◆−止まっていた(まて)連載の続き(だからまて!)−かお (2002/5/11 17:27:16) No.20783
 ┣見果てぬ夢・番外編・冥王偏第1話−かお (2002/5/11 17:30:32) No.20784
 ┣見果てぬ夢・番外編・冥王偏第2話−かお (2002/5/11 17:33:13) No.20785
 ┗見果てぬ夢・番外編・冥王偏第3話−かお (2002/5/11 17:36:48) No.20786
  ┗冥王様………v(結局そこに行き着くんかあんたは)−東琥珀 (2002/5/13 19:07:40) No.20817
   ┗いいなぁ・・フィブの縫いるみ(はあと)・・欲しい(まて!)−かお (2002/5/14 18:47:35) No.20837


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20783止まっていた(まて)連載の続き(だからまて!)かお E-mail URL2002/5/11 17:27:16


こんにちわ♪
多分、だぁれも覚えてない(だからまて!!!!)
以前、言っていた、見果てぬ夢の冥王偏♪
とりあえず、打ち込んだところまでの投稿なのです♪
今までの話は・・・過去ログまたは、著者別で願います(なんて横着な・・汗)
それでは♪
注意:ちょぉぉとシリアス・・かも(汗)

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20784見果てぬ夢・番外編・冥王偏第1話かお E-mail URL2002/5/11 17:30:32
記事番号20783へのコメント

  こんにちわ♪
  ふふふふ(はあと)
  フィブリゾ(冥王・ヘルマスター)の番外編だったりして・・・(笑)
  ではでは♪


 ###################################

   見果てぬ夢・番外編〜フィブリゾ〜第一話〜


  あ゛あ゛あ゛あ゛〜・・・・・・・・・・・。

   精神世界(アストラル・サイド)に叫びが響き渡る。
   ・・・・このままじゃあ、やばいかも・・・・(汗)
   そう感じた僕は・・・・。
   ある作戦を実行することにした。
   そのために『彼ら』を呼んだのだから。
   
   「何の用よ?フィブ??」
   「わたくし、お仕事があるんですが(はあと)」
   「何かあったのか?」
   太陽のごとく淡い金髪をみつあみにして後ろで束ねている目つきのするどい女性。
   服装は・・今日は、とある世界の民族衣装を着ているが。
   ゼラス。獣王(グレータービースト)ゼラス=メタリオム。
   長い青い髪をのばし、その身に真珠などを身につけて着飾って、
   青いドレスを着ている女性。
   対して、唯一の男性は目つきがするどい、武人がらみの銀の髪の男性。
   この三人が口々にいう。
   「君たちに相談したいことがあってね(はあと)」
   得意とする天使の微笑みで僕がいうと。
   「え゛え゛!!フィブのたのみごと!?やつかいごとはごめんですわ!!」
   あっさり却下してくる青い髪の女性―ダルフィン。
   海王(ディプシー)ダルフィン。
   「くだらないようなら帰るぞ。
     それでなくても、結界の維持を強化しなくては、ならんからな・・・。」
   無粋にいってその場を離れようとする銀髪の男性―グラウシェラー。
   覇王(ダイナスト)グラウシェラー。
   「まあまあ、話だけでも聞いて損はないよ(はあと)
     例の人間、一人みつけたんだけど(はあと)
       多分、間違いないよ(はあと)」
   『何(ですって)!?本当か(ですの)!?フィブ(リゾ)!!??』
   僕の言葉にきっちりと三人の声が重なる。
   つい先日、ちょっと暇だったので、アストリア公国にいったときに、
   〃あれ〃をみつけたのだ。
   「でしたらすばらしいですわ!!何とか、弱体化は免れますわ!!」
   うっとりとしているダルフィン。
   「しかし・・・・・よしんば成功したとして・・・・・・。
     ・・・どうする?『あの御方』に人身御供として差し出すか?」
   さらっといっているゼラス。
   『それも一つの手かも・・・・・。』
   ゼラスの言葉に一同が同意してたりするけど。
   確かに。
   北の魔王様が氷付けになってるので、
   ・・・・・度々・・・・お仕置き受けておられるからなぁ〜・・・・・。
   『あの御方』に・・・・・・・・。
   ついさっきも・・・・・・(汗)
   「と・・・ともかく、協力してくれるよね(はあと)」
   僕の言葉に一同うなづく。
   よっし!!
   三人の反応を確認し。
   「ターゲットは、アストリア王妃キュリア。
     この人間は今妊娠してるので魔力が不安定になっているので、
        今がチャンスなんだよねぇ〜♪」
   「・・・アストリア??確か、ゼロスがこの前、『写本』がありそうな国として、
     報告していた国だな・・・・。」
   僕の言葉に、なにやら考えこんでいるゼラス。
   「あら♪だったら、フィブ♪その人間が妊娠してるというなら、好都合(はあと)
    子守として、部下の誰かを送り込みましょ(はあと)」
   明るくいってくるダルフィン。
   「しかし・・・・。誰がいくんだ??
    いってはなんだが、ゼラスのことのゼロスには子守なんて柄じゃないぞ??
     我のところのシェーラたちも同様だし。
       フィブリゾにいたっては、直属の配下は今はいないし・・・・。」
   まともなことを言ってくるグラウシェラー。
   「まあ、僕の直属の部下は降魔戦争のときに滅んじゃってるからねぇ〜。」
   別にどうでもいいことだけど。
   「あら(はあと)じゃあ、わたくしの所のレティシアとウラヌスでも、
     送り込みましょうか(はあと)子守として(はあと)」
   「あ(はあと)それいいね(はあと)じゃあ、お願いしようか(はあと)
    ダルフィン(はあと)」
   ダルフィンがとってもナイスな提案をしてくる。
   「任せてですわ。それに、わたくしも、魔王様には復活してほしいですから(はあと)」
   ・・・・・・・・・・・・・・。
   ・・・というか、からかうために復活させたい・・・と思うのは・・僕だけだろうか・・。
   何しろ、ダルフィン・・・・魔王様をよくからかって遊んでたからなぁ〜・・・・・。
   そのダルフィンの台詞に、同じことを思ったらしく、
   グラウシェラーも汗流していたりするが。
   「まあ、いいじゃないか。じゃあ、お願いするな。ダルフィン。」
   「まかせてですわ(はあと)」
   ゼラスの言葉ににっこりとうなづくダルフィン。
   「じゃあ、計画始動!!!!!」
   『ラジャー!!!』
   今日僕が彼ら・・・つまり、僕の同僚でもある、
   赤瞳の魔王様直々の配下である彼らを呼び集めたのは。
   アストリア公国で『欠片』をやどしている人間をみつけたから。
   魔力が弱まっている今が欠片の覚醒をうながす絶好のチャンスなのだ。
   さぁてと♪
   これで、滅びの道へとすすめばいいけどなぁ(はあと)


  「キュリア、初めての子供で大変だろう?
    子守に二人雇ったからな。」
   アストリア国王・・つまり、キュリアの夫が妻である王妃にいっている。
   今、彼らは、まちにまった子宝に恵まれているのだ。
   結婚から十年目にして。
   「入ってきた前。」
   国王の言葉と共に。
   「始めまして。キュリア王妃、ふつつかなものですが、一生懸命、
    御使えさせていただきます(はあと)」
   「始めまして。キュリア王妃。これからよろしくお願いします。」
   入ってきたのは、まるで双子のような、蒼い髪の少女たち。
   ローブに、蒼い薔薇が刺繍されている。
   片方は、髪が短く、片方はストレートの長い髪。
   「あら、二人とも、同じ刺繍をしているのね。」
   キュリアがそんな二人の薔薇の刺繍に気づく。
   「これですか?これは、御仕えするしるしとして、二人で考えたんです。」
   髪の短いほうの少女がいう。
   「キュリア様は、ヴァルキュリアの花がお好きとお聞きしてますが、
    それでは、あまりに芸がないというので(はあと)」
   今度は髪の長い少女がいう。
   両方とも、見た目、十五・六の少女である。
   「わたしは、ウラヌス。よろしくおねがいします!」
   「わたくしは、レティシアと申します(はあと)よろしくおねがいしますわ(はあと)」
   二人の自己紹介に、
   「うむ。女性同士、キュリアを助けてやってくれ。」
   『はい。国王陛下。』
   アストリア国王の言葉に。
   二人の少女―レティシアとウラヌスは、にっこりと笑った。
   「このものどもの身元は確かだ。
     魔道士協会からの推薦だからな。安心するがよい。」
   「ありがとうございます。王・・何から何まで。」
   キュリアがにっこりと笑いかける。
   「う・・うむ。ま、その・・不安なことも・・あるだろうから・・な//」
   顔を真っ赤にしている国王。
   自分の妻に対して照れるのが、なんとも男親らしい。
   「それじゃあ・・お言葉に甘えて・・よろしくね。ウラヌスさん、レティシアさん。」
   『はい、一生懸命お仕えします!!』
   アストリア王妃・キュリアの台詞に、ぺこりと頭を下げている少女たち。

   「ふふ♪人間の記憶をあやつるなんて、造作もないことですわ(はあと)」
   うまく、あっさりと、海神官たちは、もぐりこんだようである。
   「・・・ダルぅ・・。お前・・また何か使ったな??」
   魔海の中心にある水晶宮で、二人の女性が話している。
   「あら♪ただ、すずらんを利用した薬を飲ませただけですわvv」
   「・・・その根っこだろーが・・・・。ま、いいが・・・・。」
   あきれている金髪の女性。
   「しかし・・・フィブも考えたな・・・・。
     じっくりと、薬にて、精神を蝕もうなんて・・・・。」
   「まあ、フィブは、ああいうことは、得意中の得意ですから(はあと)」
   金髪の女性・ゼラスの言葉に、にっこりと紅茶をのみつつ、答えている女性。
   この宮の主・海王(ディプシー)ダルフィン。
   「あ・・あのぉ?獣王様?海王様?」
   その横で、おかっぱ頭の紫の頭をしたにこにこ顔している神官が、
   汗ながしていたりするが。
   「ああ、すまん。報告の途中だったな。―続けろ。ゼロス。」
   「は・・はい。ええと・・・・。
     例のレイナードの人間が張っていた封印なんですが。
       この前の地震で、やっぱり揺らいでますね。
         あと、あの搭を守っているアリシアさんの寿命が・・・・。
           あと、数十年で切れます。」
   にこにこと報告しているゼロス。
   「あそこが、利用できれば、またこつらも便利だからな。
    ―報告ご苦労。引き続き、写本の処理にあたれ。獣神官ゼロスよ。」
   凛としたその声に。
   「では、失礼したします♪」
   そのまま、その場から掻き消えるゼロス。
   「成功すればいいですわねvv」
   「まあな。出来れば、あの人間の中にいる欠片も魔王様に吸収して
    もらうのが、一番ベストだからな。」
   「あらvv新たな魔王様を差し出すといった方法もございましてよvv」
   「・・・・ダル・・・上司を生贄にして・・どうする・・・・・。」
   ダルフィンの台詞に。
   深いため息をつくゼラスだが。
   その方法もいいかも・・と思っていたりするのもまた事実である。

