◆−白き翼を持つ者(第六話) −猫楽者 (2002/9/15 03:07:01) No.21868
 ┣白き翼を持つ者(第七話) −猫楽者 (2002/9/15 03:12:07) No.21869
 ┃┣続きです!!−まい (2002/9/15 12:46:53) No.21882
 ┃┃┗感想をありがとうございました。−猫楽者 (2002/9/16 03:55:05) No.21931
 ┃┣Re:白き翼を持つ者(第七話) −空の蒼 (2002/9/15 13:01:10) No.21883
 ┃┃┗感想をあがとうございました。 −猫楽者 (2002/9/16 03:58:30) No.21932
 ┃┃ ┗↑ごめんなさい↑上のタイトル『感想をありがとうございました。』です。 −猫楽者 (2002/9/16 04:24:33) No.21935
 ┃┣続きがv−らん (2002/9/15 14:38:34) No.21888
 ┃┃┗卒論がんばってください。感想をありがとうございました。 −猫楽者 (2002/9/16 04:08:42) No.21933
 ┃┗一気に二話も!!!−Key (2002/9/15 15:05:26) No.21892
 ┃ ┗はい二話です。感想をありがとうございました。−猫楽者 (2002/9/16 04:18:35) No.21934
 ┗白き翼を持つ者(第八話) −猫楽者 (2002/9/21 00:03:41) No.22107
  ┣哀れ、村の人達−空の蒼 (2002/9/21 10:24:44) No.22110
  ┃┗丁寧にありがとうございます−猫楽者 (2002/9/22 02:35:07) NEW No.22135
  ┗続きだ〜〜♪−Key (2002/9/22 13:06:47) NEW No.22139
   ┗お待たせしました、感想をありがとうございました−猫楽者 (2002/9/22 22:02:08) NEW No.22156


トップに戻る
21868白き翼を持つ者(第六話) 猫楽者 E-mail 2002/9/15 03:07:01


こんにちは、健康診断で採血されて、バリウムを飲んで多少ふらふらの猫楽者と申します。

相変わらず分かり難い内容で申し訳ありませんが、読んでみようと思ってくださって
ありがとうございます。

ふと気付けば、もう9月も半分が過ぎてしまいましたね。
学生の方は、体育祭の時期ですね。

第三話〜第五話までを、著者別リストの方へ登録させていただきました。
もしよろしければ、そちらの方も、ご覧になっていただければと思っております。


では、第六話です。
よろしくお願いします。

$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$
白き翼を持つ者      第六話


途中でいろいろあったけど、なんとか、かんとかセイルーンに到着。
王宮で懐かしい仲間と再会し、今後の事を話し合っていた、あたし達の前に
怪物が現れた。



「エル様のご指示なんですよ。
  今回の件が解決したら、魔王様はまた封印に戻りますし
  異世界の魔王さん達も、元の世界に戻る事になっています。
  そんなわけで、サバツさん達の戦力は大幅に減ってしまったものと考えられます。
  リナさん達とお会いした町での事件以来、襲撃事件は起こっていませんから」
Aさんが話し終えた時、サロンの入り口の扉が開いた。

そこには、怪物が立っていた。


まず目に付いたのは、薄い黒色で光沢のある滑らかな皮のような皮膚。
ガウリイと同じくらいの身長で、手足はキチンと2本づつあるが
蝙蝠のような翼を持ち、二本の角が突き出ているツルツル頭の下には
眼も鼻も口さえも無い顔。
おまけに刺のついた長い尾まで持っている。

皆がなんの行動もおこせないでいるうちに、怪物が動いた。
怪物の姿がゆらいだと思ったら、次の瞬間にはNさんの前に移動している。

まずい。
ただでさえ室内では使える術が限定されるのに
こうもNさんに接近されては、下手に術をぶっ放す訳にもいかない。

ギンッ!
瞬時に反応してゼルガディスが放ったブロード・ソードの一撃は、あっさりと受け止められていた。
キズカさんの持つ黒い棒によって。

怪物がNさんの前に跪いて
Nさんが怪物の頭を撫でながら言った。
 「皆さん、ご心配なく。この子は敵ではありませんから」

ガウリイが怪物を指差しながら言う。
 「そいつからは、敵意も殺気も感じないから、敵じゃないみたいだな」

 「たしか、Nさんのペットでナイト・ゴーントの“チビ”さん、でしたっけ」
ブンッ!
呟いたぜロスの頭上を黒い旋風が、かすめていった。
ゼロスの髪の毛が衝撃で切り裂かれて、舞っている。

 「ゼロスさん、前にN様からペットではなく大切な仲間です、と、言われたこと
   忘れちゃいましたか」
横なぎにした黒い棒を構えたまま、にっこり微笑みながらキズカさんは話しているけど
眼が笑ってないから、すごく怖いんですけど。

 「そ・・そうでしたね。失言でした」
器用にも頬に一筋の汗を流しながら言うゼロス。

Nさんが皆に話し出した。
 「この子はナイト・ゴーントの一族の子で、“チビちゃん”です。
   ナイト・ゴーントの一族には、情報収集と各地への連絡で協力をお願いしています」

怪物、いや、チビは右手に持っていた紙をNさんに差し出した。
その紙を開いて見ていたNさんの表情が曇った。
 「皆さん、どうやら異界の者達が動き出したようです。
   セイルーンから船で3日程の所に、イマスという島があるのですが
   島の周りで今まで見たことが無いような怪物たちが目撃されて
   船が次々と沈められている、とのことです」

ダンッ!
 「平和に暮らす島の人々の生活を脅かすとは!天が許してもこのアメリアが許しません!」
テーブルに片足載せて、握り拳を震わせて、力いっぱい叫ぶアメリア。
 「あのねえ、アメリア。
   あたし達が船で3日間かけて島に行くよりも、誰か空間を渡れる人達が行った方が
   すぐに対応がとれる分、原因を調べるにしても何にしても
   島の人達の為になるんじゃないの」

さめた口調で突っ込むあたしに、アメリアはメゲルこと無く言う。
 「空間を渡ることなら、私達にも出来るじゃないですか」
はい?
いや、アメリア。普通の人間は空間を渡る、なんてこと出来ないんじゃ・・・・・・・・。
まあ・・・・・うちの姉ちゃんは簡単に・・・・・出来るらしいけど・・・・。

それともセイルーンで、空間を渡ることが出来るような
マジック・アイテムでも開発したのか。
 「アメリア、空間を渡れるって、どういうこと」
 「ふっ、リナさん、何のためにゼロスさんが居るんですか。
   リナさん達をセイルーンまで移動させたように
   あたし達をイマスの島までは連れていってもらえば良いんですよ」

 「おお、アメリア良い考えね・・・・・って、いつあたし達が島に行くことに決まったのよ」
 「リナさんは、まあ何を言っても無駄でしょうから諦めるとして・・・・・。
   アメリアさんまで・・・・・・僕のこと・・・・・・便利なマジック・アイテム扱いですか」
ゼロスが小声で何やら呟いているが、もちろん無視。

 「イマスの島の件ですが、中級魔族の方10人と下級魔族の方20人で
   偵察部隊が派遣されたのですが、消息不明になってしまったようです。
   今のところ、これ以上詳しいことは分かっていないようですね」
Nさんが話し終わり、Aさんが話し出した。

 「リナさん、できればイマスの島の調査をお願いできないでしょうか?
   この手紙にルナさんから、『リナ達に調査させてね♪』と、書いてあるのですが」

Aさんのその一言で、あたし達はイマスの島へと向かうことになりました。
あたしがなぜ、何一つ文句も言わずに調査の依頼を承知したのかは・・・・・・・・・・・。
お願い・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・追及しないで。

フィルさんが船の準備をしてくれることになり、出航は明日と決まった。

 「リナさん、気を付けてくださいね」
 「フィリア達は大丈夫なの」
 「ええ。今回の件が片付くまでゼフィーリアの対策本部に居させてもらう事に
   なりましたから」
フィリアの返事を聞いて、あたしは少し安心した。


王宮での状況説明と話し合いが終わり、Aさん、Nさん、フィリアにバル
そして、ちびはゼフィーリアへと帰っていった。


 「ねえ。アメリア」
 「なんですか、リナさん」
 「ちょっと聞きたいんだけど。お城の人達にあたし達のこと、どんな風に説明したのかなあ。
   あ・ん・た・は」
 「えっ。なにかあったんですか」
 「ああ。そう言えば。門の所にいた兵隊さん達。異常に怯えていましたね」
 「うむ。お茶を持って来てくれた娘達も、動作がギコチ無かったな」
 「門の所の人達、まるで化け物にでも会ったような態度でしたわね」
ゼロス、ミルガズィアさん、メフィも会話に加わってきた。

 「なんか門のとこの兵隊。泡吹いて倒れたり、腰抜かしたり
   してたなあ」
ガウリイまで覚えてるし。
 「いや・・あの・・・リナさん。目付きが怖いんですけど・・・・」
 「んでアメリア。何て説明したのかなあ」
 「あたしは、ただ『リナさんに関わった魔竜王と冥王と異界の魔王をリナさんが滅ぼした』。って
   説明しただけですよ」
 「あのねえ。そおいう言い方だと、他の人達はあたし達の事どんな風に
   思うのかしらねえ」
 「それは、もちろん!心強い正義の味方だと思うに決まってます!」
ビシイッ!と、右手であらぬ方向を指差し力一杯言いきるアメリア。
 「ゼルガディスさんも、そお思いますよね!」
 「俺に同意を求めないでくれ」

 「はあっ。もういいわ。その代わり今から皆で街に出かけて
   心ゆくまで飲み食いしましょ。
   当然アメリアの奢りでね」
 「えええぇぇぇえええぇぇっ。どうしてそうなるんですかあ」
 「なあアメリア。
   ここはあきらめて奢った方が良いと思うぞ
   もし嫌だなんて言ったら、リナの奴、絶対に暴れるぞ
   こんな所でドラグ・・う゛っ゛」
あたしが無言で放った右ストレートに鳩尾を直撃されて、ガウリイは
大人しくなった。
さあ〜て。アメリアの奢りで思いっきり飲み食いしましょうか。


活気に満ち溢れた街。
行き交う人々と物売りの人達の会話を聞きながら、あたし達は
ゆっくりと歩いていた。
 「平和ですわね」
 「うむ。この平和が続いてほしいものだな」
メフィとミルガズィアさんが話しているのが聞こえた。
そう。毎日働き、泣き、笑い。
繰り返される日常。平和を当たり前のように過ごしている人達。
異界からの大規模な侵略のことを、まだ人々は知らない。

ひたり。
ゼロスとキズカさん。そしてガウリイが足を止めたのは同時だった。
街並みはそのままに、あたし達の周りに居た街の人達の姿が消えている。
結界か。しかし結界を張る時に感じる違和感が無かった。

 「皆さん。なかなか厄介なお客さんのようですよ。
   サバツさんよりも強い力を感じます」
ゼロスが珍しく、笑みを消した表情で話している。
ブラスト・ソードを構えたガウリイが、あたしの斜め前に立ち辺りを警戒する。
油断無く身構える皆。

あたしの耳にキズカさんの唱える呪文が聞こえて来た。

 「永遠の燃焼よ 劫火を身にまといし 炎の魔人よ
   契約に従い 我呼びかけに答えよ」 
聞いたことも無い呪文だ。召喚系の呪文のようだけど。

 「来るぞ!」
ガウリイが叫ぶと同時に現れたのは、村を火の海に変えていた
白い奴らが数10体。
既に手のひらに淡く魔力の輝きが出来ている。
いきなり問答無用で一斉に攻撃してくるつもりか。
対抗手段を取ろうとした時に、キズカさんの呪文が完成した。

 「来たれ  劫火と共に」
声と同時に攻撃を仕掛けようとしていた白い奴らの、ど真中に炎の巨人が出現した。
その身にまとった炎が瞬時に拡散。
ごう・・っ。
炎が消えたその後には、白い奴らは全員消え去っていた。
 「・な・・」
皆が驚きの声を上げる中、前方を警戒したままのガウリイ、ゼロス、キズカさん。


 「やれやれ。まあ、あやつらにお主達を、どうにか出きるとは思っておらんかったが
   まさかこうもあっさり全滅させられるとはのう」
ぼやきながら虚空から現れ出たのは、一人の老人。
白い服を着て、白髪の長髪、口元を覆う長い白髭。
好々爺という言葉の見本のようなお爺さんだ。
ただ。背中の大きな白い翼が無ければの話だか。

 「そう睨まんでくれんかの。わしはおぬし達と戦いに来た訳では無いのでな」
 「戦うつもりが無いにしては、いきなり手下に攻撃させようとしたのは
   どういう訳よ」

あたしの言葉に、苦笑を浮かべつつ答える老人。
 「あれは。まあ。挨拶代わりのつもりだったんじゃがの。
   そちらのお譲ちゃんに、あっさり滅ぼされてしまったのう。
   わしは、この物騒な代物を返してこいと言われたんじゃよ」
老人の右手に、メモリー・オーブが現れた。

 「う゛っ」
メモリー・オーブを見て嫌な顔して呻くゼロス。
老人はニヤリと人の悪い笑みを浮かべて。
  「ほれ、返すぞい」
と言って、手にしたメモリー・オーブを投げた。

  「うっどぉわああああぁぁぁぁあああぁぁっ」
投げられたメモリー・オーブを反射的に受け取ってしまい。
情けない悲鳴を上げている、ゼロス。

 「なんでサバツが返しに来ないのよ」
あたしの言葉に、またも苦笑を浮かべつつ答える老人。
 「サバツは今、動けなくなっていての。あやつと一緒に、その物騒な代物の影響を
   受けたやつらはしばらくの間、戦力にはならんな。
   力の弱き者などは、あっさりと滅び去ってしまったからのう」

う〜みゅう〜うっ。異界の神族も、アレには耐えられなかったか。
まあ。わからないでも無いなあ。
などと、あたしが考えていると、キズカさんの低い声が聞こえて来た。

 「天を切り裂く雷よ 雷光を身にまといし 雷の王よ
   契約に従い 我呼びかけに答えよ 」
・・・って、ちょっと待てい。問答無用で召喚呪文を唱えてるみたいなんですけど・・・。
慌てて止めようとしたのだが。

 「来たれ  雷鳴と共に」
ど・・ん・・っ。
巨大な落雷が老人を襲い。
雷光の消えた後には、何も残っていなかった。

 「やれやれ。おっかない譲ちゃんじゃのう。
   しかしまあ。
   サバツの言うとおり、面白い奴らよ。
   あやつがおぬし達と戦いたくないと言う訳じゃな」
姿は見えずに声だけが聞こえて来た。

 「ついでに言わせて貰えば、わしやサバツは異世界への干渉には反対しとっての」
    
あたしは適当に声のする方角に言ってみた。
 「どういう事よ」

 「この世界には、この世界の進むべき道がある。
   他の世界のものが干渉して本来進むべき道を捻じ曲げては いかんのじゃ。
   もっとも多くの仲間たちは、神の望むままに
   なんの疑問も持たずに働いておるがの。
   我等の神“支配せし者”も、御ひとりずつの考え方は違う。
   神々でさえ、そうなのだから、神ならぬ身の我々も様々な考え方
   生き方が、あっても良いのではないか。
   まあ。こんな風に考えておるのは、所詮は少数派じゃが。
   わしは、ユダイスという。ではまたの」

声が消え結界が解かれたのだろう。
あたし達は元の人並みの中にいた。

 「あのねえ。キズカさん。いきなり・・・」
あたしはそれ以上言葉を続ける事が出来なかった。

キズカさんの今にも泣き出しそうな顔をみてしまったから。

 「すいません。勝手な事をしてしまって」
小声で謝るキズカさん。
 「わかったわ。それよりキズカさん。貴方は召喚士だったの」
 「ええ、私は召喚士の一族のものです」

召喚術。
この世界にも召喚の術は存在する。
あたしも幾つか召喚呪文のストックはあるが
さっきキズカさんの使った術は、見たことも聞いたことも無かった。
あんな魔人を召喚できる程の術は初めて見た。

 「あのリナさん。私のことは、キズカと呼んで頂けませんか?
    (小声でボソッと)リナさんにキズカさんと、さん付けで呼ばれるの、なんか怖いし」

キズカさんは言葉の後半は聞こえないように
こっそり呟いたつもりなのだろうが、残念ながらエルフ並みの性能を誇る
あたしの耳にはバッチリ聞こえていたりする。
 「OK!キズカ。ところで聞きたいんだけど
   どおおおぉぉぉして、あたしにキズカさんて、さん付けで
   呼ばれるのが怖いのかなああああぁぁあ」

ひききき・・・・・・・・・・・っ。
まさか聞こえているとは思っていなかったのだろう。
顔を引きつらせる彼女。
 「え゛っ。あの。その。あははははは・・」
 「はいはい。笑ってゴマカそうとしないでね」
 「ごっ・・・ごめんなさい」

よろしい。素直に謝ってくれれば、別にあたしは鬼じゃないんだし
どうこうするつもりは無い。

結局、王宮に帰ろうと言うアメリア達を引っ張りまわして
あたしは心行くまで飲み食いし、大いに満足して
王宮へと帰っていった。

$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$

ここまで、読んでくださった心優しい方。本当にありがとうございます。
なんとか、第六話まで出来あがりました。

話しは・・・・・やっとキズカさんとユダイスさんが登場しました。
これで、メインの方々が、やっとそろいました。

読んでくださって本当にありがとうございました。


では、失礼します。

猫楽者。

トップに戻る
21869白き翼を持つ者(第七話) 猫楽者 E-mail 2002/9/15 03:12:07
記事番号21868へのコメント

こんにちは、猫楽者と申します。

続きを読んでみようと思ってくださった心優しい方。
ありがとうございます。


では、第七話です。
よろしくお願いします。

$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$
白き翼を持つ者      第七話


セイルーンの街に出かけた、あたし達。
結界に御招待され、襲いくる白い奴らをどうにか撃退し。
異界の神族ユダイスと対面した。
敵とはいえ、ああいうタイプとはあんまり戦いたくないなあ。



ユダイスと対面した次の日。
ミルガズィアさんとメフィは近くのエルフの村へと出かけていった。
このところ頻繁に起きていた襲撃事件は、パッタリと起こらなくなったようだ。
とはいえ、油断できるような状況ではない。

