◆−BREAK HEART one war−風林みつき (2001/12/24 00:38:49) No.19145
 ┣壊れないでー!(叫)−れい (2001/12/24 10:10:17) No.19146
 ┃┗ある意味あたしが壊れてるーーー(まて)!−風林みつき (2001/12/24 15:56:57) No.19151
 ┣読みました−春祭あられ (2001/12/24 10:20:59) No.19147
 ┃┗ちびぃーっとだけ頑張ってみました(おい)−風林みつき (2001/12/24 16:04:38) No.19152
 ┣コワレルモノ−紗希 (2001/12/24 13:13:17) No.19149
 ┃┗コワスモノ−風林みつき (2001/12/24 16:19:50) No.19153
 ┣BREAK HEART two war−風林みつき (2001/12/24 21:33:02) No.19166
 ┃┗おお。早速続きだ。−春祭あられ (2001/12/24 22:43:36) No.19174
 ┃ ┗どんどん行くよー−風林みつき (2001/12/26 19:10:27) NEW No.19223
 ┣Re:BREAK HEART one war−清川正寛 (2001/12/26 16:21:27) NEW No.19219
 ┃┗そんなことおぉぉぉぉぉ!−風林みつき (2001/12/26 19:20:55) NEW No.19224
 ┗BREAK HEART three war−風林みつき (2001/12/26 23:21:59) NEW No.19233


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19145BREAK HEART one war風林みつき 2001/12/24 00:38:49

こんばんは。みつきですー☆
先日投稿した詩、『壊心』の小説?版が、何とか書けたので、投稿しますです。
ちなみにこれはオリジナルです。しかも続きます。
こーして連載を抱えていくのですね・・・(←3つめ)フィルさん話はすぐに終わりそうですが。
ま、とにかくどぞ。




BREAK HEART one war


居場所がなくて、
必要とされなくて、
気付かれなくて―――


日も傾きかけた、小さな街道。
整備されていない砂利道を行く人は、時刻に似合わず少ないが、規模の小さな街では普通なことなのかもしれない。
その人の中に、今日は旅人が紛れていた。
まだ若い、少女だった。
長い黒髪に、黒い服、整った顔立ちが大人っぽい。腰に長剣をさしているあたり、剣士か何かなのだろうか。―もっとも、護身用に剣を持ち歩く旅人もいるのだが。

けれど―――――

その少女の瞳に生気はなかった。
やつれたような、疲れたような瞳をしている。よくよく見れば、少し不機嫌そうな―それでいて哀しそうな顔をしているし、足下もふらついていて、引きずるようにして歩いていた。

雨が―――降り出した。
小雨からどしゃ降りへ。街道を歩いていた人々は走って家路を急いだ。
ドンッ―!
「っゴメンよ!」
走っていた人の1人が少女の肩にぶつかり、小柄な少女はそのまま濡れた大地に膝をつく。
ぶつかった若者は軽く謝ると、駆けだして行ってしまった。
気付けば街道から人は消えていた。少女を除いて。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
無言のまま、少女は立ち上がる。
手と膝が泥で少し汚れたが、どしゃ降りの中に突っ立っているのだから、たいした差はない。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・わかってる・・・・・・」
少女は呟いた。
一体。誰に向かって―――?

心なしか、少女は笑っているようだった。
皮肉の意を含んで。

少女―クレシェは雨降る天を仰ぐ。
頬に当たる雨さえもが痛い。
「アハハハハハ!」
〃笑い慣れていない〃のかクレシェはぎこちない笑い声をあげた。
到底楽しそうには思えないが。
「神よ!」
時刻はまだ夕暮れ時。だが雨雲で街は暗い。
そこにクレシェの声が響いた。
「私の世界は崩壊した!!
 これで満足?もう充分でしょうか?」
無理矢理な笑顔―本人はそのつもりなのだろうか―でクレシェは叫んだ。途中、声が裏返った。
「私に幸せはありますか!?ないでしょう!そうでしょう!
 わかってるってば!!」
彼女の叫びは、強い雨音にかき消されてゆく。
多分、家の中にいる人々には聞こえていないだろう。


「神よ!」

「私の世界は崩壊した!!」


その日。
彼女はいつまでも、哀しく笑い続けていた。





あとがきゃー
暗っっ!!!そして怖っっ!!!さらに短っっ!!!
果たしてこんなスタートから明るくゴールできるのでしょうか?
いや、あたしにもさっぱり( ̄ー ̄)。(←天性一発書き野郎)

最初は現代版にしようと思ったのですが、これはスレ世界から魔法や魔族を抜いたもの、と考えていただければ良いかと。
タイトルは『そうる』じゃなくて『はーと』なのがミソです(何)。

飽きずにここまで読んでくださった方(いるのか?)、ありがとうございましたー☆
それでは。


あ、メリークリスマス(まて)。

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19146壊れないでー!(叫)れい URL2001/12/24 10:10:17
記事番号19145へのコメント


