◆−来年度もよろしくお願いします!(というかお世話になります!)−薫 (2002/12/31 02:12:54) No.24144
 ┣エル様漫遊記番外編・第37話(闇竜翔さん、リクどうもv)−かお (2002/12/31 02:15:40) No.24145
 ┃┗あああああああああっ!−水島飛鳥 (2002/12/31 04:05:39) No.24146
 ┃ ┗例のお爺さんたちの話ですか?(こら!)−かお (2002/12/31 21:30:09) No.24155
 ┃  ┗Re:例のお爺さんたちの話ですか?(こら!)−水島飛鳥 (2003/1/1 03:15:30) No.24161
 ┃   ┗本編は、ちまちまと私のページで進行中(そーか?)−かお (2003/1/1 10:53:39) No.24164
 ┗エル様漫遊記・番外編・第38話(威風 薺 さんリクどうもv)−かお (2003/1/1 14:16:10) No.24167
  ┣あ〜い、それは〜♪(笑)−エモーション (2003/1/1 22:50:38) No.24178
  ┃┗投稿したら落ちましたからね・・・まじで(実話)−かお (2003/1/1 23:04:38) No.24179
  ┗あけましておめでとうございます♪<(_ _)>−にゅーよーく (2003/1/1 23:35:43) No.24181
   ┗ドラスレありがとうなのです♪−かお (2003/1/2 22:40:29) No.24209


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24144来年度もよろしくお願いします!(というかお世話になります!)E-mail URL2002/12/31 02:12:54


こんにちわ。
小説・・打ち込んでたら、31日になってました・・あはは(汗)
お久しぶりの、漫遊記・番外編の投稿ですv
というか・・・。
スレイヤーズフォーエバー・・・・。
最終・・投稿したら、落ちちゃいました(実話)
あはは(先にレス戻しをするべきだった!)
というわけで。
レスくださった、にゅーよーくさん。
海藤勇馬さん。
この場を借りて、お礼を申し上げます。
え?ネクスト?・・・・・さあ・・・どうしましょうかね(まて!)
いやぁ・・殆ど、漫遊記の本編に近いので・・(まてまて!)
というわけで。
またまた長くなりました(48KB・・・)
(しかも、テキスト形式で・・実話)
それでもよければお付き合いくださいなv

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 こんにちわ。
 またまたやってきています(爆!)
 というか、長編の合間のオアシス?(なのか!?)
 ということで、エル様漫遊記・番外編。
 ちなみに、注記しておきますが(まてまて!)
 このリナ=インバースは、金色の王(エル様)となっています。
 そして、この本編にあたるのは、ここにはまだ投稿してませんので。
 もし、番外編があるなら、本編もあるはず。
 と、捜さないでください・・(汗)
 そのうちに、映画版のを一つ。
 ここにも投稿する気ですので・・・・・。
 本編がどーしても読みたい人は、このしがない私のページからどうぞ(まて!)
 おいおいと更新していますので・・・。
 この番外編。
 主に、スレイヤーズ、スペシャルが主です。
 そして、たまぁぁぁぁに、オリジナルもありますが(爆!)
 上記を納得の人は、お目汚しにまでお読みください・・・・。




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 こんにちわ♪
 やってきました♪久方ぶりに♪(まて!)
 ちなみに、このエル様漫遊記・番外編。
 以前の話の内容は・・こーなってます(まて!)
 
  第1話・その後前偏・後編 スペシャル7巻   影の鏡
  第2話         デリィシャス4巻  ルナテクヘステバル
  第3話         なし        ☆降魔戦争時☆
  第4話         デリィシャス2巻   呪術士の森
  第5話         なし        ☆ゼリス誕生偏☆
  第6話         スペシャル1巻   ナーガの挑戦
  第7話         スペシャル1巻   セイルーンの王子
  第8話         スペシャル9巻   闇に住まう村
  第9話         スペシャル5巻   ジェフリー君の騎士道
  第10話        RPGゲームブック 目指せサイラーグ
  第11話        スペシャル5巻   レスキュウ作戦
  第12話・前偏・後編  なし        ☆エル樣とユニット様☆
  第13話        スペシャル13巻  BP攻防戦
  第14話        日帰りクエスト(?)☆日帰りクストキャラ☆
  第15話        スペシャル1巻   エルシアの城
  第16話        スペシャル10巻  破壊神はつらいよ
  第17話        スペシャル10巻  歌姫の伝説
  第18話        スペシャル6巻   愛しの根性なし
  第19話        スペシャル11巻  全ては真実のために
  第20話        スペシャル6巻   根性なき戦い
  第21話        スペシャル1巻   ロバーズキラー
  第22話        スペシャル10巻  歌姫の出発
  第23話        スペシャル7巻   頑張れネクロマンサー
  第24話        スペシャル11巻  一把一からあげ
  第25話        スペシャル9巻   イリーズの旅路
  第26話        スペシャル2巻   リトル・プリンセス
  第27話        スペシャル13巻  まったりとしてこくがなく  
  第28話        スペシャル17巻  小さな濃いメロディ  
  第29話        スペシャル一巻   悪役ファイト 
  第30話        スペシャル一巻   りべんじゃあ
  第31話        スペシャル14巻  遠き日の決着
  第32話        スペシャル二巻   白竜の山
  第33話        スペシャル12巻  家政婦はみたかもしんない
  第34話        スペシャル17巻  仁義なき場所とり
  第35話        スペシャル17巻  嵐の前に
  第36話        スペシャル10巻  白い暗殺者
 


  以上となってます♪


  ちなみに、今回は♪♪
  第37話        スペシャル13巻  仰げば鬱陶し
  次回。
  
  第38話        スペシャル19巻  愛は強し
  第39話        スペシャル7巻   ガッツだ!元ネクロマンサー
 
  の予定です♪ちなみに、これは、パロディです♪
  それでもって、リナがリナではなく、金色の王であるエル様となってます♪
  それでは♪
  (以前のは、著者別からどーぞ♪)大概すべて読みきりですので♪
  あしからず♪
  ではでは♪
  ちなみに、これ、リクエスト、受付中♪


  それでは、いくのです♪
  

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24145エル様漫遊記番外編・第37話(闇竜翔さん、リクどうもv)かお E-mail URL2002/12/31 02:15:40
記事番号24144へのコメント



  こんにちわ♪
  今回は♪スペシャル13巻。
  仰げば鬱陶し♪闇竜翔さん、リクどうも♪
  数ヶ月ぶりの打ち込みです(まて!)

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    エル様漫遊記・番外編  〜仰げば鬱陶し偏〜



  うららかな、昼下がり。
  「おら手前、ナメてんじゃねえぞ!」
  「こっちが甘い顔していると思って、つけあがりやがって!」
  いつ、甘い顔したのかしら?
  とある町のとある通り。
  どこの世界にも、因縁つけて、金品を巻き上げてやろう。
  という、チンピラは、面白いことに存在する。
  何とも、平凡すぎるその光景。
  まあ、彼等が絡んでいるあいてが。
  このあたし。
  というところを除けるとしたら。
  ナンパをしてきた、ごろつきたちを。
  食事だけおごらせておいて。
  そのまま、立ち去ろうとすると、これである。
  まったく。
  心が狭いわねぇ。 
  とりあえず。
  係わり合いになるのも面倒だし。
  『風波礫圧破(ディミルアーウィン)♪』
  ちょっとぱかり、風の精霊の力を使った。
  といっても、これは、精霊の力を借りているのではなく。
  あたしの力を使っているのを。
  それように見せかけているだけなんだけど。
  ツボドゴォム!
  『のぐわぁぁ!?』
  ものの見事に。
  あたしの術と。
  別の人物が放った術とが一致する。
  二つの呪文で、吹っ飛んでゆく、チンピラたち。
  「うーん。間に合わなかったか。
    しかし・・まあいいか。危ないところだったな。」
  野太い声で、太く低く、大きな笑い声を上げながら。
  ずずいっ。
  と、遠巻きに、情けないことにもあたしとチンピラの成り行きをみていた。
  見物人の中から、出てくる、一人の男性。
  歳は、三十二。
  がっしりとした体つきの、大柄な男。
  動きやすそうなラフで地味すぎる服装に。
  黒い髪を短く刈り。
  「あ・・・あの、助けていただいて、ありがとうございました。
    ラゴスさん。」
  ぺこり。
  わざわざ、恒例通りに、挨拶しているのは。
  ちょうど。
  暇だから。
  という理由で、あたしの所にやってきていた。
  あたしの親友というか、同士というか、同族(?)でもある。
  ユニット。
  その、大きくパッチリとした青い瞳をくるりと見開き。
  今出てきた彼。
  名前は、ラゴス=ゼノモード。
  にと微笑んでいっていたりする。
  「いやあ、例には、及ばないぞ。
    僕は、ただ、勤めを果たしただけだからな。
     ま、何はともあれ。そういうことで、これからよろしくな。
      リナ=インバース君。」
  ・・・・・・。
  笑顔で、にこにこといってくるラゴスに対して。
  思わず、
  顔を見合わせるあたし達。
  「何考えてるのかしら・・。
    グランドール・シティの評議長って?」
  くすくすと。
  笑いつつ言っているユニットに。
  「まあ、いいんじゃない?ちょうど、最近、暇だったし。」
  そんな、些細な会話をしているあたしとユニットの会話に。
  「おお、知っているなら、話ははやい。
   というか、どうして、自己紹介もしてないのに。
    名前を知っているのかが疑問だが。
     そこはそれ。君のリナ君の教育係を任された。
      ということでよろしくな。」
   にっこりとそういいきる、ラゴス。
   うーん。
   ちょっと、退屈してたから。
   付き合うのも悪くないわねv
   「とりあえず、自己紹介をしておこう。
    僕は、ラゴス=是のゴード。君の教育係をまかされた。
     ということで、よろしくな。」
   「・・・・知らないって・・面白いわねv」
   その言葉に。
   くすくすと笑っているユニットだけど。
   その、アップしているポニーテールの髪が。 
   風にとなびく。
   とりあえず、立ち話も何なので。
   近くの食堂にと入るあたし達。
   「はっはっはっ。リナ君、君の事は、聞いているぞ。
     いい噂、悪い噂。まあ、悪い噂の方が多いかな?
      はっはっはっ。まあ、リナ君には、リナ君の生き方があるから。
       それでも僕はいいと思うんだが、やっぱり、
        そういうことを気にする人もあるからな。」
   いきなり。
   テーブルに着くなり、話し始めているラゴス。
   「ねえ?私達に生き方って・・当てはまるかしら?」
   「当てはまらないでしょ。」
   ラゴスの言葉につぶやいているユニットとあたし。
   「?よく意味がわからんが。
    ともかく、僕が属する、クランドールシティの魔道士協会の評議長も。
    そういう人だということだ。評議長は心配しているんだよ。
    このまま、リナ君、君が好き放題に悪逆非道の限りを尽くしていると。
    君だけじゃゅなく、魔道士全体の風評が落ちるんじゃないかってね。」
   「あら。別に、そんなことしてないけどねぇ。」
   「それをいうんだったら、ゼフィーリアの人達。
    全員当てはまるわよねぇ。」
   最もなことを言っているあたし達のその台詞に。
   「まあ、他はともかくとして。
     とにかく、今は、リナ君、君に関することだけなのだよ。
     というわけで、評議長は、君を常識ある、真っ当な魔道士として。
     教育する必要がある。と考えられてね。
     そこで、この僕が送られてきた。というわけなんだよ。」
   そんなことを言ってくるラゴスに。
   「リナに常識って・・・。
     というか、人々なんかが、常識に疎すぎるわよね・・。」
   つぶやくユニット。
   「そうよねぇ。今だに、精神世界や、魔術の仕組み。
     挙句は、物質の構造に関する、分子、原子の構造。
     それらすらも解明できてないような人間が。
     どうこういう道理はないわよね。」
   今だに、あんな簡単なことなのに。
   今だに、原子レベルなどの物質変換が出来ないここの存在達。
   それに、今だに。
   この星自体の成り立ちというか。
   自分達が、どういった場所に住んでいるのか。
   それすらも理解できてないものが。
   何をいっているのかしらねv
   「訳のわからない会話をしてないで。
     照れ隠しにそんな意味不明なことを言わないで。
     もっと自分に素直になろうね。」
   にこにこと。
   どこぞの友情物語でもいまどき誰も使わないような台詞をいっているラゴス。
   「あのねぇ。ラゴス。今の会話の意味すらも分かってないわけ?」
   これで、魔道士だっていうんだからねぇ。
   せめて、物理法則くらい知ってないと。
   「はっはっはっ。ラゴスと呼び捨てはいなだろ?
    僕のことは、『先生』って呼んでくれていいよ。」
   「いやv」
   あたしの、当然の返事に顔色一つ変えずに。
   「まあまあ。そうだ。いいことを思いついたぞ。
    お近づきのしるし。と、先生への教育費。
     という意味を含めて、この食事の勘定。
      リナ君が持つ。というのはどうだろう?」
   全然人の話を聞かずに。
   一人で勝手に決めてるラゴス。
   「あのねぇ・・・。」
   あたしが何か言おうとすると。
   「風波礫圧破(ディミルアーウィン)!」
   ズゴドワァン!
   ラゴスを吹き飛ばす一撃が炸裂する。 
   といっても。
   ラゴスが、自分に向けて放ったものだけど。
   「・・まったく。食事の途中なのに(はあと)」
   バチンv
   今の、ラゴスの一撃で。
   吹き飛んだ店の中。
   ユニットが一つ。
   指を鳴らすと。
   あっという間にと、再生されてゆく、食堂の姿。
   「・・・・・・・・・・・・はい?」
   なぜか。
   それをみて。
   目を丸くしているラゴス。
   「あのねぇ。魔道士のイメージ・ダウンを防ぐ。
     という目的だったら。無意味に壊した後の。
     後始末くらい、できるようになってからいらっしゃいなv」
   「そうそう。物質の再構成くらい、できるようにならないと。
     それこそ、魔道士のイメージダウンよねv」
   いいつつ。
   そのまま、食事の続きをしているあたし達。
   「・・・・・。」
   なぜか。
   しばし、無言になり。
   そして。
   たどり着いた答えが。
   見なかったことにする。
   という、何とも情けないもの。
   見なかったことにして。
   とりあえず。
   「まあ、リナ君、そういうわけで、最初は戸惑うかも知れないが。
     なぁに、心配することはない。
      先生が、真っ当なかたぎの魔道士に更正させてみせるよ!
       大丈夫!教育は愛だ!愛をもって、接すれば。
       どんなことでも絶対になし遂げられる!」
   次なる言葉をいってくるラゴスだし。
   「月並みな台詞よね。
     そんな考えの人が、教育なんて、できるわけないじゃないのよ。」
   もくもくもく。
   次に出されたデザートを食べつつ。
   言っているユニット。
   「はっはっはっ。心配は無用。個性には、自信があるからな。
     だから、たとえ、言葉が月並みでも内容まではそうじゃあないぞ!
     その証拠に、先生、前の恋人には、
     『貴方の愛は歪んでいる』とか言われて逃げられたからな!」
   それをほめ言葉と捕らえているから、また面白いけど。
   はっきり、きっぱりと。
   言っているラゴスに。
   周りの客から、あきれたような視線がラゴスにと向かってゆく。
   「まあ、ともかく、リナ君!君はそんなことを気にする必要はないんだ!
     なぜって、君がどう思おうが、先生、
     問答無用で君についてって、教育すらからな。はっはっはっ!」  
   かってに一人で決めているし。
   「まあ、ついてきたければ、ついてくれば?(はあと)」
   「ついてこられたら・・だけどね。」
   くす。
   いって。
   ふい。
   「ん!?・・・あれ!?」
   周りをきょろきょろと見渡し始めるラゴス。
   あたし達が今座っていた場所には。
   すでに、あたし達の姿はない。
   「あ・・・あれ?」
   「あの、お客様、お連れ様から、お勘定は。
     貴方から貰ってください。と先ほど言われて。
      お連れの女性二人、先に出られましたので。
      お勘定をお願いします。」
   店の従業員に。
   机の横にこられて、そういわれ。
   ひゅう・・。
   しばし、ラゴスは凍り付いてゆく。
   ・・・・いつのまに、外にでたんだ!?
   なぜか、驚いているし。
   ラゴスの心の中に、面白いことに、風が吹き抜けてゆく。


   「でも、あの呪文しか使えない。
     というのも問題よねぇ。」
   「確かにね。」
   とりあえず。
   いつ、あたし達を見つけられるか。
   面白いので。
   隠れて様子をみているあたし達。
   みれば。
   所構わずに、風波礫圧破(ディミルアーウィン)を撒き散らし。
   というのも。
   あたし達に似た感じの人がいたら。
   それに向けてやってたりするから。
   また楽しい(はあと)
   無意味に、夕日に向かって叫んだりして。
   周りの人間は引いてゆく。
   

