣――。
>> 「ナイトローズ。アプロスの使用していたものだ。これをそなたに使わそう。」
>ダイヤモンド・ナルシスの魔族版か。
ダイヤモンド・ナルシスとナイト・ローズ
光の水仙と闇の薔薇で対です。

ダイヤモンド→永遠の輝き→輝き→光
ナイト→夜→暗い→闇
>> 虚空渡りて、それガーヴへと・・・。
>> 「ははっ光栄でございます。」
>> 美しきに瞳奪われん。その闇の薔薇(ナイトローズ)に・・・。
>> 「竜人・・・そのように取れましたが、力は一介の竜人が持つものではありません。」
>> すなわちは――。
>あの魔女か……
そのようです。
>> 「秘法か・・・。分かった。」
>> そして表情に凄み浮かべ・・・。
>> 「竜神らとの会議開く。・・・場合によっては即殲滅。そうでなくとも隙あらば結果は同じだ。後日少数精鋭にて竜神側と中央神殿にて会合する。願わくば黄昏を・・・分かったな。」
>戦争する気だな。
まあそれがたくらみでしょう。
>> 歓声――魔なりしもの達胸躍らせ祈らん。世界の黄昏。原初へ還らんこと・・・。
>> 「喰らえ、喰らえ、竜ども、喰らえ!殲滅、殲滅、神々、殲滅!滅ぼせ、滅ぼせ、竜神、滅ぼせ!世界に黄昏、世界の破滅を、我等願え、ルビーアイへと〜♪」
>> そして歌わん。滅びの歌。
>最後の所が……L様にでは?
L様はむしろ神的なものであって、戦争は魔族のためのものですから、戦争の歌は王であるシャブちゃんに捧げるものです。
L様の場合はまた違った歌になるかと・・・。
>> 「野郎どもいくぞ!」
>> 魔王――その背には冥き翼。
>> 「ぐおおおおおおおおおおおおおおお」
>> その咆哮、天地揺るがし、壮絶なる花火放ち上げん。
>
それではレスどうもありがとうございます。

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24636ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):54章:宝石兄妹(ルビー・バーサス・ガーネット)D・S・ハイドラント 2003/2/5 15:46:50
記事番号24630へのコメント

 暗き部屋に光灯りた瞬間・・・。
 「きゃああ姉さまお帰り〜」 
 「お姉さまお帰りなさませです〜♪」
 「お姉さまお帰りなさいませ」
 「ルビーお帰り」
 「・・・。」
 「お兄様お帰りなさいませ。」
 2人帰れば、突如に響き渡らん声。現れし髪の色に等しき上質の衣服身に付けし5人。
 「待て、いまお兄様って言ったの誰だ!」
 「私ですわ・・・ルビーお兄様。」
 「お前かガーネット!」
 金色の髪、金色の瞳、冥神官ガーネット。
 「あらどうしましたの?・・・お兄様。」
 怒り煽られ拳握り絞めん。焔の髪に焔の眼差し、冥将軍ルビー、激情ただ抑えん。
 「どうしましたのお兄様?」
 「私でよければ相談に乗れますが・・・お兄様。」
 青緑の長髪に、深緑の瞳なる10代半ばほど冥王親衛隊≪ディアナサン≫の一員 オパールの遠慮持ちた声。
 「お兄様〜悩みがあるなら言ってください〜」
 緑髪、緑眼の幼き親衛隊員ベリルの声明るし。
 「何でもあたしに言って協力するわ・・・兄様♪」
 黒髪、黒目の鮮やかに白き肌持つオパールに同じく10の半ばなる親衛隊員オニキス。
 「ほら言ってみなさい。あなたはいつでも私の可愛い弟よ。」
 白銀に輝ける髪に、銀の瞳、最も美貌持ちし20ほどの最年長なるダイヤ。
 「貴様ら!それがしを馬鹿にする気か!」
 冥将軍であり親衛隊長でもありし男女ルビー。その一喝に沈黙生まれん。
 だがそれも瞬くが間。
 「いやだルビーそんなに怒って・・・姉さん怖い。」
 「黙れ職務怠慢女!」
 ダイヤモンドの声止めん、と
 「お兄様、そんなに怒ると本当に男になりますわよ。」
 ガーネット動き出し、
 「ガーネット・・・地獄見るか?」
 「お兄様みたいな旧型には負けませんわ。」
 戦火燃え上がらん。
 「きゃああああ兄様がんばって〜」
 「負けないください〜」
 「お兄様負けないでください。」
 どこよりか生み出せし旗振りて、応援せんはオニキス、ベリル、オパール。つまりは幼き親衛隊連合。ただ兄――ではなく姉――応援せん。
 「ずるいですわお兄様。色気を使うなんて・・・。」
 「ガーネット、弟に傷つけたら殺すよ。」
 ダイヤモンドもまた・・・。
 「だからお前ら!それがしは女だと言ってるだろうが!!」
 だがルビーには怒りのみ・・・。
 「またお兄様・・・そんな冗談を・・・。」
 「お前・・・殺す!」 
 殺意、風となりて、
 「ああ涼しいですわ。」
 なお心地良き表情なるガーネット。
 「ぬぬぬぬぬ・・・おのれ〜!!」
 燃え上がらんルビー、その背に浮かび上がらんはまさしく・・・緋色なる鎧に身を包みし戦国武者の姿。幻影であれど与えし威圧凄まじきもの。沈黙走りて視線ただ集中。感動と興奮の一瞬へ・・・今兄妹――違う――対決始まらん。その瞬間。
 「・・・いい加減にして」
 だがそれ吹き飛ばさん声。冷たくも美しく、強くも脆き。滄海の如くなる長髪麗しき、碧眼の美少女。歳はルビーに等しきほど。
 「さっサファイヤさん・・・こっこれは・・・。」
 ガーネットに生まれん震え、ルビー相手にもほぼ見せぬそれ・・・。
 「ほら・・・落ち着いて・・・。」
 親衛隊のお姉様的ダイヤにも同じく。
 「・・・サファイヤ姉様。」
 「怒らないでください〜。」
 「お許しを・・・。」
 そして観客席なる3人も・・・。
 「ルビー・・・あなた短気すぎ。」
 「何だと!」
 冷ややかなる視線。おぞましく凍り付かんほど。ルビーの声にもまさしく動揺。そしてそれ次に向かわんは・・・。
 「ガーネット・・・あなたは愚かすぎるわ。」
 「ひえええええ。」
 ただその眼光に脅えん。
 「ダイヤは・・・無責任だし。3人も問題あり・・・そうね。」
 世界凍り付きて・・・。
 「・・・ふふふふ有罪。」
 凍てつく焔燃え上がらん背に映りし姿。
 ・・・怨念浮かべし長髪に白き布纏いし女の像。
 「1人1ヶ月よ。」
 戦慄・・・数日後には竜神との会合あるというのもすでに忘れ・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ついに男女→お兄様に・・・な話。(?)
クライマックス近いというのに、またまた新キャラ登場。と言ってもどちらかと言えば一発キャラかも・・・。
でも短編とか書く時に登場するかも知れません。
アプロス系冥王軍はぶち切れると背後霊みたいなものが現れるようっぽいです。現在の2人みると結構和風な感じだけど・・・。ちなみに他のキャラは考えてないです。大募集中って感じではないですけど、こんなのが良いんじゃないかってレスくだされば反映されたりしたりするかも知れません。まあ使うところあるか微妙なんですけど・・・。
・・・親衛隊の名前はダイヤモンドのカット法から。
以上、D・S・ハイドラントでした。

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24638ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):55章:混沌騎士(ジェリー・ナイト)D・S・ハイドラント 2003/2/5 17:31:05
記事番号24636へのコメント

 「――原初の流れに生まれし」
 黒き光に照らされ、世界闇に飲まれん瞬間のその連続。その中王はただ詠わん。
 「――光と闇統べしものよ」
 世界は静寂で、風1つも吹かぬ。ただ、響くは温かく冷たき声。
 「――汝の欠片」
 赤き瞳は虚空より、さらなる天のその果て見るのみ。
 「――我が元へと」
 そして声は止み・・・沈黙還らん。
 雨音・・・突如に地は濡れ、打ち削らんが強烈なる水滴の奔流。
 僅かなりたそれは一瞬にして大豪雨とならん。打つ雨の波長は単調ながらも不快でありて、なお身濡らす。
 そして天は巨大なる黒雲に包まれ、そして風をも越さん速さの黄金龍、降臨せん。
 龍、地に墜ちて消え去らんば、断末魔なる咆哮。天地震撼、響き渡りし音は他のすべて否定す。
 だがそれにも負けじと・・・。
 「――出でよ混沌の騎士ガウリイ=ガブリエル!」
 雷鳴すら凌がん声。再び煌き、遅れて激音。
 それまさしく彼の瞳に浮かばん如く着弾。そこより旋風渦巻きて、それ闇色へと変わらん。闇はうねりを続けゆき。それはついに形成す。
 漆黒の鎧――それに身包まん騎士。黒金に覆われしその右手掲げんば、天より墜ちし龍。消えて生まれし光の剣。それ極限に輝きて・・・世界再び姿見せれば・・・黄金の長髪に蒼き双眸なる白色の好青年の姿。
 「魔王様・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ガウリイ=ガブリエルでございます。」
 「相変わらず間が長いな。」
 剣、腰へ掛け、そして跪き血色なる双眸見やらん騎士へ、冷静なりて温厚なる眼差し返さん。
 「性分なもので・・・」
 見詰め続け、やがて芽生えんは笑み。(やだなあ愛なんて芽生えませんよ←待て)
 「そうか・・・。」
 温かなる父のそれが強くなりた。
 「ところで魔王様、私めを及びになられたのはいかなるご用件で・・・。」
 その瞬間に魔王の冷気強まりて、
 「・・・近日に竜神を滅ぼせる機が訪れるかも知れん。そなたの力も借りようと思ってな。」
 ガウリイ頭をなお下げ、
 「私めであればご自由にお使いください。」
 魔王、座より立ち上がりて、歩みゆかん。
 ガウリイただそのままに伏するのみ。
 やがて青と赤なる闇より映えし太き腕、騎士の喉元へ・・・。だがガウリイの表情に1分の狂いなき。
 掴み上げ、その闇に覆われし胸部へと持ち運ばん。
 「しばし私の元で眠れ。」
 瞬間にガウリイ闇に消えゆかん。
 ――魔王シャブラニグドゥの懐刀でありし混沌の騎士(ケイオス・ソード)ガウリイ=ガブリエル。他の誰も知りえぬ最強なる災厄の剣士。

    ◇◆◇◆

 「謎の竜・・・そちらの世界のものであったか。」
 赤き竜、対峙せんは白き鎧の老将軍。
 「そのようです。」
 ただ頷かんのみ。
 「どうやら魔族との会合を開かねばならんようだ。」
 虚空見やりて・・・。
 「ルナへ報告しておく。ブリガミアよ、そなたは客として扱うようルナに伝えておく。会合にも参加してもらうぞ。」
 老将、表情変えることなく、
 「光栄でございます。・・・竜神様。」
 竜、喉鳴らし、
 「良いのだ・・・。では去るが良い。」
 ブリガミア消え去らん。

 「さてルナよ・・・。」
 そして遅れて浮かび上がりし少女に見やり、
 「魔族との会合を行なう・・・あいつを呼び出しておけ。」
 「殲滅・・・ですか?」
 だが驚愕は欠片もなき。
 「防衛だ・・・。後、敵は邪竜だけではあるまい。内部のものに充分目を光らせておけ。」
 少女、ルナは頷きて、
 「畏まりました。」
 「では行け・・・。」
 消え去りて孤独。常闇の天頂、またも闇に閉ざされん。
 
 ――そして終焉への歯車拍車掛かりて最高潮へ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
最強の敵(いや味方か?)登場編。
何かガウリイっぽくないけど・・・。
彼の登場タイトルで分かるかな?
何か微妙。

まあそれは置いといて・・・。

さようなら〜

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24670ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):56章:迷宮終了(ライバル・リヴァース)D・S・ハイドラント 2003/2/7 17:08:40
記事番号24638へのコメント

 「ふふふ、これであたしはやつを越えられる。」
 不気味なる笑顔。視線は恍惚なり。
 「おい何をしている。」
 背後より迫らんは巨大なりし黒竜。
 「ほら、あっちいってよ。そんなに馬鹿デカいあなたに暴れられるとせっかくの成果が無駄になっちゃうじゃない。」
 それに憤り覚えつつも竜去らん。
 (クソ新入りのくせに・・・)
 そう思いつつに・・・。
 「おや、何をしているのですか?」
 続きて届かん声。
 「ふふふ、金色の魔王(ロード・オブ・ナイトメア)にもなしえなかったことよ。」
 笑み浮かべつつに向かわん巨大なる壷。
 「さあ出でよ。冥き闇の王――――よ。」
 そんな中、深き闇が胎動を始めん。