 おはようございます。
 読ませて頂きました。
 
 壊れる心…BROKEN HEARTじゃあないのもミソですね(と私が勝手に思っているだけかも知れませんが)”one war”はやっぱり「戦争」の意味ですか?←馬鹿

 では感想を。

>こーして連載を抱えていくのですね・・・(←3つめ)フィルさん話はすぐに終わりそうですが。
 頑張って下さい…。

>居場所がなくて、
>必要とされなくて、
>気付かれなくて―――
 OPの某ヤブ医者の言葉みたいですが、誰にも気付かれずにされた人間って、死んだも同然のような気がします。

>まだ若い、少女だった。
>長い黒髪に、黒い服、整った顔立ちが大人っぽい。
 シルフィールかと思ってしまいました(何故)

>「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・わかってる・・・・・・」
>少女は呟いた。
>一体。誰に向かって―――?
 何か意味深ですねー私もこんなの書きたいです。

>心なしか、少女は笑っているようだった。
>皮肉の意を含んで。
 誰に向けてでしょうか?神?魔?自分?それとも…。

>少女―クレシェは雨降る天を仰ぐ。
>頬に当たる雨さえもが痛い。
>「アハハハハハ!」
>〃笑い慣れていない〃のかクレシェはぎこちない笑い声をあげた。
 笑いなれしていない…すいませんドラエもんのムス子さん思い出しました;
 あと宗田理さんの「あたしのノラ猫日記」に出てくる主人公とか。これめちゃめちゃ泣けました。たしか私が中学の2年に入ってすぐに読んだ本だったと思います。

>「神よ!」
>
>「私の世界は崩壊した!!」
>
>
>その日。
>彼女はいつまでも、哀しく笑い続けていた。
 うー…すごい重い文章です;
 みつきさん特有ですねーこの辺り。

 ではこれにて。
 かしこ。

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19151ある意味あたしが壊れてるーーー(まて)!風林みつき 2001/12/24 15:56:57
記事番号19146へのコメント

れいさんは No.19146「壊れないでー!(叫)」で書きました。
>
>
> おはようございます。
> 読ませて頂きました。
こんにちはー!レスありがとうございました☆

 
> 壊れる心…BROKEN HEARTじゃあないのもミソですね(と私が勝手に思っているだけかも知れませんが)”one war”はやっぱり「戦争」の意味ですか?←馬鹿
まぁ、一応は。間違ってないかと不安だったのですが。
最初は『第一戦』にしようと思ってたんですけど、あまりにもアンバランスだったので・・・

> では感想を。
らじゃー。

>>こーして連載を抱えていくのですね・・・(←3つめ)フィルさん話はすぐに終わりそうですが。
> 頑張って下さい…。
なんとか・・・。

>>居場所がなくて、
>>必要とされなくて、
>>気付かれなくて―――
> OPの某ヤブ医者の言葉みたいですが、誰にも気付かれずにされた人間って、死んだも同然のような気がします。
そこにいるのに、気付かれない―、それほど悲しいことってないと思うんですよ・・・。

>>まだ若い、少女だった。
>>長い黒髪に、黒い服、整った顔立ちが大人っぽい。
> シルフィールかと思ってしまいました(何故)
い、言われてみれば・・・!

>>「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・わかってる・・・・・・」
>>少女は呟いた。
>>一体。誰に向かって―――?
> 何か意味深ですねー私もこんなの書きたいです。
意味深なのしか書けないんですよー・・・しくしく。

>>心なしか、少女は笑っているようだった。
>>皮肉の意を含んで。
> 誰に向けてでしょうか?神?魔?自分?それとも…。
それとも―――?(何)

>>少女―クレシェは雨降る天を仰ぐ。
>>頬に当たる雨さえもが痛い。
>>「アハハハハハ!」
>>〃笑い慣れていない〃のかクレシェはぎこちない笑い声をあげた。
> 笑いなれしていない…すいませんドラエもんのムス子さん思い出しました;
> あと宗田理さんの「あたしのノラ猫日記」に出てくる主人公とか。これめちゃめちゃ泣けました。たしか私が中学の2年に入ってすぐに読んだ本だったと思います。
ドラえもんのムス子さん・・・?すいません、よくわかりません(^_^;)
あたしのノラ猫日記・・・なぁんか聞いたことがあるようなないような・・・(どっちだ)


>>「神よ!」
>>
>>「私の世界は崩壊した!!」
>>
>>
>>その日。
>>彼女はいつまでも、哀しく笑い続けていた。
> うー…すごい重い文章です;
> みつきさん特有ですねーこの辺り。
ははー。暗い話しか書けんのですーーー。
素直に明るい話が書いてみたいです・・・

>
> ではこれにて。
> かしこ。
であであー。

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19147読みました春祭あられ 2001/12/24 10:20:59
記事番号19145へのコメント

こんにちは、春祭です。
まさかこんな早くに「壊心」の小説が出てくるなんて思ってなかったからとっても嬉しいです!
早速読ませていただきました!

