◆−ノクターン  story0 〜序曲〜−春祭あられ (2001/12/28 16:16:44) No.19262
 ┣ノクターン story1 〜第一楽章〜−春祭あられ (2001/12/28 16:24:02) No.19263
 ┣ノクターン story2 〜第二楽章〜−春祭あられ (2001/12/30 01:32:31) No.19294
 ┃┣こんにちはー。こんばんはー(何)。−風林みつき (2002/1/3 17:51:26) No.19335
 ┃┃┗ふみゅあぁぁぁぁぁぁ!!(謎の雄たけび?!)−春祭あられ (2002/1/3 23:24:30) No.19341
 ┃┗おもしろいですー!−潮北 かずら (2002/1/3 23:34:49) No.19342
 ┃ ┗どうもです。そして、はじめまして。−春祭あられ (2002/1/3 23:49:55) No.19343
 ┗ノクターン story3 〜第三楽章〜−春祭あられ (2002/1/4 00:22:41) No.19344
  ┗あだなは・・・あだなは・・・(エンドレース!)−風林みつき (2002/1/6 23:11:22) No.19387
   ┗ではでは、あだ名は・・・・・・!!−春祭あられ (2002/1/7 00:01:47) No.19389
    ┗うーにゅ・・・−風林みつき (2002/1/7 21:55:06) No.19405


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19262ノクターン story0 〜序曲〜春祭あられ 2001/12/28 16:16:44


読んでくださっている皆様、こんにちは。春祭あられです。
はてさて、以前「セレナーデ」というものを書きましたが、今回は同じ形式で「ノクターン」というものをやろうと思います。
ずばり曲名シリーズ。そして、ゼルアメです。(セレナーデがゼロリナだったからね)
またもシリアスになってしまうとは思いますが、今回はちょこちょことギャグも入れられれば入れていこうと頑張りますので、今回もよろしくお願いいたします!
では、どうぞ。


            ◇◆◇◆◇◆◇


La Dagen Fa
Sin Hvile Na
Og Natten Vil Vake For Den
Nocturne

今日も森の精達は歌いだす。
その歌声に、ゼルガディスは切り株に座りながら耳をそばだてた。
月は満月。

Se Morket Ma
Engang Forga
Sa Natten Kan Foda En Dag

力に満ちたその歌声はゼルガディスを祝福する。
今日は彼の誕生日であった。
「お誕生日おめでとう、ゼルガディス」
妖精の一人が彼をやさしく包む。
「ありがとう、オリエンタ。そして他の皆」
彼も一緒にその身体を抱きしめる。
オリエンタは森の精の長。彼女への愛は、他の皆への愛。
彼女からの愛は、他の皆からの愛。
「森は貴方を愛してる。貴方の幸せを願う」
彼女がそう言った時、妖精の一人が「きゃぁっ」と声をあげた。
その瞬間妖精たちの姿が全て消える。
もちろん、オリエンタの姿も。
そして、代わりに現れたのは一人の少女。
「あれ?綺麗な歌声が聞こえたと思ったんだけど・・・・・・」
草の根を掻き分けながら出てきた少女は、月の光に照らされ、まるで女神のよう。
唖然とするゼルガディス。人間が来た事に、逃げることすら忘れてしまっている。
逃げなければ・・・
そう気がついた時にはもう遅かった。
少女は彼を見つめている。見るからに絶句していた。
無理もない。彼は人間の姿をしていない。
耳は長く、肌は岩。
明らかに魔獣の姿。
「妖精、さん?」
なのに少女はこう言った。


              ◇◆◇◆◇◆◇


えーっと、とりあえず異世界ものです。
スレ世界と同じではありません。だからゼルの育った環境も、違います。
もちろん出生の秘密もね。
更新は頑張ってはやくしたいと思いますが・・・・・・マイペースに頑張ります。
(以前一日一回以上のペースでやってみて疲れたし・・・)
応援してくださる人、よろしくぅ!
では、また会えることを祈って。
 春祭あられ

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19263ノクターン story1 〜第一楽章〜春祭あられ 2001/12/28 16:24:02
記事番号19262へのコメント

