◆−またまた長編の続きです♪(以前のは著者別から・・まて!)−かお (2002/11/9 20:11:16) No.23212
 ┣リナ達の干渉・第34話−かお (2002/11/9 20:13:22) No.23213
 ┣リナ達の干渉・第35話−かお (2002/11/9 20:14:35) No.23214
 ┣リナ達の干渉・第36話−かお (2002/11/9 20:15:52) No.23215
 ┃┣天翔る迷惑……(滝汗)−エモーション (2002/11/9 21:22:27) No.23217
 ┃┃┗人はそれを天災とよぶ(まて!)−かお (2002/11/11 23:34:40) No.23264
 ┃┣続きが3つも!?−らん (2002/11/10 17:28:26) No.23228
 ┃┃┗打ち込んだのは一話のみ(まて!)−かお (2002/11/11 23:43:16) No.23265
 ┃┗は、はやい・・・(汗)−奈月るり (2002/11/12 07:51:03) No.23269
 ┃ ┗一年続いた小説もあと少し・・・・(汗 )−かお (2002/11/13 21:38:04) No.23295
 ┣リナ達の干渉・第37話−かお (2002/11/14 00:30:58) No.23300
 ┃┗美○さは罪〜♪(笑)−エモーション (2002/11/14 20:37:10) No.23303
 ┃ ┗鈍感なのは、やはりリナ・・(こら!)−かお (2002/11/16 20:20:28) No.23332
 ┣リナ達の干渉・第38話−かお (2002/11/19 23:41:23) No.23377
 ┗リナ達の干渉・第39話−かお (2002/11/20 22:26:32) No.23388
  ┗さんじゅうきゅうわっ!?(←変換しろ)−奈月るり (2002/11/21 16:53:11) NEW No.23396
   ┗次で最終話vvとあとエピローグです♪−かお (2002/11/21 22:32:43) NEW No.23407


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23212またまた長編の続きです♪(以前のは著者別から・・まて!)かお E-mail URL2002/11/9 20:11:16


こんにちわ♪
またまたツリーが落ちてしばらく!(まて!)
エル:・・・・・。
 姫:・・・・・・。
かお:・・はっ!殺気が!
   あ、そうそう、大事なお知らせです!
   実は、私のホームページのアドレスが、サーバーの名前が変るとかで。
   変更となりました。
   そういうわけで、ご迷惑おかけいたします・・・(涙)
   今年中は、古い方のでもいけるそーです・・(涙)
   それでは!
   またまた時間があいたこの話!
   あと少しで終わりが見えてる!
   ついでに終わりまでいってから投稿しようと思ってたのに!
   気まぐれおこして投稿しているこの私!(まて!)
   ではでは!いくのです!(エル様とすみれちゃんが何いうまえに・・一気に・まて!)

#####################################
こんにちわ。
またまたツリーが落ちました!(まてぃ!)
というわけで、いい加減に、
四月からかいている(かなりまて!)
この長編。
一体いつまでかかるのか!?
と自分に突っ込みをいれつつの(だからまてってば!)
投稿でする
前回までの話しは、著者別を参考にしてください(かなり人任せ)
ちなみに。
これ、スレイヤーズの世界から二千年後。
ロストユニバースと同じ時代設定です。
あと、神坂先生の作品。
ロストユニバース、日帰りクエスト、シェリフスターズ。
から、キャラが総動員・・(まてぃ!)
オリキャラ・・でまくってます(汗)
ちなみにガウリナ、ゼルアメです(一応・・)
ではでは、いくのです♪

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23213リナ達の干渉・第34話かお E-mail URL2002/11/9 20:13:22
記事番号23212へのコメント



  こんにちわ♪
  また、時間が空きましたね・・(笑)
  というのも、また他の新しい小説を打ち込んでいるから・・(爆!)
  しゃれになってないですね・・・(滝汗)
  ・・・いい加減に一つくらいは消化しないと・・・(汗)
  気まぐれ性格、まるわかり(汗)
  なぜか、もう完結している小説を打ち込んでいるより、
  新しい小説打ち込むほうが張り合いあるのは・・これいかに?(爆!)
  ま・・まあ、とりあえず、いくのです!
  というわけで。
  『書き殴り』にては、例のごとくに、また前回までの話は。
  著者別からお願いします・・・(汗)
  んではでは・・・・。


  注意です。
  この話。
  神坂一先生の、作品より。
  シェリフスターズ、日帰りクエスト。ロストユニバース。
  そして、スレイヤーズ。
  それぞれ、人物が出てきてます・・。
  といっても、ロストとシェリフ以外は。 
  全員、転生後の姿なんですけどね・・・・・。(かなりまて!)
  ちなみに。
  時間設定は。
  ロストの時間率と同じです♪
  ただ今、メンバー。
  シェリフたちがいるあの世界にとやってきています(こらまて!)
  かぁぁぁなり、オリジナルメンバー・・出てますので・・。
  あしからず・・・・。
  
  ちなみに。
  今回もやっぱり、エル様(金色の王)一人称♪

######################################

     リナ達の干渉  第34話


  
   しくしくしくしく・・・・・。
   「・・・あの?いじけるのは後にしてもらえませんか?(汗)」
   しくしくしく・・。
   隅の方で、部屋の片隅で、のの字をかいている。
   黒い服を着た男性に、言っている、ユニバーサルガーディアンの人々。
   「ゼロス、諦めろ。それより、今は・・。」
   上司であり、実は、母親であったという。
   衝撃の事実を昔しり。
   どうにか、復活しかけてきた矢先。
   巻き起こった今回の一件。
   しかも。
   「・・・・とうとう、二つの世界の壁がなくなったじゃないですかぁ!
    どうして、そんなにゼラス様は落ち着いていられるんですかぁ!」
   悲鳴に近いゼロスの言葉に。
   「というか、あの御方たちが関って。
     これで済んでいるというほうが、奇跡に近いが?」
   「・・・・・・。」
   納得。
   なぜか、それで納得しているゼロス。
   ・・・・こら!まちなさい!
   「それもそーですね。それに、どうやら、この気配。
     こちらの魔王様は、無事に助け出されたようですし♪」
   世界と世界を隔てていた、壁がなくなり。
   この、赤の世界と黒の世界。
   この二つの世界は自由に、誰でも、行き来可能♪
   と、今はなっている。
   というか、収縮しすぎて、
   二つがくっついた(はあと)
   というほうが正解なんだけど。
   ・・んっふふ♪
   ちゃんと、今回の一件が、ひと段落するまでに。
   世界を保てなかったということで♪
   あとで、全員お仕置き決定ね♪
   すくっと立ち上がり。
   「それより、ゼロス。今、収縮現象、どうなっている?」
   ゼラスの言葉に。
   「ええと。
    すでに、数十個以上・・数えるのも馬鹿らしい数の銀河が。
     すでに、消滅していっています。
      この辺りの処理は、後の残りの二つの世界。
       あの、それぞれに四つある世界の監視者である。
        ミリーヌ様と、ルーカス様が、処理なされてますから。」
   そういえば。
   なぜか、この部下SWDK達の世界だけでなく♪
   ここの、中宇宙、総動員で、今回の一件には当たっているのよね♪
   仕事熱心なことは、感心、感心(はあと)
   懐から、手帳をぱらぱらとめくりつつ。
   宇宙空間に広がる、彼にとっては雑魚に等しい。
   ちょっとした数億程度という、数の反逆者を駆逐しつつ。
   ゼラスに報告しているゼロス。
   ゼロスって、部下H1とゼラスの子供だけあって、  
   かなり、有能なのよね♪
   なぜか、ここの世界を助けようと。
   やって着ているのは。
   ゼラスの恋人であり、夫でもある。
   闇双地の魔王ヒルフィシィルミルラーダ。
   妹のほうの、ヘルシータも、フィブリゾを手伝うために、
   こっちに着てるけど。
   ・・・自分達の世界をほっといて。
   こっちに来ている。
   という理由で、あと、しっかりとお灸を据えておきましょう♪
   
   どうやら、こちらは。
   銀河警察機構と。
   星間警察(U・G)゛ユニバーサル・ガーディアン
   宇宙軍(UF)゛ユニバーサルフォーズ
   それぞれが合流して。
   和平条約となどを結んでいるし。
   なぜか、この状況で。
   すんなりと、この二つの世界の組織。
   反対者もなく、決まったのよねぇ。
   大抵、ごねる存在っているのにねvv
   どちらも、『心強い戦力大歓迎!』の一言で。
   決定したようだけど・・。
   ・・・何考えてるのかしら?
   彼らって(はあと)

   ま、とりあえず。
   面白いから、ちょっといじくって。
   彼らが呼び集めている反逆者達を。
   この組織が動いている近くに出てくるように仕向けているけどねvv
   ま、頑張って、あたしを楽しませてよねvv



   ゴォォォォ・・・・・。
   感じる・・感じるぞ・・・。 
   ふははははは!
   すでに、枷となるあれもいない。
   我が力は、すべて意のままに!
   空を多い尽くしてゆく、黒い雲。
   ザァァ・・・。
   風にたなびき。
   あたし達の髪の毛が、風になびいてゆく。
   プラチナの銀の髪が。
   なびいていくと。
   その髪から。
   銀の宝石の粒がこぼれ出てゆく。
   正確には、銀色の空気の塊が。
   プラチナの、この肉体は。
   ここの、辺りの大銀河の。
   その、願いの結晶から出来ているからして。
   その、髪の毛、一つ一つにでも、それなりの力を含み持っている。
  
   ここの銀河の辺りが。
   力を求めて。
   星などの力を利用しようとし始めて。
   すでに、千年あまり。
   始めの数百年で、その惑星それぞれにある、
   資源を掘りつくし。
   次々にと、他の星の資源も掘りつくし。
   枯渇しつくして。
   それでも、足りないから。  
   といって、今度は、星自体がもっている、生命力に目をつけて。  
   それを吸収する装置を開発し始めて。
   さらに。
   もっと大きな力を!
   というので、まず目をつけたのが。
   存在している、それぞれの太陽系に位置している、太陽たち。
   それらの力をも吸収するために。
   開発されていた、精神力吸収装置。
   それの、究極ともいえる、発明が。
   ウラノフェンが開発した『イブ』。
   その力をもってして。
   あっという間に。
   世界は、その力のもとに。
   支配下に置かれてゆき。
   まず、手始めに、彼は、自分を罷免した、存在達を吸収してゆき。
   そして。
   次に、ことごとく、銀河のすべてをその手に治めていっている。
    
   不思議に思うことだけど。
   どうして、今でも、豊かなのに。
   それ以上の豊かさをもとめ。
   自らの首を絞めるような行動を。
   どんなに進化した存在でも。
   やるのかしらね?
   確かに、あたしは、それぞれの存在には。
   自らの向上。
   という本質的なことを加えているけど。
   その向上=豊かさ。
   と勘違いする存在が、まあ、多いこと、多いこと。
   目先の力と欲だけに目をとられ。
   目的を見失い。 
   気付いたときには、すでに、滅びの一歩手前で。
   それで、神に祈っているような存在ばかり。
   限りある命だからこそ。
   常に向上していくための、そのプロセスを。
   無視し、たどり着いてゆく、その文明の終点。
   そんな存在達の、欲望が。
   集まって。
   そんな中からも、世界の理に背く反逆者も生まれ出ていたりするのだけど。
   本当に、面白い存在、創ったものよね。
   このあたしも。
   
   さら。
   あたしの金の髪が風に揺れる。
   「エルさん!はやく、家の中に!」
   一人が何か言ってくるけど。
   「あら、何処にいたって同じよ。」
   「そうそう。それに・・・ほら。」
   あたしの横で。
   空を見上げている。
   黒い長い髪をポニーテールにしている女の子。
   あたしの親友。
   ユニット。
   ここでは、ミリアム・・ミリーと名乗っているけど。
   『・・来たわね。』
   あたしとユニットの声が重なると。
   あたし達の上空に。
   黒い雲が一点に集中してゆき・・・。

   その上空に。
   一つの人影が浮かび上がっていた。


   水色であったはずのその髪は。
   すでに、変色し、どちらかといえば、にごった色。
   その、水色の瞳の色も。
   もはやどす黒く変化して。
   本来の、ウランの面影は。
   どこにも残していない。
   「見つけた・・見つけた・・・。」
   ついに・・。
   ついに、私の目的が・・・。
   そう・・。
   あの子を手に入れると・・。
   何でもかなうような気がする。
   すべての無敵の力。
   それをあの子から感じる。
   もう一人からも感じるが・・。
   この際、この二人を我が物として・・・。
   闇の手を、あたし達に伸ばしてくるそれは。
   核を失っているウラノフェン。
   イブに取り込まれていた、ヴィオラは。
   ウランの核とともに。
   イブの精神とともに。
   ウランがその力をもってして。
   彼の中から助け出しているからして。
   今の彼は。
   ウラン、イブ、ヴィオラから吸い出した。 
   力の集合体に他ならない。
   「まったく。ここまで、無謀とはね♪」
   「そうねvv」
   言って。
   そちらをみつつ、互いに顔を見合わせて。
   にっこりと笑うあたし達。
   「きゃぁ!?何、馬鹿なこといってるの!?
     危ないってば!」
   シルメリアが、何か言ってくるけど。
   「まあまあ、シルメリアさん、
     というか、ここにいたら、私達の方が危険ですよ?
      とりあえず、結界張って、避難してましょうよ?」
   そんなシルメリアをアメリアが説得していたりする。
   「・・あら、アメリアさん、どういう意味かしら?(はあと)」
   にっこり。
   ユニットのその言葉に。
   「今から、何かするんでしょう?
     お二人の攻撃で、普通の人間である私達が。
      無事に済むには、かなり強化した結界を張っておかないと。
       それでも、無駄とは思いますが・・。」
   なぜか顔色が悪いアメリア。
   「??アメリアちゃん?」
   そんなアメリアの言葉に。
   キョトンとしているシルメリア。
   あら。
   なんか悟ってるわねぇ。
   もしかしたら、アメリアって、部下達より、よっぽど頼りになるかも♪
   そだvv
   今度、アメリアとゼルガディス♪
   ついの存在として、どこかの世界を♪
   「絶対に嫌です!!!!」
   あたしの顔をみて。
   叫んでくるアメリア。
   「あら♪あたし、何も言ってないけど?(はあと)」
   「今、エルさんの表情からすると。
     私とゼルガディスさんをどこかの世界を任せる。
      とかつぶやいてました!絶対にいやです!」
   「え〜。結構いけてるとおもうのに♪」
   「すみれちゃ・・じゃない。ユニットさん。
     ぜぇぇぇたいに嫌!正義が広められないじゃゅないですか!」
   「あら♪世界を丸ごと、正義で満たすっていうことも可能よvv」
   「・・・・は!」 
   あ、考え始めてるしvv
   ま、それはおいとくとして・・と。
   「それはそうと、ウラノフェンの残りの意識でしかない、
     あんたが何のよう?」
   その上空に向かって話しかける。
   なぜか、その彼の目には。
   あたし達が怯えて、話しかけているように見えているようだけど。
   本当はあたしとユニット、笑いをこらえているのにねvv
   「残り意識だと!?笑止!我が、我本人にそういない!
     我が力、我がものとなりえることを、喜ぶがいい!」
   いって、自分の力でもないのに。
   自分の力だと過信して。
   取り込んでいる、部下達の力を使い始めるウラノフェン。
   そのまま、その闇の手が。
   地面に届いてきそうになるが。
   「まったく♪ちょっと、お仕置き必要よねvv」
   くすり。
   ふわ。
   ユニットが、その手にロッドを出現させて。
   シュン!
   瞬くまに、その大きさが。
   ユニットの身長よりも高くなる。
   この格好してたら、まるでどこかのお姫様v
   っていうイメージがあるけどね。
   ユニットは。
   その先についている。
   銀河の入った、水晶に似ている物質の珠(オーブ)
   それが、水に揺れるかのように、ゆらゆらと銀河たちが揺らめいている。
   中に組み込まれている、永遠の輪が。
   きらりと煌く。
   くるくるくる。
   その自分の身長よりも高いロッドを。
   くるくると、重さを感じさせずに、手で回し。
   そして、そのまま、後ろに抱き込むようにして、構えるユニット。
   「そねvv」
   ユニットが、ロッドを出してきたので。 
   あたしは、やっぱりこれよねvv
   専用の、大鎌vv
   金と銀の縁取りと。
   その柄に組み込まれている、無限の煌きが。
   あたし達の気を反射して。
   凄烈に輝いている。
   そのまま、あたしも、後ろに抱きこむような形で。
   それを両手に構える。
   
   「・・・・。」
   なぜか、一瞬ひるんでいるウラノフェン。
   彼自身は、これが何なのか分からないけど。
   彼が使っている、力の源たちが。
   なぜか、このあたし達の気配に、
   怯えて縮こまっていたりする。
   自我もないのに、本能的に畏れなくてもしーじゃないのよ・・。
   「ふ・・ふん!そんな玩具で、この我が動じるとでも!」
   ぶわっ!
   『危ない!』
   そんなあたしとユニットに、襲い掛かってくるウラノフェン。
   その様子をみて。
   あたし達以外の全員の声が一致している。
   けど。
   アメリアだけは、別の意味の叫びのようだけどねぇvv
   
   「あら、いうこと聞かない悪い子はvv」
   「ちょっぴし、お灸が必要よねvv」
   ブン!!

   同時に、ロッドと。
   鎌を振り下ろす。


   その刹那。
   辺りに、なぜか、二つの混沌と虚無の嵐が撒きおこるけど。
   まあ、些細なことだし。
   それに、彼を中心に、暴れるようにしているしねvv
   この、些細な衝撃波がvv
   
   ただ、ちょっと。
   たったのそれだけの攻撃なのに。

   「うぎゃぁぁぁぁ!!!!?」

   そのまま、そこから姿をかき消しているウラノフェン。
   「こら!まだ足りないのよ!」
   「そうよ!!まだ、これからが本番なのにvv」
   とりあえず、逃げようとする、ウラノフェンを引き戻し。
   「とりあえず、耐久性のテストねvv」
   「そねvv残り意識だけで、どこまで持てるのかvv」
   「うぎゃぁぁぁぁあ!!!!!?」
   なぜか。
   あたしとユニットが。
   ちょっとした耐久テストをやっただけで。
   ウラノフェンの悲鳴と叫びがこだましてゆく。

   

   「・・・・い・・一体・・。
     エルちゃんとミリーちゃんって・・・(汗)」
   なぜか。
   その様子をみて。
   プラチナ達が、汗を流していたりするけど。
   些細なことでしょうにね♪






   「いましたね!さあ!すぐに、今すぐに!
     リナ様の写真!返してください!!」
   開口一番のルビの台詞に。 
   思わず唖然とするケインとミリィ。
   「お・・おい。キャナル?」
   残留思念の案内で。
   ようやく、オブシディアンがいるという。
   その場にとやってきたソードブレイカー一行。
   「あなたも何を考えてるんですかぁぁぁ!
     世界がどうなってもいいんですか!」
   悲鳴を上げているルビ。
   「・・・なぜ・・・ここが?
     まあいい・・・・。
      貴様らを人質に・・こんどこそ・・彼女を・・。」
   狂気に満ちた瞳で。
   銀河の中央にある、とある恒星の中で。
   やってきたルビ達に、その表情を向けているオブシディアン。
  
   ―オブジェ、もうやめて・・。

   エレナが、その傍らで話しかけるが。
   彼女の姿も。
   声も、今の彼には届かない。

   「ふふ・・。知っているか?
     ここは、どうやら、金色の王の力が満ち溢れているその最中・・。
      それを吸収すれば・・・ふふふふ・・・・。」
   カッ!
   「や・・・やめ!」
   いって。
   オブシディアンが。
   左手を突き上げる。
   その刹那。
   その左手にはめている、ブレスレットが輝きを増す。
   彼が作り出している、精神生命体捕獲装置。
   その本体。
   ギュウ・・。
   そのブレスレットに。
   辺りに広がる、深淵の闇の空間が吸い込まれてゆく。
   「ふ・・ふははは!
     ここの大銀河を手に入れて!我は無敵に!ふははは・・・・・。」
   「くぅ!サイバリア、出力全開!!」
   ルビが、精神バリアを張り巡らせる。
   「ちっ。キャナル、これは、どうやら、やるしかないぞ!」
   ケインが、ヒタリとそんなオブシディアンを見据えつつ。 
   ルビに進言していたり。
   ソードブレイカーの中で。
   「あーあ、しぃらないっと♪キャナル・・じゃなかった。
     ルビ、怒らせたら、どうなるか♪」
   一人、完全に楽しんでいるアニス。
   「ねえ?キャナル?私が、ダークスター。
    あの中にいるの、助け出そうか?」
   簡単にいっているアニスに。
   「あ・・アニスちゃん!?」
   驚愕の声を上げているミリィ。
   「それは、少しでも、相手の力がそげれば。
    それに越したことはないが・・。」
   つぶやくゼルガディス。
   「じゃ♪決まりね♪
     キャナル♪ナイティール・ブレスト準備して♪」
   その言葉に目を見開くルビ。
   「アニスちゃん!?」
   アニスがそのことを知っている。
   というのに、驚いているし。
   ルビは。
   「何?それ?」
   ミリィが当然のことながら、問いかけてくる。
   「あのね♪ある程度の一定範囲に仲間がいるとvv
     互いに干渉し、高めあって、力を向上できるのvv
      そのための、いわゆる、ゲートみたいなものvv」
   にこにこにこ。  
   にこにこといいつつ。
   すとん。
   席に座っているアニス。 
   「いいわよねvvルビー=ヴォルフィードお母様?(はあと)」
   にぃぃぃこり。
   にっこりと笑うアニスに。
   「ア・・・アリス・・。」
   言葉を詰まらせているルビ。
   「こうなったら、何でも、やるしかないぞ!
     このまま、奴に力を蓄えさせてたまるか!」
   言い切るケイン。
   「そ・・そうですわね。」 
   ルビがいいかけると。
   「・・・まて、様子が変だぞ?」
   ゼルガディスが。
   ふと。
   オブシディアンの様子が変化していることにと気付いてゆく。
   
