◆−2月14日ということで。−ねんねこ (2002/2/14 12:06:11) No.20031
 ┣黄金樹の果実 - THE GOLDEN APPLE - −ねんねこ (2002/2/14 12:08:51) No.20032
 ┣黄金樹の果実 - THE GOLDEN APPLE -  第壱話−ねんねこ (2002/2/14 12:11:48) No.20033
 ┃┣Re:黄金樹の果実 - THE GOLDEN APPLE -  第壱話−克真 サイ (2002/2/14 19:10:33) No.20036
 ┃┃┗ありがとうございますぅぅぅぅぅ(感涙)−ねんねこ (2002/2/15 09:52:59) No.20052
 ┃┣ハッピーバレンタイン!!−春祭あられ (2002/2/14 21:17:06) No.20042
 ┃┃┗ハッピークーちゃんvv−ねんねこ (2002/2/15 10:07:27) No.20053
 ┃┗いやん♪−覇雷瑛 (2002/2/15 00:18:57) No.20048
 ┃ ┗はにゃん♪(うわ口癖に……!)−ねんねこ (2002/2/15 10:12:43) No.20054
 ┣黄金樹の果実 - THE GOLDEN APPLE - 第弐話−ねんねこ (2002/2/15 10:19:40) No.20055
 ┃┣はじめてレスさせていただきました。−藤原清貫(清川〜からH・N変更過渡期) (2002/2/15 12:06:31) No.20057
 ┃┃┗こちらでははじめまして。−ねんねこ (2002/2/18 10:42:55) No.20117
 ┃┣今日は昼間から。−春祭あられ (2002/2/16 11:19:41) No.20077
 ┃┃┗最近は真昼間が多いです(←暇人かい。)−ねんねこ (2002/2/18 10:56:38) No.20118
 ┃┗リンゴ食べたくなりました。(爆)−克真 サイ (2002/2/16 15:12:43) No.20079
 ┃ ┗り…りんごりんご……み、みかんならありますっ!(をひ)−ねんねこ (2002/2/18 11:09:52) No.20119
 ┗黄金樹の果実 - THE GOLDEN APPLE - 第参話−ねんねこ (2002/2/18 14:31:53) No.20122
  ┣りんご ゴリラ らっこ−春祭あられ (2002/2/18 19:01:22) No.20128
  ┃┗こんぶ ぶり りんご……(一回りか)−ねんねこ (2002/2/20 11:14:20) No.20159
  ┗ま、間に合った…(汗)−むくぅ (2002/2/18 19:59:28) No.20132
   ┗いらっしゃいませっ!(><)−ねんねこ (2002/2/20 11:23:51) No.20160


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200312月14日ということで。ねんねこ E-mail URL2002/2/14 12:06:11



 2月も中旬を迎え、本日の東京地方は暖かそうな日差しに包まれております―――が。
 部屋は真冬並みの寒さ。いったいなんなんじゃこのクソ寒い部屋はっ!?
 ―――などと石油ファンヒーターのスイッチを押しつつ、ねんねこでございます。
 投稿小説1の方に投稿するのは、久しぶり―――というよりも真面目に投稿するのは、ほぼ初めてに近いぞvおい(とツッコミ)という感じなので、はじめましてなのです(ぺこり)

 現在、投稿小説2の方にツリーなんかを作り上げてたりするわけですが、本日2月14日は私の某オリキャラ―――オリキャラに某もへったくれもあるか自分―――の誕生日という設定もありますので、いい機会なので今回オリジナルを投稿したいと思う次第なのです。
 ちなみに前回オリジナルといって出して、ツリーが落ちたために話が途切れたうえに既に我がパソコンの中で完結していたりする(だったら投稿しろよおい)話で試みた『ねんねこさん、HN変えちゃいましょ計画』は諸般の事情により(既に今さら変えられる雰囲気ではなかったとも言うっ!)挫折いたしましたので素直にこのまま行きたいと思います。

 今回も既にパソコンの中では完結してはいるのですが、スレイヤーズが中心の【書き殴り】さんにオリジナル。
 読んでもらえていないのに投稿するのもなんか寂しげという思いもありますので、ちまちまと投稿します(爆死)
 やたらとルビの部分が多い拙い文ではありますが、お付き合いくだされば―――そして、感想などいただければ(ぉぃ)―――とても嬉しいです。
 それでは、ねんねこでした(ぺこり)


 ――――2月14日。我が相棒クラヴィス=ヴァレンタインの誕生日に、ファンヒーターの石油が切れやがった(滝涙)寒い部屋より。


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20032黄金樹の果実 - THE GOLDEN APPLE - ねんねこ E-mail URL2002/2/14 12:08:51
記事番号20031へのコメント


 天空に浮かぶ島があった。


 地下に根を張り、天空に浮かぶ島をも貫く大木があった。


 島の周囲は黒い壁に囲まれていた。
 周囲を渦巻く雷雲から守るように。
 そして―――外部からのあらゆる存在の侵入を拒むように。


 大木は島の中心を貫き、枝を広げた。
 島を見守るように。
 そして―――世界を監視するように。


 天空の城、天上の楽園―――はるか高い空の上に浮かぶ島を形容する言葉はいくつもあった。
 その中で、人々は島をこう呼んでいた。
 城塞都市。
 城塞都市アースガルズ、と。


 知識の大木、存在の木―――島を貫き世界を見下ろす大木を形容する言葉はいくつもあった。
 その中で、人々は大木をこう呼んでいた。
 世界樹。
 世界樹ユグドラシルと――――――



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20033黄金樹の果実 - THE GOLDEN APPLE - 第壱話ねんねこ E-mail URL2002/2/14 12:11:48
記事番号20031へのコメント


 確かに彼は自分に向かってこう言ったのだ。
『林檎が食べたい』
 ―――と。






  黄金樹の果実 ―― THE GOLDEN APPLE ――






 ―――やめてくださいっ!

 絹を裂くような少女の悲鳴。
 風に乗って微かに流れてきたその声は、注意深く聞いていても聞き取りづらいものだっただろう―――が。
「……悲鳴?」
 どこかから流れてきたその声をしっかりと―――耳ざとく―――聞いて、青年は顔を上げた。
 同性、同年代の平均身長を軽く上回る長身に対して、適度に整った細い身体。腰まである漆黒の髪と白い肌は一見女性であるように思わせるが、少しばかり童顔とはいえ端正な顔立ちは彼が立派に男であることを証明していた。
 接頭語として『美』の言葉がついても別に不思議はないような青年は、誰もが見惚れるような綺麗な翠色の瞳を自分の周囲に向ける―――が、彼が頭に思い浮かべたような光景はどこにも広がっておらず、逆に道のど真ん中に突っ立っている自分の方が周囲の人々の好奇の目にさらされていた。
 周囲の目が気になったというわけではないが―――眉目秀麗という言葉が似つかわしい容姿をもっているせいか、人々の視線を浴びることは慣れていたりする―――なんとなく道の脇に移動しながら青年は誰に向かってと言うわけではないが怪訝な顔をしてみせる。
 確かに悲鳴のような声が聞こえたはずなのだが。
 耳は良い方だ―――特に女の子の声はたとえ近くで工事をしていたとしても聞き分ける自信がある。その類稀なき能力はしばしば人前で披露され、一度に5人の女性の―――あくまで異性限定である―――話を聞き分けた時には、感嘆と言うよりも呆れに近い溜め息を家族から頂戴したこともあるほど。
 だが、そんな自分の耳が悲鳴を聞いたにもかかわらず、不思議なことに自分の周囲には悲鳴をあげなければならないような状態にいる人間はいなかった。
 城塞都市アースガルズ。
 この天空の楽園の首都より少しばかり―――半日程度馬車に揺られるほどか―――離れた小さな街ニザ。
 首都に向かう人々にとっては馬車でたった半日かかる程度の距離しかないこの街は、宿場町と言うよりも休憩場所と言った方が正しく―――下手しなくても寄らずに素通りという人間も少なくはない―――それゆえに人が多く集まることもなく栄えもしない。
 元から住んでいた人々がそのまま死ぬまで静かに暮らす―――そんな街。
 そんな田舎特有ののんびりとした空気に包まれたこの街で、悲鳴をあげるほどの事件が起こることなどそうそうないだろう。誰かが悲鳴をあげていたのならば、これ以上となく目立つと思うのだが―――
 道の端で笑いを交えつつ楽しく談話する少女たち。
 店先で他愛のない会話を交わしながら買い物をする主婦と店員。
 道のど真ん中を走りまわる小さな子供たち。
 えとせとら。えとせとら。
 ―――どこに視線を向けても、小さな幸せが溢れる光景があるだけで、とても悲鳴をあげるほどの切羽詰まった状態に立たされている人間などいなかった。
「……気のせいか?」
 ここまでほのぼのとした空気が周りを支配していると、異性の声なら聞き逃さないし、聞き間違えないと自負する自分の耳もさすがに疑ってしまう。眉をひそめながら、青年はぼそりとうめく。
「まっずいなぁ……ついに幻聴まで聞こえるようになっちまったか?」
 漆黒の髪をがしがしと掻き乱し、手にしていたメモに目を落とす。
 首都で生まれ育ち、そして今も暮らしている彼が、なぜ半日もかけてこんな田舎町に来たのかと言う理由はこのメモにある。ちょっとした理由(こと)から父親に教えてもらった家の地図が書かれてあるメモ帳とにらめっこをして、彼はさらに途方に暮れた。
 あまりにも簡単にしか書かれていないその地図は、初めてこの街を訪れる人間にとって数百年前に書き残された宝の地図のようなものだった。確かにあるはずなのに目的の場所に辿り着けずに先程から何度も同じ場所をぐるぐると回り続けて数時間―――つまり一言で言えば迷子になっていたのだが―――である。
 地図を書いてもらった時からあまりに簡単すぎるのではないかと言う危惧はあったのだが、まあ探せば辿り着けるだろうと楽観視したのが大きな間違いだった。
 探しても探しても見つからない目的地に、素直に探すのを諦めて近くの住人に道を尋ねようと暇そうに店番をしている中年の女性の方へと一歩足を踏み出した―――その時。

 ―――やめてくださいって言ってるでしょうっ!?

「――――っ!」
 再び聞こえてくる微かな悲鳴。
 二度も同じ声で幻聴が聞こえてくることなどありえない―――やはり、先の悲鳴は幻聴ではなかったのだ。
 微かにしか聞こえなかったが、それでもどちらの方から流れて来たのかすぐに察して、青年は踏み出した足を軸に方向転換するとそのまま勢いよく地を蹴った。