   「おお!こんなところにいたのか!
     リナ君!」
   あたし達が食事をしている食堂に。
   ようやく、3日たってから。
   あたし達を見つけているラゴスだし。
   すぐに見つけなさいよね。
   「・・・うーん。肉の切り方も絶妙だし・・。
     リナ君、困るじゃないか!注意するところがなくては!」
   カチャカチャと。
   ナイフとフォークを走らせているあたしの手元をみて。
   唸るラゴス。
   まあ、このあたしは、何でも完璧(はあと)
   だからね。
   いいつつ。
   がたん。
   許可も得ずにと。
   あたしとユニットの前にと座ってくるし。
   とりあえず。
   ぶちぶちと。
   何か、注意することろはないか。
   と、探りを入れているラゴスはほっといて。
   あたしは、のんびりと食事を勧めてゆく。
   と。
   「おーほっほっほっほっ!
     男連れとは、珍しいわね!リナ=インバース!」
   店の入り口から、上がってくる高笑い。
   「あら、ナーガさん。」
   そちらをみつつ。
   声をかけているユニット。
   「あら?ユニットちゃんもいるの?」
   すたすたと。
   有無を言わさずに。
   こちらにと歩いてくるのは。
   棘棘のショルターガードに。
   黒いコスチューム。
   まあ、母親の形見とはいえ。
   一国の王女が、旅をする格好ではないわよねぇ。
   店の入り口から入ってきたのは。
   自称、なぜか、あたしのライバルを宣言している。
   これまた自称。
   白蛇(サーペント)のナーガ。
   本名、グレイシア=ウル=ナーガ=セイルーン。
   これでも、一応、聖王国と、ここでは名前が知られている。
   あの国の王女。
   まあ、それをあたしが知っている。
   というのは、ナーガ、今だに気づいてないけどねv
   「・・な・・・何だ?」
   いきなり、自分の横にと座ったナーガに。
   驚きの声を上げているラゴス。
   そして。
   「・・・なんと、可憐な・・。」
   ブッ!
   そのつぶやきに。
   周りにいた全員が噴出してゆく。
   客の全ては。
   ナーガの姿に圧倒されて、唖然としていたところに。
   ラゴスの台詞。
   信じられないものをみるような目つきで。
   店にいた全ての視線が、ラゴスに注がれていたりするし。   
   たのしいv
   「いやぁ、はっはっはっ。ナーガさんとおっしゃるんですか。」
   隣に座ったナーガの手をひしりと握り。
   「貴方は?」
   ナーガの問いかけに。
   「僕は、今度、クランドール・シティから。
     リナ君の教育係として、派遣されてきた。
     ラゴス=ゼノモードといいます。
     いやぁ、リナ君の知り合いに、こんな素敵な・・・・。
     いや、失礼。何でもないです。あは・・あはははは!」
   何と素敵な胸をしている人がいるとは。
   といいかけて。
   言葉を区切っているラゴス。
   しかも、顔を赤らめつつ。
   「ふっ。なるほど。」
   ナーガは何か面白そうなことをしてるじゃない。
   と、心でつぶやきつつ。
   「分かったわ、ラゴスさん、この白蛇のナーガも協力させてもらうわ。」
   「ああ!それは、助かります!」
   ナーガの言葉にうなづいているラゴス。
   面白そうだから。
   という理由で、あたしをからかうつもりのようね。
   ナーガは。
   

   次の日。
   「さあ、リナ君、これを着たまえ。」
   その翌日の朝のこと。
   出発前の宿屋の自室で。
   ラゴスが差し出してきたのは。
   一目瞭然、ナーガのデザインによる、コスチューム。
   色は黒。
   胸を軽く覆っている布に。
   しかも、どう見ても、下着にしかみえない、そのズボンというか。
   下着もどき。
   両肩のショルターガードは、頭蓋骨を模していたりする。
   そんな、品物を。
   しかも、四十過ぎのというか、
   実際は、三十代なんだけど。
   見た目、完全に四十を過ぎているラゴスが。
   にこにこと手にもって、差し出してくる。
   というそれ自体が、結構、あきれるよりもまた楽しい。
   「あら。ナーガさんのデザインした服ですね。それ?」
   さすがに、ユニットも。
   ちょっと、ビジュアル的に、その様子はいやだったらしく。
   まあ、ナーガ。
   実は、これ。   
   ラゴスにも着せようとしてたからねぇ。  
   それは、あたしも同感。
   ちょっと、見苦しいものがあるわよね。
   それに!
   このあたしの、肌を!
   どうして、簡単に見せないといけないのよ!
   まったく。
   ユニットの話題のすり替えの誘導尋問に。
   「いやいや。先生が、リナ君のために。
     一生懸命、デザインしたんだぞ。
     ・・まあ、ナーガさんの、監修が入った時点で。
     もともと、真っ白いワンピースだったものが、こんなふうに、
     多少変更されたけどな。」
   にこにこというラゴス。
   それって、監修とはいわないわよ?(笑)
   しかも、原型、まったく留めてないしv
   「ナーガさんの監修・・ですか?
    なら、ラゴスさんは、ナーガさんに、一目置いているのですわね。」
   丁寧な口調で話しているユニット。
   その言葉に。
   完全にうろたえつつ。
   「な・・何を言ってるんだ。それは、確かに。
     ナーガさんは、すばらしい女性だ。
     だから、先生は、リナ君に、彼女のような女性になって欲しい・・と。
     別に、あの胸が気に入って、好きだとか、そういうのでは。」
   完全に本音を言ってたりするラゴス。
   「・・・・男って・・哀れね・。」
   ふと。
   あたしは、そんなことを口に出す。
   「な・・何を言うんだ!リナ君!
     先生は、そんな変な意味で言っているんじゃないぞ!
     ほら、
     『男は度胸、女は胸囲。トップとアンダーの差が大きいほどよし』
     っていうじゃないか!」
   「それ、言ってたの・・あんただけだってば。」
   こいつ。
   魔道士協会で、堂々と宣言してたのよね。
   それで、彼女が逃げたりしたのが。
   すでに、百以上。
   「そ・・それに!ナーガさんを気に入ったのは。
    胸だけじゃないぞ!気品溢れるその姿!
    それに、あの朗らかな笑み!」
   恋は盲目ってよくいったものよねv
   ナーガの高笑いのことを言っているしv
   「そして、抜きに出たファッションセンスに、にじみ出る個性!」
   まあ、センスはともかくとして。
   ・・一応、あれでも、
   考えてコーディネイトしてるからねぇ。
   ナーガ・・・・。
   個性といえば、ま・・・フィルの娘だし。
   「つまり、ラゴスさんは、ナーガさんのことが好きなんでしょ?
     気にいったんだったら。思い切ってアタックしてみたら?
     男らしく、ドドーンと言ってみない?(はあと)
     いくら、教育係とはいってもv一人の人間であるわけなんだしv」
   たきつけているユニット。
   「・・・・ヴ!?」
   その言葉にうめいているし。
   うーん。
   効いているわねv
   結構、使い勝手がいいのよね。
   この、『一人の人間』っていう表現。
   あるいは、『一つの生き物』とか、
   『この世には、貴方は一人だけなんだから』
   という台詞。
   「た・・たしかに・・それは、そうなんだが・・。」
   戸惑い始めるラゴス。
   折角なんだから。
   ナーガでからかって遊ばないとねv
   「まあ、あたしの教育はともかくとして。
     ついてくるにしたって。ナーガを意識しつつ。
     という情況で、身が入るの?(はあと)
     それよりは、先に、そっちを決着つけるべきよねv」
   あたしとユニットが。
   話題をすり替えて。
   教育係のことを忘れさせている。
   ということに。
   微塵も気付かずに。
   「・・・そう・・かな?
     しかし・・だ。そうは言っても・・どうやったものかなぁ・・。」
   いって。
   ぽりぽりと頭をかき出すラゴスの姿。
   ふっ。
   簡単に誘導作戦に乗せられる生き物よね。
   人間って。
   「そうねぇ。ナーガには、いきなり好きです。
    っていっても、戸惑うだけだから。まずは自分のアビールね。」
   というか。
   ナーガにそう言っても、無駄だけどね。
   「あぴいる・・か・・。」
   うなづくラゴス。
   「それでは、リナ君。君がこれを着てくれたら。
     先生の責任者としての、能力の高さをアピール・・。」
   「それより、ラゴスさんが着たほうがよくない?」
   冗談半分でいった、ユニットの言葉に。 
   ・・・・ぽん。
   「ちょ・・ユニット!?」
   「あ!」
   手を一つ打っているラゴス。
   あああああ!
   冗談が本気になってるしぃぃ!
   い・・・いやぁ!
   流石に、面白いけど、目の毒だわ!


   「おーほっほっほっ。それで、リナが服を着るのを嫌がったので。
    貴方が先に来ている。というわけね。
     センスいいじゃない!リナにも困ったものね。
     少しはこのあたしを見習えばいいものを。」
   まったく気にしていないナーガ。
   ・・・想像してみてほしいんだけど・・。
   何しろ、このラゴス。
   胸毛など、結構剛毛。
   そこに、ナーガのそのまま、コスチューム。
   むっちりとしたその肉に。
   食い込んでいるハイレグ・・・・。
   しかも、胸には、当然、あのままの胸当て・・・・。
   目の毒以外の何ものでもないわよ!
   まだ、セーラー服姿のガーヴとかの方が、
   かわいげがあるわよ!
   「・・・・・まさか、本気でやるとは・・・(汗)」
   そういいつつも。 
   多少ユニットもひいているし。
   「・・・・同感。」
   本当、人間て、変っているわよね・・。
   すでに。
   宿には、人気はない。
   というのも。
   ラゴスの姿をみて。
   気絶者が続出し。 
   挙句は。
   宿の主人なども。
   気を失って、うんうんと唸っている状況。
   そんな周りの状況には、まったく気付かずに。
   「はっはっはっ。ナーガさん。貴方のような素敵な女性と比べたら。
     いくらなんでも、リナ君にこくすぎる。というものですよ。」
   ・・・ぴく。
   こいつに、あたしの本来のスタイル・・みせてやろうかしら?
   ちなみに、あたしはコルセットで、抜群のスタイル。
   旅に出ているのに、何かと面倒なことになるから。
   という理由で。
   抑えているからね。
   「ふっ。それもそうね。」
   「はっはっはっ。」
   「おーほっほっほっ!」
   「・・・・・・・・とりあえず、無視しましょ。」
   「賛成。」
   いいつつ。
   朗らかに、会話しているナーガとラゴスはほっといて。
   あたしとユニットは。
   そのまま。
   朝の紅茶を飲んでゆく。
   
   「地雷破(ダグ・ウェイブ)!!」
   ヅドォォォン!
   その刹那。
   あたし達のテーブルを吹っ飛ばす、一つの呪文。
   といっても。
   あたしとユニットは吹き飛ばされてないけど。
   そのまま。
   ふわふわと、宙を漂いつつ。
   紅茶カップを手にしているあたし達。
   人気のない食堂の一角。
   ガランとしたその場所に。
   一人だけ、戸口に近いテーブルに腰をかけ。
   こちらを気分悪そうにみているその女性。
   歳は、二十二歳。
   肩まで伸ばした黒い髪。
   細身で、ゆったりとした白い服。
   あら。
   「どうやら、新顔の登場のようね。」
   あたしの言葉に。
   「ねえ?リナ?いつまでこんな茶番、付き合ってるの?
    まあ、楽しいけど?」
   ふわふわと。
   空中に座って。
   紅茶を飲みつつ、あたしにと話しかけてくるユニットの台詞に。
   「まあまあ。いいじゃない。
     だって、ここ最近、面白いことなかったし。
     しばらく楽しみましょv」
   「まあ、退屈はしないけどね。」
   そんな会話をしているあたし達の足元で。
   
   「お前は!?」
   ガラガラガラ!
   ガバァ!
   机と一緒に吹き飛んでいた瓦礫の下から復活し。
   ラゴスが女性に向かって声を上げる。
   「知り合いなの?ふっ。さては、この私の才能に。
     嫉妬しての、先制攻撃とはやるわね!おーほっほっほっ!」
   無傷で立ち上がり、ラゴスにと話しかけ。
   そのまま、高笑いしているナーガの姿。
   「誰が嫉妬したのよ!誰が!
     と・・ともかく!おほほほ!地に落ちましたわね!
     ラゴス!横にそんな、わけのわからない女をまとわりつかせて!
     しかも、そんな恥ずかしい格好をして!
     よくそんな人が、教育だの何だのと、そんなことをいえましたわね!
     貴方に教育者としての資格などはありませんわ!」
   テーブルを離れ、視線をラゴスに極力向けないようにしつつ。
   というか、簡単にいうと。
   ラゴスの格好を見ないようにしつつ。
   見下した視線でラゴスを見据えてきっぱりと言い放つ。
   「ふっ。この私に嫉妬して。
    わけのわからない女とは、聞き捨てならないわね!」
   「だから、誰が嫉妬しているのよ!」
   「ふっ。貴方にきまってるじゃないのよ!おーほっほっほっ!」   
   「おほほほ!誰が、あなたのような変人に嫉妬するものですか!」 
   「ふっ。語るに落ちたわね!やっばり、嫉妬しているんじゃないのよ!
    この私のセンスと才能をねたんで、そんなことを言っているんでしょう!」
   「・・・・不毛ね・・。」
   言い争っている、ナーガとカーシャをみつつ。 
   つぶやくユニット。
   「・・・・そね。」
   視線の先では。
   しばらく言い争っている二人の姿。
   「き・・貴様!カーシャ!なぜこんな所にいる!?」
   ラゴスが、そんな二人の言い争いの合間を縫うかのようにと。
   叫んでいるけど。
   「・・・・知れたこと。」
   新たに出てきた女性は。
   口の端に小さな笑みを浮かべつつ。
   空中にふわふわと浮いている、あたし達をみて。
   なぜか、少し汗を流しつつ。
   ・・・・どうして、呪文も使わずに。
   浮かんでいられるのかしら?
   と、なぜか心で思っているようだけど。
   何、そんな簡単なことで驚いているのかしらねぇ。
   とりあえず。
   気を取り直して。
   心のなぜか動揺している様子は微塵も表には感じさせずに。
   軽く一礼してくる。
   そして。
   「リナ=インバースさんですね。はじめまして。
    私、このたび、教育者失格で、変質者なラゴス=ゼノモードに代わり。
    貴女の教育係を勤めさせていただくため、クランドール・シティ。
    魔道士協会風紀委員会より、派遣されてまいりました。
    カーシャ=フラナガンと申します。」
   挨拶してくるカーシャ。
   とりあえず。
   面白そうなので。
   そのまま。
   成り行きをみているあたし達。
   ・・・・。 
   しばし、ラゴスは沈黙し。
   「ふざけるな!この僕が教育者、失格とは、聞き捨てならないな!」
   そんな格好して、言っても、説得力・・ないけど?(笑)
   「聞き捨てならないも何も。
    教育は愛。そんな綺麗どころで通用するななら。世の中。
    苦労しませんわ。
    ことあるごとに、愛を連発されながら。
    口やかましく言われる教育なんて、受けたいと思います?
    リナさん?」
   そういって。 
   あたしに話しを振ってくるカーシャ。
   「あら。私のお父様は、よく、愛をもってすれば。
    何ごともうまくいく。というのが教育方針でしたわよ?」
   そんなことを言っているナーガ。
   まあ、フィルだからねぇ・・ナーガの父親って・・。
   「まあ、口やかましく言われるのは、いやだけど。」
   ナーガのつぶやき。
   「まあ、それは、教育ではないわよね。」
   「そうね。」
   ユニットとあたしの言葉に。
   「ほーら、ごらんなさい!相手に苦痛を与える教育など!
     所詮偽者!押し付けの愛など自己満足の正当化に過ぎませんわ!」
   「あら、それは、正解(はあと)」
   カーシャの言葉に、相槌をうつあたし。
   平たくいう愛というのは。
   全てを包み込むその包容力だし。
   違う視点で理解しているものの。 
   一部は、愛という言葉の真意を理解してるわね。
   このカーシャは。
   さらに言葉を続けるカーシャ。
   「何の苦痛も伴わず、性格や言動の正常化を計る。
    それが、真の教育というものじゃありませんか?
     リナさんもそういう教育があれば、受けてみたい。
     とお思いでしょう?!」
   カーシャの言葉に。
   「というか、あたしにはそんなもの必要ないわよね。」
   「まあ、そんなことをいえる義理でもないわよね。
    リナに対して。」
   『・・・どういう意味です?』
   なぜか。 
   あたしとユニットの言葉に。
   突っ込みを入れてくる、カーシャ、ラゴス、そしてナーガ。
   「と・・ともかく!」 
   今の言葉の意味を深く考えないようにして。
   いきなり、話始めているカーシャ。
   「わたくしの目指す、そして、実戦してきた教育は、まさにそれ!
    相手をいやな思いや、余計な苦労はさせずに!
     性格や悪癖の矯正!知識の集積が可能!
      これこそ、正に真の教育とは思いませんか!?リナさん!?」
   ぴしっ!
   あたしに指を突きつけていってくるカーシャ。
   いまだにあたし達はふわふわと浮かんでいるまま。
   「ちょっと聞くけど。どうやるの?」
   その言葉に。 
   ちょっと興味を引かれているナーガ。 
   それだったら。
   お父様が、よく臣下などに心を痛めているけども。 
   少しは兵士達の改善に役立つかもね。
   などと少しまともなことを考えているナーガだけど。
   ナーガの質問に得意げに。
   懐から小さなクリスタルの塊を取り出して。
   「前に、知人と研究してて、完成させたのが、
    このクリスタル・チップ!なんと!これを相手の頭に埋め込むだけで、
    あっという間に素直で従順な人間に!」
   「そんな教育があるかぁ!」
   ドゴシャァ!
   まともに。
   ラゴスのスクリューパンチが炸裂する。
   ついでに、ナーガのも。
   「あれって、エリスと共同研究してたやつよね。」
   「そうみたいね。」
   その、紅いルビーのクリスタルをみつつ。 
   そんな会話をしているあたし達の視線の下で。
   「何をするんですか!」
   「それの何処が、真の教育だ!」
   「そうよ!単にそれって、傀儡の術で操っているだけじゃないのよ!」
   同じように突っ込んでいるラゴスとナーガ。
   「何をおっしゃっているんですか!
    こちらの価値観を無理やりに相手に納得させる!
    という点では、教育も傀儡も似たようなものじゃありませんか!
    それなら、一番手っ取り早い方法をとるのがお互いのためというものです!」
   きっぱり、はっきり。
   言い切るカーシャ。
   「大丈夫です!埋め込むときも痛くないですから!
     それに、実例があります!
     これまでにも障害などの事件を度々と起こしていた問題児が。
     私のこの、教育で、ほんの瞬きするほどの時間で、見違えるような。
     人格者にと埋もれ代わり!現在は、私のアドバイスしたとおり。
     奉仕の精神に乗っ取って、無賃金で文句も言わずに、
     肉体労働にいそしんでいます!」
   「そういうのを世間一般では。『洗脳して強制労働させてる』
     っていうんだけど?」
   まともなことを突っ込んでいるナーガ。
   その通りv
   あ、でも、それ、部下達に使ったら、結構能率いいかもv
   でも、それだと、楽しくないか。
   感情も何も得られないしねぇ。
   でも、あまりに働きが悪い部下にはちょっと、
   それ、採用してみようかしらv
   考えて見ましょv
   「何をおっしゃるの!ご家族の方からも。
    『息子を返せ』との、歓喜の悲鳴が!」
   「それって・・抗議の声よ?(笑)」
   くすくすと。
   わらいつつ。 
   ストン。
   床に降り立つユニット。
   ついでにあたしも床にと降りてゆく。
   結構面白くなってきたしv
   「それに、相手の人格や、個性なんかを無視して。
     教育とはそれ、いわないわよ。いろいろと個性があって。
     楽しいんだから。」
   だから、様々に個性が違うようにと。
   生き物には設定してるんだし。 
   あたしは。
   だって・・その方が、見てても楽しいのよねv
   あたしのその言葉に。
   「何かを失わずして、何かを得ることは出来ません!」
   「・・・失いすぎだってばv」
   そんな会話をしているあたしとユニットとカーシャ。
   その様子をみつつ。
   「はっはっはっ。どうやら、勝負あったようだな!」
   思いっきり。
   胸毛をそらせて。
   胸を張って笑っているラゴス。
   直視するの・・結構精神ダメージ・・受けるかも。
   か・・かなり、きついものがあるわね・・これは・・。
   しかも。
   その格好で、にこやかに。
   白い歯をにかっと笑って出しつつ。
   あ。
   カーシャ、気絶寸前になってるし。
   そんなゴラスの笑い声が。
   高らかにと響いてゆく。
   そして。 
   胸をそらせたまま。
   カーシャを睨みつけ。
   「カーシャ君!やはり、君の教育方針は、間違っている!
    リナ君が、君でなくて、僕を先生として選んだことがその証拠!」
   「・・・誰も選んでないんだけど?(笑)」
   完全に楽しんでいるあたし。 
   やっぱ、しばらく、退屈しなくてすみそうよねv
   暇だからって、人間のふりして。
   ここで人間やってても。
   暇なことには違いないからねぇ。
   「何を言ってるんだ!リナ君!カーシャ君の教育を拒絶した。
     ということは、スナワチ、僕を先生として認めた!
     ということじゃあないか!」
   「勝手に二者選択にしてるし(笑)」
   「どっちも認めない。という選択肢もあるのにねぇ。」
   そんな会話をしているユニットとあたしに。
   「先生は認めないぞ。そんなこと。」
   「貴方に認めてもらう筋合いはないわよ!」
   その言葉に突っ込んでいるナーガ。
   そういいつつ。
   カーシャの机にと運ばれてあった食事に手をつけているナーガだし。
   どうやら、かなりお腹、空いてたみたいねv
   延々と、無意味な言い争いをしているカーシャとゴラス。
  
