◆−祝!キッズステーション無印再放送!−かお (2002/11/28 12:13:50) No.23509
 ┣スレイヤーズフォーエバー・プロローグ−かお (2002/11/28 12:15:34) No.23510
 ┣スレイヤーズフォーエバー・第1話−かお (2002/11/29 01:54:24) No.23527
 ┣スレイヤーズフォーエバー・第2話−かお (2002/11/30 22:44:03) No.23554
 ┃┣ぜ、全部書くのでしょうか……?−エモーション (2002/12/1 00:15:32) No.23556
 ┃┃┗そのつもりです♪(無印は)爆!−かお (2002/12/1 09:05:38) No.23558
 ┃┣来週は五話が放送ですっ♪−にゅーよーく (2002/12/1 00:44:17) No.23557
 ┃┃┗なるべく再放送につなげていくぞ!(だってネタばらしだし)−かお (2002/12/1 09:09:43) No.23559
 ┃┣懐かしいですv−らん (2002/12/1 10:29:02) No.23561
 ┃┃┗全国版でやってほしいこのごろですv−かお (2002/12/1 21:44:59) No.23574
 ┃┗をおおお、これはもしや?!!−海藤雄馬 (2002/12/1 21:42:58) No.23573
 ┃ ┗はい(笑)メッセでいってたやつですvv−かお (2002/12/1 21:52:30) No.23575
 ┣スレイヤーズフォーエバー・第3話−かお (2002/12/1 21:36:32) No.23572
 ┣スレイヤーズフォーエバー・第4話−かお (2002/12/2 21:22:50) No.23580
 ┃┗ま、まだ見てない…(^^;)−にゅーよーく (2002/12/2 21:57:08) No.23581
 ┃ ┗後退はしてましたね・・(笑)NEXTにて♪−かお (2002/12/2 23:05:11) No.23586
 ┣スレイヤーズフォーエバー・第5話−かお (2002/12/4 18:22:54) No.23613
 ┃┗ネタバレ覚悟v−にゅーよーく (2002/12/4 21:53:20) No.23620
 ┃ ┗あと少しで魔王偏が終わってサイラーグ偏vv−かお (2002/12/5 00:39:20) No.23627
 ┣スレイヤーズフォーエバー・第6話−かお (2002/12/5 00:30:37) No.23626
 ┃┗ニブイ人多い…。(いろんな意味で。)−にゅーよーく (2002/12/5 23:37:38) No.23634
 ┃ ┗・・やっぱ投稿されてない・・(汗)−かお (2002/12/6 21:03:51) No.23638
 ┣スレイヤーズフォーエバー・第7話−かお (2002/12/6 01:51:42) No.23635
 ┣スレイヤーズフォーエバー・第8話−かお (2002/12/7 01:07:26) No.23644
 ┃┗リナって…いつ気づく…?(^_^;)−にゅーよーく (2002/12/8 00:07:02) No.23655
 ┃ ┗とーぶんは無理かと・・・(爆!)−かお (2002/12/8 00:30:59) No.23657
 ┗スレイヤーズフォーエバー・第9話(魔王偏終了・次回・・王子に・・爆!)−かお (2002/12/8 00:16:07) No.23656
  ┗魔王って・・・。−にゅーよーく (2002/12/8 11:36:58) No.23660
   ┗次回からは新ツリーv−かお (2002/12/8 23:26:07) No.23669


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23509祝!キッズステーション無印再放送!かお E-mail URL2002/11/28 12:13:50


こんにちわ♪
何を考えてなのか・・・・。
完全なるパロディ、小説・・いっきます!
祝!キッズステーションでの無印再放送!
でも、できたら、全国版で再放送・・・・プリーズ(涙)
というわけで。
それを記念してv(おそいってば!)
スレイヤーズ・フォーエバー。
この長編(になります。絶対に!)
の投稿を決定なのですv
以前に言っていた、シリアスのやつは・・・。
ある程度・・・打ち込みが終わってからに行く予定に決定!
(さあ、今度はいつまでかかるのか!?)
というわけで。
無印版、スレイヤーズ。
テレビ版。
そのパロディですけど・・・・。
ちなみに。
設定は・・・・・。
この私の作品『エル様漫遊記』となっております(こらまて!)
完全にネタばらしの話となっておりますが・・。
それでもよければ、お付き合いくださいなv
(ちなみに。
   アメリア、ゼルガディス、シルフィール・・は(爆!)
      二人いますので・・あしからずvはい(笑))
ではでは!!!

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23510スレイヤーズフォーエバー・プロローグかお E-mail URL2002/11/28 12:15:34
記事番号23509へのコメント



  祝!!!!!
  キッズステーションでの無印スレイヤーズ!
  再放送!!!(遅いってば!)
  でも、出来たら、全国版で再放送・・して欲しいですぅぅぅぅぅ!!
  だって・・・・。
  しくしくしく・・・・。
  ここというか、家では見れないぃぃぃぃ!!!!(涙)
  そーなったら、またブームになるだろうになぁ♪ 
  多分、某セーラ○ムーンより、いや、それ以上か、同じくらいに。
  ヒットすると思うんだけどなぁ・・・・(しみじみ・・・・。)
  ではでは♪
  とりあえず。
  無印版!スレイヤーズ、フォーエバー!
  いっくのです!
  というわけで。
  完全に無印の話です(爆!)
  あのパロディ・・ともいえます(笑)これ・・・・♪では♪


  注意:・・・・実は・・これ。
     思いっきり、エル様漫遊記・・・のその後となっております(笑)
     一人称の、あたし=金色の王(ロードオブナイトメア)様ですので(笑)
     あしからず♪


#####################################


          スレイヤーズ・フォーエバー    〜プロローグ〜




   「しくしくしくしく・・・・・。」
   ・・・・・・。
   だぁぁぁぁ!
   「うっとうしいわよ!ゼロス!!」
   まったく。 
   何をそんなにいじけているのやら。
   「そうよ。ゼロスさん。
     いいじゃない。別に覇王の計画が失敗してもv」
   にっこり。
   そんなゼロスに微笑みかけている、黒い髪の少女。 
   歳のころならば、十歳前後。
   ま、本当は、あたしと同じ・・まあ、それはいいとして。
   「そうです!でもまだ、デーモン大量発生はなくなったわけじゃないんですからね!」
   ガッツポーズをとっている。
   黒い髪を肩で切りそろえている女性。
   「しっかし・・・。
     覇王のおっさんのやつ・・・・何考えてるんだ?」
   冷たいまでに言っている、鋭い瞳の男性。
   「ルーク、私は、別に。
     魔族の気持ちが分かりたくもありません。」
   銀色の髪をポニーテールにしている女性の言葉に。 
   「う・・・いってみただけさ!ミリーナ!
    俺の頭はいつもお前だけを考えているんだぜ!」
   「冗談はほどほどにして。
    それより、リナさん、皆さん、お世話になりましたね。
     私達はそろそろ次に行こうと思います。」
   しくしくしく・・。
   さらりと交されて、落ち込んでいるルーク。
   「・・・・しかし、リナ殿?・・・・本気で貴女は一体・・??(汗)」
   なぜか声が震えている金色の髪をしている男性。 
   黄金竜のミルガズィア。
   「ああ。あのこと?」
   あたしがいうと。
   「別に誰でもできるわよ。あの、屍肉呪法(ラウグヌト・ルシァウアナ)を解くのなんて。
    ねぇ?ゼロスさんv」
   にっこりと。
   ゼロスに話しを振っている、少女こと、ユニット。
   で・・・出来ません・・・(汗)
   そんなことを思いつつ、汗を流しているゼロス。
   
   ディルス王国で、何か起こっているらしい。
   そう聞いた、アメリアと。  
   ディルスの賢者連盟から、依頼をうけて。 
   その解決にと出向いていたシルフィール。
   そして。
   かつて、ディルスに写本があったのを知っているゼルガディス。
   まあ、写本自体というか、その本体でもある、水竜王の知識には。
   もう実際にゼルガディスは触れているんだけど。
   元の体に戻るための。
   物質を見つけ出しているこのごろ。
   ディルスに何か手がかりがあるかも。
   とおもいつつ。
   まあ、ディルスもゼルガディスの故郷ではあるからねぇ。
   向かっていた矢先。
   アメリア達と合流し。
   そして。
   あたし達はといえば。
   ちょっとした事件で。
   トレジャーハンターのルークとミリーナ。
   そして。
   黄金竜のミルガズィアとメンフィスと共に。
   面白いことに、国王になり済ませていた覇王を撃退したんだけど。
   なぜか、そのことで。
   いじけているゼロスはおいておくとして。
   
   「ミルガズィアさん、メフィさん。
    いろいろとありがとうございました。」
  ぺこりと頭を下げているミリーナに。
   「ま、縁があったら、また会おうや。」
   そういって。
   すたすたと歩いてゆくミリーナを追いかけつつ。 
   「うぉぉ!愛しのミリーナぁぁ!まってくれぇぇ!」
   叫びつつ、追いかけていっているルークの姿が。
   街道筋で見受けられていた。


   「・・・・・・しっかし・・・・。
     あの、死神ルークも変わったな・・・・。」
   ぽつりとつぶやいているゼルガディス。
   今だに、あたしやユニットの力を借りずに。
   自力で、元の姿に戻ってみせる!
   と、まあ、何て純粋な思いをしているし。
   だから、好きなのよね。
   他力本願でないその純粋なる魂の持ち主ってv

   「それで?ミルガズィアさん達は、どうするんですか?」
   にこにこにこ。
   にっこりと、その得意の天使の笑顔で見つめるユニット。
   「あ・・ああ。我々は、まだしばらく旅を続ける。
    デーモン大量発生が亡くなったわけではないからな。」
   「そうですわ。そこの生塵魔族に聞いても。
     絶対に教えてくださりませんし。」
   いいつつ。
   ゼロスを見ているメフィ。
   「・・・・・・すいません。メフィさん。僕らだって・・まだ滅びたくは・・。ぎゃ!?」
   ごがふっ!
   そのまま、器用にも血を吐いて。
   もがきだすゼロス。
   「あらあら。どうしたのかしらねぇ(はあと)」
   「そうねぇ(はあと)」
   にこにことそんなゼロスを見ているあたしとユニットに対して。
   「・・・・・おーい・・・・リナぁ・・・・ユニットちゃぁん・・・・。
     手加減してやれよ・・・・まじで滅ぶぞ?ゼロスのやつ・・・。」
   ガウリイだけが、気付いて。 
   あきれたようにつぶやいていた。
   
   なぜか。
   以前別れたときと同じく。 
   あたしの正体の追及を心に強く誓いつつ。
   あたし達とは別方向にと進んで行く、ミルガズィアとメフィ。
   

   そんなこんなで数日後。
   どっがぁぁんんんん!
   山間に響く爆発音。
   「混乱に乗じて、悪を働くとは!言語道断です!」
   びしり!
   指を突きつけて。
   今、呪文で吹き飛ばした、盗賊アジトの連中に向かって、言い募っているアメリアに。
   「まあ、これは正等防衛ですわね。」
   いいつつ。
   「ドラグスレイブぅぅ!」
   これまた。
   呪文を放っているシルフィール。
   「・・・・おいおい。なんかシルフィール、リナに似てきてないか?」
   溜息まじりにいうゼルガディスに。
   「・・・・・なんか、八つ当たりでもしてんじゃないか?」
   のんびりといっているガウリイ。



    「ガウリイ様?ガウリイ様にとって・・リナさんって・・一体?」
    再会し。
    ふと。
    二人っきりになったときにシルフィールがガウリイに聞いた台詞。
    「ん?そうだなぁ・・・・。
      ボディーガード?・・・というか。
       なんかあいつの側にいたら・・・。俺の運命が分かるような・・。
        見つけられるような気がするんだ・・。」
    俺にとって。
    リナは・・・・・。
    いや・・・。
    くす。
    面白いことに、ガウリイは気付いてるのよね。
    もう、あたしの正体に。
    本当にいい感してるわよねv
    苦笑しつつ。
    「・・・・運命を・・見つける?リナさんを好きとかでなくて?」
    さらに突っ込みしているシルフィール。
    「・・・・ブッ!」
    その言葉に思わず噴出しているガウリイ。
    「・・・シルフィール、下手にリナ達の前で・・・それ、思うなよ?
     まあ・・・好き・・というか。
      そうだなぁ・・・。リナから感じるのは・・・・すべてを包みこむその抱擁力・・かな?
       シルフィールだって、そうだろう?」
    にっこりといわれて。 
    「・・確かに、そうですけど・・。」
    シルフィールもまた。
    あたしに対して。
    畏怖というよりも、抱擁力を感じている。
    「あいつの前だと、飾りのない俺でいられるんだ。
     ―でも、運命とは・・違う・・。」
    「・・・・ガウリイ様?」
    「俺はな。シルフィール。人は、絶対に運命の相手というのが存在していると思っている。
     ―お前が俺に対して思っているのは、単なる憧れに過ぎない。
      シルフィールには、シルフィールの。
       俺には俺の。
        ・・そして。人は生きている限り、それぞれに生まれながらの使命がある。
        そう、俺は確信している。」
    確かに。
    そうなんだけどね。
    でも。
    それに気付かないで、無意味に人生や、命を無駄にする存在の。
    まあ、多いこと、多いこと。
    「だから・・・。
      リナの側にいれば。
       俺はきっと・・・いや、確信・・かな?
        その運命に出会えるような気がするんだ・・・。」
    「・・・・私では・・ないのですか?」
    「ああ。」
    きっぱり言われて。
    ふぅ・・。
    溜息一つ。 
    「でも、ガウリイ様?私、ガウリイ様が、その運命。
      見つけられない限り、諦めませんからね?」
    「その前にシルフィールも見つけろよ?」
    談笑しつつ。
    そんな会話をしていた二人。



    「しかし。さすがは、ディルス王国領内だけはあるな。
     ―見たことのない、品物なんかもあるな。」
    いいつつ。
    盗賊達の宝物庫をみているゼルガディス。
    「まあ、ここは。
     誰も気づいてないだけで。
      かつての、神魔融合呪文などが入っている品物も。
       まだ残っている地域だからねぇ。」
    「なぜか、誰も、ここの辺りまでは入り込まないのよねぇ。」
    ・・・そりゃ。
    この辺りは。
    魔族というか、レッサーデーモンが、たむろしている近くだし・・。
    そんなことを思っているアメリア、シルフィール、ゼルガディス。 
    カタート山脈の懐近く。 
    そんなことを思いつつ。
    街道を進んでいると。
    あたし達を襲ってきた、盗賊達。
    それが、この混乱に乗じて。
    デーモンの着ぐるみなんかを着ていたりして。
    「まったく・・・・本当に人間というものは・・。」
    いいつつ。
    にこにこしつつ。
    人をなぎ払っているゼロスの姿。
    ・・・お食事はちょっと・・・多目にv
    そんなことをおもいつつ。
    やっているようだけど。
    ま、別にいいけどね。
    「ゼロスさん!殺したら!正義じゃないですよ!」
    アメリアの言葉に。
    「・・・・だから。重傷程度にしているじゃないですか(はあと)」
    ―ザシュ。 
    『ぎ・・・ぎゃぁぁぁぁぁぁ!?』
    何が起こったのか。
    理解不能なまま。
    体半分や、手足の一本や二本。
    なくしていっている盗賊達。  
    「大丈夫ですか?復活(リザレクション)」
    さすがに。
    耐えかねたシルフィールが。
    そんな盗賊達に復活の呪文をかけて。
    回復させていたりもするけども。
    「・・・・・・ふぅ・・・。も、好きにしてくれ・・・。」
    なぜか。
    遠い目をして言っているゼルガディス。


    「あらvねえねえ、リナv面白い物発見(はあと)」
   がさがさがさ。
   盗賊のアジトの中にあった。
   遺跡の中の。 
   隠し部屋。
   そこから、一つの鏡を持ってくるユニット。 
   あらv
   「あら、本当。よくこんなの、残ってたわねぇ。」
   くす。
   少し苦笑する。
   「確か、これ、以前、シャジャードが作ったものの一つよね?」
   「まあね。そーいや、彼、ここに封印してたわねぇ。」
   ユニットが手にしているのは。
   ちょっとした、手鏡よりも、ふた周りほど大きい鏡。
   その周りが、銀と金の、竜でかたどられているもの。
   
   「・・?何ですか?リナさん?ユニットさん?それ?」
   アメリアが、それに気付き。
   覗きこんでくる。
   「まあ、綺麗な鏡。」
   シルフィールが目をきらきらとさせ。
   「・・・・・なんか・・・いやぁぁな予感がするんだが?」
   ゼルガディスが汗を流しつついった台詞に。
   「・・・同感。」
   ガウリイもうなづく。
   くす。
   そうね。
   そろそろ、あっちにも干渉しても・・・楽しいかもv
   ユニットと顔を見合すと。
   にっこりと微笑んでくる。
   よっしv
   決定v
   「あら、アメリア、シルフィール、知りたいの?」
   にっこりというあたしの言葉に。
   「え?リナさん?知っているんですか?」
   きょとんとしてくるアメリア。
   「これはね、平行世界移動装置(パラレルワールドトラベラー)v」 
  そんなアメリアに説明しているユニット。 
  そのポニーテールが風になびく。
   「・・・・は?平行・・世界?」
   「パラ・・?」
   「・・・・・・ゼル!止めろ!」
   ガウリイが目を見開くが。
   首をかしげるアメリアとシルフィール。
   「??ガウリイ?」
   同じく首をかしげているゼルガディス。
   

   「じゃ、使い方、教えてあげるv」

  いって。




    ―我の命ずるままに 平行せし、世界の理
      この存在たちを 組み入れし  新たな理を築くべし―


   そっと。
   鏡に手をおく。


   ―カッ!!!!!


   鏡から。
   銀色の光があふれ出る。



   「さ!平行世界の旅にいくわよ!」
   「楽しみねv」
   『うきゃぁぁぁぁぁ!!!!?』
   「だぁぁぁぁぁぁ!!!!!?」
   「ぱ・・・・パラレルワールドぉぉ!?」
   アメリア、シルフィールの声が重なり。
   ゼルガディスの声が響き。 
   ゼロスの絶叫が響き渡る。 
   「お・・・・おい!!!!!ロ!!!」
   

   シュン・・・・・。




    さわさわさわ・・・・・・・。



    カラララン・・・・・・・・。




    その後には。


    鏡一つだけが。


    壊滅した、盗賊アジトの中にと残っていた。



   「きしゃぁぁぁぁ!!!」


   「で・・・・・デーモンだぁぁ!」


    パッキィィン・・・・・・。



    あたし達がいなくなったあと。
    下級魔族の襲撃をうけ。 
    あとかたもなく、消滅しているアジトの中で。
    その逃げ惑う人々の足元で。
    鏡は、粉々に砕け散っていた。







    チチ・・・・。
    「う・・・・ううん・・・ここ・・は?」
    ほうほうほう・・・・・・。
    辺りを見れば。
    どこかの森の中。
    というか。
    見覚えのある森の中。
    

     ドッガァァァァン!!!!


     「・・・!?リナ達か!?」

     森の奥から。
     攻撃呪文の音が響き。
     そちらに向かってゆくガウリイ。





    「こ・・・・ここ、何処なんですかぁぁぁぁ!!!!?」
    「あわわわわわわ!!!?」
    「え・・・えと?」
    「おい!ガウリイ・・って・・ガウリイがいないぞ!?」
    叫んであるアメリアに。
    なぜか。
    あわあわとパニックになっているゼロス。
    混乱しているシルフィール。
    ガウリイがいないことに気付いているゼルガディス。


    「ああ。ここの世界のリナのところよv」
    「無意識に引き寄せられたわねv」
    くす。
    互いに笑いあうあたし達。




    『・・・・・・・・・・・・は?』

    「だぁぁあ!」
    や・・・やっぱり・・・ここって!?
    魔王様から以前、一度聞いたことのある・・(汗)
    パラレルワールドですかぁぁぁぁぁ!!!!?
    一人。
    心で絶叫を上げているゼロス。




    「ま、とりあえず。近くの村にでもいきましょv」
    「そうそう。サルンの村がこの近くにあるしね。」
    のんびりというあたしとユニットの言葉に。
    「・・それもそーですね。夜更かしは美容の大敵ですから。」
    「・・・・ま、ガウリイ様なら大丈夫でしょうし。」
    なにか。 
    ここ。
    今までの空気が張り詰めたような感じはないですし・・。
    そんなことを言っているアメリアとシルフィール。
    「・・・・・おいおい・・・・。」
   そんなアメリア達をそれでいいのか?
   という気持ちでみているゼルガディス。
   
   い・・・・一体・・・ここってぇぇぇぇ!?
   一人、内心絶叫を上げているゼロスの姿。





    どっがぁぁぁぁん!!



    「何やつだ!?」
    炎の中で、たなびく栗色の髪。
    「お・・・・おまえは!!?」
    酒盛りをしてした真最中。
    いきなり、攻撃呪文の雨が降る。
    「ま・・・まさか!?
     その、ないにも等しい、その胸に・・意地悪そうな・・
       ま・・まさか!?盗賊殺しのリナ=インバースか!?」
   盗賊の頭が。 
   その襲撃をしてきた人物の姿をみつけ。
   叫んでいる。
   その横では。
   不意打ちで、呪文を飛ばそうとしていた、ゾルフが。
   思わず、仕掛けてきたのが。 
   どうみても、子供で、女であるのに一瞬、戸惑っている姿もあったりする。
   「んっふふふ!あったりぃぃ!!」
   
     町から離れた山間のふもと。
     森の木々に囲まれて、その一角に一つの要塞。
     三方を壁で覆い、後ろには山の側面を切り取り手を加えている、  
     断崖絶壁。
     夜の闇夜を数個の篝火がその内部を照らし出す。
     
    じゃららららっ!!!!!

    空に舞う金色の物体。
    「やろうども!!よくやった!!今夜は無礼講だ!!
     うばったお宝はてめえらにくれてやる!!
     これだから、盗賊家業はやめられないってな!!」
    『おおお〜!!』
    一人の男、の掛け声とともに。
    周りの男共もざわめきだつ。
    そして、せっせと上空から落ちてくる物体―金貨を拾い集めていたりする。
    わいわいわいわい!!!
    飲めや歌えやの大宴会。
    と。
   
    パウ・・・・。

    上空が明るく光る。
    全員が見上げると、その輝く物体は彼らのど真ん中に降りてくる。
    
    ちゅどどどどどぉぉぉぉぉぉぉぉんんんんん!!!!!!


    地面に触れると同時に、辺りが火の海に包まれる。
    『うどわぁぁぁぁぁ〜!!!??』
    炎に包まれて逃げ惑う人間―盗賊達。
    中には炎にくるまれている奴もいるけど。
    「お・・・おかしら!!あ・・あれあれあれ!!」
    「な・・・なっにぃぃぃ〜!!?」
    リーダーとその部下の一人が炎の中に佇む一人の美少女を指差す。
    「栗色の髪に・・紅の瞳・・・・・・。」
    「まちがいないぃぃ!!!『盗賊殺し(ロバーズキラー)』の、
     『リナ=インバース』だぁぁ〜!!?」
    なんかそんなことをわめきちらしている盗賊の親分。
    「炎の矢(フレア・アロー)!!」
    リナの言葉に応じて炎の雨が降り注ぐ。
        
    かくして、また一つの盗賊が壊滅した。
    う〜ん♪快感♪
    そんなことを思いつつ。
    かくして。
    また一つの悪は滅び去った!
    などと、一人内心ナレーションをいれつつも。
    「さ〜てと(はあと)」
    盗賊達の宝物庫で。
    そのすべての宝を袋に詰めているリナの姿。
     「お・・・俺達のお宝・・・・。」
    何か黒こげになっていっている盗賊の親分。
    それを完全に無視して。
    オリハルコン制の女神像を掘り出し物v
    とみつめつつ。
    袋に入れて。
    マントの後ろにと入れているリナの姿が。
    そこにはあった。




    「・・・・・リナ・・・・・じゃないけど・・・?」
   視界に映る栗色の髪。
   でも、その雰囲気からして。
   こちらは。
   ただの人間である。
   そうガウリイには判断できた。
   まだ、数キロも離れているというにも関らず。
   「・・・・何やってるんだ!?一人で・・危ないじゃないか!?」
   などといいつつ。
   あわてて。
   そのリナの元にと行きそうになり。
   「・・・・と・・・まてよ?なんか・・この感じ・・・以前にも・・・。」 
   と。
   首をかしげているガウリイの姿。
   ま、本来、リナとガウリイのこのときの出会いは。 
   この運命のはずだったからねv


   次の日。
   すたすたすたすた。
   ええい!
   心が狭い!
   リナは、わざと、人気のない裏街道を歩き。
   迎え来る刺客と相対しようとしていたり。
   そんなリナを。
   心配して、そっと気配を殺してついていっているガウリイの姿。
   うーんv
   楽しくなりそうねv





    もくもくもく・・・・。
    朝食をとりつつ。
    「ひょれで?リナひゃん?ここって・・いっひゃい?」
    口に食事をほおばりつつ。
    聞いてくるアメリア。
    「・・・俺も知りたいんだが・・・。」
   同じくいってくるゼルガディス。 
   無言で、アメリアにフキンを差し出していたりするけど。
    「ああ。だから、平行世界よ。」
   さらり。
   そういうあたしに。
   「ゼロス。説明してあげてくれる?(はあと)」
   にっこりと。
   ユニットに微笑みかけられて。
   「・・・・・は・・・はい・・・・。
      僕も・・・・魔王様から以前お聞きしただけなのですけど・・・。」



   平行世界。
   それは、表裏一体。
   少し運命や、行動。
   それらが組み違ってできている、無限の世界。
   簡単に言えば。
   今、誰かが、靴の色が白を履いていたとする。
   でも、別のところでは、その白が、くすんでいたり、色が違ったりと。 
   そういった、些細な違いの組み合わせの世界。
   ここも。
   そういった世界。
   ちなみに。
   本来ならば。
   この平行世界の行き来は。
   誰にも出来ないけども。
   面白いから、以前、シャザードに、その知識v
   与えてみて、作らせてみたのよね(はあと)
   


   さて・・・・。
   楽しくなりそうよねv
   ふふふ・・・・・。




    
   「こ・・このあまぁぁぁ!!!下手に出れば付け上がりやがってぇ!?」
   いつ下手にでた?
   いつ? 
   リナは軽く嘲笑し。
   呪文を唱え始める。
   あ・・ああ!いわんこっちゃない!
   「そこまでにしておくんだな!」
   いって。
   彼らの動きを止めているガウリイ。
   見れば。
   ごろつきどもに囲まれている。
   あたしと寸分違わない、姿をしている少女の姿。
   でも、違うのは。 
   こちらは。
   普通の人間である。
   ということ。
   ―守ってやりたい。
   一目みたときに。 
   ガウリイは、そう心に強く誓っていたりする。
   だ・か・らv
   面白いのよねv
   本当、人間の感情って。
   面白いわ。
   次元、時空を超えても。
   通じることがあるからね(はあと)

   本当、面白い存在を創ったものよねぇ。
   うんうん。

   
   ―デジャヴ・・・。


    そーいや。
    あのリナとであったときも・・・・。
    こんな出会いだったな。
    苦笑しつつ。
    「大丈夫だったかい?お嬢ちゃん?」
    極力、怖がられないように、リナに近づいてゆくガウリイ。
    お・・・お嬢ちゃん・・。
    ・・・かちん。
    その言葉にかちん。 
    となっているリナ。
    


    ふふ。 
    今。
    新たな運命の輪が始まったわねv
    しばらく、ここで楽しんでいきましょvv



                                           −続くー


######################################


  あとがき:
     薫:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・何もいいません・・・・はい(こらまて!)
       あのパロディですけど・・・・。
       主人公・・エル様ですし・・・・。
       とりあえず。 
       覇群の陽動、降魔への道しるべ。
       あの後です。
       はい。
       次回。
       ブラッグドラゴンと対峙するリナと。
       そんなリナと合流する、ゼルガディス達v
       となっておりますv
       それではv
       なぜか、記念を兼ねて。
       こんなのを打ち込んでみたりして(笑)
       さあ、何話しになるのか!?(こらこらこら!)
       とりあえず。
       コンセプトは。
       テレビ版の無印のみですのでv
       あしからずv
       ではではvv

  

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23527スレイヤーズフォーエバー・第1話かお E-mail URL2002/11/29 01:54:24
記事番号23509へのコメント



  こんにちわ♪
  ・・・なんか、すでに、再放送・・・四話・過ぎているらしい・・(汗)
  まあ、ともかく、頑張ろう!(お゛い゛)
  それでは!

######################################



      スレイヤーズフォーエバー 第1話    〜リナとリナ?〜




    
   「・・・つまり。ここには。
     俺と同じ存在がいるってことか?」
   ゼルガディスが問いかける。
   「あら。さすがね。ゼルガディスさん。」
   にこににこ。
   にこにこしつつ。
   ほめているユニット。
   「ええ!?じゃあ、ここって・・。
     私達がいた世界じゃないんですか!?」
   驚いているアメリア。
   そのてには。 
   しっかりと、サンドイッチを握りしめ。
   「そ・・そういうことに・・なります・・ね・・。」
   汗をダクダクながしつつ。
   説明しているゼロス。
   「まあ、すると、ここには、ガウリイ様がこちらのガウリイ様と二人。」
   ふふ。 
   ガウリイ様がいっぱい。
   などと思っているシルフィール。
   「あら。ここの次元には、ガウリイ、いないわよ?」
   さらりというあたしの言葉に。
   『・・・・え?』
   ぴたり。
   なぜか、その言葉に。
   アメリア、シルフィール、ゼルガディスの。
   食事を食べる手が止まる。
   「・・・なんでそんなこと知ってるんだ?リナ?」
   質問してくるゼルガディスに。
   「あら。気配でわかるじゃないのよ。
     ねぇ?ユニット(はあと)」
   「そうよねぇ。リナv」
   にっこりと。
   微笑むあたし達。
   「まあ、それはともかくとして。
     ともかく、元の世界に戻る方法・・何かないんですか?」
   ・・・・絶対に無理です・・。
   エル様が気がすむまでは・・・・。
   心で思っているゼロスは無視するとして。
   「そうねぇ。こっちでも作っている。
     シャザード=グランディのあの鏡。
      みつけたら、元の世界に戻れると思うわよv」
   嘘でないし。
   まあ、そんなものなくても。
   元の世界に戻ることは、かなり簡単だけど。
   それだと面白くないしねv
   「・・すると・・しばらくは、ここの世界に足止めって・・・ことか・・。」
   ゼルガディスの溜息に。 
   「ああ・・・。まだ、父さんに、ディルスの報告・・・。
     きちんとしてないのにぃぃ!」
   などといっているアメリア。
   「それより、私は、ガウリイ様が心配ですわ。
    食べたら、ガウリイ様を探しにいきませんこと?」
   そういっているシルフィール。
   そして。 
   「あ。アメリアさん、そのデザート、おいしそうですわね。
     一口くださいな(はあと)」
   いって。 
   ぱくり。
   口に運んでいたりするシルフィール。
   「それもそーですね。なるようにしかなりませんし。」
   「・・・・おいおい・・・。」 
   あっさりと現状を受け入れているアメリアに。 
   待ったをかけているゼルガディス。
   「じゃ、食べたら、隣の村までいきますか。」
   あたしの言葉に。 
   「ん?あんた達、隣村にといくのかい?
     気をつけなよ?このごろ、ドラゴンの牙とかいう。
      盗賊団が、幅を効かせていてねぇ。
       この村や、隣村なんかは、かなりの被害を受けているから。」
   次のデザートを運んできた、食堂の女主人が言ってくる。
   がたん!
   「平和を乱す悪党は!この正義の使者のアメリアが!」
   ―ボカっ!
   「食事中は、静かに食べろ。」
   いきなり。
   椅子の上にと足を上げ。
   力説を始めるアメリアを。
   かるく殴っているゼルガディス。
   「い・・いたいですぅ・・・・。」
   頭を抱えつつも。
   席に静かについてゆくアメリアの姿。
   




   「好きなもの、頼んでいいぞ?」
   ガウリイの言葉に。
   「本当!?じゃあ、こっからここまで、全部!」
   リナの目が輝く。
   「・・・全部!?」
   驚くウェイター。
   「じゃあ、俺は、こっからここまでを十人前づつ。」
   「・・十人前!?」
   交互にガウリイとリナを見比べつつ。
   やがて。
   二人の席にと食事が運ばれてくる。
   「あああ!それ、あたしのぉぉ!」
   「なにの!!!」
   がっきぃぃぃぃん!
   フォーク同士が鳴り響く。  
   
   結局のところ。 
   話を聞けば。
   何でも、このガウリイとかいう兄ちゃんは。
   一緒に旅していた仲間とはぐれたとか何だとか。
   それで。
   なぜか。
   あたしと一緒に旅をする。 
   と言い張って。
   まあ、そんなに悪いやつには見えないし。
   そんなことを思いつつ。 
   許可しているリナ。
   
   ガウリイのリナに対する、一声は。
   「俺が保護者になってやる。つまりは、リナのバートナーな。」
   にっこりと。
   そんなことを言っていたりするのだけども。



   「あ・・あのぉ?」
   ガウリイとリナが、食事バトルをしていると。 
   そんな二人に話しかけてくる男性が一人。 
   「何よ!?今、忙しいのよ!」
   いいつつ。
   ガウリイと、食事争奪戦いを繰り広げているリナの姿。
   しばし。
   呆然。 
   二人が食べ終わるまで。 
   しばらく、完全に無視されているサマン。
   

   「ふぅ。食べた食べた。」
   「おい。リナ、まだスーブが残ってるぞ?」
   ガウリイがスープを指差す。
   「流石にもう、これ以上はお腹、ぱんぱんよ。」
   「そーか?」
   そんな会話をしている二人に。
   「あの・・そろそろよろしいですかな?」
   話しかける、完全に忘れ去られていたサマン。
   「ああ。忘れてた。何?」
   リナがそちらを振り向く。
   「も・・・もしや、貴女様は、あの有名な、
     リナ=インバース様では。」
    サマンの言葉に。
   「そーですけど。」
   「ええ!?おまえさん、魔道士だったのか!?」
   ずべしゃ!
   ガウリイのその台詞に。
   まともに、スープに顔を突っ込んでいるリナの姿。 
   「あ・・あのねぇ!
     どこをどうみても、魔道士以外の何者でもないでしょうがぁ!」
   リナの絶叫に。
   「いやぁ、俺はてっきり、魚屋さんか、ウェイトレスかと。」
   ガラガラガッシャアン!
   おもいっきり。 
   今度は。
   お皿ごと、派手に床に落として。
   リナは、机というか、椅子から転げ落ちていた。
   「冗談だって。いやぁ、派手なリアクションするなぁ。」
   にこにこというガウリイに。
   「あ・・・あんたねぇぇぇ!」
   リナが怒りかける。
   「おお!やはり、そうでしたか!
     いやあ、こんなときに、あの、ドラマタこと、ロバーズキラーの。
       リナ=インバース殿が見えられるとは。」 
   サマンの言葉に。  
   「リナも有名人だったんだなぁ。」
   しみじみいっているガウリイ。
   「ちょっと?何よ?その、ロバーズキラーはいいとしても。
      その、ドラマタっていうのは?」
   「・・・・ドラゴンもまたいで通る・・・。」
   「なんですってぇぇぇぇぇ!!!?」
   がたん!
   椅子を持ち上げ。
   サマンに振り下ろそうとするリナ。
   「気持ちは分かる!分かるから落ち着け!」
   それを必死でガウリイがなだめていたりする。
   「わ・・私がいったんじゃありません!
     あくまで噂ですから!」
   その言葉に。
   しばし、憮然としながらも。
   「それで?話っていうのは?」
   かたん。
   と、席に座る。
   「実は、今、この村では、ドラゴンの牙とかいう盗賊団に襲われてましてな。」
   サマンの言葉に。
   「ああ。それなら、もうとっくに倒しちゃったわよ。
     昨夜、あたしがあらかたやっつけて。
      残りは、さっき、この人が。」
   いいつつ。
   ガウリイを指差しているリナ。
   しばし考え込み。
   「おお。さっきのヤツラか。」
   ぽんと手を打っているガウリイ。
   ・・・・やっぱり。
   ・・・・・・・これって・・・。
   ・・・・ま・・さか?
   ふと、ガウリイにとある可能性がよぎり行く。
   まあ、この辺りの感はいいからね。
   「おお!何とすばらしい!あの、ドラゴンの牙が飼っていた。
     黒竜(ブラックドラゴン)には、
      ロードの兵士達も、手が出せなかったというのに!
       さっそく、村人達に知らせねば!」
   いいつつ。 
   ドビュン!
   走って、食堂を出てゆく、サマンの姿。
   「・・なあ、リナ、お前さん、ブラッグドラゴンなんて。
      倒したのか?」
   ガウリイの問いかけに。
   「知らないわよ。そんなもん。」
   あっさりしたリナの返答。
   「ええ!?それじゃ、そのドラゴンは、今、野放しってことか!?
     ど・・どうするんだ!?」
   ガウリイの問いかけに。
   「知らないわよ。そんなこと。
     第一、あんたは、何処にいるかもわからない。
      ドラゴンを捜して、倒す趣味でもあるわけ?」
   「・・いや、ないな。」
   「でしょ?」
   リナに言いくるめられているガウリイだし。
   
   「ど・・・ドラゴンだぁぁぁ!」
   そんな会話をしていると。 
   食堂の外から、村人の悲鳴が巻き起こる。
   みれば。 
   空に飛んでいるブラッグドラゴン。
   
   ズドドド・・・。 
   「こぉらぁぁ!ブラッグドラゴンを退治したんじゃなかったのか!?
     え!?どうなんじゃ!?」 
   あわてて。
   戻ってくるサマンに対して。
   「あら。誰も、ドラゴンを倒した。なんていってないわよ。
      あたしは、ドラゴンの牙をつぶした。っていったのよ。
        ドラゴンなんて、知らないもぉん。」
   「な・・何を馬鹿な!?あの、ドラゴンを倒さずして。
     ドラゴンの牙をつぶしたとはいえん!」
   やり取りしているリナ。
   「じゃあさぁ。いくらだす?」
   「・・・は?」
   思わず目が点になっているサマン。
   この村の村長。
   「だぁかぁらぁ。ドラゴンを退治してあげるっていってるのよ。
     いくら出す?」
   「・・・これだけ。」
   お金の勘定のやり取りを始めていたりするし。
   


  「よっし!決定!」
  「じゃ、行くわよ!ガウリイ!」
  「・・・・かなり強烈なリナだな・・。」
  そんなことをいいつつ。
  完全にその目が、優しく笑っていたりするガウリイ。
  ・・・やっぱり。 
  ここ。
  俺達がいた世界とは違うけど。 
  違わない・・。 
  この・・・時間率は・・・。
  こういうことは、頭が回るガウリイだし。
  どうやら、気付いているようね。


  「ここですね!悪の組織は!」
  いって。
  アメリアが、高い場所に昇りかけるが。
  「アメリア、もうここ。誰かが、攻撃した後だぞ?」
  ・・・・・ここ・・・は・・・・。
  言った後で。 
  何か、見覚えのある、その景色に。 
  思わず足を止めているゼルガディス。
  関りの始まりの場所の。
  それとまったく同じ景色。
  「・・ま。まさか・・な。」
  ゼルガディスは、脳裏に浮かんだ考えを。
  一瞬にして、拭い去った。
  ドラゴンの牙の、アジト跡。
  結局。
  アメリアがどうしてもいく!
  と言い張り。
  アメリア、ゼロス、シルフィール、ゼルガディス。
  ユニットとあたしでここにきているあたし達。
  
   
  キシャァァァァァ!!!!

  
  「あ!アメリアさん!ブラックドラゴンです!」
  ふと。
  シルフィールが。
  ドラゴンが飛んでいるのに気付き。
  アメリアに教えていたりするけども。
  「きっと、あれが、ここで飼われていたというドラゴンですね!
    いきましょう!正義が私達を呼んでいます!」
  「・・・はぁ・・・も・・好きにしてくれ・・・。」
  半分諦めて。 
  ついてゆくゼルガディスに。
  「何か・・ふふ。面白そうですわ。」
  楽しんでいるシルフィール。
  
  ドラゴンの姿を目指して。
  あたし達一行もまた。
  リナのいる村にと進んでゆく。



  「だ・・・だぁあ!なんだって、盗賊の首領が、
    こんなのを飼っていたのよぉ!」
   リナの絶叫に。
  「何でも、ドラゴンの牙の首領が。
    子供のころに、屋台で銅貨一枚で買ったとか。」
  サマンが説明する。
  「・・・・・どんな屋台なのよ・・。」
  思わず突っ込んでいるリナ。
  「それはそうと、何か秘策があるのか?リナ?」
  ガウリイの言葉に。 
  「何いってるのよ。いっけぇ!ガウリイ!」  
  ぽん。
  ガウリイを押し出しているリナ。
  「・・ま。いっか。」
  いいとこ・・みせてやるか。
  いいつつも。
  その辺りにあった、木の枝を拾いつつ。
  スパっ!
  剣圧で、ドラゴンを威圧しているガウリイ。 
  「・・へぇ。剣の腕はかなりいいのね。」
  リナが感心するが。
  「まあな。暇だからっていって・・・・。
    暇つぶしに付き合っていたからな・・・・。
     ・・・・ユニットちゃんの・・・・。」
   一瞬、ガウリイの顔が青ざめるけど。 
   そーいや。
   ユニット。
   退屈なときって。
   ガウリイ相手に遊んでいたからねぇ。
   まあ、遊び程度なら。
   というので。 
   あたしも、その剣の遊びに付き合ったりもしたりしてるけども。
   そのせいか。 
   結構、筋がよくてv
   かなり、めきめきと力をつけているのよねぇ。
   ガウリイは。 
   存在などって、だから、面白いのよね。
   限界を知らないで成長するからv 
   「じゃ、ガウリイ、時間つぶし、お願いね!
     ・・一気にいっちゃる!」
   その前に。
   このドラゴンにまたがれていたリナは。 
   かなり、怒り心頭になってるしv
   
   「黄昏よりも暗きもの・・血の流れより紅き存在 
     時の流れに埋もれし 偉大なる汝の名において・・・。」

   いいつつ。
   呪文を唱え始めているリナ。
   「お・・おい!?リナ、その呪文は!?」
   ガウリイが、止めようとするけど。
   「ドラグスレイブぅぅぅぅ!!!!」
   
   どっがぁぁぁぁぁんんんん!!!!!