「痛いっ! やだっ! 離して下さいっ!」
 通りを歩いていたらいきなり腕を掴まれて、ずるずると引きずられて行った先は、陽の光もあたらない、じめじめとした細い裏路地だった。
 食堂の裏口もあって、ここで待っていれば残り物でも頂戴できるのだろう―――我が道のごとく闊歩していたネコもいたが突然の侵入者に驚いて慌ててその場を逃げていく。
 少女のささやかな抵抗に男は囁くように語りかける。
「だったら素直に言うこと聞いてくれないかなぁ、嬢ちゃん。ほんのちょっと“鍵”を貸してくれれば良いんだよ?」
「イヤだと言ってるでしょう!?」
 力を入れてしまえば折れてしまいそうな腕を掴みあげ、少女の非難の声もものともせずに、男はその状況を楽しんでいるような嫌らしい笑みを浮かべていた。
 自分の行動に対してあからさまな嫌悪感を示し、睨みつけてくる少女をにたにたと笑いながら見つめて言葉を吐く。
「あんまり言うこと聞かないとおじさんも実力行使に出ちゃうよ? いい? それでもいい?」
「いやっ!」
 少女の返答は“鍵”を渡すのを拒否したのか―――それとも男の実力行使を拒否したのか。
 非力ながらも懸命に抵抗を見せ、想像していた以上に頑固な少女に男は苛立ちを募らせた。
「『いや』じゃねぇんだよ。さっさと“黄金樹”の鍵を渡せって言ってんだよ」
 同時に腕にかかる強い力。細い骨が軋んだ音を立てた気がして、少女はぎゅっと目を閉じながら自由に動かせる手を胸元にやった―――胸元にかかる金色の鍵に。
 その行動は男もしっかりと見ていた。自分の目的のものを絶対に離すものかとしっかりと握り締める仕種をする少女ににんまりと笑みを浮かべてもう片方の手をそちらへ伸ばす。
「なんだよ、ここにあるんじゃねぇかよ。素直に出してりゃこんな痛い目に合わずに済んだんだ―――」
 てこずらせやがって。
 そんな表情で金色の鍵に触れて。
「いいのかなぁ、こぉぉんなあからさまに怪しげな路地裏にかわいこちゃん連れ込んじゃって?」
 声が―――第三者の声が―――響く。
 慌てて声がした方を振り向けば、通りと路地の交差地点で建物に背中をもたれかけている男の姿―――髪が長かったため一瞬女とも思ったが、声から男だと判断したらしい―――が見えた。
 逆光で表情を見ることは叶わなかったが、耳にした良く通るテノールの声から察するにまだ若い―――20歳かそこらだろう。陽の光の眩しさと乱入者の表情を見てみたいと言う好奇心から目を細めれば、男はゆっくりとこちらに足を進めながら呆れ混じりに言ってきた。
「まだオトナの汚さを知らない純粋無垢な少女じゃんか。
『いやん、ボクってばぁそーいうシュミもあるんですぅぅv』てか?
 オレ的にはオッケーだが、その娘にはあんたじゃどー考えても役不足だから不許可だな。かぁんなり見苦しいったらありゃしねぇ」
「やかましいっ! 小娘(ガキ)にゃ興味はねぇっ!
 ちょいとこの娘に用事があんだよ。関係ねぇんだからほっとけタコっ!」
「その娘もあんたと関係なさそーだけどぉ?」
 ありきたりな罵倒を返せば、乱入者は前髪を掻き上げた。同時に向けた小馬鹿にしたような視線が気に食わなかったらしい―――邪魔されたという怒りもあいまって男は少女の腕を掴んだまま乱入者を睨みつける。
「なんなんだてめぇ? いきなり現れて正義の味方気取りか? ああ!?」
「正義の味方ではないが、女の子の味方ではある」
 ぴたりと足を止めたのは男と少女の数メートル手前。瞑目して言葉を返せば、鼻を鳴らして目を開ける。嘲笑うように口の端をあげてみせた。
「力に物言わせて女の子いじめるとは男としちゃあ3流以下だぜ、おっさん。
 しかも嫌がってる相手から自分の欲しいモン奪うなんざ人間として最低の行為だとは思わんかね―――ああ、それともそのくらいのものの分別もつけらんねぇくらい馬鹿なのかな?」
「ンだとコラ。ちっと痛い目見ねぇとわかんねぇのか!?」
「その言葉。そっくりそのまま“のし”つけてお返しするよ」
 どこまでも自分を馬鹿にしたような青年に完全に頭に血が上ったのか―――その証拠に顔はタコのように真っ赤だった―――少女の腕を解放し、男は臨戦体制をとる。
 腕っ節には自信がある。しかも相手は見た目こそさぞや女に持てそうな―――少しばかり羨ましい気もするが―――容姿ではあるが、一言で言ってしまえば“もやし”のように細っこい身体の若造ではないか。
 男は小さく鼻を鳴らす。
 軟派男にありがちなここぞとばかりに女に良い格好を見せて口説こうとしているクチだろう。利き腕の一本も折って見逃してやってもいいだろう―――別にこの男を張り倒すのが本来の目的ではない。こちとて、さっさと“黄金樹の鍵”を小娘から取り、“あの方”の元へと持っていかねばならないのだ。
「どっからでもかかってこいや。その軽口、二度と叩けねぇようにしてやる」
 体勢を整えて、男が挑発するように口を開く。
 どこの街にもいるごろつき程度の人間は、台詞も行動もお約束である―――もしかしたら、『人に突っかかる時の心得』などという本があってそれに従っているのかもしれない―――そんなわけないだろうが―――心中に思い浮かんだことを1人で否定しながら青年は嘆息して軽く右手を頭の脇辺りに掲げた。
 青年の動作に何か思いつくところがあったのか、少女が少しばかり驚いた顔をして男から離れる。男と言えば、いったいなにをしているのかわからずにわずかに眉をひそめただけ。
 ―――良い判断だ。
 心中で少女を誉め、小さく息を吐いて神経をほんの一瞬集中させれば、掲げた右手の人差し指に淡い光が生まれる。
 この城塞都市において、“選ばれし存在(もの)”にしか生み出すことのできない淡い蒼い光。
 ようやくその頃になって、男も状況がわかったようだった―――目の前の乱入者がいったいなにをしているのか。
 その瞬間、表情から余裕の色が消えた。
 相手が淡き光―――“精霊の導き(スピリッツ)”を操れると言う時点で腕っ節も何もない。あるのは自然の力をも凌駕する“紋章術”の脅威だけ。
 だが―――逃げるには遅すぎた。

 ――― 一閃の光芒(ダート) 神聖なる光をまといし 戦いを司る者マルスよ

 掲げた右手の人差し指をまっすぐ横に移動させれば、指にまとわりついていた淡い光―――“精霊の導き(スピリッツ)”―――は虚空に光の軌跡を残しつつ移動した。
 古より伝わる言葉が青年の口から漏れ、風に流れる。発音が難しく、修得するにはかなりの時間が要すると言われているその呪を間違えることなく発せば、虚空に描いた光の軌跡が淡い輝きから徐々に眩いほどの輝きへと変化していく。

 ――― 神聖なるその力 我が意志のもと光の槍となり 全ての存在(もの)を貫き滅ぼせ

 城塞都市(アースガルズ)には大きく分けて、3種類の人間が暮らしていた。
 なんの力も持つことのない人間と。
 過去に起こした過ちにより現在は絶滅した、精霊たちの力を借り、精霊と共に暮らしていたと言われている人間と。
 その2種の混血児。精霊の力―――“精霊の導き(スピリッツ)”を大気より抽出(イクストラクト)し、その力を集約、自らの思うままに操る―――集約する際に虚空に描かれる軌跡が紋章に似ていることから“紋章術”と呼ばれている力をその身に得た“選ばれし存在(もの)”―――紋章術師(イクストラクター)と。
 紋章術師(イクストラクター)である青年の間近で太陽にも匹敵するような輝きを放つ光に少女が思わず目を瞑る。
 男の方も逃げようとしても身体が動かなかったのだろう―――転げて道端にうずくまりながら目を灼くほどの光に身体を震わせた。
 青年が光に手を触れれば不意にその光は小さくなった。消えたのではない―――青年の手中で急速に光を集約させたのだ。自分の手に収まった光の球を男に向かって掲げ、青年は鋭く呪を発する。

 ――― 眩き光、全てを滅せよ(ヴァニッシュ・ブレイズ)!

 青年の呪とともに放たれた光は鋭い刃となり、男に突き進む。
 その様子から光が直撃すれば、男は確実に絶命するということは男自身にも陰に隠れて傍観していた少女にも容易に想像がついた。
 自分の目の前で人が死ぬ。
 今ここで自分の人生に終止符を打つ。
 それぞれ恐怖を胸に抱き、来るべき時を覚悟するように固く目を閉じる―――と。
 青年の表情がわずかに変化した。
 もし、青年の顔を見ている者がいたのならば気づいたであろう―――彼の笑みに。彼が本気ではないことに。
 いよいよ光が男に迫り、あと数瞬もすれば男の命を奪ってしまうというその瞬間。青年が光を放ち、お役御免になった右手の人差し指の関節を軽く曲げてみせた。

 ぎゅいんっ!

 耳元で響く風を切るような音。その音に男は大きく身体を震わせ―――自分の身になにも起こっていないことに気づく。
 そして。

 っがぅんっ!

 間近で響く爆発音。同時に発生する土煙。
 なにが起こったのかもわからずに両手で頭を隠したまま男が呆然とその様子を見つめる。
 自分に向かった眩しい光―――にもかかわらず助かった自分―――そして、なぜかもの凄い音を響かせて爆発を起こした地面。その事実から連想できることはたった1つだった。
 もの凄い勢いで振り返り青年を睨みつければ、彼はこれ以上ないと言うほど小馬鹿にした顔を向けていた。一瞬だけ目があった男に対して、いけしゃあしゃあと言ってくる。
「見逃してやってもいいんだぜ?」

『利き腕の一本も折って見逃してやってもいい』

 先程、心中で考えていたことと似た台詞を吐かれ、心を見透かされたようで男は羞恥で顔を真っ赤にした。
 突然の爆発に、平和ボケを起こしていた街の人々もさすがに集まって来たらしい―――土煙の向こうから野次馬の声がだんだんと大きくなって来ている。ここまで騒ぎが大きくなれば、自警団も治安維持隊も黙ってはいないだろう。今ここで捕まるのは自分にとって非常にまずい。
 少し離れた安全な場所に避難していた少女と青年を一瞥して、舌打ちをする。目的の物はすぐ目の前だが、これ以上留まるのは危険だ。
「くそっ! 覚えてやがれっ!」
 腰が抜けた身体をなんとか立ち上がらせ、最後までありきたりな捨て台詞を吐いて―――やはり予想通りの行動だ―――慌てて土煙の向こうに逃げていく男にひらひらと手を振りながら見送る。
「すぐに忘れちゃうよーん」
「あ、あの……」
 呑気に手を振る青年の元に少女が近寄って来ておずおずと声をかける。それに気がついて、彼は視線を少女に向けると少しだけ腰をかがめた。軽く少女の髪を撫でて優しい微笑みを浮かべる。
「とりあえず話は後。オレたちも早くここから逃げないと、ね?」
 事情を知らない人間たちが土煙の中に残っていた自分たちを見れば、間違いなく理由も問われず問答無用で事情聴取だろう―――間違いも何も爆発を起こしたのは自分だが、人助けをして事件の加害者になるのはごめんである。ここは男を見習い、必殺“知らんぷり”を決め込んで早々にこの場を立ち去るのみである。
 少女とて捕まるのは嫌だったのだろう―――青年の言葉を首を縦に振ることであっさりと受け入れる。
 だがやはり最低限のことは訊きたかったらしい。自分の手を引き、土煙が立つ方とは反対の通りへと―――青年がやって来た方へと―――向かう青年の横顔を見つめながら早口に訊ねた。
「あ、あの……あなたのお名前は……?」
「名前? ああ、名前ね」
 腰まで届く艶やかな黒髪が風になびく。
 青年は一瞬きょとんとした顔をして―――今さらながら、名前すら名乗っていなかったことに気づいたのだ―――すぐに微笑みを浮かべ直して答えた。
「クラヴィス―――クラヴィス=ヴァレンタインだよ」






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20036Re:黄金樹の果実 - THE GOLDEN APPLE - 第壱話克真 サイ 2002/2/14 19:10:33
記事番号20033へのコメント

初めまして!読ませていただきましたぁぁ!!
すっごい面白かったです!私ははっきり言うと下手な上に話を考えるのが遅いので読むほうが100倍くらい好きなんですけど・・・・関係ないですね(汗)
すっごい好きですこのお話!!
早く続きが見たいです(^^)
小説最高!!私はスレイヤーズも大好きなんですけど、基本的には小説を読むほうも好きなのでオリジナルの小説があるととても嬉しいです!!

女好きそうな主人公ですね(笑)
フェミニストですよねクラヴィス君は!
女の子がどういう感じで話にからんでくるのか、鍵とは何かっていうのがすごく気になります!!
あのチンピラ(?!)の言ってた「あの方」っていうのもきになりますぅ!!
では、なんか短い気もするんですけど失礼します!!
続きお願いしますね!
克真 サイ

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20052ありがとうございますぅぅぅぅぅ(感涙)ねんねこ E-mail URL2002/2/15 09:52:59
記事番号20036へのコメント

克真 サイさんは No.20036「Re:黄金樹の果実 - THE GOLDEN APPLE - 第壱話」で書きました。

>初めまして!読ませていただきましたぁぁ!!

 はじめまして!ねんねこと申しますです。
 実は、こっそりと克真さんのお話を拝見させて頂いていたりします(←ならレスしろおい)。はい……あの感想とか書くのが苦手なもので……(汗)
 克真さんのツリーにねんねこの名前があったら指差して笑ってやってくだされば、きっとねんねこも浮かばれるのです……(爆死)

>すっごい面白かったです!私ははっきり言うと下手な上に話を考えるのが遅いので読むほうが100倍くらい好きなんですけど・・・・関係ないですね(汗)
>すっごい好きですこのお話!!
>早く続きが見たいです(^^)
>小説最高!!私はスレイヤーズも大好きなんですけど、基本的には小説を読むほうも好きなのでオリジナルの小説があるととても嬉しいです!!