>ちなみにこれはオリジナルです。しかも続きます。

どーぞ、どーぞ続いてください。先が気になって、良い刺激になります。

>こーして連載を抱えていくのですね・・・(←3つめ)フィルさん話はすぐに終わりそうですが。

そうですね・・・・・・あれもものすごく気になってるのですが・・・・・・まあ、気にしないでゆっくりと。
>
>「神よ!」
>
>「私の世界は崩壊した!!」
>
>
>その日。
>彼女はいつまでも、哀しく笑い続けていた。
>
最後のこの部分、とても悲しく思いました・・・・・・この子は何があってこうなってしまったのでしょう・・・
うーん、肉まん食べそこねたとか、そんなことではないことは確実ですよねぇ。(待て。そんな理由があるかい)

>
>飽きずにここまで読んでくださった方(いるのか?)、ありがとうございましたー☆

いえいえ、こちらこそどうもありがとうございました。次の作品を楽しみにしていますね。

>それでは。
>
>
>あ、メリークリスマス(まて)。
>
メリークリスマス☆
 春祭あられ

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19152ちびぃーっとだけ頑張ってみました(おい)風林みつき 2001/12/24 16:04:38
記事番号19147へのコメント

春祭あられさんは No.19147「読みました」で書きました。
>
>こんにちは、春祭です。
こんにちはー☆

>まさかこんな早くに「壊心」の小説が出てくるなんて思ってなかったからとっても嬉しいです!
タイトル参照!!!

>早速読ませていただきました!
いっちゃって(どこに)!ください!

>>ちなみにこれはオリジナルです。しかも続きます。
>
>どーぞ、どーぞ続いてください。先が気になって、良い刺激になります。
あはは・・・そうして期待を裏切りまくっていくんですね、あたしは(まてや)。

>>こーして連載を抱えていくのですね・・・(←3つめ)フィルさん話はすぐに終わりそうですが。
>
>そうですね・・・・・・あれもものすごく気になってるのですが・・・・・・まあ、気にしないでゆっくりと。
マイペースに行かせてもらおうと思いますー。

>>
>>「神よ!」
>>
>>「私の世界は崩壊した!!」
>>
>>
>>その日。
>>彼女はいつまでも、哀しく笑い続けていた。
>>
>最後のこの部分、とても悲しく思いました・・・・・・この子は何があってこうなってしまったのでしょう・・・
まぁ、のちのち?( ̄ー ̄)←実は考えてない(死)

>うーん、肉まん食べそこねたとか、そんなことではないことは確実ですよねぇ。(待て。そんな理由があるかい)
Σ( ̄□ ̄)!?

>>飽きずにここまで読んでくださった方(いるのか?)、ありがとうございましたー☆
>
>いえいえ、こちらこそどうもありがとうございました。次の作品を楽しみにしていますね。
多分ぶれいく・はーとの続きを書きまくるんではないかと(予定は未定)。

>
>>それでは。
>>
>>
>>あ、メリークリスマス(まて)。
>>
>メリークリスマス☆
> 春祭あられ
あられさんの所ではホワイト・クリスマスですか?
あたしの所は晴れ上がっておりますー。去年は白かったんですが。

それではー☆

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19149コワレルモノ紗希 E-mail 2001/12/24 13:13:17
記事番号19145へのコメント


>こんばんは。みつきですー☆
こんにちは〜、紗希です〜。
またまた参上しました〜。

>先日投稿した詩、『壊心』の小説?版が、何とか書けたので、投稿しますです。
出来ましたかvv
嬉しい限りですね☆

>ちなみにこれはオリジナルです。しかも続きます。
>こーして連載を抱えていくのですね・・・(←3つめ)フィルさん話はすぐに終わりそうですが。
オリで続きですか…
私は…少しやった事があります。
もちろん詩ですけど(笑)
連載も続けば華ですね。
忙しい内が華って言うではないですか!

>ま、とにかくどぞ。
はい♪

>まだ若い、少女だった。
>長い黒髪に、黒い服、整った顔立ちが大人っぽい。腰に長剣をさしているあたり、剣士か何かなのだろうか。―もっとも、護身用に剣を持ち歩く旅人もいるのだが。
>
>けれど―――――
>
>その少女の瞳に生気はなかった。
『何か』を失った、哀しみに包まれ、落ちていった少女ですかね?

>無言のまま、少女は立ち上がる。
>手と膝が泥で少し汚れたが、どしゃ降りの中に突っ立っているのだから、たいした差はない。
>「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・わかってる・・・・・・」
>少女は呟いた。
>一体。誰に向かって―――?
虚空は時に残酷、そして母であろう存在ですからね…

>「アハハハハハ!」
>〃笑い慣れていない〃のかクレシェはぎこちない笑い声をあげた。
>到底楽しそうには思えないが。
楽しい理由(わけ)がない。
負の感情と愛情を持ち生きてきた人間にとってね。
でも、楽しい瞬間もあるが…

>「神よ!」
>時刻はまだ夕暮れ時。だが雨雲で街は暗い。
>そこにクレシェの声が響いた。
>「私の世界は崩壊した!!
> これで満足?もう充分でしょうか?」
>無理矢理な笑顔―本人はそのつもりなのだろうか―でクレシェは叫んだ。途中、声が裏返った。
>「私に幸せはありますか!?ないでしょう!そうでしょう!
> わかってるってば!!」
>彼女の叫びは、強い雨音にかき消されてゆく。
>多分、家の中にいる人々には聞こえていないだろう。
正義感に囚われた人間と、優しさを抱き、そして嘆いて虚無に堕ちた人間とは違う。
神は…自分を崇め、それを正義とし、愛しいものさえ捨てる者を救う。
…彼女は救わないだろう。
そして…
彼女を誰も救わないだろう。
そんな彼女を『見る』事で優越感を感じているのだ…!