   「う・・・・。」
   「つわりですか?なら、これをどうぞ(はあと)キュリア様(はあと)」
   言って、レティシアは、コップを差し出す。
   こくこくこく・・。
   「あら?すごいわ。何?これ、苦しさがなくなったわ。」
   キュリアがそれを飲み干し、つわりの症状がなくなったのに驚く。
   「わたしたちが使えております、神殿の、上司がブレンドしたものですわvv」
   「そういえば、どこかの高貴の神殿の巫女だっていってたわね。貴女たち。」
   キュリアが彼女達の自己紹介を思い出す。
   高貴かどうかは、別として。
   確かに、高位ではある、レティシアとウラヌス。
   仕えているのが、海王という魔族という事実があるだけで・・・・・。
   ふふ・・・・・。
   うまくいっているようだね・・・・。
   精神世界からその様子を覗き見しつつ、砂漠の中にあるドーム状の、パレスで、
   幼い子供がにっこりと笑う。
   キュリアに飲ませているのは、あれは精神を蝕むもの。
   そして、中にいるはずの魔王に、力を与えるもの。
   少しづつ、すこしづつ、精神・・つまり魂を蝕み、そして、本人にも
   気づかれないうちに、時がくれば、魔王は覚醒するであろう。
   「さぁてと・・・・。ぼくも行動開始・・しなくちゃ(はあと)」
   言って。
   冥王宮の主でもある冥王(ヘルマスター)フィブリゾは。
   自分自らも行動を開始した。
 
   「オネエちゃんたち。久しぶりvv」
   「・・・すいません。どうしても、ウラヌスさんとレティシアさんに会いたい。
     と子供が入り口で泣き叫ぶので・・・。」
   門番の後ろのその姿をみて。
   (・・・・うっ!!)
   レティシアと、ウラヌスは一瞬硬直した。
   ―フィ・・フィブリゾ様!?
   ―何か作戦の変更でも!?
   精神世界でのみ、語りかける、
   海神官(プリースト)レティシアと海将軍(ジェネラル)ウラヌス。
   ―別に。ただ、確実なものにしとくだけさ(はあと)
   にっこりとこちらも精神世界でのみ話している男の子。
   見た目は、ウェーブのかかった淡い髪。
   かなり、美少女にみてとれるその外見は。
   見る人々に、思わずため息をこぼれさす。
   「あら?僕・・以前、会った子供じゃない?どうしたの?」
   キュリアがその姿をみて、話しかける。
   「え?あ、あの時の親切なお姉ちゃん(はあと)」
   得意とする天子の微笑みで、にっこりと人懐っこく笑うヘルマスター。
   以前、フィブリゾは彼女の中の欠片を確認すべく。
   わざと、迷子のふりして近づいていたのである。
   「あ、あのね、あのね。僕、ウラヌスお姉ちゃんとレティシアお姉ちゃんに
    会いにきたの。―だめ?」
   うっすらと涙を浮かべる冥王。
   その姿はとっても愛らしい。
   「お姉ちゃんっ・・て?きみの家族?」
   ふるふる。
   キュリアの台詞に、首を横にふるフィブリゾ。
   「あのね。本当のお姉ちゃんじゃないの。でも、よく遊んでもらっているから・・。
     本当のお姉ちゃん・・お仕事が忙しくて・・・遊んでくれないんだもん。」
   すねたようにいうその姿。
   まさか、これが、魔王腹心の部下、リーダ各である冥王フィブリゾ。
   だとは、誰も夢にも思うわけもない。
   ただ、むちゃくちゃに美少年とその目には、全てのものに映っているのみ。
   「?母親は?」
   いつのまにか、やってきていた国王が聞く。
   「―あなた!!」
   とがめるようなキュリアの台詞。
   「・・・遠くにいるの。とってもとおく・・・・・・。
     僕には届かない・・・・とってもとおく・・・・。
       父様はいるけど・・・・父様も・・遠くだし・・お母様は・・とっても遠くに・・・・・。」
   涙を浮かべていうその言葉に。
   国王をはじめとする魔族以外の人間は。
   この美少年の母親が、すでにこの世にはいない。
   と勝手に想像した。
   そして、なんらかの事情で、父親とも離れ離れになっていると。
   勝手に解釈する面々たち。
   「そうか。まだ子供なのに・・。」
   がしぃ!!!
   フィブリゾを抱き込むようにして抱え込む国王。
   子供好きなのである。
   「・・・?おじちゃん?」
   とまどうようにいうその台詞も、すべて計算の上。
   「・・・駄目?お姉ちゃんたちに会いにきちゃあ・・・・・。」
   ぽたん。
   フィブリゾの目から涙が零れ落ちる。
   ぐすん。
   ぐずるようなそぶりをするフィブリゾ。
   これで、心を動かされない人間は・・いない。
   「いいよ。いつでもおいで。」
   「そうですわ。なんなら、泊まって行ってもいいんですわよ?」
   優しく慰める国王と王妃。
   「本当!?」
   「ええ。」
   「ああ。」
   「ありがとぅ!!!!おじちゃん!!お姉ちゃん!!」
   わーいvv
   無邪気に二人の胸に飛び込み心から喜ぶふりをするフィブリゾ。
   ―さすがですわね(汗)
   ―さすが、冥王様(汗)
   正体を唯一知っている海将軍と神官は、そろって汗を流しているが。
   そこは、さすがに高位魔族。
   ふたりとも、外見上は、ただにこにことその様子をほほえましくみているのだった。

   ―ね。人間なんて、面白いものさ(はあと)。
   子供の姿をしているというだけで、あっさりと油断する。
   天使の微笑みの裏で、フィブリゾが何を考えているのかは、
   その場にいる人間には誰にもわからない。
   
   ・・・これで、堂々と僕の方からも、目覚めの手助けができるっとものさvv
   フィブリゾは、城に自由に出入りする許可を。
   あっさりともらったのだった。


                                  −続くー

####################################

 あとがき:
    かお:・・・・なんか、フィブリゾの番外編というか、魔族の番外編になってる・・。
       ・・・・ま、いいか♪(まて!!!!)
        とりあえず、この話・・・・。
        はい。
        フィブリゾ偏ということもあって、
        はっきりいって、魔族オンリーです(笑)
        とりあえず、シルメリア(フィルさんの奥さん&ナーガ・アメリアの母親)
        の母親であるキュリアからのスポットが当たっています(笑い)
        その内、ヴァルキュリアの花のシーンで、
        昔のことにも触れるか・・・と(汗)←降魔戦争時(笑)
        では♪
        また・・・・・。
        近いうちに・・・会えたらいいなぁ・・・・・(笑)

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20785見果てぬ夢・番外編・冥王偏第2話かお E-mail URL2002/5/11 17:33:13
記事番号20783へのコメント

  ふぅ・・・・。
  よーやく、第2話・・・・。
  キュリアの覚醒まで・・いけるかな!??(爆!)

####################################

           見果てぬ夢・番外編 〜フィブリゾ偏〜 第2話〜


  「ねぇ。もし、男の子だったら、こんなかわいい子供がいいわね。貴方(はあと)」
  「わぁぃ。キュリアお姉ちゃんの膝枕ってきもちいい(はあと)」
  「・・・だな(はあと)。」
  結局、あれからフィブリゾは自由に王宮への出入りを認められていた。
  しかも、国王と王妃のお気に入りと課している。
  フィブリゾを取り合うのが、もはや、日課ともいえる平和な日常。
  アイトリア公国・キュリア王妃の膝で、ねころんでいるフィブリゾ。
  なぜか王妃に耳掻きしてもらってたりするが。
  彼らは知らない。
  フィブリゾが魔王の腹心の冥王だということを。
  「キュリア様、本日の予定が詰まっています。」
  「あら、もうそんな時間かしら?」
  深深と敬礼して報告しているウラヌス。
  「今日のお祝いは誰がくるのですか?」
  「きっと、これだけの人々に祝福されて、幸せな子供が産まれるな。
   キュリアよ。」
  「ま・・・あなたったら///」
  アストリア王妃の妊娠をしって、各国から送られてくるお祝いの数々。
  中には、わざわざ祝辞を述べにくる国もあるわけで・・・・。
  「本日は・・・・私達の神殿の主が直々にお祝いの言葉を。
    と見えられているのですわvv」
  ウラヌスの横にいたレティシアが続きをいう。
  (・・・ダルフィンが?)
  フィブリゾはその言葉に少し顔を一瞬だけしかめるが、
  すぐに。
  「じゃあ、僕も一緒にいってもいい?キュリアお姉ちゃん(はあと)」
  にっこりと笑ってキュリアたちにむかっていうフィブリゾ。
  「ええ。かまいませんわ。―そういえば、ヘルちゃんのお姉さんでしたわね。」
  フィブリゾは、彼らに自分の名前をヘルと名乗っているのだ。
  「じゃあ、僕がお姉ちゃんを謁見の間にまでエスコートしてあげる(はあと)」
  「はい。お願いしますわ(はあと)小さな騎士様(はあと)」
  十代の子供の姿をしているフィブリゾの手をとり、
  謁見の間へとすすむキュリア。
  にこにこと笑っているものの、この瞬間にも、フィブリゾは、
  彼女の中にいる彼らが魔王に語りかけていた。
  ―魔力が弱まっているということは、すなわち。
  封印も、少なからず弱まっているということ。
  この機会に、キュリアの中に封印されている魔王を目覚めさせるべく。
  