「妖精、さん?」

彼を見て、少女はそういった。
明らかに魔獣の姿なのに。どうしてこの娘は自分を妖精と呼ぶのだろう。
「おまえは・・・誰だ?」
何故この森にいる?ここは、誰も近づかない迷いの森。
「私ですか?アメリアって言いますけど・・・・・・普通ものを尋ねる時って自分から何か言いますよね?」
「そうか、すまない・・・・・・ゼルガディスだ。」
「ゼ、ゼル・・・?」
「ゼルガディス」
「ゼルガディスさんですか。で、貴方は妖精さんなんですか?」
好奇心の光を大量に瞳に含ませ、アメリアはずずいっとゼルガディスに近づく。
おまけに手をがっしりとつかんで離さない。
「い、いいや・・・」
その強引な行動に彼はたじろいでしまう。
「ええ?!でもとっても綺麗なんですけど・・・・・・じゃ、何なんですか?!」
「いや、何って・・・・・・魔獣だけど」
「魔獣?何なんですか、それ」
きょとんとして、アメリア。
その反応に同じくきょとんとするゼルガディス。
魔獣を知らない?そんな馬鹿な。この世で恐れられているものの一つなのに。
人間から怖がられるものの一つなのに。
「魔物、だけど」
「そうなんですか?」
「いや、俺はちょっと違うが・・・・・・人間と魔物のハーフだ」
「へぇぇぇぇ。なんかかっこいいですね」
「・・・・・・は?」
今この娘はなんていった?
かっこいい?
なにが?ああ、俺が?
んなばかな。
「かっこ、いい。だと?」
「何でハーフなんですか?あ、そっか。お父さんかお母さんのどちらかが人間でどちらかが魔物だとそうなるのか。どっちがどっちだったんですか?」
「え、あ、か、母さんが人間で、父さんが魔物・・・」
「へぇ!なんか良いですね!種族を超えた愛!あこがれます!」
「そ、そうか?」
「はい!正直、会ってみたいです!どんなすばらしい方なのでしょう!」
「会うって・・・おまえは魔物とかは怖くないのか?」
「・・・・・・?どうしてですか?」
「だって、魔物は人間を襲って、人間を食べたりするんだぞ?」
魔物は怖い。なのになんで少女はちっとも怖がらないのか。
彼には、それが不思議で不思議でたまらない。
「全員がそうするわけじゃないでしょう?現にゼルガディスさんはこうして私の話をちゃんと聞いてくださるじゃないですか。そうだ、何処に住んでらっしゃるんですか?実は私森はずれの街に最近引っ越してきたばかりで、間違えてここで迷ってしまったんですよ。どうやったらここから出れますかねぇ?」
そういう考え方をする人間もいるのだなぁ・・・・・・と感心しながらも、ゼルガディスは彼女の質問に顔をしかめる。
「夜は無理だ。森に入ることも出ることもできない・・・・・・って、おまえはどうやってこの森の中に入ってきたんだ?」
「昼間に入って、今までずっと迷ってました」
なんでもないことかのように、さらりと言う。
「今まで?今はもう真夜中だぞ?ったく、うちに来い。暖かいものでも食わしてやる」
「ほんとですか?!よかったぁ。お昼ご飯も食べてないんです!」
にっこりと笑って言ったその時、アメリアのおなかがぐぅ〜とタイミングよくなる。
それを呆れて見ると、アメリアは顔を紅く染めながら笑っていた。
「・・・・・・明日の朝出口まで案内してやる。とりあえずこっちだ」
何故だか不思議な気分にとらわれながら、ゼルガディスはアメリアという少女を引き連れて家路を歩いていった。


             ◇◆◇◆◇◆◇


まいど。春祭です。
とりあえず、少女の名前も出てきました。よかったよかった。
この「ノクターン」というのは夜想曲という意味です。(知ってる方も大勢いるとは思いますが・・・ま、一応)
それから、そう、オリキャラ出すつもりです。
この物語の事件は、そのオリキャラ主体って感じになると思いますけど、まだ企画段階なので、詳しいことはその時にならなければ私にもわかりません。
なんせ、そのときの気分で小説かいてる私ですから。(笑)
では、また読んでくださっている皆様に会えることを祈って。
 春祭あられ