>
>「神よ!」
>
>「私の世界は崩壊した!!」
>
>
>その日。
>彼女はいつまでも、哀しく笑い続けていた。
周囲の世界など要らぬ。
自分の…哀しみの世界を創って欲しい。
涙の世界を。

>
>
>
>

>あとがきゃー
>暗っっ!!!そして怖っっ!!!さらに短っっ!!!
そういう事なら、この作品を見て、共感した私も根暗だと仰るの!?

>果たしてこんなスタートから明るくゴールできるのでしょうか?
>いや、あたしにもさっぱり( ̄ー ̄)。(←天性一発書き野郎)
可能性はあります。
希望は捨てないで下さい!

>最初は現代版にしようと思ったのですが、これはスレ世界から魔法や魔族を抜いたもの、と考えていただければ良いかと。
>タイトルは『そうる』じゃなくて『はーと』なのがミソです(何)。
魔法や魔族を抜いた物…?
魔法は「科学」、魔族は「心」。
抜くは不可能。
でも、それも良い案ですね☆

>飽きずにここまで読んでくださった方(いるのか?)、ありがとうございましたー☆
>それでは。
全然飽きません!
読まさせて頂き、有り難う御座いました!
それでは♪(←パクリ)

>
>あ、メリークリスマス(まて)。
>
そうですね♪
Happy Mery X′mas!!

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19153コワスモノ風林みつき 2001/12/24 16:19:50
記事番号19149へのコメント

紗希さんは No.19149「コワレルモノ」で書きました。
>
>
>>こんばんは。みつきですー☆
>こんにちは〜、紗希です〜。
>またまた参上しました〜。
こんにちは☆
レスどうもですっ。

>>先日投稿した詩、『壊心』の小説?版が、何とか書けたので、投稿しますです。
>出来ましたかvv
>嬉しい限りですね☆
何とかできましたよ〜・・・

>>ちなみにこれはオリジナルです。しかも続きます。
>>こーして連載を抱えていくのですね・・・(←3つめ)フィルさん話はすぐに終わりそうですが。
>オリで続きですか…
>私は…少しやった事があります。
>もちろん詩ですけど(笑)
そうですかー。

>連載も続けば華ですね。
続かなかったら・・・?(おい)

>忙しい内が華って言うではないですか!
確かに〜。でもあたしって無力に忙しい気が・・・

>>ま、とにかくどぞ。
>はい♪
>
>>まだ若い、少女だった。
>>長い黒髪に、黒い服、整った顔立ちが大人っぽい。腰に長剣をさしているあたり、剣士か何かなのだろうか。―もっとも、護身用に剣を持ち歩く旅人もいるのだが。
>>
>>けれど―――――
>>
>>その少女の瞳に生気はなかった。
>『何か』を失った、哀しみに包まれ、落ちていった少女ですかね?
そんな感じ・・・でしょうか?
失ったわけではないのですが。

>>無言のまま、少女は立ち上がる。
>>手と膝が泥で少し汚れたが、どしゃ降りの中に突っ立っているのだから、たいした差はない。
>>「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・わかってる・・・・・・」
>>少女は呟いた。
>>一体。誰に向かって―――?
>虚空は時に残酷、そして母であろう存在ですからね…
全てのものの母へ対する?

>>「アハハハハハ!」
>>〃笑い慣れていない〃のかクレシェはぎこちない笑い声をあげた。
>>到底楽しそうには思えないが。
>楽しい理由(わけ)がない。
>負の感情と愛情を持ち生きてきた人間にとってね。
>でも、楽しい瞬間もあるが…
果たしてこの少女に楽しい瞬間があったのか・・・

>>「神よ!」
>>時刻はまだ夕暮れ時。だが雨雲で街は暗い。
>>そこにクレシェの声が響いた。
>>「私の世界は崩壊した!!
>> これで満足?もう充分でしょうか?」
>>無理矢理な笑顔―本人はそのつもりなのだろうか―でクレシェは叫んだ。途中、声が裏返った。
>>「私に幸せはありますか!?ないでしょう!そうでしょう!
>> わかってるってば!!」
>>彼女の叫びは、強い雨音にかき消されてゆく。
>>多分、家の中にいる人々には聞こえていないだろう。
>正義感に囚われた人間と、優しさを抱き、そして嘆いて虚無に堕ちた人間とは違う。
>神は…自分を崇め、それを正義とし、愛しいものさえ捨てる者を救う。
言ってしまえば、それ以外―愛しいものを捨てられないものは救わない。

>…彼女は救わないだろう。
彼女は救われたいのだろうか―――?