  「お初にお目にかかりますわ。私、ヘルの姉妹で、ダルフィンと申します(はあと)
    以後、お見知りおきを(はあと)」
  謁見の場にいたのは、蒼い髪を長く伸ばししっかりとしたデザインのドレスを、
  まとっている女性。
  「・・・・ダル・・フィン?まあ、伝説の魔族と同じ名前なのですか?」
  「ええ。私たちの親がそう名づけましたので。
    魔族の強さというか、生命力にあやかるためとからしいですわ(はあと)」
  嘘ではない。
  自分達のことを言っているのだから。
  彼女の名前は、海王(ディプシー)ダルフィン。
  魔海を結界の拠点とし、管理している腹心の部下の一人である。
  「まあ、伝説が本当なら、魔族の名前はインパクトあるからな。
    ・・・・あれが伝説でないのは、わが一族は十分に承知しているが・・・。」
  かつて。
  降魔戦争において、人間の精鋭部隊に所属していたこの国。
  幸か不幸か、魔王が目覚めたときには、第一王女の誕生というのがあり、
  一部の者しか参加してなかった国。
  写本に書かれている技術を応用して、魔法道具を軍備に取り入れていたこの国。
  その脅威の力に翻弄されて、人の手により、滅びる寸前まで、
  国が衰退したこの国。
  今は、沿岸諸国連合に所属して、平和に時が流れている。
  技術の応用と利用。
  それに脅威を感じて、攻め込まれた国。
  だから、王族の中でも、かなり上の存在にしか、その写本の技術応用のノウハウは、
  伝えられていない。
  ―800年前から。
  230年ほど前に、その技術を応用して、とある国にある搭を封印した一族の
  一人もいたりしたが。
  そのヘキサグラムの効力に気づいたために。
  そして、それが原因で、命を落としたというのは、
  彼らの国では、事実が伝わっていた。
  その彼の娘であるアリシアが書状にて、詳細を伝えていたがゆえに。
  長い年月の間に。
  それは忘れ去られているが。
  「まあ、でも、わざわざ遠いところからようこそですわ。
   訪問、感謝いたします(はあと)」
  「いえいえ。わたくしこそ、キュリア王妃にお目にかかれて光栄ですわv
    これから長いお付き合いになるでしょうから(はあと)」
  上品な笑を浮かべるダルフィン。
  「しかし・・実の姉弟といっても・・・・ずいぶんと年齢が離れてるのですわね。」
  「・・・・ちょっといえない事情があるの・・・・。」
  キュリアの台詞に、しゅんとなるフィブリゾ。
  当然、演技なのだが。
  もののみごとにだまされるキュリアとアストリア国王。
  「まあ、誰にでも触れて欲しくない事情はありますわ。かわいそうな子!!!」
  がしぃぃ!!!
  フィブリゾを抱きしめるキュリアとアストリア国王。
  「まあ、家庭の事情はとりあえず、置いといてですわね。
   これからも、ウラヌスとレティシアをお願いいたしますわね(はあと)
    出産の際には、ぜひ、わたくしもこちらにまいりますので(はあと)」
  にこにこというダルフィンの台詞に。
  「そうか。何から何まで、かたじけないな。ダルフィン殿。」
  国王が礼をいう。
  (・・・で??ダルフィン、何の用?)
  (あら♪フィブの子供っぷりの見学ですわvv)
  (あ・・あのねぇ・・・・。それより、結界の方と、この作戦が悟れらないようにするのが、
    先決だろ!?)
  精神世界でやりとりしているフィブリゾとダルフィン。
  (あら♪でも、あと、一ヶ月もありませんし・はあと・
     フィブの子供姿はぜひ、見ておかなくては・はあと)
  (・・・・ま、どうでもいいけど・・・・・。出産のときが、勝負だよ♪)
  (分かっておりますわ♪赤瞳の魔王様の覚醒はあと少しですわね♪)
  (そういうこと♪)
  にこにことしながら、精神世界において、語り合っているフィブリゾとダルフィン。
  今、キュリア王妃は、すでに、臨月へと入っている。
  フィブリゾたちが仕掛けた干渉により、キュリアの中の魔は、
  比較的に、きっかけさえあれば、目覚めるまでに覚醒しかけているのだ。


  数日後。
  「う・・・!!!!」
  「大変だ!!キュリア様の陣痛が始まったぞ!!!」
  ばたばたばた!!!!
  にわかにさわがしくなる王宮。
  ようやく・・・・・。
  フィブリゾは、ウラヌスとレティシアに目配せする。
  「僕、お姉ちゃんについてる。」
  「国王、私たちが、王妃に立会いますので。
    ご心配なく。」
  レティシアとウラヌスの台詞に。
  「うむ。そなたたちなら安心だ。」
  国王は、キュリア出産の立会人に、こともあろうに、ウラヌスとレティシア、
  そして、フィブリゾに頼んでいる。
  ―それが、彼らのたくらみだとは知らずに。
  「邪魔だよ。」
  フィブリゾがそう言い放っただけで、その場にいた人間達は、
  そのまま、失神する。
  「さってと(はあと)キュリア姉ちゃん。頑張ってね♪」
  にっこりと笑いかけるフィブリゾ。
  「はぁはぁはぁ・・・・。」
  陣痛に苦しむキュリア。
  ・・そろそろいいね(はあと)
  極限にまで達したキュリアの精神。
  子供が産まれる一瞬の魔力の無効化。
  それに、フィブリゾはかけていた。
  「・・・・・・赤瞳の魔王(ルビーアイ)様vvお目覚めくださいな(はあと)」
  ふわ。
  フィブリゾの手に、金の小さな球が出現する。
  それは、キュリアの魂の球。
  死を操るもの。
  それが、冥王(ヘルマスター)フィブリゾである。
  ぱっきぃぃんん・・・・・。
  静かに、それを壊すフィブリゾ。
  「あ゛・・あ゛あ゛〜!!!!」
  キュリアが叫ぶ。
  その瞬間。
  「・・・・おぎゃ、おぎゃぁぁ〜!!!!!!!」
  キュリアの体内から赤ん坊が生まれ出る。
  「ちょうどいい♪この赤ちゃん、魔王様への生贄だねvv」
  『・・・・フィブリゾか・・・・。久しいな・・・・。』
  キュリアだったものから、声がもれる。
  「お久しぶりです。赤瞳の魔王(ルビーアイ)様♪」
  にっこりと本当の子供のようにわらうフィブリゾ。
  かなりうれしいらしい。
  ウラヌスとレティシアは、床にひざまづいている。
  「じゃあ、魔王様の食事に。赤ん坊の悲鳴でも♪」
  いって、フィブリゾが今、生まれた赤ん坊へと手をかけて―。
  『させない!!!!!』
  『何!?』
  魔王の口から、二つの声が飛び出ていた。
  「何!?ば・・馬鹿な!!」
  フィブリゾが目を見開く。
  『甘く見ないでほしいですわ。伊達に、私は、レテディウス王国の血を
    引いているわけじゃありませんわよ!』
  『ば・・馬鹿な!?人間ふぜいが!!』
  キュリアの口から交互に発せられる言葉。
  フィブリゾたちは、事態が把握できない。
  「ば・・馬鹿な!!たしかに、キュリアお姉ちゃんの魂の球は砕いたはず!!」
  かなり驚いているフィブリゾ。
  まあ、当然であろう。
  魂を砕いたはずなのに、ここに、こうして、しかも、自我をもったままなのだから。
  『・・・・調べがたりませんでしたわね!!こういう言葉があるのですわ!!』
  ―世界の戒め解放せし 母なる金よ 四界の狭間にて 我に今ひとたびの 
    癒しの安らぎを与えたもう 我のうちにて 束縛をあたえたもう―
  『ぐ・・そ・・そのカオス・ワーズは!?』
  「ま・・まさか!!!!!!??お母様の!?」
  絶句する魔族達。
  やがて。
  『うぐわぁぁぁぁ・・・・・・・!!!』
  「ふぅ・・・。どうにか、押さえましたわ。・・・・・まさか、ヘルちゃん・・・・・。
    ・・・・彼方が、冥王・・とは・・・ね。」
  その声は、どうみてもキュリアのもの。
  「な・・なぜ!?」
  「簡単ですわ。レテディウス王国は、不死の研究をしていて、
    たまたま、魔王達の真の王の存在なるものを知ったのですわ。
      それに・・・・。魔族を自らに合成するのに、役立てるのに、
        このカオス・ワーズを考え出していましたの。
         ま・・まさか、私の中に魔王がいるとは、思いませんでしたけどね。」
  産後まもないというのに、起き上がるキュリア。
  レテディウス王国。
  不死の研究の果てに滅んだ国。
  事実は、・・・・その呪文のカオス・ワーズの応用で滅んだのだが。
  力がそのものであるあの御方にとって、
  あの御方の一部である力を利用しようとした時点で。
  あの王国の末路は決定したのだろう。
  闇に飲み込まれ。
  一瞬で滅び去った王国。
  不完全ずきるものゆえに、難をまぬがれた一族は。
  今、このアストリア王国という形に姿をかえて、血を残している。
  「・・・・でも、私では、魔王を滅ぼすことは・・できませんわ。
    自我で封じるのが精一杯・・・・。」
  いって、今生まれた赤ん坊を抱きしめる。
  「くっ!!まさか、そんな言葉を知っているとはね。
    計算が甘かったよ。キュリアお姉ちゃん。
     でも・・・・。もし、自害でもしようとしたら・・・・わかってるよね(はあと)」
  いうフィブリゾの手には、小さな金色の球。
  「や・・やめて!!!この子には、手をださないで!!!!」
  「じゃあ、魔王様を開放してよね(はあと)」
  「そ・・・それは!!??」
  「・・・・いやなの??(はあと)」
  フィブリゾの手が球を握る。
  びし。
  ヒビが入る音がする。
  「やめて!!!!自我だけは、通達できるようにするから!!!
    封印を!!!!」
  「あっそう(はあと)」
  その言葉とどうじに、フィブリゾの中にある球は、掻き消える。
  まあ、人間の寿命なんて短いもの。
  意思の力が弱まったときに、再び、開放を促せばいい。
  フィブリゾはそう判断し。
  「とりあえず、自殺なんてことは、考えないでよね(はあと)
    キュリアお姉ちゃん(はあと)
      その赤ちゃんの世話人は―彼らなんだから♪」
  「くぅ!!!」
  結局、キュリアは、今生まれた愛する娘を人質にとられたようなもの。
  何しろ、キュリアの側で、赤ん坊の世話をすべく使えていた彼女達も、
  魔族であるのだ。
  下手な行動は―即。
  娘の命にかかわる。
  ―――結局、キュリアは、冥王のいわれるままに、
  行動するよりなすすべがなくなっていた。
  

  「この子の名前は・・・そうだな。シルメリアにしよう。
   キュリアが好きなヴァルキュリアの花の伝説の一人の名前に。」
 
  何も知らない国王がつけた名前―。
  シルメリア。


  その後の、セイルーン、第一王位継承者。
  フィリオネル=エル=ディ=セイルーンの、正妃となる王女の・・誕生である。


                                      −続くー

####################################

  あとがき:
     かお:いいのか!?国王!?王妃!?魔族にそんなに心を許して!!!!
         う〜・・・・。突っ込みたい・・・(まてや!!!)
         とりあえず、このとき、すでに、カタート侵攻(ディルス王国)
         は終わっています。
         ディルスのカタート侵攻から三年後の出来事です。
         ではでは♪

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20786見果てぬ夢・番外編・冥王偏第3話かお E-mail URL2002/5/11 17:36:48
記事番号20783へのコメント

  こんにちわ♪
  ううん・・・。この見果てぬ夢の年齢一覧・・・・・。
  ノートにきちんと設定はかいているけど・・・・。
  ページで紹介すべきだろうか!?
  ・・・・どう思います?
  読んでくださっている心優しきそこのあなた。(こら!!・汗)
  何しろ、この話・・・・・。
  いろいろと入り乱れていますからねぇ・・・・・。
  設定なんかが・・・・・・・。(汗)
  ま、とりあえず、いくのです。
  