   「ビクトリィ!」



   「おやおや、かなり、暴れてますねぇ。」
   村につくと。
   ドラゴンが暴れて。
   村は壊滅状態。 
   広場のほうから。 
   攻撃呪文の音がする。  
   「あちらで戦ってますね!」
   アメリアがいって。
   そちらに向かおうとするが。
   「・・・・・・・!?皆さん!!!」
   ゼロスが目を見開く。
   そして。
   錫杖を振りかざす。
   と。
   ぽう。
   あたし達の周りにうまれる、結界の壁。

   その刹那。


   ドドォォンンンン!!


   リナのドラグスレイブが炸裂していた。



   「んっふふ!みたか!!
    これぞ、黒魔法最高といわれている、
     ドラグスレイブ!」
   がらがら・・。
   Vサインをするリナに。
   「お・・・お前なぁ・・。」
   ・・・・・・性格・・・・。
   ・・・・やっぱ、あのロードオブナイトメアに・・。
   ・・・このリナも似ているな・・。
   まあ、あっちも、リナって名乗ってるし・・。
   そんなことを思って、傷一つなく、
   リナの横に佇んでいるガウリイの姿。
   がらがらがら・・。
   サマンが、瓦礫の埃まみれになって。
   瓦礫の下から這い出てくる。
   「んっふふ。村長さん。ドラゴン、倒したから、お礼。」
   リナの言葉に。 
   「ど・・どうしてくれるんじゃぁぁ!!」
   「どうって?」
   「これで、お礼のお金を支払えるかぁぁ!」
   いって。
   サマンが、周りを指差すと。 
   そこには。
   村の半分以上が。
   クレーター化と化していたりする。
   「あ・・あらぁ。ちょっと・・やりすぎちゃったかなぁ?」
   空笑いするリナに。
   「やりすぎちゃった・・・じゃないぃ!!」
   いいつつ。
   村人がリナとガウリイに向かって。   
   殺到していたりする。


   「・・・・何だ!?今のは!?」
   「どうやら。呪文の形式からいくと。
     ドラグスレイブのようですねぇ。」
   ゼルガディスの言葉に、答えているゼロス。 
   いいつつ。
   結界を解いていたりもするが。
   「・・・こんな街中で。リナさんじゃあるまいし・・。」
   「ん?アメリアちゃぁん(はあと)
     どういう意味かしらv」
   「あああ!他意はないですぅ!」
   あわてて、謝ってくるアメリア。
   「ともかく、いってみましょう。」
   シルフィールがいい。 
   そのクレーターと化した。
   村の中心にと足を運ぶあたし達。
 
   
   「ああ!ガウリイ様!!」
   みれば。
   村人達に取り囲まれているガウリイの姿。 
   ―と。
   「な゛!!?リナが・・・二人!?」
   「ひ・・・・ひゃぁぁぁぁ!!!?」
   驚いているゼルガディスに。
   完全に混乱しているゼロスの姿。
   彼らの視線の先に。 
   ガウリイの側にいる。 
   あたしとまったく同じ容姿の。 
   栗色の髪に、紅の瞳の少女。
   まあ、歳のころが違うけど。
   あたしは、そろそろ十八になるけど。
   こっちは、まだ十五になるところだし。
   「え・・えっ・・ええぇぇぇ!?」
   アメリアも、あたしとリナを交互に見比べていたりする。 
   おもわず。 
   唖然。 
   としている村人達。
   「・・・えええ!?ま・・・さまさまさまさか!(汗)」
   ふと。
   あたしの姿をみて。 
   忌まわしい出来事を思い出しているリナだけど。 
   「始めまして・・といったほうがいいかしらね。
     ここの世界のリナ。リナ=インバースv」
   あたしの言葉に。
   「というか。リナ。これ、ちょっと・・・。
     直してもいい?(はあと)」
   ちらり。
   周りを見渡していうユニット。
   「ああいいわよ。別に。」
   あたしがいうと。   
   にっこり笑い。
   小さな、光の珠を上空にと放り投げているユニット。
   ―カッ!
   一瞬の光の中で。
   

   『え・・・・どぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!?』


   なぜか。
   村人達の悲鳴と。

   「ま・・・リナだしな。」
   「そーですね。リナさんですし。」 
   「・・・・リナさんなんですよね・・。」 
   しみじみいっている、ゼルガディス、アメリア、シルフィール。


   「ちょ・・ちょっと・・あんた・・じゃなかった!
     あなた!今の教えて!」


   ―ずべしゃ!
 

   驚いたにも関らずに。
   すぐさま、ユニットに、やり方をねだっているリナの姿に。
   こけているゼルガディス達、四人の姿。
   
   そして。
   ふと。
   あたしに視線を移して。
   「?ひょっとして。ガウリイの連れって・・あんた達・・って!?
     ・・シルフィール!!!!?」
   シルフィールに目を留めて。
   驚いているリナ。
   「え・・?ええ・・そうですけど・・・。」
   リナ・・さん?
   交互に、リナとあたしを見比べつつ。
   戸惑っているシルフィールだし。
   「それに・・え?あ・・あたし?
     ・・・・あなた・・・・誰?」
   あたしに向かって聞いてくるリナ。
   なぜか。
   今の一瞬の、村の再生に。
   目を丸くして、硬直したり。
   白め向いて、気絶したり。
   泡吹いて気絶している村人達は。 
   とりあえず無視。
   「あら。あたしも、リナよ。リナ=インバース。
     平行世界・・つまり。別次元のリナっていったら。
      分かるかしらvルナから聞いてはいるでしょv」
   あたしの言葉に。
   「ねねねねねねねねねねねね・・・。
     ねーちゃん・・知ってるの?(汗)」
   恐怖で引きつるリナ。
   ちなみに。
   ここの世界のルナもまた。
   あたしが遊んでいる世界同様に。
   同じ存在なんだけどねv
   「あ・・あの、リナが怯えているみたいだな・・・。」
   「なるほど、リナさんが怯えた表情したら。
     こうなるんですね。」
   などと。
   顔を見合わせて、うなづいているアメリアとゼルガディス。
   一応。
   あるに越したことはないから。 
   という理由で。
   平行世界の知識も。
   多少は、ルナからリナ、聞かされているはずだしねv
   といっても。
   あるのは教えているけど。 
   あと、たまぁに、そこに部下達を送り込んで。 
   暇つぶしをしたりもしてるけど。 
   本質的には、移動は出来ないようにしているからねぇ。
   できるんだけど。
   同じ存在同士がぶつかりあうと。 
   どっちかが、消滅するようにと、部下なんかは、特にv
   創ってみたりしているからか。 
   いきたがらないのよねぇ。
   根性がないったら・・。
   
   「ねえねえ。そんなことより。
     こんな所で立ち話してないで。
      どこか、ケーキでも食べながら、話さない?(はあと)」
   にっこり。
   会話に入ってくるユニット。
   「それもそーね。」
   「あ・・あの?私をしっいるんですか?」 
   シルフィールの問いかけに。
   「え・・えと・・・えええええ!?
     何がどうなっているのよぉぉぉ!?」
   村に。
   なぜか。
   リナの疑問の声が響き渡ってゆく。





   「・・・・じゃあ、何?
     あの、シャザード=グランディの作り出した、鏡のせいで。
       ここにきたって?」
   リナの問いかけに。
   「そうなんですよ。あ。私。アメリアっていいます!!
     よろしくです!もう一人のリナさん!」
   手を差し出すアメリア。
   「俺は、ゼルガディスだ。」
   「ふーん。あたしは。リナ。リナ=インバース。
     でも、そっちも、リナ=インバースなんでしょ?」
   リナがあたしを指してゆう。
   村にある、一軒の、喫茶店。 
   そこに入って、とりあえず。 
   自己紹介タイム。
   なぜか。 
   何もなかったことにして。
   見なかったことにして。
   日常に戻ってゆく村人の姿もあったりもするけども。
   「まあね。あ。でも。どっちも、リナだと、面倒でしょうから。
     エルでいいわよ。その呼び方もされてるし。」
   ―ぶばっ!
   そのあたしの台詞に。   
   思いっきり、紅茶を噴出しているゼロス。
   「あああああああああああの!!!!?」
   「何よ?あたしがいいっていうんだから。いいの!
     わかった?(はあと)」
   「・・・・はい・・・・エル様・・(汗)」
   し・・・知っている人が見たら・・というか、気付かれたら・・・。
   ああああああ!!
   混乱しているゼロスだけど。
   この程度で、情けない!
   「俺はさっき、自己紹介したしな。」
   のほほんといっているガウリイ。
   「どうやら。ここの世界の私を
    こちらのリナさんは知っておられるようですけど?
     ・・私は、シルフィール。シルフィール=ネルス=ラーダと申します。」
   丁寧に挨拶しているシルフィール。
   「・・・まあ・・・ね。ちょっと、以前。
    北のサイラーグで・・ちょっと・・ね。」
   以前、姉ちゃんの依頼で・・・。
   というか。
   シルフィールとは、あの時からの、付き合いなのよね・・。
   まあ、一種の小笹馴染みだし。
   などと思っているリナ。
   こちらでは。
   リナとシルフィール。
   幼馴染なのよね。
   ルナの、赤の竜神の騎士としての、役割がてらから。
   「あ。私は、リナ・・・ややこしいから、エルというけど。
     ユニットよ。ミリアム=ユニット。ミリーでもいいけど。」
   とりあえず。
   よく使っている名前を組み入れて、自己紹介しているユニットだし。
   「でも、何で、リナさん?あの、ドラゴン・・というか。
    あの、盗賊のアジト、つぶしたの、リナさんなんですか?」 
   きらきらきら。
   目を輝かせて聞いているアメリア。
   「まねvドラゴンの牙っていうんだけどv」
   ―ぷぱっ!
   その言葉に。
   今度は、ゼルガディスが噴出した。
   「やっばりかぁ!?ま・・まさか・・。
      リナ・・と呼ぶが・・・(汗)
        そこに、まさか・・オリハルコン制の女神像なんか・・・・。」
   「あったわよ。何でしってるの?」
   リナの言葉に。
   「やっぱり、あのときと一緒なのかぁぁぁぁ!!!!?」
   一人、絶叫を上げているゼルガディス。
   とすれば・・・・。
   「おい!リナ!」
   あたしの方に向かっていってくるゼル。
   「何?」
   「こ・・・ここでの俺って・・・。」
   「時間率からいくと。
     そーね。まだレゾの手先として動いていたころねv」
   「・・・だ・・・だから。
     何でリナさん・・そんなことまで分かるんですか?(汗)」
   冷や汗流しているシルフィール。
   「ま、エルだからなぁ・・。」
   ちゃっかりと、呼び方を変えているガウリイ。
   「え・・ええと・・・それって・・?」
   一人。 
   悩んでいたりするゼロス。
   「まあまあ、いいじゃないv
    あ、リナ、いいこと教えてあげるv」
   「何何?」
   
   小さな、喫茶店で。 
   話が弾むあたし達。
   
   結局。
   元の世界に戻るため。
   というか。
   勝手が分からない世界なら。
   という理由で。
   リナの方から。 
   あたし達に一緒に旅をしよう。
   と提案があったりして。

   ふふ。
   しばらく、傍観して、楽しみますかv


                        −続くー

#####################################

   あとがきもどき:
    エル:・・・で?
      何で他を打ち込まずに・・これ、打ち込んでるの?
    薫:あああ!ごめんなさいですぅぅぅぅ!!
      あ・・明日には・・きっと!(汗)
      虹の方を!(滝汗)
    姫:次回。
      リナが、没収した、お宝を売るところとv
      ゾルフ登場の回ですv
   エル:本気で、無印のままなのよね・・これ・・・・。
    薫:あ・・・あははははは(汗)
      そ・・それでは・・・・・。
   エル:ま、あとでしっかりと・・ねv
    姫:そーねv
    薫:・・・え゛!?
 エル&姫:それでは、まったねvv
    


    ぎ・・・ギャァァァァァァァァ!!!!!!!!




   
   

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23554スレイヤーズフォーエバー・第2話かお E-mail URL2002/11/30 22:44:03
記事番号23509へのコメント



  こんにちわ♪
  とりあえず!
  リレー小説などもほっぽっているのにもかかわらず!(お゛い゜)
  第2話!いくのです!
  ・・・できたら、頑張って・・・・。
  再放送とつながればいいなぁ・・(無理だってば!)
  ではでは♪  
  いくのです!!

#####################################


    スレイヤーズ・フォーエバー 第2話    〜光の剣再び〜


   「まねvドラゴンの牙っていうんだけどv」
   ―ぷぱっ!
   その言葉に。
   今度は、ゼルガディスが噴出した。
   「やっばりかぁ!?ま・・まさか・・。
      リナ・・と呼ぶが・・・(汗)
        そこに、まさか・・オリハルコン制の女神像なんか・・・・。」
   「あったわよ。何でしってるの?」
   リナの言葉に。
   「やっぱり、あのときと一緒なのかぁぁぁぁ!!!!?」
   一人、絶叫を上げているゼルガディス。
   とすれば・・・・。
   「おい!リナ!」
   あたしの方に向かっていってくるゼル。
   「何?」
   「こ・・・ここでの俺って・・・。」
   「時間率からいくと。
     そーね。まだレゾの手先として動いていたころねv」
   「・・・だ・・・だから。
     何でリナさん・・そんなことまで分かるんですか?(汗)」
   冷や汗流しているシルフィール。
   「ま、エルだからなぁ・・。」
   ちゃっかりと、呼び方を変えているガウリイ。
   「え・・ええと・・・それって・・?」
   一人。 
   悩んでいたりするゼロス。
   「まあまあ、いいじゃないv
    あ、リナ、いいこと教えてあげるv」
   「何何?」
   
   小さな、喫茶店で。 
   話が弾むあたし達。

   「ええええええ!?この女神像の中にぃぃ!?」
   目をきらきらさせているリナに。
   「えええ?!こんな物の中に。
     そんな大それた代物が入っているんですか!?」
   驚いているアメリア。 
   「ええ!?デモンブラッドの欠片が!?」
   なぜか驚いていたりするゼロスはまあいいとして。 
   「そーいえば、ゼロスさんの、それ。
      デモンブラットっていってましたよね。」
   アメリアが、ゼロスのつけている、四つのタリスマンを指差しつついう。
   「?何よ?その、デモンブラットっていうのは?」
   リナの質問に。
   「デモンブラットっていうのはね。完全なる、賢者の石のこと。
     リナさんがもっている賢者の石は、その不完全な欠片ってことなのよ。」
   にこにこにこ。
   にこにこと説明するユニット。
   「・・・・・あんた!それ、あたしにうって!!」
   ずがしゃ!!!!!
   リナの言葉に。 
   あたしとユニット以外。  
   全員が椅子から転げ落ちる。
   「うって!うって!ただでとはいわないから!
     銅貨一枚で!うーん!あたしって、何てふとっぱらぁ!」
   「ちょっとまってくださぃぃ!」
   錫杖で起き上がりつつ、抗議しているゼロスに。
   「・・・・銅貨一枚って・・何も買えんぞ・・・それじゃ・・・・。」
   椅子にもたれかかりながら、起き上がっているゼルガディス。
   「・・・やっぱり、リナさんはリナさんなんですねぇ。
     どこの世界のリナさんでも。」
   どこか苦笑しているシルフィール。
   「ゼロスさん!正義のためです!
     リナさんに、無料で差し上げるべきです!」
   力説するアメリア。
   『お゛い゛』
   おもわず、アメリアの言葉に。 
   つっこんでいる男性陣。
   「だって、こっちのリナさんが持っていたほうが。
     正義のためになります!
      ゼロスさん、何回説得しても。
       魔族なんかやめて、真人間になってくれませんし。」
   さらり。
   さらりというアメリアの言葉に。 
   ぶばっ!
   周りにいた数名の人々が噴出していたりもするけど。
   そして、ちらりとこちらをみつつ。
   どうみても、ゼロスは人間なので。
   冗談だろう。
   それで済ませている客たちの姿。
   「あら。リナ、あんな、使えない、魔王達をあらわしている、
     デモンブラットより。
      これ、あげるから、依頼、うけてくれないかしら?」
   にっこりといって。
   あたしは、漆黒の石のネックレスをごそごそと懐から取り出す。
   といっても。
   今創ったんだけど。
   アメリア達からみれば。 
   懐から取り出したように見えるように。
   「?何?これ?」  
   「あのね。私達ね。ここの世界の勝手。わからないの。
     それでね、元の世界に戻る手段の、
      あの鏡、一緒に探してくれたら、エルからは。
       この、カオス・ストーン。
        私からは、このエターナル・ブレスレットを。
         どう?リナさん?この依頼、うけてみない?」
   そういいつつ。
   ユニットもまた。
   虹色に輝く石が組み込まれている、ブレスレットを。
   リナの前にとおく。
   「??何か、すごい力・・感じるけど?これ?」
   リナがネックレスと、ブレスレットを手にとりながら。
   そんなことを聞いてくる。
   「簡単にいうなら。混沌の力が組み込まれている石。」  
   がたがたがっしゃぁぁん!
   あたしの台詞に。
   またまた椅子から転げ落ちる、アメリア、シルフィール、ゼルガディスとゼロス。
   「・・・混沌って・・よっし!その依頼、うけた!」
   「交渉成立ねv」
   うきうきとしつつ。
   ネックレスを首につけ。
   ブレスレットをつけているリナ。
   「これ、何か増幅呪文は?」
   聞き返してくるリナに。
   「ああ。別に、思うだけで、発動するから。」
   「私のほうのもね。」
   あたしとユニットの言葉に。
   うきうきとしているリナの姿が。
   そこには見受けられていた。



   「よっし!じゃあ、早速出発よ!
     えと・・エルとユニットちゃんと、アメリアにシルフィール。
      別に急ぐわけでもないんでしょ?」
   リナが道ゆきがら。
   聞いてくる。
   なぜか、今だに頭を抱えているゼロスはおいておく。
   「そうですね。こちらの世界がどうなっているのか。
     私達にはわかりませんし。」
   うなづくシルフィールに。
   「異世界でも、正義を広めてみせます!」
   張り切っているアメリア。
   「しかし・・・何か対策・・考えたほうが・・。」
   「・・ああ。」
   後ろで歩きながら。
   ガウリイと話し合っているゼルガディス。
   
   「あ、ちょっと、あたし、道具屋によるから。」
   いいつつ。
   道具屋に寄っているリナ。
   その前に。 
   ちょっと、道具の細工なんかもしていたりするけど。
   
   「へぇ。こーやって、ジュエルズアミュレット・・作るんですか。」
   リナの魔法宝石作成に。
   感心していたアメリアに。
   「へえ。起用だな。」
   同じく感心していたゼルガディス。
   そして。
   「この中に、賢者の石が入っているんですの?」
   リナが広げたマントの中の、袋の一つ。
   その中に入っていた、オリハリコン制の女神像をみているシルフィール。
   「しっかし、まさか、あんなちゃちい盗賊が、
      そんものを持っているとはねぇ。」
   女神像を振ると。
   からからと音がする。
   「そういえば、リナは、指輪にしてたな。」
   ふと、思い出しているゼルガディス。
   「まーね。」
   あたしの返答に。 
   「ゼルガディスさん、知っているんですか?」
   アメリアが問いかける。 
   「いや、というか。
     俺とリナが出会ったの・・この女神像がきっかけだったしな。」
   「まあ、アメリア、そんなに気にしなくても。
     すぐに、経緯、わかるってvここも、同じような時間率、
      流れているから。」
   そんな会話をしつつ。
   穏やかに時間は過ぎてゆく。



   村を見下ろす高台。
   「・・どうだった?」
   全身白尽くめの男性が。
   戻ってきた、男性に問いかける。
   「どうやら、間違いないようです。」
   「くっ・・・。あの娘、ドラグスレイブまで使えるとは・・。」
   全身を包帯だらけにしている男性。
   「どうにか、村人に聞いたところ。
     あの娘、ドラグスレイブで壊滅させた村を。
      一瞬で再生させたそうですが・・。」
   その偵察に向かってもらった、ロディマスの台詞に。
   ふっ。
   小さく苦笑し。 
   「レゾでも、村を一瞬は無理かもしれないな。」
   いいつつ。
   くるりと向きをかえる。
   「ぜぇぇぇぇんぶ、あの娘のせいだぁ!」
   ドラゴンの牙に潜入し。
   女神像を捜してた最中。
   リナの盗賊いじめの巻き添えで。 
   全身火ダルマになり包帯だらけになっているゾルフ。
   「ぐふふ。こんどあったら、あぁんなことや、こぉんなことをして。」
   などと。
   復讐計画を練っていたりするけども。
   「・・・はぁ。行くぞ、ゾルフ。」
   溜息をついて。 
   村から離れてゆく。
   「対策を練らねばならん。」
   「あ・・待ってください。」
   そのゼルガディスの後をついていこうとし。
   「いくぞ!ゾルフ!」
   ずるずると。 
   いまだに、計画を練っているゾルフをひこずっているロディマスの姿。
   


   「おっちゃん!これ、いくらで買ってくれる!?」
   次の村につき。
   魔法道具店にて。
   品物を換金しているリナ。
   「お。これは、いい仕事してるねぇ。あんたが作ったのかい?」
   「まね。」
   リナの即答に。
   「人間の魔法道具屋ですか・・。」
   きょろきょろと周りをみているゼロスに。
   「あ、これなんか、いいですわ。」
   品物を見ているシルフィール。 
   「まさか、どこかから、盗んできたんじゃないだろうねぇ。」
   その言葉に。
   ・・・・その通りだよな。
   なぜか。
   ガウリイとゼルガディスの思いが一致していたりもするけども。
   「まっさかぁ。で、いくらで買ってくれる?」
   リナが目をきらきらとさせて、問いかけると。
   「そうだねぇ。お嬢ちゃん、姉妹と、友達とで旅かい?
     女の子達、全員かわいいから、おまけしてやるよ。」
   いって。
   品物をルーペで確認を始める、店の主人。
   「ふむ。この剣など・・。」
   いって。
   剣を手にとり。
   抜いた直後。
   「・・・・・かなり切れ味がよさそうですよねぇ・・。
     ふふ・・・。ためしに切れ味を試してみますか?」
   目の色が代わり。
   舌なめずりをしつつ。 
   剣をもって、襲い掛かってきたりする。
   「うきゃぁ!?やばい呪文だったかぁ!」
   「ま・・まさか、『リナ』さん!わかってて、売ったんですかぁ!?」 
   どんがらがっしゃぁぁぁん!
   店の主人の襲撃に。
   店の中の品物がひっくり返る。
   「いやぁ、うっぱらえば、簡単かなぁ・・ってvてへv」
   「せ・・せめて、魔法くらい解いてから売れぃ!」
   突っ込んでいるゼルガディス。 
   どんがらがっしゃぁぁん・・・。
   「と・・ともかく!外に出るわよ!」
   リナの言葉と同時に。
   全員が店の外にと出てゆくけども。
   「うーん。やっぱ楽しいわv」
   「確かにねv」
   「結構、こちらのリナさん達の戸惑いの感情もおいしいですねv」
   あたしとユニットの台詞とともに。
   ゼロスがそんなことを言っていたりもするけども。
   
   店の外では。   
   「ど・・どうするんですかぁ!?」
   アメリアが、リナにと問いかけている。
   「うーん・・。あの剣を手放させれば早いんだけど・・。」
   「まったく・・・。
     やばいものをそのまま売るなよ・・。」
   リナの言葉に溜息をついているゼルガディス。 
   「とにかく、怪我なんかはさせちゃ駄目だからね。」
   そんなことを言っているリナ。
   「魔法で眠らせて、そのまま剣を奪うっていうのはどうでしょうか?」 
   提案しているシルフィール。
   「無駄よ。多分。」
   「う・・・うふふ。斬る・・斬る・・切り刻む・・・うふふふ・・。」
   完全に目が据わり。
   剣の魔法に捕らわれている店の主人を。
   遠巻きにみているリナ達。
   どうにか、その攻撃をかわしつつ。 
   数分経過。
   ぱったぁぁぁぁぁん!
   「あんた!いつまで油をうってるんだい!?
     店番はどうしたんだい!!?」
   勢いよく、二階の窓があき。
   店主の奥さんが怒鳴ってくる。
   が・・・がたがたがた・・。
   その言葉とともに。
   震え上がる男。 
   「ご・・ゴメンよ・・母ちゃぁぁん!」
   「店番もロクに出来ない亭主には、今晩夕食なしだからね!!」
   ぱったん!
   その言葉とともに。
   剣を放り出し。
   真っ青になって、店の中に戻っていっている店主。
   「操られているのを元に戻したのは!  
    奥さんの愛の力ですね!」
   その様子をみて。
   ガッツポーズをとっているアメリアに。
   『・・・違うだろ。それは。』
   「うーん・・アメリアさん。ちょっとわたくし、違うような気がしますけど。」
   ガウリイ、ゼルガディス、ゼロス。
   そして、シルフィールが。
   突っ込んでいた。


   「しっかし・・・こう大所帯で、お金いるし・・・。
     どうしよ・・。」
   リナがぶつぶつといっているけど。
   とりあえず。
   そのまま、すぐに店を立ち去り。
   宿屋についているあたし達。
   「ああ、そのこと?それなら。
     かまわないわよ。このゼロスに、どこからか、オリハルコンでも、
      掘らせてくるから。」
   「おお!その手があったか!」 
   あたしの言葉に。 
   ポン!
   手を打っているリナ。
   「ええええ!!!?」  
   驚愕するゼロスに。
   「命令よv」
   にっこり。
   「わ・・わかりました・・・・・・。」
   あたしの言葉に、頭をたれているゼロス。
   「じゃ、はいvこれv」
   「え・・?あ・・あの?」
   ゼロスに手渡しているのは、つるはしとヘルメット。
   ユニットがにこにこしつつ、手渡したりしているし。
   「魔力で彫らずに、これで彫ってねv
     ここにも、彼方はいるんだから。
       魔力の混同が起こらないようにね(はあと)」
   にぃぃいこり。
   微笑みかける。
   「え・・ええええ!?これでですかぁぁぁ!?」
   なぜか。
   ゼロスの悲鳴が、響き渡った。



   「じゃあ、部屋割りは・・と。
     ちょうど、トリプルの部屋が一つと。
      ダブルの部屋が二つ・・か。
       じゃあ、ゼルガディスとガウリイが同室で。
        リナとシルフィールとアメリアが同室ね。
         あたしは、ユニットと同室。それでオッケー?」
   宿に部屋をとり。
   今日のところは、休むことにしたあたし達。


   リナ達の部屋では。
   「でも、『リナ』さんが、私より、年下・・というの。  
     何かくすぐったいですぅ。」
   「でも、どちらも、リナさんだと・・。
     呼び方に困りますわね。小さいリナさん、大きいリナさん。
      そうお呼びしてもよろしいかしら?」
   「・・・シルフィール・・・喧嘩売ってるわけ?」
   じと目で睨んでいるリナ。
   「あ・・あら。別に、わたくし、リナさんが、あちらのリナさんより。
     胸が小さい・・とか、本当にないとか。
      そーいう意味あいで言っているわけでは・・・。」
   「・・・じ・・十分にいっとるわぁぁぁぁ!!!!」
   どごめぎゃ!
   リナのストライク攻撃が。
   まともにシルフィールをヒットしていたりする。




   こんこんこん。
   「あら、どうぞ?」
   かちゃり。
   「ちょっと・・いいか?エル?すみれちゃん?」
   それぞれに部屋に入り。
   寝ようかというときに。 
   あたし達の部屋にと尋ねてくるガウリイ。
   「入りなさいナ。」
   いわれて。
   部屋に入ってくるガウリイに。
   「どうしたの?(はあと)」
   にっこりと。
   ピンクのネグリジェーを着ているユニットが話しかける。
   「・・・・リナのことなんだが・・。
    ・・・これから先、絶対に。あの、『光の剣』が必要になるかと思うんだ。
     ・・・ここでは、光の剣・・どうなってるんだ?」
   いきなり本題に入ってくるガウリイ。
   「ああ。ここでは、百年前に、権力争いの元になるからって。
     ―ラウリイが、封印してるわよ。」
   くすくすくす。
   「試練つき・・でねv」
   くすくすと笑いつつ。
   ガウリイにお茶を出しているユニット。
   さらりといった、あたしの言葉に。 
   「・・その、試練、受けさせてくれないか?
     ―あいつをこれから守るのに。絶対に必要になるはずだから。
      ・・ここの時間率というか・・歴史も・・・同じような物なんだろ?
       ―悪夢を統べる王(ロードオブナイトメア)。」
   真剣な目で言ってくるガウリイ。
   「あら。やっぱり気付いてたのねv」
   くすりと笑うあたしに。
   「・・隠してても、あれだけ、側で混沌みてれば。
     ・・普通気付くぞ?」
   さらりといっているガウリイ。
   「ってことは、もう、ガウリイさんは。決めているのねv」
   にっこりというユニットの言葉に。
   「―ああ。・・・俺は、元の世界には戻らずに。
     ここに残って、あいつを守りぬく。」
   きっぱりと宣言しているガウリイだし。
   「ま。いいけど。でも、本当にあんた達って面白いわv」 
   「?」
   くすりと苦笑するあたしに。
   首をかしげているガウリイ。 
   本当に退屈しない、何処の次元のリナでも、ガウリイでも。
   楽しませてくれるわよね。
   「じゃ、試練、受けてくる?
     そーねぇ。でも、精神力を要するわよ?」
   あたしの言葉に。
   「かまわない。
    ・・どちみち。このままだと・・・・。
      リナは・・・魔王と対決するハメになるし・・な。」
   真面目なその台詞に。
   「じゃ、別にいいわよ。」
   「どうせ、ここの次元には。
     ガウリイ=ガブリエフ。存在してないからねぇ。」
   「というか。赤ん坊のときに。
     権力争いで殺されているからね。」
   代々受け継がれていた剣を。
   ラウリイが、封印してからというもの。
   家柄の名前だけに目を奪われた人達の。
   権力争い。
   そのために。
   いまや。
   ここの次元のガブリエフ家は。
   なきにも等しい。
   
   「じゃ、いってらっしゃいなv
     ―送り込んであげるからv」
   「・・・頼む。」


   いって。
   ふっ。
   ガウリイに手をかざす。




   ゆら・・・・・。
   周りは、まるで、陽炎のように揺らめき。
   「・・ここ・・は?」
   「よく来たな・・・。
     とはいえ・・。ここの世界の人間でないお主が。
      何ゆえに力を欲する?」
   目の前に、老人が現れる。
   「・・あいつを・・・守るためだ。」
   今もっている、ブラストソード。
   これでも、十分に対応できるが。
   それでも。
   やはり、あったほうがいい。 
   そう感は告げている。
   「ほっほっほっ。どうやら、この儂の先見・・・。
     無駄にならなかったようじゃの・・。
      儂は、ラウリイ。ラウリイ=ガブリエフ。」
   「しってる。俺の曽祖父の名前というか。
    ―子供のころまで生きてたし。」
   さらりといっているガウリイに。
   「ほっほっほっ。ここは、その想いの強さと。
    決意が試されるところじゃ。
     ・・生半可では・・逆に。
      剣の瘴気に飲まれてしまうからな。」
   ひげを触りつつ、いうラウリイに。
   「ああ。それでも、俺は、試練を受ける。
     ―光の剣・・閃光の剣ゴルンノヴァは。
      ・・・どうしても、これからのリナと俺には。必要だから。」
   決意を秘めた瞳で。
   幻の残留思念のラウリイにと問いかけるガウリイ。
   「では・・。」
   ラウリイは、優しく微笑んでいた。






   
   コケコッコォ!!
   空が白々とあけ始めるころ。
   ゆら・・・。
   部屋の空間が歪み。
   すとん。
   疲れたような。
   それでいて満足したような表情のガウリイが出現する。
   そして。
   そのまま。
   「・・さんきゅ・・な・・。」
   ―ばたん。
   ―ぐぅ・・・・。
   そのまま、
   腕に抱きかかえた剣をそのままに。
   眠りこけていたりする。
   
   「とりあえず、部屋のガウリイのベットに、戻しておきましょv」
   ふと。
   ガウリイに視線を向けると。
   隣の部屋のガウリイのベットに。
   一瞬で移動するガウリイの肉体。
   その横では。
   ゼルガディスが、ぐっすりと寝ているけど。
   





   「ん?ガウリイ?それ・・・・。
     ・・・・本気で捜してきたのか!?一晩で!?」 
   朝起きて。
   ガウリイがもっているそれに気付き。
   驚愕の声を上げていたりするゼルガディス。
   「ああ。だって・・必要だろう?」
   「ま・・・まあ・・・確かに・・そーかもしれないが。
     ともかく。魔王復活は、阻止しないといけないしな・・。」
   しみじみいっているゼルガディス。
   「まあ、もしなったとしても。
     ・・・・リナには手は出させない・・。」
   「・・・・お前・・・人格・・変わってないか?(汗)
     というか、傭兵時代の通り名のまま・・。」
   「俺は運命を見つけたから。」
   「・・・・・・いっとくが。
     ここのリナとお前・・・十以上は離れているぞ?」
   「・・それがとうした?まあ、みてろって。
     ・・・振り向かせてみせる。必ず。」
   「・・・・・・(汗)」
   ここのリナも・・・。
   やっかいなやつに・・一目ぼれ・・されたもんだな・・。
   内心、汗を流しているゼルガディスだし。
   そうなのよね。
   ガウリイったら。
   ここのリナに、一目ぼれしてたりするのよね。
   本当に、面白いったらv
   そんな会話をしつつ。
   朝の仕度を整えて。 
   一階にと降りてゆく二人の姿。



   
   「うーん!やっぱり、食事は大勢の方が楽しいわよね!
     おっちゃぁぁぁぁん!こっちに、
      Aセット十人前追加ぁぁ!」
   「ああ!リナ!それ、私のです!」
   「・・・・静かに食べれんのか・・貴様ら・・・・。」
   結局。
   アメリアは。 
   こっちのリナを、リナ。
   あたしをリナさん。 
   そう呼び分けることにしたようだし。
   昨夜の会話で。
   意気投合している、この女性陣三人。
   もくもくと食事をしているあたし達。
   その光景をあきれたように見ているゼルガディス。
   
   本来の、運命における、食事の風景。
   元々は、これが当たり前だったからね。
   リナとガウリイ達の食事風景っていうのはv


   数時間後。   
   「ふぅ・・食べた・・食べた・・。」
   おなかをさすりつつ。
   「でも、あんたもやるわねぇ。
    このあたしについてこれるなんて。」
   ナーガ以来・・よね。
   そんなことを思いつつ、ガウリイに話しているリナ。
   宿をチェックインし。
   再び出発しているあたし達。 
   「それはそうと。歩きながら、今後のことを話そう。」
   「そーね。レゾが黙ってるわけもないからねv」
   あたしの言葉に。
   「レゾって・・あの、赤法師レゾですか!?」
   「リナさんの完全に使いっぱしりとなぜかされてしまっている?」
   さらりと、ひどいことを言っているシルフィール。
   まあ、事実だけど。
   「??どういうことよ?」
   首をかしげるリナに。
   「・・・とりあえず、かいつまんで話す・・。」
   ゼルガディスが。 
   淡々と。 
   自分の経験してきたことを。
   リナにも分かるように、かいつまんで説明してゆく。




   「すると、ここでのゼルガディスさんは、
    まだ悪の道から逃れられないのですね!
     このアメリアが、正義の名前のもとに!
      お日様の元にもどしてみせます!」
   一人張り切っているアメリアに。
   「・・・・・そんなことが・・・。
      多少は、ゼルガディスさんからはお聞きしてはいましたけど・・。」
   しみじみいっているシルフィール。
   「まあ、俺達の世界では。こっちの、リナが。
     倒したらしいけどな。
      『重破斬(ギガスレイブ)』とかいう呪文で。」
   そういうゼルガディスに。
   「ええええ!?あんたも、あれ、使えるの!?
     あたしも使えるのよvあれvロードオブナイトメアの力を使った、
      呪文v」
   『ぶぶぅぅぅぅぅぅう!!!!!』
   リナのさらりとした言葉に。 
   アメリアと、シルフィール、ゼルガディスが噴出して。
   ―どべしゃ!
   空間から。
   黒い塊が落っこちてきたりする。
   「え・・・えええええ!!!!!!!!!!!!!?
      ここのリナさんも・・・・使えるんですかぁぁ!!!!?
        こ・・この御方の呪文をぉぉお!?」
   狼狽しているゼロス。
   「ゼロスさん。言い回しが違ってます。
     それをいうなら、あの御方・・じゃないんですか?」
   にっこりといっているユニット。
   目が笑っているのがゼロスにも分かったらしく。
   なぜか。 
   かなり恐怖していたりもするけども。
   「いや・・こ・・この御方って・・。」
   まるで・・。 
   ・・・・怖い考えは・・やめよう。
   まさか、絶対にありえるはずないし・・な。
   そんなことを思いめぐらせるゼルガディスに。
   ・・あれ?今のゼロスの言い方であってるけどなぁ?
   のんびりと思っていたるするガウリイの姿。

   ちなみに。
   剣を二つも腰に挿していると。
   動きにくいだろうからというので。
   ブラストソードの鞘を。
   ちょっと、改造し。
   まあ、剣の柄に書いてある呪も。
   ちょっと訂正したりもしているけども。
   つまりは。
   切れ味を鈍らせる呪でなくて。
   その意思に転じて、どうにでもなるように・・・と。
   鞘はちょっと、異空間を利用して。
   長剣と短剣。
   その二つを腰に挿しているような格好にとガウリイはなっていたりする。

   そして。
   ふと。
   全員が。
   ゼロスの格好に気付き。 
   しばし、沈黙。
   一瞬の後に。
   『ぶっわっはははははは!!!!!』
   『あっははははははははは!!』
   全員がおなかを抱えて笑い出していたりする。 
   くく。
   結構似合うじゃないのよv
   ゼロスv
  
   ちなみに。
   どうせ、やるんだったら。 
   というので。
   建築土木作業員の格好の、黒いジャージに。
   頭には、ヘルメット。 
   しかも黄色。 
   手にはつるはし。  
   額にははちまき。
   をしたままのゼロスが移動して、おっこちてきたものだから。
   しばらく。 
   全員でゼロスを指差して。 
   笑い声が。 
   のどかな街道に響き渡っていた。




                      −続くー

#####################################

   あとがき:
     薫:・・・・うーん・・・(汗)
       ま、面倒というか。 
       表現・・・出来そうにないので・・。
       ガウリイが光の剣をゲットしたところのシーンは。
       想像にお任せしますv
       今回でゾルフの登場の宿屋のシーン・・いかなかった・・(汗)
       というわけで。 
       次回で。 
       ゾルフ&ゼルガディス(ここの世界の)
       の登場ですv
       ではではvv
   

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23556ぜ、全部書くのでしょうか……?エモーション E-mail 2002/12/1 00:15:32
記事番号23554へのコメント

こんばんは。

キッズステーション……みられなーい(爆)
こんな私は、密かに天下のN○KBS2のアニメ劇場の再放送枠で、
「スレイヤーズ」シリ−ズを放送したら凄いだろうなとか、とんでもないこと
妄想してますが(笑)あの再放送枠、NHKのだけじゃなく、昔の民放の
使ってますからね(笑)
N○K総合とBS2って、N○Kの娯楽担当ですし。

さて、一瞬、エル様漫遊記のノリでシリーズを書いちゃうのかと思いましたが、
パラレルワールドなんですね。
今のところ微妙なズレですが……どんどん大きくなるんだろうなあ。
この無印にはガウリイがいなかった……というのは大きいですね。
ガウリイと出会わないはずだったこの世界のリナ。
一体、どうなっていたのかなと思います。
そう考えると、エル様たちがこの世界に迷い込んだのって、
全てリナとガウリイが出会うための必然のような気がします。

2話のガウリイ。『光の剣』がどうしても必要だと判断して、リナのために
手に入れに行く……。ああ、かっこいいです。

ゼロス……なんか無駄に不幸です(笑)まあ、ゼロスですし(←鬼)