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19294ノクターン story2 〜第二楽章〜春祭あられ 2001/12/30 01:32:31
記事番号19262へのコメント

「ええええええええええっ?!」

ゼルガディスの18になりたての朝はアメリアの悲鳴から始まった。
そのものすごい大声に持っていたマグカップを落としそうになって、何とか持ちこたえる。
いつの間にキッチンにきたのやら、自分のすぐ傍にアメリアの姿。
「な、なんだ?」
「どーして?!どーしてどーして昨日と姿が違うんですかぁ?!」
言われて、一応自分の姿を見てみる。
特に変わったところはない。
変わったといえば・・・・・・
「あぁ、何で俺が人間の姿してるかってか?」
こくん、こくんと激しく頭をたてにふるアメリアを見て、そういや言ってなかったなー・・・と胸中で呟く。
「月の出ている夜だけなんだ、魔獣になるのは。狼男みたいだろ?」
今のゼルガディスの耳は長くない。岩肌でもない。おまけに言えば、銀糸の髪でもない。
黒髪の、普通の人間。
多分、人間としての血が濃いせいであろう。
その分、月の力により増幅した魔の力が抑えきれず、姿に出てきてしまうのだ。
きっとそうだ、と彼は思う。
証拠に、新月の晩は人間のままだ。
「狼男だなんて・・・・・・昨日のゼルガディスさんとても綺麗でしたよ?あ、今もですけど」
お世辞とは思えないくらい真剣な目で言われると、反論できなくなる。
ゼルガディスはアメリアから目をそらすと、棚にあるマグカップを適当に取り出した。
「・・・・・・紅茶とコーヒーどちらがいい?」
「できれば紅茶で。あれ?それってミルクが良く合う種類のやつですよね・・・・・・ミルクってあります?」
入れようとしていた葉の缶に書いてある銘柄を見て、アメリアはすぐにそう言った。
「奥の棚にある。自分で出しておけ」
「はい!」
元気のいい返事をして彼女はキッチンの奥に消えた。
場所柄、曲がり角のあるこのキッチン。彼女が見えなくなってから、彼はしげしげと缶を見つめる。
「そんなものなのか?」
ゼルガディス自信、ミルクなんぞ気にしながら紅茶を飲んだことがない。
入れて飲んだことなど一人暮らしをはじめてから飲んだことはなかった。
昔、自分とともに住んでくれていた老夫婦とともに飲んだ事はあったが、もう2年も前の事。彼とたまにお茶を飲む友達も、ミルクを入れるほうではなかった。
まぁ、そのせいもある。
「ゼルガディスさーん、これですかぁ?」
ひょっこりと壁から顔を出す少女にびっくりして、慌てて缶を隠しながらも、「それだ」と肯く。
人とあまりかかわらないゼルガディスは考えた。
早く彼女を森の外へ出して別れないと、なんだか変になりそうな気がする。
その考えは正しい。
実を言うと、もうおかしくなっているのではあるが。


「あーよかったぁ」
本当に嬉しそうにアメリアは叫んだ。
朝食を食べた後、足早に森を出てきて10分。
ここは街のはずれであった。
「ゼルガディスさん、ありがとうございました。おかげで助かりました。良ければ家に寄っていきませんか?2食もごちそうしてもらったし」
「いいや、気にするな。俺は適当に買い物してからすぐに帰るから」
「そうですか?・・・・・・またお家にお伺いしてもよろしいですか?」
「・・・・・・あの森には近づかないほうがいい。また帰れなくなるぞ」
「そしたらゼルガディスさん、見つけてくださいよ」
まったく反省していない様子。
これには呆れてしまう。
「おまえなぁ・・・」
そのとき、街のほうから一人の女性が出てきた。
「アメリアちゃん?!」
その声色からして、彼女をずいぶんと探し回っていたらしいことが想像された。
「あ、ステラさん」
「何処に言っていたの?!ずいぶんと探したのよ!!・・・・・・え?ゼル?」
隣のゼルガディスの存在にも気付き、彼女は声をあげた。
「久しぶりだな、ステラ」
ゼルガディスも、軽く手を上げて、それに答えた


