◆−ごあいさつ。−羅琴みつき (2002/9/4 00:52:55) No.21665
 ┣血の後継者 第16話 〜前兆〜−羅琴みつき (2002/9/4 00:56:16) No.21666
 ┣血の後継者 第17話 〜彼女にとって、希望と絶望〜−羅琴みつき (2002/9/4 22:53:28) No.21674
 ┃┗はじめまして−リナ&キャナ (2002/9/5 13:10:08) No.21678
 ┃ ┗よろしくですたい−羅琴みつき (2002/9/5 22:40:11) No.21688
 ┣血の後継者 第18話 〜話をしよう〜−羅琴みつき (2002/9/7 17:03:22) No.21714
 ┣血の後継者 第19話 〜主人公、死にます〜−羅琴みつき (2002/9/8 22:25:40) No.21747
 ┃┗笑って良いものか・・・−リナ&キャナ (2002/9/9 14:03:51) No.21761
 ┃ ┗とりあえずノーコメントで(きぱ)。−羅琴みつき (2002/9/9 18:25:02) No.21764
 ┣血の後継者 第20話 〜ゆえん〜−羅琴みつき (2002/9/13 20:59:51) NEW No.21823
 ┃┗ひぃぃぃぃぃーーーーー!!!!!(←狂乱)−リナ&キャナ (2002/9/14 13:31:27) NEW No.21840
 ┃ ┗ぎゃゃゃあああああぁ――!!(←錯乱)−羅琴みつき (2002/9/14 21:26:17) NEW No.21856
 ┗血の後継者 第21話 〜それから〜−羅琴みつき (2002/9/15 23:59:40) NEW No.21923
  ┗レーーーーイファーーーー!!!!!−リナ&キャナ (2002/9/16 13:39:36) NEW No.21947


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21665ごあいさつ。羅琴みつき E-mail 2002/9/4 00:52:55


こんばんは。
お久しぶりです。初めましての方、初めまして、羅琴みつきと申します。
私は生きていました。
一ヶ月ほど(いや、もっと)挨拶もなしに霊界をさまよっていた者です。
覚えていられる方がいましたら幸いです。


ホントにホントにごめんなさいでした。
ただでさえ凍結状態だった連載をほっぽって何が原因かと言いますと、大きなことの他にこんなことが↓

1、パソの寿命
使い出すと変な音がするのです。めちゃめちゃうるさい。
家に来てから結構たつので、寿命だと言ってました。
しかし現在、治まったので、そのまま使用。

2、目が痛い
以前にも少し言っていましたが、目が悪化。
氷で冷やしながらパソを使ったりしてましたが、おかげで目がはれました(当然)。
今後、少しずつなら平気と思われます。てか使いすぎが原因とも思われるので。

3、原稿
部活の原稿がありました。原稿があるのは毎月なので別に理由にはならないのですが、今月は3年生の先輩達の、引退号だったのです。


こんな感じでした。

別に待っていた方はいなかったと思いますが、中途半端で突然居なくなったりして、本当にすいませんでした!!
虚像以上に何ソレ状態な血継!!あれを無事に完結させることを目標にします。
例えそれが何度目かの誓いであっとしても(え)、今度こそ!!

血の後継者、15話までは、著者別ツリーにあるので、それを読んでいただくと、非常に嬉しいみきおです。

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21666血の後継者 第16話 〜前兆〜羅琴みつき E-mail 2002/9/4 00:56:16
記事番号21665へのコメント

と、いうわけで血継です。虚像の方もなんとか近いうちに……!!

↑のにも書きましたが、15話までは、著者別ツリーにてお願いします。何か最初の頃のを読み返してるとすごく懐かしいです。てか文体が別人……!!1話2話は文法めちゃくちゃであります。
もう連載当初にいた方もほとんどいなくなってるし……自分のいい加減さがわかりますねー。書き始めたのはちょうど一年前のようです(何ー!?)。中1の時すか。
あの後詩に目覚め、詩のツリーばかり作った結果なんですね。

今までここに、キャッチフレーズがついていたんですが、ドロドロの峠も越えたことですし、しばらく消え失せるかと。








『血の後継者』
第16話
〜前兆〜





ある日の午後。
あたしは暇を持て余して、一人自室にいた。ミリーナに声をかけようとも思ったけど、何だかんだ言っても、彼女達―ミリーナとルークはワンセットなのだ。
何となく気がひけたので部屋で大人しくしてることにした。
ドアは閉めた。カーテンは昨日の夜から開いてない。めんどくさいから。
今日は晴れだし、時間的にも外は明るい。でもあたしの部屋は薄暗かった。だってめんどくさいし。それに今から光を入れても、薄暗さに慣れた目が眩しくなるだけだ。



することもなく、あたしは古びたベットに寝転がり、定期的に寝返りを打つ。
なんとなく、だけれど、最近自分の性格が暗くなった気がする。表立って。
自分の中に暗さがあるのは知っていた。それでも結構明るくきたつもりだ。暗さを隠してきたつもりだ。
ああ……、こんなことを言ったら、反論があるかもしれないけど。


――――コツッ。


不意に変な音が耳に届いた。


――――コンコンッ。


この上なくありきたりで芸のないその擬音は、あたしが背を向けたカーテンの奥、ガラス窓の向こうから聞こえた。
というかはっきり言って、窓叩かれただけである。
「…………………」
煩わしいったらない。
それでも一応、寝返りを打って、カーテンの方は見た。布が厚くて、人影はうっすらとしか見えない。
訪問者は悪魔か天使。でもきっと天使。地方の悪魔がここまで来るのは滅多にないことだし、第一あたしに逢いに来るようなやつはいない。塔の悪魔なら、入れば良い。
天使が黒の塔に来るのも不自然だが、問題じゃない。
だってあたしの部屋、ここ塔の六階だもの。


――――コンッ!