     ◇◆◇◆

「シェイナ・・・」
 呟きはむなしくて、だが沈黙は寂しくて、
 「・・・シェイナ。」
 暗闇は怖くないが、光はかくも身を刻む。
 「・・・・。」
 静寂は哀しくなくとも、喪失は切なき。
 「・・・シェイナ。」
 名呼ばんもすでにその名崩れ落ちて還ることなき。
 闇と光のみが慰め、沈黙続く世界にて、ただ涙のみが積もりゆかん。
 心の明暗、答えけして出ず。それ枷となりて泣く他出来ず。
 「・・・絶対また会おうね。」
 そして不意にそう呟きた。そして世界は輝きた。だが灯火は消えゆいた。同じ火は二度と付かず・・・。
 「シェイナ・・・。」
 繰り返さんのみ。明るく暗く、逃げることの出来ぬそこは迷宮。始まりも終わりもなき永遠。変化などあらぬ果てしなき有限。完結せし無限。終わりはなく瞬間の連続。始まりはなく瞬間の連続。世界と同じ移されし自分。
創造主が虚無より混沌に映されたが如く。世界より永久迷宮へ・・・。虚無に近く虚無より混沌に近く、混沌より世界に近し、紙一重の次元に落とされし・・・。
 だが終幕は常に最期ではけしてなき。時間経過は絶望生むのみ。つまりはいつに救い来るやはいつにも知れぬ。唐突なりた解決。
 「君は何をしているんだい?」
 不意に降り注ぎし声、顔上げんば見えし姿。
 10半ばほどの歳でありて彼に酷似せし少年――。
 「・・・アプロス?」
 指しし名は最強の存在。
 その言葉ただ反芻せん、繰り返され、そのたびに疑い浮かべど、輝きまして・・・。
 「・・・アプロスなんだね。」
 ついには笑顔、哀しみ忘れしわけでなきもの、すでにそれより見護る士気出でて、喜びだけを強めゆかん。
 その緑なる双眸に映されしただ碧眼なる少年笑いつつに、
 「いつから君がお兄様を呼び捨てに出来るようになったんだい?」
 「それは・・・」
 口ごもるも表情嬉。
 「まあそんなことはどうでも良いよ。もう滅びたんだし・・・。」
 瞬間に輝き崩れ始めん。
 「やっぱり・・・そうだったんだね。」
 哀しみ戻らん。けして暗黒でなくも・・・。
 「君は強い。挫けちゃだめだ。・・・だからここで僕を・・・もう1度滅ぼしてくれ。」
 その姿、やはりは鮮明。けして他の何ものでもなき確かなる冥王アプロス。
  
     ◇◆◇◆

 「金色の魔王ですらも1度滅びた存在を再び創ることだけは出来ないそうよ。」
 すでに壷より消えし闇。
 「では、あなたはその面では金色の魔王を越えたということですね。」
 返りし声のその主は――。

     ◇◆◇◆

 「突然だが、僕は・・・僕は・・・」
 アプロスの表情は一変、苦渋に満ちしその美貌。あまりに痛々しき。
 「僕は・・・君を滅ぼさなければならない。」
 その瞳には涙さえ。
 「だから君が僕を滅ぼしてくれ!」
 苦痛は増すばかり、それ見る瞳よりその痛み全身へ伝わらん。
 「何で・・・何で・・・君は僕を滅ぼさなければならないの・・・?」
 フィブリゾの問いにアプロスは苦悶強めつつに、
 「そう烙印された・・・不自由な魔族はそれを裏切れないんだよ!」

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24672しくしく・・・・(滝涙)ユア・ファンティン 2003/2/7 17:28:59
記事番号24670へのコメント


> 「ふふふ、これであたしはやつを越えられる。」

ユ:怖いいねえ(全然そう聞こえない口調で)

> 不気味なる笑顔。視線は恍惚なり。
> 「おい何をしている。」
> 背後より迫らんは巨大なりし黒竜。
> 「ほら、あっちいってよ。そんなに馬鹿デカいあなたに暴れられるとせっかくの成果が無駄になっちゃうじゃない。」
> それに憤り覚えつつも竜去らん。
> (クソ新入りのくせに・・・)
> そう思いつつに・・・。
> 「おや、何をしているのですか?」
> 続きて届かん声。
> 「ふふふ、金色の魔王(ロード・オブ・ナイトメア)にもなしえなかったことよ。」
> 笑み浮かべつつに向かわん巨大なる壷。
> 「さあ出でよ。冥き闇の王――――よ。」
> そんな中、深き闇が胎動を始めん。

ユ:もひかして・・・(汗)

>
>     ◇◆◇◆
>
>「シェイナ・・・」
> 呟きはむなしくて、だが沈黙は寂しくて、
> 「・・・シェイナ。」
> 暗闇は怖くないが、光はかくも身を刻む。
> 「・・・・。」
> 静寂は哀しくなくとも、喪失は切なき。
> 「・・・シェイナ。」
> 名呼ばんもすでにその名崩れ落ちて還ることなき。
> 闇と光のみが慰め、沈黙続く世界にて、ただ涙のみが積もりゆかん。
> 心の明暗、答えけして出ず。それ枷となりて泣く他出来ず。

ユ:二十七章のディスティアみたいですねえ
  ・・・・・愛しき人今側に居れずか・・・・・・・・

> 「・・・絶対また会おうね。」
> そして不意にそう呟きた。そして世界は輝きた。だが灯火は消えゆいた。同じ火は二度と付かず・・・。
> 「シェイナ・・・。」
> 繰り返さんのみ。明るく暗く、逃げることの出来ぬそこは迷宮。始まりも終わりもなき永遠。変化などあらぬ果てしなき有限。完結せし無限。終わりはなく瞬間の連続。始まりはなく瞬間の連続。世界と同じ移されし自分。
>創造主が虚無より混沌に映されたが如く。世界より永久迷宮へ・・・。虚無に近く虚無より混沌に近く、混沌より世界に近し、紙一重の次元に落とされし・・・。
> だが終幕は常に最期ではけしてなき。時間経過は絶望生むのみ。つまりはいつに救い来るやはいつにも知れぬ。唐突なりた解決。
> 「君は何をしているんだい?」
> 不意に降り注ぎし声、顔上げんば見えし姿。
> 10半ばほどの歳でありて彼に酷似せし少年――。

ユ:やっぱり・・・・

> 「・・・アプロス?」
> 指しし名は最強の存在。
> その言葉ただ反芻せん、繰り返され、そのたびに疑い浮かべど、輝きまして・・・。
> 「・・・アプロスなんだね。」
> ついには笑顔、哀しみ忘れしわけでなきもの、すでにそれより見護る士気出でて、喜びだけを強めゆかん。
> その緑なる双眸に映されしただ碧眼なる少年笑いつつに、
> 「いつから君がお兄様を呼び捨てに出来るようになったんだい?」
> 「それは・・・」
> 口ごもるも表情嬉。
> 「まあそんなことはどうでも良いよ。もう滅びたんだし・・・。」

ユ:・・・・・・(困惑している)

> 瞬間に輝き崩れ始めん。
> 「やっぱり・・・そうだったんだね。」
> 哀しみ戻らん。けして暗黒でなくも・・・。
> 「君は強い。挫けちゃだめだ。・・・だからここで僕を・・・もう1度滅ぼしてくれ。」
> その姿、やはりは鮮明。けして他の何ものでもなき確かなる冥王アプロス。

ユ:こういうとこはまだ未定なれど・・・

>  
>     ◇◆◇◆
>
> 「金色の魔王ですらも1度滅びた存在を再び創ることだけは出来ないそうよ。」
> すでに壷より消えし闇。
> 「では、あなたはその面では金色の魔王を越えたということですね。」
> 返りし声のその主は――。

ユ:うちのL様系は、ポコポコそういうことやってますけどねえ

>
>     ◇◆◇◆
>
> 「突然だが、僕は・・・僕は・・・」
> アプロスの表情は一変、苦渋に満ちしその美貌。あまりに痛々しき。
> 「僕は・・・君を滅ぼさなければならない。」
> その瞳には涙さえ。

ユ:本気に仲いいねえ
セ:失礼ですねえ。
  私とフィブリゾも仲いいですよ

> 「だから君が僕を滅ぼしてくれ!」
> 苦痛は増すばかり、それ見る瞳よりその痛み全身へ伝わらん。
> 「何で・・・何で・・・君は僕を滅ぼさなければならないの・・・?」
> フィブリゾの問いにアプロスは苦悶強めつつに、
> 「そう烙印された・・・不自由な魔族はそれを裏切れないんだよ!」

ユ:哀しき願いですねえ。

>

ユ:ああ、どうして、偶然というものは、こうも残酷でコミカルな結末を作るのか。
(ユアの頭にハリセンが振り下ろされる)
ユ:いったいわねえ
ディ:誤魔化してないで、説明してやれ、
ユ:あ、はいはい
  兄と妹の最新章(二十七章)で最後のほうで、ちらりと示してるのですが・・・・
  結論言います。
  ズバリフィブリゾのお兄様ことセレス君と他数名上のアプちゃんと同じことになって降りました。
  嗚呼、なんでなのでしょう。
  と叫びつつ今回はこれで・・・・・・・


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24677Re:しくしく・・・・(滝涙)D・S・ハイドラント 2003/2/7 21:47:49
記事番号24672へのコメント


>
>> 「ふふふ、これであたしはやつを越えられる。」
>
>ユ:怖いいねえ(全然そう聞こえない口調で)
まあ実際に『やつ』は越えられないでしょうけど・・・。
>
>> 不気味なる笑顔。視線は恍惚なり。
>> 「おい何をしている。」
>> 背後より迫らんは巨大なりし黒竜。
>> 「ほら、あっちいってよ。そんなに馬鹿デカいあなたに暴れられるとせっかくの成果が無駄になっちゃうじゃない。」
>> それに憤り覚えつつも竜去らん。
>> (クソ新入りのくせに・・・)
>> そう思いつつに・・・。
>> 「おや、何をしているのですか?」
>> 続きて届かん声。
>> 「ふふふ、金色の魔王(ロード・オブ・ナイトメア)にもなしえなかったことよ。」
>> 笑み浮かべつつに向かわん巨大なる壷。
>> 「さあ出でよ。冥き闇の王――――よ。」
>> そんな中、深き闇が胎動を始めん。
>
>ユ:もひかして・・・(汗)
もひかしてやも知れません。
>
>>
>>     ◇◆◇◆
>>
>>「シェイナ・・・」
>> 呟きはむなしくて、だが沈黙は寂しくて、
>> 「・・・シェイナ。」
>> 暗闇は怖くないが、光はかくも身を刻む。
>> 「・・・・。」
>> 静寂は哀しくなくとも、喪失は切なき。
>> 「・・・シェイナ。」
>> 名呼ばんもすでにその名崩れ落ちて還ることなき。
>> 闇と光のみが慰め、沈黙続く世界にて、ただ涙のみが積もりゆかん。
>> 心の明暗、答えけして出ず。それ枷となりて泣く他出来ず。
>
>ユ:二十七章のディスティアみたいですねえ
>  ・・・・・愛しき人今側に居れずか・・・・・・・・
恐らく夜通しこれですね。
このまま何もなければじっと哀しみ続けるでしょう。
>
>> 「・・・絶対また会おうね。」
>> そして不意にそう呟きた。そして世界は輝きた。だが灯火は消えゆいた。同じ火は二度と付かず・・・。
>> 「シェイナ・・・。」
>> 繰り返さんのみ。明るく暗く、逃げることの出来ぬそこは迷宮。始まりも終わりもなき永遠。変化などあらぬ果てしなき有限。完結せし無限。終わりはなく瞬間の連続。始まりはなく瞬間の連続。世界と同じ移されし自分。
>>創造主が虚無より混沌に映されたが如く。世界より永久迷宮へ・・・。虚無に近く虚無より混沌に近く、混沌より世界に近し、紙一重の次元に落とされし・・・。
>> だが終幕は常に最期ではけしてなき。時間経過は絶望生むのみ。つまりはいつに救い来るやはいつにも知れぬ。唐突なりた解決。
>> 「君は何をしているんだい?」
>> 不意に降り注ぎし声、顔上げんば見えし姿。
>> 10半ばほどの歳でありて彼に酷似せし少年――。
>
>ユ:やっぱり・・・・
アプちゃん登場
>
>> 「・・・アプロス?」
>> 指しし名は最強の存在。
>> その言葉ただ反芻せん、繰り返され、そのたびに疑い浮かべど、輝きまして・・・。
>> 「・・・アプロスなんだね。」
>> ついには笑顔、哀しみ忘れしわけでなきもの、すでにそれより見護る士気出でて、喜びだけを強めゆかん。
>> その緑なる双眸に映されしただ碧眼なる少年笑いつつに、
>> 「いつから君がお兄様を呼び捨てに出来るようになったんだい?」
>> 「それは・・・」
>> 口ごもるも表情嬉。
>> 「まあそんなことはどうでも良いよ。もう滅びたんだし・・・。」
>
>ユ:・・・・・・(困惑している)
まあ滅びたのは確実っぽい、と
>
>> 瞬間に輝き崩れ始めん。
>> 「やっぱり・・・そうだったんだね。」
>> 哀しみ戻らん。けして暗黒でなくも・・・。
>> 「君は強い。挫けちゃだめだ。・・・だからここで僕を・・・もう1度滅ぼしてくれ。」
>> その姿、やはりは鮮明。けして他の何ものでもなき確かなる冥王アプロス。
>
>ユ:こういうとこはまだ未定なれど・・・
>
>>  
>>     ◇◆◇◆
>>
>> 「金色の魔王ですらも1度滅びた存在を再び創ることだけは出来ないそうよ。」
>> すでに壷より消えし闇。
>> 「では、あなたはその面では金色の魔王を越えたということですね。」
>> 返りし声のその主は――。
>
>ユ:うちのL様系は、ポコポコそういうことやってますけどねえ
L様は後にガーヴ様ラヴ状態になって、そしてガーヴは滅んじゃうし、そこで簡単に蘇生出来たらあまりにもつまらないということで、こーいうことは出来ないように・・・。
>
>>
>>     ◇◆◇◆
>>
>> 「突然だが、僕は・・・僕は・・・」
>> アプロスの表情は一変、苦渋に満ちしその美貌。あまりに痛々しき。
>> 「僕は・・・君を滅ぼさなければならない。」
>> その瞳には涙さえ。
>
>ユ:本気に仲いいねえ
>セ:失礼ですねえ。
>  私とフィブリゾも仲いいですよ
仲恐らく良いです。
まあフィブ様は心の内で何か邪悪な感情煮え滾らせてるかも知れませんけど・・・。
>
>> 「だから君が僕を滅ぼしてくれ!」
>> 苦痛は増すばかり、それ見る瞳よりその痛み全身へ伝わらん。
>> 「何で・・・何で・・・君は僕を滅ぼさなければならないの・・・?」
>> フィブリゾの問いにアプロスは苦悶強めつつに、
>> 「そう烙印された・・・不自由な魔族はそれを裏切れないんだよ!」
>
>ユ:哀しき願いですねえ。
というわけで前々冥王VS前冥王の戦い開幕。
>
>>
>
>ユ:ああ、どうして、偶然というものは、こうも残酷でコミカルな結末を作るのか。
>(ユアの頭にハリセンが振り下ろされる)
>ユ:いったいわねえ
>ディ:誤魔化してないで、説明してやれ、
>ユ:あ、はいはい
>  兄と妹の最新章(二十七章)で最後のほうで、ちらりと示してるのですが・・・・
>  結論言います。
>  ズバリフィブリゾのお兄様ことセレス君と他数名上のアプちゃんと同じことになって降りました。
ちなみに学校の情報の時間にてこっそり読んでました。
>  嗚呼、なんでなのでしょう。
ユアさんのお貸しくださったディス&アルにシンクロウイルスが添えつけられていた、とか(失礼致しました)
>  と叫びつつ今回はこれで・・・・・・・
では、どうもありがとうございます。
>