ユダイスの話で異界からの侵略者に有効な武器が見つかったので
世界中の竜族とエルフに協力してもらって武器を量産することになった。
この作業は、竜族とエルフにしか出来ない。

えっ。武器って何かって。
竜族のギャグの入ったメモリー・オーブのことよ。
メモリー・オーブの量産くらい人間の魔道士にも出来るんじゃ。
とか、思った。そこのあなた。

たしかに出来ますよ。
メモリー・オーブの量産はね。
でもね。問題はメモリー・オーブに入っている、その中身。
考えてみて欲しいんだけど。
メモリー・オーブにキチンとお話が入ったか。
手っ取り早く確認するには、どうしたらいいか。
そう、聞いてみればいいのである。
そのメモリー・オーブに入っているお話しを。

普通の人間が。
あんな恐ろしい物。
迂闊に聞いたりしようもんなら
良くてしばらくの間、身動き出来なくなるか
下手したら、そのまま寝込んでうなされ続ける。
少なくとも竜族のギャグを、今まで一度でも聞いた事のある人ならば
絶対にそんな作業はやらないって。
あたしもたとえ金貨100枚を報酬に約束されても、お断りである。


あたし達を乗せた船は、セイルーンの大型の軍艦だった。
合計5隻で船団として、イマスの島を目指して出発した。
兵士が1個大隊くらいと、魔道士協会から派遣されてきた魔道士が
10数人乗っているが、彼らの目的はイマスの島に住んでいる人達の保護。
調査はあたし達が行うことになっていた。

あたし達は船で過ごす時間を使って、外なる神々について調べていた。
調べるといってもゼロスとキズカから
詳しい話しを聴くぐらいのことしか出来ないが。

邪神達はいろいろな勢力に分かれていて、協力し合うのは他の勢力との
戦いの時だけ、それ以外の時には、同じ勢力内でも互いの力を少しでも削ごうと
壮絶な戦いを繰り返している。
人間に好意的な神もほんの僅かにいることにはいるが
大部分の邪神は人間を餌、もしくは道具としか見ていないらしい。

救いなどまったく無い話しばかりで、はっきり言って詳しく聞けば聞くほど
気力が磨り減り、落ち込んでゆく。
力ある存在が普通に暮らす人達に、どこまで無慈悲な事が出来るのか。
もし、もしも。この世界が邪神の物になってしまったら・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


いよいよ明日はイマスの島に着く。
夕御飯を食べ終えたあたし達は、甲板で潮風に当たりながら
星を見ていた。
今この世界は、なかなか大変なことになっているが
夜空に輝く無数の星々は、変わることなく美しく輝いている。

たとえ何があっても、この星々の輝きは変わることが無いのだろう。
あたし達が、生まれる前も
そして、いずれは、あたし達が土にかえり、眠りについた後も
夜空に輝く星々は、ただ静かにこの世界を見続けて行くのだろうか。


隣で星を見つめていたキズカに、あたしは問いかけてみた。
「ねえ、キズカ。AさんとNさんて、どういう素性の人達なの」

あたしのすぐ後ろから、ガウリイも会話に加わってきた。
 「なんか、あの人達からは不思議な匂いがするんだよなあ」

えっ。すぐ後ろってのは、なんだ、とか突っ込まないように。
その・・・・・・・ガウリイが、「夜風にあたって風邪でも引いたら、どうするんだ」
とか言って・・・・・・あたしを後ろから・・・・・・抱きしめて・・・・・・・・・・
同じ毛布に包まってるのよね・・・・・・・・・・・・。

あたしも普通だったら、おもわず呪文のひとつも叩き込んでるような
状態なんだけど・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・夕飯のときに、つい調子に乗って
ワインやブランデーをカパカパ飲んでしまったのと
すぐ近くでゼルとアメリアが同じ格好で、ふたりの世界に入っていたり
するもんだから・・・・・・・・・・・・・まあいいか、とか思って
妙に居心地が良いので、そのままでいたりしてるんだけど。

キズカは星々から、あたしへと視線を移して答えてくれた。
 「A様とN様は、とても大きな方々です。
   本来であれば私などが直接お会いする事も、お言葉を頂くことも
   おそれ多いことなのです」

こう言っては失礼だが、マジな時はともかく、それ以外の時には
とても、そんな偉大な存在には見えないんですけど・・・・・・・・・・・・・。
などと思いながら、あたしは話を続けた。
 「キズカとAさん達は同じ一族なの」

 「いいえ、A様とN様は、それぞれ大いなるお力を
   お持ちの種族を代表するような方々です。
   私は・・・・・・・召喚士の一族の生き残りなんです」

おもわず言葉を失い、何も言えないでいると、キズカがゆっくりと話を続けた。

 「私の一族は・・・・・・“支配せし者”に・・・滅ぼれさたのです。
   父も母も・・・・・・その戦いで亡くなりました。
   父は、“支配せし者”と戦い、倒れ・・・・・・・・・母は、最後の力を振り絞って
   私を逃がしてくれました。
   一人生き残ってしまい、途方にくれていた私を助けてくれたのがN様でした。
   一族が滅んだのに・・・・・・・父と母が死んだというのに・・・・・・・・
   それ以来、私は・・・泣けなくなりました。
   可笑しいですよね。
   悲しいのに・・・涙が出ないなんて・・・泣けないなんて・・・・・・・・・・・・」

 「ごめん、キズカ。辛いことを思い出させて」
あたしは、それしか言うことが出来なかった。

 「私の方こそ、気まずい思いをさせてしまって、すみませんでした。
   もう、過ぎてしまった昔の話ですし・・・・・・。
   それに私は、この世界に来ることが出来て良かったと思っております。
   リナさん達、こんなにも魅力的な方々にお会いすることが出来ましたし
   そして
   我一族の仇の片割れを見つけることが出来ましたから」

キズカの顔に、なにか怖いものが浮かび上がってきた。
問いかける、あたしの声が、我ながら固い。
 「仇って、誰が・・・・」

 「ユダイス・・・・・・・です」
また、セイルーンで見たのと同じ、今にも泣き出しそうな顔をするキズカ。

ユダイスか。
キズカの態度を見ていると、なんか複雑な事情があるように感じるんだけどな。



イマスの島へは、お昼過ぎに到着した。
島の近くで怪物たちが目撃され、船が次々に沈められていたので
警戒しつつ進んできたために、この時間になってしまった。

 「妙だな」
ゼルの言うとおり、たしかに何か変だ。

イマスの島に住む人達は、怪物に怯え
次々と船を沈められて、不安な日々を過ごしているハズ
そこにセイルーンの旗をなびかせた軍艦がやって来た、というのに
誰ひとり姿が見えないのは、なぜなのだろう。

怪物たちを恐れて、家に閉じこもったままなのだろうか。
夜ならば、ともかく今は真昼間だというのに
ここから見える範囲に誰一人いないというのは、幾らなんでも・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

とにかく途中で怪物の襲撃を受けることも無く
あたし達は不気味に静まり返る、イマスの島へと到着した。


兵隊達、そして魔道士達と、一緒にイマスの村へと足を踏み入れてみたのだか
やはり・・・・なにかが、この島に起こったことは間違いないようだ。

皆で手分けをして、いろいろ調べてみたのだが
誰一人として、人がいない。

その代わりと言ってはなんだが、あちこちに異常なくらいあるのは水溜り。

そして村の建物は、どれも今の今まで水に浸かっていたかのように
じっとり湿って、汗をかいている。

幾つかの建物は、何かに押し潰されたような
ひしゃげた残骸と化していが、焼け落ちている建物はひとつとして無かった。


まだ調べていない島の何処かに、避難している人達がいるかもしれないが
日が沈んだ時点で、船へと引き上げることになった。
兵隊達の一部から、暗くなってからの調査活動を中止して欲しいと
意見が出され、周りの人達が次々と、その意見に賛成したのである。

船の周りの警戒は、本職の兵隊さん達に任せて
あたし達は、明日の調査の計画を話し合っていた。

ぞくっ。
なんとも言えないような感じがして、ふと。
村の方を見ると、明かりひとつ無い村の方から、こちらに近づいてくる者達がいた。

 「みんな気を付けろよ、あいつら人間じゃないぞ」
ガウリイがブラスト・ソードの柄に手をかけながら言った。

ぴょんぴょん跳ねるようにして、こちらへと近づいてきた者達の姿を
どう説明すれば良いのだろうか。

一言で言ってしまえば、一種の半漁人のようなもの、だろうか。
半漁人といっても、ラーゴン種やギルマン種のようなタイプでは無い。

魚に手足が生えたような亜人、魚人と言われているような種族とも違う。

蛙のような体と魚のような顔を持つ生き物なのだ。
全身ヌラヌラした青緑色で、腹の部分だけが白い。
蛙の目のように飛び出した虚ろな眼球、大きく裂けた口には鋭い牙。
鋭い爪を持つ手には、水かきがついているようだ。

 「深きものども、の、お出ましですか」
ゼロスが呟き、キズカが答えた。

 「水の神に仕えている者まで、この世界へと侵入して来ているとは・・・」

数は100体ほどだが、あまりにも異様な容姿に圧倒されてしまったのか
見張りの兵隊達は、誰一人として警告を発しようともしない。

船から少し離れたところで、奴らは動きを止めて
何も言わずに、こちらを見ている。

あたしは、疑問に思ったことを口に出してみた。
 「でもこいつ等、襲ってくる気配も無いし何してんだろ」

 「これが役に立っているのかもしれないな」
そう言いながらゼルが取り出したのは、手のひらに入るほどの大きさの
灰色の石版。

 「ゼル、それ何なの」
 「以前レゾが邪神の研究をしていたときに、どこかの遺跡からもってきた物だ。
    レゾは水の神の紋章と言っていたが」
石版にはタコのような、訳のわからないものの姿と見たことも無い文様が刻み込まれている。
 「深きものどもは、この紋章を恐れて近づけないらしいな」


 「なあ、みんな。なんか厄介なことになりそうだぞ」
 「なにか感じるの、ガウリイ」
あたし達には何も感じられないが、ガウリイは何か感知したようだ。
 「ああ。どうやら団体さんのお着きのようだぞ」
ガウリイが見ているのは・・・・・・沖の方。

あたしも海を見てみたが、特に変わったところは無いようだけど。
 「団体って、ガウリイ何もいないじゃないの」

遠く微かに音が聞こえて来た。
もう一度、眼をこらして海を見れば。
沖合いに見える白い波頭が、見る見るうちに広がってゆく。

 「ちょっ・・・津波が来るの」
ガウリイは苦笑しつつ言う。
 「いや、津波じゃないぞ」

今度は、あたしにも見えた。
波を蹴立てて、こちらへと近づいてくる者達。
数千、いや数万にも及ぶ、深きもの達の大群の姿が。

 「ねえ、ゼル」
 「悪いなリナ、この紋章のことなら、どこまで役に立つのかは俺にもわからんぞ」
さて、どうしたもんかな。

 「リナさん、どうやら別のお客さんも到着するようですよ」
そう言ったゼロスが見ているのは、海とは反対側の島の上空。
夜空を見上げると、満天の星空。
その星々の一部分に、不自然な黒いしみが見えた。
星々の光をさえぎっている何かが、いるようだ。

黒いしみは、どんどん広がってゆき
やがて見えてきたのは、アレライとの戦いでガウリイが切り倒した
翼を持った怪物達。
はっきりとした数はわからないが、数千を下る事はないだろう。

 「リナさん。どうしましょう」
さすがにアメリアが緊張した声で聞いてきたが・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

あたしに、ど〜しろと言うんだ、この状況。

$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$

ここまで、読んでくださった心優しい方。本当にありがとうございます。
なんとか、第七話まで出来あがりました。

話しは・・・・・なんか大変なことになってます・・・・・・どうしましょうか。

読んでくださって本当にありがとうございました。


では、失礼します。

猫楽者。

トップに戻る
21882続きです!!まい E-mail URL2002/9/15 12:46:53
記事番号21869へのコメント



 まい:こんにちはv猫楽者さんvいつもレスをどうもなのですvv
    それと、なかなかレスしなくてすみません・・・ちゃんと読んではいるんですが・・・
 エル:時間がなくてレスが出来ないのよね〜v
 まい:はい・・・・すみません・・・今回もあまり時間がないのでこういうレスになりました。
    それにしても、大変な事になってきましたね〜。
    リナに何とかできるのか!!
    リナは本当に金貨100枚を積まれてもあのメモリー・オーブの内容を聞かないのか!!(マテ)
 エル:そして、キズカは親の敵を取れるのか!!
 まい:とても気になります!
 エル:こいつもなるべく早く続きを書かせるようにするから、猫楽者さんも頑張ってねvv
 まい:!!何時の間にか終らされている?!
    ・・・エル様に逆らえそうにないのでこれで失礼します。
    短いレスですみません。それでは!!!(逃走!!)
 エル:あ!!!こらまて!!!続きを書けこら〜〜〜!!!!!!(追跡)



トップに戻る
21931感想をありがとうございました。猫楽者 E-mail 2002/9/16 03:55:05
記事番号21882へのコメント

まいさんは No.21882「続きです!!」で書きました。
>
>
>
>まい:こんにちはv猫楽者さんvいつもレスをどうもなのですvv
>

こんにちは、まいさん。
お元気ですか、猫楽者です。
お返事が大変遅くなってしまいまして、申し訳ありませんでした。
A: こんにちは、まいさんのHPが、御復活して、またお邪魔できるようになって
   とても嬉しいです。
N: こんにちは、筋肉痛の具合はいかがですか。
   早くお体の具合が良くなると良いですね。

>
>    それと、なかなかレスしなくてすみません・・・ちゃんと読んではいるんですが・・・
>

読んでくださって、ありがとうございます。
A: 読んでくださっていてくれて、とても嬉しいです。
N: あと少しで完結の予定らしいので、もう暫くの間
   猫楽者の駄文に、お付き合いして頂ければ幸いです。

>
> エル:時間がなくてレスが出来ないのよね〜v
> まい:はい・・・・すみません・・・今回もあまり時間がないのでこういうレスになりました。
>

あああああああああ、すみません。
読んでくださるだけで、とてもありがたいことですのに
感想まで頂いて、本当にありがとうございました。
A: お忙しいなかで、猫楽者の為にお時間を作って頂いて、本当にありがとうございました。
N: いつも丁寧に、本当にありがとうございます。


>
>    それにしても、大変な事になってきましたね〜。
>    リナに何とかできるのか!!
>

はい、大変なことになって、しまいました(汗)
A: 猫楽者、続き、どうするか・・・・・ちゃんと考えてるんだよね?
ぎ・・・ぎくっ!
N: あら、なにを焦っているの・か・し・ら・・・。
大丈夫です。大筋は考えていますから(汗X10)
A: 大筋は・・・・って、君の場合は、そこからが時間かかるでしょうに(溜息)
N: ちゃんと話しの筋道を、考えましょうね。
はい、がんばります。

>
>    リナは本当に金貨100枚を積まれてもあのメモリー・オーブの内容を聞かないのか!!(マテ)
>

リナさんなら、何か方法を考えて金貨をゲットするかもしれませんね。
A: たしか、ガウリイさんなら耐えられるから、ガウリイさんに働いてもらおう、とか
   リナさんが、おっしゃっていたようですが。
N: なんで嫌がるんでしょうね?
   とても楽しそうな作業ですのに。
いや・・・・・普通の人間には・・・・・拷問では無いでしょうか(滝汗)

>
> エル:そして、キズカは親の敵を取れるのか!!
> まい:とても気になります!
>

ありがとうございます。
キズカさんのお話は、3話ほど後で決着する予定です。
A: へ〜え、そんな先のことまで考えてたんだ。
N: でも3話先って、ほとんど終りの方じゃなかったかしら?
そうですね、後半に入りましたからね。

>
> エル:こいつもなるべく早く続きを書かせるようにするから、猫楽者さんも頑張ってねvv
>

はい、ありがとうございます。がんばります。
『暇つぶしの相手から』、そして、『ごっちゃ混ぜ?!〜誰がどうやら〜』の
続きを、とても楽しみにしております。
A: 私は、ミリーナさんが、どんな勝負をするのか
   そのときルークさんが乱入するのか、う〜ん気になりますね。
N: ルークさんが、誰とどんな勝負をするのかも、今からワクワクしますね。
やはりガウリイさんの剣さばきと、あの方の名勝負が、とても楽しみですね。

>
> まい:!!何時の間にか終らされている?!
>    ・・・エル様に逆らえそうにないのでこれで失礼します。
>    短いレスですみません。それでは!!!(逃走!!)
> エル:あ!!!こらまて!!!続きを書けこら〜〜〜!!!!!!(追跡)
>

あああああ、まいさん、どうかご無事で。
読んでくださって、ありがとうございました。
短いなんて、とんでもないです。
とても丁寧な感想を頂きまして、本当にありがとうございました。
A&N: まいさん、ありかとうございました。
      お体にお気をつけて、お元気で。

では、失礼します。

>

トップに戻る
21883Re:白き翼を持つ者(第七話) 空の蒼 2002/9/15 13:01:10
記事番号21869へのコメント

こんにちは。空の蒼です。

『白き翼を持つ者』の続きが投稿されていたので、さっそく感想を!
・・・というわけで、意味不明だと思いますが、レスつけさせていただきます。

>異界の神族ユダイスと対面した。

なぜか、私は爺ちゃんキャラが好きだったりします。
よって、ユダイスさんの今後の動向に注目!