無印をたどりつつ、当然のごとく違う展開になるこのシリーズ、続きを楽しみにしますね。
では、これで失礼します。

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23558そのつもりです♪(無印は)爆!かお E-mail URL2002/12/1 09:05:38
記事番号23556へのコメント

>こんばんは。
こんにちわ。エモーションさん。
>
>キッズステーション……みられなーい(爆)
>こんな私は、密かに天下のN○KBS2のアニメ劇場の再放送枠で、
>「スレイヤーズ」シリ−ズを放送したら凄いだろうなとか、とんでもないこと
>妄想してますが(笑)あの再放送枠、NHKのだけじゃなく、昔の民放の
>使ってますからね(笑)
お!その手もいいですね♪
>N○K総合とBS2って、N○Kの娯楽担当ですし。
でもやっぱ、普通の民間放送でしょう♪
BS・・見てない人も結構いるし・・・(笑)
>
>さて、一瞬、エル様漫遊記のノリでシリーズを書いちゃうのかと思いましたが、
>パラレルワールドなんですね。
そーです。
>今のところ微妙なズレですが……どんどん大きくなるんだろうなあ。
まあ、あまりズレは・・・・なるかな?(お゛い)
>この無印にはガウリイがいなかった……というのは大きいですね。
>ガウリイと出会わないはずだったこの世界のリナ。
>一体、どうなっていたのかなと思います。
思い切り、レゾを倒して、魔族に狙われて。
シルフィールと・・・・ルナ姉ちゃんが出てくるはず・・でした。
(一応裏設定は考えて作っている人・・)
>そう考えると、エル様たちがこの世界に迷い込んだのって、
>全てリナとガウリイが出会うための必然のような気がします。
迷い込んだ?(笑)
とゆーか・・・わざとここを選んだのは・・エルさ・・は!(滝汗)
(後ろで大鎌が唸る)
>2話のガウリイ。『光の剣』がどうしても必要だと判断して、リナのために
>手に入れに行く……。ああ、かっこいいです。
一応、あのシーンもあるにはあったのですが・・・。
水晶と心の迷宮・・文章力がなくてやめました(実話)
>ゼロス……なんか無駄に不幸です(笑)まあ、ゼロスですし(←鬼)
はい♪とことん不幸です♪まあ、ゼロスですし♪←(鬼畜)
>無印をたどりつつ、当然のごとく違う展開になるこのシリーズ、続きを楽しみにしますね。
>では、これで失礼します。
わざわざありがとうございますのです♪
次回は、三話と四話・・・にまでいけるかと思います・・はい(まてぃ!)
それでは、失礼いたします♪

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23557来週は五話が放送ですっ♪にゅーよーく E-mail 2002/12/1 00:44:17
記事番号23554へのコメント

はじめまして。
にゅーよーくといいます。

私は幸運にもキッズステーションがみられるので見てますv
もお、放送されるってわかった時は心の中で踊りました。
リアルタイムで見られなかったのでその分よけいに嬉しいです♪

お話はノリがよくていい感じです。
微妙にちがうところもv
ふと思ったんですけど、あっちの世界の人たちがこっちの世界の人たちに会った時どんな反応するんでしょうか…。
誰かさん現実逃避しそうな気も…(^_^;)

ではっ!
続きを楽しみにしております☆

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23559なるべく再放送につなげていくぞ!(だってネタばらしだし)かお E-mail URL2002/12/1 09:09:43
記事番号23557へのコメント

>はじめまして。
>にゅーよーくといいます。
こんにちわ。はじめまして。にゅーよーくさん。
かお(薫)といーます。
>
>私は幸運にもキッズステーションがみられるので見てますv
あ・・・いいなぁ・・・・。
>もお、放送されるってわかった時は心の中で踊りました。
>リアルタイムで見られなかったのでその分よけいに嬉しいです♪
私は、ホムペの掲示版で教えてもらって、知りました・・・。
(まあ、みよーと思えば・・全部DVD・・もってますけど・・やっぱねぇ・・)
>
>お話はノリがよくていい感じです。
そーいっていただけると・・。
よく考えると、ほとんど会話オンリーになってるし・・(汗)
>微妙にちがうところもv
まあ、エル様やスミレちゃん(私の持ちきゃら)がいる時点で・・・・(笑)
>ふと思ったんですけど、あっちの世界の人たちがこっちの世界の人たちに会った時どんな反応するんでしょうか…。
>誰かさん現実逃避しそうな気も…(^_^;)
とりあえず、次回は、ゼルガディスの登場ですv
>ではっ!
>続きを楽しみにしております☆
わざわざありがとうございます!
それでは、失礼いたしますのです♪
ではでは♪

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23561懐かしいですvらん URL2002/12/1 10:29:02
記事番号23554へのコメント


こんにちは、かおさん。
懐かしいなぁ〜〜と思いつつ読んでいました(笑)
無印のころを思い出します♪

>   「やっばりかぁ!?ま・・まさか・・。
>      リナ・・と呼ぶが・・・(汗)
>        そこに、まさか・・オリハルコン制の女神像なんか・・・・。」
>   「あったわよ。何でしってるの?」
>   リナの言葉に。
>   「やっぱり、あのときと一緒なのかぁぁぁぁ!!!!?」
>   一人、絶叫を上げているゼルガディス。

お疲れ様です(笑)
エル様:どこが?
いや・・・・・魔王と対面vってシーンをもう一度味わうことになるのはいやだと思いますし・・・・
エル様:あのただの中間管理職のSに逢うことが?
・・・・・

>   「あのね。私達ね。ここの世界の勝手。わからないの。
>     それでね、元の世界に戻る手段の、
>      あの鏡、一緒に探してくれたら、エルからは。
>       この、カオス・ストーン。
>        私からは、このエターナル・ブレスレットを。
>         どう?リナさん?この依頼、うけてみない?」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・
エル様:なによ?文句あるの?
いいえ・・・・・・・・・・・・(滝汗)

>   「うきゃぁ!?やばい呪文だったかぁ!」
>   「ま・・まさか、『リナ』さん!わかってて、売ったんですかぁ!?」 
>   どんがらがっしゃぁぁぁん!
>   店の主人の襲撃に。
>   店の中の品物がひっくり返る。
>   「いやぁ、うっぱらえば、簡単かなぁ・・ってvてへv」
>   「せ・・せめて、魔法くらい解いてから売れぃ!」

同感です・・・・
リナ:面倒じゃないv
・・・・・・・・・・・・・はぁ・・・

>   ゼロスに手渡しているのは、つるはしとヘルメット。
>   ユニットがにこにこしつつ、手渡したりしているし。
>   「魔力で彫らずに、これで彫ってねv
>     ここにも、彼方はいるんだから。
>       魔力の混同が起こらないようにね(はあと)」
>   にぃぃいこり。
>   微笑みかける。
>   「え・・ええええ!?これでですかぁぁぁ!?」
>   なぜか。
>   ゼロスの悲鳴が、響き渡った。

不幸なゼロスですね・・・頑張って発掘してください・・・(うくく・・・・)
エル様:笑いを堪えても説得力無いわよv
 
>   「・・その、試練、受けさせてくれないか?
>     ―あいつをこれから守るのに。絶対に必要になるはずだから。
>      ・・ここの時間率というか・・歴史も・・・同じような物なんだろ?
>       ―悪夢を統べる王(ロードオブナイトメア)。」
>   真剣な目で言ってくるガウリイ。
>   「あら。やっぱり気付いてたのねv」
>   くすりと笑うあたしに。
>   「・・隠してても、あれだけ、側で混沌みてれば。
>     ・・普通気付くぞ?」

・・・・・・あなたは本当に人間ですか・・・(待て)

>   「・・さんきゅ・・な・・。」
>   ―ばたん。
>   ―ぐぅ・・・・。
>   そのまま、
>   腕に抱きかかえた剣をそのままに。
>   眠りこけていたりする。

お疲れ様です・・・・しっかし、こちのリナも相当苦労することになるんですね(待て)
何しろガウリイ絶倫ですから(更に待て)
それでは懐かしさを味わいつつ(笑)変なレスになってしまいましたが・・・
これにて失礼いたします。

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23574全国版でやってほしいこのごろですvかお E-mail URL2002/12/1 21:44:59
記事番号23561へのコメント


>こんにちは、かおさん。
こんにちわ。らんさん。
>懐かしいなぁ〜〜と思いつつ読んでいました(笑)
>無印のころを思い出します♪
はいv無印ですvおもいっきりvv
>>   「やっぱり、あのときと一緒なのかぁぁぁぁ!!!!?」
>>   一人、絶叫を上げているゼルガディス。
>
>お疲れ様です(笑)
>エル様:どこが?
>いや・・・・・魔王と対面vってシーンをもう一度味わうことになるのはいやだと思いますし・・・・
>エル様:あのただの中間管理職のSに逢うことが?
>・・・・・
まあ、・・・・このゼルガディスの対面は・・・・・(爆!)
・・漫遊記でやりましたけど・・。
あまり・・ゼル達は戦ってないという・・(まて!)
>>      あの鏡、一緒に探してくれたら、エルからは。
>>       この、カオス・ストーン。
>>        私からは、このエターナル・ブレスレットを。
>>         どう?リナさん?この依頼、うけてみない?」
>
>・・・・・・・・・・・・・・・・・・
>エル様:なによ?文句あるの?
>いいえ・・・・・・・・・・・・(滝汗)
あ、気付きましたか?(爆!)
はいvv混沌の石ですv
しかも、すみれちゃんの力も使える石までv(まて!)
>>  「いやぁ、うっぱらえば、簡単かなぁ・・ってvてへv」
>>   「せ・・せめて、魔法くらい解いてから売れぃ!」
>同感です・・・・
>リナ:面倒じゃないv
>・・・・・・・・・・・・・はぁ・・・
それで、あの店主・・かわいそうな目に・・。
でも、呪いがかかっている品物をどうどうと売っている例の店と比べたら・・(笑)
(スレイヤーズ本編参照・・爆!)
>不幸なゼロスですね・・・頑張って発掘してください・・・(うくく・・・・)
>エル様:笑いを堪えても説得力無いわよv
ちなみに。
想像して、私も笑いましたv(こわいってば!)
>>   「あら。やっぱり気付いてたのねv」
>>   くすりと笑うあたしに。
>>   「・・隠してても、あれだけ、側で混沌みてれば。
>>     ・・普通気付くぞ?」
>
>・・・・・・あなたは本当に人間ですか・・・(待て)
・・まあ、三年も一緒にいればねぇ・・・(遠い目・・)
>>   「・・さんきゅ・・な・・。」
>>   ―ばたん。
>>   ―ぐぅ・・・・。
>>   そのまま、
>>   腕に抱きかかえた剣をそのままに。
>>   眠りこけていたりする。
>
>お疲れ様です・・・・しっかし、こちのリナも相当苦労することになるんですね(待て)
はいv(かなりまて!)
>何しろガウリイ絶倫ですから(更に待て)
>それでは懐かしさを味わいつつ(笑)変なレスになってしまいましたが・・・
>これにて失礼いたします。
わざわざありがとうございますのですv
なるべくというか、本気で、無印版ですけどもv
もしよろしければ、最後までお付き合いお願いいたしますv
それではvv
レス、どうもなのでしたv

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23573をおおお、これはもしや?!!海藤雄馬 E-mail URL2002/12/1 21:42:58
記事番号23554へのコメント


こんにちは、というかこんばんはですvかおさんv
そしてお久しぶりです(汗)
まじで久しぶりです(汗)
読み逃げばかりでスミマセン(滝汗)

スレイヤーズの再放送!
まじっすか?!!
けど、キッズステーション・・・?って?
全国放送ではないのですね・・・・。
けど、いいのさ!
スレイヤーズ無印は当時はまだレンタルビデオのダビングができたんでダビングしてあるしv(しかし他のアニメも所々も混じってる・・・幽白とか、ルパンとか・・・(マテ))
NEXTとTRYはテレビ放送を録画してあるしv
いつでも見れるさ(涙)

ところで、このお話はもしや、以前メッセで言っていたお話ですか?!!
ガウリイさんがいない平行世界!
ガウリナ♪ガウリナ♪
けど、覇王さん事件のあとってリナさんとガウリイさんが出会って3−4年経ってますからね(確か)
ガウリイさんとリナさんの年の差って・・・・・・(汗)
続き楽しみです!!!

ではでは、短くてわけの分からないレスでしたが・・・・

海藤雄馬


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23575はい(笑)メッセでいってたやつですvvかお E-mail URL2002/12/1 21:52:30
記事番号23573へのコメント


>こんにちは、というかこんばんはですvかおさんv
こんにちわ。海藤さんv
>そしてお久しぶりです(汗)
>まじで久しぶりです(汗)
>読み逃げばかりでスミマセン(滝汗)
・・・虹雫・・よーやく、四話・・打ち込みましたけど・・。
次を打ち込んでから送りますので・・(ここでいうな!)
>スレイヤーズの再放送!
>まじっすか?!!
まじらしいですv
>けど、キッズステーション・・・?って?
何か、あるらしいのです。(詳しくは知らない人・・・お゛い゛)
>全国放送ではないのですね・・・・。
全国でやってほしいですよねぇvv
>けど、いいのさ!
>スレイヤーズ無印は当時はまだレンタルビデオのダビングができたんでダビングしてあるしv(しかし他のアニメも所々も混じってる・・・幽白とか、ルパンとか・・・(マテ))
>NEXTとTRYはテレビ放送を録画してあるしv
>いつでも見れるさ(涙)
私は、レンタルもしてから。
注文しよーとしたときに。
DVDが発売されてたので、それで全巻ゲットv
あまり場所も取らないしvCDタイブのパッケージだしv
>ところで、このお話はもしや、以前メッセで言っていたお話ですか?!!
その通り(笑)
>ガウリイさんがいない平行世界!
いきなり、いっちゃいましたのです(爆!)
>ガウリナ♪ガウリナ♪
はい♪ガウリナですvv
・・何げに。今投稿したので、それを表してみたりしてv(まて!)
>けど、覇王さん事件のあとってリナさんとガウリイさんが出会って3−4年経ってますからね(確か)
>ガウリイさんとリナさんの年の差って・・・・・・(汗)
とりあえず、十歳離れてます(まて!)←設定上・・(かなりまて!)
>続き楽しみです!!!
>ではでは、短くてわけの分からないレスでしたが・・・・
>海藤雄馬
わざわざありがとうございますv
何、リレー小説ほっといて・・やってるんでしょうね・・私(自覚ありだから性質が悪いぞ!)
それでは。レス、ありがとうなのです!
それでは、失礼しますのですv

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23572スレイヤーズフォーエバー・第3話かお E-mail URL2002/12/1 21:36:32
記事番号23509へのコメント



  こんにちわ♪
  レスくださった方、ありがとうなのです!
  そーかぁ・・・。
  来週が五話かぁ・・。
  よっし!頑張るぞ!!!!(こらこらこら!)
  というわけで♪
  三話なのです♪
  もし、暇があれば。 
  アニメ、無印スレイヤーズと照らし合わせて見てくださいなv
  (お゛ーい!!笑)
  それでは、いっきます!!

#####################################


    スレイヤーズ・フォーエバー 第3話  〜ゼルガディスとゼルガディス〜



  「うう・・・・。」
  なぜか、完全にいじけていたりするゼロスはほっておくとして。
  「ゼロスさん!かなり似合ってましたよ!
    土木建築でも十分に働けます!というわけで!
     魔族なんかすっぱりやめて、真人間になりましょう!」
  完全にいじけているゼロスに。
  ににこと説得を繰り返しているアメリア。
  まあ、いつもの光景だし。
  のどかな、街道筋。
  のんびりと、アトラスにと向かってゆく、街道の一角で。
  ほのぼのとそんな会話をしているあたし達。
  「まあまあ、いいじゃないのよ。
    でも、笑わせてもらったわ。ホンと。ゼロスだっけ?
     いやぁ、それでvそれ、ちょうだいvv」
  ―ごげっ!
  リナが、ゼロスの目の前にと顔をだし。 
  今だにデモンブラットをねだっていたりする。
  おもいっきり、その場にこけているゼロス。
  「で・・できませんって!
    それに第一!これは、僕達の次元率の、魔王様達をあらわしているものです!
     ここは、多分、ここの僕が同じものもってるはずですし!」
  なぜか。
  あたしと同じ容姿だというので。
  あわてて、そう暴露しているゼロスがいたりするけども。
  「それより、そろそろお昼だし。
    どうする?エル?」
  ふと、空を見上げていうユニット。
  みれば、太陽は、上空にと差し掛かっていたりする。 
  「そーねぇ。とりあえず、近くの食堂ででも、お昼にする?
    当然(はあと)代金はゼロス持ちv」
  あたしの言葉に。
  「あ!それいいですね!」
  「そーいや、腹へったなぁ・・。」
  「もう、そんな時間なのですわね。」
  賛同している、アメリア、ガウリイ、シルフィール。 
  ぽんぽん。
  「うう・・。」
  本気で涙を流しているゼロスの肩を叩いているゼルガディス。
  「・・お前も大変だな・・。」
  そういいつつも。
  ゼルガディスの目は笑っていたりする。
  「いいんです・・いいんです・・・。
    どーせ・・どーせ・・・・エル様には逆らえませんから・・。」
  なぜか。 
  エルと呼んでいい。 
  といえば、様づけしているゼロスだけど。
  「でも、ゼロスさん?どうして、リナさんのことを。
    エルさん。とお呼びするとき、様をつけるのですの?」
  ふと、問いただしているシルフィール。
  「僕はまだ滅びたくありません!」
  どきっぱり!
  ほぉぉぉぉう・・。
  「ふぅぅぅぅぅんv」
  「魔族なのに、そんなことをいうなんてねぇ(はあと)」
  にっこりと微笑みかけるあたし達。
  「ひ・・ひゃぁぁぁぁ!?」
  どがざしゅ!
  虚空から出現した、スコップや棘月ハンマーが。 
  まともにゼロスに突き刺さっていったりするのは。
  まあ、気のせいであろう。
  「・・・・・(汗)」
  ・・・・よく滅びないよなぁ・・本当にゼロスのやつ・・・。
  そんなことを思っているガウリイがいたりするけど。
  「さ、こんな物体はほっとして。食事にしましょv」
  「それもそーですね。」
  「そーね。魔族にも人権なんてないんだから。」
  あたしの言葉に。
  うなづいて。
  なぜか、倒れ付しているゼロスはほっとして。
  街道筋にある、近くの宿屋の一階にある食堂にと進んでゆくあたし達一行。 
  しばらく。
  なぜか。
  倒れているゼロスに。 
  カラスとかが群がっていたりもするけど。
  まあ、関係ないし。
  

  「うーん。ここの、ニョヘロンの焼肉、おいしいわァv」
  焼肉定食を頼み。
  全員で、とりあえず、お昼ご飯。 
  「あああ!ガウリイ!それ、あたしのお肉ぅ!」
  「う・・・・(汗)ぴ・・ピーマンを・・。」
  ガウリイが、意図的に、ピーマンをよけていたのに気付いたリナが。 
  ガウリイのお皿にピーマンをてんこ盛りにして。
  ガウリイが硬直している間に。 
  すかさず箸を動かしていたりする。
  「おいしいですね。ゼルガディスさん。」
  もくもくもく。
  「ああ、そうだな・・・。
    ・・しっかし・・。いい勝負だな・・・ガウリイとここのリナは・・。」
  そういいつつ。
  リナとガウリイの食事争奪戦いをみつつ。
  溜息ついているゼルガディス。
  かたん。 
  「あれ?ゼルガディスさん?」
  席を立ち上がったゼルガディスに。
  問いかけるアメリア。
  「・・・トイレだ。」
  「あ、そーですか。」
  ゼルガディスが、席を立ち。
  机から離れたそのとき。
  ―ばたん!
  扉が開く音がする。
  ずんずんずん!
  みれば、全身を包帯だらけで、ぐるぐるまきにしている男が店の中にと入ってくる。
  「みつけたぞ!貴様だ!・・・って!?
    ・・・・姉妹だったのか!?」
   あたしとリナの姿をみて。
   そんなことをほざいているけども。
   「人違いよ。私、ソフィアっていーます。」
   ぶりっこして、話をそらそうとしているリナ。
   「とぼけるな!俺ははっきりと覚えている!
     先日、盗賊のアジトから、ごっそりと、お宝を奪っていったやつだ!」
   「・・・・・・。」
   ここのリナ(さん)も。
   同じ趣味なんですね。
   そう納得しつつ。
   「あ、これ、もう焼けてますね。」  
   「あ、アメリアさん、これなんかももう、よろしそうですわよ。」
   いいつつ。
   完全に無視して。 
   食事の続きをしていたりする皆。
   「む・・・無視するなぁぁ!」
   そんな男の台詞に。
   「何よ?人の食事の邪魔するき?じゃ、表にでなさい。」
   リナがいうと。
   「い・・いや、それは、ちょっと・・・遠慮したいなぁ・・と。」
   リナの実力を測りかねている男―ゾルフは、すでに逃げ腰。
   「ま・・まあいい。ここで出会ったが、百年目!
     決着をつけてやる!」
   いいつつ。
   パチン!
   と、ゾルフが指を鳴らすと。
   どぐわがしゃ!
   扉を破って、進入してくるトロルたち。
   「―トロル!?」
   まあ、並の戦士などでは。
   なぜか、歯が立たないといわれているトロル。
   再生能力が高く。 
   ちょっとやそっとの怪我や傷は。 
   瞬時に再生される種族。
   「ふはは!どうだ!恐れ入ったか!」
   勝利を確信しているゾルフに。
   「人が、平和にお食事さんを楽しんでいるところへの、乱暴狼藉!
     すなわち、人はそれを悪といいます!
      このアメリアが天に代わって、お仕置きいたします!」
   とぅっ!
   椅子から、勢いよく、飛び上がり。
   ―ぺしゃ。
   高さがなくて、そのまま、顔から床に突っ伏しているアメリアの姿。
   「ふーん。」
   無視しようとするリナに向かい。
   トロルが仕掛けてくる。
   がっしゃぁぁぁん!
   盛大に机の上の食事が床に散らばる。
   「あ・・・あああ!私の焼肉ぅぅ!
    お・・・おにょれ!ゆるさん!」
   怒りに燃えるリナ。
   いいつつ。
   しゅた!
   軽い身のこなしで。
   トロルたちの間をすり抜けつつ。
   魔法をかけてゆく。
   数分経過。
   「よっと。只今ぁ。」
   「お帰り、リナ。」 
   手を上げて、あたし達に挨拶してくるリナに。
   とりあえず、声をかける。
   「ねえねえ!ガウリイ!
     トロルに向かって、何か傷小さくてもいいから、
      つけて!」
    リナの言葉に。  
   「ふむ。どんなに小さくてもいいんだな?」
   いいつつ。
   ごそごそと。 
   ズボンのポケットから、どんぐりを取り出して。 
   ―ビシビシビシ!
   トロルに向かって、投げつける。
   「ふ・・ふはは!馬鹿め!トロルにそんな技が!」
   言いかけるゾルフの前で。 
   「ぎゅ!?」
   ぎゅぅぅぅん。
   ―ばじゃ!
   その傷を中心とし。 
   吸い込まれるようにと、体を霧散させてゆくトロルたちの姿。
   「え?リナ?今、何を?」
   キョトンとするアメリアに。
   「ただ、リカバディの逆転呪文をかけたのよ。」
   説明するリナ。
   「なるほど。再生能力が高いトロルだから。
    逆転の性質を利用すれば、簡単に倒せるのですわね。」
   しみじみと納得しているシルフィール。
   そんな会話をしているあたし達とは裏腹に。
   トロルをげしげしと、
   「いけ!あの女をやれ!」
   と、足蹴りしているゾルフ。
   やがて。
   一匹のトロルがリナにと向かってくるが。
   「―リナ!」
   ザン!
   ガウリイの放った、一撃で。
   あっさりと両断されてゆく。
   「さんきゅ。ガウリイ。」
   とりあえず、ガウリイにお礼をいい。
   「さて。」
   にっと笑い。
   両手を合わせ。
   その手に光球を出現させるリナ。
   「げ・・・・げげげぇ!?ファイアーボール!?
      ひ・・・ひけぇぇ!!!!」
   リナの手のひらに生まれた光の球に驚いて。 
   引き上げてゆくゾルフたち。
   「ふむ。」
   リナがそういって。
   「あら、逃げちゃった、つまんない。」
   そんなことをいっているけど。
   「り・・リナ!それ。どうするんですかぁぁ!」
   そんなリナに悲鳴を上げているアメリア。
   「ああ。これ?」
   いって。
   ひょい。
   そのまま、天井にと解き放ってゆく。
   『うどわぁぁぁあ!!』
   なぜか。
   宿にいた全員が。
   机とかの下にもぐっていっていたりするけども。
   「大丈夫って。ただの、『明り(ライティング)』だから。」
   リナがいうと。
   白々と食堂を魔法の明りが照らし出してゆく。
   「・・・お゛゛い・・・。何だ?この惨状は?」
   戻ってきたゼルガディスの第一声。
   見れば。
   トロルの肉片などが。
   店中にと散らばり。
   血なども飛び散っていたりする。
   当然のとこながら。 
   食事をするどころではなくなっていたりする。
   「ああ、ゾルフが仕掛けてきたのよ。」
   さらりというあたしの言葉に。
   「・・・あいつか・・・。」
   あいつなら、やりかねない・・な。
   ふと、かつての仲間であった、ゾルフを思い出しているゼルガディス。
   
   「ど・・どうしてくれるんですか!」
   ふと。
   我にもどった、宿のマスターが。 
   あたし達にと言ってくるけど。
   「どうしたも、こうしたもないわよね。」
   「そうです!先にしかけてきたのはあちらです!」
   「わたくしたちは、被害者ですわ。」
   そういって。
   女性三人で。
   そんな宿の主人に訴えかけていたりするけど。
   「まあまあ、じゃ、こうすれば文句、ないでしょ(はあと)」
   にっこりいって。 
   パチン♪
   指をならす。
   刹那。
   ―カッ!
   宿屋が、光に包まれて。 
   その直後には。
   何もなかったかのように。
   新品どうようにと変わっている宿の姿。
   「えええ!?ねえねえ!エル!そのやりかたも教えて!」
   どったん!
   なぜか。
   あたし達以外の客は。
   気絶していたりするけど。 
   関係ないし。
   「いーわよ。まず、物質の再構成を確認して。
     次に、その残留痕跡と、原始、分子レベルに分析をして・・。」
   「・・・まあ、リナさんですしね・・。」
   あたしが一瞬で再生したのにはあまり驚いていないアメリア。
   「それもそーですね。あ、すいません。
    こちらに、焼肉セットの追加、お願いします。」
   いいつつ。 
   食事の続きを始めようとしているシルフィール。
   「は・・・・はぃぃい!」
   混乱しつつも。
   オーダーを受けているウェイトレスの姿。
   
   「・・・・どうにか復活しましたよ・・。」  
   なぜか。
   今の、人々の混乱の、負の感情にて。 
   ある程度回復を図っているゼロスが。 
   いつのまにか、ちゃっかりと、
   席にとついていたりもするけども。


   とりあえず。
   あたし達は、何事もなかったので。
   食事の続きを開始していった。




   「じゃあ、やっぱり。」
   アメリアの言葉に。
   「ああ。あいつら・・というか。
     ここでの俺達の狙いは。賢者の石だ。」
   その日の夜。
   次の村にて。 
   宿をとり。
   リナ達の部屋にと集まっての作戦会議。
   「でもまあ、しゃれになんないわね。
     賢者の石で、魔王を復活させて。
      それで目を治そう・・なんてしている・・なんて。
       ここでも、そーなのかしら?」
   からからと。
   女神像をふりつつ。
   そんなことを言っているリナ。
   「そーいや。リナさんと旅していると忘れがちになりますけど。
     ・・・・魔王って・・・普通恐怖の対象なんですよね・・。」
   しみじみいっているアメリア。
   「まあ、あんな中間管理職の使いっぱしりにしか他ならない。
     魔王なんかを畏怖する必要もあまりないと思うけどね。」
   あたしの最もな意見に。 
   なぜか、冷や汗ながしているアメリア達。
   「・・・うちのねーちゃんも・・魔王くらい・・っていいそう・・。」
   ふと。
   ルナを思い出し。 
   顔色を悪くしているリナの姿。
   そんな会話をしていると。


   こんこんこん。
   扉を叩く音がする。 
   「誰?」
   リナの問いかけに。
   「・・・・取引がしたい。あんたが、先日、
     盗賊達から盗んだものに関して・・な。」
   くぐもった声が、扉の外から聞こえてくる。 
   「え・・え!?」 
   その声は。
   アメリア達もよく知っている声で。
   「ふっ・・ここまで同じなのか・・。」 
   内心、溜息ついているゼルガディス。
   「ご対面vってところねvゼルガディスさん(はあと)」
   溜息つきつつ。
   頭を抱えているゼルガディスにいっているユニット。
 
   「―あんたと、話がしたい。あんたの持っているある品物をそちらの言い値で、
     買い取ろう。」
   ドアの外にいる男がいう。
   「怪しいわねvv(はあと)」
   くすくすと笑っているあたしの言葉に。
   「当たり前だ。いってて、自分でもかなり怪しいと思うぞ。俺も。
     普通ならこんなやつ、部屋の中には入れたりせんぞ?」
   そんなことをいっている、ここの世界のゼルガディス。
   「・・・・ここのゼルガディスさんも、素直なんですね。」
   そういって。
   隣のゼルガディスを見ているアメリア。
   「じゃあ、ご忠告に従って、部屋の中には入れないことにするわ。」
   リナの言葉に。
   「まあ、まってくれ。確かに、俺は怪しいが。
     とりあえず、今はお前に危害を加えるつもりはない。」
   あわてて、言いつくろっている男。
   「部屋の中に入ってきたとたん、
    つもりがかわるってこともありえるんじゃありませんこと?」
   シルフィールが扉の外に向かって問いかける。
   「心配するな。というほうが無理かもしれないが。
    そっちには、頼もしい、ボディーガードもついているだろう?
     それに、人数的にも、こちらが不利だからな。」
   その台詞に、ガウリイがリナの方をみて、
   「なあ、ボディー・・ガード・・って??」
   「あんたのことよ。」
   リナに聞いているガウリイに即答しているリナ。
   「いっておくけどvv変なまねしたら、攻撃呪文、叩き込むからね(はあと)」
   リナの言葉に。
   「おいおい・・部屋に入れるつもりか?」
   あきれたようにいうガウリイ。
   「大丈夫よvv頼もしいボディーガードがついてるからね♪
     それに、こっちは、こんなに大人数なんだし。」
   そういっているリナ。
   確かに。 
   今、ここにいるのは。 
   あたしとユニット、そして、ゼロス。
   そして、ガウリイ、アメリア、ゼルガディスにシルフィール。
   そして、リナ。
   計八人。
   「―いいわ。入ってらっしゃいな。」
   その言葉と同時に。
   扉が開かれる。

   見ためには十分に怪しい人物でまかり通るその格好。
   白いフードとマントで全身を包み。
   目の部分だけを出している格好である。
   邪妖精(ブロウデーモン)と岩人形(ロックゴーレム)を人間をベースに、
   掛け合わしている合成獣。
   それと、その後ろにもう一人付き人がいたりする。
   さきほどトロルたちを連れて殴り込んできたあの『ミイラ男』―ゾルフ。
   ゼルガディスとゾルフはゆっくりと部屋の中に入ってくる。
   「そのミイラ男の知り合いなの?(はあと)あんたの手下?(はあと)」
   リナの挑発にも関らずに。
   入ってきたとたん。
   口をあんぐりとあけている二人の姿。
   「な・・・ゼルガディス殿が・・二人!!?」
   交互に。
   自分の横にいるゼルガディスと。
   あたし達と一緒にいるゼルガディスを見比べていたりする。
   「・・・俺、双子の兄弟・・いないはず・・だが?」
   というか。
   俺の兄・・・まさか、レゾのやつ・・・。
   俺に内緒で、何かとんでもないこと、他にしているんじゃ・・。
   そんなことを思っているこちらの『ゼルガディス』がいたりするけど。
   しばし。
   ゼルガディスをみつつ。
   呆然としているこちらの『ゼルガディス』
   そんなゼルガディスに。   
   びしっ!
   指を突きつけて。
   「ここの世界のゼルガディスさん!
     悪いことはいいません!今すぐに、悪から抜けて、
      私の知っているゼルガディスさん同様に。
       正義の使者となってください!
        いくら、お爺様の頼みとはいえ!
         悪に走るのは、正義じゃないです!」
   いきなり。 
   説得を始めていたりするアメリアがいたりするけども。  
   そんなアメリアをしばし、唖然とみつつ。
   ぎぎぃ・・。 
   ゼルガディスの方をむく、『ゼルガディス』。
   「・・・なあ、あんた・・・誰だ?」
   警戒を含んだその言葉に。
   「・・・・お前もレゾと共に。
    研究していたのなら・・・。知ってるだろう。
     俺達は、属にいう『平行世界』の住人だ。
      ちょっとしたハプニングで。ここの世界に飛ばされてな。」
   ずるずるずる・・。
   今だに、ゼルガディスに、説得を続けているアメリアを。
   自分のほうにとひっぱりつつ。
   説明しているゼル。
   
   一応。 
   その目を治す研究にて。
   平行世界のことなども、知識的には、研究していたりするレゾ。
   その辺りのことも、こちらの世界はまったく同じ。
   違うといえば。
   ここの世界のリナは。
   まだ、フィルにあったことがない・・とか。
   ガウリイがいない。
   とか。
   そんな些細なことしか違わない、ここの世界。
   
   「まあ、どうしても、賢者の石が欲しい・・っていうんなら。
    そうねぇ。金貨で・・・五百億。」
   そんな会話をしている最中に。
   リナがサラリと言い放つ。
   ドダッバタっ!
   その言葉に。
   なぜか。
   リナ、あたし、ユニット以外の全員が。
   床にとずっこけてゆく。

   「あ・・・あのなぁ!
    五百億って・・非常識にもほどがあるぞ!!!?」
   「・・・・・そーいや・・。
    リナのやつも・・。交渉したときの値段・・。
     『神像が3,000,000兆ってとこね♪』・・だったな・・。
      それに比べたら、こっちのリナのほうが、常識があるな。」
    同時にいっている、互いの世界のゼルガディスとゼル。
   「・・そーなんですか?」
   「さ・・・三百兆って・・・・(汗)」
   そんなゼルの言葉に。
   なぜか、シルフィールとアメリアが汗を流していたりもするけども。
   あわあわあわ・・。
   目を丸くして。
   その場にこけているゾルフはまあおいとくとして。
   そして。 
   ふと。 
   今のゼルの言葉が聞こえ。
   「・・・・あんたのときは・・そーだったのか?」
   なぜか、同情の顔を浮かべていたりするゼルガディス。 
   「ああ。それに比べたら、今、ここの世界のリナがいった、金額。
     かわいいものだと思うがな?」
   なぜか。 
   しみじみと同調している二人のゼルガディスの姿。
   あまりの金額と。驚きで。
   なぜか、思考が麻痺しているみたいだけど。 
   こっちのゼルガディスは。
   まったく。
   根性がないったら。
   「とにかく!こちらのゼルガディスさん!
     すぐに、正義の道に目覚めて!そして。
      正義の仲良し組みにと目覚めてください!
       ゼルガディスさんなら、できます!」
   唖然としているゼルガディスに向かって。
   さらに、説得を続けていたりするアメリア。   
   「そうですわ。リナさんを敵に回したら。
      後が怖いですわよ?」
   さらりというシルフィールに。
   「シルフィールぅ?どういう意味かしらぁ?ん?」
   じと目で睨んでいるリナ。
   「と・・・ところで。ゾルフ。    
     ・・どっちが、あの盗賊を襲った人物なんだ?」
   とりあえず。
   話題を変えようとするゼルガディスに。
   「そーですね。胸のないほうです。」
   交互にあたしとリナをゾルフは見比べて。
   ゼルガディスに一言。
   「そーか。」
   納得して、リナに向き直っているゼルガディス。
   ―ぷち。 
   「メガブランドぉぉぉぉお!!!!!!」
   どっがぁぁぁぁぁぁんんんんん!!!!
   その言葉に。 
   リナの呪文が炸裂する。

   一瞬で半壊する宿屋。
   がらがらがら・・・・・。
   けほけほけほっ!  
   瓦礫の下から這い出てくる泊り客と。
   アメリア達。
   「い・・いきなりはないですぅ!リナ!」
   抗議しているアメリアに。
   「ふん。乙女の気にしていることをいうからよ!」
   きっぱりと言い切っているリナ。
   なぜか。
   今のリナの呪文で。
   黒こげになっているのが数名。  
   まあ、それはおいとくとして。
   「こ・・交渉・・決裂・・だな。
     ・・明日からは・・敵どうし・・な。」
   いいつつ。
   よろよろと立ち去っているゼルガディス。
   その途中。 
   力尽きて、そのまま、倒れたりしていたりするのは。
   まあ、お約束。
   「あのぉ?どうするんですか?これ?」  
   あきれたようにいうゼロスに対して。
   「何いってるのよvさv直してねvゼロスちゃんv」
   にっこりというあたしの言葉に。 
   ずざぁ!
   一気に顔色を悪くして。
   「わ・・・わわわわわっかりましたぁぁ!」
   なぜかあわてて、錫杖を振りかざし。
   物質の再構成を施して。
   宿屋を瞬時に再生しているゼロスの姿が。
   平和な何ごともなかった、夜の闇に。
   見受けられていた。

   「まったく!あたしはまだこれから成長期なんですからね!」
   いいつつ。
   文句をぶつぶつ言っているリナ。
   まあ、まだリナ、十四だからねぇ。
   むくっ!
   「ああ!こちらのゼルガディスさんが、
    分かってくれませんでした!次こそは必ず!」
   いいつつ。 
   怪我一つなく、ぱんぱんと服をはたいているアメリアに。 
   「・・・・こっちのリナも似たような性格だな・・。」
   つぶやいているゼル。
   「でも、いいんですの?今から襲ってくるようなことは?」
   シルフィールの言葉に。
   「ああ、それなら大丈夫だ。
     ああいったからには。次の日からしか仕掛けてこないから。」
   とりあえず。
   一瞬で、元に再生した宿屋の一室で。
   そんなことを話しているゼル。
   「まあ、どんなことがあっても、お前さんは、俺が必ず守ってやるよ。」
   いって。 
   ぽんぽんとリナの頭をなでているガウリイ。
   それをみつつ。
   ―ガウリイ様・・もしかして・・・こちらのリナさんを?
   寂しそうな表情をしていたりするシルフィールだけど。 
   「な!?髪が乱れるでしょうがぁぁ!」
   すっぱぁぁぁん!
   リナが懐から取り出した、スリッパ攻撃が。 
   ガウリイの顔面を捉えていた。
   

   「とにかく・・だ。あれだけは、何としても阻止しないとな・・。」
   ゼルの言葉に。
   「というか、信じられないのが常識でしょうけど。
     どうして、リナは、すぐに信じているんですか?」
   ふと、疑問に思っているアメリア。
   「ああ、ちょっと・・・姉ちゃんがらみ・・でね・・。」
   いいつつ。 
   リナの瞳の色に恐怖がかげる。
   石を投げたくらいで、すんなりと、ブラスデーモンなんかも。 
   滅ぼすし・・・うちのねーちゃん・・。
   以前なんか、準魔族をすりこぎだか、つまようじだかで。
   どつき倒したこともあるし・・・。
   リナがルナのことを思いし。
   身震いしていると。
   「なるほど。つまり、ここでの、リナさんのお姉さんも。
     『赤の竜神の騎士(スィーフィード・ナイト)』なんですね。」
   納得しているシルフィール。 
   「あああ!いわないでっ・って!?こっちのエルもなの!?」
   そういって、あたしを見てくるリナ。
   「まねv」
   「でも、こっちのリナは、畏れてないぞ?」
   疑問がるゼルと。
   「逆に、ルナさんが恐れてますよね・・・。リナさんを。」
   しみじみいっているアメリア。
   そりゃ・・そーでしょうよ・・・・。
   しくしくしく・・。 
   なぜか。 
   部屋の隅でいじけているゼロス。
   「でもまあ、しゃれになんないわよね・・。
     というか、こんな賢者の石くらいで。
      本当に魔王の復活するきっかけとなるの?」
   天井にかざしつついうリナ。
   「まあ、Sのやつは。人の心に封印されているからねぇ。
     きっかけにはなるでしょうね。」
   「??S?」
   あたしの言葉に、首をかしげるリナ。
   「ああ、魔王よ、魔王、赤瞳の魔王(ルビーアイ)シャブラニグドゥ。
     シャブラニグドゥだから、S♪」
   「あ、なるほど、確かに、そのほーが、よびやすいわね。」
   ぽん。
   と、相槌を打っているリナ。
   「とりあえず、私達の依頼は、いつでもいいからv
     今回の一件、関ったからには、手助けさせてもらうわ(はあと)」
   ユニットの言葉に。
   「そーね。袖刷りあうのも多少の縁ってねv」
   にっこりというあたし。
   「とりあえず、じゃあ、夜が明けるまえに、出発しませんこと?」
   シルフィールの意見に。
   「そーね。じゃあ、とりあえず・・何処いく?(はあと)」
   あたしが問いかけると。 
   「・・とりあえず、レゾの搭・・に向かおう。
     おそらく、さっき、食堂で見かけた地図。
      俺達がいた世界と殆ど、まったく同じだったから。
        搭がある場所も同じ・・と思うからな。」
   的確なことを言っているゼルガディス。
   「それもそーね。じゃあ、明日に備えて。全員、ぐっすりと眠ること?
     はい。誰か意見のある人は?(はあと)」
   あたしが全員を見渡すと。
   誰も意見なし。 
   結局。
   今日のところは。   
   このままぐっすりと寝て。
   次の日。
   レゾの搭に向かって、出発することを決めたあたし達一行。
   あまり干渉せずに、傍観主義で、楽しむといたしますかv