   ・・・これは・・どうしたことだ?
   強い力が満ち溢れる。
   だが・・・・。
   なぜ、コントロールができない!!!?
   銀河の中の、
   真空なる、深淵の力。
   それは、あたし達の力にも近しいもの。
   まあ、一部のようなものだし。
   それをコントロールするなんて。
   普通には、到底できはしない。
   彼が、いくら、監視者達の魂を。
   その装置に捕らえ。
   自らの力として扱っていたとしても。
   ここの銀河は。
   しかも、あたしとユニットの共同作成だしvv
   コントロールするどころか。 
   逆に、力に飲み込まれ。
   力が逆流を開始し始めてゆく・・・。


   「ぐ・・・・ぐわぁぁぁぁぁあ!!?」
 

   こ・・このままでは・・・。
   何か・・・何か・・・・。


   ふと。
   そのとき。
   惑星から、はじき出されたウラノフェンの姿が。 
   オブシディアンに視えてくる。
   そのまま、まだどうにかコントロールできる、力を使い。 
   自分の前にとウラノフェンを引き寄せる。
   ここ、新たに作り出している、大銀河の世界の中に。
   

   ―ウラノフェン、貴様のその力、我に起因せしめんか?
   ―我、今、滅びを迎えん・・・。
    いいだろう・・・・。
    しかし、我が目的は変わらんぞ?
   ―我もそれは同じこと・・・・。

   『あの少女を。』


   意識化のやり取りで。
   話し合っているウラノフェンとオブシディアン。
   ウラノフェンは。 
   ちょっと、どこまで、耐久性がいいのか、チェックする最中。
   ちょっと、棘付きバットで、叩いただけで。
   なぜか、星の外まで飛んでいってたんだけども。

   
   
   「・・・な゛!?何が起こったんだ!?」
   「な・・・何!!?」

   
   ギュルウ・・・・・・・・。


   二つの異なる姿は。
   その瞬間。
   一つに交じり合うように溶けて。

   
   それが終わると。
   そこには、前後に顔のある。
   二人分の属性をもっている。 
   新たなる彼ら。
   ウラノフェンとオブシディアン。
   二人が一人になったのである。


   「う・・・・うきゃぁぁぁ!気持ちわるぃぃぃぃい!!」
   「うげ!?悪趣味な!?」
   「・・・・・ある意味、魔族だな・・・あれは・・・。」
   そんな彼の様子をみて。
   ミリィが悲鳴を上げ。
   ケインが思わず、唖然とし。
   魔族でも、そこまではしないぞ。
   ・・・・人間なら平気でやるが。 
   などと思っているゼルガディス。
   三者三様、様々な考えをもち。
 
   後ろに、オブシディアンの顔。
   前に、ウラノフェンの顔。 
   ちなみに。
   ぐるりと一回転は、横からでも、上からでも下からでも可能。
   姿だけは、そのまま、人の姿を保っているが。
   そこにいるのは。
   どうみても、よく、どこかの馬鹿たちが作っていた。
   人と魔の合成獣。

   『ふ・・・ふはは!これで、もう、向かうところ敵なし!』


   暴走しかけていたその力は。
   すべて、そのイブの能力で、吸収してゆく。
   イブの核はいなくなっているがゆえに。
   そのコントロールができなくなっている。
   とは知らずに。

   そのまま。
   二人で一人となった、彼らは。
   すっと。
   その両手を前に突き出した。



    
   ドドォォォォォォン・・・・・・・・。


   成熟なる空間に。
   爆音がとどろいてゆく。




   ――――フン。ようやく、少しは使えるようになったか・・・・。

   ゆら・・・・・・。


   はじき出されるようにして。
   その大銀河の空間から出たルビ達と。
   そして、その目の前にいた、ルナ達。
   そして。
   モーニングスターチームと、シューティングチームは。
   
   目の前に。
   見たこともない、男性の姿を捉えていた。


    
   容姿は、まるで、その煌きは、銀の色。
   星の輝きの色。
   そして、瞳は。
   虚無のようなその瞳。
   『・・・ヒッ・・。』
   その姿に、悲鳴を上げている、ルビとルナとレイス。
   

   「ようやく、我の力にふさわしく。
     同化したな・・・。まあいい。
      そこにいる核をも手に入れれば。
       今回は負けることもないであろう・・今回は・・な・・。」
 
    くぐもるような声が当たりに響き渡ってゆく。


   「・・・何やつ!?」
   かつて、ウラノフェンとオブシディアンであったそれが。
   彼に向かって、殺気を飛ばす。
   「ここまで、成長して、よくやった。
     後は、汝たちは、我らの糧となる運命!!!」
   言い終わるや否や。
   カァァァァァ!!
   その口から。
   紅い口から、銀色の光線が。
   そんな元二人を捕らえてゆく。

   『ぐ・・・ぐぎゃぁぁぁ!?』
 
   その光の渦に巻き込まれるようにして。
   そのまま、口の中へと吸い込まれていってしまう・・。
  
   くるり。
   ペロリ。
   吸い込んだあとに。
   舌なめずり一つ。


   
   「あ・・・危なかった・・。」
   アニスが、時空転移、空間転移の技を組みあわせ。
   ちょうど、ティスを助け出し、ルビの元にと戻っていた直後であった。



   「・・・・何よ・・・こいつ・・(汗)」
   ミリィが、ただならぬ気配を感じて。
   じりっと、全身汗をかく。
   


   「う・・・ん・・・・・は!?
     まさか・・この感じは・・・・・。
      オーボス!!!!?」

   
   格納庫の中で。
   目覚めた、フェーン・ウランは。
   その腕に、小さな、魂を抱きしめつつ。
   その姿を水晶から、精霊の姿へと変えて。
   あわてて、コックビットの中にと。 
   歩みを進めてゆく。



   
   「・・・ちっ。何だ・・。
     今回は、リナスレイヤーはいないのか・・・・。
      まあいい・・・・。
       今度こそ、すべてを・・・・・。」


   
   「う・・うそぉぉぉぉ!?もう出てきたぁぁぁ!?」
   ルナがなぜか叫んでいる。
   「う・・は・・早かったな・・(汗)」
   「・・・・ああ!!無謀変態女男!!!!」
   外をみつつ、汗を流している両親とは裏腹に。
   エメロードが、彼女命名のそのあだ名を言っていたりする。
   パニクっているルナ達とは対照的に。
   『・・・誰??』
   エリ達の声が一致する。
   
   
   
 「う・・・・。」
    アニスに抱きかかえられたまま。
    うめいている金髪の男性。
    「ティス!!そんな悠長に気絶してないでぇぇぇぇ!!!
      オーボスがでてきたのよぉぉぉぉ!!!」
    バッゴォォォォン!
    瞬時に生成した、ハンマーで。
    たたき起こしているルビ。
    「・・・・な・・・・何ぃぃぃぃ!!!?」
    抗議の声を上げるよりも。
    今、言われた言葉のほうが、何よりも優先する。
    がばっ!
    食い入るように、外を見つめるティスこと部下D。
    



    
    「・・・・もしかして、ユーリ?
     来るって分かってた?(汗)」
    「こんなに運命、変えられるの。
      こいつと、あれくらいなものだしね。
       だから、姉様たちに協力依頼したんだし☆」
    パニックになっているルナ達とは裏腹に。
    冷静な、ユーリとエリー。
    「・・・・ふぅ・・・。こりないわねぇ・・・。
      百億兆年ぶり・・・・よね?
       確か、姉様たちからの情報からすると・・。」 
    ピピピピツッ。
    エリーが、その手に、ノート手帳をとりだして。
    情報を取り出していたりする。
    「僕達は、初めてあうけど。
      姉様たちに連絡とってて、よかっただろ?」
    ユーリの言葉に。
    「そーね。」
    いって。
    始めてみる。
    父と母が、結婚したことによって。
    根本的に誕生してしまったという。
    そこに現れた。
    一件、見た目、女性にも見える、その男性を。
    じっと見つめるエリー達だけど。


    何しろ、あの当時いた、すべての存在の心の結晶だからねぇ。
    こいつは♪


    あとは、メシアが出てくるだけなんだけどvv
    どうやら、あっちにちょっかいかけるような気のようだしvv
    ふふふふ♪

    楽しくなってきたわねvv



     

   
   「ひぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
   がく・・。
   そのまま、あまりの攻撃に精根尽き果てて。
   リナは完全に失神してゆく。


   「まったく。またあいつか・・。」 
   あきないな・・・。
   あいつも。
   リナスは俺のもの(はあと)
   って決まってるのにな♪
   
   「・・ついでに、も〜一回♪」
   ・・・・・。
   本当に、飽きないわね・・。カウリスも・・・。
   あんたも人のことは言えないわよ?(笑)

   
   今、現れた気配を流石に感じて。
   そっと、気絶している愛しいリナの髪を梳く。
   「お前は、しばらく寝てろ・・な(はあと)」
   リナの上にそっと布団をかけて。
   起こさないように、起き上がる。
   そして。
   服を着始める。
   リナに気付かれないように。
   力を使わずに。
   「まったく。
     まだこりないのか・・。」
   ゆら。
   そのまま、二人の寝室から姿をかき消してゆくカウリス。
   後には、ただ。
   完全に失神してベットに力なく横たわるリナが残っているのみ。




  
   「あのエリアの結界?どうなった?」
   「とういうか、あそこ全体、移動させようよ!」
   「・・・・そーしたほうがいいかもね?」
   「あ、それなら、今、エル様とユニット様が作られている。
     あの大銀河の中に移動させるっていうのは?」
   「あ、それいいわねvv」

   
   あらあら。
   こちらはこちらで。
   リナの子供達というか、この世界を管理している部署や機関の総責任者。
   ほとんどがリナスとカウリスの子供達で構成されているけれど。
   混沌宮の中にある、混沌機関総本部で。
   子供達の会話が繰り広げられていた。


   ふふ。
   ちょっとは、久しぶりにたのしめそうよねvv


   何しろ、でてくるの。
   ほんのちょっと前だけど。
   ――百億兆年という些細な短い期間で出てくるなんてvv
   楽しませてねvv
   オーボス♪それと、メシアvv


                             −続くー

#####################################

  あとがき:
    薫:・・・・暴走・・といえるのか?(自分でいうな!)
      というわけで。
      あまり活躍もしないままに。
      捕らわれてしまった、敵の二人。
      実は、オーボスが。
      彼らが力がつくまで。
      ほっといたんですよねぇ。
      自分の力・・餌と・・とと。糧とすべく・・・・。
      しゃ・・・しゃれになってない・・・(汗)
      しかし、まだ一応、出番はあります。
      あの二人。
      何しろ、生きたまま、吸収されてゆく・・・・。
      ある意味・・生き地獄??
      そこで、彼らはとある真実を知るのですが・・・。
      ・・・ま、今さら、どうにもならないこと・・・・。
      彼らにとっては、不幸極まりないですが。
      ではでは、エル様達が今だに遊ばれている間に、
      それでは、マタなのです・・・・。 

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23214リナ達の干渉・第35話かお E-mail URL2002/11/9 20:14:35
記事番号23212へのコメント



  こんにちわ♪
  ・・もう、十一月ぅぅぅぅ!!!?
  ・・・これ・・開始したのが・・・(汗)
  ・・・・・・・
  ・・・・・
  ・・・
  ま・・・まあ、いくのです!(こらまて!)
  い・・一年たつぅぅぅ!!?
  うどわぁぁぁぁ!?(滝汗)  


  登場人物おさらい。
  敵:(まて!)
  ウラノフェン。(水色の髪に水色の瞳・・本来は)
  精神力吸収装置『イブ』
  オブシディアン。
  精神生命身体捕獲装置。


  大元敵:
  オーボス(今、キャナル達一行が相手をしている大本の敵)
  メシア(まだでてきてない)
  ソリテア(ゼロス達が相手をしている敵さん)
  
  雑魚キャラ??(まて!)
  移動要塞:惑星トリフィル。
  責任者:アルエット=ナーガ=ファースト=グレイシア
  通称:自称クイーン
  トゥーラ&スティッキー。
  レティシア=マイスター。
  メニィ=マリオン
  イーザー=マリオン
  サミィ=マリオン
  乗り物:
  ワイバーン&ドラグゥーン。
  ヴァルキュリー。
  ((☆シェリフスターズより☆))


  リナの乗り物?(まて!)
  銀色の機体:デュール
  
  主なメンバー。
  リナ、ガウリイ、アメリア、ゼルガディス。
  (ただ今、ガウリイは女性に転生・・でもどちらにでもなれます)
  (アメリアとゼルガディス、転生体です)
  
  そのほか。
  ケイン=ブルーリバー。
  ミレニアム=フィリア=ノクターン(スターゲイザー)
  アニス=ブルーリバー。(アリス)
  キャナル=ヴォルフィード(ルビー=ヴォルフィード)
  (ソードブレイカー)
  闇を撒く者(ダークスター)デュグラディグドゥ(ティス=デュグラディグドゥ)
  レイル=フレイマー(レイル=フレイムロード)
  ニーナ

  ((☆ロストユニバースより☆))
  エリ、ラーディ、ゾムド、アレクサンドラ(レックス)
  クルーガー。
  ((☆日帰りクエストシリーズより☆))


  リナ達が今いる世界の監視者&光と闇の王。
  監視者:クラフトルイス。
  神魔の王:エミーリアキャロライン

  ちょろ末キャラ(だからまて!)
  獣神官ゼロス、
  獣王ゼラス=メタリオム
  覇王グラウシェラー
  海王ダルフィン
  
  
  あと、オリキャラもどき(だからまて!)
  リナとガウリイの娘。
  エリアンヌ。
  ユーリ。
  サラディナ&レーヴェル(二人の本当の長男と長女)
  そのほかにもいろいろと・・・(爆!)
  キャナルとティスの娘。
  アリス。(ほかにもいます♪)
  ルナとレイスの娘。
  エメロード。
  フィライト(末娘)
  フェンリル・ロキ、オーディン・フレイヤ・アフロディーデ
  などなどそのほかにもいます・・(だからまて!)


  ・・・んなもんかな?(だからまてぃ!)

  ではでは・・・。


#####################################

 ――百億兆年前。
   「リナ♪ちょっとあそこの歪み、直しといてねvv」
   あたしの言葉に、出かけるリナス。
   どうやら、また、あれが活動を開始し始めているのよねぇ♪
   「??分かったわ。」
   今、ちょうど、カウリスも用事ででかけてるしvv
   そんなこんなで一人で出かけてゆくリナス。
   リナ、とことん疎いからねぇ・・。
   あ、掴まってるしvv
   意識を奪われて、自由を束縛されかけてるリナス
   あ・・カウリスが行ったわねvv
   んっふふふふ♪
   だから、面白いのよねvv
   リナを送り込むのってvv 
   彼らのアジトに連れ込まれ。
   気を失っているリナスが、彼らのベットに横倒しにされているのをみて。
   ・・・切れてるしvvカウリスはvv
   
   ドォォン・・・。

   その刹那。
   その一体のすべての世界は。 
   カウリスの怒りの衝撃波によって。
   すべて、あたしのところに戻ってくるし。
   
   なぜか、その修復に、リナスがカウリスに食って掛かっていたけど。
   それもカウリスの独特の説得によって。
   リナス何も言えなくなっているしねvv
   もっぱら、なぜか苦労しているのは、
   リナスとカウリスの子供達と。
   一瞬にして、情けないことに、防御もできずに。 
   世界を滅ぼされてしまった部下達。
   これは、十分なお仕置きが必要よねvv


   なぜか、その修復にかかった時間は。
   一千年を超えていたけど。
   ま、いっかvv
   さぁて、次はいつ目覚めるかしらねvv


        リナ達の干渉・第35話



  




   容姿は、まるで、その煌きは、銀の色。
   星の輝きの色。
   そして、瞳は。
   虚無のようなその瞳。


   ・・・・何が起こったんだ?
   理解不能に陥っている、ウラノフェンとオブシディアン。
   互いの利害が一致して。
   そして、融合したまでは覚えているが・・。
   気づけば。
   辺りは、銀色の闇。
   ―・・一体・・・。
   辺りを見回してゆくと。
   その奥底に。 
   かすかな記憶のある光が互いの目に見えてくる。



   『あれ・・は・・』
   互いの声が重なる。




   「うんうん。このまま、永遠に平和が続くことを。」
   一人、銀河の立体映像をみて、うなづいている一人の男性。
   ―望みはないのか?
   「何やつ!?」
   ―望みはないのか?と聞いている。
   彼が振り向くと。
   そこには、見たこともない男性が一人。
   そして、その横にも、もう一人・・。
   「私は、今のままで十分に幸せです!
     この銀河を平和に保つこと!それが我の使命!」
   その人とは異なる雰囲気を感じ取り。
   じりじりと後図さる。
   ―それでは・・困る・・・。
   「ぎ・・ぎゃぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!」
   互いの手から。
   闇が彼を包んでゆく・・。
   闇が人物の中にと入り込んでいき・・・。
   そして・・・・。

   ゆらり・・・・。
   「殺す・・殺す・・・。我の存在を脅かす存在と成るもの。
     その根から根底から・・。」
   どす黒く変貌したその瞳。
   ―よしよし・・これで駒が増えた・・・。
   ゆらり。
   二人の姿が掻き消えたその後には。

  ―ナドゥライト大銀河を治めている王。
   ナドゥ銀河王の姿。
   今までの慈愛に満ちた存在ではなく。
   すでに、精神を支配され。
   暗黒と成り果てた彼の姿。

   ―女は、一人逃さずに捕らえろ!!
      十歳以下の子供は皆殺しにしろ!
        抵抗するものは、容赦なく殺せ!

   そう、彼の口から。
   命令がでるのは。
   それからすぐのこと。



   このままでは・・・。
   開発されたという、例の次世代における戦艦は。
   今や宇宙の脅威にとさらされていた。
   我が組織のメンバーだけでも。 
   助けないと。 
   そう強く願っているその心に
   ―力が欲しいか?
   「??欲しい。すべてに打ち勝つ力が!」
   ―では、技術を授けよう・・。
   「お・・・おおお!!!!」
   みなぎる力。
   この力さえあれば・・・。 
   不可能も可能になるはず!
   今、銀河には、六対の畏怖たる戦艦が存在している。
   抵抗すべく手もなく。
   そして、ここ、ある惑星では、
   その対策として、頭脳明晰、精神生命体に干渉力がつよい、
   破壊兵器として、生命を生み出していた。
   彼は、人命尊重派であったにも関らず。
   その闇の波動に。
   そのまま、飲み込まれ。
   命を命として扱わなくなってゆく・・・・。




   彼らは知らない。
   それが、自分達の運命を狂わせた。
   原因であるということを。
   ウランが誕生するはずであった、平和なナドゥーライト大銀河。
   そこを治めていた王、ナドゥ王。
   オブジェが誕生するきっかけとなった。
   とある組織のその目覚めて暴走しているDたちの世界にて。
   ―本来ならば、オブジェは、エレナとともに、
   純粋なる心が残っている存在とともに。
   ―空間転移、次元転移装置。
   あれは本来、完成しているはずであった。
   ということを。
   
  

   力ある、存在の強い感情は。
   彼らにとっても、もっともなご馳走がゆえに。
   彼らにとってのえさを作るべく。
   彼らの世界に別の存在から干渉があった。
   ということを―。



   
   ダダダダッ!!
   「あ・・あれは!!!オーボス!!」
   本体の薔薇水晶から、実体となって。
   ワイバーンのコックピットにとかけてくるウラン。
   その姿は。
   あの当時のまま。
   七歳程度のその姿のままで。
   水色の髪に水色の瞳が。
   静かに、驚愕にみちて、外を見つめる。
   感情的に一瞬、影である、ウラノフェンの心が流れ込んだ先ほどの一瞬。
   だが、それだけで、
   ウランには、理解ができた。
   ―すべての運命を狂わせたのは・・。
   こいつだ・・・と。
   「え!?あ!あの女の子だ!」
   きゃい!  
   メニィがその姿をみて、飛び跳ねて喜ぶ。
   「って・・!?大丈夫なの!?」
   レティシアもウランの姿をみて。
   多少驚いていたりするが。
   それでも、傍目には、冷静のように移るのは。
   レティシアであるからなのだが。
   
   「あれは何なのか、説明してくれない?」
   あれから、かなりの畏怖の感覚が伝わってくる。
   こんなことは初めて・・。
   身震いしつつ、通信機を通じ。
   ワイバーンにと連絡をつなぐ。
   「確かに。今までに感じたことがないな。
     この強大な力は。」
   ひたり。
   それを見つめているイーザーもまた。
   めずらしく、額に汗を一筋流していたりする。
   


   「あら。」
   「く・・クィーン!あれ!何なんですかぁぁぁ!!」
   いきなり出現した。
   銀色の光を纏っている男性に。 
   驚いているスティッキーとトゥーラ。
   「おーほっほっほっ!
     このクイーン様に勝とうとして、現れたわね!
      おーほっほっほっ!」
   高笑いをしているナーガ。
   「あら、どうってことないわよ。
     ただ、この世界、全ての数多の世界に存在する。
      生きる者達の感情の結集体。
       それが、あのカウリスって人の感情で、
        実体化するだけの力を得ただけの存在よ!
         おーほっほっほっ!」
   高笑いをしているナーガの言葉に。