けど・・・。ギスカさん、不幸な身の上ですね。
ご両親がお亡くなりだなんて・・・。

時間がないため、今回はこんな短いレスでお許しください。
続きを楽しみにしています。
それでは、また。


トップに戻る
21932感想をあがとうございました。 猫楽者 E-mail 2002/9/16 03:58:30
記事番号21883へのコメント

空の蒼さんは No.21883「Re:白き翼を持つ者(第七話) 」で書きました。
>
>こんにちは。空の蒼です。
>

こんにちは。空の蒼さん。
お元気ですか、猫楽者です。
お返事が大変遅くなってしまいまして、申し訳ありませんでした。
A: こんにちは、空の蒼さん。体育大会の無事終了、おめでとうございます。
N: こんにちは、空の蒼さん。スポーツの秋ですね。
猫楽者は、ここ数年間、テニスもスキーもやらないで、運動らしい運動は何もしていないので
なんとか体を動かさなければと、少し焦っております。
   
>
>『白き翼を持つ者』の続きが投稿されていたので、さっそく感想を!
>・・・というわけで、意味不明だと思いますが、レスつけさせていただきます。
>

読んでくださって、ありがとうございます。
いつも丁寧な感想を頂いて、本当にありがとうございます。
A: ありがとうございます。意味不明なんて、とんでもありません。
N: そうそう意味不明なのは、猫楽者の駄文の方ですから。
うう・・・っ。Nさんに反論できないのが、なんか悲しい(泣)

>
>
>>異界の神族ユダイスと対面した。
>
>なぜか、私は爺ちゃんキャラが好きだったりします。
>よって、ユダイスさんの今後の動向に注目!
>

やっとユダイスさんの登場と、あいなりました。
お爺ちゃんキャラを好きと言ってくださって、とても嬉しいです。
A: ユダイスさんの今後の動向は、どうなるんでしたっけ?
N: たしかリナさんと・・・・・・。
Nさあああああああああああああぁぁぁぁぁぁあん。
やめてください。
まだ話しちゃダメですよ。
A&N: 前も言ったけど、じゃあ早く続きを書こうね。
はい、努力しますです(汗)

>
>けど・・・。ギスカさん、不幸な身の上ですね。
>ご両親がお亡くなりだなんて・・・。
>

ギスカさんは、いま相反する感情の間で、揺れ動いていたりします。
あと3話ほどで、具体的になると思います。
A: ギスカさんも、もう少し素直になってくれれば良いのですが。
N: 何もかも1人で背負い込んでしまおうとするのが、あの子の悪い癖ですね。
なんとか、ギスカさんには幸せになって欲しいと思っているのですが・・・・・。

>
>時間がないため、今回はこんな短いレスでお許しください。
>続きを楽しみにしています。
>それでは、また。

>

すいません。お忙しい中、お時間を作って頂いて、申し訳ありません。
短いなんて、とんでもないです。
いつも感想を頂いて、本当にありがとうございました。
A: 空の蒼さんの【BACK TO THE FUTURE 】を、読み逃げしてないで
   ちゃんと感想の書き込みをしようね。
N: 毎回、とても楽しく読ませて頂いてるのですから、きちんとしなさいよね。
はい、ごめんなさい(汗)
空の蒼さんの【BACK TO THE FUTURE 】、毎回、とても楽しく読ませて頂いております。
更新が、とても早くて、しかも内容が素晴らしいので
すごいなあと、思っております。

読んでくださって、ありがとうございます。

そして丁寧な感想を頂きまして、本当にありがとうございました。
A&N: 空の蒼、ありかとうございました。
      お体にお気をつけて、お元気で。

では、失礼します。

トップに戻る
21935↑ごめんなさい↑上のタイトル『感想をありがとうございました。』です。 猫楽者 E-mail 2002/9/16 04:24:33
記事番号21932へのコメント

上のタイトル・・・・・・・・・・・・・・。
「感想をあがとうございました」、なっていますが・・・・・・・・・。
    ↑
    「り」の字をいれ忘れてるうううううううううううぅぅぅぅぅ。

正しいタイトルは

『感想をありがとうございました』

なのです。・・・・・ごめんなさい・・・・・。

では、失礼します。

トップに戻る
21888続きがvらん URL2002/9/15 14:38:34
記事番号21869へのコメント

猫楽者さんは No.21869「白き翼を持つ者(第七話) 」で書きました。

こんにちはv猫楽者さん♪
続きですね〜〜わ〜〜いvvv待っておりました!!!


>えっ。武器って何かって。
>竜族のギャグの入ったメモリー・オーブのことよ。

それはとんでもなく強力な武器ですね・・・・・・・・・・・・・・・
エル様:はいvあんたも聞いてみる?
うぎゃぁぁああああ!!きゅう・・・ばた・・・
エル様:情けないわね〜〜
    ついでだから、あんたの家に竜族のギャグシリーズ一万種を送りつけてやるわよ。
(いりません〜〜!!!そんなもの〜〜〜!!・・・・・・)

>少なくとも竜族のギャグを、今まで一度でも聞いた事のある人ならば
>絶対にそんな作業はやらないって。
>あたしもたとえ金貨100枚を報酬に約束されても、お断りである。

じゃあ、金貨一億枚でも・・・・ですか?リナさん?
まぁ、私も無理ですけど・・・・

>救いなどまったく無い話しばかりで、はっきり言って詳しく聞けば聞くほど
>気力が磨り減り、落ち込んでゆく。
>力ある存在が普通に暮らす人達に、どこまで無慈悲な事が出来るのか。
>もし、もしも。この世界が邪神の物になってしまったら・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

無理です(きっぱり)
リナ:あんた、その自信どっから来るのよ?
だって、この世界にはリナさんが居るじゃないですかv
リナ:ど――ゆう意味であたしが、居るから大丈夫なのか話し合う必要あるわよね?らん?
うぐ!!!

>あたしのすぐ後ろから、ガウリイも会話に加わってきた。
> 「なんか、あの人達からは不思議な匂いがするんだよなあ」

出た!!ガウリイの野生の直感!!!
リナ:まぁ、ガウリイだし・・・・

>えっ。すぐ後ろってのは、なんだ、とか突っ込まないように。
>その・・・・・・・ガウリイが、「夜風にあたって風邪でも引いたら、どうするんだ」
>とか言って・・・・・・あたしを後ろから・・・・・・抱きしめて・・・・・・・・・・
>同じ毛布に包まってるのよね・・・・・・・・・・・・。

らぶらぶ〜〜らぶらぶ〜〜
リナ:やかましい/////////
ぼこ!!!!
リナ:は!!変わり身の術!
ふふふふvv修行してきたのです!!別に恥ずかしくないと思いますよ〜〜
リナ:やかましい///////あたしは恥ずかしいのよ〜〜
ガウリイ:何だ?
リナ://///////////////////
(ガウリイさん、わかっていてやっているんじゃあ・・・・?)


> 「私の一族は・・・・・・“支配せし者”に・・・滅ぼれさたのです。
>   父も母も・・・・・・その戦いで亡くなりました。
>   父は、“支配せし者”と戦い、倒れ・・・・・・・・・母は、最後の力を振り絞って
>   私を逃がしてくれました。
>   一人生き残ってしまい、途方にくれていた私を助けてくれたのがN様でした。
>   一族が滅んだのに・・・・・・・父と母が死んだというのに・・・・・・・・
>   それ以来、私は・・・泣けなくなりました。
>   可笑しいですよね。
>   悲しいのに・・・涙が出ないなんて・・・泣けないなんて・・・・・・・・・・・・」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


>今度は、あたしにも見えた。
>波を蹴立てて、こちらへと近づいてくる者達。
>数千、いや数万にも及ぶ、深きもの達の大群の姿が。
>
> 「ねえ、ゼル」
> 「悪いなリナ、この紋章のことなら、どこまで役に立つのかは俺にもわからんぞ」
>さて、どうしたもんかな。
>
> 「リナさん、どうやら別のお客さんも到着するようですよ」
>そう言ったゼロスが見ているのは、海とは反対側の島の上空。
>夜空を見上げると、満天の星空。
>その星々の一部分に、不自然な黒いしみが見えた。
>星々の光をさえぎっている何かが、いるようだ。
>
>黒いしみは、どんどん広がってゆき
>やがて見えてきたのは、アレライとの戦いでガウリイが切り倒した
>翼を持った怪物達。
>はっきりとした数はわからないが、数千を下る事はないだろう。
>
> 「リナさん。どうしましょう」
>さすがにアメリアが緊張した声で聞いてきたが・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
>
>あたしに、ど〜しろと言うんだ、この状況。

あああ・・・・とんでもないことに・・・・・・
次回期待しております!!!!

>話しは・・・・・なんか大変なことになってます・・・・・・どうしましょうか。

何とかなりますよvvv大丈夫です!!!
それではこれにて失礼いたします。いつもよりも大雑把なレスですみません(滝汗)では、これにて。

トップに戻る
21933卒論がんばってください。感想をありがとうございました。 猫楽者 E-mail 2002/9/16 04:08:42
記事番号21888へのコメント

らんさんは No.21888「続きがv」で書きました。
>
>猫楽者さんは No.21869「白き翼を持つ者(第七話) 」で書きました。
>
>こんにちはv猫楽者さん♪
>続きですね〜〜わ〜〜いvvv待っておりました!!!
>

こんにちは。らんさん。
お元気ですか、猫楽者です。
読んでくださって、ありがとうございます。
いつも丁寧な感想を頂いて、本当にありがとうございます。
お返事が大変遅くなってしまいまして、申し訳ありませんでした。
A: こんにちは、らんさん。いつも、らんさんのHPの方でも、お世話になっております。
N: こんにちは、らんさん。書類の作成、大変でしたね。良い結果が出てくれると良いですね。

>
>>えっ。武器って何かって。
>>竜族のギャグの入ったメモリー・オーブのことよ。
>
>それはとんでもなく強力な武器ですね・・・・・・・・・・・・・・・
>エル様:はいvあんたも聞いてみる?
>うぎゃぁぁああああ!!きゅう・・・ばた・・・
>エル様:情けないわね〜〜
>    ついでだから、あんたの家に竜族のギャグシリーズ一万種を送りつけてやるわよ。
>(いりません〜〜!!!そんなもの〜〜〜!!・・・・・・)
>

ああああああああああああああ、らんさん。ご無事ですか。
エル様〜。そおいう物はAさんとNさんに送ってあげてください。
A: エルよ、いっ・・いやエル様。ぜひぜひ私にもください〜。
N: 竜族のギャグシリーズ一万種。ああああああ、聞いてみたい〜。
   それがあれば、Aの家と私の家のBGMが、もっとステキになるのに〜〜。
いや・・・・・貴方達の家の攻撃力・・・・これ以上強化して・・・・どうするんですか(滝汗)

>
>>少なくとも竜族のギャグを、今まで一度でも聞いた事のある人ならば
>>絶対にそんな作業はやらないって。
>>あたしもたとえ金貨100枚を報酬に約束されても、お断りである。
>
>じゃあ、金貨一億枚でも・・・・ですか?リナさん?
>まぁ、私も無理ですけど・・・・
>

リナさんなら、どんな手段を使っても金貨一億枚ゲットしそうですね。
A: たしかに、ガウリイさんを働かせるとか。
N: どこかの竜族を働かせるとか、いろんな手段をかんがえそうですわね。

>
>>救いなどまったく無い話しばかりで、はっきり言って詳しく聞けば聞くほど
>>気力が磨り減り、落ち込んでゆく。
>>力ある存在が普通に暮らす人達に、どこまで無慈悲な事が出来るのか。
>>もし、もしも。この世界が邪神の物になってしまったら・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
>
>無理です(きっぱり)
>リナ:あんた、その自信どっから来るのよ?
>だって、この世界にはリナさんが居るじゃないですかv
>リナ:ど――ゆう意味であたしが、居るから大丈夫なのか話し合う必要あるわよね?らん?
>うぐ!!!
>

リ・・・・リナさん、落ち着いてください。何をしてるんですか。
らんさん、大丈夫ですか、ご無事ですか。
A: 確かに、リナさん達ほど輝いている存在は、私達の世界にも、なかなか居ませんね。
N: あの方達の諦めない生き方、私達の世界の人たちにも見習って欲しいですわね。

>
>>あたしのすぐ後ろから、ガウリイも会話に加わってきた。
>> 「なんか、あの人達からは不思議な匂いがするんだよなあ」
>
>出た!!ガウリイの野生の直感!!!
>リナ:まぁ、ガウリイだし・・・・
>

はい、ガウリイさんの野生の勘、ますます鋭くなっていたりします。
A: ガウリイさん、私の一族の仲間になって欲しいですね。できればリナさんとご一緒に。
N: A。貴方がエル様のお怒りを買うのは、勝手だけど
   私達の世界ごと、消滅させられるようなことになるわよ。
A: う゛っ。たっ・・・確かに、残念ですが諦めますか。

>
>>えっ。すぐ後ろってのは、なんだ、とか突っ込まないように。
>>その・・・・・・・ガウリイが、「夜風にあたって風邪でも引いたら、どうするんだ」
>>とか言って・・・・・・あたしを後ろから・・・・・・抱きしめて・・・・・・・・・・
>>同じ毛布に包まってるのよね・・・・・・・・・・・・。
>
>らぶらぶ〜〜らぶらぶ〜〜
>リナ:やかましい/////////
>ぼこ!!!!
>リナ:は!!変わり身の術!
>ふふふふvv修行してきたのです!!別に恥ずかしくないと思いますよ〜〜
>リナ:やかましい///////あたしは恥ずかしいのよ〜〜
>ガウリイ:何だ?
>リナ://///////////////////
>(ガウリイさん、わかっていてやっているんじゃあ・・・・?)
>

らぶらぶモードに、なりました。
A: あのリナさんの一撃を、かわすとは、さすがはらんさんです。
N: 変わり身の術。すごいです〜。
   こんどキズカにも修行させて、術を使えるようになってもらいましょう。
Nさん・・・・・Nさん(汗)
いくらなんでも、キズカさんに修行してもらうのは・・・・・・。
N: では、チビちゃんでも、良いですわよ。
いや・・・・・・・・・いきなりチビちゃんが目の前に現れたら・・・・・・・・・・
普通の人は、修行とか・・・・・できないんじゃ。

>
>
>> 「私の一族は・・・・・・“支配せし者”に・・・滅ぼれさたのです。
>>   父も母も・・・・・・その戦いで亡くなりました。
>>   父は、“支配せし者”と戦い、倒れ・・・・・・・・・母は、最後の力を振り絞って
>>   私を逃がしてくれました。
>>   一人生き残ってしまい、途方にくれていた私を助けてくれたのがN様でした。
>>   一族が滅んだのに・・・・・・・父と母が死んだというのに・・・・・・・・
>>   それ以来、私は・・・泣けなくなりました。
>>   可笑しいですよね。
>>   悲しいのに・・・涙が出ないなんて・・・泣けないなんて・・・・・・・・・・・・」
>
>
>・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
>

らんさん、もしなにか・・・ご不快な思いをさせてしまいましたら
ごめんなさい。
残酷で救いの無い、設定と台詞ですが・・・・・・お話しの必要な部分でしたので。
キズカさん、なんとか幸せになって欲しいです。
A: と言うか。不幸にしたら、猫楽者がNさんに、どんな目に遭わされることか。
N: 混沌の海に沈めてあげますわよ。
は・・はいっ。努力しますです(滝汗)

>
>>今度は、あたしにも見えた。
>>波を蹴立てて、こちらへと近づいてくる者達。
>>数千、いや数万にも及ぶ、深きもの達の大群の姿が。
>>
>> 「ねえ、ゼル」
>> 「悪いなリナ、この紋章のことなら、どこまで役に立つのかは俺にもわからんぞ」
>>さて、どうしたもんかな。
>>
>> 「リナさん、どうやら別のお客さんも到着するようですよ」
>>そう言ったゼロスが見ているのは、海とは反対側の島の上空。
>>夜空を見上げると、満天の星空。
>>その星々の一部分に、不自然な黒いしみが見えた。
>>星々の光をさえぎっている何かが、いるようだ。
>>
>>黒いしみは、どんどん広がってゆき
>>やがて見えてきたのは、アレライとの戦いでガウリイが切り倒した
>>翼を持った怪物達。
>>はっきりとした数はわからないが、数千を下る事はないだろう。
>>
>> 「リナさん。どうしましょう」
>>さすがにアメリアが緊張した声で聞いてきたが・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
>>
>>あたしに、ど〜しろと言うんだ、この状況。
>
>あああ・・・・とんでもないことに・・・・・・
>次回期待しております!!!!
>

ありがとうございます。何よりの励みとさせて頂きます。
次回は、戦争・・・・・・・に、なるかも・・・・・・・・・しれません。
A: その「なるかも」・・と言うのは。何かな?
N: まさか・・・・・また良く考えないで、書いた・・・・・・とか?
いえ、お話自体は、最終話まで考えています。
ある程度、打ち込んでも居るのですが・・・・・・・・・・・・・。
戦闘シーン苦手なんですよ(泣)

>
>>話しは・・・・・なんか大変なことになってます・・・・・・どうしましょうか。
>
>何とかなりますよvvv大丈夫です!!!
>それではこれにて失礼いたします。いつもよりも大雑把なレスですみません(滝汗)では、これにて。
>

読んでくださって、ありがとうございます。
卒論と新生活の準備で何かと大変で大切な時期に
お時間を割いて頂いて、とても丁寧な感想を、本当にどうもありがとうございました。
A: お忙しくて大変な時に、読んでくださって、本当にありがとうございました。
N: 猫楽者の駄文、また救いの無い設定と台詞が
   出てしまうかもしれません、ご不快な思いをされていなければ良いのですが。

A&N: らんさん、ありがとうございました。
      お体にお気をつけて、お元気で。

では、失礼します。

トップに戻る
21892一気に二話も!!!Key 2002/9/15 15:05:26
記事番号21869へのコメント

猫楽者さん、こんにちわ。
また感想を書きに来ました、Keyでございます。


>セイルーンの街に出かけた、あたし達。
>結界に御招待され、襲いくる白い奴らをどうにか撃退し。
>異界の神族ユダイスと対面した。
>敵とはいえ、ああいうタイプとはあんまり戦いたくないなあ。

こういうじーちゃんタイプが、一番やりにくいんですよね。

>ユダイスの話で異界からの侵略者に有効な武器が見つかったので
>世界中の竜族とエルフに協力してもらって武器を量産することになった。
>この作業は、竜族とエルフにしか出来ない。
>
>えっ。武器って何かって。
>竜族のギャグの入ったメモリー・オーブのことよ。

・・・・・・やっぱり。
対邪神用の決戦兵器になったんですね・・・・・・あれ。(滝汗)
・・・・・・感性。同じだったんですネェ(遠い目)

>たしかに出来ますよ。
>メモリー・オーブの量産はね。
>でもね。問題はメモリー・オーブに入っている、その中身。
>考えてみて欲しいんだけど。
>メモリー・オーブにキチンとお話が入ったか。
>手っ取り早く確認するには、どうしたらいいか。
>そう、聞いてみればいいのである。
>そのメモリー・オーブに入っているお話しを。

そうですね・・・・・・。
品質検査は、大事ですものねぇ・・・・・・。
こういうものの生産工場って、結構敵に狙われて危険なんですが、
邪神側も気付かないでしょう・・・・・・。
爆笑の中で、自分達に対する兵器が作られてるなんて・・・。