           ◇◆◇◆◇◆◇

春祭「はてさて。今回から新タイプのあとがきに挑戦したいと思います。こうやって会話調。何か新鮮ですね。と、言うわけで、私のオリキャラに相棒を勤めてもらいましょう。ではどうぞでてきちゃって!」
フレリオ「どーも!フレリオです!皆さんおいらの活躍見てくれた?!」
春祭「・・・・・・なんであんたが出てくんの?そもそも、この物語に出てないじゃん」
フレリオ「なにいうんだよう!おいらはレギュラーだろ!一番最初から出ずっぱりじゃないか!ほらこことこことって・・・・・・あれ?」
春祭「ほらね」
フレリオ「あああああああああっ!出てくる小説間違えたぁぁ!!」
春祭「あんたが出てくる小説まだ投稿してないよ。そのうちだすつもりではあるけど。ま、出てきちゃったものはしょうがない。このまま相棒をよろしく。で、これ読んで頂戴。話が進まないから」
フレリオ「はーい。・・・・・・・・・・・・ふむ。読み終わった」
春祭「もう?!はや!で、感想は?」
フレリオ「つまんな・・・・・・」
 どごっ
春祭「感想は?(にっこり)」
フレリオ「いや、すばらしすぎであります。はい。この舌の上でまったりと溶ける食感がなんともたまらないです」
春祭「なんだかよく分からないけど・・・ま、いいわ。あ、そうそう、私まだあのこといってないのよね、皆様に」
フレリオ「あのこと?」
春祭「序曲に、歌の歌詞が出てくんのよ。あれの引用は何かって事。一応常識として載せて置かなきゃ・・・でしょ?」
フレリオ「まあ、そうだよね。で、あの英語でもなさそうなあれはなんだったのさ?」
春祭「シークレット・ガーデンの“ノクターン”という歌です。この人たちのCDは今じゃヒーリング系のところにおいてあるのが主よね。すっごくメロディが綺麗なのよ」
フレリオ「へぇ。ヒーリングといえばエニグマとか、アディエマス・・・」
春祭「お、良くしってんじゃん。その人たちが有名だよね。ま、今回はこの辺にしておこう。あとがきのほうが長いんじゃいみないしね」
フレリオ「これってあとがきになってないよ?」
春祭「いいのよ、それふうにしときゃあ、何だって。おっと、失言失言。それでは皆さん、また次回にお会いしましょう。また皆様に会えることを祈って」
フレリオ「またねー!」
 春祭あられ

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19335こんにちはー。こんばんはー(何)。風林みつき 2002/1/3 17:51:26
記事番号19294へのコメント

こんばんは、あられさん☆
いつも読んでてレスしてなくてすいません・・・;
しかも短いですし・・・
感想苦手なんですよ、あたし。しくしく。

ゼルアメですかぁ〜。良いですねぇ。
あたしはリナさんノーマル主義のヴァルフィリ好きなので、人事のように見れます(何気に非道)v
異世界(?)とか妖精ってのにも惹かれますね!

続きが楽しみです。
これからも頑張ってください!!!

では、短いですが(ホントにな)これにて。
みつきでした。

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19341ふみゅあぁぁぁぁぁぁ!!(謎の雄たけび?!)春祭あられ E-mail 2002/1/3 23:24:30
記事番号19335へのコメント

風林みつきさんは No.19335「こんにちはー。こんばんはー(何)。」で書きました。
>
>こんばんは、あられさん☆
はい、こんばんわですv
あ、またまた題名は気にせず・・・

>いつも読んでてレスしてなくてすいません・・・;
>しかも短いですし・・・
>感想苦手なんですよ、あたし。しくしく。
同じです。
私も感想とかって苦手で・・・・・・何かいていいのやら分かりませんよね。

>ゼルアメですかぁ〜。良いですねぇ。
>あたしはリナさんノーマル主義のヴァルフィリ好きなので、人事のように見れます(何気に非道)v
私には「これだぁぁぁぁぁぁ!!」っていうカップリングは特にないんで。
何でもできますよ、知っているキャラなら。
でも、残念ながらアニメのほうは見ていないので、その「ヴァルガーブ」さん?と「フィリア」さん?に関してはちょっと分かんないんですよねぇ。残念(泣)

>異世界(?)とか妖精ってのにも惹かれますね!
はい。異世界です。妖精は私も大好きなのです。いろんなの出していけたらいいなぁ・・・なんて思ってたりして。

>続きが楽しみです。
>これからも頑張ってください!!!
有難うございます!!どうも、どうもです!