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24687ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):57章:不正発覚(クライム・アンド・ペナルティ)D・S・ハイドラント 2003/2/8 18:57:54
記事番号24670へのコメント

 「こんにちは。」
 鈍き銀光が駆け巡りし世界。美しきことはけして思えぬ空間。だが気にすることではけしてあるまい。
 「おや、お客さんかね。」
 狭き世界に返事返さんは、すでに数百年もの年季肌より感じさせし老人。その内に流れし時の血脈は果てしなきであろう。
 「いえ、違うのよ。」
 さすらば、天井、壁面、老人と一瞥繰り返し、そして睨み付け微笑まん。
 「・・・調査よ。」
 邪なる笑みでありて、それでかつ清純。
 「あなたのお得意様に御用があってね。」
 老人の表情、変化しゆくが見えん。それに付け込むが如くに笑み増し近付きゆく。
 沈黙は雄弁でありて、もはや言葉必要とせず。
 「これね。」
 1つの帳面それ手に取らんば、老人など気にせずにただ古びた紙、捲り始めん。
 「このコルス・・・っていう人の住所、どうみてもアルのところなんだけど・・・」
 「そっそれは・・・」
 だが老人など見ず、帳面机へ叩きつけ、
 「ありがとう・・・分かったわ鋼の創造主(マテリアル・マスター)さん。」
 笑顔消して蒼の御神(シー・スレイヤー)は去りゆく。

    ◇◆◇◆

 「アルティア様、フィーン様です。」
 途端に暗闇が消え、焦燥に見舞われん。
 けして晴れしわけでなき。むしろ暗黒の頂点、直感であれど確かなるそれに、視線すら定まらず、世界見ること出来ぬ。
 (トラインス・・・私を許してくれ。)
 溜息、そしてその言葉は正しきではないと・・・。
 安らか、惑う中、どこかそれでありた。
 業火は苦でなき。罪に勝りし罰あらぬ。
 白き腕にて胸そっと撫でん。
 冷たき、そして温かき、だがそれだけでなく闇がある。
 「通せ。」
 永き時の後でありた。
 
 「・・・アル。」
 飛輪に輝きし大河の如き金髪に端正なる美貌持ちし清楚たる女。
 だがどこか澱み冬ほどに冷たき。
 「何しに来た?」
 放たれし口調、意志に逆らい鋭く。
 「可愛い弟の顔を見に来るのは悪いかしら?」
 彼の世界であれば、確かなる動揺掴み取れん。
 「違う・・・あんたが来たのはそんな理由じゃない。」
 さすらば、陰気なるフィーンの表情なお深き闇覆いゆき。
 「・・・・・。」
 沈黙生まれん。
 竜神との距離最も近く、陰で御神達支えし蒼の御神(フィーン・コーラル)。誰より優しく、そして誰より冷酷なる女。だが明らかなる迷い。
 「・・・分かってる。私は・・・罪人だ。」
 寂しき部屋、ただ卓あり椅子ありそれのみ、寂しき部屋。だが虚ろの業火燃え盛りて身焼く、苦痛すべて救いとならん。罪に勝りし罰あらぬ。
 だが涙。映るは涙。
 「違う・・・違うよね。」
 癒されしはずなる罪蘇らん。
 「アルは・・・罪人じゃないよね。」
 水の女神は涙流さん。だが涙けして水にあらず。
 「いや・・・私は罪人だ。魔族を迎え、魔族を受け入れ、魔族を匿った。」
 その瞳にすらも涙。
 「違う・・・あなたはそんなことやってない。・・・嘘でも良いからそう言って・・・。」
 「いや、やった!・・・間違いない。」
 雨に負けじと叫ばん。そうでなくば届かぬと思え叫ばん。
 「あなたを・・・罰したくない。だから違うと言って・・・。」
 「私は罪人だ。罰を受けなければならない。それに私には罰を受ける権利がある。」
 罪に勝りし罰あらぬ。罪ほどに身蝕みし罰あらぬ。
 「・・・そんなの・・・嫌。私は絶対に嫌。」
 「私も嫌だ。罪を背負うまま生き続けるのは!」
 フィーンはそして沈黙、そして言葉振り絞りて、
 「・・・そうね。ごめんなさい。私・・・あなたの気持ちまで考えてなかった。」
 返答は沈黙でありた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
後書きというか解説。
アルさんとフィーンさん、何か唐突っぽいですけど、あれはアルさんが滅茶苦茶、勘良くてフィーンさんが滅茶苦茶、頭良いからでしょう。

にしてもそろそろクライマックスです。ほぼラストは決まってます。変わるかも知れませんけど・・・。
 
それと何か自分だけ分かってるんじゃないかって部分があるので一応解説をしてみようかと・・・。

鈍き銀光が駆け巡りし世界→全面金属ってことですかね。内部も無意味に機械的な構造の鋼の創造主さんのお家

水の女神は涙流さん。だが涙けして水にあらず。→涙も水っぽいですが・・・これは彼女に涙は似合わないということです。

ではこの辺りでさようなら〜(次回はついにアプちゃんVS我等がフィブ様の予定)

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24716ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):58章:冥王激突(シールド・ブレイク)D・S・ハイドラント 2003/2/10 16:45:20
記事番号24687へのコメント

 「滅ぼす・・・?そんなの嫌だ。」
 悲痛感じつつもその意に従うこと出来ぬ。
 「早く・・・早く滅ぼすんだ。そうじゃないと・・・そうじゃないと・・・」
 涙の奔流・・・だがそれやがて枯れゆき。
 「僕が・・・君を滅ぼしてしまうから!」
 瞬間に世界は変わりゆいた。

 闇――無明なりて無に最も近き否定者。
 無――始まりなりて最も不動なる絶対者。
 それのみが有限にありて、それのみが雄弁に絶望伝えん。そんな牢獄、暗黒世界に2人対峙。だが真に不動でなくに突如走るは光。まさにそのものなるそれ。余波なくに輝きよりなお速き光のその進撃。標的はフィブリゾ。見目まだ幼き少年。だが少年、着弾のその瞬間に消え去りて、光虚空切るのみ、その素振りすら実は見せぬ。
 「なっ・・!」
 フィブリゾ生まれしはかくも近くに・・・。
 「まさか、奇妙な捕食者(エクトプリズム・ハウンド)を転移なしでかわすなんてねえ。」
 対峙せんはアプロス。かくも両者似て、兄弟の証明は今残酷。
 「どうしたの?・・・アプロス。」
 言葉消え去り、ただ時流れん。
 「だけど・・・終わりだ。」
 生まれし気配は速すぎて、背に直撃?フィブリゾ焦らん。
 だが掻き消えしその姿。平然と光アプロスへ返らん。だが指先1つに光反転。
 間近に迫りしフィブリゾ襲わん。
 「ふふふ、フィブリゾ・・・いつまで逃げる?」
 狂気の瞳はすでに彼でなき。
 (フィブリゾ・・・負けるな。)
 そんな中、痛々しき声聞こえ来る。それ真の彼だと理解せんも状況けして変わらぬ。
 「フィブリゾ・・・さあ逃げ回れ。・・・無駄だけどね。・・・ナイトローズがなくても僕はこんなに強いんだ。」
 声とともに浮かびしは再び、奇妙な捕食者(エクトプリズム・ハウンド)。2匹の猟犬(ハウンド)フィブリゾへと疾駆せん。
 「もうやめて・・・。」
 そして衝撃。苦痛、かくも身蝕まん。
 「うわああああああああああああああ」
 さすらば絶叫。
 「ふふふ、フィブリゾその程度かい?」
 アプロス笑う。残虐に・・・。
 (フィブリゾ・・・逃げてばかりじゃだめだ。)
 「でも・・・。」
 言葉漏らす今も、光は生まれそして襲う。
 (最後のお願いだ・・・。)
 瞬間にフィブリゾ激変。
 「分かった・・・僕はやるよ。」
 そう応答せんば両手に生まれし闇、その重さ感じつつに、身かわし、
 「今度はこっちからいくからね。」
 放たれん強き闇の弾丸。一陣の颶風となりて世界荒しつつに進まん。垣間見えん光。
 「飢えし闇の蠎!(イーター・オブ・エンペラー)」
 「天魔龍の鱗!(ダークネス・ミラージュ)」
 2つの光喰らいて進まん暗黒の大蛇。それ弾かん闇の障壁。
 「へえ、結構やるねえ?」
 「へえ、意外に大したことないんだ。」
 だが哀しみ捨てしフィブリゾよりは不可視なる刃の風。
 「雑魚が!」
 怒りと笑み、持ち出しつつに生み出す光。
 「そんな単純な技、見飽きたよ。」
 そして光に右手翳さん、そこより虚空歪み出し、
 「歪(ひず)みよ。すべてを飲み込め。」
 旋風、引き寄せ輝き消え去らん。
 「やっぱり大したこと・・」
 言いかけ、
 (油断するな!)
 「・・・えっ!」
 焦燥、そして瞬間衝撃、華奢なる体躯吹き飛ばされん。けして闇へは叩き付けられず、虚空へ消え去る直前に、体制整え、宙に立たん。
 「ふふふ、誰が大したことないって?」
 「君だよ・・・。」
 だが少年の表情、張り詰め、先より研ぎ澄まされ。
 「アプロス・・・衝撃波なんて地味な技で僕を傷付けたなんて思ってる君のことだよ。」
 少年より闇――それ漏れつつある。
 「いや今の君はアプロスじゃないね。しかもそれ以下だ。そんな君はいらない。・・・消えてよ。」
 流動せし闇の流れ、それ指先より生まれ、アプロスへ飛ばん。
 「なっ・・」
 それかわすことも出来ず、
 「邪魔者はいらない。僕はアプロスを滅ぼすんだ。君は消えてよ。」
 「ぐおおおおおおおおおおおおおおおおお」
 叫びそして闇侵し尽くし・・・。
 ――生まれし姿。
 同じ容貌。ただそれ真なる冥王アプロス。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ううむ今回の戦闘シーン・・・今1つかな
あんまり速さがないような・・・。
難しいです。
でも次回はまともなものを書きたいと・・・。
それでは〜

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24726Re:ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):58章:冥王激突(シールド・ブレイク)ユア・ファンティン 2003/2/10 22:20:08
記事番号24716へのコメント


> 「滅ぼす・・・?そんなの嫌だ。」
> 悲痛感じつつもその意に従うこと出来ぬ。
> 「早く・・・早く滅ぼすんだ。そうじゃないと・・・そうじゃないと・・・」
> 涙の奔流・・・だがそれやがて枯れゆき。
> 「僕が・・・君を滅ぼしてしまうから!」

ユ:痛いねえ
ディ:そうだな
   こっちの兄上達には、闘う理由がない分闘りにくいだろう。が
  こっちの先代VS2代目は、フィブには、シェイナの仇という大義名分ガある分闘にくいだろうし・・・・

> 瞬間に世界は変わりゆいた。
>
> 闇――無明なりて無に最も近き否定者。
> 無――始まりなりて最も不動なる絶対者。
> それのみが有限にありて、それのみが雄弁に絶望伝えん。そんな牢獄、暗黒世界に2人対峙。だが真に不動でなくに突如走るは光。まさにそのものなるそれ。余波なくに輝きよりなお速き光のその進撃。標的はフィブリゾ。見目まだ幼き少年。だが少年、着弾のその瞬間に消え去りて、光虚空切るのみ、その素振りすら実は見せぬ。
> 「なっ・・!」
> フィブリゾ生まれしはかくも近くに・・・。
> 「まさか、奇妙な捕食者(エクトプリズム・ハウンド)を転移なしでかわすなんてねえ。」
> 対峙せんはアプロス。かくも両者似て、兄弟の証明は今残酷。
> 「どうしたの?・・・アプロス。」
> 言葉消え去り、ただ時流れん。
> 「だけど・・・終わりだ。」
> 生まれし気配は速すぎて、背に直撃?フィブリゾ焦らん。
> だが掻き消えしその姿。平然と光アプロスへ返らん。だが指先1つに光反転。
> 間近に迫りしフィブリゾ襲わん。
> 「ふふふ、フィブリゾ・・・いつまで逃げる?」
> 狂気の瞳はすでに彼でなき。