   とりあえず。 
   そんな二人を完全に無視して。
   ぱくばくと。
   食事の続きをするあたし達。
  
   しばらく後に。
   食事をしているあたし達に向かって。

   「どうやら、リナ君は、僕か君、どちらを教師として。
     選ぶのか、決められないようだな!」
   「ならば、わたくし達の方で決めるしかないようね!」
   などと。
   かってな方向にと話しが進んでいたりするけど。
   「リナ?ほっといていいの?」
   「ほっときましょ。それより、今は食事v」
   「それもそーねv」 
   いいつつ。
   そんな会話をしている二人を無視して。 
   食事を続けるあたしとユニット。

   そんな横では。
   「なら、話は決まりだな!僕の生徒と戦わせて。
     かったほうが、リナ君の先生となる!」
   「ほほほ!望むところよ!」
   「いいだろう!なら、時刻は、二日後の昼から!
    双方三名ずつの生徒を連れて、決闘を行う!というのではどうかな!?」
   「ほほほ!かまわないわよ!
    ・・あ。でも、決闘の時間だけど。昼食後になるのはちょっと。
    食後の急激な運動は、消化にもあまりよくないし。
    食後しばらくは頭の働きも鈍くなるし、夕方なんてどう?」
   そういってくるカーシャ。
   というか。
   いつもカーシャ、決まって、昼は昼寝するのが基本だからねぇ。
   たとえ、それが、仕事中でもv
   カーシャの言葉に。
   「むぅ・・しかし。たとえ、決闘のためとはいえ。
     夕方以降、生徒たちをうやみに外出させるというのは。
     風紀上どうかと思うが・・。」
   「それもそうね。」
   変なところで意気投合しているこの二人。
   それより、違うところで間違っている。
   というのに気づいてないし。
   完全に人事で観戦しているあたしに向かって。
   「では、リナ君は、その見届け人ということで!」
   「・・・・んな、どうでもいいようなイベントに、
     参加しろと?このあたしに?」
   あたしの問いに。
   「当たり前じゃないか。リナ君のための決闘なんだぞ。」
   「勝手に、そっちが決めただけでしょうに(はあと)」
   きっぱり言い切るラゴスに向かっていっているユニット。 
   その言葉を聞かなかったことにして。
   「ともかれ、カーシャ!試合は、二日後の午後から!
    場所はいつものところで!いいな!」
   「望むところよ!」
   「ま・・・・別にいっか。どうせ暇なんだし。」
   かくして。 
   あたしの意思とは関係なく。
   かってに、決闘は、開始される運びとなっているし。
   まあ、しばらく現状を楽しみますかv
   結構。
   周りから発せられている感情が面白いしねv


   
   「・・・・で?」
   くすくすと笑っていうあたしの言葉に。
   「まあ、こんな所でねぇ。」
   くすくすくす。
   こちらもまた。
   くすくすと笑っているユニット。
   「で?といわれましても。決闘場に決まってるじゃない。」
   きっぱりと言い切るカーシャ。
   「だから、どうして、わざわざこういう場所?(はあと)」
   完全に楽しみつつ。
   聞き返しているユニットのその台詞に。
   「何で。といわれても、普通こういうものだろう?リナ君?」
   「そう、どこにでもある、平凡な溶岩ステージよ。」
   あっさり、きっばり答えている二人。
   まあ、確かに、平凡といえば平凡だけど。
   今。
   あたし達がいる場所は。
   とある山の中腹にある、洞窟を。
   知かに、地下にと降りてゆき。
   溶岩の溜まり場がある岩の橋の上。
   どうせだったら。
   溶岩のど真ん中に、ステージを設けなさいよね!
   あと。
   こんな、浅いところでなくて。
   マントルの中で行うとか(はあと)  
   ついでにいえば。
   次は、標高二千メートルの山頂にてのステージと。
   海中のステージの設定。
   でも、深海三百メートル程度で、深海とは・・ふっ。
   悲しいわね・・・。
   一応、人とかの常識でいくならば。
   ここの辺りの空気は熱いほうであるけど。
   まあ、汗とか流れるまえに、すぐに蒸発する程度の気温なんだけど。
   まあ、あたし達には、暑さ、寒さなんて。
   関係ないけど。
   まあ、一応、完全に人の体にしているので。 
   感じようとすれば、わかるけど。
   別に、どうってことないし。
   「でも、この橋の上じゃ、狭いわよねv」
   「そうよねv」
   いって。
   パチンv
   二人同時に指を鳴らす。
   それと同時に。
   ブワッ。
   橋の下にとたまっている溶岩の海の真ん中に。
   出現するちょっとした会場。
   ちなみに。
   溶岩の上に、ぷかぷかと浮かせているので。 
   バランスを崩したら、溶岩の中にまっさかさま(はあと)
   という得点付きv
   それに。
   橋から、移動できるように。
   浮石を使った通路を出現させ。
   「ってことで、どうせだったら、ここでやりましょv」
   『・・・・・・・・・・・。』
   どうやって、こんなもの・・・一瞬で?
   なぜか、二人して顔を見合わせているゴラスとカーシャの姿。
   
   「と・・とにかく!来たまえ!ローディー君!」
   「来なさい!生徒011!」
   ゴラスとカーシャ。
   二人の呼びかけに。
   橋の両方から、ひとりずつ。
   人影が現れて。
   ぐらぐらと、バランスをだうにか保ちつつ。
   溶岩の上にと浮いているステージにと向かってくる。
   ローディーは中肉中背。
   これといって特徴もない男性。
   黒いローブに身を纏っている。
   こんな場所なので。
   そのローブの端が、ときどき燃えていたりするのがまた愛嬌v
   カーシャに認識番号で呼ばれた彼はといえば。 
   黒いローブと年齢のほどは、ローディーと同じなのであるが。
   見かけが面白いv
   大柄で、目つきが鋭く。
   繭をそり落とし。
   思いっきり、左の頬にドクロの刺青。
   ついでに言えば、その右目には。
   くっきりと、傷跡が、走っていて。
   顔のあちこちにも、かなりの傷跡。
   そして、少ないまでのその髪。
   というか、モヒカン刈りとそりあげているその頭を。
   きっちりと、七三分けにしているその姿。
   まず、間違いなく。
   子供とか、一般の人がみたら、泣き出す風貌である。
   ちなみに。
   殺人、五十六件などをこなしている。
   こいつは。
   まあ、そんなどうでもいいことはともかくとして・・と。
   額に埋め込まれたコントール・ルビーが鈍く輝いている。
   数歩の間を置いて。 
   無言で対峙する二人にラゴスがこくりとうなづいて。
   「それでは、これより、リナ君の教育権争奪の決闘を執り行う!」
   「第一種目は・・!」
   いって。 
   カーシャは、懐から、巻物を取り出すと。
   シュルリ。 
   と、来多いよく広げて。
   「魔道の基礎理論筆記試験!」
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
   人間って・・・・何考えてるのかしら?
   楽しいv
   「別に溶岩ステージでなくても、出来るわよね。」
   身もふたもなくいっているユニット。
   「まあ、いいじゃないv楽しいんだしv」
   「それもそーねv」
   そんな、あたし達の目の前で。
   もくもくと、無意味な筆記試験は開始されてゆく。


   ちなみに。
   第二ステージがある、標高二千メートルの山頂にある。
   とある場所は。
   予約を入れるのが、直前だったために。
   すでに、予約が一杯で。
   使えずに。
   近くの魔道士協会の一室で。魔道論理の応用問題の筆記試験。
   机の上だけでは、見えない実体というものもあるのにねぇ。
   ちなみに。
   コントロール・ルビーに知識が入っていた第一試合は。
   カーシャの勝利。
   第二試合では、応用力が操られている状態では、出来るはずがないので。
   ・・なさけないわね。
   ゴラスの勝ち。
   という結果となっていたりする。
   
   「第三試合の内容は、実技!」
   ゴラスが朗々と宣言し。
   まあ、第一試合で。 
   なぜか。 
   バランスを崩して。
   二人の生徒が、溶岩に落ちていたのは、まあ些細なことだし。
   「あら、それじゃ、あたし達の出番ねv」
   あたしの言葉に。 
   「あら、じゃあ、聞くけど?
     三つ巴でもリナに勝てないような生徒しか育てられない。
      人達が?リナを教育できるとでも?」
   にっこりと笑って、問いかけるユニット。
   「そうそう。というわけで。
    あたしが勝ったら、黙って、このまま、二人とも、手をひいてねv」
   「そ・・そんな無茶なこと・・。」
   「でも、確かに、リナさんの言われていることは一理ありますわ。
     リナさん以上の生徒を育てることができてない。
      というのであれば、わたくし達には、リナさんを教育する、 
       資格はありませんわ。」
   つぶやいているラゴスに。 
   納得しているカーシャ。
   「じゃ、話は決まりねvあ、私が、見届け人するからv」
   いって。
   いつのまにやら。
   見届け人の席を作り出しているユニット。
   ちょっとは、暴れないと・・・ねぇ?(はあと)
   「よろしくねvユニットv」
   ユニットに任せて。
   ステージにと上がるあたし。
   「むう・・仕方ないか。
     来なさい!リチャード=マイヤー君!」
   ざわり。
   広場の端の植え込みがゆれ。
   黒い人影を出現させてゆく。
   黒いマントにローブの姿。
   日に焼けた肌に白い歯。
   ラゴスをちょっと若くした感じの男性である。
   「ここが、正念場だ!頼んだぞ!リチャード君!」
   「任せてください!ラゴス先生!」
   張りと勢いのある声でラゴスに答え。
   「先生に受けた恩を少しでもお返しするために!
     必ず僕が勝利を掴み取って見せます!」
   「リチャード君!」
   「先生!」
   ザッパァン!
   どこからともなく、波の音がしてきそうな。
   そんな、会話をしているこの師弟。 
   似たもの同士・・・。
   
   「ふ。じゃあ、私の生徒の出番ね!」
   いって。  
   不適な笑みを浮かべるナーシャ。
   「来なさい!見て驚きなさい!私のかわいい生徒。
     075号!」
   カーシャの呼びかけに、広場の反対側の茂みがざわつき。
   「おーほっほっほっほつ!」
   『あらv』
   「な゛・・・!?」
   あたしとユニットの声が重なり。
   ラゴスの驚愕の声もまた重なってゆく。
   「ナーガじゃないv」
   「あら、ナーガさん(はあと)」
   カーシャの声に反応して。
   姿を現したのは。
   額にクリスタルを貼り付けた。
   自称白蛇のナーガ。
   ある意味。
   王族を操った罪。
   といって、セイルーンに報告したら。
   カーシャv面白いことになるかもv
   まあ、ナーガ、振りをしているだけだけどね(笑)
   「カーシャ!お前、ナーガ君に何てことを!」
   「ほほほ!何を言っているのかしら!ラゴス!
     貴方に抗議される筋合いはないわよ!
     彼女の方から、私に
     『生徒にして欲しい』って言ってきたんですからね!」
   まあ、いい金づるだから・・。
   カーシャは。
   扱いやすそうと、踏んだみたいだけどね。
   ナーガ(笑)
   「嘘だ!」
   「根拠は?ないでしょ?」
   噛み付くラゴスにいけしゃあしゃあというカーシャ。
   でも、高笑いしている時点で。 
   操られてない。
   というのに気付きなさいよね。
   「とくかく、決勝戦を始めましょう。
     それとも、戦わずして、降参?」
   「くっ・・分かった!試合開始だ!」
   挑発する、カーシャの言葉に。
   面白いことに怒りに拳を震わせつつも。
   ラゴスは首を縦にふる。

   「それでは、決勝戦v始めv」
   ユニットの声を合図に。 
   戦いは開始されてゆく。

   「フリーズ・アロー!」
   「魔風v」
   ナーガの放った氷の矢が、降り注いでくるが。
   いつも、ワンパターンなのよね。
   しかも。
   「んぐわ!?」
   今の、呪文だけで。
   横殴りの風にとして放ったあたしの術と。
   ナーガの放った氷の矢を。
   まともに、よけもせずに、うけつつ。
   矢に突き刺さりながらも、吹き飛んでいるリチャードの姿。
   「ああ!リチャード君!」
   「ほほほ。貴方の生徒、口ほどにも無かったわね!
    貴方の生徒、氷付けになっているわよ!
    さあ、残りは、リナさんだけよ!やりなさい!生徒075号!」
   「ふっ。言われるまでもないわ!」
   カーシャの声にこたえているナーガ。
   「ふぅん。やる気なの?ナーガ?(はあと)
    じゃ、いきましょうかねv」
   くすり。
  「たそがれよりも暗きもの、血の流れより赤きもの、
    時の流れにうずもれし、無能な汝の名に命ず、
    我の命により、我の前に立ちふさがりし、
    愚かなるものに、裁きの鉄槌をくださ・・・・。」
   あたしがいいつつ。
   言葉を投げかけてゆくと。
   「ああああ!リナちゃん、それはひどいぃ!」
   あわてて。
   涙目になって、抗議してくるナーガ。
   「あらvドラスレ程度なんだから、ナーガだったら、大丈夫でしょv
    それとも、ギガスレいく?(はあと)」
   「・・・・リナちゃぁぁん、私と、貴方の仲じゃない?
    ね?(はあと)」
   手を合わせて。
   懇願してくるナーガの姿。
   『・・・・・へ?』
   そんなナーガの様子をみて。
   唖然としているカーシャとラゴス。
   「まあ、ナーガさん。操られてないしねぇ。」
   くすくすと。
   笑いつつ、言っているそのユニットの台詞に。
   「ええええええええ!?」
   驚愕の声を上げているカーシャ。
   「おーほっほっほっ!
    ずいぶんとこの白蛇のナーガを甘く見ていたようね!」
   言って、左手で、ポン。 
   と軽く額を叩くと、ぽてっ。
   と、額のルビーが剥がれ落ちる。
   「うそ!?」
   さらにそれをみて、驚いているカーシャ。
   ナーガなんだから、この程度当然でしょうにねぇ。
   驚く必要もないのにね。
   「おーほっほっほっ!こんなもの一つで、あっさりと操られるなど。
     自我の確立が出来ていない未熟な証拠!
     確固たる信念を貫いて生きているこの白蛇のナーガを。
     こんな石ころ一つで操ることなどが出来ると思って!?」
   そんなナーガの言葉に。
   「そんな!?それじゃあ、なぜ、操られている振りなんて!?」
   分かってないカーシャ。
   「ふっ!そんなの、決まっているじゃないのよ!
     何となく、面白そうだったのと。操られている振りをしていれば。 
     あなたがお小遣いをくれるし。
     それに、ご飯とか、温かい布団なんかも提供してくれたからよ!」
   さすがに。
   犬小屋で寝る生活・・嫌気がさしてたみたいね(笑)
   ナーガの宣言に、がっくりと膝をつくカーシャ。
   そこに、ラゴスの交渉が響いてゆく。
   「はっはっはっ。どうやら、カーシャ君、君の負けは決定のようだな。
     こうなった以上、ナーガさんは、君の生徒とは、
     いえなくなったからな!」
   「な・・何の!」
   カーシャはきっと顔を上げ。
   「ナーガさん!この試合の間だけ!
     私の生徒になってください!戦いに勝てば金貨五十枚!」
   「おーほっほっほつ!任せて!カーシャ先生!」 
   金額につられているナーガ。
   本当、ナーガといると、あきないわ。
   「卑怯だぞ!カーシャ君!」
   「卑怯だろうと、生徒は生徒!」
   ラゴスの抗議の声をあっさりと却下しているカーシャ。
   「さあ、ナーガさん!とっとと、リナさんを!」 
   あら。
   誰に向かって言っているのかしらねぇ?(はあと)
   「氷結弾(フリーズ・ブリッド)!」
   コカキィィン!
   高笑いをあげているナーガを。 
   凍りつかけてゆく、一つの呪文。
   横手から、飛んできたのは。
   先ほど、ナーガの氷の呪文で氷付けにとなっていたリチャードの呪文。
   「そんな!?」
   カーシャの驚きの声と。  
   「おお!」
   ラゴスの歓喜の声とか重なってゆく。
   「リチャード君!よく、あの氷から脱出を!」
   喜ぶラゴスに。
   「当然です!大恩ある先生に報いるためにも!
     くじけるわけにはいきませんから!
     先生と僕の心に燃える、絆の熱さを持ってすれば。
     あんな氷を溶かすことなんて、造作もないことです!」
   「リチャード君!」
   「先生!」
   感激の涙をだくだくとながし。
   がっしりと、抱き合う二人。
   「あああああもう!うっとうしいわねぇ!」
   ドッゴォォォォン!
   先ほど、発動未遂だった呪文と。
   ついでに。
   ちょっとばかり、気を開放したせいか。
   辺りをなぜか、無が覆ってゆく。