いっこうに出ないあたしにしびれを切らした訪問者は、さっきよりいくらか力を入れて、窓を叩いた。
「うるさいわねえ、誰よ!!」
しゃっとカーテンを引くと、太陽の閃光が目にきた。
そしてその後、訪問者の姿を確認した。
予感はあった。
それは白の塔の天使、たしか……そう、アメリアだった。
「あんた……!何しに来たのよ!?」
「まーまー、リナさん。落ち着いてー」
アメリアはがらがらと窓を開けると、手であたしを制止して、断りもなく、部屋に入ってきた。
「何のつもりよ?」
あたしはあからさまに顔をしめて訊く。
アメリアは、
「ちょっと。
 今日はこんなに良い天気なんですよ。こんな暗い部屋に居ないで、どっか行きましょーよー」
「嫌。何であんたと」
「友達が友達と遊んで何がおかしいんですか」
「いつからそんな関係になってんの!!?」
あたしは人差し指を押っ立てて叫ぶ。
いや、真面目に驚きました。
「悲しいこと言わないでくださいよ!良いじゃないですか、減るもんじゃなし」
減ったら困るわな。
「あー、もう!何なの!何がしたいの!言っとくけど、外にはいかないから。暑いし。絶対ね。半法律的に」
「不健康ですねー。まあ、私だってリナさんが大人しく付き合ってくれるとは思ってませんでしたけど」
「じゃ、さっさと帰んなさい」
しっしと手を振る。
「う〜……。あ!でもちゃんと本題があるんですから!!
 リナさん、天使に知り合いなんています?私以外で」
「は?いるわけないでしょ」
変わらず不機嫌な顔で応える。
それが何?とアメリアに訪ねる。
「うちの塔の、ある上級天使さんが、リナさんのことを私に訊いてきたんです。
 何か知ってるっぽかったですよ。はぐらかされましたけど。で、何か心当たりはないものかと」
「知らないわよ、そんなの。間違えたんじゃないの?」
天使―しかも上級―に知り合いなど、いるハズがない。フィリアさんは天使だけど、白の塔にはいないし。
「そんなことないです!ハッキリと名前も言いましたしっ」
「じゃあ……。何か用があるんだったら、そのうちそっちから来るでしょ。ほっときなさいよ」
「え」
不服そうな声をげるアメリア。………………何で。
「リナさんてー、そーゆーとこおおざっぱ過ぎじゃないですか?自分に関わることなのに」
「人の性格にまで口出すんじゃないわよ!だいたいあんたが気にすることじゃないし!
 ほら、帰った帰った」
言って、あたしはアメリアを窓から外へ追い出す。
「ああ〜……また来ますからね!!」
来なくていい。
アメリアは渋々帰っていった。居座られなくて良かったー。



「―リナさーん」
その時、アメリアとは別の声が聞こえた。
あまりハッキリしない声。レイファだ。
「何ー?」
ガチャリとドアを開けて、廊下を見るが、誰もいない。
ああ。階段の下か。
あたしの部屋は階段の方に面しているのだ。下をのぞき込むと、レイファの姿が見えた。
「何?」
階段を降り―――――、



   …………………………え?


  階段を


       降りる途中、


世界が揺らいだ




                       い た い








ダンッ。

「リナ……さん?」
返事をしない。
「……………………………………リナさん」


「やっと見つけましたよ」


レイファの声は、聞こえていなかった。













あとがき
夏休みの一研究で、私はいつもの暗ーい詩集を作りました。
さすがに2日でやったのは堪えました(爆)。クマが広がりました(悲)。

まだ皆さんのを読んでないし、しばらく過去記事あさりに精を出します。
それでも続きは早く出しますのでーー!どうかお見捨てなきようーー!!!

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21674血の後継者 第17話 〜彼女にとって、希望と絶望〜羅琴みつき E-mail 2002/9/4 22:53:28
記事番号21665へのコメント

安易な展開になっていく今日このごろ(爆)。




『血の後継者』
第17話
〜彼女にとって、希望と絶望〜





「おい、リナ!!」




頭の中で、ヴァル兄の声がした。


ラミサの声はうるさかった。


いろんな声が聞こえた。


声は聞こえるのに、あたしは目を覚ますことができなかった。
…………起きる気がない?

起きてみようかな。めんどくさい。体を支配する脱力感。
どうしたんだろう。







でも、起きてみようかな。
少しぐらい無理してみようかな。
何となく、自分で起きなくしているわけでは、ないと思った。思ったから、起きてみる。


思い瞼をゆっくり開けた。
「……………………………ん……」
「起きたか?」
話しかけてきてのは、誰だったか。
「んあ?………何みんなして集まってんのよ」
そこはあたしの部屋で、自分のベッドに寝ていた。
カーテンは開けられて、眩しい光が室内を照らす。部屋のドアも開いていた。
あたしのセリフにヴァル兄は、
「馬鹿、お前が階段で倒れたからレイファが呼んでくれたんだぞ」
と、呆れながら説明。
「ああ……、そういえば」
体を起こす。
「貧血だなんてお前らしくねーなー。コールタールの雨が降るぞ」
「どーゆー意味よ、ルーク!!」
ルークの失礼極まりない言動に、あたしは睨みをきかせた。
ん……?
「ていうか貧血だったの?あたし」
きょとんとして、誰にともなく訊く。
一応レイファの方を向いて。すると、
「………恐らく、症状から見てそうかと……らしくないですね……。
 でも……リナさん…最近お部屋にばかりいましたから……」
「飯だけは変わらず食ってたがな」
ごす。
鈍い音を出して、ルークを黙らせた。
しかし貧血だあ?しゃくだけど確かにらしくない。
でもあたしって見た目より病弱なとこあるし。って、誰よそこで突っ込むのは!!
……??別にだるくもなんともないんだけど。普段と何も変わりない。さっき感じた脱力感も、もうない。
「あ、レイファって何の用だったの?呼んでたわよね」
「………お茶にお誘いしようかと…思いまして……」
「ラミサねー、レイファとお菓子作ってたんだよー!!もう食べちゃったけどネ!!」
ぼそぼそ喋るレイファの声を遮って、ラミサの馬鹿でかい声が響いた。
って食ったんかい。誘っといて。
「まあ、でももう何でもないし、下行くわ」
言ってあたしはベッドから足をおろし、
「リナさん!?どうしたんです、その髪!」
床に足を降ろして直立した。とたん、いつも冷静なミリーナが声をあげた。
「んなっ!どうなってんだ!!」
「何したんだよ、お前!」
「リナなにしたのー!?」
続いてあちこちから指摘の声が。
「な、何?」
困惑して自分の髪を見ると―、
「何よこれええええええ!!!!!!」
叫ぶしかない。
座っていた時は布団で見えなかったのだろう。
もとから長い、あたしの髪は、異様なまでに伸びていた。



