◆−Cheers!14【掴み取れ! 光舞い散る 万華鏡(中編)】−みてい (2002/2/24 23:25:22) No.20223
 ┣どうも、こんばんは!−龍崎星海 (2002/2/25 00:26:01) No.20225
 ┃┗こんにちはv−みてい (2002/2/25 13:24:13) No.20227
 ┣はじめまして−Key (2002/2/25 19:40:39) No.20231
 ┃┗はじめまして、レスありがとうございます。−みてい (2002/2/25 22:30:35) No.20232
 ┗名コンビ結成(笑)−ブラッド (2002/3/5 21:29:58) No.20261
  ┗いろんな相手とコンビ組めるようです(笑)−みてい (2002/3/6 00:37:10) No.20264


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20223Cheers!14【掴み取れ! 光舞い散る 万華鏡(中編)】みてい 2002/2/24 23:25:22


お久し振りです、みていです。

いよいよと言いますか、このCheers!も残すところこれを入れてあと2話。
ここまでおつきあいいただいた方、気長に待っていただいた方、とてもありがたく思います。

ではでは、おつきあいくださいv
*********************************************************************

 ――― ゼフィーリアを発つ日、母ちゃんがくれたのは赤い石のついた指輪だった
 ――― その石はあたしが生まれたときに父ちゃんがあちこちを回って見つけたもの
 ――― あたしの瞳の色
 ――― そして今
 ――― 鏡の中のあたしの瞳はほんのちょっぴり、違う色をしていた

*************

 ――― その人は言った。さも当然のように。
「そんな男でしたら10年以上前にとっくに見限ってますね」



【掴み取れ! 光舞い散る 万華鏡(中編)】



 嬉しさ全開のアメリアと照れくさそうなゼルがあたしたちの待つ部屋に戻ってきたのは会議が終わってしばらくしてから。
 あたしが戻ってきたとき、なぜか絨毯の上に座ってチェスをやっていたイズが「でいっ」と盤をひっくり返し、対戦相手としてなぜかいたポポさんに「こりゃ。」とブ厚い本でど突かれて撃沈した瞬間だった。
 どうもポポさんとイズ、意気投合しちゃってるらしい。
「おうリナ、おかえり」
「首尾はいかがでしたか?」
「聞くまでもないじゃない。今頃感激のだっこでもしてるわ。
 それよりも」
 イスがあるのにみんなして絨毯に座っているガウリイたちにあたしはさっきからずーっと気になっていたことを口にした。
「あれは、何?」
 すると一人を除いてにま〜っと表情が変わる。
「それはだなぁ」
 代表してガウリイが答えようとしたところでノックと同時にアメリアが飛び込んできた。
 後ろにゼルの姿も見える。
「あーっ、リナさんっ。あれって何ですかっ!?」
「あのねぇアメリア。
 あたしもそれを今聞こうと思ってたとこだけど。
 …それよりも先に言うことがあるんじゃないの?」

「皆さんっ、本当にありがとうございましたっ」
「…感謝する」

 あたたかいキモチが広がる。
 が。

「はいっ、コレはこれでもうおしまいっ!
 それでそこにある」
「え〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!
 もっと余韻に浸らせてくださいよぉ。
 ゼルガディスさんだってそう思いますよねっ?」
「い、いや、俺はもう…」
「アメリア。
 あんたノロケにならない自信ある?」
「ありまっせん☆」
「だから却下。
 まぁせっかくなら生ゴミゼロス真ん中に置いて遊ぶってのもありだけど?」
「うっ、それはイヤかも…。
 でもせっかく聞いてほしいのに…」
 ぶちぶち言うアメリアの隣でゼルが居心地悪そうにしている。ぷぷぷ。

「まーまーまー。
 アメリアちゃん。
 今からもちょっといいネタ振りしてやっからちょこっとだけ時間くんなまし」
「…イズ」
「ネタ扱いですか」
「すまぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっ」

 その瞬間、イズの背後に「やっまったいぶしっと地雷★」という文字が見えた気がした。
 合わせた両手を頭上に持ってきて土下座までしてるし。
 …墓穴堀りなのは相変わらずなようである。

「なぁランディ、お前なら当然『そいつ』が何なのかわかるよな?」

 いつの間にかあたしがさっきから気にしている布地の近くに行っていたランディさんがガウリイの質問にはっきりと頷いた。
 真珠のような淡い半透明の布はとても大きく、皺にならないようにか即席のハンガーと化しているテーブルをしっかり覆ってしまっていた。
「村のじじばばたちが『わしらにも見せてくれんと、た〜た〜る〜ぞ〜よ』だとよ。
 どする?」
「愚問だ」
 ランディさんは一歩足を引くとゆっくり振り返った。
 浮かべているのは苦笑い。
 そして。

