◆−黒邪の王−棒太郎 (2003/1/17 02:19:11) No.24404
 ┣Re:黒邪の王−渚 (2003/1/17 07:44:03) No.24405
 ┃┗はじめまして−棒太郎 (2003/1/17 20:31:08) No.24412
 ┣新たな冒険ですね。−猫楽者 (2003/1/17 12:07:22) No.24408
 ┃┗さてさてどうなっていくやら−棒太郎 (2003/1/17 20:46:43) No.24413
 ┣新作だぁ!♪−かお(薫) (2003/1/17 21:15:22) No.24414
 ┃┗新作でございます。−棒太郎 (2003/1/17 21:34:25) No.24416
 ┣黒邪の王  1−棒太郎 (2003/1/17 23:40:50) No.24418
 ┃┣教会に何が?!(汗)−猫楽者 (2003/1/18 01:40:22) No.24419
 ┃┃┗Re:教会に何が?!(汗)−棒太郎 (2003/1/19 00:45:18) No.24425
 ┃┗Re:黒邪の王  1−渚 (2003/1/18 08:41:19) No.24420
 ┃ ┗Re:黒邪の王  1−棒太郎 (2003/1/19 00:52:02) No.24426
 ┣黒邪の王 2−棒太郎 (2003/1/21 11:40:58) No.24448
 ┃┣Re:黒邪の王 2−渚 (2003/1/21 17:08:00) No.24450
 ┃┃┗Re:黒邪の王 2−棒太郎 (2003/1/21 18:39:52) No.24451
 ┃┣ゼロスさん♪登場ですね−猫楽者 (2003/1/21 22:43:02) No.24461
 ┃┃┗Re:ゼロスさん♪登場ですね−棒太郎 (2003/1/22 08:14:20) No.24463
 ┃┗Re:黒邪の王 2−氷月椋佳 (2003/1/22 16:29:54) No.24464
 ┃ ┗はじめまして−棒太郎 (2003/1/22 20:23:27) No.24466
 ┣黒邪の王 3−棒太郎 (2003/1/22 22:22:31) No.24471
 ┃┗金貨1000枚・・・大金ですね。−猫楽者 (2003/1/23 12:40:12) No.24478
 ┃ ┗Re:金貨1000枚・・・大金ですね。−棒太郎 (2003/1/23 20:04:30) No.24483
 ┣黒邪の王  4−棒太郎 (2003/1/24 22:30:16) No.24496
 ┃┣謎の本ですね。−猫楽者 (2003/1/24 23:29:18) No.24498
 ┃┃┗Re:謎の本ですね。−棒太郎 (2003/1/25 22:20:44) No.24513
 ┃┗Re:黒邪の王  4−渚 (2003/1/25 09:31:30) No.24503
 ┃ ┗Re:黒邪の王  4−棒太郎 (2003/1/25 22:25:44) No.24514
 ┣黒邪の王 5−棒太郎 (2003/1/28 00:23:13) No.24541
 ┃┗バスケスさん・・・・・。−猫楽者 (2003/1/28 13:26:49) No.24543
 ┃ ┗こんな目に会うはずじゃなかったんだけどな〜−棒太郎 (2003/1/28 20:32:52) No.24546
 ┗黒邪の王 6 −棒太郎 (2003/2/2 22:11:07) No.24612
  ┣ゼロスさん♪参戦ですね。−猫楽者 (2003/2/3 23:03:52) No.24625
  ┃┗Re:ゼロスさん♪参戦ですね。−棒太郎 (2003/2/5 09:03:09) No.24633
  ┗Re:黒邪の王 6 −渚 (2003/2/4 16:27:14) No.24629
   ┗Re:黒邪の王 6 −棒太郎 (2003/2/5 09:10:16) No.24634


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24404黒邪の王棒太郎 2003/1/17 02:19:11


こんばんわ、棒太郎です。
この度、また新しい話を書かせて頂きます。
でもいろいろと手探りの状態なので、どうなることやら・・・・・(続けられるのかなぁ?)
今回のリナちゃんの設定は、原作に準じたものです。(多分)
拙作『彼方より来たる者』『彼方の血脈』の設定は関係ないです。
そこのところご了承ください。

*************************************

『黒邪の王』 プロローグ


『なんでだ!?なんでこんなことをっ!?』
『仕方のないことなんじゃ。これは代々伝わるしきたりなのじゃ。』
『だからって――――!!!』
『さもなければこの村は恐ろしい災厄に襲われる・・・・・・いや、この村だけでなく近隣の村々もすべて・・・・・・』
『――――っ!!』
『わかってくれ・・・・・わしらとて辛いのじゃ。』
『くそッ!!』
『まて!どこへ行く!?』
『この先もずっとこんなこと繰り返すつもりか!?ここでぶっ殺してやる!!』
『!!?やめろ!やめるんじゃ!!』


『ひ・・・・ひ・・・た、たすけ―――』
『おい!しっかりしろ!・・・・・・くそッ!!』
『ちくしょう・・・・残ってるのは俺たちを入れてほんの僅かかよ。』
『ちっ、俺は最後まであきらめねえぞ!スィーフィードよ、どうかご加護を。』

 オオオオオオォオォォォオォ    オオオォォォォォオオオォオオオ



「はあ〜、はやいとこ町に着かないかなぁ?」
山道を歩く一組の男女のうちの、女性が溜息を吐きながらそう呟いた。
「リナ、やっぱり普通にあの道を行ってたほうがよかったんじゃないか?」
隣を歩く金髪の青年が、リナと呼んだ栗色の髪の少女に言った。
「うっさいわね、ガウリイ。あんな曲がりくねった道行ってたら夜中になっても町に着けないわよ!」
「今の状況もそう変わらんと思うんだがなぁ。」
ガウリイと呼ばれた青年はのんびりとそう呟いた。
それでも一行は、獣道に近い小道をずんずんと進んでいく。
やがてしばらく行くと、丘をひとつ越えた向こうに村の影らしきものが見えた。
「ラッキ〜〜〜。とりあえずあそこまで行ってみましょ。」
道なりにいけばそこに辿り着けそうであった。
「おお、確かに村みたいだな。」
そうして二人がすこし道を進んだとき、
「お前さんたち・・・・・あの村へいきなさるんかね?」
道の横から声が聞こえた。
見ると、農家風の老婆が切り株に腰掛けて、二人を見ていた。
「そうだけど――」
「やめておいたほうがええ。あそこは廃れ果てた所だ。誰も行きやしねえ・・・・」
しみじみと老婆は呟く。
「あそこはな、昔から”悪魔の舞踏園”って呼ばれてる土地だ。不気味な伝説がいろいろある。あの山の魔物たちが何かを護ってるとかいろいろ言われとる。」
「なに、それってお宝!?」
目を輝かせながら、リナが老婆に尋ねる。
それをみてガウリイがやれやれと苦笑する。
「そうとも言われとるが・・・・・・・・お前さん、あそこへ行く気なのかい?」
「お宝と聞いちゃあね。この目でその話を確かめとかないと。」
その後、少し話した後リナとガウリイは老婆と別れた。
老婆は二人の後姿をじっと見ていた。
「・・・・・・・今まで何人もお人がそう言って、帰ってこなかった・・・・・・あそこは地獄の闇が繋がった所だ・・・・・・」
ドサリ、と老婆の姿が崩れ落ちた。
古びた衣服を残して、細かな塵が風に乗って宙を舞っていった。

*************************************

とりあえずプロローグです。
これから先どうなるか、わたしにもわかりません(おい!)
こんなのですが、読んでやろうと思ってくれる方、感謝します。
それでは。

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24405Re:黒邪の王2003/1/17 07:44:03
記事番号24404へのコメント

はじめまして、渚と申しますです。

プロローグ読ましていただきました。
一体どんなしきたりをしているのやら、反対している人がいるようですが。
そして、その人は何を殺すのか、気になりますー。

お宝に、やっぱリナはすぐ飛びつきますねー。
ガウリイも大変だな。
リナも自分から厄介ごとに飛びついてるよーな、また、ただ働きにならなきゃいいけど。
老婆はなんのか!?
昔、あの村に住んでた人かな?
どちらにしても、もうこの世にはいない人・・・・。
リナも忠告聞いとけばいいのに、ま!それで引き下がるリナじゃないけど。
さてさて、リナは一体どんな事をしでかすのか(笑)楽しみにしてますー。

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24412はじめまして棒太郎 2003/1/17 20:31:08
記事番号24405へのコメント

はじめまして、渚さん。棒太郎と申します。
『黒邪の王』、読んでくださってありがとうございました。
全体のプロットは朧気ながらできてるのですが、今後どうなっていくか、わたしにもわかりません。
こんないい加減ですが、よろしければ今後もよろしくお願いします。
それでは失礼します。

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24408新たな冒険ですね。猫楽者 E-mail 2003/1/17 12:07:22
記事番号24404へのコメント

>こんばんわ、棒太郎です。

こんにちは、棒太郎さん。
お元気ですか、猫楽者です。

>この度、また新しい話を書かせて頂きます。
>でもいろいろと手探りの状態なので、どうなることやら・・・・・(続けられるのかなぁ?)
>今回のリナちゃんの設定は、原作に準じたものです。(多分)
>拙作『彼方より来たる者』『彼方の血脈』の設定は関係ないです。
>そこのところご了承ください。

新作♪ですね。
お待ちしておりました〜。
ファウストさんの家系とは、別のお話なのですね。

>『なんでだ!?なんでこんなことをっ!?』
>『仕方のないことなんじゃ。これは代々伝わるしきたりなのじゃ。』
>『だからって――――!!!』
>『さもなければこの村は恐ろしい災厄に襲われる・・・・・・いや、この村だけでなく近隣の村々もすべて・・・・・・』

何か・・・強大な力を持つものに・・・・生贄をささげるように強要されて
村の安全のために仕方なく、代々繰り返している・・・のでしょうか。

>『――――っ!!』
>『わかってくれ・・・・・わしらとて辛いのじゃ。』
>『この先もずっとこんなこと繰り返すつもりか!?ここでぶっ殺してやる!!』
>『!!?やめろ!やめるんじゃ!!』

わかってくれと、説得しようとしているのは村の長老さんでしょうか。
しきたりを、仕方なく護ろうとする方々と、反対する方々。
反対派の方は、実力で何かを倒そうとしているのですね。

>『ひ・・・・ひ・・・た、たすけ―――』
>『おい!しっかりしろ!・・・・・・くそッ!!』
>『ちくしょう・・・・残ってるのは俺たちを入れてほんの僅かかよ。』
>『ちっ、俺は最後まであきらめねえぞ!スィーフィードよ、どうかご加護を。』
>
> オオオオオオォオォォォオォ    オオオォォォォォオオオォオオオ

反対派の方々でしょうか?
何かと戦い、次々と仲間が倒れていっているのですね・・・・いったい何と戦っているのでしょうか。
不気味な声をあげる、謎の敵、何者なのでしょう。

>「リナ、やっぱり普通にあの道を行ってたほうがよかったんじゃないか?」
>隣を歩く金髪の青年が、リナと呼んだ栗色の髪の少女に言った。
>「うっさいわね、ガウリイ。あんな曲がりくねった道行ってたら夜中になっても町に着けないわよ!」
>「今の状況もそう変わらんと思うんだがなぁ。」
>ガウリイと呼ばれた青年はのんびりとそう呟いた。

リナさん達・・・・もしかしまして・・・道に迷っているのですか(汗)
リナさんが選んだ道・・・・厄介ごとに直通していなければ・・・良いですね。

>「あそこはな、昔から”悪魔の舞踏園”って呼ばれてる土地だ。不気味な伝説がいろいろある。あの山の魔物たちが何かを護ってるとかいろいろ言われとる。」
>「なに、それってお宝!?」
>目を輝かせながら、リナが老婆に尋ねる。
>それをみてガウリイがやれやれと苦笑する。
>「そうとも言われとるが・・・・・・・・お前さん、あそこへ行く気なのかい?」
>「お宝と聞いちゃあね。この目でその話を確かめとかないと。」

山の魔物たちが護るもの・・・・本当にお宝なのでしょうか。
リナさん、ガウリイさん。
今回はお年寄りの忠告に、素直に耳を傾けた方が良いような気がしますが・・・・。

>「・・・・・・・今まで何人もお人がそう言って、帰ってこなかった・・・・・・あそこは地獄の闇が繋がった所だ・・・・・・」
>ドサリ、と老婆の姿が崩れ落ちた。
>古びた衣服を残して、細かな塵が風に乗って宙を舞っていった。

老婆さん、危ないところに近づこうとする方に、警告する役目の方でしょうか。
誰も帰ってこなかった・・・・山で待つ、何かに全員倒されてしまったのでしょうか。

>とりあえずプロローグです。
>これから先どうなるか、わたしにもわかりません(おい!)
>こんなのですが、読んでやろうと思ってくれる方、感謝します。

何かが支配している山へ、何も知らずに近づいて行くリナさんとガウリイさん。
この先、何が待ち受けているのか。
ゼロスさん達、魔族が係わって来るのか。
そして、『黒邪の王』とは、いったい何者なのか。

続きが、とても気になります〜。

>それでは。

ここ数日、とても寒いですね。
お体にお気を付けて、お元気で。

では、失礼します。

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24413さてさてどうなっていくやら棒太郎 2003/1/17 20:46:43
記事番号24408へのコメント


>こんにちは、棒太郎さん。
>お元気ですか、猫楽者です。
>
>新作♪ですね。
>お待ちしておりました〜。
>ファウストさんの家系とは、別のお話なのですね。

こんにちわ、猫楽者さん。
ポツンとアイデアが出てきたので書いてみようと思います。
今回は前の2作とはまた別物です。


>何か・・・強大な力を持つものに・・・・生贄をささげるように強要されて
>村の安全のために仕方なく、代々繰り返している・・・のでしょうか。

さすがです。
結果的に生贄を捧げざるを得ないので、ずっっと繰り返しています。

>反対派の方々でしょうか?
>何かと戦い、次々と仲間が倒れていっているのですね・・・・いったい何と戦っているのでしょうか。
>不気味な声をあげる、謎の敵、何者なのでしょう。

反対派もひっくるめてやられてしまいました。
謎の敵・・・・・・あの邪神たちではありません(でも似たり寄ったりかも)

>リナさん達・・・・もしかしまして・・・道に迷っているのですか(汗)
>リナさんが選んだ道・・・・厄介ごとに直通していなければ・・・良いですね。

残念ながら思いっきりストライクです。

>山の魔物たちが護るもの・・・・本当にお宝なのでしょうか。
>リナさん、ガウリイさん。
>今回はお年寄りの忠告に、素直に耳を傾けた方が良いような気がしますが・・・・。

まあ、伝説ですから・・・・・どこまで真実と合っているか。

>老婆さん、危ないところに近づこうとする方に、警告する役目の方でしょうか。
>誰も帰ってこなかった・・・・山で待つ、何かに全員倒されてしまったのでしょうか。

謎の老婆、ということで。いかなるものなのかはそれぞれのご想像におまかせします。

>何かが支配している山へ、何も知らずに近づいて行くリナさんとガウリイさん。
>この先、何が待ち受けているのか。
>ゼロスさん達、魔族が係わって来るのか。
>そして、『黒邪の王』とは、いったい何者なのか。
>
>続きが、とても気になります〜。

さてさてこれからどうなっていくやら。
本人も全然先が分かってないですからね。
なんか無責任っぽいような気もしますが、よろしければこれからも御贔屓に。

>ここ数日、とても寒いですね。
>お体にお気を付けて、お元気で。
>
>では、失礼します。

寒がりのわたしにはきつい日々です。
世間のしがらみもなにもかも捨てて、こたつでゴロゴロしていたいです。

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24414新作だぁ!♪かお(薫) E-mail URL2003/1/17 21:15:22
記事番号24404へのコメント

こんにちわ♪棒太郎さん。
わぁぁぁぁぃ!
新作だぁぁ!!わぁぁぁぁぃぃぃぃいvv
うふふふふ♪仕事から戻って、ここにきたら・・・うふふふふ(はあと)
原作の設定ですか(はあと)
只今画策している私の話も・・・いちおー原作ののり・・・
(だが、一行も打ち込んでないという・・・・あはははは・・汗)
ゼフィーリアに向かう途中なんですか??(まて!)
魔族が出てきそうな予感がv
さあ、ゼロスを苛めましょう(こらこらまてぃ!!)
老婆・・・・。
・・・・・・・・・・・・え゛!?
塵になって消えるって・・・(汗)
・・・・・・・・すでに生きてはいないものなのね・・・・・・。
それでは。
うふふ・・。
また楽しみができましたv
頑張ってくださいなのです!
それでは!