 ありがとうございますぅぅぅぅぅぅぅぅっ!(感涙)
 普段、スレイヤーズのパロディとも言えない作品を投稿させてもらっていたりするのですが、スレイヤーズということで読んでくださってた方々が、完全オリジナルでは読んでくださらないのではないかという不安が多々あったのですが、克真さんのお言葉を聞いて安心いたしました(><)

>女好きそうな主人公ですね(笑)
>フェミニストですよねクラヴィス君は!

 ある意味女好きです(爆死)
 さっきちらりと話したスレイヤーズのパロにも設定は違えど、性格はほぼ一緒(笑)のクラヴィスくんとその父親(通称パパりん)も出てきたりするので、比較してみると書いてる本人が爆笑してたりします(駄目じゃん)。

>女の子がどういう感じで話にからんでくるのか、鍵とは何かっていうのがすごく気になります!!
>あのチンピラ(?!)の言ってた「あの方」っていうのもきになりますぅ!!
>では、なんか短い気もするんですけど失礼します!!
>続きお願いしますね!

 はいっ!なにやらいろいろ謎ばかり出しまくってた気がしないでもないですがっ!(笑)今後の話でちらほらと出していく予定なので、お付き合いくだされば幸いですっ!
 よろしければ次回も感想聞かせてくださいね!それではねんねこでした♪


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20042ハッピーバレンタイン!!春祭あられ E-mail 2002/2/14 21:17:06
記事番号20033へのコメント

こんばんはです!春祭あられです!
ついに、1の方にやってきましたね、姐さん!
ちょっと見つけたときはびっくりでした。
「ああ?!何故に、ついに、1の方にっ!!」
でも、とっても嬉しかったです!
それで、クラヴィス君が主役のオリジナルですか。
チャットで言ってたのってこれなんですね。
まだまだ最初のほうで、まったく先が見えない展開だけど、とっても楽しみです。
わくわくしながら続きを待ってます。

そして、内容とは関係ないけれどハッピーバレンタイン!
あーんど、ハッピーバースデー・クーちゃん!
実は実は、私今日市販のチョコを買って学校に行ったんですけど、行ったらチョコをいっぱいもらいまして・・・・・・
みんな手作り。
そして一つ一つがいっぱいあって・・・・・・
私はちょっと自分が恥ずかしくなっちゃいました。(汗)
そして、リベンジのごとく今日クッキーを作ったのですが・・・・・・
作り終わったのを食べてびっくり。
「しょっぱい」
砂糖を入れるのを見事に忘れました。(汗)
食べれんほどしょっぱいので、砂糖をぶっ掛けてみたんですけど・・・・・・私って本当に料理べただなぁ。
なんて実感する出来事。
上手く出来てたらクーちゃんにもおすそ分けしたかったのに!
もちろんパパりんにも!(こっちが本命)
でも出来ません。まずすぎます。(爆)

ではでは、これからも小説頑張ってください!(感想になってないなぁ、このレス)
私のほうはどうやら今までにないほど重度の高いスランプに陥ってしまいまして、まったく小説がかけないでいます。
いや、書けるんですが、つまんなくて、書いてる私もつまんないです。
だからしばらくお休みすることにしました。
だからその分小説がいっぱい読めますv
最近寒さが増してきたので、どうか身体をお気をつけて。
無理しないで頑張ってくださいまし。応援してます!
それでは、今回はこの辺で。
また会えることを祈って。
 春祭あられ


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20053ハッピークーちゃんvvねんねこ E-mail URL2002/2/15 10:07:27
記事番号20042へのコメント

春祭あられさんは No.20042「ハッピーバレンタイン!!」で書きました。

>こんばんはです!春祭あられです!
>ついに、1の方にやってきましたね、姐さん!
>ちょっと見つけたときはびっくりでした。
>「ああ?!何故に、ついに、1の方にっ!!」
>でも、とっても嬉しかったです!

 いえっさー!!ていうか姐さんっ!?姐さんなんですねっ!?(笑)
 現実世界では既にどーしようもないほど広まってしまってどーにもならないという判断になりましたっ!さよならっ!湖水に浮かぶ葉っぱのような物静かなわたしのいめぇじっ!(いっぺんどっかへ行ってこい)
 というわけでねんねこです。ついに進出(というか侵食・爆死)致しましてvレス戴けるのかとちょっとどきどきvだったのですが想像していた以上にレスを戴けてめちゃくちゃ嬉しがってたのがここに一匹……(一匹?)

>それで、クラヴィス君が主役のオリジナルですか。
>チャットで言ってたのってこれなんですね。
>まだまだ最初のほうで、まったく先が見えない展開だけど、とっても楽しみです。
>わくわくしながら続きを待ってます。

 はい、チャットで言ってたのこれです(笑)
 一度途中で発破(要するに没ネタにするということ)しかけたんですが、羽根うさぎたちが頑張って修復いたしまして、なんとか完成という辺りまでこぎつけました(><)

>そして、内容とは関係ないけれどハッピーバレンタイン!
>あーんど、ハッピーバースデー・クーちゃん!
>実は実は、私今日市販のチョコを買って学校に行ったんですけど、行ったらチョコをいっぱいもらいまして・・・・・・
>みんな手作り。
>そして一つ一つがいっぱいあって・・・・・・
>私はちょっと自分が恥ずかしくなっちゃいました。(汗)
>そして、リベンジのごとく今日クッキーを作ったのですが・・・・・・
>作り終わったのを食べてびっくり。
>「しょっぱい」
>砂糖を入れるのを見事に忘れました。(汗)
>食べれんほどしょっぱいので、砂糖をぶっ掛けてみたんですけど・・・・・・私って本当に料理べただなぁ。
>なんて実感する出来事。
>上手く出来てたらクーちゃんにもおすそ分けしたかったのに!
>もちろんパパりんにも!(こっちが本命)
>でも出来ません。まずすぎます。(爆)

 バレンタインですかー(遠い目)←どうやら最近縁のない言葉と化しているらしい。
 私、女子校だったので、バレンタインはあげるより貰う方専門でしたねv(おい)なんでか後輩からたくさん貰っていた気もしないでもないですが……考えてみたらホワイトデーって学校なかったから返した覚えもない気が……
 …………………………(滝汗)
 ま、まあ、細かいこと気にしていては立派なオトナにはなれませんぜっ!(そういう問題かい)
 ををっ!あられさん手作りクッキー!!(><)
 砂糖入れないとしょっぱくなるんですね!勉強になりましたっ!(おい)
 ねんねこもお菓子の手作りとか言う乙女な時代も遠い昔にありまして(!?)、いろいろ作ってはいたんですが、挫折した大きな理由が残った膨大な器具の後片付けが大変で……(使い過ぎ。)
 いろいろ良い思い出です(遠い目)
 ふふふふ、パパりんが本命ですか……vv
 そういえば、パパりん、ちらほらと出てきたりしますが、名前出してないというこの話(爆死)次回のシリーズでは(あるんかい)絶対だしたいなぁと思う今日この頃です。

>ではでは、これからも小説頑張ってください!(感想になってないなぁ、このレス)
>私のほうはどうやら今までにないほど重度の高いスランプに陥ってしまいまして、まったく小説がかけないでいます。
>いや、書けるんですが、つまんなくて、書いてる私もつまんないです。
>だからしばらくお休みすることにしました。
>だからその分小説がいっぱい読めますv
>最近寒さが増してきたので、どうか身体をお気をつけて。
>無理しないで頑張ってくださいまし。応援してます!
>それでは、今回はこの辺で。
>また会えることを祈って。

 ああああああっ、ご愁傷さまですっ(汗)
 わたしもスランプとかあるんですけど(お前の場合いつもだろおい)やっぱり書いている本人がつまらないと駄目ですよね!
 きっと今はあられさんの充電期間なのでしょう。焦らずゆっくり充電して、また素敵なお話を書いてくださいね!
 それではでは、次回も感想頂ければ幸いです。ねんねこでした♪




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20048いやん♪覇雷瑛 URL2002/2/15 00:18:57
記事番号20033へのコメント

クーちゃんがこんなところに…♪また違う世界でのクーも素敵です♪でも、性格は変わってないと(笑)さすが♪(なにがでしょーかね;)続き楽しみにしてます、でわでわ☆☆

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20054はにゃん♪(うわ口癖に……!)ねんねこ E-mail URL2002/2/15 10:12:43
記事番号20048へのコメント

覇雷瑛さんは No.20048「いやん♪」で書きました。

>クーちゃんがこんなところに…♪また違う世界でのクーも素敵です♪でも、性格は変わってないと(笑)さすが♪(なにがでしょーかね;)続き楽しみにしてます、でわでわ☆☆

 結局未だ石油ストーブに石油入れてない(まだかよ!←三村風に・笑)ねんねこです。
 クーちゃん、いまさら変えられません(笑)設定違えど中身は同じ(爆)パパりんも同じ(誘爆)ざ・女ったらし親子(核爆)なのです♪(いや何故♪だよ……)
 実は既に完結しているという事実もあったりするのですが(ならさっさと出せとか言うツッコミもとりあえず可。)いつもに比べて長い話ではないのでさくさく完結させたいと思いますので、よろしくお願いしますです♪
 ではでは次回も良かったら感想聞かせてくださいませ。ねんねこでした♪



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20055黄金樹の果実 - THE GOLDEN APPLE - 第弐話ねんねこ E-mail URL2002/2/15 10:19:40
記事番号20031へのコメント


 ―――と、いうわけでどんなわけで、な第二話なのです。
 土曜日と日曜日に顔を出せないっぽいんですが……その間にツリーが落ちないことを願うのみだったり……(遠い目)