「前兆――ですね……。
 ……残念なことです」



1人、何も言わなかったレイファが口を開いた。
淡々とした、義務的な口調だった。
「ぜん………ちょう?」
皆の視線が彼女に注がれる。
「……ええ。髪の方は問題ありません。切ればもう終わりです……。……伸び続けたりはしません」
「あ、うん…。それで?前兆って何のこと?何か知っているの?」
「もちろん……。私は…貴方を殺すために、生きてきたんですから」
「!!」
「正確には……、その目覚めの前兆が現れた人を、殺すためであって……特別リナさんに恨みがあるわけではないんですよ……」
はー??
わけわからーん。
「それって、どういう――」



「――私が説明するわ」



「誰?あんた。何でLと一緒に……」
開いていたドアの所にたっていたL。そしてその隣には、見知らぬ女性が。
色白だが血色の良い肌。どこか冷たい感のある、端正な顔。髪は肩で切りそろえていた。白い服を見事に着こなしている。
「私の名はルナ。貴方の姉よ」






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21678はじめましてリナ&キャナ E-mail 2002/9/5 13:10:08
記事番号21674へのコメント

はじめまして。主に2のほうに出没している(1の連載はどーした)リナ&キャナと申します。
以前、過去ログを大量にまとめて読んでいた時期に、『血の後継者』を拝見させていただいたときに、すっごく好きになっちゃいました。実は、ダーク・オブ・ダークや、その続編たちも大好きだったりします。

こんな短いコメントですが、失礼いたします。
これからもがんばってください。

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21688よろしくですたい羅琴みつき E-mail 2002/9/5 22:40:11
記事番号21678へのコメント

リナ&キャナさんは No.21678「はじめまして」で書きました。
>
>はじめまして。主に2のほうに出没している(1の連載はどーした)リナ&キャナと申します。
はじめましてー。よろしくお願いしますね☆
………リナ&キャナさんと言いますと、私以前にDMで記事を読んだことがある気がするんですが……。その方ですか?てかこれで違ってたらホントすいません!!

>以前、過去ログを大量にまとめて読んでいた時期に、『血の後継者』を拝見させていただいたときに、すっごく好きになっちゃいました。実は、ダーク・オブ・ダークや、その続編たちも大好きだったりします。
ぬあああああああああああああああ!!!(叫)
あれを読んでいただけていたとは……!昔のヤヴァイのまで…。ホントにホントにうれしいですー!!
ありがとうございます!!

>こんな短いコメントですが、失礼いたします。
いいえ、嬉しかったですvv

>これからもがんばってください。
リナ&キャナさんも頑張ってくださいね。
こちらこそ短かったですが、これにて。
みつきでした。

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21714血の後継者 第18話 〜話をしよう〜羅琴みつき E-mail 2002/9/7 17:03:22
記事番号21665へのコメント

こむばむはー。
そろそろ佳境です。一気に終わりを迎えるべく頑張るです。無理っぽいけど(え)。
さて、私はいつまで順調に書き続けられるのでしょう!?
自分との戦いです。←てか既にアレです。

あう……ルナさんの喋り方がいまいちわかりません………。







『血の後継者』
第18話
〜話をしよう〜





「私の名はルナ。貴方の姉よ」
ある日突然、見知らぬ女にそんなことを言われて、どんな反応をしろとゆーのだ。



「…………………………………………………」
あたしの反応は、眉間にしわ寄せ、バカみたいにぽかんと口を開けることだった。
「………どういう意味だよ、それ!」
ヴァル兄が問いただすのを、呆然と聞いていた。
「そのままよ。
 ちゃんと説明するわ。長い話をしましょう」
その―、ルナとかいう天使―アメリアが言っていたのは、この人と見て間違いない―は、悪魔の気に囲まれても平然としている。
「リナ、あんたも変な顔してないで、よく聞きなさい」
随分命令口調である。
それでも一応、ゆるんでいた顔をひきしめて、ごくりと唾を飲む。
「まず……そうね、貴方は私の妹。
 天使である私は育てられ、悪魔だった貴方は捨てられた。良い気分じゃないでしょうね」
ああ、この人は天使だったから、育ててもらえたんだ。
そりゃそうだ。天使を捨てる気ちがいはいない。
「何が言いたいのよ?」
落ち着いている素振りで先をうながす。
「手紙は読んだことだと思うわ。それなら親の真意もわかっているハズ。
 ただね、それに追加するなら、悪魔であること以前に、貴方にはもっと重大で恐ろしい、捨てられる理由があったのよ」
「………………」
答え方に困って、何も言わなかった。
それはみんなも同じ。同じで、神妙な顔をしていた。
ただ、レイファとLだけは、目を閉じて静かに聞き入っていた。





「だって、私たちの両親、二人とも天使だったもの」











?????????
とたん、頭の中にはたくさんのクエスチョンマークが。

何を言っているんだろう、この人は。

天使と天使の間に、悪魔は生まれない。

……………………………それって?