>普通の人間が。
>あんな恐ろしい物。
>迂闊に聞いたりしようもんなら
>良くてしばらくの間、身動き出来なくなるか
>下手したら、そのまま寝込んでうなされ続ける。

・・・・・・それですみますか?
トラウマになりそうなんですが・・・・・・。

>少なくとも竜族のギャグを、今まで一度でも聞いた事のある人ならば
>絶対にそんな作業はやらないって。
>あたしもたとえ金貨100枚を報酬に約束されても、お断りである。

出荷の時には、魔力強化形超強力耳栓を支給してあげてください・・・・・・。
きっと各地に運ぶのは人間になるでしょうから(笑)

>あたし達を乗せた船は、セイルーンの大型の軍艦だった。
>合計5隻で船団として、イマスの島を目指して出発した。
>兵士が1個大隊くらいと、魔道士協会から派遣されてきた魔道士が
>10数人乗っているが、彼らの目的はイマスの島に住んでいる人達の保護。
>調査はあたし達が行うことになっていた。

そうですね。
彼らには島の人たちの救助に専念してもらった方が良いでしょう。
普通の力しか持っていない人たちが邪神群に関わるのは
自殺行為より性質が悪いです。

>あたし達は船で過ごす時間を使って、外なる神々について調べていた。
>調べるといってもゼロスとキズカから
>詳しい話しを聴くぐらいのことしか出来ないが。

『神話』の概要ですね。

>救いなどまったく無い話しばかりで、はっきり言って詳しく聞けば聞くほど
>気力が磨り減り、落ち込んでゆく。

『神話』に人間の望むようなハッピーエンドは存在しませんから。
あの話のハッピーエンドは、
自分の意志で死ぬか。
他人(人間)に殺されるか。
理性を放棄(発狂)する事ですから。

>力ある存在が普通に暮らす人達に、どこまで無慈悲な事が出来るのか。

リナさん。
無慈悲ではないのです。
『普通に暮らす人々』というものを気にかけるという概念がないのです。

>隣で星を見つめていたキズカに、あたしは問いかけてみた。
> 「ねえ、キズカ。AさんとNさんて、どういう素性の人達なの」
>
>あたしのすぐ後ろから、ガウリイも会話に加わってきた。
> 「なんか、あの人達からは不思議な匂いがするんだよなあ」
>
>えっ。すぐ後ろってのは、なんだ、とか突っ込まないように。
>その・・・・・・・ガウリイが、「夜風にあたって風邪でも引いたら、どうするんだ」
>とか言って・・・・・・あたしを後ろから・・・・・・抱きしめて・・・・・・・・・・
>同じ毛布に包まってるのよね・・・・・・・・・・・・。
>
>あたしも普通だったら、おもわず呪文のひとつも叩き込んでるような
>状態なんだけど・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・夕飯のときに、つい調子に乗って
>ワインやブランデーをカパカパ飲んでしまったのと
>すぐ近くでゼルとアメリアが同じ格好で、ふたりの世界に入っていたり
>するもんだから・・・・・・・・・・・・・まあいいか、とか思って
>妙に居心地が良いので、そのままでいたりしてるんだけど。

ああああっっっ!!!
ガウリイさんの努力は確実に実っているのですね!!
例えお酒を飲んでいても、
気持ちの通じてない相手にこんなことをさせるリナさんではありません!!
頑張ってください。ガウリイさん!
大願成就まであと少し!!(笑)

>キズカは星々から、あたしへと視線を移して答えてくれた。
> 「A様とN様は、とても大きな方々です。
>   本来であれば私などが直接お会いする事も、お言葉を頂くことも
>   おそれ多いことなのです」
>
>こう言っては失礼だが、マジな時はともかく、それ以外の時には
>とても、そんな偉大な存在には見えないんですけど・・・・・・・・・・・・・。

・・・・・・たしかに。
ミルガズィアさんのサインもらって喜んでいる姿を見たら
疑いたくもなりますよね(笑)

> 「いいえ、A様とN様は、それぞれ大いなるお力を
>   お持ちの種族を代表するような方々です。
>   私は・・・・・・・召喚士の一族の生き残りなんです」

大いなる力の持つ一族というと、
『古の』ですか? それとも『旧き』ですか?

>イマスの島へは、お昼過ぎに到着した。
>島の近くで怪物たちが目撃され、船が次々に沈められていたので
>警戒しつつ進んできたために、この時間になってしまった。

海で怪物だとダゴンですか?

>とにかく途中で怪物の襲撃を受けることも無く
>あたし達は不気味に静まり返る、イマスの島へと到着した。
>
>
>兵隊達、そして魔道士達と、一緒にイマスの村へと足を踏み入れてみたのだか
>やはり・・・・なにかが、この島に起こったことは間違いないようだ。
>
>皆で手分けをして、いろいろ調べてみたのだが
>誰一人として、人がいない。
>
>その代わりと言ってはなんだが、あちこちに異常なくらいあるのは水溜り。
>
>そして村の建物は、どれも今の今まで水に浸かっていたかのように
>じっとり湿って、汗をかいている。
>
>幾つかの建物は、何かに押し潰されたような
>ひしゃげた残骸と化していが、焼け落ちている建物はひとつとして無かった。

・・・・・・島の名前と、水溜りでとっても嫌な奴らを思い出しました。
あれって感染病だったでしょうか?

>まだ調べていない島の何処かに、避難している人達がいるかもしれないが
>日が沈んだ時点で、船へと引き上げることになった。
>兵隊達の一部から、暗くなってからの調査活動を中止して欲しいと
>意見が出され、周りの人達が次々と、その意見に賛成したのである。

『神話的』恐怖がじわじわと広がってきていますね。

>船の周りの警戒は、本職の兵隊さん達に任せて
>あたし達は、明日の調査の計画を話し合っていた。
>
>ぞくっ。
>なんとも言えないような感じがして、ふと。
>村の方を見ると、明かりひとつ無い村の方から、こちらに近づいてくる者達がいた。

> 「みんな気を付けろよ、あいつら人間じゃないぞ」
>ガウリイがブラスト・ソードの柄に手をかけながら言った。
>
>ぴょんぴょん跳ねるようにして、こちらへと近づいてきた者達の姿を
>どう説明すれば良いのだろうか。
>
>一言で言ってしまえば、一種の半漁人のようなもの、だろうか。
>半漁人といっても、ラーゴン種やギルマン種のようなタイプでは無い。
>
>魚に手足が生えたような亜人、魚人と言われているような種族とも違う。
>
>蛙のような体と魚のような顔を持つ生き物なのだ。
>全身ヌラヌラした青緑色で、腹の部分だけが白い。
>蛙の目のように飛び出した虚ろな眼球、大きく裂けた口には鋭い牙。
>鋭い爪を持つ手には、水かきがついているようだ。
>
> 「深きものども、の、お出ましですか」
>ゼロスが呟き、キズカが答えた。
>
> 「水の神に仕えている者まで、この世界へと侵入して来ているとは・・・」

・・・・・・やっぱり。
島の人たちは・・・・・・・でしょうか?

>数は100体ほどだが、あまりにも異様な容姿に圧倒されてしまったのか
>見張りの兵隊達は、誰一人として警告を発しようともしない。

パニックを起こさなかっただけでもよしとしましょう。

>船から少し離れたところで、奴らは動きを止めて
>何も言わずに、こちらを見ている。
>
>あたしは、疑問に思ったことを口に出してみた。
> 「でもこいつ等、襲ってくる気配も無いし何してんだろ」
>
> 「これが役に立っているのかもしれないな」
>そう言いながらゼルが取り出したのは、手のひらに入るほどの大きさの
>灰色の石版。
>
> 「ゼル、それ何なの」
> 「以前レゾが邪神の研究をしていたときに、どこかの遺跡からもってきた物だ。
>    レゾは水の神の紋章と言っていたが」
>石版にはタコのような、訳のわからないものの姿と見たことも無い文様が刻み込まれている。
> 「深きものどもは、この紋章を恐れて近づけないらしいな」

この世界にもあったんですか?『ルルイエ』の紋章。

> 「なあ、みんな。なんか厄介なことになりそうだぞ」
> 「なにか感じるの、ガウリイ」
>あたし達には何も感じられないが、ガウリイは何か感知したようだ。
> 「ああ。どうやら団体さんのお着きのようだぞ」
>ガウリイが見ているのは・・・・・・沖の方。

辺りはもう暗かったですよね?
その状態で見えたんですか?
さすがガウリイさん(笑)

>あたしも海を見てみたが、特に変わったところは無いようだけど。
> 「団体って、ガウリイ何もいないじゃないの」
>
>遠く微かに音が聞こえて来た。
>もう一度、眼をこらして海を見れば。
>沖合いに見える白い波頭が、見る見るうちに広がってゆく。
>
> 「ちょっ・・・津波が来るの」
>ガウリイは苦笑しつつ言う。
> 「いや、津波じゃないぞ」
>
>今度は、あたしにも見えた。
>波を蹴立てて、こちらへと近づいてくる者達。
>数千、いや数万にも及ぶ、深きもの達の大群の姿が。

たぶんこっちが本家かと?

> 「ねえ、ゼル」
> 「悪いなリナ、この紋章のことなら、どこまで役に立つのかは俺にもわからんぞ」

確か、牽制にはなったはずですが
引かせるほどの力はなかったかと・・・・・・。

> 「リナさん、どうやら別のお客さんも到着するようですよ」
>そう言ったゼロスが見ているのは、海とは反対側の島の上空。
>夜空を見上げると、満天の星空。
>その星々の一部分に、不自然な黒いしみが見えた。
>星々の光をさえぎっている何かが、いるようだ。
>
>黒いしみは、どんどん広がってゆき
>やがて見えてきたのは、アレライとの戦いでガウリイが切り倒した
>翼を持った怪物達。
>はっきりとした数はわからないが、数千を下る事はないだろう。

『水』と『風』って協力関係でしたっけ?

>ここまで、読んでくださった心優しい方。本当にありがとうございます。
>なんとか、第七話まで出来あがりました。

待っていました。
ハラハラドキドキな展開にもうメロメロです(笑)。
ナイトゴーントも出てきましたし。
あれって結構大きかったはずですが、『チビ』ちゃんですか。
笑わせていただきました。
話の展開ですが、『水』がでてきましたか・・・・・・。
『水』が絡むということは、島の人たちは・・・・・・。
リナさん達にとって、
次回は邪神に見入られたものの末路を知る機会になるようですね?
最後に出てきたあの大群とどう対峙するのかも楽しみです。

他にも、邪神の従者がでてきそうですし。
つづきがとても待ち遠しいです。
ではまた。

トップに戻る
21934はい二話です。感想をありがとうございました。猫楽者 E-mail 2002/9/16 04:18:35
記事番号21892へのコメント

Keyさんは No.21892「一気に二話も!!!」で書きました。
>
>猫楽者さん、こんにちわ。
>また感想を書きに来ました、Keyでございます。
>

こんにちは。Keyさん。
お元気ですか、猫楽者です。
読んでくださって、ありがとうございます。
いつも丁寧な感想を頂いて、本当にありがとうございます。
お返事が大変遅くなってしまいまして、申し訳ありませんでした。
A: こんにちは、Keyさん。読んでくださって、本当にありがとうございました。
N: こんにちは、Keyさん。いつもKeyさんから頂いた感想から
   沢山のアイディアを思い浮かべさせて頂いております。
   本当にありがとうございました。

>
>>セイルーンの街に出かけた、あたし達。
>>結界に御招待され、襲いくる白い奴らをどうにか撃退し。
>>異界の神族ユダイスと対面した。
>>敵とはいえ、ああいうタイプとはあんまり戦いたくないなあ。
>
>こういうじーちゃんタイプが、一番やりにくいんですよね。
>

やりにくいですよね。
そのうえ一癖も二癖もあるタイプが多いですし。
A: ユダイス、かなりの力を持っていますしね。
N: 普段の、とぼけた態度の裏に、どんな素顔を持っていますのかしら。

>
>>ユダイスの話で異界からの侵略者に有効な武器が見つかったので
>>世界中の竜族とエルフに協力してもらって武器を量産することになった。
>>この作業は、竜族とエルフにしか出来ない。
>>
>>えっ。武器って何かって。
>>竜族のギャグの入ったメモリー・オーブのことよ。
>
>・・・・・・やっぱり。
>対邪神用の決戦兵器になったんですね・・・・・・あれ。(滝汗)
>・・・・・・感性。同じだったんですネェ(遠い目)
>

そうです、村や町の自衛用の兵器となる筈なのですが(遠い目)
A: 異界の者達も、感性がズレテます。
N: 竜族のギャグが苦手で聞けないなんて、なんて寂しい人生(?)なんでしょうか。
いや・・・どちらかと言うと・・・・・・・。
聞かないで、いられる方が幸せな人生のような気が(滝汗)

>
>>たしかに出来ますよ。
>>メモリー・オーブの量産はね。
>>でもね。問題はメモリー・オーブに入っている、その中身。
>>考えてみて欲しいんだけど。
>>メモリー・オーブにキチンとお話が入ったか。
>>手っ取り早く確認するには、どうしたらいいか。
>>そう、聞いてみればいいのである。
>>そのメモリー・オーブに入っているお話しを。
>
>そうですね・・・・・・。
>品質検査は、大事ですものねぇ・・・・・・。
>こういうものの生産工場って、結構敵に狙われて危険なんですが、
>邪神側も気付かないでしょう・・・・・・。
>爆笑の中で、自分達に対する兵器が作られてるなんて・・・。
>

品質管理は、あれに耐えられる竜族とエルフの方々に、お任せしましょう。
その方が平和ですし。
A: 邪神側も、まず気付かないでしょうね。
N: メモリー・オーブを自動再生モードにして、異界の者達が現れたら、投げつけてみましょうか♪
A: 新作を集めたメモリー・オーブは、ぜひ私達にも頂きたいですね♪
ご自由に・・・・・でも、出来れば、自分達だけで楽しんでくださいね(汗)

>
>>普通の人間が。
>>あんな恐ろしい物。
>>迂闊に聞いたりしようもんなら
>>良くてしばらくの間、身動き出来なくなるか
>>下手したら、そのまま寝込んでうなされ続ける。
>
>・・・・・・それですみますか?
>トラウマになりそうなんですが・・・・・・。
>

そうですね、トラウマになって、メモリー・オーブをみる度に、悲鳴を上げて逃げ出したりしそうですね。
A: 何かメモリー・オーブに嫌な思い出でも、ある方が居るのですか?
N: さあ?、呪いのオーブにでも酷い目に遭わされたんですかね?
メモリー・オーブよりも・・・・・問題は中身・・・・・・なのでは(汗だく)

>
>>少なくとも竜族のギャグを、今まで一度でも聞いた事のある人ならば
>>絶対にそんな作業はやらないって。
>>あたしもたとえ金貨100枚を報酬に約束されても、お断りである。
>
>出荷の時には、魔力強化形超強力耳栓を支給してあげてください・・・・・・。
>きっと各地に運ぶのは人間になるでしょうから(笑)
>

そうした方が良さそうですね。
防衛兵器を使用して、使用した人達まで力尽きてしまっては、困りますからね。
A: そう言えば、Nさんのお宅と私の家に遊びに来てくれた方々が
   耳栓を持参して来ていたのは、なぜなんでしょうか?
N: せっかくのBGMが聞こえ難いと思って、ボリュームを上げて差し上げたら
   皆さん、固まったり、慌ててお帰りになってしまったのも、どうしてなんでしょうね?
あの、この大変なときに、味方の戦力をボロボロにしないでください(泣)

>
>>あたし達を乗せた船は、セイルーンの大型の軍艦だった。
>>合計5隻で船団として、イマスの島を目指して出発した。
>>兵士が1個大隊くらいと、魔道士協会から派遣されてきた魔道士が
>>10数人乗っているが、彼らの目的はイマスの島に住んでいる人達の保護。
>>調査はあたし達が行うことになっていた。
>
>そうですね。
>彼らには島の人たちの救助に専念してもらった方が良いでしょう。
>普通の力しか持っていない人たちが邪神群に関わるのは
>自殺行為より性質が悪いです。
>

関わらないこと。それが唯一の安全策かもしれませんね。
A: 下手に関わってしまっては、世界そのものが滅びてしまうかもしれませんしね。
N: 世界は残ったとしても、魂さえも死滅し尽くした
   完全なる死の世界になってしまう可能性もありますね。

>
>>あたし達は船で過ごす時間を使って、外なる神々について調べていた。
>>調べるといってもゼロスとキズカから
>>詳しい話しを聴くぐらいのことしか出来ないが。
>
>『神話』の概要ですね。
>

はい、出来ればセイルーンの豊富な文献なども調べたかったらしいのですが
残念ながら時間が無かったらしいです。
A: 調べていて、あまり楽しい話では無いですしね。
N: まるで他人事みたいに言わないでよね。


>
>>救いなどまったく無い話しばかりで、はっきり言って詳しく聞けば聞くほど
>>気力が磨り減り、落ち込んでゆく。
>
>『神話』に人間の望むようなハッピーエンドは存在しませんから。
>あの話のハッピーエンドは、
>自分の意志で死ぬか。
>他人(人間)に殺されるか。
>理性を放棄(発狂)する事ですから。
>

死ねることが幸せ、考えてみるとなんかすごいことですよね。
でも、そうしないと永遠に救われないまま、自らの望まない存在として
生続けなくてはならないのですからね。
A: 生死すらも操り、楽しんでいるものもいますしね。
N: Aもあまり他人の事を、とやかく言えないわよね。

>
>>力ある存在が普通に暮らす人達に、どこまで無慈悲な事が出来るのか。
>
>リナさん。
>無慈悲ではないのです。
>『普通に暮らす人々』というものを気にかけるという概念がないのです。
>

そうですね。
自らの眷属や奉仕種族でさえも、まるで存在しないかのように扱うのですから
それ以外の存在の事など、そもそも気付きもせずに滅ぼしたりしますからね。
A: 下手に呼びかけたりしない方が良いですね。
N: 無謀にも呼びかけた存在は、まあ自業自得としても
   巻き込まれる他の方々が、あまりにも気の毒です。