ユ:心内はどうなのか・・・(元の彼の)
ディ:一ついいか?
ユ:何?
ディ:琥珀の姐御の作品で、散々残酷だの何だの言ってるが、お前はどうなのだ?
ユ:えぐいのが嫌いなだけです。

> (フィブリゾ・・・負けるな。)
> そんな中、痛々しき声聞こえ来る。それ真の彼だと理解せんも状況けして変わらぬ。
> 「フィブリゾ・・・さあ逃げ回れ。・・・無駄だけどね。・・・ナイトローズがなくても僕はこんなに強いんだ。」
> 声とともに浮かびしは再び、奇妙な捕食者(エクトプリズム・ハウンド)。2匹の猟犬(ハウンド)フィブリゾへと疾駆せん。
> 「もうやめて・・・。」
> そして衝撃。苦痛、かくも身蝕まん。
> 「うわああああああああああああああ」
> さすらば絶叫。
> 「ふふふ、フィブリゾその程度かい?」
> アプロス笑う。残虐に・・・。
> (フィブリゾ・・・逃げてばかりじゃだめだ。)
> 「でも・・・。」
> 言葉漏らす今も、光は生まれそして襲う。
> (最後のお願いだ・・・。)

ユ:本当に仲いいねえ

> 瞬間にフィブリゾ激変。
> 「分かった・・・僕はやるよ。」
> そう応答せんば両手に生まれし闇、その重さ感じつつに、身かわし、
> 「今度はこっちからいくからね。」
> 放たれん強き闇の弾丸。一陣の颶風となりて世界荒しつつに進まん。垣間見えん光。
> 「飢えし闇の蠎!(イーター・オブ・エンペラー)」
> 「天魔龍の鱗!(ダークネス・ミラージュ)」
> 2つの光喰らいて進まん暗黒の大蛇。それ弾かん闇の障壁。
> 「へえ、結構やるねえ?」
> 「へえ、意外に大したことないんだ。」
> だが哀しみ捨てしフィブリゾよりは不可視なる刃の風。
> 「雑魚が!」
> 怒りと笑み、持ち出しつつに生み出す光。
> 「そんな単純な技、見飽きたよ。」
> そして光に右手翳さん、そこより虚空歪み出し、
> 「歪(ひず)みよ。すべてを飲み込め。」
> 旋風、引き寄せ輝き消え去らん。
> 「やっぱり大したこと・・」
> 言いかけ、
> (油断するな!)
> 「・・・えっ!」
> 焦燥、そして瞬間衝撃、華奢なる体躯吹き飛ばされん。けして闇へは叩き付けられず、虚空へ消え去る直前に、体制整え、宙に立たん。
> 「ふふふ、誰が大したことないって?」
> 「君だよ・・・。」
> だが少年の表情、張り詰め、先より研ぎ澄まされ。
> 「アプロス・・・衝撃波なんて地味な技で僕を傷付けたなんて思ってる君のことだよ。」
> 少年より闇――それ漏れつつある。
> 「いや今の君はアプロスじゃないね。しかもそれ以下だ。そんな君はいらない。・・・消えてよ。」

ユ:・・・・・・・(フィブっちの心を察して滝涙。)

> 流動せし闇の流れ、それ指先より生まれ、アプロスへ飛ばん。
> 「なっ・・」
> それかわすことも出来ず、
> 「邪魔者はいらない。僕はアプロスを滅ぼすんだ。君は消えてよ。」
> 「ぐおおおおおおおおおおおおおおおおお」
> 叫びそして闇侵し尽くし・・・。
> ――生まれし姿。
> 同じ容貌。ただそれ真なる冥王アプロス。

ユ:かっこいいけど・・・痛いシ−ンですね

>
>・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
>ううむ今回の戦闘シーン・・・今1つかな
>あんまり速さがないような・・・。

上手ですよvv

>難しいです。
>でも次回はまともなものを書きたいと・・・。
>それでは〜


それでは・・・・
多分、明日の朝までにL様の余興入れるので、暇あればどうぞ。
ではでは


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24728Re:ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):58章:冥王激突(シールド・ブレイク)D・S・ハイドラント 2003/2/10 22:38:15
記事番号24726へのコメント


>
>> 「滅ぼす・・・?そんなの嫌だ。」
>> 悲痛感じつつもその意に従うこと出来ぬ。
>> 「早く・・・早く滅ぼすんだ。そうじゃないと・・・そうじゃないと・・・」
>> 涙の奔流・・・だがそれやがて枯れゆき。
>> 「僕が・・・君を滅ぼしてしまうから!」
>
>ユ:痛いねえ
>ディ:そうだな
>   こっちの兄上達には、闘う理由がない分闘りにくいだろう。が
>  こっちの先代VS2代目は、フィブには、シェイナの仇という大義名分ガある分闘にくいだろうし・・・・
シェイナ滅ぼしたのはアプロスじゃないっぽいですよ。
>
>> 瞬間に世界は変わりゆいた。
>>
>> 闇――無明なりて無に最も近き否定者。
>> 無――始まりなりて最も不動なる絶対者。
>> それのみが有限にありて、それのみが雄弁に絶望伝えん。そんな牢獄、暗黒世界に2人対峙。だが真に不動でなくに突如走るは光。まさにそのものなるそれ。余波なくに輝きよりなお速き光のその進撃。標的はフィブリゾ。見目まだ幼き少年。だが少年、着弾のその瞬間に消え去りて、光虚空切るのみ、その素振りすら実は見せぬ。
>> 「なっ・・!」
>> フィブリゾ生まれしはかくも近くに・・・。
>> 「まさか、奇妙な捕食者(エクトプリズム・ハウンド)を転移なしでかわすなんてねえ。」
>> 対峙せんはアプロス。かくも両者似て、兄弟の証明は今残酷。
>> 「どうしたの?・・・アプロス。」
>> 言葉消え去り、ただ時流れん。
>> 「だけど・・・終わりだ。」
>> 生まれし気配は速すぎて、背に直撃?フィブリゾ焦らん。
>> だが掻き消えしその姿。平然と光アプロスへ返らん。だが指先1つに光反転。
>> 間近に迫りしフィブリゾ襲わん。
>> 「ふふふ、フィブリゾ・・・いつまで逃げる?」
>> 狂気の瞳はすでに彼でなき。
>
>ユ:心内はどうなのか・・・(元の彼の)
>ディ:一ついいか?
>ユ:何?
>ディ:琥珀の姐御の作品で、散々残酷だの何だの言ってるが、お前はどうなのだ?
>ユ:えぐいのが嫌いなだけです。
まあ私はそれほど残酷描写は書いてないと思っていますし・・・。
正直少し書いてみたいなって感じでもしたり、自分でひいたりしてるんですが(待て)
>
>> (フィブリゾ・・・負けるな。)
>> そんな中、痛々しき声聞こえ来る。それ真の彼だと理解せんも状況けして変わらぬ。
>> 「フィブリゾ・・・さあ逃げ回れ。・・・無駄だけどね。・・・ナイトローズがなくても僕はこんなに強いんだ。」
>> 声とともに浮かびしは再び、奇妙な捕食者(エクトプリズム・ハウンド)。2匹の猟犬(ハウンド)フィブリゾへと疾駆せん。
>> 「もうやめて・・・。」
>> そして衝撃。苦痛、かくも身蝕まん。
>> 「うわああああああああああああああ」
>> さすらば絶叫。
>> 「ふふふ、フィブリゾその程度かい?」
>> アプロス笑う。残虐に・・・。
>> (フィブリゾ・・・逃げてばかりじゃだめだ。)
>> 「でも・・・。」
>> 言葉漏らす今も、光は生まれそして襲う。
>> (最後のお願いだ・・・。)
>
>ユ:本当に仲いいねえ
まあ良いっぽいですよ。
>
>> 瞬間にフィブリゾ激変。
>> 「分かった・・・僕はやるよ。」
>> そう応答せんば両手に生まれし闇、その重さ感じつつに、身かわし、
>> 「今度はこっちからいくからね。」
>> 放たれん強き闇の弾丸。一陣の颶風となりて世界荒しつつに進まん。垣間見えん光。
>> 「飢えし闇の蠎!(イーター・オブ・エンペラー)」
>> 「天魔龍の鱗!(ダークネス・ミラージュ)」
>> 2つの光喰らいて進まん暗黒の大蛇。それ弾かん闇の障壁。
>> 「へえ、結構やるねえ?」
>> 「へえ、意外に大したことないんだ。」
>> だが哀しみ捨てしフィブリゾよりは不可視なる刃の風。
>> 「雑魚が!」
>> 怒りと笑み、持ち出しつつに生み出す光。
>> 「そんな単純な技、見飽きたよ。」
>> そして光に右手翳さん、そこより虚空歪み出し、
>> 「歪(ひず)みよ。すべてを飲み込め。」
>> 旋風、引き寄せ輝き消え去らん。
>> 「やっぱり大したこと・・」
>> 言いかけ、
>> (油断するな!)
>> 「・・・えっ!」
>> 焦燥、そして瞬間衝撃、華奢なる体躯吹き飛ばされん。けして闇へは叩き付けられず、虚空へ消え去る直前に、体制整え、宙に立たん。
>> 「ふふふ、誰が大したことないって?」
>> 「君だよ・・・。」
>> だが少年の表情、張り詰め、先より研ぎ澄まされ。
>> 「アプロス・・・衝撃波なんて地味な技で僕を傷付けたなんて思ってる君のことだよ。」
>> 少年より闇――それ漏れつつある。
>> 「いや今の君はアプロスじゃないね。しかもそれ以下だ。そんな君はいらない。・・・消えてよ。」
>
>ユ:・・・・・・・(フィブっちの心を察して滝涙。)
ううむ・・・。
>
>> 流動せし闇の流れ、それ指先より生まれ、アプロスへ飛ばん。
>> 「なっ・・」
>> それかわすことも出来ず、
>> 「邪魔者はいらない。僕はアプロスを滅ぼすんだ。君は消えてよ。」
>> 「ぐおおおおおおおおおおおおおおおおお」
>> 叫びそして闇侵し尽くし・・・。
>> ――生まれし姿。
>> 同じ容貌。ただそれ真なる冥王アプロス。
>
>ユ:かっこいいけど・・・痛いシ−ンですね
そんな感じですかねえ。
>
>>
>>・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
>>ううむ今回の戦闘シーン・・・今1つかな
>>あんまり速さがないような・・・。
>
>上手ですよvv
ありがとうございます。
でもさらにさらに精進していきたいです。
>
>>難しいです。
>>でも次回はまともなものを書きたいと・・・。
>>それでは〜
>
>
>それでは・・・・
>多分、明日の朝までにL様の余興入れるので、暇あればどうぞ。
>ではでは
>
>
ではどうもありがとうございました。

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24730Re:ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):58章:冥王激突(シールド・ブレイク)・補足ユア・ファンティン 2003/2/11 00:10:17
記事番号24728へのコメント


>>
>>ユ:痛いねえ
>>ディ:そうだな
>>   こっちの兄上達には、闘う理由がない分闘りにくいだろう。が
>>  こっちの先代VS2代目は、フィブには、シェイナの仇という大義名分ガある分闘にくいだろうし・・・・
>シェイナ滅ぼしたのはアプロスじゃないっぽいですよ。
>>
ちょっと誤解を解いときますけど
こっちの兄上たち=アプロスVSフィブっち
誤植で先代VS2代目=セレスVSフィブっちです。
まあ、これからの兄と妹の展開バレしている形になりましたが、
それでは・・・・・・・

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24733ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):59章:天魔決戦(グランド・バトル)D・S・ハイドラント 2003/2/11 10:50:52
記事番号24716へのコメント