>そして…
>彼女を誰も救わないだろう。
彼女も誰も救わないだろう。

>そんな彼女を『見る』事で優越感を感じているのだ…!
救いを乞わない彼女へ対する―――

>>
>>「神よ!」
>>
>>「私の世界は崩壊した!!」
>>
>>
>>その日。
>>彼女はいつまでも、哀しく笑い続けていた。
>周囲の世界など要らぬ。
>自分の…哀しみの世界を創って欲しい。
>涙の世界を。
周りからの干渉を絶って。
己自信のために・・・・・・


>>あとがきゃー
>>暗っっ!!!そして怖っっ!!!さらに短っっ!!!
>そういう事なら、この作品を見て、共感した私も根暗だと仰るの!?
たまには明るい話が書きたいんですよーーー!
でも暗く暗く、突き進んで・・・

>>果たしてこんなスタートから明るくゴールできるのでしょうか?
>>いや、あたしにもさっぱり( ̄ー ̄)。(←天性一発書き野郎)
>可能性はあります。
>希望は捨てないで下さい!
落とした希望を拾ってみます!!!

>>最初は現代版にしようと思ったのですが、これはスレ世界から魔法や魔族を抜いたもの、と考えていただければ良いかと。
>>タイトルは『そうる』じゃなくて『はーと』なのがミソです(何)。
>魔法や魔族を抜いた物…?
>魔法は「科学」、魔族は「心」。
>抜くは不可能。
>でも、それも良い案ですね☆
ああ、そういう考え方もできますもんね・・・
でもそうするとややこしくなってきちゃうので・・・あたし・・・(←つまり馬鹿)

>>飽きずにここまで読んでくださった方(いるのか?)、ありがとうございましたー☆
>>それでは。
>全然飽きません!
その言葉があるだけで!!!

>読まさせて頂き、有り難う御座いました!
>それでは♪(←パクリ)
へい。

>>あ、メリークリスマス(まて)。
>>
>そうですね♪
>Happy Mery X′mas!!

あなたに聖夜の奇跡があることを祈って・・・

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19166BREAK HEART two war風林みつき 2001/12/24 21:33:02
記事番号19145へのコメント

BREAK HEART two war


私は存在を望まれてはいない
消えたことにも気付かれず
1人こうして旅に出る


未だ降り止まぬ雨の中、クレシェはようやく笑うことを止め、のろのろと歩き出す。
手頃な宿を見つけると、中に入った。
全身ずぶ濡れのクレシェと、その足下の泥で汚れた床板を見て、やや小太りな宿のおばさんはまともに怪訝な顔をした。
「早く閉めとくれ!」
相手が子供ということもあったのだろう、おばさんはきつい口調で言い放った。
「雨は入るわ冷たい風は入るわ・・・お客さんが食事してるっていうのに・・・」
なおもぶつぶつと文句を言っている。なるほどカウンターの奥には食堂があり、食事をしている人も少なくなかった。
バタン。
クレシェはゆっくり戸を閉めた。
「部屋は、2階の突き当たり左側が空いてるから。もう、とっとと行っとくれ!あちこち泥がついて、たまったもんじゃないよ。あんまり部屋を汚さないでおくれよ」
ここまで客に失礼な店員も珍しい。
クレシェはまたのろのろと階段を上がっていく。
階段の板を踏むたびに泥と水滴で汚れる板。それをおばさんが睨み付けていた。クレシェが視界から消えるまで。


クレシェは部屋に入るなり、ごく少量のおせじにも美味しいとは言えない携帯食料を口に含んで、必要最低限の栄養を摂取すると、冷えた体をそのままにベットへ倒れ込む。
このまま寝れば、まず間違いなく風邪をひくだろう。
けれど彼女は気にしない。むしろ無意識のうちに自分を痛めつけているのかもしれない。
雨に打たれ、
宿のおばさんに嫌な顔をされ、
濡れたまま、足りている眠りにつく。

―――――そう、
        これは彼女の日常



翌朝、クレシェは早々に宿を出た。
服についた水や泥を拭かずに寝たので、白いシーツは見るかげもないだろう。宿のおばさんが後でどれだけ怒ったか、彼女はしらない。
故意にやったわけではないから、おかしくも何とも思わなかった。
ちなみにクレシェは風邪をひかなかった。実をいうと今までも、なのだが。
本人の期待を裏切って、クレシェは非常に病原菌に強い体を持っているのだ。
風邪をひいてないとなると彼女はすぐに、よくわからないが風呂のついた施設に入って体を温め、泥のこびり付いた服を洗った。
そして、まだ乾かぬうちに再び街道を歩き出した。
今日は気温も高いし、そのうち乾くだろう。
彼女にとっては珍しいことではない。
クレシェの歩く道は、街道から山道に変わった。
今はまだ午前中だが、いかんせん彼女はいつものろのろと歩いているため、時間がかかりそうだ。足が遅いわけではないのだが。
今日中に越えられるかどうか・・・まぁ、もっとも、もとから野宿することも結構多い。
あまり深く考えずに山道へ入った。
クレシェの旅に目的はない。行く場所も決まっているわけではない。多分これからも決まらない。クレシェは訪れた国のどこにだって長く―いや、宿や食料の買いだし以外で留まったことはない。言ってしまえば通り過ぎるだけで、観光とは無縁だ。
ただ、歩き続けるだけ。
どこかに腰を落ち着けないのは、ひとえに、居場所をつくらないため。
消された居場所を惜しみたくないから。