   「くっ!!」
   昼の最中。
   襲い掛かってくる、敵の数。   
   「んっふふふ♪」
   いいつつ。
   ザシザシュ!
   何もしていないのに。
   虚空から出現した、針に貫かれ。
   死んでいっていたりする、オーガや、トロル、バーサーカーたちの群れ。
   「あなたたち!悪に組するとは何事です!
     今すぐに、正義のこころをもってして!
      聞き分けのない人達は、このアメリアが正義の鉄槌を下します!」
   いいつつ。
   どがっ!
   ばごっ!
   どっがぁぁぁん!
   森の中。
   呪文の嵐が吹き荒れる。
   「やれやれ・・。」
   にこにこにこ。
   ゼロスに向かい来る存在は。 
   見えない力に、ばらばらに粉砕されていたりするが。
   「きゃー!こないでくださいぃ!」
   いいつつ。
   ドラグスレイブや、エルメキアフレイムを放っているシルフィール。
   ザシュザシュシャパパっ!
   ガウリイが駆け抜けたあとには。 
   倒れ付している刺客達。
   「リナ?大丈夫か?」
   少し疲れたようなリナを気遣っているガウリイ。   
   「大丈夫って・・うきゃ!?・・・な・・何するのよぉぉ!!//」
   ひょい。 
   そんなリナを抱きかかえているガウリイ。   
   「いや、疲れているようだから。」
   「だからって・・おろせぃぃぃ!!」
   じたばたもがくリナ。
   「だって、リナ、疲れているようだし。
     死んだ婆ちゃんの遺言なんだ。女子供には優しくしろってな。」
   いって。 
   抱きかかえているリナににっこりと微笑みかけていたりするガウリイだけど。
   「う・・・・。し・・しかたないわね!好意に甘えてあげるわよ!」
   ちょうど。
   あの日がくるころなので。
   体調が思わしくないリナ。
   そうこうしているうちに。
   ものの、数分もたたないうちに。
   襲い掛かってきた刺客達は。 
   ものの見事に撃退されてゆく。



   「しっかし・・ちょっと聞いていい?・・何で、棘月バットとか。
     スコップが?」
   リナが、あたしとユニットが手にしている品物をみつつ。
   ガウリイに抱きかかえられていたのをようやく降りて。
   問いかけてくるけど。
   「やってみる?これで、たたいたりした時の音v結構いいわよv」
   いいつつ。
   リナに手渡してみる。
   ちなみに。
   あたしは、スコップを手にして。
   刺客達をぐさぐさと突き刺しつつ。
   ユニットは、棘月バットで殴り倒していたりする。
   「これの、生成の方法も教えましょうかv」
   ユニットの言葉に。
   「ぜひ教えて!」
   ―すべしゃ!
   リナの即答に。 
   なぜか。 
   アメリアと、シルフィール、ゼルが地面にと突っ伏してゆく。


   そんなこんなでほのぼのと。
   刺客達をどつきながら。
   目的地にと進んでゆくあたし達。 
   ちょうどいいから。 
   というので。
   リナは実験を兼ねて。
   カオス・ストーンの効力の試しをしつつ。
   まあ、それで。
   ときどき、森などが、一瞬でなくなったりもしたけども。
   それはそれ。
   元に戻しておけばいいし。
   

   とりあえず。 
   何事もなく。
   次の村にとたどり着き。
   あたし達は、宿をとり。
   休むことにした。

   
   

                        −続くー

#####################################

  あとがき:
    薫:んっふふふふ♪
      ゼルガディスv登場ですv
      次回v
      出現vレゾv
      ではではvv
      ちなみに。
      エル様と同じところにいたゼルガディスを『ゼル』
      こっちの世界のゼルガディスをそのままにv
      して、区分けしていますv
  
     

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23580スレイヤーズフォーエバー・第4話かお E-mail URL2002/12/2 21:22:50
記事番号23509へのコメント



  こんにちわ♪
  次回で、五話らしいからv
  それまでは一気に頑張るぞ!(まて!)
  んではでは♪
  

######################################

   スレイヤーズ・フォーエバー 第4話    〜赤法師〜




   カタン・・・・。
   グザッ!
   バサッ!  
   「いない!?」
   「んっふふ♪」
   宿屋の一室で。
   深夜に忍び込んでくる、人影数名。
   そして。
   ベットに剣を突き立てるが。
   ベットの中はもぬけの殻。
   スタン。 
   扉の上にと隠れていたリナが。
   そのまま。
   「はぁぃvこっちよv」
   いいつつ。 
   ポウ・・。 
   その手に、光の球を作り出し。 
   バタン!
   と、部屋の中にと放り込む。 
   と。 
   ―ドグォォォォォン!
   盛大に音が響き渡る。
   ちょっと、威力をかなり低下させ。 
   部屋の中だけにと止めているようだけども。
   ぞろぞろぞろ・・。
   そんな、平和な宿の中。
   ぞろぞろと入り込んでくる、バーサーカーや、トロル達。
   「乙女の寝込みを襲うとは、言語道断です!」
   いいつつ。 
   ぼぎっ!
   どごっ!
   素手で、なぎ倒していっているアメリアに。 
   「リナ!」
   キィィィン!
   リナの後ろから襲い掛かろうとした、男性の剣を。
   止めているガウリイ。 
   「・・・ロディマス・・か。」
   ゼルも同じく。
   部屋から出てくるが。 
   「・・・な゛!?」
   ゼルガディスの姿に。 
   驚いて、一瞬呆気にとられている、ロディマス。
   ・・・・本当に、瓜二つ・・というか。
   ゼルガディス殿と、声まで同じ?
   でも、こっちの方が。 
   ゼルガディス殿は、歳が上のような感じが・・。
   そんなことを思いつつも。 
   すぐに頭を切り替えて。
   作戦に忠実に従ってゆく、ロディマスの姿が。 
   深夜の宿の一角で。
   見受けられてゆく。
   「リナには手出しはさせん!」
   キィン!
   一瞬で。
   ロディマスのもっている、バトルアックスを弾き飛ばしていたりする。
   「くっ!」 
   ジィィン・・・。
   腕がしびれて、しばらく、その場に佇むロディマス。
   そんな、些細な攻防をしていると。 
   刹那。
   シャラァァン・・・・。
   鈴の音が響き渡り。 
   トロン・・・。
   ロディマスや、刺客達の目が、トロンと成り果てる。
   そして。
   「・・・・退きなさい。」
   低い声とともに。
   その声に応じるかのように。
   ぞろぞろと出口にと向かって、退出してゆく、彼等達。
   「え?」
   アメリアが呆気にとられつつ。
   「一体・・何が?」
   シルフィールとアメリアが。
   そちらを振り向くと。   
   「―ちょっとした術をね。」
   答えたのは・・・・。
   「どちらに非があるかは、別の話として、
      真夜中に騒ぐのは、他の客に迷惑ですよ。」
   一人の僧侶がそこにいたりする。
   一応、外見は、慈愛の漂う白い顔。
   年齢は、見た目では二十歳そこそこなのだが、
   実は、実際は百数十年を超えている。
   特筆すべきなのは、僧侶の服装が、全て赤い色で統一されている。
   血に染まったような色の服を着ているのである。
   ・・・まあ、本当に今着ているのは、血で染めてるやつらしいけど・・・。
   まあ、どうでもいいことは置いといて。
   「・・・・な゛!?レゾ!!?」
   驚愕の声を上げるゼル。
   「・・・・・?おや。
    あなたは、あのゼルガディスと同じ姿なのですね。」   
   ・・・・どういうことだ?
   しかし。
   この魔力パターンは。
   この私がかけているものと。   
   まったく同じだが・・。
   しかし。
   どうして、ここにゼルガディスが?
   疑問がっているレゾに。
   その魔力の痕跡パターンと。
   心の目で、周りを見ているレゾ。
   「あああ!こちらの世界の赤法師さんですね!
     ちょうどいいです!ゼルガディスさんを元の姿に戻してください!」
   ごげっ!
   いきなり、交渉しているアメリアに。 
   思わずこけているゼル。
   「え・・ええと?その、貴女たち・・は?
    いやぁ、何やら、騒がしいので、出てきたのですが・・。」
   とりあえず、平静を装って、声をかけてきた女性。
   アメリアに穏やかに語りかける。
   そして。
   出て行った、ロディマスたちをみつつ。
   「・・どうやら、あなたたちからは、敵意を感じませんけど・・。
     あの者たちは、どうやら、ゼルガディスの手のもののようですね。」
   そういって、出口の方を見ているレゾ。
   見ているといっても、その目は開かないので。 
   心の目で見ているようなものであるのだが。
   それと、精神世界を通しての視点で。
   「ふっ・・・・。ここまで同じなのか・・・。
     いっとくが、レゾ、俺達にはあんたのくだらない芝居なんて、
      通じないぞ?―いっといてやる。俺達は、あんたも知っているだろうが。
       『平行世界』の人間だ。―あんたが今やろうとしていることも。
         すでに俺達は経験している。」
   いいつつ。
   レゾを睨みつけているゼル。
   「ほぉ。何のことでしょうか?それより。
    パラレルワールド・・とは。これまた、懐かしい響きですねぇ。 
     冗談にしても、面白いですね。あはは。」
   にこにこというレゾに対して。 
   「それか・・冗談じゃないんですの。レゾ殿?
    シャザード=グランディが作った鏡のせいで。
     わたくしたち、こちらの世界に迷い込んでしまいまして。」
   丁寧に説明していたりするシルフィール。
   「ほう。すると、あながち、嘘・・ではないようですね。
    しかし、私は、あのゼルガディスを追っている身ですので。
     彼等は、とある品物を使って、魔王を復活させようと。
      たくらんでいるのです。そして、世界を混沌に陥れようとしているんです。
       わたしは、何としても、それを阻止せねば。」
   「それは、あんただろうが!!」
   思わず怒鳴っているゼル。
   そんなゼルに対して。
   小さく。
   何やら呪文を唱えるレゾ。
   「・・・ぐっ!」
   いきなり声が出なくなり。
   喉を押さえているゼルガディス。
   レゾによって、合成獣にされているゼル。
   世界が違えども。 
   その影響というか、魔力パターンは同じであるからして。
   思いっきり、影響を受けたりするのが現状。
   「まあ、魔王とかは、どうでもいいとして。
     ―リナに危害を加えるつもりなら。俺は手加減しないぞ?」
   いいつつ。
   レゾに対して。
   殺気を飛ばしているガウリイ。
   「嘘でとりつくろっても、無駄よ。
     レゾ。あなたが、何をしようとしているのか。
      あたし達には、わかってるし。このリナにももう話してあるから。」
   レゾの見えない目に。
   あたしの姿が映りこむ。
   なぜか。 
   一瞬。
   金色の残滓が映りこみ。
   内部のSのやつの影響で、びくりとなっていたりもするが。
   それも一瞬のこと。
   「それより、どうして、魔王の力なんて頼ろうとするですか!!!!
     あの、聖者とも評される、あの赤法師レゾが!?」
   アメリアの問いかけに。
   シャラァン。
   「何のことか私には、さっぱり。
    まあ、いいでしょう。これ以上話していても、どうやら、無駄のようですしね。
     でも、覚えておいてください?
      あなた方が、魔王復活の鍵となる品物を手にしている限り。
       ・・・これからも、不幸は訪れると思いますよ?」
    いって。
    ふと。
    リナの部屋に、小さな光の球を放り込む。
    刹那。
    リナの呪文・・ファイアーボールが炸裂していた部屋の内部は。
    元の状況にと再生されてゆく。

    ゼルガディスから、状況を報告されていなかったレゾは。
    とりあえず。
    言葉をにごしつつ。 
    この場を立ち去ってゆく。


    「まったく!信じられません!」
    ぶつぶついいながら。
    サンドイッチをほおばっているアメリア。 
    「まあ、そういうな。・・・やはり、同じ歴史が流れている。
     というのが性格に把握できただけでも。
      ・・・手のうちようがある。」
    いって。
    次の朝。 
    賢者と名高い赤法師レゾが。 
    やはり、今回の黒幕だと分かったアメリアは。 
    やけ食いがてらに。
    食事を溜め込んでいたりする。
    「以前は、リナが、いきなり、レゾの搭にと、俺達を運んで。
     一気に決着ついたがな・・。」
    ふと。
    当時を思い出してしみじみいっているゼル。
    「・・・魔王、シャブラニグドゥ・・か。
     かつての、神魔戦争において、その身を七つに分断され。
      千年前の降魔戦争において。
       そのうちの一つが復活し。 
        水竜王を滅ぼして。そして、自らも、水竜王の氷の封印に、
         閉ざされているという・・・。
          そのうちの、七つの欠片の一つの・・鍵・・。」
    そんなことをいいつつ。 
    女神像をしみじみとみているリナ。
    「・・・鍵というか。そもそも。レゾの中に封印されているらしいしな。
      ・・・・俺達の世界と同じだとすれば。」
    なぜか、顔色が悪いゼル。
    「・・・・復活を絶対に阻止しないと!」
    張り切っているアメリア。
    「そうですわ。リナさん達に、あの、虚無の端末を引き込む、術。
      あれを使われる前に。何とか手を打たないと。」 
    そんなことを言っているシルフィール。
    「・・・・まあ、確かに、あれは。
      魔王の中の魔王、金色の魔王(ロードオブナイトメア)の。
       力を使った呪文だけど・・不完全版だけど。」
    さらりというリナの言葉に。
    ―ばったぁん!
    なぜか。
    白めをむいて、気絶しているゼロス。
    「あら、リナさん。もしかして、まだ、金色の王に関する。知識。
      ディルスで聞いた、不完全な写本に関するままのようですわね。」
    にっこりと。 
    ハーブティーを口に含みつつ。 
    そんなことをいっているユニット。
    「じゃぁ、ついでだし。
      ここで、全員いることだし。説明するとしますかv」
    いって。
    パチンv
    指を鳴らす。
    その刹那。
    周りの景色が一辺する。
    彼等の脳に直接に映像をつなげているだけなんだけど。
    

    漆黒の、暗い、暗い空間に。
    足元もなく、漂うリナ達。
    そして。
    光とともに。
    星が消え去る様子が、視界の先で繰り広げられてゆく。
    
    そんな光景が、一瞬の間。
    全員にと視えてゆく。
  
    「い・・今のは?」
    リナの問いかけと。
    「・・・・今のって・・・。」
    顔色が悪いシルフィールに。
    「・・ねぇ、ゼルガディスさん・・今のって・・。」
    「・・ああ。クレアバイブルに触れたときと同じ・・やつ・・だな。」
    なぜか、顔色がわるいアメリアとゼル。
    「リナが聞いた写本の内容。
     『混沌の海におとされた、魔王の中の魔王』でしょうけど。
      まったく、何処をどう解釈したら、そうなるのかしらねぇ。」
    しみじみいうユニットに対して。 
    「まあ、噂とかっていうものは、そんなものよ。」
    面白いことに。 
    噂とかは。 
    まったく違うものにと発展して。 
    伝わっていったりするし。
    伝説にしてもそう。
    すすっと、紅茶をすすりつつ。
    「どちらかというとね。
     『―全ての闇の母 在りし日の姿に還る日を夢見続けるもの
       闇よりもなお昏き存在 夜よりもなお深き存在 混沌の海
       すべての混沌を創りし存在 生み出せし存在―』 
        なんだけど・・・なぜか。
         誰も、まともに理解できていないのよね・・・。」
    なぜか。
    あたし達のことを正確に理解している存在は、はっきりいって。
    かなり少なかったりするのが現状。
    「ついでにいえば、混じることなき純粋なる意思にして、
      純粋なる力でもあるけどね。」
    追加説明していたりするユニット。 
    つまりは。 
    あたし達の力を借りる=あたし達を召喚する。 
    ということ。 
    それが、あたし達が具現するか、否か。
    という違いのみ。 
    「ああああ!!エル様ぁぁぁ!!!!!   
      人間にそんな知識を与えないでくださぃぃい!!!!」
    なぜか。
    悲鳴を上げていたるするゼロス。
    「あら。別にいーじゃないのよ。」
    「そうそう、誰でも使えるわけでもないし。
     理解してても、使えるとは限らないし。」
    「基本が、純粋な意思を好むからねぇ。」
    どうってことない会話をしているあたしとユニット。
    なぜか。
    しばし沈黙する、ゼル、アメリア、シルフィールの三人。
    「・・・一体・・・リナさんって?」
    その問いかけに。
    「あらvあたしは、あたしに決まってるでしょv」
    それで済ましておくあたし。  
    うーん・・・。
    ってことは・・・・・・・・・げっ(汗)
    あ・・・あたし、そんなとんでもない呪文・・使ってたんだ?(汗)
    今のあたしの説明に。
    正確な正体を掴んでいるリナ。
    「あ゛・・・あ゛あ゛あ゛・・・。」
    なぜか。 
    頭を抱えて、うずくまるゼロス。
    そんな、ほのぼのとした風景が。
    朝食をとっている、宿の一階の食堂で。
    見受けられていた。



   そんな会話を楽しみつつし。
   「・・・あ、そうそう、皆にいっておくけど・・・。
     ・・・あたし、ここ、2、3日。・・魔法・・使えなくなるから・・。」
   そう、最後にぽつりといっているリナ。
   「?リナさん?あの日ですか?」
   「う・・そう。」
   シルフィールの問いかけに。
   真っ赤になって、うなづいているリナ。 
   「ああ、大丈夫よ。カオス・ストーン、使いなさいな。リナ。
     ドラグスレイブ程度なら、簡単に、できるから。それで。」
   そんなリナに、一応教えておくあたし。
   「ええええ!?本当!?ってゆーか・・・。
     そーいや、これ、混沌の力・・含まれてるとかいってたけど・・。
      言葉のあや・・じゃないわよね?」
   リナの質問に。
   「簡単に言ってみれば。
     混沌の一部を石の形に結晶化しただけものだから。
      そうね。大概、それで、全てどうにかなるわよ。」
   あたしの言葉に。 
   「おっしゃぁぁ!それで、勇気がでた!」
   呪文が使えなくなるし。
   敵に狙われるし。
   それで、ちょっと考えていたリナだけど。
   あたしの言葉に、安心して、ガッツポーズをとっていたりする。
   「でも、大きな力を使うと・・その見返りって・・あるんじゃないですか?」
   最もな意見を言ってくるアメリア。
   「まあ、あるわよ。」
   さらりというあたしに。 
   「・・・・ちょっとまてぃ!何よ!その見返りっていうのはぁ!」
   なぜか。
   悲鳴を上げているリナ。 
   「あら。たいしたことじゃないから。大丈夫だって。」
   にっこりと微笑むユニット。
   「そうそう。あたし達でも、力使っても、何も起こらないんだからv」
   当然だけどねv
   まあ、見返りは・・・そりゃ、もちろんv
   ふふ。
   それで、あたしを楽しませることv
   なんて、言えるわけないからねv
   「・・ま・・まあ。あまり、大きくは使わないようにするわ・・。」
   もし、何かあって、姉ちゃんに・・ばれたら・・怖いし・・・。
   ぶるっ!
   そう思い、一瞬身震いしていたりするリナの姿。
   「しかし・・まあ、リナの正体は・・今だに疑問は残るが。
     ・・多分、金色の王に関係あるんだろうがな・・。
      とりあえず、レゾが、儀式を整えるまでに。
       ・・・・召喚、阻止するぞ。」
   話が、まとまりそうにないので。 
   まとめているゼル。
   「そうですね。魔王が復活したら、しゃれになりませんしね。」
   言っているシルフィールに。
   「でも、何となくですけど・・。
     リナさんがいるから・・どうにかなるような気もしますけど・・。」
   ちらりと、あたしとユニットをみているアメリア。
   「あら、ここは、あたし達の世界でないから。
     あまり、手出しはしないわよ。」
   「そうそう。下手に何かすると。それで、歪みが発生して。
     逆に大事になる可能性もあるからねぇ。」
   にっこりと。 
   あたしとユニットは、交互に同時に答えておく。
   まあ、嘘ではないしねv
  
   
   昼下がり。
   とりとめもなく、静かに、進んでいるあたし達一行。
   ・・・ぴたり。 
   「ん?リナ?どうかしたのか?」
   ふと。 
   足を止めたリナに。
   声をかけているガウリイ。 
   ぶ・・ブルブル・・・わなわなわな・・。
   リナの体が、真っ青になってゆき。
   そして。
   「い・・・・いやぁぁぁ!!!!ドラグスレイブぅぅ!」 
   どっごぉぉぉんんん!!!
   いきなり、目の前に向かって、ドラグスレイブを解き放つ。 
   「お・・おい!?リナ!?」
   「リナ!?どうかしたの?」
   声をかけるゼルとアメリアとは裏腹に。
   「いやぁぁぁぁ!!」
   真っ青になり、震えながら。
   すごい勢いで、走ってゆくリナ。
   「お・・おい!?リナ!?」
   ガウリイが、あわてて、追いかけてゆくが。
   リナのスピードに見失ってゆく。
   「・・・?リナさん、どうかしたんでしょうか?」 
   シルフィールの問いに。 
   「ああ。あれがげんいんよ。」
   いって。 
   ユニットが、とある一点を指差す。
   「?そこには、ただ、茂みがあるだけですけど?」
   首をかしげているゼロス。
   「だから、それ。」
   『??』
   全員が、なぜか首をかしげていたりする。
   「だからぁ。それよ。それ。なめくじv」
   にっこり。 
   そういうユニットに。
   『・・・・は!?』
   なぜか。
   ゼル、アメリア、シルフィールの目が点となる。
   「ここの、リナって・・ナメクジが苦手なのよねぇ。」
   あたしの台詞に。 
   か・・・かわいいかも・・。
   ふと。 
   そんなことを思っている彼等だし。
 

   えぐ・えぐ・・・。
   「父ちゃん、姉ちゃん・・母ちゃん・・リナちゃんいいこにしてるからぁ。
    えぐえぐ・・あれ、どこかにやってぇ・・。」
   光速呪文でしばしその場から離れていき。
   着陸した地点で。
   幼児化して、泣いているリナ。
   「・・・・・。」   
   がさり。
   思わず目が点になる。
   しかけようとしていた相手が。
   目の前で、なぜか一人で、泣きじゃくっていたりする。
   「えぐ・・えぐっ!ああん!もう、リナ、家に帰るぅ!
    いやぁぁ!」
   ぺたん。
   と座り込み。
   なぜか泣いているリナの姿をみて。
   ゼルガディスは、思わず、唖然とする。
   ―ゼルガディス。
   そんな、ゼルガディスの脳裏に。
   レゾの声が響き。 
   がさり。   
   泣きじゃくるリナの側にと近づいてゆく。
   「い・・いやぁぁ!おいかけてきたぁ!」
   どっごぉん!
   無差別に、攻撃呪文を叩き込んでいるリナ。 
   ―トス。 
   「・・・・へ?」
   くらり。
   首筋に、一つ。
   軽い衝撃をうけ。 
   ・・ぐたっ。
   そのまま、その場に気絶してゆく。
   「・・・他のやつらはどうしたんだ?
    ・・ま、いいか。とりあえず、任務は完了。」
   いいつつ。 
   ひょい。 
   気絶したリナを抱えて、空に向かって、ライティングを打ち出してゆく。




   「おーい。リナァ!?」
   何か、胸騒ぎがするんだが・・。
   とりあえず、リナの気配を追って。
   捜しているものの。
   と。
   空に輝く、光の球。
   「ガウリイ、リナはいたか?」
   ゼルが、リナを捜しているガウリイにと追いついてくる。
   とうぜん。 
   あたし達も一緒なのだけど。
   「・・あれ・・は・・・。」
   ガウリイが、空に輝く、光の球をみつつ。
   険しい表情になる。
   「・・・もしかしなくても、リナのやつ・・。
    掴まったかもな・・。」
   淡々というゼルに対して。
   「ゼルガディスぅ・・。もし、リナに何かあったら・・・。
    殺すぞ?・・・何か知っているよな?」
   殺気を思いっきり向けて。
   ゼルに剣を突きつけているガウリイ。
   「ま・・まて!いや、分かるから!
    どこに連れて行かれたかは!たぶん、ここまで同じだから。
     俺達が、隠れ家にしていた、とある遺跡だ!」
   汗をだくだくと流しつつ。 
   あわてて、答えているゼル。
   「ええええ!?ここのゼルガディスさんって、誘拐までするんですか!?
    やはり、ここは、正義の説得で、正しい道を指し示すべきです!」
   そういっているアメリア。
   「でも、あのリナさんが、よく。
     すんなりと掴まりましたわねぇ。」
   そんなことを言っているシルフィール。
   「まあ、ナメクジのせいで。思考が幼児化されていたところでも。
     襲われたんでしょう。」
   事実、その通りなんだけど。
   とりあえず、推測のようにと話すあたし。 
   「こうしては、いられません!
     早く、リナを助け出さないと!」
   張り切るアメリア。
   「ふふ。ゼル。リナに何かあったら・・わかってるよな?(はあと)」 
   目が笑っていないガウリイ。
   「・・・が・・ガウリイ・・お前・・人格・・変わってるぞ・・(汗)」
   剣を突きつけられたまま。
   だらだらと汗をかくしかないゼルガディス。
   「それより、ガウリイ様?ゼルガディスさんをせめても。
    リナさんを誘拐したのは、ここの世界のゼルガディスさんですよ?」
   突っ込んでいるシルフィール。
   ・・・・突っ込むところが違うんじゃ・・。
   突っ込むところが違うような気がしているゼロス。
   「とにかく!早く、リナを助け出さないと!」
   リナにもしものことがあったらどうする!
   一人焦っているガウリイ。
   「・・うーん。ご馳走様v」
   のほほんといっているゼロス。
   「とりあえず、その遺跡に向かいましょ。」
   さらりと受け流しているユニット。 
   「まあ、あたしが神像、もってるしね。」
   いって。
   ひらひらと女神像を取り出すあたし。



   「・・・ん・・。あり?」
   目が覚めると。
   なぜか。
   宙吊りとなっていた。 
   両手を縄で縛られて。
   「んふふ・・・。またあったな、小娘・・。」
   リナの前に出権する、包帯男。 
   「ふん。」
   「少し聞くが。ちょっと前から、女神像の、探査ができなくなっているのは。
     どういうわけだ?」
   魔力パターンの検査でも。
   捕らえられなくなっていたのを疑問に思い、
   リナに問いかけているゼルガディス。
   「ふん。あれには、プロテクトをかけていたのよ。」
   「ほう。貴様、そんな魔法も使えるのか。」 
   リナの言葉に、感心しているゼルガディス。
   「それにしちゃ、ずいぶんとあっさり掴まったな。」
   鼻で笑っているゾルフ。
   「そーいや、あまり、派手な呪文もなかったが・・。」
   いいかけて。
   ぽん。 
   一つ手を打ち。
   少し照れながら。
   「・・・そーか・・あの日か。」
   「ほっとけぃぃぃぃ!!!//」
   ゼルガディスの言葉に。 
   真っ赤になって抗議しているリナ。
   「しっかし・・どうします?この小娘、例の品物。もってませんぜ?」
   狼とトロルのハーフ。
   ディルギアが、そうゼルガディスに向かっていう。
   「ん?まてよ。こいつ、女だ。とすると、隠す場所は、他にもあるな。
     まあ、そんなわけないか。そんなものを入れたら。
      避けちまうわな。わははは!」
   一人、笑っているゾルフに。
   ・・カチン。
   「三流。」
   ・・・・ブ。
   『ぶわっははははは!!!!』
   リナの言った台詞に。
   その場にいた、ゾルフ以外の全員が。 
   おなかを抱えて笑い出す。
   「・・お・・お前、いくら、本当のことだといっても。
     それは、ひどいぞ?」
   そういっている、半巨人。
   「な・・・何!?どこが三流だってぇ!?」
   怒りで真っ赤になるゾルフに。
   「ふん。ライティングと、ファイアーボールの区別もつかないような。
     魔道士。だから、三流っていったのよ。」
   つるされたまま。
   言い放つリナ。
   「・・・な・・何!?あれは、ファイアーボールじゃなかったのか!?」
   「ふん。そんな落ちこぼれの魔道士に、何を言われても、答えないわよ。」
   鼻で笑うリナに。
   「くっ!減らず口を叩き追って!」
   いって。
   リナの口に綿を詰め込み。
   「・・・チビ。」
   ・・ピク。
   「胸なし。」
   んんんんんんんんんっっっっ!!!!
   必死で、ゾルフをぶちのめそうと。
   足をばたつかせるリナ。
   「ふはははは!もっていってやる!」
   口が聞けないリナに。
   散々に、思いつく限りの悪口をいっているゾルフ。
   「・・・子供の喧嘩だな・・。」
   溜息をつくゼルガディス。
   さんざん、悪口というか。
   小さな子供がいうような一方的に言い尽くしたあと。
   そして。
   向きをかえて。
   「ヌンサ、この娘にキスしろ。」
   ぷはっ!
   よくやく、綿を吐き出したリナは。 
   「じ・・冗談でしょぅ!?」
   じたばたとし始める。
   ルン。
   自分では、スマートと思っている足を出しつつ。
   「分かった。お前、運がいい。
     一族の中でも、ハンサムな俺とキスできる。」
   いって。
   リナにと向かってゆく、半魚人のヌンサ。
   「よ・・よせぃ!やめてぇぇ!」
   じたばたするが。  
   吊るされているリナは、どうにもできない。 
   「んーv」
   ヌンサの顔が近づいてゆく。
   ぶちゅ。

   リナの頭は。
   すっぽりと。
   ヌンサの中にと納まっていた。


   「う・・・うぇぇぇ・・気持ちわるぃ・・・。」
 
   ぬるぬるした液体に絡まれて。
   リナがそんなことをもらしていたりするが。
   「ふはは!どうだ!これぞ、恐怖の尋問だ!」
   言い放つゾルフに対して。
   「・・・四流悪党。」
   「な・・なにぃぃ!?」
   ぎゃいぎゃいぎゃい・・・。
   そんな、リナとゾルフのやり取りが。
   しばらく続いてゆく。


   「・・も、好きにしろ。俺は、対策を考える。
     こいつがあれを持っていないとなると。次の手が必要だ。」 
   あきれつつも。
   その場を離れてゆくゼルガディスの姿。


 
  
   
   「・・・・で?何かまだ用か?」
   「いやぁ、何、見張りを・・ちょっとね。」
   にやにやというディルギアに。
   「人質はあっちだろうが。」
   リナと今だに言い合いをつづけているゾルフがいる方向を目で指すゼルガディス。
   「いや、俺が見張っているのは。あんただよ。ゼルガディスの旦那。」
   「・・・・何!?」
   その言葉に。
   ゼルガディスの目が見開かれてゆく。




   「まだつかないのか?・・・ふふ。
    もし、リナに何かあったら・・本気で殺すからな。」
   「・・・ま・・まあ、大丈夫さ。
     それにほら。こっちのリナとユニットちゃんから。
      貰っている何とかという石もあるんだし。」
   ガウリイの殺気に、冷や汗かきつつ。 
   かつて。 
   自分達が、隠れ家にしていた遺跡にと、
   向かっているゼル。
   「そーいえば。リナさん、ユニットちゃん。
     空間移動というか、瞬間移動。できないんですか?」
   聞いてくるアメリア。
   「だって、その場所、詳しく知らないから。」
   嘘でもないけど、真実でもない。
   そんなあたしの言葉に。
   「まあまあ、そんなに、あまりここの歴史を変えるようなことは。
    しなくてもいいじゃない。歪みが大きくなったら。
     面倒よ?」
   にっこりといっているユニット。
   「その、歪みというのは、何ですの?」
   問いかけているシルフィール。
   「簡単なところだと。
    本来なら、まだ死んだりしない存在が、いきなり消滅したりとか。」
   「滅ぶはずでない、国が消滅したりとか。」
   「あと、些細なところで。休火山が噴火したりとか。
     まあ、その程度かしらねぇ。歪みが起こるっていっても。」
   交互にいうあたしとユニットの言葉に。
   なぜか。
   『十分に大したことです。』
   「・・十分すぎるぞ・・それ・・・(汗)」
   なぜか。
   きっちりと。
   アメリアとシルフィール。
   そして、ゼルの声が。
   一致していた。


   ほうほうほう・・・。
   梟の声が響く中。
   吊るされたままで、爆睡しているリナ。
   ぷちり。
   ふと。 
   体が軽くなる。
   どさ。
   「・・・何?」
   リナが目を覚ますと。
   「お前の荷物だ。」
   見ると。
   目の前に、自分の荷物が置かれている。
   「何?何かの作戦?」
   「逃げるぞ。急げ!」
   リナの問いかけより早く。
   ゼルガディスが促す。
   「あら、逃がしてくれるんだ。どういう風の吹き回し?」
   リナの質問に。
   「風向きが変わったんだ!いそぐぞ!」
   「あ・・まってよ!」
   ふたり。
   そこを抜け出してゆく。




   シャラァァン・・・・。
   「・・・やはり、裏切りましたね・・ゼルガディス・・。」
   これは、予想していたこと。
   まあ、予想と違い。
   どうやら、変わった客人も巻き込まれているようですけど。  
   ゼルガディスが裏切るのは。   
   以前から分かっていたこと。  
   そして。
   あの、ここにいるべきでない人の中に。
   ゼルガディスの姿を見たときに。
   もう、確信が持てていたこと。 
   いや、それは、もうずっと以前から。
   「・・・逃げられるとは・・思わないでしょうけどね。」
   闇の中。
   紅い衣を身にまとい。
   一人、水晶を覗き込んでいるレゾ。
   その手にもっている、杖についている。
   飾りが。 
   シャランと音を鳴らしてゆく。



   「・・・・ヌンサ、聞こえますか?」
   いって。
   精神世界を通じ。 
   コンタクトを取っているレゾの姿が。
   見受けられていた。

                    −続くー

   
####################################

   あとがき:
     薫:捕らわれリナちゃんv
       原因は・・ナメクジでしたv(まて!)
       さて。
       今回は、四話と五話の混合でしたv無印版のv
       次回。
       焼き魚ヌンサv(まて!)

   
      
   
  

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23581ま、まだ見てない…(^^;)にゅーよーく E-mail 2002/12/2 21:57:08
記事番号23580へのコメント

こんばんは。にゅーよーくです。
今日無印の五話放送だったんですが、
ビデオとってまだみてませんっ!(TT)
はーやーくーみーたーいー。(うるさいです。)

なんか今回はけっこうずれが出てきたような…?
特にリナが捕まるエピソードが…。
ナメクジ嫌いなのは知ってましたけどマジでリナはナメクジに遭うと幼児化するんですか!?
というかゾルフ…。
ゼルガディス×2(…何か妙)は落ちついてんのに。
あんたがあわててどうすんの。

ではっ!
続きが楽しみです♪
はやく無印五話がみたいにゅーよーくでした☆

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23586後退はしてましたね・・(笑)NEXTにて♪かお E-mail URL2002/12/2 23:05:11
記事番号23581へのコメント


>こんばんは。にゅーよーくです。
こんにちわ。にゅーよーくさん。
>今日無印の五話放送だったんですが、
>ビデオとってまだみてませんっ!(TT)
そーなんですか?
ってことは・・・月曜日なのか・・(こらこらこら!)
>はーやーくーみーたーいー。(うるさいです。)
私もみよーかなぁ・・・DVD・・(でも見始めたら最後まで一気にいくからな・・爆!)
>なんか今回はけっこうずれが出てきたような…?
はい。むちゃくちゃに(笑)
>特にリナが捕まるエピソードが…。
本来なら、ゼルに追い詰められてですからねぇ。
>ナメクジ嫌いなのは知ってましたけどマジでリナはナメクジに遭うと幼児化するんですか!?
NEXTのハルシフォム偏。思いっきり、幼児化してましたけど(まて!)
そして、ガウリイにしがみつくぅ♪(まてまてまて!)
>というかゾルフ…。
>ゼルガディス×2(…何か妙)は落ちついてんのに。
>あんたがあわててどうすんの。
ゾルフは、とりあえず、あの、リナに向かって、三歳児の口げんかをするところが、私は気に入っていたりしてv(まて!)
>ではっ!
>続きが楽しみです♪
>はやく無印五話がみたいにゅーよーくでした☆
わざわざありがとうございますのですv
・・これより先は。
無印、見てなかったら、ネタ晴らしとなります。ご了解ください(まてぃ!)
それでは、わざわざ、レス、ありがとうなのです!
それでは、失礼しますのですv

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23613スレイヤーズフォーエバー・第5話かお E-mail URL2002/12/4 18:22:54
記事番号23509へのコメント



  こんにちわ♪
  よっし♪ロイヤル2の攻略本ゲット♪
  まあ、クリアは何回もしてますけど(まて!)
  ・・・・やっぱ、ないか・・ムービーのみの一覧は・・しくしくしく(涙)
  ・・・何で、ロイヤル1ではあったのに・・。
  2ではないんだ?(まて!)
  まあ、とりあえず。
  フォーエバー、第5話なのです♪
  さて・・・。
  台詞の確認に、無印をみますか♪(まてまてまて!)
  ではでは♪

####################################


    スレイヤーズ・フォーエバー 第5話



  「で、もう一人のゼルガディス?何であたしを助けてくれるわけ?」
  すたすたすた。
  「それとか、これも何かの罠とか?」
  リナの言葉に。
  無言で足を進めているゼルガディス。
  「まあ、いいけどね。あのまま、吊るされているままっていうのも。
     いやだしね。」
  歩きつついうリナの言葉に。
  「ふっ。掴まっていたほうが、楽だった・・ということもあるぞ。」
  そんなリナに答えていたりする。
  「それはそーと。で?何で、逃げ出すわけ?
   やっぱり、あたしの知っているゼルガディスと。
    同じ理由なわけ?」
  歩きつつ、質問してくるリナに。
  ぴたり。  
  足を止めているゼルガディス。
  「・・そーいや、あんた、俺とそっくりな人や。
    それに、お前にそっくりな人と一緒にいたな。
     ・・何か、平行世界(パラレルワールド)から来たとかいってたが?」
  その質問に。
  「どうやら、そういってるけど?
    本人たちは?何でも、シャザード=グランディの作った。
     鏡で、ここに飛ばされたとかいってたけど。」
  まあ、あの、ろくでもない鏡の製作者だし・・。 
  やりかねないな・・とあたしは思うけどね。
  などとリナは心の中でつぶやきつつ。
  「・・・確かに、俺に、兄弟はいるにはいるが。
    ・・そっくりな兄はいないからな・・。」
   いいつつ。 
  具間みたもう一人の自分を思い出す。
  「でも、あんたもかわってるわねぇ。
    ふつう、異世界からの来訪者っていっても。
     すぐには信じないと思うけど?」
  リナの言葉に。
  「ふっ。それは、お互い様だと思うがな?」
  苦笑しているゼルガディス。
  自分のこの体をみても。
  動じない人間など。
  かなり珍しい。
  そーいえば。
  このリナとかいう女の所に。
  交渉にいったときにいた、あの少女もまた。
  動じることなく、いきなり、自分に正義の道に戻れ。
  といってきたのが、記憶に新しい。 
  いいつつも。
  すたすたと森の中を進んでゆく二人の姿。
  「まあ、あたしは、目の前で起こったことは、信じることにしているから。」
  あっさりいうリナ。
  そして。
  「で?やっぱり、あんたも、レゾに合成獣にされたくち?
    あっちのゼルと同じく?」
  さらりと確信を聞いていたりするリナ。
  「・・・・まあ・・な。」
  ということは。
  もう一人の俺もまた。
  レゾによって、合成獣にされている・・ということか。
  異界のこととはいえ。
  わが身と同じ存在がいる。
  それが、少なからずの慰めにはなりえるかもしれないが。
  そんなことを思いつつ。
  「うーん。すると。
    こっちのレゾも魔王シャブラニグドゥを復活させて。
     その復活のお礼に目を治してもらおうっていう魂胆。
      そこまで一緒なんでしょうねぇ。」
  しみじみいっているリナに対して。
  ・・ピタリ。  
  「な゛!?」
  思わず、足を止め。
  リナを振り返る。
  「ああ、どうやら、あっちの世界ではそうだったらしいのよ。
   まあ、何ごともなく、無事にやり過ごしたようだけどね。」
  あえて。
  もう一人の自分が倒した。
  という言葉を省いているリナ。
  しばし絶句するゼルガディスとは打って変わり。
  「あ、湖発見!」
  いいつつ。
  喉が渇いたので。
  湖にと近づいてゆくリナの姿。
  ゆらり。
  そんな二人を湖の中から見ている魚人。
  ごくごくごく。
  「うーんvおいし(はあと)」
  リナが水を飲んでいると。
  「・・・おい、今の話・・本当か?」
  「うきゃ!」
  パッシャァァン!
  ゼルガディスが問いかけるより早く。
  リナの足をヌラッとした手が掴み。 
  そのまま、湖の中にと引っ張り込んでゆく。
  「っ・・って何!?」
  ゼルガディスが振り向くと。
  そこには。 
  ぶくぶくとあわ立っている、水面。
  

