◆−闇の残り香 8 −白河綜 (2001/11/4 02:01:51) No.17910
 ┣またまたレスまで(笑)−かお (2001/11/4 20:28:19) No.17928
 ┃┗「人という字は支え合ってできているんだよ」←BY金八先生−白河綜 (2001/11/4 21:02:28) No.17930
 ┣闇の残り香 9−白河綜 (2001/11/4 20:37:41) No.17929
 ┃┣Re:闇の残り香 9・祝!!エル様登場♪−かお (2001/11/4 21:56:59) No.17932
 ┃┃┗えっ、私が入っていいんですかっ!?−白河綜 (2001/11/5 00:06:37) No.17940
 ┃┃ ┗L様を活躍させようの会会長より♪−ねじばな (2001/11/5 17:08:39) No.17949
 ┃┃  ┗ひぃとぉけぇたぁ〜〜〜〜!!!−白河綜 (2001/11/7 13:14:26) No.17980
 ┃┣エル様…ッ!−むくぅ (2001/11/4 22:26:36) No.17933
 ┃┃┗むくぅさんだ〜〜!! お久しぶりです!!−白河綜 (2001/11/5 00:22:22) No.17942
 ┃┗エル様vvエル様vv−たかこ (2001/11/5 20:00:02) No.17953
 ┃ ┗たかこ様vvたかこ様vvv−白河綜 (2001/11/7 13:23:33) No.17981
 ┣闇の残り香 10 −白河綜 (2001/11/10 15:58:44) No.18034
 ┗闇の残り香 11−白河綜 (2001/11/10 16:04:00) No.18035
  ┣わぉvv−たかこ (2001/11/10 16:32:17) No.18036
  ┃┗きゃっほうvv−白河綜 (2001/11/10 16:53:43) No.18039
  ┣わぉvv−たかこ (2001/11/10 16:32:17) No.18036
  ┣Re:闇の残り香 11・一気に二本〜♪−かお (2001/11/10 16:40:43) No.18038
  ┃┗そろそろ煮物の季節ですねぇ……(謎)−白河綜 (2001/11/10 17:02:06) No.18041
  ┣凄いですぅぅぅぅっ−ゆえ (2001/11/10 22:02:00) No.18047
  ┃┗そんなこと無いですぅぅぅぅっ−白河綜 (2001/11/11 00:46:17) No.18051
  ┣で、出遅れた…ッ!−むくぅ (2001/11/11 11:11:17) No.18056
  ┃┗美女コンビ♪−白河綜 (2001/11/12 13:17:50) No.18076
  ┗Re:こんにちわ☆−宝珠 (2001/11/11 11:35:52) No.18057
   ┗ありがとです☆−白河綜 (2001/11/12 13:23:50) No.18077


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17910闇の残り香 8 白河綜 E-mail 2001/11/4 02:01:51



 ぐふぅ。
 皆様こんばんはです。白河綜です。
 模試、模試、模試模試模試もしもしもし…………!!
 やっと解放されたかとおもったら約三週間も話があいてしまいました。
 レスはすこおぉぉぉおしだけしてたんですが、いくらなんでも学校から話は送りたくなかったので……

 それでは。随分間があいてしまいましたが、「闇の残り香」の第八話です。

 念のため。
 オリキャラがでてきています。前々作「希少価値の希少価値たる所以」にも出てきているキャラですので、そちらをお読みになってから読まれることをお勧めします。「過去ログ」で見ていただけると嬉しいです。なお、この話のこれまで投稿したモノも、そちらにありますので、できれば1から読んでやって下さい。
 ではでは。


# # # # # # # # # # # # # # # # # # # #


 『彼女』は、数日ぶりに空竜王(エア・ロード)の神殿に来ていた。

「…………きれい…………」

 透き通るような、しかし何の感情もこもっていない声で呟く。

 『彼女』は人形の様だった。
 声も、その瞳にさえ感情がない。清い川の流れを、そのまま封じ込めたかと思ってしまうほどの透明な水色の瞳はは、時折憂いの光を宿すだけ。ただただ、その眼に写った『モノ』を脳に送っているだけである。

「……何で…………こんなにきれい?」
 童女のような声で呟き、首を傾げる。

 『彼女』の眼前には、『彼女』自身が壊した神殿の瓦礫が、どことかまわず散乱していた。

  ……カシャン……

 金属の鎖が、十字を象(かたど)った石をこすり、音を立てた。
 よく耳を澄ますと、それは一つだけではなかった。
 無数と言ってもいいほどの、小さな小さな音達。

 ――――墓、だった。

 『彼女』が見ていたのは、晴れ渡った空でもなく、崩れ去った神殿でもなく…………数日前に、『彼女』が空竜(エア・ドラゴン)の死骸で『汚して』しまった、神殿の前庭だった。
 そこにはすでに竜達の死骸は無く、延々と…………それこそ、犠牲になった全ての空竜(エア・ドラゴン)の墓が、視界を埋めていた。

 『彼女』は首を傾げたまま、
「…………誰がこんなことしたの…………?」
 その問いに答える者はいない。
「…………生き残り……かしら?」
 答える者は、いない。


*  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *


「一体どういうことなの、ゼロス!!」
 ずいっ、とリナはゼロスに詰め寄った。
 変態魔族……もとい、覇王神官(プリースト)グロウの襲撃の翌日である。
 昨晩は大したことをしたワケでもないのに、妙に精神力を消費してしまったため、事情説明を今日に持ち越し、眠ったのである。
 今日も腹が立つくらいのいい天気。
 しかし、食料が尽きているため朝ご飯にありつけていないリナのお天気は、あまりよろしくないらしい。
 ゼロスが美味しく負の感情を食べていることにすら、腹を立てていようだ。
「り…………リナさん…………。あの……目が怖いんですけど…………」
「気のせいよ」
 キッパリ。
 しかし、誰の目から見ても嘘である。
「今回は、スッパリキッパリ答えてもらいますからね。なんたって、今回はバックにエルが付いてるナーシャが居るんだから、言わざるを得ないでしょ!!」
 びぃしっ! とナーシャを指差しながら、ずいずいとにじり寄るリナ。
「いや…………あの…………」
「…………ふーん…………言わないの?」
「と……言うよりは…………」
「『人生ってスバラシイ』」

  ぴくぴくぅっ!!

 僅かに、ゼロスの肩が震えた。
「『山にも川にも、全てのモノに祝福あれ』」
「あ……あの、リナさん…………」
「問答無用。アメリア、ゴー!!」
「はいっ、任せてくださいっ!!」
 妙に力んだ様子で目を爛々と輝かせ、大きく息を吸い込むアメリアの口を、ゼロスが慌てて塞ぐ。
 いつになく焦った様子で、
「ですからっ! 話くらい聞いて下さいよっ!!」
「…………」
 リナは憮然とした表情のまま、ゼロスを睨みつけた。
 が、しばらくしてから諦めたようにため息をこぼし、カリカリと頭をかく。
「……わかったわよ。話して。一体今回はどんな厄介事なの? 魔族も、今回の事件、どうやら意見と立場が分かれてるみたいだし」
「ええ。手短に話しますと…………」
「ちょっと待て」
 と、今まで完全に傍観者をしていたゼルガディスが割って入ってくる。
「何? ゼル」
 リナの言葉に、ゼルガディスはついっ、と視線を降ろして、
「いい加減にアメリアを離してやらんと、窒息するぞ」
『あ。』
 ゼルガディスの視線の先――――ゼロスの腕の中では、彼に口を塞がれたアメリアが、真っ赤な顔をして目を回していた。



 アメリアの呼吸が落ち着いた所で、ゼロスは静かに語りだした。
「まず最初に申し上げたいことは、今回、僕はリナさん達の味方だということです」
 甲板に輪を描くようにして腰を下ろし、一同はゼロスの言葉に耳を傾けている。
 余談ではあるが、この時点でガウリイはすでに熟睡。
 リナは、器用に片眉を吊り上げた。
「へぇ……。面白いこと言うじゃない。
 どういうことか、説明してくれるんでしょ?」
「…………今回の一件、事の発端は覇王(ダイナスト)様が混沌へ還っていかない魂を見付けてしまったのが原因です」
 常より声の低いゼロスの言葉に、ナーシャの肩がぴくり、と震える。
 血縁関係でいえば、覇王(ダイナスト)は彼女の祖父だ。情は無くとも、なにか思うところはあるのだろう。
 ゼロスは淡々と言葉を続ける。
「リナさん達によって、力の一部を削がれてしまった覇王(ダイナスト)様は、羞恥心からか、現在こちらの世界に具現化していません。精神世界面(アストラル・サイド)に引っ込んでいます。
 あの方があちらに引っ込むなど、もう何千年も無かったこと。相当、リナさん達に恨みを持っていることと思われます」
「まぁ……そりゃあ無理も無いか……」
「っていうかリナさん、覇王(ダイナスト)までやっつけちゃったんですかっ!?」
「相変わらずとんでもない…………」
 先の一件で別行動していた、アメリアはこれでもかというくらい極限まで目を見開いて驚き、ゼルガディスは冷や汗をかきながら呆れ顔だ。これで三人目の赤眼の魔王(ルビー・アイ)まで倒したなんて白状したら、一体どうなるのだか…………
 と。ここでゼロスがパンパンッ、と手を叩いた。一同が、はっと我に返る。
「それでですね。…………どこまで話しましたっけ?」
「……っ。…………ガウリイみたいなボケを…………
 覇王(ダイナスト)があたしに恨み持ってて、でもはずかしーから精神世界面(アストラル・サイド)から出て来れない……ってとこまでよ」
「あーハイハイ。
 で、ですね。あの御方は負けず嫌いで有名なんですよ、魔族の中でも。冥王(ヘルマスター)様に勝るとも劣らない矜持の持ち主なんです。そんな方が、人間ごときに『殺され』て…………そのまま放っておく、なんてことは…………」
「ないでしょーね」
 リナは間を空けずにサラリと言った。
 ゼロスもうなずく。
「その通りです」
「だが、こちらの世界に干渉できないのだろう?」
「そうですよ! ゼルガディスさんの言う通りです! それに、混沌へ還っていかない魂っていうのはどこにいっちゃったんですか!?」
 先ほどの、息を止められた事への恨みも混じってか、アメリアは無駄に大きな響く声でゼロスに詰め寄った。
 ゼロスは嫌そうに眉をよせる。
「せっかちですねぇ……。
 まぁ、先ほども言ったとおり、覇王(ダイナスト)様は今、こちらの世界にに干渉出来ません。
 そこで、まず思いついたのが部下にやらせることです。今回、覇王神官(プリースト)グロウが出てきたのは、その命令が原因ですね。『彼女』の監視もありますけど」
「…………『監視』?」
 何だか似つかわしくない言葉に、リナは眉根を寄せた。
 ――――つまり、その『彼女』っていうのは、覇王(ダイナスト)の部下じゃないのか?
 話の流れ的に、てっきりそうだと思っていたリナは、リコルヌ夫妻がたった今釣り上げたお魚さんを焼き、塩をふりながら、思ったことをそのままゼロスに伝えた。
 ゼロスは緩やかに首を振る。
「部下……というのとは少し違いますね。
 …………詳しい話は、役者が全部そろったらしますよ」
「役者? 誰ですか、ソレ?」
 焼き魚の背にかぶりつき、機嫌の戻ったアメリアが不思議そうな顔をする。
 ゼロスは再び嫌そうな顔をして、こう、言った。
「……フィリアさんとヴァルさんです……」



「いやあぁぁあぁあぁぁぁぁあぁあぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁあぁぁぁあぁぁぁぁぁあ!!!!!!!!!」
 フィリアは、文字通り絶叫した。
 甲高い切羽詰まった声が、平和な街中に轟く。
「ふぃ、フィリアっ! 落ち着けっ!!」
 『ヴァルガーヴ』の時と、髪の長さは違うものの、他は寸分狂わず同じ容姿の青年、ヴァルが、パニくったフィリアを懸命になだめる。しかし、フィリアは落ち着かない。
「なぁぁぁぁあぁぁあんで!! 何でゼロスがまた皆さんと一緒にいるんですかっ!? しかもナーシャさんまでっ! 非道いっ!! 皆そろって魔族なんかとっ!!」
「…………」
 涙をだばだばと流しながら、なおも絶叫するフィリアに、リナは懐から音もなくスリッパを出し、問答無用でソレをお見舞いした。

  どごっ!!