室内の空気が、ざわめいた。
けれど誰も口には出さない。


「貴方には、魔王の血が流れてるようね」

「そんな……バカなこと言わないでよ、何なのよ!いきなり姉だとか言ってきちゃって、そのうえあたしが魔王!!?信じらんない!帰ってよ!」
頭の中が真っ白になった。
長く伸びた髪を掻きむしって叫ぶ。
魔王?だいたいそれは人種であって、人種じゃない。1人しか存在しなかったもの。寿命で死んだあとは、また家柄関係なしに現れていたらしい。けれど神話の時代に滅ぼしてからは、誰1人として生まれることはなかった。
「口のききかたがよくないわね。まあいいわ。それでもあんたが魔王であることに変わりはないもの」
この態度が気に入らない。
「いいえ、言い方が適当じゃなかったわ。
 あんたが魔王なわけじゃないの。彼は何百年以上も昔に、滅ぼされているもの。
 あんたはね、その、滅ぼした彼の――俗に言う生まれ変わりってやつね」
はーー!?生まれ変わり!?そんな古くさいファンタジーの定番をあたしにもってくんなーーー!!!
そう叫んだつもりだったが、口をぱくぱくさせただけだった。
「ここからの説明は、お任せしていいかしら?レイファさん」
「何でレイファの名前知ってんだよ」
さしてどうでもいいことを、質問するヴァル兄。
「さっきナイトメアに聞いたのよ」
「そーゆーこと。いろいろ迷惑なのよね」
ルナに続き、Lもこたえた。
そしてレイファは、恭しく語り出す。
「……わかりました。まずは私の身分から証しましょう。
 私はかつて、滅ぼされた魔王様の側近でした」
―――!!!
その声は、途中で沈黙が入ることもなく、とんでもないことを言った。
「レイファさん、貴方……側近だったって、今…」
ミリーナが訊き、レイファがこたえる。
「いちいち反応されてはやりにくくて仕方ありません。しばらく説明だけ聞いていてください。
 驚かれるのは当然です。当時、悪魔だった私は魔王様に仕え、尽くしていました。しかし、あのお方は突然、悪魔や天使、平民を無差別に攻撃し始めたのです。滅ぼされるきっかけになりました。血のせいだったのでしょう。しょうがないですよね」
魔血によって狂気に陥ったとでもいうのだろうか。
「私はそんなあの方に絶望し、私自身が殺しました」
再び、ざわめき。
それでも話の腰を折ってはいけないと、黙っていた。
「あの方は再び蘇り、血の使命として、世界を滅ぼすだろうと、私にはわかりました。だから私は、何回何十回も悪魔として生まれ続け、あの方の生まれ変わりを捜しました。
 そして見つけたのが、リナさん、あなたです」
「そんなこと……言われても…」
信じていいかわからないし、信じたところでどうしろと?
「生まれ変わりといっても、意思を継いでしまっただけですから、正確ではないですね。
 いずれあなたの意思は、あの方に支配されることになるでしょう。
 大丈夫です。その前に殺しますから」
さらっと言われた。
大丈夫って…。あたし、殺されるんですかー!!
「まってまってまって!ちょっと待って!!頭の中整理するから!」
右手をレイファの前に突き出すと、左手で額を押さえて考え出す。

ちっ ちっ ちっ ちっ ちっ ちっ ちっ ちっ ちっ ちっ ちっ ちっ……………


2分後。

「殺されるの?」
「殺します」

いーーーーーやーーーーーーーーーー!!!!!!




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21747血の後継者 第19話 〜主人公、死にます〜羅琴みつき E-mail 2002/9/8 22:25:40
記事番号21665へのコメント

こむばむは、みつきでござい。無理っぽいとか前回言いましたが、何だか終わりが見えてきました。相変わらず自分の言うことはいい加減極まりますね。

……ここにきて話が見えなくなってきました(ここで既に↑との矛盾)。
難しいー!!これがスランプというものなのか!?←未知との遭遇


最近サブタイトルが(も)いい加減だ……。








『血の後継者』
第19話
〜主人公、死にます〜






「何でー?レイファはリナを殺しちゃうの?何で?リナ、いなくなっちゃうの?何でー?」
純粋な瞳で問いかけるラミサ。
それにレイファは、くすりと笑うと、優しく応えた。
「安心してください。リナさんの中の、あってはいけない部分を消すだけですから。でも……そうね、残念なことに、支配は相当広がっているから……リナさんは霊体になってしまいますねー」
「ラミサのおばーちゃんと一緒ー?」
「リナさんは守護霊にはなってくれないと思いますけどね」
「ちょっと待ていっっ!!」
あっさりそんなこと言われてあたしの立場は!?しかも何か失礼なこと言われたし!
「なんですリナさん」
大声を出して、と言って、避難されてしまった。
「なっ……だって!何なのよ!!霊体って!あたし幽霊確定なわけ!?」
「大丈夫ですって。ちゃんと普段と変わりなく生活出来ますから。ただちょっと浮遊感があって、足が透けてるだけで……」
なんだそれはーーーーー!!!
「ていうかレイファ!あんた今までのじれったい喋り方は無意味な演技だったのね!!」
そう、別に会話に沈黙がたくさんあったって何もわかりはしない。
「違いますよ!これは、いざという時に話の進行がやりやすいように、と!今だって舌噛みそうで恐いんですからっ」
そうですか……。
「とにかく、貴方が肉体を失うことで、全世界が救われるのですよ?救世主なんですよ?隠密に行いますから称えられたりは決してないですけど。
 魔王様をそのままにしていたら、貴方自身が飲み込まれ、間接的に世界を滅ぼすんですから!時間がないんです、早く死んでください!」
ぐっ……!!
痛い所をつかれた。
しかし、早く死んで下さいっていう言い方はどうにかならないんだろうか……。
「ねえ……ホントなの…?」
やや気弱に、レイファに問う。
「……………………ええ、本当です」
彼女は少し間をあけ、哀しそうな顔をしたが、力強く、頷いた。
無言のまま、ルナの方を向く。
彼女にも、こくりと頷かれた。
そしてLにも。
「うあ。頭痛ーい……」
軽い目眩を感じて、ベットに倒れ込む。
「あたしにどうしろってぇーのよ…………」
「ですから死んでもらわないと」
「それはもういいから……」
いきなり自称姉は現れるわ、乙女の髪は異常に伸びるわ、魔王の生まれ変わりだわ、世界を滅ぼすらしいわ、死んでくれだ……もう頭がパンクするーー!!