山道は商人や旅人がまばらに行き交っていた。
人々はクレシェを見ると、すぐに同情の眼差しを向けた。
彼女は大人っぽい顔立ちをしているが、小柄な分、やはり幼くみえる―事実幼い―らしい。
剣を下げた無愛想な子供。
そのフレーズに人々はクレシェの当たらずとも遠からずな生い立ちを勝手に推測して、哀れみの目で見つめるのだ。
クレシェはそれがどうにも嫌だった。
どう見られていようが、嫌われていようが、笑われていようが、全ては必ず自分に重くのしかかる。
向けられる感情の全てが―――
といっても、クレシェはマイナスの感情しか向けられたことがないので、不正確ではあるが。

とにかく彼女は、今日も思い足取りで歩き続ける。






あとがきゃー
何か・・・思うにこの話・・・「 」がものすごく少なくはないデスカ?

今更気付きましたが、何話目かの表示法、『ふぁーすと うぉあ』、『せかんど うぉあ』・・・とすれば問題なかったのでは?
なんでわざわざ解りにくい方法にした?自分。

しかし、宿屋のおばちゃんの性格の悪いこと悪いこと。
この話にはそんな人が、ごまんと出てきます(出すな)。

中途半端にしまり悪く、さよーなりー。

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19174おお。早速続きだ。春祭あられ 2001/12/24 22:43:36
記事番号19166へのコメント

こんにちは。またまたこの春祭、レスしてしまいます。

>全身ずぶ濡れのクレシェと、その足下の泥で汚れた床板を見て、やや小太りな宿のおばさんはまともに怪訝な顔をした。
>「早く閉めとくれ!」
>相手が子供ということもあったのだろう、おばさんはきつい口調で言い放った。

いや、子供でもこんなきつい口調はいけないでしょう。だって、子供でも客だし。
「お菓子たべるかい?」ぐらいの心がないと・・・・・・

>クレシェは部屋に入るなり、ごく少量のおせじにも美味しいとは言えない携帯食料を口に含んで、必要最低限の栄養を摂取すると、冷えた体をそのままにベットへ倒れ込む。

まるでどこかで見たような携帯食料・・・・・・(フル○タル・パ●ック)

>翌朝、クレシェは早々に宿を出た。
>服についた水や泥を拭かずに寝たので、白いシーツは見るかげもないだろう。宿のおばさんが後でどれだけ怒ったか、彼女はしらない。

いや、知っておこうよ。悪いとはちょっとは思おうよ・・・(汗)

>ちなみにクレシェは風邪をひかなかった。実をいうと今までも、なのだが。
>本人の期待を裏切って、クレシェは非常に病原菌に強い体を持っているのだ。

あなたの身体が欲しいです。(ただ今風邪ひき中)

>そして、まだ乾かぬうちに再び街道を歩き出した。

歩きにくくて気持ち悪くはないのでしょうか・・・・・・私はそういうのが駄目です・・・
ぶるぶるっと震えがきませんか?そうでしょう?(私だけ?)

>とにかく彼女は、今日も思い足取りで歩き続ける。

なんだか、詩と同じくダークに続きますねぇ。
こうちょっとはギャグとかはいりませんか?
――――――ごめんなさい。これにギャグが入ったらなんか、こう、変です。
自分で言ってってなんですが、入れないでください。どうぞこのままで。


これからどんどん続きが出るんですよね。
まってます!頑張ってくださいね!
 春祭あられ

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19223どんどん行くよー風林みつき 2001/12/26 19:10:27
記事番号19174へのコメント

春祭あられさんは No.19174「おお。早速続きだ。」で書きました。
>
>こんにちは。またまたこの春祭、レスしてしまいます。
ありがとうございますーーー!!
レスより嬉しいものってそうそうないかも。

>>全身ずぶ濡れのクレシェと、その足下の泥で汚れた床板を見て、やや小太りな宿のおばさんはまともに怪訝な顔をした。
>>「早く閉めとくれ!」
>>相手が子供ということもあったのだろう、おばさんはきつい口調で言い放った。
>
>いや、子供でもこんなきつい口調はいけないでしょう。だって、子供でも客だし。
>「お菓子たべるかい?」ぐらいの心がないと・・・・・・
ひひっ( ̄ー ̄)。←何
ここは嫌な人の集合住宅地ですからねー(死)。

>>クレシェは部屋に入るなり、ごく少量のおせじにも美味しいとは言えない携帯食料を口に含んで、必要最低限の栄養を摂取すると、冷えた体をそのままにベットへ倒れ込む。
>
>まるでどこかで見たような携帯食料・・・・・・(フル○タル・パ●ック)
ちなみに彼女は干し肉を食べません(おーい)。