   その声だけが。
 
   宇宙にと響き渡ってゆく。


   「ふっ・・・・だからやっかいなのよ・・・。」
   溜息一つ。
   栗色の髪に碧い瞳の少女。
   リナスとカウリスの長女。
   サラディナが愚痴をなぜかこぼしている。
   「というか、とうとう出てきたね・・。
     あれ・・。」
   溜息一つの長男であるレーヴェル。
   すべての世界の中心たる、あたしの都でもある、その中の一角にある。
   総本部の建物にて。
   その様子をながめつつ、溜息一つついている彼ら。
   オーボス。
   それは、リナスに心を寄せていた存在達の感情から生まれででた存在であり。
   そしてまた。 
   それが完全に形となったのは。 
   カウリスが、リナスに一目ぼれしたあのときから。
   強くなってゆく感情は、それと同時に。
   相対するものを作り出す。
   光があれば闇があるように。
   表裏一体。
   リナスもそんな彼に惹かれていっていたけど。 
   あのそーいうことには、ものすごく疎いリナだから。
   その行き場のない、思いとカウリイの思いが。 
   一つにそれに混ざり合い。 
   そして、彼は生まれ出たようなもの。
   だから。   
   はっきりいって。
   このオーボス。
   カウリスの強いまでのリナスへの独占欲と。
   形成をなしている存在達の感情とあいまって。
   かなりリナスに執着していたりするのよね。
   まあ、リナスとカウリスが、互いに思う心がなくなったりでもしたら。
   存在自体もなくなるでしょうけど。
   それは絶対にありえないしねvv   
   だから、面白いのよねぇ♪
   言い換えれば、二人が存在する限り、存在する命だしvv
   それに気付いてるの・・。
   今だに、カウリスだけで・・・・。
   リナス・・気付いてもいないのよね・・・。
   自分があれに力を与えている原因になってるっていうのは・・。
   かなり、リナスも情熱的だからねぇvv
   自分では気付いてすらもないけどね。
   ・・・今だに・・。
   「シュスラン、結界の様子は?」
   妹にと問いかけるレーヴェル。
   「準備、万端。とりあえず、繋がっている、あの中宇宙と。
     そちらの宇宙。切り離して、通常空間より隔離済みよ。」
   まあ、どこまでそれが通用するか疑問だけど・・・。
   心でそう付け加えていたりするが。
   「じゃあ、作戦、開始ね!」
   サラディナの掛け声とともに。
   『了解!!!』
   連係をとりつつ。
   ばたばたと忙しく動き回ってゆく、世界を司る総本部のメンバーたち。
   ほとんど、その上層部は、リナスとカウリスの子供達なんだけどねvv



   「姉様たちも動き出したって。」
   ユーリが、入った、子供達のみで使っている通信機をみつつ。
   エリーに話しかける。
   「だって。ルナ姉さん?ルナさん?」
   ・・・・ぴしり。
   オーボスの姿をみて。
   なぜか凍り付いていた、ルナとレイス。
   サラディナはここぞとばかりに。
   甘えまくっていたのだが。
   さすがに、サラディナ、あの時のことを覚えているらしく。 
   顔色が悪かったりする。
   まあ、サラディナが誕生したのが、百億兆年前だからねぇ。
   ちょうど、前回、彼らが現れたときとほぼ同時だったしvv
   キョトンとしているのは。
   意味がわからない、フィライト。
   まあ、まだ誕生して、二千年もたってないからねぇ・・。
   この子は・・。



   オーボスを囲むようにして。
   というか、彼らの中央に出現したのだが。
   ルナ、ルビ、ワイバーン、ドラグゥーン、ヴァルキュリー。
   それらの中央に位置している彼、オーボス。
   

   「まあいい・・・・。
     貴様らを血祭りに上げれば・・彼女もくるだろう・・ふふふ・・。」
  
   彼の目的というか、存在意義は。
   はっきりいって。
   リナスを手に入れること。
   ただそれだけ。
   
   だから面白いことに、束縛されているからとかいって。 
   あたしを倒して、我が物にしようとしているのよねvv
   その意見が、メシアと同調して、同盟結んで、
   反逆者の組織を創りあげていたりするのよねvv
   本当に楽しいわよねvv
   退屈しなくてすむからvv

   結構、だからここの空間も。
   退屈しなくて済むのよねvv
   ふふふふふふふ♪



   「・・・・ん・・・。」
   目を覚ますと。
   必ずといっていいほどに。
   自分を抱きしめている存在がいない。 
   「・・あれ?カウリス?」
   ぼうっとしつつ。
   起き上がる。
   さらり。
   かけられていた、布団が。
   肌を直になでてゆく。
   精神そのもの、本体から、だるいことこのうえない。   
   それでなくても。
   「・・・まったく////」
   もし、お腹の子供に何かあったら・・どうするのよ//
   ま・・まあ、あいつに抗議しても、無駄だけどさぁ///
   ぶつぶつ真っ赤になりながら、つぶやくリナ。
   そして、ふと、体に視線を落とす。
   「や・・・やだぁぁ!!////」
   ぼすっ!
   全身ほてり、真っ赤になって。
   布団の中にともぐりこむリナの姿。
   その中で、必死に跡をかき消そうとしているけど・・・・。
   簡単には落ちないって・・それ・・(笑)

   
   「・・・・・やっぱり、また、貴様か・・。」
   ゆらり。
   「ほう、彼女の前に、貴様が現れたか・・。」
   


   「きゃぁぁぁぁぁ!!!?」
   「うどわぁぁぁぁ!!?」
   『全員、退避ぃぃぃ!!!!!!』
   その姿をみて。 
   パニックに陥っているのは。
   ルビとルナ。
   
   「あ、父様だぁ♪お帰りぃ♪」
   ひらひらと手を振っているエリー。
   「うーん、あの父様の様子だと・・。
     母様、かなり絞られたようだね・・。
      ま、いっか♪」
   父親たるその姿が発している、オーラから。 
   かなり満足しているのを感じつつ。 
   ユーリがそうつぶやいていたりする。
   「妹も、かなり力ある子になりそうだね♪」
   「そうだね♪」
   手をあわせ。
   ぴょんぴょんと飛び跳ねている、エリーとユーリ。
   確かに。
   やるだけ、力の補充にはなるからねぇ。
   その辺りもカウリス、リナスに気付かれないように、
   修正とかしているけどねvv
   そんなユーリとエリーとは裏腹に。
   なぜかパニックになっているルナ達だし。
   あのねぇ・・・・。



   「あ、何か落ち着いた?」
   空をみあげつつ、プラチナが一言。
   空を覆っていた、黒いかげりは。
   すべて消え去り。
   抜けるような青空が広がるのみ。
   ここ、惑星アテナ。
   「な・・・何か、私には、嵐の前の静けさのような気がするんですけど・・。」
   アメリアが、そんなことをぽつりともらしていたりする。
   あらvv
   感、いいじゃないvv
   「そりゃね♪今、ガウリイが、戻ってきたしねvv」
   にこにこと笑っているユニットに。
   「そうそう♪」
   やっと出てきたのよねvv
   カウリスは♪
   「あ、そーだ♪どうする?このままだったら、余波で♪
    星、消滅しかねないけど?移動する?(はあと)」
   当たり前の当然のことをあたしがいうと。
   『・・・・は?』
   なぜか、全員が間の抜けた返事をしてくるし。
   「折角なんだしvv新たな銀河に移動しましょうよ♪
     ここ♪」
   「それもそうね♪じゃあ、あそこから、傍観してますか♪」
   『???』
   あたしとユニットの会話に。
   なぜか首をかしげているプラチナ達。
   「じゃ♪決まりねvv」
   言葉と同時に。
   ぱちん。
   
   ぐら。
   一瞬。
   星全体が揺らめくけど。
   すぐに収まる。
   
   「・・・・?何が起こったの?」
   理解できてないプラチナ達。
   ふふふ♪
   今、この星を。
   今、作っている銀河の中にと移動させたのよ♪
   「あ、別にたいしたことじゃないから♪    
     ただ、この星を、この水晶で創っている銀河の中(はあと)
      そこに移動しただけよ♪」
   にこにこと説明するユニット。
   ・・・・・・・。
   しばし、なぜか沈黙。
   『ええええええええええ〜!!!!!!!!!?』
   なぜか、しばしの沈黙のうちに。
   全員が驚きの声を出しているし。
   些細なことで驚かないのよvv



   「まあいい。貴様さえ、いなくなれば!
     彼女は、我のものだ!」
   「誰が渡すか!!!!」

   ドォォォォン・・・・・。

  
   『うきゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!!!?』


   あ、カウリスとオーボスが、ぶつかったわねvv
   楽しくなりそうな予感(はあと)

   さて、あたしは、じっくりと高みの見物でもしていますか♪





   
   「あ・・あいつは、どれだけ強く跡を残してくれているのよぉぉぉ!」
   真っ赤になりつつ。
   必死に跡を消しているリナスの姿が。 
   寝室で見受けられているけど。
   頭に血が上っている状態だし。
   カウリスが、リナスにあいつの気配を感じないように。
   細工していたりするから。
   まだ、リナス、気づいてないけどねvv


   
   「・・・・誰か、母様達の寝室に・・・母様・・迎えにいったほうが、
     よくない?」
   さすがに。
   子供達の力だけでは、無理と判断したのか。 
   一人がそう切り出してゆく。
   「・・・・・恥ずかしがるよ?母様?」
   リナスはいつまでたっても、寝室にいるのを見られるのを恥ずかしがる。
   まあ、姿が姿だろうけど・・・。
   いるときは必ず決まって何も着てないからねぇ(笑)
   「でも、そんなこといってら。
     また、世界父様、滅ぼすわよ?
       あの修正に、千年以上かかるのと。
        今母様の一時の照れ隠しの攻撃受けるのと?どっちがいい?」
   ・・・・・・・。
   シィィィィン・・・・・・。
   しばらくの静寂の後に。
   「じゃ、誰がいく?」
   すぐさま意見がまとまっていたりする。
   あらあら。
   どうやら、リナに今の状況。
   教えに行く気らしいわねvv

   ・・・・そろそろ。
   ちょっとちょっかいかけるころかしらねvv


                          −続くー

#####################################

   あとがき:
     薫:よっし!!!
       次に、レイルたちの差し障りをやって!
       そして!ついに!ラスボス登場だ!!!
       くぅぅぅぅ!!!
       長かかったよぉ・・(自分でいうな!)
       というわけで。
       今回の騒動となった原因。
       全員がその理由を知ります。・・・はい(まて!)
    エル:・・それで?
     姫:・・・・で?
     薫:・・・・ひぎゃ!!!!?(涙)
       すいません、打ち込みが遅い理由は、遊んでいるからです・・はい(涙)
       そ・・それでは!!!
       この調子だと・・・・。
       あと、十話以内で終われそうかな♪
       ・・・約束みたいに、四十話を超えそうな予感もするけど・・(汗)
       そ・・それでは!
  エル&姫:でvv覚悟はいいわよねvv
     薫:どっひぃぃぃい!!!!!!(涙)
    

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23215リナ達の干渉・第36話かお E-mail URL2002/11/9 20:15:52
記事番号23212へのコメント



  こんにちわ♪
  ・・・・まじで一年たつぞ・・・(滝汗)
  ・・いい加減ですね・・(滝汗)
  ま、あと少しだし・・(多分・・まてぃ!)
  ではでは・・いくのです♪

######################################


      リナ達の干渉・第36話



   「あなたもしつこいですねぇ・・。」
   にこにこにこ。
   コックビットの中から、語りかけている男性が一人。
   「レイル警視?誰なんですか?これ?」
   外にいる、闇が人形になっている人物を指差していっているポニーテールの、
   そばかすのある女性。
   「ニーナは初めてあうんだっけ?」
   「というか、私、しりませんでした。宇宙空間の中でも。
    人間って、生きることができるんですねぇ。」
   どこか違うところを感心しているニーナ。
   「まあ、人といえるのかは分かりませんが。
     ただ、感情の起伏が激しいのが、人間だから。
      この姿を保っているんですよね?
       そうですよね?ソリテア?」
   「・・・久しいな・・・。
     レイル=フレイムロードか・・。」
   「へ?レイル警視は、レイル=フレイマーですよね?」
   その言葉にレイルをみているニーナ。
   「ま、今はそうですね。」
   いいつつ。
   にこにこにこ。
   「それで?あなたが出てきたということは?
    メシアも出てくるということですか?
     メシア第一幹部、ソリテア?」
   ひたりと、見据えているレイル。
   彼らの宇宙線の外に。
   宇宙空間に漂う人影一つ。
   すでに、数多の敵は、すべてレイルが排除しているがために。
   「レイル警視?お知り合いですか?
     お友達ですか?」
   にこにこいっているニーナ。
   「違うぞ!!それは!」
   すぐさま否定しているソリテア。
   「まあ、知り合いといえば、知り合いですねぇ。
    長い付き合いですからねぇ。」
   「ふん。我とて好きで、付き合っているわけではない。
     ―我の究極の望みをかなえるためには。
      貴様ら、監視者や、組織の存在が邪魔なだけ・・・。」
   「やれやれ。別にいいじゃないですか。
     与えられている任務をまっとうすれば、それはそれで。」
   にこにこというレイルの言葉に。
   「五月蝿い!!ようやく、行動が出来るまでに、
     力が満ちたんだ!今度こそ!まず、手始めに。
      ここを拠点として!」
   「でも、はっきりいって。貴方たちの場合は。
    私達、監視者達と違って、終わりがないでしょうに。」
   自分達は、一応、休憩とかを兼ねての、寿命の終わり。
   というか、任務休憩の機関が設けられている。
   レイルはそう思いつつ、目の前の空間に浮かんでいる男性に語りかける。
   いや、女性というべきか。
   見る人によって、男性にも、女性にも取れるその容姿。
   ・・実際に、どちらでもなく、どちらでもあるのだけど。
   黒い髪に黒い瞳。
   肌の色だけが異様に白く、宇宙の深淵の闇に浮き上がっている。
   「だからだ!この、終わりのない、苦痛を終わらせるためには!」
   ―すべてがなくなればいい。
   そうすれば・・・。
   ソリテアと呼ばれている存在は、ゆらりと姿を無数に分離させてゆく。
   「やれやれ・・・・・。まだ、無駄なことをお望みですか?」
   「勝てるかな?貴様に?
    メシア様は、大分力をつけておられるぞ?」
   「いや、勝てないでしょうよ?」
   「レイル警視ぃぃ!あっさりと敗北宣言しないでくださぃぃ!!」
   あっさりというレイルに、つっこんでいるニーナ。
   「それでも、とりあえず、また、力を削ぐことくらいはできますから。」
   にこにこにこ。
   そして、ふと思い立ったように。
   「・・・・なるほど。今回の一件は、すべて、
    メシアとオーボスの作戦・・ですか。
     思うに、目覚めたのは、二千年前ですか?(はあと)」
   あっさりいったレイルの言葉に。
   「ほぅ・・。わかるか?」
   「なるほど。」
    一人うなづいているレイル。
   「情報によれば、二千年前、リナス様が、カウリス様のために。
     エル様・・完全召喚したそうですからねぇ・・・・。
      しかも、その後、神魔融合呪文&金色の力を使って、
       私達の世界と、あちらの世界をつなぎましたしねぇ。
        その影響ですか・・・なるほど・・。」
   一人うなづいているレイルの言葉に。
   「確かに・・。あれで、動けるほどに、我らが主も、我も、
    オーボスも復活した。今までは、分担して、力を蓄えていたのみ。」
   淡々といっているソリテア。
   


   二千年前。
   まだ、まったく覚醒すらもしてなかった、リナ。
   ガウリイが、冥王に捕らわれて、助けるために。
   あたしの完全版の召喚呪文を唱えた。
   それは、リナスの力を使ったものでなく。
   本当にあたしの力の召喚。
   まあ、多少はリナスの力もあったりしたけど。
   その後。リナスとカウリスは、たがいに覚醒を果たして。
   今に至っているんだけど。
   そのときの、干渉力の影響で。
   というか、あまりに強い、リナスの思いから。
   眠っていた彼らを起こしたのよねvv
   

   「それで?どうして、ここの世界。
    クラフトルイスの世界なんですか?」
   「たまたま目覚めて始めに目に入った世界がここだっただけということ。」
   ・・・・ちょっとまってください!。
   思わず突っ込みそうになるニーナ。
   「つまり、行き当たりばったりで、また始めた・・と♪」
   「痛いところをいうなぁ!だが!今回はちゃんと作戦を踏んでいるんだぞ!
     メシア様が、ナドゥーライト星大銀河に干渉して!
      オーボスが、お前たち、デュグラディグドゥ達の世界に干渉して!
       ちょうど、時期がよかったからな!」
   というか、何また乗せられて、話しているのかしらねぇ。
   ソリテアはvv
   
   目覚めたとき。
   しばらくして、部下Dの世界が混乱しているのを発見した彼ら。
   まったく。
   押しもどされたくらいで、右往左往していたのよね・・・。
   結局、その星での決着はつかないまま。
   互いに、なぜか、弱体してて。
   ・・まったく、少しお灸をすえたくらいで・・・・。
   精神世界でなぜか安静にしていたルビーとティス。
   そんなとき。
   第3546エリア、太陽系、月。
   そこで開発されていた、精神を利用した機械を器とし。
   活動を開始した、Dたち。
   そのしばらく後に、ルビーも活動を開始したんだけど。
   その時。
   そこの大銀河は、戦争真っ只中。
   その混乱を利用して、オーボスは、種を仕掛けていたらしいけど。

   ・・・・律儀よねぇ・・・。

   「我らの干渉の力と、メシア様の力と、オーボスの力で。
    根底から、時間率が狂っている。
     そういうわけで、我らの有利に今度こそなるはず!
      我らの力の源たる力は、充満すぎるほどに満ち足りているからして!」
   高らかに言い放つソリテア。
   「・・そりゃ、あなたは、すべての存在の、孤独と絶望。
     それらの象徴というか、それように創り出されている・・・。」
   レイルが言いかけると。
   「いうな!それは!我とて、好きでこのように生まれたのではない!
    だからこそ!運命に抗ってみせる!」
   「一つ聞きますが?諦めって・・しってます?」
   「誰が諦めるかぁ!・・・というわけで、死んでもらうぞ。
    悪いが。レイルよ・・。」
   いって、ソリテアは、その気を開放した。



   ドォォン・・・・。
   漆黒の炎が舞い散ってゆく。
   闇の中にと。
   「まったく。いいかげんに諦めてくれないか♪
    あいつは俺だけもの♪」
   すべての攻撃をかわしているカウリス。
   「五月蝿い!貴様に何がわかる!」
   ムキになって、つっかかっていっているオーボス。
   「そうはいってもなぁ。
     おまえは、いってみれば、俺とリナスの愛!の結晶から、
      形になったようなものだしvv」
   さらりとのろけてるし・・・・。
   「五月蝿い!そうだ!何が悪い!
    貴様が彼女を思わなければ!我とてこうして存在はしていない!
     我の魂が自我をもったのは、貴様らのせいだろうが!
      素直に渡せ!」
   「・・・誰が渡すかよ・・。」
   その刹那。
   辺りの空間そのものが。
   その、冷たいまでの殺気によって。
   瞬時に無にと還りついてゆく。
  
   
   あたしがリナスを創ってしばらくしてからのち。
   リナスを影ながら思う存在などか出没し始め。
   でも、リナスは一行にそんなことには気付かないでvv
   そのリナスの心をしとめたのは、このカウリス。
   まあ、それで嫉妬しない、存在がいるはずもなく。
   はっきりいって。
   二人が付き合い始めて、婚約して、そして結婚。
   そこまでいくのに。
   九十九%の部下達が、反逆していたりしたんだけど。
   そのうちの、半数以上は、リナスに気付かれないように。
   カウリスが滅ぼして、人格から何から何まで。
   変換させてたりしたんだけどねぇ。
   残りの1%の部下達は。
   カウリスの怖さを知っていた部下達なんだけどね(笑)
   そんな、反旗を翻した、部下達の思いの結晶体。
   それがこのオーボス。
   でも、それだけでなく。
   それに、リナスとカウリスの感情のすれ違いが加わって。
   ・・・リナス、あれだけストレートに言い寄られてても・・・。
   しばらくまったくといっていいほどに。
   気付かなかったからねぇ(笑)
   しかも、自分がカウリスを好き。
   ということすらも、気付いてなかったし・・・・。
   当分の間は(笑)
   そんな二人の感情が加わって、自我を作り出した、このオーボス。
   なぜか、そんな理由から。
   彼の目的は。
   ただ。
   『リナスを我がものとすること』だけ。
   ・・・・この辺りは、思いっきり、カウリスの影響が強いってわかるけどv
   だから、面白いの何のってvv



   「ちょっとまってよ!オーボスがいるってことは!
    メシアもいるってことぉ!?」
   パニックになっているルナ。
   「いるみたいだよ?姉様からの連絡では。」
   さらりといっているユーリ。
   さすがに、船だけでの、結界は。
   無理があり。
   あわてるように、移動要塞トリフィルの中にと。
   全員が、空間転移をして、移動している。
   今、かろうじて、何重にも結界を施し。
   星の機能を保っている状態に他ならない。
   「・・・ねぇ?メシアって・・なぁに?」
   メニィが言いかけると。
   「それは、僕ちゃんが説明しましょうvv
     その代わり、僕ちゃんといいこと・・・。」
   どぐわぁぁぁぁんんんんん!
   言いかけたその刹那。
   一億トンハンマーが飛んでくる。
   「リョォォォォォゥ!!いい加減にしろぉぉぉぉ!!」
   ズゥルズゥルズゥル・・・。
   ハンマーの下敷きになった、リョクサンドラを引きずってゆく、カオリナイト。
   緊張感が一気にそれで溶け、辺りが和む。
   しばし、全員の目が点と成り果てる。
   
   「ええと、それは、私達から、説明いたしますわ。」
   ふわり。
   いって、その場に現れる。
   栗色の髪に碧い瞳の少女。
   少しくせ毛がはいり、ふわふわの髪の質。
   「あ!サラディナ姉様!」
   「あ!サーラ姉様!」
   ぴょん!
   飛び跳ねて、抱きついているユーリとエリー。
   『・・・誰?』
   ルナ達以外、ケイン達の声とエリ達の声、レティシア達の声が一致する。
   「あ、始めまして。私、リナスとカウリスの長女。
     サラディナと申します。サーラって呼んで下さいvv」
   にっこりと。
   面影は、リナスに似ているが、大人びた雰囲気の少女は微笑んで、
   レティシア達に微笑みかける。
   リナスとカウリスの初めての子供であるサーラ。
   時を同じくして、レーヴェルも誕生してるけど。
   「とりあえず、オーボスは父様に任せておいてもいいですし。
     母様は、今、シュスランが呼びにいってます。
      すぐに来るでしょうから。それまでに、説明をいたしておきますね。」
   「説明って・・。」
   レティシアが言いかけると。
   「順番を追ってご説明いたしますわ。」
   にっこり。
   サーラが微笑み。
   説明を開始しはじめた。