「―で?ホントなわけね?」
もう何度も訊いた。
ルナが応えた。
「さっきから何度も言ってるでしょうが。諦めが悪いわね。
 出逢った瞬間、こんな話で申し訳ないけどね」
「ルナ………」
ぴくり。
ルナの眉が上がった。
「姉に向かって呼び捨てとは何なのかしら。お姉さまと呼びなさい」

ぞっ。

それだけの言葉に、何故だかとてつもない恐怖を感じた。
「ねねねね………ねね姉ちゃん……」
個人的には、まだまだ違和感バリバリな彼女を『ねーちゃん』呼ばわりするのには、この上なく抵抗があるのだか……。

「Lはどこまで知ってたんだよ?」
ただ傍観しているだけだったLにルークが訊いた。
「まー、仮にも黒の塔の統治者だからねー」
と、曖昧な返事がかえってきた。




そしてその後は、
あたしを取り囲む声、声、声。

「どうすんだよ、リナ」
「霊体になってもさ、案外面白いかもしれないわよ?」
「お前、ホントにヒーローやるきかよ」
「リナ死ぬのー?」
「死ぬんですか?世界のために?」
「死んでください。断っても殺します」
「いろいろ話がしたかったけどね、あんたとは。ま、死んでからだって出来るし」



「だーーーー!!!もうっ、死ねば良いんでしょ!?死ねば!!」


………………………………………。

………………………………………?


はっ!


ヤケになったあたしは、死亡宣言をしてしまった。

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21761笑って良いものか・・・リナ&キャナ 2002/9/9 14:03:51
記事番号21747へのコメント

こんにちわ。運動会の振り替え休日のおかげで、昼間っからのレスです。

くふぅ・・・リナちゃんどうなるのでしょう・・・
なんか、ま○らほをほーふつと・・・げふんげふん。あれとはある意味逆か。

両親天使だは、魔王の生まれ変わりだわ、リナって一体・・・
それ以上に、レイファが一番謎ですが・・・いや、なんと言ってもラミサの脳みそ・・・げふんげふん。

>「どうすんだよ、リナ」
>「霊体になってもさ、案外面白いかもしれないわよ?」
>「お前、ホントにヒーローやるきかよ」
>「リナ死ぬのー?」
>「死ぬんですか?世界のために?」
>「死んでください。断っても殺します」
>「いろいろ話がしたかったけどね、あんたとは。ま、死んでからだって出来るし」
↑のシーンが・・・笑うべきかなんなのか・・・
特にレイファ・・・断ってもって・・・(滝汗)

では。短いですが失礼いたします。
ちなみに・・・DMに載っていたのは本当です。ルーク好きぃぃぃ!!って暴走していました。
ぁぅ・・・オンラインで同じこと言われたの何回目だろう・・・(滝汗)

トップに戻る
21764とりあえずノーコメントで(きぱ)。羅琴みつき E-mail 2002/9/9 18:25:02
記事番号21761へのコメント

リナ&キャナさんは No.21761「笑って良いものか・・・」で書きました。
>
>こんにちわ。運動会の振り替え休日のおかげで、昼間っからのレスです。
こんばんはvレスどうもでした。
あ〜…ちょっち懐かしい響きがvv
運動会早いのですね。うちは今月の20日ですたい。もう体育祭ですけど(振り替えないし…)。

>くふぅ・・・リナちゃんどうなるのでしょう・・・
どうしようかな…(おい)

>なんか、ま○らほをほーふつと・・・げふんげふん。あれとはある意味逆か。
リナちゃんたら助けすぎvv(まて)
しかも鬼作者のもとでは、例え欠片(灰でしたっけ?)を集めたって戻れない。

>両親天使だは、魔王の生まれ変わりだわ、リナって一体・・・
>それ以上に、レイファが一番謎ですが・・・いや、なんと言ってもラミサの脳みそ・・・げふんげふん。
のちのち明かせていけたらいいなあ…は、理想なのですが。
レイファの解説は自身なくなってきました…。

>>「どうすんだよ、リナ」
>>「霊体になってもさ、案外面白いかもしれないわよ?」
>>「お前、ホントにヒーローやるきかよ」
>>「リナ死ぬのー?」
>>「死ぬんですか?世界のために?」
>>「死んでください。断っても殺します」
>>「いろいろ話がしたかったけどね、あんたとは。ま、死んでからだって出来るし」
>↑のシーンが・・・笑うべきかなんなのか・・・
>特にレイファ・・・断ってもって・・・(滝汗)
タイトルに続き、ノーコメントでよろしくお願いします。m(_ _)m

>では。短いですが失礼いたします。
いえいえ。てか私、リナ&キャナさんのお話まだ読んでなくて……;レスできなくて申し訳ないです〜!!