   結局。
   自分達の力のなさを実感しつつ。
   すごすごと戻ってゆく、カーシャとラゴス。
   ラゴスといえば、ナーガに未練たらたらのようだけど。
   今度会うときまでに、ふさわしくなって出直す!
   とか、無謀な目的を心に秘めて。
   そんなこんなで。
   このたびの、この二人の一件は終わってゆく。


    
   タムッ!
   扉を勢いよく開けて入ってくる人物の姿。
   朝食時。
   店内を見渡して、やってきたのは。
   中肉中背の男達。
   そして。 
   食事をしているあたしとユニット、ナーガの姿を目にして。
   「おお!見つけたぞ!リナ=インバース君!」
   一人がいって。
   あたし達の方にと向かってくる。
   「やはり、ラゴスやカーシャのような、平教師では。
     君の教育係としては役者不足に過ぎなかったようだな!
     ここは、やはり、『雷撃の教頭先生』と呼ばれた。
     この儂、ワイアット=セリノースこそが。
     君の先生にふさわしいようだな!」
   「いやいや。『常闇のクリケット部顧問』と言われた。
     このドレイク=ライファームこそが・・・。」
   『邪魔v』
   パシュ。
   とりあえず。
   食事するのに邪魔なので。
   そのまま、精神世界にと肉体のまま、叩き込む。
   まあ、根性があれば。
   脱出できるでしょv
   

   「・・・・・いつまでやってる気?これ?」
   ユニットがあきれて聞いてくるけど。
   「まあまあ。もうしばらく、遊ばしてもらいましょv」
   「確かに、面白いわよね。おーほっほっほっ!」 
   今、吹き飛ばした人物の財布は残してあるので。 
   上機嫌のナーガ。 
   ま、もう少し、楽しませてもらいましょv
   とりあえず。
   しばらくは退屈せずに住みそうよねv
   ふふふふふ♪


           〜仰げば鬱陶し偏・終わり♪〜

####################################

  あとがき:
     薫:あはは(汗)
       かなりまたまた長くなりましたv
       しかも、殆ど、小説のままv
       闇竜翔さん。遅くなりましたが。
       リクエスト、ありがとうございますのです!
       ああ・・・・。
       打ち込んでたら、いつのまにやら、31日・・・・。
       というわけで。
       皆様、よい新年をお迎えくださいなv
       それでは・・・・。
       明日(すでに今日)は早く起きないといけないので・・・・。
       この辺りで・・。
       それでは。
     

     (薫、ベットの中に行く前に、ページの編集作業にと取り掛かる・・)

    姫:ちなみに。この番外編。
      リクエスト、随時募集してますv
      薫はいつ打ち込むか皆目不明ですけどねv
   エル:それでは、まったねv
  エル&姫:みな様、よいお年をvv
                
    

   

   
   
   

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24146あああああああああっ!水島飛鳥 2002/12/31 04:05:39
記事番号24145へのコメント


 自分のコメント?書いてるうちに!

 はっ!しまったいきなり!

 ・・・(再度)水島飛鳥と名乗るものです。
 読み逃げ専門。

 じこじょうかいは・・・投稿小説2のほうを見てください。
 
 月:いいどきょうしとんなお前。もう復活か?

 あうっ!途中で飛鳥様が助けてくださったので・・・。

 月:いい度胸と言えば何なんだ貴様のペンネーム?

 いやっ!3年位前から私のハンドルネームorペンネームはこれって!一応飛 鳥様の許可ももらってますし。

 月;にしても・・・何いきなりコメントしてんだ?

 ええっとー自分のコメント入れたら最新にかお様がいたんでついっ!

 ・・・ととりあえずエル様漫遊記リクエスト。
 
 最新のやつ「オールウェイズ プライド」・・・だっけ?

 月:多分そんな感じだ。にしてもなぜ?

 いや、あの馬鹿らしい話・・・ってその手の光球はいったい・・・?

 ・・・・・・・ったく。こいつだけならともかく・・・私の命まで巻き込みかねんことを・・・

 リフに見つかったら・・・怖いから今度は最初から呼ぶか・・・

 ええっーと・・・こいつそういや明日はAM6時からバイト・・・
 
 ま、いっか。かお・・・だったけ?

 ユニットのやつによろしく。・・・っと私様付けしないとまずいか。

 あらためて。ユニット様によろしく。

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24155例のお爺さんたちの話ですか?(こら!)かお E-mail URL2002/12/31 21:30:09
記事番号24146へのコメント

こんにちわ。
水島飛鳥さん。
ニにて、ご指摘、痛み入ります。
あはは(汗)
うーん・・。
ちゃんと、登場人物のフルネームなどは・・。
ノートに記載してないと、忘れますね。
(というか、他の話とごっちゃになる・・こらこら!)
(何本、頭の中でストックがあることやら・・・汗)
リクエストですか?
あ・あの、お爺ちゃんたちのお話ですか?(笑)
いやぁ、実は、まだ二月号、貰いにいってない(定期購読してる人)
ので、続きが分からないのですけど(実話)
うーん・・・。
ネタばらしになりませんかね?(いや、絶対なるってば!)
・・始めに注意書きで。
ネタバラシ、ご了解ください。
といって・・やるか・・(かなりまて!)
リクエスト、了解しましたのです!
本気でいつ何時になるか皆目不明ですけど(こらこらこら!)
(先に、滞っているページの途中の小説を完結させましょう・・汗)
それでは、わざわざ、ありがとうございますのです。



ちょっと、疑問?(まて!)
飛鳥さんって・・・。
『月の雫』様の管理人の飛鳥さん・・ではないですよね?
(素朴な疑問・・・↑只今、無謀にもこちらの投稿を企て中・・まてぃ!)
それでは、失礼いたします。(ぺこり)

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24161Re:例のお爺さんたちの話ですか?(こら!)水島飛鳥 E-mail 2003/1/1 03:15:30
記事番号24155へのコメント


 消えた・・・。
 
 なんかわかんないけど消えた〜〜〜!
 
 ・・・よって今回は前回書いたことの箇条書きでお送りいたします。

  手抜きといわばいえっ!
 今の私に気力はあまり残っていないっ!(本当か?)

 其の1 月の雫の人は私ではありません。
 其の2 リクエスト追加 プライドオブダークネス
 其の3 漫遊記本編をやって欲しい。
 其の4 返事をしてくれた御礼

  ・・・まあこんなもんでよかったっけ・・・?

    >・・・其の5 前に2回もリフ出さなかったんで制裁受ける。

 ・・・えっ?
    
    >其の6 お前のこれから書く話に私やリフが出ないんで以下略。
 
 ・・・・・・・・・・・・
 
    >其の7 その話の主人公なんで(リーシェが)制裁を受ける

  ―――――――――――なんか無残な音。


 L:って言うかそもそも私が出ないってなにごとっ?
 月:あとこいつが私はL様ファンではないっ!ファンじゃなくって信奉者
   だって訳のわからんこと叫んでみたり?
 L:じゃあなおさら私を出せって・・・そういえばさっきはよくもっ
   (消えたデータでなんかあったらしい) 
 月:・・・これで勘弁してください。
 (何か重箱らしきものを差し出す。)
 L:・・・まあ・・・今回だけはいいでしょう。
   (重箱を持っていそいそと消え去る)
 月:・・・助かった・・・
   あとはクイズ?我が出したものだが。最初のコメントで飛鳥のやつが
   機嫌がよかった理由・・・。

   ヒントになりそうなこととしてはDM今月号に関係が有り、なおかつ 
   リフ(L様のこと)の機嫌が悪い理由となって・・・。
 
   こいつがそこらじゅうに言いふらしたくなる様な事。だ。

      まあ・・・大体そんなもんか・・・。

   以上!次は小説っとか言ってたな。あとは・・・。

  本当になるかどうかは知らんが。

  まあせいぜい読んでやって下さい。

  それでは。

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24164本編は、ちまちまと私のページで進行中(そーか?)かお E-mail URL2003/1/1 10:53:39
記事番号24161へのコメント

こんにちわ。水島飛鳥さん。
あけまして、おめでとうございます。
>データ消え・・・。
あれは悲しいですよね・・・。
ふっ。
(以前、レスしてて、消えたことあり・・あと、小説・・保存してなくて、
  あと、数行というところで消えたときには・・泣きました・涙)
あ、水島さんも、エル様ファンなんですねv
信奉者?(笑)
・・・・・・私もそれに近いものがあるかも(まて!)
いやぁ・・。
というか、私・・神とかというよりも前に。
この宇宙を作り出したというか、元となった、その空間(存在)
そのものを信仰している節がありますので(まて)
(以前、街を歩いてたら、宗教勧誘の人がきたけど・・。
  ・・それいったら、逃げていった・・←実話・笑)
だって、こんな地球とかを生み出した、あの真空の空間というか。
宇宙の闇を作り出している存在(?)が。
意思をもってて、何の不思議がある!(まてぃ!)
>ドラマガ。
・・・・今日・・休みだけど・・。
開いているかな・・・本屋・・・・。
あ、シェリフも買いにいかないとv
ドラジュニも気になるしv
>漫遊記本編。
あはは(汗)
かなり長いので・・。
自分のホムペで、のんぴぃぃぃぃりと、進行しております(かなりまて!)
(・・・何ヶ月・・本編・・更新してないだろ・・あ・・あはは・汗)
それでは。
素朴な疑問にお答えいただきましたことをお礼を申し上げます。
リクエスト、了解しましたのです!
それでは、よい、新年をv

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24167エル様漫遊記・番外編・第38話(威風 薺 さんリクどうもv)かお E-mail URL2003/1/1 14:16:10
記事番号24144へのコメント


  こんにちわ♪
  新年、明けまして、おめでとうございますv
  (打ち込んでいるのがちょうど年をはさんで・・爆!)
  さて。
  威風 薺 さん。リクエスト!
  ありがとうございます!
  というわけで♪
  スペシャル、19巻の愛は強しv
  をいくのですv
  それではvv
  
  ちなみに。
  元々、ノートに書いてある、漫遊記本編は。
  小説版のみで構成されております。
  それから、アニメも含まれて、アレンジした話が増えておりますので・・。
  あしからず・・・・。
  この話の設定は。
  ディルスに行く前・・つまり。
  今だに、アメリア達・・・ゼロスが魔族だって・・知りません。
  はい(まてぃ!)

#################################

    エル様漫遊記・番外編  〜愛は強し偏〜



  ヴェゼンディにて。
  なぜか、正式に、あたしのお供を命じられた。
  ゼロスも旅にと加わって。
  一路、目指すは、ディルス王国のガイリア・シティ。
  とりあえず。
  ヴェゼンディで、このあたしに、喧嘩を吹っかけてきたラルタークは。
  魔力を込めた、あたしの力。
  つまりは、虚無の力を編みこんだ、紐で。
  首に枷をして、つないでいる状態。
  ついでにいえば。
  人の姿のままだと。
  人目が、気になります!
  と、アメリアの強い希望で。
  道中は、白髪の犬の姿にと固定していたりもするけども。
  とりあえず。
  そんな、犬もどきのラルタークを連れて。
  とある町にと差し掛かったときのこと。


  「やめろ!レイチェルを離せぃ!」
  「へへへ。こんな所でいちゃついているお前たちが悪いんだぜ。
    この女はちょいと借りてゆくからな。」
  「ああ!マーカス!」
  「止めろ!レイチェル!レイチェル!レイチェルウゥ!」
  「まーかすぅぅ!」
  ぱぴゅん!
  「・・・・・またか。」
  頭を軽く抑えるゼルガディス。
  その光景が目に飛び込んできたとたん。
  走り出す人影一つ。
  「お待ちなさい!か弱き、女性に、乱暴するとは!
    この、アメリアが、天に代わって、成敗いたします!」
  近くにある、木の頂上にと登りきり。
  息を大きく吸い込んで。 
  眼下に繰り広げられている、些細な恒例道理の、ごろつき立ちに。
  言い放っているのは。 
  黒い髪にくりっとした瞳の。
  アメリア。
  町から、少し離れた湖のほとり。
  そして。
  「とぅ!」
  ・・・ゴベシャ!
  鈍い音がして。
  アメリアの首が曲がってゆく。
  が。
  首が曲がったまま。
  「さあ!悪党!観念しなさい!」
  ぴしっ!
  と、体性を整えて、言い切るアメリアに。 
  「・・・なんだぁ?この姉ちゃんは?」
  さすがに。
  しばし、唖然としているごろつきたちの姿が見受けられているし。  
  「アメリアさぁん、そんなどうでもいい人達、
   ほっておきましょうよぉ。」
  すたすたと。
  そんなアメリアの横に、犬と貸しているラルタークを引っ張りつつ。
  いっているゼロス。
  「う・・まあ、年はまだ幼いが。
    結構、この女もいいんじゃないか?」
  「いやぁ、もう一人、女がいるぞ?
   じゃあ、じゃんけんで。」
  勝手に。 
  あたしとアメリアの姿を認め。
  誰が誰を相手にするか。 
  というのを決めるため。
  じゃんけん勝負をし始めているごろつきたち。
  「か弱い乙女に乱暴を働くやから!
    悪を制して、正義となす!
     正義の裁きを受けなさい!火炎球(ファイアーボール)!」
  チュドゴォン!
  アメリアの放った、呪文一発で。
  情けないにも、あっという間に。
  吹き飛ばされてゆくごろつきたちの姿。
  『んきゃ!?』
  「・・・・おやおや、一緒に。
    今の男女も吹き飛ばされてますねぇ(はあと)」
  にっこりといったゼロスのその視線の先には。
  今のアメリアの呪文に一緒に巻き込まれて。
  吹き飛んでいる、絡まれていた男女の姿。
  
  「・・・危ないところを助けていただき。
    ありがたいような気がしなくもないです。」
  「一瞬、花畑で、手を振るお爺ちゃんをみせられたことを除けば。
   本当に助かりました。ありがとうございます。」
  いって。
  こげている男女は、アメリアやあたし達にと向かってペコリと、
  頭を下げてくる。
  あたし達は、ちょうど、お昼だというので。
  ここで。
  ラルタークをえさにして。
  湖で魚を釣り上げ。
  少し遅い昼食を終えたばかり。
  アメリアに吹き飛ばされた、五・六人の男達は。 
  そのまま。
  体を炎にくるませて。
  そのまま、空を飛んでいってたのは、どうでもいいこと。
  「いえいえ、お礼には及びません。」
  きっぱりと。
  ぐぎっ!
  首が変った方向に曲がっているのを。
  そのまま、手を添えて。 
  自力で直して、言っているアメリアのその台詞に。
  『今のお礼ではないと思うが(思うのですが)』
  きっきりと。
  ゼルガディス、ゼロス、ラルターク、ガウリイの声が一致する。
  そういっている男女は。
  共に、今年、二十歳になったばかりの男女。
  「ああ、でも、君が無事で、本当によかったよ。
    レイチェル(はあと)ちょっとこげているけど(はあと)」
  「貴方こそ、無事でよかったわ(はあと)
   マーカス(はあと)ちよっと、焦げてるけど。
    けどいったでしょ(はあと)マァカァス(はあと)
     互いを愛する気持ちさえあれば、
      そんな二人を引き裂けるものなんてな・い(はあと)
       って(はあと)」
  「あはは。その通りだね。レ・イ・チェ・ル(はあと)
    つまり、これこそが―」
  『愛の力』
  完全に二人の声が一致する。 
  しかも、会話をしつつ。
  指で、ちよんちよんと、相手の顔をつつきつつ、会話をしているし。
  完全に二人の世界にと入り込んでいるこの二人。
  「・・・なんか、こいつらに絡んだごろつきたちの気持ち・・。
    分かるな・・・。」
  つぶやいているゼルガディス。
  ひくくっ。
  「ず・・・ずいぶんと、ラブラブなんですねぇ・・あはは(汗)」
  多少ひいているゼロス。
  何か、その辺りにいた、精神世界の下級魔族。
  この二人の、ラブラブの攻撃というか、感情で。
  なぜか、死んだり滅んだり、再起不能にとなっているんだけど・・。
  「けど、こうやって見ると、こげた君も素敵だよ(はあと)」
  「貴方だって、小麦色でたくましいわ(はあと)」
  「けど、そうすると、あのごろつきたちも。
    きっと僕達の愛(はあと)を確かめるための試練だったのかも。
     しれないね(はあと)」
  「まあ(はあと)マーカスってば、詩人さん(はあと)
   そうすると、さしずめ、この人達は、」
  いいつつ。 
  あたし達にと目を向けて。
  『二人の愛のキューピット(はあと)』
  「だぁぁぁぁあ!」
  プワッ!!!
  その台詞に。
  なぜか、鳥肌たてつつ。 
  ラルタークが呪文を放つけど。
  といっても。
  魔力を多少封印しての、犬の姿にしているので。 
  ちよっとした魔道士程度の力しか出せずに。
  ラルタークの放った呪文は。
  そんな、いちゃいちゃと、完全に二人の世界に入り込んでいる。
  ルーカスとレイチェルを。
  炎で祝福してゆく。
  ツパドゴォン!
  湖に。
  爆音が鳴り響く。
  「ポチさん!それは、正義じゃないです!」
  「・・・・アメリアさん。さり気にひどいこと言ってます・・。」
  ラルタークが犬にとなり。
  アメリアがつけた呼び名が。
  ポチ。
  さすがに、当初は抗議していたラルタークだけど。
  毎日のように、アメリアが。
  その耳元で、生の賛歌を聞かし続けた結果。
  なぜか、泣く泣く、その呼び方を承諾せざるを得なくなっているこいつ。
  そんなアメリアの台詞に。
  にここにと、笑いつつ、ゼロスの声が突っ込みを入れてゆく。