 …………なんだかとても重たい音と共に、フィリアは意識を手放した。



「非道いです、リナさん! 大体、なんでスリッパに鋼鉄なんて仕込んでるんですか!?」
「ふっ。このスリッパはね、『対人外生物用(ゼル含む)』なのよ♪」
「……オイ。」
 得意げに説明するリナに、低い声でゼルガディスの制止が入った。リナはコレをあっさり無視し、フィリアが入れた紅茶をすする。
 ――――船上で。
 ゼロスに、『役者が揃わないと、これ以上説明できない』と言われた一行は、船のマストに魔法で風を送り、そのまま港に突っ込んだのである。
 お陰で、思ったよりもずっと速くフィリア達を再会できたわけだが。
 一同はフィリアの手料理でお腹を満たし、大変満足していた。リナが普段よりもちょっっっぴり陽気なのはそのせいである。
 と。
 チョコレート入りのスコーンを頬ばっていたガウリイが、気付いたように、
「…………なぁ、フィリア…………」
「何ですか?」
「…………誰だ? そこの二人」
 そう言って、向かいのソファに座っている、一組の男女を目で指した。
 他の者も気になってはいたらしく、視線をそちらに向ける。
 ――――男はガウリイをも凌ぐ長身。歳も、ガウリイより少し上だろうか? 腰までとどく長い漆黒の髪に、同じく漆黒の切れ長の瞳を持つ、結構な美形さんである。女のほうは、朱色の癖っ毛――こちらは肩まで――に、ぱっちりとした大きな黄金色の瞳、そばかすだらけの顔のカワイイ系。歳はリナ達よりも若干低く見える。まん丸の大きな眼鏡が、妙に似合っていた。
 一斉に向けられた視線に、男はたじろぎ、少女はというと――……
「……そんなに見つめちゃイヤンっv」

  どごがしゃあ

 リナ達はその場で突っ伏した。
 少女はソレには構わずに、
「うふふv いっくらアタシが超絶美少女だからって、そんな一斉に見つめられたら照れるに決まってるジャンっv 皆一斉に……ふふふっv 遠慮が無いんダ・カ・ラvv」
 バックにファンシーな柄を敷き詰め、そばかすの少女は、ほのかに赤らめた頬を両手で挟んで”イヤイヤ”をするように首を左右に振った。
(…………こ、こいつは…………)
 リナはヒクヒクしながら、ゆっくりと身体を起こした。
 眼前で、未だにブリッコポーズをとっている少女を半眼で見やる。
 ――――何だか無性に殴りたい衝動に駆られた。
 無意識に拳を振り上げる――――
「こら、いい加減にせぬか」
 ため息混じりに、ナーシャの声が響いた。
 はっと我に返る一同。同時に、赤毛の少女はイタズラっぽく舌を出し、ポーズを解除した。
「えへへ。挨拶よ、ア・イ・サ・ツ。ナーシャってば来るの遅いんだもんっ。一体何日たったと思ってるのよ、連絡してから」
「お主の説明じゃわけがわからんかったので遅れた……と言ったら、反論できるか?」
「あうう…………」
「それに、時と場合を考えよ。
 …………ったく。何故私がお主にこんな事を言わねばならんのだ」
 ナーシャは少し苛立っているようだった。
 ――――彼女のこんな顔は、初めてだ。
「…………あの、ナーシャさん?」
 おずおずと、フィリア。
「何だ?」
「……この方と、お知り合いですか?」
「…………ああ……一応な…………」
「ひっど〜いっ!! 素直に『無二の親友v』って言ってくれていいじゃ〜んっ!!」
 ブーブーと、ブリッコポーズで抗議の声を上げる少女。
 ナーシャはコレをあっさり無視した。
 心なしか、表情が強ばっているようだ。
「…………あの、とりあえずお名前だけでも教えてもらえませんか? ブリッコさん」
「〜〜〜〜!! ブリッコじゃないってばっ!!」
 控えめに声を掛けたアメリアに食ってかかる。
 バンッ、と自分の胸に手を当て、立ち上がりつつ笑みを浮かべて、
「アタシの名前はウィン=コバルト。
 ナーシャに精神感応(テレパシー)で空竜王(エア・ロード)の神殿で起こったことを伝えたのはアタシ。
 そんで……」
 ウィン=コバルトと名乗った少女は、くるっ、と振り返って、すっかり忘れ去られていた黒髪の青年を立たる。
 青年の腕にしがみつくようにして、ウィンは言った。
「このヒトはエイジュ。空竜(エア・ドラゴン)の生き残りよ」


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17928またまたレスまで(笑)かお E-mail 2001/11/4 20:28:19
記事番号17910へのコメント

こんばんわ♪白河綜さん♪
続きがでてるのです♪
今朝は時間の関係でレスできなかったので・・・。
今レスまで(笑)

>「リナさん達によって、力の一部を削がれてしまった覇王(ダイナスト)様は、羞恥心からか、現在こちらの世界に具現化していません。精神世界面(アストラル・サイド)に引っ込んでいます。
しかも、ラグナブレード、エル様の力で(笑)
> あの方があちらに引っ込むなど、もう何千年も無かったこと。相当、リナさん達に恨みを持っていることと思われます」
>「まぁ……そりゃあ無理も無いか……」
逆恨み(笑)
>「っていうかリナさん、覇王(ダイナスト)までやっつけちゃったんですかっ!?」
>「相変わらずとんでもない…………」
ま、リナですから(笑)
> 先の一件で別行動していた、アメリアはこれでもかというくらい極限まで目を見開いて驚き、ゼルガディスは冷や汗をかきながら呆れ顔だ。これで三人目の赤眼の魔王(ルビー・アイ)まで倒したなんて白状したら、一体どうなるのだか…………
?三人目?いつの話だ?
えと・・一人は、レゾ、一人は、ルーク・・。??
もう一人は・・誰?コピーでは、ないし・・。?
北のS・・のわきゃないか(笑)
>「部下……というのとは少し違いますね。
> …………詳しい話は、役者が全部そろったらしますよ」
役者って・・・?
>「役者? 誰ですか、ソレ?」
> 焼き魚の背にかぶりつき、機嫌の戻ったアメリアが不思議そうな顔をする。
> ゼロスは再び嫌そうな顔をして、こう、言った。
>「……フィリアさんとヴァルさんです……」
>
え゛え!?とゆーことは、このメンバーが関わった事件といえば、
部下Dの事件しか!?
はっ・・!?とゆーことは、暴走してるのは、
キャナルの欠片か!?(誰がロスユニの名前を・笑)
彼女だったら、途中に、フィーがつくし・・・。
といっても、他の世界の竜神も『フィード』がついてるらしーけど・・。
(作者の裏設定より・笑)
>「アタシの名前はウィン=コバルト。
> ナーシャに精神感応(テレパシー)で空竜王(エア・ロード)の神殿で起こったことを伝えたのはアタシ。
> そんで……」
ってことは、この子も、エル様にあったことがあるのだろーか(笑)
>「このヒトはエイジュ。空竜(エア・ドラゴン)の生き残りよ」
>
よかったですね♪生き残り♪唯一の♪
これで、貴方もヴァルの仲間入り♪←違うだろ!!?

はい、なんだか、感想にもなってませんでした・・・。
ではでは、続き、待ってまーす♪
byかお
追伸:・・くすん・・。エル様、降臨してこないのだろーか・・しくしく(涙)





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17930「人という字は支え合ってできているんだよ」←BY金八先生白河綜 E-mail 2001/11/4 21:02:28
記事番号17928へのコメント

かおさんは No.17928「またまたレスまで(笑)」で書きました。
>
>こんばんわ♪白河綜さん♪

 こんばんはv 毎回本当にありがとうです。しっかしかおさん、あげるの早いですね〜〜。時間の関係で全部はチェック仕切れていないため、レスできてません。ごめんなさい(涙) 一応受験生なもんで……(自覚は殆ど無し。)


>>「リナさん達によって、力の一部を削がれてしまった覇王(ダイナスト)様は、羞恥心からか、現在こちらの世界に具現化していません。精神世界面(アストラル・サイド)に引っ込んでいます。
>しかも、ラグナブレード、エル様の力で(笑)

 その通りです(笑)
 そこがポイントです(大笑)

>> 先の一件で別行動していた、アメリアはこれでもかというくらい極限まで目を見開いて驚き、ゼルガディスは冷や汗をかきながら呆れ顔だ。これで三人目の赤眼の魔王(ルビー・アイ)まで倒したなんて白状したら、一体どうなるのだか…………
>?三人目?いつの話だ?
>えと・・一人は、レゾ、一人は、ルーク・・。??
>もう一人は・・誰?コピーでは、ないし・・。?
>北のS・・のわきゃないか(笑)

 えっとですね。これは一応、『倒された魔王』の数ではなく、『復活した魔王』で考えてます。リナちゃんが倒した数は、かおさんのおっしゃるとおり二人ですね。

>>「部下……というのとは少し違いますね。
>> …………詳しい話は、役者が全部そろったらしますよ」
>役者って・・・?

 第九話で明らかになってま〜す。
 どうしても出てきてくれないと困るので(笑)

>>「役者? 誰ですか、ソレ?」
>> 焼き魚の背にかぶりつき、機嫌の戻ったアメリアが不思議そうな顔をする。
>> ゼロスは再び嫌そうな顔をして、こう、言った。
>>「……フィリアさんとヴァルさんです……」
>>
>え゛え!?とゆーことは、このメンバーが関わった事件といえば、
>部下Dの事件しか!?

 おおっ!?