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24416新作でございます。棒太郎 2003/1/17 21:34:25
記事番号24414へのコメント

こんにちわ、かおさん。
前作終了から幾日、新作見切り発進いたしました。
途中で道に迷う可能性、大!でございます。
今回の設定はリアやドクトルは関係ないです。
ふつーのインバース家の嬢ちゃんです、リナは。
旅してる時期については・・・・・・ご想像にお任せします(笑)
まだ始まったばかりですが、よろしければこれからも読んでやってください。
それでは失礼します。

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24418黒邪の王  1棒太郎 2003/1/17 23:40:50
記事番号24404へのコメント

こんばんわ、棒太郎です。
適当なまま出発したこの話、それでは1話目です。
よろしければ読んでください。

*************************************

『黒邪の王』 1


その村は朽ち果てた死の村だった。
立ち並ぶ家々は廃れ、もはや荒廃の空気しかなかった。
「死んだ村、かぁ。」
呟きながら、リナは村を通る道を歩いていた。
村から人がいなくなってどれほどたつのか―――
村に生気が吹き返すことなどもはやない。
「リナ。こんなところにお前さんの探すお宝があるかな?」
「さあね。でも火の無いところに煙は立たないわよ。」
やがて目の前に一際大きな建物が現れた。
それは幾つもの尖塔をもつ黒々とした立派な建物だった。
建っている場所から見ても、恐らく村の教会だろう。
リナは教会の門に彫られている文字に目を凝らす。
「ん〜〜〜と・・・・スターリィ・・・ウィズダム・・・・”星の智慧派”か・・・聞いたこと無い宗派ね。」
そう言って再び教会に目をやる。
この廃村の中、どこか異様な雰囲気を発しているように思われた。

ガウリイも何とはなしに村を物色していた。
だが、ふと何かを感じたのか、どこか険しい顔つきになり立ち止まった。
「どうしたのよ、ガウリイ?怖い顔しちゃって。」
ガウリイに気づいたリナがやって来る。
「・・・・・・なにか匂う・・・」
ポツリと呟く。
「こっちだ・・・・・」
そう言い、村の奥手に向かって走り出した。
「これは――!?」
そこで目に映ったものは、そこかしこの死体の山だった。
「・・・・・まだ新しいわね。」
「しかしひどいな。」
喉笛を深々と切り裂かれた者や、身体のちぎれた者、またちぎれた手や足などが転がっていた。
身なりを見るに村の住人ではなく、盗賊団の一行のようだった。
「金目のものは残ったままか・・・・・人間の仕業じゃないようね。」
「レッサーデーモンかなにかかな?」
「そう考えるのが妥当かしら?」

死体は開けた場所に集められ、リナの火炎球によって荼毘にふされた。
「悪党に人権はない」と普段公言しているが、無惨な屍をそのまま放っておくほど冷たい人間ではない。
そんなリナにガウリイは、ポンと軽く頭に手を乗せた。
「ん?」
ガウリイが後ろを振り返った。
「どうしたの?」
「いや・・・・・誰か人がいた気配がしたんだが・・・・」
そう言い、辺りを見回す。
「そんなわけないじゃない。隅から隅まで見たけど、そんなの全然なかったわよ。」
「おかしいな・・・・・・」
その時―――
がさり
奥の茂みが鳴る音がした。
音のしたほうに向かおうとした時、茂みから奥の山の森へ人影らしきものが入っていった。
「あれは?」
ほんの一瞬であったが、その影は少女のようであった。
リナとガウリイもその影を追って、森の奥へと入っていった。

どれほどまできたか、先程見た影は何処を見てもいなかった。
「何かの見間違いかな?」
そうしてふと地面に目をやると、なにかが落ちていた。
拾い上げてみると、それは小さなメダルだった。
何のメダルかじっと見ていると、
「リナ。」
隣でガウリイの緊迫した声があがった。
見るとガウリイは腰の斬妖剣を抜いて、正眼に構えていた。
その剣の先には、スラッとした長身の、コートを着た男が立っていた。
いつの間にそこにいたのか―――
まったく気配が感じられなかった。
「あんた・・・・何者よ・・・魔族?」
リナの問い掛けに男は答えなかった。いや、耳に入っているのかどうかわからない。
「・・・・・・供物を捧げよ。」
男は静かにそう言った。
「地獄の扉は開かれた。」
そう言って男の目に鋭い眼光が走った。
「!?」
「リナ!!」
鮮血が宙に舞った。

*************************************

はい、始まりましたこの話。
今後どうなっていくやら。
予定ではアメリアやゼルも出てくると思います。(断定はできない)
ゼロスも多分・・・・・・
こんなんですが、読んでやろうという方、感謝感激です。
それでは。

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24419教会に何が?!(汗)猫楽者 E-mail 2003/1/18 01:40:22
記事番号24418へのコメント

>こんばんわ、棒太郎です。

こんばんは、棒太郎さん。
お元気ですか、猫楽者です。

>適当なまま出発したこの話、それでは1話目です。
>よろしければ読んでください。

はい、続きをお待ちしておりました〜。

>それは幾つもの尖塔をもつ黒々とした立派な建物だった。
>建っている場所から見ても、恐らく村の教会だろう。
>リナは教会の門に彫られている文字に目を凝らす。
>「ん〜〜〜と・・・・スターリィ・・・ウィズダム・・・・”星の智慧派”か・・・聞いたこと無い宗派ね。」
>そう言って再び教会に目をやる。
>この廃村の中、どこか異様な雰囲気を発しているように思われた。

ほ・・・・星の知恵派・・・・(汗)
星の知恵派教会ですか!?・・・・確か・・・あのお方が現れかけた・・・・。
あの・・・・フェラデル・ヒルの・・・・教会と何か関係があるのですか(滝汗)

>ガウリイも何とはなしに村を物色していた。
>だが、ふと何かを感じたのか、どこか険しい顔つきになり立ち止まった。
>「どうしたのよ、ガウリイ?怖い顔しちゃって。」
>ガウリイに気づいたリナがやって来る。
>「・・・・・・なにか匂う・・・」

ガウリイさん・・・・匂う・・・って、血の匂いに気付いたのでしょうか。
それとも、何か不穏な気配を感じ取ったのですか。

>喉笛を深々と切り裂かれた者や、身体のちぎれた者、またちぎれた手や足などが転がっていた。
>身なりを見るに村の住人ではなく、盗賊団の一行のようだった。
>「金目のものは残ったままか・・・・・人間の仕業じゃないようね。」
>「レッサーデーモンかなにかかな?」
>「そう考えるのが妥当かしら?」

お宝目当てに、この村へと入り込んだ盗賊団を、襲った何者か。
皆殺し・・・・しかも・・・・まるで殺すことを楽しんでいるかのような・・・
死体の山・・・・この村に、いったい何がいるのでしょうか。

>がさり
>奥の茂みが鳴る音がした。
>音のしたほうに向かおうとした時、茂みから奥の山の森へ人影らしきものが入っていった。
>「あれは?」
>ほんの一瞬であったが、その影は少女のようであった。
>リナとガウリイもその影を追って、森の奥へと入っていった。

村の生き残りの方ですか。
もしそうだとしたら、一人でも無事な方がいてくださって良かったです。
でも、何で逃げるように森へと入ってしまったのでしょうか?

>どれほどまできたか、先程見た影は何処を見てもいなかった。
>「何かの見間違いかな?」
>そうしてふと地面に目をやると、なにかが落ちていた。
>拾い上げてみると、それは小さなメダルだった。
>何のメダルかじっと見ていると、

メダル、何かの像とか、文字が刻まれているのでしょうか。
このメダル、先程の少女の大切なものなのでしょうか。

>「・・・・・・供物を捧げよ。」
>男は静かにそう言った。
>「地獄の扉は開かれた。」
>そう言って男の目に鋭い眼光が走った。
>「!?」
>「リナ!!」
>鮮血が宙に舞った。

突然現れた謎の男、何者なのでしょうか。
村にいる何かの手下・・・・生贄を求めてやって来たのでしょうか。
開かれた地獄の扉とは、何を意味しているのでしょうか。

そして・・・・・リナさん・・・・まさか負傷したりしてませんよね。

>はい、始まりましたこの話。
>今後どうなっていくやら。

リナさんが、どうなったのか・・・・続きが〜続きが気になります〜。

>予定ではアメリアやゼルも出てくると思います。(断定はできない)
>ゼロスも多分・・・・・・

仲良し4人組みとゼロスさんも出てくるのですね♪

>こんなんですが、読んでやろうという方、感謝感激です。
>それでは。

続きを、とても楽しみにお待ちしております。

寒いですね、お体にお気を付けて、お元気で。
良い週末を、では失礼します。

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24425Re:教会に何が?!(汗)棒太郎 2003/1/19 00:45:18
記事番号24419へのコメント


こんばんわ、猫楽者さん。棒太郎です。
続き読んでくださり、ありがとうございます。


>>「ん〜〜〜と・・・・スターリィ・・・ウィズダム・・・・”星の智慧派”か・・・聞いたこと無い宗派ね。」
>>そう言って再び教会に目をやる。
>>この廃村の中、どこか異様な雰囲気を発しているように思われた。
>
>ほ・・・・星の知恵派・・・・(汗)
>星の知恵派教会ですか!?・・・・確か・・・あのお方が現れかけた・・・・。
>あの・・・・フェラデル・ヒルの・・・・教会と何か関係があるのですか(滝汗)

名前を借りてるだけなので、フェラデル・ヒルのあの教会とは関係ないです。

>>ガウリイに気づいたリナがやって来る。
>>「・・・・・・なにか匂う・・・」
>
>ガウリイさん・・・・匂う・・・って、血の匂いに気付いたのでしょうか。
>それとも、何か不穏な気配を感じ取ったのですか。

両方ですね。やっぱりこの人のカンは一般人を遥かに越えてます。

>>喉笛を深々と切り裂かれた者や、身体のちぎれた者、またちぎれた手や足などが転がっていた。
>>身なりを見るに村の住人ではなく、盗賊団の一行のようだった。
>>「金目のものは残ったままか・・・・・人間の仕業じゃないようね。」
>>「レッサーデーモンかなにかかな?」
>>「そう考えるのが妥当かしら?」
>
>お宝目当てに、この村へと入り込んだ盗賊団を、襲った何者か。
>皆殺し・・・・しかも・・・・まるで殺すことを楽しんでいるかのような・・・
>死体の山・・・・この村に、いったい何がいるのでしょうか。

犯人はすぐにでてきます。

>>ほんの一瞬であったが、その影は少女のようであった。
>>リナとガウリイもその影を追って、森の奥へと入っていった。
>
>村の生き残りの方ですか。
>もしそうだとしたら、一人でも無事な方がいてくださって良かったです。
>でも、何で逃げるように森へと入ってしまったのでしょうか?

この少女もいずれ関わってくる・・・・・と思います。

>>そうしてふと地面に目をやると、なにかが落ちていた。
>>拾い上げてみると、それは小さなメダルだった。
>>何のメダルかじっと見ていると、
>
>メダル、何かの像とか、文字が刻まれているのでしょうか。
>このメダル、先程の少女の大切なものなのでしょうか。

今回のキー・アイテムのひとつです(笑)

>>「・・・・・・供物を捧げよ。」
>>男は静かにそう言った。
>>「地獄の扉は開かれた。」
>>そう言って男の目に鋭い眼光が走った。
>>「!?」
>>「リナ!!」
>>鮮血が宙に舞った。
>
>突然現れた謎の男、何者なのでしょうか。
>村にいる何かの手下・・・・生贄を求めてやって来たのでしょうか。
>開かれた地獄の扉とは、何を意味しているのでしょうか。

今回のリナ達のお相手です。
そして開かれた地獄の扉―――これから考えよっと(おい!)

>そして・・・・・リナさん・・・・まさか負傷したりしてませんよね。

それは次回のお楽しみ。


>>こんなんですが、読んでやろうという方、感謝感激です。
>>それでは。
>
>続きを、とても楽しみにお待ちしております。

ありがたいお言葉、ありがとうございます。

>寒いですね、お体にお気を付けて、お元気で。
>良い週末を、では失礼します。

本当に寒くなってきましたね。
はやいとこ春がきてほしいです。
それでは。

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24420Re:黒邪の王  12003/1/18 08:41:19
記事番号24418へのコメント

おはようございます、棒太郎さま。

村にあったのは死体の山!ですか。
しかも無残な死に方・・・・それを見てゆっくり観察(?)するリナは、さすがというか何というか・・・。
リナと同じように宝を狙ってきた、盗賊さんたちでしょうか?
盗賊も狙うとは、一体どんな宝があるのか。

コートを着た謎の人物。
鮮血って、誰の血だー!
リナをかばったガウリイの?

この先どうなるのか楽しみにしてますー。

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24426Re:黒邪の王  1棒太郎 2003/1/19 00:52:02
記事番号24420へのコメント

こんばんわ、渚さん。
続き、読んでいただきありがとうございます。

まだまだ色々と手探りで進んでおります。
鮮血は一体誰のものなのか、待て次回!・・・・・・って怒られますかね。
これから先も謎の人物はいろいろ出てきますので・・・・
よければおつきあいください。
それでは。

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24448黒邪の王 2棒太郎 2003/1/21 11:40:58
記事番号24404へのコメント

こんにちわ、棒太郎です。
見切り発進状態の話、2話目です。
スレっぽくないかもしれません。
それでは。

*************************************

「!?」
「リナッ!!」
鮮血が宙を舞った。


『黒邪の王』 2


「リナ!大丈夫か!?」
「ええ、なんとかね。あんたは?」
「俺もなんとか大丈夫だ。」
喉元を手で押さえるリナに、ガウリイが寄ってくる。
押さえた手の隙間から薄っすらと血が流れる。
ガウリイの喉元にも血を滲ませる赤い筋が走っていた。
「なんて奴よ。あんたが咄嗟にああしてくれなかったら、今ごろザックリいっちゃってるわ・・・」
そう言い、リナが顔をあげる。
視線の先には、投げつけられた斬妖剣によって、喉から後ろの木に縫い付けられたコートの男の姿があった。
(あいつの強烈な眼力を感じた瞬間、喉が切り裂かれそうになったわ・・・・あいつの力かしら?)
治癒魔法をかけながら、そう考える。
「く・・・くくく・・・・」
突如コートの男から笑い声が聞こえた。
「まさか・・・・」
男はゆっくりと突き刺さった斬妖剣を抜くと、何事も無かったかのように立っていた。
「・・・・・・あの村にあった死体もあんたの仕業ね・・・・・魔族なの?」
キッと男を睨みつける。
男は手に持っている斬妖剣を前に放リ投げると、ニヤリと笑った。
「我が名はゲルヴァ。闇黒の向こう側より来たる者。」
ゲルヴァの声をとともに、どこかからじゃらり、と音がした。
「地獄の扉の向こうへ導かん。」
じゃらり、と音をたて、何かがリナたちに向かってきた。
「はっ!」
ガウリイが地面に転がる斬妖剣を拾い上げ、それに斬りかかった。
気がつくとあたりは薄っすらと霞がかったようになっており、そしてあちこちに無数の鎖がじゃらじゃらと音をたてながらぶらさがっていた。
鎖の先には鋭い鍵爪が、鈍い光を放っていた。
「リナ。こいつは・・・・・」
「やばいわね・・・」
お互いの背を庇いあうように二人は構える。
その二人を幾重にも取り囲むように、鎖はじゃらじゃらと音を立てている。
「我が”結界”からは逃れられぬ。」
姿の見えぬゲルヴァの声が響く。
じゃらり
二人の斜め上方から何本もの鎖が襲い掛かった。
「くっ!」
獲物に喰らいつこうとするその凶暴な鍵爪を、何とか避けてゆく。
だがその内の一本がリナの身体を掠めた。
裂けた服の内から、あの小さなメダルが零れ落ちた。
リーーーーーーーーーン
地面に落ちたメダルは、らしからぬ高く澄んだ音をたてた。
その瞬間、辺りを覆っていた霞は晴れ、無数の鎖も姿を消していた。
リナとガウリイが辺りを見回すが、森の木々があるだけで、ゲルヴァの姿も消えていた。

「結局あいつはなんだったんだろうな。」
目の前に皿の山を築きあげたガウリイがリナに問い掛けた。
「さあね。でもこのメダルと何かしらの関係があるはずよ。」
同じく大量の皿の山を築き上げたリナが、手にしたメダルをじっと見ていた。
あの後、どうにか山を下り麓の村に着いた二人は宿の食堂でいつもの光景を見せていた。
「でもあいつ、魔族とはちょっと違うような気配だったぜ。」
あのとき感じたゲルヴァの雰囲気を思い出すガウリイ。
「・・・・・一度あそこの伝説を調べてみましょうか。」
「やめておいたほうがいいんじゃないですか?”好奇心、猫を殺す”と言いますよ。」
いつの間にかリナたちのテーブルに黒い神官服を着た男が座っていた。
「あんた――」
「誰だっけ?」
ガウリイの言葉に男は机に頭を突っ伏す。
「忘れてていいわよ。別に。」
「うう、酷いですよ、リナさん。」
「何の用なのよ、ゼロス。」
リナのうざったそうな声にゼロスはあの曲者の笑みを浮かべる。
「いやあ、久し振りの休暇で小旅行に出ていたんですが、偶然リナさんたちを見つけまして。」
「”偶然”ねぇ・・・・・」
ジト〜〜〜〜〜っと全然信用してない目を向ける。
「ゼロス・・・・・あんた何か知ってんじゃないの?というか絶対何か隠してるわね。」
「それは秘密です。」
例のポーズとともに、その言葉を残しゼロスは姿を消した。

*************************************

あんまり話が進んでませんね・・・・・・・
ゼロスもポッと顔を見せただけ。
そして相変わらず、わたしにも先は見えていません。
それではここまで読んでくださった皆さん、ありがとうございました。

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24450Re:黒邪の王 22003/1/21 17:08:00
記事番号24448へのコメント

コインのおかげで何とかなってよかった。
闇黒の向こう側?とは一体どこなのやら。
ゲルヴァは魔族なのか、でもガウリイは違うといってるしなー。
ここはやっぱ、ガウリイの野生の勘を信じて、魔族ではない!と。
その魔族に休暇があるとは・・・・小旅行って、どこに行ってるんだろ、ゼロスは。
ゼロスの事だから、リナたちの様子を面白がって高みの見物しそう。
だから、アメリアにいろいろと言われるんだよなー。
それでは失礼しましたー。

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24451Re:黒邪の王 2棒太郎 2003/1/21 18:39:52
記事番号24450へのコメント

こんにちわ、渚さん。
まあ、初っ端からピンチという状況でしたが、二人ともどうにか無事でよかったです。
ゲルヴァ・・・・・ガウリイさんのご指摘通り魔族ではないです。
さて彼の正体は・・・・・・・・なんでしょう?(おい)
ゼロスも本当に休暇で旅行中だったのか妖しいところですからね。
なんだかんだと暗中模索しながらの状態なので、いろいろとおかしなところが出てくるかと思いますが、そこらへんご勘弁下さい。
それでは失礼します。

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24461ゼロスさん♪登場ですね猫楽者 E-mail 2003/1/21 22:43:02
記事番号24448へのコメント

>こんにちわ、棒太郎です。

こんばんは、棒太郎さん。
お元気ですか、猫楽者です。

>見切り発進状態の話、2話目です。
>スレっぽくないかもしれません。
>それでは。

続きですね♪、お待ちしておりました。

>「なんて奴よ。あんたが咄嗟にああしてくれなかったら、今ごろザックリいっちゃってるわ・・・」
>そう言い、リナが顔をあげる。
>視線の先には、投げつけられた斬妖剣によって、喉から後ろの木に縫い付けられたコートの男の姿があった。

リナさんとガウリイさんが、ご無事で良かったです。
それにしてもガウリイさん、咄嗟に剣を投げて倒すとは流石です。

>(あいつの強烈な眼力を感じた瞬間、喉が切り裂かれそうになったわ・・・・あいつの力かしら?)