>では、短いですが(ホントにな)これにて。
>みつきでした。
遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。
みっきー(もうこう呼んじゃってる)も小説がんばってくださいね!
ちなみに、私のことは好きに呼んでください。
あだ名待ってまーす☆
 春祭あられ


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19342おもしろいですー!潮北 かずら 2002/1/3 23:34:49
記事番号19294へのコメント

はじめまして、春祭あられ さん。

私、潮北かずらと申します。

基本的に何でも読むんですが、「ゼルアメ」はそれほど読んだことが
ありませんでした。
だから、内心、如何かなあ……って思いながら読み始めたのですが。
た、楽しい!面白いです。これ!

色々知っている割に、純真無垢さが消えていないアメリアと
非情な現実を直視しながら、悲観した考えを努めて排除しているゼルガディス。
二人の良い所がふんわりと出ていて、すっごくいいです!!(^0^)


続きが楽しみです。
これからも頑張ってください!

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19343どうもです。そして、はじめまして。春祭あられ E-mail 2002/1/3 23:49:55
記事番号19342へのコメント

潮北 かずらさんは No.19342「おもしろいですー!」で書きました。
>
>はじめまして、春祭あられ さん。
はい。はじめまして。あーんど、あけましておめでとうございます☆
今年から宜しくお願いいたします。

>基本的に何でも読むんですが、「ゼルアメ」はそれほど読んだことが
>ありませんでした。
安心してください。私もほとんど読んだ事ありません。(をいっ。いいのか?それで)

>色々知っている割に、純真無垢さが消えていないアメリアと
>非情な現実を直視しながら、悲観した考えを努めて排除しているゼルガディス。
>二人の良い所がふんわりと出ていて、すっごくいいです!!(^0^)
きっと彼らの育ての親が非常に良かったのでしょう。
うん。
私にはそうとしか思えません。
実際物語には関係ないとは思いますが・・・
いいですねぇ。親出そうかな・・・?

>これからも頑張ってください!
ありがとうございます。言ってもらえてとても嬉しいです。
これからも末永くお願いいたしますね。
 春祭あられ

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19344ノクターン story3 〜第三楽章〜春祭あられ 2002/1/4 00:22:41
記事番号19262へのコメント

  Carly don’t be sad
  Life is crazy
  Life is mad
  Don’t be afraid

その歌は彼の母親がいつも歌っていた歌であった。
自分に聞かせてくれたことは一度もない。
ただ一人、自分の部屋で、静かに歌っていた。

  カーリー、悲しまないで
  人生は狂っているの
  人生は狂気の沙汰なのよ
  怖がらないで

たしかに、子供に聞かせる歌ではない。
ただ、彼はいつも聞いていた。
母の部屋のベランダに忍び込み、いつも聞いていた。
その美しい歌声を聞くために。

  Carly don’t be sad
  That’s your destiny
  The only chance
  Take it, take it in your hands