>
>>隣で星を見つめていたキズカに、あたしは問いかけてみた。
>> 「ねえ、キズカ。AさんとNさんて、どういう素性の人達なの」
>>
>>あたしのすぐ後ろから、ガウリイも会話に加わってきた。
>> 「なんか、あの人達からは不思議な匂いがするんだよなあ」
>>
>>えっ。すぐ後ろってのは、なんだ、とか突っ込まないように。
>>その・・・・・・・ガウリイが、「夜風にあたって風邪でも引いたら、どうするんだ」
>>とか言って・・・・・・あたしを後ろから・・・・・・抱きしめて・・・・・・・・・・
>>同じ毛布に包まってるのよね・・・・・・・・・・・・。
>>
>>あたしも普通だったら、おもわず呪文のひとつも叩き込んでるような
>>状態なんだけど・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・夕飯のときに、つい調子に乗って
>>ワインやブランデーをカパカパ飲んでしまったのと
>>すぐ近くでゼルとアメリアが同じ格好で、ふたりの世界に入っていたり
>>するもんだから・・・・・・・・・・・・・まあいいか、とか思って
>>妙に居心地が良いので、そのままでいたりしてるんだけど。
>
>ああああっっっ!!!
>ガウリイさんの努力は確実に実っているのですね!!
>例えお酒を飲んでいても、
>気持ちの通じてない相手にこんなことをさせるリナさんではありません!!
>頑張ってください。ガウリイさん!
>大願成就まであと少し!!(笑)
>

これから、リナさん達は、とても大変な目に遭うことになりますので
ほんの束の間ですが、戦士達の休息になってくれれば良いのですが。
お二人には、このまま良い雰囲気で進んでいって欲しいですね。
A: いや、まだまだガウリイさんは苦労しそうですね♪
N: そうですわね。リナさんは、その手の感覚が鈍いところがありますものね。
   そしてゼロスさんは、お二人が良い雰囲気になりかけると、乱入したりしてますしね♪

>
>>キズカは星々から、あたしへと視線を移して答えてくれた。
>> 「A様とN様は、とても大きな方々です。
>>   本来であれば私などが直接お会いする事も、お言葉を頂くことも
>>   おそれ多いことなのです」
>>
>>こう言っては失礼だが、マジな時はともかく、それ以外の時には
>>とても、そんな偉大な存在には見えないんですけど・・・・・・・・・・・・・。
>
>・・・・・・たしかに。
>ミルガズィアさんのサインもらって喜んでいる姿を見たら
>疑いたくもなりますよね(笑)
>

その通りです(断言)
A: いや、私はエル様に比べたら、とても偉大な存在と言えるような者ではありませんよ。
N: 私もそうですわね。

>
>> 「いいえ、A様とN様は、それぞれ大いなるお力を
>>   お持ちの種族を代表するような方々です。
>>   私は・・・・・・・召喚士の一族の生き残りなんです」
>
>大いなる力の持つ一族というと、
>『古の』ですか? それとも『旧き』ですか?
>

・・・・・・・・・・昨日あたりから、朝夕と急に冷え込んで来ましたが、お風邪など・・・・・。
A: お〜お〜。動揺してますね。
N: しかし本当に鋭い、お方ですわね。
   もしかしたら、既にAと私の正体をお気付きになっていらっしゃるのに
   黙っていてくださっているのかも、しれませんわね。
すいません・・・・・・多分あと4話ほどで、お2人の事はハッキリすると思います(滝汗)

>
>>イマスの島へは、お昼過ぎに到着した。
>>島の近くで怪物たちが目撃され、船が次々に沈められていたので
>>警戒しつつ進んできたために、この時間になってしまった。
>
>海で怪物だとダゴンですか?
>

はっ。そう言えば・・・・・・・・・・ダゴンはぜひ出てもらいたいですね。
A: 後は、水の者の奉仕種族が何種類か、出て来そうですね。
N: 出来れば、『あいつ』には、で出来て欲しくないですわね。
A: そうですね。『あいつ』まで出てくると、当然、仲の悪い『あやつ』まで渡って来るでしょうしね。

>
>>とにかく途中で怪物の襲撃を受けることも無く
>>あたし達は不気味に静まり返る、イマスの島へと到着した。
>>
>>
>>兵隊達、そして魔道士達と、一緒にイマスの村へと足を踏み入れてみたのだか
>>やはり・・・・なにかが、この島に起こったことは間違いないようだ。
>>
>>皆で手分けをして、いろいろ調べてみたのだが
>>誰一人として、人がいない。
>>
>>その代わりと言ってはなんだが、あちこちに異常なくらいあるのは水溜り。
>>
>>そして村の建物は、どれも今の今まで水に浸かっていたかのように
>>じっとり湿って、汗をかいている。
>>
>>幾つかの建物は、何かに押し潰されたような
>>ひしゃげた残骸と化していが、焼け落ちている建物はひとつとして無かった。
>
>・・・・・・島の名前と、水溜りでとっても嫌な奴らを思い出しました。
>あれって感染病だったでしょうか?
>

『神話』では、たしか「ダゴンの末裔で、人間との混血の結果生まれた者たち」、と、なっていますね。
A: ある程度の年齢までは、人間と変わらない姿で普通に生活をする、とされていましたね。
N: そして時が来れば、容姿が、『あれ』に変化して、海底都市へと旅立つのでしたわね。
今回は、少し設定を変えさせていただきました。

>
>>まだ調べていない島の何処かに、避難している人達がいるかもしれないが
>>日が沈んだ時点で、船へと引き上げることになった。
>>兵隊達の一部から、暗くなってからの調査活動を中止して欲しいと
>>意見が出され、周りの人達が次々と、その意見に賛成したのである。
>
>『神話的』恐怖がじわじわと広がってきていますね。
>

あああああ、嬉しいです。ありがとうございます。

>
>>船の周りの警戒は、本職の兵隊さん達に任せて
>>あたし達は、明日の調査の計画を話し合っていた。
>>
>>ぞくっ。
>>なんとも言えないような感じがして、ふと。
>>村の方を見ると、明かりひとつ無い村の方から、こちらに近づいてくる者達がいた。
>
>> 「みんな気を付けろよ、あいつら人間じゃないぞ」
>>ガウリイがブラスト・ソードの柄に手をかけながら言った。
>>
>>ぴょんぴょん跳ねるようにして、こちらへと近づいてきた者達の姿を
>>どう説明すれば良いのだろうか。
>>
>>一言で言ってしまえば、一種の半漁人のようなもの、だろうか。
>>半漁人といっても、ラーゴン種やギルマン種のようなタイプでは無い。
>>
>>魚に手足が生えたような亜人、魚人と言われているような種族とも違う。
>>
>>蛙のような体と魚のような顔を持つ生き物なのだ。
>>全身ヌラヌラした青緑色で、腹の部分だけが白い。
>>蛙の目のように飛び出した虚ろな眼球、大きく裂けた口には鋭い牙。
>>鋭い爪を持つ手には、水かきがついているようだ。
>>
>> 「深きものども、の、お出ましですか」
>>ゼロスが呟き、キズカが答えた。
>>
>> 「水の神に仕えている者まで、この世界へと侵入して来ているとは・・・」
>
>・・・・・・やっぱり。
>島の人たちは・・・・・・・でしょうか?
>

え・・・・・っと(滝汗)・・・・。
A: あ、固まってますね。
N: まあ、面白いから、そのままにしときましょうね。
A: いつも思うのことなのですが、怖いくらいに鋭い方ですね。
あう・・・あう・・・。え〜、その件につきましては・・・・・次の回でハッキリ致しますです(滝汗X1000)

>
>>数は100体ほどだが、あまりにも異様な容姿に圧倒されてしまったのか
>>見張りの兵隊達は、誰一人として警告を発しようともしない。
>
>パニックを起こさなかっただけでもよしとしましょう。
>

パニックを起こしていたら、一気に戦闘へと、なだれ込んでいたことでしょう。
A: まあ、なかなか個性的な容姿をしていますからね。
N: あら、同じ水の者の、もう一種類の奉仕種族も、インパクトでは負けていないと思いますけど。

>
>>船から少し離れたところで、奴らは動きを止めて
>>何も言わずに、こちらを見ている。
>>
>>あたしは、疑問に思ったことを口に出してみた。
>> 「でもこいつ等、襲ってくる気配も無いし何してんだろ」
>>
>> 「これが役に立っているのかもしれないな」
>>そう言いながらゼルが取り出したのは、手のひらに入るほどの大きさの
>>灰色の石版。
>>
>> 「ゼル、それ何なの」
>> 「以前レゾが邪神の研究をしていたときに、どこかの遺跡からもってきた物だ。
>>    レゾは水の神の紋章と言っていたが」
>>石版にはタコのような、訳のわからないものの姿と見たことも無い文様が刻み込まれている。
>> 「深きものどもは、この紋章を恐れて近づけないらしいな」
>
>この世界にもあったんですか?『ルルイエ』の紋章。
>

『ルルイエ』の紋章。なんか好きなんで出しちゃいました。
A: あの漫画にも、出てたしね。
N: じゃあ、あの印も出てくるのかしら?
出てきません。

>
>> 「なあ、みんな。なんか厄介なことになりそうだぞ」
>> 「なにか感じるの、ガウリイ」
>>あたし達には何も感じられないが、ガウリイは何か感知したようだ。
>> 「ああ。どうやら団体さんのお着きのようだぞ」
>>ガウリイが見ているのは・・・・・・沖の方。
>
>辺りはもう暗かったですよね?
>その状態で見えたんですか?
>さすがガウリイさん(笑)
>

まあ、ガウリイさんですから(笑)
A: ベルゼドでは、たくさんの洞窟から
   ハンカチの印が置いてある洞窟を見分けたほどの方ですしね。
N: 視力、幾つ位なんでしようね?


>
>>あたしも海を見てみたが、特に変わったところは無いようだけど。
>> 「団体って、ガウリイ何もいないじゃないの」
>>
>>遠く微かに音が聞こえて来た。
>>もう一度、眼をこらして海を見れば。
>>沖合いに見える白い波頭が、見る見るうちに広がってゆく。
>>
>> 「ちょっ・・・津波が来るの」
>>ガウリイは苦笑しつつ言う。
>> 「いや、津波じゃないぞ」
>>
>>今度は、あたしにも見えた。
>>波を蹴立てて、こちらへと近づいてくる者達。
>>数千、いや数万にも及ぶ、深きもの達の大群の姿が。
>
>たぶんこっちが本家かと?
>

そうですね、そして主戦力なのでしょうね。
A: まあ、数は多いですね。
N: 後続部隊も、居たりしますしね。


>
>> 「ねえ、ゼル」
>> 「悪いなリナ、この紋章のことなら、どこまで役に立つのかは俺にもわからんぞ」
>
>確か、牽制にはなったはずですが
>引かせるほどの力はなかったかと・・・・・・。
>

はい、そして後続の部隊には牽制にすらなるのでしょうか?
A: あの人達は、なかなか残忍で凶暴ですからね。
N: でも空からの部隊も、凶暴さでは良い勝負をしてるような気がしますわね。


>
>> 「リナさん、どうやら別のお客さんも到着するようですよ」
>>そう言ったゼロスが見ているのは、海とは反対側の島の上空。
>>夜空を見上げると、満天の星空。
>>その星々の一部分に、不自然な黒いしみが見えた。
>>星々の光をさえぎっている何かが、いるようだ。
>>
>>黒いしみは、どんどん広がってゆき
>>やがて見えてきたのは、アレライとの戦いでガウリイが切り倒した
>>翼を持った怪物達。
>>はっきりとした数はわからないが、数千を下る事はないだろう。
>
>『水』と『風』って協力関係でしたっけ?
>

激しく敵対していましたね。
A: あの兄弟は仲悪いんですよね。
N: 『風』は、『水』と戦う博士たちにも力を貸していたりしましたものね。
すいません、『水』と『風』の関係も次回で、明らかになります。

>
>>ここまで、読んでくださった心優しい方。本当にありがとうございます。
>>なんとか、第七話まで出来あがりました。
>
>待っていました。
>ハラハラドキドキな展開にもうメロメロです(笑)。
>

ああああああああ、勿体無いお言葉を、ありがとうございます。
こちらこそ、いつもとても丁寧な感想を本当にありがとうございます。
A: Keyさん、ありがとうございます。
N: 次回は、なるべく早く書かせますので。

>
>ナイトゴーントも出てきましたし。
>あれって結構大きかったはずですが、『チビ』ちゃんですか。
>笑わせていただきました。
>

『チビ』ちゃんを気に入って頂きまして、とても嬉しいです。
A: そう言えば、『チビ』ちゃん達は、今回は出てこないんですか?
N: ええ、彼らは水を嫌いますから。

>
>話の展開ですが、『水』がでてきましたか・・・・・・。
>『水』が絡むということは、島の人たちは・・・・・・。
>リナさん達にとって、
>次回は邪神に見入られたものの末路を知る機会になるようですね?
>

はい、リナさん達には、少し辛い体験になってしまうかもしれません。
A: 元には・・・・・戻れませんしね。
N: せめて、安らかな眠りを。

>
>最後に出てきたあの大群とどう対峙するのかも楽しみです。
>
>他にも、邪神の従者がでてきそうですし。
>つづきがとても待ち遠しいです。
>ではまた。

読んでくださって、ありがとうございます。
毎回、とても丁寧な感想を、本当にありがとうございました。
大群との対峙は、今・・・あらすじは出来ているのですが・・・・・・・。
A: また、それぞれのシーン毎に繋げるのに苦労していると。
N: もう一寸前後の関係を考えてから、書いた方が良いですわよ。


A&N: Keyさん、ありがとうございました。
      お体にお気をつけて、お元気で。

では、失礼します。

トップに戻る
22107白き翼を持つ者(第八話) 猫楽者 E-mail 2002/9/21 00:03:41
記事番号21868へのコメント

こんにちは、猫楽者と申します。

続きを読んでみようと思ってくださった心優しい方。
ありがとうございます。

今日(9/20)は、久し振りに有給を頂いて、家族で遊園地へと行って来ました。

では、第八話です。
よろしくお願いします。

$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$
白き翼を持つ者      第八話


不気味に静まりかえるイマスの島へと到着した、あたし達。
海からは、深きものどもの。
夜空からは、翼ある怪物に挟まれてしまった。
あたしに、ど〜しろと言うんだ、この状況。



海からは数万にも及ぶ、深きものどもの。
空からは翼ある怪物の大群が、あたし達の船団へと殺到して来ていた。

今、あたし達に選べるのは、二つの道。

1つは、戦うことなのだが、幾らなんでも戦力が違いすぎる。
戦えば船団の人達に、どれ程の犠牲が出てしまうことになるのか。

2つ目は、逃げること。
逃げるには戦力を集中して、向いくる深きものどもを突破するしかないのだが
たとえ血路を開いて逃げたとしても、空を飛ぶ翼ある怪物たちに対して
軍艦とはいえ船ではスピードが違いすぎる。
そして、海は深きものどもの領域。
逃げつつ戦う事にでもなれば、想像を絶する被害が出てしまうだろう。

やはり・・・・・・戦うしかないか。
対応策を考えていた、あたしの耳にキズカの声が聞こえて来た。

 「来たれ  劫火と共に」
声と同時に島側の深きものどもの、ど真中に炎の巨人が出現した。
ごう・・っ。
巨人の炎が深きものどもを包み。

炎が消えたその後には、島側の深きものどもは全て消え去っていた。

挟撃されるのを防ぐ為に、まずは島側の奴らから各個撃破する、とは
キズカは戦いなれているようだ。

 「せめてもの情け、という訳ですか」
ゼロスがキズカに話し掛けている。

 「・・・・・もう・・・・・・・元には・・・戻れませんから・・・・・・」
俯いて苦い声で答えるキズカ。

 「戻れない?」
あたしの声に、ゼロスがいつもの笑みを浮かべたまま答えてくれた。

 「お気づきではなかったんですか?
   島側にいた深きものどもは、元はイマスの島の人達だったんですよ」

あたし達が、言葉を失っていると、キズカが話し出した。
 「水の者どもの力で、村の人達は・・・・・・・・もう。
   人間であった頃の記憶も無くした彼らは、自分の家族や仲間たちが相手でも
   ・・・・・・・・・血をすすり、肉を喰らうでしょう・・・・・・・・・・
   深きものどもに寿命はありません。
   誰かに殺されるまで、永遠に生き続けます・・・・・・・あの姿のままで」

顔を上げ、あたし達の方を見ながら、キズカは話し続けた。
 「個々の戦闘力は、深きものどもより、空から来るバイアキ−の方が上でしょう。
   でも、私たちがやるべきは、水の者どもの殲滅です。
   あの者たちを倒し、この世界への侵入路を破壊しない限り
   やがてこの世界は、あいつらに覆い尽くされることになります」

どこまで・・・・・・どこまで命を・・・もてあそぶ気なのか。

深きものどもの中には、背の小さな奴らは混じっていなかった。
この村にも・・・・・赤ん坊や・・・・・・・幼い子供が居たハズなのに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

そっちがその気なら、やってやろうじゃないの。


甲板のあたし達の周りに、いつの間にか船団の司令部の人達を始めとして
沢山の人達が集まってきた。
流石に皆、緊張した顔をして、あたし達の方を見ている。

あたしは少しでも士気を上げたくて、とにかく行動を開始することにした。

 「ゼロス!、あんたは直ぐに味方へ連絡して、至急援軍を要請。
   戦力を出し惜しみするな、とも伝える事」

 「わかりました、では使い魔を送ります」
答えたゼロスの右肩に、黒い翼と二股に分かれたシッポを持った
黒い子猫が現れた。
小声でゼロスの指示を受け、黒猫の姿が消えていった。

成り行きを見守っていた船団の人達に向かって、あたしは声を張り上げる。
 「みんな、直ぐに援軍が来るわよ。
   それも、神族と魔族の精鋭を集めた、大部隊がね。
   そうすれば敵を包囲して殲滅できるわ。
   この戦い、あたし達が勝つわよ!」

 「おう!」
 「異界のやつらに、目に物見せてやりましょう!」
 「人間をなめるなよ!」
 「セイルーン海軍の底力、今こそしめしましょうぞ!」

甲板に居た船団の人達が、あたしのほとんどハッタリに近い発言に
力強い声を張り上げ、応えてくれた。

そう、援軍が来てくれれば、まずあたし達は勝利するだろう。
ゼフィーリアに居る、異界の魔王や神王たち
そして、この世界の竜王や魔王の腹心たちが援軍としてくるのだから。