>はっ・・!?とゆーことは、暴走してるのは、
>キャナルの欠片か!?(誰がロスユニの名前を・笑)
>彼女だったら、途中に、フィーがつくし・・・。

 うおおぉぉぉぉぉおおぉおぉおおおおぉおおぉおぉぉぉぉぉぉぉぉぉっぉ!!!!
 絶対にでないと思っていた正解者が!!
 おめでとうございま〜す!! (カランカランッ♪ ←鐘の鳴る音)
 大当たり、ビンゴで〜す!!
 一応、コレも九話で明らかになってます。

>といっても、他の世界の竜神も『フィード』がついてるらしーけど・・。
>(作者の裏設定より・笑)

 そうなんだ(笑) 知らなかった。

>>「アタシの名前はウィン=コバルト。
>> ナーシャに精神感応(テレパシー)で空竜王(エア・ロード)の神殿で起こったことを伝えたのはアタシ。
>> そんで……」
>ってことは、この子も、エル様にあったことがあるのだろーか(笑)

 実はこの子にも秘密が……
 しかし、このテの子は、打ってて精気を吸われますっ……

>>「このヒトはエイジュ。空竜(エア・ドラゴン)の生き残りよ」
>>
>よかったですね♪生き残り♪唯一の♪
>これで、貴方もヴァルの仲間入り♪←違うだろ!!?

 ついでにフィリアともお揃い♪

>
>はい、なんだか、感想にもなってませんでした・・・。

 そんなことないですよ!!

>ではでは、続き、待ってまーす♪
>byかお

 毎回ほんとーにほんとぉーにありがとうございます!!
 こんな稚拙な作品ですが、最後まで見てやって下さるとうれしいです。

>追伸:・・くすん・・。エル様、降臨してこないのだろーか・・しくしく(涙)

 九話で降臨させました!! 無理矢理!!
 あと、現段階でこの方には『後始末』と『閉め』をやっていただく予定です♪

 それでは。

 白河綜でした。
 また来週〜〜〜〜♪




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17929闇の残り香 9白河綜 E-mail 2001/11/4 20:37:41
記事番号17910へのコメント


   待ってね。もうすぐだから。

   本当にあと少しだから。



   ――――待っててね。


*  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *


 ウィン=コバルトの言葉に、一同は大きく目を剥いた。
 少女の隣に立つ、エイジュと呼ばれた青年を見上げる。
 リナはおずおずと右手を挙げた。
「…………空竜(エア・ドラゴン)…………?」
「……そうだが……」
 人間の姿をとったドラゴンは、居心地悪そうにうなずいた。
 そう言われてみれば、纏う雰囲気がミルガズィアさんに似ているよーな…………
「…………全滅したんじゃなかったの…………?」
「我を除いて、な。我はたまたま通りかかった、このウィンに助けられた」
「そうv アタシが助けたvv」
「ウィン。黙っておれ、話が進まぬ」
「…………」
 ナーシャに一蹴され、黙りこくるウィン。
 ふと、硬直から抜けたゼルガディスが、
「ナーシャに連絡…………
 あんた、スィーフィードの記憶を持ってるのかっ!」
 覇王(ダイナスト)グラウシェラーの孫であり、赤の竜神(フレアドラゴン)スィーフィードの力を受け継ぐナーシャ=リコルヌの能力は、彼女と同じくスィーフィードの力を授かったモノ、果てには未だ健在の三人の分身達を念話――――精神感応(テレパシー)で即座に会話できる、というものであった。
 その彼女に精神感応(テレパシー)を送ったということは、つまり……
 ウィンはにっこりと笑って見せた。
 ゼルガディスは腕を組み、納得した面持ちで、
「なるほどな。竜族を助けられるわけだ」
「んふふ♪ でもね。アタシ、そんなに強くないんだ〜。防御なら自信あるケドv
 だから、アタシを戦力として考えないでネvv」
「は? 戦力?」
 唐突にでてきた単語に、リナは眉を寄せた。
 意志の強そうな紅い目で、ウィンを見、
「何よソレ」
「だって、近々『彼女』はも・一回現れるだろーし」
「何でそんなことが解るんだ?」
 多分、何も解っていないだろうガウリイが訊く。
 ウィンは事も無げに、平然と、
「ヴァル君がいるから」
 と。
 そう言った。

◆ ◆               ◆

「…………リナ=インバース…………?」

 『彼女』は、信じられない面持ちで空に浮いていた。
 荒々しい風に長い髪を玩ばれながら、もう長いこと、ある一点を見つめている。

「…………どうして『彼』とリナ=インバースが一緒に居るの…………!?」

 リナ=インバース。
 『アノヒト』が、わたしの……そして『彼』の計画に、一番邪魔になると教えてくれたた人間。
 それが。

 どうして。

◆               ◆              ◆

「…………俺?」
 ウィンに手で示された当の本人、古代竜(エンシェント・ドラゴン)の生き残りは、何を言われているのか理解出来ていない様子だった。
 まぁ、無理もない事だろう。
 今回の一件、首謀者はほぼ間違いなく覇王(ダイナスト)グラウシェラー。
 ヴァルとは、直接の関係は無い。
「……ウィンさん。何でヴァルなんですか? ゼロスの説明を聞く限り、覇王(ダイナスト)に恨まれているのはリナさんなんでしょう?
 それに……生き残りであるエイジュさんを始末しに来る、……とかのほうが、可能性としては高いような……」
 気がするのですが、と、茶器をテーブルに置いたフィリアが、不安げに問う。
 ウィン=コバルトはちっちっち、と指を振った。
「『彼女』がそんなことにこだわるとは思えないヨ。それよりも、きっとヴァル君の『香り』に惹かれて来ると思うんだナ♪」
「……『香り』……? それって……!!」
 そう言ってガウリイが目を輝かせた瞬間――――

「それ以上言うなあぁぁあぁぁぁぁああぁぁぁぁぁあぁぁ!!!!」

  どごぉ!!

 実に鮮やかなリナのエルボー・ドロップが彼を直撃した!!
「ぐげふぅっ!?」
 人外の奇声を発しつつ、頭から床に激突するガウリイ。
 リナは、はーはーと呼吸を乱して、
「あんたっ!! 今とんでもないこと言おうとしてたでしょっ!! 『何だ、お前風呂入ってないのか?』とかっ!!」
 一言一句違わず、まさにその通りのセリフを口にしようとしていたガウリイは、床に突っ伏したまま、何も言えなくなってしまった。
 しばらくそのまま動かずにいたが、やがて何事も無かったかのように立ち上がり、椅子に座って残っていたスコーンを頬ばる。
 相変わらずな二人の様子に、アメリアは軽く嘆息した。
「変わってませんよね、リナさんとガウリイさん……」
「全くだな。進歩がないというか…………」
「へぇ? じゃあ、ゼルと姫は何か進歩があったんかい?」
 呆れて呟く二人に、にやにやと、意地の悪い笑みを浮かべたファレスがそう言った。
 彼は、セイルーンの王宮で住み込みで働いているので、ゼルガディスがちょくちょくアメリアに会いに来ていたことを知っている。
 二人は、一瞬顔を見合わせると、頬を紅く染めてうつむいた。
 瞬間。
 ファレスは後悔した。
(いちゃつくなっつーに)
 知らず憮然とした表情になってしまったファレスを、ナーシャが笑いながら軽くたしなめた。
「こら。そこで会話に便乗して、さらに落ち込んでどうするのだ。
 話がずれておるぞ。
 ――――で、ウィン。ヴァル殿の『香り』に惹かれるとは……一体どういうことだ?」
「…………はっ!!
 ごめんっ、魂とんじゃったっ! 良かったー、話が本題に戻ってくれて♪」
 ウィンは可愛らしく片足を上げて飛び跳ねた。
「えっとネ。アタシがエイジュ君を助けたとき、『彼女』からよくわかんない気配を感じたんダ。ヴァル君からもソレを感じるの。
 ホント少しダケ。まるで何かの残り香みたいに」
「…………なるほど。その『残り香』に惹かれて、『彼女』か来るのではないか、と。そういうことだな?」
「あったり〜〜〜〜!! さっすがナーシャv 話がわかル〜〜〜〜vvv」
「…………前々から言おうと思っておったのだが、その気の抜けるようなしゃべり方を控えてもらえぬか。……無性に腹が立つ。
 それより、そのヴァル殿の『残り香』というのは、間違いなく『彼女』と同じモノなのだろうな? 違っていて、こちらが待ちかまえている間に、別の場所で破壊活動されては、たまったものではないぞ」
 するとウィンはにやりと笑った。
「……じゃあ、そこにいる魔族のヒトとか、あと隠れていらっしゃる『オカアサマ』とかに訊いてみれば?」
「…………お母様?」
 と、空竜(エア・ドラゴン)のエイジュが眉を寄せた。
 誰のことを言っているのか、解らないらしい。当然と言えば当然だが。
 そして、止せばいいのに、わざわざ身をかがめて、
「ウィン。誰のことだ? その、『オカアサマ』というのは」
 ――――あーあ、訊いちゃった。
 エイジュとウィル以外の、その場にいる一同が、まったく同じ事を思った。
 赤毛の少女は満面の笑みで、その『オカアサマ』の正体を告げてやる。
 ごくごくシンプルに。
 誤魔化しようが無いように。
「金色の魔王(ロード・オブ・ナイトメア)様v」
「……………………」
 案の定、エイジュは固まった。
 そして、そんな彼に追い打ちをかけるように、虚空から何とも形容しがたい声が響く。
『なーにぃ? 呼んだ?』

  ぴしぃいい!!

 金色が収束して、人の形を作るのと同時――――一同は文字通り石と化した。



『なんなのよ……ちょっと暇だったんで顔出しただけじゃない』
「『だけ』などと言って欲しくはないな。私やファレス、ウィンは慣れているからともかく、やはり他の方々には刺激が強い。
 だいたい、お主この世界にばかり干渉しておるが、他の世界はいいのか?」
『平気よv たまぁあに様子見にいってるからv』
「…………本当か?」
 疑いの眼(まなこ)でエルを見つめるナーシャ。
 エルは可愛らしい動作で、ひょいっ、と肩を竦める。
 ナーシャはしばらくエルを見つめていたが、やがて深々とつめていた息を吐き、
「…………ま、よいがな。
 ところでエル。ヴァル殿に何かの『残り香』がついているらしいのだが……」
『ああ、あたしはその『彼女』に会ったこと無いから、同じモノかは解らないけど、確かにヴァル本人のモノの他に、何かの『香り』が残ってるわね』
 半透明の身体は、空中で器用に足を組み、膝に肘をついて、立てたその手に自らの顎をのせた。エルお得意の座り方である。
 その体勢のまま、ちらりとゼロスに流し目を送る。
『ゼロスはその『彼女』に会ったこと有るんでしょ?』
「はぁ……。獣王様に言われて、しばらくついてましたが…………」
 漸く石化の解けてきたリナは、ゼロスのその言葉にはっと我に返る。
 勢いよく彼の胸ぐらをつかんで、
「あんたそういえば、役者が全員そろったら、続きを話すって言ってたわよねえ!? とっとと話なさいよっ!!」
「えっ、ちょっ、リナさん、苦しい……」
「そうですよ、ゼロスさん!! よく考えたら、まだ一つも話の核心は言ってもらってませんっ!! きっぱりすっぱり白状したらどうですかっ!!」
「いや……ですから…………」
 ゼロスははぁ、とため息を一つ付くと、空間を渡ってリナの手から逃れた。少し離れた場所に出現し、船上での続きを話し始める。
「簡単に言いますと、その精神世界面(アストラル・サイド)で彷徨っていた魂が『彼女』なのですよ。覇王(ダイナスト)様は御自分の力を分け与え、肉体を創り、『彼女』に与えたのです。
 …………多分、覇王神官(プリースト)グロウだけでは、リナさん達を抹殺できないと思ったんでしょうね」
「…………そうすることによって、『彼女』を己の味方に引き込んだってことか…………」
 ゼルガディスは呆れ顔で言った。
「そんなことをしてわざわざ手駒を増やすとは……魔族はよっぽど景気が悪いらしいな」
「ほっといて下さい」
 ゼロスは少々邪険にゼルガディスの言葉を突き放した。
 と。
「…………『アレ』は……魔族なのだろうか…………」
 今まで話を聞くだけだったエイジュが、顔を伏せたままポツリと呟いた。
 その手には、フィリアが入れたお茶を持ってはいるが、すでに中身は冷め切っている。その茶色い液体に映った己の顔を見つめながら、彼は言葉を続けた。
「魔族……ではないような気がする。
 …………もっと……我々に近いような…………」
「――――そう感じても、おかしくはないですよ」
 はっ、と顔を上げるエイジュ。
 ゼロスは、いつもは閉じている紫暗の瞳を開いて、笑むことなく真実を口にする。
「その、覇王(ダイナスト)様の手駒になった魂が問題なのですよ。普通の人間や、あるいは竜族の魂なら、何の問題も無かった。
 しかし、あの魂は危険すぎます。
 あの魂がその気になれば、肉体(うつわ)を与えた覇王(ダイナスト)様でさえ、簡単に滅ぼせるでしょう…………
 おそらく、赤眼の魔王(ルビー・アイ)様……そして、スィーフィードの残り三体の分身ですらも」
 それは、断定だった。
 絶句している一同に、ゼロスは十分に間をおいてから、最後の言葉を紡ぐ。
「…………『彼女』の名は――――…………」
 と。
 その刻(とき)。