「それも予想済みか?」
「歓迎すべき不測の事態ですよ」

 状況を飲み込んだゼルの問いをランディさんはそのままの表情で答えた。

****************

「うふふふふふふぅ♪」
「なんだかわたくし淋しいですわ…」
「だぁぁぁああっもうアメリアもシルフィールもうっとぉしいのよっ!」
「動かないでください」

 男どもを追い払い、あたしとアメリア、シルフィールにシャルレさんはドレスの最終調整をしていた。
 アメリアのドレスもついさっき届けられ、試着を済ませたところである。
「だってだって、シャルレさんのお嫁さんの姿が見れるなんて、大感激ですっ」
「…アメリア様。
 タイミングが悪いとリナさんに針が刺さります」
「う゛っ」
「やめてよね〜、アメリア。
 針刺しちゃった痕ってちくちくいつまでもうっとぉしいんだから」
 今もこの部屋にある真珠色の布は村の人たちがシャルレさんのために織ってイズに預けたもの。
 さっきちょっとだけ触らせてもらったけど織り目が見えないほど細い糸で織られており、柔らかいのにすごい丈夫って感じだった。
 …この話題はさすがのシャルレさんでも照れるのか単に作業が滞るのが嫌なのかさりげなくきっつい脅しをちょうだいしちゃったけど。
「ラインは取れました。
 あとは装飾の部分だけですが、脱ぎますか?着ていますか?」
「うーみゅ。
 踏んづけてコケたら恥だから脱ぐわ」
 ――― 今度これを着るときは、ガウリイもいつもと違う格好をしてるはずだ。
 あたしは手早く着替えると絨毯の上に転がった。
 …けっこう気持ちいいなぁ、ここ。
 
「ゼルには話したの?」
「いいえ。
 でもなんとなく感づかれていたみたいです」

 アメリアがランディさんを通してあたしたちに頼んだのはゼルの意識を変えること。
『王女の隣に立つ者』としてゼルが大きな誤解をしているかもしれないと感じたアメリアが後見人の依頼をすると同時に相談をした。
 …でも、実際にはあたしたちは「そこにいただけ」で、「そこにいれば言われなくたってやったこと」をそのままやったにすぎない。
 だから、感謝されても困るのだ。
 ……「ありがとう」と言われて嬉しくないわけじゃないけど。

「…ねぇ訊いてもいい?」
「何をですか」
「…シャルレさん。どうして花押をもらったの?」

 シャルレさんが針を動かす手を止め、あたしを見た。
 本人しか描けない文様。
 ランディさんが彼女に贈った花押。
 間違いなく本人が書いたと証明するのにこれほど適したものはない。
 偽造しようにも、焼け落ちてしまうのだから。
 しかし、裏に返せば、それだけ念を押さなければならないようなことが過去にあったのではないか。

「リナさん。
 ガウリイさんから何か聞いているのですか、聞いていないのですか」
「………聞いてない、と思う」
「全くですか?」
「えーっと、あたしの場合はガウリイが考えたのをランディさんが承認するってくらい…」

 そうじゃない。
 あたしが訊きたいのは。
 ガウリイが、まだ『過去』にこだわっているかもしれないから。

「彼がそんな男でしたら十年以上前にとっくに見限ってますね」
「ぅえっ?」
「自分の持っている花押が過去の遺産だと考え疎ましく思うなら。
 それに押し潰されるような男なら。
 誰が傍にいても同じことです」
「それが、ガウリイだって言いたいわけ?」
「リナさんがそう思ってるんですか」
「…………」

 言い返せなかった。
 あたしが、そう思ってしまっていたから。
 村に戻る前、夢でうなされたガウリイを見てしまってたから。

「しっかりしてください。
 そんなことを考えるような人が誓いの指輪にそんな文様を彫りますか。
 …花押はそれよりもかなり簡略化されたものですが、ルーツは同じものです」