問題は、それまであたし達が持ちこたえることが出来るかどうか。
そんなことは戦いのプロである船団の人達には、分かっているハズなのに
彼らは、戦うことに同意してくれたのだ。

正直言って、今まで軍人という人種に、あまり良い印象を持った事は無かった。

でも、あたしは、この船団の人達と共に戦えることを、誇りに思う。
出来れば、誰一人犠牲になること無く、この場を切り抜けたいのだが。

不思議なことに、バイアキー達は、動きを止めた。
翼を羽ためかせ滞空して、まるで様子を、伺うかのように。
そして1番効果的な突入の時期を、待っているかのように。

いつ、動き出すか、多少の不安はあるが
犠牲を最小限に抑えて、援軍を待つ。というのが
あたし達の方針。
少しでも時間が稼げるのは、ありがたい。

たとえ今だけとはいえ、どちらか一方の敵に集中できるのだから。


迫り来る深きものどもの動きを見ながら
あたしは迎撃の準備を、続けることにした。

 「アメリア!、船団の司令部と協力して戦闘、及び、出港の準備をして
   悪いけど、船団の全体をフォローするような余裕は無いと思うから
   ゼルと一緒に、船団の被害を防ぐ事を考えて。
   それと、深きものどもと、バイアキーの動きを監視するチームを作って
   何か変化があったら、直ぐに報告させて
   バイアキー側は動きがない限り、まずは監視するだけでいいわ」

 「はい、島の人達の為にも、負けられません。
   ゼルガディスさん、お願いします」
アメリアがゼルの手を引き、集まってきた司令部の人達に、次々と指示を出し始めた。

 「キズカ、ゼロス。
   あたしと一緒に、まず、正面の深きものどもに一撃。
   後は、両方の敵の動きに合わせるわよ。
   ガウリイは全体を見渡して、随時みんなのフォローに回って」

言ってあたしは呪文を唱えだす。

ゼロスが人差し指を立てた状態で、右手を深きものどもへ向けて伸ばし
軽く、左から右へと振った。
ただそれだけで、こちらへと向かってきていた深きものどもの
数千体が炎に包まれ、崩れ落ちてゆく。

 「来たれ  劫火と共に」
キズカの呪文で現れた、巨人の炎が深きものどもを焼き尽くしてゆく。

 「ドラグ・スレイブ!」
あたしの術の爆発光が消えて
今の3連撃で、海面上に姿を現していた深きものどもは
全て倒した、というのに
直ぐに海面下から現れた、深きものどものは下手したら
今倒した奴らよりも数が多いようである。

今のところ出番の無いガウリイが、呟いた。
 「第二陣か、どの位の数が侵入してきてるんだ」

とりあえず、深きものどもの第二陣を撃退したとき、見張りの兵士から報告が入った。

 「空の怪物が、動きました」
バイアキーの動きを見張っていた兵士の声を聞いて、振り向いてみれば
あたし達から見て、左側へと回り込もうとしている、バイアキーの群れ。

船団の兵力は、今、前面、そして後方へと配置している
その真っ最中。
当然、側面にはほとんど兵力を展開していない。

今、側面からの攻撃を受ければ、下手したら一気に突き崩されてしまう。
視界の隅に、陣形を整えつつある、深きものどもの第三陣の姿を見ながら
あたしは呪文を唱えていた。

前面は、キズカとゼロスに任せて
バイアキーの攻勢を、船団の兵力と、あたしとガウリイで
どれだけ支えられるのかは、分からないが
二正面戦で戦うしかないようだ。

あたしの呪文が完成するよりも
バイアキーたちの押し寄せてくるスピードの方が、速かった。

大きく迂回して左側面から、バイアキーの大群が襲い掛かって行った。
船団へでは無く、深きものどもの第三陣へと。

 「へ?」
あたしは呪文を唱えていたのも忘れて、思わず間抜けな声で呟いてしまった。



$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$

ここまで、読んでくださった心優しい方。本当にありがとうございます。
なんとか、第八話まで出来あがりました。

話しは・・・・・すいません。
この戦い(深きものどもとバイアキーの戦い)の終わりまで、行けませんでした。
中途半端な所で、続いてしまい・・・・・・・ごめんなさい。

読んでくださって本当にありがとうございました。


では、失礼します。

猫楽者。

トップに戻る
22110哀れ、村の人達空の蒼 2002/9/21 10:24:44
記事番号22107へのコメント

こんにちは。空の蒼です。
いよいよ深きもの&バイアギー達との戦いが始まりましたね。


>不気味に静まりかえるイマスの島へと到着した、あたし達。
>海からは、深きものどもの。
>夜空からは、翼ある怪物に挟まれてしまった。
>あたしに、ど〜しろと言うんだ、この状況。

とりあえず、ドラグ・スレイブあたりを連打していくしかなさそうな状態ですね。

>海からは数万にも及ぶ、深きものどもの。
>空からは翼ある怪物の大群が、あたし達の船団へと殺到して来ていた。
>
>今、あたし達に選べるのは、二つの道。
>
>1つは、戦うことなのだが、幾らなんでも戦力が違いすぎる。
>戦えば船団の人達に、どれ程の犠牲が出てしまうことになるのか。
>
>2つ目は、逃げること。
>逃げるには戦力を集中して、向いくる深きものどもを突破するしかないのだが
>たとえ血路を開いて逃げたとしても、空を飛ぶ翼ある怪物たちに対して
>軍艦とはいえ船ではスピードが違いすぎる。
>そして、海は深きものどもの領域。
>逃げつつ戦う事にでもなれば、想像を絶する被害が出てしまうだろう。

私、こういう二者択一なのって選べない優柔不断人間です。
きっとこういう状況になったら真っ先に死にそう・・・。

>やはり・・・・・・戦うしかないか。
>対応策を考えていた、あたしの耳にキズカの声が聞こえて来た。
>
> 「来たれ  劫火と共に」
>声と同時に島側の深きものどもの、ど真中に炎の巨人が出現した。
>ごう・・っ。
>巨人の炎が深きものどもを包み。
>
>炎が消えたその後には、島側の深きものどもは全て消え去っていた。
>
>挟撃されるのを防ぐ為に、まずは島側の奴らから各個撃破する、とは
>キズカは戦いなれているようだ。
>
> 「せめてもの情け、という訳ですか」
>ゼロスがキズカに話し掛けている。
>
> 「・・・・・もう・・・・・・・元には・・・戻れませんから・・・・・・」
>俯いて苦い声で答えるキズカ。
>
> 「戻れない?」
>あたしの声に、ゼロスがいつもの笑みを浮かべたまま答えてくれた。
>
> 「お気づきではなかったんですか?
>   島側にいた深きものどもは、元はイマスの島の人達だったんですよ」
>
>あたし達が、言葉を失っていると、キズカが話し出した。
> 「水の者どもの力で、村の人達は・・・・・・・・もう。
>   人間であった頃の記憶も無くした彼らは、自分の家族や仲間たちが相手でも
>   ・・・・・・・・・血をすすり、肉を喰らうでしょう・・・・・・・・・・
>   深きものどもに寿命はありません。
>   誰かに殺されるまで、永遠に生き続けます・・・・・・・あの姿のままで」

あう・・・残酷です。
なんかついつい、先日見たバイオハザードを思い出してしまいました。
なにせ、ゾンビっぽいヤツら(もと人間)が生きてる人間を食べようとするんですよ・・・怖かった。
あんなのに食べられてお仲間になるくらいなら、宇宙の藻くずになったほうがましってくらいに。
村の人たちも、なんと申し上げていいやら・・・お気の毒です。

>顔を上げ、あたし達の方を見ながら、キズカは話し続けた。
> 「個々の戦闘力は、深きものどもより、空から来るバイアキ−の方が上でしょう。
>   でも、私たちがやるべきは、水の者どもの殲滅です。
>   あの者たちを倒し、この世界への侵入路を破壊しない限り
>   やがてこの世界は、あいつらに覆い尽くされることになります」

ひえぇ・・・そんなの怖すぎです!
そうならないためにも、頑張れリナちゃん!

>どこまで・・・・・・どこまで命を・・・もてあそぶ気なのか。
>
>深きものどもの中には、背の小さな奴らは混じっていなかった。
>この村にも・・・・・赤ん坊や・・・・・・・幼い子供が居たハズなのに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

あう・・・。

>そっちがその気なら、やってやろうじゃないの。

こうなったらやるしかない!
頑張れリナ!!

>甲板のあたし達の周りに、いつの間にか船団の司令部の人達を始めとして
>沢山の人達が集まってきた。
>流石に皆、緊張した顔をして、あたし達の方を見ている。
>
>あたしは少しでも士気を上げたくて、とにかく行動を開始することにした。
>
> 「ゼロス!、あんたは直ぐに味方へ連絡して、至急援軍を要請。
>   戦力を出し惜しみするな、とも伝える事」
>
> 「わかりました、では使い魔を送ります」
>答えたゼロスの右肩に、黒い翼と二股に分かれたシッポを持った
>黒い子猫が現れた。
>小声でゼロスの指示を受け、黒猫の姿が消えていった。
>
>成り行きを見守っていた船団の人達に向かって、あたしは声を張り上げる。
> 「みんな、直ぐに援軍が来るわよ。
>   それも、神族と魔族の精鋭を集めた、大部隊がね。
>   そうすれば敵を包囲して殲滅できるわ。
>   この戦い、あたし達が勝つわよ!」
>
> 「おう!」
> 「異界のやつらに、目に物見せてやりましょう!」
> 「人間をなめるなよ!」
> 「セイルーン海軍の底力、今こそしめしましょうぞ!」
>
>甲板に居た船団の人達が、あたしのほとんどハッタリに近い発言に
>力強い声を張り上げ、応えてくれた。
>
>そう、援軍が来てくれれば、まずあたし達は勝利するだろう。
>ゼフィーリアに居る、異界の魔王や神王たち
>そして、この世界の竜王や魔王の腹心たちが援軍としてくるのだから。
>
>問題は、それまであたし達が持ちこたえることが出来るかどうか。
>そんなことは戦いのプロである船団の人達には、分かっているハズなのに
>彼らは、戦うことに同意してくれたのだ。
>
>正直言って、今まで軍人という人種に、あまり良い印象を持った事は無かった。
>
>でも、あたしは、この船団の人達と共に戦えることを、誇りに思う。
>出来れば、誰一人犠牲になること無く、この場を切り抜けたいのだが。

本当に・・・。犠牲なしで勝てるならどんなにいいでしょう。

>不思議なことに、バイアキー達は、動きを止めた。
>翼を羽ためかせ滞空して、まるで様子を、伺うかのように。
>そして1番効果的な突入の時期を、待っているかのように。

それはそれでとっても不気味ですね。
>いつ、動き出すか、多少の不安はあるが
>犠牲を最小限に抑えて、援軍を待つ。というのが
>あたし達の方針。
>少しでも時間が稼げるのは、ありがたい。
>
>たとえ今だけとはいえ、どちらか一方の敵に集中できるのだから。
>
>
>迫り来る深きものどもの動きを見ながら
>あたしは迎撃の準備を、続けることにした。
>
> 「アメリア!、船団の司令部と協力して戦闘、及び、出港の準備をして
>   悪いけど、船団の全体をフォローするような余裕は無いと思うから
>   ゼルと一緒に、船団の被害を防ぐ事を考えて。
>   それと、深きものどもと、バイアキーの動きを監視するチームを作って
>   何か変化があったら、直ぐに報告させて
>   バイアキー側は動きがない限り、まずは監視するだけでいいわ」

こんな状況でも冷静に判断できるなんて、流石です。

> 「はい、島の人達の為にも、負けられません。
>   ゼルガディスさん、お願いします」
>アメリアがゼルの手を引き、集まってきた司令部の人達に、次々と指示を出し始めた。
>
> 「キズカ、ゼロス。
>   あたしと一緒に、まず、正面の深きものどもに一撃。
>   後は、両方の敵の動きに合わせるわよ。
>   ガウリイは全体を見渡して、随時みんなのフォローに回って」
>
>言ってあたしは呪文を唱えだす。
>
>ゼロスが人差し指を立てた状態で、右手を深きものどもへ向けて伸ばし
>軽く、左から右へと振った。
>ただそれだけで、こちらへと向かってきていた深きものどもの
>数千体が炎に包まれ、崩れ落ちてゆく。
>
> 「来たれ  劫火と共に」
>キズカの呪文で現れた、巨人の炎が深きものどもを焼き尽くしてゆく。
>
> 「ドラグ・スレイブ!」
>あたしの術の爆発光が消えて
>今の3連撃で、海面上に姿を現していた深きものどもは
>全て倒した、というのに
>直ぐに海面下から現れた、深きものどものは下手したら
>今倒した奴らよりも数が多いようである。
>
>今のところ出番の無いガウリイが、呟いた。
> 「第二陣か、どの位の数が侵入してきてるんだ」

やっぱ、いつものほほんなガウリイも、今ばっかりはそうもいかないっぽいですね・・・。

>とりあえず、深きものどもの第二陣を撃退したとき、見張りの兵士から報告が入った。
>
> 「空の怪物が、動きました」
>バイアキーの動きを見張っていた兵士の声を聞いて、振り向いてみれば
>あたし達から見て、左側へと回り込もうとしている、バイアキーの群れ。
>
>船団の兵力は、今、前面、そして後方へと配置している
>その真っ最中。
>当然、側面にはほとんど兵力を展開していない。
>
>今、側面からの攻撃を受ければ、下手したら一気に突き崩されてしまう。
>視界の隅に、陣形を整えつつある、深きものどもの第三陣の姿を見ながら
>あたしは呪文を唱えていた。
>
>前面は、キズカとゼロスに任せて
>バイアキーの攻勢を、船団の兵力と、あたしとガウリイで
>どれだけ支えられるのかは、分からないが
>二正面戦で戦うしかないようだ。
>
>あたしの呪文が完成するよりも
>バイアキーたちの押し寄せてくるスピードの方が、速かった。

キャー!リナちゃん大ピンチ!!

>大きく迂回して左側面から、バイアキーの大群が襲い掛かって行った。
>船団へでは無く、深きものどもの第三陣へと。
>
> 「へ?」
>あたしは呪文を唱えていたのも忘れて、思わず間抜けな声で呟いてしまった。

あれ・・・?
これは一体どういうことでしょう・・・?

>$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$
>
>ここまで、読んでくださった心優しい方。本当にありがとうございます。
>なんとか、第八話まで出来あがりました。

面白かったです。
次は第9話ですね!楽しみにしています。

>話しは・・・・・すいません。
>この戦い(深きものどもとバイアキーの戦い)の終わりまで、行けませんでした。
>中途半端な所で、続いてしまい・・・・・・・ごめんなさい。

中途半端なんかじゃないですよ。
『以下次号!』的なノリ、好きですから。

>読んでくださって本当にありがとうございました。

こちらこそ、読ませて頂いてありがとうございます。
それでは。

トップに戻る
22135丁寧にありがとうございます猫楽者 2002/9/22 02:35:07
記事番号22110へのコメント

空の蒼さんは No.22110「哀れ、村の人達」で書きました。
>
>こんにちは。空の蒼です。
>

こんにちは、空の蒼さん。
お元気ですか、猫楽者です。
読んでくださって、ありがとうございます。
いつも丁寧な感想を頂きまして、本当にありがとうございます。
お返事が、大変遅くなってしまいまして、申し訳ありませんでした。
A: いつも、ありがとうございます。
N: 読んでくださって、ありがとうございます。

>
>いよいよ深きもの&バイアギー達との戦いが始まりましたね。
>

はい、戦いの、はじまりです。
A: さてさて、どうなってしまうのでしょうか。
N: 行動が制限される分、不利な状況ですわね。

>
>>不気味に静まりかえるイマスの島へと到着した、あたし達。
>>海からは、深きものどもの。
>>夜空からは、翼ある怪物に挟まれてしまった。
>>あたしに、ど〜しろと言うんだ、この状況。
>
>とりあえず、ドラグ・スレイブあたりを連打していくしかなさそうな状態ですね。
>

この状況では、敵の数を減らすしか、ありませんからね。
A: まあ、ゼロスさんも居ますし。
N: キズカにも、がんばってもらうしか、ないですわね。

>
>>海からは数万にも及ぶ、深きものどもの。
>>空からは翼ある怪物の大群が、あたし達の船団へと殺到して来ていた。
>>
>>今、あたし達に選べるのは、二つの道。
>>
>>1つは、戦うことなのだが、幾らなんでも戦力が違いすぎる。
>>戦えば船団の人達に、どれ程の犠牲が出てしまうことになるのか。
>>
>>2つ目は、逃げること。
>>逃げるには戦力を集中して、向いくる深きものどもを突破するしかないのだが
>>たとえ血路を開いて逃げたとしても、空を飛ぶ翼ある怪物たちに対して
>>軍艦とはいえ船ではスピードが違いすぎる。
>>そして、海は深きものどもの領域。
>>逃げつつ戦う事にでもなれば、想像を絶する被害が出てしまうだろう。
>
>私、こういう二者択一なのって選べない優柔不断人間です。
>きっとこういう状況になったら真っ先に死にそう・・・。
>

実は自分も、どちらか一方を選択するの、苦手です。
A: と、言うか君の場合。
N: 苦手なこと、多すぎ。
しくしく・・・・・その通りです。

>
>>やはり・・・・・・戦うしかないか。
>>対応策を考えていた、あたしの耳にキズカの声が聞こえて来た。
>>
>> 「来たれ  劫火と共に」
>>声と同時に島側の深きものどもの、ど真中に炎の巨人が出現した。
>>ごう・・っ。
>>巨人の炎が深きものどもを包み。
>>
>>炎が消えたその後には、島側の深きものどもは全て消え去っていた。
>>
>>挟撃されるのを防ぐ為に、まずは島側の奴らから各個撃破する、とは
>>キズカは戦いなれているようだ。
>>
>> 「せめてもの情け、という訳ですか」
>>ゼロスがキズカに話し掛けている。
>>
>> 「・・・・・もう・・・・・・・元には・・・戻れませんから・・・・・・」
>>俯いて苦い声で答えるキズカ。
>>
>> 「戻れない?」
>>あたしの声に、ゼロスがいつもの笑みを浮かべたまま答えてくれた。
>>
>> 「お気づきではなかったんですか?
>>   島側にいた深きものどもは、元はイマスの島の人達だったんですよ」
>>
>>あたし達が、言葉を失っていると、キズカが話し出した。
>> 「水の者どもの力で、村の人達は・・・・・・・・もう。
>>   人間であった頃の記憶も無くした彼らは、自分の家族や仲間たちが相手でも
>>   ・・・・・・・・・血をすすり、肉を喰らうでしょう・・・・・・・・・・
>>   深きものどもに寿命はありません。
>>   誰かに殺されるまで、永遠に生き続けます・・・・・・・あの姿のままで」
>
>あう・・・残酷です。
>なんかついつい、先日見たバイオハザードを思い出してしまいました。
>なにせ、ゾンビっぽいヤツら(もと人間)が生きてる人間を食べようとするんですよ・・・怖かった。
>あんなのに食べられてお仲間になるくらいなら、宇宙の藻くずになったほうがましってくらいに。
>村の人たちも、なんと申し上げていいやら・・・お気の毒です。
>