「…………熱音光裂破(エクスプロージョン)…………」

 静かな……水の流れを思わせる声が、聞こえた。
 瞬間。
「伏せろっっ!!」
 ガウリイの言葉を理解する事ができなかった。
 聞いたことも無い呪文。
「えっ!? ちょっ…………!!」
 結界を張る暇もあらばこそ。

  ごがあぁぁぁあぁっっっ!!!

 激しい音とともに、屋根が落ちてくる。
 それだけではない。
 普通は目に見えることのない『熱』が、色を伴ってリナ達に襲いくる!
 ヤバイ――――!!
 『炎』ではない、純粋な『熱』に飲み込まれそうになり、頭の中が真っ白になった瞬間――――
「隔絶疾結界(セパレート・ブレイズ)!!」

  シュウィンっ!

 一同を、優しい風が取り巻いた様だった。
 眼前にまで迫っていた熱は、結界に阻まれ、進行方向を見失う。
 とっさに防御してくれたのは、ウィンらしい。
 ウィン=コバルトは振り返ったリナに向かって、パチンッ、と器用にウインクして見せ、
「んふv 防御はまかしてって言ったデショ?」
「…………いや、ホントに凄いのね…………
 何にしても、サンキュ」
「んふふv でも、攻撃その他諸々はよろしくネ♪ お仕事は分担してやりまショ」
「OK!!」
 ウィンにウインクをかえして、リナは攻撃態勢に入った。他の者は、すでに剣を抜き、天井をぶち破った張本人――――『彼女』に警戒の眼差しを向けている。

「…………どうして…………?」

 唐突に。
 『彼女』は口を開いた。
 よく見ると、大きな水色も目から、止めどなく涙を流している。
 先ほどの呪文の余波で未だに荒ぶる風に、長い淡黄白色の髪を嬲られながら、それでも涙は止まらない。

「…………どうして?」

 『彼女』は、もう一度繰り返した。
 その視線の先には――――

「…………ヴァル…………?」

 『彼女』はヴァルに近づいた。
 一歩一歩、ゆっくりと。

「…………わたし、がんばった。あなたが居なくなってしまった後も、あなたとの目的を果たすために。そのために『ここまで』来たのに…………
 どうしてリナ=インバースと一緒にいるの?
 このヒトは、わたし達の一番の障害なのに…………」

 じっ、と、視線を逸らすことなく自分を見つめてくる『彼女』を、困惑した表情でヴァルは見つめ返した。
 不意に、顔を歪める。
「……っ……ふっ……!」
 辛そうに頭を抱える。
 おもわず駆け出しそうになるフィリアを、隣にいたゼロスが止めた。
 『彼女』の正体を知っているゼロスは、緊張した面持ちで事の成り行きを見守る。
 と。
 ヴァルが漸く顔を上げた。
 その瞳が、『彼女』を正面から捕らえる。
 次の瞬間、彼は目を瞠(みは)った。
 半開きの口が、意志を持って言葉を紡ぎ出す。


「…………ヴォルフィード…………」


 彼は、確かにそう言った。



############################################################


 はーい。やっと話が動き出しました。第九話でやっと(笑)

 ずっと冒頭を飾っていた『彼女』は異界の神ヴァルフィード様です。
 当たった方、いらっしゃいますかねぇ? あんなつたない話の流れで(汗)

 ここまで読んで下さりありがとうございました。第十話もよろしくお願いしますvv

 白河綜でした。
 できれば一週間後に続きをのせたいなぁ(←弱気)

  

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17932Re:闇の残り香 9・祝!!エル様登場♪かお E-mail 2001/11/4 21:56:59
記事番号17929へのコメント

こんにちわ♪
わーい♪エル様だぁ♪
というわけで、まだ、前回のレスからそんなに時間がたってないのに、
またまたレスしてるかおです(笑)
>『なんなのよ……ちょっと暇だったんで顔出しただけじゃない』
>「『だけ』などと言って欲しくはないな。私やファレス、ウィンは慣れているからともかく、やはり他の方々には刺激が強い。
> だいたい、お主この世界にばかり干渉しておるが、他の世界はいいのか?」
>『平気よv たまぁあに様子見にいってるからv』
たまに、いじめにいってるともいう(笑)
>『ああ、あたしはその『彼女』に会ったこと無いから、同じモノかは解らないけど、確かにヴァル本人のモノの他に、何かの『香り』が残ってるわね』
って・・・エル様、わざとはぐらかしてますね(笑)
だって、神も魔王もエル様の部下だし(笑)
> 『彼女』はヴァルに近づいた。
> 一歩一歩、ゆっくりと。
とゆーか、ヴォルフィード!!エル様に気づけよ!!
先に!!自分の上司でしょうが!!(爆!)
しっかし・・・。
じゃあ、部下Dは何やってんだろーか(笑)
ヴォルフィードの魂の欠片があるとゆーことは、必然的に、部下Dも(笑)
エル様・・・たいくつしなくて、すみますね♪
とゆーことは、残ってた欠片が暴走中(笑)
ちなみに、本体の方は、二千年後に「ロスユニ」に突入・・と♪
ふふふふ♪続き、楽しみにしてますのです♪
では♪
そういえば、白河さんも、入りましょうよ♪L様を活躍させる会♪
せっかく、L様でてるんだし♪←レスで勧誘すな!!
ではでは、感想になってない、感想まで♪
byかお

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17940えっ、私が入っていいんですかっ!?白河綜 E-mail 2001/11/5 00:06:37
記事番号17932へのコメント

かおさんは No.17932「Re:闇の残り香 9・祝!!エル様登場♪」で書きました。
>
>こんにちわ♪
>わーい♪エル様だぁ♪

 こんばんは♪ 白河です。
 そーです!! 出したくて出したく、無理矢理出しちゃいました。作者の気まぐれで、きっとエイジュ君は寿命が縮まった事でしょう(笑)


>>『平気よv たまぁあに様子見にいってるからv』
>たまに、いじめにいってるともいう(笑)

 その通りv 一応、こんななんの変哲も無い言葉ですが物語のキーワード(まじかい!!)だったりします。

>> 『彼女』はヴァルに近づいた。
>> 一歩一歩、ゆっくりと。
>とゆーか、ヴォルフィード!!エル様に気づけよ!!
>先に!!自分の上司でしょうが!!(爆!)

 えっとですね。一応、覇王様に無理矢理肉体を持たされちゃったため、魂の一部が破損してる状態・・・ってことになってます。平たく言っちゃえば、あんまり思考が働いてません。

>しっかし・・・。
>じゃあ、部下Dは何やってんだろーか(笑)
>ヴォルフィードの魂の欠片があるとゆーことは、必然的に、部下Dも(笑)
>エル様・・・たいくつしなくて、すみますね♪
>とゆーことは、残ってた欠片が暴走中(笑)

 にょほほ(汗)

>ちなみに、本体の方は、二千年後に「ロスユニ」に突入・・と♪
>ふふふふ♪続き、楽しみにしてますのです♪
>では♪

 うにゃあ〜〜(照れ)(>▽<)
 本当にアリガトウです!! 頑張るです!! でも、ちょっと諸々の事情で、続きは一週間後になります。もっと遅くなるかも(汗)

>そういえば、白河さんも、入りましょうよ♪L様を活躍させる会♪
>せっかく、L様でてるんだし♪←レスで勧誘すな!!

 えぇー!! いいんですか!?
 是非っ! 是非入れてください!! よろしくです!!

>ではでは、感想になってない、感想まで♪
>byかお

 アリガトウございました。
 明日も頑張るぞ!! 白河綜でした。


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17949L様を活躍させようの会会長より♪ねじばな E-mail 2001/11/5 17:08:39
記事番号17940へのコメント

こんにちはっ

毎回楽しませてもらってます♪(←じゃあレスしろ自分)

かおさん(副会長さん)から連絡が来たので、レスを覗いてみました。

入会はいつでも誰でもオッケーです!

っていうか、大歓迎です♪

ただ単に、L様を小説内ですこしでもいいから活躍させればそれでいいんで。活動内容は。

というわけで。

会員ナンバー:08 白河綜さん

入会、受諾いたしました〜♪

小説、続き楽しみにしてるんで、頑張って下さいね♪
ではでは〜♪

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17980ひぃとぉけぇたぁ〜〜〜〜!!!白河綜 2001/11/7 13:14:26
記事番号17949へのコメント

ねじばなさんは No.17949「L様を活躍させようの会会長より♪」で書きました。
>
> こんにちはっ

 こんにちはv お久しぶりです!!

> 毎回楽しませてもらってます♪(←じゃあレスしろ自分)

 うおぉおおぉぉぉぉおおぉぉっ!!!
 ありがとうございます!! 思ったよりも長くなってしまいそうで手が追いつかず困っています(汗)

> かおさん(副会長さん)から連絡が来たので、レスを覗いてみました。
>
> 入会はいつでも誰でもオッケーです!
>
> っていうか、大歓迎です♪

 ぅわーいvvv

> ただ単に、L様を小説内ですこしでもいいから活躍させればそれでいいんで。活動内容は。

 分かりました!! 活躍させますよっ!

> というわけで。
>
> 会員ナンバー:08 白河綜さん
>
> 入会、受諾いたしました〜♪

 ありがとうございました〜v 8v 8vv ヒトケタ〜〜〜〜vvv

> 小説、続き楽しみにしてるんで、頑張って下さいね♪
> ではでは〜♪

 ありがとうございますv

 白河綜でした。



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17933エル様…ッ!むくぅ 2001/11/4 22:26:36
記事番号17929へのコメント

 どうもこんばんはなのです。
 なんだかお宅のグロウさんとウィン=コバルトさんに心揺れるむくぅなのです……(もはや男だろーが女だろーが見境がない)
 初めて感想つけるわけですが、読んでましたのですー……
 ああー……
 何かレスつけるタイミングを失って、今さら感が抜けませんが……(汗)
 えーと、早速ですが感想をッ!