  
  「実は、折り入って、君に頼みたいことがある。」
  そういう評議長のなまざしには、強い決意。
  プロキアム・シティの魔道士協会。
  町に立ち寄ったので。
  ついでにという理由で。
  魔道士協会にと立ち寄ったあたし達。
  ただ寄っただけなのに。
  評議長の所に行ってください。 
  と、頼まれて。
  面白そうなので、二つ返事で。
  一応、話を聞く報酬として。
  金貨二十枚を貰っておいて。
  そんなこんなで。
  あたし達は、プムキアム・シティ魔道士協会票議長の議長部屋で。
  人払いを彼はかけたのちに。
  いきなり、話を振ってくる。
  ちなみに。
  犬となっている、ラルタークはといえば。
  そのまま、外にと繋がれて。
  協会の人々たちから、いろいろと遊ばれていたりするけど。 
  そこはそれ。
  白髪を後ろで束ね。
  白いひげを年齢のわりに、蓄えて。
  細身の体格にもかかわらずに。
  その眼差しは、肉食獣の目。
  その面差しを人などがみたら、まず猛禽類を連想するその顔立ち。
  一応、ここの町の中で。
  切れ者と評判の彼―クラーク。
  「これは、プロキアム・シティ魔道士協会としての依頼ではない。
    この私、クラーク=サンドリッド、個人としての依頼だ。
     そのことを念頭において欲しい。」
  部屋にいるのは。
  あたし、ゼロス、アメリアにガウリイそしてゼルガディス。
  ゼルガディスは、人前に出るのを嫌がっていた節があるのだが。
  そんなゼルガディスをアメリアが強引に引っ張ってきているのである。
  そう一言、注意を促して。
  クラークは、すくっと、窓辺にたちつつ。  
  外にと視線を送り。
  「・・・実は、私には、息子が一人いてな。
    そいつが最近、変な女にひっかかった。」
  「おやおや。」
  その言葉に。
  相槌を打っているゼロス。
  ゼロス、面白そうなことには目がないからね。
  「そこで・だ。息子とその女を別れさせてほしいのだ。」
  『・・・・・・・・・・・・・は?』
  そのクラークの言葉に。
  ゼルガディス、ゼロス、ガウリイの目が点となる。
  「いきなり、男女を引き裂くなんて、正義じゃないです!」 
  その言葉に、アメリアが猛反対していたりもするけど。
  「いや、その女が曲者なのだよ。
    自慢するわけではないのだが。
    我がサンドリッド家は、それなりに由緒ある家系。
    私の祖父は、王室の宮廷魔道士を勤め、名誉爵位も頂いており。
    私は、現在、魔道士協会会長。
    となると、まだ若い息子をたぶらかし、我が家の財産や。
    名誉を狙う不貞のやからも出てくるというものだ。
    しかし、息子にそんな女を娶らせるわけにはいかん。
    いずれ、この私が、ふさわしい相手を探してやらねばならん。
    とは思っていたのだが・・・。
    どうやら、よからぬ女に先を越されてしまったようでな。
    そこで!君の出番!というわけだよ!リナ=インバース君!」
  「話は、分かりますけど!
    やっぱり、親が決める縁談なんて、正義じゃないです!
    愛している人と結婚してこその、結婚です!」  
  政略結婚。
  それ、アメリアが一番嫌っている言葉だからね。
  「・・いや、というか、どうして、リナの出番なんだ?そこで?」
  疑問を投げかけているゼルガディス。
  「おや、君たちは知らないのかい?
   このリナ君、君の実家の方では、
   『赤い糸きりのリナ』と呼ばれていたことは。」
  にっこりというクラークの台詞に。
  「えええええ!?そうなんですか!?リナさん!?」
  あたしをみて驚くアメリア。
  「・・・・・何やってるんだ・・リナ・・お前は・・。」
  なぜか、あきれてあたしをみているゼルガディス。
  「何となく、俺・・予想ついたかも・・。」
  感で、どうしてそう呼ばれていたのか。
  気付いているガウリイ。
  「・・・・ええと・・・・。本当なんですか?(汗)」
  なぜか。
  クラークにと確認しているゼロス。
  「ふふふ。この私の調査網を見くびっていただいては困りますな。
   私は、息子とその女を別れさせるべく。
   その道のエキスパートについて、徹底調査を行っていた。
   そこで、上がった名前の中に。
   君の名前があった。というわけだよ。」
  にこやかにいうそのクラークの言葉に。
  「あら、そんな妙なエキスパートじゃないって。」
  というか。
  なぜ。
  そんな呼び名がついたかといえば。 
  簡単なこと。 
  なぜか、あたしが。
  スタイルなどを抑えずに。
  道を歩いていたりするだけで。 
  男や女たちが寄ってきて。
  それが原因で。
  よく、カップルが別れていたのよねぇ。
  あたしが、カップルの名前を呼ぶだけで。
  なぜか、痴話げんかなんかが始まったりして。
  結構、面白いのよねv
  からかうのってv
  あと、本人しか知らないようなことを。 
  そのカップルなどの彼女とか、彼氏に言っただけで。
  破綻するカップルのまあ、多いこと、多いことv
  それで、別れたカップルなんて。
  その程度の絆なんだし。
  「またまた、謙遜する必要はないよ。リナ君。
    まあ、何か事情があって、そのことは隠しておきたいわけだね。
     分かった、君はエキスパートではないるそういうことにして。
     話を進めよう。」
  「・・・いや・・あの・・・・。」
  一人で勝手に話しを進めているクラークに。
  じと汗をなぜかかきつつ。 
  突っ込んでいるゼロス。
  「・・・リナさん、一体、何をやったんですか?」
  あたしに聞いてくるアメリア。
  「たいしたことじゃいわよ。
   ただ、いきなり、カップルの相手の名前を呼んだり。
    当人しか知らないようなことを言い当てたり。
    しただけで、なぜか破綻したカップルが多かったv
    というだけのことよv誰でもわかるようなことを言っただけでねv」
  そんなあたしの言葉に。
  ・・・・・どうして、身も知らない人達の、
  リナ(さん)名前・・・知ってるんだ(でしょぅか)?
  なぜか、疑問に思っているアメリアとゼルガディス。 
  あら。
  誰でもわかる、簡単なことじゃないのよねv
  そんな会話をあたし達がしている最中。
  くるりと体裁を整えるように。
  窓に背をむけつつ。
  「ともかく、息子のマーカスの目を覚ましてやるには。
    何らかの外的干渉が必要だと私は考えているのだよ。
    もし、それを行ってくれる人がいたら、私は、その人物に。
    非情に感謝するだろうな。」
  「・・・マーカス?」
  その言葉に繭を潜めるゼルガディス。
  「あのぉ、つかぬことをお聞きしますが・・・。 
    その、相手の女性の名前って・・レイチェルとか言いませんか?」
  ゼロスの質問に。
  そのゼロスが尋ねた瞬間に。
  はじかれたように、ことらにと振り向いてくるクラーク。
  「おお!知っておるのか!さすがは、その業界で、
   名前をとどろかしている、リナ君のご友人たち!
    リサーチが早い!」
  『いや、そういう友人では・・。』
  クラークの言葉に突っ込む、ゼロスとゼルガディス。
  ガウリイは、のほほーんとしているけど。
  唖然としている、アメリア達をそのままに。
  勝手にと話しを進めるクラーク。
  「町の人達に聞けば、二人の居場所はすぐにでもわかるはず。
    では、頼みましたよ。リナ君。」
  「・・・・あの?僕達・・急いでいるんですけど・・。」
  ゼロスの抗議もむなしく。
  「はっはっはっ。そういうことにしておこう。
    それでは、頼みましたよ。リナ君とそのご友人ご一行の皆さん。」
  「・・・・このおっさん・・人の話し・・聞くき・・ないな・・。」
  一人で、勝手に話しを進行させているクラークに。
  ゼルガディスが深い溜息をついてゆく。


  日が落ちて、町に灯りが、ともり始めてゆく。
  この、プロキアム・シティ。
  町自体が、坂の上にと作られている町なので。
  町の全てが坂で構成されている。
  町の一番高いところには、展望台。
  普段でも、見えるんだけど。
  なぜか、一般の存在の目には。
  天気のいい日に限り。
  国境を越えて、テルモード・シティが見渡せる。
  その、風景というか、見晴らしのよさに目をつけたのが。
  四代前の、ここの市長。
  魔道士協会にと働きかけて。
  町のいたるところに街頭を設置して。
  夜になると、協会の魔道士たちに、魔法の赤らをともして、
  回らせるようにと手配をし。
  まったく。
  いちいち、つけて回らないと、灯りもともせないんてねぇ。
  時間と、明るさで、つくように、アレンジして。
  一度、魔力とかを込めておいたら、話は早いのにねv
  それとか、太陽のエネルギーを利用して、発電するとかv
  今だに、この世界。
  発電とか、そういったことに取り組んでいるのは。
  ごく一部なのよね。
  「すごぉぃ!まるで、大地に下りた、星の海ですね!リナさん!」
  アメリアが、展望台にとのぼり。
  夜景をみつつ、感嘆の声を上げている。
  「いやあ、プロキアムを見ずして、観光を語るな。
    と、この百年と少しの間に言われてますしねぇ。
     アトラス・シティが、ここの夜間照明のアイデアを。 
      盗んで、話題になったことも、ありましたしねぇ。」
  にこにことそんなことを言っているゼロス。
  「・・・・しかし・・。」
  周りをみて、つぶやくゼルガディス。
  辺りには、観光客の人の山。
  まあ、それはそれとして。
  今だに、人ごみの中に、入るのに少しばかり抵抗があるようだけど。
  ゼルガディスは。
  まあ、そのうち、すぐに慣れるでしょv
  そんなこんなで。
  あたし達は。
  展望台の近くにと宿をとり。
  夜。
  夜景を見るために。
  ここ、町の展望台にと足を伸ばしているのだが。

  「綺麗だね(はあと)レイチェル(はあと)」
  「ええ・・素敵ね(はあと)マーカス(はあと)」
  ぴしっ。 
  あ、面白い。
  犬のラルタークが、姿が薄くなってるv
  「うわ・・・昼間のバカップルか・・。」
  ゼルが深く、溜息をつき。
  「・・・ええと・・・・。」
  ゼロスがそちらにすこしひきつりつつも、視線を向けてゆく。
  「違うよ。レイチェル。僕が綺麗だっていったのは。
   君の事だよ。」
  「うふふ・・あ・た・し・も・よ(はあと)マーカス(はあと)」
  えい。
  つんつん。
  くすくすくす。
  指で、互いに互いを小突きつつ。
  いちゃついている人物、約二名。
  「あはは。こいつぅ(はあと)」
  「もう、マーカスったら(はあと)」
  「君の瞳に映る星と街との光は。
    まるで煌く宝石箱みたいだ。」
  「でも、私にとっては、どんなに輝く宝石よりも。
    マーカス。貴方が一番の宝物(はあと)」
  周りでは。
  その二人を避けるかのように。
  すすす。
  と、人の瓦礫が引いてゆく。
  「・・・どうみても、財産目当ての女性には見えませんよね・・。」
  いくら、ラブラブでも。
  これは、行き過ぎのような気がするのは。
  私の気のせいでしょうか?
  首をかしげつつ。
  そんな二人をみて言っているアメリア。
  「・・・アメリア、関るな。」
  そんなアメリアにゼルガディスが、注意を促すが。 
  時、すでに遅し。
  「あら?ねえ、マーカス。
    あの人達って・・・。」
  ふと。
  こちらに気付くレイチェルの姿。
  「あ・・貴方たち!ひょっとして、僕達の愛!のキューピットさん!」
  『誰がだ(ですか)!!』
  思わず、突っ込んでいる、ゼルガディス、アメリア、ゼロスの三人。
  その叫びが聞こえなかったことにして。
  こちらにと近づいてくる二人の姿。
  「昼間はお世話になりました。
    けど、最後に、あの、攻撃呪文は・・一体?誰が?」
  「マーカス。それはきっと。私達が気付かないうちに。
   また、私達を引き剥がそうとしている悪い人達が近づいてきたのよ。
   キューピットさん達が、そんなことをするはずがないじゃない(はあと)」
  「・・・こ・・これは・・多少・・き・・効きますね・・。」
  ひくひくと。
  引きつっているゼロスに。
  お前らァ!
  さけびつつ、キャンキャンと咆えているラルタークことポチ。
  ついでに言えば。
  毛並みは、全て白。
  ふわふわの毛並みの材質に。 
  ちょっとばかり、マルチーズに似ているその様式から。
  回りの人間達などに。
  『かわいいぃ!』
  とかいって、思いっきり、愛情に近い感情を受けまくっていたりする。 
  「・・・。」
  その二人をみて。
  固まっているゼルガディスとガウリイ。
  こ・・・こいつらって・・一体・。
  ものの見事に。
  ガウリイとゼルガディスの思考が一致しているけど。
  「―そうか!きっとそうだね。レイチェル。
   君のいうとおりだ。それに、二人が無事だったんだから。
    それで十分だね。」
  「そうよ。あんな炎じゃ、二人の愛(はあと)は、
   燃え尽きないわ(はあと)」 
  「・・・・いや、ラルタークさんのあの呪文・・。
    普通の数倍の威力・・あったはずですけど・・。」
  その言葉に突っ込んでいるゼロスだし。
  しばらく、にこやかにいちゃついた後で。
  「実は、僕達、あなたたちを捜していたんです。」
  レイチェルと手をつないだまま、言ってくるマーカス。
  「最近、妙な連中が、しょっちゅう、僕達に絡んでくるんです。
    昼間の湖のことも、そんなうちの一つだったんです。」
  「ひょっとして、どこかの女性が。
   マーカスに恋をして、私達の仲を裂こうとしているんじゃないかしら?
   だって、マーカスはこんなにも、
   す・て・き(はあと)なんですもの(はあと)」
  あぅ・・。 
  完全にこめかみを押さえつつ。
  「・・・・誰だって、絡みたくなるぞ・・・。」
  あきれたようにとつぶやいているゼルガディスに。
  「確かに、ちょっと、・・なぁ・・。」
  それに同意しているガウリイ。
  そんな男達の会話はまったく聞こえておらずに。
  またまた二人の世界にとのめりこみ。
  「どこかの、男が、レイチェルに恋をして。
    あのごろつきたちを雇っているんじゃないだろうか?
    だって、レイチェルは、こんなにも綺麗なんだから(はあと)」
  そう交互に言い放ち。
  『きっと、これは、二人に課せられた、愛の試練(はあと)』
  手をつなぎ。
  くるくると回りながら。
  つないだその手を。
  星空にと向けて、ポーズをつけていたりする。
  あ・・・。
  周りの人間達から。
  ものすっごぉく、面白い感情や、視線が。 
  二人に向けられているし。 
  楽しい(はあと)
  「ああ、けれど、そのたびに、愛しいレイチェルが。
    危険な目に遭うなんて。
    僕にはとてもたえられそうにない。」
  「そのたびに、マーカスが危ない目に遭うのは。
   とても心が痛む。」
  『そんなときに、貴方たちが現れたのです!』
  いって。
  マーカスは懐から金貨を取り出す。
  どうでもいいけど。
  どうして、くるくると、回りつつ、踊りながら。
  二人して、会話する必要があるのかしらねぇ?(笑)
  その光景をみて。  
  固まっているゼルガディス。 
  「これはきっと、あなた達こそが。
   僕達の愛!を阻もうとする、悪者を退治してくれる。
   運命が僕達に使わせてくれた、愛!のキューピットに違いない!
   話あった結果。そんな答えが出たんです。
   ・・こんな形のお礼しかできませんが。
   お願いします。僕達の愛を―守ってください。」
  いいつつ。
  くるくると回り踊りだす二人。
  硬直しているゼルガディスの手にと無理やりに金貨を握らせて。
  「これでもう、安心ね(はあと)」
  「そうとも、レイチェル(はあと)」
  「うふふふ。」
  「あはは(はあと)」
  くるくると。
  手を取り合いながら。
  踊りつつ。
  その場を立ち去ってゆく二人。
  