   世界を創り始めて、少し困ったことが出現した。
   それぞれに、闇、光を持たせたのはいいものの。
   それで、自滅する世界のまあ、多いこと、多いこと・・・。
   そして、ふと、ここでは、ちょっと変わったことをしてみようvv
   という、あたしのナイスな心遣いで。
   ここ、監視者がそれぞれ治めるようにと作り出した、この次元の混沌の空間。
   シンボルを一つ。
   作り出すことで、負担を軽くしてみよう。
   という、何とも優しいこころで作り出したのが。
   メシア。
   さまざまな、『負』の要因。
   大きすぎるその要因を吸収するためだけの存在。
   なぜか、そしてリナスを創り出して。
   監視者を多々と設定していく中で。
   その役目がいやだとかごね始めて。
   ぐれて、反旗を翻したりしてるんだけど。
   くぅ!お母さん、悲しい!!
   いってみれば、世界が存続する限り、永遠にその本質は変わらないわけで。
   何を考えたのか、あたしを滅すれば、その束縛から逃れられる。
   とかいって、反旗を翻したのよね・・・・。
   ・・・面白そうだから、ほっておいてるけどvv

   そして、今現在。
   今だに、こうして、思い出したように、いろいろと仕掛けてくるけれど。
   いっつも失敗してるのよねvv
   いつも、リナスとカウリスに封印されているようなものだしvv


   「今回は、どうやら、母様が、二千年前。
    覚醒してないときに使った力。
     あれが原因で目覚め。二千年間、まめまめと力をこつこつ蓄えていて。
      そして、その大元のコマを作り出せたのが。
       あの、オブシディアンとウラノフェンのようなんですよ。」
   にっこりと説明してゆくサーラの言葉に。
   しばし全員が意味を取りかねて。
   黙りこんでいるし。

   「・・・やっぱり・・・時間率がおかしいと思ったのよ・・。」
   ぽつりとつぶやいているウラン。
   水色のその髪と瞳は、薔薇色とほんのりと、
   本質たる水晶の色に色づいていたりする。
   本来ならば。
   自分は・・・。
   まだ、産む時期ではなかったはず。
   ・・・・本来ならば、父親は、
   それなりに、適した存在。
   性格形成の上で、もっとも最適な人と、結婚し。
   そして、子供が・・イブが誕生するはずであった。
   だが・・。
   王が、狂い。
   母が捕らわれ。
   自らも、監禁状態となり。
   子供をいやおうなく、作らされたウラン。
   そもそもがそのことからが狂っている。
   自分が、『イブ』を産むのは・・・・。
   完全に大人にとなってから。
   という運命だったからにして。
   
   「確かに、貰っている、設定レコード表にも。
     オブシディアンのことは載ってないからねぇ・・。」
   しみじみいっているルナ。
   載ってはいるものの。
   それは・・・。
   ああいう運命では載っていない。
   一応、ルナ達、部下達の元には。
   それぞれのそこに誕生する存在の、運命表。
   そういうのを配布していたりする。
   見る、見ないは別として。
   部下達いわく、かなりの量があるから、いちいち見ていられない! 
   となぜか嘆いているので。
   そのあたりは、心優しいにも、あまり深く追求せずに。
   運命の歯車が異なったら、その歪みの訂正を押し付ける。
   そんな些細なことで不問に付しているあたし。
   何て親切vv
    
   「それで、物は相談なんですが(はあと)
    協力していただけませんか?
     ―運命の歪み、訂正いたします(はあと)」
   にっこりといった、サーラの言葉に。
   「・・・それって・・つまり・・・。」
   「はいvvメシアをまた弱体化、または封印してくださいなvv
     父様と母様は、今回、父様が母様を手放さないと思いますのでvv
      あてにはできませんのでvv私達で時間修正と、歪みの修正。
       いたしますので(はあと)」
   にっこりいったサーラの目は笑っていない。
   言い換えれば、拒否は許さない。
   と物語っていたりする。

   『・・・・・・・・・・・・・。』
   なぜか。
   その場の全員が顔を見合わせ。
   『えええええ!!!そんなむちゃなぁぁぁぁ!!!!!』
   めずらしく、サミィの絶叫までが一致していた。




   「私はどうなるのかな?本来なら、もう、死んでるよね?」
   アニスがちょっと悲しそうな表情をする。
   まあ、あのままだったら。
   アニスの肉体、耐えられなくなって、消滅していたからねぇ。
   「大丈夫だよ。アリスの肉体でいけば。
     一応、神魔の力、宿している存在だし。」
   「あ、そっか。」
   そんな会話をのんびりとしているユーリとアニス。
   子供達は子供達で。
   いつのまにか。
   ここの世界の運命表を取り出して。
   何やら書き込んで遊んでいたりするけれど。
   とりあえず、レコードの書き換えによって。
   カウリスの暴れる余波を。
   何とか最小限に抑えようとしている涙ぐましい努力をしている子供達。
   くぅ!
   本当にいい子ね!
   全員にも見習って欲しいものだわ(はあと)


  

   トントントン・・・。
   「母様?」
   「・・・・・。」
   「母様、母様、リナス母様!!!」
   ・・・・。
   「うるさぁぁぃぃ!何なのよぉ!!」
   真っ赤になりつつ。
   ガウン一枚を羽織って出てくるリナス。
   今だに、跡を消すのに、四苦八苦しているみたいだけどvv
   だから、それ・・のかないってば♪
   カウリス、絶対に、自分以外では、のけれないようにつけてるしvv
   首筋から、肩にかけて、かなりの跡が見え隠れしている。
   ・・・中のほうはもっとすごいけど(笑)
   「・・・いい加減に、諦めて。それより、母様?
     父様があっちに戻っていったけど?いいの?追いかけなくて?」
   あきれたように、それとなく、話題を母親の照れ隠しに当てられないように。
   振ってゆく、シュスラン。
   結局、彼女がまけて。
   リナスを呼びにきていたりする。
   「・・・な゛//何であたしがあいつをおいかけないといけないのよ!//」
   全身がまたたく間に真っ赤になっているリナス。
   そんなんだから・・ねぇ?(笑)
   「ま・・まあ、じゃ、こういったらどう?
     父様、今、オーボスと対峙中。
      下手したら・・・また、前のようになるとおもうん・・・・。」
   言いかけるその言葉より早く。
   「何ですってぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!
      まぁた、無茶あいつなぜかするきなのぉぉぉ!!!!!?
        あとがこっちが困るのよぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
   今だに、どうして、カウリスが、目の仇にしているのか気づいてないリナス。
   「いや・・母様・・・なぜって・・・・(汗)」
   ・・・・・鈍感・・・・。
   はぁ・・・・。
   溜息一つ。
   「と・・ともかく!こうしちゃいられないわ!
    はやいとこ、止めないと!あいつが本気になったら!
     また、世界の歪みの修正と再生がぁぁぁ!
       ああ!仕事が増えるぅぅ!
        はっ!オーボスがいるってことは・・・メシアもかぁぁ!」
   絶叫をあげつつ。
   急いで服を着替えているリナス。
   着がえるのはいいけど・・。
   それ・・・・ワンピース・・・・(笑)
   あーあ、しぃらないvv
   そのまま、あわてて、移動してゆくリナス。
   「・・・・母様・・あんな格好していったら・・・・(汗)」
   本当に父様の性格・・・・・。
   いまだに把握しきってないのよね・・・・。
   あの母様は・・・・。
   「・・・はぁ・・・・。」
   盛大に溜息ひとつつき。
   「これは、本当に、サラディナ姉様と
    レーヴェル兄さまの言うとおりになりそうね・・・。
     こっちが全部の後始末・・・はぁ・・・・。」
   重い溜息をなぜかついているシュスランの姿が。
   しばらくそこで、リナスとカウリスの私室の寝室の前で。
   見受けられているけど。


   「・・・・・えっと・・・・(汗)
     移動したって・・・一体?」
   おそるおそるあたしに聞いてくるシルメリア。
   「見ててvv」
   ふわり。
   育成ゲームをしていた水晶に手をかざすと。
   空に宇宙空間が広がっていき。

   そして。
   その中の一点に。
 
   「ほらvvここに移動してきてるのよvv」
   指をさし。
   さらにズームアッブ。
  
   そこには。
 
   あたし達を上空から眺めている姿が。
   空にと映し出されていた。



   『うっそぉぉぉぉお!!!!!!!?』
   なぜか、アテナに住んでいる子供達の叫びが一致してゆく。

   「あら、そんなに驚くことはないじゃないvv」
   「そうそうvvそもそも、ここの星、ここに住んでいる、
     存在達の祈りの力で、結界を張っているような場所なんだしvv」
   あたしとユニットの言葉に。
   『それとこれとは話がまったく違いますぅぅぅ!』
   なぜか。
   パニックになっている子供達の姿が。
   しばらくそこにあったりする。


   「それより・・・本気で何か起こりそうですぅ・・・。」
   静かすぎる空をみつつ。
   アメリアがぼんやりとつぶやいていた。


   さって♪
   そろそろ、サラディナ達が、歪みの修正。
   開始するころねvv
   
   ・・・記憶、残したままにしましょうかねぇ?♪♪

   んっふふふふ♪


   ま、いっか♪



   このまま・・・・でねvv


                            −続くー

#####################################

 あとがき:
   薫:・・・・次回!ようやく全面戦争!?(まて!)
     くぅぅ!長かった・・長かったぁぁぁ!!
     あと、それの決着が終わって。
     運命の修正と、時間軸の修正。
     それらが終わって。
     ここの空間は、正常に戻ります。
     ・・・・ここの空間は・・・ね・・(まて!)←(笑)
     しかし、SとDの世界は繋がったまま♪
     いいのか!?それで!?
     ・・・・ま、いっか♪(まてぃ!)
     そして。
     戦いのその後。
     それで終わりですぅぅ!!

     きゃぁぁ!
     本気で長かったよぉ!
     一年たったよぉ!!!(かなりまて!)
     ちなみに。
     何人が気づくでしょうか?
     何が干渉??
     といことに?(だからまて!)
     答えは・・・・・。

     敵の、メシアとオーボスが握ってる♪(まてまてぃ!)
     んではでは、また♪ 


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23217天翔る迷惑……(滝汗)エモーション E-mail 2002/11/9 21:22:27
記事番号23215へのコメント

某「星○の紋章」のサブタイトルが頭に浮かぶ……(滝汗)

こんばんは。
いっきに3つ、お疲れさまです。後一息、というところでしょうか。
謎が次々と解明していく中……何故か頭に浮かんだのはレスタイトルの単語……(苦笑)
……力が大きいと、周囲に与える影響も大きいですからねぇ……(ため息)
リナスとカウリスの影響って……(汗)仕方がないとは思いつつも、「天翔る迷惑」が
3つも暴れる要因になるのが……やっぱりスケール大きいです。
巻き込まれた方はたまったものじゃないですが。

リナとガウリイがどうするのか、干渉で歪んだ運命はどう修正されるのか、
続きを楽しみにしています。

では、短いですけどこの辺で失礼します。

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23264人はそれを天災とよぶ(まて!)かお E-mail URL2002/11/11 23:34:40
記事番号23217へのコメント

>こんばんは。
こんばんわ。エモーションさん。
レス、ありがとうございます!!(多謝!!)
>いっきに3つ、お疲れさまです。後一息、というところでしょうか。
そうです。あと一息です。
(ページにリンクをまともに張らずにアップしてたけど・・まて!)
>謎が次々と解明していく中……何故か頭に浮かんだのはレスタイトルの単語……(苦笑)
あ・・・・あははは(滝汗)
>……力が大きいと、周囲に与える影響も大きいですからねぇ……(ため息)
>リナスとカウリスの影響って……(汗)仕方がないとは思いつつも、「天翔る迷惑」が
>3つも暴れる要因になるのが……やっぱりスケール大きいです。
肝心なところは・・・エル様ですからねぇ・・(かなりまて!)
>巻き込まれた方はたまったものじゃないですが。
世界は所詮、エル様の手の内の遊び場・・(かなりまて!)
>
>リナとガウリイがどうするのか、干渉で歪んだ運命はどう修正されるのか、
>続きを楽しみにしています。
う・・(汗)楽しみ・・そんなにたいした内容ではないです・・(滝汗)
>
>では、短いですけどこの辺で失礼します。
わざわざありがとうございます♪
それでは、短いですが、これにて♪

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23228続きが3つも!?らん URL2002/11/10 17:28:26
記事番号23215へのコメント

こんにちは、かおさん。一気に3つもvと喜んでいる私ですv

>   というか、あまりに強い、リナスの思いから。
>   眠っていた彼らを起こしたのよねvv

流石は情熱的なリナさんです!!(待て)
エル様:そうよね(笑)愛されているわね〜〜カウリス♪
カウリス:勿論♪
リナ:ち・・・・違うぅぅううぅうう////////////////
カウリス:そうか?じゃあ、思う存分本心聞くからな♪(ひょいっとリナを持ち上げる。リナ叫んでいるが、カウリス無視)
・・・・・・あ、連れていかれましたね。ま、いいですよね。別に・・・・

>   「つまり、行き当たりばったりで、また始めた・・と♪」
>   「痛いところをいうなぁ!だが!今回はちゃんと作戦を踏んでいるんだぞ!
>     メシア様が、ナドゥーライト星大銀河に干渉して!
>      オーボスが、お前たち、デュグラディグドゥ達の世界に干渉して!
>       ちょうど、時期がよかったからな!」
>   というか、何また乗せられて、話しているのかしらねぇ。
>   ソリテアはvv

・・・・・・・・・簡単に誘導尋問にかかってどうするんです?
エル様:いいんじゃない♪別に♪

>   九十九%の部下達が、反逆していたりしたんだけど。

反逆しても無意味だと思うのですが・・・・反逆した部下の皆さん何も考えてません?
エル様:あら、考えているわよ。ただ、リナが欲しいvって無謀に思って行き当たりばったりで行動しているし♪
・・・・・・・・・・・・・・

>   いってみれば、世界が存続する限り、永遠にその本質は変わらないわけで。
>   何を考えたのか、あたしを滅すれば、その束縛から逃れられる。
>   とかいって、反旗を翻したのよね・・・・。
>   ・・・面白そうだから、ほっておいてるけどvv

いいんですか・・・?それ・・・・・
  
>   「はいvvメシアをまた弱体化、または封印してくださいなvv
>     父様と母様は、今回、父様が母様を手放さないと思いますのでvv
>      あてにはできませんのでvv私達で時間修正と、歪みの修正。
>       いたしますので(はあと)」

う〜〜ん・・・現場での一番の戦力が当てにならないとは・・・・大変ですね・・・・頑張ってくださいv(待て)

>   カウリスの暴れる余波を。
>   何とか最小限に抑えようとしている涙ぐましい努力をしている子供達。
>   くぅ!
>   本当にいい子ね!
>   全員にも見習って欲しいものだわ(はあと)

うわぁ・・・・(滝汗)忙しいですね・・・・
エル様:本当に!!いい子!
・・・・・・・・・・親がああだと苦労しますね(遠い目)

>   今だに、跡を消すのに、四苦八苦しているみたいだけどvv
>   だから、それ・・のかないってば♪
>   カウリス、絶対に、自分以外では、のけれないようにつけてるしvv

気づきましょう。リナちゃん・・・・(遠い目)

>   「何ですってぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!
>      まぁた、無茶あいつなぜかするきなのぉぉぉ!!!!!?
>        あとがこっちが困るのよぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
>   今だに、どうして、カウリスが、目の仇にしているのか気づいてないリナス。
>   「いや・・母様・・・なぜって・・・・(汗)」
>   ・・・・・鈍感・・・・。

鈍感という言葉を通り越しています!!!!!(きっぱり)
エル様:確かに、越しているわよね(笑)

>   それ・・・・ワンピース・・・・(笑)
>   あーあ、しぃらないvv
>   そのまま、あわてて、移動してゆくリナス。
>   「・・・・母様・・あんな格好していったら・・・・(汗)」
>   本当に父様の性格・・・・・。
>   いまだに把握しきってないのよね・・・・。
>   あの母様は・・・・。
>   「・・・はぁ・・・・。」
>   盛大に溜息ひとつつき。
>   「これは、本当に、サラディナ姉様と
>    レーヴェル兄さまの言うとおりになりそうね・・・。
>     こっちが全部の後始末・・・はぁ・・・・。」
>   重い溜息をなぜかついているシュスランの姿が。
>   しばらくそこで、リナスとカウリスの私室の寝室の前で。
>   見受けられているけど。

流石は、長男と長女ですね(笑)万年新婚夫婦の行動パターンを読みきっています!!!
リナスさんは、きっと永遠にカウリスの性格を把握しきれないでしょう!!!

>   薫:・・・・次回!ようやく全面戦争!?(まて!)
>     くぅぅ!長かった・・長かったぁぁぁ!!
>     あと、それの決着が終わって。
>     運命の修正と、時間軸の修正。
>     それらが終わって。
>     ここの空間は、正常に戻ります。
>     ・・・・ここの空間は・・・ね・・(まて!)←(笑)
>     しかし、SとDの世界は繋がったまま♪
>     いいのか!?それで!?
>     ・・・・ま、いっか♪(まてぃ!)
>     そして。
>     戦いのその後。
>     それで終わりですぅぅ!!

お疲れ様です♪楽しみにお待ちしておりますねvv
それではこれにて失礼いたします♪

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23265打ち込んだのは一話のみ(まて!)かお E-mail URL2002/11/11 23:43:16
記事番号23228へのコメント

>こんにちは、かおさん。一気に3つもvと喜んでいる私ですv
>
こんにちわ。らんさん、レス、ありがとうございます!!
>>   というか、あまりに強い、リナスの思いから。
>>   眠っていた彼らを起こしたのよねvv
>
>流石は情熱的なリナさんです!!(待て)
>エル様:そうよね(笑)愛されているわね〜〜カウリス♪
>カウリス:勿論♪
>リナ:ち・・・・違うぅぅううぅうう////////////////
>カウリス:そうか?じゃあ、思う存分本心聞くからな♪(ひょいっとリナを持ち上げる。リナ叫んでいるが、カウリス無視)
>・・・・・・あ、連れていかれましたね。ま、いいですよね。別に・・・・
・・・・リナ・・いい加減に学習しましょう・・(汗)
>>   というか、何また乗せられて、話しているのかしらねぇ。
>>   ソリテアはvv
>・・・・・・・・・簡単に誘導尋問にかかってどうするんです?
>エル様:いいんじゃない♪別に♪
彼のキャラはこーなってるのです♪
(元がああだけに、ギャグ形式を・・まて←多分分かる人には分かる・・ソリテア・・汗)
>
>>   九十九%の部下達が、反逆していたりしたんだけど。
>
>反逆しても無意味だと思うのですが・・・・反逆した部下の皆さん何も考えてません?
>エル様:あら、考えているわよ。ただ、リナが欲しいvって無謀に思って行き当たりばったりで行動しているし♪
>・・・・・・・・・・・・・・
その通りです♪(よまれてますね・・汗)

>>   何を考えたのか、あたしを滅すれば、その束縛から逃れられる。
>>   とかいって、反旗を翻したのよね・・・・。
>>   ・・・面白そうだから、ほっておいてるけどvv
>
>いいんですか・・・?それ・・・・
エル:いいのよvv面白いからvv
 姫:それに、これ、消滅させたら面倒だしねvv
 薫:・・・各自が強い思い・・消化できる存在とは限りませんからねぇ・・。
>う〜〜ん・・・現場での一番の戦力が当てにならないとは・・・・大変ですね・・・・頑張ってくださいv(待て)
>
まあ、頑張ってもらいます♪
 姫:というか、あまり活躍ないわよねvv
 薫:しくしく・・どーせ・・どーせ・・(涙)
>>   カウリスの暴れる余波を。
>>   何とか最小限に抑えようとしている涙ぐましい努力をしている子供達。
>>   くぅ!
>>   本当にいい子ね!
>>   全員にも見習って欲しいものだわ(はあと)
>
>うわぁ・・・・(滝汗)忙しいですね・・・・
>エル様:本当に!!いい子!
>・・・・・・・・・・親がああだと苦労しますね(遠い目)
なのです。まあ、慣れてますから・・(まて!)
>>   カウリス、絶対に、自分以外では、のけれないようにつけてるしvv
>
>気づきましょう。リナちゃん・・・・(遠い目)
リナですから・・・(遠い目)
>>   「いや・・母様・・・なぜって・・・・(汗)」
>>   ・・・・・鈍感・・・・。
>
>鈍感という言葉を通り越しています!!!!!(きっぱり)
>エル様:確かに、越しているわよね(笑)
かなり鈍感なのです♪(ま・・リナだし・・まて!)
>>   「これは、本当に、サラディナ姉様と
>>    レーヴェル兄さまの言うとおりになりそうね・・・。
>>     こっちが全部の後始末・・・はぁ・・・・。」
>>   重い溜息をなぜかついているシュスランの姿が。
>>   しばらくそこで、リナスとカウリスの私室の寝室の前で。
>>   見受けられているけど。
>
>流石は、長男と長女ですね(笑)万年新婚夫婦の行動パターンを読みきっています!!!
>リナスさんは、きっと永遠にカウリスの性格を把握しきれないでしょう!!!
ですね♪子供達のほうが、賢くなってゆくvv(かなりまて!)
>お疲れ様です♪楽しみにお待ちしておりますねvv
>それではこれにて失礼いたします♪
わざわざレス、ありがとうございます!
こんな読み逃げばかりしている私に!
エル:・・しかも、今、半年振りにとある小説ようやくうちこんだしねぇ♪
 薫:・・ぎくっ(汗)
  それでは、本当にありがとうなのです!
  それでは、失礼します♪
  ではでは♪(かお、逃げるように去ってゆく・・)

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23269は、はやい・・・(汗)奈月るり E-mail URL2002/11/12 07:51:03
記事番号23215へのコメント

 こんにちは、かおさん。
 久しぶりにページをめぐってきたら、いきなり干渉が3話も・・・
 は、はやい!はやすぎます、かおさん!
 早く続きが読めて、こっちは嬉しいですけど・・・
 その文才と打ち込みのはやさをわけてほしいですぅ〜。(←やめなさいって)
 ガウリイさんは相も変わらずリナさんに(ある意味で)手加減なしですし、もちろんリナさんをねらう輩には手加減なし以上の制裁を加えているようですね♪
 リナさんの鈍さも砂吐きレベルを超えて、私は砂糖を吐き放題♪(←マテ)お菓子作りには困りません♪(←おい)
 あー・・・・・・
 なんだか突っ込みだらけの文章に・・・
 それでは、矢印を向けられるだけでなく、刺される前に逃走したいと思います。
 それでは。


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23295一年続いた小説もあと少し・・・・(汗 )かお E-mail URL2002/11/13 21:38:04
記事番号23269へのコメント

こんにちわ。奈月さん♪
感想ありがとうございます♪
> その文才と打ち込みのはやさをわけてほしいですぅ〜。(←やめなさいって)
文才・・・ないです・・(しくしくしく・・・)
エル様とすみれちゃんの暴れるシーン・・・(汗)
表現力が難しいよぉぉ(まて!)
> ガウリイさんは相も変わらずリナさんに(ある意味で)手加減なしですし、もちろんリナさんをねらう輩には手加減なし以上の制裁を加えているようですね♪
リナの鈍さは永遠なのです♪(なぜかリナは鈍いと定着している私・・まて!)
> リナさんの鈍さも砂吐きレベルを超えて、私は砂糖を吐き放題♪(←マテ)お菓子作りには困りません♪(←おい)
たしかに(笑)お菓子つくりには困りませんね(爆!)
只今、友達のうちで、簡単ケーキをつくってて。
ナマクリーム・・・・泡立てすぎてだまになっていた私です・・(まてぃ!)
ようやく、終わりが見えてきました♪
ラスボス登場ですしvv
ではでは、こんな私ですが、これからもよろしくおねがいしますのです♪
追伸:アップ小説(だからん駄文おしつけて迷惑だってば・・汗)
   の、隠しリンク、外し、ありがとうございます♪
それでは、失礼しますのです♪では♪

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23300リナ達の干渉・第37話かお E-mail URL2002/11/14 00:30:58
記事番号23212へのコメント

最後までいってから投稿しよーと思ったけど・・その場の気分で・・(まて!)