たしかに、自分もゾンビ・・・・みたいなタイプは怖いです。
村の人達は、昔の自分たちのことを覚えていないのが、せめてもの・・・・・・。
A: 水の者たちの一族は、こんな手段で仲間を増やしていってますからね。
N: 単純な数の上では最大の勢力ですわね。

>
>>顔を上げ、あたし達の方を見ながら、キズカは話し続けた。
>> 「個々の戦闘力は、深きものどもより、空から来るバイアキ−の方が上でしょう。
>>   でも、私たちがやるべきは、水の者どもの殲滅です。
>>   あの者たちを倒し、この世界への侵入路を破壊しない限り
>>   やがてこの世界は、あいつらに覆い尽くされることになります」
>
>ひえぇ・・・そんなの怖すぎです!
>そうならないためにも、頑張れリナちゃん!
>

あいつらが、うじゃうじゃ・・・・・いる世界。
嫌ですね。怖すぎます。
A: まず水辺から、次々に水の者の勢力下になって行くでしょうね。
N: 他の勢力が、黙って見ているとも思えませんれどね。

>
>>どこまで・・・・・・どこまで命を・・・もてあそぶ気なのか。
>>
>>深きものどもの中には、背の小さな奴らは混じっていなかった。
>>この村にも・・・・・赤ん坊や・・・・・・・幼い子供が居たハズなのに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
>
>あう・・・。
>

自分で書いていて・・・・・・この部分、とても嫌でした。
なんか落ち込んで・・・しまって。
A: 残酷な、悲しい・・・・・ことですね。
N: もし、ご不快な思いをさせてしまいましたら、ごめんなさい。

>
>
>>そっちがその気なら、やってやろうじゃないの。
>
>こうなったらやるしかない!
>頑張れリナ!!
>

全力で戦って、もらいましょう。
A: この世界の強き輝きを持つ。
   リナさん達の力を・・・・・・・・・・・・・。
N: そして、サバツさん達は、どう動くのでしょうか。

>
>>甲板のあたし達の周りに、いつの間にか船団の司令部の人達を始めとして
>>沢山の人達が集まってきた。
>>流石に皆、緊張した顔をして、あたし達の方を見ている。
>>
>>あたしは少しでも士気を上げたくて、とにかく行動を開始することにした。
>>
>> 「ゼロス!、あんたは直ぐに味方へ連絡して、至急援軍を要請。
>>   戦力を出し惜しみするな、とも伝える事」
>>
>> 「わかりました、では使い魔を送ります」
>>答えたゼロスの右肩に、黒い翼と二股に分かれたシッポを持った
>>黒い子猫が現れた。
>>小声でゼロスの指示を受け、黒猫の姿が消えていった。
>>
>>成り行きを見守っていた船団の人達に向かって、あたしは声を張り上げる。
>> 「みんな、直ぐに援軍が来るわよ。
>>   それも、神族と魔族の精鋭を集めた、大部隊がね。
>>   そうすれば敵を包囲して殲滅できるわ。
>>   この戦い、あたし達が勝つわよ!」
>>
>> 「おう!」
>> 「異界のやつらに、目に物見せてやりましょう!」
>> 「人間をなめるなよ!」
>> 「セイルーン海軍の底力、今こそしめしましょうぞ!」
>>
>>甲板に居た船団の人達が、あたしのほとんどハッタリに近い発言に
>>力強い声を張り上げ、応えてくれた。
>>
>>そう、援軍が来てくれれば、まずあたし達は勝利するだろう。
>>ゼフィーリアに居る、異界の魔王や神王たち
>>そして、この世界の竜王や魔王の腹心たちが援軍としてくるのだから。
>>
>>問題は、それまであたし達が持ちこたえることが出来るかどうか。
>>そんなことは戦いのプロである船団の人達には、分かっているハズなのに
>>彼らは、戦うことに同意してくれたのだ。
>>
>>正直言って、今まで軍人という人種に、あまり良い印象を持った事は無かった。
>>
>>でも、あたしは、この船団の人達と共に戦えることを、誇りに思う。
>>出来れば、誰一人犠牲になること無く、この場を切り抜けたいのだが。
>
>本当に・・・。犠牲なしで勝てるならどんなにいいでしょう。
>

本当にそうですね、犠牲者は・・・・・・・なるべく少なくしたいですね。
A: ほ〜う。
   この後、あんなことや、こんなことを考えている、君がねえ。
N: そういうことを、言いますか。
いや・・・・・でも、なるべく犠牲は少なく、と考えているんですよ。

>
>>不思議なことに、バイアキー達は、動きを止めた。
>>翼を羽ためかせ滞空して、まるで様子を、伺うかのように。
>>そして1番効果的な突入の時期を、待っているかのように。
>
>それはそれでとっても不気味ですね。
>

いつ、どんなタイミングで動くか、考えると心臓に良くなさそうですね。
A: たしかに、タイミングを計っていますね。
N: それと、リナさん達の戦力の分析・・・・・・・・ですか。

>
>>いつ、動き出すか、多少の不安はあるが
>>犠牲を最小限に抑えて、援軍を待つ。というのが
>>あたし達の方針。
>>少しでも時間が稼げるのは、ありがたい。
>>
>>たとえ今だけとはいえ、どちらか一方の敵に集中できるのだから。
>>
>>
>>迫り来る深きものどもの動きを見ながら
>>あたしは迎撃の準備を、続けることにした。
>>
>> 「アメリア!、船団の司令部と協力して戦闘、及び、出港の準備をして
>>   悪いけど、船団の全体をフォローするような余裕は無いと思うから
>>   ゼルと一緒に、船団の被害を防ぐ事を考えて。
>>   それと、深きものどもと、バイアキーの動きを監視するチームを作って
>>   何か変化があったら、直ぐに報告させて
>>   バイアキー側は動きがない限り、まずは監視するだけでいいわ」
>
>こんな状況でも冷静に判断できるなんて、流石です。
>

リナさんに大規模な戦闘の指揮を執ってもらったら、どうなるんだろう。と
考えてみました。
A: 指揮を執る能力は、とても優秀ですね。
N: ただ残念なことに、戦闘指揮官としては、非情さに欠けますね。
A: たしかに、勝つ事を第一に考えるとしたら
   極端な話し、船団を囮として戦うという選択肢もあったのですが。
そこまで非情に徹することが、出来ないからこそ
船団の人達も立ち上がってくれたのではないでしょうか。

>
>
>> 「はい、島の人達の為にも、負けられません。
>>   ゼルガディスさん、お願いします」
>>アメリアがゼルの手を引き、集まってきた司令部の人達に、次々と指示を出し始めた。
>>
>> 「キズカ、ゼロス。
>>   あたしと一緒に、まず、正面の深きものどもに一撃。
>>   後は、両方の敵の動きに合わせるわよ。
>>   ガウリイは全体を見渡して、随時みんなのフォローに回って」
>>
>>言ってあたしは呪文を唱えだす。
>>
>>ゼロスが人差し指を立てた状態で、右手を深きものどもへ向けて伸ばし
>>軽く、左から右へと振った。
>>ただそれだけで、こちらへと向かってきていた深きものどもの
>>数千体が炎に包まれ、崩れ落ちてゆく。
>>
>> 「来たれ  劫火と共に」
>>キズカの呪文で現れた、巨人の炎が深きものどもを焼き尽くしてゆく。
>>
>> 「ドラグ・スレイブ!」
>>あたしの術の爆発光が消えて
>>今の3連撃で、海面上に姿を現していた深きものどもは
>>全て倒した、というのに
>>直ぐに海面下から現れた、深きものどものは下手したら
>>今倒した奴らよりも数が多いようである。
>>
>>今のところ出番の無いガウリイが、呟いた。
>> 「第二陣か、どの位の数が侵入してきてるんだ」
>
>やっぱ、いつものほほんなガウリイも、今ばっかりはそうもいかないっぽいですね・・・。
>

はい、リナさんの側で常に周囲を警戒していたりします。
A: ガウリイさんは残念ながら、広範囲の敵を一度に倒す手段を持っていませんからね。
N: ある程度の範囲でしたら、狙撃することは出来ますけどね。

>
>
>>とりあえず、深きものどもの第二陣を撃退したとき、見張りの兵士から報告が入った。
>>
>> 「空の怪物が、動きました」
>>バイアキーの動きを見張っていた兵士の声を聞いて、振り向いてみれば
>>あたし達から見て、左側へと回り込もうとしている、バイアキーの群れ。
>>
>>船団の兵力は、今、前面、そして後方へと配置している
>>その真っ最中。
>>当然、側面にはほとんど兵力を展開していない。
>>
>>今、側面からの攻撃を受ければ、下手したら一気に突き崩されてしまう。
>>視界の隅に、陣形を整えつつある、深きものどもの第三陣の姿を見ながら
>>あたしは呪文を唱えていた。
>>
>>前面は、キズカとゼロスに任せて
>>バイアキーの攻勢を、船団の兵力と、あたしとガウリイで
>>どれだけ支えられるのかは、分からないが
>>二正面戦で戦うしかないようだ。
>>
>>あたしの呪文が完成するよりも
>>バイアキーたちの押し寄せてくるスピードの方が、速かった。
>
>キャー!リナちゃん大ピンチ!!
>

はい、そして船団ピンチのハズ・・・・・・・・・。
A: バイアキーたちを指揮する者どもが、到着したようですね。
N: 水の者側も、まだ温存している戦力がありますしね。

>
>>大きく迂回して左側面から、バイアキーの大群が襲い掛かって行った。
>>船団へでは無く、深きものどもの第三陣へと。
>>
>> 「へ?」
>>あたしは呪文を唱えていたのも忘れて、思わず間抜けな声で呟いてしまった。
>
>あれ・・・?
>これは一体どういうことでしょう・・・?
>

次回へ続く、に、なってまいました。
ごめんなさい。
A: バイアキーたちを指揮する者どもと。
N: 水の者側の、温存していた大きな戦力が次回、激突するんですよね。
はい、その予定です。

>
>
>>$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$
>>
>>ここまで、読んでくださった心優しい方。本当にありがとうございます。
>>なんとか、第八話まで出来あがりました。
>
>面白かったです。
>次は第9話ですね!楽しみにしています。
>

ありがとうございます。
とても嬉しいです。
A: 続きの方は、なるべく早く書かせますので。
N: そう言えば、続きの進行状況は・・・・・・・どうなっていますか。
大筋は出来ていますが・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
A: また、場面と場面の、繋がりで困ってるんですよね。
はい、それと・・・・・どこで区切るか。で悩んでます。
N: たしかに・・・・・・今の部分で区切るのは・・・・・・・いくらなんでもねえ。

>
>
>>話しは・・・・・すいません。
>>この戦い(深きものどもとバイアキーの戦い)の終わりまで、行けませんでした。
>>中途半端な所で、続いてしまい・・・・・・・ごめんなさい。
>
>中途半端なんかじゃないですよ。
>『以下次号!』的なノリ、好きですから。
>

ありがとうございます。
A: 空の蒼さん、こんなのに優しいお言葉をありがとうございます。
N: これ、は、あんまり甘やかさないほうが良いですよ。
あの・・・・こんなの・・・・・とか、・・・これ・・・扱いは
ちょっと、ひどく無いですか。
A: いつ君のことだと、言いましたか?
N: まあ多少なりとも自覚は、あるらしいですわね。

>
>>読んでくださって本当にありがとうございました。
>
>こちらこそ、読ませて頂いてありがとうございます。
>それでは。
>

丁寧にありがとうございました。
いつも読んで頂いて、そして丁寧な感想まで頂きまして
本当にありがとうございます。

すっかり朝夕は涼しくなってまいりましたが
風邪が流行っているようですので、お体にお気を付けて、お元気で。

では、失礼します。

トップに戻る
22139続きだ〜〜♪Key 2002/9/22 13:06:47
記事番号22107へのコメント

猫楽者さんは No.22107「白き翼を持つ者(第八話) 」で書きました。

こんにちは、猫楽者さん。

>海からは数万にも及ぶ、深きものどもの。
>空からは翼ある怪物の大群が、あたし達の船団へと殺到して来ていた。
>
>今、あたし達に選べるのは、二つの道。
>
>1つは、戦うことなのだが、幾らなんでも戦力が違いすぎる。
>戦えば船団の人達に、どれ程の犠牲が出てしまうことになるのか。
>
>2つ目は、逃げること。
>逃げるには戦力を集中して、向いくる深きものどもを突破するしかないのだが
>たとえ血路を開いて逃げたとしても、空を飛ぶ翼ある怪物たちに対して
>軍艦とはいえ船ではスピードが違いすぎる。
>そして、海は深きものどもの領域。
>逃げつつ戦う事にでもなれば、想像を絶する被害が出てしまうだろう。
>
>やはり・・・・・・戦うしかないか。
>対応策を考えていた、あたしの耳にキズカの声が聞こえて来た。

究極の二者選択。選ぶ事自体プレッシャーがすごいのに
その中で全員が生き残れる道を探せるリナさんがすごいです。

> 「お気づきではなかったんですか?
>   島側にいた深きものどもは、元はイマスの島の人達だったんですよ」

あうぅぅぅ〜〜〜。
やっぱり〜〜。

>あたし達が、言葉を失っていると、キズカが話し出した。
> 「水の者どもの力で、村の人達は・・・・・・・・もう。
>   人間であった頃の記憶も無くした彼らは、自分の家族や仲間たちが相手でも
>   ・・・・・・・・・血をすすり、肉を喰らうでしょう・・・・・・・・・・
>   深きものどもに寿命はありません。
>   誰かに殺されるまで、永遠に生き続けます・・・・・・・あの姿のままで」

『水』にとって現地人を変化させた深きものは消耗品と同じですから。
リナさん達にとってつらい選択になりますが、邪神に生かされるより
エル様の元に送ってやるのが慈悲になります。

>どこまで・・・・・・どこまで命を・・・もてあそぶ気なのか。

>深きものどもの中には、背の小さな奴らは混じっていなかった。
>この村にも・・・・・赤ん坊や・・・・・・・幼い子供が居たハズなのに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
>
>そっちがその気なら、やってやろうじゃないの。

邪神群の非道にかなりきていたリナさんですが、ここに来て決定的になったようですね。
こうなったら邪神群に人間の恐ろしさを徹底的に知っていただきましょう!!
大丈夫! リナさんなら出来る!!(断言)

>甲板のあたし達の周りに、いつの間にか船団の司令部の人達を始めとして
>沢山の人達が集まってきた。
>流石に皆、緊張した顔をして、あたし達の方を見ている。
>
>あたしは少しでも士気を上げたくて、とにかく行動を開始することにした。
>
> 「ゼロス!、あんたは直ぐに味方へ連絡して、至急援軍を要請。
>   戦力を出し惜しみするな、とも伝える事」

戦力の出し惜しみ・・・・・・。
AさんとNさんが、喜んで来そうですね(笑)
今回、子供達がおよそ最悪な結果になったはずですし。
『いやぁ〜〜。リナさんが戦力の出し惜しみをするなっていっていましたから』
とかいって、大暴れしそうな予感が・・・・・・(汗)

>成り行きを見守っていた船団の人達に向かって、あたしは声を張り上げる。
> 「みんな、直ぐに援軍が来るわよ。
>   それも、神族と魔族の精鋭を集めた、大部隊がね。
>   そうすれば敵を包囲して殲滅できるわ。
>   この戦い、あたし達が勝つわよ!」

指揮官としての才能とカリスマがリナさんにはありますね。

> 「おう!」
> 「異界のやつらに、目に物見せてやりましょう!」
> 「人間をなめるなよ!」
> 「セイルーン海軍の底力、今こそしめしましょうぞ!」
>
>甲板に居た船団の人達が、あたしのほとんどハッタリに近い発言に
>力強い声を張り上げ、応えてくれた。

ハッタリでもなんでも、指揮する人間が『勝つ』といえば勝てると信じ、
力を出せるのが人間なんです。
指揮する人に実力とカリスマがあるのは絶対条件ですが・・・・・・。

>そう、援軍が来てくれれば、まずあたし達は勝利するだろう。
>ゼフィーリアに居る、異界の魔王や神王たち
>そして、この世界の竜王や魔王の腹心たちが援軍としてくるのだから。
>
>問題は、それまであたし達が持ちこたえることが出来るかどうか。
>そんなことは戦いのプロである船団の人達には、分かっているハズなのに
>彼らは、戦うことに同意してくれたのだ。
>
>正直言って、今まで軍人という人種に、あまり良い印象を持った事は無かった。

『邪神群からこの世界を護る』という統一的な感情が、みんなの心を一つにしたのでしょう。

>迫り来る深きものどもの動きを見ながら
>あたしは迎撃の準備を、続けることにした。
>
> 「アメリア!、船団の司令部と協力して戦闘、及び、出港の準備をして
>   悪いけど、船団の全体をフォローするような余裕は無いと思うから
>   ゼルと一緒に、船団の被害を防ぐ事を考えて。
>   それと、深きものどもと、バイアキーの動きを監視するチームを作って
>   何か変化があったら、直ぐに報告させて
>   バイアキー側は動きがない限り、まずは監視するだけでいいわ」
>
> 「はい、島の人達の為にも、負けられません。
>   ゼルガディスさん、お願いします」
>アメリアがゼルの手を引き、集まってきた司令部の人達に、次々と指示を出し始めた。
>
> 「キズカ、ゼロス。
>   あたしと一緒に、まず、正面の深きものどもに一撃。
>   後は、両方の敵の動きに合わせるわよ。
>   ガウリイは全体を見渡して、随時みんなのフォローに回って」
>
>言ってあたしは呪文を唱えだす。