*******************************************************************



 通りに出てしまえば、偶然そこを通りがかった通行人のような顔で歩けば疑われることはない。
 もともと人通りは多くなかったが、さらに閑散とした―――遊んでいた子供たちも井戸端会議をしていた主婦たちも野次馬根性丸出しでもう一本向こうの通りへと行ってしまったのだろう―――通りを出て、とりあえず自身の無事を確認し、安堵の溜め息を吐きながら少女は青年―――クラヴィス=ヴァレンタインと名乗ったか―――を見やった。
「改めて……ありがとうございます。クラヴィスさん」
 ぺこりと礼儀正しく頭を下げてくる少女にクラヴィスは笑いながら手を横に振った。
「いやいや別に大したことしてないし。女の子いじめてる野郎を見るとどつき倒したくなるだけだからホント」
 正義感溢れる行動と言えればかっこいいのだろうが、彼の場合は根っからのフェミニストからの行動か。ぱたぱたと手を振りながらじっくりと少女を見やる。
 名前はイズンというらしい。
 年齢は―――見ため12歳と言うところか。ウェーブがかかった灰色がかった金髪(アッシュ・ブロンド)を腰よりも少し上まで伸ばし、白い肌と金色がかった蒼い瞳は人形のように思わせる。
 思わず抱きしめちゃいたいほど可愛いし、あと数年も待てば男性を魅了する美女になるだろうが、あいにくとまだ幼い少女を相手にするような趣味はない。このまま家まで送り届けて―――あげたいところなのだが。
(参ったなぁ……)
 頬をぽりぽりと掻きながらクラヴィスは小さく嘆息する。
 世の中偶然というものはあるものだ―――男とこの少女の会話を思い出して、彼は心の中で頭を抱えた。
 そんなクラヴィスの葛藤を知ってか知らずか少女イズンは口を開いてくる。
「ところでクラヴィスさんは、この街の人間じゃあないです……よね?」
 首都に近いこの街は通り過ぎられるかもしくは休憩所として立ち寄られるのが関の山の小さな街。そんな街でクラヴィスのような人間がいたら、たちまち街中の人間に知られる有名人になっているはずである。
 先刻、自分を助けるために使った紋章術。あの術を使えるのは、精霊と共に生き、絶滅した種の血が混じる限られた人間―――紋章術師(イクストラクター)だけだが、自分の手を離れた力を自在に操ることができる紋章術師というのはさらに限られてくる。
 前者の方は、もはや生まれた時に決定づけられる限定だが、後者の方は生まれ持った才能とそれを生かす技術力によって変わる―――つまり、紋章術師になれるかどうかは自分の運次第。だが、腕の良い紋章術師になれるかどうかは才能と努力、感性が必要ということである。
 もちろん、努力したからといって腕の良い紋章術師になれるかと問われれば、それはまた別問題で。たとえ努力しても腕が良いとは言えない時もある。要するに自らの手を離れた力を遠隔操作(リモート・コントロール)するというみょーなことをあっさりとしでかす程に腕の良い紋章術師などめったに現れないし、現れたら現れたで、街中大騒ぎになる、というわけだ。
 生まれてからこの地で過ごしているが、そんな凄腕の紋章術師がいるなどという噂を耳にしたことはない。
「あー……うん。首都(イザヴォッル)の方で薬師やってるんだ」
 ―――見習いだけど。
 心中で言葉を付け加えるが、当然その言葉はイズンには届かなかった。薬師と聞いて、イズンが目を丸くする。
「イザヴォッルで薬師を!?」
 薬師は文字通り、薬を作ることを専門にしている人々のことだ。人の身体を診る医師の知識に加え、その病を治す薬を精製する薬師は実に希少の存在で、街に1人いればバンバンザイというほど―――もちろん、アースガルズの中心である首都には薬師を職としている者が2桁はいるが。
 腕の良い薬師などは救世主とまで呼ばれることもあり、少しばかり変わり者の若い救世主が首都郊外で暮らしているという話は世界中に広まっていたりする。
 まあ、救世主呼ばわりされなくとも、薬師という存在はとても大切な存在であることには間違いない。
「すごいね! 薬師をやっているなんて!」
「うん。まあ、そんなに大したことしてないけどね」
 ―――見習いだからねっ!
 目を輝かせて尊敬の眼差しを向けてくるイズンに今さら『まだ見習いで薬作らせてもらえません。てへv』などと言えるはずもなく。良心が痛むのを感じながらクラヴィスは引きつり笑いを返す。
「でも薬師の人がになんでこんな街(ところ)へ? 出稼ぎに来なくちゃならないほどお金に困っているわけでもないんでしょ?」
 ぎく。
 首都に暮らす薬師がこんな来てもなんの利益もなさそうな街になぜいるのかという当然の疑問を投げかけてくる少女に、クラヴィスは引きつり笑いすら凍りつかせる―――その表情は先刻、自分よりも年上の男を軽々と撃退した余裕など欠片もなかった。
 参った。非常にまずい。
 まるで浮気心を出して朝帰りをした亭主のような気分が心を支配する。
 たとえここでこの少女に嘘をついても遅かれ早かれついた嘘はばれる。このまま何事もなかったように帰宅することも頭によぎったが、それではここまで来た意味がない。
(ええいっオレも男だっ! 腹くくっちゃるっ!)
 なんとか凍りついた表情を元に戻し、笑みを浮かべながら―――その笑みがどことなくぎこちなかったり、笑っているにもかかわらず額に冷や汗が浮かんでいることは否めない―――半ば自棄になりつつ腹をくくり、彼は問いに答える。
「あー……あのね? 最初に断っておくけど、別に君を助けたのは下心があったわけじゃあ決してないんだ。
 なんていうか……君と出会えたのは偶然ではなく必然だったのかもしれない。ああ、オレたちって運命の赤い糸で結ばれてるのかも―――て、そっちじゃなくて」
 その場を和ませようとしているのか、それともついいつものくせが出たのか口から出た言葉に自らツッコミを入れるクラヴィス。それに対してイズンはわずかに険しい顔つきをしてみせた。
「……下心?」
 怪訝な顔でイズンがおうむ返しに問う。その言葉を半ば無視して、彼は顔の辺りで、ぱん、と両手を叩いて手の位置はそのままで頭を下げる。

『さっさと“黄金樹”の鍵を渡せって言ってんだよ』

 先程、聞いた男の言葉が耳につく。
 数時間前からずっと探していた目的のもの。それは―――
「実はここに来た目的、“黄金樹の果実”なんだ」
 ―――クラヴィスのその言葉に。
 イズンの顔はあからさまに引きつった。





  黄金樹の果実 ―― THE GOLDEN APPLE ――





 黄金樹―――別名、伝説の木は世界樹ユグドラシルに次ぐほど有名なものだった。
 なぜ伝説なのかは単純明解―――この世界のどこにあるかわからないためである。
 伝承の中にのみその存在が確認されてはいるものの、どんな樹木なのか実際に実物を見たものはいないと言われている。“言われている”―――という曖昧な言い方をしたのは、見てもその存在を報告しない輩もいるであろうということだ。
 たとえば、黄金樹が存在する場所としてこの街の地図をよこして来た自分の父親。
 自分に薬師としての知識を半ば問答無用で叩き込んでおいて『クラヴィスくんはまだまだ未熟者だね』などとのたまり、いつまで経っても雑用係(パシリ)という名の薬師見習いで放置している張本人であるが―――生まれて22年、共に過ごして来たが、しばしばなにを考えているのかわからない時がある。
 同時に自分の生活には何も関係なさそうなこれまたみょーな知識も豊富だ。いったいどこからそんなレアなネタを仕入れてくるのか―――父親が自分が生まれるまでの17年間でいったいなにをしでかしてきたのか、少しばかり興味があったりするが―――とにかく、しばしば正確な情報を口にしたりする。
 閑話休題。
 実物が確認されていない黄金樹は古より伝わる伝承の中で様々な記述がされている。
 いわく。陽の光を浴びると葉が光を反射して黄金色に輝いて見えることから黄金樹と名づけられた。
 いわく。常に樹に実っている果実が黄金のごとく輝いていることから黄金樹と呼ばれている。
 その他にも様々な記述―――どこまで真実なのかは別として―――があるが、その中でも人々を魅了する伝承がクラヴィスの目的の黄金樹の果実である。
 そもそも『なぜクラヴィスが黄金樹の果実を求めて来たか』という理由を語るには、今朝までさかのぼらねばならない。





 ―――城塞都市(アースガルズ)首都イザヴォッル。
 世界樹ユグドラシルに中心を貫かれ、支えられる天空の大地アースガルズ。その世界樹から少し距離を置いて広がる巨大な街が―――城塞都市で最も繁栄している首都イザヴォッルである。
 天空の楽園をその太い枝で支え、世界の軸といっても過言ではない世界樹の付近には、立入禁止区域に指定されている≪妖精の棲み処(アールヴ・ヘイム)≫という森が広がっており、その森に隣接するようにクラヴィスの実家―――ヴァレンタイン邸がある。
 そんな中、話はヴァレンタイン邸の一室から始まる。




「うーん……」
 ベッドの脇に腰をかけて、クラヴィスは体温計片手に唸っていた。しばしにらめっこをしていた体温計との勝負も終わり―――とてもじゃないが、笑えるようなものではなかった―――ケースにしまいながらうめくように言葉を吐く。
「39度3分。重症だな、ツライだろ」
「……うにゅう……」
 クラヴィスの言葉に、ベッドの上で布団に包まっていた少年―――体温を測った当人である―――が、赤い顔で奇妙なうめき声をあげた。
 短く切り揃えられた漆黒の髪に縹(はなだ)色―――薄い藍色―――の瞳。まだ幼さが残っている顔立ちから察せるようにまだ17歳の子供である。
 辛そうに唸る少年の肩まで毛布を掛け直して、クラヴィスは呆れ混じりな溜め息をついた。
「エミィ……お前は疲れっとすぐ熱が出るんだから気をつけろって言ってんだろーが?
 どーせ昨日も夜更かししてあのくそ寒い書庫で本でも読み漁ってたんだろ」
 クラヴィスの図星をついてくる的確な言葉にエミィ―――エミリオは驚いた顔をする。クラヴィスにやんわりと頭を押さえられていなければ枕から頭を上げていただろう。
「どうして知ってるの? クー」
「真夜中に明かりが漏れてりゃ嫌でも気づくだろ。あと30分寝るのが遅かったら殴り倒すつもりだったんだよ」
 少年―――エミリオ=ヴァレンタインは、クラヴィスの5歳ほど年の離れた弟だった。病持ち―――というわけではないが、生まれた時から身体が弱く、疲れがたまるとしばしば熱を出して倒れている。父親やクラヴィス自身も成人する前―――2年ほど前になるか―――までは、ちょくちょく熱を出しては寝込んでいたのを考えるとどうやら遺伝らしい。そのうち、家族と同じように殺しても死なないような丈夫な身体になっていくのだろう。
 兄の言葉にエミリオは自分の頭を押さえていたクラヴィスの服の腕の部分をぎゅっ、と強く掴んだ。
「父さんには言っちゃダメだよ?」
 兄弟が幼い頃に―――エミリオがまだ3歳だった頃のことである―――母親が病死し、様々な家庭の事情により親戚に頼ることもできずに男手一つで2人を育てて来た父親。長男が既に成人しているというのにもかかわらず、未だ39歳という若さを保っていて、いつも優しい笑顔で息子たちを見ているが、悪いことはしっかりと悪いと怒る。
 以前にも書庫の本を明け方まで読み漁っているのがバレて、父親に怒られた経験がエミリオにはあった。今度やったら、夜になったら書庫を閉めるという約束までしてあったのだ―――物の見事に約束を破っていたわけだが。
 だが、まあ―――無理もない話だった。
 薬師として生計を立てている父親と兄と違って、エミリオは古より伝わる伝承や伝説の方が興味があった。そんな彼にとって小さな田舎町にある下手な資料室よりも立派な我が家の書庫は宝の山である。自分の手の届くところに宝がおいてあって、その宝をいつまでもぼんやりと眺めていられる人間はいないだろう―――自分の部屋と目と鼻の先の書庫に眠っている書物を徹夜してまで読んでしまう気持ちはクラヴィスにも、そして父親にもわかっていた。
 しかし、書物は逃げていかない。大切なのは、エミリオ自身の身体である。
 クラヴィスはエミリオの髪を掻き乱すように撫でた。
「別に告げ口するつもりはないけどな。夜更かしもたいがいにしとかんとオレが怒るぞ?」
「……ん。今度から気をつける」
 今回のことが身にしみたのか、素直に頷いてくる弟にクラヴィスは満足そうに頷いて、座っていたベッドから腰を上げる。今、エミリオに必要なのはゆっくりと身体を休める睡眠時間だ―――いつまでもここにいるわけにも行かない。
「後でおかゆ作って持ってくるけど……他になにか必要なものとかあるか?」
 母親が亡くなってから食事当番はクラヴィスの仕事になった―――最初は薬師としての仕事をやりながら暇を見て父親が作っていたのだが、腕の立つ―――それこそ救世主などと呼ばれ、世界中から助けを求めてこられるような彼にそうそう暇などないということで、以前からちょくちょく手伝っていたクラヴィスが家事全般を任せられることになったのだ。
 最初はいやいやながらにしていたクラヴィスだったが、現在は、もはや家事は趣味の一つと化し、料理の腕もなかなかで、なぜか暇な時にはお菓子を焼いているといった姿がしばしば見られた。
 クラヴィスの言葉にエミリオはしばしの沈黙の後、確かにぽつりとこう言った。
「林檎が食べたい」
 ―――と。