######################################



  こんにちわ・・・・。
  本気で一年・・・たちます・・・はい・・(滝汗)
  ふっ。
  サボってたのがよくわかる・・。
  何しろ、この干渉。
  打ち込み始めたのが・・・。
  2001年の12月・・・・。
  あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!(滝汗)
  エクセレントも一年やってないのにぃぃ!(まて!)
  ふっ。
  小説打ち込みたい病・・いまだに健在です・・。
  誰か・・助けて・・(まて!)

  というわけで、ようやく、終わり近しのこの話!
  一年も付き合ってくれている、奇特な皆様!大感謝!
  前回までのは『書き殴り』においては、著者別リストをご利用ください?
  (他人任せですいません・・・涙)
  ではでは♪
  いくのです♪

#####################################

      リナ達の干渉・第37話


  「それで、物は相談なんですが(はあと)
    協力していただけませんか?
     ―運命の歪み、訂正いたします(はあと)」
   にっこりといった、サーラの言葉に。
   「・・・それって・・つまり・・・。」
   「はいvvメシアをまた弱体化、または封印してくださいなvv
     父様と母様は、今回、父様が母様を手放さないと思いますのでvv
      あてにはできませんのでvv私達で時間修正と、歪みの修正。
       いたしますので(はあと)」
   にっこりいったサーラの目は笑っていない。
   言い換えれば、拒否は許さない。
   と物語っていたりする。

   『・・・・・・・・・・・・・。』
   なぜか。
   その場の全員が顔を見合わせ。
   『えええええ!!!そんなむちゃなぁぁぁぁ!!!!!』
   めずらしく、サミィの絶叫までが一致していた。

   「ちょっとまってよ!何で私達が!?」
   抗議をしているサミィ。
   「姐さぁぁん!大変ですぅ!
     シールドが持ちませェン!」
   スピーカーから。
   スティキーの声が響き渡る。
   すでに、泣き声を通り越して、悲鳴に近いけど。
   「あら、それじゃ、ここから移動するわよ!」
   クイーンの言葉に従って。
   ・・がくん。
   星が揺れてゆく。
   「ちょっとまってよ!どうして私達がやらなくちゃいけないの!?」
   レティシアの言葉に。
   「あら。」
   にっこりと。
   サラディナが微笑みかける。
   「エミーリアキャロラインさんと、クラフトルイスさんから、
     何も聞いてないのですか?(はあと)」
   「??お爺様達から?どういうこと?」
   レティシアが首をかしげると。
   「ティモシーさんには伝えてあると連絡受けてますけど(はあと)」
   「・・・・・兄さん・・・・。(怒)」
   レティシアの声に殺気がこもる。 
   あ・・・あのぼけさく兄さんは、いつも肝心のことを言わないんだからぁ!
   内心、絶叫を上げているレティシア。
   「つまりですね。今回の一件。
     彼らから、正式に、
      ティモシーに任せると、命令というか、依頼が下ってますし。
       その表にたつのは、シェリフスターズカンパニーの、
        機動部隊の皆さんvvということでvv」
   『かなりまてぃ!何考えてるのよ!(兄さん)(あの社長)はぁ〜!』
   その言葉に、同時に突っ込んでいるレティシアとサミィ。
   この辺りは、かなり気があってるわよね。
   この二人vv
   「あらv」
   クイーンがそんな二人のやり取りの間をぬって。
   ぽつりと声をだす。
   「ねえねえ?クイーン?どうかしたの?」
   キョトンと聞き返しているメニィ。
   「ふ。ちょっとね!こら!何やってるのよ!運航係!」
   クイーンの言葉に。
   虚空から。
   ―駄目です!引っ張られます!というか、巻き込まれました!―
   悲鳴に近い声がその部屋と。
   移動要塞惑星、トリフィルに響き行く。
   「ちょ!?巻き込まれたって!?」
   ミリィの叫びが響き行くのと同時に。
   「ふっ。どうってことないわよ。
     ただ、あのカウリスって人とオーボスの攻撃の余波。
     まともに受けて、この星が、その余波にのって、飛ばされているだけよ!
      おーほっほっほっ!」
   汗をながしつつ、高笑いしているクイーンの言葉に。
   『・・・・・・・・・・・・・・・。』
   えっと・・・・・。
   しばし、全員の考える能力が一時停止していたりするけども。
   やや、しばらくして。
   『ええええええええええええええ〜〜!!!!!!!!?』
   『いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜!!!!!!!!!』
   エリ、ゾムド、ラーディ、レックス、クルーガー、メイ。
   ケイン、ミリィ、ゼルガディス。
   サミィ、レティシアこの計11人の悲鳴が響き行くのと同時に。
   ルナ、ルビ、レイス、ティスこの四人の叫びがなぜか一致する。
   
   ――――――ガゴン。
   ブワっ!
   そのまま、攻撃の余波に巻き込まれて。
   飛ばされてゆく惑星トリフィル。
   まあ、星ひとつくらい、軽く吹き飛ばせる攻撃の余波が吹き荒れているからねぇ。
   この辺りはvv
   銀河も移動するくらいの余波だしvv
   まあ、この余波だけで、完全にあたしのところに戻ってくるほどの。
   攻撃力があるんだけどねvv
  

   『うきゃぁぁぁぁぁぁ!!!!!?』
   なぜか。
   星に存在している生命、全員の叫びがこだましてゆく。



   
   「・・・・・ちょっといいですか?あれ・・何でしょう?」
   アメリアが空を指差し指し示す。
   
   移動した。
   というので。
   もしかして?
   と、プラチナが、星に張ってあった、太陽のシールドを解いて。
   そして、みたところ。  
   空に輝くのは。
   本当の恒星。
   今までの、幻の存在としての太陽でなく。
   本物の輝き。
   まあ、今までのここでの太陽は。
   イブに滅ぼされたとある恒星の魂達が。
   協力して、この星、惑星アテナに恵みをもたらしていたもの。
   それは、すべて、プラチナの人柄によっての協力なのだけど。
   「ああ・・・太陽だ・・。」
   「・・あれが・・・・。」
   涙ぐんで、太陽を見つめている子供達。
   彼らは、生まれて初めて。
   本当の太陽というものを目にしていたのだけど。
   まあ、ここにいる子供達は。
   ほとんど、人口太陽の世界で育っていたからねぇ。
   新しい銀河のここ、中心地帯。
   まあ、届いている、夜空の光は。
   昔の光だからして。
   もはや、その光の星のすべては存在していなくても。
   今までは、夜空というものは、彼らは知っている。
   とりあえず、移動したので。  
   ここは、彼らが見知っている星の配置とはかなり違うけど。
   それでも。
   ここは、彼女達とあたし達とで作った新しい銀河だしvv
   無意識のうちに、自らの故郷である銀河とほぼ、
   彼らは同じような配置に創り出している、この大銀河系。
   
   そんな中。
   ここ、アテナから、一億4800万キロメートル。
   離れている太陽の光をまぶしくみつつ。
   空を見上げていると。
   アメリアが、ふいに、空に異なる異物を発見する。

   

   「ちょっとぉぉぉ!?」
   パニックになっているルナとルビ。
   「あら、おーほっほっほっ!」
   「だぁあ!クイーン!何とかしろぉ!」
   視界に入ってきたのは。
   ぐんぐん近づいてくる、とある惑星。
   

   
   「って・・・あれ、近づいてきているじゃないですかぁぁあ!!!!!?」
   アメリアが悲鳴に近い声をだしている。
   「そうみたいねvv」
   「あら♪トリフィルじゃないvv」
   にこにこというあたしとユニットの言葉に。
   「だぁ!エルちゃん!ミリーちゃん!何をのん気に!
     このままいったら、あれ・・衝突するじゃないのよぉぉお!」
   なぜか、悲鳴を上げているプラチナ達。
   視界の先には。
   ぐんぐんと近づいてきている。
   移動要塞トリフィルの惑星の姿。
   


   「おーほっほっほ!どうやら、このままだと、あの惑星に、
    この要塞、衝突するわね!おーほっほっほっ!」
   「だぁ!そんなに悠長にいわないでぇ!」
   エリたちの悲鳴がこだましてゆく。
   「・・・・ちょっと!?軌道修正はどうしたのよ!」
   ルナが叫ぶ。
   「ふ。そんなもの。余波の攻撃で壊れて使い物にならないにきまってるじゃない!」
   『威張るなぁぁぁぁ!!』
   クイーンの言葉に。
   突っ込んでいるレティシアとサミィ。
   「このままだと、約、十分後後には。
     ここと、あの惑星。衝突し。我々も死亡するな。」
   淡々といっているイーザー。
   「ええ・・・。死ぬのやだぁ。お豆腐が食べられなくなるぅ。」
   いかにも残念そうにいっているメニィの言葉に。
   そういう問題か!?
   おもわず、つっこみそうになっているミリィとケイン。
   「形成状態は使えるのだろう?」
   一人冷静に分析しているSことレイス。
   「ふ。まあね!このクイーンさまに不可能はないのよ!」 
   『なら早くやれぃぃぃ!!!』
   『なら早くやってくださぃぃぃ!!!』
   リナの子供達と、アニス以外。
   全員の叫びが、一致していた。




   ぐんぐん近づいてくる星の姿。
   「うきゃぁぁぁ!ぶつかるぅ!」
   アテナの大地では。
   うろたえている子供達の姿。
   「あら、大丈夫だってvv」
   「ねぇvv」
   のんびりとしているあたし達の言葉は。
   なぜか、さらりと交されていたりするけども。
   ぐんぐん近づいてきている星の姿に。
   なぜか全員、パニックに陥っているし。



   「衝突まで、あと!」
   一人がカウントを開始する。
   「軌道に乗ったところで!形成、転換!」
   ピッ。
   ポインターを振りかざし。
   命令を下しているクイーン。


   「形成、転換!要塞変形!―リング!!」


   その言葉とともに。


   ぐわっ!


    「うきゃぁぁ!ぶつかるぅぅぅ!」

    すでに、ぶつかる余波で。
    空気なども振動しているこの大地。
   とことんまで、星の姿が近づき。
   もう駄目だ。
   と、なぜか全員が思ったところで。
   ぶわっ!
   近づいてきている星の形が。
   ―変形していた。



   ―ゴガァァァン!
   ピィ・・ビィ・・ビィ・・・・。


   「あら、ちょっと、移動するところの機械が壊れたみたいね。
     ―このままだと、ここの星、真空状態になるわね。」
   さらりと。
   龍の形から、輪―リング形態にかえたところで。
   クイーンが何のきなしに、ぽつりという。  
   「・・・・ちょっときくけど・・・それって?」
   汗をながしつつ、問いかけるレティシアの言葉に。
   「ちっちっちっ。人の話はよく聞かないといけないよ。
     ―ここが、すべて、真空状態になる。そういうことだよね?
      クイーン?」
   コラードが、指をふりつつ、説明する。
   『・・・・・・・・・・・。』
   しばし、その場にて。
   しばらく全員が石化する。


   「あ、本当だ。生命維持装置も壊れてる。」
   「空気発生装置もね。」
   「ついでに、ナーガが作ってる、プログラムまで、
     暴走しているみたいよ。」
   ふと、視て、いっているユーリに。
   それに追い討ちをかけているエリー。
   そして。
   サラディナの止めの一言。
   「あ、本当だ。何か自爆装置のスイッチが入ったみたい。」
   アニスもふと、そのことに気がつく。


   『ど・・・・どわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!』


   ――――全員、退避!!一時撤退!!!!



   トリフィルに。
   撤退放送が響き行く。





   ドドォォン!!
   ドガガァァァン!

   
   「ほら、宇宙花火よvv」
   「星のどこでも見れる花火vv」
   星の外で。
   火花が舞い落ちてゆく。
   大地からみれば、それは、花火に他ならない。
   星を取り巻くリングと化した、トリフィルは。
   クイーンのプログラムの暴走により、いたるところで。
   火花を撒き散らせていた。
   
   「ぜ・・・ぜぃぜぃ・・・・。」
   息を切らしているレティシア達。
   彼らが脱出するのとほぼ同時に。
   要塞の爆発は時を同じくして、開始されていた。


   「・・・・どーすんのよ・・あれ・・・。」
   メイがつっこむと。
   「あら。大丈夫よ。自動修復装置、備わっているから。
     かってに爆発しても、元に再生するように。おーほっほっほっ!」
   よく、暴走させるので。
   その仕組みというか、バックアップはしっかりしている。
   移動要塞トリフィル。
   
   彼らが空を見上げれば。
   空にかかる帯のあちこちで。
   火花が舞って、まるで花火をみているよう。
   「綺麗な花火vvねvvレティvv」
   「そうよね!メニィv」
   一緒になって、はしゃいでいる、アニスとメニィ。

   
   「あ、それと・・・・。
     どうやら、お客さんもきたようだよ?」
   ユーリが多少うんざりしつつ、溜息をつく。
   「あ、そうらしいわね。
     じゃvv後はよろしくvv」
   「あああああ!まってぇぇぇぇぇ〜!」
   誰かの引止めもむなしく。
   その場から掻き消えているサラディナ。
   

   「あら♪プラチナvv
     今の余波で、ここの結界、解かれたようよv」
   あたしの言葉に。
   「・・・・えええ!?」
   悲鳴を上げているプラチナ。


   プラチナが。
   星と意識を共にすると。


   この星に侵入している存在を。
   多数に捕らえていた。



   「ふむ。とりあえず、敵・・のようだな。」
   イーザーが、二十キロ先の敵の姿を認めてつぶやく。
   「敵の弱点は?」
   「どうやら・・。」
   ふふ。
   ちょっとは暴れられるかも。
   ストレス・・・大分たまってるのよねぇ。
   そんなことを思っているサミィ。
   「ねえねえ!やっちゃってもいいの!?いいの!?」
   目をきらきらとさせているメニィ。
   「あまり無茶はしないのよ。
     ―そうね。十人につき、お豆腐、一丁。」
   視界に広がる、無数の影。
   それらが、すべて敵だと理解したレティシア。
   メニィに言っている。
   「やったぁぁ!お豆腐!!わぁぁぃ!」

   そのまま、はしゃいで。
   その人影にと向かってゆくメニィ。
   「クイーン、そっちは、修理、お願いよ!」
   脱出するときに。
   宇宙船は、多少ダメージを受けている。
   まあ、そのまま、消滅しなかっだけ。
   シールドを張っていたという甲斐があるようなものだけど。
   
   「・・・私達は、何ができるかしら?」
   エリが考え込むと。
   「エリ、私達は、ここのプラチナさん達と合流しませんか?
    力はあわせたほうがいいでしょう。」
   にこにこというラーディ。
   「・・・・私達は、ここの辺りの空間。
     とりあえず、結界を張って、守るわ・・。」
   汗をかきつついっているルナ。
   「・・・どこまでできるかわからないがな・・・・。」
   それに賛同しているレイス。
   「ねえねえ?母様?私は?」
   キョトンとして聞いているフィライト。
   「・・エメロード。この子つれて、エリー様達と行動、
     共にしてくれる?」
   ルナの言葉に。
   「うん。わかった。・・・死なないでね。」
   『あ・・・あはははは(汗)』
   娘、エメロードの言葉に。
   冷や汗かいているルナとレイス。
   ・・・あんた達ねぇ・・・・。
   「では、我々は・・。」
   「というか・・・・・。
     今だけ協力しているんだからね・・。
      ・・・ダークスター・・。」
   ぎろりと睨んでいるミリィ。
   まあ、こいつのしがない部下Dの分際で。
   ミリィ達の家族。 
   殺されたようなものだからねぇ。
   ナイトメアに協力しないからといって。
   ミリィの目の前で殺されたしねぇ。
   以前。
   こいつが無事である。
   というんだったら。
   復讐を多少してもかまわないわよね?
   と内心思っているミリィなんだけど。
   まあ、殺しても、死ぬだけだからvv
   どんどんお仕置きしておきなさいなvv
   あたしが許可するからvv
   「まあまあ、ミリィ。
    とりあえず、これが終わったら。
     みっちりと、どんな目に合わしてもいいから。」
   「ルビィぃぃぃぃ!(汗)」
   「あらそう、キャナルv話がわかるじゃないv」
   ルビの言葉にうきうきしているミリィ。
   そんな二人に泣き言をいっているティス・・・。
   ・・・・くぅぅ!
   そんな魔王に育てた覚えはないわよ!
   
   「じゃあ、時空修正装置、作るから。
    手伝ってよねvv」
   「二度目かぁ。この修復装置生成って・・。」
   しみじみいっているエリー。
   まあ、二千年前。
   エリーとユーリに、完全に監視者の役目。
   引き継ぐときに。
   一回、作ったことがあるからねぇ。
   この子達はvv
   「はぁぃ♪」
   ぴっと手をあげて了解しているエメロード。
   「私もはぁぃ!」
   何か面白そうなことかもしれない。
   ちょっと初めてのことなので。
   舞い上がっているフィライト。
   まあ、面識はあるからね。
   フィライトとエリー達は。
   
   そんな会話をしている、ルナ達とは裏腹に。



   「よぉぉし!お豆腐のためにかんばるぞぉ!」
   いいつつ、どかばきと、反逆者達をなぎ倒しつつ。
   一人倒すごとに、お豆腐○丁まであと○人!
   と叫んでイるメニィ。
   「ふふ・・・。なぁぁんか、私、ストレス・・たまってるのよね・・・。」
   うふふふふ・・・。
   笑いながら、倒していっているサミィ。
   「ふむ。なかなか手ごたえがある連中だな。」
   いいつつ、淡々とこなしていっているイーザー。
   「だぁぁぁ!もう!どうにでもしてぃ!」
   パンパンパン!
   レーザー銃を撃ちまくっているレティシア。
   普通のレーザー銃では効くわけないんだけど。
   レティシア、無意識に、力、上乗せしてるから。
   反逆者達にも有効に働いていたりするけどvv
   ―本当、役にたつ子達よねぇ(はあと)
   しがない部下達とは大違いvv


   「・・・・あれ?確か・・・。」
   近づいてくる人影に。
   心当たりがあるプラチナ。
   というか。
   先日まで、ここにいた人物でもあるのだが。
   「ああ!プラチナちゃん!」  
   エリがその姿をみつけ、ぶんぶんと手を振る。
   「あ、やっぱり、エリさん達。
     ・・・どうしたんですか?」
   とりあえず。
   惑星接近による、星の被害を修復していたプラチナは。
   見回りの最中に。
   エリ達と合流していた。



   
   「・・・・・・母様の気配察知して・・・・。
     反逆者のほとんど・・・・。あちらに移動・・・・。(汗)」
   震える声で、シュスランが報告をかもし出す。
   『はぁ・・・・・。』
   溜息をついている子供達。
   「まあまあ、物は考えようだよ。
    一箇所に集まってくれたほうが。
     やりやすいし。」
   にっこりといっているレーヴェル。
   「そりゃ・・まあ。確かに・・・。」
   一人のつぶやきに。 
   「それより、メシアの拠点。はじき出せた?」
   「あ、うん。」
   ピピピピ・・・・。 
   無限に広がる銀河の中の立体映像のホログラフを前に。
   「・・・・どうやら、今。ここみたいだよ。」
   トン。
   指を指した場所は――。
   
   
   
   ドォン・・・・。
   すでに、そこの空間は。
   何もなくなっているとはいうものの。
   辺りに、虚無と混沌の嵐が吹き荒れている。
   しかも。
   辺りには、こまぎれ、ミクロと化していて。
   それでも、まだ消滅してないオーボスの思念体。
   「だぁぁ!あんたわぁ!何やってるのよぉぉ!!」
   冷たい眼差しで、にこにことしつつ。
   オーボスに攻撃を仕掛けていたカウリス。
   その横に出現してくるリナス。
   すでに、この余波は。
   ここの区域だけでなく。
   かなりの範囲に及んで、影響が出ていたりするのを。
   何とか修復しつつリナはやってきているんだけど。
   「――!」
   リナスの姿をみて。
   辺りにミクロの物質と貸していた思念体は。
   すぐさまリナにまとわりつこうとしていたりするけれど。
   そんなことには一向に気づいてないリナ。
   「何だ。リナ、もう起きたのか?あれだけ激しくやってやったのに♪」
   ・・・・・ボン////
   その言葉に。
   またたくまに真っ赤になるリナ。
   「あ・・・あんたねぇ!あんたが無理やりにって!//
    そんなことより!あんた!また何無茶やってるのよ!
     世界の修正、結構面倒くさいんだからね!」
   真っ赤になりつつ。
   ガウリイに抗議しているリナ。
   そして。
   そのリナの言葉に、リナの方を振り向くカウリス。
   ――スッ。
   あ、カウリスの目が据わってるvv
   「・・・・リナ・・お前・・・何でそんな格好してる?」
   低い声。
   「へ?あ、ああ、あわてたから。」
   リナは今。
   淡いピンクのワンピース姿。
   ちょっと、肩などもあいているやつなんだけど。
   そこはスカーフで覆い隠しているリナ。
   鎖骨が綺麗に見え隠れしていたりする。
   スカーフがなければ。
   谷間もくっきりと見えるという(笑)
   「それで?オーボス・・って・・・?
     何こいつ、あたしのほうをじっとみてるの?」
   というか、うーん。
   こいつ、もしかすると、カウリスに気があるとか?
   とことん勘違いしまくっているリナ。
   そんなリナの姿に。
   目を奪われているオーボスの姿があったりするしv
   「リナ!」
   「きゃぁ!何するのよ!痛いじゃない!」
   いきなり腕をつかまれるリナ。
   「いいからこい!」
   「ちょ!何なのよぉ!」
   そのまま、その場から、掻き消えるように。
   リナスを連れて、姿を消しているカウリス。
   ・・・あ〜あ(笑)
   だからいったのにvv