 『彼女』――ヴォルフィードさんとヴァルさんの接触によって、事態が急展開の予感なのですね……
 覇王さんサイドとヴァルさんの出方が今後の注目なのですね――ヴァルの意思は決まっているのか揺れるのか……
 ……………極端な妄想で『ヴォルフィード対フィリアでヴァル争奪戦』とか考えた自分は末期症状(何の)なのですね……(汗)

 ああ、感想になっていない……それでは逃げさせていただきますのです。白河さんのお話は、もぉ先が気になって気になってしょうがないのです……ッ!
 続きを楽しみにしていますのですッ!
 それでは、むくぅなのでしたッ!

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17942むくぅさんだ〜〜!! お久しぶりです!!白河綜 E-mail 2001/11/5 00:22:22
記事番号17933へのコメント

むくぅさんは No.17933「エル様…ッ!」で書きました。
>
> どうもこんばんはなのです。
> なんだかお宅のグロウさんとウィン=コバルトさんに心揺れるむくぅなのです……(もはや男だろーが女だろーが見境がない)

 うおおおおぉ!! ウィンはともかく、今まで白河が書いたキャラ中一番サドっぽいグロウ君が……!! 実は白河も気に入ってます(笑)
 ともかく!! 好きなキャラに男も女も関係ないです!!

 そう!! 未だに私はハーリア評議長が好き。

> 初めて感想つけるわけですが、読んでましたのですー……

 ほんとですか!?
 ………………………………v
 ……はっ! ときめいてしまった…………(待て待て)

> ああー……
> 何かレスつけるタイミングを失って、今さら感が抜けませんが……(汗)
 
 そんなこと無いです!! 嬉しいです!!(感涙)

> えーと、早速ですが感想をッ!
>
> 『彼女』――ヴォルフィードさんとヴァルさんの接触によって、事態が急展開の予感なのですね……

 そーなのです。
 しっかし、こんな大物だしちゃっていいんだろうか……? エル様出てるし、いいかな。うん、OKだ!!(自己完結)
 
> 覇王さんサイドとヴァルさんの出方が今後の注目なのですね――ヴァルの意思は決まっているのか揺れるのか……
> ……………極端な妄想で『ヴォルフィード対フィリアでヴァル争奪戦』とか考えた自分は末期症状(何の)なのですね……(汗)

 なんて心惹かれるvvv 良いですね、それも(さらに待て)

> ああ、感想になっていない……それでは逃げさせていただきますのです。白河さんのお話は、もぉ先が気になって気になってしょうがないのです……ッ!
> 続きを楽しみにしていますのですッ!
> それでは、むくぅなのでしたッ!

 くうう!! ありがとうございました!!
 白河もむくぅさんにレスを送りたいのですが、模試とか模試とか模試のせいでネットに来れなかった間に、いつの間にかいっぱい書いてらっしゃって、実は全てには目を通してません(泣)
 読み終わったら書きますね!!

 では、白河綜でした。
 逃走!!


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17953エル様vvエル様vvたかこ 2001/11/5 20:00:02
記事番号17929へのコメント

 
 こんにちは!!

 エル様登場ですな!!
 わ〜い、エル様〜。

 白河様の作品、過去の小説漁ってるときに読ましていただきました!!
 えっと、確か、ナーシャさんが出てくるの。(題名覚えてません、すみません!!)
 何回か、読み返した覚えがあります!!
 だって、面白かったから!!

 続き楽しみにしております!!


 ではでは。

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17981たかこ様vvたかこ様vvv白河綜 2001/11/7 13:23:33
記事番号17953へのコメント

たかこさんは No.17953「エル様vvエル様vv」で書きました。
>
> 
> こんにちは!!

 はーい!! こんにちはですっ! 学校のパソ子からこんにちはです!!

> エル様登場ですな!!
> わ〜い、エル様〜。

 はいっ!! やっぱりこの方がでないと、私はスレイ小説になりません!!

> 白河様の作品、過去の小説漁ってるときに読ましていただきました!!
> えっと、確か、ナーシャさんが出てくるの。(題名覚えてません、すみません!!)
> 何回か、読み返した覚えがあります!!

 うにゃぁ、照れくさいです〜〜〜〜♪ ありがとうです♪

> だって、面白かったから!!

 ・・・・・v(照れてる) なんだか、あの小説(「希少価値の希少価値たる所以」といいます)は、意図せず今回の「闇の残り香」の前置きみたいになってますね〜。

>
> 続き楽しみにしております!!

 ありがとです!! 頑張るです!! ちなみに白河、家庭の事情で小説の続きのアップは週末になります。いくつかまとめてアップする予定です。

> ではでは。

 どうもでした!!

 白河綜でした。



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18034闇の残り香 10 白河綜 E-mail 2001/11/10 15:58:44
記事番号17910へのコメント



 きょほほほほほっ…………はっ!!
 す、すみません。いきなりワケのわからない奇声から始めてしまいました
(汗)

 えー。何はともあれ、模試を受けに行って、やっと帰ってこれたので、続きを載せたいと思います。

 ちっとも話が進んでませんが…………ああっ! 此処で引き返さないで!!

 では、つたない話ですが、どうぞです。

############################################################



  ずっと、寂しかった。

  その時、そう思ったとき、やっと気づいたの。

  『無関心』って、こんなにも怖いことだったんだね。


*  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *


「ヴォル…………フィード…………」

 聞き慣れた低い声が、風が吹き荒れているにも関わらず、やけにハッキリと響いた。
 困惑と驚愕が入り交じった表情で、己の前に立つ『彼女』――――ヴォルフィードを見つめる。
 この二人の立つ場所だけが、別世界の様だ。
「…………ヴァル…………?」
 フィリアが不安げに声を出す。
 ――――今の彼は、自分の知っている彼なのだろうか――――

「…………ヴォルフィード……、何故お前がここにいる?」
 そう問う声音は、間違いなくヴァルのモノ。
 しかし、何故だろう。雰囲気が、違う。
『…………あたしが消しといた記憶が、戻っちゃったみたいね』
 ポツリ、とエルが言った言葉に、二年前の事件を知っている六人はハッとする。
「そっか……! ヴァルさんはあの時…………!」
「闇を撒く者(ダーク・スター)……デュグラディグドゥと同化してたんだったな……」
 アメリアとゼルガディスが額に汗を浮かべて、過去を思い出した。

   ――――世界を浄化する――――

   ――――1度全てを壊して造り直すんだ――――

『――――忌々しいわね』
 憮然とした表情で、半透明のエルは腕を組んだ。
 そういえば、あの事件は、ヴォルフィードとデュグラディグドゥが、共にエルに反旗を翻したものだった。エルがいい顔をするわけない。
 リナの背筋に悪寒が走った。
「…………どうして『彼女』――ヴォルフィードがまだいんのよ……」
 いつもよりも声を抑えて問う。
 すると、エルからは意外な答えが返ってきた。
『いないわよ。あの子の魂は、ちゃんと二千年後の世界に転生するように、輪廻の流れに乗せたもの』
「!?」
 驚きの表情で、一同はエルに視線を集める。
 エルは肩を竦めて見せた。
『多分――――ここにいるヴォルフィードは『思い』の結晶体ね。強すぎる『思い』が、あの子の魂の残像を、あんな形で現世に残した。
 …………だから、たいした思考力も無いはずよ。ただただ、目的の遂行のためだけに動く『お人形』――――そう、『残り香』と言ってもいいかもね』
 もっとも、力は本体と変わらないでしょうけどね、と、そう言い終えると共に、エルは姿を消した。
 驚いてリナが周りを見渡せば、いつの間にやらゼロスの姿も無い。
「一体……」
「エルのことだ。何か考えがあるのであろう。
 それよりも、今はヴォルフィードがどうでるのか……
 それに忘れていないであろうが、彼女はリナ殿の命を狙ってるのであろう?」
「あ……っ!」
 思い出したかのように、パッとアメリアが顔を上げた。
 慌てた顔をして、
「そうですよっ! しかも、ヴォルフィードの言ってている『目的』っていうのが、二年前と同じものだったら…………!!」
「……世界の……浄化か?」
 ゼルガディスが、ヴァルとヴォルフィードを警戒しながら、
「…………そういえば、二年前の『闇を撒く者(ダーク・スター)』はデュグラディグドゥとヴォルフィードの合体版だったな…………」
「…………どういうことだ?」
 ……………………
 沈黙。
「…………ガウリイ。」
「あ? 何だリナ?」
「こおぉんのどアホ〜〜〜〜!!
 こぉおんなにシリアスなシーンでなんて事訊くのよ〜〜〜〜!!!」

  めぎょっっっ!!

 リナはガウリイの顔面に、己のブーツを底をめり込ませ、さらにグリグリとねじり込んだ。
 今までの重い空気は何処へやら、一転して緊張感の無い空気が流れ出す。
 眦(まなじり)を逆立てて、リナはガウリイに怒鳴り続けた。
「いーいっ!? 一回しか説明しないからよく聞くのよっ!?
 二年前っ!! こっちの世界に『闇を撒く者(ダーク・スター)』が召喚されたわねっ!!?」
「…………そうだっけ?」
「そーなのっ!!
 でっ!! その『闇を撒く者(ダーク・スター)』は、自分の居た世界の敵対していた神・ヴォルフードを自らに取り込んで、暴走してたのっ! でも、実際、ヴォルフードは『取り込まれた』んじゃなくて、自分の意志で『取り込まれてやった』のよっ!! 『この腐りきった世界を浄化するために』ねっ!! さらに!! そんなタダでさえややこしいところに、当時『ヴァルガーヴ』だったヴァルが取り込まれて、しっちゃかめっちゃかのやったら面倒くさい事になってたのっっっ!!
 ゼルとアメリアが心配してんのは、あの『残り香』のヴォルフードが未練ったらしく現世に残ってる理由が、あん時の『闇を撒く者(ダーク・スター)』と同じなんじゃないか、ってことよっっ!!」
「……………………何で同じだまずいんだ?」
「…………っっっぅ!!!!
 ……アメリア、…………パス」
「あ、はい」
 盛大に頭を掻きむしり、ひとしきり苛立ったリナだったが、やがて諦め脱力し、白旗を挙げた。アメリアにバトンタッチする。
「いいですか、ガウリイさん」
 こほんっ、とアメリアは咳払いをした。
 ぴっ、と右手の人差し指を立てる。
「二年前に召還された『闇を撒く者(ダーク・スター)』のやろうとしてたこと…………憶えていないと思うんで言いますけど、世界を一度混沌に帰し、もう一度、今度は神も魔族も無い世界に造りかえようとしてたんです。一度混沌に帰す……ってことは、一度全てを滅ぼすということ。だからマズイんです」
「おおっ! なるほど、わかったわかった!!」
 嘘つき。
 リナ一行は一斉に、そう胸中で呟いた。
 二年前には知り合っていなかったナーシャにファレス、そして今日会ったばかりのウィン=コバルトとエイジュは、何が何だかわかっていない様子。
 だが、今説明している暇はない。
 ここでモタモタしていれば、それこそ二年前の事件の再来になってしまう。
 ようやく我に返ったリナは、未だに沈黙を守っているヴォルフィードに目を向けた。