作戦の立案と指示。攻撃魔法の準備。
完全に人間側の主力ですね。リナさん達。

>ゼロスが人差し指を立てた状態で、右手を深きものどもへ向けて伸ばし
>軽く、左から右へと振った。
>ただそれだけで、こちらへと向かってきていた深きものどもの
>数千体が炎に包まれ、崩れ落ちてゆく。

さすが、リナさんにいじめられていても、
アメリアさんの『生の賛歌』でダメージ受けても
『ミルガズィア特選 竜族ギャグベスト1000』で行動不可能に陥っても
五人の腹心につぐ高位魔族。(笑)
『獣神官』の本領発揮ですね。

> 「来たれ  劫火と共に」
>キズカの呪文で現れた、巨人の炎が深きものどもを焼き尽くしてゆく。

キズカさんの召還術もリナさん級の威力ですね。

> 「ドラグ・スレイブ!」
>あたしの術の爆発光が消えて
>今の3連撃で、海面上に姿を現していた深きものどもは
>全て倒した、というのに
>直ぐに海面下から現れた、深きものどものは下手したら
>今倒した奴らよりも数が多いようである。

それがウリのような奴らですから。
しかし、案外リナさんの術で当初に出てくる数の半分くらいになっていたりして。
北の魔王が限定的とはいえ復活してますから、竜破斬の威力も上がっていそうですし、
リナさんが呪文を唱えたら、他の魔王も含めて優先的に力を送るようにと
エル様から指示がいっていそうですし(笑)

>今のところ出番の無いガウリイが、呟いた。
> 「第二陣か、どの位の数が侵入してきてるんだ」

戦闘時には、リナさんを守るために何時も以上に鋭くなるガウリイさんです。

>大きく迂回して左側面から、バイアキーの大群が襲い掛かって行った。
>船団へでは無く、深きものどもの第三陣へと。
>
> 「へ?」
>あたしは呪文を唱えていたのも忘れて、思わず間抜けな声で呟いてしまった。

『風』の指示でしょうね。
まず、『水』の勢力を潰してからというのは。
それから、この世界の侵略をするのかは分かりませんが。

とうとう、本格的に邪神群との戦闘に突入したリナさん達。
『水』と『風』の動向が気になりますが、
それよりも、こいつらを呼び込んだであろう『支配せし者』の意図が気に掛かります。
未だに姿を見せないヴラバザードが今何をしているのか。
読めない展開に、続きが気になってしょうがない今日この頃です。

また、感想を書きに来ますが、お体にはお気をつけて。
ではまた。

トップに戻る
22156お待たせしました、感想をありがとうございました猫楽者 E-mail 2002/9/22 22:02:08
記事番号22139へのコメント

Keyさんは No.22139「続きだ〜〜♪」で書きました。
>
>猫楽者さんは No.22107「白き翼を持つ者(第八話) 」で書きました。
>
>こんにちは、猫楽者さん。
>

こんにちは、Keyさん。
お元気ですか、猫楽者です。
なかなか話しの進まない駄文ですが、読んでくださって、ありがとうございます。
そして、いつも丁寧な感想を頂きまして、本当にありがとうございます。
お返事が、大変遅くなってしまいまして、申し訳ありませんでした。
A: こんにちは、Keyさん。いつも、ありがとうございます。
N: 連休いかがお過ごしですか。読んでくださって、ありがとうございます。

>
>>海からは数万にも及ぶ、深きものどもの。
>>空からは翼ある怪物の大群が、あたし達の船団へと殺到して来ていた。
>>
>>今、あたし達に選べるのは、二つの道。
>>
>>1つは、戦うことなのだが、幾らなんでも戦力が違いすぎる。
>>戦えば船団の人達に、どれ程の犠牲が出てしまうことになるのか。
>>
>>2つ目は、逃げること。
>>逃げるには戦力を集中して、向いくる深きものどもを突破するしかないのだが
>>たとえ血路を開いて逃げたとしても、空を飛ぶ翼ある怪物たちに対して
>>軍艦とはいえ船ではスピードが違いすぎる。
>>そして、海は深きものどもの領域。
>>逃げつつ戦う事にでもなれば、想像を絶する被害が出てしまうだろう。
>>
>>やはり・・・・・・戦うしかないか。
>>対応策を考えていた、あたしの耳にキズカの声が聞こえて来た。
>
>究極の二者選択。選ぶ事自体プレッシャーがすごいのに
>その中で全員が生き残れる道を探せるリナさんがすごいです。
>

今までの戦いの経験と、何よりも、『国の姉ちゃんの教育』の成果でしょうね。
A: ルナさん。とても魅力的な方なのに、性格の方も出来れば、もう少し・・・・・・・・。
N: いいのA?。そんな事を言ったりして
   ルナさんに言いつけちゃおう・か・し・ら・♪
A: Nさん。いやN様。なにとぞ・・・・・それだけは(滝汗)

>
>> 「お気づきではなかったんですか?
>>   島側にいた深きものどもは、元はイマスの島の人達だったんですよ」
>
>あうぅぅぅ〜〜〜。
>やっぱり〜〜。
>

ごめんなさい。
残酷なことになってしまいました。
A: Nさん。私は時々、エル様との約束を後悔します。
N: いずれは水の者どもに、村の人々への行いの報いを受けてもらう事になりますわね。

>
>>あたし達が、言葉を失っていると、キズカが話し出した。
>> 「水の者どもの力で、村の人達は・・・・・・・・もう。
>>   人間であった頃の記憶も無くした彼らは、自分の家族や仲間たちが相手でも
>>   ・・・・・・・・・血をすすり、肉を喰らうでしょう・・・・・・・・・・
>>   深きものどもに寿命はありません。
>>   誰かに殺されるまで、永遠に生き続けます・・・・・・・あの姿のままで」
>
>『水』にとって現地人を変化させた深きものは消耗品と同じですから。
>リナさん達にとってつらい選択になりますが、邪神に生かされるより
>エル様の元に送ってやるのが慈悲になります。
>

その通りですね。
酷な言い方をさせて頂きますと、極めて効率的で効果的なやり方ですね。
本来は敵の勢力の者達を、自分達の兵力、しかも捨て駒として使えるのですから・・・・・・・。
A: いくら何でも、やり過ぎですよ。水の者ども。
N: 何処かの、誰かさんが、も・っ・と・、しっかりと管理していないのが悪いですわ!
A: う゛・・・・・っ・・・・・・。

>
>>どこまで・・・・・・どこまで命を・・・もてあそぶ気なのか。
>
>>深きものどもの中には、背の小さな奴らは混じっていなかった。
>>この村にも・・・・・赤ん坊や・・・・・・・幼い子供が居たハズなのに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
>>
>>そっちがその気なら、やってやろうじゃないの。
>
>邪神群の非道にかなりきていたリナさんですが、ここに来て決定的になったようですね。
>こうなったら邪神群に人間の恐ろしさを徹底的に知っていただきましょう!!
>大丈夫! リナさんなら出来る!!(断言)
>

はい、ブッンと何かが切れてしまってます。
自分も・・・・・・こういう事態は・・・・・あまり好きではありません。
子供には、いつも笑っていて欲しいですから・・・・・・。
A: 水・の・者・ど・も・・・・・・・・・後で覚えときなさいよ。
N: まあ、Aが良いと言うのなら、私の一族も水の者どもには、いろいろと言いたい事がありますから
   ゆ〜くりと、お話しさせて頂きましょうか。
お2人とも・・・・・・剣と棒を笑いながら眺めるの・・・・・・止めていただけませんか(汗)
目が・・・・・完璧にいっちゃて・・・・・・るんですけど(滝汗)

>
>>甲板のあたし達の周りに、いつの間にか船団の司令部の人達を始めとして
>>沢山の人達が集まってきた。
>>流石に皆、緊張した顔をして、あたし達の方を見ている。
>>
>>あたしは少しでも士気を上げたくて、とにかく行動を開始することにした。
>>
>> 「ゼロス!、あんたは直ぐに味方へ連絡して、至急援軍を要請。
>>   戦力を出し惜しみするな、とも伝える事」
>
>戦力の出し惜しみ・・・・・・。
>AさんとNさんが、喜んで来そうですね(笑)
>今回、子供達がおよそ最悪な結果になったはずですし。
>『いやぁ〜〜。リナさんが戦力の出し惜しみをするなっていっていましたから』
>とかいって、大暴れしそうな予感が・・・・・・(汗)
>

AさんとNさんは、真っ先に飛び出して来るでしょうね。
そして、この世界へと侵入してきている者達を次々と滅ぼして行くでしょうね。
A: 当然です!
N: この世界への侵入者を滅ぼした後には、ルルイエで、『あの人達』にも、一言お話しさせてもらう事にしましょうね。
A: Nよ。多少は・・・・。
N: 相変わらずAは甘いわね。いい加減にその考え方を改めなさないよ。

>
>>成り行きを見守っていた船団の人達に向かって、あたしは声を張り上げる。
>> 「みんな、直ぐに援軍が来るわよ。
>>   それも、神族と魔族の精鋭を集めた、大部隊がね。
>>   そうすれば敵を包囲して殲滅できるわ。
>>   この戦い、あたし達が勝つわよ!」
>
>指揮官としての才能とカリスマがリナさんにはありますね。
>

一度リナさんに、大規模な戦闘の指揮を執って頂きたかったのです。
A: 戦闘の指揮官としては、良い選択と行動ですね。
N: Aの一族の者達よりも、遥に優秀ですわね。
A: その通りなだけに、反論できませんね。

>
>> 「おう!」
>> 「異界のやつらに、目に物見せてやりましょう!」
>> 「人間をなめるなよ!」
>> 「セイルーン海軍の底力、今こそしめしましょうぞ!」
>>
>>甲板に居た船団の人達が、あたしのほとんどハッタリに近い発言に
>>力強い声を張り上げ、応えてくれた。
>
>ハッタリでもなんでも、指揮する人間が『勝つ』といえば勝てると信じ、
>力を出せるのが人間なんです。
>指揮する人に実力とカリスマがあるのは絶対条件ですが・・・・・・。
>

指揮する人は、たとえ自分の信じていないような事でも
自分の指揮下に入っている人達には、希望を与えなければなりませんからね。
A: 軍人さんは辛いですね。例えどれ程の犠牲を払っても、命令されたことを行うしかないのですから。
N: いつも苦労するのは、直接戦う前線の方々ですものね。

>
>>そう、援軍が来てくれれば、まずあたし達は勝利するだろう。
>>ゼフィーリアに居る、異界の魔王や神王たち
>>そして、この世界の竜王や魔王の腹心たちが援軍としてくるのだから。
>>
>>問題は、それまであたし達が持ちこたえることが出来るかどうか。
>>そんなことは戦いのプロである船団の人達には、分かっているハズなのに
>>彼らは、戦うことに同意してくれたのだ。
>>
>>正直言って、今まで軍人という人種に、あまり良い印象を持った事は無かった。
>
>『邪神群からこの世界を護る』という統一的な感情が、みんなの心を一つにしたのでしょう。
>

はい、船団の人達は、ごく普通に生活している方々です。
国には帰りを待っていてくれる家族もいます。
A: この世界の方々のことを、我々の世界の人達に見習って欲しいですね。
N: 特にAの一族にね。

>
>>迫り来る深きものどもの動きを見ながら
>>あたしは迎撃の準備を、続けることにした。
>>
>> 「アメリア!、船団の司令部と協力して戦闘、及び、出港の準備をして
>>   悪いけど、船団の全体をフォローするような余裕は無いと思うから
>>   ゼルと一緒に、船団の被害を防ぐ事を考えて。
>>   それと、深きものどもと、バイアキーの動きを監視するチームを作って
>>   何か変化があったら、直ぐに報告させて
>>   バイアキー側は動きがない限り、まずは監視するだけでいいわ」
>>
>> 「はい、島の人達の為にも、負けられません。
>>   ゼルガディスさん、お願いします」
>>アメリアがゼルの手を引き、集まってきた司令部の人達に、次々と指示を出し始めた。
>>
>> 「キズカ、ゼロス。
>>   あたしと一緒に、まず、正面の深きものどもに一撃。
>>   後は、両方の敵の動きに合わせるわよ。
>>   ガウリイは全体を見渡して、随時みんなのフォローに回って」
>>
>>言ってあたしは呪文を唱えだす。
>
>作戦の立案と指示。攻撃魔法の準備。
>完全に人間側の主力ですね。リナさん達。
>

本当は、このリナさんの指示に反発する船団の参謀の人とかも
入れたかったのですが、余りにも間延びしてしまうのでカットさせて頂きました。
A: 後は、目的を達するための非情さ。を、理解して下されば、良い戦術家となってくれるでしょうね。
   戦い、特に軍隊の戦いの目的は敵の無力化。
   味方の犠牲は抑えて、敵に多大なる犠牲を強いる、事ですからね。
N: 我々の世界の者達のように、効率良く味方を殺して
   敵の力を削ぐ。
   リナさん達のそんな姿は、あまり見たくはありませんわね。

>
>>ゼロスが人差し指を立てた状態で、右手を深きものどもへ向けて伸ばし
>>軽く、左から右へと振った。
>>ただそれだけで、こちらへと向かってきていた深きものどもの
>>数千体が炎に包まれ、崩れ落ちてゆく。
>
>さすが、リナさんにいじめられていても、
>アメリアさんの『生の賛歌』でダメージ受けても
>『ミルガズィア特選 竜族ギャグベスト1000』で行動不可能に陥っても
>五人の腹心につぐ高位魔族。(笑)
>『獣神官』の本領発揮ですね。
>

改めて、おっしゃれた事を考えると・・・・・ゼロスさん。不幸ですね。
今回は、特別ゲストに来ていただきました。
『後ろ姿がゴキブリ似』、『パシリ魔族』、こと、『偉大なるお力をお持ちの、獣神官ゼロス』さんです。
A: 待ってました、『腹心の方々の良い玩具』、『笑顔がステキな』ゼロスさん♪
N: 『珍しくカッコイイ』、『冷静な戦略家』のゼロスさん♪
ゼロスさん: A〜様〜。Nさん。そして、Keyさんと猫楽者・・・・・・・・・・。
          僕は、誉められたと喜んで良いのでしょうか(汗)
A: 悩んじゃダメですよ♪
N: これ以上は無いほど、素晴らしい誉め言葉ですわよ♪
ゼロスさん: しくしく・・・・・どうしてでしょう・・・・・なんか凄く悲しいんですが・・・・(泣)

>
>> 「来たれ  劫火と共に」
>>キズカの呪文で現れた、巨人の炎が深きものどもを焼き尽くしてゆく。
>
>キズカさんの召還術もリナさん級の威力ですね。
>

キズカさんも、かなりの力を持っていますからね。
A: Nと同じでキズカさんも、なかなか怖い方ですからね。
N: まだ、『あの大技』を出してはいませんしね。

>
>> 「ドラグ・スレイブ!」
>>あたしの術の爆発光が消えて
>>今の3連撃で、海面上に姿を現していた深きものどもは
>>全て倒した、というのに
>>直ぐに海面下から現れた、深きものどものは下手したら
>>今倒した奴らよりも数が多いようである。
>
>それがウリのような奴らですから。
>しかし、案外リナさんの術で当初に出てくる数の半分くらいになっていたりして。
>北の魔王が限定的とはいえ復活してますから、竜破斬の威力も上がっていそうですし、
>リナさんが呪文を唱えたら、他の魔王も含めて優先的に力を送るようにと
>エル様から指示がいっていそうですし(笑)
>

ふっ・・・深きものどもは、まさに数で勝負する奴らですからね。
A: エル様の指示。の一言で、なんか動揺してますね。
N: ビックリしましたね。
   今回の件について、エル様が、どんな指示をお出しになったか・・・・・・・・。
   Keyさんは鋭い方ですから、もしかしたら・・・・分かっちゃいましたか?

>
>>今のところ出番の無いガウリイが、呟いた。
>> 「第二陣か、どの位の数が侵入してきてるんだ」
>
>戦闘時には、リナさんを守るために何時も以上に鋭くなるガウリイさんです。
>

はい、そしてガウリイさんの探査能力が
今後、ある段階で活躍するかも、しれません。
A: ガウリイさんの勘・・・・・凄すぎです。
N: 以前に頂いた感想にも、実は・・・・・・・・・・・・・すっ鋭い、と
   驚いたことがありまして、内容に関しましては
   もう少しお待ち頂くことになってしまいますが、いずれ明らかになりますので。

>
>>大きく迂回して左側面から、バイアキーの大群が襲い掛かって行った。
>>船団へでは無く、深きものどもの第三陣へと。
>>
>> 「へ?」
>>あたしは呪文を唱えていたのも忘れて、思わず間抜けな声で呟いてしまった。
>
>『風』の指示でしょうね。
>まず、『水』の勢力を潰してからというのは。
>それから、この世界の侵略をするのかは分かりませんが。
>

『風』と『水』の対立は、根が深いですからね。
A: 何も、他所様の世界でまで、兄弟喧嘩しなくても良いでしょうに!
N: どっかの誰かさん。に、他所様に迷惑を掛けないように
   き・ち・ん・と、して欲しいですわね。

>
>とうとう、本格的に邪神群との戦闘に突入したリナさん達。
>『水』と『風』の動向が気になりますが、
>それよりも、こいつらを呼び込んだであろう『支配せし者』の意図が気に掛かります。
>未だに姿を見せないヴラバザードが今何をしているのか。
>読めない展開に、続きが気になってしょうがない今日この頃です。
>

ありがとうございます。
何よりの励みとさせて頂いております。
A: 『水』と『風』の関係は、次回には少しは明らかになると思います。
N: サバツさん側の活動も、次回から明らかになると思いますので
   お待ち頂ければ、幸いです。
ヴラバザードさんは、そろそろ出番が近いかもしれません。

>
>また、感想を書きに来ますが、お体にはお気をつけて。
>ではまた。


丁寧にありがとうございました。
体調は、今ひとつですが、どうにか良くなって来ましたので
いつも読んで頂いて、そして丁寧な感想まで頂きまして
本当にありがとうございます。

半袖でいると、朝夕は肌寒いくらいになってまいりましたね
風邪が流行っているようですので、お体にお気を付けて、お元気で。

では、失礼します。

inserted by FC2 system