「―――それでわざわざここまで?」
 話の顛末を聞いて、呆れたようにイズンが素直な感想を述べた。
 彼女の表情を予想していたのか、苦い笑いを浮かべながらクラヴィスは言葉を付け加える。
「ほら、今の時期にアースガルズに林檎なんてないじゃないか。一応イザヴォッルにある果物屋とか八百屋とかに出向いてみたんだけど、やっぱりなくてね」
 途方に暮れて帰宅すれば、待っていたのは父親。エミリオの発熱の原因など一部話を端折って―――端折ってもあの父親のことだ、なにもかもお見通しのような気がするが―――話せば、林檎によく似た果物ならば、と紹介してくれたのがこのニザの街の屋敷である。
「確かに……この街に―――わたしの家から黄金樹の場所は行けます。けど―――」
 イズンはまだ幼い少女とは思えぬ険しい表情でぽつりと呟く。
「―――悪いけど、黄金樹の果実は誰であろうと譲れないの。いくら助けてもらったあなたでも。疑うつもりはないけれど、あなたが今話してくれた話も果実を得るための嘘かもしれない」
「だろうねぇ」
 事実としてあった出来事を嘘といわれてもクラヴィスは怒るどころかむっとした表情すら浮かべなかった。むしろ、彼女の言葉が正論であるとばかりに首を縦に振る。
 伝説の樹―――もとい。黄金樹の果実は、様々な伝承で不老長寿になれるだの万病を治すだのと言われている―――それ故に果実を求める人間も少なくはなかった。
 先刻のあの例の腰抜け男も果実を求める人間の1人であろう。あの男が不老長寿に興味を持つようには見えなかったが、金に興味があるようには見えた―――なおかつ、世界には大金をはたいても不老長寿になれると言われている黄金樹の果実を欲している人間はごろごろしている。黄金樹の果実を高額で売りさばき、大金を手中に納めようなどという魂胆なのだろう―――どういうルートで彼女が黄金樹に関わっているという情報を得たのかまではわからなかったが。
 まあ、黄金樹の実で金もうけ、などという不埒なことを企む輩も多いということだ。近寄ってくる全ての人間を疑え、というわけではないが、それでも人の話を鵜呑みにしていては守るものは守れないということである。自分が先刻の男と同じような人間だと疑われても仕方ないと最初から―――あの男が黄金樹が目的だと分かった時点で―――覚悟していた。
「こっちももともと駄目元で来たんだ」
 2人は街の郊外にまで足を進めていた―――とはいっても、街に不慣れなクラヴィスは、今自分がどの辺りにいるのか皆目見当もつかなかったが。周りを歩いていた通行人の数が極端に減り、道の隣接する店や家の数も減ってきていた。
 イズンが向かう方へとなにも言わずについていきながら、クラヴィスはひょい、と肩をすくめてみせる。
「親父に言われて勢いでここまで来たが、本当に黄金樹がこんな場所(ところ)にあるのかも疑わしかったし―――仮に実際にここに存在していたとしても、そう言う噂が立たないのは、その存在を知っている人間が知られるのが嫌で隠していたからだろ?
 そんな黄金樹を隠そうとしている人間が『黄金樹の果実を貰いに来ました』と言われたからって、あっさりと『はい、どーぞ』なんてくれるとは思っていなかったし」
 いよいよ2人は街の端までやってくる。街の門をくぐれば、街道沿いに広がるのは大きな森。
 アースガルズには森が多い―――森は精霊たちが棲むと言われている神聖な場所で、遥か昔から荒らされることがないように、そしてできうる限り人間の手が加えられないように守られてきた。森の中でももっとも大きく、もっとも神聖な場所とされているのが、世界樹の周りに広がり、クラヴィスの自宅付近まで広がる≪妖精の棲み処(アールヴ・ヘイム)≫である。
 この森もぱっと見た感じでは≪妖精の棲み処≫ほどではないが、一般的な森に比べたら大きな方なのだろう。
 やはり例に漏れず、立入禁止区内になっているはずのその森に迷わずイズンは入っていく。そのことにクラヴィスは一瞬立ち止まって迷いを見せたが―――ポケットに突っ込んでいた手に触れた紙に気がついて、それを取り出す。それは父親が書いてくれた、くその役にも立たなかった地図。
 数本の線と点しか描かれていない地図。点は目的地、線は街の通りだと思い込んでいたのだが―――今から見返せば、この線、街の通りではなく、街道という意味だったのか……?
(……あばうと過ぎるっちぅねん)
 ―――来る前に気づけ、という心のツッコミはさて置いて。
「……クラヴィスさん?」
 立ち止まったままついてこないクラヴィスを少し先でイズンが首を傾げて待っている。
 名を呼ばれて、クラヴィスは顔を上げた。ぱたぱたと手招きしている―――立入禁止区内だが大丈夫だという意味だろう―――少女に彼は小さく苦笑しながら、開いた彼女との距離を縮めた。





 待っていたのは、強烈な蹴りだった。
 鳩尾に入り込んだ蹴りに男が床に転がり、身体を折り曲げて激しく咳き込む。
 それを冷酷な眼差しで眺めながらまだ若いと言えるほどの年の男が蹴りを入れたせいで少しばかり汚れた靴を近くにいた従者に綺麗に磨かせる。
 やたらと態度がでかいのはともかく―――着ている制服のような衣装は、アースガルズに点在する紋章術師(イクストラクター)たちが紋章術の研究などに励む同盟(ギルド)の正装である。この正装は同盟(ギルド)に登録すれば誰でももらえるというものではなく、ある程度の地位にいなければ身につけることは出来ない。
「なるほど―――あの爆発はその邪魔者の仕業というわけか。それでお前はのこのこと逃げ帰って来たと?」
「……お……おれが……」
 何度か咳き込みながらもなんとか立ち上がり、男―――イズンを裏路地に連れ込み、クラヴィスにあっさりと返り討ちにあった例の男は、口を開いてくる。
「……あの場で……捕ま……れば……“貴方様”のことが明るみに……なりますからね……」
 ふらつく身体を近くの椅子に手をつくことで支え、目の前の男―――紋章術師に向かってにやりと笑みを浮かべた。
「それは……“あんた”にとって……も……いろいろとヤバイんだろう……?」
 取って付けたような理由で自分の行動を正当化してくる上に、さりげなく脅しをかけてくる男に紋章術師は嘲笑うように鼻を鳴らした。
 もともとこのニザの街にあると密かに言われていた黄金樹の果実を山分けすると言う条件で数日前に手を組んだ、ただのごろつきだ。黄金樹に近づけるように手はずを整えてくれさえすれば十分役に立ったといえるだろう―――あとは後腐れなく処分するだけだ。
「……まあ、良い」
 彼の靴を磨いていた従者が一礼して彼から離れる。完璧に磨かれた靴を満足そうに眺め、紋章術師はぽつりと呟く。
「黄金樹の場所さえつかめてしまえば、こちらのものだ」
 もう少しで。
 もう少しで手に入る―――不老長寿の果実が。この手に。
 じっと眺めていた己の掌を力強く握り締め―――紋章術師の笑い声が薄暗い部屋に低く響いた。






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20057はじめてレスさせていただきました。藤原清貫(清川〜からH・N変更過渡期) E-mail 2002/2/15 12:06:31
記事番号20055へのコメント

おはようございます。ねんねこさんのヴァレンタイン記念小説、とても楽しく読ませていただきました。
チャットで言っていたオリジナル小説というのは、このことだったのですね。
ねんねこさんの作品を真面目に読み始めたのはつい最近なのですが、(かといって今まで不真面目だった、という意味ではないのです。ただ、オリキャラの名前や設定さえよく知らなかったので)読んでみて、プロローグで描かれている世界設定の簡単な説明から、まず作品の中に引き込まれてしまいました。

> 天空の城、天上の楽園―――はるか高い空の上に浮かぶ島を形容する言葉はいくつもあった。
> その中で、人々は島をこう呼んでいた。
> 城塞都市。
> 城塞都市アースガルズ、と。
>
>
> 知識の大木、存在の木―――島を貫き世界を見下ろす大木を形容する言葉はいくつもあった。
> その中で、人々は大木をこう呼んでいた。
> 世界樹。
> 世界樹ユグドラシルと――――――

「天空の城ラピュタ」みたいな、「空に浮かぶ楽園の島」ですね。いかにもファンタジックな雰囲気でものすごくいいです。
・・・もっとも、ラピュタの場合は、かつて地上の人々を支配するために、天上人が作り上げた城塞都市だったというアンチ・ユートピア的なオチがありますが・・・ねんねこさんのお話は、多分、純・ファンタジー的なお話なのでしょうね。
いかにも読者を引き付けそうな面白い世界設定で、私も参考にしたいと思いました。
そして、登場人物の設定の上手さにも驚かされました。
クラヴィス君、ものすごく魅力的なキャラクターだと思います。

> 正義感溢れる行動と言えればかっこいいのだろうが、彼の場合は根っからのフェミニストからの行動か。ぱたぱたと手を振りながらじっくりと少女を見やる。

この場面から、彼の長所というか、魅力が滲み出ているような気がしました。
ルパン三世や、「CITY HUNTER」のリョウみたいに、「女好きなんだけどどこか憎めいないキャラ」といった印象を受けました。
概して、クラヴィス君や彼らのようなキャラクターは、「人を愛すること」が上手なのだと思います。自分の気持ちを押し付けたり、相手のことを考えずに押し付けがましい愛情を通そうとしたり・・・そういったことは決してやらないんですよね。
そして、そういうキャラクターって実はとっても強いんですよね。自分がどれだけ辛い思いをしても、他人には絶対にそれを明かさず、常に笑顔のままでいる。
いってみれば「寄りかかられる」ことはあっても、決して「自分から寄りかかる」ことはしないんですよね。たとえ、どんなに苦しい状況でも。
これって、なかなかできることじゃないです。本当に自分に自信があって、なおかつ、どんなに孤独でも耐えられる。本当の意味で「独りでも生きていける」人じゃないと無理だと思います。少なくとも、自分にはできません。
そういった意味では、クラヴィス君はとっても「男らしい」です。
ストーリー面もまたユーモラスでなおかつ躍動感があり、読者をあきさせない作りになっていると思いました。スレとはまた違った作りになっていますね。(余談ですが、――セリフ――という技法、もしや「オーフェン」「エンジェルハウリング」の秋田さんの手法から採ったのでしょうか?・・・もし、外れていたらごめんなさい。どこでも使っている手法ですけど、んというか、「そんな感じ」がしたので)
紋章術師同士の戦いだとか、「黄金樹の果実」の秘密を中心に蠢く陰謀だとか・・・今後の展開を予感させる、複線のはり方もとっても上手です。
では、今後の展開に期待したいと思います。あと、小説2のほうのお話にも、いつかレスさせていただこうかと思います。・・・お邪魔でしたら遠慮しますけど。(笑)

P・S オリキャラだとか、登場人物の名前だとか。ねんねこさんの場合はどのようにしてお決めになられているのでしょうか?もしよかったらぜひアドバイスをお願いいたします。
・・・私、いっつもそこで詰まってしまうので(涙)

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20117こちらでははじめまして。ねんねこ E-mail URL2002/2/18 10:42:55
記事番号20057へのコメント

藤原清貫(清川〜からH・N変更過渡期)さんは No.20057「はじめてレスさせていただきました。」で書きました。

> おはようございます。ねんねこさんのヴァレンタイン記念小説、とても楽しく読ませていただきました。
> チャットで言っていたオリジナル小説というのは、このことだったのですね。
> ねんねこさんの作品を真面目に読み始めたのはつい最近なのですが、(かといって今まで不真面目だった、という意味ではないのです。ただ、オリキャラの名前や設定さえよく知らなかったので)読んでみて、プロローグで描かれている世界設定の簡単な説明から、まず作品の中に引き込まれてしまいました。

 いえ、別にバレンタイン記念ではなくて、クラヴィス氏の誕生日記念なんですが(汗)
 まあ、どっちでも良いんですけど……(−−;)
 というわけでねんねこです。読んでくださってありがとうございます。一見クソややこしいキャラの設定ですが、少し読めばすぐにわかるように書いているつもりなので時間があるときにでも読んでやったくだされば幸いなのです。


> 「天空の城ラピュタ」みたいな、「空に浮かぶ楽園の島」ですね。いかにもファンタジックな雰囲気でものすごくいいです。
> ・・・もっとも、ラピュタの場合は、かつて地上の人々を支配するために、天上人が作り上げた城塞都市だったというアンチ・ユートピア的なオチがありますが・・・ねんねこさんのお話は、多分、純・ファンタジー的なお話なのでしょうね。
> いかにも読者を引き付けそうな面白い世界設定で、私も参考にしたいと思いました。
> そして、登場人物の設定の上手さにも驚かされました。
> クラヴィス君、ものすごく魅力的なキャラクターだと思います。

 もともと宮崎駿の『天空の城ラピュタ』はガリバー旅行記から来ていると言われているものですから、どちらかといえば、ガリバー旅行記に影響されているといった方が正しいですか。
 もっとも私はどちらかといえば、いろいろな設定を名前も使っている北欧神話から考え出したので、ラピュタとかは一切関係ないです(^^;)


>> 正義感溢れる行動と言えればかっこいいのだろうが、彼の場合は根っからのフェミニストからの行動か。ぱたぱたと手を振りながらじっくりと少女を見やる。
> この場面から、彼の長所というか、魅力が滲み出ているような気がしました。
> ルパン三世や、「CITY HUNTER」のリョウみたいに、「女好きなんだけどどこか憎めいないキャラ」といった印象を受けました。
> 概して、クラヴィス君や彼らのようなキャラクターは、「人を愛すること」が上手なのだと思います。自分の気持ちを押し付けたり、相手のことを考えずに押し付けがましい愛情を通そうとしたり・・・そういったことは決してやらないんですよね。