####################################


         見果てぬ夢・番外編〜フィブリゾ偏〜第3話〜




   「――・・・・ふむ。まあ様子をみましょう。フィブ。
     ――そのうち、彼女も気がつきますよ。」
   玉座に座っている長い黒髪の人物が目の前のウェーブが少しかかっている、
   男の子にいう。
  「人は、愛するものから、取り残されることを怖れるふしがありますから。
      子供を利用するもよし。―期待していますよ。フィブ。」
  にっこりと、父たる人物に笑いかけられて、フィブリゾの表情が輝く。
  「では、赤瞳の魔王(ルビーアイ)様(はあと)キュリアに対しては、今後も、
     干渉をつづけていってよろしいのですわね(はあと)」
  その横で、目をかがやかせる流れるような蒼い髪をしているダルフィン。
  「――まあ、ほどほどにですよ。フィン(はあと)」
  ぴっと指を口にあてて、いう男性―赤瞳の魔王(ルビーアイ)。
  「すると、残り、六つ。・・・いや、確か、あのルシオとかいう人間が一つだったから・・。
    あと、五つですね。」
  妙にかたぐるしくいうゼラス。
  「正確には、四つですよ。所在が確定してない私の欠片は。」
  ルシオの中にあった、自らの欠片の一部は、すでにあきらめている魔王。
  何しろ、あの御方がからんでいたのだ。
  到底、無事だとは思えないのは・・・・当然の反応だろう。
  所在が確定いている欠片は。
  封じられている人間の精神を少しづつだが、蝕んでいる。
  その人間が、自ら封印を解くのは、時間の問題であろう。
  魔王はそう判断している。
  「・・・・・・ガーヴはどうする?」
  銀の髪の軍人らしき人物の言葉に。
  「ふぅ・・・。ガーヴですか。まあ、反抗期みたいなものですよ。
     彼方たちも気にしなくていいですよ(はあと)
      子供は、反抗してても、かわいいものですから(はあと)
        それに、反抗期がないと、
          完全な大人になれないっていうじゃないですか(はあと)」
  〃そーだろうか???〃
  魔王のその台詞に、一同心の中で突っ込む。
  「それより、問題は・・・あのとき、エル様が助けた子供達のことですね。
    生き残っているのは、あと一人。・・・・きっと、何かがありますし・・・・。」
  腕組をして考え始める魔王。
  約30年前の出来事。
  そして、つい先日の、1年前の出来事。
  何かあると、踏んでいたら、案の定。
  あのうち、数名は、すでに死んでいて。
  死んでいるまま、生きているようになっていて。
  しかも、今完全にこの世界に残って生きているのは、一名のみ。
  後に、シルメリアやフィルに関ることとなるガイルス=パロ=ウル=ガイリア。
  ―アヴァロン=ドレイクである。
  今は、名を変えて、アヴァロンとして傭兵として時を過ごしているのだが。
  下手に関ると、命がないと判断したのか、魔王は彼に対して、
  ちょっかいかけないように、指示を出していたりする。
  その気になれば、アヴァロンにかかっている自らの呪法の残り波動をとらえ、
  居場所を特定することも可能なのだが。
  さわらぬ神にたたりなし。
  気にしないようにしている魔王である。
  魔王がそれでいいとは、思えぬが・・・・・・。
  「まあ、駄目な場合は、シルメリアを魔族に組み入れましょう(はあと)
    そうすると、いやでも彼女も従うでしょうから(はあと)」
  にこにこと自らの子供達―腹心の部下四人にいっている魔王の言葉は。
  二年後。
  みごとに、その予想を超える結果を迎えることとなる。


  二年年後。

  どくわぁぁぁぁぁんん!!!!!

  「敵襲!!!!敵襲!!!!!」
  王宮に、あちこち火の手があがる。
  アストリア王国。
  アストリア王宮。
  ―!?
  この気配は!?
  キュリアだけがそれに気づく。
  「・・ママ、ママ??」
  母親の険しい表情を見て取って、ひざの上で遊んでいた2歳になる少し前の、
  幼い幼女が、その小さな手で、ぺたぺたと母親をたたく。
  ペトペト。
  その何とも愛らしいちいさなもみじの手に、キュリアはかるく口付けする。
  「―ウラヌス!!レティシア!!シルメリアをつれて、隠れて!!早く!!」
  『・・・・・・・・??』
  そのけわしい表情に、首をかしげる海神官レティシアと海将軍ウラヌス。
  ―間に合わない!!
  説明している時間がない!!
  がしり。
  娘をきつく抱き上げて。
  部屋の隅にあるクローゼットの中へ娘―愛しいシルメリアをいれるキュリア。
  「―シルメリア!!何があっても、ここでじっとしているのよ!!」
  「―?」
  きょとん。
  目を丸くしているシルメリア。
  「―シルメリア、愛してる!!」
  強く娘を抱きしめて、おでこにかるくキスをし、そのまま扉を閉めるキュリア。
  シルメリアは、いわれたとおりに、中でおとなしく。
  また、大好きな母親が扉をあけてくれるのをひたすらまっている。
  ――それが、二度とないとは知らぬまま―。
  「キュリア様!?一体!?」
  レティシアがキュリアに詰め寄る。
  キュリアは、しばし目を閉じて。
  「―来たわね。」『来たな。』
  ごうっ!!!!キュリアから発せられる濃い瘴気。
  「―これは!?」
  ウラヌスも身構える。
  キュリアの口から発せられたのは、キュリアの声と魔王の声。
  「―!!!危ない!!レティシア!!!」
  どんっ!!
  キュリアがレティシアを突き飛ばす。
  ―ざんっ!!
  ―キィィィィン!!!!
  精神世界(アストラル)よりの攻撃を防ぐキュリア。
  キュリアが助けなければ、確実にレティシアは滅んでいたであろう。
  「ほう、結構感がいいな!!」
  虚空より、一人の男性が、いきなりキュリアの目の前へと出現する。
  歳のころなら、二十歳過ぎのその風貌。
  隠れてみている幼いシルメリアの目に、その姿は焼きついてゆくのだが。
  がっちりとした体格を象牙色のコートで身を包み。
  右手に無造作に握っている大降りの赫い片刃の長剣が一振り。
  「くぅ!!!!」
  うなっているキュリア。
  「ほう、俺がどうして、来たのかが、分かっているようだな。」
  にやりとすこぶる楽しそうに笑い。
  「―っ!!?私は、理性で抑えてますわ!!なのに!!どうして!!!!」
  その人物に語りかけるキュリア。
  「家族がいるんです!!!!!魔族には手を貸しません!!!!」
  「・・だが、こちらにも、事情ったもんがあるんだよ!!
    この俺が生きるためにな!!!!」
  「何を!?」
  『ガーヴ!?』
  キュリアから発せられる二つの声。
  男の長く伸ばしている赤い髪が窓の風に揺れる。
  「というわけで!!滅ぼすことは、できねえが!!悪いが死んでもらうぜ!!
  赤瞳の魔王さんの欠片よ!!!!」
  「ガーヴ様!?」
  「魔竜王様!?」
  ここにいたって、レティシアとウラヌスは、
  この攻撃が魔竜王ガーヴが起こしたものだと、理解する。
  「ちっ。ダルフィンのところの神官と将軍か。
    わりぃが、邪魔すると、容赦なく滅ぼすぜ。」
  力をそちらに向ける魔竜王ガーヴ。
  「!!!!させません!!!!!!!」
  ふわり。
  自らの中に封じている魔王の力を使い。
  『キュリア様!?』
  骸骨のような錫仗をフリかざし、彼女達を逃がすキュリア。
  娘が人質にとられていた状況下にあったのにも関らず、
  彼女達を助けようとするのは、キュリアの優しい心。
  瞬時に、彼女達は、海王宮殿へと送り出される。
  「ちっ。やってくれるな。わるいが、ゆっくりは出来なくなったぜ!!!!」
  ガーヴが言い放ち。
  どすっ!!!!!!!!!!!
  一瞬の出来事。
  「あぅ・・・。」
  崩れ行くキュリア。
  全身を自らの血で真っ赤に染めて。
  『魔竜王ガーヴ!?その方!?』
  倒れ行くキュリアの口から先ほどと同じ声が漏れる。
  隠れている扉の隙間から母親が倒れるのを見て。
  「ママ?ママ?」
  ぎぃ・・。
  扉を開けて母親の方へと歩いてゆくシルメリア。
  「来ちゃだめ!!シルメリア!!!」
  息も絶え絶えの下から、キュリアが声を出す。
  「ちぃ!!子供か!!あまり派手にやるとフィブの陰険やろ〜に気がつかれるな・・。」
  ちっ・・。
  はき捨てるようにいい。
  男―魔竜王ガーヴは空間を渡った。
  「・・・ママ?ママ?」
  まだ、二歳にもならない少女―シルメリアには、なぜ母親が倒れているのか。
  理解できるはずもない。
  「・・無事だったのね・・・。」
  赤い手を娘に手をあてて。
  母親は、自分の娘を見つめている。
  ごぶっ・・。
  キュリアの口から血が吹き出る。
  と。
  『ほぅ・・・。これは、これは・・まさか、娘の方まで、我の・・。』
  血まみれの口から声が漏れる。
  気づいたのだ。
  キュリアの中の魔王が、娘にも、自らの欠片がいることに。
  「−!?シルメリアには、手を出させません!!!!!」
  このままでは、娘が毒牙にかかる。
  そう判断し。
  自らが魔王を封じたまま、混沌へ帰りゆこうと決心するキュリア。
  娘には、自分のように、魔王に覚醒してほしくはないゆえに。
  キュリアは、懐に忍ばしている護身用の守り刀を自らののどにつきたてる。
  ばちゃっ!!!!
  幼子の顔に、そして、体に、冷たい・・なまゆるい赤いものが飛び散る。
  『お・・おのれぇぇ!!そこまで、我を拒むか!!たかが、人間の分際で!!』
  「人間だからこそ!あなたの好きにはさせません!!娘は命に換えて守ります!!」
  『おのれぇぇ!!!では、せめて!!我が目覚めるのに、少しの出助けを!!』
  キュリアが倒れる直前。
  魔王は、シルメリアの中へ、自らの意思を飛ばす。
  キュリアに封印されれているとはいえ、まがりなりにも魔王である。
  分離して、送り込むことは、たやすいこと。
  直後。
  キュリアの中から、シルメリアの中に、赤い光が吸い込まれる。
  ―だめぇ!!!!
  キュリアは最後の力を振り絞ろうとするが、力がでない。
  どさぁ・・・・・。
  キュリアは、血を失いすぎて、倒れ付す。
  バタン!!!!!!
  「王妃様!!!!!」
  「キュリア!!!!!!シルメリア!!!!!!」
  複数の兵士とシルメリアの父親でもありアストリア公王でもある人物が、
  部屋に入って目にしたものは。
  
