◆−虚像 5−羅琴みつき (2002/3/6 22:05:22) No.20266
 ┣お待ちしておりましたよ、続き。−春祭あられ (2002/3/8 17:44:38) No.20270
 ┃┗遅くなってすいませんーー!!−羅琴みつき (2002/3/10 21:43:42) No.20275
 ┗落ち寸前レス−紗希 (2002/4/1 17:34:54) NEW No.20469
  ┗間に合うか…!−羅琴みつき (2002/4/1 21:50:45) NEW No.20472


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20266虚像 5羅琴みつき E-mail 2002/3/6 22:05:22


こんばんみ。
羅琴です。更新はやいって言ってすぐでアレなんですが、お久しぶりです。
そろそろ動き出すかな。でも今回短めです。






虚像 5



「―――ねえ、リギ。あんた、その魔道士の団体について、何か知らない?」
アメリアも落ち着きを取り戻したころ、あたしは聞いた。
何気にもうリギ、呼び捨てである。
「聞いてどうするんです」
向かいのソファに座るリギは、本当に不思議そうだった。
思わず言葉に詰まるあたし。
「いや…………その………この話の展開は、もう、あたし達が義理と人情に後押しされて!魔道士団体をやっつけに行く!!ってのが決まってると思うんだけど……?」
「あ、つまりボクの為なわけですね。アレの復讐をしよう、と」
あたしたちは無言で肯定した。
「でしたら、ボクは別に復讐とかは考えてませんよ。アレが戻るわけでもなし。
 こういう言い方をすると、反感を買いそうですが、ボクはそんなに怒ってませんし。そりゃ、最初は何が何だか、さっぱりわかりませんでしたけどね」
そしてリギは言ってのけた。
変わらぬ穏やかな表情で。
言ってるそばからこの発言に反感を抱いたのは、アメリア。大声で反論する。
「怒ってない!?双子の……いわば自分の分身、妹さんを獣にされたのに!?悔しかったり、憎んだりしてないの!!?」
充血した瞳での訴えに、リギはひるまなかった。
押されることなく、冷静に応える。
「アメリアさん、人には〃性格〃というものがあるんです。
 ボクだって正直、時がたつと何も感じない自分が怖いぐらいです。でも、そこで無理矢理『相手を殺したい』って強く思う、自分に言い聞かせるのも、なかなか良いものじゃないと思いますよ?それとも……」
「それとも?」
「思ってもいないのに、『殺したい』とか『憎い』だとか、自己暗示をかけることが、貴方の主張する正義なんですか?」
幼い子供の、素直な疑問が〃正義のお姫様〃の心に突き刺さった。
「…………………………!!?」
アメリアの顔が固まる。
無理もない。

正義を愛する彼女は今、正義を諭されたのだから。





「なら………なら私は、リギくんの為でなくて、私の正義の為に戦うわ。
 1人の人間を、人間の人生を強制的に終わらせた人達―――私の正義は、そういうの、許したくないの」





正義のお姫様は きらきら笑った



「あ、ちなみに彼らが実験に使ったのは1人じゃないですよ。
 ボクの知っている限り、少なくとも9人はいたかと」
ステキな場面に、リギはすかさず付け足した。
…………………………って…………………………きうにん?
「何気にしっかり調査済みってことか」
ゼルがぼそっと言った。
そのとおりである。『彼ら』だの『9人』だのと…。ちゃっかり調べてあるあたり、復讐する気まんまんなのですかい?
「ま、だてに3年間もここにいませんから」
あっさり白状するし。
「じゃあ今の、アメリアの正義度を測るためのだったのかー」
「いや、別にそういうわけでも……」
全然会話に入ってこれないガウリイ。何とかすきをついて発した言葉は、すぐに出番を終えた。
「だって本当に。怒ってはいないんです。ボクは優しい人間ではありませんから、他にも被害者がいるのを知っても、特に止めたいとか思ってません。
 だから…もしかしら……さっきも言いましたけど、そんな自分が恐いから、ボクは動くのかもしれません」