>ちなみに・・・DMに載っていたのは本当です。ルーク好きぃぃぃ!!って暴走していました。
>ぁぅ・・・オンラインで同じこと言われたの何回目だろう・・・(滝汗)
Oh!やはりでしたかー。
ちなみに私はくだらんネタで載ったことがあります。そしてとったB賞はまだ届かない……(何年前の話だ)。


それでは、短いですがこのへんで失礼しますたい。
みつきでした。

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21823血の後継者 第20話 〜ゆえん〜羅琴みつき E-mail 2002/9/13 20:59:51
記事番号21665へのコメント

やは、こんばんは。
体育祭が近づいて、また更新が遅れがちになるかと思いますが、……………そうでもないです(何!!)
多分平気であります。子供の体育祭は案外夜にまでは響かないことをしりましたから¬( ̄ー ̄)☆←腐


というか今のスピードは、私的に信じられないくらいなのです。これでも。


………と書いたのは、数日前。体育祭以外で遅れがちになってしまうあたり……。










『血の後継者』
第20話
〜ゆえん〜





「理解してくださって、助かります。
 お願いしますね」
「え゛……ホントに?」
「今更なんですか、承知してくれたじゃないですか」
ああ……なんてことだろう。自暴自棄になって非常識な話を承諾してしまうなんて………。
ていうかそんな笑い話のように、人生を終わらせる気、あたしにはない!!
「………リナさん、気持ちはわからないでもありません」
あたしの気持ちを察したのか、レイファは真剣な眼差しで言う。
「ですが、そのまま生きたいと思って生き続けたところで、それはもう貴方ではないんです。魔王様になっているのです。そして、世界を滅ぼします。
 ……私にはちゃんとわかっています。貴方のとる行動が。貴方は必ず、死を選ぶでしょう。『死を選ぶ』―言い方が気に入らないだけなのでしょう?目的のために、貴方は貴方の〃生き方〃を通しますよ」
「…………………」
そんな………そこまで、わかりきったように言われたら……。
あたしは世界のために犠牲になりたくはないし。
あたしのせいで世界を壊したくはないし。
乗っ取られたあたしが世界を壊すのは気に入らないし。


そんなこと言われたら、


「死ぬしかないじゃない……?」


あたしは、情けない声をあげた。

らしくない、あたしのそんな声に、こたえてくれる人は、いなかった。




「…………………あ、でもですねー、ホントにリナさんは考えがマイナス思考ですよ?」
少しして、レイファがそんなことを言った。
「何でよ、普通そうでしょ」
「だって、さっきも言いましたけど、霊体になったって普通に生活できるんですよ?地獄へ行きたいなら、成仏させてあげられますけどね」
なんてえシステムだ……。
「用は気の持ちようです。ラミサだったら喜んで死ぬところです」
「そうなのー?」
ってラミサが訊いてるし…。
「でも〜……!」
「とにかくっ!!」
なおも渋る―当たり前である―あたしに、レイファは大きな声を出した。
「さっきから言ってるでしょう、時間がないんです!倒れたのも、髪が伸びたのも、その前兆です!肉体と精神のバランスが保てなくなってるんです!!あの方の支配は、貴方が気付いていないだけで、あとはもう既に、貴方の自我を残すだけとなっています!」
そういうもんなんだろうか。
あたしは残っている自我を取り込まれたら、世界を壊すんだろうか。
何はともあれ。

「わかったわよ!
 あんたの言うとおり、ライフスタイル変えたって、あたしはあたしだもんね!」

そうしてあたしは、今度は笑って、何度目かの死亡宣言をした。

「確かに、強いようね……」
「何?ルナ…!……姉ちゃん……」
姉ちゃんの呟きが聞こえて、思わず訊いていた。
「こっちの話よ」
そう言って、姉ちゃんは小さく笑った。


「―ね、でもあたし、あんたのこといまいち―全然わかんないんだけど?」
あたしはレイファの方を向いて訊く。
みんなも興味深そうに視線を注いでいた。
「生まれ続ける側近……それだけではダメですか?」
「いやそれ謎すぎ」
「レイファさん、訊いてもいいです?」
ミリーナはぴっと挙手。どうぞ、とレイファが言って、
「どうして生まれ続けることが出来たんですか?」
あ、それあたしも思った。
「ええと……そうですねー……魔力の使い方を…よく知っていた、とでも言いましょうか」
さっぱりわからんし。
ミリーナは、
「もう一つ、でしたら何故、生き続けたんです?世界が滅亡したって、貴方が死ぬ時には何の関係もなかったハズ。まさか人々を救いたいだなんて綺麗事は言わないでしょう」
「……………………………………………」
淡々とした声に、レイファは口ごもり、眉をひそめた。
ミリーナの言い方はきついものがあったが、正論。あたしだって生き続けて他人を救おうとは思わないとおもう。それは綺麗事だもの。
「レイファ?」
ルークが声をかける。
すると彼女は軽く微笑んで、言った。
「そうですね……。私が救いたいのは、そんなに大きなものではありません」
「じゃあ、何故?何のために?」
「愛してましたから」
何を?誰を?


そう、訊こうとして、








                      ど く ん 。







「あ………………………………………………」
暑い。
熱い。

また目眩がして、壁に寄りかかった。
全身から汗が噴き出す。

そしてあたしの口から、あたし以外の人の声か、発せられた。


『レイファ………貴様、余計なことを………』


―――――!!!


張りつめる空気。
「ここまでですね」
そう言ったあとの、レイファの行動は早かった。どこに持っていたのか、素早く短剣を取り出す。
「おいっ!」
ヴァル兄の声は無視。鞘から抜き出すと、ろくに身動きがとれないあたしの正面に立ち、早口で、
「リナさん、ごめんなさい」
そして、
「お別れです」

ズッ。

あたしの心臓部に、彼女の剣が突きたった。




最期に見た、レイファの顔は、とてもとても哀しそうだった。

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21840ひぃぃぃぃぃーーーーー!!!!!(←狂乱)リナ&キャナ 2002/9/14 13:31:27
記事番号21823へのコメント

>やは、こんばんは。
こんにちわです。

>体育祭が近づいて、また更新が遅れがちになるかと思いますが、……………そうでもないです(何!!)
>多分平気であります。子供の体育祭は案外夜にまでは響かないことをしりましたから¬( ̄ー ̄)☆←腐
うちの学校の運動会(←体育祭じゃないんです。うちの高校)の練習は、モロに体に異常をきたします(←死ぬほど待て)


レイファ〜〜〜!!!
あんたは一体何を考えているのよ〜〜〜!!!!
そりゃ、確かに気持ちは分からないでもないよ。本編2巻のルビアと、ある意味同じ気持ちかもしれないよ。
でも、でも、それは何か違うんじゃないの?
何か、別の解決法は無かったの?