  ん〜!
  目を開くと。
  自分の足を掴んでいる、半魚人。
  そのまま、体性を整え。
  ―げしっ!
  側面を蹴り倒してゆく。
  プクプクプク・・。
  湖底にと沈んでゆくリナとヌンサの姿が。
  見受けられていたりする。
  「おまえ、逃げるのよくない!」
  いいつつ。
  リナに突進してくるが。
  リナはひょいっと、かわす。
  そのまま、勢いよく。
  近くの土の山にと。
  顔をうずめているヌンサ。
  ・・・頭わるそー・・。
  リナはその様子をあきれつつ眺め。
  と・・とりあえず、今のうちに・・。
  空気を求めて。
  海面にと浮かんでゆく。
  
  「ちっ・・・面倒な。」
  いいつつ。
  「レイ・ウィング!」
  ぽうっ!
  呪文のアレンジで。
  自らの周りに。
  空気の結界を張りめぐらせて。
  そのまま、湖にと入ってゆくゼルガディス。
  
  うきゃ!?
  おいかけてきた!?
  リナが見ると。
  後ろから追いかけてくるヌンサの姿。
  そして。
  「ぶんすか、ぷんすか、もう、俺、怒った。」
  そういいつつ。 
  辺り構わずに、背中のひれの針を飛ばしていたりする。
  うう・・これじゃ、出るに出られないじゃないのよ・・。
  そろそろ息が・・。
  そんなことを思いつつ。 
  ふと。
  ・・・そーいや、これ、まだ使ってなかったわ。
  ようやく、胸にかかっているペンダントを使うことを思いつき。
  口の中で、呪文を詠唱する。
  ぱう。
  リナが声には出さないが。
  呪文を唱えた直後。
  リナの周りには、空気の泡が出現してゆく。
  「うーん。空気がおいしーv」
  おもいっきり、のびをしているリナの隣に。
  「・・・・ほう。水の中でも、呪文が使えるのか。」
  ゼルガディスが、降り立ってくる。
  「あら、ゼル二号。」
  「だ・・・誰が二号だ!!」
  リナの言葉に。
  思わずつっこんでいるゼルガディス。
  「だってぇ。あっちも、あんたもゼルガディスなんでしょ?
    だから、まず始めにあったやつが、一号。で、あんたが二号(はあと)」
  しごく当然なリナの意見に。
  あきれた汗を流しているようだけど。
  「・・・おいおい・・・。」
  そんなリナをあきれてみているゼルガディス。
  「ま・・まあ。いい。」
  ふと見れば。
  追いかけてきた刺客は。
  半魚人のヌンサ。
  「あ、ゼルガディス、裏切る、よくない。」
  ゼルガディスに気付き。
  攻撃を仕掛けてこようとするが。
  ぱう。
  ゼルガディスは、自分の周りにあった、空気の泡を。
  ヌンサにと移動させ。
  それに手をついて。
  「ファイアーボール。」
  ジュボボボボ!!
  風の結界の中で。
  ゼルガディスの放った呪文は。
  結界に包まれているヌンサを。
  綺麗に焼き魚にと変えてゆく。


  「まったく・・手間を取らせるな。」
  ざばっ。
  湖から上がり。
  ゼルガディスが一言。
  「まあまあ、いいじゃないのよ。それより、あてはあるの?」
  リナの話題のすり替えに。
  多少苦笑しつつ。
  「いや。ない。」
  あっさり答えていたりするが。




  「な・・・・何ぃぃ!?あの娘が逃げただとぉぉ!?」
  廃墟の中に。
  ディルギアの叫びがこだまする。
  「あ・・あの娘・・なまいきなことをしてくれる・・。」
  いいつつ。
  リナを縛っていた縄を手に取り行く。
  「た・・大変ですぅ!ヌンサがぁ!」
  「こら!だれだ!こんなときに、夜食の準備をしているやつは!」
  入り口から。 
  かかってくる声と。 
  ディルギアの声が一致していた。
  「な・・・ぬ・・・ヌンサ!?」
  みれば。
  丁寧に、ちょうどこんがりとおいしそうに焼けているヌンサの姿。
  「そこの、湖にぷかぷかと浮かんでいたんです。」
  配下の者の説明に。
  「ぬ・・ヌンサ。こんなに変わり果てた姿になって・・・。」
  そういって、ヌンサに手を置くディルギア。
  「こ・・こんなにうまそうになって。」
  じゅる。
  ほどよく焼けているヌンサを前に。
  全員が、よだれをたらしていたりする。
  「くそ・・一体、誰がこんなことを・・。」
  そういうディルギアの台詞の直後。
  上空に紅い光が灯り。
  ―では、裏切りものをおいなさい。ゼルガディスをね。
    裏切りものの始末、頼みましたよ。ディルギア。―
  光の中から。
  その声だけが届き行く。
  「・・・な!?ゼルガディスが・・裏切り?」
  きらんとディルギアの目が光るが。
  そして。
  ふと振り向くと。
  部下達は何かを口に含んでいる。
  視線を落とせば・・。
  「あ・・・ああああ!お前らぁぁぁ!!
    全部喰いやがったなぁぁぁぁぁ!!」
  完全に。
  頭と尻尾だけを残して。
  骨にと代わりゆいているヌンサの姿が。
  そこにはあった。

  「しっかし、賢者の石・・か。
    とんでもないもんを拾ったものよねv
     あ、でも、あたしが先に見つけたんだからv
      とうぜんあたしの物よねv」
  一人。
  うきうきしているリナに。
  「あ・・あのなぁ・・・。」
  溜息ついているゼルガディス。
  と。
  ―ピタリ。
  何も気配を感じさせずに。
  ゼルガディスの首筋に。
  鈍く輝く何かが押し付けられる。
  そして。
  ゼルガディスには気配などは微塵も感じさせなかったというのに。
  低い声。
  「・・・・おい。リナに何かひどいことしてないだろうな?」
  「あら、ガウリイ、おっひさぁv」
  ガウリイがゼルガディスに向けて放っている殺気に気付かずに。
  軽くいっていたりするリナ。

 
  「ああ!よくやくみつけました!リナさん!
    って!ああ!もう一人のゼルガディスさん!」
  がさり。  
  茂みをかきわけて。
  リナ達の所に出てゆくアメリア。
  「ガウリイ様ったら、いきなり走り出すんですもの。」
  いいつつ。
  続いて出てくるシルフィール。
  そして。
  「あら、リナ、ゼルガディスと逃げるところだったのねv」
  そのあたしの言葉に。
  「・・何!?まさか、リナとかけお・・・!」
  どごっ!
  「そんなわけあるかぁぁぁあ!!!!////」
  ガウリイが何を言いかけたのかを察して。 
  ものの見事にガウリイにととび蹴りをくらわしているリナ。
  「冗談。俺にも好みってものが・・・。」
  言いかけるゼルガディスに。
  「まあ、リナについていけるの。きっと、ガウリイさんだけだと思います。
    何しろ、このリナさんにも、三年、付き合っていたのですから。」
  さらりといっているアメリア。
  「ガウリイ様?もしかして、焼もちを焼いているのですか?」
  少し寂しそうにいいつつ。
  「でも、いくらなんでも、出会って間がないのに、
    恋愛感情なんてもたないでしょう。いくらなんでも。」
  淡々といっているゼロス。
  「な゛・・・だ・・誰が誰に恋愛感情を持ってるっていうのよ!//」
  真っ赤になって抗議するリナ。
  「まあまあ、リナ、いいじゃないか。」
  いいつつ。
  リナが無事なので。
  にこにことリナの髪をなでているガウリイ。  
  「あら。ガウリイさん、どうやら、リナさんに、一目ぼれv
    したみたいだしv」
  「そうそう。あたしと同じ容姿なのにねぇv」
  くすくすと笑うユニットとあたしの言葉に。
  「な・・な゛な゛な゛な///」
  真っ赤になっているリナ。
  こーいうことには、免疫、全然ないからねv
  リナはv
  ―ぶちり。
  思考がショートする寸前に。
  「ううう!!!!皆、まとめてふっとべぃぃ!!
     ドラグスレイブぅぅぅぅぅ!!!」
 
  ちゅどどぉぉぉぉんんんん!!!!

  リナのドラグスレイブが。
  炸裂してゆく。



  「な・・何なんだ・・こいつは・・(汗)」
  げほげほと。
  体をすすだらけにして、つぶやいているゼルガディス。
  「まあまあ、この世界のリナとはいえ。
    どうやら、性格、似ているようだから。・・逆らわないほうがいいぞ?」
  ぽんぽんと。  
  そんなもう一人の自分の肩に手を置き。    
  励ましているゼル。
  「・・というか、リナさん?どうやら、今ので・・。
    ・・敵に、居場所を見つけられたのでは?」
  まともなことをいっているゼロスに。
  「まあ、リナだしね。」
  「そうね。リナだし。」
  それですませているあたしとユニット。
  今だに顔を真っ赤に紅潮させているリナの横には。
  何ごともなかったかのように。
  リナの頭をなでつつ。
  なだめているガウリイの姿。
  それをスリッパではたいているリナの姿。
  そんな、ほのぼのとした光景が。
  湖の麓にて。
  見受けられていた。

  「・・・つまり、お前も、レゾを倒したい・・と。」
  やはり。
  かつての自分と同じ思いなのか。
  そう思いつつ苦笑する。
  「ああ。―俺は、言葉の意味を知らずに。
   ・・あいつに・・レゾに合成獣にされた・・・。」
  当時のことを思い出し。
  手を握り締めているゼルガディスに。  
  「まあ、俺も、一時期、レゾをかなり憎んでいたが・・な。
    だが、その、意思が、レゾの意思でなかったというし・・。」
  そして。
  自我を取り戻したレゾからは。
  お詫びの言葉を聞いたとき。
  やはり、血の絆。
  というべきなのか。
  以前ほど、レゾを憎いとは思わなくなっていた。
  というよりも。
  なぜか。 
  哀れみの感情の方が強くなっているゼル。
  「?どういうことだ?」
  疑問を投げかけてくるゼルガディスに対して。
  「ああ。それはね。
   レゾの中には。かつての、情けないにも、神魔戦争で、分断された。
    赤瞳の魔王(ルビーアイ)なんて、たいそーな名前で、
     この世界では呼ばれているSのやつが。封印されているからよ。」
  さらりというあたしの言葉に。
  ・・・・・・・・。
  なぜか。
  しばし、静寂が訪れる。  
  そして。
  しばらくして。
  「ちょっとまて!あれは、ただの伝説だろうが!」
  一人、わめいていたりするゼルガディスの姿。
  
  「・・忘れてましたけど・・これが、普通の反応・・なんですよね・・。」
  そんなゼルガディスをみて。
  しみじみ言っているアメリアに。
  「・・まあ、俺達が、リナがらみで・・。
    とんでもないやつばかりにあってきたからな・・。」   
  これまた、なぜか、しみじみしているゼル。
  「それより、こんなところで、立ち話なんてしてないで。
    はやく、ここから立ち去りましょv」
  そういうユニットの言葉に。
  「それもそーね。」
  『へ?』 
  『うどわっ!?』
  次の瞬間。
  全員の姿は。
  そこから掻き消えて。
  二十キロ離れた地点にと。
  出現していた。


  「な・・・何なんだぁ!?今のはぁぁ!?」
  一人、絶叫を上げているゼルガディス。
  「・・・エルも出来るんだ・・・・瞬間移動・・。」
  姉であるルナのことを思い出し。 
  しみじみいっているリナ。
  「・・・そりゃ、驚くよな・・。」
  何か。
  確か、自分も始めのころは、こんなに混乱したものだが。
  ―慣れとは恐ろしい。
  今では、リナだから。 
  で済ませている自分がいるということに。
  目の前で、完全に驚いて混乱している、自分よりも、
  三歳年下である、自分と同じ『ゼルガディス』をみつつ。
  ゼルは溜息をついていたりするけども。
  「でも、よかったです!
    これで、こちらのゼルガディスさんも!
      立派に、正義の使者となったんですね!」
  「・・お゛い゛・・。」
  「ああ!何て素敵なんでしょう!ゼルガディスさんが、二人で。
   どちらも、正義の使者!これぞ、正義の星の導きです!」
  一人盛り上がるアメリアに。
  な・・・何なんだ・・・こいつは・・・。
  思わず、たじろいでいるゼルガディス。
  「・・気にするな。いつものことだ。」
  そんな、もう一人の自分の言葉に。
  「・・・あんた、よくこんな人達と旅・・してるな?」
  思わず同情してしまうゼルガディス。
  「それは聞き捨てなりません!いいでしょう!
    今晩から、枕元で!正義の心構えをみっちりと伝授させてさしあげます!」
  「い・・いや、それはかなり遠慮したいか・・と・・。」
  思わず、冷や汗かきつつ、後退しているゼルガディス。  
  「・・・そんなことよりも。
    今は、魔王復活の阻止が大切なのではないですか?」
  シルフィールの言葉に。 
  ひたりとアメリアの説得の声が止まり。
  「はっ!そうでした!はやく、その搭とやらにいかないと!
    儀式が完了してしまいます!」
  そういうアメリアに。
  「・・搭?搭とは、レゾの搭・・のことか?
    レゾが今、拠点にしている?」
  ゼルガディスがつぶやく。
  どんなことでもいいから。
  どうやら、話題を変えたいらしいが。
  「・・ふっ・・やはりそこまで同じか・・。」
  その言葉に。
  苦笑しているゼルガディス。
  「とりあえず、あたしとしては。
    お布団で、ぬくぬくと眠りたい。」
  リナの言葉に。
  『異議なし!』  
  アメリア、シルフィール、そしてガウリイの声が重なる。
  『おいおいおい・・。』
  そんな女性陣に、目を丸くしている二人のゼルガディス。
  「なー。そーいえば、ゼロス、お前はいいのか?
    阻止することに参加しても?」
  ガウリイの問いかけに。
  「いやぁ、ここ、僕達の世界じゃないですし(はあと)
    はっはっはっ(はあと)」
   そこまでいって。
   ぴっと指を突き立てて。
  「・・それに、断ったり・・できるわけないじゃないですか・・(汗)」
  「それもそーだな。」
  納得していたりするガウリイだし。
  「あんた達ねぇ。どういう意味かしら?(はあと)」
  なぜか。
  にっこりと詰め寄ったあたしに。
  汗をだくだくと流している二人。
  ドスッ!
  とりあえず、ガウリイは、まあ、いいとしても。
  ゼロスには、ガウリイの分まで。
  とりあえず、ゼロスの本体でもある、錐を。
  あちらの世界から切り離して。
  そのまま、物質化している体を貫いておく。
  「お・・おい・・・(汗)
    ・・・・何で、そいつ・・・血がでてないん・・だ?」
  なぜか、声が震えているゼルガディス。
  「・・そーいや、完全に忘れてたけど・・・。
    自己紹介で、こいつ、魔族とかいってたわね・・。」
  そんなことをいいつつ。
  しみじみとゼロスを見ているリナ。
  「・・・お゛い゛。」
  その言葉に。 
  なぜか硬直しているゼルガディスの姿が。
  しばらくその場にて見受けられていたりするが。
  この程度で硬直するようじゃ、まだまだねv



  次の日。
  なぜか、疲れたような表情をしている、
  こちらの世界のゼルガディスとともに。
  レゾが拠点にしているという搭にと、
  向かうことにと全員一致で可決したあたし達一行は。
  宿をでて、そのまま、道を進んでゆく。
  ―と。
  ぴたり。
  全員の足が止まる。
  「んしょんしょんしょ・・。」
  「・・・なあ、あいつは何をしているんだ?」
  木によじ登っているアメリアを。
  あっけにとられてみているゼルガディス。
  ゼルに聞いていたりする。
  「・・・俺に聞くな・・見てればわかる・・。」
  いって。
  はぁ・・。
  溜息一つついているゼル。
  「どうやら、お客さんのようね。」
  リナが、茂みの中を見つめ。
  「ああ。そのようだな。」
  いって、ガウリイもまた。
  普通の剣の刃を組み入れているゴルンノヴァを抜き放つ。
  「まあ、いきなりの、急襲なんて、あんまりですわ!」
  ひとりいっているシルフィールに。
  「・・・・確か、彼・・・。
    ルナさんとこで飼われてるスポットさん・・ですよね?」
  その言葉に。
  「あら、ゼロスさん。まだここでは、ルナに拾われてないわよ。」
  にっこりといっているユニット。
  その言葉に。
  ふと。
  ちょっとした大きさの犬小屋に。
  鎖でつながれているディルギアことスポットのことを思い出し。
  「・・・ぶっ!」
  思わず、思い出し笑いをしていたりするゼル。
  「決着を付けに来たぜ・・ゼルガディスの旦那よ・・・。」
  いいつつ。 
  かさりと、出てくるのは。
  トロルと狼のハーフでもあるディルギア。
  「ふっ。獣人風情がこの俺に構うとでも?」
  挑発しているゼルガディス。 
  ―と。
  「その心に悪を宿し!正義の道を見失った輩たちよ!
    今こそ、その心に正義の炎を取り戻し、悪の道から改心するのです!」
  いって。
  とぅ!!
  ・・・・・べしゃ・・・・。
  思いっきり、木の頂上から飛び降りて。
  そのまま。
  頭というか、顔から着地しているアメリア。
  『・・・・・・・・。』
  しばし。
  どう対応していいのか分からないのか。
  ディルギアたちは凍り付いていた。
  「やれやれ・・・。」
  いいつつ。
  つかつかつか・・・。
  ずぼっ!
  そんな地面にめり込んでいるアメリアを。
  引っ張りあげているゼル。
  そして。
  「あ、ありがとうございます!ゼルガディスさん!」
  一応、ゼルにお礼をいい。
  「さあ!今すぐに改心なさい!」
  ぴしぃ!
  ディルギアにと指を突きつけているアメリア。
  「・・・・・・なあ、何なんだ?あの子・・ゼルガディス?」
  あきれつつ、ゼルガディスに聞いているディルギア。
  「・・俺に聞くな・・・。」
  ひゅぅぅぅ・・。
  なぜか。
  ディルギアと、ゼルガディスの心の中に。   
  風が吹き抜けてゆく。
  

  「まったく・・・。
   こんな所で、時間をつぶしている暇は・・ないんですよね?」
  いって。
  にっこりと。
  錫杖を掲げているゼロス。
  そして。
  「四界の闇を統べる王 汝の欠片の縁に従い 我に更なる力を与えよ。」
  カオスワーズを紡ぎだす。
  一応、異世界とはいえ。
  発動するにはするからねぇ。
  自分の力が。
  本来よりも、制限されているのに気付いているゼロスだし。
  ほんとう、Sよりも有能よねぇ。
  そして。
  呪文を唱え。
  「な゛・・その呪文は!?」
  あわてて、逃げ出しているディルギア。
  その刹那。
  「ブラスト・ボム!!!」
  チュドドドドドドドォォォォォン・・・・・。
  ゼロスの放った、無数の炎の光弾は。
  その辺りの地面を煮沸させつつ。
  そこにいた、トロルたちなどは全て。
  塵と成り果てていた。
  「さ。いきましょーか。」
  こ・・こんな雑魚でエル様の手を煩わすわけにも・・・いきませんし・・。
  一人、ぶつぶつ内心つぶやいているゼロスに対して。
  「・・・・・・。」
  なぜか。
  一人、絶句しているこちらの世界のゼルガディスと。
  「ねえねえ!だから、それ売って!ゼロス!」
  ―ごげっ!
  今だに諦めていないリナの交渉が。
  次の村にたどり着くまで。
  平和にと行われていた。



   
  「・・・・どうやら。
    ・・まさか、ブラストボムを使えるとは・・・。」
  一人。
  報告をうけ。
  その場に佇む一人の男性。
  そして。
  ふむ。
  うなづきつつ。
  「・・まあ、いいでしょう・・。
    裏切った代償は・・・高くつく・・と、教えてあげないとね・・。」
  いいつつ。
  立体映像にしか他ならなかったその姿は。
  その場から掻き消えていた。
  本人は。 
  ―搭の中心。
  そこで、水晶を眺めていたのだが。
  映像を切り。
  地下の魔法陣にと進んでゆく―。


  
  こちらの世界のゼルガディスから。
  レゾの事を聞き。
  「そんなので、魔王を復活させようだなんて!間違っています!」
  一人、張り切っているアメリアに。
  「そうですわ。目が開くからといって、魔王をいくらなんでも・・・。」
  そういうシルフィールに。
  「まあ、どうせ、ここの世界のレゾも。
    まさか、自分の中にSがいるとは思ってないんでしょ。」
  事実その通りなんだけど。
  「多分、私達の世界同様に。
    あの、搭の地下の魔法陣で、封じられている。
     とでも思っているんでしょv」
  あたしの言葉に続けているユニット。
  まあ、事実。
  その通りなんだけどねv
  
  とりあえず。
  なぜか。
  リナを救助した次の日。
  かなり怯えている様子のゼルガディスがいたことは。
  まあ、面白いといえば面白かったけど。
  なんか、ここの世界も、面白いことになりそうよねv
  

                    −続くー
 
###################################

  あとがき:
    薫:・・完全に前半・・無印五話のまま・・(まて!)
      というわけで。
      この回で。
      六話までいってます。
      はは(こらまてぃ!)
      次回。
      七話。
      光の剣v
      しかぁし!
      ダブルリナと、シルフィール。
      そして、アメリアとガウリイ。
      しかも、ダブルゼルガディス(爆!)
      このメンバーで・・さて・どうなる?(自分がかいているんだろーが!)
   エル:・・・・私が活躍してないわねぇ・・・。
    姫:・・私もね・・・。
    薫:・・ひぎゃ!?
      そ・・・それでは!!!!

  エル&姫:あ、待ちなさい!
       折角の休日なのに何打ち込みサボってるのよぉぉぉ!!



   ドドドォォォン・・・・・。



  辺りに黒い深遠が広がってゆく・・・・・。


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23620ネタバレ覚悟vにゅーよーく E-mail 2002/12/4 21:53:20
記事番号23613へのコメント

こんばんわ。にゅーよーくです☆
スレイヤーズは月・土・日に放送されてます。
週代わりです。
ところで月曜日に録った無印五話…。
まだ見てなかったのに母親にすべて消されました…!!!!!!!!!(TT)
…日曜日にみます…。(TT)

では感想をっ!  

  
>  うきゃ!?
>  おいかけてきた!?
>  リナが見ると。
>  後ろから追いかけてくるヌンサの姿。
>  そして。
>  「ぶんすか、ぷんすか、もう、俺、怒った。」

緊張感ないし…。
気がぬけますねv

>  「あら、ゼル二号。」

この呼び方何気に好きですv

>  そういって、ヌンサに手を置くディルギア。
>  「こ・・こんなにうまそうになって。」
>  じゅる。
>  ほどよく焼けているヌンサを前に。
>  全員が、よだれをたらしていたりする。

私は…食べたくないなあ…。
魚きらいですし。

>  と。
>  ―ピタリ。
>  何も気配を感じさせずに。
>  ゼルガディスの首筋に。
>  鈍く輝く何かが押し付けられる。
>  そして。
>  ゼルガディスには気配などは微塵も感じさせなかったというのに。
>  低い声。
>  「・・・・おい。リナに何かひどいことしてないだろうな?」
>  「あら、ガウリイ、おっひさぁv」
>  ガウリイがゼルガディスに向けて放っている殺気に気付かずに。
>  軽くいっていたりするリナ。

ガウリィ怖いです…。
さすがベタボレv

>  「ううう!!!!皆、まとめてふっとべぃぃ!!
>     ドラグスレイブぅぅぅぅぅ!!!」
> 
>  ちゅどどぉぉぉぉんんんん!!!!
>
>  リナのドラグスレイブが。
>  炸裂してゆく。

これぞリナって感じです!

>  「その心に悪を宿し!正義の道を見失った輩たちよ!
>    今こそ、その心に正義の炎を取り戻し、悪の道から改心するのです!」
>  いって。
>  とぅ!!
>  ・・・・・べしゃ・・・・。
>  思いっきり、木の頂上から飛び降りて。
>  そのまま。
>  頭というか、顔から着地しているアメリア。
>  『・・・・・・・・。』
>  しばし。
>  どう対応していいのか分からないのか。
>  ディルギアたちは凍り付いていた。
>  「やれやれ・・・。」
>  いいつつ。
>  つかつかつか・・・。
>  ずぼっ!
>  そんな地面にめり込んでいるアメリアを。
>  引っ張りあげているゼル。
>  そして。
>  「あ、ありがとうございます!ゼルガディスさん!」
>  一応、ゼルにお礼をいい。
>  「さあ!今すぐに改心なさい!」

アメリアも健在っすね♪
ゼルもなんか助けてるし。
…ほんのり?(なにが)

>  「ねえねえ!だから、それ売って!ゼロス!」
>  ―ごげっ!
>  今だに諦めていないリナの交渉が。

うわあ。リナちゃんしつこい☆

それではっ!
ネタバレ覚悟で続きを読みますです♪(いいのか…。)
マジで無印五話が見たいにゅーよーくでした☆

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23627あと少しで魔王偏が終わってサイラーグ偏vvかお E-mail URL2002/12/5 00:39:20
記事番号23620へのコメント

こんにちわ。にゅーよーくさん。
>こんばんわ。にゅーよーくです☆
またまたレス、ありがとうございますv
>スレイヤーズは月・土・日に放送されてます。
>週代わりです。
そーなんですか・・・・。
>ところで月曜日に録った無印五話…。
>まだ見てなかったのに母親にすべて消されました…!!!!!!!!!(TT)
>…日曜日にみます…。(TT)
ご・・ご愁傷さまです・・(汗)
私は昨日とってた十二国記・・いいところで映像がキレてた!
うわぁん!誰よぉ!アンテナ動かしたかその前歩いたのはぁぁ!(涙)
しくしくしく・・。(衛星放送のため・・・)
>では感想をっ!  
>>  後ろから追いかけてくるヌンサの姿。
>>  そして。
>>  「ぶんすか、ぷんすか、もう、俺、怒った。」
>
>緊張感ないし…。
>気がぬけますねv
ま、ヌンサですしv
しかし・・いったい・・・ハンサムな魚人って・・(爆!)
>
>>  「あら、ゼル二号。」
>この呼び方何気に好きですv
ありがとうなのですぅ!
何となく、リナならこーいーそーかなぁ・・と(まて!)
>>  そういって、ヌンサに手を置くディルギア。
>>  「こ・・こんなにうまそうになって。」
>>  じゅる。
>>  ほどよく焼けているヌンサを前に。
>>  全員が、よだれをたらしていたりする。
>
>私は…食べたくないなあ…。
>魚きらいですし。
結構おいしいですよv魚v
(私はトマト・(なま)が駄目・・汗)
>>  ガウリイがゼルガディスに向けて放っている殺気に気付かずに。
>>  軽くいっていたりするリナ。
>ガウリィ怖いです…。
>さすがベタボレv
はいv一目ぼれですv(かなりまて!)
>>  リナのドラグスレイブが。
>>  炸裂してゆく。
>これぞリナって感じです!
リナですから・・・・・。
エル:そうそうv
 薫:・・・自然は大切に・・(汗)
>>  「あ、ありがとうございます!ゼルガディスさん!」
>>  一応、ゼルにお礼をいい。
>>  「さあ!今すぐに改心なさい!」
>アメリアも健在っすね♪
>ゼルもなんか助けてるし。
>…ほんのり?(なにが)
私が書くのは・・まず、間違いなくゼルアメです!(どきぱっ!)←かなりまて!
>>  「ねえねえ!だから、それ売って!ゼロス!」
>>  ―ごげっ!
>>  今だに諦めていないリナの交渉が。
>うわあ。リナちゃんしつこい☆
リナは、しつこいのは当たり前v
・・とゆーか・・・・。
エル様と菫ちゃんから・・・とんでもない石・・貰ってるのにね・・(汗)
>それではっ!
>ネタバレ覚悟で続きを読みますです♪(いいのか…。)
>マジで無印五話が見たいにゅーよーくでした☆
あ・・あはは(滝汗)
まじでネタバレ・・ですね(滝汗)
まあ、ちゃんと、注記しているからいいだろう(こらこらこら!)
それでは、わざわざレス、ありがとうございますのです!
それでは。
失礼しますのですv
なぜか。
無印をみてたら。
いつの間にか、十二時に近くなっていた薫でした(爆!)
それでは、毎回レス、ありがとうございますのです!
ではでは!

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23626スレイヤーズフォーエバー・第6話かお E-mail URL2002/12/5 00:30:37
記事番号23509へのコメント



  こんにちわ♪
  今まで、台詞の確認♪
  といいつつ、無印をみてたら。
  ついつい、最後までみてしまった私です(かなりまて!)
  いやぁ、やっぱり、一気にみちゃいますねvv
  それでは。 
  一応、説明いたしますけど。
  この話は、おもいっきり、
  アニメの無印スレイヤーズのパロディです。
  しかも、主人公は・・リナの格好をしているL様・・あはは(滝汗)
  つまりは、私のかいている『L様漫遊記』のその後のエピソードとして。
  ・・・考えてたやつだったりして・・(かなりまて!)
  というわけで。
  無印を見てない人、今再放送されているので始めてみるよ?
  という人達には、思いっきりネタバレが含まれますので♪
  あしからず♪
  ではでは、いっきます♪
  第6話です♪

####################################


    スレイヤーズフォーエバー 第6話    〜魔族ゾロム〜




   搭の中の一角。
   そこに浮かび上がるは、青白い魔法陣。 
   その前に佇むのは。
   紅い法衣を着込んでいる男性。 
   そして。
   その魔法陣にと手をかざす。 
   「闇よ 盟約のもと わが元に あらわれよ!」
   目を閉じている男性の呼びかけに応じて。 
   魔法陣にと、一瞬。
   闇が凝縮してゆき。
   それは、やがて。
   一人の老人の姿を形どってゆく。
   まあ、形を取っているとはいえ。
   目が八つもあったりするし。
   完全にと人形にはなれていないのであるが。
   「お呼び立て、ありがとうございます。」
   いって、膝まづいていたりするし・・。
   お母さん、悲しいわ!
   「よく来てくれましたね。魔族、ゾロムよ。」
   ソウ言い放つ男性に。
   「あなたの使命は二つです。まずは、賢者の石を手に入れること。
     そして、もう一つは、裏切りものの抹殺。たのみましたよ。」
   まあ、どうやら。
   理解不能な、本人たち曰く。
   パラレルワールドから迷い込んでいるという人達もいますけど。
   それは、まあ、どうとでもなりますし。
   そう思っている男性―レゾの言葉に。
   「分かりました。では、その裏切りものは、
     十分に、苦しませてから始末するといたしましょう。」
   ソウ言い放っているゾロム。
   ふふ。
   レゾは苦笑し。
   「人々の恐怖や絶望といった、負の感情が。
    あなた方魔族の力の源ですからね。まあ、あまり遊びすぎて。
     目的を見失わないようにしてくださいよ?」
   にっこりと語りかけているレゾ。
   「それでは、ほどほど・・ということで。」
   「頼みましたよ。」
   「お任せを。」
   いって。
   アストラルを通じて。 
   姿をかき消しているゾロム。
   それを見定めて。
   紅い法衣とマントを翻して。
   部屋の奥にと引っ込んでゆくレゾの姿が。
   ここ、搭の内部にて見受けられている。



   「ふっ。ずいぶんと、大掛かりなお出迎えだな。」
   ゼルガディスの挑発に。
   「まあ、これくらいしないとな。」
   「ああ!無視するなんて、やはり悪ですね!
     さあ!スポットさん!」
   アメリアの言葉に。
   「俺の名前はディルギアだぁぁあ!」
   叫んでいるディルギア。  
   「あらあら、アメリア、まだ、ルナに拾われてないんだから。
     その名前、付けられてないってば。」
   あたしの言葉に。
   「す・・・スポット・・・ぷくくっ・・。」
   思わず、その名前に。
   笑いをこらえているゼルガディス。
   「誰だ?そのルナってゆーのは!?
     って、どうして、俺が人に飼われなくちゃいけないんだ!」
   一人、わめいていたりするが。
   「・・・ねーちゃんなら・・・拾うかも・・。」
   しみじみいっているリナ。
   「だから、俺はそこいらの捨て犬じゃない!」
   話題が外れていることに気付かずに。
   そのことに対して、抗議しているディルギア。
   それとは別に。
   ぶつぶつと呪文を唱え。
   「ホーリィブレス!!」
   カッ!
   シルフィールの放った、精霊呪文にて。
   そこらあたりに隠れて潜んでいた低級アンデットやスケルトン達は。
   こぞって、消滅してゆくが。
   「何だ?そのスポットというのは?」
   ゼルガディスの質問に。
   「ああ。エルの世界のディルギアねv
     ある出来事の一件以後、リナの姉に当たる、
      ルナ=インバースに拾われてねv
       リナの実家の裏庭で。
        ちょっとした犬小屋に太い鎖で繋がれて。
         で、ルナがつけている名前が、スポットっていうのよv」
   にっこりと答えているユニット。
   「よく調教・・行き届いてますよねぇ。」
   しみじみいっているアメリアに。
   「だ・・誰が人に飼われるかぁぁぁぁ!!
     嘘をいうなぁぁ!」
   顔を真っ赤にして、怒鳴っているディルギア。
   憤慨しつつ。
   「く・・くそ!やれぃ!」
   合図を送ると。 
   それ以外のトロルなどが。
   一斉にと向かいかかってくる。
   「・・・やれやれ・・・。」
   にこにことしつつ。
   手をかざさずに、倒していっているゼロスに。
   「正義の裁きを受けなさい!直伝!平和主義者クラッシュ!」
   どごっ!
   当身を食らわせて。
   そのまま、倒していっているアメリア。
   「きゃぁ!いやぁ!こないでぇ!
     ブラムブレイザー!!」
   いいつつも。
   呪文をところかまわずに放っているシルフィール。
   「ふん。」
   いいつつ。
   ザシュ!
   魔法と剣とで戦っているゼルに。
   「さて・・ディルギア、覚悟はいいか?」
   詰め寄っているゼルガディス。
   「!!リナ!」
   ガウリイが気配に気付き。
   リナを今いる場所からすばやく抱きかかえて後退する。
   「・・・ほぅ・・若いの。どうやら、感だけはいいようじゃの?」
   いって。
   ゆらり・・。
   と、虚空から出現してくるゾロムの姿。
   「・・おや。」
   その姿をみつつ。 
   ゼロスがつぶやくが。
   しかし。
   ゼロスにも全然気づいてないゾロムだし。
   そして。
   ふと。
   あたしとリナを見て。
   「・・・はて?どちらが、ターゲットなのかな?
     まあいい。両方を倒して、賢者の石を手に入れれば・・。」
   そんなことをほざいていたりする。
   「何ものです!」
   アメリアの言葉に。
   「ええと。冥王様のかなり下っ端に位置している。
     ゾロムさんです。」
   にこにこと、あっさりと答えているゼロス。
   「?どうやら、人間にも、我らの上層部と同じ姿をしている。
     人間がいるようだな。ゼロス様と同じ姿をしている人間とは・・。」
   そういって。 
   ゼロスをちらりとみているけど。
   「・・そーいえば。忘れがちなんですけど・・。
     これでも、ゼロスさん・・高位魔族なんですよね・・。」
   いっているアメリア。
   「まあ、リナの前では。ただの使いっぱしりだからな。」
   的確なことを言っているゼルに対して。
   「うう・・どうせ、どうせ・・僕なんか・・・。
     いつも、上司の命令には逆らえませんし・・・
       ・・・しかたないじゃないですか・・。」
   丁寧に。 
   人魂オプションまでもってきて。
   木の根っこにのの字を書いていじけるゼロス。
   「・・・なるほど。レゾの手先には、魔族もいるってことね。」
   いって、ゾロムを睨みつけているリナ。
   「ふ。貴様らには勝てる要素はないぞ?」
   言い放つディルギアに。
   「・・どうかな?」
   がさり。
   茂みを掻き分けて。
   出現する、二人の男性。
   「おお!ロディマス!ゾルフ!」
   ディルギアが呼ぶが。 
   つかつかつか。
   そのまま、ゼルガディスの方にと歩いてくる二人の姿。
   「お探ししましたぞ。ゼルガディス殿。」
   いって。
   ゼルガディスの前に膝まづく。
   「ま・・まて!ロディマス!まさか、貴様・・レゾ様を裏切る気か!?」
   驚愕の声を上げているディルギア。
   それに対して。 
   くるりと向きを変えて。
   「愚かな!儂が忠誠を誓ったのは、ゼルガディス殿のみ!
     赤法師なぞというわけのわからない輩ではない!」
   いいつつ。
   ディルギアに向き直っていたりする。
   「ふ。そういうことだ。」
   いって。
   ディルギアにこれまた対峙する。
   全身を未だに包帯で覆っているゾルフ。
   「く・・くそ!こうなったら、全員まとめて始末してやる!」
   「ふ。できるものか!」
   こちらはこちらで。
   完全に、自分達の世界にのみ浸っているこの世界のメンバー。
   こっちはというと。
   「魔族まで借り出すとは!やはり悪ですね!
     生きます!!得意技!」
   すちゃ。
   懐からメガホンを取り出して。
   「人生ってすばらしい!」
   「・・・ぐぅ!?」
   まさか、いきなりこういう攻撃がくるとはおもってなかったゾロムは。 
   思いっきり顔をしかめていたりするけども。
   「ふふ。あなた達魔族にとって、人の生の賛歌が効果がある!
     というのは知ってます!さあ!今こそ魔族なんかやめて!
      真人間になるのです!人生ってすばらしい!
       いきてるってすばらしい!」
   思いっきり。
   魔力で、精神世界にも干渉を強めることが出来るメガホンで。
   そう言っているアメリア。 
   「ぐ・・・ぐぁ!?」
   なぜか。
   その程度で、本気にダメージ受けていたりするゾロム。
   そんなアメリアとは裏腹に。
   「大丈夫だったか?どこか怪我は?」
   リナを心配しまくっているガウリイ。
   「だ・・だぁ!人を子供扱いするなぁ!//」
   すっぱぁぁぁん!
   リナのスリッパ攻撃がガウリイの顔を直撃する。
   「ま・・まったく・・。」
   そういって、そっぽを向くリナに。
   「・・顔が紅いぞ?」
   突っ込んでいるゼル。
   「・・ほっとけぃ!」
   しみじみと。
   「なるほど。リナが照れたら、こーいう表情をするのか。」 
   すばこぉぉん!
   しみじみ納得しているゼルに対して。
   リナが拾って投げた子頭程度の石が。
   頭を直撃していたりするという些細な出来事が起こっていたりするけども。
   「さて・・と。今度は俺の出番だな。」
   いいつつ。
   懐から針を取り出しているガウリイ。 
   今だに、捨てずに、以前使っていた針を持っていたりするのだけど。
   まあ、そこはそれ。
   「ぐぅ・・・くぅ!」
   瘴気を収縮させて。  
   唸りながら、姿を変えてゆくゾロム。
   「あら、趣味がいいとはいえないわね。」
   リナの挑発にも。 
   「ふ・・お遊びはここまでにしておこう・・。」
   いっているゾロム。
   手は、四本。
   しかも、巨大化をしている本人はつもりだったりするんだけど。
   「・・やれやれ・・だから、
     考えのない下級の存在は・・困りますよねぇ・・。」
   しみじみといっているゼロス。
   「?ゼロスさん?どういう意味ですか?」
   聞いているシルフィール。
   「別に、巨大化なんてしなくても。そもそも。
     普通の人間には。僕達、純粋な精神生命体である、魔族に。
      勝てるわけなんかないじゃないですか。
       ・・まあ、特例もいますけどね。」
   そう付け加えているゼロス。 
   「でも、いいんですの?ほっといて?」
   「僕としては。こちらの世界にあまり干渉はしたくないですし。
     まあ、エル様に向かっていくようであれば。
      即刻排除はしますけどね。」
   そういって。
   ぽつりと小声で。 
   ・・・・もし、それで僕達の世界にとばっちりが回ってきたら・・。
   それこそ、大変ですし・・。
   そんなことをつぶやいていたりするゼロス。
   「あら、ゼロス、どういう意味かしらぁ?(はあと)」
   「ひぁぁ!すいませぇん!」
   そ・・そういえば。
   この御方には、考えていることなんて、全てお見通しでしたぁ!
   ひぇぇぇ!
   かなり怯えているゼロスだし。
   そんな会話をしているあたし達の横では。
   「ちょ・・ちょっと!?ガウリイ!?」
   ガウリイが、剣の柄だけで。
   ゾロムに向かって言っていたりする。
   「で・・でぇぃ!何かんがえているんだ!  
    あの馬鹿はぁ!」
   そういって。
   「黄昏よりも暗きもの 血の流れよりも赤きもの・・」
   リナが呪文の詠唱を始める。
   「ふ。お若いの。それで、どうする・・とでも?」
   剣の柄を握っているガウリイをみて。
   笑っているゾロム。
   ・・・まったく。
   ここでも、気付かないのね・・。
   気付きなさい!
   それも、あんた達の仲間なのよ!
   Dの世界のやつだけど!
   「ふ。こうするのさ!『光よ!』」
   ヴヴゥゥゥン!!
   ガウリイの声とともに。
   剣の柄から。
   光の刃が出現する。
   「な゛・・ひ・・・光の剣!?」
   「・・・な゛!?」
   同時に。 
   驚愕の声を上げているリナとゼルガディス。
   「・・・な゛!」
   「でゃぁぁぁ!」 
   ざしゅ!
   「ぎ・・・ぎゃぁぁぁぁあ!!」 
   あっさりと一撃で消滅しているゾロムの姿。
   だけどv
   