なんて穏やかな顔をするんだろう

「ま、良いんじゃない?そういう理由でも。
 あんた。やたら遠回しな言い方するけど、結局〃復讐〃ってのがやりたいんでしょ?」
「…………………どうとってもらっても、結構ですけどね」
言いながら。あたしは間違いに気付いた。


リギは本当に、〃復讐〃がしたいのではないのだ。きっと。


成し遂げたいのは、そんな言葉では、表現出来なくて―――――


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20270お待ちしておりましたよ、続き。春祭あられ E-mail 2002/3/8 17:44:38
記事番号20266へのコメント

ども。こんにちは。
お久しぶりの春祭です。
続きですね。
続きですよ。(謎)
待っておりました。なんせリギさんの出るお話しですもの。
でもなぜかしら。リギさんといれると、「リ蟻酸」やら「理儀さん」と変換されてしまうのは。
私のパソコンだけかしら?
悲しいけど、笑える変換だわ。「リ蟻酸」

さて、今回のお話で、私の中のリギさん像にいっそうモザイクがかかってきてしまいました。
一体どういう人なんだ、リギさんっ?!
なんかやたらと複雑ですよね。
また、この謎めいた所が乙女心を刺激するわけで(え?)
あらいやだ。なに頬を染めてんだか。(ぽっ)
次のも、楽しみにしています。
今やたらと忙しいらしいじゃないですか。
無理をせず、頑張ってください。
ではでは。

ただいま進級をかけた期末試験真っ只中の春祭あられより。
・・・・・・いいのか?パソコンなんかいじってて。
いいんだよ。みっきーにレスが書きたかったんだもの。


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20275遅くなってすいませんーー!!羅琴みつき E-mail 2002/3/10 21:43:42
記事番号20270へのコメント

春祭あられさんは No.20270「お待ちしておりましたよ、続き。」で書きました。
>
>ども。こんにちは。
こんばんみvv
お返事遅くってすいません……;

>お久しぶりの春祭です。
>続きですね。
ええ。

>続きですよ。(謎)
へい。

>待っておりました。なんせリギさんの出るお話しですもの。
ああああ嬉しいです――――――☆

>でもなぜかしら。リギさんといれると、「リ蟻酸」やら「理儀さん」と変換されてしまうのは。
>私のパソコンだけかしら?
>悲しいけど、笑える変換だわ。「リ蟻酸」
Σ( ̄□ ̄)!!?ちなみに『梨蟻酸』が、我が家の一発変換(死)。璃蟻酸←2発目
もはや何かわかんねえ。

>さて、今回のお話で、私の中のリギさん像にいっそうモザイクがかかってきてしまいました。
もやもやー(何)。

>一体どういう人なんだ、リギさんっ?!
いや、あたしにもさっぱり(まて)。

>なんかやたらと複雑ですよね。
です!!

>また、この謎めいた所が乙女心を刺激するわけで(え?)
>あらいやだ。なに頬を染めてんだか。(ぽっ)
ミステリアスさん大好きですvvv

>次のも、楽しみにしています。
どもです。

>今やたらと忙しいらしいじゃないですか。
>無理をせず、頑張ってください。
なんとかそろそろ元のペースに戻れそうです。
心配おかけしまして。

>ではでは。
でぱー。

>ただいま進級をかけた期末試験真っ只中の春祭あられより。
>・・・・・・いいのか?パソコンなんかいじってて。
ええっ!!?
あられんこそ頑張ってくださいな!