>>翌朝、クレシェは早々に宿を出た。
>>服についた水や泥を拭かずに寝たので、白いシーツは見るかげもないだろう。宿のおばさんが後でどれだけ怒ったか、彼女はしらない。
>
>いや、知っておこうよ。悪いとはちょっとは思おうよ・・・(汗)
ええと・・・一応ささやかな復讐というか、そんな(どんな)感じで。
いや、故意にやったわけじゃないですがね。

>>ちなみにクレシェは風邪をひかなかった。実をいうと今までも、なのだが。
>>本人の期待を裏切って、クレシェは非常に病原菌に強い体を持っているのだ。
>
>あなたの身体が欲しいです。(ただ今風邪ひき中)
あたしは素直に風邪ひいたことないです。
たまにひくと胃腸風邪で一週間休みましたし。

>>そして、まだ乾かぬうちに再び街道を歩き出した。
>
>歩きにくくて気持ち悪くはないのでしょうか・・・・・・私はそういうのが駄目です・・・
>ぶるぶるっと震えがきませんか?そうでしょう?(私だけ?)
きますね〜〜!!!嫌いです。
でもクレちんはそういうことを考えないです。とにかく歩き続けるので、最低限どこかにいないように、と。

>>とにかく彼女は、今日も思い足取りで歩き続ける。
>
>なんだか、詩と同じくダークに続きますねぇ。
続きますよぉ。

>こうちょっとはギャグとかはいりませんか?
>――――――ごめんなさい。これにギャグが入ったらなんか、こう、変です。
>自分で言ってってなんですが、入れないでください。どうぞこのままで。
へい。さすがにこれにはちょっと入れられないかも・・・クレちん、ギャグの人じゃないですし。

しかし!!!!!
そんなあなたに朗報!
後に○○○○○○○○○で、クレちんに○○○○○○○する○○○○が、○○○○○!ちなみに『○』の数は適当ですので(滅)!!

でも、それでもギャグとは言えない気が・・・

>これからどんどん続きが出るんですよね。
そうですー。

>まってます!頑張ってくださいね!
頑張ります!
ツリーが危ないですけど、今から次のを何とかあげられるかと・・・

> 春祭あられ
ではではー。

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19219Re:BREAK HEART one war清川正寛 2001/12/26 16:21:27
記事番号19145へのコメント

こんにちわぁ。またなんとなく好きそうなネタだったので、レスさせていただきました。
う〜ん、暗めのお話ですね・・・主人公(?)も、なんか暗いですし。
こういう人物にはどうしても同情しちゃいます。私もかつて似たような経験したことあるので・・・。
あの時の自分と、どうしても重ねあわせてしまいます。
まぁ、それはともかく。主人公の暗澹とした心理描写がとってもうまいです。プロの作家さん並みだと思います。
これからどうなるのか、とっても気になりますね。
では、続きを待ってます。

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19224そんなことおぉぉぉぉぉ!風林みつき 2001/12/26 19:20:55
記事番号19219へのコメント

清川正寛さんは No.19219「Re:BREAK HEART one war」で書きました。
>
> こんにちわぁ。またなんとなく好きそうなネタだったので、レスさせていただきました。
ありがとうございました!!

> う〜ん、暗めのお話ですね・・・主人公(?)も、なんか暗いですし。
ええ。この上なく、暗いです。ダークです。シリアスです(何)。

> こういう人物にはどうしても同情しちゃいます。私もかつて似たような経験したことあるので・・・。
> あの時の自分と、どうしても重ねあわせてしまいます。
そうですか・・・
んー・・・最後は明るくしたいです!

> まぁ、それはともかく。主人公の暗澹とした心理描写がとってもうまいです。プロの作家さん並みだと思います。
いや、全然そんなことないですよおぉぉぉぉぉ・・・・・・・・・・!

> これからどうなるのか、とっても気になりますね。
> では、続きを待ってます。
頑張らせていただきます!
では!

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19233BREAK HEART three war風林みつき 2001/12/26 23:21:59
記事番号19145へのコメント


BREAK HEART three war


愛されることを
望みはしない
憎まれることも


案の定。あたりが暗くなり始めたころ、クレシェはまだ山中深くにいた。
そのうえ暗さからか、道をそれていつのまにか獣道を歩いていた。
本人としては、行く場所を決めてないのでどの道を行っても大差ないのだが。
野宿は確定である。クレシェは前方に大きな木をみとめ、寄りかかるのに使おうと近づく。
「・・・?」
木々の葉に隠れて気付かなかったが、近づいて角度が変わると、明かりが見えた。
ランプの小さい明かり。
そして、
「何だ?ガキ」
猟師のよう風体の、大柄な男がいた。
薄い服の袖からは毛むくじゃらの太い腕がのぞいていて、恐ろしく筋肉質な大男だった。年は40に少しいったところ、だろうか。
「野宿」
冷めた口調でクレシェは言った。『何だ』の応えにはいまひとつなっていないのだが、結局は聞くつもりだったのだろう。
口の悪い大男は言った。
「お前みたいなお子さまがこんな山奥でか?」
「迷った」
「はは!!こりゃ傑作だ!剣をぶら下げたガキが道に迷って野宿だと!」
クレシェの物腰や態度が気にさわったのか、大男は大きな濁声で笑った。
それから、意地の悪い声で、
「悪いがなー、ガキ。俺は今泊まりがけで、えらい獲物を狙ってんだ。ここは俺の特等席。リザーブなしのガキはとっとと失せな!!」
「わかった」
言うとクレシェはいつものようにのろのろと、大男の隣を通り過ぎて、獣道をひた進む。
濁声笑いに送られて。