 あたしは首にかけた鎖を引き出し、通した指輪を手のひらに乗せた。
 紅い石と極上の意味を持つ文字が光を反射してわずかに煌く。
 盗み見ると、シャルレさんの指には銀色の指輪が昔からそこにあったように存在していた。
 ガウリイいわく、『虫除け』の銀細工の中でも一番威力のあるもの。
 …もちょっとマシな言い方できないもんかしらねっ。
「ね、花押もらうといいことある?」
「さあ。
 私有財産が一つ増えるくらいですね」
「使い方次第ってことね」
「そのとおりです」
 うみゅ。
 ……………………………面白いかもしんない。
 ――― あたしは鎖から指輪を抜き、指に嵌めなおした。
「うーん、ちょっとゆるいなぁ」
「左にはめたらぴったりなんじゃないですかっ?」
「そうよ」
「まぁリナさん、試していたんですか」
「…そ、そーよ」
 あたしは指輪を外し、再び鎖に通し直した。

「貰うわ、花押」
「ええええっ?
 あんなに迷ってたのにそんなにあっさり決めちゃうんですかあっ!?」
「うっさいわねっ。
 あたしがもらうと決めたんだからもらうのよっ!」

 ガウリイは何かにこだわっている。
 だけどそれが何なのか、あたしにはわからない。
 …訊いてみよっかな。
 くさくさしてるのヤだし。
 ――― おっし!
 勢い良く立ち上がったあたしは、

 びたんっ★
「い゛〜だっ あだだだだだだだ」

 足に飛びつかれ、おもいきし顔を打った。
「いったいわねアメリアっ。
 誰も彼もがあんたみたいに超合金じゃないのよっ!」
 あたしが顔をさすりさすり足に飛びついてきたアメリアを怒鳴ると、

「一人で抜け駆けなんてずるいです」

 考えていたよりもずっと真剣な瞳とぶつかった。
「そうですわよリナさん。
 リナさんにはわたくし、もちょ〜っと訊きたいことがありますの」
「な、な、な、何よ」
 ずりずりと後ずさるあたしに迫るシルフィール。
 妙な迫力があってなんかこあいぞ…。

  コンコンッ☆

 あたしとシルフィールが絨毯の上を2往復した頃。
 軽いノックが部屋に響いた。
 アメリアが返事をすると、ドアの向こうから景気のいい声がする。
「へーい、お嬢さん方。
 ちぃと早めの満月の宴とシャレこまないかーいっ♪
 今ならすんばらしいエスコートも付いてるよん♪♪」

 顔を見合わせ、肩をすくめるあたしたち。
 ――― 扉を開ければ、ランディさんが、ガウリイが、ポポさんが、イズが片手を差し出していた。
「あたしとシャルレさんはいいとして」
「ゼルガ」
「シルフィールちゃん、仮のお相手ってことで今回はおれっちでOK?」
「ゼル」
「『仮』ですわよv」
「ゼっ」
「うあキッツぃ」
「ゼルガディスさんはっ(早口)」
「アメリア様、ゼルガディス殿は少々事情がありましてな。
 むこうでお待ちしておりますので、しばしこの爺でご容赦を」

*******************

 満月にはまであと少し。
 中天にかかる月はふくらみを増していた。
 月光の下、青い装いを加えた葉や木がさやさやと揺れ、中庭の真ん中に置かれた白いテーブルが縁取りを照らしていた。

「……とーさんのぶわかああああああっ!!!」

 この、静寂だった空間にひっじょうに不釣合いな叫びは、ポポさんにゼルがアメリアを迎えに行けなかった原因 ―― すなわち、感動の父が婿を抱きつぶしたこと ―― にあったりする。
 たぶん、「息子よおおおおっ!」とか言いながら加減忘れておもいっきし愛情表現したんぢゃないの、フィルさん。
 そのゼルは、ビィにおぶさるようにしてへばっている。

「すまんな、迎えに行けなくて」
「いいんですっ。叫んだらすっきりしましたv」

 鳥を挟んでらぶらびゅーんになってしまった二人はさておき、あたしたちはテーブルの周りに用意されたイスに座る。
 ジト目のビィがちょっと哀れ。
「いいお月様ね。誰の発案なの?」
「誰のってわけでもなぁ。
 オレたちがのほーんと月見ながら酒飲んでたら、誰ともなくそんな話になってな」
「殿方だけでどんな話をされていたのですか?」
「何話してたっけ?」
「…つれづれなるままに、よしなしごとをといったところかな。
 昔話ですよ」
 ガウリイとランディさん、二人の視線が一瞬合って、離れる。
 その小さな仕草だけで、この二人はお互いのことわかってんだなぁって気がした。
 なんか羨ましいかも。
 郷里のねーちゃん、今頃何してんのかな。
「こんなめでたい夜に、むさい男どもだけじゃつまらんつまらん。
 今宵の月はまた格別。
 どんなに高価な美酒も今宵の酒には敵わんのぉ♪」
 目尻が下がりっぱなしのポポさんは上機嫌にグラスに月を溶かす。
「おいじーさん、飲みすぎると寿命が縮むっしょ」
「うーるーさーいーぞ、坊。
 わしゃあ、今日は飲むんじゃ〜♪」
「だぁぁぁぁっ、まだ始めてもねぇのにできあがってんなあっ!」
「演技じゃわい」
「をう」
 イズはポポさんと漫才している。
 …じゃれているのが近いかも。