カマイタチ、それとも念力・・・・・厄介な力を持っていたのですね。
ガウリイさんが、一撃で倒してくれて良かったです。

>男は手に持っている斬妖剣を前に放リ投げると、ニヤリと笑った。
>「我が名はゲルヴァ。闇黒の向こう側より来たる者。」

喉を貫かれて・・・・・ダメージを受けていないのですか(汗)
闇黒の向う側から来た・・・・・異世界からの訪問者なのでしょうか。

>ゲルヴァの声をとともに、どこかからじゃらり、と音がした。
>「地獄の扉の向こうへ導かん。」

単に殺す、という意味なのでしょうか。
それとも、『何か』への生贄にする、ということでしょうか。

>その二人を幾重にも取り囲むように、鎖はじゃらじゃらと音を立てている。
>「我が”結界”からは逃れられぬ。」
>姿の見えぬゲルヴァの声が響く。

無数の鎖・・・・しかも鋭い刃のついた武器による結界。
視界は霧に阻まれ、周りの何処から攻撃されるかも判らない・・・・。
リナさん達・・・・すごいピンチなんじゃあ(汗)

>だがその内の一本がリナの身体を掠めた。
>裂けた服の内から、あの小さなメダルが零れ落ちた。
>リーーーーーーーーーン
>地面に落ちたメダルは、らしからぬ高く澄んだ音をたてた。
>その瞬間、辺りを覆っていた霞は晴れ、無数の鎖も姿を消していた。
>リナとガウリイが辺りを見回すが、森の木々があるだけで、ゲルヴァの姿も消えていた。

あのメダルから響いた音に怯えて、逃げたのでしょうか。
音そのものが苦手なのか、それとも、この音はゲルヴァさんの恐れる
何者かを呼び寄せる効果があるのでしょうか。

>「でもあいつ、魔族とはちょっと違うような気配だったぜ。」
>あのとき感じたゲルヴァの雰囲気を思い出すガウリイ。

ガウリイさんが、こう言うのですから魔族ではないのですね。
しかし下級魔族よりも、余程強くて厄介な相手のような気がします。

>「・・・・・一度あそこの伝説を調べてみましょうか。」
>「やめておいたほうがいいんじゃないですか?”好奇心、猫を殺す”と言いますよ。」
>いつの間にかリナたちのテーブルに黒い神官服を着た男が座っていた。

ゼロスさん、また不幸な目に遭いに・・・いっ、いえ・・・何でもありません。
ゼロスさんは、これ以上リナさん達に調べられると不味いことがあるのでしょうか。

>「あんた――」
>「誰だっけ?」
>ガウリイの言葉に男は机に頭を突っ伏す。
>「忘れてていいわよ。別に。」
>「うう、酷いですよ、リナさん。」

ガウリイさんの先制攻撃を受けて、リナさんに止めさされてますね(笑)
不幸な姿がお似合いになる・・・とはいえ・・・・ゼロスさんも大変ですね(汗)

>「いやあ、久し振りの休暇で小旅行に出ていたんですが、偶然リナさんたちを見つけまして。」
>「”偶然”ねぇ・・・・・」
>ジト〜〜〜〜〜っと全然信用してない目を向ける。
>「ゼロス・・・・・あんた何か知ってんじゃないの?というか絶対何か隠してるわね。」
>「それは秘密です。」
>例のポーズとともに、その言葉を残しゼロスは姿を消した。

ゼロスさんが休暇・・・・小旅行・・・・。
なんか温泉に浸かって
『ふう♪生き返りますね〜』、とか言っているお姿を想像してしまいました(笑)

ゼロスさんのことですから・・・・きっと・・・何か知っていますね。
リナさん達が、とう係わって行くか・・・見て楽しもうとしているのでしょうか。

>あんまり話が進んでませんね・・・・・・・
>ゼロスもポッと顔を見せただけ。

ゼロスさんが出演してくださって、とても嬉しいです♪

>そして相変わらず、わたしにも先は見えていません。
>それではここまで読んでくださった皆さん、ありがとうございました。

ゲルヴァさんは、何者で何処から来たのか。
何をしようとしているのか。

逃げてしまった少女とメダルの謎とは。
ゼロスさんは、何をしようとしているのか。
やはりゼロスさんは不幸になるのか(笑)

毎回、謎が深まって行きますね〜。
続きを読ませて頂けるのを、とても楽しみにしております。

寒いですね。風邪が流行っているようですので
お体にお気を付けて、お元気で。
では、失礼します。

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24463Re:ゼロスさん♪登場ですね棒太郎 2003/1/22 08:14:20
記事番号24461へのコメント


こんにちわ、猫楽者さん。
いつも感想ありがとうございます。


>>「なんて奴よ。あんたが咄嗟にああしてくれなかったら、今ごろザックリいっちゃってるわ・・・」
>>そう言い、リナが顔をあげる。
>>視線の先には、投げつけられた斬妖剣によって、喉から後ろの木に縫い付けられたコートの男の姿があった。
>
>リナさんとガウリイさんが、ご無事で良かったです。
>それにしてもガウリイさん、咄嗟に剣を投げて倒すとは流石です。

これも彼の野性のカンのおかげですね。

>>(あいつの強烈な眼力を感じた瞬間、喉が切り裂かれそうになったわ・・・・あいつの力かしら?)
>
>カマイタチ、それとも念力・・・・・厄介な力を持っていたのですね。
>ガウリイさんが、一撃で倒してくれて良かったです。

ゲルヴァの能力のひとつです。
ひと睨みで相手の喉を切り裂く、というものです。

>>男は手に持っている斬妖剣を前に放リ投げると、ニヤリと笑った。
>>「我が名はゲルヴァ。闇黒の向こう側より来たる者。」
>
>喉を貫かれて・・・・・ダメージを受けていないのですか(汗)
>闇黒の向う側から来た・・・・・異世界からの訪問者なのでしょうか。

リナたちのいる世界の者ではないです。

>>ゲルヴァの声をとともに、どこかからじゃらり、と音がした。
>>「地獄の扉の向こうへ導かん。」
>
>単に殺す、という意味なのでしょうか。
>それとも、『何か』への生贄にする、ということでしょうか。

両方――と思っていてください。(特に深く考えてなかった人)

>>その二人を幾重にも取り囲むように、鎖はじゃらじゃらと音を立てている。
>>「我が”結界”からは逃れられぬ。」
>>姿の見えぬゲルヴァの声が響く。
>
>無数の鎖・・・・しかも鋭い刃のついた武器による結界。
>視界は霧に阻まれ、周りの何処から攻撃されるかも判らない・・・・。
>リナさん達・・・・すごいピンチなんじゃあ(汗)

ものすごいピンチですね。
この鎖も彼の技です。

>>だがその内の一本がリナの身体を掠めた。
>>裂けた服の内から、あの小さなメダルが零れ落ちた。
>>リーーーーーーーーーン
>>地面に落ちたメダルは、らしからぬ高く澄んだ音をたてた。
>>その瞬間、辺りを覆っていた霞は晴れ、無数の鎖も姿を消していた。
>>リナとガウリイが辺りを見回すが、森の木々があるだけで、ゲルヴァの姿も消えていた。
>
>あのメダルから響いた音に怯えて、逃げたのでしょうか。
>音そのものが苦手なのか、それとも、この音はゲルヴァさんの恐れる
>何者かを呼び寄せる効果があるのでしょうか。

音が苦手というわけではない・・・のですが・・・(これも深く考えてなかった人)
でもこのメダルが鍵のひとつです。

>>「でもあいつ、魔族とはちょっと違うような気配だったぜ。」
>>あのとき感じたゲルヴァの雰囲気を思い出すガウリイ。
>
>ガウリイさんが、こう言うのですから魔族ではないのですね。
>しかし下級魔族よりも、余程強くて厄介な相手のような気がします。

魔族ではないです。ただし、そこいらのより厄介なのは確かです。

>>「・・・・・一度あそこの伝説を調べてみましょうか。」
>>「やめておいたほうがいいんじゃないですか?”好奇心、猫を殺す”と言いますよ。」
>>いつの間にかリナたちのテーブルに黒い神官服を着た男が座っていた。
>
>ゼロスさん、また不幸な目に遭いに・・・いっ、いえ・・・何でもありません。
>ゼロスさんは、これ以上リナさん達に調べられると不味いことがあるのでしょうか。

やはり彼は出てくるたびに不幸な目に会うのは、定説なのか?
今回もそうなるような気がしますね。

>>「あんた――」
>>「誰だっけ?」
>>ガウリイの言葉に男は机に頭を突っ伏す。
>>「忘れてていいわよ。別に。」
>>「うう、酷いですよ、リナさん。」
>
>ガウリイさんの先制攻撃を受けて、リナさんに止めさされてますね(笑)
>不幸な姿がお似合いになる・・・とはいえ・・・・ゼロスさんも大変ですね(汗)

不幸な姿がないゼロスは、クリープのないコーヒーみたいなものでしょう(笑)

>>「いやあ、久し振りの休暇で小旅行に出ていたんですが、偶然リナさんたちを見つけまして。」
>>「”偶然”ねぇ・・・・・」
>>ジト〜〜〜〜〜っと全然信用してない目を向ける。
>>「ゼロス・・・・・あんた何か知ってんじゃないの?というか絶対何か隠してるわね。」
>>「それは秘密です。」
>>例のポーズとともに、その言葉を残しゼロスは姿を消した。
>
>ゼロスさんが休暇・・・・小旅行・・・・。
>なんか温泉に浸かって
>『ふう♪生き返りますね〜』、とか言っているお姿を想像してしまいました(笑)
>
>ゼロスさんのことですから・・・・きっと・・・何か知っていますね。
>リナさん達が、とう係わって行くか・・・見て楽しもうとしているのでしょうか。

温泉に浸かっている姿・・・・・・・ばっちりハマりまくっているいるような・・・
とりあえずゼロスは知っています。あれのこと。

>>あんまり話が進んでませんね・・・・・・・
>>ゼロスもポッと顔を見せただけ。
>
>ゼロスさんが出演してくださって、とても嬉しいです♪
>
>>そして相変わらず、わたしにも先は見えていません。
>>それではここまで読んでくださった皆さん、ありがとうございました。
>
>ゲルヴァさんは、何者で何処から来たのか。
>何をしようとしているのか。
>
>逃げてしまった少女とメダルの謎とは。
>ゼロスさんは、何をしようとしているのか。
>やはりゼロスさんは不幸になるのか(笑)
>
>毎回、謎が深まって行きますね〜。
>続きを読ませて頂けるのを、とても楽しみにしております。

もったいないお言葉ありがとうございます。

>寒いですね。風邪が流行っているようですので
>お体にお気を付けて、お元気で。
>では、失礼します。

猫楽者さんもお体に気をつけて。
それでは。

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24464Re:黒邪の王 2氷月椋佳 2003/1/22 16:29:54
記事番号24448へのコメント

>こんにちわ、棒太郎です。
>見切り発進状態の話、2話目です。
>スレっぽくないかもしれません。
>それでは。
>
>*************************************
はじめましてv氷月椋佳(ひづきりょうか)といいます♪
>「!?」
>「リナッ!!」
>鮮血が宙を舞った。
>
>
>『黒邪の王』 2
>
>
>「リナ!大丈夫か!?」
>「ええ、なんとかね。あんたは?」
>「俺もなんとか大丈夫だ。」
>喉元を手で押さえるリナに、ガウリイが寄ってくる。
>押さえた手の隙間から薄っすらと血が流れる。
>ガウリイの喉元にも血を滲ませる赤い筋が走っていた。
>「なんて奴よ。あんたが咄嗟にああしてくれなかったら、今ごろザックリいっちゃってるわ・・・」
>そう言い、リナが顔をあげる。
うおう!ガウリイさん咄嗟の行動・・・・さすが野生人間・・・・
>視線の先には、投げつけられた斬妖剣によって、喉から後ろの木に縫い付けられたコートの男の姿があった。
>(あいつの強烈な眼力を感じた瞬間、喉が切り裂かれそうになったわ・・・・あいつの力かしら?)
>治癒魔法をかけながら、そう考える。
>「く・・・くくく・・・・」
>突如コートの男から笑い声が聞こえた。
>「まさか・・・・」
>男はゆっくりと突き刺さった斬妖剣を抜くと、何事も無かったかのように立っていた。
>「・・・・・・あの村にあった死体もあんたの仕業ね・・・・・魔族なの?」
>キッと男を睨みつける。
>男は手に持っている斬妖剣を前に放リ投げると、ニヤリと笑った。
>「我が名はゲルヴァ。闇黒の向こう側より来たる者。」
>ゲルヴァの声をとともに、どこかからじゃらり、と音がした。
>「地獄の扉の向こうへ導かん。」
>じゃらり、と音をたて、何かがリナたちに向かってきた。
>「はっ!」
>ガウリイが地面に転がる斬妖剣を拾い上げ、それに斬りかかった。
>気がつくとあたりは薄っすらと霞がかったようになっており、そしてあちこちに無数の鎖がじゃらじゃらと音をたてながらぶらさがっていた。
>鎖の先には鋭い鍵爪が、鈍い光を放っていた。
>「リナ。こいつは・・・・・」
>「やばいわね・・・」
>お互いの背を庇いあうように二人は構える。
>その二人を幾重にも取り囲むように、鎖はじゃらじゃらと音を立てている。
>「我が”結界”からは逃れられぬ。」
>姿の見えぬゲルヴァの声が響く。
>じゃらり
>二人の斜め上方から何本もの鎖が襲い掛かった。
>「くっ!」
>獲物に喰らいつこうとするその凶暴な鍵爪を、何とか避けてゆく。
>だがその内の一本がリナの身体を掠めた。
>裂けた服の内から、あの小さなメダルが零れ落ちた。
>リーーーーーーーーーン
>地面に落ちたメダルは、らしからぬ高く澄んだ音をたてた。
>その瞬間、辺りを覆っていた霞は晴れ、無数の鎖も姿を消していた。
>リナとガウリイが辺りを見回すが、森の木々があるだけで、ゲルヴァの姿も消えていた。
ふええ?一体・・・・何ものやぁ・・・
>「結局あいつはなんだったんだろうな。」
>目の前に皿の山を築きあげたガウリイがリナに問い掛けた。
>「さあね。でもこのメダルと何かしらの関係があるはずよ。」
>同じく大量の皿の山を築き上げたリナが、手にしたメダルをじっと見ていた。
>あの後、どうにか山を下り麓の村に着いた二人は宿の食堂でいつもの光景を見せていた。
>「でもあいつ、魔族とはちょっと違うような気配だったぜ。」
>あのとき感じたゲルヴァの雰囲気を思い出すガウリイ。
>「・・・・・一度あそこの伝説を調べてみましょうか。」
>「やめておいたほうがいいんじゃないですか?”好奇心、猫を殺す”と言いますよ。」
>いつの間にかリナたちのテーブルに黒い神官服を着た男が座っていた。
>「あんた――」
>「誰だっけ?」
さすが!!!ガウリイだ!!!
ガウリイの言葉に男は机に頭を突っ伏す。
>「忘れてていいわよ。別に。」
>「うう、酷いですよ、リナさん。」
>「何の用なのよ、ゼロス。」
>リナのうざったそうな声にゼロスはあの曲者の笑みを浮かべる。
>「いやあ、久し振りの休暇で小旅行に出ていたんですが、偶然リナさんたちを見つけまして。」
>「”偶然”ねぇ・・・・・」
>ジト〜〜〜〜〜っと全然信用してない目を向ける。
>「ゼロス・・・・・あんた何か知ってんじゃないの?というか絶対何か隠してるわね。」
>「それは秘密です。」
>例のポーズとともに、その言葉を残しゼロスは姿を消した。
>
>*************************************
ゼロス・・・・いったいなにたくらんでしょ?彼はいつも面倒なこと巻き込みますからねvそれが楽しいんだけどvv
>あんまり話が進んでませんね・・・・・・・
>ゼロスもポッと顔を見せただけ。
>そして相変わらず、わたしにも先は見えていません。
>それではここまで読んでくださった皆さん、ありがとうございました。
なんだかわけわかんないレスになってしまいましたが・・・・これからも頑張ってくださいvv

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24466はじめまして棒太郎 2003/1/22 20:23:27
記事番号24464へのコメント


>はじめましてv氷月椋佳(ひづきりょうか)といいます♪

はじめまして、棒太郎と申します。
このようなお話を読んで下さり、ありがとうございます。


>>「なんて奴よ。あんたが咄嗟にああしてくれなかったら、今ごろザックリいっちゃってるわ・・・」
>>そう言い、リナが顔をあげる。
>うおう!ガウリイさん咄嗟の行動・・・・さすが野生人間・・・・

これぞ、ガウリイさんですね。
恐らくは地上最強のカンでしょう。

>>リーーーーーーーーーン
>>地面に落ちたメダルは、らしからぬ高く澄んだ音をたてた。
>>その瞬間、辺りを覆っていた霞は晴れ、無数の鎖も姿を消していた。
>>リナとガウリイが辺りを見回すが、森の木々があるだけで、ゲルヴァの姿も消えていた。
>ふええ?一体・・・・何ものやぁ・・・

ほんと、何者なんでしょ?(おい)
正体はいずれ後ほどの話で・・・・・

>>いつの間にかリナたちのテーブルに黒い神官服を着た男が座っていた。
>>「あんた――」
>>「誰だっけ?」
>さすが!!ガウリイだ!!