   「・・・な゛!?・・なぜ・貴様がここ・・に!?」
   今、確かに、儂は。
   あの男がもっていた光の剣にて。
   ・・・倒されたはず・・・だが?
   目の前にいるあたしに驚いているゾロム。
   「まあ、知らないとはいえvこのあたしに。
    攻撃を仕掛けようとした事実はv紛れもない事実だからv
     それなりの、報酬はうけてもらうわね。」
   混沌に沈みゆく前に。
   捕まえてそう言い放つあたし。
   「・・・な゛!?」
   なぜか。
   恐怖で彩られてゆくけど。
   「あ・・・・あなた・・・・は・・!!!?」
   なぜか。
   恐怖で。 
   その自我までもが消滅していっているゾロム。
   ・・・なさけないったら・・・・。
   

   「エル、終わったの?」
   目を閉じているあたしに言ってくるユニット。
   「・・まね。ちょっと、声をかけただけで。
     その、本質の構造から何から何まで。消失したけどね。」
   あたしの言葉に。
   「・・・いくら下級とはいえ・・情けないわね・・・。」
   「・・・そね。くぅぅ!あたし、悲しいわ!」
   そんなどうってことのない会話をしているあたし達。
   
   
   「ひ・・光の剣・・あの、ザナッファーをも一撃で倒した。
     という・・あの伝説の・・・。」
   いいつつ。
   目を丸くしているリナ。
   ・・・・やっぱり。
   使い慣れているだけはあるな。
   この光の剣は。
   以前まで持っていたゴルンノヴァと比べているガウリイだけど。
   「・・・ガウリイ!その剣!売って!!」
   ―どごめしゃ!
   リナのその言葉に。
   思わず。
   対峙していた、ゼルガディスとディルギアたちと。 
   そして。 
   アメリア、シルフィール、ゼルがこけていた。
   「あ・・あのなぁ・・・。」
   疲れたような声を出すガウリイに。
   「ねえ!うってうって!銅貨十枚で!うーん!リナちゃん。
     ふとっぱらぁ!」
   そういって、ねだっているリナ。
   「駄目だ。これは、お前を守るために必要な剣だからな。
     これから後のためにも。」
   あっさり言っているガウリイ。
   「・・・・は?」
   思わず、意味が分からずに。
   間の抜けた声を出しているリナ。
   「それに、これは、預かりものだし。
     そのうちに、元の世界に戻すようになると思うし。
      それまでは、この剣で、ずっと、リナを守ってやるからな。」
   にっこりというガウリイに。 
   「・・・・はい?」
   まったく理解してないリナ。
   と。
   『ええええええええ!?あの、ガウリイさんが覚えてたぁ!?
     あの、ダークスターの一件をぉぉ!?』 
   「なに!?あのガウリイが、そんなことまで覚えてるだと!?
     これは、天変地異が起こるか!?」
   アメリアとゼロス。
   そして、ゼル叫びが。
   そのガウリイの言葉に反応していたりする。
   「あ・・あのなぁ!おまえら、俺を何だと思ってるんだぁ!」
   ガウリイの言葉に。 
   きっぱりと。
   『くらげです。』
   アメリア、ゼロス、シルフィールの声が重なる。
   「し・・・シルフィールまでぇ・・。」
   いじけるガウリイ。 
   しばし、沈黙。
   「・・・ちょいまてぃ!何よ!そのダークスターっていうのは!
     も・・もしかしなくても!
      姉ちゃんから聞かされている、異世界の魔王じゃないでしょうね!」
   ふと。 
   アメリア達の言葉に反応しているリナ。
   「そーですよ。」
   あっさりといっているアメリア。
   「・・・とゆーか・・・・。
      いったい・・リナのお姉さんって・・何を教えているんですか?」
   多少疑問を感じているアメリア。
   「ま・・まあ、知識は多いことにこしたことはないって。
     いろいろと仕込まれているわよ・・・そ・いろいろ・・と・・ね・・。」
   最後の方は。
   顔を真っ青にして。 
   わなわなと震えつつ言っているリナだけど。
   
   唖然としているゼルガディスたち。
   その横では。
   気絶しているディルギアの姿。
   まあ、体をあれだけ。
   魔力で貫かれて。
   息が絶えてない。
   というのは、トロルの再生能力を引き継いでいるからに他ならないのだけど。
   「まあまあ、俺の者はお前の物だから。
     心配するな。リナ。」
   さらりと言っているガウリイに対して。
   「んじゃ、ガウリイは、光の剣のおまけねv」
   「・・リナぁぁぁぁぁ・・・。」
   リナの言葉に。
   情けない声を出していたりするガウリイだけど。
   
   「・・・告白って・・気づいてないわねv」
   くすくすくす。
   「まあ、リナだからねぇ・・。」
   くすくすくす。
   くすくすと小声で話し合っているあたしとユニット。
   本当、面白くなってるわよねv

   
   「・・・・ゾロムが倒されましたか・・・。
      ・・まさか、光の剣を持っているとは・・ね・・。」
   水晶を覗きつつ。 
   いっているレゾ。
   そして。 
   あたし達を水晶に映そうとするが。
   「・・ふむ。どうやら。
     彼等の言っていることは、本当のようですね。
      ・・彼等、ここの人間ではないようですね・・。」
   その魔力の、多少の違いから。 
   それを見抜いているレゾ。
   「まあ・・いいでしょう。
     それなら・・手がある・・というものです・・。」
   ふふ。
   一人。 
   ほくそえんでいるレゾ。



  「んっふふふふ!ご飯だぁぁ!」
  目をきらきらとさせているリナに。
  「ご飯ですぅ!」
  これまた、うるうるとしているアメリア。
  敵襲も滞りなく何なく通り過ごして。
  次の町で。
  昼食タイムとしたあたし達。
  「んっふふ・・・。
     最近、まともに食べてなかったら・・さぁ・・食べるぞぉ・・。」
  運ばれてきた食事に目を輝かせながら。
  「いっただきまぁぁす!」
  ローストビーフにかじりついているリナ。
  「ああ!ずるいぞ!リナ!それは、俺のだ!」
  「ふん!あんたのものは、あたしのものなんでしょうが!」
  「それとこれとは話が別だぁ!」
  ガッキィィィン!
  フォークとフォークがぶつかり合ってゆく。
  「ああ!早く食べないと、私達の分までなくなっちゃいますよ!
    ゼルガディスさんたち!」
  アメリアがそんなことをいっているが。
  「・・な・・・なんか、やけに息があってるな・・・。
    こっちのリナとガウリイは・・。」
  肉の取り合いをしている二人をみつつ。
  そんなことをいっているゼル。
  「まあまあ、それより、私達も食事にしましょv」
  にっこりいって。
  スペシャルランチを頼んでいるユニット。
  「しくしく・・お・・お金が・・。」
  腰につけている袋を取り出して。 
  勘定しているゼロス。
  まあ、といっても。
  袋自体もまた。
  ゼロスの一部なんだけど。
  そんなこんなで。
  精神世界にその中に入れている品物。
  かさばるものは、置いていたりするのよねぇ。
  ま、別にいーけどね。
  「大丈夫ですわ。なくなっても、ゼロスさんは。
    オリハルコンを彫ってくればいいだけですし。」 
  さらりと。
  正道なことを言っているシルフィール。
  「そうそう。また、あの格好でねv」
  あたしの言葉に。 
  「そ・・そんなぁぁぁぁ!」 
  なぜか。
  ゼロスの情けない声が。 
  響き渡ってゆく。



  とりあえず。
  食事をしがてらに。 
  互いに自己紹介を済ませるあたし達。
  「あ、あたしと、リナ。同じ『リナ=インバース』だから。
    あたしのことは、呼び名『エル』と呼んでもいいからねv」
  「そ・・そんなことを簡単に言わないでくださいぃ!
    エル様ぁぁ!!(涙)」
  「まったく。いいじゃないのよ。」
  ゼロスの悲鳴に答えているのはユニット。
  「僕の身が持ちません!」
  きっぱり。
  「へぇぇぇvじゃ、特訓しましょうかv」
  楽しそうにいうユニットの視線に気付いたのか。
  「・・え・・遠慮させていただきます・・(汗)
    あ、僕、ちょっと・・・オリハルコン・・調達してきますね・・。」
  いいつつ。
  あわてて。
  席を立ち。
  人気のない場所にいって、空間移動しているゼロス。
  「でも、何で、『エル』さんでもいいっていうんですか?リナさん?」
  アメリアの言葉に。
  「とある世界ではね。私の名前の頭文字。
    『LINA』と表示するからね。その頭文字v」
  まあ、嘘ではないし。
  本当は、あたしの本名の頭文字でもあるんだけどねv
  エルという呼び方はv
  「なるほどな。確かに。どっちもリナだと。
   ややこしいな。」 
  感心するゼルに。
  「そーよ。ゼル一号。」
  リナがいう。 
  「だ・・誰が一号だ!誰が!」
  リナの言葉に。 
  思わず突っ込んでいるゼル。
  「で、そっちがゼル二号ね。はい。決定!」
  「あ・・あのなぁ・・。」
  もはや。
  言い返す気力がなぜかなくなっているゼルガディスたち。
  「あ、アメリアさん。
    私達のここの世界の人物に会った時の呼び方・・。
     今から考えておきませんこと?」
  つつぅ・・・。  
  汗を流してアメリアにいっているシルフィール。
  「き・・奇遇ですね・・・・。私もそーおもってたところです・・。
    シルフィールさん・・・。」
  いくらなんでも。
  一号、二号。 
  と呼ばれるのは・・・。
  いやですし・・。 
  完全に。
  アメリアとシルフィールの思考は一致していたりする。
   
  「ま・・言っても無駄だろ・・。」
  リナの性格は同じようだし・・・。
  そう諦めているゼルに。
  「・・・・。」
  唖然としているゾルフとロディマス。
  「で?話は変わるが?俺に賢者の石。手渡す気はないか?」
  ゼルガディスの問いかけに。
  「ないわね。復讐のためになんて、ナンセンスなこと。
    それより、今は、ともかく!魔王復活の阻止が大事よ!」
  いいつつ。
  次に、メニューの全てを。
  二十人前づつ頼んでいるリナの姿が。
  町の食堂で見受けられてゆく。



  とりあえず。
  その日は。 
  全員ぐっすりと。
  宿を取り。
  眠ることにし。
  次の日。
  搭に向かって出発することにしたあたし達。
  さて・・楽しくなってきたわねv


                           −続くー

###################################


  あとがき:
    薫:・・・次回!Sの復活です!
      ・・気付けよ・・いくらなんでも・・S・・・・。
      ・・エル様に・・・・(滝汗)
      ま・・・まあ・・・いーけどさ(自業自得だし・・)
   エル:まったく。
      いくら、姿を変えているとはいえ。
      どうして、あっちのSもこっちのSも。 
      このあたしに気付かないのよ!
    薫:・・・そりゃ・・。
      気配かくしてらっしゃったら・・・。
      ・・・・誰にもわかりませんって・・(汗)
    姫:それはそーと。
      テレビ版では、このS偏・・あと、2話で終わりだけど?
      それで終われるの?(はあと)
    薫:・・・さ・・さぁ?(まてこら!)
      まあ、次の話。
      つまりは、フィルさん登場の巻きがv
      考えている中では、結構好きかもv(まて!)
      そこで。
      ダブルアメリアになるし・・・。
      その後のサイラーグ偏では・・ダブルシルフィールになるし・・。
      ま・・まあ、おいおいと・・・。
   エル:それはそうと!
      あんたは、たまっている小説や、リレー!
      いい加減に打ち込みなさい!
    薫:し・しまった!!?やぶへび!?(滝汗)
      そ・・それでは!!!

    (エル様達の機嫌をとりつつ・・とある小説の打ち込みに向かってゆく、
      薫の姿がみえて・・・幕・・・)
   
   
   

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23634ニブイ人多い…。(いろんな意味で。)にゅーよーく E-mail 2002/12/5 23:37:38
記事番号23626へのコメント

こんばんわ。
そろそろ冬休みです(^^)
塾でグースカ寝てました(おい)にゅーよーくです。



>   「ああ!無視するなんて、やはり悪ですね!
>     さあ!スポットさん!」
>   アメリアの言葉に。
>   「俺の名前はディルギアだぁぁあ!」
>   叫んでいるディルギア

なぜだろう。ひどいこといわれてるはずなのにディルギアが全然
かわいそうにみえない…。
むしろ笑いが…。(^^;)

>   「・・・ほぅ・・若いの。どうやら、感だけはいいようじゃの?」
>   いって。
>   ゆらり・・。
>   と、虚空から出現してくるゾロムの姿。
>   「・・おや。」
>   その姿をみつつ。 
>   ゼロスがつぶやくが。
>   しかし。
>   ゼロスにも全然気づいてないゾロムだし。
>   そして。
>   ふと。
>   あたしとリナを見て。
>   「・・・はて?どちらが、ターゲットなのかな?
>     まあいい。両方を倒して、賢者の石を手に入れれば・・。」
>   そんなことをほざいていたりする。

うわあ…。にぶいなおい。
目の前にものすごいお方がいるってのに…。
…命知らずですね。

>   「魔族まで借り出すとは!やはり悪ですね!
>     生きます!!得意技!」
を。アメリア節♪

>   すちゃ。
>   懐からメガホンを取り出して。
>   「人生ってすばらしい!」
>   「・・・ぐぅ!?」
>   まさか、いきなりこういう攻撃がくるとはおもってなかったゾロムは。 
>   思いっきり顔をしかめていたりするけども。
>   「ふふ。あなた達魔族にとって、人の生の賛歌が効果がある!
>     というのは知ってます!さあ!今こそ魔族なんかやめて!
>      真人間になるのです!人生ってすばらしい!
>       いきてるってすばらしい!」
>   思いっきり。
>   魔力で、精神世界にも干渉を強めることが出来るメガホンで。
>   そう言っているアメリア。 
>   「ぐ・・・ぐぁ!?」

情けない…。
根性がないんですねv(そういう問題じゃない)

>   「大丈夫だったか?どこか怪我は?」
>   リナを心配しまくっているガウリイ。
>   「だ・・だぁ!人を子供扱いするなぁ!//」
>   すっぱぁぁぁん!
>   リナのスリッパ攻撃がガウリイの顔を直撃する。
うわあ。らぶらぶだあv
ガウリナ好きv
ゼルアメもv(←どっちかっていうとこっちに傾いてます…。)  

>   「・・・な゛!?」
>   なぜか。
>   恐怖で彩られてゆくけど。
>   「あ・・・・あなた・・・・は・・!!!?」
>   なぜか。
>   恐怖で。 
>   その自我までもが消滅していっているゾロム。
>   ・・・なさけないったら・・・・。

ああ。やっと気づきましたね。
…おそいけど。  

>   「あ・・あのなぁ!おまえら、俺を何だと思ってるんだぁ!」
>   ガウリイの言葉に。 
>   きっぱりと。
>   『くらげです。』
>   アメリア、ゼロス、シルフィールの声が重なる。

スレイヤーズの常識、『ガウリィ=くらげ』の公式♪

>   「まあまあ、俺の者はお前の物だから。
>     心配するな。リナ。」

うわお。わかりやすい告白ですねっ!
これでも気づかないリナって…。(^_^;)

>  「大丈夫ですわ。なくなっても、ゼロスさんは。
>    オリハルコンを彫ってくればいいだけですし。」 
>  さらりと。
>  正道なことを言っているシルフィール。
>  「そうそう。また、あの格好でねv」
>  あたしの言葉に。 
>  「そ・・そんなぁぁぁぁ!」 
>  なぜか。
>  ゼロスの情けない声が。 
>  響き渡ってゆく。

ゼロスに人権何かないですし。
抗議するだけ無駄ですよね。

スレイヤーズのアニメ見られない欲求を
ラジオドラマ(古本屋で購入)で解消してます。
…逆効果だったり。(TT)
それでは。
L様達にまけないでがんばってください。
にゅーよーくでした☆

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23638・・やっぱ投稿されてない・・(汗)かお E-mail URL2002/12/6 21:03:51
記事番号23634へのコメント

こんにちわ。にゅーよーくさん。
昨日レス戻ししてたのに。やはり投稿できてない私です・・・(汗)
・・昨日、なんか、サーバー・・おかしかったからなぁ・・(涙)
>そろそろ冬休みです(^^)
私は祭日年末年始関係なく仕事です(笑)
>塾でグースカ寝てました(おい)にゅーよーくです。
まあ、そーいうときもありますよ(こらこら!)
>なぜだろう。ひどいこといわれてるはずなのにディルギアが全然
>かわいそうにみえない…。
>むしろ笑いが…。(^^;)
まあ、というか・・・。
笑いをとるキャラでしょう・・スポットは♪(爆!)
>>   「・・・はて?どちらが、ターゲットなのかな?
>>     まあいい。両方を倒して、賢者の石を手に入れれば・・。」
>>   そんなことをほざいていたりする。
>
>うわあ…。にぶいなおい。
>目の前にものすごいお方がいるってのに…。
>…命知らずですね。
・・・・・まあ、ゼロスにも気づいてないですし・・。
エル様とすみれちゃん・・気配完全に人間にしてますし・・・。(とおいめ)
>>   「魔族まで借り出すとは!やはり悪ですね!
>>     生きます!!得意技!」
>を。アメリア節♪
アメリアですから♪(どいう意味じゃい!?)
>>   魔力で、精神世界にも干渉を強めることが出来るメガホンで。
>>   そう言っているアメリア。 
>>   「ぐ・・・ぐぁ!?」
>
>情けない…。
>根性がないんですねv(そういう問題じゃない)
もう一つの意見としては。ミルさんからとある品物を貰ったもの。
という意見もあったようですが・・。
アメリア達の精神が持たないため、アメリアとゼル、封印しております(爆!)
>>   すっぱぁぁぁん!
>>   リナのスリッパ攻撃がガウリイの顔を直撃する。
>うわあ。らぶらぶだあv
>ガウリナ好きv
私も好きですv
>ゼルアメもv(←どっちかっていうとこっちに傾いてます…。)
私が書くのは・・絶対にゼルアメですな・・(まて!)
なんか、ガウリナ、書きやすいしv(それに本編アニメからするとどーしても♪)
(ゼロリナ・・一個しかない・・爆!)  

>>   恐怖で。 
>>   その自我までもが消滅していっているゾロム。
>>   ・・・なさけないったら・・・・。
>
>ああ。やっと気づきましたね。
・・気付いてないです(かなりまて!)
>…おそいけど。
ちなみに。混沌に戻る前に。目の前に『リナ(エル様)』がいたので。
驚いているのです。
リナ達の場所では、ただ目をつむっているだけv
エル:なんか、あたしの気配だけで狂って消滅したのよねぇ・・・。
 薫:・・・・・・・・。  
>スレイヤーズの常識、『ガウリィ=くらげ』の公式♪
リナのあの台詞はぐっとです♪(笑)
>>   「まあまあ、俺の者はお前の物だから。
>>     心配するな。リナ。」
>うわお。わかりやすい告白ですねっ!
わぁぃ!告白って気付いてもらえましたか!うれしいです!
>これでも気づかないリナって…。(^_^;)
ま・・まあ、リナですからねぇ・・・・(こらこら!)
>>  「そ・・そんなぁぁぁぁ!」 
>>  なぜか。
>>  ゼロスの情けない声が。 
>>  響き渡ってゆく。
>ゼロスに人権何かないですし。
>抗議するだけ無駄ですよね。
というか。エル様の命令には逆らえないでしょう(爆!)
>スレイヤーズのアニメ見られない欲求を
>ラジオドラマ(古本屋で購入)で解消してます。
あれも楽しいですよねv
私は結局・・・一つだけ手に入らずに・・。
人からダビング・・もらいました・・(CD・・だってもう絶版っていうし・・しくしく)
>…逆効果だったり。(TT)
>それでは。
>L様達にまけないでがんばってください。
>にゅーよーくでした☆
わざわざ毎回、ありがとうございますのです!
それでは、失礼しますのです♪
それでは!

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23635スレイヤーズフォーエバー・第7話かお E-mail URL2002/12/6 01:51:42
記事番号23509へのコメント



  こんにちわ♪
  何か気分的に、こればっかり打ち込んでいる私です♪(こらまて!)
  よーやく、一年かかってた干渉・・終わった反動ですかね?(爆!)
  ちなみに。
  何回も言いますが。
  実はこれ。
  私がかいている『エル様漫遊記』そのメンバーが。  
  平行世界(パラレルワールド)に迷い込んで(?)いる話ですv
  つまりは。
  リナは二人(でも一人はエル様)
  ゼルガディスは二人。
  アメリア、シルフィール、ともに二人(でもまだ未登場)
  のりは、アニメ版、無印スレイヤーズ!
  さあ!いってみましょう!
  前半部分の大詰め!!!(なのか!?)
  魔王復活!!!


  ・・・・気の毒に・・(笑)

####################################

    スレイヤーズ・フォーエバー 第7話   〜赤瞳の魔王〜



   「で?どのくらい時間がかかるんですか?」
   アメリアの質問に。
   「そうだな。まるまる二日・・程度かな?」
   いっているゼルガディス。
   とりあえず。
   搭にいく道筋に。
   位置している町にとより。
   町を抜けて、搭にと向かっているあたし達。
   みわたせば。
   昼が近いせいか。
   主婦たちが籠をもち。
   昼食の材料を買い込み。
   家路にとついている、のどかな風景。
   子供達もまた。
   走り回り。
   町は活気に満ち溢れている。
   「ゼル二号、なんか、こう、ぱぱぱぁっと、移動すること、できないの?」
   リナの言葉に。 
   「・・・・無理いうな・・。」
   すでに、抗議するのに疲れているゼルガディス。
   「まあまあ、いいじゃない。リナ。たまには、こーいって、
     無駄に歩いているのも楽しいわよv」
   あたしの言葉に。
   「なんか、エルと一緒だと。あたしに似ている姉妹がいるような気がするから。
     不思議よねぇ。」
   しみじみいっているリナ。
   「まあ、エルとリナさん。三歳しか離れてないですから。」
   ・・今のこの姿の時間率ではね。
   そう小さく心でつぶやいているユニット。
   「それに・・だ。年下の方のリナ。
     いきなり、また瞬間移動とか、空間移動。
      させられたいのか?」
   淡々といっているゼル。
   「う・・・それは・・遠慮したいかも・・。」
   そういって。
   「しっかし・・ああ!こうしている間にも。
     あのレゾのやつは、準備を進めて!」
   ドン!
   リナがぶつぶつ言っていると。
   リナにぶつかってくる一人の人間。
   思わず、構えているゼルガディス達。 
   「きゃ!?」
   「い・・いたたた・・・。」
   「大丈夫でしたか?」
   いって。
   今リナにぶつかった子供に手を差し伸べているシルフィール。
   「おい。大丈夫か?性格まで移らなかったか?」
   「・・・・お゛い゛・・・。」
   じろりと、そういっているガウリイを睨んでいるリナ。
   「あ・・あはは。大丈夫?僕?」
   リナにぶつかってきたのは。
   この町の男の子。
   その金色の髪を短く束ね。
   瞳の色は、空色。
   「うん。ごめんね。お姉ちゃん。」
   にっこりという男の子に対して。
   「だめだぞ?ちゃんと前をみて歩かないと?」
   にっこりといっているリナ。
   「・・人のこといえんとおもうが・・・。」
   小さく突っ込んでいるゼル。
   すぱこぉん!
   電光石火の早業で。
   懐からスリッパを取り出し。
   わざわざ強化魔法をかけて。
   ゼルを叩いているリナ。
   「リナって・・子供好きなのね・・。」
   そんなリナをみていっているアメリア。 
   と。
   『!!!!!?』
   ふと。
   全員が違和感に気付く。
   みれば。
   紅い霧が立ち込めたその刹那。
   ぴし・・・ピシピシ・・・・。
   「・・・な゛!?石に変えられてる!?」
   リナの驚愕の悲鳴に近い声。
   みれば。
   リナにぶつかってきた男の子は。
   石にと変えられていた。
   「あれは・・レゾの使い魔!」
   ふよふよと、ただよってくる目の形をしている魔族をみつつ。
   空を見上げているゼルガディスとゼル。
   「・・そ・・んな!」
   アメリアが思わず口を覆う。
   みれば。
   町全体が。
   いや、自分達の周りの人間全てが。
   石と一瞬のうちに変えられていたりする。
   
   『・・・みなさん。ごきげんよう。お元気ですか?』
   使い魔の瞳から。
   立体映像が映し出されてゆく。
   そして。
   その映像のレゾが話し始める。
   「くっ。ずいぶんなことをしてくれるじゃないのよ。」
   リナが睨み返すが。
   『いえいえ。ちょっとしたイベントですよ。
    それより、素直に賢者の石を渡してもらいたいのですけどねぇ。』
   にこにことしつつ。
   語りかけてくるレゾ。
   ちょうど。
   今石となった子供の前に現れるように格好で映像を飛ばしていたりする。
   「ふん。あんたが魔王復活を望んでいる以上。
     これは渡せないわね。それか、この場で、これをぶち壊す!」
   女神像をもち。
   レゾにみせているリナ。
   リナの言葉に。
   『おやおや。それなりの代価はお払いするんですけどねぇ。』
   にこにこというレゾ。 
   「賢者の石にどれだけの代金をつけるというのですか?」
   震えつつ、聞いているシルフィール。
   一瞬で。
   遠くにいて。
   町の人々を石化させた。
   レゾの実力に。 
   かなり驚いているようだけど。
   『そうですねぇ。
    この辺り一体の町の人達の命・・というのはどうでしょう?』
   『な゛!!!!!!!?』
   レゾの言葉に。 
   思わず、あたしとユニットとゼロス以外の。
   短い言葉が一致する。
   みれば。
   黒い髪をいじりつつ。
   にこにことしているユニットに。
   ただただにこにこしつつ。
   映像を眺めているゼロス。
   そして。
   口を覆っているシルフィールに。
   「そんなの正義じゃないです!
     罪もない人を殺すなんてもってのほか!」
   いきなり、映像にむかって。 
   説得を始めているアメリア。 
   「くっ!!!」
   ゼルガディスが、懐から短剣を取り出して。
   上空にと投げてゆく。
   ―ギっ!?
   使い魔の目に当たり。
   パッキィィィン・・・・。
   簡単にと消滅していっているけども。
   さらさらさら・・。
   紅い光の粒が。
   町全体にと降り注ぐ。 
   『私はやぼようがありますので。
     それをもって、私の搭まで来てください・・。     
      場所は・・ゼルガディスが知ってますよ。』
   声だけを響かせて。
   レゾの姿は掻き消える。
   
   しばしの静寂。
   ざわざわざわ・・。
   光の粒が完全に消え去った刹那。 
   町は再びざわめきを取り戻してゆく。
   「・・・どうするんですかぁ?」
   アメリアが情けない声を出していたりするけども。
   「どっちみに、向かっていたところなのに・・。」
   いっているシルフィール。
   「そーね・・・。でも、どっちみち。
    行くしかないでしょうよ。その気になったら・・。
     レゾはこの町だけでなく、他の町の人々も殺すつもりよ・・。」
   空を見上げて言っているリナ。
   「レゾならやりかねないな・・・。」
   いっているゼルガディス。
   「まあ、僕は、この世界の人々がどうなろうと。
    関係ないですけどねぇ。」
   にこにこといっているゼロス。

   「あれ?どうしたの?お姉ちゃん?」
   そんなリナ達に。
   目の前で、石となっていた少年が語りかけてくる。
   リナの目が。
   安堵の瞳の色にと代わり。
   「あ・・何でもないのよ?それより、気をつけなくちゃ、駄目だぞ?」
   そういって。
   腰を降ろし。
   目線を合わせて、少年にと語りかけているリナ。
   「うん。ごめんね。お姉ちゃんたち!」
   いって、ぱたぱたと走ってゆく子供の姿。
   「まあ、せっかくご招待してくれたんだし?
    はやいとこ行きますか。」
   いいつつ。
   立ち上がるリナ。
   「そーです!魔王を復活させるわけにはいきません!」 
   「そうですわ。いくら、私達の世界でないとはいえ。
     阻止しないと。」
   同時にいっているアメリアとシルフィール。
   「さて・・じゃ、いきますか。」
   リナの言葉に。
   「あら、急ぎたいの?」
   あたしが確認すると。
   「そりゃね。」
   いってくるリナ。
   「だったらv」
   いって。
   くるり。
   目の前に円を描く。
   と。
   ゆら・・・。
   その手で書いた虚空の円が、ほのかに光り。
   「はい。繋がったわよ。空間。」
   『・・・・・は?』
   なぜか、あたしとユニットとガウリイ以外の気の抜けた声が一致する。
   「おお、ここから、搭にいけるのか。」
   一人納得しているガウリイ。
   「って!?ガウリイさん!?どうして、すぐに理解できるんですかぁ!」
   そんなガウリイに、わめいているゼロス。
   「だって、気配がそーだろ?この奥に見えてるの。
    あれ、搭だし。」
   いって。 
   円の中を指差しているガウリイ。
   うーん。
   「だから。瞬間移動とかでなくて。
    ここと、あそこの空間をつなげたのよ。」
   だから。
   この円で描いた扉をくぐると。 
   もうそこは、目的地だったりするんだけどね。
   ??
   意味がよくわからずに首をかしげているリナとゼルガディス。 
   『・・いや、その・・空間をつなげたって・・。』
   なぜか。
   唖然としているアメリアとシルフィール。
   「ま・・リナだしな・・。」
   それで納得し、しみじみいっているゼル。 
   おそらく。
   例の金色の王と何らかの関りがあるんだろうから。
   何があっても不思議でないが・・・。 
   そんなことを考えつつ、つぶやいているようだけど。
   まあ、確かに。 
   関りはあるといえばあるわよね。
   あたし自身のことなんだしv
   「ほらほら。早くいきましょv」
   「先に行くわよ。」
   いいつつ。
   その、光の扉をくぐるあたしとユニット。
   光の扉の鏡面は。
   まるで、水面のようにゆらゆらと揺らめいていたりするけど。
   すい。
   吸い込まれるようにして。
   その今描いた扉に入ってゆくあたし達に続き。 
   ふと。
   あわてたようにと続くゼロス。
   そして。 
   「あ・・まってください!」
   次にアメリア。
   「・・・よくわからんが・・。」
   いいつつ。
   ロディマスとゾルフとうなづきあい。 
   おそるおそると、虚空に描かれた扉にと入ってゆくゼルガディス達。
   
   ざわざわざわ・・。
   周りから見ると。
   あたし達が、そのまま消えたようにと映っているけども。
   昼時の騒がしい町の中。
   そんな些細なことに気付く人間達は。
   はっきりいっていない。
   町は至って平和に。
   ざわざわとざわめきたっている。


   「・・・・・・・・うそだろ?」
   『・・・・・。』  
   目をばちくりさせているゼルガディスに。 
   口をぽかんと開けているロディマスとゾルフ。
   「・・・・本当に空間・・繋がってたんだな・・・。」
   あきれているゼル。
   「リナさん!今度、そのやり方!教えてください!
    城を抜け出すのに便利そうです!」
   「おいおいおい・・。」
   目をきらきらとさせて。
   あたしに言ってくるアメリアに。 
   目を点にしているゼルだったりするけども。
   「・・・・・本当にくぐっただけで・・・。
     ・・・ついたわね・・。」
   なぜか、呆然としているリナ。
   「まあ、エルだからなぁ。」
   それですませているガウリイ。  
   「あああああぁぁぁぁ・・・。」
   なぜか、頭を抱えているゼロス。
   「ま、いっか!早くつけるに越したことないし!
     んじゃ!さっそく、乗り込むわよ!」
   「任せてください!リナ!」
   リナの言葉に。
   賛同しているアメリア。
   そんなアメリアをちらりとみつつ。
   「・・なあ、あんた・・・よくこんな人達と一緒に旅ができてるな・・。」
   しみじみとゼルにいっているゼルガディス。
   「そーいう、お前も、いやでも、知り合うさ・・。
    というか。もう、リナには知り合っているしな・・。
     まあ、リナと知り合ったのが、運のつき・・・。」
   溜息をつきつつ。
   悟りきったようにいっているゼル。
   「ほぉぉう、どういう意味かしらぁ?ゼル?(はあと)」
   あたしの言葉に。
   「い・・いやぁ・・はは・・他意は・・ないぞ?いや、本当に(汗)」
   なぜか。
   心から冷や汗かいていたりするゼルだけど。
   「こぉらぁ!何してるぅ!ゼル二号に一号!
     それと、二号のおまけたち!とっととくる!」
   リナが、入り口からたけってくる。
   「だ・・誰がおまけだ!」
   そんなリナに、抗議しているゾルフ。
   「ほら!ゼルガディスさん達!いそぎましょうよ!」
   先を促しているアメリア。
   「ほ・・・ほら。小さいほうのリナが呼んでいることだし。
    はやいとこ、レゾを止めよう。」
   話を交わしているゼル。
   「ま、いーわ。」
   


   搭の中に入ると。
   『まってましたよ。』
   目の前の階段の上に、レゾの姿。
   「レゾ!」
   ゼルガディスが構えるが。
   「ふぅん、これもどうやら映像のようね。」
   リナの指摘に。
   『いやぁ、本来ならば、お出迎えしたいのはやまやまなんですけど。
    しかし、早かったですねぇ。まあ、いいでしょう。
     ちょっと、今手が放せないので。最上階まできていただけますか?
      ―もってきてますよね?例の品物は?』
   レゾの言葉に。
   「ここにあるわ。」
   いって、高く女神像を掲げているリナ。
   『それでは、またあとで・・』
   いいつつ。
   ゆらり・・・。
   レゾの姿が掻き消えると。
   上が見えないくらいに高く続いているらせん状の階段。
   「こ・・これを昇るんですかぁ!?」
   アメリアの目が点となる。
   「まったく。こんなのちんたら、登ってらんないわよ・・。」
   いって。
   ぶつぶつと呪文を唱えているリナ。
   「まあ、かなり高い塔ですわね。」
   いっているシルフィール。
   「まあ、この搭は、千年前から存在しているらしいからな。」
   淡々といっているゼルに。
   「それでは、降魔戦争のときからですの?」
   聞いているシルフィール。 
   「お・・おい・・リナ・・それって・・・・。」
   ガウリイが、リナが何をしようとしているのかを察して。 
   少し止めようとしていたりするけど。
   すでに遅し。
   「ボムディウィン!!!」
   リナは、床に向かって。
   念じて強化した、風の呪文を。
   自分達の足元にと向かって。 
   解き放つ。
   行き場のない風はどうなるか。
   当然のことながら。 
   開いている場所。
   つまりは。
   『うきゃぁぁぁぁぁ!!!!!!?』
   「む・・むちゃするなぁぁぁ!!」
   「おやおや・・。」
   ブワッ!!
   そのまま、風にと乗って。
   上空にと押し上げられてゆく彼等達の姿。
   風は。
   一階から最上階までを。
   一気に吹き抜けてゆき。
   リナ達全員を。 
   同時に、巻き込んで、押し上げてゆく。

   
   「お・・おい!落ちたらどうするんだ!」
   リナに言っているゾロムに。
   「だぁいじょうぶよ。もし落ちて死んでも。
     お墓くらいは作ってあげるから。」
   あっさりといっているリナ。
   「・・むちゃくちゃやなつだな・・。」
   半ばあきれているゼルガディス。
   「ほ・・ほら。そんなことより。」
   リナの言葉に。
   「・・リナにとっては、これがそんなことなのね・・。」
   「やっぱり、世界が違えども。リナさんはリナさんってところですわね。」
   しみじみいっているアメリアとシルフィールだし。
   「最上階についたわよ。」
   そういうリナの目の前には。
   ちょっとした大きさの扉。
   ごくり。
   「・・あけるぞ・・。」
   いって。
   ゼルが扉を開けてゆく。
   


   ギィィィィ・・・・・。
   扉を開けると。 
   そこには。  
   部屋に広がる長い机と。
   その机の両脇に並ぶ、蝋燭の数。
   そして。
   その机の先には。
   『レゾ!』
   あたし、ユニット、ゼロス以外の全員の叫びが。
   一致する。
   
   「よくいらっしゃいました。」
   いって、にこにこと席に座っているレゾ。
   「赤法師レゾ!魔王復活など、馬鹿な真似はやめて!
     正義の心に目覚めてください!」
   「おや、よくわかりましたねぇ。
     この私が、魔王シャブラニグドゥを復活させて。
      目を治そうとしているのが。」
   悪びれもなくいっているレゾ。
   「な゛・・・貴様!本気なのか!?」 
   今まで、半信半疑だった、ゼルガディスが。
   レゾに向かって言い放つ。
   「まさかね・・・。
     でも、本気だと分かった以上。もったいないけど。
      これは、あたしが今ここで壊させてもらうわ!」 
   いって。
   魔力の球を作り出すリナ。
   「ふっ・・。出来ますかね?」
   いいつつ。 
   シャラァン・・・。
   「硬き岩より生まれし ・・・・。」 
   『ぐ・・・・ぐわぁぁぁぁ!!!?』
   「ダブルゼルガディスさん!?」
   レゾの言葉とともに。
   顔を抑えて。 
   もがきだすゼルガディスとゼル。
   シャラァン。
   レゾの持っている杖が鳴り響く。
   シャラァァァン・・・。
   つっ。
   杖を前に突き出して。 
   「さあ踊れ!私の操り人形よ!」
   レゾの言葉と同時に。
   『ぐ・・・ぐわぁ!』 
   二人同時に。 
   リナの方にと飛び掛ってゆく。
   「リナ!!」
   二人が飛び掛る寸前に。
   リナを抱きかかえて、避難させているガウリイ。
   「え・え!?ゼルガディスさん!?」
   「ゼルガディス殿!?」
   アメリアが、ゼルを心配し。 
   ロディマスは、ゼルガディスを心配する。
   「おやおや。どうやら、あのレゾさんに。
     操られているようですねぇ。(はあと)」
   にこにこしつつ言っているゼロス。 
   「ゼロスさん!笑ってないで、何とかしてください!」
   そんなゼロスに言っているアメリア。
   「だ・・だぁあ!おろせぃぃぃ!!//」
   ガウリイに抱きかかえられて。 
   じたばたしているリナ。
   「だって、危ないし。」
   いいつつ。
   リナをそのまま。抱きかかえていたりするガウリイ。 
   「それより!」
   シルフィールが。
   床に落ちた女神像を拾おうとすると。
   ぽう・・。 
   女神像は。
   レゾの魔力にて。
   レゾの手の中にと納まってゆく。
   「あとは頼みましたよ。」
   そう、ゼルとゼルガディスに言い放ち。
   ふふ。 
   やはり。 
   世界が違えども。 
   同じ魔力パターンにはちがいなかったですね。
   まさか、二人のゼルガディスを相手にしていれば。
   時間稼ぎもできるでしょう。 
   そう思いつつ。 
   儀式のある魔法陣の元にと。 
   扉を開放し。
   消え去ってゆくレゾの姿。  
   「い・・いかん!」
   「ああ!ガウリイ!いいから!レゾ、追いかけるわよ!」
   ガウリイに抱きかかえられたまま。
   レゾが入っていった扉を指差しているリナ。
   
   「ああ。何てことでしょう。ゼルガディスさんが。
     愛するもの同士、戦わねばならない。なんて、ロマンティックv」
   「・・・あ・・あのなぁ・・。」
   ゼルが自分に向かって、襲い掛かってきていたりするので。 
   干渉に浸っているアメリア。 
   そんなアメリアを。
   唖然とみているロディマス。
   「ゼルガディスさん!このアメリア!正義の炎と、愛の力で!
    目を覚まさせて上げます!ラブラブアタァァク!!」
   どごめぎゃ!!!!
   おもいっきり。
   ゼルに向かって。
   懐に入り込み。
   どがっ!
   と、魔力を込めたこぶしで。
   叩き込んでいるアメリアに。   
   「まあ、それじゃ。ちょっとは、お手伝いしますとしますか(はあと)」
   にっこりいって。   
   ごぅ!
   風を起こしているゼロス。
   ドガっ!
   風にあおられて。 
   ロディマス、ゾルフ、そしてゼルガディスが。 
   壁に叩きつけられて。 
   壁が半分壊滅していてゆくが。
   そこをすかさずに。
   「目をさましてくださぃ!」
   パンパンパンパンパン!!!
   おもいっきり。
   ゼルガディスの顔を叩いているシルフィール。 
   鋼のはりせんで。
   