母の歌は最高の子守唄となる。
時にはベランダで一夜を過ごしたりもした。
秋や冬は流石にしなかったが。

  カーリー、悲しまないで
  それが貴方の運命
  チャンスは今だけ
  捕まえて、しっかり手で掴むのよ

そう、チャンスは一度だけ。
自分はしっかりとこの手で掴んでみせる。
狂っているといわれても
人生は狂気の沙汰なのだから。


ずずず・・・とミルクティーをすすりながら、彼は目の前にいる人物をそっと見る。
いるのは二人。
アメリアという少女と、自分の幼馴染、ステラである。
今日はその麦色の長髪をみつあみで一つにまとめていた。
「・・・・・・」
なぜか無言。
そう、なぜか。
アメリアを街につれてきたら、どういうわけかステラに無理やり家に来るように言われて、耳を引っ張られながら泣く泣くここに来て今にいたる。
ずずず・・・・・・
なぜかなぜか気まずい沈黙が三人を包む。
普段からおしゃべりであるアメリア、ステラ、両方とも何も話さない。
ゼルガディスはもともと無口なほうだから何も言わないのはなれてはいるが・・・・・・
(何で、こう、非常に気まずいんだ?)
紅茶をすすりながら冷や汗が流れるのを背中に感じた。
(やはりここは俺が何か言うのがいいのだろうか)
いや、いいのだろう、実際。
こうまで無言だと逃げ出したくもなるものだし。
「きょ、今日も大変お日柄良く・・・・・・」
「曇りよ」
即座に突っ込まれてゼルガディスは顔を引きつらせる。
突っ込んだ本人、ステラは相も変わらず紅茶を飲んではクッキーに手を伸ばして口にほおばった。
計23枚目。
数えていたのだから間違いはあるまい。
「ステラ、そんなに食べていたら太るぞ?」
発言から一秒もたたず今度は顔面にパンチが飛んでくる。
驚きながらも何とか横によけて一言。
「あ、あぶないじゃないか」
「年頃のレディーにむかって余計なこというからでしょ?!」
「ホントのこといっただけだろ!わざわざ心配してやってんじゃねーか!」
「んな心配わざわざしてくんなくてけっこーけっこーこけっこー!頼んだ覚えなんてこれっっっっっっぽっちもないわ!」
「あ、あの・・・」
「だったらもう本気でしてやんねーぞ!俺の心配でおまえがどれほど助かってるかっつー自覚が何でないんだ?!」
「何処でどう助かったって言うのよ!そんな覚えはまったくなくってよ!」
「じゃあ五年前、湖に張った氷の上でスケートしたときに俺が心配してひもをくっつけてやって事や、三年前、焚き火してたときにあらかじめ山火事が起きるぞって街の皆に伝えてやったこととかその他もろもろは全部余計なことか?!助かっただろ、十分!」
「あーあー助かりましたよ!確かにね!氷が割れて落ちたときにそのひも手繰って引き上げてくれたり、山火事もすぐに鎮火されたりってね!でもっ!ど・お・し・て、そこの湖は氷が薄いところがあるからやめたほうがいいかも、とかっ、今日は風が強いから山の中での焚き火はやめたほうがいいよ、だとかっ、そういうもっと親切な心配は毎回してくれないわけ?!」
「だって聞かないだろ?そんな心配したって『あー、だいじょーぶだいじょーぶ』とか言って鼻で笑うだろ、絶対に」
「そんなことするわけがないでしょ?!」
「したじゃないか実際に!10回やって全部そうだったから心配の仕方を変えたんだろ!」
「あの!!」

どがたんっ

ものすごい音とともに椅子が床に転がった。
その椅子にその瞬間までに座っていたのはアメリア。
「あの、喧嘩しないでもらえますか?こっちが居ずらくなるんで・・・・・・」
「あ、ああ、すまん」
「ご、ごめんなさい、アメリアちゃん」
二人とも素直に謝る。
確かにその通りだし、言い分もわかる。
ただ、二人が素直になったのはその目が彼女の右手に行ったから。
気のテーブルについているアメリアの手。
ただ、その部分が割れてへこんでいる。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・おそるべし。
「そ、そういえばなんでアメリアちゃんはゼルと一緒にいたの?街になんかめったにこないはずなのに・・・」
話題を変えてみましょう、と、ステラさん。
「こいつが昨日森に迷い込んでたんだ」
「森に?だってあそこは夜は入れないように・・・・・・まさか昼間から?」
疑うような目でアメリアを見れば、彼女は「てへっ」と可愛く笑って顔を赤らめた。
「そのまさか、だよ」
「うっそぉぉぉぉぉっ?!やだちょっと冗談でしょ?!何考えてんの?!いくら迷いの森っつったって、道は一通りあるし、太陽の光だってあるんだから・・・・・・」
そこまで一口で言って、ステラははたっと動きを止めた。
「アメリアちゃん・・・・・・もしかして、見た?」
「何をですか?」
「ゼルの、夜の姿」
「ああ!それはもう!なんたってお会いできたのは真夜中でしたし」
その言葉を聞いて、ステラから笑いは消え、冷や汗をだらだらと流して沈黙した。