「…………ヴォルフィード?」
 何も言ってこない彼女に、ヴァルは小さく声を掛ける。
 一体、今の彼は『ヴァル』なのか。それとも『デュグラディグドゥ』なのか。
 不意に、ずっと顔を伏せていたヴォルフィードが顔を上げた。
 その瞳に、もう涙は溜まっていない。
「……………………なんでそんなこと訊くの?」
「!?」
「なんでそんなこと訊くの、デュグゥ。わたし達、一緒に目的を果たそうって……そう約束したじゃない。
 それに、それを言いたいのはわたしのほう。
 アナタが居なくなってしまったから、わたしは『ここ』に来たの。
 なのに…………何でアナタがまだここに居るの?
 …………ううん、それはいいの。
 なんで? なんでアナタは何もしていないの?」
「ヴォルフィード…………」
「アナタの気配が消えてしまって、なのにわたしは残ってて。
 だから今度はわたしがやんなきゃって……だから『アノヒト』に肉体を創ってもらって…………あんな『力』の無いヒトに従って。
 みんな、みんな目的を果たすため。
 なのに…………どうしてデュグゥは此処に『居る』のに、何にも…………何にもしてないのっ!!」
 彼女が目を見開いて、半ば叫ぶようにヴァルを責めた瞬間――――

  ザシュっ…………

「…………え?」
 その呟きは、一体誰のモノだっただろう。
 リナに理解できたのは、ただ、何の前触れもなく、ヴァルの身体が崩れていくことだけだった…………



 同時刻、群狼の島。
『ちょっと邪魔するわよ』
 不思議に響く声音が、この島の主の居室に響いた。
 同時に、複数の気配が畏まった様子。
 エルは眼前でひざまづく二人の女性に、無感動に目を向ける。
 一人は、金の稲穂のような髪を短くまとめた、女にしては大柄な女性。
 対して、もう一人はまさに『緑の黒髪』というのが相応しい長く艶やかな髪。身体付きは華奢だ。
「お久しゅうございます」
 金髪の方――――獣王(グレーター・ビースト)ゼラス=メタリオムが、慇懃に言葉を掛ける。
 もう一人、海王(ディープシー)ダルフィンは、顔を上げてにっこりと微笑んだ。
 エルはカリカリと頭を掻いた。
 ――――どうも、こいつは苦手だ。
 ダルフィンから目をそらし、ため息を一つつく。
『…………久しぶり。いきなりだけど、ちょっと手伝いなさい』
 前置きも何も無しに、そう言った。
「何をすればよろしいんですの?」
 にこにこと笑ったまま、ダルフィン。
『グラウシェラーを探してきて。
 見付けたらあたしに報告。で、あたしが行くまで、アイツが逃げないように、周りに結界を張っておく事。
 それと、ゼラス。少しの間ゼロスを借りるわよ』
「あんな奴で良ろしければ」
 ゼラスはそう言うと、エルの命令通り、覇王(ダイナスト)を探しに行ったのだろう。その場からかき消えた。
 と。
『……………………ダルフィン、あんたは行かないの?』
「んふ。その前に、お聞きしたい事がありますの」
 ドレスの裾を優雅にはらい、神々しいまでの輝きを放つ、半透明の上司に、正面から微笑みかけた。
 ――――エルは、この微笑みが苦手だった。笑んでいるのは口元だけ。決して、目は笑わない、この笑みが。
 怖い、なんて事はあるわけない。
 たんに、なんとなくだが、気持ち悪いだけ。
『…………言ってみなさいよ』
「では、お言葉に甘えさせていただきますわ。
 何故、結界を張ってまで、覇王(ダイナスト)を捕らえておかなくてはいけませんの? あなた様がその気になれば、滅ぼす事なんて簡単ですのに。
 何か理由がおありなんでしょう?」
『……………………』
 エルは答えない。
 ダルフィンは再びにっこりを笑いかけた。
「…………ご友人を大切になさるのも良いと思いますが、過保護すぎるのはかえって良くありませんわ」
 そう言うと、優雅に一礼し、ゼラスと同じように虚空に消えた。
 後に残るのは、沈黙ばかり。
 『実体』など存在しないエルだから、息づかいさえも響かない。
 エルは再び頭を掻いた。
(――――アイツは察しがいいのよね〜〜)
 ふぅ、とため息を一つ。
『――――…………なんと言われよーと、あの二人のためにも、どーにかしてやんないと…………』


 その呟きを聞く者は、いなかった。


##############################################################

 ぐふぅ。今回は苦手のガウリイ君に動いてもらおうと思って書いてみたら…………

 ゼルガディスさん、どこー!!?

 …………しくしく。

 ああ、それではもう一話アップします。
 よろしければ、そちらもどうぞ。


    


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18035闇の残り香 11白河綜 E-mail 2001/11/10 16:04:00
記事番号17910へのコメント



  …………『あの方』は、いつまでたっても…………わたしを見てはくれないんだね。

  …………あの方は…………『わたし達』にとっての全てなのに。


  それでも、『あの方』は見てくれない。


*  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *


 最初に響いたのは、フィリアの悲鳴だった。
「ヴァルっっ!!」
 己の危険もかえりみず走りより、その背を支える。
 そんなフィリアに、ヴォルフィードは一瞥もやらず、
「…………知らない。……デュグゥが悪いんだもの…………」
「…………っっ!! なんて事いうんですがっ!! ヴァルが何をしたというのですっ!?」
 思わず怒鳴り返すフィリア。が、すぐに自分の失態に気付く。わざわざ彼女の注意を、自分と深手を負っているヴァルに向けてしまったのだから。
 ヴォルフィードは、さっ、と視線を床に座り込んだフィリアに向ける。
「なんで? なんであなたが怒るの? デュグゥはわたしを裏切ったの。だから攻撃したの。でも、わたしが攻撃したのはデュグゥ。なのに、なんであなたが怒るの? あなたには関係無いのに」
「関係なくなんてありませんっっ! ヴァルはわたしの大切な家族ですっ!! それに、今の彼は『デュグラディグドゥ』ではありませんっ!! 『ヴァル』ですっっっ!!」
「…………『ヴァル』…………?」
 不思議そうな顔をして、軽く目を瞠るヴォルフィード。
「…………彼はデュグゥじゃないの?」
 淡黄白色の髪が、サラリと肩から落ちる。
 水面(みなも)の色をそのまま沈めたような透明感ある瞳が、ただただ驚きを宿したまま、フィリアの腕に抱かれたヴァルに向けられる。
 彼のその身体からは、先ほどの、おそらくヴォルフィードが無意識に放った一撃で大きく薙がれ、止めどなく血が流れていた。紅は、ヴァルの身体を伝い、それを支えるフィリアの白い腕を汚して、そのまま床に血だまりをつくっていく。
「――――アメリアっ!」
 そう言っただけで、アメリアはリナの言わんとしていることがわかったようだ。
 強く頷くと、ヴァルに近づき、口早に呪文を唱える。
「復活(リザレクション)」
 アメリアが唱え始めると同時に、フィリアは頭が冷えたようだ。
 そうだ、今はこの人と争うべきではない。一刻も早く、ヴァルの傷を癒さなければ――――…………
 そう思い直し、フィリアも呪文を唱える。
 ヴォルフィードは呆然と、巫女二人の作業を見つめながら、
「…………ねぇ…………
 …………彼はデュグゥじゃないの?」
 問われたフィリアは答えられない。
 アメリアと共に『復活(リザレクション)』を唱えているから。
 代わりにリナが答えてやる。
「『かつては』を冒頭に付けるなら、それは間違ってないわ。彼は以前『闇を撒く者(ダーク・スター)』と融合してたのよ」
「…………それは、知ってる…………わたしも『闇を撒く者(ダーク・スター)』だったから…………」
「そういえば、あんたも融合してたのよね…………だったらわかると思うけど、デュグラディグドゥは滅んだわ」
「……………………」
「で、あんたもその時、一緒に滅んだ。自分の事くらい、わかってるわよね……?」
「……………………」
 何も言わないヴォルフィードにリナは、
(こいつちゃんとわかってるのかな〜〜〜〜?)
 と思いながらも、ここで止めても仕方ないので説明を続ける。
 カリカリ、と頭をかき、大きく息を吐いた。
「このヴァルは、その時にたまたま転生した、元『ヴァルガーヴ』の魂よ」
「…………転生?」
 ようやく口を開いたヴォルフィードは、深淵を思わせる静かな声音で、そう、呟いた。それにともない、水面の瞳が深さを増す。
「そ、転生。
 全ての者の母…………金色の魔王(ロード・オブ・ナイトメア)の気まぐれの結晶体みたいなもんね」
「…………かあ……さまの? …………デュグゥ……が?」
「…………っ、だから、今はヴァルだって言ってるでしょーが」
 そう言いながら、リナはちらっ、と横目でアメリア達の方を見た。アメリアとフィリアが懸命に回復呪文を唱えている横で、ヴァルが少し身じろいでいる。意識が戻ったらしい。あれほどの傷を負ったのだ。まだ完全には治っていないだろうが、意識が戻っただけ、ひとまず安心である。
 リナは、ヴォルフィードが呆然としているのを確認してから、顔だけ、後ろを振り返った。ゼルガディスをはじめ、その場にいた面々が、小さく頷く。
 このままヴォルフィードが帰ればそれでよし。でなければ――――
 そう、目で確認した、次の瞬間。
「…………許さない…………」
 怒気を含んだ少女の様な声音が、静かに響いた。
 はっ、と振り返り、身構える。
 アメリア達も、何か察したのだろう。意識の戻ったヴァルを二人がかりで支え、リナ達の方へ戻ってきた。
 帯剣しているものはそれを抜き、他の者も、いつでも魔法を唱えられる準備をする。
 ヴォルフィードの水面の瞳に、波が立った。
 それはさながら嵐のように。
「許さない……っ、……裏切った……!!」
 淡黄白色の髪が、緩やかに舞い上がった。
 彼女のいる場所から、風が流れる。
「彼は…………デュグゥはっ……!! わたしを裏切ったっっ!!」
 そう声を荒げるのと一緒に、再び水面の瞳から澄んだ輝きの涙が零れた。
 瞬間、その場の空気が、ヴォルフィードの手に収束する!
「うわっ! やっばっっっ!!」
 後方で控えていたウィン=コバルトが一歩前にでた。
「とりあえず、アタシが外側第一層目の結界を張るから、エイジュ君がが二層目、ナーシャが三層目張ってネっ!!」
 珍しく焦った様子で、口早に呪文を唱え始める。
 その呪文は、耳慣れない旋律だった。