 そのあたりはまたのちのち出てくるのでここではあえて言いませんが(ネタばらし的になるので)。スレイヤーズのパロディ時のクラヴィス氏でもさりげなく書かれていることですが、私的に彼は女好きでも女ったらしでもないんですよ。ただ、行動が行動なだけに周りからはそう思われがちだというだけで。
 女の子にまったく優しくない男などいません―――ンなもんいたら殴り倒しますけど(は?)。例えば、自分の目の前で転んだ女の子がいる。普通、即座にしろ躊躇するにしても手を差し伸べますよね。差し伸べられない人は心の冷たい人なんだと思いますけど。クラヴィス氏は即座に手を差し伸べる、ただそれだけなんです。別に下心があるわけでもなくて、単に困っている人がいるから助ける、というだけなんです。


> そして、そういうキャラクターって実はとっても強いんですよね。自分がどれだけ辛い思いをしても、他人には絶対にそれを明かさず、常に笑顔のままでいる。
> いってみれば「寄りかかられる」ことはあっても、決して「自分から寄りかかる」ことはしないんですよね。たとえ、どんなに苦しい状況でも。
> これって、なかなかできることじゃないです。本当に自分に自信があって、なおかつ、どんなに孤独でも耐えられる。本当の意味で「独りでも生きていける」人じゃないと無理だと思います。少なくとも、自分にはできません。
> そういった意味では、クラヴィス君はとっても「男らしい」です。

 うーん……どうやら清川さんと意見が違うようです(汗)
 あくまで私的意見だということを前もって明記しておきますが。
 辛い時に、他人に何も言わずに笑顔を貫き通すのが、強い人間だというのが清川さんの意見だそうですが、私はそれはとても弱い人間だと思っています。
 ……言葉では上手く言い表せないんですが……辛いことを隠して、何も言わないというのは、実はひどく簡単な行為だと思うんです。だって、ただ黙っていれば良いんですから。
 本当に強いのは、他人に―――特に自分の大切な人に―――弱い部分を見せるということなんじゃないかって思います。だって、弱音を吐く、辛いという言葉を吐く、という行為は相手に『自分の弱みをさらけ出す』ということじゃないですか。人間って自分が弱い人間だと認めたくない節があると思うんですね。中には自分は弱い人間だと言って、自らを甘やかしている人もいますけど。
 クラヴィス氏は万能じゃないです。心の強い人間でもないです。こういう言い方すると「なんじゃそら」とか言われそうな気がしますけど、彼は単に『ねんねこ世界』という世界で暮らしている人間の一人でしかないわけです。それを私の気まぐれでクローズアップしているに過ぎない―――視点を変えてしまえば、彼は脇役その一にもならないかもしれないんです。
 何がいいたいかと申しますと。彼は別に特別な人間でもないんですね。人並みに悩むし、人並みに弱音を吐くし、人並みに寂しがり屋だったりするのです。決して強くないです。だって辛いことを辛いといえずにさっさと記憶の闇に沈めようとしちゃうんですから。


> ストーリー面もまたユーモラスでなおかつ躍動感があり、読者をあきさせない作りになっていると思いました。スレとはまた違った作りになっていますね。(余談ですが、――セリフ――という技法、もしや「オーフェン」「エンジェルハウリング」の秋田さんの手法から採ったのでしょうか?・・・もし、外れていたらごめんなさい。どこでも使っている手法ですけど、んというか、「そんな感じ」がしたので)

 いえ、挿入の手法は別に秋田さんが開発したというわけではないと思うんですが……
 このシリーズは、第1話を読んだだけでもわかりますが、ルビが果てしなく多いですよね。ルビは一般的に(かっこ)でくくられますから、それと重なれば読みづらいことこの上ないんです。
 好きで書いているとはいえ、読んでもらう人に読みやすく、を第一に考えて書いていますので、この手法を用いるのは当然の結果かな、という意識をもっています。


> P・S オリキャラだとか、登場人物の名前だとか。ねんねこさんの場合はどのようにしてお決めになられているのでしょうか?もしよかったらぜひアドバイスをお願いいたします。
> ・・・私、いっつもそこで詰まってしまうので(涙)

 名前ですか……?なんかそこら辺にある広辞苑とかから引っ張ってくるんですけど(は?)
 ただ、メインキャラになればなるほど長い付き合いをする名前になるので、語呂がよかったり、気に入った名前を選びます。後は、覚えやすい名前とか―――たま、とかぽち、とかそーいうレベルじゃなくてですよ?
 例えば、クソ長い名前を一回か二回呼んで覚えられるかといえば首を傾げざるを得ないわけで。そのキャラクター一人だけが登場人物ならまだしも、普通は複数人のキャラクターが出てくるわけですからそれなりにわかりやすい名前をつけるか、後は略称やニックネームがつかえる名前にするか。
 例えば『ウィルフレッド』とか『アスタローシェ』とか一度じゃ覚えてもらえなさそーな長い名前ですけど(特にアストっちは)彼らはちゃんと略称で覚えられてもらいましたし、なにより『パパりん』だの『石っころ』だのというニックネームで気に入られてますし(笑)
 あとはインスピレーション的突発な思い立ちですね。横文字名前がたくさん出てくる本を読めば、こういう名前も良いな、とか自然と思い浮かんできますし。
 なにはともあれ、名前の雰囲気が似たかよったかにならないことを注意しています。
 こんなのでお役に立てるかどうか不明ですけど……まあ、参考くらいにしていただければ幸いです。
 ではではねんねこでした。



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20077今日は昼間から。春祭あられ E-mail 2002/2/16 11:19:41
記事番号20055へのコメント

こんにちは。いつもは夜に来るのに今日は昼間・・・・・・しかも時間的にまだ朝からきてしまいました春祭です。
第二話・・・・・・予想より早く出てきたので、ちょっとどころじゃなくめちゃくちゃ嬉しいです!
予告してくださった通りパパりん登場v パパりんですよね・・・・・・?
しかもエミィ君ことエミリオ君って・・・・・・位置的にはゼルちゃんでしょうか?
なんか可愛くて愛らしいんですけど。
17歳って、私の一つ上なのに、下に見えるのは気のせいか?!
気のせいであることを願おう。
今回のお話も面白かったです!
ねんねこさんの小説をいつも読んでて思うんですけど、本当にうらやましいです。
文章力が私なんかより全然あって、熟練されてて。
いつか私もねんねこさんのようになりたいものです。
次のお話も、待ち伏せしながらお待ちしております!
頑張ってくださいましねv


そうそう、私の友達が、ねんねこさんの小説の中でアスト君が一番好きだといっていました。
その子は、ネットの使える環境にないので私がここで代弁!
(どうやって小説を読んだかなんて・・・・・私が印刷して見せたに決まってるじゃありませんか)
バレンタインデーのチョコもひっそりと用意していたのを発見!!
(いや、嘘ですごめんなさい。その子はホワイトデーに用意する派なので、たぶんホワイトデーにアスト君宛のチーズケーキが・・・・・・それともらっきょう?)


ではでは。
またレスさせてもらうかもしれませんが、また会えることを祈って。
 春祭あられ


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20118最近は真昼間が多いです(←暇人かい。)ねんねこ E-mail URL2002/2/18 10:56:38
記事番号20077へのコメント

春祭あられさんは No.20077「今日は昼間から。」で書きました。

>こんにちは。いつもは夜に来るのに今日は昼間・・・・・・しかも時間的にまだ朝からきてしまいました春祭です。

 はいっ!なんだか最近みょーに暇人らしく(働けよ)真昼間からネットに入り浸る(話を書け)ねんねこですっ!
 ああっ、なんだかパパりんが後ろから怒涛のツッコミを―――っ!?(激違)

>第二話・・・・・・予想より早く出てきたので、ちょっとどころじゃなくめちゃくちゃ嬉しいです!
>予告してくださった通りパパりん登場v パパりんですよね・・・・・・?

 今回は名前は登場しないっぽいですが(え?)<パパりん
 とりあえず、ちらほらと顔出ししますがこの男が裏でクーちゃんを操ってたんかいとか突っ込みいれられそーで……(ばらしてどーする)
 本格的な登場は3話からになりそーですv

>しかもエミィ君ことエミリオ君って・・・・・・位置的にはゼルちゃんでしょうか?
>なんか可愛くて愛らしいんですけど。
>17歳って、私の一つ上なのに、下に見えるのは気のせいか?!
>気のせいであることを願おう。

 位置的にはゼルやん☆(☆は必須←ああ、なんか久しぶりに言った気が……)ですが、一応区別をつけるために5歳離れていることになってます。ちなみにゼルやん☆だと思いながら読むと血を吐くこと請け合いですv
 ていうか幼すぎよ、エミィっ!親父の性格そのまま受け継いでどないするよっ!?という状況ですが、それゆえに怒ると怖いですvv
 なんでこんなにまで幼いかという理由はのちのち語らせていただきますので、ここではちとノーコメントvということで(笑)

>今回のお話も面白かったです!
>ねんねこさんの小説をいつも読んでて思うんですけど、本当にうらやましいです。
>文章力が私なんかより全然あって、熟練されてて。
>いつか私もねんねこさんのようになりたいものです。
>次のお話も、待ち伏せしながらお待ちしております!
>頑張ってくださいましねv

 ああああああああああっ(/////)
 そんなこといわれると照れちゃいますっ!調子に乗っちゃいます(乗るな。)!
 でも、あられさんも文章力がとてもあると思うのです。私に持ってないものを持ってらっしゃって非常に羨ましいと思うのです。
 待ち伏せっ!?待ち伏せなんですねっ!?(笑)
 よし、では次回もさくさく投稿に励まなければっ!(笑)

>そうそう、私の友達が、ねんねこさんの小説の中でアスト君が一番好きだといっていました。
>その子は、ネットの使える環境にないので私がここで代弁!
>(どうやって小説を読んだかなんて・・・・・私が印刷して見せたに決まってるじゃありませんか)
>バレンタインデーのチョコもひっそりと用意していたのを発見!!
>(いや、嘘ですごめんなさい。その子はホワイトデーに用意する派なので、たぶんホワイトデーにアスト君宛のチーズケーキが・・・・・・それともらっきょう?)

 印字攻撃かぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!(滝汗)
 というか……いやまあ、お疲れ様です(ぺこり)あの大変だと思うんです……ねんねこの話を印字するというのは……(遠い目)←自分でやって自爆した(ぉぃ)
 ああっ、でもアストくんなんですね♪アストっち〜アストっち〜石っころ〜♪(ひどいのだっ!?)最近、性格変形しつつある彼ですが(非常に問題ありな気が)好きだといってくださる方がいるだけで嬉しいのですvv
 ホワイトデーのらっきょ入りチーズケーキ(想像してはいけません)楽しみに待っております♪とお伝え下さいませ(笑)
 ではでは、次回もよければ感想書いてやってくださいませ!ねんねこでした。

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20079リンゴ食べたくなりました。(爆)克真 サイ 2002/2/16 15:12:43
記事番号20055へのコメント

こんにちは!!読みましたぁvvv

クラヴィスの目的は『黄金の樹の実』だったんですねぇ・・
しかもその理由が弟が「リンゴ食べたいv」って言ったからだなんて・・(笑)
いや、ほんとに弟思いの良いお兄ちゃんですねぇ(涙)
てか、「エミィ」!!!!かわいいかわいいかわいい!!
「うにゅう」ってあんた!かわいすぎますよぉ(笑)
それも「クー」って呼ばれてるんですかぁ?そりゃブラコンになるわ・・(笑)

父親若いですねぇ・・羨ましい限りです。うちなんてもうかなりの親父でちょっと悲しいです。
それに美形なクラヴィスの父親って事は・・・かなりかっこいいんでしょうねぇ。母親がどんな人なのか知りたい(汗)

17歳の父親かぁ・・・あこがれるvv(私は女ですけどね;)
子が成人しても親がまだ40代じゃないってのがミソですね!(爆)