  ちょうど、キュリアが、深く剣を自らの胸につきたてているときであった。
  
  「・・シル・・メ・・リ・・ア・・。」
  か細い声で娘を呼ぶキュリア。
  「ここにいるぞ!!しっかりしろ!!何があった!?」
  夫の励ましに。
  側にいそいで駆けつけた魔法医は首を横にふる。
  シルメリアをキュリアの手に握らせるアストリア公。
  「よかった・・。無事で・・・・。シルメリア・・・赤き炎に気をつけ・・・て・・・・・。」
  娘の手を通して。
  なんとか、今、魔王が送り込んだ、精神を押さえ込むキュリア。
  いつまで、保てるのか・・・・。
  娘の精神力にまかせるしかない。
  その封印で、完全に力を使い果たすキュリア。
  ぱた・・・・。
  静かに、キュリアの手が落ちる。
  瞬間、部屋が静まりかえる。
  「っつうぅぅぅぅ!!!!キュリアぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」

  ゴーン・・・ゴーン・・・・・。
  静寂な鐘の音。
  「パパ?ママは?どこ?」
  母親が死んだことすら、理解してない幼い娘を抱きしめて。
  
  「・・・赤き炎に・・気をつけろ・・・とは、なんだったのだ?キュリアよ・・・・。」

  
  「え!!キュリアお姉ちゃんが死んじゃったの!!?」
  「・・ヘルちゃん・・・・。」
  葬式に参列しているむちゃくちゃにかわいい男の子。
  「・・・賊に殺されたようなものだ。
     ・・・・すまん。おそらく、ウラヌスとレティシアも・・・・。」
  娘を抱きながら、声を詰まらせるアストリア国王。
  宮殿に、無造作に転がっていた、身元不明の数十以上の死体ともいえない、
  肉片を脳裏に駆け巡らせ。
  「・・・・そうなの。じゃ、僕がここにいる理由・・なくなったんだね・・・・。」
  シュンとなる男の子。
  「・・・・すまんな。だが、いつでも、たずねてきていいのだよ?」
  「いいよ。だって、ここにいると、お姉ちゃんたちを思い出していまうから・・。
    また、縁があったら、会おうね。じゃあね。」
  くるり。
  背をむけて駆け出してゆく男の子。
  「・・・・すまん。本当に・・・・ヘルちゃん・・・・。」
  かわいがってくれていた人物が三人も一気にいなくなって。
  家庭に問題を抱えているあの少年は。
  これからどうするのだろう。
  不幸というか、彼の正体を知らない国王は。
  心から冥王フィブリゾにわびていたのだった。

  「あ〜あ・・・・。
    まさか、ガーヴが出てくるとはなぁ・・・・・・。いいせんいってたのに・・・・・・。」
  ぶつぶつとつぶやくフィブリゾ。
  「ま、過ぎたことをいってもしょうがないね(はあと)
    ルビーアイ様に力をつけてもらうには、
      どうしても、欠片の復活が必要なんだし(はあと)」
  心の中で、お父様・・・・とフィブリゾはつぶやきながら。
  なぜ、表面でもその呼び方でいかないか。
  理由は簡単。
  創り出された当時は、そう呼んでいたのだ。
  だが、金色の魔王のことを知り、
  父親の母で、自分達の母親でもあるあの御方をお母様。
  そして、創り出した実際の魔王をお父様。
  ・・・・・とうぜん、かの御方から、するどい注意があったのは・・・・。
  ・・・・・・想像するだに気の毒である。
  もしかして、そのせいで、こういう性格になってしまったのかもしれない。
  『あのねぇぇぇぇ!!!!!そんな呼び方だと、この部下Sと、
     このあたしが夫婦みたいじゃないのよぉぉぉぉぉ!!!!!!!』
  と、百億年以上も怒りが続いたのは・・・・。
  彼らにとっては、根強い記憶。
  「そうだなぁ。そだ♪もう一人、確定しているあの人間にチョッカイかけようっと♪」
  ルンルン♪
  美少年な容姿とは裏腹に。
  魔王腹心の中でのリーダー。
  実力的にも、トップの彼は。
  次の作戦を考え始めていた。
  
  ―分かっている人物。
  それは、人間の中では、聖者として名高い―赤法師レゾ。
  
  ―今はまだ、キュリアがシルメリアにかけた封印のせいで。
  冥王ですら、シルメリアの中の欠片に気づくことがなかった―。


                                                               ー続くー

####################################

   あとがき:
      薫:余談ですが・・・・・。
         このとき、アヴァロン(ガイルス)は35歳です。
         フィルおうぢは4歳・・・・・・・・。
         ルナ・リナ・ガウリイ・三人ともまだ生まれてません(はあと)
         この回は、シルメリアの番外編にて、
         視点が変わって書いてたりします(爆!)
         ううん・・・・・。
         ヴァルキュリアの花の話・・・・・。
         どれにいれるかなぁ・・・・・・????
         フィブリゾの番外編に組み入れるか。
         はたまた、別の番外編を創るか・・・・(笑)
         ま、のんびりとかんがえよう♪

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20817冥王様………v(結局そこに行き着くんかあんたは)東琥珀 2002/5/13 19:07:40
記事番号20786へのコメント