それでこそガウリイですよね。

>>「それは秘密です。」
>>例のポーズとともに、その言葉を残しゼロスは姿を消した。
>>
>>*************************************
>ゼロス・・・・いったいなにたくらんでしょ?彼はいつも面倒なこと巻き込みますからねvそれが楽しいんだけどvv

今回もゼロスは有力な情報をもってます。
そして・・・・・やっぱり何か企んでますよね。

>>あんまり話が進んでませんね・・・・・・・
>>ゼロスもポッと顔を見せただけ。
>>そして相変わらず、わたしにも先は見えていません。
>>それではここまで読んでくださった皆さん、ありがとうございました。
>なんだかわけわかんないレスになってしまいましたが・・・・これからも頑張ってくださいvv

レス、どうもありがとうございました。
よろしければこれからも読んでやってください。
それでは。

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24471黒邪の王 3棒太郎 2003/1/22 22:22:31
記事番号24404へのコメント

こんばんわ、棒太郎です。
第3話目になりました。
勢いに任せて書いているので、どこまでそれが続くやら・・・・・・
ではどうぞ。

*************************************

『黒邪の王』 3


暗い夜の帳が辺りを包んでいる。
夜の闇を飛び交う鳥や、徘徊する獣の声が遠くから聞こえてくる。
だが、そこだけは一切の夜の声も聞こえてこなかった。
全ての灯りが消えているその村は、静寂に包まれていた。
ただの静寂ではない。死の静寂であった。
そして夜気に交じって、そこかしこからまだ乾かぬ血の臭いが漂っていた。
その中を散歩に出ているような足取りで歩く男がいた。
「・・・・・この闇・・・・・やはり妖しの路が現れたようですね。」
村を見回し、男――ゼロスは呟いた。
「・・・・・・面倒なことにならなければいいんですが・・・・・」
そうして見上げた空には、赤い色の月が禍々しく輝いていた。


「失礼ですが、リナ・インバース殿ですかな?」
宿屋の食堂で朝食を食べ終え、休息しているリナたちにひとりの老人が声をかけてきた。
「そうだけど―――」
「おお、やはり。実は折り入って頼みたいことがあるのですが。」
「厄介ごとならパスよ。」
「報酬は金貨1000で――――」
「――で話って?」
瞬時の変わり身にガウリイは呆れたような笑みを浮かべる。
「ここではなんですから、私の城で。」
そうして連れてこられたのは、この地方を治めるロードの城であった。
質素というのではなく、そこそこ装飾されているが嫌味がなかった。
「改めてご挨拶申し上げます。この地方を治めておりますバスケスと申します。」
向かい合った、老人とは思えぬしっかりした体躯と強い瞳を持ったバスケスが挨拶した。
「リナ=インバースです。」
「ガウリイ=ガブリエフです。」
リナたちも挨拶し、腰掛ける。
「貴女方に頼みたい事というのは、ある事件を調査して頂きたいのです。」
「事件?」
「はい。実はこの地方のいくつかの村の住民が全員消えてしまったらしいのです。話によれば何かに襲われたような跡もあるとか・・・・・・
それで調査隊を何度か派遣したのですが―――」
「全員戻ってこなかった、と。」
「はい――」
バスケスは沈痛な表情を浮かべる。
「そしてもうひとつ――、この地方では昔からこのような事が起こっているのです。いや、この地方に限ったことではないのですが、記録に残る限りでは、今回と似たようなことがかなり昔から―――」
ふとリナは思い浮かんだことを訊ねてみた。
「あのちょっと聞きたいんですけど、この地方に”悪魔の舞踏園”って呼ばれる所に村がありますよね。ひょっとしてそこも―――」
リナの言葉にバスケスが驚きを浮かべる。
「あそこをご存知なのですか?あそこも過去に今のような事件が起こり、廃村となったところです。原因はいまだわかっていません。」
ハ〜〜っと思い溜息をつくバスケス。
「どうでしょう、引き受けて貰えますか?」
「・・・・・・わかりました。お引き受けしましょう。」
リナの言葉にバスケスは喜びを露わにする。
「ガウリイ、あんたは?」
「お前さんがいいなら、俺もいいさ。」

「流石です!!それでこそ正義の使者です!!」

「はぁっ?」
いきなり聞こえてきた声に思わず間抜けな声が出てしまった。
その声は聞き覚えのある声だった。
「お久し振りです!リナさん!ガウリイさん!」
「あ、あんた・・・・アメリア?」
そこにはセイルーン第二王女であり正義オタクのアメリアがいた。
「どうして・・・・ってそうか、ここはセイルーンの領地の端っこだったわね。」
「はい!私も正義の使者として今回の事件の調査をしに来ました!!この事件、なにやら悪の匂いがしますっ!!」
拳を握り締め、熱く語るアメリアを見ながら、リナはやれやれと肩を竦める。
「なあ、リナ――」
「誰だっけ?っていう言葉なら受け付けないわよ。」
そのままガウリイは押し黙ってしまった。

リナ、ガウリイ、アメリア、そしてその他ロードの兵たちは、事件のあった一番近場のホクニー村に向かった。
リナは懐からあのメダルを取り出して見ていた。
(今回起こったっていう事件とも関係があるわね、こいつは。)
そしてあの時出合ったゲルヴァを思い出した。
(もしかしたらまたあいつと出くわすかもしれない・・・・)
そう思いながら、メダルを懐に戻した。
「!?」
そのときガウリイが辺りを見回した。
「どうしたの?」
「いや・・・・・なにか音楽が聞こえたような気がしたんだ・・・・・」
だが耳を澄ましても、それらしいものは聞こえてこなかった。
「気のせいか・・・・?」

  くす くすくす  くす


「どうやら此処を通っていったようですね。」
虚空に手をかざしながら、ゼロスは呟いた。
「さてさて・・・・・どうしましょうか。」

*************************************

あんまり進んでませんね・・・・・・
これから先どうなっていくやら・・・・・
それではまた次回で。

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24478金貨1000枚・・・大金ですね。猫楽者 E-mail 2003/1/23 12:40:12
記事番号24471へのコメント

>こんばんわ、棒太郎です。

こんにちは、棒太郎さん。
お元気ですか、猫楽者です。

>第3話目になりました。
>勢いに任せて書いているので、どこまでそれが続くやら・・・・・・
>ではどうぞ。

続き♪お待ちしておりました。

>「・・・・・この闇・・・・・やはり妖しの路が現れたようですね。」
>村を見回し、男――ゼロスは呟いた。
>「・・・・・・面倒なことにならなければいいんですが・・・・・」
>そうして見上げた空には、赤い色の月が禍々しく輝いていた。

血の匂い漂う・・静寂・・・闇の中にたたずむ獣神官。
カッコ良いですね。
ゼロスさんは、何を知っているのでしょうか。

>「おお、やはり。実は折り入って頼みたいことがあるのですが。」
>「厄介ごとならパスよ。」
>「報酬は金貨1000で――――」
>「――で話って?」
>瞬時の変わり身にガウリイは呆れたような笑みを浮かべる。

リナさん・・・・態度が変わるの・・・・・早いですね(汗)
報酬が金貨1000枚・・・・依頼内容・・・・・もの凄く厄介なものなのでは・・・・。

>「貴女方に頼みたい事というのは、ある事件を調査して頂きたいのです。」
>「事件?」
>「はい。実はこの地方のいくつかの村の住民が全員消えてしまったらしいのです。話によれば何かに襲われたような跡もあるとか・・・・・・
>それで調査隊を何度か派遣したのですが―――」
>「全員戻ってこなかった、と。」
>「はい――」
>バスケスは沈痛な表情を浮かべる。

住人・・・全員が消えた・・・殺されてしまったのですか。
しかも・・・・・いくつもの村が・・・(汗)
調査隊の方々も・・・犠牲となってしまったのですね。

>「そしてもうひとつ――、この地方では昔からこのような事が起こっているのです。いや、この地方に限ったことではないのですが、記録に残る限りでは、今回と似たようなことがかなり昔から―――」

この地方以外にも、事件が起こっている・・・・。
バスケスさんの領地全域で、事件が起こっているのですか。
それって・・・・・かなり大変な事・・・・なのでは(汗)

>「あのちょっと聞きたいんですけど、この地方に”悪魔の舞踏園”って呼ばれる所に村がありますよね。ひょっとしてそこも―――」
>リナの言葉にバスケスが驚きを浮かべる。
>「あそこをご存知なのですか?あそこも過去に今のような事件が起こり、廃村となったところです。原因はいまだわかっていません。」
>ハ〜〜っと思い溜息をつくバスケス。

“悪魔の舞踏園”・・・・・不気味な地名ですね。
どうして、こう呼ばれるようになったのでしょうか。
過去になにか、事件が起こって、この名前が付いたのですか。

>「どうでしょう、引き受けて貰えますか?」
>「・・・・・・わかりました。お引き受けしましょう。」
>リナの言葉にバスケスは喜びを露わにする。

リナさんの、いろいろなお噂をお聞きしていても
やはり実力、知名度ナンバー1の方に引き受けてもらえて、バスケスさんもホッとしたのでしょうね。

>「ガウリイ、あんたは?」
>「お前さんがいいなら、俺もいいさ。」

ガウリイさんらしい、お答えですね。
リナさんを護って、そしてリナさんが暴れるのを止められるのは・・・・・。
ガウリイさん。貴方しかいないと思います・・・・頑張ってください。

>「流石です!!それでこそ正義の使者です!!」
>
>「はぁっ?」
>いきなり聞こえてきた声に思わず間抜けな声が出てしまった。

アメリアさんのご登場ですね。
リナさんが・・・・正義・・・う〜ん・・・難しい問題のような気もしますね(笑)
ま・・・まあ、リナさんがアメリアさんと一緒に、『正義は我にあり』、とか言う方が・・・怖いですが・・・(汗)

>「どうして・・・・ってそうか、ここはセイルーンの領地の端っこだったわね。」
>「はい!私も正義の使者として今回の事件の調査をしに来ました!!この事件、なにやら悪の匂いがしますっ!!」
>拳を握り締め、熱く語るアメリアを見ながら、リナはやれやれと肩を竦める。

セイルーン領内の事件だったのですね。
ゼルガディスさん、フィルさんやナーガさんも、ご出演するのですか。
アメリアさん・・・・相変わらずのようですね(笑)

>「なあ、リナ――」
>「誰だっけ?っていう言葉なら受け付けないわよ。」
>そのままガウリイは押し黙ってしまった。

ガウリイさん・・・・ゼロスさんは良いとしましても(笑)
アメリアさんのことを・・・忘れないでくださいいいいぃぃぃぃいぃぃ(泣)

>リナ、ガウリイ、アメリア、そしてその他ロードの兵たちは、事件のあった一番近場のホクニー村に向かった。

兵隊の皆さん・・・・何よりも、あなた方の無事の帰りを願っている、ご家族の為にも、どうかご無事で(祈り)
リナさん達と行動をともにする(汗)
今回の調査活動・・・・物凄く危険なのでは(滝汗)

>「!?」
>そのときガウリイが辺りを見回した。
>「どうしたの?」
>「いや・・・・・なにか音楽が聞こえたような気がしたんだ・・・・・」
>だが耳を澄ましても、それらしいものは聞こえてこなかった。
>「気のせいか・・・・?」
>
>  くす くすくす  くす

ガウリイさんの察知さなった方・・・楽しそうに笑っていますが・・・。
何を企み・・・何をしようとしているのでしょうか。
すいません(汗)・・・・その笑い方・・・なんか怖いです(滝汗)

>「どうやら此処を通っていったようですね。」
>虚空に手をかざしながら、ゼロスは呟いた。
>「さてさて・・・・・どうしましょうか。」

ゼロスさん、この世界で異界の者に好き勝手されるのは、面白くないでしょうから
出来れば・・・・リナさんたちと力を合わせて・・・・『敵』を倒してくださると・・・良いのですが・・・。
面白がりのゼロスさんのことですから・・・・。
『面白くなりそうですから、僕は皆さんが、どう動くのか。ゆっくりと見物させてもらいますね』
とか、言いながら傍観していそうですね。

>あんまり進んでませんね・・・・・・
>これから先どうなっていくやら・・・・・
>それではまた次回で。

リナさん、ガウリイさん、それにアメリアさんと兵隊の方々を待ち受けるのは何者か。
あの笑い声の方は、どう動くのか。
ゼロスさんの動向は・・・・。

続きが、気になります。
続きのお話を読ませて頂けるのを、とても楽しみにしております。

一段と寒いなあ、と思っていましたら・・・今日は、関東地方で雪が降りました。
お体にお気を付けて、お元気で。
では、失礼します。

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24483Re:金貨1000枚・・・大金ですね。棒太郎 2003/1/23 20:04:30
記事番号24478へのコメント


こんばんわ、猫楽者さん。
レスありがとうございます。

>>「・・・・・この闇・・・・・やはり妖しの路が現れたようですね。」
>>村を見回し、男――ゼロスは呟いた。
>>「・・・・・・面倒なことにならなければいいんですが・・・・・」
>>そうして見上げた空には、赤い色の月が禍々しく輝いていた。
>
>血の匂い漂う・・静寂・・・闇の中にたたずむ獣神官。
>カッコ良いですね。
>ゼロスさんは、何を知っているのでしょうか。

今後彼も絡んできますよ。

>>「おお、やはり。実は折り入って頼みたいことがあるのですが。」
>>「厄介ごとならパスよ。」
>>「報酬は金貨1000で――――」
>>「――で話って?」
>>瞬時の変わり身にガウリイは呆れたような笑みを浮かべる。
>
>リナさん・・・・態度が変わるの・・・・・早いですね(汗)
>報酬が金貨1000枚・・・・依頼内容・・・・・もの凄く厄介なものなのでは・・・・。

金貨1000枚はあまりに大金すぎたかな?
まあ、こんだけの額ならねぇ。

>>「貴女方に頼みたい事というのは、ある事件を調査して頂きたいのです。」
>>「事件?」
>>「はい。実はこの地方のいくつかの村の住民が全員消えてしまったらしいのです。話によれば何かに襲われたような跡もあるとか・・・・・・
>>それで調査隊を何度か派遣したのですが―――」
>>「全員戻ってこなかった、と。」
>>「はい――」
>>バスケスは沈痛な表情を浮かべる。
>
>住人・・・全員が消えた・・・殺されてしまったのですか。
>しかも・・・・・いくつもの村が・・・(汗)
>調査隊の方々も・・・犠牲となってしまったのですね。

結構被害は広がっています。

>>「そしてもうひとつ――、この地方では昔からこのような事が起こっているのです。いや、この地方に限ったことではないのですが、記録に残る限りでは、今回と似たようなことがかなり昔から―――」
>
>この地方以外にも、事件が起こっている・・・・。
>バスケスさんの領地全域で、事件が起こっているのですか。
>それって・・・・・かなり大変な事・・・・なのでは(汗)

バスケスさん就任以前から起こっていますからね。
報告されてないのも多々あります。

>>「あのちょっと聞きたいんですけど、この地方に”悪魔の舞踏園”って呼ばれる所に村がありますよね。ひょっとしてそこも―――」
>>リナの言葉にバスケスが驚きを浮かべる。
>>「あそこをご存知なのですか?あそこも過去に今のような事件が起こり、廃村となったところです。原因はいまだわかっていません。」
>>ハ〜〜っと思い溜息をつくバスケス。
>
>“悪魔の舞踏園”・・・・・不気味な地名ですね。
>どうして、こう呼ばれるようになったのでしょうか。
>過去になにか、事件が起こって、この名前が付いたのですか。

そういう不気味な伝説や逸話が多く伝えられている、というのでそう呼ばれてます。

>>「どうでしょう、引き受けて貰えますか?」
>>「・・・・・・わかりました。お引き受けしましょう。」
>>リナの言葉にバスケスは喜びを露わにする。
>
>リナさんの、いろいろなお噂をお聞きしていても
>やはり実力、知名度ナンバー1の方に引き受けてもらえて、バスケスさんもホッとしたのでしょうね。

腕のいいのがよろしいでしょうから。
やはり一流の者は、それだけ期待もされます。

>>「ガウリイ、あんたは?」
>>「お前さんがいいなら、俺もいいさ。」
>
>ガウリイさんらしい、お答えですね。
>リナさんを護って、そしてリナさんが暴れるのを止められるのは・・・・・。
>ガウリイさん。貴方しかいないと思います・・・・頑張ってください。

いろんな意味でリナのストッパーみたいなものですもんね。

>>「流石です!!それでこそ正義の使者です!!」
>>
>>「はぁっ?」
>>いきなり聞こえてきた声に思わず間抜けな声が出てしまった。
>
>アメリアさんのご登場ですね。
>リナさんが・・・・正義・・・う〜ん・・・難しい問題のような気もしますね(笑)
>ま・・・まあ、リナさんがアメリアさんと一緒に、『正義は我にあり』、とか言う方が・・・怖いですが・・・(汗)

難しい問題ですが、アメリアのなかでは”正義”の中に入っています。

>>「どうして・・・・ってそうか、ここはセイルーンの領地の端っこだったわね。」
>>「はい!私も正義の使者として今回の事件の調査をしに来ました!!この事件、なにやら悪の匂いがしますっ!!」
>>拳を握り締め、熱く語るアメリアを見ながら、リナはやれやれと肩を竦める。
>
>セイルーン領内の事件だったのですね。
>ゼルガディスさん、フィルさんやナーガさんも、ご出演するのですか。
>アメリアさん・・・・相変わらずのようですね(笑)

これは生涯変わることはないんじゃないでしょうか?