   「う・・・ううん・・・。」
   「う・・・。」
   目を覚ましたとき。 
   ゼルガディスは、なぜか、多少顔が腫れていたり。
   ゼルに関しては。
   ごほごほとお腹を押さえてむせこむ。
   
   「い・・・一体?俺は?」
   「・・・俺は・・一体?」
   二人、首をかしげているけども。
   「ああ。簡単なことよ。レゾに合成獣にされたときに。
     レゾの命令一つで、操れるようにと細工がしてあっただけだから。」
   「そうそう。まあ、別世界とはいえ。
     基本的には、その構成、同じだから。
      ゼルもゼルガディス同様に。影響うけたのよ。」
   ユニットとあたしの説明に。
   しばし。
   ゼルガディスとゼルは顔を見合わせる。
   そして。
   『くそ!』
   がんっ!
   床を二人同時にたたいていたりする。
   

   たたた・・・・。
   「・・いい加減に・・おろしてよ・・//」
   「おお。すまん、すまん。」
   うーん・・。
   もっと本当は抱きかかえていたいけどなぁ・・。
   そんなことをガウリイは思いつつ。
   レゾを追いかけている階段の途中で。 
   リナに言われて。 
   よくやく、リナを降ろしていたりする。   
   「ま・・まあ、一応、お礼はいっとくわ!一応よ!」
   あのままだったら。
   間違いなく。
   ゼルガディスの剣が。
   自分にと当たっていたがために。
   一応、照れつつも、お礼を言っているリナ。 
   「そりゃ、お前に何かあったらいけないからな。」
   にっこりと並んで走りつつ、言っているガウリイ。
   「・・な゛・・・子ども扱いすなぁぁ!!」
   走りつつ。
   リナの叫びがこだましてゆく。
   「・・・子供扱いじゃ・・ないんだが・・。」
   ぶつぶつガウリイはつぶやいているが。   
   リナは真っ赤になって。
   階段の道を先に先にと進んでゆく。
   「・・まったく・・・そりゃ、あいつからみたら。
     あたしは、どーせ、子供ですよ!」
   かなり憤慨しているリナだけど。 
   ・・・て。   
   「・・・あれ?何で、あたし、こんなことでいらだってるのよぉ!」
   ふと。
   ガウリイに子ども扱いされて。
   いらいらしている自分に気付き。   
   絶叫を上げていたりする。
   
   カンカンカン・・・・。
   そんな互いの思惑とはまったく異なり。
   やがて。
   「リナ!」
   「小さいほうのリナさん!」
   シルフィールたちも追いついてくる。
   階段の先には。 
   広い空間が広がり。 
   「・・・な・・・何てばかでっかい魔法陣なんだ・・。」
   ゾルフがつぶやく。
   視界の先には。 
   部屋全体に広がる魔法陣。
   そして。
   その中央に、レゾの姿。 
   
   「ふ・・ふはは!」
   パッキィン・・。
   レゾの手の中の女神像が砕け散り。
   その中から、賢者の石が現れる。
   まあ、といっても。 
   かなり質の悪いものなんだけど。
   どうみても、ただの石。
   もしくは、木炭。
   その程度の、質の悪さの品だし。
   「おお!これぞ賢者の石!」
   いって。 
   賢者の石を上空に浮かべ。 
   自らの魔力を高め。 
   魔法陣にと転換してゆく。
   賢者の石に呼応して。
   青白く光ってゆく魔法陣全体。
   そして。
   準備が整った直後。
   リナ達は、レゾに追いついていた。


   「さぁ!今こそ復活のときだ!魔王シャブラニグドゥ!」
   「くっ!しまった!遅かったか!?」 
   レゾの言葉に。
   叫んでいるゼル。 

   と。
   パッキィィイン・・・・。
   「ナ゛!?」
   賢者の石が砕け散る。
   まあ、殆ど、質が悪かったからねぇ。
   耐久力がないし・・。
   あれしきだと・・。
   「・・失敗したのか?」
   ゾルフの言葉に。 
   「・・いや、違うわ!」
   リナの目が真剣なものになる。
   「い・・・いけない!巨大な闇が!」
   「し・・瘴気が濃くなってます!レゾを中心に!」
   シルフィールとアメリアが同時にいう。
   
   バチバチバチ・・・。
   レゾに向かいゆく黒い瘴気の渦。

   「・・そーいえば。北の魔王様の封印といた儀式を行ったのも。
      僕達の世界のここでしたねぇ。」
   しみじみいっているゼロスに。
   リナを庇うようにたっているガウリイ。
   
   彼等の目の前では。
   「ふ・・ふはははは!!!!
     見える・・見えるぞぉぉぉ!!」
   ゆっくりと目を開けてゆくレゾの姿。 
   その目は、真紅一色。
   赤瞳(ルビーアイ)。
   「な゛!ま・・さか!?」
   「あれは・・・ルビーアイ・・・!?」
   驚愕の声を上げているリナとゼルガディス。
   
   「ふはは!見える・・見える・・見えるぞぉ!
     目が開いた・・ふはは!」
   一人、喜びに浸っているレゾだけど。
   ごう・・。
   『ふふふふ・・・。』
   レゾの中から声がする。
   「・・な゛!?誰だ!?」
   レゾが異変に気付く。
   『我は汝が復活を望みしもの・・・・。』
   「ば・・ばかなぁ!ぐわぁぁぁぁぁぁ!!!!」
   レゾの叫びとともに。
   瘴気の渦が、高まってゆく。



   そして。
   目の前で。
   わざわざ、レゾの魂の干渉を断ち切るべく。
   形態を人でないそれにと変えているS。
   
   がたがたがた・・・。
   「す・・すごい・・・闇が・・。」
   「こ・・これが・・・。」
   魔王復活のその場に居合わせたことがない。
   アメリアとシルフィールは。 
   それをみて、なぜか。 
   顔色が悪くなっていたりするけど。
   「別に、そんなに怖がらなくても。
     たかが、Sじゃないのよ。」
   あたしの言葉に。
   『そーいう問題じゃありません!
      リナさんは怖くないんですか!?』 
   きっちりと声をハモらせて言ってくるアメリアとシルフィール。
   「まっさか。どうして怖がる必要があるのよv」
   『・・・・・・・。』
   どうして。 
   こんな場面なのに。
   こうまで落ち着いていられるんでしょうか・・・。
   ま・・まあ、リナさんは。
   以前のダークスターのときも。
   落ち着きまくってましたけど・・・。
   そんなことを思っているアメリアに。 
   ・・・・リナさんの正体って・・一体・・・  
   やはり・・・ロードオブナイトメアに何らかの関りが?
   そう思っているシルフィール。
   思っていることは違うけども。 
   なぜか。
   二人ともあたしの言葉にしばし無言になってゆく。
 
   「くっ!遅かったか!」 
   ゼルの額から一筋の汗。
   「・・・・ルビーアイ・・シャブラニグドゥ!」
 
   ズン・・・。


   レゾであったそれは。 
   レゾとは似ても似てつかない。 
   人とは異なる姿にと。
   変貌を遂げていた。
   でも、それ・・・・。
   よくみたら、海老に似ているわねぇ・・・。
   今度、海老鍋にでもしてみますかv



   「・・・選ばせてやろう。好きな道を。
     この我を復活させてくれたささやかな礼として。
      このまま、大人しく我に従うなら、天寿をまっとうすることもできよう。
       それがいやなら、我が今ここで相手をしてやろう。
        この世界に封じられし、七つのわが身を解き放ち
         世界を混沌に戻すその始めのトレーニングとしてな。」
   低い声で、生意気にもそんなことを言っているSこと。
   レゾ=シャブラニグドゥ。
   「ふん。好きかってなことをいってくれるじゃないのよ!」
   その言葉に。
   リナが言い返してゆく。
   そんなリナの横から。
   「驕るな!貴様が時間の流れに封印されている間。
     人間も進歩している!伝説の魔王など、このゾルフが、
      倒してくれるわ!」
   いいはなち。
   前に出ているゾルフ。
   「だ・・だぁ!こいつ、状況を別の意味で理解してないぃ!」
   リナが頭を抱えるが。
   「黄昏よりも暗きもの 血の流れよりも紅きもの
     時間の流れに埋もれし 偉大なる汝の名において・・・。」
   ゾルフが呪文を唱え始める。
   「お・・おい!馬鹿!ゾルフ!その呪文は!」
   ゼルの言葉に。
   「だ・・駄目です!ゾルフさん!」
   気付いて止めているシルフィール。
   「・・・・何考えてるんですか?あの人間は?」
   あきれているゼロス。
   「ふふ・・・。」
   完全に馬鹿にして、笑っているS。 
   「ドラグスレイブゥ!」
   どっがぁぁぁぁん!!!
   『あちゃー・・・・・。』
   その場にいた全員が。
   しばし、頭痛に覆われてゆく。
   ゾルフの放った呪文は。
   Sにと直撃するものの。
   「ふははは!やったぞ!」
   完全に勘違いしているゾルフ。 
   「こ・・・・この馬鹿ぁ!
     何魔王の呪文で魔王を攻撃しているぅぅ!」
   思わず怒鳴っているゼル。
   「い・・いかん!まだだ!逃げるぞ!ゾルフ!」
   Sの手が。 
   ゾルフに向いているのに気付き。 
   未だに意味が分かってないゾルフの手を引っ張り。
   その場から逃がそうとしているロディマス。
   「ふ・・・ふはは!馬鹿め!」
   いって。
   何ごともなかったかのようなSが現れて。
   手を伸ばす。 
   「!!!!ロディマス!ゾルフ!」
   走ってゆく二人の背後から。
   炎が差し迫る。
   と。
   パッキィィン・・・・。
   「・・・うん?」
   その呪文は。
   あっさりと無効化されてゆく。
   「・・・・何やつだ?」
   いいつつ。
   あたし達の方をみてくるS。 
   「??・・どうして、きさまがここにいる?獣神官よ?」
   ゼロスに気付いて。
   問いかけているS。
   「いやぁ、そうは言われましても。
     僕、ここの獣神官ではないですから。
      実は、平行世界からこっちに迷う込んで来ているんですよ。
       というわけで。僕はこちらには干渉はしませんので(はあと)」
   にこにことそれに答えているゼロス。 
   魔王と放しているゼロスをみて。
   なぜか。 
   怯えているロディマスとゾルフ。
   「あ・・ありがと・・う・・な・・。」
   「あ・・ありがとうございます・・。」
   自分達が助けられたのに気付き。
   自分達の前にいる少女にとお礼を言っている二人。 
   爆風が巻き起こっているがために。
   そのポニーテールにしている髪が。
   風にあおられてなびいているけども。
   「気にしないで。目の前でしなれたら。
     寝覚めが悪いだけだから。」
   あっさりといっているユニット。
   その言葉に。 
   しばし、顔をしかめているS。 
   ・・・・何か聞いたことのあるような声・・のような気が・・。
   ・・・気のせいだろう・・。
   それで済ませていたりする。
   「ちょっとぉ!いくらなんでも。
     いきなり攻撃したそのゾルフの馬鹿はともかくとして!
      何で、ロディマスまで攻撃するのよ!魔王!」
   強気で発言しているリナ。
   「ふっ。この我の力を借りた呪文で。
    我を倒そうとした愚か者を助けようとした人間を。
     別に巻き込まれても、問題あるまい?」
   さらりといっているS。
   「・・・・え?」
   今だに理解してないゾルフ。 
   ・・・・ぼかっ!
   おもいっきりゾルフの頭を殴っているゼルガディス。 
   「な・・何するんですか!!」 
   抗議するゾルフだが。 
   「こ・・この馬鹿!
     魔王の力を借りた呪文で、魔王を攻撃する馬鹿がどこの世界にいる!」
   もし・・・・。
   この子が・・・助けなかったら・・・。
   今ごろ・・・・。
   ゾルフと・・・ロディマスは・・・。
   ぞくり。 
   その思いが、ゼルガディスを震わせる。
   「何をいっているんですか!ゼルガディス殿!
     俺は、ドラグスレイブで魔王を倒そうとしただけです!
      黒魔術最高峰の魔法で!」
   今だに理解してないゾルフ。
   「・・・じゃあ、聞くが。黒魔法の力の源となる。
     闇の力の王は誰だ?」
   「何簡単なことを。魔王にきまっているじゃないですか。」
   ここまでいってもまだ理解してなかったりする。
   
   「・・・平行・・世界?そういえば。
    汝は、我の知っている、ゼロスより・・・。
     力が多少上のようだな・・。」
   なぜか。
   世間話をしていたりするSだし。
   「はあ。まあ。以前・・・ちょっと・・。」
   言ったら、全員全体責任v
   ゼロスのみに聞こえるようにと伝えた言葉に。
   なぜか。
   真っ青になっているゼロス。
   「そ・・それは、秘密です(はあと)」
   それで逃げてたりするけど。
   「まあいい。この遊びが終わったら。
     しばし話しを聞くとしよう・・。」
   いいつつ。
   今だに理解してないゾルフに言い募っているゼルガディスに。
   なぜか。
   目の前でSをみて。
   畏怖の感情を抱いているアメリアとシルフィール。
   まったく。
   人の姿の北のSのやつには。
   あったことあるでしょうが!
   あんた達は!
   そして。
   あたし達をみて。
   「この我を復活させてくれた礼。
     その命をもって、祝ってもらうとするか。」
   ・・・・・・全然気づいてないし!!!
   ・・・この鈍感無能管理職ぅぅぅぅ!!!!
   その横では。
   なぜか。
   Sに対して。
   祈りを捧げているゼロスの姿が見受けられていたりするけど。
   「?」
   意味が分からずに、首をかしげているS。
   ま・・・魔王様・・・エル様相手に・・・あぁぁぁぁ(汗)
   ・・・ま、いっか。
   僕達の世界の魔王様ではないですし。
   完全に人事なゼロス。
   「さあ、それはどうかしらね?
    でも、こんな狭い場所でやろうだなんて。
     魔王のくせにせこいわねぇ。」
   汗を流しつつも。   
   挑発しているリナ。
   「ふ・・・いいだろう・・・。
     死に場所は・・選ばせてやろう・・・。」
   
   ルォォォォ・・・・・。


   Sが咆えると同時に。
   辺りの空間が歪んでゆく。


   「それはそーと。何か食べたいし。」
   「それもそーね。じゃ、とりあえず。
    町にでもちょっと細工して移動しますかv」
   ユニットがそう言ってくるので。
   今Sが放った空間干渉にちょっと手を加えて。 
   あたし達一行は。 
   Sが用意した場所以外の場所にと。
   移動してゆくようにする。


  
   「・・な゛!?」
   自分が移動させた場所には移動せずに。
   何か、歪みが発生し。 
   別の場所にと移動してゆく人間達を認めつつ。
   「・・・まあいい。今は逃げろ・・。」
   そういって。
   レゾの肉体を。
   その身に慣らしてゆくSの姿が。
   搭の中で見受けられていた。



   『うぎゃ!』
   ―どすん。
   リナ達が。 
   地面に落ちるようにと着地すると。
   そこは。
   町の真横にあるちょっとした街道のど真ん中。
   

   ざわっ!
   なぜか。
   いきなり出現したあたし達に。
   周りの人々がざわめきだってゆく・・・。


                     −続くー
  
####################################
 
  あとがき:
    薫:・・・・あまりに寒いので。
      アンカコタツを布団に入れたら・・・・。
      布団から出られなくなり。
      さらに拍車がかかり、寝坊している私です・・・・・・。
      あぅあぅあぅ・・・。
      あと・・・・。
      なぜかネットが繋がらない・・・・なぜ!?(汗)
      ・・・・何回接続しても・・・・(汗)
      うーん・・・謎だ・・・(滝汗)
      朝までは繋がってたのに・・・・。
      あうあうあう・・・・(滝汗)
      なぞです・(涙)
      なんでコンピュータが応答しないの!?(絶叫!)
      しくしくしく・・・・。


     ・・・・十二時過ぎて・・・。
     ようやく接続・・・(涙)
     な・・・何だったんだ?(汗)
     ま・・・とりあえず。 
     次回。決戦v
     何で、移動させたかというとv
     やっぱ、あのお約束は入れたいしv(かなりまて!)
     町を襲うトロル達v
     それではvv
      

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23644スレイヤーズフォーエバー・第8話かお E-mail URL2002/12/7 01:07:26
記事番号23509へのコメント



  こんにちわ♪  
  いきます!
  第一部!!クライマックス!!(までいけるのか・・)
  んではでは♪
  え?『エル様漫遊記』と一緒って?
  何をおっしゃいますか?(爆!)
  まあ、パラレルということで♪(まてまてまて!)
  ではでは♪

#####################################

 
   スレイヤーズ・フォーエバー 第8話   〜決戦〜



  「い・・いたいですぅ・・・。」
  「・・あ・・・アメリア・・・。」
  アメリアが、腰をさすっていると。
  下から声がする。
  みれば。
  「ああ!すいません!ゼルガディスさん!」
  「謝るのはいいから・・のいてくれ・・。」
  思いっきり。
  アメリアは、ゼルの上にと落ちていたりする。
  「大丈夫か?リナ?」
  「い・・いい加減にはなせぃ!//」
  リナをしっかりと。 
  空間から移動して地面にリナが落ちそうになったときに。
  リナの下に回り、横だきに受け止めているガウリイ。 
  「きゃん!」
  シルフィールはシルフィールで。
  ロディマスの上にと落ちていたりするけども。
  「い・・・一体、何がどうなったんですの?」
  謝りつつ、ロディマスの上から退いているシルフィールが。
  なぜか途方にくれたようにとつぶやいているが。
  「くっ!レゾは!?」
  起き上がりつつ、周りを見渡しているゼルガディス。 
  周りを見れば。
  のどかな町並みが広がるばかり。
  「ああ。どうってことないわよ。
    目覚めたばかりで、空間干渉、失敗したんでしょv」
  にっこりというあたしに。
  ・・・・今・・エル様・・干渉・・してましたよね・・(汗)
  なぜか。
  汗を流しているゼロス。 
  「まあ、あの搭から、ちょっとばかり、離れているこの町にと。
    私達、飛ばされたようよ?(はあと)」
  にっこりといっているユニット。
  「・・・ちょっとまて。
   すると・・何か?遠からず、
    追いかけてくる可能性がある・・ということか?」
  額に手をやり、しばらく考えたのち。
  聞いてくるゼルガディスの問いかけに。
  「まあ、そりゃそーでしょうけどね。」
  あっさりと答えておく。
  まあ、嘘でないし。
  真っ赤になりつつ。
  ようやく、ガウリイに降ろしてもらっているリナ。
  「まあ、せっかくだし!ご飯にしよ!」
  「おお!それいいな!リナ!」
  ―ごげっ!
  リナの最もな意見に。
  なぜか。
  あたしとユニットとガウリイ以外。 
  全員が、その場にとずっこける。
  リナの意見に賛同しているガウリイは別として。
  「あ・・あのなぁ・・。」 
  起き上がりつつ、言っているゼル。
  「ま・・まあ、人間・・腹は減っては戦はできぬ・・といいますからね・・。」
  錫杖をつきつつ。 
  起き上がっているゼロス。
  「・・よくこんな時に食べれますね・・リナ・・。」
  あきれつつ言っているアメリア。
  「でもまあ、正論ですし。」
  それで納得しているシルフィール。
  「そうそう!せっかく町に来たんだから!何か食べないと損ってものよ!
    このリナ=インバースの名前がすたるわ!」
  きっぱりと言い切っているリナ。
  「さあ!ってことで、いってみよー!」
  リナに押し切られる形で。 
  近くにある食堂にと入ってゆくあたし達。
 

  「さあ!おいしいものを食べて、ばぁっと!
    力をつけましょう!」 
  ずらり。
  机に並べられた食事の数々。   
  それをみつつ。 
  「・・ふっ・・・最後の晩餐か・・・。」
  シィィィィン・・・・。
  ゼルガディスのつぶやきに。
  なぜか、一瞬、全員が静まり返る。
  「だぁぁぁ!辛気臭いわねぇ!こうなったら・・・。
     おっしゃぁぁぁぁん!
      前メニュー五十人前づつ追加ねぇ!」
  ドタタタッ!
  リナの言葉に。
  なぜか椅子からひっくり返っている、アメリア達。
  かたん。
  何ごともなかったかのように席につき。 
  「まったく。なぁに、情けないことをいってるのかなぁ?
    ゼル二号は?全然勝ち目がないってわけじゃ、ないんだからね。
     そりゃ、黒魔法は、相手にダメージを与えられないけど。
      ゼル二号も精霊魔法、使えるんでしょ?
       こっちには、精霊魔法使えるのが、ゼル一号に、アメリアに、
        年上シルフィール。ゼル二号を含めて。
         四人もいるんだからね。」
  ぴっ。
  フォークを突き立てていっているリナ。
  その傍らでは。
  ガウリイとの食事争奪戦をしていたりするのだけども。
  「おいこら、この俺はどうして数に入ってないんだ!」
  わめいているゾルフ。
  「あ。ゾルフさん。いっとくけど。
    サービスは一回きりだからねv」
  ぱくぱくと。
  ケーキを口に運びつつ、さらりといっているユニット。
  「そぉねえ。人間とかがいう、奇跡。に近いようなものだし。
   あまり違う世界のあたし達が、何かすると。
    ここの世界がどうにかなるしね。」
  ぱくぱくぱく。
  とりあえず。
  出されているローストチキンを綺麗に切り取り。
  一口サイズにしてから、口にと運びつつ。
  いうあたしの言葉に。 
  「まあ、別世界の僕達が。どうこうすることもないでしょうし。
    というわけで、こちらの世界の人達に頑張ってもらいましょう。」
  にこにこといっているゼロス。
  「ゼロスさん・・それでいいんですか?」  
  呆気にとられて見ているアメリア。
  「いやあ、だって、ここ、僕達の世界じゃないですし。
    僕達の所以外、どうなろうと、関係ないですしね。あはは(はあと)」
  そんなゼロスをじろりとみつつ。
  「・・・上司に当たる魔王と敵対してもか?」
  確認を取っているゼル。 
  「やだなぁ。ゼルガディスさん。
    僕の直接の上司は、獣王(グレータービースト)様ですよ(はあと)
     それに、ここ、僕が所属する世界でないですし。 
      というわけで、ここでは僕は部外者です(はあと)
       僕が受けている命令は、こちらの。リナさんこと、エル様に。
        お供することですし(はあと)」
  『ぶぅぅぅ!』
  なぜか、そのゼロスの言葉に。
  噴出しているロディマスとゾルフ。
  「ぐ・・・ググ!?何を馬鹿なことを!それこそ、伝説じゃないか!」
  今だ理解ができてないゾルフ。
  「獣王・・といえば・・・魔王の腹心・・その一人か?」
  なぜか、声が震えているロディマス。
  それとは打って変わり。
  「・・・本気でお役所仕事ですね・・・ゼロスさん・・。」
  あきれつつそんなゼロスをみているアメリア。
  「で?どうして、リナについていくように命令がでてるんだ?」
  今まで、何回も同じ質問をしているのに。
  また、聞いているゼル。 
  「それは・・ひ・み・つです(はあと)」
  にっこりと。
  人差し指を口にあて。
  言い放つゼロス。
  「それに、ガウリイの光の剣もあるし。」
  ちらりとガウリイをみているリナ。
  「まあ、もし対峙するんだったら。
    光の剣。リナに貸してやるよ。リナの身を守るためにもな。」
  言っているガウリイ。 
  「ええ!!!?くれるの!?」
  目をきらきらとさせているリナ。
  「だからぁ、俺の物はお前のもので。
    んでもって、俺はリナの永遠のパートナーだしな。」
  ずべしゃ!
  その言葉に。 
  思わず、スープに顔を突っ込んでいるゼル。
  「ガウリイさん!?もしかして、私達の世界に戻らないつもりですか!?」
  アメリアが驚いて聞いているけども。
  「おう!俺はリナを守るって決めたからなv」
  「こ・・子供扱いするなぁぁ!!」
  くしゃりと。
  リナの頭をなでるガウリイに。 
  リナが絶叫する。
  『・・・どこをどうとったら・・
   ・・・子ども扱いしている台詞になるんでしょうか(だ)?(汗)』
  みごとなまでに。
  ゼル、ゼルガディス、アメリア、ゼロスの言葉が一致していたりする。
  「が・・ガウリイ様?」
  シルフィールの問いかけに。
  「俺は、リナっていう運命を見つけたからv」
  「だから、子ども扱いするなっていってるでしょうがぁ!」
  すぱこぉぉぉん!
  ガウリイの台詞に。
  怒りつつ。
  スリッパではたいているリナ。
  それでもにこにことしているガウリイ。
  「・・・・(汗)ガウリイ様・・苦労しますけど・・いいんですか?(汗)」
  流石に。 
  こうきっぱりとガウリイが告白しているも当然なのに。
  まったくといっていいほどに気づいてないリナに。
  多少頭を抱えつつ。 
  確認していたりするシルフィール。
  「おう!俺の居場所はリナの隣だからな。」
  きっぱりいっているガウリイの言葉すら。 
  リナは告白と捕らえてないのが面白い。
  「・・まったく・・・子ども扱いして・・・。」
  ぶつぶついいつつ。
  ローストチキンにと食らいつくリナ。
  ・・・何処をどう捕らえたら・・。
  子供扱いになるんだ!?
  どう考えても・・告白だろうが!!?
  面白いことに。
  店にいた全ての人間達の思いが一致しているけども。 
  
  
  「ふふ・・震えるがいい・・世界よ・・。」 
  搭から瘴気があふれ出る。
  空を覆う、紅い影。
  その影響で。 
  下級魔族や、オーガやトロル。
  そういった存在達が。 
  力をつけて、はしゃぎだしてゆく。
  

  「・・・も、閉店なんだけどなぁ・・。」
  マスターがそんなことをつぶやいているけど。
  とりあえず。 
  作戦会議をしているあたし達。
  「それはそーと。ガウリイ?光の剣、あたしに貸すって・・何で?」
  ふと。 
  思い出したように言っているリナ。
  「ああ、これに魔法をかけると。威力が増すからな。」
  あっさりというガウリイに。 
  『どぇぇぇ!?ガウリイ(さん)がそんなことを覚えてるぅぅ!?』
  驚愕の悲鳴を上げている、ゼル、アメリア、ゼロス。
  「あ・・あのなぁ・・。」 
  情けない声を出すガウリイに。 
  「・・・旦那、一体、仲間からどーいう目で見られているんだ?」
  あきれて汗をかいているゼルガディス。 
  きっぱりと。
  『脳ミソくらげ。』
  「または、脳ミソがヨーグルトともいえるかもしれません・・。」
  そんなことを言っている、アメリア達。
  「まあ、とりあえず・・だ。意思力を具現化するような代物だから。それは。」
  間違ってはいないけど、事実でない説明をしているガウリイに。
  「それで?あんたは、どうやって戦うつもり?
     まさか、自分は何もせずに見ています。っていうんじゃ・・。」
  リナがぎろりとガウリイを睨む。
  「ん?いや、俺、別の剣も持ってるから。」
  さらりというガウリイに。
  「?別の剣?」
  リナが首をかしげる。
  「ああ、斬妖剣(ブラストソード)とかいう・・。」
  「それもちょーだい!!」
  どんがらがっしゃぁぁぁぁん!
  ガウリイが言いかけた直後。
  リナが言った台詞に。 
  なぜか。
  全員が、椅子から転げ落ちいてた。


  そんなほのぼのとした会話をしていると。
  外から。
  ―きゃぁぁぁぁぁ!!
  悲鳴が巻き起こる。
  「何だ!?」
  がたん!
  椅子を離れて、外に出てゆくゼル達。
  「まさか!?」
  つられて、アメリア達も外に出てゆくが。
  「いや、この気配は違うぞ?」
  店の中にいながら。
  気配を掴んでいるガウリイ。
  

  外にでると。
  すでに、夜の闇が押し寄せている町並みが。
  ほのかに赤く照らされている。
  みれば。
  ところかしこから、上がる火の手が。 
  町を赤く染め上げている。
  家家から上がる火の手。
  そして。
  「くっ!トロルか!?」
  見れば。
  町を襲っているのは、トロルやオーガの群れ。
  「な・・!?何で、普段は、こんなに町を襲うようなこともないのに!?」
  シルフィールが小さく悲鳴を上げる。
  「ちっ。どうやら、魔王の影響らしいな。」
  ゼルが舌打ちする。
  「まさか・・俺達を・・。」
  言いかけるゼルガディス。 
  ふと。 
  トロル達が、ゼル達の方を振り向くが。
  何も気にせずに。
  そのまま、倒れた人々から、品物などを奪い取っていたりする。
  「・・・違うな・・俺達が目的じゃないらしい・・(汗)」
  完全に、眼中にない様子のトロル達に。
  あきれていっているゼル。
  「平和な町を脅かす、悪の手先!許してはおけません!
    ディスファランク!」
  拳に魔力を集め。 
  「とぅ!!」
  わざわざ屋根の上にと上って。
  オーガ達を退治しに向かっているアメリアに。
  「シルフィールは怪我人の手当てを!」
  「はい!」
  シルフィールに指示を出し。
  辺りにたむろしているオーガに向かっているゼル。
  「んじゃまあ、いきますか。」
  「だな。」  
  リナの言葉にガウリイが同意して。 
  「これ終わったら、両方、頂戴ね(はあと)」
  「だから、ずっとリナと一緒にいるんだから。    
    俺の物は・・リナの・・。」
   言いかけるガウリイをほっといて。
  「フレアアロー!!」
  どごぉぉぉん!
  オーガ達にと向かっているリナの姿。
  「ま・・いいか。」
  まだ時間はじっくりとあるんだ。  
  ・・・・絶対に逃がさないからなvリナv
  などと、ガウリイは思いつつ。 
  ザシュ!
  並み居るオーガやトロルをみじん切りにとしてゆく。
  「!リナ!」
  リナの後ろからオーガが襲い掛かるが。
  リナが軽く嘲笑し。 
  呪文を叩き込もうとしたその刹那。
  「きゃぁぁぁぁ!」 
  高い悲鳴が回りにと響いてゆく。
  みれば。
  さきほどの、店の、ウェイトレスが。 
  逃げ惑い。
  崩れる瓦礫の中を。 
  逃げ惑っていたりする。
  ・・・にや。
  それを見届けて。
  すすす・・。
  リナをほっといて。
  そちらに標的を絞っているオーガ。
  ・・・・ぶちり。
  「く・・・くそぉ!ゆるさぁぁん!」
  女の子を選り好みするなんてぇぇ!
  怒り心頭に震えるリナを。
  うーん。
  怒っているリナもかわいいなぁ。
  そんなことを思っているガウリイ。 
  
  「きゃあ・あ・・あ・・。」
  ぺたん。
  尻餅ついている女の子。 
  「ちょぉぉとまったぁ!モンスターのくせに。
    女の子を選り好みするなんて、許せないわよ!
     何人たりとて、このあたしの邪魔はさせないからね!」
  そういって。 
  そう、それがたとえ、魔王でも。
  いいつつ。
  「ファイアーボール!!」
  どごぉぉぉぉん!
  リナの放った呪文で。
  隅と化してゆくオーガ達。

  「で・・でぇぇぃ!キリがなぃぃい!!
    こーなったら・・・・。」 
  わらわらと増え続けるオーガやトロルに。
  リナは呪文を唱えてゆく。

  そして。
 
  「ドラグスレイブ!!!」


  チュドドォォォォン!!!


  夜の闇に。
  ちょっとした、光の柱が。
  町ほどの小さい大きさほど。
  照らしてゆく。


  「あらら・・・。
    町が壊滅しちゃったわね・・。」
  のんびりと傍観していたあたし達。
  「まあ、とりあえず。再生させときましょv」
  いって。
  バチンv
  指を鳴らすと。
  その刹那。
  襲撃の前の町並みにと、町の姿は戻って行く。
  
  ・・・・・・・・。
  しばし、目を点にして。
  『な・・・・何ぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!?』 
  なぜか。
  驚いてあたしをみているゼルガディスとロディマスとゾルフ。
  「あら、誰でもできることだってばv」
  当たり前のことをいうユニットの言葉にも。
  なぜか。
  しばらく、混乱しているようだけど。




  「うーん。よく寝れました!」
  なぜか。
  町を救ってくれたから。
  というので。
  その日は、無料で、宿にと泊まらせてもらえ。
  次の朝。
  とりあえず決着を付けに進んでゆくあたし達。
  

  町は平和そのもので。 
  「・・・何処かで魔王が復活しているとは知らないで・・・。
    平和ですよね・・。」
  町をみて。
  シルフィールがそんなことをつぶやいていたりもしたけども。


  「それで?作戦は?」
  ゼルガディスの質問に。
  「ゼルガディス殿。ここは、私に任せてください。」
  一人言っているゾルフ。
  「あんな、伝説の中の魔王なんか、このゾルフの黒魔法の前には。
    手も足もださせませんよ。」
  今だに。
  あれだけ説明しても。
  ちゃんと理解してないゾルフ。
  はぁ・・。
  溜息一つ。
  「・・ゾルフ・・お前、魔法の基礎からもう一回。
    学習しろ・・・。」
  あきれていっているゼルガディス。
  「しかし・・・まだ魔王はあそこにいるのですかな?」
  歩きつついっているロディマス。

  ざわ・・・。
  チチチ・・・・。
  バサバサバサ・・・・。
 
  そんな会話をしていると。 
  空気がざわめき。
  小鳥たちが、飛び交ってゆく。


  「―ほう・・・こんな所にいたのか・・・・。」

  声と同時に。
  それまで、何もいなかったはずの、場所に。
  といっても、それは、リナ達から見た限りのことなんだけど。
  空間移動して、出現してくるレゾ=シャブラニグドゥの姿。

  「昨日は、おかしいことが起こり、逃がしたがな・・。
    今度はそうはいかんぞ?
     もう一度聞く、この我に従うか。それとも死を選ぶか。」
  今だに、海老を彷彿させる、異形の姿のままで。 
  そんなことをほざいているけど。
  せめて、一晩あったんだから!
  魂の干渉力くらい、消化しなさいよね!
  情けないわねぇ・・。
  ほんと・・。
  「ふっ。冗談。このリナ=インバース。
    魔王の手下なんかになんか、なりたくないわよ。
     金色の王の手下のそのまた手下なんかにはね!」
  ぴしゃりと言い放つリナ。
  「・・・・な゛に゛?」
  一瞬、顔を曇らせているSだけど。
  「な・・・なぜ、貴様、あの御方のことを知っている!?」
  なぜか。
  驚いた声を出しているS。 
  「・・・どうやら、生かしておくことはできんらしいな・・。」
  いいつつ。
  手をかざすS。
  リナとSが言い合っている最中。
  顔を見合わせて。
  作戦通りに。
  ぶつぶつと呪文を唱えているゼル、ゼルガディス、アメリア、シルフィール。
  の四人。
  そして。 
  『カルティット・ラティルト!!!!』
  ドトドドォォォン!!!
  四人のラティルトが炸裂する。
  ―が。
  パッキィィン・・。 
  あっさりとはじいてるレゾ=シャブラニグドゥ。
  「ふむ・・まあまあ、楽しませてくれそうだな・・。」
  いって。
  「まあいい。トレーニングがてら、相手をしてやろう。」
  淡々というSに対して。 
  「驕るな!今度こそ、決着をつけてやる!」
  いいつつ。
  「黄昏よりも暗きもの・・」
  「よ・・よせ馬鹿!」
  「だ・・だぁぁあ!この五流以下魔道士!やめなさい!」
  ゾルフを止めているゼルガディスとリナ。
  あれだけ、散々。
  言われたのに。
  まったく、理解してないゾルフ。
  「ふん。今度は、この前のように、偶然でははじけまい!
    ドラグスレイブ!!!!」
  ドッガァァァァン!!!
  先日。
  自分が放った呪文がはじかれたのは。 
  偶然である。 
  そう今だに勘違いしまくっているゾルフ。
  「ふ・・・ふはは・・愚かな・・・。」
  にやりと笑い。
  口を開くS。
  「い・・いかん!にげろぉ!!ゾルフ!」
  あわてて、ゾルフに駆け寄っているロディマス。
  ―二度はないわよ?
  ふと。 
  彼等の脳裏に。
  ユニットが言った台詞がよぎるが。
  その刹那。
  ――カッ!
  「ゾルフ!!ロディマス!!!」
  Sが口から吐いた光に。
  飲み込まれ。
  何も残さずに、消滅してゆくゾルフとロディマス。
  ゼルガディスとゼルの悲鳴が一致し。
  「な!?」 
  「そ・・んな!?」
  口を押さえているアメリアとシルフィール。
  「あーあ・・・。本当に、最後まで理解してなかったんですねぇ・・。」
  あきれているゼロス。
  完全に。
  傍観を決め込んでいるけども。
  「まったく・・人というのは、何処までも愚かなものだな・・。」
  いって。
  リナ達を見据えるS。
  「さて・・お嬢ちゃん・・。
    あの御方のことを知っている貴様は・・生かしておくことはできんのでな?」
  いいつつ。
  リナにと視線を向けて。
  そして。 
  あたしにも視線を向けてくる。
  「・・そちらも知っているのか?まあいい・・。
    この我に刃向かったこと・・後悔させてやるとしよう・・。」
  完全に勘違いしまくっているSだし・・。
  「・・・成仏してください・・。」
  Sに向かって。 
  祈りを捧げているゼロス。
  「?」
  その姿に首をかしげているレゾ=シャブラニグドウ。
  「ちょっとまったぁ!リナを相手にするなら。
     まず、この俺と相手をしろ!」
  ずい。
  ガウリイが前にと出てゆく。
  「ふむ。先に死にたいのか・・まあいい。
    それでは、他のメンバーには・・しばらく遊んでいてもらおう・・。」
  Sの言葉と同時に。
  地面から、溶岩が吹き出ていき。
  それが、炎の竜の形となり。
  ゼル、ゼルガディス、アメリア、シルフィールにと襲い掛かってゆく。
  あたし達の方にも向かってくるが。
  バシャ・・・。  
  あたし達の目の前で。
  霧散していっていたりする。


  「・・そんな、剣でこの我が切れる・・とでも?」
  ガウリイが、柄に手をかけると。 
  完全に笑っているS。 
  「切れるさ。」
  いいつつ。
  すらり。
  剣を抜き放つ。
  「・・・ほう・・・ブラストソード・・か。
    周囲の魔力を切れ味にと転化させる剣・・・。
     なるほど・・な。しかし、そんな品物をもっていても。
      この我にはかなうまい・・。」
  完全に理解してないSだし。
  まあいいけど。
  「さぁ、それはどうかな?」
  にやりとガウリイが笑い。 
  「・・な゛!?消えた!?」 
  リナ達の目には。 
  ガウリイが消えたようにと映ってゆく。 
  実際は。 
  人からみるとすれば。
  かなりのスビートで、打ち込んでいるというだけなんだけども。
  

  カンカンキンキンキン!!
  「・・・な゛!?」
  「リナには指一本、触れさせない!」
  完全に。
  レゾ=シャブラニグドゥを押しているガウリイ。 
  
  リナ達の目には。
  ただ、剣と、杖とがせめぎあう火花が見えるのみ。
  それと、音のみが。
  

  「姿が大きいから・・隙だらけ・・だぜ!」
  ざん!
  ガウリイの剣が、なぎ払う。
  「くっ・・・なるほど・・手加減は無用・・とうわけか・・。」
  にやりと笑い。
  「ふ・・スィーフィード以来だな・・本気になるか・・。」
  いって。
  ゆら・・・。
  姿を揺らめかせ。
  人間の形態にと姿を変えているS。
  といっても。
  レゾの姿にであるのだが。
  

  カンキンキン!
  打ち合う音が響く中。
  「ゼル一号!二号!皆!時間を稼いでおいて!」
  いいつつ。
  勝つ方法・・。
  リナは。
  ひたりと剣を構える。
  この方法なら・・。
  それに。
  この貰った石・・どこまで耐えられるのかも。
  実験してみたいし。
  そんなことを思いつつ。
  ゴルンノヴァに、光の刃を出現させているリナ。
  「魔王!これで、駄目なら、あたしもすっぱりとあきらめるわ!」
  いって。
  横に剣を構える。
  ゆら・・。
  剣にと黒い闇がまとわりついてゆく。
  「・・・・闇よりも暗きもの 夜よりもなお深きもの 
    混沌のうみにたゆとうし・・・。」
  今はこのカオスワーズが違っていることは分かっている。
  けど。
  いくらなんでも。
  あんな、混沌そのものを創り出し抱擁している存在の。
  完全版の呪文を唱えて・・制御する自身は・・あたしはない。
  だから。
  そんなことを思いつつ。 
  不完全呪文を唱えているリナ。
  これを唱えたときに、感じる。
  脱力感が、まったくといっていいほどに感じられないことに気付き。 
  ・・すごっ・・・。
  これって・・やっぱ、このカオスストーンとかの賜物よねv
  心でうきうきしつつ。 
  呪文を続けているリナ。
  


  「小さいリナさん!それは!!」
  シルフィールが、悲鳴を上げて、抗議しているが。 
  「大丈夫よ。シルフィール。暴走はしないから。」
  「どうして、そんなことがいえるんですかぁ!
    下手したら、世界そのものが虚無に飲み込まれるんですよ!」
  なぜか、悲鳴を上げているシルフィール。
  「・・・・な゛!?」
  その言葉に。 
  なぜか驚いているこちらの世界のゼルガディス。 
  
  
  「・・・・何!?」
  さすがに。
  リナの魔法に気付き。
  小さな声を上げているS。
  「な゛・・その魔法は・・貴様にそれが仕えるのか!?」
  なぜか、驚いたようにリナを見ていたりするが。 
  

  ・・・大丈夫。以前ほど消耗も激しくない。
  自分に言い聞かせ。
  ばちばちと集ってゆく、闇を。
  「剣よ!闇を喰らいて刃となせ!!」
  自らの周りに出現した闇を。
  ゴルンノヴァにと吸収させて。 
  刃となしてゆくリナ。
  

  「くっ・・小ざかしいまねを!」
  いって、呪文で対抗しようとしているSだけど。 
  「おっと。リナの邪魔はさせないさ。」
  それをあっさりと阻止しているガウリイ。
  「き・・貴様、それでも人間か!?」
  ガウリイの剣技に。 
  なぜか、かなり驚いていたりするSだし。
  「そうはいうがな。俺だって、まだこれ。
    あまり本気を出してないんだぞ?あんたと同じく。」
  汗一つかかずに。
  いいのけているガウリイ。
  「くっ・・・。
    なぜ・・たかが人間がここまでの腕を・・。」
  なぜか。
  ぶつぶついっているSだし。
  

  『・・・・な゛・・。』
  すでに、なぜか。
  ぼろぼろになりながら。
  無限に出現する、炎の竜を倒しつつ。
  リナを見ていたアメリア、シルフィール、ゼルガディスにゼルは。
  リナがその光の刃を。
  黒い刃としているのに多少驚いている。
  


  「なぜ・・・って・・言われてもなぁ・・・。
    というか・・いやでも覚えるぞ?
     それに、暇だからって、剣の手合わせ・・。
      すみれちゃんやエルとしてたし・・。」
   あっさりいっているガウリイに。 
  「・・・?・・・誰だ?それは?」
  首をかしげているS。
  え・・エル・・という呼び方は・・。 
  恐れ多いにも、あの御方の呼び方なのに・・。
  それに・・・。
  ・・・・菫?
  そんなことを思っているSだけど。
  そんな中。 
  「ガウリイ!そこからのいて!」
  リナの指示が飛ぶ。 
  「おお!」
  ガウリイが、Sから放れると。
  
  「見せてあげるわ!人間の底力ってやつをね!
    ギガスレイブ!!!」
  剣にまとわりついている闇を。
  そのまま、Sに投げつけてゆくリナ。


  「く・・・小ざかしい!」
  それを力でねじ込もうとしているSだけど。 
  ふと。
  あたしとユニットの方にと気付く。
  あたし達は。
  向かってくる、火竜などを。 
  退屈なので。
  ロッドや、大鎌で、なぎ倒していっているんだけども。
  「・・・・・・・・な゛!!!!!?」
  なぜか。
  それをみて。 
  動揺しているSだし。


  その動揺の最中に。
  残っていた、レゾの意識が。
  力を蓄えていたSの力を封じ込めてゆく。


  ―魔王・・貴方は・・滅ぶべきなのです・・・・。


  レゾの魂が。
  Sの前にと出て。
  力を封じ込めてゆく。


  「じ・・邪魔をするなぁぁぁ!」
  Sが叫ぶが。 
  しかし、視線はあたし達に向いたまま。
  ま・・・まままままままま!?
  なぜか。
  心の中で。 
  まを連発しているけども。
  「・・・Svあとで、お仕置きねv」
  「まったく・・最後まで気付かないとはねぇ(はあと)」
  Sにのみ聞こえるようにといったあたしとユニットの言葉に。
  ず・・・ずざぁぁぁ!
  なぜか。
  一気に、姿が薄くなってゆく。


  その直後。


  ドォォォォォォォォォン!!!!!!!!!