かおさんは No.20786「見果てぬ夢・番外編・冥王偏第3話」で書きました。
>
はーい。こんにちはーっ。
琥珀です。
…読みましたよ………
ふ………ふふふふふふ………(低い含み笑い)
>  こんにちわ♪
>  ううん・・・。この見果てぬ夢の年齢一覧・・・・・。
>  ノートにきちんと設定はかいているけど・・・・。
>  ページで紹介すべきだろうか!?
>  ・・・・どう思います?
>  読んでくださっている心優しきそこのあなた。(こら!!・汗)
紹介してくださった方が私が喜びます(こらこら)
>  何しろ、この話・・・・・。
>  いろいろと入り乱れていますからねぇ・・・・・。
>  設定なんかが・・・・・・・。(汗)
ややこしい話が好きなのでオッケー!(待てってば)
>  ま、とりあえず、いくのです。
>  
>####################################
>
>
>         見果てぬ夢・番外編〜フィブリゾ偏〜第3話〜
>
>
>
>
>   「――・・・・ふむ。まあ様子をみましょう。フィブ。
>     ――そのうち、彼女も気がつきますよ。」
>   玉座に座っている長い黒髪の人物が目の前のウェーブが少しかかっている、
>   男の子にいう。
>  「人は、愛するものから、取り残されることを怖れるふしがありますから。
>      子供を利用するもよし。―期待していますよ。フィブ。」
こらこらこらこらこらこらこら!!
捨て駒を煽ってどーする赤眼の魔王!(汗)
>  にっこりと、父たる人物に笑いかけられて、フィブリゾの表情が輝く。
>  「では、赤瞳の魔王(ルビーアイ)様(はあと)キュリアに対しては、今後も、
>     干渉をつづけていってよろしいのですわね(はあと)」
>  その横で、目をかがやかせる流れるような蒼い髪をしているダルフィン。
>  「――まあ、ほどほどにですよ。フィン(はあと)」
>  ぴっと指を口にあてて、いう男性―赤瞳の魔王(ルビーアイ)。
>  「すると、残り、六つ。・・・いや、確か、あのルシオとかいう人間が一つだったから・・。
>    あと、五つですね。」
>  妙にかたぐるしくいうゼラス。
>  「正確には、四つですよ。所在が確定してない私の欠片は。」
>  ルシオの中にあった、自らの欠片の一部は、すでにあきらめている魔王。
あきらめとんのかい。
>  何しろ、あの御方がからんでいたのだ。
>  到底、無事だとは思えないのは・・・・当然の反応だろう。
>  所在が確定いている欠片は。
>  封じられている人間の精神を少しづつだが、蝕んでいる。
>  その人間が、自ら封印を解くのは、時間の問題であろう。
>  魔王はそう判断している。
>  「・・・・・・ガーヴはどうする?」
>  銀の髪の軍人らしき人物の言葉に。
>  「ふぅ・・・。ガーヴですか。まあ、反抗期みたいなものですよ。
>     彼方たちも気にしなくていいですよ(はあと)
>      子供は、反抗してても、かわいいものですから(はあと)
>        それに、反抗期がないと、
>          完全な大人になれないっていうじゃないですか(はあと)」
>  〃そーだろうか???〃
違うと思うぞ。私は(爆)
>  魔王のその台詞に、一同心の中で突っ込む。
>  「それより、問題は・・・あのとき、エル様が助けた子供達のことですね。
>    生き残っているのは、あと一人。・・・・きっと、何かがありますし・・・・。」
>  腕組をして考え始める魔王。
>  約30年前の出来事。
>  そして、つい先日の、1年前の出来事。
>  何かあると、踏んでいたら、案の定。
>  あのうち、数名は、すでに死んでいて。
>  死んでいるまま、生きているようになっていて。
>  しかも、今完全にこの世界に残って生きているのは、一名のみ。
>  後に、シルメリアやフィルに関ることとなるガイルス=パロ=ウル=ガイリア。
名前長いぞー(いやンな事言われても)
>  ―アヴァロン=ドレイクである。
>  今は、名を変えて、アヴァロンとして傭兵として時を過ごしているのだが。
>  下手に関ると、命がないと判断したのか、魔王は彼に対して、
>  ちょっかいかけないように、指示を出していたりする。
>  その気になれば、アヴァロンにかかっている自らの呪法の残り波動をとらえ、
>  居場所を特定することも可能なのだが。
便利v(違うっつぅの!)
>  さわらぬ神にたたりなし。
>  気にしないようにしている魔王である。
>  魔王がそれでいいとは、思えぬが・・・・・・。
S様ですからねェ………(こら)
>  「まあ、駄目な場合は、シルメリアを魔族に組み入れましょう(はあと)
>    そうすると、いやでも彼女も従うでしょうから(はあと)」
(はぁと)じゃナイだろぉぉっっ!!!(爆笑)
>  にこにこと自らの子供達―腹心の部下四人にいっている魔王の言葉は。
>  二年後。
>  みごとに、その予想を超える結果を迎えることとなる。
>
>
>  二年年後。
>
>  どくわぁぁぁぁぁんん!!!!!
>
>  「敵襲!!!!敵襲!!!!!」
>  王宮に、あちこち火の手があがる。
火の元はちゃんと確認しないと(激しく違う)
>  アストリア王国。
>  アストリア王宮。
>  ―!?
>  この気配は!?
>  キュリアだけがそれに気づく。
>  「・・ママ、ママ??」
>  母親の険しい表情を見て取って、ひざの上で遊んでいた2歳になる少し前の、
>  幼い幼女が、その小さな手で、ぺたぺたと母親をたたく。
>  ペトペト。
小さい子を見ていると顔が緩む………私は………
>  その何とも愛らしいちいさなもみじの手に、キュリアはかるく口付けする。
>  「―ウラヌス!!レティシア!!シルメリアをつれて、隠れて!!早く!!」
>  『・・・・・・・・??』
>  そのけわしい表情に、首をかしげる海神官レティシアと海将軍ウラヌス。
>  ―間に合わない!!
>  説明している時間がない!!
>  がしり。
>  娘をきつく抱き上げて。
>  部屋の隅にあるクローゼットの中へ娘―愛しいシルメリアをいれるキュリア。
クローゼットかい。
………まぁ、冷蔵庫に詰め込まれるよりは………
冥:さっきからどっかズレてるよ。キミ。
琥:ぎゃあああっっ!!!!!フィブリゾ様ぁぁぁ!!!!!(滝汗)
  何故ここにぃぃぃっっっっ!!!!!?
冥:最近キミがお話創りサボってる所為で…………
  僕はヒマでひまで暇でっ!!!!
琥:………返す言葉もございませんですハイ。
>  「―シルメリア!!何があっても、ここでじっとしているのよ!!」
>  「―?」
>  きょとん。
>  目を丸くしているシルメリア。
>  「―シルメリア、愛してる!!」
>  強く娘を抱きしめて、おでこにかるくキスをし、そのまま扉を閉めるキュリア。
>  シルメリアは、いわれたとおりに、中でおとなしく。
>  また、大好きな母親が扉をあけてくれるのをひたすらまっている。
>  ――それが、二度とないとは知らぬまま―。
>  「キュリア様!?一体!?」
>  レティシアがキュリアに詰め寄る。
>  キュリアは、しばし目を閉じて。
>  「―来たわね。」『来たな。』
>  ごうっ!!!!キュリアから発せられる濃い瘴気。
>  「―これは!?」
>  ウラヌスも身構える。
>  キュリアの口から発せられたのは、キュリアの声と魔王の声。
>  「―!!!危ない!!レティシア!!!」
>  どんっ!!
>  キュリアがレティシアを突き飛ばす。
>  ―ざんっ!!
>  ―キィィィィン!!!!
>  精神世界(アストラル)よりの攻撃を防ぐキュリア。
>  キュリアが助けなければ、確実にレティシアは滅んでいたであろう。
>  「ほう、結構感がいいな!!」
>  虚空より、一人の男性が、いきなりキュリアの目の前へと出現する。
>  歳のころなら、二十歳過ぎのその風貌。
>  隠れてみている幼いシルメリアの目に、その姿は焼きついてゆくのだが。
>  がっちりとした体格を象牙色のコートで身を包み。
>  右手に無造作に握っている大降りの赫い片刃の長剣が一振り。
おー。この人かー。
私が、この世で何よりも苦手な御方…………(涙)
…………そぉよ…………
私はガーヴが苦手なのよぉぉっっ!!!!(汗)
冥:なんで?
琥:外見と言葉遣い。
冥:……………………………………………………………………
>  「くぅ!!!!」
>  うなっているキュリア。
>  「ほう、俺がどうして、来たのかが、分かっているようだな。」
>  にやりとすこぶる楽しそうに笑い。
>  「―っ!!?私は、理性で抑えてますわ!!なのに!!どうして!!!!」
>  その人物に語りかけるキュリア。
>  「家族がいるんです!!!!!魔族には手を貸しません!!!!」
>  「・・だが、こちらにも、事情ったもんがあるんだよ!!
>    この俺が生きるためにな!!!!」
>  「何を!?」
>  『ガーヴ!?』
>  キュリアから発せられる二つの声。
>  男の長く伸ばしている赤い髪が窓の風に揺れる。
>  「というわけで!!滅ぼすことは、できねえが!!悪いが死んでもらうぜ!!
>  赤瞳の魔王さんの欠片よ!!!!」
こっちはこっちで欠片をツブして回ってるのねぃ………
大変ねぇ、貴方も…………
>  「ガーヴ様!?」
>  「魔竜王様!?」
>  ここにいたって、レティシアとウラヌスは、
>  この攻撃が魔竜王ガーヴが起こしたものだと、理解する。
>  「ちっ。ダルフィンのところの神官と将軍か。
>    わりぃが、邪魔すると、容赦なく滅ぼすぜ。」
>  力をそちらに向ける魔竜王ガーヴ。
>  「!!!!させません!!!!!!!」
>  ふわり。
>  自らの中に封じている魔王の力を使い。
『使えるものならなんでも使う』と…………
冥:あのさ。もうちょっと真面目に読めないの?
琥:物事を茶化すのが大好きなのですっ!私はっ!!
冥:友達なくすよ。
琥:貴方にだけは言われたくありません。
>  『キュリア様!?』
>  骸骨のような錫仗をフリかざし、彼女達を逃がすキュリア。
>  娘が人質にとられていた状況下にあったのにも関らず、
>  彼女達を助けようとするのは、キュリアの優しい心。
>  瞬時に、彼女達は、海王宮殿へと送り出される。
>  「ちっ。やってくれるな。わるいが、ゆっくりは出来なくなったぜ!!!!」
>  ガーヴが言い放ち。
>  どすっ!!!!!!!!!!!
>  一瞬の出来事。
>  「あぅ・・・。」
>  崩れ行くキュリア。
>  全身を自らの血で真っ赤に染めて。
>  『魔竜王ガーヴ!?その方!?』
>  倒れ行くキュリアの口から先ほどと同じ声が漏れる。
>  隠れている扉の隙間から母親が倒れるのを見て。
>  「ママ?ママ?」
>  ぎぃ・・。
>  扉を開けて母親の方へと歩いてゆくシルメリア。
>  「来ちゃだめ!!シルメリア!!!」
>  息も絶え絶えの下から、キュリアが声を出す。
>  「ちぃ!!子供か!!あまり派手にやるとフィブの陰険やろ〜に気がつかれるな・・。」
……………………………………………………………(笑)
>  ちっ・・。
>  はき捨てるようにいい。
>  男―魔竜王ガーヴは空間を渡った。
>  「・・・ママ?ママ?」
>  まだ、二歳にもならない少女―シルメリアには、なぜ母親が倒れているのか。
>  理解できるはずもない。
>  「・・無事だったのね・・・。」
>  赤い手を娘に手をあてて。
>  母親は、自分の娘を見つめている。
>  ごぶっ・・。
>  キュリアの口から血が吹き出る。
しゃべっちゃダメですよー…
冥:………何してんの?
琥:………ちょっと、『家庭の医学』で治療法を………
冥:見つかるワケナイでしょ。そんな応急処置の本に、こんな重傷の治療法が。
>  と。
>  『ほぅ・・・。これは、これは・・まさか、娘の方まで、我の・・。』
>  血まみれの口から声が漏れる。
>  気づいたのだ。
>  キュリアの中の魔王が、娘にも、自らの欠片がいることに。
呪われてますな………この一家………
>  「−!?シルメリアには、手を出させません!!!!!」
>  このままでは、娘が毒牙にかかる。
>  そう判断し。
>  自らが魔王を封じたまま、混沌へ帰りゆこうと決心するキュリア。
>  娘には、自分のように、魔王に覚醒してほしくはないゆえに。
>  キュリアは、懐に忍ばしている護身用の守り刀を自らののどにつきたてる。
づぁぁっっ!!!!
痛い痛いっ!!!!
琥:ってそこ!何してるんですか貴方!?
冥:負の感情を………ちょっとおやつに………
琥:喰うなぁぁぁぁっっっっっ!!!!!!!
>  ばちゃっ!!!!
>  幼子の顔に、そして、体に、冷たい・・なまゆるい赤いものが飛び散る。
>  『お・・おのれぇぇ!!そこまで、我を拒むか!!たかが、人間の分際で!!』
>  「人間だからこそ!あなたの好きにはさせません!!娘は命に換えて守ります!!」
>  『おのれぇぇ!!!では、せめて!!我が目覚めるのに、少しの出助けを!!』
>  キュリアが倒れる直前。
>  魔王は、シルメリアの中へ、自らの意思を飛ばす。
>  キュリアに封印されれているとはいえ、まがりなりにも魔王である。
>  分離して、送り込むことは、たやすいこと。
>  直後。
>  キュリアの中から、シルメリアの中に、赤い光が吸い込まれる。
>  ―だめぇ!!!!
>  キュリアは最後の力を振り絞ろうとするが、力がでない。
>  どさぁ・・・・・。
>  キュリアは、血を失いすぎて、倒れ付す。
人間の躰で無理しちゃいかんよ。王妃様ー。(待てっ)
>  バタン!!!!!!
>  「王妃様!!!!!」
>  「キュリア!!!!!!シルメリア!!!!!!」
>  複数の兵士とシルメリアの父親でもありアストリア公王でもある人物が、
>  部屋に入って目にしたものは。
>  
>  ちょうど、キュリアが、深く剣を自らの胸につきたてているときであった。
>  
>  「・・シル・・メ・・リ・・ア・・。」
>  か細い声で娘を呼ぶキュリア。
>  「ここにいるぞ!!しっかりしろ!!何があった!?」
>  夫の励ましに。
>  側にいそいで駆けつけた魔法医は首を横にふる。
>  シルメリアをキュリアの手に握らせるアストリア公。
>  「よかった・・。無事で・・・・。シルメリア・・・赤き炎に気をつけ・・・て・・・・・。」
>  娘の手を通して。
>  なんとか、今、魔王が送り込んだ、精神を押さえ込むキュリア。
>  いつまで、保てるのか・・・・。
>  娘の精神力にまかせるしかない。
>  その封印で、完全に力を使い果たすキュリア。
>  ぱた・・・・。
>  静かに、キュリアの手が落ちる。
>  瞬間、部屋が静まりかえる。
>  「っつうぅぅぅぅ!!!!キュリアぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」
>
>  ゴーン・・・ゴーン・・・・・。
>  静寂な鐘の音。
>  「パパ?ママは?どこ?」
>  母親が死んだことすら、理解してない幼い娘を抱きしめて。
>  
>  「・・・赤き炎に・・気をつけろ・・・とは、なんだったのだ?キュリアよ・・・・。」
死んじゃいましたね…………
は………はは………
>
>  
>  「え!!キュリアお姉ちゃんが死んじゃったの!!?」
>  「・・ヘルちゃん・・・・。」
>  葬式に参列しているむちゃくちゃにかわいい男の子。
…………………………………………………………っっ…………
冥:なに?
琥:………いや、なんでも………
>  「・・・賊に殺されたようなものだ。
>     ・・・・すまん。おそらく、ウラヌスとレティシアも・・・・。」
>  娘を抱きながら、声を詰まらせるアストリア国王。
>  宮殿に、無造作に転がっていた、身元不明の数十以上の死体ともいえない、
>  肉片を脳裏に駆け巡らせ。
>  「・・・・そうなの。じゃ、僕がここにいる理由・・なくなったんだね・・・・。」
>  シュンとなる男の子。
>  「・・・・すまんな。だが、いつでも、たずねてきていいのだよ?」
>  「いいよ。だって、ここにいると、お姉ちゃんたちを思い出していまうから・・。
>    また、縁があったら、会おうね。じゃあね。」
>  くるり。
>  背をむけて駆け出してゆく男の子。
>  「・・・・すまん。本当に・・・・ヘルちゃん・・・・。」
……………………………………………………へる…………
>  かわいがってくれていた人物が三人も一気にいなくなって。
>  家庭に問題を抱えているあの少年は。
>  これからどうするのだろう。
>  不幸というか、彼の正体を知らない国王は。
>  心から冥王フィブリゾにわびていたのだった。
…………………………この場面。
思わず吹き出した私は鬼畜でしょうか。
>
>  「あ〜あ・・・・。
>    まさか、ガーヴが出てくるとはなぁ・・・・・・。いいせんいってたのに・・・・・・。」
>  ぶつぶつとつぶやくフィブリゾ。
>  「ま、過ぎたことをいってもしょうがないね(はあと)
>    ルビーアイ様に力をつけてもらうには、
>      どうしても、欠片の復活が必要なんだし(はあと)」
>  心の中で、お父様・・・・とフィブリゾはつぶやきながら。
>  なぜ、表面でもその呼び方でいかないか。
>  理由は簡単。
>  創り出された当時は、そう呼んでいたのだ。
>  だが、金色の魔王のことを知り、
>  父親の母で、自分達の母親でもあるあの御方をお母様。
>  そして、創り出した実際の魔王をお父様。
>  ・・・・・とうぜん、かの御方から、するどい注意があったのは・・・・。
>  ・・・・・・想像するだに気の毒である。
>  もしかして、そのせいで、こういう性格になってしまったのかもしれない。
>  『あのねぇぇぇぇ!!!!!そんな呼び方だと、この部下Sと、
>     このあたしが夫婦みたいじゃないのよぉぉぉぉぉ!!!!!!!』
>  と、百億年以上も怒りが続いたのは・・・・。
>  彼らにとっては、根強い記憶。
ははははははは!!!!!!!!!
琥:キミはお父様お父様呼びまくってるのにねv
冥:向こうの僕気の毒だね♪
琥:ウチのL様………
  親バカだからなぁ………実は………
冥:この間アメもらったよ。
琥:……………………………………………アメ!?
>  「そうだなぁ。そだ♪もう一人、確定しているあの人間にチョッカイかけようっと♪」
>  ルンルン♪
>  美少年な容姿とは裏腹に。
>  魔王腹心の中でのリーダー。
>  実力的にも、トップの彼は。
>  次の作戦を考え始めていた。
うあああああああああああああああああああ!!!!!!!!!
陰険だろうと残虐だろうとサドだろうとっっっ!!!!!!
そんな貴方を愛してるわぁぁぁっっっ!!!!冥王様ぁぁぁっっ!!!!!
冥:怖いってば。キミ。
琥:自宅にはフィブ様人形(あーちゃんお手製)が三体v
冥:……………
  神よ、なんでこんなヤツに裁縫の腕なんか与えたんだ…………
琥:ふふふふふ………(ぬいぬい)
>  
>  ―分かっている人物。
>  それは、人間の中では、聖者として名高い―赤法師レゾ。
>  
>  ―今はまだ、キュリアがシルメリアにかけた封印のせいで。
>  冥王ですら、シルメリアの中の欠片に気づくことがなかった―。
>
>
>                                                               ー続くー
>
>####################################
>
>   あとがき:
>      薫:余談ですが・・・・・。
>         このとき、アヴァロン(ガイルス)は35歳です。
>         フィルおうぢは4歳・・・・・・・・。
>         ルナ・リナ・ガウリイ・三人ともまだ生まれてません(はあと)
>         この回は、シルメリアの番外編にて、
>         視点が変わって書いてたりします(爆!)
>         ううん・・・・・。
>         ヴァルキュリアの花の話・・・・・。
>         どれにいれるかなぁ・・・・・・????
>         フィブリゾの番外編に組み入れるか。
>         はたまた、別の番外編を創るか・・・・(笑)
>         ま、のんびりとかんがえよう♪
のんびりと考えてくださいませー!!!
気長に待ちまーすっ!!!!
冥:待ってないでお前も書けぇぇぇぇぇぇっっっ!!!!!!
  いつから止まってンだ転生話ぃぃぃぃっっっ!!!!!?
どぼごすっっ!!!!!
琥:………くっ…………がふぁ………
冥:あ。まだ生きてる。
琥:貴方に攻撃される度にどんどん逞しくなる私です………
  その内ナーガ超えそう………超えたかナイが………
冥:じゃあもう一発。
ずがばきっ!!!