>>「なあ、リナ――」
>>「誰だっけ?っていう言葉なら受け付けないわよ。」
>>そのままガウリイは押し黙ってしまった。
>
>ガウリイさん・・・・ゼロスさんは良いとしましても(笑)
>アメリアさんのことを・・・忘れないでくださいいいいぃぃぃぃいぃぃ(泣)

本気で忘れてはいません。
ただちょっとした冗談で言おうとしたら、先手を打たれてしまいました。

>>リナ、ガウリイ、アメリア、そしてその他ロードの兵たちは、事件のあった一番近場のホクニー村に向かった。
>
>兵隊の皆さん・・・・何よりも、あなた方の無事の帰りを願っている、ご家族の為にも、どうかご無事で(祈り)
>リナさん達と行動をともにする(汗)
>今回の調査活動・・・・物凄く危険なのでは(滝汗)

この兵士たちの扱い如何によって、わたしの外道度が決まってしまいますね。

>>「!?」
>>そのときガウリイが辺りを見回した。
>>「どうしたの?」
>>「いや・・・・・なにか音楽が聞こえたような気がしたんだ・・・・・」
>>だが耳を澄ましても、それらしいものは聞こえてこなかった。
>>「気のせいか・・・・?」
>>
>>  くす くすくす  くす
>
>ガウリイさんの察知さなった方・・・楽しそうに笑っていますが・・・。
>何を企み・・・何をしようとしているのでしょうか。
>すいません(汗)・・・・その笑い方・・・なんか怖いです(滝汗)

ちょっと不気味な感じを出したかったので、怖がってもらえてよかったです(笑)

>>「どうやら此処を通っていったようですね。」
>>虚空に手をかざしながら、ゼロスは呟いた。
>>「さてさて・・・・・どうしましょうか。」
>
>ゼロスさん、この世界で異界の者に好き勝手されるのは、面白くないでしょうから
>出来れば・・・・リナさんたちと力を合わせて・・・・『敵』を倒してくださると・・・良いのですが・・・。
>面白がりのゼロスさんのことですから・・・・。
>『面白くなりそうですから、僕は皆さんが、どう動くのか。ゆっくりと見物させてもらいますね』
>とか、言いながら傍観していそうですね。

大丈夫です。彼もばっちり関わってきますから。

>>あんまり進んでませんね・・・・・・
>>これから先どうなっていくやら・・・・・
>>それではまた次回で。
>
>リナさん、ガウリイさん、それにアメリアさんと兵隊の方々を待ち受けるのは何者か。
>あの笑い声の方は、どう動くのか。
>ゼロスさんの動向は・・・・。
>
>続きが、気になります。
>続きのお話を読ませて頂けるのを、とても楽しみにしております。
>
>一段と寒いなあ、と思っていましたら・・・今日は、関東地方で雪が降りました。
>お体にお気を付けて、お元気で。
>では、失礼します。

いつも読んでいただき、ありがとうございます。
わたしのところは今日はずっと雨でした。
また夜が冷えるのでイヤなんですが・・・・・
それでは。

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24496黒邪の王  4棒太郎 2003/1/24 22:30:16
記事番号24404へのコメント

こんばんわ、棒太郎です。
第四話目でございます。
それではどうぞ。

*************************************

『黒邪の王』 4


到着したホクニー村も、あの”悪魔の舞踏園”の村と変わらぬ惨状であった。
村にはもはや一片の生気もなかった。
「酷いもんね・・・・・」
村を見渡しながら、リナが呟いた。
「誰がこんなひどいことを・・・・・」
アメリアも辺りを見回し、怒りに燃える目を向ける。
「・・・・・妙な気配が残ってるな・・・・・・・」
微かに残る異質な空気を感じ取り、ガウリイは眉を寄せる。
その空気を探るように、周りに神経を集中する。
そのとき―――
「!?」
「ガウリイ、どうしたの?」
「・・・・・何かいるぞ。」
そう言い、右手に連なる民家の方へゆっくりと歩いていった。
リナとアメリアもその後について行く。
そして家の裏手にまわった。
「あ―――」
壁に隠れるようにして、古びた人形を持った一人の少女がそこにいた。


フードのついたマントを頭からすっぽりと被った、旅の剣士と見える男が山道を歩いていた。
フードの隙間から覗く肌は、人のものではなく、ごつごつとした岩のようであった。
「む!?」
男――ゼルガディスはふと前の方から感じた気配に顔を向けた。
自分の歩く山道の向こうから、今まで感じたことのない気配がやってくるのを感じ取った。
ゼルガディスは足を止めた。
向こうから、黒いシルクハットに黒い外套、その下にはタキシードのような礼服、首には白いマフラーをかけ、白い手袋にステッキを持った人影が、すたすたと歩いてきた。
人影は、シルクハットを目深に被った――そのため、口元しか見えない――男であった。
男はゼルガディスの存在など無いかのように歩いてくる。
男がゼルガディスの横を通り過ぎた。
その後をゾワリとした空気が流れていった。
ゼルガディスは後ろを振り向いた。が、男の姿は何処にもなかった。
ゾクリとした寒気が背筋を走り、全身が総毛立っていた。
「あの男―――何者だ?」
できれば、二度と会いたくない存在であった。


「ねえ、あなたここの村の子?」
リナが少女に優しく問い掛けた。
少女はリナをじっと見ながら首を振った。
「この子、口が利けないんでしょうか?」
アメリアが疑問を口にする。先程からの質問に少女は、首を縦に振るか横に振るかしかしなかった。
「これ、あなたの?」
リナは懐からあのメダルを取り出した。
そのメダルをしばらく見ながら、少女は複雑な色を瞳に浮かべ、迷うような感じでゆっくりと首を縦に振った。
「あなた、”悪魔の舞踏園”ってところにいた?」
だがリナの言葉に少女は人形をギュッと抱きしめ、顔を俯けた。
「なんにせよ、この子なにかを見ているかもしれませんね。保護してあげないと。」
アメリアが少女の側に寄る。
「でも名前がわからないとちょっと困りま――――」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・ニーヤ・・・・・」
ポツリと少女が呟いた。
「え?」
リナたちは驚いた顔をして、少女――ニーヤを見る。
「あなた、ニーヤって言うのね?」
少女は小さく頷く。
「大丈夫よ、ニーヤ。あたしたちはあなたの味方よ。」
リナが優しく頭を撫でると、ニーヤはさっと家の中に入っていった。
「あ、待って!」
リナたちが追いかけようとすると、ニーヤはガッシリとした留め金のついた黒い表紙の分厚い本を持って現れた。
「これは?」
その本を受け取る。
表紙には奇妙な文様が描かれており、題名も何も無かった。
本を挟み込むように付いている留め金には、小さな丸い窪みがあった。
それをみたリナは、あのメダルを取り出した。それはぴったりとはまった。
すると突然、ガチャリッという音ともに留め金が外れ、本が開いた。
バラララララッ
突風に煽られているように、凄まじい勢いでページがめくれていく。
バッとページがめくれるのが止まると、そこにはグロテスク装飾の枠の中に引かれた細かいマス目と、その中に数字の入った魔方陣が描かれていた。
リナたちが声も無く見ていると、マス目の数字が突如目まぐるしく変わり始めた。
「!?」
まるでルーレットのように数字はぐるぐると変わっていっていたが、やがてひとつずつ数字が止まり始めた。
「リナ!?」
それに伴い、辺りの空気が得体の知れない気配に侵食されていくような感じであった。
得たいの知れぬものを感じ、リナは急いで本を閉じた。
すると辺りの空気はまたもとの雰囲気に戻った。
「今のは一体何なんですか?」
アメリアが問い掛ける。
しかし、リナにもそれは答えようが無かった。
その時―――
  ♪♪♪〜〜〜〜 ♪  ♪♪〜〜
バイオリンの音色が聞こえてきた。
振り向くと、濃紺のシックな礼服を着た、長身痩躯の男がいた。
「何者だ!?」
兵士が剣を構える。
それを見て、男は笑った。
「リナ!こいつは!」
ガウリイが叫んだ。
男の笑みは、あのゲルヴァの笑みと似たような不気味な雰囲気を持っていた。
男は少しも動じる風も無く、静かにバイオリンを構えた。
「秘界狂詩曲”エーリッヒ・ツァンの調べ”」
呟くと、バイオリンを奏で始めた。
直後―――
「う、うわあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
苦悶と悲鳴が響き渡った。

*************************************

第四話、お送りしました。
リナたちの前に現れた謎のバイオリン引き。
リナたちはどうなってしまうのか?
そしてゼルが出会った男は何者なのか?
勢いにまかせてどこまで突っ走るのか?
行く先はわたしもわからない!(おい)
それでは!



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24498謎の本ですね。猫楽者 E-mail 2003/1/24 23:29:18
記事番号24496へのコメント

>こんばんわ、棒太郎です。

こんばんは、棒太郎さん。
お元気ですか、猫楽者です。

続きですね♪、お待ちしておりました。

>「・・・・・妙な気配が残ってるな・・・・・・・」
>微かに残る異質な空気を感じ取り、ガウリイは眉を寄せる。
>その空気を探るように、周りに神経を集中する。

この村を無残な姿に変えた者の気配が、残っていたのでしょうか。
それにしても、ごく僅かな気配の欠片を感知する・・・ガウリイさんの感覚・・・・凄いですね。

>自分の歩く山道の向こうから、今まで感じたことのない気配がやってくるのを感じ取った。
>ゼルガディスは足を止めた。
>向こうから、黒いシルクハットに黒い外套、その下にはタキシードのような礼服、首には白いマフラーをかけ、白い手袋にステッキを持った人影が、すたすたと歩いてきた。
>人影は、シルクハットを目深に被った――そのため、口元しか見えない――男であった。

ゼルガディスさんが、足を止めて警戒する程のお方。
なかなかオシャレな方ですね。
いったい何者なのでしょうか・・・・異界からの訪問者の一人なのですか。

>その後をゾワリとした空気が流れていった。
>ゼルガディスは後ろを振り向いた。が、男の姿は何処にもなかった。
>ゾクリとした寒気が背筋を走り、全身が総毛立っていた。
>「あの男―――何者だ?」
>できれば、二度と会いたくない存在であった。

ゼルガディスさん程の使い手の方が、もう二度と会いたくない、と思うとは
黒いシルクハットの方・・・余程異質な気配を持っていたのでしょうか。

>表紙には奇妙な文様が描かれており、題名も何も無かった。
>本を挟み込むように付いている留め金には、小さな丸い窪みがあった。
>それをみたリナは、あのメダルを取り出した。それはぴったりとはまった。
>すると突然、ガチャリッという音ともに留め金が外れ、本が開いた。

ニーヤさんが持ってきた本は、メダルを鍵として開くのですね。
留め金で、まるで封印されているかのような本。
どんな内容が記されているのでしょうか。

>バラララララッ
>突風に煽られているように、凄まじい勢いでページがめくれていく。
>バッとページがめくれるのが止まると、そこにはグロテスク装飾の枠の中に引かれた細かいマス目と、その中に数字の入った魔方陣が描かれていた。
>リナたちが声も無く見ていると、マス目の数字が突如目まぐるしく変わり始めた。
>「!?」
>まるでルーレットのように数字はぐるぐると変わっていっていたが、やがてひとつずつ数字が止まり始めた。

魔方陣に現れた数字よって、効果が変わるのでしょうか。
まるで、自らの意思があるかのような本ですね。
どんな効果が現れるのか・・・・なんだか・・・怖いですね。

>「リナ!?」
>それに伴い、辺りの空気が得体の知れない気配に侵食されていくような感じであった。
>得たいの知れぬものを感じ、リナは急いで本を閉じた。
>すると辺りの空気はまたもとの雰囲気に戻った。

リナさんが本を閉じてくれて、良かったです。
魔方陣の力で、何かとんでもない事が起きるところだったのでしょうか。

>  ♪♪♪〜〜〜〜 ♪  ♪♪〜〜
>バイオリンの音色が聞こえてきた。
>振り向くと、濃紺のシックな礼服を着た、長身痩躯の男がいた。
>「何者だ!?」
>兵士が剣を構える。
>それを見て、男は笑った。
>「リナ!こいつは!」
>ガウリイが叫んだ。
>男の笑みは、あのゲルヴァの笑みと似たような不気味な雰囲気を持っていた。

もしかして・・・・今の本の効果で・・・異世界から呼び出されたのでしょうか。
あの本・・・開くたびに何かを呼び出すのでしょうか・・・・呼び出された存在が・・・。
ランプの魔人みたいに、願いを叶えてくれるのならば、嬉しいのですが・・・・。
このバイオリン弾きの方は・・・そんな穏やかな方では・・・無いような気がします(冷汗)

>男は少しも動じる風も無く、静かにバイオリンを構えた。
>「秘界狂詩曲”エーリッヒ・ツァンの調べ”」
>呟くと、バイオリンを奏で始めた。
>直後―――
>「う、うわあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
>苦悶と悲鳴が響き渡った。

え・・・・っ。待ってください(汗)・・・確か・・その曲は・・・・・(滝汗)
あの窓の外の存在を・・・・・呼び出してしまったのですか。
へ・・・・兵士の皆さん・・・・・・・・・ご無事でしょうか・・・・・・・・・。


>リナたちの前に現れた謎のバイオリン引き。
>リナたちはどうなってしまうのか?
>そしてゼルが出会った男は何者なのか?

あうあう・・・・先に書かれてしまいました〜(T_T)
ニーナさんは、何者なのか。
あの本の力とは、何なのか。

>勢いにまかせてどこまで突っ走るのか?
>行く先はわたしもわからない!(おい)

面白いです〜。どんどん突っ走ってください。
そして、リナさん達のピンナです。ゼルガディスさん、ゼロスさん。
早く合流してください。

>それでは!

はい、毎日のようにお話を読ませて頂けて、とても嬉しいです♪
続きを読ませて頂けるのを、楽しみにお待ちしております。

まだまだ寒くなるようですが、お体にお気を付けて、お元気で。
では、失礼します。

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24513Re:謎の本ですね。棒太郎 2003/1/25 22:20:44
記事番号24498へのコメント


>こんばんは、棒太郎さん。
>お元気ですか、猫楽者です。

こんばんわ、猫楽者さん。
いつもありがとうございます。


>>「・・・・・妙な気配が残ってるな・・・・・・・」
>>微かに残る異質な空気を感じ取り、ガウリイは眉を寄せる。
>>その空気を探るように、周りに神経を集中する。
>
>この村を無残な姿に変えた者の気配が、残っていたのでしょうか。
>それにしても、ごく僅かな気配の欠片を感知する・・・ガウリイさんの感覚・・・・凄いですね。

誰も彼の野性の本能には敵わないですね。

>>自分の歩く山道の向こうから、今まで感じたことのない気配がやってくるのを感じ取った。
>>ゼルガディスは足を止めた。
>>向こうから、黒いシルクハットに黒い外套、その下にはタキシードのような礼服、首には白いマフラーをかけ、白い手袋にステッキを持った人影が、すたすたと歩いてきた。
>>人影は、シルクハットを目深に被った――そのため、口元しか見えない――男であった。
>
>ゼルガディスさんが、足を止めて警戒する程のお方。
>なかなかオシャレな方ですね。
>いったい何者なのでしょうか・・・・異界からの訪問者の一人なのですか。

こんな衣装の奴が、山道歩いてたら誰だって警戒しますね(笑)

>>その後をゾワリとした空気が流れていった。
>>ゼルガディスは後ろを振り向いた。が、男の姿は何処にもなかった。
>>ゾクリとした寒気が背筋を走り、全身が総毛立っていた。
>>「あの男―――何者だ?」
>>できれば、二度と会いたくない存在であった。
>
>ゼルガディスさん程の使い手の方が、もう二度と会いたくない、と思うとは
>黒いシルクハットの方・・・余程異質な気配を持っていたのでしょうか。

ゼルガディスにそこまで感じさせるほどの異質な者です。

>>バラララララッ
>>突風に煽られているように、凄まじい勢いでページがめくれていく。
>>バッとページがめくれるのが止まると、そこにはグロテスク装飾の枠の中に引かれた細かいマス目と、その中に数字の入った魔方陣が描かれていた。
>>リナたちが声も無く見ていると、マス目の数字が突如目まぐるしく変わり始めた。
>>「!?」
>>まるでルーレットのように数字はぐるぐると変わっていっていたが、やがてひとつずつ数字が止まり始めた。
>
>魔方陣に現れた数字よって、効果が変わるのでしょうか。
>まるで、自らの意思があるかのような本ですね。
>どんな効果が現れるのか・・・・なんだか・・・怖いですね。

数字が揃うことにより、「向こう側」との空間が拡がります。

>>「リナ!?」
>>それに伴い、辺りの空気が得体の知れない気配に侵食されていくような感じであった。
>>得たいの知れぬものを感じ、リナは急いで本を閉じた。
>>すると辺りの空気はまたもとの雰囲気に戻った。
>
>リナさんが本を閉じてくれて、良かったです。
>魔方陣の力で、何かとんでもない事が起きるところだったのでしょうか。

ちょっぴりでてきてしまいましたが・・・

>>  ♪♪♪〜〜〜〜 ♪  ♪♪〜〜
>>バイオリンの音色が聞こえてきた。
>>振り向くと、濃紺のシックな礼服を着た、長身痩躯の男がいた。
>>「何者だ!?」
>>兵士が剣を構える。
>>それを見て、男は笑った。
>>「リナ!こいつは!」
>>ガウリイが叫んだ。
>>男の笑みは、あのゲルヴァの笑みと似たような不気味な雰囲気を持っていた。
>
>もしかして・・・・今の本の効果で・・・異世界から呼び出されたのでしょうか。
>あの本・・・開くたびに何かを呼び出すのでしょうか・・・・呼び出された存在が・・・。
>ランプの魔人みたいに、願いを叶えてくれるのならば、嬉しいのですが・・・・。
>このバイオリン弾きの方は・・・そんな穏やかな方では・・・無いような気がします(冷汗)

ランプの精のような優しい存在ではないです。
ゲルヴァと同じ者ですから。

>>男は少しも動じる風も無く、静かにバイオリンを構えた。
>>「秘界狂詩曲”エーリッヒ・ツァンの調べ”」
>>呟くと、バイオリンを奏で始めた。
>>直後―――
>>「う、うわあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
>>苦悶と悲鳴が響き渡った。
>
>え・・・・っ。待ってください(汗)・・・確か・・その曲は・・・・・(滝汗)
>あの窓の外の存在を・・・・・呼び出してしまったのですか。
>へ・・・・兵士の皆さん・・・・・・・・・ご無事でしょうか・・・・・・・・・。

エーリッヒ・ツァンが奏でていた曲ではないですが、それのようにこの世ならぬ調べの曲です。


>>リナたちの前に現れた謎のバイオリン引き。
>>リナたちはどうなってしまうのか?
>>そしてゼルが出会った男は何者なのか?
>
>あうあう・・・・先に書かれてしまいました〜(T_T)
>ニーナさんは、何者なのか。
>あの本の力とは、何なのか。

すべては、待て!次回以降!!