「あたしね、もらうことにしたの」
「ん、そっか」

 一緒に盛り上がるのでもなく。
 かと言ってそれぞれがまったく別の空間を演出しているのでもなく。
 青く光る月の下。
 互いに互いがそこにいるのを感じながら、互いに互いが邪魔をしない宴。
 あたしがこうしてガウリイに話しかけたことは、ガウリイ以外の誰も聞いてなくて、でもあたしたちが話していることは知っている。

「興味があるのよ。
 魔道士としても、あたし個人としても」
「?」
「ねぇガウリイ。
 ガウリイにとって花押って何?」
「うーん…」

 彼はうなって腕を組んだ。
 どうやら、純粋に回答に困っているらしい。
 あたしは待った。
 ガウリイは腕を組んだまま首をあっちにひねりこっちにひねり、ついでに上半身を揺らしている。
 適当な言葉が見つからないときの彼のクセだ。

「わからん」

 待って、返ってきた第一声がそれだった。
「必要とか思わんけど、邪魔とも今は思わんしなぁ。
 とりあえず、『在る』。
 …うん。そんな感じだ。
 ……あーまた知恵熱出そう」
「ガウリイあんた、最近それ言えば考えずに済むかもとか思ってるでしょ」
「いやぁ」

 ――― とりあえず、『在る』。そんな感じ。

「何て言うかさ。
 生まれたときからずっとあって、否定しようもないんだ」
「否定しなくて、邪魔だった」
「…ぜーんぶわずらわしい時期があってな」

 ガウリイは頭の後ろで手を組むとぐっと背中をそらした。
 仰向いた顔に月の光が下りる。
 あたしはその表情を、ただ見ていた。

「その象徴みたいなそいつが嫌だった。大事なこと、ずっと忘れてた」
「?」
「話したか?
 花押にはそれぞれ意味があるんだ」
「…指輪の文字と元は同じっているのはシャルレさんから聞いたけど」
「うん」

 あたしはイスを下りてガウリイの隣に座った。
 地面がひんやりして気持ちがいい。
 ガウリイは指で夜空に何かを描く。

「くらげ?」
「言われると思った。今のがオレのやつ。
 意味は、『星降る空』」
「何だか抽象的ね。…あれ、夜空なの?」
「そうじゃないんだ。
 まぁ、オレも誤解してたんだけどな。
 前にそう言ったら、すぱーんと投げ飛ばされた」
「誰に?」

 肩をひょいっとすくめたガウリイは親指で後方を指差す。
 振り返り過ぎないように目だけで追うと、二人の人間が目に入った。
 ……う゛っ、どっちだろう。どっちもありえそうで無さそうだし。

「リナ。
 『星』って夜空に光ってるやつだけじゃないんだ。
 青空で光る太陽も、『星』。
 降るのは、光」

 ――― 視界を遮られようと、星を抱いていることを忘れず生きよ。
 それは、ガウリイが知らなかった、否、忘れていたもう一つの『意味』。
 気づかされて、ようやく知ったと笑った彼の両親からの願い ―――

「だからやっぱ、『在る』んだ。
 答えになったか?」
「まぁね。
 ガウリイにしては、上出来☆」

 あたしは立て膝をついて手を伸ばし、ガウリイの頭を撫でてみる。
 ガウリイが困ったような嬉しいような照れくさいような変な顔をした。
 と。
 急に影が下り、すぐ光が戻った。
「?」
 何だろう。
 見上げても何も無い。
 フクロウでも飛んだかな。