 「・・・久しぶりだねアプロス。」
 ――冥王アプロス。その力。覚醒せし力。冥き闇の王――少年の姿、暗黒に神々しく映えん。
 「フィブリゾ・・・」
 だが声は反して優しき・・・。
 「僕は・・・戻ってこれたんだね。」
 魔族としてのアプロス。絶対の烙印剥がされ、還り来る冥王。
 「・・・違うね。」
 しかし、彼見詰めし闇の視線、何ら変わらず・・・。
 「フィブリゾ・・・」
 焦り生みしはかつての兄。変わりすぎた弟。彼闇に囚われ、闇喰らいて、闇とならん。
 「君はここで滅びてもらう。」
 瘴気渦巻く。常闇に等しき少年、彼笑う。歪み切りし邪悪なる笑み。
 「どっどうしたんだ・・・フィブリゾ。」
 焦り、惑い、震え、脅え、恐れん。表情曇りゆかん。
 「君・・・君は僕にとって邪魔だったんだよ。」
 憎悪それに等しきやも知れぬ。
 「僕は・・・存在しえなかった存在。望まれなかった子。」
 そして哀しく昏き。
 「なっ・・・」
 「君は最も魔王様に望まれていた。僕は・・・」
 アプロスなど気にもせず、淡々と闇に堕ちゆぃ。涙湛えし双眸張り詰め、見しものへ突き刺さる狂える刃そのもの。
 「そう・・・僕は君のおまけだ。偶然君の欠片が意志を持ってしまっただけ。それが僕だ。」
 「フィブリゾ!」
 落涙、それは虚空へ消え、何も残らぬ。だが洪水終わるわけでなし。
 「誰も・・・僕は・・・いらない。僕がいなければ・・・僕の力が君にあれば、君が滅びることもなかった。・・・必要となんてされてない。邪魔なだけ・・・。」
 「違う!」
 フィブリゾの緑柱玉(エメラルド)、アプロスの黒曜石(オブシディアン)よりなお暗き。
 「君がいれば僕は否定される。・・・だから君はいらない。君はもう滅びたんだ。そうさ、君はとっくに滅びている。君はここで消えるべきだ。・・・滅びろアプロス。」
 やがて哀しみは狂気へと――。
 冷気受けしアプロスの瞳震え、弟の変貌見ゆかん。翼――闇よりなお暗き、狂気ほどに冥き翼。巨大なる翼こそ狂気の翻弄描き出せし。アプロス・・・だがそれ見・・・涙。
 「ふふふどうしたの?・・・アプロス、滅びはやっぱり怖いの?」
 囁きは幾重にもなりて闇全体より伝わらん。すでに世界統べしは創造主でなくフィブリゾ。
 だがアプロスかぶり振りて、
 「そうか・・・」
 だが覚醒――アプロスにもそれ。フィブリゾ黄昏ならば、アプロス暁。輝き昏くも眩き輝き。
 「僕はそこまで気付かなかった。君の気持ちなんて何も知らなかったよ。」
 輝き背負いし少年。闇と光交錯し、無明の世界変貌始めん。
 「・・・だけど僕は滅びない。フィブリゾ、君が僕を憎いと思うならその力で僕を滅ぼせば良い。・・・だけど僕も簡単には負けないよ。」
 白き翼――天空より輝き、光より眩き純白なる翼。冥き闇に堕とされし王。すでに聖と邪、神と魔、光と闇、善と悪。等しくありて対極なるもの。高きよりの束縛解き放たれし輝き。宿命より逃れしものの煌き。
 「僕は戦う。」
 光、闇浸食しゆく。けして同じ、ともに支配者であり征服者。対峙させんは宿命。
 (それは宿命なんかじゃない。)
 「フィブリゾ・・・決着を付けよう。僕と君・・・どっちが強いか。」
 かつての天使と悪魔。生望むものと死もたらすもの。創られし世界の中で再び戦わん。
 金色の魔王と原初の民達の天使。
 再び天魔相打つ。だが望まれぬ戦いでなしに・・・。
 「いくよ・・・アプロス。」
 「良いよ・・・フィブリゾ。」
 同じ少年と過去と未来、だが黒き翼の過去、白き翼の未来。世界はまさしく混沌。
 
     ◇◆◇◆

 始まったそれをすべて観ている。
 囚われし身体にて・・・。
 「ふふふ面白そうね。」
 混沌・・・すべて混沌なり。
 「もしかしたらあたしの2戦目と似てるかも知れないわね。」
 呼びかけるも返事あらず。けしてありえぬ。
 「あたし達の戦いは、あたしが勝ったけど・・・。」
 漏らせし言葉。
 「でも今はそんな場合じゃないようね。」
 優しく見下ろす母にも微かなる焦り。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ふうおはようございます。ラントです。
ついにアプちゃんVSフィブ様本格的決戦。
やっぱり仲良くとも、『おまけ』で出来てしまったフィブ様、自分の運命とアプちゃん恨んでます。
まあ普段のフィブ様なら暖かく歓迎するでしょうけど、狂気バージョンですからねえ。
にしても、くらい、暗い、昏い、冥い、と使い分けてますけど1つに絞った方が良いかな。

それでは〜(本日はまだいけるかも)

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24734ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):60章:双魔対談(アフタヌーン・ラビリンス)D・S・ハイドラント 2003/2/11 12:55:02
記事番号24733へのコメント

 「それじゃあ気を付けてね。」
 金色なりし長髪、美しき白肌、紅玉(ルビー)超越せし輝く双眸。金色なりし闇の王。混沌に囚われただたゆたいし、滅び望みし絶対なる破壊者。
 金色の魔王今2人。
 「あっあたしが干渉すると馬鹿どもがうるさいから、出来るだけ見つかんないようにね。」
 そして飛び立ちし美女。
 「いってらっしゃい・・・エルちゃん一号。」
 溜息、この海にも昇る。

    ◇◆◇◆

 昏き天、地は輝き暗き。
 「どうしたんだ魔王さんよ。」
 生まれしは黒き男、その胸元の像に象られし悪神アイン。
 「そなたか・・・。」
 顔上げし魔王。溜息昇らん。
 「何だ、そんな暗れえ顔してよ。」
 魔王は悪神の瞳覗きゆいて、
 「気掛かりなことが・・・あってな。」
 「クリスタルことか?」
 哀愁すら帯し黄昏の容貌、それ激変し、
 「なぜそなたが知っておる!」
 熱き輝き戻らん。内は冷気で冷たし。
 「ノーストとかいうクソガキはクリスタルを全部集めやがったよ。」
 「ノーストだと!」
 なお魔王暗き暁へ・・・。
 「ああ、そうだ。邪竜とかいうやつらを操ってやがるのは覇王将軍ノーストだよ。まあまだ裏はあるけどな。」
 「何だと!」
 「これはまあ調べすぎたことの詫びだ。」
 そして虚空見上げん、黒く赤き光見えん。
 「あれは過ぎた品だ。・・・世界が崩壊しかねん。」
 さすらばアイン、視線急速降下、魔王睨み。
 「何だ今さら。・・・あんた世界滅ぼすために生まれて来たんだろうが・・・。」
 「私は迷っているのだよ。」
 アイン、侮蔑の笑み漏らし、
 「反逆か?俺にも勝てねえ馬鹿Lに反抗でもする気か・・・。」
 「少なくとも今のそなたよりは私が強い。」
 魔王気丈に眼光強めん。だがアイン冷ややかに、
 「まあそうだな。・・・そこに隠れてるやつをあわせりゃな。」
 そして世界見回し、
 「だが、こんなクソつまんねえ世界とっとと滅ぼしちまえよ。一番発達してる種族っても車のエンジンとかいうやつだろ。」 
 だが魔王かぶり振り、冷静と激情なお強め。
 「それはクロマニョン人だ。・・・とにかくすべてを滅ぼす。世界をすべて消し去って混沌も虚無に還す。未だにあの御方のその思想が私には分からんのだよ。」
 アイン、その視線より一時逃れ、
 「じゃあがんばってくれや。」
 アイン踵返さん。
 「・・・そなたは手伝わぬのか?」
 だが魔王の視線に凍りつきて、
 「いや俺って結構人気ありそうだし、ここのファンがうるせえからな・・・。」
 声震えん。
 「手伝わぬならば・・・そなたを滅ぼす。これでもか?」
 アイン震えつつに魔王に見詰め、
 「ははは・・・怖えやつだな。」
 引き攣り笑い。恐怖増進し、
 「クリスタルの力が解放されれば世界は滅びるだろう。だがそれだけではない。」
 魔王、悪神の負の感情喰らいつつに、淡々と語り始めん。アイン無言なり。
 「そなたの言葉が本当なら・・・」
 「本当だよ!」
 途切れ生まれし憤怒掻き消しつつ、
 「本当なら・・・ノーストはあの御方を滅ぼしうる力を得るやも知れん。」
 「冗談だろ?」
 アイン、笑み浮かべんも、魔王なお昏く。
 「世界がすべて滅びればどうなる?」
 「どうなるつったって・・・」
 思考続き、不意に閃光。
 「あっそうか・・・馬鹿Lの片割れっつうか俺。」
 「やはりあれはそなたの本体なのだな。」
 アイン、すでに輝きの笑み生みて、
 「ばれたようだな。」
 「では口止めとしてだな・・・」
 「却下。」
 突如にアイン消え去らん。
 「逃げたか・・・」
 魔王にも微笑みありし・・・。
 「そなたのお陰で随分助かった。・・・礼を言うぞ。悪神アイン。」

――すでに決定されし会合の前日、真昼の時の一欠片より

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
こんにちは〜ラントです。
アイン何か嫌なキャラになったような。
一応L様の分身より強いですけど・・・属性面で・・・。
L様の弟分にされてるっぽいのでやはり『姉』属性と『弟』属性か?
フィブリゾ、アイン、ゼロス(メッキー)、ノースト・・・私の書く弟系、みんなグレるか壊れてる。
やはり安全性なら兄妹か姉妹・・・?
ちなみにL様の目が赤いのはメッキーから、アルビノとかじゃあありません。

それと一応人類いるっぽい。
まあ獣状態から少々進んだって感じかも・・・。

それではこの辺りで・・・

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24766ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):61章:運命始動(グランド・プロローグ)D・S・ハイドラント 2003/2/14 20:16:34
記事番号24734へのコメント

 白と黒、2分に分かれし混沌世界、2対の翼はためかせ、2人の魔族対峙せし。
 白き翼の兄アプロス、黒き翼の弟フィブリゾ。黒曜石(オブシディアン)と緑柱玉(エメラルド)2つの輝き互い見ん。だがそこ見えし何であろうか。
 聖なる輝きアプロス生み出す。白き輝き放つ光球、フィブリゾへ向かい、疾駆せん。
 だが同時に走りしは闇、大蛇となりて光絡め取る。蛇なお猛進しゆかん、やがて光は砕け散る。だがアプロスも光球連打、咆哮上げて蛇消し去らん。
 その瞬時生まれし気配、左の方向、フィブリゾ出現。右へ飛行。生み出す光球。巨大なそれをフィブリゾへ向け、
 「原初の輝きすべて飲み込め〜!!!」
 声上げ光強さ増し、その場で爆発、撒き散る光。
 「果てしなき虚無よすべて消し去るが良い!!!」
 闇、光打ち消さん。だがすでに姿なくアプロス背後へ、気配察知はその一瞬すかさずフィブリゾ振り向きて、放つは闇の弾丸連射。命中せしも輝き飛来。それ傷とならん。
 「なかなかやるな・・・フィブリゾ。」
 「君も予想してたよりはマシだよ・・・アプロス。」
 天使アプロス、悪魔フィブリゾ、すでに構図、聖と魔なり。
 魔族の戦い、それ消耗戦。いかに少なき魔力にて、多大なダメージ与えるか。
 「「でも絶対に・・・」」
 互い見やり眼光絶頂。
 「「・・・僕が勝つ!」」
 放たれし光と闇は互い消し合い、虚無生まんのみ。
 かまわずフィブリゾ闇の弾丸無数に生み出し、アプロス光球連続発射。力と力、単純決戦。そして力は互角なり、さすらば勝利条件、それ精神力。
 光切り裂く、闇喰らう。そんな戦い延々と連なり・・・。
 「はあはあはあ」
 「ぜえぜえぜえ」
 だが睨み重ならんば、打ち出すは光、闇。
 「きり・・・が・・・ないね」
 「僕も・・・そう・・・思った・・・」
 そして2人微笑み合い、
 「「隙あり!」」
 互いに放たん光、闇、強大な流れ、姿は龍。力轟き、そして相殺。
 「勝負・・・一旦・・・おあずけにしない・・か?」
 「僕も・・・そう・・・思ったんだけど・・・」
 互い歩み寄り、
 「「やっぱり嫌だ〜」」
 

     ◇◆◇◆

 「・・・冥王ディスティア、冥将軍ルビー、冥神官ガーネット・・・以上7人だ。」
 集まりし腹心、その部下、中級魔族達。
 「えっ・・・これだけですか〜?」
 どこよりか声。だが主探すことなく魔王は、
 「そうだ・・・どうせこれ以下のものを連れていったところで警戒を煽るだけだ。」
 戦いの余韻、噛み締める魔竜王ガーヴ、武者震いせし獣王ゼラス、哀しげなる海王ダルフィン、ただ立つのみの冥王ディスティア、そして微笑む獣神官ゼロスにゼロス睨みし命将軍ルビー。冥神官ガーネットも今は表情張り詰めし。
 「それではこのメンバーで出発するぞ!」
 魔王叫ぶ。歓声四方八方より、
 「お待ちください!」
 突如声響くその時までは・・・。
 「誰だ!」
 発せし声に遅れて映るその姿。
 銀の髪なる美しき男、高貴な衣身に付けし、青玉(サファイヤ)輝き風化思わせん。
 それに連なる男もまた銀髪、だが先と違いて、掘り深く強き、長髪もまた強さ感じさせ、雄々しき男、まさに騎士なり。
 覇王(ダイナスト)グラウシェラー、そしてその第一部下なる覇王将軍ヒムド。創痍の勇者今蘇りし。
 「そなたら・・・・」
 魔王驚嘆、声途切れ、
 「大丈夫です。我の傷はもう癒えております。・・・ヒムドの方もまた問題ないはずです。」
 「それを信用して良いのだな。」
 魔王の声に深々、頭下げん。
 「それではいくぞ、会議に見せかけ竜神を必ず亡きものにしてくれるわ!」
 歓声強く、最高潮にそして魔王達、光に消えん。
 静寂の余韻、残りしもの達噛み締めた。
 (ルビーお兄様、絶対帰って来て下さいね。)
 そんな祈りも中にはありた。
 戦いの時――それ近く。
 やがて1つの時代に終止符打たれん。
 今運命動き出す。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
本来ならば今日、冥王軍のバレンタインネタやるつもりでしたけど、そろそろ終わらすためと、フィブアプ対決書きたい(結局今1つでしたけど)のと、もうバレンタインなら充分にやったので普通に続けました。
もうすぐクライマックス。
でもラスト何か長そう。
ともかくこの辺りでさようなら〜