   「くっ・・・やるな。」
   「いえいえ、それほどでも。」
   にこにこと対峙しているレイルとソリテア。
   「レイル警視!何か来ます!」
   ニーナが悲鳴を上げて。
   身震いをしはじめる。
   ブワッ・・・・・。
   辺りに広がる。
   漆黒の闇。
   気を抜けば。
   絶望に捕らわれるかのごとくの、暗い、救いのない闇。
   「・・・・きましたか。・・・・メシア・・・。」
   レイルが、汗をかきつつ、つぶやいていた。




   『オーボス、ソリテア・・・・・。
      力は満ちた・・・・。』
   空間に響き渡る声。
   『御衣』
   その言葉とともに。
   オーボスとソリテアは。
   その声の元にと、ゆらりと姿を消してゆく。




   「・・・出てきたし。やっぱり・・。」
   「準備はいい?」
   「オッケーvvあそこ、完全に閉じたから。」
   どんなになってもいいように。
   関りがあり、繋がっている世界をつなげたまま。
   その空間ごと、隔離しているサラディナ達。
   「じゃ、後は、ユーリたちの出番ねv」
   いって。
   なぜか、全員が。
   ・・・被害が少なくて住みますように・・・・。
   面倒な作業は・・いやですぅぅぅ!エル様ぁぁ!
   と、なぜか、心で叫んでいるけど。

   あらあら♪



   「じゃ、そーいうことだからvv
     修復装置、手伝ってねv」
   にっこりというユーリの言葉に。
   ちょうど、彼らと合流した、シルメリア達。
   プラチナは、まだここにはきてないけど。
   今、エリ達とあたし達と一緒にいるからねぇ。
   シルメリアと行動をともにしていたアメリア。
   「そういうことでしたら!よろこんで協力します!」
   これこそ正義です!
   一人、ガッツポーズをとっている。
   その前には。
   ユーリ達と行動を一緒にしていたゼルガディスをみつけて。
   飛びついて、喜んでいたりしたのだけど。
   今だに、腕を組んでいるままなんだけどね。
   アメリアとゼルガディスはvv
   「まあ、このままってわけにも・・いかないし・・な。」
   アメリアに腕を組まれて、真っ赤になっているゼルガディスが。 
   照れ隠しにそう言葉を切り出していた。



   「うーん。修復装置。出来たら終わっちゃうわねぇ。寂しいvv」
   「ま、どうせ修復するんだしvvちょっと遊びましょv」
   「あ、それもそうねvv」
   あたしとユニットが。
   ちょっと力を解放しただけで。
   なぜか――。



   ドドドドドォォォン・・・・・。


   空間そのものが揺れているし。
 
   ま、そろそろ今回は終わりにしますかねvv
   リナとカウリス、であったしねvv


                       −続くー

#####################################

  あとがき:
    薫:・・・・・・一部、省いている場所あり!(まて!)
      ・・・多分、というか、確実に。
      ページでは記載します・・はい(まて!)
      というわけで♪
      終わりまで打ち込んで、一気に投稿するのです!!
      あと少しだぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!
      ここまで、お付き合いくださっているそこの皆様。
      こんな意味のない駄文にのお付き合い、どうもありがとうございますぅ!
      ふふふふふふふふふ♪
   姫:あと、修復装置と、再びメシアたちの封印。
     そして、時間率の訂正。
     そして、ラストの、リナと・・・・。
   薫:あああああ!!またネタを!!(滝汗)
     ま、今までの私のバターンから。
     最後のラスト。
     ・・・・誰もがわかるとおもいますけど(汗)
  エル:ワンパターンだからねvv
   薫:しくしくしく・・・(涙)
   姫:何かまたいじけたしvv
  エル:何かあたし達が活躍してないのよねぇ・・・・。
   姫:・・そーいえばそうよねぇ・・・。
   薫:・・・・ぎくっ!(汗)
     そ・・・それでは!
エル&姫:逃げられるわけないでしょvv
   薫:・・ひぎゃ!!!


   バシュ・・・・・・。


   シィィイン・・・・・・・・・・・。


   
   

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23303美○さは罪〜♪(笑)エモーション E-mail 2002/11/14 20:37:10
記事番号23300へのコメント

こんばんは〜。続きですね♪

>  「それで、物は相談なんですが(はあと)
>    協力していただけませんか?
>     ―運命の歪み、訂正いたします(はあと)」
>   にっこりといった、サーラの言葉に。
>   「・・・それって・・つまり・・・。」
>   「はいvvメシアをまた弱体化、または封印してくださいなvv
>     父様と母様は、今回、父様が母様を手放さないと思いますのでvv
>      あてにはできませんのでvv私達で時間修正と、歪みの修正。
>       いたしますので(はあと)」
>   にっこりいったサーラの目は笑っていない。
>   言い換えれば、拒否は許さない。
>   と物語っていたりする。
……それは、「協力」ではなく「強……げふっげふっ。

>   移動要塞トリフィルの惑星の姿。
よく考えると凄いですよね。要塞で惑星で移動して変形……。

リナが出てきた途端、オーボスもカウリスもほとんど思考停止してしまうのが……。
あんたたち、何て自分に正直な(笑)特にカウリス、正直すぎ(爆)
でもあの格好で出てくるリナも、無自覚でも罪ですね(笑)
リナには「無自覚は罪」の称号を授けましょう。

では、続きを楽しみしつつ、これで失礼します。

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23332鈍感なのは、やはりリナ・・(こら!)かお E-mail URL2002/11/16 20:20:28
記事番号23303へのコメント

>こんばんは〜。続きですね♪
こんにちわ。エモーションさん。
あああ!またレスありがとうなのですぅぅ!!(多謝)
>>   にっこりいったサーラの目は笑っていない。
>>   言い換えれば、拒否は許さない。
>>   と物語っていたりする。
>……それは、「協力」ではなく「強……げふっげふっ。
>
はい。脅迫です、思いっきり・・・はっ!
サーラ:ふふふ♪何かいったかしらvv
 ―ぐさっ!(何かが突き刺さる音・・)

>>   移動要塞トリフィルの惑星の姿。
>よく考えると凄いですよね。要塞で惑星で移動して変形……。
何となく、あのシェリフの世界・・ありそーなきがしませんか?(こら!)
>
>リナが出てきた途端、オーボスもカウリスもほとんど思考停止してしまうのが……。
>あんたたち、何て自分に正直な(笑)特にカウリス、正直すぎ(爆)
かなり自分に正直でしょう(爆!)
>でもあの格好で出てくるリナも、無自覚でも罪ですね(笑)
>リナには「無自覚は罪」の称号を授けましょう。
あ、それいいですね!!!その称号のクイーン決定ですね!!!!(笑)
>
>では、続きを楽しみしつつ、これで失礼します。
またまた、ありがとうございますのです!!
うう・・・・。
またレス頂きまして、本当にどうもなのです・・・。
執筆スピードがことごとく遅い私ですが・・・。
とりあえず、あと少しで終わりです・・・・。
この一年かかってる干渉も・・・(実話)
それでは、レス、ありがとうございますのです。
それでは、失礼したいます。

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23377リナ達の干渉・第38話かお E-mail URL2002/11/19 23:41:23
記事番号23212へのコメント




  ・・・・こそこそこそ・・・・・・。
  ど・・どうも・・(汗)
  きょろきょろ・・エル様達・・・いないよな?な?
 ?:うふふふふふ♪
   全三十話・・一ヶ月で終わらせてるのに・・・。
 薫:・・・・ぎくっ!(汗)みつかった!?(涙)
 姫:どうして、これが、一年かかってるのかちゃんと説明してねvv
 薫:ひ・・・ひやぁぁぁぁぁぁぁ!!

  (しばしお待ちください・・・・)


 姫:あら。
   どこかにいったし。
   ま、いっか♪

   さて、皆様こんにちわ♪
   薫の代理のユニットです♪
   同じような長さの長編・・あの人は、一ヶ月で終わらせてるし・・。
   どれだけこっちを打ち込んでないのか。
   よくわかるわよねぇ。
   ようやく、私の二話・・打ち込んでみたらしいけど・・。
   ・・・まったく・・・。
   まあ、とりあえず。
   その辺りのことは、またあとで、みっちりと問い詰めるとしてvvとvv
   またまた間が空きました♪
   あと少しで終わりという、この干渉♪
   意味が分からない人が殆どだと思います♪
   この干渉、おもいっきり、約束の二部となってます♪
   『書き殴り』にては、著者別リストに登録してありますので♪
   そちらを参考にしてくださいね♪
   薫は、あのツリーが落ちるまでに、完結させたい。
   といってるけど・・。
   まあ、無理でしょうvv
   何しろ、すでに、ツリーが落ちかけてるしvv
   それでは、いってみましょう♪

#####################################


      リナ達の干渉・第38話



  『オーボス、ソリテア・・・・・。
      力は満ちた・・・・。』
   空間に響き渡る声。
   『御衣』
   その言葉とともに。
   オーボスとソリテアは。
   その声の元にと、ゆらりと姿を消してゆく。


   このいつ終わるともない、永久の果てに。
   それなら、いっそ、自分から、幕を下ろす・・。
   煌くように光る、銀の髪が揺れる。
   彼はそう思っているけども。
   彼などはまだいいほう。
   いくら、永久とはいえ。
   ここの空間でも、最後はある。
   ・・・でも・・・私達には・・・・。
   「それで?現状はどうなっている?」
   ふと見れば。
   ここに集わしていた戦力は。
   なぜか、人間達にと駆逐されていっている。
   まあ、ここに、かなりの数の反逆者がいたのが、
   仮にとって都合がよかったのであるが。
   目の前にいる、二人に話しかけている男性というか、女性というか。
   どちらでもあり、どちらでもない存在。
   彼には性別などは当てはまらない。
   基本的な本質からしても。
   彼の問いかけに。
   「とりあえず、やはり、ここに、あの。
     『リナスレイヤー=トゥエル=ウル=ナイトメア』
      はいます。というか、いましたけど・・。」
   答えている、こちらは、淡い銀色の光を纏っている男性。
   「・・また捕らえ損ねたのか?オーボス?」
   冷徹な目を向けているのは。
   黒き闇をそのまま形にしているような人影。
   「・・先に、あのカウリスガ出てきたんだよ・・。」
   「・・・・・・なるほど。」
   それだけで、なせか、汗を流している彼の姿。
   「ソリテア、それで、レイルもいたのですね?」
   にこにこといっているその人物の言葉に。
   「はい。レイル=フレイムロードもここにいます。」
   膝をついて、報告しているのは。
   黒い髪に黒い瞳。
   闇の衣をまとっている、ソリテア。
   「我の力も、大分満ちています。」
   ソリテアの力の源は。
   孤独と絶望。
   元は、メシアと共にあった、精神であるのであるが。
   積もり重なるようにして。
   自我が別れたのが。
   このソリテア。
   メシアは、この空間そのものの。
   大きすぎる、様々な要因の事柄を。
   吸収するための存在。
   生の感情にしろ、負の感情にしろ。
   しかし、存在は、生きていく上で。
   負の感情が、著しく高い。
   まあ、滅ぶときなども、まず、喜んで滅んでゆく存在など・・。
   皆無に等しいから。
   滅びを目的に創り出されている魔族ですら。
   滅ぶときには、恐怖を感じる。
   それは、すべての命あるものに関していえること。
   母なる元にと還り行くだけだというのにも関らずに。
   まあ、限るある命だからこそ。
   美しいともいえるのだけど。
   ・・・・私達は・・・・・・。
   ・・・・・・・・・・・・・・・。
   「ふむ。ここに勢ぞろいですね。
     それに、どうやら、ここの空間。
      切り離したようですね。」
   ふと。
   虚空を見上げて、つぶやいているメシア。
   この空間に、生命が存在する限り。
   消滅することのない存在。
   生命といっても、星なども含まれる。
   星も、すべてのものは。
   生きているのだから。
   空間すべての大きすぎるその要因を吸収するために。
   創られているこのメシア。
   だからこそ。
   リナ達も、誰も彼を消滅させることなどはできない。   
   言い換えれば。
   彼が存在しているということが。
   ここに生命が集う空間となっている。
   という照明でもあるのだから。
   そこに、生命がなければ。
   彼もまた。
   実体化することなく。
   ただただ、虚無の空間にと漂っているのみの存在にしか他ならない。
   それでも、なぜか、反旗を翻しているこのメシアに対して。
   処置を施すというか、できる事柄は。
   ある程度、力を削ぎ、実体化させるのを防いだ後に。
   封印する。
   という手段のみ。
   ここの空間―エルが、監視者として、また、そういう仕組みにと。
   作り出しているこの宇宙空間すべてのそのもの。
   それがなくならない限り。
   彼は、言い換えれば、滅ぶことがない。
   まあ、それは、リナも似たようなものだけど。
   何しろ、エル。
   自分の側近としてリナを作り出したときに。
   ここの空間に連動するようにして、創り出しているから・・・。
   メビウスの輪。
   誰かが、以前、そう称してしたけども。
   終わりのない、無限。
   それでも、私達からいえば。
   ・・・やはり、終わりはある。
   だから。
   存在している限り、楽しませてもらわないとねvv



   カチャカチャカチャ・・・・。
   「へぇ。起用だね。ユーリ君。」
   感心しているシルメリア。
   「まあ、鍛えているからね。」  
   「ユーリ、よく、人の心、装置で覗けるように。
     機械、創って、人に覗かせたりもしてるから。」
   彼らにとっては。
   やろうと思えば簡単に出来ることでも。
   なぜか、一般の人々などは。
   そういうことができない。
   ・・・・やろうと思えば、誰にでも。
   その能力は授けているはずなのにね・・・。
   ここの存在達って・・・エルは・・・。
   「ときどき、それが原因で、なぜか別れる恋人たちもいたりするけどねv」
   修復装置をつくりつつ。
   とめどもない会話をしているユーリ。
   「なぜか、いつも、それ母様に見せたら。
    顔を真っ赤にして、父様にどなりこんでいって。
     しばらく、短くても、二十日はでてこないけど。
      二人の私室から。」
   「父様の心・・・・分かるだろうにね・・母様なら・・・。」
   そうはいうけども。 
   カウリスは、リナスに気付かれないように。
   かなり、訓練をつんでいるからねぇ。
   「まあ、仲がいいから、私は別にかまわないけどv」
   だって、閉じこもったりすると。
   赤ちゃんが出来てることが多いしv
   父様も、子供を作るのが目的って、以前いってたしv
   それで納得しているエリー。
   「・・・・・あいつらは、昔からああなのか・・・。」   
   その言葉に。
   少しあきれているゼルガディス。
   「そうはいうけど。ゼルガディスさん。
     ゼルガディス叔父さんも、アメリア叔母さんと、同じようなもんでしょ?
       今だって、昔だって・・。」
   ユーリが言いかけると。
   「まだ俺はそんな歳じゃない!」
   「まだ私だって、叔母さんと言われる歳ではありません!」
   向きになっているアメリアとゼルガディス。
   まあ、十ニ歳と、十六だからねぇ。
   今。
   「というか、突っ込むところが違うんじゃ?」
   「・・・じゃ、今ユーリ君がいったのは、事実なんだ・・。」
   突っ込んでいるアーリィに。
   うなづいているシルメリア。
   「それに!まだ、アメリアには手をだしてない!」
   剥きになっていたりするゼルガディス。
   「まだってことは、いつ手をだすつもり?」
   「そりゃ、せめて、十三か・・十四になって・・って!
     何を言わせるんだ!//」
   「ぜ・・・ゼルガディスさん////」
   「あ・・・す・・すまん//」
   ダミアの突っ込みに。
   素直に答えているゼルガディス。
   しばらく、互いが顔をふせ。
   真っ赤になって、黙り込んでいるアメリアとゼルガディスの姿。
   

   「うーん・・・。この二人も、母様と父様に負けず劣らず。
     結構ラブラブだよねv」
   「ねv」
   にこにこといっているユーリとエリー。
   そんなやり取りを眺めつつ。
   カチャカチャ・・・。
   「よっし!完成!!」
   いって。
   ちょっとした、小箱程度の黒い物体を掲げるユーリ。
   


   『あ、姉様達!出来たよ!こっちの準備もオッケー!』

   サラディナ達の元に。
   ユーリからの通信が入る。
   今だに、リナスとカウリスは。
   部屋に閉じこもっているままなのは、いつものこと。
   「ええと。ミリーヌと、ルーカスに連絡とれた?」
   「ミリーヌもルーカスもオッケーよ。」
   淡々と仕事をこなしていっている。
   リナスとカウリスの子供達。
   「何か、グリューゲル達が、わめいているみたいだけど。
     無視するとして。」  
   それですませている、レーン。
   緑碧の魔王、グリューゲルイスラーダ。   
   エリーが監視者を務めている世界の。
   一つの北を収めている魔の王の名前。
   その世界も隣接している世界の収縮の影響で。
   やはり、消滅のカウントを開始していたりするんだけど。   
   「それじゃ、あの大宇宙空間、シャットダウン!開始!!!」


   サラディナの号令のもと。

   わらわらわら。
   全員があわただしく動き始めてゆく。




   「修復装置、転換!!初期化、開始のカウント開始!!」



    ・・・・・・・どくん。



    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    ・・・・・・・・・・
    ・・・・・・・・
    ・・・・・



     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




     ―――――――ピシ・・・・・・・・・・・・・・・。





    力あるもの以外の時が。
    そのまま、凍り付いてゆく。







   「よし!凍結良好!次元隔離転換!」
   「ルーカスに申請を!」
   ばたばたばた。
   走り回りつつ。
   こなしていっている彼らの姿。




   染めている黒い髪が、たなびく。
   その鋭い眼差し。
   「まったく。まぁた、メシアがらみか・・。」
   ぶつぶついいつつ。
   それでも。
   自分が管理している世界を。
   そのまま、凍結次元にと隔離してゆく。
   「まあ、仕方ないじゃないのよ。
     ルーカス。こうでもしないと。
      ・・・・・また、世界、カウリス様のことだから。
       ・・・・完全に消滅させかねないわよ?」
   その横で。
   同じく。
   自分が管理している世界を。
   これまた凍結世界にと隔離している銀色の髪の女性。
   「あのリナが鈍感なのがいけないんだよ・・。」
   ぶつぶつぶつ。
   あいつは、いつでもそうなんだ・・。
   ぶつぶつ・・・。
   「ルーク、文句を言わないの。」
   「はい。」
   素直にいうことを聞いている男性。
   彼は、彼女のいうことには逆らえない。
   何しろ、ルーカスにとって、ミリーヌは命だから。
   これでも、結婚・・しているからねぇ・・・。 
   この二人は・・・。
   ラブラブ攻撃をしてくるルーカスをいつもさらりとミリーヌはかわしているけど。
   ・・まあそれでも。
   よく掴まっているようだけどね。
   ・・・リナほどじゃないけど。
   「・・・・なあ、ミリーナ?」
   ・・・・。 
   「・・何よ?」
   何となく不吉な予感を感じさせつつ。
   問いかけるミリーヌ。
   「俺達も、これから忙しくなるだろうし。
     ・・もどるか?あっちに?」
   「・・・ここの、空間の、監視はどうするのよ?」
   休暇中というのを兼ねて。
   ここで、監視者の役について。
   休暇期間は。
   ここの空間が消滅するまでの期間。
   「だからvv継ぐ存在を創ればいいわけでv」
   「・・・・え・・いやよ//」
   真っ赤になりつつ、否定しているミリーヌ。
   「もう決めたvこれが終わったら・・・な(はあと)」
   「・・・・・馬鹿!!////」
   真っ赤になっていっても。
   こちらもおなじく。 
   説得力はないというのを。
   ・・・・ミリーヌ、ルーカスがらみだと。 
   とことん、今だに不器用なのよね・・・・。



   
   「・・・・空間が・・・・。」
   「・・・・凍りついた?」
   目の前の光景を。
   呆然とみている二人。
   一体、何が起こったのか。
   しばし理解不能に陥るが。

   そこに。


    ・・・・・・ピピピピ・・・・。

    通信が入ってくる。


   『―こちら、ティモシー、お爺様、お婆様、応答願います―』
   

   
   これはこれは・・・・。
   どうやら、世界凍結装置が作動したようですね。
   それも、上層部の方から直接に。
   レティシア達の方に。
   メシアが出現した。
   というのですから。
   当然の結果なんでしょうね。
   そんなことを思いつつ。
   ここ。
   シェリフスターカンパニーの社長室で。
   人払いをし。
   祖父であり、ここの監視者と、神魔の王である、彼らに連絡をとっている。
   ティモシー=マイスター。
   レティシアの実の兄であり、シェリフスターカンパニーの社長。