「今、いいか」
「駄目だと言ったとしても出直さないのだろう」
「おう」
「おーい、ちゅぅも〜〜〜〜〜くっ!」
 ざす。
「茶化す場面じゃないわ。兄さん」

 視界の隅でマドラーが飛んだよーな気もするけど、あたしとガウリイはいささか緊張しながらランディさんとシャルレさんの前に行った。

「オレ、リナと結婚する」
「おめでとうガウリイ。
 そしてこれからも宜しく、リナさん」

 立ち上がったランディさんは右手を胸にあてた。
 シャルレさんも後ろで佇んでいた。

「決めましたか」
「もらうわ、花押。
 でもあたしもガブリエフ姓になるわ。
 あたしの方じゃ、変わるのよ」

 あたしは二人の前でぴっと指を立てる。

「そうなの。
 妹のほうが先に変わっちゃうのがちょっと気に入らないんだけど」

 …………………………………。
 立てた指が正面をびしぃっと指差した。

「ね、ね、ね、ね、ね、ね、ね、ねーちゃんっ!!
 どっ!?」
「何処からわいたの?なんて訊いたら久し振りに腕振るってあげるわね、リナv」
「お久し振りです、ルナさん」
「元気そうねシャルレ。
 そちらがあなたの旦那様?…ふぅん、イイ男じゃない。
 はじめまして、ルナ=インバースよ。
 リナが何かと面倒かけたみたいで悪いわね」
「こちらこそゼフィーリアに寄りながら挨拶もせず大変失礼しました。
 弟がお世話になります。
 ランディ=ガブリエフです」

「あ、あ、あの、和気あいあいとしてるのはいいんだけど、何がどうなってそうなってるの?
 ちょっと説明してほしいかな〜、なんて…」

 あたしの決死のお願いにねーちゃんはシャルレさんの肩に乗せていた手を下ろし、あたしの顔を覗き込んだ。
 後ろでうんうんと頷く気配がする。

「…いい?一度しか言わないからよぉく聞きなさい」
「ん」
「わたしは、この二人のいわばキューピットなの」
「「…え゛っ」」
「それから、わたしがここに来たのはソレから連絡をもらったからよ」
「ども、ソレっす☆」
「最後に、ここに来た用件よ。手を出しなさい、リナ」

 もしかして、さっきのフクロウ、ねーちゃんだったのかな…??
 いや、それよりも手出したら何が起こるんだろう。
「出した」
「両手で」

「ほら」

  ぱさり。

 ――― あたしの両手に乗せられたのは、三本の花。どれもあたしが好きな花ばかりだ。

「おめでとう、リナ」

 ねーちゃんはそう言って、鮮やかな笑みを見せてくれた。

                                  /続/

**********************************************************************
わっかりにくいかなぁ…(汗)
本文中、ガウリイの確認に対しリナはあっさりと『納得』しちゃってますが、納得しちゃったものはしょうがないと…(待テ)
ガウリイにとって、花押は名前の一部(普段は書かないけど)のようなものであると推察ください。

○今回の小ネタ:徒然草

ではでは、次回はいよいよ最終回、みごと成せるか大団円、さてどうなることやら(笑)
できるだけ間をおかず出したいと思いますので、是非最後までお付き合いを。
みていでございました。多謝vv


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20225どうも、こんばんは!龍崎星海 2002/2/25 00:26:01
記事番号20223へのコメント

みていさん、どうもこんばんは。龍崎です。
いつもはあんまりレスしない極悪読者なんですが、アップして直ぐにレスするのもいいっかな?とか思っちゃって、こうしてレスしています。
そうですか、次回で最終回ですか。
実はみていさんのお話、楽しみにしてるんですよ。
がんばって書き上げてくださいね。
楽しみに待ってますので。

それでは、短いですがこれにて。‥‥ホントに短くてすみません‥‥‥‥

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20227こんにちはvみてい 2002/2/25 13:24:13
記事番号20225へのコメント

>みていさん、どうもこんばんは。龍崎です。
こんにちは、これを見られるときは今晩はでしょうか、みていです。

>いつもはあんまりレスしない極悪読者なんですが、アップして直ぐにレスするのもいいっかな?とか思っちゃって、こうしてレスしています。
こうしてレスいただけるだけでありがたいですv

>そうですか、次回で最終回ですか。
>実はみていさんのお話、楽しみにしてるんですよ。
>がんばって書き上げてくださいね。
>楽しみに待ってますので。
本当は14話完結だったんですけど、ちょっと見通し甘くて1話増えちゃいました(笑)
一話増やすと決めた時点で切り捨てる予定だった救済ネタが復帰できたりもしてますが(笑)
どうにか3月中には上げたいと思いますので、ぜひおつきあいをv


>それでは、短いですがこれにて。‥‥ホントに短くてすみません‥‥‥‥
ではでは、みていでございました。多謝♪

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20231はじめましてKey 2002/2/25 19:40:39
記事番号20223へのコメント