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24786ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):62章:馬鹿増殖(デンジャラス・ラヴ)D・S・ハイドラント 2003/2/15 16:28:17
記事番号24766へのコメント

 沈黙滞りし、影は――4つ。
 覇王将軍ノースト、邪竜エルダー、竜人の姿に戻りし、大蛇の魔女ラフェータ・・・そして金髪碧眼の青年。
 「ついにこの時が来たのね。」
 艶やかなる女の声、それに似合わぬ達成感。
 「ついに黄昏が来る。」
 血濡れの竜も同じ感慨。ただ溜息かくも荒し。
 「そうですよ。・・・さあ皆様の思いが成就する時です。」
 ノースト笑う、あまりに無垢で不自然なりた。
 (姉上・・・待っていてください。)
 ただ憂う視線は一点だがある。それもやがて消えゆくも・・・。
 「太古の闇の宝玉達よ今その力解放するが良い。」

 ――強く燃え上がりし灼熱。
 ――激しく吹き荒れゆく烈風。
 ――轟きすべて喰ら尽くす海嘯。
 ――天地揺るがせん恐るべき激震。
 ――そしてすべて無へと還さん暗黒。

 クリスタルより放たれし5つの輝き世界に満ちて――やがて生まれん昏き光。
 その地に現れし巨大なる力。それは変動しゆき新たなる形構成せん。それ無限になりて瞬間的に、やがて型成すそのそれこそが・・・。
 ――魔鎧翼(ディアヴォロス)。
 (黄昏までもう少し。そうもう少しだ。)
 笑みは強まり狂気生みゆく。
 
     ◇◆◇◆

 魔族の領地その最果て、最接近領、神を睨む地。腹心の部下に匹敵せしほど力と権力持つもの治めし光混じる危険なる地。
 館入れば1人人影、扉の横にてただ立つ影。
 「いらっしゃいませ魔王様。」
 中性――それ思わす。歳は20ほどなりたも男女区別付け難し、貴族思わすその衣服に、胸の膨らみ微かに感じんも、銀の長髪、蒼穹の瞳、弱々しきほど白き肌、明らかに顔、美少年なり。魔族であろうも近年性別、完全区別せしとなりた。無論理由は魔王の気まぐれらしき。
 その横、魔王不遜に過ぎ去れば、続くガーヴも同じよう、覇王、海王、獣王、獣神官。そして、冥王、冥将軍、冥神・・・そこで止まりた。
 「・・・素的だ。」
 中性の魔族、突如声上げん。それ美しく麗しき声。その矛先はルビーなり。驚き突如に歩を止めん。
 「ちょっとお姉様・・・突然止まらないでくださる。」
 憤りの声、ガーネットなり。すでに冥王遠く過ぎ去り。
 ルビー憤慨強まりゆくも、前方遮るその魔族未だどかせずにいた。
 「素的だ。君は素的だ。僕は君に恋をしてしまったようだ。」
 瞳煌かせルビーに接近。
 「そなた・・・何ものだ!」
 昏き声ルビー放たん。だがそれ何の意味なく。
 「僕はローザリア・ラ・トゥール・ポルテ、つまりはこの家の当主、つまり領主ポルテはこの僕だ。」
 と突如に領主ポルテの右手に風生まれ、やがてそれは形なしゆく。そしてそれは1つの花へと――まさしくそれ薔薇なり。
 ただ違うはそれ奇跡の薔薇(コバルト・ローズ)。探求の君名乗りしはぐれ魔族ナシーラのみが創り出せし蒼き薔薇なり。
 「まさか・・・」
 「まあ・・・」
 驚愕せしルビーにポルテ瞳輝かせ、
 「そうさ・・・これはあの伝説の・・・。」
 笑み浴びせんとともに近寄りゆく。後ろでガーネットそれに見とれん。だが誰も気付くことなし。
 「そなた・・・女か!」
 だがルビーに浮かぶは嫌悪の余韻。ポルテ言葉に絶句せん。
 「ななななんだよいきなり・・・確かに僕は精神生物学上、女には位置するけど・・・愛があればどうでも良いだろ。」
 「良くないわ!」
 「その通りですわお兄様。」
 兄妹・・・でなく姉妹ともに違う返答。だがガーネットのその声届かぬ。
 「でも君だって異性より同性を惹き付ける能力持ってるじゃないか。」
 溜息その声すらも麗しき。
 「んぬぬぬぬぬ貴様、それがしが気にしていることを・・・。」
 「何言ってるんだよ。異性と同性どちらからも好かれるなんて・・・素的じゃないか。この僕が良い例さ。」 
 突如に憤怒爆発・・・ルビーの拳、領主ポルテ一撃粉砕。
 「ああローザリアお兄様。」
 嘆きしガーネット無視し、ルビー歩む。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 馬鹿登場。男女2人目・・・増えてどうする!
 とはいえルビーちゃんは恐らくまとも、だけどこいつは違う。
 恐ろしき(?)領主ポルテ。再登場はあるのか?
 ちなみにナシーラ・・・某四角社のサガフロンティアというゲームのキャラより取った名です。ソフトは紛失しましたけどたまに暇つぶしに攻略本読んでます。
 今回の最初の方のクリスタルの発動するっぽい順番、なぜか中盤で魔王に続いて扉に入っていく順番と同じですね。・・・まあ意味はありません。
 後、発動時の文字数が徐々に長くなってるのは故意です。こちらも正直意味はありません。
 それでこの辺りでさようなら〜

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24791ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):63章:決闘終了(ブラック・オア・ホワイト)D・S・ハイドラント 2003/2/15 18:32:21
記事番号24786へのコメント

 闇、轟き奔流襲いゆく。光旋律生みつつに流れとなりて迎え撃たん。そしてともに相殺されし儚く霧散。
 息吐く2人、天使と悪魔、ひどく疲弊なり。だが悪魔構わず闇の弾丸撃ち出さん。天使歯噛みし、魔力集中。そして弾丸2つに裂けし。
 「こうなったら剣で勝負だ。」
 そう――天使ことアプロス、光の剣生み出し、暗黒の弾、一刀両断。
 なおも進撃、翼は速き。間合い迫りて悪魔――フィブリゾそして戦慄。震える中に闇、剣へと・・・。
 光の剣と闇の剣。ぶつかり合う音、相殺の音。押されしフィブリゾ背後へ飛翔。アプロス追撃、フィブリゾ迎え撃ち。アプロス退歩、剣構えてフィブリゾ誘いし。
 だがフィブリゾ生み出さん。それこそ闇の弾丸なり。無数に飛び散り、それと同時にフィブリゾ疾駆。すべて切り落とす無理と判断。光の壁にて弾丸消し去り、向かうフィブリゾへと一閃。横へかわすも光の剣より光弾出でて、フィブリゾを迎撃。フィブリゾ転移で逃れゆかん。
 生まれしは背後なり、アプロス駆ける。まさに光の速度の領域なり。闇の翼振り切りて、振り向かんばフィブリゾの弾。容易く防ぎて光球放つ。それフィブリゾに止められんも、颶風乗せし一撃、闇の剣打つ。衝撃、フィブリゾ歯食い縛り耐え背後へ飛行。そして闇奔流。アプロス、サイン描き出し、それ鏡と化さん。闇跳ね返し。
 「うっ・・・やるね。」
 驚愕の声、だがけして焦りなどなき。転移に逃れ生まれし剣アプロスかわさん。アプロス身退き、攻めに耐え抜き、巻き返しの横薙ぎ一閃。神風荒れ狂いて衝撃激しきフィブリゾ突き飛ばさん。
 「うわあああああああああ」
 声上げんも半ば歓喜。回転し着地、傷など皆無。だが立ち上がるその瞬間にアプロス放つ光の弾丸。いくつも連射回避困難。歯噛みし転移、魔力削げゆく。
 「ふふふいつまで持つかな?」
 笑み湛え現われし斬撃防ぐ。背後よりのその奇襲を――。後へ回せし光の剣は完全不動。弾丸放てばアプロス飛び立つ。瞬間回避、横方向へ同時に振り向き、光球放つ。剣で防げば闇蝕まれ、剣の輝き薄くなりゆく。
 「っ・・・。」
 怒り込め、剣へ魔力補充せん。闇濃くなりた瞬間飛翔。
 斬撃激しき、散る散るは闇と光、鮮やか変わらぬ。フィブリゾ袈裟斬り、防ぐ光の剣。身退いて、地蹴り、横跳び、同時に脳天割り。背後へかわすフィブリゾへアプロスは突き、だが刃届かぬ。フィブリゾ闇生む。アプロス横跳び、そのまま弧描き飛翔せん。同時に一撃、交わる双剣。フィブリゾ冷や汗、アプロス制止。
 互いに刃一度も受けず。双子の宿命それだろうか・・・。だがそれも終わる一瞬に、
 「虚空剣!」
 叫びたアプロス瞬間消えん。そして生まれてフィブリゾ驚愕せし。微笑むアプロス。そして光刺さりし自分の身体。
 「え・・・。」
 「終わりだよ。」
 微笑みどこか虚ろなり。不動残酷、笑顔冷酷。苦痛よりも驚きがあり。
 「フィブリゾ・・・」
 身蝕まれゆくこと確かなりた。アプロス平静、消えゆくフィブリゾ。明白なるその驚愕。 
 「・・・僕の勝ちだよ。」
 笑顔邪悪に強まらん。そしてフィブリゾ命刻まれ今も腐敗進行なり。ただ無言、すでに屍。
 「・・・虚空剣は僕の必殺技さ。気配を消して相手の直前に転移、そしてそれと同時に全魔力を暴発させて素早い速度で相手を突き刺す。しつこい虫を華麗に殺すには最適の方法だと思わないか?」
 だがフィブリゾ無言なり。
 「・・・そうか、君は滅びたんだね。ああ可哀想。僕には絶対に勝てないことを知らないような馬鹿だったなんて・・・ああ可哀想。」
 芝居掛かりた声上げて消えゆくフィブリゾ嘲笑わん。だがその心まさしくアプロス。フィブリゾ消して覚醒せし冥王。
 「全く・・・本当に馬鹿だよ。」
 フィブリゾそして消え去らん。
 「ああ馬鹿は滅んじゃったか。」
 溜息吐きたその瞬間。
 (馬鹿は君の方だよ。)
 突如にせし声。
 「なっ何だ・・・。」
 驚愕、脅え生まれ来ん。アプロス辺り見回せば、完全空虚、混沌あるのみ。
 「どこだ!どこにいる!・・・出て来い!」
 焦り強まり、必死で探さん。
 「どこだ!・・・フィブリゾ!」
 だがフィブリゾ見つからぬ。
 (僕なら・・・ここだよ。)
 突如、天使喰らう闇。
 やがてアプロス消え去りて、残る少年その姿。緑の瞳持ちしそれフィブリゾ。
 「全く馬鹿だよ。・・・馬鹿みたいな名前の技使っておいてあっさり負けるなんて・・・。」
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
フィブ様勝利、一発逆転。
だけど結構ひどい2人だ・・・。
最後はフィブリゾがアプロスに乗り移って内より滅ぼしたって感じかな。
にしても今回の戦闘シーン無駄に長かったかも・・・不思議と攻撃全く当たんないし結構単調かも知れなひ。まあそれだけ実力伯仲してた、と。というか魔族な上、双子だしそーいうの分かっちゃうのかも・・・。
あっさり勝負付いたけど魔族の戦いって結構消耗戦だと思う。(実力が同じくらいの時)攻撃も防御も自分の力使うんだから、大技警戒しつつ、いかに少ない魔力で大きなダメージ与えて、どれだけ無駄な魔力消費を避けるか。特に転移なんてしたらその魔力は消え去るわけでしょうから・・・。弾とかはそのエネルギーを還元出来るのかも知れないけど・・・。まあどちらにしても消費は微々たるもの。それでもその微々たる数値の戦いが魔族の戦い。・・・ううむでもそれだったら書く気しない。

何か後書きにやたら長いものが・・・あれは無視してください(待て)

それでは〜

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24792ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):64章:神魔戦争(バトル・オブ・ハルマゲドン)D・S・ハイドラント 2003/2/15 20:02:12
記事番号24791へのコメント

 部屋に円卓、その奥半分を魔族達占領。
 ――魔王シャブラニグドゥ黙せしのみなり。
 ――魔竜王ガーヴ、覇王グラウシェラー、覇王将軍ヒムド、海王ダルフィン、獣王ゼラスもまた同じ・・・。
 だが――。

 「ディス・・・いえ冥王様、本日もお美しいですね。」
 瞳輝かせゼロス、隣に座りしディスティアへ接近しゆかん。笑み不気味なり。
 「やめろゼロス!」
 威圧せんもゼロス怯まずただ接近。
 「無駄ですよ冥王様・・・さあ僕と熱い口づけを・・・。」(注:フィブリゾに迫るゼロスを想像しないよーに)
 「やっ・・・やめて・・・」
 ゼロスの細腕力強く、ディスティアもがくも脱出不能。元よりゼロスとディスティアではゼロスの方が力上なり。名のみが王にて実力届かぬ。
 「ゼロス・・・やめなさい。」
 突如に響きし声、金色の美女ゼラスなりた。
 彼女の鉄拳炸裂、ゼロス即昏倒せし。そしてディスティアようやく溜息。
 