冥:えー。ウチの馬鹿作者が完全に果てた所で。
  また何処かでお会いしましょう。
  無理せずに頑張ってくださいませ。
  それではっ!!!






                         貴女に冥王の祝福あれ。

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20837いいなぁ・・フィブの縫いるみ(はあと)・・欲しい(まて!)かお E-mail URL2002/5/14 18:47:35
記事番号20817へのコメント

東琥珀さんは No.20817「冥王様………v(結局そこに行き着くんかあんたは)」で書きました。
>
>かおさんは No.20786「見果てぬ夢・番外編・冥王偏第3話」で書きました。
>>
>はーい。こんにちはーっ。
>琥珀です。
こんにちわ。東琥珀さん。
次回の神魔戦争も期待してますのです(はあと)
神魔戦争から降魔戦争まで・・・(はあと)
大丈夫!!出来ます!!(まて!!!)
>…読みましたよ………
>ふ………ふふふふふふ………(低い含み笑い)
わざわざ感想ありがとうなのです(はあと)
>>  こんにちわ♪
>>  ううん・・・。この見果てぬ夢の年齢一覧・・・・・。
>>  ノートにきちんと設定はかいているけど・・・・。
>>  ページで紹介すべきだろうか!?
>>  ・・・・どう思います?
>>  読んでくださっている心優しきそこのあなた。(こら!!・汗)
>紹介してくださった方が私が喜びます(こらこら)
・・・そうですか?
(汗)
ううん・・・・・。
じゃあ、やっぱ、造るかなぁ・・・(汗)
ちなみに。
リナが誕生したのが、シルメリアが20のときで、ガウリイが誕生したのが14のとき・・(まて!)
ついでに、ルナが誕生したのが、16のときで・・。
と、一覧表にして、自分で、こんがらないようにしてますのです(だからまて!)
>>  何しろ、この話・・・・・。
>>  いろいろと入り乱れていますからねぇ・・・・・。
>>  設定なんかが・・・・・・・。(汗)
>ややこしい話が好きなのでオッケー!(待てってば)
ややこしすぎ!!!!
しかも、この裏設定・・誰にもわかるわけがない!!(爆!)
(説明してないから当たり前・・笑)
>>  ま、とりあえず、いくのです。
>>  
>>####################################
>>
>>
>>         見果てぬ夢・番外編〜フィブリゾ偏〜第3話〜
>>
>>
>>
>>
>>   「――・・・・ふむ。まあ様子をみましょう。フィブ。
>>     ――そのうち、彼女も気がつきますよ。」
>>   玉座に座っている長い黒髪の人物が目の前のウェーブが少しかかっている、
>>   男の子にいう。
>>  「人は、愛するものから、取り残されることを怖れるふしがありますから。
>>      子供を利用するもよし。―期待していますよ。フィブ。」
>こらこらこらこらこらこらこら!!
>捨て駒を煽ってどーする赤眼の魔王!(汗)
フィブは捨て駒ですか・・(笑)←違うって(笑)
>>  「正確には、四つですよ。所在が確定してない私の欠片は。」
>>  ルシオの中にあった、自らの欠片の一部は、すでにあきらめている魔王。
>あきらめとんのかい。
まあ、エル様がかかわってたから・・(まて!)
(第三話・・(だったよな?←何話だったか忘れてる・・まてぃ!)参考(汗))
ノートでは、十二ページ目だったから・・・・。(だからまて!!)
(大学ノートとパソ打ち込みの比率が番うから・・まてぃぃ!!)
>>  「ふぅ・・・。ガーヴですか。まあ、反抗期みたいなものですよ。
>>     彼方たちも気にしなくていいですよ(はあと)
>>      子供は、反抗してても、かわいいものですから(はあと)
>>        それに、反抗期がないと、
>>          完全な大人になれないっていうじゃないですか(はあと)」
>>  〃そーだろうか???〃
>違うと思うぞ。私は(爆)
私も違うとおもいます(笑)
よかった(はあと)つっこんでくれる人がいて(はあと)←まて!!

>>  後に、シルメリアやフィルに関ることとなるガイルス=パロ=ウル=ガイリア。
>名前長いぞー(いやンな事言われても)
・・・私は、なぜか異様に長くなる名前・・(汗)
リナの本名もリナスレイヤー=トゥエル=ウル=ナイトメアだし・・・。
ガウリイの本名も。
カウリィ=ルシフェル=ウル=ナイトメアだし・・・。
・・・裏設定から作るのが好きなんです・・(だからまて!)
>>  ―アヴァロン=ドレイクである。
>>  今は、名を変えて、アヴァロンとして傭兵として時を過ごしているのだが。
>>  下手に関ると、命がないと判断したのか、魔王は彼に対して、
>>  ちょっかいかけないように、指示を出していたりする。
>>  その気になれば、アヴァロンにかかっている自らの呪法の残り波動をとらえ、
>>  居場所を特定することも可能なのだが。
>便利v(違うっつぅの!)
便利です♪(だから違う!!)
>>  さわらぬ神にたたりなし。
>>  気にしないようにしている魔王である。
>>  魔王がそれでいいとは、思えぬが・・・・・・。
>S様ですからねェ………(こら)
はい。Sですから・・(まて!)
>>  「まあ、駄目な場合は、シルメリアを魔族に組み入れましょう(はあと)
>>    そうすると、いやでも彼女も従うでしょうから(はあと)」
>(はぁと)じゃナイだろぉぉっっ!!!(爆笑)
くさっても、魔族ということで・・・(まて!)