>>勢いにまかせてどこまで突っ走るのか?
>>行く先はわたしもわからない!(おい)
>
>面白いです〜。どんどん突っ走ってください。
>そして、リナさん達のピンナです。ゼルガディスさん、ゼロスさん。
>早く合流してください。

ありがとうございます。
行くところまで、突っ走りま〜〜〜〜〜す。

>>それでは!
>
>はい、毎日のようにお話を読ませて頂けて、とても嬉しいです♪
>続きを読ませて頂けるのを、楽しみにお待ちしております。
>
>まだまだ寒くなるようですが、お体にお気を付けて、お元気で。
>では、失礼します。

最近まためっきり寒くなってきましたね。
早く暖かくなって欲しいです。
それでは。

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24503Re:黒邪の王  42003/1/25 09:31:30
記事番号24496へのコメント

>こんばんわ、棒太郎です。
 おはようございます、久しぶりの渚です。
>壁に隠れるようにして、古びた人形を持った一人の少女がそこにいた。
 古びた人形、一体どんなんだろ?この子が今までの出来事に関係してそう!
>フードのついたマントを頭からすっぽりと被った、旅の剣士と見える男が山道を歩いていた。
>フードの隙間から覗く肌は、人のものではなく、ごつごつとした岩のようであった。
 おお!ゼル登場!?このままリナたちと合流か!?
>向こうから、黒いシルクハットに黒い外套、その下にはタキシードのような礼服、首には白いマフラーをかけ、白い手袋にステッキを持った人影が、すたすたと歩いてきた。
>できれば、二度と会いたくない存在であった。
 怪しいことこの上ない(笑)!!この人物!一体何者なのか!
ゼルが言うに、かなりの強者っぽい。
>「ねえ、あなたここの村の子?」
>リナが少女に優しく問い掛けた。
 リナが優しく・・・・・と、鳥肌が(笑)
>少女はリナをじっと見ながら首を振った。
 おんや?それじゃあ何でこの村に?こんなとこいても何もないのに。
>すると突然、ガチャリッという音ともに留め金が外れ、本が開いた。
メダルは鍵?どんな事が書いてあるんだろ。
>男は少しも動じる風も無く、静かにバイオリンを構えた。
>「秘界狂詩曲”エーリッヒ・ツァンの調べ”」
>呟くと、バイオリンを奏で始めた。
>直後―――
>「う、うわあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
>苦悶と悲鳴が響き渡った。
 超音波か何か!?どうやってリナたちは切り抜けるのか!
楽しみにしてますー。

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24514Re:黒邪の王  4棒太郎 2003/1/25 22:25:44
記事番号24503へのコメント


> おはようございます、久しぶりの渚です。

こんばんわ、棒太郎です。
いつもありがとうございます。

>>壁に隠れるようにして、古びた人形を持った一人の少女がそこにいた。
> 古びた人形、一体どんなんだろ?この子が今までの出来事に関係してそう!

この子もキーパーソンです。

>>フードのついたマントを頭からすっぽりと被った、旅の剣士と見える男が山道を歩いていた。
>>フードの隙間から覗く肌は、人のものではなく、ごつごつとした岩のようであった。
> おお!ゼル登場!?このままリナたちと合流か!?

リナたちとの合流はもう少し後になちます。

>>向こうから、黒いシルクハットに黒い外套、その下にはタキシードのような礼服、首には白いマフラーをかけ、白い手袋にステッキを持った人影が、すたすたと歩いてきた。
>>できれば、二度と会いたくない存在であった。
> 怪しいことこの上ない(笑)!!この人物!一体何者なのか!
>ゼルが言うに、かなりの強者っぽい。

確かに妖しいことこの上ないですね。
この男の正体は後に・・・・・

>>「ねえ、あなたここの村の子?」
>>リナが少女に優しく問い掛けた。
> リナが優しく・・・・・と、鳥肌が(笑)

ははは、確かに。

>>すると突然、ガチャリッという音ともに留め金が外れ、本が開いた。
>メダルは鍵?どんな事が書いてあるんだろ。

メダルは鍵にもなってます。
内容は・・・・・・まあいいもんじゃないでしょうね。

>>男は少しも動じる風も無く、静かにバイオリンを構えた。
>>「秘界狂詩曲”エーリッヒ・ツァンの調べ”」
>>呟くと、バイオリンを奏で始めた。
>>直後―――
>>「う、うわあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
>>苦悶と悲鳴が響き渡った。
> 超音波か何か!?どうやってリナたちは切り抜けるのか!
>楽しみにしてますー。

あるがとうございます。
まだもうちょい出てきますので、よろしくです。
それでは。

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24541黒邪の王 5棒太郎 2003/1/28 00:23:13
記事番号24404へのコメント

こんばんわ、棒太郎です。
なんだかんだ言って続いてるこの話。第5話目です。
それでは。

*************************************

『黒邪の王』 5


「秘界狂詩曲”エーリッヒ・ツァンの調べ”」

男の奏でるバイオリンから紡がれる、この世ならぬ調べ。
その音色に兵士たちは苦悶の声をあげ、のたうつ。
リナたちも己の体の内側から侵食するような調べに、精神的な苦しみを浮かべる。
「う・・・く・・・・フ・・フレアアロー!!」
異界の調べに抗うように、渾身の力で魔法を放つ。
飛来する炎の矢に、男は演奏の手を止め、それを避ける。
「!?」
だが、それを避けたと同時に一気に間合いを詰めていたガウリイが斬妖剣を振り下ろした。
縦一文字に剣閃が走り、男の体がずれた――と思った時、蜃気楼のようにその姿は消えた。
「消えた・・・・・・・」
「リナさん・・・・あの人、一体何者ですか・・・・・・」
「あたしが聞きたいわよ。」
そう呟くリナの服の裾を、クイクイと引っ張るものがあった。
見ると、ニーヤがリナにあの本を差し出して、じっと見つめていた。
「ありがと。」
ニーヤに微笑んで、その本を受け取る。
「この本、一体何なのかしら?聞いたこと無いわ。」

「そうですねぇ、闇に息づく書ですからねぇ。」

突如聞こえた声に辺りを見ると、神官風の男――ゼロスがいた。
「まさか、その本に出遭えると思いませんでしたよ。」
ゼロスの言葉に、リナが視線を向ける。
「ゼロス。あんた、この本のこと知ってるの?」
「大まかなことは。それは僕たちの間で”闇黒の書”と呼ばれているものですよ。」
「”闇黒の書”?」
「ええ、”向こう側”の訪問者の書とも言われています。」
「”向こう側”の訪問者、って何よ?」
「それは秘密で―――」
「アメリア。」
スッとアメリアが前へでる。
「ハーーレルヤ♪ハーーーレルヤ♪ハレーーールーーヤーーー♪♪」
「うわあぁぁぁぁぁっ!!!」
アメリアの生の賛美歌に、慌ててゼロスは姿を消した。
「おにょれ、逃げられたか。」
「・・・・・・・・・・・・・・・ほしのちえは・・・・・」
ふと聞こえてきた呟きに、リナは振り返った。
「・・・・・ニーヤ。今、星の智慧派って言った?」
リナの言葉にニーヤは黙って頷く。
「この本はそこにあったの?」
だがニーヤは黙ったままだった。
「リナ・・・・・どうする?」
「とりあえず行ってみるしかないわね。」

その夜、バスケスは城の執務室で書類を捌いていた。
そしてふと顔をあげた。
どこかおかしい。
彼の全身が異様な空気の気配を感じていた。
すると、窓の外から光が差し込んできた。
月明かりではない。
それよりも静かな、強い光だった。
同時に異様な闇が部屋を覆う。
バスケスがその光景に、訝しげな表情を見せている時、
 じゃらり
鎖の鳴る音が響いた。
じゃら じゃら じゃら
いつの間にか周りには無数の鎖が垂れ下がっていた。
「路は開かれた。」
声がしたかと思うと、闇の奥からコートを着た男――ゲルヴァが現れた。
「なっ・・・・」
♪〜〜♪ ♪〜〜〜♪♪
別のところからバイオリンを持った男が姿を見せる。
くす くすくす くすくす
さらに奥にもう一つ影が現れ、静かに笑い声を上げる。
「しきたりだ。だから我々は来た。」
「馬鹿な・・・・そんなこと―――」
じゃら
突然鎖が飛来し、先についた鍵爪がバスケスの肉に喰らいつく。
「―――!!?」
「聞く耳は持たぬ。」
ゲルヴァは何の感慨も持たない瞳でバスケスを見ている。
「闇黒の向こう側へ導こう。」
その言葉とともに、次々と鎖がバスケスの元へと飛んできた。

*************************************

どうも、第5話お送りしました。
結局まだ正体分からずじまいですね。
次こそは!!
それではこのへんで。


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24543バスケスさん・・・・・。猫楽者 E-mail 2003/1/28 13:26:49
記事番号24541へのコメント

>こんばんわ、棒太郎です。

こんにちは、棒太郎さん。
お元気ですか、猫楽者です。

続き♪お待ちしておりました♪

>「秘界狂詩曲”エーリッヒ・ツァンの調べ”」
>
>男の奏でるバイオリンから紡がれる、この世ならぬ調べ。
>その音色に兵士たちは苦悶の声をあげ、のたうつ。
>リナたちも己の体の内側から侵食するような調べに、精神的な苦しみを浮かべる。

音による攻撃。恐ろしいですね。
対抗する為に、耳栓をしていても無駄なようですし。
姿を隠したまま、この曲を演奏されたりしたら(汗)・・・・・厄介な力を持っている方ですね。

>「う・・・く・・・・フ・・フレアアロー!!」
>異界の調べに抗うように、渾身の力で魔法を放つ。
>飛来する炎の矢に、男は演奏の手を止め、それを避ける。
>「!?」
>だが、それを避けたと同時に一気に間合いを詰めていたガウリイが斬妖剣を振り下ろした。

精霊魔法の炎を避けた、ということは、このお方は魔族のような精神生命体では無いのですか。
リナさんとガウリイさんの連携、流石はお二人、息もピッタリですね。

>縦一文字に剣閃が走り、男の体がずれた――と思った時、蜃気楼のようにその姿は消えた。

ゲルヴァさんのお仲間でしょうか。
体を真っ二つにされて・・・・・それで倒せたのでしょうか・・・・。
倒せたのなら・・・良いのですが(汗)

そして、兵隊さんたち・・・・お仕事とはいえ・・・大変ですね。今回は無事で良かったです。
『とんでもない事件に係わってしまった(滝汗)』、とか、兵隊さんたち、思っているのでしょうか。

>そう呟くリナの服の裾を、クイクイと引っ張るものがあった。
>見ると、ニーヤがリナにあの本を差し出して、じっと見つめていた。
>「ありがと。」
>ニーヤに微笑んで、その本を受け取る。

リナさんも、小さな子には優しいのですね。
ニーヤさん、どんな謎を持ちなのでしょうか。

>「この本、一体何なのかしら?聞いたこと無いわ。」
>
>「そうですねぇ、闇に息づく書ですからねぇ。」
>
>突如聞こえた声に辺りを見ると、神官風の男――ゼロスがいた。

ゼロスさん・・・・まさか・・・リナさん達が戦うのを見ていたのですか。
ゼロスさんも一緒に行動してくださると、良いですね。

>「まさか、その本に出遭えると思いませんでしたよ。」
>ゼロスの言葉に、リナが視線を向ける。
>「ゼロス。あんた、この本のこと知ってるの?」
>「大まかなことは。それは僕たちの間で”闇黒の書”と呼ばれているものですよ。」
>「”闇黒の書”?」
>「ええ、”向こう側”の訪問者の書とも言われています。」
>「”向こう側”の訪問者、って何よ?」

なにやら・・・とても物騒な・・・本のような気がします(汗)
向こう側・・・・訪問者・・・・。
異世界からの訪問者・・・・ゲルヴァさん達のことが書き記されているのでしょうか。

ゲルヴアさん達の弱点とか、リナさん達の役立つ情報も書いてあると良いですね。

>「それは秘密で―――」
>「アメリア。」
>スッとアメリアが前へでる。
>「ハーーレルヤ♪ハーーーレルヤ♪ハレーーールーーヤーーー♪♪」
>「うわあぁぁぁぁぁっ!!!」
>アメリアの生の賛美歌に、慌ててゼロスは姿を消した。
>「おにょれ、逃げられたか。」

ゼロスさん、せっかくお得意のポーズと台詞を決めようとしたのに
リナさんとアメリアさんがお相手では、やはり・・・・こ〜なってしまいますね(笑)
ゼロスさんは、何を知っているのでしょうか・・・・気になります〜。

>「・・・・・・・・・・・・・・・ほしのちえは・・・・・」
>ふと聞こえてきた呟きに、リナは振り返った。
>「・・・・・ニーヤ。今、星の智慧派って言った?」
>リナの言葉にニーヤは黙って頷く。
>「この本はそこにあったの?」
>だがニーヤは黙ったままだった。
>「リナ・・・・・どうする?」
>「とりあえず行ってみるしかないわね。」

舞台は、あの村へと移るのですね。
あの村に、どんな秘密が隠されているのでしょうか。
そして、ニーナさんは、どんな役割をお持ちなのでしょうか。

> じゃらり
>鎖の鳴る音が響いた。
>じゃら じゃら じゃら
>いつの間にか周りには無数の鎖が垂れ下がっていた。
>「路は開かれた。」
>声がしたかと思うと、闇の奥からコートを着た男――ゲルヴァが現れた。

路を開いてしまったのは・・・・・何方なのでしょうか。
あの村の方々・・・なのでしょうか。

>「なっ・・・・」
>♪〜〜♪ ♪〜〜〜♪♪
>別のところからバイオリンを持った男が姿を見せる。
>くす くすくす くすくす
>さらに奥にもう一つ影が現れ、静かに笑い声を上げる。
>「しきたりだ。だから我々は来た。」

あう・・・っ(汗)。この世界へとやって来た、ゲルヴァさん達が集合してしまいましたね。
しきたり・・・・誰かがこの世界へとゲルブァさん達を呼んだのですか!?

>「馬鹿な・・・・そんなこと―――」
>じゃら
>突然鎖が飛来し、先についた鍵爪がバスケスの肉に喰らいつく。
>「―――!!?」
>「聞く耳は持たぬ。」
>ゲルヴァは何の感慨も持たない瞳でバスケスを見ている。
>「闇黒の向こう側へ導こう。」
>その言葉とともに、次々と鎖がバスケスの元へと飛んできた。

ああああああああ(滝汗)
パスケスさん・・・・良い人でしたのに(待て、勝手に死んだと思わないように)

闇の向こうへと、連れ去られてしまいましたバスケスさん・・・・ご無事なのでしょうか(滝汗)

>どうも、第5話お送りしました。
>結局まだ正体分からずじまいですね。

一筋縄では行かないような、恐ろしい方々がお相手なのですね。
ゼロスさん。異界の者達に、この世界で好き勝手なことをされるのは
魔族の方々も面白くないのでは、リナさん達と協力して戦ってくれると良いのですが。

>次こそは!!
>それではこのへんで。

謎のニーナさん。
次々と現れる、異界の戦士たち。
”闇黒の書”とは、どんな『力』を持っているのか。
そして、あの村でリナさん達を待ち受けているのは、どんな事態なのか。

・・・・・バスケスさん・・・・ど〜なってしまったのでしょうか・・・。

面白かったです〜。謎が深まって行きますね。
続きを読ませて頂けるのを、とても楽しみにしております。

寒いですね、風邪がかなり流行ってしまっているようですので
お体にお気を付けて、お元気で。

では、失礼します。

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24546こんな目に会うはずじゃなかったんだけどな〜棒太郎 2003/1/28 20:32:52
記事番号24543へのコメント


こんばんわ、猫楽者さん。
いつもありがとうございます。


>>男の奏でるバイオリンから紡がれる、この世ならぬ調べ。
>>その音色に兵士たちは苦悶の声をあげ、のたうつ。
>>リナたちも己の体の内側から侵食するような調べに、精神的な苦しみを浮かべる。
>
>音による攻撃。恐ろしいですね。
>対抗する為に、耳栓をしていても無駄なようですし。
>姿を隠したまま、この曲を演奏されたりしたら(汗)・・・・・厄介な力を持っている方ですね。

確かに恐ろしい攻撃ですね。
耳栓も用を足さないでしょうし。

>>「う・・・く・・・・フ・・フレアアロー!!」
>>異界の調べに抗うように、渾身の力で魔法を放つ。
>>飛来する炎の矢に、男は演奏の手を止め、それを避ける。
>>「!?」
>>だが、それを避けたと同時に一気に間合いを詰めていたガウリイが斬妖剣を振り下ろした。
>
>精霊魔法の炎を避けた、ということは、このお方は魔族のような精神生命体では無いのですか。
>リナさんとガウリイさんの連携、流石はお二人、息もピッタリですね。

ちゃんと実体はあります。
だから逆に魔族に有効な精神攻撃は効きません。

>>縦一文字に剣閃が走り、男の体がずれた――と思った時、蜃気楼のようにその姿は消えた。
>
>ゲルヴァさんのお仲間でしょうか。
>体を真っ二つにされて・・・・・それで倒せたのでしょうか・・・・。
>倒せたのなら・・・良いのですが(汗)

はい。ゲルヴァと同類です。

>そして、兵隊さんたち・・・・お仕事とはいえ・・・大変ですね。今回は無事で良かったです。
>『とんでもない事件に係わってしまった(滝汗)』、とか、兵隊さんたち、思っているのでしょうか。

一般ピープルな彼らにはとんだ災難でしたね。

>>そう呟くリナの服の裾を、クイクイと引っ張るものがあった。
>>見ると、ニーヤがリナにあの本を差し出して、じっと見つめていた。
>>「ありがと。」
>>ニーヤに微笑んで、その本を受け取る。
>
>リナさんも、小さな子には優しいのですね。
>ニーヤさん、どんな謎を持ちなのでしょうか。

ニーヤについて今後の話で・・・・・・・(さてどうしよう←まて)

>>「この本、一体何なのかしら?聞いたこと無いわ。」
>>
>>「そうですねぇ、闇に息づく書ですからねぇ。」
>>
>>突如聞こえた声に辺りを見ると、神官風の男――ゼロスがいた。
>
>ゼロスさん・・・・まさか・・・リナさん達が戦うのを見ていたのですか。
>ゼロスさんも一緒に行動してくださると、良いですね。