はじめまして。こんばんわ。
はじめてレスします。Keyと申します。

>いよいよと言いますか、このCheers!も残すところこれを入れてあと2話。
>ここまでおつきあいいただいた方、気長に待っていただいた方、とてもありがたく思います。

みていさんが投稿し始めた頃から読んでたのに今ごろレスをするばか者です。(爆)

>「アメリア。
> あんたノロケにならない自信ある?」
>「ありまっせん☆」

・・・・・リナ相手にノロケるつもりだったんですか。アメリア。
なんと剛毅な(笑)
>
>「まーまーまー。
> アメリアちゃん。
> 今からもちょっといいネタ振りしてやっからちょこっとだけ時間くんなまし」
>「…イズ」
>「ネタ扱いですか」
>「すまぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっ」

 彼の地雷踏みは、もはや習慣化してますね。

>「なぁランディ、お前なら当然『そいつ』が何なのかわかるよな?」
>
> いつの間にかあたしがさっきから気にしている布地の近くに行っていたランディさんがガウリイの質問にはっきりと頷いた。
> 真珠のような淡い半透明の布はとても大きく、皺にならないようにか即席のハンガーと化しているテーブルをしっかり覆ってしまっていた。
>「村のじじばばたちが『わしらにも見せてくれんと、た〜た〜る〜ぞ〜よ』だとよ。
> どする?」
>「愚問だ」
> ランディさんは一歩足を引くとゆっくり振り返った。
> 浮かべているのは苦笑い。
> そして。
>
>「それも予想済みか?」
>「歓迎すべき不測の事態ですよ」
>
> 状況を飲み込んだゼルの問いをランディさんはそのままの表情で答えた。

 じじばば・・・・・・ナイス!(笑)

>「だってだって、シャルレさんのお嫁さんの姿が見れるなんて、大感激ですっ」

 私も大感激ですっ!


>「……とーさんのぶわかああああああっ!!!」
>
> この、静寂だった空間にひっじょうに不釣合いな叫びは、ポポさんにゼルがアメリアを迎えに行けなかった原因 ―― すなわち、感動の父が婿を抱きつぶしたこと ―― にあったりする。
> たぶん、「息子よおおおおっ!」とか言いながら加減忘れておもいっきし愛情表現したんぢゃないの、フィルさん。

 アメリアの花婿候補条件補足
 フィル殿下の花嫁の父の愛情の篭った渾身の正義の鉄拳プラス
 義父の親愛のベアバックを受けて復活できる人
 ・・・・・・・やっぱりゼルガディスしかいないでしょう。
 (貴族のボンボンじゃあ、まず無理!)

 花押について私なりに調べてみたのですが、あれって西洋でいうサインのようなものですか?
 調べた辞書には、自分の名前を草書体で書いてそれをさらに崩したものとかいてありましたが。
 ガブリエフ家の花押は、忌み名(隠し名とも言いますが)も兼ねているのでは?
 
 長くなりましたが、残すところあと一話。
 終ってしまうのは悲しいですが、楽しみに待っています。
 では、また。

 

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20232はじめまして、レスありがとうございます。みてい 2002/2/25 22:30:35
記事番号20231へのコメント

>はじめまして。こんばんわ。
>はじめてレスします。Keyと申します。
はじめまして。
みていでございます。


>みていさんが投稿し始めた頃から読んでたのに今ごろレスをするばか者です。(爆)
…あはっ(汗)
最初からのおつきあいありがとうございますv
そしてめでたく(?)レスありがとうございますvv


>・・・・・リナ相手にノロケるつもりだったんですか。アメリア。
>なんと剛毅な(笑)
幸せ配りたいお年頃だったのかも(笑)


>>「すまぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっ」
>
> 彼の地雷踏みは、もはや習慣化してますね。
地雷踏んでこそのイズ=キャロメットですっ(笑)


> じじばば・・・・・・ナイス!(笑)
いつの間に仕組んでたんでしょうねぇ、じじばば(笑)
>>「だってだって、シャルレさんのお嫁さんの姿が見れるなんて、大感激ですっ」
> 私も大感激ですっ!
次の話で(最終回ですし)出てきます。
………新郎’S、どうしようかな(汗)

> アメリアの花婿候補条件補足
> フィル殿下の花嫁の父の愛情の篭った渾身の正義の鉄拳プラス
> 義父の親愛のベアバックを受けて復活できる人
> ・・・・・・・やっぱりゼルガディスしかいないでしょう。
> (貴族のボンボンじゃあ、まず無理!)
(爆笑)
一番近いところに優秀な「白衣の天使」もいますしねっ♪