  「な・・・・なあ、リナ、早いところ、出発しないか?」
  なぜか。
  姿が薄くなっているポチはそれとして。
  何か、食あたり・・起こしたみたいだけど。
  なさけない・・。
  ゼルガディスが、疲れたように。
  朝食時。
  そんなことを言い始める。
  「い・・いやぁ。さすがに。
    あそこまで逝っちゃってると・・。
    面白いというより、ひくものがありますからねぇ・・。
    はっはっはっ(はあと)」
  完全に面白がっているゼロス。
  レイチェルとマーカスによる、その感情よりも。
  そんな二人に対して。
  周りから飛んでいる、『疎み』の感情が。
  結構おいしいらしく。
  あまり気にしていないゼロスだし。
  「でも、ゼルガディスさん。お金を貰っている限り!
   やはり、ここは、私達が一肌脱ぐべきです!
   どうみても、あのレイチェルさんは、財産目当てではありません!
   ・・・・まあ、かなりバカップルのようですけど・・。」
  そこまでいって。 
  飲み物にと口を付けてゆくアメリア。
  「あら、さすがですわ。キューピットさん達!」
  ズメシャァ!
  あたし達にと食事を持ってきた宿の店員のその言葉に。
  まともに、椅子から、転げ落ちているゼルガディスにゼロス。
  「何だ?気付いてなかったのか?」
  のほほーんと言っているガウリイ。
  「あ・・あの?どうして、レイチェルさんが、ここに?」
  素朴な疑問を投げかけるアメリアに。
  「あら。私、ここの娘ですから。
   ここで出会うなんて、やっぱり、あなた達は、私達の愛!
   のキューピットさん(はあと)」
  『そういう呼び方はやめろぉ(やめてください)!』
  ものの見事に。
  ゼロスとゼルガディスの声がはもってるし。 
  楽しいv
  「そうだ。あなたが私達の愛を踏みにじる悪い人達を。
   やっつけてくれるんなら。宿代はおまけするわ。」
  にこにこというレイチェルの言葉に。
  「なあ・?リナ、どうするんだ?」
  のほほんと聞いてくるガウリイ。
  「リナさん!ここで、断るなんて、正義じゃないです!
    やはり、ここは、二人の仲を取り持ちましょう!」
  いっているアメリア。 
  「・・・・なら、一人でやれ・・・。」
  溜息ついているゼルガディス。
  「まあ、それはともかくとして。
    私、今から、大通りで、マーカスと偶然にあいに行く所だったんです。」
  にここにと追加の食事を運んできつつ。
  そういうレイチェルの言葉に。
  「・・・あ・・あの?偶然に会いにいく?」
  「はい。」
  聞きとがめ、問いかけるゼロスに。
  にこやかに笑みを浮かべつつ。
  「いつも、大体、これくらいの時間に。
    偶然通りで出会って。運命の出会いを確かめて。
    一緒に朝食。
    そのあと、一旦、別れて、それぞれの仕事をして、昼に、
    町外れの湖で、運命の再会をして。
    砂浜で追いかけっこ。
    昼からやっぱり仕事にもどって、夕方。
    中央公園でぱったり出会ってデートと夕食。
    展望台で、夜景と星を見ながら、愛を語る。
    というのが、ここ、一月ばかりの、日課になっているんです。」
  ごげっ!
  その言葉に。
  まともに、机に突っ伏しているゼルガディスに。
  「・・それって・・待ち合わせっていわないかぁ?」
  突っ込んでいるガウリイ。
  「あら、何をおっしゃいますの?偶然という名前の運命!
   ですわ!」
  きらきらと瞳をさせつつ。 
  言い切るレイチェルに。
  「言っても無駄だっては゛v」
  くすくすと笑って、いうあたしの言葉に。
  『・・・・どうやら、そのようですね(だな)』
  なぜか。 
  ものの見事に。
  全員の声がかさなった。


  「やあ!レイチェル!」
  「あら!マーカス!こんな所で、出会うなんて、偶然ね!」
  「それは、違うよ。レイチェル、これは、偶然なんかじゃなくて。
    運命。ところで、レイチェル。
    そこに頭を抱えてうずくまっていたり、笑っている人達は?」
  「そう。私達の愛のキューピットさん。
   名前は、リナさん、アメリアさん、ゼルガディスさん。
   ゼロスさんにガウリイさんっていうんですって。
   で、そこの白い犬がポチ(はあと)」
  ゼロスに繋がれたまま。 
  色が透けかけているポチを目で示しつつ、いっているレイチェル。
  とりあえず。 
  宿帳に書いてある名前で。
  あたし達の名前は、把握しているこのレイチェル。
  まあ、どうでもいいけど。
  「へぇ。キューピットさん達にも、名前があるんだ。」
  感心しているマーカス。
  「・・・・どうでもいいが・・。
    少しは周りをみて発言しろ・・。」
  ああ・・・。
  目立ってる・・目立ってる・・。
  その、白いフードをさらに目深にかぶりなおし。 
  つぶやいているゼルガディス。
  「・・・周囲?」
  「・・・ですか?」
  そういって。
  二人は、周りを見渡して。
  どうみても、引いている人達の視線を見て取り。
  「―そうか。」
  「そうだったのね。」
  ほっ。
  ようやく理解したようだな。
  ゼルガディスが安堵の溜息を漏らした刹那。
  『世界が二人を祝福している。つまりはそういうことですね!』
  「ちがうわぁぁぁぁ!!」
  その言葉に。
  さすがに、叫んでいるゼルガディス。
  「うーん。ゼルガディスさん、ご馳走様v」
  ぺろりと。
  小さく、舌なめずりをして。 
  今のゼルガディスの感情を食べているゼロス。
  アメリアたちには聞こえてないけど。
  「―おやおや、朝っぱらから、ずいぶんと。
    見せ付けてくれるじゃないか。お二人さんよぉ。」
  「いつも、いちゃいちゃ、うっとうしいんだよ!お前ら!」
  通りの向こうから。
  こちらに向かってくる、五・六人のごろつき達。
  なぜか。
  その体に包帯がめだっていたりもするけども。
  まあ、そこはそれ。
  「き・・君たちは!」
  「だ・・大丈夫よ!マーカス!私達にはリナさん達がいるわ!」
  「・・・もう、好きにしろ!」
  なかば、やけになっているゼルガディス。
  「またでましたね!悪党ども!」
  ぴしっ!
  指を突きつけているアメリア。
  「おおかた。この人達も。
    このマーカスさんと、レイチェルさんを。
     別れさせてほしい。と雇われているごろつきなんでしょうねぇ。」
  のんびりというゼロスの言葉に。
  「・・まあ、気持ちはわからんでもないがな・・。
    ・・殺したくなるぞ?これ・・。」
  二人をみて、いっているゼルガディス。
  「まあ、それはともかくとして。
    とにかく!流石に、行き過ぎとは、私も思いますが!
     財産目当てでないことには間違いです!
     というわけで、この、アメリア!
     愛する二人のために力を尽くします!」
  「まて!」
  がし!
  そんなアメリアの手をとり。
  止めているゼルガディス。
  と。
  そのとき。
  「おーほっほっほっほつ!」
  聞き覚えのある高笑いとともに。
  ごうっ!
  放たれた、風の呪文は。
  ものの見事に。
  結界を即座にゼロスが張っていたあたし達はそのままに。
  その場にいた全員を吹き飛ばしていた。

   

  「あ!姉さん!」
  ぶんぶんと手を振っているアメリア。
  そして。
  呪文を放った相手に。
  にこやかに、アメリアが語りかけたのは。
  当然のこと。


  「・・・・ふっ。さすがに、この私が間違っていたようね・・。」
  食事をしつつ。
  その、食事の進み具合も、  
  いつもよりもスピードが遅く。
  「でも、姉さん、どうして、姉さんがここに?」
  もくもくと。
  そんな、隣に座っているナーガに。
  食事をよそっているアメリア。
  「ふっ。知れたことよ。
    ちょっと、買い物に出たら。
    道に迷って、ここまでたどり着いただけのことよ!」
  『・・・どういう道の迷いかただ(ですか)』
  「さすが、姉さんです!」 
  ガウリイ、ゼロス、ゼルガディスの声が重なり。
  ほめているアメリア。
  その視界の先では。 
  完全に二人の世界にと入り込んでいる、レイチェルとマーカスの姿。
  ナーガ。
  一応、セイルーンに戻っていたのにねぇ。
  ま、ナーガだしv
  街の人達はといえば。 
  ナーガのその格好よりも。
  レイチェル達の行動を。
  ここ一ヶ月側でみていたせいか。
  思考が麻痺して。
  ナーガの格好などはあまり気にしてないのがまた面白いけど。
  そんな会話をしつつ。  
  あたし達が、食事をしていると。

  ゴッガァァァン!
 
  攻撃呪文で。
  食堂が、瞬くまに、吹き飛んでゆく。



  「くくく・・・これでは、さすがにひとたまりもあるまい。」
  含んだ笑い声をもらしたのは。
  屋根の上にと佇んだ、小柄な人影。
  全身をゆったりとした服に身をつつみ。
  その顔も目の部分のみをのぞいて。
  長い布で覆っている。
  「派手にやりすぎだ。」
  つぶやいたのは、隣にうずくまる大柄な男の姿。
  こちらもやはり目をのぞき。
  包帯のような黒い布で、顔を覆ってはいるものの。
  猫背の上半身裸。
  という也立ち。
  「文句があるのか?私のやりかたに?」
  「あるにきまっているじゃないですか。」
  『―!?―』
  横からかかったその声に。
  はじかれたようにとこちらを向いてくる二人。
  あの一瞬に。
  気付いたあたし達は全員で。
  外にと出ていたものの。
  二人の世界にと入り込んでいたあの二人は。  
  そのまま、食堂の瓦礫の下敷きとなっていたりする。
  『き・・貴様ら!?』
  驚きの声を上げているその二人の声に。
  「ふっ。何で、ああいうまねをしてくれたのかは知らないけど。
    この、ナーガ様を暗殺しようなんてたくらみ!
     後悔させてあげるわ!」
  ぱちぱちぱち。 
  「姉さん!かっこいい!」 
  ぴしっ。 
  と指を突きつけて、言い放つナーガの台詞に。 
  ぱちぱちと手を叩いて、褒め称えているアメリア。
  「・・・・・なあ、ゼル、視点が違わないか?」
  「・・・俺に聞くな・・・旦那・・・。」
  疲れたようにとつぶやいているガウリイとゼルガディス。
  「―まて!その顔・・知っている!?お前、まさか、
     あの赤い糸きりのりな!?」
  「何!?あれが、噂の!?」
  「ちょっとまってください!貴方たち、エ・・とと。
    リナさんを知っているんですか!?」
  目を見開いて驚いているゼロス。
  「ふっ。この業界で、リナ殿の名前を知らないものはいない。
    ―自己紹介が遅れた。俺は、『絆を嘲笑するもの』ギルメシア。」
  「私は、『運命を破るもの』ルロウグ」
  その言葉に、ナーガがこちらを振り向いて。
  「・・・・ちょっと・・・リナ、何あれ?知り合い?」  
  聞いてくるし。
  「知り合いじゃないけど。
   とある、『縁切り復興連盟』の業界の二人。
    まあ、縁切り業界に入っているというのに。
    職場結婚しているこの二人だけどね。」
  くすくすとわらいつつ、いうあたしの言葉に。
  「何!?どうして、それを!?
    秘密にしていたのに!?」
  マスクをのけつつ、いっているギルメシア。
  「・・・体格と全然似合わないな・・。」 
  その顔をみて、突っ込んでいるゼルガディス。
  もう、どうでもよくなっているみたいだし。
  体格とは裏腹に。
  整った顔立ちのギルメシアに。
  ショートカットで黒い髪をまとめているルロウグの姿。
  「うーむ。さすがは。リナ=インバース。
    カップルの間に不穏な種を撒いて。
    破局にと追い込むことだけはある。」
  などと感心していたりするし。
  「・・・・リナ、あんた、どういう世界に足を突っ込んでいるのよ・。」
  ナーガの問いかけに。
  「そんなものには足を踏み入れてはないわよ。」
  あっさりというあたしの台詞とは関係なく。
  「はっ!縁切り業界!ということは!
   誰かに頼まれて、マーカスさんと、レイチェルさんを。
    別れさせにきたってことですね!
    政略関係でない限り!このアメリア!愛する二人のために。
    力を尽くします!」
  これこそ、正義です!
  一人、燃えているアメリアに。
  しばし、目を点にしている二人の姿。
  「そうはいうがな。すでに、あの二人は。
    私の術の一撃で、ほうれ、あの通り。
    あの二人には、もはや、何も未来も存在しない。」
  視線を移した食堂の一角にて。
  ガラガラガラ・・。
  「ああ・・無事だったかい?(はあと)
    レイチェル(はあと)」
  「ええ。貴方は大丈夫?マーカス(はあと)」
  「もちろんさ(はあと)君を思う強い力があれば。
    あんなもの、何でもないさ(はあと)」
  「あたしもよ(はあと)うふ(はあと)
    けど、二人とも無事なんて―」
  いいつつ、手を取り合い、みつめつつも。
  そのまま、空の太陽を指差して。
  『これこそ、愛の力!』
  「・・・・・・・・・・・。」
  そんな二人をみつつ。
  あっけにとられているルロウグとギルメシア。
  『始末するなら、ちゃんとしろぉぉ!』
  それをみて。
  ものの見事に。
  ゼルガディスとナーガ。
  二人の台詞が一致してゆく。
  「見て!マーカス!」
  瓦礫の中で、片手をつなぎ。
  もう片方の手でこちらを指差し。
  「あんなところに!私達のキューピットさん達と!
   その応援のキューピットさんが!」
  「・・・たち?」
  その言葉を耳にして。
  ナーガが嫌そうな顔をして、あたしに助けを求めて視線を向けてくる。
  「・・どうやら、ナーガさん・・。
    二人の愛のキューピット二号に認定されたようですねぇ(はあと)」
  にっこりというゼロスの言葉に。
  「いやぁぁぁぁぁぁあ!!」
  絶叫して、膝を抱えて泣き始めてゆくナーガの姿。
  「姉さん!ここは、とっとと!
   あの二人に公認の仲にして!この街から出ることが最良の策です!」
  さりげに。
  心のうちでは、これ以上、あまりかかわりたくない。
  と思っているアメリアの本音がちらりと漏れる。
  「・・・ふっ。それもそうね。」
  すくっ!
  そのアメリアの言葉に立ち上がるナーガ。
  彼等がその場を立ち去ったのは。
  すぐのこと。



  「とりあえず、ゼロス。
    騒ぎが大きくなったら、面倒だから。
     これ、直しなさいねv」
  「は・・・はぃぃぃぃ・・・。」
  なぜか、だくだくと汗をながしつつ。
  錫杖をくるりと一振りするゼロス。
  ―カッ!
  瓦礫と化していた食堂が。
  ゼロスの今の一振りの作業で。
  ものの見事にと再生してゆく。
  「・・・・・・・・・リナもリナだが・・ゼロスも一体・・。」  
  なぜか、そういって、汗をながして。
  つぶやくゼルガディスの姿が。
  道の真ん中で。
  見受けられてるし。
  だから、誰でもできるってばv
  こんな些細なことv



  「つまり、僕達の間を裂こうとしている人達が。
   いるわけですね!というわけで!
    リナさん達が、僕の!」
  「アメリアさん達が、私の!」
  『護衛のキューピットさんに決まりました!』
  再生させた、食堂の中。
  続きの食事をしているあたし達。
  なぜか。
  店主が、あっという間に、店を直した御礼。  
  といって、無料で、食事を進呈してくれていたりするけど。
  ガタン!
  『勝手にきめるなぁ(決めないでください)!』
  その二人の台詞に。
  席を立ち上がり、叫んでいるゼルガディスとゼロス。
  「ええ!?つまりは、それは、私達は、片時も離れるべきではない!
   ということですね!」
  「まあ、マーカスったら(はあと)」
  「あはは。こいつぅ(はあと)」
  にこやかに。
  口移しで、互いに食事をしているそんな二人をみつつ。 
  「・・・・・・・・・ま・・好きにしてくれ・・・。」
  「あぅぁぅ・・・。」
  「・・・・・・・・・・・・・・おーい。
    リナぁ、早いとこ、これ・・決着・・つけようぜぇ・・・。」
  完全に諦めたゼルガディスに。
  なぜか、だくだくと涙を流しているゼロス。 
  あきれつつ、言っているガウリイ。  
  そして。 
  「姉さん、これ、おいしいですよ。」
  「あら、本当。」  
  ただひたすらに、現実逃避に走りつつ。 
  食事に没頭しているアメリアとナーガ。

  結局。
  言っても無駄。
  というか、面白いので。
  しばらく、そのまま、そこに滞在を決定したあたし達。
  その日から。
  あたしとガウリイ、ゼロスが、マーカスに付き添い。
  といっても。
  マーカスに貼り付けているのは、もっぱらゼロスとポチv
  レイチェルには、ナーガとアメリアが付き添ってゆく。


  「え・・・エル様ぁ・・(涙)
   さすがに、きついですぅ・・・(涙)」
  いつも、相手をしているのも。
  というか、あたし達には、あたし達のすること。  
  というのも、ゼルガディスの意見で。
  この街にとある図書館で。 
  ゼルガディスに付き添い、調べ者をしているあたし達。
  というわけで。
  二人の監視をゼロスとポチv
  二人に任せたのが、数日前。
  なぜか、一週間もたたずに、
  ねをあげてくるゼロス。
  ドゴス!
  「んっふふ(はあと)ゼロス(はあと)
    だぁれが、その呼び方をしろって?(はあと)」
  にっこりと笑いつつ。
  ゼロスの頭に、スコップを突き刺して。 
  夜、あたしの泊まっている部屋にて。
  そんな会話をしているあたし達。
  なぜか。
  ポチはといえば。
  実体化が不可能なまでに。
  ダメージを受けていたりするのだけど。
  ・・・・なさけない!
  あんた、それでも、竜神官なわけ!?ラルターク!!
  「まあ、そろそろ、飽きてきたことだし。
    それじゃ、明日にでも。
     とりあえず、先に、クラークにでも話しを付けに行きますかv」
  さすがに。
  精神攻撃をしかけても。
  復活する、マーカスとレイチェルに。
  泣きごとを言っているゼロスだけど。
  まあ・・・この二人。
  ジョセフィーヌの親戚だからねぇ。
  あとは、ナーガたちの母親の遠縁だしv
  つまりは。
  隔世遺伝に似た感じで。
  二人とも、丈夫なことには違いないのよねv
  ナーガの母親。
  当人は、一応、病弱。
  で通ってたけど。
  結構、ナーガによく似ていたからねv
  だから、フィルと恋に落ちて、結婚したんだけど。
  
  
  