・・・すみません。ちょっと精神が壊れちゃってます。
でも、とっても気になったセリフがあるんです。
>「ですが、そのまま生きたいと思って生き続けたところで、それはもう貴方ではないんです。魔王様になっているのです。そして、世界を滅ぼします。
> ……私にはちゃんとわかっています。貴方のとる行動が。貴方は必ず、死を選ぶでしょう。『死を選ぶ』―言い方が気に入らないだけなのでしょう?目的のために、貴方は貴方の〃生き方〃を通しますよ」
↑のセリフ。
確かに、理屈としては分かります。
でも・・・何かが違う気がするんです。
何か、と具体的に訊かれてもわからないんですが・・・
このシーンのレイファは、何かが間違っている気がするんです・・・
あ・・・気を悪くされたら失礼します・・・


あまり長くは語れそうに無い心境なので、これにて失礼致します。

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21856ぎゃゃゃあああああぁ――!!(←錯乱)羅琴みつき E-mail 2002/9/14 21:26:17
記事番号21840へのコメント

リナ&キャナさんは No.21840「ひぃぃぃぃぃーーーーー!!!!!(←狂乱)」で書きました。
>
>>やは、こんばんは。
>こんにちわです。
こむにちは、いつもどうもですv

>>体育祭が近づいて、また更新が遅れがちになるかと思いますが、……………そうでもないです(何!!)
>>多分平気であります。子供の体育祭は案外夜にまでは響かないことをしりましたから¬( ̄ー ̄)☆←腐
>うちの学校の運動会(←体育祭じゃないんです。うちの高校)の練習は、モロに体に異常をきたします(←死ぬほど待て)
Σはあっ!!運動会で小学生かと思ってました(偏見)!!私より年上だし……。

>レイファ〜〜〜!!!
>あんたは一体何を考えているのよ〜〜〜!!!!
私にも分からな〜〜〜〜〜い!!お母さんとこ帰っといで〜〜〜(違)!!!

>そりゃ、確かに気持ちは分からないでもないよ。本編2巻のルビアと、ある意味同じ気持ちかもしれないよ。
言われてみると確かに似ているなあ、おい!

>でも、でも、それは何か違うんじゃないの?
>何か、別の解決法は無かったの?
どうですか、ルビ……レイファさん。

>・・・すみません。ちょっと精神が壊れちゃってます。
>でも、とっても気になったセリフがあるんです。
いえいえ、どうぞお気に召すまで気になろう(何)。

>>「ですが、そのまま生きたいと思って生き続けたところで、それはもう貴方ではないんです。魔王様になっているのです。そして、世界を滅ぼします。
>> ……私にはちゃんとわかっています。貴方のとる行動が。貴方は必ず、死を選ぶでしょう。『死を選ぶ』―言い方が気に入らないだけなのでしょう?目的のために、貴方は貴方の〃生き方〃を通しますよ」
>↑のセリフ。
>確かに、理屈としては分かります。
>でも・・・何かが違う気がするんです。
>何か、と具体的に訊かれてもわからないんですが・・・
>このシーンのレイファは、何かが間違っている気がするんです・・・
>あ・・・気を悪くされたら失礼します・・・
いいえ、私としてもここのセリフは書いててアレでした(なら書くな)。
ここで詰まって投稿が遅れたんですよね…;
まあ、私もここの解説は出来ないんですけどね…。具体的には。情けなっ!
とりあえず基本的に彼女はマイナス思考でアレです。←作者には何でもアレで済ませようとする傾向アリ。
うーん……やっぱり違うなあ……。

>あまり長くは語れそうに無い心境なので、これにて失礼致します。
そして次も長くは語れない展開に……(まて)。

何だか意味不の連発でしたが、これにて。

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21923血の後継者 第21話 〜それから〜羅琴みつき E-mail 2002/9/15 23:59:40
記事番号21665へのコメント

こんばんは。
リナさん刺されちゃいましたよ!ファンの方ごめむなさい状態をいつまで続けるつもりなんだ、自分。
それでも今回で一応区切りっぽいものがつきます。短いけど。………………つくのかな(え)。
そしたら虚像を(理想)。

最近また目の調子が悪くなってきました…………。









『血の後継者』
第21話
〜それから〜








体にかかる浮遊感。


あたしは目覚めた。


浮いていた。意識としては、手を見る動作。でも、あたしの体は見えなかった。
下を見れば、血を流して横たわる自分と、それを取り囲むみんなの姿。
レイファに刺された箇所からは、何やら黒い霧のようなものがあふれ出ていた。
障気。



有体離脱ってやつ?


あたし、ホントに死んじゃったんだなあ……。

フィリア―今まではたてまえで『さん』付けてたけど、もうどうでもいいや―とか泣くだろうな。あとアメリアも。あの子一体何なんだろうか。

レイファ、責められたりするのかなあ。


結局理由とかわかんなかった。
何で彼女はああも魔王の復活を止めようと生き続けたんだろう。
『愛してた』とか、理由にはならないと思う。
わからないのは、あたしが子供だから?



『貴様………っ!まだ生きて……………裏切ったな……………』

!!