 「やめろ・・・無礼もの!」
 ルビー叫ぶも無力なり、領主ポルテ絶対無敵。
 「ああお兄様、なぜこんなにも美しい私ではなくあんな賞味期限切れの男女なお姉様の方にいくのですか・・・。」
 背後で嘆くはガーネット、だがその声けして届かぬ。
 「ルビー、君が好きだ。さあ愛の翼広げて2人飛び立とう。」
 瞳強く輝かせん。ポルテの力今や数倍。愛のためなら魔王も滅ぼす。そんな勢い。愛に生きし最狂な男――ではなく男女。ルビーの怒りは強まりゆくも、ポルテのその愛水差しとなる。
 「えええーいいい加減にしろ!」
 だがルビーついに爆発、背後に突然、武者出現。一帯赤く燃え上がりて、その力ポルテ容易く吹き飛ばす。真に強きは男でなく女でもなき。強きもの汝の名男女なり。

 吹き飛ばされし領主、うめき立ち上がりて見るその世界に・・・。
 「・・・君も素的だ♪」
 突如に奇跡の薔薇(コバルト・ローズ)生み出せし、それ持ち迫らんその姿。銀の長髪、強き風貌。覇王将軍ヒムドなり。
 「美しい・・・そしてそれでいて滲み出る強さ、まさにそれは芸術。」
 芝居掛かりて歌う如きそんなポルテの甘き声。
 「そんなわけで君が好きだ。」
 「両性愛者に興味はない!」
 剣一閃、颶風走りて吹き飛ばされし領主ポルテ、天井に当たり落下、なお反射。
 それは部屋の入り口へと・・・そしてそこに現れし存在。
 「きゃあああああああああああ」
 ポルテは絶頂の叫び今上げた。
 
 「何だ・・・随分手荒な歓迎だな。」
 竜――白き法衣纏いし赤き小柄なる2足歩行の竜。彼は笑み浮かべた。
 「・・・それにしても随分数が多いな。」
 見渡し竜の放ちし声。同時に入り来る配下の神族達。
 「部下の無礼は私が詫びよう。・・・ソル殿。」
 魔王睨むは赤の竜神(フレア・ドラゴン)。
 赤の竜神ソル、ルナ、虚の御神アルティア、蒼の御神フィーン、赤の御神ドルノース、金の御神シルバース、白の御神ハクア、そして誰も知らぬ老将風の男。
 「冗談だろう・・・2人しか違うわぬぞ。」
 竜神睨みし魔王の視線研ぎ澄まされゆく。戦闘者たる魔竜王ガーヴ、視線はドルノース。指揮官たる覇王グラウシェラー静かに見詰めしそれはハクアへ。守護者たる獣王ゼラス、シルバースと。親馬鹿なる海王ダルフィン、ただ虚空見やるのみ。冥王ディスティア彼女見るアルティア。
 そのままに視線硬直。領主ポルテはうめくそれのみ。
 不動の視線、さながら決闘。連なる時、重き沈黙。だがそれいつまでも続くことでけしてないのだ。
 爆音――突如に響きしそれとともに視界閃光。激しき爆撃。
 魔王すらもそれに怯まん。

 そして光消えしその時。
 「なっ・・・」
 虚空、ただ空。領主の館完全破壊。うめく全員――たが例外は・・・
 「竜神よ・・・やはり戦争しかなかろう。」
 「その通りだな。」
 ただ直立せしアルティア見詰め、神と魔の激突今始まらん。
 「あああ僕のメギド山(ハルマゲドン)があああああ」
 そうメギド山(ハルマゲドン)の跡地にて・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ついに神魔戦争勃発。結局話し合いはまるでなし。良いのかこれで・・・。
ちなみに爆発引き起こしたのはアルティアさんです。
次回より、腹心VS御神の5連発&魔王VS竜神戦をお送りする予定です。
そろそろクライマックス、フィブリゾやノースト達も絡むのでしょうか。

ちなみにハルマゲドンはヘブライ語か何かのハル(山っていう意味らしいっぽい)メギド(地名っぽい?)からきてるっぽい説があるっぽいです。
一応私がここ数日前まで知らなかったことなので書いておきます。
にしても本日30枚達成〜!!!
半分は載せてないですけど・・・。

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24793このネタ使っちゃ駄目??ユア・ファンティン 2003/2/15 20:22:21
記事番号24792へのコメント


> 部屋に円卓、その奥半分を魔族達占領。
> ――魔王シャブラニグドゥ黙せしのみなり。
> ――魔竜王ガーヴ、覇王グラウシェラー、覇王将軍ヒムド、海王ダルフィン、獣王ゼラスもまた同じ・・・。
> だが――。
>
> 「ディス・・・いえ冥王様、本日もお美しいですね。」
> 瞳輝かせゼロス、隣に座りしディスティアへ接近しゆかん。笑み不気味なり。
> 「やめろゼロス!」
> 威圧せんもゼロス怯まずただ接近。
> 「無駄ですよ冥王様・・・さあ僕と熱い口づけを・・・。」(注:フィブリゾに迫るゼロスを想像しないよーに)

それも面白いかも・・・・・

> 「やっ・・・やめて・・・」
> ゼロスの細腕力強く、ディスティアもがくも脱出不能。元よりゼロスとディスティアではゼロスの方が力上なり。名のみが王にて実力届かぬ。

このシ−ン(シェチェ−ション)使っていいですか

> 「ゼロス・・・やめなさい。」
> 突如に響きし声、金色の美女ゼラスなりた。
> 彼女の鉄拳炸裂、ゼロス即昏倒せし。そしてディスティアようやく溜息。

きゃはっはははははははははははははは(腹よじれている)

>
> 吹き飛ばされし領主、うめき立ち上がりて見るその世界に・・・。
> 「・・・君も素的だ♪」
> 突如に奇跡の薔薇(コバルト・ローズ)生み出せし、それ持ち迫らんその姿。銀の長髪、強き風貌。覇王将軍ヒムドなり。
> 「美しい・・・そしてそれでいて滲み出る強さ、まさにそれは芸術。」
> 芝居掛かりて歌う如きそんなポルテの甘き声。
> 「そんなわけで君が好きだ。」
> 「両性愛者に興味はない!」

ああ、バイと言う物ね

> 剣一閃、颶風走りて吹き飛ばされし領主ポルテ、天井に当たり落下、なお反射。
> それは部屋の入り口へと・・・そしてそこに現れし存在。
> 「きゃあああああああああああ」
> ポルテは絶頂の叫び今上げた。
> 
> 「何だ・・・随分手荒な歓迎だな。」
> 竜――白き法衣纏いし赤き小柄なる2足歩行の竜。彼は笑み浮かべた。
> 「・・・それにしても随分数が多いな。」
> 見渡し竜の放ちし声。同時に入り来る配下の神族達。
> 「部下の無礼は私が詫びよう。・・・ソル殿。」
> 魔王睨むは赤の竜神(フレア・ドラゴン)。
> 赤の竜神ソル、ルナ、虚の御神アルティア、蒼の御神フィーン、赤の御神ドルノース、金の御神シルバース、白の御神ハクア、そして誰も知らぬ老将風の男。
> 「冗談だろう・・・2人しか違うわぬぞ。」
> 竜神睨みし魔王の視線研ぎ澄まされゆく。戦闘者たる魔竜王ガーヴ、視線はドルノース。指揮官たる覇王グラウシェラー静かに見詰めしそれはハクアへ。守護者たる獣王ゼラス、シルバースと。親馬鹿なる海王ダルフィン、ただ虚空見やるのみ。冥王ディスティア彼女見るアルティア。

まだこっちのアルちゃんの方が、人間味あるなあ(現在まで)

> そのままに視線硬直。領主ポルテはうめくそれのみ。
> 不動の視線、さながら決闘。連なる時、重き沈黙。だがそれいつまでも続くことでけしてないのだ。
> 爆音――突如に響きしそれとともに視界閃光。激しき爆撃。
> 魔王すらもそれに怯まん。

あらら

>
> そして光消えしその時。
> 「なっ・・・」
> 虚空、ただ空。領主の館完全破壊。うめく全員――たが例外は・・・
> 「竜神よ・・・やはり戦争しかなかろう。」
> 「その通りだな。」
> ただ直立せしアルティア見詰め、神と魔の激突今始まらん。
> 「あああ僕のメギド山(ハルマゲドン)があああああ」
> そうメギド山(ハルマゲドン)の跡地にて・・・。

フィナ−レに向かって動き出しましたね。
>
>・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
>ついに神魔戦争勃発。結局話し合いはまるでなし。良いのかこれで・・・。
>ちなみに爆発引き起こしたのはアルティアさんです。
>次回より、腹心VS御神の5連発&魔王VS竜神戦をお送りする予定です。
>そろそろクライマックス、フィブリゾやノースト達も絡むのでしょうか。

アルちゃんVSディスちゃんもあるのだろうか・・
・・・・そういえば、カンディラ達・・・ディスティアの武器の質問ありますか?

>
>ちなみにハルマゲドンはヘブライ語か何かのハル(山っていう意味らしいっぽい)メギド(地名っぽい?)からきてるっぽい説があるっぽいです。
>一応私がここ数日前まで知らなかったことなので書いておきます。
>にしても本日30枚達成〜!!!
>半分は載せてないですけど・・・。

こっちは、推定・・・・百章超えるかもしれない・・・・
ともあれ、さようなら・・・・・・・


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24794Re:問題ないです。D・S・ハイドラント 2003/2/15 20:46:36
記事番号24793へのコメント

こんばんは
>
>> 部屋に円卓、その奥半分を魔族達占領。
>> ――魔王シャブラニグドゥ黙せしのみなり。
>> ――魔竜王ガーヴ、覇王グラウシェラー、覇王将軍ヒムド、海王ダルフィン、獣王ゼラスもまた同じ・・・。
>> だが――。
>>
>> 「ディス・・・いえ冥王様、本日もお美しいですね。」
>> 瞳輝かせゼロス、隣に座りしディスティアへ接近しゆかん。笑み不気味なり。
>> 「やめろゼロス!」
>> 威圧せんもゼロス怯まずただ接近。
>> 「無駄ですよ冥王様・・・さあ僕と熱い口づけを・・・。」(注:フィブリゾに迫るゼロスを想像しないよーに)
>
>それも面白いかも・・・・・
ううむその手も・・・あり?
>
>> 「やっ・・・やめて・・・」
>> ゼロスの細腕力強く、ディスティアもがくも脱出不能。元よりゼロスとディスティアではゼロスの方が力上なり。名のみが王にて実力届かぬ。
>
>このシ−ン(シェチェ−ション)使っていいですか
問題ないです。
にしてもこのゼロス「それは秘密です」全然使わないなあ。
>
>> 「ゼロス・・・やめなさい。」
>> 突如に響きし声、金色の美女ゼラスなりた。
>> 彼女の鉄拳炸裂、ゼロス即昏倒せし。そしてディスティアようやく溜息。
>
>きゃはっはははははははははははははは(腹よじれている)
これはまあお約束ということで・・・。
>
>>
>> 吹き飛ばされし領主、うめき立ち上がりて見るその世界に・・・。
>> 「・・・君も素的だ♪」
>> 突如に奇跡の薔薇(コバルト・ローズ)生み出せし、それ持ち迫らんその姿。銀の長髪、強き風貌。覇王将軍ヒムドなり。
>> 「美しい・・・そしてそれでいて滲み出る強さ、まさにそれは芸術。」
>> 芝居掛かりて歌う如きそんなポルテの甘き声。
>> 「そんなわけで君が好きだ。」
>> 「両性愛者に興味はない!」
>
>ああ、バイと言う物ね
そういうものです。
・・・ポルテさんまさに男装の変人。
>
>> 剣一閃、颶風走りて吹き飛ばされし領主ポルテ、天井に当たり落下、なお反射。
>> それは部屋の入り口へと・・・そしてそこに現れし存在。
>> 「きゃあああああああああああ」
>> ポルテは絶頂の叫び今上げた。
>> 
>> 「何だ・・・随分手荒な歓迎だな。」
>> 竜――白き法衣纏いし赤き小柄なる2足歩行の竜。彼は笑み浮かべた。
>> 「・・・それにしても随分数が多いな。」
>> 見渡し竜の放ちし声。同時に入り来る配下の神族達。
>> 「部下の無礼は私が詫びよう。・・・ソル殿。」
>> 魔王睨むは赤の竜神(フレア・ドラゴン)。
>> 赤の竜神ソル、ルナ、虚の御神アルティア、蒼の御神フィーン、赤の御神ドルノース、金の御神シルバース、白の御神ハクア、そして誰も知らぬ老将風の男。
>> 「冗談だろう・・・2人しか違うわぬぞ。」
>> 竜神睨みし魔王の視線研ぎ澄まされゆく。戦闘者たる魔竜王ガーヴ、視線はドルノース。指揮官たる覇王グラウシェラー静かに見詰めしそれはハクアへ。守護者たる獣王ゼラス、シルバースと。親馬鹿なる海王ダルフィン、ただ虚空見やるのみ。冥王ディスティア彼女見るアルティア。
>
>まだこっちのアルちゃんの方が、人間味あるなあ(現在まで)
ううむそうでしょうか。まあ人間的な感情を描こうとしてました。
でも神族って人間味あって良いのかな?
>
>> そのままに視線硬直。領主ポルテはうめくそれのみ。
>> 不動の視線、さながら決闘。連なる時、重き沈黙。だがそれいつまでも続くことでけしてないのだ。
>> 爆音――突如に響きしそれとともに視界閃光。激しき爆撃。
>> 魔王すらもそれに怯まん。
>
>あらら
まあ不意打ち食らえば自分より弱い相手の攻撃でも怯むくらいはするでしょう。
>
>>
>> そして光消えしその時。
>> 「なっ・・・」
>> 虚空、ただ空。領主の館完全破壊。うめく全員――たが例外は・・・
>> 「竜神よ・・・やはり戦争しかなかろう。」
>> 「その通りだな。」
>> ただ直立せしアルティア見詰め、神と魔の激突今始まらん。
>> 「あああ僕のメギド山(ハルマゲドン)があああああ」
>> そうメギド山(ハルマゲドン)の跡地にて・・・。
>
>フィナ−レに向かって動き出しましたね。
そうですね。・・・多分。あとはああなってこうなってああなってこうなってああなるだけか(意味不明)
>>
>>・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
>>ついに神魔戦争勃発。結局話し合いはまるでなし。良いのかこれで・・・。
>>ちなみに爆発引き起こしたのはアルティアさんです。
>>次回より、腹心VS御神の5連発&魔王VS竜神戦をお送りする予定です。
>>そろそろクライマックス、フィブリゾやノースト達も絡むのでしょうか。
>
>アルちゃんVSディスちゃんもあるのだろうか・・
>・・・・そういえば、カンディラ達・・・ディスティアの武器の質問ありますか?
ううむその回にて詰まりましたら質問させていただきます。
>
>>
>>ちなみにハルマゲドンはヘブライ語か何かのハル(山っていう意味らしいっぽい)メギド(地名っぽい?)からきてるっぽい説があるっぽいです。
>>一応私がここ数日前まで知らなかったことなので書いておきます。
>>にしても本日30枚達成〜!!!
>>半分は載せてないですけど・・・。
>
>こっちは、推定・・・・百章超えるかもしれない・・・・
うわあ凄いですねえ。
私のは80章くらい?
いや書いてみないと全然分かんないです。戦闘シーンってどうしてもおよその値掴み難いですから・・・。
>ともあれ、さようなら・・・・・・・
さようなら〜
どうもありがとうございます。
>
>