  「ど・・・どういうことかね!?リナ君!?」
  次の日。
  魔道士協会の評議長室で。
  あたし達にプラスナーガ。 
  そして、レイチェルとマーカスの姿をみとめ。
  動揺しているクラークの姿。
  「そうですよ!リナさん!    
   相手の親御さんに挨拶する場合、普通、男の方から、
    先にいくもんでしょぅ!?」
  その後ろで抗議の声を上げているのは。  
  マーカス。
  「だれが、挨拶の順番をしている!」
  叫んでおいて。 
  はっと、冷静になり。 
  「つ・つまり。俺達が言いたいのは。
    評議長こそが、あいつら・・あの刺客を雇った、
    張本人じゃないか。といいたいんだが。」
  こほん。
  咳払いを一つして。
  きっぱりと言い切るゼルガディス。 
  これ以上、こんなバカップルに付き合ってられるか・。
  内心、溜息をかなりつきつつ。 
  今日の朝食時に。
  アメリアが。
  「やはり、ここは、きちんと!
    クラークさんに話しをつけて!二人を認めさせるべきです!」
  いい加減に。
  毎日、毎日、二人の世界に入り込んでいるマーカスたちをみてて。
  さすがのアメリアもうんざりとしてきたらしく。
  そう話しを切り出すアメリアに。
  「ふっ。さすが、この私の妹ね!アメリア!
    やっぱり、こういうことは、親御さん達の、
    了解があって!初めて成り立つものだからね!」
  即座に話しをあわせているナーガ。
  アメリアが、ナーガに。
  この街の評議長が。 
  二人を別れさせて欲しい。
  という依頼を言ってきた。
  というのを教えていたせいであるのだが。
  ま、彼等に依頼したの。 
  クラークではないけど。
  それは、面白いのでだまっておいて。 
  「それじゃ、食事が済んでからでも。
   いきますかv」
  あたしの台詞に。
  なぜか。
  全員一致で、賛同がとれ。
  で。
  今に至ったりする。

  
  「ふ。ルロウグとギルメジア。この二人の名前に心当たりはあるかしら?」
  ずいっ。
  胸をそらせて迫るナーガ。
  「―それは―!?」
  「あるんですね?」
  じとめで睨んでいるアメリア。
  「父さん!」
  その会話に、マーカスが叫んでいたりもするけど。
  「待て!ということは、まさか。
   その二人が現れたとでもいうのか!?」
  「ふっ。今さら何をとぼけているのかしら?
    今さら、そんな連中、知らないっていったところで・。」
  ナーガが言いかけると。
  「名前だけは知っているといっているんだ!
   リナ君、君にはいっただろう!?
   私は、その道のエキスパートについて、徹底的な調査を行った・・と。
   そのときに、上がったものの名前の中に、ルロウグとギルメジアの。
   名前もあった。」
  「・・それで、その辺りに自分の息子とレイチェルさんが。
   別れるようにと依頼した・・と。」
  ゼロスの言葉に。
  「しとらん!確かに、その二人も、縁切り業界の中では。
    名前の知られた剛の者達!だが、業界トップレベルの、リナ君!
    君にかなうべくもない!君に依頼しておいて、格下の、
    二人にさらに頼むような無礼なことはせんよ!」
  「・・君たちに依頼って!」
  「・・まさか、リナさん!」
  驚愕の声を上げているマーカスとレイチェル。
  そして。
  「それじゃあ、最初は、僕達の仲を裂くつもりで・・!」
  「それじゃぁ、私達と行動を共にするうちに!」
  『二人の愛の強さに打たれて、改心した!というわけですね!』
  「そうなのか!?」
  『信じるなぁぁぁ!!』
  あ。
  今回は、さすがに。
  ガウリイの突っ込みまでが一致してる。
  楽しいv
  「ともかく!リナさんは、訳のわからない、
    縁切り業界からは、足を洗ってます!
    今は、正義の仲良し四人組みの一員です!」
  「・・・・だから、その呼び方はやめろ・・。」 
  びしっ!
  と言い切るアメリアに。
  心底、うんざりした口調のゼルガディスがつぶやいてゆく。
  そんな会話をしていると。
  『・・・・今のは、聞き捨てならんな・・。』
  くぐもった声が、部屋のクローゼットの中から聞こえてくる。
  『俺達の誇りある縁切りの業界を。
   訳のわからないもの呼ばわりとは。
   侮辱この上ない。』
  『・・・誇るある商売なのか(ですか)縁切り業界って?』
  同時に。
  突っ込んでいる。
  クラーク、ゼロス、ガウリイ、ゼルガディス、アメリア、ナーガ。
  「それはそうと。さっき、依頼してないって。
    おっしゃってましたけど。
    どうして、それでは、このお二人が。
    クローゼットの中にいるんですか?」
  にこにこと。 
  問いかけるゼロス。
  「・・・ほう、よく我らがここにいるとわかったな。」
  いって。
  ダム!
  音を立てて、扉を撥ね退けて。
  飛び出してくる二人組み。
  「し・・知らん!」
  「その通り、彼は無関係だ。本当の依頼人は明かせんが。」
  ルロウグの台詞に。
  「俺達は、食堂の天井裏で。
    お前たちの会話を聞いていた。
    街の魔道士協会にいく・・と。
    ならば、マーカスの父親―評議長の所に行くであろう。
    と踏んで、先回りをしたまで。」
  そのことばに。 
  ぽん!
  と手をうち。
  「すると、先ほどの覆面した清掃業者二人・・
    それが、お前たちだったか!」
  手を打っているクラーク。
  『怪しめ、あんたは』
  『普通、怪しい・・と思うでしょうに』
  ものの見事に。
  ゼロス達の意見が一致する。
  まあ、マーカスの父親だからねぇ。
  そんなアメリア達の同時の突っ込みに。
  「いや、怪しいとは思っていたのだ。
    クローゼットの中にはいったっきり、出てこなかったし。」
  「・・・・・何考えてるんだ・・この評議長は・・。」
  ゼルガディスのつぶやきが。 
  ただむなしく、霧散してゆく。
  「ま・・まあ、それはともかくとして。
    ・・・今度は、逃がしませんよ?(はあと)」
  にっこりと。
  言い放つゼロス。
  「・・いいだろう。」
  「ルロウグ!?」  
  抗議の声を上げるギルメジア。
  「今ここで、けりをつけて。
    そうしておかねば、我らの名誉に関る。
    それは、わかっているだろう?」
  「・・分かった。」
  勝手に納得しているこの二人。
  まあ、追いかけようとして。
  いつも、マーカスたちに。
  巻き込まれる格好で。
  ゼロス、取り逃がしていたからねぇ。
  精神世界に逃げ込もうとしても。
  そのまま、二人に捕まって。
  延々と、のろけを聞かされたりとか(笑)
  そんなこんなで。
  かなり、ストレスがなぜかたまり。 
  一度や二度など。
  この二人の腕一本程度を吹き飛ばしていたりもしたんだけど。
  妻の方が、一応。
  高度な回復魔法、まあ、あたしにとっては、高度でも何でもないけど。
  使えるせいで。 
  元通りに、それは復活しているに過ぎないけど。
  「あ・・・あのぉ・・。
    できれば、そういうことは、よそで・・。」
  汗をかきつつ、いう評議長に。
  「ああ。心配しないで大丈夫よ。
   ここの空間、今、結界張ったし。
   ということで何がどうなろうが、関係ないから(はあと)」
  にっこりとあたしがいうと。
  『・・・・・・・・。』
  なぜか。
  無言になる全員。
  「と・・ともかく!いくぞ!」
  「・・・・ともかく!とっとと、けりはつけさせてもらうわ!」
  完全に、思考が麻痺し始めているゼルガディスに。
  これ以上、マーカスたちに付き合っていたら、精神が持たない。
  と、感じているナーガ。
  「どうやら、少々、派手にやってもいいと。
   只今、許可がでましたし。少し暴れさせてくださいね(はあと)」
  にっこりいって。
  ブラストボムをいきなり唱え始めているゼロス。
  
  「ちょっと!ゼロスさん!それは!」
  「ま・・まて!アメリア!結界を!」
  「あーあ。ゼロスのやつ・・切れてるな・・。」
  「行きます!ブラスト・ボム!」
  
  ドドゴゴォォォォン!!!!!!


  辺りの空間が煮沸してゆく。
  「あんたわぁぁぁあ!
    このあたしまで巻き込む気!?」
  ドスドスドス!
  辺りから取り出した、やりで、ゼロスを貫きつつ。
  とりあえず、些細なお仕置きをしておくあたしに。
  「おーほっほっほっ!まさか、いきなり、
    ブラストボムを放つとは!おーほっほつほっ!」
  まったく無傷のナーガ。
  なぜか。
  その辺りには、
  黒こげになってる物体が、転がっていたりもするけど。
  「あーあ。ひどい目にあった。」
  いいつつ。 
  体についた、その炭を払いのけているガウリイ。
  こっちも、ちょっとこげているものの。
  殆ど怪我なし。
  「う・・・・」
  「こ・・こんなことで!」
  黒コゲに焦げつつ。
  うめいて身を起こしてくる刺客の二人。
  「敗れる・・わけには!」
  いって。
  視線をこちらに向けかけると。

  ザラ・・。
  サラサラサラ・・・・。
  炭と化したクローゼットがその外観の姿を止めたまま。
  炭と化していたのが、崩れ落ち。
  その中から、出てきたのは。
  手と手を取り合うマーカスとレイチェル、二人の姿。
  「無事だったかい?レイチェル(はあと)」
  「もちろん(はあと)マーカス(はあと)
    だって、貴方が側にいてくれたから(はあと)」
  「そうだね。二人、一緒にいる限り・・」
  「誰も私達を傷つけることなんて、できはしない!」
  『だって、なぜなら、二人の愛は、不滅だから(はあと)』
  一つも怪我なく。 
  完全に二人の世界に入っている二人をみつつ。
  「どぇぇぇぇ!?」
  かなり、目を見開いて、驚いているゼロス。
  「・・・・フィルさん並みだな・・。」
  つぶやくゼルガディス。
  「・・・くっ!二人の愛は・・・それほどまでに強い・・というのか?」
  『えええええ!?』
  そんな二人をみつつ。
  つぶやいているルロウグの台詞に。
  ゼロス、ゼルガディス、ナーガ、アメリアの声が一致する。
  「確かに、俺達の負けだ。」
  『ええええ!?』  
  さらに、驚いているし。
  刺客達は、その場にと立ち上がり。
  あたし達とマーカスたちを交互に眺めつつ。
  「だが、勘違いするなよ。
    俺達は、貴様たちに負けたわけではない。」
  「渡したは、二人の愛の深さにまけたのだ。」
  淡々といっている二人の言葉に。
  「・・・・そ・・・そぉなの?」
  ひくひくとしつつ、問いかけているナーガの姿。
  「これほどまでに、強い愛があったとは・・・。
    正直、目から鱗が落ちる思いだ・・。
    二人に免じて、依頼主を教えてやろう。
    この町の、商工会長だ。
    町の風紀が乱れる・・ただ、それだけの理由で・・な・・。」
  『十分に立派すぎる理由だとおもうが(思いますが)(思うけど)。』
  きっちりと。
  声を重ねている、アメリアに、ゼルガディスにゼロスにナーガ。
  「・・なら、そちらは、私が話しをつけよう。」
  そういきなり、話にと入ってくるクラーク。
  こちらもまた。
  さすがに、伊達に、ジョセフィーヌの。
  実の弟のだけのことはあるのよね。
  今のゼロスの一撃で。
  まったくもって、無傷だし。
  ・・・・やっぱり、もうちょっと、ゼロス、お仕置き決定(はあと)
  「・・・・ひょっとして・・。」 
  風の結界をときつつ。
  冷や汗ながして言っているゼルガディス。
  正解。
  「マーカスよ。この父が間違っていた。
    お前たちの愛(はあと)が、そこまで純粋なものだったとは・・。
    まさに、心洗われる想いというのは、このことか。
    これからは、お前たちのことを認め。
    共に歩んでいくことにしよう。」
  「・・お父さん・・。」
  「お父様・・・。」
  「おとうさま・・か。ふっ。悪くない響きだな・・。」
  『お゛いお゛いお゛い』
  「これこそ、正義です!」
  一人、盛り上がっているアメリア。
  突っ込む、ゼロス達。
  「ふっ・・・・。ギルメシアよ。
    私達もこれから、もう少し、仲良くしてもよいかもしれないな。」
  「そうだな。愛することを恥じる必要など何もない。
   この二人がそう教えてくれた。」
  そういって。
  手に手を取り合うルロウグと。
  ギルメジア。
  「・・・・そーいや、リナが。
    夫婦とかなにとかいってたわね・・。」
  どこか遠くをみつつ。
  現実逃避に走りつつ。 
  いっているナーガ。
  「職場結婚というやつでな。」
  「・・・・縁切り業界・・・だめなんじゃ・。」
  それにつっこんでいるゼロス。
  「ルロウグ・・いや、ルーちゃん。
    今まで、俺達は、仕事、仕事で。
    お互いのコミュニケーションをないがしろにしていたような気がする。
    これからは、二人の時間をもっと、大切にしていこう(はあと)」
  「そういってくれるとうれしい(はあと)
    私達もあの二人に負けないように、愛をはぐくんでいこうな(はあと)
    ギルメジア・・いや、ギルぴょん(はあと)」
  「ルーちゃん♪」
  「ギルぴょん♪」
  『ふ・・・・・・増えて、どうする!バカッブルぅぅぅぅ!!』
  ゼルガディスと、ナーガと、ゼロスの悲鳴が。
  しずかにと響き渡ってゆく。
  



   ぜいぜい・・・・。
   「・・・・な・・・・何かどっと疲れたんだが・・・。」
   脱力する、ゼルガディスたちを伴って。
   町を出発するあたし達。
   「姉さん、これからどうするんですか?
    私達は、今から、ディルスに向かうのですけど?」
   そういってナーガに質問しているアメリア。
   「ディルスねぇ。
    気をつけなさいよ。アメリア。
     今、あそこ、軍備を強化しているから。
     私は、セイルーンに戻るわ。」
   「じゃあ、地図を渡しておきますね。
     あ、あと、路銀も。」
   いいつつ。 
   じゃらり。
   袋をナーガにと手渡すアメリア。

   「世・・・世の中って・・・・広いですね・・。」
   ゼロスの言葉に。
   「・・・・同感だな。」
   なぜか、完全に疲れている、ゼルガディスが同意して。
   「まあまあ、いいじゃない。
    少しは楽しめたしv」
   「・・・・そーいう問題か?」
   あたしの言葉に突っ込んでくるガウリイ。
   「そういう問題v
     ま、とりあえず、それじゃ、そういうことで!
     さvディルスに向けて出発よ!」
   なぜか。 
   あたしの言葉に、誰も突っ込んでこずに。
   あたし達は、プムキアム・シティを出発してゆく。
   しばらく。
   二人の影響で。
   プロキアム・シティに、あの二人のようなカップルが。
   続出するのは。
   また、それはそれ。

   さて。
   とりあえず、今晩。
   ゼロス達には全体責任v
   ということで、ちょっと、根性を入れなおしておきますかv


                    −愛は強し偏終わり♪―

##################################

 あとがき:
    薫:・・・・どーして。打ち込み始めたのが。
      昨夜(大晦日)の十一時で・・・。
      一時まで打ち込んで・・。
      打ち込み終わったのが・・次の日の二時なのだろーか?(汗)
      まあ、とりあえず。
      新年、あけまして、おめでとうございます。
      え?エル様が活躍してない?
      あはは(汗)
      エル様は、傍観者の立場です(まて!)
      さて・・・・。
      それでは・・・・。
      私は、正月企画に、とある小説を打ち込み始めている。
      (この漫遊記関連)ので。
      そちらに向かって、進むのです。
      あ、ご飯・・食べないとv
      それではvv


     注意:何どもいいますが。
        このリナ。金色の王(ロードオブナイトメア)様ですので。
        あしからず・・・・。

   
  
   

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24178あ〜い、それは〜♪(笑)エモーション E-mail 2003/1/1 22:50:38
記事番号24167へのコメント

こんばんは。
旧年中はお世話になりました。今年もよろしくお願いいたします。m(__)m

「スレイヤーズフォーエバー」、最終話にレスを入れようと思っていたら……
ツリーがあっという間に落ちてしまわれて……(しくしく)
パラレル世界のスレイヤーズ(無印)、ほんとに面白かったです。
サイラーグの人達も助かって、ガウリイはあちらに残って……
どうなったのかな、あの世界と思ってます。
それにしても、あの話でのガウリイは最強でしたね。いろんな意味で。
リナの鈍感ッぷりも最強でしたが。ともかく、お疲れさまでした。

漫遊記……2編も。お疲れさまです。新年早々爆笑しました。
鬱陶しい押し掛け教師にバカップル……。
ただでさえ最強なバカップル……エル様とユニットちゃん以外は、
誰も平静を保って見ていられませんね、あの2人は。
消えかかったラルタークがひたすら哀れです。魔族も勝てませんね、バカップルには。

楽しく読ませていただきました。
では、短いですがこの辺で失礼します。

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24179投稿したら落ちましたからね・・・まじで(実話)かお E-mail URL2003/1/1 23:04:38
記事番号24178へのコメント

こんにちわ。エモーションさん。
>こんばんは。
>旧年中はお世話になりました。今年もよろしくお願いいたします。m(__)m
こちらこそ、お世話になりました。
今年もなにとぞ、よろしくお願いします。(ぺこり)
>「スレイヤーズフォーエバー」、最終話にレスを入れようと思っていたら……
>ツリーがあっという間に落ちてしまわれて……(しくしく)
あはは(汗)
というか、あれ。
投稿完了。・・あれ?おちてるぅ!?
でしたから(汗)
というか、投稿した、あの容量で。
すぐさま、投稿再審記事なのにと落ちたという・・(あはは・・汗)
でも、あと一話くらいで新ツリー・・というのも・・ねぇ?(まて!)
>パラレル世界のスレイヤーズ(無印)、ほんとに面白かったです。
そう言っていただけると。うれしいです。(本気で)
>サイラーグの人達も助かって、ガウリイはあちらに残って……
>どうなったのかな、あの世界と思ってます。
あ・・・あはは(汗)
あちらはあちら。
こちら(漫遊記)の世界は世界で。
そのまま進んでいきます・・(結局、最終的にはくっつくリナとガウリイv←笑)
>それにしても、あの話でのガウリイは最強でしたね。いろんな意味で。
それに輪をかけて、リナが鈍感でしたけど(まて!)
>リナの鈍感ッぷりも最強でしたが。ともかく、お疲れさまでした。
ありがとうございます。
今度は・・・。
只今、無謀計画発動中v
というわけで。
全てを打ち込んでから、ここに投稿するつもり(あくまで)なのですv
>漫遊記……2編も。お疲れさまです。新年早々爆笑しました。
久方ぶりの打ち込みですv
・・いい加減にリクの消化・・しないと(こら!)
>鬱陶しい押し掛け教師にバカップル……。
どっちもやです。私は(多分誰でもそうだと・・)
>ただでさえ最強なバカップル……エル様とユニットちゃん以外は、
>誰も平静を保って見ていられませんね、あの2人は。
あ、やっぱり?(まて!)
>消えかかったラルタークがひたすら哀れです。魔族も勝てませんね、バカップルには。
というか・・。
あの、ウェゼンディの話の漫遊記・・打ち込んでなくて・・・・。
意味・・・誰かに伝わるのだろーか?(汗)
 姫:無理ねv
エル:そうよねv
 薫:しくしく(涙)
>楽しく読ませていただきました。
>では、短いですがこの辺で失礼します。
こちらこそ、わざわざ、レス、ありがとうございました。
本年もよろしくお願いします。
それでは。
(さて・・・完全無欠版・・頑張るぞ!おー!)