あたしの口は閉じたまま、黒い霧の中から、声は聞こえた。
苦しそうな、恨みがましい声。
媒体となるあたしが死んだことで、王の復活は絶たれたということか。

声の向かう先は、もちろんレイファ。
「申し訳……、ありません」
俯いて。
それは涙声だったけれど、力強く、言った。
『………おのれ…、何故邪魔をする!!』
「その問いには、お答えできません」
口調は変わらなかったが、今度はいくらか機械的だった。
さっきは愛してた、とか言ってたくせにっ。

あたしが一人、考えている間にも、霧はどんどん薄れていった。


そしてついに、黒い霧は完全に消えた。

「あ……」
それと同時に、あたしの手や体は、蒼白くそして透き通っているけれど、目で確認することができた。自分の声も聞こえた。

「うああっっっ!リナ!!」
『やっほー』
声に気が付いて上を見たルークは、ものすごい驚きぶりを見せた。
もしかして霧が消えるまで、あたしの姿はみんなからも見えなかったんだろうか。
『ちゃんと見えるー?あたし、』
「すっごーい。リナ透明になってるー!!」
片手をぱたぱた振ってごあいさつ。ラミサは面白そうにあたしを眺める。
死んでしまったものはもう変えられない事実。ならば開き直って順応するのみ!!


「リナさん、勝手にやってしまって、すみませんでした……」
『あ?レイファ、もう良いって良いって。…………??』
言ったレイファの体は、王と同じく、黒い霧となって、消えかけていた。
「レイファ、お前……!」
ヴァル兄の発言に彼女は、
「心配はいりません。………私も消えます」
当たり前のように言った。
『どうして!?』
訊いたあたしへの返事は、とんでもないことばかりだった。
「……………どうしてって…。私が生きてきた目的は、再生を謀った魔王様を殺すこと……。生と死の管理者と、間接的に『世界を救う』ことを条件に……、生き続けることを許されました。全人類が滅びては…、管理者の仕事もなくなりますからね……」
一拍おいて、
「そして私は魔王様を再び殺しました。
 契約も……、お終いです」
彼女は微笑んでいた。

「納得がいきません。何故死ぬとわかっていて、王を殺すために生き続けたんです?」
ミリーナは、もうほとんど消えかけたかのじょに向かって問う。


「………言ったでしょう?愛してたからです。
 私……、おかしいですか…?間違ってますか…?」


「それでも私は………あの方を愛しているんです」


切なく笑って、レイファは消えた。

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21947レーーーーイファーーーー!!!!!リナ&キャナ 2002/9/16 13:39:36
記事番号21923へのコメント

>こんばんは。
こんにちわです〜〜

>最近また目の調子が悪くなってきました…………。
大丈夫ですか・・・
とっても心配です・・・

>浮いていた。意識としては、手を見る動作。でも、あたしの体は見えなかった。
>下を見れば、血を流して横たわる自分と、それを取り囲むみんなの姿。
>レイファに刺された箇所からは、何やら黒い霧のようなものがあふれ出ていた。
>障気。
・・・
リナ・・・やっぱり死んじゃったんですか・・・(涙)


>有体離脱ってやつ?
・・・幽体離脱ですか?

>フィリア―今まではたてまえで『さん』付けてたけど、もうどうでもいいや―とか泣くだろうな。あとアメリアも。あの子一体何なんだろうか。
そういえば・・・
ここにいるのは、『悪魔』の面々だけですからね・・・
『天使』のメンバーは、まったく事情を知らないままですね・・・

>声の向かう先は、もちろんレイファ。
>「申し訳……、ありません」
>俯いて。
>それは涙声だったけれど、力強く、言った。
>『………おのれ…、何故邪魔をする!!』
>「その問いには、お答えできません」
>口調は変わらなかったが、今度はいくらか機械的だった。
>さっきは愛してた、とか言ってたくせにっ。
レイファ・・・

>「うああっっっ!リナ!!」
>『やっほー』
>声に気が付いて上を見たルークは、ものすごい驚きぶりを見せた。
>もしかして霧が消えるまで、あたしの姿はみんなからも見えなかったんだろうか。
>『ちゃんと見えるー?あたし、』
>「すっごーい。リナ透明になってるー!!」
>片手をぱたぱた振ってごあいさつ。ラミサは面白そうにあたしを眺める。
>死んでしまったものはもう変えられない事実。ならば開き直って順応するのみ!!
リナ、開き直りすぎ(苦笑)
ってか、ラミサ・・・あんた、きちんと状況わかってるのか・・・?

>「リナさん、勝手にやってしまって、すみませんでした……」
>『あ?レイファ、もう良いって良いって。…………??』
>言ったレイファの体は、王と同じく、黒い霧となって、消えかけていた。
そこまでするほどのことだったの・・・?

>「レイファ、お前……!」
>ヴァル兄の発言に彼女は、
>「心配はいりません。………私も消えます」
>当たり前のように言った。
>『どうして!?』
>訊いたあたしへの返事は、とんでもないことばかりだった。
>「……………どうしてって…。私が生きてきた目的は、再生を謀った魔王様を殺すこと……。生と死の管理者と、間接的に『世界を救う』ことを条件に……、生き続けることを許されました。全人類が滅びては…、管理者の仕事もなくなりますからね……」
>一拍おいて、
>「そして私は魔王様を再び殺しました。
> 契約も……、お終いです」
>彼女は微笑んでいた。
>
>「納得がいきません。何故死ぬとわかっていて、王を殺すために生き続けたんです?」
>ミリーナは、もうほとんど消えかけたかのじょに向かって問う。
>
>
>「………言ったでしょう?愛してたからです。
> 私……、おかしいですか…?間違ってますか…?」
>
>
>「それでも私は………あの方を愛しているんです」
>
>
>切なく笑って、レイファは消えた。
すみません。ひとつ、彼女に対して言わせてください。
レイファ。
『愛している』は、全てに対する免罪符にはなりえない。
確かに辛い選択だったろうし、『生きる』という苦痛に耐えてきたのかもしれない。
でも、それは、やっぱり『罪』だよ。


すみません・・・
この辺で、失礼させていただきます・・・

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