ご安心を。ゼロスもリナたち一行に加わります。

>>「まさか、その本に出遭えると思いませんでしたよ。」
>>ゼロスの言葉に、リナが視線を向ける。
>>「ゼロス。あんた、この本のこと知ってるの?」
>>「大まかなことは。それは僕たちの間で”闇黒の書”と呼ばれているものですよ。」
>>「”闇黒の書”?」
>>「ええ、”向こう側”の訪問者の書とも言われています。」
>>「”向こう側”の訪問者、って何よ?」
>
>なにやら・・・とても物騒な・・・本のような気がします(汗)
>向こう側・・・・訪問者・・・・。
>異世界からの訪問者・・・・ゲルヴァさん達のことが書き記されているのでしょうか。
>
>ゲルヴアさん達の弱点とか、リナさん達の役立つ情報も書いてあると良いですね。

何かが書き記しているのではなく、向こう側との路を開くゲートみたいなもんです。

>>「それは秘密で―――」
>>「アメリア。」
>>スッとアメリアが前へでる。
>>「ハーーレルヤ♪ハーーーレルヤ♪ハレーーールーーヤーーー♪♪」
>>「うわあぁぁぁぁぁっ!!!」
>>アメリアの生の賛美歌に、慌ててゼロスは姿を消した。
>>「おにょれ、逃げられたか。」
>
>ゼロスさん、せっかくお得意のポーズと台詞を決めようとしたのに
>リナさんとアメリアさんがお相手では、やはり・・・・こ〜なってしまいますね(笑)
>ゼロスさんは、何を知っているのでしょうか・・・・気になります〜。

やはりゼロスはこうでなくては。
ゼロスの知っていること・・・・・・それはあの男―――

>>「・・・・・・・・・・・・・・・ほしのちえは・・・・・」
>>ふと聞こえてきた呟きに、リナは振り返った。
>>「・・・・・ニーヤ。今、星の智慧派って言った?」
>>リナの言葉にニーヤは黙って頷く。
>>「この本はそこにあったの?」
>>だがニーヤは黙ったままだった。
>>「リナ・・・・・どうする?」
>>「とりあえず行ってみるしかないわね。」
>
>舞台は、あの村へと移るのですね。
>あの村に、どんな秘密が隠されているのでしょうか。
>そして、ニーナさんは、どんな役割をお持ちなのでしょうか。

まて!次回ってな感じでひきます。

>>「なっ・・・・」
>>♪〜〜♪ ♪〜〜〜♪♪
>>別のところからバイオリンを持った男が姿を見せる。
>>くす くすくす くすくす
>>さらに奥にもう一つ影が現れ、静かに笑い声を上げる。
>>「しきたりだ。だから我々は来た。」
>
>あう・・・っ(汗)。この世界へとやって来た、ゲルヴァさん達が集合してしまいましたね。
>しきたり・・・・誰かがこの世界へとゲルブァさん達を呼んだのですか!?

しきたりがあるから、ゲルヴァたちはやって来ました。
あとひとつの影については次回で。

>>「馬鹿な・・・・そんなこと―――」
>>じゃら
>>突然鎖が飛来し、先についた鍵爪がバスケスの肉に喰らいつく。
>>「―――!!?」
>>「聞く耳は持たぬ。」
>>ゲルヴァは何の感慨も持たない瞳でバスケスを見ている。
>>「闇黒の向こう側へ導こう。」
>>その言葉とともに、次々と鎖がバスケスの元へと飛んできた。
>
>ああああああああ(滝汗)
>パスケスさん・・・・良い人でしたのに(待て、勝手に死んだと思わないように)
>
>闇の向こうへと、連れ去られてしまいましたバスケスさん・・・・ご無事なのでしょうか(滝汗)

う〜〜ん、当初はリナたちに仕事依頼するだけだったはずなのにな〜〜〜。
何故かこんな目に・・・・・・

>>どうも、第5話お送りしました。
>>結局まだ正体分からずじまいですね。
>
>一筋縄では行かないような、恐ろしい方々がお相手なのですね。
>ゼロスさん。異界の者達に、この世界で好き勝手なことをされるのは
>魔族の方々も面白くないのでは、リナさん達と協力して戦ってくれると良いのですが。

先にも書きましたが、ゼロスも戦線に加わります。
お楽しみに!

>>次こそは!!
>>それではこのへんで。
>
>謎のニーナさん。
>次々と現れる、異界の戦士たち。
>”闇黒の書”とは、どんな『力』を持っているのか。
>そして、あの村でリナさん達を待ち受けているのは、どんな事態なのか。
>
>・・・・・バスケスさん・・・・ど〜なってしまったのでしょうか・・・。
>
>面白かったです〜。謎が深まって行きますね。
>続きを読ませて頂けるのを、とても楽しみにしております。
>
>寒いですね、風邪がかなり流行ってしまっているようですので
>お体にお気を付けて、お元気で。
>
>では、失礼します。

いつも感想ありがとうございます。
頑張って続き書いていきます。
猫楽者さんもお体に気をつけて頑張ってください。
それでは。

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24612黒邪の王 6 棒太郎 2003/2/2 22:11:07
記事番号24404へのコメント

こんばんわ、棒太郎です。
さて、第6話目です。
なんとかクライマックスまで持ってかないと・・・・・

*************************************

『黒邪の王』 6


ホクニー村から戻ってきたリナたち一行は、バスケスに会い、”悪魔の舞踏園”へ向かうことを報告しようとした。
だが―――
「リナ・・・・・・気をつけろ。なにか変だぞ。」
ガウリイが真剣な顔つきで警告する。
その言葉を受けながら、執務室へと向かった。
コンコン
部屋の扉をノックするが返事はない。
数回、扉をノックしても中から応答はなかった。
リナが訝しげに感じていると、ゆっくりと扉が開いた。
「バスケスさん。どうした―――」
そう言って中に入ろうとしたリナの体が止まった。
「リナさん、どうしたんです?」
アメリアが不思議に思い、脇から中をのぞきこんだ。
「!?」
そこには部屋のあちこちから伸びている鎖の鍵爪に縫われ、人形のように吊るされたバスケスらしきモノがあった。
「ガウリイ!アメリア!急いでここから出るわよ!」
リナが叫んだ時――
じゃらり
廊下一面に無数の鎖が垂れ下がっていた。
「リナさん!これは――!?」
「路は開かれた。」
廊下の闇の奥から声がした。
「ゲルヴァ・・・・」
「供物を捧げよ。」
じゃら
鎖が襲い掛かる。
ガウリイの剣がそれを弾くが、今にも襲い掛からんとするように他の鎖もじゃらじゃらと揺れている。
「我が結界、そうは破れぬ。」
ゲルヴァがそう言ったとき、スッとその前にでる影があった。
「ちょっ・・・ニーヤ!?」
人形を抱いたニーヤが、ゲルヴァの前に立った。
「お前は―――――」
ニーヤを見たゲルヴァが呟いた。
「帰り人か・・・・・・・・あり得ぬ・・・・」
「これはこれはいいところに現れてくれました。」
その声とともにリナたちの背後にゼロスが現れた。
「さて、大人しく向こう側へ還ってもらいましょうか。」
そう言うゼロスに向かってゲルヴァは鋭い眼光を向ける。
直後ゼロスの喉が大きく裂けた。
「む・・・」
だが血の流れない傷口を見せながら、ゼロスはニコニコ笑っていた。
「その程度の力じゃ僕は倒せませんよ。」
ゼロスがそう言うと、ゲルヴァの体を黒い錐が貫いた。
だがゲルヴァは不気味な笑みを浮かべていた。
じゃらり じゃらり
鎖が大きく鳴り、ゼロスに襲い掛かった。
ゼロスも杖でそれを防ぐ。
「ゼロス!後は任せたわよ!!」
リナはゼロスにそう叫ぶと、物凄い勢いでそこから駆け出した。
「ちょっと、リナさ〜〜〜〜ん。」
ゼロスの声が遠くに響いた。

「さてと、ここになにがあるのやら。」
星の智慧派の教会を目指して歩きながらリナが呟いた。
「リナ・・・・」
不意にガウリイが足を止めた。
どこかから異様な殺気が流れてきた。
「なんでしょう、この殺気・・・?」
「あそこね。」
そのとき―――

くす くすくす

笑い声が聞こえた。
ガウリイが剣を抜き、構えた。

くす くす

再び声が聞こえた。
その声の聞こえた方向に剣を向けたとき、何かが突如斬りかかってきた。
ガキィン
ガウリイがそれを受け止める。
「!?ガウリイの旦那?」
「ゼルガディスか!?」
斬りかかってきた主はゼルガディスだった。
「ゼルガディスさん!お久し振りです!」
「ゼル!こんなところでどうしたのよ!?」
アメリアとリナも駆け寄る。
「いや、ここに着いたときに得体の知れない奴に襲われてな。まだどこかにいるはずだ。」
♪〜〜♪
久闊を叙す暇も無く、リナたちの前に二つの影が現れた。
一つはあのバイオリン弾き。
そしてもう一つは、白と黒の市松模様の道化師風の服と帽子の少女だった。
「あんたたち―――ゲルヴァと同類ね?何者よ?」
リナの問い掛けに二人は笑みを浮かべた。
「私の名はレーニッヒ。」
「わたしはル・ランだよ。」
自己紹介を終えると、レーニッヒはバイオリンを構えた。
「そうはさせないわ!!」
リナの魔力が集中する。
「まて、リナ!!」
「ダイナスト・ブレス!!」
ゼルガディスの声が届く間もなく、魔王の腹心の力を借りた魔法が炸裂する。
だが、
「ちょいな♪」
ル・ランがちょこんと前に出るや、同じくダイナスト・ブレスが炸裂した。
お互い激しくぶつかり合い、相殺される。
「こいつも魔道士ってわけ?」
キッとル・ランを見据えるが、ル・ランはニコニコと笑っていた。
「ハッ!!」
そのときガウリイが斬妖剣を振り上げ、斬りかかった。
絶妙といってもいい一撃だった。
「ちゃっちゃ♪」
だがそれは、どこから取り出したのかル・ランの短剣に防がれた。
もう一撃繰り出すが、それもお互い刀身を打ち付けあう。
「ガウリイさんとまともに打ち合うなんて―――」
「だがどこか妙だ。」
ゼルガディスが呟いた。
それはリナも感じていた。
「ガウリイ、どいて!黄昏よりも昏きもの 血の流れより赤きもの――」
先程以上の魔力が紡がれる。
「等しく滅びを与えんことを  ドラグスレイブ!!」
赤い光弾がル・ランへと向かっていく。
「ちぇいさ♪」
またもル・ランから同じようにドラグスレイブが放たれた。
激しくぶつかり合う二つのドラグスレイブ。
「ちぇりゃ♪」
そして間髪入れずル・ランが斬りかかった。
「リナッ!!」
ゼルガディスがその剣を受け止める。
(旦那と同じ太刀筋だと!?)
それはリナも感じた。
(やっぱり。ガウリイの剣と全く同じ太刀筋だわ。まさかこいつの力って―――)
「さて、そろそろ一曲演奏させて貰おうかな。」
レーニッヒがバイオリンを構えて言う。
「それでは、”秘神交響曲”第1楽章一番『死霊秘法』」
そう言うや、レーニッヒのバイオリンが音楽を奏で始めた。

*************************************

第6話お送りしました。
なんか中途半端気味に終ってますが・・・・・
さてさてゼロスもいよいよ参戦ですね。
どうなっていくのやら。
それでは。


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24625ゼロスさん♪参戦ですね。猫楽者 E-mail 2003/2/3 23:03:52
記事番号24612へのコメント

>こんばんわ、棒太郎です。
>さて、第6話目です。

こんばんは、棒太郎さん。
お元気ですか、猫楽者です。

続き♪楽しみに♪お待ちしておりました♪


>ホクニー村から戻ってきたリナたち一行は、バスケスに会い、”悪魔の舞踏園”へ向かうことを報告しようとした。
>だが―――
>「リナ・・・・・・気をつけろ。なにか変だぞ。」
>ガウリイが真剣な顔つきで警告する。
>その言葉を受けながら、執務室へと向かった。

ガウリイさんの気配を察する能力。鋭いですね、流石です。
リナさんとアメリアさんも、ガウリイさんが警告を発してくれたので、迎え撃つ準備が出来ますね。

>コンコン
>部屋の扉をノックするが返事はない。
>数回、扉をノックしても中から応答はなかった。

返事が無い・・・・ということは・・・・もう・・・バスケスさんは・・・・。
良い人ほど・・・・長生きできないのでしょうか。
でも、まだ間に合いますか・・・・バスケスさん・・・どうかご無事で・・・・。

>リナが訝しげに感じていると、ゆっくりと扉が開いた。
>「バスケスさん。どうした―――」
>そう言って中に入ろうとしたリナの体が止まった。
>「リナさん、どうしたんです?」
>アメリアが不思議に思い、脇から中をのぞきこんだ。
>「!?」
>そこには部屋のあちこちから伸びている鎖の鍵爪に縫われ、人形のように吊るされたバスケスらしきモノがあった。

ムゴイ・・・・・ゲルヴァさん・・・・。
バスケスさんに何か怨みでもあるのですか・・・・どうして・・・・・・。
こんな酷いことを・・・・これじゃあ・・・・まるで・・・・殺すことを楽しんでいるみたいですよ・・・・。

バスケスさん・・・・どうか安らかにお眠りください。
ゲルヴァさん・・・バスケスさんの魂には・・・・手出ししていないですよね。

>「路は開かれた。」
>廊下の闇の奥から声がした。
>「ゲルヴァ・・・・」
>「供物を捧げよ。」
>じゃら
>鎖が襲い掛かる。
>ガウリイの剣がそれを弾くが、今にも襲い掛からんとするように他の鎖もじゃらじゃらと揺れている。
>「我が結界、そうは破れぬ。」

ゲルヴァさん・・・何故リナさん達を狙うのですか。
あの本をリナさん達が、持っているからなのでしょうか。
それとも、あの村でゲルヴァさんに会ってしまったのが原因でしょうか。

誰が“路”を開いてしまったのでしょうか。
その方は・・・・こんことになる、と知っていたのでしょうか。
そして、“供物を捧げよ”、とは、ゲルヴァさんに捧げるのですか、それとも。
ゲルヴァさんの背後に何かがいて、その者に捧げるのでしょうか。

>ゲルヴァがそう言ったとき、スッとその前にでる影があった。
>「ちょっ・・・ニーヤ!?」
>人形を抱いたニーヤが、ゲルヴァの前に立った。
>「お前は―――――」
>ニーヤを見たゲルヴァが呟いた。
>「帰り人か・・・・・・・・あり得ぬ・・・・」

『帰り人』・・・ニーヤさん。貴方はいったいどんなお力と役目をお持ちなのでしょうか。
ゲルヴァさんたちを、元の世界へと『帰す』ようなお力をお持ちなのですか。
それとも、神隠しにあって消えていた方が、この世界へと帰って来た・・・そんな方々の御一人なのでしょうか。

>「これはこれはいいところに現れてくれました。」
>その声とともにリナたちの背後にゼロスが現れた。
>「さて、大人しく向こう側へ還ってもらいましょうか。」
>そう言うゼロスに向かってゲルヴァは鋭い眼光を向ける。
>直後ゼロスの喉が大きく裂けた。
>「む・・・」
>だが血の流れない傷口を見せながら、ゼロスはニコニコ笑っていた。
>「その程度の力じゃ僕は倒せませんよ。」

ゼロスさん♪ご登場ですね♪
流石は獣神官さん、ゲルヴァさんの攻撃でまったくダメージを受けていないのですね。

>ゼロスがそう言うと、ゲルヴァの体を黒い錐が貫いた。
>だがゲルヴァは不気味な笑みを浮かべていた。

ゼロスさんの錐の攻撃を受けても、余裕なのですか!
ゲルヴァさん・・・・リナさんのフレア・アローは避けたのに・・・・まさか前よりも強くなっているのですか。

>じゃらり じゃらり
>鎖が大きく鳴り、ゼロスに襲い掛かった。
>ゼロスも杖でそれを防ぐ。
>「ゼロス!後は任せたわよ!!」
>リナはゼロスにそう叫ぶと、物凄い勢いでそこから駆け出した。
>「ちょっと、リナさ〜〜〜〜ん。」
>ゼロスの声が遠くに響いた。

ゼロスさんとゲルヴァさんの死闘がいよいよ始まる・・・・かと思ったのですが・・・・。
流石はリナさん達・・・・・後は任せた、とばかりに・・・・ゼロスさんを置いていってしまいましたか(汗)
ゲルヴァさんも・・・・まさかリナさん達が、こおいう行動をするとは・・・・予想外の出来事たったのではないでしょうか。
ゼロスさんのせっかく・・・・珍しく(すいません)カッコよく登場なさったのに・・・・。
後も見ずに走り去ってゆくリナさん達への、ゼロスさんの台詞・・・思わず笑ってしまいました(笑いつつ、一応まて)

>「リナ・・・・」
>不意にガウリイが足を止めた。
>どこかから異様な殺気が流れてきた。
>「なんでしょう、この殺気・・・?」
>「あそこね。」
>そのとき―――
>
>くす くすくす
>
>笑い声が聞こえた。

そう言えば、執務室にはゲルヴァさんしか居ませんでしたね。
ということは・・・・他の方々は・・・・待ち伏せしていたのですか。

>その声の聞こえた方向に剣を向けたとき、何かが突如斬りかかってきた。
>ガキィン
>ガウリイがそれを受け止める。
>「!?ガウリイの旦那?」
>「ゼルガディスか!?」
>斬りかかってきた主はゼルガディスだった。
>「ゼルガディスさん!お久し振りです!」
>「ゼル!こんなところでどうしたのよ!?」
>アメリアとリナも駆け寄る。
>「いや、ここに着いたときに得体の知れない奴に襲われてな。まだどこかにいるはずだ。」

ゼルガディスさんも合流してくださって、これで『正義の仲良し4人組』がそろいましたね。
それにしても、ゼルガディスさんも襲われたのですか。
ここには、余程大切なものがあるのでしょうか。