> 花押について私なりに調べてみたのですが、あれって西洋でいうサインのようなものですか?
> 調べた辞書には、自分の名前を草書体で書いてそれをさらに崩したものとかいてありましたが。
> ガブリエフ家の花押は、忌み名(隠し名とも言いますが)も兼ねているのでは?
うーん、鋭いですねぇ(汗)
花押はですね、調べられたような意味もありますが、本名以外の雅号(通り名みたいなものです)という意味もあります。
たとえば、水戸の黄門様の花押は『梅里』です。本名とはまったく違います。
それで、みてい版での『花押』はですね、日本人でいう印鑑、外国でのサインに相当します。
本人だという念押しですね。
今回のことで花押の存在は知られることになりましたが、花押の本当(?)の意味などは知りません。
Keyさんの言われるように『花押』にはそれぞれ意味する言葉がありまして。
それを知っている者どうしでは漏洩を恐れるなどの理由で利用されることもあります。
その『言葉』自体にも込められたものがあるのですが、ここから先はまだ謎ということでご容赦ください。


> 長くなりましたが、残すところあと一話。
> 終ってしまうのは悲しいですが、楽しみに待っています。
> では、また。
ありがとうございました。
できるだけ早くあげたいと思います。
ではでは、みていでございました。多謝☆ 

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20261名コンビ結成(笑)ブラッド 2002/3/5 21:29:58
記事番号20223へのコメント

こんばんわ。ブラッドです。
ああっっ、とうとう来ましたねっ。いよいよ次が最終回。
なんだか楽しみなような次のお話がもう気になるわっのような、ちょっと寂しいような(笑)なんだか複雑な心境でございます。

…………なんだかレスするのって久しぶりだからどう書いたらいいのか悩むわ(をい)

> ――― その人は言った。さも当然のように。
>「そんな男でしたら10年以上前にとっくに見限ってますね」
この台詞私的にすごい好きですっ!! なんかかっこいいっすっ(笑)



> あたしが戻ってきたとき、なぜか絨毯の上に座ってチェスをやっていたイズが「でいっ」と盤をひっくり返し、対戦相手としてなぜかいたポポさんに「こりゃ。」とブ厚い本でど突かれて撃沈した瞬間だった。
よっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっっっっ!!ポポさん登場っ!!←嬉しいらしい
いいですよねぇ。おじーさんv
そしてこの光景がもの凄く想像できて笑えます。というかひっくり返したってことは、やっぱりイズ君は負けてたんですねっ(笑)


> どうもポポさんとイズ、意気投合しちゃってるらしい。
ををっっ、名コンビですねっっvポポさんとイズ君

>「アメリア。
> あんたノロケにならない自信ある?」
>「ありまっせん☆」
どぎっぱり言う貴方が大好きです(笑)
確かにすっごい幸せそうな笑顔振りまいてそうですよね〜。アメリア。




>「村のじじばばたちが『わしらにも見せてくれんと、た〜た〜る〜ぞ〜よ』だとよ。
> どする?」
>「愚問だ」
> ランディさんは一歩足を引くとゆっくり振り返った。
> 浮かべているのは苦笑い。
> そして。
>
>「それも予想済みか?」
>「歓迎すべき不測の事態ですよ」
>
> 状況を飲み込んだゼルの問いをランディさんはそのままの表情で答えた。
あああああああああっっっっっっっっ!!素敵ですっっ!!素敵ですっ!!大好きです、ランディさんv
あぁ、なんかランディさんが最近すっごい大好きだなぁ(笑)
(だが、やはり一番はポポさんらしい(をい))


前回は素敵なゼルアメでしたけで、今回はやっぱり素敵なガウリナvいや、勿論今回のゼルアメも素敵ですが。
やっぱりガウリナといえばみていさんですっっvv
リナがすっごい可愛いなぁ、と思えたり、でもやっぱりリナはかっこいいvと思えたり。いろんな面がすごい素敵ですv
なんか照れてるリナって可愛くないです?(笑)



>「おめでとう、リナ」
>
> ねーちゃんはそう言って、鮮やかな笑みを見せてくれた。
この笑顔は本当に綺麗で素敵なんだろうなぁ、と思います。
なんだかんだいっても、やっぱり兄弟、姉妹っていいよねvと思いましたv