真昼であるというのに暗い部屋の中。
ろうそく越しに相手の顔を見る。
「それで、相手は決めたのか?カーリー。おまえは私を継いでくれるのであろう?」
しわがれた顔、声、小さくなったからだ。
相手は醜い。でもその力が―――権力が欲しい。
「もちろんです」
自分はチャンスを逃さない。
使える物ならば有利に使ってみせよう。
「して、相手は誰だ?わしに最後のわがままを言うてみよ」
この権力ならば誰も逆らうことはできまい。
その権力の持ち主はもはや自分に移りつつある。
「ステラ、と申します」
誰も逆らえない。
この街の人間なら。
誰一人逆らえない。
自分はその権力を使って――――――彼女を手に入れる。


          ◇◆◇◆◇◆◇


春祭「はーい、こんにちは!第三楽章お届けに参りました春祭でーす!」
フレリオ「その相棒のフレリオでーす!」
春祭「結局、相棒の座に着くのね。あんたは」
フレリオ「だって出番ないし。ここぐらいでとかなきゃ」
春祭「あっそ。別に良いけど・・・・・・というわけで、今日は特別ゲストをお招きしてまーす!」
フレリオ「おおおおおお!!」
春祭「この物語に出てくる、企画段階名ダンケン、今の名でカーリー君、どーぞ!!」
カーリー「なんなんだっそのダンケンちゅーごつい名前はっ?!」
春祭「可愛い名前に変わったんだからいいんでない?ちなみに、変わったのは小説を書きながら。あの歌の詩を書いててこれにしちゃおーかなー・・・って」
フレリオ「あの歌・・・あれはエニグマのエイジ・オブ・ロンリネス、カーリーの歌ってやつだよね」
春祭「解説どーも有難う。そのとおりよ。あの歌にもともとカーリーってのがいて、そのまんまつけちゃったってやつ?」
カーリー「俺はその程度の存在か?!そうなのか?!しかもなんか悪役っぽいぞ?!」
春祭「悪役だよ、十分。これからしっかり悪事を働いてね(はあと)」
カーリー「するか!俺はもともと悪役のキャラなんかじゃ・・・・・・」
フレリオ「ないんだよねー。あーかわいそうに。作者の面白いように操られちゃって」
カーリー「しくしくしくしく・・・」
春祭「今度また良いほうで出してあげるから、我慢してね。今はとりあえず悪役を頑張ってちょーだい」
カーリー「おまえのほうが悪だぁぁぁぁぁっ!!」
フレリオ「た、たしかに」
春祭「な、なんですってぇぇぇぇぇぇぇ?!(怒)」
カーリー「う、うわわわわあぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・うぐっ」
フレリオ「お、落ち着いてあられ様・・・・・・とりあえず、今回はこれにてお開きということで。さようならぁぁぁぁっ!!・・・・・・・・・ほうあっ?!」
春祭「それではさようなら。(にっこり)・・・・・・待てやフレリオォォォッ!!」

大変の見苦しいところをお見せしましたが、また皆様に会えることを祈って。
 春祭あられ


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19387あだなは・・・あだなは・・・(エンドレース!)風林みつき 2002/1/6 23:11:22
記事番号19344へのコメント

こんばんちゃー。
あだなは・・・・・・・・・『あらみー(死)』とか『あらぴー(滅)』とか・・・?どうしませう!!?あたしに決めさせるとろくなことにならんぜよ!?
やはり、ここはひとつあられさんがお決めになって下さいなvv

>  Carly don’t be sad
>  Life is crazy
>  Life is mad
>  Don’t be afraid
ここ!!ここがカッコ良い!けど意味わからーーん。とか馬鹿全開。
いや、言い訳するとこれは馬鹿だからではないです!幼い馬鹿だからです!この前『さっど』はかろうじて習いましたが・・・;
意味わからんとか言っていると!!!↓

>  カーリー、悲しまないで
>  人生は狂っているの
>  人生は狂気の沙汰なのよ
>  怖がらないで
流石あられさん(>ー<)!!!
こういう馬鹿への対処がよく出来ていらっしゃる(違)!