短い上に意味不なコメントですんません。
それでは続き楽しみに待ってます。
 克真 サイ


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20119り…りんごりんご……み、みかんならありますっ!(をひ)ねんねこ E-mail URL2002/2/18 11:09:52
記事番号20079へのコメント

克真 サイさんは No.20079「リンゴ食べたくなりました。(爆)」で書きました。

>こんにちは!!読みましたぁvvv

 こんにちは!再びレスありがとうございますっ!レスがあるだけで心の励みになりますです(感涙)

>クラヴィスの目的は『黄金の樹の実』だったんですねぇ・・
>しかもその理由が弟が「リンゴ食べたいv」って言ったからだなんて・・(笑)
>いや、ほんとに弟思いの良いお兄ちゃんですねぇ(涙)
>てか、「エミィ」!!!!かわいいかわいいかわいい!!
>「うにゅう」ってあんた!かわいすぎますよぉ(笑)
>それも「クー」って呼ばれてるんですかぁ?そりゃブラコンになるわ・・(笑)

 この家族、どうやらかわいいものに目がないようでエミィはいと可愛がられていらっしゃるそうです(笑)
 エミィはともかく『愛らしさとかわいらしさ』を重視して!(爆死)
 ねんねこ、実は兄弟・姉妹共にいなくて、一人っ子なんで兄弟がどういうものか知らないんですが、こういうにーちゃんがいたら良いな、とかこういう弟いたら可愛いよな、という妄想(爆死)の元にかいてたりします。だから、こんな仲の良い兄弟あるかっ!とか突っ込みいれられそうな気がするんですが(笑)
 ちなみに数年前までエミィの兄と父親に対する呼び名は『クーにゃ』と『パパにゃ』だったというのはとりあえず闇の奥底に沈めたネタだったりします(遠い目)


>父親若いですねぇ・・羨ましい限りです。うちなんてもうかなりの親父でちょっと悲しいです。
>それに美形なクラヴィスの父親って事は・・・かなりかっこいいんでしょうねぇ。母親がどんな人なのか知りたい(汗)

 実は父親は既にねんねこ世界の覇者(爆死)になってまして。つらつらと書いていたりするスレイヤーズのパロにも登場済みだったりします。ちなみにあだ名は『パパりん』。最近やたらと毒舌と凶暴さが増した(え?)語尾にしばしば『にょ』とつけて人を惑わすお方だったりします。
 母上は……知らぬが仏、といっておいた方がある意味幸せなような気が……(遠い目)←いろいろすっとぼけた設定があるらしい。
 そのうち何かの形で出したいなぁ、と思ってますvv

>17歳の父親かぁ・・・あこがれるvv(私は女ですけどね;)
>子が成人しても親がまだ40代じゃないってのがミソですね!(爆)

 そうです!そーなんですよ!そこなんですっ!(笑)
 子が成人してもいまだ40代でないというのにいと憧れを感じるお年頃なんです!もう自分じゃ叶わぬ願いっ!?(滝汗)←どー頑張っても今からじゃ子供が二十歳になった時自分は四十だ……とほほ(泣)
 ねんねこも女なんですが、自分の父親(母親もですけど)が自分が成人してもまだ若いというのは一度は憧れますねvv(笑)

 ではでは、次回も感想くだされば嬉しいですvねんねこでした♪


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20122黄金樹の果実 - THE GOLDEN APPLE - 第参話ねんねこ E-mail URL2002/2/18 14:31:53
記事番号20031へのコメント


 ねんねこです。
 話の流れ的に中途半端な長さです(ダメダメポイント加算済み)
 そういえば、言い忘れましたが、全5話なので、ちょうど中間地点―――とは思えないようなトロい進みですね(汗)
 ではでは、いい加減に親父の名前出したらどーだ、な第3話、お届けしますです。

*****************************************************************


「ふむ……」
 窓を開けて外を見ればいつもの景色が広がっていた―――まあ、当然のことだ。その当然の景色を眺めつつ、考え込むように小さく唸って彼は窓枠に両手を乗せた。
 窓の外には≪妖精たちの棲み処(アールヴ・ヘイム)≫が広がっている。
 深い森で、しかも人間の手がほとんど―――というよりもまったく―――加えられていないが、決して暗くうっそうとした森ではない。確かに幹も太く、高さもある木々が陽の光を遮ってはいるが、ところどころは陽が射し込んでおり、なにより特筆すべきは森の至る所に小さな淡い光が点在していたりする。
 アースガルズに存在する森の中で最も神聖な森だと言われている所以(ゆえん)はこの小さな淡い光の存在だった。人間の手の届かない場所にのみ存在するこの光の正体は“精霊たちの魂(フェアリー・ソウル)”なのだとアースガルズの人々によって囁かれている―――まあ、当たらずとも遠からず、というところか。
「……どうしたの、父さん?」
 父親が作って来てくれた解熱剤を飲み、まだ少し水が残っているグラスをサイドテーブルの上に置く。再び布団の中にずるずると入りながらエミリオは窓の外を見ている父親に声をかけた。
 どう見てもまだ若い―――“ある意味”若すぎる父親。
 耳の辺りで切り揃えられた漆黒の髪。童顔なのは―――自分とクラヴィスもあわせて考えれば―――家系の遺伝か。羨ましいほど背が高く―――169.8センチ―――小数点以下を四捨五入はしても、決して切り捨ててはならない―――の自分にとって、182センチの父親の身長は憧れる―――その割りにはほっそりとした体躯。
 いつも微笑んでいるせいか、父親としての威厳は欠片も見えず―――それは困る気がするのだが―――街を歩いていても知らない人から『兄弟ですか?』と声をかけられる始末。
 ―――まあ、無理もない。
 エミリオは―――もちろんクラヴィスもだが―――自分たちの父親の父親らしからぬ若い容姿に半ば納得していた。
 39歳。
 アースガルズの平均寿命は80歳程度であるからほぼ平均寿命の半分を生きているわけだが、それはあくまでも“普通の人間である場合”の平均寿命だ。自分たちは普通の人間とは比較できない人種である。自分たちと同類の人間たちと比べれば、父親の年齢は―――果てしなく若い。
 閑話休題。
 エミリオの言葉はしっかりと耳に入っていた。だが、それに敢えて応えずに彼は口を開いた。
「一応保険をかけとくべきだね」
「……保険?」
 ぽつりと呟いた父親の言葉に訳が分からないといったようにエミリオは問い返した―――が、やはり応えずに彼は森に向かって手を伸ばした。
「おいで、“ベル”」
 森に向かって―――ただ一言、そう告げる。
 彼の前には誰もいない―――当然だ。≪妖精たちの棲み処(アールヴ・ヘイム)≫にかかわらず、アースガルズに存在するほとんどの森は神聖な場所として立入禁止が法律で定められている。立入禁止区内を無断で侵せば、それ相応の罰が下されるし、なによりも神聖な場所として崇められているこの場所に踏み込もうとする人間などいない。
 彼が呼んだのは人ではない。彼が呼んだのは―――
 森を浮遊していた淡い光の一つがゆっくりと意志を持っているようにウィルフレッドの元へと近づいた。
 人々に“精霊たちの魂(フェアリー・ソウル)”と呼ばれている淡い光。“精霊たちの魂”という表現が『当たらずとも遠からず』といったのは、この光は“精霊たちの魂”ではなく“精霊そのもの”であるためである。
 精霊は普通の人間には見ることが出来ない―――それは精霊の力を借りている紋章術師とて同じこと。神聖な力の集合体である精霊は、自らの欲望で汚れた人間では見ることが出来ないのだ。
 だが、精霊たちは確かにそこに存在している。
 その結果がこの淡い光である。人間の目は精霊の存在をぼんやりとした姿で形どり、それが小さな無数の淡い光に見えるというわけだ。要するに人間が見れば淡い光にしか見えないだけで、他の存在―――汚れなき存在には淡い光というぼんやりとした存在ではなく、しっかりとした姿で見える。
 精霊によって姿形は異なるが―――

  ≪呼ンダ!?≫

 彼の手に近づいた光―――いや、精霊は手のひら程度の大きさの羽根が生えた小さな妖精だった。伸ばされた手にちょこん、と腰を掛けて話し掛けてくる精霊に彼は小さく微笑んだ。
「お願いがあるんだよ。ニザの森にいるイズンとお話がしたいんだ」
 言葉はそれだけで十分だった。

  ≪アイアイサー!≫

 精霊は手の上で敬礼をするような仕種をして、彼の手から離れ、またふんわりと飛び立つ。他の精霊たちと戯れながら森の奥に姿を消していく精霊―――“ベル”を見送れば、その様子を傍観していたエミリオが首を傾げた。
「ニザに知り合いなんかいたの?」
「ああ……うん。昔の―――“古い付き合い”の人がね」
 ようやく息子の言葉に反応し、父親はにっこりと微笑みながら答えた。窓を閉め、寝ているエミリオのそばまで近寄れば、ベッドの脇に腰を掛ける。
「お薬は飲んだ? エミリオくん」
「うん。ちゃんと飲んだ」
 熱が出た時はいつも父親の薬の世話になる―――それはクラヴィスも一緒だが。よく効く薬で、飲んでしっかりと身体を休めれば翌朝にはすっかりと熱が下がっている。
「なにか食べたいものとかある?」
「……クーに『林檎が食べたい』って言っちゃったの」
 頭を撫でながら問えば、申し訳なさそうにエミリオは言葉を返してくる―――どうやら、この時期はイザヴォッルでは林檎が簡単に手に入らないことを言ってから気づいたらしい。クラヴィスから話を聞いた時は、エミリオの反抗期かなどと思ったりもしたのだが。
「他に食べたいものは? それとも暖かいものでも飲む?」
 再度問い直せば、今度は首を横に振ってくる。開いた口から出て来た言葉は別の話題。
「クーは……まだ帰ってこないかなぁ?」
「クラヴィスくんならすぐには帰ってこないよ。林檎を調達して来てもらうついでにおつかい頼んだから」
 ―――正確には、『林檎』ではなく、『林檎のようなもの』であるが。しかも面と向かってはおつかいを頼んでいない―――あのお人好しのクラヴィスのことだから言わずとも解決してくれると踏んだのだ。
 心中で自らの言葉を訂正してから―――彼は思い出したように自分の息子を見た。
「ああ……そういえば―――とりあえず言っておくね」
「ん?」
 怪訝な顔で父親を見やれば、彼はにっこりと微笑みかけながら、さらりとその言葉を言ってきた。
「約束通り、今日の夜から書庫の鍵は閉めちゃうにょv」
「…………………」
 息子の頭に手を乗せたまま、いつものほんわかとした笑みを浮かべる父親と。
 父親に頭を撫でられたまま、掛け布団の両端をしっかりと両手で握り締めた息子と。
 お互い笑いあいながら、しばし無言で顔を見合わせた後。
「ぬにょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!?」
 ―――エミリオの涙まじりの絶叫が男三人で住むにはいささか広すぎる屋敷に響き渡った。