 ――――幾重にも束ねよ 優しき風の帳(とばり)
     折り重なりて力とならん 全ての者に祝福を
     美しき風霊(シルフ) 我を庇護せよ――――

「隔絶疾結界(セパレート・ブレイズ)!!」
 再び、風の結界が一同を覆った。
 続いて、エイジュの唱えた竜族の結界が、そして、最後にナーシャの結界が完成する。三層に重ねた結界。これならそう簡単に破られることはないだろう。
「やーんっ! なんでアタシがこんな事してるんダロ……。アタシはタダ、エイジュ君を彼の知り合いのフィリアちゃんトコに送りにきたダケなのにー!!」
「ふざけるのもいい加減にせぬかっ、ウィン!! エイジュ殿が助けを求めたら、お主が助けるが当然であろうがっ!!」
「おーい……どうでもいいが、結界を張りながらは止めとけよ。集中してないと、結界が綻びるぜ?」
「うぅ〜〜〜〜!! そんなこと言うなら、ファレス君がやってよ〜〜〜〜!!」
 ウィンが頬を膨らまして抗議するのを、ファレスは軽く手を振って、
「俺はあんたほど強力な結界創れないの。残念でした……っと。
 じゃ、俺らは俺らの分担をやろうか…………」
 ファレスはにぃ、と唇をつりあげた。。
 リナは耳のカフスに手を添え、魔力を手に集中させだしたファレスに視線を向けた。正確には、彼のそのさらに奥、結界の外側へ。
 外は風が荒れ狂い、フィリアの家は見る影もない。椅子が飛び、壁が軋み、床が剥がれていく。
 そんななかで、淡黄白色の髪をなびかせたヴォルフィードだけが、平然としていた。
 不意に、リナは彼女の言葉を思い出した。
 ――――裏切った!! 彼はわたしを裏切ったっ!!
 ……………………裏切る……って?
 一体何に対して言っているのだろう。転生したことが? いや、違う。エルはちゃんとヴォルフィードの魂も、輪廻の流れに乗せたと言っていた。もしかして、共に成そうとしていた『世界の浄化』を完成させずに、のうのうと過ごしていたことか? …………ううん、これも違う。もっとよく思い出さなければ。
 一体彼女はどんな時に、感情を顕わにした…………?


 『…………かあ……さまの? …………デュグゥ……が?』


「…………! ……ナ、リナ!!」
「へ!?
 …………あぁ、何? ガウリイ」
「何、じゃないだろ。いきなりボーとて。どうしたんだ?」
 ガウリイが心配そうにリナの顔を覗き込んできた。
 大きなつくりの手が、額に触れる。
 リナは、慌てた。
「だっ、だっ、大丈夫だってばっ!! ちょっと考え事してたのよっ!! なんてって、あたし達はこれから異界の神――しかも、おそらく完全体にかなり近い力を持つ彼女と、戦わなきゃなんないんだからねっっっ!!」
 乱暴にガウリイの手を振り払う。
 振り払われたガウリイは、それでも嫌な顔一つせず、なおも心配げにリナを見おろす。
 多少の居心地悪さを感じつつも、リナは気持ちを切り替え、
「…………さてっと。何はともあれ、今度はあたし達の分担ね」
 苛烈か瞳で、そう笑った。



「…………ル様、エル様…………」
 何もない空間に一人漂っていたエルは、呼ばれた声に伏せていた目を開いた。
「……思ったより早かったわね……。ご苦労様。どこにいるの?」
「はい…………」
 ゼラス=メタリオムは、覇王(ダイナスト)の居場所をエルに伝えた。
「今は、ダルフィンが一人で結界に封じ込めています。リナ=インバースに力を削がれたせいでしょうか……本来はほぼ同等の力を持っていたはずなのに、随分楽に捕まりました」
「そんなにリナ達に力を削られて…………全く、あんた達魔族も不甲斐ないわね」
「…………申し訳有りません…………」
「いいけど。それに、ゼラスは割と頑張ってるし。
 …………とにかく、結構な力を削がれてるし……恨みは深そうねぇ…………」
 エルは重い吐息を吐いた。
 ――――ここは本来彼女がいる空間。だから、息づかいも聞こえるし、声も普通に聞こえ、決して響いたりしない。身体も半透明ではなく、きっちり実体化している。
 つまり、そこは『混沌』と呼ばれる場所だった。
当然の事ながら、ゼラスがそこに入れるわけもなく、声だけを飛ばしているのである。
「…………どうなさいますか」
 そう問う声は、すでに次の行動を知っている。
 エルは軽く伸びをした。
 豪奢なアクセサリー達が、涼やかな音を立てる。
 彼女は、実に面倒臭そうに、
「きまってんじゃない。
 ――――案内して。グラウシェラーのトコに」


#########################################################


 ううう…………話がすすまない…………

 続きはまた一週間後です、おそらく。
 いくつかをまとめてアップするよていで〜す。

 それでは。



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18036わぉvvたかこ 2001/11/10 16:32:17
記事番号18035へのコメント



 こんにちは!!
 さっきまでよそ事やってて、ぽちっと更新したら、
 「をを!10がでてる!!」

 さっそく読んでみましたvv
 シリアスだぁ〜と、思ってたら、ガウリイのボケでちょっとほのぼのしていました。
 ナイス!ガウリイ!!(←ナイスなのか?!)
 
 白河さんの書かれるエル様は「金色の魔王(ロード・オブ・ナイトメア)」っぽいです!!
 (わたしのは思いっきりあとがきバージョンのL様だし、いろんな方の影響うけまくり・・・・・)

 続けて11も投稿なさるということで、また、ぽちっと更新!!
 「あったvv」
 というわけで、読ませていただきました!!

>
> ――――幾重にも束ねよ 優しき風の帳(とばり)
>     折り重なりて力とならん 全ての者に祝福を
>     美しき風霊(シルフ) 我を庇護せよ――――
>
>「隔絶疾結界(セパレート・ブレイズ)!!」
> 再び、風の結界が一同を覆った。
 なんで、こんなすばらしいカオスワーズ作れるんですか?!
 魔法とかも。
 すごいです〜。ファンタジーっぽくて!!(ぽいじゃなくてファンタジーだって!!)

>
>「…………ル様、エル様…………」
> 何もない空間に一人漂っていたエルは、呼ばれた声に伏せていた目を開いた。
>「……思ったより早かったわね……。ご苦労様。どこにいるの?」
>「はい…………」
> ゼラス=メタリオムは、覇王(ダイナスト)の居場所をエルに伝えた。
>「今は、ダルフィンが一人で結界に封じ込めています。リナ=インバースに力を削がれたせいでしょうか……本来はほぼ同等の力を持っていたはずなのに、随分楽に捕まりました」
>「そんなにリナ達に力を削られて…………全く、あんた達魔族も不甲斐ないわね」
>「…………申し訳有りません…………」
>「いいけど。それに、ゼラスは割と頑張ってるし。
> …………とにかく、結構な力を削がれてるし……恨みは深そうねぇ…………」
> エルは重い吐息を吐いた。
> ――――ここは本来彼女がいる空間。だから、息づかいも聞こえるし、声も普通に聞こえ、決して響いたりしない。身体も半透明ではなく、きっちり実体化している。
> つまり、そこは『混沌』と呼ばれる場所だった。
> 当然の事ながら、ゼラスがそこに入れるわけもなく、声だけを飛ばしているのである。
>「…………どうなさいますか」
> そう問う声は、すでに次の行動を知っている。
> エルは軽く伸びをした。
> 豪奢なアクセサリー達が、涼やかな音を立てる。
> 彼女は、実に面倒臭そうに、
>「きまってんじゃない。
> ――――案内して。グラウシェラーのトコに」
エル様〜〜〜〜〜〜〜vv
かっこいいです〜!!

続きは一週間後ですか・・・・・・・・。
うむ、待ってますので、頑張ってくださいぃぃぃぃぃ!!
楽しみにしております!!

ではでは。


 

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18039きゃっほうvv白河綜 E-mail 2001/11/10 16:53:43
記事番号18036へのコメント

たかこさんは No.18036「わぉvv」で書きました。
>
>
>
> こんにちは!!

 こんにちはです。一日ぶり(笑)でしょうか。でも、今日は自宅からです。電車の時間を気にしなくていいなんて…………!!(感涙)

> さっきまでよそ事やってて、ぽちっと更新したら、
> 「をを!10がでてる!!」
>
> さっそく読んでみましたvv

 ありがとうございますvv たかこさんの「獣神官の〜」も読みましたよ!! で、帰ってきてみたら、「もうレスがついてる!!」といわけでなのです。

> シリアスだぁ〜と、思ってたら、ガウリイのボケでちょっとほのぼのしていました。
> ナイス!ガウリイ!!(←ナイスなのか?!)

 うう、ガウリイ君苦手です……何を考えているのかわかんないんです。好きなんだけどなぁ……(涙)
 
> 白河さんの書かれるエル様は「金色の魔王(ロード・オブ・ナイトメア)」っぽいです!!
> (わたしのは思いっきりあとがきバージョンのL様だし、いろんな方の影響うけまくり・・・・・)

 そうでしょうか……?(照れてる)
 私もいつも書くのは後書きヴァージョンなんですが、今回のはシリアスをめざしてみました。「楽しい」エル様は、たかこさんをはじめ色々な方々が書いていらっしゃるので、そちらを楽しんでますv

> 続けて11も投稿なさるということで、また、ぽちっと更新!!
> 「あったvv」
> というわけで、読ませていただきました!!

 きゅうう(?) お早いです!! ありがとです!!

>> ――――幾重にも束ねよ 優しき風の帳(とばり)
>>     折り重なりて力とならん 全ての者に祝福を
>>     美しき風霊(シルフ) 我を庇護せよ――――
>>
>>「隔絶疾結界(セパレート・ブレイズ)!!」
>> 再び、風の結界が一同を覆った。
> なんで、こんなすばらしいカオスワーズ作れるんですか?!
> 魔法とかも。
> すごいです〜。ファンタジーっぽくて!!(ぽいじゃなくてファンタジーだって!!)

 辞書とにらめっこしながら考えてます、毎回(笑)
 でも、なんかスレイヤーズっぽくないんですよ、私が作ると……


>エル様〜〜〜〜〜〜〜vv
>かっこいいです〜!!

 なんたって、本命ですからvv(その表現は怪しい……)

>続きは一週間後ですか・・・・・・・・。
>うむ、待ってますので、頑張ってくださいぃぃぃぃぃ!!

 ありがとうございます。
 たかこさんの作品の続きも期待してるです!!

>楽しみにしております!!

 うれしいです!! がんばって打ち込みます!!

>ではでは。

 それでは。
 白河綜でした♪



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1970/1/1 09:00:00


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18038Re:闇の残り香 11・一気に二本〜♪かお E-mail 2001/11/10 16:40:43
記事番号18035へのコメント

こんにちわ♪
?なんだか、一回、投稿したのに、入ってないので、もう一回〜♪
と、いうわけで、もう一回、感想の打ち込みを♪
一気に二本もでってるー♪
わーい♪
ヴォルフィード、ダークスターは裏切ったのでは、なくってよ(笑)
まあ、二人で、エル様のことに戻ろうとしてたんですから、
そう、捉えたのかな(笑)
そーいや、トライの設定資料集では、ヴァルを転生させたのは、
ヴォルフィードだと、監督のお言葉が(笑)
しかし、エル様、ナーシャには、甘いですねぇ(笑)
さて、覇王は、一体、エル様にどんな目にあわされるのか!?
続き、まってますのです♪
ではでは、なぜか、一回目が投稿したはずが、掻き消えたかおからでした。
では。

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18041そろそろ煮物の季節ですねぇ……(謎)白河綜 E-mail 2001/11/10 17:02:06
記事番号18038へのコメント

かおさんは No.18038「Re:闇の残り香 11・一気に二本〜♪」で書きました。
>
>こんにちわ♪

 こんにちはv

>?なんだか、一回、投稿したのに、入ってないので、もう一回〜♪

 え、消えちゃったって事ですか?