   知識は、クラフトルイス達から。
   叩き込まれているから。
   ティモシーは。



   「えっ・・えっえっええええ!!!!?」
   一人、絶叫を上げているのは。
   そばかすが入ってポニーテールをしている女の子。
   まあ、私もポニーテールはしているけども。
   「・・・・どうやら、本格的に。
     始まるようですね。」
   修復が。
   見れば。
   周りがすべて、そのまま、ぴたり。
   と。
   時が止まり。
   風の一つ、星の煌き。
   船の動き。
   仲間たちの、動きが。
   まるで、閉じ込められた写真のように。
   そのまま、凍りつき。
   身動き一つしなくなり。
   そして。
   「ああああ!!消えていきますぅぅぅぅぅ!!」
   ニーナの視界の先で。
   一つ。
   また一つと掻き消えてゆく宇宙船。
   ユニバーサルガーディアンのものもあれば。
   銀河警察機構のものもある。
   「大丈夫ですよ。安全な次元に隔離されているだけですから。」
   いいつつ。
   「しかし・・・本気で、再び・・・メシア。
    封印するようですね・・・。」
   レイルがぽつりという。
   メシアを封印するときに。
   生じる、力の余波は。 
   かなりの威力をもち。
   まず、リナス、もしくはカウリス。
   それ以外だと、エル。
   ソレくらいしか防ぐことは皆無。
   まあ、私もできるけど。
   ここ、私の抱擁しているところじゃないしv
   まあ、隔離しても、安全・・とは言いがたいですけどね・・。
   以前のときなどは。
   隔離していても。
   殆どの世界が消滅したりしていたりする。
   まあ、滅んでなかっただけましというか。
   その後、すぐに、その訂正をリナスが行ったので。
   事なきを得た。
   という事実もあるのだけども。
   まあ、それから数年以上。
   カウリスに捕まったままだったけどね・・リナスはv
   「レイル警視?」
   「ニーナ、レイルでいいですよ?」
   「ええ!そ・・そんな・・じゃあ・・・レイルさん・・きゃvv」
   いって。顔を覆いつつ。
   真っ赤になっているニーナ。
   その反動で、辺りの機械に触れていて。
   ぱちぱちとショートしていたりするけども。
   うーん。
   二ーナに機械ショートしてもらって。
   組織の組み換え、したほうがてっとりばやくていいですね。
   そんなことを思っているレイル。
   まあ、力ある存在は。
   そのまま、動けることができるから。
   この、凍結措置転換中でも。
   


   ・・・・・・・・ぴたり。
   「・・・え?」
   空気が、すべてが。
   今・・・・活動を停止した・・・というか・・・・。
   そのまま、凍り付いてる??
   そのことに気付き。
   しばし、呆然となっているプラチナ。
   「・・・・何?何が起こったの?」
   いつも聞こえる、星の声も、聞こえない。
   感じるのは、そのまま、凍り付いている。  
   ということのみ。
   「ああ、問題ないわよ。
    ちょっと、ある影響で。
     この辺りの空間の生命という生命の時間率を。
      凍結させただけだからvサーラ達が(はあと)」
   「大丈夫よ。ここはv
     だって、あたしもいるんだしv」
   私とエルの言葉に。
   「・・・でも・・・・。」
   不安の色を隠せないプラチナ。
   ・・・・・命そのものが、完全に通信不能・・コンタクト不能になっている・・。
   ここの星にいたはずの。
   魂だけの存在達である、精神体たちですらも。
   凍りついたように動かない。
   雲も一つも動かずに。
   まるで、閉じられた、絵の中にいるように。
   「ああ、ちなみに。今なら、何やっても。
     何も困ることは起きないから。たとえ、宇宙空間にでようが。
      何をしようと・・ね。」
   宇宙空間そのものが。
   完全にフリーズしている。
   
   今、動けるのは。
   この星に存在していた生命達と。
   そして、ルナ達や、今回の一件に出向いてきている存在達。



   「隔離!終了!」



   


   「・・・・・・ほう、今度はこういう手できたか・・・。」
   ゆら・・・・・・。
   何もなくなっている空間そのものから。
   淡い銀色を纏っている存在が。
   まるで、陽炎のごとくに。
   出現してゆく。




   『―――――メシア!!!!!!!!』
   ルナ、ルビ、レイス、ティスの声が一致していた。





   「・・・・何だ?あいつは?」
   そんないきなり出現した人物を。
   怪訝そうに見ているケイン。
   「あれが、今回の騒動の原因というか、最後にして、最大の敵。
     メシアよ。ケイン兄ちゃん。」
   そんなケインに丁寧に説明しているアニス。
   ついでにいえば。
   すべての元凶・・ともいえるべき。
   過言なんだけど・・・。
   かつての、星間戦争。
   以前に滅んだ古代文明。
   それにも。
   メシアの力が暗躍していたのを。
   アニスは知っている。
   そして。
   そんなことなどもあり。
   実体化することすらままられなくなった、ルビ達が。
   人が作った、装置に、その精神を置いた・・ということも。
   まあ、時間をかけて。
   そのままそっくりに。
   消化していき、今に至っているのであるけども。
   
   大概。
   ここで起きる戦争などの原因の根本には。
   なぜか、必ずといっていいほどに。
   少なからずの、メシアの思惑などが絡みゆき。
   いいように、手の平で遊ばれている傾向があったりするこの空間の世界。
   メシアは、すべての生命の代表であるのと同時に。
   逆に、それらすべてを何もせずに、操ることなど。
   たやすいことであるからして。
   まあ、リナスやカウリス。
   または、監視者。
   といった、エルの力を多少なりとは使える存在には。
   その力は、通用しない。
   という欠点もあるけど。
   それ以外は。
   どうにでもすることができたりする。

    

   「・・・・・なんか、動きが鈍ったし!」
   これで、お豆腐がさらにゲットできる!
   世界の凍結に伴い。
   反逆者達の力もまた。
   弱体化されてゆき。
   メニィたちが対峙していた彼らもまた。
   力をそがれ。
   動きが鈍ってゆく。
   中には、そのまま、動けなくなっている輩もいたりするが。
   どがばきぃ!
   「これで、お豆腐一丁追加!」
   にこにこと。
   宇宙空間には、空気がない。
   というのも関係なく。
   大地にでもいるように、軽やかに倒していっているメニィ。
   邪魔なので、防御服は脱いでいるにもかかわらずに。
   「・・・おかしいわよね?なんで、宇宙で息ができるのかしら?」 
   疑問には思うけども。
   とりあえず・・・。
   今は、目の前に群がる、敵を何と化するのが先決である。
   「・・・・まさか、クイーンのやつ!
    人が寝ている間とか!食事に変なもの、盛ったんじゃないでしょうねぇ!」
   クイーンなら・・・・やりかねないし・・・・。
   だから、宇宙服なしでも、息ができるんじゃ・・・・・。
   そんな怒りは、すべて。
   辺りにいる反逆者でもある雑魚にと向けているレティシア。
   その反対側では。
   ちゃくちゃくと、倒していっているサミィとイーザーの姿が見受けられ。
   無限にもいたと彼らが感じていた、敵たちは。
   数分もしないうちに。
   その数を十分の一ほどは減らしていた。



   ごぉ・・・・・・。

   凍結した世界を。
   メシアの気が。
   すべて覆ってゆく。



   「さて・・・・。
     頑張ってねvルナ姉ちゃんたちv」
   人事なエリーとユーリ。
   のんびりと。
   修復装置の付属である、凍結装置をコントロールしつつ。
   空を見上げていたりする。



   「・・・・そろそろ、決着つきそうねv」
   「そーねv」
   私とユニットの会話に。
   「・・・・・・もしかして?」
   ふと。
   プラチナが。
   とあるとを思い出す。
   今まで、欠片も思わなかったのにね。
   プラチナはv
   




   伝説だと思っていた。
   自分達を創り出して。
   しかも、世界を創造せし存在がいるなどとは。
   それは、この宇宙空間の闇を作り出し。
   また、抱擁している存在だという。
   神の中でも。
   魔の中でも。
   精霊の中でも。
   すべての、生きとし生ける者達は。
   その存在のことをこう呼んでいた。
   ―悪夢を統べる存在(ロードオブナイトメア)―・・・・と。
   ならば、そんな存在がいるのであれば。
   どうして、自分達に手助けをしてくれないのか。
   それは、歪みが生じるから。
   というのは、生まれながらに、プラチナは理解していた。


   ・・・そのことを。
   とうとつに、思い出したのである。



   ・・・・うーん。
   回復装置、機動・・・・始めたわねvv



  
   「まあいい。こんな場を用意してくれたんだ・・・。
     それなりの、挨拶はしないと・・・な。」
   「だぁぁぁ!こんなときに、リナ様達はどこいってるのよぉ!」
   ルビの悲鳴に。
   『寝室のベットにきまってるでしょうが(だろうが)』
   きっちしと。
   レイス、ルナ、ティスの声が一致する。
   その通りなんだけどねv
   「私たちだけで、どうしろっていうのよぉぉぉぉ!」
   「まあまあ、どうにかなるわよ。」
   「ルナぁ!何のんきにいってるのよ!
     まるで現実逃避みたいな言い方はしないでよぉ!」
   「何いってるんだ?ルビ、本気に現実逃避しているに決まっているじゃないか。」
   「あっさりと認めるなぁぁ!」
   

   「ともかく!倒せばいいんだろうが!倒せば!」
   「ああ!ケイン!喧嘩は相手を選んでぇぇ!」
   だくだくと涙をながしているルビに。
   「だって、どうにかしないと。
     どうにもならないんでしよ?キャナル?
      なら、やるしかないじゃないのよ。」
   きっぱりいっているミリィ。
   


   「・・・・・・やる気になったか?
     我も・・しばらく、眠っていたからな・・・・。
      トレーニングがてらに・・・ゆっくりと滅ぼしてやろう・・・。」


   にっこりと笑い。


   メシアは、すっと。
   纏っていた闇をのけ。
   一人の人間の姿にと変形を遂げてゆく。


   男でもなく、女でもなく。
   その背に、鈍いいろの、銀色の羽を六枚生やし。



   「・・・・・しかし、我らの力だけでは。
     弱体化は・・・無理だな。」
   ふむ。
   いいつつ。
   ドン!!!!
   その手に、杖を出現させて。
   虚空を貫くレイス。
   





   『うきゃぁぁぁぁぁぁぁ!?』 
   『うどわぁ!?』



   その場に。
   男女、四人が出現していた。


   あら。
   考えたわねぇ。 
   確かに。 
   この八人だったら。
   弱体化くらい。

   簡単にできるからねv



   『あああああああ!!!!!!!メシア!』
   『何ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!?』
   いきなり呼び出した、同僚に文句を言おうとし。
   覚えのある気配を感じ。
   宇宙空間をみて。
   悲鳴と絶叫を上げている彼ら四人。
   まあ、頑張ってねv



                              −続くー
   
   

#####################################

  あとがき:
     今回は♪私の一人称vv
    薫:・・・・・何か心の具間が見えたような・・(汗)
      すみれちゃんの・・・(滝汗)

    姫:とりあえずvv
      誰でも、この出てきた存在。
      分かるでしょうねvv
      すでに何回もでてるしv約束でv
    薫:・・あまり出してないですけど・・(汗)
    姫:それじゃ、今度は、いい加減にこっちを重点に打ち込みなさいねv
      それとv
      リレー小説もどきvvどうなっているのかしらねvv
    薫:ああああああああ!!!!!!!!!!!
      すいませんすいません!二ヶ月たちますぅぅ!!!!
      あああああああああ!!
      とりあえず。
      あとこれも。
      戦い、封印。その後。
      そして、エピローグ。
      ・・・多分、この調子だと。  
      次回で、戦いと封印のところくらいまではいけると思いますし・・。
    姫:その後は、それぞれの世界にもどった、リナ達のさわりだしvv
      エピローグは、時間率が正常にもどったウランたちの・・・。
    薫:ああああああああ!!
      それはいわないでくださいぃ!
    姫:というか。
      誰もが検討ついてるわよ。
      いつものパターンだしvv
    薫:しくしくしく・・・(涙)
      とりあえず。
      というわけで。
      本気で、四十話までには終われそうです・・・・。
      ・・・・・なるべく一日一本・・打ち上げます・・・はい・・(汗)
      一年・・・がふっ(滝汗)
    姫:さぽってるからv
    薫:・・そ・・・そーいえば、エル様は?(話題転換)
    姫:何でも、とある世界で再放送される、
      無印に、出られるように、説得にいったわよv
    薫:・・・・・・・・・・・・・・。
      ・・・・・・・・。
      ・・・・と・・とりあえず、それでは、また次回で・・。
    姫:それじゃあねvv

    
      ・・・で?打ち込み始めて・・何時間・・たってるのかしらvv
   
   薫:ああああああああ!!!!
     一時になるぅぅぅぅぅ!
     一日一本の予定がぁぁ!

   姫:休み休みやるからでしょうが!
   薫:あうあうあう・・(涙)
     そ・・それでは・・・・・。

   姫:まったね♪
    
   

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23388リナ達の干渉・第39話かお E-mail URL2002/11/20 22:26:32
記事番号23212へのコメント

・・・・できれば、このツリーで終わらせたい・・(汗)
まじで一年かかっている私って・・・(滝涙)
す・・・すいませんです・・しくしくしく・・・(涙)

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  こんにちわ♪♪
  薫の代理の菫です♪
  ふふ♪
  ようやく、一年もかかって、こんな駄文をかいている薫ですけど。
  ようやく終わりに差し掛かりました♪
  人の時間率でいうと、長すぎるわよねvv
  このくらい、一秒も満たないうちに済まさなきゃv
  それでは、いってみましょう♪
  前回、この人が言ってた言葉。
  『あとこれも。
    戦い、封印。その後それぞれの世界にもどった、リナ達のさわり。
      そして、エピローグ時間率が正常にもどったウランたちの・・。』
  といってましたけどvv
  それでは、いってみましょう♪
  なぜか、戦いが上手に表現できないとないている薫ですけどねv
  それでは♪

#####################################


     リナ達の干渉・第39話



   「・・・・・しかし、我らの力だけでは。
     弱体化は・・・無理だな。」
   ふむ。
   いいつつ。
   ドン!!!!
   その手に、杖を出現させて。
   虚空を貫くレイス。
   





   『うきゃぁぁぁぁぁぁぁ!?』 
   『うどわぁ!?』



   その場に。
   男女、四人が出現していた。


   あら。
   考えたわねぇ。 
   確かに。 
   この八人だったら。
   弱体化くらい。

   簡単にできるからねv



   『あああああああ!!!!!!!メシア!』
   『何ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!?』
   いきなり呼び出した、同僚に文句を言おうとし。
   覚えのある気配を感じ。
   宇宙空間をみて。
   悲鳴と絶叫を上げている彼ら四人。
   まあ、頑張ってねv


   
   「・・・・誰だ?」
   怪訝な表情のケイン。
   「何か今、虚空から出現しなかった?」
   モニターをみつつ。
   そんなことをいっているミレニアム・・ミリィ。
   彼らが出現したのは。
   ルナの機体の中。
   ソードブレイカーの中ではない。
   向かい来る敵を追いかけ。
   宇宙空間にまで出ている彼ら。
   それは、メニィ達、シェリフスターズのメンバーにも言えることなのであるが。
   というか。
   惑星アテナの一点に。
   空間が消失し。
   完全に、宇宙空間と繋がっている場所がある。
   というのが原因なのであるが。
   そんな彼らの疑問とは裏腹に。


   「こら!シャブ!貴様がすんなりと捕らえられたから、
    今回の一件、起こったようなものだろうが!
     人まで巻き込むな!」
   いきなり。
   がくがくとレイスの胸元をつかみ。
   ゆすっている男性の姿。
   蒼い瞳と蒼い髪が印象深い。
   歳のころは。
   二十代に差し掛かる前後といったところの、
   まだ若い男性の形態。
   「まあまあ、ホッちゃん。そんなに攻めないでも。」
   それをたしなめているのは、白い髪にウェーブのかかっている女性。
   「そうよ。ホルス、少なくとも。私達には、シャブを攻める権利はないと思うが?
    それでなくても。
     シャブの世界には、
     我らの代わりに盾になってもらっているようなところもあるのだから。」
   同じく、蒼い髪と蒼い瞳をしている女性がそれを冷静にみつつ、たしなめる。
   「あ!蒼穹の神魔の王様達と、白霧の神魔の王様達!」
   にこにこといっている、フィライト。
   「・・・・・・・・・・・は?」
   意味が分からないケイン達の目は。
   しばし目が点と成り果てる。
   「そんなことより、とりあえず、今は協力して、
     メシアの封印の仕込み、やりましょうね・・・。」
   それをたしなめているルナ。
   「というか、我らが、対峙できるのは・・・。
     オーボスだと思うが?」
   その言葉に突っ込んでいるティス。
   
   「・・・・・どうなってるの?」
   ミリィの疑問に。
   「ああ、そういえば、説明してなかったわね。
    ミリィ達には。
     私達八人・・というか。
      あの空間の中宇宙の光と闇を任されている。
       魔王と竜神ね。
        ・・・リナス様に相手ができた。
         というか、カウリス様とリナス様が出会って、
          そのお祝いとして、創られた存在なのよ。」
   にこにこと、呆然としているケインとミリィに説明しているルビ。
   「私が、漆黒の竜神(ナイトドラゴン)ルビー=ヴォルフィード。
     で、ティスが、闇を撒く者(ダークスター)ティス=デュグラディグドゥ。
     そこの、蒼い髪の男女が。
     男性が、蒼穹の王(カオティックブルー)
     ホルティス=コーディアラィグドゥ。
     女性が、蒼穹の竜神(カルティスドラゴン)
     サファィス=カイティスフィード。
     で、白い髪の男女が。
     白霧の王(ディスフォッグ)
     ミスティク=ウィリルティングドゥに。
     男性が白霧の竜神(ミストレスドラゴン)
     カルラン=ウィャパザイティックフィード。
     つまりは。
     隣接する世界の異世界の魔王と竜神達。私達の同期よ。」
   一応説明しているルビ。
   まあ、私やエルは。
   エル曰く。
   ―部下D・W・K・Sって頭文字で呼んでいるけど。
   『・・・・・・・・は?』
   しばらく。
   ミレニアムとケインの目が点となりゆく。
   そんなどうでもいいようなことを説明しているルナ達とは対照的に。
   「こら!無視するとは、いい度胸だ!」
   そんな彼らのやり取りを。
   律儀にもまっているメシア達。
   「メシア様、余興として、全員をここに連れてきてはいかがですか?」
   ソリテアの言葉に。
   「・・・・ふむ。それもそうであるな・・。」
   しばし考え込み。
   ―スッ。
   一度目を閉じ。
   そして、しばらく後にと開き行く。
   ―グラッ!
   

   『な゛!?』
   まったく違う場所で敵と対峙していたレティシア達は。
   その瞬間。
   何か、闇のようにと捕らわれてゆき。
   その刹那。
   空間に引っ張られるようにと、体が浮いてゆく。
  

  
   気がつくと。
   そこにあったはずの地面の欠片は。
   みごとなまでに、形をなくし。
   足元もそこに足をつける地面はなく。
   辺りを見回しても。
   そこには、ただただ漆黒の闇が広がるのみの空間に。
   ぽつぽつと佇んでいる人影数名。
   


   「何なのよぉ!?あれ!?」
   プラチナが、メシアの姿をみて。
   なぜか悲鳴を上げる。
   「あれが、メシアよ。」
   さらりという私の言葉に。
   ふと。
   彼らが私達の方にと気付く。

   『――貴様達もいたのか!?』
   きっちりと。
   メシア、オーボス、ソリテアの三人の声が一致しているけども。
   何を今さらv
   「おーほっほっほっ!ついに、この私に恐れをなして、現れたわね!」
   「・・・・クイーン・・・そんな挑発はやめなさい・・・。」
   疲れたようにいっているレティシア。
   ナーガはいいつつも。
   その目は引きつっていて、額からは汗を流していたりするし。
   「きゃあきゃあ、泳ぐ、泳ぐ!」
   いいつつ。
   空間を泳いで遊んでいるメニィ。
   「・・・・何かあれからは。
     孤独の感情が感じられるな・・。」
   ソリテアをみつつ。
   淡々といっているイーザー。
   「ちょっと!?これ、どういうことなのか!?説明しなさいよね!
     ―――クラフト会長とエミリーア会長!!!!」
   くるりと。
   向きをかえ。
   そこに今出現している二人の男女に言い募っているサミィ。
   『・・・・・・・。』
   なぜか、二人とも。
   私とエルの姿をみて。
   だくだくと汗を流しているけども。
   「な・・・・なぜ・・・貴女様がたが・・。」
   恐る恐る聞いてくるクラフト。
   『面白そうだったから。』
   『・・・・・・。』
   当然の私とエルの回答に。
   なぜか、混乱気味となり、無言になっていたりするけど。
   

   「――まあいい!ここでであったが、百年目!
     今度こそ、貴様を倒して、我は自由になる!!!
      ――金色の王(ロードオブナイトメア)よ!」
   いいつつ。
   ぴしっと。
   エルに指を突き立ててくるメシア。
   「正確には、百億兆年目じゃあ・・・。」
   突っ込んでいるレイス。
   「・・・・冷静ね。」
   あきれているエミーリアの言葉に。
   「いやあ、さすがに、慣れましたしね。はははは。」
   にこにこと笑っているレイス。
   「・・・・慣れるなよ・・。」
   頭を抱えているティス。
   「そうはいいますけど。エル様のお仕置きに比べたら・・。」
   『確かに。』
   きっちしと。
   そこにいる、四界の世界の魔王と竜神の声と。
   エミリーリアとクラフトの声が重なる。
   「ちょっとまちなさい!あんた達!」
   全員、心で思って、声には出していないのだけど。
   当然、私やエルにはそれは通用しない。
   「まあ、気持ちもわからないでもないけどね・・・・。
     何しろ、私達の世界・・・エル様は降臨するわ。
      リナス様やカウリス様が、人間やってたわ・・・。」
   ふと。
   過去を思い出し、溜息ついているルナ。
   それに今も、またリナ・・・人間やってるし・・。
   ―ドガメギャ・・・・ドシュ・・・・。

   『・・・・・・・・・・・(汗)』
   なぜか引いているレティシア達。
   彼らの視界の先には。
   頭に、スコップを突き立てられ。
   だくだくと血を流して横たわっている彼らの姿。
   ・・・器用ね(はあと)
   精神のみのこの場には。
   血とか関係ないのにねv
   「と・・ともかく!」
   みなかったことにしよう。
   そう、サミィとレティシアの思考が一致して。
   「ともかく、今回の依頼、きっちしと終わらせてとっとと戻るわよ!」
   サミィの言葉に。
   「それで、文句ないでしょ!?お爺様、お婆様!!」
   なぜか、やけになっているレティシア。
   
   「と・・・とりあえず、こちらも引くわけにはいかないのだ!」
   毒気を今のエルの一撃で。
   なぜか抜かれていた彼ら。
   汗を流しつつ。
   こちらに向き直り。
   宣言してくる。

   そして。
   「―――やれ!!」
   メシアの号令とともに。
   各自、攻撃を開始し始める。


   
   「プラチナvエリv皆v観戦してましょv」
   いいつつ。
   私が、机などをだしつつ。
   お茶の用意をすると。
   「・・・いいの・・ってゆーか・・参加しなくていいの?」 
   戦いが始まっているのに。
   何もしないでいいのだろうか?
   そんな疑問をもっている、プラチナ達だけど。
   「だって、参加したら、すぐに終わるし。」
   「そうよねぇ。しばらく、観戦して、楽しみましょv」
   攻撃の嵐が吹き荒れる中。
   のんびりとしている私達。
   『・・・・・・。』
   カタン。
   なぜか、無言になりつつ。
   プラチナ達は、席にとついてゆく。



   「うふふふふふふ!!!!
     やってやろうじゃないのよ!」
   エルから貰っている、とある道具の力で。
   魔法をバンバンと使いまくっているエリ。
   それで、あっさりとやられていっている、雑魚反逆者達の姿。
   「И!!」
   彼らの部族の呪文を唱えているラーディ。
   「でぇぇぃ!プラトラグラ!」
   パチパチパチィ!
   なぜか、やけになって、呪文を唱えているアレクサンドラ。
   
   戦力的からすると。
   エリ達が、雑魚である、反逆者達の相手をし。
   ルナ達が、メシア達の相手をする。
   といった、戦略を取っている彼ら。
   



   「―我の望むがままに・・・・汝らに永遠の孤独を・・・・。」
   そういって。
   手をかざし。
   言葉を紡ぎだすソリテア。


   「・・・何!?」
   

   ・・・・チチ・・・・。
   「・・・ここ・・・何処?」
   今まで、私は・・・戦っていたんじゃなかったの?
   疑問に思いつつ。
   みれば、自分は、カプセルの中。
   「・・・これは、もう、用済みですな。」
   「・・そうね。」
   見れば。
   隣に、イーザーとメニィの姿もあり。
   そして。
   イーザーの体が。
   目の前にある、台座に置かれて。
   周りを取り囲んでいるのは。
   見覚えのある研究者達。
   彼らは、イーザーに何か薬を投与し。
   そして―。
   「もう、データはそろった。自我が確立した生体兵器など。
     ―用済みだから、解剖を―・・・。」
   ・・・・・・・・・やめてぇぇぇぇ!!!!