>ではでは、次回はいよいよ最終回、みごと成せるか大団円、さてどうなることやら(笑)
そうなんですよね、次が最終回っ。
一体どうなるか楽しみですっv

>できるだけ間をおかず出したいと思いますので、是非最後までお付き合いを。
はいですっ。もうずっとみていさんについていきますわっっv

では、マジで楽しみに待っていますねv
ブラッドでした。

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20264いろんな相手とコンビ組めるようです(笑)みてい 2002/3/6 00:37:10
記事番号20261へのコメント

>こんばんわ。ブラッドです。
どもです、みていですっ。


>ああっっ、とうとう来ましたねっ。いよいよ次が最終回。
>なんだか楽しみなような次のお話がもう気になるわっのような、ちょっと寂しいような(笑)なんだか複雑な心境でございます。
…わーい、次の話どころか恒例の番外編すら思いつきません。どうしましょ(爆)

>…………なんだかレスするのって久しぶりだからどう書いたらいいのか悩むわ(をい)
こうしてレスいただけるだけで大感謝ですv

>> ――― その人は言った。さも当然のように。
>>「そんな男でしたら10年以上前にとっくに見限ってますね」
>この台詞私的にすごい好きですっ!! なんかかっこいいっすっ(笑)
この科白はですね、さらっと出てきたんですよ。
この言葉自体がWVなどからの伏線ですv

>よっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっっっっ!!ポポさん登場っ!!←嬉しいらしい
>いいですよねぇ。おじーさんv
>そしてこの光景がもの凄く想像できて笑えます。というかひっくり返したってことは、やっぱりイズ君は負けてたんですねっ(笑)
負けてました(笑)
ちっとも勝てないくせに再戦挑んで玉砕してるんですよ、彼。

>> どうもポポさんとイズ、意気投合しちゃってるらしい。
>ををっっ、名コンビですねっっvポポさんとイズ君
イメージとしてはですね、久し振りに帰ってきた若い衆とそのことに対して嬉しさを隠しもせずはしゃいじゃってるご隠居みたいな感じです。
孫のように目をかけているアメリアもめでたし直前ですし、今日のポポじいは絶好調ですっ☆

>>「ありまっせん☆」
>どぎっぱり言う貴方が大好きです(笑)
>確かにすっごい幸せそうな笑顔振りまいてそうですよね〜。アメリア。
振りまいてるでしょうv
でもって、分けたくなったこともあって最終話である提案をします。

>>「それも予想済みか?」
>>「歓迎すべき不測の事態ですよ」
>あああああああああっっっっっっっっ!!素敵ですっっ!!素敵ですっ!!大好きです、ランディさんv
>あぁ、なんかランディさんが最近すっごい大好きだなぁ(笑)
>(だが、やはり一番はポポさんらしい(をい))
ランディはですね、書きやすいときと書きにくいときがありまして(笑)
さらっと出てきた科白はもぉそのまま採用ですv

>前回は素敵なゼルアメでしたけで、今回はやっぱり素敵なガウリナvいや、勿論今回のゼルアメも素敵ですが。
>やっぱりガウリナといえばみていさんですっっvv
>リナがすっごい可愛いなぁ、と思えたり、でもやっぱりリナはかっこいいvと思えたり。いろんな面がすごい素敵ですv
>なんか照れてるリナって可愛くないです?(笑)
リナはですね、うーん、少しずつ変化させてるつもりなんですよ。
好きだっていう気持ちをどこまで認めてしまうかっていうとなんか違う感じもしますが、言い切って動じないだけの潔さというか。
でもやっぱりテレちゃうのもみてい版リナなんですよねv

>>「おめでとう、リナ」
>>
>> ねーちゃんはそう言って、鮮やかな笑みを見せてくれた。
>この笑顔は本当に綺麗で素敵なんだろうなぁ、と思います。
>なんだかんだいっても、やっぱり兄弟、姉妹っていいよねvと思いましたv
兄弟姉妹ってってもいろんなのがありますよね。それこそ性別関係無くて。
仲のいいのや悪いのや、似てたり似てなかったり。
恋人や親子とも違う『絆』かもですねぇ。


>>ではでは、次回はいよいよ最終回、みごと成せるか大団円、さてどうなることやら(笑)
>そうなんですよね、次が最終回っ。
>一体どうなるか楽しみですっv
うーん、新郎どうしようかな(爆)

>>できるだけ間をおかず出したいと思いますので、是非最後までお付き合いを。
>はいですっ。もうずっとみていさんについていきますわっっv
現時点で2割できてます(あと8割は?)

>では、マジで楽しみに待っていますねv
>ブラッドでした。
ありがとうございました。
ではでは、みていでございました。多謝♪


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