正直こういうことには慣れている。
いつもできるだけ、先客のいない場所を求めているのだ。
時間的にはまだ早いが、もうあたりは真っ暗になっている。人のいないことを確認して、クレシェは適当な所に腰を下ろ―――
「おい!お前こんなとこで何やってんだあ?」
―――下ろそうとして、声がかかった。
ゆっくり振り返ると、あからさまなごろつき衣装を身にまとった背の高い若者やら中年やらの男が3人、暗闇から向かってきた。
「道に迷った。野宿する」
手短に済ませようと、クレシェは一気に言っておいた。
「道に迷った?」
男達の1人が声をあげ、もうひとりが続ける。
「運が悪いなぁ・・・ガキ・・・。ここをもっと進むとよぉ、オレらのアジトがあるんだよなぁ・・・」
アジト―、盗賊団とかその類だろう。ごろつきたち―ここには3人しかいないが、仲間がアジトの方にいるのだろう―ら、は今街でもうけてきた帰り、というところか。
とするとこの道、それほど山道から離れていないのだろうか。
「アジトの場所を知られたからには、生かしちゃおけねえなぁ。
 相手がガキだろうとよ」
正確なアジトの場所なら、男の方が言ったのだが、明日になったらクレシェが見つけただろうし、結局同じ展開になるのだろう。
男達は大振りの剣を抜きはなった。
クレシェは変わらぬ態度のまま、剣の柄に手をかけた。
それを見た男3人は鼻で笑った。
けれど決して、相手を甘く見過ぎているわけではない。むしろ、彼女の〃雰囲気〃に緊張していて、それを紛らわせるために笑ったのだ。クレシェの方はあくまでも、剣の柄を触っただけなのに。
「たいそうな剣持ちやがって、使ったことあんのかあ!?」
子供1人に向かって、3人は一斉に飛びかかってきた。
「ある」
小さく応えるとクレシェは、身を低くして3本の剣から逃れる。
クレシェは背が低いから、背の高い男達は重心をかなり低くして向かってきている。
それを彼女がさらに低くしゃがみこむと、瞬的ではあるが、反応が遅れるのだ。
「このっ・・・・・・!!」
再び攻撃が来るまえに、クレシェは物理的に考えられないような速さで、3人の後ろにまわりこみ、――まわりこみついでに3人の背中を剣でないだ。
決して浅いとは言えないほど。何しろ傷口から白い骨が見えたぐらいだ。何もしないでも・・・むしろ何もしないから直に死ぬだろう。
クレシェは何事もなかったかのように、側の大きな葉を一枚ちぎり、剣についた血を拭った。
「たす・・・・・・・・・・たす・・・・け・・・・・・たすけ・・・・」
痛みの中、なんとか言った救いを求める声。
クレシェは数秒だけ、視線を送ったが、すぐにのろのろ歩き出した。道はないのだが山を下ってみる。山道が近いのはわかったから。
ふと、頬を伝う血に気付いた。
最初の攻撃でかわし損ねたか。それでも傷は少しヒリヒリする程度。夜もふけてきた、クレシェは眠気を堪えて進む。


―――これも、少女の日常。






あとがきゃー
みつき:ツリーが危険だから、次のは新規になりますかねぇ。
フィア:あ、次も壊心なんだー。
みつき:Σっ゜)!?あんた誰!?
フィア:Σ( ̄□ ̄)失礼なっ!あんたが作ったオリキャラでしょーが!
みつき:え・・・?・・・ああ、リナさんの過去話の?
フィア:何よ!その変な間は!?
みつき:フィアちゃんそんな性格じゃなかったのにー!何かリナさんみたい。
フィア:さりげなくあたしの親友に文句つけないでちょーだい。
みつき:へいへい。
フィア:それにしても・・・あんたの話って暗いわねー
みつき:否定できないねー。
フィア:嫌な奴のオンパレードだし。
みつき:でも今回はあたし初のアクションシーンが!!!
フィア:あれ、アクションて・・・誰に喧嘩買ってほしいのよ・・・
みつき:冷たっ。だってぇ〜、あれがアクションじゃなきゃ一生できないんだもん。
フィア:わかったから、泣くな。
みつき:じゃ!そういうことで!さよなら!
フィア:Σ(っ゜)!?
みつき:ではでは〜☆

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