  黄金樹の果実  - THE GOLDEN APPLE -





「……うーにゅ……」
 少女を倣って森を進んでいけば進んでいくほど、クラヴィスは言葉に出来ない微妙な違和感を感じていた。
 はっきり口に出して説明できる自信はない―――だが、気のせいだとは思えないほどの違和感。
 彼はしばしば普通の人間では見ることの出来ないような“気”と呼ばれるものを“視る”ことが出来る。彼の目に映っていたのは―――例えるならば、お湯を沸騰した時に見るが出来る熱の揺らめきのようなもの。
 しばし考え込みながら―――考え込む時に奇妙なうめき声をあげるのは彼の癖である―――ようやく一つの結果に辿り着いたのは、その違和感がさらに一段と大きく感じられた時だった。
 目を閉じ、こめかみに指を当てる。自らが弾き出した結論をぽつりと呟く。
「……空間が歪んでる……?」
「ご名答。さすがです、クラヴィスさん」
 独り言のつもりだった言葉に返事を返したのは、言わずもがな、少し先で足を止めていたイズンだった。見上げるように森を見つめ、苦笑にも似た笑みを浮かべて言葉を続ける。
「元から歪んでいたんですけどね。最近は特にその歪みが一段と大きくなってしまって……原因は分からないんですけど……」
「原因がなければ結果は起こらないよ、イズンちゃん」
 瞑目したままクラヴィスはやんわりと少女をたしなめた。
 そもそも“空間が歪む”という現象は普通ではまず起こり得ない現象である。何事に対してもそうだが、何かが歪むというのは自然の動きに反するためであり、自然の思うままにしたのならば、歪むことなどあり得ない。
 とすれば、この地には空間を歪める原因となる何かがあるわけだ―――その原因がなんであるのか、その想像は容易についた。
 ゆっくりと目を開け、少し離れた場所に立っていたイズンを真っ直ぐと見据える。
「黄金樹―――だね」
 彼の言葉はただそれだけだった。だが、それだけで十分だった―――その言葉を聞いた瞬間、イズンの表情が少しばかり固まったのだ。
 確かに彼女にははっきりとした原因は分からなかったのだろう。だが、こうなのではないか、という推測は出来た。それを指摘され、推測が確信に変わった、というところか。
 クラヴィスはイズンの横にまで歩を進めると、彼女の頭の上にぽん、と右手をのせて森を見回した。
 水の流れが聞こえてくるのは近くに川か泉があるからか。
 一見しただけではなんの変哲もない森だが、見る者が見れば空間の歪みは手に取るようにわかる。実際、森に住んでいるはずの精霊たちの姿はあまり見ることが出来ない―――彼らは敏感だ。すぐに違和感を感じ取って他の森へと移ったのだろう。
 人間が手を加えていない森を維持するのは、精霊たちだ。精霊たちがいなくなれば、やがて森は枯れる。
 つまり―――精霊たちに見放されることは森にとって死を意味する。
 今ここにわずかに残り、かろうじて森を維持している精霊たちもこのまま歪みがひどくなればどこか別の安らぐ場所へと移動するだろう。
「この森のどこかに黄金樹があるんだとしたら、既に誰かが見つけて大騒ぎしている可能性が高い―――立入禁止区内と言ってもそれを侵して、森に入ってくる奴はやっぱりいるからな。そんな奴らにも見つからなかったのは、黄金樹がここにはないからだ。
 だが、確かに君は『黄金樹は家にある』と言った。
 そしてこの異常なまでの空間の歪み。
 それらから考えられることは―――この森に在るのは“黄金樹”そのものではなく、“黄金樹がある空間へと続く歪曲点(ゲート)”の方だということ。
 ―――で、空間の歪みがひどくなった原因は、その“歪曲点(ゲート)”の開閉を何度も繰り返しているから、ってところかな?」
「…………」
 クラヴィスの推測に対しての返答はなかった。だが彼はその無言を肯定の返事ととった。
「不思議だったんだ。なんであのゴロツキが広い世界の中で―――しかも寄りにもよってとりたてて何もないような小さな街で“黄金樹”なんて口走ったのか―――こんなに空間が歪んでいれば、まぁ、勘の良い奴なら気づくのは当然だな」
 もっともあのゴロツキが勘が良さそうに見えたか、などと問われれば首を傾げざるを得ないが―――あの引き際の良さから考えるに他に協力者がいると考えた方が自然かもしれない。
「……どうすれば、歪みを押さえられると思う?」
 これ以上、空間歪曲が進行すれば、遅かれ早かれニザの人々にも気づかれるであろう。黄金樹の噂は飛び交い、世界中から黄金樹の魅力にとりつかれた者たちがやってくる。森は踏み荒され、精霊たちは姿を消す。森はやがて死ぬ。
 それだけではない。黄金樹までの道程を唯一知っている彼女は静かな生活を送る、というわけにもいかなくなってくるだろう。
 イズンの問いにクラヴィスはしばし沈黙し、やがてぽつりと方法を挙げ始めた。
「歪み過ぎた“歪曲点(ゲート)”の修復は不可能だ―――“歪曲点”を閉じるか。あるいは違う場所に新たなる“歪曲点”を発生させるか。もしくは、常に“歪曲点(ゲート)”を解放しておくか―――まあ、最後の方法になると誰でも黄金樹の元に行けるようになっちまうが。
 なんにしても一度“歪曲点”を見る必要があるけど」
「“歪曲点(ゲート)”の場所だったら案内する。こっちよ」
「おい、ちょっと走ると転ぶ―――」
 突然走り出した少女に注意を促すが、言ってからその言葉は愚かな発言であることに気づく。この森は彼女の家のようなものだろう。もしかしたら、走り慣れているのかもしれない。
 はう、と溜め息をつく。
(そういやなんでこんなややこしいことに首突っ込んでんだ? オレ)
 森の入口まで少女を送り届けた時点で別れを告げて帰ってきても良かっただろうに。
 今さらながら、父親が自分に黄金樹の場所を教えた理由を理解する―――要するに、黄金樹の果実を貰い受けるついでに“歪曲点(ゲート)”の問題をどうにかしろ、ということだろう。先程から自分たちの後ろをついて回っている精霊を見れば一目瞭然である。
 くいくい、といたずら好きの精霊が髪を弄んでくる。
「痛い痛い。髪の毛はひっぱんな、ベル」
 自分の髪にまとわりついてくる淡い光に苦笑混じりで呟きながら、クラヴィスは姿が見えなくなりつつあるイズンの背中を追いかけた。






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20128りんご ゴリラ らっこ春祭あられ E-mail 2002/2/18 19:01:22
記事番号20122へのコメント

こんにちは。またまたお邪魔してます♪の春祭です。

パパりんが・・・・・・パパりんがいっぱい出てる。(嬉しさのあまり声がかすれてます)
本領発揮もちょびっとしてるし。(エミリオに死刑宣告(?!)しているところ)
いやん。
私もパパりんに看病されたいです。してください。お願いします。

クーちゃんのお人好しも本領発揮ですね。
なんだかんだいって、結局事件に首突っ込んじゃうんですから。
まあ、林檎を取りにこんな所に来る時点で、最高のお人好し(いわゆるブラコン)ですけど。
そんなクーちゃんももちろん好きです。
いい感じです。

なんだか先がとてっつもなく気になる終わり方。
泣いてます。
続き頑張ってください。
でも、今回割とはやくアップされてたような・・・・・・
頑張ってるんですね。頑張ってる人に頑張ってというのはこくなので、今回は応援を。
ふれー、ふれー、ねんねこさんv
ふれー、ふれー、ねんねこさんv
では、また会えることを祈って。
 春祭あられ


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20159こんぶ ぶり りんご……(一回りか)ねんねこ E-mail URL2002/2/20 11:14:20
記事番号20128へのコメント

春祭あられさんは No.20128「りんご ゴリラ らっこ」で書きました。

>こんにちは。またまたお邪魔してます♪の春祭です。

 先日はチャットでどうもでした(><)
 そして、わざわざメールありがとうございますっ!ああっ、パパりんがvv
 木曜日にはチャットに出るつもりなので、良ければお相手してやってくださいませ♪
 というわけでねんねこです。

>パパりんが・・・・・・パパりんがいっぱい出てる。(嬉しさのあまり声がかすれてます)
>本領発揮もちょびっとしてるし。(エミリオに死刑宣告(?!)しているところ)
>いやん。
>私もパパりんに看病されたいです。してください。お願いします。

 おそらく、相手が女の子であれば、病気だろうと病気でなかろーとすぐさま駆けつけて、ベッドの脇で座っていて下さるはずです。パパりんだったら(待て)
 ねんねこ的にもさっさとパパりんが堂々と出せるようになりたいのでっ!(どうやらねんねこさんもパパりん派らしい今日この頃)この話をさくさく終わらせて次の話に行きたいですっっ!(><)
 今回はなるべく出さないように心がけているのに、やっぱりちらほらと本領発揮しまくってるところはやはり愛、ということで(そうなんかい)

>クーちゃんのお人好しも本領発揮ですね。
>なんだかんだいって、結局事件に首突っ込んじゃうんですから。
>まあ、林檎を取りにこんな所に来る時点で、最高のお人好し(いわゆるブラコン)ですけど。
>そんなクーちゃんももちろん好きです。
>いい感じです。

 相手が男の場合だとそーもいかなそーですが、やっぱりいつの間にか首を突っ込んでいて、気がつくと泥沼化してるんですね(お約束)。人はこういう事を専門用語で「トロい上にニブい」といいます(え?)
 どう考えても誉め言葉じゃあないです自分……(爆死)

>なんだか先がとてっつもなく気になる終わり方。
>泣いてます。
>続き頑張ってください。
>でも、今回割とはやくアップされてたような・・・・・・
>頑張ってるんですね。頑張ってる人に頑張ってというのはこくなので、今回は応援を。
>ふれー、ふれー、ねんねこさんv
>ふれー、ふれー、ねんねこさんv
>では、また会えることを祈って。

 らぢゃっ!(笑)
 最近はどうやら勝手に設定ぱかぱかと作れる(ここいとポイント)オリジナルを描くのが好きになってきている模様っ!というか、本当に自分の思いのままに設定が組み立てられるので、書き出してしまえば、パロよりもずっと楽だったりするんですね(笑)
 ……パロの方はどーしたというツッコミはなしです(爆死)←ツリーが落ちるのをひたすら待ち続けているらしい(自分が落とせばいいのに……)

 ではでは、再びのらりくらり投稿を続けつつ、ねんねこでした♪




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20132ま、間に合った…(汗)むくぅ E-mail URL2002/2/18 19:59:28
記事番号20122へのコメント

 二話ほど遅れてむくぅなのです。なにやらちょっとお久しぶりな気もしますが、感想文?(待て) を書かせていただきますのですッ!
 書庫の鍵は結局閉められちゃったんですね……パパりん笑顔でさらりと申されましたねッ!?
 ベル……精霊……と聞いた瞬間に、なにやら心の中で和んでしまったのは私だけなのでしょうか?(汗)
 金の林檎……東京フレンドパ(鈍い音)……えーと、大人気の金の林檎、なにやら狙っている人も多々あれど、風邪の弟のために、というのはクラヴィスさんぐらいなのですねv 兄弟愛……ッ!
 先が気になる展開ッ! 小躍り(もはや習慣になっている)しつつ待ってますのです♪
 それでは、短いですがむくぅなのでした。

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20160いらっしゃいませっ!(><)ねんねこ E-mail URL2002/2/20 11:23:51
記事番号20132へのコメント

むくぅさんは No.20132「ま、間に合った…(汗)」で書きました。

> 二話ほど遅れてむくぅなのです。なにやらちょっとお久しぶりな気もしますが、感想文?(待て) を書かせていただきますのですッ!

 やっぱりお久しぶりな気がしないでもないねんねこなのですっ!
 学生さんは現在試験中な気がしないでもないんですが……お元気そうでなによりなのですっ!(数日前に某所の掲示板であった気が・爆)

> 書庫の鍵は結局閉められちゃったんですね……パパりん笑顔でさらりと申されましたねッ!?

『だって、お約束だったしv』
 にこやかな笑顔と共にそんなコメントが返って来ましたっ!パパりん、容赦なしかいっ!(滝汗)

> ベル……精霊……と聞いた瞬間に、なにやら心の中で和んでしまったのは私だけなのでしょうか?(汗)

 ええ、間違いなく和みモード大爆発ですねv
 というか、物語の鍵を握っているんだか握ってないんだかわからない存在ですが、間違いなくいえるのはただ一つ。
『邪魔です。』(きっぱり)←待て。

> 金の林檎……東京フレンドパ(鈍い音)……えーと、大人気の金の林檎、なにやら狙っている人も多々あれど、風邪の弟のために、というのはクラヴィスさんぐらいなのですねv 兄弟愛……ッ!

 そうだったんですかっ!?(汗)
 ねんねこ的に某最後はやっぱりパジェロを狙え番組の時間は、『なんでだろう君(誤った呼び方)』で某犬っころと某探偵小僧を見てたりするので……ていうか、風呂から上がるとテレビはこちらのチャンネルにまわされていたりします。母上が唯一楽しみにしているアニメだったりするんですね。なんか一生懸命見てらっしゃいます。
『今週は棺おけいらずは出て来ないの?』
 ……どうやら、あまり内容は把握できていらっしゃらない模様っ!(ダメじゃん)

> 先が気になる展開ッ! 小躍り(もはや習慣になっている)しつつ待ってますのです♪
> それでは、短いですがむくぅなのでした。

 小踊りする場合には(とめろよ)広い場所で行ってくださいませっ!ねんねこのように狭い場所でやってパソコンのコードに引っかかりテーブルの角に頭をぶつけてマジ泣きしたなんて洒落にもならんことしちゃあいかんですっ!
 ではでは、ねんねこでした♪

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