  完全に。
  リナの、不完全版ギガスレイブが。 
  レゾ=シャブらにニグドゥを直撃してゆく。




  「・・すごい!これ!」
  一発放っても。髪の色が、白になってないのに気づき。 
  感嘆の声を漏らしているリナ。
  普通なら、これ一発で、魔力を使い果たして、真っ白になるのに・・。
  そんなことを思いつつ。
 
   
  『くぅ!』
  アメリア達のなぜか苦痛に満ちた唸り声。
  リナの放った、ギガスレイブが。 
  Sを直撃した刹那。 
  その余波の風と爆風が。 
  辺りにと広がってゆき。
  星の外からでも。 
  その光は、くっきりと分かるほどに。
  しばし、この場を照らしてゆく。


  しばらく。 
  その場は。
  光の闇に。
  飲み込まれてゆく―。


                          −続くー

####################################

  あとがき:
     薫:・・次回。
       S、滅びますv(まて!)
       まあ、戦闘シーン・・省いてますけど・・・
       ま、いっか(よくない!)
       多分、次の次からは。
       フィル&アメリア登場vに入れるかと(爆!)
       ではでは♪
       また・・・・・・。


(エル様と菫ちゃんが・・Sにお仕置きしている間に・・撤収を・・と・・汗)
   それでは・・・。


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23655リナって…いつ気づく…?(^_^;)にゅーよーく E-mail 2002/12/8 00:07:02
記事番号23644へのコメント

塾から帰ってきましてつい今さっきご飯たべました。
こんばんわ♪
明日ついに無印五話が見られますにゅーよーくです☆

>  「大丈夫か?リナ?」
>  「い・・いい加減にはなせぃ!//」
>  リナをしっかりと。 
>  空間から移動して地面にリナが落ちそうになったときに。
>  リナの下に回り、横だきに受け止めているガウリイ。

横抱き…ってことは…お姫様抱っこ!?
いやーらぶらぶですねーv(^^)

>  「まあ、せっかくだし!ご飯にしよ!」
>  「おお!それいいな!リナ!」
>  ―ごげっ!
>  リナの最もな意見に。
>  なぜか。
>  あたしとユニットとガウリイ以外。 
>  全員が、その場にとずっこける

ずっこけるのが当たり前な気が…。
まあ、リナだし…。
L様…。

>  「・・ふっ・・・最後の晩餐か・・・。」

うわ辛気臭ッ!
士気落ちるじゃん…。

>  「だぁぁぁ!辛気臭いわねぇ!こうなったら・・・。
>     おっしゃぁぁぁぁん!
>      前メニュー五十人前づつ追加ねぇ!」

多いです…。
リナさん。
いつも思いますけど何であんなにはいるんでしょう…?
混沌の胃袋…?

>  「だからぁ、俺の物はお前のもので。
>    んでもって、俺はリナの永遠のパートナーだしな。」

リナああああああああぁ…。
気づけよ…。

>  「おう!俺はリナを守るって決めたからなv」
>  「こ・・子供扱いするなぁぁ!!」
>  くしゃりと。
>  リナの頭をなでるガウリイに。 
>  リナが絶叫する。
>  『・・・どこをどうとったら・・
>   ・・・子ども扱いしている台詞になるんでしょうか(だ)?(汗)』

まったくです。
リナさん『鈍い人コンテスト』にでも出たらいかがですか?

>  ・・・何処をどう捕らえたら・・。
>  子供扱いになるんだ!?
>  どう考えても・・告白だろうが!!?
>  面白いことに。
>  店にいた全ての人間達の思いが一致しているけども。 

何か…リナの鈍さになれないとこの先
大変そうです…。
ガウリィがんばれー。(−−)

>  『脳ミソくらげ。』

ガウリィの代名詞♪

>  「平和な町を脅かす、悪の手先!許してはおけません!
>    ディスファランク!」

アメリア…。
死ぬまでこんななんでしょうか…?
ゼルもがんばれ!(TT)
苦労の多い男性陣!

>  「だから、ずっとリナと一緒にいるんだから。    
>    俺の物は・・リナの・・。」

よくこんな歯の浮くようなセリフを…。(///)

>  「く・・・くそぉ!ゆるさぁぁん!」
>  女の子を選り好みするなんてぇぇ!
>  怒り心頭に震えるリナを。
>  うーん。
>  怒っているリナもかわいいなぁ。
>  そんなことを思っているガウリイ。 

…。あーもうベタボレすぎ…。
恋は盲目v

>  「あら、誰でもできることだってばv」
>  当たり前のことをいうユニットの言葉にも。

出来ませんって。
L様とユニット様(呼び方これでいいんですか?)が変…じゃないすごすぎるんですよ…(^_^;)

>  「あんな、伝説の中の魔王なんか、このゾルフの黒魔法の前には。
>    手も足もださせませんよ。」

バカだあああああああああああっ!!!!!!
わかってねえええええええええ!!(お下品v)

>  「・・・成仏してください・・。」
>  Sに向かって。 
>  祈りを捧げているゼロス。
>  「?」
>  その姿に首をかしげているレゾ=シャブラニグドウ。

気づけよ…。
魔族の王なんだし…。

今回も鈍い人(?)が多かったですねー。
大丈夫か魔族!
ていうかリナよいつ気づく!?
では。
続きがんばってください♪
明日が待ちどうしいにゅーよーくでした☆

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23657とーぶんは無理かと・・・(爆!)かお E-mail URL2002/12/8 00:30:59
記事番号23655へのコメント

こんにちわ。
にゅーよーくさん。
またまたどうもなのです!
何か、他のたまっている小説(リク受けているやつとか、リレーとか・・)
ほっぽって、こればっかり打ち込んでいる私です(自覚はあるから性質が悪いぞ!)
>塾から帰ってきましてつい今さっきご飯たべました。
私は、戻って、小説読みふけってたら・・あらあら。十一時に・・(かなりまて!)
>こんばんわ♪
>明日ついに無印五話が見られますにゅーよーくです☆
・・・ネタバラシになってませんか?(汗)
これ先に読んでると・・(滝汗)
>>  リナの下に回り、横だきに受け止めているガウリイ。
>横抱き…ってことは…お姫様抱っこ!?
>いやーらぶらぶですねーv(^^)
そーですvお姫様だっこv(笑)
>>  あたしとユニットとガウリイ以外。 
>>  全員が、その場にとずっこける
>ずっこけるのが当たり前な気が…。
>まあ、リナだし…。
>L様…。
 リナですから・・・。
>>  「・・ふっ・・・最後の晩餐か・・・。」
>うわ辛気臭ッ!
>士気落ちるじゃん…。
あの台詞は結構面白かったです(こらこら!)
第9話で、ゼルがあんな気弱な発言を・後にも先にもあれだけ・・多分(お゛い゛)
>>  「だぁぁぁ!辛気臭いわねぇ!こうなったら・・・。
>>     おっしゃぁぁぁぁん!
>>      全メニュー五十人前づつ追加ねぇ!」
>多いです…。
>リナさん。
>いつも思いますけど何であんなにはいるんでしょう…?
>混沌の胃袋…?
それだけ、魔法で使いまくっているからでしょぅ・・・。
ガウリイは、剣の腕(?)で・・(多分・・)
(スレイヤーズの秘密でも謎とされている部分ですな・・爆!)
>>  「だからぁ、俺の物はお前のもので。
>>    んでもって、俺はリナの永遠のパートナーだしな。」
>リナああああああああぁ…。
>気づけよ…。
無理でしょう!(断言!)
>>  『・・・どこをどうとったら・・
>>   ・・・子ども扱いしている台詞になるんでしょうか(だ)?(汗)』
>まったくです。
>リナさん『鈍い人コンテスト』にでも出たらいかがですか?
絶対に優勝ですね・・(笑)
>何か…リナの鈍さになれないとこの先
>大変そうです…。
>ガウリィがんばれー。(−−)
まあ・・・。計画的に・・(かなりまて!)
>>  『脳ミソくらげ。』
>ガウリィの代名詞♪
もしくは、脳ミソヨーグルトv
>>  「平和な町を脅かす、悪の手先!許してはおけません!
>>    ディスファランク!」
>アメリア…。
>死ぬまでこんななんでしょうか…?
>ゼルもがんばれ!(TT)
>苦労の多い男性陣!
ちなみに。
・・・ダブルアメリアになったら・・さらに拍車がかかります(まてぃ!)
>>  「だから、ずっとリナと一緒にいるんだから。    
>>    俺の物は・・リナの・・。」
>よくこんな歯の浮くようなセリフを…。(///)
ここでのガウリイ。
かなり積極的にと、口説いてますv(でもルークほどにストレートじゃないけど・・まて!)
>>  怒っているリナもかわいいなぁ。
>>  そんなことを思っているガウリイ。 
>…。あーもうベタボレすぎ…。
>恋は盲目v
なぜ、同じ容姿でこっちのリナに?(まてまてまて!)
・・・それは、エル様の暇つぶし・・は!(ぎゃ!)
>>  「あら、誰でもできることだってばv」
>>  当たり前のことをいうユニットの言葉にも。
>出来ませんって。
>L様とユニット様(呼び方これでいいんですか?)が変…じゃないすごすぎるんですよ…(^_^;)
あわわ!
ありがとうなのです!名前を姫の名前を呼んでいただいて!!!(感激!)
もしくは、菫ちゃんでもいいですよ?(こらこら!)
(偽名の一つ・・宇空菫)←よく大概使っている名前・・かなりまて!)
>>  「あんな、伝説の中の魔王なんか、このゾルフの黒魔法の前には。
>>    手も足もださせませんよ。」
>バカだあああああああああああっ!!!!!!
>わかってねえええええええええ!!(お下品v)
・・・まあ、本当に。魔王にドラスレ・・かましたゾルフだし・・(遠い目・・)
>>  「・・・成仏してください・・。」
>>  Sに向かって。 
>>  祈りを捧げているゼロス。
>>  「?」
>>  その姿に首をかしげているレゾ=シャブラニグドウ。
>気づけよ…。
>魔族の王なんだし…。
まあ、気配・・隠してますし・・。
気配でいうと、完全に人間ですからね・・。
(というか・・エル様達が気配・・隠してて、気付く人?・・いるのか?汗)
>今回も鈍い人(?)が多かったですねー。
>大丈夫か魔族!
大丈夫じゃないでしょう♪(こらこらこら!)
>ていうかリナよいつ気づく!?
・・・・リナはしばらくこの路線のままv
>では。
>続きがんばってください♪
>明日が待ちどうしいにゅーよーくでした☆
毎回ありがとうございます!
それでは、失礼しますのです!
(ちなみに・・だんだんとこれ・・
   ・・無印からかけ離れていってるのは・・・なぜ?爆!)
では!

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23656スレイヤーズフォーエバー・第9話(魔王偏終了・次回・・王子に・・爆!)かお E-mail URL2002/12/8 00:16:07
記事番号23509へのコメント



  こんにちわ♪
  前回、最後までいけませんでしたね・・(爆!)
  というわけで、第一部!の前半部分の大詰め!
  魔王との戦いでぇす(まて!)
  んではでは・・。
  なんか・・ガウリイ・・暴走してるなぁ・・(まてぃ!)(笑)
#####################################



    スレイヤーズフォーエバー 第9話    〜戦いの後に〜



  『くぅ!』
  アメリア達のなぜか苦痛に満ちた唸り声。
  リナの放った、ギガスレイブが。 
  Sを直撃した刹那。 
  その余波の風と爆風が。 
  辺りにと広がってゆき。
  星の外からでも。 
  その光は、くっきりと分かるほどに。
  しばし、この場を照らしてゆく。


  しばらく。 
  その場は。
  光の闇に。
  飲み込まれてゆく―。

  
  ―ま・・・・ま・・さ・・か・・・・。
  なぜか。
  震えていたりするレゾ=シャブラニグドゥ。 
  それで。 
  リナの放った呪文を防御するのを忘れているようだけど。
  そして。
  傍観を決め込んでいるゼロスの方を見ていたりする。 
  「そういうことです(はあと)」
  ぴっと指を立てて、にっこりと言い放っているゼロス。
  なぜか、混乱しているシヤブラニグドゥの精神は。
  押さえ込んでいたレゾの意識にと転化されてゆく。  
  ―魔王・・・貴方は・・滅ぶべきなのです・・・。
  いいつつ。
  Sの力を押さえ込んでいるレゾ。
  体から抜け出たその瞳は。  
  紅い色でなく、澄んだ青い瞳をしていたりするけども。 
  本来のレゾの瞳の色。
  ―そ・・そういう、問題じゃ・・ないだろう!?
  なぜか、混乱しまくっているS。
  そして。
  ふと、今差ならがらに。
  ―あ゛・・な・・何ぃぃぃ!!?
  ようやく、自らの精神が。 
  リナの放った闇の力にと蝕まれているのに気付いているし。
  ・・・・鈍感すぎよ・・。 
  あんたは・・。
  


  「はぁはぁはぁ・・・。」
  闇の黒い刃がなくなって青白い光の刃を出している閃光の剣こと、
  ゴルンノヴァ。
  この世界でいうところの光の剣を携えて。
  リナが、目の前の、もうもうと、立ち込める粉塵をみつめる。
  「・・な゛!?」
  傷を被っているゼルガディス達を直しつつ。
  その煙の中から。
  レゾの姿をしたままの。
  シヤブラニグドゥのやつの姿が。
  アメリア達の視界にと映りこんでゆく。

  「−くっ!」
  これで、駄目なら・・・。
  あとは・・・完全版しかない!
  そんなことをリナは思っているけど。
  やがて。
  完全にとレゾの姿が。
  アメリア、ゼル、ゼルガディス、シルフィールの目にと映りこんでゆく。
  「お。」
  ガウリイだけは、
  気付いているようだけど。
  リナが決意をしかねていると。
 
  「ふふ・・・。まったく・・たいしたものだよ・・。
    たかが人間ごときが・・この魔王シャブラニグドゥを・・。
     ・・・倒す・とは・・な・・・。」  
  レゾが口を開く。
  レゾの声でなく、Sつまりは、使い走りの魔王シャブラニグドゥの声で。
  『え?!』
  溶岩の竜にとてこずっていたアメリア達は。
  なぜか、多少怪我していたりもするけども。 
  そのレゾの言葉に。 
  全員が、同時につぶやく。
  「長いときの果てに・・貴様とまた戦いたいものだが・・。
    それは・・かなわぬ望み・・。 
     今は大人しく・・・滅ぼされてやろう・・。」 
  なぜか。
  その声が、多少震えていたりするけども。
  なぜか、威厳をたもとうと努力しているSなんだけど・・。
  「というか。エルが怖いからじゃないのか?」
  のほほんと、その台詞に。
  突っ込みを入れているガウリイ。
  「―それもある・・。」
  『お゛い゛!』
  思わず、その台詞に。
  突っ込んでいるリナ達。
  「へぇ・・。あんた、そんなことをいうんだv」
  なぜか。
  そのあたしの言葉に。
  だらだらと汗を流しつつ。
  あわてるように。
  「・・なかなか楽しかったよ・・・お嬢ちゃんたち・・・。
    人間よ・・この我よりもはるかに上の剣技・・見事だ・・。」
  一応、言っていることはまともなんだけど。
  それが。
  真っ青になって。
  汗をだらだらと流しつつ。 
  そして、しかも。 
  いいつつ、体が崩れていっているし・・。
  「ふぅん。リナに滅ぼされるわけねぇ(はあと)」
  「まあ、覚悟は出来てるってことよねぇ。」
  ニコニコといっているユニットとあたしの言葉に。
  ズザァ・・。
  なぜか。
  精神を混乱させて。
  一応、この次元でもある。
  物質世界から滅んでいるS。
  
  「・・や・・やったのか?」
  呆然といっているゼルガディス。
  やがて。 
  レゾがいた場所には。
  何もなく。
  砂が辺りにと飛び散ってゆく。
  ―ありがとう・・・。
  レゾの声が。
  空よりと響き行く。
  「・・・やっぱり、リナさん・・ただものじゃないですよね・・。」
  しみじみいっているアメリアに。
  「・・・魔王と対峙するなんて・・。
    本来は・・こんなにものすごいことなんですね・・。」
  なぜか。
  感心しているシルフィール。
  まあ、それはともかくとして・・。
  
  「さってと。まさか、そうあっさりと、滅ぼすわけないじゃないのよ(はあと)」
  にっこりというあたしのその横に。
  ふい・・と。
  精神体だけの、Sが出現してゆく。
  「え゛!?」
  それをみて、多少驚いているリナとゼルガディス。
  「え・・ええと・・・レイさん・・ですか?」
  おずおずと聞いているアメリア。
  まあ、あったことあるからねぇ。
  この姿のSにはv
  アメリア達はv
  目の前に姿が精神体だけあって。
  多少透けてはいるものの。 
  そこにいるのは。
  黒い髪を長く伸ばして、魔道士のローブを着込んでいる男性の姿。
  ちなみに。
  北に封印されているSこと、レイ=マグナスと同じ容姿。
  まあ、もともと、あの姿を主にこいつはとってるし・・。
  「というか・・リナ?今、こいつ・・滅んだんじゃ・・(汗)」
  なぜか、声が震えているゼル。
  「滅んだわよ。けど、先に、このあたしに攻撃しかけたことv
    後悔させないと、気がすまないじゃないのよ(はあと)」
  至極当然なあたしの意見に。
  「ちょっとまってよ!今、こいつ、あれで滅んだんじゃ!?」  
  リナが聞いてきたりする。
  「滅んでるには違いないけどv
    でも、折角だから、全員で、今回の一件。
     全員、いろいろと、こいつに何かしたいんじゃ?(はあと)」
  あたしの意見に。
  『・・・・・・・・・。なるほど。』
  なぜか。
  アメリア、ゼル、リナの声が一致する。
  まあ・・リナさんですし・・。
  ・・・絶対・・リナ・・関りがあるな・・金色の王に・・(汗)
  それで納得しているアメリアとゼル。
  「お・・お゛い・・。」
  なぜか、声を震わせているゼルガディス。 
  「それじゃ、まあ、どうせ滅んでいるやつなんなら。
    エル?こいつで、エル達から貰ってるこれv
     作動のテストしてもいい?」
  とりあえず。
  疑問には思うが。
  まあ・・姉ちゃんの知り合いのようだし・・。
  何があっても・・不思議じゃないし・・。 
  それで済ませているリナ。
  とりあえず、疑問は置いといて。
  魔法の威力の確認の方にと興味がいっていたりする。
  そのことばに。 
  なぜか。
  後ずさりながら。 
  「こら!ゼロス!助けろ!」
  なぜか、ゼロスに助けを求めているS。
  「いやぁ、ここは僕の世界でありませんのでv
   こちらの魔王様に従う理由はありません(はあと)
    それに、無駄なことはしない主義なので(はあと)
     僕は巻き込まれたくないのですので(はあと)」
  にこにこと、あっさりと答えているゼロス。
  「・・・・腹心の部下に助けを求めるんじゃない!」
  どごっ!
  とりあえず、取り出したスコップで。
  Sの頭を突き刺しておく。
  「ほらほら、ゼル二号、折角だからv
    ・・・敵討ちとでもいきましょうよ?」
  いいつつ。
  Sに先ほど殺されたロディマスとゾルフのことを言っているリナ。
  「・・というか・・リナ・・でなく・・エルさん・・?
    そんなことが出来るんなら・・・あいつらを生き返らせることは・・。」
  いってくるゼルガディス。
  なぜか。
  さんづけで呼んでくるし。
  その言葉に。
  「まあ、それは・・まだ彼等の魂事態が。フィブリゾのやつが。
   もっていってるから・・・」
  なぜか。
  だくだくと涙を流しつつ言っているS。
  「・・・魔王の威厳・・・台無しですね・・。」
  なぜか、あきれているシルフィール。
  「何を見返りによこす?」
  にっこりといったあたしの言葉に。
  「このあたしに物を頼むってことは。
    当然、それに伴った、見返りが必要よ?(はあと)」
  あたしの言葉に。
  「・・リナさん?でも、私達には何もそんなことを言ったことがないのに。
    どうして、ここだとそーいうんですか?そんなの正義じゃないです!」
  そんなアメリアの言葉に。
  「あら。アメリアさん。何か、見返りがないと・・。
   二人の命を助けると。それに伴って。この世界に。
    何らかの歪みが生じますよ?(はあと)
     ―たとえば、一夜の一瞬のうちに。どこかの国が滅び去るとか(はあと)」
  まあ、その程度の歪みなら、些細なほうだけど。
  あたしの言葉に。
  「・・・・それも困ります・・。」
  いって。
  すちゃっ!
  とりあえず、その矛先をSにと向ける。
  「とりあえず、善良なレゾさんを蝕んで。
    しかも、ゼルガディスさんを合成獣にした罪は、レイさん!
     貴方に責任があるはずです!
      今こそ、このアメリア=ウィル=テスラ=セイルーンの正義の心で!
       魔王を真人間にとしてみせます!」
  たじ・・・。
  なぜか。
  その言葉にたじろいでいるS。
  今のSは。
  リナの呪文のせいで。
  一度滅びているがために。
  こちらにの物質干渉力ははっきりいってない状態。
  「とりあえず、一日したら、S、完全に消滅するからねぇ。」
  「はい!わっかりました!」
  「ま・・・まてぃぃ!」
  「ほらほら、ゼル二号!折角の機会なんだからv
    参加しないと、損よ!ついでに、魔族対抗の術の練習でもしとけばv」
  リナの言葉に。 
  「ちょっとまてぃ!どうして、お前ら、そんなにすんなりと状況を。
    受け入れてるんだぁぁぁ!!!?」
  なぜか。
  多少混乱していっているゼルガディスの姿が。 
  朝日がしらじらと昇り始めるそのときまで。
  見受けられていた。


  「ふ・・終わったわね・・。」
  何もない空間をみつつ。
  リナがつぶやく。
  夜明けと同時に。
  というか、朝日が照るのと同時に。
  Sの姿は掻き消えて。 
  本格的にあたしのところにと戻ってくるけど。
  まあ、とりあえず。
  ここの次元のあたしの宮殿で。
  つかいっぱしりにでもこきつかいましょう(はあと)
  「正義は必ず勝つのです!」
  朝日を指差しているアメリア。
  「な・・・なぁ・・あんた・・よくこんな連中に・付き合ってられるな・・。」
  なぜか。
  疲れたようにとゼルに言っているゼルガディス。
  「ふっ。お前もすぐに分かるさ・・・。」
  どうやら。
  ここの世界の時間率も、同じのようだから。
  このもう一人の自分も。
  自分と同じ歴史を歩むのであろう。
  そうゼルは思いつつも。
  あえて、口には出さない。
  「・・・どうやら、こっちのリナは・・本当の人間らしいけど・・な・・。」
  金色の王と関りがあると思われる。
  俺達の世界のリナとは違って・・。
  そんなことをおもい。
  リナを見ているゼル。
  「でも、あんた。ガウリイ、剣技で、魔王に勝つなんて。
    あんた、本当に人間?」
  ちゃかしているリナ。
  「まあ、俺はリナに向かってくる輩だったら。
   容赦はしないぞ?」
  さらりと思いっきり、告白しているガウリイのその台詞も。
  「しっかし、エル!ユニットちゃん!これ、ありがとー!」
  ごげっ!
  まったく無視して。
  あたしとユニットの方にと走ってくるリナ。
  

  「・・ガウリイ様って・・ロリコンだったんですか?」
  さらりと面白いことを言っているシルフィールに。
  「何言ってるんだ?シルフィール。
    リナと俺の年齢さは、たったの十歳しかないんだぞ?(はあと)」
  にこにこと答えるガウリイ。
  「・・・それだけあれば十分だ・・。」
  あきれたように言っているゼル。 
  あのガウリイがここまで執着するとは・・初めてみたな・・。
  などと思いつつ。
  「でも・・あれだけ、ガウリイさんが・・・。
   思いっきり、告白しているのに・・気づいてない・・リナって・・。」
  リナをみつつ。
  溜息ついているアメリア。
  わきあいあいと。
  話しているあたしが遊んでいる世界の住人達。
  アメリアの言葉に。
  ゼル、シルフィールはうなづいていた。
  「それより、こちらのゼルガディスさん・・・どうします?」
  シルフィールが指を伸ばしたその先には。
  ぶつぶつとうずくまっているゼルガディスの姿。
  なぜか。
  理不尽なことが起こったと思っているようだけど。
  常識では考えられない・・・。
  などとつぶやきつつ。
  ぶつぶつと地面に話しかけていたりするのだが。



  「い・・いい加減におろせぃぃぃ!!!!〜!!」
  リナの悲鳴が。 
  のどかな街道にと響いてゆく。
  一応、大きな魔法を使って、疲れただろう。
  といって。
  ガウリイが、有無を言わさずに。
  リナをおんぶして。
  街道を歩いているあたし達。
  「それで?こちらの世界のゼルガディスさんはどうするんですか?」
  道を歩きつつ。
  アメリアが問いかける。
  「俺は、自分の体を元に戻す方法を探しに旅に出るさ。
    そっちの俺がそうしてきた・・というようにな。」
  ゼルガディスは。
  ゼルが、自分の体を元に戻す方法を探して。 
  旅をしているのを。
  旅の中で聞いて知っている。
  話を聞くと。 
  こちらの彼は。
  どうやら、この魔力と耐久力を残したまま。 
  元に戻る方法を見つけて、その材料となる品物を。
  捜している最中であるようであるが。
  そんなことをゼルガディスは思いつつ。
  「あ、見えてきましたわ。アトラス・シティですわ。」
  視界の先に。
  見えてくるアトラス・シティ。 
  「それじゃあな。」
  いって。
  キビスを返すゼルガディスに。 
  「ええええ!?いっちゃうんですかぁ?
    せっかく、ダブルゼルガディスさんで。
     正義の仲良し組みに華が咲いたというのに!」
  「誰が正義の仲良し組みだぁ!」
  アメリアの言葉に。 
  思わず突っ込んでいるゼルガディス。
  ふっ。
  小さく苦笑しつつ。
  「・・こっちの俺も・・アメリアのペースにはまったな・・。」
  小さくいっているゼル。
  こ・・こほん!
  とりあえず。
  せい払いを一つして。
  「ま・・まあ、ともかく。俺みたいなやつは。
    あーいう大きな町は何かとやばいんだ。」
  「大丈夫です!正義の心さえあれば、何とでもなります!」
  「そんなものはない!」
  「えええ!?まさか、悪!?」
  「ち・・ちがぁぁぁぁぅ!」
  ほのぼのと言い争っているアメリアとゼルガディス。 
  ぽん。
  「・・・やめとけ。アメリアには何を言っても無駄だ・・。」
  ムキになっているゼルガディスに忠告しているゼル。
  知らない第三者からみると。
  双子の兄弟か。
  または、そっくりの兄弟に見えるであろうけども。 
  それをいうなら。
  あたしとリナもだけどね。
  そんなゼルガディスをみつつ。
  「そっか。じゃあまたな。こっちのゼルディガス。」
  ガウリイの言葉に。 
  『ゼルガディス』
  全員の声が一致していた。

  「お・・・おろせぃぃぃぃ!!!」
  リナの叫びのみが。
  しばらく響き渡ってゆく。


  リナの体を心配したガウリイが。
  リナを降ろしたのは。
  宿屋について。
  リナをベットに降ろしたときであったりするのだけど。
  

  「ほら、疲れてるんだろ?早くねろ?な?」
  くしゃり。
  髪をなでて。
  「じゃあ、後は頼むな。アメリア、シルフィール。」
  いって。
  部屋を出てゆくガウリイ。 
  「はい!まかせてください!」
  「ガウリイ様も疲れているでしょう?
   今日はゆっくりと休んでくださいましね?」
  アメリアとシルフィールの言葉に。 
  ガウリイは、ただ。
  にっこりと笑って。
  部屋を閉めてゆく。



  アトラス・シティにと着いて。
  真っ先に、昨夜は寝ずに。
  ちょっと、Sと遊んでいたりしたために。
  宿をとったあたし達。
  


  とりあえず。 
  初めて、いろいろと力を使い試したせいか。
  疲れて、そのまま。
  何も考えずに眠ってゆくリナと。
  
  「・・・で?シルフィールさん・・リナさんの正体・・何だと思います?」
  「・・・ルナさんや、魔王すらも恐れてますからね・・・。」
  なぜか。
  しみじみとそんな会話をしているアメリアとシルフィールの姿があったりするけど。
  宿の一室。 
  とりあえず、部屋割りは。 
  あたしとユニット。
  リナ、アメリア、シルフィール。 
  そして、ガウリイ、ゼロス、ゼルガディス。 
  トリプルが3部屋に。
  ダブルが一つ。
  シングルが開いてなかったがために。
  

  とりあえず。
  気付かなかったお灸を兼ねて。
  その日は。
  あたしとユニットでお出かけしたのは。
  いうまでもない。


  結局のところ。
  あたし達は。
  元の世界に戻る鍵・・つまりは。 
  例の鏡が見つかるまで。 
  こちらにと滞在することを。
  次の日の朝食にて。
  確認をとっておく。


  ま。
  本当はすぐにでも戻れるんだけどv
  だって、こっちの世界。
  これから面白いことが起こるしねv
  見ているだけでなく。
  やっぱり、渦中にいたほうが、楽しいし・・ねvv


                           −続くー

####################################


  あとがき:
    薫:・・・エル様一人称・・やっぱり・・・・(汗)
      漫遊記のりになっている・・(汗)
      ま・・・いっか(こらこらこら!)
      ちなみに。
      リナ。
      まさか、自分と同じ姿のエル・・様が。
      (呼び捨てするのが怖い・・)
      金色の王・・本人だとは・・欠片も思ってません・・はい(汗)
      まあ、アメリア、シルフィール、ゼルにも。
      ・・・今だに気付かれてませんからね・・(汗)
      いいですけど・・。
      気付いているのは、ガウリイだけv
      といっても。
      ガウリイ。
      こっちの世界に永住することを決意してますけどねv
      ちなみに。
      ガウリイ・・・・。
      エル様おどして・・(何て無謀な・・)
      許可・・取り付けました・・・。
      面白いので、許可したエル様なのです(いいのか・・汗)
      エル様、笑いながら、条件として。
      ―この我を楽しませることv―
      という条件つきで・・。
      んではでは♪


      次回。 
      登場!フィリオネル王子!!
      (あ゛・・・鳥肌が・・爆!)
      ではでは♪

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23660魔王って・・・。にゅーよーく E-mail 2002/12/8 11:36:58
記事番号23656へのコメント

おはようごさいますです♪
ギャ○○○ーエ○ジェ○が二週間ぶりに見られましたですv
夜が待ちどうしいにゅーよーくです☆

>  ふと、今差ならがらに。
>  ―あ゛・・な・・何ぃぃぃ!!?
>  ようやく、自らの精神が。 
>  リナの放った闇の力にと蝕まれているのに気付いているし。
>  ・・・・鈍感すぎよ・・。 
>  あんたは・・。

バカ…なんですかねえ…。
L様…バカな部下抱えて…がんばってください!(><)

>  「というか。エルが怖いからじゃないのか?」

いや…それ言ったらお終いなんじゃあ?

>  「―それもある・・。」

認めるなああああああああっ!!!

>  真っ青になって。
>  汗をだらだらと流しつつ。 
>  そして、しかも。 
>  いいつつ、体が崩れていっているし・・。

ああ…。魔王の威厳(ンなもんあるのか?)台無し…。(TT)

>  「滅んでるには違いないけどv
>    でも、折角だから、全員で、今回の一件。
>     全員、いろいろと、こいつに何かしたいんじゃ?(はあと)」

あ、いいなあ。
日頃の鬱憤とか関係ないことでも八つ当たり出来そうだし。(待て)

>  「こら!ゼロス!助けろ!」

魔王って…。…ヤラレキャラ…?(オイ)

>  「・・・魔王の威厳・・・台無しですね・・。」

同じこといってる…。煤i−□ー)

>  「ちょっとまてぃ!どうして、お前ら、そんなにすんなりと状況を。
>    受け入れてるんだぁぁぁ!!!?」

本当はこれが通常なんですよねー。(^^)
なんかもうなにが通常なのかわかんないです。

>  「まあ、俺はリナに向かってくる輩だったら。
>   容赦はしないぞ?」
>  さらりと思いっきり、告白しているガウリイのその台詞も。
>  「しっかし、エル!ユニットちゃん!これ、ありがとー!」
>  ごげっ!
>  まったく無視して。
>  あたしとユニットの方にと走ってくるリナ。

ガウリィ…。懲りないですね…。
リナはきっと十年(待て)くらい口説きつづければ…。

>  「・・ガウリイ様って・・ロリコンだったんですか?」
>  さらりと面白いことを言っているシルフィールに。
>  「何言ってるんだ?シルフィール。
>    リナと俺の年齢さは、たったの十歳しかないんだぞ?(はあと)」
>  にこにこと答えるガウリイ。
>  「・・・それだけあれば十分だ・・。」

ロリコンでしょう。(きぱ)
五十歳と四十歳とかなら違いますけど…。
リナ十五歳(ですよね?)だし。

>  「でも・・あれだけ、ガウリイさんが・・・。
>   思いっきり、告白しているのに・・気づいてない・・リナって・・。」

いやー、アメリアも十分鈍感なんじゃないかと。

>  ぶつぶつとうずくまっているゼルガディスの姿。
>  なぜか。
>  理不尽なことが起こったと思っているようだけど。
>  常識では考えられない・・・。
>  などとつぶやきつつ。
>  ぶつぶつと地面に話しかけていたりするのだが。

こんなだから根暗っていわれるんです!(By アメリア。)

>  ガウリイが、有無を言わさずに。
>  リナをおんぶして。
>  街道を歩いているあたし達。

ガウリィ。
どうせならお姫様抱っこに…。

>  「・・こっちの俺も・・アメリアのペースにはまったな・・。」
>  小さくいっているゼル。

惚れた弱みってやつですか?(^^)
男の立場ないですよね、スレイヤーズって…。

>  「そっか。じゃあまたな。こっちのゼルディガス。」
>  ガウリイの言葉に。 
>  『ゼルガディス』
>  全員の声が一致していた。

あ、そういえば誰も名前呼びまちがえてませんでしたね!
おめでとうガウリィ!
一番目ですよ!(祝うことじゃない。)

>      次回。 
>      登場!フィリオネル王子!!
>      (あ゛・・・鳥肌が・・爆!)

ふ、フィルさんですか…?
こっちのアメリアも登場…するんですか?
…うわ、うるさくなりそうな…。

では。
家に一人でお留守番(…。)なにゅーよーくでした☆

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23669次回からは新ツリーvかお E-mail URL2002/12/8 23:26:07
記事番号23660へのコメント

こんにちわ。にゅーよーくさん。またまたどうもv
ギラクシーエンジェ○・・・・。
いいなぁ・・私は見れない・・しくしくしく(涙)
>魔王が気づいてない理由。
完全に、気配を隠して人間の気配そのものだからです(爆!)
・・まあ、それで気付く人がいたら・・・すごいかと・・。
エル:あら。でも、達也達は見抜いたわよv(猫斗犬さんのキャラv)
 姫:ガウリイもねv
 薫:・・ある意味普通じゃないキャラだし・・(こらまて!)
>認める魔王
・・まあ、気付いたからには・・やっぱり後書きののりでv(まてまて!)
>日頃の鬱憤とか関係ないことでも八つ当たり出来そうだし。(待て)
とりあえずは。
八つ当たりの材料ですな(かなりまて!)
>>  「こら!ゼロス!助けろ!」
>魔王って…。…ヤラレキャラ…?(オイ)
なんか、やられるSかくの、かきやすい(非道)
>なんかもうなにが通常なのかわかんないです。
何しろ、いるのがエル様と菫ちゃんですからねぇ・・(遠い目・・)
>ガウリィ…。懲りないですね…。
>リナはきっと十年(待て)くらい口説きつづければ…。
ガウリイ:その辺りは大丈夫だv
     夜になったら、幽体離脱して。
     リナの耳元とか、夢の中で。
     サブリミナル効果狙って、言い続けているから。
 薫:・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
   ガウリイがそんな言葉をしっている!?(滝汗)←驚く場所が違うぞ!
>リナ十五歳(ですよね?)だし。
この時点のリナ。
十五になる前。
只今、ガウリイ、二十五歳。(の設定)
・・・うーん・・・(まあ、深くは考えまい・・・)
・・・まじで。
・・・・・ガウリイ・・・・何年なんだろーか???
・・・原作では触れてないからな・・ガウリイの年齢・・・・。
>いやー、アメリアも十分鈍感なんじゃないかと。
こちらのアメリアは。
ゼルラブ一直線!ですのでv(こらこらこら!)
>こんなだから根暗っていわれるんです!(By アメリア。)
・・・・確かに(同意すな!)
>惚れた弱みってやつですか?(^^)
>男の立場ないですよね、スレイヤーズって…。
アニメ主体ではそーですねぇ(笑)
女装はあるし・・(あ、ゲームでもか・・爆!)
>あ、そういえば誰も名前呼びまちがえてませんでしたね!
>おめでとうガウリィ!
>一番目ですよ!(祝うことじゃない。)
一番のりでしたv(だから祝うな!)
>ふ、フィルさんですか…?
>こっちのアメリアも登場…するんですか?
>…うわ、うるさくなりそうな…。
すでに意気投合しているダブルアメリア・・・(お゛い゛)
>では。
>家に一人でお留守番(…。)なにゅーよーくでした☆
お留守番、ご苦労様です。
只今、次を打ち込むために。
無印11話を見ていた私です(実話)
それでは、毎回、ありがとうございますのです!
次回からは新ツリーでいくつもりですv
それでは!

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