>いいんだよ。みっきーにレスが書きたかったんだもの。
ああありがとうござい!!!
なのにあたしったらレス遅くてごめんなさいーーーー……

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20469落ち寸前レス紗希 E-mail 2002/4/1 17:34:54
記事番号20266へのコメント

>こんばんみ。
>羅琴です。更新はやいって言ってすぐでアレなんですが、お久しぶりです。
こんにちは〜。
レスが激遅の紗希です。
今更なんですが、お久しぶりです。

>そろそろ動き出すかな。でも今回短めです。
もう、今「7」ぐらいいってますねι
あああ、すいませんι

>何気にもうリギ、呼び捨てである。
もうどーでもいーや、勝手に呼び捨て!って…
流石はリナ、度胸ありすぎ。

>「アメリアさん、人には〃性格〃というものがあるんです。
> ボクだって正直、時がたつと何も感じない自分が怖いぐらいです。でも、そこで無理矢理『相手を殺したい』って強く思う、自分に言い聞かせるのも、なかなか良いものじゃないと思いますよ?それとも……」
>「それとも?」
>「思ってもいないのに、『殺したい』とか『憎い』だとか、自己暗示をかけることが、貴方の主張する正義なんですか?」
>幼い子供の、素直な疑問が〃正義のお姫様〃の心に突き刺さった。
>「…………………………!!?」
>アメリアの顔が固まる。
>無理もない。
>
>正義を愛する彼女は今、正義を諭されたのだから。
私の主張の一部かもしれません。
この部分。
何か矛盾していますね。 
ニンゲンって。




みつきさん。
人間って、本当に矛盾した生き物ですよね。
許していると頭では解っているのに、心が付いていけない。
また反対もあり、切ない気持ちになる時がある。
一時の気の迷い、ですね…

変な私ですが、一応締めくくらせて頂きます。
では…

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20472間に合うか…!羅琴みつき E-mail 2002/4/1 21:50:45
記事番号20469へのコメント

紗希さんは No.20469「落ち寸前レス」で書きました。
>
>>こんばんみ。
>>羅琴です。更新はやいって言ってすぐでアレなんですが、お久しぶりです。
>こんにちは〜。
こんばんは☆

>レスが激遅の紗希です。
>今更なんですが、お久しぶりです。
お久しです。あ、前回の沙希さんのツリーに、レスを送っておいたので、目を通しておいてくださいな。遅すぎて沈んでしまいましたが……;

>>そろそろ動き出すかな。でも今回短めです。
>もう、今「7」ぐらいいってますねι
>あああ、すいませんι
いいえー、感想いただけるだけでもすごく嬉しいですよ。

>>何気にもうリギ、呼び捨てである。
>もうどーでもいーや、勝手に呼び捨て!って…
>流石はリナ、度胸ありすぎ。
さらに今回、相手は年下ですしね。

>>「アメリアさん、人には〃性格〃というものがあるんです。
>> ボクだって正直、時がたつと何も感じない自分が怖いぐらいです。でも、そこで無理矢理『相手を殺したい』って強く思う、自分に言い聞かせるのも、なかなか良いものじゃないと思いますよ?それとも……」
>>「それとも?」
>>「思ってもいないのに、『殺したい』とか『憎い』だとか、自己暗示をかけることが、貴方の主張する正義なんですか?」
>>幼い子供の、素直な疑問が〃正義のお姫様〃の心に突き刺さった。
>>「…………………………!!?」
>>アメリアの顔が固まる。
>>無理もない。
>>
>>正義を愛する彼女は今、正義を諭されたのだから。
>私の主張の一部かもしれません。
じゃあ全貌は!?(聞くな)

>この部分。
>何か矛盾していますね。 
>ニンゲンって。
矛盾もあって初めて成り立っている、とあたしは思います。
だからあたしは矛盾屋だけど、それを改めない(まて)。
以上、そっくりそのまま別の所でも語っていますが、探してはいけません(おい)。

>みつきさん。
はい。

>人間って、本当に矛盾した生き物ですよね。
ですね。矛と盾です。

>許していると頭では解っているのに、心が付いていけない。
>また反対もあり、切ない気持ちになる時がある。
>一時の気の迷い、ですね…
………うーん。複雑ですね。あたしにはもう、リギさんの気持ちがわからないよ……。ホントに彼が矛盾からこんな行動をとっているのか、ってのも(それもわからなくていいのか。作者として)。

>変な私ですが、一応締めくくらせて頂きます。
>では…
さらに変なあたしですが、これにて。
ではでは。

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