   
   「・・・えっと・・・レティ?」
   今、レティシアの言った言葉が理解できないメニィ。
   「聞こえなかった?あんたは、もう用済みなのよ。
     廃棄処分が決定したの。」
   淡々といいつつ。 
   メニィの私物を片付けているレティシアの姿。
   そして。
   「・・・・さよなら。メニィ。」
   いって。
   にこりと。
   メニィたちにとっての、薬品投与。
   命をつなぐ糧のその薬品を。
   すべて廃棄してゆく。
   「・・・・・・な・・・ん・・で?」
   ・・・・あたし・・・・・捨てられるの?
   ・・・・・・・そっか・・・。
   ・・・・・・・・レティ・・・・・・・・。



   「貴様は、すでに、用済みだ。分かっていよう。イーザー。」
   自分の周りを取り囲むは。
   自分とまったく同じ容姿の彼ら達。
   今まで、確か、敵と対峙していたのでは・・・。
   イーザーが、その冷静な判断をするまもなく。
   「・・・・上からの命令だ。
      イーザー=マリオン。貴様を処分する。」
   いいつつ。
   彼と同じ容姿の存在達。
   イージスたちは。
   一斉に、イーザーに向かって。
   彼にとっては致命的な。
   組織破壊プログラム光線を突きつけられ。
   そして、逃げる間もなく、発射されてゆく。


   「・・・・は!」
   気付いたら、学校の中。
   ・・・あれ?
   「何やってるんだ!村瀬!」
   「・・・あれ?」
   きょろきょろと見渡すと。
   そこは、学校の中というか、教室。
   「まったく、授業中に、本を読んで、寝る奴があるか!」
   パン!
   頭を教科書でと叩かれる。
   そこには―。
   ―日帰りクエスト。
   そう書かれている一冊の本。
   「へ?へ?へ?」
   「まだ寝ぼけているのか!?」
   どっ!
   教室中から、笑いが巻き起こる。
   「寝るのなら、家に戻ってからにしろ!」
   ・・・・・ラーディ!?みんな!?
   しかし。
   見れば。
   よくよく見覚えのある風景。
   ・・・・・・・中学の。
   そう、あのとき。
   レックスに召喚される前の。
   中学時代の、その直前・・・。
   ・・・・・・嘘・・・出会いも・・・皆・・・・夢?
   ・・・・クルーガーに出会ったのも・・・皆ともの思いでも?



   ゴォォウ・・・・。
   「クルーガーを連れて、先に逃げろ!」
   「母様!父様!」
   「殿下!ここは、ひとまず!」
   「いやだぁぁ!」
   火に包まれる王城。
   この記憶には覚えがある・・が。
   「ふん、人間ふぜいが!」
   ―ドシュ。
   「あ・・ああ!バイザー!」
   「で・・殿下・・逃げて・・・。」
   ガク・・・。
   血にまみれ。
   そのまま動かなくなってゆく。
   「・・殿下!こちらに!」
   「・・・・ロッドヴェル!」
   ふと視線を落とせば。
   自分の姿は。
   まだ幼い姿。
   「今日から、ここは、我らがギオラムが占拠する!」
   ゴォ・・・・。
   火に包まれてゆく国。
   ・・・・ファインネル王国。
   「あ・・・あああああ!!!!!!」
   気付けば。  
   彼を守るようにして。
   ・・・全員が、彼以外、戦死していた。
   ・・・・これが・・・現実?
   ・・今までのは・・・夢?
   エリとであって・・そして・・転生したのも?
   「いたぞ!この国の王子が生きている!」
   一人のギオラムの言葉をきき。
   クルーガーの意識は。
   闇に閉ざされてゆく。



  「絶対に生きて戻るんだ!サイ・プラスト展開!」
  これは?
  あのとき・・ダークスターと戦っていたとき?
  「ケイン!何をのんびりとしてるんですか!?」
  悲鳴に近い、キャナルの言葉。
  共に育った、キャナルの意識は。 
  もう、ここにはない。
  「マスターがしっかりしないと・・きゃ・・きゃぁぁ!」
  「ふん。この程度か!ヴォルフィードよ!」
  カッ!
  その場に。 
  逆五紡星が出現する。
  「ち・・・力が・・・。」
  「だ・・・だめぇぇ!」
  「・・・・・ふははは!
     この世に、悪夢を・・・・。」
  ミリ・・・ィ・・・・・。
  勝ったのは・・・夢だったのかよ・・・・。 
  ケインの意識は遠のいてゆく。



  「い・・いやぁぁぁぁ!」
  「ちっ!ケインのやつ・・失敗したな!?」
  あせるレイル。
  「・・・・来るぞ!」
  トゥーラ星系の中。
  銀河に広がる、逆五紡星。
  「・・・・システム・ダークスター・・・。」
  レイルのつぶやきとともに。
  やがて。
  宇宙に、一つの命も見えなくなってゆく・・・。
  う・そ・・・。
  勝って・・・アニスも生き返って・・・・。
  そして・・・今まで戦ってたのは・・・・すべて・・・夢?
  ミレニアムの意識は。
  闇にと沈んでゆく。


  
  ―バババチィ・・・。
  
  「やれやれ。まったく。相変らずに。
    心理作戦がお好きのようですねぇ。
     ソリテア?」
  「みたいね。」
  「まったくだ・・。」
  「というか、私達に通用するとでも?」
  口々に言っている、レイス達。  
 
  
  ――――目覚めなさい・・・・。
 

  ・・・・すべて夢・・・。
  ・・・・・・現実を忘れたいがための・・夢・・。
  ・・・・・どうして・・・・レティ?
  ・・・・あたし達は・・・道具じゃ・・な・・い・・・。
  それぞれの、思考の中に。
  言葉が、伝わってくる。
  ―現実には戻りたくない―。



  「起きなさい!!!!!!!
    メニィ!!!サミィ!!イーザー!!」
  パンパンパン!
  彼らの頬を叩いているレティシア。
  「え・・えと・・・・あ・・あれ?」
  「う・・ううん・・?」
  「・・・・私・・は?」
  叩かれて。
  正気に戻ってゆく彼ら三人。
  レティシアも、孤独の夢に捕らわれかけたが。
  それを救ったのは。
  メニィたちの言葉。
  夢だと、自分に言い聞かせ。
  自力で、その束縛から、逃れたのである。
 
  
  「・・・さすがに、耐性は・・できてる・・・ということか?」
  ふん。
  軽くいっているソリテアの言葉に。
  「というか、お前は、昔から、この手段で。
    我ら、神々や、魔王達、挙句は、監視者達を惑わしていたからな・・。」
  溜息まじりの蒼穹の王。  
  「そうそう、いくらなんでも、ワンパターンよv
    抵抗力もつくってv」
  にこにこといっている、白霧の王。
  「伊達に私達。創られた当時から。
    あなた方と、付き合いがあるわけではないですから。」
  好きで、付き合いが深いわけでもないですけど・・。
  そういっている、蒼穹の竜神。
  
  ソリテアの常套手段。
  それは、存在の深層意識に入り込み。
  それに最も現実味をつけて。
  孤独に落としいてれ行くというもの。
  中には。
  絶望という夢をみさせ。
  または、孤独という、夢をみさせ。
  それをあたかも現実のように見せかけて。
  精神から、壊してゆく。
  その手段。
  ソリテアもまた。
  この世界にいるすべての存在の、孤独と絶望を統べる存在として。
  メシアから分離しているだけはあり。
  すべての存在にどのようにしたら、一番効果があるのか。
  調べなくても、おのずから理解しているがために。 
  その存在にとって、最も有効な手段を用いてくるのである。

  
  以前。
  覚醒をまったくしてない。
  リナが監視者をやっているとき。
  つまりは人間であるときに。
  リナにこれをかけ。
  手に入れかけたこともあるが。
  そのリナの心の闇は―。
  ガウリイ(カウリス)に捨てられること。
  リナの危機に、覚醒し、あっさりと助けたカウリスもカウリスだけど。
  リナもそれで、覚醒して。
  叩きのめした。
  という経過が。
  あの、百億兆年前より少し前にとあったりもする。
  
    
  心の闇。
  それは、どんな存在にも存在しえること。
  たとえば、ファーが、私に捨てられるのを恐れているように。
  ・・・何となく分かるのよね・・。
  そんなこと、この私がするわけないのに。
  まあ、付き合い長いから・・・。
  そして、私もまた、一人でいる孤独のあの経験は・・。
  二度と味わいたくはない。
  今は、エルや、皆やファーや、私と同じ存在がいる。
  ということがわかっているし。
  抱擁する世界にも、数多の世界を無限に作り出し。
  暇つぶしを兼ねて、創り出しているけど。
  それは、永久なる彼方の果ての、かすかな記憶。
  気付いた時には・・・一人だったから・・。
  何もない空間に・・・・。
  エルもまた、言葉にはしないけど。
  あの経験は、二度と味わいたくない。
  そう思ってるし・・。 
  それは、私達、混沌を抱擁し、統べ創りし存在にとって。
  全員共通すること。
  まあ、それが当たり前と当時は思っていたけど・・・・。
  さすがに、何かしないと、退屈で・退屈で・・。
  自分以外に生命が誕生したりするのが、楽しくて。 
  それで、こんなというか、多分エルも。
  世界、無限に創っているんだけど。
  まあ、終わりのない、生活だから、楽しまないと損だしねvv

  
  「ふむ・・・・、やはり、キサマらは、体制がついている・・か。」
  苦笑するメシア。
  「というか、私達が創られて。何回、攻撃してきた?あんたは?」
  「さぁ・・・な。」
  ルビの言葉ににやりと笑うメシア。
  「我は千年に一度は攻撃してたがな。」
  「あんたはいいの。」
  「いつも、カウリス様が、対処してたし。」
  メシアと同時に、言ってくるオーボスに。
  冷酷なまでに言い放っているルナと。
  ふと、思い出しつつ、頭に、丁寧に包帯をまき。
  いっているレイス。
  

  「・・・・では、手段を・・変えよう・・。」


  『きゃぁぁぁぁぁ!!!』



   ――――ドシュ・・・・。


   鈍い音が闇の空間に響き渡る。
   「・・・・・・メニィ!サミィ!」
   レティシアが悲鳴を上げる。
   「だ・・大丈夫・・・。」
   「・・これしき・・・・!」
   いいつつ。
   胸を大きくそがれた、メニィと。
   体半分をそがれたサミィがどうにかよろよろと立ち上がる。
   ダクダクダク・・。
   大量に出血してゆく血。
   「さ・・サミィ!?」
   いつも冷静なイーザーが。
   目を見開く。
   「大丈夫・・・・よ。」
   「しゃべるな!」
   いいつつ。
   治療を依頼しようと。
   クイーンの方を向くと。
   「・・・・・血・・・・はぅっ!」
   大量の血をみて、気絶しているナーガ。
   
   「ふん。貴様らには耐性ができているだろうが・・。
     その他のやつらは・・どうかな?」
   にやりと。
   笑っているメシアの姿。
   
   ―カタン。
   「あら、ユニット、いくの?」
   エルの言葉に。
   「というか、ほっとくの、寝覚めわるいし。」
   席を立ち上がる私の言葉に。
   「まあ、好きにしていいけど。
    それより、ユニットが手を出したら。
     余計に、歪み、大きくなるんだけどねv」
   にっこりというエルもまた。
   席を立つ。 
   「どうせ、ここまで歪み大きくなってるんだし。
     今さら多少、歪みが発生しても。
       問題ないでしょv」
   「確かにねvあとは、リナスや、サラディナ達がどうにかするでしょv」
   いいつつ。
   二人同時に席を立つ。
   

   フッ・・・。
   サミィとメニィの体を。
   金色の光が一瞬覆い。
   瞬くまに、二人の体の傷は掻き消えてゆく。


   「さぁて、そろそろ、悪い子には、お仕置きの時間よv」
   「あ、S達は、オーボスたちの相手vvよろしくねv」


   『ははははははははははははははぃ!!!!!!』



   歩いてゆく、私とエルの姿は。
   とりあえず。
   今まで、隠していた雰囲気と気配を。 
   一気にと介抱してゆく。



   ――――――ドン!!!



   気配を少しばかり介抱しただけで。
   その空間そのものが、振動し、打ち震えてゆく。





   「・・・今度こそ、貴様を倒す!」
   そんな私達にと向かってくるメシア。
   

   「・・・・悪い子には、ちょっと、お仕置きねv」
   「そうそうv」




   にっこりいって。
   エルはその手に、大鎌を。
   私は、ロッドを。


   空間そのものが、振動してゆく。





   「え・・・ええと・・・。
      どうやら、我慢の限界が来たようだね・・・。」
   空を見上げつつ。
   呆然といっているユーリ。
   「ま・・・まあ、いいんじゃない?
     エル様達が、直接手を出すことで、歪みもかなり大きくなるけど・・。」
   エリーがつぶやく。
   すでに。
   二人の横では。
   失神しているアメリアとゼルガディスの姿。
   なぜか、普通の人間は。
   私達の波動だけで。
   その肉体が消滅したり、掻き消えたり。
   そんなヤワな肉体であるのだけど。
   ・・・・もう少し、強化して、進化させてみましょうかねぇ・・。
   エルも以前、そういって。
   ためしに、作り出しているのが、アメリア達だったりするんだけど。
   それとか、他の世界の存在とかで。
   大概、試しているの。
   あの八人の世界で試しているんだけどねv
   

   「と・・・とりあえず。
     弱体化は決定したから・・。」
   その場の様子をモニターしていたサーラの言葉に。
   「・・・そだね。」
   汗をながしつつ、呆然といっているレーヴェルの姿。
   「・・・と・・とりあえず。
     次元率と、時間率の調整。
      エル様達の攻撃が終わった直後に開始します・・・・。」
   「・・・・私は、エル様達の余波の修復を・・・・(汗)」
   「・・あ・・・手伝います・・・・・。」
   サーラ達の手助けに。
   送り込んでいたフェアリーが。
   レーンに賛同して、手助けを申し出たりしているけど。
   ファー。
   私達の力をここで使ったら。
   余計に、歪みは大きくなるから、エルの力を取り出して使ってねv
   まあ、大きくなっても、それはそれで、楽しいからいいんだけどねv
   「・・・・私の力と、姫様の力。
     それか、エル様の力の取り出し・・どれで手伝いましょうか?」
   ファーの言葉に。
   なぜか。
   『エル様の力でお願いします。』  
   きっちりと。
   全員の声が一致しているし。
   ・・・根性ないわねぇ(はあと)
   ――同感。
   それに同感しているエル。
   


   ま、とりあえず。
   今は、この聞き分けのない、エルの子供であるメシアの。
   躾といきますかvv



  『ぎ・・・・・ギャァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!』




  なぜか。
  深遠なる闇の空間に。
  精神世界、全ての次元において。
  メシアの悲鳴が巻き起こってゆく。
  反旗を翻すくらいなら、根性みせなさいよねv



                         −続くー

####################################

  あとがき:
     薫:・・・・・・・・・四界の魔王達の名前・・・。
       ・・・・・そーいや、初めて出したような・・(汗)
       ・・・ま、いっか(こらまて!)
       ちなみに。
       闇を撒く者。白霧の王。蒼穹の王。赤瞳の魔王。
       彼らの世界のことです。   
       ・・・・はい(汗)
       白霧の王のみが、女性で。
       あとの魔王は男性です(まて!)
       ・・・・始めから、エル様達が、出張ってくると。
       こんなに長くならなかったのに・・・(汗)
       ま・・まあ、楽しんでいたようですけど・・・。
       あの現状を・・・(滝汗)
       とりあえず。
       エル様とすみれちゃん・・。
       今、メシアにちょっと、躾を行っていますから。
       ・・・・毎回やられて・・・
       ・・・よく諦めないよな・・・・このメシアも・・・(汗)
       ようやく、次回。
       時間率修正の巻き。
       ・・・・・落ちが、何かに似ている!
       と突っ込んでください!(爆!)
       多分、今までの作品から。
       丸わかりでしょう・・。
   ファー:というか、人物の名前を。
        ことごとく、宝石でいっている。
        というのがヒントよねぇ。
    薫:・・・・・なぜここに!?
   ファー:姫様に頼まれましたのv
       代わりに、お仕置きしておいてねvってvv
    薫:ま・・・!!!!?(滝汗)
  ファー:伝言よvv
      エル様と姫様からvv
      『全然私達が活躍してないのはどういうこと?(はあと)
        しかも、一年かかって、こんな駄文だしv』
      ということでv
    薫:ま・・・ま・・・・っ!
  ファー:お二人から、預かってきている、この物体をv
    薫:い・・・いやぁぁぁぁ!!!!
  
   ・・・・・・・・バシュ・・・・。


   ・・・シィィィン・・・・・・。


  フェアリー:さて。
        それでは。
        よくやく、次回。
        時間率修正。
        今回の一件が終わった後。
        いつもの日常に戻るリナ達ですv
        そして、時間率が正常になり。
        ウランやオブジェが、本来。
        どのように成長していくはずだったのか。
        それをやって。
        ようやく、薫がさぼりまくっていたがために。
        一年かかった、この約束&干渉シリーズも終わりです♪
        ・・・・本当は、今日。
        全部、この人、打ち込む気だったようだけど・・・。
        六時ごろまで、遊びにいってたのよね・・・。
        何でも、『宝石の展示会があったv』とかいって。
        ・・見に行ってるし・・・・・。
        それでは、また次回でv
        それでは、こんな駄文ですが、しばらくまだお付き合いいただける人は、
        しばらくお付き合いくださいねvv
        それではvvv
       
  
   

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23396さんじゅうきゅうわっ!?(←変換しろ)奈月るり E-mail URL2002/11/21 16:53:11
記事番号23388へのコメント

 こんにちは、かおさん。
 何時の間にやら、いよいよ四十番台に突っ込みそうなかおさんの打ち込みの速度に、後ろにひっくり返りそうな奈月です。(←遠回しすぎ・・・)
 そうそう。ユニットさんのファンになっちゃった(←なりかけから昇格)というのは、お世辞じゃありませんよぉ!マジです。はい。
 L様とユニットさんが、いよいよ大暴れする模様。
 はちゃめちゃな暴走具合、楽しみにお待ちしております♪
 エリーさん達、歪みの修整、頑張って下さいね♪(←無責任な・・・)
 それでは、続きを期待して待ってます。


     【奈月るり】


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23407次で最終話vvとあとエピローグです♪かお E-mail URL2002/11/21 22:32:43
記事番号23396へのコメント

こんにちわ♪奈月さん。
わざわざどうもなのです♪
 姫:とうとう、このツリーで終わらせるの、諦めているこいつです♪
 薫:しくしくしく・・・(涙)
> そうそう。ユニットさんのファンになっちゃった(←なりかけから昇格)というのは、お世辞じゃありませんよぉ!マジです。はい。
ありがとうございますぅ!(涙)
 姫:・・・あんたが私を活躍させないから・・・。
 薫:す・・すいません(涙)
> L様とユニットさんが、いよいよ大暴れする模様。
 姫:・・・・してないわよね?
エル:・・・・活躍シーン・・省いたわよね・・・こいつ・・・・。
 薫:ああああ!!!
   だって、表現が無理だったんですからぁぁあ!(実話)
> はちゃめちゃな暴走具合、楽しみにお待ちしております♪
 き・・・期待に添えません・・・まじで・・(汗)
> エリーさん達、歪みの修整、頑張って下さいね♪(←無責任な・・・)
ははははは(笑)
・・・今日中に打ち込みできるかどうか疑問な私なのです・・(汗)
ふっ・・・・。
(とりあえず、次の最終と、エピローグを打ち込んで・・投稿します・・・)
それでは、わざわざ感想、ありがとうございますのです♪
それでは、失礼いたします♪
ではでは♪

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