>と、いうわけで、もう一回、感想の打ち込みを♪

 ご苦労さまです。

>一気に二本もでってるー♪
>わーい♪
>ヴォルフィード、ダークスターは裏切ったのでは、なくってよ(笑)
>まあ、二人で、エル様のことに戻ろうとしてたんですから、
>そう、捉えたのかな(笑)

 にょほ。近いです!! なんにしても、根本にかかわってくるのはエル様です!!(いいんか、書いてしまって)

>そーいや、トライの設定資料集では、ヴァルを転生させたのは、
>ヴォルフィードだと、監督のお言葉が(笑)

 ぎーやーあー!! そこには触れないでくださいー!!(がふっ)
 そうなんですよね。実は投稿しだしてから設定資料集を友人から借りて(金無しなのです)それを知ったのです。
 ううう……すみませんが、その設定は無視してください(監督、すみません)

>しかし、エル様、ナーシャには、甘いですねぇ(笑)

 (苦笑い)

>さて、覇王は、一体、エル様にどんな目にあわされるのか!?

 そりゃあもうvvv

>続き、まってますのです♪
>ではでは、なぜか、一回目が投稿したはずが、掻き消えたかおからでした。
>では。

 毎回ありがとうございます。二回も打ち込みご苦労様でした。

 それでは、白河綜でした♪」




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18047凄いですぅぅぅぅっゆえ E-mail URL2001/11/10 22:02:00
記事番号18035へのコメント

こんちには、ゆえと申します。

前作の「希少価値の希少価値たる〜」から、全て読ませて頂きましたっっ!
もう、設定のすばらしさに感動しておりますっ!!
以前私の「米な雨」のレスで、空竜王の設定がとおっしゃられていましたが・・・・私の設定なんかより、数段すごいですっっ!
ああああ、すっかり止まってしまってる【遙絆】の設定の雑さが恥ずかしいですっっ(汗)

と、私のことはいいとして(爆)

「闇を撒く者」の名前っ、デュグゥってっっvvv
あああああっ、いいなぁ。ヴォルフィードと仲良しだったんですねぇ(待て)
「残り香」の意味もわかって、なるほどーと。
思いだけのまさに、「残り香」だったのですね。彼女。

そして、相変わらずのガウリイのボケっぷりといいますか、リナの突っ込みっぷりといいますか。(笑)いつでもどこでも、この二人はこうでないと(笑)
 
エル様、ダルフィンが苦手なんですねぇ(笑)
笑顔で目は笑ってないって、確かに怖いといいますか・・・ダルフィン様すてきv

話も佳境に入ってきまして、エル様の活躍も期待しつつ、リナはどう対処するのだろうなぁと、わくわくしながら続きをお待ちしてますv

なんともまとまりのないレスですみませんです(汗)

P.S大変ワガママな意見だとは思うのですが、よかったら白河綜さんの作品を、著者別リストや、カテゴリー検索などに登録していただきたいな、と。(汗)
 すみませんっ、勝手言いましてっっ。
 お願いいたしますですっっ。←過去検索が苦手の人(爆)

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18051そんなこと無いですぅぅぅぅっ白河綜 E-mail 2001/11/11 00:46:17
記事番号18047へのコメント

ゆえさんは No.18047「凄いですぅぅぅぅっ」で書きました。
>
>こんちには、ゆえと申します。

 きゃー! きゃー!!(興奮気味)
 ゆえさんだあぁぁぁ!!!

>前作の「希少価値の希少価値たる〜」から、全て読ませて頂きましたっっ!
>もう、設定のすばらしさに感動しておりますっ!!

 はにゃ!? そんな……(テレテレ) 嬉しいですv わざわざありがとうございます。

>以前私の「米な雨」のレスで、空竜王の設定がとおっしゃられていましたが・・・・私の設定なんかより、数段すごいですっっ!
>ああああ、すっかり止まってしまってる【遙絆】の設定の雑さが恥ずかしいですっっ(汗)

 なあぁぁあにおっしゃってるんですか!! 【遙絆】の設定のほうがすごいですよっ!! 緻密なのに、ほんっっとうにわかりやすく説明なさってるじゃないですか!!

>と、私のことはいいとして(爆)
>
>「闇を撒く者」の名前っ、デュグゥってっっvvv
>あああああっ、いいなぁ。ヴォルフィードと仲良しだったんですねぇ(待て)

 リナちゃん達の世界は魔王と神が仲悪そうなんで(笑) 魔王と神様が仲良しさんでもおもしろいかなー、と思いまして。

>「残り香」の意味もわかって、なるほどーと。
>思いだけのまさに、「残り香」だったのですね。彼女。

 そーなんです。自分で設定したキャラのくせに、なんだか最近可哀想になってきちゃって…………。一人だけ残されるのって、やっぱ寂しいですよねぇ?

>そして、相変わらずのガウリイのボケっぷりといいますか、リナの突っ込みっぷりといいますか。(笑)いつでもどこでも、この二人はこうでないと(笑)

 苦肉の策なんです(笑) ガウリイ君に動いてもらうための。
 
>エル様、ダルフィンが苦手なんですねぇ(笑)
>笑顔で目は笑ってないって、確かに怖いといいますか・・・ダルフィン様すてきv

 ダルフィン様、好きなんですv なんか高飛車そうで♪

>話も佳境に入ってきまして、エル様の活躍も期待しつつ、リナはどう対処するのだろうなぁと、わくわくしながら続きをお待ちしてますv

 どうもですv 頑張って打ちたいと思います(打ち込み、遅いんです)
 
>なんともまとまりのないレスですみませんです(汗)

 とんでもないっ!! うれしいですvvv

>P.S大変ワガママな意見だとは思うのですが、よかったら白河綜さんの作品を、著者別リストや、カテゴリー検索などに登録していただきたいな、と。(汗)
> すみませんっ、勝手言いましてっっ。
> お願いいたしますですっっ。←過去検索が苦手の人(爆)

 あ、はい。実は本日、著者別に登録させていただきました。今までに白河がこちらに載せさせていただいた作品は、全て登録済みです。見てやってください♪


 それでは!

 レスありがとうございました!!
 「米な雨」の続き、楽しみにしてます!!

 白河綜でした♪



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18056で、出遅れた…ッ!むくぅ 2001/11/11 11:11:17
記事番号18035へのコメント

 どうもなのです。遅れてまことに申し訳ありませんッ! むくぅなのですっ!
 二つ一気に投稿なんてすばらしすぎる……向こう二週間ほど投稿のめどが立っていない(待て)私としては尊敬しまくりなのですっ!
 それでは早速感想をッ!

 デュグゥ……デュグゥッ!?(混乱中)
 ああっ! なんて素敵な愛称ッ! しかもヴォルフィードさん(フィーさん)にそう呼ばれるなんてっ!? ヴァルの幸せものっ!(思いっきり大怪我してるって)
 どんどんあらぬ妄想(争奪戦)が広がっていくのですが……(汗←待て)
 腹心の美女コンビ(たった今勝手にそう名づけた)、大活躍なのですねっ!! 覇王絶体絶命大ピンチなのですねッ!
 がんばれエル様。世界の平和を守るために(違)

 ――はっ!? 感想になってない……
 ま、毎度毎度すみません……それでは、めちゃくちゃ短いのですが、むくぅなのでしたッ!

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18076美女コンビ♪白河綜 2001/11/12 13:17:50
記事番号18056へのコメント

むくぅさんは No.18056「で、出遅れた…ッ!」で書きました。
>
> どうもなのです。遅れてまことに申し訳ありませんッ! むくぅなのですっ!

 どうもですっ!! で、出遅れてなんかないですよっ!!

> 二つ一気に投稿なんてすばらしすぎる……向こう二週間ほど投稿のめどが立っていない(待て)私としては尊敬しまくりなのですっ!

 え、がっ、頑張ってくださいよぉ!! 限界への挑戦・・・いや、そこまでは頑張らないで(どっちなんだ)

> それでは早速感想をッ!
>
> デュグゥ……デュグゥッ!?(混乱中)
> ああっ! なんて素敵な愛称ッ! しかもヴォルフィードさん(フィーさん)にそう呼ばれるなんてっ!? ヴァルの幸せものっ!(思いっきり大怪我してるって)
> どんどんあらぬ妄想(争奪戦)が広がっていくのですが……(汗←待て)

 どんどん広げちゃってくださいvv(待て)
 でも、なんでか白河はヴァル君のカップリングは・・・いまいち書けないのです・・・。やっぱり彼はギャグor完全無欠のシリアスで!!

> 腹心の美女コンビ(たった今勝手にそう名づけた)、大活躍なのですねっ!! 覇王絶体絶命大ピンチなのですねッ!
> がんばれエル様。世界の平和を守るために(違)

 がんばります(笑) 腹心の美女コンビ(上から拝借)は大好きなので、出場していただきましたvv 今から書くのが楽しみですvv

> ――はっ!? 感想になってない……
> ま、毎度毎度すみません……それでは、めちゃくちゃ短いのですが、むくぅなのでしたッ!

 そんなことないです!! ほんっっとうにありがたいですっ!!
 あああ・・・私もレスしたい・・・。・・・でも、実は、まぁ〜だ読み終わってないんです(><) 近々・・・読み終わったらすぐにレスするです!! 待っててくださ〜〜〜〜い!!

 それでは!

 白河綜、逃げます!!





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18057Re:こんにちわ☆宝珠 2001/11/11 11:35:52
記事番号18035へのコメント

初めまして!宝珠といいますv
毎回、よく楽しく読ませていただいてますvV(^^)
次回の展開が気になりますっーvヴァルくん、大丈夫でしょうか・・・。(汗)
ヴォルフィードって、完全版に近い力を持っていたのですねー。
こりゃ、大変だわ・・・。(^^;
短いですが、この辺で失礼します。(^^)

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18077ありがとです☆白河綜 2001/11/12 13:23:50
記事番号18057へのコメント

宝珠さんは No.18057「Re:こんにちわ☆」で書きました。
>
>初めまして!宝珠といいますv

 はじめましたv 白河綜と申しますv
 この度はご来店真にありがとうございますvv(待て待て)

>毎回、よく楽しく読ませていただいてますvV(^^)

 私も・・・・少し前まではアップと同時に読ませて頂いてたんですが・・・(汗) 最近は模試が連続せていたために、少し遅れています(滝汗) すいません!!

>次回の展開が気になりますっーvヴァルくん、大丈夫でしょうか・・・。(汗)

 血みどろ血みどろ♪(さらに待て) でも、回復中だから、多分平気♪

>ヴォルフィードって、完全版に近い力を持っていたのですねー。
>こりゃ、大変だわ・・・。(^^;

 フフフ、皆さんに(リナたちにがんばってもらいますv)

>短いですが、この辺で失礼します。(^^)

 ありがとうございますv 白河綜でしたvv




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