ううむ・・・権力使って彼女を手に入れるとか、暗雲たちこめていますが・・・?
次が楽しみーvvv

いつもどーり、締まり悪いですがこれにてー。

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19389ではでは、あだ名は・・・・・・!!春祭あられ E-mail 2002/1/7 00:01:47
記事番号19387へのコメント

>こんばんちゃー。
こんばんは(はあと)
いつもレス有難うございます!

>あだなは・・・・・・・・・『あらみー(死)』とか『あらぴー(滅)』とか・・・?どうしませう!!?あたしに決めさせるとろくなことにならんぜよ!?
>やはり、ここはひとつあられさんがお決めになって下さいなvv
流石にあらみーは、「荒見(井)!」て言ってるみたいですよねぇ・・・(テニプリ)
というわけで・・・・・・どうしましょう。
とりあえず、知り合いにはあられちゃんとか、あられっちとか呼ばれてます。
苗字のほうだとなんだろう・・・「春祭っ」って呼び捨てにしてくる奴もいますけど・・・
名前、上下どっちで呼びたいかってことになりますよね、これ。
今度好きなほうをいってください。もうかってに呼んでくれても結構ですし(笑)

それから、歌の詩の事ですが、あれはもともと翻訳がついてたので勝手に使ってしまったものなので、
私が頭を使ってやったのではないのですよ。
私のおつむはすっからかんですから(笑)

>
>ううむ・・・権力使って彼女を手に入れるとか、暗雲たちこめていますが・・・?
>次が楽しみーvvv
今度カーリー君のまとも話出しますんで、どうぞそっちもよろしければ見てください。
彼はほんとはまともな人間なんですよ。(ゼルよりも)
これじゃあ、どう見ても悪役なんですけど。(汗)

>いつもどーり、締まり悪いですがこれにてー。
いつも有難うございます。
今度私からみっきーのほうにもレスさせていただきますね。
それじゃあ、また。
 春祭あられ
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19405うーにゅ・・・風林みつき 2002/1/7 21:55:06
記事番号19389へのコメント

春祭あられさんは No.19389「ではでは、あだ名は・・・・・・!!」で書きました。
>
>>こんばんちゃー。
>こんばんは(はあと)
>いつもレス有難うございます!
返しレスっすー。

>>あだなは・・・・・・・・・『あらみー(死)』とか『あらぴー(滅)』とか・・・?どうしませう!!?あたしに決めさせるとろくなことにならんぜよ!?
>>やはり、ここはひとつあられさんがお決めになって下さいなvv
>流石にあらみーは、「荒見(井)!」て言ってるみたいですよねぇ・・・(テニプリ)
>というわけで・・・・・・どうしましょう。
>とりあえず、知り合いにはあられちゃんとか、あられっちとか呼ばれてます。
>苗字のほうだとなんだろう・・・「春祭っ」って呼び捨てにしてくる奴もいますけど・・・
>名前、上下どっちで呼びたいかってことになりますよね、これ。
>今度好きなほうをいってください。もうかってに呼んでくれても結構ですし(笑)
んー・・・下でしょうか・・・。あ、わがまま言ってすいませんけど、あたし『〜っち』って呼ぶのが苦手なので;

>それから、歌の詩の事ですが、あれはもともと翻訳がついてたので勝手に使ってしまったものなので、
>私が頭を使ってやったのではないのですよ。
>私のおつむはすっからかんですから(笑)
そうだったのですか・・・!!
でも、あたしよりは身がつまってるですよ!脳に!!

>>ううむ・・・権力使って彼女を手に入れるとか、暗雲たちこめていますが・・・?
>>次が楽しみーvvv
>今度カーリー君のまとも話出しますんで、どうぞそっちもよろしければ見てください。
>彼はほんとはまともな人間なんですよ。(ゼルよりも)
>これじゃあ、どう見ても悪役なんですけど。(汗)
あはははー・・・( ̄□ ̄;)

>>いつもどーり、締まり悪いですがこれにてー。
>いつも有難うございます。
>今度私からみっきーのほうにもレスさせていただきますね。
>それじゃあ、また。
> 春祭あられ
ではっす!!

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