>「ダイナスト・ブレス!!」
>ゼルガディスの声が届く間もなく、魔王の腹心の力を借りた魔法が炸裂する。
>だが、
>「ちょいな♪」
>ル・ランがちょこんと前に出るや、同じくダイナスト・ブレスが炸裂した。
>お互い激しくぶつかり合い、相殺される。

リナさんの呪文と、まったく同じ呪文を瞬時に放つとは・・・・ル・ランさん・・・・。
恐ろしいほどの『力』を、お持ちなのですね。

>「ハッ!!」
>そのときガウリイが斬妖剣を振り上げ、斬りかかった。
>絶妙といってもいい一撃だった。
>「ちゃっちゃ♪」
>だがそれは、どこから取り出したのかル・ランの短剣に防がれた。
>もう一撃繰り出すが、それもお互い刀身を打ち付けあう。
>「ガウリイさんとまともに打ち合うなんて―――」


ええええええええ、ガウリイさんの腕プラス斬妖剣の攻撃を・・・・・。
短剣で、防いで・・・・・・互角に打ち合う・・・・・恐ろしい方ですね。

>「ガウリイ、どいて!黄昏よりも昏きもの 血の流れより赤きもの――」
>先程以上の魔力が紡がれる。
>「等しく滅びを与えんことを  ドラグスレイブ!!」
>赤い光弾がル・ランへと向かっていく。
>「ちぇいさ♪」
>またもル・ランから同じようにドラグスレイブが放たれた。
>激しくぶつかり合う二つのドラグスレイブ。

ド・・・・ドラグスレイブ・・・までも使えるのですが・・・・。
魔法はリナさんと互角・・・・そして接近戦はガウリイさんと互角・・・・・。
ル・ランさん・・・・・・いったい何者なのですか。

>「リナッ!!」
>ゼルガディスがその剣を受け止める。
>(旦那と同じ太刀筋だと!?)
>それはリナも感じた。
>(やっぱり。ガウリイの剣と全く同じ太刀筋だわ。まさかこいつの力って―――)

ル・ランさん・・・・・戦っている相手の技を、コピー出来るのでしょうか・・・・。
だとしたら・・・・どうやって倒せば良いのでしょうか・・・・。
コピー出来ないような、攻撃をするとしても・・・・・どうしたら良いのでしょうか。

>「さて、そろそろ一曲演奏させて貰おうかな。」
>レーニッヒがバイオリンを構えて言う。
>「それでは、”秘神交響曲”第1楽章一番『死霊秘法』」
>そう言うや、レーニッヒのバイオリンが音楽を奏で始めた。

あああああああああ、ル・ランさんだけでも大変ですのに・・・・・。
レーニッヒさんまで参戦なるのですか。
お願いです、レーニッヒさん。ここはル・ランさんに任せて、観戦していて頂けないでしょうか。

>第6話お送りしました。
>なんか中途半端気味に終ってますが・・・・・
>さてさてゼロスもいよいよ参戦ですね。

リナさん達、ピンチですね。
ゼロスさんは、まだゲルヴァさんと戦っているのでしょうし・・・・。
どうなってしまうのでしょう・・・・・ドキドキしながら読ませて頂きました。

>どうなっていくのやら。
>それでは。

ニーナさんの謎。
ル・ランさんの『力』は、どんな能力なのか。
リナさん達は、どう切り抜けるのか。
続きを読ませて頂けるのを、とても楽しみにお待ちしております。

本当に毎日寒いですね。
風邪などにお気を付けて、お元気で。
では、失礼します。

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24633Re:ゼロスさん♪参戦ですね。棒太郎 2003/2/5 09:03:09
記事番号24625へのコメント


>こんばんは、棒太郎さん。
>お元気ですか、猫楽者です。

こんにちわ、猫楽者さん。
いつも感想ありがとうございます。


>>ホクニー村から戻ってきたリナたち一行は、バスケスに会い、”悪魔の舞踏園”へ向かうことを報告しようとした。
>>だが―――
>>「リナ・・・・・・気をつけろ。なにか変だぞ。」
>>ガウリイが真剣な顔つきで警告する。
>>その言葉を受けながら、執務室へと向かった。
>
>ガウリイさんの気配を察する能力。鋭いですね、流石です。
>リナさんとアメリアさんも、ガウリイさんが警告を発してくれたので、迎え撃つ準備が出来ますね。

相変わらずのカンの鋭さ。
ある意味レーダーですね、これは。

>>コンコン
>>部屋の扉をノックするが返事はない。
>>数回、扉をノックしても中から応答はなかった。
>
>返事が無い・・・・ということは・・・・もう・・・バスケスさんは・・・・。
>良い人ほど・・・・長生きできないのでしょうか。
>でも、まだ間に合いますか・・・・バスケスさん・・・どうかご無事で・・・・。

これはもう・・・すんませんとしか言いようがないですね。

>>リナが訝しげに感じていると、ゆっくりと扉が開いた。
>>「バスケスさん。どうした―――」
>>そう言って中に入ろうとしたリナの体が止まった。
>>「リナさん、どうしたんです?」
>>アメリアが不思議に思い、脇から中をのぞきこんだ。
>>「!?」
>>そこには部屋のあちこちから伸びている鎖の鍵爪に縫われ、人形のように吊るされたバスケスらしきモノがあった。
>
>ムゴイ・・・・・ゲルヴァさん・・・・。
>バスケスさんに何か怨みでもあるのですか・・・・どうして・・・・・・。
>こんな酷いことを・・・・これじゃあ・・・・まるで・・・・殺すことを楽しんでいるみたいですよ・・・・。
>
>バスケスさん・・・・どうか安らかにお眠りください。
>ゲルヴァさん・・・バスケスさんの魂には・・・・手出ししていないですよね。

なははは・・・・・バスケスさん、ごめんよ。

>>「路は開かれた。」
>>廊下の闇の奥から声がした。
>>「ゲルヴァ・・・・」
>>「供物を捧げよ。」
>>じゃら
>>鎖が襲い掛かる。
>>ガウリイの剣がそれを弾くが、今にも襲い掛からんとするように他の鎖もじゃらじゃらと揺れている。
>>「我が結界、そうは破れぬ。」
>
>ゲルヴァさん・・・何故リナさん達を狙うのですか。
>あの本をリナさん達が、持っているからなのでしょうか。
>それとも、あの村でゲルヴァさんに会ってしまったのが原因でしょうか。
>
>誰が“路”を開いてしまったのでしょうか。
>その方は・・・・こんことになる、と知っていたのでしょうか。
>そして、“供物を捧げよ”、とは、ゲルヴァさんに捧げるのですか、それとも。
>ゲルヴァさんの背後に何かがいて、その者に捧げるのでしょうか。

リナたちを狙うというか、ここらへんの村々に出現しまくっています。
そこに偶々リナたちがやって来た、ようなもんです。

>>ゲルヴァがそう言ったとき、スッとその前にでる影があった。
>>「ちょっ・・・ニーヤ!?」
>>人形を抱いたニーヤが、ゲルヴァの前に立った。
>>「お前は―――――」
>>ニーヤを見たゲルヴァが呟いた。
>>「帰り人か・・・・・・・・あり得ぬ・・・・」
>
>『帰り人』・・・ニーヤさん。貴方はいったいどんなお力と役目をお持ちなのでしょうか。
>ゲルヴァさんたちを、元の世界へと『帰す』ようなお力をお持ちなのですか。
>それとも、神隠しにあって消えていた方が、この世界へと帰って来た・・・そんな方々の御一人なのでしょうか。

後者の方ですかね。
と、いうことは一度向こう側へ行っちゃったんですかね、ニーヤは。(自分で言うな!)

>>「これはこれはいいところに現れてくれました。」
>>その声とともにリナたちの背後にゼロスが現れた。
>>「さて、大人しく向こう側へ還ってもらいましょうか。」
>>そう言うゼロスに向かってゲルヴァは鋭い眼光を向ける。
>>直後ゼロスの喉が大きく裂けた。
>>「む・・・」
>>だが血の流れない傷口を見せながら、ゼロスはニコニコ笑っていた。
>>「その程度の力じゃ僕は倒せませんよ。」
>
>ゼロスさん♪ご登場ですね♪
>流石は獣神官さん、ゲルヴァさんの攻撃でまったくダメージを受けていないのですね。

獣神官の名はは伊達じゃありませんからね。

>>ゼロスがそう言うと、ゲルヴァの体を黒い錐が貫いた。
>>だがゲルヴァは不気味な笑みを浮かべていた。
>
>ゼロスさんの錐の攻撃を受けても、余裕なのですか!
>ゲルヴァさん・・・・リナさんのフレア・アローは避けたのに・・・・まさか前よりも強くなっているのですか。

こちらも伊達じゃありませんからね。

>>じゃらり じゃらり
>>鎖が大きく鳴り、ゼロスに襲い掛かった。
>>ゼロスも杖でそれを防ぐ。
>>「ゼロス!後は任せたわよ!!」
>>リナはゼロスにそう叫ぶと、物凄い勢いでそこから駆け出した。
>>「ちょっと、リナさ〜〜〜〜ん。」
>>ゼロスの声が遠くに響いた。
>
>ゼロスさんとゲルヴァさんの死闘がいよいよ始まる・・・・かと思ったのですが・・・・。
>流石はリナさん達・・・・・後は任せた、とばかりに・・・・ゼロスさんを置いていってしまいましたか(汗)
>ゲルヴァさんも・・・・まさかリナさん達が、こおいう行動をするとは・・・・予想外の出来事たったのではないでしょうか。
>ゼロスさんのせっかく・・・・珍しく(すいません)カッコよく登場なさったのに・・・・。
>後も見ずに走り去ってゆくリナさん達への、ゼロスさんの台詞・・・思わず笑ってしまいました(笑いつつ、一応まて)

やはりゼロスはリナにいろいろと押し付けられてしまうのか・・・・・・
まあ相手も相手だから、ゼロスをかますのもわからないでもないですが・・・

>>「リナ・・・・」
>>不意にガウリイが足を止めた。
>>どこかから異様な殺気が流れてきた。
>>「なんでしょう、この殺気・・・?」
>>「あそこね。」
>>そのとき―――
>>
>>くす くすくす
>>
>>笑い声が聞こえた。
>
>そう言えば、執務室にはゲルヴァさんしか居ませんでしたね。
>ということは・・・・他の方々は・・・・待ち伏せしていたのですか。

此処にやって来るモノがあるので、ここにいました。(それがリナたちとは限らないですけど)

>>その声の聞こえた方向に剣を向けたとき、何かが突如斬りかかってきた。
>>ガキィン
>>ガウリイがそれを受け止める。
>>「!?ガウリイの旦那?」
>>「ゼルガディスか!?」
>>斬りかかってきた主はゼルガディスだった。
>>「ゼルガディスさん!お久し振りです!」
>>「ゼル!こんなところでどうしたのよ!?」
>>アメリアとリナも駆け寄る。
>>「いや、ここに着いたときに得体の知れない奴に襲われてな。まだどこかにいるはずだ。」
>
>ゼルガディスさんも合流してくださって、これで『正義の仲良し4人組』がそろいましたね。
>それにしても、ゼルガディスさんも襲われたのですか。
>ここには、余程大切なものがあるのでしょうか。

ゼルガディスは偶々ここにやってきて、巻き添えを食ったみたいなものです。

>>「ダイナスト・ブレス!!」
>>ゼルガディスの声が届く間もなく、魔王の腹心の力を借りた魔法が炸裂する。
>>だが、
>>「ちょいな♪」
>>ル・ランがちょこんと前に出るや、同じくダイナスト・ブレスが炸裂した。
>>お互い激しくぶつかり合い、相殺される。
>
>リナさんの呪文と、まったく同じ呪文を瞬時に放つとは・・・・ル・ランさん・・・・。
>恐ろしいほどの『力』を、お持ちなのですね。

>>「ハッ!!」
>>そのときガウリイが斬妖剣を振り上げ、斬りかかった。
>>絶妙といってもいい一撃だった。
>>「ちゃっちゃ♪」
>>だがそれは、どこから取り出したのかル・ランの短剣に防がれた。
>>もう一撃繰り出すが、それもお互い刀身を打ち付けあう。
>>「ガウリイさんとまともに打ち合うなんて―――」
>
>
>ええええええええ、ガウリイさんの腕プラス斬妖剣の攻撃を・・・・・。
>短剣で、防いで・・・・・・互角に打ち合う・・・・・恐ろしい方ですね。
>
>>「ガウリイ、どいて!黄昏よりも昏きもの 血の流れより赤きもの――」
>>先程以上の魔力が紡がれる。
>>「等しく滅びを与えんことを  ドラグスレイブ!!」
>>赤い光弾がル・ランへと向かっていく。
>>「ちぇいさ♪」
>>またもル・ランから同じようにドラグスレイブが放たれた。
>>激しくぶつかり合う二つのドラグスレイブ。
>
>ド・・・・ドラグスレイブ・・・までも使えるのですが・・・・。
>魔法はリナさんと互角・・・・そして接近戦はガウリイさんと互角・・・・・。
>ル・ランさん・・・・・・いったい何者なのですか。
>
>>「リナッ!!」
>>ゼルガディスがその剣を受け止める。
>>(旦那と同じ太刀筋だと!?)
>>それはリナも感じた。
>>(やっぱり。ガウリイの剣と全く同じ太刀筋だわ。まさかこいつの力って―――)
>
>ル・ランさん・・・・・戦っている相手の技を、コピー出来るのでしょうか・・・・。
>だとしたら・・・・どうやって倒せば良いのでしょうか・・・・。
>コピー出来ないような、攻撃をするとしても・・・・・どうしたら良いのでしょうか。

リナの放つ魔法と同じものを放ち、ガウリイと同じ太刀筋・・・・・
ご想像の通り、ル・ランは相手の技を瞬時に再現することができます。

>>「さて、そろそろ一曲演奏させて貰おうかな。」
>>レーニッヒがバイオリンを構えて言う。
>>「それでは、”秘神交響曲”第1楽章一番『死霊秘法』」
>>そう言うや、レーニッヒのバイオリンが音楽を奏で始めた。
>
>あああああああああ、ル・ランさんだけでも大変ですのに・・・・・。
>レーニッヒさんまで参戦なるのですか。
>お願いです、レーニッヒさん。ここはル・ランさんに任せて、観戦していて頂けないでしょうか。

敵・味方入り乱れての戦いになっていきますね。
レーニッヒのバイオリン、さてさて皆無事でいられるか・・・・

>>第6話お送りしました。
>>なんか中途半端気味に終ってますが・・・・・
>>さてさてゼロスもいよいよ参戦ですね。
>
>リナさん達、ピンチですね。
>ゼロスさんは、まだゲルヴァさんと戦っているのでしょうし・・・・。
>どうなってしまうのでしょう・・・・・ドキドキしながら読ませて頂きました。

一難去ってまた一難。そんな状況が続きますね。
ゼロスとゲルヴァの対決もどうなるのやら。

>>どうなっていくのやら。
>>それでは。
>
>ニーナさんの謎。
>ル・ランさんの『力』は、どんな能力なのか。
>リナさん達は、どう切り抜けるのか。
>続きを読ませて頂けるのを、とても楽しみにお待ちしております。
>
>本当に毎日寒いですね。
>風邪などにお気を付けて、お元気で。
>では、失礼します。

ピンチピンチの連続ですが、リナたちならなんとかやってくれるでしょう。(多分)
ありがたいお言葉いつもありがとうございます。
それでは。

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24629Re:黒邪の王 6 2003/2/4 16:27:14
記事番号24612へのコメント

こんにちはです。テストがやっと終わってこれましたー。

バスケスさん・・・・悲しいです・・・・。
しかも、すごい殺され方・・・・。
ゲルヴァさんも何のために殺(や)るのか。
『帰り人』とは一体なんのか!?ニーヤの謎が深まるばかり。
ゼロス、強いのいいけどリナにいいように使われてますねー。
はてさてゼロスは、ゲルヴァは倒すのか、そのままにしとくのか。
ゼルと合流!しかし、いきなり斬りかかってくるとは。
レーニッヒにル・ラン。強そう。
ル・ランは、相手の攻撃を吸収してる?うーむ、吸収というのは変な言い方。
レーニッヒのバイオリン攻撃も始まるみたいで、ピンチか!?仲良し四人組(笑)!
がんばって切り抜けろ!
もしかして、ニーヤが何かをしてくれたりして。
と、いう風にいろんな想像をして続きを楽しみにしてます。


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24634Re:黒邪の王 6 棒太郎 2003/2/5 09:10:16
記事番号24629へのコメント


>こんにちはです。テストがやっと終わってこれましたー。

こんにちわ、渚さん。
テストお疲れ様です。一息つけますね。


>バスケスさん・・・・悲しいです・・・・。
>しかも、すごい殺され方・・・・。

本当に彼、こんな目に遭う筈じゃなかったんですが・・・・・
何故かこうなってしまいました。

>ゲルヴァさんも何のために殺(や)るのか。
>『帰り人』とは一体なんのか!?ニーヤの謎が深まるばかり。

彼女の謎も今後明らかに!(さてこれから考えよう←まて!)

>ゼロス、強いのいいけどリナにいいように使われてますねー。
>はてさてゼロスは、ゲルヴァは倒すのか、そのままにしとくのか。

ゼロス・・・・やっぱり彼は「便利なマジックアイテム」なのか・・・

>ゼルと合流!しかし、いきなり斬りかかってくるとは。
>レーニッヒにル・ラン。強そう。
>ル・ランは、相手の攻撃を吸収してる?うーむ、吸収というのは変な言い方。

ル・ランは相手の技を瞬時に再現できる能力を持ってます。
まあ、写輪眼みたいなものですか。

>レーニッヒのバイオリン攻撃も始まるみたいで、ピンチか!?仲良し四人組(笑)!
>がんばって切り抜けろ!

そう!頑張ってなんとか切り抜けてくれ!
元気があればなんでもできる(BYアントニオ猪木)

>もしかして、ニーヤが何かをしてくれたりして。
>と、いう風にいろんな想像をして続きを楽しみにしてます。

感想どうもありがとうございます。
まだまだ寒いので、お体に気をつけてください。
それでは。

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