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24805ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):65章:蒼色神魔(マジック・バトル)D・S・ハイドラント 2003/2/16 13:06:03
記事番号24792へのコメント

 水撃――水の刃無数に飛び来る。1人の女フィーンより。
 「っ。」
 対峙せしダルフィン、舌打ちせん。だがかわすことなく直立不動。水の刃、貫きゆきて、海王ダルフィン崩れ去る。刹那の殺戮。フィーンそれに疑惑持てど、感じし熱気勝利の余韻。かぶり振り消すも湧き出す油断――それ打ち消すは生まれし気配。ダルフィン出現彼女の背後、瞬間振り向き、ダルフィン見やる。疾風の如き水の刃打ち出し、それなおかわさぬダルフィン直撃。だが瞬間にダルフィン分裂。無数の美女が欠伸上げん。怒りと同時に動揺打消し葛藤続かん。ダルフィン余裕。1つに戻りゆく。
 「・・・やるわね。」
 「私・・・何もしてないけど」
 眠気含みしダルフィンの態度、怒り煽らん。神族一の知恵者でありて冷静沈着なるフィーンの怒りを・・・。
 「高きを揺蕩(たゆた)う冥き龍よ 汝の怒り黄金となりて 汝の嘆き激流となりて すべての邪なるもの 原初へ還さんことを」 
 黒雲――怒りとともに生まれしはそれ。ダルフィンの上空、そこのみに黒。
 「破滅の雷雨よ。」
 雨音・・・始まりはそれ。微かな水ダルフィンへ襲いそして消えゆく。
 「そんな嫌がらせで私を倒す気なのかしら?」
 「それはすぐに分かるわ♪」
 フィーン笑顔で即返さん。雨はなお強まりゆいていく。打つ地なくにそして消えさん。だがダルフィン徐々に濡れゆくこと確か。
 「そろそろね。」
 フィーン指弾けば、ダルフィンの眠気瞬時に消えて感じる力――天より雷鳴。即座に転移、消え去る海王。
 「きゃあああああああああああああ」
 叫び、消え去る半ばダルフィン捕らえし黄金の龍。咆哮上げて、消え去りゆくもその衝撃かくも強き。
 「ああああっ!」
 そして放つ水の刃。ダルフィン切り裂く重傷確定。
 「・・・気分はどう?」
 嘲らんが如き口調。
 「ふふふふふ。」
 だが返すダルフィン、こちらも笑みなり。さすらば動揺、虚ろなる刃フィーンに一閃。
 「・・・私を怒らせたようね。」
 ダルフィンの笑顔かくも輝きかくも不気味なり。
 「・・・出でよ。我が愛する闇戴く子よ。」
 光――闇、渦巻く混沌そこに生まれ、フィーン戦慄そして出でしは・・・。
 纏いし漆黒、無垢湛えし黒き双眸、残虐過ぎらす。蛇の如くに長く伸びし闇色の髪、すべて魅了せし純白の肌。歳なら13,14、すべて魅惑せし微笑む美少女。
 海王女エレニア――通称海王軍のお荷物たる彼女、今降臨。
 「うわああああん海王様会いたかった〜」
 「きゃあああああ私もよエナちゃん。」
 抱き合う2人にフィーン呆然。
 「・・・こんなただのお子様が1人増えたところで・・・」
 小さき呟き。
 「ただのお子様?・・・エナちゃん、あの女の人、あなたのこと侮辱したわよ。・・。こういう時はどうするんだった?」
 エレニア可愛く唸りて、
 「う〜ん・・・確かぁ、『せんめつ』でしたよねえ。」
 さすらばダルフィン、彼女の頭撫で、
 「そうよ・・・正解ってことで・・・さあやっちゃいなさい。」
 「は〜い♪」
 踵返しフィーンへ向かう。フィーン攻撃企むもその微笑み打ち消されし。
 「えっと・・・とにかく私と海王様のために『ざんさつしたい』になってください。」
 微笑み突如何か呟く。しかしフィーン震えのみ。その意味焦り、そしてためらい。
 「煉獄に笑うもの 暗黒を統べるもの 天空を恨むもの 混沌に従わぬもの」
 詠唱は強き力生み出しゆく。だがフィーンなお放てぬその一撃。魔族とはいえ無力なる少女への一撃。無邪気で残酷といえ。
 「ねざあでえもんさん、出て来てください。」
 闇それが漂いやがて赤く。無明の闇と昏き焔。それら渦巻きやがて形成す。
 全身覆いし漆黒の鎧、そこに走るは血の流れ。邪悪帯し人の形容、兜より覘く瞳は輝く紅玉(ルビー)、垣間見えし蒼き肌。
 地獄の悪魔(ネザー・デーモン)――高位魔族さえ恐れおののく主に与せぬ絶望の悪魔。
 「呼んだか?」
 声もまた美しき。
 「ねざあでえもんさん、あそこにいる人を『なぶりごろし』にしてください。」
 悪魔の瞳そして見るフィーン。彼女戦慄――そして消え去る。
 「ああ逃げちゃったようね。」
 海王、虚空にて茶啜りてくつろぐのみ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
滅茶苦茶な今回。
でも大体予想通りの結末に・・・。
エナちゃんをあーいうキャラにする気はなかったけど・・・。
海王は相手を惑わす戦い方が得意っぽそうです。
単純な力押しのガーヴとかに対して優位に立てるかと・・・。
地獄の悪魔(ネザー・デーモン)は一応一般の腹心よりは強いかと・・。フィブやアプより強いか分かりませんけど魔王よりは弱いはず。名前はゲームソフト、ウィザードリィ5の強いモンスターから・・・。地獄の悪魔は勝手に付けたんですけど・・・。

それではこの辺りでさようなら〜

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24820ハイドラント風大盛り神魔弁当680円(大嘘):66章:力量均衡(メガ・バトル)D・S・ハイドラント 2003/2/17 19:43:20
記事番号24805へのコメント

 絡み合う白刃、風吹き荒れん。それ襲い掛かるは美貌の将軍ヒムドへと。だが瞬間離脱、風の刃激しく切り裂くよりも速く左方向に疾駆せん。だが青年ハクアけして逃がさぬ。剣振るえば生まれし風は再びヒムドへと至らん。転移半ばに衝突の時。だが今、突如に・・・。
 「凪!」
 声とともに消え去る刃。放ちはヒムドでけしてなき。覇王グラウシェラー、彼の言葉が風止めし。
 ハクア歯噛みしヒムドへ追撃。だがその一撃ヒムド剣で迎え撃つ。伝わる衝撃。やはり御神の力強きなり。その噛み合う刃の微動にて傷与えゆかん。微かながらもヒムド苦悶へ・・・。
 (早くこいつをぐちゃぐちゃにしたいものだ。)
 だが反面心は昏き笑い。気せずヒムドを攻めゆくハクア。だが瞬時に力の気配気付き、開いた左手横へ突き出し、覇王の雷撃風にて掻き消す。その瞬間にヒムド転移。
 そして生まれん。そしてヒムド放つ風。不可視なる一撃。しかしハクア、強き神なり。容易く察知、手に持つキーニング・ウィンド一閃、さすらばそれ消え去らん。そしてハクア向かうは覇王グラウシェラーへと、だが覇王ただそれ凝視するのみ。ハクア近づき剣振りかぶり、
 「慟哭の竜巻!」
 風――嵐とかして渦巻きグラウシェラー取り囲わん。だがグラウシェラーなお不変。
 「弔いの風(キーニング・ウィンド)よ。上天に生まれし輝く光の力とともに、すべての風にて悪しき魔のもの等しく滅ぼせ!」
 嵐、やがて収束しゆき、そして剣より虚ろな輝き。
 「混沌の底より生えし右腕(うわん) 天空(そら)の果てに囚われし左腕(さわん) 今鎖より放たれて 滅びの宴 終わりに華を・・・」
 だが沈黙せしグラウシェラー唱えん呪文。
 「聖天使空裂破邪風霊刃!」
 「極光暗黒降来悪魔封陣!」
 ハクアの聖とグラウシェラーの魔。等しく力解放され、ただぶつかり合う恐ろしき衝撃。
 「ぐおおおおおおおおおおおおお」
 「うおおおおおおおおおおおおお」
 その激突果てしなく極限。天使宿りしハクアの剣、悪魔宿りしグラウシェラーの両腕。
 均衡――それなりた。光と闇の織り成す混沌世界。だがそれ容易く終わり迎えん。
 「ぐっ・・・。」 
 突如にうめき漏らさんハクア。
 「どうしたのだ。」
 冷ややかな覇王、その力押しゆく。
 「ぐっぐおおおおおおおおおおお」
 叫びとともに彼は消えゆく。
 「っ!・・・逃したか。」
 舌打ちし覇王、彼眺めん。
 「よくやったぞヒムド。」
 ハクア消え去りた跡、ヒムドそこに佇みし。
 (今回もチャンスがなかったな。)
 だがヒムドむしろ悔やみ。
 「・・・どうしたのだ?」
 闇堕ちる彼に放つ一声、青天に霹靂、そう思えしほど。
 「いえ・・・。」
 口閉ざさん。真実吐きてしまわぬよう。
 (いつか必ずやってやるからな。)
 猛き視線グラウシェラーはただ疑問。

     ◇◆◇◆

 天駆ける光、突風吹き荒れ、ただ一直線。
 刹那に届く、老将へとただ。だが彼ブリガミア――ブル腕伸ばさんと、光打ち消す。そして姿消え去りて、生まれし相手の懐へ。だが突き放つかわす若き神官、消え去り背後へ。ブル振り向きて、杖での一撃軽く止めん。伝わる振動。弾き返さん。神官ゼロス離れて笑顔浮かべ。
 「なかなかやりますね・・・ご老人。」
 「わしはブリガミアだ。外見変態男。」
 ブル放つは輝く弾丸。ゼロスそれかわし、
 「僕はゼロスです。そんな変な呼び方しないでください。」
 そして笑み邪悪へと化し、飛び掛かりゆく。
 颶風の如き一撃連発、ブルに浅く入りし傷。だが反撃に彼もまたゼロスへ強き突き入れし。
 ブルの拳ゼロスへ向かえば、ゼロスのその杖、的確に弾く。反対の拳打つ瞬間背後へ飛び避け、放つ光弾、同じ技にて相殺せん。
 「お主もなかなかやるな。」
 「伊達に魔族やってませんからね。」
 転移の如き速き移動にだがブル即座反応し、その杖受け止めん。伝わる振動、逆流させんばゼロス身退き、追撃の弾、見えぬ壁にて弾き消す。そして風の刃ブル走らせば、ゼロス振動波起こし消去せん。
 「・・・互角・・・ですかね。」
 「・・・そのようだな。」
 均衡せし2人の力。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
こんばんはラントです。
再び戦闘シーン、句読点がやたら多いのが欠点か?
1対1、1対複数なら書いたことありますけど、複数対複数ってあんまりまともに書いたことないなあ。スレイヤーズだと結構あるようだけど・・・。

ちなみに覇王とハクアさんの魔法か技みたいなの・・・あれ別に力借りてるとかじゃなくて自分の力を使ってるはずです。さもなきゃ魔族滅ぶか自分で自分のプライド傷付けてのた打ち回ってるはずです。

ゼロスとブリガミア戦は続かないと思います。ずっとこんなペースなので・・・。

それでは〜次回は獣王編かと。

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