>>  部屋の隅にあるクローゼットの中へ娘―愛しいシルメリアをいれるキュリア。
>クローゼットかい。
>………まぁ、冷蔵庫に詰め込まれるよりは………
たんすとか押入れも考えたけど・・・。
スレの世界だからなぁ・・。
さすがに、押入れのイメージが・・・(まて!)
>冥:さっきからどっかズレてるよ。キミ。
>琥:ぎゃあああっっ!!!!!フィブリゾ様ぁぁぁ!!!!!(滝汗)
>  何故ここにぃぃぃっっっっ!!!!!?
>冥:最近キミがお話創りサボってる所為で…………
>  僕はヒマでひまで暇でっ!!!!
>琥:………返す言葉もございませんですハイ。
わーいvvふぃぶやん、いらっしゃい(はあと)
>>  「ほう、結構感がいいな!!」
>>  虚空より、一人の男性が、いきなりキュリアの目の前へと出現する。
>>  歳のころなら、二十歳過ぎのその風貌。
>>  隠れてみている幼いシルメリアの目に、その姿は焼きついてゆくのだが。
>>  がっちりとした体格を象牙色のコートで身を包み。
>>  右手に無造作に握っている大降りの赫い片刃の長剣が一振り。
>おー。この人かー。
はい。シルメリアの番外編でもでてます(まて!)
>私が、この世で何よりも苦手な御方…………(涙)
>…………そぉよ…………
>私はガーヴが苦手なのよぉぉっっ!!!!(汗)
・・・そうなんですか??
じゃあ、これは・・(まて!)
http://kao77.2.hotspace.jp/novelu/slayers/list/world/icachi/try_14.html
死にたかったら、クリックどうぞ(まて!)
例の脳死者続出のセーラー服ガーヴを編集してます(だからまて!)
>冥:なんで?
>琥:外見と言葉遣い。
>冥:……………………………………………………………………
・・・・・野蛮?(まて!)←ガーヴのイメージ(笑)

>>  「というわけで!!滅ぼすことは、できねえが!!悪いが死んでもらうぜ!!
>>  赤瞳の魔王さんの欠片よ!!!!」
>こっちはこっちで欠片をツブして回ってるのねぃ………
>大変ねぇ、貴方も…………
そうです(はあと)
わかっていただけて、何よりです(はあと)
・・ちなみに。
私がまだ打ち込んですらいない降魔戦争開始(仮題)の話では・・・。
フィブがグラウとダルフィンの子供という設定で(まて!)
そして、レイ=マグナスに近づいてゆく・・(だからまて!)
>>  「!!!!させません!!!!!!!」
>>  ふわり。
>>  自らの中に封じている魔王の力を使い。
>『使えるものならなんでも使う』と…………
>冥:あのさ。もうちょっと真面目に読めないの?
>琥:物事を茶化すのが大好きなのですっ!私はっ!!
>冥:友達なくすよ。
>琥:貴方にだけは言われたくありません。
フィブも、たのしいこと、好きですからねぇ(まて!!)
>>  「ママ?ママ?」
>>  ぎぃ・・。
>>  扉を開けて母親の方へと歩いてゆくシルメリア。
>>  「来ちゃだめ!!シルメリア!!!」
>>  息も絶え絶えの下から、キュリアが声を出す。
>>  「ちぃ!!子供か!!あまり派手にやるとフィブの陰険やろ〜に気がつかれるな・・。」
>……………………………………………………………(笑)
ガーヴはフィブを嫌ってます(まて!)
>>  「・・無事だったのね・・・。」
>>  赤い手を娘に手をあてて。
>>  母親は、自分の娘を見つめている。
>>  ごぶっ・・。
>>  キュリアの口から血が吹き出る。
>しゃべっちゃダメですよー…
>冥:………何してんの?
>琥:………ちょっと、『家庭の医学』で治療法を………
>冥:見つかるワケナイでしょ。そんな応急処置の本に、こんな重傷の治療法が。
このダメージは復活(リザレクション)でも無理です!!(まて!)
>>  と。
>>  『ほぅ・・・。これは、これは・・まさか、娘の方まで、我の・・。』
>>  血まみれの口から声が漏れる。
>>  気づいたのだ。
>>  キュリアの中の魔王が、娘にも、自らの欠片がいることに。
>呪われてますな………この一家………
はい(笑)←ってまてぃぃい!!!!(爆!)
>>  「−!?シルメリアには、手を出させません!!!!!」
>>  このままでは、娘が毒牙にかかる。
>>  そう判断し。
>>  自らが魔王を封じたまま、混沌へ帰りゆこうと決心するキュリア。
>>  娘には、自分のように、魔王に覚醒してほしくはないゆえに。
>>  キュリアは、懐に忍ばしている護身用の守り刀を自らののどにつきたてる。
>づぁぁっっ!!!!
>痛い痛いっ!!!!
>琥:ってそこ!何してるんですか貴方!?
>冥:負の感情を………ちょっとおやつに………
>琥:喰うなぁぁぁぁっっっっっ!!!!!!!
・・・・・・・・・・・。
さすが、フィブ(はあと)←まて!!(笑)

>>  「・・・赤き炎に・・気をつけろ・・・とは、なんだったのだ?キュリアよ・・・・。」
>死んじゃいましたね…………
>は………はは………
>>
・・死なないと、先にすすまない・・(まてぃぃぃ!!!!)
>>  
>>  「え!!キュリアお姉ちゃんが死んじゃったの!!?」
>>  「・・ヘルちゃん・・・・。」
>>  葬式に参列しているむちゃくちゃにかわいい男の子。
>…………………………………………………………っっ…………
>冥:なに?
>琥:………いや、なんでも………
みかけはかわいくても・・・(汗)
>>  「・・・賊に殺されたようなものだ。
>>     ・・・・すまん。おそらく、ウラヌスとレティシアも・・・・。」
>>  娘を抱きながら、声を詰まらせるアストリア国王。
>>  宮殿に、無造作に転がっていた、身元不明の数十以上の死体ともいえない、
>>  肉片を脳裏に駆け巡らせ。
>>  「・・・・そうなの。じゃ、僕がここにいる理由・・なくなったんだね・・・・。」
>>  シュンとなる男の子。
>>  「・・・・すまんな。だが、いつでも、たずねてきていいのだよ?」
>>  「いいよ。だって、ここにいると、お姉ちゃんたちを思い出していまうから・・。
>>    また、縁があったら、会おうね。じゃあね。」
>>  くるり。
>>  背をむけて駆け出してゆく男の子。
>>  「・・・・すまん。本当に・・・・ヘルちゃん・・・・。」
>……………………………………………………へる…………
>>  かわいがってくれていた人物が三人も一気にいなくなって。
>>  家庭に問題を抱えているあの少年は。
>>  これからどうするのだろう。
>>  不幸というか、彼の正体を知らない国王は。
>>  心から冥王フィブリゾにわびていたのだった。
>…………………………この場面。
>思わず吹き出した私は鬼畜でしょうか。
いえいえ。
私もおなじ意見ですから(まて!!)
>>  心の中で、お父様・・・・とフィブリゾはつぶやきながら。
>>  なぜ、表面でもその呼び方でいかないか。
>>  理由は簡単。
>>  創り出された当時は、そう呼んでいたのだ。
>>  だが、金色の魔王のことを知り、
>>  父親の母で、自分達の母親でもあるあの御方をお母様。
>>  そして、創り出した実際の魔王をお父様。
>>  ・・・・・とうぜん、かの御方から、するどい注意があったのは・・・・。
>>  ・・・・・・想像するだに気の毒である。
>>  もしかして、そのせいで、こういう性格になってしまったのかもしれない。
>>  『あのねぇぇぇぇ!!!!!そんな呼び方だと、この部下Sと、
>>     このあたしが夫婦みたいじゃないのよぉぉぉぉぉ!!!!!!!』
>>  と、百億年以上も怒りが続いたのは・・・・。
>>  彼らにとっては、根強い記憶。
>ははははははは!!!!!!!!!
>琥:キミはお父様お父様呼びまくってるのにねv
>冥:向こうの僕気の毒だね♪
>琥:ウチのL様………
>  親バカだからなぁ………実は………
>冥:この間アメもらったよ。
>琥:……………………………………………アメ!?
・・・混沌で!?
じゃあ、なぜ、滅ぼした!?
はっ!!かわいいから、手元に置くためか!?(まて!)
>>  「そうだなぁ。そだ♪もう一人、確定しているあの人間にチョッカイかけようっと♪」
>>  ルンルン♪
>>  美少年な容姿とは裏腹に。
>>  魔王腹心の中でのリーダー。
>>  実力的にも、トップの彼は。
>>  次の作戦を考え始めていた。
>うあああああああああああああああああああ!!!!!!!!!
>陰険だろうと残虐だろうとサドだろうとっっっ!!!!!!
>そんな貴方を愛してるわぁぁぁっっっ!!!!冥王様ぁぁぁっっ!!!!!

私は誰がなんと言おうとエルさまが一番だぁぁぁぁ!!!!(まて!!)
>冥:怖いってば。キミ。
>琥:自宅にはフィブ様人形(あーちゃんお手製)が三体v
いいなぁ・・・(はあと)←まて!
器用で・・・(はあと)
>冥:……………
>  神よ、なんでこんなヤツに裁縫の腕なんか与えたんだ…………
>琥:ふふふふふ………(ぬいぬい)
器用でいいですねぇ・・・・。
しくしくしく・・・・。
(総裁セットを使っても失敗するここに、不器用人・・涙)
####################################
>>
>>   あとがき:
>>      薫:余談ですが・・・・・。
>>         このとき、アヴァロン(ガイルス)は35歳です。
>>         フィルおうぢは4歳・・・・・・・・。
>>         ルナ・リナ・ガウリイ・三人ともまだ生まれてません(はあと)
>>         この回は、シルメリアの番外編にて、
>>         視点が変わって書いてたりします(爆!)
>>         ううん・・・・・。
>>         ヴァルキュリアの花の話・・・・・。
>>         どれにいれるかなぁ・・・・・・????
>>         フィブリゾの番外編に組み入れるか。
>>         はたまた、別の番外編を創るか・・・・(笑)
>>         ま、のんびりとかんがえよう♪
>のんびりと考えてくださいませー!!!
>気長に待ちまーすっ!!!!
>冥:待ってないでお前も書けぇぇぇぇぇぇっっっ!!!!!!
>  いつから止まってンだ転生話ぃぃぃぃっっっ!!!!!?
はぁぃ(はあと)
フィリーちゃん(まてぃぃぃぃ!!!)
>どぼごすっっ!!!!!
>琥:………くっ…………がふぁ………
>冥:あ。まだ生きてる。
>琥:貴方に攻撃される度にどんどん逞しくなる私です………
>  その内ナーガ超えそう………超えたかナイが………
・・・・確かにいやだ・・・(汗)(笑)
>冥:じゃあもう一発。
>ずがばきっ!!!
>
>冥:えー。ウチの馬鹿作者が完全に果てた所で。
>  また何処かでお会いしましょう。
>  無理せずに頑張ってくださいませ。
>  それではっ!!!
東琥珀さんも、頑張ってくださいな(はあと)
わざわざ、レス、ありがとうなのです(はあと)
ではでは!!!
また!!東琥珀さんの小説で!!(何げに催促・・笑)
では!!!!

>                         貴女に冥王の祝福あれ。
・・・フィブに祝福されたら、何か死にそうだからなぁ・・・。
それか、いい玩具にされそう(汗)
せめて、エル様か、すみれちゃんで・・・(それもかなりまて!!!!)
ではでは♪

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