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24181あけましておめでとうございます♪<(_ _)>にゅーよーく E-mail 2003/1/1 23:35:43
記事番号24167へのコメント

こんばんわ。
祖父の家からかえってきました。
お年玉げっといたしましたですよv(^。^)
ちなみに一話から三十六話まで読んでません。(まて)
絶対読ませていただきますっ!
…ひまな時に…。(オイ)
塾の宿題ぴーんちなにゅーよーくです☆

感想ですぅ。(誰。)

>  道中は、白髪の犬の姿にと固定していたりもするけども。
>  とりあえず。
>  そんな、犬もどきのラルタークを連れて。

い、犬…ですか…。
かわいそうな奴…。

>  『今のお礼ではないと思うが(思うのですが)』

細かいことは気にしてはいけませんv

>  「・・・なんか、こいつらに絡んだごろつきたちの気持ち・・。
>    分かるな・・・。」

ミルガズィアさんのギャグと同じくらいのだめーじ。(?)

>  何か、その辺りにいた、精神世界の下級魔族。
>  この二人の、ラブラブの攻撃というか、感情で。
>  なぜか、死んだり滅んだり、再起不能にとなっているんだけど・・。

根性ないですね。

>  プワッ!!!
>  その台詞に。
>  なぜか、鳥肌たてつつ。 

わ、私も鳥肌が…。(−−;)

>  そんな、いちゃいちゃと、完全に二人の世界に入り込んでいる。
>  ルーカスとレイチェルを。
>  炎で祝福してゆく。

祝福…なんですか…。
っていうか一瞬ルーカスとレイチェルをリナとガウリィで想像しちゃいました…。
…似合わねえ!

>  その耳元で、生の賛歌を聞かし続けた結果。

人間にも魔族にも有効な攻撃v(ある意味最強。)

>  そんなゼルガディスをアメリアが強引に引っ張ってきているのである。

アメリアにたのまれちゃあねえ?(−。−)

>  「話は、分かりますけど!
>    やっぱり、親が決める縁談なんて、正義じゃないです!
>    愛している人と結婚してこその、結婚です!」  
>  政略結婚。
>  それ、アメリアが一番嫌っている言葉だからね。

金持ちっていうか権力のある人間ってなんかヤです…外面結構大事じゃないですか。
平民でよかったって思います。(−−)

>  「ふふふ。この私の調査網を見くびっていただいては困りますな。
>   私は、息子とその女を別れさせるべく。
>   その道のエキスパートについて、徹底調査を行っていた。
>   そこで、上がった名前の中に。
>   君の名前があった。というわけだよ。」

ヤなエキスパート…。

>  それが原因で。
>  よく、カップルが別れていたのよねぇ。

L様お美しいですからv
顔とかリナでも優雅さとか聡明さとかその他もろもろが常人じゃないですもん。

>  それで、別れたカップルなんて。
>  その程度の絆なんだし。

確かに。

>  「うわ・・・昼間のバカップルか・・。」

皆のホンネ☆

>  「あ・・貴方たち!ひょっとして、僕達の愛!のキューピットさん!」
>  『誰がだ(ですか)!!』

見てるぶんにはおもしろいですけど…。
自分だったらいやです。
逃げます、迷わず。

>  「・・・・いや、ラルタークさんのあの呪文・・。
>    普通の数倍の威力・・あったはずですけど・・。」

愛vの前には無力なのですv

>  「いつも、大体、これくらいの時間に。
>    偶然通りで出会って。運命の出会いを確かめて。
>    一緒に朝食。
>    そのあと、一旦、別れて、それぞれの仕事をして、昼に、
>    町外れの湖で、運命の再会をして。
>    砂浜で追いかけっこ。
>    昼からやっぱり仕事にもどって、夕方。
>    中央公園でぱったり出会ってデートと夕食。
>    展望台で、夜景と星を見ながら、愛を語る。
>    というのが、ここ、一月ばかりの、日課になっているんです。」

偶然じゃないいいいいいいいいいいッ!!!!!(TT)

>  『世界が二人を祝福している。つまりはそういうことですね!』
>  「ちがうわぁぁぁぁ!!」

私も違うかと。

>  「・・・・・なあ、ゼル、視点が違わないか?」
>  「・・・俺に聞くな・・・旦那・・・。」
>  疲れたようにとつぶやいているガウリイとゼルガディス。

がんばれ男の子!(え?)

>  「知り合いじゃないけど。
>   とある、『縁切り復興連盟』の業界の二人。
>    まあ、縁切り業界に入っているというのに。
>    職場結婚しているこの二人だけどね。」

矛盾してるッ!
いいのかそれで…。(−□ー)

>  『始末するなら、ちゃんとしろぉぉ!』

同感デス。

>  心のうちでは、これ以上、あまりかかわりたくない。
>  と思っているアメリアの本音がちらりと漏れる。

みんなのホンネなんじゃあ…。

>  にこやかに。
>  口移しで、互いに食事をしているそんな二人をみつつ。 

口移しッ!?
ってことは…でぃーぷ…?
いやああああああああああああああああああああっ!!!!!!!!

>  まあ・・・この二人。
>  ジョセフィーヌの親戚だからねぇ。
>  あとは、ナーガたちの母親の遠縁だしv

うわ…。

>  『二人の愛の強さに打たれて、改心した!というわけですね!』
>  「そうなのか!?」
>  『信じるなぁぁぁ!!』

私も一緒に『信じるなぁぁぁ!!』

>  『・・・誇るある商売なのか(ですか)縁切り業界って?』

たぶんそこらへんにあるんですよ。(投げやり)

>  『怪しめ、あんたは』
>  『普通、怪しい・・と思うでしょうに』

顔ににあわず警戒心皆無。

>  「・・・・・何考えてるんだ・・この評議長は・・。」

同感ッ!(T▲T)

>  「あーあ。ゼロスのやつ・・切れてるな・・。」

ゼロスの気持ちわかる気が…。

>  「・・・くっ!二人の愛は・・・それほどまでに強い・・というのか?」

をい。

>  『十分に立派すぎる理由だとおもうが(思いますが)(思うけど)。』

同感。ー(。−)

>  こちらもまた。
>  さすがに、伊達に、ジョセフィーヌの。
>  実の弟のだけのことはあるのよね。

の゛お゛お゛お゛ッ!!!!!!!!!!!

>  「マーカスよ。この父が間違っていた。
>    お前たちの愛(はあと)が、そこまで純粋なものだったとは・・。
>    まさに、心洗われる想いというのは、このことか。
>    これからは、お前たちのことを認め。
>    共に歩んでいくことにしよう。」
>  「・・お父さん・・。」
>  「お父様・・・。」
>  「おとうさま・・か。ふっ。悪くない響きだな・・。」

もーどうにでも…。

>  『ふ・・・・・・増えて、どうする!バカッブルぅぅぅぅ!!』

あきらめませう。

>   二人の影響で。
>   プロキアム・シティに、あの二人のようなカップルが。
>   続出するのは。

うわ行きたくねえ…。
修学旅行(あるのかこの世界?)とかで目的地に決まったら…。
精神崩壊してかえってきますねv

それでは。
明日も祖父の家に行くのですv
年賀状届きました?
今年もよろしくお願いしますなにゅーよーくでした☆



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24209ドラスレありがとうなのです♪かお E-mail URL2003/1/2 22:40:29
記事番号24181へのコメント

こんにちわ。にゅーよーくさん。
>こんばんわ。
>祖父の家からかえってきました。
>お年玉げっといたしましたですよv(^。^)
いいなぁ・・・(もうあげる側の人・・・汗)
>ちなみに一話から三十六話まで読んでません。(まて)
あはは(まあ・・無理して読むほどのものでもないので・・・実話)
>絶対読ませていただきますっ!
>…ひまな時に…。(オイ)
>塾の宿題ぴーんちなにゅーよーくです☆
宿題・・ですか。
私は、どーも、事務員が一人やめたので、
家でも仕事・いないといけない雰囲気の、新年度です(涙)
あうあうあう・・・。
>感想ですぅ。(誰。)
>>  そんな、犬もどきのラルタークを連れて。
>い、犬…ですか…。
>かわいそうな奴…。
とりあえず、犬です。(まて!)
>>  『今のお礼ではないと思うが(思うのですが)』
>細かいことは気にしてはいけませんv
スレの世界に常識は通用しないのですv(こら!)
>>  「・・・なんか、こいつらに絡んだごろつきたちの気持ち・・。
>>    分かるな・・・。」
>ミルガズィアさんのギャグと同じくらいのだめーじ。(?)
・・・・あ・・あっちのほうがきついのでは・・(汗)
>>  何か、その辺りにいた、精神世界の下級魔族。
>>  この二人の、ラブラブの攻撃というか、感情で。
>>  なぜか、死んだり滅んだり、再起不能にとなっているんだけど・・。
>根性ないですね。
エル:まったく!
 薫:・・・・・・。
>>  その台詞に。
>>  なぜか、鳥肌たてつつ。 
>わ、私も鳥肌が…。(−−;)
耳栓を用意しておきましょう。(お゛い゛・・)
>>  炎で祝福してゆく。
>祝福…なんですか…。
>っていうか一瞬ルーカスとレイチェルをリナとガウリィで想像しちゃいました…。
>…似合わねえ!
り・・リナがあのせリフ・・ぎゃぁ!
と・・鳥肌がぁ!!(はっ!殺気が!)
>>  その耳元で、生の賛歌を聞かし続けた結果。
>人間にも魔族にも有効な攻撃v(ある意味最強。)
確かに、ある意味最強ですねぇ。あれは。
あと、ナーガの高笑いとミルさんのギャグv
>>  そんなゼルガディスをアメリアが強引に引っ張ってきているのである。
>アメリアにたのまれちゃあねえ?(−。−)
あはははは(笑ってごまかせ)
>>  政略結婚。
>>  それ、アメリアが一番嫌っている言葉だからね。
>金持ちっていうか権力のある人間ってなんかヤです…外面結構大事じゃないですか。
>平民でよかったって思います。(−−)
お金持ちでも、いい人もいるんですけどねぇ・・・。
でも、悪い人が目につきますよね・・・。
私も平民も平民・・(お゛い゛!)
>>  「ふふふ。この私の調査網を見くびっていただいては困りますな。
>>   私は、息子とその女を別れさせるべく。
>>   その道のエキスパートについて、徹底調査を行っていた。
>>   そこで、上がった名前の中に。
>>   君の名前があった。というわけだよ。」
>ヤなエキスパート…。
というか。縁切り業界・・そーいう業界があるのが怖い(まて)
>>  それが原因で。
>>  よく、カップルが別れていたのよねぇ。
>L様お美しいですからv
>顔とかリナでも優雅さとか聡明さとかその他もろもろが常人じゃないですもん。
エル:あらvわかってるじゃないv
 薫:・・・見ず知らずの人にいきなり名前・・呼ばれては。
   彼女も不安になりますよ(汗)←多分。
>>  それで、別れたカップルなんて。
>>  その程度の絆なんだし。
>確かに。
真実の愛・・・とは、いったい何だろ?(こらこら!)
>>  「うわ・・・昼間のバカップルか・・。」
>皆のホンネ☆
おお本音ですv
>>  「あ・・貴方たち!ひょっとして、僕達の愛!のキューピットさん!」
>>  『誰がだ(ですか)!!』
>見てるぶんにはおもしろいですけど…。
>自分だったらいやです。
>逃げます、迷わず。
私も他人のふりしますね(きぱっ!)
>>  「・・・・いや、ラルタークさんのあの呪文・・。
>>    普通の数倍の威力・・あったはずですけど・・。」
>愛vの前には無力なのですv
愛・・といえるのか?あ・・あの二人って・・?(滝汗)
>>  「いつも、大体、これくらいの時間に。
>>    偶然通りで出会って。運命の出会いを確かめて。
>偶然じゃないいいいいいいいいいいッ!!!!!(TT)
これは、属にいう待ち合わせですv(ですよねぇ・・汗)
>>  『世界が二人を祝福している。つまりはそういうことですね!』
>>  「ちがうわぁぁぁぁ!!」
>私も違うかと。
あの二人には何をいっても無駄・・・ふっ・・・・。
>>  疲れたようにとつぶやいているガウリイとゼルガディス。
>がんばれ男の子!(え?)
これからもっと、ひどい目(鬼畜)に遭うんだから!(こらこら!)
>>    まあ、縁切り業界に入っているというのに。
>>    職場結婚しているこの二人だけどね。」
>矛盾してるッ!
>いいのかそれで…。(−□ー)
いいんでしょう(だから失敗するのでは・・・失敗していいって・・んなもの・・)
>>  『始末するなら、ちゃんとしろぉぉ!』
>同感デス。
はいはい!ここにも、同感の挙手を!
>>  心のうちでは、これ以上、あまりかかわりたくない。
>>  と思っているアメリアの本音がちらりと漏れる。
>みんなのホンネなんじゃあ…。
ゼル達の全員の本音ですね・・・・。
>>  にこやかに。
>>  口移しで、互いに食事をしているそんな二人をみつつ。 
>口移しッ!?
>ってことは…でぃーぷ…?
>いやああああああああああああああああああああっ!!!!!!!!
そ・・・そこまで考えてなかった・・・(汗)←まて!
そーいや・・・そーなるか・・(汗)
>>  まあ・・・この二人。
>>  ジョセフィーヌの親戚だからねぇ。
>>  あとは、ナーガたちの母親の遠縁だしv
>うわ…。
あの親戚筋ならば、文句はでないだろうと・・(こらこらこら!)
>>  『信じるなぁぁぁ!!』
>私も一緒に『信じるなぁぁぁ!!』
リナが、普通の人間でも、同じく叫びますね・・・・。
(このリナ・エル様だし・・)
>>  『・・・誇るある商売なのか(ですか)縁切り業界って?』
>たぶんそこらへんにあるんですよ。(投げやり)
きにしないほうがいいのです。(超なげやり)
>>  『怪しめ、あんたは』
>>  『普通、怪しい・・と思うでしょうに』
>顔ににあわず警戒心皆無。
よくそれで、評議長がつとまってますv
>>  「・・・・・何考えてるんだ・・この評議長は・・。」
>同感ッ!(T▲T)
あの子にして、この親あり(汗)
>>  「あーあ。ゼロスのやつ・・切れてるな・・。」
>ゼロスの気持ちわかる気が…。
まだ、魔族って・・バレてないのにねぇ・・・(そーいう問題か?)
>>  「・・・くっ!二人の愛は・・・それほどまでに強い・・というのか?」
>をい。
私もここを読んだ、あの当時。
つっこみましたよ。(実話)
>>  『十分に立派すぎる理由だとおもうが(思いますが)(思うけど)。』
>同感。ー(。−)
だからって、殺人はやめましょうね?(笑)
>>  こちらもまた。
>>  さすがに、伊達に、ジョセフィーヌの。
>>  実の弟のだけのことはあるのよね。
>の゛お゛お゛お゛ッ!!!!!!!!!!!
こーいう設定にしてみましたぁ!
これだと、うたれづよい理由ができるし!
(かなりまてぃ!)
>>  「・・お父さん・・。」
>>  「お父様・・・。」
>>  「おとうさま・・か。ふっ。悪くない響きだな・・。」
>もーどうにでも…。
ま・・まあ、当人たちが、いいのであれば・・(完全に人事)
>>  『ふ・・・・・・増えて、どうする!バカッブルぅぅぅぅ!!』
>あきらめませう。
ですねぇ・・・・・。
>>   二人の影響で。
>>   プロキアム・シティに、あの二人のようなカップルが。
>>   続出するのは。
>うわ行きたくねえ…。
>修学旅行(あるのかこの世界?)とかで目的地に決まったら…。
>精神崩壊してかえってきますねv
それか、記憶喪失か・・・・・。
というか、町自体、リナがいったら・・・。
なくなるような気が・・(ドラスレかギガスレで・・←本家?のりなのこと)
>それでは。
>明日も祖父の家に行くのですv
>年賀状届きました?
はい。届きましたv
ありがとうなのです!
リナがかわいいv
ドラスレ、きっちりと受け取りましたv(なぬ!?)
私のは・・届いてないかな・・(まだ?←出すのが遅れた人。というかポストにはいれた。年末に。)
>今年もよろしくお願いしますなにゅーよーくでした☆
こちらこそ。
よろしくおねがいいたしますのです!
それではv

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